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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-03-21
(54)【発明の名称】最適化された機械設計の電動歯ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/22 20060101AFI20250313BHJP
   A61C 17/26 20060101ALI20250313BHJP
   A61C 17/28 20060101ALI20250313BHJP
   A61C 17/34 20060101ALI20250313BHJP
【FI】
A61C17/22 C
A61C17/26 A
A61C17/28 A
A61C17/34 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2025500412
(86)(22)【出願日】2023-03-15
(85)【翻訳文提出日】2024-09-18
(86)【国際出願番号】 FR2023050353
(87)【国際公開番号】W WO2023175275
(87)【国際公開日】2023-09-21
(31)【優先権主張番号】2202396
(32)【優先日】2022-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524347962
【氏名又は名称】コンセプティース
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ティエリー アンドレ クリスチャン ヴァレ
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AB13
3B202AB14
3B202AB15
3B202BA30
3B202BC01
3B202BD01
3B202BE09
3B202EA01
3B202EG05
(57)【要約】
本発明は、ブラッシングローラ(4)、および、前記ブラッシングローラ(4)に固定された第1の端部を有する駆動軸を備える電動歯ブラシであって、前記歯ブラシは、前記駆動軸が延在する第1のケーシング(30)と、前記ブラッシングローラ(4)と面する内面を有し、第1の材料で作られたカバー(8)を備え、前記駆動軸は、前記第1のケーシング(30)の外側に突出し、前記第1の端部を含む端部セグメントを含み、前記ブラシは、前記端部セグメントを受容するベアリングを備え、前記電動歯ブラシは、前記第1の材料よりも柔らかい第2の材料で作られた保護片(9)を備え、前記保護片(9)は、前記内面を覆い、前記後者から突出する周辺リップ(90)を形成し、前記保護片(9)は、前記ベアリングを形成する、電動歯ブラシに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動モータ(6)、歯をブラッシングするためのローラ(4)、および、駆動軸(7)であって、前記ブラッシングローラ(4)に固定された第1の端部(7A)と、第1の回転軸(Y-Y‘)に沿って前記駆動軸(7)を通って前記ブラッシングローラ(4)を回転させるために前記電動モータ(6)に接続された第2の端部(7B)との間を長手方向に延在する駆動軸(7)、を含む電動歯ブラシ(1)であって、
前記ブラッシングローラ(4)は、前記駆動軸(7)に取り付けられた近位端(40)と自由遠位端(41)との間を長手方向に延在し、
前記歯ブラシ(1)は、前記駆動軸(7)が延在する第1のケーシング(30)と、前記第1のケーシング(30)に長手方向に延在し、前記第1のケーシング(30)に固定された後端(8A)と自由前端(8B)との間で前記ブラッシングローラ(4)に沿って延在する、第1の材料で作られたカバー(8)をさらに備え、
前記カバー(8)は、前記ブラッシングローラ(4)に面して配置された内面(80)と反対側の外面(81)とを有し、
前記駆動軸(7)は、前記第1のケーシング(30)の外側に突出し、前記第1の端部(7A)を含む端部セグメント(70)を含み、
前記歯ブラシ(1)は、前記第1のケーシング(30)に固定され、前記端部セグメント(70)を受容して誘導するベアリングを備え、
前記電動歯ブラシ(1)は、前記第1の材料よりも柔らかい第2の材料で作られた保護片(9)を備え、前記保護片(9)は、前記内面(80)を覆い、前記後者から突出して、前記カバー(8)を取り囲む周辺リップ(90)を形成し、前記保護片(9)は、前記ベアリングを形成するために前記端部セグメント(70)を局所的に取り囲むリング(91)を含む、
ことを特徴とする電動歯ブラシ(1)・
【請求項2】
前記保護片(9)は、前記遠位端(41)の前方に延在する前壁(9A)を含み、前記ブラッシングローラ(4)は前記のリング(91)と他方の前記前壁(9A)との間に挿入されることを特徴とする、請求項1に記載の電動歯ブラシ(1)
【請求項3】
前記前壁(9A)は、前記第1の回転軸(Y-Y’)に実質的に垂直な平面に平行に延在する複数のピンを含むことを特徴とする、請求項2に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項4】
前記カバー(8)は、前記第1のケーシング(30)と一体であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項5】
前記駆動軸(7)は、互いに向き合って、かつ互いに距離を置いて配置される第1の肩部(10)および第2の肩部(11)を含み、前記第1のケーシング(30)は、その中に、空洞壁(30B)によって画定される細長い空洞(30A)を含み、その断面は、それぞれ前記第1の肩部(10)および第2の肩部(11)のための第1の軸方向ストップ(300)および第2の軸方向ストップ(301)を形成するように、長手方向に変化することを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項6】
前記駆動軸(7)は、前記空洞壁(30B)からの距離で前記第1の肩部(10)および前記第2の肩部(11)の間を延在する中間セグメント(71)を含むことを特徴とする、請求項5に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項7】
前記第1の軸方向ストップ(300)は、前記ベアリングに実質的に隣接して配置され、前記中間セグメント(71)は、前記第1の肩部(10)に隣接し、最大断面と最小断面との間で前記第1の肩部(10)から第2の肩部(11)に向かって減少する断面を有する円錐形状を有する第1の部分(710)を含むことを特徴とする、請求項6に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項8】
前記中間セグメント(71)は、次に、前記第1の部分(710)に実質的に隣接し、断面が前記最小断面以下である実質的に円筒形状を有する第2の部分(711)を含むことを特徴とする、請求項7に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項9】
前記駆動軸(7)は、例えばフィッティングなどにより一緒に組み立てられ、それぞれ前記第1の肩部(10)および第2の肩部(11)を形成する第1の異なる要素(72)および第2の異なる要素(73)を含むことを特徴とする、請求項5~8のいずれか一項に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項10】
一方で本体(20)を、もう一方で前記本体(20)に取り外し可能に設置されたブラッシングヘッド(3)を備え、前記本体は、手動把持部材(2)を形成し、前記電動モータ(6)が収容された第2のケーシング(20A)を備え、前記ブラッシングヘッド(3)は、前記ブラッシングローラ(4)、前記第1のケーシング(30)、前記カバー(8)、および前記保護片(9)を埋め込み、
前記駆動軸(7)は、
前記ブラッシングヘッド(3)によって埋め込まれ、前記第1の端部(7A)を含む受容セグメント(700)であって、前記受容セグメント(700)には第1の機械的結合手段(700A)が設けられる、受容セグメント(700)と、
前記本体(20)によって埋め込まれ、前記第2の端部(7B)を含むモータセグメント(701)であって、前記モータセグメント(701)には、第2の機械的結合手段(700B)が設けられる、モータセグメント(701)と、
を備え、
前記第1の機械的結合手段(700A)および前記第2の機械的結合手段(700B)は、前記モータセグメント(701)および前記受容セグメント(700)を回転時に取り外し可能に連結するために相補的であることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項11】
前記受容セグメント(700)は、前記第1の肩部(10)および前記第2の肩部(11)を含むことを特徴とする、請求項5および10に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項12】
前記駆動軸(7)は、第1のセグメント(80)および第2のセグメント(81)、ならびに前記第1のセグメント(80)および前記第2のセグメント(81)を接続するためのユニバーサルジョイント12を備えることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項13】
前記カバー(8)および保護片(9)は、それに加えられる機械的応力がない場合に、静止位置を占有する一体型サブアセンブリを形成し、前記一体型サブアセンブリは、前記第1の回転軸(Y-Y’)に実質的に平行な延長方向に長手方向に延在し、前記単一サブアセンブリは、
前記第1のケーシング30に対して弾性的に屈曲し、それに作用する第1の屈曲応力に応答して、前記自由前端8Bが前記第1の回転軸Y-Y’から逸脱する最大弾性屈曲の第1の位置に到達し、前記延長方向が、前記第1の回転軸Y-Y’と共に、3~10°、好ましくは実質的に5°に等しい第1の角度を形成するように、および/または
前記第1の屈曲応力の反対方向にある第2の屈曲応力に応答して、前記第1のケーシング30に対して弾性的に屈曲し、前記自由前端8Bが前記第1の回転軸Y-Y’に近づく最大弾性屈曲の第2の位置に到達し、前記延長方向が前記第1の回転軸Y-Y’と共に1~4°、好ましくは実質的に2°に等しい第2の角度を形成するように、設計されることを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載の電動歯ブラシ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔衛生器具の一般的な技術分野に関し、より具体的には、特に人間の使用のための歯ブラシの分野に関する。
【0002】
本発明は、より具体的には、電動モータと、歯をブラッシングするためのローラと、前記ブラッシングローラに固定された第1の端部と、前記駆動軸に沿って前記駆動軸を通って前記ブラッシングローラを回転させるために前記電動モータに接続された第2の端部との間を長手方向に延在する駆動軸と、を備える電動歯ブラシに関し、前記ブラッシングローラは、前記駆動軸に取り付けられた近位端と自由遠位端との間を長手方向に延在し、前記歯ブラシは、前記駆動軸が内部に通る第1のケーシングと、前記第1のケーシングの長手方向に延び、前記第1のケーシングに固定された後端と自由前端との間で前記ブラッシングローラに沿って延在する第1の材料で作られたカバーとをさらに備え、前記カバーは、前記ブラッシングローラに面して位置する内面と、反対の外面とを有し、前記駆動軸は、前記第1のケーシングの外側に突出し、前記第1の端部を含む端部セグメントを備え、前記歯ブラシは、前記第1のケーシングに固定され、前記端部セグメントをガイドするために前記端部セグメントを受け入れるベアリングを備える。
【背景技術】
【0003】
電動ブラッシング部材を実装する電動歯ブラシが知られている。これらの電動歯ブラシは、一般に、電動化の実装により実行されるジェスチャーを削減することが可能になるため、ユーザにとって特に快適な条件下で、効果的なブラッシングを可能にするため、満足感を与える。
【0004】
それにもかかわらず、これらの既知の電動歯ブラシには深刻な欠点がある。
【0005】
特に、既知の電動歯ブラシは、一般に、時には組織(歯茎を含む)の快適性および保護を損なうように、主にブラッシング効率を優先する設計を有する。したがって、既知の電動歯ブラシは、 少なくとも いくつかの不快感、さらにはあざや痛みを引き起こす可能性がある。
【0006】
これらの既知の電動歯ブラシはまた、最適なブラッシングを提供することを可能にしておらず、その機械的設計は、耐久性および信頼性の問題の原因である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明に割り当てられた目的は、上記に開示された欠点を是正し、コンパクトで経済的な構造でありながら、特に効果的で非外傷性のブラッシングを実行できるようにしながら、顕著な快適さと使用の安全性を提供する新しい電動歯ブラシを提案することを目的とする。
【0008】
本発明の別の目的は、正確なブラッシングと最適な快適さを可能にする設計の新しい電動歯ブラシを提案することを目的としている。
【0009】
本発明の別の目的は、迅速でシンプルで経済的な製造を可能にする設計の新しい電動歯ブラシを提案することを目的としている。
【0010】
本発明の別の目的は、新しい特に堅牢で軽量の電動歯ブラシを提案することを目的とする。
【0011】
本発明の別の目的は、特に耐久性のある構造の新しい電動歯ブラシを提案することを目的とする。
【0012】
本発明の別の目的は、最適化された工業製造を可能にする設計の新しい電動歯ブラシを提案することを目的とする。
【0013】
本発明の別の目的は、寄生振動を制限し、歯ブラシを形成する構成要素の寿命を改善することを可能にする設計の新しい電動歯ブラシを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に割り当てられた目的は、電動モータ、歯をブラッシングするためのローラ、および、駆動軸であって、前記ブラッシングローラに固定された第1の端部と、第1の回転軸に沿って前記駆動軸を通って前記ブラッシングローラを回転させるために前記電動モータに接続された第2の端部との間を長手方向に延在する駆動軸、を含む電動歯ブラシを使用することによって達成され、前記ブラッシングローラは、前記駆動軸に取り付けられた近位端と自由遠位端との間を長手方向に延在し、前記歯ブラシは、前記駆動軸が延在する第1のケーシングと、前記第1のケーシングに長手方向に延在し、前記第1のケーシングに固定された後端と自由前端との間で前記ブラッシングローラに沿って延在する第1の材料で作られたカバーと、を備え、前記カバーは、前記ブラッシングローラに面して配置された内面と反対側の外面とを有し、前記駆動軸は、前記第1のケーシングの外側に突出し、前記第1の端部を含む端部セグメントを含み、前記歯ブラシは、前記第1のケーシングに固定され、前記端部セグメントを受容してガイドするベアリングを備え、前記電動歯ブラシは、前記第1の材料よりも柔らかい第2の材料で作られた保護片を備え、前記保護片は、前記内面を覆い、後者から突出して、前記カバーを取り囲む周辺リップを形成し、前記保護片は、前記ベアリングを形成するために前記端部セグメントを局所的に取り囲むリングを含むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の他の特殊性および利点は、添付の図面を参照して、純粋に例示的かつ非限定的な例として与えられた以下の詳細な説明を読むことで、より詳細に現れるであろう。
図1図1は、本発明による電動歯ブラシを概略的な正面図で示す。
図2図2は、概略斜視図において、取り外し可能なブラッシングヘッドの一部である図1の電動歯ブラシの構造の詳細を示す。
図3図3は、4分の3の背面図で、前述の図の電動歯ブラシの構造の詳細を示す概略斜視図である。
図4図4は、4分の3の正面立面図で、ブラッシングローラが省略された前の図の電気ブラシの構造の詳細を示す概略斜視図である。
図5図5は、概略斜視図で、前述の図の歯ブラシの保護片を示しており、この保護片は、この場合、柔らかいプラスチック材料で作られ、この場合、歯ブラシのカバーの内側を完全に覆うことを意図している。
図6図6は、図4に示されるものと同じ構造の詳細を示しており、保護片もまた、カバーの内面を見ることを可能にするために省略されているという違いがある。
図7図7は、長手方向セクションの概略図において、円筒によって概略的に表されるブラッシングローラを有する、前述の図の電動歯ブラシの構造の詳細を示す。
図8図8は、概略斜視図において、図2に示される構造の詳細を含むブラッシングヘッドと取り外し可能に結合されることを意図した本体の一部である、前述の図の電動歯ブラシの構造の詳細を示す。
図9図9は、概略斜視図において、図2に示される構造の詳細を含むブラッシングヘッドが一部を形成し、前記ブラッシングヘッドは、本体に結合されることを意図しており、その詳細は図8に示され、ブラシロールは省略されている。
図10図10は、長手方向セクションの概略図で、前の図の歯ブラシのブラッシングヘッドを示す。
図11図11は、長手方向セクションの概略図において、ブラッシングローラおよび駆動軸の受容セグメントによって形成されたサブアセンブリが省略されている、図10のブラッシングヘッドの構造の詳細を示す。
図12図12は、長手方向セクションの概略図において、ブラッシングローラおよび駆動軸の受容セグメントによって形成されたサブアセンブリを示しており、これは図11では省略されている。
図13図13は、概略斜視図において、電動モータ、駆動軸(ユニバーサルジョイントを含む)、およびブラッシングローラを含む後者の運動学的チェーンに対応する、前述の図の歯ブラシの構造の詳細を示し、後者は、この場合、円筒によって概略的に表される。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書で使用される「第1の」、「第2の」、「第1の」、「第2の」などの用語は、必ずしも順序または基数の意味合いを有しておらず、すなわち、これらの用語が添付されている要素または構成要素の順序、数量または任意の分類の概念をここで暗示していないことに事前に留意されたい。特に、これらの用語の使用は、必ずしもより高い順序またはランクの関連する項目の存在を意味するものではない。この場合、これらの用語は、それらの特定の技術的特徴を区別することを可能にすることによって、本発明の理解を容易にすることのみを意図している。
【0017】
本発明は、食品のゴミおよび歯垢を除去することによって口腔衛生を維持することを意図した電動歯ブラシ1に関する。本発明による電動歯ブラシ1は、有利にはヒトを対象としているが、代替的な実施形態によれば、例えば、飼育または会社の動物のための獣医学的使用に完全に適合させることができる。
【0018】
有利には、電動歯ブラシ1は、好ましくは、ユーザによって手動で把持されるように意図されたハンドルを形成する手動把持部材2を備え、ユーザが電動歯ブラシ1を操作することを可能にし、特に、空間におけるその位置およびその向き、ならびにブラシをかけられる歯と接触するその圧力を制御する。有利に手動把持部材2を形成するハンドルは、例えば、中央長手方向軸X-X’に沿って長手方向に延在する。好ましくは、歯ブラシ1は、本体20を含み、本体20は、有利には、第2のケーシング20Aを含み、第2のケーシング20Aの中には、好ましくは、電動歯ブラシ1の異なる構成要素、特に機械的、電気的および電子的構成要素が収容されることが意図されている。有利には、第2のケーシング20Aは、手動把持部材2を形成する。
【0019】
有利には、図に示されるように、電動歯ブラシ1は、好ましくは、本体20の軸方向の延在部に取り付けられたブラッシングヘッド3を備える。好ましくは、ブラッシングヘッド3は、例えば、ヘッド3の1つまたは複数の構成要素が使い古されたときに、ヘッド3の容易な交換を可能にするために、または代替的に異なる特性を有するブラッシングヘッドを使用するために、本体20に取り外し可能に取り付けられる。したがって、図に示される好ましい実施形態では、電動歯ブラシ1は、ブラッシングヘッド3および本体20にそれぞれ対応する2つの異なる独立した機械的サブアセンブリを含み、対象の2つのサブアセンブリ3、20は、電動歯ブラシ1を形成することを視野に入れて、取り外し可能で可逆的な方法で機械的に結合することができるように設計されており、したがって、有利にはモジュラー特性を有する。しかしながら、代替の実施形態では、分離の可能性なしに、ブラッシングヘッド3を本体20に恒久的に固定することが可能である。
【0020】
電動歯ブラシ1はまた、歯を磨くための部材を備え、これは、有利には、電動歯ブラシ1の実質的に一端に配置され、したがって、好ましくは、前記中央長手方向軸X-X’に沿って長手方向に延在する概して細長い形状を有する。好ましくは、ブラッシング部材は、ブラッシングヘッド3の一部である。より正確には、図に示されるように、ブラッシング部材は、歯をブラッシングするためのローラ4によって形成され、この場合、ブラッシングの研磨機械的作用によって、クリーニングを確実にするために歯と接触するように設計される。それに割り当てられたブラッシング機能を確実にするために、歯をブラッシングするためのローラ4は、有利には、好ましくは、複数の剛毛またはピンによって形成される、ブラッシング突起5を備える。前記ブラッシング突起5は、好ましくは合成材料で作られており、有利には、実質的に柔らかく、可撓性の特徴を有する。歯をブラッシングするためのローラ4は、有利には、上述の中央長手方向軸X-X ’に平行であり、好ましくはそれと一致する第1の回転軸Y-Y’に沿って回転するように有利に取り付けられる。したがって、ブラッシングローラ4は、好ましくは実質的に連続的に、同じ方向に回転するように設計され、その方向は、ブラッシングされる歯列の領域およびこの領域に対する電動歯ブラシ1の位置に応じて有利に修正され得る。外傷リスクを制限しながら、歯列の特に効果的なクリーニングを可能にするため、1つの回転方向または別の回転方向に連続的に回転するブラッシングローラ4の使用が好ましい。オシロ回転式または活発なブラッシング部材の実装は、本発明によって提供されるように、連続的な回転式ブラッシングローラ4の使用よりも、ブラッシング効率と外傷リスクの最小化との間の妥協の点で、はるかに有利ではないことが証明される。
【0021】
ブラッシングローラ4は、例えば、図に示されるように、この場合、前記第1の回転軸Y-Y’と実質的に同軸である実質的に細長いコアによって形成される中央コア4Aを備える。ブラッシング突起5は、好ましくは、前記中央コア4Aから半径方向に突出する。好ましくは、実質的に柔らかいピンまたは剛毛によって有利に形成されたブラッシング突起5は、(図に示されるように)第1の回転軸Y-Y’に沿って螺旋状に分布する。言い換えれば、この好ましい実施形態では、ブラッシング突起5はそれぞれ、中央コア4Aに接続された内部端部と自由外部端部との間を延在し、それらが後者に沿って前記中央コア4Aの周りに螺旋または渦巻きを形成する。したがって、ブラッシングローラ4は、有利には、スワブの形状の円筒形のブラシを形成する。
【0022】
例えば、中央コア4Aは、Uに折り畳まれた金属ワイヤによって形成され、それ自体にねじられて、前記Uのアーム間でブラッシング突起5を捕捉し、当該ねじれが複数のブラッシング突起5にらせん状の分布を付与する。この螺旋状の広がりのおかげで、第1の回転軸Y-Y’の周りの螺旋において、ブラッシングローラ4は、関連する組織の感度を尊重する穏やかなブラッシングを提供することができる一方で、洗浄アクションの観点から特に効果的である。ブラッシング突起5のらせん状の分布はまた、ブラッシング突起5によって形成されたブラッシング表面の変形を容易にすることを可能にし、したがって、ブラッシングローラ4のかさ容積の大幅な変動を可能にし、それによって、ブラッシングローラ4が複雑で狭い形状の領域に滑り込むことを可能にし、効果的で非外傷的なブラッシングを保証する。
【0023】
本発明によれば、電動歯ブラシ1は、有利には本体20によって埋め込まれ、例えば、上記の第2のケーシング20A内に収容され、前記手動把持部材2を優先的に形成する電動モータ6を備える。問題の電動モータ6は、好ましくは、固定子、回転子、および出力軸6Aが回転子に固定され、回転子によって直接的または間接的(例えば、減速装置を介して)回転される直流モータである。前記電動モータ6は、好ましくは直流である電力供給電流によって電力を供給されることが意図されている。前記電力供給電流は、モータを通過して、前記固定子及び回転子を相対回転させる。有利には、前記電力供給電流をモータ6にだけでなく、場合によってはブラシ1上の他の電気的または電子的部材に提供するために、ブラシは、本体20によって埋め込まれたエネルギー源を備える。前記エネルギー源は、例えば、少なくとも1つの充電式または非充電式のセルまたはバッテリによって形成され、これは、好ましくは、把持部材2内、例えば、前記第2のケーシング20A内に収容される。
【0024】
本発明によれば、電動歯ブラシ1は、前記ブラッシングローラ4に固定された第1の端部7Aと、前記電動モータ6に接続された第2の端部7Bとの間で長手方向に、好ましくは第1の回転軸Y-Y’と同軸に(それ自体が有利には中央長手方向軸X-X'と一致する)駆動軸7を備え、前述のように、前記ブラッシングローラ4は、前記第1の回転軸Y-Y’に沿って前記駆動軸7を通って連続的に駆動する。この目的のために、駆動軸7は、好ましくは、その第2の端部7Bに向かって、電動モータ6の出力軸6Aに接続される。出力軸6Aは、例えば、多角形セクション(例えば、正方形セクション)を有し、第2の端部7Bに配置された対応形状の空洞に挿入され、したがって、モータ6による駆動シャフト7の第1の回転軸Y-Y’に沿った回転駆動を可能にする。ブラッシングローラ4は、例えば、駆動軸7の第1の端部7Aにおいて、前記駆動軸7に取り付けられた近位端部40と、遠位端部41との間で、長手方向に(すなわち、中央長手方向軸X-X’によって具現化された方向に)順番に延在する。前記遠位端41は自由であり、すなわち、特に機械的ガイド部材によって延長または維持されていない。自由遠位端41の使用は、特に、中央コア4Aの屈曲変形を容易にすることによって、歯をブラッシングするためのローラ4に移動する能力を与えることを可能にし、これにより、歯をブラッシングするためのローラ4が偏向することを可能にし、したがって、効果的かつ正確であるだけでなく、特に穏やかで無外傷であるブラッシングを促進する。
【0025】
好ましくは、駆動軸7は、有利には、前記第1の端部7Aで開き、その中に、ブラッシングローラ4から軸方向に突出する中央コア4Aの端子部分40Aが挿入される中央ウェルを備える。好ましくは、問題の端子部分40Aは、駆動軸7によって中央コア4Aの第1の軸Y-Y’に沿った回転駆動を可能にするように、駆動軸7の第1の端部7Aに設けられた当該ウェルに圧入される。任意選択で、摩擦によるこの固定は、追加の固定手段(例えば、接着)によって補完され得る。したがって、中央コア4Aは、有利には、駆動軸7と連続して延在し、駆動軸7は、有利には、図に示されるように、第1の回転軸Y-Y’と同軸であり、第1の回転軸Y-Y’自体は、有利には、中央長手方向軸X-X'と一致する。
【0026】
図に示されるように、歯ブラシ1は、第1のケーシング30をさらに備え、第1のケーシング30内では、少なくとも部分的に、前記駆動軸7が延在する。図に示される実施形態では、駆動軸7の第1の部分は第1のケーシング30内を延在し、前記駆動軸7の第2の部分は第2のケーシング20A内を延在し、駆動軸7の前記第1および第2の部分は、ブラッシングヘッド3と本体20との分離を可能にするために、取り外し可能な方法で互いに接続することができる。しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、ブラッシングヘッド3および本体20は取り外し可能ではないため、歯ブラシ1は、この場合、駆動軸7全体を延在する単一のケーシングを有するワンピース特性を有することが完全に考えられる。第1のケーシング30は、好ましくは、比較的剛性のあるプラスチック材料、例えば、熱可塑性ポリマーで作られる。問題の熱可塑性ポリマーは、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)などのスチレン系ポリマー、またはポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT)などのポリエステル類のポリマー、またはガラス繊維を充填した熱可塑性ポリマーマトリックスの例によって形成された複合材料であってもよい。
【0027】
図に示されるように、歯ブラシ1は、第1のケーシング30を長手方向に延在し、前記第1のケーシング30に固定された後端8Aと自由前端8Bとの間で前記ブラッシングローラ4に沿って延在するカバー8をさらに備える。言い換えれば、カバー8は、ブラッシングローラ4が嵌合する架空の円筒形表面の一部を覆うように、第1のケーシング30の極端な部分から、中央長手方向軸X-X’に長手方向に実質的に平行に延在する。したがって、カバー8は、ブラッシングローラ4の側面の一部のみを露出させるスクリーンを形成することに寄与する。好ましくは、カバー8は、有利には、ローラ4によって画定されるブラッシング面のプロファイルに従うようにわずかに湾曲した舌部によって形成される。したがって、カバー8は、好ましくはローラ4の実質的に全長にわたって延在するタブ形状を有する。カバー8は、より正確には、前記ブラッシングローラ4に面する、すなわち後者に面する内面80と、反対側の外面81とを有する。カバー8は、有利には、例えば、比較的剛性のあるプラスチック材料、例えば、熱可塑性ポリマーである第1の材料で作られる。前記第1の材料を形成する熱可塑性ポリマーは、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)などのスチレン系ポリマー、またはポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT)などのポリエステル類由来のポリマーであってもよい。しかしながら、カバー8は、実質的に柔軟な特性を有し、例えば、ローラ4の対応する変形に伴うように、屈曲および場合によってはねじれで変形することができ、これは再び、特に効果的で、正確で、非外傷的なブラッシングに寄与する。
【0028】
有利には、カバー8は、第1のケーシング30と一体である。これは、図に示される関係のこの好ましい形態では、カバー8および第1のケーシング30は、例えば、プラスチック材料(例えば、上述のようなABSまたはPBTなどの熱可塑性ポリマーなど)を成形することによって得られる単一の部品によって一体的に形成され、第1のケーシング30は、駆動軸7の内部ハウジングを画定する中空エンベロープを形成し、前記中空エンベロープは、カバー8に対応するへら形の平らな部品によって延伸することを意味する。
【0029】
図に示されるように、駆動軸7は、第1のケーシング30の外側に出現する端部セグメント70を含み、前記第1の端部7Aを含む。言い換えれば、端部セグメント70は、部分的に第1のケーシング30の外側に、部分的に第1のケーシング30の内側に延在し、第1の端部7Aが第1のケーシング30の外側に配置されるように、第1のケーシング30から突出する。駆動軸7の誘導、および歯を適切な位置に磨くためのローラ4の維持を確実にするために、歯ブラシ1は、第1のケーシング30に固定され、それを誘導するために前記端部セグメント70を受容するベアリングを備える。したがって、ベアリングは、第1の回転軸Y-Y’に沿って駆動軸7の回転を可能にしながら、第1のケーシング30に対して端部セグメント70を所定の位置に局所的に維持することを可能にする。
【0030】
本発明によれば、電動歯ブラシは、前記第1の材料よりも柔らかい第2の材料で作られた保護片9を備える。前記第2の材料は、好ましくは、弾性、変形可能、および柔らかい特性を有する。第2の材料のショアA硬度は、例えば、第1の材料の硬度よりも低い。好ましくは、第2の材料のショアA硬度の値は、40~80、さらにより好ましくは50~70、特に好ましくは約60である。第2の材料は、例えば、エラストマー、またはポリスチレン-b-ポリ(エチレン-ブチレン)-b-ポリスチレン(SEBS)またはポリスチレン-b-ポリブタジエン-b-ポリスチレン(SBS)などの熱可塑性エラストマー(TPE)である。例えば、第2のシリコーン様材料を使用することも可能である。
【0031】
したがって、保護片9は、有利には、カバー8よりも硬さが少なく、可撓性が高い。図に示されるように、保護片9は、カバー8の内面80を覆い、カバー8を越えて突出して、前記カバー8を取り囲む周辺リップ90を形成する。言い換えれば、周辺リップ90は、内面80を覆い、カバー8から横方向に突出し、したがって、後者と共に非外傷性保護ガードを形成する。
【0032】
前記保護ガードは、ローラ4によるブラッシングの作用を受けない口腔の組織が、不快感または外傷を引き起こす可能性のあるブラッシングローラ4と予期せず接触するのを防ぐことを目的とする。言い換えれば、カバー8および保護片9によって形成されるサブアセンブリは、歯、より具体的には頬、唇、さらには舌に隣接する粘膜を前記ローラ4の作用から保護するために、ブラッシングローラ4の側面を部分的に覆うスペーサの役割を果たす。したがって、カバー8および保護片9は、ローラ4の研磨作用から唇、頸部および舌部粘膜を保護するために、ブラッシングローラ4の非機能領域をマスクする一種のシールドを形成することに寄与する。したがって、問題のシールドは、ブラッシングされる歯の粘膜を分離することを可能にし、したがって、ローラ4を適切な位置に配置し、歯の前庭、口蓋、および舌面に沿って後者の回転運動を可能にするのに十分なスペースを提供する。この技術的措置は、言い換えれば、カバー8と保護片9を組み合わせることによって、非常に柔らかく、変形可能で無外傷性でありながら粘膜の保護を効果的に保証するスペーサを得ることを可能にする。
【0033】
さらに、保護片9は、前記ベアリングを形成するために前記端部セグメント70を局所的に取り囲むリング91を含む。
【0034】
上記に開示された非常に具体的な設計は、著しい利点を有する。この設計は、外傷リスクを最小限に抑えて、大きな使用の快適さを提供することができるバイマテリアル保護ガードと、保護片9よりも剛性の高いカバー8の存在のおかげで制御された柔軟性の両方から利益を得ることを可能にする。加えて、第1のケーシング30の出口で駆動軸7のガイドベアリングを形成するために第2の材料で作られたリング91を使用することは、前記駆動軸7の角度方向の変動を可能にする。したがって、中央長手方向軸X-X ’に対する歯をブラッシングするためのローラ4の傾斜が容易になり、これは、ブラッシング効率の快適性および精度の源である。歯をブラッシングするためのローラ4および保護片9とカバー8の組み合わせによって形成された保護ガードは、したがって、有利には、異なる変形プロファイルに従って、実質的に同時に偏向することが可能であり、ブラッシングヘッド3の端部が、使用中にブラッシングヘッド3に影響を与える機械的応力に動的に適応することができる進化する形状を有することを可能にする。この変形性は、上記の特性と組み合わせて、遠位端41が自由である、すなわち誘導されていないブラッシングローラ4の実装のおかげで最適化される。
【0035】
特に、カバー8および保護片9の複合可撓性は、例えば、約7°に達し得る偏向角度(第1の軸Y-Y'と中央の長手方向軸X-X’との間で測定される)に従って、ハンドル2および後者に関連付けられた中央の長手方向軸X-X’に対するヘッド3の有意な可撓性を可能にする。
【0036】
したがって、上記に開示された具体的な設計は、歯科器官の高い固有受容感度および切断に対する歯肉組織の高感度を尊重することを可能にする。
【0037】
さらに、周辺リップ90と、保護片9によって形成され、好ましくは内面80を実質的に完全に覆う腹側領域92との接合部の存在は、ブラッシングローラ4のたわみ中に組織を保存することを可能にする。保護片9の前記腹部領域92を形成する第2の材料の層による内面80の覆いのおかげで、好ましくは完全に、内面80と接触するように使用され得るブラッシング突起5は、腹部領域92に対してこすれるようになり、その柔らかさ、好ましくは滑らかな一貫性により、突起5の完全性を維持し、後者の摩耗による劣化を制限する。
【0038】
したがって、採用された具体的な設計は、硬い点領域または硬い表面との歯の接触を回避することを可能にし、これは再び、ブラシ1の非外傷性および快適な特性に寄与する。
【0039】
ベアリングを形成するための軟質リング91の使用は、特にカバー8に対してローラの有意な角度付けを促進することを可能にし、これは内面80を露出させる可能性が高い。柔らかい材料で内面80を覆うことで、カバー8に対するローラの角度付けに起因して露出した内面による口腔の組織への外傷性リスクを制限することができる。
【0040】
有利には、保護片9は、歯をブラッシングするためのローラ4の前記遠位端41の前方に延在する前壁9Aを含み、後者をマスクして、遠位端41に対応する歯を磨くためのローラ4の前面との、粘膜との潜在的な外傷性接触を回避する。したがって、ブラッシングローラ4は、一方のリング91と他方の前壁9Aとの間に挿入される。例えば、前記前壁9Aは、前記第1の回転軸Y-Y’に実質的に垂直な平面に平行に延在する複数のピンを含み、したがって、この場合、前記中央長手方向軸X-X’にも垂直である。したがって、前壁9Aの前記複数のピンは、ブラッシングローラ4の遠位端41の反対側に配置された柔らかいライニングを、ブラッシングローラ4の軸方向の延長部に形成し、第1の回転軸Y-Y’に対して実質的に横断する。問題のピンによって形成された柔らかいライニングは、ブラッシングローラ4のカバーを後者の先験的な非機能領域で形成し、問題の非機能領域の粘膜との干渉を回避することを可能するとともに、柔らかい特性を有し、したがって組織を尊重し、快適なブラッシングを提供する。有利には、この柔らかいライニングを形成するピンもまた、ブラッシングに使用され得る。前記ピンは、例えば、図に示されるように、1つが他の後ろに配置された2列にわたって延在し、したがって、ローラ4の自由前面の粘膜を保護するだけでなく、歯を磨くためにローラ4によって提供されるものに加えて、ブラッシング機能を確実にすることを可能にする剛毛の房を形成する。
【0041】
有利には、保護片9は、調整された方法でカバー8を受容することを意図したフットプリント93を有する中央本体を含む単一のピースによって一体的に形成され、前記中央本体は、その端部の一方にリング91を備え、複数のピンは、他方の端部で前壁9Aを形成する。したがって、保護片9を形成する単一のピースは、プラスチック材料を成形することによって、例えば、前述のように、ポリスチレン-b-ポリ(エチレン-ブチレン )-b-ポリスチレン(SEBS)またはポリスチレン-b-ポリブタジエン-b-ポリスチレン(SBS)などのシリコーン、エラストマー、または熱可塑性エラストマー(TPE)を成形することによって得ることができる。有利には、保護片9は、図に示されるように、カバー8および第1のケーシング30の上部にオーバーモールドされる。この実施形態は、単純で、迅速かつ経済的な工業製造を可能にするため、好ましい。第1のケーシング30の上部を後者を通って提供されるオリフィスで囲み、そこから前記端部セグメント70が出現するリング91によって少なくとも部分的に形成されたベアリングの実装はまた、製造を容易にし、その変形性のおかげで、コア4Aを駆動軸7の第1の端部7Aのウェル開口部に挿入することを可能にする。
【0042】
有利には、図に示されるように、ブラッシングヘッド3は、前記ブラッシングローラ4、第1のケーシング30、カバー8、および保護片9を埋め込む。 図に示される好ましい実施形態では、駆動軸7は、有利には、下を含む。
【0043】
前記ブラッシングヘッド3によって埋め込まれ、前記第1の端部7Aを含む受容セグメント700と、
本体20によって埋め込まれ、前記第2の端部7Bを含むモータセグメント701。
【0044】
したがって、受容セグメント700は有利には第1のケーシング30内に収容され、モータセグメント701は有利には第2のケーシング20A内に収容される。
【0045】
有利には、受容セグメント700は、第1の機械的結合手段700Aを備え、モータセグメント701は、第2の機械的結合手段700Bを備え、ブラッシングヘッド3が本体20に直接設置されたとき、および取り付けられたとき、受容セグメント700とモータセグメント701との間の機械的駆動接続を確立するときに、第1の機械的結合手段700Aと協働するように意図されている。より正確には、前記第1及び第2の機械的結合手段700A、700Bは、前記モータセグメント701および受容セグメントを回転時に取り外し可能に連結するために相補的である。好ましくは、前記第1の機械的結合手段700A及び第2の機械的結合手段700Bのうちの少なくとも1つは、雌の結合部材を形成し、前記第1の機械的結合手段700A及び第2の機械的結合手段700Bのうちの他方は、対応する雄の結合部材を形成する。例えば、第1の機械的結合手段700Aは、第1の端部7Aの反対側に配置された受容セグメント700の自由端に設けられた多角形の結合フットプリントによって形成され、第2の機械的結合手段700Bは、第2の端部7Bの反対側に配置されたモータセグメント701の自由端に配置された対応多角形の結合エンドピースを備える。したがって、前記結合エンドピースは、モータ6によって付与されたモータセグメント701の回転運動を受容セグメント700に伝達するために、前述の結合フットプリントに挿入されることを意図した多面エンドピースを形成する。
【0046】
好ましくは、図に示される実施形態によれば、駆動軸7は、第1の肩部10を含み、例えば、前記端部セグメント70が当該第1の端部7Aと当該第1の肩部10との間を延在するように配置される。有利には、駆動軸7はまた、第2の肩部11を含み、これは、好ましくは、第1の肩部10と第1の機械的結合手段701との間に配置される。したがって、有利には、受容セグメント700は、前記第1および第2の肩部10、11を含み、後者は、以下の説明から明らかになるように、特に、ヘッド3の第1のケーシング30内に受容セグメント700を所定の位置に保持することができる。有利には、図に示されるように、前記第1および第2の肩部10、11は、互いに向き合って配置され、すなわち、それらは、互いに向き合うそれぞれの支持面を画定する。前記第1および第2の肩部10、11は、駆動軸7が前記第1および第2の肩部10、11の間を延在する中間セグメント71を備えるように、互いに距離を置いてさらに配置される。
【0047】
有利には、前記第1のケーシング30は、第1および第2の肩部10、11を有利に担持する受容セグメント700を延在させ、その中に、空洞壁30Bによって画定される細長い空洞30Aを含む。後者は、好ましくは、中央長手方向軸X-X’に沿って実質的に回転する形状を有し、その断面は、それぞれ前記第1および第2の肩部10、11のための第1および第2の軸方向ストップ300、301を形成するように、長手方向に(すなわち、中央長手方向軸X-X’に沿って)変化する。したがって、空洞壁30Bは、異なるセクションの異なる部分を有し、第1および第2の軸方向ストップ300、301は、異なるセクションの2つの隣接する部分の間の界面にノッチによって形成される。したがって、第1の肩部10は、第1の軸方向ストップ300上に載って、これに当接することが意図されており、一方、第2の肩部11は、第2の軸方向ストップ301上に載って、これに当接することが意図され、これにより、第1のケーシング30内の駆動軸の軸方向位置をブロックすることが可能になる。好ましくは、前記第1および第2の肩部10、11のそれぞれは、中央長手方向軸X-X’に実質的に垂直であるそれぞれの平面内を延在するそれぞれの停止面を形成する。同様に、第1の軸方向ストップ300および第2の軸方向ストップ301は、有利には、それぞれが中央長手方向軸X-X’に実質的に垂直なそれぞれの平面内で延在する平坦環状表面によって形成される。互いに向き合う2つの平面/平面ストップを実装するこの設計は、軸7、より正確には受容セグメント700を、第1のケーシング30内の所定の軸方向位置で、前記第1のケーシング30内の駆動軸7の位置決めに関連したクリアランスの正確な制御でブロックすることを可能にする。
【0048】
製造を容易にするだけでなく、正確で堅牢な機械的取り付けを得るために、駆動軸7は、好ましくは、一緒に組み立てられ、それぞれ前記第1および第2の肩部10、11を形成する第1および第2の異なる要素72、73を含む。好ましくは、前記第1および第2の要素72、73は、受容セグメント700の一部を形成し、それらが一緒に組み立てられるときに後者を形成する。第1の要素72は、例えば、端部セグメント70および中間セグメント71を形成する。好ましくは、第1および第2の要素72、73は、嵌合によって、すなわち、雌要素を雄要素に圧入することによって一緒に組み立てられる。第2の要素73は、例えば、一次端部と二次端部との間を長手方向に延在し、前記一次端部で開口する組立スリーブ730を備える。前記組立スリーブ730は、前記第1の要素72の一部である組立エンドピース720を受容し、例えば、前記中間セグメント71を延在する。したがって、前記組立体エンドピース720は、前記第1および第2の要素72、73の相互固定を確実にするために、第2の要素730の前述のスリーブ730に圧入される。有利には、第2の要素73は、その前述の第2の端部で、例えば、前記第2の端部での六角形のフットプリント開口部の形態である、前記第1の機械的結合手段700Aを形成する。好ましくは、前記継手は、モールスコーンの原理に基づいており、すなわち、中間セグメント71の軸方向延長部に位置する組立体エンドピース720は、低い傾斜を有する実質的に円錐形状を有し、第2の要素730の第1の端部に配置された組立スリーブ730の壁もまた、低い傾斜を有する円錐形状を有し、前記円錐形エンドピース720は、スリーブ730の円錐空洞に取り付けられ、これにより、第1および第2の要素72、73を互いに簡単かつ効果的に固定することが可能になるだけでなく、後者の優れた相対的な中心合わせを確実にする。
【0049】
有利には、中間セグメント71は、前記空洞壁30Bからの距離で、すなわち、空洞壁30Bと駆動軸7との間に、後者の長さの少なくとも一部に隙間J0があることを意味する。中間セグメント71と空洞壁30Bとの間のこの空のスペースの存在のおかげで、駆動軸7は、動作中に中央長手方向軸X-X’に対して屈曲および/または傾斜することが可能であり、これは、ベアリングを形成するリング91の柔らかい特性と組み合わせて、歯をブラッシングするためのローラ4に、特に非外傷性の特性と、ブラッシング中に干渉する解剖学的形状に幾何学的に適合する能力とを与えることを可能にする。
【0050】
したがって、上記で説明された設計は、第1および第2の肩部10、11のおかげで、駆動軸7の特に信頼性の高い正確な軸方向の停止を確実にするだけでなく、前記軸7に、中央長手方向軸X-X’に対して局所的に、横方向に移動する能力を提供することを可能にし、これは、大きな使用の快適さおよび顕著なブラッシング効率を提供する。
【0051】
有利には、第1の軸方向ストップ300は、前記ベアリングに、したがってリング91に、実質的に隣接して配置され、前述の中間セグメント71は、有利には前記第1の肩部10に隣接し、最大断面と最小断面との間で第1の肩部10から第2の肩部11に向かって減少する断面を有する円錐形状を有する第1の部分710を含む。ベアリングの近くに第1の円錐部分710が存在することにより、第1の部分710に沿って第2の肩部11の方向に増加するクリアランスJ0のおかげで、後者の変形および一時的な傾斜を可能にしながら、駆動軸7を自己中心化することが可能になる。
【0052】
有利には、中間セグメント71は、次に、前記第1の部分710に実質的に隣接し、例えば、断面が前記最小断面以下である実質的に円筒形状を有する第2の部分711を含む。好ましくは、第2の部分711の断面は、問題の最小断面よりも小さく、第2の部分711は、面取り712によって第1の部分710から分離される。これらの幾何学的特性のおかげで、第1の要素72は、第2の要素73に取り付けて組み立てるのが簡単かつ迅速である。
【0053】
第2の要素73は、次に、2つの異なるセクションを有する実質的に回転する形状を有する。したがって、前述の組立スリーブ730を形成する第2の要素73の部分は、空洞壁30Bと関連する第2の要素73の部分との間に隙間J1を残すように寸法決めされた第1の断面を有し、これは摩擦を制限し、取り付けを容易にし、駆動軸7の屈曲および/または傾斜を促進する。第2の要素73はまた、上記の第1の部分の断面よりも大きい断面を有する第2の部分731を備える。この第2の部分731は、前述のように、第1の機械的結合手段700Aを組み込んでいる。 第2の円筒形部分731の断面は、中央長手方向軸X-X’と同軸の駆動軸7を局所的に維持するように、空洞30Aの断面に合わせて調整される。
【0054】
したがって、図に示され、上記に記載された具体的な設計では、駆動軸7は、第2の要素73の端部セグメント70および第2の部分731にそれぞれ対応する2つの間隔のある領域でのみ中央長手方向軸X-X’を中心に維持され、駆動軸7は、その他のすべての場所では第1のケーシング30の空洞壁30Bから離れて配置されている。この特定の設計は、前述のように、第1のケーシング30内の軸7の位置決めに関連するクリアランスの正確な制御を可能にするだけでなく、特に効果的で非外傷性のブラッシングを得ることを可能にする駆動軸7の動作における変形を可能にする。
【0055】
後者の製造公差に起因する機械構成要素の潜在的な位置ずれによって誘発される可能性が高い寄生振動を低減するために、駆動軸7は、第1のセグメント80および第2のセグメント81、ならびに前記第1および第2のセグメント80、81を接続するためのユニバーサルジョイント12を備える。第1のセグメント80は、好ましくは、前述の第2の端部7Bに配置されたフットプリントによって形成された、出力軸6Aに機械的に結合するための手段と同様に、前記第2の端部7Bを含む。第1のセグメント80は、前記ユニバーサルジョイント12の雄部を含み、それ自体は、突出する実質的に球形の凸部80A、ならびに中央長手方向軸X-X’に垂直に、横方向に延在するラグ80B、80Cを含む。第2のセグメント81は、有利には、前述のモータセグメント701を順番に含む。この場合、前記モータセグメント701は、第1のセグメント80の球形凸部80Aの形状に対応する球形の湾曲した凹部81Aを備える。前記球形凸部80Aおよび球形曲面凹部81Aは、相互に摺動接触してボールジョイントを形成する。有利には、前記球形の湾曲した凹部81Aは、前記球形の凸部80Aおよび前記ラグ80B、80Cを運ぶ第1のセグメント80の上部が挿入された円筒形のキャップによって延在される。前記円筒形キャップは、有利には、第1および第2のセグメント80、81の相対的な軸方向のスライドを可能にするが、第1の回転軸Y-Y’に沿った回転においてロックするために、ラグ80B、80Cを収容する2つのガイドスロットを備える。したがって、ユニバーサルジョイント12は、球形のフィンガー接続を形成し、モータセグメント701と受容セグメント700との潜在的なずれを補償することを可能にする。好ましくは、モータ6によって付与された回転運動を伝達することを可能にするガイドラグ80B、80Cは、球形凸部80Aの表面に適合する球体の中心を通過する横軸に沿って延在する。したがって、前述の説明に適合するユニバーサルジョイント12は、上部の半角が有利には5°以上である円錐形の第1の回転軸Y-Y’を中心に旋回する可能性を保持しながら、アセンブリの位置決めを確実にする剛性停止から利益を得ることを可能にする。ユニバーサルジョイント12の実装は、特に、応力下での動作を回避することを可能にし、したがって、前述のように、潜在的な位置ずれによって引き起こされる可能性のある寄生振動を低減することによって、使用の快適さを向上させながら、関係する機械的構成要素の寿命を改善する。
【0056】
さらに、第2のセグメント81は、ユニバーサルジョイント12の反対側のその端部に、第2の機械的結合手段700Bを有利に含む。前述のように、第2の機械的結合手段700Bは、有利には、多面エンドピースを含み、これは、有利には、モータセグメント701の端子部分の中心合わせ及び受容セグメント700の端子部分への挿入を容易にする円筒形ガイドヘッド700Cによって延在する。
【0057】
有利には、歯ブラシ1は、好ましくは回転形状を有し、モータセグメント701、およびこの場合は第2のセグメント81を第2のケーシング20Aに設けられたオリフィスに隣接し、第2の機械的結合手段700Bがそこから出現する局所的に囲むリップシール13を備える。 前記シール13は、有利には、第2のケーシング20A内の所定の位置にシール13を軸方向に維持するために互いに向き合う肩部を有し、駆動軸7の回転中を含め、および実施される回転速度に関係なく、後者のシールを確実にする。
【0058】
ブラッシングローラ4の回転速度は、有利には、例えば第2のケーシング20A上に配置された適切な制御インターフェースによって制御され得る。問題の制御インターフェースは、例えば、回転速度を増加させることを可能にするボタン200と、代わりに回転速度を減少させることを可能にするボタン201とを備える。制御インターフェースは、もちろん、有利には、例えば、好ましくは第2のケーシング20A内に埋め込まれる電子カードを含む制御デバイスを介してモータ6に接続される。有利には、ブラシ1は、例えば、ブラッシングの持続時間および/またはローラ4の回転速度のレベルを表示するスクリーン203を含み得る。有利には、制御インターフェースはまた、電気スイッチに関連付けられたオン/オフボタン202を含み、ブラシ1をオンまたはオフにすることを可能にする。
【0059】
好ましくは、前記カバー8および保護片9は、それに加えられる機械的応力がない場合に、静止位置(図に示される)を占有する一体型サブアセンブリを形成し、前記一体型サブアセンブリ8、9は、前記第1の回転軸Y-Y’に実質的に平行な延長方向に長手方向に延在する。それが形成される材料の組み合わせのおかげで、前記単一サブアセンブリは、有意な柔軟性を有し、したがって、組織(歯および歯茎)との外傷性接触を制限する、または完全に回避することさえ可能にする。好ましくは、このように設計された前記単一サブアセンブリは、以下のように設計される。
【0060】
前記第1のケーシング30に対して弾性的に屈曲し、それに作用する第1の屈曲応力に応答して、前記自由前端8Bが前記第1の回転軸Y-Y’から逸脱する最大弾性屈曲の第1の位置に到達し、前記延長方向が、前記第1の回転軸Y-Y’と共に、3~10°、好ましくは実質的に5°に等しい第1の角度を形成するように、及び/または
前記第1の屈曲応力の反対方向にある第2の屈曲応力に応答して、前記第1のケーシング30に対して弾性的に屈曲し、前記自由前端8Bが前記第1の回転軸Y-Y’に近づく最大弾性屈曲の第2の位置に到達し、前記延長方向が前記第1の回転軸Y-Y’と共に1~4°、好ましくは実質的に2°に等しい第2の角度を形成するようにする。
【0061】
最終的に、本発明は、ブラッシングヘッド3が使用中に受ける機械的応力の関数として、ブラッシングヘッド3の幾何学的可変性を容易にする一方で、非常に信頼性の高い動作を維持し、関連する機械的構成要素の寿命を維持する設計を提示する。したがって、本発明によるブラシ1は、堅牢で軽量で耐久性のある設計である一方で、特に効果的で非外傷性のブラッシングの恩恵を受けることを可能にする。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、電動歯ブラシの設計、製造、および使用においてその工業的応用を見出す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-10-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動モータ(6)、歯をブラッシングするためのローラ(4)、および、駆動軸(7)であって、前記ブラッシングローラ(4)に固定された第1の端部(7A)と、第1の回転軸(Y-Y‘)に沿って前記駆動軸(7)を通って前記ブラッシングローラ(4)を回転させるために前記電動モータ(6)に接続された第2の端部(7B)との間を長手方向に延在する駆動軸(7)、を含む電動歯ブラシ(1)であって、
前記ブラッシングローラ(4)は、前記駆動軸(7)に取り付けられた近位端(40)と自由遠位端(41)との間を長手方向に延在し、
前記歯ブラシ(1)は、前記駆動軸(7)が延在する第1のケーシング(30)と、前記第1のケーシング(30)に長手方向に延在し、前記第1のケーシング(30)に固定された後端(8A)と自由前端(8B)との間で前記ブラッシングローラ(4)に沿って延在する、第1の材料で作られたカバー(8)をさらに備え、
前記カバー(8)は、前記ブラッシングローラ(4)に面して配置された内面(80)と反対側の外面(81)とを有し、
前記駆動軸(7)は、前記第1のケーシング(30)の外側に突出し、前記第1の端部(7A)を含む端部セグメント(70)を含み、
前記歯ブラシ(1)は、前記第1のケーシング(30)に固定され、前記端部セグメント(70)を受容して誘導するベアリングを備え、
前記電動歯ブラシ(1)は、前記第1の材料よりも柔らかい第2の材料で作られた保護片(9)を備え、前記保護片(9)は、前記内面(80)を覆い、前記内面(80)から突出して、前記カバー(8)を取り囲む周辺リップ(90)を形成し、前記保護片(9)は、前記ベアリングを形成するために前記端部セグメント(70)を局所的に取り囲むリング(91)を含む、
ことを特徴とする電動歯ブラシ(1)
【請求項2】
前記保護片(9)は、前記遠位端(41)の前方に延在する前壁(9A)を含み、前記ブラッシングローラ(4)は前記のリング(91)と他方の前記前壁(9A)との間に挿入されることを特徴とする、請求項1に記載の電動歯ブラシ(1)
【請求項3】
前記前壁(9A)は、前記第1の回転軸(Y-Y’)に実質的に垂直な平面に平行に延在する複数のピンを含むことを特徴とする、請求項2に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項4】
前記カバー(8)は、前記第1のケーシング(30)と一体であることを特徴とする、請求項1に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項5】
前記駆動軸(7)は、互いに向き合って、かつ互いに距離を置いて配置される第1の肩部(10)および第2の肩部(11)を含み、前記第1のケーシング(30)は、その中に、空洞壁(30B)によって画定される細長い空洞(30A)を含み、その断面は、それぞれ前記第1の肩部(10)および第2の肩部(11)のための第1の軸方向ストップ(300)および第2の軸方向ストップ(301)を形成するように、長手方向に変化することを特徴とする、請求項1に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項6】
前記駆動軸(7)は、前記空洞壁(30B)からの距離で前記第1の肩部(10)および前記第2の肩部(11)の間を延在する中間セグメント(71)を含むことを特徴とする、請求項5に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項7】
前記第1の軸方向ストップ(300)は、前記ベアリングに実質的に隣接して配置され、前記中間セグメント(71)は、前記第1の肩部(10)に隣接し、最大断面と最小断面との間で前記第1の肩部(10)から第2の肩部(11)に向かって減少する断面を有する円錐形状を有する第1の部分(710)を含むことを特徴とする、請求項6に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項8】
前記中間セグメント(71)は、次に、前記第1の部分(710)に実質的に隣接し、断面が前記最小断面以下である実質的に円筒形状を有する第2の部分(711)を含むことを特徴とする、請求項7に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項9】
前記駆動軸(7)は、例えばフィッティングなどにより一緒に組み立てられ、それぞれ前記第1の肩部(10)および第2の肩部(11)を形成する第1の異なる要素(72)および第2の異なる要素(73)を含むことを特徴とする、請求項5に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項10】
一方で本体(20)を、もう一方で前記本体(20)に取り外し可能に設置されたブラッシングヘッド(3)を備え、前記本体は、手動把持部材(2)を形成し、前記電動モータ(6)が収容された第2のケーシング(20A)を備え、前記ブラッシングヘッド(3)は、前記ブラッシングローラ(4)、前記第1のケーシング(30)、前記カバー(8)、および前記保護片(9)を埋め込み、
前記駆動軸(7)は、
前記ブラッシングヘッド(3)によって埋め込まれ、前記第1の端部(7A)を含む受容セグメント(700)であって、前記受容セグメント(700)には第1の機械的結合手段(700A)が設けられる、受容セグメント(700)と、
前記本体(20)によって埋め込まれ、前記第2の端部(7B)を含むモータセグメント(701)であって、前記モータセグメント(701)には、第2の機械的結合手段(700B)が設けられる、モータセグメント(701)と、
を備え、
前記第1の機械的結合手段(700A)および前記第2の機械的結合手段(700B)は、前記モータセグメント(701)および前記受容セグメント(700)を回転時に取り外し可能に連結するために相補的であることを特徴とする、請求項1に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項11】
前記受容セグメント(700)は、前記第1の肩部(10)および前記第2の肩部(11)を含むことを特徴とする、請求項5または10に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項12】
前記駆動軸(7)は、第1のセグメント(80)および第2のセグメント(81)、ならびに前記第1のセグメント(80)および前記第2のセグメント(81)を接続するためのユニバーサルジョイント12を備えることを特徴とする、請求項1に記載の電動歯ブラシ(1)。
【請求項13】
前記カバー(8)および保護片(9)は、それに加えられる機械的応力がない場合に、静止位置を占有する一体型サブアセンブリを形成し、前記一体型サブアセンブリは、前記第1の回転軸(Y-Y’)に実質的に平行な延長方向に長手方向に延在し、前記単一サブアセンブリは、
前記第1のケーシング30に対して弾性的に屈曲し、それに作用する第1の屈曲応力に応答して、前記自由前端8Bが前記第1の回転軸Y-Y’から逸脱する最大弾性屈曲の第1の位置に到達し、前記延長方向が、前記第1の回転軸Y-Y’と共に、3~10°、好ましくは実質的に5°に等しい第1の角度を形成するように、および/または
前記第1の屈曲応力の反対方向にある第2の屈曲応力に応答して、前記第1のケーシング30に対して弾性的に屈曲し、前記自由前端8Bが前記第1の回転軸Y-Y’に近づく最大弾性屈曲の第2の位置に到達し、前記延長方向が前記第1の回転軸Y-Y’と共に1~4°、好ましくは実質的に2°に等しい第2の角度を形成するように、設計されることを特徴とする、請求項1に記載の電動歯ブラシ(1)。
【国際調査報告】