(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-03-10
(54)【発明の名称】輸送コンテナ
(51)【国際特許分類】
B65D 88/12 20060101AFI20250303BHJP
B65D 90/46 20060101ALI20250303BHJP
【FI】
B65D88/12 B
B65D90/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542352
(86)(22)【出願日】2023-10-31
(85)【翻訳文提出日】2024-07-12
(86)【国際出願番号】 CN2023128834
(87)【国際公開番号】W WO2024094028
(87)【国際公開日】2024-05-10
(31)【優先権主張番号】202211350579.5
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222891322.2
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202211350547.5
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222891156.6
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222891204.1
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222891217.9
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222891220.0
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222891229.1
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222891173.X
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222891201.8
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222944173.1
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222891294.4
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222891295.9
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222891160.2
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202310892255.2
(32)【優先日】2023-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202321913811.1
(32)【優先日】2023-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524266869
【氏名又は名称】杜 萌
(71)【出願人】
【識別番号】524266870
【氏名又は名称】ロジパック,インク
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杜 萌
【テーマコード(参考)】
3E170
【Fターム(参考)】
3E170AA27
3E170AA28
3E170AB01
3E170AB09
3E170AB11
3E170BA04
3E170BA10
3E170DA01
3E170DA07
(57)【要約】
本願は、輸送コンテナを提供し、内部に物品を収容するための収容空間を有する箱体を含み、箱体は、支持骨格と、支持骨格に被覆された防護コーティングと、を含み、ここで、支持骨格は、金属材質であり、防護コーティングは、プラスチック材質である。従来技術における輸送コンテナの受圧能力が低いという問題を解決する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送コンテナであって、
内部に物品を収容するための収容空間(100)を有する箱体(1)を含み、
前記箱体(1)は、支持骨格(18)と、前記支持骨格(18)に被覆された防護コーティング(19)と、を含み、
ここで、前記支持骨格(18)は、金属材質であり、前記防護コーティング(19)は、プラスチック材質である、
ことを特徴とする輸送コンテナ。
【請求項2】
前記防護コーティング(19)に第1逃がし開口が設けられており、前記支持骨格(18)は、前記物品が接地するように、前記第1逃がし開口を介して前記物品に接触する、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項3】
前記支持骨格(18)に導電性突起(185)が設けられており、
前記防護コーティング(19)に第2逃がし開口が設けられており、前記導電性突起(185)は、前記導電性突起(185)の端面が前記物品に接触し、前記物品が接地するように、前記第2逃がし開口内に穿設されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項4】
前記導電性突起(185)は、複数であり、複数の前記導電性突起(185)は、前記支持骨格(18)に間隔をあけて設けられており、
前記第2逃がし開口は、複数であり、複数の前記第2逃がし開口は、複数の前記導電性突起(185)に一対一で対応して設けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の輸送コンテナ。
【請求項5】
前記導電性突起(185)は、対向して設けられた第1端面及び第2端面を含み、前記第1端面は、前記支持骨格(18)に接続され、前記導電性突起(185)の第2端面は、前記防護コーティング(19)の表面と同一平面内に位置している、
ことを特徴とする請求項3に記載の輸送コンテナ。
【請求項6】
前記箱体(1)の底面に接地ポスト(186)が設けられており、前記接地ポスト(186)は、前記接地ポスト(186)を介して前記物品を接地するために、前記支持骨格(18)に接続されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の輸送コンテナ。
【請求項7】
前記支持骨格(18)は、
支持横梁(180)であって、前記支持横梁(180)が複数であり、複数の前記支持横梁(180)が並設されている支持横梁(180)と、
支持縦梁(181)であって、前記支持縦梁(181)が複数の前記支持横梁(180)に順次穿設されており、前記支持縦梁(181)が複数であり、複数の前記支持縦梁(181)が前記支持横梁(180)の長さ方向に沿って間隔をあけて設けられている支持縦梁(181)と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項8】
前記支持横梁(180)は、管体であり、前記支持縦梁(181)は、ロッド体であり、前記支持縦梁(181)に複数の流通孔(1810)が設けられており、複数の前記流通孔(1810)は、前記支持縦梁(181)の長さ方向に沿って間隔をあけて設けられている、
ことを特徴とする請求項7に記載の輸送コンテナ。
【請求項9】
前記防護コーティング(19)の厚さは、2mm~4mmである、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項10】
前記輸送コンテナは、複数の側板(5)をさらに含み、複数の前記側板(5)は、前記収容空間(100)を囲むために、前記輸送コンテナの周方向に沿って順次設けられており、前記側板(5)は、側板本体を含み、
前記支持骨格(18)は、側板骨格(182)を含み、前記防護コーティング(19)は、前記側板骨格(182)に被覆された側板コーティング(190)を含み、前記側板骨格(182)は、前記側板本体に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項11】
前記輸送コンテナは、ベース本体(46)を含むベース(4)をさらに含み、
前記支持骨格(18)は、ベース骨格(183)を含み、前記防護コーティング(19)は、前記ベース骨格(183)に被覆されたベースコーティング(191)を含み、前記ベース骨格(183)は、前記ベース本体(46)に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項12】
前記輸送コンテナは、扉体(2)をさらに含み、
前記支持骨格(18)は、扉体骨格(184)を含み、前記防護コーティング(19)は、前記扉体骨格(184)に被覆された扉体コーティング(192)を含み、前記扉体骨格(184)は、前記扉体(2)に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項13】
前記箱体(1)は、
ベース(4)と、
複数の側板(5)であって、前記ベース(4)に設けられており、複数の前記側板(5)が前記収容空間(100)を囲むために前記ベース(4)の周方向に沿って順次設けられており、各前記側板(5)が前記ベース(4)に対して折り畳み可能に設けられている複数の側板(5)と、
扉体(2)であって、前記複数の側板(5)の頂部に設けられており、前記収容空間(100)を開閉するように前記扉体(2)が前記複数の側板(5)に対してスライド可能に設けられており、前記扉体(2)が所定の開位置までスライドすると、前記扉体(2)が前記側板(5)の側方に位置するまで前記扉体(2)を反転させる扉体(2)と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項14】
前記扉体(2)には、互いに連通する入水口(810)及び排水口(811)を含む排水部(81)が設けられており、
前記入水口(810)は、前記扉体(2)の頂面に設けられ、前記排水口(811)は、前記扉体(2)の側面に設けられている、
ことを特徴とする請求項13に記載の輸送コンテナ。
【請求項15】
前記扉体(2)の頂面に第1位置決め部(82)が設けられており、前記ベース(4)の底面に第2位置決め部(83)が設けられており、積み重ねられた2つの前記輸送コンテナのうちの一方の輸送コンテナの第1位置決め部(82)は、隣接する2つの前記輸送コンテナを位置決めするために、他方の前記輸送コンテナの第2位置決め部(83)内に挿設されている、
ことを特徴とする請求項13に記載の輸送コンテナ。
【請求項16】
前記第1位置決め部(82)は、前記扉体(2)の頂面に対して突出しており、前記第1位置決め部(82)は、複数であり、複数の前記第1位置決め部(82)は、前記扉体(2)の周方向に沿って間隔をあけて設けられており、
前記第2位置決め部(83)は、挿通孔(830)を含み、前記第1位置決め部(82)の少なくとも一部は、前記挿通孔(830)内に挿設されている、
ことを特徴とする請求項15に記載の輸送コンテナ。
【請求項17】
複数の前記側板(5)は、隣接する第1側板(51)及び第2側板(52)を含み、前記輸送コンテナは、
ヒンジアセンブリ(3)であって、前記第1側板(51)に設けられており、前記ヒンジアセンブリ(3)が互いにヒンジ接続された第1リーフ(31)及び第2リーフ(32)を含み、前記第1リーフ(31)が前記第1側板(51)に固定接続されており、前記第2リーフ(32)に第1組み合わせ部(320)が設けられており、前記扉体(2)に第2組み合わせ部(20)が設けられており、前記扉体(2)が所定の開位置まで開くと、前記第2組み合わせ部(20)が前記第1組み合わせ部(320)に係着し、前記扉体(2)が前記第2リーフ(32)とともに反転することにより、前記扉体(2)が前記第1側板(51)の側方に移動するヒンジアセンブリ(3)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の輸送コンテナ。
【請求項18】
前記第2側板(52)に位置規制シュート(11)が設けられており、前記位置規制シュート(11)の開口が前記箱体(1)の内側に向かい、前記扉体(2)の少なくとも一部は、前記位置規制シュート(11)内に挿設されており、且つ前記位置規制シュート(11)の延在方向に沿って移動する、
ことを特徴とする請求項17に記載の輸送コンテナ。
【請求項19】
前記第1側板(51)は、2つであり、2つの前記第1側板(51)は、第1方向に沿って対向して間隔をあけて設けられており、前記第2側板(52)は、2つであり、2つの前記第2側板(52)は、第2方向に沿って対向して間隔をあけて設けられており、2つの前記第1側板(51)にヒンジアセンブリ(3)がそれぞれ設けられており、2つの前記第2側板(52)に位置規制シュート(11)がそれぞれ設けられており、
前記扉体(2)は、第1扉体(27)と、第2扉体(28)と、を含み、前記第1扉体(27)及び前記第2扉体(28)は、それぞれ2つの前記第1側板(51)の側方に向かって開き、
ここで、2つの前記第2側板(52)に中間ストッパ(16)がそれぞれ設けられており、前記中間ストッパ(16)が前記第2側板(52)の頂面の中央に位置し、前記中間ストッパ(16)が前記扉体(2)のスライド方向に沿って延在し、前記中間ストッパ(16)の両端に位置規制切欠(160)がそれぞれ設けられており、前記第1扉体(27)及び前記第2扉体(28)が閉位置にあるように、前記第1扉体(27)及び前記第2扉体(28)がそれぞれ前記位置規制切欠(160)に接触する、
ことを特徴とする請求項18に記載の輸送コンテナ。
【請求項20】
前記第2側板(52)に補助開口(507)が設けられており、前記輸送コンテナは、
補助扉(6)であって、前記第2側板(52)に設けられており且つ前記補助開口(507)に位置し、前記補助扉(6)が前記補助開口(507)を開閉するように開位置及び閉位置を有する補助扉(6)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項17に記載の輸送コンテナ。
【請求項21】
複数の前記側板(5)は、隣接して設けられた第1側板(51)及び第2側板(52)を含み、前記第1側板(51)は、前記第2側板(52)に対向する第1組み合わせ端面(510)を含み、前記第2側板(52)は、前記第1側板(51)に対向する第2組み合わせ端面(520)を含み、
ここで、前記第1組み合わせ端面(510)と前記第2組み合わせ端面(520)との間の最大垂直距離は、2mm以下である、
ことを特徴とする請求項16に記載の輸送コンテナ。
【請求項22】
前記輸送コンテナは、
前記第1組み合わせ端面(510)に設けられた第1接続部(53)と、前記第2組み合わせ端面(520)に設けられた第2接続部(54)と、を含み、前記第1接続部(53)と前記第2接続部(54)とが係着することにより、前記複数の側板を開位置とする接続アセンブリをさらに含む、
ことを特徴とする請求項21に記載の輸送コンテナ。
【請求項23】
前記輸送コンテナは、
前記箱体(1)を開閉するように、前記箱体(1)にスライド可能に設けられている扉体(2)と、
ヒンジアセンブリ(3)であって、前記箱体(1)に設けられており、互いにヒンジ接続された第1リーフ(31)及び第2リーフ(32)を含み、前記第1リーフ(31)が前記箱体(1)に固定接続されており、前記第2リーフ(32)に第1組み合わせ部(320)が設けられており、前記扉体(2)に第2組み合わせ部(20)が設けられており、前記扉体(2)が所定の開位置まで開くと、前記第2組み合わせ部(20)が前記第1組み合わせ部(320)に係着し、前記扉体(2)が前記第2リーフ(32)とともに反転することにより、前記扉体(2)が前記箱体(1)の側方に位置するヒンジアセンブリ(3)と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項24】
前記第1組み合わせ部(320)は、前記第2組み合わせ部(20)に締まり嵌めされており、前記第1組み合わせ部(320)は、組み合わせ開口であり、前記第2組み合わせ部(20)は、組み合わせボスである、
ことを特徴とする請求項23に記載の輸送コンテナ。
【請求項25】
前記第1組み合わせ部(320)は、組み合わせ開口であり、前記第2組み合わせ部(20)は、
前記扉体(2)に設けられた組み合わコラム(201)と、
位置規制ストッパ(202)であって、前記組み合わコラム(201)に設けられており、前記組み合わコラム(201)の少なくとも一部が前記組み合わせ開口内に係着して前記位置規制ストッパ(202)が前記第2リーフ(32)を動かして反転するようにし、前記組み合わせ開口による前記組み合わコラム(201)の遮り作用により、前記扉体(2)を前記箱体(1)の側方に位置させる位置規制ストッパ(202)と、を含む、
ことを特徴とする請求項23に記載の輸送コンテナ。
【請求項26】
前記第2リーフ(32)は、初期位置と、反転位置と、を有し、前記第2リーフ(32)の少なくとも一部は、前記第2リーフ(32)が初期位置にあるように、前記第1リーフ(31)の上方に位置し、且つ前記第1リーフ(31)との間に通過隙間を有し、
前記第2組み合わせ部(20)の少なくとも一部は、前記通過隙間を介して前記第1組み合わせ部(320)に係着する、
ことを特徴とする請求項23に記載の輸送コンテナ。
【請求項27】
前記第2リーフ(32)は、対向して設けられたヒンジ端及び組み合わせ端を含み、前記第2リーフ(32)のヒンジ端は、前記第1リーフ(31)にヒンジ接続されており、前記第2リーフ(32)の組み合わせ端は、前記箱体(1)の内側に向かって延在し、
前記第1組み合わせ部(320)は、前記第2リーフ(32)の組み合わせ端に設けられており、
前記第1組み合わせ部(320)は、前記箱体(1)の内側に向かう組み合わせ開口である、
ことを特徴とする請求項23に記載の輸送コンテナ。
【請求項28】
前記ヒンジアセンブリ(3)は、
受け部材(33)であって、前記第2リーフ(32)に設けられており、前記受け部材(33)が円弧面である受け端面を有する受け部材(33)をさらに含み、
前記受け端面の少なくとも一部は、前記扉体(2)を支持するために、前記扉体(2)に接触する、
ことを特徴とする請求項23に記載の輸送コンテナ。
【請求項29】
前記第2リーフ(32)は、対向して設けられた第1反転面及び第2反転面を含み、前記第1反転面が前記第1リーフ(31)に対向し、前記受け部材(33)が前記第2反転面に設けられている、
ことを特徴とする請求項28に記載の輸送コンテナ。
【請求項30】
前記ヒンジアセンブリ(3)は、
支持フレーム(34)であって、前記第2リーフ(32)に設けられており、前記支持フレーム(34)が前記第2リーフ(32)の表面に対して突出しており、前記支持フレーム(34)が2つであり、2つの前記支持フレーム(34)が対向し且つ間隔をあけて設けられており、前記受け部材(33)が2つの前記支持フレーム(34)の間に設けられており、前記受け部材(33)がそれぞれ2つの前記支持フレーム(34)に接続されている支持フレーム(34)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項28に記載の輸送コンテナ。
【請求項31】
前記扉体(2)に前記受け部材(33)と組み合わせる位置規制凹溝(26)が設けられており、前記位置規制凹溝(26)が前記扉体(2)のスライド方向に沿って延在し、前記受け部材(33)の少なくとも一部が前記位置規制凹溝(26)内に位置し、前記受け端面の少なくとも一部が前記位置規制凹溝(26)の溝底面に接触する、
ことを特徴とする請求項28に記載の輸送コンテナ。
【請求項32】
前記輸送コンテナは、
前記箱体(1)を開閉するように、前記箱体(1)にスライド可能に設けられた扉体(2)を含み、
ここで、前記箱体(1)の第1頂面(10)に位置規制シュート(11)が設けられており、前記位置規制シュート(11)の開口が前記箱体(1)の内側に向かい、前記扉体(2)の少なくとも一部は、前記位置規制シュート(11)内に挿設されており、且つ前記位置規制シュート(11)の延在方向に沿って移動する、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項33】
前記輸送コンテナは、
位置規制部材(13)であって、前記箱体(1)の第2頂面(12)に設けられており、前記位置規制部材(13)が前記第2頂面(12)に対して突出しており、前記第1頂面(10)と前記第2頂面(12)との間に第1夾角を有する位置規制部材(13)をさらに含み、
前記扉体(2)に係合部(21)が設けられており、前記係合部(21)の少なくとも一部は、前記位置規制部材(13)に係着し、前記扉体(2)を閉位置にする、
ことを特徴とする請求項32に記載の輸送コンテナ。
【請求項34】
前記位置規制部材(13)は、
前記第2頂面(12)に設けられた支持コラム(130)と、
位置規制ドグ(131)であって、前記支持コラム(130)に設けられており、前記位置規制ドグ(131)の水平面での正投影の投影面積が前記支持コラム(130)の水平面での正投影の投影面積よりも大きい位置規制ドグ(131)と、を含み、
前記係合部(21)は、係合開口(210)を含み、前記支持コラム(130)の少なくとも一部は、前記係合開口(210)内に係着する、
ことを特徴とする請求項33に記載の輸送コンテナ。
【請求項35】
前記扉体(2)に係合支持バー(22)がさらに設けられており、前記係合支持バー(22)の両側は、それぞれ前記扉体(2)及び前記箱体(1)の第2頂面(12)との間に間隔を有し、前記係合開口(210)は、前記係合支持バー(22)に設けられている、
ことを特徴とする請求項34に記載の輸送コンテナ。
【請求項36】
前記箱体(1)には、順次接続された第1本体(141)、第2本体(142)及び第3本体(143)を含むストッパ部材(14)が設けられており、前記第1本体(141)は、前記第1本体(141)、第2本体(142)及び前記第3本体(143)の間に位置規制シュート(11)を囲むために、前記箱体(1)の第1頂面(10)に設けられており、且つ前記第3本体(143)に対向し、
前記第1本体(141)及び前記第3本体(143)にバッフル(15)がそれぞれ設けられており、前記バッフル(15)が前記第2本体(142)に対向し、2つの前記バッフル(15)の間に前記扉体(2)が通過するための通過隙間を有する、
ことを特徴とする請求項32に記載の輸送コンテナ。
【請求項37】
前記輸送コンテナは、
スライド板(24)であって、前記扉体(2)に設けられており、前記スライド板(24)と前記扉体(2)との間が接続タブ(25)によって接続されており、前記スライド板(24)の板面と前記接続タブ(25)の表面との間に夾角を有するスライド板(24)をさらに含み、
前記スライド板(24)は、前記扉体(2)が前記位置規制シュート(11)の延在方向に沿ってスライドするように、前記位置規制シュート(11)と組み合わせる、
ことを特徴とする請求項36に記載の輸送コンテナ。
【請求項38】
前記スライド板(24)の端部にガイド端面(240)が設けられており、前記ガイド端面(240)が円弧面であり、前記第3本体(143)に逃がしノッチ(1430)が設けられており、前記ガイド端面(240)の少なくとも一部は、前記スライド板(24)が前記位置規制シュート(11)内に移動するように、前記逃がしノッチ(1430)を囲む前記第3本体(143)の端面に接触する、
ことを特徴とする請求項37に記載の輸送コンテナ。
【請求項39】
前記輸送コンテナは、
中間ストッパ(16)であって、前記箱体(1)の第1頂面(10)に設けられており且つ前記第1頂面(10)の中央に位置し、前記中間ストッパ(16)が筒状であり、前記中間ストッパ(16)の本体に位置規制切欠(160)が設けられている中間ストッパ(16)をさらに含み、
前記接続タブ(25)に接続ノッチ(250)が設けられており、前記接続ノッチ(250)の少なくとも一部が前記位置規制切欠(160)に係合し、前記位置規制切欠(160)による前記接続ノッチ(250)の遮り作用により、前記扉体(2)を閉位置にする、
ことを特徴とする請求項37に記載の輸送コンテナ。
【請求項40】
前記輸送コンテナは、
第1扉体(27)及び第2扉体(28)であって、前記第1扉体(27)及び前記第2扉体(28)がいずれも前記箱体(1)に設けられており、前記箱体(1)を開閉するように、前記第1扉体(27)及び前記第2扉体(28)が相対的にスライド可能に設けられている第1扉体(27)及び第2扉体(28)と、
接合アセンブリ(29)であって、第1接合部(291)と、第2接合部(292)と、を含み、前記第1接合部(291)と前記第2接合部(292)との間が互いに遮るように、前記第1接合部(291)と前記第2接合部(292)とが互いにかけており、前記第1接合部(291)又は前記第2接合部(292)が所定の軸線の周りに回動可能に設けられている接合アセンブリ(29)と、を含み、
ここで、前記第1接合部(291)は、前記第1扉体(27)に設けられており、前記第2接合部(292)は、前記第2扉体(28)に設けられており、又は、前記第1接合部(291)は、前記第2扉体(28)に設けられており、前記第2接合部(292)は、前記第1扉体(27)に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項41】
前記第1接合部(291)に遮り部(2910)が設けられており、前記遮り部(2910)の延在方向と前記第1接合部(291)の延在方向との間に予め設定された夾角を有し、前記遮り部(2910)によって前記第2接合部(292)を遮る、
ことを特徴とする請求項40に記載の輸送コンテナ。
【請求項42】
前記第1接合部(291)は、ラッチピンを含み、前記第2接合部(292)は、挿通孔を含み、前記遮り部(2910)は、前記ラッチピンの端部に設けられており、
前記ラッチピンの少なくとも一部は、前記遮り部(2910)が前記挿通孔を囲む前記第2扉体(28)の本体を遮るように、前記挿通孔内に穿設されている、
ことを特徴とする請求項41に記載の輸送コンテナ。
【請求項43】
前記遮り部(2910)は、前記ラッチピンの端部に設けられたエルボ(2911)を含み、前記エルボ(2911)は、前記ラッチピンと一体構造であり、前記エルボ(2911)によって前記挿通孔を囲む前記第2扉体(28)の本体を遮る、
ことを特徴とする請求項42に記載の輸送コンテナ。
【請求項44】
前記第1扉体(27)に取り付け孔(270)が設けられており、前記第1接合部(291)の少なくとも一部は、前記取り付け孔(270)内に穿設されており、前記接合アセンブリ(29)は、
操作手すり(293)であって、前記第1接合部(291)に接続されており、前記第1接合部(291)と前記第2接合部(292)とを分離するように、前記操作手すり(293)を操作することにより前記第1接合部(291)を動かして回動させる操作手すり(293)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項40に記載の輸送コンテナ。
【請求項45】
前記第1扉体(27)に逃がし溝(271)が設けられており、前記逃がし溝(271)は、前記第1扉体(27)の表面に対して窪み、前記操作手すり(293)は、前記逃がし溝(271)内に設けられている、
ことを特徴とする請求項44に記載の輸送コンテナ。
【請求項46】
前記接合アセンブリ(29)は、
防護カバー(294)であって、前記第1扉体(27)に移動可能に設けられており、前記防護カバー(294)によって前記逃がし溝(271)を遮蔽し又は逃がす防護カバー(294)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項45に記載の輸送コンテナ。
【請求項47】
前記箱体(1)は、
少なくとも前記収容空間の底面を形成するために用いられ、ベース本体(46)と、前記ベース本体(46)の周側の周りに設けられており且つ前記ベース本体(46)の上方に向かって突出する複数のバッフルと、を含むベース(4)と、
前記収容空間の頂面を形成するために用いられるために、前記ベース(4)の上方に位置し且つ前記ベース(4)と間隔をあけて設けられている扉体(2)と、
複数の側板(5)であって、前記収容空間の複数の側面を形成するために用いられるために、前記ベース(4)と前記扉体(2)との間に設けられており、前記複数の側板(5)が前記複数のバッフルに一対一で対応して設けられている複数の側板(5)と、を含み、
ここで、前記バッフルに挿着取り付け溝(4614)が設けられており、前記側板(5)には、所定の軸線の周りに前記挿着取り付け溝(4614)内に回動可能に挿設された挿着取り付け部(5853)が設けられており、前記挿着取り付け部(5853)の前記収容空間から離れる側への回動をストッパするために用いられるために、前記挿着取り付け溝(4614)の前記収容空間から離れる側に第1回動ストッパ部(46140)が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項48】
前記挿着取り付け溝(4614)の前記収容空間に近い側に第1開口部(46141)が設けられており、前記挿着取り付け溝(4614)の前記側板(5)に近い側に第2開口部(46142)が設けられており、前記第1開口部(46141)と前記第2開口部(46142)とが連通して、前記挿着取り付け部(5853)の回動を共同で逃がし、前記挿着取り付け部(5853)が前記収容空間に近い側に向かって回動することを可能にする、
ことを特徴とする請求項47に記載の輸送コンテナ。
【請求項49】
前記挿着取り付け部(5853)は、挿着主体(58531)と、挿着主体(58531)の前記側板(5)から離れる側に設けられた回動部(532)と、を含み、前記回動部(532)は、円柱の少なくとも一部であり、前記挿着取り付け溝(4614)の底部に前記回動部(532)と回動して組み合わせる円弧状凹溝(46143)が設けられており、
前記挿着主体(58531)に挿着位置規制部(533)がさらに設けられており、前記挿着位置規制部(533)が前記回動部(532)の上方に位置し且つ前記回動部(532)の収容空間に近い側に位置し、前記挿着取り付け溝(4614)の前記収容空間に近い側に前記挿着位置規制部(533)を取り付けるための挿着位置規制溝(46144)が設けられており、
前記円弧状凹溝(46143)の前記収容空間に近い側に第2回動ストッパ部(46145)が設けられており、前記回動部(532)には、前記挿着取り付け部(5853)の前記収容空間から離れる側への回動をストッパするために、前記第2回動ストッパ部(46145)と接触して組み合わせるための接触組み合わせ面(534)が設けられている、
ことを特徴とする請求項47に記載の輸送コンテナ。
【請求項50】
前記挿着主体(58531)は、接続された第1挿着板セグメント(5311)及び第2挿着板セグメント(5312)を含み、前記第1挿着板セグメント(5311)と前記側板(5)との間は、所定の夾角をなして設けられており、前記第1挿着板セグメント(5311)は、前記収容空間に近く且つ前記箱体(1)の支持基面に近い方向に向かって延在し、前記第2挿着板セグメント(5312)は、前記側板(5)と平行であり且つ前記支持基面に近い方向に向かって延在し、前記第2挿着板セグメント(5312)は、前記第1挿着板セグメント(5311)を介して前記側板(5)に接続されており、
ここで、前記回動部(532)は、前記第2挿着板セグメント(5312)の前記第1挿着板セグメント(5311)から離れる側に設けられており、前記挿着位置規制部(533)は、前記第2挿着板セグメント(5312)に設けられており、前記回動部(532)の幅及び前記挿着位置規制部(533)の幅は、いずれも前記第2挿着板セグメント(5312)の幅よりも大きい、
ことを特徴とする請求項49に記載の輸送コンテナ。
【請求項51】
前記バッフルは、バッフル骨格(4615)と、前記バッフル骨格(4615)に被覆されたバッフルオーバークラッド(4616)と、を含み、前記バッフル骨格(4615)は、バッフル骨格主体(4617)と、バッフル骨格主体(4617)に設けられた取り付け溝骨格(4618)と、を含み、前記取り付け溝骨格(4618)は、
前記バッフル骨格主体(4617)と平行であり且つ前記支持基面から離れる方向に向かって延在する第1板体(46181)と、
2つの第2板体(46182)であって、前記支持基面と平行な方向に沿って前記第1板体(46181)の前記収容空間に近い側に間隔をあけて設けられており且つ前記第1板体(46181)の対向して設けられた2つの側面にそれぞれ接続されており、各前記第2板体(46182)がいずれも前記バッフル骨格主体(4617)に垂直であり且つ前記支持基面から離れる方向に向かって延在する2つの第2板体(46182)と、
2つの第3板体(46183)であって、前記支持基面と平行な方向に沿って前記2つの第2板体(46182)の前記収容空間に近い側に間隔をあけて設けられており且つ2つの前記第2板体(46182)の前記第1板体(46181)から離れる側面にそれぞれ接続されており、各前記第3板体(46183)がいずれも前記第1板体(46181)と平行である2つの第3板体(46183)と、を含み、
ここで、前記第1板体(46181)、前記2つの第2板体(46182)及び前記2つの第3板体(46183)は、前記挿着取り付け溝(4614)を共同で囲む、
ことを特徴とする請求項50に記載の輸送コンテナ。
【請求項52】
前記取り付け溝骨格(4618)は、前記2つの第3板体(46183)に対応して設けられた2つの締結接続アセンブリを含み、前記締結接続アセンブリがいずれも少なくとも1つの締結接続部(46184)を含み、前記締結接続部(46184)の一端が相応する前記第3板体(46183)に接続されており、前記締結接続部(46184)の他端が前記第1板体(46181)に接続されている、
ことを特徴とする請求項51に記載の輸送コンテナ。
【請求項53】
前記側板(5)は、側板骨格(182)と、前記側板骨格(182)外に被覆された側板コーティング(190)と、を含み、前記側板骨格(182)は、側板骨格主体(1821)と、前記側板骨格主体(1821)の下方に位置する挿着骨格(5856)と、を含み、前記挿着骨格(5856)は、順次接続された第1支持板セグメント(561)、第2支持板セグメント(562)及び第3支持板セグメント(563)を含む挿着板であり、前記第1支持板セグメント(561)及び前記第3支持板セグメント(563)は、いずれも前記側板骨格主体(1821)と平行であり且つ前記支持基面に近い方向に向かって延在し、前記第2支持板セグメント(562)と前記側板骨格主体(1821)との間は、所定の夾角をなして設けられており、前記第2支持板セグメント(562)は、前記収容空間に近く且つ前記支持基面に近い方向に向かって延在し、ここで、前記第3支持板セグメント(563)に前記挿着位置規制部(533)を支持するための位置規制支持突起(564)が設けられている、
ことを特徴とする請求項50に記載の輸送コンテナ。
【請求項54】
前記ベース本体(46)は、直方体であり、前記複数のバッフルは、第1方向に沿って前記ベース本体(46)の対向する両側に間隔をあけて設けられており且つベース本体(46)の上方に向かって突出する2つの第1バッフル(469)と、第2方向に沿って前記ベース本体(46)の対向する両側に間隔をあけて設けられており且つベース本体(46)の上方に向かって突出する2つの第2バッフル(4610)と、を含み、
前記複数の側板(5)は、前記2つの第1バッフル(469)の上方にそれぞれ位置する2つの第1側板(51)と、前記2つの第2バッフル(4610)の上方にそれぞれ位置する2つの第2側板(52)と、を含み、
ここで、前記第1方向と前記第2方向とは、互いに直交し且ついずれも前記箱体(1)の支持基面と平行である、
ことを特徴とする請求項53に記載の輸送コンテナ。
【請求項55】
前記第1バッフル(469)の高さは、前記第2バッフル(4610)の高さよりも大きく、
前記第1側板(51)の高さは、前記第2側板(52)の高さよりも小さく、
前記第1バッフル(469)の高さと前記第1側板(51)の高さとの和は、前記第2バッフル(4610)の高さと前記第2側板(52)の高さとの和に等しい、
ことを特徴とする請求項54に記載の輸送コンテナ。
【請求項56】
前記支持基面に垂直な方向における前記第1バッフル(469)上の前記挿着取り付け溝(4614)の深さは、前記支持基面に垂直な方向における前記第2バッフル(4610)上の前記挿着取り付け溝(4614)の深さよりも大きく、
前記支持基面に垂直な方向における前記第1側板(51)上の前記挿着取り付け部(5853)の長さは、前記支持基面に垂直な方向における前記第2側板(52)上の前記挿着取り付け部(5853)の長さよりも大きい、
ことを特徴とする請求項55に記載の輸送コンテナ。
【請求項57】
前記第1側板(51)の前記挿着骨格(5856)において、前記第2支持板セグメント(562)と前記第3支持板セグメント(563)との間の夾角は、α1であり、α1の値の範囲は、160度~170度であり、又は、
前記第2側板(52)の前記挿着骨格(5856)において、前記第2支持板セグメント(562)と前記第3支持板セグメント(563)との間の夾角は、α2であり、α2の値の範囲は、150~160度である、
ことを特徴とする請求項56に記載の輸送コンテナ。
【請求項58】
前記第2接続部(54)は、前記第2組み合わせ端面(520)から前記第1側板(51)に近い方向に向かって延在し、前記第1接続部(53)は、
接続本体(530)であって、前記第1組み合わせ端面(510)に設けられており、前記接続本体(530)に係合溝(531)が設けられており、前記第2接続部(54)の少なくとも一部が前記係合溝(531)内に係着し且つ前記係合溝(531)に締まり嵌めされている接続本体(530)を含む、
ことを特徴とする請求項22に記載の輸送コンテナ。
【請求項59】
前記接続本体(530)に互いに接続された第1ノッチ(5301)及び第2ノッチ(5302)が設けられており、前記第1ノッチ(5301)が前記輸送コンテナの内側に向かい、前記第2ノッチ(5302)が前記第2側板(52)の第1組み合わせ端面に向かい、前記第1ノッチ(5301)及び前記第2ノッチ(5302)がいずれも前記係合溝(531)に連通し、
前記第2接続部(54)は、前記第1ノッチ(5301)及び前記第2ノッチ(5302)を通した後に前記係合溝(531)に係着する、
ことを特徴とする請求項58に記載の輸送コンテナ。
【請求項60】
前記第1ノッチ(5301)は、前記接続本体(530)の長さ方向に沿って延在し、前記第2ノッチ(5302)は、前記接続本体(530)の幅方向に沿って延在し、
前記第2接続部(54)は、
第1ロッド体(541)であって、前記第2側板(52)に設けられており、前記第1ロッド体(541)が前記第2組み合わせ端面(520)から前記第1側板(51)に近い方向に向かって延在する第1ロッド体(541)と、
第2ロッド体(542)であって、前記第1ロッド体(541)の端部に設けられており、前記第2ロッド体(542)の延在方向と前記第1ロッド体(541)との間に所定の夾角を有し、前記第2ロッド体(542)が前記第1ノッチ(5301)によって前記係合溝(531)内に係合し、前記第2ロッド体(542)の少なくとも一部が前記第2ノッチ(5302)に係着する第2ロッド体(542)と、を含む、
ことを特徴とする請求項59に記載の輸送コンテナ。
【請求項61】
前記第1接続部(53)は、複数であり、複数の前記第1接続部(53)は、隣接する2つの前記第1接続部(53)の間に充填間隔(55)を形成するために、前記第1側板(51)の高さ方向に沿って間隔をあけて設けられており、前記第2接続部(54)は、複数であり、複数の前記第2接続部(54)は、複数の前記第1接続部(53)に一対一で対応して設けられており、前記輸送コンテナは、
充填ブロック(56)であって、前記第2側板(52)に設けられており且つ隣接する2つの前記第2接続部(54)の間に位置し、前記充填ブロック(56)の少なくとも一部が前記充填間隔(55)内に位置し且つ2つの前記第1接続部(53)に締まり嵌めされている充填ブロック(56)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項22に記載の輸送コンテナ。
【請求項62】
前記第1接続部(53)は、係合溝(531)が設けられた接続本体(530)を含み、
前記第2接続部(54)は、第1ロッド体(541)と、第2ロッド体(542)と、を含み、前記第1ロッド体(541)が前記第2側板(52)内に穿設されており、前記第1ロッド体(541)の両端にいずれも第2ロッド体(542)が設けられており、前記第2ロッド体(542)と前記第1ロッド体(541)との間に所定の夾角を有し、前記第1ロッド体(541)と前記第2ロッド体(542)とが一体成形されている、
ことを特徴とする請求項22に記載の輸送コンテナ。
【請求項63】
前記側板(5)は、
側板本体(50)と、
複数の側板コラム(501)であって、前記側板本体(50)に設けられており、複数の前記側板コラム(501)が前記側板本体(50)の周方向に沿って順次接続されている複数の側板コラム(501)と、を含み、
前記接続アセンブリは、前記側板コラム(501)に設けられている、
ことを特徴とする請求項22に記載の輸送コンテナ。
【請求項64】
前記複数の側板コラム(501)は、
第1コラム(502)であって、前記接続アセンブリが前記第1コラム(502)に設けられており、前記第1コラム(502)にソケット部(503)が設けられている第1コラム(502)と、
第2コラム(504)であって、前記第2コラム(504)の延在方向と前記第1コラム(502)の延在方向とが互いに直交し、前記第2コラム(504)に延出ブラケット(505)が設けられており、前記延出ブラケット(505)の少なくとも一部が前記ソケット部(503)内に挿設されている第2コラム(504)と、を含み、
前記延出ブラケット(505)と前記第2コラム(504)とは、一体構造である、
ことを特徴とする請求項63に記載の輸送コンテナ。
【請求項65】
前記ソケット部(503)は、延在方向が前記第1コラム(502)の延在方向に垂直であるスロットを含み、
前記延出ブラケット(505)は、前記スロット内に挿着されている、
ことを特徴とする請求項64に記載の輸送コンテナ。
【請求項66】
前記第1コラム(502)は、筒状であり、前記ソケット部(503)は、前記第1コラム(502)に設けられており且つ前記第1コラム(502)のシリンダボアに連通する挿設開口(5030)を含み、
前記延出ブラケット(505)は、前記挿設開口(5030)を介して前記第1コラム(502)内に挿入されており、前記延出ブラケット(505)は、前記第1コラム(502)の内壁面に貼り合わされる接触端面を有し、前記接触端面の延在方向は、前記第1コラム(502)の内壁面に適合する、
ことを特徴とする請求項65に記載の輸送コンテナ。
【請求項67】
前記挿設開口(5030)は、複数であり、複数の前記挿設開口(5030)は、前記第1コラム(502)の長さ方向に沿って間隔をあけて設けられており、
前記延出ブラケット(505)は、複数であり、複数の前記延出ブラケット(505)は、複数の前記挿設開口(5030)に一対一で対応して設けられており、
ここで、複数の前記延出ブラケット(505)は、前記第2コラム(504)の頂部に位置する先端ブラケット(5050)を含み、前記第1コラム(502)の筒体と前記延出ブラケット(505)との間に溶接領域(506)を形成するために、前記先端ブラケット(5050)と前記第1コラム(502)の頂部開口との間に所定の距離を有する、
ことを特徴とする請求項66に記載の輸送コンテナ。
【請求項68】
前記補助開口(507)を囲む前記側板(5)の板体に第1固定部(57)が設けられており、前記補助扉(6)の周方向側面に第2固定部(60)が設けられており、前記第1固定部(57)は、前記補助扉(6)が閉位置にあるように、前記第2固定部(60)に係着する、
ことを特徴とする請求項20に記載の輸送コンテナ。
【請求項69】
前記輸送コンテナは、枢動アセンブリ(7)をさらに含み、前記枢動アセンブリ(7)は、
回動部材(70)であって、前記補助開口(507)を囲む前記側板(5)の板体に設けられており、前記回動部材(70)が所定の軸線の周りに回動可能に設けられている回動部材(70)と、
接続部材(71)であって、前記補助扉(6)に設けられており、前記接続部材(71)が接続通路(710)を含み、前記回動部材(70)の少なくとも一部が前記接続通路(710)内に穿設されており、前記回動部材(70)と前記接続通路(710)の内壁面とのストッパ作用により、前記補助扉(6)を回動させる接続部材(71)と、を含む、
ことを特徴とする請求項68に記載の輸送コンテナ。
【請求項70】
前記側板(5)に互いに接続された第1端面(5011)、第2端面(5012)及び第3端面(5013)が設けられており、前記第1端面(5011)は、前記第1端面(5011)、前記第2端面(5012)及び前記第3端面(5013)の間に前記補助開口(507)を囲むために、前記第3端面(5013)に対向し、
前記第1固定部(57)は、前記第1端面(5011)及び前記第3端面(5013)の少なくとも一方に設けられており、前記回動部材(70)は、前記第2端面(5012)に設けられている、
ことを特徴とする請求項69に記載の輸送コンテナ。
【請求項71】
前記接続通路(710)は、水平方向に沿って延在し、前記回動部材(70)は、前記接続通路(710)に遊嵌されており、前記補助扉(6)によって前記接続部材(71)を動かして鉛直方向に沿って移動可能に設ける、
ことを特徴とする請求項69に記載の輸送コンテナ。
【請求項72】
前記枢動アセンブリ(7)は、前記側板(5)に設けられた固定座(72)をさらに含み、前記回動部材(70)は、
回動軸(701)であって、前記固定座(72)に設けられており、前記回動軸(701)が前記固定座(72)に対して自軸の周りに回動可能に設けられている回動軸(701)と、
接続軸(702)であって、前記回動軸(701)との間が延出板(703)によって接続されており、前記接続軸(702)の端部が前記接続通路(710)内に穿設されている接続軸(702)と、を含む、
ことを特徴とする請求項69に記載の輸送コンテナ。
【請求項73】
前記接続部材(71)は、
前記補助扉(6)に接続された第1接続板(711)と、
第2接続板(712)及び第3接続板(713)であって、いずれも前記第1接続板(711)に設けられており、前記第2接続板(712)と前記第3接続板(713)との間に接続通路(710)を形成するために、前記第2接続板(712)と前記第3接続板(713)とが対向し且つ間隔をあけて設けられている第2接続板(712)及び第3接続板(713)と、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項69に記載の輸送コンテナ。
【請求項74】
前記補助扉(6)には、前記補助扉(6)の中央方向に向かって延在する逃がし空間(61)が設けられており、前記第2接続板(712)及び前記第3接続板(713)は、いずれも前記逃がし空間(61)内に入り込んでいる、
ことを特徴とする請求項73に記載の輸送コンテナ。
【請求項75】
前記接続部材(71)は、
位置規制板体(714)であって、前記補助扉(6)に設けられており且つ前記接続通路(710)の端部に位置し、前記位置規制板体(714)によって前記回動部材(70)を遮るように、前記位置規制板体(714)の少なくとも一部が前記回動部材(70)の端部に接触する位置規制板体(714)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項69に記載の輸送コンテナ。
【請求項76】
前記第1固定部(57)は、
第1固定ブロック(570)であって、前記側板(5)に設けられており、前記第1固定ブロック(570)に第1固定溝(5701)が設けられており、前記第1固定溝(5701)のノッチが前記輸送コンテナの外側に向かう第1固定ブロック(570)を含み、
前記第2固定部(60)の少なくとも一部は、前記第1固定溝(5701)内に係着する、
ことを特徴とする請求項68に記載の輸送コンテナ。
【請求項77】
前記第1固定溝(5701)は、対向して設けられた第1溝側壁面及び第2溝側壁面を含み、前記第1溝側壁面及び前記第2溝側壁面にいずれもロック凹溝(5702)が設けられており、前記第2固定部(60)の少なくとも一部は、前記ロック凹溝(5702)内に係着し、
前記補助扉(6)は、前記第2固定部(60)を動かして前記ロック凹溝(5702)内から抜け出させるために、鉛直方向に沿って移動可能に設けられている、
ことを特徴とする請求項76に記載の輸送コンテナ。
【請求項78】
前記第2固定部(60)は、
第2固定ブロック(601)であって、前記補助扉(6)に設けられており、前記第2固定ブロック(601)の少なくとも一部が前記第1固定溝(5701)に係着し、前記第2固定ブロック(601)の対向して設けられた2つの側面に突出ブロック(602)がそれぞれ設けられており、前記突出ブロック(602)の少なくとも一部が前記ロック凹溝(5702)に係着する第2固定ブロック(601)を含む、
ことを特徴とする請求項77に記載の輸送コンテナ。
【請求項79】
前記輸送コンテナは、
ベース(4)であって、複数の前記側板(5)がいずれも前記ベース(4)に設けられており、複数の前記側板(5)が前記ベース(4)の周方向に沿って順次設けられているベース(4)と、
前記輸送コンテナを開閉するように、前記複数の側板(5)の頂部にスライド可能に設けられている扉体(2)と、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項68に記載の輸送コンテナ。
【請求項80】
複数の前記側板(5)は、隣接して設けられた第1側板(51)及び第2側板(52)を含み、前記第2側板(52)に位置規制シュート(11)が設けられており、前記扉体(2)の少なくとも一部は、前記位置規制シュート(11)内に挿設されており、
前記補助扉(6)は、前記第2側板(52)に設けられており、前記補助扉(6)の頂部端面と前記第2側板(52)の頂部端面とは、同一平面に位置し、前記位置規制シュート(11)の少なくとも一部は、前記補助扉(6)の頂部端面に設けられている、
ことを特徴とする請求項79に記載の輸送コンテナ。
【請求項81】
前記輸送コンテナは、
観察窓(62)であって、前記観察窓(62)が透明材質で製造され、前記観察窓(62)が順次接続された透視板(6261)、挿着セグメント(6262)及びストッパセグメント(6263)を含み、前記透視板(6261)の外周面の寸法及び前記ストッパセグメント(6263)の外周面の寸法がいずれも前記挿着セグメント(6262)の外周面の寸法よりも大きい観察窓(62)を含み、
ここで、前記箱体(1)には、前記観察窓(62)を取り付けるために収容空間と前記箱体(1)の外部とを連通する取り付け貫通孔(417)が設けられており、前記挿着セグメント(6262)は、前記取り付け貫通孔(417)に挿着して組み合わせ、前記透視板(6261)と前記ストッパセグメント(6263)とは、前記取り付け貫通孔(417)の対向する両端にそれぞれ位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項82】
前記透視板(6261)は、前記取り付け貫通孔(417)の前記収容空間から離れる側に位置し、前記ストッパセグメント(6263)は、前記取り付け貫通孔(417)の前記収容空間に近い側に位置し、
前記取り付け貫通孔(417)は、長丸孔であり、前記挿着セグメント(6262)は、長丸孔に挿着して組み合わせる長丸環状スリーブであり、前記透視板(6261)は、長丸形板体であり、前記ストッパセグメント(6263)は、長丸環状板体である、
ことを特徴とする請求項81に記載の輸送コンテナ。
【請求項83】
前記箱体(1)は、
前記収容空間の底面を少なくとも形成するためのベース(4)と、
前記収容空間の頂面を形成するために用いられるために、前記ベース(4)の上方に位置し且つ前記ベース(4)と間隔をあけて設けられている扉体(2)と、
前記収容空間の複数の側面を形成するために用いられるために、ベース(4)と扉体(2)との間に設けられている複数の側板(5)と、を含み、
ここで、前記観察窓(62)は、前記ベース(4)及び前記側板(5)の少なくとも一方に設けられている、
ことを特徴とする請求項81に記載の輸送コンテナ。
【請求項84】
前記輸送コンテナは、前記箱体(1)に設けられた緩衝バー(85)をさらに含み、ここで、
前記緩衝バー(85)は、緩衝バー主体(8581)と、前記緩衝バー主体(8581)の前記収容空間に近い側に設けられた弾性係着部(8582)と、を含み、
前記箱体(1)には、前記緩衝バー主体(8581)を取り付けるための緩衝バー取り付け溝(418)と、前記緩衝バー取り付け溝(418)の溝底面に位置する係着孔(419)とが設けられており、
前記緩衝バー主体(8581)は、緩衝バー取り付け溝(418)内に取り付けられており、前記弾性係着部(8582)の緩衝バー主体(8581)から離れる一端は、前記係着孔(419)を貫通した後に前記係着孔(419)の前記緩衝バー取り付け溝(418)から離れる側に係着する、
ことを特徴とする請求項81に記載の輸送コンテナ。
【請求項85】
前記弾性係着部(8582)は、所定の中心線の周りに間隔をあけて設けられた複数の係着構造(85820)を含み、前記係着構造(85820)は、帯状ロッド体(85821)と、前記帯状ロッド体(85821)の前記緩衝バー主体(8581)から離れる一端に設けられた係着突起(85822)と、を含み、
ここで、前記緩衝バー主体(8581)が緩衝バー取り付け溝(418)内に取り付けるとき、前記係着突起(85822)は、前記係着孔(419)を貫通した後に前記係着孔(419)の前記緩衝バー取り付け溝(418)から離れる側に係着する、
ことを特徴とする請求項84に記載の輸送コンテナ。
【請求項86】
前記緩衝バー(85)は、前記緩衝バー主体(8581)の延在方向に沿って間隔をあけて配置された複数の前記弾性係着部(8582)を含み、相応する前記緩衝バー取り付け溝(418)の溝底面には、複数の前記弾性係着部(8582)が一対一で対応して挿入されるための複数の係着孔(419)が設けられている、
ことを特徴とする請求項84に記載の輸送コンテナ。
【請求項87】
前記箱体(1)は、
ベース(4)と、
複数の側板(5)であって、前記ベース(4)に設けられており、前記ベース(4)と前記複数の側板(5)との間に物品を収容するための収容空間を囲むために、複数の前記側板(5)が前記ベース(4)の周方向に沿って順次設けられている複数の側板(5)と、
温度調節アセンブリ(40)であって、前記ベース(4)に設けられており、前記温度調節アセンブリ(40)によって前記収容空間内の温度を調節する温度調節アセンブリ(40)と、
ソケット部材(41)であって、前記ベース(4)に設けられており、前記ソケット部材(41)の一端が電源に接続されており、前記ソケット部材(41)の他端が前記温度調節アセンブリ(40)に電気的に接続されているソケット部材(41)と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項88】
前記ベース(4)は、物品を載置するための載置端面(42)を含み、前記温度調節アセンブリ(40)の少なくとも一部は、前記載置端面(42)に敷設されている、
ことを特徴とする請求項87に記載の輸送コンテナ。
【請求項89】
前記温度調節アセンブリ(40)は、
前記載置端面(42)に敷設された温度調節パッド(401)と、
調節パッドプラグ(402)であって、前記温度調節パッド(401)に電気的に接続されており、前記調節パッドプラグ(402)に電源プラグ(403)が設けられており、前記ソケット部材(41)が前記電源プラグ(403)に接続されている調節パッドプラグ(402)と、を含む、
ことを特徴とする請求項88に記載の輸送コンテナ。
【請求項90】
前記ソケット部材(41)は、
前記ベース(4)に設けられたソケット本体(410)と、
第1ソケット(411)であって、前記ソケット本体(410)に設けられており、前記第1ソケット(411)が前記輸送コンテナの外側に向かい、前記第1ソケット(411)が前記電源に接続されている第1ソケット(411)と、
第2ソケット(412)であって、前記ソケット本体(410)に設けられており、前記第2ソケット(412)の一端が前記第1ソケット(411)に接続されており、前記第2ソケット(412)の他端が前記温度調節アセンブリ(40)に接続されている第2ソケット(412)と、を含む、
ことを特徴とする請求項87に記載の輸送コンテナ。
【請求項91】
前記ソケット部材(41)は、
取り付け通路(413)であって、前記ソケット本体(410)に設けられており、前記第1ソケット(411)が前記取り付け通路(413)内に設けられている取り付け通路(413)と、
前記取り付け通路(413)を開閉し、前記第1ソケット(411)を遮蔽し又は逃がすように、前記ソケット本体(410)に移動可能に設けられている防護カバー(414)と、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項90に記載の輸送コンテナ。
【請求項92】
前記ベース(4)に第1降ろし通路(43)及び第2降ろし通路(44)が設けられており、前記第1降ろし通路(43)は、前記ベース(4)の中央に位置し、前記第1降ろし通路(43)の第1降ろし口(430)は、前記ベース(4)の底部に向かい、前記温度調節アセンブリ(40)の少なくとも一部は、前記第1降ろし通路(43)の供給口の周りに設けられており、
前記第2降ろし通路(44)の第2降ろし口(440)は、前記ベース(4)の側方に向かい、前記第2降ろし通路(44)は、前記ベース(4)の載置端面(42)に対して傾斜して設けられている、
ことを特徴とする請求項87に記載の輸送コンテナ。
【請求項93】
前記輸送コンテナは、
前記ベース(4)に移動可能に設けられており且つ前記第2降ろし口(440)に位置する防護板(45)をさらに含み、
前記第2降ろし通路(44)の内壁面に第1係着部(441)が設けられており、前記防護板(45)には、前記第1係着部(441)と互いに係着する第2係着部(450)が設けられている、
ことを特徴とする請求項92に記載の輸送コンテナ。
【請求項94】
前記第1係着部(441)は、前記第2降ろし通路(44)の内壁面に対して突出しており、前記第2係着部(450)は、係止孔を含み、前記第1係着部(441)の少なくとも一部は、前記係止孔内に係着する、
ことを特徴とする請求項93に記載の輸送コンテナ。
【請求項95】
前記防護板(45)は、
前記第2降ろし口(440)に設けられた防護本体(451)と、
操作本体(452)であって、前記防護本体(451)に接続されており、前記操作本体(452)が互いに接続された第1操作本体(4520)及び第2操作本体(4521)を含み、前記第1操作本体(4520)と前記第2操作本体(4521)との間に所定の夾角を有し、前記第1操作本体(4520)が前記防護本体(451)に接続されており、前記第2係着部(450)が前記第2操作本体(4521)に設けられている操作本体(452)と、を含む、
ことを特徴とする請求項93に記載の輸送コンテナ。
【請求項96】
前記防護板(45)は、対向して設けられた第1接続端及び第2接続端を含み、前記防護板(45)の第1接続端は、前記ベース(4)にヒンジ接続されており、前記第2係着部(450)は、前記防護板(45)の第2接続端に設けられている、
ことを特徴とする請求項93に記載の輸送コンテナ。
【請求項97】
前記箱体(1)は、
前記収容空間の底面を少なくとも形成するためのベース(4)と、
前記収容空間の頂面を形成するために用いられるために、前記ベース(4)の上方に位置し且つ前記ベース(4)と間隔をあけて設けられている扉体(2)と、
前記収容空間の複数の側面を形成するために用いられるために、ベース(4)と扉体(2)との間に設けられている複数の側板(5)と、を含み、
ここで、前記扉体(2)及び前記ベース(4)のうちの一方に前記第1位置決め部(82)が設けられており、前記扉体(2)及び前記ベース(4)のうちの他方に前記第1位置決め部(82)と挿着して組み合わせる前記第2位置決め部(83)が設けられている、
ことを特徴とする請求項15に記載の輸送コンテナ。
【請求項98】
前記箱体(1)は、直方体であり、
前記扉体(2)の上方には、第1方向に沿って間隔をあけて配置された複数の第1位置決め突起(821)が設けられており、各前記第1位置決め突起(821)は、第2方向に沿って延在する帯状構造であり、前記ベース(4)の下方には、前記複数の第1位置決め突起(821)に一対一で対応して設けられた複数の第1位置決め凹溝(831)が設けられており、又は、
前記扉体(2)の上方には、前記扉体(2)の4つの隅にそれぞれ設けられた4つの第2位置決め突起(822)が設けられており、前記ベース(4)の下方には、前記4つの第2位置決め突起(822)に一対一で対応して設けられた4つの第2位置決め凹溝(832)が設けられており、又は、
前記扉体(2)の上方には、前記扉体(2)の中央に間隔をあけて設けられた複数の第3位置決め突起(823)が設けられており、前記ベース(4)の下方には、前記複数の第3位置決め突起(823)に一対一で対応して設けられた複数の第3位置決め凹溝(833)が設けられており、又は、
前記扉体(2)の上方には、第1方向に沿って間隔をあけて設けられており且つ前記扉体(2)の対向する両側にそれぞれ位置する2つの第4位置決め突起(824)が設けられており、前記ベース(4)の下方には、前記2つの第4位置決め突起(824)に一対一で対応して設けられた2つの第4位置決め凹溝(834)が設けられており、
ここで、前記第1方向と前記第2方向とは、互いに直交し且ついずれも前記ベース(4)の支持基面と平行である、
ことを特徴とする請求項97に記載の輸送コンテナ。
【請求項99】
前記箱体(1)は、ベース本体(46)と、前記ベース本体(46)の下方に設けられた足(48)と、を含むベース(4)を含み、前記ベース本体(46)と足(48)との間は、締結アセンブリによって接続されており、前記締結アセンブリは、
前記ベース本体(46)及び前記足(48)のうちの一方に設けられたナット(91)と、
ボルト(92)であって、前記ボルト(92)のネジ端が前記ベース本体(46)及び前記足(48)のうちの他方を貫通した後に前記ナット(91)に螺合するボルト(92)と、
緩み止め構造(93)であって、前記ボルト(92)と前記ナット(91)との間に緩みが発生することを共同で防止するために用いられるために、前記緩み止め構造(93)の第1部分が前記ナット(91)又は前記ボルト(92)に設けられており、前記緩み止め構造(93)の第2部分が前記ベース本体(46)又は前記足(48)に設けられている緩み止め構造(93)と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項100】
前記ナット(91)は、前記ベース本体(46)に設けられており、前記ベース本体(46)には、前記ナット(91)を取り付けるためのナット取り付け孔(4611)が設けられており、
前記ボルト(92)のネジ端は、前記足(48)を上向きに貫通した後に前記ナット(91)に螺合し、前記足(48)には前記ボルト(92)が挿入されるためのボルト挿入孔(487)が設けられている、
ことを特徴とする請求項99に記載の輸送コンテナ。
【請求項101】
前記緩み止め構造(93)は、
複数の第1突起部(931)であって、前記複数の第1突起部(931)が前記ボルト(92)の中心線の周りに前記ボルト(92)の外周面に間隔をあけて設けられており、各前記第1突起部(931)がいずれも前記ボルト(92)の径方向に沿って前記ボルト(92)の中心線から離れる方向に向かって突起する複数の第1突起部(931)と、
複数の第2突起部(932)であって、前記複数の第2突起部(932)が前記ボルト挿入孔(487)の中心線の周りに前記ボルト挿入孔(487)の内壁面に間隔をあけて設けられており、各前記第1突起部(931)がいずれも前記ボルト挿入孔(487)の径方向に沿って前記ボルト挿入孔(487)の中心線に近い方向に向かって突起する複数の第2突起部(932)と、を含み、
ここで、前記第2突起部(932)は、前記ボルト挿入孔(487)の周方向に沿って間隔をあけて設けられており且つ前記第2突起部(932)の対向する両側にそれぞれ位置するストッパ面(933)及びガイド面(934)を含み、任意の隣接する2つの第2突起部(932)の間には、前記第1突起部(931)の前記ボルト(92)の中心線から離れる一端が挿入されるための凹溝部が形成されている、
ことを特徴とする請求項100に記載の輸送コンテナ。
【請求項102】
前記第1突起部(931)は、前記ボルト(92)の長さ方向に沿って延在し、ここで、前記第1突起部(931)の横断面は、第1直角三角形であり、前記第1直角三角形の一本の直角辺は、斜辺の前記ボルト(92)の外周面に近い側に位置し、又は、前記第1突起部(931)の横断面は、第1直角台形であり、前記第1直角台形の短い方の辺は、長い方の辺の前記ボルト(92)の外周面に近い側に位置し、
前記第2突起部(932)は、前記ボルト挿入孔(487)の長さ方向に沿って延在し、ここで、前記第2突起部(932)の横断面は、第2直角三角形であり、前記第2直角三角形の一本の直角辺は、斜辺の前記ボルト挿入孔(487)の内壁面に近い側に位置し、又は、前記第2突起部(932)の横断面は、第2直角台形であり、前記第2直角台形の下底は、上底の前記ボルト挿入孔(487)の内壁面に近い側に位置する、
ことを特徴とする請求項101に記載の輸送コンテナ。
【請求項103】
前記ボルト(92)は、接続されたナットキャップ(922)及び帯状挿入ロッド(923)を含み、前記帯状挿入ロッド(923)は、前記ナットキャップ(922)から離れる方向に沿って順次接続された円柱ロッドセグメント(924)及びネジロッドセグメント(925)を含み、前記第1突起部(931)は、前記円柱ロッドセグメント(924)に設けられており、前記ネジロッドセグメント(925)は、前記ナット(91)に螺合するために用いられる、
ことを特徴とする請求項102に記載の輸送コンテナ。
【請求項104】
前記ボルト(92)には、前記ボルト(92)の外周面の周りに前記円柱ロッドセグメント(924)に間隔をあけて設けられた複数の第1補強リブ(926)が設けられており、前記複数の第1補強リブ(926)は、前記複数の第1突起部(931)に一対一で対応して設けられており、各前記第1補強リブ(926)は、相応する前記第1突起部(931)によって前記ナットキャップ(922)に接続されるために、いずれも相応する前記第1突起部(931)の前記ナットキャップ(922)から離れる側に位置し、ここで、前記ボルト(92)の径方向における前記第1補強リブ(926)の高さは、前記ボルト(92)の径方向における前記第1突起部(931)の高さよりも小さい、
ことを特徴とする請求項103に記載の輸送コンテナ。
【請求項105】
前記ボルト(92)には、前記ボルト(92)の外周面の周りに前記円柱ロッドセグメント(924)に間隔をあけて設けられた複数の第2補強リブ(927)が設けられており、任意の隣接する2つの前記第1突起部(931)の間に前記第2補強リブ(927)がいずれも設けられており、ここで、前記ボルト(92)の径方向における前記第2補強リブ(927)の高さは、前記ボルト(92)の径方向における前記第1突起部(931)の高さよりも小さい、
ことを特徴とする請求項103に記載の輸送コンテナ。
【請求項106】
前記足(48)には、前記ボルト挿入孔(487)の内壁面に位置し且つ前記複数の第2突起部(932)に一対一で対応して設けられた複数の第3補強リブ(488)が設けられており、各前記第3補強リブ(488)は、いずれも相応する前記第2突起部(932)の前記ベース本体(46)から離れる側に位置し、ここで、前記ボルト挿入孔(487)の径方向における前記第3補強リブ(488)の高さは、前記ボルト挿入孔(487)の径方向における前記第2突起部(932)の高さよりも小さい、
ことを特徴とする請求項111に記載の輸送コンテナ。
【請求項107】
前記ナット(91)は、雌ネジスリーブ(911)と、雌ネジスリーブ(911)の前記足(48)から離れる側に設けられた位置規制バッフル(912)と、を含み、
前記ナット取り付け孔(4611)は、前記足(48)に近い方向に沿って順次接続された第1取り付け孔セグメント(4612)及び第2取り付け孔セグメント(4613)を含み、
ここで、前記位置規制バッフル(912)は、前記第1取り付け孔セグメント(4612)の孔底面に当接するために、前記第1取り付け孔セグメント(4612)内に挿設されるために用いられ、前記雌ネジスリーブ(911)は、前記第2取り付け孔セグメント(4613)内に挿設されるために用いられる、
ことを特徴とする請求項103に記載の輸送コンテナ。
【請求項108】
前記ナット(91)は、前記位置規制バッフル(912)の前記雌ネジスリーブ(911)に近い側に設けられており且つ前記雌ネジスリーブ(911)外に嵌設された環状補強リブ(913)を含み、前記ナット取り付け孔(4611)は、前記環状補強リブ(913)と挿着して組み合わせるための第3取り付け孔セグメント(4619)を含み、ここで、前記ナット(91)の中心線方向における前記環状補強リブ(913)の高さは、前記ナット(91)の中心線方向における前記雌ネジスリーブ(911)の高さよりも小さい、
ことを特徴とする請求項107に記載の輸送コンテナ。
【請求項109】
前記箱体(1)は、ベース(4)を含み、前記ベース(4)は、
ベース本体(46)と、
前記ベース本体(46)の下方に設けられており且つ前記ベース本体(46)の中央に位置する中間脚(47)と、
複数の足(48)であって、前記複数の足(48)が前記ベース(4)の支持基面と平行な第1方向に沿って前記ベース本体(46)の下方に間隔をあけて設けられており、各前記足(48)がいずれも前記ベース本体(46)との間で取り外し可能に接続されている複数の足(48)と、を含み、
ここで、前記ベース本体(46)に前記足(48)を取り付けるための少なくとも1つの足取り付け溝(460)が設けられており、前記足取り付け溝(460)は、互いに接続された溝底面(461)及び溝側面(462)を含み、前記溝底面(461)は、前記足(48)の頂面に接触するために用いられ、前記溝側面(462)は、前記足(48)の前記中間脚(47)に近い側の側面に接触し、前記足(48)の取り付け動作を位置規制してストッパするために、前記溝底面(461)の前記中間脚(47)に近い側に位置し且つ前記支持基面との間に所定の夾角をなして設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の輸送コンテナ。
【請求項110】
前記溝底面(461)は、取り付けガイド面(463)を含み、前記取り付けガイド面(463)は、前記支持基面との間に鋭角をなして設けられており、且つ前記取り付けガイド面(463)と前記支持基面との間の距離は、前記中間脚(47)に近い方向に沿って徐々に増大し、
前記足(48)の頂面は、前記足(48)の取り付け動作をガイドするために用いられるために、前記取り付けガイド面(463)と接触して組み合わせるように前記取り付けガイド面(463)と平行であるスライド面(481)を含む、
ことを特徴とする請求項109に記載の輸送コンテナ。
【請求項111】
前記溝底面(461)は、前記支持基面と平行である遷移接続面(464)を含み、前記取り付けガイド面(463)は、前記遷移接続面(464)を介して溝側面(462)に接続されており、
前記足(48)の頂面は、前記遷移接続面(464)と接触してくみあわせるために前記遷移接続面(464)と平行である接触面(482)を含む、
ことを特徴とする請求項110に記載の輸送コンテナ。
【請求項112】
前記中間脚(47)は、第2方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の脚本体(471)を含み、各前記脚本体(471)の上側は、いずれも前記ベース本体(46)に接続されており、隣接する2つの前記脚本体(471)の間は、前記第2方向に沿って延在する第1接続板(472)を介して接続されており、ここで、前記第1接続板(472)は、フォークリフトのフォークが挿入されるための第1逃がし空間を形成するために、前記ベース本体(46)と間隔をあけて設けられており、又は、
前記足(48)は、第2方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の足本体(483)を含み、各前記足本体(483)の上側は、いずれも前記ベース本体(46)に接続されており、隣接する2つの前記足本体(483)の間は、前記第2方向に沿って延在する第2接続板(484)を介して接続されており、ここで、前記第2接続板(484)は、フォークリフトのフォークが挿入されるための第2逃がし空間を形成するために、前記ベース本体(46)と間隔をあけて設けられており、又は、
前記中間脚(47)と前記足(48)との間は、前記第1方向に沿って延在する第3接続板(478)を介して接続されており、ここで、前記第3接続板(478)は、フォークリフトのフォークが挿入されるための第3逃がし空間を形成するために、前記ベース本体(46)と間隔をあけて設けられており、
ここで、前記第1方向と前記第2方向とは、互いに直交する、
ことを特徴とする請求項109に記載の輸送コンテナ。
【請求項113】
前記ベース本体(46)には、前記ベース本体(46)の下方に設けられており且つ前記第1方向に沿って延在する位置規制突起(468)が設けられており、
前記足(48)には、前記位置規制突起(468)と挿着して組み合わせるための突起位置規制溝(485)が設けられており、前記突起位置規制溝(485)は、前記第1方向に沿って貫通し、前記突起位置規制溝(485)は、前記位置規制突起(468)に嵌設されており且つ前記第1方向に沿って前記位置規制突起(468)に対してスライド可能に設けられている、
ことを特徴とする請求項109に記載の輸送コンテナ。
【請求項114】
前記足取り付け溝(460)の数は、2つであり、2つの前記足取り付け溝(460)は、前記中間脚(47)の対向する両側にそれぞれ設けられており、
前記足(48)の数は、2つであり、2つの前記足(48)は、2つの前記足取り付け溝(460)に一対一で対応して設けられている、
ことを特徴とする請求項109に記載の輸送コンテナ。
【請求項115】
前記輸送コンテナは、複数の滑り止めパッド(49)を含み、前記複数の滑り止めパッド(49)は、前記ベース本体(46)の下方に挿入されたフォークリフトのフォークに接触するために用いられるために、前記ベース本体(46)に間隔をあけて設けられており且つ少なくとも部分的に前記ベース本体(46)の前記ベース(4)の支持基面に近い側に位置する、
ことを特徴とする請求項114に記載の輸送コンテナ。
【請求項116】
前記滑り止めパッド(49)は、ボトムパッド(491)と、前記ボトムパッド(491)の上方に設けられた滑り止め挿着部(492)と、を含み、
前記ベース本体(46)には、前記滑り止め挿着部(492)が挿入されるための滑り止めパッド挿着孔(465)が設けられており、前記滑り止め挿着部(492)の外周面は、前記滑り止めパッド挿着孔(465)の内壁面と挿着して組み合わせ、
ここで、前記滑り止め挿着部(492)の外周面には、前記滑り止め挿着突起(493)によって前記滑り止めパッド挿着孔(465)に締り嵌め接続されるために、滑り止め挿着突起(493)が設けられている、
ことを特徴とする請求項115に記載の輸送コンテナ。
【請求項117】
前記滑り止め挿着部(492)は、前記滑り止めパッド(49)の中心線の周りに間隔をあけて設けられた複数の挿着ポスト(494)を含み、前記挿着ポスト(494)の外周面には、
前記滑り止め挿着部(492)の周方向に沿って延在する第1滑り止め挿着突起(495)と、前記滑り止めパッド(49)の中心線に沿って延在する第2滑り止め挿着突起(496)とが設けられている、
ことを特徴とする請求項116に記載の輸送コンテナ。
【請求項118】
前記滑り止め挿着部(492)は、前記複数の挿着ポスト(494)の中央に設けられた少なくとも1つの挿着ストリップ(497)を含み、前記挿着ストリップ(497)は、前記ボトムパッド(491)と平行な方向に沿って延在し、前記滑り止めパッド挿着孔(465)内には、前記滑り止めパッド挿着孔(465)を複数の挿着キャビティ(467)に仕切るために、複数のセパレータ(466)が設けられており、各前記挿着ポスト(494)及び前記挿着ストリップ(497)は、いずれも前記複数の挿着キャビティ(467)のうちの1つと挿着して組み合わせる、
ことを特徴とする請求項117に記載の輸送コンテナ。
【請求項119】
前記箱体(1)は、前記補助扉(6)に設けられた操作ハンドル(63)を含み、前記第2固定部(60)を前記第1固定部(57)内から引き出し、前記補助扉(6)を開位置にするように、前記操作ハンドル(63)によって前記補助扉(6)を動かして上方に移動させる、
ことを特徴とする請求項80に記載の輸送コンテナ。
【請求項120】
前記第1固定部(57)は、固定スリーブ(571)を含み、
前記第2固定部(60)は、固定インサート(64)を含み、前記固定インサート(64)の少なくとも一部は、前記補助扉(6)が閉位置にあるように、前記固定スリーブ(571)内に挿設されている、
ことを特徴とする請求項119に記載の輸送コンテナ。
【請求項121】
前記第2側板(52)の前記補助扉(6)に向かう端面にフォーク位置規制溝(521)が設けられており、前記輸送コンテナは、
位置規制フォーク(65)であって、前記補助扉(6)の前記扉体(2)に近い一端に設けられており、前記位置規制フォーク(65)が前記補助扉(6)にヒンジ接続された位置規制フォーク(65)をさらに含み、
前記位置規制フォーク(65)の第1端は、前記フォーク位置規制溝(521)内に位置し、前記位置規制フォーク(65)の第2端は、前記扉体(2)に近い方向に向かって延在し、それによって前記扉体(2)が閉位置に向かってスライドする過程で、前記扉体(2)が前記位置規制フォーク(65)の第2端によって前記位置規制フォーク(65)を押動して回動させることで、前記位置規制フォーク(65)の第1端が前記扉体(2)に当接し、前記位置規制フォーク(65)の第1端が前記フォーク位置規制溝(521)の内壁面に当接する、
ことを特徴とする請求項119に記載の輸送コンテナ。
【請求項122】
前記位置規制フォーク(65)は、位置規制回転軸によって前記補助扉(6)に接続されており、前記扉体(2)が開状態にあるとき、前記トーションスプリングによって前記位置規制フォーク(65)を動かして初期位置に回動させるために、前記位置規制回転軸にトーションスプリングが嵌設されている、
ことを特徴とする請求項121に記載の輸送コンテナ。
【請求項123】
前記輸送コンテナは、
押動ブロック(66)であって、前記扉体(2)に設けられており、前記押動ブロック(66)が前記扉体(2)から前記補助扉(6)に近い方向に向かって突出する押動ブロック(66)をさらに含み、
前記押動ブロック(66)は、第1押動面を含み、前記扉体(2)がスライドする過程で、前記第1押動面を介して前記位置規制フォーク(65)に接触することによって、前記位置規制フォーク(65)を押動して回動させるために、前記第1押動面と水平面との間に第1夾角を有する、
ことを特徴とする請求項122に記載の輸送コンテナ。
【請求項124】
前記側板(5)に挿通孔が設けられており、前記輸送コンテナは、
バランスインサート(67)であって、前記補助扉(6)の底部に設けられており、前記バランスインサート(67)の少なくとも一部が前記挿通孔内に挿設されており、前記補助扉(6)が前記挿通孔内に挿入されるか又は前記挿通孔内から引き出されるように、前記補助扉(6)が前記バランスインサート(67)を動かして鉛直方向に沿って移動可能に設けられるようにするバランスインサート(67)をさらに含み、
前記バランスインサート(67)は、複数であり、複数の前記バランスインサート(67)は、前記補助扉(6)に等間隔に設けられている、
ことを特徴とする請求項119に記載の輸送コンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、物品輸送の技術分野に関し、具体的には、輸送コンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、液状貨物や粒状・粉末状貨物を輸送する場合、物品をまず輸送用バッグに充填し、その後輸送用バッグを輸送コンテナ内に載置して輸送するのが一般的である。
【0003】
多くの物品は、比較的危険であり、特に膨張しやすく、又は激しい揺れの間に爆発が起こり、これは、箱体の受圧能力に対する要求が非常に高い。
【0004】
既存の折り畳み式輸送コンテナは、箱体全体の構造強度が不足しており、化学危険物を輸送する場合、物品の輸送中に箱体内の圧力を増大させ、箱体の変形乃至割れの危険を招きやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の主な目的は、従来技術における輸送コンテナの受圧能力が低いという問題を解決するための輸送コンテナを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するために、本願は、輸送コンテナを提供し、内部に物品を収容するための収容空間を有する箱体を含み、箱体は、支持骨格と、支持骨格に被覆された防護コーティングと、を含み、ここで、支持骨格は、金属材質であり、防護コーティングは、プラスチック材質である。
【0007】
さらに、防護コーティングに第1逃がし開口が設けられており、支持骨格は、物品が接地するように、第1逃がし開口を介して物品に接触する。
【0008】
さらに、支持骨格に導電性突起が設けられており、防護コーティングに第2逃がし開口が設けられており、導電性突起は、導電性突起の端面が物品に接触し、物品が接地するように、第2逃がし開口内に穿設されている。
【0009】
さらに、導電性突起は、複数であり、複数の導電性突起は、支持骨格に間隔をあけて設けられており、第2逃がし開口は、複数であり、複数の第2逃がし開口は、複数の導電性突起に一対一で対応して設けられている。
【0010】
さらに、導電性突起は、対向して設けられた第1端面及び第2端面を含み、第1端面は、支持骨格に接続され、導電性突起の第2端面は、防護コーティングの表面と同一平面内に位置している。
【0011】
さらに、箱体の底面に接地ポストが設けられており、接地ポストは、接地ポストを介して物品を接地するために、支持骨格に接続されている。
【0012】
さらに、支持骨格は、支持横梁であって、支持横梁が複数であり、複数の支持横梁が並設されている支持横梁と、支持縦梁であって、支持縦梁が複数の支持横梁に順次穿設されており、支持縦梁が複数であり、複数の支持縦梁が支持横梁の長さ方向に沿って間隔をあけて設けられている支持縦梁と、を含む。
【0013】
さらに、支持横梁は、管体であり、支持縦梁は、ロッド体であり、支持縦梁に複数の流通孔が設けられており、複数の流通孔は、支持縦梁の長さ方向に沿って間隔をあけて設けられている。
【0014】
さらに、防護コーティングの厚さは、2mm~4mmである。
【0015】
さらに、輸送コンテナは、複数の側板をさらに含み、複数の側板は、収容空間を囲むために、輸送コンテナの周方向に沿って順次設けられており、側板は、側板本体を含み、支持骨格は、側板骨格を含み、防護コーティングは、側板骨格に被覆された側板コーティングを含み、側板骨格は、側板本体に設けられている。
【0016】
さらに、輸送コンテナは、ベース本体を含むベースをさらに含み、支持骨格は、ベース骨格を含み、防護コーティングは、ベース骨格に被覆されたベースコーティングを含み、ベース骨格は、ベース本体に設けられている。
【0017】
さらに、輸送コンテナは、扉体をさらに含み、支持骨格は、扉体骨格を含み、防護コーティングは、扉体骨格に被覆された扉体コーティングを含み、扉体骨格は、扉体に設けられている。
【0018】
さらに、箱体は、ベースと、複数の側板であって、ベースに設けられており、複数の側板が収容空間を囲むためにベースの周方向に沿って順次設けられており、各側板がベースに対して折り畳み可能に設けられている複数の側板と、扉体であって、複数の側板の頂部に設けられており、収容空間を開閉するように扉体が複数の側板に対してスライド可能に設けられており、扉体が所定の開位置までスライドすると、扉体が側板の側方に位置するまで扉体を反転させる扉体と、を含む。
【0019】
さらに、扉体には、互いに連通する入水口及び排水口を含む排水部が設けられており、入水口は、扉体の頂面に設けられ、排水口は、扉体の側面に設けられている。
【0020】
さらに、扉体の頂面に第1位置決め部が設けられており、ベースの底面に第2位置決め部が設けられており、積み重ねられた2つの輸送コンテナのうちの一方の輸送コンテナの第1位置決め部は、隣接する2つの輸送コンテナを位置決めするために、他方の輸送コンテナの第2位置決め部内に挿設されている。
【0021】
さらに、第1位置決め部は、扉体の頂面に対して突出しており、第1位置決め部は、複数であり、複数の第1位置決め部は、扉体の周方向に沿って間隔をあけて設けられており、第2位置決め部は、挿通孔を含み、第1位置決め部の少なくとも一部は、挿通孔内に挿設されている。
【0022】
さらに、複数の側板は、隣接する第1側板及び第2側板を含み、輸送コンテナは、ヒンジアセンブリであって、第1側板に設けられており、ヒンジアセンブリが互いにヒンジ接続された第1リーフ及び第2リーフを含み、第1リーフが第1側板に固定接続されており、第2リーフに第1組み合わせ部が設けられており、扉体に第2組み合わせ部が設けられており、扉体が所定の開位置まで開くと、第2組み合わせ部が第1組み合わせ部に係着し、扉体が第2リーフとともに反転することにより、扉体が第1側板の側方に移動するヒンジアセンブリをさらに含む。
【0023】
さらに、第2側板に位置規制シュートが設けられており、位置規制シュートの開口が箱体の内側に向かい、扉体の少なくとも一部は、位置規制シュート内に挿設されており、且つ位置規制シュートの延在方向に沿って移動する。
【0024】
さらに、第1側板は、2つであり、2つの第1側板は、第1方向に沿って対向して間隔をあけて設けられており、第2側板は、2つであり、2つの第2側板は、第2方向に沿って対向して間隔をあけて設けられており、2つの第1側板にヒンジアセンブリがそれぞれ設けられており、2つの第2側板に位置規制シュートがそれぞれ設けられており、扉体は、第1扉体と、第2扉体と、を含み、第1扉体及び第2扉体は、それぞれ2つの第1側板の側方に向かって開き、ここで、2つの第2側板に中間ストッパがそれぞれ設けられており、中間ストッパが第2側板の頂面の中央に位置し、中間ストッパが扉体のスライド方向に沿って延在し、中間ストッパの両端に位置規制切欠がそれぞれ設けられており、第1扉体及び第2扉体が閉位置にあるように、第1扉体及び第2扉体がそれぞれ位置規制切欠に接触する。
【0025】
さらに、第2側板に補助開口が設けられており、輸送コンテナは、補助扉であって、第2側板に設けられており且つ補助開口に位置し、補助扉が補助開口を開閉するように開位置及び閉位置を有する補助扉をさらに含む。
【0026】
さらに、複数の側板は、隣接して設けられた第1側板及び第2側板を含み、第1側板は、第2側板に対向する第1組み合わせ端面を含み、第2側板は、第1側板に対向する第2組み合わせ端面を含み、ここで、第1組み合わせ端面と第2組み合わせ端面との間の最大垂直距離は、2mm以下である。
【0027】
さらに、輸送コンテナは、第1組み合わせ端面に設けられた第1接続部と、第2組み合わせ端面に設けられた第2接続部と、を含み、第1接続部と第2接続部とが係着することにより、複数の側板を開位置とする接続アセンブリをさらに含む。
【0028】
さらに、輸送コンテナは、箱体を開閉するように、箱体にスライド可能に設けられている扉体と、ヒンジアセンブリであって、箱体に設けられており、ヒンジアセンブリが互いにヒンジ接続された第1リーフ及び第2リーフを含み、第1リーフが箱体に固定接続されており、第2リーフに第1組み合わせ部が設けられており、扉体に第2組み合わせ部が設けられており、扉体が所定の開位置まで開くと、第2組み合わせ部が第1組み合わせ部に係着し、扉体が第2リーフとともに反転することにより、扉体が箱体の側方に位置するヒンジアセンブリと、を含む。
【0029】
さらに、第1組み合わせ部は、第2組み合わせ部に締まり嵌めされており、第1組み合わせ部は、組み合わせ開口であり、第2組み合わせ部は、組み合わせボスである。
【0030】
さらに、第1組み合わせ部は、組み合わせ開口であり、第2組み合わせ部は、扉体に設けられた組み合わコラムと、位置規制ストッパであって、組み合わコラムに設けられており、組み合わコラムの少なくとも一部が組み合わせ開口内に係着して位置規制ストッパが第2リーフを動かして反転するようにし、組み合わせ開口による組み合わコラムの遮り作用により、扉体を箱体の側方に位置させる位置規制ストッパと、を含む。
【0031】
さらに、第2リーフは、初期位置と、反転位置と、を有し、第2リーフの少なくとも一部は、第2リーフが初期位置にあるように、第1リーフの上方に位置し、且つ第1リーフとの間に通過隙間を有し、第2組み合わせ部の少なくとも一部は、通過隙間を介して第1組み合わせ部に係着する。
【0032】
さらに、第2リーフは、対向して設けられたヒンジ端及び組み合わせ端を含み、第2リーフのヒンジ端は、第1リーフにヒンジ接続されており、第2リーフの組み合わせ端は、箱体の内側に向かって延在し、第1組み合わせ部は、第2リーフの組み合わせ端に設けられており、第1組み合わせ部は、箱体の内側に向かう組み合わせ開口である。
【0033】
さらに、ヒンジアセンブリは、受け部材であって、第2リーフに設けられており、受け部材が円弧面である受け端面を有する受け部材をさらに含み、受け端面の少なくとも一部は、扉体を支持するために、扉体に接触する。
【0034】
さらに、第2リーフは、対向して設けられた第1反転面及び第2反転面を含み、第1反転面が第1リーフに対向し、受け部材が第2反転面に設けられている。
【0035】
さらに、ヒンジアセンブリは、支持フレームであって、第2リーフに設けられており、支持フレームが第2リーフの表面に対して突出しており、支持フレームが2つであり、2つの支持フレームが対向し且つ間隔をあけて設けられており、受け部材が2つの支持フレームの間に設けられており、受け部材がそれぞれ2つの支持フレームに接続されている支持フレームをさらに含む。
【0036】
さらに、扉体に受け部材と組み合わせる位置規制凹溝が設けられており、位置規制凹溝が扉体のスライド方向に沿って延在し、受け部材の少なくとも一部が位置規制凹溝内に位置し、受け端面の少なくとも一部が位置規制凹溝の溝底面に接触する。
【0037】
さらに、輸送コンテナは、箱体を開閉するように、箱体にスライド可能に設けられた扉体を含み、ここで、箱体の第1頂面に位置規制シュートが設けられており、位置規制シュートの開口が箱体の内側に向かい、扉体の少なくとも一部は、位置規制シュート内に挿設されており、且つ位置規制シュートの延在方向に沿って移動する。
【0038】
さらに、輸送コンテナは、位置規制部材であって、箱体の第2頂面に設けられており、位置規制部材が第2頂面に対して突出しており、第1頂面と第2頂面との間に第1夾角を有する位置規制部材をさらに含み、扉体に係合部が設けられており、係合部の少なくとも一部は、位置規制部材に係着し、扉体を閉位置にする。
【0039】
さらに、位置規制部材は、第2頂面に設けられた支持コラムと、位置規制ドグであって、支持コラムに設けられており、位置規制ドグの水平面での正投影の投影面積が支持コラムの水平面での正投影の投影面積よりも大きい位置規制ドグと、を含み、係合部は、係合開口を含み、支持コラムの少なくとも一部は、係合開口内に係着する。
【0040】
さらに、扉体に係合支持バーがさらに設けられており、係合支持バーの両側は、それぞれ扉体及び箱体の第2頂面との間に間隔を有し、係合開口は、係合支持バーに設けられている。
【0041】
さらに、箱体には、順次接続された第1本体、第2本体及び第3本体を含むストッパ部材が設けられており、第1本体は、第1本体、第2本体及び第3本体の間に位置規制シュートを囲むために、箱体の第1頂面に設けられており、且つ第3本体に対向し、第1本体及び第3本体にバッフルがそれぞれ設けられており、バッフルが第2本体に対向し、2つのバッフルの間に扉体が通過するための通過隙間を有する。
【0042】
さらに、輸送コンテナは、スライド板であって、扉体に設けられており、スライド板と扉体との間が接続タブによって接続されており、スライド板の板面と接続タブの表面との間に夾角を有するスライド板をさらに含み、スライド板は、扉体が位置規制シュートの延在方向に沿ってスライドするように、位置規制シュートにと組み合わせる。
【0043】
さらに、スライド板の端部にガイド端面が設けられており、ガイド端面が円弧面であり、第3本体に逃がしノッチが設けられており、ガイド端面の少なくとも一部は、スライド板が位置規制シュート内に移動するように、逃がしノッチを囲む第3本体の端面に接触する。
【0044】
さらに、輸送コンテナは、中間ストッパであって、箱体の第1頂面に設けられており且つ第1頂面の中央に位置し、中間ストッパが筒状であり、中間ストッパの本体に位置規制切欠が設けられている中間ストッパをさらに含み、接続タブに接続ノッチが設けられており、接続ノッチの少なくとも一部が位置規制切欠に係合し、位置規制切欠による接続ノッチの遮り作用により、扉体を閉位置にする。
【0045】
さらに、輸送コンテナは、第1扉体及び第2扉体であって、第1扉体及び第2扉体がいずれも箱体に設けられており、箱体を開閉するように、第1扉体及び第2扉体が相対的にスライド可能に設けられている第1扉体及び第2扉体と、接合アセンブリであって、第1接合部と、第2接合部と、を含み、第1接合部と第2接合部との間が互いに遮るように、第1接合部と第2接合部とが互いにかけており、第1接合部又は第2接合部が所定の軸線の周りに回動可能に設けられている接合アセンブリと、を含み、ここで、第1接合部は、第1扉体に設けられており、第2接合部は、第2扉体に設けられており、又は、第1接合部は、第2扉体に設けられており、第2接合部は、第1扉体に設けられている。
【0046】
さらに、第1接合部に遮り部が設けられており、遮り部の延在方向と第1接合部の延在方向との間に予め設定された夾角を有し、遮り部によって第2接合部を遮る。
【0047】
さらに、第1接合部は、ラッチピンを含み、第2接合部は、挿通孔を含み、遮り部は、ラッチピンの端部に設けられており、ラッチピンの少なくとも一部は、遮り部が挿通孔を囲む第2扉体の本体を遮るように、挿通孔内に穿設されている。
【0048】
さらに、遮り部は、ラッチピンの端部に設けられたエルボを含み、エルボは、ラッチピンと一体構造であり、エルボによって挿通孔を囲む第2扉体の本体を遮る。
【0049】
さらに、第1扉体に取り付け孔が設けられており、第1接合部の少なくとも一部は、取り付け孔内に穿設されており、接合アセンブリは、操作手すりであって、第1接合部に接続されており、第1接合部と第2接合部とを分離するように、操作手すりを操作することにより第1接合部を動かして回動させる操作手すりをさらに含む。
【0050】
さらに、第1扉体に逃がし溝が設けられており、逃がし溝は、第1扉体の表面に対して窪み、操作手すりは、逃がし溝内に設けられている。
【0051】
さらに、接合アセンブリは、防護カバーであって、第1扉体に移動可能に設けられており、防護カバーによって逃がし溝を遮蔽し又は逃がす防護カバーをさらに含む。
【0052】
さらに、箱体は、少なくとも収容空間の底面を形成するために用いられ、ベース本体と、ベース本体の周側の周りに設けられており且つベース本体の上方に向かって突出する複数のバッフルと、を含むベースと、収容空間の頂面を形成するために用いられるために、ベースの上方に位置し且つベースと間隔をあけて設けられている扉体と、複数の側板であって、収容空間の複数の側面を形成するために用いられるために、ベースと扉体との間に設けられており、複数の側板が複数のバッフルに一対一で対応して設けられている複数の側板と、を含み、ここで、バッフルに挿着取り付け溝が設けられており、側板には、所定の軸線の周りに挿着取り付け溝内に回動可能に挿設された挿着取り付け部が設けられており、挿着取り付け部の収容空間から離れる側への回動をストッパするために用いられるために、挿着取り付け溝の収容空間から離れる側に第1回動ストッパ部が設けられている。
【0053】
さらに、挿着取り付け溝の収容空間に近い側に第1開口部が設けられており、挿着取り付け溝の側板に近い側に第2開口部が設けられており、第1開口部と第2開口部とが連通して、挿着取り付け部の回動を共同で逃がし、挿着取り付け部が収容空間に近い側に向かって回動することを可能にする。
【0054】
さらに、挿着取り付け部は、挿着主体と、挿着主体の側板から離れる側に設けられた回動部と、を含み、回動部は、円柱の少なくとも一部であり、挿着取り付け溝の底部に回動部と回動して組み合わせる円弧状凹溝が設けられており、挿着主体に挿着位置規制部がさらに設けられており、挿着位置規制部が回動部の上方に位置し且つ回動部の収容空間に近い側に位置し、挿着取り付け溝の収容空間に近い側に挿着位置規制部を取り付けるための挿着位置規制溝が設けられており、円弧状凹溝の収容空間に近い側に第2回動ストッパ部が設けられており、回動部には、挿着取り付け部の収容空間から離れる側への回動をストッパするために、第2回動ストッパ部と接触して組み合わせるための接触組み合わせ面が設けられている。
【0055】
さらに、挿着主体は、接続された第1挿着板セグメント及び第2挿着板セグメントを含み、第1挿着板セグメントと側板との間は、所定の夾角をなして設けられており、第1挿着板セグメントは、収容空間に近く且つ箱体の支持基面に近い方向に向かって延在し、第2挿着板セグメントは、側板と平行であり且つ支持基面に近い方向に向かって延在し、第2挿着板セグメントは、第1挿着板セグメントを介して側板に接続されており、ここで、回動部は、第2挿着板セグメントの第1挿着板セグメントから離れる側に設けられており、挿着位置規制部は、第2挿着板セグメントに設けられており、回動部の幅及び挿着位置規制部の幅は、いずれも第2挿着板セグメントの幅よりも大きい。
【0056】
さらに、バッフルは、バッフル骨格と、バッフル骨格に被覆されたバッフルオーバークラッドと、を含み、バッフル骨格は、バッフル骨格主体と、バッフル骨格主体に設けられた取り付け溝骨格と、を含み、取り付け溝骨格は、バッフル骨格主体と平行であり且つ支持基面から離れる方向に向かって延在する第1板体と、2つの第2板体であって、支持基面と平行な方向に沿って第1板体の収容空間に近い側に間隔をあけて設けられており且つ第1板体の対向して設けられた2つの側面にそれぞれ接続されており、各第2板体がいずれもバッフル骨格主体に垂直であり且つ支持基面から離れる方向に向かって延在する2つの第2板体と、2つの第3板体であって、支持基面と平行な方向に沿って2つの第2板体の収容空間に近い側に間隔をあけて設けられており且つ2つの第2板体の第1板体から離れる側面にそれぞれ接続されており、各第3板体がいずれも第1板体と平行である2つの第3板体と、を含み、ここで、第1板体、2つの第2板体及び2つの第3板体は、挿着取り付け溝を共同で囲む。
【0057】
さらに、取り付け溝骨格は、2つの第3板体に対応して設けられた2つの締結接続アセンブリを含み、締結接続アセンブリがいずれも少なくとも1つの締結接続部を含み、締結接続部の一端が相応する第3板体に接続されており、締結接続部の他端が第1板体に接続されている。
【0058】
さらに、側板は、側板骨格と、側板骨格外に被覆された側板コーティングと、を含み、側板骨格は、側板骨格主体と、側板骨格主体の下方に位置する挿着骨格と、を含み、挿着骨格は、順次接続された第1支持板セグメント、第2支持板セグメント及び第3支持板セグメントを含む挿着板であり、第1支持板セグメント及び第3支持板セグメントは、いずれも側板骨格主体と平行であり且つ支持基面に近い方向に向かって延在し、第2支持板セグメントと側板骨格主体との間は、所定の夾角をなして設けられており、第2支持板セグメントは、収容空間に近く且つ支持基面に近い方向に向かって延在し、ここで、第3支持板セグメントに挿着位置規制部を支持するための位置規制支持突起が設けられている。
【0059】
さらに、ベース本体は、直方体であり、複数のバッフルは、第1方向に沿ってベース本体の対向する両側に間隔をあけて設けられており且つベース本体の上方に向かって突出する2つの第1バッフルと、第2方向に沿ってベース本体の対向する両側に間隔をあけて設けられており且つベース本体の上方に向かって突出する2つの第2バッフルと、を含み、複数の側板は、2つの第1バッフルの上方にそれぞれ位置する2つの第1側板と、2つの第2バッフルの上方にそれぞれ位置する2つの第2側板と、を含み、ここで、第1方向と第2方向とは、互いに直交し且ついずれも箱体の支持基面と平行である。
【0060】
さらに、第1バッフルの高さは、第2バッフルの高さよりも大きく、第1側板の高さは、第2側板の高さよりも小さく、第1バッフルの高さと第1側板の高さとの和は、第2バッフルの高さと第2側板の高さとの和に等しい。
【0061】
さらに、支持基面に垂直な方向における第1バッフル上の挿着取り付け溝の深さは、支持基面に垂直な方向における第2バッフル上の挿着取り付け溝の深さよりも大きく、支持基面に垂直な方向における第1側板上の挿着取り付け部の長さは、支持基面に垂直な方向における第2側板上の挿着取り付け部の長さよりも大きい。
【0062】
さらに、第1側板の挿着骨格において、第2支持板セグメントと第3支持板セグメントとの間の夾角は、α1であり、α1の値の範囲は、160度~170度であり、又は、第2側板の挿着骨格において、第2支持板セグメントと第3支持板セグメントとの間の夾角は、α2であり、α2の値の範囲は、150~160度である。
【0063】
さらに、第2接続部は、第2組み合わせ端面から第1側板に近い方向に向かって延在し、第1接続部は、接続本体であって、第1組み合わせ端面に設けられており、接続本体に係合溝が設けられており、第2接続部の少なくとも一部が係合溝内に係着し且つ係合溝に締まり嵌めされている接続本体を含む。
【0064】
さらに、接続本体に互いに接続された第1ノッチ及び第2ノッチが設けられており、第1ノッチが輸送コンテナの内側に向かい、第2ノッチが第2側板の第1組み合わせ端面に向かい、第1ノッチ及び第2ノッチがいずれも係合溝に連通し、第2接続部は、第1ノッチ及び第2ノッチを通した後に係合溝に係着する。
【0065】
さらに、第1ノッチは、接続本体の長さ方向に沿って延在し、第2ノッチは、接続本体の幅方向に沿って延在し、第2接続部は、第1ロッド体であって、第2側板に設けられており、第1ロッド体が第2組み合わせ端面から第1側板に近い方向に向かって延在する第1ロッド体と、第2ロッド体であって、第1ロッド体の端部に設けられており、第2ロッド体の延在方向と第1ロッド体との間に所定の夾角を有し、第2ロッド体が第1ノッチによって係合溝内に係合し、第2ロッド体の少なくとも一部が第2ノッチに係着する第2ロッド体と、を含む。
【0066】
さらに、第1接続部は、複数であり、複数の第1接続部は、隣接する2つの第1接続部の間に充填間隔を形成するために、第1側板の高さ方向に沿って間隔をあけて設けられており、第2接続部は、複数であり、複数の第2接続部は、複数の第1接続部に一対一で対応して設けられており、輸送コンテナは、充填ブロックであって、第2側板に設けられており且つ隣接する2つの第2接続部の間に位置し、充填ブロックの少なくとも一部が充填間隔内に位置し且つ2つの第1接続部に締まり嵌めされている充填ブロックをさらに含む。
【0067】
さらに、第1接続部は、係合溝が設けられた接続本体を含み、第2接続部は、第1ロッド体と、第2ロッド体と、を含み、第1ロッド体が第2側板内に穿設されており、第1ロッド体の両端にいずれも第2ロッド体が設けられており、第2ロッド体と第1ロッド体との間に所定の夾角を有し、第1ロッド体と第2ロッド体とが一体成形されている。
【0068】
さらに、側板は、側板本体と、複数の側板コラムであって、側板本体に設けられており、複数の側板コラムが側板本体の周方向に沿って順次接続されている複数の側板コラムと、を含み、接続アセンブリは、側板コラムに設けられている。
【0069】
さらに、複数の側板コラムは、第1コラムであって、接続アセンブリが第1コラムに設けられており、第1コラムにソケット部が設けられている第1コラムと、第2コラムであって、第2コラムの延在方向と第1コラムの延在方向とが互いに直交し、第2コラムに延出ブラケットが設けられており、延出ブラケットの少なくとも一部がソケット部内に挿設されている第2コラムと、を含み、延出ブラケットと第2コラムとは、一体構造である。
【0070】
さらに、ソケット部は、延在方向が第1コラムの延在方向に垂直であるスロットを含み、延出ブラケットは、スロット内に挿着されている。
【0071】
さらに、第1コラムは、筒状であり、ソケット部は、第1コラムに設けられており且つ第1コラムのシリンダボアに連通する挿設開口を含み、延出ブラケットは、挿設開口を介して第1コラム内に挿入されており、延出ブラケットは、第1コラムの内壁面に貼り合わされる接触端面を有し、接触端面の延在方向は、第1コラムの内壁面に適合する。
【0072】
さらに、挿設開口は、複数であり、複数の挿設開口は、第1コラムの長さ方向に沿って間隔をあけて設けられており、延出ブラケットは、複数であり、複数の延出ブラケットは、複数の挿設開口に一対一で対応して設けられており、ここで、複数の延出ブラケットは、第2コラムの頂部に位置する先端ブラケットを含み、第1コラムの筒体と延出ブラケットとの間に溶接領域を形成するために、先端ブラケットと第1コラムの頂部開口との間に所定の距離を有する。
【0073】
さらに、補助開口を囲む側板の板体に第1固定部が設けられており、補助扉の周方向側面に第2固定部が設けられており、第1固定部は、補助扉が閉位置にあるように、第2固定部に係着する。
【0074】
さらに、輸送コンテナは、枢動アセンブリをさらに含み、枢動アセンブリは、回動部材であって、補助開口を囲む側板の板体に設けられており、回動部材が所定の軸線の周りに回動可能に設けられている回動部材と、接続部材であって、補助扉に設けられており、接続部材が接続通路を含み、回動部材の少なくとも一部が接続通路内に穿設されており、回動部材と接続通路の内壁面とのストッパ作用により、補助扉を回動させる接続部材と、を含む。
【0075】
さらに、側板に互いに接続された第1端面、第2端面及び第3端面が設けられており、第1端面は、第1端面、第2端面及び第3端面の間に補助開口を囲むために、第3端面に対向し、第1固定部は、第1端面及び第3端面の少なくとも一方に設けられており、回動部材は、第2端面に設けられている。
【0076】
さらに、接続通路は、水平方向に沿って延在し、回動部材は、接続通路に遊嵌されており、補助扉によって接続部材を動かして鉛直方向に沿って移動可能に設ける。
【0077】
さらに、枢動アセンブリは、側板に設けられた固定座をさらに含み、回動部材は、回動軸であって、固定座に設けられており、回動軸が固定座に対して自軸の周りに回動可能に設けられている回動軸と、接続軸であって、回動軸との間が延出板によって接続されており、接続軸の端部が接続通路内に穿設されている接続軸と、を含む。
【0078】
さらに、接続部材は、補助扉に接続された第1接続板と、第2接続板及び第3接続板であって、いずれも第1接続板に設けられており、第2接続板と第3接続板との間に接続通路を形成するために、第2接続板と第3接続板とが対向し且つ間隔をあけて設けられている第2接続板及び第3接続板と、をさらに含む。
【0079】
さらに、補助扉には、補助扉の中央方向に向かって延在する逃がし空間が設けられており、第2接続板及び第3接続板は、いずれも逃がし空間内に入り込んでいる。
【0080】
さらに、接続部材は、位置規制板体であって、補助扉に設けられており且つ接続通路の端部に位置し、位置規制板体によって回動部材を遮るように、位置規制板体の少なくとも一部が回動部材の端部に接触する位置規制板体をさらに含む。
【0081】
さらに、第1固定部は、第1固定ブロックであって、側板に設けられており、第1固定ブロックに第1固定溝が設けられており、第1固定溝のノッチが輸送コンテナの外側に向かう第1固定ブロックを含み、第2固定部の少なくとも一部は、第1固定溝内に係着する。
【0082】
さらに、第1固定溝は、対向して設けられた第1溝側壁面及び第2溝側壁面を含み、第1溝側壁面及び第2溝側壁面にいずれもロック凹溝が設けられており、第2固定部の少なくとも一部は、ロック凹溝内に係着し、補助扉は、第2固定部を動かしてロック凹溝内から抜け出させるために、鉛直方向に沿って移動可能に設けられている。
【0083】
さらに、第2固定部は、第2固定ブロックであって、補助扉に設けられており、第2固定ブロックの少なくとも一部が第1固定溝に係着し、第2固定ブロックの対向して設けられた2つの側面に突出ブロックがそれぞれ設けられており、突出ブロックの少なくとも一部がロック凹溝に係着する第2固定ブロックを含む。
【0084】
さらに、輸送コンテナは、ベースであって、複数の側板がいずれもベースに設けられており、複数の側板がベースの周方向に沿って順次設けられているベースと、輸送コンテナを開閉するように、複数の側板の頂部にスライド可能に設けられている扉体と、をさらに含む。
【0085】
さらに、複数の側板は、隣接して設けられた第1側板及び第2側板を含み、第2側板に位置規制シュートが設けられており、扉体の少なくとも一部は、位置規制シュート内に挿設されており、補助扉は、第2側板に設けられており、補助扉の頂部端面と第2側板の頂部端面とは、同一平面に位置し、位置規制シュートの少なくとも一部は、補助扉の頂部端面に設けられている。
【0086】
さらに、輸送コンテナは、観察窓であって、観察窓が透明材質で製造され、観察窓が順次接続された透視板、挿着セグメント及びストッパセグメントを含み、透視板の外周面の寸法及びストッパセグメントの外周面の寸法がいずれも挿着セグメントの外周面の寸法よりも大きい観察窓を含み、ここで、箱体には、観察窓を取り付けるために収容空間と箱体の外部とを連通する取り付け貫通孔が設けられており、挿着セグメントは、取り付け貫通孔に挿着して組み合わせ、透視板とストッパセグメントとは、取り付け貫通孔の対向する両端にそれぞれ位置する。
【0087】
さらに、透視板は、取り付け貫通孔の収容空間から離れる側に位置し、ストッパセグメントは、取り付け貫通孔の収容空間に近い側に位置し、取り付け貫通孔は、長丸孔であり、挿着セグメントは、長丸孔に挿着して組み合わせる長丸環状スリーブであり、透視板は、長丸形板体であり、ストッパセグメントは、長丸環状板体である。
【0088】
さらに、箱体は、収容空間の底面を少なくとも形成するためのベースと、収容空間の頂面を形成するために用いられるために、ベースの上方に位置し且つベースと間隔をあけて設けられている扉体と、収容空間の複数の側面を形成するために用いられるために、ベースと扉体との間に設けられている複数の側板と、を含み、ここで、観察窓は、ベース及び側板の少なくとも一方に設けられている。
【0089】
さらに、輸送コンテナは、箱体に設けられた緩衝バーをさらに含み、ここで、緩衝バーは、緩衝バー主体と、緩衝バー主体の収容空間に近い側に設けられた弾性係着部と、を含み、箱体には、緩衝バー主体を取り付けるための緩衝バー取り付け溝と、緩衝バー取り付け溝の溝底面に位置する係着孔とが設けられており、緩衝バー主体は、緩衝バー取り付け溝内に取り付けられており、弾性係着部の緩衝バー主体から離れる一端は、係着孔を貫通した後に係着孔の緩衝バー取り付け溝から離れる側に係着する。
【0090】
さらに、弾性係着部は、所定の中心線の周りに間隔をあけて設けられた複数の係着構造を含み、係着構造は、帯状ロッド体と、帯状ロッド体の緩衝バー主体から離れる一端に設けられた係着突起と、を含み、ここで、緩衝バー主体が緩衝バー取り付け溝内に取り付けるとき、係着突起は、係着孔を貫通した後に係着孔の緩衝バー取り付け溝から離れる側に係着する。
【0091】
さらに、緩衝バーは、緩衝バー主体の延在方向に沿って間隔をあけて配置された複数の弾性係着部を含み、相応する緩衝バー取り付け溝の溝底面には、複数の弾性係着部が一対一で対応して挿入されるための複数の係着孔が設けられている。
【0092】
さらに、箱体は、ベースと、複数の側板であって、ベースに設けられており、ベースと複数の側板との間に物品を収容するための収容空間を囲むために、複数の側板がベースの周方向に沿って順次設けられている複数の側板と、温度調節アセンブリであって、ベースに設けられており、温度調節アセンブリによって収容空間内の温度を調節する温度調節アセンブリと、ソケット部材であって、ベースに設けられており、ソケット部材の一端が電源に接続されており、ソケット部材の他端が温度調節アセンブリに電気的に接続されているソケット部材と、を含む。
【0093】
さらに、ベースは、物品を載置するための載置端面を含み、温度調節アセンブリの少なくとも一部は、載置端面に敷設されている。
【0094】
さらに、温度調節アセンブリは、載置端面に敷設された温度調節パッドと、調節パッドプラグであって、温度調節パッドに電気的に接続されており、調節パッドプラグに電源プラグが設けられており、ソケット部材が電源プラグに接続されている調節パッドプラグと、を含む。
【0095】
さらに、ソケット部材は、ベースに設けられたソケット本体と、第1ソケットであって、ソケット本体に設けられており、第1ソケットが輸送コンテナの外側に向かい、第1ソケットが電源に接続されている第1ソケットと、第2ソケットであって、ソケット本体に設けられており、第2ソケットの一端が第1ソケットに接続されており、第2ソケットの他端が温度調節アセンブリに接続されている第2ソケットと、を含む。
【0096】
さらに、ソケット部材は、取り付け通路であって、ソケット本体に設けられており、第1ソケットが取り付け通路内に設けられている取り付け通路と、取り付け通路を開閉し、第1ソケットを遮蔽し又は逃がすように、ソケット本体に移動可能に設けられている防護カバーと、をさらに含む。
【0097】
さらに、ベースに第1降ろし通路及び第2降ろし通路が設けられており、第1降ろし通路は、ベースの中央に位置し、第1降ろし通路の第1降ろし口は、ベースの底部に向かい、温度調節アセンブリの少なくとも一部は、第1降ろし通路の供給口の周りに設けられており、第2降ろし通路の第2降ろし口は、ベースの側方に向かい、第2降ろし通路は、ベースの載置端面に対して傾斜して設けられている。
【0098】
さらに、輸送コンテナは、ベースに移動可能に設けられており且つ第2降ろし口に位置する防護板をさらに含み、第2降ろし通路の内壁面に第1係着部が設けられており、防護板には、第1係着部と互いに係着する第2係着部が設けられている。
【0099】
さらに、第1係着部は、第2降ろし通路の内壁面に対して突出しており、第2係着部は、係止孔を含み、第1係着部の少なくとも一部は、係止孔内に係着する。
【0100】
さらに、防護板は、第2降ろし口に設けられた防護本体と、操作本体であって、防護本体に接続されており、操作本体が互いに接続された第1操作本体及び第2操作本体を含み、第1操作本体と第2操作本体との間に所定の夾角を有し、第1操作本体が防護本体に接続されており、第2係着部が第2操作本体に設けられている操作本体と、を含む。
【0101】
さらに、防護板は、対向して設けられた第1接続端及び第2接続端を含み、防護板の第1接続端は、ベースにヒンジ接続されており、第2係着部は、防護板の第2接続端に設けられている。
【0102】
さらに、箱体は、収容空間の底面を少なくとも形成するためのベースと、収容空間の頂面を形成するために用いられるために、ベースの上方に位置し且つベースと間隔をあけて設けられている扉体と、収容空間の複数の側面を形成するために用いられるために、ベースと扉体との間に設けられている複数の側板と、を含み、ここで、扉体及びベースのうちの一方に第1位置決め部が設けられており、扉体及びベースのうちの他方に第1位置決め部と挿着して組み合わせる第2位置決め部が設けられている。
【0103】
さらに、箱体は、直方体であり、扉体の上方には、第1方向に沿って間隔をあけて配置された複数の第1位置決め突起が設けられており、各第1位置決め突起は、第2方向に沿って延在する帯状構造であり、ベースの下方には、複数の第1位置決め突起に一対一で対応して設けられた複数の第1位置決め凹溝が設けられており、又は、扉体の上方には、扉体の4つの隅にそれぞれ設けられた4つの第2位置決め突起が設けられており、ベースの下方には、4つの第2位置決め突起に一対一で対応して設けられた4つの第2位置決め凹溝が設けられており、又は、扉体の上方には、扉体の中央に間隔をあけて設けられた複数の第3位置決め突起が設けられており、ベースの下方には、複数の第3位置決め突起に一対一で対応して設けられた複数の第3位置決め凹溝が設けられており、又は、扉体の上方には、第1方向に沿って間隔をあけて設けられており且つ扉体の対向する両側にそれぞれ位置する2つの第4位置決め突起が設けられており、ベースの下方には、2つの第4位置決め突起に一対一で対応して設けられた2つの第4位置決め凹溝が設けられており、ここで、第1方向と第2方向とは、互いに直交し且ついずれもベースの支持基面と平行である。
【0104】
さらに、箱体は、ベース本体と、ベース本体の下方に設けられた足と、を含むベースを含み、ベース本体と足との間は、締結アセンブリによって接続されており、締結アセンブリは、ベース本体及び足のうちの一方に設けられたナットと、ボルトであって、ボルトのネジ端がベース本体及び足のうちの他方を貫通した後にナットに螺合するボルトと、緩み止め構造であって、ボルトとナットとの間に緩みが発生することを共同で防止するために用いられるために、緩み止め構造の第1部分がナット又はボルトに設けられており、緩み止め構造の第2部分がベース本体又は足に設けられている緩み止め構造と、を含む。
【0105】
さらに、ナットは、ベース本体に設けられており、ベース本体には、ナットを取り付けるためのナット取り付け孔が設けられており、ボルトのネジ端は、足を上向きに貫通した後にナットに螺合し、足にはボルトが挿入されるためのボルト挿入孔が設けられている。
【0106】
さらに、緩み止め構造は、複数の第1突起部であって、複数の第1突起部がボルトの中心線の周りにボルトの外周面に間隔をあけて設けられており、各第1突起部がいずれもボルトの径方向に沿ってボルトの中心線から離れる方向に向かって突起する複数の第1突起部と、複数の第2突起部であって、複数の第2突起部がボルト挿入孔の中心線の周りにボルト挿入孔の内壁面に間隔をあけて設けられており、各第1突起部がいずれもボルト挿入孔の径方向に沿ってボルト挿入孔の中心線に近い方向に向かって突起する複数の第2突起部と、を含み、ここで、第2突起部は、ボルト挿入孔の周方向に沿って間隔をあけて設けられており且つ第2突起部の対向する両側にそれぞれ位置するストッパ面及びガイド面を含み、任意の隣接する2つの第2突起部の間には、第1突起部のボルトの中心線から離れる一端が挿入されるための凹溝部が形成されている。
【0107】
さらに、第1突起部は、ボルトの長さ方向に沿って延在し、ここで、第1突起部の横断面は、第1直角三角形であり、第1直角三角形の一本の直角辺は、斜辺のボルトの外周面に近い側に位置し、又は、第1突起部の横断面は、第1直角台形であり、第1直角台形の短い方の辺は、長い方の辺のボルトの外周面に近い側に位置し、第2突起部は、ボルト挿入孔の長さ方向に沿って延在し、ここで、第2突起部の横断面は、第2直角三角形であり、第2直角三角形の一本の直角辺は、斜辺のボルト挿入孔の内壁面に近い側に位置し、又は、第2突起部の横断面は、第2直角台形であり、第2直角台形の下底は、上底のボルト挿入孔の内壁面に近い側に位置する。
【0108】
さらに、ボルトは、接続されたナットキャップ及び帯状挿入ロッドを含み、帯状挿入ロッドは、ナットキャップから離れる方向に沿って順次接続された円柱ロッドセグメント及びネジロッドセグメントを含み、第1突起部は、円柱ロッドセグメントに設けられており、ネジロッドセグメントは、ナットに螺合するために用いられる。
【0109】
さらに、ボルトには、ボルトの外周面の周りに円柱ロッドセグメントに間隔をあけて設けられた複数の第1補強リブが設けられており、複数の第1補強リブは、複数の第1突起部に一対一で対応して設けられており、各第1補強リブは、相応する第1突起部によってナットキャップに接続されるために、いずれも相応する第1突起部のナットキャップから離れる側に位置し、ここで、ボルトの径方向における第1補強リブの高さは、ボルトの径方向における第1突起部の高さよりも小さい。
【0110】
さらに、ボルトには、ボルトの外周面の周りに円柱ロッドセグメントに間隔をあけて設けられた複数の第2補強リブが設けられており、任意の隣接する2つの第1突起部の間に第2補強リブがいずれも設けられており、ここで、ボルトの径方向における第2補強リブの高さは、ボルトの径方向における第1突起部の高さよりも小さい。
【0111】
さらに、足には、ボルト挿入孔の内壁面に位置し且つ複数の第2突起部に一対一で対応して設けられた複数の第3補強リブが設けられており、各第3補強リブは、いずれも相応する第2突起部のベース本体から離れる側に位置し、ここで、ボルト挿入孔の径方向における第3補強リブの高さは、ボルト挿入孔の径方向における第2突起部の高さよりも小さい。
【0112】
さらに、ナットは、雌ネジスリーブと、雌ネジスリーブの足から離れる側に設けられた位置規制バッフルと、を含み、ナット取り付け孔は、足に近い方向に沿って順次接続された第1取り付け孔セグメント及び第2取り付け孔セグメントを含み、ここで、位置規制バッフルは、第1取り付け孔セグメントの孔底面に当接するために、第1取り付け孔セグメント内に挿設されるために用いられ、雌ネジスリーブは、第2取り付け孔セグメント内に挿設されるために用いられる。
【0113】
さらに、ナットは、位置規制バッフルの雌ネジスリーブに近い側に設けられており且つ雌ネジスリーブ外に嵌設された環状補強リブを含み、ナット取り付け孔は、環状補強リブと挿着して組み合わせるための第3取り付け孔セグメントを含み、ここで、ナットの中心線方向における環状補強リブの高さは、ナットの中心線方向における雌ネジスリーブの高さよりも小さい。
【0114】
さらに、箱体は、ベースを含み、ベースは、ベース本体と、ベース本体の下方に設けられており且つベース本体の中央に位置する中間脚と、複数の足であって、複数の足がベースの支持基面と平行な第1方向に沿ってベース本体の下方に間隔をあけて設けられており、各足がいずれもベース本体との間で取り外し可能に接続されている複数の足と、を含み、ここで、ベース本体に足を取り付けるための少なくとも1つの足取り付け溝が設けられており、足取り付け溝は、互いに接続された溝底面及び溝側面を含み、溝底面は、足の頂面に接触するために用いられ、溝側面は、足の中間脚に近い側の側面に接触し、足の取り付け動作を位置規制してストッパするために、溝底面の中間脚に近い側に位置し且つ支持基面との間に所定の夾角をなして設けられている。
【0115】
さらに、溝底面は、取り付けガイド面を含み、取り付けガイド面は、支持基面との間に鋭角をなして設けられており、且つ取り付けガイド面と支持基面との間の距離は、中間脚に近い方向に沿って徐々に増大し、足の頂面は、足の取り付け動作をガイドするために用いられるために、取り付けガイド面と接触して組み合わせるように取り付けガイド面と平行であるスライド面を含む。
【0116】
さらに、溝底面は、支持基面と平行である遷移接続面を含み、取り付けガイド面は、遷移接続面を介して溝側面に接続されており、足の頂面は、遷移接続面と接触して組み合わせるために遷移接続面と平行である接触面を含む。
【0117】
さらに、中間脚は、第2方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の脚本体を含み、各脚本体の上側は、いずれもベース本体に接続されており、隣接する2つの脚本体の間は、第2方向に沿って延在する第1接続板を介して接続されており、ここで、第1接続板は、フォークリフトのフォークが挿入されるための第1逃がし空間を形成するために、ベース本体と間隔をあけて設けられており、又は、足は、第2方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の足本体を含み、各足本体の上側は、いずれもベース本体に接続されており、隣接する2つの足本体の間は、第2方向に沿って延在する第2接続板を介して接続されており、ここで、第2接続板は、フォークリフトのフォークが挿入されるための第2逃がし空間を形成するために、ベース本体と間隔をあけて設けられており、又は、中間脚と足との間は、第1方向に沿って延在する第3接続板を介して接続されており、ここで、第3接続板は、フォークリフトのフォークが挿入されるための第3逃がし空間を形成するために、ベース本体と間隔をあけて設けられており、ここで、第1方向と第2方向とは、互いに直交する。
【0118】
さらに、ベース本体には、ベース本体の下方に設けられており且つ第1方向に沿って延在する位置規制突起が設けられており、足には、位置規制突起と挿着して組み合わせるための突起位置規制溝が設けられており、突起位置規制溝は、第1方向に沿って貫通し、突起位置規制溝は、位置規制突起に嵌設されており且つ第1方向に沿って位置規制突起に対してスライド可能に設けられている。
【0119】
さらに、足取り付け溝の数は、2つであり、2つの足取り付け溝は、中間脚の対向する両側にそれぞれ設けられており、足の数は、2つであり、2つの足は、2つの足取り付け溝に一対一で対応して設けられている。
【0120】
さらに、輸送コンテナは、複数の滑り止めパッドを含み、複数の滑り止めパッドは、ベース本体の下方に挿入されたフォークリフトのフォークに接触するために用いられるために、ベース本体に間隔をあけて設けられており且つ少なくとも部分的にベース本体のベースの支持基面に近い側に位置する。
【0121】
さらに、滑り止めパッドは、ボトムパッドと、ボトムパッドの上方に設けられた滑り止め挿着部と、を含み、ベース本体には、滑り止め挿着部が挿入されるための滑り止めパッド挿着孔が設けられており、滑り止め挿着部の外周面は、滑り止めパッド挿着孔の内壁面と挿着して組み合わせ、ここで、滑り止め挿着部の外周面には、滑り止め挿着突起によって滑り止めパッド挿着孔に締り嵌め接続されるために、滑り止め挿着突起が設けられている。
【0122】
さらに、滑り止め挿着部は、滑り止めパッドの中心線の周りに間隔をあけて設けられた複数の挿着ポストを含み、挿着ポストの外周面には、滑り止め挿着部の周方向に沿って延在する第1滑り止め挿着突起と、滑り止めパッドの中心線に沿って延在する第2滑り止め挿着突起とが設けられている。
【0123】
さらに、滑り止め挿着部は、複数の挿着ポストの中央に設けられた少なくとも1つの挿着ストリップを含み、挿着ストリップは、ボトムパッドと平行な方向に沿って延在し、滑り止めパッド挿着孔内には、滑り止めパッド挿着孔を複数の挿着キャビティに仕切るために、複数のセパレータが設けられており、各挿着ポスト及び挿着ストリップは、いずれも複数の挿着キャビティのうちの1つと挿着して組み合わせる。
【0124】
さらに、箱体は、補助扉に設けられた操作ハンドルを含み、第2固定部を第1固定部内から引き出し、補助扉を開位置にするように、操作ハンドルによって補助扉を動かして上方に移動させる。
【0125】
さらに、第1固定部は、固定スリーブを含み、第2固定部は、固定インサートを含み、固定インサートの少なくとも一部は、補助扉が閉位置にあるように、固定スリーブ内に挿設されている。
【0126】
さらに、第2側板の補助扉に向かう端面にフォーク位置規制溝が設けられており、輸送コンテナは、位置規制フォークであって、補助扉の扉体に近い一端に設けられており、位置規制フォークが補助扉にヒンジ接続された位置規制フォークをさらに含み、位置規制フォークの第1端は、フォーク位置規制溝内に位置し、位置規制フォークの第2端は、扉体に近い方向に向かって延在し、それによって扉体が閉位置に向かってスライドする過程で、扉体が位置規制フォークの第2端によって位置規制フォークを押動して回動させることで、位置規制フォークの第1端が扉体に当接し、位置規制フォークの第1端がフォーク位置規制溝の内壁面に当接する。
【0127】
さらに、位置規制フォークは、位置規制回転軸によって補助扉に接続されており、扉体が開状態にあるとき、トーションスプリングによって位置規制フォークを動かして初期位置に回動させるために、位置規制回転軸にトーションスプリングが嵌設されている。
【0128】
さらに、輸送コンテナは、押動ブロックであって、扉体に設けられており、押動ブロックが扉体から補助扉に近い方向に向かって突出する押動ブロックをさらに含み、押動ブロックは、第1押動面を含み、扉体がスライドする過程で、第1押動面を介して位置規制フォークに接触することによって、位置規制フォークを押動して回動させるために、第1押動面と水平面との間に第1夾角を有する。
【0129】
さらに、側板に挿通孔が設けられており、輸送コンテナは、バランスインサートであって、補助扉の底部に設けられており、バランスインサートの少なくとも一部が挿通孔内に挿設されており、補助扉が挿通孔内に挿入されるか又は挿通孔内から引き出されるように、補助扉がバランスインサートを動かして鉛直方向に沿って移動可能に設けられるようにするバランスインサートをさらに含み、バランスインサートは、複数であり、複数のバランスインサートは、補助扉に等間隔に設けられている。
【発明の効果】
【0130】
本願の技術案を適用すると、輸送コンテナは、内部に物品を収容するための収容空間を有する箱体を含み、箱体は、支持骨格と、支持骨格に被覆された防護コーティングと、を含み、ここで、支持骨格は、金属材質であり、防護コーティングは、プラスチック材質である。金属材質の支持骨格によって輸送コンテナ全体を支持するとともに、支持骨格に一層の防護コーティングを被覆し、支持骨格の載置能力をさらに補強し、輸送コンテナの受圧能力を満たしつつ、輸送コンテナの軽量化を図り、化学的性質や物性が不安定な物品を輸送する際に、輸送コンテナが変形したり割れたりしにくい。
【図面の簡単な説明】
【0131】
本願の一部を構成する図面は、本願をよりよく理解するように提供されるものであり、本願の例示的な実施例及びその説明は、本願を解釈するためのものであり、本願を不当に限定するものではない。
【
図1】本願による輸送コンテナの第1画角の構造を示す模式図である。
【
図2】本願による輸送コンテナの第2画角の構造を示す模式図である。
【
図3】本願による輸送コンテナの第3画角の構造を示す模式図である。
【
図4】本願による輸送コンテナの支持骨格の構造を示す模式図である。
【
図5】本願による輸送コンテナにおいて扉体が開く第1画角の構造を示す模式図である。
【
図8】本願による輸送コンテナにおいて扉体が開く第2画角の構造を示す模式図である。
【
図10】本願による輸送コンテナの係合部と係合支持バーとの組み合わせを示す模式図である。
【
図11】本願による輸送コンテナにおいて扉体が開く第3画角の構造を示す模式図である。
【
図13】本願による輸送コンテナが折り畳み状態にあるときの構造を示す模式図である。
【
図14】本願による輸送コンテナの枢動アセンブリの取り付けを示す模式図である。
【
図16】本願による輸送コンテナの補助扉の第1実施例の構造を示す模式図である。
【
図17】本願による輸送コンテナにおける枢動アセンブリの構造を示す模式図である。
【
図18】本願による輸送コンテナにおける枢動アセンブリの取り付け状態を示す断面図である。
【
図19】本願による輸送コンテナにおけるベースの第1画角の構造を示す模式図である。
【
図22】本願による輸送コンテナにおける第1側板の構造を示す模式図である。
【
図24】本願による輸送コンテナにおける第1側板の側板骨格の構造を示す模式図である。
【
図26】本願による輸送コンテナにおける第1側板の挿着骨格を示す側面図である。
【
図27】本願による輸送コンテナにおける第1側板の挿着骨格を示す正面図である。
【
図28】本願による輸送コンテナにおけるベース骨格の構造を示す模式図である。
【
図31】本願による輸送コンテナにおける第2側板の側板骨格を示す模式図である。
【
図33】本願による輸送コンテナにおける第2側板の構造を示す模式図である。
【
図35】本願による輸送コンテナにおける第2側板の挿着骨格を示す側面図である。
【
図36】本願による輸送コンテナにおける第2側板の挿着骨格を示す正面図である。
【
図37】本願による輸送コンテナにおけるベースの第2画角の構造を示す模式図である。
【
図38】本願による輸送コンテナにおけるベースの第3画角の構造を示す模式図である。
【
図39】本願による輸送コンテナにおいて防護板が遮蔽状態にある構造模式
図1を示す。
【
図40】本願による輸送コンテナにおいて防護板が遮蔽状態にある構造模式
図2を示す。
【
図41】本願による輸送コンテナにおけるソケット部材の構造を示す模式図である。
【
図42】本願による輸送コンテナにおけるベースの第4画角の構造を示す模式図である。
【
図43】本願による輸送コンテナにおける足の第1画角の構造を示す模式図である。
【
図44】本願による輸送コンテナにおける足の第2画角の構造を示す模式図である。
【
図48】本願による輸送コンテナにおける滑り止めパッドの構造を示す模式図である。
【
図49】本願による輸送コンテナにおけるボルトの構造を示す模式図である。
【
図50】本願による輸送コンテナにおけるボルトの平面図である。
【
図51】本願による輸送コンテナにおける緩衝バーの取り付けを示す模式図である。
【
図52】本願による輸送コンテナにおける緩衝バーの構造を示す模式図である。
【
図53】本願による輸送コンテナにおける緩衝バーとベースとの組み合わせを示す模式図である。
【
図54】本願による輸送コンテナにおける緩衝バーの取り付け断面図である。
【
図55】本願による輸送コンテナにおけるナット取り付け孔の断面図である。
【
図56】本願による輸送コンテナにおけるナットの構造を示す模式図である。
【
図57】本願による輸送コンテナにおける観察窓の構造を示す模式図である。
【
図58】本願による輸送コンテナにおける観察窓の取り付けを示す模式図である。
【
図59】本願による輸送コンテナの補助扉の第2実施例の構造を示す模式図である。
【
図60】本願による輸送コンテナの補助扉の第2実施例における取り付けを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0132】
なお、本願における実施例及び実施例中の特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照して実施例に関連して本願を詳細に説明する。
【0133】
図1~
図61を参照すると、本願は、輸送コンテナを提供し、内部に物品を収容するための収容空間100を有する箱体1を含み、箱体1は、支持骨格18と、支持骨格18に被覆された防護コーティング19と、を含み、ここで、支持骨格18は、金属材質であり、防護コーティング19は、プラスチック材質である。
【0134】
このように、本願の輸送コンテナは、箱体1を含み、箱体1内に物品を収容するための収容空間100を有し、箱体1は、支持骨格18と、支持骨格18に被覆された防護コーティング19と、を含み、ここで、支持骨格18は、金属材質であり、防護コーティング19は、プラスチック材質である。金属材質の支持骨格18によって輸送コンテナ全体を支持するとともに、支持骨格18に一層の防護コーティング19を被覆し、支持骨格18の載置能力をさらに補強し、輸送コンテナの受圧能力を満たしつつ、輸送コンテナの軽量化を図り、化学的性質や物性が不安定な物品を輸送する際に、輸送コンテナが変形したり割れたりしにくい。
【0135】
防護コーティング19に第1逃がし開口が設けられており、支持骨格18は、物品が接地するように、第1逃がし開口を介して物品に接触する。
【0136】
支持骨格18に導電性突起185が設けられており、防護コーティング19に第2逃がし開口が設けられており、導電性突起185は、導電性突起185の端面が物品に接触し、物品が接地するように、第2逃がし開口内に穿設されている。このように物品を容易に接地するだけでなく、箱体の射出成形工程において、導電性突起185を用いて支持骨格18を容易に挟持することができ、防護コーティング19の均一性を順次向上させる。
【0137】
好ましくは、導電性突起185は、複数であり、複数の導電性突起185は、支持骨格18に間隔をあけて設けられており、第2逃がし開口は、複数であり、複数の第2逃がし開口は、複数の導電性突起185に一対一で対応して設けられている。
【0138】
導電性突起185は、対向して設けられた第1端面及び第2端面を含み、第1端面は、支持骨格18に接続され、導電性突起185の第2端面は、防護コーティング19の表面と同一平面内に位置する。このようにすると収容空間100の内壁面を平らにすることができ、導電性突起185が防護コーティング19から突出して輸送用バッグを傷つける可能性があるという問題を回避する。
【0139】
さらに、箱体1の底面に接地ポスト186が設けられており、接地ポスト186は、接地ポスト186を介して物品を接地するために、支持骨格18に接続されている。好ましくは、接地ポスト186は、箱体1のベース4の中央に位置し、中央が大きな力を受け、同時に箱体の輸送中に、フォークリフトの作業に影響を与えず、実際の使用中、輸送用バッグが導電性突起185と接触した後、静電気を、導電性突起185を通じて支持骨格18に伝導し、それによって接地ポスト186に伝導して接地する。
【0140】
具体的に実施する際には、支持骨格18は、支持横梁180であって、支持横梁180が複数であり、複数の支持横梁180が並設されている支持横梁180と、支持縦梁181であって、支持縦梁181が複数の支持横梁180に順次穿設されており、支持縦梁181が複数であり、複数の支持縦梁181が支持横梁180の長さ方向に沿って間隔をあけて設けられている支持縦梁181と、を含む。好ましくは、支持横梁180と支持縦梁181とが互いに直交し、支持縦梁181を支持横梁180内に穿設し、支持縦梁181の表面と支持横梁180の表面との間が接続される接続方式に比べて、本願は、支持横梁180と支持縦梁181との間の接続をより緊密にし、収容空間100内の圧力が増大する時、支持横梁180と支持縦梁181との相互ストッパ作用を利用して両者の変形を回避することができる。
【0141】
具体的に実施する際には、支持横梁180は、管体であり、支持縦梁181は、ロッド体であり、支持縦梁181に複数の流通孔1810が設けられており、複数の流通孔1810は、支持縦梁181の長さ方向に沿って間隔をあけて設けられている。支持横梁180を管体とし、支持横梁180の長さ方向に沿って間隔をあけて複数の支持縦梁181を設け、このように複数の支持縦梁181で支持横梁180を支持し、支持横梁180が大きな圧力を受けると、支持縦梁181自体の支持横梁180に対する遮り作用、及び隣接する2つの支持縦梁181が一本の支持横梁180全体を短い距離の複数のセグメントに仕切ることで、支持横梁180が変形しやすく、ひいては破断することを回避する。
【0142】
好ましくは、防護コーティング19の厚さは、2mm~4mmである。ここで、防護コーティング19は、射出成形により形成され、製作過程において、液状の射出成形原料が流通孔1810を介して支持縦梁181の一方の側面から他方の側面に流れるようになっているので、複数の流通孔1810を設けることにより、重量軽減作用を有するだけでなく、射出成形原料を支持縦梁181に均一に被覆させるとともに、射出成形原料で流通孔1810を補填し、支持縦梁181の載置能力をさらに向上させ、防護コーティング19により輸送コンテナの外観をより美しくするだけでなく、防護コーティング19と支持骨格18との組み合わせにより輸送コンテナの安全性を向上させ、輸送コンテナが落下したり、内外から押圧されたりした場合にも変形しにくくなる。
【0143】
具体的には、輸送コンテナは、収容空間100を囲むために、輸送コンテナの周方向に沿って順次設けられている複数の側板5をさらに含み、側板5は、側板本体を含み、支持骨格18は、側板骨格182を含み、防護コーティング19は、側板骨格182に被覆された側板コーティング190を含み、側板骨格182は、側板本体に設けられている。ここで、側板骨格182は、並設された複数の側板支持横梁と、並設された複数の側板支持縦梁と、を含み、側板支持縦梁は、複数の側板支持横梁内に順次穿設されており、側板コーティング190により、各側板支持横梁と各側板支持縦梁との間の隙間を補填し、側板5の受圧能力を向上させるとともに、側板コーティング190により、側板5の内壁面を平らにすることで、側板骨格182による輸送用バッグの破壊を回避する。
【0144】
本願の輸送コンテナは、ベース本体46を含むベース4をさらに含み、支持骨格18は、ベース骨格183を含み、防護コーティング19は、ベースコーティング191を含み、ベースコーティング191は、ベース骨格183に被覆され、ベース骨格183は、ベース本体46に設けられている。ベース骨格183は、並設された複数のベース支持横梁と、並設された複数のベース支持縦梁と、を含み、ベース支持縦梁は、複数のベース支持横梁内に順次穿設されており、ベースコーティング191により、各ベース支持横梁と各ベース支持縦梁との間の隙間を補填し、ベース4の載置能力を向上させるとともに、ベースコーティング191により、ベース4の載置端面を平らにすることで、ベース骨格183による輸送用バッグの破壊を回避する。
【0145】
本願の輸送コンテナは、扉体2をさらに含み、支持骨格18は、扉体骨格184を含み、防護コーティング19は、扉体骨格184に被覆された扉体コーティング192を含み、扉体骨格184は、扉体2に設けられている。扉体2により輸送コンテナの開閉を実現し、扉体骨格184には並設された複数の扉体支持横梁と、並設された複数の扉体支持縦梁と、を含み、ここで、扉体支持横梁は、管体であり、扉体支持縦梁は、中実ロッド体であり、扉体2を開閉する必要があるため、扉体支持縦梁を中実ロッド体とし、扉体2の受圧能力を向上させ、扉体コーティング192と扉体骨格184との組み合わせにより、扉体2が変形することを回避する。
【0146】
本願による実施例において、
図1~
図3に示すように、複数の側板5は、ベース4に設けられており、複数の側板5は、収容空間100を囲むために、ベース4の周方向に沿って順次設けられており、各側板5は、ベース4に対して折り畳み可能に設けられており、扉体2は、複数の側板5の頂部に設けられており、扉体2は、収容空間100を開閉するように、複数の側板5に対してスライド可能に設けられており、扉体2が所定の開位置までスライドすると、扉体2が側板5の側方に位置するまで扉体2を反転させる。各側板5をベース4に対して折り畳むことにより、輸送コンテナを用いずに輸送コンテナを保管又は輸送する際に、各側板5をそれぞれベース4の中央に向かって反転させ、側板を折り畳み状態とし、扉体2を開いた後に側板5の側方に位置して側板5に接続されているため、側板5の反転の過程で扉体を同時に動かして反転させ、輸送コンテナ全体を
図12に示すような折り畳み状態に折り畳む。
【0147】
扉体2の頂面に溜水があることを回避するために、扉体2には、互いに連通する入水口810及び排水口811を含む排水部81が設けられており、入水口810が扉体2の頂面に設けられており、排水口811が扉体2の側面に設けられている。排水部81は、複数であり、複数の排水部81は、扉体2の周方向に沿って間隔をあけて設けられている。ここで、入水口810と排水口811との間は、排水通路を介して連通し、排水通路は、扉体2の頂面に対して傾斜しているので、入水口810を扉体2の頂面に設け、排水口811を扉体2の側面に設けるとともに、複数の排水部81を設け、扉体2の頂面上の水を、入水口810を介して扉体2の側面に流して箱体1の側面に沿って排出する。
【0148】
輸送コンテナ全体を積み重ねて輸送又は保管する際に、隣接する2つの輸送コンテナの間で相対移動が生じ、空間を占有したり輸送コンテナが落下したりするおそれがあることを回避するために、扉体2の頂面に第1位置決め部82が設けられており、ベース4の底面に第2位置決め部83が設けられており、積み重ねられた2つの輸送コンテナのうちの一方の輸送コンテナの第1位置決め部82は、隣接する2つの輸送コンテナを位置決めするために、他方の輸送コンテナの第2位置決め部83内に挿設されている。
【0149】
具体的には、第1位置決め部82は、扉体2の頂面に対して突出しており、第1位置決め部82は、複数であり、複数の第1位置決め部82は、扉体2の周方向に沿って間隔をあけて設けられており、第2位置決め部83は、挿通孔830を含み、第1位置決め部82の少なくとも一部は、挿通孔830内に挿設されている。ここで、挿通孔830は、ベース4の足48に設けられている。第1位置決め部82は、第1位置決め突起821と、第2位置決め突起822と、第3位置決め突起823と、を含み、第2位置決め部83は、第1位置決め凹溝831と、第2位置決め凹溝832と、第3位置決め凹溝833と、を含む。
【0150】
複数の輸送コンテナが鉛直方向に沿って順次積み重ねられたとき、複数回の調整を必要とすることなく隣接する2つの輸送コンテナのうち上方に位置する輸送コンテナのベースと下方に位置する輸送コンテナの扉体とを位置合わせすることができ、従来技術における輸送コンテナの積み重ねる際に要する時間が長いという問題を解決し、積み重ね効率を向上させ、且つ隣接する2つの輸送コンテナの間が位置決め構造によって位置決めされ、上方に位置する輸送コンテナが輸送コンテナの支持基面に平行する方向に相対的にスライドすることができず、積み重ねの安全性を向上させる。
【0151】
さらに、箱体1は、立方体であり、扉体2の上方には、第1方向に沿って間隔をあけて配置された複数の第1位置決め突起821が設けられており、各第1位置決め突起821は、第2方向に沿って延在する帯状構造であり、ベース4の下方には、複数の第1位置決め突起821に一対一で対応して設けられた複数の第1位置決め凹溝831が設けられており、及び/又は扉体2の上方には、扉体2の4つの隅にそれぞれ設けられた4つの第2位置決め突起822が設けられており、ベース4の下方には、4つの第2位置決め突起822に一対一で対応して設けられた4つの第2位置決め凹溝832が設けられており、及び/又は扉体2の上方には、扉体2の中央に間隔をあけて設けられた複数の第3位置決め突起823が設けられており、ベース4の下方には、複数の第3位置決め突起823に一対一で対応して設けられた複数の第3位置決め凹溝833が設けられており、扉体2の上方には、第1方向に沿って間隔をあけて設けられており且つ扉体2の対向する両側にそれぞれ位置する2つの第4位置決め突起824が設けられており、ベース4の下方には、2つの第4位置決め突起824に一対一で対応して設けられた2つの第4位置決め凹溝834が設けられており、ここで、第1方向と第2方向とは、互いに直交し且ついずれもベース4の支持基面と平行である。
【0152】
さらに、ベース4は、ベース本体46と、ベース本体46の中央に設けられた中間脚47と、複数の足48であって、複数の足48が第1方向に沿ってベース本体46の下方に間隔をあけて設けられており、各足48がいずれもベース本体46との間で取り外し可能に接続されている複数の足48と、を含み、ここで、ベース本体46に足48を取り付けるための少なくとも1つの足取り付け溝460が設けられており、足取り付け溝460は、互いに接続された溝底面461及び溝側面462を含み、溝底面461は、足48の頂面に接触するために用いられ、溝側面462は、足48の中間脚47に近い側の側面に接触し、足48の取り付け動作を位置規制してストッパするために、溝底面461の中間脚47から離れる側に位置し且つ支持基面と所定の夾角をなして設けられている。
【0153】
さらに、中間脚47は、第2方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の脚本体471を含み、各脚本体471の上側は、いずれもベース本体46に接続されており、隣接する2つの脚本体471の間は、第2方向に沿って延在する第1接続板472を介して接続されており、ここで、第1接続板472は、フォークリフトのフォークが挿入されるための第1逃がし空間を形成するために、ベース本体46と間隔をあけて設けられており、及び/又は足48は、第2方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の足本体483を含み、各足本体483の上側は、いずれもベース本体46に接続されており、隣接する2つの足本体483の間は、第2方向に沿って延在する第2接続板484を介して接続されており、ここで、第2接続板484は、フォークリフトのフォークが挿入されるための第2逃がし空間を形成するために、ベース本体46と間隔をあけて設けられており、及び/又は中間脚47と足48との間は、第1方向に沿って延在する第3接続板478を介して接続されており、ここで、第3接続板478は、フォークリフトが挿入されるための第3逃がし空間を形成するために、ベース本体46と間隔をあけて設けられている。
【0154】
さらに、第1位置決め凹溝831は、第3接続板478に設けられており、及び/又は第2位置決め凹溝832は、足本体483に設けられており、及び/又は第3位置決め凹溝833は、脚本体471に設けられており、第4位置決め凹溝は、足本体483に設けられている。
【0155】
さらに、足取り付け溝460の数は、2つであり、2つの足取り付け溝460は、中間脚47の対向する両側にそれぞれ設けられており、足48の数は、2つであり、2つの足48は、2つの足取り付け溝460に一対一で対応して設けられている。
【0156】
図5~
図12に示すように、複数の側板5は、隣接する第1側板51及び第2側板52を含み、輸送コンテナは、第1側板51に設けられたヒンジアセンブリ3をさらに含み、ヒンジアセンブリ3は、互いにヒンジ接続された第1リーフ31及び第2リーフ32を含み、第1リーフ31は、第1側板51に固定接続されており、第2リーフ32に第1組み合わせ部320が設けられており、扉体2に第2組み合わせ部20が設けられており、扉体2が所定の開位置まで開くと、第2組み合わせ部20が第1組み合わせ部320に係着し、扉体2が第2リーフ32に伴って反転し、扉体2を第1側板51の側方に移動させる。このようにすると扉体2が閉位置から開位置へスライドする過程において、所定の開位置までスライドすると、扉体2上の第2組み合わせ部20が第1組み合わせ部320内に係止し、扉体2が移動し続けると第2リーフ32を動かして第1リーフ31に対して反転させ、このとき扉体2が第2リーフ32に伴って箱体1の側方に反転し、扉体2を開位置にし、第2組み合わせ部20が第1組み合わせ部320に係着するので、扉体2を開位置に保持し、このように扉体2が開位置にあるときに作業者による物品の整理に影響を及ぼさず、扉体2が箱体1の頂部から箱体1の側方に開くことを実現でき、従来技術における扉体2が箱体1に直接ヒンジ接続されることによる開範囲が制限されるという問題を解決する。
【0157】
本願では、ヒンジアセンブリ3を箱体1のみに設け、ヒンジアセンブリ3における第2リーフ32と扉体2とを取り外し可能に組み合わせるとともに、扉体2の開き方を変え、従来の扉体2の直接的な反転開きをスライド開きと反転との併用に変更し、さらに扉体2が所定の開位置までスライドしたときに第2リーフ32と組み合わせ、扉体2の反転を実現する。
【0158】
第2側板52に位置規制シュート11が設けられており、位置規制シュート11の開口は、箱体1の内側に向かい、扉体2の少なくとも一部は、位置規制シュート11内に挿設されており、且つ位置規制シュート11の延在方向に沿って移動する。このようにすると位置規制シュート11の頂面で扉体2を位置規制することができ、箱体1内の圧力が増大すると、位置規制シュート11による扉体2の制限作用により、扉体2が押し開かれることを回避し、扉体2の強度を向上させる。
【0159】
輸送コンテナは、第1側板51に設けられた位置規制部材13をさらに含み、第1側板51に第2頂面12を有し、位置規制部材13が第2頂面12に対して突出しており、第2側板52に第1頂面10を有し、扉体2に係合部21が設けられており、係合部21の少なくとも一部は、位置規制部材13に係着し、扉体2を閉位置にする。このようにすると扉体2を閉じる過程で、係合部21と位置規制部材13とが係着することで、扉体2が既に閉位置にスライドしたことを作業者に注意喚起し、さらに扉体2がスライドストロークを超えることを回避する。
【0160】
本願では、位置規制部材13は、複数であり、複数の位置規制部材13は、第2頂面12の延在方向に沿って間隔をあけて設けられており、係合部21は、複数であり、複数の係合部21は、複数の位置規制部材13に一対一で対応して設けられている。このようにすると複数の係合部21と複数の位置規制部材13とが組み合わせることで、扉体2を位置決めし、扉体2と箱体1との間の組み合わせ精度を保証することができる。
【0161】
本願による実施例において、位置規制部材13は、第2頂面12に設けられた支持コラム130と、位置規制ドグ131であって、支持コラム130に設けられており、位置規制ドグ131の水平面での正投影の投影面積が支持コラム130の水平面での正投影の投影面積よりも大きい位置規制ドグ131と、を含み、係合部21は、係合開口210を含み、支持コラム130の少なくとも一部は、係合開口210内に係着する。位置規制ドグ131の水平面での正投影の投影面積を支持コラム130の水平面での正投影の投影面積よりも大きくすることで、扉体2が閉位置にあるときにも、位置規制ドグ131と係合部21との鉛直方向における遮り作用により、位置規制シュート11と組み合わせ、扉体2が押し開かれることを回避することができる。
【0162】
さらに、
図8に示すように、扉体2に係合支持バー22がさらに設けられており、係合支持バー22の両側は、それぞれ扉体2及び第2頂面12との間に間隔を有し、係合開口210は、係合支持バー22に設けられている。係合開口210を囲む係合支持バー22本体に対する位置規制ドグ131の遮り作用により、扉体2が閉位置にあるときの強度を保証し、箱体1のシール性及び受圧性を保証する。
【0163】
扉体2を円滑にスライド可能とするために、
図8に示すように、扉体2に逃がし部23が設けられており、逃がし部23が扉体2の内壁面に対して窪み、扉体2が移動する過程で、逃がし部23によって位置規制部材13を逃がす。
【0164】
図9に示すように、箱体1には、順次接続された第1本体141、第2本体142及び第3本体143を含むストッパ部材14が設けられており、第1本体141は、第1本体141、第2本体142及び第3本体143の間に位置規制シュート11を囲むために、箱体1の第1頂面10に設けられており、且つ第3本体143に対向し、第1本体141及び第3本体143にバッフル15がそれぞれ設けられており、バッフル15が第2本体142に対向し、2つのバッフル15の間に扉体2が通過するための通過隙間を有する。バッフル15によって扉体2を遮ることにより、扉体2が常に位置規制シュート11内でスライドしながら、第3本体143による扉体2の鉛直方向における遮り作用により、扉体2が押し開かれることを回避する。
【0165】
具体的には、ストッパ部材14は、第1ストッパ部材144と、第2ストッパ部材146と、を含み、第1ストッパ部材144及び第2ストッパ部材146は、中間ストッパ16の両側にそれぞれ設けられており、第1ストッパ部材144によって第1扉体27を位置規制してガイドし、第2ストッパ部材146によって第2扉体28を位置規制してガイドする。
【0166】
具体的に実施する際には、輸送コンテナは、スライド板24であって、扉体2に設けられており、スライド板24と扉体2との間が接続タブ25によって接続されており、スライド板24の板面と接続タブ25の表面との間に夾角を有するスライド板24をさらに含み、スライド板24は、扉体2が位置規制シュート11の延在方向に沿ってスライドするように、位置規制シュート11と組み合わせる。好ましくは、スライド板24と接続タブ25とは、互いに直交しており、スライド板24は、第1頂面10に垂直であり、接続タブ25は、第1頂面と平行であり、このようにバッフル15でスライド板24を遮り、スライド板24が位置規制シュート11内から抜け出ることを回避し、同時に接続タブ25でスライド板24と扉体2とを接続し、接続タブ25が2つのバッフル15間の通過隙間を貫通する。
【0167】
スライド板24の端部にガイド端面240が設けられており、ガイド端面240が円弧面であり、第3本体143に逃がしノッチ1430が設けられており、ガイド端面240の少なくとも一部は、スライド板24が位置規制シュート11内に移動するように、逃がしノッチ1430を囲む第3本体143の端面に接触する。このように扉体2が開位置から閉位置に向かって移動すると、まず扉体2を持ち上げ、スライド板24を位置規制シュート11内に挿入し、スライド板24が位置規制シュート11からずれて扉体2が動かなくなることを回避するために、スライド板24の端部のガイド端面240と第3本体143上の逃がしノッチ1430との貼り合わせにより、さらに扉体2が持ち上げられて徐々に水平位置に移動したときにスライド板24をガイドし、扉体2が水平方向に沿って閉位置にスライドすることができることを保証する。
【0168】
具体的には、輸送コンテナは、中間ストッパ16であって、箱体1の第1頂面10に設けられており且つ第1頂面10の中央に位置し、中間ストッパ16が筒状であり、中間ストッパ16の本体には、位置規制切欠を含む位置規制切欠160が設けられている中間ストッパ16をさらに含み、接続タブ25に接続ノッチ250が設けられており、接続ノッチ250の少なくとも一部が位置規制切欠に係合し、位置規制切欠による接続ノッチ250の遮り作用により、扉体2を閉位置にする。
【0169】
第1側板51は、2つであり、2つの第1側板51は、第1方向に沿って対向して間隔をあけて設けられており、第2側板52は、2つであり、2つの第2側板52は、第2方向に沿って対向して間隔をあけて設けられており、2つの第1側板51にヒンジアセンブリ3がそれぞれ設けられており、2つの第2側板52に位置規制シュート11がそれぞれ設けられており、扉体2は、第1扉体27と、第2扉体28と、を含み、第1扉体27及び第2扉体28は、それぞれ2つの第1側板51の側方に向かって開き、ここで、2つの第2側板52に中間ストッパ16がそれぞれ設けられており、中間ストッパ16が第2側板52の頂面の中央に位置し、中間ストッパ16が扉体2のスライド方向に沿って延在し、中間ストッパ16の両端に位置規制切欠160がそれぞれ設けられており、第1扉体27及び第2扉体28は、第1扉体27及び第2扉体28を閉位置にするように、位置規制切欠160にそれぞれ接触する。具体的には、第1扉体27上の接続タブ25及び第2扉体28上の接続タブ25にいずれも接続ノッチ250が設けられており、接続ノッチ250の少なくとも一部が位置規制切欠に係合し、位置規制切欠による接続ノッチ250の遮り作用により、扉体2を閉位置にする。
【0170】
ここで、2つの第1頂面10及び2つの第2頂面12は、物品を載置するための開口を共同で囲み、扉体2は、箱体1を開閉するように、開口に対応する。
【0171】
第1組み合わせ部320は、第2組み合わせ部20に締まり嵌めされており、第1組み合わせ部320は、組み合わせ開口であり、第2組み合わせ部20は、組み合わせボスである。第1組み合わせ部320及び第2組み合わせ部20を締まり嵌めにすることにより、扉体2が第2組み合わせ部20を利用して第2リーフ32を動かして反転させて扉体2を開位置に保持させることができる。
【0172】
具体的に実施する際には、第1組み合わせ部320は、組み合わせ開口であり、第2組み合わせ部20は、扉体2に設けられた組み合わコラム201と、位置規制ストッパ202であって、組み合わコラム201に設けられており、組み合わコラム201の少なくとも一部が組み合わせ開口内に係着して位置規制ストッパ202が第2リーフ32を動かして反転するようにし、組み合わせ開口による組み合わコラム201の遮り作用により、扉体2を箱体1の側方に位置させる位置規制ストッパ202と、を含む。ここで、
図11に示すのは、扉体2とヒンジアセンブリ3との別体構造であり、ここで、組み合わコラム201と組み合わせ開口とが互いに係着するとともに、位置規制ストッパ202による第2リーフ32の遮り作用により、扉体2が第2リーフ32を動かして箱体1の側方に反転するようにし、このとき、第2リーフ32が組み合わせ開口を囲む本体が組み合わコラム201を遮り、扉体2を開位置に保持させる。
【0173】
具体的に実施する際には、第2リーフ32は、初期位置と、反転位置と、を有し、第2リーフ32の少なくとも一部は、第2リーフ32が初期位置にあるように、第1リーフ31の上方に位置し、且つ第1リーフ31との間に通過隙間を有し、第2組み合わせ部20の少なくとも一部は、通過隙間を介して第1組み合わせ部320に係着する。扉体2が閉位置にあるとき、第2リーフ32は対応して初期位置にあり、扉体2を開く必要があるとき、所定の開位置まで扉体2をスライドし、この位置において、位置規制ストッパ202が通過隙間を介して第2リーフ32に接触し、組み合わコラム201が組み合わせ開口内に係着し、扉体2をスライドし続け、第2リーフ32が位置規制ストッパ202に動かされて反転し、同時に扉体2を動かして反転させ、第2リーフ32が90°反転すると、扉体2が箱体1の側方に反転する。第2リーフ32が初期位置にあるとき、第2リーフ32と第1リーフ31との間に通過隙間を設けることにより、組み合わコラム201が組み合わせ開口内に係着し、同時に位置規制ストッパ202が第2リーフ32と組み合わせることを保証する。
【0174】
さらに、第2リーフ32は、対向して設けられたヒンジ端及び組み合わせ端を含み、第2リーフ32のヒンジ端が第1リーフ31にヒンジ接続されており、第2リーフ32の組み合わせ端が箱体1の内側に向かって延在し、第1組み合わせ部320が第2リーフ32の組み合わせ端に設けられており、第1組み合わせ部320は、箱体1の内側に向かう組み合わせ開口である。このようにすると第2リーフ32と扉体2とが正確に組み合わせることができ、扉体2が完全に開くことができることを保証する。
【0175】
ヒンジアセンブリ3は、受け部材33であって、第2リーフ32に設けられており、受け部材33が円弧面である受け端面を有する受け部材33をさらに含み、受け端面の少なくとも一部は、扉体2を支持するために、扉体2に接触する。受け部材33を設けることにより、繰り返しのスライド過程で扉体2が変形し、第2リーフ32との組み合わせに誤差が生じることを回避し、同時に受け端面の支持作用により、扉体2による箱体1内の物品の押圧を回避する。
【0176】
本願では、第2リーフ32は、対向して設けられた第1反転面及び第2反転面を含み、第1反転面が第1リーフ31に対向し、受け部材33が第2反転面に設けられている。このようにヒンジアセンブリ3の全体構造をよりコンパクトにし、箱体1に受け部材33を個別に設けて扉体2を支持する必要がなく、受け部材33と第1組み合わせ部320との間の組み合わせにより、扉体2が受け部材33の受け作用を受けしながら、第1組み合わせ部320に正確に組み合わせることができることを保証する。
【0177】
受け部材33を容易に固定するために、ヒンジアセンブリ3は、支持フレーム34であって、第2リーフ32に設けられており、支持フレーム34が第2リーフ32の表面に対して突出しており、支持フレーム34が2つであり、2つの支持フレーム34が対向し且つ間隔をあけて設けられており、受け部材33が2つの支持フレーム34の間に設けられており、受け部材33がそれぞれ2つの支持フレーム34に接続されている支持フレーム34をさらに含む。ここで、支持フレーム34に回動軸が設けられており、受け部材33が伝動軸に穿設されており、受け端面は、受け端面が支持フレーム34よりも扉体2に優先的に接触するように、支持フレーム34の頂面に対して突出する。
【0178】
具体的に実施する際には、扉体2に受け部材33と組み合わせる位置規制凹溝26が設けられており、位置規制凹溝26が扉体2のスライド方向に沿って延在し、受け部材33の少なくとも一部は、位置規制凹溝26内に位置し、受け端面の少なくとも一部は、位置規制凹溝26の溝底面に接触する。このようにすると受け部材33と位置規制凹溝26の溝側壁面とのストッパ作用を利用して、扉体2を所定の軌跡に沿ってスライドさせることができ、繰り返しのスライド過程で扉体2の移動軌跡にずれが生じることを回避し、扉体2とヒンジアセンブリ3との組み合わせ精度を向上させる。
【0179】
本願による実施例において、受け部材33は、第2所定の軸線の周りに回動可能に設けられており、及び/又は、受け部材33は、軸受である。このようにすると扉体2の移動をより円滑にすることができ、扉体2と受け部材33との間の摩擦力を低減する。
【0180】
本願では、第1扉体27と第2扉体28とは構造が一致しており、2つの第1側板51にいずれもヒンジアセンブリ3が設けられており、2つの第2側板52にいずれも位置規制シュート11及び中間ストッパ16が設けられている。
【0181】
第1扉体27が第1閉止端面を有し、第2扉体28が第2閉止端面を有し、第1閉止端面と第2閉止端面とは、第1扉体27及び第2扉体28が閉位置にあるように、互いに貼り合わされており、第1閉止端面に第1閉止段差構造が設けられており、第2閉止端面に第2閉止段差構造が設けられており、第1扉体27及び第2扉体28が閉状態にあるとき、第1閉止段差構造と第2閉止段差構造とが互いに嵌合し、ラビリンス構造を形成し、このように第1扉体27と第2扉体28との間のシール効果を向上させ、防水性能を向上させることができる。
【0182】
第1扉体27と第2扉体28とが閉位置にあるときに互いにロッキングされることを保証するために、輸送コンテナは、接合アセンブリ29であって、第1接合部291と、第2接合部292と、を含み、第1接合部291と第2接合部292との間が互いに遮るように、第1接合部291と第2接合部292とが互いにかけており、第1接合部291又は第2接合部292が所定の軸線の周りに回動可能に設けられている接合アセンブリ29をさらに含み、ここで、第1接合部291は、第1扉体27に設けられており、第2接合部292は、第2扉体28に設けられており、又は、第1接合部291は、第2扉体28に設けられており、第2接合部292は、第1扉体27に設けられている。このようにすると第1接合部291と第2接合部292とが互いにかけることで、さらに第1接合部291と第2接合部292とが互いに遮られ、第1扉体27及び第2扉体28が開く方向に向かって移動することを回避し、第1扉体27と第2扉体28との接合強度を向上させ、箱体1を開く必要がある場合、第1接合部291又は第2接合部292を回動させ、両者を分離させるだけで、箱体1を開く。
【0183】
本願では、好ましくは、第1扉体27に第1接合部291及び第2接合部292が間隔をあけて設けられており、第2扉体28に第1接合部291及び第2接合部292が間隔をあけて設けられており、第1扉体27上の第1接合部291と第2扉体28上の第2接合部292とが互いにかけており、第1扉体27上の第2接合部292と第2扉体28上の第1接合部291とが互いにかけており、このように第1扉体27及び第2扉体28の閉状態における強度を保証し、輸送中の揺れや上下揺れによって第1扉体27又は第2扉体28が開くという問題を回避する。
【0184】
具体的には、
図5~
図7に示すように、第1接合部291に遮り部2910が設けられており、遮り部2910の延在方向と第1接合部291の延在方向との間に予め設定された夾角を有し、遮り部2910によって第2接合部292を遮る。遮り部2910を設けることで、第1接合部291と第2接合部292との組み合わせ強度を向上させる。
【0185】
本願による実施例において、第1接合部291は、ラッチピンを含み、第2接合部292は、挿通孔を含み、遮り部2910は、ラッチピンの端部に設けられており、ラッチピンの少なくとも一部は、遮り部2910が挿通孔を囲む第2扉体28の本体を遮るように、挿通孔内に穿設されている。ラッチピンが挿通孔を貫通した後、第1接合部291を回動させることで、遮り部2910を遮り位置にし、第1扉体27と第2扉体28とをロックし、その後第1接合部291を逆方向に回動させることで、遮り部2910を開位置にし、第1扉体27及び第2扉体28をスライド可能とする。好ましくは、挿通孔は、第1扉体27又は第2扉体28のスライド方向に沿って延在する。
【0186】
さらに、遮り部2910は、ラッチピンの端部に設けられたエルボ2911を含み、エルボ2911は、ラッチピンと一体構造であり、エルボ2911によって挿通孔を囲む第2扉体28の本体を遮る。このようにすると構造が簡単で、実施が容易であり、このように挿通孔によるラッチピンの遮り作用により、第1扉体27及び第2扉体28が箱体1内の高圧物品に押し開かれることを回避することができる。
【0187】
具体的に実施する際には、第2接合部292は、帯状孔を含み、第1接合部291は、所定の軸線の周りに回動可能に設けられている。第1接合部291は、接合位置と、開位置と、を有し、第1接合部291が開位置に回動させると、エルボ2911が帯状孔の延在方向と平行な方向に回動させ、このように第1接合部291を帯状孔内から引き出すことができ、第1扉体27及び第2扉体28を円滑に開くことができ、第1扉体27及び第2扉体28が閉位置にあるとき、第1接合部291が帯状孔内に挿入され、第1接合部291を回動させ、エルボ2911を帯状孔の延在方向に対して一定角度の位置に回動させ、エルボ2911が帯状孔を囲む第2扉体28の本体を遮ることができるようにし、第1扉体27及び第2扉体28をロッキングさせる。
【0188】
第1扉体27又は第2扉体28に取り付け孔270が設けられており、第1接合部291の少なくとも一部は、取り付け孔270内に穿設されており、接合アセンブリ29は、操作手すり293であって、第1接合部291に接続されており、操作手すり293を操作することにより第1接合部291を動かして回動させる操作手すり293をさらに含む。このように作業者が第1接合部291を回動させ、第1扉体27及び第2扉体28を開閉することが容易になる。
【0189】
第1扉体27及び第2扉体28のスライド操作を容易にするために、第1扉体27及び第2扉体28にいずれも引っ張り手すり280が設けられており、引っ張り手すり280が第1扉体27及び第2扉体28の表面に対して突出しており、引っ張り手すり280を操作することにより、第1扉体27及び第2扉体28を動かしてスライドさせる。
【0190】
本願による補助扉の第1実施例では、
図14~
図18に示すように、第2側板52に補助開口507が設けられており、輸送コンテナは、第2側板52に設けられており且つ補助開口507に位置する補助扉6をさらに含み、補助扉6は、補助開口507を開閉するように、開位置と、閉位置と、を有する。補助開口507を囲む第2側板52の板体に第1固定部57が設けられており、補助扉6の周方向側面に第2固定部60が設けられており、第1固定部57は、補助扉6が閉位置にあるように、第2固定部60に係着する。第2側板52に補助開口507を開設し且つ補助扉6を設けることにより、補助扉6を開閉することにより輸送コンテナ内の輸送用バッグの整理を容易にし、輸送用バッグに皺が発生して物品を押圧することを回避し、また、第1固定部57と第2固定部60とが互いに係着することにより、補助扉6を閉位置に固定させ、輸送コンテナの輸送中に揺れや上下揺れによって補助扉6が開くという問題を回避する。
【0191】
輸送コンテナは、枢動アセンブリ7をさらに含み、枢動アセンブリ7は、回動部材70であって、補助開口507を囲む第2側板52の板体に設けられており、回動部材70が所定の軸線の周りに回動可能に設けられている回動部材70と、接続部材71であって、補助扉6に設けられており、接続部材71が接続通路710を含み、回動部材70の少なくとも一部が接続通路710内に穿設されており、回動部材70と接続通路710の内壁面とのストッパ作用により、補助扉6を回動させる接続部材71と、を含む。回動部材70と接続部材71との接続により、開閉するために補助扉6を回動可能に設け、補助扉6を開く際には、回動部材70が接続通路710内に穿設されているため、回動部材70と接続通路710との遮り作用により、補助扉6と第2側板52との分離を回避し、使用過程で、作業者が補助扉6を強く引っ張るだけで、第1固定部57と第2固定部60とを離脱させ、補助扉6を開くことができる。
【0192】
具体的に実施する際には、第2側板52に互いに接続された第1端面5011、第2端面5012及び第3端面5013が設けられており、第1端面5011は、第1端面5011、第2端面5012及び第3端面5013の間に補助開口507を囲むために、第3端面5013に対向し、第1固定部57は、第1端面5011及び/又は第3端面5013に設けられており、回動部材70は、第2端面5012に設けられている。好ましくは、第1端面5011及び第3端面5013にいずれも第1固定部57が設けられており、補助扉6が第1端面5011に対向する第1取り付け面と、第3端面5013に対向する第3取り付け面と、を有し、第1取り付け面及び第3取り付け面にいずれも第2固定部60が設けられており、このように補助扉6が開くと、補助扉6は、自重によりベース4の方向に吊り下げられることができ、それによって開いた補助扉6を固定する必要がなく、同時に補助扉6が作業者による輸送用バッグの整理に影響を及ぼさない。
【0193】
ここで、接続通路710は、水平方向に沿って延在し、回動部材70は、接続通路710に遊嵌されており、補助扉6によって接続部材71を動かして鉛直方向に沿って移動可能に設ける。このようにすると補助扉6を上方に持ち上げるとともに、第2固定部60の第2固定ブロック601を動かして第1固定部57のロック凹溝5702内から引き出させ、補助扉6を回動させる。
【0194】
補助扉6と第2側板52との枢動接続を容易にするために、枢動アセンブリ7は、第2側板52に設けられた固定座72をさらに含み、回動部材70は、回動軸701であって、固定座72に設けられており、回動軸701が固定座72に対して自軸の周りに回動可能に設けられている回動軸701と、接続軸702であって、回動軸701との間が延出板703によって接続されており、接続軸702の端部が接続通路710内に穿設されている接続軸702と、を含む。このようにすると接続軸702によって補助扉6との接続を実現し、接続軸702を延出板703によって回動軸701に接続することで、接続軸702が補助扉6を動かして回動軸701の周りに回動させることを実現する。
【0195】
具体的に実施する際には、接続部材71は、補助扉6に接続された第1接続板711と、第2接続板712及び第3接続板713であって、いずれも第1接続板711に設けられており、第2接続板712と第3接続板713との間に接続通路710を形成するために、第2接続板712と第3接続板713とが対向し且つ間隔をあけて設けられている第2接続板712及び第3接続板713と、をさらに含む。ここで、接続軸702と第2接続板712及び第3接続板713との間のストッパ作用により、補助扉6を動かして回動させ、補助扉6が開位置にあるときに、接続軸702が第1接続板711に作用力を付与し、補助扉6の落下を回避する。
【0196】
補助扉6には、補助扉6の中央方向に向かって延在する逃がし空間61が設けられており、第2接続板712及び第3接続板713は、いずれも逃がし空間61内に入り込んでいる。このようにすると補助扉6の底面と第2端面5012との間の隙間を小さくし、輸送コンテナのシール性を向上させる。
【0197】
補助扉6が上方に持ち上げられたときに、接続軸702と水平方向に相対移動することを回避するために、接続部材71は、補助扉6に設けられており且つ接続通路710の端部に位置する位置規制板体714をさらに含み、位置規制板体714の少なくとも一部は、位置規制板体714によって回動部材70を遮るために、回動部材70の端部に接触する。なお、上方向とは
図1に示す高さ方向であり、水平方向と高さ方向とが互いに直交している。接続軸702を位置規制するために、位置規制板体714によって接続軸702の端部を遮る。
【0198】
本願では、第1固定部57は、第2側板52に設けられた第1固定ブロック570を含み、第1固定ブロック570には、ノッチが輸送コンテナの外側に向かう第1固定溝5701が設けられており、第2固定部60の少なくとも一部は、第1固定溝5701内に係着する。ここで、第2固定部60は、第1固定部57と第2固定部60との間の接続緊密性を保証するために、第1固定溝5701に締まり嵌めされている。
【0199】
具体的には、第1固定溝5701は、対向して設けられた第1溝側壁面及び第2溝側壁面を含み、第1溝側壁面及び第2溝側壁面にいずれもロック凹溝5702が設けられており、第2固定部60の少なくとも一部がロック凹溝5702内に係着し、補助扉6は、第2固定部60を動かしてロック凹溝5702内から抜け出させるために、鉛直方向に沿って移動可能に設けられている。このように第2固定部60とロック凹溝5702との間の組み合わせにより、輸送コンテナの使用中に、補助扉6と第2側板52との接続箇所における受圧性を向上させることができ、輸送コンテナ内の圧力が過大になって補助扉6が押圧されて開いてしまうという問題を回避する。
【0200】
具体的に実施する際には、第2固定部60は、第2固定ブロック601であって、補助扉6に設けられており、第2固定ブロック601の少なくとも一部が第1固定溝5701に係着し、第2固定ブロック601の対向して設けられた2つの側面に突出ブロック602がそれぞれ設けられており、突出ブロック602の少なくとも一部がロック凹溝5702に係着する第2固定ブロック601を含む。使用中に、補助扉6がまず上方に持ち上げられ、このとき第1接続板711と接続軸702の軸線との間の相対距離が変化し、突出ブロック602を動かしてロック凹溝5702内から抜け出させ、その後接続軸702と第2接続板712又は第3接続板713との間の遮り作用により輸送コンテナの外側に補助扉6を反転させ、閉過程で、第2固定ブロック601がまず第1固定溝5701内に係着し、その後補助扉6を下方に移動させ、突出ブロック602をロック凹溝5702内に係入させ、補助扉6を固定させる。
【0201】
本願による補助扉の第2実施例では、
図59~
図61に示すように、本実施例と補助扉の第1実施例との相違点は、以下のとおりである。第2側板52に補助開口507が設けられており、輸送コンテナは、第2側板52に設けられており且つ補助開口507に位置する補助扉6をさらに含み、補助扉6は、補助開口507を開閉するように、開位置と、閉位置と、を有する。補助開口507を囲む第2側板52の板体に第1固定部57が設けられており、補助扉6の周方向側面に第2固定部60が設けられており、第2固定部60の少なくとも一部は、補助扉6が閉位置にあるように、第1固定部57内に挿設されている。第2側板52に補助開口507を開設し且つ補助扉6を設けることにより、補助扉6を開閉することにより輸送コンテナ内の輸送用バッグの整理を容易にし、輸送用バッグに皺が発生して物品を押圧することを回避し、また、第1固定部57と第2固定部60とが互いに係着することにより、補助扉6を閉位置に固定させ、輸送コンテナの輸送中に揺れや上下揺れによって補助扉6が開くという問題を回避する。補助扉6に操作ハンドル63が設けられており、操作ハンドル63を操作して補助扉6を開閉することにより、輸送コンテナ内の輸送用バッグの整理を容易にし、操作ハンドル63は、締結ねじ630によって補助扉6に取り付けられており、締結ねじ630の操作端は、締結ねじ630が箱体1の内側に位置するとき、輸送用バッグを破るおそれがあることを回避するために、補助扉6の収容空間から離れる側、即ち箱体1の外側に位置する。
【0202】
具体的には、第1固定部57は、固定スリーブ571を含み、第2固定部60は、固定インサート64を含み、固定インサート64の少なくとも一部は、補助扉6が閉位置にあるように、固定スリーブ571内に挿設されている。補助扉6を開く必要があるとき、操作ハンドル63を操作して補助扉6を上方に持ち上げることにより、固定インサート64を固定スリーブ571内から引き出させ、それによって補助扉6を動かして開く。好ましくは、第1固定部57は、2組であり、2組の第1固定部57は、側板5の対向して設けられた2つの側面にそれぞれ設けられており、第2固定部60は、2組であり、2組の第2固定部60は、補助扉6の対向して設けられた2つの側面にそれぞれ設けられており且つ2組の第1固定部57に一対一で対応して設けられている。
【0203】
第2側板52の補助扉6に向かう端面にフォーク位置規制溝521が設けられており、輸送コンテナは、位置規制フォーク65であって、補助扉6の扉体2に近い一端に設けられており、位置規制フォーク65が補助扉6にヒンジ接続された位置規制フォーク65をさらに含み、位置規制フォーク65の第1端は、フォーク位置規制溝521内に位置し、位置規制フォーク65の第2端は、扉体2に近い方向に向かって延在し、それによって扉体2が閉位置に向かってスライドする過程で、扉体2が位置規制フォーク65の第2端によって位置規制フォーク65を押動して回動させることで、位置規制フォーク65の第1端が扉体2に当接し、位置規制フォーク65の第1端がフォーク位置規制溝521の内壁面に当接する。具体的な使用過程において、扉体2が開いているときにのみ、補助扉6を開くことができ、扉体2が閉状態にあるとき、即ち輸送コンテナの使用中に、補助扉6の強度を向上させ、補助扉6の変形及び上方への移動を回避するために、位置規制フォーク65を設け、扉体2が閉位置にスライドする過程で、位置規制フォーク65を押動して回動させ、扉体2が閉位置にスライドした後、位置規制フォーク65の第2端がフォーク位置規制溝521の頂壁面に当接し、このように位置規制フォーク65がフォーク位置規制溝521の頂壁面に当接することにより、補助扉6を位置規制する。ここで、フォーク位置規制溝521は、鉛直方向に沿って延在する。
【0204】
さらに、位置規制フォーク65は、位置規制回転軸によって補助扉6に接続されており、扉体2が開状態にあるとき、トーションスプリングによって位置規制フォーク65を動かして初期位置に回動させるために、位置規制回転軸にトーションスプリングが嵌設されている。このように扉体2が開かれると、位置規制フォーク65が初期位置に自動的に回動し、即ち位置規制フォーク65の第2端がフォーク位置規制溝521の頂壁面から離れる方向に向かって回動し、このように補助扉6を上方に持ち上げて補助扉6を開くことができる。
【0205】
具体的に実施する際には、輸送コンテナは、押動ブロック66であって、扉体2に設けられており、押動ブロック66が扉体2から補助扉6に近い方向に向かって突出する押動ブロック66をさらに含み、押動ブロック66は、第1押動面を含み、扉体2がスライドする過程で、第1押動面を介して位置規制フォーク65に接触することによって、位置規制フォーク65を押動して回動させるために、第1押動面と水平面との間に第1夾角を有する。押動ブロック66を設けることにより、位置規制フォーク65との接触を保証して位置規制フォーク65に対して遮り力を形成する。
【0206】
第2側板52が補助開口507を囲む底面に挿通孔が設けられており、補助扉6の底部には、バランスインサート67であって、バランスインサート67が枢動アセンブリ7の側方に位置し、バランスインサート67の少なくとも一部が挿通孔内に挿設されており、補助扉6が挿通孔内に挿入されるか又は挿通孔内から引き出されるように、補助扉6がバランスインサート67を動かして鉛直方向に沿って移動可能に設けられるようにするバランスインサート67が設けられており、バランスインサート67は、複数であり、複数のバランスインサート67は、補助扉6に等間隔に設けられている。このように物品の輸送中に、箱体が変形した場合に、バランスインサート67によって補助扉6が変形した後に側板から離脱することを回避することができる。
【0207】
補助扉6は、補助扉骨格68と、補助扉防護層680と、を含み、補助扉防護層680は、補助扉骨格68に被覆されており、このように補助扉防護層680及び側板コーティング190により補助扉6と第2側板52との間のシール性を向上させることができるだけでなく、補助扉6の構造強度を向上させることができる。
【0208】
本願では、
図10~
図12に示すように、複数の側板5は、隣接して設けられた第1側板51及び第2側板52を含み、第1側板51は、第2側板52に対向する第1組み合わせ端面510を含み、第2側板52は、第1側板51に対向する第2組み合わせ端面520を含み、ここで、第1組み合わせ端面510と第2組み合わせ端面520との間の最大垂直距離は、2mm以下である。なお、第1組み合わせ端面510及び第2組み合わせ端面520は、側板骨格182と射出成形原料との射出成形が完了して防護コーティング19を形成した後、防護コーティング19によって形成された表面であり、第1組み合わせ端面510と第2組み合わせ端面520との間の最大垂直距離を限定することにより、各側板5の間のシール性を保証する。
【0209】
輸送コンテナは、第1組み合わせ端面510に設けられた第1接続部53と、第2組み合わせ端面520に設けられた第2接続部54と、を含む接続アセンブリをさらに含み、第1接続部53と第2接続部54とが係着することで、複数の側板を開位置にする。このように第1接続部53を第1組み合わせ端面510に設け、第2接続部54を第2組み合わせ端面520に設けることで、複数の側板が開位置にあるときに、隣接する第1側板51と第2側板52との間の密着を小さくすることができ、さらに第1側板51と第2側板52との間の隙間が過大になって受圧能力が弱いという問題を回避する。
【0210】
具体的には、第2接続部54は、第2組み合わせ端面520から第1側板51に近い方向に向かって延在し、第1接続部53は、第1組み合わせ端面510に設けられた接続本体530を含み、接続本体530に係合溝531が設けられており、第2接続部54の少なくとも一部が係合溝531内に係着し且つ係合溝531に締まり嵌めされている。第2接続部54と係合溝531との間の締まり嵌めにより、第1側板51と第2側板52との間がより密に接続され、第2接続部54と係合溝531との間の相互遮り作用により、第1側板51及び第2側板52が開位置に保持され、輸送コンテナを折り畳む必要があるとき、人手によって第2側板52を輸送コンテナの内側に向かって押動し、係合溝531と第2接続部54との間の相互作用力に抗して、第2接続部54を係合溝531内から抜け出させ、第2側板52を折り畳み位置にし、その後第1側板51を移動して第1側板51を折り畳み位置にする。
【0211】
具体的に実施する過程では、接続本体530に互いに接続された第1ノッチ5301及び第2ノッチ5302が設けられており、第1ノッチ5301が輸送コンテナの内側に向かい、第2ノッチ5302が第2側板52の第1組み合わせ端面に向かい、第1ノッチ5301及び第2ノッチ5302がいずれも係合溝531に連通し、第2接続部54は、第1ノッチ5301及び第2ノッチ5302を通した後に係合溝531に係着する。このようにすると側板5が開位置にあるとき、第2ノッチ5302によって第2接続部54を逃がすようにすることができ、第2側板52が好ましくはベースの載置端面に垂直な位置まで完全に開くことができるとともに、第2接続部54が第1ノッチ5301によって係合溝531内に完全に係合することができる。
【0212】
好ましくは、第1ノッチ5301は、接続本体530の長さ方向に沿って延在し、第2ノッチ5302は、接続本体530の幅方向に沿って延在し、第2接続部54は、第1ロッド体541であって、第2側板52に設けられており、第1ロッド体541が第2組み合わせ端面520から第1側板51に近い方向に向かって延在する第1ロッド体541と、第2ロッド体542であって、第1ロッド体541の端部に設けられており、第2ロッド体542の延在方向と第1ロッド体541との間に所定の夾角を有し、第2ロッド体542が第1ノッチ5301によって係合溝531内に係合し、第2ロッド体542の少なくとも一部が第2ノッチ5302に係着する第2ロッド体542と、を含む。このようにすると第2ロッド体542によって係合溝531との接触面積を大きくすることができ、それによって両者間の係合強度を向上させる。
【0213】
本願による実施例において、接続本体530には、接続本体530の長さ方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の係合溝531が設けられており、第2接続部54は、複数であり、複数の第2接続部54は、複数の係合溝531に一対一で対応して設けられている。複数の係合溝531と複数の第2接続部54とが互いに組み合わせるように設けることで、第1側板51と第2側板52との間の接続安定性及び接続アセンブリの受圧性能を向上させる。
【0214】
具体的に実施する過程では、第1接続部53は、複数であり、複数の第1接続部53は、隣接する2つの第1接続部53の間に充填間隔55を形成するために、第1側板51の高さ方向に沿って間隔をあけて設けられており、第2接続部54は、複数であり、複数の第2接続部54は、複数の第1接続部53に一対一で対応して設けられており、輸送コンテナは、充填ブロック56であって、第2側板52に設けられており且つ隣接する2つの第2接続部54の間に位置し、充填ブロック56の少なくとも一部が充填間隔55内に位置し且つ2つの第1接続部53に締まり嵌めされている充填ブロック56をさらに含む。複数の第1接続部53が第1側板の高さ方向に沿って間隔をあけて設けられていることにより、輸送コンテナの重量を軽減し、充填ブロック56で充填間隔55を補填し、物品が充填間隔55から押し出されることを回避し、ここで、第1接続部53が金属材質であり、充填ブロック56がプラスチック材質であり、それによって重量軽減の目的を達成する。
【0215】
本願による実施例において、第1接続部53は、係合溝531が設けられた接続本体530を含み、第2接続部54は、第1ロッド体541と、第2ロッド体542と、を含み、第1ロッド体541が第2側板52内に穿設されており、第1ロッド体541の両端にいずれも第2ロッド体542が設けられており、第2ロッド体542と第1ロッド体541との間に所定の夾角を有し、第1ロッド体541と第2ロッド体542とが一体成形されている。第1ロッド体541及び第2ロッド体542を一体構造とすることで、第2接続部54の構造強度を向上させ、輸送コンテナ内の物品による押圧時に第2接続部54が変形しにくくなる。
【0216】
ここで、ベース4は、矩形であり、第1側板51は、2つであり、2つの第1側板51は、対向して設けられており、第2側板52は、2つであり、2つの第2側板52は、対向して設けられており、2つの第1側板51、2つの第2側板52及びベース4の間に物品を収容するための収容空間を囲むために、第1側板51の両側に第1接続部53がそれぞれ設けられており、第2側板52の両側に第2接続部54がそれぞれ設けられている。
【0217】
輸送コンテナの折り畳みを容易にするために、ベース4は、載置端面を有し、第2側板52の底面から載置端面までの最大距離は、L1であり、第1側板51の底面から載置端面までの最小距離は、L2であり、L2>L1である。このようにすると輸送コンテナが折り畳み状態にあるとき、L1とL2が等しいと、第2側板52の一端が浮き上がり、折り畳み状態の輸送コンテナを積み重ねて保管することが不便であり、L2>L1とし、第1側板51が最初に折り畳まれた後、第2側板52が第1側板51に水平状態を保ち、それによって折り畳み状態の輸送コンテナを積み重ねて保管することが容易となるためである。
【0218】
本願では、側板5は、側板本体50と、複数の側板コラム501であって、側板本体50に設けられており、複数の側板コラム501が側板本体50の周方向に沿って順次接続されている複数の側板コラム501と、を含み、接続アセンブリは、側板コラム501に設けられている。側板コラム501によって側板本体50の強度を補強する。
【0219】
具体的には、複数の側板コラム501は、第1コラム502であって、接続アセンブリが第1コラム502に設けられており、第1コラム502にソケット部503が設けられている第1コラム502と、第2コラム504であって、第2コラム504の延在方向と第1コラム502の延在方向とが互いに直交し、第2コラム504に延出ブラケット505が設けられており、延出ブラケット505の少なくとも一部がソケット部503内に挿設されている第2コラム504と、を含み、延出ブラケット505と第2コラム504とは、一体構造である。このように第1コラム502と第2コラム504との間の接続強度を保証でき、それによって側板5の受圧能力を向上させ、延出ブラケット505とソケット部503との相互ストッパ作用により、輸送コンテナ内の圧力が増大すると、延出ブラケット505、第1コラム502及び第2コラム504が折れ曲がりにくくなり、側板5が変形しにくくなる。
【0220】
本願による一実施例では、ソケット部503は、延在方向が第1コラム502の延在方向に垂直であるスロットを含み、延出ブラケット505は、スロット内に挿着されている。本実施例では、延出ブラケット505は、両者の密着性を保証するために、スロットに締まり嵌めされている。
【0221】
本願による別の実施例では、第1コラム502は、筒状であり、ソケット部503は、第1コラム502に設けられており且つ第1コラム502のシリンダボアに連通する挿設開口5030を含み、延出ブラケット505は、挿設開口5030を介して第1コラム502内に挿入されており、延出ブラケット505は、第1コラム502の内壁面に貼り合わされる接触端面を有し、接触端面の延在方向は、第1コラム502の内壁面に適合する。第1コラム502は、輸送コンテナの重量を軽減するために、筒状に設けられている。
【0222】
挿設開口5030は、複数であり、複数の挿設開口5030は、第1コラム502の長さ方向に沿って間隔をあけて設けられており、延出ブラケット505は、複数であり、複数の延出ブラケット505は、複数の挿設開口5030に一対一で対応して設けられており、ここで、複数の延出ブラケット505は、第2コラム504の頂部に位置する先端ブラケット5050を含み、第1コラム502の筒体と延出ブラケット505との間に溶接領域506を形成するために、先端ブラケット5050と第1コラム502の頂部開口との間に所定の距離を有する。ここで、予め確保された溶接領域506は、第2コラム504と先端ブラケット5050との接続を安定化させるように、フルウェルディング工程を採用する。
【0223】
具体的に実施する際には、輸送コンテナは、側板本体50の板面に設けられ、輸送コンテナの収容空間に向かうインナーライナー本体17をさらに含み、側板コラム501は、インナーライナー本体17が収容空間から離れる側に位置する。このようにすると輸送コンテナ内の物品輸送用バッグが接続アセンブリに接触し、さらに輸送用バッグのある位置が押圧されて破損しやすいという問題を回避するとともに、輸送用バッグが流体物品の流動により第1側板51と第2側板52との間の隙間に押し込まれることを回避する。
【0224】
ベース4は、少なくとも収容空間の底面を形成するために用いられ、ベース4は、ベース本体46と、ベース本体46の周側の周りに設けられており且つベース本体46の上方に向かって突出する複数のバッフル84と、を含み、複数のバッフル84は、複数の側板5一対一で対応して設けられており、バッフル84に挿着取り付け溝4614が設けられており、側板5に挿着取り付け部5853が設けられており、挿着取り付け部5853は、挿着取り付け溝4614内に挿設されており且つ第1所定の軸線の周りに回動可能に設けられており、挿着取り付け部5853によって側板5を動かしてベース本体46に向かって折り畳み、挿着取り付け部5853の収容空間から離れる側への回動をストッパするために用いられるために、挿着取り付け溝4614の収容空間から離れる側に第1回動ストッパ部46140が設けられている。
【0225】
このように、本願の輸送コンテナは、挿着取り付け溝4614の収容空間から離れる側に第1回動ストッパ部46140を設けることにより、挿着取り付け部5853の収容空間から離れる側への回動をストッパし、挿着取り付け部5853を収容空間に近い側にのみ向かって回動させることができるという目的を実現し、本願の輸送コンテナの信頼性及び安全性を向上させ、従来技術における輸送コンテナの側板が内部物品の押圧を受けて外へ回動して輸送コンテナを開くことが容易になり、物品の漏れや損壊を招くという問題を解決する。
【0226】
図19~
図36に示すように、挿着取り付け溝4614の収容空間に近い側に第1開口部46141が設けられており、挿着取り付け溝4614の側板5に近い側に第2開口部46142が設けられており、第1開口部46141と第2開口部46142とが連通して、挿着取り付け部5853の回動を共同で逃がし、挿着取り付け部5853が収容空間に近い側に向かって回動することを可能にする。
【0227】
挿着取り付け部5853は、挿着主体58531と、挿着主体58531の側板5から離れる側に設けられた回動部58532と、を含み、回動部58532は、円柱の少なくとも一部であり、挿着取り付け溝4614の底部に回動部58532と回動して組み合わせる円弧状凹溝46143が設けられており、挿着主体58531に挿着位置規制部58533がさらに設けられており、挿着位置規制部58533が回動部58532の上方に位置し且つ回動部58532の収容空間に近い側に位置し、挿着取り付け溝4614の収容空間に近い側に挿着位置規制部58533を取り付けるための挿着位置規制溝46144が設けられており、円弧状凹溝46143の収容空間に近い側に第2回動ストッパ部46145が設けられており、回動部58532には、挿着取り付け部5853の収容空間から離れる側への回動をストッパするために、第2回動ストッパ部46145と接触して組み合わせるための接触組み合わせ面58534が設けられている。
【0228】
ここで、円弧状凹溝46143の長さは、第1開口部46141の幅よりも大きく、円弧状凹溝46143の横断面は、4分の1円弧と、2本の直線とからなり、ここで一本の直線は、円弧状凹溝46143の収容空間に近い側に位置し、もう一本の直線は、円弧状凹溝46143の支持基面から離れる側に位置する。
【0229】
具体的には、挿着主体58531は、接続された第1挿着板セグメント58311及び第2挿着板セグメント58312を含み、第1挿着板セグメント58311と側板5との間は、所定の夾角をなして設けられており、第1挿着板セグメント58311は、収容空間に近く且つ箱体1の支持基面に近い方向に向かって延在し、第2挿着板セグメント58312は、側板5と平行であり且つ支持基面に近い方向に向かって延在し、第2挿着板セグメント58312は、第1挿着板セグメント58311を介して側板5に接続されており、ここで、回動部58532は、第2挿着板セグメント58312の第1挿着板セグメント58311から離れる側に設けられており、挿着位置規制部58533は、第2挿着板セグメント58312に設けられており、回動部58532の幅及び挿着位置規制部58533の幅は、いずれも第2挿着板セグメント58312の幅よりも大きい。
【0230】
ここで、第1開口部46141の幅は、第2挿着板セグメント58312の幅に等しい。
【0231】
好ましくは、挿着主体58531は、第2挿着板セグメント58312と平行な第3挿着板セグメントをさらに含み、第1挿着板セグメント58311が第3挿着板セグメントを介して側板5に接続されている。
【0232】
図23~
図26に示すように、第1側板51の挿着主体58531は、順次接続された第3挿着板セグメント、第1挿着板セグメント58311及び第2挿着板セグメント58312を含む。
【0233】
図30及び
図35に示すように、第2側板52の挿着主体58531は、順次接続された第1挿着板セグメント58311及び第2挿着板セグメント58312を含む。
【0234】
バッフルは、バッフル骨格4615と、バッフル骨格4615に被覆されたバッフルオーバークラッド4616と、を含み、バッフル骨格4615は、バッフル骨格主体4617と、バッフル骨格主体4617に設けられた取り付け溝骨格4618と、を含み、取り付け溝骨格4618は、バッフル骨格主体4617と平行であり且つ支持基面から離れる方向に向かって延在する第1板体46181と、2つの第2板体46182であって、支持基面と平行な方向に沿って第1板体46181の収容空間に近い側に間隔をあけて設けられており且つ第1板体46181の対向して設けられた2つの側面にそれぞれ接続されており、各第2板体46182がいずれもバッフル骨格主体4617に垂直であり且つ支持基面から離れる方向に向かって延在する2つの第2板体46182と、2つの第3板体46183であって、支持基面と平行な方向に沿って2つの第2板体46182の収容空間に近い側に間隔をあけて設けられており且つ2つの第2板体46182の第1板体46181から離れる側面にそれぞれ接続されており、各第3板体46183がいずれも第1板体46181と平行である2つの第3板体46183と、を含み、ここで、第1板体46181、2つの第2板体46182及び2つの第3板体46183は、挿着取り付け溝4614を共同で囲む。
【0235】
ここで、バッフル骨格主体4617には、マトリックス状に設けられた複数のオーバーフロー孔が設けられており、生産中に、バッフルオーバークラッド4616を形成するために、液状原料が複数のオーバーフロー孔によってバッフル骨格4615に被覆されている。
【0236】
取り付け溝骨格4618は、2つの第3板体46183に対応して設けられた2つの締結接続アセンブリを含み、締結接続アセンブリがいずれも少なくとも1つの締結接続部46184を含み、取り付け溝骨格4618の全体的な強度を補強するために、締結接続部46184の一端が相応する第3板体46183に接続されており、締結接続部46184の他端が第1板体46181に接続されている。
【0237】
具体的には、側板5は、側板骨格182と、側板骨格182外に被覆された側板コーティング190と、を含み、側板骨格182は、側板骨格主体1821と、側板骨格主体1821の下方に位置する挿着骨格5856と、を含み、挿着骨格5856は、順次接続された第1支持板セグメント58561、第2支持板セグメント58562及び第3支持板セグメント58563を含む挿着板であり、第1支持板セグメント58561及び第3支持板セグメント58563は、いずれも側板骨格主体1821と平行であり且つ支持基面に近い方向に向かって延在し、第2支持板セグメント58562と側板骨格主体との間は、所定の夾角をなして設けられており、第2支持板セグメント58562は、収容空間に近く且つ支持基面に近い方向に向かって延在し、ここで、第3支持板セグメント58563に挿着位置規制部58533を支持するための位置規制支持突起58564が設けられている。
【0238】
ここで、第1支持板セグメント58561の一部は、側板骨格182と重なっており、他の一部は、側板骨格182の下方に位置する。
【0239】
ベース本体46は、直方体であり、複数のバッフルは、第1方向に沿ってベース本体46の対向する両側に間隔をあけて設けられており且つベース本体46の上方に向かって突出する2つの第1バッフル469と、第2方向に沿ってベース本体46の対向する両側に間隔をあけて設けられており且つベース本体46の上方に向かって突出する2つの第2バッフル4610と、を含み、複数の側板5は、2つの第1バッフル469の上方にそれぞれ位置する2つの第1側板51と、2つの第2バッフル4610の上方にそれぞれ位置する2つの第2側板52と、を含む。
【0240】
具体的には、第1バッフル469の高さは、第2バッフル4610の高さよりも大きく、第1側板51の高さは、第2側板52の高さよりも小さく、第1バッフル469の高さと第1側板51の高さとの和は、第2バッフル4610の高さと第2側板52の高さとの和に等しい。
【0241】
ここで、支持基面に垂直な方向における第1バッフル469上の挿着取り付け溝4614の深さは、支持基面に垂直な方向における第2バッフル4610上の挿着取り付け溝4614の深さよりも大きく、支持基面に垂直な方向における第1側板51上の挿着取り付け部5853の長さは、支持基面に垂直な方向における第2側板52上の挿着取り付け部5853の長さよりも大きい。
【0242】
好ましくは、第1側板51の挿着骨格5856において、第2支持板セグメント58562と第3支持板セグメント58563との間の夾角は、α1であり、α1の値の範囲は、160度~170度であり、及び/又は第2側板52の挿着骨格5856において、第2支持板セグメント58562と第3支持板セグメント58563との間の夾角は、α2であり、α2の値の範囲は、150度~160度である。
【0243】
さらに好ましくは、α1は、167度であり、α2は、155度である。
【0244】
第1側板51の挿着骨格5856において、ベース4の支持基面に垂直な方向における挿着骨格5856の長さH10は、221mmであり、ベース4の支持基面に垂直な方向における第1支持板セグメント58561の長さH11は、81mmであり、ベース4の支持基面に垂直な方向における第2支持板セグメント58562の長さH12は、103mmであり、挿着骨格5856の位置規制支持突起58564を除く部分の幅B11は、59mmであり、位置規制支持突起58564の幅B12は、89mmであり、挿着骨格5856の厚さは、6mmである。
【0245】
第2側板52の挿着骨格5856において、ベース4の支持基面に垂直な方向における挿着骨格5856の長さH20は、115mmであり、ベース4の支持基面に垂直な方向における第1支持板セグメント58561の長さH21は、52mmであり、ベース4の支持基面に垂直な方向における第2支持板セグメント58562の長さH22は、66mmであり、挿着骨格5856の位置規制支持突起58564を除く部分の幅B11は、59mmであり、位置規制支持突起58564の幅B12は、89mmであり、挿着骨格5856の厚さは、6mmである。
【0246】
図42~
図58に示すように、ベース4は、ベース本体46と、ベース本体46の下方に設けられた足48と、を含み、ベース4の下方の足48の間は、締結アセンブリによって接続されており、締結アセンブリは、ベース4及び足48のうちの一方に設けられたナット91と、ボルト92であって、ボルト92のネジ端がベース4及び足48のうちの他方を貫通した後にナット91に螺合するボルト92と、緩み止め構造93であって、ボルト92とナット91との間に緩みが発生することを共同で防止するために用いられるために、緩み止め構造93の第1部分がナット91又はボルト92に設けられており、緩み止め構造93の第2部分がベース4又は足48に設けられている緩み止め構造93と、を含む。
【0247】
このように、本願は、緩み止め構造93を設けることにより、ナット91又はボルト92を一方向にのみ回動させて互いに締め付けることができ、ナット91又はボルト92が逆方向に回動することで緩む現象を回避し、足とベースとの間の接続の安定性及び信頼性を向上させ、従来技術における輸送コンテナにおいてベースと足を接続するためのボルトナットアセンブリの間に緩みが発生しやすく、ひいては外れやすいという問題を解決する。
【0248】
さらに、ナット91は、ベース4に設けられており、ベース本体46には、ナット91を取り付けるためのナット取り付け孔4611が設けられており、ボルト92のネジ端は、足48を上向きに貫通した後にナット91に螺合し、足48にはボルト92が挿入されるためのボルト挿入孔487が設けられている。
【0249】
さらに、緩み止め構造93は、複数の第1突起部931であって、複数の第1突起部931がボルト92の中心線の周りにボルト92の外周面に間隔をあけて設けられており、各第1突起部931がいずれもボルト92の径方向に沿ってボルト92の中心線から離れる方向に向かって突起する複数の第1突起部931と、複数の第2突起部932であって、複数の第2突起部932がボルト挿入孔487の中心線の周りにボルト挿入孔487の内壁面に間隔をあけて設けられており、各第1突起部931がいずれもボルト挿入孔487の径方向に沿ってボルト挿入孔487の中心線に近い方向に向かって突起する複数の第2突起部932と、を含み、ここで、第2突起部932は、ボルト挿入孔487の周方向に沿って間隔をあけて設けられており且つ第2突起部932の対向する両側にそれぞれ位置するストッパ面933及びガイド面934を含み、任意の隣接する2つの第2突起部932の間には、第1突起部931のボルト92の中心線から離れる一端が挿入されるための凹溝部が形成されている。
【0250】
さらに、第1突起部931は、ボルト92の長さ方向に沿って延在し、ここで、第1突起部931の横断面は、第1直角三角形であり、第1直角三角形の一本の直角辺は、斜辺のボルト92の外周面に近い側に位置し、又は、第1突起部931の横断面は、第1直角台形であり、第1直角台形の下底は、上底のボルト92の外周面に近い側に位置し、第2突起部932は、ボルト挿入孔487の長さ方向に沿って延在し、ここで、第2突起部932の横断面は、第2直角三角形であり、第2直角三角形の一本の直角辺は、斜辺のボルト挿入孔487に近い内壁面に位置し、又は、第2突起部932の横断面は、第1直角台形であり、第1直角台形の下底は、上底のボルト挿入孔487の内壁面に近い側に位置する。
【0251】
さらに、ボルト92は、接続されたナットキャップ922及び帯状挿入ロッド923を含み、帯状挿入ロッド923は、ナットキャップ922から離れる方向に沿って順次接続された円柱ロッドセグメント924及びネジロッドセグメント925を含み、第1突起部931は、円柱ロッドセグメント924に設けられており、ネジロッドセグメント925は、ナット91に螺合するために用いられる。
【0252】
さらに、ボルト92には、ボルト92の外周面の周りに円柱ロッドセグメント924に間隔をあけて設けられた複数の第1補強リブ926が設けられており、複数の第1補強リブ926は、複数の第1突起部931に一対一で対応して設けられており、各第1補強リブ926は、相応する第1突起部931によってナットキャップ922に接続されるために、いずれも相応する第1突起部931のナットキャップ922から離れる側に位置する。
【0253】
さらに、ボルト92には、ボルト92の外周面の周りに円柱ロッドセグメント924に間隔をあけて設けられた複数の第2補強リブ927が設けられており、隣接する2つの第1突起部931の間に1つの第2補強リブ927がいずれも設けられている。
【0254】
さらに、足48には、複数の第2突起部932に一対一で対応して設けられた複数の第3補強リブ488が設けられており、各第3補強リブ488は、いずれも相応する第2突起部932のベース4から離れる側に位置し、ボルト挿入孔487の径方向における第3補強リブ488の高さは、ボルト挿入孔487の径方向における第2突起部932の高さよりも小さい。
【0255】
さらに、ナット91は、雌ネジスリーブ911と、雌ネジスリーブ911の足48から離れる側に設けられた位置規制バッフル912と、を含み、位置規制バッフル912のナット取り付け孔4611は、足48に近い方向に沿って順次接続された第1取り付け孔セグメント4612及び第2取り付け孔セグメント4613を含み、ここで、位置規制バッフル912は、第1取り付け孔セグメント4612の孔底面に当接するために、第1取り付け孔セグメント4612内に挿設されるために用いられ、雌ネジスリーブ911は、第2取り付け孔セグメント4613内に挿設されるために用いられる。
【0256】
さらに、ナット91は、位置規制バッフル912の雌ネジスリーブ911に近い側に設けられており且つ雌ネジスリーブ911外に嵌設された環状補強リブ913を含み、ナット取り付け孔4611は、環状補強リブ913と挿着して組み合わせるための第3取り付け孔セグメント4619を含み、ここで、環状補強リブ913の高さは、雌ネジスリーブ911の高さよりも小さい。
【0257】
複数の足48は、ベース4の支持基面と平行な第1方向に沿ってベース本体46の下方に間隔をあけて設けられており、各足48は、いずれもベース本体46との間で取り外し可能に接続されており、ここで、ベース本体46に足48を取り付けるための少なくとも1つの足取り付け溝460が設けられており、足取り付け溝460は、互いに接続された溝底面461及び溝側面462を含み、溝底面461は、足48の頂面に接触するために用いられ、溝側面462は、足48の中間脚47に近い側の側面に接触し、足48の取り付け動作を位置規制してストッパするために、溝底面461の中間脚47から離れる側に位置し且つ支持基面と所定の夾角をなして設けられている。
【0258】
このように、本願の輸送コンテナは、ベース本体46に足取り付け溝460を設けて足48の取り付けをガイドして位置規制することにより、従来技術における輸送コンテナの足をベース本体に取り付ける過程で足とベース本体との間の相対位置を複数回調整する必要があるという問題を解決し、足の取り付け位置の正確性を保証し、足の取り付けに要する時間を減らし、足の取り付け効率を向上させる。
【0259】
さらに、溝底面461は、取り付けガイド面463を含み、取り付けガイド面463は、支持基面との間に鋭角をなして設けられており、且つ取り付けガイド面463と支持基面との間の距離は、中間脚47に近い方向に沿って徐々に増大し、足48には、足48の取り付け動作をガイドするために用いられるために、取り付けガイド面463に接触して組み合わせるように取り付けガイド面463と平行であるスライド面481が設けられている。
【0260】
さらに、溝底面461は、支持基面と平行である遷移接続面464を含み、取り付けガイド面463は、遷移接続面464を介して溝側面462に接続されており、足48には、遷移接続面464に接触して組み合わせるために遷移接続面464と平行である接触面482が設けられている。
【0261】
さらに、中間脚47は、複数の脚本体471を含み、複数の脚本体471は、第2方向に沿って間隔をあけて設けられており、各脚本体471の上側は、いずれもベース本体46に接続されており、隣接する2つの脚本体471の間は、第2方向に沿って延在する第1接続板472によって接続されており、ここで、第1接続板472は、フォークリフトのフォークが挿入されるための第1逃がし空間を形成するために、ベース本体46と間隔をあけて設けられており、及び/又は足48は、複数の足本体483を含み、複数の足本体483は、第2方向に沿って間隔をあけて設けられており、各足本体483の上側は、いずれもベース本体46に接続されており、隣接する2つの足本体483の間は、第2方向に沿って延在する第2接続板484によって接続されており、ここで、第2接続板484は、フォークリフトのフォークが挿入されるための第2逃がし空間を形成するために、ベース本体46と間隔をあけて設けられており、及び/又は中間脚47と足48との間は、第1方向に沿って延在する第3接続板478によって接続されており、ここで、第3接続板478は、フォークリフトのフォークが挿入されるための第3逃がし空間を形成するために、ベース本体46と間隔をあけて設けられており、ここで、第1方向と第2方向とは、互いに直交する。
【0262】
さらに、ベース本体46には、ベース本体46の下方に設けられており且つ第1方向に沿って延在する位置規制突起468が設けられており、足48には、位置規制突起468と挿着して組み合わせるための突起位置規制溝485が設けられており、突起位置規制溝485は、第2方向に沿って貫通し、突起位置規制溝485は、位置規制突起468に嵌設されており且つ第1方向に沿って位置規制突起468に対してスライド可能に設けられており、ここで、第1方向と第2方向とは、互いに直交する。
【0263】
さらに、足取り付け溝460の数は、2つであり、2つの足取り付け溝460は、中間脚47の対向する両側にそれぞれ設けられており、足48の数は、2つであり、2つの足48は、2つの足取り付け溝460に一対一で対応して設けられている。
【0264】
さらに、輸送コンテナは、複数の滑り止めパッド49を含み、複数の滑り止めパッド49は、ベース本体46の下方に挿入されたフォークリフトのフォークに接触するために用いられるために、ベース本体46に間隔をあけて設けられており且つ少なくとも部分的にベース本体46の箱体1の支持基面に近い側に位置する。
【0265】
さらに、滑り止めパッド49は、ボトムパッド491と、ボトムパッド491の上方に設けられた滑り止め挿着部492と、を含み、ベース本体46には、滑り止め挿着部492が挿入されるための滑り止めパッド挿着孔465が設けられており、滑り止め挿着部492の外周面は、滑り止めパッド挿着孔465の内壁面に挿着して組み合わせ、ここで、滑り止め挿着部492の外周面には、滑り止め挿着突起493によって滑り止めパッド挿着孔465に締り嵌め接続されるために、滑り止め挿着突起493が設けられている。
【0266】
さらに、滑り止め挿着部492は、滑り止めパッド49の中心線の周りに間隔をあけて設けられた複数の挿着ポスト494を含み、挿着ポスト494の外周面には、滑り止め挿着部492の周方向に沿って延在する第1滑り止め挿着突起495と、滑り止めパッド49の中心線に沿って延在する第2滑り止め挿着突起496とが設けられている。
【0267】
さらに、滑り止め挿着部492は、複数の挿着ポスト494の中央に設けられた少なくとも1つの挿着ストリップ497を含み、挿着ストリップ497は、ボトムパッド491と平行な方向に沿って延在し、滑り止めパッド挿着孔465内には、滑り止めパッド挿着孔465を複数の挿着キャビティ467に仕切るために、複数のセパレータ466が設けられており、各挿着ポスト494及び挿着ストリップ497は、いずれも複数の挿着キャビティ467のうちの1つ内にそれぞれ挿設されている。
【0268】
ベース4に温度調節アセンブリ40及びソケット部材41が設けられており、温度調節アセンブリ40によって収容空間内の温度を調節し、ソケット部材41の一端は、電源に接続されており、ソケット部材41の他端は、温度調節アセンブリ40に電気的に接続されており、ソケット部材41によって温度調節アセンブリ40に電力を供給する。このように輸送中に、周囲温度が低いときには、温度調節アセンブリ40に電力を供給することにより、さらに収容空間内の温度を向上させ、輸送された物品が一定温度にあることを保証し、周囲温度の影響が少なく、また、加熱後に性質が変化しない物品に限定して加熱することができ、物品の流動性を増加させ、降ろしを容易にする。
【0269】
具体的には、ベース4は、物品を載置するための載置端面42を含み、温度調節アセンブリ40の少なくとも一部は、載置端面42に敷設されている。このようにすると温度調節アセンブリ40と物品輸送用バッグとの間の接触面積を大きくすることができ、それによって物品に対する加熱効率及び加熱均一性を向上させる。
【0270】
具体的に実施する際には、温度調節アセンブリ40は、載置端面42に敷設された温度調節パッド401と、調節パッドプラグ402であって、温度調節パッド401に電気的に接続されており、調節パッドプラグ402に電源プラグ403が設けられており、ソケット部材41が電源プラグ403に接続されている調節パッドプラグ402と、を含む。ここで、温度調節パッド401内に抵抗線が敷設されており、調節パッドプラグ402がソケット部材41に接続された後、抵抗線を加熱して、収容空間内の温度を調節する。
【0271】
本願では、
図41に示すように、ソケット部材41は、ベース4に設けられたソケット本体410と、第1ソケット411であって、ソケット本体410に設けられており、第1ソケット411が輸送コンテナの外側に向かい、第1ソケット411が電源に接続されている第1ソケット411と、第2ソケット412であって、ソケット本体410に設けられており、第2ソケット412の一端が第1ソケット411に接続されており、第2ソケット412の他端が温度調節アセンブリ40に接続されている第2ソケット412と、を含む。ソケット部材41の両端に第1ソケット411及び第2ソケット412をそれぞれ設けることにより、ベース4にプラグを設けると、プラグの電極が延出することによる占有スペースが大きくなるという問題を回避する。好ましくは、第1ソケット411と第2ソケット412との間の相対的な位置関係がベース4の構造により合致し、ベース4の全体構造をよりコンパクトにするように、第1ソケット411の中心線と第2ソケット412の中心線とが互いに直交する。
【0272】
さらに、ソケット部材41は、取り付け通路413であって、ソケット本体410に設けられており、第1ソケット411が取り付け通路413内に設けられている取り付け通路413と、取り付け通路413を開閉し、第1ソケット411を遮蔽し又は逃がすように、ソケット本体410に移動可能に設けられている防護カバー414と、をさらに含む。本願ではソケット本体410に2つのソケットを設け、さらに第1ソケット411を取り付け通路413内に取り付けることで、取り付け通路413内の容積を小さくし、防護カバー414によって第1ソケット411を保護するとともに、防護カバー414がベース4の側面から突出することを回避し、それによってベース4が占める載置スペースを小さくすることができる。
【0273】
降ろしを容易にするために、ベース4に第1降ろし通路43及び第2降ろし通路44が設けられており、第1降ろし通路43は、ベース4の中央に位置し、第1降ろし通路43の第1降ろし口430は、ベース4の底部に向かい、温度調節アセンブリ40の少なくとも一部は、第1降ろし通路43の供給口の周りに設けられており、第2降ろし通路44の第2降ろし口440は、ベース4の側方に向かい、第2降ろし通路44は、ベース4の載置端面42に対して傾斜して設けられている。使用中に第1降ろし通路43及び第2降ろし通路44によってそれぞれ降ろし又は同時に降ろすことができ、第1降ろし通路43から降ろすとき、押出ローラによって輸送用バッグを押圧することができ、それによって輸送用バッグ内の残留物品を低減し、また、第2降ろし通路44をベース4の載置端面42に対して傾斜して設け、物品を自重により第2降ろし通路44に沿って流出させ、第1降ろし通路43と第2降ろし通路44とが互いに組み合わせ、降ろし効率を向上させ、同時に異なる降ろし方式の輸送用バッグに適用でき、ベース4の汎用性を向上させる。
【0274】
塵などの異物が第2降ろし通路44内に入り込むことを回避するために、
図38及び
図39に示すように、輸送コンテナは、ベース4に移動可能に設けられており且つ第2降ろし口440に位置する防護板45をさらに含み、第2降ろし通路44の内壁面に第1係着部441が設けられており、防護板45には、第1係着部441と互いに係着する第2係着部450が設けられている。防護板45によって第2降ろし口440を開閉する。
【0275】
ここで、第1係着部441は、第2降ろし通路44の内壁面に対して突出しており、第2係着部450は、係止孔を含み、第1係着部441の少なくとも一部は、係止孔内に係着する。このように防護板45が遮蔽位置にあるとき、防護板45が移動することを回避する。
【0276】
具体的には、防護板45は、第2降ろし口440に設けられた防護本体451と、操作本体452であって、防護本体451に接続され、操作本体452が互いに接続された第1操作本体4520及び第2操作本体4521を含み、第1操作本体4520と第2操作本体4521との間に所定の夾角を有し、第1操作本体4520が防護本体451に接続されており、第2係着部450が第2操作本体4521に設けられている操作本体452と、を含む。第2降ろし口440を開く必要があるときには、第1操作本体4520と第2操作本体4521との間に所定の夾角を有することで、第1操作本体4520を第2操作本体4521に対して移動させることができ、作業者が第1操作本体4520を上方に一定距離持ち上げた後、第1係着部441を係止孔から離脱させる。
【0277】
防護板45が開状態で紛失しやすいことを回避するために、防護板45は、対向して設けられた第1接続端及び第2接続端を含み、防護板45の第1接続端は、ベース4にヒンジ接続されており、第2係着部450は、防護板45の第2接続端に設けられている。
【0278】
図57及び
図58に示すように、輸送コンテナは、観察窓62であって、観察窓62が透明材質で製造され、観察窓62が順次接続された透視板6261、挿着セグメント6262及びストッパセグメント6263を含み、透視板6261の外周面の寸法及びストッパセグメント6263の外周面の寸法がいずれも挿着セグメント6262の外周面の寸法よりも大きい観察窓62をさらに含み、ここで、箱体1には、観察窓62を取り付けるために収容空間と箱体1の外部とを連通する取り付け貫通孔417が設けられており、挿着セグメント6262は、取り付け貫通孔417に挿着して組み合わせ、透視板6261とストッパセグメント6263とは、取り付け貫通孔417の対向する両端にそれぞれ位置する。このように、作業者は、観察窓62によってリアルタイムで観察できない箱体1内の物品のリアルタイム状態を観察でき、物品の変位又は損傷の有無を適時に発見し、輸送コンテナの輸送中の安全性を向上させ、従来技術において作業者が輸送コンテナの箱体内の貨物のリアルタイム状態をリアルタイムで観察できないという問題を解決する。
【0279】
さらに、透視板6261は、取り付け貫通孔417の収容空間から離れる側に位置し、ストッパセグメント6263は、取り付け貫通孔417の収容空間に近い側に位置し、取り付け貫通孔417は、長丸孔であり、挿着セグメント6262は、長丸孔に挿着して組み合わせる長丸環状スリーブであり、透視板6261は、長丸形板体であり、ストッパセグメント6263は、長丸環状板体である。
【0280】
観察窓62は、所定の断面からその中心線の周りに180回転してなり、当該所定の断面では、透視板6261の外側と観察窓62の中心線との間の距離と、挿着セグメント6262の外側と観察窓62の中心線との間の距離との差H01は、0.5mm~3mmであり、ストッパセグメント6263の外側と観察窓62の中心線との間の距離と、挿着セグメント6262の外側と観察窓62の中心線との間の距離との差H02は、5mm~40mmである。
【0281】
本願の観察窓の一実施例では、輸送コンテナは、1つの観察窓組を含み、鉛直方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の観察窓62を含む。
【0282】
本願の観察窓の一実施例では、輸送コンテナは、複数の観察窓組を含み、複数の観察窓組は、箱体1の周側の周りに間隔をあけて配置されており、各観察窓組は、いずれも鉛直方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の観察窓62を含む。
【0283】
さらに、輸送コンテナは、少なくとも1つの観察窓組を含み、観察窓組は、複数の観察窓62を含み、複数の観察窓62は、箱体1の構造強度を保証しつつ、作業者の観察視野を保証するために、箱体1に鉛直方向に沿って間隔をあけて設けられている。
【0284】
さらに、箱体1は、収容空間の底面を少なくとも形成するためのベース4と、収容空間の頂面を形成するために用いられるために、ベース4の上方に位置し且つベース4と間隔をあけて設けられている扉体2と、収容空間の複数の側面を形成するために用いられるために、ベース4と扉体2との間に設けられている複数の側板5と、を含み、ここで、ベース4に観察窓62が設けられており、及び/又は側板5に観察窓62が設けられている。
【0285】
さらに、ベース4は、直方体であるベース本体46と、第1方向に沿ってベース本体46の対向する両側に間隔をあけて設けられており且つベース本体46の上方に向かって突出する2つの第1バッフル469と、第2方向に沿ってベース本体46の対向する両側に間隔をあけて設けられており且つベース本体46の上方に向かって突出する2つの第2バッフル4610と、を含み、複数の側板5は、2つの第1バッフル469の上方にそれぞれ位置する2つの第1側板51と、2つの第2バッフル4610の上方にそれぞれ位置する2つの第2側板52と、を含む。
【0286】
さらに、第1バッフル469の高さは、第2バッフル4610の高さよりも大きく、第1側板51の高さは、第2側板52の高さよりも小さく、第1バッフル469の高さと第1側板51の高さとの和は、第2バッフル4610の高さと第2側板52の高さとの和に等しい。
【0287】
さらに、第1バッフル469に観察窓62が設けられており、及び/又は第2バッフル4610に観察窓62が設けられており、及び/又は第1側板51に観察窓62が設けられており、及び/又は第2側板52に観察窓62が設けられている。
【0288】
本願の輸送コンテナは、箱体1に設けられた緩衝バー85をさらに含み、ここで、緩衝バー85は、緩衝バー主体8581と、緩衝バー主体8581の収容空間に近い側に設けられた弾性係着部8582と、を含み、箱体1には、緩衝バー主体8581を取り付けるための緩衝バー取り付け溝418と、緩衝バー取り付け溝418の溝底面に位置する係着孔419とが設けられており、緩衝バー主体8581は、緩衝バー取り付け溝418内に取り付けられており、弾性係着部8582の緩衝バー主体8581から離れる一端は、係着孔419を貫通した後に係着孔419の緩衝バー取り付け溝418から離れる側に係着する。
【0289】
弾性係着部8582は、所定の中心線の周りに間隔をあけて設けられた複数の係着構造85820を含み、係着構造85820は、帯状ロッド体85821と、帯状ロッド体85821の緩衝バー主体8581から離れる一端に設けられた係着突起85822と、を含み、ここで、緩衝バー主体8581が緩衝バー取り付け溝418内に取り付けられるとき、係着突起85822は、係着孔419を貫通した後に係着孔419の緩衝バー取り付け溝418から離れる側に係着する。
【0290】
輸送コンテナは、箱体1の周側の周りに間隔をあけて配置された複数の緩衝バー85を含み、箱体1には、複数の緩衝バー85が一対一で対応して取り付けられるための複数の緩衝バー取り付け溝418が設けられており、及び/又は緩衝バー85は、緩衝バー主体8581の延在方向に沿って間隔をあけて配置された複数の弾性係着部8582を含み、相応する緩衝バー取り付け溝418の溝底面には、複数の弾性係着部8582が一対一で対応して挿入されるための複数の係着孔419が設けられている。
【0291】
具体的には、複数の緩衝バー取り付け溝418は、複数の緩衝バー85がいずれもベース4に取り付けられるように、ベース4の周側の周りにベース4の外周面に間隔をあけて設けられている。
【0292】
ここで、緩衝バー主体8581の収容空間に近い側に係着部設置溝85811が設けられており、各弾性係着部8582は、一端が係着部設置溝85811の溝底面内に設けられており、他端が係着部設置溝85811の溝底面から離れる方向に向かって延在する。
【0293】
好ましくは、緩衝バー主体8581の延在方向は、箱体1の支持基面と平行であり、緩衝バー85は、緩衝バー主体8581の延在方向に沿って間隔をあけて配置された3つの弾性係着部8582を含み、相応する緩衝バー取り付け溝418の溝底面には、3つの弾性係着部8582が一対一で対応して挿入されるための3つの係着孔419が設けられている。
【0294】
以上の説明から明らかなように、本願の上記実施例は、以下の技術的効果を実現する。
【0295】
本願による輸送コンテナは、箱体1を含み、箱体1内に物品を収容するための収容空間100を有し、箱体1は、支持骨格18と、支持骨格18に被覆された防護コーティング19と、を含み、ここで、支持骨格18は、金属材質であり、防護コーティング19は、プラスチック材質である。金属材質の支持骨格18によって輸送コンテナ全体を支持するとともに、支持骨格18に一層の防護コーティング19を被覆し、支持骨格18の載置能力をさらに補強し、輸送コンテナの受圧能力を満たしつつ、輸送コンテナの軽量化を図り、化学的性質や物性が不安定な物品を輸送する際に、輸送コンテナが変形したり割れたりしにくい。
【0296】
以上は、本願の好適な実施例に過ぎず、本願を限定するためのものではなく、当業者にとって、本願は種々の変更や変形が可能である。本願の精神及び原則内でなされたいかなる修正、同等置換、改良などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
(関連出願の相互参照)
【0297】
本願は、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202211350579.5であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222891322.2であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202211350547.5であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222891156.6であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222891204.1であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222891217.9であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222891220.0であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222891229.1であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222891173.Xであり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222891201.8であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222944173.1であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222891294.4であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222891295.9であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2022年10月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202222891160.2であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、2023年7月19日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202310892255.2であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である、及び2023年7月19日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がZL202321913811.1であり、発明の名称が「輸送コンテナ」である中国特許出願の優先権を主張する。
【符号の説明】
【0298】
1 箱体、10 第1頂面、11 位置規制シュート、12 第2頂面、13 位置規制部材、130 支持コラム、131 位置規制ドグ、14 ストッパ部材、141 第1本体、142 第2本体、143 第3本体、1430 逃がしノッチ、144 第1ストッパ部材、146 第2ストッパ部材、15 バッフル、16 中間ストッパ、160 位置規制切欠、17 インナーライナー本体、185 導電性突起、186 接地ポスト、100 収容空間、18 支持骨格、19 防護コーティング、180 支持横梁、181 支持縦梁、1810 流通孔、182 側板骨格、1821 側板骨格主体、190 側板コーティング、183 ベース骨格、191 ベースコーティング、184 扉体骨格、192 扉体コーティング、81 排水部、810 入水口、811 排水口、82 第1位置決め部、83 第2位置決め部、830 挿通孔、84 バッフル、821 第1位置決め突起、822 第2位置決め突起、823 第3位置決め突起、824 第4位置決め突起、831 第1位置決め凹溝、832 第2位置決め凹溝、833 第3位置決め凹溝、834 第4位置決め凹溝、2 扉体、20 第2組み合わせ部、201 組み合わコラム、202 位置規制ストッパ、21 係合部、210 係合開口、22 係合支持バー、23 逃がし部、24 スライド板、240 ガイド端面、25 接続タブ、250 接続ノッチ、26 位置規制凹溝、27 第1扉体、28 第2扉体、29 接合アセンブリ、291 第1接合部、292 第2接合部、2910 遮り部、2911 エルボ、270 取り付け孔、293 操作手すり、280 引っ張り手すり、
3 ヒンジアセンブリ、31 第1リーフ、32 第2リーフ、320 第1組み合わせ部、33 受け部材、34 支持フレーム、4 ベース、40 温度調節アセンブリ、41 ソケット部材、42 載置端面、401 温度調節パッド、402 調節パッドプラグ、403 電源プラグ、410 ソケット本体、411 第1ソケット、412 第2ソケット、413 取り付け通路、414 防護カバー、43 第1降ろし通路、44 第2降ろし通路、430 第1降ろし口、440 第2降ろし口、45 防護板、441 第1係着部、450 第2係着部、451 防護本体、452 操作本体、4520 第1操作本体、4521 第2操作本体、46 ベース本体、460 足取り付け溝、461 溝底面、462 溝側面、463 取り付けガイド面、464 遷移接続面、465 滑り止めパッド挿着孔、466 セパレータ、467 挿着キャビティ、468 位置規制突起、469 第1バッフル、4610 第2バッフル、4611 ナット取り付け孔、4612 第1取り付け孔セグメント、4613 第2取り付け孔セグメント、4614 挿着取り付け溝、4615 バッフル骨格、4616 バッフルオーバークラッド、4617 バッフル骨格主体、4618 取り付け溝骨格、46181 第1板体、46182 第2板体、46183 第3板体、46184 締結接続部、46140 第1回動ストッパ部、46141 第1開口部、46142 第2開口部、46143 円弧状凹溝、46144 挿着位置規制溝、46145 第2回動ストッパ部、4619 第3取り付け孔セグメント、47 中間脚、471 脚本体、472 第1接続板、478 第3接続板、48 足、481 スライド面、482 接触面、483 足本体、484 第2接続板、485 突起位置規制溝、487 ボルト挿入孔、488 第3補強リブ、49 滑り止めパッド、491 ボトムパッド、492 滑り止め挿着部、493 滑り止め挿着突起、494 挿着ポスト、495 第1滑り止め挿着突起、496 第2滑り止め挿着突起、497 挿着ストリップ、417 取り付け貫通孔、418 緩衝バー取り付け溝、419 係着孔、5 側板、50 側板本体、5011 第1端面、5012 第2端面、5013 第3端面、507 補助開口、501 側板コラム、502 第1コラム、503 ソケット部、5030 挿設開口、504 第2コラム、505 延出ブラケット、5050 先端ブラケット、506 溶接領域、51 第1側板、510 第1組み合わせ端面、52 第2側板、520 第2組み合わせ端面、53 第1接続部、530 接続本体、531 係合溝、5301 第1ノッチ、5302 第2ノッチ、54 第2接続部、541 第1ロッド体、542 第2ロッド体、55 充填間隔、56 充填ブロック、57 第1固定部、570 第1固定ブロック、5701 第1固定溝、5702 ロック凹溝、5853 挿着取り付け部、58531 挿着主体、58532 回動部、58533 挿着位置規制部、58311 第1挿着板セグメント、58312 第2挿着板セグメント、58534 接触組み合わせ面、5856 挿着骨格、58561 第1支持板セグメント、58562 第2支持板セグメント、58563 第3支持板セグメント、58564 位置規制支持突起、521 フォーク位置規制溝、571 固定スリーブ、6 補助扉、60 第2固定部、601 第2固定ブロック、602 突出ブロック、61 逃がし空間、62 観察窓、6261 透視板、6262 挿着セグメント、6263 ストッパセグメント、63 操作ハンドル、630 締結ねじ、64 固定インサート、65 位置規制フォーク、66 押動ブロック、67 バランスインサート、68 補助扉骨格、680 補助扉防護層、7 枢動アセンブリ、70 回動部材、701 回動軸、702 接続軸、703 延出板、71 接続部材、710 接続通路、711 第1接続板、712 第2接続板、713 第3接続板、714 位置規制板体、72 固定座、85 緩衝バー、8581 緩衝バー主体、85811 係着部設置溝、8582 弾性係着部、85820 係着構造、85821 帯状ロッド体、85822 係着突起、91 ナット、911 雌ネジスリーブ、912 位置規制バッフル、913 環状補強リブ、92 ボルト、922 ナットキャップ、923 帯状挿入ロッド、924 円柱ロッドセグメント、925 ネジロッドセグメント、926 第1補強リブ、927 第2補強リブ、93 緩み止め構造、931 第1突起部、932 第2突起部、933 ストッパ面、934 ガイド面。
【国際調査報告】