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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-03-05
(54)【発明の名称】個人衛生カプセル及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61H 33/00 20060101AFI20250226BHJP
【FI】
A61H33/00 U
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516469
(86)(22)【出願日】2022-02-14
(85)【翻訳文提出日】2024-03-19
(86)【国際出願番号】 CA2022050210
(87)【国際公開番号】W WO2023150859
(87)【国際公開日】2023-08-17
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524095786
【氏名又は名称】アルファ クリーンテック ラブズ インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】バラト ブーシャン
【テーマコード(参考)】
4C094
【Fターム(参考)】
4C094AA01
4C094BA12
4C094BA16
4C094BA30
4C094BB16
4C094BB17
4C094GG07
(57)【要約】
個人衛生カプセルは、ハウジングと、トイレと、少なくとも1つの噴霧ノズルと、ハウジングの下部に設けられたドレインと、個人衛生カプセルの居住者の少なくとも一部を洗浄するように動作可能に取り付けられた少なくとも1つの擦りブラシとを有する。個人衛生カプセルを使用する方法が提供される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人衛生カプセルであって、
ハウジングと、
トイレと、
少なくとも1つの噴霧ノズルと、
前記ハウジングの下部に設けられたドレインと、
前記個人衛生カプセルの居住者の少なくとも一部を洗浄するように動作可能に取り付けられた少なくとも1つの擦りブラシと、を含む、個人衛生カプセル。
【請求項2】
前記少なくとも1つの擦りブラシが、前記トイレの後方に取り付けられた水平に配置された擦りブラシと、居住者が前記トイレの座位にあるときに前記居住者の少なくとも片側に接触するように取り付けられた垂直に配置された擦りブラシと、を含む、請求項1に記載の個人衛生カプセル。
【請求項3】
前記ハウジングが、前記ハウジングと水密係合するように開閉可能なドアを備え、前記ハウジングが水密である、請求項1又は2に記載の個人衛生カプセル。
【請求項4】
居住者が前記トイレの座位にあるときに前記居住者を支持するように配置された背部支持体を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項5】
シンクを更に備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項6】
前記シンクが、前記トイレに座っている居住者に隣接する使用位置と、前記ハウジングの壁に隣接する格納位置との間で前記シンクを移動させることができるように、可撓性アームに移動可能に取り付けられている、請求項5に記載の個人衛生カプセル。
【請求項7】
居住者が前記トイレに座っているときに前記居住者の毛髪に接触するように配置及び構成された洗髪ステーションを備え、前記洗髪ステーションが、前記居住者の頭皮をマッサージするための擦りヌードルを任意選択的に有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項8】
可動シャワーヘッドと、
1つ以上のライト、任意選択で従来の白色光及び/又は紫外光と、及び/又は
前記トイレ上の座位に移動するユーザを支持するように取り付けられた把持バーと、を更に含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項9】
足マッサージユニットを備え、前記足マッサージユニットが、任意選択で、前記ハウジングの床の窪んだ空洞内に格納可能であり、かつ/又は前記足マッサージユニットが取り外し可能である、請求項1~8のいずれか一項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項10】
前記ハウジングの内部チャンバ内に取り付けられたデジタル表示画面を備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項11】
前記デジタル表示画面がインフォテインメントユニットを備え、及び/又は
前記デジタル表示画面が、前記個人衛生カプセルの様々な機能を動作させるために居住者からの入力を受信するためのタッチ画面として構成される、請求項10に記載の個人衛生カプセル。
【請求項12】
個人衛生カプセルを動作させる方法であって、前記方法が、
前記個人衛生カプセルのドアを開くことと、
前記個人衛生カプセル内のライトを任意選択的に作動させることと、
前記個人衛生カプセル内への進入を容易にするように配置及び構成された傾斜部を任意選択で延在させることと、
居住者が前記個人衛生カプセルに入ることを可能にすることと、
前記個人衛生カプセルのトイレに前記居住者が座ることを可能にすることと、
前記傾斜部を任意選択的に後退させることと、
前記個人衛生カプセルの前記ドアを閉じることと、を含む、方法。
【請求項13】
前記居住者に前記トイレを使用させることと、
前記トイレを水洗することと、
前記トイレのビデ機能を作動させることと、を含む、請求項12に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項14】
前記居住者に水を噴霧することと、
前記居住者に石鹸を分配することと、
前記居住者を擦りブラシで擦ることと、
前記居住者から石鹸をすすぐために前記居住者に水を噴霧することと、
前記居住者を乾燥させることと、を含む、請求項12又は13に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項15】
洗髪ステーションを使用して前記居住者の毛髪を洗浄することを含む、請求項12~14のいずれか一項に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項16】
洗髪ステーションを使用して前記居住者の毛髪を洗浄する前記ステップが、
前記洗髪ステーションの水噴射を使用して前記居住者の毛髪に噴霧することと、
前記居住者の毛髪にシャンプーを適用することと、
擦りヌードルを使用して前記居住者の毛髪を擦ることと、
前記シャンプーを除去するために前記水噴射を使用して前記居住者の毛髪に噴霧することと、
任意選択的に、前記居住者の毛髪にコンディショナーを適用し、前記水噴射を使用して前記コンディショナーを除去することと、
前記洗髪ステーションに設けられた送風乾燥機を用いて、前記居住者の毛髪を乾燥させることと、を含む、請求項15に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項17】
前記個人衛生カプセル内のシンクの位置を調整することと、
前記シンクの蛇口から水の流れを開始することと、
前記水の流れの温度を所望のレベルに調整することと、を含む、請求項12~16のいずれか一項に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項18】
前記居住者の歯磨きをすることと、
前記居住者が、前記シンクを使用して口をすすぐことを可能にすることと、を更に含む、請求項17に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項19】
前記居住者が前記シンクを使用して自分の顔を洗うことを可能にすることと、
前記居住者が前記シンクを使用して自分の顔をすすぐことを可能にすることと、を更に含む、請求項17又は18に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項20】
前記シンクの蛇口を通る水の流れを停止することと、
前記シンクを格納位置に後退させることと、を含む、請求項17~19のいずれか一項に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項21】
前記個人衛生カプセルのマッサージタブを使用して前記居住者の足をマッサージすることを更に含む、請求項12~20のいずれか一項に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項22】
前記個人衛生カプセルの前記ドアを開くことと、
前記居住者を起立させることと、
前記傾斜部を任意選択的に延在させることと、
前記居住者が前記ドアを通って出ることを可能にすることと、
前記傾斜部を任意に後退させることと、
任意選択で、前記ライトをオフにすることと、
前記個人衛生カプセルの前記ドアを閉じることと、を含む、請求項12~21のいずれか一項に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項23】
前記個人衛生カプセルの動作を停止するために緊急信号を使用することを含み、前記緊急信号が、任意選択で
前記居住者が前記個人衛生カプセルの緊急停止ボタンを作動させることと、
音声命令が前記居住者によって発せられていることと、
前記ドアが開かれていること、及び/又は
前記個人衛生カプセルが、前記居住者が転倒したことを検出することと、を含む、請求項12~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記緊急信号が発生したという通知を介護者に発行することを更に含み、前記通知が、
可聴アラームと、
視覚インジケータであって、前記視覚インジケータが点滅光を任意選択的に含む、視覚インジケータと、
テキストメッセージと、及び/又は
ページングメッセージと、を含む、請求項23に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項25】
使用後に紫外(UV)光を使用して前記個人衛生カプセルを滅菌することを含む、請求項12~24のいずれか一項に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項26】
UV光を使用して前記個人衛生カプセルを滅菌することが、
前記個人衛生カプセルの前記ドアをロックすることと、
前記個人衛生カプセルの内部チャンバ内のUV光を作動させることと、
滅菌期間の間、前記個人衛生カプセルの前記内部チャンバにUV光を照射することと、
前記UV光をオフにすることと、
前記個人衛生カプセルの前記ドアをロック解除することと、を含む、請求項25に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項27】
前記個人衛生カプセルの表示灯を作動させて、前記個人衛生カプセルが滅菌サイクル中に使用できないことを示すことを更に含み、前記方法が、前記滅菌サイクルが完了した後に前記表示灯を作動させて、前記個人衛生カプセルが使用できることを示すことを更に含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記個人衛生カプセルの内部に水及び石鹸を噴霧し、続いて前記内部表面を水ですすぐことによって、前記個人衛生カプセルの内部表面を物理的に洗浄することを含む、請求項12~27のいずれか一項に記載の個人衛生カプセルを動作させる方法。
【請求項29】
前記個人衛生カプセルを動作させるために音声命令が使用される、請求項12~28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
デジタル画面を介して入力されるタッチ命令が、前記個人衛生カプセルを動作させるために使用される、請求項12~29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記デジタル画面が、前記個人衛生カプセルの居住者に娯楽を提供するために使用され、前記娯楽が、オーディオ又はオーディオビジュアルコンテンツを任意選択に含む、請求項12~30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
請求項1~11のいずれか一項に記載の個人衛生カプセルに対して実行される、請求項12~31のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
いくつかの実施形態は、高齢者であり、可動性が低下しており、及び/又は個人衛生へのより自動化されたアプローチを好む個人の一部の個人衛生を促進するための装置に関する。いくつかの実施形態は、パーソナルケア補助具によって提供され得るよりも自動化された独立した様式で個人衛生を達成するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人々が年を取るにつれて、又は制限された移動性に苦しむ人々にとって、人が基本的なパーソナルケアルーチンを実行することはますます困難になり得る。例えば、身体障害者又は高齢者は、入浴などの基本的なルーチンを実行するため、又は排泄を補助するために、パーソナルケアワーカーの補助を必要とする場合がある。この支援は、パーソナルケア従事者が提供することが困難であり(例えば、特に大柄な個人にとって、非常に身体的で扱いにくい性質である)、また、ケアを受ける人の側のプライバシーの侵害を表す。これらの状況の両方は、そうでなければ最適であり得るよりも少ない個人衛生ケアを受ける人に寄与し得る。
【0003】
更に、COVID-19パンデミック的流行によって、感染しやすい介助生活の居住者への伝染病の伝染を制御する重要性が大きく強調された。多くの脆弱な高齢者が感染し、感染した介護者を介した伝染によって最終的に死亡した。したがって、可動性が制限された人と介護者との間の物理的接触を最小限にする選択肢を有することが望ましい。
【0004】
更に、介護者及びパーソナルエイドワーカーの不足に伴う継続的な問題があり、そのような人員を雇用するコストは比較的高い。移送中及び個人衛生作業中の両方で傷害が生じる可能性があり、使用と使用の間に入浴装置の滅菌が行われないことが多い。
【0005】
可動性が低下した個人が、別の人の補助なしに、より多くの個人衛生ルーチンを実行することを可能にする、改善された装置、システム、及び方法に対する一般的な要望がある。更に、そのような装置、システム、及び方法は、健常者であるが、個人衛生の必要性に対処するためのより自動化されたアプローチを単に望む人にとって有用であり得る。
【0006】
関連技術の前述の例、及びそれに関連する制限は、例示的であり、排他的ではないことを意図している。関連技術の他の制限は、本明細書を読み、図面を検討すれば、当業者には明らかになるであろう。
【発明の概要】
【0007】
以下の実施形態及びその態様は、範囲を限定するものではない、典型的かつ例示的であることを意図されているシステム、ツール、及び方法と併せて説明及び例示される。様々な実施形態では、上述の問題のうちの1つ以上が低減又は排除されており、他の実施形態は、他の改善を対象とする。
【0008】
一態様は、ハウジングと、トイレと、少なくとも1つの噴霧ノズルと、ハウジングの下部に設けられたドレインと、個人衛生カプセルの居住者の少なくとも一部を洗浄するように動作可能に取り付けられた少なくとも1つの擦りブラシと、を有する個人衛生カプセルを提供する。シンク、任意選択的に可動シンク、足マッサージャー、可動シャワーヘッド、及び洗髪ステーションなどの追加の特徴を提供することができる。洗髪ステーションは、居住者の頭皮をマッサージするための擦りヌードルを有することができる。個人衛生カプセルには、照明用の1つ以上の白色光、及び/又は滅菌用の1つ以上のUV光を提供することができる。個人衛生カプセルは、デジタル表示画面を備えることができ、デジタル表示画面は、任意選択で、個人衛生カプセルの動作を制御するために作動されるタッチ画面デバイス及び/又は音声であってもよい。
【0009】
個人衛生カプセルを動作させる方法を提供することができ、この方法は、個人衛生カプセルのドアを開くことと、任意選択でライトを作動させることと、任意選択で傾斜部を延在することと、居住者が個人衛生カプセルに入ることを可能にすることと、任意選択で傾斜部を後退させることと、個人衛生カプセルのドアを閉じることとを含むことができる。内部に入ると、居住者は、音声及び/又はタッチ画面命令を使用して、複数の動作サイクルのいずれかを開始して、トイレを使用し、身体洗浄サイクルを開始し、歯及び/又は顔洗浄サイクル、洗髪サイクル、足マッサージサイクル、乾燥サイクル、毛髪乾燥サイクルなどを開始することができる。表示画面は、任意選択的に、オーディオ及び/又はオーディオビジュアル娯楽を居住者に提供するために使用することができる。
【0010】
居住者が個人衛生カプセルを出た後、居住者と居住者との間でカプセルを洗浄及び/又は滅菌するために、洗浄及び/又は滅菌サイクルが提供され得る。緊急サイクルは、サイクル中に予期せずに開いたドア、音声命令、又はタッチ画面表示画面上の緊急停止機能の作動に基づいて開始することができる。緊急サイクルの開始は、付添人及び/又は介護者に、補助が必要であることを警告することができる。
【0011】
上記の例示的な態様及び実施形態に加えて、更なる態様及び実施形態は、図面を参照し、以下の詳細な説明を検討することによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
例示的な実施形態は、図面の参照図に示されている。本明細書に開示される実施形態及び図は、限定的ではなく例示的であると見なされるべきであることが意図される。
図1】ドアが開いた状態の個人衛生カプセルの斜視図である。
図2図1に示される実施形態の正面図を示す。
図3図1に示される実施形態の更なる斜視図を示す。
図4図1に示した実施形態の側面図を示す。
図5図1に示した実施形態の断面図である。
図6】個人衛生カプセルに入るためのエントリサイクルの例示的な実施形態である。
図7】個人衛生カプセルのためのトイレサイクルの例示的実施形態である。
図8】個人衛生カプセルのための入浴サイクルの例示的実施形態である。
図9】個人衛生カプセルのための洗髪サイクルの例示的な実施形態である。
図10】個人衛生カプセルのための足マッサージサイクルの例示的実施形態である。
図11】個人衛生カプセルのための歯磨き及び顔面洗浄サイクルの例示的実施形態である。
図12】個人衛生カプセルを退出するための退出サイクルの例示的実施形態である。
図13】個人衛生カプセルのための滅菌/消毒サイクルの例示的実施形態である。
図14】個人衛生カプセルのための洗浄サイクルの例示的実施形態である。
図15】個人衛生カプセルのための安全サイクルの例示的実施形態である。
図16】個人衛生カプセルのための安全サイクルの別の例示的実施形態である。
図17】個人衛生カプセルのデジタル画面の動作の例示的実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の説明全体を通して、より徹底的な理解を当業者に提供するために、具体的な詳細が記載される。しかしながら、本開示を不必要に不明瞭にするのを回避するために、周知の要素は、詳細に図示又は説明されていない場合がある。したがって、説明及び図面は、限定的な意味ではなく、例示的な意味で顧慮されるべきである。
【0014】
本発明は、衛生カプセルを使用し自動化された個人衛生のための装置及び方法を提供する。衛生カプセルには、トイレ、シンク又は洗口ステーション、洗髪ステーション、身体擦りブラシ、足洗浄器/マッサージ器、噴霧ノズル及び/又は乾燥通気孔などの様々なパーソナルケア装置を設けることができる。衛生カプセルの動作の特定の態様は、機械化及び/又は自動化されてもよい。インフォテインメント画面は、衛生カプセル内に提供されてもよい。居住者による衛生カプセルの使用を容易にするために、ドア、入口傾斜部、把持ハンドル、及び背部支持体などの適切な支持体が設けられてもよい。衛生カプセルは、例えば、噴霧ノズル、ソープディスペンサ、乾燥ベント及び/又は紫外線を使用することによって、自己洗浄及び/又は自己滅菌が可能であってもよい。コンピュータプロセッサは、衛生カプセルのいくつか又は全ての態様を動作させるために提供されてもよい。コンピュータプロセッサは、衛生カプセルの異なる機能をトリガするために居住者から音声命令を受信してもよい。
【0015】
居住者は、例えば音声命令を使用して衛生カプセルの機能を選択することができ、音声命令は、衛生カプセルの個々の機能に向けられた事前にプログラムされた機能、又はトイレを水洗することと、入浴又はシャワーを浴びて居住者を乾燥させることと、居住者の毛髪を洗浄、すすぎ、及び/又は乾燥することと、居住者の足をマッサージすることと、情報娯楽システム上に表示されるものを制御することと、を含むがこれに限定されない機能の任意の組合せに関与する。いくつかの実施形態では、衛生カプセル機能は、モバイルアプリケーションを介して、介護者等の第三者によって関与される。いくつかの実施形態では、衛生カプセルの動作は、衛生カプセルの居住者が支援を必要とし得るというアラートに応答して、モバイルアプリケーションを使用して、介護者等の第三者によって停止されてもよい。
【0016】
衛生カプセルの動作は高度に自動化されているので、個人衛生カプセルは、そのような支援を必要とする人又はそのような支援を望む人のために個人衛生機能を実行するための自動化及び/又は人工知能の使用への一歩を表す。
【0017】
図1図5を参照すると、一実施形態では、内部チャンバ103内に個人衛生カプセル100の機能的特徴を封入するための外部構造102を有する個人衛生カプセル100が提供される。図示された実施形態において、外部構造102は、屋根104、3つの壁106、床108、及びドア110によって提供される。図示される実施形態を含むいくつかの実施形態では、外部構造102は水密であり、ドア110は、例えば、内部チャンバ103内に分散された水をその中に含有するように、外部構造102と水密係合して配置されることができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、傾斜部112が提供されて、内部チャンバ103への進入の容易さ又は車椅子アクセス性を促進する。傾斜部112は、傾斜部112が内部チャンバから外向きにかつ外部構造102の外側に突出して使用を可能にする伸長構成に伸長可能であり、次に、傾斜部112が内部チャンバ103内に収容されてドア110を閉じることができるように格納構成に格納可能であり得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、内部チャンバ内に分配された水を個人衛生カプセル100から除去することを可能にするために、ドレイン109が設けられる。いくつかの実施形態では、床108は、ドレイン109に向かって、例えば水平から約0.5°~5°の角度で緩やかに傾斜しており、その間の任意の値、例えば1°、2°、3°又は4°を含み、床108を横切ってドレイン109に入る水の流れを容易にする。
【0020】
いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100は、一人の居住者を収容するように寸法決めされる。いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100は、一人の居住者と、以下に説明するように一人のユーザが内部チャンバ103内に位置するのを助けることができる介護人などのアシスタントとを収容するように寸法決めされる。
【0021】
本明細書では、「居住者」は、個人衛生カプセル100の個人衛生態様を利用する目的で衛生カプセルの内部チャンバ103を占有する人を指す。
【0022】
ドア110は、個人衛生カプセル100の内部チャンバ103へのアクセスを提供するために開閉可能である。いくつかの実施形態では、ドア110は、近接センサ又は他の信号によってトリガされる自動ドアである。いくつかの実施形態では、床108及び/又は傾斜部112は、個人衛生カプセル100を利用している間に居住者が滑って転倒する可能性を低減するために、滑り止め材料から作製され、及び/又は滑り止めコーティングでコーティングされるか、又は別の方法で表面特徴部が設けられる。
【0023】
いくつかの実施形態では、傾斜部112は伸縮可能であるため、傾斜部112は、内部チャンバ103内への居住者の進入を容易にするために、自動的に伸長され得るか、又は広げられ得る。いくつかの実施形態では、傾斜部112は、車椅子を収容するのに適切な幅であり、車椅子が傾斜部112を上ることを可能にする傾斜面を提供する(例えば、水平から5°、10°、15°、20°、25°、30°、35°又は40°を含む、水平から最大約45°の角度)。
【0024】
いくつかの実施形態では、114として概略的に示される少なくとも1つの状態表示灯が、個人衛生カプセル100の外部に配置されて、カプセルの状態、例えば、空であるか、占有されているか、又は自己洗浄モードにあるかを示す。状態インジケータライト114は、いくつかの実施形態では、衛生カプセルの異なる状態を示すために異なる色を発してもよい。例えば、状態インジケータライト114は、個人衛生カプセル100が使用可能であることを示すために緑色であってもよく、個人衛生カプセル100が使用可能でないことを示すために赤色であってもよい。状態インジケータライト114は、個人衛生カプセル100が空であるとき、占有されているとき、及び/又は後述するような特定の予めプログラムされた機能を実行しているときを示してもよい。代替的な実施形態では、個人衛生カプセル100の状態を示す他のモード、例えば、手動ダイヤル、カプセルの状態を確認する予め記録されたメッセージなどの可聴標識などを使用することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100は、居住者が特定の個人衛生ルーチンを実行することを可能にする様々な特徴を含む。例えば、図1の図示された実施形態では、トイレ116が提供され、個人衛生カプセル100を使用している間に、居住者が自身の膀胱及び/又は腸から排泄することができるようになっている。いくつかの実施形態では、ユーザは、後述するように、カプセル100の他の個人衛生機能を利用しながら、トイレ116に座ったままでいることもできる。いくつかの実施形態では、トイレ116は、例えば、居住者がトイレ116から立ち上がったときを感知するモーションセンサによって水洗するように作動されることによって、自己水洗式である。いくつかの実施形態では、トイレ116は、居住者の洗浄を補助するためのビデ機構を含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、トイレ116は、背部支持体118を備え、背部支持体118は、トイレ116上の座位にある居住者を支持するのに役立ち、また、居住者がトイレ116から転倒又は傾斜するのを防止するのに役立つ。図示された実施形態では、必要に応じてトイレ116から立ったり座ったりするのを助けるために居住者が握ることができる把持ハンドル120が設けられている。
【0027】
いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100はシンク122を備えている。シンク122は、水及び/又は水しぶきを受けるためのボウル124と、水を分配するための蛇口126と、水温及び流量を調節するためのハンドル128、例えば、従来の温水及び冷水タップとを有してもよい。いくつかの実施形態では、水温及び流量を調節するためにハンドル128を使用するのではなく、居住者から音声命令を受信するための処理システムが、シンク122に供給される水の温度及び流量を調節してもよい。いくつかの実施形態では、シンク122は、居住者の口を洗浄するために使用されてもよい(例えば、シンク122は、ハンドル128及び蛇口126を介して居住者に水を供給し、ボウル124を使用して水しぶきを捕捉する、口腔洗浄ステーションとして機能してもよい)。
【0028】
図示される実施形態では、シンク122は、可撓性アーム130を介して壁106のうちの1つに取り付けられており(可撓性アームは、ボウル124からの使用済み水の排水を促進し、シンク122を支持する役割も果たす)、それによって、衛生カプセルの内部チャンバ内に手動で位置付けられ、例えば、各特定の居住者に対して最良の位置付けを可能にし得る。例えば、シンク122が口腔洗浄ステーションとして使用される場合、可撓性アーム130は、シンク122を所望の位置に配置してこの機能を実行するために使用され得る。様々な実施形態では、可撓性アーム130の代わりに剛性アームを使用することができるが、可撓性アーム130を設けることにより、個人衛生カプセル100への居住者の出入りを容易にすることができ、可動性が必要とされる期間中にシンク122を居住者から離して(例えば、壁106の1つに隣接する保管位置へ)移動させることができ、居住者がシンク122を使用したいときに居住者に向かって(例えば、トイレ116で座っているときに居住者に隣接する使用位置へ)移動させることができる。いくつかの実施形態では、内部チャンバ103内のシンク122の位置決めが、例えば居住者又はヘルパーによって発せられる音声命令に応答して自動的に実行されることを可能にするために、好適なアクチュエータが可撓性アーム130の一部として提供され得る。
【0029】
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100は、ユーザの身体の1つ以上の部分を洗浄するように構成されるユニットを含む。例えば、一般的な身体洗浄のために、生理学的に快適な温度の水及び/又は石鹸をトイレ116に座っている居住者に向けて分配する1つ以上の噴霧ノズル132が設けられる。
【0030】
個人衛生カプセル100は、居住者の身体を擦るために使用することができる1つ以上の擦りブラシ134を更に含んでもよい。擦りブラシ134は、外部構造102に結合する適切なアクチュエータ136に取り付けられて、居住者の身体の様々な部分を洗浄するように擦りブラシ134が操作されることを可能にし、居住者の出入りを容易にするために居住者に向かって及び居住者から離れて移動することを可能にする。図示された実施形態では、2つの擦りブラシ134が設けられ、そのうちの1つは、トイレ116の後部に配置された水平に向けられた擦りブラシであり、垂直に上下に作動させることができ、特に居住者の背中を洗浄するために使用することができ、そのうちの1つは、ユーザの周りで回転させることができるとともに垂直に上下に作動させて居住者の側部、前部、及び脚部を洗浄することができる垂直に向けられた擦りブラシである。図示された実施形態では、擦りブラシ134は、略円筒形の形状として示されているが、他の実施形態では、輪郭、凸状、凹状などの他の形状を使用することができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータ136は、適切なモータによって駆動されて、擦りブラシ134を回転させ、内部チャンバ103内で擦りブラシ134を移動させることができる。他の実施形態では、アクチュエータ136は、擦りブラシ134を回転させることができるが、弾性的に可撓性であり、居住者が内部チャンバ103内で擦りブラシ134を移動させ、その位置決めを操作することを可能にする。
【0031】
いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100は、洗髪ステーション138を更に含む。洗髪ステーション138は、人の頭部を収容するように寸法決めされたドーム構造140を有し、毛髪の洗浄及びすすぎのために、ドーム構造140の内側を裏打ちする、142として概略的に示される擦り要素を備える。洗髪ステーション138のドーム構造140は、衛生カプセルの内部チャンバ内に手動で配置されてもよく、居住者の頭上に配置され、異なる居住者の様々な身長に対応するように位置を調整可能であってもよい。水、シャンプー、又は他の液体及び試薬は、人の毛髪を濡らし、洗浄し、すすぐために、洗髪ステーション138のドーム構造140を通して送達される。
【0032】
いくつかの実施形態では、1つ以上の通気孔144が提供される。空気は、通気孔144を通して強制され、入浴機能が完了した後、居住者を乾燥させることを補助することができる。空気は、任意の所望の温度であってもよく、例えば、居住者が迅速に乾燥し、暖かいままであることを確実にするためにわずかに加熱されてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、1つ以上のライト146は、提供される。いくつかの実施形態において、ライト146は、居住者のために内部チャンバ103を照明するために、従来の白色光を提供する。いくつかの実施形態では、ライト146は、使用後に内部チャンバ103を滅菌するのを助けるために、紫外線を提供する。いくつかの実施形態では、ライト146は、(例えば、選択的に作動され得る2つの異なる光源を提供されることによって)白色光及び紫外線の両方を提供し、その結果、適切なライト146が、照明のための白色光又は滅菌のための紫外線のいずれかを提供するために使用され得る。
【0034】
様々な実施形態において、通気孔144及びライト146は、内部チャンバ103内の任意の又は複数の異なる所望の位置、例えば、壁106、屋根104、床108及び/又はドア110に設けることができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、デジタル画面148が内部チャンバ103内に設けられる。図示された実施形態を含むいくつかの実施形態では、デジタル画面148は、個人衛生カプセル100を使用する居住者に容易に見えるように、ドア110の内面に取り付けられる。デジタル画面148は、任意の好適なタイプのデジタル画面、例えばタブレットであってもよく、居住者が個人衛生カプセル100を使用している間に娯楽的及び/又は有益な視覚コンテンツを提供するためのインフォテインメント画面として機能してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、デジタル画面148は、個人衛生カプセル100の動作の状態又は段階に関する情報を表示することができ、これは、例えば、個人衛生ルーチンが完了する前に残っている時間量を含むことができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、デジタル画面148は、音声命令によって制御される。他の実施形態では、デジタル画面148は、タッチ画面デバイスとして、又は任意の他の好適な方法で動作することができる。いくつかの実施形態では、デジタル画面148は、AmazonのAlexa、AppleのSiri、又はGoogle Assistantなどの仮想アシスタントソフトウェアに関連付けられている。
【0037】
いくつかの実施形態では、デジタル画面148は、オーディオ機能を有することができ、あるいは個人衛生カプセル100は、別の方法で適切なスピーカ又は他のオーディオデバイスを備えることができ、その結果、居住者は、個人衛生カプセル100を使用しながら(例えば、映画、音楽、ニュース、テレビ番組、ポッドキャストなどを再生することによって)オーディオ及び/又はオーディオビジュアルコンテンツを楽しむことができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、デジタル画面148は、個人衛生カプセル100が使用されている間に損傷を回避するために防水性である。いくつかの実施形態では、デジタル画面148自体は、必ずしも防水性ではないが、内部チャンバ103内に設けられた防水エンクロージャ内に取り付けられる。
【0039】
いくつかの実施形態では、足マッサージ器150が個人衛生カプセル100内に提供される。いくつかの実施形態では、足マッサージ器150は、容易に取り外し可能であり、床108上に再挿入可能であり、及び/又は床108に設けられた陥凹空洞内に後退させることができ、その結果、足マッサージ器150は、居住者、特に車椅子を使用する居住者の出入りを妨げない。例えば、足マッサージ器150は、図2では使用位置で示されているが、残りの図では取り外されており、図示されていない。足マッサージ器150は、個人衛生カプセル100を使用中に居住者の足の洗浄及び/又はマッサージを容易にするために所望され得るような適切な水噴射及び/又は擦りブラシ又はマッサージフィンガーを備えてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100は、152として概略的に示される緊急遮断スイッチ又はボタンを備えている。居住者は、何らかの理由で居住者が窮屈になった場合、緊急遮断スイッチ152を作動させることができる。緊急遮断スイッチ152はまた、緊急遮断スイッチ152が作動されたことを介護者に警告し、介護者が居住者に迅速に対応するように通知されることを確実にするように構成されてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100にはシャワーヘッド154が設けられる。シャワーヘッド154は、ホース156に取り付けられてもよく、支持体158によって取り外し可能に支持されてもよいため、居住者は、シャワーヘッド154を支持体158から持ち上げ、シャワーヘッド154からの水の流れを、居住者によって所望され得る任意の場所に向けることができる。ホース156は、シャワーヘッド154に水を供給するために、個人衛生カプセル100内の水の供給源に適切に配管することができる。
【0042】
様々な実施形態において、個人衛生カプセル100は、トイレ116を洗い流すことと、入浴又はシャワーを浴びて居住者を乾燥させることと、居住者の毛髪を洗浄、すすぎ、及び/又は乾燥させることと、及び/又は居住者の足をマッサージすることと、を含むがこれに限定されない様々な機能を実行する。
【0043】
いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100の状態は、状態インジケータライト114を介して示される。例えば、状態インジケータライト114は、個人衛生カプセル100が使用の準備ができているときに緑色であってもよく、又は個人衛生カプセル100がまだ使用の準備ができていないことを示すために赤色であってもよい(例えば、洗浄及び滅菌シーケンスがまだ進行中であるため)。
【0044】
個人衛生カプセル100は、様々なサイクルを実行するために使用することができ、これらのサイクルは、単独で、又は様々な異なる方法で組み合わせて使用して、居住者のための適切な個人衛生ルーチンを実行することができる。例えば、図6を参照すると、居住者が個人衛生カプセル100に入室するための入室サイクル400の例示的な実施形態が示されている。
【0045】
402において、居住者が個人衛生カプセル100に接近する。ドア110が自動ドアであるいくつかの実施形態では、居住者がドア110に接近したときに近接センサがトリガされ、ドア110が404において自動的に開いて居住者が入ることを可能にする。代替的な実施形態では、ドア110は、404において手動で開くことができ、又はドア110は、例えば、音声命令、適切なボタンの押下などを通じて、任意の好適な方法で別様に作動させることができる。いくつかの実施形態では、ドア110は、個人衛生カプセル100が占有されておらず、使用の準備ができているときにデフォルトで開位置にあることができ、その結果、ドア110を開くステップは必要とされない。
【0046】
406において、1つ以上のライト146をオンにして、居住者のために内部チャンバ103を照らすことができる。ライト146は、個人衛生カプセル100の動作を制御する制御システムによって、又は従来のライトスイッチ、音声命令を介して、又は任意の他の好適な方法でオンにすることができる。
【0047】
408において、個人衛生カプセル100が傾斜部112を備えており、居住者が傾斜部112を利用することを望む場合(例えば、居住者が車椅子に乗っているか、又は内部チャンバ103に直接踏み込むことが困難であるため)、傾斜部103は、例えば、音声命令の発行時、適切なボタンの押下時、又は介護者若しくは他の補助者による手動伸長を介して、内部チャンバ103から外向きに伸長する伸長構成に作動されることができる。
【0048】
410において、居住者は内部チャンバ103に入り、412において、居住者は従来の方法でトイレ116に座る。居住者は、必要に応じて把持ハンドル120を使用して、個人衛生カプセル100に入って自身をトイレ116上に配置するのを補助してもよく、あるいは介護者が補助してもよい。414において、傾斜部112が伸長されている場合、416においてドア110を閉じることができるように、傾斜部414はその後退位置に戻される。
【0049】
図7を参照すると、トイレサイクル500の例示的な実施形態が示されている。トイレサイクル500は、以下の方法400によって居住者が内部チャンバ103に入った後に行われるが、所望であれば、居住者が内部チャンバ103内に入った後にトイレサイクル500が行われる前に、他のサイクルが行われてもよい。
【0050】
502において、居住者は、通常のトイレ機能のためにトイレ116を利用する。504において、居住者は、トイレ116を作動させて、トイレ116を水洗させる。いくつかの実施形態では、「水洗」などの音声命令が504で使用されて、トイレ116を水洗させる。いくつかの実施形態では、従来のレバーを作動させてトイレ116を水洗することができるか、又はトイレ116を任意の他の好適な方法で作動させてトイレ116を水洗することができる。
【0051】
506において、装備されている場合、及び必要に応じて、トイレ116のビデ機能が作動される。例えば、ビデ機能は、従来の方法でレバーを使用してユーザによって作動させることができ、又はより自動化された実施形態では、トイレ116の動作を制御するソフトウェアは、所定の期間にわたってトイレ116のビデ機能からの水噴霧を作動させるようにプログラムされる。
【0052】
図8を参照すると、入浴サイクル600の例示的な実施形態が示されている。入浴サイクル600は、以下の方法400によって居住者が内部チャンバ103に入った後に行われるが、所望であれば、居住者が内部チャンバ103内に入った後に入浴サイクル600が行われる前に、他のサイクルが行われてもよい。
【0053】
602において、水が噴霧ノズル132を介して分配されて、居住者の上に水のシャワーを提供する。水の分配は、所定の時間に、又は居住者又はヘルパーからの命令に応答して停止することができる。604において、石鹸は、噴霧ノズル132を通して、又は他の好適な石鹸分配ノズルを通して分配される。いくつかの実施形態では、石鹸は、居住者の身体の大部分又は全部を実質的に覆うように、複数の異なる方向から居住者の身体に噴霧される。石鹸の分配は、所定の時間に、又は居住者若しくはヘルパーからの命令に応答して停止することができる。606において、擦りブラシ134は、居住者の身体が擦られて効果的な洗浄を助けるように作動される。擦りブラシ134の動作は、所定の時間に、又は居住者若しくはヘルパーからの命令に応答して停止され得る。
【0054】
608では、水が噴霧ノズル132を介して再び分配されて、居住者に水のシャワーを提供し、石鹸を洗い流す。水の分配は、所定の時間に、又は居住者又はヘルパーからの命令に応答して停止することができる。居住者が所望し、可能であればいつでも、居住者は、任意選択的に、シャワーヘッド154を使用して、自身を手動ですすぐか又は洗浄することもできる。
【0055】
610において、乾燥空気流が通気孔144から提供される。乾燥空気流は、所定の時間に、又は居住者又はヘルパーからの命令に応答して停止することができる。乾燥空気流を提供するために使用される空気は、例えば、約15℃~約65℃の範囲内の温度であって、その間の任意の値、例えば、20、25、30、35、40、45、50、55、又は60℃を含む温度に、穏やかに加熱され、居住者が、過度に熱くなることなく、乾燥プロセスを通して暖かく留まることを確実にすることができる。
【0056】
図9を参照すると、洗髪サイクル700の例示的な実施形態が示されている。702では、洗髪ステーション138内の水噴射の動作が開始されて、居住者の毛髪を濡らすか又は更に濡らす。水の分配は、所定の時間に、又は居住者又はヘルパーからの命令に応答して停止することができる。次に、704において、石鹸又はシャンプーノズルが洗髪ステーション138内に設けられるため、石鹸又はシャンプーが居住者の毛髪に適用される。石鹸/シャンプーの分配は、所定の時間に、又は居住者若しくはヘルパーからの命令に応答して停止され得る。706において、洗髪ステーション138内の擦りヌードルは、居住者の毛髪及び頭皮を擦って毛髪を洗浄するように作動する。擦りは、所定の時間に、又は居住者若しくはヘルパーからの命令に応答して停止することができる。708において、水噴射を再び作動させて、居住者の毛髪から石鹸/シャンプーをすすぐ。水の分配は、所定の時間に、又は居住者又はヘルパーからの命令に応答して停止することができる。710において、石鹸/シャンプーに対する任意の所望のコンディショナー又は後続の処理を、石鹸又はシャンプーノズルを介して適用することができる。コンディショナーの分配は、所定の時間に、又は居住者又はヘルパーからの命令に応答して停止することができる。712において、コンディショナーが適用された場合、水噴射が再び作動されて、居住者の毛髪からコンディショナーをすすぐ。水の分配は、所定の時間に、又は居住者又はヘルパーからの命令に応答して停止することができる。714では、洗髪ステーション138に設けられた送風乾燥機を使用して、居住者の毛髪を乾燥させる。送風乾燥機によって吹き付けられた空気は、例えば約15℃~約65℃の範囲の温度まで穏やかに加熱でき、その間の任意の値を含み、例えば、20、25、30、35、40、45、50、55又は60℃で、過度に熱くならずに、乾燥プロセス全体を通じて居住者が暖かく保たれるようにする。
【0057】
いくつかの実施形態では、洗髪サイクル700は、入浴サイクル600の途中まで、例えば、604において石鹸が分配される前又は後に動作する。同様に、洗髪サイクル700の乾燥ステップ714は、608において水が噴霧され終えるまで延期されてもよく、任意選択的に、乾燥ステップ610と同時に行われてもよい。
【0058】
図10を参照すると、足マッサージサイクル800の例示的な実施形態が示されている。802において、足マッサージャー150のタブは、必要に応じて温水で任意選択的に満たされてもよい。804において、足マッサージャー150の機械が動作を開始して、居住者の足にマッサージを提供する。足マッサージ時間の所望のレベルに達すると、マッサージ動作は、806で以下に説明されるように、任意の適切な命令入力を介して停止されてもよい。808において、足マッサージ器150のタブが水で満たされている場合、その水は足マッサージ器150のタブから排水される。様々な実施形態において、足マッサージサイクル800は、居住者の全身を乾燥させることができるように、洗浄サイクル600の乾燥ステップ610の前に実行されてもよい。他の実施形態では、洗浄サイクル600が動作することなく足マッサージサイクル800が完了した後、サイクル600の乾燥ステップ610は、足マッサージ器150のタブが温水で充填される実施形態において、足マッサージサイクル800に続いて居住者の足を乾燥させるために、単独で実行され得る。
【0059】
図11を参照すると、シンク122を使用する歯磨き及び顔面洗浄サイクル850の例示的な実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、サイクル850のあるステップのみ、例えば、歯磨きするために必要とされるステップのみ、又は居住者の顔を洗浄するために必要とされるステップのみが、行われてもよい。852において、可撓性アーム130の位置は、シンク122が居住者の顔に快適に近接して位置付けられるように調整される。854において、ユーザは、ハンドル128を作動させて、蛇口126を通る水の流れを開始する。856において、ユーザは、ハンドル128を使用して、蛇口126を通って流れる水の温度を所望の温度に任意選択的に調節する。858において、居住者の歯磨きをするために、任意選択で、居住者は、練り歯磨きを歯に適用し、かつ/又は歯ブラシを従来の方法で使用して歯磨きをすることができる。860において、居住者は、蛇口126を通って流れる水を使用して自分の口をすすぐことができ、過剰な水はボウル124によって排水される。
【0060】
862において、居住者の顔を洗浄するために、ユーザは、蛇口126を通って流れる水を使用し、任意選択で、石鹸ディスペンサから石鹸を適用し、居住者の手で擦ることによって摩擦を加えることができる。864において、居住者は、蛇口126を通って流れる水を使用して自分の顔をすすぐことができ、過剰な水をボウル124によって排水することができる。居住者が歯磨き及び/又は顔面洗浄サイクルを完了すると、866において、ハンドル128を作動させることによって蛇口126を通る水流が停止され、868において、シンク122が居住者の邪魔にならないように可撓性アーム130の位置が調整される。
【0061】
図12を参照すると、居住者が終了した後に個人衛生カプセル100を退出するための退出サイクル900の例示的な実施形態が示されている。901において、ドア110が開く。902において、居住者はトイレ116から立ち上がる。904において、傾斜部112は、傾斜部を備える実施形態において延長される。906において、居住者が移動のために車椅子を使用する場合、居住者は、任意選択的にヘルパー又は介護人の支援を受けて、自身の車椅子に座ることができる。908において、居住者は、個人衛生カプセル100から出ることができる。910において、傾斜部112が使用されている場合には後退し、912において、ライト146がオフになる。914において、ドア110が閉じられる。
【0062】
各使用後、個人衛生カプセル100は、滅菌サイクルを受けることができ、その例示的な実施形態は、図13に滅菌サイクル1000として示されている。いくつかの実施形態では、滅菌サイクル1000は、居住者が退出して退出サイクル900を終えた後に自動的に開始する。いくつかの実施形態では、1002において、状態インジケータライト114は赤色に変更され、その結果、潜在的な居住者は、個人衛生カプセル100が使用可能でないことを知る。代替実施形態では、任意の他の適切な印、例えば、可聴印、表示画面、バックライト付き状態ライトなどを使用することができる。
【0063】
1004において、ドア110は、潜在的な居住者が滅菌サイクル1000中に個人衛生カプセル100に不注意に入らないようにロックされる。いくつかの実施形態では、ドア110は、滅菌サイクル1000中にロック解除され得ないように、内側からロックされる。1006において、ライト146のUV光がオンにされて、以前の居住者によって内部チャンバ103の内側に持ち込まれた可能性がある任意の微生物又はウイルスを死滅又は不活性化することによって、滅菌プロセスを開始する。所望の程度の滅菌に十分な所定の期間(滅菌期間)の後、1008において、ライト146のUV光がオフにされる。
【0064】
1010において、ドア110がロック解除され、1012において、所望であれば、ドア110を開いて、次の居住者の入室を容易にすることができる。1014において、状態インジケータライト114は緑色に変更され、その結果、潜在的な居住者は、個人衛生カプセル100が現在使用可能であることを知る。代替実施形態では、任意の他の適切な印、例えば、可聴印、表示画面、バックライト付き状態ライトなどを使用することができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、図14を参照して示されるように、滅菌サイクル1000に加えて、又はその代わりに、個人衛生カプセル100は、滅菌サイクル1000について上述したようにドア110がロックされている間に、物理的洗浄サイクル1050を受けることができる。1052では、個人衛生カプセル100内の噴霧ノズル及びソープディスペンサが作動されるため、内部表面に熱い石鹸水が噴霧され、汚れ又は微生物を物理的に擦り落とす。1054において、任意の石鹸ディスペンサが停止される一方で、噴霧ノズルは、個人衛生カプセル100の内面をすすぐために温水を噴霧し続ける。1056では、任意の残留水が、ドレイン109から排出されることを可能にする。
【0066】
適切な安全システム及び/又は安全サイクルを個人衛生カプセル100に組み込むことができる。例えば、図15を参照すると、安全サイクル1100の1つの例示的な実施形態において、個人衛生カプセル100の任意のサイクルが動作中である間に1102において居住者がドア110を開けた場合、1104において、個人衛生カプセル100のアクティブサイクルは凍結する。1106において、任意選択的に、介護者に補助が必要であることを警告するために任意の適切な印を作動させることができ、例えば、状態インジケータライト114を赤色に点滅させることができ、アラーム又は音声命令などの可聴印を鳴らすことができ、ページングメッセージ又はテキストメッセージなどの適切な通知を、遠隔位置にいる介護者又は緊急連絡先などに送信することができる。
【0067】
安全サイクルの代替実施形態が、図16の1200として示されている。1202において、居住者は緊急遮断スイッチ152を作動させる。それに応答して、1204において、動作中の個人衛生カプセル100の任意のサイクルが凍結される。1206において、任意選択的に、介護者に補助が必要であることを警告するために任意の適切な印を作動させることができ、例えば、状態インジケータライト114を赤色に点滅させることができ、アラーム又は音声命令などの可聴印を鳴らすことができ、ページングメッセージ又はテキストメッセージなどの適切な通知を、遠隔位置などにいる介護者又は緊急連絡先に送信することができる。
【0068】
個人衛生カプセル100の動作の様々な段階の間、居住者の安全を確保するために、他の対策がなされ得る。例えば、個人衛生カプセル100は、ドア110が閉位置にない限り、居住者の個人衛生に関するいかなる機能も実行しなくてもよい。
【0069】
他の実施形態では、ユーザは、ユーザが転倒したときを判定するように構成された安全装置を着用することができ、かつ/又は個人衛生カプセル100は、居住者が転倒したかどうかを個人衛生カプセル100が感知することを可能にする適切な加速度計又は他の装置を備えることができる。転倒が検出された場合、介護者が個人衛生カプセル100の居住者の安全性を確認する必要があることを警告されるように、適切な警告又はアラームが作動され得る。
【0070】
様々な実施形態において、個人衛生カプセル100が実行することができる様々なサイクルの作動の制御は、任意の好適な方法で達成することができる。例えば、いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100は、ハンズフリー動作のために様々なサイクル及び/又は各サイクルにおける特定のステップを開始するための音声命令を受け付けるように構成される。音声作動は、衛生カプセルの機能を開始若しくは停止するために、又は衛生カプセルの特定の機能若しくは機能の組み合わせを選択するために、予めプログラムされた音声命令を使用することを包含する。
【0071】
したがって、例えば、居住者は、トイレサイクル500中にトイレ116の水洗機能(及び任意選択でトイレの水洗が完了した後のビデ機能)を作動させるために「水洗」などの音声命令を使用することができる。「入浴」などの音声命令を使用して、入浴サイクル600を開始することができる。「洗髪」などの音声命令を使用して、洗髪サイクル700を開始することができる。「足マッサージ」又は「マッサージ」などの音声命令を使用して、足マッサージサイクル800を開始することができる。「顔を洗う」又は「歯磨き」などの音声命令を使用して、歯磨き及び/又は顔面洗浄サイクル850を開始することができる。いつでも、居住者は、「停止」などの音声命令を使用して現在のサイクルを停止することができる(これは、サイクル内の関連するステップの完了後に行われる可能性があり、例えば、トイレ116が504で水洗しているとき、水洗ステップは、サイクルが停止される前に完了されるであろう)。「ヘルプ」などの音声命令を使用して、安全サイクル1100及び1200と同等の安全サイクルを作動することができる。更に、音声命令を使用してデジタル画面148を動作させることができ、例えば、「ハロー」などの音声命令又は画面上のタッチを使用してデジタル画面148をオンにすることができる。
【0072】
代替実施形態では、例えば、デジタル画面148を介した入力、適切なボタンの作動、居住者からの要求に応答するアシスタントによる外部制御など、居住者からの命令を処理する他のモードを使用することができる。
【0073】
様々な実施形態において、個人衛生カプセル100が実行することができる様々なサイクルの各ステップの動作は、任意の適切な方法で制御することができる。例えば、音声命令又は他の適切なプロンプト(ボタンを押すこと、又はデジタル画面148を介して入力を提供することなど)は、居住者が前のステップが完了したと判断したときにサイクルの各ステップを進めるために居住者によって使用され得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100は、サイクル400、500、600、700、800、850、900、1000、1050、1100又は1200のいずれかなどの衛生カプセルの予めプログラムされた機能を実行するソフトウェアを備えているという点で自動化されている。事前にプログラムされた機能は、衛生カプセルの個々の機能又は機能の任意の組み合わせを対象とし、トイレを洗浄することと、入浴又はシャワーを浴びて居住者を乾燥させることと、居住者の毛髪を洗浄、すすぎ、及び/又は乾燥することと、居住者の足をマッサージすることと、デジタル画面上に表示されたコンテンツを制御することと、衛生カプセルの自己洗浄機能を作動させることと、を含むが、これに限定されない。予めプログラムされた機能は、トイレの動作(例えば、水洗)、ノズル又は洗髪装置からの水、石鹸、シャンプー、又は他の液体及び試薬の送達、通気孔を通した空気の送達、擦式洗浄装置の移動及び回転、足マッサージ装置の動作、デジタル画面に表示される内容を制御することによって衛生カプセルの機能を実行する。
【0075】
いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100は、モバイルアプリケーションを介して遠隔動作されることが可能である。いくつかの実施形態では、個人衛生カプセル100は、タッチ画面であってもよいデジタル画面148への入力によって動作される。
【0076】
いくつかの実施形態では、図17の1300として図示されるように、デジタル画面148は、居住者若しくは介護者によって、及び/又は音声命令によって提供されるタッチ画面相互作用によって動作されることができる。例えば、1302において、デジタル画面148は、トイレサイクル500、入浴サイクル600、洗髪サイクル700、足マッサージサイクル800、歯磨き若しくは顔面洗浄サイクル850、又は任意の他の利用可能なサイクルなどの利用可能なサイクルのメニューを表示することができる。ユーザは、デジタル画面148のタッチ画面機能を使用して、適切なサイクルを選択し、開始することができる。1304において、居住者は、音声命令を使用して、デジタル画面148を介して所望のサイクルのいずれか1つを開始することができる。1306において、デジタル画面148は、例えば、映画、音楽、ニュース、テレビ番組、ポッドキャスト等の音声及び/又は視聴覚コンテンツの形態で、ユーザのための娯楽を出力してもよい。
【0077】
いくつかの例示的な態様及び実施形態が上で考察されたが、当業者は、それらの特定の修正、置換、追加、及び部分組み合わせを認識するであろう。したがって、以下の添付の特許請求の範囲、及び今後導入される特許請求の範囲は、明細書全体の最も広範な解釈と一致するように、そのような全ての修正、置換、追加、及び部分組み合わせを含むと解釈されることが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2025-02-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
いくつかの例示的な態様及び実施形態が上で考察されたが、当業者は、それらの特定の修正、置換、追加、及び部分組み合わせを認識するであろう。したがって、以下の添付の特許請求の範囲、及び今後導入される特許請求の範囲は、明細書全体の最も広範な解釈と一致するように、そのような全ての修正、置換、追加、及び部分組み合わせを含むと解釈されることが意図される。
また、本開示は以下の発明を含む。
第1の態様は、
個人衛生カプセルであって、
ハウジングと、
トイレと、
少なくとも1つの噴霧ノズルと、
前記ハウジングの下部に設けられたドレインと、
前記個人衛生カプセルの居住者の少なくとも一部を洗浄するように動作可能に取り付けられた少なくとも1つの擦りブラシと、を含む、個人衛生カプセルである。
第2の態様は、
前記少なくとも1つの擦りブラシが、前記トイレの後方に取り付けられた水平に配置された擦りブラシと、居住者が前記トイレの座位にあるときに前記居住者の少なくとも片側に接触するように取り付けられた垂直に配置された擦りブラシと、を含む、第1の態様における個人衛生カプセルである。
第3の態様は、
前記ハウジングが、前記ハウジングと水密係合するように開閉可能なドアを備え、前記ハウジングが水密である、第1の態様又は第2の態様における個人衛生カプセルである。
第4の態様は、
居住者が前記トイレの座位にあるときに前記居住者を支持するように配置された背部支持体を備える、第1の態様~第3の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルである。
第5の態様は、
シンクを更に備える、第1の態様~第4の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルである。
第6の態様は、
前記シンクが、前記トイレに座っている居住者に隣接する使用位置と、前記ハウジングの壁に隣接する格納位置との間で前記シンクを移動させることができるように、可撓性アームに移動可能に取り付けられている、第5の態様における個人衛生カプセルである。
第7の態様は、
居住者が前記トイレに座っているときに前記居住者の毛髪に接触するように配置及び構成された洗髪ステーションを備え、前記洗髪ステーションが、前記居住者の頭皮をマッサージするための擦りヌードルを任意選択的に有する、第1の態様~第6の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルである。
第8の態様は、
可動シャワーヘッドと、
1つ以上のライト、任意選択で従来の白色光及び/又は紫外光と、及び/又は
前記トイレ上の座位に移動するユーザを支持するように取り付けられた把持バーと、を更に含む、第1の態様~第7の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルである。
第9の態様は、
足マッサージユニットを備え、前記足マッサージユニットが、任意選択で、前記ハウジングの床の窪んだ空洞内に格納可能であり、かつ/又は前記足マッサージユニットが取り外し可能である、第1の態様~第8の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルである。
第10の態様は、
前記ハウジングの内部チャンバ内に取り付けられたデジタル表示画面を備える、第1の態様~第9の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルである。
第11の態様は、
前記デジタル表示画面がインフォテインメントユニットを備え、及び/又は
前記デジタル表示画面が、前記個人衛生カプセルの様々な機能を動作させるために居住者からの入力を受信するためのタッチ画面として構成される、第10の態様における個人衛生カプセルである。
第12の態様は、
個人衛生カプセルを動作させる方法であって、前記方法が、
前記個人衛生カプセルのドアを開くことと、
前記個人衛生カプセル内のライトを任意選択的に作動させることと、
前記個人衛生カプセル内への進入を容易にするように配置及び構成された傾斜部を任意選択で延在させることと、
居住者が前記個人衛生カプセルに入ることを可能にすることと、
前記個人衛生カプセルのトイレに前記居住者が座ることを可能にすることと、
前記傾斜部を任意選択的に後退させることと、
前記個人衛生カプセルの前記ドアを閉じることと、を含む、方法である。
第13の態様は、
前記居住者に前記トイレを使用させることと、
前記トイレを水洗することと、
前記トイレのビデ機能を作動させることと、を含む、第12の態様における個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第14の態様は、
前記居住者に水を噴霧することと、
前記居住者に石鹸を分配することと、
前記居住者を擦りブラシで擦ることと、
前記居住者から石鹸をすすぐために前記居住者に水を噴霧することと、
前記居住者を乾燥させることと、を含む、第12の態様又は第13の態様における個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第15の態様は、
洗髪ステーションを使用して前記居住者の毛髪を洗浄することを含む、第12の態様~第14の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第16の態様は、
洗髪ステーションを使用して前記居住者の毛髪を洗浄する前記ステップが、
前記洗髪ステーションの水噴射を使用して前記居住者の毛髪に噴霧することと、
前記居住者の毛髪にシャンプーを適用することと、
擦りヌードルを使用して前記居住者の毛髪を擦ることと、
前記シャンプーを除去するために前記水噴射を使用して前記居住者の毛髪に噴霧することと、
任意選択的に、前記居住者の毛髪にコンディショナーを適用し、前記水噴射を使用して前記コンディショナーを除去することと、
前記洗髪ステーションに設けられた送風乾燥機を用いて、前記居住者の毛髪を乾燥させることと、を含む、第15の態様における個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第17の態様は、
前記個人衛生カプセル内のシンクの位置を調整することと、
前記シンクの蛇口から水の流れを開始することと、
前記水の流れの温度を所望のレベルに調整することと、を含む、第12の態様~第16の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第18の態様は、
前記居住者の歯磨きをすることと、
前記居住者が、前記シンクを使用して口をすすぐことを可能にすることと、を更に含む、第17の態様における個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第19の態様は、
前記居住者が前記シンクを使用して自分の顔を洗うことを可能にすることと、
前記居住者が前記シンクを使用して自分の顔をすすぐことを可能にすることと、を更に含む、第17の態様又は第18の態様における個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第20の態様は、
前記シンクの蛇口を通る水の流れを停止することと、
前記シンクを格納位置に後退させることと、を含む、第17の態様~第19の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第21の態様は、
前記個人衛生カプセルのマッサージタブを使用して前記居住者の足をマッサージすることを更に含む、第12の態様~第20の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第22の態様は、
前記個人衛生カプセルの前記ドアを開くことと、
前記居住者を起立させることと、
前記傾斜部を任意選択的に延在させることと、
前記居住者が前記ドアを通って出ることを可能にすることと、
前記傾斜部を任意に後退させることと、
任意選択で、前記ライトをオフにすることと、
前記個人衛生カプセルの前記ドアを閉じることと、を含む、第12の態様~第21の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第23の態様は、
前記個人衛生カプセルの動作を停止するために緊急信号を使用することを含み、前記緊急信号が、任意選択で
前記居住者が前記個人衛生カプセルの緊急停止ボタンを作動させることと、
音声命令が前記居住者によって発せられていることと、
前記ドアが開かれていること、及び/又は
前記個人衛生カプセルが、前記居住者が転倒したことを検出することと、を含む、第12の態様~第22の態様のいずれか1つにおける方法である。
第24の態様は、
前記緊急信号が発生したという通知を介護者に発行することを更に含み、前記通知が、
可聴アラームと、
視覚インジケータであって、前記視覚インジケータが点滅光を任意選択的に含む、視覚インジケータと、
テキストメッセージと、及び/又は
ページングメッセージと、を含む、第23の態様における個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第25の態様は、
使用後に紫外(UV)光を使用して前記個人衛生カプセルを滅菌することを含む、第12の態様~第24の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第26の態様は、
UV光を使用して前記個人衛生カプセルを滅菌することが、
前記個人衛生カプセルの前記ドアをロックすることと、
前記個人衛生カプセルの内部チャンバ内のUV光を作動させることと、
滅菌期間の間、前記個人衛生カプセルの前記内部チャンバにUV光を照射することと、
前記UV光をオフにすることと、
前記個人衛生カプセルの前記ドアをロック解除することと、を含む、第25の態様における個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第27の態様は、
前記個人衛生カプセルの表示灯を作動させて、前記個人衛生カプセルが滅菌サイクル中に使用できないことを示すことを更に含み、前記方法が、前記滅菌サイクルが完了した後に前記表示灯を作動させて、前記個人衛生カプセルが使用できることを示すことを更に含む、第26の態様における方法である。
第28の態様は、
前記個人衛生カプセルの内部に水及び石鹸を噴霧し、続いて前記内部表面を水ですすぐことによって、前記個人衛生カプセルの内部表面を物理的に洗浄することを含む、第12の態様~第27の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルを動作させる方法である。
第29の態様は、
前記個人衛生カプセルを動作させるために音声命令が使用される、第12の態様~第28の態様のいずれか1つにおける方法である。
第30の態様は、
デジタル画面を介して入力されるタッチ命令が、前記個人衛生カプセルを動作させるために使用される、第12の態様~第29の態様のいずれか1つにおける方法である。
第31の態様は、
前記デジタル画面が、前記個人衛生カプセルの居住者に娯楽を提供するために使用され、前記娯楽が、オーディオ又はオーディオビジュアルコンテンツを任意選択に含む、第12の態様~第30の態様のいずれか1つにおける方法である。
第32の態様は、
第1の態様~第11の態様のいずれか1つにおける個人衛生カプセルに対して実行される、第12の態様~第31の態様のいずれか1つにおける方法である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人衛生カプセルであって、
ハウジングと、
トイレと、
少なくとも1つの噴霧ノズルと、
前記ハウジングの下部に設けられたドレインと、
前記個人衛生カプセルの居住者の少なくとも一部を洗浄するように動作可能に前記ハウジングに取り付けられた少なくともつの擦りブラシであって、前記少なくとも2つの擦りブラシの内の第1の擦りブラシは、居住者が前記トイレの座位にあるときに前記居住者の少なくとも片側に接触するように取り付けられた垂直に配置された擦りブラシを備える、少なくとも2つの擦りブラシと、
シンクであって、前記シンクが、前記トイレに座っている居住者に隣接する使用位置と、前記ハウジングの壁に隣接する格納位置との間で前記シンクを移動させることができるように、可撓性アームに移動可能に取り付けられている、シンクと備える、個人衛生カプセル。
【請求項2】
前記少なくともつの擦りブラシの内の第2の擦りブラシが、前記トイレの後方に取り付けられた水平に配置された擦りブラシを備える、請求項1に記載の個人衛生カプセル。
【請求項3】
前記ハウジングが、前記ハウジングと水密係合するように開閉可能なドアを備え、前記ハウジングが水密である、請求項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項4】
居住者が前記トイレの座位にあるときに前記居住者を支持するように配置された背部支持体を備える、請求項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項5】
居住者が前記トイレに座っているときに前記居住者の毛髪に接触するように配置及び構成された洗髪ステーションを備える、請求項1~のいずれか一項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項6】
記洗髪ステーションが、前記居住者の頭皮をマッサージするための擦りヌードルをさらに備える、請求項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項7】
前記洗髪ステーションが、送風乾燥機をさらに備える、請求項5に記載の個人衛生カプセル。
【請求項8】
可動シャワーヘッドを更に備える、請求項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項9】
1つ以上のライト、任意選択で従来の白色光及び/又は紫外光を更に備える、請求項1に記載の個人衛生カプセル。
【請求項10】
前記トイレ上の座位に移動するユーザを支持するように取り付けられた把持バーを更に備える、請求項1に記載の個人衛生カプセル。
【請求項11】
足マッサージユニットを備える、請求項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項12】
前記足マッサージユニットが、前記ハウジングの床の窪んだ空洞内に格納可能である、請求項11に記載の個人衛生カプセル。
【請求項13】
前記足マッサージユニットが取り外し可能である、請求項11に記載の個人衛生カプセル。
【請求項14】
前記ハウジングの内部チャンバ内に取り付けられたデジタル表示画面を備える、請求項に記載の個人衛生カプセル。
【請求項15】
前記デジタル表示画面がインフォテインメントユニットを備え、及び/又は
前記デジタル表示画面が、前記個人衛生カプセルの様々な機能を動作させるために居住者からの入力を受信するためのタッチ画面として構成される、請求項1に記載の個人衛生カプセル。
【国際調査報告】