IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特表2025-505233端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法
<>
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図1A
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図1B
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図1C
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図2
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図3
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図4A
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図4B
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図5
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図6
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図7
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図8
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図9
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図10
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図11
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図12
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-21
(54)【発明の名称】端末装置、ネットワーク装置、及び通信の方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20230101AFI20250214BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20250214BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20250214BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20250214BHJP
【FI】
H04W72/04
H04W72/232
H04W72/231
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024547449
(86)(22)【出願日】2022-02-10
(85)【翻訳文提出日】2024-10-09
(86)【国際出願番号】 CN2022075929
(87)【国際公開番号】W WO2023150984
(87)【国際公開日】2023-08-17
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】グアン ペン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示の実施形態は、通信の方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。方法は、端末装置において、少なくとも1つのアップリンク送信のためのアップリンクリソースを決定することを含む。方法は、少なくとも1つのアップリンク送信を、アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態の数、又はアップリンクリソースに関連付けられたアップリンクリソースセットの数、のうちの少なくとも1つに基づいて、1つのTCI状態又は2つ以上の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator )状態に基づいて、実行すること、をさらに含み、各アップリンクリソースセットがTCI状態に対応する。このように、マルチTRPベースの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)送信が可能になる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
端末装置において、少なくとも1つのアップリンク送信のためのアップリンクリソースを決定することと、
前記少なくとも1つのアップリンク送信を、
前記アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態の数、又は
前記アップリンクリソースに関連付けられたアップリンクリソースセットの数、
のうちの少なくとも1つに基づいて、1つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態又は2つ以上のTCI状態に基づいて、実行することと、
を含み、
前記各アップリンクリソースセットは、TCI状態に対応する、
方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのアップリンク送信を実行することは、
前記アップリンクリソースが1つのTCI状態又は1つのアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、前記1つのTCI状態に基づいて前記少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、又は
前記アップリンクリソースが2つ以上のTCI状態又は2つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、前記2つ以上のTCI状態に基づいて前記少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記2つ以上のTCI状態に基づいて前記少なくとも1つのアップリンク送信を実行することは、
前記少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが1よりも大きい場合、前記2つ以上のTCI状態に基づいて2つ以上の送信機会を用いて前記アップリンク送信を実行することであって、各送信機会が前記2つ以上のTCI状態のうちの1つに関連付けられていること、又は、
前記少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが存在しないか、又は1に等しい場合、前記2つ以上のTCI状態に基づいて前記アップリンク送信を実行すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アップリンク送信を実行することは、
前記アップリンクリソースが3つ以上のTCI状態に関連付けられている場合、前記3つ以上のTCI状態から決定された2つのTCI状態に基づいて、前記少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、又は
前記アップリンクリソースが3つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、前記3つ以上のアップリンクリソースセットから決定された2つのアップリンクリソースセットに基づいて、前記少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記2つのTCI状態は、
より低い識別子を有する2つのTCI状態、
より高い識別子を有する2つのTCI状態、
2つの直近使用されたTCI状態、又は
前記端末装置又はネットワーク装置により決定された2つのTCI状態、
のうちの1つである、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記2つのアップリンクリソースセットは、
より低い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、
より高い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、
2つの直近使用されたアップリンクリソースセット、又は
前記端末装置又はネットワーク装置により決定された2つのアップリンクリソースセット、
のうちの1つである、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
第1のメッセージをネットワーク装置から受信することをさらに含み、
前記第1のメッセージは、
各々が1つ又は複数のアップリンクリソースセットに関連付けられた少なくとも1つのアップリンクリソースと、
複数のTCI状態と、
を示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第2のメッセージを前記ネットワーク装置から受信することをさらに含み、
前記第2のメッセージは、
少なくとも1つの関連付けを示し、前記少なくとも1つの関連付けの各々がアップリンクリソースセットと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのアップリンク送信を実行することは、
前記アップリンク送信を、
現在使用されている少なくとも1つのTCI状態、
前記アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態、
少なくとも1つのダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)メッセージにより示された、前記端末装置により使用される1つ又は複数のTCI状態、又は
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)のために使用される少なくとも1つの空間領域フィルタ、
のうちの少なくとも1つに基づいて実行すること、
を含み、
前記PUSCHは、ランダムアクセス応答(RAR:random access response)アップリンク許可によりスケジューリングされたPUSCH、メッセージA(MsgA)PUSCH、又は初期アクセスプロシージャ中にスケジューリングされたPUSCH、のうちの少なくとも1つである、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのアップリンク送信を実行することは、
前記アップリンクリソースに関連付けられた2つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つが、適用タイミング後に示されて適用された場合、前記2つ以上のTCI状態に基づいて前記アップリンク送信を実行すること、
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
通信の方法であって、
端末装置において、前記端末装置により使用される少なくとも2つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態を示すダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)メッセージを受信することと、
前記少なくとも2つのTCI状態のうちの1つに基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)を受信すること、又は
前記少なくとも2つのTCI状態のうちの少なくとも1つに基づいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を受信すること、
のうちの少なくとも1つを実行することと、
を含む、方法。
【請求項12】
示された前記少なくとも2つのTCI状態を適用する前に、
前記PDCCH又は前記PDSCHの復調参照信号(DMRS:demodulation reference signal)ポートが、初期アクセスプロシージャ又はランダムアクセスプロシージャ中に特定された参照信号(RS:reference signal)と疑似コロケーションであると仮定すること、又は
1つの適用されたTCI状態、
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記PDCCH又は前記PDSCHを受信すること、
をさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
通信の方法であって、
端末装置において、少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)メッセージを受信することであって、前記DCIメッセージは、
前記少なくとも1つのPDSCHのための送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)の数を示す第1の指示、
前記少なくとも1つのPDSCHのための複数のTCI状態のうちの1つを示す第2の指示であって、前記複数のTCI状態が少なくとも1つのダウンリンクチャネルに適用されている第2の指示、又は、
前記少なくとも1つのPDSCHのためのTCI順序を示す第3の指示、のうちの少なくとも1つを示すことと、
前記DCIに基づいて前記少なくとも1つのPDSCHを受信することと、
を含む、方法。
【請求項14】
複数のCORESETを示す第1のメッセージを前記ネットワーク装置から受信すること、
をさらに含み、
前記複数のCORESETの各々は、CORESETグループに関連付けられている、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
1つ又は複数のCORESETグループに関連付けられた少なくとも1つの第2のメッセージを前記ネットワーク装置から受信すること、
をさらに含み、
前記少なくとも1つの第2のメッセージは、
少なくとも1つの関連付けを示し、各関連付けがCORESETグループと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す、
請求項13に記載の方法。
【請求項16】
通信の方法であって、
端末装置において、少なくとも1つのマッピングを示す第2のメッセージをネットワーク装置から受信することであって、前記各マッピングは、TCIコードポイントと、少なくとも1つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態との対応関係を示すことと、
前記第2のメッセージにより示された前記少なくとも1つのTCI状態を、前記少なくとも1つのTCI状態が適用条件を満たす場合、適用タイミングの後に適用することと、
を含む、方法。
【請求項17】
前記適用条件が満たされたか否かを、
前記端末装置によりサポートされる、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、
前記端末装置によりサポートされる、アップリンク送信のためのTCI状態の数、
前記第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、
前記第2のメッセージ内で示された、アップリンク送信のためのTCI状態の数、
前記第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のためのTCI状態、
前記第2のメッセージにより示された、アップリンク送信のためのTCI状態、
前記第2のメッセージにより示された、CORESETグループのためのTCI状態の数、
前記第2のメッセージ内で示された、アップリンクリソースセットのためのTCI状態の数、
前記第2のメッセージ内で示された、参照信号(RS:reference signal)セットのためのTCI状態の数、
前記端末装置のために設定されたCORESETグループの数、
前記端末装置のために設定されたアップリンクリソースセットの数、又は
前記端末装置のために設定されたRSセットの数、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定すること、
をさらに含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記TCI状態がアップリンク送信のための唯一のTCI状態であること、
前記TCI状態がダウンリンク送信のための唯一のTCI状態であること、
前記TCI状態がCORESETグループのための唯一のTCI状態であること、
前記TCI状態がアップリンクリソースセットのための唯一のTCI状態であること、又は
前記TCI状態がRSセットのための唯一のTCI状態であること、
のうちの1つが満たされた場合、前記TCI状態が前記適用条件を満たすと決定すること、
をさらに含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項19】
通信の方法であって、
ネットワーク装置において、少なくとも1つのアップリンク送信のためのアップリンクリソースを決定することと、
前記アップリンク送信を、
前記アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態の数、又は
前記アップリンクリソースに関連付けられたアップリンクリソースセットの数、
のうちの少なくとも1つに基づいて、1つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態又は2つ以上のTCI状態に基づいて、端末装置から受信することと、
を含み、
前記アップリンクリソースセットの各々は、前記TCI状態に対応する、
方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つのアップリンク送信を受信することは、
前記アップリンクリソースが1つのTCI状態又は1つのアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、前記1つのTCI状態に基づいて前記少なくとも1つのアップリンク送信を受信すること、又は
前記アップリンクリソースが2つ以上のTCI状態又は2つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、前記2つ以上のTCI状態に基づいて前記少なくとも1つのアップリンク送信を受信すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
2つ以上のTCI状態に基づいて前記少なくとも1つのアップリンク送信を受信することは、
前記少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが1よりも大きい場合、前記2つ以上のTCI状態に基づいて2つ以上の送信機会を用いて前記少なくとも1つのアップリンク送信を受信することであって、各送信機会が前記2つ以上のTCI状態のうちの1つに関連付けられていること、又は、
前記少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが存在しないか、又は1に等しい場合、前記2つ以上のTCI状態に基づいて前記少なくとも1つのアップリンク送信を受信すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つのアップリンク送信を受信することは、
前記アップリンクリソースが3つ以上のTCI状態に関連付けられている場合、前記3つ以上のTCI状態から決定された2つのTCI状態に基づいて、前記少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、又は
前記アップリンクリソースが3つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、前記3つ以上のアップリンクリソースセットから決定された2つのアップリンクリソースセットに基づいて、前記アップリンク送信を受信すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記2つのTCI状態は、
より低い識別子を有する2つのTCI状態、
より高い識別子を有する2つのTCI状態、
2つの直近使用されたTCI状態、又は
前記端末装置又はネットワーク装置により決定された2つのTCI状態、
のうちの1つである、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記2つのアップリンクリソースセットは、
より低い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、
より高い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、
2つの直近使用されたアップリンクリソースセット、又は
前記端末装置又はネットワーク装置により決定された2つのアップリンクリソースセット、
のうちの1つである、
請求項22に記載の方法。
【請求項25】
第1のメッセージを前記端末装置に送信すること、
をさらに含み、
前記第1のメッセージは、
各々が1つ又は複数のアップリンクリソースセットに関連付けられた少なくとも1つのアップリンクリソースと、
複数のTCI状態と、
を示す
請求項19に記載の方法。
【請求項26】
少なくとも1つの関連付けを示す第2のメッセージを前記端末装置に送信すること、
をさらに含み、
前記少なくとも1つの関連付けの各々は、アップリンクリソースセットと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記アップリンク送信を受信することは、
前記アップリンク送信を、
現在使用されている少なくとも1つのTCI状態、
前記アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態、
少なくとも1つのダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)メッセージにより示された、前記端末装置により使用される1つ又は複数のTCI状態、又は
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)のために使用される少なくとも1つの空間領域フィルタ、
のうちの少なくとも1つに基づいて受信すること、
を含み、
前記PUSCHは、ランダムアクセス応答(RAR:random access response)アップリンク許可によりスケジューリングされたPUSCH、メッセージA(MsgA)PUSCH、又は初期アクセスプロシージャ中にスケジューリングされたPUSCH、のうちの少なくとも1つである、
請求項19に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つのアップリンク送信を受信することは、
前記アップリンクリソースに関連付けられた2つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つが、適用タイミング後に示されて適用された場合、前記2つ以上のTCI状態に基づいて、前記アップリンク送信を受信すること、
を含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項29】
通信の方法であって、
ネットワーク装置において、端末装置により使用される少なくとも2つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態を示すダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)メッセージを前記端末装置に送信することと、
前記少なくとも2つのTCI状態のうちの1つに基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)を送信すること、又は
前記少なくとも2つのTCI状態のうちの少なくとも1つに基づいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を送信すること、
のうちの少なくとも1つを実行することと、
を含む、方法。
【請求項30】
示された前記少なくとも2つのTCI状態を適用する前に、
前記PDCCH又は前記PDSCH送信の復調参照信号(DMRS:demodulation reference signal)ポートが、初期アクセスプロシージャ又はランダムアクセスプロシージャ中に特定された参照信号(RS:reference signal)と疑似コロケーションであること、又は
1つの適用されたTCI状態、
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記PDCCH又は前記PDSCHを送信すること、
をさらに含む請求項29に記載の方法。
【請求項31】
通信の方法であって、
ネットワーク装置において、少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)メッセージを端末装置に送信することであって、前記DCIメッセージは、
前記少なくとも1つのPDSCHのための送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)の数を示す第1の指示、
前記少なくとも1つのPDSCHのための複数のTCI状態のうちの1つを示す第2の指示であって、前記複数のTCI状態が少なくとも1つのダウンリンクチャネルに適用されている第2の指示、又は、
前記少なくとも1つのPDSCHのためのTCI順序を示す第3の指示、
のうちの少なくとも1つを示すことと、
前記DCIに基づいて前記少なくとも1つのPDSCHを前記端末装置に送信することと、
を含む、方法。
【請求項32】
複数のCORESETを示す第1のメッセージを前記端末装置に送信すること、
をさらに含み、
該複数のCORESETの各々は、CORESETグループに関連付けられている、
請求項31に記載の方法。
【請求項33】
1つ又は複数のCORESETグループに関連付けられた少なくとも1つの第2のメッセージを前記端末装置に送信すること、
をさらに含み、
前記少なくとも1つの第2のメッセージは、少なくとも1つの関連付けを示し、
前記各関連付けは、CORESETグループと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す、
請求項31に記載の方法。
【請求項34】
通信の方法であって、
ネットワーク装置において、少なくとも1つのマッピングを示す第2のメッセージを端末装置に送信することであって、前記各マッピングは、TCIコードポイントと、少なくとも1つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態との対応関係を示すことと、
前記第2のメッセージにより示された前記少なくとも1つのTCI状態を、前記TCI状態が適用条件を満たす場合、適用タイミングの後に適用することと、
を含む、方法。
【請求項35】
前記適用条件が満たされたか否かを、
前記端末装置によりサポートされる、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、
前記端末装置によりサポートされる、アップリンク送信のためのTCI状態の数、
前記第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、
前記第2のメッセージ内で示された、アップリンク送信のためのTCI状態の数、
前記第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のための1つのTCI状態、
前記第2のメッセージにより示された、アップリンク送信のための1つのTCI状態、
前記第2のメッセージにより示された、CORESETグループのためのTCI状態の数、
前記第2のメッセージ内で示された、アップリンクリソースセットのためのTCI状態の数、
前記第2のメッセージ内で示された、参照信号(RS:reference signal)セットのためのTCI状態の数、
前記端末装置のために設定されたCORESETグループの数、
前記端末装置のために設定されたアップリンクリソースセットの数、又は
前記端末装置のために設定されたRSセットの数、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定すること、
をさらに含む、
請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記TCI状態がアップリンク送信のための唯一のTCI状態であること、
前記TCI状態がダウンリンク送信のための唯一のTCI状態であること、
前記TCI状態がCORESETグループのための唯一のTCI状態であること、
前記TCI状態がアップリンクリソースセットのための唯一のTCI状態であること、又は
前記TCI状態がRSセットのための唯一のTCI状態であること、
のうちの1つが満たされた場合、前記TCI状態が前記適用条件を満たすと決定すること、
をさらに含む、
請求項34に記載の方法。
【請求項37】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、
を備える端末装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法を実行する、
端末装置。
【請求項38】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、
を備えるネットワーク装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項19~36のいずれか一項に記載の方法を実行する、
ネットワーク装置。
【請求項39】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~36のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチ入力マルチ出力(MIMO:multiple input multiple output)技術は、通信するためのネットワーク装置と端末装置との両方により多数のアンテナ素子が使用される従来の無線通信システムに広く利用されている。また、ネットワーク機器と端末機器との間の通信の信頼性と頑健性を向上させるために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd generation partnership project)のリリース16において、マルチ送受信ポイント(マルチTRP/MTRP:multi-transmission and reception point)(及びマルチパネル受信)技術は、ダウンリンクデータ送信(例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH))について提案され、議論されている。リリース17において、3GPPのリリース15/16の統合送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)/空間関係フレームワークに基づいて、他の物理チャネル(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH))について、マルチTRP送信は拡張される。一方、リリース17において、ビーム表示のためのリリース15/16のTCI/空間関係フレームワークを置換/補足するために、統合TCIフレームワークが開発された。
【0003】
これまでのところ、マルチTRPのシナリオについてのいくつかの提案が議論され、いくつかの合意が得られたが、マルチTRP送信がより良くサポートされることが可能であるように、議論される必要のある、複数の未決の問題がまだ存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、少なくとも1つのアップリンク送信のためのアップリンクリソースを決定すること、を含む。前記方法は、前記少なくとも1つのアップリンク送信を、前記アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態の数、又は前記アップリンクリソースに関連付けられたアップリンクリソースセットの数、のうちの少なくとも1つに基づいて、1つのTCI状態又は2つ以上のTCI状態に基づいて、実行することをさらに含み、各アップリンクリソースセットがTCI状態に対応する。
【0006】
第2の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、前記端末装置により使用される少なくとも2つのTCI状態を示すダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)メッセージを受信すること、を含む。前記方法は、前記少なくとも2つのTCI状態のうちの1つに基づいてPDCCHを受信すること、又は前記少なくとも2つのTCI状態のうちの少なくとも1つに基づいてPDSCHを受信すること、のうちの少なくとも1つを実行することをさらに含む。
【0007】
第3の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、少なくとも1つのPDSCHをスケジューリングするためのDCIメッセージを受信すること、を含み、前記DCIメッセージは、前記少なくとも1つのPDSCHのためのTCIの数を示す第1の指示、前記少なくとも1つのPDSCHのための複数のTCI状態のうちの1つを示す第2の指示であって、前記複数のTCI状態が少なくとも1つのダウンリンクチャネルに適用されている第2の指示、又は、前記少なくとも1つのPDSCHのためのTCI順序を示す第3の指示、のうちの少なくとも1つを示す。前記方法は、前記DCIに基づいて前記少なくとも1つのPDSCHを受信することをさらに含む。
【0008】
第4の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、少なくとも1つのマッピングを示す第2のメッセージをネットワーク装置から受信すること、を含み、各マッピングは、TCIコードポイントと、少なくとも1つのTCI状態との対応関係を示す。前記方法は、前記第2のメッセージにより示された前記少なくとも1つのTCI状態を、前記少なくとも1つのTCI状態が適用条件を満たす場合、適用タイミングの後に適用すること、をさらに含む。
【0009】
第5の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、少なくとも1つのアップリンク送信のためのアップリンクリソースを決定すること、を含む。前記方法は、前記アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態の数、又は前記アップリンクリソースに関連付けられたアップリンクリソースセットの数、のうちの少なくとも1つに基づいて、1つのTCI状態又は2つ以上のTCI状態に基づいて、前記アップリンク送信を端末装置から受信することをさらに含み、前記アップリンクリソースセットの各々がTCI状態に対応する。
【0010】
第6の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、端末装置により使用される少なくとも2つのTCI状態を示すDCIメッセージを前記端末装置に送信すること、を含む。前記方法は、前記少なくとも2つのTCI状態のうちの1つに基づいてPDCCHを送信すること、又は前記少なくとも2つのTCI状態のうちの少なくとも1つに基づいてPDSCHを送信すること、のうちの少なくとも1つを実行すること、をさらに含む。
【0011】
第7の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、少なくとも1つのPDSCHをスケジューリングするためのDCIメッセージを端末装置に送信すること、を含み、前記DCIメッセージは、前記少なくとも1つのPDSCHのためのTCIの数を示す第1の指示、前記少なくとも1つのPDSCHのための複数のTCI状態のうちの1つを示す第2の指示であって、前記複数のTCI状態が少なくとも1つのダウンリンクチャネルに適用されている第2の指示、又は、前記少なくとも1つのPDSCHのためのTCI順序を示す第3の指示、のうちの少なくとも1つを示す。前記方法は、前記DCIに基づいて前記少なくとも1つのPDSCHを前記端末装置に送信すること、をさらに含む。
【0012】
第8の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、少なくとも1つのマッピングを示す第2のメッセージを端末装置に送信すること、を含み、各マッピングは、TCIコードポイントと、少なくとも1つのTCI状態との対応関係を示す。前記方法は、前記第2のメッセージにより示された前記少なくとも1つのTCI状態を、前記TCI状態が適用条件を満たす場合、適用タイミングの後に適用すること、をさらに含む。
【0013】
第9の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、本開示の上記第1の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0014】
第10の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、本開示の上記第2の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0015】
第11の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、本開示の上記第3の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0016】
第12の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、本開示の上記第4の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0017】
第13の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、本開示の上記第5の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0018】
第14の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、本開示の上記第6の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0019】
第15の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、本開示の上記第7の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0020】
第16の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、本開示の上記第8の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0021】
第17の態様において、命令を記憶しているコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の上記第1~第8の態様のいずれか一項に記載の方法を実行させる。
【0022】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
添付図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0024】
図1A】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す図である。
図1B】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す図である。
図1C】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す図である。
図2】本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、通信のためのシグナリングフローを示す図である。
図3】例示的な適用タイミングを示す図である。
図4A】本開示の実施形態を実施可能な例示的なシナリオを示す図である。
図4B】例示的な適用タイミングを示す図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置により実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置により実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置により実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置により実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置により実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図10】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置により実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図11】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置により実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図12】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置により実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図13】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0025】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される実施形態は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0027】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0028】
本開示における「一つの実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」等への参照は、説明された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含むことができることを示すが、各実施形態が必ずしも該特定の特徴、構造、又は特性を含むとは限らない。さらに、このようなフレーズは、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、実施形態に関連して特定の特徴、構造又は特性を説明する場合、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してかかる特徴、構造又は特性に影響を与えることは当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0029】
用語「第1」及び「第2」などは本明細書では様々な要素を説明することに用いることができるが、これらの要素はこれらの用語により制限されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、一つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲を逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と名付けてもよく、そして同様に、第2の要素を第1の要素と名付けてもよい。本明細書で使用されるように、用語「及び/又は」は、記載された用語のうちの一つ又は複数の任意及び全ての組み合わせを含む。
【0030】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけに使用され、例示的な実施形態を限定することを意図していない。本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。本明細書で使用される場合、用語「含む」、「包含する」、「有する」、「具備する」、「備える」、及び/又は「持つ」は、記載された特徴、要素、及び/又は構成部品などの存在を指定するが、一つ又は複数のその他の特徴、要素、構成部品、及び/又はそれらの組み合わせの存在又は追加を除外しないことをさらに理解すべきである。
【0031】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
【0032】
本明細書で使用される用語「ネットワーク装置」は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、New RadioアクセスのノードB(gNB)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノード、衛星ネットワーク装置、航空機ネットワーク装置などを含むが、これらに限定されない。以下では、説明のために、ネットワーク装置の例として、eNBを参照していくつかの例示的な実施形態を説明する。
【0033】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線通信できる可能性のあるあらゆるエンド装置を指す。限定ではなく例として、端末装置は、通信装置、ユーザ装置(UE)、加入者局(Subscriber Station、SS)、携帯加入者局(Portable Subscriber Station)、移動局(MS)、又はアクセス端末(Access Terminal、AT)と称されてもよい。端末装置は、携帯電話、セルラー電話、スマートフォン、ボイスオーバーIP(voice over IP、VoIP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェアラブル端末装置、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラ等の撮像端末装置、ゲーム端末装置、音楽保存再生装置、車載無線端末装置、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマート装置、無線カスタマ構内設備(CPE)、モノのインターネット(loT)装置、腕時計又はその他のウェアラブル装置、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、無人機、医療装置及び応用(例えば、遠隔手術)、産業装置及び応用(例えば、産業用及び/又は自動化処理チェーン環境で動作するロボット及び/又は他の無線装置)、家庭用電子装置、商業用及び/又は産業無線ネットワーク上で動作する装置などを含むことができるが、これらに限定されない。以下の説明では、用語「端末装置」、「通信装置」、「端末」、「ユーザ機器」及び「UE」は、互換的に使用されてもよい。
【0034】
本明細書で使用されるように、用語「通信ネットワーク」は、New Radio(NR)、ロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT:Narrow Band Internet of Things)などのような、任意の適切な通信規格に準拠するネットワークを意味する。さらに、通信ネットワークにおける端末装置とネットワーク装置との間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない任意の適切な世代の通信プロトコルに従って実現されてもよい。本開示の実施形態は、様々な通信システムに適用することが可能である。通信の急速な発展に鑑みて、本開示を具現化することができる将来のタイプの通信技術及びシステムも当然存在するであろう。これは、本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものとみなされるべきではない。
【0035】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実現も含む。
【0036】
本明細書に記載された機能は、さまざまな例示的な実施形態において固定及び/又は無線ネットワークノードにおいて実行されることができるが、他の例示的な実施形態においては、機能は、ユーザ装置機器(例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、モバイルIOT装置、又は固定IOT装置)において実現されてもよい。例えば、ユーザ装置機器は、固定及び/又は無線ネットワークノードに関連して説明された対応の能力を必要に応じて備えることができる。ユーザ装置機器は、ユーザ装置及び/又はユーザ装置内にインストールされたときにユーザ装置を制御するように設定されたチップセット又はプロセッサなどの制御装置であってもよい。このような機能の例は、ブートストラップサーバ機能及び/又はホーム加入者サーバを含み、ユーザ装置機器にこれらの機能/ノードの視点から実行させるように設定されたソフトウェアをユーザ装置機器に提供することにより、ユーザ装置機器内で実施されることができる。
【0037】
無線通信ネットワークは、少なくとも1つのネットワーク装置と、少なくとも1つの端末装置とを備える。さらに、ネットワーク装置と端末装置とは、アップリンク送信(例えば、PUSCH及びPUCCH)又はダウンリンク送信(例えば、PDSCH及びPDCCH)を介して通信してもよい。
【0038】
前述したように、3GPPのリリース16において、主にダウンリンクデータ送信(例えば、PDSCH)のためにマルチTRPの技術が既に提案され、議論されている。例えば、3GPPリリース16において、マルチTRPベースのPDSCHを、超信頼性低遅延通信(URLLC:ultra-reliable low latency communication)FDMed方式又はURLLC TDMed方式を介して実現されてもよいことが提案されている。
【0039】
リリーフ17において、マルチTRPの導入に対するサポートの強化について議論がなされた。例えば、3GPPのリリース15/16 TCI/空間関係フレームワークに基づいてマルチTRP及び/又はマルチパネルを使用して、PDSCH以外の物理チャネル(例えば、PDCCH、PUSCH、PUCCH)の信頼性及び堅牢性を改善するための機能を識別及び規定することが提案されている。
【0040】
リリース16中に提案されたマルチTRPベースのPDSCHの解決策とは異なり、リリース17中に提案されたマルチTRPベースのPUCCHは、2つの空間関係で実現されるように提案されている。具体的には、1つのPUCCHリソースは、2つの空間関係を有するようにアクティブ化され、且つ/又は電力制御パラメータの2つのセット(各セットに経路損失参照信号(PL-RS:path loss reference signal)IDを含む)に関連付けられる。また、スロット間繰り返しの場合、PUCCHリソースについてスロット数が設定される一方、スロット内繰り返しの場合、PUCCHリソースは、スロット内の2つの連続するサブスロットについて繰り返される。
【0041】
追加として、統合TCIの概念が導入されている。具体的には、DCI内で示される統合TCI状態は、将来の送信のためのTCI状態を示し(更新し)、該TCI状態は、適用タイミングの後に適用される。即ち、統合TCI状態を用いて、現在のシングルTRPベースの送信をマルチTRPベースの送信に切り替えることはできない。
【0042】
一言で言えば、これまでのところ、異なるチャネル(例えば、PDSCH PDCCH、PUSCH、PUCCH)のための方式は別々に説明され、さらに、統合TCIフレームワークも、リリース15及び16中に説明されたTCI状態方式とは別々に説明された。この場合、マルチTRPベースの送信をうまくサポートすることができない。
【0043】
次のリリース18においては、統合TCIフレームワークについてより多くの議論を行うことが提案されている。本開示のいくつかの実施形態によれば、ビーム/TCI状態/チャネルリソースを設定/アクティブ化するための統合TCIベースのプロシージャを改良することが可能である。
【0044】
本開示において、いくつかの用語は、同一又は類似の物理的意味を指してもよく、互換的に使用されてもよい。以下にいくつかの例示的な例を挙げる。
・用語「古いTCI状態」、「前に示されたTCI状態」、「アクティブTCI状態」、「アクティブ化されたTCI状態」、「適用されたTCI状態」、「現在適用されているTCI状態」、及び「現在のTCI状態」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「新しいTCI状態」、「示されたTCI状態」、「適用されるTCI状態」、「使用されるTCI状態」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「共通ビーム」、「共通ビーム更新/指示」、「統合TCI状態」、「統合TCI状態更新/指示」、「ビーム指示」、「結合されたTCI状態」、「ダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態」、「ダウンリンクのためのTCI状態」、「ダウンリンクTCI状態」、「ダウンリンクのみのためのTCI状態」、「アップリンクのためのTCI状態」、「アップリンクのみのためのTCI状態」、「アップリンクTCI状態」、「別々のTCI状態」、「別々のDL/UL TCI状態」、「TCI状態指示」、「TCI_state_r17」、「tci_StateId_r17」、「統合TCI状態を示すTCI_state_r17」、「PDSCH上のCORESETの全部又はサブセット及びUE専用受信について共有/適用されるTCI状態」、「Rel-17 TCI状態」、「tci_StateId_r17を有するTCI状態」、「統合TCIフレームワークにおけるTCI状態更新について設定されたTCI状態」、「共通ビーム更新/指示のためのDCI内で示されたTCI状態」、「DCI内で示され、CORESETの全部/サブセット及びPDSCHに適用されるTCI状態」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「プリコーダ」、「プリコーディング」、「プリコーディングマトリクス」、「ビーム」、「空間関係情報」、「空間関係インフォ」、「TPMI」、「プリコーディング情報」、「プリコーディング情報及び層数」、「プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI:precoding matrix indicator)」、「プリコーディングマトリクスインジケータ」、「送信プリコーディングマトリクス支持」、「プリコーディングマトリクス指示」、「TCI状態」、「送信設定インジケータ」、「疑似コロケーション(QCL:quasi co-location)」、「擬似コロケーション」、「QCLパラメータ」、「QCL想定(QCL assumption)」、「QCL関係」、「QCL設定」及び「空間関係」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「送信機会」、「送信」、「繰り返し」、「受信」、「受信機会」、「監視機会」、「送信機会」、及び「候補」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「DCI」及び「DCIフォーマット」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「時間閾値」、「閾値」、「適用タイミング」、「ビーム適用タイミング」、及び「タイミング」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「適用された」、「アクティブ化された」、「示された」及び「発効した」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「確認応答」、「肯定応答」、「ACK」、「ハイブリッド自動再送要求確認応答」、「HARQ-ACK」、「否定応答」、「NACK」、「NAK」、「ACK/NACK」及び「ACK/NAK」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「CORESET(サブ)グループ」、「CORESETの(サブ)セット」、「TCI状態の(サブ)セット」、「統合TCI状態の(サブ)セット」、「ダウンリンク(統合)TCI状態の(サブ)セット」、及び「結合された(統合)TCI状態の(サブ)セット」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「PUCCHの(サブ)セット」、「TCI状態の(サブ)セット」、「統合TCI状態の(サブ)セット」、「アップリンク(統合)TCI状態の(サブ)セット」、及び「結合された(統合)TCI状態の(サブ)セット」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「シングルTRP」、「シングルTCI状態」、「シングルTCI」、「S-TCI」、「シングルCORESET」、「シングル制御リソースセットプール」、「S-TRP」及び「S-TCI状態」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「マルチTRP」、「マルチTCI状態」、「マルチCORESET」、「マルチ制御リソースセットプール」、「マルチTRP」、「マルチTCI状態」、「マルチTCI」、「マルチCORESET」及び「マルチ制御リソースセットプール」、「MTRP」及び「M-TCI」、「M-TPR」は、互換的に使用されてもよい。
・用語「プール」、「セット」、「サブセット」、「グループ」及び「サブグループ」は、互換的に使用されてもよい。
【0045】
本明細書で使用されるように、用語「TRP」は、特定の地理的位置に位置するネットワーク装置により利用可能な(1つ又は複数のアンテナ要素を有する)アンテナアレイを意味する。例としてマルチTRPのシナリオ(又はシングルTRPのシナリオ)を参照して本開示のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、説明のためのみのものであり、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しない。本明細書で説明される本開示の内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができることを理解すべきである。
【0046】
一般的に言えば、1つのパネルとは、端末装置又はネットワーク装置においてデプロイメントされる1つ又は複数のアンテナ素子を指す。この点において、用語「パネル」、「パネルタイプ」、「アンテナ素子」、「アンテナアレイ」、「送受信ポイント」、「TRP」(及びそれらの均等な表現)は互換的に使用されてもよい。
【0047】
以下では、DCI_tは、ダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態を示すか、又はダウンリンクのためのTCI状態とアップリンクの指示のためのTCI状態とのうちの少なくとも1つを示すDCIを記述するために用いられてもよい。以下では、用語「DCI」、「PDCCH」、「DCI_t」、「ダウンリンク及びアップリンク指示のためのTCI状態についてのDCI」、「ダウンリンク指示のためのTCI状態についてのDCI」、「アップリンク指示のためのTCI状態についてのDCI」、「ダウンリンクのためのTCI状態及びアップリンク指示のためのTCI状態についてのDCI」、「ダウンリンク及びアップリンク指示のためのTCI状態についてのPDCCH」、「アップリンク指示のためのTCI状態についてのPDCCH」、「ダウンリンク指示のためのTCI状態及びアップリンク指示のためのTCI状態についてのPDCCH」、「TCI状態指示についてのDCI」及び「TCI状態指示のためのPDCCH」は、互換的に使用されてもよい。
【0048】
環境例
図1Aは、本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100を示す。通信ネットワーク100は、ネットワーク装置110-1及びオプションとしてのネットワーク装置110-2(まとめて又は個別にネットワーク装置110と称される)を含む。ネットワーク装置110は、端末装置120にサービスを提供してもよい。説明のために、ネットワーク装置110-1は第1のネットワーク装置110-1と称され、ネットワーク装置110-2は第2のネットワーク装置110-2と称される。さらに、第1のネットワーク装置101-1と第2のネットワーク装置110-1とは、互いに通信してもよい。
【0049】
環境100において、ネットワーク装置110(例えば、第1のネットワーク装置110-1又は第2のネットワーク装置110-2)から端末装置120へのリンクはダウンリンクと称され、端末装置120からネットワーク装置110(例えば、第1のネットワーク装置110-1又は第2のネットワーク装置110-2)へのリンクはアップリンクと称される。ダウンリンクにおいて、第1のネットワーク装置110-1又は第2のネットワーク装置110-2は送信(TX)装置(又は送信機)であり、端末装置120は受信(RX)装置(又は受信機)である。アップリンクにおいて、端末装置120は送信TX装置(又は送信機)であり、第1のネットワーク装置110-1又は第2のネットワーク装置110-2はRX装置(又は受信機)である。
【0050】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110と端末装置120とは、直接リンク/チャネルを用いて通信してもよい。
【0051】
さらに、図1Aの具体例において、マルチTRP送信もサポートされる。図1Aに示すように、端末装置120は、2つのTRP、即ち、TRP 130-1及び130-2(まとめて又は個別にTRP 130と称される)と通信してもよい。説明のために、TRP 130-1は第1のTRP 130-1と称され、TRP 130-2は第2のTRP 130-2と称される。
【0052】
さらに、シングルTRP送信モードとマルチTRP送信モードとの両方が図1Aの具体例によりサポートされる。具体的には、シングルTRPモードの場合、端末装置120は、第1のTRP 130-1又は第2のTRP 130-2を介してネットワークと通信する。代替として、マルチTRPモードの場合、端末装置120は、第1のTRP 130-1と第2のTRP 130-2との両方を介してネットワークと通信する。
【0053】
さらに、マルチTRP及び/又はマルチパネルをサポートするために、ネットワーク装置110は、1つ又は複数のTRP/パネルを備えてもよい。例えば、ネットワーク装置110は、より良いカバレッジを実現するために、異なる地理的位置における複数のTRP/パネルに結合されてもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、第1のネットワーク装置110-1は、第1のTRP/パネル130-1と第2のTRP/パネル130-2とを備える。代替として、別の特定の例示的な実施形態において、第1のネットワーク装置110-1及び第2のネットワーク装置110-2は、それぞれ、第1のTRP/パネル130-1及び第2のTRP/パネル130-2を備える。
【0054】
いくつかの実施形態において、TRP 130は、異なる上位層により設定されたアイデンティティに明示的に関連付けられてもよい。例えば、上位層により設定されるアイデンティティは、CORESET、CORESETのグループ、RS、RSのセット、TCI状態、又はTCI状態のグループ/セットに関連付けられてもよい。例えば、上位層により設定されるアイデンティティを用いて、異なるTRPと端末装置120との間の送信を区別してもよい。いくつかの実施形態において、異なる上位層により設定されたアイデンティティに関連付けられた2つのCORESETから端末装置120が2つのDCIメッセージを受信する場合、該2つのDCIメッセージは、異なるTRP 130から示される。
【0055】
代替として、TRP 130は、物理チャネル又は信号への専用設定により暗黙的に識別されてもよい。例えば、TRP 130に関連付けられた専用のCORESETと、RSと、TCI状態とは、異なるTRP 130から端末装置120への送信を識別するために使用される。いくつかの実施形態において、端末装置120が専用のCORESETからDCIメッセージを受信すると、該DCIメッセージは、対応するCORESET専用の関連付けられたTRPから示される。
【0056】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、複数の制御リソースセット(CORESET)を端末装置120に設定してもよい。
【0057】
追加として、該複数のCORESETは、異なるグループ/サブセット/プールに分割されてもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、第1のTRP 130-1及び第2のTRP 130-2は、異なるCORESETプールに関連付けられる。例えば、第1のTRP 130-1は第1のCORESETグループに関連付けられ、第2のTRP 130-2は第2のCORESETグループに関連付けられる。
【0058】
したがって、他のリソース(例えば、アップリンクリソース、参照信号(RS)リソース)も、異なるグループ/サブセット/プールに分割されてもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、第1のTRP 130-1及び第2のTRP 130-2は、異なるリソースセットに関連付けられる。例えば、第1のTRP 130-1は、第1のアップリンクリソースセット(例えば、第1のPUCCHリソースセット)/第1のRSセットに関連付けられる一方、第2のTRP 130-2は、第2のアップリンクリソースセット(例えば、第2のPUCCHリソースセット)/第2のRSセットに関連付けられる。いくつかの実施形態において、RSは、復調参照信号(DMRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、サウンディング参照信号(SRS)、位相トラッキング参照信号(PTRS)、微小時間及び周波数トラッキング参照信号(TRS)、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、CORESETは、周波数領域内の
【数1】
個のリソースブロック(RB)と、時間領域内の
【数2】
個のシンボルとから構成されてもよい。いくつかの実施形態において、制御チャネル要素(CCE:control-channel element)は、6つのリソース要素グループ(REG:resource-element group)からなり、REGは、1つの直交周波数分割多重(OFDM:orthogonal frequency-division multiplexing)シンボル中の1つのRBに等しい。いくつかの実施形態において、CORESET内のREGは、第1のOFDMシンボル及びCORESET内の最も低い番号のRBについて0から始まる、時間優先的に増大する順序で番号付けされる。
【0060】
いくつかの実施形態において、一つのCORESETは、一つ又は複数の探索空間セットに関連付けられてもよい。一つの探索空間セットは、一つ又は複数のPDCCH候補を含むか、又はそれらに関連付けられることができる。いくつかの実施形態において、PDCCH監視期間及び/又はスロットオフセット及び/又はスロット内のシンボルインデックスは、探索空間セットごとに設定されてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH候補は、探索空間に関連付けられてもよいし、探索空間に対応してもよい。
【0061】
いくつかの実施形態において、端末装置120のためのPDCCH候補を決定するためのプロシージャが定義されてもよい。即ち、ネットワーク装置110と端末装置120との間のPDCCH送信に使用される可能性のある複数のPDCCH候補のそれぞれについてCCEインデックスが決定される。PDCCH候補についてCCEインデックスが決定されると、端末装置120は、これらのPDCCH候補上でブラインド検出を実行することができる。PDCCH送信がPDCCH候補上で検出又は受信されると、端末装置120は、それを復号化してDCIなどの情報を取得してもよい。
【0062】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、CORESET内のPDCCH受信に関連付けられたDM-RSアンテナポートが、該CORESET(適用可能な場合)のために示されるTCI状態により設定される一つ又は複数のRSと疑似コロケーション(QCLed)であると仮定してもよい。
【0063】
いくつかの実施形態において、競合のないランダムアクセスプロシージャをトリガするPDCCHオーダーにより開始されたものではない直近のランダムアクセスプロシージャの後に、CORESETについてのTCI状態を示す媒体アクセス制御(MAC:medium access control)制御要素(CE:control element )アクティブ化コマンドが受信されない場合、端末装置120は、CORESET内のPDCCH受信に関連付けられたDM-RSアンテナポートが、該最近のランダムアクセスプロシージャの間に端末装置120により識別された同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH:synchronization signal/physical broadcast channel)ブロックと疑似コロケーション(QCLed)であると仮定してもよく、該一つ又は複数のRSは該CORESET(適用可能な場合)のために示されるTCI状態により設定される。
【0064】
さらに、統合TCIフレームワークは、通信ネットワーク100においてサポートされる。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、例えば無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリングを介して、端末装置120のために複数のTCI状態を事前設定してもよい。次に、マルチTRP/シングルTRP送信は、単一のDCIメッセージ又は複数のDCIメッセージ(即ち、複数のDCI/M-DCI)のいずれかによりスケジューリングされてもよい。具体的には、1つ又は複数の事前設定されたTCI状態は、単一/複数のDCIメッセージにより示されてもよい。
【0065】
図1Aに示すように、単一DCIモードが適用された場合、端末装置120は、第1のTRP 130-1から単一のDCIメッセージを受信する。該単一のDCIメッセージは、第2のTRP 130-2から受信されてもよいことを、理解すべきである。代替として、マルチDCIモードが適用された場合、端末装置120は、2つのDCIメッセージを第1のTRP 130-1及び第2のTRP 130-2からそれぞれ受信する。示されたTCI状態を適用することにより、第1のTRP 130-1及び第2のTRP 130-2を選択可能にアクティブ化して、指向性送信を実現することができる。
【0066】
いくつかの実施形態において、示されたTCI状態は、結合されたダウンリンク/アップリンクTCI状態(即ち、結合されたDL/UL TCI状態)又はダウンリンクTCI状態及び/又はアップリンクTCI状態のいずれかであってもよい。いくつかの実施形態において、結合されたDL/UL TCI状態は、ダウンリンク及びアップリンクの両方のためのTCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、ダウンリンクTCI状態はダウンリンクのためのTCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、アップリンクTCI状態はアップリンクのためのTCI状態であってもよい。
【0067】
説明のために、パラメータM及びNを、以下のように定義する。
・M:端末装置120によりサポートされる、ダウンリンク送信のための示される/適用されるTCI状態の数を指す。追加として、いくつかの実施形態において、Mは{0,1,2,3,4}のうちの1つであってもよい。
・N:端末装置120によりサポートされる、アップリンク送信のための示される/適用されるTCI状態の数を指す。追加として、いくつかの実施形態において、Mは{0,1,2,3,4}のうちの1つであってもよい。
【0068】
M及び/又はNの異なる値のいくつかの例示的なシナリオを以下のようにリストする。
・M=1の場合:
・DL TCI: DL TCI内のソース参照信号(qcl_Type1に加えてqcl_Type2が設定されている場合、Rel.15と類似で、2つである)は、少なくとも、PDSCH及びコンポーネントキャリア(CC)内の全てのCORESET上のUE専用受信のためのQCL情報を提供する。
・N=1の場合:
・UL TCI: UL TCI内のソース参照信号は、少なくとも動的許可/設定される許可ベースのPUSCH及びCC内の全ての専用PUCCHリソースのためのUL TX空間フィルタを決定するための参照を提供する。
・M=N=1の場合:
・結合されたDL/UL TCI: TCIは、DL QCL情報とUL TX空間フィルタとの両方を決定するために使用される少なくとも共通のソース参照RSを参照する。
・別々のDL/UL TCI:DL TCIとUL TCIとは異なる(したがって、別々である)。
・M>1の場合:
・DL TCI: M個のソース参照信号(又は、qcl_Type1に加えてqcl_Type2が設定されている場合、2M)の各々は、少なくとも、PDSCH及び/又はCC内のCORESETのサブセット上のUE専用受信のためのM個のビームペアリンクのうちの1つのためのQCL情報を提供する。
・N>1の場合:
・UL TCI: N個のUL TCI内のN個のソース参照信号の各々は、少なくとも動的許可/設定される許可ベースのPUSCH及び/又はCC内の専用PUCCHリソースのサブセットに関連付けられたN個のビームペアリンクのうちの1つのためのUL TX空間フィルタを決定するための参照を提供する。
・M>1且つ/又はN>1の場合:
・結合されたDL/UL TCI: TCIは、DL QCL情報とUL TX空間フィルタとの両方を決定するために使用される少なくとも共通のソース参照RSを参照する。この場合、M=Nである。
・別々のDL/UL TCI:該M個のDL TCIと該N個のUL TCIとは異なる(したがって、別々である)。
【0069】
いくつかの実施形態において、端末装置120はM個のアクティブ化された統合TCI状態を有するように設定されてもよいか、又は示されてもよい。いくつかの実施形態において、統合TCI状態は、ダウンリンクのためのTCI状態、又はダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態であってもよく、ここで、Mは正の整数であり、例えば、Mは{1,2,3,4}のうちの1つであってもよい。
【0070】
いくつかの実施形態において、端末装置120はN個のアクティブ化された統合TCI状態を有するように設定されてもよいか、又は示されてもよい。いくつかの実施形態において、統合TCI状態は、アップリンクのためのTCI状態、又はダウンリンク及びアップリンクのための結合されたTCI状態であってもよく、ここで、Nは正の整数であり、例えば、Nは{1,2,3,4}のうちの1つであってもよい。
【0071】
ネットワーク装置110は、データ及び/又はダウンリンク制御情報及び/又はRSを複数のビーム(「DLビーム」とも称される)を介して端末装置120に通信してもよい。端末装置120も、データ及び/又はアップリンク制御情報及び/又はRSを複数のビーム(「ULビーム」とも称される)を介してネットワーク装置110に通信してもよい。NRについての3GPP仕様において、ビームもTCIのパラメータにより定義され、示される。例えば、DCI内にTCIフィールドがあってもよい。TCIフィールドの値は、「TCIコードポイント」と称してもよい。TCIコードポイントは、1つ又は複数のTCI状態を示してもよい。各TCI状態は、1つ又は2つのDL及び/又はUL参照信号とPDSCHのDMRSポート、PDCCHのDMRSポート、PUSCHのDMRSポート、PUCCHのDMRSポート、SRSリソースのSRSポート、又はCSI-RSリソースのCSI-RSポートとの間の疑似コロケーション(QCL)関係を設定するためのパラメータを含む。
【0072】
いくつかの実施形態において、ビーム指示又はTCI状態指示のための適用タイミングが存在してもよい。
【0073】
いくつかの実施形態において、該適用タイミングは、ビーム指示又はTCI状態指示の確認応答の最後のシンボルの少なくともYシンボル後である第1のスロット又は第1のサブスロットであってもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、Yは、整数であってもよく、例えば、1≦Y≦336である。別の特定の例示的な実施形態において、Yは、整数であってもよく、例えば、Yは{7,14,28,224,336}のうちの一つであってもよい。
【0074】
いくつかの実施形態において、スロットは12個又は14個の(OFDM)シンボルを含んでもよい。いくつかの実施形態において、サブスロットは、S個のシンボルを含んでもよく、ここで、Sは整数であり、例えば1≦S≦14である。一つの特定の例示的な実施形態において、Sは、{2,4,7}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態は、PDCCH内のDCI内で示される。具体的には、PDCCH内のDCIは、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDSCHをスケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、DCIの最後のシンボルと該第1のスロット又は第1のサブスロットとの間のギャップは、端末装置の能力を満たすべきである。いくつかの実施形態において、TCI状態指示の確認応答は、例えば該DCIがPDSCHをスケジューリングする場合、該DCIによりスケジューリングされたPDSCHの確認応答であってもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態指示の確認応答は、DCIの確認応答であってもよい。いくつかの実施形態において、DCIがPDSCHをスケジューリングしない場合である。例えば、適用タイミングはまた、ビーム適用タイミングとして表されてもよい。
【0075】
【数3】
【0076】
いくつかの実施形態において、スロットnは、端末装置120がHARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信する可能性があるスロットであってもよく、このHARQ-ACK情報はアクティブ化コマンドに対応してもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、該アクティブ化コマンドは、PDSCH内で搬送されてもよい。別の特定の例示的な実施形態において、該アクティブ化コマンドは、MAC CEメッセージであってもよい。別の特定の例において、該アクティブ化コマンドは、少なくとも1つのTCI状態をアクティブ化するために使用されてもよい。別の特定の例において、該アクティブ化コマンドは、少なくとも1つのTCI状態と少なくとも1つのコードポイントとの間のマッピングを示すために使用されてもよく、該コードポイントは、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication(送信設定指示)」に含まれてもよい。
【0077】
いくつかの実施形態において、nの値は非負の整数であってもよい。例えば、
【数4】
である。一つの特定の例示的な実施形態において、適用タイミングはまた、ビーム適用タイミングとして表されてもよい。別の特定の例示的な実施形態において、適用タイミングはまた、MAC CEメッセージについての適用タイミングとして表されてもよい。別の特定の例において、適用タイミングは、MAC CEアクティブ化タイミングとして表されてもよい。
【0078】
いくつかの実施形態において、DCI(例えばDL割り振りを有するDCIフォーマット1_1/1_2及びダウンリンク割り振りを有しないDCIフォーマット1_1/1_2)は、TCI状態指示のために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、ダウンリンクスケジューリング又はPDSCHスケジューリングを有するDCIは、少なくとも1つのTCI状態を示してもよく、PDSCH又はダウンリンクスケジューリングについてのHARQ又はACK及び/又はNACKを使用して、該少なくとも1つのTCI状態指示の確認応答を示すことができる。さらに、該適用タイミングの後に、該示されたTCI状態が適用されてもよい。例えば、PDSCH及び/又はPDCCH及び/又はPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はダウンリンクRS及び/又はアップリンクRSに適用されてもよい。
【0079】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、PDCCH内でDCI(例えば「DCI_t」として表される)を受信又は検出してもよく、該DCIは、ダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態、又はダウンリンクのためのTCI状態、又はアップリンクのためのTCI状態、又はダウンリンクのためのTCI状態とアップリンクのためのTCI状態とのペアを示してもよい。
【0080】
いくつかの実施形態において、示されたダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態、又は示されたダウンリンクのためのTCI状態、又は示されたアップリンクのためのTCI状態、又は示されたダウンリンクのためのTCI状態及びアップリンクのためのTCI状態のペアは、該適用タイミングの後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRS及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。
【0081】
一つの特定の例示的な実施形態において、ダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態がDCI内で示される場合、該ダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態は、適用タイミングの後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRS及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。別の特定の例示的な実施形態において、ダウンリンクのためのTCI状態がDCI内で示される場合、該ダウンリンクのためのTCI状態は、適用タイミングの後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。別の特定の例示的な実施形態において、アップリンクのためのTCI状態がDCI内で示される場合、該アップリンクのためのTCI状態は、適用タイミングの後に、PUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRSに適用されてもよい。別の特定の例示的な実施形態において、ダウンリンクのためのTCI状態及びアップリンクのためのTCI状態のペアがDCI内で示される場合、該ダウンリンクのためのTCI状態は、該適用タイミングの後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよく、該アップリンクのためのTCI状態は、該適用タイミングの後に、PUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRSに適用されてもよい。
【0082】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ダウンリンクのためのTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)を示す指示を受信してもよく、該TCI状態内のソースRSは、少なくとも、PDSCH及びCC内の全てのCORESET上での受信のためのQCL情報を提供する。一つの特定の例示的な実施形態において、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0083】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、アップリンクのためのTCI状態(又はビーム又は空間関係)を示す指示を受信してもよく、TCI状態内のソースRSは、少なくとも動的な許可、又は設定される許可ベースのPUSCH及びCC内の全てのPUCCHリソースのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0084】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)を示す指示を受信してもよく、該TCI状態は、少なくとも、ダウンリンクQCL情報とアップリンク送信空間フィルタとの両方を決定するために使用される共通のソースRSを参照する。
【0085】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ダウンリンクのためのTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)及びアップリンクのためのTCI状態(又はビーム又は空間関係)を示す指示を受信してもよく、ダウンリンクのためのTCI状態内のソースRSは、少なくとも、PDSCH及びCC内の全てのCORESET上の受信のためのQCL情報を提供し、アップリンクのためのTCI状態内のソースRSは、少なくとも、動的許可、又は設定される許可ベースのPUSCHと、CC内の全てのPUCCHリソースのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。一つの特定の例示的な実施形態において、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。別の特定の例示的な実施形態において、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0086】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは{1,2,3,4}のうちの1つであってもよい)ダウンリンクのためのTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置120は、M個のTCI状態のうちの1つを示す指示を受信してもよく、M個のTCI状態のうちの該1つ内、又は示された1つのTCI状態内のソースRSは、少なくとも、PDSCH及び/又はCC内のCORESETのサブセット上での受信のためのQCL情報を提供する。一つの特定の例示的な実施形態において、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0087】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、2つ以上の(例えば、Nとして表され、Nは正の整数である。例えば、Nは{1,2,3,4}のうちの1つであってもよい)アップリンクのためのTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置120は、N個のTCI状態のうちの1つを示す指示を受信してもよく、N個のTCI状態のうちの該1つ内、又は示された1つのTCI状態内のソースRSは、少なくとも、動的な許可、又は設定される許可ベースのPUSCH及び/又はCC内のPUCCHリソースのサブセットのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。一つの特定の例示的な実施形態において、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0088】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは{1,2,3,4}のうちの1つであってもよい)ダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態を有するように設定され、且つ/又は、M個のダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態からの1つを示す指示を受信してもよく、M個のTCI状態のうちの各TCI状態又は示された1つのTCI状態は、ダウンリンクQCL情報とアップリンク送信空間フィルタとの両方を決定するために使用される共通のソース参照信号を少なくとも参照する。
【0089】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは{1,2,3,4}のうちの1つであってもよい)ダウンリンクのためのTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ、端末装置120は、2つ以上の(例えば、Nとして表され、Nは正の整数である。例えば、Nは{1,2,3,4}のうちの1つであってもよい)アップリンクのためのTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置120は、M個のダウンリンクのためのTCI状態からの1つ及びN個のアップリンクのためのTCI状態からの1つを示す指示を受信してもよく、M個のダウンリンクのためのTCI状態内の各TCI状態又は示された1つのダウンリンクのためのTCI状態内のソースRSは、少なくともPDSCH及び/又はCC内のCORESETのサブセット上の受信のためのQCL情報を提供し、N個のアップリンクのためのTCI状態内の各TCI状態内又は示された1つのアップリンクのためのTCI状態内のソースRSは、少なくとも動的許可、又は設定される許可ベースのPUSCH及び/又はCC内のPUCCHリソースのサブセットのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。一つの特定の例示的な実施形態において、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。別の特定の例示的な実施形態において、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0090】
以下では、DCI_tは、ダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態を示すか、又はダウンリンクのためのTCI状態とアップリンクの指示のためのTCI状態とのうちの少なくとも1つを示すDCIを記述するために用いられてもよい。以下では、用語「DCI」、「PDCCH」、「DCI_t」、「ダウンリンク及びアップリンク指示のためのTCI状態についてのDCI」、「ダウンリンク指示のためのTCI状態についてのDCI」、「アップリンク指示のためのTCI状態についてのDCI」、「ダウンリンクのためのTCI状態及びアップリンク指示のためのTCI状態についてのDCI」、「ダウンリンク及びアップリンク指示のためのTCI状態についてのPDCCH」、「アップリンク指示のためのTCI状態についてのPDCCH」、「ダウンリンク指示のためのTCI状態及びアップリンク指示のためのTCI状態についてのPDCCH」、「TCI状態指示についてのDCI」及び「TCI状態指示のためのPDCCH」は、互換的に使用されてもよい。
【0091】
いくつかの実施形態において、DCIは、ダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態を示すため、又はダウンリンクのためのTCI状態及びアップリンクのためのTCI状態のうちの少なくとも1つを示すために用いられてもよい。さらに、DCIは、PDSCH(例えば、DCIフォーマット1_1及びフォーマット1_2)をスケジューリングしてもよい。例えば、DCIは、DCI_tであってもよい。いくつかの実施形態において、DCIによりスケジューリングされたPDSCHのHARQは、DCIについてのACKとして使用されてもよい。
【0092】
いくつかの実施形態において、DCIは、ダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態を示すため、又はダウンリンクのためのTCI状態及びアップリンクのためのTCI状態のうちの少なくとも1つを示すために用いられてもよい。さらに、DCIは、PDSCH(例えば、DCIフォーマット1_1及びフォーマット1_2)をスケジューリングしなくてもよい。例えば、DCIは、DCI_tであってもよい。いくつかの実施形態において、DCI又はTCI状態指示が成功したか否かを示すために、DCIのHARQを導入してもよい。
【0093】
いくつかの実施形態において、DCI_tの復号結果又はDCI_tによりスケジューリングされたPDSCHの復号結果がACKである場合、示されたTCI状態は、該適用タイミングの後に、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットに適用されてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態において、半永続スケジューリング(SPS:Transmitsemi persistent scheduling)PDSCH解放のHARQメカニズムは、DCI_tのHARQのために再利用されてもよく、DCI_tにはPDSCHスケジューリングがない。
【0095】
いくつかの実施形態において、DCI(例えば、DCI_t)を使用して、1つ又は複数のTCI状態を示してもよい。例えば、該1つ又は複数のTCI状態は、ダウンリンク及びアップリンクのため、又はダウンリンクのためのTCI状態及びアップリンクのためのTCI状態のうちの少なくとも1つのためのものである。さらに、DCIは、PDSCH(例えば、DCIフォーマット1_1及びフォーマット1_2)をスケジューリングしなくてもよい。
【0096】
いくつかの実施形態において、DCIの成功した受信/復号時に、端末装置120は、ACKを報告してもよい。いくつかの実施形態において、DCIの失敗した受信/復号時に、端末装置120は、NACKを報告してもよい。例えば、ACK及び/又はNACKは、PUCCH又はPUSCH内で報告されてもよい。
【0097】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、1つのタイプのHARQコードブックを有するように設定されてもよい。例えば、該タイプは、タイプ1(例えば、半静的)、タイプ2(例えば、動的)及びタイプ3(1回限りのフィードバック)のうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、タイプは、例えば、RRC、MAC CE、又はDCIを介して設定されてもよい。いくつかの実施形態において、DCIはPDCCHにおいて受信/検出される。
【0098】
いくつかの実施形態において、HARQ-ACK情報ビットについて、端末装置120は、端末装置120が、CS-RNTIでスクランブルされた、SPS PDSCH解放又はビーム指示を提供するDCIフォーマットを検出した場合、又はトランスポートブロックを正しく復号した場合、ACKを生成し、端末装置120がトランスポートブロックを正しく復号しなかった場合、NACKを生成する。一つの特定の例示的な実施形態において、0であるHARQ-ACK情報ビット値はNACKを表し、1であるHARQ-ACK情報ビット値はACKを表す。
【0099】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第1のTCI状態を有するように設定され/示されてもよい。さらに、端末装置120は、第1のTCI状態を用いて第1のPDCCHを受信又は検出してもよく、該PDCCHは第1のCORESET内にある。端末装置120には、第1のPDCCHにおいて受信又は検出されたDCI内で第2のTCI状態が示されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH内のDCIは、第1のPDSCH又は第1のPUSCHをスケジューリングしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、DCI又は第1のPDCCH又は第1のPDSCHのうちの少なくとも1つについての復号結果又はHARQ-ACK情報をネットワーク装置110に報告してもよい。いくつかの実施形態において、復号結果又はHARQ-ACK情報は、PUCCH内又は第2のPUSCH内で送信/報告されてもよい。
【0101】
いくつかの実施形態において、該適用タイミングの後に、端末装置120は、第2のTCI状態を用いてPDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信してもよい。1つの特定の例示的な実施形態において、端末装置120は、第2のTCI状態を用いて第2のPDCCHを受信してもよく、該第2のPDCCHは第2のCORESET内にある。別の特定の例示的な実施形態において、端末装置120は、第2のTCI状態を用いて第2のPDCCHを受信してもよく、該第2のPDCCHは第1のCORESET内にある。
【0102】
さらに、ネットワーク装置110は、1つ又は複数のサービングセルを提供してもよく、第1のTRP 130-1及び第2のTRP 130-2は、同じサービングセル又は異なるサービングセル内に含まれてもよい。換言すれば、セル間送信とセル内送信との両方が図1Aの具体例によりサポートされる。
【0103】
図1Bは、図1Aに示される通信ネットワーク100の例示的なシナリオを示す。図1Bの具体例において、第1のTRP 130-1と第2のTRP 130-2とが同じサービングセル140内に含まれる。この場合、マルチTRP送信は、セル内送信として実行される。
【0104】
図1Cは、図1Aに示される通信ネットワーク100の別の例示的なシナリオを示す。図1Cの具体例において、第1のTRP 130-1と第2のTRP 130-2とは、異なるサービングセル140-1及び140-2内に含まれる。この場合、マルチTRP送信は、セル間送信として実行される。
【0105】
通信環境100における通信は、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)及びモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)などを含むがこれらに限定されない、任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0106】
図1A図1Cに示されるような装置(即ち端末装置120、ネットワーク装置110、TRP 130及びセル140)の数及びそれらの接続関係及びタイプは、説明のためにのみ使用され、いかなる限定も示唆しないことを、理解すべきである。通信ネットワーク100は、本開示の実施形態を実施するのに適した任意の適切な数の装置を備えてもよい。
【0107】
プロセス例
以下では、本開示のいくつかの実施形態にかかる通信のプロセス200を例示するシグナリングチャートを示す図2を参照し、本開示の原理及び実施形態について詳細に説明する。説明のために、図1A図1Cを参照してプロセス200について説明する。
【0108】
プロセス200には、端末装置120、ネットワーク装置110(第1のネットワーク装置110-1又は第2のネットワーク装置110-2のうちのいずれか又は両方)、及びTRP 230(第1のTRP 230-1及び第2のTRP 230-2のうちの少なくとも1つを含む)が関与してもよい。
【0109】
追加として、第1のTRP 130-1は第1のネットワーク装置110-1に接続され、第2のTRP 130-2は第1のネットワーク装置110-1/第2のネットワーク装置110-2に接続されている。追加として、第1のTRP 130-1と第2のTRPとは、同じサービングセル内及び異なるサービングセル内にあってもよい。
【0110】
以下の文章では、2つのTRPを参照して本開示のいくつかの実施形態について説明するが、これらの実施形態は、説明のためのみのものであり、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しない。本明細書で説明される本開示の内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができることを理解すべきである。
【0111】
さらに、端末装置120及びネットワーク装置110におけるオペレーションが協調されるべきであることを、理解すべきである。換言すれば、ネットワーク装置110と端末装置120とは、設定、状態、パラメータなどについて共通の理解を有すべきである。このような共通の理解は、ネットワーク装置110と端末装置120との間の任意の適切なインタラクション、又は、ネットワーク装置110と端末装置120との両方が同一のルール/ポリシーを適用することにより、実現されてもよい。以下では、いくつかのオペレーションが端末装置120の視点から説明されるが、対応するオペレーションがネットワーク装置110により実行されるべきであることを、理解すべきである。同様に、いくつかのオペレーションがネットワーク装置110の視点から説明されるが、対応するオペレーションが端末装置120により実行されるべきであることを、理解すべきである。簡潔のために、ここでは同一又は類似の内容の一部を省略する。
【0112】
追加として、以下の説明では、端末装置120とネットワーク装置110との間では、いくつかのインタラクションが実行される。インタラクションは、システム情報、RRCメッセージ、DCIメッセージ、アップリンク制御情報(UCI)メッセージ、メディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)などを含む、1つのシグナリング/メッセージ又は複数のシグナリング/メッセージ内で実現されてもよいことを、理解すべきである。本開示は、この点において限定されない。
【0113】
また、特定の例示的な実施形態において特徴/オペレーションについて別々に説明したが、明確に反対の指示がない限り、異なる例示的な実施形態において説明されたこれらの特徴/オペレーションは、任意の適切な組み合わせで使用されてもよいことを、理解すべきである。
【0114】
設定のためのプロセス例
オプションとして、本開示のいくつかの実施形態によれば、端末装置120とネットワーク装置110とは、以下で説明される本開示にかかる実施形態を可能にするために、関連設定を通信してもよい。このインタラクティブプロシージャ中に、本開示の実施形態に関連付けられた一定のルールが規定されてもよく、関連する再定義/新しく導入されたパラメータ/設定が端末装置120とネットワーク装置110との間で交換されてもよい。
【0115】
図2を参照する。図2に示すように、ネットワーク装置110は、関連設定(即ち、第1のメッセージ)を端末装置120に送信してもよい(210)。
【0116】
いくつかの実施形態において、関連設定は、RRCメッセージに含まれてもよい。いくつかの他の実施形態において、関連設定は、DCIメッセージ、MAC CEなどを含むがこれらに限定されない任意の他の適切なシグナリング/メッセージに含まれてもよい。
【0117】
さらに、本開示のいくつかの実施形態によれば、いくつかのリソース設定を改良することが可能である。以下では、改良された設定について詳細に説明する。
【0118】
CORESETのための設定
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、少なくとも1つの第1のメッセージ(例えば、RRCメッセージ、簡潔のために、第1のメッセージと称される)を端末装置120に送信し、ここで、該少なくとも1つの第1のメッセージは、複数のCORESET及び/又は複数のTCI状態を示す。
【0119】
オプションとして、CORESETグループの概念が導入されてもよい。具体的には、M個のDL/結合されたTCI状態(T_1,T_2,…T_Mとして表される)があり、ここで、Mは整数であり、{2,3,4}のうちの1つであってもよい。したがって、M個のCORESETグループ(即ち、C_1、C_2、…C_Mとして表されるCORESETのM個のサブセット)が存在してもよく、各CORESETグループ(及び対応するPDSCH)がMのTCI状態のうちの1つに関連付けられてもよい。例えば、C_1はT_1に関連付けられ、C_2はT_2に関連付けられるなどである。
【0120】
導入されたCORESETグループの概念に鑑みて、CORESETは、1つ又は複数のCORESETグループに関連付けられてもよい。
【0121】
一つの特定の例示的な実施形態において、CORESETは、例えばRRCメッセージ、MAC CEメッセージ又はDCIメッセージを介して、パラメータを有するように設定されてもよく、このパラメータは、グループのインデックス(CORESETPoolIndexとして表される)であってもよい。
【0122】
いくつかの実施形態において、M=2の場合(例えば、マルチDCIベースのマルチTRPの場合)、CORESETPoolIndexの設定に基づいて、CORESETの2つのCORESETグループ/サブセットが存在してもよい。具体的には、グループC_1は、CORESETPoolIndexの設定を有しないCORESET、又は値0を有するCORESETPoolIndexの設定を有するCORESETであってもよい一方、グループC_2は、値1の設定を有するCORESETPoolIndexの設定を有するCORESETであってもよい。
【0123】
以下は、CORESETのための設定の一部の例である。
【数5】
【0124】
こうして、CORESETの設定は、マルチTRPシナリオにより適している可能性がある。
【0125】
アップリンクリソースのための設定
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第1のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を端末装置120に送信し、この第1のメッセージは、複数のアップリンクリソース(例えば、PUCCHリソース)及び複数のTCI状態を示す。
【0126】
オプションとして、アップリンクリソースセット(例えば、PUCCHリソースセット)の概念を導入してもよい。具体的には、N個のUL/結合されたTCI状態(T_1,T_2,…T_Nとして表される)があり、ここで、Nは整数であり、{2,3,4}のうちの1つであってもよい。したがって、N個のPUCCHリソースセット(例えば、P_1、P_2、…P_Nとして表されるN個のPUCCHリソースセット)が存在してもよく、ここで、各PUCCHリソースセットは、N個のTCI状態のうちの1つに関連付けられてもよい。例えば、P_1はT_1に関連付けられ、P_2はT_2に関連付けられるなどである。
【0127】
導入されたアップリンクリソースセットの概念に鑑みて、アップリンクリソースは、1つ又は複数のアップリンクリソースセットに関連付けられてもよい。
【0128】
いくつかの実施形態において、各アップリンクリソースは、2つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられる。
【0129】
一つの特定の例示的な実施形態において、アップリンクリソースは、例えばRRCメッセージ、MAC CEメッセージ又はDCIメッセージを介して、パラメータを有するように設定されてもよく、このパラメータは、グループのインデックスであってもよい。
【0130】
代替として、別の特定の例示的な実施形態において、アップリンクリソースのために設定されるパラメータは、従来のパラメータ(例えば、PUCCH-ResourceGroup)を再利用してもよい。以下は、アップリンクリソースのための設定の一部の例である。
【数6】
【0131】
上記特定の例示的な実施形態において、各グループは、N個のTCI状態のうちの1つに関連付けられてもよい。
【0132】
追加として、いくつかの実施形態において、少なくとも1つのCORESETグループと、少なくとも1つのPUCCHリソースセットとの間の関連付けの設定があってもよい。一つの特定の例において、各アップリンクリソースは、1つ又は複数のCORESETグループに関連付けられており、例えば、アップリンクリソースは、1つ又は複数のCORESETPoolIndexesを有するように設定されている。
【0133】
こうして、アップリンクリソースの設定は、マルチTRPシナリオにより適している可能性がある。
【0134】
RSのための設定
本開示のいくつかの実施形態によれば、RSのための設定を改良することが可能である。
【0135】
いくつかの実施形態において、示された統合TCI状態を共有するように設定されたRS(例えば、チャネル状態情報RS(CSI-RS))について、RSが特定のCORESETグループ又は特定のTCI状態に関連付けられているか又は基づくかを示す設定が存在してもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、RSは、CORESETPoolIndex、TCI状態のインデックスなど、のうちの1つを有するように設定されてもよい。
【0136】
いくつかの実施形態において、示された統合TCI状態を共有するように設定されたRS(例えばSRS)について、RSがどのアップリンクリソースセット、又はN個のTCI状態のうちのどのTCI状態に関連付けられているか又は基づくかを示す設定が存在してもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、RS(例えば、SRS)は、アップリンクリソースセットのインデックス、TCI状態のインデックスなど、のうちの1つを有するように設定されてもよい。
【0137】
こうして、RSの設定は、マルチTRPシナリオにより適している可能性がある。
【0138】
アクティブ化のためのプロセス例
引き続き図2を参照する。上記設定プロシージャの後に、ネットワーク装置110は、1つ又は複数の第2のメッセージ(例えば、MAC CEメッセージ)を端末装置120に送信してもよい(220)。
【0139】
いくつかの実施形態において、第2のメッセージは、少なくとも1つの関連付けを示し、各関連付けは、CORESETグループと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す。
【0140】
こうして、第2のメッセージを用いて、少なくとも1つのDL/結合されたTCI状態が相応のCORESETグループのためにアクティブ化されてもよい。
【0141】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、該第2のメッセージが少なくとも1つの関連付けを示し、ここで、該少なくとも1つの関連付けの各々がアップリンクリソースセットと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す。
【0142】
こうして、第2のメッセージを用いて、少なくとも1つのUL/結合されたTCI状態が相応のアップリンクリソースセットのためにアクティブ化されてもよい。
【0143】
アップリンク送信のための例示的なプロセス
上述したように、N>1(即ち、N個のアップリンクTCI状態)の場合、該N個のアップリンクTCI状態内のN個のソースRSの各々は、少なくとも動的許可/設定される許可ベースのPUSCH及び/又はCC内の専用PUCCHリソースのサブセットに関連付けられたN個のビームペアリンクのうちの1つのためのアップリンクTX空間フィルタを決定するための参照を提供する。
【0144】
これに鑑みて、マルチTRPベースのPUCCH送信は、アップリンクリソースと2つ以上のUL/結合されたTCI状態(又は、2つ以上のアップリンクPUCCHリソースセット)との間の関連付けを確立することにより実現されてもよい。
【0145】
一つの特定の例示的な実施形態において、統合TCIフレームワークにおけるマルチTRPベースのPUCCH送信(即ち、N>1)について、N個のPUCCHリソースセットが存在し、各PUCCHリソースセットは、N個のUL/結合されたTCI状態のうちの2つ以上(又は2つ以上のPUCCHリソースセット)に関連付けられている。
【0146】
引き続き図2を参照する。端末装置120(及びネットワーク装置110)は、少なくとも1つのアップリンク送信のためのアップリンクリソース(例えば、PUCCHリソース)を決定してもよい。そして、端末装置120は、これに応じて、ネットワーク装置110と該少なくとも1つのアップリンク送信を実行してもよい(240)。具体的には、少なくとも1つのアップリンク送信は、
→ アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態の数、又は
→ アップリンクリソースに関連付けられたアップリンクリソースセットの数、
のうちの少なくとも1つに基づいて、1つのTCI状態又は2つ以上のTCI状態に基づいて実行されてもよく、各アップリンクリソースセットがTCI状態に対応する。
【0147】
こうして、マルチTRPベースのPUCCHについては、シングルTRPとマルチTRPとの間の動的切替が可能となる。
【0148】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、アップリンクリソースが1つのTCI状態又は1つのアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、1つのTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を実行する。代替として、いくつかの実施形態において、端末装置120は、アップリンクリソースが2つ以上のTCI状態又は2つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、2つ以上のTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を実行する。
【0149】
いくつかの実施形態において、1つのアップリンクリソース(例えば、PUCCHリソース)は、K個のアップリンクリソースセットに関連付けられてもよい。一例において、1≦K≦Nである。別の例において、1≦K≦2である。具体的には、該PUCCHリソースが1つのアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、該PUCCHリソースの送信は、シングルTRPに基づいて送信される。一つの特定の実施形態において、DCIフォーマット1_xについて、HARQ-ACKフィードバックのための決定されたPUCCHリソースは、該アップリンクリソースセットに関連付けられた、示されたTCI状態に基づいて送信される。
【0150】
代替として、PUCCHリソースが2つ以上のアップリンクリソースセット(即ち、K>1)に関連付けられている場合、該PUCCHリソースの送信は、マルチTRPに基づいて送信される。一つの特定の実施形態において、該PUCCHリソースは、2つのアップリンクリソースセット(即ち、第1のアップリンクリソースセット及び第2のアップリンクリソースセット)に関連付けられている。この特定の実施形態において、DCIフォーマット1_xについて、HARQ-ACKフィードバックのための決定されたPUCCHリソースは、第1のアップリンクリソースセットに関連付けられた第1の示されたTCI状態と、第2のアップリンクリソースセットに関連付けられた第2の示されたTCI状態とに基づいて送信される。
【0151】
追加として、該少なくとも1つのアップリンク送信はまた、該少なくとも1つのアップリンク送信のため設定された繰り返しパラメータ(例えば、RRCメッセージ内で設定された繰り返しパラメータ)に基づいて実行されてもよい。
【0152】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、2つのPUCCHリソースセット(例えば、第1のPUCCHリソースセット及び第2のPUCCHリソースセット)を有するように設定されてもよい。さらに、各PUCCHリソースセットは、少なくとも1つのPUCCHリソースを含んでもよい。いくつかの実施形態において、各PUCCHリソースセットに関連付けられる又は適用されるTCI状態(例えば、ダウンリンク及びアップリンクのためのTCI状態又はアップリンクのためのTCI状態)が存在してもよい。さらに、第1のTCI状態は、第1のPUCCHリソースセットに関連付けられるか又は適用されてもよい一方、第2のTCI状態は、第2のPUCCHリソースセットに関連付けられるか又は適用されてもよい。具体的には、第1のTCI状態は、第2のTCI状態とは異なってもよい。
【0153】
いくつかの実施形態において、1つのPUCCHリソースは、1つ又は2つのPUCCHリソースセットに関連付けられるように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、PUCCHリソースが1つのPUCCHリソースセットに関連付けられる場合、PUCCH送信は、シングルTRPに基づいてもよい。いくつかの実施形態において、PUCCHリソースが第1のPUCCHリソースセットに関連付けられる場合、PUCCH送信は、第1のTCI状態に基づいてもよい。代替として、いくつかの他の実施形態において、PUCCHリソースが第2のPUCCHリソースセットに関連付けられる場合、PUCCH送信は、第2のTCI状態に基づいてもよい。
【0154】
いくつかの実施形態において、PUCCHリソースが2つのPUCCHリソースセットに関連付けられる場合、PUCCH送信は、マルチTRPに基づいてもよい。例えば、PUCCHリソースが第1のPUCCHリソースセット及び第2のPUCCHリソースセットに関連付けられる場合、PUCCH送信は、第1のTCI状態及び第2のTCI状態に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、PUCCH送信は、少なくとも1つの送信機会を含み、各送信機会は、第1のTCI状態と第2のTCI状態とのうちの1つに基づいてもよい。代替として、いくつかの他の実施形態において、PUCCH送信は、第1のTCI状態と第2のTCI状態とに同時に基づいてもよい。
【0155】
一つの特定の実施形態において、DCI(例えば、DCIフォーマット1_0又はDCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2)内には、PUCCHリソースの指示があってもよい。いくつかの実施形態において、該PUCCHリソースは、HARQ-ACKフィードバックのために使用されてもよい。代替として、いくつかの他の実施形態において、示されたPUCCHリソースは、PUCCHリソースセットに関連付けられた、示された/適用されたTCI状態に基づいて送信されてもよい。
【0156】
具体的には、いくつかの実施形態において、該少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが1よりも大きい場合、端末装置120は、該2つ以上のTCI状態に基づいて2つ以上の送信機会を用いて該アップリンク送信を実行し、ここで、各送信機会が該2つ以上のTCI状態のうちの1つに関連付けられている。追加として、いくつかの実施形態において、2つ以上の送信機会の数は、該繰り返しパラメータに基づく。
【0157】
一つの特定の実施形態において、PUCCH繰り返しの繰り返し数が1よりも大きい場合(例えば、
【数7】
)、マルチTRPベースのPUCCH繰り返しが(例えば、示されたTCI状態のサイクリックマッピング又は順次マッピングを介して)適用され、ここで、各PUCCH送信機会が1つのTCI状態に関連付けられる。
【0158】
代替として、いくつかの実施形態において、該少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが存在しないか、又は1に等しい場合、端末装置120は、該2つ以上のTCI状態に基づいて該アップリンク送信を実行する。例えば、端末装置120は、1つの送信機会内に、該2つ以上のTCI状態に基づいて、アップリンク送信を実行する。
【0159】
一つの特定の実施形態において、繰り返しパラメータが存在しないか、又はPUCCH繰り返しの数が1に等しい場合(例えば、
【数8】
)、同時PUCCH送信が2つのTCI状態に基づいて実行される(例えば、同時マルチパネルアップリンク送信)。
【0160】
追加として、いくつかのシナリオにおいて、端末装置120は、最大2つのアップリンクTCI状態が設定されるようにサポートされる。このようなシナリオについて、いくつかの実施形態において、該アップリンクリソースが3つ以上のTCI状態に関連付けられている場合、端末装置120は、該3つ以上のTCI状態から決定された2つのTCI状態に基づいて、該少なくとも1つのアップリンク送信を実行する。
【0161】
いくつかの実施形態において、2つのTCI状態は、
→ より低い識別子を有する2つのTCI状態、
→ より高い識別子を有する2つのTCI状態、
→ 2つの直近使用されたTCI状態、又は
端末装置120又はネットワーク装置110により決定された2つのTCI状態、
のうちの1つである。
【0162】
同様に、いくつかの実施形態において、該アップリンクリソースが3つ以上のTCI状態に関連付けられている場合、端末装置120は、該3つ以上のアップリンクリソースセットから決定された2つのアップリンクリソースセットに基づいて、該少なくとも1つのアップリンク送信を実行する。
【0163】
いくつかの実施形態において、2つのTCI状態は、
→ より低い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、
→ より高い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、
→ 2つの直近使用されたアップリンクリソースセット、又は
→ 端末装置120又はネットワーク装置110により決定された2つのアップリンクリソースセット、
のうちの1つである。
【0164】
追加として、いくつかの送信パラメータ(例えば、アップリンク電力制御パラメータ)は、アップリンク送信には必要である。いくつかの実施形態において、アップリンク電力制御パラメータがアップリンク/結合されたTCI状態に関連付けられていないか又は含まれていない場合、該PUCCHリソースのために、電力制御パラメータのセットを設定してもよい。具体的には、PUCCHリソースがK個のアップリンクリソースセット(ここで、K>1又はK=2である)に関連付けられている場合、PUCCHリソースのために電力制御パラメータのK個のセットを設定してもよい。
【0165】
さらに、経路損失RSは、アップリンク送信についても必要である。いくつかの実施形態において、経路損失RSがアップリンク/結合されたTCI状態に関連付けられていないか又は含まれていない場合、該PUCCHリソースのために経路損失RSを設定してもよい。具体的には、PUCCHリソースがK個のアップリンクリソースセット(ここで、K>1又はK=2である)に関連付けられている場合、PUCCHリソースのためにK個の経路損失RSを設定してもよい。
【0166】
前述したように、統合TCIフレームワークにおいて、適用されるTCI状態は、DCIメッセージ内で示される。しかしながら、いくつかのシナリオにおいて、端末装置120は、DCIメッセージを受信する前に、アップリンク送信を実行する必要があるかもしれない。以下では、このようなシナリオに対処する方法について説明する。
【0167】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、アップリンク送信を、
→ 現在使用されている少なくとも1つのTCI状態、
→ アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態、
→ 少なくとも1つのダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)メッセージにより示された、端末装置により使用される1つ又は複数のTCI状態、又は
→ PUSCHのために使用される少なくとも1つの空間領域フィルタ、
のうちの少なくとも1つに基づいて実行し、PUSCHは、ランダムアクセス応答(RAR:random access response)アップリンク許可によりスケジューリングされたPUSCH、メッセージA(MsgA)PUSCH、又は初期アクセスプロシージャ中にスケジューリングされたPUSCH、のうちの少なくとも1つである。
【0168】
いくつかの実施形態において、端末装置120が統合TCI状態指示の第1のインスタンスを受信及び適用する前に、全てのPUSCHリソースの送信は、RARアップリンク許可又はMsgA PUSCHによりスケジューリングされたPUSCH送信と同じ空間領域フィルタに基づいて実行される。
【0169】
追加として、アップリンクリソースが2つ以上のTCI状態又は2つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられる場合(即ち、マルチTRPシナリオ)、全ての関連付けられたTCI状態が利用可能であることは保証されない。例えば、関連付けられたTCI状態は、まだDCIメッセージにより示されていない、又は、まだ適用タイミングに従って適用されていない。以下では、このようなシナリオに対処する方法について説明する。
【0170】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、アップリンクリソースに関連付けられた2つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つが、適用タイミング後に示されて適用された場合、2つ以上のTCI状態に基づいてアップリンク送信を実行する。以下では、いくつかの例示的なプロセスについて説明する。
【0171】
いくつかの実施形態において、端末装置120が統合TCI状態指示の第1のインスタンスを受信及び適用した場合、PUCCHリソースの第1のサブセット及び/又は第2のサブセットの送信は、それぞれ、RAR UL許可又はMsgA PUSCHによりスケジューリングされたPUSCHの第1の送信機会及び第2の送信機会と同じ空間領域フィルタに基づいて実行されてもよい。
【0172】
追加として、いくつかの実施形態において、決定されたPUCCHリソースが第1及び第2のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、マルチTRP送信がPUCCHリソースに適用される。
【0173】
いくつかの実施形態において、端末装置120が(例えば、第1のアップリンクリソースセットのために)第1の統合TCI状態指示を既に受信及び適用したが、端末装置120が(例えば、第2のアップリンクリソースセットのために)第2の統合TCI状態指示の第1のインスタンスを受信及び適用していない場合、端末装置120は、2つのTCI状態(即ち、第1の統合TCI状態、RAR UL許可又はMsgA PUSCHによりスケジューリングされたPUSCH送信についての空間領域フィルタに置き換えられる第2のTCI状態)を用いて、マルチTRP PUCCH送信を実行してもよい。
【0174】
代替として、端末装置120が(例えば、第1のアップリンクリソースセットのために)第1の統合TCI状態指示を既に受信及び適用したが、端末装置120が(例えば、第2のアップリンクリソースセットのために)第2の統合TCI状態指示の第1のインスタンスを受信及び適用しておらず、決定されたPUCCHリソースが第1のアップリンクリソースセットにのみ関連付けられている場合、端末装置120は、(第1の統合TCI状態に基づいて)PUCCHリソースについてシングルTRP送信を実行してもよい。さらに、決定されたPUCCHリソースが第2のアップリンクリソースセットにのみ関連付けられている場合、(RAR UL許可又はMsgA・PUSCHによりスケジューリングされたPUSCH送信についての空間領域フィルタに基づいて)シングルTRP送信が該PUCCHリソースに適用される。追加として、決定されたPUCCHリソースが第1及び第2のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、端末装置120は、(第1の統合TCI状態に基づいて)PUCCHリソースについてシングルTRP送信を実行してもよい。
【0175】
こうして、PDSCH送信方式とは独立してマルチTRPベースのPUCCH送信を可能にすることが可能であり、さらに、マルチTRPベースのPUCCH送信とともに、マルチDCIベースのマルチTRP PDSCH送信を共同で適用することができる。
【0176】
ダウンリンク送信のための例示的なプロセス
上記のように、M>1(即ち、M個のダウンリンクTCI状態)の場合、M個のDL TCI内のM個のソースRS(又は、qcl_Type1に加えてqcl_Type2が設定されている場合、2M)の各々は、少なくとも、PDSCH及び/又はCC内のCORESETのサブセット上のUE専用受信のためのM個のビームペアリンクのうちの1つのためのQCL情報を提供する。
【0177】
本開示のいくつかの実施形態によれば、統合TCIフレームワークについては、マルチTRPベースのPDSCH送信が可能となる。
【0178】
いくつかの実施形態において、CORESETグループの概念を導入することなく、マルチTRPベースのPDSCH送信を実現することが可能である。即ち、示されたTCI状態を適用するように設定されたCORESETについて、CORESETグループは1つのみ存在する。この場合、全てのCORESETは1つのCORESETグループ内にあり、2つのTCI状態のうちの1つがCORESETに適用される。
【0179】
引き続き図2を参照する。図2に示すように、ネットワーク装置110は、DCIメッセージを端末装置120に送信し(230)、ここで、このDCIメッセージは、端末装置120により使用される少なくとも2つのTCI状態を示す。次に、ネットワーク装置110は、該少なくとも2つのTCI状態に基づいてPDCCHを送信する(250)。例えば、ネットワーク装置110は、このPDCCHを、該少なくとも2つのTCI状態のうちの第1のTCI状態、より低い又は最も低いIDを有するTCI状態、より高い又は最も高いIDを有するTCI状態、のうちの1つに基づいて送信する。追加として、ネットワーク装置110は、少なくとも2つのTCI状態のうちの少なくとも1つに基づいてPDSCHを送信する。一つの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は、PDCCHにより使用されたTCI状態とは異なるTCI状態に基づいてPDSCHを送信する。別の例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は、2つのTCI状態に基づいてPDSCHを送信する。
【0180】
いくつかの実施形態において、端末装置120がどの統合TCI状態指示の第1のインスタンスも受信及び適用していない場合、端末装置120は、PDCCH/PDSCHの対応するDMRSアンテナポートが、初期アクセスプロシージャ中にUEが特定したSS/PBCHブロック、又は同期プロシージャを有する再設定により開始されたランダムアクセスプロシージャ中に端末装置120が特定したSS/PBCHブロック又はCSI-RSリソースと疑似コロケーションである(例えば、以下ではQCL_AでQCLedと表される)と仮定する。
【0181】
いくつかの実施形態において、該少なくとも2つのTCI状態を適用する前に、端末装置120は、該PDCCH又はPDSCHのDMRSポートが、初期アクセスプロシージャ又はランダムアクセスプロシージャ中に特定されたRSと疑似コロケーションであるとの仮定に基づいて該PDCCH又はPDSCHを受信する。
【0182】
代替として、いくつかの実施形態において、該少なくとも2つの示されたTCI状態を適用する前に、端末装置120は、1つの適用されたTCI状態(即ち、シングルTRP)に基づいてPDCCH又はPDSCHを受信する。
【0183】
一つの特定の実施形態において、端末装置120が統合TCI状態指示の第1のインスタンスを有するDCIを既に受信したが、端末装置120が示された統合TCI状態を適用していない場合、端末装置120は、1つ又は2つのDL/結合された統合TCI状態がどこで示されるかに関わらず、そして、DCI内でシングルTRP/マルチTRP送信モードが示されるか否かに関わらず、PDCCH又はPDSCHのDMRSポートがQCL_Aで疑似コロケーションである(DCI内のスケジューリングされるPDSCHについてシングルTRP送信が適用される)と仮定する。
【0184】
代替として、又は追加として、端末装置120が統合TCI状態指示の第1のインスタンスを有するDCIを既に受信したが、端末装置120が示された統合TCI状態を適用していない場合、端末装置120は、UEが示された統合TCI状態を適用する前に、DCIによりスケジューリングされたPDSCHについてシングルTRP送信を実行する。
【0185】
よりよく理解するために、次に、適用タイミング300を示す図3を参照する。図3の特定の例において、チャネル送信(PDSCH 310、PDCCH 320及びPDSCH 330を含む)は、PDSCH又はPDSCHのDMRSポートが、初期アクセスプロシージャ又はランダムアクセスプロシージャ中に特定されたRSと疑似コロケーションであるとの仮定に基づいて実行される。また、チャネル送信(PDSCH 310、PDCCH 320、及びPDSCH 330を含む)は、シングルTRPに基づいて実行される。
【0186】
さらに、示された統合TCI状態は、適用タイミングに従って適用されてもよい。該示された統合TCI状態の適用タイミングは、少なくとも1つの示された統合TCI状態が既に適用された場合、完了したとみなされてもよい。例えば、示された統合TCI状態が1つのみである場合、端末装置120は、適用タイミングに従って、該示された統合TCI状態を適用する。別の例について、2つ以上の示された統合TCI状態がある場合、端末装置120は、該2つ以上の示された統合TCI状態のうちの第1のTCI状態(又は、より低い/高いIDを有するTCI状態)を、CORESETに適用する。
【0187】
いくつかの実施形態において、(スロット内に)適用された示された統合TCI状態が1つのみであり、端末装置120がDCIメッセージを検出した場合、DCIによりスケジューリングされたPDSCHのDM-RSアンテナポートは、示された統合TCI状態に基づいて実行され、1つ又は2つのDL/結合された統合TCI状態がどこで示されるかに関わらず、そして、DCI内でシングルTRP/マルチTRP送信モードが示されるか否かに関わらず、UEが2つの統合TCI状態の指示を適用する前に、シングルTRP送信が、DCIによりスケジューリングされるPDSCHについて想定/適用される。
【0188】
いくつかの実施形態において、(スロット内に)2つの示された統合TCI状態が適用されたことと、DL DCIの受診と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも小さいことと、スケジューリングされたPDSCHのサービングセルのための少なくとも1つの設定されたTCI状態が「typeD」に設定されたqclタイプを含むことと、の条件が満たされた場合、該2つの示された統合TCI状態は、PDSCHのために(デフォルトビームとして)想定される。さらに、TCI状態のうちの1つ又は2つがPDSCHに適用されるか否かは、DCI内の指示(例えば、シングル/マルチTRP送信モード指示)に基づいて決定される。
【0189】
上記に加えて、CORESETグループの概念を導入して、マルチTRPベースのPDSCH送信を実現してもよい。以下では、このような例示的なプロセスについて説明する。
【0190】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のメッセージを受信し、該第1のメッセージは、複数のCORESETを示し、該複数のCORESETの各々が1つ又は複数のCORESETグループに関連付けられる。
【0191】
いくつかの実施形態において、示されたTCI状態を適用するように設定されたCORESETについては、2つのCORESETグループ(第1のCORESETグループ及び第2のCORESETグループ)が存在する。さらに、第1のTCI状態は第1のCORESETグループに適用され、第2のTCI状態は第2のCORESETグループに適用される。
【0192】
次に、端末装置120は、1つ又は複数のCORESETグループに関連付けられた少なくとも1つの第2のメッセージを受信し、ここで、該第2のメッセージは、少なくとも1つの関連付けを示し、各関連付けは、CORESETグループと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す。
【0193】
本開示のいくつかの実施形態によれば、端末装置120は、少なくとも1つのPDSCHをスケジューリングするためのDCIメッセージを受信し、そして、端末装置120は、該DCIに基づいて、該少なくとも1つのPDSCHを受信してもよい。
【0194】
いくつかの実施形態において、該DCIメッセージは、該少なくとも1つのPDSCHのためのTCIの数を示す第1の指示を示す。
【0195】
代替として、又は追加として、該DCIメッセージは、第2の指示を示し、ここで、該第2の指示は、該少なくとも1つのPDSCHのための複数のTCI状態のうちの1つを示し、該複数のTCI状態は、少なくとも1つのダウンリンクチャネルに適用されている。
【0196】
代替として、又は追加として、該DCIメッセージは第3の指示を示し、該第3の指示は、該少なくとも1つのPDSCHのためのTCI順序を示す。
【0197】
いくつかの実施形態において、DCIのTCIフィールド内では、各コードポイントが1つのDL/結合されたTCI状態にマッピングされ、該1つのDL/結合されたTCI状態は、適用タイミング後に、対応するCORESETグループに適用される。
【0198】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、DCIを受信してもよく、該DCIは少なくとも1つのPDSCHをスケジューリングしてもよい。いくつかの実施形態において、該DCI内にはフィールドがあってもよく、該フィールドは、該少なくとも1つのPDSCHのためのTCI状態の数を示してもよい。
【0199】
一つの特定の例示的な実施形態において、該フィールドのためのビットサイズは、1であってもよい。例えば、該フィールド内には2つの可能な値(第1の値及び第2の値)がある可能性がある。第1の値は、該少なくとも1つのPDSCHが1つのTCI状態に基づいてもよいことを示してもよい。例えば、該TCI状態は、DCIが受信されるCORESETに適用されてもよい。
【0200】
代替として、別の特定の例示的な実施形態において、第2の値は、該少なくとも1つのPDSCHが2つのTCI状態に基づいてもよいことを示してもよい。例えば、該2つのTCI状態のうちの1つのTCI状態は、DCIが受信される第1のCORESETに適用されてもよい。該2つのTCI状態のうちのもう1つのTCI状態は、第2のCORESETに適用されてもよく、該第2のCORESETは、第1のCORESETのCORESETグループとは異なるCORESETグループ内にあってもよい。例えば、第1の値は0であってもよく、第2の値は1であってもよい。別の例について、第1の値は1であってもよく、第2の値は0であってもよい。
【0201】
シングルDCIベースのマルチTRP送信の場合、該DCI内には、スケジューリングされたPDSCHについてのシングルTRP又はマルチTRP送信(存在する場合)を示すためのフィールドがある。
【0202】
一つの特定の例において、DCIは、1ビットのフィールドを含み、ここで、値「0」/「1」は(現在適用されている第1のTCI状態に基づく)シングルTRP送信を指し、値「1」/「0」は(現在適用されている第1及び第2のTCI状態に基づく)マルチTRP送信を指す。
【0203】
別の特定の例において、DCIは、2ビットのフィールドを含み、ここで、該2ビットの4つの値は、それぞれ、シングルTRP(第1のTCI)、マルチTRP(順序1、第1のTCI、第2のTCI)、マルチTRP(順序2、第2のTCI、第1のTCI)、シングルTRP(第2のTCI)を示す。
【0204】
別の特定の例において、DCIは、3ビットのフィールドを含み、ここで、該3ビットの異なる値は、それぞれ、シングルTRP(第1のTCI)、マルチTRP(順序1、第1のTCI、第2のTCI)、マルチTRP(順序2、第2のTCI、第1のTCI)、シングルTRP(第2のTCI)、及びマルチTRP同時受信を示す。
【0205】
いくつかの実施形態において、DCIのTCIフィールド内では、各コードポイントは、1つ又は2つのDL/結合されたTCI状態にマッピングされる。1つの特定の例示的な実施形態において、同じMAC CEメッセージがコードポイントマッピングのために使用されてもよい。さらに、第1のDL/結合されたTCI状態は、適用タイミングの後に、第1のCORESETグループに適用され、第2のDL/結合されたTCI状態(DCI内に2つのTCI状態が示される場合)は、第2のCORESETグループに適用される。代替として、別の特定の例示的な実施形態において、別々のMAC CEがコードポイントマッピングのために使用されてもよい。具体的には、各CORESETグループについて、DL/結合されたTCI状態内の該1つのTCI状態又は該第1のDL/結合されたTCI状態は、適用タイミングの後にCORESETグループに適用され、該第2のTCI状態(存在する場合)は、適用タイミングの後に他のCORESETグループに適用される。
【0206】
いくつかの実施形態において、シングルDCIベースのマルチTRP送信の場合、該DCI内には、スケジューリングされたPDSCHについてのシングルTRP又はマルチTRP送信(存在する場合)を示すためのフィールドがある。一つの特定の例において、DCIは、1ビットのフィールドを含み、ここで、値「0」/「1」は(現在適用されている第1のTCI状態に基づく)シングルTRP送信を指し、値「1」/「0」は(現在適用されている第1及び第2のTCI状態に基づく)マルチTRP送信を指す。別の特定の例において、DCIは、2ビットのフィールドを含み、ここで、該2ビットの4つの値は、それぞれ、シングルTRP(第1のTCI)、マルチTRP(順序1、第1のTCI、第2のTCI)、マルチTRP(順序2、第2のTCI、第1のTCI)、シングルTRP(第2のTCI)を示す。
【0207】
こうして、シングルDCIは、シングルTRP PDSCHそれともマルチTRP PDSCHが適用されたかを示してもよい。よりよく理解するために、次に図4A及び図4Bを参照し、図4Aは、本開示の実施形態を実施可能な例示的なシナリオ400を示し、図4Bは、例示的な適用タイミング450を示す。図1Aに示すように、端末装置120は、第1及び第2のTCI状態に基づいて、TRP 130-1及び130-2と通信している。図4Bに示すように、端末装置120は、シングルTRP送信又はマルチTRP送信を示すDCIメッセージを受信し、該DCIメッセージは、例えば、上述した第1の指示、第2の指示、及び第3の指示、のうちのいずれであってもよい。そして、上述したように、次のスケジューリングされたPDSCHは、該DCIに基づいて実行されてもよい。
【0208】
TCI状態をアクティブ化するための例示的なプロセス
関連する解決策において、端末装置は、DCメッセージを受信した後に、TCI状態を適用する。具体的には、少なくともUE固有の(ユニキャスト)DCIを使用してL1ベースのビーム指示をサポートすることにより、アクティブなTCI状態から結合された又は別々のDL/ULビーム指示を示すことが合意されている。
【0209】
本開示のいくつかの実施形態によれば、TCI状態を適用するための時点を早めてもよい。
【0210】
具体的には、いくつかの実施形態において、端末装置120は、少なくとも1つのマッピングを示す第2のメッセージ(例えば、MAC CEメッセージ)をネットワーク装置110から受信し、ここで、各マッピングは、TCIコードポイントと少なくとも1つのTCI状態との間の対応関係を示す。そして、端末装置120は、第2のメッセージにより示された少なくとも1つのTCI状態を、少なくとも1つのTCI状態が適用条件を満たす場合、適用タイミングの後に適用する。
【0211】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、適用条件が満たされたか否かを、1つ又は複数のパラメータに基づいて決定してもよい。該1つ又は複数のパラメータの例は、
→ 端末装置120によりサポートされる、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、
→ 端末装置120によりサポートされる、アップリンク送信のためのTCI状態の数、
→ 第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、
→ 第2のメッセージ内で示された、アップリンク送信のためのTCI状態の数、
→ 第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のためのTCI状態、
→ 第2のメッセージにより示された、アップリンク送信のためのTCI状態、
→ 第2のメッセージにより示された、CORESETグループのためのTCI状態の数、
→ 第2のメッセージ内で示された、アップリンクリソースセットのためのTCI状態の数、
→ 第2のメッセージ内で示された、RSセットのためのTCI状態の数、
→ 端末装置のために設定されたCORESETグループの数、
→ 端末装置のために設定されたアップリンクリソースセットの数、又は
→ 端末装置のために設定されたRSセットの数、
としてリストされる。
【0212】
該1つ又は複数のパラメータの上記の例が説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も示唆しないことを、理解すべきである。他の例示的な実施形態において、他のパラメータが適用されてもよい。本開示は、この点において限定されない。
【0213】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、
→ TCI状態がアップリンク送信のための唯一のTCI状態であること、
→ TCI状態がダウンリンク送信のための唯一のTCI状態であること、
→ TCI状態がCORESETグループのための唯一のTCI状態であること、
→ TCI状態がアップリンクリソースセットのための唯一のTCI状態であること、又は
→ TCI状態がRSセットのための唯一のTCI状態であること、
のうちの1つが満たされた場合、TCI状態が適用条件を満たすと決定する。
【0214】
TCI状態が適用条件を満たすか否かを決定するための上記の例示的な条件が説明のためだけに示され、いかなる限定も示唆しないことを、理解すべきである。他の例示的な実施形態において、他の条件が定義されてもよい。本開示は、この点において限定されない。
【0215】
いくつかの実施形態において、MAC CEメッセージメッセージによりアクティブ化されたコードポイントが1つしかない場合(例えば、ダウンリンク及びアップリンクのための1つのみのTCI状態にマッピングしている。別の例について、ダウンリンクのためのTCI状態とアップリンクのためのTCI状態とのうちの少なくとも1つにマッピングしている)、該単一のTCI状態は、MAC CEアクティブ化タイミング(例えば、HARQ-ACKフィードバックの3ms後)の後に適用される。換言すれば、MAC CEメッセージによりアクティブ化されたコードポイントが1つしかない場合、該1つのみのTCI状態を示すDCIメッセージは必要ない。端末装置120は、MAC CEメッセージについての適用タイミングの後に、該1つのみのTCI状態を適用してもよい。
【0216】
一つの特定の例示的な実施形態において、UE(即ち、端末装置120)が、アクティブ化コマンドを搬送するPDSCHに対応するスロットn内で、HARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信する場合、TCI状態と、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントとの間の示されたマッピングは、スロット
【数9】
の後の第1のスロットから適用されるべきであり、ここで、μがPUCCHについてのSCS設定である。
【0217】
いくつかの実施形態において、DL及びULのために[tci-StateId_r17]で設定された、アクティブ化された[TCI-State]が1つのみである場合、[tci-StateId_r17]で設定された該1つのアクティブ化された[TCI-State]が、スロット
【数10】
後の第1のスロットから適用されるべきであり、ここで、μは、PUCCHのためのSCS設定である(tci-PresentInDCIが「enabled」に設定されているか、又はtci-PresentDCI-1-2がCORESETのために設定されている場合、該TCIフィールドは無視される)。
【0218】
いくつかの実施形態において、DLのみのために[tci-StateId_r17]で設定された、アクティブ化された[TCI-State]が1つのみであり、且つ/又は、ULのみのために[tci-StateId_r17]で設定された、アクティブ化された[TCI-State]が1つのみである場合、[tci-StateId_r17]で設定された該1つのアクティブ化された[TCI-State]が、スロット
【数11】
後の第1のスロットから適用されるべきであり、ここで、μは、PUCCHのためのSCS設定である(tci-PresentInDCIが「enabled」に設定されているか、又はtci-PresentDCI-1-2がCORESETのために設定されている場合、該TCIフィールドは無視される)。
【0219】
いくつかの実施形態において、DL及びULのために[tci-StateId_r17]で設定された、アクティブ化された[TCI-State]が1つのみである場合、又は、DLのみのために[tci-StateId_r17]で設定された、アクティブ化された[TCI-State]が1つのみであり、且つ/又はULのみのために[tci-StateId_r17]で設定された、アクティブ化された[TCI-State]が1つのみである場合、[tci-StateId_r17]で設定された、アクティブ化された[TCI-State]は、スロット
【数12】
後の第1のスロットから適用されるべきであり、ここで、μはPUCCHのためのSCS設定である。
【0220】
追加として、該1つのみのTCI状態を示すDCIメッセージが必要ないため、DCI内の該TCIフィールドが存在しなくてもよい。
【0221】
具体的には、いくつかの実施形態において、DCIフォーマット1_1について、上位層パラメータtci-PresentInDCIが有効化されていない場合、又はこのフィールド内のコードポイント数が1である場合、送信設定指示(TCIフィールド)は0ビットである。
【0222】
具体的には、いくつかの実施形態において、DCIフォーマット1_2について、上位層パラメータtci-PresentDCI-1-2が設定されていない場合、又はこのフィールド内のコードポイントSの数が1である場合、送信設定指示(TCIフィールド)は0ビットである。
【0223】
いくつかの実施形態において、CORESETのサブセット(M>1)について、又は全てのCORESET(M=1)について、1つのみ又は最大1つのDL/結合されたTCI状態がアクティブ化された場合、該アクティブ化されたDL/結合されたTCI状態は、MAC CE確認の後の第1のスロットから適用される。
【0224】
いくつかの実施形態において、PUCCHのサブセット(N>1)について、又は全てのPUCCH(N=1)について、1つのみ又は最大1つのUL/結合されたTCI状態がアクティブ化された場合、該アクティブ化されたUL/結合されたTCI状態は、MAC CE確認の後の第1のスロットから適用される。
【0225】
よりよく理解するために、M及びNの異なる値のシナリオについてのいくつかの例を以下の表1において説明する。
【表1】

【0226】
いくつかの実施形態において、シングルDCIベースのマルチTRP送信(即ちM>1)について、M個のCORESETグループが存在し、CORESETの各サブセットについて、MAC CEによりアクティブ化されたDL又は結合されたTCI状態が1つしかない場合、該DL又は結合されたTCI状態は、MAC CE確認の後の第1のスロットから、各サブセットに適用されるべきである。
【0227】
代替として、いくつかの実施形態において、シングルDCIベースのマルチTRP送信(即ち、M>1)について、CORESETグループが1つのみであり(即ち、全てのCORESET又はCORESETグループの概念がない)、且つ、DLチャネル/RSのサブセットについてアクティブ化されたDL又は結合されたTCI状態が1つのみである場合、M個のTCI状態のうちの該1つのみは、全てのCORESETに適用される。例えば、アクティブ化されたTCI状態は、MAC CE確認の後に各サブセット適用されることが可能であり、M個のTCI状態のうちの1つは、MAC CE確認の後に全てのCORESETに適用されることが可能である。一つの特定の例示的な実施形態において、単一のコードポイントが2つのDL又は結合されたTCI状態にマッピングする場合、該第1のTCI状態又は最も低いIDを有するTCI状態は、全てのCORESETに適用され、シングルTRP又はマルチTRP送信は、DCI内のフィールドにより示される。代替として、別の例示的な実施形態において、2つ以上のコードポイントがある場合、DL又は結合されたTCI状態を有する最低のコードポイント又はより低い/最も低いIDを有するDL又は結合されたTCI状態が全てのCORESETに適用される。
【0228】
代替として、いくつかの実施形態において、シングルDCIベースのマルチTRP送信(即ち、M>1)について、CORESETのサブセットが1つのみであり(即ち、全てのCORESET又はCORESETグループの概念がない)、且つ、DLチャネル/RSのサブセットについてアクティブ化されたDL又は結合されたTCI状態が1つのみである場合、M個のTCI状態のうちのいずれか1つは、DCIにより、全てのCORESETに適用されるようにさらに示されてもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、アクティブ化されたTCI状態は、MAC CE確認の後に、DLチャネル/RS(PDCCHを除く)の各サブセットにそれぞれ適用されることが可能である。追加として、別の例示的な実施形態において、(示された統合TCI状態を共有するように設定された)CORESETについて、DCI内の示された1つのDL TCI状態(1つのみのDL TCI状態がコードポイントにマッピングする場合)又は示された2つのDL TCI状態のうちの第1のDL TCI状態(2つのDL TCI状態がコードポイントにマッピングする場合)は、ビーム適用タイミングの後に適用される。
【0229】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、該TCI状態指示を搬送し且つダウンリンク割り振りを有しない少なくとも1つのDCIと、該TCI状態指示を搬送する少なくとも1つのDCIによる少なくとも1つのPDSCHスケジューリングと、のうちの少なくとも1つに対応するスロットn内でHARQ-ACK情報を送信してもよく、該示されたTCI状態は、該適用タイミングの後に適用されてもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、示されたTCI状態は、前に示された1つのTCI状態と異なってもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、該HARQ-ACK情報はACKであってもよい。
【0230】
いくつかの実施形態において、HARQ-ACK情報は、PUCCHリソース内で送信されてもよい。いくつかの実施形態において、スロットn内には少なくとも1つのPUSCH送信があってもよく、HARQ-ACK情報はPUSCHリソース内で多重化されてもよい。該適用タイミングは、PUSCHリソースの最後のシンボルの少なくともYシンボル後である第1のスロット又は第1のサブスロットであってもよい。例えば、Yは整数であってもよく、1≦Y≦336である。別の例について、Yは、{7,14,28,224,336}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施形態において、スロットは12個又は14個のシンボルを含んでもよい。いくつかの実施形態において、サブスロットはS個のシンボルを含んでもよい。Sは整数であり、1≦S≦14である。例えば、Sは、{2、4、7}のうちの1つであってもよい。
【0231】
いくつかの実施形態において、端末装置120によるPUCCH送信の繰り返しに使用されるPUCCHリソースが、第1及び第2の空間設定、又は電力制御パラメータの第1及び第2のセットを含み、端末装置120にsubslotLengthForPUCCHが提供される場合、端末装置120は、スロット内で連続してPUCCH送信及びUCIの第1及び第2の繰り返しを送信してもよく、端末装置120は、
【数13】
(設定された場合)の値を無視してもよく、PUCCH送信の各繰り返しのためのシンボル数がsubslotLengthForPUCCHにより示され、端末装置120は、PUCCH送信の第1及び第2の繰り返しについて、それぞれ、第1及び第2の空間設定、又は電力制御パラメータの第1及び第2のセットを使用してもよい。
【0232】
【数14】
【0233】
方法例
図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法500のフローチャートである。例えば、方法500は、図1A図1Cに示すような端末装置120において実現されてもよい。
【0234】
ブロック510において、端末装置120は、少なくとも1つのアップリンク送信のためのアップリンクリソースを決定する。
【0235】
ブロック520において、端末装置120は、少なくとも1つのアップリンク送信を、アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態の数、又はアップリンクリソースに関連付けられたアップリンクリソースセットの数、のうちの少なくとも1つに基づいて、1つのTCI状態又は2つ以上のTCI状態に基づいて実行し、各アップリンクリソースセットがTCI状態に対応する。
【0236】
いくつかの実施形態において、端末装置120が少なくとも1つのアップリンク送信を実行することは、アップリンクリソースが1つのTCI状態又は1つのアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、1つのTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、又はアップリンクリソースが2つ以上のTCI状態又は2つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、2つ以上のTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0237】
いくつかの実施形態において、端末装置120が2つ以上のTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を実行することは、少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが1よりも大きい場合、2つ以上のTCI状態に基づいて2つ以上の送信機会を用いてアップリンク送信を実行することであって、各送信機会が2つ以上のTCI状態のうちの1つに関連付けられていること、又は、少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが存在しないか、又は1に等しい場合、2つ以上のTCI状態に基づいてアップリンク送信を実行すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0238】
いくつかの実施形態において、端末装置120がアップリンク送信を実行することは、アップリンクリソースが3つ以上のTCI状態に関連付けられている場合、3つ以上のTCI状態から決定された2つのTCI状態に基づいて、少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、又はアップリンクリソースが3つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、3つ以上のアップリンクリソースセットから決定された2つのアップリンクリソースセットに基づいて、少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0239】
いくつかの実施形態において、該2つのTCI状態は、より低い識別子を有する2つのTCI状態、より高い識別子を有する2つのTCI状態、2つの直近使用されたTCI状態、又は端末装置120又はネットワーク装置110により決定された2つのTCI状態、のうちの1つである。
【0240】
いくつかの実施形態において、該2つのアップリンクリソースセットは、より低い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、より高い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、2つの直近使用されたアップリンクリソースセット、又は端末装置120又はネットワーク装置110により決定された2つのアップリンクリソースセット、のうちの1つである。
【0241】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のメッセージをネットワーク装置110から受信し、第1のメッセージは、各々が1つ又は複数のアップリンクリソースセットに関連付けられた少なくとも1つのアップリンクリソースと、複数のTCI状態と、を示す。
【0242】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、少なくとも1つの関連付けを示す第2のメッセージをネットワーク装置から受信し、少なくとも1つの関連付けの各々がアップリンクリソースセットと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す。
【0243】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、アップリンク送信を、現在使用されている少なくとも1つのTCI状態、アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態、少なくとも1つのDCIメッセージにより示された、端末装置120により使用される1つ又は複数のTCI状態、又はPUSCHのために使用される少なくとも1つの空間領域フィルタ、のうちの少なくとも1つに基づいて実行し、PUSCHは、RARアップリンク許可によりスケジューリングされたPUSCH、MsgA PUSCH、又は初期アクセスプロシージャ中にスケジューリングされたPUSCH、のうちの少なくとも1つである。
【0244】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、アップリンクリソースに関連付けられた2つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つが、適用タイミング後に示されて適用された場合、2つ以上のTCI状態に基づいてアップリンク送信を実行する。
【0245】
図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法600のフローチャートである。例えば、方法600は、図1A図1Cに示すような端末装置120において実現されてもよい。
【0246】
ブロック610において、端末装置120は、端末装置120により使用される少なくとも2つのTCI状態を示すDCIメッセージを受信する。
【0247】
ブロック620において、端末装置120は、少なくとも2つのTCI状態のうちの1つに基づいてPDCCHを受信すること、又は少なくとも2つのTCI状態のうちの少なくとも1つに基づいてPDSCHを受信すること、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0248】
いくつかの実施形態において、少なくとも2つの示されたTCI状態を適用する前に、端末装置120は、PDCCH又はPDSCHを、PDCCH又はPDSCHのDMRSポートが、初期アクセスプロシージャ又はランダムアクセスプロシージャ中に特定されたRSと疑似コロケーションであると仮定すること、又は1つの適用されたTCI状態、のうちの少なくとも1つに基づいて受信する。
【0249】
図7は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートである。例えば、方法700は、図1A図1Cに示すような端末装置120において実現されてもよい。
【0250】
ブロック710において、端末装置120は、少なくとも1つのPDSCHをスケジューリングするためのDCIを受信し、DCIメッセージは、少なくとも1つのPDSCHのためのTCIの数を示す第1の指示、少なくとも1つのPDSCHのための複数のTCI状態のうちの1つを示す第2の指示であって、複数のTCI状態が少なくとも1つのダウンリンクチャネルに適用されている第2の指示、又は、少なくとも1つのPDSCHのためのTCI順序を示す第3の指示、のうちの少なくとも1つを示す。
【0251】
ブロック720において、端末装置120は、該DCIに基づいて該少なくとも1つのPDSCHを受信する。
【0252】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、複数のCORESETを示す第1のメッセージをネットワーク装置110から受信し、該複数のCORESETの各々がCORESETグループに関連付けられている。
【0253】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、1つ又は複数のCORESETグループに関連付けられた少なくとも1つの第2のメッセージをネットワーク装置110から受信するように設定され、少なくとも1つの第2のメッセージが少なくとも1つの関連付けを示し、各関連付けがCORESETグループと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す。
【0254】
図8は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートである。例えば、方法800は、図1A図1Cに示すような端末装置120において実現されてもよい。
【0255】
ブロック810において、端末装置120は、端末装置120において、少なくとも1つのマッピングを示す第2のメッセージをネットワーク装置110から受信し、各マッピングは、TCIコードポイントと、少なくとも1つのTCI状態との対応関係を示す。
【0256】
ブロック820において、端末装置120は、少なくとも1つのTCI状態が適用条件を満たすか否かを決定する。
【0257】
ブロック830において、端末装置120は、第2のメッセージにより示された少なくとも1つのTCI状態を、少なくとも1つのTCI状態が適用条件を満たす場合、適用タイミングの後に適用する。
【0258】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、適用条件が満たされたか否かを、端末装置120によりサポートされる、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、端末装置120によりサポートされる、アップリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、アップリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のためのTCI状態、第2のメッセージにより示された、アップリンク送信のためのTCI状態、第2のメッセージにより示された、CORESETグループのためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、アップリンクリソースセットのためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、RSセットのためのTCI状態の数、端末装置120のために設定されたCORESETグループの数、端末装置120のために設定されたアップリンクリソースセットの数、又は端末装置120のために設定されたRSセットの数、のうちの少なくとも1つに基づいて決定する。
【0259】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、TCI状態がアップリンク送信のための唯一のTCI状態であること、TCI状態がダウンリンク送信のための唯一のTCI状態であること、TCI状態がCORESETグループのための唯一のTCI状態であること、TCI状態がアップリンクリソースセットのための唯一のTCI状態であること、又はTCI状態がRSセットのための唯一のTCI状態であること、のうちの1つが満たされた場合、TCI状態が適用条件を満たすと決定する。
【0260】
図9は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法900のフローチャートである。例えば、方法900は、図1A図1Cに示すようなネットワーク装置110において実現されてもよい。
【0261】
ブロック910において、ネットワーク装置110は、少なくとも1つのアップリンク送信のためのアップリンクリソースを決定する。
【0262】
ブロック920において、ネットワーク装置110は、アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態の数、又はアップリンクリソースに関連付けられたアップリンクリソースセットの数、のうちの少なくとも1つに基づいて、1つのTCI状態又は2つ以上のTCI状態に基づいて、アップリンク送信を端末装置120から受信し、アップリンクリソースセットの各々がTCI状態に対応する。
【0263】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110が少なくとも1つのアップリンク送信を受信することは、アップリンクリソースが1つのTCI状態又は1つのアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、1つのTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を受信すること、又はアップリンクリソースが2つ以上のTCI状態又は2つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、2つ以上のTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を受信すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0264】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110が2つ以上のTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を受信することは、少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが1よりも大きい場合、2つ以上のTCI状態に基づいて2つ以上の送信機会を用いて少なくとも1つのアップリンク送信を受信することであって、各送信機会が2つ以上のTCI状態のうちの1つに関連付けられていること、又は、少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが存在しないか、又は1に等しい場合、2つ以上のTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を受信すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0265】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110が少なくとも1つのアップリンク送信を受信することは、アップリンクリソースが3つ以上のTCI状態に関連付けられている場合、3つ以上のTCI状態から決定された2つのTCI状態に基づいて、少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、又はアップリンクリソースが3つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、3つ以上のアップリンクリソースセットから決定された2つのアップリンクリソースセットに基づいて、アップリンク送信を受信すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0266】
いくつかの実施形態において、2つのTCI状態は、より低い識別子を有する2つのTCI状態、より高い識別子を有する2つのTCI状態、2つの直近使用されたTCI状態、又は端末装置120又はネットワーク装置110により決定された2つのTCI状態、のうちの1つである。
【0267】
いくつかの実施形態において、該2つのアップリンクリソースセットは、より低い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、より高い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、2つの直近使用されたアップリンクリソースセット、又は端末装置120又はネットワーク装置110により決定された2つのアップリンクリソースセット、のうちの1つである。
【0268】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第1のメッセージを端末装置120に送信し、第1のメッセージは、各々が1つ又は複数のアップリンクリソースセットに関連付けられた少なくとも1つのアップリンクリソースと、複数のTCI状態と、を示す。
【0269】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、少なくとも1つの関連付けを示す第2のメッセージを端末装置120に送信し、該少なくとも1つの関連付けの各々がアップリンクリソースセットと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す。
【0270】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、アップリンク送信を、現在使用されている少なくとも1つのTCI状態、アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態、少なくとも1つのDCIメッセージにより示された、端末装置120により使用される1つ又は複数のTCI状態、又はPUSCHのために使用される少なくとも1つの空間領域フィルタ、のうちの少なくとも1つに基づいて受信し、PUSCHは、RARアップリンク許可によりスケジューリングされたPUSCH、MsgA PUSCH、又は初期アクセスプロシージャ中にスケジューリングされたPUSCH、のうちの少なくとも1つである。
【0271】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、アップリンクリソースに関連付けられた2つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つが、適用タイミング後に示されて適用された場合、2つ以上のTCI状態に基づいてアップリンク送信を受信する。
【0272】
図10は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1000のフローチャートである。例えば、方法1000は、図1A図1Cに示すようなネットワーク装置110において実現されてもよい。
【0273】
ブロック1010において、ネットワーク装置110は、端末装置120により使用される少なくとも2つのTCI状態を示すDCIメッセージを端末装置120に送信する。
【0274】
ブロック1020において、ネットワーク装置110は、少なくとも2つのTCI状態のうちの1つに基づいてPDCCHを送信すること、又は少なくとも2つのTCI状態のうちの少なくとも1つに基づいてPDSCHを送信すること、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0275】
いくつかの実施形態において、少なくとも2つの示されたTCI状態を適用する前に、ネットワーク装置110は、PDCCH又はPDSCHを、PDCCH又はPDSCH送信のDMRSポートが、初期アクセスプロシージャ又はランダムアクセスプロシージャ中に特定されたRSと疑似コロケーションであること、又は1つの適用されたTCI状態、のうちの少なくとも1つに基づいて送信する。
【0276】
図11は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1100のフローチャートである。例えば、方法1100は、図1A図1Cに示すようなネットワーク装置110において実現されてもよい。
【0277】
ブロック1110において、ネットワーク装置110は、ネットワーク装置110において、少なくとも1つのPDSCHをスケジューリングするためのDCIメッセージを端末装置120に送信し、DCIメッセージは、少なくとも1つのPDSCHのためのTCIの数を示す第1の指示と、少なくとも1つのPDSCHのための複数のTCI状態のうちの1つを示す第2の指示であって、複数のTCI状態が少なくとも1つのダウンリンクチャネルに適用されている第2の指示と、少なくとも1つのPDSCHのためのTCI順序を示す第3の指示と、のうちの少なくとも1つを示す。
【0278】
ブロック1120において、ネットワーク装置110は、該DCIに基づいて該少なくとも1つのPDSCHを端末装置120に送信する。
【0279】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、複数のCORESETを示す第1のメッセージを端末装置120に送信し、該複数のCORESETの各々がCORESETグループに関連付けられている。
【0280】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、1つ又は複数のCORESETグループに関連付けられた少なくとも1つの第2のメッセージを端末装置120に送信し、少なくとも1つの第2のメッセージが少なくとも1つの関連付けを示し、各関連付けがCORESETグループと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す。
【0281】
図12は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1200のフローチャートである。例えば、方法1200は、図1A図1Cに示すようなネットワーク装置110において実現されてもよい。
【0282】
ブロック1210において、ネットワーク装置110は、少なくとも1つのマッピングを示す第2のメッセージを端末装置120に送信し、各マッピングは、TCIコードポイントと、少なくとも1つのTCI状態との対応関係を示す。
【0283】
ブロック1220において、ネットワーク装置110は、TCI状態が適用条件を満たすか否かを決定する。
【0284】
ブロック1230において、ネットワーク装置110は、第2のメッセージにより示された少なくとも1つのTCI状態を、TCI状態が適用条件を満たす場合、適用タイミングの後に適用する。
【0285】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、適用条件が満たされたか否かを、端末装置120によりサポートされる、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、端末装置120によりサポートされる、アップリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、アップリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のための1つのTCI状態、第2のメッセージにより示された、アップリンク送信のための1つのTCI状態、第2のメッセージにより示された、CORESETグループのためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、アップリンクリソースセットのためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、RSセットのためのTCI状態の数、端末装置120のために設定されたCORESETグループの数、端末装置120のために設定されたアップリンクリソースセットの数、又は端末装置120のために設定されたRSセットの数、のうちの少なくとも1つに基づいて決定する。
【0286】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、TCI状態がアップリンク送信のための唯一のTCI状態であること、TCI状態がダウンリンク送信のための唯一のTCI状態であること、TCI状態がCORESETグループのための唯一のTCI状態であること、TCI状態がアップリンクリソースセットのための唯一のTCI状態であること、又はTCI状態がRSセットのための唯一のTCI状態であること、のうちの1つが満たされた場合、TCI状態が適用条件を満たすと決定する。
【0287】
装置例
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は回路を備え、回路は、少なくとも1つのアップリンク送信のためのアップリンクリソースを決定し、少なくとも1つのアップリンク送信を、アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態の数、又はアップリンクリソースに関連付けられたアップリンクリソースセットの数、のうちの少なくとも1つに基づいて、1つのTCI状態又は2つ以上のTCI状態に基づいて、実行するように設定され、各アップリンクリソースセットがTCI状態に対応する。
【0288】
いくつかの実施形態において、端末装置120が少なくとも1つのアップリンク送信を実行することは、アップリンクリソースが1つのTCI状態又は1つのアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、1つのTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、又はアップリンクリソースが2つ以上のTCI状態又は2つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、2つ以上のTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0289】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、2つ以上のTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を実行することは、少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが1よりも大きい場合、2つ以上のTCI状態に基づいて2つ以上の送信機会を用いてアップリンク送信を実行することであって、各送信機会が2つ以上のTCI状態のうちの1つに関連付けられていること、又は、少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが存在しないか、又は1に等しい場合、2つ以上のTCI状態に基づいてアップリンク送信を実行すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0290】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、アップリンク送信を実行することは、アップリンクリソースが3つ以上のTCI状態に関連付けられている場合、3つ以上のTCI状態から決定された2つのTCI状態に基づいて、少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、又はアップリンクリソースが3つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、3つ以上のアップリンクリソースセットから決定された2つのアップリンクリソースセットに基づいて、少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0291】
いくつかの実施形態において、2つのTCI状態は、より低い識別子を有する2つのTCI状態、より高い識別子を有する2つのTCI状態、2つの直近使用されたTCI状態、又は端末装置120又はネットワーク装置110により決定された2つのTCI状態、のうちの1つである。
【0292】
いくつかの実施形態において、該2つのアップリンクリソースセットは、より低い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、より高い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、2つの直近使用されたアップリンクリソースセット、又は端末装置120又はネットワーク装置110により決定された2つのアップリンクリソースセット、のうちの1つである。
【0293】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、第1のメッセージをネットワーク装置110から受信するように設定され、該第1のメッセージは、各々が1つ又は複数のアップリンクリソースセットに関連付けられた少なくとも1つのアップリンクリソースと、複数のTCI状態と、を示す。
【0294】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、少なくとも1つの関連付けを示す第2のメッセージをネットワーク装置110から受信するように設定され、少なくとも1つの関連付けの各々がアップリンクリソースセットと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す。
【0295】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、アップリンク送信を、現在使用されている少なくとも1つのTCI状態、アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態、少なくとも1つのDCIメッセージにより示された、端末装置120により使用される1つ又は複数のTCI状態、又はPUSCHのために使用される少なくとも1つの空間領域フィルタ、のうちの少なくとも1つに基づいて実行するように設定され、PUSCHは、RARアップリンク許可によりスケジューリングされたPUSCH、MsgA PUSCH、又は初期アクセスプロシージャ中にスケジューリングされたPUSCH、のうちの少なくとも1つである。
【0296】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、アップリンクリソースに関連付けられた2つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つが、適用タイミング後に示されて適用された場合、2つ以上のTCI状態に基づいてアップリンク送信を実行するように設定されている。
【0297】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は回路を備え、回路は、端末装置120により使用される少なくとも2つのTCI状態を示すDCIメッセージを受信し、少なくとも2つのTCI状態のうちの1つに基づいてPDCCHを受信すること、又は少なくとも2つのTCI状態のうちの少なくとも1つに基づいてPDSCHを受信すること、のうちの少なくとも1つを実行するように設定されている。
【0298】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、少なくとも2つの示されたTCI状態を適用する前に、PDCCH又はPDSCHを、PDCCH又はPDSCHのDMRSポートが、初期アクセスプロシージャ又はランダムアクセスプロシージャ中に特定されたRSと疑似コロケーションであると仮定すること、又は1つの適用されたTCI状態、のうちの少なくとも1つに基づいて受信するように設定されている。
【0299】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は回路を備え、回路は、少なくとも1つのPDSCHをスケジューリングするためのDCIを受信するように設定され、DCIメッセージは、少なくとも1つのPDSCHのためのTCIの数を示す第1の指示、少なくとも1つのPDSCHのための複数のTCI状態のうちの1つを示す第2の指示であって、複数のTCI状態が少なくとも1つのダウンリンクチャネルに適用されている第2の指示、又は、少なくとも1つのPDSCHのためのTCI順序を示す第3の指示、のうちの少なくとも1つを示し、DCIに基づいて少なくとも1つのPDSCHを受信するように設定されている。
【0300】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、複数のCORESETを示す第1のメッセージをネットワーク装置110から受信するように設定され、複数のCORESETの各々がCORESETグループに関連付けられている。
【0301】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、1つ又は複数のCORESETグループに関連付けられた少なくとも1つの第2のメッセージをネットワーク装置110から受信するように設定され、少なくとも1つの第2のメッセージが少なくとも1つの関連付けを示し、各関連付けがCORESETグループと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す。
【0302】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は回路を備え、回路は、端末装置120において、少なくとも1つのマッピングを示す第2のメッセージをネットワーク装置110から受信し、各マッピングが、TCIコードポイントと、少なくとも1つのTCI状態との対応関係を示し、少なくとも1つのTCI状態が適用条件を満たすか否かを決定し、第2のメッセージにより示された少なくとも1つのTCI状態を、少なくとも1つのTCI状態が適用条件を満たす場合、適用タイミングの後に適用するように設定されている。
【0303】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、適用条件が満たされたか否かを、端末装置120によりサポートされる、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、端末装置120によりサポートされる、アップリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、アップリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のためのTCI状態、第2のメッセージにより示された、アップリンク送信のためのTCI状態、第2のメッセージにより示された、CORESETグループのためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、アップリンクリソースセットのためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、RSセットのためのTCI状態の数、端末装置120のために設定されたCORESETグループの数、端末装置120のために設定されたアップリンクリソースセットの数、又は端末装置120のために設定されたRSセットの数、のうちの少なくとも1つに基づいて決定するように設定されている。
【0304】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、TCI状態がアップリンク送信のための唯一のTCI状態であること、TCI状態がダウンリンク送信のための唯一のTCI状態であること、TCI状態がCORESETグループのための唯一のTCI状態であること、TCI状態がアップリンクリソースセットのための唯一のTCI状態であること、又はTCI状態がRSセットのための唯一のTCI状態であること、のうちの1つが満たされた場合、TCI状態が適用条件を満たすと決定するように設定されている。
【0305】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は回路を備え、回路は、少なくとも1つのアップリンク送信のためのアップリンクリソースを決定し、アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態の数、又はアップリンクリソースに関連付けられたアップリンクリソースセットの数、のうちの少なくとも1つに基づいて、1つのTCI状態又は2つ以上のTCI状態に基づいて、アップリンク送信を端末装置120から受信するように設定され、アップリンクリソースセットの各々がTCI状態に対応する。
【0306】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、少なくとも1つのアップリンク送信を受信することは、アップリンクリソースが1つのTCI状態又は1つのアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、1つのTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を受信すること、又はアップリンクリソースが2つ以上のTCI状態又は2つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、2つ以上のTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を受信すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0307】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、2つ以上のTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を受信することは、少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが1よりも大きい場合、2つ以上のTCI状態に基づいて2つ以上の送信機会を用いて少なくとも1つのアップリンク送信を受信することであって、各送信機会が2つ以上のTCI状態のうちの1つに関連付けられていること、又は、少なくとも1つのアップリンク送信のために設定された繰り返しパラメータが存在しないか、又は1に等しい場合、2つ以上のTCI状態に基づいて少なくとも1つのアップリンク送信を受信すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0308】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、少なくとも1つのアップリンク送信を受信することは、アップリンクリソースが3つ以上のTCI状態に関連付けられている場合、3つ以上のTCI状態から決定された2つのTCI状態に基づいて、少なくとも1つのアップリンク送信を実行すること、又はアップリンクリソースが3つ以上のアップリンクリソースセットに関連付けられている場合、3つ以上のアップリンクリソースセットから決定された2つのアップリンクリソースセットに基づいて、アップリンク送信を受信すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0309】
いくつかの実施形態において、2つのTCI状態は、より低い識別子を有する2つのTCI状態、より高い識別子を有する2つのTCI状態、2つの直近使用されたTCI状態、又は端末装置120又はネットワーク装置110により決定された2つのTCI状態、のうちの1つである。
【0310】
いくつかの実施形態において、該2つのアップリンクリソースセットは、より低い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、より高い識別子を有する2つのアップリンクリソースセット、2つの直近使用されたアップリンクリソースセット、又は端末装置120又はネットワーク装置110により決定された2つのアップリンクリソースセット、のうちの1つである。
【0311】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、第1のメッセージを端末装置120に送信し、第1のメッセージは、各々が1つ又は複数のアップリンクリソースセットに関連付けられた少なくとも1つのアップリンクリソースと、複数のTCI状態と、を示す。
【0312】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、少なくとも1つの関連付けを示す第2のメッセージを端末装置120に送信するように設定され、少なくとも1つの関連付けの各々がアップリンクリソースセットと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す。
【0313】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、アップリンク送信を、現在使用されている少なくとも1つのTCI状態、アップリンクリソースに関連付けられたTCI状態、少なくとも1つのDCIメッセージにより示された、端末装置120により使用される1つ又は複数のTCI状態、又はPUSCHのために使用される少なくとも1つの空間領域フィルタ、のうちの少なくとも1つに基づいて受信するように設定され、PUSCHは、RARアップリンク許可によりスケジューリングされたPUSCH、MsgA PUSCH、又は初期アクセスプロシージャ中にスケジューリングされたPUSCH、のうちの少なくとも1つである。
【0314】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、アップリンクリソースに関連付けられた2つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つが、適用タイミング後に示されて適用された場合、2つ以上のTCI状態に基づいてアップリンク送信を受信するように設定されている。
【0315】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は回路を備え、回路は、端末装置120により使用される少なくとも2つのTCI状態を示すDCIメッセージを端末装置120に送信し、少なくとも2つのTCI状態のうちの1つに基づいてPDCCHを送信すること、又は少なくとも2つのTCI状態のうちの少なくとも1つに基づいてPDSCHを送信すること、のうちの少なくとも1つを実行するように設定されている。
【0316】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、少なくとも2つの示されたTCI状態を適用する前に、PDCCH又はPDSCHを、PDCCH又はPDSCH送信のDMRSポートが、初期アクセスプロシージャ又はランダムアクセスプロシージャ中に特定されたRSと疑似コロケーションであること、又は1つの適用されたTCI状態、のうちの少なくとも1つに基づいて送信するように設定されている。
【0317】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は回路を備え、回路は、ネットワーク装置110において、少なくとも1つのPDSCHをスケジューリングするためのDCIを端末装置120に送信し、DCIメッセージは、少なくとも1つのPDSCHのためのTCIの数を示す第1の指示と、少なくとも1つのPDSCHのための複数のTCI状態のうちの1つを示す第2の指示であって、複数のTCI状態が少なくとも1つのダウンリンクチャネルに適用されている第2の指示と、少なくとも1つのPDSCHのためのTCI順序を示す第3の指示と、のうちの少なくとも1つを示し、DCIに基づいて少なくとも1つのPDSCHを端末装置120に送信するように設定されている。
【0318】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、複数のCORESETを示す第1のメッセージを端末装置120に送信するように設定され、複数のCORESETの各々がCORESETグループに関連付けられている。
【0319】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、1つ又は複数のCORESETグループに関連付けられた少なくとも1つの第2のメッセージを端末装置120に送信するように設定され、少なくとも1つの第2のメッセージが少なくとも1つの関連付けを示し、各関連付けがCORESETグループと少なくとも1つのTCI状態との間の関連付けを示す。
【0320】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は回路を備え、回路は、少なくとも1つのマッピングを示す第2のメッセージを端末装置120に送信し、各マッピングが、TCIコードポイントと、少なくとも1つのTCI状態との対応関係を示し、TCI状態が適用条件を満たすか否かを決定し、第2のメッセージにより示された少なくとも1つのTCI状態を、TCI状態が適用条件を満たす場合、適用タイミングの後に適用するように設定されている。
【0321】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、適用条件が満たされたか否かを、端末装置120によりサポートされる、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、端末装置120によりサポートされる、アップリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、アップリンク送信のためのTCI状態の数、第2のメッセージにより示された、ダウンリンク送信のための1つのTCI状態、第2のメッセージにより示された、アップリンク送信のための1つのTCI状態、第2のメッセージにより示された、CORESETグループのためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、アップリンクリソースセットのためのTCI状態の数、第2のメッセージ内で示された、RSセットのためのTCI状態の数、端末装置120のために設定されたCORESETグループの数、端末装置120のために設定されたアップリンクリソースセットの数、又は端末装置120のために設定されたRSセットの数、のうちの少なくとも1つに基づいて決定するように設定されている。
【0322】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、TCI状態がアップリンク送信のための唯一のTCI状態であること、TCI状態がダウンリンク送信のための唯一のTCI状態であること、TCI状態がCORESETグループのための唯一のTCI状態であること、TCI状態がアップリンクリソースセットのための唯一のTCI状態であること、又はTCI状態がRSセットのための唯一のTCI状態であること、のうちの1つが満たされた場合、TCI状態が適用条件を満たすと決定するように設定されている。
【0323】
図13は、本開示の実施形態を実装するのに適した装置1300の概略ブロック図である。装置1300は、図1A図1Cに示す端末装置120と、ネットワーク装置110-1及び110-2との別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置1300は、端末装置120とネットワーク装置110-1及び110-2とにおいて、又はそれらの少なくとも一部として実現されてもよい。
【0324】
図示のように、装置1300は、プロセッサ1310と、プロセッサ1310に結合されたメモリ1320と、プロセッサ1310に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1340と、TX/RX 1340に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1320は、プログラム1330の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1340は双方向通信に用いられる。TX/RX 1340は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0325】
プログラム1330は、図2図12を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1310により実行された場合、装置1300が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定される。本明細書の実施形態は、装置1300のプロセッサ1310により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ1310は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ1310とメモリ1320との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1350を形成してもよい。
【0326】
メモリ1320は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置1300内には1つのメモリ1320のみが示されているが、装置1300内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1310は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置1300は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0327】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0328】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図2図12を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的には、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0329】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0330】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0331】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続する順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスク及び並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0332】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-10-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置であって、
少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするための、第1のフィールドと第2のフィールドとを含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)をネットワーク装置から受信するための手段であって、前記第1のフィールドは、少なくとも1つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態を示し、前記第2のフィールドは、2つのTCI状態が前記第1のフィールド内で示された場合、前記2つのTCI状態のうちの第1のTCI状態、前記2つのTCI状態のうちの第2のTCI状態、又は前記2つのTCI状態の両方が前記少なくとも1つのPDSCHに適用されることを示す手段と、
前記DCIに基づいて、前記少なくとも1つのPDSCHを前記ネットワーク装置から受信するための手段と、
を備える、
端末装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのTCI状態は、前記第1のDCIに対応する肯定のハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK:hybrid automatic repeat request acknowledgement)の最後のシンボルのYシンボル後である第1のスロットから適用され、Yが整数である、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
メディアアクセス制御(MAC:medium access control)制御要素(CE:control element)メッセージを前記ネットワーク装置から受信するための手段であって、前記MAC CEメッセージは、少なくとも1組のTCI状態を少なくとも1つのTCIコードポイントへマッピングするために使用される手段と、
前記MAC CEメッセージが1組のTCI状態を1つのTCIコードポイントへマッピングするために使用される場合、前記少なくとも1組のTCI状態を適用するための手段と、
をさらに備える、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
制御リソースセット(CORESET:control resource set)の設定を前記ネットワーク装置から受信するための手段であって、前記設定は、前記2つのTCI状態のうちのどれが前記CORESETに適用されるかを示す手段、
をさらに備える、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
端末装置であって、
少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするための、第1のフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)をネットワーク装置から受信するための手段であって、前記第1のフィールドは、2つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態が前記端末装置に示された場合、前記2つのTCI状態のうちの第1のTCI状態、前記2つのTCI状態のうちの第2のTCI状態、又は前記2つのTCI状態の両方が前記少なくとも1つのPDSCHに適用されることを示す手段と、
前記DCIに基づいて、前記少なくとも1つのPDSCHを前記ネットワーク装置から受信するための手段と、
を備える、
端末装置。
【請求項6】
ネットワーク装置であって、
少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするための、第1のフィールドと第2のフィールドとを含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を端末装置に送信するための手段であって、前記第1のフィールドは、少なくとも1つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態を示し、前記第2のフィールドは、2つのTCI状態が前記第1のフィールド内で示された場合、前記2つのTCI状態のうちの第1のTCI状態、前記2つのTCI状態のうちの第2のTCI状態、又は前記2つのTCI状態の両方が前記少なくとも1つのPDSCHに適用されることを示す手段と、
前記DCIに基づいて、前記少なくとも1つのPDSCHを前記端末装置に送信するための手段と、
を備える、
ネットワーク装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのTCI状態は、前記第1のDCIに対応する肯定のハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK:hybrid automatic repeat request acknowledgement)の最後のシンボルのYシンボル後である第1のスロットから適用され、Yが整数である、
請求項6に記載のネットワーク装置。
【請求項8】
メディアアクセス制御(MAC:medium access control)制御要素(CE:control element)メッセージを前記端末装置に送信するための手段であって、前記MAC CEメッセージは、少なくとも1組のTCI状態を少なくとも1つのTCIコードポイントへマッピングするために使用され、前記少なくとも1組のTCI状態は、前記MAC CEメッセージが1組のTCI状態を1つのTCIコードポイントへマッピングするために使用される場合に適用される手段、
をさらに備える、
請求項6に記載のネットワーク装置。
【請求項9】
制御リソースセット(CORESET:control resource set)の設定を前記端末装置に送信するための手段であって、前記設定は、前記2つのTCI状態のうちのどれが前記CORESETに適用されるかを示す手段、
をさらに備える、
請求項6に記載のネットワーク装置。
【請求項10】
ネットワーク装置であって、
少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするための、第1のフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を端末装置に送信するための手段であって、前記第1のフィールドは、2つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態が前記端末装置に示された場合、前記2つのTCI状態のうちの第1のTCI状態、前記2つのTCI状態のうちの第2のTCI状態、又は前記2つのTCI状態の両方が前記少なくとも1つのPDSCHに適用されることを示す手段と、
前記DCIに基づいて、前記少なくとも1つのPDSCHを前記端末装置に送信するための手段と、
を備える、
ネットワーク装置。
【請求項11】
端末装置により実行される通信の方法であって、
少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするための、第1のフィールドと第2のフィールドとを含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)をネットワーク装置から受信することであって、前記第1のフィールドは、少なくとも1つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態を示し、前記第2のフィールドは、2つのTCI状態が前記第1のフィールド内で示された場合、前記2つのTCI状態のうちの第1のTCI状態、前記2つのTCI状態のうちの第2のTCI状態、又は前記2つのTCI状態の両方が前記少なくとも1つのPDSCHに適用されることを示すことと、
前記DCIに基づいて、前記少なくとも1つのPDSCHを前記ネットワーク装置から受信することと、
を含む、
方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのTCI状態は、第1のDCIに対応する肯定のハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK:hybrid automatic repeat request acknowledgement)の最後のシンボルのYシンボル後である第1のスロットから適用され、Yが整数である、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
メディアアクセス制御(MAC:medium access control)制御要素(CE:control element)メッセージを前記ネットワーク装置から受信することであって、前記MAC CEメッセージは、少なくとも1組のTCI状態を少なくとも1つのTCIコードポイントへマッピングするために使用されることと、
前記MAC CEメッセージが1組のTCI状態を1つのTCIコードポイントへマッピングするために使用される場合、前記少なくとも1組のTCI状態を適用することと、
をさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
制御リソースセット(CORESET:control resource set)の設定を前記ネットワーク装置から受信することであって、前記設定は、前記2つのTCI状態のうちのどれが前記CORESETに適用されるかを示すこと、
をさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項15】
端末装置により実行される通信の方法であって、
少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするための、第1のフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)をネットワーク装置から受信することであって、前記第1のフィールドは、2つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態が前記端末装置に示された場合、前記2つのTCI状態のうちの第1のTCI状態、前記2つのTCI状態のうちの第2のTCI状態、又は前記2つのTCI状態の両方が前記少なくとも1つのPDSCHに適用されることを示すことと、
前記DCIに基づいて、前記少なくとも1つのPDSCHを前記ネットワーク装置から受信することと、
を含む、
方法。
【請求項16】
ネットワーク装置により実行される通信の方法であって、
少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするための、第1のフィールドと第2のフィールドとを含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を端末装置に送信することであって、前記第1のフィールドは、少なくとも1つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態を示し、前記第2のフィールドは、2つのTCI状態が前記第1のフィールド内で示された場合、前記2つのTCI状態のうちの第1のTCI状態、前記2つのTCI状態のうちの第2のTCI状態、又は前記2つのTCI状態の両方が前記少なくとも1つのPDSCHに適用されることを示すことと、
前記DCIに基づいて、前記少なくとも1つのPDSCHを前記端末装置に送信することと、
を含む、
方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのTCI状態は、前記第1のDCIに対応する肯定のハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK:hybrid automatic repeat request acknowledgement)の最後のシンボルのYシンボル後である第1のスロットから適用され、Yが整数である、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
メディアアクセス制御(MAC:medium access control)制御要素(CE:control element)メッセージを前記端末装置に送信することであって、前記MAC CEメッセージは、少なくとも1組のTCI状態を少なくとも1つのTCIコードポイントへマッピングするために使用され、前記少なくとも1組のTCI状態は、前記MAC CEメッセージが1組のTCI状態を1つのTCIコードポイントへマッピングするために使用される場合に適用されること、
をさらに含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項19】
制御リソースセット(CORESET:control resource set)の設定を前記端末装置に送信することであって、前記設定は、前記2つのTCI状態のうちのどれが前記CORESETに適用されるかを示すこと、
をさらに含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項20】
ネットワーク装置により実行される通信の方法であって、
少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするための、第1のフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を端末装置に送信することであって、前記第1のフィールドは、2つの送信設定指示(TCI:transmission configuration indication)状態が前記端末装置に示された場合、前記2つのTCI状態のうちの第1のTCI状態、前記2つのTCI状態のうちの第2のTCI状態、又は前記2つのTCI状態の両方が前記少なくとも1つのPDSCHに適用されることを示すことと、
前記DCIに基づいて、前記少なくとも1つのPDSCHを前記端末装置に送信することと、
を含む、
方法。
【国際調査報告】