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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-21
(54)【発明の名称】透明ヘアスタイリング配合物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/73 20060101AFI20250214BHJP
   A61Q 5/06 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
A61K8/73
A61Q5/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024545141
(86)(22)【出願日】2023-02-09
(85)【翻訳文提出日】2024-07-30
(86)【国際出願番号】 US2023012654
(87)【国際公開番号】W WO2023154361
(87)【国際公開日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】63/309,018
(32)【優先日】2022-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】590001418
【氏名又は名称】ダウ シリコーンズ コーポレーション
(71)【出願人】
【識別番号】590002035
【氏名又は名称】ローム アンド ハース カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョシ、キンジャルバヘン
(72)【発明者】
【氏名】ラン、ティアン
(72)【発明者】
【氏名】リーマン、ハンナ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ、ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン、ベサニー ケイ.
(72)【発明者】
【氏名】グー、ジュンシ
(72)【発明者】
【氏名】ラオ、ユエンチャオ
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AC122
4C083AC532
4C083AD072
4C083AD091
4C083AD092
4C083AD241
4C083AD242
4C083BB60
4C083CC32
4C083DD01
4C083DD08
4C083DD17
4C083DD27
4C083DD31
4C083DD41
4C083EE06
4C083EE07
4C083EE25
(57)【要約】
透明ヘアスタイリング配合物であって、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、ヘア固定ポリマーであって、ヘア固定ポリマーが、加水分解デンプンであり、加水分解デンプンが、5,000~50,000ダルトンの重量平均分子量を有する、ヘア固定ポリマーと、を含む、透明ヘアスタイリング配合物が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明ヘアスタイリング配合物であって、
皮膚科学的に許容されるビヒクルと、
ヘア固定ポリマーであって、前記ヘア固定ポリマーが、加水分解デンプンであり、
前記加水分解デンプンが、5,000~50,000ダルトンの重量平均分子量を有する、ヘア固定ポリマーと、を含む、透明ヘアスタイリング配合物。
【請求項2】
増粘剤を更に含む、請求項1に記載の透明ヘアスタイリング配合物。
【請求項3】
可塑剤を更に含む、請求項2に記載の透明ヘアスタイリング配合物。
【請求項4】
前記透明ヘアスタイリング配合物が、1重量%のヘア固定ポリマーの濃度及び7~7.5のpHで比濁法によって測定した場合に、0~20比濁分析濁度単位(NTU)の濁度を有する、請求項3に記載の透明ヘアスタイリング配合物。
【請求項5】
前記増粘剤が、架橋ポリ(アクリル酸)ポリマー、疎水的に修飾された架橋ポリ(アクリル酸)ポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項4に記載の透明ヘアスタイリング配合物。
【請求項6】
前記増粘剤が、架橋ポリ(アクリル酸)ポリマーである、請求項5に記載の透明ヘアスタイリング配合物。
【請求項7】
増粘剤とヘア固定ポリマーとの重量比が、1:5~1:25である、請求項6に記載の透明ヘアスタイリング配合物。
【請求項8】
抗菌剤/防腐剤、石鹸、着色剤、pH調整剤、抗酸化剤、保湿剤、ワックス、発泡剤、乳化剤、着色剤、香料、キレート剤、漂白剤、潤滑剤、感覚調節剤、ビタミン、生物活性剤、顔料、帯電防止剤、縮れ防止剤、抗ふけ剤、滑り剤、乳白剤、真珠光沢剤、及び塩からなる群から選択される添加剤を更に含む、請求項7に記載の透明ヘアスタイリング配合物。
【請求項9】
前記透明ヘアスタイリング配合物が、ヘアスプレー、ヘア固定剤、ヘアムース、ヘアゲル/クリーム/ペースト、ヘアボリューム付与組成物、洗い流さないヘアクリーム、ヘアマスク、ヘアローション、ヘアセラム、ヘアオイル、ヘアクレイ、ヘアポマード、ヘアワックス、ヘアパウダー、及びドライシャンプーからなる群から選択される、請求項8に記載の透明ヘアスタイリング配合物。
【請求項10】
毛髪をスタイリングする方法であって、
請求項1に記載の透明ヘアスタイリング配合物を提供することと、
前記透明ヘアスタイリング配合物を毛髪に適用することと、
前記毛髪にスタイルを与えることと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透明ヘアスタイリング配合物に関する。特に、本発明は、透明ヘアスタイリング配合物であって、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、ヘア固定ポリマーであって、ヘア固定ポリマーが、加水分解デンプンであり、加水分解デンプンが、5,000~50,000ダルトンの重量平均分子量を有する、ヘア固定ポリマーと、を含む、透明ヘアスタイリング配合物に関する。
【0002】
透明ヘアスタイリング配合物は、消費者に人気があり、これは、配合物の透明度がヘアケア製品における純度及び品質を表すと消費者が認識するからである。しかし、透明度だけでは十分ではない。カール強度又は保持力及び耐湿性などの他の特性は、ヘアスタイリング製品にとって非常に重要である。
【0003】
従来のヘアスタイリング配合物は、毛髪にスタイルを与えるための合成ポリマーを含有する。合成ポリマーは、典型的には、ポリビニルピロリドン(polyvinylpyrrolidone、PVP)又はn-ビニルピロリドン(vinylpyrrolidone、VP)などのビニルモノマーに基づく。こうしたポリマーは、毛髪から容易に洗い流されるのに十分な水溶性を維持しながら良好な保持を提供するが、これらは、持続可能性プロファイルが好ましくないという認識を与える。したがって、持続可能性プロファイルがより好ましいという認識を呈す、スタイルを毛髪に与えるための代替的なポリマーを提供することが望ましいであろう。しかしながら、多くの天然ポリマーは、ヘアスタイリング配合物中にブレンドする場合、合成固定ポリマーと適合せず、混濁した配合物をもたらし、かつ/又は不均一な膜を毛髪上に形成し、この不均一性が、耐湿性における性能の低下をもたらす。
【0004】
米国特許第7,972,589号において、Leightonらは、天然ポリマーと合成ポリマーとのブレンドを有するヘア固定フィルムを開示している。特に、Leightonらは、ヘア固定フィルムであって、(a)合成ポリマーと天然ポリマーとの混合物を含む少なくとも1種のヘア固定ポリマーであって、合成ポリマーと天然ポリマーとの比が約20:80~約75:25であり、合成ポリマーが、アクリレートコポリマー、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリビニルアミド、ポリビニルエステル、アクリレート/オクチルアクリルアミドコポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される、ヘア固定ポリマーと、(b)可塑剤と、を含み、ヘア固定フィルムが、支持されていないフィルムであり、約1~約500ミクロンの厚さを有し、毛髪に適用されたときに約0.004ジュール~約0.030ジュールの毛髪剛性を提供し、水に曝露されたときに溶解し、2時間後に30パーセント超の高湿度カール保持力を有する、ヘア固定フィルムを開示している。
【0005】
それにもかかわらず、新しい透明ヘアスタイリング配合物が引き続き必要とされている。特に、天然ヘア固定ポリマーと従来の合成ポリマーとの適合性ブレンドを含有する新しい透明ヘアスタイリング配合物であって、透明であり、かつ有効なカール強度又は保持力及び耐湿性を提供する配合物が必要とされている。
【0006】
本発明は、透明ヘアスタイリング配合物であって、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、ヘア固定ポリマーであって、ヘア固定ポリマーが、加水分解デンプンであり、加水分解デンプンが、5,000~50,000ダルトンの重量平均分子量を有する、ヘア固定ポリマーと、を含む、透明ヘアスタイリング配合物を提供する。
【0007】
本発明は、透明ヘアスタイリング配合物であって、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、ヘア固定ポリマーであって、ヘア固定ポリマーが、加水分解デンプンであり、加水分解デンプンが、5,000~50,000ダルトンの重量平均分子量を有する、ヘア固定ポリマーと、増粘剤と、を含む、透明ヘアスタイリング配合物を提供する。
【0008】
本発明は、透明ヘアスタイリング配合物であって、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、ヘア固定ポリマーであって、ヘア固定ポリマーが、加水分解デンプンであり、加水分解デンプンが、5,000~50,000ダルトンの重量平均分子量を有する、ヘア固定ポリマーと、増粘剤であって、増粘剤が、(メタ)アクリル酸から重合された架橋ホモポリマーを含む、増粘剤と、を含む、透明ヘアスタイリング配合物を提供する。
【0009】
本発明は、毛髪をスタイリングする方法であって、本発明の透明ヘアスタイリング配合物を提供することと、透明ヘアスタイリング配合物を毛髪に適用することと、毛髪にスタイルを与えることと、を含む、方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
発明者らは、驚くべきことに、5,000~50,000ダルトン(好ましくは7,500~35,000ダルトン、より好ましくは8,000~18,000ダルトン、最も好ましくは9,000~15,000ダルトン)の重量平均分子量を有するヘア固定ポリマー加水分解デンプンが、従来の増粘剤(例えば、カルボマー)と並外れて適合性であり、その結果、それと従来の増粘剤とのブレンドを用いて調製したヘアスタイリング配合物が、優れた高湿度カール保持力(すなわち、25℃の相対湿度90%の環境で8時間後に50%超(好ましくは75%超、より好ましくは80%超、最も好ましくは90%超)を提供し、1重量%の増粘剤、3重量%のヘア固定ポリマー加水分解デンプンの濃度、及び7~7.5のpHで比濁法によって測定した場合に、0~20比濁分析濁度単位(Nephelometric Turbidity Unit、NTU)の濁度を有することを発見した。
【0011】
別段示されない限り、比、百分率、部などは、重量によるものである。
【0012】
本明細書で使用される場合、別段示されない限り、「分子量」又はMという語句は、ゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)、及び180~708,000ダルトンの分子量範囲のプルラン狭分子量標準などの従来の標準を用いて従来の様式で測定した場合の、重量平均分子量を指す。GPC技法は、Modern Size-Exclusion Liquid Chromatography-Practice of Gel Permeation and Gel Filtration Chromatography,Second Edition,A.M.Striegel,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;John Wiley&Sons,Inc.2009で詳細に考察されている。分子量は、本明細書においてダルトンの単位で、又は同等にg/molで報告される。
【0013】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される「皮膚科学的に許容される」という用語は、皮膚への局所的適用に典型的に使用される成分を指し、スキンケア組成物中に典型的に見られる量で存在する場合に有毒である材料は、本発明の一部として企図されないことを強調することを意図する。
【0014】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、ヘアスプレー、ヘア固定剤、ヘアムース、ヘアゲル/クリーム/ペースト、ヘアボリューム付与組成物、洗い流さないヘアクリーム、ヘアマスク、ヘアローション、ヘアセラム、ヘアオイル、ヘアクレイ、ヘアポマード、ヘアワックス、ヘアパウダー、及びドライシャンプーからなる群から選択される。好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、毛髪を特定の形状に保持又は固定するために毛髪のスタイリングを容易にするように配合されている。
【0015】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、1重量%のヘア固定ポリマーの濃度及び7~7.5のpHで比濁法によって測定した場合、0~20(好ましくは0~15、より好ましくは0~10、最も好ましくは0~7.5)比濁分析濁度単位(NTU)の濁度を有し、濁度は、実施例に記載のプロセスに従って測定される。
【0016】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、皮膚科学的に許容されるビヒクル(本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、好ましくは25~99.5重量%(より好ましくは48~98.15重量%、なおより好ましくは79重量%~95.9重量%、最も好ましくは84.5~93重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクル)と、ヘア固定ポリマー(本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、好ましくは0.5~10重量%(より好ましくは1~8重量%、なおより好ましくは2~7.5重量%、最も好ましくは3~6重量%)のヘア固定ポリマー)であって、ヘア固定ポリマーが、加水分解デンプンであり(好ましくは、加水分解デンプンが、加水分解トウモロコシデンプン、加水分解ジャガイモデンプン、加水分解コメデンプン、加水分解キノアデンプン、加水分解エンドウマメデンプン、及びそれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくは、加水分解デンプンが、加水分解トウモロコシデンプン、加水分解ジャガイモデンプン、及びそれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、加水分解トウモロコシデンプンである)、ヘア固定ポリマーと、任意選択的に、増粘剤(本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、好ましくは0~30重量%(より好ましくは0.2~25重量%、なおより好ましくは0.5重量%~15重量%、最も好ましくは0.75~2重量%)の増粘剤)と、任意選択的に、可塑剤(本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、好ましくは0~30重量%(より好ましくは0.5~20重量%、なおより好ましくは1~10重量%、最も好ましくは2~5重量%)の可塑剤)と、任意選択的に、抗菌剤/防腐剤(本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、好ましくは0~5重量%(より好ましくは0.05~4重量%、なおより好ましくは0.1~3重量%、最も好ましくは0.5~2重量%)の抗菌剤/防腐剤)と、任意選択的に、pH調整剤(本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、好ましくは0~5重量%(より好ましくは0.1~4重量%、なおより好ましくは0.5~3重量%、最も好ましくは0.75~2重量%)の抗菌剤/防腐剤)と、を含み、加水分解デンプンは、5,000~50,000ダルトン(好ましくは7,500~35,000ダルトン、より好ましくは8,000~18,000ダルトン、最も好ましくは9,000~15,000ダルトン)(好ましくは、180~708,000ダルトンの分子量範囲を有するプルラン狭分子量標準を使用してGPCによって測定する)の重量平均分子量を有する。
【0017】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、25~99.5重量%(より好ましくは48~98.15重量%、なおより好ましくは79重量%~95.9重量%、最も好ましくは84.5~93重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含む。より好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、25~99.5重量%(より好ましくは48~98.15重量%、なおより好ましくは79重量%~95.9重量%、最も好ましくは84.5~93重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水を含む。なおより好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、25~99.5重量%(より好ましくは48~98.15重量%、なおより好ましくは79重量%~95.9重量%、最も好ましくは84.5~93重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水及び水性C1~4アルコール混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、25~99.5重量%(より好ましくは48~98.15重量%、なおより好ましくは79重量%~95.9重量%、最も好ましくは84.5~93重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水である。
【0018】
本透明ヘアスタイリング配合物が噴霧可能な配合物である場合、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、好ましくは、皮膚科学的に許容されるビヒクルの重量に基づいて80~100重量%の水と、皮膚科学的に許容されるビヒクルの重量に基づいて0~20重量%のC1~4アルコールと、を含む。より好ましくは、本透明ヘアスタイリング配合物が噴霧可能な配合物である場合、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、好ましくは、皮膚科学的に許容されるビヒクルの重量に基づいて80~100重量%の水と、皮膚科学的に許容されるビヒクルの重量に基づいて0~20重量%のエタノールと、を含む。
【0019】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物に使用される水は、蒸留水及び脱イオン水のうちの少なくとも一方である。より好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物に使用される水は、蒸留され、脱イオン化されている。
【0020】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0.5~10重量%(好ましくは1~8重量%、より好ましくは2~7.5重量%、好ましくは3~6重量%)のヘア固定ポリマーを含み、ヘア固定ポリマーが、加水分解デンプンであり、加水分解デンプンが、5,000~50,000ダルトン(好ましくは7,500~35,000ダルトン、より好ましくは8,000~18,000ダルトン、最も好ましくは9,000~15,000ダルトン)(好ましくは、重量平均分子量は、180~708,000ダルトンの分子量範囲を有するプルラン狭分子量標準を使用してGPCによって測定する)の重量平均分子量を有する。より好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0.5~10重量%(好ましくは1~8重量%、より好ましくは2~7.5重量%、好ましくは3~6重量%)のヘア固定ポリマーを含み、ヘア固定ポリマーが、加水分解トウモロコシデンプン、加水分解ジャガイモデンプン、加水分解コメデンプン、加水分解キノアデンプン、及びそれらの混合物からなる群から選択される、加水分解デンプンであり、加水分解デンプンは、5,000~50,000ダルトン(好ましくは7,500~35,000ダルトン、より好ましくは8,000~18,000ダルトン、最も好ましくは9,000~15,000ダルトン)(好ましくは、重量平均分子量は、180~708,000ダルトンの分子量範囲を有するプルラン狭分子量標準を使用してGPCによって測定する)の重量平均分子量を有する。なおより好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0.5~10重量%(好ましくは1~8重量%、より好ましくは2~7.5重量%、好ましくは3~6重量%)のヘア固定ポリマーを含み、ヘア固定ポリマーが、加水分解トウモロコシデンプン、加水分解ジャガイモデンプン、及びそれらの混合物からなる群から選択される、加水分解デンプンであり、加水分解デンプンは、5,000~50,000ダルトン(好ましくは7,500~35,000ダルトン、より好ましくは8,000~18,000ダルトン、最も好ましくは9,000~15,000ダルトン)(好ましくは、重量平均分子量は、180~708,000ダルトンの分子量範囲を有するプルラン狭分子量標準を使用してGPCによって測定する)の重量平均分子量を有する。最も好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0.5~10重量%(好ましくは1~8重量%、より好ましくは2~7.5重量%、好ましくは3~6重量%)のヘア固定ポリマーを含み、ヘア固定ポリマーが、加水分解トウモロコシデンプンであり、加水分解デンプンが、5,000~50,000ダルトン(好ましくは7,500~35,000ダルトン、より好ましくは8,000~18,000ダルトン、最も好ましくは9,000~15,000ダルトン)(好ましくは、重量平均分子量は、180~708,000ダルトンの分子量範囲を有するプルラン狭分子量標準を使用してGPCによって測定する)の重量平均分子量を有する。
【0021】
好ましくは、加水分解デンプンは、加水分解デンプンの重量に基づいて、0~100重量%(好ましくは20~100重量%、より好ましくは40~95重量%、なおより好ましくは50~90重量%、最も好ましくは60~75重量%)のアミロペクチンを含有する。
【0022】
好ましくは、加水分解デンプンは、多分散性M/Mが、2超~10(好ましくは2.25~10、より好ましくは2.5~9、最も好ましくは2.75~8)である。
【0023】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0.2~25重量%、より好ましくは0.5~15重量%、最も好ましくは0.75~2重量%)の増粘剤を更に含む。より好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0.2~25重量%、より好ましくは0.5~15重量%、最も好ましくは0.75~2重量%)の増粘剤を更に含み、増粘剤は、好ましくは本透明ヘアスタイリング配合物の他の特性を実質的に修飾することなく、本透明ヘアスタイリング配合物の粘度を増加させるように選択される。なおより好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0.2~25重量%、より好ましくは0.5~15重量%、最も好ましくは0.75~2重量%)の増粘剤を更に含み、増粘剤は、合成ポリマー(例えば、ポリエチレングリコール、水溶性アクリルポリマー、ポリウレタン、ポリスチレン、水溶性ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポリアミン、ポリ(四級アミン)、スチレン無水マレイン酸樹脂、ポリエチレンアミン、カルボマー、ポロキサマー、ポリエチレンイミン(例えば、PEI-10))、天然ガム(例えば、トラガカント、カラギーナン、セチルアルコール、キサンタンガム、ワセリン、ワックス、ベントナイト、コロイド状二酸化ケイ素)、多糖類(例えば、セルロース、グアー)、塩(例えば、塩化ナトリウム)、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0.2~25重量%、より好ましくは0.5~15重量%、最も好ましくは0.75~2重量%)の増粘剤を更に含み、増粘剤は、架橋ポリ((メタ)アクリル酸)ポリマー及び疎水的に修飾された架橋ポリ(メタ)アクリル酸)ポリマーのうちの少なくとも一方を含む。更になおより好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0.2~25重量%、より好ましくは0.5~15重量%、最も好ましくは0.75~2重量%)の増粘剤を更に含み、増粘剤が、(i)(メタ)アクリル酸から重合された架橋ホモポリマー(好ましくは、アリルエーテル若しくはペンタエリスリトール、スクロースのアリルエーテル、又はプロピレンのアリルエーテルで架橋された(メタ)アクリル酸のホモポリマー)、(ii)(メタ)アクリル酸、置換(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸の塩、及び置換アクリル酸の塩の1つ以上のモノマーから選択される第1のモノマーと、(メタ)アクリル酸の1つ以上のC10~30アルキルエステルから選択される第2のモノマーとから重合された架橋コポリマー、並びにそれらの混合物を更に含む。最も好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0.2~25重量%、より好ましくは0.5~15重量%、最も好ましくは0.75~2重量%)の増粘剤を更に含み、増粘剤は、(メタ)アクリル酸から重合された架橋ホモポリマー(好ましくは、アリルエーテル若しくはペンタエリスリトール、スクロースのアリルエーテル、又はプロピレンのアリルエーテルで架橋された(メタ)アクリル酸のホモポリマー)を含む。
【0024】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、増粘剤を更に含み、増粘剤とヘア固定ポリマーとの重量比は、5:95~95:5(好ましくは1:1~1:50、より好ましくは1:5~1:25、最も好ましくは1:5~1:10)である。
【0025】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0.5~20重量%、より好ましくは1~10重量%、最も好ましくは2~5重量%)の可塑剤を更に含む。より好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0.5~20重量%、より好ましくは1~10重量%、最も好ましくは2~5重量%)の可塑剤を更に含み、可塑剤は、ジメチコンコポリオール(例えば、PEG-12ジメチコン、PEG/PPG-18/18ジメチコン、PPG-12ジメチコン)、ポリオール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、ラクチトール、フルクトース、グルコース、スクロース、マルトース、ラクトース、高フルクトースコーンシロップ固体、アスコルビン酸)、ポリカルボン酸(例えば、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸)、ポリエステル(例えば、三酢酸グリセロール、アセチル化モノグリセリド、フタル酸ジエチル、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル)、及びそれらの混合物)からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0.5~20重量%、より好ましくは1~10重量%、最も好ましくは2~5重量%)の可塑剤を任意選択的に含み、可塑剤は、グリセリンを含む。
【0026】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、任意選択的に、抗菌剤/防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン、エチルヘキシルグリセリン)、着色剤、pH調整剤、抗酸化剤(例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン)、保湿剤(例えば、グリセリン、ソルビトール、モノグリセリド、レシチン、糖脂質、脂肪アルコール、脂肪酸、多糖類、ソルビタンエステル、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、及びポリソルベート80)、ジオール(例えば、プロピレングリコール)、ジオール類縁体、トリオール、トリオール類縁体、カチオン性ポリマー性ポリオール)、ワックス、発泡剤、乳化剤、香料、キレート剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム)、漂白剤、潤滑剤、感覚調節剤(例えば、シリコーン)、ビタミン、生物活性剤、劣化防止添加剤、顔料、帯電防止剤、縮れ防止剤、抗ふけ剤、滑り剤、乳白剤、真珠光沢剤、及び塩からなる群から選択される少なくとも1つの追加の成分を更に含む。より好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、任意選択的に、抗菌剤/防腐剤、pH調整剤、香料、キレート剤、及び塩からなる群から選択される少なくとも1つの追加の成分を更に含む。
【0027】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、任意選択的に、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~5重量%(より好ましくは0.05~4重量%、なおより好ましくは0.1~3重量%、最も好ましくは0.5~2重量%)の抗菌剤/防腐剤を更に含む。より好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、任意選択的に、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~5重量%(より好ましくは0.05~4重量%、なおより好ましくは0.1~3重量%、最も好ましくは0.5~2重量%)の抗菌剤/防腐剤を更に含み、抗菌剤/防腐剤は、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、安息香酸、ベンジルアルコール、安息香酸ナトリウム、DMDMヒダントイン、2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソチアゾリノン(例えば、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン)、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、任意選択的に、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~5重量%(より好ましくは0.05~4重量%、なおより好ましくは0.1~3重量%、最も好ましくは0.5~2重量%)の抗菌剤/防腐剤を更に含み、抗菌剤/防腐剤は、(a)フェノキシエタノール及びエチルヘキシルグリセリン、並びに(b)フェノキシエタノール及びイソチアゾリノンからなる群から選択される混合物である(より好ましくは、抗菌剤/防腐剤は、(a)フェノキシエタノール及びエチルヘキシルグリセリン、並びに(b)フェノキシエタノール及びメチルイソチアゾリノンからなる群から選択される混合物であり、最も好ましくは、抗菌剤/防腐剤は、フェノキシエタノールとエチルヘキシルグリセリンとの混合物である)。
【0028】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、任意選択的に、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~5重量%(好ましくは0.1~4重量%、より好ましくは0.5~3重量%、最も好ましくは0.75~2重量%)のpH調整剤を更に含む。より好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、任意選択的に、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0~5重量%(好ましくは0.1~4重量%、より好ましくは0.5~3重量%、最も好ましくは0.75~2重量%)のpH調整剤を更に含み、本透明ヘアスタイリング配合物は、pHが4~9(好ましくは4.25~8、より好ましくは5~8、最も好ましくは6.5~8)である。
【0029】
好ましくは、pH調整剤は、クエン酸、乳酸、塩酸、アミノエチルプロパンジオール、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミノ-2-メチル-1-プロパノールのうちの少なくとも1つからなる群から選択される。より好ましくは、pH調整剤は、クエン酸、乳酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アミノ-2-メチル-1-プロパノールのうちの少なくとも1つからなる群から選択される。なおより好ましくは、pH調整剤は、トリエタノールアミンを含む。最も好ましくは、pH調整剤は、トリエタノールアミンである。
【0030】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0.1%未満(好ましくは0.01%未満、より好ましくは0.001%未満、最も好ましくは検出限界未満)のコポリマー(マルトデキストリンの構造単位及びn-ビニルピロリドンの構造単位を含む)を含有する。
【0031】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0.1%未満(好ましくは0.01%未満、より好ましくは0.001%未満、最も好ましくは検出限界未満)のコポリマー(フルクタン多糖の構造単位を含む)を含有する。
【0032】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0.1%未満(好ましくは0.01%未満、より好ましくは0.001%未満、最も好ましくは検出限界未満)のコポリマー(マルトデキストリンの構造単位及びデキストリンの構造単位を含む)を含有する。
【0033】
好ましくは、本発明の透明ヘアスタイリング配合物は、本透明ヘアスタイリング配合物の重量に基づいて、0.1%未満(好ましくは0.01%未満、より好ましくは0.001%未満、最も好ましくは検出限界未満)のコポリマー(マルトデキストリンの構造単位及びマルトデキストリンの構造単位を含む)を含有する。
【0034】
好ましくは、本発明の毛髪をスタイリングする方法は、本発明の透明ヘアスタイリング配合物を選択することと、本透明ヘアスタイリング配合物を毛髪(好ましくは哺乳動物の毛髪、最も好ましくはヒトの毛髪)に適用することと、毛髪にスタイルを与えること(例えば、毛髪をローラにかけること、毛髪をアイロンで巻くこと、毛髪をアイロンで平らにすること)と、を含む。より好ましくは、本発明の毛髪をスタイリングする方法は、本発明の透明ヘアスタイリング配合物を選択することと、毛髪(好ましくは哺乳動物の毛髪、最も好ましくはヒトの毛髪)を水で濡らすことと、選択された透明ヘアスタイリング配合物を濡らした毛髪に適用することと、毛髪にスタイルを与えること(例えば、毛髪をローラにかけること、毛髪をアイロンで巻くこと、毛髪をアイロンで平らにすること)と、を含む。最も好ましくは、本発明の毛髪をスタイリングする方法は、本発明の透明ヘアスタイリング配合物を選択することと、シャンプーを提供することと、シャンプーを毛髪(好ましくは哺乳類の毛髪、より好ましくはヒトの毛髪)に提供することと、シャンプーを毛髪になじませることと、シャンプーを毛髪から水ですすいで、清潔な毛髪を提供することと、選択された透明ヘアスタイリング配合物を清潔な毛髪に適用することと、毛髪にスタイルを与えること(例えば、毛髪をローラにかけること、毛髪をアイロンで巻くこと、毛髪をアイロンで平らにすること)と、を含む。
【0035】
好ましくは、本発明の毛髪をスタイリングする方法は、高湿度カール保持力を有するスタイルを毛髪に与える。より好ましくは、本発明の毛髪をスタイリングする方法は、25℃の相対湿度90%の環境において8時間後に50%超(好ましくは75%超、より好ましくは80%超、最も好ましくは90%超)の高湿度カール保持力を有するスタイルを毛髪に付与する。
【0036】
これより、本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例において詳細に説明する。
【0037】
合成S1~S6:押出加水分解デンプン
ベースデンプンを、高剪断力を用いた反応押出プロセスによって加工した。ベースデンプンを、酸加水分解を用いた反応押出プロセスによって加工して、表2に示す分子量及び多分散性を有する加水分解デンプンを提供した。
【0038】
分子量分析を、以下のようにGPCによって行った。
【0039】
試料調製:デンプン試料を最初にDMSOに50mg/mLで溶解させ、70℃で1時間、又は溶液が透明になるまで、加熱した。次いで、DMSOデンプン溶液を、pH11の20mM NaCl溶液で0.5~5mg/mLの濃度に更に希釈した。最終試験溶液を、GPC分析の前に0.45μmシリンジトップPVDFフィルタを介して濾過した。
【0040】
機器:ポンプ、脱気装置、オートサンプラ、カラムオーブン、及び40℃で動作する2414 RI検出器からなる、Waters 2690システム。システム制御、データ取得、及びデータ処理は、Empower(登録商標)3ソフトウェア(Waters,Milford,MA)を使用して行った。
【0041】
使用したGPC法は表1に示すとおりである。
【表1】

【表2】
【0042】
デンプン水溶液透明度
表3に示す成分の水溶液(3重量%)を脱イオン水中で調製した。濁度計を用いて、得られた水溶液各々の濁度を測定した。機械に含まれる指示に従って、計器を較正した。配合した生成物の一部を、清潔なガラスバイアルに緩徐に移した。次いで、ガラスバイアルを2.5rpmで10分間遠心分離させて、気泡を除去した。試料を濁度計の測定カラムに入れ、安定させた後、試料の濁度を測定し、表3に示すように記録した。
【表3】
【0043】
デンプンとカルボマーとの水性ブレンドの透明度
表4に示す成分(3重量%)及びカルボマー(1重量%)(Lubrizol製CARBOPOL 980)を含有する水性ブレンドを脱イオン水中で調製した。濁度計を用いて、得られた水性ブレンドの濁度を測定した。機械に含まれる指示に従って、計器を較正した。機械に含まれる指示に従って、計器を較正した。配合した生成物の一部を清潔なガラスバイアルに緩徐に移した。次いで、ガラスバイアルを2.5rpmで10分間遠心分離させて、気泡を除去した。試料を濁度計の測定カラムに入れ、安定させた後、試料の濁度を測定し、表4に示すように記録した。
【表4】
【0044】
比較例C1~C4及び実施例1~7:ヘアゲル配合物
表5に示す構成要素を有する、比較例C1~C4及び実施例1~7に従うヘアゲル配合物を調製した。比較例C1~C4及び実施例1~7の各々において、脱イオン水(50g)を、撹拌棒を備え付けた400mLビーカーに秤量した。ビーカーをマグネット撹拌機上に置き、500rpmで撹拌するように設定した。次に、カルボマー(Lubrizol製Carbopol 980)(1g)をビーカーの内容物に加え、分散するまで撹拌を続け、分散した時点で撹拌機の設定を200rpmに下げて、気泡を除去した。
【0045】
脱イオン水(39.9g)を、撹拌棒を備え付けた150mLフラスコに秤量した。次いで、フラスコをマグネット撹拌機上に置き、撹拌するように設定した。エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(0.1g)をフラスコ内容物に加えた。エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムが溶解したら、グリセリン(3g)をフラスコ内容物に加えた。次いで、表5に示すヘア固定ポリマー(5g)をフラスコ内容物に加えた。フラスコ中の溶液が透明になったら、防腐剤(Ashland製Euxyl PE 9010)(1g)をフラスコ内容物に加えた。
【0046】
撹拌を続けながら2分間かけてフラスコの内容物をビーカーの内容物に緩徐に加え、ビーカー内容物を、トリエタノールアミンを加えることによって7~7.5にpH調整して、製品ヘアゲル配合物を得た。
【表5】
【0047】
高湿度カール保持力
平均長さ8インチ(カール前)及び重量3.5gの毛髪房(International Hair Importersから入手した中~暗褐色のバージン毛髪)をカール保持力実験に使用した。房を、9%ラウリル硫酸ナトリウムSLS溶液を使用して洗浄し、温度制御された部屋で一晩乾燥させた。次いで、房を、比較例C1~C4及び実施例1~7のうちの1つに従うヘアゲル配合物(0.35g)で処理した後、22mm×70mmのカーラ上で、湿潤状態でカールさせ、ヘアピンで留めた。乾燥後、カーラを房から穏やかに取り外し、カールを25℃及び相対湿度90%の湿度チャンバ内にクリップで吊るした。初期カール長さを記録した。次いで、カールした房の長さを8時間後に記録した。カール保持力は、[(L(0)-L(t))/(L(0)-L(i))]×100%として定義し、式中、L(0)は、完全に伸ばした房の長さであり、L(i)は、初期カール長さであり、L(t)は、8時間後のカール長さである。カール保持力のより高い値は、より良好な耐湿性能に対応する。ヘアゲル配合物について観察されたカール保持力を表6に報告する。
【表6】
【国際調査報告】