(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-03-07
(54)【発明の名称】容器及びそのポンプアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B65D 47/34 20060101AFI20250228BHJP
B05B 11/00 20230101ALI20250228BHJP
B05B 11/10 20230101ALI20250228BHJP
F04B 9/14 20060101ALI20250228BHJP
【FI】
B65D47/34 110
B65D47/34 BRH
B05B11/00 101G
B05B11/10 101H
F04B9/14 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024572513
(86)(22)【出願日】2023-03-07
(85)【翻訳文提出日】2024-08-26
(86)【国際出願番号】 CN2023079954
(87)【国際公開番号】W WO2023174094
(87)【国際公開日】2023-09-21
(31)【優先権主張番号】202210247464.7
(32)【優先日】2022-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524318799
【氏名又は名称】ブイエムダブリュー インターナショナル プロプライアタリー リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】110003007
【氏名又は名称】弁理士法人謝国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュ、ウェイ
【テーマコード(参考)】
3E084
3H075
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA24
3E084AB01
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084KB01
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD22
3H075AA09
3H075AA10
3H075BB03
3H075CC35
3H075DA03
3H075DA04
3H075DB13
3H075DB14
(57)【要約】
容器本体(20)に取り付けるのに適したポンプアセンブリ(10)であって、押え棒(2)と、メインハウジング(3)と、内蔵部材(1)とを有し、メインハウジング(3)の内筒ハウジング(32)が筒状キャビティ(S1)を囲んでおり、外筒ハウジング(33)と内筒ハウジング(32)との間に環状空間(S2)が画定されている。内蔵部材(1)の外筒壁(13)と内筒壁(12)との間には、環状キャビティ(S3)が画定されている。押え棒(2)の接続部底壁(22)は、筒状キャビティ(S1)に設けられ、押え棒(2)の接続部側壁(23)は、内筒ハウジング(32)の内壁面(32n)に摺動可能にシール接触し、ピストン部(24)は、環状キャビティ(S3)に設けられるとともに、内筒壁(12)の外壁面(12u)と外筒壁(13)の内壁面(13n)にそれぞれ摺動可能にシール接触する。内蔵部材(1)は、外筒ハウジング(33)内において低い位置(PL)から高い位置(PH)まで動作可能に設けられている。内容物の排出機能を有する容器(100)であって、ポンプアセンブリ(10)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体に取り付けるのに適するポンプアセンブリであって、棒本体と接続部底壁と接続部側壁とピストン部とを有する押え棒を備え、前記棒本体の下端は、前記接続部底壁に接続され、前記接続部側壁は、前記接続部底壁から上向きに突出し、前記棒本体の外周に設置されるポンプアセンブリにおいて、前記ポンプアセンブリは、メインハウジングと内蔵部材とをさらに備え、
前記メインハウジングは、底ハウジング、内筒ハウジング及び外筒ハウジングを有し、前記内筒ハウジング及び前記外筒ハウジングは、いずれも前記底ハウジングから上向きに突出し、前記内筒ハウジングは、筒状キャビティを囲んでおり、前記外筒ハウジングは、前記内筒ハウジングの外周に位置して前記内筒ハウジングとの間に環状空間を画定し、前記底ハウジングは、前記内筒ハウジングが囲む中間部分に前記容器本体と連通するポンプ吸込口が設けられ、
前記内蔵部材は、頂殻壁、内筒壁及び外筒壁を有し、前記内筒壁及び前記外筒壁は、いずれも前記頂殻壁から下向きに突出し、前記内筒壁は、前記棒本体が貫通する貫通穴を囲んでおり、前記外筒壁は、前記内筒壁の外周に位置して前記内筒壁との間に環状キャビティを画定し、
前記接続部底壁は、前記筒状キャビティに設けられ、前記接続部側壁は、前記内筒ハウジングの内壁面と摺動可能にシール接触し、前記ピストン部は、前記環状キャビティに設けられ、前記内筒壁の外壁面と前記外筒壁の内壁面とそれぞれ摺動可能にシール接触し、
前記内蔵部材は、前記外筒ハウジングにおいて低い位置から高い位置に移動可能に設けられ、前記低い位置では、前記内蔵部材の前記外筒壁は、前記環状空間内に少なくとも部分的に位置し、前記高い位置では、前記内蔵部材は、ロック構造によって前記高い位置にロック可能に設けられていることを特徴とするポンプアセンブリ。
【請求項2】
前記外筒壁と前記外筒ハウジングは、スライダが縦方向シュートに摺動することで摺動嵌合し、前記スライダ及び前記縦方向シュートは、それぞれ、前記外筒壁の外壁面及び前記外筒ハウジングの内壁面のうちの第1方及び第2方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のポンプアセンブリ。
【請求項3】
前記第2方には、周方向シュートが設けられ、前記周方向シュートは、前記縦方向シュートと連通し、前記高い位置では、前記内蔵部材は、前記スライダが周方向に沿って前記周方向シュート内に摺動することにより前記高い位置にロックされ、前記スライドと前記周方向シュートは、前記ロック構造を構成することを特徴とする請求項2に記載のポンプアセンブリ。
【請求項4】
前記周方向シュートには、周方向において前記縦方向シュートの近位側から遠位側に向かって徐々に高くなる側面を有する突起が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のポンプアセンブリ。
【請求項5】
前記内筒壁の内壁面及び前記棒本体の外周面のうちの第1方には、縦方向に延びる凸条が設けられ、前記内筒壁の内壁面及び前記棒本体の外周面のうちの第2方には、前記凸条と摺動嵌合する凹溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のポンプアセンブリ。
【請求項6】
前記第1方は、前記外筒壁の外壁面であることを特徴とする請求項2に記載のポンプアセンブリ。
【請求項7】
前記ポンプアセンブリは、周方向に分布する複数の前記スライダと、対応する複数の前記縦方向シュートとを有することを特徴とする請求項2に記載のポンプアセンブリ。
【請求項8】
前記ポンプアセンブリは、前記内蔵部材が前記低い位置にある状態で、
前記押え棒の前記接続部底壁が前記メインハウジングの前記底ハウジングに当接し、前記内蔵部材の前記外筒壁の下端と前記底ハウジングとが縦方向に隙間を有すること、および/または、
前記押え棒の前記ピストン部が前記内蔵部材の前記頂殻壁に当接し、かつ、前記メインハウジングの前記内筒ハウジングの上方にあること
を許容するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のポンプアセンブリ。
【請求項9】
前記ポンプアセンブリは、前記内蔵部材が前記高い位置にある状態で、
前記押え棒が前記内蔵部材に対して前記メインハウジングの前記底ハウジングに当接するまで下向きに移動し、前記ピストン部が常に前記内筒壁の外壁面と前記外筒壁の内壁面にそれぞれシール接触すること、および/または、
前記内蔵部材の前記内筒壁及び前記外筒壁の下端と前記メインハウジングの内筒ハウジングの上端との間の高低差が前記外筒ハウジングの高さの10%未満であること
を許容するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のポンプアセンブリ。
【請求項10】
内容物の排出機能を有し、容器本体を備える容器において、前記容器は、請求項1から9のいずれか1項に記載のポンプアセンブリをさらに備え、前記ポンプアセンブリは、前記容器本体に取り付けられ、前記容器本体内の内容物を排出することを特徴とする容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプアセンブリに関わるものであり、さらに、内容物の排出機能を有する容器に関する。
【背景技術】
【0002】
日常生活では、ハンドソープ、薬剤、化粧液、シャンプーなどのような内容物の排出機能を有する容器が使用されることが多い。この容器では、押え棒の押圧操作により、その中の内容物を排出させることができる。
中国特許CN110155489Aには、ポンプアセンブリ及び内容物の排出機能を有する容器が記載されている。この容器のポンプアセンブリにおいて、第1インナーケーシング側壁の外壁面、第2インナーケーシング側壁の内壁面及びインナーケーシング頂殻壁は、第1開口を有する第1キャビティを画定し、ピストン部は、第1キャビティに設けられ、かつ、第1インナーケーシング側壁の外壁面及び第2インナーケーシング側壁の内壁面とそれぞれ摺動可能にシール接触して、第1キャビティ内において第1ガスキャビティと第2ガスキャビティとを仕切り、第1ガスキャビティは、ピストン部と、インナーケーシング頂殻壁と、第1インナーケーシング側壁の外壁と、第2インナーケーシング側壁の内壁面とにより規定された密閉キャビティを形成し、棒本体は、押圧されてピストン部を駆動して第1ガスキャビティを引っ張るとともに第2ガスキャビティを圧縮し、容器本体の内容物を排出通路を介して排出させる。ピストン部は、第1ガスキャビティ内のガス圧力と第2ガスキャビティ内のガス圧力との合力によって反発して、棒本体を反発させ、それによって棒本体を再び押圧するのに適しているため、ポンプ本体は、棒本体を反発させるためのばねを設ける必要がなく、ポンプアセンブリは、すべてプラスチック材質で作られ、金属材料が混じり合うことなく、ポンプアセンブリをリサイクルしやすくすることができる。
輸送コスト、包装材料などの要求に伴い、このような容器は、容器全体の高さ寸法を小さくするように、押え棒を容易に底まで押圧するのを必要とすることが多い、これにより、輸送時の占有スペースが小さくなり、包装材料も少なくなる。
したがって、ポンプアセンブリを有する容器がばねを設けることなく押え棒を底部に容易に押圧することができるように改良されたポンプアセンブリを提供する必要がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、ばねを設けずに押え棒の反発を実現するとともに、押え棒を底部に容易に押圧することができるポンプアセンブリ及び容器を提供することである。
【0004】
本発明は、ポンプアセンブリを提供し、容器本体に取り付けるのに適し、棒本体と接続部底壁と接続部側壁とピストン部とを有する押え棒を備え、前記棒本体の下端は、前記接続部底壁に接続され、前記接続部側壁は、前記接続部底壁から上向きに突出し、前記棒本体の外周に設置される。前記ポンプアセンブリは、メインハウジングと内蔵部材とをさらに備える。前記メインハウジングは、底ハウジング、内筒ハウジング及び外筒ハウジングを有し、前記内筒ハウジング及び前記外筒ハウジングは、いずれも前記底ハウジングから上向きに突出し、前記内筒ハウジングは、筒状キャビティを囲んでおり、前記外筒ハウジングは、前記内筒ハウジングの外周に位置して前記内筒ハウジングとの間に環状空間を画定し、前記底ハウジングは、前記内筒ハウジングが囲む中間部分に前記容器本体と連通するポンプ吸込口が設けられている。前記内蔵部材は、頂殻壁、内筒壁及び外筒壁を有し、前記内筒壁及び前記外筒壁は、いずれも前記頂殻壁から下向きに突出し、前記内筒壁は、前記棒本体が貫通する貫通穴を囲んでおり、前記外筒壁は、前記内筒壁の外周に位置して前記内筒壁との間に環状キャビティを画定する。前記接続部底壁は、前記筒状キャビティに設けられ、前記接続部側壁は、前記内筒ハウジングの内壁面と摺動可能にシール接触し、前記ピストン部は、前記環状キャビティに設けられ、前記内筒壁の外壁面と前記外筒壁の内壁面とそれぞれ摺動可能にシール接触する。前記内蔵部材は、前記外筒ハウジングにおいて低い位置から高い位置に移動可能に設けられ、前記低い位置では、前記内蔵部材の前記外筒壁は、前記環状空間内に少なくとも部分的に位置し、前記高い位置では、前記内蔵部材は、ロック構造によって前記高い位置にロック可能に設けられている。
【0005】
1つの実施形態では、前記外筒壁と前記外筒ハウジングは、スライダが縦方向シュートに摺動することで摺動嵌合し、前記スライダ及び前記縦方向シュートは、それぞれ、前記外筒壁の外壁面及び前記外筒ハウジングの内壁面のうちの第1方及び第2方に設けられている。
1つの実施形態では、前記第2方には、周方向シュートが設けられ、前記周方向シュートは、前記縦方向シュートと連通し、前記高い位置では、前記内蔵部材は、前記スライダが周方向に前記周方向シュート内に摺動することにより前記高い位置にロックされ、前記スライドと前記周方向シュートは、前記ロック構造を構成する。
1つの実施形態では、前記周方向シュートには、周方向において前記縦方向シュートの近位側から遠位側に向かって徐々に高くなる側面を有する突起が設けられている。
1つの実施形態では、前記内筒壁の内壁面及び前記棒本体の外周面のうちの第1方には、縦方向に延びる凸条が設けられ、前記内筒壁の内壁面及び前記棒本体の外周面のうちの第2方には、前記凸条と摺動嵌合する凹溝が設けられている。
1つの実施形態では、前記第1方は、前記外筒壁の外壁面である。
1つの実施形態では、前記ポンプアセンブリは、周方向に分布する複数の前記スライダと、対応する複数の前記縦方向シュートとを有する。
1つの実施形態では、前記ポンプアセンブリは、前記内蔵部材が前記低い位置にある状態で、前記押え棒の前記接続部底壁が前記メインハウジングの前記底ハウジングに当接し、前記内蔵部材の前記外筒壁の下端と前記底ハウジングとが縦方向に隙間を有すること、および/または、前記押え棒の前記ピストン部が前記内蔵部材の前記頂殻壁に当接し、かつ、前記メインハウジングの前記内筒ハウジングの上方にあることを許容するように設けられている。
1つの実施形態では、前記ポンプアセンブリは、前記内蔵部材が前記高い位置にある状態で、前記押え棒が前記内蔵部材に対して前記メインハウジングの前記底ハウジングに当接するまで下向きに移動し、前記ピストン部が常に前記内筒壁の外壁面と前記外筒壁の内壁面にそれぞれシール接触すること、および/または、前記内蔵部材の前記内筒壁及び前記外筒壁の下端と前記メインハウジングの前記内筒ハウジングの上端との間の高低差が前記外筒ハウジングの高さの10%未満であることを許容するように設けられている。
【0006】
本発明は、内容物の排出機能を有する容器を提供し、容器本体を備え、前記容器は、前記ポンプアセンブリをさらに備え、前記ポンプアセンブリは、前記容器本体に取り付けられ、前記容器本体内の内容物を排出する。
上記ポンプアセンブリ及び容器において、押え棒のピストン部が内蔵部材の外筒壁と内筒壁との間の環状キャビティ内に設けられているので、押え棒を押下する過程で、ピストン部の上下両側の差圧によって押え棒を上向きに跳ね返す復元力を提供することができ、また、メインハウジングは、外筒ハウジングの内側に内筒ハウジングが設けられ、接続部底壁を内筒ハウジングが囲む筒状キャビティ内に設置し、かつ、内蔵部材の外筒壁を外筒ハウジングと内筒ハウジングとの間の環状空間に合わせるので、押え棒をスムーズに底部に押圧することができる。したがって、ばねを設けずに押え棒の反発を実現することができ、また、押え棒を底部に容易に押圧することができる。ポンプアセンブリ及び容器全体の構造は、コンパクトであり、包装コスト及び輸送コストを節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の上記およびその他の特徴、性質、および利点は、添付図面および実施例に関連する以下の説明によってさらに明らかになる。
図1Aは、容器において押え棒と内蔵部材が共に最低位置にある状態を示す模式図であり、このとき、容器全体の縦方向寸法が最も小さい。
図1Bは、容器において押え棒と内蔵部材が共に最高位置にある状態を示す模式図であり、このとき、容器全体の縦方向寸法が最も大きい。
図1Cは、容器において内蔵部材が最高位置にあり、押え棒が最低位置にある状態を示す模式図である。
図2は、ポンプアセンブリにおいて押え棒と内蔵部材が共に最低位置にある状態を示す模式図である。
図3は、ポンプアセンブリにおいて押え棒と内蔵部材が共に中間位置にある状態を示す模式図である。
図4は、ポンプアセンブリにおいて押え棒と内蔵部材が共に最高位置にある状態を示す模式図である。
図5Aは、内蔵部材の外筒壁のスライダとメインハウジングの外筒ハウジングの縦方向シュートとが嵌合したときの平面図である。
図5Bは、内蔵部材の外筒壁のスライダが
図5Aの状態からメインハウジングの外筒ハウジングの周方向シュートにスライドしたときの模式図である。
図5Cは、内蔵部材の外筒壁のスライダが
図5Bの状態から周方向シュートにロックされる状態にさらにスライドしたときの模式図である。
図6は、ポンプアセンブリにおいて内蔵部材が最高位置にあり、押え棒が中間位置にある状態を示す模式図である。
図7は、ポンプアセンブリにおいて内蔵部材が最高位置にあり、押え棒が最低位置にある状態を示す模式図である。
図8Aは、押え棒先端の逆止弁体が排出通路を塞いだ状態を示す模式図である。
図8Bは、押え棒先端の逆止弁体が排出通路を開放した状態を示す模式図である。
図8Cは、押え棒とヘッドキャップの立体構造を示す模式図である。
図9は、メインハウジングの外筒ハウジングと押え棒の棒本体の立体構造を示す斜視図である。
図10は、押え棒先端の逆止弁体の斜視図である。
図11は、
図10の逆止弁体の平面図である。
図12は、
図1BのEにおける部分拡大図である。
図13は、ヘッドキャップと押えキャップの分解構造を示す斜視図である。
図14は、ヘッドキャップの突起が待避空間にある状態を示す模式図である。
図15は、ヘッドキャップの突起が押えキャップの凹部に嵌め込んだ状態を示す模式図である。
【本発明の最良な実施形態】
【0008】
以下、具体的な実施形態及び添付図面に合わせて本発明を詳しく説明する。以下の記載では、本発明を十分に理解し易くするために、いろいろな詳細を説明するが、本発明が上記の記載と異なる別の形態で実施できることは明らかであり、当業者にとって、本発明の主旨を逸脱しない範囲で実際の応用状況に応じて拡張・推論することができるので、本発明の保護範囲が上記の具体的な実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0009】
例えば、本明細書において後に記載される「第1特徴は、第2特徴の上方または上に形成され」というのは、第1および第2特徴が直接関連して形成される実施形態を含んでもよく、第1および第2特徴の間に追加の特徴が形成される実施形態を含んでもよく、これによって第1および第2特徴の間は直接関連していなくてもよい。更に、第1要素が第2要素に接続または結合される形態で説明される場合、この説明は、第1および第2要素が直接接続または互いに結合される実施形態を含み、1つまたは複数の他の介在要素を追加することで第1要素を第2要素に間接的に接続または互いに結合させる実施形態も含む。
図1A、
図1B及び
図1Cは、異なる状態における内容物排出機能を有する容器100の例示的構成を示す。容器100は、容器本体20を有する。容器100は、ポンプアセンブリ10をさらに備える。ポンプアセンブリ10は、容器本体20に取り付けられ、容器本体20内の内容物CWを排出する。
【0010】
図2~
図9は、ポンプアセンブリ10の例示的構成を示す。前述したように、ポンプアセンブリ10は、容器本体20に取り付けるのに適している。
なお、添付図面は何れも例示的なものに過ぎず、等比例の条件で描かれているわけではないので、本発明が実際請求する保護範囲を制限するものとして捉えられるべきではない。
【0011】
図2を参照すると、ポンプアセンブリ10は、押え棒2を備える。
図8A~
図8Cは、押え棒2の例示的構成を示す。
図2及び
図8A~
図8Cに合わせて、押え棒2は、棒本体21と、接続部底壁22と、接続部側壁23と、ピストン部24とを有する。棒本体21は、排出通路210を画定する。棒本体21の下端21wは、接続部底壁22に接続されている。接続部側壁23は、接続部底壁22から上向きに突出して棒本体21の外周に設けられている。ピストン部24は、接続部側壁23の上端23hに接続されている。
図面において、排出通路210は、押え棒2(具体的には、棒本体21)の棒孔でもある。なお、本明細書では、「上」、「下」、「縦方向」、「高」、「低」などの空間関係用語を用いて添付図面に示す1つの要素または特徴と他の要素または特徴との関係を記述するが、これは、
図1A、
図1B及び
図1Cに示す通常状態における方向を参照し説明を容易にするためであり、これらの空間関係用語は、使用中または動作中の要素またはアセンブリの、添付図面に描かれた方向以外の他の方向を含むことを意図している。例えば、添付図面のアセンブリを反転すると、他の要素または特徴の上方にあると説明されている要素の方向は、他の要素または特徴の下方にあることに変わるので、本文で使用された空間関係記述語をそれに応じて解釈すべきである。
ポンプアセンブリ10は、メインハウジング3と内蔵部材1とをさらに備える。
図6を参照すると、メインハウジング3は、底ハウジング31と、内筒ハウジング32と、外筒ハウジング33とを有する。内筒ハウジング32及び外筒ハウジング33は、いずれも底ハウジング31から上向きに突出している。内筒ハウジング32は、筒状キャビティS1を囲んでいる。外筒ハウジング33は、内筒ハウジング32の外周に位置して内筒ハウジング32との間に環状空間S2を画定する。底ハウジング31は、内筒ハウジング32に囲まれた中間部分310に容器本体20と連通するポンプ吸込口P1が設けられている。
なお、図示の実施形態では、ポンプアセンブリ10の本体部分はほぼ中心軸線O1の周りを回転する回転体であってもよいので、以下では、便宜上、
図2のポンプアセンブリ10の縦方向X1(
図2において、上下方向、すなわち、ポンプアセンブリ10の中心軸線O1に沿う方向)、径方向R0(すなわち、
図2において、ポンプアセンブリ10の中心軸線O1から左側または右側に向かう方向)および周方向C0(すなわち、中心軸線O1の周りを回転する方向、
図5Bおよび
図5Cに示す)も参照することがある。なお、この説明は、ポンプアセンブリ10の具体的な部品の横断面が円形であることを限定するものではなく、例えば、内筒ハウジング32及び外筒ハウジング33は、横断面が円形である必要はなく、横断面が四角形、矩形などの他の形状の筒体であってもよい。
【0012】
引き続き
図6を参照すると、内蔵部材1は、頂殻壁11と、内筒壁12と、外筒壁13とを有する。内筒壁12及び外筒壁13は、いずれも頂殻壁11から下方に突出している。内筒壁12は、棒本体21が貫通する貫通穴H1を囲んでいる。外筒壁13は、内筒壁12の外周に位置して内筒壁12との間に環状キャビティS3を画定する。
図2及び
図6に合わせると、押え棒2の接続部底壁22は、筒状キャビティS1に設けられている。押え棒2の接続部側壁23は、内筒ハウジング32の内壁面32nに摺動可能にシール接触している。押え棒2のピストン部24は、環状キャビティS3に設けられ、内筒壁12の外壁面12u及び外筒壁13の内壁面13nにそれぞれ摺動可能にシール接触している。なお、「摺動可能にシール接触」とは、2つの要素が互いに相対的に摺動可能であると同時に、摺動嵌合界面の間に密封性を保持することを意味し、例えば、材料、プラスチック自体の変形可能な特徴によって実現することができ、また、十分な摺動嵌合界面の面積を提供して密封性を保持することができる。例えば、押え棒2の筒状の接続部側壁23の外径は、通常状態(すなわち、外力が加えない場合)において内筒ハウジング32の内径よりやや大きく設定することができ、これにより、相互間に締まり嵌合を形成することができ、シール性能がより良い。そして、「内筒ハウジング32の内壁面32n」を例にとると、内壁面32nは、内筒ハウジング32の径方向内側に位置する壁面を意味する。
内蔵部材1は、外筒ハウジング33において低い位置PL(例えば、
図2)から高い位置PH(例えば、
図6)まで動作可能に設けられている。なお、ここでの「低い」、「高い」は相対的なものである。
低い位置PLでは、内蔵部材1の外筒壁13は、環状空間S2内に少なくとも部分的に位置している。
図2に示すように、外筒壁13は、縦方向X1における大部分(すなわち、50%を超える部分)が環状空間S2内に位置し、すなわち、径方向R0において内筒ハウジング32と外筒ハウジング33との間に位置している。
高い位置PHでは、内蔵部材1は、ロック構造4によって高い位置PHにロック可能に設定されている。例えば、内蔵部材1は、所定の位置で径方向R0に沿って延びる径向横孔を設け、外筒ハウジング33も対応の横孔を設け、内蔵部材1が高い位置PHに達したときに、挿通ピンを前記径向横孔及びその対応の横孔を手動で挿通させ、内蔵部材1と外筒ハウジング33を挿通接続して内蔵部材1のロックを実現することができる。すなわち、径向横孔、対応の横孔及び挿通ピンは、ロック構造4と見なすことができる。
【0013】
上記ポンプアセンブリ10では、押え棒2の接続部底壁22がメインハウジング3の内筒ハウジング32に囲まれた筒状キャビティS1に設けられて上下に動し、内蔵部材1の外筒壁13がメインハウジング3の外筒ハウジング33と内筒ハウジング32との間の環状空間S2において上下に動することができる。内蔵部材1がロック構造4を介して高い位置PHにロックされていない状態では、押え棒2は、ピストン部24が内蔵部材1とシール接触することによって、内蔵部材1を連れて底まで、例えば
図2の低い位置PLに押し下げることができる。この場合、ポンプアセンブリ10及び容器100全体の縦方向寸法が小さく、構造がコンパクトであり、例えば、容器100の包装状態とすることができ、包装コスト及び輸送コストを節約することができる。特筆すべきは、この過程では、ポンプ吸込口P1は、容器本体20内の内容物CWが流出することなく、逆止弁体9(図中、略逆テーパ状)を介して常に閉じられている。
使用する場合に、押え棒2を持ち上げることができ、このとき、内蔵部材1は、押え棒2に追従して
図2の低い位置P1から
図3の中間位置PMを介して縦方向X1に沿って
図4の高い位置PHに移動し、次いでロック構造4を介して高い位置PHにロックすることができる。特筆すべきは、
図2、
図3から
図4までの過程では、逆止弁体9は、ポンプ吸込口P1を徐々に開き、内容物CWの一部は、容器本体20から筒状キャビティS1内に蓄積される。
その後、内蔵部材1は、高い位置PHに保持され、押え棒2は、内蔵部材1に対して
図4のより上の位置から
図6の中間位置を介して
図7のより下の位置に押圧することができる。ピストン部24は、縦方向X1に沿って環状キャビティS3を下キャビティS32と閉鎖された上キャビティS31とに仕切ることができるので、押え棒2が内蔵部材1に対して下方向に移動するにつれて、下キャビティS32と上キャビティS31との間の差圧が大きくなり、押え棒2が上向きに反発する弾性復元力を提供する。特筆すべきは、
図4、
図6から
図7の過程では、逆止弁体9は、ポンプ吸込口P1を徐々に閉じていく。押え棒2を繰り返し持ち上げて押圧した後、筒状キャビティS1内に十分な量の内容物CWが蓄積され、その後、排出通路210を介して排出される。
したがって、上記ポンプアセンブリ10を備えた容器100は、ばねを設けることなく、押え棒2を容易に底まで押圧することができる。
【0014】
操作例として、ユーザは、後述する押え棒2に接続されたヘッドキャップ6を押圧することにより、筒状キャビティS1内の空気を押え棒2の中間の排出通路210を通過させ、ヘッドキャップ6を介して押し出すことができる。ユーザがヘッドキャップ6に何らかの力を加えない場合、ヘッドキャップ6と押え棒2は、下キャビティS32と上キャビティS31との間の差圧による復元力により、筒状キャビティS1を負圧にするように反発して上昇するので、容器本体20内の内容物CW、例えば液体をポンプ吸込口P1を介して、筒状キャビティS1を満たすまで吸引することができる。満たした後に、ヘッドキャップ6と押え棒2が再びユーザにより押下されると、筒状キャビティS1内の液体が押え棒2の接続部底壁22により押圧されて押え棒2の排出通路210及びヘッドキャップ6を介してポンプアウトされる。押圧により内容物を排出する具体的な過程は、例えば、中国特許CN109649819Aを参照することができ、ここではこれ以上説明しない。
なお、本文で言及される2つの方向の「垂直」、「一致」、「平行」などは、数学的に厳密な角度要件を満たす必要はなく、一定の誤差範囲を許容し、例えば、数学的に要求される角度に対して20°以内異なることを許容し、「ある方向に沿って」または「ある方向において」などは、当該方向に少なくとも成分があることを意味し、好ましくは、当該方向との角度は45°以内、より好ましくは20°以内、乃至10°、5°以内である。なお、本文で言及の範囲は、何れも言及の端点値を含む。
【0015】
図示の実施形態では、内蔵部材1は、外筒壁13と外筒ハウジング33との摺動嵌合により、外筒ハウジング33内の高い位置PHと低い位置PLとの間で移動することができる。
なお、本文では、本発明の実施形態を記述するために特定の用語を使用し、例えば、「1つの実施形態」、「別の実施形態」、および/または「いくつかの実施形態」は、本発明の少なくとも1つの実施形態に関連する特徴、構造または特点を意味する。したがって、強調・留意すべきところは、本明細書において異なる位置で二回以上言及された「1つの実施形態」又は「別の実施形態」は、必ずしも同じ実施形態を指すものではない。さらに、本発明の一つ又は複数の実施形態のある特徴、構造又は特点は、適切に組み合わせてもよい。
図5A及び
図9を参照すると、外筒壁13と外筒ハウジング33は、スライダ131が縦方向シュート331内を摺動することで、摺動嵌合することができる。スライダ131及び縦方向シュート331は、外筒壁13の外壁面13u及び外筒ハウジング33の内壁面33nのうちの第1方及び第2方にそれぞれ設けられていてもよい。すなわち、スライダ131が外筒壁13の外壁面13uに設けられると、縦方向シュート331が外筒ハウジング33の内壁面33nに設けられる。スライダ131は、外筒ハウジング33の内壁面33nに設けられていてもよく、このとき、縦方向シュート331は、外筒壁13の外壁面13uに設けられる。図示の実施形態では、前記第1方は、外筒壁13の外壁面13uである。すなわち、第2方は、外筒ハウジング33の内壁面33nである。
なお、本文では、「第1」、「第2」などの言葉を用いて特徴を限定するが、これは、単に対応する特徴を区別しやすくするためであり、特に断りのない限り、上記の言葉には特別な意味がないため、本発明の保護範囲の制限とも理解できない。
【0016】
引き続き
図9を参照すると、外筒ハウジング33の内壁面33n(前述の第2方の例として)に周方向シュート332を設けることができる。周方向シュート332は、縦方向シュート331に連通することができる。高い位置PHでは、内蔵部材1は、スライダ131が周方向C0に沿って周方向シュート332内に摺動することによって、高い位置PHにロックすることができる。その中に、スライダ131と周方向シュート332は、前記ロック構造4を構成している。なお、周方向シュート332は、周方向C0に沿って延びる掛止溝でもある。
【0017】
ポンプアセンブリ10は、周方向C0に分布する複数のスライダ131と、対応する複数の縦方向シュート331とを備えることができる。なお、本文中の「複数」は、2つ以上を意味し、2つ、3つ、4つ、5つなどを含む。
図5Aにおいて、ポンプアセンブリ10は、周方向C0に沿って均等に分布する3つのスライダ131と、対応する3つの縦方向シュート331とを備えることができる。さらに、ポンプアセンブリ10は、3つの縦方向シュート331にそれぞれ連通する3つの周方向シュート332を備えることもできる。
引き続き
図9を参照すると、周方向シュート332には突起3321が設けられている。突起3321は、周方向C0において縦方向シュート331の近位側から遠位側に向かって徐々に高くなる側面3322(
図2にも示す)を有する。縦方向シュート331の近位側とは、周方向シュート332に対応する縦方向シュート331に近い側であり、遠位側とは、周方向シュート332に対応する縦方向シュート331から離れる側である。
図5Aでは、各縦方向シュート331に対して、対応する周方向シュート332は、いずれも縦方向シュート331から周方向C0に沿って反時計方向に延びている。
図5A及び
図9に合わせると、内筒壁12の内壁面12n及び棒本体21の外周面21uのうちの第1方には縦方向X1に沿って延びる凸条211が設けられ、内筒壁12の内壁面12n及び棒本体21の外周面21uのうちの第2方には凸条211と摺動嵌合する凹溝121が設けられていてもよい。図示の実施形態では、棒本体21の外周面21uを前記第1方の例とし、内筒壁12の内壁面12nを前記第2方の例としている。すなわち、縦方向X1に延びる凸条211は、棒本体21の外周面21uに設けられ、凸条211に摺動嵌合する凹溝121は、内筒壁12の内壁面12nに設けられている。このようにして、内蔵部材1は、凹溝121と凸条211とを介して押え棒2と摺動嵌合することができ、しかも互いに回転不能である。
【0018】
図2を参照すると、ポンプアセンブリ10は、内蔵部材1が低い位置PLにある状態で、押え棒2の接続部底壁22がメインハウジング3の底ハウジング31に当接することを許容し、
図2では、逆止弁体9を介して底ハウジング31に当接する。内蔵部材1が低い位置PLにある状態では、ポンプアセンブリ10は、内蔵部材1の外筒壁13の下端13wと底ハウジング31が縦方向X1に隙間を有することをさらに許容する。言い換えれば、押え棒2の接続部底壁22がメインハウジング3の底ハウジング31に当接すると、内蔵部材1は、低い位置PLにあると考えられ、このとき、内蔵部材1の外筒壁13の下端13wは、底ハウジング31に当接せず、底ハウジング31との間で縦方向X1に隙間を有する。
内蔵部材1が低い位置PLにある状態では、ポンプアセンブリ10は、押え棒2のピストン部24が内蔵部材1の頂殻壁11に当接し、メインシェル3の内筒ハウジング32の上方にあることをさらに許容する。すなわち、押え棒2のピストン部24の頂部は、内蔵部材1の頂殻壁11の底面に当接することができ、両者は、互いに向かって動き続けることができない。押え棒2の接続部底壁22がメインハウジング3の底ハウジング31に当接すると、押え棒2のピストン部24の底部がメインハウジング3の内筒ハウジング32の上端32hと干渉しない。
図2において、押え棒2のピストン部24は、メインハウジング3の内筒ハウジング32の上端32hに密接であり、例えば、ピストン部24の最低点と内筒ハウジング32の上端32hとの間の距離が5mmを超えず、さらに、ゼロに近い。これは、具体的なサイズに合わせて実現することができる。
【0019】
図7を参照すると、ポンプアセンブリ10は、内蔵部材1が高い位置PHにある状態で、押え棒2を内蔵部材1に対してメインハウジング3の底ハウジング31に当接するまで下動させ(例えば、
図4から
図6を経て
図7に至り)、ピストン部24は、内蔵部材筒壁12の外壁面12uと外筒壁13の内壁面13nと常にシール接触することを許容する。すなわち、ピストン部24は、内筒壁12と外筒壁13との間の環状キャビティS3から常に離脱しない。また、
図7に示すように、内蔵部材1が高い位置PHにある状態では、ポンプアセンブリ10は、内蔵部材1の内筒壁12及び外筒壁13の下端12w、13wとメインハウジング3の内筒ハウジング32の上端32hとの間の高低差が外筒ハウジング33の高さの10%未満になることをさらに許容する。なお、外筒壁13の下端12wは、内筒ハウジング32の上端32hより高くてもよく、内筒ハウジング32の上端32hより低くてもよく、面一になってもよい。例えば、
図7において、内蔵部材1の内筒壁12と外筒壁13の下端12w、13wは、ほぼ同じ高さであり、いずれもメインハウジング3の内筒ハウジング32の上端32hとほぼ面一である。これは、具体的なサイズに合わせて実現することができる。
【0020】
図1B、
図8A及び
図8Bを参照すると、排出通路210の先端には、排出通路210から流体を流出させる逆止弁体5が設けられてもよい。
言い換えれば、逆止弁体5は、容器100の押え棒2の上端に設けられ、容器100の内容物CWが押え棒2の排出通路210から一方向に流出することを許容する。すなわち、逆止弁体5は、内容物CWが押え棒2の排出通路210から流出するのを許容し、内容物CWが外部から押え棒2の排出通路210に流入するのを阻止する。
容器100は、さらに、押え棒2及び逆止弁体5などと共に押えキャップアセンブリを構成するヘッドキャップ6を備えることができる。
図10は、逆止弁体5を逆さまにしたときの立体構造を示し、
図11は、逆止弁体5の平面構造を示している。逆止弁体5は、柱部51と蓋部52とを有する。
図8Bに示すように、蓋部52は、柱部51の上端に接続されている。
図11では、逆止弁体5の柱部51の横断面を見ることができ、特に排出通路210の横断面、すなわち押え棒2(具体的には、棒本体21)の棒孔の孔断面を示す。横断面は、柱部51の延伸方向または排出通路210の延伸方向(すなわち、棒孔の孔深方向)に垂直な断面であり、すなわち
図1Aの状態で水平方向に延伸する断面である。
【0021】
図11に示すように、柱部51の横断面の外郭は、複数の点、例えば点M1を有する。この複数の点は、同じ環状線CL上に位置している。外輪郭は、前記複数の点を除く他の点、例えば点M2が環状線CLの内側に位置している。
図11には、環状線CLが破線で示されている。なお、前記複数の点は、互いに離間する点であってもよい。前記複数の点は、部分的に連続する点であってもよいので、曲線を構成することができる。
環状線CLは、排出通路210の横断面の輪郭線CIに比べて等比的に縮小されている。輪郭線CIは、
図11において一点鎖線で示されている。すなわち、環状線CLは、輪郭線CI全体を縮小することにより得ることができる。例えば、輪郭線CIは、98%まで縮小して、これにより環状線CLを得ることができる。すなわち、環状線CLは、輪郭線CIと同じ形状であるが、寸法は、輪郭線CIよりも小さい。
【0022】
図8Aを参照すると、逆止弁体5の柱部51は、排出通路210に挿入され、蓋部52は、押え棒2に載せられて排出通路210を塞いでいる。これにより、柱部51は、前記複数の点M1を介して排出通路210内に位置決めされ、前記他の点M2を介して排出通路210との間に流通通路S5を画定して、内容物CWを通過させることができる。
上記逆止弁体5は、柱部51の横断面として特定形状を採用して内容物CWが通過するための流通通路S5を提供すると共に、前記複数の点M1により、柱部51を排出通路210に安定して配置することができ、揺れにくい。
上記逆止弁体5において、排出通路210は、丸穴であってもよい。すなわち、排出通路210の横断面は、円形である。柱部51の横断面の外輪郭は、離間する複数の円弧セグメントA0を有することができる。該複数の円弧セグメントA0は、いずれも環状線CL上に位置することができ、前記複数の点M1は、該複数の円弧セグメントA0を構成することができる。このとき、前記複数の点は、複数のグループの点に分け、各グループの点が連続的に分布して一つの円弧セグメントA0を構成する。
【0023】
図10及び
図11を参照すると、柱部51の横断面の外輪郭は、十字形であってもよい。さらに、該外輪郭は、十字形であり、同時に複数の円弧セグメントA0を有することができる。すなわち、この複数の円弧セグメントA0は、4つの円弧セグメントA0であり、各円弧セグメントA0は、十字形の、外側に放射される4つのスポーク511の各ポーク511の最も外側の表面を構成する。別の実施形態では、十字を構成する各スポーク511の最も外側の表面の線は、直線セグメントであってもよく、該直線セグメントの2つの端点は、前記複数の点に属し、いずれも環状線CL上に位置する。
図10及び
図11に合わせると、蓋部52は、板状であってもよい。
図11に示すように、蓋部52の横断面の外輪郭は、排出通路210の輪郭線CIを囲み、これにより、排出通路210を塞ぐことができ、これは
図8Aを参照することができる。
図において、柱部51の外周面は、柱面であってもよい。なお、柱面は、動直線を定曲線に沿って平行に動かして形成される曲面である。また、動直線をこの柱面の直母線と呼び、定曲線をこの柱面の準線と呼ぶ。柱部51の外周面に対して、定曲線は、閉曲線である。すなわち、柱部51の各横断面は、同一であり、形状だけでなく、角方向位置も同一である。
【0024】
図11を参照すると、環状線CLと輪郭線CIとの間隔t1は、0.1mm以内であってもよい。図示の実施形態において環状線CLが円環である場合、すなわち、環状線CLの半径は、排出通路210となる円孔の孔半径より0.1mm以内小さい。実際には、柱部51と排出通路210の最小隙間を0.1mm以内に設けることで、逆止弁体5を押え棒2の排出通路210に安定して位置決めすることができる。
押え棒2とヘッドキャップ6などからなる押えキャップアセンブリにおいて、ヘッドキャップ6は、導出通路61を有し、押え棒2は、排出通路210を有し、押え棒2は、ヘッドキャップ6に接続されている。押えキャップアセンブリは、上述した逆止弁体5をさらに有することができる。逆止弁体5の蓋部52は、ヘッドキャップ6の導出通路61に収容され、逆止弁体5の柱部51は、押え棒2の排出通路210に挿入され、これにより、容器100の内容物CWが排出通路210から導出通路61に一方向に流出することができる。
図示の実施形態では、導出通路61は、縦孔612と横孔611とを有することができる。縦孔612の下端は、排出通路210(
図8Aにおいて、排出通路210の上端)と連通することができ、縦孔612の上端は、横孔611(
図8Aにおいて、横孔611の左端)と連通し、逆止弁体5の蓋部52は、縦孔612に収容されている。
【0025】
図8Aは、
図1Bの右側から見た時の押えキャップアセンブリの状態を示し、
図12は、
図1BのEにおける部分拡大構造を示す。
図8A及び
図12に合わせて、縦孔612内には、下向きに突出する凸柱62が設けられている。図において、凸柱62は、縦孔612の上面から下向きに突出している。凸柱62は、横孔611の横断面の一部を遮蔽する。すなわち、凸柱62の突出高さは、横孔611の横断面の一部を遮蔽するのに十分であり、例えば高さにおいて横断面の50%を遮蔽する。逆止弁体5の蓋部52は、
図8Bに示すように、凸柱62の下端に当接してさらなる上向き運動を停止できるように設置されている。凸柱62を設けることにより、蓋部52が横孔611に偏向することを効果的に防止することができる。
【0026】
図12を参照すると、押え棒2の上端は、縦穴612に嵌め込み、これにより、押え棒2は、ヘッドキャップ6に接続されている。図において、押え棒2の上端の外周面に凹部221を設けることができ、縦孔612の内孔面に突起613を設けることができ、押え棒2の上端が縦孔612に挿入され、突起613が凹部221に嵌め込むことにより、押え棒2とヘッドキャップ6との係合が実現される。
次に、容器100内での上述した逆止弁体5の動作過程を例示的に説明する。初期時に、
図8Aに示すように、逆止弁体5は、重力作用により蓋部52を介して押え棒2の上端に載置されている。
図4から
図6を経由して
図7までの押え棒2を押圧する過程で、空気または内容物CWは、押え棒2の排出通路210から上向きに運動することができ、押え棒2の上端に達すると、逆止弁体5を
図8Aから
図8Bに押し上げる。このとき、内容物CWは、前記他の点M2と排出通路210(棒孔の孔壁)との間に規定された流通通路S5を経由してから、蓋部52と縦孔612との間の隙間を経由して横孔611に到達し、導出通路61を経由して導出される。
具体例として、例えば、逆止弁体5の柱部51の縦方向の長さは、5.9mm、蓋部52は、円板であり、直径は例えば4.9mmであり、縦方向の厚さは例えば1mmであり、環状線CLの直径は例えば2.93mmであり、排出通路210の孔直径は例えば3mmである。上記逆止弁体5は、押え棒2の排出通路210に安定して配置することができ、揺れにくい。また、上記逆止弁体5は、構造が簡単であり、製造が容易であり、コストが低い。
容器100は、ヘッドキャップ6などと共に押えキャップアセンブリを構成する押えキャップ7をさらに有することができ、押えキャップアセンブリは、押え棒2をさらに有することができる。押え棒2は、縦方向X1(すなわち、上下方向)に押圧可能に容器本体20に設けられている。縦方向X1は、容器100、ポンプアセンブリ10、押え棒2等の中心軸線O1に沿う方向でもあり、容器100、ポンプアセンブリ10、押え棒2の軸方向とも呼ばれ、押え棒2の押圧活動方向でもある。
【0027】
図13は、ヘッドキャップ6と押えキャップ7の分解構造を示している。
図1Bに示すように、押えキャップ7は、大輪と呼ばれることが多く、容器本体20に取り付けることができ、ヘッドキャップ6は、押え棒2に接続されている。
押えキャップ7及びヘッドキャップ6のうちの第1方は、適合柱81を有することができる。適合柱81の外柱面811には、凹部812が設けられている。押えキャップ7及びヘッドキャップ6のうちの第2方は、適合孔82を有し、適合孔82の内孔面821には、突起822が設けられている。図示の実施形態では、前記第1方は、押えキャップ7であり、すなわち、前記第2方は、ヘッドキャップ6である。次に、適合柱81が押えキャップ7に、適合孔82がヘッドキャップ6に設けられている例について説明する。
図13~
図15に合わせて、適合柱81は、適合孔82内に挿入可能に設けられ、ヘッドキャップ6は、押えキャップ7に対して周方向C0において第1位置PC1(
図15に示す)から第2位置PC2(
図14に示す)に切り換え可能に設けられている。
図15に示すように、第1位置PC1では、突起822が凹部812に嵌め込み、これにより、ヘッドキャップ6が押えキャップ7に対して縦方向X1に沿って動くことが規制される。
図14に示すように、第2位置PC2では、突起822は、適合柱81の外柱面811と適合孔82の内孔面821との間に形成された待避空間S6内に位置し、ヘッドキャップ6が押えキャップ7に対して縦方向X1に移動することを許容する。なお、周方向C0とは、押え棒2の押え運動経路回りの方向である。
使用する場合には、ヘッドキャップ6を押えキャップ7に対して第1位置PC1に位置させることができ、このとき、ヘッドキャップ6の突起822は、押えキャップ7の凹部812に嵌め込み、ヘッドキャップ6は、押えキャップ7に対して縦方向X1に沿って移動できず、ヘッドキャップ6は、押えキャップ7に対して縦方向X1に固定される。すなわち、少なくとも十分な外力作用がない場合には、押えキャップ7に対して縦方向X1に沿って動くことができない。したがって、押え棒2は、容器本体20に対して押圧することができず、すなわち、所定の位置に保持される。押えキャップ7に対してヘッドキャップ6を第1位置PC1から第2位置PC2に回転させることにより、突起822が適合柱81の外周面811と適合孔82の内孔面821との間に形成された待避空間S6内に位置し、押えキャップ7に対してヘッドキャップ6が縦方向X1に沿って移動することができ、すなわち、押え棒2が容器本体20に対して柔軟に押圧することができる。
【0028】
図13を参照すると、適合柱81の外柱面811は、円弧線を準線とする円弧柱面813と、該円弧線に対して凹む線を準線とする待避柱面814とを有することができる。待避柱面814は、円弧柱面813に接続することができ、すなわち、待避柱面814は、円弧柱面813に隣接する。凹部812は、円弧柱面813に設けられてもよい。
円弧柱面813の準線は、円弧線であり、待避柱面814の準線は、該円弧線に対して凹む線である。前述したように、準線は、柱面を形成する定曲線でもある。すなわち、待避柱面814の準線である線は、円弧線に対して中心軸線O1に向かって窪む任意の曲線であってもよく、直線を含む。この曲線のいずれかの点が円弧線に対して中心軸線O1に近ければよい。図示の実施形態では、この線は直線であり、すなわち、待避柱面814は平面である。
適合孔82の内孔面821は、適合柱81の円弧柱面813に適合する円柱面であってもよい。すなわち、適合柱81が円弧柱面813の円弧線の位置する円線に沿って完全な円柱として補完される場合、適合孔82は、該円柱と隙間嵌めとなってもよく、例えば、適合孔82の孔径は、該円柱の直径より1mm以内大きくてもよい。このように、適合孔82の内孔面821は、適合柱81の円弧柱面813と適合可能である。突起822を無視すると、適合柱81は、適合孔82内に適切に適合することができる。
【0029】
図14に示すように、第2位置PC2では、突起822は、待避柱面814と内孔面821との間に形成された待避空間S6内に位置することができる。
上記の設置は、準線が円弧線である円弧柱面813と適合孔82とにより適合、位置決めをなすと共に、準線が該円弧線に対して凹む待避柱面814により内孔面821との間に待避空間S6を形成して、ヘッドキャップ6が押えキャップ7に対して縦方向X1に沿って動くのを妨げることなく、突起822を収容することができる。
なお、ヘッドキャップ6が周方向C0において押えキャップ7に対して第1位置PC1から第2位置PC2に切り替わる場合、ヘッドキャップ6が第1位置PC1から第2位置PC2に直接的に回転するようにしてもよい。また、ヘッドキャップ6が押えキャップ7に対して第1位置PC1から第2位置PC2に切り替わる場合、ヘッドキャップ6が押えキャップ7に対して縦方向X1に移動してから回転するようにしてもよい。例えば、図示の実施形態では、後述のように、ヘッドキャップ6は、押えキャップ7に対して
図15の状態から縦方向X1に沿って上向きに移動してから回転し、その後、縦方向X1に沿って下向きに
図14の状態になるまで移動する。
【0030】
図14に示すように、適合柱81の外柱面811は、第1対称線L1に対して対称に分布する2つの円弧柱面813を有することができる。適合柱81の外柱面811は、第2対称線L2に対して対称に分布する2つの待避柱面814を有することもできる。第1対称線L1と第2対称線L2は、互いに垂直であってもよい。これにより、ヘッドキャップ6が反転しても正転しても、第1位置PC1から第2位置PC2まで回転でき、操作がより便利になる。
上記2つの円弧柱面813には、それぞれ凹部812が設けられてもよい。また、2つの円弧柱面813の凹部812は、第1対称線L1に対して対称に分布していてもよい。さらに、
図15に示すように、適合孔82には、2つの突起822が設けられてもよく、第1位置PC1では、2つの突起822が2つの円弧柱面813の凹部812にそれぞれ嵌め込むことができる。
【0031】
図示の実施形態では、突起822は、弾性を有することができ、例えば、一定の弾性を有するプラスチックからなる。この弾性により、突起822は、縦方向X1に沿った所定の外力で凹部812から抜け出すことができ、例えば、ヘッドキャップ6を手動で上向きに引っ張ることで、突起822を凹部812から離脱させることができ、例えば、所定の外力は、10N以内であってもよい。さらに、
図7に示すように、凹部812は、ヘッドキャップ6が押えキャップ7に対して周方向に移動することを規制することもでき、例えば、凹部812は、窪みの形態であってもよい。
このとき、ヘッドキャップ6を直接的に手動で引っ張って、突起822を凹部812から離脱させた後、ヘッドキャップ6(押え棒2)を押えキャップ7に対して突起822の対応する待避空間S6の位置まで回転させ、その後、押え棒2は、ヘッドキャップ6とともに押えキャップ7に対して自由に上下動することができる。
【0032】
別の実施形態では、凹部812は、ヘッドキャップ6が第1位置PC1から第2位置PC2に回転する際に突起822が自然に凹部から離脱するように、周方向C0に延びる凹溝であってもよい。このとき、突起822が凹部812から離れて待避空間S6に到達するように、ヘッドキャップ6(押え棒2)を押えキャップ7に対して回転させることができる。その後、押え棒2は、ヘッドキャップ6とともに、押えキャップ7に対して自由に上下動することができる。
図示の実施形態では、押えキャップ7は、支柱83を有していてもよい。適合柱81は、支柱83の先端から突出することができる。支柱83は、ねじ穴831を有することができる。適合柱81は、柱心穴810を有する。ねじ穴831は、柱心穴810に連通するとともに、柱心穴810の穴心線を中心軸線とすることができる(いずれもO1として示されている)。押えキャップ7は、ねじ穴831を介して容器本体20の口部201に螺合することができる。また、押え棒2は、適合柱81の柱心孔810、押えキャップ7のねじ孔831に囲まれた口部201を順に通過して容器本体20内部に到達することができる。
上記カバーアセンブリは、構造が簡単で、コンパクトで、生産が容易で、しかも製造コストが低く、押え棒の位置保持と柔軟な押えの切り替えを容易に実現することができる。
一例として、
図1Aに示すように、予めヘッドキャップ6を押え棒2及び内蔵部材1と共に底まで押圧しておくことができる。
図1Aに示す状態は、容器100の初期包装状態とすることができる。このとき、ヘッドキャップ6の突起822は、押えキャップ7の凹部812に嵌め込むことができ、容器100を初期包装状態にロックすることができる。
ユーザが使用する場合に、弾性を有する突起822が一定の変形を生じて凹部812から抜け出るように、ヘッドキャップ6を、
図1Bに示すような状態になるまで上向きに引っ張ることができる。このとき、ヘッドキャップ6、押え棒2及び内蔵部材1は、いずれも最高位置にあることができる。
【0033】
次に、ヘッドキャップ6を押え棒2及び内蔵部材1と共に回転させることができ、これは、
図5A、
図5B~
図5Cを参照することができる。この回転過程において、内蔵部材1のスライダ131を縦方向シュート331の先端から周方向シュート332に回転させてぶら下げるようにし、さらに周方向シュート332の突起3321を越えて周方向シュート332の側壁と突起3321との間にロックすることができ、内蔵部材1をこの最高位置にロックすることができる。そして、この回転過程の後、ヘッドキャップ6及び押え棒2は、押えキャップ7及び容器本体20に対してヘッドキャップ6の突起822の対応する待避空間S6の位置まで回転することができる。
内蔵部材1を最高位置にロックした後、ヘッドキャップ6の突起822は、待避空間S6の上側にあるので、ヘッドキャップ6及び押え棒2を押えキャップ7及び容器本体20に対して自由に上下に押圧することができる。
【0034】
本発明は、上記のように好ましい実施例で開示されたが、本発明を限定するためではなく、当業者であれば、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、可能な変更及び修正を行うことができる。したがって、本発明の技術案を逸脱しない内容と、本発明の技術実質に基づいて上記実施例に対して行ったいかなる修正、同等の変化及び修飾も、本発明の請求項に規定された保護範囲内に入る。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
引き続き
図9を参照すると、周方向シュート332には突起3321が設けられている。突起3321は、周方向C0において縦方向シュート331の近位側から遠位側に向かって徐々に高くなる側面3322(
図2にも示す)を有する。縦方向シュート331の近位側と
は、縦方向シュート331
において対応する周方向シュート332に近い側であり、遠位側と
は、縦方向シュート331
において対応する周方向シュート332から離れる側である。
図5Aでは、各縦方向シュート331に対して、対応する周方向シュート332は、いずれも縦方向シュート331から周方向C0に沿って反時計方向に延びている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
図7を参照すると、ポンプアセンブリ10は、内蔵部材1が高い位置PHにある状態で、押え棒2を内蔵部材1に対してメインハウジング3の底ハウジング31に当接するまで下動させ(例えば、
図4から
図6を経て
図7に至り)、ピストン部24は、内蔵部材筒壁12の外壁面12uと外筒壁13の内壁面13nと常にシール接触することを許容する。すなわち、ピストン部24は、内筒壁12と外筒壁13との間の環状キャビティS3から常に離脱しない。また、
図7に示すように、内蔵部材1が高い位置PHにある状態では、ポンプアセンブリ10は、内蔵部材1の内筒壁12及び外筒壁13の下端12w、13wとメインハウジング3の内筒ハウジング32の上端32hとの間の高低差が外筒ハウジング33の高さの10%未満になることをさらに許容する。なお、外筒壁13の下端1
3wは、内筒ハウジング32の上端32hより高くてもよく、内筒ハウジング32の上端32hより低くてもよく、面一になってもよい。例えば、
図7において、内蔵部材1の内筒壁12と外筒壁13の下端12w、13wは、ほぼ同じ高さであり、いずれもメインハウジング3の内筒ハウジング32の上端32hとほぼ面一である。これは、具体的なサイズに合わせて実現することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
図13に示すように、適合柱81の外柱面811は、第1対称線L1に対して対称に分布する2つの円弧柱面813を有することができる。適合柱81の外柱面811は、第2対称線L2に対して対称に分布する2つの待避柱面814を有することもできる。第1対称線L1と第2対称線L2は、互いに垂直であってもよい。これにより、ヘッドキャップ6が反転しても正転しても、第1位置PC1から第2位置PC2まで回転でき、操作がより便利になる。
上記2つの円弧柱面813には、それぞれ凹部812が設けられてもよい。また、2つの円弧柱面813の凹部812は、第1対称線L1に対して対称に分布していてもよい。さらに、
図15に示すように、適合孔82には、2つの突起822が設けられてもよく、第1位置PC1では、2つの突起822が2つの円弧柱面813の凹部812にそれぞれ嵌め込むことができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
別の実施形態では、凹部812は、ヘッドキャップ6が第1位置PC1から第2位置PC2に回転する際に突起822が自然に凹部から離脱するように、周方向C0に延びる凹溝であってもよい。このとき、突起822が凹部812から離れて待避空間S6に到達するように、ヘッドキャップ6(押え棒2)を押えキャップ7に対して回転させることができる。その後、押え棒2は、ヘッドキャップ6とともに、押えキャップ7に対して自由に上下動することができる。
図示の実施形態では、押えキャップ7は、支柱83を有していてもよい。適合柱81は、支柱83の先端から突出することができる。支柱83は、ねじ穴831を有することができる。適合柱81は、柱心穴810を有する。ねじ穴831は、柱心穴810に連通するとともに、柱心穴810の穴心線を中心軸線とすることができる(いずれもO1として示されている)。押えキャップ7は、ねじ穴831を介して容器本体20の口部201に螺合することができる。また、押え棒2は、適合柱81の柱心孔810、押えキャップ7のねじ孔831に囲まれた口部201を順に通過して容器本体20内部に到達することができる。
上記
キャップアセンブリは、構造が簡単で、コンパクトで、生産が容易で、しかも製造コストが低く、押え棒の位置保持と柔軟な押えの切り替えを容易に実現することができる。
一例として、
図1Aに示すように、予めヘッドキャップ6を押え棒2及び内蔵部材1と共に底まで押圧しておくことができる。
図1Aに示す状態は、容器100の初期包装状態とすることができる。このとき、ヘッドキャップ6の突起822は、押えキャップ7の凹部812に嵌め込むことができ、容器100を初期包装状態にロックすることができる。
ユーザが使用する場合に、弾性を有する突起822が一定の変形を生じて凹部812から抜け出るように、ヘッドキャップ6を、
図1Bに示すような状態になるまで上向きに引っ張ることができる。このとき、ヘッドキャップ6、押え棒2及び内蔵部材1は、いずれも最高位置にあることができる。
【国際調査報告】