(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-19
(54)【発明の名称】サイドリンク伝送方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20250212BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20250212BHJP
H04W 74/0808 20240101ALI20250212BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20250212BHJP
H04W 72/02 20090101ALI20250212BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W16/14
H04W74/0808
H04W72/0446
H04W72/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024544481
(86)(22)【出願日】2022-01-28
(85)【翻訳文提出日】2024-07-25
(86)【国際出願番号】 CN2022074645
(87)【国際公開番号】W WO2023141952
(87)【国際公開日】2023-08-03
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・ジエヌ
(72)【発明者】
【氏名】ジアン・チンイェヌ
(72)【発明者】
【氏名】リ・グオルゥォン
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067EE71
(57)【要約】
本発明の実施例は、サイドリンク伝送方法及び装置を提供する。該方法は、第1の機器がアンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定するステップと、該候補リソースセットから送信リソースを選択するステップと、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定するステップと、該リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、該送信リソースでサイドリンク情報を送信するステップと、を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク伝送装置であって、
アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定する第1の決定部と、
前記候補リソースセットから送信リソースを選択する選択部と、
サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定する第2の決定部と、
前記リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、前記送信リソースでサイドリンク情報を送信する送信部と、を含む、装置。
【請求項2】
前記第2の決定部は、前記サイドリンク送信がチャネル占有時間内にあるか否かに基づいて前記リッスンビフォアトーククラスを決定する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記サイドリンク送信が前記チャネル占有時間内にある場合、前記リッスンビフォアトーククラスが低クラス又は高クラスであると決定する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記サイドリンク送信が前記チャネル占有時間外にある場合、前記リッスンビフォアトーククラスが高クラスであると決定する、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記チャネル占有時間は、第1の機器により受信されたCOT指示を介して取得される、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記チャネル占有時間は、第1の機器がリッスンビフォアトークを行うことによって取得される、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の機器は、高クラスのリッスンビフォアトークに基づいて前記リッスンビフォアトークを行うことによって前記チャネル占有時間を取得する、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
1つ又は複数の第1のチャネル占有時間を示す1つ又は複数のCOT指示を受信する受信部、をさらに含み、
前記第2の決定部は、前記1つ又は複数の第1のチャネル占有時間及び/又はリッスンビフォアトークを行うことによって得られたチャネル占有時間に基づいて、前記リッスンビフォアトーククラスを取得するための第2のチャネル占有時間を決定する、請求項2に記載の装置。
【請求項9】
前記リッスンビフォアトーククラスを取得するための第2のチャネル占有時間は、第2の機器により送信されたCOT指示により示され、
第1の機器と前記第2の機器とは、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の基準信号受信電力が第1の閾値よりも大きいこと、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
前記第1の機器が前記第2の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
前記第1の機器が前記第2の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
前記第1の機器と前記第2の機器とが同一のキャストタイプを有すること、又は
前記第1の機器のチャネルアクセス優先クラス値が前記第2の機器のチャネルアクセス優先クラス値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記サイドリンク送信は、チャネル占有時間内の第1の送信であり、
前記第1の送信の前の第2の送信に基づいて、前記第1の送信のために前記リッスンビフォアトーククラスを決定する、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記第1の送信と前記第2の送信との間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、前記リッスンビフォアトーククラスが低クラスであると決定する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の送信と前記第2の送信との間の時間間隔が閾値以上である場合、前記リッスンビフォアトーククラスが高クラスであると決定する、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記第2の送信は、
第1の機器のサイドリンク送信、
前記チャネル占有時間を示すためのCOT指示を送信する第3の機器のサイドリンク送信、又は
前記チャネル占有時間を示すためのCOT指示を送信しない第4の機器のサイドリンク送信のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記第1の機器と前記第3の機器とは、
前記第1の機器と前記第3の機器との間の基準信号受信電力が第1の閾値よりも大きいこと、
前記第1の機器と前記第3の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
前記第1の機器が前記第3の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
前記第1の機器が前記第3の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
前記第1の機器と前記第3の機器とが同一のキャストタイプを有すること、又は
前記第1の機器のチャネルアクセス優先クラス値が前記第3の機器のチャネルアクセス優先クラス値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の機器と前記第4の機器とは、
前記第1の機器と前記第4の機器との間の基準信号受信電力が第1の閾値よりも大きいこと、
前記第1の機器と前記第4の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
前記第1の機器が前記第4の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
前記第1の機器が前記第4の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
前記第1の機器と前記第4の機器とが同一のキャストタイプを有すること、又は
前記第1の機器のチャネルアクセス優先クラス値が前記第4の機器のチャネルアクセス優先クラス値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記第2の送信と前記第1の送信とは、同一の同じチャネル占有時間内にある、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
チャネル占有時間外に物理サイドリンク制御チャネルを監視する頻度は、前記チャネル占有時間内に物理サイドリンク制御チャネルを監視する頻度よりも大きい、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
サイドリンク伝送方法であって、
第1の機器がアンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定するステップと、
前記候補リソースセットから送信リソースを選択するステップと、
サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定するステップと、
前記リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、前記送信リソースでサイドリンク情報を送信するステップと、を含む、方法。
【請求項19】
前記サイドリンク送信がチャネル占有時間内にあるか否かに基づいて前記リッスンビフォアトーククラスを決定し、或いは、
前記サイドリンク送信は、チャネル占有時間内の第1の送信であり、前記第1の機器は、前記第1の送信の前の第2の送信に基づいて、前記第1の送信のために前記リッスンビフォアトーククラスを決定する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
通信システムであって、
アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定し、前記候補リソースセットから送信リソースを選択し、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定し、前記リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、前記送信リソースでサイドリンク情報を送信する端末装置、を含む、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、通信技術の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(登録商標)は、Rel-16において新しい無線(NR)のサイドリンク(sidelink)の標準化を完了しており、その主な適用シナリオはV2X(Vehicle to Everything)であり、NR V2Xとも称される。Uuリンクを使用したセルラー通信に比べて、送信装置は、サイドリンク(sidelink)を介して受信装置と直接通信する。
【0003】
NR sidelinkは、リソースプール内でサイドリンク通信を行い、定義された物理チャネルは、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:Physical Sidelink Control Channel)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)及び物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH:Physical Sidelink Feedback Channel)を含む。PSCCHは、1st stageのサイドリンク制御情報(SCI:Sidelink Control Information)を搬送し、1st stage SCIは、主にリソースを予約するために使用される。PSSCHは、2nd stage SCI及びデータを搬送し、2nd stage SCIは、主にデータ復調のために使用される。PSFCHは、サイドリンクフィードバック情報(HARQ-ACK)を搬送する。
【0004】
NR sidelinkは、2つのリソース割り当てモードを定義している。モード1(mode 1)では、サイドリンク通信のために端末装置により使用されるリソースは、NR Uuリンクを介してネットワーク装置(基地局)によりスケジュール又は構成される。モード2(mode 2)では、端末装置は、自身のセンシング結果に基づいて、サイドリンク通信のための時間周波数リソースを自律的に選択することができる。
【0005】
サイドリンク通信に対する需要の増大、特に商業シナリオの需要に対応するために、sidelinkの発展は、Rel-18(5G-Advancedとも称される)における3GPP(登録商標)のプロジェクトの1つとなった。Rel-18 sidelinkのプロジェクトの研究内容の1つは、アンライセンススペクトル(又は共有スペクトル)を使用してより高いデータレートをサポートすることを主な目標とする、sidelinkに基づくアンライセンスアクセス(SL-U:Sidelink Unlicensed)である。
【0006】
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の構成をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものである。これらの構成が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の発明者の発見によると、SL-Uは主に商業シナリオに応用されるが、高度の自動化のV2Xなどへの応用を排除しない。商業シナリオを一例とすると、高データレートはバーチャルリアリティ(VR:Virtual Reality)、拡張現実(AR:Augmented Reality)などのXR技術にとって不可欠で重要な指標であり、SL-Uは、余分なスペクトルを使用することで高レートの要求を満たすことができる。また、産業用モノのインターネット(industry IoT)、スマートホーム(smart home)もSL-Uの配備及び使用に適したシナリオである。
【0008】
SL-Uは、現在Rel-18で提案されたばかりであり、3GPP(登録商標)において具体的な標準化作業が開始されていない。現在、SL-Uにおいてリソース割り当てmode 2(自律的リソース選択)に基づいてサイドリンク伝送を行う方法は、依然として検討されているトピックである。
【0009】
上記の問題の少なくとも1つを鑑み、本発明の実施例は、サイドリンク伝送方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施例の1つの態様では、サイドリンク伝送方法であって、第1の機器がアンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定するステップと、前記候補リソースセットから送信リソースを選択するステップと、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定するステップと、前記リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、前記送信リソースでサイドリンク情報を送信するステップと、を含む、方法を提供する。
【0011】
本発明の実施例のもう1つの態様では、サイドリンク伝送装置であって、アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定する第1の決定部と、前記候補リソースセットから送信リソースを選択する選択部と、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定する第2の決定部と、前記リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、前記送信リソースでサイドリンク情報を送信する送信部と、を含む、装置を提供する。
【0012】
本発明の実施例のもう1つの態様では、通信システムであって、アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定し、前記候補リソースセットから送信リソースを選択し、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定し、前記リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、前記送信リソースでサイドリンク情報を送信する端末装置、を含む、通信システムを提供する。
【0013】
本発明の実施例の有利な効果の1つは以下の通りである。アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定し、該候補リソースセットから送信リソースを選択し、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーク(LBT)クラスを決定し、該LBTクラスに基づいて行われたリッスンビフォアトーク(LBT)が成功した場合、該送信リソースでサイドリンク情報を送信する。これによって、サイドリンク通信をした機器は、効率的に競合してアンライセンス周波数帯域を使用することができると共に、アンライセンス周波数帯域を使用する他の機器と公平に共存することができる。
【0014】
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施例の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施例は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
【0015】
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
【0016】
なお、本文では、用語「含む/有する」は、特徴、部材、ステップ又は構成要件が存在することを意味し、1つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又は構成要件の存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の実施例の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
【
図1】本発明の実施例に係る通信システムの概略図である。
【
図3】インタレース(interlace)に基づく送信の一例の概略図である。
【
図4】本発明の実施例に係るサイドリンク伝送方法の一例の概略図である。
【
図5】本発明の実施例に係るリソース選択の一例の概略図である。
【
図6】本発明の実施例に係るLBTクラスの決定の一例の概略図である。
【
図7】本発明の実施例に係る共有COTの決定の一例の概略図である。
【
図8】本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の一例の概略図である。
【
図9】本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の他の例の概略図である。
【
図10】本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の他の例の概略図である。
【
図11】本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の他の例の概略図である。
【
図12】本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の他の例の概略図である。
【
図13】本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の他の例の概略図である。
【
図14】本発明の実施例に係るサイドリンク伝送装置の一例の概略図である。
【
図15】本発明の実施例に係るネットワーク装置の一例の概略図である。
【
図16】本発明の実施例に係る端末装置の一例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の上記及び他の特徴は以下の説明により明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる実施形態の一部が示される。なお、本発明は説明される実施形態に限定されない。本発明は、添付される特許請求の範囲内の全ての変更されたもの、変形されたもの及び均等的なものを含む。以下は、図面を参照しながら本発明の各実施形態を説明する。これらの実施形態は単なる例示的なものであり、本発明を制限するものではない。
【0019】
本発明の実施例では、用語「第1」、「第2」などは、タイトルで異なる要素を区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列又は時間的順序などを表すものではなく、これらの要素はこれらの用語に制限されない。用語「及び/又は」は、関連するリストに列挙された用語の1つ又は複数のうち何れか1つ及び全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」などは、列挙された特徴、要素、素子又は構成部材の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、素子又は構成部材の存在又は追加を排除するものではない。
【0020】
本発明の実施例では、単数形の「1つ」、「該」などは複数形を含み、「1種類」又は「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」に限定されない。また、用語「前記」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形及び複数形両方を含むと理解されるべきである。また、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、用語「に記載の」は「少なくとも一部に記載の」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
【0021】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)などの任意の通信規格に適合するネットワークを意味してもよい。
【0022】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われてもよく、該通信プロトコルは、例えば1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、及び5G、新しい無線(NR:New Radio)等、及び/又は現在の既知の他の通信プロトコル若しくは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0023】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば通信システムに端末装置をアクセスさせて該端末装置にサービスを提供する通信システム内の装置を意味する。ネットワーク装置は、基地局(BS:Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobile Management Entity)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0024】
ここで、基地局は、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、及び5G基地局(gNB)など、並びにリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、中継装置(relay)又は低電力ノード(例えばfemto、picoなど)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、用語「基地局」はそれらの機能の一部又は全てを含んでもよく、各基地局は特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供してもよい。用語「セル」は、該用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局及び/又はそのカバレッジエリアを意味してもよい。
【0025】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE:User Equipment)又は用語「端末装置」(TE:Terminal Equipment又はTerminal Device)は、例えばネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスし、ネットワークサービスを受ける装置を意味する。端末装置は、固定的なもの又は移動的なものであってもよく、移動局(MS:Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、ステーションなどと称されてもよい。
【0026】
そのうち、端末装置は、携帯電話(Cellular Phone)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線変復調装置、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0027】
また、例えば、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、監視又は測定を行う機器又は装置であってもよく、例えばマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D:Device to Device)端末、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0028】
さらに、用語「ネットワーク側」又は「ネットワーク装置側」は、ネットワークの側を意味し、基地局であってもよいし、上記の1つ又は複数のネットワーク装置を含んでもよい。用語「ユーザ側」又は「端末側」又は「端末装置側」は、ユーザ又は端末の側を意味し、UEであってもよいし、上記の1つ又は複数の端末装置を含んでもよい。本明細書では、特に指定されていない限り、「装置」は、ネットワーク装置を意味してもよいし、端末装置を意味してもよい。
【0029】
以下は、一例を参照しながら本発明の実施例のシナリオを説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0030】
図1は、本発明の実施例の通信システムの概略図であり、ユーザ装置及びネットワーク装置の例を概略的に示している。
図1に示すように、通信システム100は、ネットワーク装置101及び端末装置102、103を含んでもよい。説明の便宜上、
図1は、2つの端末装置及び1つのネットワーク装置を一例にして説明するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0031】
本発明の実施例では、ネットワーク装置101と端末装置102、103との間では、既存のサービス又は将来に実装可能なサービスを行うことができる。例えば、これらのサービスは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine Type Communication)及び高信頼性低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含むが、これらに限定されない。
【0032】
なお、
図1は、2つの端末装置102、103が何れもネットワーク装置101のカバレッジエリア内に位置することを示しているが、本発明はこれに限定されない。2つの端末装置102、103が何れもネットワーク装置101のカバレッジエリア内に位置しなくてもよいし、一方の端末装置102がネットワーク装置101のカバレッジエリア内に位置し、他方の端末装置103がネットワーク装置の101のカバレッジエリア外に位置してもよい。
【0033】
本発明の実施例では、2つの端末装置102と103との間でサイドリンク送信を行うことができる。例えば、2つの端末装置102及び103は、サイドリンク通信を実現するように両方ともネットワーク装置101のカバレッジエリア内でサイドリンク送信を行ってもよいし、サイドリンク通信を実現するように両方ともネットワーク装置101のカバレッジエリア外でサイドリンク送信を行ってもよいし、サイドリンク通信を実現するように、一方の端末装置102がネットワーク装置101のカバレッジエリア内に位置し、他方の端末装置103がネットワーク装置101のカバレッジエリア外に位置してサイドリンク送信を行ってもよい。
【0034】
5Gの段階において、3GPP(登録商標)は、sidelink及びアンライセンス周波数帯域の両方、例えばRel-16のNR V2X、Rel-17のsidelink拡張(enhancement)、Rel-16のNR-U(NR-Unlicensed)について、標準化を検討、提案している。
【0035】
NR sidelinkでは、2つのリソース割り当てモード、即ちモード1(mode 1)とモード2(mode 2)が定義されている。mode 2のリソース選択の主な手順は、表1に示す。完全なリソース選択プロセスについて、規格TS 38.214のセクション8.1.4を参照してもよい。
【0036】
【表1】
3GPP(登録商標)は、Rel-17において、NR sidelinkのリソース割り当てをさらに拡張し、省電力(power saving)及び装置間連携(inter-UE coordination)を含み、応用シナリオも公共安全(public safety)及びビジネス関連サービスに拡大されている。
【0037】
一方、5G技術にアンライセンススペクトル(周波数帯域)を使用させるために、3GPP(登録商標)は、Rel-16において、NRベースのアンライセンスアクセス(NR-U:New Radio-Unlicensed)の標準化を完了した。アンライセンス周波数帯域を使用するには、様々な国や地域の規制に従う必要があるため、NR-Uは、NRをベースにして幾つかの新機能、例えばリッスンビフォアトーク(LBT:Listen Before Talk)、チャネル占有時間(COT:Channel Occupancy Time)、COT共有(COT sharing)、インタレース(interlace)に基づく送信などをサポートしている。
【0038】
WiFiシステムなどのシステムとの公平な共存を保証するために、アンライセンス波数帯域へのアクセスは、LBTを使用してチャネルを検出及び評価する必要があり、チャネルがアイドル状態にある(LBTが成功した)場合にのみ、送信のためのチャネルアクセス機会を得ることができる。NR-Uでは、3つのLBTプロセス、即ち、Cat1 LBT(LBTクラス1)、Cat2 LBT(LBTクラス2)及びCat4 LBT(LBTクラス4)が定義されている。Cat1 LBTでは、チャネル検出を行わなくてもよい。Cat2 LBTは、Cat2 16μs LBT及びCat2 25μs LBTを含み、データを送信する前に16μs及び25μsのチャネル検出を行う必要がある。Cat4 LBTは、回数が可変の複数のチャネル検出を含む。LBTのクラスが高いほど、LBTが成功する条件が厳しくなる。
【0039】
チャネルをより効率的に占有するために、装置(基地局)は、基地局(装置)により取得されたCOTを共有することができ、これをCOT共有と称する。装置又は基地局は、COTを共有する際に低クラスのLBTを使用することができるため、毎回の送信において最高クラスのLBTを使用することを回避し、伝送遅延を低減する効果が得られる。
【0040】
図2は、COT共有の一例の概略図であり、COT共有を概略的に示す。例えば、基地局は、Cat4 LBTを介してチャネルを占有し、ダウンリンクデータ/情報の送信を行い、COT指示を送信し、即ち、COTを開始する。COT指示は、COT期間、COT内でサポートされるLBT帯域幅、COT内のアップリンクとダウンリンクのデータ構造などを示すことができる。
【0041】
装置のアップリンク送信と基地局の前回のダウンリンク送信との時間間隔が16μs未満である場合、基地局は、装置がCat1 LBTを介してデータ送信を行うように指示することができる。装置のアップリンク送信と基地局の前回のダウンリンク送信との時間間隔が16μs又は25μsに等しい場合、基地局は、装置がCat2 16μs LBT又はCat2 25μs LBTを介してデータ送信を行うように指示することができる。装置がCOT指示に基づいて基地局により開始されたCOT内であることを知っている場合、装置は、アップリンクとダウンリンクのデータの時間間隔に基づいて、アップリンク送信のLBTクラスを調整し、例えばCat4 LBTからCat2 LBTに変更することもできる。
【0042】
チャネル占有帯域幅に関する規制規則の要件を満たすために、NR-UのPUSCH及びPUCCHは、周波数領域インタレースの方式に従って送信される。
図3は、インタレース(interlace)に基づく送信の一例の概略図であり、インタレースを概略的に示す。
図3に示すように、インタレースは、周波数領域における幾つかの離散的なリソースブロック(RB:Resource Block)を含み、離散的なRBは周波数領域において等間隔に分布している。1回の送信において、1つ又は複数のインタレースを使用することができる。
【0043】
Cat4 LBTの場合、チャネルアクセス優先クラス(CAPC: Channel Access Priority Class)は、LBTプロセスに必要な関連パラメータ、例えば最大チャネル占有時間、競合ウィンドウ長などを決定するために使用される。表2は、アップリンクのチャネルアクセス優先クラスを概略的に示す。CAPC値pが小さいほど、チャネルアクセス優先クラスが高くなることを示す。装置は、Cat4 LBTを実行する際に、どのCAPC値を使用するかを知る必要がある。
【0044】
【表2】
以下の説明では、混同が生じない限り、用語「サイドリンク」と「V2X」とは互いに置き換えられてもよく、用語「PSFCH」と「サイドリンクフィードバックチャネル」とは互いに置き換えられてもよく、用語「PSCCH」と「サイドリンク制御チャネル」又は「サイドリンク制御情報」とは互いに置き換えられてもよく、用語「PSSCH」と「サイドリンクデータチャネル」又は「サイドリンクデータ」とは互いに置き換えられてもよい。
【0045】
また、PSCCHを送信(transmitting)又は受信(receiving)することは、PSCCHにより搬送されるサイドリンクデータを送信又は受信することとして理解されてもよい。PSSCHを送信又は受信することは、PSSCHにより搬送されるサイドリンクデータを送信又は受信することとして理解されてもよい。PSFCHを送信又は受信することは、PSFCHにより搬送されるサイドリンクフィードバック情報を送信又は受信することとして理解されてもよい。サイドリンク送信(Sidelink transmission、サイドリンク伝送とも称される)は、PSCCH/PSSCHの送信又はサイドリンクデータ/情報の送信として理解されてもよい。
【0046】
本発明の実施例では、時間単位は、任意の時間的長さを有してもよく、例えば、フレーム(frame)、サブフレーム(sub-frame)、スロット(slot)、ミニスロット(mini-slot)などであってもよく、以下は単にスロットを一例として説明する。PSCCH/PSSCHはPSSCHと略称されてもよく、SCIは1st stage SCI及び/又は2nd stage SCIを意味してもよい。サイドリンク情報は、サイドリンク制御情報及び/又はデータ情報及び/又はフィードバック情報を含む。
【0047】
<実施例1>
本発明の実施例は、サイドリンク伝送方法を提供し、第1の機器側から説明する。
【0048】
図4は、本発明の実施例に係るサイドリンク伝送方法の一例の概略図である。
図4に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0049】
ステップ401:第1の機器はアンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定する。
【0050】
ステップ402:第1の機器は該候補リソースセットから送信リソースを選択する。
【0051】
ステップ403:第1の機器はサイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーク(LBT)クラスを決定する。
【0052】
ステップ404:第1の機器は該LBTクラスに基づいて行われたリッスンビフォアトーク(LBT)が成功した場合、該送信リソースでサイドリンク情報を送信する。
【0053】
なお、上記の
図4は、本発明の実施例を概略的に示しているに過ぎないが、本発明はこれに限定されない。例えば、様々なステップ間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかのステップを追加したり、幾つかのステップを減らしたりしてもよい。当業者は、上記の内容に基づいて適切な変形を行うことができ、上記の
図4の記載に限定されない。
【0054】
図5は、本発明の実施例に係るリソース選択の一例の概略図であり、機器が自律的リソース選択(mode 2)に基づいてアンライセンス周波数帯域で送信を実行するプロセスを概略的に示す。機器は、候補リソースセットS
Aを決定する。例えば、機器は、1つ又は複数のインタレースを1つの候補リソースとして扱い、次に、mode 2のリソース選択方法を再利用して、規格TS 38.214のセクション8.1.4に従って候補リソースセットS
Aを決定する。
【0055】
図5に示すように、例えば、S
Aは、リソース選択ウィンドウ内の幾つかの候補リソースを含む。機器の物理層は、S
Aを上位層(例えばMAC層)に報告し、上位層はS
Aから1つ又は複数の候補リソースを選択する。例えば、機器は、mode 2のリソース選択方法を再利用して、規格TS 38.321のセクション5.22.1.1に従って候補リソースを選択する。
図5では、機器により選択された候補リソースを斜線で示し、これらの候補リソースは、サイドリンク情報(PSCCH/PSSCH)を送信するために使用される。
【0056】
機器は、送信を実行する前にLBTを行う必要があり、実際に送信できるか否かは、LBTの結果に依存する。機器は、送信ごとにLBTクラス、例えばCat1 LBT、Cat2 LBT、又はCat4 LBTを決定する。機器は、LBTクラスに応じて対応するLBTを行う。機器は、LBTが成功した場合に送信を実行し、LBTが失敗した場合に送信を実行しない。例えば、
図5に示すように、LBTが失敗したため、機器はリソース選択ウィンドウの最後のスロット内では送信を実行しない。
【0057】
幾つかの実施例では、第1の機器は、サイドリンク送信がチャネル占有時間(COT)内にあるか否かに基づいてLBTクラスを決定する、LBTクラスは、例えば、Cat1 LBT(LBTクラス1)、Cat2 LBT(LBTクラス2)及びCat4 LBT(LBTクラス4)を含んでもよく、或いは、例えば、class 1及びclass 2などを含んでもよく、或いは、例えば、type A、type B、type C、type Dなどを含んでもよく、本発明の実施例は具体的な表現方式に限定されない。
【0058】
幾つかの実施例では、チャネル占有時間(COT)は、第1の機器により受信されたCOT指示を介して取得される。例えば、第2の機器(又は後述する第3の機器又は第4の機器)は、第1の機器にCOT指示を送信し、第1の機器は、COT指示に従ってCOTを取得する。説明の便宜上、このようなCOTは、共有されたCOTと称されてもよい。
【0059】
幾つかの実施例では、チャネル占有時間(COT)は、第1の機器がリッスンビフォアトーク(LBT)を行うことによって取得される。例えば、第1の機器は、自分により実行されたCat4 LBT(高クラスLBT)の成功によりCOTを取得してもよい。LBT及びCOTの詳細について、NR-Uにおける関連技術を参照してもよい。説明の便宜上、このようなCOTは、開始されたCOTと称されてもよい。
【0060】
幾つかの実施例では、第1の機器は、チャネル占有時間(COT)の情報を含むCOT指示を送信する。例えば、第1の機器は、自分により実行されたCat4 LBTの成功によってCOTを取得すると、リソース選択プロセスによりCOT内でサイドリンク情報を送信してもよく、第1の機器は、他の装置にCOT情報を含むCOT指示を送信してもよい。
【0061】
幾つかの実施例では、サイドリンク送信がチャネル占有時間(COT)内にある場合、LBTクラスが低クラス又は高クラスであると決定する。
【0062】
幾つかの実施例では、サイドリンク送信がチャネル占有時間(COT)外にある場合、LBTクラスが高クラスであると決定する。
【0063】
例えば、機器は、ある送信についてLBTクラスを決定する際に、該送信が現在COT内にあるか否かを知ることができる。機器は、この情報を使用してLBTクラスを決定してもよい。例えば、COT外にある送信について決定されたLBTクラスは、Cat4 LBTであり、COT内にある送信について決定されたLBTクラスは、Cat1 LBT又はCat2 LBT又はCat4 LBTである。
【0064】
図6は、本発明の実施例に係るLBTクラスの決定の一例の概略図であり、送信がCOT内にあるか否かを機器が決定することを概略的に示す。
図6は、単一の機器の観点から説明しており、
図6では、全ての送信が同一の機器に属する。説明の便宜上、
図6はインタレースを簡略化している。
【0065】
図6に示すように、COTは、共有されたCOTと開始されたCOTとを含む。Cat4 LBTが成功した場合、第1の機器は、送信(送信2)によりCOTを開始してもよく(t2において開始し)、COT内で送信(送信3)を継続してもよい。このCOTは、開始されたCOTと称される。第1の機器は、第2の機器により開始されたCOTを共有してもよく(t0において開始し)、即ち、第2の機器により開始されたCOT内で送信(送信1)を実行してもよい。第1の機器から見て、このCOTは、共有されたCOTと称される。送信がCOT内にあることは、送信が共有されたCOT内にあること、又は、開始されたCOT内にあることを意味する。
【0066】
また、送信がCOT内にあるか否かは、機器がLBTを決定する際に観察された結果を意味する。機器は、送信の前にそのためにLBTクラスを決定する必要がある。機器は、例えば、COT指示を受信することによって、t0において共有されたCOTを取得する。機器は、t1の前に送信1のためにLBTクラスを決定し、t1の前に、機器は、送信1が共有されたCOT内にあると観察した。機器は、t2の前に送信2のためにLBTクラスを決定し、t2の後に送信2が開始されたCOT内にあるが、機器がt2の前にCOTを開始していないため、この時点において、機器は、送信2がCOT外にあると観察した。LBTが成功すると、機器は、t2において送信2を送信し、COTを開始し、例えば、COT指示を送信する。機器は、t3の前に、送信3のためにLBTクラスを決定し、t3の前に、機器は、送信3が開始されたCOT内に位置すると観察した。
【0067】
以上は、機器がCOTに基づいてLBTクラスを決定することについて概略的に説明したが、以下は、共有COTについて説明する。
【0068】
幾つかの実施例では、第1の機器は、1つ又は複数の第1のチャネル占有時間(COT)を示す1つ又は複数のCOT指示を受信し、該1つ又は複数の第1のチャネル占有時間(COT)及び/又はリッスンビフォアトーク(LBT)を行うことによって得られたチャネル占有時間(COT)に基づいて、該LBTクラスを取得するための第2のチャネル占有時間(COT)を決定する。
【0069】
例えば、サイドリンク通信において、機器は、複数のCOTを取得するように、複数のCOT指示を受信する可能性がある。しかし、全てのCOTがCOT共有に適しているわけではない。
【0070】
幾つかの実施例では、LBTクラスを取得するための第2のチャネル占有時間(COT)は、第2の機器により送信されたCOT指示により示される。第1の機器と第2の機器とは、
第1の機器と第2の機器との間の基準信号受信電力(RSRP:Reference Signal Receiving Power)が第1の閾値よりも大きいこと、
第1の機器と第2の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
第1の機器が第2の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
第1の機器が第2の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
第1の機器と第2の機器とが同一のキャストタイプ(cast type)を有すること、又は
第1の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値が第2の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件(第1の条件)を満たす。
【0071】
例えば、2つの機器のLBT結果が異なる場合、この2つの機器間でCOTを共有することは適切ではなく、従って、COTを共有するか否かは、2つの機器間のRSRP及び/又は距離に基づいて判断されてもよい。
【0072】
別の例として、1つのユニキャストペア(pair)内の機器は、別のユニキャストペア内の機器により開始されたCOTを共有することは適切ではなく、従って、COTを共有するか否かは、2つの機器が送受信機器のペアに属するか否かに基づいて判断されてもよい。
【0073】
別の例として、ユニキャスト機器は、ブロードキャスト機器により開始されたCOTを共有することは適切ではなく、従って、COTを共有するか否かは、2つの機器が同一のcast typeを有するか否かに基づいて判断されてもよい。
【0074】
別の例として、低いチャネルアクセス優先クラス(CAPC)の機器は、高いチャネルアクセス優先クラスの機器により開始されたCOTを共有することは適切ではなく、従って、COTを共有するか否かは、チャネルアクセス優先クラス(CAPC)の値に基づいて判断されてもよい。
【0075】
別の例として、COTを共有するか否かは、上記条件の任意の組み合わせに基づいて判断されてもよい。
【0076】
ここで、「機器1が機器2の送信側である」とは、機器1の宛先ID(destination ID)が機器2に関心のあるIDであることを意味する。例えば、機器1は、ユニキャストの送信側であり、機器2は、ユニキャストの受信側である。別の例として、機器1と機器2とは、共にグループキャストにおいて同一のグループに属するメンバであり、機器1の宛先IDはグループID(group ID)である。「機器1が機器2の受信側である」の意味は同様である。
【0077】
図7は、本発明の実施例に係る共有COTの決定の一例の概略図であり、送信が共有されたCOT内にあるか否かを機器が決定することについて概略的に示す。
図7に示すように、機器3は、スロットm
0において、機器1により送信されたCOT指示を受信し、COT期間COT 1を取得する。同様に、機器3は、スロットm
0において、機器2により送信されたCOT指示を受信し、COT期間COT 2を取得する。機器1及び機器2のうち、機器3及び機器1のみは、
・機器3と機器1との間のRSRPが閾値よりも大きいこと、
・機器3と機器1との間の距離が閾値よりも小さいこと、
・機器3が機器1の送信側であること、
・機器3が機器1の受信側であること、
・機器3と機器1とが同一のcast typeを有すること、又は
・機器3のCAPC値が機器1のCAPC値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件(第1の条件)を満たす。
【0078】
従って、COT 1は共有されたCOTであり、機器3のスロットm
1内の送信はCOT 1内に位置する。
図7に機器1及びCOT 1が存在しない場合、スロットm
1内の送信はいずれのCOT内にも位置しないと判断され、即ち、COT 2は装置3にとって共有可能なCOTではない。
【0079】
第1の機器は、以下のように条件判断に必要な情報を取得してもよい。RSRPは、COT指示を搬送するPSCCH/PSSCHのRSRPに等しい。2nd stage SCIは、領域ID(Zone ID)を示してもよく、これによって、第1の機器は、第2の機器との間の距離を計算することができる。2nd stage SCIは、Source ID及びDestination IDを示してもよく、これによって、第1の機器は、第2の機器が自分の受信側又は送信側であることを決定することができる。2nd stage SCIのcast type indicatorフィールドは、cast typeを示し、これによって、第1の機器は、第2の機器のcast typeを取得することができる。第1の機器は、2nd stage SCIのフォーマット(SCI format 2-A又はSCI format 2-B)に基づいて第2の機器のcast typeを取得してもよく、ここで、SCI format 2-Bは、グループキャストを表す。第2の機器は、シグナリングを送信することによってCAPC値を示し、例えば、1st stage SCI又は2nd stage SCIを介してCAPC値を搬送し、CAPC値が小さいほど、チャネルアクセス優先クラスが高くなることを示す。
【0080】
以下は、サイドリンク送信に基づいてLBTクラスを決定する状況について概略的に説明する。
【0081】
幾つかの実施例では、サイドリンク送信は、チャネル占有時間(COT)内の第1の送信であり、第1の機器は、第1の送信の前の第2の送信に基づいて、第1の送信のためにLBTクラスを決定する。
【0082】
幾つかの実施例では、第1の送信と第2の送信との間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、LBTクラスが低クラスであると決定する。
【0083】
幾つかの実施例では、第1の送信と第2の送信との間の時間間隔が閾値以上である場合、LBTクラスが高クラスであると決定する。
【0084】
幾つかの実施例では、第2の送信は、
第1の機器のサイドリンク送信、
チャネル占有時間(COT)を示すためのCOT指示を送信する第3の機器のサイドリンク送信、又は
チャネル占有時間(COT)を示すためのCOT指示を送信しない第4の機器のサイドリンク送信のうちの少なくとも1つを含む。
【0085】
例えば、COT内の送信について、機器は、低クラスのLBT(Cat1 LBT、Cat2 LBT)を使用してもよい。機器は、先行送信に基づいてLBTクラスを決定する。
【0086】
図8は、本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の一例の概略図であり、
図9は、本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の他の例の概略図であり、
図10は、本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の他の例の概略図である。
図8乃至
図10は、共有されたCOT内の送信についてのLBTクラスの決定を概略的に示す。
【0087】
図8に示すように、第1の機器は、第3の機器により開始されたCOTを共有し、第1の機器は、COT内に複数の送信を有し、第1の機器は、第2の送信に基づいて第1の送信のためにLBTクラスを決定する。ここで、第3の機器は、COT指示を送信する機器である。
【0088】
例えば、第2の送信の終了時点と第1の送信の開始時点との時間間隔が十分に小さい場合、第1の機器は、Cat1 LBT又はCat2 LBTを使用してもよい。例えば、時間間隔が16μs未満である場合、Cat1 LBTを使用する。例えば、時間間隔が16μsに等しい場合、Cat2 16μs LBTを使用する。例えば、時間間隔が25μsに等しい場合、Cat2 25μs LBTを使用する。
【0089】
図9に示すように、第1の機器は、第3の機器により開始されたCOTを共有し、第1の機器は、第3の機器の送信(第2の送信)に基づいて第1の送信のためにLBTクラスを決定する。
図9に示すように、第3の機器は、COT指示を送信する機器であり、第1の機器は、第3の機器により開始されたCOTを共有する。また、第1の機器は、受信した第3の機器により送信されたPSCCH/PSSCHに基づいて、第2の送信が所在する時間領域位置を知ることができる。
【0090】
例えば、第2の送信の終了時点と第1の送信の開始時点との時間間隔が十分に小さい場合、第1の機器は、Cat1 LBT又はCat2 LBTを使用してもよい。例えば、時間間隔が16μs未満である場合、Cat1 LBTを使用する。例えば、時間間隔が16μsに等しい場合、Cat2 16μs LBTを使用する。例えば、時間間隔が25μsに等しい場合、Cat2 25μs LBTを使用する。
【0091】
図10に示すように、第1の機器は、第3の機器により開始されたCOTを共有し、第1の機器は、第4の機器の送信(第2の送信)に基づいて第1の送信のためにLBTクラスを決定する。ここで、第4の機器は、COT指示を送信しない機器である。例えば、
図10に示すように、第3の機器は、COT指示を送信する機器である。また、第1の機器は、受信した第4の機器により送信されたPSCCH/PSSCHに基づいて、第2の送信が所在する時間領域位置を知ることができる。
【0092】
例えば、第2の送信の終了時点と第1の送信の開始時点との時間間隔が十分に小さい場合、第1の機器は、Cat1 LBT又はCat2 LBTを使用してもよい。例えば、時間間隔が16μs未満である場合、Cat1 LBTを使用する。例えば、時間間隔が16μsに等しい場合、Cat2 16μs LBTを使用する。例えば、時間間隔が25μsに等しい場合、Cat2 25μs LBTを使用する。
【0093】
図11は、本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の他の例の概略図であり、
図12は、本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の他の例の概略図であり、
図13は、本発明の実施例に係る先行送信に基づくLBTクラスの決定の他の例の概略図である。
図11乃至
図13は、開始されたCOT内の送信のためのLBTクラスの決定を概略的に示す。
【0094】
図11に示すように、第1の機器はCOTを開始し、第1の機器はCOT内に複数の送信を行い、第1の機器は第2の送信に基づいて第1の送信のためにLBTクラスを決定する。例えば、第2の送信の終了時点と第1の送信の開始時点との時間間隔が十分に小さい場合、第1の機器は、Cat1 LBT又はCat2 LBTを使用してもよい。例えば、時間間隔が16μs未満である場合、Cat1 LBTを使用する。例えば、時間間隔が16μsに等しい場合、Cat2 16μs LBTを使用する。例えば、時間間隔が25μsに等しい場合、Cat2 25μs LBTを使用する。
【0095】
図12に示すように、第1の機器はCOTを開始し、第1の機器は、第3の機器の送信(第2の送信)に基づいて第1の送信のためにLBTクラスを決定する。
図12に示すように、第3の機器はCOT指示を送信する機器である。また、第1の機器は、受信した第3の機器により送信されたPSCCH/PSSCHに基づいて、第2の送信が所在する時間領域位置を知ることができる。
【0096】
例えば、第2の送信の終了時点と第1の送信の開始時点との時間間隔が十分に小さい場合、第1の機器は、Cat1 LBT又はCat2 LBTを使用してもよい。例えば、時間間隔が16μs未満である場合、Cat1 LBTを使用する。例えば、時間間隔が16μsに等しい場合、Cat2 16μs LBTを使用する。例えば、時間間隔が25μsに等しい場合、Cat2 25μs LBTを使用する。
【0097】
図13に示すように、第1の機器はCOTを開始し、第1の機器は、第4の機器の送信(第2の送信)に基づいて第1の送信のためにLBTクラスを決定する。
図13に示すように、第4の機器は、COT指示を送信しない機器である。また、第1の機器は、受信した第4の機器により送信されたPSCCH/PSSCHに基づいて、第2の送信が所在する時間領域位置を知ることができる。
【0098】
例えば、第2の送信の終了時点と第1の送信の開始時点との時間間隔が十分に小さい場合、第1の機器は、Cat1 LBT又はCat2 LBTを使用してもよい。例えば、時間間隔が16μs未満である場合、Cat1 LBTを使用する。例えば、時間間隔が16μsに等しい場合、Cat2 16μs LBTを使用する。例えば、時間間隔が25μsに等しい場合、Cat2 25μs LBTを使用する。
【0099】
幾つかの実施例では、機器は、元々、COT内の送信のためにCat4 LBTを使用することができ、より低いクラスのLBTを使用するための上記の条件が満たされる場合、Cat1 LBT又はCat2 LBTを使用してもよい。COT内の送信について、機器は、Cat4 LBTからCat1 LBT又はCat2 LBTへの切り替えを実現することができる。
【0100】
幾つかの実施例では、第1の機器と第3の機器とは、
第1の機器と前記第3の機器との間のRSRPが第1の閾値よりも大きいこと、
第1の機器と第3の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
第1の機器が第3の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
第1の機器が第3の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
第1の機器と第3の機器とが同一のキャストタイプ(cast type)を有すること、又は
第1の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値が第3の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす。
【0101】
例えば、全ての先行送信がLBTクラスを決定することに適しているわけではない。第1の機器が他の機器の先行送信に基づいてLBTクラスを決定する場合、第1の機器と他の機器とが少なくとも1つの条件を満たすようにさらに制限してもよい。例えば、
図8乃至
図13において、第1の機器と第3の機器とは、上記の条件の少なくとも1つを満たす。
【0102】
幾つかの実施例では、第1の機器と第4の機器とは、
第1の機器と第4の機器との間のRSRPが第1の閾値よりも大きいこと、
第1の機器と第4の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
第1の機器が第4の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
第1の機器が第4の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
第1の機器と第4の機器とが同一のキャストタイプ(cast type)を有すること、又は
第1の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値が第4の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす。
【0103】
例えば、全ての先行送信がLBTクラスを決定することに適しているわけではない。第1の機器が他の機器の先行送信に基づいてLBTクラスを決定する場合、第1の機器と他の機器とが少なくとも1つの条件を満たすようにさらに制限してもよい。例えば、
図8乃至
図13において、第1の機器と第4の機器とは、上記の条件の少なくとも1つを満たす。
【0104】
幾つかの実施例では、第2の送信と第1の送信とは、同一の同じチャネル占有時間(COT)内にある。
【0105】
例えば、
図8乃至
図13に示すように、第2の送信と第1の送信とは、同一のCOT(共有されたCOT及び/又は開始されたCOT)内に位置する。
【0106】
幾つかの実施例では、第1の機器がチャネル占有時間(COT)外に物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を監視(monitor)する頻度は、チャネル占有時間(COT)内に物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を監視(monitor)する頻度よりも大きい。
【0107】
例えば、機器は、データを受信するためにPSCCHを監視する必要がある。上記の方法によれば、機器は、ある監視時点がCOT内にあるか否かを決定してもよい。機器は、この情報を使用して、PSCCHを監視する動作を決定してもよい。LBTの影響を受けて、COT外での送信はより高い不確実性を有するため、機器は、COT外でより頻繁にPSCCHを監視してもよい。
【0108】
例えば、機器はPSCCHを周期的に監視し、機器がCOT外でPSCCHを監視する周期は、COT内でPSCCHを監視する周期よりも小さい。例えば、単位時間(1つ又は複数のスロット)において、機器がCOT外でPSCCHを監視する回数はH1であり、COT内でPSCCHを監視する回数はH2であり、H1>H2となる。
【0109】
言い換えれば、機器がCOT外でPSCCHを監視する頻度(又は周波数)は、COT内でPSCCHを監視する頻度(又は周波数)よりも大きい。ここで、「周波数」とは単位時間内の回数を意味し、「時間周波数リソース」における「周波数」とは異なる。
【0110】
以上は、第1の機器の観点から本発明の実施例を説明したが、他の装置(上記の第2の機器乃至第4の機器)についても、第1の機器と同様又は対応する動作を実行してもよい。
【0111】
例えば、第2の機器は、アンライセンス周波数帯域でリッスンビフォアトーク(LBT)を行い、リッスンビフォアトーク(LBT)に従ってチャネル占有時間(COT)を取得し、該チャネル占有時間(COT)の情報を含むCOT指示を送信する。
【0112】
また、以上は、説明の便宜上、COT指示を受信する機器は第1の機器であり、COT指示を送信する機器は第2の機器乃至第4の機器であるが、本発明の実施例に係る第2の機器乃至第4の機器は、同一の機器であってもよいし、異なる複数の機器であってもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0113】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0114】
本実施例によれば、アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定し、該候補リソースセットから送信リソースを選択し、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーク(LBT)クラスを決定し、該LBTクラスに基づいて行われたリッスンビフォアトーク(LBT)が成功した場合、該送信リソースでサイドリンク情報を送信する。これによって、サイドリンク通信をした機器は、効率的に競合してアンライセンス周波数帯域を使用することができると共に、アンライセンス周波数帯域を使用する他の機器と公平に共存することができる。
【0115】
<実施例2>
本発明の実施例は、サイドリンク伝送装置を提供する。該装置は、例えば、端末装置(例えば、上記の第1の機器)であってもよいし、端末装置に構成された1つ又は複数の構成要素又はコンポーネントであってもよい。実施例1と同様な内容について、その説明を省略する。
【0116】
図14は、本発明の実施例に係るサイドリンク伝送装置の一例の概略図である。
図14に示すように、サイドリンク伝送装置1400は、以下の各部を含む。
【0117】
第1の決定部1401は、アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定する。
【0118】
選択部1402は、該候補リソースセットから送信リソースを選択する。
【0119】
第2の決定部1403は、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定する。
【0120】
送信部1404は、該リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、該送信リソースでサイドリンク情報を送信する。
【0121】
幾つかの実施例では、第2の決定部1403は、該サイドリンク送信がチャネル占有時間内にあるか否かに基づいて該リッスンビフォアトーククラスを決定する。
【0122】
幾つかの実施例では、該サイドリンク送信が該チャネル占有時間内にある場合、該リッスンビフォアトーククラスが低クラス又は高クラスであると決定する。
【0123】
幾つかの実施例では、該サイドリンク送信が該チャネル占有時間外にある場合、該リッスンビフォアトーククラスが高クラスであると決定する。
【0124】
幾つかの実施例では、該チャネル占有時間は、第1の機器により受信されたCOT指示を介して取得される。
【0125】
幾つかの実施例では、該チャネル占有時間は、第1の機器がリッスンビフォアトークを行うことによって取得される。
【0126】
幾つかの実施例では、該第1の機器は、高クラスのリッスンビフォアトークに基づいて該リッスンビフォアトークを行うことによって該チャネル占有時間を取得する。
【0127】
幾つかの実施例では、
図14に示すように、サイドリンク伝送装置1400は、以下の各部をさらに含む。
【0128】
受信部1405は、1つ又は複数の第1のチャネル占有時間を示す1つ又は複数のCOT指示を受信する。
【0129】
第2の決定部1403は、該1つ又は複数の第1のチャネル占有時間及び/又はリッスンビフォアトークを行うことによって得られたチャネル占有時間に基づいて、該リッスンビフォアトーククラスを取得するための第2のチャネル占有時間を決定する。
【0130】
幾つかの実施例では、該リッスンビフォアトーククラスを取得するための第2のチャネル占有時間は、第2の機器により送信されたCOT指示により示される。第1の機器と第2の機器とは、
該第1の機器と第2の機器との間のRSRPが第1の閾値よりも大きいこと、
第1の機器と第2の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
第1の機器が第2の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
第1の機器が第2の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
第1の機器と第2の機器とが同一のキャストタイプを有すること、又は
第1の機器のチャネルアクセス優先クラス値が第2の機器のチャネルアクセス優先クラス値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす。
【0131】
幾つかの実施例では、該サイドリンク送信は、チャネル占有時間内の第1の送信であり、該第1の送信の前の第2の送信に基づいて、該第1の送信のために該リッスンビフォアトーククラスを決定する。
【0132】
幾つかの実施例では、該第1の送信と該第2の送信との間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、該リッスンビフォアトーククラスが低クラスであると決定する。
【0133】
幾つかの実施例では、該第1の送信と該第2の送信との間の時間間隔が閾値以上である場合、該リッスンビフォアトーククラスが高クラスであると決定する。
【0134】
幾つかの実施例では、該第2の送信は、
第1の機器のサイドリンク送信、
該チャネル占有時間を示すためのCOT指示を送信する第3の機器のサイドリンク送信、又は
該チャネル占有時間を示すためのCOT指示を送信しない第4の機器のサイドリンク送信のうちの少なくとも1つを含む。
【0135】
幾つかの実施例では、第1の機器と第3の機器とは、
第1の機器と第3の機器との間のRSRPが第1の閾値よりも大きいこと、
第1の機器と第3の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
第1の機器が第3の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
第1の機器が第3の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
第1の機器と第3の機器とが同一のキャストタイプを有すること、又は
第1の機器のチャネルアクセス優先クラス値が第3の機器のチャネルアクセス優先クラス値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす。
【0136】
幾つかの実施例では、第1の機器と第4の機器とは、
第1の機器と第4の機器との間のRSRPが第1の閾値よりも大きいこと、
第1の機器と第4の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
第1の機器が第4の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
第1の機器が第4の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
第1の機器と第4の機器とが同一のキャストタイプを有すること、又は
第1の機器のチャネルアクセス優先クラス値が第4の機器のチャネルアクセス優先クラス値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす。
【0137】
幾つかの実施例では、該第2の送信と該第1の送信とは、同一の同じチャネル占有時間内にある。
【0138】
幾つかの実施例では、チャネル占有時間外に物理サイドリンク制御チャネルを監視する頻度は、チャネル占有時間内に物理サイドリンク制御チャネルを監視する頻度よりも大きい。
【0139】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0140】
なお、以上は本発明に関連する構成要素又はモジュールについてのみ説明しているが、本発明はこれに限定されない。サイドリンク伝送装置1400は、他の構成要素又はモジュールをさらに含んでもよい。これらの構成要素又はモジュールの具体的な内容について、関連技術を参照してもよい。
【0141】
さらに、説明の便宜上、
図14は、様々な構成要素又はモジュール間の接続関係又は信号方向を例示的に示すだけであるが、バス接続などの様々な関連技術を使用できることは当業者には明らかである。上記の様々な構成要素又はモジュールは、プロセッサ、メモリ、送信機、及び受信機などのハードウェアデバイスによって実装されてもよく、本発明はこれに限定されない。
【0142】
本実施例によれば、アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定し、該候補リソースセットから送信リソースを選択し、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーク(LBT)クラスを決定し、該LBTクラスに基づいて行われたリッスンビフォアトーク(LBT)が成功した場合、該送信リソースでサイドリンク情報を送信する。これによって、サイドリンク通信をした機器は、効率的に競合してアンライセンス周波数帯域を使用することができると共に、アンライセンス周波数帯域を使用する他の機器と公平に共存することができる。
【0143】
<実施例3>
本発明の実施例は、通信システムをさらに提供し、
図1を参照してもよく、実施例1~2と同様な内容について、その説明を省略する。
【0144】
幾つかの実施例では、通信システム100は、少なくとも端末装置を含んでもよい。
【0145】
該端末装置は、アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定し、該候補リソースセットから送信リソースを選択し、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定し、該リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、該送信リソースでサイドリンク情報を送信する。
【0146】
本発明の実施例は、ネットワーク装置をさらに提供し、該ネットワーク装置は、例えば基地局であってもよいが、本発明はこれに限定されず、他のネットワーク装置であってもよい。
【0147】
図15は、本発明の実施例のネットワーク装置の概略図である。
図15に示すように、ネットワーク装置1500は、プロセッサ1510(例えば中央処理装置(CPU))及びメモリ1520を含んでもよく、メモリ1520は、プロセッサ1510に接続される。メモリ1520は、各種のデータを記憶してもよいし、情報処理のプログラム1530をさらに記憶し、プロセッサ1510の制御で該プログラム1530を実行する。例えば、プロセッサ1510は、端末装置が実施例1に説明されたサイドリンク伝送方法を実現するように、該端末装置にメッセージ/構成/情報/シグナリング/指示を送信するためにプログラムを実行するように構成されてもよい。
【0148】
また、
図15に示すように、ネットワーク装置1500は、送受信機1540及びアンテナ1550などをさらに含んでもよい。上記部材の機能は従来技術と類似し、ここでその説明を省略する。なお、ネットワーク装置1500は、
図15に示す全てのユニットを含む必要がない。また、ネットワーク装置1500は、
図15に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0149】
本発明の実施例は、端末装置をさらに提供するが、本発明はこれに限定されず、他の装置であってもよい。
【0150】
図16は、本発明の実施例の端末装置の概略図である。
図16に示すように、端末装置1600は、プロセッサ1610及びメモリ1620を含んでもよく、メモリ1620は、データ及びプログラムを記憶し、プロセッサ1610に接続される。なお、この図は例示的なものであり、他のタイプの構造を用いてこの構造を補足又は置換して、通信機能又は他の機能を実現してもよい。
【0151】
例えば、プロセッサ1610は、実施例1に記載のサイドリンク伝送方法を実現するようにプログラムを実行してもよい。例えば、プロセッサ1610は、アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定するステップと、該候補リソースセットから送信リソースを選択するステップと、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定するステップと、該リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、該送信リソースでサイドリンク情報を送信するステップと、を実行するように構成されてもよい。
【0152】
また、
図16に示すように、端末装置1600は、通信モジュール1630、入力部1640、ディスプレイ1650、及び電源1660などをさらに含んでもよい。ここで、上記ユニットの機能は従来技術と同様であり、ここでその説明を省略する。なお、端末装置1600は、
図16に示す全てのユニットを含む必要がない。また、端末装置1600は、
図16に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0153】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、端末装置において該プログラムを実行する際に、該端末装置に実施例1に記載のサイドリンク伝送方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0154】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、端末装置に実施例1に記載のサイドリンク伝送方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0155】
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される際に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
【0156】
本発明の実施例を参照しながら説明した各装置における各処理方法は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせで実施されてもよい。例えば、図面に示す機能的ブロック図における1つ若しくは複数、又は機能的ブロック図の1つ若しくは複数の組み合わせは、コンピュータプログラムフローの各ソフトウェアモジュールに対応してもよいし、各ハードウェアモジュールに対応してもよい。これらのソフトウェアモジュールは、図面に示す各ステップにそれぞれ対応してもよい。これらのハードウェアモジュールは、例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いてこれらのソフトウェアモジュールをハードウェア化して実現されてもよい。
【0157】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、CD-ROM又は当業者にとって既知の任意の他の形の記憶媒体に位置してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、或いは記憶媒体に情報を書き込むように該記憶媒体をプロセッサに接続してもよいし、記憶媒体がプロセッサの構成部であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。該ソフトウェアモジュールは移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入されたメモリカードに記憶されてもよい。例えば、機器(例えば移動端末)が比較的に大きい容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置を用いる場合、該ソフトウェアモジュールは該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置に記憶されてもよい。
【0158】
図面に記載されている機能的ブロック図における1つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの1つ以上の組合せは、本願に記載されている機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の適切な組み合わせで実現されてもよい。図面に記載されている機能的ブロック図における1つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの1つ以上の組合せは、例えば、コンピューティング機器の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP通信と組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成で実現されてもよい。
【0159】
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、これらの変形及び変更も本発明の範囲内のものである。
【0160】
また、上述の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
サイドリンク伝送方法であって、
第1の機器がアンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定するステップと、
前記候補リソースセットから送信リソースを選択するステップと、
サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーク(LBT)クラスを決定するステップと、
前記LBTクラスに基づいて行われたリッスンビフォアトーク(LBT)が成功した場合、前記送信リソースでサイドリンク情報を送信するステップと、を含む、方法。
(付記2)
前記第2の決定部は、前記サイドリンク送信がチャネル占有時間(COT)内にあるか否かに基づいて前記LBTクラスを決定する、付記1に記載の方法。
(付記3)
前記サイドリンク送信が前記チャネル占有時間(COT)内にある場合、前記LBTクラスが低クラス又は高クラスであると決定する、付記2に記載の方法。
(付記4)
前記サイドリンク送信が前記チャネル占有時間(COT)外にある場合、前記LBTクラスが高クラスであると決定する、付記2又は3に記載の方法。
(付記5)
前記チャネル占有時間(COT)は、第1の機器により受信されたCOT指示を介して取得される、付記2乃至4の何れかに記載の方法。
(付記6)
前記チャネル占有時間(COT)は、第1の機器がリッスンビフォアトーク(LBT)を行うことによって取得される、付記2乃至4の何れかに記載の方法。
(付記7)
前記第1の機器は、高クラスのLBTに基づいて前記リッスンビフォアトーク(LBT)を行うことによって前記チャネル占有時間(COT)を取得する、付記6に記載の方法。
(付記8)
1つ又は複数の第1のチャネル占有時間(COT)を示す1つ又は複数のCOT指示を受信するステップ、をさらに含み、
前記1つ又は複数の第1のチャネル占有時間(COT)及び/又はリッスンビフォアトーク(LBT)を行うことによって得られたチャネル占有時間(COT)に基づいて、前記LBTクラスを取得するための第2のチャネル占有時間(COT)を決定する、付記2乃至7の何れかに記載の方法。
(付記9)
前記LBTクラスを取得するための第2のチャネル占有時間(COT)は、第2の機器により送信されたCOT指示により示され、
第1の機器と前記第2の機器とは、
前記第1の機器と前記第2の機器との間のRSRPが第1の閾値よりも大きいこと、
前記第1の機器と前記第2の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
前記第1の機器が前記第2の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
前記第1の機器が前記第2の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
前記第1の機器と前記第2の機器とが同一のキャストタイプ(cast type)を有すること、又は
前記第1の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値が前記第2の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす、付記8に記載の方法。
(付記10)
前記サイドリンク送信は、チャネル占有時間(COT)内の第1の送信であり、
前記第1の送信の前の第2の送信に基づいて、前記第1の送信のために前記LBTクラスを決定する、付記1に記載の方法。
(付記11)
前記第1の送信と前記第2の送信との間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、前記LBTクラスが低クラスであると決定する、付記10に記載の方法。
(付記12)
前記第1の送信と前記第2の送信との間の時間間隔が閾値以上である場合、前記LBTクラスが高クラスであると決定する、付記10又は11に記載の方法。
(付記13)
前記第2の送信は、
第1の機器のサイドリンク送信、
前記チャネル占有時間(COT)を示すためのCOT指示を送信する第3の機器のサイドリンク送信、又は
前記チャネル占有時間(COT)を示すためのCOT指示を送信しない第4の機器のサイドリンク送信のうちの少なくとも1つを含む、付記10乃至12の何れかに記載の方法。
(付記14)
前記第1の機器と前記第3の機器とは、
前記第1の機器と前記第3の機器との間のRSRPが第1の閾値よりも大きいこと、
前記第1の機器と前記第3の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
前記第1の機器が前記第3の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
前記第1の機器が前記第3の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
前記第1の機器と前記第3の機器とが同一のキャストタイプ(cast type)を有すること、又は
前記第1の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値が前記第3の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす、付記13に記載の方法。
(付記15)
前記第1の機器と前記第4の機器とは、
前記第1の機器と前記第4の機器との間のRSRPが第1の閾値よりも大きいこと、
前記第1の機器と前記第4の機器との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
前記第1の機器が前記第4の機器のサイドリンク情報の送信側であること、
前記第1の機器が前記第4の機器のサイドリンク情報の受信側であること、
前記第1の機器と前記第4の機器とが同一のキャストタイプ(cast type)を有すること、又は
前記第1の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値が前記第4の機器のチャネルアクセス優先クラス(CAPC)値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす、付記13に記載の方法。
(付記16)
前記第2の送信と前記第1の送信とは、同一の同じチャネル占有時間(COT)内にある、付記10乃至15の何れかに記載の方法。
(付記17)
チャネル占有時間(COT)外に物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を監視(monitor)する頻度は、前記チャネル占有時間(COT)内に物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を監視(monitor)する頻度よりも大きい、付記1乃至16の何れかに記載の方法。
(付記18)
サイドリンク伝送方法であって、
第1の機器がアンライセンス周波数帯域でのチャネル占有時間(COT)を取得するステップと、
前記第1の機器が物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を監視するステップと、を含み、
前記チャネル占有時間(COT)外に物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を監視(monitor)する頻度は、前記チャネル占有時間(COT)内に物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を監視(monitor)する頻度よりも大きい、方法。
(付記19)
前記チャネル占有時間(COT)は、第1の機器により受信されたCOT指示を介して取得される、付記18に記載の方法。
(付記20)
前記チャネル占有時間(COT)は、第1の機器がリッスンビフォアトーク(LBT)を行うことによって取得される、付記18に記載の方法。
(付記21)
コンピュータプログラムが記憶されたメモリと、プロセッサと、を含む、端末装置であって、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することで、付記1乃至20の何れかに記載のサイドリンク伝送方法を実現するように構成される、端末装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク伝送装置であって、
アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定
し、前記候補リソースセットから送信リソースを選択
し、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定する
処理部と、
前記リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、前記送信リソースでサイドリンク情報を送信する送信部と、
1つ又は複数の第1のチャネル占有時間を示す1つ又は複数のCOT指示を受信する受信部と、を含
み、
前記処理部は、前記1つ又は複数の第1のチャネル占有時間に基づいて、共有のための第2のチャネル占有時間を決定する、サイドリンク伝送装置。
【請求項2】
前記第2のチャネル占有時間は、第1の通信装置により送信されたCOT指示により示され、
前記サイドリンク伝送装置と前記第1の通信装置とは、
前記送信部が前記第1の通信装置にサイドリンク情報を送信すること、
前記受信部が前記第1の通信装置からのサイドリンク情報を受信すること、
前記サイドリンク伝送装置と前記第1の通信装置とが同一のキャストタイプを有すること、又は
前記サイドリンク伝送装置のチャネルアクセス優先クラス値が前記第1の通信装置のチャネルアクセス優先クラス値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす、請求項1に記載のサイドリンク伝送装置。
【請求項3】
前記チャネルアクセス優先クラス値は、2nd stage SCIにおいて搬送される、請求項2に記載のサイドリンク伝送装置。
【請求項4】
前記
処理部は、前記サイドリンク送信がチャネル占有時間内にあるか否かに基づいて前記リッスンビフォアトーククラスを決定する、請求項1に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項5】
前記サイドリンク送信が前記チャネル占有時間内にある場合、前記リッスンビフォアトーククラスが低クラス又は高クラスであると決定する、請求項
4に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項6】
前記サイドリンク送信が前記チャネル占有時間外にある場合、前記リッスンビフォアトーククラスが高クラスであると決定する、請求項
4に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項7】
前記チャネル占有時間は、
前記サイドリンク伝送装置により受信されたCOT指示を介して取得される、請求項
4に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項8】
前記チャネル占有時間は、
前記サイドリンク伝送装置がリッスンビフォアトークを行うことによって取得される、請求項
4に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項9】
前記
処理部は、高クラスのリッスンビフォアトークに基づいて前記リッスンビフォアトークを行うことによって前記チャネル占有時間を取得する、請求項
8に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項10】
前記サイドリンク送信は、チャネル占有時間内の第1の送信であり、
前記第1の送信の前の第2の送信に基づいて、前記第1の送信のために前記リッスンビフォアトーククラスを決定する、請求項1に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項11】
前記第1の送信と前記第2の送信との間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、前記リッスンビフォアトーククラスが低クラスであると決定する、請求項10に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項12】
前記第1の送信と前記第2の送信との間の時間間隔が閾値以上である場合、前記リッスンビフォアトーククラスが高クラスであると決定する、請求項10に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項13】
前記第2の送信は、
前記サイドリンク伝送装置のサイドリンク送信、
前記チャネル占有時間を示すためのCOT指示を送信する
第2の通信装置のサイドリンク送信、又は
前記チャネル占有時間を示すためのCOT指示を送信しない
第3の通信装置のサイドリンク送信のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項14】
前記
サイドリンク伝送装置と前記
第2の通信装置とは、
前記
サイドリンク伝送装置と前記
第2の通信装置との間の基準信号受信電力が第1の閾値よりも大きいこと、
前記
サイドリンク伝送装置と前記
第2の通信装置との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
前記
サイドリンク伝送装置が前記
第2の通信装置のサイドリンク情報の送信側であること、
前記
サイドリンク伝送装置が前記
第2の通信装置のサイドリンク情報の受信側であること、
前記
サイドリンク伝送装置と前記
第2の通信装置とが同一のキャストタイプを有すること、又は
前記
サイドリンク伝送装置のチャネルアクセス優先クラス値が前記
第2の通信装置のチャネルアクセス優先クラス値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす、請求項13に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項15】
前記
サイドリンク伝送装置と前記
第3の通信装置とは、
前記
サイドリンク伝送装置と前記
第3の通信装置との間の基準信号受信電力が第1の閾値よりも大きいこと、
前記
サイドリンク伝送装置と前記
第3の通信装置との間の距離が第2の閾値よりも小さいこと、
前記
サイドリンク伝送装置が前記
第3の通信装置のサイドリンク情報の送信側であること、
前記
サイドリンク伝送装置が前記
第3の通信装置のサイドリンク情報の受信側であること、
前記
サイドリンク伝送装置と前記
第3の通信装置とが同一のキャストタイプを有すること、又は
前記
サイドリンク伝送装置のチャネルアクセス優先クラス値が前記
第3の通信装置のチャネルアクセス優先クラス値よりも小さいことのうちの少なくとも1つの条件を満たす、請求項13に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項16】
前記第2の送信と前記第1の送信とは、同一の同じチャネル占有時間内にある、請求項10に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項17】
チャネル占有時間外に物理サイドリンク制御チャネルを監視する頻度は、前記チャネル占有時間内に物理サイドリンク制御チャネルを監視する頻度よりも大きい、請求項1に記載の
サイドリンク伝送装置。
【請求項18】
サイドリンク伝送方法であって、
アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定するステップと、
前記候補リソースセットから送信リソースを選択するステップと、
サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定するステップと、
前記リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、前記送信リソースでサイドリンク情報を送信するステップと、を含
み、
1つ又は複数の第1のチャネル占有時間を示す1つ又は複数のCOT指示を受信するステップと、
前記1つ又は複数の第1のチャネル占有時間に基づいて、共有のための第2のチャネル占有時間を決定するステップと、をさらに含む、サイドリンク伝送方法。
【請求項19】
通信システムであって、
第1の通信装置と、
前記第1の通信装置と通信する第2の通信装置と、を含み、
前記第1の通信装置は、アンライセンス周波数帯域で候補リソースセットを決定し、前記候補リソースセットから送信リソースを選択し、サイドリンク送信のためにリッスンビフォアトーククラスを決定し、前記リッスンビフォアトーククラスに基づいて行われたリッスンビフォアトークが成功した場合、前記送信リソースでサイドリンク情報を送信
し、
前記第1の通信装置は、1つ又は複数の第1のチャネル占有時間を示す1つ又は複数のCOT指示を受信し、前記1つ又は複数の第1のチャネル占有時間に基づいて、共有のための第2のチャネル占有時間を決定する、通信システム。
【国際調査報告】