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特表2025-505091L2 U2N中継ケースにおけるTAUとRNAUによる中継リンクを処理するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-21
(54)【発明の名称】L2 U2N中継ケースにおけるTAUとRNAUによる中継リンクを処理するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 92/18 20090101AFI20250214BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20250214BHJP
   H04W 76/27 20180101ALI20250214BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20250214BHJP
   H04W 48/02 20090101ALI20250214BHJP
   H04W 60/04 20090101ALI20250214BHJP
   H04W 76/19 20180101ALI20250214BHJP
【FI】
H04W92/18
H04W88/04
H04W76/27
H04W24/10
H04W48/02
H04W60/04
H04W76/19
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538495
(86)(22)【出願日】2022-02-10
(85)【翻訳文提出日】2024-08-23
(86)【国際出願番号】 CN2022075816
(87)【国際公開番号】W WO2023150962
(87)【国際公開日】2023-08-17
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523107950
【氏名又は名称】レノボ・(ベイジン)・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】リアンハイ・ウー
(72)【発明者】
【氏名】ラン・ユエ
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ハン
(72)【発明者】
【氏名】ハイミン・ワン
(72)【発明者】
【氏名】ミン・シュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067HH22
(57)【要約】
本出願の実施形態は、層2(L2)UE対ネットワーク(U2N)中継ケースにおけるトラッキングエリアアップデート(TAU)および無線アクセスネットワークベースの通知エリアアップデート(RNAU)を備えた中継リンクを処理する方法および装置に関する。本出願の一実施形態によれば、ユーザ機器(UE)は、プロセッサと、プロセッサに結合されたトランシーバとを含み、プロセッサは、中継UEを介してサービングセルにアクセスすることと、サービングセルからトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することとを行うように構成され、RRCメッセージは、RRC再構成メッセージ、またはRRCリリースメッセージのうちの少なくとも1つを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたトランシーバと
を備え、
前記プロセッサが、
中継UEを介してサービングセルにアクセスすることと、
前記サービングセルから前記トランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することと
を行うように構成され、前記RRCメッセージが、
RRC再構成メッセージ、または
RRCリリースメッセージ
のうちの少なくとも1つを含む、ユーザ機器(UE)。
【請求項2】
前記RRCメッセージが前記RRC再構成メッセージを含むことに応答して、前記RRC再構成メッセージが測定構成を含み、前記測定構成が、
セルのブラックリストであって、セルの前記ブラックリスト内の各セルがイベント評価または測定手順に適用可能ではない、セルのブラックリスト、あるいは
セルのホワイトリストであって、セルの前記ホワイトリスト内の各セルが前記イベント評価または前記測定手順に適用可能である、セルのホワイトリスト
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記中継UEの前記サービングセルが前記ブラックリストに属していることに応答して、前記中継UEが前記イベント評価または前記測定手順に適用可能ではない、あるいは、
前記中継UEの前記サービングセルが前記ホワイトリストに属していることに応答して、前記中継UEが前記イベント評価または前記測定手順に適用可能である、請求項2に記載のUE。
【請求項4】
前記中継UEの前記サービングセルが前記ブラックリストにも前記ホワイトリストにも属していないことに応答して、
前記中継UEが前記イベント評価または前記測定手順に適用可能ではない、あるいは、
前記中継UEが前記イベント評価または前記測定手順に適用可能である、請求項2に記載のUE。
【請求項5】
前記UEの前記プロセッサが、前記中継UEが前記イベント評価または前記測定手順に適用可能であることに応答して、前記イベント評価の実行中に前記中継UEに関連付けられるイベントが満たされると、測定結果を報告するように構成される、請求項3または4に記載のUE。
【請求項6】
前記中継UEに関連付けられる前記イベントが、
前記中継UEが第1のしきい値よりも悪くなり、第2のセルが第2のしきい値よりも良くなること、
前記中継UEが第3のしきい値よりも悪くなること、
前記中継UEが第4のしきい値よりも悪くなり、候補中継UEが第5のしきい値よりも良くなること、または、
前記候補中継UEが第6のしきい値よりも良くなること
のうちの1つを含む、請求項5に記載のUE。
【請求項7】
前記UEの前記プロセッサが、
前記RRCメッセージが前記RRCリリースメッセージを含むことに応答してRRCアイドル状態に入ることと、
RRCセットアップ要求手順を開始することと、
RRCセットアップ要求メッセージを送信するとRRCセットアップ要求に関連付けられるタイマを開始することと
を行うように構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項8】
前記UEの前記プロセッサが、前記RRCセットアップ要求手順の開始に応答して、統合アクセス制御手順を実行するように構成される、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記UEの前記プロセッサが、前記UEのアクセス試行が禁止されているとみなされていることに応答して、アクセス禁止チェックに関連付けられるタイマを開始するように構成される、請求項8に記載のUE。
【請求項10】
前記UEの前記プロセッサが、アクセス禁止チェックに関連付けられる前記タイマが実行中であることに応答して、ならびに、
中継選択または中継再選択、
前記中継選択または中継再選択による前記サービングセルの変更、
中継再選択、および選択された中継UEの第2のサービングセルが前記UEの前記サービングセルとは異なること、あるいは、
前記中継UEから、前記中継UEのハンドオーバ、前記中継UEのUuリンク上の無線リンク障害(RLF)、または前記中継UEのセル再選択のうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージを受信すること
のうちの少なくとも1つを満たすことに応答して、アクセス禁止チェックに関連付けられる前記タイマを停止するように構成される、請求項9に記載のUE。
【請求項11】
前記UEの前記プロセッサが、
前記中継UEからのセル再選択の指示を含む通知メッセージの受信に応答して、および再選択されたセルと前記サービングセルとが異なるトラッキングエリアに属することに応答して、
RRCセットアップ要求に関連付けられる前記タイマが実行中であることに応答して、RRCセットアップ要求に関連付けられる前記タイマを停止し、トラッキングエリア更新(TAU)手順を実行すること、または、
RRCセットアップ手順を実行すること
を行うように構成される、請求項7に記載のUE。
【請求項12】
前記UEの前記プロセッサが、
無線リンク障害(RLF)の宣言、あるいは前記中継UEのハンドオーバまたは前記中継UEのUuリンク上のRLFのうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージの受信に応答して、RRC再確立手順を開始することと、
RRC再確立要求メッセージを送信することと、
RRC再確立要求に関連付けられるタイマを開始することと
を行うように構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項13】
前記UEの前記プロセッサが、
前記中継UEからのセル再選択の指示を含む通知メッセージの受信に応答して、および再選択されたセルと前記サービングセルとが異なるトラッキングエリアに属することに応答して、
RRC再確立要求に関連付けられる前記タイマが実行中であることに応答して、RRC再確立要求に関連付けられる前記タイマを停止し、トラッキングエリア更新(TAU)手順を実行すること、または、
RRC再確立手順を実行すること
を行うように構成される、請求項12に記載のUE。
【請求項14】
前記UEの前記プロセッサが、
前記RRCメッセージが前記RRCリリースメッセージを含むことに応答して、および前記RRCリリースメッセージがサスペンド指示を含むことに応答して、RRC非アクティブ状態に入ることと、
RRC再開要求メッセージを送信することと、
RRC再開要求に関連付けられるタイマを開始することと
を行うように構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項15】
前記UEの前記プロセッサが、
前記中継UEからのセル再選択の指示を含む通知メッセージの受信に応答して、および再選択されたセルと前記サービングセルとが異なる無線アクセスネットワークベースの通知エリア(RNA)に属することに応答して、
RRC再開要求に関連付けられる前記タイマが実行中であることに応答して、RRC再開要求に関連付けられる前記タイマを停止し、無線アクセスネットワークベースの通知エリア更新(RNAU)手順を実行すること、または、
RRC再開手順を実行すること
を行うように構成される、請求項14に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施形態は、一般に、ワイヤレス通信技術に関し、特に、層2(L2)UE対ネットワーク(U2N)中継ケースにおけるトラッキングエリアアップデート(TAU)および無線アクセスネットワークベースの通知エリアアップデート(RNAU)を備えた中継リンクを処理する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車車間および路車間(Vehicle to Everything、V2X)が5Gワイヤレス通信技術に導入された。V2X通信のチャネル構造の観点から、2つのユーザ機器(UE)間の直接リンクはサイドリンクと呼ばれる。サイドリンクは、3GPP Release 12において導入されたロングタームエボリューション(Long-Term Evolution、LTE)機能であり、近接するUE間の直接通信を可能にし、データは基地局(BS)またはコアネットワークを経由する必要がない。
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標、以下同じ))では、無線通信システムにおける中継ノード(RN)の導入が推進されている。RNを展開する1つの目的は、BSのカバレッジ内またはBSから遠く離れたところに位置するユーザ機器(UE)のスループットを向上させることによって、BSのカバレッジエリアを拡張することであり、これにより、信号品質が比較的低下する可能性がある。RNはまた、場合によっては中継UEと呼ばれることもある。中継UEを含む3GPP 5Gサイドリンクシステムは、サイドリンク中継システムと呼ばれることもある。U2N中継UEは、U2NリモートUEのネットワークへの接続をサポートする機能を提供するUEである。
【0004】
現在、ワイヤレス通信システムなどにおいて、L2 U2N中継の場合におけるTAUとRNAUを用いた中継リンクの処理に関する詳細はまだ具体的に議論されていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】3GPP Release 12
【非特許文献2】3GPP標準文書
【非特許文献3】IEEE702.11ファミリ
【非特許文献4】3GPP 5Gプロトコル
【非特許文献5】3GPP標準文書TS38.331
【非特許文献6】TS38.331のセクション5.3.14.4
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願のいくつかの実施形態は、ユーザ機器(UE)を提供する。UEは、プロセッサと、プロセッサに結合されたトランシーバとを含み、プロセッサは、中継UEを介してサービングセルにアクセスすることと、サービングセルからトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することとを行うように構成され、RRCメッセージは、RRC再構成メッセージ、またはRRCリリースメッセージのうちの少なくとも1つを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、RRCメッセージがRRC再構成メッセージを含むことに応答して、RRC再構成メッセージは測定構成を含み、測定構成は、セルのブラックリストであって、セルのブラックリスト内の各セルがイベント評価または測定手順に適用可能ではない、セルのブラックリスト、あるいはセルのホワイトリストであって、セルのホワイトリスト内の各セルがイベント評価または測定手順に適用可能である、セルのホワイトリストのうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、中継UEのサービングセルがブラックリストに属していることに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能ではない。いくつかの実施形態では、中継UEのサービングセルがホワイトリストに属していることに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能である。いくつかの実施形態では、中継UEのサービングセルがブラックリストにもホワイトリストにも属していないことに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能ではない、あるいは中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能である。
【0009】
いくつかの実施形態では、UEのプロセッサは、中継UEがイベント評価または測定手順に適用可能であることに応答して、イベント評価の実行中に中継UEに関連付けられるイベントが満たされると、測定結果を報告するように構成される。
【0010】
いくつかの実施形態では、中継UEに関連付けられるイベントは、中継UEが第1のしきい値よりも悪くなり、第2のセルが第2のしきい値よりも良くなること、中継UEが第3のしきい値よりも悪くなること、中継UEが第4のしきい値よりも悪くなり、候補中継UEが第5のしきい値よりも良くなること、または候補中継UEが第6のしきい値よりも良くなることのうちの1つを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、UEのプロセッサは、RRCメッセージがRRCリリースメッセージを含むことに応答してRRCアイドル状態に入ることと、RRCセットアップ要求手順を開始することと、RRCセットアップ要求メッセージを送信するとRRCセットアップ要求に関連付けられるタイマを開始することとを行うように構成される。
【0012】
いくつかの実施形態では、UEのプロセッサは、RRCセットアップ要求手順の開始に応答して、統合アクセス制御手順を実行するように構成される。
【0013】
いくつかの実施形態では、UEのプロセッサは、UEのアクセス試行が禁止されているとみなされていることに応答して、アクセス禁止チェックに関連付けられるタイマを開始するように構成される。
【0014】
いくつかの実施形態では、UEのプロセッサは、アクセス禁止チェックに関連付けられるタイマが実行中であることに応答して、ならびに中継選択または中継再選択、中継選択または中継再選択によるサービングセルの変更、中継再選択、および選択された中継UEの第2のサービングセルがUEのサービングセルとは異なること、あるいは、中継UEから、中継UEのハンドオーバ、中継UEのUuリンク上の無線リンク障害(RLF)、または中継UEのセル再選択のうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージを受信することのうちの少なくとも1つを満たすことに応答して、アクセス禁止チェックに関連付けられるタイマを停止するように構成される。
【0015】
いくつかの実施形態では、中継UEからのセル再選択の指示を含む通知メッセージの受信に応答して、および再選択されたセルとサービングセルとが異なるトラッキングエリアに属することに応答して、UEのプロセッサは、RRCセットアップ要求に関連付けられるタイマが実行中であることに応答して、RRCセットアップ要求に関連付けられるタイマを停止し、トラッキングエリア更新(TAU)手順を実行すること、または、RRCセットアップ手順を実行することを行うように構成される。
【0016】
いくつかの実施形態では、UEのプロセッサは、無線リンク障害(RLF)の宣言、あるいは中継UEのハンドオーバまたは中継UEのUuリンク上のRLFのうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージの受信に応答して、RRC再確立手順を開始することと、RRC再確立要求メッセージを送信することと、RRC再確立要求に関連付けられるタイマを開始することとを行うように構成される。
【0017】
いくつかの実施形態では、中継UEからのセル再選択の指示を含む通知メッセージの受信に応答して、および再選択されたセルとサービングセルとが異なるトラッキングエリアに属することに応答して、UEのプロセッサは、RRC再確立要求に関連付けられるタイマが実行中であることに応答して、RRC再確立要求に関連付けられるタイマを停止し、トラッキングエリア更新(TAU)手順を実行すること、または、RRC再確立手順を実行することを行うように構成される。
【0018】
いくつかの実施形態では、UEのプロセッサは、RRCメッセージがRRCリリースメッセージを含むことに応答して、およびRRCリリースメッセージがサスペンド指示を含むことに応答して、RRC非アクティブ状態に入ることと、RRC再開要求メッセージを送信することと、RRC再開要求に関連付けられるタイマを開始することとを行うように構成される。
【0019】
いくつかの実施形態では、中継UEからのセル再選択の指示を含む通知メッセージの受信に応答して、および再選択されたセルとサービングセルとが異なる無線アクセスネットワークベースの通知エリア(RNA)に属することに応答して、UEのプロセッサは、RRC再開要求に関連付けられるタイマが実行中であることに応答して、RRC再開要求に関連付けられるタイマを停止し、無線アクセスネットワークベースの通知エリア更新(RNAU)手順を実行すること、または、RRC再開手順を実行することを行うように構成される。
【0020】
いくつかの実施形態では、中継UEから受信される通知メッセージは、再選択されたセルの識別(ID)情報を含む。いくつかの実施形態では、再選択されたセルのID情報は、再選択されたセルの新しい無線セル識別(NCI)、再選択されたセルのセルID、または再選択されたセルの公衆陸上移動体通信網(public land mobile network; PLMN)IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、RRC再開要求メッセージは再開原因を含む。RNAU手順の実行に応答して、再開原因はRNAU手順に関連付けられる。RRC再開手順の実行に応答して、再開原因はデータまたはシグナリングの送信に関連付けられる。
【0022】
本出願のいくつかの実施形態は、ネットワークノード(たとえば、BS)を提供する。ネットワークノードは、プロセッサと、プロセッサに結合されたトランシーバとを含み、プロセッサは、トランシーバを介して、中継UEを介してリモートユーザ機器(UE)に測定構成を送信するように構成され、リモートUEは、中継UEを介してネットワークノードのサービングセルと通信し、測定構成は、セルのブラックリストであって、セルのブラックリスト内の各セルがイベント評価または測定手順に適用可能ではない、セルのブラックリスト、またはセルのホワイトリストであって、セルのホワイトリスト内の各セルがイベント評価または測定手順に適用可能である、セルのホワイトリストのうちの少なくとも1つを含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、中継UEがブラックリストに属していることに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能ではない。いくつかの実施形態では、中継UEがホワイトリストに属していることに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能である。いくつかの実施形態では、中継UEがブラックリストにもホワイトリストにも属していないことに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能ではない、あるいは中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能である。
【0024】
いくつかの実施形態では、ネットワークノードのプロセッサは、中継UEがイベント評価または測定手順に適用可能であることに応答して、イベント評価の実行中に中継UEに関連付けられるイベントが満たされると、測定結果を受信するように構成される。
【0025】
いくつかの実施形態では、中継UEに関連付けられるイベントは、中継UEが第1のしきい値よりも悪くなり、第2のセルが第2のしきい値よりも良くなること、中継UEが第3のしきい値よりも悪くなること、中継UEが第4のしきい値よりも悪くなり、候補中継UEが第5のしきい値よりも良くなること、または候補中継UEが第6のしきい値よりも良くなることのうちの1つを含む。
【0026】
本出願のいくつかの実施形態は、中継UEを提供する。中継UEは、プロセッサと、プロセッサに結合されたトランシーバとを含み、プロセッサは、第1のサービングセルにアクセスすることであって、リモートUEが、中継UEを介して第1のサービングセルと通信する、ことと、中継UEのUuリンク上で、ハンドオーバ手順を実行するか、無線リンク障害(RLF)を宣言することと、ハンドオーバ手順、または中継UEのUuリンク上のRLFのうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージを送信することとを行うように構成される。
【0027】
いくつかの実施形態では、中継UEのプロセッサは、ハンドオーバ手順が正常に完了したこと、または無線リソース制御(RRC)再確立手順が正常に完了したことのうちの少なくとも1つに応答して、第2のサービングセルの識別(ID)情報を含む発見メッセージを送信するように構成される。
【0028】
いくつかの実施形態では、第2のサービングセルのID情報は、第2のサービングセルの新しい無線セル識別(NCI)、第2のサービングセルのセルID、または第2のサービングセルの公衆陸上移動体通信網(PLMN)IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0029】
本出願のいくつかの実施形態は、UEによって実行され得る方法を提供する。本方法は、中継UEを介してサービングセルにアクセスするステップと、サービングセルから無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップとを含み、RRCメッセージは、RRC再構成メッセージ、またはRRCリリースメッセージのうちの少なくとも1つを含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、RRCメッセージがRRC再構成メッセージを含むことに応答して、RRC再構成メッセージは測定構成を含み、測定構成は、セルのブラックリストであって、セルのブラックリスト内の各セルがイベント評価または測定手順に適用可能ではない、セルのブラックリスト、あるいはセルのホワイトリストであって、セルのホワイトリスト内の各セルがイベント評価または測定手順に適用可能である、セルのホワイトリストのうちの少なくとも1つを含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、中継UEのサービングセルがブラックリストに属していることに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能ではない、あるいは、中継UEのサービングセルがホワイトリストに属していることに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能である。
【0032】
いくつかの実施形態では、中継UEのサービングセルがブラックリストにもホワイトリストにも属していないことに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能ではない、あるいは中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能である。
【0033】
いくつかの実施形態では、本方法は、中継UEがイベント評価または測定手順に適用可能であることに応答して、イベント評価の実行中に中継UEに関連付けられるイベントが満たされると、測定結果を報告するステップをさらに備える。
【0034】
いくつかの実施形態では、中継UEに関連付けられるイベントは、中継UEが第1のしきい値よりも悪くなり、第2のセルが第2のしきい値よりも良くなること、中継UEが第3のしきい値よりも悪くなること、中継UEが第4のしきい値よりも悪くなり、候補中継UEが第5のしきい値よりも良くなること、または候補中継UEが第6のしきい値よりも良くなることのうちの1つを含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、本方法は、RRCメッセージがRRCリリースメッセージを含むことに応答してRRCアイドル状態に入るステップと、RRCセットアップ要求手順を開始するステップと、RRCセットアップ要求メッセージを送信するとRRCセットアップ要求に関連付けられるタイマを開始するステップとをさらに備える。
【0036】
いくつかの実施形態では、本方法は、RRCセットアップ要求手順の開始に応答して、統合アクセス制御手順を実行するステップをさらに備える。
【0037】
いくつかの実施形態では、本方法は、UEのアクセス試行が禁止されているとみなされていることに応答して、アクセス禁止チェックに関連付けられるタイマを開始するステップをさらに備える。
【0038】
いくつかの実施形態では、本方法は、アクセス禁止チェックに関連付けられるタイマが実行中であることに応答して、ならびに、中継選択または中継再選択、中継選択または中継再選択によるサービングセルの変更、中継再選択、および選択された中継UEの第2のサービングセルがUEのサービングセルとは異なること、あるいは、中継UEから、中継UEのハンドオーバ、中継UEのUuリンク上の無線リンク障害(RLF)、または中継UEのセル再選択のうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージを受信することのうちの少なくとも1つを満たすことに応答して、アクセス禁止チェックに関連付けられるタイマを停止するステップをさらに備える。
【0039】
いくつかの実施形態では、中継UEからのセル再選択の指示を含む通知メッセージの受信に応答して、および再選択されたセルとサービングセルとが異なるトラッキングエリアに属することに応答して、本方法は、RRCセットアップ要求に関連付けられるタイマが実行中であることに応答して、RRCセットアップ要求に関連付けられるタイマを停止するステップ、トラッキングエリア更新(TAU)手順を実行するステップ、または、RRCセットアップ手順を実行するステップをさらに備える。
【0040】
いくつかの実施形態では、本方法は、無線リンク障害(RLF)の宣言、あるいは中継UEのハンドオーバまたは中継UEのUuリンク上のRLFのうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージの受信に応答して、RRC再確立手順を開始するステップと、RRC再確立要求メッセージを送信するステップと、RRC再確立要求に関連付けられるタイマを開始するステップとをさらに備える。
【0041】
いくつかの実施形態では、中継UEからのセル再選択の指示を含む通知メッセージの受信に応答して、および再選択されたセルとサービングセルとが異なるトラッキングエリアに属することに応答して、本方法は、RRC再確立要求に関連付けられるタイマが実行中であることに応答して、RRC再確立要求に関連付けられるタイマを停止し、トラッキングエリア更新(TAU)手順を実行するステップ、または、RRC再確立手順を実行するステップをさらに備える。
【0042】
いくつかの実施形態では、本方法は、RRCメッセージがRRCリリースメッセージを含むことに応答して、およびRRCリリースメッセージがサスペンド指示を含むことに応答して、RRC非アクティブ状態に入るステップと、RRC再開要求メッセージを送信するステップと、RRC再開要求に関連付けられるタイマを開始するステップとをさらに備える。
【0043】
いくつかの実施形態では、本方法は、中継UEからのセル再選択の指示を含む通知メッセージの受信に応答して、および再選択されたセルとサービングセルとが異なる無線アクセスネットワークベースの通知エリア(RNA)に属することに応答して、RRC再開要求に関連付けられるタイマが実行中であることに応答して、RRC再開要求に関連付けられるタイマを停止し、無線アクセスネットワークベースの通知エリア更新(RNAU)手順を実行するステップ、または、RRC再開手順を実行するステップをさらに備える。
【0044】
いくつかの実施形態では、中継UEから受信される通知メッセージは、再選択されたセルの識別(ID)情報を含む。いくつかの実施形態では、再選択されたセルのID情報は、再選択されたセルの新しい無線セル識別(NCI)、再選択されたセルのセルID、または再選択されたセルの公衆陸上移動体通信網(PLMN)IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、RRC再開要求メッセージは再開原因を含み、RNAU手順の実行に応答して、再開原因はRNAU手順に関連付けられ、または、RRC再開手順の実行に応答して、再開原因はデータまたはシグナリングの送信に関連付けられる。
【0046】
本出願のいくつかの実施形態は、ネットワークノード(たとえば、BS)によって実行され得る方法を提供する。本方法は、中継UEを介してリモートユーザ機器(UE)に測定構成を送信するステップを含み、リモートUEは、中継UEを介してネットワークノードのサービングセルと通信し、測定構成は、セルのブラックリストであって、セルのブラックリスト内の各セルがイベント評価または測定手順に適用可能ではない、セルのブラックリスト、あるいはセルのホワイトリストであって、セルのホワイトリスト内の各セルがイベント評価または測定手順に適用可能である、セルのホワイトリストのうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、中継UEがブラックリストに属していることに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能ではない。いくつかの実施形態では、中継UEがホワイトリストに属していることに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能である。いくつかの実施形態では、中継UEがブラックリストにもホワイトリストにも属していないことに応答して、中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能ではない、あるいは中継UEはイベント評価または測定手順に適用可能である。
【0048】
いくつかの実施形態では、本方法は、中継UEがイベント評価または測定手順に適用可能であることに応答して、イベント評価の実行中に中継UEに関連付けられるイベントが満たされると、測定結果を受信するステップをさらに備える。
【0049】
いくつかの実施形態では、中継UEに関連付けられるイベントは、中継UEが第1のしきい値よりも悪くなり、第2のセルが第2のしきい値よりも良くなること、中継UEが第3のしきい値よりも悪くなること、中継UEが第4のしきい値よりも悪くなり、候補中継UEが第5のしきい値よりも良くなること、または候補中継UEが第6のしきい値よりも良くなることのうちの1つを含む。
【0050】
本出願のいくつかの実施形態は、中継UEによって実行され得る方法を提供する。本方法は、第1のサービングセルにアクセスするステップであって、リモートUEが、中継UEを介して第1のサービングセルと通信する、ステップと、中継UEのUuリンク上で、ハンドオーバ手順を実行するか、無線リンク障害(RLF)を宣言するステップと、ハンドオーバ手順、または中継UEのUuリンク上のRLFのうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージを送信するステップとを含む。
【0051】
いくつかの実施形態では、本方法は、ハンドオーバ手順が正常に完了したこと、または無線リソース制御(RRC)再確立手順が正常に完了したことのうちの少なくとも1つに応答して、第2のサービングセルの識別(ID)情報を含む発見メッセージを送信するステップをさらに備える。
【0052】
いくつかの実施形態では、第2のサービングセルのID情報は、第2のサービングセルの新しい無線セル識別(NCI)、第2のサービングセルのセルID、または第2のサービングセルの公衆陸上移動体通信網(PLMN)IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
本出願のいくつかの実施形態は、ワイヤレス通信のための装置も提供する。本装置は、コンピュータ遂行可能命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体と、受信回路と、送信回路と、非一時的コンピュータ可読媒体、受信回路、および送信回路に結合されたプロセッサとを含み、コンピュータ遂行可能命令は、プロセッサに、UE、中継UE、またはネットワークノード(たとえば、BS)によって実行される上述の方法のいずれかを実装させる。
【0054】
1つまたは複数の例の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載される。他の特徴、目的、および利点は、説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0055】
本出願の利点および特徴を取得することができる方法を説明するために、添付の図面に示される特定の実施形態を参照して本出願の説明が行われる。これらの図面は、本出願の例示的な実施形態のみを示しており、したがって、本出願の範囲を限定するとみなされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0056】
図1】本出願のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システムの概略図である。
図2】本出願のいくつかの実施形態による、サイドリンクRRC再構成手順の例示的なフローチャートである。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信の例示的な手順のフローチャートである。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信の例示的な手順のフローチャートである。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信の例示的な手順のフローチャートである。
図6】本出願のいくつかの実施形態による、L2 U2N中継の場合の装置の例示的なブロック図である。
図7】本出願のいくつかの実施形態による、L2 U2N中継の場合の装置のさらなる例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
添付の図面の詳細な説明は、本出願の好ましい実施形態の説明を意図しており、本出願が実施され得る唯一の形態を表すことを意図したものではない。同じまたは同等の機能が、本出願の趣旨および範囲内に包含されることを意図した異なる実施形態によって達成され得ることを理解されたい。
【0058】
次に、本出願のいくつかの実施形態を詳細に参照し、その例が添付の図面に示されている。理解を容易にするために、実施形態は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)LTEおよびLTEアドバンスト、3GPP 5G NR、5Gアドバンスト、6Gなどの特定のネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの下で提供される。ネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの開発に伴い、本出願のすべての実施形態は同様の技術的問題にも適用可能であることが企図され、さらに、本出願において列挙される用語は変更され得るが、それは本出願の原理に影響を与えるべきではない。
【0059】
図1は、本出願のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システム100の概略図を示している。図1に示されるように、ワイヤレス通信システム100は、例示の目的で、UE101、BS102、および中継UE103を含む。図1には特定の数のUE、中継UEおよびBSが示されているが、任意の数のUE、中継UEおよびBSがワイヤレス通信システム100に含まれ得ることが企図される。
【0060】
UE101とBS102との間の距離が遠いため、それらは中継UE103を介して互いに通信する。UE101は、ネットワークインターフェース、たとえば、3GPP標準文書において規定されるPC5インターフェースを介して中継UE103に接続され得る。中継UE103は、ネットワークインターフェース、たとえば、3GPP標準文書において規定されているUuインターフェースを介してBS102に接続され得る。図1を参照すると、UE101はPC5リンクを介して中継UE103に接続され、中継UE103はUuリンクを介してBS102に接続される。UE101は、U2NリモートUEであってもよい。中継UE103は、U2NリモートUEのためのネットワークへの接続をサポートするための機能を提供するUEであるU2N中継UEであってもよい。
【0061】
本出願のいくつかの実施形態では、UE101または中継UE103は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、スマートテレビ(たとえば、インターネットに接続されたテレビ)、セットトップボックス、ゲーム機、セキュリティシステム(セキュリティカメラを含む)、車載コンピュータ、ネットワークデバイス(たとえば、ルータ、スイッチ、およびモデム)などのコンピューティングデバイスを含み得る。
【0062】
本出願のいくつかのさらなる実施形態では、UE101または中継UE103は、ポータブルワイヤレス通信デバイス、スマートフォン、セルラー電話、折り畳み式電話、加入者識別モジュールを有するデバイス、パーソナルコンピュータ、選択呼出し受信回路、またはワイヤレスネットワーク上で通信信号を送受信することができる任意の他のデバイスを含み得る。
【0063】
本出願の他のいくつかの実施形態では、UE101または中継UE103は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学式ヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブルデバイスを含み得る。さらに、UE101または中継UE103は、加入者ユニット、モバイル、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、またはデバイスと呼ばれてもよく、あるいは当技術分野において使用される他の用語を使用して説明されてもよい。
【0064】
BS102は、地理的領域にわたって分散され得る。本出願の特定の実施形態では、BS102の各々はまた、アクセスポイント、アクセス端末、基地、基地ユニット、マクロセル、ノードB、進化型ノードB(eNB)、gNB、ホームノードB、中継ノード、またはデバイスと呼ばれてもよく、あるいは当技術分野において使用される他の用語を使用して説明されてもよい。BS102は、一般に、1つまたは複数の対応するBS102に通信可能に結合された1つまたは複数のコントローラを含み得る無線アクセスネットワークの一部である。
【0065】
ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス通信信号を送受信することができる任意のタイプのネットワークと互換性を有し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス通信ネットワーク、セルラー電話ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ベースのネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ベースのネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ベースのネットワーク、LTEネットワーク、3GPPベースのネットワーク、3GPP 5Gネットワーク、衛星通信ネットワーク、高高度プラットフォームネットワーク、および/または他の通信ネットワークと互換性がある。
【0066】
本出願のいくつかの実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、3GPPプロトコルの5G NRと互換性があり、BS102は、ダウンリンク(DL)上でOFDM変調方式を使用してデータを送信し、UE101(たとえば、UE101または他の類似のUE)は、離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-S-OFDM)またはサイクリックプレフィックスOFDM(CP-OFDM)方式を使用して、アップリンク(UL)上でデータを送信する。しかしながら、より一般的には、ワイヤレス通信システム100は、いくつかの他のオープンな、または独自の通信プロトコル、たとえば、とりわけWiMAXなどのプロトコルを実装し得る。
【0067】
本出願のいくつかの実施形態では、BS102は、ワイヤレス通信プロトコルのIEEE702.11ファミリなどの他の通信プロトコルを使用して通信し得る。さらに、本出願のいくつかの実施形態では、BS102はライセンスされたスペクトル上で通信し得るが、他の実施形態では、BS102はライセンスなしのスペクトル上で通信し得る。本出願は、任意の特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態に限定されることを意図したものではない。本出願のさらにいくつかの実施形態では、BS102は、3GPP 5Gプロトコルを使用してUE101と通信し得る。
【0068】
UE101は、ダウンリンクチャネルを介してBS102からデータパケットを受信し、および/またはアップリンクチャネルを介してBS102にデータパケットを送信するために、BS102にアクセスし得る。通常の動作では、UE101は、BS102がいつデータパケットをUE101に送信するかを知らないため、BS102からデータパケットを受信するための準備を整えるために、ダウンリンクチャネル(たとえば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH))を監視するために常に起動していなければならない。しかしながら、BS102とUE101の間にトラフィックがないときでもUE101がダウンリンクチャネルを常に監視し続けると、大幅な電力の浪費が発生し、電力が制限されているUEまたは電力に敏感なUEにとっては問題となる。
【0069】
図2は、本出願のいくつかの実施形態による、サイドリンクRRC再構成手順の例示的なフローチャートを示している。図2に示されるように、ステップ201において、UE(a)(たとえば、図1に示され、図示されるUE101)は、RRCReconfigurationSidelinkメッセージをUE(b)に送信することによって、UE(b)(たとえば、図1に示され、図示される中継UE103)に対するサイドリンクRRC再構成手順を開始する。
【0070】
サイドリンクRRC再構成手順が正常に完了した場合、ステップ202において、UE(b)は、UE(a)に「RRC再構成完了サイドリンクメッセージ」、たとえば、3GPP標準文書において規定されているRRCReconfigurationCompleteSidelinkメッセージを送信し得る。あるいは、サイドリンクRRC再構成手順が正常に完了しなかった場合、ステップ202において、UE(b)は、UE(a)に「RRC再構成失敗サイドリンクメッセージ」、たとえば、3GPP標準文書において規定されているRRCReconfigurationFailureSidelinkメッセージを送信し得る。
【0071】
サイドリンクRRC再構成手順の目的は、PC5 RRC接続を修正すること、たとえば、サイドリンクデータ無線ベアラ(DRB)を確立、修正、またはリリースすること、NRサイドリンク測定および報告を構成すること、ならびにサイドリンクチャネル状態情報(CSI)参照信号リソースを構成することである。
【0072】
UE(たとえば、図2に示され、図示されるUE(a))は、以下の場合に、サイドリンクRRC再構成手順を開始し、対応するPC5 RRC接続上で動作を実行し得る。
- ピアUE(たとえば、図2に示され、図示されるUE(b))に関連付けられるサイドリンクDRBのリリース、
- ピアUEに関連付けられるサイドリンクDRBの確立、
- ピアUEに関連付けられるサイドリンクDRBのサイドリンク無線ベアラ(SLRB)-Configに含まれるパラメータの修正、
- NRサイドリンク測定およびレポートを実行するためのピアUEの構成情報、
- サイドリンクCSI参照信号リソースの構成情報。
【0073】
NRサイドリンク通信が可能なUEは、サイドリンク無線リンク障害(RLF)(たとえば、タイマT400の満了)またはサイドリンクRRC再構成失敗が宣言されたことをネットワークまたはBSに報告するために、NRのためのサイドリンクUE情報の手順を開始し得る。
【0074】
3GPP標準文書によれば、RRCアイドル状態のUE(アイドルUEとも呼ばれ得る)のコアネットワーク(CN)登録に関する合意は次のとおりである。到達可能性管理は、UEが到達可能かどうかを検出し、ネットワークがUEに到達できるようにUEの位置(すなわち、アクセスノード)を提供する役割を担う。これは、UEのページングとUEの位置トラッキングによって行われる。UEの位置トラッキングは、UE登録エリアトラッキング(すなわち、UE登録エリア更新)とUE到達可能性トラッキング(すなわち、UE定期登録エリア更新)の両方を含む。上記の説明に基づくと、UEがCN登録を実行するようにトリガするためのトリガ条件は2つあり、すなわち、登録エリアの変更と登録タイマ(定期的な登録更新タイマ)の満了である。CN登録エリア(TrackingAreaCode IE(情報要素))はSIB1(システム情報ブロック1)によってブロードキャストされる。アイドルUEがこの登録エリアを離れる場合、アイドルUEは接続を確立することによってCN登録を実行する必要がある。
【0075】
3GPP標準文書によれば、無線アクセスネットワーク(RAN)ベースの通知エリアに関する合意は次のとおりである。RRC_INACTIVE状態のUEは、RNAを有する最後のサービングNG-RANノードによって構成することができる。RNAは単一または複数のセルをカバーすることができ、CN登録エリア内に含まれる必要があり、このリリースでは、Xn接続はRNA内で利用可能である必要がある。RANベースの通知エリア更新(RNAU)は、UEによって定期的に送信され、また、UEのセル再選択手順が、構成されたRNAに属さないセルを選択したときにも送信される。
【0076】
コンテキスト取得を含むRNA更新順は、UEが構成されたRNAから移動したとき、または定期的にトリガされ得る。Xnインターフェースを介するコンテキスト取得を含むUEトリガRNA更新手順中に、UEはRRC_INACTIVEから再開し、最後のサービングBS(たとえば、gNB)によって割り当てられたI-RNTIと適切な原因値、たとえばRAN通知エリア更新を提供する。gNBは、I-RNTIに含まれるgNB識別を解決できる場合、受信した原因値を提供して、最後のサービングgNBにUEコンテキストを提供するように要求する。その後、最後のサービングgNBはUEコンテキストを提供し得る。gNBはUEをRRC_INACTIVEに戻し得る。最後のサービングgNBにおいてバッファリングされたDLユーザデータの損失を防ぐ必要がある場合、gNBは転送アドレスを提供する。次いで、gNBはパススイッチを実行する。gNBは、サスペンド指示を含むRRCReleaseを送信することによって、UEをRRC_INACTIVE状態に維持する。その後、gNBは最後のサービングgNBにおいてUEリソースのリリースをトリガする。
【0077】
3GPP標準文書の合意によれば、L2 U2N中継UEに関連付けられる4つの報告イベント、すなわちイベントX1、イベントX2、イベントY1、およびイベントY2が以下のように導入されている。
(1)イベントX1(サービングL2 U2N中継UEがしきい値1より悪くなり、NRセルがしきい値2より良くなる)
1>UEは、以下において規定されている条件X1-1と条件X1-2の両方が満たされた場合に、このイベントのエンタリング条件(entering condition)が充足されたとみなすものとする。
1>UEは、条件X1-3または条件X1-4、すなわち、以下において規定されている2つのうち少なくとも1つが満たされた場合に、このイベントのリービング条件(leaving condition)が充足されたとみなすものとする。
不等式X1-1(エンタリング条件1):Mr+Hys<Thresh1
不等式X1-2(エンタリング条件2):Mn+Ofn+Ocn-Hys>Thresh2
不等式X1-3(リービング条件1):Mr-Hys>Thresh1
不等式X1-4(リービング条件2):Mn+Ofn+Ocn+Hys<Thresh2
数式内の変数は次のように定義される。
・Mrは、オフセットを考慮しない、サービングL2 U2N中継UEの測定結果である。
・Mnは、オフセットを考慮しないNRセルの測定結果である。
・Ofnは、NRセルの周波数の測定オブジェクト固有のオフセットである。
・OcnはNRセルのセル固有のオフセットであり、セルに構成されていない場合はゼロに設定されている。
・Hysはこのイベントのヒステリシスパラメータである。
・Thresh1は、このイベントのしきい値パラメータ(すなわち、このイベントのreportConfigNR内で定義されているx1-Threshold1-Relay)である。
・Thresh2は、このイベントのしきい値パラメータ(すなわち、このイベントのreportConfigNR内で定義されているx1-Threshold2)である。
・Mrは、dBmにおいて表される。
・Mnは、RSRPの場合はdBmにおいて表され、RSRQおよびRS-SINRの場合はdBにおいて表される。
・Ofn、Ocn、HysはdBにおいて表される。
・Thresh1はMrと同じ単位において表される。
・Thresh2はMnと同じ単位において表される。
(2)イベントX2(サービングL2 U2N中継UEがしきい値より悪くなる)
1>UEは、以下において規定されている条件X2-1が満たされた場合に、このイベントのエンタリング条件が充足されたとみなすものとする。
1>UEは、以下において規定されている条件X2-2が満たされた場合に、このイベントのリービング条件が充足されたとみなすものとする。
不等式X2-1(エンタリング条件):Mr+Hys<Thresh
不等式X2-2(リービング条件):Mr-Hys>Thresh
数式内の変数は次のように定義される。
・Mrは、オフセットを考慮しない、サービングL2 U2N中継UEの測定結果である。
・Hysはこのイベントのヒステリシスパラメータである。
・Threshは、このイベントのしきい値パラメータ(すなわち、このイベントのreportConfigNR内で定義されているx2-Threshold-Relay)である。
・Mrは、dBmにおいて表される。
・HysはdBにおいて表される。
・ThreshはMrと同じ単位において表される。
(3)イベントY1(PCellがしきい値1より悪くなり、候補L2 U2N中継UEがしきい値2より良くなる)
1>UEは、以下において規定されている条件Y1-1と条件Y1-2の両方が満たされた場合に、このイベントのエンタリング条件が満たされたとみなすものとする。
1>UEは、条件Y1-3または条件Y1-4、すなわち、以下において規定されている2つのうち少なくとも1つが充足された場合に、このイベントのリービング条件が充足されたとみなすものとする。
不等式Y1-1(エンタリング条件1):Mp+Hys<Thresh1
不等式Y1-2(エンタリング条件2):Mr-Hys>Thresh2
不等式Y1-3(リービング条件1):Mp-Hys>Thresh1
不等式Y1-4(リービング条件2):Mr+Hys<Thresh2
数式内の変数は次のように定義される。
・Mpは、オフセットを考慮しない、PCellの測定結果である。
・Mrは、オフセットを考慮しない、候補L2 U2N中継UEの測定結果である。
・Hysはこのイベントのヒステリシスパラメータ(すなわち、このイベントのreportConfigInterRAT内で定義されているヒステリシス)である。
・Thresh1は、このイベントのしきい値パラメータ(すなわち、このイベントのreportConfigInterRAT内で定義されているy1-Threshold1)である。
・Thresh2は、このイベントのしきい値パラメータ(すなわち、このイベントのreportConfigInterRAT内で定義されているy1-Threshold2-Relay)である。
・Mpは、RSRPの場合はdBmにおいて表され、RSRQおよびSINRの場合はdBにおいて表される。
・Mrは、候補L2 U2N中継UEの測定量に応じて、dBmまたはdBにおいて表される。
・HysはdBにおいて表される。
・Thresh1はMpと同じ単位において表される。
・Thresh2はMrと同じ単位において表される。
(4)イベントY2(候補L2 U2N中継UEがしきい値より良くなる)
1>UEは、以下において規定されている条件Y2-1が満たされた場合に、このイベントのエンタリング条件が充足されたとみなすものとする。
1>UEは、以下において規定されている条件Y2-2が満たされた場合に、このイベントのリービング条件が充足されたとみなすものとする。
不等式Y2-1(エンタリング条件):Mr-Hys>Thresh2
不等式Y2-2(リービング条件):Mr+Hys<Thresh2
数式内の変数は次のように定義される。
・Mrは、オフセットを考慮しない、候補L2 U2N中継UEの測定結果である。
・Hysはこのイベントのヒステリシスパラメータ(すなわち、このイベントのreportConfigInterRAT内で定義されているヒステリシス)である。
・Threshは、このイベントのしきい値パラメータ(すなわち、このイベントのreportConfigInterRAT内で定義されているy2-Threshold-Relay)である。
・Mrは、候補L2 U2N中継UEの測定量に応じて、dBmまたはdBにおいて表される。
・HysはdBにおいて表される。
・ThreshはMrと同じ単位において表される。
【0078】
3GPP標準文書TS38.331に従って、タイマT390は次のように定義されている。T390を開始するためのトリガ条件は「アクセスカテゴリのアクセス禁止チェックにおいてアクセス試行が禁止されたとき。UEはアクセスカテゴリごとにこのタイマのインスタンスを1つ維持する」である。T390を停止するためのトリガ条件は、「セルの(再)選択時、RRC_CONNECTEDに入ったとき、reconfigurationWithSyncを含むRRCReconfigurationの受信時、RRC_CONNECTED中のPCellの変更時、MobilityFromNRCommandの受信時、またはRRCReleaseの受信時」である。T390が満了すると、UEはTS38.331のセクション5.3.14.4において規定されているアクションを実行する。
【0079】
本出願の実施形態は、たとえば、リモートUEのブラックリストに登録されたセルおよびホワイトリストに登録されたセルを中継UEのサービングセルに適用できるかどうか、ならびにL2 U2N中継の場合におけるタイマT390を停止するための新しいトリガ条件を含む、L2 U2N中継の場合の問題を解決することを目的とする。たとえば、本出願のいくつかの実施形態は、リモートUEがRRCSetupRequestまたはRRCReestablishmentRequestの手順を開始した後に中継UEのサービングセルが変更されるが、サービングセルが異なるCNトラッキングエリアに属している場合のメカニズムを研究する。本出願のいくつかの実施形態は、リモートUEがRRCResumeRequestの手順を開始した後に中継UEのサービングセルが変更されるが、サービングセルが異なるRANエリアに属している場合のメカニズムを研究する。本出願のいくつかの実施形態は、中継ハンドオーバまたは中継UEのUu RLFのうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージを受信した後、リモートUEが中継ハンドオーバの成功または回復の成功の時点を決定するための新しいメカニズムを研究する。本出願のいくつかの実施形態は、タイマT390が動作しているときのセル変更の新しいケースを研究する。
【0080】
より詳細な説明は、添付の図面と組み合わせて以下の文において説明する。当業者であれば、「第1の(a/the first)」、「第2の(a/the second)」、および「第3の(a/the third)」などの用語は明確な説明のためにのみ使用されており、実質的な限定、たとえば順序制限としてみなされるべきではないことをよく理解するはずである。
【0081】
以下の文章は、本出願の具体的な実施形態1~3について説明しており、これらの実施形態において、リモートUE、中継UE、およびネットワークノード(たとえば、BS)は、以下の動作を実行する。たとえば、実施形態1~3において、リモートUE、中継UE、およびBSは、それぞれ、図1に示されるUE101、中継UE103、およびBS102として機能し得る。
【0082】
実施形態1
実施形態1は、リモートUEのブラックリストに登録されたセルおよびホワイトリストに登録されたセルを中継UEのサービングセルに適用することができるシナリオを指す。特に、実施形態1において、以下のステップが実行され得る。
(1)ステップ1:リモートUEは、中継UE、たとえば、L2 U2N中継UEを介してBSにアクセスする。たとえば、BSは、L2 U2N中継UEがサポートされているかどうかを示すための指示を送信し得る。
(2)ステップ2:BSは、たとえば測定構成を含むRRC再構成メッセージをリモートUEに送信する。
- いくつかの実施形態では、測定構成は、セルのホワイトリスト(ホワイトリストに登録されたセルのリストなどと呼ばれることもある)および/またはセルのブラックリスト(ブラックリストに登録されたセルのリストなどと呼ばれることもある)を含む。ホワイトリスト内のセルは、イベント評価(たとえば、上記のイベントX1、イベントX2、イベントY1、および/またはイベントY2)または測定報告に適用可能な唯一のセルである。ブラックリスト内のセルは、イベント評価(たとえば、イベントX1、イベントX2、イベントY1、および/またはイベントY2)または測定報告には適用可能ではない。
- いくつかの実施形態では、報告構成は、測定オブジェクトごとに1つまたは複数の報告構成が存在する報告構成のリストである。各測定報告構成は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
1)報告基準:UEが測定報告を送信することをトリガする基準。これは、定期的なものでもよく、単一のイベント記述でもよい。
2)参照信号(RS)タイプ:UEがビームおよびセル測定結果のために使用するRS(SS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロックまたはCSI-RS(チャネル状態情報参照信号))。
3)報告形式:UEが測定報告に含むセルごとおよびビームごとの数量(たとえば、参照信号受信電力(RSRP))と、報告するためのセルの最大数およびセルあたりのビームの最大数などの他の関連付けられる情報。
(3)ステップ3:リモートUEは、中継UEから発見メッセージを受信する。いくつかの実施形態では、発見メッセージは、中継UEのサービングセルを含む。たとえば、新しい無線セル識別(NCI)が、中継UEのサービングセルのセルIDとして発見メッセージに含まれる。
(4)ステップ4:リモートUEは測定手順を実行する。異なる実施形態では、次のような異なるケースがあり得る。
- セルのブラックリスト(すなわち、ブラックリストに登録されたセルのリスト)に含まれるセルによってサービスされる中継UEは、イベント評価または測定報告には適用可能ではない場合がある。
- セルのホワイトリスト(すなわち、ホワイトリストに登録されたセルのリスト)に含まれるセルによってサービスされる中継UEは、イベント評価または測定報告には適用可能であり得る。
- セルのブラックリストにもセルのホワイトリストにも属さないセルによってサービスされる中継UEは、イベント評価または測定報告には適用可能であり得る。
- セルのブラックリストにもセルのホワイトリストにも属さないセルによってサービスされる中継UEは、イベント評価または測定報告には適用可能ではない場合がある。
(5)ステップ5:リモートUEは、イベント評価の実行中にイベント(たとえば、イベントX1、イベントX2、イベントY1、またはイベントY2)が満たされると、測定結果を報告する。異なる実施形態では、次のような異なるケースがあり得る。
- セルのブラックリストに含まれるセルによってサービスされる中継UEは、測定報告に含まれない場合がある。
- セルのブラックリストとセルのホワイトリストの両方に含まれていないセルによってサービスされる中継UEは、測定報告に含まれない場合がある。
【0083】
実施形態2
実施形態2は、「中継ハンドオーバの少なくとも1つの指示または中継UEのUu RLFに関連付けられる通知メッセージを受信した後の中継ハンドオーバの成功または回復の成功の時間」を知ることができる、または決定することができるシナリオを指す。特に、リモートUEが、中継ハンドオーバの少なくとも1つの指示または中継UEのUu RLFに関連付けられる通知メッセージを受信した後、PC5接続を維持することを優先した後、中継UEが中継ハンドオーバまたは回復の「成功または失敗」をリモートUEにさらに通知しない場合、RRC再確立メッセージを送信する時間が知られるか、決定される必要がある。実施形態2において、以下のステップが実行され得る。
(1)ステップ1:リモートUEは、中継UE、たとえば、L2 U2N中継UEを介してBSにアクセスする。たとえば、BSは、L2 U2N中継UEがサポートされているかどうかを示すための指示を送信し得る。
(2)ステップ2:BSは、たとえば測定構成を含むRRC再構成メッセージをリモートUEに送信する。
(3)ステップ3:リモートUEは、中継ハンドオーバの少なくとも1つの指示または中継UEのUu RLFに関連付けられる通知メッセージを受信する。
(4)ステップ4:リモートUEは、リモートUEと中継UEとの間のPC5リンクを維持することを決定する。いくつかの実施形態では、リモートUEがPC5リンクを維持することを決定した場合、リモートUEは中継UEにリリース指示を送信しない。
(5)ステップ5:中継UEがハンドオーバ手順または回復手順を完了した後、中継UEはセルID(たとえば、NCI、セルID、または公衆陸上移動体通信網(PLMN)ID)を含む発見メッセージを送信する。いくつかの実施形態では、ハンドオーバ手順または回復手順の完了は、これらに限定されないが、成功したハンドオーバ、成功した回復、失敗したハンドオーバ、および/または失敗した回復を含む。
(6)ステップ6:リモートUEは、中継UEからの発見メッセージに基づいて、RRC再確立要求メッセージを送信することができる。リモートUEは、発見メッセージに基づいて、ハンドオーバの成功または回復の成功を推測することができる。
【0084】
実施形態3
実施形態3は、リモートUEがRRCResumeRequestの手順を開始した後に中継UEのサービングセルが変更されるケースを処理するシナリオを指す。実施形態3は、アクセス禁止チェックに関連付けられるタイマ(たとえば、T390)を指す。特に、実施形態3において、以下のステップが実行され得る。
(1)ステップ1:リモートUEは、中継UE、たとえば、L2 U2N中継UEを介してBSにアクセスする。
- いくつかの実施形態では、リモートUEは、間接パスの接続セットアップに関連付けられる1つのタイマ、たとえばアクセス禁止チェックに関連付けられるタイマ(たとえば、T390)を含む構成をBSから受信する。たとえば、構成は、RRC再構成メッセージを介して受信され得る。一実施形態では、構成はSIB1(システム情報ブロック1)を介してブロードキャストすることができる。たとえば、構成は、アクセス禁止チェックに関連付けられるタイマ(たとえば、T390)のタイマ値を含む。
(2)ステップ2:リモートUEがアクセス禁止チェックを実行する。
- いくつかの実施形態では、リモートUEのアクセス試行が禁止されているとみなされた場合、リモートUEはアクセスカテゴリのアクセス禁止チェックに関連付けられるタイマ(たとえば、T390)を開始するものとする。
(3)ステップ2の後、異なる実施形態では、以下の2つのケース、すなわちケース1およびケース2があり得る。ケース1において、ステップ3が実行される。ケース2において、ステップ3'とステップ4'の両方が実行される。
a)ケース1:ステップ3:リモートUEは、少なくとも1つの条件が満たされている間にアクセス禁止チェックに関連付けられるタイマ(たとえば、T390)が実行されている場合、このタイマを停止する。
1)中継(再)選択時、
2)中継(再)選択によるセル変更時、
3)中継(再)選択時、および選択された中継のサービングセルがリモートUEの現在のサービングセルとは異なる場合、または、
4)中継UEから、中継ハンドオーバ、Uu RLF、またはセル再選択のうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージの受信時。
b)ケース2
- ステップ3':このステップにおいて、異なる実施形態では、以下の2つのオプション、すなわちオプション1およびオプション2があり得る。
1)ステップ3'のオプション1:アクセス禁止チェックに関連付けられるタイマ(たとえば、T390)の実行中に中継(再)選択によるセル変更が発生した場合、リモートUEはアクセス禁止チェックに関連付けられるタイマ(たとえば、T390)を停止するものとする。
2)ステップ3'のオプション2:アクセス禁止チェックに関連付けられるタイマ(たとえば、T390)の実行中に、リモートUEが中継UEから「中継ハンドオーバ、Uu RLF、またはセル(再)選択のうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージ」を受信すると、リモートUEはアクセス禁止チェックに関連付けられるタイマ(たとえば、T390)を停止するものとする。
- ステップ4':アクセスカテゴリ「2」に対応するアクセス禁止チェックに関連付けられるタイマ(たとえば、T390)が満了するか停止された場合、リモートUEはこのアクセスカテゴリの禁止が緩和されたとみなす。
1)アクセスカテゴリの禁止が緩和されているとみなされる場合、アクセスカテゴリが禁止されていると上位層に通知されていた場合、リモートUEはアクセスカテゴリの禁止緩和について上位層に通知する。
【0085】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信の例示的な手順300のフローチャートを示している。本開示の他のすべての実施形態において説明される詳細は、図3に示される実施形態に適用可能である。
【0086】
例示的な手順300は、リモートUEがRRCセットアップ要求の手順を開始した後に中継UEのサービングセルが変更されるケースを処理するシナリオを指す。図3を参照すると、リモートUE301、中継UE302、およびBS303は、それぞれ図1に示されるUE101、中継UE103、およびBS102として機能し得る。特に、例示的な手順300は、以下のステップを含む。
【0087】
ステップ311において、リモートUE301は、たとえばL2 U2N中継UEである中継UE302を介してBS303にアクセスする。たとえば、BS303は、L2 U2N中継UEがサポートされているかどうかを示すための指示を送信し得る。
【0088】
ステップ312において、BS303は、RRCリリースメッセージをリモートUE301に送信する。
【0089】
ステップ313において、リモートUE301は、RRCリリースメッセージを受信した後、RRC_IDLE状態に入る。
【0090】
ステップ314において、リモートUE301は、リモートUE301がRRC_IDLE状態にある間に上位層がRRC接続の確立を要求すると、接続確立のための手順を開始する。
【0091】
ステップ315において、リモートUE301は中継UE302を介してBS303にRRCセットアップ要求メッセージを送信し、RRCセットアップ要求メッセージの送信時にタイマT300またはタイマ「T300-リモートUE」を開始する。
【0092】
ステップ316において、異なる実施形態では、以下の2つのオプション、すなわちオプション1とオプション2があり得る。
(1)いくつかの実施形態では、ステップ316のオプション1において、リモートUE301がセル(再)選択の指示を含む通知メッセージを受信し、中継UE302の(再)選択されたセルがリモートUE301の現在のサービングセルとは異なるトラッキングエリアに属する場合、リモートUE301はタイマT300またはタイマ「T300-リモートUE」を停止し、TAU手順を実行する。一実施形態では、リモートUE301は、中継UE302がハンドオーバ手順またはRRC再確立手順を実行する場合の発見メッセージに含まれる新しいサービングセルのID情報を受信する。
(2)他のいくつかの実施形態では、ステップ316のオプション2において、タイマT300またはタイマ「T300-リモートUE」の実行中に、リモートUE301がセル(再)選択の指示を含む通知メッセージを受信し、中継UE302の(再)選択されたセルがリモートUE301の現在のサービングセルとは異なるトラッキングエリアに属する場合、リモートUE301はTAU手順を実行する代わりにRRCセットアップ手順を実行する。
【0093】
当業者であれば、図3の例示的な手順300における動作のシーケンスは変更されてもよく、図3の例示的な手順300における動作の一部は、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、削除または修正され得る。
【0094】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信の例示的な手順400のフローチャートを示している。本開示の他のすべての実施形態において説明される詳細は、図4に示される実施形態に適用可能である。
【0095】
例示的な手順400は、リモートUEがRRC再確立要求の手順を開始した後に中継UEのサービングセルが変更されるケースを処理するシナリオを指す。図4を参照すると、リモートUE401、中継UE402、およびBS403は、それぞれ図1に示されるUE101、中継UE103、およびBS102として機能し得る。特に、例示的な手順400は、以下のステップを含む。
【0096】
ステップ411において、リモートUE401は、たとえばL2 U2N中継UEである中継UE402を介してBS403にアクセスする。たとえば、BS403は、L2 U2N中継UEがサポートされているかどうかを示すための指示を送信し得る。
【0097】
ステップ412において、BS403は、たとえば測定構成を含むRRC再構成メッセージをリモートUE401に送信する。
【0098】
ステップ413において、リモートUE401は、RRC再確立要求メッセージを送信するとRRC再確立手順を開始し、タイマT301またはタイマ「T301-リモートUE」を開始する。
【0099】
ステップ414において、異なる実施形態では、以下の2つのオプション、すなわちオプション1およびオプション2があり得る。
(1)いくつかの実施形態では、ステップ414のオプション1において、タイマT301またはタイマ「T301-リモートUE」の実行中に、リモートUE401がセル(再)選択の指示を含む通知メッセージを受信し、中継UE402の(再)選択されたセルがリモートUE401の現在のサービングセルとは異なるトラッキングエリアに属する場合、リモートUE401はタイマT301またはタイマ「T301-リモートUE」を停止し、TAU手順を実行する。一実施形態では、リモートUE401は、中継UE402がハンドオーバ手順またはRRC再確立手順を実行する場合の発見メッセージに含まれる新しいサービングセルのID情報を受信する。
(2)他のいくつかの実施形態では、ステップ414のオプション2において、タイマT301またはタイマ「T301-リモートUE」の実行中に、リモートUE401がセル(再)選択の指示を含む通知メッセージを受信し、中継UE402の(再)選択されたセルがリモートUE401の現在のサービングセルとは異なるトラッキングエリアに属する場合、リモートUE401はTAU手順を実行する代わりにRRCセットアップ手順を実行する。
【0100】
当業者であれば、図4の例示的な手順400における動作のシーケンスは変更されてもよく、図4の例示的な手順400における動作の一部は、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、削除または修正され得る。
【0101】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信の例示的な手順500のフローチャートを示している。本開示の他のすべての実施形態において説明される詳細は、図5に示される実施形態に適用可能である。
【0102】
例示的な手順500は、リモートUEがRRC再開要求の手順を開始した後に中継UEのサービングセルが変更されるケースを処理するシナリオを指す。図5を参照すると、リモートUE501、中継UE502、およびBS503は、それぞれ図1に示されるUE101、中継UE103、およびBS102として機能し得る。特に、例示的な手順500は、以下のステップを含む。
【0103】
ステップ511において、リモートUE501は、たとえばL2 U2N中継UEである中継UE502を介してBS503にアクセスする。たとえば、BS503は、L2 U2N中継UEがサポートされているかどうかを示すための指示を送信し得る。
【0104】
ステップ512において、BS503は、たとえばサスペンド指示を含むRRCリリースメッセージをリモートUE501に送信する。
【0105】
ステップ513において、リモートUE501は、RRCリリースメッセージを受信した後、RRC_INACTIVE状態に入る。
【0106】
ステップ514において、リモートUE501はRRC再開手順を開始する。
【0107】
ステップ515において、リモートUE501はRRC再開要求メッセージを送信し、RRC再開要求メッセージの送信時にタイマT319またはタイマ「T319-リモートUE」を開始する。
【0108】
ステップ516において、異なる実施形態では、以下の2つのオプション、すなわち、オプション1およびオプション2があり得る。
【0109】
(1)いくつかの実施形態では、ステップ516のオプション1において、タイマT319またはタイマ「T319-リモートUE」の実行中に、RRC_INACTIVE状態のリモートUE501がセル(再)選択の指示を含む通知メッセージを受信し、中継UE502の(再)選択されたセルがリモートUE501の現在のサービングセルとは異なる通知エリアに属する場合、リモートUE501はタイマT319またはタイマ「T319-リモートUE」を停止し、RNAU手順を実行する。
- ステップ516のオプション1における実施形態では、RRC再開要求メッセージは、RNAU手順に関連付けられる再開原因(たとえば、ResumeCause)を含む。たとえば、RRC再開要求メッセージにおけるResumeCauseは「rna-Update」に設定することができる。
- ステップ516のオプション1における別の実施形態では、RRC再開要求メッセージは、データまたはシグナリングの送信に関連付けられる再開原因(たとえば、ResumeCause)を含む。たとえば、RRC再開要求メッセージにおけるResumeCauseは、「mo-Signalling、mo-Data、mo-VoiceCall、mo-VideoCall、および/またはmo-SMS」のいずれかに設定することができる。
(2)いくつかの実施形態では、ステップ516のオプション2において、タイマT319またはタイマ「T319-リモートUE」の実行中に、リモートUE501がセル(再)選択の指示を含む通知メッセージを受信し、中継UEの(再)選択されたセルがリモートUE501の現在のサービングセルとは異なるトラッキングエリアに属する場合、リモートUE501は、RNAU手順を実行する代わりに、RRC再開手順を実行する。
- ステップ516のオプション2における実施形態では、RRC再開要求メッセージは、データまたはシグナリングの送信に関連付けられる再開原因(たとえば、ResumeCause)を含む。たとえば、RRC再開要求メッセージにおけるResumeCauseは、「mo-Signalling、mo-Data、mo-VoiceCall、mo-VideoCall、および/またはmo-SMS」のいずれかに設定することができる。
【0110】
当業者であれば、図5の例示的な手順500における動作のシーケンスは変更されてもよく、図5の例示的な手順500における動作の一部は、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、削除または修正され得る。
【0111】
本出願のいくつかの実施形態はまた、L2 U2N中継の場合のワイヤレス通信装置を提供する。たとえば、図6は、本出願のいくつかの実施形態による、L2 U2N中継の場合の装置600の例示的なブロック図を示している。
【0112】
図6に示されるように、装置600は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体602、少なくとも1つの受信回路604、少なくとも1つの送信回路606、および非一時的コンピュータ可読媒体602、受信回路604、および送信回路606に結合された少なくとも1つのプロセッサ608を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ608は、CPU、DSP、マイクロプロセッサなどであってもよい。装置600は、上記に例示した方法などを実行するように構成されたネットワーク装置(たとえば、BS)またはUE(たとえば、リモートUEまたは中継UE)であってもよい。
【0113】
この図面において、少なくとも1つのプロセッサ608、受信回路604、および送信回路606などの要素は単数形で記載されているが、単数形への限定が明示的に述べられない限り、複数形が企図される。本出願のいくつかの実施形態では、受信回路604および送信回路606をトランシーバなどの単一のデバイスに組み合わせることができる。本出願の特定の実施形態では、装置600は、入力デバイス、メモリ、および/または他の構成要素をさらに含み得る。
【0114】
本出願のいくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体602は、プロセッサに上述のように、リモートUE、中継UE、またはネットワーク装置(たとえば、BS)に関する方法を実装させるためのコンピュータ遂行可能命令を記憶している場合がある。たとえば、コンピュータ遂行可能命令は、遂行されると、プロセッサ608に、上で示したように、リモートUE、中継UE、またはネットワーク装置(たとえば、BS)に関するステップを実行するように受信回路604および送信回路606と対話させる。
【0115】
図7は、本出願のいくつかの実施形態による、L2 U2N中継の場合の装置700のさらなる例示的なブロック図を示している。
【0116】
図7を参照すると、装置700、たとえばBSまたはUEは、少なくとも1つのプロセッサ702と、少なくとも1つのプロセッサ702に結合された少なくとも1つのトランシーバ704とを含み得る。トランシーバ704は、少なくとも1つの別個の受信回路706および送信回路708、または少なくとも1つの統合された受信回路706および送信回路708を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ702は、CPU、DSP、マイクロプロセッサなどであってもよい。
【0117】
本出願の他のいくつかの実施形態によれば、装置700がリモートUEである場合、プロセッサ702は、中継UEを介してサービングセルにアクセスすることと、サービングセルからトランシーバ704を介して、RRCメッセージを受信することとを行うように構成され得、RRCメッセージは、RRC再構成メッセージ、またはRRCリリースメッセージのうちの少なくとも1つを含む。
【0118】
本出願のいくつかの実施形態によれば、装置700がBSである場合、プロセッサ702は、トランシーバ704を介して、中継UEを介してリモートユーザ機器(UE)に測定構成を送信するように構成され、リモートUEは、中継UEを介してネットワークノードのサービングセルと通信し、測定構成は、セルのブラックリストであって、セルのブラックリスト内の各セルがイベント評価または測定手順に適用可能ではない、セルのブラックリスト、あるいはセルのホワイトリストであって、セルのホワイトリスト内の各セルがイベント評価または測定手順に適用可能である、セルのホワイトリストのうちの少なくとも1つを含む。
【0119】
本出願のいくつかの実施形態によれば、装置700が中継UEである場合、プロセッサ702は、サービングセルにアクセスすることであって、リモートUEが中継UEを介してサービングセルと通信する、ことと、中継UEのUuリンク上でハンドオーバ手順を実行するか、RLFを宣言することと、ハンドオーバ手順、または中継UEのUuリンク上のRLFのうちの少なくとも1つの指示に関連付けられる通知メッセージを送信することとを行うように構成される。
【0120】
本開示の方法は、プログラムされたプロセッサ上で実装することができる。しかしながら、コントローラ、フローチャート、およびモジュールはまた、汎用または専用コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラおよび周辺集積回路要素、集積回路、個別要素回路、プログラマブルロジックデバイスなどのハードウェア電子回路または論理回路上で実装され得る。一般に、本開示の処理機能を実装するために、図面に示されるフローチャートを実装することができる有限状態マシンを有する任意のデバイスが使用され得る。
【0121】
本開示はその特定の実施形態とともに説明されてきたが、多くの代替、修正、および変形が当業者には明らかであり得ることは明白である。たとえば、実施形態の様々な構成要素は、他の実施形態において交換、追加、または置換され得る。また、各図面の要素のすべてが、開示された実施形態の動作のために必要なわけではない。たとえば、当業者は、独立請求項の要素を単に採用することによって、本開示の教示を作成および使用することができるであろう。したがって、本明細書に記載の本開示の実施形態は、例示的なものであり、限定的なものを意図するものではない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更が行われてよい。
【0122】
本明細書では、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」という用語、またはそれらの他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、したがって、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、または装置には、それらの要素のみが含まれるのではなく、明示的にリストされていない、またはそのようなプロセス、方法、物品、または装置に固有の他の要素を含み得る。「a」、「an」などで始まる要素は、さらなる制約がなければ、その要素を含むプロセス、方法、物品、または装置内に追加の同一要素が存在することを妨げるものではない。また、「別の(another)」という用語は、少なくとも第2以上と定義される。本明細書で使用される「有している(having)」などの用語は、「含んでいる」と定義される。
【符号の説明】
【0123】
100 ワイヤレス通信システム
101 UE
102 BS
103 中継UE
300 手順
301 リモートUE
302 中継UE
303 BS
400 手順
401 リモートUE
402 中継UE
403 BS
500 手順
501 リモートUE
502 中継UE
503 BS
600 装置
602 非一時的コンピュータ可読媒体
604 受信回路
606 送信回路
608 プロセッサ
700 装置
702 プロセッサ
704 トランシーバ
706 受信回路
708 送信回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】