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特表2025-521683排気ガス再循環インタークーリング付き複合サイクル発電所
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-07-10
(54)【発明の名称】排気ガス再循環インタークーリング付き複合サイクル発電所
(51)【国際特許分類】
   F01K 23/10 20060101AFI20250703BHJP
   F02C 3/34 20060101ALI20250703BHJP
   F02C 6/18 20060101ALI20250703BHJP
   F02C 7/143 20060101ALI20250703BHJP
   F02C 7/18 20060101ALI20250703BHJP
【FI】
F01K23/10 U
F02C3/34
F02C6/18 A
F02C7/143
F02C7/18 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024576619
(86)(22)【出願日】2023-06-28
(85)【翻訳文提出日】2025-02-14
(86)【国際出願番号】 US2023026456
(87)【国際公開番号】W WO2024015218
(87)【国際公開日】2024-01-18
(31)【優先権主張番号】17/863,011
(32)【優先日】2022-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スミス、ラウブ ウォーフィールド
【テーマコード(参考)】
3G081
【Fターム(参考)】
3G081BA11
3G081BC07
(57)【要約】
【課題】複合サイクル発電所(100)は、圧縮機入口(168)、圧縮機出口(170)、およびそれらの間に画定された中間段入口(172)を有する圧縮機(106)を含むガスタービンエンジン(102)を提供する。
【解決手段】タービン(110)は、そこから第1排気ガス流(112)を排出するように構成されたタービン出口も備える。熱回収蒸気発生器(114)は、第1排気ガス流(112)を受け取り、第1排気ガス流(112)から熱を抽出し、そこから第2の排気ガス流(120)を排出するように構成される。再循環圧縮機(404)が第2の排気ガス流(120)の第1の部分を加圧して圧縮機中間段入口(172)に向かって再循環させるか、またはアドミッション圧縮機(174)が圧縮機中間段入口(172)に向かう空気流を加圧する。第1の冷却器(148)は、圧縮機(106)に向けられた気流を冷却し、それにより、冷却された気流(180)を定義し、第1の冷却器(148)は、圧縮機(106)の段間入口(172)に冷却された気流(180)を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービンエンジン(102)を含む複合サイクル発電所(100)であって、前記ガスタービンエンジンは、圧縮機入口(168)、圧縮機出口(170)、およびそれらの間に画定された中間段入口(172)を有する圧縮機(106)を含み、前記ガスタービンエンジン(102)は、さらに、そこから第1の排気ガス流を排出するように構成されたタービン(110)出口と、第1の排気ガス流(112)を受け取り、第1の排気ガス流(112)から熱を抽出し、第2の排気ガス流(120)を排出するように構成され熱回収蒸気発生器(114)と、第2の排気ガス流(120)の第1の部分を選択的に加圧して前記圧縮機(106)に向けて再循環させるように構成された再循環圧縮機(404)と、前記第2の排気ガス流(120)の前記第1の部分を冷却するように構成された第1の冷却器(148)とを含み、前記第1の冷却器(148)は冷却された排気ガス流(180)を前記圧縮機(106)の中間段入口(172)に排出する、複合サイクル発電所(100)。
【請求項2】
そこから蒸気流(128)を排出するように構成された蒸気タービン(104)と、前記蒸気流(128)を受け取るように構成された炭素捕捉システム(134)と、コントローラ(176)と、をさらに含み、前記コントローラ(176)は、前記再循環圧縮機(404)の電力消費を監視するステップと、前記蒸気流(128)を前記炭素捕捉システム(134)に向かわせることによる蒸気サイクル損失を決定するステップと、前記圧縮機に向かって再循環される前記第2の排気ガス流の前記第1の部分の前記流れと温度を調節して、前記複合サイクル発電所の出力を増加させることを促進するステップと、を実行するよう構成される、請求項1に記載の複合サイクル発電所(100)。
【請求項3】
コントローラ(176)をさらに含み、前記コントローラ(176)は、前記圧縮機出口(170)における圧縮機排出流体の温度を監視するステップと、前記中間段入口(172)に供給される冷却された排気ガス(180)の流量を調節して、前記圧縮機排出流体の温度を予め定められた温度範囲内に維持することを促進するステップと、を実行するように構成される、請求項1に記載の複合サイクル発電所(100)。
【請求項4】
前記第2の排気ガス流(120)の前記第2の部分を前記圧縮機入口(168)に向かって流すように構成された排気ガス再循環(402)ラインをさらに含む、請求項1に記載の複合サイクル発電所(100)。
【請求項5】
前記第2の排気ガス流(120)を前記第1の部分、前記第2の部分、および第3の部分に分離するように構成されたスプリッタをさらに含み、前記スプリッタは、前記第1の部分を第2の排気ガスシステムの約5%から約10%の間から、前記第2の部分を前記第2の排気ガス流(120)の約40%未満から、前記第3の部分を残りの部分から、前記第2の排気ガス流(120)の質量によって定義するようにサイズが決められる、請求項4に記載の複合サイクル発電所(100)。
【請求項6】
前記第2の排気ガス流(120)の前記第3の部分を受け取るように構成された炭素捕捉システム(134)をさらに含む、請求項5に記載の複合サイクル発電所(100)。
【請求項7】
前記熱回収蒸気発生器(114)と前記炭素捕捉システム(134)との間に第2の冷却器(178)をさらに含み、前記第2の冷却器(178)は、前記炭素捕捉システム(134)に向かう前記第2の排気ガス流(120)の前記第3の部分を冷却するように構成される、請求項6に記載の複合サイクル発電所(100)。
【請求項8】
前記第2の排気ガス流(120)を前記再循環圧縮機(404)に向かって流すように構成された排気ガスブーストブロワ(506)と、前記排気ガスブーストブロワ(506)から排出された前記第2の排気ガス流(120)を、前記再循環圧縮機(404)に向かう第1の部分と前記圧縮機入口(168)に向かう第2の部分とに分離するように構成されたスプリッタと、をさらに含む、請求項1に記載の複合サイクル発電所(100)。
【請求項9】
ガスタービンエンジン(102)を含むガスタービンアセンブリ(102)であって、前記ガスタービンエンジンは、圧縮機入口(168)、圧縮機出口(170)、およびそれらの間に画定された中間段入口(172)を有する圧縮機(106)を含み、前記ガスタービンエンジン(102)は、さらに、そこから第1の排気ガス流(112)を排出するように構成されたタービン(110)出口と、圧縮機(106)に向かって再循環する排気ガス流(402)と圧縮機(106)に向かって導かれる周囲空気流(194)のいずれかを加圧するように構成されたアドミッション圧縮機(174)と、前記アドミッション圧縮機(174)から排出される前記圧縮された流れを冷却するように構成され、それによって加圧され冷却された流れを画定する第1の冷却器(148)と、を含み、前記第1の冷却器(148)が、加圧され冷却された流れ(180)を前記圧縮機(106)の前記中間段入口(172)に排出する、ガスタービンアセンブリ(102)。
【請求項10】
前記空気流(194)が前記圧縮機入口(168)に向かって排出される前に周囲の空気流(194)を選択的に昇圧するように構成された外部入口ブーストブロワ(182)をさらに含む、請求項9に記載のガスタービンアセンブリ。
【請求項11】
前記圧縮機(106)に回転可能に結合された入口ブースト圧縮機(190)をさらに含み、前記入口ブースト圧縮機(190)は、前記圧縮機入口(168)に向かって排出される周囲空気流(194)を圧力上昇させるように構成される、請求項9に記載のガスタービンアセンブリ。
【請求項12】
コントローラをさらに含み、前記コントローラは、前記圧縮機出口(170)における圧縮機排出流の温度を監視するステップと、前記圧縮機中間段入口(170)に供給される冷却された流体(180)の流量および温度のうち少なくとも1つを調節して、前記圧縮機排出流の前記温度を予め定められた温度範囲内に維持することを促進するステップとを実行するように構成される、請求項9に記載のガスタービンアセンブリ。
【請求項13】
前記ガスタービンアセンブリ(102)を選択的に過給するように構成された外部入口ブーストブロワ(182)と、前記ガスタービンアセンブリ(102)を選択的に過給するように構成されたシャフト駆動入口ブースト圧縮機(190)とのうちの1つをさらに含む、請求項9に記載のガスタービンアセンブリ。
【請求項14】
複合サイクル発電所(100)であって、
圧縮機入口(168)、圧縮機出口(170)、およびそれらの間に画定された中間段入口(172)を有する圧縮機(106)を備えるガスタービンエンジン(102)であって、そこから第1の排気ガス流(112)を排出するように構成されたタービン(110)出口をさらに含むガスタービンエンジン(102)と、
前記第1の排気ガス流(112)を受容し、前記第1の排気ガス流(112)から熱を抽出し、第2の排気ガス流(120)をそこから排出するように構成された熱回収蒸気発生器(114)と、
少なくとも再循環圧縮機(404)とアドミッション圧縮機(174)のうちの1つであって、
前記再循環圧縮機(404)は、前記第2の排気ガス流(120)の第1の部分を選択的に加圧して前記圧縮機(106)に向かって再循環させるように構成され、
前記アドミッション圧縮機(174)は、周囲空気流(194)を前記圧縮機(106)に向かって加圧するように構成される、少なくとも再循環圧縮機(404)とアドミッション圧縮機(174)のうちの1つと、
圧縮後に周囲空気流(194)または第2の排気ガス流(120)の第1の部分のうちの少なくとも1つを冷却するように構成された第1の冷却器(148)であって、これにより冷却された排気ガス流(180)が画定され、第1の冷却器(148)は、冷却された排気ガス流(180)を圧縮機(106)の中間段入口(172)に排出する、第1の冷却器(148)と、
周囲空気流または第2の排気ガス流の第1の部分のうち少なくとも一方の流れを調節するように構成されたコントローラと、を含み、圧縮機または周囲空気流送機のうちいずれか一方に向かって流れる周囲空気流を加圧し、複合サイクル発電所の出力を増加させることを促進する、複合サイクル発電所(100)。
【請求項15】
そこから蒸気流(128)を排出するように構成された蒸気タービン(104)と、前記蒸気流(128)を受け取るように構成された炭素捕捉システム(134)と、コントローラ(176)と、をさらに含み、前記コントローラ(176)は、
前記再循環圧縮機(404)および前記アドミッション圧縮機(174)のうちの1つの電力消費を監視し、
前記蒸気流(128)を前記炭素捕捉システム(134)に向けて排出することに起因する蒸気サイクル損失を決定するように構成される、請求項14に記載の複合サイクル発電所(100)。
【請求項16】
コントローラ(176)をさらに含み、前記コントローラ(176)は、
前記圧縮機出口(170)における前記圧縮機(106)の排出温度を監視し、
前記圧縮機の中間段入口(172)に供給される前記冷却された再循環排気ガス(180)または前記中間段入口(172)に供給される前記冷却された周囲空気流(194)の少なくとも1つの流量および温度の少なくとも1つを調節して、前記圧縮機の吐出温度を所定の温度範囲内に維持することを容易にするよう構成されたコントローラ(176)をさらに含む、請求項14に記載の複合サイクル発電所(100)。
【請求項17】
前記第2の排気ガス流(120)を前記圧縮機入口(168)に向かわせるように構成された排気ガス再循環ラインをさらに含む、請求項14に記載の複合サイクル発電所(100)
【請求項18】
前記第2の排気ガス流(120)を第1の部分、第2の部分、および第3の部分に分離するように構成されたスプリッタをさらに含み、前記スプリッタは、前記第1の部分を前記第2の排気ガス流(120)の約5%から約10%の間で、前記第2の部分を前記第2の排気ガス流(120)の約40%未満で、前記第3の部分を前記第2の排気ガス流(120)の残りで、質量により定義するようにサイズが決められている、請求項17に記載の複合サイクル発電所(100)。
【請求項19】
前記第2の排気ガス流(120)の前記第3の部分を受け取るように構成された炭素捕捉システムをさらに含む、請求項18に記載の複合サイクル発電所(100)。
【請求項20】
前記スプリッタの上流に位置する第2の冷却器(178)をさらに含む、請求項19に記載の複合サイクル発電所(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に発電システムに関し、より具体的には、圧縮機のインタークーリング(compressor intercooling)に冷却空気または再循環排気ガスを使用するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンシステムは、電力を発生させるために使用され、通常、圧縮機、燃焼器、およびタービンを含む。ガスタービンシステムをより高い動作温度で動作させると、一般的に、性能、効率、および出力が向上する。そのため、動作中には、システム内の様々なガス経路の構成部品が高温の流れにさらされる可能性がある。長期間にわたって高温の流れにさらされ続けると、構成部品に過剰な負荷がかかったり、耐用年数が短くなったりする可能性がある。したがって、高温の気流にさらされることが分かっているガスタービン構成部品の少なくとも一部は冷却され、ガスタービンシステムが高温で動作し続けることを可能にしている。例えば、冷却目的で、一部の構成部品には圧縮機ブリードエアなどが供給される場合がある。しかし、圧縮機で圧縮され、燃焼ガスを生成するために使用されない空気は、一般的にガスタービンシステムの全体的な効率を低下させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/0289898号明細書
【発明の概要】
【0004】
一態様において、圧縮機入口、圧縮機出口、およびそれらの間に画定された中間段入口と、そこから第1の排気ガス流を排出するように方向付けられたタービン出口とを有する圧縮機を含むガスタービンエンジンを含む複合サイクル発電所が提供される。熱回収蒸気発生器は、その中で第1の排気ガス流を受け入れ、第1の排気ガス流から熱を抽出し、そこから第2の排気ガス流を排出する。再循環圧縮機は、第2の排気ガス流の第1の部分を再循環のために圧縮機に向かって加圧し、第1の冷却器は、圧縮後の第2の排気ガス流の第1の部分を冷却し、それにより冷却された排気ガス流を画定し、第1の冷却器は、冷却された排気ガス流を圧縮機の中間段入口に排出する。
【0005】
別の側面では、ガスタービンエンジンを含むガスタービンアセンブリが提供される。ガスタービンエンジンは、圧縮機入口、圧縮機出口、およびその間に画定される中間段入口を有する圧縮機を含む。ガスタービンエンジンは、そこから第1の排気ガス流を排出するように指向されたタービン出口をさらに含む。アドミッション圧縮機は、圧縮機に向かう流を加圧する。第1の冷却器は、アドミッション圧縮機から排出された圧縮された流れを冷却し、それにより加圧され冷却された流れを定義し、第1の冷却器は、加圧され冷却された流れを圧縮機の中間段入口に排出する。
【0006】
さらなる側面では、圧縮機入口、圧縮機出口、およびそれらの間に画定された中間段入口と、そこから第1の排気ガス流を排出するように構成されたタービン出口とを有する圧縮機を含むガスタービンエンジンを含む複合サイクル発電所が提供される。熱回収蒸気発生器は、その中で第1の排気ガス流を受け入れ、第1の排気ガス流から熱を抽出し、そこから第2の排気ガス流を排出する。第2の排気ガス流の第1の部分を圧縮機に向かって再循環させるために加圧する再循環圧縮機と、周囲空気流を圧縮機に向かって加圧するアドミッション圧縮機とのうちの少なくとも1つ。第1の冷却器は、周囲空気流または第2の排気ガス流の第1の部分のうち少なくとも一方を冷却し、それによって冷却された排気ガス流を規定し、第1の冷却器は、冷却された排気ガス流を圧縮機の中間段入口に排出する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】例示的なガスタービンアセンブリを含む、例示的な複合サイクル発電所の概略図である。
図2図1に示す複合サイクル発電所で使用される代替のガスタービンアセンブリの概略図である。
図3図1に示す複合サイクル発電所で使用される代替のガスタービンアセンブリの別の概略図である。
図4】ガスタービンアセンブリを含む代替の複合サイクル発電所の概略図である。
図5】ガスタービンアセンブリを含む別の代替の複合サイクル発電所の概略図である。
図6】ガスタービンアセンブリを含むさらなる代替の複合サイクル発電所の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書で説明する実施形態は、圧縮機インタークーリングに注入冷却空気または再循環排気ガスを使用する発電システムに関する。排気ガス再循環は従来、ガスタービンの入口に供給されるが、本明細書で説明するシステムでは、再循環排気ガスを圧縮して、ガスが冷却された後に段間圧縮機入口に流すことができるようにする。これにより、単純なブレイトンサイクルエンジンが効果的にインタークーラ付きエンジンに変えられる。あるいは、昇圧され冷却された周囲空気を圧縮機中間段吸気に供給してもよい。
【0009】
冷却された周囲空気または再循環排気ガスをガスタービンの圧縮機中間段吸気に導入することによる利点には、以下が含まれる。
a)冷却された流れの導入による作動流体の温度低下、および圧縮機出口温度の低下により、出力が増大し、その組み合わせにより、より多くの燃料を燃焼させることが可能になる。燃焼が可能になる。
b)排気再循環配管/ダクトの物理的なサイズが縮小され、圧縮機入口への再循環が可能になるため、コストが削減され、排気ラインのルーティングが容易になる。
c)圧縮機内および圧縮機の排出部におけるガス温度が低下し、ローター温度が低下し、ガスタービンローターおよび高温ガス経路部品の耐用年数を延長する。
d)ブースト圧縮機に排気ガスではなくアフタークーラを通過した外気を流すことにより、排気ガス再循環を用いない従来のガスタービン複合サイクルシステムにおいて有用であり、特に圧縮機吐出量の限界があるエンジン、および/または高温時の出力が有益な環境で動作するタービンに有用である。
【0010】
別段の指示がない限り、本明細書で使用される「概ね」、「実質的に」、「約」などの近似表現は、その用語が、当業者であれば認識するように、絶対的または完璧な程度ではなく、近似的な程度にのみ適用される可能性があることを示す。したがって、「約」、「概ね」、「実質的」などの用語によって修正された値は、特定された正確な値に限定されるものではない。少なくとも一部の事例では、概算の表現は、その値を測定する機器の精度に対応する場合がある。さらに、別段の指定がない限り、「第1」、「第2」などの用語は、本明細書では単にラベルとして使用されており、これらの用語が参照する項目に順序、位置、または階層的な要件を課すことを意図したものではない。さらに、「第2」の項目への言及は、「第1」またはそれより小さい番号の項目、または「第3」またはそれより大きい番号の項目の存在を必要とするものでも、排除するものでもない。
【0011】
図1は、例示的な複合サイクル発電所100の概略図である。例示的な実施形態では、発電所100はガスタービンアセンブリ102と蒸気タービン104を含む。ガスタービンアセンブリ102は、圧縮機106、燃焼器108、および直列の流れ関係で結合されたタービン110を含む。動作中、燃焼器108は、圧縮機セクション106から空気を受け取り、燃料供給部から燃料を受け取り、燃料と空気を混合して燃料空気混合物を生成し、この混合物を燃焼させて燃焼ガスを生成する。燃焼ガスはタービン110を通って流れて、第1の排気ガス流112としてタービン110から排出される。例示的な実施形態では、発電所100は、熱回収蒸気発生器(HRSG:heat recovery steam generator)114および蒸気タービン104を含む蒸気サイクル装置も含む。一部の実施形態では、蒸気サイクル装置は、凝縮器(condenser)116および少なくとも1つの循環ポンプ117を含む他の構成要素も含む場合がある。さらに、他の実施形態では、蒸気サイクル装置は、少なくとも1つの追加のHRSG114も含む場合がある。
【0012】
例示的な実施形態では、HRSG114は、ガスタービンアセンブリ102からの第1排気ガス流112を受け取る入口118を含む。第1排気ガス流112から熱が抽出され、第2の排気ガス流120が第1出口122から排出される。第2の排気ガス流120は、入口118に入る第1排気ガス流112の温度よりも低い温度である。HRSG114は、第1の蒸気流126を排出する第2出口124も含む。蒸気タービン104は、第1の蒸気流126を受け取り、その後、そこから中間抽気流128を排出する。流れ128で抽出されない蒸気は、凝縮器116内で凝縮するまで膨張を続ける。一部の実施形態では、蒸気タービン104は、HRSG114からの追加の蒸気流入を含む場合がある。例示的な実施形態では、ガスタービンアセンブリ102および蒸気タービン104は、それぞれを流れる作動流体を使用して電力を生成する発電機132に結合されている。あるいは、タービンアセンブリ102および蒸気タービン104は、それぞれが別の発電機に結合された、別個のシャフト上にあってもよい。
【0013】
例示的な実施形態では、発電所100は、炭素捕捉システム134も含む。運転中、炭素捕捉システム134は二酸化炭素流138を生成する。炭素捕捉システム134は、単独で使用されるか、または二酸化炭素選択膜技術、吸収プロセス、ダイアフラム(carbon dioxide selective membrane technologies, absorption processes, diaphragms)などの他の分離プロセスと組み合わせて使用される、1つまたは複数の分離器を含むことができる。排気流または炭素が除去された排気流140は、炭素捕捉システム134から周囲環境に排出されてもよい。排気流140は、環境または他の場所に排出される前に、さらに処理されてもよい。二酸化炭素流138の少なくとも一部は、輸送および/または貯蔵のために、例えば超臨界圧に増圧されてもよい。
【0014】
二酸化炭素回収システム134は一般的に、吸収器(absorber)142、ストリッパー144、およびストリッパーリボイラ146を含む。運転時には、HRSG114から排出された第2の排気ガス流120は吸収器142に向かって流れる。排気ガスは、吸収器142に入る前に、粒子状物質やSOxやNOxなどの不純物の除去のために前処理される場合がある。さらに、例示的な実施形態では、第1の冷却器148がHRSG114と炭素回収システム134との間に結合される。あるいは、炭素回収システム134は、炭素回収システム134に向かう流れを加圧するための少なくとも1つのブースターブロワ(図示せず)を含んでもよい。第1の冷却器148は、クエンチタワーであってもよいが、これに限定されない。第1の冷却器148は、第2の排気ガス流120の一部を冷却し、炭素回収システム134に向かわせる。二酸化炭素を豊富に含む溶媒152は吸収器142から排出され、ポンプ154を介してストリッパー144に送られる。二酸化炭素が希薄な溶媒156は、ストリッパー144から排出され、リボイラ146、ポンプ166、および熱交換器158を介して吸収器142の上部部分に戻される。吸収器142は、気液接触および吸収を行うための典型的な任意の構造とすることができる。吸収器142およびストリッパー144は、例えばトレイ、パッキング、および/または支持体などの様々な内部構成要素を組み込むことができる。一実施形態では、吸収器142は、流入する排気ガスからの向流フローにより二酸化炭素を吸収する。ストリッパー144は溶媒152から二酸化炭素を除去する。吸収器142およびストリッパー144は、除去すべき二酸化炭素の量に基づいて様々なサイズとすることができ、様々な工学設計方程式に従ってサイズを決定することができる。さらに、単一のストリッパー144が複数の吸収器142に役立ち、結合されることもあり得る。
【0015】
溶媒(solvent)は、1種類以上の吸収性化合物の、典型的には溶液または分散液(solution or dispersion)である。より具体的には、溶媒は、水と混合されると、水のみの場合と比較して、排気ガスから二酸化炭素を優先的に除去する流体の能力を増大させる吸収性流体を生じさせる任意の化合物である。例えば、溶媒はモノエタノールアミン(MEA:monethanolamine)であるが、これに限定されない。溶媒の分解を抑制するために、阻害剤(Inhibitors)が溶媒に含まれていてもよい。
【0016】
例示的な実施形態では、溶媒152は向流熱交換器(countercurrent heat exchanger)158内で溶媒156に対して予熱され、その後ストリッパー144に送られる。ストリッパー144は加圧ユニットであり、溶媒152から二酸化炭素が回収される。ストリッパー144は一般的にリボイラ146を組み込んでおり、ストリッパー144を出た溶媒156の一部を受け取る。リボイラ146は溶媒156を蒸発させ、溶媒蒸気160をストリッパー144に戻して、二酸化炭素の分離を促進する。1つのストリッパーを複数のリボイラ146に結合してもよい。リボイラ146は、蒸気タービン104からの蒸気など、流れ128を介して蒸気を受け取り、リボイラ146で加熱を行う。
【0017】
ストリッパー144を出た蒸気162は、凝縮器136で部分的に凝縮される。蒸気162の凝縮した部分は、還流(reflux)164としてストリッパー144に戻される。還流164は、ストリッパー144に入る前に、アキュムレータ(図示せず)およびポンプ(図示せず)を介して移送されてもよい。二酸化炭素流138は、圧縮後に輸送および/または貯蔵のために凝縮器136から取り出される。
【0018】
例示的な実施形態では、圧縮機106は、入口168、出口170、およびそれらの間に画定された中間段入口(interstage inlet)172を含む。発電所100は、アドミッション圧縮機(admission compressor)174およびコントローラ176を含む。発電所100における用途に応じて、アドミッション圧縮機174は再循環圧縮機として使用するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、アフタークーラとしても知られる冷却器178が、アドミッション圧縮機174と中間段入口172との間に結合される。冷却器178は、圧縮機174から排出された加圧空気を冷却して、冷却された吸気流(cooled admission stream)180を生成する。より具体的には、冷却器178は、本明細書で説明するように、プラント100の性能を向上させるために、冷却された流れ180を中間ステージ入口172に向けて排出する。
【0019】
しかし、ブースターブロワおよび/または圧縮機174の動作による電力消費は、プラント出力を低下させる。圧縮機174およびそのアフタークーラ178によって圧縮機106に提供される中間冷却は、圧縮機106における圧縮作業を低減し、燃焼器108においてより多くの燃料を燃焼させることを可能にすることによって、発電所100の出力の改善を促進する。
【0020】
例えば、コントローラ176は、任意のブースターブロワおよび/または圧縮機174(および特定のプラント内の任意の大型補助装置)の電力消費を監視し、また例えば、炭素捕捉システム134に向かう蒸気流128の排出に起因する蒸気サイクル損失を決定してもよい。コントローラ176は、動的に電力消費量および蒸気サイクル損失を決定し、それに応じて発電所100の運転を調整することもできる。したがって、一実施形態では、コントローラ176によって、任意のブースターブロワ、および/または圧縮機174(および/または任意の他の大型補助負荷)の動作が調整され、電力消費および蒸気サイクル損失を克服するレベルまでプラント出力を向上させることが容易になる。すなわち、コントローラ176は、本明細書で説明するように、圧縮機106に流れる任意の流れの流量を選択的に調節(selectively modulate the flow of any stream)し、発電所の出力を向上させることができる。一例示的な実施形態では、ガスタービン入口にほぼ同じ排気ガス流量再循環を提供することと比較して、冷却された噴射を使用することで、発電所の出力ブーストを少なくとも約5%から約10%増加させるべきである。さらに、圧縮機排気の温度をより容易に制御できるため、少なくとも一部の既知の発電システムでは圧縮機排気の温度が通常制限要因となる暑い日には、より大きな性能向上が可能である。
【0021】
ガスタービン出力の改善を決定するためにモニタリングされ得るガスタービンパラメータの一例は、圧縮機吐出温度である。例示的な実施形態では、発電所100は、そこから排出される圧縮ガスの温度をモニタリングするために使用される出口170に結合されたセンサ(図示せず)を含む。コントローラ176は、圧縮機吐出温度を所定の温度範囲内に維持するために、中間段入口172に供給される冷却された流れ180を調節することができる。コントローラ176は、発電所100内の構成部品の耐用年数を延ばすことを容易にする。したがって、流れの調節は、発電所100の性能を最適化する方法を決定する際に発電所100のオペレータが使用できるオプションを提供する。
【0022】
ガスタービンアセンブリ102は、HRSG114および炭素回収システム134から独立して使用される場合があることに留意すべきである。言い換えれば、タービンアセンブリ102は、アドミッション圧縮機174および冷却器178を介して提供される冷却された中間空気吸気を使用する単純なガスタービンアセンブリ102として動作する場合がある。より具体的には、例示的な実施形態では、タービンアセンブリ102が単独の単純サイクルガスタービンとして使用される場合、アセンブリ102は冷却された中間段空気導入を使用して動作し、入口ブーストなしで動作する(図2および図3に示されている)。
【0023】
ガスタービンアセンブリ102を単純なガスタービンとして動作させることにより、高コストのローター合金や追加の冷却空気の必要性を排除し、特に圧縮機出口空気温度が最も高くなりやすい高温の日などの運転条件において、鋼鉄製圧縮機ホイールの使用が可能になる。さらに、空気の流量が低く、冷却器178に入る空気の動作温度がヒートシンク(周囲)と比較して高いので、ガスタービン入口に空気を冷却するために使用される既知の発電所システムと比較して、冷却器178の物理的なサイズおよびコストは比較的控えめである。さらに、流入空気は、圧縮機106に要求される仕事を減らすことを促進しながら、圧縮機排気排出温度を減らすので、流入空気は出力増強を促進する。
【0024】
図2は、複合サイクル発電所100(図1に示す)と共に使用される代替のガスタービンアセンブリ102の概略図である。ブーストされていないガスタービンアセンブリ102を図示する図1の実施形態とは異なり、図2の例示的な実施形態では、ガスタービンアセンブリ102は外部入口ブーストブロワ(external inlet boost blower)182を利用する。より具体的には、例示的な実施形態では、外部空気ブーストブロワ(external air boost blower)182は、圧縮機106の入口168に流れる空気流188を加圧する。ブーストブロワ182は、ガスタービンアセンブリ102を過給するために使用することができ、それによってガスタービン出力の向上または改善が促進される。さらに、ブーストブロワ182と、圧縮機106に供給される冷却された吸気流180との組み合わせにより、コントローラ176(図1に示す)が圧縮機106の吐出温度の制御を強化することが可能となり、その結果、タービンアセンブリ102からの出力増強の可能性が高まる。
【0025】
図3は、複合サイクル発電所100(図1に示す)と共に使用される可能性がある別の代替ガスタービンアセンブリ102の概略図である。ブーストされていないガスタービンアセンブリ102を示す図1の実施形態、および外部ブーストブロワを示す図2の実施形態とは異なり、図3の例示的な実施形態では、ガスタービンアセンブリは、シャフト駆動ブースト圧縮機(shaft-driven boost compressor)190を利用する。より具体的には、例示的な実施形態では、タービンアセンブリは、圧縮機106の段間入口172に向かって流れる周囲空気流194を加圧する、シャフト駆動入口ブースト圧縮機(shaft-driven, inlet boost compressor)190を含む。ブーストブロワ182(図2に示す)と同様に、圧縮機190はガスタービンアセンブリ102を過給するために使用されてもよい。しかし、圧縮機190は、ブーストブロワ182と比較して、ガスタービンアセンブリ102に増加した過給流量を提供することができる。増加した過給は、ブーストブロワ182のそれよりもガスタービンの出力を向上させることを容易にする。圧縮機190と、圧縮機106に供給される冷却された吸気流180との組み合わせにより、コントローラ176(図1に示す)は圧縮機106の排出温度の強化された制御を提供することができ、それによりタービンアセンブリ102からの出力増強の可能性を増大させることができる。
【0026】
図1~3に示すガスタービンアセンブリのいずれも、図1-3に示されるガスタービンアセンブリのいずれも、炭素捕捉システム134とともに使用しても、使用しなくてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、本明細書に記載のガスタービンアセンブリ102のいずれかは、圧縮されたアフタークーラ流入流180ではなく、再循環排気ガス流入、すなわち圧縮されたアフタークーラ排気流と共に使用してもよい(Moreover, in some embodiments, any of the gas turbine assemblies 102 described herein may be used with recirculated exhaust gas admission, i.e., compressed aftercooled exhaust flow, rather than compressed aftercooled admission stream 180)。そのような実施形態では、再循環排気ガスは、第1の冷却器の下流または上流から経路設定されてもよい。
【0027】
図4は、ガスタービンアセンブリ102を含む代替的な複合サイクル発電所100(図1に示す)の概略図である。図4に示す実施形態は、以下に本明細書で指摘する相違点があるものの、図1に示す実施形態と類似しており、そのため、図4では図1で使用したのと同じ参照番号を使用している。図4において、プラント100は、燃焼後の炭素捕捉システム134を備えた排気ガス再循環402を利用する。排気ガス再循環流402は、第1の冷却器148の下流から引き出され、排気ガス再循環圧縮機404に向かって流れる。
【0028】
再循環圧縮機404と中間段入口172との間には、冷却器406が結合されている。冷却器406は、圧縮機404から排出された加圧空気を冷却し、冷却された吸入流180を生成する。より具体的には、冷却器406は、本明細書で説明するように、プラント100の性能を向上させるために、冷却された流れ180を中間ステージ入口172に向けて排出する。例示的な実施形態では、流れ402が冷却器148の下流から引き出されるため、排気流れは洗浄および冷却され、その結果、再循環圧縮機404の圧縮力が低減され、また、圧縮機の吐出温度の制御を容易にするために必要な冷却後も低減される。
【0029】
例示的な実施形態では、圧縮されたアフタークーリングされた空気が中間段入口172に供給される場合、加圧空気流180は清浄であり、そのため、冷却器406およびアドミッション圧縮機404は、蒸気180用の配管直径およびプラントコストが低減されるように、冷却器148に物理的に比較的近い位置に配置されてもよい。既存のプラントを改修する実施形態では、圧縮機106は圧縮機404から排出される排気ガスを使用するように構成されてもよい。そのような実施形態では、アセンブリ102は、上述の利点を得るだけでなく、例えば、不完全燃焼、より高い排気二酸化炭素排出量、より低い亜酸化窒素排出量など、排気ガス再循環と一般的に関連付けられる性能上の利点も得る。さらに、例示的な実施形態では、ガスタービンアセンブリ102およびHRSGシステム114の動作および加圧の組み合わせにより、冷却器すなわちクエンチタワー148および炭素回収システム134を通るドラフト損失を克服することが容易になる。他の代替的な実施形態では、機器およびプラント設計上の制約、および経済的な考慮事項に応じて、ブースターファンを炭素回収システム134内で使用してもよい。
【0030】
図5は、ガスタービンアセンブリ102を含む別の代替的な複合サイクル発電所100の概略図である。図6は、ガスタービンアセンブリ102を含むさらに別の代替的な複合サイクル発電所100の概略図である。各代替実施形態は、以下に指摘する相違点はあるものの、図1に図示した実施形態と類似しており、そのため、図5および図6では、図1で使用したのと同じ参照番号を使用している。
【0031】
図5において、プラント100は、ポスト炭素捕捉システム134を備えた排気ガス再循環402を利用する。さらに、図5に示される例示的な実施形態において、概してプラント100は、ガスタービン入口への排気ガス再循環と組み合わされた、主ガスタービンに導かれるアフタークーラ付き圧縮排気ガス再循環吸気路を使用する。より具体的には、排気ガス再循環流402は第1の冷却器148の下流から引き出され、一部502は排気ガス再循環圧縮機404に向かって流れが向けられる。冷却器406は再循環圧縮機404と中間段入口172との間に結合される。冷却器406は、圧縮機404から排出された加圧空気を冷却して、冷却された吸気流180を生成する。より具体的には、冷却器406は、本明細書で説明するように、プラント100の性能を向上させるために、冷却された流180を中間段入口172に向けて排出する。
【0032】
冷却器148の下流から引き出された排気ガス再循環流402の残りの部分504は、排気ガスブーストブロワ(exhaust gas boost blower)506に向かって流れる。ブーストブロワ506は、加圧され冷却された流れ510を圧縮機入口168に向かって排出する。例示的な実施形態では、流れ402が冷却器148の下流から引き出されるため、排気流は洗浄され、冷却される。排気ガス再循環圧縮機404と排気ガスブロワ506の組み合わせにより、プラント100内の既存のガスタービンを使用して、排気ガス再循環の総流量を最大化することが容易になる。より具体的には、図5の例示的な実施形態では、排気ガスブーストブロワ506が入口空気ブーストブロワ182と組み合わされるか、またはペアになっているため、ガスタービン圧縮機106は、プラントの電力出力が最適化されるように、周囲圧力または大気圧よりも高い入口圧力で動作することができる。
【0033】
さらに、図5に示す実施形態は、炭素捕捉システム134への流れの抽出に関連するあらゆる損失を克服することも可能にする。より具体的には、図5に示すプラントの実施形態では、プラント100は、炭素捕捉システム134の運転に関連するあらゆるプラント出力損失が克服されるように、十分に加圧される。
【0034】
図6に示される実施形態は、図5に示される実施形態に類似しているが、排気ガス再循環圧縮機は、図5に示されるように流れ402がブロワ506に入る前に排気ガス再循環(exhaust gas recirculation)502をブロワ506の下流から引き込むのではなく、このような実施形態は、排気ガス再循環の流れ制御を簡素化し、その結果、圧縮機404および関連する配管をタービンアセンブリ102に物理的に近づけて配置できるため、プラント全体のコストを削減しやすくなる可能性がある。
【0035】
本明細書で説明する実施形態は、ガスタービン圧縮機吸気への冷却された周囲空気または再循環排気ガスの導入に関するものである。従来の排気ガス再循環では、ガスタービン入口が加熱され、その結果、圧縮機に入る作動流体の流れの密度が低下し、ガスタービンおよびプラントの出力が低下する。圧縮機出口温度も、本明細書で説明する冷却された中間段吸気および制御方式を使用して制限および/または制御することができる。したがって、本明細書に記載される実施形態は、出力増強、排気再循環配管/ダクトの物理的サイズの縮小、および圧縮機内および圧縮機の排出部におけるガス温度の低下を促進する。
【0036】
本開示のさらなる側面は、以下の条項の主題によって提供される。
[実施形態1]
ガスタービンエンジンを含む複合サイクル発電所であって、前記ガスタービンエンジンは、圧縮機入口、圧縮機出口、およびそれらの間に画定された中間段入口を有する圧縮機を含み(gas turbine engine comprising a compressor having a compressor inlet, a compressor outlet, and an interstage inlet defined therebetween)、前記ガスタービンエンジンは、さらに、そこから第1の排気ガス流を排出するように構成されたタービン出口(the gas turbine engine further comprising a turbine outlet configured to discharge a first exhaust gas stream therefrom)と、第1の排気ガス流を受け取り、第1の排気ガス流から熱を抽出し、第2の排気ガス流を排出するように構成され熱回収蒸気発生器(a heat recovery steam generator configured to: receive the first exhaust gas stream therein; extract heat from the first exhaust gas stream; and discharge a second exhaust gas stream therefrom)と、第2の排気ガス流の第1の部分を選択的に加圧して前記圧縮機に向けて再循環させるように構成された再循環圧縮機(a recirculation compressor configured to selectively pressurize a first portion of the second exhaust gas stream for recirculation towards the compressor)と、前記第2の排気ガス流の前記第1の部分を冷却するように構成された第1の冷却器(a first cooler configured to cool the first portion of the second exhaust gas stream after compression, thereby defining a cooled exhaust gas stream)と、を含み、前記第1の冷却器は冷却された排気ガス流を前記圧縮機の中間段入口に排出する(the first cooler discharges the cooled exhaust gas stream to the interstage inlet of the compressor)、複合サイクル発電所。
[実施形態2]
そこから蒸気流を排出するように構成された蒸気タービン(a steam turbine configured to discharge a steam stream therefrom)と、前記蒸気流を受け取るように構成された炭素捕捉システム(a carbon capture system configured to receive the steam stream)と、コントローラと、をさらに含み、前記コントローラは、前記再循環圧縮機の電力消費を監視するステップ(monitor power consumption of the recirculation compressor)と、前記蒸気流を前記炭素捕捉システムに向かわせることによる蒸気サイクル損失を決定するステップ(determine steam cycle losses resulting from channeling the steam stream towards the carbon capture system)と、前記圧縮機に向かって再循環される前記第2の排気ガス流の前記第1の部分の前記流れと温度を調節して、前記複合サイクル発電所の出力を増加させることを促進するステップ(modulate the flow and temperature of the first portion of the second exhaust gas stream recirculated towards the compressor to facilitate increasing the output of the combined cycle power plant)と、を実行するよう構成される、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態3]
コントローラをさらに含み、前記コントローラは、前記圧縮機出口における圧縮機排出流体の温度を監視するステップ(monitor a temperature of a compressor discharge stream at the compressor outlet)と、前記中間段入口に供給される冷却された排気ガスの流量を調節して、前記圧縮機排出流体の温度を予め定められた温度範囲内に維持することを促進するステップ(modulate the flow of cooled exhaust gas provided to the interstage inlet to facilitate maintaining the temperature of the compressor discharge stream within a predefined temperature range)と、を実行するように構成される、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態4]
前記第2の排気ガス流の前記第2の部分を前記圧縮機入口に向かって流すように構成された排気ガス再循環ライン(an exhaust gas recirculation line configured to channel a second portion of the second exhaust gas stream towards the compressor inlet)をさらに含む、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態5]
前記第2の排気ガス流を前記第1の部分、前記第2の部分、および第3の部分に分離するように構成されたスプリッタ(a splitter configured to separate the second exhaust gas stream into the first portion, the second portion, and a third portion)をさらに含み、前記スプリッタは、前記第1の部分を第2の排気ガスシステムの約5%から約10%の間から、前記第2の部分を前記第2の排気ガス流の約40%未満から、前記第3の部分を残りの部分から、前記第2の排気ガス流の質量によって定義するようにサイズが決められる(the splitter sized to define the first portion from between about 5% to about 10% of the second exhaust gas system, the second portion from less than about 40% of the second exhaust gas stream, and the third portion from a remainder, by mass of the second exhaust gas stream)、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態6]
前記第2の排気ガス流の前記第3の部分を受け取るように構成された炭素捕捉システム(a carbon capture system configured to receive the third portion of the second exhaust gas stream)をさらに含む、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態7]
前記熱回収蒸気発生器と前記炭素捕捉システムとの間に第2の冷却器(a second cooler between the heat recovery steam generator and the carbon capture system)をさらに含み、前記第2の冷却器は、前記炭素捕捉システムに向かう前記第2の排気ガス流の前記第3の部分を冷却するように構成される(the second cooler configured to cool the third portion of the second exhaust gas stream channeled towards the carbon capture system)、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態8]
前記第2の排気ガス流を前記再循環圧縮機に向かって流すように構成された排気ガスブーストブロワ(an exhaust gas boost blower configured to channel the second exhaust gas stream towards a recirculation compressor)と、前記排気ガスブーストブロワから排出された前記第2の排気ガス流を、前記再循環圧縮機に向かう第1の部分と前記圧縮機入口に向かう第2の部分とに分離するように構成されたスプリッタ(a splitter configured to separate the second exhaust gas stream discharged from the exhaust gas boost blower into the first portion channeled towards- the recirculation compressor and a second portion channeled towards the compressor inlet)と、をさらに含む、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態9]
ガスタービンエンジンを含むガスタービンアセンブリであって、前記ガスタービンエンジンは、圧縮機入口、圧縮機出口、およびそれらの間に画定された中間段入口を有する圧縮機(a compressor inlet, a compressor outlet, and an interstage inlet defined therebetween,)を含み、前記ガスタービンエンジンは、さらに、そこから第1の排気ガス流を排出するように構成されたタービン出口(a turbine outlet configured to discharge a first exhaust gas stream therefrom)と、再循環のために前記圧縮機に向かう排気ガス流および前記圧縮機に向かう周囲空気流のうちの一方を加圧するように構成されたアドミッション圧縮機(an admission compressor configured to pressurize one of an exhaust gas stream for recirculation towards the compressor and an ambient air stream channeled towards the compressor)と、前記アドミッション圧縮機から排出される前記圧縮された流れを冷却するように構成され、それによって加圧され冷却された流れを画定する第1の冷却器(a first cooler configured to cool the compressed flow discharged from the admission compressor, thereby defining a pressurized cooled stream)と、を含み、前記第1の冷却器が、加圧され冷却された流れを前記圧縮機の前記中間段入口に排出する(the first cooler discharges the pressurized cooled stream to the interstage inlet of the compressor)、ガスタービンアセンブリ。
[実施形態10]
前記空気流が前記圧縮機入口に向かって排出される前に周囲の空気流を選択的に昇圧するように構成された外部入口ブーストブロワ(an external inlet boost blower configured to selectively pressurize an ambient airflow stream prior to the airflow stream being discharged towards the compressor inlet)をさらに含む、先行するいずれかの実施形態に記載のガスタービンアセンブリ。
[実施形態11]
前記圧縮機に回転可能に結合された入口ブースト圧縮機(an inlet boost compressor rotatably coupled to the compressor)をさらに含み、前記入口ブースト圧縮機は、前記圧縮機入口に向かって排出される周囲空気流を圧力上昇させるように構成される(the inlet boost compressor configured to pressurize an ambient airflow stream discharged towards the compressor inlet)、先行するいずれかの実施形態に記載のガスタービンアセンブリ。
[実施形態12]
コントローラをさらに含み、前記コントローラは、前記圧縮機出口における圧縮機排出流の温度を監視するステップ(monitor a temperature of a compressor discharge stream at the compressor outlet)と、前記圧縮機中間段入口に供給される冷却された流体の流量および温度のうち少なくとも1つを調節して、前記圧縮機排出流の前記温度を予め定められた温度範囲内に維持することを促進するステップ(modulate at least one of the flow and a temperature of the cooled stream provided to the compressor interstage inlet to facilitate maintaining the temperature of the compressor discharge stream within a predefined temperature range)とを実行するように構成される、先行するいずれかの実施形態に記載のガスタービンアセンブリ。
[実施形態13]
前記ガスタービンアセンブリを選択的に過給するように構成された外部入口ブーストブロワ(an external inlet boost blower configured to selectively supercharge the gas turbine assembly)と、前記ガスタービンアセンブリを選択的に過給するように構成されたシャフト駆動入口ブースト圧縮機(a shaft-driven inlet boost compressor configured to selectively supercharge the gas turbine assembly)とのうちの1つをさらに含む、先行するいずれかの実施形態に記載のガスタービンアセンブリ。
[実施形態14]
ガスタービンエンジンを含む複合サイクル発電所であって、前記ガスタービンエンジンは、圧縮機入口、圧縮機出口、およびそれらの間に画定された中間段入口を有する圧縮機(a compressor having a compressor inlet, a compressor outlet, and an interstage inlet defined therebetween)を含み、前記ガスタービンエンジンは、さらに、そこから第1の排気ガス流を排出するように構成されたタービン出口(a turbine outlet configured to discharge a first exhaust gas stream therefrom)と、前記第1の排気ガス流を受け入れガス流をその中に受け入れ、前記第1の排気ガス流から熱を抽出し、第2の排気ガス流をそこから排出するように構成された熱回収蒸気発生器(a heat recovery steam generator configured to: receive the first exhaust gas stream therein; extract heat from the first exhaust gas stream; and discharge a second exhaust gas stream therefrom)と、前記第2の排気ガス流の第1の部分を選択的に加圧して、再循環のために前記圧縮機に向かって再循環させるように構成された再循環圧縮機(a recirculation compressor configured to selectively pressurize a first portion of the second exhaust gas stream for recirculation towards the compressor)と周囲空気流を前記圧縮機に向かって加圧するように構成されたアドミッション圧縮機(an admission compressor configured to pressurize an ambient airflow stream towards the compressor)のいずれか1つと、圧縮後に前記周囲空気流または前記第2の排気ガス流の前記第1の部分のうちの少なくとも一方を冷却するように構成され、これにより冷却された排気ガス流が画定される、第1の冷却器(a first cooler configured to cool at least one of the ambient airflow stream or the first portion of the second exhaust gas stream after compression, thereby defining a cooled exhaust gas stream)と、を含み、前記第1の冷却器が、前記冷却された排気ガス流を前記圧縮機の前記中間段入口に排出する(the first cooler discharges the cooled exhaust gas stream to the interstage inlet of the compressor)と、を備える。
[実施形態15]
前記圧縮機入口に向かう周囲空気流を加圧するように構成された周囲空気流ブロワ(an ambient airflow blower configured to pressurize an ambient airflow stream channeled towards the compressor inlet)と、そこから蒸気流を排出するように構成された蒸気タービン(a steam turbine configured to discharge a steam stream therefrom)と、前記蒸気流を受け取るように構成された炭素捕捉システム(a carbon capture system configured to receive the steam stream)と、コントローラと、をさらに含み、前記コントローラは、前記再循環圧縮機および前記アドミッション圧縮機のうちの1つの電力消費を監視するステップ(monitor power consumption of one of the recirculation compressor and the admission compressor)と、前記蒸気流を前記炭素捕捉システムに向けて排出することに起因する蒸気サイクル損失を決定するステップ(determine steam cycle losses resulting from discharging the steam stream towards the carbon capture system)と、前記圧縮機または前記周囲空気流ブロワのいずれかに向けて流れる周囲空気流または前記第2の排気ガス流の前記第1の部分のうちの少なくとも1つの流れを調節し、前記圧縮機に向けて前記周囲空気流を圧送して、前記複合サイクル発電所の出力を増加させることを促進するステップ(modulate the flow of at least one of the ambient airflow stream or the first portion of the second exhaust gas stream channeled towards either the compressor or the ambient airflow blower pressurizing an ambient airflow stream towards the compressor to facilitate increasing the output of the combined cycle power plant)と、を実行するように構成される、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態16]
前記圧縮機出口で圧縮機吐出温度を監視するステップ(monitor a compressor discharge temperature at the compressor outlet)と、前記圧縮機中間段入口に供給される前記冷却再循環排気ガス、または前記中間段入口に供給される前記冷却された周囲空気流のうちの1つの流量および温度のうちの少なくとも1つを調節して、前記圧縮機吐出温度を所定の温度範囲内に維持しやすくするステップ(modulate at least one of the flow and a temperature of one of the cooled recirculated exhaust gas provided to the compressor interstage inlet or the cooled ambient airflow stream provided to the interstage inlet to facilitate maintaining the compressor discharge temperature within a predefined temperature range)と、を実行するように構成されたコントローラをさらに含む、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態17]
前記第2の排気ガス流を前記圧縮機入口に向かわせるように構成された排気ガス再循環ライン(an exhaust gas recirculation line configured to channel the second exhaust gas stream towards the compressor inlet)をさらに含む、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態18]
前記第2の排気ガス流を第1の部分、第2の部分、および第3の部分に分離するように構成されたスプリッタ(a splitter configured to separate the second exhaust gas stream into the first portion, the second portion, and a third portion)をさらに含み、前記スプリッタは、前記第1の部分を前記第2の排気ガス流の約5%から約10%の間で、前記第2の部分を前記第2の排気ガス流の約40%未満で、前記第3の部分を前記第2の排気ガス流の残りで、質量により定義するようにサイズが決められている(the splitter sized to define the first portion from between about 5% to about 10% of the second exhaust gas stream, the second portion from less than about 40% of the second exhaust gas stream, and the third portion from a remainder, by mass of the second exhaust gas stream)、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態19]
前記第2の排気ガス流の前記第3の部分を受け取るように構成された炭素捕捉システム(a carbon capture system configured to receive the third portion of the second exhaust gas stream)をさらに含む、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
[実施形態20]
前記スプリッタの上流に位置する第2の冷却器(a second cooler located upstream from the splitter)をさらに含む、先行するいずれかの実施形態に記載の複合サイクル発電所。
【0037】
上記の説明は例示のみを目的とするものであり、当業者であれば、開示された発明の範囲から逸脱することなく、説明された実施形態に変更を加えることができることを認識するであろう。当業者であれば、本開示の検討により、本発明の範囲内である修正が明らかになるであろう。そのような修正は添付の特許請求の範囲に含まれることを意図している。本明細書に記載されるシステムおよび方法は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されるものではなく、むしろ様々なシステムの構成要素は、本明細書に記載される他のシステムおよび構成要素から独立して別個に利用されてもよい。例えば、冷却された中間段の導入は、強化された出力が望まれる任意の用途に関連して実施および利用することができる。
【0038】
いくつかの図面では示されているが、他の図面では示されていない場合があるが、これは便宜上のみである。さらに、上記の説明における「一実施形態」への言及は、記載された特徴も組み込む追加の実施形態の存在を排除するものと解釈されることを意図したものではない。本明細書の原則に従い、図面の任意の特徴は、他の図面の任意の特徴と組み合わせて参照および/または請求される可能性がある。
【0039】
本発明は、様々な具体的な実施形態に関して説明されてきたが、当業者であれば、特許請求の範囲の精神および範囲内で修正を加えて実施できることを認識するであろう。
【符号の説明】
【0040】
100:複合サイクル発電所 102:ガスタービンアセンブリ 104:蒸気タービン 106:圧縮機 108:燃焼器 110:タービン 112:第1の排気ガス流 114:熱回収蒸気発生器(HRSG) 116:凝縮器 117:循環ポンプ 118:入口 120:第2の排気ガス流 122:第1の出口 124:第2の出口 126:第1の蒸気流 128:中間抽気流 132:発電機 134:炭素捕捉システム134は二酸化炭素ストリーム 138:二酸化炭素流 140:排気流 142:吸収器 144:ストリッパー 146:ストリッパーリボイラ/リボイラ 148:第1の冷却器 152:二酸化炭素を豊富に含む溶媒 154:ポンプ 156:二酸化炭素が希薄な溶媒 158:熱交換器/向流熱交換器 160:溶媒蒸気 162:蒸気 164:還流 166:ポンプ 168:入口 170:出口 172:中間段入口 174:アドミッション圧縮機 176:コントローラ 178:冷却器/アフタークーラ 180:冷却された吸気流/圧縮されたアフタークーラ流入流 182:外部入口ブーストブロワ/外部空気ブーストブロワ/ブーストブロワ 188:空気流 190:シャフト駆動ブースト圧縮機/シャフト駆動入口ブースト圧縮機 194:周囲空気流 402:排気ガス再循環流 404:排気ガス再循環圧縮機 406:冷却器 502:一部/排気ガス再循環 504:残りの部分 506:排気ガスブーストブロワ 510:加圧され冷却された流れ


図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】