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特表2025-505160サイズ可変部屋のイリュージョンシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-21
(54)【発明の名称】サイズ可変部屋のイリュージョンシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A63J 5/02 20060101AFI20250214BHJP
   A63G 31/00 20060101ALI20250214BHJP
   A63J 11/00 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
A63J5/02
A63G31/00
A63J11/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024546026
(86)(22)【出願日】2023-01-31
(85)【翻訳文提出日】2024-08-01
(86)【国際出願番号】 US2023012024
(87)【国際公開番号】W WO2023150128
(87)【国際公開日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】63/305,561
(32)【優先日】2022-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/729,960
(32)【優先日】2022-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100233504
【弁理士】
【氏名又は名称】北岡 尚子
(72)【発明者】
【氏名】パドゥア アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】イェンシュ ゼイン
(72)【発明者】
【氏名】ヘッド メリディス
(57)【要約】
縮小部屋イリュージョンのためのシステムは、第一内部空間を定義している有孔光学パネル第一グループを含んでいる。第一の照明は、第一内部空間から有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すように構成されている。システムはまた、第二内部空間を定義するパネル第二グループを含んでおり、有孔光学パネル第一グループは、第二内部空間の中で入れ子にされる。第二の照明は、第二内部空間の中からパネル第二グループにイルミネーションを施すように構成されており、第一内部空間を超えて配置される。システムの制御装置は、第一内部空間と第二内部空間の間の移行の視覚イリュージョンが提供されるために有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すことと、パネル第二グループにイルミネーションを施すこととの間の移行に対する第一の照明及び第二の照明を制御するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一内部空間を定義する有孔光学パネル第一グループと、
前記第一内部空間から前記有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すように構成された第一の照明と、
前記有孔光学パネル第一グループは、第二内部空間の中で入れ子にされている、前記第二内部空間を定義するパネル第二グループと、
前記第二内部空間の中から前記パネル第二グループにイルミネーションを施すように構成され、前記第一内部空間を超えて配置されている第二の照明と、
前記第一内部空間と前記第二内部空間の間を移行する視覚イリュージョンが提供されるために、前記有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すことと、前記パネル第二グループにイルミネーションを施すこととの間を移行するように前記第一の照明と前記第二の照明を制御するように構成された制御装置と、
を含むサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項2】
前記第一の照明は、第一の複数の発光ダイオードを含み、前記第二の照明は、第二の複数の発光ダイオードを含む、
請求項1に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項3】
前記有孔光学パネル第一グループと前記パネル第二グループにイルミネーションを施す間の移行を初期化するための前記制御装置を始動させるためのトリガ信号を生成するように構成された1又は2以上のセンサを含む、
請求項1に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項4】
1又は2以上のセンサは、前記第一内部空間の中で入ってくる又は配置されている乗り物車両又は来場客の存在を検出するように構成された動きセンサ、位置センサ、重量センサ、音センサ、光センサ、画像センサ、又はそれら任意の組み合わせを含む、
請求項3に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項5】
前記有孔光学パネル第一グループは、部屋を定義するために共に連結された四方の壁及び屋根を含む、
請求項1に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項6】
前記パネル第二グループは、有孔光学パネルを含み、第三内部空間の中に配置される前記第三内部空間を定義する第三パネルグループと、
前記第三内部空間の中から前記第三パネルグループにイルミネーションを施すように構成され、前記第一内部空間及び前記第二内部空間を超えて配置された第三の照明と、
を含む請求項1に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項7】
前記第三パネルグループは有孔光学パネル第三グループを含む、
請求項6に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項8】
前記パネル第二グループは、そこで一直線に整列する第二のグラフィックを含み、前記有孔光学パネル第一グループ上に第一のグラフィックより大きい、
請求項1に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項9】
前記制御装置は、前記第一内部空間から前記第二内部空間へ移行する可視イリュージョンが提供されるために、前記第一の照明をアクティブにし、それから前記第一の照明を非アクティブ化し、それから前記有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すことから前記パネル第二グループにイルミネーションを施すことへ移行するように、前記第二の照明をアクティブにするように構成された、
請求項1に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項10】
前記制御装置は、前記第二内部空間から前記第一内部空間へ移行する可視イリュージョンが提供されるために、前記第二の照明をアクティブにし、それから前記第二の照明を非アクティブ化し、それから前記パネル第二グループにイルミネーションを施すことから前記有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すことへ移行するために前記第一の照明をアクティブにするように構成された、
請求項1に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項11】
前記有孔光学パネル第一グループは、一方向に穴の開いたビニールのレイヤを含む、
請求項1に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項12】
前記制御装置は、方向感覚を失う状態を創り出すために、前記有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すことと、前記パネル第二グループにイルミネーションを施すこととの間の移行する間、フラッシュするための前記第一の照明及び前記第二の照明を制御するように構成されている、
請求項1に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項13】
前記制御装置は、追加データを受信するように構成されており、前記制御装置は、追加データに基づいて、前記有孔光学パネル第一グループと前記パネル第二グループにイルミネーションを施す間の移行を制御する、
請求項1に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項14】
追加データは、音信号、光信号、振動信号、温度信号、又はその組み合わせを含む、
請求項13に記載のサイズ可変部屋イリュージョンのためのシステム。
【請求項15】
有孔光学パネル第一グループは第一内部空間を定義し、第一の照明は、前記第一内部空間の中で配置される、前記有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施す前記第一の照明を使用することと、
前記有孔光学パネル第一グループは、第二内部空間の中に入れ子にされ、第二の照明は前記第一内部空間を超えて前記第二内部空間の中に配置される、パネル第二グループにイルミネーションを施す前記第二の照明を使用することと、
前記第一内部空間と前記第二内部空間との間を移行する視覚イリュージョンを提供するために、前記有孔光学パネル第一グループと、前記パネル第二グループにイルミネーションを施す間を移行するようにる前記第一の照明及び前記第二の照明を制御する制御装置を使用することと、
を含む縮小部屋イリュージョンを実演するための方法。
【請求項16】
トリガ信号は、前記有孔光学パネル第一グループと前記パネル第二グループにイルミネーションを施す間の移行を初期化するための前記制御装置を始動させるために使用される、1又は2以上のセンサからのトリガ信号を受信すること、
を含む請求項15に記載の縮小部屋イリュージョンを実演するための方法。
【請求項17】
1又は2以上のセンサは、前記第一内部空間の中に入るか、配置されている乗り物車両又は来場客の存在を検出するよう構成された動きセンサ、位置センサ、重量センサ、音センサ、光センサ、又はその任意の組み合わせを含む、
請求項16に記載の縮小部屋イリュージョンを実演するための方法。
【請求項18】
追加データを受信することを含み、前記制御装置は、追加データに基づき、前記有孔光学パネル第一グループと前記パネル第二グループにイルミネーションを施す間の移行を制御する、
請求項15に記載の縮小部屋イリュージョンを実演するための方法。
【請求項19】
第三パネルグループにイルミネーションを施すための第三の照明を使用することを含み、前記第三パネルグループは第三内部空間を定義し、前記パネル第二グループは前記第三内部空間の中で入れ子にされ、前記第三の照明は、前記第二内部空間を超えて、前記第三内部空間の中で配置される、
請求項15に記載の縮小部屋イリュージョンを実演するための方法。
【請求項20】
1又は2以上のプロセッサと連結され、1又は2以上のプロセッサにより実行されたとき、1又は2以上のプロセッサに動作を実行させる、そこで蓄積された命令を有する非一時的コンピュータ可読ストレージストレージ媒体であって、
有孔光学パネル第一グループは、第一内部空間を定義し、第一の照明は、前記第一内部空間に配置される前記有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すための前記第一の照明を使用することと、
パネル第二グループは、第二内部空間を定義し、前記有孔光学パネル第一グループは、前記第二内部空間の中で入れ子にされており、第二の照明は、前記第一内部空間を超えて、前記第二内部空間に配置される、前記パネル第二グループにイルミネーションを施すための前記第二の照明を使用することと、
前記第一内部空間と前記第二内部空間の間を移行する視覚イリュージョンを提供するために、前記有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すことと前記パネル第二グループにイルミネーションを施すこととの間を移行するように前記第一の照明と前記第二の照明を制御する制御装置を使用することと、
を含む、非一時的コンピュータ可読ストレージストレージ媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ゲーム環境又はアミューズメントパークのようなインタラクティブな環境においての使用のためのシステムに関する。さらに具体的には、本開示の実施形態は、部屋の縮小効果のようなインタラクティブな効果を促進するアクセス可能で、インタラクティブなシステムに関する。アミューズメントパークは、典型的には、来場客のための独自の経験を提供する様々なアトラクションを含んでいる。例えば、アミューズメントパークは、様々な乗り物及びショーパフォーマンスを含むことができる。テクノロジーは発展し続けてきたので、そのようなアトラクションは、精巧さ及び複雑さの中で増加してきた。アトラクションのエンターテインメントの質に関する期待において同様の増加があり、より大きな没入効果のために必要である。
【0002】
このセクションは、以下に説明され及び/又は特許請求された現在の技術の様々な側面に関係することができる様々な技術的側面を読者に紹介することが意図されている。この議論は、本開示の様々な側面のより良い理解を容易にするために背景情報を読者に提供することにおいて役立つものと信じられている。したがって、これらの説明は、先行技術の自白としてではなく、この観点において読まれるべきものであると理解されるべきである。
【0003】
本明細書で開示されたある実施形態の概要は、以下に記載される。これらの側面は、これらのある実施形態の簡単な概要をただ単に読者に提供するために示しているに過ぎず、これらの側面は、この開示の範囲を制限することを意図していないということが理解されるべきである。実際、この開示は、以下に記載されていないかもしれない様々な側面を包含することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一つ実施形態では、縮小部屋イリュージョンを実演するためのシステムは本開示のとおり、提供されている。システムは、第一の内部の空間を定義する有孔光学パネル第一グループを含む。第一の照明は、第一の内部の空間から有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すように構成されている。システムはまた、第二内部空間を定義するパネル第二グループを含み、有孔光学パネル第一グループは、第二の内部の空間に中に入れ子にされる。第二の照明は、第二内部空間に中からパネル第二グループにイルミネーションを施すように構成されており、第一の内部の空間を超えて配置される。システムの制御装置は、第一内部空間と第二内部空間の間を移行する視覚イリュージョンが提供されるように、有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すことと有孔光学パネル第二グループにイルミネーションを施すこととの間を移行するように第一の照明及び第二の照明を制御するように構成されている。
【0005】
一つの実施形態において縮小部屋イリュージョンを実演するための方法は、本開示のとおり提供される。その方法は、有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すための第一の照明を使用することを含み、有孔光学パネル第一グループは、第一内部空間を定義し、第一の照明は、第一内部空間の中に配置されている。さらに、その方法は、パネル第二グループにイルミネーションを施すための第二の照明を使用することを含み、パネル第二グループは第二内部空間を定義し、第二内部空間の中で有孔光学パネル第一グループは入れ子にされており、第二の照明は、第一内部空間を超えて第二内部空間の中で配置される。加えて、その方法は、第一内部空間と第二内部空間との間を移行する視覚イリュージョンが提供されるために、有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すことと、有孔光学パネル第二グループにイルミネーションを施すこととの間を移行するように第一の照明及び第二の照明を制御するための制御装置を使用することを含む。
【0006】
一つの実施形態で、本開示のとおり、1又は2以上のプロセッサと連結した非一時的なコンピュータ可読のストレージストレージ媒介が、提供される。非一時的コンピュータ可読のストレージストレージ媒介は、1又は2以上のプロセッサにより実行されたとき、1又2以上のプロセッサに有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すための第一の照明を使用することを含む動作を実行させるそこで蓄積された命令を含んでおり、有孔光学パネル第一グループは、第一内部空間を定義し、第一の照明は第一内部空間に配置される。工程は、さらにパネル第二グループにイルミネーションを施すための第二の照明を使用することを含んでおり、パネルの第二のグループは、第二内部空間を定義し、有孔光学パネル第一グループは、第二内部空間の中で入れ子にされ、第二の照明は、第一内部空間を超えて第二内部空間において配置される。加えて、工程は、第一内部空間及び第二内部空間の間を移行する視覚イリュージョンが提供されるために有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すこと、有孔光学パネル第二グループにイルミネーションを施すこととの間を移行するように第一の照明及び第二の照明を制御するための制御装置を使用することを含む。
【0007】
図面全体を通して同様の文字が、同様の部分を表す添付の図面を参照して、以下の詳述の説明が読まれるとき、本開示のこれらの及び他の特徴、側面そして、優位性はよりよく理解されることになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本開示の実施形態のとおり、有孔光学パネルのグループ、照明、センサ及び制御装置を含む縮小又は拡大部屋システムの実施形態の透視図であって、部屋の天井の照明又は屋根の部分は、システムの内側を見ることを手助けするために見せられることはない。
図2図2は、本開示の実施形態のとおり、説明されている部屋の天井の照明又は屋根の部分と共に、図1で説明されているような縮小又は拡大部屋システムの実施形態の透視図である。
図3図3は、本開示の実施形態のとおり、ビジターに関係する部屋の位置付けを説明している、図1で説明されたような縮小又は拡大部屋システムの入れ子された部屋の実施形態の概略透視図である。
図4図4は、本開示の実施形態のとおり、図1の有孔光学パネルのグループの部分の平面図及び正面図を含む。
図5図5は、本開示の実施形態のとおり、図1の縮小又は拡大部屋システムにおいて使用されることができる制御装置のブロック図である。
図6図6は、本開示の実施形態のとおり、縮小又は拡大部屋システムを実行するための方法のフローチャートである。
図7図7は、本開示の実施形態のとおり、トリガ信号、光信号及び追加のデータを含む移行のタイミングのプロットである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1又は2以上の詳細な実施形態は、以下に説明されるだろう。これらの実施形態の簡潔な説明を提供する努力の中で、実際の実装の全てではない特徴が本明細書に説明されている。任意のエンジニアリング又はデザインプロジェクトにおいてのように任意のそのような実際の実装の開発においても、実装によって様々であることができるシステム関連及びビジネス関連の制約の遵守のような開発者の特定のゴールを達成するために数多くの実装の詳細の決定がなされるということが理解されるべきである。さらに、そのような開発努力は、複雑になり時間を消費するだろうが、それにもかかわらず、この開示の利益を有する当業者のための設計、製作及び製造を日常的に請け負うだろうことを理解されるべきである。
【0010】
本開示の様々な実施形態の要素を紹介すると、冠詞の“a”、“an”、“the”は、1以上の要素があると意味することを意図される。“comprising”、“including”、そして“having”という用語は、包括的であることが意図し、リストされた要素以外に他の追加の要素が存在する場合があるということを意味している。加えて、本開示の“one embodiment”や“an embodiment”への言及は、列挙された特徴もまた組み込んだ追加の実施形態の存在を除くように解釈されるつもりはないことを理解されるべきである。
【0011】
アミューズメントパークでは、舞台装置、特殊効果、AV機器の特徴及びビジターの経験を向上させる他のメディアの要素を含むインタラクティブな環境を創り出すことが、より一般的になってきている。そのようなインタラクティブな環境は、その環境の特別な物語をサポートする経験においての没頭を提供することができる。改善された縮小又は拡大(サイズ可変)部屋イリュージョンは、ある経験及び物語において、さらなる没頭を提供するために望ましい現在認識されている。本開示のとおり、サイズ可変部屋システムは、第二内部空間の中に入れ子にされた第一内部空間と、第三内部空間の中に入れ子にされた第二内部空間等を伴う一連の内部空間を含むことができる。各々の内部空間は、有孔光学パネルの一つのグループにより定義されることができる。有孔光学パネルは、光源の位置に依存し、有孔光学パネルが透明又は固体になるために現れることができるように、全体を通して、間隔を空けて配置された穿孔を伴い、パネル(レイヤ、スクリーン、シート、バリア、壁)として定義されることができる。
【0012】
本開示の実施形態のとおり、サイズ可変部屋の視覚イリュージョンは、上記で言及された有孔光学パネルの異なるグループにイルミネーションを施す間を移行するように光源を制御することによって、達成されることができる。例えば、図1-4はサイズ可変部屋のある実施形態を説明する。図1は、サイズ可変部屋の内側部分を説明し、図2は、屋根を伴うサイズ可変部屋を説明し、図3は、内側にビジターがいるサイズ可変部屋を説明し、図4は、グラフィック(例えば、三角形)で有孔光学パネルの部分を説明する。説明された実施形態では、3つの内部空間がパネルの3グループにより囲まれている。パネルの第一グループは、第二内部空間内に入れ子になった第一内部空間を定義する。パネル第二グループは、パネル第三グループにより定義された第三内部空間内に入れ子にされた第二内部空間を定義する。説明された実施形態では、パネルの第一及び第二グループの各々は、1又は2以上の有孔光学パネルを含むことができ、パネル第三グループは、有孔又は無孔の光学パネルを含むことができる。3つの光源は、パネルの3つのグループの各々に別々にイルミネーションが施すために第一、第二及び第三内部空間でインストールされることができる。3つの光源は、ある時点でのビジターに対してパネルの唯一のグループに、イルミネーションが施されるようにパネルのそれぞれのグループにイルミネーションを施すように構成されることができる。パネル第三グループにイルミネーションを施されたとき、第一内部空間の内側にいるビジターは、パネルの第一グループ及びパネルの第二グループのそれぞれの1又は2以上の有孔光学パネルを通して、イルミネーションが施されたパネル第三グループを見ることができる。ビジターは、イルミネーションが施されたパネル第三グループを見ることにより、第三内部空間に知覚することができる。パネルの第二グループにイルミネーションが施されたとき、第一内部空間の内側のビジターは、パネルの第一グループ上に1又は2以上の有孔光学パネルを通して、イルミネーションが施されたパネルの第二グループを見ることができ、こうして第二内部空間に知覚することができる。パネルの第一グループに、イルミネーションが施されたとき、第一内部空間の内側のビジターは、イルミネーションが施されたパネルの第一グループを見ることができ、こうして、第一内部空間に知覚することができる。ビジターは、パネルの異なるグループを見ることで変化する内部空間を知覚することができる。説明された実施形態では、ビジターは、パネル第三グループを通して見るために必要がなくパネル第三グループは、いかなる有孔光学パネルも含むことができない。他の実施形態では、より多くの又はより少ないパネルのグループが、より多くの又はより少ない内部空間を定義するために使用されることができ、有孔光学パネルはそれらの各々において含まれることができる。ある実施形態では、パネルの最も外側のグループは、ビジターがパネルの最も外側のグループを通して見ることを必要がないので、有孔光学パネルを含むことができない。
【0013】
そのような有孔光学パネルは、度々ビニールで作られており、内側の見物人には外を見ることを許す一方で、外側の見物人に対して部屋の窓や乗り物上に広告を表示するために配置される。有孔ビニール(それはまた、「シースルーのビニール」又は、「ワンウェイビジョンフィルム」として知られている。)は、フィルムの至る所で広がった均一に間隔が開けられた穴で作られている。有孔ビニールの種類は、除去された領域と比べて印刷可能な領域のそれらの割合により分類されている。割合が小さければ透かして見える可視性は大きくなる。例えば、65/35とは、35%が除去された一方で、材料の65%が印刷可能であることを意味する。有孔ビニールの最も共通した2つのタイプは、70/30及び50/50である。70/30のような、より大きい数では、穿孔は、お互いからより遠くに離れており、その領域は、より広い範囲を有し、より多くのグラフィックが見られることができる。有孔ビニールの50/50タイプでは、印刷可能領域は除去された領域と等しいので、実際グラフィックは見られたが、またさらに光が通り抜けて来るのを許す。選択された材料のタイプは必要により決定される。店頭の窓は、要求されたグラフィックの視認性を考慮するために35%の穿孔に対し、普通は30%を使用する。自動窓の穿孔は、自動車の範囲内から穿孔を通り抜けて可視性を促進するために典型的に50%である。穿孔(例えば、穴又は隙間)の直径は、一方向可視性及び画質において役割を果たしている。一方向可視性の目的のために、穿孔の直径は、典型的に、約1.4mmから2mmの幅がある。穿孔の外形は、円形又は他の又はもっと固有の外形(例えば、四角形、細長い穴、楕円形)及び穿孔の配置を一直線又はジグザグ上となることができる。本実施形態のとおり、有孔光学パネルは、太さ及び材料の異なる実施形態を含むことができる。
【0014】
特に、本実施形態は、有孔光学パネルで形成された入れ子になった部屋に方向付けられている。入れ子になった部屋の照明は、どの部屋が照らされているかに基づいて及び部屋の間である物理的な特徴の調節に基づいて部屋がサイズを変更していることを見物人(例えば、最も内側の部屋の中に位置された見物人)に知覚させる方法で制御されている。例えば、有孔光学パネル第一グループは第一の部屋を定義するための屋根と連結されることができる。第一の照明は、有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すために構成されることができる。有孔光学パネル第二グループは、第一の部屋が第二の部屋の中に入れ子になっている、第二の部屋を定義するための屋根と連結されることができる。第二の照明は、有孔光学パネル第二グループにイルミネーションを施すために構成されている(しかし、第一の部屋の可視部分に届く光を制限するか完全に遮断する)。その照明は(例えば、第一の照明及び第二の照明)は、ある時点で、見物人(例えば、アトラクションにいる来場客)の観点から、光学パネルの唯一の又は実質上ただ一つのグループにイルミネーションが施されているように、設計されることができる。
【0015】
有孔光学パネルの2つのグループ上のグラフィックの位置及び寸法は、部屋の縮小又は拡大効果を説明するために設計されることができる。つまり、有孔光学パネルの2つのグループ上のグラフィックの位置は、第一の部屋(例えば、最も内側の部屋)の内側にいるビジターの視界について整列されるように構成されており、有孔光学パネル第一グループ(例えば、最も内側の部屋のパネル)上のグラフィックスの寸法は、同じ比率だが、入れ子になった部屋の数に依存して、有孔光学パネル(第一の部屋が入れ子になっている部屋上のパネル)等の第二のグループ上の対応するグラフィックの寸法より小さい。こうして、有孔光学パネル第二グループにイルミネーションを施すことから、有孔光学パネルの第一グループにイルミネーションを施すことへ照明を移行することは、有孔光学パネル第二グループ上のグラフィックスのイリュージョンを見物人に対しより近くに来させ、有孔光学パネルのシースルー効果によりサイズを縮小することができる。これは、部屋が見物人に対してグラフィック及び位置決めに関して縮小したという印象を与えることができる。さらに、入れ子になった部屋の対応するそれぞれのパネル上のグラフィックは、最も内側の部屋上のグラフィックが最も外側の部屋上の対応するグラフィックより小さくなるようにサイズを移行することができる。これは、外側のパネルのイルミネーションを施すことから内側のパネルにイルミネーションを施すことへ照明を移行するとき、見物人に対して対応するパネルと連動してグラフィックが縮小したという印象を与えることができる。同様に、内側のパネルにイルミネーションを施すことから外側のパネルにイルミネーションを施すことへ照明を移行するとき、対応するパネルと連動して、グラフィックが拡大したということを見物人は知覚することができる。調整されたグラフィックのサイズ及び部屋のサイズが連動することで、照明が入れ子になった部屋の特別な部屋上に見物人を注目させるので、見物人に一つの部屋のサイズが変わったことと、部屋の壁上のグラフィックが、同様にサイズが変わったことを知覚させることができる。見物人は同じ部屋の中で、見物人が拡大し縮小したことを知覚できるということもまた、言及されるべきである。言い換えれば、人は彼又は彼女が拡大又は縮小したということを知覚するので、人に対して部屋のサイズが変わったということを見物人は知覚できる。
【0016】
本実施形態がいかに影響を及ぼすかの例として、ビジターが、サイズ可変部屋システムの中へ歩き、又は(例えば、乗り物車両に)乗るシナリオを議論しよう。1又は2以上のセンサ(例えば、動きセンサ、位置センサ、重量センサ、光センサ、音センサ)は、サイズ可変部屋からの近似の又は予定された距離の範囲内でビジターの存在を検出するための1又は2以上の位置において、割り振られることができる。制御装置は、1又は2以上のセンサからトリガ信号を受信することができる。ビジターがサイズ可変部屋の中へ来て、又は中へ入ったという決定の後、縮小又は拡大効果が要求されたか否かに依存することができる特別なセットアップに対する有孔光学パネルの照明を、制御装置は設定(例えば、リセット)できる。例えば、制御装置は、有孔光学パネルの第二グループにイルミネーションを施すために第二の照明を動作させることができ、第二グループ(例えば、第二グループの中に入れ子にされ及び第二グループより見物人により近い)内の光学パネルの第一グループにイルミネーションを施すために位置付けられた第一の照明の動作を停止させることができる。予定された期間後、制御装置は、有孔光学パネル第二グループではなく、第一のグループにイルミネーションを施すための照明に移行することができる。制御装置は、有孔光学パネル第二グループと有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施す間の移行を初期化するための追加データを受信できる。例えば、制御装置は、データ(例えば、音データ、照明データ、又は音及び照明データの組み合わせ)を受信でき、縮小又は拡大効果を高めるそのようなデータに基づいて有孔光学パネル第二グループと有孔光学パネルの第一グループにイルミネーションを施す間の移行を初期化することができる。方向感覚を失う状態を創り出すために、有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施されることと有孔光学パネル第二グループにイルミネーションを施すことの間の移行中、制御装置は、明かりをパットつける(例えば、ストロボ効果を作る)ために、照明(例えば、第一の照明及び/又は第二の照明)を制御することができる。この方向感覚を失う状態は、見物人からイリュージョンの原理を隠すのに役立つことができる。見物人は、こうして変化が起こったこと、及びそれまで、あるサイズの部屋であると見られていたものがより小さく又はより大きな部屋へ移行したということだけに気付くことができる。制御装置は、ストレージストレージにおいて追加データを蓄積することができる。制御装置は、予定された組み合わせにおいて追加データを結び付けることができる。こうして、サイズ可変部屋は、ビジターの経験を向上させ、環境の特別な物語を支持するために動作されることができる。移行の異なるタイプは、見物人のそれまでの行動に基づいて提供されることができる。例えば、もし、見物人が、乗り物の一部として特別な選択肢を選んだとき、又は乗り物車両が特別な経路に沿って通ったとき、その部屋は、拡大イリュージョンの代わりに縮小イリュージョンを提供するように動作されることができる。
【0017】
一つ実施形態では、1又は2以上の追加の効果は、部屋のサイズにおいての移行のイリュージョンに沿って追加の感覚の効果(例えば、温度、振動、匂い)を創り出すために用いられることができる。制御装置は、ビジターの経験を向上させ、環境の特別な物語を支持するために有孔光学パネル第二グループと有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施す間の移行を伴い正常に機能するために追加のデバイス又はセンサを動作させることができ、及び/又は追加の信号を受信(例えば、ネットワークを通して通信することよって)することができる。例えば、縮小部屋は、物語やシーンの一部になることができ、アミューズメントパークの他のアトラクションで予定されたパターンにおいて動作させるために制御されることができる。
【0018】
図1及び2は本開示の実施形態のとおり、有孔光学パネル30、照明40、センサ50及び制御装置60のグループを使用しているサイズ可変部屋の効果を促進するために調整する入れ子部屋20を含むシステム10の透視図である。図1において、サイズ可変部屋の屋根は、システム10の内側部分12の見ることを容易にするために見せられていない。内側部分12は、有孔光学パネル30、照明40、センサ50、制御装置60等のようなシステム10の外観により定義され及び/又は含むことができる。さらに、システム10は、システム10の範囲内で、外部のデバイスを伴いデータ通信を促進するネットワークの特徴を含むことができる。例えば、センサ50は、ネットワーク82を通して制御装置60に送信されることができるセンサデータ80(例えば、画像データ、ビデオデータ、音データ、位置データ、重量データ)を集めることができる。さらに、外部データ(例えば、特定のユーザについてのデータ)は、ネットワーク82を介して、リモートシステムから集められ、制御装置60に送信されることができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、センサ50から制御装置60に直接的に送信されることができる。実際、制御装置60は、本実施形態のとおり、センサ又は他のデバイスで直接的に及び/又はネットワーク82を通して通信することができる。
【0019】
センサ50は、入れ子部屋20の予定された距離の範囲内に入るか又は位置する乗り物車両又は来場客の存在を検出するために、動きセンサ、位置センサ、重量センサ、音センサ、光センサ、画像センサ又はその任意の組み合わせも含むことができる。制御装置60は、直接的に又はネットワーク82を介してのいずれか一方で、センサ50又は幾つかの他のデバイスからトリガ信号を受信することができる。乗り物車両又は来場客が入れ子部屋20の中へ来て、又は中に入ったと決定された後、制御装置60は、部屋の縮小又は拡大効果を初期化するための特別なセットアップに対して照明40を設定することができる。
【0020】
図2及び3は、システム10のための追加の視覚的な前後関係を提供する視点を含む。図2は、システム10に実施形態の透視図であり、入れ子部屋20の天井又は屋根の部分が説明されている。図3は、第一の部屋22、第二の部屋24、第三の部屋26で入れ子にされた部屋20の実施形態の概略透視図であり、ビジター28は、屋根部分22r及び床部分22fを定義する有孔光学パネルを含んでいる有孔光学パネル第一グループに32よって定義された第一の部屋22の内側に見られる。第二の部屋24は、屋根部分24r及び床部分24fを伴う有孔光学パネル第二グループ34により定義され、第三の部屋26は、屋根部分26r及び床部分26fを伴う有孔光学パネル第三グループ36(有孔光学パネルのグループの詳細は、図4で説明されている)により定義される。図3における実施形態が、共通の平面において入れ子にされた部屋20の床部分22f、24f及び26fを説明しており、ある領域のイルミネーションが浮遊感のあるイリュージョンを提供するように位置において、床はまた調整されることができるだろうということが理解されなければならない。さらに、不透明体又は他の材料が、他の物を定義することができる一方で、有孔光学パネルのグループ30は、入れ子部屋20の任意の1又は2以上の壁、床、又は屋根を位置付け、又は定義することができる。実際、部屋の拡大又は縮小効果は、有孔光学パネル30のグループの様々な組み合わせ及び/又は壁、床又は屋根において不透明な材料によって創り出されることができる。ある実施形態では、非対称の拡大又は縮小のイリュージョンは、ある障壁(例えば、壁、床、天井、屋根)を不透明にすることによって又は特定の側のための照明をただ調整することだけによって提供されることができる。
【0021】
図4は、制御装置60が、部屋の内側のビジターに対して部屋の縮小又は拡大効果を伴い初期化又は開始するための照明40の設定をすることができる実施形態を説明している。有孔光学パネルの3つのグループ30は、図4で見られる。有孔光学パネルの3つのグループ30上のグラフィック38は、有孔光学パネル第一グループ32により定義された第一の部屋の内側のビジターの視野に関して一直線になるように配置されることができる。有孔光学パネル第一グループ32上のグラフィックの寸法は、同じ比率だが、有孔光学パネル第二グループ34上の対応するグラフィックの寸法より小さい。有孔光学パネル第二グループ34上のグラフィックの寸法は、同じ比率だが、有孔光学パネル第三グループ36上の対応するグラフィックの寸法より小さい。有孔光学パネル第三グループ36にイルミネーションを施すために第三の照明46を動作させることから有孔光学パネル第二グループ34にイルミネーションを施すために第二の照明44を動作させることへ照明が移行し、それから有孔光学パネル第二グループ34にイルミネーションを施すために第二の照明44を動作させることから有孔光学パネル第一グループ32にイルミネーションを施すために第一の照明42を動作させることへ照明が移行するとき、有孔光学パネル第二グループ34により定義された第二の部屋24の内側に入れ子にされた(有孔光学パネル第三グループ36により定義された第三の部屋26の内側に入れ子にされた)有孔光学パネル第一グループ32により定義された第一の部屋22の内側のビジター28は、グラフィックが縮小することを知覚することができる。こうして、調整されたグラフィックのサイズ及び部屋のサイズが連動することで、ビジターにグラフィックがより近くに来て、一つの部屋が縮小したということが知覚させることができる。同様に、内側のパネルにイルミネーションを施すことから外側のパネルにイルミネーションを施すことに照明が移行するとき、見物人は、グラフィックが、さらに遠く離れてより大きく拡大し、一つの部屋が第一の部屋22の内側のビジター28に対して、拡大したことを知覚できる。調整されたグラフィックのサイズ及び部屋のサイズが連動することで、照明が見物人に入れ子にされた部屋の特別な部屋上に注目させるので、単一の部屋のサイズが変わったこと及び部屋の壁上のグラフィックが同様に見物人に対してサイズが変わったということを、見物人に知覚させることができる。同じ部屋内で見物人が拡大又は縮小したことを見物人が知覚したこともまた言及されるべきである。いくつかの実施形態では、単一の部屋が崩れたこと(例えば、グラフィックのサイズが部屋のサイズと共に変化しない)を、調整されたグラフィックのサイズ及び部屋のサイズが連動することで見物人に知覚させることができるように、ある方法でグラフィックのサイズが設計されることができる。これらの実施形態では、部屋の内側の空間が拡大又は縮小したことを知覚することができ、知覚された壁上のグラフィックは実質的に不変のサイズのままなので、同じ部屋の中で見物人が拡大又は縮小したことを見物人は、知覚することができない。
【0022】
図5は、本開示の実施形態のとおり、制御装置60のブロック図である。制御装置60は、コンピュータのタスク及び動作の様々なタイプを実行することにおいて制御装置60を助けることできる構成要素の様々なタイプを含むことができる。例えば、制御装置60は、通信部62、プロセッサ64、メモリ66、ストレージストレージ68、インプット/アウトプット(I/O)ポート70、ディスプレイ72等を含むことができる。
【0023】
通信部62は、ネットワーク、インターネット、又は同種のものを介して、制御装置60と様々な他の制御装置とデバイスの間での通信を促進することができる無線又は有線の通信部であることができる。例えば、通信部62は、制御装置60に様々なセンサデータ80、ネットワーク82、データベース74及び同種のもののような様々なデータソースのからデータの取得を割り当てることができる。通信部62は、Open Database Connectivity(ODBC)、TCP/IP プロトコル、分散リレーショナルデータベースアーキテクチャ(DRDA)プロトコル、データベース変更プロトコル(DCP)、HTTPプロトコル、その他の似た現在の又は未来のプロトコル又はそれの組み合わせのような様々な通信プロトコルを使用することができる。
【0024】
プロセッサ64は、制御装置60の中で実行のための命令を処理することができる。プロセッサ64は、シングルスレッドプロセッサ、マルチスレッドプロセッサ又は両方を含むことができる。プロセッサ64は、メモリ66において蓄積された命令を処理することができる。プロセッサ64はまた、1又は2以上のコアを各々含むハードウェアベースプロセッサを含むことができる。プロセッサ64は、汎用目的プロセッサ(GPP)、専用目的プロセッサ(SPP)又は両方を含むことができる。プロセッサ64は、他の内部の構成要素(通信部62、ストレージストレージ68、I/Oポート70、及びディスプレイ72のような)と通信可能に連結されることができる。
【0025】
メモリ66及びストレージストレージ68は、プロセッサが実行可能なコード、データ等を蓄積するためのメディアとして機能することができる任意の適切な製造品になることができる。これらの製造品は、現在開示された技術を実行するためにプロセッサ64により使用されたプロセッサが実行可能なコードを蓄積することができるコンピュータ可読メディア(例えば、メモリ又はストレージストレージの任意の適切な種類)を表すことができる。ここで使用されているように、アプリケーションは、制御装置60の上にインストールされ、プロセッサ64により実行されることができる任意の適切なコンピュータソフトウエア又はプログラムを含むことができる。メモリ66及びストレージストレージ68は、ここで説明されている様々な技術を実行するためにプロセッサ64により使用されるプロセッサが実行可能なコードを蓄積することができる非一時的コンピュータ可読メディア(例えば、メモリ又はストレージストレージの任意の適切な種類)を表すことができる。非一時的とは、メディアは、有形であり、信号ではないことを単に示すということが言及されるべきである。
【0026】
I/Oポート70は、インプットデバイス(例えば、キーボード、マウス)、センサ、インプット/アウトプット(I/O)モジュール等のような他の周辺機器構成要素と連結することができるインターフェースになることができる。ディスプレイ72は、ソフトウエア又はプロセッサ64により処理されている実行可能なコードと関連する可視化を描写するためのヒューマンマシンインターフェース(HMI)として動作できる。一つの実施形態では、ディスプレイ72は、制御装置60のオペレータからのインプットを受信することができるタッチディスプレイであることができる。このディスプレイ72は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイのようなディスプレイの任意の適切なタイプであることができる。加えて、一つの実施形態で、ディスプレイ72は、制御装置60のための制御インターフェースの部分として機能することができるタッチセンサ式のメカニズム(例えば、タッチスクリーン)と連動することで提供されることができる。
【0027】
制御装置60に関して上記で説明された構成要素が実例であり、制御装置60は、説明された実施形態に関して追加の又はより少ない構成要素を含むことができるということに言及されるべきである。
【0028】
図6は、一つの実施形態において縮小又は拡大部屋イリュージョンの実演をするための方法100のフロー図である。ブロック102では、制御装置60は、トリガ信号を検出することができる(例えば、センサ50又は他のデバイスから)。ブロック104では、トリガ信号に基づいてトリガイベント(例えば、サイズ可変部屋の予定された距離の範囲内に入るか又は配置された乗り物車両又は来場客)が生じたという決定後、縮小又は拡大効果が要求されたか否かということに依存することができる特別なセットアップ(ブロック106)に対して制御装置60は照明40を設定することができる。ブロック108では、制御装置60は、照明のための移行のタイミングを決定する(ブロック110)ために追加のデータ(例えば、音データ、照明データ、振動データ、温度データ又は他のデータ、又は任意の組み合わせ)を受信することができる。ブロック112では、制御装置60は移行のタイミングに基づいて照明を動作することができる。
【0029】
図7は、実施形態のためのトリガ信号、照明信号、及び追加のデータを含む移行のタイミングのプロット114である。プロットでは、t1、t2及びt3が移行のタイミングに対応する時間の例である。ブロック110では、移行のタイミングは、特定の初期化セットアップ、トリガ信号、及び追加のデータに基づいて制御装置60により決定されることができる。例えば、t1は、トリガ信号、部屋の拡大/縮小効果を説明するための特定の初期化セットアップ、及び拡大/縮小効果を高めるための追加のデータ(例えば、音データ、照明データ、振動データ、温度データ、又は他のデータ又は任意の組み合わせ)に基づいて制御装置60により決定されることができる。例えば、動作を停止させられた(つまり、off)第一の照明42及び第二の照明44をそのままの状態にし続け、同時に追加の音データ(又は照明データ、振動データ、温度データ、又は他のデータ又は任意の組み合わせ)は、移行効果を高めるためにt1時点に特別な効果を作ることができる一方で、t1時点では、制御装置60は、有孔光学パネル第三グループ36にイルミネーションを施すために第三の照明46を動作することができる。例えば、動作を停止させられた(つまり、off)第一の照明42及び第三の照明46をそのままの状態にし続け、同時に追加の音データ(又は照明データ、振動データ、温度データ、又は他のデータ又は任意の組み合わせ)は、移行の効果を高めるためにt2時点で特別な効果を作ることができる一方で、t2時点では、制御装置60は、有孔光学パネル第二グループ34にイルミネーションを施すために第二の照明44を動作することができる。例えば、動作を停止させられた(つまり、off)第二の照明44及び第三の照明46をそのままの状態にし続け、同時に追加の音データ(又は照明データ、振動データ、温度データ、又は他のデータ又は任意の組み合わせ)は、移行の効果を高めるためにt3時点で特別な効果を作ることができる一方で、t3時点では、制御装置60は、有孔光学パネル第一グループ32にイルミネーションを施すために第一の照明42を動作することができる。
【0030】
第一及び第二の入れ子になった部屋において光学パネルの第一及び第二のグループのここでの議論は制限されていないということが理解されるべきである。有孔光学パネル(又は部屋)のグループは、2以上であることができる。実際、複数の入れ子になった部屋(光学パネルのグループ)は、予期されており、第一及び第二の部屋又は光学パネルの間で言及された移行(例えば、照明の移行)は、任意の様々な複数の部屋の間を移行することを広く含むことが熟慮されるべきである。そのような移行は、(例えば、外見上又は内部の)どちらか一方の方向で、実行されることができる。例えば、縮小部屋効果を達成するために有孔光学パネル第二グループにイルミネーションを施すことと、第二のグループの中に入れ子にされた有孔光学パネル第一グループにイルミネーションを施すこととの間の移行の制御は、拡大部屋効果を達成するために反転されることができる。有孔光学パネルのグループは、部屋の壁上に配置されることができるだけでなく、広く屋根又は部屋の床を含むために考慮されることができる。さらに、有孔光学パネルのグループにより定義された部屋の外形は、異なる立体形状(例えば、壁、床、又は屋根が明確に分かれていなくてもよい楕円形空間)であることができる。
【0031】
本明細書では、この発明の唯一ある特徴が示され及び説明されている一方で、多くの修正及び変更が当業者には思い浮かぶだろう。それゆえ、添付された特許請求の範囲は発明の真の精神の範囲内に属するようにすべてのそのような修正及び変更を網羅していることを意図していることが理解される。
【0032】
本明細書で、述べられ及び特許請求された技術は、現在の技術分野を明らかに向上させ、そのため、抽象的でなく、漠然としておらず、又は純粋に理論的でもない実用的な性質の有形物及び具体例が参照され及び適用される。さらにまた、もし、この明細書の最後に添付されたいずれの特許請求の範囲の請求項も“[機能]を[実行]する方法”又は“[機能]を[実行]するステップ”として指定される1以上の要素を含むならば、米国特許法112条(f)のもとでそのような要素が解釈されるべきことを意図している。しかしながら、どんな他の方法において指定された要素を含んでいるどんな特許請求の範囲の請求項に関しても、米国特許法112条(f)のもとでそのような要素は解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】