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特表2025-508243スロット付きループおよび可撓性レース係止システムならびにプレハブ式構成要素を組み立てるための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-03-21
(54)【発明の名称】スロット付きループおよび可撓性レース係止システムならびにプレハブ式構成要素を組み立てるための方法
(51)【国際特許分類】
   B29D 35/00 20100101AFI20250313BHJP
   B29D 35/12 20100101ALI20250313BHJP
【FI】
B29D35/00
B29D35/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024555312
(86)(22)【出願日】2023-03-16
(85)【翻訳文提出日】2024-10-22
(86)【国際出願番号】 US2023015402
(87)【国際公開番号】W WO2023177812
(87)【国際公開日】2023-09-21
(31)【優先権主張番号】63/320,372
(32)【優先日】2022-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524345980
【氏名又は名称】レメント ダーク コールハース
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レメント ダーク コールハース
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050NA21
(57)【要約】
【課題】製造物品のプレハブ式構成要素を別の物品のプレハブ式構成要素に固定および係止するための方法およびシステムを提供する。
【解決手段】方法およびシステムは、一連のループ、整合ループを受容するように構成された開口部またはスロットを有する一連の対応するまたは整合する特徴(例えば、フラップ)、および柔軟性のある紐を使用する。柔軟性のある紐は、柔軟性紐が物品の組み立てを完了するように、開口部またはスロットを有する特徴部に受け入れられる紐に係合し、ロック/固定するように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品または製品のプレハブ式構成要素を組み立てるための方法であって、
第1のプレハブ式構成要素の周面の一部に沿って一連のループを有する第1のプレハブ式構成要を提供するステップと、
前記一連のループを受容するように構成された一連の対応する特徴部を有する第2のプレハブ式構成要素を提供するステップであって、前記特徴部は開口部またはスロットを有し、前記特徴部は前記第2のプレハブ式構成要素の周面の少なくとも一部に沿って配置される、ステップと、
前記第1のプレハブ式構成要素の前記一連のループを、前記第2のプレハブ式構成要素の前記対応する特徴部の前記開口部またはスロットに通すステップと、
前記第1のプレハブ式構成要素および前記第2のプレハブ式構成要素を、前記通された一連のループの開口部に通された紐で、互いに固定し、それによって紐が前記通された一連のループを前記一連の対応する特徴部の所定の位置に固定するように構成されるステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記第1のプレハブ式構成要素は、履物のアッパーである1つの一体部品であり、前記第2のプレハブ式構成要素は、履物のアウトソールである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のプレハブ式構成要素の前記一連の特徴部は、履物が着用されたときに柔軟性を提供するために、前記一連の特徴部の個々の特徴部間に間隙を有するように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のプレハブ式構成要素は、プレハブ式アッパーおよびプレハブ式ランドを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記プレハブ式ランドが、前記プレハブ式ランドの内側層と外側層との間に形成された開口部を備え、前記開口部が、前記プレハブ式アッパーの下側部分を受け入れるように構成されている、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記プレハブ式ランドは、上側部分および下側部分を更に含み、前記プレハブ式ランドの前記上側部分は、前記外側層の周面の一部に沿って前記一連のループを有し、前記プレハブ式ランドの前記下側部分は、スカートを有する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記プレハブ式アッパーの下側部分を前記プレハブ式ランドの前記開口部に挿入するステップと、前記プレハブ式ランドを前記プレハブ式アッパーに接続するステップとをさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記プレハブ式アッパーの内部に中底を挿入することをさらに含み、前記中底は、前記中底と前記第2のプレハブ式構成要素との間で前記プレハブ式ランドの前記スカートの折り畳まれた部分を圧搾するように、前記プレハブ式ランドの前記スカートの折り畳まれた部分の上に配置される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記紐は、それ自体に固定するように構成された、または前記第1のプレハブ式構成要素、前記第2のプレハブ式構成要素、もしくはそれらの組み合わせに固定するように構成された柔軟性のある紐である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記紐は、互いに固定するように構成された、または前記第1のプレハブ式構成要素、前記第2のプレハブ式構成要素、もしくはそれらの組み合わせに固定するように構成された複数の柔軟性のある紐である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
物品または製品のプレハブ式構成要素を固定するためのシステムであって、
第1のプレハブ式構成要素の周面の一部に沿って一連のループを有する第1のプレハブ式構成要素と、
前記一連のループを受け入れるように構成された一連の対応する特徴部を有する第2のプレハブ式構成要素であって、前記特徴部が開口部又はスロットを有し、前記特徴部が前記第2のプレハブ式構成要素の周面の少なくとも一部に沿って配置されている、第2のプレハブ式構成要素と、
前記第1のプレハブ式構成要素を前記第2のプレハブ式構成要素に固定するように、前記一連のループを前記一連の対応する特徴部に固定するように構成された紐と、
前記紐は、前記一連のループが前記第2のプレハブ式構成要素の前記一連の対応する特徴部を通って受け入れられるときに、前記第1のプレハブ式構成要素の前記一連のループの開口部を通過する、システム。
【請求項12】
前記第1のプレハブ式構成要素は、履物のアッパーである1つの一体部品であり、前記第2のプレハブ式構成要素は、履物のアウトソールである、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第2のプレハブ式構成要素の前記一連の対応する特徴部は、履物が着用されたときに柔軟性を提供するために、前記一連の対応する特徴部の個々の特徴部間に間隙を有するように構成される、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のプレハブ式構成要素は、履物のプレハブ式アッパーおよびプレハブ式ランドを備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記プレハブ式ランドが、前記プレハブ式ランドの内側層と外側層との間に形成された開口部を備え、前記開口部が、前記プレハブ式アッパーの下側部分を受け入れるように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記プレハブ式ランドは、上側部分および下側部分を更に含み、前記プレハブ式ランドの前記上側部分は、前記外側層の周面の一部に沿って前記一連のループを有し、前記プレハブ式ランドの前記下側部分は、スカートを有する、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記プレハブ式アッパーは、前記プレハブ式ランドの前記開口部に挿入されるように構成され、前記プレハブ式アッパーは、前記プレハブ式ランドに接続される、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記プレハブ式アッパーの内部に挿入されるように構成された中底をさらに備え、前記中底は、前記中底と前記第2のプレハブ式構成要素との間で前記プレハブ式ランドの前記スカートの折り畳まれた部分を圧搾するように、前記プレハブ式ランドの前記スカートの折り畳まれた部分の上に配置される、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記紐は、それ自体に固定するように構成された、又は前記第1のプレハブ式構成要素、前記第2のプレハブ式構成要素、若しくはそれらの組み合わせに固定するように構成された柔軟性のある紐である、請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
前記紐は、互いに固定するように構成された、または前記第1のプレハブ式構成要素、前記第2のプレハブ式構成要素、もしくはそれらの組み合わせに固定するように構成された複数の柔軟性のある紐である、請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本件出願は、2022年3月16日に出願された米国仮特許出願第63/320,372号の利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
以下の開示は、物品または製品のプレハブ式(pre-fabricated:予め製造された)構成要素を固定するためのシステムを使用することによって、製造物品(または製品)のプレハブ式構成要素を組み立てるための方法に関する。より具体的には、本開示は、接着剤または糊の使用を必要としない、履物のプレハブ式構成要素を固定するためのシステムを使用して、履物の第1のプレハブ式構成要素および第2のプレハブ式構成要素を組み立てるための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
製造物品(または製品)を組み立てる際に2つの構成要素をロックまたは固定するための多くの技術が一般に知られている。履物の場合、アッパーは、足の形状に概ね一致する履物の上部であり、アウトソールは、アッパーに接続または取り付けられ、床または地面に接触するように設計された履物の下部である。
【0004】
履物のアッパーを履物のアウトソールに組み付ける従来の方法では、接着剤またはグルーを塗布し、次いで接着剤またはグルー(糊)を乾燥および/または硬化させることによって、予め製作された形態のアッパーと予め製作された形態のアウトソールとを互いに結合または接合することが一般に知られている。一般に、接着剤又は糊の糊付け、乾燥、および/又は硬化を行うためには、重機および紫外(UV)光が必要である。
【0005】
代替的に、または接着と併せて、縫合または縫製技術を使用してアッパーおよびアウトソールを一緒に組み立てることが知られている。
【0006】
しかしながら、履物構成要素を組み立てるためのこれらの従来の技術は、欠点を有する。上述したように、アッパーとアウトソールとを接合するために接着剤またはグルーが使用される場合、接合プロセスを実行するために、機械プレスのような重機、バフ研磨機、接着オーブン、およびUV光が必要となるであろう。その結果、そのような接合プロセスは、かなりのカーボンフットプリント(カーボンの足跡)を残す可能性がある。加えて、そのような接合プロセスから作製された履物は、その耐用年数に達した後に、様々な別個の材料カテゴリにリサイクルすることが容易ではない。なぜなら、接着剤または糊を除去しなければならないためにリサイクル可能な部品に容易に分解されず、加えて履物のカーボンフットプリントの問題がある。
【0007】
縫製および縫合はまた、履物を組み立てるプロセスを実行するために重機を必要とし得る。さらに、縫製および縫合によって組み立てられた履物は、容易に分解されにくいし、リサイクルされにくい。したがって、これらの技術はまた、大きなカーボンフットプリントおよび潜在的に複雑なシステムを必要とする。
【0008】
しかしながら、履物のアッパーおよびアウトソールなどの製造物品または製品の2つのプレハブ式構成要素をロックまたは固定するための改良された方法またはシステムであって、接着剤、糊、縫製、または縫合の使用を必要とせず、容易、効果的、かつ単純である方法またはシステムを提供することが当技術分野において依然として必要とされている。この必要性は、以下に記載される本発明の概念によって満たされる。
【発明の概要】
【0009】
一実施形態では、物品または製品のプレハブ式構成要素を組み立てる方法が提供され、この方法は、第1のプレハブ式構成要素の周面の一部に沿って一連のループを有する第1のプレハブ式構成要素を提供することを含む。方法は、一連のループを受け入れるように構成された一連の対応する特徴部を有する第2のプレハブ式構成要素を提供することをさらに含む。特徴部は、開口部又はスロットを有し、第2のプレハブ式構成要素の周面の少なくとも一部に沿って配置される。方法はまた、第1のプレハブ式構成要素の一連のループを、第2のプレハブ式構成要素の対応する特徴部の開口部又はスロットに通すことを含む。加えて、本方法は、第11のプレハブ式構成要素および第2のプレハブ式構成要素を、スロット付きの一連のループの開口部に通されるひもで一緒に固定することを含み、ひもは、スロット付きの一連のループを一連の対応する特徴部内の所定の位置に固定するように構成される。
【0010】
別の実施形態では、物品または製品のプレハブ式構成要素を固定するためのシステムが提供され、システムは、第1のプレハブ式構成要素および第2のプレハブ式構成要素を含む。第1のプレハブ式構成要素は、第1のプレハブ式構成要素の周面の一部に沿って一連のループを含む。第2のプレハブ式構成要素は、一連のループを受け入れるように構成された一連の対応する特徴部を含む。特徴部は、開口部又はスロットを有し、第2のプレハブ式構成要素の周面の少なくとも一部に沿って配置される。システムは、第1のプレハブ式構成要素を第2のプレハブ式構成要素に固定するように、一連のループを一連の対応する特徴部に固定するように構成されたひもをさらに含む。レースは、一連のループが第2のプレハブ式構成要素の一連の対応する特徴部を通って受け入れられるときに、第1のプレハブ式構成要素の一連のループの開口部を通過する。
【0011】
この概要は、詳細な説明において以下でさらに説明される概念の選択を簡略化された形態で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を決定する際の補助として使用されることを意図するものでもない。
【0012】
本開示の実施形態は、本開示を限定するためではなく例示するために提供される添付の図面と併せて以下に説明され、同様の参照符号は同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】履物によって実施される物品または製品のプレハブ式構成要素を固定するためのシステムの部分斜視図である。
図2】本開示の第1のプレハブ式構成要素の実施形態を示す図である。
図3】本開示の第2のプレハブ式構成要素の実施形態を示す図である。
図4】本開示のレース(ひも)の実施形態を示す図である。
図5】本開示の一実施形態による、第1のプレハブ式構成要素および第2のプレハブ式構成要素が組み立てられた右足用の履物の形態の製造物品の内側から見た側面図である。
図6図5の物品の外側から見た側面図である。
図7】本開示の第2のプレハブ式構成要素のレール型構造の側面図である。
図8】本開示の別の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の詳細な説明は、本質的に単なる例であり、説明される実施形態又は説明される実施形態の用途および使用を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、「例示的」という語は、「例、事例、または例示としての役割を果たす」ことを意味する。「例示的」として本明細書で説明される任意の実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも有利であると解釈されるべきではない。以下に説明される実施形態の全ては、当業者が本開示の実施形態を作成または使用することを可能にするために提供される実施形態であり、特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書における説明の目的のために、用語「上」、「下」、「左」、「後」、「右」、「前」、「垂直」、「水平」、およびそれらの派生語は、図1に配向された開示に関連するものとする。さらに、前述の技術分野、背景技術、概要、または以下の詳細な説明に提示されたいかなる明示または暗示された理論によっても拘束される意図はない。添付の図面に示され、以下の明細書に記載される特定の装置およびプロセスは、添付の特許請求の範囲に定義される発明概念の単なる実施形態であることも理解されたい。したがって、本明細書に開示される実施形態に関連する特定の寸法および他の物理的特性は、特許請求の範囲が明示的に別段の定めをしていない限り、限定的であると見なされるべきではない。
【0015】
上述したように、履物の第1のプレハブ式構成要素を履物の第2のプレハブ式構成要素に組み立てる従来の方法では、接着剤または糊を塗布し、次いで接着剤または糊を乾燥および/または硬化させることによって、第1のプレハブ式構成要素(例えば、履物のアッパー)を第2のプレハブ式構成要素(例えば、履物のアウトソール)に結合または接合することが一般に知られている。一般に、接着剤又は糊の糊付け、乾燥、および/又は硬化を行うためには、重機および紫外(UV)光が必要である。
【0016】
したがって、前述の欠点のうちの1つ以上を克服するか、または以下に列挙される目的のうちの1つ以上を満たす、改良された方法またはシステムを提供する必要がある。
【0017】
本明細書で言及されるように、本開示は、一連のループと、整合ループを受容するように構成された開口部またはスロットを有する一連の対応するまたは整合する特徴(例えば、フラップ)と、可撓性レース(ひも)とを使用して、製造物品のプレハブ式構成要素を物品の別のプレハブ式構成要素に固定および係止するための方法およびシステムを対象とする。可撓性レースは、可撓性レースが物品の組み立てを完了するように、開口部またはスロットを有する特徴部に受け入れられるスロット付きループに係合し、ロック/固定するように構成される。
【0018】
モジュール式履物構造を含む本開示は、接着剤または糊を使用する方法で必要とされるよりも迅速かつ容易に履物のアッパーと履物のアウトソールとを組み立てることを可能にする改良された方法およびシステムを提供するのに有利である。さらに、履物のアッパーと履物のアウトソールとを組み立てるための改良された方法またはシステムであって、ソールステッチングマシン、機械プレス、バフマシン、接着オーブン、UV光などの重機を必要としない方法またはシステムを提供することが望ましい。
【0019】
本開示はまた、著しく低減されたカーボンフットプリントで履物のアッパーを履物のアウトソールにロックまたは固定するための改善された方法を提供するのに有利である。
【0020】
本開示はまた、履物のアッパーを履物のアウトソールにロックまたは固定するための改善された方法を提供するのに有利であり、履物がその耐用年数の終わりに達したときに、得られた履物のアッパーおよびアウトソールを容易に分解することができ、様々な材料カテゴリに容易にリサイクルすることができる。
【0021】
さらに、本開示は、履物のアッパーを履物のアウトソールにロックまたは固定するための改善された方法を提供するのに有利であり、この方法では、ソールおよびソールレースのみが接着剤なしで、工具を使用してまたは使用せずに手動で交換されるので、この構造ですでに作られている履物を新しい交換ソールで非常に容易に再ソールすることができる。
【0022】
さらに、本開示は、2つのプレハブ式構成要素(例えば、履物のアッパーおよび履物のアウトソール)を一緒にロックまたは固定して、新規かつ独特の外観を有する製品をもたらすための新規かつ独特の技術工学革新を実施する改善された方法を提供するのに有利である。
【0023】
加えて、本開示は、2つのプレハブ式構成要素を一緒に係止または固定して、新規かつ独自の外観を有する製品をもたらすための新規かつ独自の技術工学革新を実施する、改良された方法を提供する際に有利である。得られる製品は、衣類、鞄、アクセサリ、家具などの物品であってもよく、履物に限定されない。
【0024】
さらに、本開示は、様々な方法で環境により良く、着用が快適であり、組み立てが容易な履物製品を提供するのに有利である。
【0025】
履物によって実施される物品または製品のプレハブ式構成要素を固定するためのシステムの実施形態を示す図1を参照すると、システム100は、第1のプレハブ式構成要素102(例えば、アッパー)、第2のプレハブ式構成要素104(例えば、アウトソール)、およびレース106を含む。第1のプレハブ式構成要素102は、第1のプレハブ式構成要素102の周面の一部に沿って一連のループ102aを含む。第2のプレハブ構成要素104は、その中に形成されたスロット104b(例えば、開口部)を有する一連の対応する特徴部(例えば、フラップまたはタブ)104aを含む。フラップまたはタブ104aは、システム100の柔軟性を有利に改善することができる。特徴部104aは、一連のループ102aをスロット104bによってスロット状に受け入れるように構成されている。開口部またはスロット104bを有する特徴部104aは、第2のプレハブ式構成要素104の周面の少なくとも一部に沿って配置される。レース106は、スロット付きループ102aに通され(すなわち、各ループによって画定される開口部に通され)、次いで、図4に示されるように、拡大された先端部106aによって適所に固定される(以下でさらに説明される)。レース106は、ソールステッチングマシン、機械プレス、バフマシン、接着オーブン、UV光などのいかなる重機もなしに、第1のプレハブ式構成要素102を第2のプレハブ式構成要素104に固定するように、一連のループ102aを一連の対応する特徴部104aに固定するように構成される。
【0026】
図1に示すように、第1のプレハブ式構成要素102は履物のアッパーであってもよく、第2のプレハブ式構成要素104は履物のアウトソールであってもよい。レース(ひも)106は、ソールステッチングマシン、機械プレス、バフ研磨機、接着オーブン、UV光などの重機を使用せずにアッパーをアウトソールに固定するように、アッパーの一連のループ102aをアウトソールの一連の対応する特徴部104aに固定するように構成されている。
【0027】
図2は、本開示のシステム100の第1のプレハブ式構成要素102の実施形態を示す。図2に示すように、第1のプレハブ式構成要素102は、一連のループ102aを含む。一連のループ102aは、製造物品のプレハブ式構成要素の一部として提供され、この場合、プレハブ式構成要素は第1のプレハブ式構成要素102である。第1のプレハブ式構成要素102は、足の形状に概ね一致し、靴下に似ている履物のアッパーであってもよい。ループ102aは、第1のプレハブ式構成要素102(例えば、アッパー)の一部として、第1のプレハブ式構成要素102の底部周辺の周りに、任意の適切な技術、例えば、限定されないが、縫合または接着によって、直列に取り付けられてもよい。あるいは、一連のループ102aは、第1のプレハブ部品102と一体の部品であってもよい。ループ102aは、図1に示すようにプレハブ部材102の全周に設ける必要はなく、(例えば、ストラップおよびアウトソールを組み立てるために、またはサンダルもしくはオープントウの履物を組み立てるために)外周の一部のみに設けることができることを理解されたい。この点に関して、第1のプレハブ式構成要素102が履物のアッパーである実施形態では、第1のプレハブ式構成要素102またはアッパーは、ソールを有するソックスの形態である必要はなく、むしろ、エラストマー(例えば、EVA(エチレン酢酸ビニルゴム))の第2のプレハブ式構成要素104(例えば、アウトソール)材料との直接的な足の接触が、織物タイプの材料(例えば、水にさらされる可能性があるサンダル)よりも望ましい場合など、ソールのないオープンアッパーであることが容易に明らかになるはずである。任意の材料および厚さのプレハブ式構成要素を使用することができ、本開示に記載されたものに限定されないことに留意されたい。
【0028】
ループ102aを作製するために使用され得る材料は、限定されず、十分な係止または固定を提供することができる任意の材料、例えば、布地、皮革、織布ポリマー材料等であり得る。第1のプレハブ式構成要素102は、履物分野で知られている様々な材料、例えば、織物、皮革、スエード、織られたポリマー材料、柔らかいが十分に強い材料などから構築されてもよい。ループ102aの形状は特に限定されず、所望の固定を提供するのに十分な様々な構成で提供することができる。
【0029】
別の実施形態では、第1のプレハブ部材102は、図8に示すように、プレハブ式アッパー109およびプレハブ式ランド110を含むことができる(以下でさらに説明する)。プレハブ式ランド110は、プレハブ式アッパー109に縫い付けることができ、プレハブ式ランド110の周面の一部に沿って一連のループ110aを含むことができる。なお、プレハブ式ランド110とプレハブ式アッパー109とは、縫製に限定されず、接着、接着剤等によって組み立てられてもよい。
【0030】
図3は、本開示のシステム100の第2のプレハブ式構成要素104の実施形態を示す。図3に示すように、特徴部104aは、対応する又は整合するループ102aを受け入れるようにそれぞれ構成された開口部又はスロット104bを有する。図3では、特徴部104aは、第2のプレハブ部材104の上面の外周から離れるように(すなわち、上方に)延在する概ね歯状の突起の形状で設けられているが、特徴部104aは、レース(ひも)106によって固定されたときにループ102aを係止または固定するように受け入れるように構成されている限り、任意の形状で作ることができることを理解されたい。ギャップまたは溝104cは、第2のプレハブ部品104から突出する特徴部104a間に設けられてもよい。換言すれば、特徴部104aとギャップ104cとは交互に配置されている。間隙104cは、第2のプレハブ式構成要素104またはアウトソールに任意の所望の可撓性または剛性を与えるように構成される。間隙104cは、任意のサイズであってもよく、任意の方法で配置されてもよく、本明細書の開示に限定されないことを理解されたい。例えば、図7に示すように(以下でさらに説明する)、間隙104cがなくてもよく、代わりに、より剛性の高い設計に対応するためにレール型構造であってもよい。
【0031】
さらに、図1に示されるように、ループ102aは、所望であれば、内側から外側に向かって特徴部104a上の開口部またはスロット104bを通って差し込まれて、ひも106によってロックまたは固定されたときに、システム100の組み立てられた履物に固有の物理的および視覚的外観を提供してもよい。代替的に、ループ102aは、所望であれば、特徴部104a上の開口部またはスロット104bを通って外側から内側にスロットが形成され、ひも106によってロックまたは固定されたときに、システム100の組み立てられた履物に固有の物理的および視覚的外観を提供してもよい。
【0032】
さらに、図3に示すように、開口部またはスロット104bを有する特徴部104aは、第2のプレハブ式構成要素104と一体であってもよく、第2のプレハブ式構成要素104の上部(例えば、アウトソールの上側ランド)に設けられてもよい。製造物品が履物である場合、第2のプレハブ部材104(例えば、アウトソール)は、EVAエラストマーなどの成形エラストマー(ゴム)、皮革などであるがこれらに限定されない、当技術分野で一般的に使用される任意の材料から作製することができる。第2のプレハブ式構成要素104は、単一の成形品であってもよく、または一緒に取り付けられ得る複数の構成要素から作製されてもよい。開口部またはスロット104bを有する別個の特徴104aを提供することもまた、本開示の範囲内であり、これらは、次いで、任意の好適な取り付け技法によって、第2の事前製作された構成要素104の上側部分に取り付けられる。
【0033】
代替的に、間に間隙104cを有するスロット104b(例えば、開口部)を有する一連の特徴部104aは、図7に示されるように、スロット108a(例えば、開口部)を含むか又は画定するレール型構造108と置き換えられてもよい。レール型構造は、第2のプレハブ部品104の一部として一体的に成形されてもよく、または第2のプレハブ式構成要素104とは別個であるが、任意の従来の技術によってそれに取り付けられてもよい。レール型構造体108は、履物にさらなる剛性を提供するように構成されてもよく、したがって、スロット108a間の間隙によって組み込まれ得るいくらかの可撓性を排除する。
【0034】
図4は、本開示のシステム100のひも106を示す。図4では、レース106は、拡大された先端部106a(すなわち、レース106が実質的に移動するのを防止するためにループ開口部よりも大きいサイズにされた先端部)を備える。拡大先端部106aは、レース106がスロット付きループ102aを通過した後に、レース106がスロット付きループ102aを通って戻ることを防止するように構成されている。このようにして、ひも106は、図1に示されるように所定の位置に配置され、第1のプレハブ部材102上のスロット付きループ102aおよび第2のプレハブ部材104上の特徴部104aをロックまたは固定し、それによってシステム100における履物の組み立てを完了する。しかしながら、本開示に限定されないように、任意の数および長さのレースが、第1のプレハブ式構成要素102上のスロット付きループ102aおよび第2のプレハブ式構成要素104上の特徴104aをロックまたは固定するために使用され得ることに留意されたい。また、ひも106の材質は特に限定されない。この場合、ひも(レース)106は、可撓性材料(例えば、コード、ロープ、ワイヤなど)から作られる。
【0035】
また、拡大先端部106aを使用する代わりに、紐106は、その端部を単に結ぶ(靴紐を結ぶのと同様の方法で)または結ぶことによって所定の位置に固定されてもよいことを理解されたい。緩んだ端部の結び付けを可能にする市販のまたは加工された製品(コネクタ、レースロック、クラスプなど)の使用も、本開示の範囲内である。さらに、レース106は、第1のプレハブ式構成要素102、第2のプレハブ式構成要素104、またはそれらの組合せに固定され得ることに留意されたい。例えば、レース106は、それ自体に結び付けられる代わりに、最初に製作される構成要素102に結び付けられてもよい。
【0036】
本明細書で述べるように、より短い長さの1つまたは複数のレース106が使用され得る。例えば、サンダルの場合、2つのより短いレース106が、第1のプレハブ式構成要素102の両側に使用されてもよく、第1のプレハブ式構成要素102は、単に、足に適合する可撓性パネルまたはストラップの形態であってもよい。スロット付きループ102aに通された2つ以上のレース106を使用して、固定を強化するか、または異なる外観を提示することも、本開示の範囲内である。
【0037】
図5および図6に示すように、本開示の物品又は製品のプレハブ式構成要素を固定するための単純であるが技術的に革新的なシステムは、独特で認識可能な視覚的外観を提供する。これらの図では、スロット付きループ102a、開口部またはスロット104bを有する特徴部104a、および単一のひも106が、履物の周囲全体に配置されている。レース106の拡大先端部106aは、図5に示すように、履物の内側の中間点(すなわち、第1のプレハブ式構成要素102と第2のプレハブ式構成要素104の中間点)で互いに接続されているが、レース106の拡大先端部106aは、履物の周囲に沿った任意の位置で互いに接続されてもよい。
【0038】
システム100の履物は、その耐用年数の終わりに達すると、様々な材料カテゴリに容易にリサイクルすることができる。例えば、ひも106は、第1のプレハブ式構成要素102を第2のプレハブ式構成要素104から分離する一対のはさみまたは他のカッティング装置を使用して単に切断されてもよい。これは、従来の方法およびシステムとは異なり、第1のプレハブ式構成要素102および第2のプレハブ式構成要素104を組み立てるために接着剤、糊、およびまたは縫合が必要とされないためである。本開示では、本明細書で説明するように、重機(例えば、ソールステッチングマシン、機械プレス、バフ研磨機、接着オーブン、UV光など)および他の複雑なシステムなどの余分な機器は不要である。したがって、本開示による方法およびシステムは、環境に優しく、カーボンフットプリントを実質的に低減するモジュール式履物構造をもたらす。
【0039】
物品または製品のプレハブ式構成要素を固定するためのシステム100は、図1に示すように、第1のプレハブ式構成要素102の周面の一部に沿って一連のループ102aを有する第1のプレハブ式構成要素102を第2のプレハブ式構成要素104の上に最初に提供することによって組み立てることができる。上述のように、第2のプレハブ式構成要素104は、第1のプレハブ式構成要素102の一連のループ102aを受け入れるように構成された一連の対応する特徴部104aを含む。特徴部104aは、開口部又はスロット104bを有し、特徴部104aは、第2のプレハブ式構成要素104の周面の少なくとも一部に沿っている。
【0040】
次に、第1のプレハブ式構成要素102のループ102aは、第2のプレハブ式構成要素104の対応する特徴部104aのスロット104bに差し込まれる。第1のプレハブ式構成要素102および第2のプレハブ式構成要素104は、紐106が一連の対応する特徴部104a内の一連のループ102aを所定の位置に固定するように構成されるように、スロット付きの一連のループ102aの開口部を通過する(すなわち、各ループによって画定される開口部を通過する)紐106で一緒に固定/ロックされる。レース106は、レース106の端部を結ぶこと、ロックすること、結び目を作ることなどによってそれ自体に固定される。別の実施形態では、上述したように、レース106は、第1のプレハブ式構成要素102(例えば、アッパー)または第2のプレハブ式構成要素104(例えば、アウトソール)のいずれかに固定することができる。
【0041】
図8は、本開示のシステム100の別の実施形態を示す。図8は、以前に着用された履物が再ソールされ、以前に着用された履物のアッパー109が再使用され得るシステム200の実施形態を示す。図8を参照すると、システム200は、第1のプレハブ式構成要素102と、第2のプレハブ式構成要素104と、レース106とを含む。第1のプレハブ式構成要素102は、プレハブ式アッパー109(例えば、以前に着用された履物のアッパー)およびプレハブ式ランド110を含むことができる。プレハブ式ランド110は、上部および下部を含むことができる。さらに、プレハブ式ランド110は、2つの層、すなわち内側層および外側層と、プレハブ式ランド110の上部において内側層と外側層との間に形成された開口部110bとを含むことができる。したがって、既製ランド110の上部の2つの層の間の開口部110bは、プレハブ式アッパー109の下部を受け入れるように構成される。換言すれば、プレハブ式アッパー109の下部は、ランド110の開口部110bによって受け入れられる。その後、ランド110は、ランド110の2つの層の間に配置されたプレハブ式アッパー109に縫い付けられるか、または接続される(例えば、縫い付けられるか、接着されるか、またはリベット留めされる)。
【0042】
さらに、プレハブ式ランド110の上部は、一連のループ110aを有することができる。一連のループ110aは、プレハブランド110の周面の一部に沿っていてもよい。一連のループ110aは、図示され上述された構成と比較して上下逆さまの構成で、プレハブ式ランド110の上部に縫い付けられるか、または他の方法で接続されてもよいが、ループ110aのいずれの構成(すなわち、方向)も可能である。プレハブ式ランド110の下部は、プレハブ式ランド110の下部の周面の一部に沿ったスカート110cを有してもよい。スカート110cは、第2のプレハブ式構成要素104の内側に設けられるように構成される。換言すれば、プレハブ式ランド110が第2のプレハブ式構成要素104(例えば、アウトソール)に組み付けられ、インソール111がプレハブ式アッパー109の内部に追加されると、スカート110cは、インソール111の外側(すなわち、底部)と第2のプレハブ式構成要素104の内側(すなわち、上部)との間に配置される。換言すれば、インソール111が追加されると、インソール111は、インソール111の外側/底部とアウトソール104の内側/頂部との間でスカート110cを圧搾する。構成要素が既に固定されているので、インソール111とアウトソール104との間のスカート110cのこの圧搾は、所定の位置に容易に留まることができ、これは、フットベッドの上に立っている足によって強制され、それによって圧搾を締め付ける。
【0043】
上述のように、第2のプレハブ式構成要素104は、スロット104b(例えば、開口部)によって一連のループ110aをスロット式に受け入れるように構成された一連の対応する特徴部104aを含む。特徴部104aおよび含まれる開口部又はスロット104bは、第2のプレハブ式構成要素104の周面の少なくとも一部に沿って配置される。
【0044】
プレハブ式ランド110およびプレハブ式アッパー109(すなわち、第1の既製部品)は、一連のループ110aおよび特徴部104aによって第2のプレハブ式構成要素104に組み付けられる。一連のループ110aは、特徴部104aのスロット104bを通って設けられる。レース106は、一連のループ110aを一連の対応する特徴部104aに固定して、プレハブ式アッパー109およびプレハブ式ランド110(すなわち、第1のプレハブ式構成要素102)を第2のプレハブ式構成要素104に、ソールステッチングマシン、機械プレス、バフ研磨マシン、接着オーブン、UV光などの重機を使用せずに固定するように構成される。レース106には、レース106がスロット付きループ110aを通過した後に拡大先端部106aが設けられる。拡大先端部106aは、レース106がスロット付きループ110aを通過した後に、レース106がスロット付きループ110aを通って戻ることを防止するように構成されている。このようにして、レース106は、第1のプレハブ式構成要素102上のスロット付きループ110aおよび第2のプレハブ式構成要素104上の機構104aをロックまたは固定するために所定の位置に配置され、それによってシステム200における履物の組み立てが完了する。
【0045】
物品または製品のプレハブ式構成要を固定するための図8に示すシステム200は、最初に第1のプレハブ式構成要素102を第2のプレハブ式構成要素104の上に設けることによって組み立てることができる。第1のプレハブ式構成要素102は、プレハブ式アッパー109の下部をランド110の開口部110b内に設けることによって組み立てられる。プレハブ式アッパー109が開口部110bに挿入されると、ランド110は、プレハブ式アッパー109に縫い付けられ、接着され、リベット留めされるなどされる。プレハブ式アッパー109およびランド110が縫い合わされるか、または他の方法で互いに接続されると、プレハブ式ランド110は、第2のプレハブ式構成要素104に挿入される。ランド110の底部のスカート110cは、内側に(すなわち、ランド110および第2のプレハブ式構成要素104の中心に向かって)押し込まれ、スカート110cの押し込まれた部分は、第2のプレハブ式構成要素104の上面に位置する。プレハブ式ランド110のループは、第2のプレハブ式構成要素104の対応する特徴部104aを通ってスロットが形成される。プレハブ式アッパー109およびプレハブ式ランド110を含む第1のプレハブ式構成要素102と、第2のプレハブ式構成要素104とは、紐106が一連の対応する特徴部104a内の一連のループ110aを所定の位置に固定するように構成されるように、スロット付きの一連のループ110aの開口部を通過する紐106で一緒に固定/ロックされる。レース106は、レース106の端部106aを一緒に結ぶこと、ロックすること、結び目を作ることなどによって固定される。最後に、ソール111が、第1のプレハブ式構成要素102と第2のプレハブ式構成要素104との間の履物の内側に配置される。インソール111は、プレハブ式ランド110のスカート110cの上に配置され、それによってスカート110cを固定する。したがって、ユーザが履物を着用すると、スカート110cは、インソール111と第2のプレハブ部材104との間で圧迫される。
【0046】
開示されたシステムおよび方法は、履物を参照して説明されているが、システムおよび方法は、衣類、バッグ、アクセサリ、機器、家具などの履物だけでなく、他のものに使用されてもよい。したがって、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に変更、追加、および/または削除を行うことができることは、当業者には明らかであろう。
【0047】
本開示の1つまたは複数の実施形態は、単に便宜上、本出願の範囲を任意の特定の開示または発明概念に自発的に限定することを意図することなく、「開示」という用語によって、個別におよび/または集合的に本明細書で参照され得る。さらに、本明細書では特定の実施形態を図示および説明してきたが、同じまたは同様の目的を達成するように設計された任意の後続の構成を、示された特定の実施形態に置き換えることができることを理解されたい。本開示は、様々な実施形態のありとあらゆる後続の適応形態または変形形態を包含することを意図している。本明細書の実施形態の組み合わせ、および本明細書に具体的に記載されていない他の実施形態は、本明細書を検討すれば当業者には明らかである。
【0048】
本明細書で使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数の指示対象を含む。
[0056] 本明細書で使用される場合、「例えば(for example)」、「例えば(for instance)」、「など(such as」、または「含む(including)」は、より一般的な主題をさらに明確にする例を導入することを意味する。特に明示的に示されない限り、そのような例は、本開示に示される実施形態を理解するための助けとしてのみ提供され、決して限定することを意味しない。これらの語句は、開示された実施形態に対するいかなる種類の選好も示さない。
【0049】
本開示の要約書は、米国特許法施行規則第1.72条(b)に準拠するために提供され、特許請求の範囲または意味を解釈または限定するために使用されないという理解の下で提出される。加えて、前述の詳細な説明では、本開示を合理化する目的で、様々な特徴が一緒にグループ化されるか、または単一の実施形態で説明され得る。本開示は、特許請求される実施形態が、各請求項に明示的に記載されるよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、開示される実施形態のいずれかの特徴の全てよりも少ないものを対象とし得る。したがって、以下の特許請求の範囲は、詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別個に請求される主題を定義するものとして独立している。
【0050】
前述の詳細な説明は、限定ではなく例示とみなされることが意図され、全ての均等物を含む以下の特許請求の範囲は、本開示の範囲を定義することが意図されることを理解されたい。特許請求の範囲は、その趣旨で述べられていない限り、記載された順序または要素に限定されると解釈されるべきではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲および趣旨に含まれるすべての実施形態が、本開示として特許請求される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】