(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-03-05
(54)【発明の名称】光コネクタスイッチ、システム、及び方法
(51)【国際特許分類】
G02B 6/38 20060101AFI20250226BHJP
【FI】
G02B6/38
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024546215
(86)(22)【出願日】2023-01-11
(85)【翻訳文提出日】2024-08-01
(86)【国際出願番号】 US2023060441
(87)【国際公開番号】W WO2023150413
(87)【国際公開日】2023-08-10
(32)【優先日】2022-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】524290093
【氏名又は名称】サンワ テクノロジーズ,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 貴司
(72)【発明者】
【氏名】石川 明人
(72)【発明者】
【氏名】加賀 知晃
【テーマコード(参考)】
2H036
【Fターム(参考)】
2H036JA01
2H036QA03
2H036QA11
2H036QA42
2H036QA44
2H036QA57
2H036QA60
(57)【要約】
光ファイバ・コネクタは、本体と、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルを受け入れるように構成された少なくとも1つの入力カップリングと、少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルを受け入れるように構成された少なくとも1つの出力カップリングと、少なくとも1つのシャトルとを含むことができる。シャトルは、本体内で接続位置と接続解除位置との間で移動可能であり、少なくとも1つのシャトルが接続位置にあるときに、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続され、少なくとも1つのシャトルが接続解除位置にあるときに、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続されない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバ・コネクタであって、当該光ファイバ・コネクタは、
本体と、
少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルと光学的に通信するように構成された少なくとも1つの入力カップリングと、
少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルと光学的に通信するように構成された少なくとも1つの出力カップリングと、
前記本体内で接続位置と接続解除位置との間で移動可能な少なくとも1つのシャトルと、を含み、
該少なくとも1つのシャトルが前記接続位置にあるときに、前記少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び前記少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続され、前記少なくとも1つのシャトルが前記接続解除位置にあるときに、前記少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び前記少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続されない、
光ファイバ・コネクタ。
【請求項2】
前記少なくとも1つのシャトルには、前記入力カップリング及び前記出力カップリングのうちの1つが含まれる、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項3】
前記少なくとも1つの入力カップリング及び前記少なくとも1つのシャトルのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つのセレクタに接続され、該少なくとも1つのセレクタはオン位置とオフ位置との間で移動するように構成され、前記少なくとも1つのセレクタが前記オン位置にあるときに、前記少なくとも1つのセレクタは前記少なくとも1つのシャトルを前記接続位置に移動させるように構成され、前記少なくとも1つのセレクタが前記オフ位置にあるときに、前記少なくとも1つのセレクタは前記少なくとも1つのシャトルを前記接続解除位置に移動させるように構成される、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのセレクタは、前記少なくとも1つのシャトルの少なくとも一部を含むラックアンドピニオン・セレクタ、前記少なくとも1つのシャトルに接続された回転可能なレバー、スライダ・セレクタ、及び押しボタン・セレクタのうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのセレクタは、ロック機構を有効化するときに、前記少なくとも1つのセレクタが前記オン位置及び前記オフ位置のいずれかから移動しないように構成された前記ロック機構を含む、請求項3に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項6】
前記少なくとも1つの入力カップリングの少なくとも一部を通って延びる少なくとも1つの入力カップリング・シャッタと、前記少なくとも1つの出力カップリングの少なくとも一部を通って延びる少なくとも1つの出力カップリング・シャッタとをさらに含み、前記少なくとも1つの入力カップリング・シャッタ及び前記少なくとも1つの出力カップリング・シャッタのそれぞれが、防塵シャッタ及び光保護シャッタの少なくとも1つを含み、前記防塵シャッタは、前記本体内への埃の侵入を阻止するように構成され、前記光保護シャッタは、前記少なくとも1つの入力カップリング及び前記少なくとも1つの出力カップリングの少なくとも1つを通る光の透過を阻止するように構成される、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項7】
前記少なくとも1つのシャトルに接続された少なくとも1つのシャトル・アクチュエータであって、電気エネルギ、機械エネルギ、及び位置エネルギの少なくとも1つを使用して、前記少なくとも1つのシャトルを前記接続位置と前記接続解除位置との間で移動させるように構成された少なくとも1つのシャトル・アクチュエータをさらに含む、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項8】
前記光ファイバ・コネクタに接続された少なくとも1つの光検出器をさらに含み、該少なくとも1つの光検出器は、前記少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルと前記少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルとの間の接続性を決定するように構成される、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項9】
前記少なくとも1つのシャトルと、前記少なくとも1つの入力カップリング及び前記少なくとも1つの出力カップリングのうちの1つとの間に延びる少なくとも1つの光ファイバ・カプラをさらに含む、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項10】
複数の接続された本体をさらに含む、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項11】
前記本体は、円筒形、長方形、球形、及びテーパ形のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項12】
前記少なくとも1つの入力カップリング及び前記少なくとも1つの出力カップリングのうちの少なくとも1つが、前記光ファイバ・コネクタの前記本体の内部キャビティへの流体の侵入を阻止するために、前記少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び前記少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルのそれぞれとインターフェイス接続するように構成されたシーリング機構を含む、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項13】
前記本体は、分配バンク・マウントとインターフェイス接続するように構成されたマウント機構を含む、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項14】
前記本体は、上部カセットハウジング及び下部カセットハウジングを含む、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項15】
前記少なくとも1つの入力カップリング及び前記少なくとも1つの出力カップリングのそれぞれが、スモール・フォームファクタ・コネクタ及びマルチファイバ・コネクタのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項16】
前記少なくとも1つのセレクタはレバーであり、該レバーは、回転ロッド、付勢部材、及びレバーキャップを含む、請求項3に記載の光ファイバ・コネクタ。
【請求項17】
光ファイバ・ネットワーク分配システムであって、当該光ファイバ・ネットワーク分配システムは、
分配バンクと、
少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルと、
少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルと、
前記分配バンク内に位置付けした少なくとも1つの光ファイバ・コネクタと、を含み、
該少なくとも1つの光ファイバ・コネクタは、
本体と、
少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルと光学的に通信するように構成された少なくとも1つの入力カップリングと、
少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルと光学的に通信するように構成された少なくとも1つの出力カップリングと、
前記本体内で接続位置と接続解除位置との間で移動可能な少なくとも1つのシャトルと、を含み、
前記少なくとも1つのシャトルが前記接続位置にあるときに、前記少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び前記少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続され、前記少なくとも1つのシャトルが前記接続解除位置にあるときに、前記少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び前記少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続されない、
光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項18】
前記少なくとも1つのシャトルは、前記入力カップリング及び前記出力カップリングのうちの1つを含む、請求項17に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項19】
前記少なくとも1つの入力カップリング及び前記少なくとも1つのシャトルのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つのセレクタに接続され、該少なくとも1つのセレクタはオン位置とオフ位置との間で移動するように構成され、前記少なくとも1つのセレクタは、該少なくとも1つのセレクタが前記オン位置にあるときに、前記少なくとも1つのシャトルを前記接続位置に移動させるように構成され、前記少なくとも1つのセレクタは、該少なくとも1つのセレクタが前記オフ位置にあるときに、前記少なくとも1つのシャトルを前記接続解除位置に移動させるように構成される、請求項17に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項20】
前記少なくとも1つのセレクタは、前記少なくとも1つのシャトルの少なくとも一部を含むラックアンドピニオン・セレクタ、前記少なくとも1つのシャトルに接続された回転式レバーアーム、スライダ・セレクタ、及び押しボタン・セレクタのうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項21】
前記少なくとも1つのセレクタは、ロック機構を有効化するときに、前記少なくとも1つのセレクタが前記オン位置及び前記オフ位置のいずれかから移動しないように構成された前記ロック機構を含む、請求項19に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項22】
前記少なくとも1つの入力カップリングの少なくとも一部を通って延びる少なくとも1つの入力カップリング・シャッタと、前記少なくとも1つの出力カップリングの少なくとも一部を通って延びる少なくとも1つの出力カップリング・シャッタとをさらに含み、前記少なくとも1つの入力カップリング・シャッタ及び前記少なくとも1つの出力カップリング・シャッタのそれぞれが、防塵シャッタ及び光保護シャッタの少なくとも1つを含み、前記防塵シャッタは、前記本体内への埃の侵入を阻止するように構成され、前記光保護シャッタは、前記少なくとも1つの入力カップリング及び前記少なくとも1つの出力カップリングの少なくとも1つを通る光の透過を阻止するように構成される、請求項17に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項23】
前記少なくとも1つのシャトルに接続された少なくとも1つのシャトル・アクチュエータであって、電気エネルギ、機械エネルギ、及び位置エネルギの少なくとも1つを使用して、前記少なくとも1つのシャトルを前記接続位置と前記接続解除位置との間で移動させるように構成された少なくとも1つのシャトル・アクチュエータをさらに含む、請求項17に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項24】
前記光ファイバ・コネクタに接続された少なくとも1つの光検出器をさらに含み、該少なくとも1つの光検出器は、前記少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルと前記少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルとの間の接続性を決定するように構成される、請求項17に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項25】
前記少なくとも1つのシャトルと、前記少なくとも1つの入力カップリング及び前記少なくとも1つの出力カップリングのうちの1つとの間に延びる少なくとも1つの光ファイバ・カプラをさらに含む、請求項17に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項26】
複数の接続された本体をさらに含む、請求項17に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項27】
前記本体は、円筒形、長方形、球形、及びテーパ形のうちの少なくとも1つである、請求項17に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項28】
前記少なくとも1つの入力カップリング及び前記少なくとも1つの出力カップリングのうちの少なくとも1つが、前記光ファイバ・コネクタの前記本体の内部キャビティへの流体の侵入を阻止するために、前記少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び前記少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルのそれぞれとインターフェイス接続するように構成されたシーリング機構を含む、請求項17に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項29】
前記本体は、分配バンク・マウントとインターフェイス接続するように構成されたマウント機構を含む、請求項17に記載の光ファイバ・ネットワーク分配システム。
【請求項30】
ネットワーク分配システムにおいて光ファイバケーブルを接続する方法であって、当該方法は、
分配バンク内に光ファイバ・コネクタを位置付けするステップと、
光ファイバ入力ケーブルを前記光ファイバ・コネクタの入力カップリングに接続するステップと、
光ファイバ出力ケーブルを前記光ファイバ・コネクタの出力カップリングに接続するステップと、
前記光ファイバ・コネクタの本体内でシャトルを接続解除位置から接続位置まで移動させるステップと、を含み、
前記シャトルが前記接続位置にあるときに、前記光ファイバ入力ケーブル及び前記光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続され、前記シャトルが前記接続解除位置にあるときに、前記光ファイバ入力ケーブル及び前記光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続されない、
方法。
【請求項31】
光ネットワーク分配システムでデータサービスを提供する方法であって、当該方法は、
中央光ファイバ入力ケーブルから複数の光ファイバ出力ケーブルに光ファイバケーブルを接続及び接続解除するための複数のスイッチを有する光ファイバ分配バンクを提供するステップと、
前記光ファイバ出力ケーブルの1つ又は複数を前記光ファイバ入力ケーブルに接続するためにスイッチを投入するステップと、を含み、
該スイッチを投入するステップは、光ファイバ・コネクタの本体内のシャトルを接続解除位置から接続位置に移動させるステップを含み、前記シャトルが前記接続位置にあるときに、前記光ファイバ入力ケーブル及び前記光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続され、前記シャトルが前記接続解除位置にあるときに、前記光ファイバ入力ケーブル及び前記光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続されない、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、2022年2月2日に出願した“Optical Connector Switches, Systems, and Methods”という表題の米国特許出願第17/591,281号の優先権を主張するものであり、その内容全体が参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、ネットワーク分配(distribution:配信)システムにおける光ファイバケーブルの接続及び接続解除のためのシステム及び方法に関する。より具体的には、いくつかの実施態様では、本開示は、内蔵スイッチを含む光ファイバ・コネクタを使用して、光ファイバ入力ケーブルと光ファイバ出力ケーブルとの間の光接続の接続及び接続解除のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
光ファイバ・ネットワーク分配システムは、一般に、複数のサービスプロバイダからであり得る複数の光ファイバケーブルを含む。光ファイバケーブルは、光信号の形式でデータを伝送するように構成されており、そのため、光信号が適切に伝送されるように、各光ファイバケーブルの終端ポイントで特殊な接続が必要である。光ファイバケーブルは、サービスプロバイダ等のポイント又は発信元から、データセンターネットワークキャビネット又はパッチパネル等の使用ポイントに光信号を伝送できる。各使用ポイントには、複数の光ファイバケーブル及び接続ポイントが収容される。
【0004】
ユーザへのサービスを接続又は接続解除するため、或いはサービスポイントでサービスプロバイダを切り替えるために、光ファイバケーブルは、技術者がサービスポイントから必要な光ファイバケーブルを手動で挿入及び/又は取り外す必要があるコネクタ又はタイプのカプラで接合又は終端される場合がある。さらに、コネクタ/カプラを光ファイバケーブルに接続及び/又は追加するには、典型的に、専門的なトレーニング及び機器が必要であり、比較的簡素なサービスプロバイダ切替えサービスであっても、完了するまでにかなりの時間が必要になる場合がある。
【0005】
従って、上述の従来のシステムは全て、光ファイバケーブルを使用するサービスプロバイダの接続/接続解除及び切替えを困難にし続ける欠点を有する。本開示は、当該技術分野における1つ又は複数の欠点を克服する。
【発明の概要】
【0006】
本明細書で開示する方法及びシステムには、光ファイバケーブルの迅速且つ効率的な接続及び接続解除を可能にする光ファイバケーブル接続システムが含まれる。1つの実施形態には光ファイバ・コネクタが含まれ、光ファイバ・コネクタは、本体と、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルを受け入れるように構成された少なくとも1つの入力カップリングと、少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルを受け入れるように構成された少なくとも1つの出力カップリングと、少なくとも1つのシャトルとを含む。シャトルは、本体内で接続位置と接続解除位置との間で移動可能であり、少なくとも1つのシャトルが接続位置にあるときに、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続され、少なくとも1つのシャトルが接続解除位置にあるときに、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続されない。
【0007】
いくつかの例では、本開示は光ファイバ・コネクタに関し、光ファイバ・コネクタは、本体と、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルと光学的に通信するように構成された少なくとも1つの入力カップリングと、少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルと光学的に通信するように構成された少なくとも1つの出力カップリングと、本体内で接続位置と接続解除位置との間で移動可能な少なくとも1つのシャトルとを含む。少なくとも1つのシャトルが接続位置にあるときに、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続される。少なくとも1つのシャトルが接続解除位置にあるときに、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続されない。
【0008】
いくつかの態様では、少なくとも1つのシャトルは、入力カップリング及び出力カップリングのうちのうちの1つを含む。いくつかの態様では、少なくとも1つの入力カップリング及び少なくとも1つのシャトルのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つのセレクタに接続され、少なくとも1つのセレクタは、オン位置とオフ位置との間で移動するように構成される。少なくとも1つのセレクタは、少なくとも1つのセレクタがオン位置にあるときに、少なくとも1つのシャトルを接続位置に移動させるように構成され得、少なくとも1つのセレクタは、少なくとも1つのセレクタがオフ位置にあるときに、少なくとも1つのシャトルを接続解除位置に移動させるように構成され得る。いくつかの態様では、少なくとも1つのセレクタは、少なくとも1つのシャトルの少なくとも一部を含むラックアンドピニオン・セレクタ、少なくとも1つのシャトルに接続された回転可能なレバー、スライダ・セレクタ、及び押しボタン・セレクタのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの態様では、少なくとも1つのセレクタは、ロック機構を有効化するときに、少なくとも1つのセレクタがオン位置及びオフ位置のいずれかから移動しないように構成されたロック機構を含む。いくつかの態様では、光ファイバ・コネクタは、少なくとも1つの入力カップリングの少なくとも一部を通って延びる少なくとも1つの入力カップリング・シャッタと、少なくとも1つの出力カップリングの少なくとも一部を通って延びる少なくとも1つの出力カップリング・シャッタとを含むことができる。少なくとも1つの入力カップリング・シャッタ及び少なくとも1つの出力カップリング・シャッタのそれぞれが、防塵シャッタ及び光保護シャッタの少なくとも1つを含むことができる。防塵シャッタは、本体内への埃の侵入を阻止するように構成され、光保護シャッタは、少なくとも1つの入力カップリング及び少なくとも1つの出力カップリングの少なくとも1つを通る光の透過を阻止するように構成され得る。いくつかの態様では、光ファイバ・コネクタは、少なくとも1つのシャトルに接続された少なくとも1つのシャトル・アクチュエータであって、電気エネルギ、機械エネルギ、及び位置エネルギの少なくとも1つを使用して、少なくとも1つのシャトルを接続位置と接続解除位置との間で移動させるように構成された少なくとも1つのシャトル・アクチュエータをさらに含むことができる。いくつかの態様では、光ファイバ・コネクタは、光ファイバ・コネクタに接続された少なくとも1つの光検出器をさらに含むことができる。少なくとも1つの光検出器は、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルと少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルとの間の接続性を決定するように構成され得る。いくつかの態様では、光ファイバ・コネクタは、少なくとも1つのシャトルと、少なくとも1つの入力カップリング及び少なくとも1つの出力カップリングのうちの1つとの間に延びる少なくとも1つの光ファイバ・カプラをさらに含むことができる。いくつかの態様では、光ファイバ・コネクタは、複数の接続された本体をさらに含むことができる。いくつかの態様では、本体は、円筒形、長方形、球形、及びテーパ形のうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの態様では、少なくとも1つの入力カップリング及び少なくとも1つの出力カップリングのうちの少なくとも1つが、光ファイバ・コネクタの本体の内部キャビティへの流体の侵入を阻止するために、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルのそれぞれとインターフェイス接続するように構成されたシーリング機構を含む。いくつかの態様では、本体は、分配(distribution)バンク・マウントとインターフェイス接続するように構成されたマウント機構を含む。いくつかの態様では、本体は、上部カセットハウジング及び下部カセットハウジングを含む。いくつかの態様では、少なくとも1つの入力カップリング及び少なくとも1つの出力カップリングのそれぞれが、スモール・フォームファクタ・コネクタ及びマルチファイバ・コネクタの少なくとも1つを含む。いくつかの態様では、少なくとも1つのセレクタは、回転ロッドとしてのレバー、付勢部材、及びレバーキャップである。
【0009】
例示的な態様では、光ファイバ・ネットワーク分配システムは、分配バンクと、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルと、少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルと、分配バンク内に位置付けした少なくとも1つの光ファイバ・コネクタとを含むことができる。少なくとも1つの光ファイバ・コネクタは、本体と、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルと光学的に通信するように構成された少なくとも1つの入力カップリングと、少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルと光学的に通信するように構成された少なくとも1つの出力カップリングと、本体内で接続位置と接続解除位置との間で移動可能な少なくとも1つのシャトルとを含むことができる。少なくとも1つのシャトルが接続位置にあるときに、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続される可能性があり、少なくとも1つのシャトルが接続解除位置にあるときに、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続されない可能性がある。
【0010】
いくつかの態様では、少なくとも1つのシャトルは、入力カップリング及び出力カップリングのうちのうちの1つを含む。いくつかの態様では、少なくとも1つの入力カップリング及び少なくとも1つのシャトルのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つのセレクタに接続され得、少なくとも1つのセレクタは、オン位置とオフ位置との間で移動するように構成され得る。少なくとも1つのセレクタがオン位置にあるときに、少なくとも1つのセレクタは、少なくとも1つのシャトルを接続位置に移動させるように構成され得、少なくとも1つのセレクタがオフ位置にあるときに、少なくとも1つのセレクタは、少なくとも1つのシャトルを接続解除位置に移動させるように構成され得る。いくつかの態様では、少なくとも1つのセレクタは、少なくとも1つのシャトルの少なくとも一部を含むラックアンドピニオン・セレクタ、少なくとも1つのシャトルに接続された回転可能なレバーム、スライダ・セレクタ、及び押しボタン・セレクタのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの態様では、少なくとも1つのセレクタは、ロック機構を有効化するときに、少なくとも1つのセレクタがオン位置及びオフ位置のいずれかから移動しないように構成されたロック機構を含む。いくつかの態様では、光ファイバ・ネットワーク分配システムは、少なくとも1つの入力カップリングの少なくとも一部を通って延びる少なくとも1つの入力カップリング・シャッタと、少なくとも1つの出力カップリングの少なくとも一部を通って延びる少なくとも1つの出力カップリング・シャッタとをさらに含むことができる。少なくとも1つの入力カップリング・シャッタ及び少なくとも1つの出力カップリング・シャッタのそれぞれが、防塵シャッタ及び光保護シャッタのうちの少なくとも1つを含み、防塵シャッタは、本体内への埃の侵入を阻止するように構成され、光保護シャッタは、少なくとも1つの入力カップリング及び少なくとも1つの出力カップリングのうちの少なくとも1つを通る光の透過を阻止するように構成される。いくつかの態様では、光ファイバ・ネットワーク分配システムは、少なくとも1つのシャトルに接続された少なくとも1つのシャトル・アクチュエータであって、電気エネルギ、機械エネルギ、及び位置エネルギのうちの少なくとも1つを使用して、少なくとも1つのシャトルを接続位置と接続解除位置との間で移動させるように構成された少なくとも1つのシャトル・アクチュエータをさらに含むことができる。いくつかの態様では、光ファイバ・ネットワーク分配システムは、光ファイバ・コネクタに接続された少なくとも1つの光検出器をさらに含み得、少なくとも1つの光検出器は、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブルと少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルとの間の接続性を決定するように構成される。いくつかの態様では、光ファイバ・ネットワーク分配システムは、少なくとも1つのシャトルと、少なくとも1つの入力カップリング及び少なくとも1つの出力カップリングのうちの1つとの間に延びる少なくとも1つの光ファイバ・カプラをさらに含むことができる。いくつかの態様では、光ファイバ・ネットワーク分配システムは、複数の接続された本体をさらに含むことができる。いくつかの態様では、本体は、円筒形、長方形、球形、及びテーパ形(tapered:先細り形)のうちの少なくとも1つである。いくつかの態様では、少なくとも1つの入力カップリング及び少なくとも1つの出力カップリングのうちの少なくとも1つが、光ファイバ・コネクタの本体の内部キャビティへの流体の侵入を阻止するために、少なくとも1つの光ファイバ入力ケーブル及び少なくとも1つの光ファイバ出力ケーブルのそれぞれとインターフェイス接続するように構成されたシーリング機構を含む。いくつかの態様では、本体は、分配バンク・マウントとインターフェイス接続するように構成されたマウント機構を含む。
【0011】
さらに別の態様では、本開示は、ネットワーク分配システムにおいて光ファイバケーブルを接続する方法に関する。この方法は、分配バンク内に光ファイバ・コネクタを位置付けするステップと、光ファイバ入力ケーブルを光ファイバ・コネクタの入力カップリングに接続するステップと、光ファイバ出力ケーブルを光ファイバ・コネクタの出力カップリングに接続するステップと、光ファイバ・コネクタの本体内でシャトルを接続解除位置から接続位置に移動させるステップとを含むことができる。シャトルが接続位置にあるときに、光ファイバ入力ケーブル及び光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続される可能性があり、シャトルが接続解除位置にあるときに、光ファイバ入力ケーブル及び光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続されない可能性がある。
【0012】
さらに別の態様では、本開示は、光ネットワーク分配システムにおいてデータサービスを提供する方法に関する。この方法は、中央光ファイバ入力ケーブルから複数の光ファイバ出力ケーブルに光ファイバケーブルを接続及び接続解除するための複数のスイッチを有する光ファイバ分配バンクを提供するステップと、光ファイバ出力ケーブルの1つ又は複数を光ファイバ入力ケーブルに接続するためにスイッチを投入するステップとを含むことができる。スイッチを投入するステップは、光ファイバ・コネクタの本体内のシャトルを接続解除位置から接続位置に移動させるステップを含むことができる。シャトルが接続位置にあるときに、光ファイバ入力ケーブル及び光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続される可能性があり、シャトルが接続解除位置にあるときに、光ファイバ入力ケーブル及び光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続されない可能性がある。
【0013】
本明細書では、追加の実施形態及び使用方法が企図される。
【0014】
本開示の更なる目的、形態、実施態様、態様、特徴、利点、及び利益は、本明細書で提供する詳細な図面及び説明から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示の例示的な実施態様による例示的な光ファイバ・ネットワークの概略図である。
【
図2】本開示の例示的な実施態様による別の例示的な光ファイバ・ネットワークの概略図である。
【
図3】本開示の例示的な実施態様による、
図2に示される光ファイバ・ネットワークと共に使用できる例示的な分配バンクの正面図である。
【
図4】本開示の例示的な実施態様による、
図3に示される分配バンクと共に使用できる例示的な光ファイバ・コネクタの斜視図である。
【
図5】本開示の例示的な実施態様による、
図4に示される例示的な光ファイバ・コネクタの分解斜視図である。
【
図6】本開示の例示的な実施態様による、
図4に示される例示的な光ファイバ・コネクタと共に使用できる例示的な入力カップリング及び例示的なシャトルの分解斜視図である。
【
図7】本開示の例示的な実施態様による、
図4に示される例示的な光ファイバ・コネクタと共に使用できる例示的な出力カップリングの分解斜視図である。
【
図8】本開示の例示的な実施態様による、
図4に示される例示的な光ファイバ・コネクタと共に使用できる例示的なセレクタの分解斜視図である。
【
図9A】本開示の例示的な実施態様による、
図8に示される例示的なセレクタがオフ位置にあるときの正面図である。
【
図9B】本開示の例示的な実施態様による、
図8に示される例示的なセレクタがオフ位置にあり、例示的なレバーキャップが押し下げられた位置にあるときの正面図である。
【
図9C】本開示の例示的な実施態様による、
図8に示される例示的なセレクタが移行位置にあるときの正面図である。
【
図9D】本開示の例示的な実施態様による、
図8に示される例示的なセレクタがオン位置にあり、例示的なレバーが押し下げられた位置にあるときの正面図である。
【
図9E】本開示の例示的な実施態様による、
図8に示される例示的なセレクタがオン位置にあるときの正面図である。
【
図10A】本開示の例示的な実施態様による、
図4に示される例示的な光ファイバ・コネクタが接続解除位置にあるときの側断面図である。
【
図10B】本開示の例示的な実施態様による、
図4に示される例示的な光ファイバ・コネクタが接続解除位置にあり、例示的な光ファイバ入力ケーブルを示す側断面図である。
【
図10C】本開示の例示的な実施態様による、
図4に示される例示的な光ファイバ・コネクタが接続解除位置にあり、例示的な光ファイバ入力ケーブル及び例示的な光ファイバ出力ケーブルを示す側断面図である。
【
図10D】本開示の例示的な実施態様による、
図4に示される例示的な光ファイバ・コネクタが接続位置にあり、例示的な光ファイバ入力ケーブル及び例示的な光ファイバ出力ケーブルを示す側断面図である。
【
図11】本開示の例示的な実施態様による例示的なギャング光ファイバ・コネクタの斜視図である。
【
図12】本開示の例示的な実施態様による、例示的なラックアンドピニオン・セレクタ、例示的な光ファイバ・カプラ、及び例示的な光検出器を示す例示的な光ファイバ・コネクタの側断面図である。
【
図13】本開示の例示的な実施態様による、例示的な電動シャトルを示す例示的な光ファイバ・コネクタの側断面図である。
【
図14】本開示の例示的な実施態様による、例示的な複数の入力カップリング及び例示的なマルチ位置シャトルを示す例示的な光ファイバ・コネクタの側断面図である。
【
図15】本開示の例示的な実施態様による、例示的な円筒形本体、例示的なシール機構、及び例示的な回転シャトルを示す例示的な光ファイバ・コネクタの斜視図である。
【
図16】本開示の例示的な実施態様による、例示的なスライド可能なセレクタを示す
図15に示される例示的な光ファイバ・コネクタの斜視図である。
【
図17】本開示の例示的な実施態様による、例示的なラックアンドピニオン・セレクタを示す
図15に示される例示的な光ファイバ・コネクタの斜視図である。
【
図18】本開示の例示的な実施態様による、光ファイバ・コネクタを使用してネットワーク分配システム内の光ファイバケーブルを接続する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の原理の理解を促進するために、図面に示した特定の実施態様又は例を参照し、特定の言語を使用してそれらを説明する。ただし、それによって本発明の範囲が制限されることはないことは理解されよう。説明する実施態様の変更及び更なる修正、及び本明細書で説明する本発明の原理の更なる適用は、本発明が関連する技術分野の当業者に通常想起されるように企図される。
【0017】
図1は、例示的な光ファイバ・ネットワーク100の概略図である。光ファイバ・ネットワーク100は、インターネットサービス、テレビサービス、電話サービス、或いは光ファイバ・ネットワークを介して伝送されるか、又は光ファイバ・ネットワークを利用する他のサービス等のデータを、顧客等のデータコンシューマに伝送するために利用することができる。例示的な実施形態では、中央分配オフィス102又は光回線端末(OLT)が、複数の光ファイバケーブル104に光信号を供給する。光信号は、光ファイバケーブル104を通ってパッシブ光スプリッタ106に伝わる。パッシブ光スプリッタ106は、光信号を複数の光ファイバケーブル104に分割し、別のパッシブ光スプリッタ106、ストリートキャビネット108、及び集合住宅ユニット(MDU)110の少なくとも1つに導く。第2のパッシブ光スプリッタ106から出た光ファイバケーブル104は、例えば、モデム、光ネットワーク端末(ONT)、又は光マスターユニット(OMU)112の少なくとも1つと、顧客114が使用するワイヤレスONT112にルーティングできる。ストリートキャビネット108から出る光ファイバケーブル104は、顧客114に直接ルーティングできる。MDU110は、複数の顧客114に複数のサービスを提供できる。顧客114には、一戸建て住宅、アパート、マンション、オフィス、他のテナント、又は他の種類の顧客が含まれ得る。いくつかの実施態様では、複数のサービスは、オフィスビル内の別々のフロア又はオフィスビル内の別々のオフィスに提供できる。
【0018】
図2は、別の例示的な光ファイバ・ネットワーク200の概略図である。複数の光ファイバケーブル202が、複数のサービスロケーション204の間を延びている。この例示的な実施形態では、分配ボックス又は他のエンクロージャ内に収容され得る分配バンク206が、複数の光ファイバケーブル202の各分岐に位置付けされる。分配バンク206は、複数の光ファイバ・コネクタ208を保持するように構成されており、各光ファイバ・コネクタ208は、光ファイバケーブル202の接合又は他の修正を必要とせずに、サービスロケーション204へのサービスを接続解除状態から接続状態へ迅速且つ効率的に切り替えることを容易にするように構成される。さらに、光ファイバ・コネクタ208は、光ファイバケーブル202の接合又は他のタイプの修正を必要とせずに、サービスプロバイダ同士の間の切替えを容易にすることができる。
【0019】
図3は、
図2に示される分配バンク206のうちの1つの正面図であり、分配バンク206内に一緒にグループ化される複数の光ファイバ・コネクタ208が示される。この例示的な実施態様では、光ファイバケーブル202は、分配バンク206に結合された防水性であり得るコネクタ210を介して分配バンク206に入り、サービスの接続/接続解除を容易にするために複数の光ファイバ・コネクタ208に分配される。
【0020】
次に、
図4~
図7を参照すると、光ファイバ・コネクタ208は、本体300、入力カップリング302、出力カップリング304、シャトル306、及びセレクタ308を含む。この例では、本体300は、スナップフィット接続を介して互いに結合するように構成された上部カセットハウジング310及び下部カセットハウジング312を含み、それらの間に内部キャビティ314が規定される。出力カップリング304は入力カップリング302の反対側に位置付けされ、出力カップリング304及び入力カップリング302のそれぞれが、下部カセットハウジング312の一部を通って延びる。セレクタ308は、シャトル306に接続され、上部カセットハウジング310の一部を通って延びる。
【0021】
図6は、シャトル306及び入力カップリング302の分解図を示す。この実施形態では、シャトル306は、出力304に向けて及び出力304から離れて軸方向に物理的に変位するコネクタ本体等の本体を含む。図示の実施態様では、シャトルは、下部カセットハウジング312内で並進し、出力カップリング304の光ファイバを入力302の光ファイバと光通信させる。実施態様に応じて、シャトル306は、入力カップリング302及び出力カップリング304を光学的に接続するために、軸方向、横方向、又は斜めの角度のいずれかで物理的に変位され得る本体である。さらに、この実施形態では、シャトル306及び入力カップリング302は、互いに結合され、単一のアセンブリとして動作する。さらに、この実施形態では、シャトル306及び入力カップリング302は、コネクタ・ハウジング316、分割スリーブ318、フェルール320、及びカップリング・スリーブ322を含む。カップリング・スリーブ322は、フェルール320がコネクタ・ハウジング316内に保持されるように、フェルール320の上にスナップフィット関係で位置付けされるように構成される。コネクタ・ハウジング316は、スモール・フォームファクタ(SFF)コネクタ及びマルチファイバ・コネクタの少なくとも1つを含む光ファイバケーブルを受け入れるサイズ及び構成である。いくつかの実施態様では、コネクタ・ハウジング316は、例えばMT-RJコネクタ、VF-5コネクタ、LCコネクタ、Opti-Jackコネクタ、SC-DCコネクタ、及びSC-QCコネクタを含むSFFコネクタを受け入れるように構成できる。いくつかの実施形態では、コネクタ・ハウジング316は、例えば、マルチファイバ・プッシュオン(MPO)コネクタを含むマルチファイバ・コネクタを受け入れるように構成され得る。追加の実施態様では、コネクタ・ハウジング316は、本明細書で説明するように光ファイバ・コネクタ208の操作を容易にする任意のタイプのコネクタを受け入れるようにサイズ設定及び構成され得る。
【0022】
図7は、出力カップリング304の分解図を示す。この実施態様では、出力カップリング304は、LC型デュプレックス・アダプタであり、バネ324、防塵シャッタ326、下部ハウジング328、上部ハウジング330、分割スリーブ332、内部ハウジング334、及び光保護シャッタ336を含む。この実施形態では、出力カップリング304の上部ハウジング330は、例えば、MT-RJコネクタ、VF-45コネクタ、LCコネクタ、Opti-Jackコネクタ、SC-DCコネクタ、及びSC-QCコネクタを含むSFFコネクタを受け入れるようにサイズ決め及び構成され得る。いくつかの実施態様では、出力カップリング304は、例えば、マルチファイバ・プッシュオン(MPO)コネクタを含むマルチファイバ・コネクタを受け入れるように構成され得る。追加の実施態様では、出力カップリング304は、本明細書で説明するように光ファイバ・コネクタ208の操作を容易にする任意のタイプのコネクタを受け入れるようにサイズ決め及び構成され得る。
【0023】
この実施形態では、
図8を参照すると、セレクタ308は、レバー338、回転ロッド340、付勢部材342、及びレバーキャップ344を含む。上部カセットハウジング310は、後述するように、レバーキャップ344のカム348とインターフェイス接続するように構成された内部カムプロファイル346(
図9A~
図9Eに示す)を含む。付勢部材342は、レバー338のキャビティ内に受容され、レバーキャップ344によってキャビティ内に保持される。レバーキャップ344は、レバー338の一部の外側プロファイルに沿って受容されるように構成され、キャビティを規定する。付勢部材342はレバーキャップ344に対して力を及ぼし、レバーキャップ344を半径方向外側に付勢する。回転ロッド340は上部カセットハウジング210とインターフェイス接続し、レバー338は回転ロッド340の周りに回転する。
【0024】
図9A~
図9Eは、複数の動作位置にあるセレクタ308の部分概略図を示す。この実施態様では、セレクタ308は、光ファイバ・コネクタ208の入力カップリング302及び出力カップリング304を光学的に接続する2つ以上の異なる位置の間で切り替え可能なトグルであってもよい。
図8及び
図9A~
図9Eを参照すると、セレクタ308は、それぞれ光学的に接続した状態及び光学的に接続解除した位置を表す「オン」位置350と「オフ」位置352との間を移動するように構成される。この実施形態では、シャトル306は入力カップリング302に結合されており、セレクタをオフ位置352からオン位置350に移動させると、シャトル306及び入力カップリング302は接続解除位置354から接続位置356に移動する。より具体的には、レバー338をオフ位置352(
図9Aに示される)からオン位置350(
図9Eに示される)に移動させるには、レバーキャップ344を半径方向内側に押し下げて、カム348が内部カムプロファイル346の隣接する移行部分の半径方向内側になるようにし(
図9Bに示される)、レバー338をオン位置350(
図9Cに示される)に向けて回転できるようにする。レバー338がオン位置350になると(
図9Dに示される)、レバーキャップ344に作用する半径方向内向きの力が解放され得、レバーキャップ344は、付勢部材342によってレバーキャップに作用する半径方向外向きの力によって半径方向外向きに延びる(
図9Eに示される)。カム348は、内部カムプロファイル346のオン位置350部分に載置され、セレクタ308はオン位置350でロックされる。セレクタ308をオン位置350からオフ位置352に移動させるには、逆の動作を行う。
【0025】
図10A~
図10Dは、複数の動作構成における光ファイバ・コネクタ208の断面図を示す。
図10Aを参照すると、セレクタ308はオン位置350にあり、シャトル306は接続解除位置354にある。さらに、光ファイバケーブルは、入力カップリング302又は出力カップリング304のいずれにも受け入れられていない。防塵シャッタ326は伸長位置358にあり、バネ324によって伸長位置358に向けて付勢される。この実施態様では、光ファイバ出力ケーブル364が出力カップリング304内に存在しない場合に、防塵シャッタ326は、内部キャビティ314への埃及び他のデブリの侵入を阻止するように構成される。いくつかの実施態様では、防塵シャッタ326は、入力カップリング302の外部開口部に近接して位置付けされ得る。さらに、
図10Aを参照すると、光保護シャッタ336は、出力カップリング304を通る光の透過を阻止するブロック位置360にある。
【0026】
図10Bは、セレクタ308がオフ位置352にあり、シャトル306が接続解除位置354にある光ファイバ・コネクタ208を示している。光ファイバ入力ケーブル362はコネクタ・ハウジング316内に受容されており、分割スリーブ318及びフェルール320は、光ファイバ入力ケーブル362と連携して、フェルール320と光ファイバ入力ケーブル362との間の光接続を容易にするように構成される。
図10Bに示されるように、光ファイバ出力ケーブル364は、
図10Bの出力カップリング304の上部ハウジング330内には受容されていない。
【0027】
図10Cは、セレクタ308がオフ位置352にあり、シャトル306が接続解除位置354にあり、光ファイバ入力ケーブル362がコネクタ・ハウジング316に受容され、光ファイバ出力ケーブル364が上部ハウジング330に受容される光ファイバ・コネクタ208を示している。
図10Cに示されるように、防塵シャッタ326は、光ファイバ入力ケーブル362が上部ハウジング330に受容される結果、
図10A~
図10Bと比較して、伸長位置358から回転している。
【0028】
図10Dは、セレクタ308がオン位置350にあり、シャトル306が接続位置356にある光ファイバ・コネクタ208を示している。より具体的には、シャトル306及び入力カップリング302は、セレクタ308によって光ファイバ・コネクタ208のコネクタ軸366に沿って長手方向に移動させられ、シャトル306のフェルール320が、光ファイバ入力ケーブル362及び光ファイバ出力ケーブル364と光通信で結合される。接続位置356にあるフェルール320の位置は、光ファイバ入力ケーブル362と光ファイバ出力ケーブル364との間の光の伝送を容易にする。
【0029】
図10Dを参照すると、この実施態様では、コネクタ・ハウジング316の一部が、入力カップリング302の一部とインターフェイス接続するように構成される。より具体的には、キー溝368が、下部カセットハウジング312内でコネクタ軸366と平行に延び、コネクタ・ハウジング316とインターフェイス接続して、コネクタ・ハウジング316を接続位置356と接続解除位置354との間でスライド可能に保持する。さらに、シャトル306及び入力カップリング302を接続位置356まで前進させると、光保護シャッタ336がコネクタ軸366から離れる方向に撓み、光ファイバ入力ケーブル362と光ファイバ出力ケーブル364との間でコネクタ軸366に沿った光の伝送をさらに容易にする。上記のプロセスの逆を実行して、光ファイバ入力ケーブル362及び光ファイバ出力ケーブル364を光学的に接続解除することができる。
【0030】
図11は、入力カップリング302、出力カップリング302、及びセレクタ308のそれぞれを複数含むギャング光ファイバ・コネクタ208の斜視図である。ギャング光ファイバ・コネクタ208は、光ファイバ・コネクタ208と同様に操作するように構成することができるが、単一の上部カセットハウジング310及び単一の下部カセットハウジング312から製造することができ、それぞれが複数の入力カップリング302、複数の出力カップリング304、及び複数のセレクタ308を囲むように形成される。この実施態様では、ギャング光ファイバ・コネクタ208は、8つの個別の光ファイバ・コネクタ208からの構成要素の大部分を含むように示されるが、ギャング光ファイバ・コネクタは、本明細書で説明するようにギャング光ファイバ・コネクタ208の操作を容易にする任意の数の入力カップリング302、出力カップリング304、及びセレクタ308を含むことができることを理解されたい。いくつかの実施形態では、複数の光ファイバ・コネクタ208を互いに結合して、ギャング光ファイバ・コネクタ208を形成することができる。
【0031】
図12は、ラックアンドピニオン・セレクタ402、光検出器404、及びシャトル306と出力カップリング304との間に延びる光ファイバ・カプラ406を含む光ファイバ・コネクタ400を示す。光ファイバ・コネクタ400の特徴の多くは、光ファイバ・コネクタ208に関して上で説明したものと同様であり、ここでは繰り返さない。この実施形態では、シャトル306は、ラックアンドピニオン・セレクタ402とインターフェイス接続するように構成された複数の歯408を含み、ラックアンドピニオン・セレクタ402をオフ位置からオン位置に回転させると、シャトル306が入力カップリング302に進み、光保護シャッタ336を通過し、光ファイバ入力ケーブル(図示せず)とのインターフェイスに進む。光ファイバ・カプラ406は、光ファイバ・コネクタ400内で光ファイバ・カプラ406を巻き付けるのを容易にする長さであり、これにより、光ファイバ・カプラ406が張る(taut:詰る)ことなく、シャトル306が光ファイバ・コネクタ400内で前進及び後退することができる。
図12に示される光ファイバ・コネクタ400は、光ファイバ入力ケーブルが固定されるアプリケーション、及び/又は光ファイバ・コネクタ400がオン位置からオフ位置に切り替えられるときに光ファイバ入力ケーブルの長手方向の移動を可能にするのに十分な長さを有さないアプリケーションに有利である可能性がある。
【0032】
この実施形態では、光検出器404は、入力カップリング302に隣接して位置付けされ、光ファイバ入力ケーブルとシャトル306との間の接続を検出するように構成される。いくつかの実施形態では、光検出器404は、出力カップリング304に隣接して位置付けしてもよい。この実施形態では、光ファイバ・カプラ406は、出力カップリング304に近接して固定される。いくつかの実施形態では、シャトル306は、出力カップリング304に対して移動可能であり、光ファイバ・カプラ406は、入力カップリング302に近接して固定され得る。
【0033】
図13は、電動シャトル306を含む光ファイバ・コネクタ500を示す。光ファイバ・コネクタ500の特徴の多くは、光ファイバ・コネクタ208及び光ファイバ・コネクタ400を参照して上で説明したものと同様であり、ここでは繰り返さない。電動シャトル502は、シャトル306に接続され、且つ接続位置と接続解除位置との間でシャトル306を移動するように構成されたシャトル・アクチュエータ504を含む。シャトル・アクチュエータ504は、電気エネルギ、機械エネルギ、及び位置エネルギの少なくとも1つを使用して、シャトル306を接続位置と接続解除位置との間で移動させることができる。この実施形態では、シャトル・アクチュエータ504は、シャトル306を所望の位置に移動させるようにシャトル・アクチュエータ504に信号を送るユーザを支援するスイッチ(図示せず)に接続される。いくつかの実施形態では、シャトル・アクチュエータ504は、Wi-Fi、無線、Bluetooth、及び他のタイプの信号結合の少なくとも1つを使用して、コマンド装置に通信可能に結合できる。
【0034】
図14は、複数の入力カップリング302、単一の出力カップリング304、及びマルチ位置シャトル602を含む光ファイバ・コネクタ600を示す。光ファイバ・コネクタ600の特徴の多くは、光ファイバ・コネクタ208及び光ファイバ・コネクタ400を参照して上で説明したものと同様であるため、ここでは繰り返さない。マルチ位置シャトル602は、接続解除位置と少なくとも2つの接続位置との間の移動を容易にするように構成されており、接続位置は、マルチ位置シャトルが複数の入力カップリング302のうちの1つに接続される位置であってもよい。いくつかの実施形態では、入力カップリング302のそれぞれが、個別のサービスプロバイダに関連付けられており、入力カップリング302同士の間の切替えにより、光ファイバケーブルを接合又は切断することなく、サービスプロバイダを切り替えるのを容易にする。
【0035】
図15は、円筒形本体702、シール機構704、及び回転シャトル706を含む光ファイバ・コネクタ700を示す。光ファイバ・コネクタ700の特徴の多くは、光ファイバ・コネクタ208及び光ファイバ・コネクタ400を参照して上で説明したものと同様であるため、ここでは繰り返さない。円筒形本体702は、出力カップリング304にねじ込み可能に取り付けられるように構成されるシール機構704を介して出力カップリング304とインターフェイス接続するように構成される。シール機構704を出力カップリング304にねじ込むと、回転シャトル706が出力カップリング304に近接して位置付けされ、円筒形本体702を時計回りに回転させると、回転シャトル706が出力カップリング304に対して光学的に接続される関係位置に進む。シール機構は、円筒形本体702内に又は回転シャトル706と出力カップリング304との間のインターフェイスへの液体及び汚染物質の侵入を阻止するためのガスケット、グロメット、シール、又は他の構成要素を含み得る。さらに、シール機構704により、円筒形本体702及び出力カップリング304の迅速な結合及び結合解除が容易になる。
【0036】
図16は、スライド可能なセレクタ802を含む光ファイバ・コネクタ800を示す。
図17は、円筒形のラックアンドピニオン・セレクタ902を含む光ファイバ・コネクタ 900を示す。光ファイバ・コネクタ800及び900の特徴の多くは、光ファイバ・コネクタ208、光ファイバ・コネクタ400、及び光ファイバ・コネクタ700に関して上で説明したものと同様であるため、ここでは繰り返さない。スライド可能なセレクタ802及びラックアンドピニオン・セレクタ902は、本明細書で説明した光ファイバ・コネクタ800及び光ファイバ・コネクタ900のそれぞれの操作を容易にする任意のアプリケーションで使用できる。
【0037】
図18は、本明細書で開示するネットワーク分配システムにおいて光ファイバケーブルを接続する例示的な方法1000を示すフローチャートである。この方法は、光ファイバ・コネクタ208等の光ファイバ・コネクタをバンク内に位置付けするステップ1002から開始することができる。この方法は、次に、光ファイバ入力ケーブル362等の光ファイバ入力ケーブルを光ファイバ・コネクタの入力(入力カップリング302等)に接続するステップ1004を含むことができる。この方法は、光ファイバ出力ケーブル364等の光ファイバ出力ケーブルを光ファイバ・コネクタの出力(出力カップリング304等)に接続するステップ1006も含むことができる。最後に、この方法は、光ファイバ・コネクタの本体(本体300等)内でシャトル(シャトル306等)を、接続解除位置(接続解除位置354等)から接続位置(接続位置356等)に移動させるステップ1008を含み、シャトルが接続位置にあるときに、光ファイバ入力ケーブル及び光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続され、シャトルが接続解除位置にあるときに、光ファイバ入力ケーブル及び光ファイバ出力ケーブルは光学的に接続されない。
【0038】
本明細書で使用する光ファイバケーブルという用語は、単一の光ファイバを含む場合もあれば、複数の光ファイバを含む場合もある。本明細書全体を通じて入力カップリング及び出力カップリングという用語を使用するが、本開示は、入力カップリングと呼ばれるものを出力カップリング構造として使用し、出力カップリングと呼ばれるものを入力カップリング構造として使用することを企図している。さらに、実施形態に応じて、シャトルは入力カップリング又は出力カップリングに関連付けられ得る。
【0039】
本開示の目的上、「光学的に接続された」、「光学的に結合された」、及び「光学的に通信する」は、本明細書で説明した光学部品の光通信、配置、又は構成の物理的接触、又は非物理的接触形式のものを指す場合があることが理解される。例えば、第1の光学部品(例えば、光ファイバ、光コネクタ、カップリング等)は、光信号を光学部品のうちの1つから他の光学部品に伝送できる場合に、第2の光学部品(例えば、光ファイバ、光コネクタ、カップリング等)に光学的に接続された、又は光学的に通信しているものとして説明する場合がある。例えば、第1の光学部品と第2の光学部品との間に物理的接触がない場合でも、第1の光学部品は第2の光学部品に光学的に接続された、又は光学的に通信している場合がある。例えば、第1の光学部品と第2の光学部品との間に中間光学部品(例えば、レンズ)が位置付けされる場合でも、第1の光学部品は、第2の光学部品に光学的に接続された、又は光学的に通信している場合がある。他の態様では、第1の光学部品は、直接的な物理的接触及び間接的な物理的接触を含む物理的接触を介して、第2の光学部品に光学的に接続され、光学的に結合され、及び/又は光学的に通信してもよい。
【0040】
出願人は、本明細書に開示した手順は単なる例示であり、本明細書に開示したシステム及び方法は、様々な他の接続タイプ及びプロセスに利用できることに留意している。いくつかの選択した実施態様について詳細に示し説明したが、それら実施態様は例示であり、以下の請求項で規定される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な代替及び変更が可能であることは理解されるだろう。
【国際調査報告】