(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-21
(54)【発明の名称】圧電振動器及び圧電振動器アセンブリ
(51)【国際特許分類】
H04R 17/00 20060101AFI20250214BHJP
【FI】
H04R17/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532302
(86)(22)【出願日】2023-03-27
(85)【翻訳文提出日】2023-05-26
(86)【国際出願番号】 CN2023083971
(87)【国際公開番号】W WO2024152448
(87)【国際公開日】2024-07-25
(31)【優先権主張番号】202310068021.6
(32)【優先日】2023-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517409583
【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック(チャンヂョウ)カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】No.3 changcao road, Hi-TECH Industrial Zone, Wujin District, Changzhou City, Jiangsu Province, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100123674
【氏名又は名称】松下 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100097559
【氏名又は名称】水野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】周 卓帆
(72)【発明者】
【氏名】▲鐘▼ 文
(72)【発明者】
【氏名】徐 文▲標▼
【テーマコード(参考)】
5D004
【Fターム(参考)】
5D004AA01
5D004AA02
5D004BB01
5D004CD02
5D004CD04
5D004DD01
5D004FF08
(57)【要約】
【課題】本発明は、圧電振動器及び圧電振動器アセンブリを提供する。
【解決手段】前記圧電振動器は、圧電本体と、前記圧電本体の対向する両側の少なくとも一方側に支持固定された増幅ユニットとを含み、前記圧電本体は、単層又は複数層の圧電効果を備える材料で製造され、前記増幅ユニットは、弾性補強素子で構成された、前記圧電本体と同じ形状を有する扁平構造であり、前記弾性補強素子は、金属シートであり、前記圧電本体は、外部電圧を受けたときに前記圧電本体の位置する平面に平行な第1方向に沿って伸長又は縮小するとともに、前記増幅ユニットは、第2方向に沿って縮小又は伸長し、前記第1方向と前記第2方向とは、互いに垂直である。関連技術に比べて、本発明の圧電振動器及び圧電振動器アセンブリは、体積が小さく、応答が速く、共振周波数が調整可能であり、動作周波数が広くかつエネルギー変換効率が高くなる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧電振動器であって、
圧電本体と、前記圧電本体の対向する両側の少なくとも一方側に支持固定された増幅ユニットとを含み、
前記圧電本体は、単層又は複数層の、圧電効果を備える材料で製造され、
前記増幅ユニットは、弾性補強素子で構成された、前記圧電本体と同じ形状を有する扁平構造であり、前記弾性補強素子は、金属シートであり、
前記圧電本体は、外部電圧を受けたときに前記圧電本体の位置する平面に平行な第1方向に沿って伸長又は縮小するとともに、前記増幅ユニットは、第2方向に沿って縮小又は伸長し、前記第1方向と前記第2方向とは、互いに垂直であることを特徴とする圧電振動器。
【請求項2】
前記圧電本体は、極性が異なりかつ積み重ねられた複数の内部電極と、前記内部電極の外周縁を取り囲んで前記内部電極に電気接続された積み重ねられた複数の圧電層と、前記圧電層の外周縁を取り囲んで前記圧電層に電気接続された外部電極とを含み、複数の前記内部電極及び複数の前記圧電層は、いずれも前記第2方向に沿って積層して構成され、複数の前記圧電層は、いずれも単層又は複数層の圧電セラミックスで製造されることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動器。
【請求項3】
前記圧電本体は、長手形又は方形又は円形を呈することを特徴とする請求項1に記載の圧電振動器。
【請求項4】
前記圧電本体は、前記第1方向に沿って分極した多層圧電セラミックスで製造されることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動器。
【請求項5】
前記増幅ユニットは、前記圧電本体に固定された第1セグメントと、前記第1セグメントの対向する両端からそれぞれ前記圧電本体から離間して折り曲げて傾斜延在する2つの第2セグメントと、それぞれ2つの前記第2セグメントから前記第1セグメントから離間する方向へ折り曲げて延在しかつ前記圧電本体と間隔を隔てる2つの第3セグメントと、前記第1セグメントと間隔を隔てて鏡像対称をなす第4セグメントと、それぞれ前記第4セグメントから外向きに延在しかつそれぞれ2つの前記第2セグメントと間隔を隔てて鏡像対称をなす2つの第5セグメントと、それぞれ2つの前記第3セグメントに貼り合わせかつ鏡像対称をなす2つの第6セグメントとを含み、各前記第3セグメントは、対応する1つの前記第6セグメントに貼り合わせて固定されかつ前記第6セグメントと共同して前記増幅ユニットの増厚端部を構成し、前記増厚端部は、前記圧電本体に支持固定され、前記第1セグメントと前記第2セグメントと前記第4セグメントと前記第5セグメントとは、共同して前記扁平構造を構成することを特徴とする請求項1に記載の圧電振動器。
【請求項6】
前記増厚端部の前記第1方向に沿った長さは、前記扁平構造の前記第1方向に沿った長さの半分に等しいことを特徴とする請求項5に記載の圧電振動器。
【請求項7】
前記圧電振動器は、固定端ブロックをさらに含み、前記増厚端部は、前記固定端ブロックを介して前記圧電本体に支持接続され、前記固定端ブロックは、前記圧電本体と電気的に絶縁して設けられていることを特徴とする請求項5に記載の圧電振動器。
【請求項8】
前記増幅ユニットは、2つあり、2つの前記増幅ユニットは、それぞれ前記圧電本体の対向する両側に位置し、前記固定端ブロックは、少なくとも2つあり、各前記増幅ユニットは、いずれも1つの前記固定端ブロックを介して前記圧電本体に接続されていることを特徴とする請求項7に記載の圧電振動器。
【請求項9】
前記第1セグメントは、前記圧電本体の中心位置に固定され、前記増幅ユニットは、前記第1セグメントを中心として対称構造をなし、前記圧電振動器の増幅倍数は、前記圧電本体の前記第1方向に沿った変位量と前記増幅ユニットの前記第2方向に沿った変位量との比であることを特徴とする請求項5に記載の圧電振動器。
【請求項10】
前記増幅ユニットは、長方形又は方形又は円形を呈することを特徴とする請求項5に記載の圧電振動器。
【請求項11】
前記増幅ユニットは、前記増厚端部から延在しかつ前記圧電本体のエッジに固定された固定部をさらに含み、前記増厚端部は、前記扁平構造から前記圧電本体のエッジに向けて折り曲げて傾斜延在することを特徴とする請求項5に記載の圧電振動器。
【請求項12】
前記増幅ユニットは、少なくとも1つあり、前記増幅ユニットは、前記圧電本体の一方側に位置し、前記圧電本体の他方側は、別の前記増幅ユニット又は他の緩衝増幅に用いられる実装可能な構造に接続されていることを特徴とする請求項11に記載の圧電振動器。
【請求項13】
前記増幅ユニットは、前記増厚端部から前記圧電本体のエッジに向けて折り曲げて傾斜延在する折曲部と、前記圧電本体のエッジに固定された固定部とをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の圧電振動器。
【請求項14】
前記増幅ユニットは、少なくとも1つあり、前記増幅ユニットは、前記圧電本体の一方側に位置し、前記圧電本体の他方側は、別の前記増幅ユニット又は他の緩衝増幅に用いられる実装可能な構造に接続されていることを特徴とする請求項13に記載の圧電振動器。
【請求項15】
前記固定端ブロックは、少なくとも1つあり、前記固定端ブロックは、前記圧電本体の前記第1方向に沿った外側に固定され、2つの前記増幅ユニットにおける対応する前記増厚端部は、それぞれ前記固定端ブロックの前記第2方向に沿った対向する両端に固定され、
前記圧電振動器は、接続セグメントをさらに含み、前記接続セグメントは、前記増幅ユニットと同じ金属で製造され、前記接続セグメントは、前記固定端ブロックの前記第1方向に沿って前記圧電本体から離間する一方側に固定され、前記増幅ユニットの前記第3セグメントは、前記接続セグメントに接続されていることを特徴とする請求項8に記載の圧電振動器。
【請求項16】
前記圧電振動器は、緩衝部材をさらに含み、前記緩衝部材は、2つあり、2つの前記緩衝部材は、前記第1セグメントの前記圧電本体から離間する一方側に固定されかつ前記第4セグメントと間隔を隔てて設けられていることを特徴とする請求項15に記載の圧電振動器。
【請求項17】
前記緩衝部材は、高分子ポリマーで製造されることを特徴とする請求項16に記載の圧電振動器。
【請求項18】
前記圧電振動器は、接続セグメントをさらに含み、前記接続セグメントは、前記増幅ユニットと同じ金属で製造され、前記接続セグメントは、前記圧電本体の前記第1方向に沿った外側に固定され、2つの前記増幅ユニットにおける対応する前記第3セグメントは、それぞれ前記接続セグメントに接続されていることを特徴とする請求項8に記載の圧電振動器。
【請求項19】
前記圧電振動器は、緩衝部材をさらに含み、前記緩衝部材は、2つあり、2つの前記緩衝部材は、前記第1セグメントの前記圧電本体から離間する一方側に固定されかつ前記第4セグメントと間隔を隔てて設けられていることを特徴とする請求項18に記載の圧電振動器。
【請求項20】
前記緩衝部材は、高分子ポリマーで製造されることを特徴とする請求項19に記載の圧電振動器。
【請求項21】
2つの前記増幅ユニットにおける対応する前記第6セグメントは、それぞれ前記第1セグメントから離間する方向に延在し、かつ固定端ブロックの前記第2方向に沿った対向する両側は、2つの前記第6セグメントの延在部分に介設されていることを特徴とする請求項18に記載の圧電振動器。
【請求項22】
前記圧電振動器は、緩衝部材をさらに含み、前記緩衝部材は、2つあり、2つの前記緩衝部材は、前記第1セグメントの前記圧電本体から離間する一方側に固定されかつ前記第4セグメントと間隔を隔てて設けられていることを特徴とする請求項21に記載の圧電振動器。
【請求項23】
前記緩衝部材は、高分子ポリマーで製造されることを特徴とする請求項22に記載の圧電振動器。
【請求項24】
前記増幅ユニットは、3つあり、かつそれぞれ第1増幅ユニット、第2増幅ユニット及び第3増幅ユニットであり、3つの前記増幅ユニットは、いずれも前記圧電本体の同じ側に位置しかつ共同して三層弾性素子構造を構成し、前記第1増幅ユニットと前記第2増幅ユニットとは、並列に接続され、前記第1増幅ユニットの前記第3セグメントと前記第2増幅ユニットの前記第3セグメントとは、いずれも同一の金属シートで製造され、前記第1増幅ユニットの前記第6セグメントと前記第2増幅ユニットの前記第6セグメントとは、いずれも同一の金属シートで製造され、前記第3増幅ユニットは、前記第1増幅ユニットと前記第2増幅ユニットとの前記圧電本体から離間する一方側に積層され、前記第3増幅ユニットの前記第1セグメントと前記第1増幅ユニットの前記第6セグメントと前記第2増幅ユニットの前記第6セグメントとは、いずれも同一の金属シートで製造され、前記第3増幅ユニットの2つの前記第2セグメントは、それぞれ前記第1増幅ユニットと前記第2増幅ユニットとが互いに接続された前記第6セグメントから延在する前記第5セグメントであり、前記第3増幅ユニットの2つの前記第3セグメントは、それぞれ前記第1増幅ユニットの前記第4セグメントと前記第2増幅ユニットの前記第4セグメントであり、前記第3増幅ユニットの2つの前記第6セグメントは、それぞれ前記第1増幅ユニットの前記第4セグメントと前記第2増幅ユニットの前記第4セグメントとに貼り合わせて固定されていることを特徴とする請求項5に記載の圧電振動器。
【請求項25】
前記増幅ユニットは、2つあり、2つの前記増幅ユニットは、それぞれ前記圧電本体の対向する両側に位置することを特徴とする請求項24に記載の圧電振動器。
【請求項26】
圧電振動器アセンブリであって、
請求項8に記載の圧電振動器を少なくとも2つ含み、2つの前記圧電振動器は、前記第2方向に沿って積層して固定され、2つの前記圧電振動器の隣接する前記増幅ユニットにおける前記第4セグメントは、貼り合わせて固定されていることを特徴とする圧電振動器アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電振動器に関し、特に電子機器製品の分野に応用される圧電振動器及び圧電振動器アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器製品の発展に伴い、圧電振動器は、様々な応用を実現することができ、圧電振動器は、触覚フィードバックの圧電モータとして、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、車載、タッチペン等の多くの分野に応用され、圧電振動器は、さらにスピーカの発音ユニットとして、スクリーン発音、骨伝導などの応用分野の基本電子機器に応用され、圧電振動器は、さらに圧力センサとして、外界の圧力変化を感知し、それを電圧信号に変換するために用いられる。圧電振動器は、電子機器製品の重要部品となる。
【0003】
従来技術の触覚フィードバックの圧電モータ、スピーカの発音ユニット及び圧力センサは、各々が独自の機能に基づいた構成を有する。
【0004】
しかしながら、関連技術の触覚フィードバックの圧電モータ、スピーカの発音ユニット及び圧力センサは、それぞれのデバイスによって全機のデバイスの数が多く、占用体積が大きく、コントローラーを調整する必要があることによって、各デバイスの応答が遅くなりかつ共振周波数が固定されており調整できない。
【0005】
したがって、上記問題を解決するために、新たな圧電振動器を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術課題は、体積が小さく、応答が速く、共振周波数が調整可能であり、動作周波数が広くなりかつエネルギー変換効率が高い圧電振動器及び圧電振動器アセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術課題を解決するために、第1態様では、本発明は、圧電振動器を提供し、前記圧電振動器は、圧電本体と、前記圧電本体の対向する両側の少なくとも一方側に支持固定された増幅ユニットとを含み、前記圧電本体は、単層又は複数層の圧電効果を備える材料で製造され、前記増幅ユニットは、弾性補強素子で構成された、前記圧電本体と同じ形状を有する扁平構造であり、前記弾性補強素子は、金属シートであり、前記圧電本体は、外部電圧を受けたときに前記圧電本体の位置する平面に平行な第1方向に沿って伸長又は縮小するとともに、前記増幅ユニットは、第2方向に沿って縮小又は伸長し、前記第1方向と前記第2方向とは、互いに垂直である。
【0008】
好ましくは、前記圧電本体は、極性が異なりかつ積み重ねられた複数の内部電極と、前記内部電極の外周縁を取り囲んで前記内部電極に電気接続された積み重ねられた複数の圧電層と、前記圧電層の外周縁を取り囲んで前記圧電層に電気接続された外部電極とを含み、複数の前記内部電極及び複数の前記圧電層は、いずれも前記第2方向に沿って積層して構成され、複数の前記圧電層は、いずれも単層又は複数層の圧電セラミックスで製造される。
【0009】
好ましくは、前記圧電本体は、長手形又は方形又は円形を呈する。
【0010】
好ましくは、前記圧電本体は、前記第1方向に沿って分極した多層圧電セラミックスで製造される。
【0011】
好ましくは、前記増幅ユニットは、前記圧電本体に固定された第1セグメントと、前記第1セグメントの対向する両端からそれぞれ前記圧電本体から離間して折り曲げて傾斜延在する2つの第2セグメントと、それぞれ2つの前記第2セグメントから前記第1セグメントから離間する方向へ折り曲げて延在しかつ前記圧電本体と間隔を隔てる2つの第3セグメントと、前記第1セグメントと間隔を隔てて鏡像対称をなす第4セグメントと、それぞれ前記第4セグメントから外向きに延在しかつそれぞれ2つの前記第2セグメントと間隔を隔てて鏡像対称をなす2つの第5セグメントと、それぞれ2つの前記第3セグメントに貼り合わせかつ鏡像対称をなす2つの第6セグメントとを含み、各前記第3セグメントは、対応する1つの前記第6セグメントに貼り合わせて固定されかつ前記第6セグメントと共同して前記増幅ユニットの増厚端部を構成し、前記増厚端部は、前記圧電本体に支持固定され、前記第1セグメントと前記第2セグメントと前記第4セグメントと前記第5セグメントとは、共同して前記扁平構造を構成する。
【0012】
好ましくは、前記増厚端部の前記第1方向に沿った長さは、前記扁平構造の前記第1方向に沿った長さの半分に等しい。
【0013】
好ましくは、前記圧電振動器は、固定端ブロックをさらに含み、前記増厚端部は、前記固定端ブロックを介して前記圧電本体に支持接続され、前記固定端ブロックは、前記圧電本体と電気的に絶縁して設けられている。
【0014】
好ましくは、前記増幅ユニットは、2つあり、2つの前記増幅ユニットは、それぞれ前記圧電本体の対向する両側に位置し、前記固定端ブロックは、少なくとも2つあり、各前記増幅ユニットは、いずれも1つの前記固定端ブロックを介して前記圧電本体に接続されている。
【0015】
好ましくは、前記第1セグメントは、前記圧電本体の中心位置に固定され、前記増幅ユニットは、前記第1セグメントを中心として対称構造をなし、前記圧電振動器の増幅倍数は、前記圧電本体の前記第1方向に沿った変位量と前記増幅ユニットの前記第2方向に沿った変位量との比である。
【0016】
好ましくは、前記増幅ユニットは、長方形又は方形又は円形を呈する。
【0017】
好ましくは、前記増幅ユニットは、前記増厚端部から延在しかつ前記圧電本体のエッジに固定された固定部をさらに含み、前記増厚端部は、前記扁平構造から前記圧電本体のエッジに向けて折り曲げて傾斜延在する。
【0018】
好ましくは、前記増幅ユニットは、少なくとも1つあり、前記増幅ユニットは、前記圧電本体の一方側に位置し、前記圧電本体の他方側は、別の前記増幅ユニット又は他の緩衝増幅に用いられる実装可能な構造に接続されている。
【0019】
好ましくは、前記増幅ユニットは、前記増厚端部から前記圧電本体のエッジに向けて折り曲げて傾斜延在する折曲部と、前記圧電本体のエッジに固定された固定部とをさらに含む。
【0020】
好ましくは、前記増幅ユニットは、少なくとも1つあり、前記増幅ユニットは、前記圧電本体の一方側に位置し、前記圧電本体の他方側は、別の前記増幅ユニット又は他の緩衝増幅に用いられる実装可能な構造に接続されている。
【0021】
好ましくは、前記固定端ブロックは、少なくとも1つあり、前記固定端ブロックは、前記圧電本体の前記第1方向に沿った外側に固定され、2つの前記増幅ユニットの対応する前記増厚端部は、それぞれ前記固定端ブロックの前記第2方向に沿った対向する両端に固定され、前記圧電振動器は、接続セグメントをさらに含み、前記接続セグメントは、前記増幅ユニットと同じ金属で製造され、前記接続セグメントは、前記固定端ブロックの前記第1方向に沿って前記圧電本体から離間する一方側に固定され、前記増幅ユニットの前記第3セグメントは、前記接続セグメントに接続されている。
【0022】
好ましくは、前記圧電振動器は、緩衝部材をさらに含み、前記緩衝部材は、2つあり、2つの前記緩衝部材は、前記第1セグメントの前記圧電本体から離間する一方側に固定されかつ前記第4セグメントと間隔を隔てて設けられている。
【0023】
好ましくは、前記緩衝部材は、高分子ポリマーで製造される。
【0024】
好ましくは、前記圧電振動器は、接続セグメントをさらに含み、前記接続セグメントは、前記増幅ユニットと同じ金属で製造され、前記接続セグメントは、前記圧電本体の前記第1方向に沿った外側に固定され、2つの前記増幅ユニットにおける対応する前記第3セグメントは、それぞれ前記接続セグメントに接続されている。
【0025】
好ましくは、前記圧電振動器は、緩衝部材をさらに含み、前記緩衝部材は、2つあり、2つの前記緩衝部材は、前記第1セグメントの前記圧電本体から離間する一方側に固定されかつ前記第4セグメントと間隔を隔てて設けられている。
【0026】
好ましくは、前記緩衝部材は、高分子ポリマーで製造される。
【0027】
好ましくは、2つの前記増幅ユニットにおける対応する前記第6セグメントは、それぞれ前記第1セグメントから離間する方向に延在し、かつ固定端ブロックの前記第2方向に沿った対向する両側は、2つの前記第6セグメントの延在部分に介設されている。
【0028】
好ましくは、前記圧電振動器は、緩衝部材をさらに含み、前記緩衝部材は、2つあり、2つの前記緩衝部材は、前記第1セグメントの前記圧電本体から離間する一方側に固定されかつ前記第4セグメントと間隔を隔てて設けられている。
【0029】
好ましくは、前記緩衝部材は、高分子ポリマーで製造される。
【0030】
好ましくは、前記増幅ユニットは、3つあり、かつそれぞれ第1増幅ユニット、第2増幅ユニット及び第3増幅ユニットであり、3つの前記増幅ユニットは、いずれも前記圧電本体の同じ側に位置しかつ共同して三層弾性素子構造を構成し、前記第1増幅ユニットと前記第2増幅ユニットとは、並列に接続され、前記第1増幅ユニットの前記第3セグメントと前記第2増幅ユニットの前記第3セグメントとは、いずれも同一の金属シートで製造され、前記第1増幅ユニットの前記第6セグメントと前記第2増幅ユニットの前記第6セグメントとは、いずれも同一の金属シートで製造され、前記第3増幅ユニットは、前記第1増幅ユニットと前記第2増幅ユニットとの前記圧電本体から離間する一方側に積層され、前記第3増幅ユニットの前記第1セグメントと前記第1増幅ユニットの前記第6セグメントと前記第2増幅ユニットの前記第6セグメントとは、いずれも同一の金属シートで製造され、前記第3増幅ユニットの2つの前記第2セグメントは、それぞれ前記第1増幅ユニットと前記第2増幅ユニットとが互いに接続された前記第6セグメントから延在する前記第5セグメントであり、前記第3増幅ユニットの2つの前記第3セグメントは、それぞれ前記第1増幅ユニットの前記第4セグメントと前記第2増幅ユニットの前記第4セグメントであり、前記第3増幅ユニットの2つの前記第6セグメントは、それぞれ前記第1増幅ユニットの前記第4セグメントと前記第2増幅ユニットの前記第4セグメントとに貼り合わせて固定されている。
【0031】
好ましくは、前記増幅ユニットは、2つあり、2つの前記増幅ユニットは、それぞれ前記圧電本体の対向する両側に位置する。
【0032】
第2態様では、本発明は、圧電振動器アセンブリをさらに提供し、前記圧電振動器アセンブリは、少なくとも2つの前記圧電振動器を含み、2つの前記圧電振動器は、前記第2方向に沿って積層して固定され、2つの前記圧電振動器の隣接する前記増幅ユニットにおける前記第4セグメントは、貼り合わせて固定されている。
【発明の効果】
【0033】
関連技術に比べて、本発明の圧電振動器及び圧電振動器アセンブリは、圧電本体と前記圧電本体の対向する両側の少なくとも一方側に支持固定された増幅ユニットを設置し、前記圧電本体が単層又は複数層の圧電効果を備える材料で製造され、前記圧電本体が外部電圧を受けたときに、逆圧電効果により前記圧電本体が前記圧電本体の位置する平面に平行な第1方向に沿って伸長又は縮小し、それとともに前記増幅ユニットが弾性補強素子で構成され前記圧電本体と同じ形状を有する扁平構造であり、前記弾性補強素子が金属シートとすることにより、前記増幅ユニットは、第2方向に沿って縮小又は伸長するように構成され、前記第1方向と前記第2方向とは、互いに垂直であり、当該構造は、前記圧電本体の応答変位が小さい又は印加電圧が大きいという問題を改善し、それにより本発明の圧電振動器と圧電振動器アセンブリとの体積が小さく、応答が速く、共振周波数が調整可能であり、動作周波数が広くかつエネルギー変換効率が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の実施例1に係る圧電振動器の構成を示す斜視模式図である。
【
図3】本発明の実施例1に係る圧電振動器の圧電本体の構成を示す模式図である。
【
図4】本発明の実施例1に係る圧電振動器の圧電本体の別の構成を示す模式図である。
【
図5】本発明の実施例1に係る圧電振動器の増幅倍数の原理模式図である。
【
図6】本発明の実施例1に係る圧電振動器の別の構成を示す斜視模式図である。
【
図7】本発明の実施例2に係る圧電振動器の構成を示す斜視模式図である。
【
図9】本発明の実施例2に係る圧電振動器の別の構成を示す斜視模式図である。
【
図10】本発明の実施例3に係る圧電振動器の構成を示す斜視模式図である。
【
図12】本発明の実施例3に係る圧電振動器の別の構成を示す斜視模式図である。
【
図13】本発明の実施例4に係る圧電振動器の構成を示す斜視模式図である。
【
図14】本発明の実施例5に係る圧電振動器の構成を示す斜視模式図である。
【
図15】本発明の実施例6に係る圧電振動器の構成を示す斜視模式図である。
【
図16】本発明の実施例7に係る圧電振動器の一部の構成を示す分解斜視模式図である。
【
図17】本発明の実施例8に係る圧電振動器アセンブリの構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面及び実施形態を参照しながら、本発明をさらに説明する。
【0036】
(実施例1)
本発明の実施例1は、圧電振動器100を提供する。
【0037】
同時に
図1~2に示すように、具体的には、前記圧電振動器100は、圧電本体1と、前記圧電本体1の対向する両側の少なくとも一方側に支持固定された増幅ユニット2とを含む。
【0038】
本実施例1において、前記圧電振動器100は、固定端ブロック3をさらに含む。前記固定端ブロック3は、前記増幅ユニット2を前記圧電本体1に支持接続するために用いられる。
【0039】
前記圧電本体1は、単層又は複数層の圧電効果を備える材料で製造される。
【0040】
図3に示すように、具体的には、前記圧電本体1は、極性が異なりかつ積み重ねられた複数の内部電極11と、前記内部電極11の外周縁を取り囲んで前記内部電極11に電気接続された積み重ねられた複数の圧電層12と、前記圧電層12の外周縁を取り囲んで前記圧電層12に電気接続された外部電極13とを含む。
【0041】
前記第1方向Xは、前記圧電本体1の長さの方向である。前記第1方向Xは、前記圧電本体1の位置する平面に平行である。
【0042】
複数の前記内部電極11及び複数の前記圧電層12は、いずれも第2方向Yに沿って積層して構成されている。異なる極性の前記内部電極11は、交互に設けられ、かつそれに対応する外部電極13に接続されている。
【0043】
前記第2方向Yは、前記圧電本体1の厚さの方向である。前記第1方向Xと前記第2方向Yとは、互いに垂直である。
【0044】
本実施例1において、前記圧電本体1は、単層又は多層圧電セラミックスで製造される。好ましくは、複数の前記圧電層12は、いずれも単層又は複数層のチタン酸ジルコン酸鉛セラミックスで製造される。前記圧電本体1は、10mm以下の第1伸縮方向を有し、100mm以下の第2伸縮方向を有し、前記圧電本体1の厚さは、適用シーンとチタン酸ジルコン酸鉛セラミックスの層数とに応じて、適切な最適化選択を行うことができる。
【0045】
当然のことながら、これに限定されず、別の実施例において、
図4に示すように、前記圧電本体1は、前記第1方向Xに沿って分極した多層圧電セラミックスで製造される。前記圧電本体1の変位歪み方向は、印加された電界方向と同じ次元に位置し、d33方向(圧電縦効果方向)の逆圧電効果を採用する。当該動作モードにおいて、前記圧電本体1が故障することを回避するために、ピエゾスタックに対して付勢力を加える必要がある。
【0046】
前記圧電本体1は、長手形又は方形又は円形を呈する。本実施例1において、前記圧電本体1は、方形を呈する。当然のことながら、これに限定されず、別の実施例において、
図5に示すように、前記圧電本体1Aは、長手形を呈する。
【0047】
前記増幅ユニット2は、長方形又は方形又は円形を呈する。本実施例1において、前記圧電本体1は、方形を呈し、前記増幅ユニット2は、前記圧電本体1とは異なり、円形を呈する。
【0048】
前記増幅ユニット2は、弾性補強素子で構成された、前記圧電本体1と同じ形状の扁平構造20である。前記弾性補強素子は、金属シートである。金属シートの材料は、チタン、チタン合金、ステンレス鋼、銅及び銅合金等の金属材料を含む。前記弾性補強素子は、プレス成形されてもよく、したがって前記圧電振動器100の製造コストが低い。
【0049】
具体的には、前記増幅ユニット2は、前記圧電本体1に固定された第1セグメント21と、前記第1セグメント21の対向する両端からそれぞれ前記圧電本体1から離間して折り曲げて傾斜延在する2つの第2セグメント22と、それぞれ2つの前記第2セグメント22から前記第1セグメント21から離間する方向へ折り曲げて延在しかつ前記圧電本体1と間隔を隔てる2つの第3セグメント23と、前記第1セグメント21と間隔を隔てて鏡像対称をなす第4セグメント24と、それぞれ前記第4セグメントから外向きに延在しかつそれぞれ2つの前記第2セグメント22と間隔を隔てて鏡像対称をなす2つの第5セグメント25と、2つの前記第3セグメント23とそれぞれ貼り合わせされかつ鏡像対称をなす2つの第6セグメント26とを含む。各前記第3セグメント23は、対応する1つの前記第6セグメント26に貼り合わせて固定され、かつ前記第6セグメント26と共同して前記増幅ユニット2のセグメントの増厚端部2Aを構成する。
【0050】
前記増厚端部2Aは、前記圧電本体1に支持固定されている。本実施例1において、前記増厚端部2Aは、前記固定端ブロック3を介して前記圧電本体1に支持固定されている。前記固定端ブロック3は、前記圧電本体1と電気的に絶縁して設けられている。具体的な生産製造において、前記固定端ブロック3は、接着剤による接着などの方式で前記圧電本体1の両端に接続されている。
【0051】
前記第1セグメント21と、前記第2セグメント22と、前記第4セグメント24と、前記第5セグメント25とは、共同して前記扁平構造20を構成する。前記扁平構造20は、前記圧電本体1の外縁に近接する端部に固定され、それにより前記圧電本体1の機械的変形を十分に利用する。前記増幅ユニット2は、三角増幅原理を採用し、前記圧電本体1の一方側の前記増幅ユニット2は、二層の前記弾性補強素子を採用し、菱形増幅のユニット構造、即ち前記扁平構造20を構成する。
【0052】
前記第6セグメント26は、プラットフォームを形成し、駆動する必要がある負荷、又は固定するためのベースを接続するために用いられる。前記増幅ユニット2において、菱形下部の角度は、過度に小さくすることができず、一般的に菱形上部の角度より大きく、前記増幅ユニット2の剛性は、圧電層の伸縮変位を過度に制限することを回避するために、過度に大きくすることができない。
【0053】
本実施例1において、前記増厚端部2Aの前記第1方向Xに沿った長さは、前記扁平構造20の前記第1方向Xに沿った長さの半分に等しい。当該構造により、扁平構造体20は、菱形増幅のユニット構造となる。
【0054】
前記圧電本体1が外部電圧を受けたときに、逆圧電効果によって、前記圧電本体1は、前記圧電本体1の位置する平面に平行な第1方向Xに沿って伸長又は縮小し、即ち内部電極の電界方向に垂直であり、d31効果(圧電横効果)を採用する。かつそれとともに前記増幅ユニット2は、第2方向Yに沿って縮小又は伸長する。前記増幅ユニット2は、運動方向を前記第1方向Xから前記第2方向Yに変換できるだけでなく、前記圧電本体1の前記第1方向Xに沿った変位を増幅することができ、それにより前記圧電本体1の応答変位が小さい又は印加電圧が大きいという問題を改善する。当該構造優位性は、前記圧電本体1の圧電材料の逆圧電効果を採用することによって、電磁環境の影響を受けなく、付勢力を印加することができ、圧電材料は、伸縮モードであり、曲げモードに比べて、材料信頼性が大幅に向上する。これによって、本発明の圧電振動器100は、体積が小さく、応答が速く、共振周波数が調整可能で、動作周波数が広く、エネルギー変換効率が高くなる。したがって、本発明の圧電振動器100は、触覚フィードバックの圧電モータとして、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、車載、タッチペン等の多くの分野に用いられ、本発明の圧電振動器100は、スピーカの発音ユニット、スクリーン発音、骨伝導等の応用分野の基本電子機器に用いられ、本発明の圧電振動器100は、圧力センサとして、外界の圧力変化を感知し、それを電圧信号に変換することに用いられる。
【0055】
好ましくは、前記増幅ユニット2は、2つある。2つの前記増幅ユニット2は、それぞれ前記圧電本体1の対向する両側に位置する。当該構成は、本発明の圧電振動器100の変位増幅比をより向上させることに寄与する。
【0056】
本実施例1において、前記第1セグメント21は、前記圧電本体1の中心位置に固定されている。前記増幅ユニット2は、前記第1セグメント21を中心として対称構造を呈する。当該構造によって、前記圧電本体1の横方向変位を前記増幅ユニット2の縦方向変位に変換する。
図6に示すように、前記圧電振動器100の増幅倍数は、前記圧電本体1の前記第1方向Xに沿った変位量と前記増幅ユニット2の前記第2方向Yに沿った変位量との比である。前記圧電本体1の前記第1方向Xに沿った変位量をΔx1とし、前記増幅ユニット2の前記第2方向Yに沿った変位量をΔx2としたとき、前記圧電振動器100の増幅倍数、Δx2/Δx1という式を満たす。したがって、前記増幅ユニット2は、二層の金属ブラケットを組み合わせることにより構成することができ、全体増幅倍数は、金属ブラケットで構成される菱形の上下の2つの部分の重畳であり、それにより増幅倍数をさらに増大させる。具体的な設計において、前記増幅ユニット2の増幅倍数は、柔軟に設計することができ、それぞれ上下の金属ブラケットの開き角及び構造を変更することにより、多様な設計目標に達することができる。
【0057】
前記固定端ブロック3は、金属製である。金属製の前記固定端ブロック3は、製造成形に寄与する。
【0058】
前記固定端ブロック3は、それぞれ前記圧電本体1と前記増幅ユニット2とに接続され、かつ前記圧電本体1のエッジに位置する。前記増幅ユニット2は、前記圧電本体1の端部のエッジに接続されることで、前記圧電本体1に生じた変形を最大限に利用し、最も好ましくは、前記第6セグメント26の延在横梁は、前記圧電本体1の面に平行であり、前記増厚端部2Aを介して前記圧電本体1の両端に密着又は半田付けされ、増幅構造と圧電層との相対的なスリップが回避される。
【0059】
本実施例1において、前記固定端ブロック3は、少なくとも2つある。各前記増幅ユニット2は、1つの前記固定端ブロック3を介して前記圧電本体1に接続されている。
【0060】
(実施例2)
本発明の実施例2は、圧電振動器200を提供する。
【0061】
本発明の実施例2の圧電振動器200は、本発明の実施例1の圧電振動器100と基本的に同じであり、本発明の実施例2の圧電振動器200と圧電振動器100との区別は、以下のとおりである。
【0062】
図7~8を同時に参照し、前記増幅ユニット2aは、前記増厚端部2Aaから前記圧電本体1aのエッジに向けて折り曲げて傾斜延在する折曲部2Caと、前記圧電本体1aのエッジに固定された固定部2Baとをさらに含む。前記固定部2Baは、前記圧電本体1aと電気的に絶縁して設けられている。
【0063】
当該構造は、平行横梁として作用する前記増厚端部2Aaと前記増厚端部2Aaから所定の角度で下向きに傾斜して設けられた前記折曲部2Caにより、さらに前記固定部2Baを設けて前記圧電本体1aに固定され、本発明の実施例1の圧電振動器100の前記増幅ユニット2の同様の機能を実現することができる。当然のことながら、前記増幅ユニット2aは、前記増幅ユニット2に対して実装難易度及び性能に一定の差異を有する。
【0064】
実施例1の圧電振動器100に対して、本実施例2における前記折曲部2Caと前記固定部2Baとは、共同して実施例1の圧電振動器100の前記固定端ブロック3を構成する。
【0065】
本発明の実施例2の圧電振動器200は、前記増幅ユニット2aに前記圧電本体1aと直接接続される前記折曲部2Ca及び前記固定部2Baが設けられることによって、実施例1の圧電振動器100の前記固定端ブロック3の構造を単独で設ける必要がなくなり、全体的な解決手段を簡略化し、圧電振動器200の加工及び製造に寄与する。本発明の実施例2の圧電振動器200の構造に追加される前記折曲部2Caは一定の変形が存在し、その変位増幅性能が本発明の実施例1の圧電振動器100に劣る。
【0066】
本実施例2において、前記増幅ユニット2aは、少なくとも1つあり、前記増幅ユニット2aは、前記圧電本体1aの一方側に位置し、前記圧電本体1aの他方側は、前記圧電本体1aと同じ形状の構造を設けるために用いられる。前記圧電本体1aの他方側は、別の前記増幅ユニット2a又は他の緩衝増幅に用いられる実装可能な構造に接続され、すなわち、前記圧電本体1aの他方側に設けられた構造は、実際の設計の必要に応じて他の構造を採用することができ、例えば、別の前記増幅ユニット2aは、必要に応じて他の実装可能な構造を採用することができる。
【0067】
別の実施例において、
図9に示すように、前記圧電本体1Aaは、長手形を呈する。
【0068】
(実施例3)
本発明の実施例3は、圧電振動器300を提供する。
【0069】
本発明の実施例3の圧電振動器300は、本発明の実施例1の圧電振動器100と基本的に同じであり、本発明の実施例3の圧電振動器300と実施例1の圧電振動器100との区別は、以下のとおりである。
【0070】
図10~11を同時に参照し、前記増幅ユニット2bは、前記増厚端部2Abから延在しかつ前記圧電本体1bのエッジに固定された固定部2Bbをさらに含む。前記増厚端部2Abは、前記扁平構造20bから前記圧電本体1bのエッジに向けて折り曲げて傾斜延在する。前記固定部2Bbは、前記圧電本体1bと電気的に絶縁して設けられている。
【0071】
実施例1の圧電振動器100に対して、本実施例3における前記固定部2Bbは、実施例1の圧電振動器100の前記固定端ブロック3とする。
【0072】
本発明の実施例3の圧電振動器300は、前記増幅ユニット2bにおいて前記圧電本体1bに直接接続される固定部2Bbが設けられることによって、実施例1の圧電振動器100の前記固定端ブロック3の構造を単独で設ける必要がなくなり、全体的な解決手段を簡略化し、圧電振動器300の加工及び製造に寄与する。ただし、当該構造では、傾斜したカンチレバー、すなわち傾斜した前記増厚端部2Abを介して前記圧電本体1bへの接続を図るようになり、傾斜した前記増厚端部2Abの長さを変更することで増幅構造全体の増幅倍数を調整することができ、かつ前記増厚端部2Abは、カンチレバーとして一定の変形が存在するため、その変位増幅性能は、それぞれ本発明の実施例1の圧電振動器100及び実施例2の圧電振動器200に劣る。
【0073】
本実施例3において、前記増幅ユニット2bは、少なくとも1つあり、前記増幅ユニット2bは、前記圧電本体1bの一方側に位置し、前記圧電本体1aの他方側は、前記圧電本体1bと同じ形状の構造を設けるために用いられる。前記圧電本体1bの他方側は、別の前記増幅ユニット2b又は他の緩衝増幅に用いられる実装可能な構造に接続され、すなわち、前記圧電本体1bの他方側に設けられた構造は、実際の設計の必要に応じて別の構造を採用することができ、例えば、別の前記増幅ユニット2bは、必要に応じて別の実装可能な構造を採用することができる。
【0074】
別の実施例において、
図12に示すように、前記圧電本体1Abは、長手形を呈する。
【0075】
(実施例4)
本発明の実施例4は、圧電振動器400を提供する。
【0076】
本発明の実施例4の圧電振動器400は、本発明の実施例1の圧電振動器100と基本的に同じであり、本発明の実施例4の圧電振動器400と実施例1の圧電振動器100との区別は、以下のとおりである。
【0077】
図13に示すように、具体的には、前記固定端ブロック3cは、少なくとも1つある。前記固定端ブロック3cは、前記圧電本体1cの前記第1方向Xcに沿った外側に固定されている。2つの前記増幅ユニット2cにおける対応する前記増厚端部2Acは、それぞれ前記固定端ブロック3cの前記第2方向Ycに沿った対向する両側に固定されている。
【0078】
前記圧電振動器400は、接続セグメント4cをさらに含む。前記接続セグメント4cは、前記増幅ユニット2cと同じ金属で製造される。前記接続セグメント4cは、前記固定端ブロック3cの前記第1方向Xcに沿って前記圧電本体1cから離間する一方側に固定されている。前記増幅ユニット2cの前記第3セグメント23cは、前記接続セグメント4cに接続されている。前記圧電振動器400の構造は、前記圧電本体1cの両側の前記固定端ブロック3cが全体的に設計され、前記増幅ユニット2cの前記第3セグメント23cが前記接続セグメント4cと一体で成形可能であり、それにより前記圧電振動器400の信頼性を向上させることができる。
【0079】
前記圧電振動器400の端部は、前記接続セグメント4cと1つの前記固定端ブロック3cとが一体となる構造の設計を採用することによって、上下全体の剛性体を実現し、前記圧電振動器400の外側は、前記接続セグメント4cを介して前記第3セグメント23cに溶接され、より高い強度の支持を提供する。
【0080】
前記圧電本体1cと前記固定端ブロック3cは、付勢力で接続され、前記圧電本体1cは、引張力を受けずに圧力のみを受けて、接着剤による接続の強度が不十分であるという問題が回避され、又は単に補助位置決めの手段とし、それにより前記圧電振動器400の信頼性を向上させる。
【0081】
前記圧電振動器400の構造において、2つの前記増幅ユニット2cは、さらに完全な弾性増幅フレームを構成し、まず全体組立が完了した後、前記圧電本体1cを位置決めして付勢し、全体組立工程を簡略化して、前記圧電振動器400を製造しやすくする。
【0082】
前記増幅ユニット2cの増幅倍数を向上させるために、本発明の実施例4の圧電振動器400は、本発明の実施例1の圧電振動器100と構造的に同じであり、前記増幅ユニット2cは、2つある。2つの前記増幅ユニット2cは、それぞれ前記圧電本体1cの対向する両側に位置する。
【0083】
本実施例4において、前記圧電振動器400は、緩衝部材5cをさらに含む。前記緩衝材5cは、2つある。2つの前記緩衝部材5cは、前記第1セグメント21cの前記圧電本体1cから離間する一方側に固定されかつ前記第4セグメント24cと間隔を隔てて設けられている。
【0084】
前記緩衝材5cは、高分子ポリマーで製造される。好ましくは、前記緩衝部材5cは、フォーム又はゴムなどの高分子ポリマーで製造される。本実施例4において、前記緩衝部材5cは、フォームで製造される。フォームを緩衝作用として採用する前記緩衝部材5cは、構造が崩壊することを防止し、前記緩衝部材5cは、位置規制及び緩衝構造とすることができ、前記圧電振動器400が過大な圧力を受けて構造が破壊されたり過度な押圧によって構造が無効されたりすることを回避して、前記圧電振動器400の信頼性を向上させることができる。
【0085】
(実施例5)
本発明の実施例5は、圧電振動器500を提供する。
【0086】
本発明の実施例5の圧電振動器500は、本発明の実施例1の圧電振動器100と基本的に同じであり、本発明の実施例5の圧電振動器500と実施例1の圧電振動器100との区別は、以下のとおりである。
【0087】
図14に示すように、具体的には、前記圧電振動器500は、接続セグメント4dをさらに含む。前記接続セグメント4dは、前記増幅ユニット2dと同じ金属で製造される。前記接続セグメント4dは、前記圧電本体1dの前記第1方向Xdに沿った外側に固定されている。2つの前記増幅ユニット2dにおける対応する前記第3セグメント23dは、それぞれ前記接続セグメント4dに接続されている。
【0088】
前記固定端ブロック3dは、少なくとも1つある。前記固定端ブロック3dは、前記接続セグメント4dの前記第1方向Xdに沿って前記圧電本体1dから離間する一方側に固定されている。前記圧電振動器500の構造は、前記固定端ブロック3dが前記圧電本体1dと前記増幅ユニット2dとの最も外側に配置されている。
【0089】
前記圧電振動器500は、前記固定端ブロック3dを前記接続セグメント4dの端部に溶接する構造の設計によって、上下全体の剛性体を実現し、内側が前記接続セグメント4dを介して前記第3セグメント23dに溶接されることによって、より高い強度の支持を提供し、それにより圧電振動器500の信頼性を向上させる。
【0090】
前記圧電本体1dと前記固定端ブロック3dとは、付勢力で接続され、前記圧電本体1dは、引張力を受けずに圧力のみを受けるため、接着剤による接続の強度が不十分であるという問題が回避され、又は単に補助位置決めの手段とし、それにより前記圧電振動器500の信頼性を向上させる。
【0091】
前記圧電振動器500の構造において、2つの前記増幅ユニット2dは、さらに完全な弾性増幅フレームを構成し、まず全体組立が完了した後、前記圧電本体1dを位置決めして付勢することが可能となり、全体組立工程を簡略化し、それにより前記圧電振動器500を製造しやすくする。
【0092】
前記増幅ユニット2dの増幅倍数を向上させるために、本発明の実施例5の圧電振動器500は、本発明の実施例1の圧電振動器100と構造的に同じであり、前記増幅ユニット2dは、2つある。2つの前記増幅ユニット2dは、それぞれ前記圧電本体1dの対向する両側に位置する。
【0093】
本実施例5において、前記圧電振動器100は、緩衝部材5dをさらに含む。前記緩衝材5dは、2つある。2つの前記緩衝部材5dは、前記第1セグメント21dの前記圧電本体1dから離間する一方側に固定され、かつ前記第4セグメント24dと間隔を隔てて設けられている。
【0094】
前記緩衝材5dは、高分子ポリマーで製造される。好ましくは、前記緩衝部材5dは、フォーム又はゴムなどの高分子ポリマーで製造される。本実施例5において、前記緩衝部材5dは、フォームで製造される。フォームを緩衝作用として採用する前記緩衝部材5dは、構造が崩壊することを防止し、前記緩衝部材5dは、位置規制及び緩衝構造とすることができ、前記圧電振動器500が過大な圧力を受けて構造が破壊されたり過度な押圧によって構造が無効にされたりすることを回避し、それにより前記圧電振動器500の信頼性を向上させる。
【0095】
(実施例6)
本発明の実施例6は、圧電振動器600を提供する。
【0096】
本発明の実施例6の圧電振動器600は、本発明の実施例5の圧電振動器500と基本的に同じであり、本発明の実施例6の圧電振動器600と実施例5の圧電振動器500との区別は、以下のとおりである。
【0097】
図15に示すように、具体的には、2つの前記増幅ユニット2fにおける対応する前記第6セグメント26fは、それぞれ前記第1セグメント21fから離間する方向に延在し、かつ固定端ブロック3fの前記第2方向Yfに対向する両側は、2つの前記第6セグメント26fの延在部に介設されている。前記圧電振動器600の構造は、前記増幅ユニット2fと固定端ブロック3fとの接続方式が直角被覆モードである。
【0098】
前記圧電振動器600は、前記固定端ブロック3fを前記接続セグメント4fの端部に溶接する構造の設計によって、上下全体の剛性体を実現し、上下全体の剛性体を実現し、内側が前記接続セグメント4dを介して前記第3セグメント23fに溶接されることによって、より高い強度の支持を提供し、それにより圧電振動器600の信頼性を向上させる
【0099】
前記圧電本体1fと前記固定端ブロック3fとは、付勢力で接続され、前記圧電本体1fは、引張力を受けずに圧力のみを受けるため、接着剤による接続の強度が不十分であるという問題が回避され、又は単に補助位置決めの手段とし、それにより前記圧電振動器600の信頼性を向上させる。
【0100】
前記圧電振動器600の構造において、2つの前記増幅ユニット2fは、さらに完全な弾性増幅フレームを構成し、まず全体組立が完了した後、前記圧電本体1fを位置決めして付勢することが可能となり、全体組立工程を簡略化し、それにより前記圧電振動器600を製造しやすくする。
【0101】
本実施例6において、前記圧電振動器600は、緩衝部材5fをさらに含む。前記緩衝材5fは、2つある。2つの前記緩衝部材5fは、前記第1セグメント21fの前記圧電本体1fから離間する一方側に固定されかつ前記第4部分24fと間隔を隔てて設けられている。
【0102】
前記緩衝材5fは、高分子ポリマーで製造される。好ましくは、前記緩衝部材5fは、フォーム又はゴムなどの高分子ポリマーで製造される。本実施例6において、前記緩衝部材5fは、フォームで製造される。フォームを緩衝作用として採用する前記緩衝部材5fは、構造が崩壊することを防止し、前記緩衝部材5fは、位置規制及び緩衝構造とすることができ、前記圧電振動器600が過大な圧力を受けて構造が破壊されたり過度な押圧によって構造が無効にされたりすることを回避し、それにより前記圧電振動器600の信頼性を向上させる。
【0103】
(実施例7)
本発明の実施例7は、圧電振動器700を提供する。
【0104】
本発明の実施例7の圧電振動器700は、本発明の実施例1の圧電振動器100と基本的に同じであり、本発明の実施例7の圧電振動器700と実施例1の圧電振動器100との区別は、以下のとおりである。
【0105】
図16に示すように、具体的には、前記増幅ユニット2hは、3つあり、かつそれぞれ第1増幅ユニット201h、第2増幅ユニット202h及び第3増幅ユニット203hであり、3つの前記増幅ユニット2hは、いずれも前記圧電本体1hの同じ側に位置するとともに、共同して三層弾性素子構造を構成し、前記第1増幅ユニット201hと前記第2増幅ユニット202hとは、並列に接続され、前記第1増幅ユニット201hの前記第3セグメント23h1と前記第2増幅ユニット202hの前記第3セグメント23h2とは、いずれも同一の金属シートで製造され、前記第1増幅ユニット201hの前記第6セグメント26h1と前記第2増幅ユニット202hの前記第6セグメント26h2とは、いずれも同一の金属シートで製造される、前記第3増幅ユニット203hは、前記第1増幅ユニット201h及び前記第2増幅ユニット202hの前記圧電本体1hから離間する一方側に積層され、前記第3増幅ユニット203hの前記第1セグメント21h3と前記第1増幅ユニット201hの前記第6セグメント26h1と前記第2増幅ユニット202hの前記第6セグメント26h2とは、いずれも同一の金属シートで製造され、前記第3増幅ユニット203hの2つの前記第2セグメント22h3は、それぞれ前記第1増幅ユニット201hと前記第2増幅ユニット202hと互いに接続された前記第6セグメント26h1から延在した前記第5セグメント25h1であり、前記第3増幅ユニット203hの2つの前記第3セグメント23h3は、それぞれ前記第1増幅ユニット201hの前記第4セグメント24h1と前記第2増幅ユニット202hの前記第4セグメント24h2であり、前記第3増幅ユニット203hの2つの前記第6セグメント26h3は、それぞれ前記第1増幅ユニット201hの前記第4セグメント24h1と前記第2増幅ユニット202hの前記第4セグメント24h2に貼り合わせて固定される。前記圧電振動器700の構造全体の前記増幅ユニット2hは、三層弾性素子構造設計を採用し、変位増幅倍数をさらに向上させることができる。前記三層弾性素子構造は、同一の前記圧電本体1hにおいて、二層の菱形増幅構造の並列分布に基づいて、その上に第3層の前記弾性補強素子を設けることができ、それにより多層増幅構造を構成する。前記三層弾性素子構造において、より大きな変位増幅倍数が備えられ、三層の前記弾性補強素子の増幅倍数の総和となる。
【0106】
本実施例7において、前記三層弾性素子構造は、一体式設計、および、付勢に基づく接着剤なし固定の組み立て組み合わせ方式を行うことができる。
【0107】
前記増幅ユニット2hの増幅倍数を向上させるために、本発明の実施例7の圧電振動器700は、本発明の実施例1の圧電振動器100と構造的に同じであり、前記増幅ユニット2hは、2つあり、2つの前記増幅ユニット2hは、それぞれ前記圧電本体1hの対向する両側に位置する。
【0108】
(実施例8)
本発明の実施例8は、圧電振動器アセンブリ800を提供する。
【0109】
前記圧電振動器アセンブリ800は、少なくとも2つの前記圧電振動器100、2つの前記圧電振動器200、2つの前記圧電振動器300、2つの前記圧電振動器400、2つの前記圧電振動器500、2つの前記圧電振動器600及び2つの前記圧電振動器700のうちのいずれか1つを含む。圧電振動器アセンブリ800の利点は、圧電モータの強度を向上させることにある。
【0110】
図17に示すように、本実施例8において、前記圧電振動器アセンブリ800は、少なくとも2つの前記圧電振動器100を含む。2つの前記圧電振動器100は、前記第2方向Ygに沿って積層して固定されている。2つの前記圧電振動器100の隣接する前記増幅ユニット2gにおける前記第4セグメント24gは、貼り合わせて固定されている。
【0111】
2つの前記圧電振動器100は、重畳するときに、圧電変位を最大限に増幅することができ、全体増幅倍数は、両者の増幅倍数の積である。
【0112】
2つの前記圧電振動器100は、重畳するときに、前記増幅ユニット2gを中間部分に溶接又は接着すればよい。
【0113】
関連技術に比べて、本発明の圧電振動器及び圧電振動器アセンブリは、圧電本体と前記圧電本体の対向する両側の少なくとも一方側に支持固定された増幅ユニットとを設け、前記圧電本体が単層又は複数層の圧電効果を備える材料で製造され、前記圧電本体が外部電圧を受けたときに、逆圧電効果によって前記圧電本体が前記圧電本体の位置する平面に平行な第1方向に沿って伸長又は縮小し、それとともに前記増幅ユニットが弾性補強素子で構成され前記圧電本体と同じ形状を有する扁平構造であり、前記弾性補強素子が金属シートであることによって、前記増幅ユニットは、第2方向に沿って縮小又は伸長し、前記第1方向と前記第2方向とは互いに垂直であり、当該構造によれば、前記圧電本体の応答変位が小さい又は印加電圧が大きいという問題を改善し、それにより本発明の圧電振動器と圧電振動器アセンブリとの体積が小さく、応答が速く、共振周波数が調整可能であり、動作周波数が広くかつエネルギー変換効率が高くなる。
【0114】
以上は本発明の実施例だけであり、本発明の特許範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び図面内容を利用して行われた等価構造又は等価フロー変換、又は別の関連する技術分野に直接的又は間接的に適用することは、いずれも同様に本発明の特許保護範囲内に含まれる。
【国際調査報告】