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特表2025-508215核酸検出キット及びその製造プロセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-03-21
(54)【発明の名称】核酸検出キット及びその製造プロセス
(51)【国際特許分類】
   C12M 1/34 20060101AFI20250313BHJP
【FI】
C12M1/34 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024555093
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2024-11-12
(86)【国際出願番号】 CN2022098129
(87)【国際公開番号】W WO2023173606
(87)【国際公開日】2023-09-21
(31)【優先権主張番号】202210244658.1
(32)【優先日】2022-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524344765
【氏名又は名称】広州迪澳基因科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU DEAOU GENE TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 603, Building G12, No. 31, Kefeng Road, Huangpu Dist., Guangzhou, Guangdong 510663 (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】100232862
【弁理士】
【氏名又は名称】王 雪
(72)【発明者】
【氏名】唐 ▲く▼紜
【テーマコード(参考)】
4B029
【Fターム(参考)】
4B029AA07
4B029BB20
4B029CC01
4B029DG08
4B029DG10
4B029FA12
4B029FA15
4B029GA03
4B029GB05
4B029HA05
4B029HA09
(57)【要約】
下円環固定蓋(1)を含み、前記下円環固定蓋(1)の内側には、円形キット(2)が挿設され、前記円形キット(2)の頂部には、封止膜(3)が設けられ、前記封止膜(3)の下端には、下ラテックスプラスチック押圧蓋(4)が設けられ、前記下ラテックスプラスチック押圧蓋(4)の底部は、封止膜(3)の下端に押圧接触し、かつ封止膜(3)の底部は、円形キット(2)の頂部に押圧接触し、前記下円環固定蓋(1)の外側には、軸受により第1ボルト(5)が等距離で回転可能に接続され、前記第1ボルト(5)は、第1ネジ穴により下ラテックスプラスチック押圧蓋(4)に螺合される核酸検出キット。前記核酸検出キットは、封止効率を大幅に向上でき、操作に便利であるとともに、封止終了後にガス漏れを検出することができ、従来の検出キットと比較して封止の品質が大幅に改善されるとともに封止の効率が向上し、核酸抽出、増幅反応、蛍光検出などの過程において、封止膜によりエアロゾルがキットから漏れるのを阻止し、交差汚染を防止する作用を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
核酸検出キットであって、
前記核酸検出キットは、下円環固定蓋(1)を含み、前記下円環固定蓋(1)の内側には、円形キット(2)が挿設され、前記円形キット(2)の頂部には、封止膜(3)が設けられ、前記封止膜(3)の下端には、下ラテックスプラスチック押圧蓋(4)が設けられ、前記下ラテックスプラスチック押圧蓋(4)の底部は、封止膜(3)の下端に押圧接触し、かつ封止膜(3)の底部は、円形キット(2)の頂部に押圧接触し、前記下円環固定蓋(1)の外側には、軸受により第1ボルト(5)が等距離で回転可能に接続され、前記第1ボルト(5)は、第1ネジ穴により下ラテックスプラスチック押圧蓋(4)に螺合され、前記円形キット(2)の中部には、金属棒収容孔(6)が設けられ、前記封止膜(3)の上方には、上蓋(7)が設けられ、前記円形キット(2)の片側には、注入口(8)が設けられ、前記注入口(8)の中部には、ゴム栓(9)が締まり嵌め接続され、前記上蓋(7)の中部には、金属棒(10)が固定され、前記金属棒(10)の下端は、金属棒収容孔(6)に挿着され、前記上蓋(7)の外壁には、上円環固定蓋(11)が固定され、前記封止膜(3)の上端には、上ラテックスプラスチック押圧蓋(12)が設けられ、前記上ラテックスプラスチック押圧蓋(12)の頂部は、封止膜(3)の上端に押圧接触し、かつ封止膜(3)の頂部は、上蓋(7)の底部に押圧接触し、前記上円環固定蓋(11)の外輪には、軸受により第2ボルト(13)が等距離で回転可能に接続され、前記第2ボルト(13)は、第2ネジ穴により上ラテックスプラスチック押圧蓋(12)に螺合され、前記円形キット(2)の片側には、埋込管装着孔(14)が開設され、前記円形キット(2)の底部における埋込管装着孔(14)の外側には、PCRチューブ(15)が固定され、前記埋込管装着孔(14)の内側には、埋込管アセンブリ(16)が設けられ、前記円形キット(2)のPCRチューブ(15)から遠い側には、浅いチューブ(17)が等間隔で配置され、前記円形キット(2)の頂部における浅いチューブ(17)に近い側には、U型アルミ箔膜(18)が設けられ、前記上蓋(7)の片側には、検出孔(27)が開設され、前記検出孔(27)の内壁には、検出栓(28)が締まり嵌め接続されることを特徴とする、核酸検出キット。
【請求項2】
前記下円環固定蓋(1)の底部には、第1接続機構(19)が固定され、前記第1接続機構(19)は、第1ボルト(5)の同時回転を駆動するために使用され、前記上円環固定蓋(11)の頂部には、第2接続機構(20)が設けられ、前記第2接続機構(20)は、第2ボルト(13)の同時回転を駆動するために使用されることを特徴とする、請求項1に記載の核酸検出キット。
【請求項3】
前記埋込管アセンブリ(16)は、埋込管本体(161)と、アルミ箔膜B(162)と、アルミ箔膜A(163)とを含み、前記埋込管装着孔(14)の内壁には、埋込管本体(161)が設けられ、前記埋込管本体(161)の底部には、アルミ箔膜B(162)が熱封着され、前記埋込管本体(161)の頂部には、アルミ箔膜A(163)が熱封着され、前記アルミ箔膜B(162)の底部は、PCRチューブ(15)の頂部に押圧接触することを特徴とする、請求項2に記載の核酸検出キット。
【請求項4】
前記第1接続機構(19)は、底部接続板(191)と、内歯環(192)と、第1接続軸(193)と、第1ギア(194)と、ウォームホイール(195)と、支持ブロック(196)、ウォーム(197)と、第1回転ホイール(198)とを含み、前記下円環固定蓋(1)の底部には、底部接続板(191)が固定され、前記底部接続板(191)の下面には、軸受により内歯環(192)が回転可能に接続され、前記第1ボルト(5)の下面の中部には、第1接続軸(193)が固定され、前記第1接続軸(193)の中部には、第1ギア(194)が固定され、6つの前記第1ギア(194)は、いずれも内歯環(192)に噛合接続され、前記内歯環(192)の底部には、ウォームホイール(195)が固定され、前記底部接続板(191)の下面の片側には、支持ブロック(196)が対称に固定され、2つの前記支持ブロック(196)の間には、軸受によりウォーム(197)が回転可能に接続され、前記ウォーム(197)は、ウォームホイール(195)に噛合接続され、前記ウォーム(197)の一端は、支持ブロック(196)を通過して第1回転ホイール(198)に固定されることを特徴とする、請求項3に記載の核酸検出キット。
【請求項5】
前記下円環固定蓋(1)の頂部には、第1位置決め柱(21)が等間隔で固定され、前記下ラテックスプラスチック押圧蓋(4)の外壁には、第1置決めスリーブ(22)が等間隔で固定され、前記第1位置決め柱(21)は、第1置決めスリーブ(22)に挿着されることを特徴とする、請求項3に記載の核酸検出キット。
【請求項6】
前記第2接続機構(20)は、第2接続軸(201)と、第2ギア(202)と、回転リング(203)と、ギアリング(204)と、第2回転ホイール(205)とを含み、前記第2ボルト(13)の上面の中部には、第2接続軸(201)が固定され、前記第2接続軸(201)の上端には、第2ギア(202)が固定され、前記上円環固定蓋(11)の上面の中部には、軸受により回転リング(203)が回転可能に接続され、前記回転リング(203)の上端の外壁には、ギアリング(204)が固定され、6つの第2ギア(202)は、いずれもギアリング(204)に噛合接続され、前記上円環固定蓋(11)の片側における1つの第2接続軸(201)の頂部には、第2回転ホイール(205)が固定されることを特徴とする、請求項5に記載の核酸検出キット。
【請求項7】
前記上円環固定蓋(11)の外壁には、第2位置決め柱(23)が等間隔で固定され、前記上ラテックスプラスチック押圧蓋(12)の外壁には、第2置決めスリーブ(24)が等間隔で固定され、前記第2位置決め柱(23)は、第2置決めスリーブ(24)に挿着され、前記第1回転ホイール(198)及び第2回転ホイール(205)は、いずれも梅形であり、前記第1位置決め柱(21)の頂部及び第2位置決め柱(23)の底部のいずれにも面取りが設けられることを特徴とする、請求項5に記載の核酸検出キット。
【請求項8】
前記底部接続板(191)の底部には、支持柱(25)が等間隔で固定され、前記支持柱(25)の底部には、ゴム摩擦パッド(26)が固定されることを特徴とする、請求項3に記載の核酸検出キット。
【請求項9】
前記封止膜(3)は、弾性膜又は非弾性膜を含むことを特徴とする、請求項1に記載の核酸検出キット。
【請求項10】
下記のステップ1)から5)を含む請求項1から8のいずれか1項に記載の核酸検出キットの製造プロセスであって、
1)注入口(8)をゴム栓(9)で塞ぎ、U型アルミ箔膜(18)で円形キット(2)内の核酸抽出試薬及び磁気ビーズを封入し、前記核酸抽出試薬及び磁気ビーズは、円形キット(2)における対応する収納口内に配置され、前記磁気ビーズは、磁気ビーズ溶液に置き換えられてもよく、
2)PCRチューブ(15)内に液体又は固体試薬を加え、その後、埋込管アセンブリ(16)を圧入し、前記ステップ1)とステップ2)の順序は入れ替えることができ、
3)封止膜(3)は、円形キット(2)の頂部及び上蓋(7)の底部に接着されてかしめ固定され、
4)接外部ガス源に接続し、上蓋(7)の検出孔(27)よりガスを導入して封止膜(3)の密封性を検出し、
5)ガス漏れがないと検出された場合、上蓋(7)の検出孔(27)を検出栓(28)で塞ぐことを特徴とする、製造プロセス。
【請求項11】
前記封止膜(3)内の空間には、乾燥剤が固定され、前記乾燥剤は、上蓋(7)又は台座に固定され、金属棒(10)の動き及び試薬の封入に影響を与えない位置であればよく、
前記PCRチューブ(15)は、光学検出が可能なように、外壁厚さが0.1-1.5mmであり、光透過率が60%以上であることを特徴とする、請求項10に記載の製造プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、核酸検出キットの技術分野に関し、特に核酸検出キット及びその製造プロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
核酸は生物の遺伝情報の伝達者であり、既知のすべての生命体の必須構成要素である。DNA核酸とRNA核酸は主に細胞核内に存在し、タンパク質と結合した状態で存在する。分子生物学の急速な発展に伴い、核酸の研究と分析は、臨床診断、食品安全、環境検出、農業、林業、畜産などの分野において継続的に推進されて応用されている。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技術は、in vitroでDNAを迅速に増幅する技術である。この技術は、遺伝子の単離、クローニング、核酸配列分析などの基礎研究に加え、疾患の診断などのDNA又はRNAに関するあらゆる分野にも適用できる。
【0003】
核酸分析技術は、強力な分子診断技術として、病原体の診断、感染症の予防、疾患の監視と治療などに重要な用途を有し、通常の免疫学的診断法と比較して、核酸分析は、高特異性、高感度などの優れた利点を持っている。ほとんどの標的遺伝子は濃度が低く、直接解析・検出することが難しいため、核酸増幅原理に基づくPCRやLAMPなどの核酸分析法は現在の核酸分析の主な手段となっている。その完全なプロセスには、一般的に、核酸抽出、核酸増幅及び核酸検出という3つの主要なリンクが含まれる。既存の核酸検出キットでは、核酸抽出と核酸検出の全プロセスを同一の密閉空間内で統合することは困難である。その結果、核酸検出の過程において、核酸抽出と核酸検出のプロセス全体を分離する必要があり、そうすると、サンプルのエアロゾルの交差汚染が発生し、後のサンプルに対する核酸検出に偽陽性に発生しやすく、検出効率が低い。そこで、上記の技術的問題を解決するために、核酸検出キット及びその製造プロセスを提供する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
上記の技術的問題を解決するために、本発明は、核酸検出キット及びその製造プロセスを提供する。
【0005】
本発明で提供される核酸検出キットは、下円環固定蓋を含み、前記下円環固定蓋の内側には、円形キットが挿設され、前記円形キットの頂部には、封止膜が設けられ、前記封止膜の下端には、下ラテックスプラスチック押圧蓋が設けられ、前記下ラテックスプラスチック押圧蓋の底部は、封止膜の下端に押圧接触し、かつ封止膜の底部は、円形キットの頂部に押圧接触し、前記下円環固定蓋の外側には、軸受により第1ボルトが等距離で回転可能に接続され、前記第1ボルトは、第1ネジ穴により下ラテックスプラスチック押圧蓋に螺合され、前記円形キットの中部には、金属棒収容孔が設けられ、前記封止膜の上方には、上蓋が設けられ、前記円形キットの片側には、注入口が設けられ、前記注入口の中部には、ゴム栓が締まり嵌め接続され、前記上蓋の中部には、金属棒が固定され、前記金属棒の下端は、金属棒収容孔に挿着され、前記上蓋の外壁には、上円環固定蓋が固定され、前記封止膜の上端には、上ラテックスプラスチック押圧蓋が設けられ、前記上ラテックスプラスチック押圧蓋の頂部は、封止膜の上端に押圧接触し、かつ封止膜の頂部は、上蓋の底部に押圧接触し、前記上円環固定蓋の外輪には、軸受により第2ボルトが等距離で回転可能に接続され、前記第2ボルトは、第2ネジ穴により上ラテックスプラスチック押圧蓋に螺合され、前記円形キットの片側には、埋込管装着孔が開設され、前記円形キットの底部における埋込管装着孔の外側には、PCRチューブが固定され、前記埋込管装着孔の内側には、埋込管アセンブリが設けられ、前記円形キットのPCRチューブから遠い側には、浅いチューブが等間隔で配置され、前記円形キットの頂部における浅いチューブに近い側には、U型アルミ箔膜が設けられ、前記上蓋の片側には、検出孔が開設され、前記検出孔の内壁には、検出栓が締まり嵌め接続されることを特徴とする、核酸検出キット。
【0006】
好ましくは、前記下円環固定蓋の底部には、第1接続機構が固定され、前記第1接続機構は、第1ボルトの同時回転を駆動するために使用され、前記上円環固定蓋の頂部には、第2接続機構が設けられ、前記第2接続機構は、第2ボルトの同時回転を駆動するために使用される。
【0007】
好ましくは、前記埋込管アセンブリは、埋込管本体と、アルミ箔膜Bと、アルミ箔膜Aとを含み、前記埋込管装着孔の内壁には、埋込管本体が設けられ、前記埋込管本体の底部には、アルミ箔膜Bが熱封着され、前記埋込管本体の頂部には、アルミ箔膜Aが熱封着され、前記アルミ箔膜Bの底部は、PCRチューブの頂部に押圧接触する。
【0008】
好ましくは、前記第1接続機構は、底部接続板と、内歯環と、第1接続軸と、第1ギアと、ウォームホイールと、支持ブロック、ウォームと、第1回転ホイールとを含み、前記下円環固定蓋の底部には、底部接続板が固定され、前記底部接続板の下面には、軸受により内歯環が回転可能に接続され、前記第1ボルトの下面の中部には、第1接続軸が固定され、前記第1接続軸の中部には、第1ギアが固定され、6つの前記第1ギアは、いずれも内歯環に噛合接続され、前記内歯環の底部には、ウォームホイールが固定され、前記底部接続板の下面の片側には、支持ブロックが対称に固定され、2つの前記支持ブロックの間には、軸受によりウォームが回転可能に接続され、前記ウォームは、ウォームホイールに噛合接続され、前記ウォームの一端は、支持ブロックを通過して第1回転ホイールに固定される。
【0009】
好ましくは、前記下円環固定蓋の頂部には、第1位置決め柱が等間隔で固定され、前記下ラテックスプラスチック押圧蓋の外壁には、第1置決めスリーブが等間隔で固定され、前記第1位置決め柱は、第1置決めスリーブに挿着される。
【0010】
好ましくは、前記第2接続機構は、第2接続軸と、第2ギアと、回転リングと、ギアリングと、第2回転ホイールとを含み、前記第2ボルトの上面の中部には、第2接続軸が固定され、前記第2接続軸の上端には、第2ギアが固定され、前記上円環固定蓋の上面の中部には、軸受により回転リングが回転可能に接続され、前記回転リングの上端の外壁には、ギアリングが固定され、6つの第2ギアは、いずれもギアリングに噛合接続され、前記上円環固定蓋の片側における1つの第2接続軸の頂部には、第2回転ホイールが固定される。
【0011】
好ましくは、前記上円環固定蓋の外壁には、第2位置決め柱が等間隔で固定され、前記上ラテックスプラスチック押圧蓋の外壁には、第2置決めスリーブが等間隔で固定され、前記第2位置決め柱は、第2置決めスリーブに挿着され、前記第1回転ホイール及び第2回転ホイールは、いずれも梅形である。
【0012】
好ましくは、前記第1位置決め柱の頂部及び第2位置決め柱の底部のいずれにも面取りが設けられる。
【0013】
好ましくは、前記底部接続板の底部には、支持柱が等間隔で固定され、前記支持柱の底部には、ゴム摩擦パッドが固定される。
【0014】
好ましくは、前記封止膜は、弾性膜又は非弾性膜を含む。
【0015】
本発明は、下記のステップ1)から5)を含む核酸検出キットの製造プロセスをさらに提供する。
1)注入口をゴム栓で塞ぎ、U型アルミ箔膜で円形キット内の核酸抽出試薬及び磁気ビーズを封入し、前記核酸抽出試薬及び磁気ビーズは、円形キットにおける対応する収納口内に配置され、前記磁気ビーズは、磁気ビーズ溶液に置き換えられてもよく、
2)PCRチューブ内に液体又は固体試薬を加え、その後、埋込管アセンブリを圧入し、前記ステップ1)とステップ2)の順序は入れ替えることができ、
3)封止膜は、円形キットの頂部及び上蓋の底部に接着されてかしめ固定され、
4)接外部ガス源に接続し、上蓋の検出孔よりガスを導入して封止膜の密封性を検出し、
5)ガス漏れがないと検出された場合、上蓋の検出孔を検出栓で塞ぐ。
【0016】
本発明の好ましい実施例において、前記封止膜内の空間には、乾燥剤が固定され、前記乾燥剤は、上蓋又は台座に固定され、金属棒の動き及び試薬の封入に影響を与えない位置であればよく、
前記PCRチューブは、光学検出が可能なように、外壁厚さが0.1-1.5mmであり、光透過率が60%以上である。
【0017】
前記U型アルミ箔膜の上面は、収容されている試薬と反応せず、下面にPPプラスチックフィルムが付着され、浅いチューブ内の液体、固体に接触しながら保存することができる。埋込管本体の頂部のアルミ箔膜Aは、片面が試薬に接触、その底部のアルミ箔膜Bは、両面とも試薬に接触することができる。埋込管アセンブリ16本体の封止順序は、底部のアルミ箔膜Bを先に封止し、埋め込まれる試薬を入れてから頂部のアルミ箔膜Aを封止する。底部の液体又は固体試薬をPCRチューブに入れ、その後、アルミ箔膜Bの底面を洗浄して埋込管アセンブリを入れ、これによって、PCRチューブの封入が実現される。
【0018】
従来技術と比較して、本発明で提供される核酸検出キット及びその製造プロセスは下記の有益な効果を有する。
【0019】
本発明は、核酸検出キット及びその製造プロセスを提供する。
【0020】
1、本発明で提供される核酸検出キットは、核酸検出試薬を封止する際に封止効率を大幅に向上でき、操作に便利であるとともに、封止終了後にガス漏れを検出することができ、従来の検出キットと比較して封止の品質が大幅に改善される。
【0021】
2、本発明で提供される核酸検出キットは、核酸抽出、増幅反応、蛍光検出などの過程において、封止膜によりエアロゾルがキットから漏れるのを阻止し、交差汚染を防止する作用を有する。
【0022】
3、本発明で提供される核酸検出キットは、核酸抽出、核酸増幅及び核酸検出の完全な過程を含み、核酸検出試薬装置の密封環境を保証し、サンプル交差汚染のリスクを減少させ、核酸検出の検出効率を効果的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明で提供される全体構造の模式図である。
図2】本発明で提供される上ラテックスプラスチック押圧蓋の位置構造の模式図である。
図3】本発明で提供される封止膜の形状構造の模式図である。
図4】本発明で提供される金属棒収容孔の位置構造の模式図である。
図5】本発明で提供される埋込管装着孔の位置構造の模式図である。
図6】本発明で提供されるPCRチューブの位置構造の模式図である。
図7】本発明で提供される埋込管アセンブリの構造模式図である。
図8】本発明で提供される第1接続機構の構造模式図である。
図9】本発明で提供される第2接続機構の構造模式図である。
図10】本発明で提供されるAの拡大図である。
図11】本発明で提供される浅いチューブの位置構造の模式図である。
【0024】
符号の説明
1、下円環固定蓋;2、円形キット;3、封止膜;4、下ラテックスプラスチック押圧蓋;5、第1ボルト;6、金属棒収容孔;7、上蓋;8、注入口;9、ゴム栓;10、金属棒;11、上円環固定蓋;12、上ラテックスプラスチック押圧蓋;13、第2ボルト;14、埋込管装着孔;15、PCRチューブ;16、埋込管アセンブリ;161、埋込管本体;162、アルミ箔膜B;163、アルミ箔膜A;17、浅いチューブ;18、U型アルミ箔膜;19、第1接続機構;191、底部接続板;192、内歯環;193、第1接続軸;194、第1ギア;195、ウォームホイール;196、支持ブロック;197、ウォーム;198、第1回転ホイール;20、第2接続機構;201、第2接続軸;202、第2ギア;203、回転リング;204、ギアリング;205、第2回転ホイール;21、第1位置決め柱;22、第1置決めスリーブ;23、第2位置決め柱;24、第2置決めスリーブ;25、支持柱;26、ゴム摩擦パッド;27、検出孔;28、検出栓;a、清洗液収納口1;b、清洗液収納口2;c、清洗液収納口3;d、清洗液収納口4;e、溶解液収納管。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面及び実施形態により本発明をさらに説明する。具体的な実施過程において、図1図2図3図4図5図6及び図11に示すように、核酸検出キットは、下円環固定蓋1を含む。前記下円環固定蓋1の内側に円形キット2が挿設される。前記円形キット2の頂部に封止膜3が設けられ、前記封止膜3の下端に下ラテックスプラスチック押圧蓋4が設けられる。前記下ラテックスプラスチック押圧蓋4の底部は、封止膜3の下端に押圧接触し、かつ封止膜3の底部は、円形キット2の頂部に押圧接触する。前記下円環固定蓋1の外側に軸受により第1ボルト5が等距離で回転可能に接続される。前記第1ボルト5は、第1ネジ穴により下ラテックスプラスチック押圧蓋4に螺合される。前記円形キット2の中部に金属棒収容孔6が設けられる。前記封止膜3の上方に上蓋7が設けられる。前記円形キット2の片側に注入口8が設けられる。前記注入口8の中部にゴム栓9が締まり嵌め接続される。前記上蓋7の中部に金属棒10が固定される。前記金属棒10の下端は金属棒収容孔6に挿着される。金属棒10は、上蓋7と射出成形されるときに嵌入されてもよく、上蓋7を加工した後に金属棒10に嵌合してもよい。前記上蓋7の外壁に上円環固定蓋11が固定され、前記封止膜3の上端に上ラテックスプラスチック押圧蓋12が固定される。前記上ラテックスプラスチック押圧蓋12の頂部は封止膜3の上端に押圧接触し、かつ封止膜3の頂部は上蓋7の底部に押圧接触する。上蓋7の引っ張りにより封止膜3が薄くなって剥がれることを防止するために封止膜3の45度(又は他の角度)面に3M両面テープを接着して摩擦を増加させる。前記上円環固定蓋11の外輪に軸受により第2ボルト13が等距離で回転可能に接続される。前記第2ボルト13は第2ネジ穴により上ラテックスプラスチック押圧蓋12に螺合される。前記円形キット2の片側に埋込管装着孔14が開設される。前記円形キット2の底部における埋込管装着孔14の外側にPCRチューブ15が固定される。前記埋込管装着孔14の内側に埋込管アセンブリ16が設けられる。前記円形キット2のPCRチューブ15から遠い側に浅いチューブ17が等間隔で配置される。前記円形キット2の頂部における浅いチューブ17に近い側にU型アルミ箔膜18が設けられる。U型アルミ箔膜18の機能は、封止貯蔵であるとともに、キットを用いて検出する際にプローブでU型アルミ箔膜18を刺通することでU型アルミ箔膜18に金属棒10の直径よりも大きい孔を開けることである。U型アルミ箔膜18は、金属棒10の上下の直線運動に影響を与えることがない。封止されるアルミ箔膜の材料は、他のプラスチックフィルムなどであってもよい。前記下円環固定蓋1の底部に第1接続機構19が固定される。前記第1接続機構19は、第1ボルト5の同時回転を駆動するために使用される。前記上円環固定蓋11の頂部に第2接続機構20が設けられる。前記第2接続機構20は、第2ボルト13の同時回転を駆動するために使用される。前記上蓋7の片側に検出孔27が開設される。前記検出孔27の内壁に検出栓28締まり嵌め接続される。
【0026】
なお、本発明によれば、核酸検出試薬を封止するときに封止の効率を大幅に向上でき、操作に便利であるとともに、封止が終了した後にガス漏れを検出することができ、従来の検出キットと比較して封止の品質が大幅に向上する。
【0027】
図7に示すように、前記埋込管アセンブリ16は、埋込管本体161と、アルミ箔膜B162と、アルミ箔膜A163とを含む。前記埋込管装着孔14の内壁に埋込管本体161が設けられる。前記埋込管本体161の底部にアルミ箔膜B162が熱封着される。前記埋込管本体161の頂部にアルミ箔膜A163が熱封着される。前記アルミ箔膜B162の底部はPCRチューブ15の頂部に押圧接触する。
【0028】
なお、PCRチューブ15内の液体又は固体試薬の密封は、アルミ箔膜B162とPCRチューブ15上の段差とを押し付けることにより実現される。段差とアルミ箔膜B162との間に密封材料を追加してもよい。埋込管アセンブリ16の固定については、円形キット2を圧入した後、溶接、接着、構造締付などにより実現される。
【0029】
図8に示すように、前記第1接続機構19は、底部接続板191と、内歯環192と、第1接続軸193と、第1ギア194と、ウォームホイール195と、支持ブロック196と、ウォーム197と、第1回転ホイール198とを含む。前記下円環固定蓋1の底部に底部接続板191が固定される。前記底部接続板191の下面に軸受により内歯環192が回転可能に接続される。前記第1ボルト5の下面の中部に第1接続軸193が固定される。前記第1接続軸193の中部に第1ギア194が固定される。6つの前記第1ギア194は、いずれも内歯環192に噛合接続される。前記内歯環192の底部にウォームホイール195が固定される。前記底部接続板191の下面の片側に支持ブロック196が対称に固定される。2つの前記支持ブロック196の間に軸受によりウォーム197が回転可能に接続される。前記ウォーム197はウォームホイール195に噛合接続される。前記ウォーム197の一端は支持ブロック196を通過して第1回転ホイール198に固定される。
【0030】
図1に示すように、前記下円環固定蓋1の頂部に第1位置決め柱21が等間隔で固定される。前記下ラテックスプラスチック押圧蓋4の外壁に第1置決めスリーブ22が等間隔で固定される。前記第1位置決め柱21は、第1置決めスリーブ22に挿着され、下ラテックスプラスチック押圧蓋4を押し付けるときに下ラテックスプラスチック押圧蓋4を位置決めするために使用される。
【0031】
図9及び図10に示すように、前記第2接続機構20は、第2接続軸201と、第2ギア202と、回転リング203と、ギアリング204と、第2回転ホイール205とを含む。前記第2ボルト13の上面の中部に第2接続軸201が固定される。前記第2接続軸201の上端に第2ギア202が固定される。前記上円環固定蓋11の上面の中部に軸受により回転リング203が回転可能に接続される。前記回転リング203の上端の外壁にギアリング204が固定される。6つの第2ギア202はいずれもギアリング204に噛合接続される。前記上円環固定蓋11上の片側における1つの第2接続軸201の頂部に第2回転ホイール205が固定される。
【0032】
なお、設けられる第1接続機構19及び第2接続機構20により、封止膜3を押し付けるときに第1回転ホイール198及び第2回転ホイール205を回転させるだけで第1ボルト5又は第2ボルト13を同時に回転させることができ、これによって、封止の効率が大幅に向上し、使用に便利である。
【0033】
ラテックスプラスチック押圧蓋の押し付け方式は、上記の接続方式に加え、上、下円環固定蓋をプラスチックのものに変更し、超音波溶接などにより上、下ラテックスプラスチック押圧蓋をそれぞれ上、下円環固定蓋に溶接してもよい。
【0034】
図1に示すように、前記上円環固定蓋11の外壁に第2位置決め柱23が等間隔で固定される。前記上ラテックスプラスチック押圧蓋12の外壁に第2置決めスリーブ24が等間隔で固定される。前記第2位置決め柱23は、第2置決めスリーブ24に挿着され、上ラテックスプラスチック押圧蓋12を押し付けるときに上ラテックスプラスチック押圧蓋12を位置決めするために使用される。
【0035】
図8及び図10に示すように、前記第1回転ホイール198及び第2回転ホイール205は、いずれも梅形である。これによって、第1回転ホイール198又は第2回転ホイール205を容易に回転させることができる。
【0036】
図1に示すように、前記第1位置決め柱21の頂部及び第2位置決め柱23の底部のいずれにも面取りが設けられる。これによって、第1位置決め柱21が第1置決めスリーブ22内に容易に挿入され、第2位置決め柱23が第2置決めスリーブ24内に容易に挿入される。
【0037】
図8に示すように、前記底部接続板191の底部に支持柱25が等間隔で固定される。前記支持柱25の底部にゴム摩擦パッド26が固定される。これによって、底部接続板191が安定して配置される。
【0038】
さらに、前記封止膜3は、弾性膜又は非弾性膜を含む。本発明において、前記封止膜3は、好ましくは、弾性膜ではなく、非弾性膜を使用する。これは、非弾性膜は、円形キット2の頂部により容易に張り合わせてより良い密封環境を形成できる一方、非弾性膜のコストがより低いためである。
【0039】
本発明は、核酸検出キットの製造プロセスをさらに提供する。製造プロセスは、下記のステップを含む。
【0040】
1)注入口8をゴム栓9で塞ぎ、U型アルミ箔膜18で円形キット2内の核酸抽出試薬及び磁気ビーズを封入し、前記核酸抽出試薬及び磁気ビーズは、円形キット2における対応する収納口内に配置され、前記磁気ビーズは、磁気ビーズ溶液に置き換えられてもよい。ここで、抽出試薬は、溶解液、清洗液1、清洗液2、清洗液3、清洗液4である。溶解液は、溶解液収納管e内に収容され、清洗液1から清洗液4は、それぞれ清洗液収納口1a、清洗液収納口2b、清洗液収納口3c及び清洗液収納口4d内に収容される。
2)PCRチューブ15内に液体又は固体試薬を加え、その後、埋込管アセンブリ16を圧入し、前記ステップ1とステップ2の順序は入れ替えることができる。
3)封止膜3は、円形キット2の頂部及び上蓋7の底部に接着されてかしめ固定される。必要に応じて事前に乾燥剤などを上蓋7の底部に置いておくことができる。
4)接外部ガス源に接続し、上蓋7の検出孔27よりガスを導入して封止膜3の密封性を検出する。
5)ガス漏れがないと検出された場合、上蓋7の検出孔27を検出栓28で塞ぐ。
【0041】
本発明の好ましい実施例において、前記封止膜3内の空間に乾燥剤が固定される。前記乾燥剤は、上蓋7又は台座に固定され、金属棒10の動き及び試薬の封入に影響を与えない位置であればよい。
【0042】
前記PCRチューブ15は、光学検出が可能なように、外壁厚さが0.1-1.5mmであり、光透過率が60%以上である。
【0043】
前記U型アルミ箔膜18の上面は、収容されている試薬と反応せず、下面にPPプラスチックフィルムが付着され、浅いチューブ17内の液体、固体に接触しながら保存することができる。埋込管本体161の頂部のアルミ箔膜A163は、片面が試薬に接触、その底部のアルミ箔膜B162は、両面とも試薬に接触することができる。埋込管アセンブリ16本体の封止順序は、底部のアルミ箔膜B162を先に封止し、埋め込まれる試薬を入れてから頂部のアルミ箔膜A163を封止する。底部の液体又は固体試薬をPCRチューブ15に入れ、その後、アルミ箔膜B162の底面を洗浄して埋込管アセンブリ16を入れる。埋込管アセンブリ16の底部のアルミ箔膜B162及び埋込管アセンブリ16の底部の段差と、PCRチューブ15の頂部とを押し付けることで密封する。又は、埋込管アセンブリ16の底部のアルミ箔膜B162及び埋込管アセンブリ16の底部の段差と、PCRチューブ15の頂部における円形キット2の内部の構造とを締付けることで下方のPCRチューブ15を密封する。埋込管アセンブリ16は、押圧接触、即ち、構造締付、溶接又は接着によりPCRチューブ15の封止を実現する。埋込管アセンブリ16の底部の段差は、円弧状段差であってもよい,
【0044】
動作原理:使用する際に、試薬、磁気ビーズ又は磁気ビーズ溶液を円形キット2上の各収納口に入れた後、PCRチューブ15内に埋込管アセンブリ16を封止し、U型アルミ箔膜18を浅いチューブ17上に封止し、封止作業が終わった後、封止膜3を円形キット2に接着し、封止膜3の下端の下ラテックスプラスチック押圧蓋4を円形キット2上に押し付ける。押し付け過程において、下ラテックスプラスチック押圧蓋4を持ち上げ、下ラテックスプラスチック押圧蓋4を回転させることで、下ラテックスプラスチック押圧蓋4上の第1置決めスリーブ22が下円環固定蓋1上の第1位置決め柱21に位置合わせされ、第1置決めスリーブ22が第1位置決め柱21の外側に外嵌されるように下ラテックスプラスチック押圧蓋4を下に移動させ、下ラテックスプラスチック押圧蓋4の位置決め作業を完成し、最終的に第1ボルト5の上端を第1ネジ穴内に挿入し、第1回転ホイール198を回転させることでウォーム197を回転させ、これによって、ウォーム197はウォームホイール195を回転させる。ウォームホイール195により内歯環192を回転させ、内歯環192が回転すると、6つの第1ギア194を回転でき、さらに第1接続軸193を回転させ、6つの第1ボルト5を同時に回転させることで第1ボルト5は第1ネジ穴に螺合され、これによって、第1ボルト5は下ラテックスプラスチック押圧蓋4を下へ引っ張ることで、最終的に下ラテックスプラスチック押圧蓋4により封止膜3を円形キット2に押し付ける。
【0045】
さらに、上蓋7の取付作業と封止膜3の上端の押し付け作業を行う。上蓋7を持ち上げ、上蓋7上の金属棒10を円形キット2の中部の金属棒収容孔6に挿入し、封止膜3の外側の上ラテックスプラスチック押圧蓋12を持ち上げ、上ラテックスプラスチック押圧蓋12の取付作業を行う。上ラテックスプラスチック押圧蓋12上の6つの第2置決めスリーブ24を円環固定蓋11上の6つの第2位置決め柱23に位置合わせさせ、第2置決めスリーブ24が第2位置決め柱23の外側に外嵌されるように上ラテックスプラスチック押圧蓋12を上に移動させ、最終的に第2ネジ穴を第2ボルト13の下端の外側に外嵌させる。さらに、上ラテックスプラスチック押圧蓋12と上円環固定蓋11を加締める。次に、第2回転ホイール205を回転させて第2回転ホイール205に固定される第2接続軸201を回転させ、これにより第2接続軸201に固定される1つの第2ボルト13を回転させる。この第2接続軸201が回転すると、第2ギア202を回転させ、さらにギアリング204を回転させ、6つの第2ギア202を同時に回転させることで6つの第2ボルト13を同時に回転させ、これによって第2ボルト13が第2ネジ穴に螺合される。さらに、上ラテックスプラスチック押圧蓋12が封止膜3を上蓋7に押し付けるまで上ラテックスプラスチック押圧蓋12を上へ引っ張り、これによって封止作業が完成する。封止終了後に検出栓28を開き、検出孔27からガスを導入して封止膜3にガス漏れがあるかを検出することができる。検出終了後、検出栓28を塞ぐ。
【0046】
本発明は、封止効率を大幅に向上でき、操作に便利であるとともに、封止終了後にガス漏れを検出することができ、従来の検出キットと比較して封止の品質が大幅に改善されるとともに封止の効率が向上する。また、本発明で提供される核酸検出キットは、核酸抽出、核酸増幅及び核酸検出の完全な過程を含み、核酸検出試薬装置の密封環境を保証し、サンプル交差汚染のリスクを減少させ、核酸検出の検出効率を効果的に向上できる。
【0047】
以上の説明は本発明の実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を制限するものではない。本明細書及び図面の内容に基づいて当業者によってなされる同等構造又は同等プロセスの変換、或いは他の関連技術分野の直接又は間接的な使用は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
図1
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【国際調査報告】