(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-04-15
(54)【発明の名称】下りリンク無線リンク品質の評価方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20250408BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20250408BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20250408BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024558369
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(85)【翻訳文提出日】2024-10-02
(86)【国際出願番号】 CN2022085962
(87)【国際公開番号】W WO2023193266
(87)【国際公開日】2023-10-12
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】ジア・メイイ
(72)【発明者】
【氏名】リ・グオルゥォン
(72)【発明者】
【氏名】易 粟
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE08
5K067EE10
5K067EE24
5K067LL11
(57)【要約】
下りリンク無線リンク品質の評価方法及び装置が提供される。前記方法は端末機器に用いられ、前記方法はセカンダリセル組を設定しており;ネットワークによって前記セカンダリセル組が無線リンク監視をサポートすると指示される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、プライマリセカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置は端末機器に用いられ、
前記装置は第一設定ユニットを含み、それはセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
共通の設定又は単独の設定によって、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートすること、又は前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートするかを指示し、及び/又は、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートすること、又はト前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートするかを指示する、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、
設定される前記セカンダリセル組について、上位層によって前記セカンダリセル組の非アクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つを実行でき、即ち、
設定される前記セカンダリセル組のすべてのセカンダリセル(SCells)の非アクティブ化;
プライマリセカンダリセルの非アクティブ化;及び
MACのリセットである、装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置であって、
前記MACのリセットは以下の少なくとも1つを含み、即ち、
第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止;
実行中のランダムアクセスプロシージャの停止;
Msg3バッファ(buffer)のクリア;
MSGAバッファのクリア;
トリガーされているビーム失敗回復(BFR)の取り消し;及び
第一計数器のリセットである、装置。
【請求項5】
請求項4に記載の装置であって、
前記第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止は以下を含み、即ち、
前記ネットワークによって、前記セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止し、前記第一タイマーはTAタイマー及び前記プライマリセカンダリセルに関連付けられるビーム失敗検出タイマーを含み;及び/又は
前記ネットワークによって、前記セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止し、前記第一タイマーはTAタイマー及び前記プライマリセカンダリセルに関連付けられるビーム失敗検出タイマー又は前記プライマリセカンダリセルの各TRP専用のビーム失敗検出タイマーを含む、装置。
【請求項6】
請求項4に記載の装置であって、
トリガーされているビーム失敗回復の取り消しは以下の少なくとも1つを含み、即ち、
プライマリセカンダリセルのトリガーされているビーム失敗回復の取り消し;
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復の取り消し;
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルしないこと;及び
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のビーム失敗検出の停止である、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行することは以下を含み、即ち、
ネットワークによって、非アクティブプライマリセカンダリセルで無線リンク監視を実行すると設定される場合に、端末機器はアクティブDL BWP以外のBWPで無線リンク監視を実行する、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、第一計数器が所定閾値以上のときに、前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、前記セカンダリセル組が非アクティブであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する、装置。
【請求項9】
請求項8に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
ネットワークが第一パラメータを設定せず、又は、MAC層からの指示を受信する場合に、前記端末機器は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【請求項10】
請求項8に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
前記MAC実体は下位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、又は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【請求項11】
請求項1に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、特殊セルの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復がトリガーされており、かつ成功裏に完了していない場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、かつ前記特殊セルの所在するセカンダリセル組が非アクティブであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していないときに、MAC実体が上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する、装置。
【請求項12】
請求項11に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
ネットワークが第一パラメータを設定せず、又は、MAC層からの指示を受信する場合に、前記端末機器は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【請求項13】
請求項12に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
前記MAC実体は下位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、又は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【請求項14】
請求項11に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、特殊セルの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復がトリガーされており、かつ成功裏に完了していない場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルでなく、又は、前記特殊セルの所在するセカンダリセル組が非アクティブでなく、又は、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから既に上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示したときに、MAC実体は前記プライマリセカンダリセルでランダムアクセスプロシージャを開始する、装置。
【請求項15】
請求項1に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブであるときに、MAC実体は上位層に前記プライマリセカンダリセルの前記BFD-RS組のビーム失敗を指示する、装置。
【請求項16】
請求項15に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブであるときに、MAC実体が下位層に、前記プライマリセカンダリセルの前記BFD-RS組のビーム失敗を指示し、又は前記プライマリセカンダリセルが前記プライマリセカンダリセルでの前記BFD-RS組のビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【請求項17】
請求項1に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルでなく、又は、前記セカンダリセル組が非アクティブでないときに、MAC実体は多重化とアセンブリプロシージャに、Enhanced BFR MAC CEを生成し又はSRをトリガーするように指示する、装置。
【請求項18】
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置は端末機器に用いられ、
前記装置は第二設定ユニットを含み、それはセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する、装置。
【請求項19】
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置はネットワーク機器に用いられ、
前記装置は第六設定ユニットを含み、それは端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は
前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定せず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する、装置。
【請求項20】
請求項19に記載の装置であって、
共通の設定又は単独の設定によって、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートすること、又は前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートするかを指示し、及び/又は、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートすること、又はト前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートするかを指示する、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
RRC(RRC_CONNECTED)において、参照信号(例えば、同期信号及びPBCHブロックSSB又はチャネル状態情報参照信号CSI-RS)及びネットワークによって設定される参照信号閾値に基づいて、端末機器がアクティブBWP(Bandwidth Part)で無線リンク監視(Radio Link Monitoring、RLM)を実行する。
【0003】
無線リンク監視はSA NR、NR-DC及びNE-DC操作モードの下でのプライマリセル(PCell)、及びNR-DC及びEN-DC操作モードの下でのプライマリセカンダリセル(PSCell)に適している。
【0004】
SSBに基づくRLMは初期下りリンクBWP(DL BWP)に関連付けられるSSBに基づいており、かつ初期DL BWP及び初期DL BWPに関連付けられるSSBを含むDL BWPsのためにのみ設定され得る。他のDL BWPsについて、RLMはCSI-RSのみに基づいて実行される。端末機器はアクティブDL BWP以外でRLMを実行する必要がない。
【0005】
デュアルアクティブプロトコルスタック(Dual Active Protocol Stack、DAPS)切り替え(handover)の場合に、端末機器はソースセルでの無線リンク失敗(RLF)検出を、ターゲットセルでランダムアクセスプロシージャを成功裏に完了するまで継続する。
【0006】
また、ビーム失敗検出(Beam Failure Detection、BFD)プロシージャについて、端末機器はビーム失敗を検出するために、参照信号に基づいて1つのサービングセルの下りリンク無線リンク品質を評価する。これは、SA、NR-DC及びNE-DC操作モードの下でのPCell、NR-DC及びEN-DC操作モードの下でのPSCell、及びSA、NR-DC、NE-DC又はEN-DC操作モードの下でのSCellに適している。端末機器は1つの非アクティブSCellでビーム失敗検出を実行する必要がなく、1つの非アクティブSCellに暗示的に設定されるリソースでビーム失敗検出を実行する必要もない。
【0007】
SSBに基づくビーム失敗検出は初期DL BWPに関連付けられるSSBに基づいており、かつ初期DL BWPs及び初期DL BWPに関連付けられるSSBを含むDL BWPsのためにのみ設定され得る。他のDL BWPsについて、ビーム失敗検出はCSI-RSのみに基づいて実行される。端末機器はアクティブDL BWP以外でビーム失敗検出を実行する必要がない。
【0008】
下位層からMAC実体へのビーム失敗実例(instance)指示の数を計算することで、ビーム失敗を検出する。
【0009】
RRC_CONNECTEDの下での物理層問題の検出について、端末機器は以下の操作を行い、即ち、
1>任意のDAPSベアラが設定される場合に、下位層からソース特殊セルの連続したN310個の“out-of-sync”指示を受信しており、かつT304がランニングしているときに、
2>ソース特殊セルのタイマーT310を起動させ、
1>下位層から特殊セルの連続したN310個の“out-of-sync”指示を受信しており、かつT300、T301、T304、T311、T316及びT319がすべてランニングしないときに、
2>対応する特殊セルのタイマーT310を起動させる。
【0010】
物理層問題の回復について、即ち、下位層から特殊セルの連続したN311個の“in-sync”指示を受信しており、かつT310がランニングしているときに、端末機器は以下の操作を行い、即ち、
1>対応する特殊セルのタイマーT310を停止させ;
1>対応する特殊セルのタイマーT312を停止させる。
【0011】
無線リンク失敗の検出は、端末機器が以下の操作を行うことを含み、即ち、
1>任意のDAPSベアラが設定されており、かつT304がランニングしている場合に、
2>ソース特殊セルにおけるT310が切れると;又は
2>ソースMCG MACがランダムアクセス問題を指示すると;又は
2>ソースMCG RLCが、既に最大再送回数に達したことを指示すると;又は
2>ソースMCG MACが持続上りリンクLBT失敗を指示すると、
3>ソースMCGが無線リンク失敗を検出したと見なし、即ち、ソースRLFであり;
3>ソースMCGにおけるすべてのDRBsの送信及び受信をサスペンドし;
3>ソースMCG MACをリセットし;
3>ソース接続を解放し、
1>そうでない場合に、
2>DAPS切り替え期間で、以下が目標PCellにのみ適しており、
2>PCellにおけるT310が切れると;又は
2>PCellにおけるT312が切れると;又は
2>MCG MACがランダムアクセス問題を指示し、かつT300、T301、T304、T311及びT319がすべてランニングしないと;又は
2>MCG RLCが、既に最大再送回数に達したことを指示すると;又は
2>IABノードとして接続される場合に、MCGからBAP実体のBH RLF指示を受信すると;又は
2>MCG MACが持続上りリンクLBT失敗を指示し、かつT304がランニングしないと、
3>この指示がMCG RLCからのものであり、かつCA duplicationが設定されており、かつMCGについてアクティブであり、かつ対応する論理チャネルについて、allowedServingCellsがセカンダリセルのみを含む場合に、
4>失敗情報プロシージャを、RLC失敗を報告するために開始し、
3>そうでない場合に、
4>MCGが無線リンク失敗を検出したと見なし、即ち、MCG RLFであり;
4>記憶されている、セグメント化されたRRCメッセージのすべてのセグメントをdiscardし;
4>ASが安全にアクティブ化されてない場合に、
5>RRC_IDLE進入時の行為を実行し、解放原因が“other”であり、
4>そうでない場合に、ASが安全にアクティブ化されているが、SRB2が確立されておらず、かつ少なくとも1つのDRBがあり、又は、IABについてSRB2が確立されていない場合に、
5>無線リンク失敗情報を記憶し;
5>RRC_IDLE進入時の行為を実行し、解放原因が“RRC接続失敗”であり、
4>そうでない場合に、
5>無線リンク失敗情報を記憶し;
5>T316が設定されている場合に;かつ
5>SCG伝送がサスペンドされない場合に;かつ
5>PSCell変更又はPSCell追加が行われない(即ち、NR-DCの場合に、NR PSCellのタイマーT304がランニングせず、又はNE-DCの場合に、E-UTRA PSCellのタイマーT307がランニングしない)場合に、
6>MCG失敗情報プロシージャを、MCG無線リンク失敗を報告するために開始し、
5>そうでない場合に、
6>接続再確立プロシージャを開始する。
【0012】
無線リンク失敗の検出は、端末機器が以下の操作を行うことをさらに含み、即ち、
1>PSCellにおけるT310が切れると;又は
1>PSCellにおけるT312が切れると;又は
1>SCG MACがランダムアクセス問題を指示すると;又は
1>SCG RLCが、既に最大再送回数に達したことを指示すると;又は
1>IABノードとして接続される場合に、SCGからBAP実体のBH RLF指示を受信すると;又は
1>SCG MACが持続上りリンクLBT失敗を指示すると、
2>この指示がSCG RLCからのものであり、かつCA duplicationが設定されており、かつSCGについてアクティブであり、かつ対応する論理チャネルについて、allowedServingCellsがセカンダリセルのみを含む場合に、
3>失敗情報プロシージャを、RLC失敗を報告するために開始し、
2>そうでない場合に、
3>SCGが無線リンク失敗を検出したと見なし、即ち、SCG RLFであり;
3>MCGがサスペンドされない場合に、
4>SCG失敗情報プロシージャを、SCG無線リンク失敗を報告するために開始し、
3>そうでない場合に、
4>接続再確立プロシージャを開始する。
【0013】
ビーム失敗検出プロシージャは端末機器(UE)変数BFI_COUNTERを使用し、この変数はビーム失敗実例指示の計数器(カウンター)であり、初期は0に設定され、各サービングセルには1つがある。
【0014】
図1はサービングセルのビーム失敗の検出又はビーム失敗回復のトリガーのフローチャートである。
図1に示すように、ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、MAC実体は以下の操作を行う。
【0015】
下位層からビーム失敗実例指示を受信している場合に、
beamFailureDetectionTimerを起動又は再起動させ;
BFI_COUNTERに1をプラスし、
BFI_COUNTERがbeamFailureInstanceMaxCount以上である場合に、
サービングセルがセカンダリセル(SCell)である場合に、このサービングセルの1つのBFRをトリガーし、
そうでない場合に、この特殊セル(SpCell)でランダムアクセスプロシージャを開始し、
beamFailureDetectionTimerが切れており;又は
上位層がこのサービングセルのbeamFailureDetectionTimer、beamFailureInstanceMaxCount、又はビーム失敗検出のための任意の参照信号を再設定する場合に、
BFI_COUNTERを0に設定する。
【0016】
このプロセスはRel-15及びRel-16の特殊セル及びセカンダリセルに適している。
【0017】
MAC実体はRRCによって、サービングセル毎にビーム失敗回復プロシージャが設定され得る。このプロシージャはサービングSSB(s)又はCSI-RS(s)でビーム失敗が検出されるときに、サービングネットワーク機器に1つの新しいSSB又はCSI-RSを指示するために用いられる。
【0018】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
第一側面において、マルチTRP(送受信点、Transmission Reception Point)操作の下でのビーム失敗検出について、ネットワーク機器は端末機器のために2組のビーム失敗検出参照信号を設定し、各組は1つのTRPに関連付けられ、設定されるタイマーが切れる前に、物理層からのビーム失敗検出参照信号の対応する組に関連付けられるビーム失敗実例指示数が設定される1つの閾値に達したとき、端末機器はこのTRPのビーム失敗を宣言する。
【0020】
サービングセルの1つのTRPのビーム失敗を検出した後に、端末機器は以下の操作を行い、即ち、
-このTRPのBFR MAC CEの伝送を開始することで、ビーム失敗回復をトリガーし;
-このTRPのために1つの適切なビーム(可用の場合に)を選択し、かつこのTRPのこのBFR MAC CEにおいて、適切な(新)ビームを見つけたか、及びビーム失敗の情報を指示する。
【0021】
1つのTRPのBFR MAC CEの伝送のためのHARQプロセスの1つの新伝送の上りリンクグラントを指示するPDCCHを受信したとき、このTRPのビーム失敗回復が完了したと見なす。
【0022】
特殊セルの2つのTRPsのビーム失敗を検出した後に、端末機器は以下の操作を行い、即ち、
-特殊セルでのランダムアクセスプロシージャを開始することで、ビーム失敗回復をトリガーし;
-失敗した各TRPのために1つの適切なビーム(可用の場合に)を選択し、かつ失敗した各TRPのBFR MAC CEにおいて、適切な(新)ビームを見つけたか、及びビーム失敗の情報を指示し;
-ランダムアクセスプロシージャが完了したときに、特殊セルの2つのTRPsビーム失敗回復が完了したと見なす。
【0023】
具体的には、以下のとおりであり、即ち、
TRP特定(専用)のビーム失敗回復のトリガーについて、RRCによって幾つかのパラメータが設定され、例えば、
-2つのBFD-RS組が設定されるサービングセルの各BFD-RS組のビーム失敗検出のbeamFailureInstanceMaxCount;
-2つのBFD-RS組が設定されるサービングセルの各BFD-RS組のビーム失敗検出のbeamFailureDetectionTimerである。
【0024】
以下のUE変数がビーム失敗検出プロシージャに用いられ、即ち、
-BFI_COUNTER(2つのBFD-RS組が設定されるサービングセルの各BFD-RS組):ビーム失敗実例指示の計数器であり、初期は0に設定される。
【0025】
ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、MAC実体は以下の操作を行う。
【0026】
1>このサービングセルに2つのBFD-RS組が設定される場合に、このサービングセルの各BFD-RS組について、MAC実体は、
2>下位層から1つのBFD-RS組のビーム失敗実例指示を受信した場合に、
3>beamFailureDetectionTimerを起動又は再起動させ;
3>このBFD-RS組のBFI_COUNTERに1をプラスし;
3>BFI_COUNTERがbeamFailureInstanceMaxCount以上である場合に、
4>このサービングセルのこのBFD-RS組のBFRをトリガーし、
2>この特殊セルの2つのBFD-RS組についてBFRがすべてトリガーされており、かつ成功裏に完了していない場合に、
3>この特殊セルでランダムアクセスプロシージャを開始し、
2>このサービングセルが特殊セルであり、かつこの特殊セルの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復のために開始したランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了した場合に、
3>特殊セルの各BFD-RS組のBFI_COUNTERを0に設定し;
3>このビーム失敗回復プロシージャが成功裏に完了したと見なし、
2>このBFD-RS組のbeamFailureDetectionTimerが切れた場合に;又は
2>上位層がこのサービングセルのこのBFD-RS組のbeamFailureDetectionTimer、beamFailureInstanceMaxCount、又はビーム失敗検出のための任意の参照信号を再設定した場合に、
3>このBFD-RS組のBFI_COUNTERを0に設定し、
2>1つのC-RNTIにアドレッシングされるPDCCHを受信した場合に、それはこのサービングセルのこのBFD-RS組のビーム失敗回復情報を含むEnhanced BFR MAC CE又はTruncated Enhanced BFR MAC CEを伝送するためのHARQプロセスの1つの新伝送の上りリンクグラントを指示し、
3>このBFD-RS組のBFI_COUNTERを0に設定し;
3>このビーム失敗回復プロシージャが成功裏に完了したと見なし、かつこのサービングセルのこのBFD-RS組のすべてのトリガーされたBFRsを取り消し、
2>このサービングセルがセカンダリセルであり、かつこのセカンダリセルが非アクティブである場合に、
3>セカンダリセルの各BFD-RS組のBFI_COUNTERを0に設定し;
3>このビーム失敗回復プロシージャが成功裏に完了したと見なし、かつこのサービングセルのすべてのBFD-RS組のすべてのトリガーされたBFRsを取り消す。
【0027】
第二側面において、マルチRATデュアル接続の更なる強化について、Rel-16では、3GPP(登録商標)は既にNR及びLTEの移動性強化を、切り替え期間データ伝送中断を減少させ、かつ切り替えロバストネスを改善するために行っている。Rel-16では、3GPP(登録商標)は既に幾つかの強化を、高効率のMR -DC設定の向上及びMR-DCパフォーマンスの改善のために導入しており、例えば、早期測定報告やSCGによる迅速なMCG失敗回復などの手段が導入されている。
【0028】
EN-DCでは、2つの無線リンクを同時に維持するために、端末機器及びネットワークのエネルギー消費が1つの大きな問題である。幾つかの場合に、NR UEのエネルギー消費はLTEよりも3乃至4倍高い。EN-DCのデプロイメントでは、MNが基本的カバレッジを提供する。端末機器のデータレートへの要求が動的変化するときに、例えば、高から低へと、SNを(非)アクティブ化することで、ネットワーク及び端末機器のエネルギー消費を節約することを検討する価値がある。よって、Rel-17では、高効率のSCG(非)アクティブ化メカニズムを定義すべきであり、このメカニズムは他のMR-DC操作、例えば、NGEN-DC及びNR-DCにも適し得る。
【0029】
発明者は以下のことを発見した。
【0030】
従来技術及び上述の第一側面により、無線リンク失敗及び/又はビーム失敗を検出するために、端末機器が以下の操作を行うことが要求され、即ち、
-無線リンク失敗検出のための参照信号に対して無線リンク品質の監視を行うことで、上位層(RRC)に“in-sync”指示又は“out-of-sync”指示を提供し;
-ビーム失敗検出のための参照信号の無線リンク品質を評価することで、上位層(MAC)にビーム失敗実例指示を提供し、そのうち、ビーム失敗検出のための参照信号は、1つの特殊セル又は1つのアクティブSCellの1つのアクティブDL BWPのために設定され、又は、1つのセルの1つのTRPのために設定されても良い。
【0031】
上述の第二側面により、Rel-17では、SCGアクティブ化と非アクティブ化メカニズムがサポートされており、そのうち、SCGの特殊セルPSCellは非アクティブ化され得る。SCGが非アクティブ化されるときに、PSCell及びSCGのすべてのSCellは非アクティブ化され、ネットワークが設定した場合に、端末機器はPSCellでRLM及びビーム失敗検出を実行する。SCGの非アクティブ化の期間で、PSCellビーム失敗について、PSCellビーム失敗のときに、端末機器はビーム失敗検出を停止し、BFD-RS再設定のときに、ビーム失敗検出を回復する。ネットワークのSCG非アクティブ化命令を受信したときに、RLF又はビーム失敗が宣言された場合に、端末機器はSCGに対してランダムアクセスプロシージャを実行し得る。
【0032】
また、発明者は、従来技術には以下の問題が存在することをも発見した。
【0033】
SCG非アクティブ化の下でのセルレベルのビーム失敗検出のみをサポートする場合に、PSCellにはセルビーム失敗検出のための参照信号が設定されず、TRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されることがあり、このような場合に、SCGの非アクティブ化のときに、ネットワークによって端末機器がビーム失敗検出を行うことが設定されたとしても、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができないため、ビーム品質を評価することができず、これによって、端末機器は無線リンク品質が悪いビームを用いて通信を行い、通信品質を低下させる恐れがある。
【0034】
SCG非アクティブ化の下でのセルレベル/TRP専用のビーム失敗検出をサポートする場合に、既存のメカニズムに従えば、ビーム失敗のときに、端末機器はビーム失敗検出を停止し、かつSCGの非アクティブ化のときに、SCGに対してランダムアクセスプロシージャを開始する。ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、SCGの非アクティブ化のときのランダムアクセスプロシージャは不要である。この場合に、SCGに対してランダムアクセスプロシージャを開始すると、エネルギー消費が増加し、ユーザエクスペリエンスが低下するようになり得る。
【0035】
上述の問題のうちの1つ又は複数を解決するために、本発明の実施例は下りリンク無線リンク品質の評価方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0036】
本発明の実施例の第一側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、前記装置は端末機器に用いられ、前記装置は第一設定ユニットを含み、
前記第一設定ユニットはセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0037】
本発明の実施例の第二側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、前記装置は端末機器に用いられ、前記装置は第二設定ユニットを含み、
前記第二設定ユニットはセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0038】
本発明の実施例の第三側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、前記装置は端末機器に用いられ、前記装置は第三設定ユニットを含み、
前記第三設定ユニットはセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0039】
本発明の実施例の第四側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、前記装置は端末機器に用いられ、前記装置は第四設定ユニットを含み、
前記第四設定ユニットはセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0040】
本発明の実施例の第五側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、前記装置は端末機器に用いられ、そのうち、ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、第一計数器が所定閾値以上のときに、前記サービングセルがプライマリセカンダリセルであり、前記セカンダリセル組が非アクティブであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する。
【0041】
本発明の実施例の第六側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、前記装置はネットワーク機器に用いられ、前記装置は第五設定ユニットを含み、
前記第五設定ユニットは端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0042】
本発明の実施例の第七側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、前記装置はネットワーク機器に用いられ、前記装置は第六設定ユニットを含み、
前記第六設定ユニットは端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定せず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0043】
本発明の実施例の第八側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、前記装置はネットワーク機器に用いられ、前記装置は第七設定ユニットを含み、
前記第七設定ユニットは端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0044】
本発明の実施例の第九側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、前記装置はネットワーク機器に用いられ、前記装置は第八設定ユニットを含み、
前記第八設定ユニットは端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0045】
本発明の実施例の第十側面によれば、端末機器が提供され、前記端末機器は本発明の実施例の第一側面乃至第五側面の何れか1の側面に記載の装置を含む。
【0046】
本発明の実施例の第十一側面によれば、ネットワーク機器が提供され、前記ネットワーク機器は本発明の実施例の第六側面乃至第九側面の何れか1の側面に記載の装置を含む。
【0047】
本発明の実施例の第十二側面によれば、通信システムが提供され、前記通信システムは本発明の実施例の第十側面に記載の端末機器及び/又は本発明の実施例の第十一側面に記載のネットワーク機器を含む。
【0048】
本発明の実施例の第十三側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、前記方法は端末機器に用いられ、
前記方法は、セカンダリセル組(SCG)を設定し;及び
ネットワークによって前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、プライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することを含む。
【0049】
本発明の実施例の第十四側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、前記方法は端末機器に用いられ、
前記方法は、セカンダリセル組(SCG)を設定し;及び
ネットワークによって前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、プライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止することを含む。
【0050】
本発明の実施例の第十五側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、前記方法は端末機器に用いられ、
前記方法は、セカンダリセル組(SCG)を設定し;及び
ネットワークによって前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することを含む。
【0051】
本発明の実施例の第十六側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、前記方法は端末機器に用いられ、
前記方法は、セカンダリセル組(SCG)を設定し;及び
ネットワークによって前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止することを含む。
【0052】
本発明の実施例の第十七側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、前記方法は端末機器に用いられ、
前記方法は、ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、第一計数器が所定閾値以上のときに、前記サービングセルがプライマリセカンダリセルであり、前記セカンダリセル組が非アクティブであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示することを含む。
【0053】
本発明の実施例の第十八側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、前記方法はネットワーク機器に用いられ、
前記方法は、端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定することを含み、そのうち、前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0054】
本発明の実施例の第十九側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、前記方法はネットワーク機器に用いられ、前記方法は、端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定することを含み、そのうち、前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定せず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0055】
本発明の実施例の第二十側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、前記装置はネットワーク機器に用いられ、前記方法は、端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定することを含み、そのうち、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0056】
本発明の実施例の第二十一側面によれば、下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、前記方法はネットワーク機器に用いられ、前記方法は、端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定することを含み、そのうち、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0057】
本発明の実施例の第二十二側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、下りリンク無線リンク品質の評価装置又は端末機器で前記プログラムを実行するとき、前記プログラムは前記下りリンク無線リンク品質の評価装置又は端末機器に、本発明の実施例の第十三側面乃至第十七側面のうちの何れか1の側面に記載の下りリンク無線リンク品質の評価方法を実行させる。
【0058】
本発明の実施例の第二十三側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは下りリンク無線リンク品質の評価装置又は端末機器に、本発明の実施例の第十三側面乃至第十七側面のうちの何れか1の側面に記載の下りリンク無線リンク品質の評価方法を実行させる。
【0059】
本発明の実施例の第二十四側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、下りリンク無線リンク品質の評価装置又はネットワーク機器で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは前記下りリンク無線リンク品質の評価装置又はネットワーク機器に、本発明の実施例の第十八側面乃至第二十一側面のうちの何れか1の側面に記載の下りリンク無線リンク品質の評価方法を実行させる。
【0060】
本発明の実施例の第二十五側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは下りリンク無線リンク品質の評価装置又はネットワーク機器に、本発明の実施例の第十八側面乃至第二十一側面のうちの何れか1の側面に記載の下りリンク無線リンク品質の評価方法を実行させる。
【発明の効果】
【0061】
本発明の実施例の有利な効果は、少なくとも、次のとおりである。
【0062】
ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0063】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0064】
また、ネットワークによって、該SCGがセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を行うことができるため、無線リンク及び/又はビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は品質が良い無線リンク及び/又はビームを用いて通信を行うことができ、通信品質を保証できる。
【0065】
後述の説明及び図面を参照することで本発明の特定の実施例を詳しく開示し、本発明の原理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施例は範囲上でこれらにより限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施例は様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0066】
また、1つの実施例について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施例に用い、他の実施例における特徴と組み合わせ、又は、他の実施例における特徴を置換することもできる。
【0067】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0068】
本発明の1つの図面又は1つの実施形態に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施形態に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応する部品を示し、複数の実施形態に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【0069】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載される図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【
図1】サービングセルのビーム失敗の検出又はビーム失敗回復のトリガーのフローチャートである。
【
図2】本発明の実施例における通信システムを示す図である。
【
図3】本発明の実施例におけるマルチTRPのシナリオを示す図である。
【
図4】本発明の実施例1における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
【
図5】本発明の実施例2における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
【
図6】本発明の実施例3における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
【
図7】本発明の実施例4における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
【
図8】本発明の実施例4における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示すもう1つの図である。
【
図9】本発明の実施例5における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
【
図10】本発明の実施例6における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
【
図11】本発明の実施例7における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
【
図12】本発明の実施例8における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
【
図13】本発明の実施例8における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示すもう1つの図である。
【
図14】本発明の実施例9における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
【
図15】本発明の実施例10における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
【
図16】本発明の実施例11における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
【
図17】本発明の実施例11における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示すもう1つの図である。
【
図18】本発明の実施例13における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
【
図19】本発明の実施例14における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
【
図20】本発明の実施例15における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
【
図21】本発明の実施例15における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示すもう1つの図である。
【
図22】本発明の実施例16における端末機器のシステム構成を示すブロック図である。
【
図23】本発明の実施例17におけるネットワーク機器のシステム構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴は明らかになる。なお、明細書及び図面では本発明の特定の実施例を開始するが、それらは本発明の原理を採用し得る一部のみの実施例を示し、理解すべきは、本発明は記載される実施例に限定されず、即ち、本発明は添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものをも含むということである。
【0071】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0072】
また、通信システムにおける装置間の通信は任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0073】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク機器」は例えば、通信システムにおいて、端末機器を通信ネットワークに接続し、かつ該端末機器にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク機器は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、IABアーキテクチャの下の「ノード(node)」及び/又は「ドナー(donor)」、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、AccessPoint)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0074】
そのうち、基地局は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」はそれらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供できる。例えば、5G基地局gNBは1つのgNB CU及び1つ又は複数のgNB DUを含んでも良く、そのうち、CU/DUはgNBの一部の機能を有するgNBの1つの論理ノードである。用語「セル」とは基地局及び/又はそのカバーする領域を指しても良く、これは該用語を使用するコンテクストによる。
【0075】
本発明の実施例では、用語「ユーザ機器」(UE、User Equipment)又は「端末機器」(TE、Terminal Equipment)は例えば、ネットワーク機器により通信ネットワークにアクセスし、かつネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ機器は固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、AccessTerminal)、ステーションなどとも称される。例えば、IABアーキテクチャの下でIABノード又はIABドナーによりサービングされる端末機器である。
【0076】
そのうち、ユーザ機器は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、例えば、セルラーフォン(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、モバイル装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0077】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオにおいて、ユーザ機器はさらに監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0078】
以下、例を通じて本発明の実施例のシナリオについて説明を行うが、本発明はこれに限定されない。
【0079】
図2は本発明の実施例における通信システムを示す図である。それは端末機器及びネットワーク機器を例にした場合を例示的に示している。
図2に示すように、通信システム100はネットワーク機器101及び端末機器102を含んでも良い。便宜のため、
図2では1つのみの端末機器を例にして説明を行う。ネットワーク機器101は例えば、NRのネットワーク機器gNBである。
【0080】
本発明の実施例では、ネットワーク機器101と端末機器102との間で既存のトラフィック(サービス/業務)又は将来実施可能なトラフィックを行っても良い。例えば、これらのトラフィックは、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含むが、これらに限定されない。
【0081】
例えば、マルチTRP(mTRP)のシナリオの場合に、ネットワーク機器はTRP-1及びTRP-2によって端末機器102にサービスを提供する。
【0082】
本発明の実施例において、TRPは端末機器から信号を受信し及び/又は端末機器に信号を送信するネットワーク機器の一部である。マルチTRP(mTRP)操作では、1つのサービングセルが2つのTRPから端末機器をスケジューリングできるため、より良いPDSCHカバレッジ、信頼性及び/又はデータレートを提供でき、この2つのTRPは同一のセルに属しても良い。マルチTRPの場合に、2つの異なる操作モードがあり、即ち、シングルDCI(下りリンクリンク制御情報、Downlink Control Information)及びマルチDCIである。この2つのモードについて、RRC層により提供される設定内で、上りリンクと下りリンク操作の制御が物理層及びMAC層によって行われる。シングルDCIのモードの場合に、端末機器は2つのTRPから同じDCIによってスケジューリングされ、マルチDCIのモードの場合に、端末機器は各TRPの単独のDCIによってスケジューリングされる。
【0083】
図3は本発明の実施例におけるマルチTRPのシナリオを示す図である。
図3に示すように、ネットワーク機器101は2つのTRP、即ち、TRP1及びTRP2をデプロイしている。ネットワーク機器101はTRP1及びTRP2によって端末機器102とワーキングを行い、例えば、TRP1及びTRP2はPSCellに属する。ビーム失敗がTRP1でのみ発生し、TRP2が依然として使用可能である場合にも、従来のメカニズムに従えば、SCGの非アクティブ化のときに、端末機器102はTRP1及びTRP2に対するビーム失敗検出を停止し、これによって、端末機器102はPSCellのビーム品質を評価できず、かつSCGがアクティブ化されるときに、端末機器102はネットワーク機器101に対してランダムアクセスプロシージャを開始できる。これにより、ネットワーク及び端末のエネルギー消費が増加し、かつユーザエクスペリエンスが低下するようになり得る。
【0084】
以下、図面と併せて本発明の実施例の様々な実施方式について説明する。なお、これらの実施方式は例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0085】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、該方法は端末機器に適用される。例えば、該方法は
図2及び
図3における端末機器102に用いられる。
【0086】
図4は本発明の実施例1における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
図4に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0087】
ステップ401:セカンダリセル組(SCG)を設定し;
ステップ402:ネットワークによって該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、プライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は
ステップ403:ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
ステップ404:ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0088】
本発明の実施例において、ステップ401の後に、該方法はステップ402-404のうちの少なくとも1つのステップを含んでも良く、かつステップ402-404のうちの複数のステップを含むときに、これらのステップの間の実行順序について限定しない。
【0089】
このように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0090】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0091】
幾つかの実施例において、“TRP専用の”は“BFD-RS組の”又は“BFD-RS組に関連付けられる”で置換されても良い。
【0092】
幾つかの実施例において、“ビーム失敗”は“ビーム失敗回復”又は“ビーム失敗回復をトリガーしている”で置換されても良い。
【0093】
ステップ401において、セカンダリセル組(SCG)を設定するとは、端末機器にセカンダリセル組が設定されることを指す。
【0094】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルは端末機器に設定されるセカンダリセル組のプライマリセカンダリセルである。
【0095】
幾つかの実施例において、無線リンク監視(RLM)及び/又はビーム失敗検出をサポートすること又はサポートするかを指示する該設定はセル組設定(CellGroupConfig)IEに含まれても良い。
【0096】
幾つかの実施例において、ネットワークは共通の設定又は単独の設定によって、該セカンダリセル組非アクティブ化時の無線リンク監視をサポートすること又は該セカンダリセル組非アクティブ化時の無線リンク監視をサポートするかを指示し、及び/又は、該セカンダリセル組非アクティブ化時のビーム失敗検出をサポートすること又は該セカンダリセル組非アクティブ化時のビーム失敗検出をサポートするかを指示しても良い。例えば、該共通の設定又は単独の設定はセル組設定(CellGroupConfig)IEに含まれても良い。
【0097】
幾つかの実施例において、該共通の設定はSCGの非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行することを指示し、又は端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行するかを指示し、該ビーム失敗検出はセルのビーム失敗検出又はTRP専用のビーム失敗検出を含む。
【0098】
幾つかの実施例において、該共通の設定はBOOLEANデータ又はENUMERATEDデータであっても良い。
【0099】
幾つかの実施例において、該共通の設定がBOOLEANデータの場合に、値が“true”であれば、SCGが非アクティブ化されるときに端末機器は無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行することを表し、値が“false”であれば、SCGが非アクティブ化されるときに端末機器は無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行せず/停止することを表す。この場合に、該共通の設定の域(field)はmandatory域である。
【0100】
例えば、該共通の設定がBOOLEANデータの場合に、該共通の設定はSCGの非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行するかを指示し、該ビーム失敗検出はセルのビーム失敗検出又はTRP専用のビーム失敗検出を含む。
【0101】
幾つかの実施例において、該共通の設定がENUMERATEDデータの場合に、その値は“true”である。つまり、この域が設定されていれば、SCGが非アクティブ化されるときに端末機器は無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行することを表し、この場合に、該共通の設定の域はoptional域であり、必須ではない。
【0102】
例えば、該共通の設定がENUMERATEDデータの場合に、該共通の設定はSCGの非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行することを指示し、該ビーム失敗検出はセルのビーム失敗検出又はTRP専用のビーム失敗検出を含む。
【0103】
幾つかの実施例において、該単独の設定は以下のうちの少なくとも1つを含み、即ち、
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行することを指示し;
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示し;
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;及び
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示する。
【0104】
幾つかの実施例において、該単独の設定はBOOLEANデータ又はENUMERATEDデータであっても良い。
【0105】
幾つかの実施例において、該単独の設定がBOOLEANデータの場合に、値が“true”であれば、SCGが非アクティブ化されるときに端末機器は無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行することを表し、値が“false”であれば、SCGが非アクティブ化されるときに端末機器は無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行しないことを表す。この場合に、該単独の設定の域はmandatory域である。
【0106】
例えば、該単独の設定がBOOLEANデータの場合に、該単独の設定は以下のうちの少なくとも1つを含み、即ち、
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し;
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行するかを指示し;
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示し;
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し;及び
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示する。
【0107】
幾つかの実施例において、該単独の設定がENUMERATEDデータの場合に、その値は“true”である。つまり、この域が設定されていれば、SCGが非アクティブ化されるときに端末機器は無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行することを表し、この場合に、該単独の設定の域はoptional域であり、必須ではない。
【0108】
例えば、該単独の設定がENUMERATEDデータの場合に、該単独の設定は以下のうちの少なくとも1つを含み、即ち、
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行することを指示し;
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示し;
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;及び
該セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示する。
【0109】
幾つかの実施例において、設定される該セカンダリセル組について、上位層によって該セカンダリセル組のアクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つのセカンダリセル組アクティブ化操作を使用でき、即ち、プライマリセカンダリセルのアクティブ化;プライマリセカンダリセルでのSRS伝送;プライマリセカンダリセルでのCSI報告;プライマリセカンダリセルでのPDCCH監視;プライマリセカンダリセルでのPUCCH伝送;トリガーされる場合に、プライマリセカンダリセルでのランダムアクセスの実行;及び、プライマリセカンダリセルに関連付けられる各論理チャネルのBjを0に初期化することである。
【0110】
幾つかの実施例において、設定される該セカンダリセル組について、上位層によって該セカンダリセル組の非アクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つを実行でき、即ち、設定される該セカンダリセル組のすべてのセカンダリセル(SCells)の非アクティブ化;プライマリセカンダリセルの非アクティブ化;及びMACのリセットである。
【0111】
幾つかの実施例において、該MACのリセットは以下の少なくとも1つを含んでも良く、即ち、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止;実行中のランダムアクセスプロシージャの停止;Msg3バッファ(buffer)のクリア;MSGAバッファ(buffer)のクリア;トリガーされているビーム失敗回復(BFR)の取り消し;及び、第一計数器のリセットである。
【0112】
ステップ402において、ネットワークによって該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、プライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行する。
【0113】
幾つかの実施例において、プライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行することは以下を含んでも良く、即ち、ネットワークによって、非アクティブプライマリセカンダリセルで無線リンク監視を実行すると設定される場合に、端末機器はアクティブDL BWP以外のBWPで無線リンク監視を実行する。つまり、ネットワークによって、非アクティブプライマリセカンダリセルで無線リンク監視を実行すると設定される場合に限り、端末機器がアクティブDL BWP以外のBWPで無線リンク監視を実行することは要求される。
【0114】
例えば、ネットワークによって、非アクティブプライマリセカンダリセルで無線リンク監視を実行することが設定され、かつ該プライマリセカンダリセル又は該プライマリセカンダリセルの所在するセカンダリセル組の無線リンク失敗が検出されない場合に、端末機器はアクティブDL BWP以外のBWPで無線リンク監視を実行する。
【0115】
ステップ403において、幾つかの実施例で、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止は以下を含んでも良く、即ち、
ネットワークによって、該セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止し、該第一タイマーはTAタイマー(例えば、TA timer)及び該プライマリセカンダリセルに関連付けられるビーム失敗検出タイマー(例えば、beamFailureDetectionTimer)を含む。
【0116】
幾つかの実施例において、TRP専用のビーム失敗検出タイマーはBFD-RS組に関連付けられるビーム失敗検出タイマーで置換されても良い。
【0117】
幾つかの実施例において、TRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されることは、複数の(例えば、2つの)BFD-RS組が設定されることで置換されても良い。
【0118】
幾つかの実施例において、トリガーされているビーム失敗回復(BFR)の取り消しは以下の少なくとも1つを含んでも良く、即ち、プライマリセカンダリセルのトリガーされているビーム失敗回復の取り消し;及び、プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復の取り消しである。
【0119】
例えば、ネットワークによって、該セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のビーム失敗検出を停止する。
【0120】
幾つかの実施例において、第一計数器はビーム失敗指示の計数器、例えば、BFI_COUNTERであっても良い。
【0121】
幾つかの実施例において、ネットワークが指示したときに、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを含まず、又は、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを除外すると言っても良い。
【0122】
例えば、ネットワークが指示したときに、該第一計数器がビーム失敗指示の計数器である場合に、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを含まず、又は、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを除外すると言っても良い。
【0123】
ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行する。
【0124】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号又はTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定することは明示的に設定し又は暗示的に設定することであっても良く、例えば、該明示的な設定はRRC及び/又はMACシグナリングによって指示されても良く、該暗示的な地設定は端末機器がPDCCHによってTCI stateを受信することで確定されても良い。
【0125】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定することは、該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しないと言っても良い。
【0126】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定することは、該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しないと言っても良い。
【0127】
幾つかの実施例において、該該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下を含んでも良く、即ち、
ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、第一計数器(値)が所定閾値以上のときに、該サービングセルが該プライマリセカンダリセルであり、該セカンダリセル組が非アクティブであり、かつ該セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する。
【0128】
例えば、第一計数器はBFI_COUNTERであり、所定閾値はbeamFailureInstanceMaxCountである。
【0129】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することはさらに以下を含み、即ち、
ネットワークが第一パラメータを設定せず、例えば、bfd-and-RLMの値が“true”であり、又は、MAC層からの指示を受信する場合に、該端末機器又はRRC層は、下位層が該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する。
【0130】
例えば、該下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーン(RF chain)である。
【0131】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することはさらに以下を含み、即ち、
該MAC実体は、下位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、又は、下位層が該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する。
【0132】
例えば、MAC実体が上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、かつMAC指示を受信した後に、端末機器は、下位層が該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する。
【0133】
例えば、該下位層は物理層又はRFチェーンである。
【0134】
また、上述の指示のプロセスはステップ404の場合にも適している。
【0135】
ステップ404において、ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0136】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定することは、明示的に設定し又は暗示的に設定することであっても良く、例えば、該暗示的な設定はPDCCHによってTCI stateを受信することで確定される。
【0137】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定することは、該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しないと言っても良い。
【0138】
幾つかの実施例において、ステップ404は以下の少なくとも1つを含んでも良く、即ち、
該セカンダリセル組の非アクティブ化の期間で、該プライマリセカンダリセルでの1つのBFD-RS組についてビーム失敗が検出されるときに、該端末機器は該BFD-RS組のビーム失敗検出を停止し、又は、該セカンダリセル組の非アクティブ化の期間で、該プライマリセカンダリセルでの1つのTRPについてビーム失敗が検出されるときに、該端末機器は該TRPのビーム失敗検出を停止し;
該セカンダリセル組の非アクティブ化の期間で、該プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組の参照信号を再設定するときに、該端末機器は該BFD-RS組のビーム失敗検出を回復し、例えば、RRCシグナリング及び/又はMACシグナリングによって、該プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組の参照信号を再設定し;
該セカンダリセル組の非アクティブ化の期間で、該プライマリセカンダリセルでの2つのBFD-RS組についてビーム失敗回復がトリガーされており、かつ成功裏に完了していないときに、該セカンダリセル組が非アクティブ化されてからMAC層が上位層にビーム失敗を指示していない場合に、該MAC層は上位層にビーム失敗を指示し;及び
ネットワークから該セカンダリセル組のアクティブ化命令を受信したときに、該プライマリセカンダリセルでの2つのBFD-RS組についてビーム失敗がすべて検出された場合に、該端末機器は該セカンダリセル組に対してランダムアクセスプロシージャを実行する。
【0139】
幾つかの実施例において、“該セカンダリセル組の非アクティブ化の期間で”は“該セカンダリセル組が非アクティブ化される場合に”、“該セカンダリセル組が非アクティブ化されれば”又は“該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに”として記述されても良い。
【0140】
幾つかの実施例において、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止は以下を含んでも良く、即ち、
ネットワークによって、該セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止し、該第一タイマーはTAタイマー(例えば、TA timer)及び該プライマリセカンダリセルに関連付けられるビーム失敗検出タイマー(例えば、beamFailureDetectionTimer)を含み;及び/又は
ネットワークによって、該セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止し、該第一タイマーはTAタイマー(例えば、TA timer)及び該プライマリセカンダリセルに関連付けられるビーム失敗検出タイマー又は該プライマリセカンダリセルの各TRP専用のビーム失敗検出タイマー(例えば、beamFailureDetectionTimer)を含む。
【0141】
幾つかの実施例において、TRP専用のビーム失敗検出タイマーはBFD-RS組に関連付けられるビーム失敗検出タイマーで置換されても良い。
【0142】
幾つかの実施例において、TRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されることは、複数の(例えば、2つの)BFD-RS組が設定されることで置換されても良い。
【0143】
幾つかの実施例において、トリガーされているビーム失敗回復(BFR)の取り消しは以下の少なくとも1つを含んでも良く、即ち、プライマリセカンダリセルのトリガーされているビーム失敗回復の取り消し;プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復の取り消し;プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルしないこと;及び、プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のビーム失敗検出の停止である。
【0144】
例えば、ネットワークによって、該セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルせず、及び/又は該プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のビーム失敗検出を停止する。
【0145】
例えば、ネットワークによって、該セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、該セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定され、かつ該プライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組についてビーム失敗回復がトリガーされている場合に、該プライマリセカンダリセルの該BFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルせず、及び/又は該プライマリセカンダリセルの該BFD-RS組のビーム失敗検出を停止する。
【0146】
幾つかの実施例において、第一計数器はビーム失敗指示の計数器、例えば、BFI_COUNTERであっても良い。
【0147】
幾つかの実施例において、ステップ403に対応して、ネットワークが指示したときに、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを含まず、又は、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを除外すると言っても良い。
【0148】
例えば、ネットワークが指示したときに、該第一計数器がビーム失敗指示の計数器である場合に、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを含まず、又は、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを除外すると言っても良い。
【0149】
幾つかの実施例において、ステップ404に対応して、ネットワークが指示したときに、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを含まず、又は、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを除外すると言っても良く、及び/又は、ネットワークが指示したときに、該第一計数器はPSCellの各BFD-RS組に関連付けられるBFI_COUNTERを含まず、又は、PSCellの各BFD-RS組に関連付けられるBFI_COUNTERを除外すると言っても良い。
【0150】
例えば、ネットワークが指示したときに、第一計数器がビーム失敗指示の計数器である場合に、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを含まず、又は、該第一計数器はPSCellのBFI_COUNTERを除外すると言っても良く、及び/又は、ネットワークが指示したときに、第一計数器がビーム失敗指示の計数器である場合に、該第一計数器はPSCellの各BFD-RS組に関連付けられるBFI_COUNTERを含まず、又は、PSCellの各BFD-RS組に関連付けられるBFI_COUNTERを除外すると言っても良い。
【0151】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含んでも良く、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、該サービングセルの各BFD-RS組について、特殊セルの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復がトリガーされており、かつ成功裏に完了していない場合に、
該サービングセルが該プライマリセカンダリセルであり、かつ該特殊セルの所在するセカンダリセル組が非アクティブであり、かつ該セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していないときに、MAC実体は上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する。
【0152】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することはさらに以下を含んでも良く、即ち、
ネットワークが第一パラメータを設定せず、例えば、bfd-and-RLMの値が“true”であり、又は、MAC層からの指示を受信する場合に、該端末機器又はRRC層は、下位層が該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する。
【0153】
例えば、該下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーンである。
【0154】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することはさらに以下を含み、即ち、
MAC実体は下位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、又は下位層が該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する。
【0155】
例えば、該下位層は物理層又はRFチェーンである。
【0156】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することはさらに以下を含んでも良く、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、該サービングセルの各BFD-RS組について、特殊セルの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復がトリガーされており、かつ成功裏に完了していない場合に、
該サービングセルが該プライマリセカンダリセルでなく、又は、該特殊セルの所在するセカンダリセル組が非アクティブでなく、又は該セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を既に指示したときに、MAC実体は該プライマリセカンダリセルでランダムアクセスプロシージャを開始する。
【0157】
つまり、サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されており、かつ該サービングセルの各BFD-RS組について、特殊セルの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復がトリガーされており、かつ成功裏に完了していない場合に、
該サービングセルが該プライマリセカンダリセルであり、かつ該特殊セルの所在するセカンダリセル組が非アクティブであり、かつ該セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体は上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、そうでない場合に、MAC実体は該プライマリセカンダリセルでランダムアクセスプロシージャを開始する。
【0158】
幾つかの実施例において、該サービングセルは該プライマリセカンダリセルでないことは、該サービングセルはプライマリセルであることで置換されても良い。
【0159】
幾つかの実施例において、該特殊セルの所在するセカンダリセル組は非アクティブでないことは、該特殊セルの所在するセカンダリセル組がアクティブであることで置換されても良い。
【0160】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含んでも良く、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、該サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、また、例えば、その候補ビームの評価が既に完了しており、
該サービングセルが該プライマリセカンダリセルであり、かつ該セカンダリセル組が非アクティブであるときに、MAC実体は上位層に該プライマリセカンダリセルの該BFD-RS組のビーム失敗を指示する。
【0161】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することはさらに以下を含んでも良く、即ち、
該指示を受信したときに、該端末機器は下位層が該プライマリセカンダリセルでの該BFD-RS組のビーム失敗検出を停止するように指示する。
【0162】
例えば、該下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーンである。
【0163】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することはさらに以下を含んでも良く、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、該サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
該サービングセルが該プライマリセカンダリセルであり、かつ該セカンダリセル組が非アクティブであるときに、MAC実体は下位層に、該プライマリセカンダリセルの該BFD-RS組のビーム失敗を指示し、又は該プライマリセカンダリセルが該プライマリセカンダリセルでの該BFD-RS組のビーム失敗検出を停止するように指示する。
【0164】
例えば、該下位層は物理層又はRFチェーンである。
【0165】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含んでも良く、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、該サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
該サービングセルが該プライマリセカンダリセルでなく、又は、該セカンダリセル組が非アクティブでないときに、MAC実体は多重化とアセンブリプロシージャ過程(Multiplexing and Assembly procedure)に、Enhanced BFR MAC CE又はTruncated Enhanced BFR MAC CEを生成し又はSRをトリガーするように指示する。
【0166】
つまり、サービングセルに2つのBFD-RS組が設定される場合に、該サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
該サービングセルが該プライマリセカンダリセルであり、かつ該セカンダリセル組が非アクティブである場合に、MAC実体は上位層に該プライマリセカンダリセルの該BFD-RS組のビーム失敗を指示し、そうでない場合に、MAC実体は多重化とアセンブリプロシージャに、Enhanced BFR MAC CE又はTruncated Enhanced BFR MAC CEを生成し又はSRをトリガーするように指示する。
【0167】
幾つかの実施例において、該サービングセルは該プライマリセカンダリセルでないことは、該サービングセルはプライマリセルであることで置換されても良い。
【0168】
幾つかの実施例において、該セカンダリセル組は非アクティブでないことは、該セカンダリセル組はアクティブであることで置換されても良い。
【0169】
幾つかの実施例において、該ビーム失敗検出の停止は以下を含んでも良く、即ち、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を停止し、つまり、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を行うこと又は開始することを停止する。
【0170】
例えば、MAC実体は下位層からのビーム失敗実例指示を計算せず、つまり、MAC実体は下位層からのビーム失敗実例指示の計算を行わず又は開始しない。
【0171】
例えば、下位層は無線リンク品質に対して測定及び/又は評価を行わず、つまり、下位層は無線リンク品質に対する測定及び/又は評価を行わず又は開始しない。
【0172】
幾つかの実施例において、該ビーム失敗検出の回復は以下を含んでも良く、即ち、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を回復し、つまり、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を行うこと又は開始することを回復する。
【0173】
例えば、MAC実体は下位層からのビーム失敗実例指示を計算することを回復し、つまり、MAC実体は下位層からのビーム失敗実例指示の計算を行うこと又は開始することを回復する。
【0174】
例えば、下位層は無線リンク品質に対して測定及び/又は評価を行うことを回復し、つまり、下位層は無線リンク品質に対する測定及び/又は評価を行うこと又は開始することを回復する。
【0175】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0176】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【実施例2】
【0177】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、該方法は端末機器に適用され、それは実施例1に記載の端末機器に用いられる下りリンク無線リンク品質の評価方法に対応するが、ここでは異なる角度から説明を行う。例えば、該方法は
図2及び
図3における端末機器102に用いられる。
【0178】
図5は本発明の実施例2における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
図5に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0179】
ステップ501:セカンダリセル組(SCG)を設定し;
ステップ502:ネットワークによって該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、プライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は
ステップ503:ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
ステップ504:ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0180】
幾つかの実施例において、ステップ501の後に、該方法はステップ502-504のうちの少なくとも1つのステップを含んでも良く、かつステップ502-504のうちの複数のステップを含むときに、これらのステップの間の実行順序について限定しない。
【0181】
幾つかの実施例において、
“TRP専用の”は、“BFD-RS組の”又は“BFD-RS組に関連付けられる”で置換されても良い。
【0182】
幾つかの実施例において、“ビーム失敗”は、“ビーム失敗回復”又は“ビーム失敗回復がトリガーされている”で置換されても良い。
【0183】
ステップ501において、セカンダリセル組(SCG)を設定するとは、端末機器にセカンダリセル組が設定されることを指す。
【0184】
幾つかの実施例において、該プライマリセカンダリセルは端末機器に設定されるセカンダリセル組のプライマリセカンダリセルである。
【0185】
幾つかの実施例において、設定される該セカンダリセル組について、上位層によって該セカンダリセル組のアクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つのセカンダリセル組アクティブ化操作を使用でき、即ち、プライマリセカンダリセルのアクティブ化;プライマリセカンダリセルでのSRS伝送;プライマリセカンダリセルでのCSI報告;プライマリセカンダリセルでのPDCCH監視;プライマリセカンダリセルでのPUCCH伝送;トリガーされる場合に、プライマリセカンダリセルでのランダムアクセスの実行;及び、プライマリセカンダリセルに関連付けられる各論理チャネルのBjを0に初期化することである。
【0186】
幾つかの実施例において、設定される該セカンダリセル組について、上位層によって該セカンダリセル組の非アクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つを実行でき、即ち、設定される該セカンダリセル組のすべてのセカンダリセル(SCells)の非アクティブ化;プライマリセカンダリセルの非アクティブ化;及びMACのリセットである。
【0187】
幾つかの実施例において、該MACのリセットは以下の少なくとも1つを含んでも良く、即ち、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止;実行中のランダムアクセスプロシージャの停止;Msg3バッファ(buffer)のクリア;MSGAバッファ(buffer)のクリア;トリガーされているビーム失敗回復(BFR)の取り消し;及び、第一計数器のリセットである。
【0188】
幾つかの実施例において、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止は以下を含んでも良く、即ち、
ネットワークによって、該セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止し、該第一タイマーはTAタイマー(例えば、TA timer)及び該プライマリセカンダリセルに関連付けられるビーム失敗検出タイマー(例えば、beamFailureDetectionTimer)を含み;及び/又は
ネットワークによって、該セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止し、該第一タイマーはTAタイマー(例えば、TA timer)及び該プライマリセカンダリセルに関連付けられるビーム失敗検出タイマー又は該プライマリセカンダリセルの各TRP専用のビーム失敗検出タイマー(例えば、beamFailureDetectionTimer)を含む。
【0189】
幾つかの実施例において、TRP専用のビーム失敗検出タイマーは、BFD-RS組に関連付けられるビーム失敗検出タイマーで置換されても良い。
【0190】
幾つかの実施例において、TRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されることは、複数の(例えば、2つの)BFD-RS組が設定されることで置換されても良い。
【0191】
幾つかの実施例において、トリガーされているビーム失敗回復(BFR)の取り消しは以下の少なくとも1つを含んでも良く、即ち、プライマリセカンダリセルのトリガーされているビーム失敗回復の取り消し;プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復の取り消し;プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルしないこと;及び、プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のビーム失敗検出の停止である。
【0192】
例えば、ネットワークによって、該セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルせず、及び/又は該プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のビーム失敗検出を停止する。
【0193】
例えば、ネットワークによって、該セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、該セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定され、かつ該プライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組についてビーム失敗回復がトリガーされている場合に、該プライマリセカンダリセルの該BFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルせず、及び/又は該プライマリセカンダリセルの該BFD-RS組のビーム失敗検出を停止する。
【0194】
幾つかの実施例において、第一計数器はビーム失敗指示の計数器、例えば、BFI_COUNTERであっても良い。
【0195】
幾つかの実施例において、該第一計数器のリセットは以下を含んでも良く、即ち、
ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、かつTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該プライマリセカンダリセルに関連付けられる該第一計数器をリセットし;及び/又は
ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、かつTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該プライマリセカンダリセルに関連付けられる、又は該プライマリセカンダリセルの各BFD-RS組に関連付けられる該第一計数器をリセットする。
【0196】
幾つかの実施例において、該ビーム失敗検出の停止は以下を含んでも良く、即ち、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を停止し、つまり、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を行うこと又は開始することを停止する。
【0197】
例えば、MAC実体は下位層からのビーム失敗実例指示を計算せず、つまり、MAC実体は下位層からのビーム失敗実例指示の計算を行わず又は開始しない。
【0198】
例えば、下位層は無線リンク品質に対して測定及び/又は評価を行わず、つまり、下位層は無線リンク品質に対する測定及び/又は評価を行わず又は開始しない。
【0199】
幾つかの実施例において、該ビーム失敗検出の回復は以下を含んでも良く、即ち、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を回復し、つまり、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を行うこと又は開始することを回復する。
【0200】
例えば、MAC実体は下位層からのビーム失敗実例指示を計算することを回復し、つまり、MAC実体は下位層からのビーム失敗実例指示の計算を行うこと又は開始することを回復する。
【0201】
例えば、下位層は無線リンク品質に対して測定及び/又は評価を行うことを回復し、つまり、下位層は無線リンク品質に対する測定及び/又は評価を行うこと又は開始することを回復する。
【0202】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0203】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【実施例3】
【0204】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、該方法はネットワーク機器及び端末機器に適用され、それは実施例1に記載の端末機器に用いられる下りリンク無線リンク品質の評価方法及び実施例6に記載のネットワーク機器に用いられる下りリンク無線リンク品質の評価方法に対応し、ここでは同じ内容の重複説明を省略する。
【0205】
図6は本発明の実施例3における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。該方法はネットワーク機器及び端末機器に適用される。
図6に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0206】
ステップ601:端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し;
ステップ602:ネットワーク機器によって、該セカンダリセル組が無線リンク監視をサポートすると指示し;
ステップ603:該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;
ステップ604:ネットワーク機器によって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し;
ステップ605:ネットワーク機器によって、該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定し;
ステップ606:該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、端末機器は該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;
ステップ607:ネットワーク機器によって、該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定し;
ステップ608:該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、端末機器は該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0207】
幾つかの実施例において、該方法はステップ602-603、ステップ604-606及びステップ604、607-608のうちの少なくとも1組のステップを含んでも良く、かつ該方法がステップ602-603、ステップ604-606及びステップ604、607-608のうちの複数の組のステップを含むとき、これらの組の実行順序について限定しない。各組において、即ち、ステップ602-603において、ステップ604-606において、及びステップ604、607-608において、各ステップは順次実行されても良く、組み合わせて実行されても良く、即ち、組内の各ステップの実行順序について限定せず、例えば、ステップ604及びステップ605の場合に、先にステップ604を実行し、次にステップ605を実行しても良く、先にステップ605を実行し、次にステップ604を実行しても良く、2つのステップを同時に実行しても良く、又は、1つのステップとして組み合わせて実行しても良い。
【0208】
本発明の実施例において、ステップ601-608の具体的な実施については実施例1における記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0209】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0210】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【実施例4】
【0211】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、該方法は端末機器に適用される。例えば、該方法は
図2及び
図3における端末機器102に用いられる。
【0212】
図7は本発明の実施例4における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
図7に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0213】
ステップ701:セカンダリセル組(SCG)を設定し;
ステップ702:ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は
ステップ703:ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、
ステップ704:ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0214】
本発明の実施例において、ステップ701の後に、該方法はステップ702-704のうちの少なくとも1つのステップを含んでも良く、かつステップ702-704のうちの複数のステップを含むとき、これらのステップの間の実行順序について限定しない。
【0215】
図8は本発明の実施例4における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示すもう1つの図である。
図8に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0216】
ステップ801:セカンダリセル組(SCG)を設定し;
ステップ802:ネットワークによって該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は
ステップ803:ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
ステップ804:ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0217】
本発明の実施例において、ステップ801の後に、該方法はステップ802-804のうちの少なくとも1つのステップを含んでも良く、かつステップ802-804のうちの複数のステップを含むときに、これらのステップの間の実行順序について限定しない。
【0218】
実施例1-3との相違点は次のとおり、実施例4ではセカンダリセルでの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行することであり、他の内容は実施例1-3と同様であり、また、上述の各ステップの具体的な内容については実施例1-3における関連記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0219】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、該SCGがセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を行うことができるため、無線リンク及び/又はビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は品質が良い無線リンク及び/又はビームを用いて通信を行うことができ、通信品質を保証できる。
【実施例5】
【0220】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、該方法は端末機器に適用される。例えば、該方法は
図2及び
図3における端末機器102に用いられる。
【0221】
図9は本発明の実施例5における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
図9に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0222】
ステップ901:ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、第一計数器が所定閾値以上のときに、該サービングセルがプライマリセカンダリセルであり、該セカンダリセル組が非アクティブであり、かつ該セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する。
【0223】
例えば、第一計数器はBFI_COUNTERであり、所定閾値はbeamFailureInstanceMaxCountである。
【0224】
幾つかの実施例において、
図9に示すように、該方法はさらに以下を含んでも良い。
【0225】
ステップ902:ネットワークが第一パラメータを設定せず、例えば、bfd-and-RLMの値が“true”であり、又は、MAC層からの指示を受信する場合に、該端末機器は下位層が該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する。
【0226】
例えば、該下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーン(RF chain)である。
【0227】
幾つかの実施例において、
図9に示すように、該方法はさらに以下を含んでも良い。
【0228】
ステップ903:該MAC実体は、下位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、又は、下位層が該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する。
【0229】
例えば、該下位層は物理層又はRFチェーンである。
【0230】
上述の各ステップの具体的な内容については実施例1における関連記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【実施例6】
【0231】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、該方法はネットワーク機器に適用され、それは実施例1に記載の方法に対応し、ここでは同じ内容の重複説明を省略する。
【0232】
図10は本発明の実施例6における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
図10に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0233】
ステップ1001:端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は
該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0234】
具体的な内容については実施例1における関連記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0235】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0236】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【実施例7】
【0237】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、該方法はネットワーク機器に適用され、それは実施例2に記載の方法に対応し、ここでは同じ内容の重複説明を省略する。
【0238】
図11は本発明の実施例7における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
図11に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0239】
ステップ1101:端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は
該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定せず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0240】
具体的な内容については実施例2における関連記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0241】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0242】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【実施例8】
【0243】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価方法が提供され、該方法はネットワーク機器に適用され、それは実施例4に記載の方法に対応し、ここでは同じ内容の重複説明を省略する。
【0244】
図12は本発明の実施例8における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示す図である。
図12に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0245】
ステップ1201:端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は
該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0246】
図13は本発明の実施例8における下りリンク無線リンク品質の評価方法を示すもう1つの図である。
図13に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0247】
ステップ1301:端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は
該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0248】
具体的な内容については実施例4における関連記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0249】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、該SCGがセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を行うことができるため、無線リンク及び/又はビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は品質が良い無線リンク及び/又はビームを用いて通信を行うことができ、通信品質を保証できる。
【実施例9】
【0250】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、該装置は端末機器に適用される。該装置が問題を解決する原理は実施例1の方法と同様であるため、その具体的な実施については実施例1に記載の方法の実施を参照でき、ここでは内容が同じ又は関連する重複説明を省略する。
【0251】
図14は本発明の実施例9における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
図14に示すように、装置1400は以下のものを含む。
【0252】
第一設定ユニット1401:セカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は
ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0253】
具体的な内容については実施例1における関連記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0254】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0255】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【実施例10】
【0256】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、該装置は端末機器に適用される。該装置が問題を解決する原理は実施例2の方法と同様であるため、その具体的な実施については実施例2に記載の方法の実施を参照でき、ここでは内容が同じ又は関連する重複説明を省略する。
【0257】
図15は本発明の実施例10における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
図15に示すように、装置1500は以下のものを含む。
【0258】
第二設定ユニット1501:セカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は
ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0259】
具体的な内容については実施例2における関連記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0260】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0261】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【実施例11】
【0262】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、該装置は端末機器に適用される。該装置が問題を解決する原理は実施例4の方法と同様であるため、その具体的な実施については実施例4に記載の方法の実施を参照でき、ここでは内容が同じ又は関連する重複説明を省略する。
【0263】
図16は本発明の実施例11における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
図16に示すように、装置1600は以下のものを含む。
【0264】
第三設定ユニット1601:セカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は
ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0265】
図17は本発明の実施例11における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示すもう1つの図である。
図17に示すように、装置1700は以下のものを含む。
【0266】
第四設定ユニット1701:セカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は
ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0267】
具体的な内容については実施例4における関連記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0268】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、該SCGがセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を行うことができるため、無線リンク及び/又はビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は品質が良い無線リンク及び/又はビームを用いて通信を行うことができ、通信品質を保証できる。
【実施例12】
【0269】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、該装置は端末機器に適用される。該装置が問題を解決する原理は実施例5の方法と同様であるため、その具体的な実施については実施例5に記載の方法の実施を参照でき、ここでは内容が同じ又は関連する重複説明を省略する。
【0270】
そのうち、ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、第一計数器が所定閾値以上のときに、該サービングセルがプライマリセカンダリセルであり、該セカンダリセル組が非アクティブであり、かつ該セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する。
【実施例13】
【0271】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、該装置はネットワーク機器に適用され、それは実施例6に記載の方法に対応し、ここでは同じ内容の重複説明を省略する。
【0272】
図18は本発明の実施例13における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
図18に示すように、装置1800は以下のものを含む。
【0273】
第五設定ユニット1801:端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は
該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0274】
具体的な内容については実施例6における関連記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0275】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0276】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【実施例14】
【0277】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、該装置はネットワーク機器に適用され、それは実施例7に記載の方法に対応し、ここでは同じ内容の重複説明を省略する。
【0278】
図19是本発明の実施例14における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
図19に示すように、装置1900は以下のものを含む。
【0279】
第六設定ユニット1901:端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は
該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定せず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0280】
具体的な内容については実施例7における関連記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0281】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0282】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【実施例15】
【0283】
本発明の実施例では下りリンク無線リンク品質の評価装置が提供され、該装置はネットワーク機器に適用され、それは実施例8に記載の方法に対応し、ここでは同じ内容の重複説明を省略する。
【0284】
図20は本発明の実施例15における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示す図である。
図12に示すように、装置2000はあ以下のものを含む。
【0285】
第七設定ユニット2001:端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は
該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0286】
図21は本発明の実施例15における下りリンク無線リンク品質の評価装置を示すもう1つの図である。
図21に示すように、装置2100は以下のものを含む。
【0287】
第八設定ユニット2101:端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は
該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0288】
具体的な内容については実施例8における関連記載を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0289】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、該SCGがセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を行うことができるため、無線リンク及び/又はビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は品質が良い無線リンク及び/又はビームを用いて通信を行うことができ、通信品質を保証できる。
【実施例16】
【0290】
本発明の実施例では端末機器が提供され、該端末機器は実施例9又は実施例10又は実施例11又は実施例12に記載の下りリンク無線リンク品質の評価装置を含む。
【0291】
図22は本発明の実施例16における端末機器におけるシステム構成を示すブロック図である。
図22に示すように、端末機器2200は処理器2210及び記憶器2220を含んでも良く、記憶器2220は処理器2210に接続される。なお、該図は例示に過ぎず、他の類型の構成を用いて該構成に対して補充又は代替を行うことで、電気通信機能又は他の機能を実現しても良い。
【0292】
1つの実施方式において、下りリンク無線リンク品質の評価装置の機能は処理器2210に統合できる。
【0293】
実施例9に対応して、処理器2210は次のように構成されても良く、即ち、セカンダリセル組(SCG)を設定し;ネットワークによって該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、プライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は、ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0294】
実施例10に対応して、処理器2210は次のように構成されても良く、即ち、セカンダリセル組(SCG)を設定し;ネットワークによって該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、プライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は、ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、ネットワークによって、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0295】
実施例11に対応して、処理器2210は次のように構成されても良く、即ち、セカンダリセル組(SCG)を設定し;ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は、ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行し;及び/又は
処理器2210は次のように構成されても良く、即ち、セカンダリセル組(SCG)を設定し;ネットワークによって該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は、ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、ネットワークによって、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0296】
実施例12に対応して、処理器2210は次のように構成されても良く、即ち、ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、第一計数器が所定閾値以上のときに、該サービングセルがプライマリセカンダリセルであり、該セカンダリセル組が非アクティブであり、かつ該セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が上位層に該プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する。
【0297】
もう1つの実施方式において、下りリンク無線リンク品質の評価装置は処理器2210と独立して構成されても良く、例えば、下りリンク無線リンク品質の評価装置を、処理器2210に接続されるチップとして構成し、処理器2210の制御によって下りリンク無線リンク品質の評価装置の機能を実現しても良い。
【0298】
図22に示すように、端末機器2200はさらに、通信モジュール2230、入力ユニット2240、表示器2250、電源2260などを含んでも良い。なお、端末機器2200は
図22に示す全部の部品を含む必要がない。また、端末機器2200は
図22に無い部品をさらに含んでも良いが、これについては関連技術を参照できる。
【0299】
図22に示すように、処理器2210は制御器又は操作コントロールと称される場合があり、マイクロプロセッサ又は他の処理装置及び/又は論理装置を含んでも良く、該処理器2210は入力を受信して端末機器2200の各部品の操作を制御できる。
【0300】
そのうち、記憶器2220は例えば、バッファ、フレッシュメモリ、HDD、可移動媒体、揮発性記憶器、不揮発性記憶器又は他の適切な装置のうちの1つ又は複数であっても良く、様々なデータを記憶でき、情報処理用のプログラムをも記憶できる。また、処理器2210は該記憶器2220に記憶されている該プログラムを実行することで、情報の記憶や処理などを実現できる。なお、他の部品の機能は従来と同様であるため、ここではその詳しい説明を省略する。また、端末機器2200の各部品は専用ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせによって実現されても良いが、そのすべては本発明の範囲に属する。
【0301】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0302】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0303】
また、ネットワークによって、該SCGがセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を行うことができるため、無線リンク及び/又はビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は品質が良い無線リンク及び/又はビームを用いて通信を行うことができ、通信品質を保証できる。
【実施例17】
【0304】
本発明の実施例ではネットワーク機器が提供され、該ネットワーク機器は実施例13又は14又は15における下りリンク無線リンク品質の評価装置を含む。
【0305】
図23は本発明の実施例17におけるネットワーク機器のシステム構成を示すブロック図である。
図23に示すように、ネットワーク機器2300は処理器(processor)2310及び記憶器2320を含んでも良く、記憶器2320は処理器2310に接続される。そのうち、該記憶器2320は様々なデータを記憶でき、情報処理用のプログラム2330をも記憶でき、かつ処理器2310の制御下で該プログラム2330を実行することで、端末機器送信の様々な情報を受信し、端末機器に様々な情報を送信できる。
【0306】
1つの実施方式において、下りリンク無線リンク品質の評価装置の機能は処理器2310に統合できる。
【0307】
実施例13に対応して、処理器2310は次のように構成されても良く、即ち、端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、そのうち、該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。
【0308】
実施例14に対応して、処理器2310は次のように構成されても良く、即ち、端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、そのうち、該セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、該セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定せず、又は、該プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0309】
実施例15に対応して、処理器2310は次のように構成されても良く、即ち、端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、そのうち、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行し;及び/又は
処理器2310は次のように構成されても良く、即ち、端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、そのうち、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、該セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は、該セカンダリセル組又は該セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、該セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、該セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、該端末機器は該セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する。
【0310】
もう1つの実施方式において、下りリンク無線リンク品質の評価装置は処理器2310と独立して構成されても良く、例えば、下りリンク無線リンク品質の評価装置を、処理器2310に接続されるチップとして構成し、処理器2310の制御によって下りリンク無線リンク品質の評価装置の機能を実現しても良い。
【0311】
また、
図23に示すように、ネットワーク機器2300は、送受信機(器)2340、アンテナ2350などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来と同様であるため、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク機器2300は
図23に示す全部の部品を含む必要がない。また、ネットワーク機器2300は
図23に無い部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照できる。
【0312】
上述の実施例から分かるように、ネットワークによって、SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセルレベルのビーム失敗検出を行うことができるため、ビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は無線リンク品質が良いビームを用いて通信を行うことで、通信品質を保証できる。
【0313】
また、ネットワークによって、該SCGがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつPSCellのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該PSCellのTRP専用のビーム失敗検出を実行する。よって、ビーム失敗がPSCellの1つのTRPでのみ発生し、もう1つのTRPが依然として使用可能である場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はビーム失敗検出を停止してランダムアクセスプロシージャを開始することがないため、ネルギー消費の増加を避け、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0314】
また、ネットワークによって、該SCGがセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示される場合に、該SCGが非アクティブ化されるときに、該セカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行する。よって、該SCGが非アクティブ化されるときに、端末機器はセカンダリセルの無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を行うことができるため、無線リンク及び/又はビーム品質を評価でき、これによって、端末機器は品質が良い無線リンク及び/又はビームを用いて通信を行うことができ、通信品質を保証できる。
【実施例18】
【0315】
本発明の実施例では通信システムが提供され、それは実施例16に記載の端末機器及び/又は実施例17に記載のネットワーク機器を含む。具体的な内容については実施例16及び実施例17における記載を参照できる。
【0316】
例えば、該通信システムの構成については
図2を参照でき、
図2に示すように、通信システム100はネットワーク機器101及び端末機器102を含み、端末機器102は実施例16に記載の端末機器と同じであっても良く、及び/又は、ネットワーク機器101は実施例17に記載のネットワーク機器と同じであっても良いが、ここでは重複内容の記載を省略する。
【0317】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明はさらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に上述の各々の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明はさらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0318】
さらに、図面に記載された機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0319】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0320】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下のような付記を開始する。
【0321】
(付記一)
(付記1)
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置は端末機器に用いられ、
前記装置は第一設定ユニットを含み、それはセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する、装置。
【0322】
(付記2)
付記1に記載の装置であって、
共通の設定又は単独の設定によって、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートすること、又は前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートするかを指示し、及び/又は、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートすること、又はト前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートするかを指示する、装置。
【0323】
(付記3)
付記2に記載の装置であって、
前記共通の設定はSCGの非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行することを指示し、又は端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行するかを指示し、前記ビーム失敗検出はセルのビーム失敗検出又はTRP専用のビーム失敗検出を含む、装置。
【0324】
(付記4)
付記2に記載の装置であって、
前記単独の設定は以下のうちの少なくとも1つを含み、即ち、
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;及び
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示する、装置。
【0325】
(付記5)
付記2-4のうちの何れか1項に記載の装置であって、
無線リンク監視(RLM)及び/又はビーム失敗検出をサポートすること又はサポートするかを指示する前記設定は、セル組設定(CellGroupConfig)IEに含まれる、装置。
【0326】
(付記6)
付記1-5のうちの何れか1項に記載の装置であって、
無線リンク監視(RLM)及びビーム失敗検出をサポートすることを指示する前記設定は、BOOLEANデータ又はENUMERATEDデータである、装置。
【0327】
(付記7)
付記1に記載の装置であって、
設定される前記セカンダリセル組について、上位層によって前記セカンダリセル組のアクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つのセカンダリセル組アクティブ化操作を使用でき、即ち、
プライマリセカンダリセルのアクティブ化;
プライマリセカンダリセルでのSRS伝送;
プライマリセカンダリセルでのCSI報告;
プライマリセカンダリセルでのPDCCH監視;
プライマリセカンダリセルでのPUCCH伝送;
トリガーされる場合に、プライマリセカンダリセルでのランダムアクセスの実行;及び
プライマリセカンダリセルに関連付けられる各論理チャネルのBjを0に初期化することである、装置。
【0328】
(付記8)
付記1に記載の装置であって、
設定される前記セカンダリセル組について、上位層によって前記セカンダリセル組の非アクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つを実行でき、即ち、
設定される前記セカンダリセル組のすべてのセカンダリセル(SCells)の非アクティブ化;
プライマリセカンダリセルの非アクティブ化;及び
MACのリセットである、装置。
【0329】
(付記9)
付記8に記載の装置であって、
前記MACのリセットは以下の少なくとも1つを含み、即ち、
第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止;
実行中のランダムアクセスプロシージャの停止;
Msg3バッファ(buffer)のクリア;
MSGAバッファのクリア;
トリガーされているビーム失敗回復(BFR)の取り消し;及び
第一計数器のリセットである、装置。
【0330】
(付記10)
付記9に記載の装置であって、
前記第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止は以下を含み、即ち、
前記ネットワークによって、前記セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止し、前記第一タイマーはTAタイマー及び前記プライマリセカンダリセルに関連付けられるビーム失敗検出タイマーを含み;及び/又は
前記ネットワークによって、前記セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止し、前記第一タイマーはTAタイマー及び前記プライマリセカンダリセルに関連付けられるビーム失敗検出タイマー又は前記プライマリセカンダリセルの各TRP専用のビーム失敗検出タイマーを含む、装置。
【0331】
(付記11)
付記9に記載の装置であって、
トリガーされているビーム失敗回復の取り消しは以下の少なくとも1つを含み、即ち、
プライマリセカンダリセルのトリガーされているビーム失敗回復の取り消し;
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復の取り消し;
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルしないこと;及び
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のビーム失敗検出の停止である、装置。
【0332】
(付記12)
付記9又は11に記載の装置であって、
ネットワークによって、前記セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルせず、及び/又は前記プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のビーム失敗検出を停止する、装置。
【0333】
(付記13)
付記9又は11に記載の装置であって、
ネットワークによって、前記セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、前記セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組のビーム失敗回復がトリガーされている場合に、前記プライマリセカンダリセルの前記BFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルせず、及び/又は前記プライマリセカンダリセルの前記BFD-RS組のビーム失敗検出を停止する、装置。
【0334】
(付記14)
付記1に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行することは以下を含み、即ち、
ネットワークによって、非アクティブプライマリセカンダリセルで無線リンク監視を実行すると設定される場合に、端末機器はアクティブDL BWP以外のBWPで無線リンク監視を実行する、装置。
【0335】
(付記15)
付記14に記載の装置であって、
ネットワークによって、非アクティブプライマリセカンダリセルで無線リンク監視を実行することが設定され、かつ前記プライマリセカンダリセル又は前記プライマリセカンダリセルの所在するセカンダリセル組の無線リンク失敗が検出されない場合に、端末機器はアクティブDL BWP以外のBWPで無線リンク監視を実行する、装置。
【0336】
(付記16)
付記1に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下の少なくとも1つを含み、即ち、
前記セカンダリセル組の非アクティブ化の期間で、前記プライマリセカンダリセルでの1つのBFD-RS組のビーム失敗が検出されるときに、前記端末機器は前記BFD-RS組のビーム失敗検出を停止し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化の期間で、前記プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組の参照信号が再設定されたときに、前記端末機器は前記BFD-RS組のビーム失敗検出を回復し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化の期間で、前記プライマリセカンダリセルでの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復がすべてトリガーされており、かつ成功裏に完了していないときに、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてからMAC層が上位層にビーム失敗を指示していない場合に、前記MAC層は上位層にビーム失敗を指示し;及び
ネットワークから前記セカンダリセル組のアクティブ化命令を受信したときに、前記プライマリセカンダリセルでの2つのBFD-RS組のビーム失敗がすべて検出された場合に、前記端末機器は前記セカンダリセル組に対してランダムアクセスプロシージャを実行する、装置。
【0337】
(付記17)
付記1に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、第一計数器が所定閾値以上のときに、前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、前記セカンダリセル組が非アクティブであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する、装置。
【0338】
(付記18)
付記17に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
ネットワークが第一パラメータを設定せず、又は、MAC層からの指示を受信する場合に、前記端末機器は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【0339】
(付記19)
付記18に記載の装置であって、
前記下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーン(RF chain)である、装置。
【0340】
(付記20)
付記17に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
前記MAC実体は下位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、又は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【0341】
(付記21)
付記20に記載の装置であって、
前記下位層は物理層又はRFチェーンである、装置。
【0342】
(付記22)
付記1又は16に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、特殊セルの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復がトリガーされており、かつ成功裏に完了していない場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、かつ前記特殊セルの所在するセカンダリセル組が非アクティブであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していないときに、MAC実体が上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する、装置。
【0343】
(付記23)
付記22に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
ネットワークが第一パラメータを設定せず、又は、MAC層からの指示を受信する場合に、前記端末機器は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【0344】
(付記24)
付記23に記載の装置であって、
前記下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーンである、装置。
【0345】
(付記25)
付記23に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
前記MAC実体は下位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、又は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【0346】
(付記26)
付記25に記載の装置であって、
前記下位層は物理層又はRFチェーンである、装置。
【0347】
(付記27)
付記22に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、特殊セルの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復がトリガーされており、かつ成功裏に完了していない場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルでなく、又は、前記特殊セルの所在するセカンダリセル組が非アクティブでなく、又は、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから既に上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示したときに、MAC実体は前記プライマリセカンダリセルでランダムアクセスプロシージャを開始する、装置。
【0348】
(付記28)
付記1又は16に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブであるときに、MAC実体は上位層に前記プライマリセカンダリセルの前記BFD-RS組のビーム失敗を指示する、装置。
【0349】
(付記29)
付記28に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
前記指示を受信したときに、前記端末機器は下位層が前記プライマリセカンダリセルでの前記BFD-RS組のビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【0350】
(付記30)
付記29に記載の装置であって、
前記下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーンである、装置。
【0351】
(付記31)
付記28に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブであるときに、MAC実体は下位層に、前記プライマリセカンダリセルの前記BFD-RS組のビーム失敗を指示し、又は前記プライマリセカンダリセルが前記プライマリセカンダリセルでの前記BFD-RS組のビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【0352】
(付記32)
付記31に記載の装置であって、
前記下位層は物理層又はRFチェーンである、装置。
【0353】
(付記33)
付記1又は16に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルでなく、又は、前記セカンダリセル組が非アクティブでないときに、MAC実体は多重化とアセンブリプロシージャに、Enhanced BFR MAC CEを生成し又はSRをトリガーするように指示する、装置。
【0354】
(付記34)
付記16、18、20、23、25、29、31のうちの何れか1項に記載の装置であって、
前記ビーム失敗検出の停止は以下を含み、即ち、
MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を停止し、及び/又は
前記ビーム失敗検出の回復は以下を含み、即ち、
MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を回復する、装置。
【0355】
(付記35)
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置は端末機器に用いられ、
前記装置は第二設定ユニットを含み、それはセカンダリセル組(SCG)を設定し
そのうち、ネットワークによって前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する、装置。
【0356】
(付記36)
付記35に記載の装置であって、
設定される前記セカンダリセル組について、上位層によって前記セカンダリセル組のアクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つのセカンダリセル組アクティブ化操作を使用でき、即ち、
プライマリセカンダリセルのアクティブ化;
プライマリセカンダリセルでのSRS伝送;
プライマリセカンダリセルでのCSI報告;
プライマリセカンダリセルでのPDCCH監視;
プライマリセカンダリセルでのPUCCH伝送;
トリガーされる場合に、プライマリセカンダリセルでのランダムアクセスの実行;及び
プライマリセカンダリセルに関連付けられる各論理チャネルのBjを0に初期化することである、装置。
【0357】
(付記37)
付記35に記載の装置であって、
設定される前記セカンダリセル組について、上位層によって前記セカンダリセル組の非アクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つを実行でき、即ち、
設定される前記セカンダリセル組のすべてのセカンダリセル(SCells)の非アクティブ化;
プライマリセカンダリセルの非アクティブ化;及び
MACのリセットである、装置。
【0358】
(付記38)
付記37に記載の装置であって、
前記MACのリセットは以下の少なくとも1つを含み、即ち、
第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止;
実行中のランダムアクセスプロシージャの停止;
Msg3バッファ(buffer)のクリア;
MSGAバッファのクリア;
トリガーされているビーム失敗回復(BFR)の取り消し;及び
第一計数器のリセットである、装置。
【0359】
(付記39)
付記38に記載の装置であって、
前記第一計数器のリセットは以下を含み、即ち、
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、かつTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記プライマリセカンダリセルに関連付けられる前記第一計数器をリセットし;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、かつTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記プライマリセカンダリセルに関連付けられる、又は前記プライマリセカンダリセルの各BFD-RS組に関連付けられる前記第一計数器をリセットする、装置。
【0360】
(付記40)
付記35-39のうちの何れか1項に記載の装置であって、
前記ビーム失敗検出の停止は以下を含み、即ち、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を停止し、及び/又は
前記ビーム失敗検出の回復は以下を含み、即ち、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を回復する、装置。
【0361】
(付記41)
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置は端末機器に用いられ、
前記装置は第三設定ユニットを含み、それはセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する、装置。
【0362】
(付記42)
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置は端末機器に用いられ、
前記装置は第四設定ユニットを含み、それはセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、ネットワークによって前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する、装置。
【0363】
(付記43)
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置は端末機器に用いられ、
そのうち、ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、第一計数器が所定閾値以上のときに、前記サービングセルがプライマリセカンダリセルであり、前記セカンダリセル組が非アクティブであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する、装置。
【0364】
(付記44)
付記43に記載の装置であって、
ネットワークが第一パラメータを設定せず、又は、MAC層からの指示を受信する場合に、前記端末機器は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【0365】
(付記45)
付記44に記載の装置であって、
前記下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーン(RF chain)である、装置。
【0366】
(付記46)
付記43に記載の装置であって、
前記MAC実体はさらに、下位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、又は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、装置。
【0367】
(付記47)
付記46に記載の装置であって、
前記下位層は物理層又はRFチェーンである、装置。
【0368】
(付記48)
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置はネットワーク機器に用いられ、
前記装置は第五設定ユニットを含み、それは端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は
前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する、装置。
【0369】
(付記49)
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置はネットワーク機器に用いられ、
前記装置は第六設定ユニットを含み、それは端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は
前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定せず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する、装置。
【0370】
(付記50)
付記48又は49に記載の装置であって、
共通の設定又は単独の設定によって、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートすること、又は前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートするかを指示し、及び/又は、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートすること、又はト前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートするかを指示する、装置。
【0371】
(付記51)
付記50に記載の装置であって、
前記共通の設定はSCGの非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行することを指示し、又は端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行するかを指示し、前記ビーム失敗検出はセルのビーム失敗検出又はTRP専用のビーム失敗検出を含む、装置。
【0372】
(付記52)
付記50に記載の装置であって、
前記単独の設定は以下のうちの少なくとも1つを含み、即ち、
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;及び
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示する、装置。
【0373】
(付記53)
付記50-52のうちの何れか1項に記載の装置であって、
無線リンク監視(RLM)及び/又はビーム失敗検出をサポートすること又はサポートするかを指示する前記設定は、セル組設定(CellGroupConfig)IEに含まれる、装置。
【0374】
(付記54)
付記48-53のうちの何れか1項に記載の装置であって、
無線リンク監視(RLM)及びビーム失敗検出をサポートすることを指示する前記設定は、BOOLEANデータ又はENUMERATEDデータである、装置。
【0375】
(付記55)
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置はネットワーク機器に用いられ、
前記装置は第七設定ユニットを含み、それは端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は
前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する、装置。
【0376】
(付記56)
下りリンク無線リンク品質の評価装置であって、
前記装置はネットワーク機器に用いられ、
前記装置は第八設定ユニットを含み、それは端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は
前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する、装置。
【0377】
(付記57)
端末機器であって、
前記端末機器は付記1-47のうちの何れか1項に記載の装置を含む、端末機器。
【0378】
(付記58)
ネットワーク機器であって、
前記ネットワーク機器は付記48-56のうちの何れか1項に記載の装置を含む、ネットワーク機器。
【0379】
(付記59)
通信システムであって、
前記通信システムは付記57に記載の端末機器及び/又は付記58に記載のネットワーク機器を含む、通信システム。
【0380】
(付記二)
(付記1)
下りリンク無線リンク品質の評価方法であって、
前記方法は端末機器に用いられ、
前記方法は以下を含み、即ち、
セカンダリセル組(SCG)を設定し;
ネットワークによって前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、プライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する、方法。
【0381】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
共通の設定又は単独の設定によって、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートすること、又は前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートするかを指示し、及び/又は、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートすること、又はト前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートするかを指示する、方法。
【0382】
(付記3)
付記2に記載の方法であって、
前記共通の設定はSCGの非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行することを指示し、又は端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行するかを指示し、前記ビーム失敗検出はセルのビーム失敗検出又はTRP専用のビーム失敗検出を含む、方法。
【0383】
(付記4)
付記2に記載の方法であって、
前記単独の設定は以下のうちの少なくとも1つを含み、即ち、
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;及び
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示する、方法。
【0384】
(付記5)
付記2-4のうちの何れか1項に記載の方法であって、
無線リンク監視(RLM)及び/又はビーム失敗検出をサポートすること又はサポートするかを指示する前記設定は、セル組設定(CellGroupConfig)IEに含まれる、方法。
【0385】
(付記6)
付記1-5のうちの何れか1項に記載の方法であって、
無線リンク監視(RLM)及びビーム失敗検出をサポートすることを指示する前記設定は、BOOLEANデータ又はENUMERATEDデータである、方法。
【0386】
(付記7)
付記1に記載の方法であって、
設定される前記セカンダリセル組について、上位層によって前記セカンダリセル組のアクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つのセカンダリセル組アクティブ化操作を使用でき、即ち、
プライマリセカンダリセルのアクティブ化;
プライマリセカンダリセルでのSRS伝送;
プライマリセカンダリセルでのCSI報告;
プライマリセカンダリセルでのPDCCH監視;
プライマリセカンダリセルでのPUCCH伝送;
トリガーされる場合に、プライマリセカンダリセルでのランダムアクセスの実行;及び
プライマリセカンダリセルに関連付けられる各論理チャネルのBjを0に初期化することである、方法。
【0387】
(付記8)
付記1に記載の方法であって、
設定される前記セカンダリセル組について、上位層によって前記セカンダリセル組の非アクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つを実行でき、即ち、
設定される前記セカンダリセル組のすべてのセカンダリセル(SCells)の非アクティブ化;
プライマリセカンダリセルの非アクティブ化;及び
MACのリセットである、方法。
【0388】
(付記9)
付記8に記載の方法であって、
前記MACのリセットは以下の少なくとも1つを含み、即ち、
第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止;
実行中のランダムアクセスプロシージャの停止;
Msg3バッファ(buffer)のクリア;
MSGAバッファのクリア;
トリガーされているビーム失敗回復(BFR)の取り消し;及び
第一計数器のリセットである、方法。
【0389】
(付記10)
付記9に記載の方法であって、
前記第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止は以下を含み、即ち、
前記ネットワークによって、前記セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止し、前記第一タイマーはTAタイマー及び前記プライマリセカンダリセルに関連付けられるビーム失敗検出タイマーを含み;及び/又は
前記ネットワークによって、前記セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止し、前記第一タイマーはTAタイマー及び前記プライマリセカンダリセルに関連付けられるビーム失敗検出タイマー又は前記プライマリセカンダリセルの各TRP専用のビーム失敗検出タイマーを含む、方法。
【0390】
(付記11)
付記9に記載の方法であって、
トリガーされているビーム失敗回復の取り消しは以下の少なくとも1つを含み、即ち、
プライマリセカンダリセルのトリガーされているビーム失敗回復の取り消し;
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復の取り消し;
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルしないこと;及び
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のビーム失敗検出の停止である、方法。
【0391】
(付記12)
付記9又は11に記載の方法であって、
ネットワークによって、前記セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルせず、及び/又は前記プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組のビーム失敗検出を停止する、方法。
【0392】
(付記13)
付記9又は11に記載の方法であって、
ネットワークによって、前記セカンダリセル組が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、前記セカンダリセル組のプライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組のビーム失敗回復がトリガーされている場合に、前記プライマリセカンダリセルの前記BFD-RS組のトリガーされているビーム失敗回復をキャンセルせず、及び/又は前記プライマリセカンダリセルの前記BFD-RS組のビーム失敗検出を停止する、方法。
【0393】
(付記14)
付記1に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行することは以下を含み、即ち、
ネットワークによって、非アクティブプライマリセカンダリセルで無線リンク監視を実行すると設定される場合に、端末機器はアクティブDL BWP以外のBWPで無線リンク監視を実行する、方法。
【0394】
(付記15)
付記14に記載の方法であって、
ネットワークによって、非アクティブプライマリセカンダリセルで無線リンク監視を実行することが設定され、かつ前記プライマリセカンダリセル又は前記プライマリセカンダリセルの所在するセカンダリセル組の無線リンク失敗が検出されない場合に、端末機器はアクティブDL BWP以外のBWPで無線リンク監視を実行する、方法。
【0395】
(付記16)
付記1に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下の少なくとも1つを含み、即ち、
前記セカンダリセル組の非アクティブ化の期間で、前記プライマリセカンダリセルでの1つのBFD-RS組のビーム失敗が検出されるときに、前記端末機器は前記BFD-RS組のビーム失敗検出を停止し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化の期間で、前記プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RS組の参照信号が再設定されたときに、前記端末機器は前記BFD-RS組のビーム失敗検出を回復し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化の期間で、前記プライマリセカンダリセルでの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復がすべてトリガーされており、かつ成功裏に完了していないときに、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてからMAC層が上位層にビーム失敗を指示していない場合に、前記MAC層は上位層にビーム失敗を指示し;及び
ネットワークから前記セカンダリセル組のアクティブ化命令を受信したときに、前記プライマリセカンダリセルでの2つのBFD-RS組のビーム失敗がすべて検出された場合に、前記端末機器は前記セカンダリセル組に対してランダムアクセスプロシージャを実行する、方法。
【0396】
(付記17)
付記1に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、第一計数器が所定閾値以上のときに、前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、前記セカンダリセル組が非アクティブであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する、方法。
【0397】
(付記18)
付記17に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
ネットワークが第一パラメータを設定せず、又は、MAC層からの指示を受信する場合に、前記端末機器は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、方法。
【0398】
(付記19)
付記18に記載の方法であって、
前記下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーン(RF chain)である、方法。
【0399】
(付記20)
付記17に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
前記MAC実体は下位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、又は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、方法。
【0400】
(付記21)
付記20に記載の方法であって、
前記下位層は物理層又はRFチェーンである、方法。
【0401】
(付記22)
付記1又は16に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、特殊セルの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復がトリガーされており、かつ成功裏に完了していない場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、かつ前記特殊セルの所在するセカンダリセル組が非アクティブであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していないときに、MAC実体が上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する、方法。
【0402】
(付記23)
付記22に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
ネットワークが第一パラメータを設定せず、又は、MAC層からの指示を受信する場合に、前記端末機器は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、方法。
【0403】
(付記24)
付記23に記載の方法であって、
前記下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーンである、方法。
【0404】
(付記25)
付記23に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
MAC実体は下位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、又は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、方法。
【0405】
(付記26)
付記25に記載の方法であって、
前記下位層は物理層又はRFチェーンである、方法。
【0406】
(付記27)
付記22に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、特殊セルの2つのBFD-RS組のビーム失敗回復がトリガーされており、かつ成功裏に完了していない場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルでなく、又は、前記特殊セルの所在するセカンダリセル組が非アクティブでなく、又は、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから既に上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示したときに、MAC実体は前記プライマリセカンダリセルでランダムアクセスプロシージャを開始する、方法。
【0407】
(付記28)
付記1又は16に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブであるときに、MAC実体は上位層に前記プライマリセカンダリセルの前記BFD-RS組のビーム失敗を指示する、方法。
【0408】
(付記29)
付記28に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
前記指示を受信したときに、前記端末機器は下位層が前記プライマリセカンダリセルでの前記BFD-RS組のビーム失敗検出を停止するように指示する、方法。
【0409】
(付記30)
付記29に記載の方法であって、
前記下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーンである、方法。
【0410】
(付記31)
付記28に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下をさらに含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブであるときに、MAC実体は下位層に、前記プライマリセカンダリセルの前記BFD-RS組のビーム失敗を指示し、又は前記プライマリセカンダリセルが前記プライマリセカンダリセルでの前記BFD-RS組のビーム失敗検出を停止するように指示する、方法。
【0411】
(付記32)
付記31に記載の方法であって、
前記下位層は物理層又はRFチェーンである、方法。
【0412】
(付記33)
付記1又は16に記載の方法であって、
前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行することは以下を含み、即ち、
サービングセルに2つのBFD-RS組が設定されるときに、前記サービングセルの各BFD-RS組について、ビーム失敗回復プロシージャで1つのプライマリセカンダリセルの1つのみのBFD-RS組について既に少なくとも1つのビーム失敗回復がトリガーされており、かつキャンセルされていないと確定した場合に、
前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルでなく、又は、前記セカンダリセル組が非アクティブでないときに、MAC実体は多重化とアセンブリプロシージャに、Enhanced BFR MAC CEを生成し又はSRをトリガーするように指示する、方法。
【0413】
(付記34)
付記16、18、20、23、25、29、31のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記ビーム失敗検出の停止は以下を含み、即ち、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を停止し、及び/又は
前記ビーム失敗検出の回復は以下を含み、即ち、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を回復する、方法。
【0414】
(付記35)
下りリンク無線リンク品質の評価方法であって、
前記方法は端末機器に用いられ、
前記方法は以下を含み、即ち、
セカンダリセル組(SCG)を設定し;
ネットワークによって前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、プライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する、方法。
【0415】
(付記36)
付記35に記載の方法であって、
設定される前記セカンダリセル組について、上位層によって前記セカンダリセル組のアクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つのセカンダリセル組アクティブ化操作を使用でき、即ち、
プライマリセカンダリセルのアクティブ化;
プライマリセカンダリセルでのSRS伝送;
プライマリセカンダリセルでのCSI報告;
プライマリセカンダリセルでのPDCCH監視;
プライマリセカンダリセルでのPUCCH伝送;
トリガーされる場合に、プライマリセカンダリセルでのランダムアクセスの実行;及び
プライマリセカンダリセルに関連付けられる各論理チャネルのBjを0に初期化することである、方法。
【0416】
(付記37)
付記35に記載の方法であって、
設定される前記セカンダリセル組について、上位層によって前記セカンダリセル組の非アクティブ化が指示されるときに、MAC実体が以下の少なくとも1つを実行でき、即ち、
設定される前記セカンダリセル組のすべてのセカンダリセル(SCells)の非アクティブ化;
プライマリセカンダリセルの非アクティブ化;及び
MACのリセットである、方法。
【0417】
(付記38)
付記37に記載の方法であって、
前記MACのリセットは以下の少なくとも1つを含み、即ち、
第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止又はランニング中のすべてのタイマーの停止;
実行中のランダムアクセスプロシージャの停止;
Msg3バッファ(buffer)のクリア;
MSGAバッファのクリア;
トリガーされているビーム失敗回復(BFR)の取り消し;及び
第一計数器のリセットである、方法。
【0418】
(付記39)
付記38に記載の方法であって、
前記第一計数器のリセットは以下を含み、即ち、
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、かつTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記プライマリセカンダリセルに関連付けられる前記第一計数器をリセットし;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定されず、かつTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記プライマリセカンダリセルに関連付けられる、又は前記プライマリセカンダリセルの各BFD-RS組に関連付けられる前記第一計数器をリセットする、方法。
【0419】
(付記40)
付記35-39のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記ビーム失敗検出の停止は以下を含み、即ち、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を停止し、及び/又は
前記ビーム失敗検出の回復は以下を含み、即ち、MAC実体又は下位層はビーム失敗検出を回復する、方法。
【0420】
(付記41)
下りリンク無線リンク品質の評価方法であって、
前記方法は端末機器に用いられ、
前記方法は以下を含み、即ち、
セカンダリセル組(SCG)を設定し;
ネットワークによって前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定される場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する、方法。
【0421】
(付記42)
下りリンク無線リンク品質の評価方法であって、
前記方法は端末機器に用いられ、
前記方法は以下を含み、即ち、
セカンダリセル組(SCG)を設定し;
ネットワークによって前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
ネットワークによって、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示されず、又は、前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号が設定されない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する、方法。
【0422】
(付記43)
下りリンク無線リンク品質の評価方法であって、
前記方法は端末機器に用いられ、
前記方法は以下を含み、即ち、
ビーム失敗検出が設定される各サービングセルについて、第一計数器が所定閾値以上のときに、前記サービングセルがプライマリセカンダリセルであり、前記セカンダリセル組が非アクティブであり、かつ前記セカンダリセル組が非アクティブ化されてから上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示する、方法。
【0423】
(付記44)
付記43に記載の方法であって、
前記方法はさらに以下を含み、即ち、
ネットワークが第一パラメータを設定せず、又は、MAC層からの指示を受信する場合に、前記端末機器は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、方法。
【0424】
(付記45)
付記44に記載の方法であって、
前記下位層はMAC層又は物理層又はRFチェーン(RF chain)である、方法。
【0425】
(付記46)
付記43に記載の方法であって、
前記方法はさらに以下を含み、即ち、
前記MAC実体は下位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示し、又は下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示する、方法。
【0426】
(付記47)
付記46に記載の方法であって、
前記下位層は物理層又はRFチェーンである、方法。
【0427】
(付記48)
下りリンク無線リンク品質の評価方法であって、
前記方法はネットワーク機器に用いられ、
前記方法は以下を含み、即ち、
端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し;及び/又は
前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する、方法。
【0428】
(付記49)
下りリンク無線リンク品質の評価方法であって、
前記方法はネットワーク機器に用いられ、
前記方法は以下を含み、即ち、
端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)での無線リンク監視を停止し;及び/又は
前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
前記セカンダリセル組がビーム失敗検出をサポートすると設定せず、又は、前記プライマリセカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する、方法。
【0429】
(付記50)
付記48又は49に記載の方法であって、
共通の設定又は単独の設定によって、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートすること、又は前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときの無線リンク監視をサポートするかを指示し、及び/又は、前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートすること、又はト前記セカンダリセル組の非アクティブ化のときのビーム失敗検出をサポートするかを指示する、方法。
【0430】
(付記51)
付記50に記載の方法であって、
前記共通の設定はSCGの非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行することを指示し、又は端末機器が無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出を実行するかを指示し、前記ビーム失敗検出はセルのビーム失敗検出又はTRP専用のビーム失敗検出を含む、方法。
【0431】
(付記52)
付記50に記載の方法であって、
前記単独の設定は以下のうちの少なくとも1つを含み、即ち、
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視及びセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでの無線リンク監視を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルの又はTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示し;
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのセルのビーム失敗検出を実行することを指示し;及び
前記セカンダリセル組の非アクティブ化を設定するために用いられるときに、端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行するかを指示し、又は端末機器がプライマリセカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を実行することを指示する、方法。
【0432】
(付記53)
付記50-52のうちの何れか1項に記載の方法であって、
無線リンク監視(RLM)及び/又はビーム失敗検出をサポートすること又はサポートするかを指示する前記設定は、セル組設定(CellGroupConfig)IEに含まれる、方法。
【0433】
(付記54)
付記48-53のうちの何れか1項に記載の方法であって、
無線リンク監視(RLM)及びビーム失敗検出をサポートすることを指示する前記設定は、BOOLEANデータ又はENUMERATEDデータである、方法。
【0434】
(付記55)
下りリンク無線リンク品質の評価方法であって、
前記方法はネットワーク機器に用いられ、
前記方法は以下を含み、即ち、
端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルで無線リンク監視を実行し;及び/又は
前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を実行し;及び/又は
前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定する場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルのTRP専用のビーム失敗検出を実行する、方法。
【0435】
(付記56)
下りリンク無線リンク品質の評価方法であって、
前記方法はネットワーク機器に用いられ、
前記方法は以下を含み、即ち、
端末機器のためにセカンダリセル組(SCG)を設定し、
そのうち、前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセル(SCell)が無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでの無線リンク監視を停止し;及び/又は
前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記セカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのビーム失敗検出を停止し;及び/又は
前記セカンダリセル組又は前記セカンダリセル組のセカンダリセルがビーム失敗検出をサポートすると指示せず、又は、前記セカンダリセルのためにTRP専用のビーム失敗検出のための参照信号を設定しない場合に、前記セカンダリセル組が非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記セカンダリセルでのTRP専用のビーム失敗検出を停止する、方法。
【手続補正書】
【提出日】2024-10-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に適用される、下りリンク無線リンク品質を評価する装置であって、
セカンダリセルグループ(SCG)を設定する第一設定ユニットを含み、
ネットワークによって、前記セカンダリセルグループが無線リンク監視(RLM)をサポートすると設定される場合に、前記セカンダリセルグループが非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し
、
前記ネットワークによって、前記セカンダリセルグループがビーム失敗検出をサポートすると設定され、かつ前記プライマリセカンダリセルのために
2つのビーム失敗検出参照信号(BFD-RS)セットが設定されない場合に、前記セカンダリセルグループが非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行す
る、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
共通の設定(common configuration)によって、
前記セカンダリセルグループが非アクティブ化されるときの無線リンク監視をサポートするかを指示し、かつ前記セカンダリセルグループが非アクティブ化されるときのビーム失敗検出をサポートするかを指示する、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、
設定される前記セカンダリセルグループについて、上位層によって、前記セカンダリセルグループが非アクティブ化されると指示されるときに、
MAC実体が、
設定されている前記セカンダリセルグループのすべてのセカンダリセル(SCells)の非アクティブ化;及び
MACのリセット
を実行する、装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置であって、
前記MACのリセットは
、
第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止
;
進行中(ongoing)のランダムアクセスプロシージャの停止;
Msg3バッファ(buffer)のクリア;
MSGAバッファのクリア;
トリガーされているビーム失敗回復(BFR)の取り消し;及び
第一
カウンターのリセット
のうちの少なくとも1つを含む、装置。
【請求項5】
請求項4に記載の装置であって、
前記第一タイマーは、前記プライマリセカンダリセルに関連付けられるbeamFailureDetectionTimer、及びTAタイマー(TA timer)を含む、装置。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の装置であって、
前記第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーの停止は
、
前記ネットワークによって、前記セカンダリセルグループが無線リンク監視及び/又はビーム失敗検出をサポートすると指示され、かつ前記セカンダリセルグループのプライマリセカンダリセルのためにセルのビーム失敗検出用の参照信号が設定される場合に、第一タイマー以外の他のすべてのランニング中のタイマーを停止することを含む、装置。
【請求項7】
請求項4に記載の装置であって、
トリガーされているビーム失敗回復の取り消しは
、
プライマリセカンダリセルのトリガーされているビーム失敗回復
を取り消し;
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RSセットのトリガーされているビーム失敗回復
を取り消し;
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RSセットのトリガーされているビーム失敗回復
を取り消さず;及び
プライマリセカンダリセルの1つのBFD-RSセットのビーム失敗検出
を停止
する
ことのうちの少なくとも1つを含む、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは、
ビーム失敗検出が設定されている各サービングセルについて、第一カウンターが所定閾値以上のときに、前記サービングセルが前記プライマリセカンダリセルであり、前記セカンダリセルグループが非アクティブであり、かつ前記セカンダリセルグループが非アクティブ化されてから上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示していない場合に、MAC実体が前記上位層に前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗を指示することを含む、装置。
【請求項9】
請求項8に記載の装置であって、
前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行することは
、さらに、
MAC層からの指示を受信する場合に、前記端末機器により、下位層が前記プライマリセカンダリセルでのビーム失敗検出を停止するように指示することを含む、装置。
【請求項10】
ネットワーク機器に適用される、下りリンク無線リンク品質を評価する装置であって、
端末機器のためにセカンダリセルグループ(SCG)を設定する第五設定ユニットを含み、
前記セカンダリセルグループが無線リンク監視(RLM)をサポートすると指示する場合に、前記セカンダリセルグループが非アクティブ化されるときに、前記端末機器はプライマリセカンダリセル(PSCell)で無線リンク監視を実行し、
前記セカンダリセルグループがビーム失敗検出をサポートすると指示し、かつ前記プライマリセカンダリセルのために2つのビーム失敗検出参照信号(BFD-RS)セットを設定しない場合に、前記セカンダリセルグループが非アクティブ化されるときに、前記端末機器は前記プライマリセカンダリセルのビーム失敗検出を実行する、装置。
【請求項11】
請求項10に記載の装置であって、
共通の設定(common configuration)によって、
前記セカンダリセルグループが非アクティブ化されるときの無線リンク監視をサポートするかを指示し、かつ前記セカンダリセルグループが非アクティブ化されるときのビーム失敗検出をサポートするかを指示する、装置。
【請求項12】
請求項11に記載の装置であって、
前記共通の設定は、前記端末機器が無線リンク監視及びビーム失敗検出を実行するかを指示し、
前記ビーム失敗検出はセルのビーム失敗検出を含む、装置。
【請求項13】
請求項11に記載の装置であって、
無線リンク監視及びビーム失敗検出をサポートするかを指示する前記設定は、セルグループ設定(CellGroupConfig)IE(Information Element)に含まれる、装置。
【請求項14】
請求項11に記載の装置であって、
無線リンク監視及びビーム失敗検出をサポートするかを指示する前記設定は、BOOLEANデータである、装置。
【国際調査報告】