(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-03-21
(54)【発明の名称】効率改善のための輸送の推奨を生成するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/40 20240101AFI20250313BHJP
G06Q 50/26 20240101ALI20250313BHJP
【FI】
G06Q50/40
G06Q50/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579582
(86)(22)【出願日】2023-01-24
(85)【翻訳文提出日】2024-02-20
(86)【国際出願番号】 US2023011416
(87)【国際公開番号】W WO2024158384
(87)【国際公開日】2024-08-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ブルース・バーンセン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン・メイスター
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC35
5L050CC42
(57)【要約】
本テクノロジーは、ユーザの1つまたは複数の代替的な輸送方式を決定するためのシステムおよび方法に関する。代替的な輸送方式は、ユーザの現在の輸送方式の同じ輸送メトリックの値と比較して、輸送メトリックの値を改善する場合がある。輸送メトリックは、ユーザの現在の輸送方式および移動履歴に基づいて決定されてもよい。移動メトリックは、総移動距離、移動に費やされる時間、移動に関連する費用、移動によるカーボンフットプリント、駐車オプション、特定の燃料補給の利用可能性、自動車のメンテナンスなどを含む場合がある。代替的な輸送方式に関連する輸送メトリックの値が決定され、ユーザの現在の輸送方式の輸送メトリックの値と比較されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のプロセッサによって、ユーザの少なくとも1つの第1の輸送方式を特定するステップと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって、トリップ出発地点と、1つまたは複数の目的地の位置とを含む移動情報を決定するステップと、
前記移動情報および前記少なくとも1つの第1の輸送方式に基づいて前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つの第1の輸送方式の輸送メトリックの値を決定するステップと、
前記移動情報に基づいて前記1つまたは複数のプロセッサによって、少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定するステップと、
前記移動情報および前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に基づいて前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式の前記輸送メトリックの値を決定するステップと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値を、前記少なくとも1つの第1の輸送方式の前記輸送メトリックの前記値と比較するステップと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するためのインジケーションを出力のために提供するステップと
を含み、
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値が、前記少なくとも1つの第1の輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値と比較して改善される、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第1の輸送方式のうちの少なくとも1つと、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式のうちの少なくとも1つとが互いに異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記輸送メトリックが、総走行距離、総移動時間、カーボンフットプリント、運転費用、または乗り物の動作データのうちの少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記乗り物の動作データが、乗り物の燃料の種類、乗り物の燃料使用量、乗り物の推定されたメンテナンス、および前記乗り物に関連する政府の奨励策を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記輸送メトリックを決定することが、通行料金情報、駐車オプション、および燃料補給オプションにさらに基づく、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式が、複数の代替的な輸送方式を含み、
前記方法が、前記代替的な輸送方式の各々に関連する前記輸送メトリックの前記値に基づいて前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記複数の代替的な輸送方式をランク付けするステップをさらに含み、前記複数の代替的な輸送方式の前記ランク付けが、ユーザにとって最も低いコストからユーザにとって最も高いコストまでに基づく、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記ランク付けされた複数の代替的な輸送方式を出力するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記第1の輸送方式の前記輸送メトリックの前記値および前記少なくとも1つの代替的な輸送方式の前記輸送メトリックの前記値の少なくとも一方を出力のために提供するステップをさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザの前記移動履歴に対応する前記位置情報を受け取ることが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、ユーザデバイスのメモリ、1つもしくは複数のサーバ、またはナビゲーションアプリケーションのうちの少なくとも1つから前記位置情報を受け取ることをさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数の移動情報を決定するステップが、
前記位置情報に基づいて前記1つまたは複数のプロセッサによって、複数のトリップのパターンまたは頻度を決定するステップと、
前記複数のトリップの前記決定されたパターンまたは頻度に基づいて、1つまたは複数の日常的なトリップを特定するステップと
を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のトリップの前記頻度に基づいて前記1つまたは複数の日常的なトリップを特定するとき、前記方法が、前記複数のトリップのそれぞれのトリップの頻度を閾値の頻度と比較するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記それぞれのトリップの前記頻度が前記閾値の頻度よりも高いとき、前記それぞれのトリップが、日常的なトリップとして特定される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つの第1の輸送方式の属性を特定するステップをさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの第1の輸送方式の前記属性を自動的に特定するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記代替的な輸送方式の少なくとも1つの属性が、前記第1の輸送方式の少なくとも1つの属性に対応する、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
改善された輸送メトリックを持つ前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するときに、前記少なくとも1つの第1の輸送方式のうちの少なくとも1つの前記少なくとも1つの属性を含まない代替的な輸送方式が考慮から除外される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定するステップが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記特定された属性を有する少なくとも1つの利用可能な代替的な輸送方式を特定するステップをさらに含む、請求項13から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定するステップが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、ユーザの選択を受け取るステップをさらに含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
1つまたは複数のプロセッサであって、
ユーザの輸送の少なくとも1つの第1の輸送方式を特定することと、
トリップ出発地点と、1つまたは複数の目的地の位置とを含む移動情報を決定することと、
前記移動情報および前記少なくとも1つの第1の輸送方式に基づいて、前記少なくとも1つの第1の輸送方式の輸送メトリックの値を決定することと、
前記移動情報に基づいて、少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定することと、
前記移動情報および前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に基づいて、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式の前記輸送メトリックの値を決定することと、
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値を、前記少なくとも1つの第1の輸送方式の前記輸送メトリックの前記値と比較することと、
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するためのインジケーションを出力のために提供することと
を行うように構成された、1つまたは複数のプロセッサを含み、
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値が、前記少なくとも1つの第1の輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値と比較して改善される、システム。
【請求項20】
前記少なくとも1つの第1の輸送方式のうちの少なくとも1つと、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式のうちの少なくとも1つとが互いに異なる、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記輸送メトリックが、総走行距離、総移動時間、カーボンフットプリント、運転費用、または乗り物の動作データのうちの少なくとも1つを含む、請求項19または20に記載のシステム。
【請求項22】
前記乗り物の動作データが、乗り物の燃料の種類、乗り物の燃料使用量、乗り物の推定されたメンテナンス、および前記乗り物に関連する政府の奨励策を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記輸送メトリックを決定することが、通行料金情報、駐車オプション、および燃料補給オプションにさらに基づく、請求項19から22のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項24】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式が、複数の代替的な輸送方式を含み、
前記システムが、代替的な輸送方式の各々に関連する前記輸送メトリックの前記値に基づいて前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記複数の代替的な輸送方式をランク付けするようにさらに構成され、前記複数の代替的な輸送方式の前記ランク付けが、ユーザにとって最も低いコストからユーザにとって最も高いコストまでに基づく、請求項19から23のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項25】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記ランク付けされた複数の代替的な輸送方式を出力することをさらに含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記第1の輸送方式の前記輸送メトリックの前記値および前記少なくとも1つの代替的な輸送方式の前記輸送メトリックの前記値の少なくとも一方を出力のために提供することをさらに含む、請求項19から25のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項27】
前記ユーザの前記移動履歴に対応する前記位置情報を受け取ることが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、ユーザデバイスのメモリ、1つもしくは複数のサーバ、またはナビゲーションアプリケーションのうちの少なくとも1つから前記位置情報を受け取ることをさらに含む、請求項19から26のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項28】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記位置情報に基づいて、複数のトリップのパターンまたは頻度を決定することと、
前記複数のトリップの前記決定されたパターンまたは頻度に基づいて、1つまたは複数の日常的なトリップを特定することと
によって1つまたは複数の移動情報を決定するように構成されている、請求項19から27のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項29】
前記複数のトリップの前記頻度に基づいて前記1つまたは複数の日常的なトリップを特定するとき、前記システムが、前記複数のトリップのそれぞれのトリップの頻度を閾値の頻度と比較するようにさらに構成されている、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記それぞれのトリップの前記頻度が前記閾値の頻度よりも高いとき、前記それぞれのトリップが、日常的なトリップとして特定される、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記少なくとも1つの第1の輸送方式の属性を特定するようにさらに構成されている、請求項19から30のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項32】
前記少なくとも1つの第1の輸送方式の前記属性を自動的に特定するようにさらに構成されている、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記代替的な輸送方式の少なくとも1つの属性が、前記第1の輸送方式の少なくとも1つの属性に対応する、請求項31または32に記載のシステム。
【請求項34】
改善された輸送メトリックを持つ前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するときに、前記少なくとも1つの第1の輸送方式のうちの少なくとも1つの前記少なくとも1つの属性を含まないすべての代替的な輸送方式が考慮から除外される、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定することが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記特定された属性を有する少なくとも1つの利用可能な代替的な輸送方式を特定することをさらに含む、請求項31から34のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項36】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定することが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、ユーザの選択を受け取ることをさらに含む、請求項19から35のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
人々は、日常において移動するとき、燃料費、環境への有害な排出物の定量化などの、そのような移動の影響を理解していない場合がある。すべての異なる要因を考慮することは非常に難しいので、人々は、どの種類の乗り物を購入するべきか、特定の目的地に行くのに最良の方法などの輸送に関する判断に悩むことが多い。したがって、ユーザは、環境に優しいまたはコスト効率の良い輸送オプションを選択したいと望んでいる場合があるが、効果的にそのようにすることができないことが多い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本開示は、概して、個人の移動のパターンおよび要件に基づいて、より効率的な輸送のために適合された推奨を生成するためのシステムおよび方法に関する。適合された推奨は、1つまたは複数の現在の輸送方式と比較して、代替的な輸送方式を提案する場合がある。適合された推奨は、ユーザの現在の輸送方式の同じ輸送メトリック(transportation metric)の値と比較して、輸送メトリックの値を改善する場合がある。たとえば、適合された推奨は、より環境に優しい輸送オプションによって、ユーザのカーボンフットプリントなどの金銭的、時間的、または環境的コストを改善するための提案を行う場合がある。
【0003】
本開示の一態様は、方法に関し、この方法は、1つまたは複数のプロセッサによって、ユーザの輸送の少なくとも1つの第1の輸送方式を特定するステップと、トリップ(trip)出発地点および1つまたは複数の目的地の位置を含む移動情報を決定するステップと、移動情報および少なくとも1つの第1の輸送方式に基づいて、少なくとも1つの第1の輸送方式の輸送メトリックの値を決定するステップと、移動情報に基づいて、少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定するステップと、移動情報および少なくとも1つの代替的な輸送方式に基づいて、少なくとも1つの代替的な輸送方式の輸送メトリックの値を決定するステップと、少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する輸送メトリックの値を、少なくとも1つの第1の輸送方式の輸送メトリックの値と比較するステップと、少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するためのインジケーションを出力のために提供するステップとを含んでもよく、少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する輸送メトリックの値が、少なくとも1つの第1の輸送方式に関連する輸送メトリックの値と比較して改善される。
【0004】
本開示の一部の態様において、少なくとも1つの第1の輸送方式と、少なくとも1つの代替的な輸送方式のうちの少なくとも1つとは、互いに異なっていてもよい。さらに、一部の例において、輸送メトリックは、総走行距離、総移動時間、カーボンフットプリント、運転費用、または乗り物の動作データのうちの少なくとも1つを含んでもよい。本開示の一部の態様において、乗り物の動作データは、乗り物の燃料の種類、乗り物の燃料使用量、乗り物の推定されたメンテナンス、および乗り物に関する政府の奨励策を含んでもよい。本開示の一部の態様において、輸送メトリックを決定することは、通行料金情報、駐車オプション、および燃料補給オプションにさらに基づいてもよい。
【0005】
本開示の一部の態様において、少なくとも1つの代替的な輸送方式は、複数の代替的な輸送方式を含んでもよく、方法は、代替的な輸送方式の各々に関連する輸送メトリックの値に基づいて、複数の代替的な輸送方式をランク付けするステップであって、複数の代替的な輸送方式のランク付けが、ユーザにとって比較的低いコストからユーザにとって最も高いコストまでに基づく、ステップをさらに含む。方法は、ランク付けされた複数の代替的な輸送方式を出力するステップをさらに含んでもよい。
【0006】
本開示の一部の態様は、方法に関し、この方法は、第1の輸送方式の輸送メトリックの値および少なくとも1つの代替的な輸送方式の輸送メトリックの値の少なくとも一方を出力のために提供するステップをさらに含んでもよい。本開示の一部の態様においては、ユーザの移動履歴に対応する位置情報を受け取ることが、ユーザデバイスのメモリデバイス、1つもしくは複数のサーバ、またはナビゲーションアプリケーションのうちの少なくとも1つに関して位置情報を受け取ることをさらに含んでもよい。本開示の一部の態様において、1つまたは複数の移動情報を決定することが、位置情報に基づいて、複数のトリップのパターンまたは頻度を決定することと、複数のトリップの決定されたパターンまたは頻度に基づいて、1つまたは複数の日常的なトリップを特定することとを含む場合がある。本開示の一部の態様において、複数のトリップの頻度に基づいて1つまたは複数の日常的なトリップを特定するとき、方法は、複数のトリップのそれぞれのトリップの頻度を閾値の頻度と比較するステップをさらに含んでもよい。さらに、それぞれのトリップの頻度が閾値の頻度よりも高いとき、それぞれのトリップは、日常的なトリップとして特定されてもよい。
【0007】
本開示の一部の態様において、方法は、少なくとも1つの第1の輸送方式の属性を特定するステップをさらに含んでもよい。方法は、少なくとも1つの第1の輸送方式の属性を自動的に特定するステップをさらに含んでもよい。本開示の一部の態様において、代替的な輸送方式の少なくとも1つの属性は、第1の輸送方式の少なくとも1つの属性に対応してもよい。本開示の一部の態様において、改善された輸送メトリックを持つ少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するときに、少なくとも1つの第1の輸送方式のうちの少なくとも1つの少なくとも1つの属性を含まない代替的な輸送方式が考慮から除外されてもよい。本開示の一部の態様において、少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定するステップは、特定された属性を有する少なくとも1つの利用可能な代替的な輸送方式を特定することをさらに含んでもよい。一部の例において、少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定するステップは、ユーザの選択を受け取ることをさらに含んでもよい。
【0008】
本開示の一部の態様は、システムに関し、このシステムは、1つまたは複数のプロセッサであって、ユーザの輸送の少なくとも1つの第1の輸送方式を特定することと、トリップ出発地点および1つまたは複数の目的地の位置を含む移動情報を決定することと、移動情報および少なくとも1つの第1の輸送方式に基づいて、少なくとも1つの代替的な輸送方式の輸送メトリックの値を決定することと、移動情報に基づいて、少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定することと、移動情報および少なくとも1つの代替的な輸送方式に基づいて、少なくとも1つの代替的な輸送方式の輸送メトリックの値を決定することと、少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する輸送メトリックの値を、少なくとも1つの第1の輸送方式の輸送メトリックの値と比較することと、少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するためのインジケーションを出力のために提供することとをするように構成された、1つまたは複数のプロセッサを含んでもよく、少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する輸送メトリックの値が、少なくとも1つの第1の輸送方式に関連する輸送メトリックの値と比較して改善される。
【0009】
本開示の一部の態様において、少なくとも1つの第1の輸送方式のうちの少なくとも1つと、少なくとも1つの代替的な輸送方式のうちの少なくとも1つとは、互いに異なっていてもよい。輸送メトリックは、総走行距離、総移動時間、カーボンフットプリント、運転費用、または乗り物の動作データのうちの少なくとも1つを含んでもよい。乗り物の動作データは、乗り物の燃料の種類、乗り物の燃料使用量、乗り物の推定されたメンテナンス、および乗り物に関する政府の奨励策を含んでもよい。本開示の一部の態様において、輸送メトリックを決定することは、通行料金情報、駐車オプション、および燃料補給オプションにさらに基づいてもよい。本開示の一部の態様において、少なくとも1つの代替的な輸送方式は、複数の代替的な輸送方式を含んでもよく、方法は、代替的な輸送方式の各々に関連する輸送メトリックの値に基づいて、複数の代替的な輸送方式をランク付けするステップであって、複数の代替的な輸送方式のランク付けが、ユーザにとって最も低いコストからユーザにとって最も高いコストまでに基づく、ステップをさらに含む。システムは、ランク付けされた複数の代替的な輸送方式を出力するように構成された1つまたは複数のプロセッサをさらに含んでもよい。システムは、第1の輸送方式の輸送メトリックの値および少なくとも1つの代替的な輸送方式の輸送メトリックの値の少なくとも一方を出力のために提供するように構成された1つまたは複数のプロセッサをさらに含んでもよい。
【0010】
本開示の一部の態様において、システムは、ユーザの移動履歴に対応する位置情報を受け取るように構成された1つまたは複数のプロセッサをさらに含んでもよく、ユーザの移動履歴に対応する位置情報を受け取ることは、ユーザデバイスのメモリ、1つもしくは複数のサーバ、またはナビゲーションアプリケーションのうちの少なくとも1つから位置情報を受け取ることをさらに含んでもよい。システムは、位置情報に基づいて、複数のトリップのパターンまたは頻度を決定し、複数のトリップの決定されたパターンまたは頻度に基づいて、1つまたは複数の日常的なトリップを特定することによって1つまたは複数の移動情報を決定するように構成された1つまたは複数のプロセッサをさらに含んでもよい。複数のトリップの頻度に基づいて1つまたは複数の日常的なトリップを特定するとき、システムは、複数のトリップのそれぞれのトリップの頻度を閾値の頻度と比較するようにさらに構成されてもよい。一部の例において、それぞれのトリップの頻度が閾値の頻度よりも高いとき、それぞれのトリップは、日常的なトリップとして特定されてもよい。
本開示の一部の態様において、システムは、少なくとも1つの第1の輸送方式の属性を自動的に特定するようにさらに構成されてもよい。一部の例において、代替的な輸送方式の少なくとも1つの属性は、第1の輸送方式の少なくとも1つの属性に対応してもよい。一部の例においては、改善された輸送メトリックを持つ少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するときに、少なくとも1つの第1の輸送方式のうちの少なくとも1つの少なくとも1つの属性を含まないすべての代替的な輸送方式が考慮から除外されてもよい。一部の例において、少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定することは、特定された属性を有する少なくとも1つの利用可能な代替的な輸送方式を特定することをさらに含む。一部の例において、少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定することは、ユーザの選択を受け取ることをさらに含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の態様による、第1の輸送方式の輸送メトリックを計算する要求を受け取るためのユーザインターフェースを示す例示的なスクリーンショットである。
【
図2】本開示の態様による、第1の輸送方式の例示的な輸送メトリックを提供するユーザインターフェースを示す別の例示的なスクリーンショットである。
【
図3】本開示の態様による属性の選択のための例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【
図4】本開示の態様による、代替的な輸送方式として考慮するためにユーザによって選択されてもよい異なる種類の輸送方式を描く例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【
図5】本開示の態様による代替的な輸送方式の例示的な予測された輸送メトリックを示す図である。
【
図6A】本開示の態様による例示的なシステムの機能ブロック図である。
【
図6B】本開示の態様による、
図6Aの例示的なシステムの絵図である。
【
図7】本開示の態様による、輸送メトリックを決定する例示的な方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本テクノロジーは、概して、ユーザの自動的に決定された移動ニーズに基づいて、ユーザの輸送のために適合された推奨を生成するシステムおよび方法に関する。適合された推奨は、ユーザによって実施されている1つまたは複数の現在の輸送方式と比較して、代替的な輸送方式を提案する場合がある。適合された推奨は、ユーザの現在の輸送方式の同じ輸送メトリックの値と比較して、輸送メトリックの値を改善する場合がある。
【0013】
輸送メトリックは、多くの移動の要因を査定し、ユーザの典型的な輸送方式を最適化された輸送計画に変更することが、ユーザの環境への影響、全体的な移動費用などの特定のコストに及ぼす効果を示す明瞭で簡潔な1つの値または複数の値を提供する場合がある。輸送メトリックは、たとえば、総移動距離、移動に費やされる時間、および旅程の金銭的コストなどの移動に関連する費用を含む場合がある。その他の輸送メトリックは、移動によるカーボンフットプリント、駐車オプション、特定の燃料補給の利用可能性、自動車のメンテナンスなどを含む場合がある。
【0014】
輸送メトリックの値は、1日、1週間、1か月、1年などの予め決められた期間に関して決定される場合がある。輸送メトリックの値は、ユーザの日常的または定期的なトリップに基づいて決定される場合がある。一部の例において、輸送メトリックの値は、ユーザの日常的なトリップのためのユーザの輸送方式に基づいて決定される場合がある。
【0015】
輸送メトリックの値は、ユーザ入力なしに自動的に決定される場合がある。たとえば、システムは、ユーザの移動履歴に基づいて、ユーザ入力なしに、日常的なトリップ、関連する目的地などを決定する場合がある。日常的なトリップの客観的な査定が提供され、それによって、ユーザの輸送メトリックの平均値の正確な決定を保証する。
【0016】
1つまたは複数の輸送メトリックの第1の値が、ユーザの現在の輸送方式および移動履歴に基づいて決定されてもよい。たとえば、所与の期間内にユーザがどれだけの距離を運転するか、ユーザがどれだけの時間を運転に費やすかなどを決定するために、ユーザの移動履歴が使用される場合がある。その情報およびユーザの現在の輸送方式に基づいて、燃料消費、カーボンフットプリント、摩滅などの1つまたは複数の輸送メトリックの値が決定される場合がある。決定されてもよいその他の輸送メトリックの値は、たとえば、所与の期間の総所有コストまたはレンタルコスト、保険料率、メンテナンスなどを含む場合がある。
【0017】
1つまたは複数の輸送メトリックの第2の値が、提案された代替的な輸送方式およびユーザの移動履歴に基づいて決定されてもよい。1つまたは複数の輸送メトリックの第1の値を決定するのと同様に、1つまたは複数の輸送メトリックの第2の値は、所与の期間内に移動した距離、運転に費やされた時間などのユーザの移動履歴に基づいて決定される場合がある。その情報、たとえば、ユーザの移動履歴、およびユーザの現在の輸送方式に基づいて、燃料消費、カーボンフットプリント、摩滅などの、提案された代替的な輸送方式の1つまたは複数の輸送メトリックの値が決定される場合がある。決定されてもよいその他の輸送メトリックの値は、たとえば、所与の期間の総所有コストまたはレンタルコスト、保険料率、メンテナンスなどを含む場合がある。
【0018】
1つまたは複数の輸送メトリックの第2の値は、第1の値と比較して第2の値が改善されるように、異なる輸送オプションに基づいて決定されてもよい。たとえば、第1および第2の値がカーボンフットプリントを定量化する場合、第2の値は、第1の値と比較して削減されたカーボンフットプリントを表す場合がある。
【0019】
ユーザの1つまたは複数の輸送メトリックの現在の値と、1つまたは複数の輸送メトリックの予測される値とを自動的に決定することによって、ユーザは、1つまたは複数の輸送メトリックの値を改善する少なくとも1つの代替的な輸送方式の客観的で正確なインジケーションを提供される。さらに、ユーザは、1つまたは複数の輸送メトリックの値を改善する少なくとも1つの代替的な輸送方式を選択することによって、ユーザの移動コストを削減し、ユーザのライフスタイルを改善するための十分な情報に基づいた判断を行うことができる。一部の例においては、1つまたは複数の輸送メトリックの決定された値が、1つまたは複数の輸送メトリックの値を閾値未満に保つために、ユーザの好みに合致するよりコスト効率の良いまたは環境に配慮したルートを特定するために使用される場合がある。追加的または代替的に、1つまたは複数の輸送メトリックの決定された値は、1つまたは複数の輸送メトリックの閾値を満たすかまたは閾値未満である代替的な輸送方式を決定するために使用される場合がある。これは、エネルギー効率を高め、ユーザの移動費用を低減する場合がある。
【0020】
1つまたは複数の輸送メトリックの値は、ユーザの典型的なルートを変更することが所与の輸送メトリックに及ぼす影響を評価するために使用される場合がある。たとえば、1つまたは複数の輸送メトリックの予測された値は、ユーザが、最適化されたルートを使用して、その日常的なトリップまたは関連する目的地に移動するときに経験するであろう、総移動距離、日常的な使用に関連する予想される自動車のメンテナンス、総移動時間、推定される燃料コストなどの移動費用、燃料補給オプションの利用可能性、公共交通機関のチケット、移動によって引き起こされるカーボンフットプリントなどのインジケーションを提供する場合がある。
【0021】
一部の例によれば、1つまたは複数の輸送メトリックの値は、代替的な輸送方式を特定するために使用される場合がある。たとえば、ユーザの現在の輸送方式がピックアップトラックである場合、代替的な方式は、セダン、電動自転車、公共交通機関、相乗りなどである場合がある。
【0022】
図1は、輸送メトリックのオプションを示すアプリケーション102の例示的な表示を示す。この例に示されるように、輸送メトリックは、移動情報118、燃料補給コスト120、移動費用122、およびカーボンフットプリント124を含む。輸送メトリックの値が、ユーザの現在の輸送方式、ユーザの移動履歴および/または位置情報などの移動情報118などに基づいて決定されてもよい。
【0023】
輸送メトリックの値を決定するとき、システムは、ユーザの第1の輸送方式116を特定してもよい。第1の輸送方式116は、たとえば、ユーザの既存の輸送方式である場合がある。輸送方式は、たとえば、ある種の乗り物、公共交通機関、ライドシェア、タクシーなどである場合がある。
【0024】
一部の例によれば、第1の輸送方式116は、1つまたは複数の輸送方式を含む場合がある。たとえば、第1の輸送方式は、複数の乗り物、内燃機関(「ICE」)車、ハイブリッド車、または電気自動車(「EV」)などの乗り物の種類の組合せ、自転車、公共交通機関などを含む場合がある。
【0025】
ユーザの現在の輸送方式は、ユーザから入力として受け取られた情報に基づいて決定される場合がある。たとえば、システムは、輸送方式の製造業者143、型式144、年式145、走行距離146、座席数147、メンテナンス履歴などに対応する入力を受け取る場合がある。入力は、第1の輸送方式116に関する情報を選択するためのドロップダウンメニュー、スライディングスケール(sliding scale)、ラジオボタンなどとして提供される場合がある。一部の例によれば、列挙された様々な入力を有する代わりに、第1の輸送方式116の選択に対応する入力の受け取りに応答して、ポップアップ、オーバーレイなどが提供される場合がある。ポップアップ内にあるのは、ユーザからの現在の輸送方式116に関する情報をユーザが提供することを可能にする入力である場合がある。
【0026】
追加的または代替的に、第1の輸送方式116は、公共交通機関のルート、有料のルートなどを検出することなどによって、ユーザの位置情報および/または移動履歴に基づいて決定される場合がある。システムは、ユーザの移動履歴をスキャンし、ユーザがローカルバスのルートと一致する経路を頻繁に移動すること、および/またはユーザの移動時間が同じルートに沿ったバスのスケジュールと一致することを検出する場合がある。システムは、その情報を取得して、ユーザの第1の輸送方式が公共交通機関、特に、市バスであると決定する場合がある。同様に、システムは、ユーザの移動情報をスキャンし、ユーザが多人数乗車車両(HOV: high occupancy vehicle)レーンに固有の通行料金を頻繁に支払うかどうかを検出する場合がある。システムは、この情報を使用して、ユーザの第1の輸送方式が相乗りを含むと推定する場合がある。この情報は、代替的な輸送方式を決定するのを助けるために後で利用される場合がある。たとえば、システムは、この情報を使用して、ユーザが削減された通行料金または指定されたレーンの使用などの相乗りまたはHOVの恩恵を受ける資格があるかどうかを判定する。
【0027】
追加的または代替的に、第1の輸送方式116は、ユーザのライドシェアアプリケーションからの情報に基づくユーザの位置情報および/または移動履歴に基づいて決定される場合がある。システムは、ライドシェアアプリケーションのプロファイルからの情報を使用して、ユーザの移動情報を決定する場合がある。たとえば、ユーザのプロファイルは、ユーザがアプリケーションを通じて乗車を要求する頻度を示す場合があり、そのような情報は、ユーザの第1の輸送方式がライドシェアオプションであると推測するために使用される場合がある。
【0028】
ユーザの移動履歴または移動情報118は、パーソナルデバイス、ナビゲーションシステム、地図アプリケーションなどによって提供される位置情報に基づく場合がある。位置情報は、たとえば、ユーザが移動した位置を示す、全地球測位システム(GPS)などの位置センサーを有するデバイスによって収集されたデータである場合がある。一部の例において、位置情報は、ユーザがシステムのアクセスを許した電子メール、カレンダーの予定などにおいて特定された目的地を含む場合がある。
【0029】
位置情報は、パーソナルデバイスまたはナビゲーションシステムのローカルに記憶される場合がある。一部の例において、位置情報は、リモートサーバなどの遠隔地に共有される場合がある。一部の例によれば、位置情報は、システムが特定の目的地の位置を必要としないまたは取得しないように、訪問された目的地の種類および頻度を特定するために使用される場合がある。たとえば、システムは、ユーザが特定のガソリンスタンドのチェーンを訪れることを認識するが、チェーンの1つの特定の位置は認識しない場合がある。システムは、この位置情報を使用して、ユーザのルートをより良く理解および予測し、代替的な輸送方式を提案してもよい。
【0030】
パーソナルデバイスは、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、スマートウォッチ、AR/VRヘッドセット、スマートヘルメットなどの、位置センサーを含む任意のデバイスであってもよい。ナビゲーションシステムは、一部の例においては、ユーザの乗り物またはパーソナルデバイスに統合される場合がある。デバイスおよびナビゲーションシステムは、ユーザの位置を特定することができるハードウェアを有するデバイスであってもよい。ハードウェアは、たとえば、位置センサーである場合がある。地図アプリケーションは、たとえば、パーソナルデバイスまたは乗り物によって実行されるアプリケーションである場合がある。
【0031】
ユーザは、その位置情報および移動情報を共有することに同意する場合がある。たとえば、ユーザは、輸送メトリックを決定するためのアプリケーションに認可を与える場合がある。認可は、アプリケーションがデバイス、乗り物、リモートサーバなどのメモリ内の1つまたは複数のデータベースまたはサブデータベースにアクセスするためのものである場合がある。一例によれば、ユーザは、アプリケーションにアクセスを許可される特定のサブデータベースを選択してもよい。たとえば、ユーザは、位置履歴データベースへのアクセスを許可するが、カレンダーアーカイブデータベースへのアクセスは許可しない場合がある。
【0032】
ユーザの移動情報118に基づいて、システムは、それぞれの出発位置および目的地の位置に基づいてトリップの種類を決定する場合がある。トリップの種類は、日常的なトリップまたは非日常的なトリップである場合がある。日常的なトリップは、日常的なトリップが移動情報においてパターンを生じるような定期的または日常的な頻度で発生するトリップである場合がある。このパターンは、指定された期間にわたり繰り返される出来事、または定期的な出来事である場合がある。パターンは、トリップが発生する時間帯、トリップが行われる時期、トリップが隔週で発生するかどうか、月に1回発生するかどうかなどによって特定される場合がある。一部の例において、日常的なトリップは、閾値の頻度以上で発生するトリップである場合がある。閾値の頻度は、一部の例においては、毎日、週3回、月3回などである場合がある。非日常的なトリップは、パターンで発生しないトリップである場合がある。一部の例において、非日常的なトリップは、閾値の頻度未満で発生するトリップである場合がある。
【0033】
ユーザの移動情報は、目的地へのユーザの日常的なトリップを特定するために使用されてもよい。日常的なトリップの例は、ユーザの通勤、ユーザのドライクリーニングの依頼および受け取り、毎週の食料品の買い物などを含む場合がある。日常的なトリップは、出発位置および目的地の位置を含んでもよい。一部の例において、日常的なトリップは、出発位置と2つ以上の目的地の位置を含む場合がある。目的地は、たとえば、ユーザによって頻繁に訪問される位置である場合がある。一部の例において、ユーザの移動履歴は、ペットのトリマー、ネイルサロン、理髪店、プール用品店などの目的地または目的地の種類を特定するために使用される場合がある。
【0034】
一部の例によれば、システムは、現在の輸送方式を共有する複数のユーザの1つまたは複数の輸送メトリックの集約値を決定する場合がある。たとえば、複数のユーザが、同じ居住単位(residential unit)内に住んでいる場合がある。主たるユーザが、輸送メトリックの値の計算に含める世帯員を選択する場合がある。システムは、各ユーザの同意を得て、各ユーザの輸送方式および移動情報に基づいて、各ユーザの1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定してもよい。さらに、システムは、選択された各ユーザの1つまたは複数の輸送メトリックの値を組み合わせて、世帯輸送メトリック(household transportation metric)の値を決定してもよい。たとえば、選択されたユーザが3人いる世帯では、システムは、1つまたは複数の輸送メトリック個々の値を決定し、考慮して、組み合わされたルートを提案し、したがって、世帯輸送メトリックの値を低減する場合がある。
【0035】
一部の例によれば、システムは、ユーザの移動情報に基づいて、位置のペアを特定する場合がある。位置のペアは、トリップの出発位置および目的地の位置を含んでもよい。システムは、ユーザ入力、GPSなどのポジションセンサーからの情報などに基づいて出発位置を特定する場合がある。目的地の位置は、ナビゲーションアプリケーションに入力された位置、カレンダーイベント、電子メール、ポジションセンサーなどに基づいて特定される場合がある。場合によっては、トリップは、出発位置と目的地の位置との間に停止を含むことがある。たとえば、ユーザは、出発位置と目的地の位置との間を移動中にコーヒーショップに立ち寄る場合がある。
【0036】
システムは、特定された出発位置と目的地の位置との各ペアのパターンまたは頻度を決定してもよい。特定された出発位置と目的地の位置との各ペアのパターンは、たとえば、トリップが同じ曜日に発生するかどうか、毎日同じ時間に発生するかどうか、毎月同じ日に発生するかどうか、月に1回発生するかどうかなどである場合がある。一部の例において、パターンは、季節的なトリップまたは学年の送迎など、トリップが1年の特定の部分の間に発生するかどうかである場合がある。さらに別の例において、パターンは、毎日同じ時間帯のユーザの毎日の通勤など、トリップが1日の特定の部分の間に発生するかどうかである場合がある。
【0037】
特定された出発位置と目的地の位置との各ペアの頻度は、出発位置または目的地の位置が所与の期間内にユーザによってどれだけ頻繁に移動されるかの尺度である場合がある。たとえば、トリップの頻度は、1日に1回、1日に複数回、毎週火曜日および木曜日、4日に1回、月に複数回などである場合がある。システムが、ユーザの移動情報に基づいて、所与の出発位置と目的地の位置とのペアのトリップが所与の期間内に閾値の回数よりも多く完了されると判定する場合、システムは、そのペアが、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するときに含められるべき日常的なトリップであると決定してもよい。追加的または代替的に、所与の位置のペアのトリップが所与の期間内に閾値の回数よりも多く発生しないとシステムが判定する場合、システムは、そのペアが非日常的なトリップであると決定してもよい。
【0038】
一部の例によれば、システムは、機械学習(「ML」)モデルを使用して、トリップが日常的なトリップであるのかまたは非日常的なトリップであるかを判定する場合がある。MLモデルは、トリップが日常的なトリップであるかどうかを判定するように訓練されてもよい。各訓練例は、出発位置および目的地の位置からなっていてもよい。MLモデルへの入力の特徴は、トリップの頻度であってもよい。MLモデルは、トリップが日常的なトリップであるかどうかをより正確判定するために入力の特徴を使用してもよい。MLモデルの出力は、トリップが日常的なトリップであるかどうかの判定であってもよい。一部の例において、システムは、ユーザからのフィードバックを求める場合がある。たとえば、ユーザは、トリップが日常的なトリップであるかどうかを確認するように求められる場合がある。ユーザは、判定が正しかったことを示す「はい」または「いいえ」などのフィードバックを提供する場合がある。
【0039】
ユーザの移動情報は、ユーザによって頻繁に訪問される目的地または目的地の種類を特定するために使用されてもよい。一部の例において、目的地は、ユーザによって頻繁に訪問される目的地、ユーザのアドレス帳に保存された目的地、関連するものとしてユーザによって特定された目的地などである場合がある。
【0040】
ユーザによって頻繁に訪問される目的地は、目的地が所与の閾値外であるかどうかに関係なく、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するときに使用される場合がある。たとえば、システムは、ユーザが所与の期間内に予め決められた回数よりも多く目的地を訪問したとシステムが判定する場合、トリップの目的地を含められるべき目的地として特定する場合がある。一部の例において、システムは、関連するものとして目的地を特定するユーザからの入力を受け取る場合がある。そのような例において、システムは、目的地を関連する、関連しない、周期的に訪問されるなどとして特定する、それぞれの目的地の位置に関する入力を受け取る場合がある。一部の例において、システムは、目的地の位置を「職場」、「ジム」、「診療所」などの位置の種類として特定する入力を受け取る場合がある。システムは、ラベル付けされた目的地を、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するときに含められるべき目的地として特定する場合がある。
【0041】
したがって、(平均の移動距離または計算された距離などの)システムによって受け取られたデータに基づいて移動情報を自動的に決定することによって、システムは、有益なことに、ユーザの燃料消費、移動時間、燃料排出、乗り継ぎ時間(transit time)、移動コスト、および/または移動距離の平均的な削減を客観的に提供する代替的な輸送方式の改善されたオプションを決定する。上記の例においては単一の輸送メトリックが検討されたが、代替的な輸送方式の決定は、複数の輸送メトリックに基づいてもよい。
【0042】
上述のように、ユーザが様々な主体によって提供される情報をくまなく調べ、データを手動で集約することは、面倒で、計算負荷が高く、時間がかかるので、ユーザに固有のデータに対応する移動情報、1つまたは複数の輸送メトリックの改善された値の決定を自動化することによって、システムの効率を向上させる場合がある。
【0043】
図2は、輸送方式および移動情報に基づく輸送メトリックの例示的な値を示す。たとえば、輸送メトリックは、ユーザの現在の輸送方式と、日常的なトリップであるものとして特定されたトリップ、または関連する目的地として特定された目的地とに基づく場合がある。追加的または代替的に、システムは、いつ運転しなければならないかの予測時間に基づく予想される交通および道路状況に基づいて輸送メトリックの値を決定する場合がある。輸送メトリックの値は、輸送方式の種類に関連して、特定されたトリップおよび/または関連する目的地に基づいて決定される場合がある。たとえば、システムは、移動情報118を決定し、その移動情報を使用して、燃料補給コスト120、費用122、カーボンフットプリント124などの輸送メトリックの値を決定してもよい。費用122は、たとえば、予想される自動車のメンテナンスおよび月々の支払いなどの、輸送方式に関連する費用であってもよい。一部の例によれば、システムは、移動情報118および第1の輸送方式116に基づいて、代替ルート、ユーザが遭遇する交通量を減らすために異なる時間帯にトリップをする、異なる駐車オプションなどの、輸送メトリックの値を低減するための提案を決定してもよい。
【0044】
一部の例によれば、システムは、乗り物の特徴のオンラインデータベースにアクセスすることができる場合がある。オンラインデータベースは、様々な輸送方式の特定の製造業者、型式、および年式に関する情報を含む場合がある。特に、データベースは、燃料効率、排出物、1ガロン当たりの幹線道路走行距離、燃料容量、定員、収納容量、所有料金のコストなどの、乗り物の年式に基づく乗り物の特定の型式の特徴に関する情報を有する場合がある。システムは、決定されたまたは入力された乗り物の属性に基づいて1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するときにデータベースを使用してもよい。
【0045】
一部の例によれば、システムは、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するときに、様々な輸送方式に関連する乗り物の特徴を決定するためにMLモデルを使用する場合がある。MLモデルは、異なる輸送方式を含む複数の訓練例を使用して訓練されてもよい。MLモデルのための特徴入力は、燃料効率、排出物、1ガロン当たりの幹線道路走行距離、燃料容量、定員、収納容量、所有料金のコストなどの特徴を含む場合がある。MLモデルは、現在の輸送方式の1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するために、入力された特徴を使用してもよい。MLモデルの出力は、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するときに特徴が含められるべきかどうかの判定であってもよい。一部の例において、システムは、ユーザからのフィードバックを求める場合がある。たとえば、ユーザは、判定された特徴が正確であったかどうかを確認するように求められる場合がある。ユーザは、判定が正しかったことを示す「はい」または「いいえ」などのフィードバックを提供する場合がある。
【0046】
システムは、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するために使用される予め決められた期間に対応する期間のユーザの移動情報118を使用する場合がある。たとえば、輸送メトリックの値が9月の2週間のものである場合、システムは、現在の輸送方式の輸送メトリックの値を計算するときに、直近の9月の2週間からのユーザの移動情報118を使用する場合がある。
【0047】
一部の例において、システムは、ユーザの移動情報、現在の輸送方式、および/または1つもしくは複数の追加の輸送方式に基づく輸送メトリックに基づいて、輸送メトリックの値を決定する場合がある。システムは、1つまたは複数の輸送メトリックの値を低減するための提案126を行ってもよい。これらの提案126は、第1の輸送方式に関して決定された1つまたは複数の輸送メトリックの値を低減する推奨される変更を含んでもよい。たとえば、ユーザが大型SUVのような第1の輸送方式と、電気自動車のようなユーザが利用可能な第2の輸送方式とを有する場合、システムは、5人未満の乗客がいる日常的なトリップ、または荷物/機器のために限られたトランクの空間だけを必要とするトリップを完了するとき、ユーザが第1の輸送方式の代わりに第2の輸送方式を利用する場合、輸送メトリックの値が改善される可能性があると判定する場合がある。別の例においては、
図2に描かれるように、提案126が、代替的な輸送方式を考慮することを含む場合がある。システムは、日常的または非日常的なトリップの少なくとも一部を完了するために公共交通機関または相乗りなどの代替的な輸送方式を利用することによって、輸送メトリックの値が改善される可能性があると判定する場合がある。
【0048】
一部の例によれば、輸送メトリックの値は、第1の輸送方式116に関連する燃料補給コスト120を含む場合がある。燃料補給コスト120は、たとえば、現地のガソリン価格、現地の充電価格、ユーザのいつものルートに沿った充電またはガソリンスタンドの利用可能性などを含む場合がある。第1の輸送方式116に関連する燃料補給コスト120は、ユーザの移動情報118に基づいて決定される場合がある。たとえば、所与の期間内の総走行距離および第1の輸送方式に基づいて、システムは、エリアにおける燃料の平均コストに基づいて、その所与の期間の燃料補給コスト120を決定する場合がある。
図2に示されるように、第1の輸送方式が2016年製の製造業者「X」の型式「Y」のセダンであることを知って、システムは、輸送方式の1ガロン当たりの平均走行距離を決定する場合がある。例として、第1の輸送方式116の1ガロン当たりの平均走行距離は、1ガロン当たり22マイルである場合がある。システムは、ユーザの移動履歴に基づいて、ユーザが、通常、1週間当たり275マイル移動すると決定する場合がある。275マイル/週移動するための燃料補給コストを決定するために、システムは、輸送方式116のために何ガロンのガソリンが必要とされるかを決定してもよい。たとえば、システムは、1週間当たりのマイル数275を、輸送方式のガロン当たりの走行マイル数22で除算する場合がある。この例において、ユーザは、1週間に12.5ガロンのガソリンを必要とする。1週間の燃料補給コストは、必要とされるガソリンのガロン数12.5にガソリンのコストを乗算したものである。
図2に示された例は1週間の期間に基づいているが、継続期間または期間は、1日、1週間、1か月、1年などであってもよい。したがって、
図2に示された例は、単なる一例であり、限定的であるように意図されていない。
【0049】
一部の例によれば、輸送メトリックの値は、第1の輸送方式116に関連する費用122を含む場合がある。費用122は、たとえば、自動車の支払い、保険料率、標準的なメンテナンスコストなどを含む場合がある。標準的なメンテナンスコストは、たとえば、定期的なオイル交換、タイヤ交換、ブレーキのメンテナンスなどを含む場合がある。第1の輸送方式116に関連する費用122は、ユーザの移動情報118に基づいて決定される場合がある。たとえば、所与の期間内の日常的なルート、目的地、総走行距離、および第1の輸送方式116に基づいて、システムは、その所与の期間の費用122を決定する場合がある。
図2に示されるように、第1の輸送方式が2016年製の製造業者「X」の型式「Y」のセダンであることを知って、システムは、特定の輸送方式のために提案される定期的なメンテナンスを決定または特定する場合がある。例として、決定された第1の輸送方式116は、8,250マイルごとにオイル交換を必要とする場合がある。システムは、ユーザの移動情報118に基づいて、ユーザが、通常、1週間当たり275マイル移動すると決定する場合がある。乗り物のオイルを交換してもらう費用を決定するために、システムは、30週間ごとに、オイル交換が必要とされる時点に達するまでにユーザが何週間移動しなければならないかを決定してもよい。システムは、オイル交換の予想されるコストを、オイル交換が必要とされるまでの週数で除算して、その数を費用122に関する輸送メトリックに適用する。別の例において、システムは、ユーザによって取られた日常的なルートに沿った通行料金、またはユーザの目的地に基づく駐車コストなどの移動費用を計算に入れる場合がある。
図2に示されるように、第1の輸送方式が2016年製の製造業者「X」の型式「Y」のセダンであることを知って、システムは、ユーザによって頻繁に訪問される有料道路に基づいて課金される通行料金の額を決定する場合がある。例として、1週間のうち5日、ユーザの通勤ルート上にある有料道路が、2軸の乗り物に$2.50課金し、3軸以上の乗り物に$5を課金する場合がある。システムは、第1の輸送方式がセダンであると決定し、費用122の輸送メトリックにおいて$2.50を週5回と計算してもよい。
図2に示された例は1週間の期間に基づいているが、継続期間または期間は、1日、1週間、1か月、1年などであってもよい。したがって、
図2に示された例は、単なる一例であり、限定的であるように意図されていない。
【0050】
一部の例によれば、輸送メトリックの値は、第1の輸送方式116およびユーザの移動情報118に関連するカーボンフットプリント124を含む場合がある。カーボンフットプリント124は、ユーザが移動する距離および第1の輸送方式116に基づいて決定される場合がある。
図2に示されるように、第1の輸送方式が2016年製の製造業者「X」の型式「Y」のセダンであることを知って、システムは、第1の輸送方式116の排出係数を決定する場合があり、排出係数は、その燃料1ガロンの燃焼によって排出されるCO2の量である。ユーザの移動履歴に基づいて輸送方式のカーボンフットプリントを決定する式は、以下の通りである。
CF = g×EF
式中、CFは、決定されたカーボンフットプリントであり、gは、1週間当たり必要とされるガソリンの量であり、EFは、排出係数である。たとえば、第1の輸送方式116の排出係数は、0.4である場合がある。システムは、ユーザの移動履歴に基づいて、ユーザが、通常、1週間当たり275マイル移動すると決定する場合がある。275マイル/週の移動のカーボンフットプリントを決定するために、システムは、輸送方式116のために何ガロンのガソリンが必要とされるかを決定してもよい。たとえば、システムは、1週間当たりのマイル数275を、輸送方式のガロン当たりの走行マイル数22で除算する場合がある。この例において、ユーザは、1週間に12.5ガロンのガソリンを必要とする。1週間のカーボンフットプリント124は、必要とされるガソリンのガロン数12.5に排出係数を乗算したものである。
図2に示された例は1週間の期間に基づいているが、継続期間または期間は、1日、1週間、1か月、1年などであってもよい。したがって、
図2に示された例は、単なる一例であり、限定的であるように意図されていない。
【0051】
一部の例によれば、システムは、第1の輸送方式116の属性を特定し、輸送メトリックの値を決定するときに特定された属性を使用する場合がある。属性は、たとえば、輸送の種類、乗り物の型式、製造業者、定員、年式、燃料効率、初期コストの見積もりなどを含む場合がある。
【0052】
一部の例によれば、システムは、複数のユーザを有する現在の輸送方式に対応する入力を受け取る場合がある。システムは、現在の輸送方式を利用する複数のユーザの移動情報に基づいて、現在の輸送方式の1つまたは複数の輸送メトリックの集約値を決定する場合がある。乗り物の各ユーザは、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定する目的でユーザの位置情報および移動情報を共有することに同意する場合がある。
【0053】
一部の例において、システムは、複数のユーザのうちの第1のユーザが第1の輸送方式の主たるユーザであり、ユーザの残りが副次的なユーザであると決定する場合がある。たとえば、第1の輸送方式は、世帯の複数のユーザによって共有される乗り物である場合がある。この例において、システムは、第1のユーザのような主たるユーザと、第2のユーザのような副次的なユーザとを示す場合がある。主たるユーザおよび副次的なユーザのインジケーションは、ユーザの移動履歴に基づいて決定される場合がある。たとえば、主たるユーザは、副次的なユーザと比較して、定期的なトリップのために乗り物をより多く利用するユーザである場合がある。
【0054】
一部の例において、システムは、共有された自宅住所、類似した移動履歴および/または日常的なトリップ、特定の位置で一緒に過ごした時間などの、ユーザ間で共有された特質に基づいて、現在の輸送方式の複数のユーザが存在すると判定する場合がある。
【0055】
複数のユーザおよび複数の現在の輸送方式を考慮するとき、システムは、各ユーザに特定の輸送方式を割り振るために、どのユーザがどの輸送方式を最も高い頻度で利用するかを自動的に判定する場合がある。たとえば、システムは、主たるユーザがピックアップトラックを最も頻繁に使用し、一方、第2のユーザがハイブリッド車を最も頻繁に使用することを認識する場合がある。この情報は、ユーザの輸送メトリックの値を決定するときに考慮に入れられてもよい。システムは、主たるユーザの現在の輸送方式、ピックアップトラックおよび主たるユーザの移動履歴を使用して、主たるユーザの輸送メトリックの値を計算してもよい。同様に、システムは、副次的なユーザの現在の輸送方式、ハイブリッド車および副次的なユーザの移動履歴を使用して、副次的なユーザの輸送メトリックの値を計算してもよい。主たるユーザおよび副次的なユーザのメトリックの値は、世帯輸送メトリックの値を取得するために相互に関連付けられるかまたは組み合わされる。
【0056】
すべての例において、位置の共有は、ユーザによって認可され、ユーザは、ユーザの電子デバイスの設定を調整することなどによって、いつでも認可を取り消してもよい。
【0057】
図3は、代替的な輸送方式のための基準に対応する例示的な入力を示す。代替的な輸送方式は、ユーザによって現在利用されていない輸送方式、ユーザによって現在所有またはリースされていない輸送方式などである場合がある。たとえば、ユーザの現在の輸送方式がユーザによって所有されるセダンである場合、代替的な輸送方式は、異なる製造業者、型式、および/または年式のセダン、クーペ、ミニバン、ピックアップトラック、バスなどの公共交通機関、ライドシェアまたは相乗りなどである場合がある。代替的な輸送方式は、ユーザの日常的なトリップの一部のみで代替的な方式を使用するなど、現在の方式の部分的な置き換えとして提案される場合があり、または完全な置き換えとして提案される場合がある。その他の例においては、代替的な輸送方式の組合せが提案される場合がある。
【0058】
システムは、代替的な輸送方式に要求される基準に対応する情報を受け取ってもよい。基準は、たとえば、乗り物の種類、製造業者、型式、年式、ドア数、座席数、価格帯、最高価格、最低価格、初期コスト、月額コスト、輸送方式に関連する費用、燃料効率、燃料の種類、走行距離の範囲などを含む場合がある。入力がドロップダウンメニューとして示されているが、入力は、ラジオボタン、スライディングスケール、範囲インジケータ、絵図などであってもよい。したがって、示された入力および示された選択オプションは、ほんのいくつかの例であり、限定的であるように意図されていない。
【0059】
一部の例によれば、システムは、1つまたは複数の基準に関する入力を受け取ってもよい。たとえば、システムは、ユーザによって必要とされる座席数に対応する入力を受け取る場合がある。一部の例によれば、システムは、基準のうちの1つまたは複数に関する入力をオートフィルする(autofill)ために、上記のように移動履歴を使用する場合がある。たとえば、システムは、ユーザの移動履歴に基づいて、乗り物が高効率車(high efficiency vehicle)であると決定する場合がある。
図3に描かれるように、ディスプレイは、画面の片側に属性341を示し、画面の反対側にユーザ入力モジュール342を示す場合がある。属性341は、たとえば、輸送の種類、乗り物の型式、製造業者、定員、年式、燃料効率、初期コストなどを含む場合がある。属性341に対応するユーザ入力モジュール342は、属性に基づく予め決められた選択を有してもよい。たとえば、ドア数属性のためのユーザ入力モジュール342は、2、3、または4ドアの選択を示す場合がある。ユーザ入力モジュール342は、その他の属性341に関するユーザの入力に基づく予め決められた選択を有してもよい。たとえば、ユーザが乗り物の種類属性にハイブリッド車を選択する場合、システムは、その属性に関連するユーザ入力モジュール342内の製造業者属性の入力オプションをハイブリッドオプションを持つ車に制限する。
【0060】
一部の例において、システムは、代替的な輸送方式の属性を自動的に決定することができる。たとえば、システムは、関心のある乗り物に関する入力を受け取り、乗り物の属性を投入して、その輸送メトリックのうちの1つまたは複数の値を決定する場合がある。一部の例によれば、システムは、第1の輸送方式の特徴を特定し、代替的な輸送方式を決定するために特定された属性を使用する場合がある。追加的または代替的に、システムは、移動情報118に基づいて代替的な輸送方式のための基準を自動的に決定する場合がある。たとえば、システムは、ユーザの日常的なルートに基づいて、電気自動車を使用することによってユーザの輸送メトリックのうちの1つまたは複数の値が低減される可能性があることを特定する場合がある。システムは、乗り物の種類を電気として自動的に入力する。別の例として、システムは、世帯輸送メトリックの値に基づいて、世帯の乗り物の数を減らし、より定員の多い乗り物を購入することによって、世帯がその世帯の輸送メトリックの値を低減する可能性があることを特定する場合がある。システムは、代替的な輸送方式のためのより多い定員をシステムに自動的に入力する。
【0061】
一部の例によれば、システムは、ユーザの輸送コスト予算に基づいて1つまたは複数の代替的な輸送方式を特定する場合がある。たとえば、システムは、ユーザの週、月、年などの予算に対応する入力を受け取る場合がある。システムは、受け取られた予算を予算の閾値と比較して、現在の輸送方式の輸送メトリックの値に一致するかまたは値を改善する代替的な輸送方式を特定する場合がある。予算の閾値は、ユーザの週、月、年などの予算に等しい場合がある。
【0062】
一部の例によれば、代替的な輸送方式は、日常的なトリップ、非日常的なトリップ、すべての移動などに関して特定される場合がある。たとえば、代替的な輸送方式は、日常的なトリップ、非日常的なトリップ、すべての移動などの1つまたは複数の輸送メトリックの値を改善するものとして特定される場合がある。一例においては、1つまたは複数の非日常的なトリップのためのユーザの現在の輸送方式の1つまたは複数の輸送メトリックの値が、同じ非日常的なトリップのための代替的な輸送方式の1つまたは複数の輸送メトリックの値と比較される場合がある。この例について続けると、ユーザの現在の輸送方式が電気自動車である場合、システムは、ユーザの移動情報に基づいて特定された電気自動車の非日常的なトリップの1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定してもよい。非日常的なトリップは、たとえば、休暇のために国を横断するトリップである場合がある。電気自動車の1つまたは複数の輸送メトリックの値に基づいて、システムは、1つまたは複数の輸送メトリックのうちの少なくとも1つの値を改善する1つまたは複数の代替的な輸送方式を特定する場合がある。たとえば、システムは、航空機移動または電車を代替的な輸送方式として特定する場合がある。そのような例においては、航空機移動または電車移動のための移動費用が電気自動車を使用するのに比べて高い可能性があるが、航空機移動または電車移動を利用することは、移動時間および移動距離を減らす可能性がある。システムは、移動の別の形態、たとえば、航空機または電車を利用することが、現在の輸送方式、たとえば、電気自動車を使用するのと比べて輸送メトリック(この例において、輸送メトリックは移動時間または移動距離である)の値を改善すると判定する場合がある。したがって、提案された代替的な輸送方式が予め決められた輸送メトリックを改善するように、改善されるべき輸送メトリックが、ユーザの選択または好みによって予め決められてもよい。このようにして、ユーザは、移動時間の削減または移動距離の削減など、改善されるべき輸送メトリックをカスタマイズすることができる。したがって、本明細書において説明される方法は、改善されるべき輸送メトリックを選択するステップを含み、改善されるべき輸送メトリックを選択する入力を受け取ってもよい。
【0063】
図4は、ユーザが輸送方式のカテゴリを選択してもよい表示を示す。輸送方式のカテゴリは、内燃機関(「ICE」)車431、ハイブリッド車/電気自動車432、ライドシェアオプション/タクシー433、電動自転車またはオートバイなどの二輪オプション434、地下鉄/電車435およびバス436を含むがこれらに限定されない公共交通機関、相乗りオプション437、ならびにマニュアル自転車(manual bicycle)438を含む場合がある。ユーザは、代替的な輸送方式を提案するときにシステムが選択する1つまたは複数のカテゴリを選択してもよい。たとえば、ユーザは、ICE車、電気自動車、および電車のカテゴリを、システムが提案する許容可能な輸送方式として選択する場合がある。それに応じて、システムは、電気自動車および電車を含む1つまたは複数の輸送メトリックの値を下げるルートを提案してもよい。
【0064】
システムは、1つまたは複数の代替的な輸送方式を決定するために、異なる移動方式の輸送メトリックの値を利用する場合がある。代替的な輸送方式は、1つまたは複数の輸送メトリックの値を改善する移動方式であってもよい。たとえば、代替的な輸送方式は、燃料消費、カーボンフットプリント、輸送方式を所有する全体的なコストを削減する場合があり、日々の移動費用を削減する場合があり、ガロン当たりの走行距離を増やす場合などがある。
【0065】
図5は、1つまたは複数の輸送メトリックの予測された値の例示的な出力を示す。移動情報518、燃料補給コスト520、費用522、およびカーボンフットプリント524がすべて示されているが、システムは、輸送メトリックのうちの1つまたは一部の予測された値のみを出力する場合がある。たとえば、アプリケーション502は、どの輸送メトリックが示されるべきかをユーザが選択することを可能にするメニューオプションを含んでもよい。
【0066】
一部の例によれば、システムは、ユーザの移動情報および現在の輸送方式に基づいて輸送メトリックの値を決定する場合がある。システムの出力は、代替的な輸送方式517の特定を含んでもよい。たとえば、システムは、ユーザの移動情報、輸送の属性などに基づいて代替的な輸送方式を特定する場合がある。輸送の属性は、たとえば、オートバイ、自動車、トラック、SUV、相乗り、公共交通機関などの輸送の種類、初期所有コスト、燃料効率、メンテナンスコストなどを含む場合がある。システムは、特定された代替的な輸送方式の輸送メトリックの値を決定してもよい。一部の例において、システムは、ユーザによって最近検討された自動車のリストに基づいて代替的な輸送方式517を選択する場合がある。一部の例において、アプリケーション502は、ユーザが輸送方式を提供するための入力を含んでもよい。たとえば、ユーザは、輸送方式の所望の属性、またはユーザが興味のある製造業者および型式を入力してもよい。
【0067】
一部の例によれば、システムは、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するときに、様々な輸送方式に関連する乗り物の特徴を決定するためにMLモデルを使用する場合がある。MLモデルは、異なる輸送方式を含む複数の訓練例を使用して訓練されてもよい。MLモデルのための特徴入力は、燃料効率、排出物、1ガロン当たりの幹線道路走行距離、燃料容量、定員、収納容量、所有料金のコストなどの特徴を含む場合がある。MLモデルは、入力された特徴を用いて、代替的な輸送方式の輸送メトリックの値が現在の輸送方式に比べてどうであるかをより正確に決定する場合がある。MLモデルの出力は、1つまたは複数の輸送メトリックの値を低減する方法を提案するときに代替的な輸送方式を含めるべきかどうかの判定であってもよい。一部の例において、システムは、ユーザからのフィードバックを求める場合がある。たとえば、ユーザは、代替的な輸送方式が自分のニーズにぴったり合うものであったかどうかを確認するように求められる場合がある。ユーザは、判定が正しかったことを示す「はい」または「いいえ」などのフィードバックを提供する場合がある。
【0068】
システムは、現在の輸送方式の1つまたは複数の輸送メトリックの値を代替的な輸送方式の各々と比較してもよい。比較は、どの輸送方式が1つまたは複数の輸送メトリックの改善された値を提供するかを特定するために使用されてもよい。一部の例において、システムは、ユーザの現在の輸送方式と比較してユーザの輸送メトリックのうちの1つまたは複数の値を低減する可能性が高い輸送方式に基づいて代替的な輸送方式517を選択してもよい。このようにして、ユーザは、日常的なトリップがすべて維持されると仮定して、代替的な輸送方式517がユーザの輸送メトリックのうちの1つまたは複数の値にどのように影響を与えるかの客観的な尺度を取得することができる。したがって、説明した方法は、自動的に、提案される代替的な輸送方式のいずれかをユーザが利用するとした場合に、ユーザの輸送メトリックのうちの1つもしくは複数の値を低減する提案される代替的な輸送方式のオプションを提供するか、またはユーザの輸送メトリックのうちの1つもしくは複数の値を下げる方式としてユーザのために代替的な輸送方式517を自動的に選択することができるかのどちらかである。たとえば、自動的に選択された代替的な輸送方式517は、ユーザの燃料補給コスト520、費用522、またはカーボンフットプリント524を削減する場合がある。そのような輸送メトリックは、ユーザがすべての日常的なトリップを維持するという仮定に基づく場合がある。
【0069】
一部の例によれば、システムは、多数の輸送方式の1つまたは複数の輸送メトリックの値を同時に計算する場合がある。したがって、ユーザは、異なるカテゴリをクリックすることなどによって、代替的な輸送方式に関する複数の提案を検討してもよい。一部の例によれば、一部の輸送方式が、輸送メトリックの値の考慮または計算から除外される場合がある。たとえば、収容人数の要件、トランクの空間、燃料の種類などのユーザのニーズに対応することができない輸送方式は、考慮から除外される場合がある。この点に関して、最適な輸送方式が、計算効率の高い方法で決定される場合がある。
【0070】
図5に示されるように、1つまたは複数の輸送メトリック518~524の予測された値は、ある期間当たり、たとえば、1週間当たりの時間、距離、費用、カーボンフットプリントなどの量を示すテキストとして出力される場合がある。しかし、1つまたは複数の輸送メトリック518~524の予測された値は、1日、1週間、1か月、3か月、1年などの任意の予め決められた期間に基づいて出力されてもよい。一部の例において、1つまたは複数の輸送メトリック518~524の予測された値は、ヒストグラム、円グラフなどのグラフィカルなフォーマットで出力される場合がある。
【0071】
一部の例によれば、1つまたは複数の輸送メトリック518~524の予測された値は、1つまたは複数の輸送メトリックの予測された値および1つまたは複数の輸送メトリックの現在の値のインジケーションを含む場合がある。1つまたは複数の輸送メトリックの現在の値は、ユーザの現在の乗り物などのユーザの現在の輸送方式に基づく1つまたは複数の輸送メトリックの値であってもよい。ユーザは、ユーザの現在の輸送方式を代替的な輸送方式に変更することに基づくユーザの移動全体への影響を評価するときに、1つまたは複数の輸送メトリックの予測された値を使用してもよい。これは、たとえば、乗り物の購入を値踏みするときに役立つ可能性がある。
【0072】
予め決められた期間にわたるユーザの移動から収集されたデータに基づく距離518は、週に297マイルである場合がある。対照的に、ユーザの移動情報に基づくユーザの日常的なトリップのユーザの現在の距離は、週に275マイルである場合がある。したがって、ユーザは、距離のメトリックに基づいて、代替的な輸送方式に対応するために週に22マイル追加で運転する可能性があると判定する場合がある。この例において、システムは、代替的な輸送方式が、機能するために、追加の運転を必要とするユーザの日常的なルート沿いにあまりない可能性がある公共の充電ステーションにおいて充電する必要がある電気自動車であることを考慮に入れる。
【0073】
代替的な輸送方式517に基づく、関連する目的地または提案された代替的な目的地に移動するための燃料補給コスト520は、1週間当たり$25.69である場合がある。対照的に、現在の輸送方式に基づく、ユーザの日常的なトリップのためのおよびユーザの関連する目的地までのユーザの現在の燃料補給コスト520は、1週間当たり$43.37である場合がある。したがって、輸送メトリックは、ユーザがユーザの輸送方式を変更した場合、毎週$17.68を節約する可能性があることを示す場合がある。
【0074】
代替的な輸送方式517に基づく、関連する目的地または提案された代替的な目的地に移動するための費用522は、1週間当たり$87.75である場合がある。同様に、ユーザの現在の輸送方式に基づく、ユーザの日常的なトリップのためのおよびユーザの関連する目的地までのユーザの現在の費用522は、1週間当たり$87.75である場合がある。したがって、輸送メトリックは、現在の輸送方式と代替的な輸送方式との間で、ユーザの費用が変わらない可能性があることを示す場合がある。この例において、システムは、費用が現在の輸送方式と同じかまたは同様であると認識する場合がある。たとえば、現在の輸送方式および提案された代替的な輸送方式が両方とも4ドアセダンである場合、同じ駐車場に乗り物を駐車するための費用は同じままである場合がある。
【0075】
代替的な輸送方式517に基づく、関連する目的地または提案された代替的な目的地に移動するためのカーボンフットプリント524は、1週間当たり111.1kg CO2である場合がある。対照的に、ユーザの現在の輸送方式に基づく、ユーザの日常的なトリップのためのおよびユーザの関連する目的地までのユーザの現在のカーボンフットプリント524は、1週間当たり128.4kg CO2である場合がある。したがって、ユーザは、カーボンフットプリント524のメトリックに基づいて、ユーザがユーザの輸送方式を変えた場合に毎週17.3kg CO2を節約する可能性があると判定する場合がある。
【0076】
改善された値を提供する輸送方式に基づいて、システムは、ユーザの輸送メトリックのうちの1つまたは複数の値を改善するための1つまたは複数の提案を提供してもよい。一部の例によれば、システムは、1つまたは複数の輸送メトリック518~524の予測された値に基づいて、1つまたは複数の輸送メトリックの値を低減するための提案526を出力してもよい。1つまたは複数の輸送メトリックの値を低減するための提案は、特定の日常的なトリップに公共交通機関を使用すること、またはより便利な燃料補給オプションを使用することを含む場合がある。提案は、たとえば、第1の輸送方式から第2の輸送方式への切り替えも含む場合がある。たとえば、システムは、ICE車から公共交通機関の使用に切り替える提案を提供する場合がある。一部の例において、提案は、ユーザの1つまたは複数の輸送メトリックの値を低減する別の乗り物を購入することを含む場合がある。たとえば、システムは、現在の乗り物を売却し、電気もしくはハイブリッドのモデルなどの代替的な燃料を使用する乗り物か、またはいつもの目的地点に駐車するのにより費用対効果が高い乗り物を購入することを提案する場合がある。一部の例において、提案は、ユーザが目的地の位置まで移動する時間を切り替えることを含む場合がある。たとえば、ユーザが通常幹線道路を通って職場に着く場合、システムは、交通量を避けるための代替的なルートを通ることを提案し、それによって、ユーザの移動時間を短縮してもよい。提案は、追加的または代替的に、1つまたは複数のトリップのための公共交通機関のオプションを含む場合がある。たとえば、システムは、1つまたは複数の輸送メトリック(この例において、1つまたは複数の輸送メトリックは移動時間である)の値を低減するために、運転する代わりにバスで通勤することまたは自転車に乗って銀行に行くことを提案する場合がある。
【0077】
一部の例によると、システムは、輸送方式を利用する複数のユーザの1つまたは複数の輸送メトリックの集約値に基づいて、1つまたは複数の輸送メトリックの値を改善するための提案を提供してもよい。たとえば、システムは、世帯で必要とされる乗り物の数を減らすために、ユーザの定期的なルートを組み合わせる提案を提供する場合がある。一部の例において、提案は、1人の世帯員のための公共交通機関のオプションを含む場合がある。たとえば、システムは、必要とされる乗り物の数を減らし、ひいては、1つまたは複数の輸送メトリックの世帯の値を低減するために、1人の世帯員が第2の世帯員と一緒に第2の世帯員のルートに沿った公共交通機関の停留所まで移動する提案を提供する場合がある。
【0078】
一部の例によれば、出力は、目的地の位置に移動するときに輸送メトリックの値を改善するために、代替的な乗り物などの代替的な輸送方式の提案を含んでもよい。たとえば、出力は、ユーザの輸送メトリックの現在の値と比較して同じ輸送メトリックの予測された値、またはユーザの輸送メトリックの現在の値と比較して改善された輸送メトリックの予測された値を有する、その他の乗り物のオプションおよび公共交通機関のオプションを含む1つまたは複数の代替的な輸送方式を示すインジケーションを含んでもよい。輸送メトリックの値を改善することは、輸送メトリックの値を低減することを含む場合がある。出力のためのインジケーションを提供することは、輸送メトリックを改善するものとして代替的な輸送方式を強調する、選択する、またはその他の方法で示すなど、ユーザのデバイス上で表示するかまたはユーザのデバイスを介して出力するためのインジケーションを提供することを含む場合がある。
【0079】
一部の例によれば、システムは、現在の輸送方式を利用する複数のユーザの移動情報に基づいて代替的な輸送方式を決定してもよい。乗り物の各ユーザは、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定する目的でユーザの位置情報および移動情報を共有することに同意する場合がある。
【0080】
一部の例において、システムは、複数のユーザのうちの第1のユーザが第1の輸送方式の主たるユーザであり、ユーザの残りが副次的なユーザであると決定する場合がある。たとえば、第1の輸送方式は、世帯の複数のユーザによって共有される乗り物である場合がある。この例において、システムは、第1のユーザのような主たるユーザと、第2のユーザのような副次的なユーザとを示す場合がある。主たるユーザおよび副次的なユーザのインジケーションは、ユーザの移動履歴に基づいて決定される場合がある。たとえば、主たるユーザは、副次的なユーザと比較して、定期的なトリップのために乗り物をより多く利用するユーザである場合がある。
【0081】
一部の例において、システムは、共有された自宅住所、類似した移動履歴および/または日常的なトリップ、特定の位置で一緒に過ごした時間などの、ユーザ間で共有された特質に基づいて、現在の輸送方式の複数のユーザが存在すると判定する場合がある。
【0082】
複数のユーザおよび複数の現在の輸送方式を考慮するとき、システムは、各ユーザに特定の輸送方式を割り振るために、どのユーザがどの輸送方式を最も高い頻度で利用するかを自動的に判定する場合がある。たとえば、システムは、主たるユーザがピックアップトラックを最も頻繁に使用し、一方、第2のユーザがハイブリッド車を最も頻繁に使用することを認識する場合がある。この情報は、ユーザの輸送メトリックの値を決定するときに考慮に入れられてもよい。一部の例において、システムは、複数のユーザのうち誰がどの輸送方式を使用するべきかについての提案を行ってもよい。たとえば、システムは、主たるユーザが代替的な輸送方式のうちの第1の方式を利用し、副次的なユーザが代替的な輸送方式のうちの第2の方式を利用することを提案する場合がある。
【0083】
すべての例において、選択された各ユーザは、現在の輸送方式の1つまたは複数の輸送メトリックの値および代替の提案を決定するときに考慮されるように自分の位置情報をシステムと共有することに個別に同意し、認可しなければならない。
【0084】
図6Aは、上述の特徴が実装されてもよい例示的なシステム600を示す。例示的なシステム600は、本開示の範囲または本明細書に記載の特徴の有用性を限定するものとみなされるべきでない。この例において、システム600は、デバイス602、輸送方式612、サーバコンピューティングデバイス630、ストレージシステム640、およびネットワーク620を含んでもよい。
【0085】
デバイス602の各々は、1つまたは複数のプロセッサ632、メモリ642、データ662、および命令652を含んでもよい。デバイス602の各々は、出力672、ユーザ入力682、および位置センサー692も含んでもよい。デバイス602は、
図6Bに示されるように、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、スマートウォッチ、AR/VRヘッドセット、スマートヘルメットなどの、位置センサー692を含む任意のデバイスであってもよい。
【0086】
デバイス602のメモリ642は、プロセッサ632によってアクセス可能な情報を記憶してもよい。メモリ642は、プロセッサ632によって取り出されるか、操作されるか、または記憶され得るデータも含んでもよい。メモリ642は、非一時的コンピュータ可読媒体、またはハードドライブ、メモリカード、読み出し専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、光ディスク、ならびにその他の書き込み可能メモリおよび読み出し専用メモリなどの、電子デバイスの助けを借りて読み取られてもよいデータを記憶するその他の媒体を含む、プロセッサ632によってアクセス可能な情報を記憶することができる任意の非一時的な種類のものであってもよい。メモリ642は、プロセッサ632によって実行されてもよい命令652およびデータ662を含む、プロセッサ632によってアクセス可能な情報を記憶する場合がある。
【0087】
データ662は、命令652に従ってプロセッサ632によって取り出されるか、記憶されるか、または修正される場合がある。たとえば、本開示は特定のデータ構造によって限定されないが、データ662は、コンピュータレジスタに、複数の異なるフィールドおよびレコードを有するテーブルとしてリレーショナルデータベースに、XML文書、またはフラットファイルに記憶される場合がある。また、データ662は、2進値、ASCII、またはUnicodeなどであるがこれらに限定されないコンピュータ可読フォーマットでフォーマットされてもよい。単にさらなる例として、データ662は、数字、説明テキスト、独自仕様のコード、ポインタ、(その他のネットワークロケーションを含む)その他のメモリに記憶されたデータへの参照、または関連データを計算するための機能によって使用される情報などの、関連情報を特定するのに十分な情報を含む場合がある。
【0088】
命令652は、プロセッサ632によって、機械語などの直接的に実行される、またはスクリプトなどの間接的に実行される命令の任意のセットであることが可能である。この点に関して、用語「命令」、「アプリケーション」、「ステップ」、および「プログラム」は、本明細書において交換可能なように使用され得る。命令は、プロセッサによる直接処理のためのオブジェクトコードフォーマットで、あるいはスクリプト、またはオンデマンドで解釈されるかもしくは事前にコンパイルされる独立したソースコードモジュールの集合を含む任意のその他のコンピューティングデバイス言語で記憶され得る。命令の関数、メソッド、およびルーチンは、以下でより詳細に説明される。
【0089】
1つまたは複数のプロセッサ632は、市販のCPUまたはマイクロプロセッサなどの任意の通常のプロセッサを含んでもよい。代替的に、プロセッサは、ASICまたはその他のハードウェアベースのプロセッサなどの専用コンポーネントであることが可能である。必須ではないが、コンピューティングデバイス602は、特定のコンピューティング機能をより高速にまたはより効率的に実行するための特殊なハードウェアコンポーネントを含む場合がある。
【0090】
図6Aは、デバイス602のプロセッサ、メモリ、およびその他の要素を同じそれぞれのブロック内にあるものとして機能的に示すが、プロセッサまたはメモリは、実際には、同じ物理的ハウジング内に収容される場合があり、または収容されない場合がある複数のプロセッサまたはメモリを含んでもよいことが当業者に理解されるであろう。同様に、メモリは、デバイス602のハウジングとは異なるハウジング内に配置されたハードドライブまたはその他のストレージ媒体であってもよい。したがって、プロセッサまたはデバイスへの言及は、並列に動作する場合があり、または動作しない場合があるプロセッサまたはデバイスまたはメモリの集合への言及を含むと理解される。
【0091】
出力672は、スクリーンを有するモニタ、タッチスクリーン、プロジェクタ、またはテレビなどのディスプレイであってもよい。1つまたは複数のコンピューティングデバイス602のディスプレイ672は、グラフィカルユーザインターフェース(「GUI」)またはその他の種類のユーザインターフェースを介してユーザに対して情報を電子的に表示してもよい。たとえば、下で検討されるように、ディスプレイ672は、指定された出発位置に基づいて、関連する目的地、日常的なトリップ、または1つもしくは複数の輸送メトリックおよびその値を特定する地図インターフェースを電子的に表示する場合がある。
【0092】
ユーザ入力682は、マウス、キーボード、タッチスクリーン、マイクロフォン、または任意のその他の種類の入力であってよい。ユーザ入力は、輸送メトリックのための位置情報を取得するために位置センサー692を使用するためのユーザの認可を受け取る場合がある。たとえば、ユーザは、位置サービスを許可する特定のアプリケーション、位置サービスが有効化され得る特定の時間、または位置サービスに関するその他のパーミッションもしくは制限を選択することができる。
【0093】
位置センサー692は、たとえば、全地球測位システム(「GPS」)センサー、ワイヤレス通信インターフェースなどであってもよい。位置センサー692は、ユーザによって有効化されるとき、デバイスの位置に関する大まかなインジケーションを提供する場合がある。一部の例によれば、ユーザによって認可されるとき、位置センサーは、関連する目的地または日常的なトリップを示す位置情報を提供する場合がある。
【0094】
位置情報は、デバイス602、またはアプリケーションの一部のようなもしくは乗り物612に統合されたナビゲーションシステムのローカルに記憶される場合がある。一部の例において、位置情報は、リモートサーバ630またはストレージシステム640などの遠隔地に共有される場合がある。一部の例によれば、位置情報は、システムが特定の目的地の位置を必要としないまたは取得しないように、訪問された目的地の種類および頻度を特定するために使用される場合がある。
【0095】
デバイス602は、ネットワーク620の様々なノードにあることが可能であり、ネットワーク620のその他のノードと直接的および間接的に通信することが可能であり得る。
図6Aには3つのコンピューティングデバイスが描かれているが、典型的なシステムは、各コンピューティングデバイスがネットワーク620の異なるノードにある状態で、1つまたは複数のコンピューティングデバイスを含み得ることを理解されたい。本明細書に記載のネットワーク620および介在するノードは、ネットワークがインターネット、ワールドワイドウェブ、特定のイントラネット、広域ネットワーク、またはローカルネットワークの一部であることが可能であるように、様々なプロトコルおよびシステムを使用して相互に接続され得る。ネットワーク620は、1つまたは複数の企業が独自に開発した、WiFi、ブルートゥース(登録商標)、4G、5Gなどの標準的な通信プロトコルを利用することができる。上述のように情報が送信または受信されるときに特定の利点が得られるが、本明細書に記載の主題のその他の態様は、送信のいかなる特定の方法にも限定されない。
【0096】
一例において、システム600は、データをその他のコンピューティングデバイスから受信し、処理し、その他のコンピューティングデバイスに送信する目的でネットワークの異なるノードと情報をやり取りする複数のコンピューティングデバイスを有する1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイス630、たとえば、負荷分散されたサーバファームを含んでもよい。たとえば、1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイス630は、ネットワーク620を介して1つまたは複数のクライアントコンピューティングデバイス602と通信することができるウェブサーバである場合がある。さらに、サーバコンピューティングデバイス630は、ネットワーク620を使用して、その他のコンピューティングデバイス602のうちの1つのユーザまたは乗り物の搭乗者に情報を送信し、提示する場合がある。この点に関して、乗り物612は、クライアントコンピューティングデバイスと考えられてもよい。サーバコンピューティングデバイス630は、1つまたは複数のプロセッサ、メモリ、命令、データ、位置センサーなどを含んでもよい。これらのコンポーネントは、コンピューティングデバイス602に関して上で説明された方法と同じまたは同様の方法で動作する。
【0097】
図6Bに示されるように、各デバイス602は、それぞれのユーザ622によって使用されるように意図されたパーソナルコンピューティングデバイスであってもよく、1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、中央処理装置(CPU))、データおよび命令を記憶するメモリ(たとえば、RAMおよび内蔵ハードドライブ)、ディスプレイ(たとえば、スクリーンを有するモニタ、タッチスクリーン、プロジェクタ、テレビ、または情報を表示するように動作可能なスマートウォッチディスプレイなどのその他のデバイス)などの出力、ならびにユーザ入力デバイス(たとえば、マウス、キーボード、タッチスクリーン、またはマイクロフォン)を含むパーソナルコンピューティングデバイスに関連して通常使用されるコンポーネントのすべてを有していてもよい。デバイスは、ビデオストリームを記録するためのカメラ、スピーカ、ネットワークインターフェースデバイス、およびこれらの要素を互いに接続するために使用されるコンポーネントのすべても含む場合がある。デバイス602は、ネットワーク620を介してデータをワイヤレスでやり取りするまたは取得することができる場合がある。
【0098】
クライアントコンピューティングデバイスはそれぞれ、フルサイズのパーソナルコンピューティングデバイスを含む場合があるが、代替的に、インターネットなどのネットワークを介してサーバとデータをワイヤレスでやり取りすることができるモバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。単に例として、デバイス602は、モバイル電話、あるいはワイヤレス対応PDA、スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブルコンピューティングデバイス(たとえば、スマートウォッチ、AR/VRヘッドセット、スマートヘルメットなど)、またはインターネットもしくはその他のネットワークを介して情報を取得することができるネットブックなどのデバイスであってもよい。
【0099】
ユーザ622は、それぞれの乗り物612を操作してもよい。乗り物612は、位置センサーを含んでもよい。一部の例において、乗り物612は、統合されたナビゲーションシステムを含んでもよい。一部の例によれば、ナビゲーションシステムは、ユーザ622のそれぞれのデバイス602に統合される場合がある。さらに別の例において、デバイス602または乗り物612は、地図または道順を提供し、ユーザの位置を特定するなどを行う地図アプリケーションを実行する場合がある。
【0100】
ユーザ622の位置情報または移動履歴のすべての使用は、それぞれのユーザによって認可される。たとえば、ユーザ622は、アプリケーションに関する特定のパーミッションを設定することによって、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するための認可をアプリケーションに与える場合がある。認可は、アプリケーションがデバイス、乗り物、リモートサーバなどのメモリ内の1つまたは複数のデータベースまたはサブデータベースにアクセスするためのものである場合がある。一例によれば、ユーザは、アプリケーションがアクセスを許可される特定のサブデータベースを選択してもよい。たとえば、ユーザは、位置履歴データベースへのアクセスを許可するが、カレンダーアーカイブデータベースへのアクセスは許可しない場合がある。
【0101】
輸送方式612は、コンピューティングデバイス(図示せず)を含んでもよい。コンピューティングデバイスは、1つまたは複数のプロセッサ、メモリ、データ、命令、ディスプレイ、ユーザ入力などの、デバイス602と同様の1つまたは複数のコンポーネントを含んでもよい。一部の例によれば、輸送方式612は、その他の乗り物、車道の障害物、交通信号、標識、樹木などの、輸送方式の外部の物体を検出し、それらの物体に対して分析を実行するための知覚システムを含む場合がある。追加的または代替的に、知覚システムは、乗り物が動いているのかまたは駐車しているのかを判定する場合がある。たとえば、知覚システムは、レーザー、ソナー、レーダー、1つもしくは複数のカメラ、または輸送方式612内のコンピューティングデバイス(図示せず)によって処理されてもよいデータを記録する任意のその他の検出デバイスを含む場合がある。乗り物が自動車のような小型乗用車である場合、自動車は、屋根またはその他の都合の良い位置に取り付けられたレーザーと、カメラ、レーダー、ソナー、および追加のレーザーなどのその他のセンサー(図示せず)とを含む場合がある。
【0102】
ストレージシステム640は、様々な種類の情報を記憶する場合がある。たとえば、ストレージシステム640は、ユーザの移動情報、ユーザが関心のある場所、関連する目的地などの、ユーザの位置情報に関連するデータまたは情報を記憶する場合がある。一部の例において、ストレージシステム640は、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定する要求に応答して取り出すために、目的地または関心地点(「POI: point of interest」)に関連するデータまたは情報を記憶する場合がある。本明細書において使用されるとき、POIは、オフィスビル、共同住宅、自宅住所、理髪店、ネイルサロン、大型店、地元の金物屋、公園、緑地、レストラン、劇場、遊園地、ショッピングセンターなどの、ユーザが訪れることができる任意の位置または目的地を含む場合がある。
【0103】
ストレージシステム640は、地図データを記憶する場合がある。この地図データは、たとえば、POIの位置、走行レーンの位置、駐車レーン、指定駐車場、駐車禁止区域、降車位置などを含む場合がある。地図データは、位置、道路名、道路構成なども含む場合がある。
【0104】
一部の例によれば、ストレージシステム640は、ユーザ622から認可を受け取った後、ユーザ622の位置情報に関連するデータまたは情報を記憶してもよい。認可は、たとえば、システムが位置情報および移動履歴にアクセスするパーミッションを設定することによって与えられる場合がある。たとえば、ユーザは、本明細書に記載のシステム、プログラム、または特徴が位置情報の収集を有効化してもよいかどうかと、いつ有効化してもよいかとの両方、およびユーザがコンテンツまたは通信をサーバから送信されるかどうかについての選択をユーザが行うことを可能にするコントロールを提供される場合がある。さらに、特定のデータが、個人を特定可能な情報が削除されるように、記憶されるかまたは使用される前に1つまたは複数の方法で処理される場合がある。ユーザは、どの情報がユーザについて収集されるか、その情報がどのように使用されるのか、およびどの情報がユーザに提供されるのかを制御してよい。ユーザ622の位置情報または移動履歴は、ユーザ622の日常的なトリップまたは関連する目的地を特定または決定するために使用される場合がある。
【0105】
図6Aおよび
図6Bは、単一のユーザ622ならびにそのそれぞれのデバイス602および乗り物612を示すが、複数のユーザならびにそれらのそれぞれのデバイスおよび乗り物が存在してもよいことを理解されたい。各ユーザの位置情報および移動情報は、それぞれのユーザの移動情報を決定するために使用される場合がある。各ユーザの位置情報および移動履歴は、集約され、近所、町、市、郡、州などの所与のエリアの1つまたは複数の輸送メトリックの平均値または中央値を示すために使用される場合がある。
【0106】
それぞれのユーザは、アプリケーションが自分の位置情報および移動情報にアクセスする認可を与える。ユーザは、アプリケーションがどの位置情報および移動履歴にアクセスしてもよいかを示すために、アプリケーションに関するパーミッションを設定してもよい。位置情報は、ユーザデバイスのローカルに記憶される場合がある。一部の例において、ユーザデバイスおよび/またはナビゲーションアプリケーションからの位置情報は、1つまたは複数のサーバと共有され、したがって、1つまたは複数のサーバによって記憶される場合がある。さらに別の例において、位置情報は、ナビゲーションアプリケーションによって捕捉され、記憶される場合がある。位置情報および移動履歴は、ユーザが位置情報および移動情報の共有を認可した後にのみ、サーバと共有され、サーバによって記憶されてもよい。
【0107】
図7は、ユーザの移動情報および輸送方式に基づいてユーザの1つまたは複数の輸送メトリックの予測された値を決定するための例示的な方法を示す。以下の動作は、必ずしも以下で説明される厳密な順序で実行されなくてもよい。むしろ、様々な動作が異なる順序でまたは同時に処理されることが可能であり、動作が省略される場合がある。
【0108】
ブロック710において、システムは、ユーザの輸送の少なくとも1つの第1の輸送方式を特定してもよい。ユーザの第1の輸送方式は、ユーザによって利用される乗り物の種類などのユーザの既存の輸送方式である場合がある。一部の例によれば、第1の輸送方式は、1つまたは複数の輸送方式を含む場合がある。たとえば、既存の輸送方式は、複数の乗り物、乗り物の組合せ、自転車、公共交通機関などを含む場合がある。一部の例において、システムは、ユーザから現在の輸送方式のインジケーションを受け取ってもよい。追加的または代替的に、システムは、公共交通機関のルート、有料ルート、ライドシェアなどを検出するなどによって、ユーザの移動履歴に基づいて第1の輸送方式を決定する場合がある。
【0109】
ブロック720において、システムは、トリップ出発地点および1つまたは複数の目的地の位置を含む移動情報を決定してもよい。ユーザの移動履歴または移動情報は、パーソナルデバイス、ナビゲーションシステム、地図アプリケーションなどによって提供される位置情報に基づく場合がある。位置情報は、たとえば、ユーザが移動した位置を示す、全地球測位システム(GPS)などの位置センサーを有するデバイスによって収集されたデータである場合がある。一部の例において、位置情報は、ユーザがシステムのアクセスを許した電子メール、カレンダーの予定などにおいて特定された目的地を含む場合がある。位置情報によって特定された位置は、トリップの目的地の位置または関連する目的地などの目的地に対応する場合がある。
【0110】
ブロック730において、システムは、移動情報および少なくとも1つの第1の輸送方式に基づいて、少なくとも1つの第1の輸送方式の輸送メトリックの値を決定してもよい。第1の輸送方式の輸送メトリックの値を決定するとき、システムは、自動車の支払い、保険料率、燃料補給コスト、標準的なメンテナンスコストなどの、第1の輸送方式に関連する費用を考慮に入れてもよい。標準的なメンテナンスコストは、たとえば、定期的なオイル交換、タイヤ交換、ブレーキのメンテナンスなどを含む場合がある。一部の例によれば、システムは、第1の輸送方式の属性を特定し、輸送メトリックの値を決定するときに、特定された属性を使用する場合がある。属性は、たとえば、輸送の種類、乗り物の型式、製造業者、定員、年式、燃料効率、初期コストの見積もりなどを含む場合がある。
【0111】
ブロック740において、システムは、移動情報に基づいて、少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定してもよい。システムは、代替的な輸送方式に必須の属性のインジケーションを受け取ってもよい。たとえば、システムは、ユーザによって必要とされる座席数に対応する入力を受け取る場合がある。一部の例において。システムは、輸送の種類、乗り物の型式、製造業者、定員、年式、燃料効率、初期コストなどに対応する属性に関する入力を受け取る場合がある。一部の例において、システムは、代替的な輸送方式の属性を自動的に決定することができる。たとえば、システムは、関心のある乗り物に関する入力を受け取り、乗り物の属性を投入して、その輸送メトリックのうちの1つまたは複数の値を決定する場合がある。一部の例によれば、システムは、第1の輸送方式の特徴を特定し、代替的な輸送方式を決定するために、特定された属性を使用する場合がある。
【0112】
ブロック750において、システムは、移動情報および少なくとも1つの代替的な輸送方式に基づいて、少なくとも1つの代替的な輸送方式の輸送メトリックの値を決定してもよい。代替的な輸送方式の1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するとき、システムは、自動車の支払い、保険料率、燃料補給コスト、標準的なメンテナンスコストなどの、代替的な輸送方式に関連する費用を考慮に入れてもよい。標準的なメンテナンスコストは、たとえば、定期的なオイル交換、タイヤ交換、ブレーキのメンテナンスなどを含む場合がある。一部の例によれば、システムは、代替的な輸送方式の属性を特定し、1つまたは複数の輸送メトリックの値を決定するときに、特定された属性を使用する場合がある。属性は、たとえば、輸送の種類、乗り物の型式、製造業者、定員、年式、燃料効率、初期コストの見積もりなどを含む場合がある。
【0113】
ブロック760において、システムは、少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する輸送メトリックの値を、少なくとも1つの第1の輸送方式の輸送メトリックの値と比較してもよい。比較は、どの輸送方式が輸送メトリックの改善された値を提供するかを特定するために使用されてもよい。一部の例において、システムは、ユーザの現在の輸送方式と比較して輸送メトリックの値を低減する可能性が高い輸送方式に基づいて代替的な輸送方式を選択してもよい。このようにして、ユーザは、すべての日常的なトリップが維持されると仮定して、代替的な輸送方式が輸送メトリックの値にどのように影響を与えるかの客観的な尺度を取得することができる。
【0114】
ブロック770において、システムは、少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するためのインジケーションを出力のために提供してもよい。一部の例によれば、システムは、輸送メトリックの値を輸送メトリックの予測された値に低減するための提案を出力してもよい。出力は、第1の輸送方式から代替的な輸送方式への切り替えなど、目的地の位置に移動するときの輸送メトリックの値を改善するための代替的な乗り物の提案を含む場合がある。たとえば、システムは、現在の乗り物を売却し、電気もしくはハイブリッドのモデルなどの代替的な燃料を使用する乗り物か、または定期的な目的地点に駐車するのにより費用対効果が高い乗り物を購入することを提案する場合がある。
【0115】
特に断りのない限り、上述の代替的な例は、相互排他的でなく、独自の利点を実現するために様々な組合せで実施される場合がある。請求項によって定義される主題から逸脱することなく、上で検討された特徴のこれらおよびその他の変形および組合せが利用され得るので、実施形態の上述の説明は、請求項によって定義される主題の限定ではなく例示として受け取られるべきである。加えて、本明細書に記載の例の提供、および「~などの」、「~を含む」などと言い表された節は、請求項の主題を特定の例に限定すると解釈されるべきでなく、むしろ、例は、多くの可能な実施形態のうちの1つだけを示すように意図されている。さらに、異なる図面の同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を特定し得る。
【符号の説明】
【0116】
102 アプリケーション
116 第1の輸送方式
118 移動情報
120 燃料補給コスト
122 費用
124 カーボンフットプリント
126 輸送メトリックを低減するための提案
143 製造業者
144 型式
145 年式
146 走行距離
147 座席数
341 属性
342 ユーザ入力モジュール
431 内燃機関(「ICE」)車
432 ハイブリッド車/電気自動車
433 ライドシェアオプション/タクシー
434 二輪オプション
435 地下鉄/電車
436 バス
437 相乗りオプション
438 マニュアル自転車
502 アプリケーション
517 代替的な輸送方式
518 移動情報、距離
520 燃料補給コスト
522 費用
524 カーボンフットプリント
526 輸送メトリックを低減するための提案
600 システム
602 デバイス
612 輸送方式、乗り物
620 ネットワーク
622 ユーザ
630 サーバコンピューティングデバイス
632 プロセッサ
640 ストレージシステム
642 メモリ
652 命令
662 データ
672 出力、ディスプレイ
682 ユーザ入力
692 位置センサー
【手続補正書】
【提出日】2024-02-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のプロセッサによって、ユーザの少なくとも1つの第1の輸送方式を特定するステップと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって、トリップ出発地点と、1つまたは複数の目的地の位置とを含む移動情報を決定するステップと、
前記移動情報および前記少なくとも1つの第1の輸送方式に基づいて前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つの第1の輸送方式の輸送メトリックの値を決定するステップと、
前記移動情報に基づいて前記1つまたは複数のプロセッサによって、少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定するステップと、
前記移動情報および前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に基づいて前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式の前記輸送メトリックの値を決定するステップと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値を、前記少なくとも1つの第1の輸送方式の前記輸送メトリックの前記値と比較するステップと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するためのインジケーションを出力のために提供するステップと
を含み、
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値が、前記少なくとも1つの第1の輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値と比較して改善される、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第1の輸送方式のうちの少なくとも1つと、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式のうちの少なくとも1つとが互いに異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記輸送メトリックが、総走行距離、総移動時間、カーボンフットプリント、運転費用、または乗り物の動作データのうちの少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記乗り物の動作データが、乗り物の燃料の種類、乗り物の燃料使用量、乗り物の推定されたメンテナンス、および前記乗り物に関連する政府の奨励策を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記輸送メトリックを決定することが、通行料金情報、駐車オプション、および燃料補給オプションにさらに基づく、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式が、複数の代替的な輸送方式を含み、
前記方法が、前記代替的な輸送方式の各々に関連する前記輸送メトリックの前記値に基づいて前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記複数の代替的な輸送方式をランク付けするステップをさらに含み、前記複数の代替的な輸送方式の前記ランク付けが、ユーザにとって最も低いコストからユーザにとって最も高いコストまでに基づく、請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記ランク付けされた複数の代替的な輸送方式を出力するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記第1の輸送方式の前記輸送メトリックの前記値および前記少なくとも1つの代替的な輸送方式の前記輸送メトリックの前記値の少なくとも一方を出力のために提供するステップをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記ユーザの移動履歴に対応する位置情報を受け取るステップをさらに含み、
前記ユーザの前記移動履歴に対応する前記位置情報を受け取る
ステップが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、ユーザデバイスのメモリ、1つもしくは複数のサーバ、またはナビゲーションアプリケーションのうちの少なくとも1つから前記位置情報を受け取る
ステップをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、
前記位置情報に基づいて
、複数のトリップのパターンまたは頻度を決定するステップと、
前記複数のトリップの前記決定されたパターンまたは頻度に基づいて、1つまたは複数の日常的なトリップを特定するステップと
によって1つまたは複数の移動情報を決定するステップを
さらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のトリップの前記頻度に基づいて前記1つまたは複数の日常的なトリップを特定するとき、前記方法が、前記複数のトリップのそれぞれのトリップの頻度を閾値の頻度と比較するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記それぞれのトリップの前記頻度が前記閾値の頻度よりも高いとき、前記それぞれのトリップが、日常的なトリップとして特定される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記少なくとも1つの第1の輸送方式の属性を特定するステップをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの第1の輸送方式の前記属性を自動的に特定するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記代替的な輸送方式の少なくとも1つの属性が、前記第1の輸送方式の少なくとも1つの属性に対応する、請求項
13に記載の方法。
【請求項16】
改善された輸送メトリックを持つ前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するときに、前記少なくとも1つの第1の輸送方式のうちの少なくとも1つの前記少なくとも1つの属性を含まない代替的な輸送方式が考慮から除外される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定するステップが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記特定された属性を有する少なくとも1つの利用可能な代替的な輸送方式を特定するステップをさらに含む、請求項13から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定するステップが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、ユーザの選択を受け取るステップをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項19】
1つまたは複数のプロセッサであって、
ユーザの輸送の少なくとも1つの第1の輸送方式を特定することと、
トリップ出発地点と、1つまたは複数の目的地の位置とを含む移動情報を決定することと、
前記移動情報および前記少なくとも1つの第1の輸送方式に基づいて、前記少なくとも1つの第1の輸送方式の輸送メトリックの値を決定することと、
前記移動情報に基づいて、少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定することと、
前記移動情報および前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に基づいて、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式の前記輸送メトリックの値を決定することと、
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値を、前記少なくとも1つの第1の輸送方式の前記輸送メトリックの前記値と比較することと、
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するためのインジケーションを出力のために提供することと
を行うように構成された、1つまたは複数のプロセッサを含み、
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値が、前記少なくとも1つの第1の輸送方式に関連する前記輸送メトリックの前記値と比較して改善される、システム。
【請求項20】
前記少なくとも1つの第1の輸送方式のうちの少なくとも1つと、前記少なくとも1つの代替的な輸送方式のうちの少なくとも1つとが互いに異なる、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記輸送メトリックが、総走行距離、総移動時間、カーボンフットプリント、運転費用、または乗り物の動作データのうちの少なくとも1つを含む、請求項19または20に記載のシステム。
【請求項22】
前記乗り物の動作データが、乗り物の燃料の種類、乗り物の燃料使用量、乗り物の推定されたメンテナンス、および前記乗り物に関連する政府の奨励策を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記輸送メトリックを決定することが、通行料金情報、駐車オプション、および燃料補給オプションにさらに基づく、請求項
19に記載のシステム。
【請求項24】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式が、複数の代替的な輸送方式を含み、
前記システムが、代替的な輸送方式の各々に関連する前記輸送メトリックの前記値に基づいて前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記複数の代替的な輸送方式をランク付けするようにさらに構成され、前記複数の代替的な輸送方式の前記ランク付けが、ユーザにとって最も低いコストからユーザにとって最も高いコストまでに基づく、請求項
19に記載のシステム。
【請求項25】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記ランク付けされた複数の代替的な輸送方式を出力することをさらに含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記第1の輸送方式の前記輸送メトリックの前記値および前記少なくとも1つの代替的な輸送方式の前記輸送メトリックの前記値の少なくとも一方を出力のために提供することをさらに含む、請求項
19に記載のシステム。
【請求項27】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記ユーザの移動履歴に対応する位置情報を受け取るように構成され、
前記ユーザの前記移動履歴に対応する前記位置情報を受け取ることが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、ユーザデバイスのメモリ、1つもしくは複数のサーバ、またはナビゲーションアプリケーションのうちの少なくとも1つから前記位置情報を受け取ることをさらに含む、請求項
19に記載のシステム。
【請求項28】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記位置情報に基づいて、複数のトリップのパターンまたは頻度を決定することと、
前記複数のトリップの前記決定されたパターンまたは頻度に基づいて、1つまたは複数の日常的なトリップを特定することと
によって1つまたは複数の移動情報を決定するように構成されている、請求項
27に記載のシステム。
【請求項29】
前記複数のトリップの前記頻度に基づいて前記1つまたは複数の日常的なトリップを特定するとき、前記システムが、前記複数のトリップのそれぞれのトリップの頻度を閾値の頻度と比較するようにさらに構成されている、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記それぞれのトリップの前記頻度が前記閾値の頻度よりも高いとき、前記それぞれのトリップが、日常的なトリップとして特定される、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記少なくとも1つの第1の輸送方式の属性を特定するようにさらに構成されている、請求項
19に記載のシステム。
【請求項32】
前記少なくとも1つの第1の輸送方式の前記属性を自動的に特定するようにさらに構成されている、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記代替的な輸送方式の少なくとも1つの属性が、前記第1の輸送方式の少なくとも1つの属性に対応する、請求項
31に記載のシステム。
【請求項34】
改善された輸送メトリックを持つ前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を特定するときに、前記少なくとも1つの第1の輸送方式のうちの少なくとも1つの前記少なくとも1つの属性を含まないすべての代替的な輸送方式が考慮から除外される、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定することが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、前記特定された属性を有する少なくとも1つの利用可能な代替的な輸送方式を特定することをさらに含む、請求項31から34のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項36】
前記少なくとも1つの代替的な輸送方式を決定することが、前記1つまたは複数のプロセッサによって、ユーザの選択を受け取ることをさらに含む、請求項
19に記載のシステム。
【国際調査報告】