(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-28
(54)【発明の名称】包装済みコンタクトレンズ
(51)【国際特許分類】
B65D 85/38 20060101AFI20250220BHJP
B65D 75/36 20060101ALI20250220BHJP
【FI】
B65D85/38 200
B65D75/36 BRH
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024542011
(86)(22)【出願日】2022-07-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-23
(86)【国際出願番号】 GB2022051882
(87)【国際公開番号】W WO2023233117
(87)【国際公開日】2023-12-07
(32)【優先日】2022-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521013611
【氏名又は名称】クーパーヴィジョン インターナショナル リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100224672
【氏名又は名称】深田 孝徳
(72)【発明者】
【氏名】リヴェラ ヴェレス ヘスス ハヴィエル
(72)【発明者】
【氏名】アラヨン リヴェラ ハヴィエル イー
(72)【発明者】
【氏名】ブルゴス クルス ホセ エイ
(72)【発明者】
【氏名】シーヴェンス フィゲロア ルーカス
【テーマコード(参考)】
3E067
3E096
【Fターム(参考)】
3E067AA03
3E067AA13
3E067AB95
3E067AC01
3E067BA33A
3E067BB12A
3E067BB14A
3E067BB25A
3E067BC02A
3E067CA04
3E067EA32
3E067EB27
3E067FA01
3E067FB02
3E067FC01
3E096AA01
3E096BA21
3E096BB04
3E096CA06
3E096CC02
3E096DA08
3E096DB06
3E096DC01
3E096EA02X
3E096EA11Y
3E096FA20
3E096FA22
3E096FA29
3E096GA04
(57)【要約】
【課題】コンタクトレンズ用気密封止ブリスターパッケージの環境への影響を低減することを目的としている。
【解決手段】本発明のブリスターパッケージ体は、プラスチック材料で作られたベース部材(100)と、ベース部材に接合され未装着コンタクトレンズ及びコンタクトレンズ包装溶液を保持するように配置されたブリスターキャビティを形成する封止部材(103)とを含む。ベース部材(100)は上面(130)及び下面(132)を有すると共にブリスターウェル(104)及びハンドル(106)を含む。ブリスターウェル(104)は、周縁部(101)を有する。ブリスターウェル(104)は封止領域(102)によってベース部材(100)の上面(130)上で囲まれる。ハンドル(106)及び封止領域(102)はブリスターウェル(104)から外方に延びるフランジによって提供される。ベース部材(100)は0.72g以下の重量を有する。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトレンズ用気密封止ブリスターパッケージであって、このブリスターパッケージは、プラスチック材料で作られたベース部材と、前記ベース部材に接合され、未装着コンタクトレンズ及びコンタクトレンズ包装溶液を保持するように配置されたブリスターキャビティを形成するための封止部材とを含み、
前記ベース部材は、上面及び下面を有すると共にブリスターウェル及びハンドルを含み、前記ブリスターウェルは、周縁部を有し、前記ブリスターウェルの前記周縁部は、封止領域によってベース部材の上面上で囲まれ、前記ハンドル及び前記封止領域は、前記ブリスターウェルから外方に延びるフランジによって提供され、
前記ベース部材は、0.4gから0.72gの重量を有する、コンタクトレンズ用気密封止ブリスターパッケージ。
【請求項2】
前記ベース部材は、3又は4以上の安定化脚をさらに含み、前記安定化脚は、前記ベース部材の前記下面から下方に延び、前記ブリスターウェルの前記周縁部と垂直方向に整列されている、請求項1に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項3】
前記ベース部材は、前記ブリスターウェルの両側に位置決めされた少なくとも2つの側面タブを含み、前記側面タブは、前記ベース部材の前記上面から下方に延びている、請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項4】
前記側面タブは、2.0mmから4.0mmの高さ及び前記フランジの前記上面に沿って6.0mmから10.0mmの長さを有する、請求項3に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項5】
前記ハンドルは、前記フランジを貫通して延びる穴を含み、前記穴は、前記ブリスターウェルの中心よりも前記ハンドルの外縁の近くに位置する、請求項1から4のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項6】
前記穴は、0.5mmから1.5mmの幅を有するスロットである、請求項5に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項7】
前記穴は、前記穴の縁部にノッチを含む、請求項5又は6に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項8】
前記封止領域は、上方から見ると環状である、請求項1から7のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項9】
前記封止領域は、前記ベース部材の前記ハンドルに隣接する頂点を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項10】
前記封止領域は、1.0mmから4.0mmの幅を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項11】
前記ブリスターウェルは、0.4mLから1.6mLの体積のコンタクトレンズ包装溶液を保持する、請求項1から10のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項12】
前記ベース部材は、40.0mmから50.0mmの長さ、及び25mmから35mmの幅を有する、請求項1から11のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項13】
前記ブリスターウェルは、中心において5.0mmから8.0mmの深さを有する、請求項1から12のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項14】
前記ブリスターウェルから最も遠い前記ハンドルの外縁上に、前記フランジの前記上面から下方に延びるタブがある、請求項1から13のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項15】
3つの安定化脚は、前記ブリスターウェルの中心を通って延びる垂直軸の周りに互いから約120度だけ離れて位置決めされている、請求項2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項16】
前記ベース部材の前記フランジは、50,000psi.mm
2から150,000psi.mm
2の剛性を有する、請求項1から15のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装済みコンタクトレンズに関する。より詳細には、限定されるものではないが、本発明は、ベース部材と、未装着コンタクトレンズ及び水溶液を保持するように配置されたブリスターキャビティを形成するためにベース部材に接合された封止部材とを含む封止ブリスターパッケージに関する。また、本発明は、重量0.72g以下のベース部材を含むブリスターパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトコンタクトレンズ、例えば、ハイドロゲル及びシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、コンタクトレンズを水和状態及び使用可能な状態に保つために水溶液中に保存される。コンタクトレンズは、典型的には、封止ブリスターパッケージで個別に包装される。ブリスターパッケージは、未使用コンタクトレンズに無菌かつ安全な環境を提供し、未使用コンタクトレンズを安全に輸送し、エンドユーザが必要とするまで及び保管することができる。従来のブリスターパッケージは、プラスチック材料で作られているベース部材と、ブリスターキャビティを形成するためにそのベース部材に封止される封止部材とを備える。従来の一般的なブリスターパッケージは、未使用コンタクトレンズが保管されるブリスターキャビティと、ユーザの指と親指の間に保持することができるハンドルとを有する。ブリスターキャビティは、ベース部材のウェルとして構成されることが多く、ウェルは、ある体積のコンタクトレンズ包装溶液及びコンタクトレンズ自体を保持することができる。コンタクトレンズは、一般的には、コンタクトレンズをベース部材のウェル内に配置するステップと、ウェルをある体積のコンタクトレンズ包装溶液で満たすステップと、ウェルを封止部材で封止してコンタクトレンズ及び溶液を包装容器の中に封止するステップと、その後、ブリスターキャビティ内のコンタクトレンズ及び溶液を滅菌するために封止ブリスターパッケージを高温蒸気滅菌するステップと、を含む製造プロセスでブリスターパッケージの中に包装される。
【0003】
Martinezの米国特許第4,691,820号には、親水性コンタクトレンズを保管及び供給する成形ブリスターパッケージが開示されており、このパッケージは、突出したフランジに囲まれたキャビティを含むベース部分と、キャビティを囲むためにフランジにシールされたカバーシートとを備える。
【0004】
欧州特許第1752058号には、親指に対応するように成形された湾曲した上面と、人差し指の内側の曲線に対応するように成形された湾曲した下面とを含む把持領域を含むベース部材を備えるンタクトレンズを収容するブリスターパッケージが開示されている。
【0005】
国際公開第2021260353号には、一方がボウルを含み、他方がドームを含むベースシート及びシールシートを備えるコンタクトレンズのためのブリスターパッケージが開示されている。
【0006】
ブリスターパッケージは、米国特許第10390593号に開示されており、このパッケージは、把持部分を有する熱可塑性ベース部材と、遠位端領域と、近位端領域から遠位端領域まで延びる第1の側方領域と、第1の側方領域に対向する第2の側方領域と、包装溶液及びコンタクトレンズを収容するように構成されたキャビティとを含む。
【0007】
特開2006-016049号には、半球状の窪みセクションと、この窪みセクションの外周に広がるフランジセクションと、支持セクションとを備える容器本体を含むコンタクトレズ用ブリスターパックが開示されている。
【0008】
国際公開第03/039969号には、パッケージの全体積及びパッケージ内のレンズ保持キャビティの内部体積が最小化されるコンタクトレンズ用パッケージが開示されている。
【0009】
米国特許第10390593号の開示は、最も近い先行技術と見なされる。米国特許第10390593号の開示に優る本発明の請求項1に記載の特徴は、ベース部材が0.75g未満の重量を有することである。
【0010】
多くの人が、ブリスターパッケージ内に包装された1日使い捨て、1週間使い捨て、2週間使い捨て、1ヶ月使い捨てのコンタクトレンズを使用している。これは、多数のブリスターパッケージが、日々、世界中で顧客に輸送されていることを意味する。コンタクトレンズ輸送に関連したコスト及び化石燃料の排出量は、ブリスターパッケージ及びコンタクトレンズ包装溶液のさらなる重量に起因して有意に増加される。さらに、ブリスターパックのプラスチック材料はリサイクル可能とすることができるが、より多くのプラスチック材料よりもむしろ、より少ないプラスチック材料をリサイクルする方が望ましい。
【0011】
本発明のブリスターパッケージの軽量化の技術的効果は、ベース部材を米国特許第10390593号に必要とされる材料よりも少ない材料を使用して製造することを可能にすることであり、これによって、ブリスターパッケージの使用に関連する化石燃料の排出量が低減され、同様に、ブリスターパッケージが使用された後にリサイクルする必要がある材料の量が低減される。目的とする技術的課題は、米国特許第10390593号に開示されているベース部材の環境負荷を低減する方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許第4,691,820号
【特許文献2】欧州特許第1752058号
【特許文献3】国際公開第2021260353号
【特許文献4】米国特許第10390593号
【特許文献5】特開2006-016049号
【特許文献6】国際公開第03/039969号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、第1の態様によれば、請求項1に記載の特徴部を有する気密封止ブリスターパッケージを提供する。好ましいが随意的な特徴部は、従属請求項に記載される。
【0014】
ブリスターパッケージの重量低減によって、ブリスターパッケージの環境への影響は、ブリスターパッケージを輸送するために必要とされる化石燃料の量を低減することによって、及びブリスターパッケージを使用した時点でリサイクルする必要がある材料の量を低減することによって低減することができる。
【0015】
ブリスターウェルは、ベース部材の上面の凹状内面と、ベース部材の下面の凸状外面とを有することができる。ブリスターウェルは、側壁を有することができる。
【0016】
封止部材は、封止領域でベース部材に気密封止される。封止領域は、実質的に環状とすることができる。フランジは、平面とすることができる。フランジは、0.3mmから1.0mmの厚さを有することができる。フランジは、0.4mmから0.7mmの厚さを有することができる。フランジは、0.5mmの厚さを有することができる。フランジは、0.55mmの厚さを有することができる。
【0017】
ベース部材は、平面図において、ハンドルの中心及びブリスターウェルの中心を通る線の周りで対称な外縁を有することができる。
【0018】
封止部材は、箔と、1又は2以上のプラスチック材料層とを含む積層構造体とすることができる。封止部材は、プラスチックで作ることができる。封止部材は、箔で作ることができる。封止部材の厚さは、約50マイクロメートルから約100マイクロメートルとすることができる。封止部材は、用語又は数字を印刷することができる。封止部材は、60マイクロメートルから70マイクロメートルの厚さを有することができる。封止部材に適した材料は、AMCOR社(スイス)から入手することができる。封止部材は、ベース部材の上面の面積に等しい面積を有することができる。封止部材は、ベース部材の上面の面積よりも大きな面積を有することができる。封止部材は、ベース部材の上面の面積よりも小さい面積を有することができる。封止部材は、封止領域においてベース部材に接合することができる。
【0019】
ブリスターウェルは、形状を半球状又は実質的に半球状とすることができる。ブリスターウェルは、不規則な形状とすることができる。ブリスターウェルは、形状を円筒形とすることができる。ブリスターウェルは、本明細書では側壁と呼ぶ壁を有する。側壁は、ハンドルに隣接することができる平坦部分を含むことができる。ブリスターウェルは、周縁部を有する。
【0020】
ベース部材は、2又は3以上の安定化脚を含むことができる。ベース部材は、3又は4以上の安定化脚を含むことができる。安定化脚は、ベース部材の下面から下方に延びることができる。安定化脚は、ブリスターウェルの周縁部と垂直方向に整列させることができる。安定化脚は、ベース部材の下面から下方に延びることができ、安定化脚はブリスターウェルの最も遠い範囲まで外方に延びるようになっている。安定化脚は、ベース部材の下面から外方に延びることができ、安定化脚がブリスターウェルの最も遠い範囲よりもさらに外方に延びるようになっている。安定化脚は、ベース部材が平坦面上に直立位置に置かれた場合にベース部材に安定性を与えるのに十分に遠くまで外方に延びることができる。安定化脚は、フランジによって形成されたハンドルが安定化支持体としての働きをすることを必要とせずに平坦面上に直立位置に置かれた場合に安定するブリスターパッケージを変わらずに実現しながら、さらに輸送及び保管中に問題となる変形を回避するのに十分な構造的完全性、及びコンタクトレンズを適切に保護するのに十分な構造的完全性を維持しながらブリスターパッケージの重量の低減を達成することを可能にすることができる。
【0021】
ベース部材は、少なくとも2つの側面タブを含むことができる。側面タブは、ブリスターウェルの両側に位置決めすることができ、側面タブは、ベース部材の上面から下方に延びる。側面タブは、2.0mmから4.0mmの高さを有することができる。側面タブは、3.0mmから4.0mmの高さを有することができる。側面タブは、3.0mmの高さを有することができる。側面タブは、4.0mmの高さを有することができる。側面タブは、フランジの上面に沿って6.0mmから10.0mmの長さを有することができる。側面タブは、フランジの上面に沿って7.0mmから9.00mmの長さを有することができる。側面タブは、フランジの上面に沿って8.0mmの長さを有することができる。側面タブは、ベース部材の構造的完全性を高めることができる。側面タブは、ベース部材の問題となる変形の可能性を低減することができる。側面タブは、ベース部材を平坦面上に直立位置に置かれた場合にベース部材の安定性を高めることができる。側面タブは、把持領域を提供することができる。
【0022】
ハンドルは、フランジを貫通して延びる穴を含むことができ、穴は、ブリスターウェルの中心よりもハンドルの外縁の近く位置する。穴は、ブリスターウェルの中心から10.0mmから30.0mmの距離に位置することができる。穴は、ブリスターウェルの中心から20.0mmの距離に位置することができる。穴は、0.5mmから1.5mmの幅を有するスロットとすることができる。穴は、1.1mmの幅を有するスロットとすることができる。穴は、1.0mmの幅を有するスロットとすることができる。穴は、0.9mmの幅を有するスロットとすることができる。穴の幅は、スロットの短い方の寸法とすることができる。穴は、8.0mmから12.0mmの長さのスロットとすることができる。穴は、9.0mmから11.0mmの長さのスロットとすることができる。穴は、9.0mmの長さのスロットとすることができる。穴は、10.0mmの長さのスロットとすることができる。穴の辺又は長さは、ハンドルの端部と平行とすることができる。穴は、穴の辺にノッチを含むことができる。穴は、穴の最も長い辺にノッチを含むことができる。ノッチは、穴の長さに沿って中央に位置することができる。ノッチは、穴の長さに沿って中心から外れて位置することができる。穴の縁部のノッチは、穴から0.5mmから1.5mmまで突出することができる。穴の縁部のノッチは、穴から1.1mmだけ突出することができる。穴の端部のノッチは、2.0mmから3.0mmの長さを有することができる。穴の端部のノッチは、2.7mmの長さを有することができる。封止ブリスターパッケージのハンドルは、1つの穴のみを含むことができる。封止ブリスターパッケージのハンドルは、2以上の穴を含むことができる。ハンドルの1又は2以上の穴は、ベース部材の重量を低減させることができる。
【0023】
ブリスターパッケージは、コンタクトレンズを含むことができる。コンタクトレンズは、ヒドロゲルコンタクトレンズとすることができる。コンタクトレンズは、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズとすることができる。ベース部材は、リサイクル可能なプラスチック材料から作ることができる。ベース部材は、プラスチック材料から作ることができる。ベース部材は、リサイクル可能とすることができる熱可塑性材料から作ることができる。これは、ベース部材が埋立地に送られるのではなく、リサイクルすることができることを意味する。封止領域は、上平面図で(すなわち上方から)見たときに環状ではない。封止領域は、ベース部材のハンドルに隣接する頂点を有することができる。本明細書で使用される場合、頂点とは、形状の残りの部分に対して最も鋭角の折り返し部を有する幾何学的形状の部分であると理解される。例えば、頂点は、2又は3以上の線分が交わる点とすることができる。しかしながら、複数の線分が曲線である場合、頂点から離れて位置する線分の一部分よりも小さな半径を有する領域が存在するように、交点を混在させることができることを理解することができる。頂点を有する封止領域は、封止部材を封止領域から分離するのに必要とされる分離力を低減させる。弱い分離力が封止部材を封止領域から分離するために必要とされる場合、ベース部材は、低減された構造的完全性を有する、すなわち、ブリスターパッケージがコンタクトレンズにもたらす保護を低減することなく、それほど堅牢ではないものとする(従って、より軽量にする)ことができる。
【0024】
封止領域は、上平面図で見たときに環状とすることができる。封止領域は、環状とすることができる。封止領域は、1.0mmから4.0mmの幅を有することができる。封止領域は、1.0mmから2.5mmの幅を有することができる。封止領域は、2.0mmの幅を有することができる。封止領域は、1.0mmの幅を有することができる。封止領域は、1.7mmの幅を有することができる。封止領域の小さな幅は、気密封止を維持しながらブリスターパックの開封の容易さを向上させることができる。
【0025】
ブリスターウェルは、0.4mLから1.6mLの体積のコンタクトレンズ包装溶液の保持することができる。ブリスターウェルは、0.6mLから1.4mLの体積のコンタクトレンズ包装溶液を保持することができる。ブリスターウェルは、0.8mLから1.2mLの体積のコンタクトレンズ包装溶液を保持することができる。ブリスターウェルは、0.6mLの体積のコンタクトレンズ包装溶液を保持することができる。ブリスターウェルは、0.7mLの体積のコンタクトレンズ包装溶液を保持することができる。ブリスターウェルは、0.8mLの体積のコンタクトレンズ包装溶液を保持することができる。ベース部材は、40.0mmから50.0mmの長さ及び25.0mmから35.0mmの幅を有することができる。ベース部材は、40.0mmから50.0mmの長さを有することができる。ベース部材は、43.0mmから47.0mmの長さを有することができる。ベース部材は、46.0mmの長さを有することができる。ベース部材は、46.31mmの長さを有することができる。ベース部材は、25.0mmから35.0mmの幅を有することができる。ベース部材は、27.0mmから33.0mmの幅を有することができる。ベース部材は、28.0mmから30.0mmの幅を有することができる。ベース部材は、29.0mmの幅を有することができる。ベース部材は、0.72g以下の重量を有する。ベース部材は、0.72g未満の重量を有することができる。ベース部材は、0.4gから0.72gの重量を有することができる。一例では、ベース部材は、0.70gの重量を有する。ベース部材は、0.72gの重量を有することができる。ベース部材は、0.70g未満の重量を有することができる。ベース部材は、0.65g未満の重量を有することができる。
【0026】
ブリスターウェルは、その中心において5.0mmから8.0mmの深さを有することができる。ブリスターウェルは、その中心において6.0mmから7.0mmの深さを有することができる。ブリスターウェルは、その中心において6.0mmの深さを有することができる。ブリスターウェルは、その中心において6.7mmの深さを有することができる。
【0027】
ベース部材のフランジは、ブリスターウェルの側壁の厚さ以下の厚さを有する。ベース部材のフランジは、ブリスターウェルの側壁の厚さの95%以下の厚さを有することができる。ベース部材のフランジは、ブリスターウェルの側壁の厚さの90%以下の厚さを有することができる。ベース部材のフランジは、ブリスターウェルの側壁の厚さの85%以下の厚さを有することができる。
【0028】
ブリスターウェルの側壁は、0.3mmから1.0mmの厚さを有することができる。ブリスターウェルの側壁は、0.5mmから0.7mmの厚さを有することができる。ブリスターウェルの側壁は、0.6mmの厚さを有することができる。ブリスターウェルの側壁が薄すぎる場合、プラスチックを通る蒸発が発生し、包装溶液の変化が生じ、その結果としてコンタクトレンズが乾燥して使用不可能になる可能性がある。ブリスターウェルの側壁の厚さは、コンタクトレンズの包装溶液の何らかの蒸発を回避するのに十分な厚さを依然として有しながら、ブリスターパッケージの重量の低減を可能にすることができる。それによって、レンズは、コンタクトレンズ装着者による使用の前に水和状態に留まることができる。
【0029】
ブリスターウェルの側壁は、加熱封止システム又は加熱封止機械のベース部材担持体におけるベース部材の保持を容易にすることができる。封止部材をベース部材に封止させるためにベース部材の上面の上で封止部材に押し当てられる加熱封止ダイの表面に対してベース部材の上面が安定して平行なままに留まることを保証するためにベース部材とベース部材担持体との間に物理的な嵌合をもたらすように1又は2以上の側壁を受け入れるためのスロットをベース部材担持体内に設けることができることを理解することができよう。
【0030】
ベース部材のフランジは、50,000psi.mm2から150,000psi.mm2の剛性を有することができる。ベース部材のフランジは、60,000psi.mm2から90,000psi.mm2の剛性を有することができる。ベース部材材料の曲げ弾性率は、230,000psiから276,000psiとすることができる。本発明のベース部材の剛性は、ベース部材材料の曲げ弾性率に、フランジの厚さ(mm)の二乗を乗じることによって計算される。曲げ弾性率は、Instron(米国マサチューセッツ州ノーウッド)が提供する設備など、従来の設備を使用して測定することができる、又は、プラスチック製造業者がプラスチック技術データの一部として提供することができる。曲げ弾性率は、ISO178の試験方法で決定されている通りに用いることができる。
【0031】
ハンドルの外縁は、突出部を含むことができる。突出部は、フランジに沿って9.0mmから11.0mmの長さを有することができる。突出部は、フランジに沿って9.8mmの長さを有することができる。突出部は、ベース部材の縁部から2.0mmから3.0mmまで外方に延びることができる。突出部は、ベース部材の縁部から2.3mmだけ外方に延びることができる。ブリスターウェルから最も遠いハンドルの外縁上で、フランジの上面から下方に延びるタブが存在する。タブは、フランジに沿って2.0mmから3.0mmの長さを有することができる。タブは、フランジに沿って2.2mmから2.4mmの長さを有することができる。タブは、フランジに沿って2.3mmの長さを有することができる。タブは、1.0mmから6.0mmの高さを有することができる。タブは、1.75mmの高さを有することができる。タブは、ベース部材の下面から下方に延びるより大きな突出部の一部分とすることができる。より大きな突出部は、ハンドルの端部の全幅に沿って下方に延びることができる。タブは、第2のベース部材のフランジの穴のノッチの中に嵌合するようにサイズ決定及び構成することができる。タブ及びより大きい突出部は、第2のベース部材のフランジの穴に嵌合するようにサイズ決定及び構成することができる。これは、複数のベース部材を一緒に取り付けて、例えば、ベース部材組立体又はベース部材リサイクルユニットを形成することができることを意味し、これは、ベース部材をサイクルセンターにおけるリサイクルに向けて受け入れさせることができることを意味する。
【0032】
ベース部材は、3つの安定化脚を含むことができる。ベース部材は、4つの安定化脚を含むことができる。ベース部材は、5つの安定化脚を含むことができる。ベース部材は、ブリスターウェルの中心を通って延びる垂直軸の周りに互いから約120度だけ離れて位置決めされる3つの安定化脚を含むことができる。ベース部材は、ブリスターウェルの中心を通って延びる垂直軸の周りに互いから約90度だけ離れて位置決めされる4つの安定化脚を含むことができる。安定化脚は、平面状下縁部を含むことができる。安定化脚は、丸形下縁部を含むことができる。安定化脚は、湾曲下縁部を含むことができる。
【0033】
ベース部材が平坦面上に直立位置に置かれた場合、ベース部材は、平坦面と2以上の接触点を有することができる。ベース部材が平坦面上に直立位置に置かれた場合、ベース部材は、平坦面と3以上の接触点を有することができる。
【0034】
ベース部材が平坦面上に直立位置に置かれた場合、ベース部材は、平坦面と4以上の接触点を有することができる。ベース部材が平坦面上に直立位置に置かれた場合、ベース部材は、平坦面と5以上の接触点を有することができる。ベース部材と平坦面との間に複数の接触点は、この面がベース部材に対して及ぼす力をベース部材全体にわたって分散させることを可能にすることができる。これは、ベース部材の何らかの個々の領域、例えば、ブリスターウェルにおいて必要とされる剛性を低減することができ、これにより、ベース部材を作るために使用される材料の重量を低減することを可能にすることができる。ベース部材を作るのに使用される材料の重量は、コンタクトレンズに適切な保護をもたらすブリスターパッケージの能力を損なうことなく低減することができる。
【0035】
本発明の一実施形態による第1のベース部材の下面が、同じ実施形態による第2のベース部材の下面に対面するように配置される場合、ベース部材の間に2以上の接触点が存在することができる。ベース部材の間に3以上の接触点が存在することができる。ベース部材の間に4以上の接触点が存在することができる。ベース部材の間に5以上の接触点が存在することができる。ベース部材の間の複数の接触点は、第2のベース部材が第1のベース部材に及ぼす力を第1のベース部材全体にわたって分散させることを可能にすることができ、その逆も同様である。これは、ベース部材の何らかの個々の領域、例えば、ブリスターウェルで必要とされる剛性を低減することができる。必要とされる剛性の低減は、ベース部材を作るために使用される材料の重量を低減することを可能にすることができる。ベース部材を作るために使用される材料の重量は、保管及び輸送中にコンタクトレンズに適切な保護をもたらすブリスターパッケージの能力を損なうことなく低減することができる。
【0036】
ブリスターウェルは、支持リブによって補強することができる。ブリスターウェルは、2又は3以上の支持体によって補強することができる。ブリスターウェルは、3又は4以上の支持体によって補強することができる。ブリスターウェルは、コンタクトレンズに適切な保護を提供するブリスターパッケージの能力を損なうことなくブリスターウェルの側壁の厚さを低減することができるように、支持体によって補強することができる。
【0037】
本発明は、第2の態様によれば、本発明の第1の態様に従って、ブリスターパッケージのベース部材を準備するステップと、コンタクトレンズをベース部材のブリスターウェルに入れるステップと、ある体積の液体コンタクトレンズ包装溶液をベース部材のブリスターウェルに入れるステップと、封止部材をベース部材の封止領域に封止するステップと、封止コンタクトレンズブリスターパッケージを高温蒸気滅菌し、コンタクトレンズ及び包装溶液を滅菌するステップと含む、包装済みコンタクトレンズを製造する方法を提供する。
【0038】
封止部材をベース部材の封止領域に封止するステップは、箔積層体封止部材を加熱下でプラスチックベース部材に押し付け、箔積層体のプラスチック層とベース部材の封止領域を互いに融着させることによって実施することができる。封止部材を封止領域に封止するステップは、摂氏210度から240度の温度で行うことができる。封止部材を封止領域に封止するステップは、25PSIから60PSIの圧力下で加熱ダイを用いて封止部材をベース部材のフランジに押し付けることで行うことができる。加熱ダイは、封止部材をフランジに100msから1100msの時間にわたって押し付けることができる。
【0039】
望ましくは、封止領域は、コンタクトレンズ高温蒸気滅菌プロセス中に発生する分離力に耐えるのに十分な封止をベース部材と封止部材との間にもたらし、また、ユーザが自分の指を使って剥離開封するのが比較的容易である。封止部材を封止領域から分離するために弱い分離力しか必要とされない場合、ブリスターパッケージがコンタクトレンズにもたらす保護を低減することなくベース部材をより軽量にすることができる。
【0040】
例えば、封止領域は、15ニュートン(N)よりも弱い平均分離力をもたらすように構成することができる。一部の実施形態では、封止領域は、約4Nから約14Nの分離力をもたらすように構成される。さらなる実施形態では、封止領域は、約6Nから約11Nの分離力をもたらすように構成される。さらなる実施形態において、封止領域は、約8Nから約10Nの分離力をもたらすように構成される。
【0041】
剥離強度は、INSTRON Model 5943試験機を使用して測定することができる。これらの測定のために、引張角度は45度に設定される。機械の荷重計は、剥離強度を試験する前に較正される。一般に、操作説明書は、製造者によって設定される。
【0042】
封止構成は、上述のように、ベース部材の上面で封止部材に押し付けられる加熱封止ヘッド表面の温度を制御すること、封止ヘッドが封止部材に加える圧力を制御すること、シールヘッドが封止部材に適用される時間を制御すること、又はそれらの組み合わせによって調整することができる。
【0043】
第3の態様によれば、本発明は、封止ブリスターパッケージをリサイクルする方法を提供し、本方法は、ベース部材から封止部材を除去するステップと、コンタクトレンズをブリスターウェルから除去するステップと、液体コンタクトレンズ包装溶液をブリスターウェルから除去するステップと、1つのベース部材のハンドル端部を第2のベース部材の穴に挿入することによって2つのコンタクトレンズ用ブリスターパッケージの2つのベース部材を結合して、ベース部材組立体を形成するステップと、を含む。また、本方法は、さらなるベース部材をベース部材組立体に結合し、一緒に結合された少なくとも30個のベース部材を備える組立体を形成して、ベース部材リサイクルユニットを形成するステップを含むことができる。また、本方法は、ベース部材リサイクルユニットをリサイクル容器に入れるステップを含むことができる。それによって、ベース部材リサイクルユニットとしてリサイクルすべきベース部材が、リサイクルするのに十分な体積を有することを可能にすることができる。
【0044】
もちろん、本発明の1つの態様に関連して説明した特徴部は、本発明の他の態様に組み込むことができることが認識されよう。例えば、本発明の方法は、本発明の装置を参照して説明した何らかの特徴部を包含することができ、その逆もまた同様である。
【0045】
以下、本発明の実施形態は、添付の概略図面を参照して単に例示的に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【
図1A】本発明の第1の実施形態によるコンタクトレンズパッケージのベース部材の斜視図を示す図である。
【
図1B】本発明の第1の実施形態によるベース部材と封止部材とを含むコンタクトレンズパッケージの斜視図を示す図である。
【
図2B】
図1Aのベース部材のハンドルの穴の上面図を示す図である。
【
図3】
図1Aの線A-Aに沿って切り取ったベース部材の断面図を示す図である。
【
図4】
図1Aのベース部材の端面図を示す図である。
【
図5】
図1Aのベース部材の一部の上面図を示す図である。
【
図6】本発明の第2の実施形態による包装済みコンタクトレンズの製造方法のステップを示す図である。
【
図7】本発明の第3の実施形態によるコンタクトレンズブリスターパッケージをリサイクルする方法のステップを示す図である。
【
図8A】本発明の第4の実施形態によるコンタクトレンズパッケージのベース部材の上面斜視図を示す図である。
【
図9A】本発明の第5の実施形態によるコンタクトレンズパッケージのベース部材の上面斜視図を示す図である。
【
図9C】
図9Aのベース部材の組立体の斜視図を示す図である。
【
図10A】本発明の第6の実施形態によるコンタクトレンズパッケージのベース部材の上面斜視図を示す図である。
【
図11A】本発明の別の実施形態によるコンタクトレンズパッケージのベース部材の上面斜視図を示す図である。
【
図12A】本発明の別の実施形態によるコンタクトレンズパッケージのベース部材の上面斜視図を示す図である。
【
図13】本発明の別の実施形態によるコンタクトレンズパッケージのベース部材の上面図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本発明の例示的な実施形態において、ベース部材は、リサイクル可能なプラスチック材料である。ベース部材は、ベース部材が構造的完全性を維持しながら軽量であることを可能にするように寸法決めされる。ベース部材は、ブリスターウェルと、ハンドルと、安定化脚と、側面タブとを含むことができる。ベース部材は、ブリスターパックを使用して水和コンタクトレンズをブリスターパックから除去するユーザに提示する場合など、使用中に下方を向くように設計された下面と、使用中に上方を向くように設計された上面とを含む。ブリスターウェルは、ベース部材の上面から下方に延びる凹状内面を有し、ベース部材の下面から下方に突出して反対の凸状外面を有する。ブリスターウェルの凹状内面とベース部材の平面状上面が交わる場所で、ブリスターウェルは周縁部を有する。ブリスターウェルの周縁部は、封止領域によってベース部材の上面上で囲まれる。使用時、この封止領域は、ブリスターパックのベース部材がブリスターパックの封止部材に気密封止される領域である。フランジは、ブリスターウェルの外周からベース部材の縁部まで外方に延びる。ベース部材の第1の端部において、フランジは、ブリスターウェルの外周から一定の距離で湾曲端部まで外方に延びることができる。ベース部材の第2の端部において、フランジは、第1の端部よりもさらに外方に延びて、ユーザの親指と指との間に保持されるのに適するハンドルを形成することができる。ブリスターウェルは、コンタクトレンズ及びコンタクトレンズ包装溶液を保持するように寸法決めされる。複数の安定化脚は、ブリスターウェルの凸状外面の周りでフランジの下面から下方に延びることができる。使用時、安定化脚は、ベース部材の下面が傾くことなく表面に接触する状態でベース部材を配置することを可能にすることができる。側面タブは、ブリスターウェルの両側でフランジの縁部から下方に延びることができ、その結果、ベース部材の第1の端部からベース部材の第2の端部まで中心を通って延びる線の両側に対称的に延びる側面タブが存在することができ、この線は、ブリスターウェルの中心点を通過する。ベース部材のハンドルの厚さを貫通する穴が存在することができる。ハンドルの端部において、ベース部材の下面は、タブを形成するために下面より下方に突出することができる。
【0048】
本発明のコンタクトレンズブリスターパッケージは、本発明者が知っている最も軽量な熱可塑性プラスチックのベース部材を有すると考えられる。以下の表1に示すように、いくつかの市販のブリスターパックプラスチックのベース部材を乾燥させて計量した。
【0049】
市販の製品の各々に関して、5つブリスターパックベース部材の重量を、従来型のはかりを使用して計量し、グラム単位の平均重量を表1に示す(重量は、有効数字2桁で四捨五入した)。ベース部材の重量の範囲を右欄に示す。Acuvue 2及びOasysのコンタクトレンズブリスターパックは、0.732グラムの最も軽量のベース部材を有していた。ブリスターパックの例は、以下の特許文献、すなわち、欧州公開第1092645号、米国特許第7213382号、米国特許第5609246号、米国特許第10390593号、米国特許第7426993号、米国特許第7477366号、米国特許第6398018号に開示されている。これらの特許におけるブリスターパックベース部材は、表1で特定される市販の製品の実際の計量されたブリスターパックと視覚的に類似している。
【0050】
本発明のブリスターパッケージは、0.72g以下の重量を有するベース部材を含む。例えば、ブリスターパッケージのベース部材は、0.40gから0.72gの重量を有する。
【0051】
【0052】
ブリスターパッケージに収容されるコンタクトレンズは、好ましくは、ソフトコンタクトレンズである。ソフトコンタクトレンズは、10から90%の平衡含水率(EWC)を有する点で、ヒドロゲルコンタクトレンズとすることができる。好ましくは、ソフトコンタクトレンズは、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ(すなわり、少なくとも1つのシリコーン含有化学物質由来のポリマー単位を含むヒドロゲルコンタクトレンズ)である。
【0053】
ここで、本発明の第1の例示的な実施形態を
図1Aから
図5を参照して説明する。
図1Aは、熱可塑性層から形成されたベース部材100を示す。ベース部材100は、0.72gの重量を有する。ベース部材100は、リサイクル可能なプラスチック材料で作られている。ベース部材100は、最大長の地点で46.31mmの長さを有し、最大幅の地点にて29mmの幅を有する。ベース部材100は、ブリスターウェル104とハンドル106とを含む。ブリスターウェル104は、コンタクトレンズを収容するように寸法決めされている。ブリスターウェル104は、側壁105を有する(
図3)。ブリスターウェル104は、周縁部101を有する。周縁部101は、直線部分154以外は実質的に円形である。ハンドル106は、ユーザの親指と指との間に保持されるように構成された把持部分を提供する。
図3は、ベース部材100の断面図を示す。
【0054】
ベース部材100は、下面132及び上面130を有する。下面132及び上面130は、ベース部材100の境界の周りに延在する縁部134で交わる。
【0055】
ブリスターウェル104は、熱可塑性樹脂層の上面130にウェルとして形成され、ウェルは下方に延びて凹状内面を形成する。ブリスターウェル104の側壁105の厚さは0.6mmであり、すなわち、ブリスターウェル104の領域におけるベース部材100の上面130とベース部材の下面132との間の距離は、0.6mmである。ブリスターウェル104の深さは、最大点で6mmである。ブリスターウェル104は、最大1.6mLのコンタクトレンズ包装溶液を保持できるようにサイズ決めされている。
【0056】
図1Bは、ベース部材100及び封止部材103を示す。封止部材103は、封止領域102でベース部材100に接合され、封止領域は、点線で示されており、封止領域が封止部材103とベース部材100との間に位置し、ベース部材100が上方から直接見えないことを示している。封止領域102は、ブリスターキャビティを形成するために、ベース部材100を封止部材103に気密封止するために使用される。封止領域102の幅は1.5mmである。
図2Aは、ベース部材100の上面図を示す。フランジは、ブリスターウェル104の外周からベース部材100の境界まで外方に延びる。ベース部材100の第1の端部138において、フランジは、ブリスターウェル104の外周から5mmの距離で湾曲縁部を形成するように外方に延びる。ベース部材100の第2の端部136において、フランジは、追加的に、把持部分として使用することができる実質的に平らなハンドル106を形成するために外方に延びる。ベース部材100の幅に沿って、フランジは、ベース部材100の境界に2つの平坦な縁部140を形成するために、ブリスターウェル104の外周から外方に延びる。平坦な縁部140は、8mmの長さを有する。平坦な縁部140の間の距離は、29mmである。
【0057】
2つの側面タブ122(
図1ではそのうちの1つが見える)は、平坦な縁部140に隣接する領域から、ベース部材100の下面132(
図3)から下方に延びる。側面タブ122は、4mmの高さ及び8mmの長さを有する。これらの側面タブは、ベース部材100の構造的完全性を高め、ベース部材100を持ち上げる際にユーザが指と親指の間に挟む把持可能な部分を提供するように作用する。また、側面タブ122は、平坦面上に直立位置に置かれる場合にベース部材100を安定させるように作用する。
【0058】
ハンドルの厚さは、0.55mmである。ベース部材100の第2の端部136から8.0mmの距離に、フランジの厚さを貫通して延びる穴110がある。
図2Bは、穴110の形状を単独で示す。穴110は、10.5mmの長さ142及び、1mmの幅143を有する、形状が実質的に矩形であるスロットである。穴110は、片側上にノッチ146を有し、このノッチは、ベース部材100の第2の端部136(
図3)に向かい合うスロットの長辺の一部を広げる。ノッチ146は、2.7mmの長さを有し、スロットから1.1mm突出する。ハンドル106の遠端で(ベース部材100の第2の端部136で)、ハンドル106は、ベース部材100の端部から2.3mmだけ外方に延びる突出部150を含む。突出部は、上方から見ると(
図2Aのように)、直線外縁部152を有する。直線外縁部152は、9.8mmの長さを有する。突出部150の平坦外縁部152から下方に延びるタブ124がある(
図4)。
【0059】
図3及び
図4に示すように、タブ124は、2.3mmの長さを有し、ベース部材100の上面から1.75mmだけ離れて下方に延びる。3つの安定化脚116a-116cは、ベース部材の下面132から下方に延び、ベース部材100の上面130上のブリスターウェル104の周縁部101と垂直方向に整列している。3つの脚116a-116cは、ブリスターウェル104の凸状外面の周りに配置されている。ベース部材100の第1の端部138において、安定化脚116aのうちの1つは、ベース部材の幅の中央にあるように位置決めされている。第2の脚116b及び第3の脚116cは、
図4に示されており、第1の端部138から第2の端部136までベース部材の長さに沿って延在する中心線の両側に配置されている。3つの脚116a-116cの中心点は、ブリスターウェル104の中心を通って垂下する軸の周りに約120度だけ離れて位置決めされている。
【0060】
図6に示す第2の実施形態による包装済みコンタクトレンズを製造する方法200において、本発明の第1の態様によるコンタクトレンズブリスターパッケージ202を準備する(202)。コンタクトレンズを、ブリスターパッケージ204の熱可塑性ベース部材のブリスターウェルの中に入れる(204)。ある体積の液体コンタクトレンズ包装溶液を、熱可塑性ベース部材206のブリスターウェルの中に入れる(206)。封止部材を、熱可塑性ベース部材208の封止領域に封止する(208)。随意的に、本方法は、コンタクトレンズ及び包装溶液を滅菌するために、封止コンタクトレンズブリスターパッケージを、高温蒸気滅菌するステップ210を含む。
図7は、第3の実施形態による、本発明のコンタクトレンズブリスターパッケージをリサイクルする方法300のステップを示す。本方法のステップは、以下の通りである。封止部材を、熱可塑性ベース部材から除去する(312)。コンタクトレンズを、ブリスターウェルから除去する(314)。液体コンタクトレンズ包装溶液を、熱可塑性ベース部材のブリスターウェルから除去する(316)。ステップ318において、熱可塑性ベース部材の2つを、タブが穴のノッチと整列するように一方の熱可塑性ベース部材の第2の端部を第2の熱可塑性ベース部材の穴に挿入することによって結合する。2つのベース部材は、一緒になってベース部材組立体を形成する(320)。随意的に、本方法は、追加の熱可塑性ベース部材を熱可塑性ベース部材組立体に結合し、結合された少なくとも30個の熱可塑性ベース部材を含む組立体を形成し、熱可塑性ベース部材のリサイクルユニットを形成するステップ322を含む。随意的に、本方法は、熱可塑性ベース部材リサイクルユニットをリサイクル容器に入れるステップ324を含む。
【0061】
本発明の別の例示的な実施形態(
図8Aから
図8D)は、本発明の第1の例示的な実施形態に類似しているが、いくつかの代替的な特徴部を有する。ベース部材400は、ブリスターウェル404及びハンドル406を含む。ブリスターウェル404は、周縁部401を有する。周縁部401は、封止領域402によって囲まれる。フランジは、ブリスターウェル404の外周からベース部材400の境界まで外方に延びる。ベース部材400の一端において、フランジは、ハンドル406を形成するために外方に延びる。ベース部材400は、ハンドル406の厚さを貫通して延びる穴410を有する。穴410は、スロットであり、スロットは、形状が実質的に矩形である。穴410は、10.5mmの長さ442及び1.0mmの幅440を有する。穴410の長辺は、ベース部材400の長さを通る中心線と平行である。穴410は、片側上にスロットの長辺の一部を広げるノッチ446を有する。このノッチは、2.7mmの長さを有し、スロットから1.1mmだけ突出する。ベース部材400は、穴410の両側に2つの大きな穴456a、456bを有する。穴456a及び456bは、ベース部材400を作るために必要とされる材料の量を低減し、結果として重量を低減する。ブリスターウェル404から最も遠いハンドル406の端部において、ハンドルは、突出部425を含む。
図8Bは、ベース部材400の下面からのこの突出部425を示す。本実施形態によれば、突出部425は、別のベース部材400の穴410に差し入れることができるように成形されている。
図8Cは、この突出部425が第2のベース部材400の穴410とどのように整列することができるかを示す。突出部425は、突出部425が穴410内に位置する状態で、第1のベース部材400aを第2のベース部材400bに対して垂直に配置できるように成形されている。突出部425は、穴410のノッチ446(
図8A)と整列するタブ424(
図8B)を含む。第1のベース部材400aの突出部425が第2のベース部材400bの穴410と整列すると、第1のベース部材400aは、90度回転させることができ、第1のベース部材400aのフランジは、第2のベース部材のフランジと平行であり、タブ424は、2つのベース部材が一緒にロックされるようにノッチ446と整列するようになっている。
図8Dは、一方のベース部材400aの突出部425を他方のベース部材400aの穴410に挿入し、第1のベース部材400aを90度回転させてベース部材400a、400bを一緒にロックすると、2つのベース部材400a、400bがどのように結合されるかを示す。
【0062】
本発明の別の例示的な実施形態(
図9Aから
図9C)は、本発明の第1の例示的な実施形態に類似しているが、いくつかの代替的な特徴部を有する。ベース部材500は、ブリスターウェル504及びハンドル506を含む。ブリスターウェル504は、ウェル504の凹状内面がベース部材の上面と交わる場所で周縁部501を有する。ブリスターウェル504の周縁部501は、封止領域502によって囲まれる。フランジは、ブリスターウェル504の外周からベース部材500の境界まで外方に延びる。ベース部材500の一端において、フランジは、ハンドル506を形成するために外方に延びる。ベース部材500は、ハンドル506の厚さを貫通して延びる穴510を有する。穴510は、スロットであり、形状が矩形である。穴510は、10.5mmの長さ542及び1.0mmの幅540を有する。穴510の長辺は、ベース部材500の長さを通る中心線に垂直である。ウェル504から最も遠いハンドル506の端部において、ハンドルは、フランジの平面において外方に延びる突出部550を含む。突出部550は、フランジの平面において突出部の両側にフック551を形成するためにラッパ状に広がり、その後、内向きに湾曲するように成形される。
図9Bは、ベース部材500の下面を示す。ウェル504から最も遠い突出部の端部には、下面から下方に延びるタブ524がある。本実施形態によれば、突出部550及びタブ524は、別のベース部材500の穴510に差し入れることができるように成形されている。突出部550が別のベース部材の穴510に差し入れられると、タブ524及びフック551は、突出部550が穴510から外に出るのを阻止するように作用する。1つのベース部材500の突出部550が第2のベース部材500の穴510に差し入れられた状態で、第2のベース部材500の突出部550は、第3のベース部材500の穴に差し入れることができる。これは、ベース部材500の組立体を形成するために繰り返すことができる。
図9Cは、本実施形態による8つのベース部材500を、1つのベース部材500の突出部550を別のベース部材500の穴510に挿入することによって、どのように結合することができるかを示し、タブ524及びフック551は、各突出部を各ベース部材の穴510の内部に保持するように作用する。
【0063】
本発明の別の例示的な実施形態(
図10Aから
図10C)は、本発明の第1の例示的な実施形態に類似しているが、いくつかの代替的な特徴部を有する。ベース部材600は、ブリスターウェル604及びハンドル606を含む。ブリスターウェル604は、ウェル604の凹状内面がベース部材の上面と交わる場所で周縁部601を有する。ブリスターウェル604の周縁部601は、封止領域602で囲まれる。フランジは、ブリスターウェル604の外周からベース部材600の境界まで外方に延びる。ベース部材600の一端において、フランジは、ハンドル606を形成するために外方に延びる。ベース部材600は、凹状上面を形成するためにハンドル606の上面から下方に延び、凸状下面を形成するためにハンドル606の下面から下方に延びる第2のウェル611を有する。
図10Aは、第2のウェル611の凹状上面を示す。
図10Bは、ベース部材600の下面を示す。突出部612は、第2のウェル611の凸状下面から下方に延びる。突出部612は、本実施形態による別のベース部材600の第2のウェル611に押し込み、その後、締り嵌めによってそこに保持することができるように成形されている。
図10Cは、第1のベース部材600の突出部612が第2のベース部材600の第2のウェル611にどのように差し入れられるかを示す。突出部612と第2のウェル611との間の締り嵌めは、2つのベース部材600を一緒に保持する。これは、ベース部材600の組立体を形成するために繰り返し行うことができる。
【0064】
本発明の別の例示的な実施形態(
図11Aから
図11C)は、本発明の第1の例示的な実施形態に類似しているが、いくつかの代替的な特徴部を有する。ベース部材700は、ブリスターウェル704及びハンドル706を含む。ブリスターウェル704は、ウェル704の凹状内面がベース部材の上面と交わる場所で周縁部701を有する。ブリスターウェル704の周縁部701は、封止領域702で囲まれる。フランジは、ブリスターウェル704の外周からベース部材700の境界まで外方に延びる。ベース部材700の一端において、フランジは、ハンドル706を形成するために外方に延びる。ハンドル706は、ハンドル706の平面部分から離れて下方に湾曲する湾曲部分707を有する。ベース部材700の一端において、フランジは、ブリスターウェル704の外周から湾曲縁部721まで外方に延びる。湾曲縁部721において、突出部723は、フランジの上面から下方に延びる。突出部723は、ウェル704の周囲に配置される半円形状を有する。
図11Bは、フランジの上面からウェル704の深さ未満である小さい距離で下方に延びる突出部723を示す。ブリスターウェル704は、ブリスターウェル704が封止領域702と交わる場所で湾曲縁部を有する実質的に正方形である外周を有する。ウェル704は、ウェル704の外周と同じ形状の平坦な底面703を有する。ブリスターウェル704の側壁705は、1つのベース部材のブリスターウェル704の外面が、本実施形態による別のベース部材700のブリスターウェル704の内面に挿入される場合に、両者が差し入れられて締り嵌めをもたらすように成形されている。ブリスターウェル704の側壁705は、ブリスターウェル704の深さに沿った中間点にウエスト部709を有する。
図11Cは、両者を一緒に接合することができるように、どのように1つのベース部材700のブリスターウェル704を別のベース部材700のブリスターウェル704に挿入することができるかを示す。これは、ベース部材700の組立体を形成するために繰り返し行うことができる。
【0065】
本発明の別の例示的な実施形態(
図12Aから
図12C)は、本発明の第1の例示的な実施形態に類似しているが、いくつかの代替的な特徴部を有する。ベース部材800は、ブリスターウェル804及びハンドル806を含む。ウェル804の凹状内面がベース部材の上面に交わる場所で、ブリスターウェル804は、周縁部801を有する。ブリスターウェル804の周縁部801は、封止領域802で囲まれる。フランジは、ブリスターウェル804の外周からベース部材800の境界まで外方に延びる。フランジは、ブリスターウェル804の外周から、ウェル804の全周にわたってブリスターウェル804の外周から実質的に等しい距離にある湾曲縁部821まで外方に延びる。フランジは、ベース部材の片側上にハンドル806を形成するために湾曲縁部821から外方に延びる。ハンドル806は、封止領域802と平面である。4つの突出部860は、ブリスターウェル804の中心を垂直方向に通る軸を中心に、フランジの上面から約90度の間隔で下方に延びる。
図12Bは、ベース部材800の上面から下方に延びる突出部860を示す。ベース部材800の上面から最も離れる突出部860の端部は、フック状である。
図12Cは、1つのベース部材800のウェル804がこの例示的な実施形態による第2のベース部材800のウェルに差し入れられた場合に、突出部860が、わずかに凹んだ領域861において第2のベース部材の湾曲縁部821上に嵌合することを示す。突出部860のフックは、突出部を所定の位置に保持し、2つのベース部材800を結合状態に保つように作用する。これは、ベース部材の組立体を形成するために繰り返し行うことができる。
【0066】
本発明の別の例示的な実施形態(
図13)は、本発明の第1の例示的な実施形態に類似しているが、いくつかの代替的な特徴部を有する。ベース部材900は、ブリスターウェル904及びハンドル906を含む。ベース部材900は、ハンドル906の厚さを貫通して延びる穴910を有する。穴は、スロットであり、スロットは、形状が実質的に矩形である。穴は、10.5mmの長さ942及び1.0mmの幅940を有する。穴910の長辺は、ベース部材の長さを通る中心線と平行である。穴910は、スロットの長辺の一部を広げる、ベース部材の幅に沿って中央に位置決めされたノッチ946を有する。このノッチは、2.7mmの長さを有し、スロットから1.1mmだけ突出する。
【0067】
本発明は、特定の実施形態を参照して説明及び例示されるが、当業者は、本発明が、本明細書に具体的に例示されていない多くの異なる変形例に適することを理解することができる。
【0068】
上記の説明において、既知の自明又は予測可能な均等物を有する完全体又は要素が言及される場合、当該均等物は、それらを個々に示すかのように本明細書に組み込まれる。あらゆる均等物を包含するものと解釈すべき本発明の真の範囲を決定するために特許請求の範囲を参照されたい。閲読者は、好ましい、有益な、好都合な、又は同様のものとして記載されている本発明の完全体又は特徴部が随意的であり、独立請求項の範囲を限定しないことをも理解できるであろう。さらに、当該随意的な完全体又は特徴部は、本発明のいくつかの実施形態において利益をもたらす可能性があるが、他の実施形態においては望ましくない可能性があり、従って、他の実施形態には存在しない可能性があることも理解されたい。
【符号の説明】
【0069】
100 ベース部材
101 周縁部
102 封止領域
103 封止部材
104 ブリスターウェル
106 ハンドル
130 上面
132 下面
【手続補正書】
【提出日】2024-08-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトレンズ用気密封止ブリスターパッケージであって、このブリスターパッケージは、プラスチック材料で作られたベース部材と、前記ベース部材に接合され、未装着コンタクトレンズ及びコンタクトレンズ包装溶液を保持するように配置されたブリスターキャビティを形成するための封止部材とを含み、
前記ベース部材は、上面及び下面を有すると共にブリスターウェル及びハンドルを含み、前記ブリスターウェルは、周縁部を有し、前記ブリスターウェルの前記周縁部は、封止領域によってベース部材の上面上で囲まれ、前記ハンドル及び前記封止領域は、前記ブリスターウェルから外方に延びるフランジによって提供され、
前記ベース部材は、0.4gから0.72gの重量を有する、コンタクトレンズ用気密封止ブリスターパッケージ。
【請求項2】
前記ベース部材は、3又は4以上の安定化脚をさらに含み、前記安定化脚は、前記ベース部材の前記下面から下方に延び、前記ブリスターウェルの前記周縁部と垂直方向に整列されている、請求項1に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項3】
前記ベース部材は、前記ブリスターウェルの両側に位置決めされた少なくとも2つの側面タブを含み、前記側面タブは、前記ベース部材の前記上面から下方に延びている、請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項4】
前記側面タブは、2.0mmから4.0mmの高さ及び前記フランジの前記上面に沿って6.0mmから10.0mmの長さを有する、請求項3に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項5】
前記ハンドルは、前記フランジを貫通して延びる穴を含み、前記穴は、前記ブリスターウェルの中心よりも前記ハンドルの外縁の近くに位置する、
請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項6】
前記穴は、0.5mmから1.5mmの幅を有するスロットである、請求項5に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項7】
前記穴は、前記穴の縁部にノッチを含む、請求項
5に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項8】
前記封止領域は、上方から見ると環状である、
請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項9】
前記封止領域は、前記ベース部材の前記ハンドルに隣接する頂点を有する、
請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項10】
前記封止領域は、1.0mmから4.0mmの幅を有する、
請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項11】
前記ブリスターウェルは、0.4mLから1.6mLの体積のコンタクトレンズ包装溶液を保持する、
請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項12】
前記ベース部材は、40.0mmから50.0mmの長さ、及び25mmから35mmの幅を有する、
請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項13】
前記ブリスターウェルは、中心において5.0mmから8.0mmの深さを有する、
請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項14】
前記ブリスターウェルから最も遠い前記ハンドルの外縁上に、前記フランジの前記上面から下方に延びるタブがある、
請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項15】
3つの安定化脚は、前記ブリスターウェルの中心を通って延びる垂直軸の周りに互いから約120度だけ離れて位置決めされている、請求項2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【請求項16】
前記ベース部材の前記フランジは、50,000psi.mm
2から150,000psi.mm
2の剛性を有する、
請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用封止ブリスターパッケージ。
【国際調査報告】