(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-21
(54)【発明の名称】電磁誘導部材、加熱装置及び電子たばこ
(51)【国際特許分類】
A24F 40/465 20200101AFI20250214BHJP
H05B 6/10 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
A24F40/465
H05B6/10 371
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024548786
(86)(22)【出願日】2022-12-19
(85)【翻訳文提出日】2024-08-15
(86)【国際出願番号】 CN2022139887
(87)【国際公開番号】W WO2023160160
(87)【国際公開日】2023-08-31
(31)【優先権主張番号】202220401131.0
(32)【優先日】2022-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524307623
【氏名又は名称】ビーワイディー プレシジョン マニュファクチャー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD PRECISION MANUFACTURE CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 3001 BaoHe Road, BaoLong Industrial City, LongGang Sub-district, LongGang District, ShenZhen Guangdong 518116 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】ジェン,シャオユェン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,アイグォ
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,リシャオ
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ズウェイ
【テーマコード(参考)】
3K059
4B162
【Fターム(参考)】
3K059AA08
3K059AB24
3K059AB28
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC10
4B162AC22
(57)【要約】
電磁誘導部材(102)、加熱装置(110)及び電子たばこ(100)が提供される。電磁誘導部材(102)は、導電層(111)と、支持フレーム(112)と、を含み、前記導電層(111)は前記支持フレーム(112)に結合される。前記電磁誘導部材(102)によって、加熱装置(110)の内部構造を簡素化することができ、加熱装置(110)の全体の外部のサイズが小さくされ、これによって電子たばこ(100)の外部の機械サイズが小さくされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電層と、支持フレームと、を備え、前記導電層は前記支持フレームに結合される、電磁誘導部材。
【請求項2】
前記導電層は長い帯状であり、前記導電層は第1の方向に前記支持フレームの外壁の周囲をらせん状に延び、前記第1の方向は前記支持フレームの軸方向である、請求項1に記載の電磁誘導部材。
【請求項3】
前記導電層は等幅の長い帯状である、請求項1又は2に記載の電磁誘導部材。
【請求項4】
前記導電層は前記支持フレームに堆積される、請求項1から3のいずれかに記載の電磁誘導部材。
【請求項5】
前記導電層はめっき層である、請求項1から4のいずれかに記載の電磁誘導部材。
【請求項6】
前記導電層は前記支持フレームに形成される、請求項1から5のいずれかに記載の電磁誘導部材。
【請求項7】
前記導電層の厚さ寸法は0から0.2mmまでの範囲にある、請求項1から6のいずれかに記載の電磁誘導部材。
【請求項8】
前記支持フレームはつや消し層をさらに備え、前記導電層は前記つや消し層に結合され、前記つや消し層の表面粗さは0.8μmより大きい、請求項1から7のいずれかに記載の電磁誘導部材。
【請求項9】
前記支持フレームは溝が設けられ、前記溝は前記支持フレームの軸方向に前記支持フレームの外壁の周囲をらせん状に延び、前記導電層は前記溝に配置される、請求項1から8のいずれかに記載の電磁誘導部材。
【請求項10】
加熱要素と、請求項1から9のいずれかに記載の電磁誘導部材と、を備え、前記支持フレームの内部に収容空間が形成され、前記加熱要素は前記収容空間に少なくとも部分的に配置され、前記導電層は前記加熱要素から見て外方に向く前記支持フレームの外壁に結合される加熱装置。
【請求項11】
前記加熱要素は、針状構造、シート状構造、管状構造又は柱状構造のいずれかである、請求項10に記載の加熱装置。
【請求項12】
固定部をさらに備え、前記固定部は前記収容空間の端に固定され、前記加熱要素は前記固定部に固定されて前記支持フレームと同軸上に配置される、請求項10又は11に記載の加熱装置。
【請求項13】
ハウジングと、請求項10から12のいずれかに記載の加熱装置と、を備え、前記加熱装置は前記ハウジングの内部に固定されて、たばこを加熱するように構成される、電子たばこ。
【請求項14】
管状構造のたばこ容器をさらに備え、前記たばこ容器は前記支持フレームに収容されて、前記支持フレームに対して第1の方向に移動可能であり、たばこは、前記たばこ容器に配置される、請求項13に記載の電子たばこ。
【請求項15】
前記たばこ容器は、底壁と、側壁と、を備え、前記側壁は前記底壁の周縁側のまわりに配置されて、収容空洞を形成し、たばこは前記収容空洞に配置され、前記底壁は貫通孔が設けられ、前記加熱要素は前記貫通孔を通って前記たばこ容器の内部に延びて、たばこを加熱する、請求項14に記載の電子たばこ。
【請求項16】
断熱層をさらに備え、前記断熱層は前記加熱装置と前記ハウジングとの間に配置される、請求項13から15のいずれかに記載の電子たばこ。
【請求項17】
遮蔽部材をさらに備え、前記遮蔽部材は前記加熱装置と前記ハウジングとの間に配置される、請求項13から16のいずれかに記載の電子たばこ。
【請求項18】
制御モジュールと、電源モジュールと、をさらに備え、前記制御モジュールは前記ハウジングの内部に配置され、前記制御モジュールは前記加熱装置に電気的に接続されて、前記電子たばこの部品が連携して動作できるようにし、前記電源モジュールは前記ハウジングの内部に配置され、前記電子たばこの前記部品に電気エネルギーを供給するように構成される、請求項13から17のいずれかに記載の電子たばこ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2022年2月24日に出願され、「電磁誘導部材、加熱装置及び電子たばこ」と題された中国特許出願第202220401131.0の優先権及びその利益を主張し、その全体の参照によってここに組み込まれる。
【0002】
分野
本開示は、電子たばこ装置技術の分野に関し、より具体的には、電磁誘導部材、電磁誘導部材を有する加熱装置及び加熱装置を有する電子タバコに関する。
【背景技術】
【0003】
背景
関連技術として、電子たばこは、主に抵抗加熱及び電磁誘導加熱を用いる。電磁誘導加熱は、早い温度上昇、均一加熱、高精度の温度制御、たばこの良好な炭化効果などの利点から、注目を集めている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、市販の電子たばこの加熱装置は、内部構造部品が比較的多く、複雑な構造及び製造工程、高い製造コストとなる。また、電磁誘導加熱コイルは、たいてい固体金属線を巻くことによって形成されるため、電子たばこの加熱領域の厚さや電子たばこの全体のサイズが比較的大きく、電子たばこの持ち運びを不便にし、ユーザーエクスペリエンスを低下させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
要約
前述の課題を解決するために、本開示は、簡単な構造で小さい全体のサイズの電磁誘導部材、電磁誘導部材を有する加熱装置及び加熱装置を有する電子たばこを提供する。具体的には、解決手段は次のとおりである。
【0006】
本開示は、導電層と、支持フレームと、を含み、前記導電層は前記支持フレームに結合される、電磁誘導部材を提供する。
【0007】
必要に応じて、前記導電層は長い帯状であり、前記導電層は第1の方向に前記支持フレームの外壁の周囲をらせん状に延びる。前記第1の方向は前記支持フレームの軸方向である。
【0008】
必要に応じて、前記導電層は等幅の長い帯状である。
【0009】
必要に応じて、前記導電層は前記支持フレームに堆積される。
【0010】
必要に応じて、前記導電層はめっき層である。
【0011】
必要に応じて、前記導電層は前記支持フレームに形成される。
【0012】
必要に応じて、前記導電層の厚さ寸法は0から0.2mmまでの範囲にある。
【0013】
必要に応じて、前記支持フレームはつや消し層をさらに含み、前記導電層は前記つや消し層に結合され、前記つや消し層の表面粗さは0.8μmより大きい。
【0014】
必要に応じて、前記支持フレームは溝が設けられ、前記溝は前記支持フレームの軸方向に前記支持フレームの外壁の周囲をらせん状に延び、前記導電層は前記溝に配置される。
【0015】
本開示は、加熱要素と、前述の実施形態のいずれか1つに係る電磁誘導部材と、を含む、加熱装置をさらに提供する。前記支持フレームの内部に収容空間が形成され、加熱要素は前記収容空間に少なくとも部分的に配置され、前記導電層は前記加熱要素から見て外方に向く前記支持フレームの外壁に結合される。
【0016】
必要に応じて、前記加熱要素は、針状構造、シート状構造、管状構造又は柱状構造のいずれかである。
【0017】
必要に応じて、前記加熱装置は固定部をさらに含み、前記固定部は前記収容空間の端に固定され、前記加熱要素は前記固定部に固定されて前記支持フレームと同軸上に配置される。
【0018】
本開示は、ハウジングと、前述の実施形態のいずれか1つに係る加熱装置と、を含む、電子たばこをさらに提供する。前記加熱装置は前記ハウジングの内部に固定され、たばこを加熱するように構成される。
【0019】
必要に応じて、前記電子たばこは、管状構造のたばこ容器をさらに含む。前記たばこ容器は、前記支持フレームに収容されて、前記支持フレームに対して第1の方向に移動可能であり、たばこは、前記たばこ容器に配置される。
【0020】
必要に応じて、前記たばこ容器は、底壁と、側壁と、を含み、前記側壁は前記底壁の周縁側のまわりに配置されて、収容空洞を形成し、たばこは前記収容空洞に配置され、前記底壁は貫通孔が設けられ、前記加熱要素は前記貫通孔を通って前記たばこ容器の内部に延びて、たばこを加熱する。
【0021】
必要に応じて、前記電子たばこは、断熱層をさらに含む。前記断熱層は前記加熱装置と前記ハウジングとの間に配置される。
【0022】
必要に応じて、前記電子たばこは、遮蔽部材をさらに含む。前記遮蔽部材は前記加熱装置と前記ハウジングとの間に配置される。
【0023】
必要に応じて、前記電子たばこは、制御モジュールと、電源モジュールと、をさらに含む。前記制御モジュールは前記ハウジングの内部に配置され、前記制御モジュールは前記加熱装置に電気的に接続されため、電子たばこの部品が連携して動作する。前記電源モジュールは前記ハウジングの内部に配置され、前記電子たばこの前記部品に電気エネルギーを供給するように構成される。
【発明の効果】
【0024】
本開示の電磁誘導部材によれば、導電層が支持フレームに結合されるので、導電層と支持フレームが分離不可能な一体構造に形成され、これによって導電層と支持フレームとの間に隙間が形成されることを回避して、電磁誘導部材の全体のサイズを小さくし、電磁誘導部材の構造を簡素化させる。
【0025】
図面の簡単な説明
本開示の実施形態における技術的な解決手段をより明確に説明するために、実施形態の説明に必要な添付の図面を以下に簡単に紹介する。明らかに、次の説明における添付の図面は本開示のいくつかの実施形態を示しており、当業者は、創造的な努力なしに、これらの添付の図面から他の図面を導き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、電磁誘導を用いた加熱の動作原理の概略図である。
【
図2a】
図2aは、本開示の一実施形態に係るたばこが挿入されていない電子たばこの概略構造図である。
【
図2b】
図2bは、
図2aに示す実施形態における横から見た角度からの本開示の電子たばこに挿入されたたばこの概略構造図である。
【
図3】
図3は、横から見た角度からの本開示の電子たばこの概略構造図である。
【
図4】
図4は、
図3に示す実施形態における横から見た角度からの本開示の電子たばこの概略断面構造図である。
【
図5】
図5は、本実施形態における横から見た角度からの本開示の加熱装置の部分概略断面構造図である。
【
図6】
図6は、本実施形態における横から見た角度からの支持フレームの概略構成図である。
【
図7】
図7は、
図4に示す実施形態における制御モジュールの構造Iの概略部分拡大図である。
【
図8】
図8は、本開示に係る
図4に示す実施形態における電子たばこの構造IIの概略部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
詳細な説明
本開示の理解を容易にするために、本開示は、添付の図面を参照して以下においてより包括的に説明される。添付の図面は、本開示の例示的な実施形態を示す。しかし、本開示は、多くの異なる形態で実施されることができ、本明細書に記載された実施形態に限定されるものではない。むしろ、実施形態は、本開示の開示内容をより包括的に理解するために提供される。
【0028】
以下の実施形態は、添付の図面を参照して説明され、本開示が実施するために使用される特定の実施形態を例示するために使用される。本明細書における「第1」及び「第2」などの部品の連番は、説明される対象を区別するためにのみ使用され、いかなる順序や技術的な意味を持つものではない。本開示において、「接続」及び「連結」は、特に指定がない限り、直接及び間接の接続(連結)を含む。本開示で言及されている方向の用語、例えば、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内側」、「外側」、「側」などは、添付の図面を参照する方向を示すものにすぎない。したがって、使用される方向の用語は、装置又は要素が特定の方向をもつ必要があること、特定の方向に構築される必要があること及び特定の方向に動作する必要があることを示唆し又は暗示するのではなく、本開示をより良く、より明確に説明すること及び理解することを意図している。したがって、使用される方向の用語は、本開示に対する制限として解釈されることができない。
【0029】
本開示の説明において、明示的に特定され又は定義されていない限り、「インストール」、「接続する」、「接続」などの用語は、広い意味で理解されるべきであることに注意すべきである。例えば、接続は、固定接続、取り外し可能な接続又は一体的接続であってもよい。接続は、機械的接続であってもよい。接続は、直接接続、仲介を介した間接接続又は2つの要素間の内部通信であってもよい。当業者は、具体的な状況にしたがって本開示における用語の具体的な意味を理解することができる。本開示の説明、請求項及び添付の図面において、「第1」、「第2」などの用語は、異なる対象の間を区別することを意図しており、特定の順序を示さないことに注意すべきである。また、本開示で使用される「含む」、「含んでもよい」、「備える」、「備えてもよい」などの用語は、開示された対応する機能、動作、要素などが存在することを示し、他の1つ以上の機能、動作、要素などを限定するものではない。また、「含む」又は「備える」との用語は、説明に開示されている対応する特徴、数、ステップ、操作、要素、部品又はそれらの組み合わせが存在することを示し、他の1つ以上の特徴、数、ステップ、操作、要素、部品又はそれらの組み合わせの存在又は追加を排除するものではなく、非排他的な包含をカバーすることを意図する。
【0030】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語の意味は、本開示が属する技術分野における当業者によって通常理解されるものと同じである。本明細書において、本開示の説明で使用される用語は、特定の実施形態の対象を説明することを意図するだけであり、本開示を制限することを意図するものではない。
【0031】
図1を参照すると、
図1は、電磁誘導を用いた加熱の動作原理の概略図である。
図1に示すように、電磁誘導が加熱に用いられる場合、金属コイル1は通常、コイル支持体2に沿って巻き付けられて使用されて、らせん状の加熱コイル1aを形成する。コイル支持体2は中空構造である。被加熱部3が、コイル支持体2の内部にコイル支持体2と同軸上に配置され、被加熱部3は金属などのような透磁率を持つ物質である。
【0032】
金属コイル1に特定周波数の交流電流が印加される場合、らせん状に巻かれた加熱コイル1aは交流磁場5を発生させる。交流磁場5に配置された被加熱部3は、交流磁力線5aを連続的に切断し、内部に交流電流、すなわち、渦電流を発生させる。渦電流は、被加熱部3の内部の原子を高速でランダムに移動させて、互いに連続的に衝突させ、擦れ合わせ、これによって熱エネルギーを発生させる。言い換えると、被加熱部3の加熱の効果は、電磁誘導を通じて達成される。さらに、被加熱部3の加熱温度は、交流電流の周波数を制御することで、制御されることができる。
【0033】
図1に示す電磁誘導加熱の動作原理に基づいて、本開示の電子たばこは、電磁誘導加熱方式を用い、導電層をプラスチック支持体に結合することによって対応する誘導支持体(すなわち、支持フレーム)が準備される。これは、いくつかの構造パーツを簡素化するだけでなく、組立て及び製造の困難性も軽減させる。
【0034】
図2a及び
図2bを参照すると、
図2aは、本開示の一実施形態に係るたばこ200が挿入されていない電子たばこ100の概略構造図である。
図2bは、
図2aに示す実施形態において、横から見た角度からのたばこ200が本開示の電子たばこ100の内部に挿入されている概略構造図である。
図2aに示すように、本開示の電子たばこ100の端は、本開示の電子たばこ100にたばこ200を挿入するための挿入口100aを有する。たばこ200は、たばこオイル、特殊カットたばこ(すなわち、カートリッジ)などであってもよい。
図2bに示すように、たばこ200は、本開示の電子たばこ100の端において挿入孔100aから本開示の電子たばこ100の内部に挿入されて固定された後、本開示の電子たばこ100は電磁誘導を用いてたばこ200を加熱する。
【0035】
図3及び
図4を参照すると、
図3は、横から見た角度からの本開示の電子たばこ100の概略構造図である。
図4は、
図3に示す実施形態における横から見た角度からの本開示の電子たばこ100の概略断面構造図である。本開示の実施形態において、電子たばこ100は、加熱装置110と、制御モジュール120と、電源モジュール130と、ハウジング140と、を含む。
図3に示すように、ハウジング140の断面形状は円形であり、その構造は中空の管状構造であり、第1の方向001に延びる。第1の方向001は、電子たばこ100の軸方向である。本開示のいくつかの他の実施形態において、ハウジング140の断面形状は、長方形、楕円形又は他の形状であってもよい。
【0036】
図4に示すように、加熱装置110、制御モジュール120及び電源モジュール130は、すべてハウジング140の内部に固定されており、加熱装置110、制御モジュール120及び電源モジュール130は、電気的接続機能が実現できる配線又は他の要素(図示せず)を介して互いに接続されているため、制御モジュール120は、本開示の電子たばこ100の内部の部品の連携した稼働を制御することができる。また、電源モジュール130は、本開示の電子たばこ100の内部の部品に電気エネルギーを供給するため、電子たばこ100は正常に動作することができる。
【0037】
本開示の一実施形態では、加熱装置110は、挿入口100aに近い端に配置されてもよいため、たばこ200が、挿入口100aから本開示の電子たばこ100の内部に挿入された場合、電子たばこ100の内部に挿入されたたばこ200は加熱装置110によって加熱されることができる。
【0038】
本開示の一実施形態では、電源モジュール130は、蓄電池、マンガン酸リチウム電池などであってもよい。
【0039】
一実施形態では、本開示の電子たばこ100は、たばこ容器150をさらに含み、たばこ容器150は、たばこ200を配置するように構成される。具体的には、
図4に示すように、たばこ容器150は、加熱装置110の支持フレーム112(
図5に示す)の内部に配置され、ハウジング140と同軸上に配置される。言い換えれば、たばこ容器150は、第1の方向001に延び、たばこ容器150は、支持フレーム112に対して第1の方向001に移動可能である。たばこ容器150の材料は、食品グレードのプラスチック材料である。例えば、たばこ容器150の材料は、半結晶性芳香族プラスチックエンジニアリングプラスチック(ポリエーテルエーテルケトン(PEEK))材料であってもよい。
【0040】
さらに、たばこ容器150は、全体として中空の管状構造であり、底壁151と、側壁152と、を含む。底壁151及び側壁152は、第1の開口(図示せず)を有する収容空洞153を形成する。第1の開口は、底壁151と反対側に配置され、すなわち、第1の開口部及び底壁151は、収容空洞153の2つの対向する端である。収容空洞153は、一端に開口を有する空洞である。第1の開口は、電子たばこ100の挿入口100aの端に近接しているため、たばこ200は、挿入口100aを通って第1の開口からたばこ容器150内に挿入されることができる。収容空洞153は、たばこ200を固定し、また取り出すように構成されており、すなわち、たばこ200が収容空洞153に挿入された場合、たばこ容器150はたばこ200を固定することができ、たばこ200を収容空洞153の内部から取り出される必要があるとき、たばこ容器150はたばこ00を全体として取り出すことができ、これによってたばこ200が電子たばこ100に残ることを防止する。
【0041】
本開示の一実施形態では、底壁151は貫通孔151aを有する。貫通孔151aの断面形状は、本開示の加熱装置110における加熱要素113(
図5に示す)の断面形状と一致するため、加熱要素113は貫通孔151aを通ってたばこ容器150に延びることができ、これによってたばこ200を加熱する。
【0042】
図5を参照すると、
図5は、本実施形態における横から見た角度からの本開示の加熱装置100の部分概略断面構造図である。本開示の加熱装置110は、電磁誘導部材102と、加熱要素113と、を含む。電磁誘導部材102は、導電層111と、支持フレーム112と、を含む。
図5に示すように、導電層111は支持フレーム112に結合されているため、導電層111及び支持フレーム112は分離不可能な一体構造に形成されており、導電層111と支持フレーム112との間に隙間が形成されることを回避し、これによって電磁誘導部材102の全体のサイズを小さくし、電磁誘導部材102の構造を簡素化する。さらに、
図5に示すように、支持フレーム112は、ハウジング140の内部に収められ、第1の方向001に延びる。
図5に示す実施形態では、支持フレーム112は、全体として中空の管状構造であり、支持フレーム112の外径はハウジング140の内径と一致するため、支持フレーム112はハウジング140に対して固定され、すなわち、支持フレーム112はハウジング140に取り付けられて固定される。本開示のいくつかの他の実施形態では、支持フレーム112の断面形状は、長方形、楕円形などであってもよい。
【0043】
本開示の一実施形態では、収容空間が支持フレーム112の内部に形成され、加熱要素113は収容空間に少なくとも部分的に配置され、導電層111は、加熱要素113から見て外方に向く支持フレーム112の外壁112aに結合される。結合は、正確な嵌合、融着、少なくとも部分的な埋込みなどのような接続関係を含むが、これらに限定されるものではない。言い換えれば、導電層111は、正確な嵌合、融着、少なくとも部分的な埋込みなどの接続方法によって、加熱要素113から見て外方に向く支持フレーム112の外壁112aに配置されてもよいため、導電層111と加熱要素113の外壁112aとの間に隙間がない。
【0044】
本開示の一実施形態では、支持フレーム112は、PEEK材料又はポリイミド(PI)材料などのような耐高温プラスチック材料から作られてもよい。
【0045】
さらに、導電層111は、全体として長い帯状の構造であり、支持フレーム112の外壁112aの周囲に配置される。具体的には、
図5に示すように、導電性金属材料の層が、支持フレーム112の中心軸002の周囲にらせん状に堆積され、外壁112aに第1の方向001に延びるらせん構造を有する導電層111を形成する。導電層111を長い帯状で形成し、導電層111を第1の方向001に支持フレーム112の外壁112aの周囲にらせん状に延ばすことによって、導電層111に交流電流を印加した後、交流磁場を発生させることができる。導電層111は、加熱要素113から見て外方に向く支持フレーム112の外壁112aに堆積される。堆積は、導電層111のいくつかの原子、分子、イオンなどと外壁112aのいくつかの原子、分子、イオンなどが互いに融合するため、導電層111が外壁112aに部分的に融合し又は正確に一致し、導電層111及び支持フレーム112はシームレスに接続され、不可分体に形成される。
【0046】
本開示の一実施形態では、導電層111の厚さは、0から0.2mmまでの範囲にあり、例えば、0.02mm、0.08mm、0.1mm、0.15mm、0.18mm、0.2mm又は他の値である。必要に応じて、導電層111は、電気めっき、化学めっき、レーザー直接構造化(LDS)プロセス、物理蒸着(PVD)プロセス、化学蒸着(CVD)技術などによって外壁112aに堆積されてもよい。導電層111の材料は、銅、ニッケル、銀、金又は亜鉛などのような導電性に優れた金属であってもよい。
【0047】
導電層111は、物理蒸着によって外壁112aに堆積されるため、導電層111は支持フレーム112の外壁112aに結合される。導電層111は、化学蒸着によって外壁112aに堆積されるため、導電層111は支持フレーム112の外壁112aに結合される。
【0048】
一実施形態では、導電層111はめっき層である。言い換えれば、本実施形態では、導電層111は、電気めっき又は化学めっきによって外壁112aにさらに結合されてもよく、支持フレーム112と一体的に形成される。
【0049】
一実施形態では、導電層111は支持フレーム112に形成される。
【0050】
一本実施形態では、導電層111は、レーザー直接構造化によって外壁112aに接合されて、支持フレーム112とさらに一体的に形成される。
【0051】
一実施形態では、導電層111は、等幅の長い帯状である。
【0052】
本実施形態では、導電層111を等幅の長い帯状とすることで、導電層に交流電流が印加された後、均一な交流磁場が形成されることができる。
【0053】
図5に示すように、外壁112aに堆積された導電層111は、らせんコイル111aの複数の巻きを含む。らせんコイル111aのそれぞれの巻きは、幅Hを有する。本開示の一実施形態では、導電層111の巻き数とらせんコイル111aのそれぞれの巻きの幅Hの両方は、実際の要件に基づいて調整されてもよい。本実施形態では、導電層111は、支持フレーム112に導電性金属材料の層を堆積することによって形成され、導電層111と支持フレーム112との間の接続信頼性が向上され、支持フレーム112の構造が簡素化される。また、本開示の加熱装置110の全体の外部のサイズを小さくすることができ、これによって、本開示の加熱装置110によって占められる電子たばこ100の設計空間を小さくし、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0054】
さらに、
図5に示すように、固定部114が、支持フレーム112の内部の端に固定されており、すなわち、固定部114は収容空間の端に固定されている。固定部114は、加熱要素113を固定するように構成されているため、加熱要素113は支持フレーム112に対して固定され、加熱要素113及び支持フレーム112は同軸上に配置される。本開示の実施形態では、固定部114の材料は、高温プラスチック材料、セラミックなどであってもよく、加熱要素113の材料は、鉄のような高い透磁率を持つ材料である。加熱要素113は、固定部114にねじを介して着脱可能に接続されてもよく、加熱要素113の交換を容易にする。高い透磁率を持つ材料は、磁力線によって磁化される、すなわち、例えば炭素鋼やステンレス鋼のように磁石によって引き付けられる材料を一般的に指すことに注意すべきである。
【0055】
具体的には、
図5に示す実施形態では、加熱要素113は、先端をもつ針状構造であってもよく、先端は収容空間の端に向かう。言い換えれば、先端は挿入口100aの端に向けられるため、加熱要素113がたばこ200に挿入されて、加熱要素113によってたばこ200を加熱する効果を生じさせる。本実施形態では、針状構造の加熱要素113が、たばこ200の挿入に影響を与えずに、加熱要素113とたばこ200との間の接触面積を増加させ、これによってたばこ200の加熱効率及び加熱均一性を向上させる。
【0056】
本開示のいくつかの他の実施形態では、加熱要素113は代わりに、シート状構造、管状構造、柱状構造又は他の構造であってもよい。
【0057】
導電層111は、加熱要素113の周囲をらせん状に延びるコイルであるため、導電層111に特定周波数の交流電流が印加された後、導電層111は、加熱要素113を囲む交流磁場(図示せず)を発生させる。導電層111によって発生される磁場が連続的に変化する場合、加熱要素113が磁力線(図示せず)を連続的に切断する現象が形成されるため、加熱要素113の内部に、交流電流、すなわち、渦電流が連続的に発生する。加熱要素113の内部に発生した渦電流は、加熱要素113の内部の原子を高速でランダムに移動させ、互いに連続的に衝突させ、擦れ合わせ、これによって熱エネルギーを発生させる。加熱要素113によって発生された熱エネルギーは、たばこ200を加熱することができる。
【0058】
本実施形態では、加熱要素113が所定温度まで加熱された後、加熱要素113の周囲に配置されたたばこ200が加熱されて焼かれる。所定温度は、通常250から400℃までの範囲にある。
【0059】
一実施形態において、
図6を参照すると、
図6は、本実施形態における横から見た角度からの支持フレーム112の概略構造図である。
図6に示す実施形態では、支持フレーム112の外壁112aは、溝112bが設けられる。溝112bは、第1の方向001に支持フレーム112の外壁112aの周囲をらせん状に延びる。溝112bの開口方向は、加熱要素113から見て外方に向く。本実施形態では、第1の方向001に支持フレーム112の外壁112aの周囲をらせん状に延びる導電層111(
図5に示す)は、溝112bに導電性金属材料を堆積させることによって形成されることができる。また、支持フレーム112の外壁112aに溝112bが設けられるため、導電層111が支持フレーム112に埋め込まれることができ、これによって導電層111と支持フレーム112と間の接続信頼性を向上させる。また、加熱装置110の外部のサイズがさらに小さくされることができる。
【0060】
一実施形態では、支持フレーム112の外壁112aの表面粗さが増加されて、導電層111と支持フレーム112との間の接続信頼性をさらに向上させる。具体的には、本実施形態では、つや消し層(図示せず)が、支持フレーム112の外壁112aに固定されて、すなわち、つや消し層が導電層111と外壁112aとの間に配置される。つや消し層の表面粗さは、0.8μmより大きい。本開示のいくつかの他の実施形態では、外壁112aの表面粗さを増大させるために、複数の凸点が外壁112aにさらに設けられてもよい。
【0061】
本実施形態では、支持フレーム112の外壁112aの表面粗さが増加されるため、導電層111と支持フレーム112との間の接続信頼性がさらに向上されることができる。
【0062】
関連技術では、電磁誘導加熱が用いられる場合、導電性コイルが通常、コイル支持体に沿って巻き付けられて、らせん状の加熱コイルを形成する。導電性コイルがコイル支持体に巻き付けられる前、導電性コイルは、例えば絶縁ワニスを吹き付けて接着剤を浸漬する前処理が行われる必要があるため、加熱装置の製造作業の複雑さが増大される。
【0063】
また、コイル支持体の構造上の複雑さが増大して、製造コストが増大する。さらに、加熱効率と加熱安定性を確保するために、既存の加熱装置は通常、コイル支持体に巻かれた直径の大きい導電性コイルを用いる。導電性コイルはコイル支持体に着脱可能に接続され、導電性コイルとコイル支持体との間には一定の隙間が存在する。その結果、加熱装置の全体のサイズが大きくなり、電子たばこ内部の加熱装置の占有空間が大きくされ、電子たばこの全体の外部のサイズが大きくされて、ユーザーエクスペリエンスが低下される。関連技術では、加熱のために導電性コイルがコイル支持体に巻かられた電子たばこが用いられ、電子たばこの外部の機械直径は一般的に18mmより大きい。
【0064】
しかし、本開示の加熱装置110では、本開示の電磁誘導部材102を用いることによって、導電層11が金属材料の層を堆積することにより支持フレーム112の外壁112aに直接形成されるため、導電層111及び支持フレーム112が一体構造で形成されて、それは導電層111と支持フレーム112との間の接続信頼性を向上させることができる。さらに、本開示の電磁誘導部材102を用いることによって、本開示の加熱装置の内部構造が簡素化されることができ、組立効率が向上されることができ、製造コストが削減されることができる。さらに、導電層111は直接堆積によって形成される。このようにして、導電コイルを前処理する処理工程が削減され、本開示の加熱装置110の製造工程手順が簡素化される。さらに、いくつかの構造が簡素化され、組立及び製造の困難性も軽減される。さらに、導電層111及び支持フレーム112は一体構造であり、それは導電層111と支持フレーム112との間の隙間を避けることができ、これによって本開示の加熱装置110の外部容積を小さくする。さらに、導電層111の厚さ寸法が小さく、それは本開示の加熱装置110の全体の外部のサイズをさらに小さくすることができ、本開示の電子たばこ100において本開示の加熱装置110によって占められる空間を小さくする。さらに、本開示の電子たばこ100において加熱装置110によって占められる空間を小さくするため、本開示の電子たばこ100の外部の機械サイズを小さくされることができる。すなわち、本開示の電子たばこ100の外部の機械直径は16.5mm以下に小さくされ、これによってユーザーの使用経験を向上させる。
【0065】
本実施形態において、
図7を参照すると、
図7は、
図4に示す実施形態における制御モジュール120の構造Iの概略部分拡大図である。
図7に示す実施形態において、制御モジュール120は、メインボード部品121と、インタラクション要素122と、を含む。具体的には、
図7に示されるように、メインボード部品121は、ハウジング140の内部に固定される。メインボード部品121は、中央演算処理装置(CPU)や温度制御スイッチなどのような要素が設けられてもよい。これらの要素は、電子たばこの異なる動作状態に基づいて異なる制御信号をユーザーに出力したり、ユーザーによって入力された指示に基づいて電子たばこの動作状態を制御したりしてもよい。インタラクション要素122は、メインボード部品121に電気的に接続され、またインタラクション要素122は、ユーザーの操作を容易にするために、ハウジング140から部分的に露出される。インタラクション要素122は、リアルタイムで、ユーザーに異なる動作信号を出力したり、ユーザーによって入力された指示を受信したりして、ユーザーと電子たばことの間の相互作用を実現するように構成されているため、ユーザーは電子たばこ100を便利にまた迅速に制御することができる。
【0066】
本開示の一実施形態では、メインボード部品121はプリント回路基板(PCB)などであってもよい。インタラクション要素122は、キー、インジケータライト、振動モータなどの要素を含むが、これらに限定されるものではない。
【0067】
一実施形態では、電源モジュール130は、充電インターフェース(図示せず)をさらに含む。充電インターフェースは、電源モジュール130に電気エネルギーを供給するように構成されるため、電源モジュール130は電気エネルギーを蓄える。本実施形態では、電源モジュール130は、内部バッテリー又は内部バッテリーパックであってもよい。充電インターフェースは、外部ポータブル電源コンパートメントであってもよい。外部ポータブル電源コンパートメントは、内部バッテリーよりも大きい電気エネルギー容量を有し、製品のために長いバッテリー寿命を提供することができるため、ユーザーはたばこ製品を複数回加熱する。
【0068】
一実施形態において、
図8を参照すると、
図8は、
図4に示す実施形態における本開示の電子たばこ100の構造IIの概略部分拡大図である。本実施形態では、本開示の電子たばこ100は、さらに断熱層160を含む。
図4に示すように、断熱層160は、加熱装置110とハウジング140の内壁140aとの間に配置される。言い換えると、断熱層160は、加熱装置110の導電層111を完全に覆い、加熱装置110がたばこを加熱する場合、加熱装置110によって発生した熱が外側に拡散されて失われることを防止するように構成される。
【0069】
本開示の一実施形態では、断熱層160は、断熱フォーム層、エアロゲル断熱層、真空断熱管層、断熱エンジニアリングプラスチック層などであってもよい。言い換えると、断熱層160は、本開示の加熱装置110の加熱効率を向上させるために設けられる。さらに、ハウジング140の表面温度が効果的に下げられることができ、これによってユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0070】
一実施形態では、本開示の電子たばこ100は、高い透磁率をもつ遮蔽部材170をさらに含む。遮蔽部材170は、断熱層160とハウジング140の内壁140aとの間に配置されて、本開示の電子たばこ100の外部の電磁場を最小化するように構成される。
図8に示す実施形態では、遮蔽部材170は、断熱層160とハウジング140の内壁140aとの間に配置され、すなわち、遮蔽部材170は断熱層160を完全に覆う。
【0071】
本開示の一実施形態では、遮蔽部材170は、ハウジング140の内壁140aにコーティングされた内側コーティング層であってもよく、又は加熱装置110とハウジング140との間に配置されたシート材であってもよい。
【0072】
本開示の電子たばこ100は、本開示の加熱装置110を用いるため、本開示の電子たばこ100は、本開示の加熱装置110が有するすべての有益な効果を得る。具体的には、本開示の加熱装置110は、支持フレーム112に導電性金属材料の層を堆積することにより導電層111を形成し、本開示の加熱装置110の外部のサイズが小さくされることができ、これによって電子たばこ100の内部で加熱装置110によって占められる空間を小さくする。また、本開示の加熱装置110は、比較的少ない内部構造部品、簡素化された構造、高い組立て効率と低い製造コストを有する。さらに、本開示の電子たばこ100は、構造設計においてよりコンパクトにすることができ、関連技術の電子たばこより比較的小さい外部のサイズを有し、これによってユーザーの使用経験を向上させる。
【0073】
「第1」、「第2」などの用語は説明目的のみに使用され、相対的な重要性を示す又は暗示する若しくは示された技術的特徴の数を暗示するものとして解釈されるべきではないと理解されるべきである。したがって、「第1」及び「第2」によって限定される特徴は、1つ以上の特徴を、明示的に示すか又は暗示的に含むかである。本開示の実施形態の説明において、「複数」は、明確かつ具体的に定義されない限り、2つ以上を意味する。
【0074】
本明細書の説明において、「1つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態」、「例」、「特定の例」又は「いくつかの例」などのような参照用語の説明は、実施形態又は例を参照して説明される特定の特性、構造、材料又は特徴が、本開示の少なくとも1つの実施形態又は例に含まれることを意味する。本明細書において、前述の用語の概略的な説明は、必ずしも同じ実施形態又は例に関するものではない。また、説明される特定の特性、構造、材料又は特徴は、1つ以上の実施形態又は例において適切な方法で組み合わせられてもよい。
【0075】
本開示の適用は、前述の例に限定されるものではないと理解されるべきである。当業者は、前述の説明に従って改良又は変更を行ってもよく、すべての改良及び変更はすべて本開示の添付の特許請求の範囲の保護範囲内に含まれるべきである。当業者は、前述の実施形態のすべて又は一部の過程を理解して、本開示の特許請求の範囲に従って行われた均等な変更は、依然として本開示の範囲内に含まれるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
本開示は、電子たばこ装置技術の分野に関し、より具体的には、電磁誘導部材、電磁誘導部材を有する加熱装置及び加熱装置を有する電子タバコに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
関連技術として、電子たばこは、主に抵抗加熱及び電磁誘導加熱を用いる。電磁誘導加熱は、早い温度上昇、均一加熱、高精度の温度制御、たばこの良好な炭化効果などの利点から、注目を集めている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、市販の電子たばこの加熱装置は、内部構造部品が比較的多く、複雑な構造及び製造工程、高い製造コストとなる。また、電磁誘導加熱コイルは、たいてい固体金属線を巻くことによって形成されるため、電子たばこの加熱領域の厚さや電子たばこの全体のサイズが比較的大きく、電子たばこの持ち運びを不便にし、ユーザーエクスペリエンスを低下させる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
要約
前述の課題を解決するために、本開示は、簡単な構造で小さい全体のサイズの電磁誘導部材、電磁誘導部材を有する加熱装置及び加熱装置を有する電子たばこを提供する。具体的には、解決手段は次のとおりである。
【0005】
本開示は、導電層と、支持フレームと、を含み、前記導電層は前記支持フレームに結合される、電磁誘導部材を提供する。
【0006】
必要に応じて、前記導電層は長い帯状であり、前記導電層は第1の方向に前記支持フレームの外壁の周囲をらせん状に延びる。前記第1の方向は前記支持フレームの軸方向である。
【0007】
必要に応じて、前記導電層は等幅の長い帯状である。
【0008】
必要に応じて、前記導電層は前記支持フレームに堆積される。
【0009】
必要に応じて、前記導電層はめっき層である。
【0010】
必要に応じて、前記導電層は前記支持フレームに形成される。
【0011】
必要に応じて、前記導電層の厚さ寸法は0から0.2mmまでの範囲にある。
【0012】
必要に応じて、前記支持フレームはつや消し層をさらに含み、前記導電層は前記つや消し層に結合され、前記つや消し層の表面粗さは0.8μmより大きい。
【0013】
必要に応じて、前記支持フレームは溝が設けられ、前記溝は前記支持フレームの軸方向に前記支持フレームの外壁の周囲をらせん状に延び、前記導電層は前記溝に配置される。
【0014】
本開示は、加熱要素と、前述の実施形態のいずれか1つに係る電磁誘導部材と、を含む、加熱装置をさらに提供する。前記支持フレームの内部に収容空間が形成され、加熱要素は前記収容空間に少なくとも部分的に配置され、前記導電層は前記加熱要素から見て外方に向く前記支持フレームの外壁に結合される。
【0015】
必要に応じて、前記加熱要素は、針状構造、シート状構造、管状構造又は柱状構造のいずれかである。
【0016】
必要に応じて、前記加熱装置は固定部をさらに含み、前記固定部は前記収容空間の端に固定され、前記加熱要素は前記固定部に固定されて前記支持フレームと同軸上に配置される。
【0017】
本開示は、ハウジングと、前述の実施形態のいずれか1つに係る加熱装置と、を含む、電子たばこをさらに提供する。前記加熱装置は前記ハウジングの内部に固定され、たばこを加熱するように構成される。
【0018】
必要に応じて、前記電子たばこは、管状構造のたばこ容器をさらに含む。前記たばこ容器は、前記支持フレームに収容されて、前記支持フレームに対して第1の方向に移動可能であり、たばこは、前記たばこ容器に配置される。
【0019】
必要に応じて、前記たばこ容器は、底壁と、側壁と、を含み、前記側壁は前記底壁の周縁側のまわりに配置されて、収容空洞を形成し、たばこは前記収容空洞に配置され、前記底壁は貫通孔が設けられ、前記加熱要素は前記貫通孔を通って前記たばこ容器の内部に延びて、たばこを加熱する。
【0020】
必要に応じて、前記電子たばこは、断熱層をさらに含む。前記断熱層は前記加熱装置と前記ハウジングとの間に配置される。
【0021】
必要に応じて、前記電子たばこは、遮蔽部材をさらに含む。前記遮蔽部材は前記加熱装置と前記ハウジングとの間に配置される。
【0022】
必要に応じて、前記電子たばこは、制御モジュールと、電源モジュールと、をさらに含む。前記制御モジュールは前記ハウジングの内部に配置され、前記制御モジュールは前記加熱装置に電気的に接続されため、電子たばこの部品が連携して動作する。前記電源モジュールは前記ハウジングの内部に配置され、前記電子たばこの前記部品に電気エネルギーを供給するように構成される。
【発明の効果】
【0023】
本開示の電磁誘導部材によれば、導電層が支持フレームに結合されるので、導電層と支持フレームが分離不可能な一体構造に形成され、これによって導電層と支持フレームとの間に隙間が形成されることを回避して、電磁誘導部材の全体のサイズを小さくし、電磁誘導部材の構造を簡素化させる。
【0024】
図面の簡単な説明
本開示の実施形態における技術的な解決手段をより明確に説明するために、実施形態の説明に必要な添付の図面を以下に簡単に紹介する。明らかに、次の説明における添付の図面は本開示のいくつかの実施形態を示しており、当業者は、創造的な努力なしに、これらの添付の図面から他の図面を導き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、電磁誘導を用いた加熱の動作原理の概略図である。
【
図2a】
図2aは、本開示の一実施形態に係るたばこが挿入されていない電子たばこの概略構造図である。
【
図2b】
図2bは、
図2aに示す実施形態における横から見た角度からの本開示の電子たばこに挿入されたたばこの概略構造図である。
【
図3】
図3は、横から見た角度からの本開示の電子たばこの概略構造図である。
【
図4】
図4は、
図3に示す実施形態における横から見た角度からの本開示の電子たばこの概略断面構造図である。
【
図5】
図5は、本実施形態における横から見た角度からの本開示の加熱装置の部分概略断面構造図である。
【
図6】
図6は、本実施形態における横から見た角度からの支持フレームの概略構成図である。
【
図7】
図7は、
図4に示す実施形態における制御モジュールの構造Iの概略部分拡大図である。
【
図8】
図8は、本開示に係る
図4に示す実施形態における電子たばこの構造IIの概略部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
詳細な説明
本開示の理解を容易にするために、本開示は、添付の図面を参照して以下においてより包括的に説明される。添付の図面は、本開示の例示的な実施形態を示す。しかし、本開示は、多くの異なる形態で実施されることができ、本明細書に記載された実施形態に限定されるものではない。むしろ、実施形態は、本開示の開示内容をより包括的に理解するために提供される。
【0027】
以下の実施形態は、添付の図面を参照して説明され、本開示が実施するために使用される特定の実施形態を例示するために使用される。本明細書における「第1」及び「第2」などの部品の連番は、説明される対象を区別するためにのみ使用され、いかなる順序や技術的な意味を持つものではない。本開示において、「接続」及び「連結」は、特に指定がない限り、直接及び間接の接続(連結)を含む。本開示で言及されている方向の用語、例えば、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内側」、「外側」、「側」などは、添付の図面を参照する方向を示すものにすぎない。したがって、使用される方向の用語は、装置又は要素が特定の方向をもつ必要があること、特定の方向に構築される必要があること及び特定の方向に動作する必要があることを示唆し又は暗示するのではなく、本開示をより良く、より明確に説明すること及び理解することを意図している。したがって、使用される方向の用語は、本開示に対する制限として解釈されることができない。
【0028】
本開示の説明において、明示的に特定され又は定義されていない限り、「インストール」、「接続する」、「接続」などの用語は、広い意味で理解されるべきであることに注意すべきである。例えば、接続は、固定接続、取り外し可能な接続又は一体的接続であってもよい。接続は、機械的接続であってもよい。接続は、直接接続、仲介を介した間接接続又は2つの要素間の内部通信であってもよい。当業者は、具体的な状況にしたがって本開示における用語の具体的な意味を理解することができる。本開示の説明、請求項及び添付の図面において、「第1」、「第2」などの用語は、異なる対象の間を区別することを意図しており、特定の順序を示さないことに注意すべきである。また、本開示で使用される「含む」、「含んでもよい」、「備える」、「備えてもよい」などの用語は、開示された対応する機能、動作、要素などが存在することを示し、他の1つ以上の機能、動作、要素などを限定するものではない。また、「含む」又は「備える」との用語は、説明に開示されている対応する特徴、数、ステップ、操作、要素、部品又はそれらの組み合わせが存在することを示し、他の1つ以上の特徴、数、ステップ、操作、要素、部品又はそれらの組み合わせの存在又は追加を排除するものではなく、非排他的な包含をカバーすることを意図する。
【0029】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語の意味は、本開示が属する技術分野における当業者によって通常理解されるものと同じである。本明細書において、本開示の説明で使用される用語は、特定の実施形態の対象を説明することを意図するだけであり、本開示を制限することを意図するものではない。
【0030】
図1を参照すると、
図1は、電磁誘導を用いた加熱の動作原理の概略図である。
図1に示すように、電磁誘導が加熱に用いられる場合、金属コイル1は通常、コイル支持体2に沿って巻き付けられて使用されて、らせん状の加熱コイル1aを形成する。コイル支持体2は中空構造である。被加熱部3が、コイル支持体2の内部にコイル支持体2と同軸上に配置され、被加熱部3は金属などのような透磁率を持つ物質である。
【0031】
金属コイル1に特定周波数の交流電流が印加される場合、らせん状に巻かれた加熱コイル1aは交流磁場5を発生させる。交流磁場5に配置された被加熱部3は、交流磁力線5aを連続的に切断し、内部に交流電流、すなわち、渦電流を発生させる。渦電流は、被加熱部3の内部の原子を高速でランダムに移動させて、互いに連続的に衝突させ、擦れ合わせ、これによって熱エネルギーを発生させる。言い換えると、被加熱部3の加熱の効果は、電磁誘導を通じて達成される。さらに、被加熱部3の加熱温度は、交流電流の周波数を制御することで、制御されることができる。
【0032】
図1に示す電磁誘導加熱の動作原理に基づいて、本開示の電子たばこは、電磁誘導加熱方式を用い、導電層をプラスチック支持体に結合することによって対応する誘導支持体(すなわち、支持フレーム)が準備される。これは、いくつかの構造パーツを簡素化するだけでなく、組立て及び製造の困難性も軽減させる。
【0033】
図2a及び
図2bを参照すると、
図2aは、本開示の一実施形態に係るたばこ200が挿入されていない電子たばこ100の概略構造図である。
図2bは、
図2aに示す実施形態において、横から見た角度からのたばこ200が本開示の電子たばこ100の内部に挿入されている概略構造図である。
図2aに示すように、本開示の電子たばこ100の端は、本開示の電子たばこ100にたばこ200を挿入するための挿入口100aを有する。たばこ200は、たばこオイル、特殊カットたばこ(すなわち、カートリッジ)などであってもよい。
図2bに示すように、たばこ200は、本開示の電子たばこ100の端において挿入孔100aから本開示の電子たばこ100の内部に挿入されて固定された後、本開示の電子たばこ100は電磁誘導を用いてたばこ200を加熱する。
【0034】
図3及び
図4を参照すると、
図3は、横から見た角度からの本開示の電子たばこ100の概略構造図である。
図4は、
図3に示す実施形態における横から見た角度からの本開示の電子たばこ100の概略断面構造図である。本開示の実施形態において、電子たばこ100は、加熱装置110と、制御モジュール120と、電源モジュール130と、ハウジング140と、を含む。
図3に示すように、ハウジング140の断面形状は円形であり、その構造は中空の管状構造であり、第1の方向001に延びる。第1の方向001は、電子たばこ100の軸方向である。本開示のいくつかの他の実施形態において、ハウジング140の断面形状は、長方形、楕円形又は他の形状であってもよい。
【0035】
図4に示すように、加熱装置110、制御モジュール120及び電源モジュール130は、すべてハウジング140の内部に固定されており、加熱装置110、制御モジュール120及び電源モジュール130は、電気的接続機能が実現できる配線又は他の要素(図示せず)を介して互いに接続されているため、制御モジュール120は、本開示の電子たばこ100の内部の部品の連携した稼働を制御することができる。また、電源モジュール130は、本開示の電子たばこ100の内部の部品に電気エネルギーを供給するため、電子たばこ100は正常に動作することができる。
【0036】
本開示の一実施形態では、加熱装置110は、挿入口100aに近い端に配置されてもよいため、たばこ200が、挿入口100aから本開示の電子たばこ100の内部に挿入された場合、電子たばこ100の内部に挿入されたたばこ200は加熱装置110によって加熱されることができる。
【0037】
本開示の一実施形態では、電源モジュール130は、蓄電池、マンガン酸リチウム電池などであってもよい。
【0038】
一実施形態では、本開示の電子たばこ100は、たばこ容器150をさらに含み、たばこ容器150は、たばこ200を配置するように構成される。具体的には、
図4に示すように、たばこ容器150は、加熱装置110の支持フレーム112(
図5に示す)の内部に配置され、ハウジング140と同軸上に配置される。言い換えれば、たばこ容器150は、第1の方向001に延び、たばこ容器150は、支持フレーム112に対して第1の方向001に移動可能である。たばこ容器150の材料は、食品グレードのプラスチック材料である。例えば、たばこ容器150の材料は、半結晶性芳香族プラスチックエンジニアリングプラスチック(ポリエーテルエーテルケトン(PEEK))材料であってもよい。
【0039】
さらに、たばこ容器150は、全体として中空の管状構造であり、底壁151と、側壁152と、を含む。底壁151及び側壁152は、第1の開口(図示せず)を有する収容空洞153を形成する。第1の開口は、底壁151と反対側に配置され、すなわち、第1の開口部及び底壁151は、収容空洞153の2つの対向する端である。収容空洞153は、一端に開口を有する空洞である。第1の開口は、電子たばこ100の挿入口100aの端に近接しているため、たばこ200は、挿入口100aを通って第1の開口からたばこ容器150内に挿入されることができる。収容空洞153は、たばこ200を固定し、また取り出すように構成されており、すなわち、たばこ200が収容空洞153に挿入された場合、たばこ容器150はたばこ200を固定することができ、たばこ200を収容空洞153の内部から取り出される必要があるとき、たばこ容器150はたばこ00を全体として取り出すことができ、これによってたばこ200が電子たばこ100に残ることを防止する。
【0040】
本開示の一実施形態では、底壁151は貫通孔151aを有する。貫通孔151aの断面形状は、本開示の加熱装置110における加熱要素113(
図5に示す)の断面形状と一致するため、加熱要素113は貫通孔151aを通ってたばこ容器150に延びることができ、これによってたばこ200を加熱する。
【0041】
図5を参照すると、
図5は、本実施形態における横から見た角度からの本開示の加熱装置100の部分概略断面構造図である。本開示の加熱装置110は、電磁誘導部材102と、加熱要素113と、を含む。電磁誘導部材102は、導電層111と、支持フレーム112と、を含む。
図5に示すように、導電層111は支持フレーム112に結合されているため、導電層111及び支持フレーム112は分離不可能な一体構造に形成されており、導電層111と支持フレーム112との間に隙間が形成されることを回避し、これによって電磁誘導部材102の全体のサイズを小さくし、電磁誘導部材102の構造を簡素化する。さらに、
図5に示すように、支持フレーム112は、ハウジング140の内部に収められ、第1の方向001に延びる。
図5に示す実施形態では、支持フレーム112は、全体として中空の管状構造であり、支持フレーム112の外径はハウジング140の内径と一致するため、支持フレーム112はハウジング140に対して固定され、すなわち、支持フレーム112はハウジング140に取り付けられて固定される。本開示のいくつかの他の実施形態では、支持フレーム112の断面形状は、長方形、楕円形などであってもよい。
【0042】
本開示の一実施形態では、収容空間が支持フレーム112の内部に形成され、加熱要素113は収容空間に少なくとも部分的に配置され、導電層111は、加熱要素113から見て外方に向く支持フレーム112の外壁112aに結合される。結合は、正確な嵌合、融着、少なくとも部分的な埋込みなどのような接続関係を含むが、これらに限定されるものではない。言い換えれば、導電層111は、正確な嵌合、融着、少なくとも部分的な埋込みなどの接続方法によって、加熱要素113から見て外方に向く支持フレーム112の外壁112aに配置されてもよいため、導電層111と加熱要素113の外壁112aとの間に隙間がない。
【0043】
本開示の一実施形態では、支持フレーム112は、PEEK材料又はポリイミド(PI)材料などのような耐高温プラスチック材料から作られてもよい。
【0044】
さらに、導電層111は、全体として長い帯状の構造であり、支持フレーム112の外壁112aの周囲に配置される。具体的には、
図5に示すように、導電性金属材料の層が、支持フレーム112の中心軸002の周囲にらせん状に堆積され、外壁112aに第1の方向001に延びるらせん構造を有する導電層111を形成する。導電層111を長い帯状で形成し、導電層111を第1の方向001に支持フレーム112の外壁112aの周囲にらせん状に延ばすことによって、導電層111に交流電流を印加した後、交流磁場を発生させることができる。導電層111は、加熱要素113から見て外方に向く支持フレーム112の外壁112aに堆積される。堆積は、導電層111のいくつかの原子、分子、イオンなどと外壁112aのいくつかの原子、分子、イオンなどが互いに融合するため、導電層111が外壁112aに部分的に融合し又は正確に一致し、導電層111及び支持フレーム112はシームレスに接続され、不可分体に形成される。
【0045】
本開示の一実施形態では、導電層111の厚さは、0から0.2mmまでの範囲にあり、例えば、0.02mm、0.08mm、0.1mm、0.15mm、0.18mm、0.2mm又は他の値である。必要に応じて、導電層111は、電気めっき、化学めっき、レーザー直接構造化(LDS)プロセス、物理蒸着(PVD)プロセス、化学蒸着(CVD)技術などによって外壁112aに堆積されてもよい。導電層111の材料は、銅、ニッケル、銀、金又は亜鉛などのような導電性に優れた金属であってもよい。
【0046】
導電層111は、物理蒸着によって外壁112aに堆積されるため、導電層111は支持フレーム112の外壁112aに結合される。導電層111は、化学蒸着によって外壁112aに堆積されるため、導電層111は支持フレーム112の外壁112aに結合される。
【0047】
一実施形態では、導電層111はめっき層である。言い換えれば、本実施形態では、導電層111は、電気めっき又は化学めっきによって外壁112aにさらに結合されてもよく、支持フレーム112と一体的に形成される。
【0048】
一実施形態では、導電層111は支持フレーム112に形成される。
【0049】
一本実施形態では、導電層111は、レーザー直接構造化によって外壁112aに接合されて、支持フレーム112とさらに一体的に形成される。
【0050】
一実施形態では、導電層111は、等幅の長い帯状である。
【0051】
本実施形態では、導電層111を等幅の長い帯状とすることで、導電層に交流電流が印加された後、均一な交流磁場が形成されることができる。
【0052】
図5に示すように、外壁112aに堆積された導電層111は、らせんコイル111aの複数の巻きを含む。らせんコイル111aのそれぞれの巻きは、幅Hを有する。本開示の一実施形態では、導電層111の巻き数とらせんコイル111aのそれぞれの巻きの幅Hの両方は、実際の要件に基づいて調整されてもよい。本実施形態では、導電層111は、支持フレーム112に導電性金属材料の層を堆積することによって形成され、導電層111と支持フレーム112との間の接続信頼性が向上され、支持フレーム112の構造が簡素化される。また、本開示の加熱装置110の全体の外部のサイズを小さくすることができ、これによって、本開示の加熱装置110によって占められる電子たばこ100の設計空間を小さくし、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0053】
さらに、
図5に示すように、固定部114が、支持フレーム112の内部の端に固定されており、すなわち、固定部114は収容空間の端に固定されている。固定部114は、加熱要素113を固定するように構成されているため、加熱要素113は支持フレーム112に対して固定され、加熱要素113及び支持フレーム112は同軸上に配置される。本開示の実施形態では、固定部114の材料は、高温プラスチック材料、セラミックなどであってもよく、加熱要素113の材料は、鉄のような高い透磁率を持つ材料である。加熱要素113は、固定部114にねじを介して着脱可能に接続されてもよく、加熱要素113の交換を容易にする。高い透磁率を持つ材料は、磁力線によって磁化される、すなわち、例えば炭素鋼やステンレス鋼のように磁石によって引き付けられる材料を一般的に指すことに注意すべきである。
【0054】
具体的には、
図5に示す実施形態では、加熱要素113は、先端をもつ針状構造であってもよく、先端は収容空間の端に向かう。言い換えれば、先端は挿入口100aの端に向けられるため、加熱要素113がたばこ200に挿入されて、加熱要素113によってたばこ200を加熱する効果を生じさせる。本実施形態では、針状構造の加熱要素113が、たばこ200の挿入に影響を与えずに、加熱要素113とたばこ200との間の接触面積を増加させ、これによってたばこ200の加熱効率及び加熱均一性を向上させる。
【0055】
本開示のいくつかの他の実施形態では、加熱要素113は代わりに、シート状構造、管状構造、柱状構造又は他の構造であってもよい。
【0056】
導電層111は、加熱要素113の周囲をらせん状に延びるコイルであるため、導電層111に特定周波数の交流電流が印加された後、導電層111は、加熱要素113を囲む交流磁場(図示せず)を発生させる。導電層111によって発生される磁場が連続的に変化する場合、加熱要素113が磁力線(図示せず)を連続的に切断する現象が形成されるため、加熱要素113の内部に、交流電流、すなわち、渦電流が連続的に発生する。加熱要素113の内部に発生した渦電流は、加熱要素113の内部の原子を高速でランダムに移動させ、互いに連続的に衝突させ、擦れ合わせ、これによって熱エネルギーを発生させる。加熱要素113によって発生された熱エネルギーは、たばこ200を加熱することができる。
【0057】
本実施形態では、加熱要素113が所定温度まで加熱された後、加熱要素113の周囲に配置されたたばこ200が加熱されて焼かれる。所定温度は、通常250から400℃までの範囲にある。
【0058】
一実施形態において、
図6を参照すると、
図6は、本実施形態における横から見た角度からの支持フレーム112の概略構造図である。
図6に示す実施形態では、支持フレーム112の外壁112aは、溝112bが設けられる。溝112bは、第1の方向001に支持フレーム112の外壁112aの周囲をらせん状に延びる。溝112bの開口方向は、加熱要素113から見て外方に向く。本実施形態では、第1の方向001に支持フレーム112の外壁112aの周囲をらせん状に延びる導電層111(
図5に示す)は、溝112bに導電性金属材料を堆積させることによって形成されることができる。また、支持フレーム112の外壁112aに溝112bが設けられるため、導電層111が支持フレーム112に埋め込まれることができ、これによって導電層111と支持フレーム112と間の接続信頼性を向上させる。また、加熱装置110の外部のサイズがさらに小さくされることができる。
【0059】
一実施形態では、支持フレーム112の外壁112aの表面粗さが増加されて、導電層111と支持フレーム112との間の接続信頼性をさらに向上させる。具体的には、本実施形態では、つや消し層(図示せず)が、支持フレーム112の外壁112aに固定されて、すなわち、つや消し層が導電層111と外壁112aとの間に配置される。つや消し層の表面粗さは、0.8μmより大きい。本開示のいくつかの他の実施形態では、外壁112aの表面粗さを増大させるために、複数の凸点が外壁112aにさらに設けられてもよい。
【0060】
本実施形態では、支持フレーム112の外壁112aの表面粗さが増加されるため、導電層111と支持フレーム112との間の接続信頼性がさらに向上されることができる。
【0061】
関連技術では、電磁誘導加熱が用いられる場合、導電性コイルが通常、コイル支持体に沿って巻き付けられて、らせん状の加熱コイルを形成する。導電性コイルがコイル支持体に巻き付けられる前、導電性コイルは、例えば絶縁ワニスを吹き付けて接着剤を浸漬する前処理が行われる必要があるため、加熱装置の製造作業の複雑さが増大される。
【0062】
また、コイル支持体の構造上の複雑さが増大して、製造コストが増大する。さらに、加熱効率と加熱安定性を確保するために、既存の加熱装置は通常、コイル支持体に巻かれた直径の大きい導電性コイルを用いる。導電性コイルはコイル支持体に着脱可能に接続され、導電性コイルとコイル支持体との間には一定の隙間が存在する。その結果、加熱装置の全体のサイズが大きくなり、電子たばこ内部の加熱装置の占有空間が大きくされ、電子たばこの全体の外部のサイズが大きくされて、ユーザーエクスペリエンスが低下される。関連技術では、加熱のために導電性コイルがコイル支持体に巻かられた電子たばこが用いられ、電子たばこの外部の機械直径は一般的に18mmより大きい。
【0063】
しかし、本開示の加熱装置110では、本開示の電磁誘導部材102を用いることによって、導電層11が金属材料の層を堆積することにより支持フレーム112の外壁112aに直接形成されるため、導電層111及び支持フレーム112が一体構造で形成されて、それは導電層111と支持フレーム112との間の接続信頼性を向上させることができる。さらに、本開示の電磁誘導部材102を用いることによって、本開示の加熱装置の内部構造が簡素化されることができ、組立効率が向上されることができ、製造コストが削減されることができる。さらに、導電層111は直接堆積によって形成される。このようにして、導電コイルを前処理する処理工程が削減され、本開示の加熱装置110の製造工程手順が簡素化される。さらに、いくつかの構造が簡素化され、組立及び製造の困難性も軽減される。さらに、導電層111及び支持フレーム112は一体構造であり、それは導電層111と支持フレーム112との間の隙間を避けることができ、これによって本開示の加熱装置110の外部容積を小さくする。さらに、導電層111の厚さ寸法が小さく、それは本開示の加熱装置110の全体の外部のサイズをさらに小さくすることができ、本開示の電子たばこ100において本開示の加熱装置110によって占められる空間を小さくする。さらに、本開示の電子たばこ100において加熱装置110によって占められる空間を小さくするため、本開示の電子たばこ100の外部の機械サイズを小さくされることができる。すなわち、本開示の電子たばこ100の外部の機械直径は16.5mm以下に小さくされ、これによってユーザーの使用経験を向上させる。
【0064】
本実施形態において、
図7を参照すると、
図7は、
図4に示す実施形態における制御モジュール120の構造Iの概略部分拡大図である。
図7に示す実施形態において、制御モジュール120は、メインボード部品121と、インタラクション要素122と、を含む。具体的には、
図7に示されるように、メインボード部品121は、ハウジング140の内部に固定される。メインボード部品121は、中央演算処理装置(CPU)や温度制御スイッチなどのような要素が設けられてもよい。これらの要素は、電子たばこの異なる動作状態に基づいて異なる制御信号をユーザーに出力したり、ユーザーによって入力された指示に基づいて電子たばこの動作状態を制御したりしてもよい。インタラクション要素122は、メインボード部品121に電気的に接続され、またインタラクション要素122は、ユーザーの操作を容易にするために、ハウジング140から部分的に露出される。インタラクション要素122は、リアルタイムで、ユーザーに異なる動作信号を出力したり、ユーザーによって入力された指示を受信したりして、ユーザーと電子たばことの間の相互作用を実現するように構成されているため、ユーザーは電子たばこ100を便利にまた迅速に制御することができる。
【0065】
本開示の一実施形態では、メインボード部品121はプリント回路基板(PCB)などであってもよい。インタラクション要素122は、キー、インジケータライト、振動モータなどの要素を含むが、これらに限定されるものではない。
【0066】
一実施形態では、電源モジュール130は、充電インターフェース(図示せず)をさらに含む。充電インターフェースは、電源モジュール130に電気エネルギーを供給するように構成されるため、電源モジュール130は電気エネルギーを蓄える。本実施形態では、電源モジュール130は、内部バッテリー又は内部バッテリーパックであってもよい。充電インターフェースは、外部ポータブル電源コンパートメントであってもよい。外部ポータブル電源コンパートメントは、内部バッテリーよりも大きい電気エネルギー容量を有し、製品のために長いバッテリー寿命を提供することができるため、ユーザーはたばこ製品を複数回加熱する。
【0067】
一実施形態において、
図8を参照すると、
図8は、
図4に示す実施形態における本開示の電子たばこ100の構造IIの概略部分拡大図である。本実施形態では、本開示の電子たばこ100は、さらに断熱層160を含む。
図4に示すように、断熱層160は、加熱装置110とハウジング140の内壁140aとの間に配置される。言い換えると、断熱層160は、加熱装置110の導電層111を完全に覆い、加熱装置110がたばこを加熱する場合、加熱装置110によって発生した熱が外側に拡散されて失われることを防止するように構成される。
【0068】
本開示の一実施形態では、断熱層160は、断熱フォーム層、エアロゲル断熱層、真空断熱管層、断熱エンジニアリングプラスチック層などであってもよい。言い換えると、断熱層160は、本開示の加熱装置110の加熱効率を向上させるために設けられる。さらに、ハウジング140の表面温度が効果的に下げられることができ、これによってユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0069】
一実施形態では、本開示の電子たばこ100は、高い透磁率をもつ遮蔽部材170をさらに含む。遮蔽部材170は、断熱層160とハウジング140の内壁140aとの間に配置されて、本開示の電子たばこ100の外部の電磁場を最小化するように構成される。
図8に示す実施形態では、遮蔽部材170は、断熱層160とハウジング140の内壁140aとの間に配置され、すなわち、遮蔽部材170は断熱層160を完全に覆う。
【0070】
本開示の一実施形態では、遮蔽部材170は、ハウジング140の内壁140aにコーティングされた内側コーティング層であってもよく、又は加熱装置110とハウジング140との間に配置されたシート材であってもよい。
【0071】
本開示の電子たばこ100は、本開示の加熱装置110を用いるため、本開示の電子たばこ100は、本開示の加熱装置110が有するすべての有益な効果を得る。具体的には、本開示の加熱装置110は、支持フレーム112に導電性金属材料の層を堆積することにより導電層111を形成し、本開示の加熱装置110の外部のサイズが小さくされることができ、これによって電子たばこ100の内部で加熱装置110によって占められる空間を小さくする。また、本開示の加熱装置110は、比較的少ない内部構造部品、簡素化された構造、高い組立て効率と低い製造コストを有する。さらに、本開示の電子たばこ100は、構造設計においてよりコンパクトにすることができ、関連技術の電子たばこより比較的小さい外部のサイズを有し、これによってユーザーの使用経験を向上させる。
【0072】
「第1」、「第2」などの用語は説明目的のみに使用され、相対的な重要性を示す又は暗示する若しくは示された技術的特徴の数を暗示するものとして解釈されるべきではないと理解されるべきである。したがって、「第1」及び「第2」によって限定される特徴は、1つ以上の特徴を、明示的に示すか又は暗示的に含むかである。本開示の実施形態の説明において、「複数」は、明確かつ具体的に定義されない限り、2つ以上を意味する。
【0073】
本明細書の説明において、「1つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態」、「例」、「特定の例」又は「いくつかの例」などのような参照用語の説明は、実施形態又は例を参照して説明される特定の特性、構造、材料又は特徴が、本開示の少なくとも1つの実施形態又は例に含まれることを意味する。本明細書において、前述の用語の概略的な説明は、必ずしも同じ実施形態又は例に関するものではない。また、説明される特定の特性、構造、材料又は特徴は、1つ以上の実施形態又は例において適切な方法で組み合わせられてもよい。
【0074】
本開示の適用は、前述の例に限定されるものではないと理解されるべきである。当業者は、前述の説明に従って改良又は変更を行ってもよく、すべての改良及び変更はすべて本開示の添付の特許請求の範囲の保護範囲内に含まれるべきである。当業者は、前述の実施形態のすべて又は一部の過程を理解して、本開示の特許請求の範囲に従って行われた均等な変更は、依然として本開示の範囲内に含まれるべきである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電層
(111)と、支持フレーム
(112)と、を備え、前記導電層
(111)は前記支持フレーム
(112)に結合される、電磁誘導部材
(102)。
【請求項2】
前記導電層
(111)は長い帯状であり、前記導電層
(111)は第1の方向
(001)に前記支持フレーム
(112)の外壁
(112a)の周囲をらせん状に延び、前記第1の方向
(001)は前記支持フレーム
(112)の軸方向である、請求項1に記載の電磁誘導部材
(102)。
【請求項3】
前記導電層
(111)は等幅の長い帯状である、請求項
1に記載の電磁誘導部材
(102)。
【請求項4】
前記導電層
(111)は前記支持フレーム
(112)に堆積される、請求項
1に記載の電磁誘導部材
(102)。
【請求項5】
前記導電層
(111)はめっき層である、請求項
1に記載の電磁誘導部材
(102)。
【請求項6】
前記導電層
(111)は前記支持フレーム
(112)に形成される、請求項
1に記載の電磁誘導部材
(102)。
【請求項7】
前記導電層
(111)の厚さ寸法は0から0.2mmまでの範囲にある、請求項1から6のいずれかに記載の電磁誘導部材
(102)。
【請求項8】
前記支持フレーム
(112)はつや消し層をさらに備え、前記導電層
(111)は前記つや消し層に結合され、前記つや消し層の表面粗さは0.8μmより大きい、請求項1から
6のいずれかに記載の電磁誘導部材
(102)。
【請求項9】
前記支持フレーム
(112)は溝
(112b)が設けられ、前記溝
(112b)は前記支持フレーム
(112)の軸方向に前記支持フレーム
(112)の外壁
(112a)の周囲をらせん状に延び、前記導電層
(111)は前記溝
(112b)に配置される、請求項1から
6のいずれかに記載の電磁誘導部材
(102)。
【請求項10】
加熱要素
(113)と、請求項
1に記載の電磁誘導部材
(102)と、を備え、前記支持フレーム
(112)の内部に収容空間が形成され、前記加熱要素
(113)は前記収容空間に少なくとも部分的に配置され、前記導電層
(111)は前記加熱要素
(113)から見て外方に向く前記支持フレーム
(112)の外壁
(112a)に結合される加熱装置
(110)。
【請求項11】
前記加熱要素
(113)は、針状構造、シート状構造、管状構造又は柱状構造のいずれかである、請求項10に記載の加熱装置
(110)。
【請求項12】
固定部
(114)をさらに備え、前記固定部
(114)は前記収容空間の端に固定され、前記加熱要素
(113)は前記固定部
(114)に固定されて前記支持フレーム
(112)と同軸上に配置される、請求項10又は11に記載の加熱装置
(110)。
【請求項13】
ハウジング
(140)と、請求項1
0に記載の加熱装置
(110)と、を備え、前記加熱装置
(110)は前記ハウジング
(140)の内部に固定されて、たばこを加熱するように構成される、電子たばこ
(100)。
【請求項14】
管状構造のたばこ容器
(150)をさらに備え、前記たばこ容器
(150)は前記支持フレーム
(112)に収容されて、前記支持フレーム
(112)に対して第1の方向
(001)に移動可能であり、たばこは、前記たばこ容器
(150)に配置される、請求項13に記載の電子たばこ
(100)。
【請求項15】
前記たばこ容器
(150)は、底壁
(151)と、側壁
(152)と、を備え、前記側壁
(152)は前記底壁
(151)の周縁側のまわりに配置されて、収容空洞
(153)を形成し、たばこは前記収容空洞
(153)に配置され、前記底壁
(151)は貫通孔
(151a)が設けられ、前記加熱要素
(113)は前記貫通孔
(151a)を通って前記たばこ容器
(150)の内部に延びて、たばこを加熱する、請求項14に記載の電子たばこ
(100)。
【請求項16】
断熱層
(160)をさらに備え、前記断熱層
(160)は前記加熱装置
(110)と前記ハウジング
(140)との間に配置される、請求項13から15のいずれかに記載の電子たばこ
(100)。
【請求項17】
遮蔽部材
(170)をさらに備え、前記遮蔽部材
(170)は前記加熱装置
(110)と前記ハウジング
(140)との間に配置される、請求項13から1
5のいずれかに記載の電子たばこ(100)。
【請求項18】
制御モジュール
(120)と、電源モジュール
(130)と、をさらに備え、前記制御モジュール
(120)は前記ハウジング
(140)の内部に配置され、前記制御モジュール
(120)は前記加熱装置
(110)に電気的に接続されて、前記電子たばこ
(100)の部品が連携して動作できるようにし、前記電源モジュール
(130)は前記ハウジング
(140)の内部に配置され、前記電子たばこ
(100)の前記部品に電気エネルギーを供給するように構成される、請求項13から1
5のいずれかに記載の電子たばこ
(100)。
【国際調査報告】