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特表2025-505449保存された履歴情報を用いるサービスマップ変換
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-26
(54)【発明の名称】保存された履歴情報を用いるサービスマップ変換
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/907 20190101AFI20250218BHJP
【FI】
G06F16/907
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024545762
(86)(22)【出願日】2023-01-31
(85)【翻訳文提出日】2024-09-20
(86)【国際出願番号】 US2023011997
(87)【国際公開番号】W WO2023150116
(87)【国際公開日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】17/590,377
(32)【優先日】2022-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】518249328
【氏名又は名称】サービスナウ, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ServiceNow, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】アリ タル ベン
(72)【発明者】
【氏名】シュトイアー ローテム
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FB02
5B175FB03
(57)【要約】
第1のタイプのサービスマップは、サービスマップによって提示される構成アイテム(CI)のセットに変換タグを追加することによって、第2のタイプのサービスマップに変換され得る。変換タグは、インシデント、アラート、変更リクエスト、及びその他のイベントに関連する情報等の、第1のタイプのサービスマップと関連付けられた履歴情報を第2のタイプにリンクするために使用され得るデータを含む。第2のサービスマップが第1のサービスマップと比較すると異なるCIを表示するように、変換タグ及び/又はタグベースの除去プロセスを使用して第2のサービスマップが生成され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実行されるとき、プロセッサに、
第1のクラスの第1のサービスマップに対する変換リクエストを受信することであって、前記サービスマップは第1の複数の構成アイテム(CI)を含む、受信することと、
前記リクエストを受信することに続いて、1つ以上の個別の変換タグを使用して前記第1の複数のCIの内の1つ以上のCIにタグ付けすることと、
前記第1の複数のCIと前記1つ以上のタグ付けされたCIとに基づいて、第2の複数のCIを判定することと、
前記第2の複数のCIに基づいて第2のサービスマップを生成することであって、前記第2のサービスマップは、前記第1のクラスとは異なる第2のクラスのものである、生成することと
をさせるように構成されたコンピュータ実行可能命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項2】
各変換タグは前記第1のクラスを指し示す、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項3】
各変換タグは前記第2のクラスを指し示す、請求項2に記載の機械可読媒体。
【請求項4】
各変換タグは、前記第1のサービスマップと関連付けられた変更リクエスト、インシデント、アラート、又はそれらの組み合わせを前記第2のサービスマップにリンクする、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項5】
前記第2の複数のCIは、前記1つ以上のタグ付けされたCIを含む、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項6】
前記第2の複数のCIは、前記第1の複数のCIのサブセットを含む、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項7】
実行されるとき、前記プロセッサに前記1つ以上のCIにタグ付けさせるように構成された前記コンピュータ実行可能命令は、
前記第2のクラスの前記第2のサービスマップ内に含めるための1つ以上のCIを指し示すCI包含リストを検索することと、
前記1つ以上のCIの各々の、CIのタイプを指し示すメタデータを検索することと、
前記1つ以上のCIと関連付けられたメタデータが参照メタデータと一致すると判定することと、
前記1つ以上のCIと関連付けられた前記メタデータが前記参照メタデータと一致すると判定することに応答して、前記1つ以上のCIにタグ付けすることと
のための命令を含む、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項8】
実行されるとき、前記プロセッサに前記第2のサービスマップを生成させるように構成された前記コンピュータ実行可能命令は、前記第2のクラスを指し示すためにメタデータを再分類するための命令を含む、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項9】
前記コンピュータ実行可能命令は、実行されるとき、前記プロセッサに前記第2の複数のCIを含むグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成させるように更に構成されている、請求項1に記載の機械可読媒体。
【請求項10】
第1のクラスの第1のサービスマップに対する変換リクエストを受信することであって、前記第1のサービスマップは第1の複数の構成アイテム(CI)を含む、受信することと、
前記リクエストを受信することに続いて、1つ以上の個別の変換タグを使用して前記第1の複数のCIの内の1つ以上のCIにタグ付けすることと、
前記第1の複数のCIと前記1つ以上のタグ付けされたCIとに基づいて第2の複数のCIを判定することと、
前記第2の複数のCIに基づいて第2のサービスマップを生成することであって、前記第2のサービスマップは、前記第1のクラスとは異なる第2のクラスのものである、生成することと
を含む、方法。
【請求項11】
前記リクエストは、前記1つ以上のCIが前記第1の複数のCIに追加されるべきことを指し示す、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記リクエストは、前記第1の複数のCIのサブセットが前記第1のサービスマップから削除されるべきであることを指し示し、前記サブセットは、前記1つ以上のタグ付けされたCIとは異なる、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の複数のCIを含むグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
各変換タグは、前記第1のサービスマップと関連付けられた履歴情報を前記第2のサービスマップにリンクする、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の複数のCIの内の前記1つ以上のCIにタグ付けすることは、前記第1の複数のCIからCIのサブセットを除去するためにCI包含リストを適用することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のサービスマップを生成することは、手動サービスマップ内に存在する前記CIをタグ付けベースのサービスマップに変換することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
実行されるとき、プロセッサに、
構成アイテム(CI)の第1のセットに対する変更を指し示すリクエストを受信することと、
構成アイテムの前記第1のセットを含むサービスマップを識別することであって、前記サービスマップは、CIの前記第1のセットを含む複数のCIを含む、識別することと、
前記リクエストを受信することに続いて、前記第1の複数のCIのCIの第2のセットに1つ以上の個別の変換タグをタグ付けすることと、
前記第2の複数のCIに基づいて第2のサービスマップを生成することと
をさせるように構成されたコンピュータ実行可能命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
各変換タグは、手動ベースのサービスマップを指し示す第1のデータと、タグベースのサービスマップを指し示す第2のデータとを含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
各変換タグは、前記第1のサービスマップと関連付けられた変更リクエスト、インシデント、アラート、又はそれらの組み合わせを前記第2のサービスマップにリンクする、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記リクエストは、前記第1の複数のCIのサブセットが前記第1の複数のCIから削除されるべきであることを指し示す、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に、タグを使用してサービスマップを異なるタイプに変換することに関し、タグは、両方のタイプと関連付けられた技術を使用してユーザが変換されたサービスマップを変更及び維持することを可能にする。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、以下で説明及び/又は請求する本開示の様々な態様に関連し得る様々な技術の態様を読者に紹介することを目的とする。この論考は、本開示の様々な態様のよりよい理解を容易にするための背景情報を読者に提供するのに役立つと考える。したがって、これらの記述は、先行技術を認めるものではなく、この観点から読まれるべきであることを理解すべきである。
【0003】
組織は、規模に関係なく、自分たちの継続的な運営及び成功のために、情報技術(IT)並びにデータ及びサービスを利用する権利に依存する。個別の組織のITインフラストラクチャは、関連するハードウェアリソース(例えば、コンピューティングデバイス、ロードバランサ、ファイアウォール、スイッチ等)並びにソフトウェアリソース(例えば生産性ソフトウェア、データベースアプリケーション、及びカスタムアプリケーション等)を有し得る。時間の経過と共に、益々多くの組織が、ITインフラストラクチャソリューションを補完又は強化するためにクラウドコンピューティングアプローチを採用するようになった。
【0004】
クラウドコンピューティングは、インターネットを介して一般的にアクセスされるコンピューティングリソースの共有に関する。特に、クラウドコンピューティングインフラストラクチャは、個人及び/又は企業等のユーザが、サーバ、ストレージデバイス、ネットワーク、アプリケーション、及び/又はその他のコンピューティングベースのサービス等のコンピューティングリソースの共有プールにアクセスすることを可能にする。そうすることにより、ユーザは、遠隔地に設置されたコンピューティングリソースにオンデマンドでアクセスすることが可能である。これらのリソースは、様々なコンピューティング機能(例えば、大量のコンピューティングデータの格納及び/又は処理)を実施するために使用され得る。企業及びその他の組織のユーザにとって、クラウドコンピューティングは、高価なネットワーク機器を購入すること又はプライベートネットワークインフラストラクチャの確立に多大な時間を費やすこと等の多額の初期費用をかけることなく、クラウドコンピューティングリソースへの柔軟なアクセスを提供する。代わりに、クラウドコンピューティングリソースを利用することによって、ユーザは、自分たちのリソースを自らの企業のコア機能に集中するように向け直すことが可能である。
【0005】
現代の通信ネットワークでは、ユーザが利用し得るクラウドコンピューティングサービスの例は、所謂サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、及びサービスとしてのプラットフォーム(PaaS)技術を含む。IaaSは、プロバイダがハードウェアインフラストラクチャの複雑さを抽象化し、仮想サーバ及びストレージの迅速で簡素化されたプロビジョニングを提供するモデルであり、オンデマンドでのコンピューティング能力へのアクセスを企業に与える。こうしたアプローチでは、しかしながら、ユーザは、プラットフォームコンポーネント及びアプリケーションをインストールして維持しなければならない場合がある。SaaSは、最終製品ではなくサービスとしてソフトウェアを提供する配信モデルである。ローカルネットワーク又は個別のソフトウェアインストールを利用する代わりに、ソフトウェアは通常、サブスクリプションベースでライセンスされ、リモートマシンでホストされ、必要に応じてクライアント顧客によりアクセスされる。例えば、ユーザは通常、ウェブブラウザを介して様々な企業及び/又は情報技術(IT)関連ソフトウェアにアクセスすることが可能である。PaaSは、ユーザのニーズを満たすためにカスタマイズ性及び拡張性機能を提供することによって、ソフトウェアサービスの提供を超えたSaaSの拡張機能として機能する。例えば、PaaSは、ネットワークインフラストラクチャを維持すること、及び/又はこれらの機能と通常関連付けられたコンピューティングリソースを割り当てることなく、ユーザがアプリケーションを開発、修正、及びカスタマイズするための、並びに/又は企業の運用を自動化するためのクラウドベースの開発プラットフォームを提供し得る。
【0006】
これらのコア機能を実施する一環として、企業又はクラウドサービスプロバイダは、企業と関連付けられたハードウェア資産及びソフトウェア資産に関する情報を格納する構成管理データベース(CMDB)を維持し得る。サービスマップは、資産を監視し、ITの問題を識別するのに有用な視覚化を提供する。しかしながら、企業が使用するサービスマップのタイプを変更することが要望されるようになった場合、企業が利用するハードウェア資産及びソフトウェア資産の量と、資産を検出するために使用されるアルゴリズムとに起因して、新たなサービスマップを作成するのは困難であり得る。
【発明の概要】
【0007】
本明細書に開示する幾つかの実施形態の概要を以下に記述する。これらの態様は、これらの幾つかの実施形態の簡単な概要を読者に提供するためだけに提示されること、及びこれらの態様は本開示の範囲を限定することを意図しないことを理解すべきである。実際、本開示は、以下に記述されないことがある様々な態様を包含し得る。
【0008】
したがって、本明細書で開示する技術は、構成管理データベース(CMDB)によって管理される資産(例えば、ハードウェア資産、ソフトウェア資産、及びライセンス等の構成アイテム(CI))の監視及び維持に関連するあるある種の動作の効率を向上させ得る。例えば、プロセッサは、手動サービスマップからタグベースのサービスマップへの変換等、サービスマップを第1のタイプから第2のタイプに変換するためのリクエストを受信し得る。一般的に、サービスマップは、複数の資産間の関係(例えば、接続及び依存関係)の視覚的表現である。サービスマップ上に表示される資産は、手動で選択若しくは入力され得(例えば、手動サービスマップ)、又は除去基準に基づいて構築される(例えば、タグベースのサービスマップ)。何れの場合も、手動サービスマップに対して記録されたある種の情報(例えば、レコード及び履歴情報等)を保持しながら、手動サービスマップをタグベースのサービスマップに変換することは有利であり得る。したがって、サービスマップ上に表示された資産のサブセットは、変換前の手動サービスマップと変換されたタグベースのサービスマップとを指し示す変換タグをタグ付けするために識別され得る。変換タグをCIのサブセット又はCIの全てにタグ付けした後、変換されたサービスマップ(例えば、変換されたタグベースのサービスマップ)を生成するために、サービスマップ生成技法(例えば、タグベースの技法)が適用され得る。CIに変換タグを含めることによって、チケット(例えば、インシデント及び変更リクエスト等)並びにその他の履歴情報は、以前のサービスマップから、変換されたタグベースのサービスマップに依然としてリンクされ得、それによって、ユーザが、異なるタイプのサービスに変換することが可能であり、さもなければ発生し得る情報の損失を最小限にし、又は防止する。更に、含められた変換タグは、CIに対してなされた更新の普及を容易にし得る。例えば、サービスマップ(例えば、他の変換されたサービスマップ、タグ付けベースのサービスマップ、及び手動のサービスマップ)並びに/又は変換タグと関連付けられた情報を修正することによる等してCMDBを更新するユーザは、修正された情報の影響を受けるCIを含む追加のサービスマップに対する更新をトリガーし得る。このように、開示する変換プロセス中に追加された変換タグは、機能性を失うことなく、サービスマップを新たなタイプに変換することを容易にし得る。
【0009】
上述した機構の様々な改良は、本開示の様々な態様に関連して存在し得る。更なる機構もまた、同様にこれらの様々な態様に組み込まれ得る。これらの改良及び追加の機構は、個別に、又は任意の組み合わせで存在し得る。例えば、説明する実施形態の内の1つ以上に関連して以下で論じる様々な機構は、本開示の上に説明した態様の内の何れかに単独で、又は任意の組み合わせで組み込まれ得る。上に提示した簡単な概要は、請求する主題に限定することなく、本開示の実施形態の幾つかの態様及びコンテキストを読者に精通させることのみを意図する。
【0010】
本開示の様々な態様は、以下の詳細な説明を読み、図面を参照すると、よりよく理解し得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態が動作し得るマルチインスタンスクラウドアーキテクチャの実施形態のブロック図である。
図2】本発明の実施形態が動作し得るマルチインスタンスクラウドアーキテクチャの実施形態の概略図である。
図3】本開示の態様に従って、図1又は図2に存在し得るコンピューティングシステムで利用されるコンピューティングデバイスのブロック図である。
図4】本開示の態様に従って、仮想サーバがクライアントインスタンスをサポート及び有効化する実施形態を説明するブロック図である。
図5】本開示の態様に従って、ネットワークに接続された、接続された構成アイテム(CI)を検出及び/又は管理するための電子コンピューティング及び通信システムの実施形態のブロック図である。
図6】本開示の態様に従って、変換タグを使用してサービスマップを変換するためのプロセスの実施形態のフロー図である。
図7】本開示の態様に従って、変換タグを使用してサービスマップを更新するためのプロセスの実施形態のフロー図である。
図8】本開示の態様に従ったサービスマップのスクリーンショットである。
図9】本開示の態様に従った、変換されたサービスマップと関連付けられた凝縮マップのスクリーンショットである。
図10】本開示の態様に従った、変換タグからの情報を格納するフィールドを有するレコードを表示するポータルのスクリーンショットである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1つ以上の具体的な実施形態が以下に説明されるであろう。これらの実施形態の簡潔な説明を提供するため、実際の実装の全ての機構が本明細書に説明されるわけではない。任意のそうした実際の実装の開発では、あらゆるエンジニアリング又は設計プロジェクトと同様に、システム関連及び企業関連の制約への準拠等の、実装毎に異なり得る開発者の具体的な目標を達成するために、実装に固有の多数の決定がなされる必要があることを理解すべきである。更に、こうした開発努力は複雑で時間がかかり得るが、それでも、本開示の恩恵を受ける当業者にとっては、こうした開発努力は、設計、製作、及び製造の通常の作業であることを理解すべきである。
【0013】
本明細書で使用するとき、用語「コンピューティングシステム」は、単一のコンピュータ、仮想マシン、仮想コンテナ、ホスト、サーバ、ラップトップ、及び/若しくはモバイルデバイス等であるが、これらに限定されない電子コンピューティングデバイス、又はコンピューティングシステム上で若しくはコンピューティングシステムにより実施されるものと説明される機能を実施するために協働する複数の電子コンピューティングデバイスを指す。本明細書で使用するとき、用語「メディア」は、それらに格納されるものと説明されるコンテンツを一緒に格納する1つ以上の非一時的コンピュータ可読物理媒体を指す。実施形態は、不揮発性二次ストレージ、リードオンリーメモリ(ROM)、及び/又はランダムアクセスメモリ(RAM)を含み得る。本明細書で使用するとき、用語「アプリケーション」は、コンピューティングシステムによって実行される1つ以上のコンピューティングモジュール、プログラム、プロセス、ワークロード、スレッド、及び/又はコンピューティング命令のセットを指す。アプリケーションの例示的な実施形態は、ソフトウェアモジュール、ソフトウェアオブジェクト、ソフトウェアインスタンス、及び/又はその他のタイプの実行可能コードを含む。本明細書で使用するとき、用語「構成アイテム」又は「CI」は、企業ネットワーク内の任意のコンポーネント(例えば、コンピュータ、デバイス、ソフトウェアの一部、データベーステーブル、スクリプト、ウェブページ、及びメタデータの一部等)に対するレコードを指し、企業ネットワーク内の任意のコンポーネントに対する製造元、ベンダ、場所、又は同様のデータ等の関連データはCMDB内等に格納される。
【0014】
情報技術(IT)ネットワークは、データを生成、収集、格納、及び配布する幾つかのコンピューティングデバイス、サーバシステム、及びデータベース等を含み得る。グラフィカルユーザインターフェース(GUI)は、ユーザが閲覧及び/又は操作し得、このデータの使用を容易にし得るインタラクティブオブジェクトを提供し得る。GUIが複雑になるにつれて、GUIのインタラクティブオブジェクトの特性を識別することはより困難になり得る。
【0015】
このことを念頭に置いて、ITシステムは、頻繁にリフレッシュされるシステムインフラストラクチャの正確なサービス認識ビュー(例えば、「サービスマップ」)を生成し、ビューを最新の状態に維持するサービスマップロジックを含み得る。サービスマップは、サービスに影響を与える変更に対してITインフラストラクチャ間の関係を検出及びマッピングし、サービスマップをリアルタイムで更新することによって構築され得る。サービスマップは、サービスをサポートするアプリケーションとITコンポーネントとの混合を提供し得、これらのアプリケーション及びコンポーネントがどのように関連するかの理解を提供し得る。
【0016】
サービスマップは、手動技術(例えば、「手動サービスマップ」がもたらされるような技術)又はタグベースの技術(例えば、「タグベースのサービスマップ」)等の様々な技術を使用して生成され得る。一般的に、手動サービスマップは、クエリの基準に一致するCIをもたらし、サービスマップを生み出すためにCIを割り当て及び/又は接続するクエリによって生成され得る。より具体的には、手動サービスマップがクエリを使用して生成される例では、ユーザは、特定のオペレーティングシステムを実行する資産タイプ(例えば、サーバ)等の資産と関連付けられた1つ以上の基準を指し示すクエリをサブミットし得る。したがって、サービスマップを生成するために使用されるソフトウェアアプリケーションは、クエリによって指定された1つ以上の基準を満たすCIを検出し得る。手動サービスマップがCIを接続することによって生成される例では、サービスCIが作成され(例えば、検出を介して識別され)得、サービスCIの下流にある1つ以上のCIがサービスCIに接続され得る。更に、接続されたCIの下流(又は上流)にある1つ以上の追加のCIが手動サービスマップに追加され得る。このようにして、サービスマップは、サービスマップ内に描写されたCIの監視の効率を向上させ得る方向関係(例えば、他の接続されたリソース(例えば、上流又は下流のリソース)上で実行するリソースの表示)を指し示し得る。
【0017】
前述のように、サービスマップはまた、(例えば、タグベースのサービスマップをもたらす)タグベースの技術を使用して生成され得る。一般的に、「タグ」は、CIと関連付けられた情報を指し示すキー値ペアを含む。少なくとも幾つかの実施例では、「タグ」は、ユーザ入力に基づいてCIと関連付けられ得る。幾つかの実施形態では、もたらされたサービスマップが特定のタグを有するCI及び方向関係(例えば、特定のタグを有するCIの下流のCI)の視覚化を提供するように、サービスマップは、タグを使用して生成され得る。このように、タグを使用してサービスマップを生成することは、ある種のCIを除去するための追加の基準を提供することによって、IT担当者がサービスマップをより効率的に生成することを可能にし得る。
【0018】
手動サービスマップが生成されている例等の少なくとも幾つかの実施例では、1つ以上の予期しないCIが手動サービスマップに追加され得る。一般的に、予期しないCIは、ユーザがそれからデータを受け取ることを望まないCIであるか、又はサービスマップと関連付けられた計算に含まれることを望まないCIであり得る。例えば、予期しないCIを含むサービスマップは、サービスマップとは無関係であるが、それでもなお、サービスマップが固定される(すなわち、予期しないCIが削除され、予期されるCIが追加される)までサービスマップに含まれるアプリケーションのダウンタイムを指し示し得る。また、予期しないCIは、予期されるCIに関連する(例えば、スイッチが特定のサーバに関連付けられ得る)無関係なCIを含み得、予期されるCIの下流にあり得るが、無関係なCIは、サービスマップ上で実施される計算に影響を与える無関係な情報を含み得る。無関係なCIの追加の例は、ネットワークカード、ファイル、ファイルディレクトリ、スイッチ、及びアプリケーション用に定義されたテンプレート等を含み得る。何れの場合も、予期しないCI及び無関係なCIを伴う計算は、さもなければ他の動作に利用し得る比較的大量のメモリ及びCPU時間を利用することがある。更に、予期しないCIの下流にある追加の予期しないCIがサービスマップに追加されることがあり、及び/又は、(例えば、ユーザが監視することを望む)予期されるCIがサービスマップに追加されないことがある。上に説明した何れの例でも、もたらされたサービスマップは不正確であり得、サービスマップ上で実施される計算は、予期しない又は誤った結果を指し示すことがある。
【0019】
したがって、本開示は、タグベースのサービスを用いて新たなサービスマップを生成するのではなく、変換タグを使用して第1のタイプのサービスマップ(例えば、手動サービスマップ)を第2のタイプのサービスマップ(例えば、タグベースのサービスマップ)に変換する技術に向けられる。また、開示する技術は、ユーザが手動技術を使用して修正を加えること可能にしつつ、タグベースのサービスマップと関連付けられた選択性を有するサービスマップをユーザに提供し得る。一般的に、開示する技術は、手動サービスマップと関連付けられたストレージ構造体又は媒体、例えば、CMDB内のCIをスキャン又はトラバースすることと、ある種の基準(例えば、ユーザ入力基準又はその他の方法)を満たすCIに変換タグを追加することとを含む。例えば、基準は、コアCIクラスリスト(例えば、CI包含リスト)を含み得る。従って、プロセッサは、コアCIクラスリストによって指し示されたCIに一致するCIに変換タグを追加し得る。一般的に、変換タグは、変換されたサービスマップを指し示すキーと、現在の(すなわち、変換前の)手動サービスマップを指し示す値とを含み得る。CIに変換タグがタグ付けされた後、手動サービスマップは、変換されたタグベースのサービスマップとして再分類され得る。例えば、サービスマップのクラスは、「手動サービスマップ」から「タグベースのサービスマップ」を指し示す値に変更され得る。変換されたタグベースのサービスマップは、タグ付けされたCIと、タグベースのCIと関連付けられたトラバーサルルールとに基づいて、再ポピュレート及び/又は再計算され得る。変換されたタグベースのサービスマップの変換タグは、以前の手動サービスマップを識別し得るので、以前の手動サービスマップと関連付けられた履歴情報は維持される。すなわち、以前の手動サービスマップに関連したチケット(例えば、インシデント及び変更リクエスト等)等の履歴情報は維持され得る。以前の手動サービスマップと関連付けられた履歴を保持することによって、ユーザは、データを失うことなく、サービスマップの管理及び監視を継続し得る。更に、変換タグの開示されるタグ付けは、手動サービスと関連付けられた1つ以上のCIに対してなされた更新が既存のサービスマップに普及され得るように、CIの追跡を容易にし得る。
【0020】
前述のことを念頭に置き、以下の図は、マルチインスタンスフレームワークで組織にサービスを提供するために用いられ得、本アプローチが用いられ得る様々なタイプの汎用のシステムアーキテクチャ又は構成に関する。これに応じて、これらのシステム及びプラットフォームの例は、本明細書で論じる技術が実装され得、又はさもなければ利用され得るシステム及びプラットフォームにも関連し得る。図1をここで参照すると、本開示の実施形態が動作し得るクラウドコンピューティングシステム10の実施形態の概略図が説明されている。クラウドコンピューティングシステム10は、クライアントネットワーク12、ネットワーク14(例えば、インターネット)、及びクラウドベースのプラットフォーム16を含み得る。幾つかの実装では、クラウドベースのプラットフォーム16は、構成管理データベース(CMDB)プラットフォームであり得る。一実施形態では、クライアントネットワーク12は、スイッチ、サーバ、及びルータを含むがこれらに限定されない様々なネットワークデバイスを有するローカルエリアネットワーク(LAN)等のローカルプライベートネットワークであり得る。別の実施形態では、クライアントネットワーク12は、1つ以上のLAN、仮想ネットワーク、データセンタ18、及び/又はその他のリモートネットワークを含み得る企業ネットワークを表す。図1に示すように、クライアントネットワーク12は、1つ以上のクライアントデバイス20A、20B、及び20Cに接続することが可能であるため、クライアントデバイスは、互いに、及び/又はプラットフォーム16をホストするネットワークと、通信することが可能である。クライアントデバイス20は、コンピューティングシステム、及び/又は例えば、ウェブブラウザアプリケーションを介して、若しくはクライアントデバイス20とプラットフォーム16との間のゲートウェイとして機能し得るエッジデバイス22を介してクラウドコンピューティングサービスにアクセスするモノのインターネット(IoT)デバイスと一般的に称されるその他のタイプのコンピューティングデバイスであり得る。図1は、クライアントネットワーク12が、プラットフォーム16をホストするネットワーク、その他の外部アプリケーション、データソース、及びサービスとクライアントネットワーク12との間のデータ通信を容易にする管理、計測、及び検出(MID)サーバ24等の経営又は管理デバイス、エージェント、又はサーバを含むことも説明する。図1には具体的に説明されていないが、クライアントネットワーク12は、接続ネットワークデバイス(例えば、ゲートウェイ若しくはルータ等)、又は顧客のファイアウォール若しくは侵入防止システムを実装するデバイスの組み合わせをも含み得る。
【0021】
図示される実施形態では、図1は、クライアントネットワーク12がネットワーク14に結合されることを説明している。ネットワーク14は、クライアントデバイス20とプラットフォーム16をホストするネットワークとの間でデータを転送するためのその他のLAN、広域ネットワーク(WAN)、インターネット、及び/又はその他のリモートネットワーク等の1つ以上のコンピューティングネットワークを含み得る。ネットワーク14内のコンピューティングネットワークの各々は、電気及び/又は光ドメインで動作する有線及び/又は無線のプログラミング可能なデバイスを含み得る。例えば、ネットワーク14は、セルラーネットワーク(例えば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)ベースのセルラーネットワーク)、IEEE802.11ネットワーク、及び/又はその他の適切な無線ベースのネットワーク等の無線ネットワークを含み得る。ネットワーク14は、伝送制御プロトコル(TCP)及びインターネットプロトコル(IP)等の任意の数のネットワーク通信プロトコルをも用い得る。図1には明示的に示されていないが、ネットワーク14は、サーバ、ルータ、ネットワークスイッチ、及び/又はネットワーク14を介してデータを転送するように構成されたその他のネットワークハードウェアデバイス等の様々なネットワークデバイスを含み得る。
【0022】
図1において、プラットフォーム16をホストするネットワークは、クライアントネットワーク12及びネットワーク14を介してクライアントデバイス20と通信することが可能であるリモートネットワーク(例えば、クラウドネットワーク)であり得る。プラットフォーム16をホストするネットワークは、クライアントデバイス20及び/又はクライアントネットワーク12に追加のコンピューティングリソースを提供する。例えば、プラットフォーム16をホストするネットワークを利用することによって、クライアントデバイス20のユーザは、様々な企業、IT、及び/又はその他の組織関連の機能のためのアプリケーションを構築及び実行することが可能である。一実施形態では、プラットフォーム16をホストするネットワークは、1つ以上のデータセンタ18上に実装され、各データセンタは異なる地理的な場所に対応し得る。データセンタ18の各々は、複数の仮想サーバ26(本明細書ではアプリケーションノード、アプリケーションサーバ、仮想サーバインスタンス、アプリケーションインスタンス、又はアプリケーションサーバインスタンスとも称される)を含み、各仮想サーバ26は、単一の電子コンピューティングデバイス(例えば、単一の物理ハードウェアサーバ)等の物理コンピューティングシステム上に、又は複数のコンピューティングデバイス(例えば、複数の物理ハードウェアサーバ)に渡って実装され得る。仮想サーバ26の例は、ウェブサーバ(例えば、ユニタリーのApacheインストール)、アプリケーションサーバ(例えば、ユニタリーのJAVA仮想マシン)、及び/又はデータベースサーバ(例えば、ユニタリーのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)カタログ)を含むが、これらに限定されない。
【0023】
プラットフォーム16内のコンピューティングリソースを利用するために、ネットワークオペレータは、様々なコンピューティングインフラストラクチャを使用してデータセンタ18を構成することを選択し得る。一実施形態では、データセンタ18の内の1つ以上は、サーバインスタンス26の内の1つが複数の顧客からのリクエストを処理し、複数の顧客にサービスを提供するように、マルチテナントクラウドアーキテクチャを使用して構成される。マルチテナントクラウドアーキテクチャを有するデータセンタ18は、複数の顧客からのデータを混合及び格納し、複数の顧客インスタンスは、仮想サーバ26の内の1つに割り当てられる。マルチテナントクラウドアーキテクチャでは、特定の仮想サーバ26が様々な顧客のデータ及びその他の情報を区別及び分離する。例えば、マルチテナントクラウドアーキテクチャは、各顧客からのデータを識別及び分離するために、各顧客に対して特定の識別子を割り当て得る。一般的に、マルチテナントクラウドアーキテクチャを実装することは、サーバインスタンス26の内の特定の1つの障害が、その特定のサーバインスタンスに割り当てられた全ての顧客に対する停止を引き起こす等、様々な欠点に悩まされる。
【0024】
別の実施形態では、データセンタ18の内の1つ以上は、各顧客に独自の1つ又は複数の顧客インスタンスを提供するために、マルチインスタンスクラウドアーキテクチャを使用して構成される。例えば、マルチインスタンスクラウドアーキテクチャは、各顧客インスタンスに独自の専用のアプリケーションサーバ及び専用のデータベースサーバを提供し得る。他の例では、マルチインスタンスクラウドアーキテクチャは、各顧客インスタンスに対して、単一の物理若しくは仮想サーバ26、及び/又は1つ以上の専用ウェブサーバ、1つ以上の専用アプリケーションサーバ、並びに1つ以上のデータベースサーバ等の物理及び/又は仮想サーバ26のその他の組み合わせを配置し得る。マルチインスタンスクラウドアーキテクチャでは、複数の顧客インスタンスが1つ以上の個別のハードウェアサーバ上にインストールされ得、各顧客インスタンスには、コンピューティングメモリ、ストレージ、及び処理能力等の物理サーバリソースのある種の部分が割り当てられる。そうすることによって、各顧客インスタンスは、データの分離、顧客がプラットフォーム16にアクセスするための比較的短いダウンタイム、及び顧客主導のアップグレードスケジュールの利点を提供する独自のユニークなソフトウェアスタックを有する。マルチインスタンスクラウドアーキテクチャ内で顧客インスタンスを実装する例は、図2を参照して以下でより詳細に論じられるであろう。
【0025】
図2は、本開示の実施形態が動作し得るマルチインスタンスクラウドアーキテクチャ100の実施形態の概略図である。図2は、マルチインスタンスクラウドアーキテクチャ100が、地理的に互いに離れていてもよく、データ複製及び/又はフェイルオーバー能力を提供し得る2つの(例えば、ペアの)データセンタ18A及び18Bに接続するクライアントネットワーク12及びネットワーク14を含むことを説明している。図2を例として使用すると、ネットワーク環境及びサービスプロバイダクラウドインフラストラクチャクライアントインスタンス102(本明細書ではクライアントインスタンス102とも称される)は、専用仮想サーバ(例えば、仮想サーバ26A、26B、26C、及び26D)並びに専用データベースサーバ(例えば、仮想データベースサーバ104A及び104B)と関連付けられる(例えば、これらによってサポート及び有効化される)。言い換えれば、仮想サーバ26A~26D並びに仮想データベースサーバ104A及び104Bは、他のクライアントインスタンスと共有されず、個別のクライアントインスタンス102に固有である。図示される例では、クライアントインスタンス102の可用性を高めるために、仮想サーバ26A~26D並びに仮想データベースサーバ104A及び104Bは、データセンタ18の内の1つがバックアップデータセンタとして機能するように、2つの異なるデータセンタ18A及び18Bに割り当てられる。マルチインスタンスクラウドアーキテクチャ100のその他の実施形態は、ウェブサーバ等のその他のタイプの専用仮想サーバを含み得る。例えば、クライアントインスタンス102は、専用仮想サーバ26A~26D、専用仮想データベースサーバ104A及び104B、並びに追加の専用仮想ウェブサーバ(図2には図示されず)と関連付けられ(例えば、これらによってサポート及び有効化され)得る。
【0026】
図1及び図2は、夫々、クラウドコンピューティングシステム10及びマルチインスタンスクラウドアーキテクチャ100の具体的な実施形態を説明しているが、開示は、図1及び図2に説明した具体的な実施形態に限定されない。例えば、図1は、プラットフォーム16がデータセンタを使用して実装されることを図示しているが、プラットフォーム16のその他の実施形態は、データセンタに限定されず、その他のタイプのリモートネットワークインフラストラクチャを利用し得る。更に、開示のその他の実施形態では、1つ以上の異なる仮想サーバを単一の仮想サーバに結合し得、又は逆に、複数の仮想サーバを使用して単一の仮想サーバに帰属する動作を実施し得る。例えば、図2を例として使用すると、仮想サーバ26A、26B、26C、26D及び仮想データベースサーバ104A、104Bは単一の仮想サーバに結合され得る。更に、本アプローチは、マルチテナントアーキテクチャ、汎用のクライアント/サーバ実装を非排他的に含むがこれらに限定されない他のアーキテクチャ又は構成で実装され得、及び/又は、本明細書で論じる動作の内の幾つか又は全てを実施するように構成された単一の物理プロセッサベースのデバイスにおいてでも実装され得る。同様に、実装の論考を容易にするために仮想サーバ又はマシンが言及され得るが、物理サーバが適宜代わりに用いられ得る。図1及び図2の使用及び論考は、論考及び説明を容易にするための例にすぎず、開示をそれらの図に説明された具体例に限定することを意図しない。
【0027】
理解され得るように、図1及び図2に関して論じた個別のアーキテクチャ及びフレームワークは、様々なタイプのコンピューティングシステム(例えば、サーバ、ワークステーション、クライアントデバイス、ラップトップ、タブレットコンピュータ、及び携帯電話等)を組み込む。完全性を保つために、こうしたシステムで通常見られるコンポーネントの簡単な高レベルの概要を提供する。理解され得るように、本概要は、こうしたコンピューティングシステムで典型的なコンポーネントの高レベルの一般的な概要を提供するにすぎないことを意図しており、論じられたコンポーネント又は論考から省略されたコンポーネントに関して限定するものとみなすべきではない。
【0028】
背景として、本アプローチは、図3に示すような1つ以上のプロセッサベースのシステムを使用して実装され得ることが理解される。同様に、本アプローチで利用されるアプリケーション及び/又はデータベースは、こうしたプロセッサベースのシステム上に格納され得、用いられ得、及び/又は維持され得る。理解され得るように、図3に示すようなこうしたシステムは、分散コンピューティング環境、ネットワーク環境、又はその他のマルチコンピュータプラットフォーム若しくはアーキテクチャに存在し得る。同様に、図3に示したシステム等のシステムは、本アプローチが実装され得る1つ以上の仮想環境又は計算インスタンスをサポートする、又はこれらと通信するのに使用され得る。
【0029】
これを念頭に置いて、例示的なコンピュータシステムは、図3に図示されるコンピュータコンポーネントの内の幾つか又は全てを含み得る。図3は、コンピューティングシステム200の例示的なコンポーネント、及び1つ以上のバスに沿う等するそれらの潜在的な相互接続部又は通信パスのブロック図を概略的に図示している。図示するように、コンピューティングシステム200は、1つ以上のプロセッサ202、1つ以上のバス204、メモリ206、入力デバイス208、電源210、ネットワークインターフェース212、ユーザインターフェース214、及び/又は本明細書で説明する機能を実施するのに有用なその他のコンピュータコンポーネント等の様々なハードウェアコンポーネントを含み得るが、これらに限定されない。
【0030】
1つ以上のプロセッサ202は、メモリ206内に格納された命令を実施することが可能な1つ以上のマイクロプロセッサを含み得る。追加的又は代替的に、1つ以上のプロセッサ202は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及び/又はメモリ206から命令を呼び出すことなく本明細書で論じる機能の内の幾つか又は全てを実施するように設計されたその他のデバイスを含み得る。
【0031】
その他のコンポーネントに関して、1つ以上のバス204は、コンピューティングシステム200の様々なコンポーネント間でデータ及び/又は電力を提供するための適切な電気チャネルを含む。メモリ206は、任意の有形、非一時的、及びコンピュータ可読のストレージ媒体を含み得る。図1には単一のブロックとして示したが、メモリ206は、1つ以上の物理的な場所にある同じ又は異なるタイプの複数の物理ユニットを使用して実装され得る。入力デバイス208は、1つ以上のプロセッサ202にデータ及び/又はコマンドを入力するための構造体に対応する。例えば、入力デバイス208は、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、及びキーボード等を含み得る。電源210は、ライン電源及び/又はバッテリ電源等の、コンピューティングデバイス20の様々なコンポーネントの任意の適切な電源であり得る。ネットワークインターフェース212は、1つ以上のネットワーク(例えば、通信チャネル)を経由して他のデバイスと通信することが可能な1つ以上のトランシーバを含む。ネットワークインターフェース212は、有線ネットワークインターフェース又は無線ネットワークインターフェースを提供し得る。ユーザインターフェース214は、1つ以上のプロセッサ202から転送されたテキスト又は画像を表示するように構成されたディスプレイを含む。ディスプレイに加えて又は代えて、ユーザインターフェース214は、照明(例えば、LED)及びスピーカー等の、ユーザとインターフェースするためのその他のデバイスを含み得る。
【0032】
以上のことを念頭に置き、図4は、開示する1つ以上の実施形態に従って、仮想サーバ250がクライアントインスタンス102をサポート及び有効化する実施形態を説明するブロック図である。より具体的には、図4は、上で論じたクラウドベースのプラットフォーム16を含むサービスプロバイダクラウドインフラストラクチャの一部分の例を説明する。クラウドベースのプラットフォーム16は、(例えば、クライアントデバイス20のウェブブラウザを介して)クライアントインスタンス102内で実行されるネットワークアプリケーションへのユーザインターフェースを提供するために、ネットワーク14を介してクライアントデバイス20に接続される。クライアントインスタンス102は、図2に関して説明したものと同様の仮想サーバによってサポートされ、クライアントインスタンス102内での本明細書で説明する開示した機能性のサポートを示すためにここに説明されている。クラウドプロバイダインフラストラクチャは、クライアントデバイス20等の複数のエンドユーザデバイスを同時にサポートするように通常構成され、各エンドユーザデバイスは単一のクライアントインスタンス102と通信する。また、クラウドプロバイダインフラストラクチャは、クライアントインスタンス102等の任意の数のクライアントインスタンスを同時にサポートするように構成され得、インスタンスの各々は1つ以上のエンドユーザデバイスと通信する。上述のように、エンドユーザはまた、ウェブブラウザ内で実行されるアプリケーションを使用して、クライアントインスタンス102とインターフェースし得る。
【0033】
図5は、接続された構成アイテムを検出及び/又は管理するための電子コンピューティング及び通信システム300の実施形態のブロック図である。電子コンピューティング及び通信システム300は、夫々リソース306及び308を各々含む環境302及び304等の1つ以上の環境を含む。各環境302、304は、場所ベース、機能ベース、及び/又は共通認証情報ベースのグループ化においてリソースを互いに結合する1つ以上のネットワークを含み得る。
【0034】
例えば、環境302、304は、技術サポート、販売、請求、及び/又はその他のグループ化において顧客サービスインフラストラクチャを表すために使用される顧客サービス環境を含み得る。同様に、環境302、304は、データセンタと、データセンタに設置された1つ以上のネットワークに結合された全てのデバイスとを含み得る。追加的又は代替的に、環境302、304は、複数の地理的な場所に渡って分散され得る。したがって、環境302、304は、空間的に互いに離れてもよいリソースを含む、ユーザアカウントでアクセス可能な任意のデバイスを含み得る。幾つかの実施形態では、環境302、304のリソース306、308は、環境に渡って相互に通信し得る。しかしながら、幾つかの実施形態では、様々な環境の態様が、それらの間の通信なしに、異なるベンダによって提供され得る。こうした実施形態では、異種の環境のリソースは、プラットフォーム(例えば、CMDB312又は同等の構成管理データ構造を含むクラウドサービスプラットフォームの一部である構成管理サービス310)を使用して通信し得る。リソース306及び308は、任意の適切な構成アイテムを含み得る。
【0035】
構成管理サービス310は、CMDB312へのアクセスとCMDB312の管理とを提供する1つ以上のサーバを含み得る。構成管理サービス310は、個別の環境302又は304からリソース306又は308内のアプリケーションインスタンス等のリソースを割り当て得、又はプロビジョニングし得る。更に、構成管理サービス310は、リソース306又は308に関連するCMDB312内の情報を作成、修正、又は削除し得る。したがって、構成管理サービス310は、(環境が互いに直接通信しないことがあっても)複数の環境内のリソースのカタログを管理し得る。図示される実施形態では、構成管理サービス310は、CMDB312のCI又は同等のデータ構造に基づいて生成されたサービスマップのプロパティを一般的に管理又は修正するサービスマップ変換311システムを含み得る。このカタログを使用して、構成管理サービス310は、単一の環境又は複数の環境に渡って、新たなリソースを検出し得、リソースをプロビジョニングし得、リソースを割り当て得、カタログからのリソースを修正及び/又は削除し得る。幾つかの実施形態では、これらのアクションは、クライアントインスタンス102上で実行される動作の一部として開始され得、定期的な機会(例えば、定期的な検出)のためにスケジューリングされ得、又はそれらの組み合わせであり得る。例えば、クライアントインスタンス102は、その入力構造体を介して、第1の環境302に対する特定のベンダ/プロバイダにアクセスするためのリソースによって使用されるアプリケーションプログラムインターフェース(API)の識別情報を照会するためのリクエストを受信し得、リクエストは、CMDB312を照会するために構成管理サービス310に渡される。別の例として、クライアントインスタンス102は、その入力構造体を介して、特定のリソースにアクセスを許可されたユーザの識別情報を照会するためのリクエストを受信し得、リクエストは、構成管理サービス310に渡される。
【0036】
以前に論じたように、CMDB312(又は同等のデータ若しくはストレージ構造)は、リソース306又は308を検出するために使用され得る検出プロセスを利用してポピュレートされ得る。更に、以前に論じたように、検出プロセスは、管理、計測、及び検出(MID)24A又は24B等の個別の経営若しくは管理デバイス、エージェント、又はサーバを使用して、個別の環境302又は304内のリソース306又は308のプロパティ又は属性を判定することを含み得る。説明する実施形態では、各環境302及び304は、独自のMIDサーバ24A、24Bを有する。幾つかの実施形態では、MIDサーバが複数の環境に到達し得る場合には、単一のMIDサーバが用いられ得る。例えば、MIDサーバが図1に示したプラットフォーム16で(例えば、構成管理サービス310で)実行される場合、両方の環境302及び304を管理するために単一のMIDサーバが使用され得る。追加的又は代替的に、第1の環境302のMIDサーバ24Aが第2の環境304にアクセスしている場合、第2の環境304のMIDサーバ24Bは省略されてもよい。
【0037】
本明細書で論じるように、第1のタイプ(例えば、第1のクラス)のサービスマップを、第1のタイプのサービスマップと関連付けられた情報を保持しながら、及び/又はサービスマップ全体を再構築しなければならない代わりに、第2タイプ(例えば、第2のクラス)のサービスマップに変換することは有利であり得る。サービスマップの変換を説明するために、図6は、受信した変換リクエスト404に基づいて、変換されたタグベースのサービスマップ402を生成するためのプロセス400の実施形態のフロー図である。一般的に、プロセス400のステップは、クライアントデバイス20又はこうしたデバイス20と通信するデバイス若しくはサーバによって実装され得る。幾つかの実施形態では、プロセス400は、クライアントデバイス20経由でデータセンタ18のプロセッサを使用して実装され得る。
【0038】
プロセス400を開始するために、プロセッサ202は、1つ以上のサービスマップが第1のタイプ(例えば、手動サービスマップ)から第2のタイプ(例えば、タグベースのサービスマップ)に変換されることを指し示す変換リクエスト404を受信し得る。例えば、プロセッサ202は、サービスマップ406が変換されることを指し示す変換リクエストをユーザ入力を介して受信し得る。
【0039】
変換リクエスト404を受信した後、ブロック408において、プロセッサ202は、タグ付けされたサービスマップ409を生成するために、変換タグ414を使用して変換リクエスト404によって指定又は指し示されたサービスマップの1つ以上のCI410にタグを付けし得る。一般的に、1つ以上のCIにタグ付けするために、プロセッサ202は、ユーザ入力(例えば、CI410の選択)に基づいて、又はCI包含リスト412を使用してタグ付けするために、CI410の内の1つ以上を識別し得る。一般的に、CI包含リスト412は、CIのタイプに基づくかによらずタグ付けされるべきある特定のCI、CIを使用する部門、又は特定のCIを除去するため又は除去しないために使用され得る他の情報を示す基準(例えば、ユーザ指定の基準)を含み得る。例えば、CI包含リスト412の基準は、ユーザがアプリケーションを監視することを望むときにアプリケーションがタグ付されるべきことを指定し得る。追加的又は代替的に、CI包含リスト412の基準は、ユーザがそうしたCI(例えば、冗長な情報を含み得るCI)を監視することを望まないときにスイッチ又はその他のCIがタグ付けされるべきではないことを指し示し得る。何れの場合も、プロセッサ202は、ユーザ指定の基準及び/又はCI包含リスト412に従って、CI410のCIセットにタグ付けし得る。CI410にタグ付けすることは、個別のCI410と関連付けられた情報を含むCMDB312内のレコードのフィールドに新たなデータを追加することによる等して、新たなデータをCIと関連付ける。説明する実施形態では、タグ付けされたサービスマップ409は、それぞれ変換タグ414a、414b、414c、及び414dがタグ付けされたCI410a、410b、410c、及び410dを含む。また、CI410e及び410fはタグ付けられていない。したがって、履歴情報等の、CI410a、410b、410c、及び410dと関連付けられた情報は、後続の変換されたタグベースのサービスマップ402にリンクされることになる。したがって、手動サービスマップ406を使用して取得された履歴情報は、変換されたタグベースのサービスマップ402を生成するために変換後に、タグ付けられたCI410に対して保持され得る。
【0040】
図示される実施形態に示すように、変換タグ414は、サービスマップの現在のタイプ(例えば、「手動ID」)を識別する値416を含み得る。また、変換タグ414は、サービスマップの変換されたタイプ(例えば、「タグベースのID」)を識別するキー418を含み得る。一般的に、値416及び/又はキー418は、それらの個別の情報を識別する1つ以上の文字列を含み得る。このようにして、1つ以上のCI(すなわち、破線で指し示されるようなもの)と関連付けられたサービスマップ情報418(例えば、履歴情報、インシデント、変更リクエスト)は、サービスマップ406が変換された後であっても保持され得る。履歴情報412は、変更リクエスト、アラート、及びインシデント等の、サービスマップ406のCIと関連付けられたインシデント等の情報を含み得る。
【0041】
タグ付けされたサービスマップ409を生成するために、サービスマップ406に変換タグ414をタグ付けした後、プロセッサ202は、ブロック420において、変換されたタグベースのサービスマップ402を生成し得る。一般的に、変換されたタグベースのサービスマップ402を生成するために、プロセッサ202は、タグ付けされたサービスマップ409のCI410a、410b、410c、及び410dに基づいて、及び/又はCI検出のためのトラバーサルルールを使用して、サービスマップを再ポピュレート又は再計算し得る。例えば、プロセッサ202は、CI410のメタデータを(例えば、データベース312内に格納された)参照メタデータと比較し、参照メタデータと一致するメタデータを有するCI410のセットを追加することによる等して、変換されたサービスマップ402内に含めるためのCIを判定するために、当業者であれば理解するであろうタグベースのルールを使用し得る。幾つかの実施形態では、プロセッサ202は、GUIに、変換されたタグベースのサービスマップ402をコンピューティングデバイス(例えば、図4に関して説明したようなコンピューティングデバイス20)上に表示させ得る。
【0042】
このように、プロセス400は、手動サービスマップを変換されたタグベースのサービスマップ402に変換する等、ユーザが既存のサービスマップを所望のタイプに変換することを可能にする。変換タグは、ユーザがサービスマップ(例えば、変換されたタグベースのサービスマップ402)内に含めることを望まないことがあるCIを除去するのに役立ち得るだけではなく、手動の技術を使用してサービスマップを維持することを望むユーザが変換タグを手動サービスマップにリンクすることによって、そうすることを可能にし得る。
【0043】
一般的に上記したように、既存のサービスマップからある種のCIを追加又は削除することが望ましいことがある。少なくとも幾つかの例では、ユーザからの入力、スクリプト、又はその他の原因に起因するか否かに関係なく、ある種のCIに関連する情報が更新され得る。したがって、手動サービスマップ、タグベースのサービスマップ、及び/又は変換されたサービスマップ402の何れであっても、他のサービスマップに対してなされたCI、変換タグ、及び/又はCIのタグに対する更新に基づいて既存のサービスマップを更新し、それによってCMDBを維持する効率を向上させることが望ましいことがある。
【0044】
例えば、図7は、CMDBに加えられた変更に基づいて、変換されたタグベースのサービスマップ402を更新するためのプロセス500の実施形態のフロー図である。一般的に、プロセス400のステップは、クライアントデバイス20又はこうしたデバイス20と通信するデバイス又はサーバによって実装され得る。幾つかの実施形態では、プロセス400は、クライアントデバイス20経由でデータセンタ18のプロセッサを使用して実装される。
【0045】
プロセスを開始するために、ブロック502において、プロセッサ202は、受信したインディケーションに基づいて、1つ以上のCI410に対してなされた更新を識別し得る。例えば、プロセッサ202は、CIと関連付けられた情報の変更を引き起こすユーザ入力に応答してインディケーションを受信し得る。例えば、CIと関連付けられた情報に対する変更は、アプリケーションが以前のサーバの代わりに新たなサーバ上で実行されていることを指し示し得る。従って、インディケーションは、第1のCIが第2のCIの代わりに第3のCIに依存する等の、第1のCI(例えば、アプリケーション)、第2のCI(例えば、以前のサーバ)、及び第3のCI(例えば、新たなサーバ)間の新たな関係又は依存関係を指定し得る。幾つかの実施形態では、プロセッサ202は、1つ以上のCIに対して何等かの更新がなされたか否かを判定するために、CMDB312を定期的に(例えば、毎時、毎日、毎週等)スキャンし得る。幾つかの実施形態では、更新インディケーション504は、CIに変換タグ414がタグ付けされたこと、又は変換タグ414が変更されたことを指し示す等の、CI410に対する更新を指定し得る。したがって、更新に基づいて、変換されたサービスマップ402のCI410の1つ以上のCIが削除され得る(例えば、サービスマップ406と比較して、変換されたタグベースのサービスマップ402に存在しなくてもよい)。幾つかの実例では、変換タグ414に対する変更は、1つ以上のCIがサービスマップ410に追加されることをもたらし得ることにも留意すべきである。
【0046】
1つ以上の更新されたCIを識別した後、プロセッサ202は、ブロック505において、更新されたサービスマップ506を生成するために、変換されたタグベースのサービスマップ402を更新し得る。一般的に、プロセッサ202は、更新された変換タグ414がタグ付けされたCI410を有する1つ以上の変換されたタグベースのサービスマップ402を再ポピュレート又は修正し得る。すなわち、変換タグ414を有するCI410に加えられた手動の変更は、プロセッサ202に、変更されたCI410を含む変換されたタグベースのサービスマップ402を判定させ得、それに応じて、変換されたタグベースのサービスマップ402を更新させ得る。一般的に、サービスマップ402は、サービスマッピングを生成することに関してプロセス400のブロック420に対して説明したのとほぼ同様の方法で、変換されたタグベースのサービスマップ402を再ポピュレートすることによって更新され得る。説明した実施形態に示すように、変換されたタグベースのサービスマップ402は、夫々、変換タグ414a、414b、414c、及び414dが各々タグ付けされたCI410a、410b、410c、及び410dを含む。更新されたサービスマップ506は、変換されたタグベースのサービスマップ402と比較して、CI410a、410b、410dと、それらの個別の変換タグ414a、414b、及び414dとを依然として含むが、CI410cは更新されたサービスマップ506内に存在しない。
【0047】
プロセス500の実装の非限定的な一例では、プロセッサ202は、サーバ上に新たなアプリケーションがインストールされた結果等の、関係に対する修正又は新たに追加された関係に応答してインディケーションを受信し得る。よって、プロセッサ202は、新たな関係(すなわち、サーバの新たなアプリケーションの実行、及びサーバが新たなアプリケーションを実行することを示す「Runs on::Runs」)を識別し得る。したがって、プロセッサ202は、(例えば、CI包含リストに基づいて)新たなアプリケーションにタグを付け得、新たな又は修正された関係と関連付けられたCI410を含むサービスマップ402を更新するためにブロック505に進み得る。例えば、プロセッサ202は、新たなアプリケーションを実行するサーバを含むサービスマップ402を更新し得る。
【0048】
プロセス500の実装の別の非限定的な例では、プロセッサは、CIのアップグレード(すなわち、アプリケーションの新たなバージョンがリリースされたこと、サーバに対してRAMが増設されたこと、及びCIの属性に影響を与えるその他の変更)に応答してインディケーションを受信し得る。したがって、プロセッサ202は、(例えば、CI包含リストに基づいて)アップグレードされたCIにタグ付けし得、ブロック505に進み得、アップグレードされたCI410を含む他のサービスマップ402を更新し得る。
【0049】
プロセス500の実装の別の非限定的な例では、プロセッサ202は、CIタグキー又は値の変更に応答してインディケーションを受信し得る。例えば、タグベースのサービスマップは、第1のタグ値(例えば、「env=PROD」)を有するCIを示すように構成され得る。従って、タグベースのサービスマップ上に表示された第1のCIのタグ値が、第1のタグ値から第2のタグ値(例えば、「env=QA」)に変更された場合、サービスマップを更新することは、第1のCIをサービスマップから削除することをもたらすことになる。また、第1のタグ値を有するが第2のタグ値を有さないCIを表示するように構成された他のサービスマップも同様に更新されるであろう。
【0050】
開示する技術は、ユーザが手動技術を使用してCI及び手動サービスマップを修正し続けることが可能であり得ること、並びに修正(例えば、更新)はタグベースのサービスマップに普及され得ることに留意すべきである。プロセス400及び500を更に説明するために、図8は、サービスマップ552を表示するGUIのスクリーンショット550である。一般的に、サービスマップ552は、変換されていないサービスマップ406に対応し得る。示すように、サービスマップ552は複数のCIを含み、それらの内の幾つかは、様々なCIを結ぶ線により指し示されているように、他のCIに依存する。例えば、CI554は、CI556及び558に依存する。同様に、CI560は、CI562及び564に依存する。しかしながら、図8に示すサービスマップ552は例にすぎないこと、及びその他のサービスマップも想定されることを理解すべきである。例えば、幾つかの実施形態では、サービスマップは、複数のレベルの依存関係を含み得る。
【0051】
所与のネットワークに対するサービスマップ552は多くのCIを含み得、各CIは多くの異なるサービスに関連し得るため、サービスマップ552は比較的多数のCIを含み得、ユーザがCI間の関係を見分けることだけでなく、他のCIの動作に影響を与え得るCIのエラーを識別することは困難であり得る。
【0052】
図9は、変換されたサービスマップ600の例を図示する。図示される実施形態では、変換されたサービスマップ600は、図8のサービスマップ552と比較して、より少ないCIを含む。説明する実施形態では、変換されたサービスマップ600は、個別のCIと各々関連付けられたアイコン602、604、606、608、610、612、及び614を含む。より具体的には、説明する実施形態は、アイコン602と関連付けられたアプリケーションサービスを説明し、アプリケーションは、アイコン604、606、608、610と関連付けられたCIに依存し、それらのCIは、アイコン612と関連付けられたCIに各々依存する。アイコン612と関連付けられたCIは、アイコン614と関連付けられたCIに依存する。一般的に、各アイコンは、個別のドロップダウン矢印を含み、個別のドロップダウン矢印は、個別のドロップダウン矢印の選択時に、インシデント情報及びアラート情報等の、個別のCIと関連付けられた情報を表示し得る。
【0053】
本明細書で説明するように、変換タグは、サービスマップと関連付けられた1つ以上のCIに追加され得、添付され得、又は含まれ得る。このことを説明するために、図10は、異なるCI又は資産に対する情報を格納する関連フィールドを有するレコード654を有するテーブル652の実施形態のスクリーンショット650を示す。例えば、フィールド656は、CIが作成された時を識別する情報を格納し、フィールド658は、CIを識別する情報を格納し、フィールド660は、(例えば、図6のキー418に関して上で説明したような)キーを識別する情報を格納し、フィールド662は、(例えば、図6の値416に関して上で説明したような)値を識別する情報を格納する。したがって、フィールド660は、各CIと関連付けられた(例えば、図6の変換されたタグベースのサービスマップ402に関して上で説明したような)変換されたサービスマップを識別し得る。同様に、フィールド662は、CIと関連付けられた(例えば、図6の変換サービスマップ410に関して上で説明したような)手動サービスマップを識別し得る。
【0054】
上に説明した具体的な実施形態は、例として示されており、これらの実施形態は、様々な修正及び代替形態に感化され得ることを理解すべきである。請求項は、開示した特定の形態に限定されることを意図せず、むしろ、本開示の精神及び範囲内に入る全ての修正物、均等物、及び代替物を網羅することを意図することを更に理解すべきである。
【0055】
本明細書で提示され、請求される技法は、参照され、また、本技術分野を明らかに改善する実用的な性質の物質的対象物及び具体的な例に適用され、従って、抽象的、無形的、又は純粋に理論的ではない。更に、本明細書の末尾に添付された何れかの請求項が「[機能]を実施するための手段」又は「[機能]を実施するためのステップ」として指定された1つ以上の要素を含む場合、そうした要素は35U.S.C.112(f)の下で解釈されることが意図されている。しかしながら、任意の他の方法で指定された要素を含む任意の請求項については、そうした要素は35U.S.C.112(f)の下で解釈されないことが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】