(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-03-24
(54)【発明の名称】持続可能な航空燃料を製造するためのシステム、方法および装置
(51)【国際特許分類】
C10G 2/00 20060101AFI20250314BHJP
【FI】
C10G2/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024545885
(86)(22)【出願日】2022-10-06
(85)【翻訳文提出日】2024-06-05
(86)【国際出願番号】 US2022045952
(87)【国際公開番号】W WO2023064150
(87)【国際公開日】2023-04-20
(32)【優先日】2021-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】524134111
【氏名又は名称】ケプラー エアロスペース エルティディ
【氏名又は名称原語表記】KEPLER AEROSPACE LTD
【住所又は居所原語表記】401 N Carroll Ave. Ste 192 Southlake, TX 76092 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】110002158
【氏名又は名称】弁理士法人上野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドボリン,ジェーソン
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン,ブレント
(72)【発明者】
【氏名】スミス,マイケル
【テーマコード(参考)】
4H129
【Fターム(参考)】
4H129AA01
4H129BA12
4H129BB07
4H129NA46
(57)【要約】
いくつかの実施態様において、乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する装置が、乾燥天然ガスを受け取り、乾燥天然ガスから合成ガスを製造する天然ガス改質装置と、天然ガス改質装置に作動可能に連結され、合成ガスを受け取り、合成ガスから炭化水素鎖を製造するフィッシャー・トロプシュ転換装置と、フィッシャー・トロプシュ転換装置に作動可能に連結され、炭化水素鎖を受け取り、炭化水素鎖から持続可能な航空燃料を製造する製品改良装置とを含むシステム、方法および装置が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する装置:
乾燥天然ガスを受け入れ、乾燥天然ガスから合成ガスを製造する天然ガス改質装置;
コンバーターセパレーターはまた、油/水サイクロンに作動可能に連結され、コンデンサーに作動可能に連結され、コンデンサーは、合成水を出力する凝縮水ポンプに作動可能に連結され、コンバーターセパレーターとワックストラップは共に、ワックスを出力するワックスポンプに作動可能に連結されたワックスデガッサーに作動可能に連結されている; そして
フィッシャー・トロプシュ転換装置に作動可能に連結され、炭化水素鎖を受け取り、炭化水素鎖から持続可能な航空燃料を製造する製品改良装置であって、製品改良装置が、製品分離ドラムに作動可能に連結され、製造ポンプに作動可能に連結されるハイドロクラッカーに作動可能に連結されるH2コンプレッサーに作動可能に連結されるPSAをさらに備える、製品改良装置。
【請求項2】
乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する装置:
乾燥天然ガスを受け入れ、乾燥天然ガスから合成ガスを製造する天然ガス改質装置;
天然ガス改質装置に作動可能に連結され、合成ガスを受け入れ、合成ガスから炭化水素鎖を生成するフィッシャー・トロプシュ転換装置;および
フィッシャー・トロプシュ転換装置に作動可能に連結され、炭化水素鎖を受け取り、炭化水素鎖から持続可能な航空燃料を製造する製品改良装置。
【請求項3】
請求項2記載の装置であって、該装置がさらに以下のものを含むことを特徴とする装置:
前記天然ガス改質装置、前記フィッシャー・トロプシュ転換装置および前記製品改良装置に作動可能に連結されたユーティリティ装置。
【請求項4】
ユーティリティ装置が、天然ガス改質装置、フィッシャー・トロプシュ転換装置および製品改良装置と、蒸気、電力、グリコール、計装空気および窒素を交換する、請求項2記載の装置。
【請求項5】
フィッシャー・トロプシュ転換装置が、フィッシャー・トロプシュ転換器に作動可能に結合されたガードベッドに作動可能に結合された膜分離器をさらに含み、この膜分離器が、テールガスを出力する転換器分離器に作動可能に結合された装置に作動可能に結合されたワックストラップに作動可能に結合されたフィッシャー・トロプシュ転換器に作動可能に結合された蒸気ドラムに作動可能に結合されたガードベッドに作動可能に結合された膜分離器をさらに含む、請求項2に記載の装置、 コンバーターセパレーターはまた、油/水サイクロンに作動可能に連結され、コンデンサーに作動可能に連結され、コンデンサーは、合成水を出力する凝縮水ポンプに作動可能に連結され、コンバーターセパレーターとワックストラップは共に、ワックスを出力するワックスポンプに作動可能に連結されたワックスデガッサーに作動可能に連結されている。
【請求項6】
請求項2記載の装置において、製品改良装置が、製造ポンプに作動可能に連結されている製品分離ドラムに作動可能に連結されているハイドロクラッカーに作動可能に連結されているH2コンプレッサーに作動可能に連結されているPSAをさらに備えていることを特徴とする装置。
【請求項7】
乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する持続可能な航空燃料製造システムであって、該持続可能な航空燃料製造システムは以下を含む:
乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する持続可能な航空燃料システム;
第1のパイプラインを介して持続可能な航空燃料システムに作動可能に連結された天然ガスプラントと
第2のパイプラインを介して天然ガスプラントに作動可能に連結された天然ガス収集ポイント;および
第3のパイプラインを介して天然ガス収集ポイントに作動可能に連結される坑口。
【請求項8】
請求項7に記載の持続可能な航空燃料生産システムであって、該持続可能な航空燃料生産システムは、以下をさらに備える、持続可能な航空燃料生産システム:
乾燥天然ガスを受け取り、該乾燥天然ガスから合成ガスを製造する天然ガス改質装置
天然ガス改質装置に作動可能に連結され、合成ガスを受け入れ、合成ガスから炭化水素鎖を生成するフィッシャー・トロプシュ転換装置;および
フィッシャー・トロプシュ転換装置に作動可能に連結され、炭化水素鎖を受け取り、炭化水素鎖から持続可能な航空燃料を製造する製品改良装置。
【請求項9】
請求項8記載の持続可能な航空燃料生産システムであって、該持続可能な航空燃料生産システムがさらに以下のものを含む、持続可能な航空燃料生産システム:
前記天然ガス改質装置、前記フィッシャー・トロプシュ転換装置および前記製品改良装置に作動可能に連結されたユーティリティ装置。
【請求項10】
ユーティリティ装置が、天然ガス改質装置、フィッシャー・トロプシュ転換装置および製品改良装置と、蒸気、電力、グリコール、計器空気および窒素を交換する、請求項8に記載の持続可能な航空燃料製造システム。
【請求項11】
フィッシャー・トロプシュ転換装置が、フィッシャー・トロプシュ転換器に作動可能に結合されたガードベッドに作動可能に結合された膜分離器をさらに含み、フィッシャー・トロプシュ転換器に作動可能に結合された蒸気ドラムに作動可能に結合された膜分離器が、テールガスを出力する転換器分離器に作動可能に結合された装置に作動可能に結合されたワックストラップに作動可能に結合されている、請求項8に記載の持続可能な航空燃料製造システム、コンバーターセパレーターはまた、油/水サイクロンに作動可能に連結され、コンデンサーに作動可能に連結され、コンデンサーは、合成水を出力する凝縮水ポンプに作動可能に連結され、コンバーターセパレーターとワックストラップは共に、ワックスを出力するワックスポンプに作動可能に連結されたワックスデガッサーに作動可能に連結されている。
【請求項12】
請求項8記載の持続可能な航空燃料製造システムにおいて、製品改良装置が、製造ポンプに作動可能に連結された製品分離ドラムに作動可能に連結されたハイドロクラッカーに作動可能に連結されたH2コンプレッサーに作動可能に連結されたPSAをさらに含むことを特徴とする持続可能な航空燃料製造システム。
【請求項13】
坑口は圧縮機を含まない、請求項7に記載の持続可能な航空燃料生産システム。
【請求項14】
持続可能な航空燃料生産システムが、坑口と天然ガス収集ポイントとの間に圧縮機を含まない、請求項7に記載の持続可能な航空燃料生産システム。
【請求項15】
持続可能な航空燃料生産システムが、天然ガスプラントから第1のパイプラインを通して乾燥天然ガスを引き込み、天然ガスプラントでの天然ガスの圧力を下げ、天然ガス収集ポイントから第2のパイプラインを通して天然ガスを引き込み、天然ガス収集ポイントでの乾燥天然ガスの圧力を下げ、坑口から第3のパイプラインを通して乾燥天然ガスをコンプレッサーを使用せずに引き込む、請求項7記載の持続可能な航空燃料生産システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に環境的に持続可能なバイオ燃料に関し、より詳細には、持続可能な航空燃料、持続可能な航空機燃料、または合成イソパラフィンケロシンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のサステイナブル航空燃料は、家畜の飼料から生産される燃料である。サステイナブル航空燃料は、サステイナブル航空機燃料または合成イソパラフィンケロシンとも呼ばれ、民間航空機のジェットエンジンに使用されている。現在、サステイナブル航空燃料をジェット機用燃料として使用している航空会社には、ニュージーランド航空、日本航空、インタージェット、アエロメヒコ航空、イベリア航空、トムソン航空、エールフランス航空、中国国際航空、アラスカ航空、タイ国際航空、エティハド航空、ラタム航空、ポーター航空、ジェットスター航空、エア・カナダ、KLMオランダ航空、GOL Lineas Aereas、ネクストジェット、ルフトハンザ、スカンジナビア航空、ノルウェー航空、海南航空、アラスカ航空、ブラーテン・リージョナル航空、シンガポール航空、海南航空、チャイナエアライン、カンタス航空、スパイスジェット航空、ジェットブルー航空、エティハド航空、中国南方航空、ユナイテッド航空、デルタ航空、エジプト航空、フィンランド航空。
【0003】
従来の持続可能な航空燃料は、従来の炭化水素航空ジェット燃料ほど可燃性が高くないため、従来の持続可能な航空燃料は、エタノールがガソリンに混入されるのと同じように、通常、燃料の約10%として混入され、従来の炭化水素航空ジェット燃料が残りの90%であるため、従来の持続可能な航空燃料が代替する従来の炭化水素航空ジェット燃料と比較して、燃料のライフサイクルにおける炭素排出量は10%しか削減されない。
【0004】
さらに、家畜飼料の処理過程で家畜飼料のすべてが完全に処理されるわけではないため、従来の持続可能な航空燃料には未処理の家畜飼料がある程度含まれており、従来の持続可能な航空燃料の燃焼中にジェットエンジンの内部をコーティングし、ジェットエンジンのメンテナンスコストを増加させる可能性がある。
【0005】
また、従来の天然ガス生産では、天然ガスパイプラインが各坑口と天然ガス収集ポイントを結び、パイプラインが各天然ガス収集ポイントと天然ガスプラントを結ぶ。天然ガスが坑口からプラントへ移動するのは、ある地点から別の地点への圧力が高いためであり、特に、天然ガスの圧力が坑口で天然ガス収集地点よりも高い場合、天然ガスは坑口から天然ガス収集地点へ移動する。天然ガスを坑口から天然ガス収集地点に移動させるために、坑口では圧縮機が使用され、坑口と天然ガス収集地点の間のパイプライン内で天然ガスを圧縮することにより、天然ガスはパイプライン内を坑口から天然ガス収集地点に移動する。 坑口でコンプレッサーを運転するのは経済的でないことが多いため、乾燥した天然ガスは坑口で大気中にフレアされることが多く、エネルギー生産のために乾燥した天然ガスを浪費し、減衰や濾過をすることなくCO2を大気中に直接導入している。
【0006】
上記の理由、および本明細書を読んで理解すれば当業者には明らかになるであろう以下に述べる他の理由から、当技術分野では、家畜飼料から製造される従来の持続可能な航空燃料と比較して、二酸化炭素排出量をさらに削減する必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の欠点、欠点および問題点は、本明細書で扱われるが、これは以下の明細書を読み、研究することによって理解されるであろう。
【0008】
一つの態様において、システム、方法および装置が提供され、この装置を通じて、いくつかの実施態様において、乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する装置が、乾燥天然ガスを受け取り、乾燥天然ガスから合成ガスを製造する天然ガス改質装置と、天然ガス改質装置に作動可能に連結され、合成ガスを受け取り、合成ガスから炭化水素鎖を製造するフィッシャー・トロプシュ転換装置と、フィッシャー・トロプシュ転換装置に作動可能に連結され、炭化水素鎖を受け取り、炭化水素鎖から持続可能な航空燃料を製造する製品改良装置とを含む。持続可能な航空燃料の製造には家畜飼料は使用されないため、出力される持続可能な航空燃料には家畜飼料の痕跡はない。特にエコロジカルな実施態様では、乾燥天然ガスは、通常なら大気中にフレアされる乾燥天然ガスから供給されるため、乾燥天然ガスが無駄になるのを防ぎ、大気中にCO2を単に導入するだけの効果をもたらす。
【0009】
別の態様では、乾燥した天然ガスが天然ガスプラントから天然ガス改質装置まで配管され、その結果、天然ガスプラントでの天然ガスの圧力が低下し、その結果、天然ガス収集地点での圧力が低下し、その結果、坑口での圧力が低下し、その結果、場合によっては、坑口でのコンプレッサーの必要性が低減または排除され、その結果、天然ガスを大気開放 にフレアする必要性が低減または排除される。
【0010】
さらに別の態様において、持続可能な航空燃料生産システムは、乾燥した天然ガスから持続可能な航空燃料を生産する持続可能な航空燃料システムと、第1のパイプラインを介して持続可能な航空燃料システムに作動可能に結合される天然ガスプラントと、第2のパイプラインを介して天然ガスプラントに作動可能に結合される天然ガス収集ポイントと、第3のパイプラインを介して天然ガス収集ポイントに作動可能に結合される坑口とを含む持続可能な航空燃料生産システムにおいて、乾燥した天然ガスから持続可能な航空燃料を生産する。
【0011】
本明細書には、様々な範囲の装置、システム、および方法が記載されている。本要約に記載された態様および利点に加えて、さらなる態様および利点は、図面を参照し、以下の詳細な説明を読むことによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施形態による、乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する持続可能な航空燃料製造システムの概要を示すブロック図である。
【0013】
【
図2】
図2は、実施形態による、乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造するシステムの概要を示すブロック図である。
【0014】
【
図3】
図3は、実施形態による、乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する装置のブロック図である。
【0015】
【
図4】
図4は、実施形態による、乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する方法のフローチャートである。
【0016】
【
図5】
図5は、実施形態による持続可能な航空燃料生産制御コンピュータのブロック図である。
【0017】
【
図6】
図6は、実施形態による、持続可能な航空燃料生産制御コンピュータのデータ取得回路のブロック図である。
【0018】
【
図7】
図7は、実施形態による持続可能な航空燃料生産制御モバイル機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の詳細な説明において、本明細書の一部を構成する添付図面を参照し、この図面には、実施され得る特定の実施態様が例示として示されている。これらの実施態様は、当業者が実施態様を実践できるように十分詳細に記載されており、他の実施態様を利用してもよく、実施態様の範囲から逸脱することなく論理的、機械的、電気的および他の変更を加えてもよいことを理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で捉えられるものではない。
【0020】
詳細な説明は5つのセクションに分かれている。最初のセクションでは、システムレベルの概要を説明する。第2部では、実装の装置について説明する。第3のセクションでは、方法の実装について説明する。第4のセクションでは、実装を実施するためのハードウェアと動作環境について説明する。最後に、第5のセクションでは、詳細な説明の結論を述べる。
【0021】
<システム・レベルの概要>
図1は、実施形態による、乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する持続可能な航空燃料製造システム100の概要を示すブロック図である。持続可能な航空燃料生産システム100は、航空機のジェットエンジンによる炭化水素燃焼を低減するための経済的かつ生態学的なシステムを提供する。持続可能な航空燃料生産システム100は、天然ガスプラント120から配管された乾燥天然ガス115が圧送され、天然ガスプラント120における天然ガス115の圧力を低下させる持続可能な航空燃料システム110と、天然ガス115から天然ガス収集ポイント130が圧送され、天然ガス収集ポイント130における天然ガス115の圧力を低下させる、そして、天然ガス115がそこから天然ガス収集ポイントに配管される坑口140があり、これにより、坑口140における天然ガス115の圧力が低下し、場合によっては、坑口におけるコンプレッサーの必要性が低減または排除され、これにより、坑口140における大気中への天然ガス115のフレアリングが低減または排除される。
【0022】
<装置の実装>
図2は、実施形態による、乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する持続可能な航空燃料システム110のブロック図である。持続可能な航空燃料システム110は、航空機のジェットエンジンによる炭化水素燃焼を低減するための経済的かつ生態学的なシステムを提供する。持続可能な航空燃料システム110は、天然ガス改質装置210に投入される乾燥天然ガス205を含む。天然ガス改質装置210は、フィッシャー・トロプシュ転換装置220に投入される合成ガス215を生成する。フィッシャー・トロプシュ転換装置220は、合成ガス215から炭化水素鎖225を生成し、この炭化水素鎖225は製品改良装置230に投入され、製品改良装置は炭化水素鎖225から持続可能な航空燃料製品235を生成する。ユーティリティ装置240は、天然ガス改質装置210、フィッシャー・トロプシュ転換装置220および製品改良装置230に作動可能に連結されている。ユーティリティ装置240は、蒸気245、電力250、グリコール255、計器空気260および窒素265を、天然ガス改質装置210、フィッシャー・トロプシュ転換装置220および製品改良装置230と交換する。
【0023】
実装の動作のシステムレベルの概要は、詳細説明のこのセクションで説明される。
【0024】
持続可能な航空燃料システム110は、特定の乾燥天然ガス205、天然ガス改質装置210、合成ガス215、フィッシャー・トロプシュ転換装置220、炭化水素連鎖225、製品改良装置230、持続可能な航空燃料製品235、ユーティリティ装置240、蒸気245、電力250、グリコール255、計装空気260および窒素265に限定されない、明確にするために、簡略化された乾燥天然ガス205、天然ガス改質装置210、合成ガス215、フィッシャー・トロプシュ転換装置220、炭化水素連鎖225、製品改良装置230、持続可能な航空燃料製品235、ユーティリティ装置240、蒸気245、電力250、グリコール255、計装空気260および窒素265が記載されている。持続可能な航空燃料システム110は、持続可能な航空燃料製品235の製造において家畜飼料を使用しない。 乾燥天然ガス205から持続可能な航空燃料製品235を製造する場合を除き、当業者であれば、天然ガス改質装置210、フィッシャー・トロプシュ転換装置220および製品改良装置230を組み合わせる理由はない。
【0025】
前節では、ある実装の動作をシステムレベルで概観した。このセクションでは、このような実装の特定の装置について、一連の図を参照しながら説明する。
【0026】
図3は、実施形態による、乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する持続可能な航空燃料装置300のブロック図である。持続可能な航空燃料装置300は、航空機のジェットエンジンによる炭化水素燃焼を低減するための経済的かつ生態学的な装置を提供する。
【0027】
持続可能な航空燃料装置300は、天然ガス改質装置210に投入される乾燥天然ガス205を含む。天然ガス改質装置210は、フィッシャー・トロプシュ転換装置220に投入される合成ガス215を生成する。天然ガス改質装置210は、脱硫器302を含み、脱硫器302は、飽和器304に作動可能に連結され、プレフォーマー306に作動可能に連結され、プレフォーマー306は、改質器308に作動可能に連結され、改質器308は、合成ガス圧縮機312に作動可能に連結された合成ガスKOドラム310に作動可能に連結された装置309に作動可能に連結される。フィッシャー・トロプシュ転換装置220は、合成ガス215から炭化水素鎖225を生成し、これを製品改良装置230に投入する。フィッシャー・トロプシュ転換装置220は、スチームドラム320に作動可能に連結されたフィッシャー・トロプシュ転換器318に作動可能に連結されたガードベッド316に作動可能に連結された膜分離器314を含み、フィッシャー・トロプシュ転換器318は、テールガス328を出力する転換器分離器326に作動可能に連結された装置324に作動可能に連結されたワックストラップ322に作動可能に連結されている。転炉分離器326はまた、油/水サイクロン330に作動可能に連結されており、このサイクロンは、合成水336を出力する凝縮水ポンプ334に作動可能に連結された凝縮器332に作動可能に連結されている。コンバーターセパレーター326も軽質炭化水素225を出力する。コンバーターセパレーター326とワックストラップ322は共に、ワックス346を出力するワックスポンプ344に作動可能に連結されたワックス脱気器342に作動可能に連結された貯蔵タンク340に作動可能に連結されている。製品改良装置は、軽質炭化水素鎖225から持続可能な航空燃料製品235を製造する。製品改良装置は、合成物215として受け取るPSA348を含み、H2コンプレッサー350に作動可能に連結され、ハイドロクラッカー352に作動可能に連結され、製品分離ドラム354、356、358、360に作動可能に連結され、製造ポンプ362に作動可能に連結される。ユーティリティ装置240は、天然ガス改質装置210、フィッシャー・トロプシュ転換装置220および製品改良装置230に作動可能に連結されている。ユーティリティ装置240は、蒸気245、電力250、グリコール255、計器空気260および窒素265を、天然ガス改質装置210、フィッシャー・トロプシュ転換装置220および製品改良装置230と交換する。持続可能な航空燃料装置300は、持続可能な航空燃料製品235の製造において家畜飼料を使用しない。
【0028】
<メソッドの実装>
前節では、実施態様の動作の装置を説明した。このセクションでは、このような実施態様の持続可能な航空燃料システム110および持続可能な航空燃料装置300によって実行される特定の方法を、一連のフローチャートを参照して説明する。
【0029】
図4は、実施形態による、乾燥天然ガスから持続可能な航空燃料を製造する方法400のフローチャートである。方法400は、航空機のジェットエンジンによる炭化水素燃焼を低減する経済的かつ生態学的な方法を提供する。
【0030】
方法400は、乾燥天然ガス410を受け入れる天然ガス改質装置と、乾燥天然ガスから合成ガスを製造する天然ガス改質装置とを含む。
【0031】
方法400は、合成ガス420をフィッシャー・トロプシュ転換装置に受け入れ、フィッシャー・トロプシュ転換装置が合成ガスから炭化水素鎖を生成することを含む。
【0032】
方法400は、炭化水素鎖430を製品改良装置に受け入れること、および製品改良装置が炭化水素鎖から持続可能な航空燃料製品235を製造することを含む。方法400は、持続可能な航空燃料製品235の製造において家畜飼料を使用しない。
【0033】
いくつかの実装では、方法400は、
図5のプロセッサ
図502または
図7のメインプロセッサ702などのプロセッサによって実行されると、
図5のプロセッサ502または
図7のメインプロセッサ702にそれぞれの方法を実行させる命令のシーケンスとして実装される。他の実施態様では、方法400は、
図5のプロセッサ
図502または
図7のメインプロセッサ702などのプロセッサにそれぞれの方法を実行するように指示することができる実行可能命令を有するコンピュータアクセス可能な媒体として実施される。様々な実施態様において、媒体は、磁気媒体、電子媒体、または光学媒体である。
【0034】
<ハードウェアと動作環境>
図5は、実施例による持続可能な航空燃料生産制御コンピュータ500のブロック図である。 持続可能な航空燃料生産制御コンピュータ500は、動的および静的ラムおよび不揮発性プログラム読み取り専用メモリ(図示せず)を含むプロセッサ502(この例ではインテル社製Pentium IIIプロセッサなど)、動作メモリ504(この例ではSDRAM)、通信ポート506(例えば、RS-232 COM1/2 508またはイーサネット510)、アナログ入力514、アナログ出力516およびデジタルI/Oポート(複数可)517を有するデータ取得回路512を含む。
【0035】
持続可能な航空燃料生産制御コンピュータ500のいくつかの実施態様では、プロセッサ502と動作メモリ504はブリッジ518を介して結合される。持続可能な航空燃料生産制御コンピュータ500のいくつかの実施態様において、ブリッジ518は、ディスプレイ出力522および524を有するビデオポート520を含む。
【0036】
持続可能な航空燃料生産制御コンピュータ500のいくつかの実施態様では、通信ポート506は、ブリッジ526およびバス528を介してブリッジ518に結合される。 持続可能な航空燃料生産制御コンピュータ500のいくつかの実施態様では、RS-232 508通信ポート506は、ウルトラダイレクトメモリアクセス33(UDMA33)ポートなどの統合ドライブエレクトロニクス(IDE)ポート530、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート532、およびPS/2キーボードおよびマウスポート534も含む。持続可能な航空燃料生産制御コンピュータ500のいくつかの実施態様では、オーディオ、マイクロフォン、ラインおよび補助装置用のポート536が、コーダ/デコーダ(CODEC)538を介してブリッジ526に結合される。
【0037】
持続可能な航空燃料生産制御コンピュータ500のいくつかの実施態様では、データ取得回路512は、カウンタ/タイマ・ポート540およびウォッチドッグ・タイマ・ポート542にも結合される。持続可能な航空燃料生産制御コンピュータ500のいくつかの実施態様において、RS-232ポート544は、ユニバーサル非同期受信機/送信機(UART)546を介してブリッジ526に結合される。
【0038】
持続可能な航空燃料生産制御コンピュータ500のいくつかの実装では、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス拡張ポート548がブリッジ526に結合される。持続可能な航空燃料生産制御コンピュータ500のいくつかの実施態様では、イーサネットポート510は、イーサネットコントローラ550および磁気552を介してバス528に結合される。
【0039】
図6は、実施形態による持続可能な航空燃料生産制御コンピュータのデータ取得回路600のブロック図である。データ取得回路600は、上記
図5のデータ取得回路512の一例である。データ収集回路600のいくつかの実施態様は、+/-10Vまでの入力電圧能力を有する16ビットA/D性能、およびプログラム可能な入力範囲を提供する。
【0040】
データ収集回路600は、従来のPC/104バスなどのバス602を含む。データ収集回路600は、コントローラ・チップ604に動作可能に結合されている。コントローラチップ604のいくつかの実装は、コントローラロジック608に動作可能に結合されるアナログ/デジタル先入れ先出し(FIFO)バッファ606を含む。データ収集回路600のいくつかの実装では、FIFO606は、アナログ/デジタル変換器(ADC)610から信号データを受信し、ADC610は、アナログ入力616から信号データを受信するマルチプレクサ614からデータを受信するプログラマブル利得増幅器612と信号データを交換する。
【0041】
データ収集回路600のいくつかの実施態様では、コントローラロジック608は、ADC610およびデジタル/アナログコンバータ(DAC)618に信号データを送る。DAC618は、信号データをアナログ出力に送る。データ収集回路600のいくつかの実装では、コントローラロジック608は、外部トリガ622から信号データを受信する。
【0042】
データ収集回路600のいくつかの実装では、コントローラチップ604は、+10成分626から信号データを受信し、「CTR 0」628と信号データを交換する24ビットカウンタ/タイマ624を含む。データ収集回路600のいくつかの実装では、コントローラチップ604は、+100コンポーネント632から信号データを受信し、信号データを「CTR 1」628と交換する16ビットカウンタ/タイマ630を含む。24ビット・カウンタ/タイマ624、+10コンポーネント626、16ビット・カウンタ/タイマ630および+100コンポーネント632はすべて、発振器(OSC)636から信号データを受信する。
【0043】
データ収集回路600のいくつかの実施態様では、コントローラチップ604は、「ポートC」640、「ポートB」642および「ポートA」644にデジタル信号データを送信するデジタル入出力(I/O)コンポーネント638を含む。
【0044】
データ収集回路600のいくつかの実装では、コントローラロジック608は、制御ライン646および割込みライン648を介してバス602に信号データを送信する。データ収集回路600のいくつかの実装では、コントローラロジック608は、トランシーバ650を介してバス602に信号データを交換する。データ収集回路600のいくつかの実装では、バスは+5ボルトの電力をDC-DCコンバータ652に供給し、このDC-DCコンバータ652は+15Vおよび-15Vの電力を供給する。
【0045】
データ収集回路600の一部の実装には、4つの6ビットD/Aチャネル、24のプログラマブル・デジタルI/Oライン、および2つのプログラマブル・カウンタ/タイマが含まれます。 アナログ回路を高速デジタル・ロジックから離して配置することで、重要なアプリケーションの低ノイズ性能を保証します。データ収集回路600の一部の実装は、DOSTM、LinuxTM、RTLinuxTM、QNXTM、Windows 98/NT/2000/XP/CETM、ForthTM、VxWorksTMなどのオペレーティングシステムで完全にサポートされ、アプリケーション開発を簡素化します。
【0046】
図7は、実施態様による持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700のブロック図である。持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700は、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700の全体的な動作を制御するメインプロセッサ702などの多数のコンポーネントを含む。データ通信および音声通信を含む通信機能は、通信サブシステム704を介して実行される。通信サブシステム704は、無線ネットワーク705からメッセージを受信し、無線ネットワーク705にメッセージを送信する。持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700のこの例示的な実施態様では、通信サブシステム704は、GSM(Global System for Mobile Communication)、GPRS(General Packet Radio Services)規格、3G、4G、5Gおよび/または6Gに従って構成される。また、本明細書で説明する実装は、将来開発される任意の他の適切な規格を使用することを意図していることも、当業者には理解されよう。通信サブシステム704とワイヤレスネットワーク705とを接続するワイヤレスリンクは、GSM/GPRS通信用に指定された定義されたプロトコルに従って動作する、1つまたは複数の異なる無線周波数(RF)チャネルを表す。新しいネットワークプロトコルでは、これらのチャネルは、回線交換音声通信とパケット交換データ通信の両方をサポートすることができる。
【0047】
持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700に関連付けられるワイヤレスネットワーク705は、1つの例示的な実装では、GSM/GPRS、3G、4G、5Gおよび/または6Gワイヤレスネットワークであるが、変形実装では、他のワイヤレスネットワークも持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700に関連付けられ得る。採用され得る異なるタイプのワイヤレスネットワークには、例えば、データ中心のワイヤレスネットワーク、音声中心のワイヤレスネットワーク、および同じ物理的基地局を介して音声通信とデータ通信の両方をサポートすることができるデュアルモードネットワークが含まれる。複合デュアルモードネットワークには、符号分割多元接続(CDMA)またはCDMA2000ネットワーク、GSM/GPRSネットワーク、3G、4G、5Gおよび/または6Gが含まれるが、これらに限定されない。データ中心ネットワークの他の例としては、WiFi 802.11、MobitexTM 、DataTACTM ネットワーク通信システムがある。その他の音声中心のデータ・ネットワークの例としては、GSMや時分割多重アクセス(TDMA)システムのようなパーソナル・コミュニケーション・システム(PCS)ネットワークがある。
【0048】
メインプロセッサ702はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)706、フラッシュメモリ708、ディスプレイ710、補助入出力(I/O)サブシステム712、データポート714、キーボード716、スピーカ718、マイクロフォン720、近距離通信722、および他のデバイスサブシステム724などの追加のサブシステムと相互作用する。
【0049】
持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700のサブシステムのいくつかは、通信関連機能を実行するが、他のサブシステムは、「常駐」またはデバイス上の機能を提供することができる。一例として、ディスプレイ710およびキーボード716は、無線ネットワーク705を介して送信するためのテキストメッセージの入力などの通信関連機能と、電卓またはタスクリストなどのデバイス常駐機能との両方に使用することができる。
【0050】
持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700は、必要なネットワーク登録または起動手順が完了した後、無線ネットワーク705を介して通信信号を送受信することができる。ネットワークアクセスは、持続可能な航空燃料生産制御モバイル機器700の加入者またはユーザに関連付けられる。加入者を識別するために、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700は、ネットワークと通信するために、SIM/RUIMカード726(すなわち、加入者識別モジュールまたは取り外し可能なユーザ識別モジュール)をSIM/RUIMインターフェース728に挿入することを必要とする。SIMカードまたはRUIM726は、特に、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700の加入者を識別し、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700を個人化するために使用することができる、従来の「スマートカード」の一種である。SIMカード726がないと、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700は、無線ネットワーク705との通信のために完全には動作しない。SIM/RUIMカード726をSIM/RUIMインタフェース728に挿入することにより、加入者は、すべての加入サービスにアクセスすることができる。サービスには、ウェブブラウジングや、電子メール、ボイスメール、ショートメッセージサービス(SMS)、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)などのメッセージングが含まれる。より高度なサービスとしては、販売時点情報管理(POS)、フィールドサービス、営業支援オートメーションなどがある。SIM/RUIMカード726は、情報を記憶するためのプロセッサとメモリを含む。SIM/RUIMカード726がSIM/RUIMインタフェース728に挿入されると、メインプロセッサ702に結合される。加入者を識別するために、SIM/RUIMカード726は、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)などのいくつかのユーザ・パラメータを含むことができる。SIM/RUIMカード726を使用する利点は、加入者が必ずしも単一の物理的モバイル機器に拘束されないことである。SIM/RUIMカード726は、日付帳(またはカレンダー)情報および最近の通話情報を含む、モバイルデバイスの追加の加入者情報も記憶することができる。あるいは、ユーザ識別情報をフラッシュメモリ708にプログラムすることもできる。
【0051】
持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700は、バッテリー駆動デバイスであり、1つ以上の充電式バッテリー730を受け取るためのバッテリーインターフェース732を含む。つ以上の実施態様において、電池730は、マイクロプロセッサが埋め込まれたスマート電池であり得る。バッテリ・インターフェース732は、持続可能な航空燃料生産制御モバイル・デバイス700に電力V+を供給する際にバッテリ730を支援するレギュレータ733に結合される。現在の技術ではバッテリーが使用されているが、マイクロ燃料電池のような将来の技術では、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700に電力を供給することができる。
【0052】
持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700はまた、オペレーティングシステム734と、以下でさらに詳細に説明するモジュール736~748とを含む。メインプロセッサ702によって実行されるオペレーティングシステム734およびモジュール736~748は、典型的には、フラッシュメモリ708のような永続的ストアに格納され、これは、代替的に、読み取り専用メモリ(ROM)または同様の記憶要素(図示せず)であってもよい。当業者であれば、特定のデバイスアプリケーションなどのオペレーティングシステム734およびモジュール736~748の一部またはその一部が、RAM706などの揮発性ストアに一時的にロードされ得ることを理解するであろう。他のモジュールを含めることもできる。
【0053】
データおよび音声通信アプリケーションを含む基本的な装置動作を制御するモジュール736のサブセットは、通常、持続可能な航空燃料生産制御モバイル装置700の製造中にインストールされる。他のモジュールには、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700のユーザが電子メッセージを送受信できるようにする任意の適切なソフトウェアプログラムとすることができるメッセージアプリケーション738が含まれる。当業者には周知のように、メッセージ・アプリケーション738には様々な選択肢が存在する。ユーザによって送信または受信されたメッセージは、典型的には、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700のフラッシュメモリ708または持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700内の他の何らかの適切な記憶要素に記憶される。つまたは複数の実施態様において、送受信されたメッセージの一部は、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700が通信する関連ホストシステムのデータストアの中など、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700から遠隔に格納される場合がある。
【0054】
モジュールは、デバイス状態モジュール740、個人情報マネージャ(PIM)742、および他の適切なモジュール(図示せず)をさらに含むことができる。デバイス状態モジュール740は、永続性を提供する、すなわち、デバイス状態モジュール740は、重要なデバイスデータがフラッシュメモリ708などの永続的メモリに格納されることを保証し、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700の電源が切られたときまたは電源が失われたときにデータが失われないようにする。
【0055】
PIM742は、電子メール、連絡先、カレンダイベント、ボイスメール、予定、およびタスクアイテムなど(ただし、これらに限定されない)、ユーザにとって関心のあるデータアイテムを整理および管理するための機能を含む。PIMアプリケーションは、無線ネットワーク705を介してデータアイテムを送受信する機能を有する。PIMデータアイテムは、無線ネットワーク705を介して、ホストコンピュータシステムに格納および/または関連付けられたモバイルデバイス加入者の対応するデータアイテムとシームレスに統合、同期、および更新され得る。この機能性は、そのような項目に関して、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700上にミラー化されたホストコンピュータを作成する。これは、ホストコンピュータシステムがモバイルデバイス加入者のオフィスコンピュータシステムである場合に特に有利である。
【0056】
持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700は、接続モジュール744、およびITポリシーモジュール746も含む。接続モジュール744は、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700が無線インフラストラクチャおよび持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700がインターフェースすることが許可されているエンタープライズシステムなどの任意のホストシステムと通信するために必要な通信プロトコルを実装する。
【0057】
コネクト・モジュール744は、持続可能な航空燃料生産制御モバイル・デバイス700がエンタープライズ・システムに関連する任意の数のサービスを使用できるように、持続可能な航空燃料生産制御モバイル・デバイス700と統合可能なAPIのセットを含む。接続モジュール744は、持続可能な航空燃料生産制御モバイル・デバイス700がホスト・システムとエンド・ツー・エンドの安全な認証された通信パイプを確立することを可能にする。接続モジュール744によってアクセスが提供されるアプリケーションのサブセットは、ホスト・システムから持続可能な航空燃料生産制御モバイル・デバイス700にITポリシー・コマンドを渡すために使用することができる。これは、無線または有線の方法で行うことができる。次いで、これらの命令をITポリシー・モジュール746に渡して、持続可能な航空燃料生産制御モバイル・デバイス700の構成を変更することができる。あるいは、場合によっては、ITポリシーの更新を有線接続で行うこともできる。
【0058】
ITポリシーモジュール746は、ITポリシーをエンコードするITポリシーデータを受信する。次に、ITポリシー・モジュール746は、ITポリシー・データが持続可能な航空燃料生産制御モバイル・デバイス700によって認証されることを保証する。その後、ITポリシーデータは、ネイティブな形式でフラッシュメモリ706に格納され得る。ITポリシーデータが格納された後、ITポリシーモジュール746によって、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700に常駐するすべてのアプリケーションにグローバル通知を送信することができる。ITポリシーが適用可能なアプリケーションは、ITポリシーデータを読み出して適用可能なITポリシールールを探すことによって応答する。
【0059】
ITポリシー・モジュール746はパーサ748を含むことができ、このパーサ748はアプリケーションがITポリシー・ルールを読み取るために使用することができる。場合によっては、別のモジュールまたはアプリケーションがパーサを提供することもできる。以下により詳細に説明するグループ化されたITポリシー・ルールは、バイト・ストリームとして取得され、グループ化されたITポリシー・ルール内で定義された各ITポリシー・ルールの値を決定するために、(再帰的に)パーサに送られる。つまたは複数の実装では、ITポリシー・モジュール746は、ITポリシー・データによって影響を受けるアプリケーションを決定し、それらのアプリケーションのみに通知を送信することができる。これらのケースのいずれにおいても、通知の時点でメインプロセッサ702によって実行されていないアプリケーションについては、アプリケーションが実行されたときにパーサまたはITポリシー・モジュール746を呼び出して、新しく受信されたITポリシー・データ内に関連するITポリシー・ルールがあるかどうかを判断することができる。
【0060】
ITポリシーのルールをサポートするすべてのアプリケーションは、期待されるデータのタイプを知るようにコード化されている。したがって、このルールに対応するITポリシーデータの値は文字列として解釈される。別の例として、「パスワードの最大試行回数の設定」IT ポリシールールの設定値は整数であることが知られているため、このルールに対応する IT ポリシーデータの値はそのように解釈される。
【0061】
ITポリシー・ルールが該当するアプリケーションまたは構成ファイルに適用された後、ITポリシー・モジュール746は、ITポリシー・データが受信され、正常に適用されたことを示す確認応答をホスト・システムに送り返す。
【0062】
他の種類のモジュールも持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700にインストールすることができる。これらのモジュールは、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700の製造後に追加されるサードパーティアプリケーションとすることができる。サードパーティアプリケーションの例には、ゲーム、電卓、ユーティリティなどが含まれる。
【0063】
追加アプリケーションは、無線ネットワーク705、補助I/Oサブシステム712、データポート714、短距離通信サブシステム722、または任意の他の適切なデバイスサブシステム724のうちの少なくとも1つを通じて、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700にロードすることができる。アプリケーションの設置におけるこのような柔軟性は、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700の機能性を高め、強化されたデバイス上の機能、通信関連の機能、またはその両方を提供することができる。例えば、安全な通信アプリケーションは、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700を使用して電子商取引機能および他のそのような金融取引を実行することを可能にし得る。
【0064】
データポート714は、加入者が外部デバイスまたはソフトウェアアプリケーションを介して環境設定を行うことを可能にし、無線通信ネットワークを介する以外の持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700への情報またはソフトウェアのダウンロードを提供することによって、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700の機能を拡張する。代替ダウンロード経路は、例えば、安全な装置通信を提供するために、直接的で、したがって信頼できる信頼できる接続を介して、持続可能な航空燃料生産制御モバイル装置700に暗号化キーをロードするために使用することができる。
【0065】
データポート714は、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700と別のコンピューティングデバイスとの間のデータ通信を可能にする任意の適切なポートとすることができる。データポート714は、シリアルポートまたはパラレルポートとすることができる。いくつかの実施態様では、データポート714は、データ転送用のデータラインと、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700のバッテリ730を充電するための充電電流を供給することができる供給ラインとを含むUSBポートとすることができる。
【0066】
近距離通信サブシステム722は、無線ネットワーク705を使用せずに、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700と異なるシステムまたはデバイスとの間の通信を提供する。例えば、サブシステム722は、近距離通信のための赤外線デバイスおよび関連する回路およびコンポーネントを含むことができる。短距離通信規格の例には、赤外線データ協会(IrDA)によって開発された規格、ブルートゥース、およびIEEEによって開発された802.11規格ファミリーが含まれる。
【0067】
使用時、テキストメッセージ、電子メールメッセージ、またはウェブページダウンロードなどの受信信号は、通信サブシステム704によって処理され、メインプロセッサ702に入力される。次いで、メインプロセッサ702は、ディスプレイ710への出力または補助I/Oサブシステム712への出力のために受信信号を処理する。加入者は、ディスプレイ710および場合によっては補助I/Oサブシステム712と組み合わせてキーボード716を使用して、例えば電子メールメッセージなどのデータ項目を構成することもできる。補助サブシステム712は、タッチスクリーン、マウス、トラックボール、赤外線指紋検出器、または動的ボタン押下機能を有するローラーホイールのようなデバイスを含むことができる。キーボード716は、好ましくは英数字キーボードおよび/または電話型キーパッドである。しかし、他のタイプのキーボードを使用することもできる。構成された項目は、通信サブシステム704を介して無線ネットワーク705を介して送信されてもよい。
【0068】
音声通信については、受信信号がスピーカ718に出力され、送信用の信号がマイクロフォン720によって生成されることを除いて、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700の全体的な動作は実質的に同様である。音声メッセージ記録サブシステムなどの代替の音声または音声入出力サブシステムも、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700に実装することができる。音声または音声信号出力は主にスピーカ718を介して達成されるが、ディスプレイ710を使用して、通話相手の身元、音声通話の継続時間、または他の音声通話関連情報などの追加情報を提供することもできる。
【0069】
いくつかの実施態様において、持続可能な航空燃料生産制御モバイルデバイス700は、複数の画像754を受信し、複数の画像754の画素値を検査するカメラ750を含む。
【0070】
<結論>
持続可能な航空燃料生産システム装置および方法について説明する。持続可能な航空燃料生産システム100、持続可能な航空燃料システム110、持続可能な航空燃料装置300および方法400の技術的効果は、家畜飼料を伴わないか、または家畜飼料から供給される持続可能な航空燃料の生産である。本明細書では特定の実施態様を図示し説明するが、当業者であれば、同じ目的を達成するように計算された任意の配置を、図示した特定の実施態様に代えることができることが理解されよう。本出願は、あらゆる適応または変形をカバーすることを意図している。例えば、一般的な用語で記載されているが、当業者であれば、乾燥天然ガスまたは必要な機能を提供する他の天然ガスで実施できることを理解するであろう。
【0071】
特に、当業者であれば、方法および装置の名称は、実施態様を限定することを意図したものではないことを容易に理解するであろう。さらに、構成要素に追加の方法および装置を追加することができ、構成要素間で機能を再配置することができ、実施態様の範囲から逸脱することなく、実施態様において使用される将来の強化および物理的装置に対応する新たな構成要素を導入することができる。当業者であれば、実施態様が、将来のフィッシャー・トロプシュ転換装置、異なる天然ガス改質装置、および新製品改良装置に適用可能であることを容易に認識するであろう。
【0072】
本出願で使用する用語は、すべての石油化学天然ガスおよび本明細書に記載するのと同じ機能を提供する代替技術を含むことを意味する。
【国際調査報告】