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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-03-07
(54)【発明の名称】接地構造及び電気機器
(51)【国際特許分類】
   H05K 9/00 20060101AFI20250228BHJP
   H05K 5/00 20250101ALI20250228BHJP
   H05K 5/04 20060101ALI20250228BHJP
   H01F 27/06 20060101ALI20250228BHJP
   H02M 7/48 20070101ALI20250228BHJP
【FI】
H05K9/00 G
H05K5/00 C
H05K5/04
H01F27/06
H02M7/48 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024550640
(86)(22)【出願日】2023-01-09
(85)【翻訳文提出日】2024-08-26
(86)【国際出願番号】 CN2023071181
(87)【国際公開番号】W WO2023246084
(87)【国際公開日】2023-12-28
(31)【優先権主張番号】202221564114.5
(32)【優先日】2022-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517112122
【氏名又は名称】陽光電源股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】沈 展良
(72)【発明者】
【氏名】▲シン▼ 軍
【テーマコード(参考)】
4E360
5E059
5E321
5H770
【Fターム(参考)】
4E360CA01
4E360EA25
4E360ED02
4E360EE02
4E360EE20
4E360GA24
4E360GA32
4E360GA35
4E360GA52
4E360GA53
4E360GB99
5E059LL12
5E321AA05
5E321AA14
5E321CC22
5E321GG01
5H770CA05
5H770QA27
(57)【要約】
接地構造及び電気機器が提供される。電気機器は接地ニーズを有するケース(1)、及び少なくとも部分的にケース(1)の外側に設けられる機能デバイス(2)を含み、接地構造は少なくとも1つの接地接続部(3)を含み、接地接続部(3)は、機能デバイス(2)においてケース(1)の外側部分に位置するシェル壁に設けられ、機能デバイス(2)のシェル壁はケース(1)に導電的に接続される。実際の応用過程で、当該接地構造は、接地接続部(3)が機能デバイス(2)のシェル壁に設けられ、機能デバイス(2)のシェル壁がケース(1)に導電的に接続されるため、電気機器のケース(1)の接地ニーズを満たすとともに、ケース(1)の内部空間を占める必要がなく、即ち、接地接続部(3)とケース(1)内の電気部品との間の安全規格空間を配慮する必要がなく、ケース(1)の小型化に寄与する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器に適用する接地構造であって、前記電気機器は、接地ニーズを有するケース(1)、及び少なくとも部分的にケース(1)の外側に設けられる機能デバイス(2)を含み、前記接地構造は、
前記機能デバイス(2)において前記ケース(1)の外側部分に位置するシェル壁に設けられる少なくとも1つの接地接続部(3)を含み、
前記機能デバイス(2)のシェル壁は前記ケース(1)に導電的に接続されることを特徴とする接地構造。
【請求項2】
前記接地構造は、接地標識(4)をさらに含み、
前記接地標識(4)は、前記機能デバイス(2)において前記ケース(1)の外側部分に位置するシェル壁に設けられるとともに、前記接地接続部(3)に接近して配置されることを特徴とする請求項1に記載の接地構造。
【請求項3】
前記接地接続部(3)は、接地ボルト及び接地ケーブルと係合して地に接続される接地ネジ孔であり、又は、接地ナット及び接地ケーブルと係合して地に接続される接地ネジポストであることを特徴とする請求項1に記載の接地構造。
【請求項4】
前記接地接続部(3)は、前記機能デバイス(2)のシェル壁の側面に設けられるとともに、底部に接近して配置されることを特徴とする請求項1に記載の接地構造。
【請求項5】
前記機能デバイス(2)は、ダイカスト部材、機械加工部材、3D印刷部材又は型材部材であることを特徴とする請求項1に記載の接地構造。
【請求項6】
前記接地接続部(3)と前記機能デバイス(2)とは、一体成形構造、又は別体式固定接続構造であることを特徴とする請求項5に記載の接地構造。
【請求項7】
前記接地接続部(3)及び前記接地標識(4)のうちの少なくとも一方と、前記機能デバイス(2)とは一体成形構造であることを特徴とする請求項2に記載の接地構造。
【請求項8】
前記接地標識(4)は、前記シェル壁に形成される突起構造又は凹み構造であることを特徴とする請求項2に記載の接地構造。
【請求項9】
前記接地標識(4)は、スタンプ押圧によって、レーザーマーキングによって、ラベル貼着によって、又は印字によって、前記シェル壁に設けられることを特徴とする請求項2に記載の接地構造。
【請求項10】
前記機能デバイス(2)は、インダクタハウジングであることを特徴とする請求項1~9の何れか1項に記載の接地構造。
【請求項11】
接地構造を含む電気機器であって、前記接地構造は請求項1~10の何れか1項に記載の接地構造であることを特徴とする電気機器。
【請求項12】
前記電気機器は、太陽光発電用電気機器であることを特徴とする請求項11に記載の電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2022年06月21日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202221564114.5であり、発明名称が「接地構造及び電気機器」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用されている。
【0002】
本出願は電気機器接地の技術分野に係わり、より具体的に、接地構造及び電気機器に係わっている。
【背景技術】
【0003】
インバータ、コンバイナーボックスなどの電気機器のコストが徐々に低下していることに連れて、電気機器の集積度はますます高くなっている。従来技術において、電気機器は筐体及びインダクタを含み、インダクタは筐体の外部から突起する。接地標識、接地接続部(例えば、接地ネジ孔)は筐体に設けられ、接地接続部のケースでの配置形態について、一般的に、筐体にはスタンドオフが設けられ、スタンドオフはケースの内部空間を占めるため、ケースの小型化に不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のように、電気機器において接地接続部の配置のため、ケース内部空間を占めてケースの小型化に影響するという問題は、当業者にとって解決しようとする問題である。
【0005】
これに鑑みると、電気機器において接地接続部の配置のため、ケース内部空間を占めてケースの小型化に影響するという問題を解決するために、本出願は接地構造及び電気機器を提供している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するために、本出願は以下の技術案を提供する。
すなわち、接地構造は電気機器に適用する接地構造であって、前記電気機器は、記接地ニーズを有するケース、及び少なくとも部分的にケースの外側に設けられる機能デバイスを含み、前記接地構造は、
前記機能デバイスにおいて前記ケースの外側部分に位置するシェル壁に設けられる少なくとも1つの接地接続部を含み、
前記機能デバイスのシェル壁は前記ケースに導電的に接続される。
【0007】
好ましくは、前記接地構造は接地標識(4)をさらに含み、前記接地標識(4)は、前記機能デバイスにおいて前記ケースの外側部分に位置するシェル壁に設けられるとともに、前記接地接続部に接近して配置される。
【0008】
好ましくは、前記接地接続部は、接地ボルト及び接地ケーブルと係合して地に接続される接地ネジ孔であり、又は接地ナット及び接地ケーブルと係合して地に接続される接地ネジポストである。
【0009】
好ましくは、前記接地接続部は、前記機能デバイスのシェル壁の側面に設けられるとともに、底部に接近して配置される。
【0010】
好ましくは、前記機能デバイスはダイカスト部材、機械加工部材、3D印刷部材又は型材部材である。
【0011】
好ましくは、前記接地接続部と前記機能デバイスとは一体成形構造、又は別体型固定接続構造である。
【0012】
好ましくは、前記接地接続部及び前記接地標識のうちの少なくとも一方と、前記機能デバイスとは一体成形構造である。
【0013】
好ましくは、前記接地標識は、前記シェル壁に形成される突起構造又は凹み構造である。
【0014】
好ましくは、前記接地標識は、スタンプ押圧によって、レーザーマーキングによって、ラベル貼着によって、又は印字によって、前記シェル壁に設けられる。
【0015】
好ましくは、前記機能デバイスはインダクタハウジングである。
【0016】
背景技術で紹介した内容に対して、上記接地構造は電気機器に適用し、電気機器は、接地ニーズを有するケース、及び少なくとも部分的にケースの外側に設けられる機能デバイスを含み、接地構造は少なくとも1つの接地接続部を含み、接地接続部は機能デバイスにおいてケースの外側部分に位置するシェル壁に設けられ、機能デバイスのシェル壁はケースに導電的に接続される。実際の応用過程で、当該接地構造は、接地接続部が機能デバイスのシェル壁に配置され、機能デバイスのシェル壁がケースに導電的に接続されるため、電気機器のケースの接地ニーズを満たすとともに、ケースの内部空間を占める必要がなく、即ち、接地接続部とケース内の電気部品との間の安全規格空間(電気的クリアランス、沿面距離など)を配慮する必要がなく、ケースの小型化に寄与する。
【0017】
また、本出願は接地構造を含む電気機器をさらに提供し、当該接地構造は上記何れかの解決策に記載の接地構造である。上記接地構造は前記技術効果を備えるため、当該接地構造を備える電気機器も相応的な技術効果を具備すべきであり、ここで、贅言していない。
【0018】
好ましくは、前記電気機器は太陽光発電用電気機器である。
【0019】
本出願の実施例又は従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の記載の必要な図面を簡単に紹介し、以下に紹介する図面は本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、進歩性に値する労働をしないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本出願の実施例が提供する接地構造の接地接続部として適用される接地ネジ孔の軸側構造模式図
図2】本出願の実施例が提供する接地構造の接地接続部として適用される接地ネジ孔の正面構造模式図
図3】本出願の実施例が提供する接地構造の接地接続部として適用される接地ネジポストの軸側構造模式図
【発明を実施するための形態】
【0021】
本出願は、電気機器において接地接続部を配置することでケース内部空間を占めてケースの小型化に影響するという問題を解決するように、接地構造及び電気機器を提供することを、目的とする。
【0022】
以下、本出願の実施例の図面を結合して、本出願の実施例の技術案を明確に且つ完全に記載し、記載される実施例は、全ての実施例ではなく、本出願の一部の実施例に過ぎない。本出願の実施例に基づいて、当業者が進歩性に値する労働をしないことを前提として、取得した他の全ての実施例は何れも本出願の保護範囲に属している。
【0023】
図1図3を参照し、図1は本出願の実施例が提供する接地構造の接地接続部として適用される接地ネジ孔の立体構造模式図であり、図2は本出願の実施例が提供する接地構造の接地接続部として適用される接地ネジ孔の正面構造模式図であり、図3は本出願の実施例が提供する接地構造の接地接続部として適用される接地ネジポストの立体構造模式図である。
【0024】
本出願の実施例は電気機器に適用する接地構造を提供し、図1図3を参照し、電気機器は、接地ニーズを有して接地可能なケース1、及び、少なくとも部分的にケース1外側に設けられる機能デバイス2を含み、ケース1内には電気デバイスが取り付けられ、これらの電気デバイスは接地ニーズを有する。機能デバイス2は、ケース1内の電気デバイスがよりよく動作するために設けられた相応的な機能を有するデバイスであり、具体的に、内部には磁気部品が設けられたインダクタハウジングであってもよく、ケースの放熱を補助するための放熱器であってもよく、又はケース1に対して配置される他の機能デバイスであってもよい。また、当該接地構造は具体的に少なくとも1つの接地接続部3を含み、当該接地接続部3は機能デバイス2においてケースの外側部分に位置するシェル壁に設けられ、機能デバイス2のシェル壁はケース1に導電的に接続される。
【0025】
実際の応用過程で、当該接地構造は、接地接続部3が機能デバイス2のシェル壁に配置され、機能デバイス2のシェル壁がケース1に導電的に接続されるため、電気機器のケース1の接地ニーズを満たすとともに、ケース1の内部空間を占める必要がなく、即ち、接地接続部3とケース1内の電気部品との間の安全規格空間(電気的クリアランス、沿面距離など)を配慮する必要がなく、ケースの小型化に寄与する。
【0026】
ここで、一般的に、接地構造は接地標識4をさらに含み、接地標識4は機能デバイス2のシェル壁に設けられるとともに、接地接続部3に接近して配置され、これによって、使用者又は操作者は接地操作を容易に実行できる。
【0027】
また、ここで、上記接地接続部3の数は、1に設定してもよく、複数、例えば2に設定してもよい。実際の応用過程で、実際ニーズに応じて相応的な数の接地接続部を選択してもよく、ここで、具体的に限定していない。
【0028】
また、上記接地接続部3として、接地ボルト及び接地ケーブルと係合して地に接続される接地ネジ孔が適用されてもよく、接地ナット及び接地ケーブルと係合して地に接続される接地ネジポストが適用されてもよい。無論、理解できるように、接地ネジ孔及び接地ネジポストを接地接続部3として適用する形態は、本出願の実施例の例示に過ぎず、実際の応用過程で、当業者の通常の他の接地接続部の態様、例えば、接地接続シート又は接地クリップなどの形態を適用してもよい。実際の応用過程で、実際ニーズに応じて接地接続部3の態様を選択して配置すればよく、ここで、具体的に限定していない。
【0029】
さらなる実施形態において、図2を参照し、接地ケーブルの長さを節約するために、上記接地接続部3は具体的に、機能デバイス2のシェル壁の側面に設けられるとともに、底部に接近して配置されてもよい。無論、理解できるように、接地接続部3が機能デバイス2のシェル壁の側面に設けられるとともに、底部に接近する上記形態は、本出願の実施例の例示に過ぎず、実際の応用過程で、配置ニーズに応じて他の位置、例えば、シェル壁の底面側に設計されてもよく、ここで、具体的に限定していない。
【0030】
いくつかの具体的な実施形態において、上記機能デバイス2は具体的には、ダイカスト部材であってもよく、機械加工部材、3D印刷部材、又は型材部材などであってもよく、実際の応用過程で、実際ニーズに応じて、対応する加工形態を選択して製造してもよく、ここで、具体的に限定していない。
【0031】
ここで、上記接地接続部3と機能デバイス2とは具体的に一体成形構造に設計されてもよく、別体型固定接続構造に設計されてもよく、実際の応用過程で、接地接続部3の具体的な構造態様に応じて対応する接地接続部3の機能デバイス2上の成形形態を選択してもよい。接地接続部3として接地ネジポストが適用されるとき、別体式固定接続構造が適用されてもよく、例えば、溶接されるように機能デバイス2に固定されてもよい。無論、一体成形が適用されてもよい。接地接続部3として接地ネジ孔が適用されるとき、好ましくは、接地接続部3は、機能デバイス2と一体として成形される構造に設計され、例えば、機械加工されるネジ孔で実現可能である。
【0032】
さらなる実施形態において、接地構造が接地接続部3及び接地標識4を同時に含むとき、上記接地接続部3及び接地標識4のうちの少なくとも一方は、機能デバイス2と一体として成形される構造に設計されてもよい。即ち、接地接続部3及び接地標識4のうちの一方は、機能デバイス2と一体として成形される(例えばダイカスト成形)ように設計され、他方は外部取り付け又は後加工などの形態で機能デバイス2に設けられてもよく、接地接続部3及び接地標識4は何れも一体成形の形態で機能デバイス2に設けられてもよく、実際の応用過程で、実際ニーズに応じて選択して配置してもよい。例えば、機能デバイス2はダイカスト部材であるとき、接地接続部3(例えば、接地ネジ孔(図1図2を参照)、又は接地ネジポスト(図3を参照))及び接地標識4は、何れも金型によって成形されることができ、他の部品の取付・固定工程を別途に追加する必要がなく、部品の数、工程及び工数を減少して、総合コストを低減できる。
【0033】
いくつかの具体的な実施形態において、機能デバイス2のシェル壁で上記接地標識4が表現する構造態様は、シェル壁に形成される突起構造又は凹み構造であってもよい。当該構造態様に設計されることで、接地標識4は外部環境の長期的な影響による損傷を受けにくく、その使用寿命がより長くなる。
【0034】
ここで、上記接地標識4は具体的に、スタンプ押圧によってシェル壁に設けられてもよく、レーザーマーキングによってシェル壁に設けられてもよく、又は、ラベル貼着によって或いは印字によってシェル壁に設けられてもよい。実際の応用過程で、実際ニーズに応じて対応する加工配置の方法を選択してもよく、ここで、具体的に限定していない。
【0035】
また、本出願は接地構造を含む電気機器をさらに提供し、当該接地構造は上記の何れか解決策に記載の接地構造である。上記接地構造は前記技術効果を備えるため、当該接地構造を備える電気機器も相応的な技術効果を具備すべきであり、ここで、贅言していない。
【0036】
さらなる実施形態において、上記電気機器は具体的に太陽光発電用電気機器、例えば、インバータ、整流器又はコンバイナーボックスなどであってもよく、接地ニーズ及び機能デバイスを有する電気機器であれば何れも可能であり、ここで、具体的に限定していない。
【0037】
ここで、本明細書における各実施例に対して何れも漸進の方式で記載され、各実施例は主に、他の実施例との相違点を説明し、各実施例の間の同様又は類似の部分について互いに参照すればよい。
【0038】
ここで、本出願に記載の「システム」、「装置」、「ユニット」及び/又は「モジュール」は単に、異なるレベルにある異なるコンポーネント、素子、部品、部分又は組立を区別する方法である。しかしながら、同じ目的を実現できる他の単語があれば、当該単語を他の表現に置き換えてもよい。
【0039】
本出願及び請求の範囲に示すように、明細書において例外状況を明確に示していない限り、「一」、「一つ」、「一種」及び/又は「当該」などの単語は単数に限定されず、複数を含んでもよい。一般的に、用語である「含む」及び「備える」は単に、明記されたステップ及び要素を含むように提示し、これらのステップ及び要素は排他的な羅列を構成していなく、方法又は機器は他のステップ又は要素を含む可能性がある。「1つ……を含む」という文に限定される要素は、要素が含まれる過程、方法、製品又は機器には他の同じ要素が存在することを排除していない。
【0040】
本出願の実施例の記載において、特に説明のない限り、「/」は「又は」という意味を示し、例えば、A/Bは、A又はBを示し、本明細書の「及び/又は」は単に関連対象を記載するための関連関係であり、3つの関係が存在することを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独に存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独に存在すること、という3つの状況を示す。また、本出願の実施例の記載において、「複数」は2つ又は2つ以上を意味する。
【0041】
以下、「第1」、「第2」などの用語は、単に記載のためのものであり、相対重要性を指示又は示唆するためのものではなく、又は指示した技術特徴の数を暗黙的に示すためのものでもない。これによって、「第1」、「第2」で表現された特徴は、1つ又は複数の当該特徴を明示又は暗黙的に含んでもよい。
【0042】
本出願においてフローチャートを使用する場合、当該フローチャートは、本出願の実施例によるシステムが実行する動作を説明するものである。ここで、前の動作又は後の動作は必ずしも順番に従って精確に実行される必要がない。逆に、逆の順番に従って各ステップを処理してもよく、又は各ステップを同時に処理してもよい。また、他の動作をこれらの処理に追加し、又はこれらの処理から1つ又は複数の動作を除去してもよい。
【0043】
本明細書において具体的に例を用いて本出願の原理及び実施形態を記載し、以上の実施例の説明は単に本出願の主旨を理解するためのものである。当業者にとって、本出願の原理から逸脱しない場合、本出願に対していくつかの改良及び修正を行ってもよく、これらの改良及び修正も本出願の請求項の保護範囲内に該当する。
【符号の説明】
【0044】
1 ・・・ケース
2 ・・・機能デバイス
3 ・・・接地接続部
4 ・・・接地標識
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2024-08-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器に適用する接地構造であって、前記電気機器は、接地ニーズを有するケース(1)、及び少なくとも部分的にケース(1)の外側に設けられる機能デバイス(2)を含み、前記接地構造は、
前記機能デバイス(2)において前記ケース(1)の外側部分に位置するシェル壁に設けられる少なくとも1つの接地接続部(3)を含み、
前記機能デバイス(2)のシェル壁は前記ケース(1)に導電的に接続されることを特徴とする接地構造。
【請求項2】
前記接地構造は、接地標識(4)をさらに含み、
前記接地標識(4)は、前記機能デバイス(2)において前記ケース(1)の外側部分に位置するシェル壁に設けられるとともに、前記接地接続部(3)に接近して配置されることを特徴とする請求項1に記載の接地構造。
【請求項3】
前記接地接続部(3)は、接地ボルト及び接地ケーブルと係合して地に接続される接地ネジ孔であり、又は、接地ナット及び接地ケーブルと係合して地に接続される接地ネジポストであることを特徴とする請求項1に記載の接地構造。
【請求項4】
前記接地接続部(3)は、前記機能デバイス(2)のシェル壁の側面に設けられるとともに、底部に接近して配置されることを特徴とする請求項1に記載の接地構造。
【請求項5】
前記機能デバイス(2)は、ダイカスト部材、機械加工部材、3D印刷部材又は型材部材であることを特徴とする請求項1に記載の接地構造。
【請求項6】
前記接地接続部(3)と前記機能デバイス(2)とは、一体成形構造、又は別体式固定接続構造であることを特徴とする請求項5に記載の接地構造。
【請求項7】
前記接地接続部(3)及び前記接地標識(4)のうちの少なくとも一方と、前記機能デバイス(2)とは一体成形構造であることを特徴とする請求項2に記載の接地構造。
【請求項8】
前記接地標識(4)は、前記シェル壁に形成される突起構造又は凹み構造であることを特徴とする請求項2に記載の接地構造。
【請求項9】
前記接地標識(4)は、スタンプ押圧によって、レーザーマーキングによって、ラベル貼着によって、又は印字によって、前記シェル壁に設けられることを特徴とする請求項2に記載の接地構造。
【請求項10】
前記機能デバイス(2)は、インダクタハウジングであることを特徴とする請求項1~9の何れか1項に記載の接地構造。
【請求項11】
接地構造を含む電気機器であって、前記接地構造は請求項1~の何れか1項に記載の接地構造であることを特徴とする電気機器。
【請求項12】
前記電気機器は太陽光発電用電気機器であることを特徴とする請求項11に記載の電気機器。
【国際調査報告】