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特表2025-504899セルラー通信ネットワークにおける省電力
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-19
(54)【発明の名称】セルラー通信ネットワークにおける省電力
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20250212BHJP
   H04W 8/20 20090101ALI20250212BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20250212BHJP
   H04W 24/08 20090101ALI20250212BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W8/20
H04W24/10
H04W24/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024543905
(86)(22)【出願日】2023-01-20
(85)【翻訳文提出日】2024-07-24
(86)【国際出願番号】 EP2023051419
(87)【国際公開番号】W WO2023139232
(87)【国際公開日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】20225054
(32)【優先日】2022-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.WCDMA
3.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】コスキネン ユッシ-ペッカ
(72)【発明者】
【氏名】トゥルティネン サムリ ヘイッキ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
本開示の例示的な態様によれば、装置であって、装置の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定するための手段と、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定するための手段と、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信するための手段と、を備える、装置が提供される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
前記装置の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定するための手段と、
測定緩和関連イベントが発生する前に、前記測定緩和ステータスを前記他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定するための手段と、
前記他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信するための手段と、
を備える、前記装置。
【請求項2】
前記測定緩和関連イベントは、前記他の測定緩和ステータスに関する前記報告の前記無線ネットワークノードへの送信、または前記装置のユーザ機器UE支援情報禁止タイマーの満了である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置は、前記変更前は測定緩和モードであり、前記変更後は非測定緩和モードであり、または前記装置は、前記変更前は前記非測定緩和モードであり、前記変更後は前記非測定緩和モードであり、前記装置は、前記測定緩和モードでは測定を緩和することが許可され、前記装置は、前記非測定緩和モードでは測定を緩和することが許可されない、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
UE支援情報禁止タイマーのステータス及び前記他の測定緩和ステータスに基づいて、前記装置が前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することが許可されているか否かを判定するための手段
をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
UE支援情報禁止タイマーが動作している間に前記装置の前記測定緩和ステータスを変更するか否かを判定するための手段
をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
UE支援情報禁止タイマーが動作している間に前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、
前記測定緩和関連イベントが発生する前に、前記測定緩和ステータスを前記他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、
をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
UE支援情報禁止タイマーが動作している間に、測定緩和条件が満たされていない場合に、前記測定緩和関連イベントが発生する前に、前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、
前記測定緩和関連イベントが発生する前に、前記測定緩和ステータスを前記他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、
をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
UE支援情報禁止タイマーが動作している間に、測定緩和条件が満たされた場合に、前記測定緩和関連イベントが発生した後に、前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、
前記測定緩和関連イベントが発生した後に、前記測定緩和ステータスを前記他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、
をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
測定緩和条件が満たされて報告されたときに、UE支援情報禁止タイマーが開始されなかった場合、前記測定緩和関連イベントが発生する前に、前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段
をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
前記他の測定緩和ステータスに関する前記報告を前記無線ネットワークノードに送信する前に前記装置の前記測定緩和ステータスが前記他の測定緩和ステータスに変更されたことを報告するための手段
をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項11】
前記装置の前記他の測定緩和ステータスに関する前記報告を前記無線ネットワークノードに送信するどれくらい前に前記装置の前記測定緩和ステータスが変更されたかを報告するための手段
をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
コンフィグレーションを受信するための手段をさらに備え、前記コンフィグレーションは、前記装置の前記他の測定緩和ステータスに関する前記報告を前記無線ネットワークノードに送信する前に、前記装置が前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す、先行請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
コンフィグレーションを受信するための手段をさらに備え、前記コンフィグレーションは、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に前記装置が前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す、先行請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記測定緩和ステータス及び前記他の測定緩和ステータスは、無線リソース管理RRM、無線リンク監視RLM、及びビーム障害検出BFD測定緩和ステータスのうちの少なくとも1つを含む、先行請求項のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
ユーザ機器から、前記ユーザ機器の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更を示す報告を受信するための手段
を備える、装置。
【請求項16】
前記他の測定緩和ステータスに関する前記報告の送信前に、前記ユーザ機器の前記測定緩和ステータスが前記他の測定緩和ステータスに変更されたことを示す報告を前記ユーザ機器から受信するための手段
をさらに備える、請求項16に記載の装置。
【請求項17】
前記ユーザ機器の前記他の測定緩和ステータスに関する前記報告の送信のどれくらい前に前記ユーザ機器の前記測定緩和ステータスが変更されたかを示す報告を前記ユーザ機器から受信するための手段
をさらに備える、請求項15または16に記載の装置。
【請求項18】
コンフィグレーションを送信するための手段をさらに備え、前記コンフィグレーションは、前記他の測定緩和ステータスに関する前記報告の送信前に、前記ユーザ機器が前記ユーザ機器の前記測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す、請求項15~17のいずれかに記載の装置。
【請求項19】
コンフィグレーションを送信するための手段をさらに備え、前記コンフィグレーションは、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に、前記ユーザ機器が前記ユーザ機器の前記測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す、請求項15~18のいずれかに記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な例示的な実施形態は、一般的にはセルラー通信ネットワークに関し、より詳細には、そのようなネットワークにおける省電力に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、ユーザ機器UEの電力には限りがある。したがって、ロングタームエボリューションLTE及び/または5G無線アクセステクノロジーに従って動作するネットワークなどの様々なセルラーネットワークにおいて、UEの電力を節約することは重要である。5G無線アクセステクノロジーは、新しい無線NRアクセステクノロジーとも呼ばれ得る。LTEは導入以来広く展開されており、第3世代パートナーシッププロジェクト3GPPはLTEの開発を続けている。同様に、3GPPは5G/NRの規格も開発している。3GPPの議論におけるトピックの1つはUEの消費電力であり、セルラー通信ネットワークにおけるUEの電力を節約するための強化された方法、装置、及びコンピュータプログラムを提供する必要がある。そのような強化は、将来の6Gネットワークなど、他のセルラー通信ネットワークでも有益となり得る。
【発明の概要】
【0003】
いくつかの態様によれば、独立請求項の主題が提供される。いくつかの例示的な実施形態は従属請求項で定義される。
【0004】
本開示の様々な例示的な実施形態に対して求められる保護の範囲は、独立請求項によって設定される。独立請求項の範囲に入らない本明細書に説明する例示的な実施形態及び特徴は、もしあれば、本開示の様々な例示的な実施形態を理解するために役立つ例として解釈されるべきである。
【0005】
本開示の第1の態様によれば、装置であって、装置の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定するための手段と、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定するための手段と、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信するための手段と、を備える、装置が提供される。第1の態様の装置は、ユーザ機器であり得、または、場合によってはユーザ機器内に設置されたときにユーザ機器の機能を制御するように構成される制御デバイスであり得る。
【0006】
第1の態様の例示的な実施形態は、以下の箇条書きリストからの少なくとも1つの特徴、または以下の特徴の任意の組み合わせを含み得る。
・測定緩和関連イベントは、他の測定緩和ステータスに関する報告の無線ネットワークノードへの送信、または装置のユーザ機器UE支援情報禁止タイマーの満了である。
・装置は、変更前は測定緩和モードであり、変更後は非測定緩和モードであり、または装置は、変更前は非測定緩和モードであり、変更後は非測定緩和モードであり、装置は、測定緩和モードでは測定を緩和することが許可され、装置は、非測定緩和モードでは測定を緩和することが許可されない。
・測定緩和ステータスは測定が緩和されているステータスであり、他の測定緩和ステータスは測定が緩和されていないステータスであり、または、測定緩和ステータスは測定が緩和されていないステータスであり、他の測定緩和ステータスは測定が緩和されているステータスである。
・装置は、UE支援情報禁止タイマーのステータス及び他の測定緩和ステータスに基づいて、装置が装置の測定緩和ステータスを変更することが許可されているか否かを判定するための手段をさらに備える。
・UE支援情報禁止タイマーのステータスは動作中であるか、または開始されていないかである。
・他の緩和ステータスは、測定緩和条件が満たされているか否かに依存する。
・装置は、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に装置の測定緩和ステータスを変更するか否かを判定するための手段をさらに備える。
・装置は、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に装置の測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、をさらに備える。
・装置は、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に、測定緩和条件が満たされていない場合に、測定緩和関連イベントが発生する前に、装置の測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、をさらに備える。
・装置は、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に、測定緩和条件が満たされた場合に、測定緩和関連イベントが発生した後に、装置の測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、測定緩和関連イベントが発生した後に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、をさらに備える。
・装置は、測定緩和条件が満たされて報告されたときに、UE支援情報禁止タイマーが開始されなかった場合、測定緩和関連イベントが発生する前に、装置の測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段をさらに備える。
・装置は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信する前に装置の測定緩和ステータスが他の測定緩和ステータスに変更されたことを報告するための手段をさらに備える。
・装置は、装置の他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信するどれくらい前に装置の測定緩和ステータスが変更されたかを報告するための手段をさらに備える。
・装置は、コンフィグレーションを受信するための手段をさらに備え、コンフィグレーションは、装置の他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信する前に、装置が装置の測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
・装置は、コンフィグレーションを受信するための手段をさらに備え、コンフィグレーションは、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に装置が装置の測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
・測定緩和ステータス及び他の測定緩和ステータスは、無線リソース管理RRM、無線リンク監視RLM、及びビーム障害検出BFD測定緩和ステータスのうちの少なくとも1つを含む。
・装置は、RRMもしくはRLMまたはBFD測定緩和条件の条件が一定時間の間に満たされた場合(この時間の間に常に充足される、すなわち、満たされる必要がある)、装置の測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段をさらに備える。
・測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信することは、RRMもしくはRLMまたはBFD測定緩和条件の条件が一定時間の間に満たされた場合に実行される。
・装置は、装置の測定緩和ステータスを変更することを決定し、装置の緩和ステータスが以前に送信された測定緩和ステータスと異なる場合に、測定緩和ステータスに関する報告を送信するための手段をさらに備える。
・装置によって送信される第1の緩和ステータス報告は、RRMもしくはRLMまたはBFD測定緩和条件が満たされていることを示す。
・第1の測定緩和ステータス報告は、設定後に測定緩和条件が初めて満たされたときにトリガされる。
【0007】
本開示の第2の態様によれば、ユーザ機器から、ユーザ機器の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更を示す報告を受信するための手段を備える、装置が提供される。第1の態様の装置は、無線ネットワークノードであり得、または、場合によっては無線ネットワークノード内に設置されたときに無線ネットワークノードの機能を制御するように構成される制御デバイスであり得る。
【0008】
第1の態様の例示的な実施形態は、以下の箇条書きリストからの少なくとも1つの特徴、または以下の特徴の任意の組み合わせを含み得る。
・他の測定緩和ステータスに関する報告の送信前に、ユーザ機器の測定緩和ステータスが他の測定緩和ステータスに変更されたことを示す報告をユーザ機器から受信すること。
・装置は、ユーザ機器の他の測定緩和ステータスに関する報告の送信のどれくらい前にユーザ機器の測定緩和ステータスが変更されたかを示す報告をユーザ機器から受信するための手段をさらに備える。
・装置は、コンフィグレーションを送信するための手段をさらに備え、コンフィグレーションは、他の測定緩和ステータスに関する報告の送信前に、ユーザ機器がユーザ機器の測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
・装置は、コンフィグレーションを送信するための手段をさらに備え、コンフィグレーションは、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に、ユーザ機器がユーザ機器の測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
【0009】
第3の態様によれば、装置の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定することと、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定することと、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信することと、を含む、第1の方法が提供される。第1の方法は、ユーザ機器によって実行され得、または、場合によってはユーザ機器内に設置されたときにユーザ機器の機能を制御するように構成される制御デバイスによって実行され得る。
【0010】
第4の態様によれば、ユーザ機器から、ユーザ機器の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更を示す報告を受信することを含む、第2の方法が提供される。第2の方法は、無線ネットワークノードによって実行され得、または、場合によっては無線ネットワークノード内に設置されたときに無線ネットワークノードの機能を制御するように構成される制御デバイスによって実行され得る。
【0011】
本開示の第5の態様によれば、少なくとも1つのプロセッシングコアと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置が提供され、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッシングコアを用いて、装置に少なくとも、装置の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定することと、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定することと、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信することと、を実行させるように構成される。第5の態様の装置は、ユーザ機器であり得、または、場合によってはユーザ機器内に設置されたときにユーザ機器の機能を制御するように構成される制御デバイスであり得る。
【0012】
本開示の第6の態様によれば、少なくとも1つのプロセッシングコアと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置が提供され、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッシングコアを用いて、装置に少なくとも、ユーザ機器から、ユーザ機器の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更を示す報告を受信することを実行させるように構成される。第6の態様の装置は、無線ネットワークノードであり得、または、場合によっては無線ネットワークノード内に設置されたときに無線ネットワークノードの機能を制御するように構成される制御デバイスであり得る。
【0013】
本開示の第7の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、装置に少なくとも第1の方法を実行させるコンピュータ可読命令のセットが記憶された非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。本開示の第8の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、装置に少なくとも第2の方法を実行させるコンピュータ可読命令のセットが記憶された非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0014】
本開示の第9の態様によれば、コンピュータプログラムであって、プログラムが装置によって実行された場合に、装置に第1の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラムが提供される。本開示の第10の態様によれば、コンピュータプログラムであって、プログラムが装置によって実行された場合に、装置に第2の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】少なくともいくつかの例示的な実施形態によるネットワークシナリオの例を示す図である。
図2】少なくともいくつかの例示的な実施形態によるシグナリンググラフである。
図3】少なくともいくつかの例示的な実施形態をサポートすることが可能な例示的な装置を示す図である。
図4】少なくともいくつかの例示的な実施形態による方法のフローグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書に記載の手順により、セルラー通信ネットワークにおける省電力が強化され得る。より詳細には、測定の緩和に関する動作が強化され得る。ユーザ機器UEは、現在使用している測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを、測定緩和関連イベント、たとえば、他の測定緩和ステータスに関する報告の無線ネットワークノードへの送信、またはUE支援情報UAI禁止タイマーの満了などが発生する前に、判定し得る。測定緩和関連イベントが発生する前にUEが測定緩和ステータスを変更することを決定する場合、UEはそれを直ちに実行することができるので、プロセスがより効率的になる。そして、UEは、変更後に、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信し得る。UEが測定を緩和している場合、UEが測定を緩和していない場合と比較して、UEによる測定の実行頻度が低くなり得る。測定を実行するとUEの電力が消費されるので、測定緩和によってUEの電力が節約される。UEによって測定緩和がタイミングよく停止されない場合、ハンドオーバー候補の隣接セルが十分早く測定されないので、無線リンク障害またはハンドオーバーの失敗が発生し得る。
【0017】
図1は、少なくともいくつかの例示的な実施形態によるネットワークシナリオの例を示している。図1のネットワークシナリオの例によれば、UE110、無線ネットワークノード120、及びコアネットワークエレメント130を含むセルラー通信システムが存在し得る。UE110は、エアインターフェース115を介して無線ネットワークノード120に接続され得、無線ネットワークノード120は、有線インターフェース125を介してコアネットワーク130に接続され得る。いくつかの例示的な実施形態では、エアインターフェース115はビームベースのインターフェースであり得る。
【0018】
UE110は、たとえば、スマートフォン、携帯電話、マシンツーマシンM2Mノード、マシンタイプ通信MTCノード、RedCap UE(機能縮小UE)ノード、モノのインターネットIoTノード、自動車テレメトリユニット、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または、実際には、あらゆる種類の適切な無線端末、たとえば、リレーで構成され得る。無線ネットワークノード120は、UE110のサービングノードと考えられ得、無線ネットワークノード120の1つのセルは、UE110のサービングセルとなり得る。
【0019】
UE110及び無線ネットワークノード120の間のエアインターフェース115は、UE110及び無線ネットワークノード120の両方がサポートするように構成される無線アクセス技術RATに従って構成され得る。セルラーRATの例には、ロングタームエボリューションLTE、第5世代5G無線アクセステクノロジーとも呼ばれ得る新しい無線NR、及びMulteFireなどがある。たとえば、LTEのコンテキストでは、無線ネットワークノード120はeNBと呼ばれ得、NRのコンテキストでは、無線ネットワークノード120はgNBと呼ばれ得る。いくつかの例示的な実施形態では、無線ネットワークノード120は、送受信ポイントTRPと呼ばれ得、または、同じ場所にあってもなくてもよい複数のTRPを制御し得る。いくつかの例示的な実施形態では、無線ネットワークノード120はリレーであり得る。いずれにせよ、本開示の例示的な実施形態は、いかなる特定の無線技術にも限定されない。代わりに、例示的な実施形態は、緩和された測定が使用される任意のセルラー通信ネットワークで利用され得る。
【0020】
無線ネットワークノード120は、インターフェース125を介してコアネットワーク130に直接または少なくとも1つの中間ノードを介して接続され得る。転じて、コアネットワーク130は、インターフェース135を介して他のネットワーク(図1には示していない)と結合され得、これにより、たとえば世界規模の相互接続ネットワークを介して、さらなるネットワークへの接続が得られ得る。無線ネットワークノード120は、直接または少なくとも1つの中間ノードを介して、コアネットワーク130または他のコアネットワークに接続され得る。
【0021】
いくつかの例示的な実施形態では、ネットワークシナリオは、UE110及び/または無線ネットワークノード120の代わりに、またはこれらに加えて、リレーノードを含み得る。リレーは、たとえばミリ波周波数で動作する場合に使用され得る。リレーノードの一例は、統合アクセス及びバックホールIABノードであり得る。IABノードは、セルフバックホールリレーとも呼ばれ得る。リレーの他の例は、アウトバンドリレーであり得る。一般に、リレーノードは次の2つの部分を含み得る。
1)gNBなどの無線ネットワークノード120の機能を容易にし得る分散ユニットDU部分。したがって、いくつかの例示的な実施形態では、リレーのDU部分は無線ネットワークノード120と呼ばれ得、DUは無線ネットワークノード120のタスクを実行し得る。
2)UE110の機能を容易にし得るモバイルターミネーションMT部分、すなわち、無線ネットワークノード120のDU部分などの親ノード(DU)とIABノードなどのリレーとの間の通信リンクであり得るバックホールリンク。いくつかの例示的な実施形態では、MT部分はUE110と呼ばれ得、UE110のタスクを実行し得る。
【0022】
本開示のいくつかの例示的な実施形態では、UE110がUAIを送信する頻度を制限するために、UAIに対して禁止タイマーが設定され得る。UAI禁止タイマーが動作している間は、UE110はUAIを送信することが許可されない場合がある。したがって、UE110が測定の緩和の基準を少なくとも1つ満たしている場合、無線リソース管理RRM、無線リンク管理RLM、及び/またはビーム障害検出BFD測定など、UE110の測定を緩和することによって、省電力が実現され得る。基準は、たとえば、信号電力(たとえば、参照信号受信電力RSRP)または品質(たとえば、参照信号受信品質RSRQ)の測定に関連するものであり得る。測定はセルまたはビームレベルの測定であり得る。
【0023】
本開示のいくつかの例示的な実施形態は、特に、RRM/RLM/BFD緩和のためのUAIの処理に適用され得る。たとえば、UAIは、UE110の測定緩和ステータスを無線ネットワークノード120に報告するために使用され得る。たとえば、UAIは、UE110の測定緩和ステータスの変更を無線ネットワークノード120に報告するために使用され得る。いくつかの例示的な実施形態では、測定緩和ステータスは、RRM/RLM/BFD測定緩和の条件が満たされているか否かを示し得る。UAIを使用して測定緩和ステータスを報告する場合、禁止タイマーが必要になり得る。たとえば、UAI禁止タイマーは、UE110による無線ネットワークノード120への測定緩和ステータスの頻繁すぎる報告を防止するために使用され得る。いくつかの例示的な実施形態では、UAIの代わりに他のメッセージまたはプロシージャを使用して、UE110の測定緩和ステータスまたは測定緩和ステータスの変更を無線ネットワークノード120に報告し得る。たとえば、この報告のために、新しい無線リソース制御RRCメッセージまたはRRCプロシージャが定義され得る。本開示の以下においては、UAIを参照して例示的な実施形態について説明するが、同じ実施形態が他のプロシージャまたはメッセージにも適用され得ることを理解されたい。
【0024】
無線ネットワークノード120などのネットワークノードは、UAIの禁止タイマーを設定して、UE110がUAIを送信する頻度を制限することが可能であり得る。禁止タイマーが動作している間はUE110がUAIを送信することが許可されず、UE110のRRM/RLM/BFD緩和ステータスなどの測定緩和ステータスを搬送するUAIに禁止タイマーが使用された場合、UE110の測定緩和ステータスが変化しても、UE110は緩和ステータスを直ちに報告することができなくなる。いくつかの例示的な実施形態では、禁止タイマーは一般的に、UE110によるあらゆるUAI送信に対して設定され得、あるいは、禁止タイマーは、測定緩和ステータス報告に対して専用に設定され得る。たとえば、禁止タイマーは、RRM、RLM、及びBFDベースの測定緩和ステータス報告間で共通であっても、異なっていてもよい。
【0025】
したがって、本開示のいくつかの例示的な実施形態は、UAIの禁止タイマーを測定緩和ステータス報告に利用することを可能にし、同時に、UAI禁止タイマーが動作している場合であっても、たとえば、無線ネットワークノード120、UE110自体または事前定義されたルールによって、UE110が測定緩和ステータスを変更することを許可または防止することを可能にする。
【0026】
いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、RRM/RLM/BFD緩和報告などの測定緩和報告のUAI禁止タイマーが動作している場合であっても、測定緩和ステータスを変更し得る。UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し、その後、測定緩和関連イベントが発生する前に、たとえば、UAI禁止タイマーが動作している間に、または他の測定緩和ステータスに関する報告の送信前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更することを決定して変更し得る。すなわち、測定緩和関連イベントは、他の測定緩和ステータスに関する報告の無線ネットワークノード120への送信、またはUE110のUAI禁止タイマーの満了であり得る。次いで、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信し得る。報告はUAIとして、または他のプロシージャ/メッセージとして送信され得る。報告は測定緩和条件を示し得る。たとえば、報告は、測定緩和条件が満たされているか、または満たされなくなったかを示し得る。たとえば、測定緩和ステータスのうちの1つは、1つまたは複数の測定緩和条件が満たされていることを示し得、測定緩和ステータスのうちの他の1つは、1つまたは複数の測定緩和条件が満たされていないことを示し得る。たとえば、RRM、RLM、及びBFD測定に対して異なる測定緩和条件が設定され得る。
【0027】
いくつかの例示的な実施形態では、RRM/RLM/BFD測定緩和条件などの測定緩和条件が満たされなくなったときに、上記変更が許可されて実行され得る。そのような場合、UE110の測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスであり得、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスであり得る。すなわち、UE110は、RRM/RLM/BFD緩和ステータスがネットワークに報告される前、すなわち、報告が無線ネットワークノード120に送信される前に、RRM/RLM/BFD測定緩和を停止し得る。このように、上記変更は、測定緩和関連イベントが発生する前に実行され得る。UE110は、変更前は測定緩和モードであり、変更後は非測定緩和モードであり得、UE110は、測定緩和モードでは測定を緩和することが許可され得、非測定緩和モードでは測定を緩和することが許可されない場合がある。
【0028】
いくつかの例示的な実施形態では、測定緩和条件が満たされているときに測定緩和ステータス報告のUAI禁止タイマーが動作している場合、UE110はRRM/RLM/BFD緩和ステータスなどの測定緩和ステータスを変更することが許可されない場合がある。すなわち、UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し、その後、測定緩和関連イベントが発生する前に、たとえば、UAI禁止タイマーが動作している間に、または他の測定緩和ステータスに関する報告の送信前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更することが許可されないと判定し得る。そのような場合、UE110の測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスであり得、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスであり得る。次いで、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信し得る。このように、変更の決定は、測定緩和関連イベントが発生する前に実行され得るが、変更は、イベントが発生した後に実行され得る。あるいは、測定緩和状態を変更する決定及び変更は、測定緩和関連イベントの発生時またはその後に実行され得る。UE110は、変更前は測定非緩和モードであり得、変更後は測定緩和モードであり得る。換言すれば、UE110は、UE110がRRM/RLM/BFD測定緩和などの測定緩和を開始し得る前に、測定緩和ステータス報告のUAI禁止タイマーが満了するまで待機する必要があり得る。あるいは、いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、UE110がRRM/RLM/BFD測定緩和などの測定緩和を開始し得る前に、UE110が他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信するまで待機する必要があり得る。
【0029】
いくつかの例示的な実施形態では、RRM/RLM/BFD緩和報告などの測定緩和報告のUAI禁止タイマーは、たとえば、RRM/RLM/BFD緩和条件が満たされなくなった場合など、測定緩和条件が満たされていない場合にのみ、適用、開始、または再開され得る。UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し、その後、測定緩和条件が満たされて報告されたときに、UAI禁止タイマーが開始されなかった場合、たとえば、報告の送信前など、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更することが許可されていないと判定し得る。すなわち、UE110が測定緩和を停止し、測定緩和ステータスがネットワークに報告される場合である。
【0030】
いくつかの例示的な実施形態では、RRM/RLM/BFD緩和報告などの測定緩和報告のUAI禁止タイマーは、たとえば、RRM/RLM/BFD緩和条件が満たされなくなった場合など、測定緩和条件が満たされていないと判定された後に、測定緩和ステータス報告が送信されるときにのみ、適用、開始、または再開され得る。UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し、測定緩和ステータスがトリガされたのは、1つまたは複数の測定緩和条件が満たされていないときであると判定し得る。したがって、UE110が測定緩和ステータスの報告を無線ネットワークノード120に送信した後、UAI禁止タイマーが開始され得る。いくつかの例示的な実施形態では、RRM/RLM/BFD緩和報告などの測定緩和報告のUAI禁止タイマーは、たとえば、RRM/RLM/BFD緩和条件が満たされている場合など、1つまたは複数の測定緩和条件が満たされていると判定された後に、測定緩和ステータス報告が送信されるときに、適用、開始、または再開されなくてもよい。したがって、いくつかの例示的な実施形態では、1つまたは複数の測定緩和条件が満たされていないと判定された場合にいつでも測定緩和ステータス報告がトリガされて報告され得る。
【0031】
いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、以前に、すなわち、RRM/RLM/BFD緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告前に、既に緩和を停止したか否かを報告し得る。すなわち、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信する前に、測定緩和ステータスが他の測定緩和ステータスに変更されたことを報告し得、ここで、測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスであり得、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスであり得る。いくつかの例示的な実施形態では、UE110が以前に、すなわち、測定緩和ステータス報告の前に、既に測定緩和を停止したことを示す報告は、測定緩和ステータス報告と同じメッセージ(たとえば、UAI)で搬送されるか、あるいは別のメッセージで搬送され得る。いくつかの例示的な実施形態では、別のメッセージは、ドライブテスト最小化MDT報告、またはログ記録される報告であり得る。
【0032】
さらに、または代わりに、UE110は、報告の送信のどれくらい前にUE110が緩和を停止したかを報告し得る。すなわち、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信するどれくらい前に装置の測定緩和ステータスが変更されたかを報告し得、ここで、測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスであり得、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスであり得る。
【0033】
いくつかの例示的な実施形態では、ネットワーク、たとえば無線ネットワークノード120は、他の測定緩和ステータスがネットワークに報告される前に、UE110が測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更すること、たとえば、RLM/RRM/BFD測定緩和を開始/停止することが許可されるか否かを設定し得る。したがって、UE110は、無線ネットワークノード120からコンフィグレーションを受信し得、このコンフィグレーションは、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信する前に、測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
【0034】
いくつかの例示的な実施形態では、ネットワーク、たとえば無線ネットワークノード120は、UAI禁止タイマーが動作している場合でも、UEがRLM/RRM/BFD測定緩和を開始/停止することが許可されるか否かを設定し得る。したがって、UE110は、無線ネットワークノード120からコンフィグレーションを受信し得、このコンフィグレーションは、UAI禁止タイマーが動作している間に装置の測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
【0035】
一般に、測定緩和ステータス及び他の測定緩和ステータスは、無線リソース管理RRM、無線リンク監視RLM、またはビーム障害検出BFD測定緩和ステータス、あるいはそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0036】
図2は、少なくともいくつかの例示的な実施形態による第1のシグナリンググラフを示している。垂直軸上には、左から右に、UE110及び無線ネットワークノード120が配置されている。時間は上から下に向かって進む。図2は、本開示のいくつかの例示的な実施形態がどのように適用され得るかについての一例を示している。
【0037】
ステップ202において、UE110は、無線ネットワークノード120によって、RRM/RLM/BFD測定緩和コンフィグレーションなどの測定緩和コンフィグレーションを用いて設定され得る。いくつかの例示的な実施形態では、ネットワーク、たとえば無線ネットワークノード120は、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告のためのUAI禁止タイマー動作をUE110に設定し得る。ネットワークは、UE110のUAI禁止タイマー値の値も設定し得る。たとえば、UAI禁止タイマーの値は、測定緩和ステータス報告によってシステムのアップリンクに不必要に負荷がかからないように、ネットワークによって設定され得る。
【0038】
ステップ204において、UE110はダウンリンク信号を測定し、RRM、RLM、及び/またはBFD測定緩和条件などの少なくとも1つの測定緩和条件が満たされているか否かを判定し得る。少なくとも1つの測定緩和条件が満たされていると判定すると、UE110は、ステップ206において、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの報告を無線ネットワークノード120に送信し得、この報告は、測定緩和条件が満たされていることを示す。
【0039】
ステップ208において、UE110は測定の緩和を開始し得る。たとえば、UE110は、RRM/RLC/BFD緩和を開始する、すなわち、RRM、RLC、及びBFD測定のうちの少なくとも1つを実行しないことを決定し得る。ステップ210において、UE110は、たとえばRRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告のUAI禁止タイマーを開始し得る。あるいは、いくつかの例示的な実施形態では、測定緩和条件、たとえば、RRM/RLM/BFD測定緩和条件が満たされてネットワークに報告されたときに、UAI禁止タイマーが開始されなくてもよい。このように、UE110は、測定緩和条件が満たされていない場合にいつでも報告をネットワークに送信し得る。すなわち、測定緩和条件が満たされて報告されたときにUAI禁止タイマーが開始されなかった場合、UE110は、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを変更することを決定し得る。したがって、UE110が測定緩和ステータスの報告を無線ネットワークノード120に送信した後、UAI禁止タイマーが開始され得る。
【0040】
ステップ212において、UE110は、測定緩和条件が満たされなくなったと判定し得る。たとえば、UE110は、RRM/RLM/BFD測定緩和条件が満たされなくなったと判定し得る。すなわち、UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し得る。ステップ214において、UE110は、UAI禁止タイマーが動作しており、測定緩和ステータス報告がトリガされたと判定し得る。
【0041】
ステップ216において、UE110は、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定し得る。UE110は、測定緩和ステータスを緩和測定から非緩和測定に変更することを決定し得る。たとえば、UE110は、UAI禁止タイマーが動作している間に測定緩和ステータスを変更することを決定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告をトリガし得るが、UAI禁止タイマーによって報告の送信が防止され得る。
【0042】
UE110は、測定緩和ステータス報告をまだ実行できない間に、RRM/RLM/BFD測定緩和などの測定緩和を停止し得る。すなわち、UE110は、測定緩和イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更し得、ここで、測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスであり、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスである。UE110は、変更前は測定緩和モードであり得、変更後は非測定緩和モードであり得、UE110は、測定緩和モードでは測定を緩和することが許可され得、非測定緩和モードでは測定を緩和することが許可されない場合がある。いくつかの例示的な実施形態では、無線ネットワークノード120などのネットワークは、UEがこの場合に何を実行するかを設定し得る。
【0043】
次に、少なくとも1つの測定緩和関連イベントが発生し得る。ステップ218において、UAI禁止タイマーが満了し得る。ステップ220において、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信し得る。すなわち、UE110は、測定緩和ステータスを他の測定緩和に変更した後、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告を実行し得る。UE110は、測定緩和条件が満たされなくなったことを報告し得る。報告は、UAIとして、または他のプロシージャ/メッセージとして送信され得る。
【0044】
いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、測定緩和関連イベントが発生する前に緩和が停止されたか否かを報告し得る。たとえば、UE110は、UAI禁止タイマーの満了前に緩和が停止されたか否か、及びどれくらい前に緩和が停止されたかを報告し得る。すなわち、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信する前に、装置の測定緩和ステータスが他の測定緩和ステータスに変更されたことを報告し得る。代替的に、または追加的に、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信するどれくらい前に測定緩和ステータスが変更されたかを報告し得る。UE110が以前に、すなわち、測定緩和ステータス報告の前に、既に測定緩和を停止したことを示す報告は、測定緩和ステータス報告と同じメッセージ(たとえば、UAI)で搬送されるか、あるいは別のメッセージで搬送され得る。
【0045】
ステップ222において、UE110は、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告のUAI禁止タイマーを開始し得る。ステップ224において、UE110はダウンリンク信号を測定し、RRM/RLM/BFD測定緩和条件などの測定緩和条件が満たされていると判定し得る。すなわち、UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し得、ここで、測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスであり、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスである。したがって、UE110は、変更前は非測定緩和モードであり、変更後は非測定緩和モードであり得る。ステップ226は、ステップ214に対応し得る。
【0046】
ステップ228において、UE110は、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定し得る。UE110は、UAI禁止タイマーが動作している間に測定緩和ステータスを変更するか否かを判定し得る。この場合、UE110は、UAI禁止タイマーが満了するまで、RRM/RLM/BFD測定緩和などの測定緩和を開始することが許可されていないと判定し得る。たとえば、UE110は、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告をトリガし得るが、禁止タイマーによって報告が妨げられる。いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、UAI禁止タイマーが動作している間に、RRM/RLM/BFD緩和ステータスなどの緩和測定ステータスの変更を試行し得る。いくつかの例示的な実施形態では、禁止タイマーが動作している間はネットワークに変更を報告することができないので、UE110はRRM/RLM/BFD測定緩和などの測定緩和を開始しない。すなわち、測定緩和状態の変更は、測定緩和関連イベントの発生時または発生後に実行され得る。いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、UE110が測定緩和を開始し得る前に、UE110が他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信するまで待機する必要があり得る。ステップ230はステップ218と同じであり得る。
【0047】
ステップ232において、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信し得る。すなわち、UE110は、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告を実行し得る。さらに、いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、このステップで測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更し得る。たとえば、UE110は、ステップ232においてRRM/RLM/BFD測定緩和を開始し得る。UE110はまた、UAI禁止タイマーの満了前に、測定緩和条件が満たされたか否かを報告し得る。
【0048】
UAI禁止タイマーは、上記で定義されたトリガに基づいて、UE110内で/UE110によって作動され得る。UAI禁止タイマーはネットワークによってUE110用に設定され得、UE110はその設定に従って動作し得る。いくつかの例示的な実施形態では、測定緩和は、RRM、RLM、及びBFDの全ての機能に対して独立して及び/または組み合わせて設定され得る。したがって、UAI禁止タイマーは、それらの特徴(RRM、RLM、BFD)のうちの1つの測定緩和基準に基づいて、またはそれらの特徴の組み合わせの測定緩和基準に基づいて、提案したように動作し得る。
【0049】
したがって、本開示の実施形態は、ネットワークが、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告のUE110のUAI禁止タイマーを設定することを可能にする。さらに、省電力を可能にするために、測定緩和ステータスがUE110によってあまり頻繁に送信されないようにされ得る。
【0050】
いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、ステータスがネットワークに報告される前に、RRM/RLM/BFD緩和ステータスなどの測定緩和ステータスを変更することが許可され得る。利点は、RRM/RLM/BFD緩和条件などの測定緩和条件が満たされなくなった後すぐに、UEが測定緩和を停止することができるので、CONNECTEDモードのモビリティパフォーマンス、すなわち、無線リンクの障害及びハンドオーバーの失敗を回避できる(または状況が改善される)ことである。さらに、測定緩和ステータス報告に関して2つの別個の禁止タイマーを定義する必要がない。
【0051】
図3は、少なくともいくつかの例示的な実施形態をサポートすることが可能な例示的な装置を示している。図示しているのはデバイス300であり、デバイス300は、たとえばUE110または無線ネットワークノード120、あるいは、場合によってはそれらに設置された場合にそれらの機能を制御するように構成される制御デバイスを含み得る。デバイス300に含まれているのはプロセッサ310であり、プロセッサ310は、たとえば、シングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサを含み得、シングルコアプロセッサは1つのプロセッシングコアを含み、マルチコアプロセッサは2つ以上のプロセッシングコアを含む。プロセッサ310は、一般に、制御デバイスを含み得る。プロセッサ310は2つ以上のプロセッサを含み得る。プロセッサ310は制御デバイスであり得る。プロセッシングコアは、たとえば、ARM Holdingsが製造するCortex-A8プロセッシングコア、またはAdvanced Micro Devices Corporationが製造するSteamrollerプロセッシングコアなどを含み得る。プロセッサ310は、少なくとも1つのQualcomm Snapdragon及び/またはIntel Atomプロセッサを含み得る。プロセッサ310は、少なくとも1つの特定用途向け集積回路ASICを含み得る。プロセッサ310は、少なくとも1つのフィールドプログラマブルゲートアレイFPGAを含み得る。プロセッサ310は、デバイス300で方法ステップを実行するための手段であり得る。プロセッサ310は、少なくとも部分的にコンピュータ命令によって、アクションを実行するように構成され得る。
【0052】
プロセッサは回路を含み得、あるいは1つまたは複数の回路として構成され得、1つまたは複数の回路は、本明細書に記載した例示的な実施形態による方法のフェーズを実行するように構成される。本出願で使用する場合、「回路」という用語は、以下のうちの1つまたは複数あるいは全てを指し得る。(a)ハードウェアのみの回路の実施態様、たとえば、アナログ及び/またはデジタル回路のみの実施態様、及び、(b)ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、たとえば、該当する場合:(i)アナログ及び/またはデジタルハードウェア回路(複数可)とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、及び、(ii)携帯電話またはサーバなどの装置に様々な機能を実行させるために連携して動作する、ソフトウェアを用いるハードウェアプロセッサ(複数可)(デジタル信号プロセッサ(複数可)を含む)、ソフトウェア、及びメモリ(複数可)の任意の部分、及び、(c)動作のためにソフトウェア(たとえば、ファームウェア)を必要とするが、動作に必要ない場合にはソフトウェアが存在しない場合がある、ハードウェア回路(複数可)及び/またはたとえばマイクロプロセッサ(複数可)またはマイクロプロセッサ(複数可)の一部などのプロセッサ(複数可)。
【0053】
回路のこの定義は、あらゆる請求項を含む、本出願におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、回路という用語は、本出願で使用する場合、単なるハードウェア回路またはプロセッサ(もしくは複数のプロセッサ)、あるいはハードウェア回路またはプロセッサの一部、ならびにそれに(またはそれらに)付随するソフトウェア及び/またはファームウェアの一実施態様も包含する。用語回路はまた、たとえば、特定の請求項の要素に該当する場合、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラーネットワークデバイス、または他のコンピューティングデバイスもしくはネットワークデバイス内の同様の集積回路も包含する。
【0054】
デバイス300はメモリ320を含み得る。メモリ320は、ランダムアクセスメモリ及び/または永続メモリを含み得る。メモリ320は少なくとも1つのRAMチップを含み得る。メモリ320は、たとえば、ソリッドステートメモリ、磁気メモリ、光学メモリ、及び/またはホログラフィックメモリを含み得る。メモリ320は、プロセッサ310から少なくとも部分的にアクセス可能であり得る。メモリ320は、少なくとも部分的にプロセッサ310内に含まれ得る。メモリ320は、情報を記憶するための手段であり得る。メモリ320は、プロセッサ310が実行するように構成されるコンピュータ命令を含み得る。プロセッサ310に特定のアクションを実行させるように構成されるコンピュータ命令がメモリ320に記憶され、デバイス300全体がメモリ320からのコンピュータ命令を使用してプロセッサ310の指示に従って動作するように構成される場合、プロセッサ310及び/またはその少なくとも1つのプロセッシングコアは、特定のアクションを実行するように構成されると考えられ得る。メモリ320は、少なくとも部分的にプロセッサ310に含まれ得る。メモリ320は、少なくとも部分的にはデバイス300の外部にあり得るが、デバイス300からアクセス可能であり得る。
【0055】
デバイス300は送信機330を含み得る。デバイス300は受信機340を含み得る。送信機330及び受信機340は、少なくとも1つのセルラーまたは非セルラー規格に従って、情報をそれぞれ送信及び受信するように構成され得る。送信機330は2つ以上の送信機を含み得る。受信機340は2つ以上の受信機を含み得る。送信機330及び/または受信機340は、たとえば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションGSM、広帯域符号分割多重アクセスWCDMA、ロングタームエボリューションLTE、及び/または5G/NR規格に従って動作するように構成され得る。
【0056】
デバイス300は、近距離無線通信NFC送受信機350を含み得る。NFC送受信機350は、Bluetooth、Wibree、または同様のテクノロジーなど、少なくとも1つのNFCテクノロジーをサポートし得る。
【0057】
デバイス300は、ユーザインターフェースUI360を含み得る。UI360は、ディスプレイ、キーボード、タッチスクリーン、デバイス300を振動させることによってユーザに信号を送るように構成されたバイブレータ、スピーカー、及びマイクロフォンのうちの少なくとも1つを含み得る。ユーザは、UI360を介してデバイス300を操作して、たとえば、着信電話の受信、電話またはビデオ通話の発信、インターネットの閲覧、メモリ320に記憶されているデジタルファイルの管理、または送信機330及び受信機340を介してアクセス可能なクラウド上のデジタルファイルの管理、あるいはNFC送受信機350を介したデジタルファイルの管理、及び/またはゲームのプレイなどを行うことが可能であり得る。
【0058】
デバイス300は、ユーザ識別モジュール370を含むか、またはこれを受け入れるように構成され得る。ユーザ識別モジュール370は、たとえば、デバイス300に取り付け可能な加入者識別モジュールSIMカードを含み得る。ユーザ識別モジュール370は、デバイス300のユーザのサブスクリプションを識別する情報を含み得る。ユーザ識別モジュール370は、デバイス300のユーザのIDを検証するために、及び/または伝達された情報の暗号化及びデバイス300を介して行われた通信に対するデバイス300のユーザへの課金を容易にするために使用可能な暗号情報を含み得る。
【0059】
プロセッサ310には、プロセッサ310からデバイス300内部の電気リード線を介してデバイス300に含まれる他のデバイスに情報を出力するように構成される送信機が装備され得る。そのような送信機は、たとえば、少なくとも1つの電気リード線を介して情報をメモリ320に出力してそこに記憶するように構成されるシリアルバス送信機を含み得る。シリアルバスの代わりに、送信機はパラレルバス送信機を含み得る。同様に、プロセッサ310は、デバイス300の内部の電気リード線を介して、デバイス300に含まれる他のデバイスからプロセッサ310において情報を受信するように構成される受信機を含み得る。そのような受信機は、たとえば、受信機340から少なくとも1つの電気リード線を介して情報を受信し、プロセッサ310で処理するように構成されるシリアルバス受信機を含み得る。シリアルバスの代わりに、受信機はパラレルバス受信機を含み得る。
【0060】
デバイス300は、図3に示していないさらなるデバイスを含み得る。たとえば、デバイス300がスマートフォンを含む場合、少なくとも1つのデジタルカメラを含み得る。一部のデバイス300は、背面カメラ及び前面カメラを含み得、背面カメラはデジタル写真撮影用であり得、前面カメラはビデオ電話用であり得る。デバイス300は、デバイス300のユーザを少なくとも部分的に認証するように構成される指紋センサを含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、デバイス300には、上述の少なくとも1つのデバイスが存在しない。たとえば、一部のデバイス300には、NFC送受信機350及び/またはユーザ識別モジュール370が存在しなくてもよい。
【0061】
プロセッサ310、メモリ320、送信機330、受信機340、NFC送受信機350、UI360、及び/またはユーザ識別モジュール370は、デバイス300内部の電気リード線によって様々な方法で相互接続され得る。たとえば、前述の各デバイスは、デバイス300内部のマスターバスに個別に接続され得、デバイス間で情報を交換することが可能になる。しかしながら、当業者が理解するように、これは単なる一例であり、例示的な実施形態に応じて、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、前述のデバイスのうちの少なくとも2つを相互接続する様々な方法が選択され得る。
【0062】
図4は、少なくともいくつかの例示的な実施形態による第1の方法のフローグラフである。図示した第1の方法の各フェーズは、UE110のような装置300によって実行され得、または、場合によっては装置300に設置された場合に装置300の機能を制御するように構成される制御デバイスによって実行され得る。
【0063】
この方法は、ステップ410において、ユーザ機器の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定することを含み得る。この方法は、ステップ420において、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定することも含み得る。最後に、この方法は、ステップ430において、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信することを含み得る。
【0064】
開示した例示的な実施形態は、本明細書に開示した特定の構造、プロセスのステップ、または材料に限定されるものではなく、関連技術の通常の当業者には認識されるそれらの均等物にまで拡張されることを理解されたい。また、本明細書で使用している用語は、特定の例示的な実施形態を説明する目的でのみ使用しており、限定であることを意図していないことを理解されたい。
【0065】
本明細書全体にわたる1つの例示的な実施形態(one example embodiment)または例示的な実施形態(an example embodiment)への言及は、その例示的な実施形態に関連して説明している特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの例示的な実施形態に含まれることを意味する。このため、本明細書全体にわたる様々な場所での「1つの例示的な実施形態では」または「例示的な実施形態では」という語句の出現は、必ずしも全て同じ例示的な実施形態に言及しているわけではない。たとえば、「約」または「実質的に」などの用語を使用して数値を参照する場合、正確な数値も開示される。
【0066】
本明細書で使用する場合、複数の項目、構造要素、構成要素、及び/または材料を便宜上共通のリストに提示し得る。しかしながら、これらのリストは、リストの各メンバーが別個の一意のメンバーとして個別に識別されているように解釈されるべきである。したがって、そのようなリストの個々のメンバーは、別段の指示なしで、共通グループで提示されていることのみに基づいて、同じリストの他のメンバーと事実上同等であると解釈されるべきではない。さらに、本明細書では、様々な例示的な実施形態及び例を、その様々な構成要素の代替例と共に言及し得る。そのような例示的な実施形態、例、及び代替例は、事実上、互いに同等であると解釈されるべきではなく、別個の独立した表現と考えられるべきであることは理解される。
【0067】
例示的な実施形態では、たとえばUE110または無線ネットワークノード120などの装置は、上述の例示的な実施形態及びその任意の組み合わせを実行するための手段を含み得る。
【0068】
例示的な実施形態では、コンピュータプログラムは、上述の例示的な実施形態及びその任意の組み合わせによる方法を実行させるように構成され得る。例示的な実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体上に具現化されたコンピュータプログラム製品は、上述の例示的な実施形態及びその任意の組み合わせを含むプロセスを実行するようにプロセッサを制御するよう構成され得る。
【0069】
例示的な実施形態では、たとえばUE110または無線ネットワークノード120などの装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含み得、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、少なくとも上述の例示的な実施形態及びその任意の組み合わせを装置に実行させるように構成される。
【0070】
さらに、記載した特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例示的な実施形態において任意の適切な方法で組み合わせられ得る。前述の説明では、本開示の例示的な実施形態の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細、たとえば、長さ、幅、形状の例などを提供している。しかしながら、当業者であれば、具体的の詳細のうちの1つまたは複数がなくとも、または他の方法、構成要素、材料などを用いて、本開示を実施できることを認識するであろう。他の例では、本開示の態様を曖昧にすることを避けるために、よく知られている構造、材料、または動作は、詳細に図示も説明もしていない。
【0071】
前述の例は、1つまたは複数の特定のアプリケーションにおける例示的な実施形態の原理を例示するものであるが、発明能力を行使することなく、また本開示の原理及び概念から逸脱することなく、実施態様の形式、使用法及び詳細について多数の変更が加えられることは、当業者には明らかであろう。したがって、以下に記載する特許請求の範囲による場合を除き、本開示が制限されることは意図していない。
【0072】
本文書では、「備える」及び「含む」という動詞は、記載していない特徴の存在を排除したり要求したりしないオープンな制限として使用している。従属請求項に記載した特徴は、明示的に別途記載しない限り、相互に自由に組み合わせることができる。さらに、本文書全体を通じた「a」または「an」、すなわち単数形の使用は、複数形を排除しているわけではないことを理解されたい。
【産業上の利用可能性】
【0073】
少なくともいくつかの例示的な実施形態は、緩和された測定が使用される、たとえば3GPPネットワークなどのセルラー通信ネットワークにおいて産業上の応用が見出される。
【0074】
頭字語一覧
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
BFD ビーム障害検出
BS 基地局
DU 分散ユニット
GSM グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション
IAB 統合アクセス及びバックホール
IoT モノのインターネット
LTE ロングタームエボリューション
M2M マシンツーマシン
MDT ドライブテスト最小化
MT モバイルターミネーション
NR 新しい無線
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセステクノロジー
RLC 無線リンク制御
RRC 無線リソース制御
RRM 無線リソース管理
RSRP 参照信号受信電力
RSRQ 参照信号受信品質
TRP 送受信ポイント
UAI UE支援情報
UE ユーザ機器
UI ユーザインターフェース
WCDMA 広帯域符号分割多重アクセス
WiMAX ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス
WLAN 無線ローカルエリアネットワーク
【符号の説明】
【0075】
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置
であって、
前記装置の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定するための手段と、
測定緩和関連イベントが発生する前に、前記測定緩和ステータスを前記他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、
測定緩和ステータス報告に関して設定されるユーザ機器支援情報禁止タイマーが動作していない場合、前記測定緩和ステータスを前記他の測定緩和ステータスに変更した後に、ユーザ機器支援情報を使用して前記他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信するための手段であって、前記他の測定緩和ステータスは前記装置が測定緩和モードであるか非測定緩和モードであるかを示す、前記送信するための手段と、
を備える、前記装置。
【請求項2】
前記測定緩和関連イベントは、前記他の測定緩和ステータスに関する前記報告の前記無線ネットワークノードへの送信、または前記ユーザ機器支援情報禁止タイマーの満了である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置は、前記変更前は前記測定緩和モードであり、前記変更後は前記非測定緩和モードであり、または前記装置は、前記変更前は前記非測定緩和モードであり、前記変更後は前記測定緩和モードである、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記装置は、前記測定緩和モードでは測定を緩和することが許可され、前記装置は、前記非測定緩和モードでは測定を緩和することが許可されない、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記ユーザ機器支援情報禁止タイマーのステータス及び前記他の測定緩和ステータスに基づいて、前記装置が前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することが許可されているか否かを判定するための手段
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記ユーザ機器支援情報禁止タイマーが動作している間に前記装置の前記測定緩和ステータスを変更するか否かを判定するための手段
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記ユーザ機器支援情報禁止タイマーが動作している間に前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、
前記測定緩和関連イベントが発生する前に、前記測定緩和ステータスを前記他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記ユーザ機器支援情報禁止タイマーが動作している間に、測定緩和条件が満たされていない場合に、前記測定緩和関連イベントが発生する前に、前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、
前記測定緩和関連イベントが発生する前に、前記測定緩和ステータスを前記他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記ユーザ機器支援情報禁止タイマーが動作している間に、測定緩和条件が満たされた場合に、前記測定緩和関連イベントが発生した後に、前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、
前記測定緩和関連イベントが発生した後に、前記測定緩和ステータスを前記他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
測定緩和条件が満たされて報告されたときに、前記ユーザ機器支援情報禁止タイマーが開始されなかった場合、前記測定緩和関連イベントが発生する前に、前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記他の測定緩和ステータスに関する前記報告を前記無線ネットワークノードに送信する前に前記装置の前記測定緩和ステータスが前記他の測定緩和ステータスに変更されたことを報告するための手段
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記装置の前記他の測定緩和ステータスに関する前記報告を前記無線ネットワークノードに送信するどれくらい前に前記装置の前記測定緩和ステータスが変更されたかを報告するための手段
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
測定緩和コンフィグレーションを受信するための手段をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記測定緩和コンフィグレーションは、前記装置の前記他の測定緩和ステータスに関する前記報告を前記無線ネットワークノードに送信する前に、及び/または前記ユーザ機器支援情報禁止タイマーが動作している間に、前記装置が前記装置の前記測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記測定緩和コンフィグレーションの受信後、測定緩和条件が初めて満たされたときに、緩和ステータス報告を送信するための手段
をさらに備える、請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
前記測定緩和ステータス及び前記他の測定緩和ステータスは、無線リソース管理RRM、無線リンク監視RLM、及びビーム障害検出BFD測定緩和ステータスのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記報告は、前記装置が無線リンク監視RLM測定の測定緩和モードまたは非測定緩和モードにあることを示し、及び/または
前記報告は、前記装置がビーム障害検出BFD測定の測定緩和モードまたは非測定緩和モードにあることを示す、
請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記報告は、無線リソース管理RRM測定の測定緩和条件が満たされているか否かをさらに示す、
請求項17に記載の装置。
【請求項19】
無線リソース管理RRM測定の前記測定緩和条件が一定時間内に満たされたときに前記報告が送信される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記ユーザ機器支援情報禁止タイマーは、無線リソース管理RRM、無線リンク監視RLM、及びビーム障害検出BFDに基づく測定緩和ステータス報告に共通であるか、または
前記ユーザ機器支援情報禁止タイマーは、無線リソース管理RRM、無線リンク監視RLM、及びビーム障害検出BFDに基づく測定緩和ステータス報告の間で異なるか、いずれか1つに固有である、
請求項1に記載の装置。
【請求項21】
装置の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定することと、
測定緩和関連イベントが発生する前に、前記測定緩和ステータスを前記他の測定緩和ステータスに変更することと、
測定緩和ステータス報告に関して設定されるユーザ機器支援情報禁止タイマーが動作していない場合、前記測定緩和ステータスを前記他の測定緩和ステータスに変更した後に、ユーザ機器支援情報を使用して前記他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信することであって、前記他の測定緩和ステータスは前記装置が測定緩和モードであるか非測定緩和モードであるかを示す、前記送信することと、
を含む、方法。
【請求項22】
コンピュータプログラムであって、前記プログラムが装置によって実行された場合に、前記装置に請求項21に記載の方法を実行させる命令を含む、前記コンピュータプログラム。
【請求項23】
装置の少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、装置に請求項21に記載の方法を少なくとも実行させるコンピュータ可読命令のセットが記憶された、非一時的コンピュータ可読媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な例示的な実施形態は、一般的にはセルラー通信ネットワークに関し、より詳細には、そのようなネットワークにおける省電力に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、ユーザ機器UEの電力には限りがある。したがって、ロングタームエボリューションLTE及び/または5G無線アクセステクノロジーに従って動作するネットワークなどの様々なセルラーネットワークにおいて、UEの電力を節約することは重要である。5G無線アクセステクノロジーは、新しい無線NRアクセステクノロジーとも呼ばれ得る。LTEは導入以来広く展開されており、第3世代パートナーシッププロジェクト3GPPはLTEの開発を続けている。同様に、3GPPは5G/NRの規格も開発している。3GPPの議論におけるトピックの1つはUEの消費電力であり、セルラー通信ネットワークにおけるUEの電力を節約するための強化された方法、装置、及びコンピュータプログラムを提供する必要がある。そのような強化は、将来の6Gネットワークなど、他のセルラー通信ネットワークでも有益となり得る。
【発明の概要】
【0003】
いくつかの態様によれば、独立請求項の主題が提供される。いくつかの例示的な実施形態は従属請求項で定義される。
【0004】
本開示の様々な例示的な実施形態に対して求められる保護の範囲は、独立請求項によって設定される。独立請求項の範囲に入らない本明細書に説明する例示的な実施形態及び特徴は、もしあれば、本開示の様々な例示的な実施形態を理解するために役立つ例として解釈されるべきである。
【0005】
本開示の第1の態様によれば、装置であって、装置の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定するための手段と、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定するための手段と、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信するための手段と、を備える、装置が提供される。第1の態様の装置は、ユーザ機器であり得、または、場合によってはユーザ機器内に設置されたときにユーザ機器の機能を制御するように構成される制御デバイスであり得る。
【0006】
第1の態様の例示的な実施形態は、以下の箇条書きリストからの少なくとも1つの特徴、または以下の特徴の任意の組み合わせを含み得る。
・測定緩和関連イベントは、他の測定緩和ステータスに関する報告の無線ネットワークノードへの送信、または装置のユーザ機器UE支援情報禁止タイマーの満了である。
・装置は、変更前は測定緩和モードであり、変更後は非測定緩和モードであり、または装置は、変更前は非測定緩和モードであり、変更後は測定緩和モードであり、装置は、測定緩和モードでは測定を緩和することが許可され、装置は、非測定緩和モードでは測定を緩和することが許可されない。
・測定緩和ステータスは測定が緩和されているステータスであり、他の測定緩和ステータスは測定が緩和されていないステータスであり、または、測定緩和ステータスは測定が緩和されていないステータスであり、他の測定緩和ステータスは測定が緩和されているステータスである。
・装置は、UE支援情報禁止タイマーのステータス及び他の測定緩和ステータスに基づいて、装置が装置の測定緩和ステータスを変更することが許可されているか否かを判定するための手段をさらに備える。
・UE支援情報禁止タイマーのステータスは動作中であるか、または開始されていないかである。
・他の緩和ステータスは、測定緩和条件が満たされているか否かに依存する。
・装置は、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に装置の測定緩和ステータスを変更するか否かを判定するための手段をさらに備える。
・装置は、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に装置の測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、をさらに備える。
・装置は、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に、測定緩和条件が満たされていない場合に、測定緩和関連イベントが発生する前に、装置の測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、をさらに備える。
・装置は、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に、測定緩和条件が満たされた場合に、測定緩和関連イベントが発生した後に、装置の測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段と、測定緩和関連イベントが発生した後に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するための手段と、をさらに備える。
・装置は、測定緩和条件が満たされて報告されたときに、UE支援情報禁止タイマーが開始されなかった場合、測定緩和関連イベントが発生する前に、装置の測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段をさらに備える。
・装置は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信する前に装置の測定緩和ステータスが他の測定緩和ステータスに変更されたことを報告するための手段をさらに備える。
・装置は、装置の他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信するどれくらい前に装置の測定緩和ステータスが変更されたかを報告するための手段をさらに備える。
・装置は、コンフィグレーションを受信するための手段をさらに備え、コンフィグレーションは、装置の他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信する前に、装置が装置の測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
・装置は、コンフィグレーションを受信するための手段をさらに備え、コンフィグレーションは、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に装置が装置の測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
・測定緩和ステータス及び他の測定緩和ステータスは、無線リソース管理RRM、無線リンク監視RLM、及びビーム障害検出BFD測定緩和ステータスのうちの少なくとも1つを含む。
・装置は、RRMもしくはRLMまたはBFD測定緩和条件の条件が一定時間の間に満たされた場合(この時間の間に常に充足される、すなわち、満たされる必要がある)、装置の測定緩和ステータスを変更することを決定するための手段をさらに備える。
・測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信することは、RRMもしくはRLMまたはBFD測定緩和条件の条件が一定時間の間に満たされた場合に実行される。
・装置は、装置の測定緩和ステータスを変更することを決定し、装置の緩和ステータスが以前に送信された測定緩和ステータスと異なる場合に、測定緩和ステータスに関する報告を送信するための手段をさらに備える。
・装置によって送信される第1の緩和ステータス報告は、RRMもしくはRLMまたはBFD測定緩和条件が満たされていることを示す。
・第1の測定緩和ステータス報告は、設定後に測定緩和条件が初めて満たされたときにトリガされる。
【0007】
本開示の第2の態様によれば、ユーザ機器から、ユーザ機器の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更を示す報告を受信するための手段を備える、装置が提供される。第1の態様の装置は、無線ネットワークノードであり得、または、場合によっては無線ネットワークノード内に設置されたときに無線ネットワークノードの機能を制御するように構成される制御デバイスであり得る。
【0008】
第1の態様の例示的な実施形態は、以下の箇条書きリストからの少なくとも1つの特徴、または以下の特徴の任意の組み合わせを含み得る。
・他の測定緩和ステータスに関する報告の送信前に、ユーザ機器の測定緩和ステータスが他の測定緩和ステータスに変更されたことを示す報告をユーザ機器から受信すること。
・装置は、ユーザ機器の他の測定緩和ステータスに関する報告の送信のどれくらい前にユーザ機器の測定緩和ステータスが変更されたかを示す報告をユーザ機器から受信するための手段をさらに備える。
・装置は、コンフィグレーションを送信するための手段をさらに備え、コンフィグレーションは、他の測定緩和ステータスに関する報告の送信前に、ユーザ機器がユーザ機器の測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
・装置は、コンフィグレーションを送信するための手段をさらに備え、コンフィグレーションは、UE支援情報禁止タイマーが動作している間に、ユーザ機器がユーザ機器の測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
【0009】
第3の態様によれば、装置の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定することと、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定することと、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信することと、を含む、第1の方法が提供される。第1の方法は、ユーザ機器によって実行され得、または、場合によってはユーザ機器内に設置されたときにユーザ機器の機能を制御するように構成される制御デバイスによって実行され得る。
【0010】
第4の態様によれば、ユーザ機器から、ユーザ機器の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更を示す報告を受信することを含む、第2の方法が提供される。第2の方法は、無線ネットワークノードによって実行され得、または、場合によっては無線ネットワークノード内に設置されたときに無線ネットワークノードの機能を制御するように構成される制御デバイスによって実行され得る。
【0011】
本開示の第5の態様によれば、少なくとも1つのプロセッシングコアと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置が提供され、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッシングコアを用いて、装置に少なくとも、装置の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定することと、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定することと、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信することと、を実行させるように構成される。第5の態様の装置は、ユーザ機器であり得、または、場合によってはユーザ機器内に設置されたときにユーザ機器の機能を制御するように構成される制御デバイスであり得る。
【0012】
本開示の第6の態様によれば、少なくとも1つのプロセッシングコアと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置が提供され、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッシングコアを用いて、装置に少なくとも、ユーザ機器から、ユーザ機器の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更を示す報告を受信することを実行させるように構成される。第6の態様の装置は、無線ネットワークノードであり得、または、場合によっては無線ネットワークノード内に設置されたときに無線ネットワークノードの機能を制御するように構成される制御デバイスであり得る。
【0013】
本開示の第7の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、装置に少なくとも第1の方法を実行させるコンピュータ可読命令のセットが記憶された非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。本開示の第8の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、装置に少なくとも第2の方法を実行させるコンピュータ可読命令のセットが記憶された非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0014】
本開示の第9の態様によれば、コンピュータプログラムであって、プログラムが装置によって実行された場合に、装置に第1の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラムが提供される。本開示の第10の態様によれば、コンピュータプログラムであって、プログラムが装置によって実行された場合に、装置に第2の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】少なくともいくつかの例示的な実施形態によるネットワークシナリオの例を示す図である。
図2】少なくともいくつかの例示的な実施形態によるシグナリンググラフである。
図3】少なくともいくつかの例示的な実施形態をサポートすることが可能な例示的な装置を示す図である。
図4】少なくともいくつかの例示的な実施形態による方法のフローグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書に記載の手順により、セルラー通信ネットワークにおける省電力が強化され得る。より詳細には、測定の緩和に関する動作が強化され得る。ユーザ機器UEは、現在使用している測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを、測定緩和関連イベント、たとえば、他の測定緩和ステータスに関する報告の無線ネットワークノードへの送信、またはUE支援情報UAI禁止タイマーの満了などが発生する前に、判定し得る。測定緩和関連イベントが発生する前にUEが測定緩和ステータスを変更することを決定する場合、UEはそれを直ちに実行することができるので、プロセスがより効率的になる。そして、UEは、変更後に、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信し得る。UEが測定を緩和している場合、UEが測定を緩和していない場合と比較して、UEによる測定の実行頻度が低くなり得る。測定を実行するとUEの電力が消費されるので、測定緩和によってUEの電力が節約される。UEによって測定緩和がタイミングよく停止されない場合、ハンドオーバー候補の隣接セルが十分早く測定されないので、無線リンク障害またはハンドオーバーの失敗が発生し得る。
【0017】
図1は、少なくともいくつかの例示的な実施形態によるネットワークシナリオの例を示している。図1のネットワークシナリオの例によれば、UE110、無線ネットワークノード120、及びコアネットワークエレメント130を含むセルラー通信システムが存在し得る。UE110は、エアインターフェース115を介して無線ネットワークノード120に接続され得、無線ネットワークノード120は、有線インターフェース125を介してコアネットワーク130に接続され得る。いくつかの例示的な実施形態では、エアインターフェース115はビームベースのインターフェースであり得る。
【0018】
UE110は、たとえば、スマートフォン、携帯電話、マシンツーマシンM2Mノード、マシンタイプ通信MTCノード、RedCap UE(機能縮小UE)ノード、モノのインターネットIoTノード、自動車テレメトリユニット、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または、実際には、あらゆる種類の適切な無線端末、たとえば、リレーで構成され得る。無線ネットワークノード120は、UE110のサービングノードと考えられ得、無線ネットワークノード120の1つのセルは、UE110のサービングセルとなり得る。
【0019】
UE110及び無線ネットワークノード120の間のエアインターフェース115は、UE110及び無線ネットワークノード120の両方がサポートするように構成される無線アクセス技術RATに従って構成され得る。セルラーRATの例には、ロングタームエボリューションLTE、第5世代5G無線アクセステクノロジーとも呼ばれ得る新しい無線NR、及びMulteFireなどがある。たとえば、LTEのコンテキストでは、無線ネットワークノード120はeNBと呼ばれ得、NRのコンテキストでは、無線ネットワークノード120はgNBと呼ばれ得る。いくつかの例示的な実施形態では、無線ネットワークノード120は、送受信ポイントTRPと呼ばれ得、または、同じ場所にあってもなくてもよい複数のTRPを制御し得る。いくつかの例示的な実施形態では、無線ネットワークノード120はリレーであり得る。いずれにせよ、本開示の例示的な実施形態は、いかなる特定の無線技術にも限定されない。代わりに、例示的な実施形態は、緩和された測定が使用される任意のセルラー通信ネットワークで利用され得る。
【0020】
無線ネットワークノード120は、インターフェース125を介してコアネットワーク130に直接または少なくとも1つの中間ノードを介して接続され得る。転じて、コアネットワーク130は、インターフェース135を介して他のネットワーク(図1には示していない)と結合され得、これにより、たとえば世界規模の相互接続ネットワークを介して、さらなるネットワークへの接続が得られ得る。無線ネットワークノード120は、直接または少なくとも1つの中間ノードを介して、コアネットワーク130または他のコアネットワークに接続され得る。
【0021】
いくつかの例示的な実施形態では、ネットワークシナリオは、UE110及び/または無線ネットワークノード120の代わりに、またはこれらに加えて、リレーノードを含み得る。リレーは、たとえばミリ波周波数で動作する場合に使用され得る。リレーノードの一例は、統合アクセス及びバックホールIABノードであり得る。IABノードは、セルフバックホールリレーとも呼ばれ得る。リレーの他の例は、アウトバンドリレーであり得る。一般に、リレーノードは次の2つの部分を含み得る。
1)gNBなどの無線ネットワークノード120の機能を容易にし得る分散ユニットDU部分。したがって、いくつかの例示的な実施形態では、リレーのDU部分は無線ネットワークノード120と呼ばれ得、DUは無線ネットワークノード120のタスクを実行し得る。
2)UE110の機能を容易にし得るモバイルターミネーションMT部分、すなわち、無線ネットワークノード120のDU部分などの親ノード(DU)とIABノードなどのリレーとの間の通信リンクであり得るバックホールリンク。いくつかの例示的な実施形態では、MT部分はUE110と呼ばれ得、UE110のタスクを実行し得る。
【0022】
本開示のいくつかの例示的な実施形態では、UE110がUAIを送信する頻度を制限するために、UAIに対して禁止タイマーが設定され得る。UAI禁止タイマーが動作している間は、UE110はUAIを送信することが許可されない場合がある。したがって、UE110が測定の緩和の基準を少なくとも1つ満たしている場合、無線リソース管理RRM、無線リンク管理RLM、及び/またはビーム障害検出BFD測定など、UE110の測定を緩和することによって、省電力が実現され得る。基準は、たとえば、信号電力(たとえば、参照信号受信電力RSRP)または品質(たとえば、参照信号受信品質RSRQ)の測定に関連するものであり得る。測定はセルまたはビームレベルの測定であり得る。
【0023】
本開示のいくつかの例示的な実施形態は、特に、RRM/RLM/BFD緩和のためのUAIの処理に適用され得る。たとえば、UAIは、UE110の測定緩和ステータスを無線ネットワークノード120に報告するために使用され得る。たとえば、UAIは、UE110の測定緩和ステータスの変更を無線ネットワークノード120に報告するために使用され得る。いくつかの例示的な実施形態では、測定緩和ステータスは、RRM/RLM/BFD測定緩和の条件が満たされているか否かを示し得る。UAIを使用して測定緩和ステータスを報告する場合、禁止タイマーが必要になり得る。たとえば、UAI禁止タイマーは、UE110による無線ネットワークノード120への測定緩和ステータスの頻繁すぎる報告を防止するために使用され得る。いくつかの例示的な実施形態では、UAIの代わりに他のメッセージまたはプロシージャを使用して、UE110の測定緩和ステータスまたは測定緩和ステータスの変更を無線ネットワークノード120に報告し得る。たとえば、この報告のために、新しい無線リソース制御RRCメッセージまたはRRCプロシージャが定義され得る。本開示の以下においては、UAIを参照して例示的な実施形態について説明するが、同じ実施形態が他のプロシージャまたはメッセージにも適用され得ることを理解されたい。
【0024】
無線ネットワークノード120などのネットワークノードは、UAIの禁止タイマーを設定して、UE110がUAIを送信する頻度を制限することが可能であり得る。禁止タイマーが動作している間はUE110がUAIを送信することが許可されず、UE110のRRM/RLM/BFD緩和ステータスなどの測定緩和ステータスを搬送するUAIに禁止タイマーが使用された場合、UE110の測定緩和ステータスが変化しても、UE110は緩和ステータスを直ちに報告することができなくなる。いくつかの例示的な実施形態では、禁止タイマーは一般的に、UE110によるあらゆるUAI送信に対して設定され得、あるいは、禁止タイマーは、測定緩和ステータス報告に対して専用に設定され得る。たとえば、禁止タイマーは、RRM、RLM、及びBFDベースの測定緩和ステータス報告間で共通であっても、異なっていてもよい。
【0025】
したがって、本開示のいくつかの例示的な実施形態は、UAIの禁止タイマーを測定緩和ステータス報告に利用することを可能にし、同時に、UAI禁止タイマーが動作している場合であっても、たとえば、無線ネットワークノード120、UE110自体または事前定義されたルールによって、UE110が測定緩和ステータスを変更することを許可または防止することを可能にする。
【0026】
いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、RRM/RLM/BFD緩和報告などの測定緩和報告のUAI禁止タイマーが動作している場合であっても、測定緩和ステータスを変更し得る。UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し、その後、測定緩和関連イベントが発生する前に、たとえば、UAI禁止タイマーが動作している間に、または他の測定緩和ステータスに関する報告の送信前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更することを決定して変更し得る。すなわち、測定緩和関連イベントは、他の測定緩和ステータスに関する報告の無線ネットワークノード120への送信、またはUE110のUAI禁止タイマーの満了であり得る。次いで、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信し得る。報告はUAIとして、または他のプロシージャ/メッセージとして送信され得る。報告は測定緩和条件を示し得る。たとえば、報告は、測定緩和条件が満たされているか、または満たされなくなったかを示し得る。たとえば、測定緩和ステータスのうちの1つは、1つまたは複数の測定緩和条件が満たされていることを示し得、測定緩和ステータスのうちの他の1つは、1つまたは複数の測定緩和条件が満たされていないことを示し得る。たとえば、RRM、RLM、及びBFD測定に対して異なる測定緩和条件が設定され得る。
【0027】
いくつかの例示的な実施形態では、RRM/RLM/BFD測定緩和条件などの測定緩和条件が満たされなくなったときに、上記変更が許可されて実行され得る。そのような場合、UE110の測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスであり得、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスであり得る。すなわち、UE110は、RRM/RLM/BFD緩和ステータスがネットワークに報告される前、すなわち、報告が無線ネットワークノード120に送信される前に、RRM/RLM/BFD測定緩和を停止し得る。このように、上記変更は、測定緩和関連イベントが発生する前に実行され得る。UE110は、変更前は測定緩和モードであり、変更後は非測定緩和モードであり得、UE110は、測定緩和モードでは測定を緩和することが許可され得、非測定緩和モードでは測定を緩和することが許可されない場合がある。
【0028】
いくつかの例示的な実施形態では、測定緩和条件が満たされているときに測定緩和ステータス報告のUAI禁止タイマーが動作している場合、UE110はRRM/RLM/BFD緩和ステータスなどの測定緩和ステータスを変更することが許可されない場合がある。すなわち、UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し、その後、測定緩和関連イベントが発生する前に、たとえば、UAI禁止タイマーが動作している間に、または他の測定緩和ステータスに関する報告の送信前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更することが許可されないと判定し得る。そのような場合、UE110の測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスであり得、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスであり得る。次いで、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信し得る。このように、変更の決定は、測定緩和関連イベントが発生する前に実行され得るが、変更は、イベントが発生した後に実行され得る。あるいは、測定緩和状態を変更する決定及び変更は、測定緩和関連イベントの発生時またはその後に実行され得る。UE110は、変更前は非測定緩和モードであり得、変更後は測定緩和モードであり得る。換言すれば、UE110は、UE110がRRM/RLM/BFD測定緩和などの測定緩和を開始し得る前に、測定緩和ステータス報告のUAI禁止タイマーが満了するまで待機する必要があり得る。あるいは、いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、UE110がRRM/RLM/BFD測定緩和などの測定緩和を開始し得る前に、UE110が他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信するまで待機する必要があり得る。
【0029】
いくつかの例示的な実施形態では、RRM/RLM/BFD緩和報告などの測定緩和報告のUAI禁止タイマーは、たとえば、RRM/RLM/BFD緩和条件が満たされなくなった場合など、測定緩和条件が満たされていない場合にのみ、適用、開始、または再開され得る。UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し、その後、測定緩和条件が満たされて報告されたときに、UAI禁止タイマーが開始されなかった場合、たとえば、報告の送信前など、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更することが許可されていないと判定し得る。すなわち、UE110が測定緩和を停止し、測定緩和ステータスがネットワークに報告される場合である。
【0030】
いくつかの例示的な実施形態では、RRM/RLM/BFD緩和報告などの測定緩和報告のUAI禁止タイマーは、たとえば、RRM/RLM/BFD緩和条件が満たされなくなった場合など、測定緩和条件が満たされていないと判定された後に、測定緩和ステータス報告が送信されるときにのみ、適用、開始、または再開され得る。UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し、測定緩和ステータスがトリガされたのは、1つまたは複数の測定緩和条件が満たされていないときであると判定し得る。したがって、UE110が測定緩和ステータスの報告を無線ネットワークノード120に送信した後、UAI禁止タイマーが開始され得る。いくつかの例示的な実施形態では、RRM/RLM/BFD緩和報告などの測定緩和報告のUAI禁止タイマーは、たとえば、RRM/RLM/BFD緩和条件が満たされている場合など、1つまたは複数の測定緩和条件が満たされていると判定された後に、測定緩和ステータス報告が送信されるときに、適用、開始、または再開されなくてもよい。したがって、いくつかの例示的な実施形態では、1つまたは複数の測定緩和条件が満たされていないと判定された場合にいつでも測定緩和ステータス報告がトリガされて報告され得る。
【0031】
いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、以前に、すなわち、RRM/RLM/BFD緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告前に、既に緩和を停止したか否かを報告し得る。すなわち、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信する前に、測定緩和ステータスが他の測定緩和ステータスに変更されたことを報告し得、ここで、測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスであり得、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスであり得る。いくつかの例示的な実施形態では、UE110が以前に、すなわち、測定緩和ステータス報告の前に、既に測定緩和を停止したことを示す報告は、測定緩和ステータス報告と同じメッセージ(たとえば、UAI)で搬送されるか、あるいは別のメッセージで搬送され得る。いくつかの例示的な実施形態では、別のメッセージは、ドライブテスト最小化MDT報告、またはログ記録される報告であり得る。
【0032】
さらに、または代わりに、UE110は、報告の送信のどれくらい前にUE110が緩和を停止したかを報告し得る。すなわち、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信するどれくらい前に装置の測定緩和ステータスが変更されたかを報告し得、ここで、測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスであり得、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスであり得る。
【0033】
いくつかの例示的な実施形態では、ネットワーク、たとえば無線ネットワークノード120は、他の測定緩和ステータスがネットワークに報告される前に、UE110が測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更すること、たとえば、RLM/RRM/BFD測定緩和を開始/停止することが許可されるか否かを設定し得る。したがって、UE110は、無線ネットワークノード120からコンフィグレーションを受信し得、このコンフィグレーションは、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信する前に、測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
【0034】
いくつかの例示的な実施形態では、ネットワーク、たとえば無線ネットワークノード120は、UAI禁止タイマーが動作している場合でも、UEがRLM/RRM/BFD測定緩和を開始/停止することが許可されるか否かを設定し得る。したがって、UE110は、無線ネットワークノード120からコンフィグレーションを受信し得、このコンフィグレーションは、UAI禁止タイマーが動作している間に装置の測定緩和ステータスを変更することが許可されるか否かを示す。
【0035】
一般に、測定緩和ステータス及び他の測定緩和ステータスは、無線リソース管理RRM、無線リンク監視RLM、またはビーム障害検出BFD測定緩和ステータス、あるいはそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0036】
図2は、少なくともいくつかの例示的な実施形態による第1のシグナリンググラフを示している。垂直軸上には、左から右に、UE110及び無線ネットワークノード120が配置されている。時間は上から下に向かって進む。図2は、本開示のいくつかの例示的な実施形態がどのように適用され得るかについての一例を示している。
【0037】
ステップ202において、UE110は、無線ネットワークノード120によって、RRM/RLM/BFD測定緩和コンフィグレーションなどの測定緩和コンフィグレーションを用いて設定され得る。いくつかの例示的な実施形態では、ネットワーク、たとえば無線ネットワークノード120は、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告のためのUAI禁止タイマー動作をUE110に設定し得る。ネットワークは、UE110のUAI禁止タイマー値の値も設定し得る。たとえば、UAI禁止タイマーの値は、測定緩和ステータス報告によってシステムのアップリンクに不必要に負荷がかからないように、ネットワークによって設定され得る。
【0038】
ステップ204において、UE110はダウンリンク信号を測定し、RRM、RLM、及び/またはBFD測定緩和条件などの少なくとも1つの測定緩和条件が満たされているか否かを判定し得る。少なくとも1つの測定緩和条件が満たされていると判定すると、UE110は、ステップ206において、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの報告を無線ネットワークノード120に送信し得、この報告は、測定緩和条件が満たされていることを示す。
【0039】
ステップ208において、UE110は測定の緩和を開始し得る。たとえば、UE110は、RRM/RLC/BFD緩和を開始する、すなわち、RRM、RLC、及びBFD測定のうちの少なくとも1つを実行しないことを決定し得る。ステップ210において、UE110は、たとえばRRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告のUAI禁止タイマーを開始し得る。あるいは、いくつかの例示的な実施形態では、測定緩和条件、たとえば、RRM/RLM/BFD測定緩和条件が満たされてネットワークに報告されたときに、UAI禁止タイマーが開始されなくてもよい。このように、UE110は、測定緩和条件が満たされていない場合にいつでも報告をネットワークに送信し得る。すなわち、測定緩和条件が満たされて報告されたときにUAI禁止タイマーが開始されなかった場合、UE110は、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを変更することを決定し得る。したがって、UE110が測定緩和ステータスの報告を無線ネットワークノード120に送信した後、UAI禁止タイマーが開始され得る。
【0040】
ステップ212において、UE110は、測定緩和条件が満たされなくなったと判定し得る。たとえば、UE110は、RRM/RLM/BFD測定緩和条件が満たされなくなったと判定し得る。すなわち、UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し得る。ステップ214において、UE110は、UAI禁止タイマーが動作しており、測定緩和ステータス報告がトリガされたと判定し得る。
【0041】
ステップ216において、UE110は、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定し得る。UE110は、測定緩和ステータスを緩和測定から非緩和測定に変更することを決定し得る。たとえば、UE110は、UAI禁止タイマーが動作している間に測定緩和ステータスを変更することを決定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告をトリガし得るが、UAI禁止タイマーによって報告の送信が防止され得る。
【0042】
UE110は、測定緩和ステータス報告をまだ実行できない間に、RRM/RLM/BFD測定緩和などの測定緩和を停止し得る。すなわち、UE110は、測定緩和イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更し得、ここで、測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスであり、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスである。UE110は、変更前は測定緩和モードであり得、変更後は非測定緩和モードであり得、UE110は、測定緩和モードでは測定を緩和することが許可され得、非測定緩和モードでは測定を緩和することが許可されない場合がある。いくつかの例示的な実施形態では、無線ネットワークノード120などのネットワークは、UEがこの場合に何を実行するかを設定し得る。
【0043】
次に、少なくとも1つの測定緩和関連イベントが発生し得る。ステップ218において、UAI禁止タイマーが満了し得る。ステップ220において、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信し得る。すなわち、UE110は、測定緩和ステータスを他の測定緩和に変更した後、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告を実行し得る。UE110は、測定緩和条件が満たされなくなったことを報告し得る。報告は、UAIとして、または他のプロシージャ/メッセージとして送信され得る。
【0044】
いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、測定緩和関連イベントが発生する前に緩和が停止されたか否かを報告し得る。たとえば、UE110は、UAI禁止タイマーの満了前に緩和が停止されたか否か、及びどれくらい前に緩和が停止されたかを報告し得る。すなわち、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信する前に、装置の測定緩和ステータスが他の測定緩和ステータスに変更されたことを報告し得る。代替的に、または追加的に、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信するどれくらい前に測定緩和ステータスが変更されたかを報告し得る。UE110が以前に、すなわち、測定緩和ステータス報告の前に、既に測定緩和を停止したことを示す報告は、測定緩和ステータス報告と同じメッセージ(たとえば、UAI)で搬送されるか、あるいは別のメッセージで搬送され得る。
【0045】
ステップ222において、UE110は、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告のUAI禁止タイマーを開始し得る。ステップ224において、UE110はダウンリンク信号を測定し、RRM/RLM/BFD測定緩和条件などの測定緩和条件が満たされていると判定し得る。すなわち、UE110は、UE110の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定し得、ここで、測定緩和ステータスは、測定が緩和されていないステータスであり、他の測定緩和ステータスは、測定が緩和されているステータスである。したがって、UE110は、変更前は非測定緩和モードであり、変更後は測定緩和モードであり得る。ステップ226は、ステップ214に対応し得る。
【0046】
ステップ228において、UE110は、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定し得る。UE110は、UAI禁止タイマーが動作している間に測定緩和ステータスを変更するか否かを判定し得る。この場合、UE110は、UAI禁止タイマーが満了するまで、RRM/RLM/BFD測定緩和などの測定緩和を開始することが許可されていないと判定し得る。たとえば、UE110は、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告をトリガし得るが、禁止タイマーによって報告が妨げられる。いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、UAI禁止タイマーが動作している間に、RRM/RLM/BFD緩和ステータスなどの緩和測定ステータスの変更を試行し得る。いくつかの例示的な実施形態では、禁止タイマーが動作している間はネットワークに変更を報告することができないので、UE110はRRM/RLM/BFD測定緩和などの測定緩和を開始しない。すなわち、測定緩和状態の変更は、測定緩和関連イベントの発生時または発生後に実行され得る。いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、UE110が測定緩和を開始し得る前に、UE110が他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信するまで待機する必要があり得る。ステップ230はステップ218と同じであり得る。
【0047】
ステップ232において、UE110は、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノード120に送信し得る。すなわち、UE110は、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告を実行し得る。さらに、いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、このステップで測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更し得る。たとえば、UE110は、ステップ232においてRRM/RLM/BFD測定緩和を開始し得る。UE110はまた、UAI禁止タイマーの満了前に、測定緩和条件が満たされたか否かを報告し得る。
【0048】
UAI禁止タイマーは、上記で定義されたトリガに基づいて、UE110内で/UE110によって作動され得る。UAI禁止タイマーはネットワークによってUE110用に設定され得、UE110はその設定に従って動作し得る。いくつかの例示的な実施形態では、測定緩和は、RRM、RLM、及びBFDの全ての機能に対して独立して及び/または組み合わせて設定され得る。したがって、UAI禁止タイマーは、それらの特徴(RRM、RLM、BFD)のうちの1つの測定緩和基準に基づいて、またはそれらの特徴の組み合わせの測定緩和基準に基づいて、提案したように動作し得る。
【0049】
したがって、本開示の実施形態は、ネットワークが、RRM/RLM/BFD測定緩和ステータス報告などの測定緩和ステータス報告のUE110のUAI禁止タイマーを設定することを可能にする。さらに、省電力を可能にするために、測定緩和ステータスがUE110によってあまり頻繁に送信されないようにされ得る。
【0050】
いくつかの例示的な実施形態では、UE110は、ステータスがネットワークに報告される前に、RRM/RLM/BFD緩和ステータスなどの測定緩和ステータスを変更することが許可され得る。利点は、RRM/RLM/BFD緩和条件などの測定緩和条件が満たされなくなった後すぐに、UEが測定緩和を停止することができるので、CONNECTEDモードのモビリティパフォーマンス、すなわち、無線リンクの障害及びハンドオーバーの失敗を回避できる(または状況が改善される)ことである。さらに、測定緩和ステータス報告に関して2つの別個の禁止タイマーを定義する必要がない。
【0051】
図3は、少なくともいくつかの例示的な実施形態をサポートすることが可能な例示的な装置を示している。図示しているのはデバイス300であり、デバイス300は、たとえばUE110または無線ネットワークノード120、あるいは、場合によってはそれらに設置された場合にそれらの機能を制御するように構成される制御デバイスを含み得る。デバイス300に含まれているのはプロセッサ310であり、プロセッサ310は、たとえば、シングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサを含み得、シングルコアプロセッサは1つのプロセッシングコアを含み、マルチコアプロセッサは2つ以上のプロセッシングコアを含む。プロセッサ310は、一般に、制御デバイスを含み得る。プロセッサ310は2つ以上のプロセッサを含み得る。プロセッサ310は制御デバイスであり得る。プロセッシングコアは、たとえば、ARM Holdingsが製造するCortex-A8プロセッシングコア、またはAdvanced Micro Devices Corporationが製造するSteamrollerプロセッシングコアなどを含み得る。プロセッサ310は、少なくとも1つのQualcomm Snapdragon及び/またはIntel Atomプロセッサを含み得る。プロセッサ310は、少なくとも1つの特定用途向け集積回路ASICを含み得る。プロセッサ310は、少なくとも1つのフィールドプログラマブルゲートアレイFPGAを含み得る。プロセッサ310は、デバイス300で方法ステップを実行するための手段であり得る。プロセッサ310は、少なくとも部分的にコンピュータ命令によって、アクションを実行するように構成され得る。
【0052】
プロセッサは回路を含み得、あるいは1つまたは複数の回路として構成され得、1つまたは複数の回路は、本明細書に記載した例示的な実施形態による方法のフェーズを実行するように構成される。本出願で使用する場合、「回路」という用語は、以下のうちの1つまたは複数あるいは全てを指し得る。(a)ハードウェアのみの回路の実施態様、たとえば、アナログ及び/またはデジタル回路のみの実施態様、及び、(b)ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、たとえば、該当する場合:(i)アナログ及び/またはデジタルハードウェア回路(複数可)とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、及び、(ii)携帯電話またはサーバなどの装置に様々な機能を実行させるために連携して動作する、ソフトウェアを用いるハードウェアプロセッサ(複数可)(デジタル信号プロセッサ(複数可)を含む)、ソフトウェア、及びメモリ(複数可)の任意の部分、及び、(c)動作のためにソフトウェア(たとえば、ファームウェア)を必要とするが、動作に必要ない場合にはソフトウェアが存在しない場合がある、ハードウェア回路(複数可)及び/またはたとえばマイクロプロセッサ(複数可)またはマイクロプロセッサ(複数可)の一部などのプロセッサ(複数可)。
【0053】
回路のこの定義は、あらゆる請求項を含む、本出願におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、回路という用語は、本出願で使用する場合、単なるハードウェア回路またはプロセッサ(もしくは複数のプロセッサ)、あるいはハードウェア回路またはプロセッサの一部、ならびにそれに(またはそれらに)付随するソフトウェア及び/またはファームウェアの一実施態様も包含する。用語回路はまた、たとえば、特定の請求項の要素に該当する場合、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラーネットワークデバイス、または他のコンピューティングデバイスもしくはネットワークデバイス内の同様の集積回路も包含する。
【0054】
デバイス300はメモリ320を含み得る。メモリ320は、ランダムアクセスメモリ及び/または永続メモリを含み得る。メモリ320は少なくとも1つのRAMチップを含み得る。メモリ320は、たとえば、ソリッドステートメモリ、磁気メモリ、光学メモリ、及び/またはホログラフィックメモリを含み得る。メモリ320は、プロセッサ310から少なくとも部分的にアクセス可能であり得る。メモリ320は、少なくとも部分的にプロセッサ310内に含まれ得る。メモリ320は、情報を記憶するための手段であり得る。メモリ320は、プロセッサ310が実行するように構成されるコンピュータ命令を含み得る。プロセッサ310に特定のアクションを実行させるように構成されるコンピュータ命令がメモリ320に記憶され、デバイス300全体がメモリ320からのコンピュータ命令を使用してプロセッサ310の指示に従って動作するように構成される場合、プロセッサ310及び/またはその少なくとも1つのプロセッシングコアは、特定のアクションを実行するように構成されると考えられ得る。メモリ320は、少なくとも部分的にプロセッサ310に含まれ得る。メモリ320は、少なくとも部分的にはデバイス300の外部にあり得るが、デバイス300からアクセス可能であり得る。
【0055】
デバイス300は送信機330を含み得る。デバイス300は受信機340を含み得る。送信機330及び受信機340は、少なくとも1つのセルラーまたは非セルラー規格に従って、情報をそれぞれ送信及び受信するように構成され得る。送信機330は2つ以上の送信機を含み得る。受信機340は2つ以上の受信機を含み得る。送信機330及び/または受信機340は、たとえば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションGSM、広帯域符号分割多重アクセスWCDMA、ロングタームエボリューションLTE、及び/または5G/NR規格に従って動作するように構成され得る。
【0056】
デバイス300は、近距離無線通信NFC送受信機350を含み得る。NFC送受信機350は、Bluetooth、Wibree、または同様のテクノロジーなど、少なくとも1つのNFCテクノロジーをサポートし得る。
【0057】
デバイス300は、ユーザインターフェースUI360を含み得る。UI360は、ディスプレイ、キーボード、タッチスクリーン、デバイス300を振動させることによってユーザに信号を送るように構成されたバイブレータ、スピーカー、及びマイクロフォンのうちの少なくとも1つを含み得る。ユーザは、UI360を介してデバイス300を操作して、たとえば、着信電話の受信、電話またはビデオ通話の発信、インターネットの閲覧、メモリ320に記憶されているデジタルファイルの管理、または送信機330及び受信機340を介してアクセス可能なクラウド上のデジタルファイルの管理、あるいはNFC送受信機350を介したデジタルファイルの管理、及び/またはゲームのプレイなどを行うことが可能であり得る。
【0058】
デバイス300は、ユーザ識別モジュール370を含むか、またはこれを受け入れるように構成され得る。ユーザ識別モジュール370は、たとえば、デバイス300に取り付け可能な加入者識別モジュールSIMカードを含み得る。ユーザ識別モジュール370は、デバイス300のユーザのサブスクリプションを識別する情報を含み得る。ユーザ識別モジュール370は、デバイス300のユーザのIDを検証するために、及び/または伝達された情報の暗号化及びデバイス300を介して行われた通信に対するデバイス300のユーザへの課金を容易にするために使用可能な暗号情報を含み得る。
【0059】
プロセッサ310には、プロセッサ310からデバイス300内部の電気リード線を介してデバイス300に含まれる他のデバイスに情報を出力するように構成される送信機が装備され得る。そのような送信機は、たとえば、少なくとも1つの電気リード線を介して情報をメモリ320に出力してそこに記憶するように構成されるシリアルバス送信機を含み得る。シリアルバスの代わりに、送信機はパラレルバス送信機を含み得る。同様に、プロセッサ310は、デバイス300の内部の電気リード線を介して、デバイス300に含まれる他のデバイスからプロセッサ310において情報を受信するように構成される受信機を含み得る。そのような受信機は、たとえば、受信機340から少なくとも1つの電気リード線を介して情報を受信し、プロセッサ310で処理するように構成されるシリアルバス受信機を含み得る。シリアルバスの代わりに、受信機はパラレルバス受信機を含み得る。
【0060】
デバイス300は、図3に示していないさらなるデバイスを含み得る。たとえば、デバイス300がスマートフォンを含む場合、少なくとも1つのデジタルカメラを含み得る。一部のデバイス300は、背面カメラ及び前面カメラを含み得、背面カメラはデジタル写真撮影用であり得、前面カメラはビデオ電話用であり得る。デバイス300は、デバイス300のユーザを少なくとも部分的に認証するように構成される指紋センサを含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、デバイス300には、上述の少なくとも1つのデバイスが存在しない。たとえば、一部のデバイス300には、NFC送受信機350及び/またはユーザ識別モジュール370が存在しなくてもよい。
【0061】
プロセッサ310、メモリ320、送信機330、受信機340、NFC送受信機350、UI360、及び/またはユーザ識別モジュール370は、デバイス300内部の電気リード線によって様々な方法で相互接続され得る。たとえば、前述の各デバイスは、デバイス300内部のマスターバスに個別に接続され得、デバイス間で情報を交換することが可能になる。しかしながら、当業者が理解するように、これは単なる一例であり、例示的な実施形態に応じて、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、前述のデバイスのうちの少なくとも2つを相互接続する様々な方法が選択され得る。
【0062】
図4は、少なくともいくつかの例示的な実施形態による第1の方法のフローグラフである。図示した第1の方法の各フェーズは、UE110のような装置300によって実行され得、または、場合によっては装置300に設置された場合に装置300の機能を制御するように構成される制御デバイスによって実行され得る。
【0063】
この方法は、ステップ410において、ユーザ機器の測定緩和ステータスの他の測定緩和ステータスへの変更がトリガされたと判定することを含み得る。この方法は、ステップ420において、測定緩和関連イベントが発生する前に、測定緩和ステータスを他の測定緩和ステータスに変更するか否かを判定することも含み得る。最後に、この方法は、ステップ430において、他の測定緩和ステータスに関する報告を無線ネットワークノードに送信することを含み得る。
【0064】
開示した例示的な実施形態は、本明細書に開示した特定の構造、プロセスのステップ、または材料に限定されるものではなく、関連技術の通常の当業者には認識されるそれらの均等物にまで拡張されることを理解されたい。また、本明細書で使用している用語は、特定の例示的な実施形態を説明する目的でのみ使用しており、限定であることを意図していないことを理解されたい。
【0065】
本明細書全体にわたる1つの例示的な実施形態(one example embodiment)または例示的な実施形態(an example embodiment)への言及は、その例示的な実施形態に関連して説明している特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの例示的な実施形態に含まれることを意味する。このため、本明細書全体にわたる様々な場所での「1つの例示的な実施形態では」または「例示的な実施形態では」という語句の出現は、必ずしも全て同じ例示的な実施形態に言及しているわけではない。たとえば、「約」または「実質的に」などの用語を使用して数値を参照する場合、正確な数値も開示される。
【0066】
本明細書で使用する場合、複数の項目、構造要素、構成要素、及び/または材料を便宜上共通のリストに提示し得る。しかしながら、これらのリストは、リストの各メンバーが別個の一意のメンバーとして個別に識別されているように解釈されるべきである。したがって、そのようなリストの個々のメンバーは、別段の指示なしで、共通グループで提示されていることのみに基づいて、同じリストの他のメンバーと事実上同等であると解釈されるべきではない。さらに、本明細書では、様々な例示的な実施形態及び例を、その様々な構成要素の代替例と共に言及し得る。そのような例示的な実施形態、例、及び代替例は、事実上、互いに同等であると解釈されるべきではなく、別個の独立した表現と考えられるべきであることは理解される。
【0067】
例示的な実施形態では、たとえばUE110または無線ネットワークノード120などの装置は、上述の例示的な実施形態及びその任意の組み合わせを実行するための手段を含み得る。
【0068】
例示的な実施形態では、コンピュータプログラムは、上述の例示的な実施形態及びその任意の組み合わせによる方法を実行させるように構成され得る。例示的な実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体上に具現化されたコンピュータプログラム製品は、上述の例示的な実施形態及びその任意の組み合わせを含むプロセスを実行するようにプロセッサを制御するよう構成され得る。
【0069】
例示的な実施形態では、たとえばUE110または無線ネットワークノード120などの装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含み得、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、少なくとも上述の例示的な実施形態及びその任意の組み合わせを装置に実行させるように構成される。
【0070】
さらに、記載した特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例示的な実施形態において任意の適切な方法で組み合わせられ得る。前述の説明では、本開示の例示的な実施形態の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細、たとえば、長さ、幅、形状の例などを提供している。しかしながら、当業者であれば、具体的の詳細のうちの1つまたは複数がなくとも、または他の方法、構成要素、材料などを用いて、本開示を実施できることを認識するであろう。他の例では、本開示の態様を曖昧にすることを避けるために、よく知られている構造、材料、または動作は、詳細に図示も説明もしていない。
【0071】
前述の例は、1つまたは複数の特定のアプリケーションにおける例示的な実施形態の原理を例示するものであるが、発明能力を行使することなく、また本開示の原理及び概念から逸脱することなく、実施態様の形式、使用法及び詳細について多数の変更が加えられることは、当業者には明らかであろう。したがって、以下に記載する特許請求の範囲による場合を除き、本開示が制限されることは意図していない。
【0072】
本文書では、「備える」及び「含む」という動詞は、記載していない特徴の存在を排除したり要求したりしないオープンな制限として使用している。従属請求項に記載した特徴は、明示的に別途記載しない限り、相互に自由に組み合わせることができる。さらに、本文書全体を通じた「a」または「an」、すなわち単数形の使用は、複数形を排除しているわけではないことを理解されたい。
【産業上の利用可能性】
【0073】
少なくともいくつかの例示的な実施形態は、緩和された測定が使用される、たとえば3GPPネットワークなどのセルラー通信ネットワークにおいて産業上の応用が見出される。
【0074】
頭字語一覧
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
BFD ビーム障害検出
BS 基地局
DU 分散ユニット
GSM グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション
IAB 統合アクセス及びバックホール
IoT モノのインターネット
LTE ロングタームエボリューション
M2M マシンツーマシン
MDT ドライブテスト最小化
MT モバイルターミネーション
NR 新しい無線
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセステクノロジー
RLC 無線リンク制御
RRC 無線リソース制御
RRM 無線リソース管理
RSRP 参照信号受信電力
RSRQ 参照信号受信品質
TRP 送受信ポイント
UAI UE支援情報
UE ユーザ機器
UI ユーザインターフェース
WCDMA 広帯域符号分割多重アクセス
WiMAX ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス
WLAN 無線ローカルエリアネットワーク
【符号の説明】
【0075】
【国際調査報告】