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特表2025-521610アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法
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  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図1A
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図1B
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図2
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図3
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図4
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図5A
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図5B
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図6
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図7
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図8
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図9
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図10
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図11
  • 特表-アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法 図12
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-07-10
(54)【発明の名称】アクセスポイントステーション、非アクセスポイントステーション、および無線通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/18 20090101AFI20250703BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20250703BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20250703BHJP
   H04W 40/24 20090101ALI20250703BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20250703BHJP
【FI】
H04W28/18 110
H04W84/12
H04W16/28 110
H04W40/24
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024575626
(86)(22)【出願日】2022-06-27
(85)【翻訳文提出日】2024-12-23
(86)【国際出願番号】 CN2022101672
(87)【国際公開番号】W WO2024000125
(87)【国際公開日】2024-01-04
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、レイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA41
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH25
5K067KK02
(57)【要約】
アクセスポイントAPステーションSTA、非AP STA、および無線通信方法が開示される。当該無線通信方法は、AP STAまたは非AP STAによって超高信頼性UHR能力要素を送信することを含み、当該UHR能力要素は、UHR物理層PHY能力情報フィールドと、サポートされるUHR変調および符号化方式UHR-MCSおよび空間ストリーム数NSSセットフィールドとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスポイントAPステーションSTAの無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
前記AP STAによって超高信頼性UHR能力要素を送信することを含み、前記UHR能力要素は、UHR物理層PHY能力情報フィールドと、サポートされるUHR変調および符号化方式UHR-MCSおよび空間ストリーム数NSSセットフィールドとを含む、
無線通信方法。
【請求項2】
前記UHR能力要素は、ビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、アソシエーション応答フレーム、または再アソシエーション応答フレームに含まれる、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記UHR PHY能力情報フィールドは、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドを含み、前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドは、1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項1または2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB0は、直交位相シフトキーイングQPSKを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB1は、16直交振幅変調QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項3または4に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB2は、256QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項3~5のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、4096QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項3~6のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、1024QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項3~6のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB4は、4096QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項3~6および8のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップサブフィールドを含み、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、受信がサポートされる空間ストリームの最大数Rx Max Nssと前記AP STAが送信できる空間ストリームの最大数Tx Max Nssとを示す、
請求項1~9のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記AP STAの動作チャネル幅は80MHz以上であり、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が20MHz、40MHz、または80MHzのUHR物理プロトコルデータユニットPPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssとを示す、
請求項10に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記AP STAの動作チャネル幅は160MHz以上であり、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が160MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す、
請求項10に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記AP STAの動作チャネル幅は320MHz以上であり、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が320MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す、
請求項10に記載の無線通信方法。
【請求項14】
前記AP STAの動作チャネル幅は640MHzに等しく、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が640MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す、
請求項10に記載の無線通信方法。
【請求項15】
UHR-MCSサブセット1をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット1をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット1にある、
請求項11~14のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記UHR-MCSサブセット1は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、および256QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む、
請求項15に記載の無線通信方法。
【請求項17】
QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット1は、前記QPSKを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項15または16に記載の無線通信方法。
【請求項18】
16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット1は、前記16QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項15~17のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項19】
256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット1は、前記256QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項15~18のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項20】
UHR-MCSサブセット2をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット2をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット2にある、
請求項11~19のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項21】
前記UHR-MCSサブセット2は、1024QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む、
請求項20に記載の無線通信方法。
【請求項22】
1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット2は、前記1024QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項20または21に記載の無線通信方法。
【請求項23】
UHR-MCSサブセット3をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット3をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット3にある、
請求項11~22のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項24】
前記UHR-MCSサブセット3は、4096QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む、
請求項23に記載の無線通信方法。
【請求項25】
4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット3は、前記1024QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項23または24に記載の無線通信方法。
【請求項26】
UHR-MCSサブセット4をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット4をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット4にある、
請求項11~25のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項27】
前記UHR-MCSサブセット4は、16384QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項26に記載の無線通信方法。
【請求項28】
非アクセスポイントAPステーションSTAの無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
前記非AP STAによって超高信頼性UHR能力要素を送信することを含み、前記UHR能力要素は、UHR物理層PHY能力情報フィールドと、サポートされるUHR変調および符号化方式UHR-MCSおよび空間ストリーム数NSSセットフィールドとを含む、
無線通信方法。
【請求項29】
前記UHR能力要素は、プローブ要求フレーム、アソシエーション要求フレーム、または再アソシエーション要求フレームに含まれる、
請求項28に記載の無線通信方法。
【請求項30】
前記UHR PHY能力情報フィールドは、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドを含み、前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドは、1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項28または29に記載の無線通信方法。
【請求項31】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB0は、直交位相シフトキーイングQPSKを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項30に記載の無線通信方法。
【請求項32】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB1は、16直交振幅変調QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項30または31に記載の無線通信方法。
【請求項33】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB2は、256QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項30~32のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項34】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、4096QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項30~33のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項35】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、1024QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項30~33のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項36】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB4は、4096QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項30~33および35のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項37】
前記サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップサブフィールドを含み、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、受信がサポートされる空間ストリームの最大数Rx Max Nssおよび前記非AP STAが送信できる空間ストリームの最大数Tx Max Nssを示す、
請求項28~36のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項38】
前記非AP STAは、20MHzのみの非AP STAであり、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、320MHz、または640MHzのUHR物理プロトコルデータユニットPPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す、
請求項37に記載の無線通信方法。
【請求項39】
前記非AP STAの動作チャネル幅は80MHz以上であり、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が20MHz、40MHz、または80MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す、
請求項37に記載の無線通信方法。
【請求項40】
前記非AP STAの動作チャネル幅は160MHz以上であり、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が160MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す、
請求項37に記載の無線通信方法。
【請求項41】
前記非AP STAの動作チャネル幅は320MHz以上であり、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が320MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す、
請求項37に記載の無線通信方法。
【請求項42】
前記非AP STAの動作チャネル幅は640MHzに等しく、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が640MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す、
請求項37に記載の無線通信方法。
【請求項43】
UHR-MCSサブセット1AをサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット1AをサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、すべて前記UHR-MCSサブセット1Aにある、
請求項38に記載の無線通信方法。
【請求項44】
前記UHR-MCSサブセット1Aは、BPSK、QPSK、16QAM、および64QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む、
請求項43に記載の無線通信方法。
【請求項45】
QPSKを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット1Aは、前記QPSKを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項43または44に記載の無線通信方法。
【請求項46】
16QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット1Aは、前記16QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項43~45のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項47】
UHR-MCSサブセット1BをサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット1BをサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット1Bにある、
請求項38に記載の無線通信方法。
【請求項48】
前記UHR-MCSサブセット1Bは、256QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む、
請求項47に記載の無線通信方法。
【請求項49】
256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット1Bは、前記256QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項47または48に記載の無線通信方法。
【請求項50】
UHR-MCSサブセット1をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット1をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット1にある、
請求項39~42のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項51】
前記UHR-MCSサブセット1は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、および256QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む、
請求項50に記載の無線通信方法。
【請求項52】
QPSKを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット1は、前記QPSKを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項50または51に記載の無線通信方法。
【請求項53】
16QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット1は、前記16QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項50~52のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項54】
256QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット1は、前記256QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項50~53のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項55】
UHR-MCSサブセット2をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット2をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット2にある、
請求項38~54のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項56】
前記UHR-MCSサブセット2は、1024QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む、
請求項55に記載の無線通信方法。
【請求項57】
1024QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット2は、前記1024QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項55または56に記載の無線通信方法。
【請求項58】
UHR-MCSサブセット3をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット3をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、すべて前記UHR-MCSサブセット3にある、
請求項38~57のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項59】
前記UHR-MCSサブセット3は、4096QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む、
請求項58に記載の無線通信方法。
【請求項60】
4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット3は、1024QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項58または59に記載の無線通信方法。
【請求項61】
UHR-MCSサブセット4をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット4をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット4にある、
請求項38~60のいずれかに記載の無線通信方法。
【請求項62】
前記UHR-MCSサブセット4は、16384QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項61に記載の無線通信方法。
【請求項63】
超高信頼性UHR能力要素を送信するように構成された送信機を含み、前記UHR能力要素は、UHR物理層PHY能力情報フィールドと、サポートされるUHR変調および符号化方式UHR-MCSおよび空間ストリーム数NSSセットフィールドとを含む、
アクセスポイントAPステーションSTA。
【請求項64】
アクセスポイントAPステーションSTAであって、前記AP STAは、
メモリ、
トランシーバ、および
当該メモリとトランシーバに接続されたプロセッサを含み、
前記AP STAは、請求項1~27のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、
アクセスポイントAPステーションSTA。
【請求項65】
超高信頼性UHR能力要素を送信するように構成された送信機を含み、前記UHR能力要素は、UHR物理層PHY能力情報フィールドと、サポートされるUHR変調および符号化方式UHR-MCSおよび空間ストリーム数NSSセットフィールドとを含む、
非アクセスポイントAPステーションSTA。
【請求項66】
非アクセスポイントAPステーションSTAであって、前記非AP STAは、
メモリ、
トランシーバ、および
当該メモリとトランシーバに接続されたプロセッサを含み、
前記非AP STAは、請求項28~62のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、非アクセスポイントAPステーションSTA。
【請求項67】
命令が記憶された非一時的な機械読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令はコンピュータによって実行される時に、前記コンピュータに請求項1~62のいずれかに記載の方法を実行させる、
非一時的な機械読み取り可能な記憶媒体。
【請求項68】
チップであって、
前記チップが取り付けられるデバイスに請求項1~62のいずれかに記載の方法を実行させるように、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成されたプロセッサを含む、
チップ。
【請求項69】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1~62のいずれかに記載の方法を実行させる、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項70】
コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1~62のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
コンピュータプログラム製品。
【請求項71】
コンピュータに請求項1~62のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システムの分野に関し、より具体的には、良好な通信性能および/または高い信頼性を提供可能なアクセスポイント(access point、AP)ステーション(station、STA)、非AP STA(non-access point station、non-AP STA)、および無線通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムなどの通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどのさまざまな種類の通信コンテンツを提供するために広く導入されている。これらの通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、時間、周波数、電力)を共有することで複数のユーザとの通信をサポートできるマルチアクセスシステムである可能性がある。無線ネットワークは、1つまたは複数の非APステーション(STA)あるいはモバイルデバイスと通信可能なアクセスポイント(AP)STAを含み得、当該無線ネットワークは、例えば、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)(例えば、Wi-Fi(即ち電気電子技術者協会(institute of electrical and electronics engineer、IEEE)802.11)ネットワーク)である。Wi-Fi分野における例として、このソリューションは IEEE802.11などのプロトコルでの使用に限定されないことが理解される。WLANを使用すると、ユーザは、携帯端末(例えば、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、ラップトップコンピュータ、ポータブルマルチメディアプレーヤー(portable multimedia player、PMP)、スマートフォンなど)を使用して、自宅、オフィス、または特定のサービスエリアで無線周波数技術に基づいてインターネットにワイヤレスでアクセスできる。AP STAは、ネットワーク(例えば、インターネット)に結合(couple)され得、モバイルデバイスがネットワークを介して通信(または、AP STAに結合された他のデバイスと通信)できるようにすることができる。ワイヤレスデバイスは、ネットワークデバイスと双方向で通信することができる。例えば、WLANでは、非AP STAがダウンリンクおよびアップリンクを介して関連付けられたAP STAと通信することができる。ダウンリンクは、AP STAから非AP STAへの通信リンクを指し得、アップリンクは、非AP STAからAP STAへ、または非AP STAから非AP STAへの通信リンクを指し得る。
【0003】
IEEE 802.11TGbeは、新たなIEEE 802.11修正案を開発しており、当該修正案は、少なくとも30ギガビット/秒(Gbps)の最大スループットをサポートできる極めて高いスループット(extremely high throughput、EHT)の物理層(physical layer、PHY)と媒体アクセス制御(medium access control、MAC)層を定義する。IEEE 802.11ワーキンググループは、IEEE 802.11beを超える次世代Wi-Fiテクノロジも検討しており、当該次世代Wi-Fi技術は、最大スループットが少なくとも100 Gbpsになることを目標とする。次世代Wi-Fi技術は、第8世代(eighth generation、GEN8)、超高信頼性(ultra-high reliability、UHR)、または任意の他の名称で呼ばれ得る。このため、次世代Wi-Fi技術向けの効率的なリンクアダプテーションスキームを開発する必要がある可能性がある。しかしながら、効率的なリンクアダプテーションを促進するために、次世代Wi-Fi技術がどのような変調および符号化方式(modulation and coding scheme、MCS)をサポートするかという課題は、依然として未解決である。
【0004】
したがって、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できるアクセスポイント(AP)ステーション(STA)、非AP STA、および無線通信方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
本開示の目的は、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できるアクセスポイント(AP)ステーション(STA)、非AP STA、および無線通信方法を提案することである。
【0006】
本開示の第1の態様では、AP STAによる無線通信方法であって、AP STAによって超高信頼性(UHR)能力要素を送信することを含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、ならびにサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。
【0007】
本開示の第2の態様では、非AP STAによる無線通信方法であって、非AP STAによって超高信頼性(UHR)能力要素を送信することを含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、ならびにサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。
【0008】
本開示の第3の態様では、AP STAは、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成された送信機を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、ならびにサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。
【0009】
本開示の第4の態様では、非AP STAは、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成された送信機を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、ならびにサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。
【0010】
本開示の第5の態様では、AP STAは、メモリ、トランシーバ、および当該メモリとトランシーバに結合されたプロセッサを含む。当該AP STAは、上記方法を実行するように構成される。
【0011】
本開示の第6の態様では、非AP STAは、メモリ、トランシーバ、および当該メモリとトランシーバに結合されたプロセッサを含む。当該非AP STAは、上記方法を実行するように構成される。
【0012】
本開示の第7の態様では、非一時的な機械読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータによって実行される時に、当該コンピュータに上記方法を実行させる命令がその上に記憶されている。
【0013】
本開示の第8の態様では、チップであって、当該チップがインストールされているデバイスに上記方法を実行させるように、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成されたプロセッサを含む。
【0014】
本開示の第9の態様では、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータに上記方法を実行させる。
【0015】
本開示の第10の態様では、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、当該コンピュータプログラムはコンピュータに上記方法を実行させる。
【0016】
本開示の第11の態様では、コンピュータプログラムであって、コンピュータに上記方法を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示の実施例または関連技術をより明確に説明するために、以下、実施例において説明する図面を簡単に紹介する。図面は単に本開示の実施例の一部に過ぎなく、当業者であれば、努力をかけずにこれらの図に基づいて他の図を得ることができることは明らかである。
【0018】
図1A】本開示の実施例に係るUHRマルチユーザ(multi-user、MU)物理層プロトコルデータユニット(PPDU)フォーマットの例を示す概略図である。
【0019】
図1B】本開示の実施例に係るUHRトリガーベース(trigger-based、TB)PPDUフォーマットの例を示す概略図である。
【0020】
図2】本開示の実施例に係るUHR能力要素の例を示す概略図である。
【0021】
図3】本開示の実施例に係るUHR PHY能力情報フィールドのサブフィールドの例を示す概略図である。
【0022】
図4】本開示の実施例に係るサポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドの例示的なフォーマットを示す概略図である。
【0023】
図5A】本開示の実施例によるUHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールドの例示的なフォーマットを示す概略図である。
【0024】
図5B】本開示の実施例に係るUHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)、UHR-MCSマップ(BW=160MHz)、UHR-MCSマップ(BW=320MHz)、およびUHR-MCSマップ(BW=640MHz)サブフィールドの例示的なフォーマットを示す概略図である。
【0025】
図6】本開示の実施例に係る無線通信システムの例を示す概略図である。
【0026】
図7】本開示の別の実施例に係る無線通信システムの例を示す概略図である。
【0027】
図8】本開示の実施例に係る無線通信システムにおいて通信する1つまたは複数のアクセスポイント(AP)ステーション(STA)および1つまたは複数の非AP STAのブロック図である。
【0028】
図9】本開示の実施例に係るAP STAによって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
【0029】
図10】本開示の別の実施例に係る非AP STAによって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
【0030】
図11】本開示の実施例に係るAP STAのブロック図である。
【0031】
図12】本開示の実施例に係る非AP STAのブロック図である。
【0032】
図13】本開示の実施例に係る無線通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照して、本開示の実施例の技術内容、構成特徴、実現される目的および効果について詳細に説明する。具体的には、本開示の実施例における用語は、特定の実施例を説明することのみを目的としたものであり、本開示を限定するものではない。
【0034】
【0035】
IEEE 802.11beによってサポートされる変調方式は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM、1024QAM、および4096QAMを含む。EHT-MCSセットは、16個のEHT-MCSを含む。EHT-MCS0~EHT-MCS13およびEHT-MCS15は、SU送信またはMU送信におけるユーザに対して定義され、EHT-MCS14は、6ギガヘルツ(GHz)LPIチャネルでのEHT DUP送信に対して特別に定義される。EHT-MCS14およびEHT-MCS15は、単一の空間ストリームのみでサポートされる。EHT-MCSのパラメータを表1に示す。
【0036】
【0037】
UHR PPDUの帯域幅は、20メガヘルツ(MHz)、40MHz、80MHz、160MHz、320MHz、または640MHzである。80MHzまたは160MHzは、5GHz帯域と6GHz帯域にのみ適用され、320MHz BW UHR PPDUまたは640MHz BW UHR PPDUは、6GHz帯域にのみ適用される。20MHz UHR PPDU、40MHz UHR PPDU、80MHz UHR PPDU、160MHz UHR PPDU、または320MHz UHR PPDUのトーンプラン(tone plan)およびリソースユニット(RU)の位置は、EHT PHYのトーンプランおよびRUの位置と同じである。640MHz UHR PPDUは、8つの80MHzサブブロックで構成され、これらのサブブロックのうちの各サブブロックのトーンプランおよびRU割り当ては、80MHz EHT PPDUのトーンプランおよびRU割り当てと同じである。
【0038】
UHR PPDUには、UHR MU PPDUとUHR TB PPDUの2つのフォーマットがある。PPDUがトリガーフレームに対する応答でない場合、図1Aに示すようなUHR MU PPDUフォーマットが1つまたは複数のユーザへの送信に使用される。UHR MU PPDUは、AP STAまたは非AP STAによって送信できる。UHR MU PPDUでは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、およびUHR-SIGフィールドは、プレUHR変調フィールドと呼ばれ、UHR-STF、UHR-LTF、データ、およびPEフィールドは、UHR変調フィールドと呼ばれる。図1Bに示すUHR TB PPDUフォーマットは、AP STAからのトリガーフレームへの応答である非AP STAの送信に使用される。UHR TB PPDUでは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、およびU-SIGフィールドは、プレUHR変調フィールドと呼ばれ、UHR-STF、UHR-LTF、データ、およびPEフィールドは、UHR変調フィールドと呼ばれる。UHR TB PPDUにおけるUHR-STFフィールドの持続時間は、UHR MU PPDUにおけるUHR-STFフィールドの持続時間の2倍である。UHR PPDUの場合、各UHR-LTFシンボルは各データシンボルと同じGI持続時間を有し、当該GI持続時間は、0.8μs、1.6μs、または3.2μsである。UHR-LTFフィールドには、1xUHR-LTF、2xUHR-LTF、4xUHR-LTFの3種類が含まれる。GIのない各1xUHR-LTF、2xUHR-LTF、または4xUHR-LTFシンボルの持続時間は、3.2μs、6.4μs、または12.8μsである。GIのない各データシンボルは12.8μsである。
【0039】
UHR PHYは、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM、1024QAM、4096QAMに加えて、16384QAMもサポートする。これにより、リンクスループットをさらに向上させることができる。UHR PHYによってサポートされる変調次数は、16384よりさらに大きい(例えば、65536)可能性があることが理解される。UHR-MCSセット内のUHR-MCSの数は、EHT-MCSセット内のEHT-MCSの数より大きくなる可能性がある。また、UHR PHYは、スペクトル効率の点でEHT PHYより細かい粒度のMCSを提供することにより、より効率的なリンクアダプテーションを促進することができる。あるいは、UHR-MCSセット内のUHR-MCSの数は、EHT-MCSセット内のEHT-MCSの数と等しく、UHR PHYは、同じスペクトル効率を持つ異なるMCSをEHT PHYに提供することができることにより、より良好なPERパフォーマンスを実現することができる。
【0040】
UHR-MCSセット内の1つまたは複数のUHR-MCSは、1つまたは複数の継承UHR-MCSと1つまたは複数の非継承(non-inherited)UHR-MCSに分類される。当該1つまたは複数の継承UHR-MCSは、それぞれのEHT-MCS対応物を有し、当該1つまたは複数の非継承UHR-MCSは、それぞれのEHT-MCS対応物を有さない。継承UHR-MCSとは、EHT PHYまたはその他の以前のプロトコル/Wi-Fi技術でサポートされているMCSを指し、例えば、コードレートが1/2であるBPSK-DCM、コードレートが1/2であるBPSK、コードレートが1/2または3/4のQPSK、コードレートが1/2または3/4の16QAM、コードレートが2/3、3/4、または5/6の64QAM、コードレートが3/4である256QAM、コードレートが3/4または5/6の1024QAM、およびコードレートが3/4または5/6の4096QAMである。非継承UHR-MCSは、EHT PHYまたはその他の以前のプロトコル/Wi-Fi技術でサポートされていないMCSを指す(例えば、16384QAM)。
【0041】
本開示の枠組み内では、複数の実施例(例えば、実施例1とその選択可能な例1および2、実施例2とその選択可能な例1および2であるが、これらに限定されない)の多くの変形および組み合わせが可能である。本開示の枠組み内では、複数の実施例の1つまたは複数の態様の組み合わせ、または異なる実施例の組み合わせが可能である。
【0042】
一実施例としての実施例1:
【0043】
UHR-MCSセットは、
【0044】
BPSK-DCMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、BPSKを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、64QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、64QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、および64QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、
【0045】
256QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、および256QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、
【0046】
1024QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、1024QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、および4096QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、4096QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、および
【0047】
6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCS、の16個の継承UHR-MCSを含む。
【0048】
別の実施例としての選択可能な例1:
【0049】
UHR-MCSセットは、
【0050】
QPSKを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、および256QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、
【0051】
4096QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、
【0052】
16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、および
【0053】
16384QAMを利用してコードレートが3/4UHR-MCS、および16384QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、の9個の非継承UHR-MCSを含む。
【0054】
別の実施例としての選択可能な例2:
【0055】
UHR-MCSセットは、8個の非継承UHR-MCSを含み、当該8個の非継承UHR-MCSは、16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSを除き、選択可能な例1と同じである。16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSのスペクトル効率は、4096QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCSのスペクトル効率より低いことを考慮すると、UHR-MCSセットは16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSを含む必要はない可能性がある。
【0056】
BPSK-DCMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、および6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCSは、単一の空間ストリームのみでサポートされる。6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCSを除き、その他のUHR-MCSはすべてSU送信またはMU送信におけるユーザに対して定義される。
【0057】
一実施例としての実施例2:
【0058】
UHR-MCSセットは、
【0059】
BPSK-DCMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、BPSKを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、64QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、64QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、および64QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、
【0060】
256QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、
【0061】
1024QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、1024QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、および4096QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、4096QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、
【0062】
6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCS、の15個の継承UHR-MCSを含む。
【0063】
別の実施例としての選択可能な例1:
【0064】
UHR-MCSセットは、
【0065】
QPSKを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、および256QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、
【0066】
1024QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、
【0067】
4096QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、
【0068】
16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、および
【0069】
16384QAMを利用してコードレートが3/4UHR-MCS、および16384QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、の10個の非継承UHR-MCSを含む。
【0070】
別の実施例としての選択可能な例2:
【0071】
UHR-MCSセットは、9個の非継承UHR-MCSを含み、当該9個の非継承UHR-MCSは、16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSを除き、選択可能な例1と同じである。
【0072】
第2の実施例で使用される1024QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSと、第1の実施例で使用される256QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCSは、同じスペクトル効率を有する。高い変調次数と低いコードレートの組み合わせを使用すると、低いコードレートの方がチャネルフェーディングに対する耐性が高いため、より高いスループットとPERパフォーマンスゲインを得る可能性があることを考慮して、第2の実施例で使用される1024QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSは、第1の実施例で使用される256QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCSより有利である可能性がある。
【0073】
BPSK-DCMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、および6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCSは、単一の空間ストリームのみでサポートされる。6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCSを除き、その他のUHR-MCSはSU送信またはMU送信におけるユーザに対して定義される。
【0074】
16384QAM:
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
本解決案におけるすべてのテーブルを全体として見なすことができること、またはこれらのテーブルの一部が1つの解決案を形成できることが理解される。本開示の枠組み内では、当該解決案内のすべてのテーブルの多くの変形および組み合わせが可能である。本開示の枠組み内では、すべての表の1つまたは複数の態様の組み合わせ、または異なる表の組み合わせが可能である。
【0079】
【0080】
UHR-MCSインデックス:
【0081】
UHR-MCSセット内の1つまたは複数の継承UHR-MCSと1つまたは複数の非継承UHR-MCSは共同でインデックス付けされる。実施を容易にするために、当該1つまたは複数の継承UHR-MCSは、当該1つまたは複数の非継承UHR-MCSの前にインデックス付けされ、各継承UHR-MCSは、そのEHT-MCS対応物と同じインデックスを有する。例えば、QPSKを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCSのインデックスは2であり、当該インデックスは、QPSKを利用してコードレートが3/4であるEHT-MCSのインデックスと同じである。第1の実施例の選択可能な例1で定義されたUHR-MCSセットについては、UHR-MCSのパラメータを表3Aに示す。第1の実施例の選択可能な例2で定義されたUHR-MCSセットについては、表3AにおけるUHR-MCS22を削除することができる。
【0082】
【0083】
第2の実施例の選択可能な例1で定義されたUHR-MCSセットについては、UHR-MCSのパラメータを表3Bに示す。第2の実施例の選択可能な例2で定義されたUHR-MCSセットについては、表3BにおけるUHR-MCS23を削除することができる。
【0084】
【0085】
能力シグナリング:
【0086】
20MHzのみの非AP STAは、BPSK-DCM、BPSK、QPSK、16QAM、または64QAMを利用した継承UHR-MCSを必須にサポートする。しかしながら、20MHzのみの非AP STAは、選択的に、QPSKまたは16QAMを利用した非継承UHR-MCSをサポートする。AP STAまたは非AP STA(20MHzのみの非AP STAを除く)は、BPSK-DCM、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、または256QAMを利用した継承UHR-MCSを必須にサポートする。しかしながら、AP STAまたは非AP STA(20MHzのみの非AP STAを除く)は、選択的に、QPSK、16QAM、または256QAMを利用した非継承UHR-MCSをサポートする。AP STAまたは非AP STAが1024QAMをサポートする場合、UHR-MCSセットの第2の実施例については、当該AP STAまたは非AP STAは、1024QAMを利用した継承UHR-MCSを必須にサポートし、選択的に1024QAMを利用した非継承UHR-MCSをサポートする。AP STAまたは非AP STAが4096QAMをサポートする場合、当該AP STAまたは非AP STAは、4096QAMを利用した継承UHR-MCSを必須にサポートし、選択的に4096QAMを利用した非継承UHR-MCSをサポートする。AP STAまたは非AP STAが16384QAMをサポートする場合、当該AP STAまたは非AP STAは、16384QAMを利用した非継承UHR-MCSを必須にサポートする。
【0087】
非AP STAは、プローブ要求フレーム、アソシエーション要求フレーム、または再アソシエーション要求フレームでUHR能力要素を送信することができる。AP STAは、ビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、アソシエーション応答フレーム、または再アソシエーション応答フレームでUHR能力要素を送信することができる。UHR能力要素は、AP STAまたは非AP STAのUHR能力を通知するために用いられる多くのフィールドを含む。図2において、UHR能力要素が定義されている。UHR能力要素は、UHR PHY能力情報フィールドと、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドを含む。
【0088】
図3において、UHR PHY能力情報フィールドのサブフィールドは定義されている。非継承MCSビットマップサブフィールドは8ビットのビットマップであり、1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。UHR-MCSセットの第1の実施例については、例えば、B0は、QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B1は、16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B2は、256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B3は、4096QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、4096QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B4~B7は保留される。
【0089】
UHR-MCSセットの第2の実施例については、例えば、B0は、QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B1は、16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B2は、256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B3は、1024QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、1024QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B4は、4096QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、4096QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B5~B7は保留される。
【0090】
サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSおよびSTAが受信をサポートする空間ストリーム数Nssの組み合わせ、ならびにUHR-MCSおよびSTAが送信をサポートする空間ストリーム数Nssの組み合わせを示す。サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドのフォーマット例を図4に示す。
【0091】
20MHzのみの非AP STAの場合、UHR-MCSマップ(Map)(20MHzのみのSTA)サブフィールドは、帯域幅が20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、320MHz、または640MHzのUHR PPDU内の各MCS値の、受信がサポートされる空間ストリームの最大数と、STAが送信できる空間ストリームの最大数とを示す。UHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールドは、図5Aに示すフォーマット例を有する。UHR-MCSサブセット1Aをサポートする、受信がサポートされる空間ストリームの最大数(Rx Max Nss)サブフィールドおよびUHR-MCSサブセット1Aをサポートする、送信できる空間ストリームの最大数(Tx Max Nss)サブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1Aにある。UHR-MCSサブセット1BをサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット1BをサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1Bにある。UHR-MCSサブセット2をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット2をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット2にある。UHR-MCSサブセット3をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット3をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット3にある。UHR-MCSサブセット4をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット4をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット4にある。
【0092】
STAの動作チャネル幅が80MHz以上の場合、UHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)サブフィールドは、BWが20、40、または80MHzのUHR PPDU内の各MCS値の、受信がサポートされる空間ストリームの最大数と、STAが送信できる空間ストリームの最大数とを示す。STAの動作チャネル幅が160MHz以上の場合、UHR-MCSマップ(BW=160MHz)サブフィールドは、BWが160MHzのUHR PPDU内の各MCS値の、受信がサポートされる空間ストリームの最大数と、STAが送信できる空間ストリームの最大数とを示す。STAの動作チャネル幅が320MHz以上の場合、UHR-MCSマップ(BW=320MHz)サブフィールドは、BWが320MHzのUHR PPDU内の各MCS値の、受信がサポートされる空間ストリームの最大数と、STAが送信できる空間ストリームの最大数とを示す。STAの動作チャネル幅が640MHzに等しく、UHR-MCSマップ(BW=640MHz)サブフィールドは、BWが640MHzのUHR PPDU内の各MCS値の、受信がサポートされる空間ストリームの最大数と、STAが送信できる空間ストリームの最大数とを示す。UHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)、UHR-MCSマップ(BW=160MHz)、UHR-MCSマップ(BW=320MHz)、およびUHR-MCSマップ(BW=640MHz)サブフィールドは、図5Bに示すフォーマット例を有する。UHR-MCSサブセット1をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット1をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1にある。UHR-MCSサブセット2をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット2をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット2にある。UHR-MCSサブセット3をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット3をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット3にある。UHR-MCSサブセット4をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット4をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット4にある。
【0093】
UHR-MCSサブセット1AをサポートするRx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット1AをサポートするTx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット1BをサポートするRx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット1BをサポートするTx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット1をサポートするRx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット1をサポートするTx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット2をサポートするRx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット2をサポートするTx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット3をサポートするRx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット3をサポートするTx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット4をサポートするRx Max Nssサブフィールド、およびUHR-MCSサブセット4をサポートするTx Max Nssサブフィールドは、表4に従ってエンコードされる。幾つかの実施例では、サブセット1A(必須サポート)がSTAの必須セット(SET)であるため、サブセット1Aは0を選択できない。したがって、サブセット1Aは他の値を選択でき、サブセット1Bは0を選択できる(選択可能なサポート)。
【0094】
【0095】
UHR-MCSサブセット1Aは、BPSK、QPSK、16QAM、および64QAMを利用した継承UHR-MCSを含む。QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Aは、QPSKを利用した非継承UHR-MCSを含む。16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Aは、16QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。UHR-MCSサブセット1Bは、256QAMを利用した継承UHR-MCSを含む。256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Bは、256QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。UHR-MCSサブセット1は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、および256QAMを利用した継承UHR-MCSを含む。QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、QPSKを利用した非継承UHR-MCSを含む。16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、16QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、256QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。
【0096】
UHR-MCSサブセット2は、1024QAMを利用した継承UHR-MCSを含む。UHR-MCSセットの第2の実施例については、1024QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット2は、1024QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。UHR-MCSサブセット3は、4096QAMを利用した継承UHR-MCSを含む。4096QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット3は、1024QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。UHR-MCSサブセット4は、16384QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。
【0097】
20MHzのみの非AP STAの場合、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、単一のUHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールドを含む。動作チャネル幅が80MHzのAP STAまたは非AP STAの場合、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールドとUHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)サブフィールドを含む。動作チャネル幅が160MHzのAP STAまたは非AP STAの場合、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)サブフィールド、およびUHR-MCSマップ(BW=160MHz)サブフィールドを含む。動作チャネル幅が320MHzのAP STAまたは非AP STAの場合、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW=160MHz)サブフィールド、およびUHR-MCSマップ(BW=320MHz)サブフィールドを含む。動作チャネル幅が640MHzのAP STAまたは非AP STAの場合、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW=160MHz)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW=320MHz)サブフィールド、およびUHR-MCSマップ(BW=640MHz)サブフィールドを含む。
【0098】
様々な実施例が説明される。本開示は、説明および図面に示される実施例に何ら限定されるものではないことが理解されるべきである。本開示の枠組み内では、複数の実施例の多くの変形および組み合わせが可能である。本開示の枠組み内では、複数の実施例の1つまたは複数の態様の組み合わせ、または異なる実施例の組み合わせが可能である。類似するすべての変形は、いずれも本開示の枠組み内に含まれるものと理解されるべきである。
【0099】
図6は、本開示の実施例に係る無線通信システムの例を示す。当該無線通信システムは、本開示の各態様に従って構成されたWLAN100(Wi-Fiネットワークとも呼ばれる)(例えば、次世代Wi-Fiネットワーク、第8世代(GEN8)Wi-Fiネットワーク、超高信頼性(UHR)Wi-Fiネットワーク)の例である可能性がある。本明細書で説明するように、次世代、GEN8、およびUHRという用語は同義語とみなされ、それぞれ大量の空間時間ストリームをサポートするWi-Fiネットワークに対応する可能性がある。WLAN100は、AP STA10および複数の関連する非AP STA20を含むことができ、これらの非AP STA20は、モバイルステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、その他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、ディスプレイデバイス(例えば、テレビ(TV)、コンピュータモニタなど)、プリンタなどのデバイスを表すことができる。AP STA10および関連する非AP STA20は、基本サービスセット(BSS)または拡張サービスセット(extended service set、ESS)を表すことができる。ネットワーク内の各非AP STA20は、AP STA10を介して相互に通信することができる。AP STA10のカバレッジエリア110をさらに示し、当該カバレッジエリア110は、WLAN100の基本サービスエリア(basic service area、BSA)を表すことができる。WLAN100に関連付ける拡張ネットワークステーション(図示せず)は、複数のAP STA10がESSとして接続されるようにすることができる有線または無線の分配システムに接続することができる。
【0100】
幾つかの実施例では、非AP STA20は、複数のカバレッジエリア110の共通部分に位置することができ、複数のAP STA10に関連付けることができる。単一のAP STA10および関連する非AP STA20のセットは、BSSと呼ばれることができる。ESSは、接続されたBSSのセットである。分配システム(図示せず)は、ESS内のAP STA10を接続するために用いられることができる。場合によっては、AP STA10のカバレッジエリア110は複数のセクタ(これも図示せず)に分割されることができる。WLAN100は、異なるタイプのAP STA10(例えば、メトロポリタンエリアネットワーク、ホームネットワークなど)を含むことができ、これらAP STA10は、異なって重なるカバレッジエリア110を有する。2つの非AP STA20は、同じカバレッジエリア110内にあるか否かを問わず、直接ワイヤレスリンク125を介して直接通信することもできる。直接ワイヤレスリンク120の例としては、Wi-Fi直接接続、Wi-Fiトンネル直接リンクセッアップ(tunneled direct link setup、TDLS)リンク、およびその他のグループ接続を含む。非AP STA20およびAP STA10は、IEEE802.11の物理層およびメディアアクセス制御(MAC)層のWLAN無線プロトコルおよびベースバンドプロトコルに従って通信することができ、これらのバージョンは、802.11b、802.11g、802.11a、802.11n、802.11ac、802.11ad、802.11ah、802.11ax、802.11be、802.11ayなどを含むが、これらに限定されない。幾つかの他の実装形態では、ピアツーピア接続またはアドホックネットワークがWLAN100内に実現することができる。ダウンリンクは、AP STAから非AP STAへの通信リンクを指し得、アップリンクは、非AP STAからAP STAへの通信リンク、または、非AP STAから非AP STAへの通信リンクを指し得る。
【0101】
図7は、本開示の別の実施例に係る無線通信システムの例を示す。無線通信システム200は、次世代Wi-FiシステムまたはUHR Wi-Fiシステムの例であり、AP STA10-aおよび非AP STA20-aと20-b、及びカバレッジエリア110-aを含み得、これらは図7に関して説明したコンポーネントの例であってもよい。AP STA10-aは、RU割り当てテーブル表示215を含むDL PPDU210(例えば、UHR MU PPDU)をダウンリンク205上で非AP STA20に送信することができる。
【0102】
幾つかの実施形態では、無線通信システム200は、次世代Wi-Fiシステム(例えば、UHRシステム)であってもよい。幾つかの実施形態では、無線通信システム200は複数の通信システムをサポートすることもできる。例えば、無線通信システム200は、UHR通信およびEHT通信をサポートすることができる。幾つかの実施形態では、非AP STA20-aおよび非AP STA20-bは、異なるタイプの非AP STAであり得る。例えば、非AP STA20-aは、UHR非AP STAの例であってもよく、非AP STA20-bは、EHT非AP STAの例であってもよい。非AP STA20-bは、従来の非AP STAと呼ばれることができる。例えば、AP STA10は、UHR AP STAの例、EHT AP STAの例、または従来のAP STAの例であってもよい。
【0103】
幾つかの実例では、UHR通信は従来のシステムより多くの空間ストリームをサポートすることができる。非限定的な例示的な例では、UHR通信は16個の空間ストリームをサポートすることができるが、従来の通信は8個の空間ストリームをサポートすることができる。場合によっては、UHR通信は、ライセンスのないスペクトルの2.4GHzチャネル、5GHzチャネル、または6GHzチャネルで発生する可能性がある。
【0104】
図8は、本開示の実施例に係る無線通信システム700において通信する1つまたは複数の非AP STA20、AP STA10、およびAP STA30を示す。図8は、無線通信システム700がAP STA10、AP STA30、および1つまたは複数の非AP STA20を含むことを示す。AP STA10は、メモリ12、トランシーバ13、およびメモリ12、トランシーバ13に結合されたプロセッサ11を含むことができる。AP STA30は、メモリ32、トランシーバ33、およびメモリ32、トランシーバ33に結合されたプロセッサ31を含むことができる。1つまたは複数の非AP STA20は、メモリ22、トランシーバ23、およびメモリ22、トランシーバ23に接続されたプロセッサ21を含むことができる。プロセッサ11、21、または31は、本明細書で説明される提案された機能、プロセス、および/または方法を実現するように構成され得る。無線インターフェースプロトコル層は、プロセッサ11、21、または31において実現され得る。メモリ12、22、または32は、プロセッサ11、21、または31と動作可能に結合され、プロセッサ11、21、または31を動作させるためのさまざまな情報を記憶する。トランシーバ13、23、または33は、プロセッサ11、21、または31と動作可能に結合され、トランシーバ13、23、または33は、無線信号を送信および/または受信する。
【0105】
プロセッサ11、21、または31は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、他のチップセット、論理回路、および/またはデータ処理装置を含み得る。メモリ12、22、または32は、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、フラッシュメモリ、メモリカード、記憶媒体、および/または他の記憶装置を含み得る。トランシーバ13、23、または33は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。各実施例がソフトウェアで実現される場合、本明細書で説明される技術は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(例えば、プログラムおよび関数など)を使用して実現され得る。これらのモジュールは、メモリ12、22、または32に記憶され、プロセッサ11、21、または31によって実行され得る。メモリ12、22、または32は、プロセッサ11、21、または31内に実現されてもよいし、プロセッサ11、21、または31の外部に実現されてもよく、このような場合、これらのメモリは、当分野で知られているさまざまな手段でプロセッサ11、21、または31に通信的に接続され得る。
【0106】
幾つかの実施例では、トランシーバ13または33は、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成され、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。
【0107】
幾つかの実施例では、トランシーバ23は、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成され、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。
【0108】
図9は、本開示の実施例に係るAP STAによって実行される無線通信方法800を示す。幾つかの実施例では、方法800は、AP STAによって超高信頼性(UHR)能力要素を送信するブロック802を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。
【0109】
図10は、本開示の実施例に係る非AP STAによって実行される無線通信方法900を示す。幾つかの実施例では、方法900は、非AP STAによって超高信頼性(UHR)能力要素を送信するブロック902を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。
【0110】
図11は、本開示の実施例に係るアクセスポイント(AP)STA1400のブロック図である。アクセスポイント(AP)STA1400は、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成された送信機1402を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。幾つかの実施例では、UHR能力要素は、プローブ要求フレーム、アソシエーション要求フレーム、または再アソシエーション要求フレームに含まれる。
【0111】
幾つかの実施例では、UHR能力要素は、ビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、アソシエーション応答フレーム、または再アソシエーション応答フレームに含まれる。幾つかの実施例では、UHR PHY能力情報フィールドは、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドを含み、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドは、1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB0は、直交位相シフトキーイング(QPSK)を利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB1は、16直交振幅変調(QAM)を利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB2は、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB4は、4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。
【0112】
幾つかの実施例では、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップサブフィールドを含み、UHR-MCSマップサブフィールドは、受信がサポートされる空間ストリームの最大数(Rx Max Nss)およびSTAが送信できる空間ストリームの最大数(Tx Max Nss)を示す。幾つかの実施例では、AP STAの動作チャネル幅は80MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が20MHz、40MHz、または80MHzのUHR PPDU内の各MCS値に対するRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、AP STAの動作チャネル幅は160MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が160MHzのUHR PPDU内の各MCS値に対するRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、AP STAの動作チャネル幅は320MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が320MHzのUHR PPDU内の各MCS値に対するRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、AP STAの動作チャネル幅は640MHzに等しく、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が640MHzのUHR PPDU内の各MCS値に対するRx Max NssとTx Max Nssを示す。
【0113】
幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1をサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット1をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1にある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、および256QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。
【0114】
図12は、本開示の実施例に係る非AP STA1500のブロック図である。非AP STA1500は、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成された送信機1502を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。
【0115】
幾つかの実施例では、UHR能力要素は、プローブ要求フレーム、アソシエーション要求フレーム、または再アソシエーション要求フレームに含まれる。幾つかの実施例では、UHR PHY能力情報フィールドは、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドを含み、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドは、1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB0は、直交位相シフトキーイング(QPSK)を利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB1は、16直交振幅変調(QAM)を利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB2は、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB4は、4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。
【0116】
幾つかの実施例では、非AP STAの動作チャネル幅は320MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が320MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、非AP STAの動作チャネル幅は640MHzに等しく、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が640MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1AをサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット1AをサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1Aにある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1Aは、BPSK、QPSK、16QAM、および64QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Aは、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Aは、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。
【0117】
幾つかの実施例では、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップサブフィールドを含み、UHR-MCSマップサブフィールドは、受信がサポートされる空間ストリームの最大数(Rx Max Nss)およびSTAが送信できる空間ストリームの最大数(Tx Max Nss)を示す。幾つかの実施例では、非AP STAは、20MHzのみの非AP STAであり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、320MHz、または640MHzのUHR物理プロトコルデータユニット(PPDU)内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、非AP STAの動作チャネル幅は80MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が0MHz、40MHz、または80MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、非AP STAの動作チャネル幅は160MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が160MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す。
【0118】
幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1BをサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット1BをサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1Bにある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1Bは、256QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Bは、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1をサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット1をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1にある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、および256QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。
【0119】
幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット2をサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット2をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット2にある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット2は、1024QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット2は、1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット3をサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット3をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット3にある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット3は、4096QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット3は、1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット4をサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット4をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット4にある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット4は、16384QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。
【0120】
本開示の幾つかの実施例は、ピアツーピア(peer to peer、PTP)通信に適用され得る。本明細書で使用される「PTP通信」という語句は、複数のデバイス間の無線リンク(「ピアツーピアリンク」)を介したデバイス間通信に関連することができる。PTP通信は、例えば、Wi-Fiダイレクト(Wi-Fi direct、WFD)通信、例えば、WFD P2P通信、サービス品質(quality of service、QoS)基本サービスセット(BSS)内のダイレクトリンクを介した無線通信、トンネルダイレクトリンクセットアップ(TDLS)リンク、または独立基本サービスセット(independent basic service set、IBSS)内のSTA間通信などを含むことができる。本明細書では、Wi-Fi通信について幾つかの例示的な実施例を説明した。しかしながら、他の実施例は、任意の他の通信方式、ネットワーク、標準、および/またはプロトコルに対して実現されてもよい。
【0121】
幾つかの実施例の商業的利益は以下のとおりである。1.従来技術における問題を解決した。2.システムスループットが向上した。3.ビームフォーミングトレーニングが改善した。4.ビームトラッキングが改善した。5.周波数ダイバーシティゲインが向上した。6.消費電力を削減した。7.極めて高いスループットを実現した。8.良好な通信性能を提供した。9.高い信頼性を提供した。10.本開示の幾つかの実施例は、チップセットベンダー、通信システム開発ベンダー、自動車メーカー(自動車、列車、トラック、バス、自転車、バイク、およびヘルメットなどを含む)、ドローン(無人航空機)、スマートフォンメーカー、公共安全用の通信デバイス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)デバイスメーカー(例えば、ゲーム、会議/セミナー、教育目的に使用される)などによって使用される。本開示の幾つかの実施例は、最終製品を製造するために通信仕様および/または通信標準(例えば、IEEE仕様および/またはIEEE標準)で採用できる「技術/プロセス」の組み合わせである。本開示の幾つかの実施例は、技術的なメカニズムを提案する。
【0122】
図13は、本開示の実施例に係る無線通信のための例示的なシステム700のブロック図である。本明細書で説明する実施例は、適切に構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを使用してシステムに実現することができる。図13は、システム700を示し、当該システム700は、少なくとも図に示す相互に結合された無線周波数(RF)回路710、ベースバンド回路720、アプリケーション回路730、メモリ/記憶装置740、ディスプレイ750、カメラ760、センサ770、および入出力(input/output、I/O)インターフェース780を含む。アプリケーション回路730は、1つまたは複数のシングルコアまたはマルチコアプロセッサなどの回路を含むことができるが、これらに限定されない。プロセッサは、汎用プロセッサと、グラフィックプロセッサやアプリケーションプロセッサなどの専用プロセッサの任意の組み合わせを含むことができる。プロセッサは、メモリ/記憶装置に結合され、メモリ/記憶装置に記憶された命令を実行して、さまざまなアプリケーションおよび/またはオペレーティングシステムがシステム上で実行できるようにするように構成され得る。
【0123】
ベースバンド回路720は、1つまたは複数のシングルコアまたはマルチコアプロセッサなどの回路を含むことができるが、これらに限定されない。プロセッサはベースバンドプロセッサを含むことができる。ベースバンド回路は、RF回路を介して1つまたは複数の無線ネットワークとの通信を可能にするさまざまな無線制御機能を処理することができる。無線制御機能は、信号変調、エンコード、デコード、無線周波数シフトなどを含むことができるが、これらに限定されない。幾つかの実施例では、ベースバンド回路は、1つまたは複数の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、幾つかの実施例では、ベースバンド回路は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、EUTRAN)および/または他のワイヤレスメトロポリタンエリアネットワーク(wireless metropolitan area network、WMAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)との通信をサポートすることができる。ベースバンド回路が複数の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成されている実施例は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれ得る。
【0124】
さまざまな実施例では、ベースバンド回路720は、厳密にはベースバンド周波数にあるとみなされない信号で動作するための回路を含むことができる。例えば、幾つかの実施例では、ベースバンド回路は、中間周波数(ベースバンド周波数と無線周波数との間に位置する)を有する信号で動作するための回路を含むことができる。RF回路710は、非固体媒体を介して変調された電磁放射を使用して無線ネットワークとの通信を実現することができる。さまざまな実施例では、RF回路は、無線ネットワークとの通信を促進するために、スイッチ、フィルタ、増幅器などを含むことができる。さまざまな実施例では、RF回路710は、厳密には無線周波数にあるとみなされない信号で動作するための回路を含むことができる。例えば、幾つかの実施例では、RF回路は、中間周波数(ベースバンド周波数と無線周波数との間に位置する)を有する信号で動作するための回路を含むことができる。
【0125】
さまざまな実施例では、APまたはSTAに関して上記で説明した送信機回路、制御回路、または受信回路は、RF回路、ベースバンド回路、および/またはアプリケーション回路のうちの1つまたは複数において全体的または部分的に具体化され得る。本明細書で使用される「回路」とは、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、またはグループ)、および/またはメモリ(共有、専用、またはグループ)、組み合わせ論理回路、および/または記載された機能を提供する他の適切なハードウェアコンポーネントを指すか、その一部であるか、またはそれらを含むことができる。幾つかの実施例では、電子デバイス回路は、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアモジュールにおいて実現することができ、あるいは回路に関連する機能は、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアモジュールによって実現することができる。幾つかの実施例では、ベースバンド回路、アプリケーション回路、および/またはメモリ/記憶装置の複数の構成コンポーネントの一部またはすべてが、システムオンチップ(SOC)上に一緒に実現することができる。メモリ/記憶装置740は、例えば、システムのためのデータおよび/または命令をロードおよび記憶するために使用することができる。一実施例のメモリ/記憶装置は、適切な揮発性メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic random access memory、DRAM))および/または不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)の任意の組み合わせを含み得る。
【0126】
さまざまな実施例では、I/Oインターフェース780は、1つまたは複数のユーザインターフェースおよび/または周辺コンポーネントインターフェースを含むことができ、当該1つまたは複数のユーザインターフェースは、ユーザとシステムの相互作用を実現するように設計され、これらの周辺コンポーネントインターフェースは、周辺コンポーネントとシステムの相互作用を実現するように設計される。ユーザインターフェイスは、物理キーボードまたはキーパッド、タッチパッド、スピーカー、マイクなどを含むが、これらに限定されない。周辺コンポーネントインターフェイスは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、オーディオジャック、および電源インターフェイスを含むが、これらに限定されない。さまざまな実施例では、センサ770は、システムに関連する環境条件および/または位置情報を決定するために用いられる1つまたは複数のセンシングデバイスを含むことができる。幾つかの実施例では、センサは、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、周囲光センサ、および位置決めユニットを含むが、これらに限定されない。測位ユニットは、測位ネットワークのコンポーネント(例えば、全地球測位システム(global positioning system、GPS)衛星)と通信するために、ベースバンド回路および/またはRF回路の一部であってもよく、またはベースバンド回路および/またはRF回路と相互作用してもよい。
【0127】
さまざまな実施例では、ディスプレイ750はディスプレイ、例えば、液晶ディスプレイおよびタッチスクリーンディスプレイを含むことができる。さまざまな実施例では、システム700は、例えば、ラップトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ネットブック、ウルトラブック、スマートフォン、AR/VRグラスなどのモバイルコンピューティングデバイスであってもよいが、これらに限定されない。さまざまな実施例では、システムは、より多くのコンポーネントもしくはより少ないコンポーネント、および/または異なるアーキテクチャを有してもよい。適切な場合、本明細書に記載された方法はコンピュータプログラムとして実現することができる。コンピュータプログラムは、記憶媒体(例えば、非一時的な記憶媒体)に記憶されてもよい。
【0128】
当業者であれば、本開示の実施例で説明され開示された各ユニット、アルゴリズム、およびステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせを使用して実現できることを理解すべきである。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、アプリケーションの条件と技術ソリューションの設計要件によって異なる。当業者は、特定のアプリケーションごとに異なる方法で当該機能を実現することができるが、そのような実現は、本開示の範囲を超えるべきではない。上記のシステム、デバイス、およびユニットの作業プロセスは基本的に同じであるため、当業者であれば、上記の実施例におけるシステム、デバイス、およびユニットの作業プロセスを参照することができることを理解すべきである。説明を簡易にするために、これらの作業プロセスについて詳しく説明しない。
【0129】
本開示の実施例で開示されたシステム、デバイス、および方法は、他の方法で実現できることを理解すべきである。上記の実施例は例示的なものに過ぎない。各ユニットの分割は論理機能のみに基づいているが、実現には他の分割が存在する。複数のユニットまたはコンポーネントが別のシステムで組み合わせられたり統合されたりする可能性がある。一部の特性が省略またはスキップされる可能性もある。一方、表示または説明される相互結合、直接結合、または通信結合は、電気的、機械的、またはその他の形式で幾つかのポート、デバイス、またはユニットを介して間接的または通信的に動作する。説明の目的上、分離コンポーネントとしてのユニットは、物理的に分離されている場合と分離されていない場合がある。表示用のユニットは、物理的なユニットであるか、またはそうでなく、即ち、1つの場所に配置されているか、または複数のネットワークユニットに分散されている。各実施例の目的に応じて、これらのユニットの一部または全部が使用される。さらに、各実施例における各機能ユニットは、物理的に独立した1つの処理部に統合してもよいし、2つ以上のユニットを有する1つの処理ユニットに統合してもよい。
【0130】
ソフトウェア機能ユニットが製品として実現され、使用され、販売される場合、当該ソフトウェア機能ユニットは、コンピュータ内の読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。この理解に基づいて、本開示で提案される技術案は、全体的にまたは部分的にソフトウェア製品の形で実現することができる。あるいは、従来技術に有益な技術案の一部をソフトウェア製品の形で実現することができる。コンピュータ内のソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、当該ソフトウェア製品は、計算デバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイス)に本開示の実施例で開示されたステップのすべてまたは一部を実行させるための複数のコマンドを含む。記憶媒体は、USBディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フロッピーディスク、またはプログラムコードを記憶できるその他の種類の媒体を含む。
【0131】
本開示は、最も実用的かつ好ましいと考えられる実施例に関連して説明されているが、本開示は開示された実施例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲の最も広い解釈の範囲から逸脱することなく行われるさまざまな構成をカバーすることを意図していることを理解すべきである。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2025-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システムの分野に関し、より具体的には、良好な通信性能および/または高い信頼性を提供可能なアクセスポイント(access point、AP)ステーション(station、STA)、非AP STA(non-access point station、non-AP STA)、および無線通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムなどの通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどのさまざまな種類の通信コンテンツを提供するために広く導入されている。これらの通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、時間、周波数、電力)を共有することで複数のユーザとの通信をサポートできるマルチアクセスシステムである可能性がある。無線ネットワークは、1つまたは複数の非APステーション(STA)あるいはモバイルデバイスと通信可能なアクセスポイント(AP)STAを含み得、当該無線ネットワークは、例えば、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)(例えば、Wi-Fi(即ち電気電子技術者協会(institute of electrical and electronics engineer、IEEE)802.11)ネットワーク)である。Wi-Fi分野における例として、このソリューションは IEEE802.11などのプロトコルでの使用に限定されないことが理解される。WLANを使用すると、ユーザは、携帯端末(例えば、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、ラップトップコンピュータ、ポータブルマルチメディアプレーヤー(portable multimedia player、PMP)、スマートフォンなど)を使用して、自宅、オフィス、または特定のサービスエリアで無線周波数技術に基づいてインターネットにワイヤレスでアクセスできる。AP STAは、ネットワーク(例えば、インターネット)に結合(couple)され得、モバイルデバイスがネットワークを介して通信(または、AP STAに結合された他のデバイスと通信)できるようにすることができる。ワイヤレスデバイスは、ネットワークデバイスと双方向で通信することができる。例えば、WLANでは、非AP STAがダウンリンクおよびアップリンクを介して関連付けられたAP STAと通信することができる。ダウンリンクは、AP STAから非AP STAへの通信リンクを指し得、アップリンクは、非AP STAからAP STAへ、または非AP STAから非AP STAへの通信リンクを指し得る。
【0003】
IEEE 802.11TGbeは、新たなIEEE 802.11修正案を開発しており、当該修正案は、少なくとも30ギガビット/秒(Gbps)の最大スループットをサポートできる極めて高いスループット(extremely high throughput、EHT)の物理層(physical layer、PHY)と媒体アクセス制御(medium access control、MAC)層を定義する。IEEE 802.11ワーキンググループは、IEEE 802.11beを超える次世代Wi-Fiテクノロジも検討しており、当該次世代Wi-Fi技術は、最大スループットが少なくとも100 Gbpsになることを目標とする。次世代Wi-Fi技術は、第8世代(eighth generation、GEN8)、超高信頼性(ultra-high reliability、UHR)、または任意の他の名称で呼ばれ得る。このため、次世代Wi-Fi技術向けの効率的なリンクアダプテーションスキームを開発する必要がある可能性がある。しかしながら、効率的なリンクアダプテーションを促進するために、次世代Wi-Fi技術がどのような変調および符号化方式(modulation and coding scheme、MCS)をサポートするかという課題は、依然として未解決である。
【0004】
したがって、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できるアクセスポイント(AP)ステーション(STA)、非AP STA、および無線通信方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
本開示の目的は、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できるアクセスポイント(AP)ステーション(STA)、非AP STA、および無線通信方法を提案することである。
【0006】
本開示の第1の態様では、AP STAによる無線通信方法であって、AP STAによって超高信頼性(UHR)能力要素を送信することを含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、ならびにサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。
【0007】
本開示の第2の態様では、非AP STAによる無線通信方法であって、非AP STAによって超高信頼性(UHR)能力要素を送信することを含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、ならびにサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。
【0008】
本開示の第3の態様では、AP STAは、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成された送信機を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、ならびにサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。
【0009】
本開示の第4の態様では、非AP STAは、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成された送信機を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、ならびにサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。
【0010】
本開示の第5の態様では、AP STAは、メモリ、トランシーバ、および当該メモリとトランシーバに結合されたプロセッサを含む。当該AP STAは、上記方法を実行するように構成される。
【0011】
本開示の第6の態様では、非AP STAは、メモリ、トランシーバ、および当該メモリとトランシーバに結合されたプロセッサを含む。当該非AP STAは、上記方法を実行するように構成される。
【0012】
本開示の第7の態様では、非一時的な機械読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータによって実行される時に、当該コンピュータに上記方法を実行させる命令がその上に記憶されている。
【0013】
本開示の第8の態様では、チップであって、当該チップがインストールされているデバイスに上記方法を実行させるように、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成されたプロセッサを含む。
【0014】
本開示の第9の態様では、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータに上記方法を実行させる。
【0015】
本開示の第10の態様では、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、当該コンピュータプログラムはコンピュータに上記方法を実行させる。
【0016】
本開示の第11の態様では、コンピュータプログラムであって、コンピュータに上記方法を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示の実施例または関連技術をより明確に説明するために、以下、実施例において説明する図面を簡単に紹介する。図面は単に本開示の実施例の一部に過ぎなく、当業者であれば、努力をかけずにこれらの図に基づいて他の図を得ることができることは明らかである。
【0018】
図1A】本開示の実施例に係るUHRマルチユーザ(multi-user、MU)物理層プロトコルデータユニット(PPDU)フォーマットの例を示す概略図である。
【0019】
図1B】本開示の実施例に係るUHRトリガーベース(trigger-based、TB)PPDUフォーマットの例を示す概略図である。
【0020】
図2】本開示の実施例に係るUHR能力要素の例を示す概略図である。
【0021】
図3】本開示の実施例に係るUHR PHY能力情報フィールドのサブフィールドの例を示す概略図である。
【0022】
図4】本開示の実施例に係るサポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドの例示的なフォーマットを示す概略図である。
【0023】
図5A】本開示の実施例によるUHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールドの例示的なフォーマットを示す概略図である。
【0024】
図5B】本開示の実施例に係るUHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)、UHR-MCSマップ(BW=160MHz)、UHR-MCSマップ(BW=320MHz)、およびUHR-MCSマップ(BW=640MHz)サブフィールドの例示的なフォーマットを示す概略図である。
【0025】
図6】本開示の実施例に係る無線通信システムの例を示す概略図である。
【0026】
図7】本開示の別の実施例に係る無線通信システムの例を示す概略図である。
【0027】
図8】本開示の実施例に係る無線通信システムにおいて通信する1つまたは複数のアクセスポイント(AP)ステーション(STA)および1つまたは複数の非AP STAのブロック図である。
【0028】
図9】本開示の実施例に係るAP STAによって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
【0029】
図10】本開示の別の実施例に係る非AP STAによって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
【0030】
図11】本開示の実施例に係るAP STAのブロック図である。
【0031】
図12】本開示の実施例に係る非AP STAのブロック図である。
【0032】
図13】本開示の実施例に係る無線通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照して、本開示の実施例の技術内容、構成特徴、実現される目的および効果について詳細に説明する。具体的には、本開示の実施例における用語は、特定の実施例を説明することのみを目的としたものであり、本開示を限定するものではない。
【0034】
【0035】
IEEE 802.11beによってサポートされる変調方式は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM、1024QAM、および4096QAMを含む。EHT-MCSセットは、16個のEHT-MCSを含む。EHT-MCS0~EHT-MCS13およびEHT-MCS15は、SU送信またはMU送信におけるユーザに対して定義され、EHT-MCS14は、6ギガヘルツ(GHz)LPIチャネルでのEHT DUP送信に対して特別に定義される。EHT-MCS14およびEHT-MCS15は、単一の空間ストリームのみでサポートされる。EHT-MCSのパラメータを表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
UHR PPDUの帯域幅は、20メガヘルツ(MHz)、40MHz、80MHz、160MHz、320MHz、または640MHzである。80MHzまたは160MHzは、5GHz帯域と6GHz帯域にのみ適用され、320MHz BW UHR PPDUまたは640MHz BW UHR PPDUは、6GHz帯域にのみ適用される。20MHz UHR PPDU、40MHz UHR PPDU、80MHz UHR PPDU、160MHz UHR PPDU、または320MHz UHR PPDUのトーンプラン(tone plan)およびリソースユニット(RU)の位置は、EHT PHYのトーンプランおよびRUの位置と同じである。640MHz UHR PPDUは、8つの80MHzサブブロックで構成され、これらのサブブロックのうちの各サブブロックのトーンプランおよびRU割り当ては、80MHz EHT PPDUのトーンプランおよびRU割り当てと同じである。
【0038】
UHR PPDUには、UHR MU PPDUとUHR TB PPDUの2つのフォーマットがある。PPDUがトリガーフレームに対する応答でない場合、図1Aに示すようなUHR MU PPDUフォーマットが1つまたは複数のユーザへの送信に使用される。UHR MU PPDUは、AP STAまたは非AP STAによって送信できる。UHR MU PPDUでは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、およびUHR-SIGフィールドは、プレUHR変調フィールドと呼ばれ、UHR-STF、UHR-LTF、データ、およびPEフィールドは、UHR変調フィールドと呼ばれる。図1Bに示すUHR TB PPDUフォーマットは、AP STAからのトリガーフレームへの応答である非AP STAの送信に使用される。UHR TB PPDUでは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、およびU-SIGフィールドは、プレUHR変調フィールドと呼ばれ、UHR-STF、UHR-LTF、データ、およびPEフィールドは、UHR変調フィールドと呼ばれる。UHR TB PPDUにおけるUHR-STFフィールドの持続時間は、UHR MU PPDUにおけるUHR-STFフィールドの持続時間の2倍である。UHR PPDUの場合、各UHR-LTFシンボルは各データシンボルと同じGI持続時間を有し、当該GI持続時間は、0.8μs、1.6μs、または3.2μsである。UHR-LTFフィールドには、1xUHR-LTF、2xUHR-LTF、4xUHR-LTFの3種類が含まれる。GIのない各1xUHR-LTF、2xUHR-LTF、または4xUHR-LTFシンボルの持続時間は、3.2μs、6.4μs、または12.8μsである。GIのない各データシンボルは12.8μsである。
【0039】
UHR PHYは、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM、1024QAM、4096QAMに加えて、16384QAMもサポートする。これにより、リンクスループットをさらに向上させることができる。UHR PHYによってサポートされる変調次数は、16384よりさらに大きい(例えば、65536)可能性があることが理解される。UHR-MCSセット内のUHR-MCSの数は、EHT-MCSセット内のEHT-MCSの数より大きくなる可能性がある。また、UHR PHYは、スペクトル効率の点でEHT PHYより細かい粒度のMCSを提供することにより、より効率的なリンクアダプテーションを促進することができる。あるいは、UHR-MCSセット内のUHR-MCSの数は、EHT-MCSセット内のEHT-MCSの数と等しく、UHR PHYは、同じスペクトル効率を持つ異なるMCSをEHT PHYに提供することができることにより、より良好なPERパフォーマンスを実現することができる。
【0040】
UHR-MCSセット内の1つまたは複数のUHR-MCSは、1つまたは複数の継承UHR-MCSと1つまたは複数の非継承(non-inherited)UHR-MCSに分類される。当該1つまたは複数の継承UHR-MCSは、それぞれのEHT-MCS対応物を有し、当該1つまたは複数の非継承UHR-MCSは、それぞれのEHT-MCS対応物を有さない。継承UHR-MCSとは、EHT PHYまたはその他の以前のプロトコル/Wi-Fi技術でサポートされているMCSを指し、例えば、コードレートが1/2であるBPSK-DCM、コードレートが1/2であるBPSK、コードレートが1/2または3/4のQPSK、コードレートが1/2または3/4の16QAM、コードレートが2/3、3/4、または5/6の64QAM、コードレートが3/4である256QAM、コードレートが3/4または5/6の1024QAM、およびコードレートが3/4または5/6の4096QAMである。非継承UHR-MCSは、EHT PHYまたはその他の以前のプロトコル/Wi-Fi技術でサポートされていないMCSを指す(例えば、16384QAM)。
【0041】
本開示の枠組み内では、複数の実施例(例えば、実施例1とその選択可能な例1および2、実施例2とその選択可能な例1および2であるが、これらに限定されない)の多くの変形および組み合わせが可能である。本開示の枠組み内では、複数の実施例の1つまたは複数の態様の組み合わせ、または異なる実施例の組み合わせが可能である。
【0042】
一実施例としての実施例1:
【0043】
UHR-MCSセットは、
【0044】
BPSK-DCMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、BPSKを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、64QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、64QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、および64QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、
【0045】
256QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、および256QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、
【0046】
1024QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、1024QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、および4096QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、4096QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、および
【0047】
6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCS、の16個の継承UHR-MCSを含む。
【0048】
別の実施例としての選択可能な例1:
【0049】
UHR-MCSセットは、
【0050】
QPSKを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、および256QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、
【0051】
4096QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、
【0052】
16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、および
【0053】
16384QAMを利用してコードレートが3/4UHR-MCS、および16384QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、の9個の非継承UHR-MCSを含む。
【0054】
別の実施例としての選択可能な例2:
【0055】
UHR-MCSセットは、8個の非継承UHR-MCSを含み、当該8個の非継承UHR-MCSは、16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSを除き、選択可能な例1と同じである。16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSのスペクトル効率は、4096QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCSのスペクトル効率より低いことを考慮すると、UHR-MCSセットは16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSを含む必要はない可能性がある。
【0056】
BPSK-DCMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、および6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCSは、単一の空間ストリームのみでサポートされる。6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCSを除き、その他のUHR-MCSはすべてSU送信またはMU送信におけるユーザに対して定義される。
【0057】
一実施例としての実施例2:
【0058】
UHR-MCSセットは、
【0059】
BPSK-DCMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、BPSKを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、64QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、64QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、および64QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、
【0060】
256QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、
【0061】
1024QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、1024QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、および4096QAMを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCS、4096QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、
【0062】
6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCS、の15個の継承UHR-MCSを含む。
【0063】
別の実施例としての選択可能な例1:
【0064】
UHR-MCSセットは、
【0065】
QPSKを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、QPSKを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、16QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、および256QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、
【0066】
1024QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、
【0067】
4096QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、
【0068】
16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCS、および
【0069】
16384QAMを利用してコードレートが3/4UHR-MCS、および16384QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCS、の10個の非継承UHR-MCSを含む。
【0070】
別の実施例としての選択可能な例2:
【0071】
UHR-MCSセットは、9個の非継承UHR-MCSを含み、当該9個の非継承UHR-MCSは、16384QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSを除き、選択可能な例1と同じである。
【0072】
第2の実施例で使用される1024QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSと、第1の実施例で使用される256QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCSは、同じスペクトル効率を有する。高い変調次数と低いコードレートの組み合わせを使用すると、低いコードレートの方がチャネルフェーディングに対する耐性が高いため、より高いスループットとPERパフォーマンスゲインを得る可能性があることを考慮して、第2の実施例で使用される1024QAMを利用してコードレートが2/3であるUHR-MCSは、第1の実施例で使用される256QAMを利用してコードレートが5/6であるUHR-MCSより有利である可能性がある。
【0073】
BPSK-DCMを利用してコードレートが1/2であるUHR-MCS、および6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCSは、単一の空間ストリームのみでサポートされる。6GHz帯域でのUHR DUP送信専用のUHR-MCSを除き、その他のUHR-MCSはSU送信またはMU送信におけるユーザに対して定義される。
【0074】
16384QAM:
【0075】
16384QAMでは、各コンスタレーションポイントは、-127から127までの奇数整数グリッド上のI座標とQ座標によって特徴付けられ、各コンスタレーションポイントは14ビットをエンコードする。最終的なコンスタレーションポイントは次の式で表される:
【0076】
【0077】
最初の7ビットはコンスタレーションポイントのI値を決定し、最後の7ビットはコンスタレーションポイントのQ値を決定し、jは複素数の虚数部である。IとQのエンコードを表2に示し、当該エンコードは、シンボルあたりのビットエラーの数を最小限に抑えるためにグレイコーディング(gray-coding)に従う。コンステレーションを単位エネルギーに正規化するには、各コンステレーションポイントを係数KMOD=1/sqrt(10922)でスケールする必要がある。
【0078】
本解決案におけるすべてのテーブルを全体として見なすことができること、またはこれらのテーブルの一部が1つの解決案を形成できることが理解される。本開示の枠組み内では、当該解決案内のすべてのテーブルの多くの変形および組み合わせが可能である。本開示の枠組み内では、すべての表の1つまたは複数の態様の組み合わせ、または異なる表の組み合わせが可能である。
【0079】
【表2】



【0080】
UHR-MCSインデックス:
【0081】
UHR-MCSセット内の1つまたは複数の継承UHR-MCSと1つまたは複数の非継承UHR-MCSは共同でインデックス付けされる。実施を容易にするために、当該1つまたは複数の継承UHR-MCSは、当該1つまたは複数の非継承UHR-MCSの前にインデックス付けされ、各継承UHR-MCSは、そのEHT-MCS対応物と同じインデックスを有する。例えば、QPSKを利用してコードレートが3/4であるUHR-MCSのインデックスは2であり、当該インデックスは、QPSKを利用してコードレートが3/4であるEHT-MCSのインデックスと同じである。第1の実施例の選択可能な例1で定義されたUHR-MCSセットについては、UHR-MCSのパラメータを表3Aに示す。第1の実施例の選択可能な例2で定義されたUHR-MCSセットについては、表3AにおけるUHR-MCS22を削除することができる。
【0082】
【表3A】

【0083】
第2の実施例の選択可能な例1で定義されたUHR-MCSセットについては、UHR-MCSのパラメータを表3Bに示す。第2の実施例の選択可能な例2で定義されたUHR-MCSセットについては、表3BにおけるUHR-MCS23を削除することができる。
【0084】
【表3B】
【0085】
能力シグナリング:
【0086】
20MHzのみの非AP STAは、BPSK-DCM、BPSK、QPSK、16QAM、または64QAMを利用した継承UHR-MCSを必須にサポートする。しかしながら、20MHzのみの非AP STAは、選択的に、QPSKまたは16QAMを利用した非継承UHR-MCSをサポートする。AP STAまたは非AP STA(20MHzのみの非AP STAを除く)は、BPSK-DCM、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、または256QAMを利用した継承UHR-MCSを必須にサポートする。しかしながら、AP STAまたは非AP STA(20MHzのみの非AP STAを除く)は、選択的に、QPSK、16QAM、または256QAMを利用した非継承UHR-MCSをサポートする。AP STAまたは非AP STAが1024QAMをサポートする場合、UHR-MCSセットの第2の実施例については、当該AP STAまたは非AP STAは、1024QAMを利用した継承UHR-MCSを必須にサポートし、選択的に1024QAMを利用した非継承UHR-MCSをサポートする。AP STAまたは非AP STAが4096QAMをサポートする場合、当該AP STAまたは非AP STAは、4096QAMを利用した継承UHR-MCSを必須にサポートし、選択的に4096QAMを利用した非継承UHR-MCSをサポートする。AP STAまたは非AP STAが16384QAMをサポートする場合、当該AP STAまたは非AP STAは、16384QAMを利用した非継承UHR-MCSを必須にサポートする。
【0087】
非AP STAは、プローブ要求フレーム、アソシエーション要求フレーム、または再アソシエーション要求フレームでUHR能力要素を送信することができる。AP STAは、ビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、アソシエーション応答フレーム、または再アソシエーション応答フレームでUHR能力要素を送信することができる。UHR能力要素は、AP STAまたは非AP STAのUHR能力を通知するために用いられる多くのフィールドを含む。図2において、UHR能力要素が定義されている。UHR能力要素は、UHR PHY能力情報フィールドと、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドを含む。
【0088】
図3において、UHR PHY能力情報フィールドのサブフィールドは定義されている。非継承MCSビットマップサブフィールドは8ビットのビットマップであり、1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。UHR-MCSセットの第1の実施例については、例えば、B0は、QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B1は、16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B2は、256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B3は、4096QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、4096QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B4~B7は保留される。
【0089】
UHR-MCSセットの第2の実施例については、例えば、B0は、QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B1は、16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B2は、256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B3は、1024QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、1024QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B4は、4096QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていないことを示すように0に設定され、4096QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされていることを示すように1に設定され、またはその逆も同様である。B5~B7は保留される。
【0090】
サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSおよびSTAが受信をサポートする空間ストリーム数Nssの組み合わせ、ならびにUHR-MCSおよびSTAが送信をサポートする空間ストリーム数Nssの組み合わせを示す。サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドのフォーマット例を図4に示す。
【0091】
20MHzのみの非AP STAの場合、UHR-MCSマップ(Map)(20MHzのみのSTA)サブフィールドは、帯域幅が20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、320MHz、または640MHzのUHR PPDU内の各MCS値の、受信がサポートされる空間ストリームの最大数と、STAが送信できる空間ストリームの最大数とを示す。UHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールドは、図5Aに示すフォーマット例を有する。UHR-MCSサブセット1Aをサポートする、受信がサポートされる空間ストリームの最大数(Rx Max Nss)サブフィールドおよびUHR-MCSサブセット1Aをサポートする、送信できる空間ストリームの最大数(Tx Max Nss)サブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1Aにある。UHR-MCSサブセット1BをサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット1BをサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1Bにある。UHR-MCSサブセット2をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット2をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット2にある。UHR-MCSサブセット3をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット3をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット3にある。UHR-MCSサブセット4をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット4をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット4にある。
【0092】
STAの動作チャネル幅が80MHz以上の場合、UHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)サブフィールドは、BWが20、40、または80MHzのUHR PPDU内の各MCS値の、受信がサポートされる空間ストリームの最大数と、STAが送信できる空間ストリームの最大数とを示す。STAの動作チャネル幅が160MHz以上の場合、UHR-MCSマップ(BW=160MHz)サブフィールドは、BWが160MHzのUHR PPDU内の各MCS値の、受信がサポートされる空間ストリームの最大数と、STAが送信できる空間ストリームの最大数とを示す。STAの動作チャネル幅が320MHz以上の場合、UHR-MCSマップ(BW=320MHz)サブフィールドは、BWが320MHzのUHR PPDU内の各MCS値の、受信がサポートされる空間ストリームの最大数と、STAが送信できる空間ストリームの最大数とを示す。STAの動作チャネル幅が640MHzに等しく、UHR-MCSマップ(BW=640MHz)サブフィールドは、BWが640MHzのUHR PPDU内の各MCS値の、受信がサポートされる空間ストリームの最大数と、STAが送信できる空間ストリームの最大数とを示す。UHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)、UHR-MCSマップ(BW=160MHz)、UHR-MCSマップ(BW=320MHz)、およびUHR-MCSマップ(BW=640MHz)サブフィールドは、図5Bに示すフォーマット例を有する。UHR-MCSサブセット1をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット1をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1にある。UHR-MCSサブセット2をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット2をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット2にある。UHR-MCSサブセット3をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット3をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット3にある。UHR-MCSサブセット4をサポートするRx Max NssサブフィールドおよびUHR-MCSサブセット4をサポートするTx Max Nssサブフィールドにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット4にある。
【0093】
UHR-MCSサブセット1AをサポートするRx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット1AをサポートするTx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット1BをサポートするRx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット1BをサポートするTx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット1をサポートするRx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット1をサポートするTx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット2をサポートするRx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット2をサポートするTx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット3をサポートするRx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット3をサポートするTx Max Nssサブフィールド、UHR-MCSサブセット4をサポートするRx Max Nssサブフィールド、およびUHR-MCSサブセット4をサポートするTx Max Nssサブフィールドは、表4に従ってエンコードされる。幾つかの実施例では、サブセット1A(必須サポート)がSTAの必須セット(SET)であるため、サブセット1Aは0を選択できない。したがって、サブセット1Aは他の値を選択でき、サブセット1Bは0を選択できる(選択可能なサポート)。
【0094】
【表4】
【0095】
UHR-MCSサブセット1Aは、BPSK、QPSK、16QAM、および64QAMを利用した継承UHR-MCSを含む。QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Aは、QPSKを利用した非継承UHR-MCSを含む。16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Aは、16QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。UHR-MCSサブセット1Bは、256QAMを利用した継承UHR-MCSを含む。256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Bは、256QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。UHR-MCSサブセット1は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、および256QAMを利用した継承UHR-MCSを含む。QPSKを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、QPSKを利用した非継承UHR-MCSを含む。16QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、16QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。256QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、256QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。
【0096】
UHR-MCSサブセット2は、1024QAMを利用した継承UHR-MCSを含む。UHR-MCSセットの第2の実施例については、1024QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット2は、1024QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。UHR-MCSサブセット3は、4096QAMを利用した継承UHR-MCSを含む。4096QAMを利用した非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット3は、1024QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。UHR-MCSサブセット4は、16384QAMを利用した非継承UHR-MCSを含む。
【0097】
20MHzのみの非AP STAの場合、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、単一のUHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールドを含む。動作チャネル幅が80MHzのAP STAまたは非AP STAの場合、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールドとUHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)サブフィールドを含む。動作チャネル幅が160MHzのAP STAまたは非AP STAの場合、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)サブフィールド、およびUHR-MCSマップ(BW=160MHz)サブフィールドを含む。動作チャネル幅が320MHzのAP STAまたは非AP STAの場合、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW=160MHz)サブフィールド、およびUHR-MCSマップ(BW=320MHz)サブフィールドを含む。動作チャネル幅が640MHzのAP STAまたは非AP STAの場合、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップ(20MHzのみのSTA)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW≦80MHz、20MHzのみのSTAを除く)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW=160MHz)サブフィールド、UHR-MCSマップ(BW=320MHz)サブフィールド、およびUHR-MCSマップ(BW=640MHz)サブフィールドを含む。
【0098】
様々な実施例が説明される。本開示は、説明および図面に示される実施例に何ら限定されるものではないことが理解されるべきである。本開示の枠組み内では、複数の実施例の多くの変形および組み合わせが可能である。本開示の枠組み内では、複数の実施例の1つまたは複数の態様の組み合わせ、または異なる実施例の組み合わせが可能である。類似するすべての変形は、いずれも本開示の枠組み内に含まれるものと理解されるべきである。
【0099】
図6は、本開示の実施例に係る無線通信システムの例を示す。当該無線通信システムは、本開示の各態様に従って構成されたWLAN100(Wi-Fiネットワークとも呼ばれる)(例えば、次世代Wi-Fiネットワーク、第8世代(GEN8)Wi-Fiネットワーク、超高信頼性(UHR)Wi-Fiネットワーク)の例である可能性がある。本明細書で説明するように、次世代、GEN8、およびUHRという用語は同義語とみなされ、それぞれ大量の空間時間ストリームをサポートするWi-Fiネットワークに対応する可能性がある。WLAN100は、AP STA10および複数の関連する非AP STA20を含むことができ、これらの非AP STA20は、モバイルステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、その他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、ディスプレイデバイス(例えば、テレビ(TV)、コンピュータモニタなど)、プリンタなどのデバイスを表すことができる。AP STA10および関連する非AP STA20は、基本サービスセット(BSS)または拡張サービスセット(extended service set、ESS)を表すことができる。ネットワーク内の各非AP STA20は、AP STA10を介して相互に通信することができる。AP STA10のカバレッジエリア110をさらに示し、当該カバレッジエリア110は、WLAN100の基本サービスエリア(basic service area、BSA)を表すことができる。WLAN100に関連付ける拡張ネットワークステーション(図示せず)は、複数のAP STA10がESSとして接続されるようにすることができる有線または無線の分配システムに接続することができる。
【0100】
幾つかの実施例では、非AP STA20は、複数のカバレッジエリア110の共通部分に位置することができ、複数のAP STA10に関連付けることができる。単一のAP STA10および関連する非AP STA20のセットは、BSSと呼ばれることができる。ESSは、接続されたBSSのセットである。分配システム(図示せず)は、ESS内のAP STA10を接続するために用いられることができる。場合によっては、AP STA10のカバレッジエリア110は複数のセクタ(これも図示せず)に分割されることができる。WLAN100は、異なるタイプのAP STA10(例えば、メトロポリタンエリアネットワーク、ホームネットワークなど)を含むことができ、これらAP STA10は、異なって重なるカバレッジエリア110を有する。2つの非AP STA20は、同じカバレッジエリア110内にあるか否かを問わず、直接ワイヤレスリンク125を介して直接通信することもできる。直接ワイヤレスリンク120の例としては、Wi-Fi直接接続、Wi-Fiトンネル直接リンクセッアップ(tunneled direct link setup、TDLS)リンク、およびその他のグループ接続を含む。非AP STA20およびAP STA10は、IEEE802.11の物理層およびメディアアクセス制御(MAC)層のWLAN無線プロトコルおよびベースバンドプロトコルに従って通信することができ、これらのバージョンは、802.11b、802.11g、802.11a、802.11n、802.11ac、802.11ad、802.11ah、802.11ax、802.11be、802.11ayなどを含むが、これらに限定されない。幾つかの他の実装形態では、ピアツーピア接続またはアドホックネットワークがWLAN100内に実現することができる。ダウンリンクは、AP STAから非AP STAへの通信リンクを指し得、アップリンクは、非AP STAからAP STAへの通信リンク、または、非AP STAから非AP STAへの通信リンクを指し得る。
【0101】
図7は、本開示の別の実施例に係る無線通信システムの例を示す。無線通信システム200は、次世代Wi-FiシステムまたはUHR Wi-Fiシステムの例であり、AP STA10-aおよび非AP STA20-aと20-b、及びカバレッジエリア110-aを含み得、これらは図7に関して説明したコンポーネントの例であってもよい。AP STA10-aは、RU割り当てテーブル表示215を含むDL PPDU210(例えば、UHR MU PPDU)をダウンリンク205上で非AP STA20に送信することができる。
【0102】
幾つかの実施形態では、無線通信システム200は、次世代Wi-Fiシステム(例えば、UHRシステム)であってもよい。幾つかの実施形態では、無線通信システム200は複数の通信システムをサポートすることもできる。例えば、無線通信システム200は、UHR通信およびEHT通信をサポートすることができる。幾つかの実施形態では、非AP STA20-aおよび非AP STA20-bは、異なるタイプの非AP STAであり得る。例えば、非AP STA20-aは、UHR非AP STAの例であってもよく、非AP STA20-bは、EHT非AP STAの例であってもよい。非AP STA20-bは、従来の非AP STAと呼ばれることができる。例えば、AP STA10は、UHR AP STAの例、EHT AP STAの例、または従来のAP STAの例であってもよい。
【0103】
幾つかの実例では、UHR通信は従来のシステムより多くの空間ストリームをサポートすることができる。非限定的な例示的な例では、UHR通信は16個の空間ストリームをサポートすることができるが、従来の通信は8個の空間ストリームをサポートすることができる。場合によっては、UHR通信は、ライセンスのないスペクトルの2.4GHzチャネル、5GHzチャネル、または6GHzチャネルで発生する可能性がある。
【0104】
図8は、本開示の実施例に係る無線通信システム700において通信する1つまたは複数の非AP STA20、AP STA10、およびAP STA30を示す。図8は、無線通信システム700がAP STA10、AP STA30、および1つまたは複数の非AP STA20を含むことを示す。AP STA10は、メモリ12、トランシーバ13、およびメモリ12、トランシーバ13に結合されたプロセッサ11を含むことができる。AP STA30は、メモリ32、トランシーバ33、およびメモリ32、トランシーバ33に結合されたプロセッサ31を含むことができる。1つまたは複数の非AP STA20は、メモリ22、トランシーバ23、およびメモリ22、トランシーバ23に接続されたプロセッサ21を含むことができる。プロセッサ11、21、または31は、本明細書で説明される提案された機能、プロセス、および/または方法を実現するように構成され得る。無線インターフェースプロトコル層は、プロセッサ11、21、または31において実現され得る。メモリ12、22、または32は、プロセッサ11、21、または31と動作可能に結合され、プロセッサ11、21、または31を動作させるためのさまざまな情報を記憶する。トランシーバ13、23、または33は、プロセッサ11、21、または31と動作可能に結合され、トランシーバ13、23、または33は、無線信号を送信および/または受信する。
【0105】
プロセッサ11、21、または31は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、他のチップセット、論理回路、および/またはデータ処理装置を含み得る。メモリ12、22、または32は、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、フラッシュメモリ、メモリカード、記憶媒体、および/または他の記憶装置を含み得る。トランシーバ13、23、または33は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。各実施例がソフトウェアで実現される場合、本明細書で説明される技術は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(例えば、プログラムおよび関数など)を使用して実現され得る。これらのモジュールは、メモリ12、22、または32に記憶され、プロセッサ11、21、または31によって実行され得る。メモリ12、22、または32は、プロセッサ11、21、または31内に実現されてもよいし、プロセッサ11、21、または31の外部に実現されてもよく、このような場合、これらのメモリは、当分野で知られているさまざまな手段でプロセッサ11、21、または31に通信的に接続され得る。
【0106】
幾つかの実施例では、トランシーバ13または33は、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成され、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。
【0107】
幾つかの実施例では、トランシーバ23は、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成され、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。
【0108】
図9は、本開示の実施例に係るAP STAによって実行される無線通信方法800を示す。幾つかの実施例では、方法800は、AP STAによって超高信頼性(UHR)能力要素を送信するブロック802を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。
【0109】
図10は、本開示の実施例に係る非AP STAによって実行される無線通信方法900を示す。幾つかの実施例では、方法900は、非AP STAによって超高信頼性(UHR)能力要素を送信するブロック902を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。
【0110】
図11は、本開示の実施例に係るアクセスポイント(AP)STA1400のブロック図である。アクセスポイント(AP)STA1400は、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成された送信機1402を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。幾つかの実施例では、UHR能力要素は、プローブ要求フレーム、アソシエーション要求フレーム、または再アソシエーション要求フレームに含まれる。
【0111】
幾つかの実施例では、UHR能力要素は、ビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、アソシエーション応答フレーム、または再アソシエーション応答フレームに含まれる。幾つかの実施例では、UHR PHY能力情報フィールドは、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドを含み、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドは、1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB0は、直交位相シフトキーイング(QPSK)を利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB1は、16直交振幅変調(QAM)を利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB2は、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB4は、4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。
【0112】
幾つかの実施例では、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップサブフィールドを含み、UHR-MCSマップサブフィールドは、受信がサポートされる空間ストリームの最大数(Rx Max Nss)およびSTAが送信できる空間ストリームの最大数(Tx Max Nss)を示す。幾つかの実施例では、AP STAの動作チャネル幅は80MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が20MHz、40MHz、または80MHzのUHR PPDU内の各MCS値に対するRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、AP STAの動作チャネル幅は160MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が160MHzのUHR PPDU内の各MCS値に対するRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、AP STAの動作チャネル幅は320MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が320MHzのUHR PPDU内の各MCS値に対するRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、AP STAの動作チャネル幅は640MHzに等しく、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が640MHzのUHR PPDU内の各MCS値に対するRx Max NssとTx Max Nssを示す。
【0113】
幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1をサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット1をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1にある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、および256QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。
幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット2をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット2をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット2にある。幾つかの実施例では、前記UHR-MCSサブセット2は、1024QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット2は、前記1024QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット3をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット3をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット3にある。幾つかの実施例では、前記UHR-MCSサブセット3は、4096QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。
幾つかの実施例では、4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット3は、前記1024QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット4をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット4をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット4にある。幾つかの実施例では、前記UHR-MCSサブセット4は、16384QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。
【0114】
図12は、本開示の実施例に係る非AP STA1500のブロック図である。非AP STA1500は、超高信頼性(UHR)能力要素を送信するように構成された送信機1502を含み、UHR能力要素は、UHR物理層(PHY)能力情報フィールド、及びサポートされるUHR変調および符号化方式(UHR-MCS)および空間ストリーム数(NSS)セットフィールドを含む。これにより、従来技術の問題を解決し、システムスループットを改善し、ビームフォーミングトレーニングを改善し、ビームトラッキングを改善し、周波数ダイバーシティゲインを改善し、消費電力を削減し、超高スループットを実現し、良好な通信性能を提供し、および/または高い信頼性を提供できる。
【0115】
幾つかの実施例では、UHR能力要素は、プローブ要求フレーム、アソシエーション要求フレーム、または再アソシエーション要求フレームに含まれる。幾つかの実施例では、UHR PHY能力情報フィールドは、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドを含み、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドは、1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB0は、直交位相シフトキーイング(QPSK)を利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB1は、16直交振幅変調(QAM)を利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB2は、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。幾つかの実施例では、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB4は、4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す。
【0116】
幾つかの実施例では、非AP STAの動作チャネル幅は320MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が320MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、非AP STAの動作チャネル幅は640MHzに等しく、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が640MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1AをサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット1AをサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1Aにある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1Aは、BPSK、QPSK、16QAM、および64QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Aは、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Aは、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。
【0117】
幾つかの実施例では、サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップサブフィールドを含み、UHR-MCSマップサブフィールドは、受信がサポートされる空間ストリームの最大数(Rx Max Nss)およびSTAが送信できる空間ストリームの最大数(Tx Max Nss)を示す。幾つかの実施例では、非AP STAは、20MHzのみの非AP STAであり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、320MHz、または640MHzのUHR物理プロトコルデータユニット(PPDU)内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、非AP STAの動作チャネル幅は80MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が0MHz、40MHz、または80MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す。幾つかの実施例では、非AP STAの動作チャネル幅は160MHz以上であり、UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が160MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す。
【0118】
幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1BをサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット1BをサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1Bにある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1Bは、256QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1Bは、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1をサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット1をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット1にある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット1は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、および256QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット1は、256QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。
【0119】
幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット2をサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット2をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット2にある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット2は、1024QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット2は、1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット3をサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット3をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット3にある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット3は、4096QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、4096QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、UHR-MCSサブセット3は、1024QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット4をサポートするRx Max NssおよびUHR-MCSサブセット4をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれもUHR-MCSサブセット4にある。幾つかの実施例では、UHR-MCSサブセット4は、16384QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む。
【0120】
本開示の幾つかの実施例は、ピアツーピア(peer to peer、PTP)通信に適用され得る。本明細書で使用される「PTP通信」という語句は、複数のデバイス間の無線リンク(「ピアツーピアリンク」)を介したデバイス間通信に関連することができる。PTP通信は、例えば、Wi-Fiダイレクト(Wi-Fi direct、WFD)通信、例えば、WFD P2P通信、サービス品質(quality of service、QoS)基本サービスセット(BSS)内のダイレクトリンクを介した無線通信、トンネルダイレクトリンクセットアップ(TDLS)リンク、または独立基本サービスセット(independent basic service set、IBSS)内のSTA間通信などを含むことができる。本明細書では、Wi-Fi通信について幾つかの例示的な実施例を説明した。しかしながら、他の実施例は、任意の他の通信方式、ネットワーク、標準、および/またはプロトコルに対して実現されてもよい。
【0121】
幾つかの実施例の商業的利益は以下のとおりである。1.従来技術における問題を解決した。2.システムスループットが向上した。3.ビームフォーミングトレーニングが改善した。4.ビームトラッキングが改善した。5.周波数ダイバーシティゲインが向上した。6.消費電力を削減した。7.極めて高いスループットを実現した。8.良好な通信性能を提供した。9.高い信頼性を提供した。10.本開示の幾つかの実施例は、チップセットベンダー、通信システム開発ベンダー、自動車メーカー(自動車、列車、トラック、バス、自転車、バイク、およびヘルメットなどを含む)、ドローン(無人航空機)、スマートフォンメーカー、公共安全用の通信デバイス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)デバイスメーカー(例えば、ゲーム、会議/セミナー、教育目的に使用される)などによって使用される。本開示の幾つかの実施例は、最終製品を製造するために通信仕様および/または通信標準(例えば、IEEE仕様および/またはIEEE標準)で採用できる「技術/プロセス」の組み合わせである。本開示の幾つかの実施例は、技術的なメカニズムを提案する。
【0122】
図13は、本開示の実施例に係る無線通信のための例示的なシステム700のブロック図である。本明細書で説明する実施例は、適切に構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを使用してシステムに実現することができる。図13は、システム700を示し、当該システム700は、少なくとも図に示す相互に結合された無線周波数(RF)回路710、ベースバンド回路720、アプリケーション回路730、メモリ/記憶装置740、ディスプレイ750、カメラ760、センサ770、および入出力(input/output、I/O)インターフェース780を含む。アプリケーション回路730は、1つまたは複数のシングルコアまたはマルチコアプロセッサなどの回路を含むことができるが、これらに限定されない。プロセッサは、汎用プロセッサと、グラフィックプロセッサやアプリケーションプロセッサなどの専用プロセッサの任意の組み合わせを含むことができる。プロセッサは、メモリ/記憶装置に結合され、メモリ/記憶装置に記憶された命令を実行して、さまざまなアプリケーションおよび/またはオペレーティングシステムがシステム上で実行できるようにするように構成され得る。
【0123】
ベースバンド回路720は、1つまたは複数のシングルコアまたはマルチコアプロセッサなどの回路を含むことができるが、これらに限定されない。プロセッサはベースバンドプロセッサを含むことができる。ベースバンド回路は、RF回路を介して1つまたは複数の無線ネットワークとの通信を可能にするさまざまな無線制御機能を処理することができる。無線制御機能は、信号変調、エンコード、デコード、無線周波数シフトなどを含むことができるが、これらに限定されない。幾つかの実施例では、ベースバンド回路は、1つまたは複数の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、幾つかの実施例では、ベースバンド回路は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、EUTRAN)および/または他のワイヤレスメトロポリタンエリアネットワーク(wireless metropolitan area network、WMAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)との通信をサポートすることができる。ベースバンド回路が複数の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成されている実施例は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれ得る。
【0124】
さまざまな実施例では、ベースバンド回路720は、厳密にはベースバンド周波数にあるとみなされない信号で動作するための回路を含むことができる。例えば、幾つかの実施例では、ベースバンド回路は、中間周波数(ベースバンド周波数と無線周波数との間に位置する)を有する信号で動作するための回路を含むことができる。RF回路710は、非固体媒体を介して変調された電磁放射を使用して無線ネットワークとの通信を実現することができる。さまざまな実施例では、RF回路は、無線ネットワークとの通信を促進するために、スイッチ、フィルタ、増幅器などを含むことができる。さまざまな実施例では、RF回路710は、厳密には無線周波数にあるとみなされない信号で動作するための回路を含むことができる。例えば、幾つかの実施例では、RF回路は、中間周波数(ベースバンド周波数と無線周波数との間に位置する)を有する信号で動作するための回路を含むことができる。
【0125】
さまざまな実施例では、APまたはSTAに関して上記で説明した送信機回路、制御回路、または受信回路は、RF回路、ベースバンド回路、および/またはアプリケーション回路のうちの1つまたは複数において全体的または部分的に具体化され得る。本明細書で使用される「回路」とは、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、またはグループ)、および/またはメモリ(共有、専用、またはグループ)、組み合わせ論理回路、および/または記載された機能を提供する他の適切なハードウェアコンポーネントを指すか、その一部であるか、またはそれらを含むことができる。幾つかの実施例では、電子デバイス回路は、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアモジュールにおいて実現することができ、あるいは回路に関連する機能は、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアモジュールによって実現することができる。幾つかの実施例では、ベースバンド回路、アプリケーション回路、および/またはメモリ/記憶装置の複数の構成コンポーネントの一部またはすべてが、システムオンチップ(SOC)上に一緒に実現することができる。メモリ/記憶装置740は、例えば、システムのためのデータおよび/または命令をロードおよび記憶するために使用することができる。一実施例のメモリ/記憶装置は、適切な揮発性メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic random access memory、DRAM))および/または不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)の任意の組み合わせを含み得る。
【0126】
さまざまな実施例では、I/Oインターフェース780は、1つまたは複数のユーザインターフェースおよび/または周辺コンポーネントインターフェースを含むことができ、当該1つまたは複数のユーザインターフェースは、ユーザとシステムの相互作用を実現するように設計され、これらの周辺コンポーネントインターフェースは、周辺コンポーネントとシステムの相互作用を実現するように設計される。ユーザインターフェイスは、物理キーボードまたはキーパッド、タッチパッド、スピーカー、マイクなどを含むが、これらに限定されない。周辺コンポーネントインターフェイスは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、オーディオジャック、および電源インターフェイスを含むが、これらに限定されない。さまざまな実施例では、センサ770は、システムに関連する環境条件および/または位置情報を決定するために用いられる1つまたは複数のセンシングデバイスを含むことができる。幾つかの実施例では、センサは、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、周囲光センサ、および位置決めユニットを含むが、これらに限定されない。測位ユニットは、測位ネットワークのコンポーネント(例えば、全地球測位システム(global positioning system、GPS)衛星)と通信するために、ベースバンド回路および/またはRF回路の一部であってもよく、またはベースバンド回路および/またはRF回路と相互作用してもよい。
【0127】
さまざまな実施例では、ディスプレイ750はディスプレイ、例えば、液晶ディスプレイおよびタッチスクリーンディスプレイを含むことができる。さまざまな実施例では、システム700は、例えば、ラップトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ネットブック、ウルトラブック、スマートフォン、AR/VRグラスなどのモバイルコンピューティングデバイスであってもよいが、これらに限定されない。さまざまな実施例では、システムは、より多くのコンポーネントもしくはより少ないコンポーネント、および/または異なるアーキテクチャを有してもよい。適切な場合、本明細書に記載された方法はコンピュータプログラムとして実現することができる。コンピュータプログラムは、記憶媒体(例えば、非一時的な記憶媒体)に記憶されてもよい。
【0128】
当業者であれば、本開示の実施例で説明され開示された各ユニット、アルゴリズム、およびステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせを使用して実現できることを理解すべきである。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、アプリケーションの条件と技術ソリューションの設計要件によって異なる。当業者は、特定のアプリケーションごとに異なる方法で当該機能を実現することができるが、そのような実現は、本開示の範囲を超えるべきではない。上記のシステム、デバイス、およびユニットの作業プロセスは基本的に同じであるため、当業者であれば、上記の実施例におけるシステム、デバイス、およびユニットの作業プロセスを参照することができることを理解すべきである。説明を簡易にするために、これらの作業プロセスについて詳しく説明しない。
【0129】
本開示の実施例で開示されたシステム、デバイス、および方法は、他の方法で実現できることを理解すべきである。上記の実施例は例示的なものに過ぎない。各ユニットの分割は論理機能のみに基づいているが、実現には他の分割が存在する。複数のユニットまたはコンポーネントが別のシステムで組み合わせられたり統合されたりする可能性がある。一部の特性が省略またはスキップされる可能性もある。一方、表示または説明される相互結合、直接結合、または通信結合は、電気的、機械的、またはその他の形式で幾つかのポート、デバイス、またはユニットを介して間接的または通信的に動作する。説明の目的上、分離コンポーネントとしてのユニットは、物理的に分離されている場合と分離されていない場合がある。表示用のユニットは、物理的なユニットであるか、またはそうでなく、即ち、1つの場所に配置されているか、または複数のネットワークユニットに分散されている。各実施例の目的に応じて、これらのユニットの一部または全部が使用される。さらに、各実施例における各機能ユニットは、物理的に独立した1つの処理部に統合してもよいし、2つ以上のユニットを有する1つの処理ユニットに統合してもよい。
【0130】
ソフトウェア機能ユニットが製品として実現され、使用され、販売される場合、当該ソフトウェア機能ユニットは、コンピュータ内の読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。この理解に基づいて、本開示で提案される技術案は、全体的にまたは部分的にソフトウェア製品の形で実現することができる。あるいは、従来技術に有益な技術案の一部をソフトウェア製品の形で実現することができる。コンピュータ内のソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、当該ソフトウェア製品は、計算デバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイス)に本開示の実施例で開示されたステップのすべてまたは一部を実行させるための複数のコマンドを含む。記憶媒体は、USBディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フロッピーディスク、またはプログラムコードを記憶できるその他の種類の媒体を含む。
【0131】
本開示は、最も実用的かつ好ましいと考えられる実施例に関連して説明されているが、本開示は開示された実施例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲の最も広い解釈の範囲から逸脱することなく行われるさまざまな構成をカバーすることを意図していることを理解すべきである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスポイントAPステーションSTAの無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
前記AP STAによって超高信頼性UHR能力要素を送信することを含み、前記UHR能力要素は、UHR物理層PHY能力情報フィールドと、サポートされるUHR変調および符号化方式UHR-MCSおよび空間ストリーム数NSSセットフィールドとを含む、
無線通信方法。
【請求項2】
前記UHR能力要素は、ビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、アソシエーション応答フレーム、または再アソシエーション応答フレームに含まれる、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記UHR PHY能力情報フィールドは、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドを含み、前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドは、1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB0は、直交位相シフトキーイングQPSKを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示
および/または、
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB1は、16直交振幅変調QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示し、
および/または、
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB2は、256QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、4096QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、1024QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示
および/または、
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB4は、4096QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記サポートされるUHR-MCSおよびNSSセットフィールドは、UHR-MCSマップサブフィールドを含み、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、受信がサポートされる空間ストリームの最大数Rx Max Nssと前記AP STAが送信できる空間ストリームの最大数Tx Max Nssとを示す、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記AP STAの動作チャネル幅は80MHz以上であり、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が20MHz、40MHz、または80MHzのUHR物理プロトコルデータユニットPPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssとを示
または、
前記AP STAの動作チャネル幅は160MHz以上であり、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が160MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示し、
または、
前記AP STAの動作チャネル幅は320MHz以上であり、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が320MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示し、
または、
前記AP STAの動作チャネル幅は640MHzに等しく、前記UHR-MCSマップサブフィールドは、帯域幅が640MHzのUHR PPDU内の各MCS値のRx Max NssとTx Max Nssを示す、
請求項に記載の無線通信方法。
【請求項9】
UHR-MCSサブセット1をサポートするRx Max Nssおよび前記UHR-MCSサブセット1をサポートするTx Max Nssにおいて、各MCS値は、いずれも前記UHR-MCSサブセット1にあ
前記UHR-MCSサブセット1は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、および256QAMを利用した1つまたは複数の継承UHR-MCSを含む、
請求項に記載の無線通信方法。
【請求項10】
QPSKを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット1は、前記QPSKを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含
および/または、
16QAMを利用した1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされる場合、前記UHR-MCSサブセット1は、前記16QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSを含む、
請求項に記載の無線通信方法。
【請求項11】
非アクセスポイントAPステーションSTAの無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
前記非AP STAによって超高信頼性UHR能力要素を送信することを含み、前記UHR能力要素は、UHR物理層PHY能力情報フィールドと、サポートされるUHR変調および符号化方式UHR-MCSおよび空間ストリーム数NSSセットフィールドとを含む、
無線通信方法。
【請求項12】
前記UHR能力要素は、プローブ要求フレーム、アソシエーション要求フレーム、または再アソシエーション要求フレームに含まれ、
前記UHR PHY能力情報フィールドは、非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドを含み、前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドは、1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項11に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB0は、直交位相シフトキーイングQPSKを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示
および/または、
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB1は、16直交振幅変調QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示し、
および/または、
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB2は、256QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示し、
および/または、
前記非継承UHR-MCSビットマップサブフィールドのB3は、4096QAMを利用した前記1つまたは複数の非継承UHR-MCSがサポートされることを示す、
請求項12に記載の無線通信方法。
【請求項14】
アクセスポイントAPステーションSTAであって、前記AP STAは、
メモリ、
トランシーバ、および
当該メモリとトランシーバに接続されたプロセッサを含み、
前記AP STAは、請求項1~10のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、
アクセスポイントAPステーションSTA。
【請求項15】
非アクセスポイントAPステーションSTAであって、前記非AP STAは、
メモリ、
トランシーバ、および
当該メモリとトランシーバに接続されたプロセッサを含み、
前記非AP STAは、請求項1113のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、非アクセスポイントAPステーションSTA。
【国際調査報告】