(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-07-10
(54)【発明の名称】真空掃除機
(51)【国際特許分類】
A47L 9/16 20060101AFI20250703BHJP
【FI】
A47L9/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024577252
(86)(22)【出願日】2023-06-29
(85)【翻訳文提出日】2025-02-14
(86)【国際出願番号】 GB2023051709
(87)【国際公開番号】W WO2024003563
(87)【国際公開日】2024-01-04
(32)【優先日】2022-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2022-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2022-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500024469
【氏名又は名称】ダイソン・テクノロジー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100174023
【氏名又は名称】伊藤 怜愛
(72)【発明者】
【氏名】マテウシュ グガラ
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン ジェームズ グレイ
(72)【発明者】
【氏名】ケタン パテル
(72)【発明者】
【氏名】アンソニー アンドリュー ブキャナン ハーカー
(72)【発明者】
【氏名】菅原 祥平
【テーマコード(参考)】
3B062
【Fターム(参考)】
3B062AH02
(57)【要約】
非サイクロン分離システムとサイクロン分離システムとを備える真空掃除機について記載される。真空掃除機は、ハンドヘルド真空掃除機であってよい。サイクロン分離システムは、非サイクロン分離システムの上に垂直に位置してよい、および/または、真空掃除機は、サイクロン分離システムの上に垂直に位置する吸引モータを備えてよい。真空掃除機は、非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するためのチャンバと、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なるチャンバとを備えてよい。チャンバの一方は、チャンバの他方を取り囲んでよい、および/または、チャンバの一方は、チャンバの他方内に、または、チャンバの他方と並行して、位置してよい。サイクロン分離システムは、非サイクロン分離システムの下流に位置してよい。真空掃除機は、サイクロン分離システムの下流に、かつ、真空掃除機の吸引モータの上流および/または下流に、位置する1つまたは複数のフィルタを備えてよい。
【選択図】
図71
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非サイクロン分離システムとサイクロン分離システムとを備えるハンドヘルド真空掃除機であって、前記サイクロン分離システムは、前記非サイクロン分離システムの下流に位置する、ハンドヘルド真空掃除機。
【請求項2】
前記サイクロン分離システムは、複数のサイクロンボディを備える、請求項1に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項3】
前記サイクロンボディは、前記非サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、または、前記サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、配置され、任意選択的に、前記サイクロンボディの各々は、前記中心軸に対して傾斜しているサイクロンボディ軸を有し、前記サイクロンボディ軸は、前記中心軸に向かって収束する、請求項2に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項4】
前記非サイクロン分離システムは、チャンバ内に位置するフィルタを備え、使用時、空気流は、第1の方向において前記チャンバに進入し、前記第1の方向において前記フィルタを超えて流れる、請求項1~3の何れか一項に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項5】
前記フィルタは、メッシュを備え、任意選択的に、前記メッシュは、金属から成る、請求項4に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項6】
前記非サイクロン分離システムは、前記フィルタが取り付けられるコアを備え、前記コアは、前記第1の方向において延びる出口通路を備え、使用時、空気流は、前記フィルタを通過し、前記出口通路に沿って流れる、請求項4または5に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項7】
前記第1の方向に垂直な平面において、前記コアおよび/または前記フィルタは、断面が実質的にU字形である、請求項6に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項8】
前記コアは、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバを備える、請求項6または7に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項9】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、ビンを備え、前記非サイクロン分離システムは、チャンバ内の空気流から粉塵を分離し、前記ビンのベースは、空気流入口を備え、前記空気流入口を通って、前記空気流は、前記チャンバに進入する、請求項1~8の何れか一項に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項10】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバとを備え、前記粉塵収集チャンバは、前記更なる粉塵収集チャンバを取り囲む、請求項1~9の何れか一項に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項11】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバと、前記粉塵収集チャンバおよび前記更なる粉塵収集チャンバの端部を閉鎖するベースとを備え、前記ベースは、前記粉塵収集チャンバおよび前記更なる粉塵収集チャンバを同時に開放するように移動可能である、請求項1~10の何れか一項に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項12】
前記ベースは、ノズルを備える、請求項11に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項13】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、ノズルを備え、前記ノズルが垂直に延び、前記非サイクロン分離システムが前記ノズルの上に位置するように前記ハンドヘルド真空掃除機が配置されたとき、前記サイクロン分離システムは、前記非サイクロン分離システムの上に位置する、請求項1~12の何れか一項に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項14】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムを通り、かつ、前記サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、前記サイクロン分離システムは、前記非サイクロン分離システムの上に位置し、前記吸引モータは、前記サイクロン分離システムの上に位置する、請求項1~13の何れか一項に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項15】
前記吸引モータは、電気モータとインペラとを備え、前記電気モータは、前記インペラの上に位置する、請求項14に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項16】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記ハンドヘルド真空掃除機を制御するためのプリント回路基板アセンブリを備え、前記プリント回路基板アセンブリは、前記吸引モータの上に位置する、請求項14または15に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項17】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記サイクロン分離システムの下流に位置するフィルタアセンブリを備える、請求項1~16の何れか一項に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項18】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムを通り、かつ、前記サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、前記フィルタアセンブリは、前記吸引モータの上流に位置するプレフィルタと、前記吸引モータの下流に位置するポストフィルタとを備える、請求項17に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項19】
前記フィルタアセンブリは、前記サイクロン分離システムの上に位置し、前記プレフィルタは、ポストフィルタの上に位置する、請求項18に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項20】
空気流は、第1の方向において、前記サイクロン分離システムから前記プレフィルタへと移動し、空気流は、前記第1の方向とは反対の第2の方向において、前記吸引モータを通って移動し、任意選択的に、空気流は、前記第1の方向において、前記吸引モータから前記ポストフィルタへと移動する、請求項18または19に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項21】
前記吸引モータの回転軸が垂直に延び、前記吸引モータが前記非サイクロン分離システムの上に位置するように前記ハンドヘルド真空掃除機が配置されたとき、前記第1の方向は、上方向であり、前記第2の方向は、下方向である、請求項20に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項22】
前記吸引モータの回転軸が垂直に延びるように前記ハンドヘルド真空掃除機が配置されたとき、空気流は、水平方向に前記プレフィルタおよび/または前記ポストフィルタを通って移動する、請求項20または21に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項23】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムを通り、かつ、前記サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、前記フィルタアセンブリは、前記吸引モータの少なくとも一部を取り囲み、任意選択的に、前記フィルタアセンブリは、前記吸引モータの少なくとも一部を取り囲むポストフィルタを備える、請求項17~22の何れか一項に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項24】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、ノズルとハンドルとを備え、前記ノズルが前記ノズルの上に位置する前記非サイクロン分離システムと垂直に配置されたとき、前記ハンドルは、前記非サイクロン分離システムおよび前記サイクロン分離システムよりも高い位置にある、請求項1~23の何れか一項に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項25】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムを通り、かつ、前記サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、前記吸引モータは、前記非サイクロン分離システムおよび前記サイクロン分離システムの両方の上に位置し、前記ハンドル部は、前記吸引モータの後方に位置する、請求項24に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項26】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記吸引モータを収容するハウジング部と、前記吸引モータに電力を供給するためのバッテリアセンブリとを備え、前記ハンドル部は、前記ハウジング部に取り付けられる第1の端部と、前記バッテリアセンブリに取り付けられる第2の端部とを有する、請求項25に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項27】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記吸引モータの電源をオン/オフするためにユーザにより動作可能なユーザインターフェースを備え、前記ユーザインターフェースは、前記ハウジング部に位置し、任意選択的に、前記ユーザインターフェースは、前記ハウジング部の長手方向端に位置する、請求項26に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項28】
非サイクロン分離システムと、サイクロン分離システムと、前記非サイクロン分離システムを通り、かつ、前記サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータとを備える真空掃除機であって、前記サイクロン分離システムが前記非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記吸引モータは、前記サイクロン分離システムの上に垂直に位置する、真空掃除機。
【請求項29】
前記サイクロン分離システムは、前記非サイクロン分離システムの下流に位置する、請求項28に記載の真空掃除機。
【請求項30】
前記サイクロン分離システムは、複数のサイクロンボディを備える、請求項28または請求項29に記載の真空掃除機。
【請求項31】
前記サイクロンボディは、前記非サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、または、前記サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、配置され、任意選択的に、前記サイクロンボディの各々は、前記中心軸に対して傾斜しているサイクロンボディ軸を有し、前記サイクロンボディ軸は、前記中心軸に向かって収束する、請求項30に記載の真空掃除機。
【請求項32】
前記真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバとを備え、前記粉塵収集チャンバは、前記更なる粉塵収集チャンバを取り囲む、請求項28~31の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項33】
前記真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバと、前記粉塵収集チャンバおよび前記更なる粉塵収集チャンバの端部を閉鎖するビンベースとを備え、前記ビンベースは、前記粉塵収集チャンバおよび前記更なる粉塵収集チャンバを同時に開放するように移動可能である、請求項28~32の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項34】
前記ビンベースは、ノズルを備える、請求項33に記載の真空掃除機。
【請求項35】
前記吸引モータは、電気モータとインペラとを備え、前記サイクロン分離システムが前記非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記電気モータは、前記インペラの上に垂直に位置する、請求項28~34の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項36】
前記サイクロン分離システムの下流に位置するフィルタアセンブリを備える、請求項28~34の何れか一項に記載の真空掃除機であって、任意選択的に、前記サイクロン分離システムが前記非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記フィルタアセンブリは、前記サイクロン分離システムの上に垂直に位置する、真空掃除機。
【請求項37】
前記フィルタアセンブリは、前記吸引モータの上流に位置するプレフィルタを備え、前記サイクロン分離システムが前記非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記プレフィルタは、前記吸引モータよりも高い位置にある、請求項36に記載の真空掃除機。
【請求項38】
前記フィルタアセンブリは、前記吸引モータの上流に位置するプレフィルタと、前記吸引モータの下流に位置するポストフィルタとを備え、前記サイクロン分離システムが前記非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記プレフィルタは、前記ポストフィルタの上に垂直に位置する、請求項35または37に記載の真空掃除機。
【請求項39】
前記サイクロン分離システムが前記非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記フィルタアセンブリは、上方向に前記真空掃除機の残りの部分から取り外し可能である、請求項35~38の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項40】
非サイクロン分離システムと、サイクロン分離システムと、前記非サイクロン分離システムを通り、かつ、前記サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータとを備える真空掃除機であって、前記非サイクロン分離システムは、チャンバ内の空気流から粉塵を分離し、前記空気流は、中心長手方向軸に平行な方向において、前記チャンバに進入し、前記サイクロン分離システムは、前記中心長手方向軸を中心にして配置される複数のサイクロンボディを備え、前記吸引モータは、前記中心長手方向軸に平行に延びる回転軸を有する、真空掃除機。
【請求項41】
前記非サイクロン分離システムは、前記チャンバ内に位置するフィルタを備え、前記空気流は、前記チャンバに進入し、前記中心長手方向軸に平行な方向において、前記フィルタを超えて流れ、任意選択的に、前記フィルタは、メッシュを備え、任意選択的に、前記メッシュは、金属から成る、請求項40に記載の真空掃除機。
【請求項42】
前記非サイクロン分離システムは、前記フィルタが取り付けられるコアを備え、前記コアは、前記中心長手方向軸に平行な方向に延びる出口通路を備え、使用時、空気流は、前記フィルタを通過し、前記出口通路に沿って流れる、請求項41に記載の真空掃除機。
【請求項43】
前記回転軸は、前記中心長手方向軸と同軸である、請求項40~42の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項44】
前記サイクロン分離システムは、前記非サイクロン分離システムの下流に位置する、請求項40~43の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項45】
前記真空掃除機は、前記サイクロン分離システムの下流に位置するフィルタアセンブリを備え、任意選択的に、前記フィルタアセンブリは、前記中心長手方向軸を中心にして環状に位置する、請求項40~44の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項46】
前記フィルタアセンブリは、前記吸引モータの上流に位置するプレフィルタと、前記吸引モータの下流に位置するポストフィルタとを備え、任意選択的に、前記プレフィルタおよび/または前記ポストフィルタは、前記中心長手方向軸を中心にして環状に位置する、請求項45に記載の真空掃除機。
【請求項47】
前記フィルタアセンブリは、前記中心長手方向軸に平行な方向において、前記真空掃除機の残りの部分から取り外し可能であり、任意選択的に、前記フィルタアセンブリは、前記中心長手方向軸を中心にして前記フィルタアセンブリを回転させることにより、前記真空掃除機の前記残りの部分にロックされ、アンロックされる、請求項45または46に記載の真空掃除機。
【請求項48】
前記非サイクロン分離システム、前記サイクロン分離システム、および前記吸引モータは、前記中心長手方向軸に沿って連続して配置される、請求項40~47の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項49】
前記中心長手方向軸が垂直に延びるように前記真空掃除機が配置されたとき、前記サイクロン分離システムは、前記非サイクロン分離システムの上に位置し、前記吸引モータは、前記サイクロン分離システムの上に位置する、請求項40~48の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項50】
前記真空掃除機は、フィルタアセンブリを備え、前記フィルタアセンブリは、前記吸引モータの上流に位置するプレフィルタと、前記吸引モータの下流に位置するポストフィルタとを備え、前記中心長手方向軸が垂直に延び、前記吸引モータが前記非サイクロン分離システムの上に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記プレフィルタは、前記ポストフィルタの上に位置する、請求項40~49の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項51】
前記真空掃除機は、前記中心長手方向軸に沿って延びるノズルを備える、請求項40~50の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項52】
前記真空掃除機は、掃除機ヘッドへの取り付けのためのワンドを備え、前記ワンドは、前記中心長手方向軸に沿って延びる、請求項40~51の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項53】
非サイクロン分離システムと、サイクロン分離システムと、前記非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第1の粉塵収集チャンバと、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第2の粉塵収集チャンバとを備える真空掃除機であって、前記第1の粉塵収集チャンバおよび前記第2の粉塵収集チャンバの一方は、前記第1の粉塵収集チャンバおよび前記第2の粉塵収集チャンバの他方を取り囲む、真空掃除機。
【請求項54】
前記第1の粉塵収集チャンバは、前記第2の収集チャンバを取り囲む、請求項53に記載の真空掃除機。
【請求項55】
前記真空掃除機は、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第3の粉塵収集チャンバを備え、前記第3の粉塵収集チャンバは、前記第2の粉塵収集チャンバから分離されている、請求項53または54に記載の真空掃除機。
【請求項56】
前記サイクロン分離システムは、第1のサブセットおよび第2のサブセットとして配置される複数のサイクロンボディを備え、前記第1のサブセットのサイクロンボディにより分離された粉塵は、前記第2の粉塵収集チャンバ内に集まり、前記第2のサブセットのサイクロンボディにより分離された粉塵は、前記第3の粉塵収集チャンバ内に集まる、請求項55に記載の真空掃除機。
【請求項57】
前記真空掃除機は、前記第1の粉塵収集チャンバ内に位置するコアを備え、前記コアは、前記第2の粉塵収集チャンバを備える、請求項53~56の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項58】
前記非サイクロン分離システムは、前記コアに取り付けられるフィルタを備え、前記コアは、出口通路を備え、使用時、空気流は、前記フィルタを通過し、前記出口通路に沿って流れる、請求項57に記載の真空掃除機。
【請求項59】
前記コアおよび/または前記フィルタは、断面が実質的にU字形である、請求項57または58に記載の真空掃除機。
【請求項60】
前記真空掃除機は、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第3の粉塵収集チャンバを備え、前記コアは、前記第3の粉塵収集チャンバを備える、請求項57~59の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項61】
前記真空掃除機は、ビンを備え、前記ビンは、前記第1の粉塵収集チャンバを画定し、前記ビンのベースは、空気流入口を備え、前記空気流入口を通って、使用時、空気流は、前記第1の粉塵収集チャンバに進入する、請求項53~60の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項62】
前記真空掃除機は、前記第1の粉塵収集チャンバおよび前記第2の粉塵収集チャンバの端部を閉鎖するベースを備え、前記ベースは、前記第1の粉塵収集チャンバおよび前記第2の粉塵収集チャンバを同時に開放するように移動可能である、請求項53~61の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項63】
前記ベースは、ノズルを備える、請求項62に記載の真空掃除機。
【請求項64】
前記サイクロン分離システムは、前記非サイクロン分離システムの下流に位置し、任意選択的に、前記サイクロン分離システムが前記非サイクロン分離システムの上に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記サイクロン分離システムは、前記第1の粉塵収集チャンバおよび前記第2の粉塵収集チャンバの上に位置する、請求項53~63の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項65】
非サイクロン分離システムと、サイクロン分離システムと、前記非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第1の粉塵収集チャンバと、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第2の粉塵収集チャンバとを備える真空掃除機であって、前記サイクロン分離システムは、1つまたは複数のサイクロンボディを備え、前記サイクロンボディが前記非サイクロン分離器の上に垂直に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記第2の粉塵収集チャンバは、前記第1の粉塵収集チャンバ内に、または、前記第1の粉塵収集チャンバと水平に並行して、位置する、真空掃除機。
【請求項66】
前記真空掃除機は、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第3の粉塵収集チャンバを備え、前記第3の粉塵収集チャンバは、前記第2の粉塵収集チャンバから分離されており、前記サイクロンボディが前記非サイクロン分離器の上に垂直に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記第3の粉塵収集チャンバは、前記第1の粉塵収集チャンバ内に、または、前記第1の粉塵収集チャンバと水平に並行して、位置し、任意選択的に、前記第3の粉塵収集チャンバは、前記第2の粉塵収集チャンバと水平に並行して位置する、請求項65に記載の真空掃除機。
【請求項67】
前記サイクロンボディは、第1のサブセットおよび第2のサブセットとして配置され、前記第1のサブセットのサイクロンボディにより分離された粉塵は、前記第2の粉塵収集チャンバ内に集まり、前記第2のサブセットのサイクロンボディにより分離された粉塵は、前記第3の粉塵収集チャンバ内に集まる、請求項66に記載の真空掃除機。
【請求項68】
前記真空掃除機は、前記第1の粉塵収集チャンバ内に位置するコアを備え、前記コアは、前記第2の粉塵収集チャンバを備える、請求項66または67に記載の真空掃除機。
【請求項69】
前記非サイクロン分離システムは、前記コアに取り付けられるフィルタを備え、前記コアは、出口通路を備え、使用時、空気流は、前記フィルタを通過し、前記出口通路に沿って流れる、請求項68に記載の真空掃除機。
【請求項70】
前記フィルタは、メッシュを備え、任意選択的に、前記メッシュは、金属から成る、請求項69に記載の真空掃除機。
【請求項71】
前記コアおよび/または前記フィルタは、断面が実質的にU字形である、請求項68~70の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項72】
前記真空掃除機は、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第3の粉塵収集チャンバを備え、前記コアは、前記第3の粉塵収集チャンバを備える、請求項68~71の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項73】
前記真空掃除機は、ビンを備え、前記ビンは、前記第1の粉塵収集チャンバを画定し、前記ビンのベースは、空気流入口を備え、前記空気流入口を通って、使用時、空気流は、前記第1の粉塵収集チャンバに進入する、請求項65~72の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項74】
前記真空掃除機は、前記第1の粉塵収集チャンバおよび前記第2の粉塵収集チャンバの端部を閉鎖するベースを備え、前記ベースは、前記第1の粉塵収集チャンバおよび前記第2の粉塵収集チャンバを同時に開放するように移動可能である、請求項65~73の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項75】
前記ベースは、ノズルを備える、請求項74に記載の真空掃除機。
【請求項76】
前記第1の粉塵収集チャンバは、前記第2の粉塵収集チャンバを取り囲む、請求項65~75の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項77】
非サイクロン分離システムと、前記非サイクロン分離システムの下流に位置するサイクロン分離システムと、前記非サイクロン分離システムおよび前記サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータと、前記サイクロン分離システムの下流に、かつ、前記吸引モータの上流に、位置するプレフィルタとを備える真空掃除機。
【請求項78】
前記真空掃除機は、ノズルを備え、前記ノズルが垂直に延び、前記非サイクロン分離システムが前記ノズルの上に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記サイクロン分離システムは、前記非サイクロン分離システムの上に位置する、請求項77に記載の真空掃除機。
【請求項79】
前記サイクロン分離システムが前記非サイクロン分離システムの上に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記吸引モータは、前記サイクロン分離システムの上に位置する、請求項77または請求項78に記載の真空掃除機。
【請求項80】
前記吸引モータは、電気モータとインペラとを備え、前記インペラは、前記サイクロン分離システムに隣接して位置し、および/または、前記インペラは、前記電気モータと前記サイクロン分離システムとの間に位置し、任意選択的に、前記サイクロン分離システムが前記非サイクロン分離システムの上に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記電気モータは、前記インペラの上に位置する、請求項77~79の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項81】
前記吸引モータは、電気モータと、インペラと、ディフューザとを備え、使用時、空気は、第1の方向において前記インペラの入口に引き寄せられ、空気は、第2の方向において前記ディフューザの出口から排出され、前記第2の方向は、前記第1の方向の反対である、請求項77~80の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項82】
前記第1の方向および前記第2の方向は、前記吸引モータの回転軸に平行である、請求項81に記載の真空掃除機。
【請求項83】
前記吸引モータは、混流インペラを備える、請求項77~82の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項84】
前記サイクロン分離システムが前記非サイクロン分離システムの上に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記プレフィルタは、前記サイクロン分離システムの上に位置する、請求項77~83の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項85】
前記サイクロン分離システムが前記非サイクロン分離システムの上に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記プレフィルタは、前記吸引モータよりも高い位置にある、請求項77~84の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項86】
空気流は、第1の方向において、前記サイクロン分離システムから前記プレフィルタへと流れ、空気流は、前記第1の方向とは反対の第2の方向において、前記吸引モータを通って流れ、任意選択的に、前記プレフィルタが前記サイクロン分離システムの上に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記第1の方向は、上方向であり、前記第2の方向は、下方向である、請求項77~85の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項87】
前記真空掃除機は、前記吸引モータの下流に位置するポストフィルタを備える、請求項77~86の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項88】
前記プレフィルタおよび/または前記ポストフィルタは、前記吸引モータの少なくとも一部を取り囲む、請求項87に記載の真空掃除機。
【請求項89】
前記プレフィルタおよび前記ポストフィルタは、フィルタアセンブリの一部を形成し、前記フィルタアセンブリは、前記真空掃除機の残りの部分に取り外し可能に取り付けられ、任意選択的に、前記フィルタアセンブリは、前記フィルタアセンブリが前記サイクロン分離システムの上に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、上方向に前記真空掃除機の前記残りの部分から取り外し可能である、請求項87または88に記載の真空掃除機。
【請求項90】
前記ポストフィルタが前記サイクロン分離システムの上に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記プレフィルタは、前記ポストフィルタの上に位置する、請求項87~89の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項91】
空気流は、第1の方向において、前記サイクロン分離システムから前記プレフィルタへと流れ、空気流は、前記第1の方向において、前記吸引モータから前記ポストフィルタへと流れ、任意選択的に、前記プレフィルタが前記サイクロン分離システムの上に位置するように前記真空掃除機が配置されたとき、前記第1の方向は、上方向である、請求項87~90の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項92】
空気流は、前記吸引モータの回転軸が垂直に延びるように前記真空掃除機が配置されたとき、水平方向に前記プレフィルタおよび/または前記ポストフィルタを通って流れる、請求項87~91の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項93】
前記吸引モータは、電気モータと、インペラと、ディフューザとを備え、前記ポストフィルタは、前記電気モータの少なくとも一部を取り囲み、前記ディフューザは、前記ポストフィルタの内径より大きい外径を有する、請求項87~92の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項94】
前記サイクロン分離システムは、複数のサイクロンボディを備える、請求項77~93の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項95】
前記サイクロンボディは、前記非サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、および/または、前記吸引モータの回転軸を中心にして、配置され、任意選択的に、前記サイクロンボディの各々は、前記中心軸または前記回転軸に対して傾斜しているサイクロンボディ軸を有し、前記サイクロンボディ軸は、前記中心軸または前記回転軸に向かって収束する、請求項94に記載の真空掃除機。
【請求項96】
前記非サイクロン分離システムは、チャンバ内に位置するフィルタを備え、使用時、空気流は、第1の方向において、前記チャンバに進入し、前記第1の方向において、前記フィルタを超えて流れ、任意選択的に、前記フィルタは、メッシュを備え、任意選択的に、前記メッシュは、金属から成る、請求項77~95の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項97】
前記非サイクロン分離システムは、前記フィルタが取り付けられるコアを備え、前記コアは、前記第1の方向に延びる出口通路を備え、使用時、空気流は、前記フィルタを通過し、前記出口通路に沿って流れる、請求項96に記載の真空掃除機。
【請求項98】
前記第1の方向に垂直な平面において、前記コアおよび/または前記フィルタは、断面が実質的にU字形である、請求項97に記載の真空掃除機。
【請求項99】
前記コアは、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバを備える、請求項97または98に記載の真空掃除機。
【請求項100】
前記真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバとを備え、前記粉塵収集チャンバは、前記更なる粉塵収集チャンバを取り囲む、請求項77~99の何れか一項に記載の真空掃除機。
【請求項101】
前記真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバと、前記粉塵収集チャンバおよび前記更なる粉塵収集チャンバの端部を閉鎖するベースとを備え、前記ベースは、前記粉塵収集チャンバおよび前記更なる粉塵収集チャンバを同時に開放するように移動可能であり、任意選択的に、前記ベースは、ノズルを備える、請求項77~100の何れか一項に記載の真空掃除機。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
真空掃除機は、1つまたは複数の分離システムを備え、真空掃除機を通って引き寄せられた空気流から粉塵を分離してよい。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【
図2】真空掃除機のメインユニットの斜視図である。
【
図4】メインユニットのビンアセンブリの分解図である。
【
図6】ビンアセンブリの一部を通る側断面図である。
【
図7】ビンアセンブリの一部を形成する入口バルブアセンブリの斜視図である。
【
図8】(a)は、ビンアセンブリの一部の斜視図であり、入口バルブアセンブリの入口バルブ部材が閉位置にある。(b)は、ビンアセンブリの一部の斜視図であり、入口バルブアセンブリの入口バルブ部材が開位置にある。
【
図9】ビンアセンブリのワンドインターロック機構の分解図である。
【
図11】
図10の正面斜視図と同一の正面斜視図であるが、ビンアセンブリの一部を形成するビンカバーが省略され、ワンドインターロック機構が第1の形態にある。
【
図12】
図11の正面斜視図と同一の正面斜視図であるが、ワンドインターロック機構が第2の形態にある。
【
図13】
図11および
図12の正面斜視図と同一の正面斜視図であるが、ワンドインターロック機構が第3の形態にある。
【
図14】ビンアセンブリの一部を通る断面の斜視図であり、ワンドインターロックアセンブリの一部を形成するワンドインターロックスライダが第2の位置にある。
【
図15】
図14の斜視図と同一の斜視図であるが、ワンドインターロックスライダが第3の位置にある。
【
図16】ビンアセンブリのビンボディの斜視図である。
【
図18】ビンアセンブリの正面斜視図であり、ビンアセンブリのベースが開位置にある。
【
図19】ビンアセンブリの一部を形成するビン閉鎖機構の斜視図である。
【
図21】ビンアセンブリの一部を通る上面断面図である。
【
図22】メインユニットの一次分離システムの正面斜視図である。
【
図26】一次分離システムの上面図であり、電気ハーネスと、粉塵検出アセンブリの部品とが省略されている。
【
図27】
図26の一次分離システムの平面A--Aにおける断面切片である。
【
図28】
図26の一次分離システムの平面B--Bにおける断面切片である。
【
図29】
図26の一次分離システムの平面C--Cにおける断面切片である。
【
図30】
図26の一次分離システムの平面D--Dにおける断面切片である。
【
図31】一次分離システムの一部を形成する一次フィルタの斜視図である。
【
図33】一次分離システムの一部を形成する補助フィルタの斜視図である。
【
図34】一次分離システムの粉塵検出アセンブリの分解図である。
【
図35】圧縮アセンブリの第1の斜視組立図である。
【
図36】圧縮アセンブリの第2の斜視組立図である。
【
図37】メインユニットの圧縮アセンブリの分解図である。
【
図38】メインユニットのランナアセンブリの正面斜視図である。
【
図41】メインユニットの二次分離システムの分解図である。
【
図42】二次分離システムのサブコンポーネントの分解図である。
【
図44】二次分離システムのバルブアクチュエータアセンブリの概略図である。
【
図45】二次分離システムのコーンの束の斜視図である。
【
図46】(a)は、
図27の断面図と同一の断面図であるが、二次分離システムのバルブアセンブリが第1の位置にある。(b)は、
図27の断面図と同一の断面図であるが、二次分離システムのバルブアセンブリが第2の位置にある。
【
図47】メインユニットのモータアセンブリの概略断面図である。
【
図48】メインユニットのハウジングおよびハンドルアセンブリの正面斜視図である。
【
図49】ハウジングおよびハンドルアセンブリの中心長手方向軸に沿った、ハウジングおよびハンドルアセンブルを通る第1の断面図である。
【
図50】ハウジングおよびハンドルアセンブルの中心長手方向軸に対して直角の、ハウジングおよびハンドルアセンブルを通る第2の断面図である。
【
図51】ハウジングおよびハンドルアセンブルのハンドル部の側面図である。
【
図52】ハウジングおよびハンドルアセンブルの断面側面図である。
【
図53】メインユニットのバッテリアセンブリの側面図である。
【
図55】ハウジング部のフィルタアセンブリの分解図である。
【
図57】フィルタアセンブリの第1の断面図である。
【
図58】フィルタアセンブリのキャップサブアセンブリの分解図である。
【
図59】フィルタアセンブリのプレフィルタサブアセンブリの分解図である。
【
図60】フィルタアセンブリのポストフィルタサブアセンブリの分解図である。
【
図61】フィルタアセンブリの第2の断面図である。
【
図64】ワンドの第1の連結カフを通る断面図である。
【
図65】ワンドの第2の連結カフを通る断面図である。
【
図66】第2の連結カフおよびノズルの第1の部分斜視平面図であり、外壁および第2の連結カフハウジングが取り除かれている。
【
図67】第2の連結カフおよびノズルの第2の部分斜視平面図であり、外壁および第2の連結カフハウジングが取り除かれている。
【
図68】真空掃除機の掃除機ヘッドの斜視図である。
【
図70】メインユニットの中心長手方向軸に対して直角な第1の平面の、メインユニットの一部を通る断面図であり、メインユニットを通る空気流路を示す。
【
図71】メインユニットの中心長手方向軸に沿った、メインユニットを通る断面図であり、メインユニットを通る空気流路を示す。
【発明を実施するための形態】
【0003】
真空掃除機1は、
図1に示されている。真空掃除機1は、メインユニット10と、ワンド1000と、掃除機ヘッド1100とを備える。真空掃除機1は、典型的に、スティック型真空掃除機と呼ばれる。ワンド1000および掃除機ヘッド1100は、メインユニット10から取り外し可能である。メインユニット10は、
図2に示すように、独立型のハンドヘルド真空掃除機として使用されうる。
【0004】
メインユニット10は、
図2および
図3に単独で示され、ビンアセンブリ100と、一次分離システム200と、圧縮アセンブリ300と、ランナアセンブリ350と、二次分離システム400と、吸引モータ500と、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600と、PCBアセンブリ627と、ユーザインターフェース632と、フィルタアセンブリ604と、バッテリアセンブリ800とを備える。
【0005】
ビンアセンブリ100は、
図4~
図21に示されている。ビンアセンブリ100は、ビンベース102と、ビンベースカバー104と、カフシール106と、ビンベースシール107と、粉塵収集チャンバシール108と、ビンボディ110と、ビン閉鎖留め具112と、ワンドインターロック機構120と、入口バルブアセンブリ144とを備える。
【0006】
ビンベース102は、ベースプレート116とベースノズル118とを備える。
【0007】
ベースプレート116は、ほぼ円形であり、ベースプレート開口部122とベースヒンジ部124とを備える。ベースプレート開口部122は、その中を通る一次分離システム200の電気コネクタ238を受け入れるように、形作られ、寸法設定されている。ベースヒンジ部124は、ビンベース102とビンボディ110との間のヒンジ連結の第1の半分を画定する。ベースヒンジ部124は、メインユニット10が水平配向に位置付けられたとき、ベースプレート116の上側に位置する。ベースヒンジ部124は、ヒンジ軸123を画定する。
【0008】
ベースプレート116の下側領域は、ビンプッシュロッド係合突起125を備える。ビンプッシュロッド係合突起125は、ビンベース102が閉位置にあるとき、ビンプッシュロッド係合突起125がビンボディ110の下を延びるように、ベースプレート116から延びる。ビンプッシュロッド係合突起125は、ビンフック開口部126を備える。ビンフック開口部126を通って、ビンボディ110のフック188は、以下でより詳細に説明されるように、ビンベース102が閉位置にあるとき、突出する。
【0009】
ベースノズル118は、ベースプレート116を通って延びる。ベースノズル118は、ベースプレート116の第1の側面から、ビンボディ110から離れる方向に延びる主要部を備える。ベースノズル118は、中空形状であり、一端に空気流入口134を備える。空気流入口134を通って、空気流は、使用中、ビンベース102が閉位置にあるとき、ビンアセンブリ100の内部に進入する。いくつかの例においては、ベースノズル118は、省略されてよく、空気流入口134は、ビンベース102に形成される開口部により画定されてよい。ベースノズル118は、ベースノズル118の長手方向軸119に対して直角な平面において見たとき、ほぼ円形の断面プロファイルを有する。ベースノズル118の長手方向軸119は、中心軸を画定する。中心軸に沿って、空気流は、使用中、ビンアセンブリ100に進入する。このことは、以下で更に説明される。
【0010】
ベースプレート116の遠位にある、ベースノズル118の遠位端136は、面取りされた形状であり、平坦部138と角部140とを備える。平坦部138は、ベースノズル118の長手方向軸119に垂直な平面において延びるため、ベースプレート116にほぼ平行である。角部140は、平坦部138より長く、ベースノズル118の長手方向軸119に対して角度のある平面において平坦部138から後方に延びる。本例においては、角部140は、ベースノズル118の長手方向軸119に対して約45度の鋭角を形成する平面において延びる。
【0011】
ベースノズル118は、ベースノズル118の壁を通って延びる複数のブリード穴141を備える。ブリード穴141は、ベースノズル118の遠位端136に向かって位置し、本例においては、3セットにグループ分けされている。第1のセットは、ベースノズル118の上部に位置し、他の2つのセットは、ベースノズル118の両側に位置する。ブリード穴は、ベースノズル118の底部には位置しない。
【0012】
ベースノズル118の外面は、4つの先細リブ142を備える。4つの先細リブ142は、各々、メインユニット10に取り付けられたとき、ワンド1000のカフ1006の内側面に形成された対応チャネル内に受け入れられるように形作られ、寸法設定されている。このことは、以下で更に説明される。
【0013】
ベースノズル118は、ベースプレート116の近位にある端部に、ベースノズル118の内部に位置する入口バルブ止め具143を備える。入口バルブ止め具143は、ベースノズル118の内面の底部から上に突出する突起の形態を取る。本例においては、入口バルブ止め具143は、くさび形であり、断面は直角三角形のようである。入口バルブ止め具143は、そのため、傾斜しており、ベースノズル118の近位端に向かう方向において、高さが次第に増加する。以下で更に説明されるように、入口バルブ止め具143は、入口バルブ部材146の動きを止める、または、制限する、ように作用する。入口バルブ止め具143の傾斜したプロファイルは、入口バルブ止め具143により生じる、ベースノズル118内を移動する空気流への乱れを減少させるのに役立つ。
【0014】
入口バルブアセンブリ144は、ベースプレート116に取り付けられている。より具体的には、入口バルブアセンブリ144は、ベースノズル118より上の位置において、ベースプレート116の第2の側面に取り付けられている。
【0015】
入口バルブアセンブリ144は、入口バルブ部材146と、布ヒンジ148と、入口バルブガード150とを備える。
【0016】
入口バルブ部材146は、入口バルブ部材146が入口バルブガード150に対して移動可能であるように、布ヒンジ148により入口バルブガード150に取り付けられている。より具体的には、入口バルブ部材は、
図8(a)に示す、空気流入口134が入口バルブ部材146により閉鎖されている閉位置と、
図8(b)に示す、空気流入口134が入口バルブ部材146により閉鎖されていない開位置との間で、布ヒンジ148を介して、枢動する。
【0017】
入口バルブ部材146は、開位置にあるとき、入口バルブ部材146が空気流入口134を通ってビンボディ110に進入する空気流を形作るように、形成されている。より具体的には、入口バルブ部材146は、以下でより詳細に説明されるように、空気流のプロファイルが、一次分離システム200の一次フィルタ204および第1のコア部212の表面により上手く対応するように、空気流を形作る。このため、入口バルブ部材146は、下方に凸の形状である。入口バルブ部材146の凸面の深さは、布ヒンジ148に取り付けられた入口バルブ部材146の第1の上流端から、第2の下流端へと増加する。開位置にあるとき、入口バルブ部材146は、ベースノズル118の長手方向軸119から半径方向に間隔を空けている。入口バルブ部材146の凸面は、軸119に向かって突出し、凸面の深さは、上流端から下流端へと増加する。このことは、恐らく、
図6に最もよく見られる。結果的に、入口バルブ部材146の上流端とベースノズル118の長手方向軸119との間の半径方向距離は、下流端と長手方向軸119との間の半径方向距離より大きい。入口バルブ部材146が開位置にあるとき、入口バルブ部材146は、空気流110の上層部分を下方向に偏向させるため、ビンチャンバ105に進入する空気流は、ほぼU字形の空気柱として進入する。
【0018】
布ヒンジ148は、入口バルブ部材146および入口バルブガード150の両方に取り付けられている。布ヒンジ148は、閉位置から開位置への、入口バルブガード150に対する入口バルブ部材146の動きを可能にする。布ヒンジ148を採用することにより、入口バルブ部材146を開位置へと動かすのに必要な力は、比較的小さくなる。結果として、入口バルブ部材146は、ベースノズル118内を移動する比較的低い流量に応じて、開位置へと動く。より正確には、入口バルブ部材146は、吸引モータ500により生じる吸引力に応じて動く。この吸引力は、入口バルブ部材146にわたって圧力差を生み出し、これにより、入口バルブ部材146の上流側の空気が、入口バルブ部材146を開位置へと押して移動させる。入口バルブ部材146は、水平軸を中心として枢動する。入口バルブ部材146は、そのため、上方向に開位置へと動く。吸引力が取り除かれると、入口バルブ部材146は、重力下で閉位置に戻る。入口バルブ部材146は、そのため、閉位置に付勢されるといえ、吸引モータ500により生じる吸引力に応じて、開位置へと動く。本例においては、布ヒンジ148は、ナイロンから成るが、低ヒンジトルクをもたらすことができる他の布地または材料が使用されてもよい。
【0019】
入口バルブガード150は、入口バルブ部材146上に広がる凹形のフードとして形作られている。入口バルブガード150は、当接部151を備える。入口バルブ部材146が開位置にあるとき、当接部151は、入口バルブ部材146の対応する当接部147と係合する。これにより、ひいては、入口バルブ部材146の過回転が阻止される。さもなければ、過回転により、入口バルブ部材146が入口バルブガード150内で詰まる可能性がある。
【0020】
図8(a)に示すように、入口バルブ部材146が閉位置にあるとき、入口バルブ部材146は、入口バルブ止め具143に当接する。これにより、ひいては、入口バルブ部材146が、閉位置に戻るとき、ベースノズル118内で詰まる可能性が阻止される。
【0021】
ワンドインターロック機構120は、
図9~
図11に示されている。ワンドインターロック機構120は、ワンドインターロックアクチュエータ152と、ワンドインターロックスライダ154と、ワンドインターロックばね155とを備える。
【0022】
ワンドインターロックアクチュエータ152は、ワンド当接部156と、枢動ピン157と、1対のプッシュアーム158とを備える。ワンドインターロックアクチュエータ152は、ベースプレート116のノッチ内に受け入れられる枢動ピン157によって、ベースプレート116に枢動可能に設置されており、このことは、
図11に最もよく見られる。ワンド当接部156は、ビンベースカバー104の開口1701を通って突出し、このことは、
図10に見られる。ワンドインターロックアクチュエータ152は、ヒンジ軸123に平行な軸を中心に、ベースプレート116に対して枢動する。
【0023】
プッシュアーム158は、ワンドインターロックスライダ154の対応するノッチ180内に受け入れられる。ワンドインターロックアクチュエータ152の枢動に応じて、プッシュアーム158は、ワンドインターロックスライダ154と係合し、ワンドインターロックアクチュエータ152の枢動軸に垂直な方向に、ワンドインターロックスライダ154を動かす、または、移動させる。ワンドインターロックスライダ154の動きの方向は、
図11に矢印で示されている。ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154の動きは、そのため、連動している。つまり、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154の一方が動くことにより、他方も動く。
【0024】
ワンドインターロックスライダ154は、ベース部166に取り付けられる1対のアーム164を備える。アーム164は、形状がほぼ細長く、ベース部166の両端から上方に延びる。各アーム164の自由端(すなわち、ベース部166の遠位側の端部)は、ワンドインターロックアクチュエータ152のそれぞれのプッシュアーム158を受け入れるためのノッチ180を備える。アーム164は、ベースノズル118の両側で上方に延びる。
【0025】
ベース部166は、ビンボディ110と選択的に係合するためのフック168を備える。ベース部166は、ワンドインターロックばね155の一端を受け入れるくぼみまたはポケット187を更に備える。ベースプレート116は、ワンドインターロックばね155の反対端を受け入れる類似のくぼみまたはポケット127を備える。結果として、ワンドインターロックばね155は、ベースプレート116とワンドインターロックスライダ154との間で保持される。
【0026】
ワンドインターロック機構120は、3つの形態を有する。第1の形態においては、ワンドインターロック機構120は、ビンベース102が開位置にあるとき、ベースノズル118へのワンド1000または他の取り付け具の取り付けを阻止する。第2の形態においては、ワンドインターロック機構120は、ビンベース102が閉位置にあるとき、ベースノズル118へのワンド1000または他の取り付け具の取り付けを許可する。そして、第3の形態においては、ワンドインターロック機構120は、ワンド1000または他の取り付け具がベースノズル118に取り付けられたとき、閉位置から開位置へのビンベース102の動きを阻止する。
【0027】
ワンドインターロック機構120の第1の形態は、
図11に示されている。ワンドインターロック機構120は、ビンベース102が開位置にあるとき、第1の形態を取る。ワンドインターロックばね155は、ベースプレート116とワンドインターロックスライダ154との間で保持される。ビンベース102が開位置にあるとき、ワンドインターロックばね155は、ワンドインターロックスライダ154を第1の位置に付勢する。これにより、ワンドインターロックアクチュエータ152が第1の位置に付勢される。本例においては、ワンドインターロックばね155は、ワンドインターロックスライダ154を下方向に付勢する。ワンドインターロックスライダ154の第1の位置は、そのため、最下位置と見なされてよい。ワンドインターロックアクチュエータ152は、一方で、その第1の位置において、最上位置へと枢動する。上述したように、ワンドインターロックアクチュエータ152は、ビンベースカバー104の開口1701を通って突出する。ワンド1000または他の取り付け具が、取り付けのため、ベースノズル118を超えて挿入されると、ワンドインターロックアクチュエータ152は、ワンド1000または取り付け具に当接し、ベースノズル118に沿ったワンド1000または取り付け具の更なる移動を阻止し、それにより、ワンド1000または取り付け具がベースノズル118に取り付けられるのを阻止する。
【0028】
ワンドインターロック機構120の第2の形態は、
図12および
図14に示されている。閉位置へのビンベース102の動きに応じて、ワンドインターロック機構120は、第1の形態から第2の形態へと移る。より具体的には、ビンベース102が閉位置へと動くと、ビンボディ110は、ワンドインターロックスライダ154のベース部166と係合し、ワンドインターロックばね155の付勢力に対抗して、ワンドインターロックスライダ154を、その第1の位置から第2の位置へと動かす。それに応じて、ワンドインターロックアクチュエータ152は、その第1の位置から第2の位置へと枢動する。この特定の例においては、ワンドインターロックスライダ154は、その第1の位置からその第2の位置へと、上に移動し、ワンドインターロックアクチュエータ152は、その第1の位置からその第2の位置へと、下に枢動する。ワンド1000または他の取り付け具が、取り付けのため、ベースノズル118を超えて挿入されると、ワンド1000または取り付け具は、ワンドインターロックアクチュエータ152と係合する。ワンドインターロックアクチュエータ152は、その下側の第2の位置のせいで、ワンド1000または取り付け具がベースノズル118に取り付けられるのをもはや阻止しない。代わりに、ワンドインターロックアクチュエータ152と係合すると、ベースノズル118に沿ってワンド1000または取り付け具が更に移動し、ワンドインターロックアクチュエータ152は、ワンドインターロックばね155の付勢力に対抗して、その第2の位置から第3の位置へと、下に枢動する。それに応じて、ワンドインターロックスライダ154は、その第2の位置から第3の位置へと移動する。この特定の例においては、ワンドインターロックアクチュエータ152は、その第2の位置からその第3の位置へと、下に枢動し、ワンドインターロックスライダ154は、その第2の位置からその第3の位置へと、上に移動する。
図14は、第2の部分におけるワンドインターロックスライダ154の位置を示し、
図15は、第3の位置におけるワンドインターロックスライダ154の位置を示す。
【0029】
ワンドインターロック機構120の第3の形態は、
図13および
図15に示されている。第3の形態においては、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154は、それらの第3の位置にある。ワンドインターロックスライダ154がその第3の位置にあるとき、ワンドインターロックスライダ154のベース部166は、ビンボディ110と係合し、閉位置からのビンベース102の動きを阻止する。より具体的には、ワンドインターロックスライダ154のフック168が、ビンボディ110のフック188と係合し、閉位置からのビンベース102の動きを阻止する。結果として、ワンド1000または他の取り付け具がベースノズル118に取り付けられているとき、ビンアセンブリ100を開放することができない。
【0030】
ワンド1000または取り付け具が、続いて、ベースノズル118から取り外されるとき、ワンドインターロック機構120は、第3の形態から第2の形態へと動く。特に、ワンドインターロックアクチュエータ152は、ワンドインターロックばね155の付勢力の下、その第3の位置からその第2の位置へと動く。それに応じて、ワンドインターロックスライダ154は、その第3の位置からその第2の位置へと動く。ワンドインターロックスライダ154のフック168は、そのため、ビンボディ110のフック188から取り外され、それにより、ビンベース102は、閉位置から開位置へと自由に動く。
【0031】
ビンベース102が、続いて、閉位置から開位置へと動くとき、ワンドインターロック機構120は、第2の形態から第1の形態へと動く。特に、ワンドインターロックスライダ154は、もはやビンボディ110と係合しないため、ワンドインターロックスライダ154は、ワンドインターロックばね155の付勢力の下、その第2の位置からその第1の位置へと動く。それに応じて、ワンドインターロックアクチュエータ152は、その第2の位置からその第1の位置へと動き、ひいては、ワンド1000または他の取り付け具がベースノズル118に取り付けられるのを阻止する。
【0032】
ビンベースカバー104は、ベースプレート116およびワンドインターロック機構120の上に広がって覆う第1の部分170と、ベースノズル118の一部の上に広がって覆う第2の部分172とを備える。第1の部分170は、
図10に見られるように、ワンドインターロックアクチュエータ152が中を通って突出する第1の開口1701と、電気コネクタ238が中を通って突出する第2の開口1702とを備える。第2の部分172は、開口1721を備える。開口1721を通って、ワンド1000のワンドキャッチ1022は、以下でより詳細に説明されるような、ベースノズル118のロッキング突起135と係合するように延びてよい。
【0033】
カフシール106は、環状であり、ベースノズル118を取り囲み、ベースノズル118とビンベースカバー104の第2の部分172との間に位置する。結果として、ビンベースカバー104の第2の部分172は、カフシール106上に広がり、カフシール106を保護する。
【0034】
ビンベースシール107は、環状であり、ベースプレート116の第2の側面に固定される。ビンベース102が(以下でより詳細に説明する)閉位置にあるとき、ビンベースシール107は、ビンボディ110に対する気密シールを形成する。この特定の例においては、ビンベースシール107は、ビンボディ110の内面を密閉する1対のリップシールを備える。
【0035】
粉塵収集チャンバシール108は、第1のシール131と、第2のシール132と、第3のシール133とを備える。第1のシール131および第2のシール132は、以下で説明する、第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230の壁に対する気密シールを形成する。本例においては、第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230の端部は、弓形に形作られているため、第1のシール131および第2のシール132も、同様に弓形に形作られている。第3のシール133は、ビンベース102を通って延びる電気コネクタ238に対する気密シールを形成する。電気コネクタ238は、略長方形であるため、第3のシール133も、同様に長方形である。本例においては、第1のシール131および第2のシール132は、それぞれ、それぞれの粉塵収集チャンバ228、230の内面を密閉するリップシールを備え、第3のシール133は、電気コネクタ238の外面を密閉するリップシールを備える。
【0036】
次に
図16および
図17を参照すると、ビンボディ110は、ビンケース174と、ビンヒンジ部175と、1対のレール176と、第1チャネル178および第2のチャネル179と、ビンベースフック188とを備える。本例においては、ビンケース174、ビンヒンジ部175、レール176、チャネル178、179、およびビンベースフック188は、全て一体的に形成されている。
【0037】
ビンケース174は、ほぼ円筒形であり、ビンケース174の第2の端部182に向かって位置する開口184を備える。本例においては、開口184は、ビンケース174の上側に位置する。ビンアセンブリ100が一次分離システム200に取り付けられるとき、ビンケース174の開口が、ビン解放キャッチ252を受け入れる。ユーザは、その後、ビン解放キャッチ252を押下することにより、ビンアセンブリ100を解放し、取り外すことができる。
【0038】
ビンヒンジ部175は、ビンケース174の第1の端部181に位置し、ビンベース102とビンボディ110との間のヒンジ連結の第2の半分を画定する。より具体的には、ビンヒンジ部175およびベースヒンジ部124は、ヒンジピン114により共に保持され、ヒンジ連結を画定する。ビンヒンジ部175は、真空掃除機1が水平配向で位置付けられたとき、ビンケース174の上側に位置する。ビンベース102は、ヒンジ軸123を中心としてビンボディ110に対して移動可能である。ビンベース102は、
図10に示す閉位置と、
図18に示す開位置との間で移動可能である。本例においては、ビンアセンブリ100は、ヒンジピン114を取り囲み、ビンベース102を開位置へ付勢するねじりばね115を備える。
【0039】
レール176は、ビンケース174の外面に位置する。本例においては、レール176は、ビンケース174の下側に位置し、ビンケース174の主たる長さに沿って延びる。レール176は、ランナアセンブリ350にビンアセンブリ100を取り付けるのに使用されるが、このことは、以下でより詳細に説明される。
【0040】
チャネル178、179は、ビンヒンジ部175の両側の、ビンケース174の第1の端部181に位置する。チャネル178、179の各々は、ビンケース174の周囲を部分的に延びる1対の平行な突起またはトラック198、199により形成されている。以下で説明するように、チャネル178、179は、ビン閉鎖留め具112を受け入れ、保持する。
【0041】
ビンベースフック188は、ビンケース174の第1の端部181から延びる。ビンベース102が閉位置にあるとき、ビンベースフック188は、ベースプレート116のビンフック開口部126を通って延びる。上述したように、ワンドインターロックスライダ154は、ビンベースフック188と選択的に係合し、閉位置からのビン102の動きを阻止し、許可する。
【0042】
次に
図19~
図21を参照すると、ビン閉鎖留め具112は、第1の留め具190および第2の留め具192と、引っ張りばね193とを備える。留め具190、192の各々は、ほぼ弓形またはC字形であり、ビンボディ110のそれぞれのチャネル178、179内に据え付けられる。各留め具190、192は、第1の端部において、ビンボディ110に取り付けられる。本例においては、各留め具190、192の第1の端部は、ビンボディ110のベースヒンジ部175に取り付けられる。各留め具ボディ190、192は、続いて、第2の反対の端部において、引っ張りばね193に取り付けられる。引っ張りばね193は、そのため、2つの留め具190、192間を延びる。引っ張りばねは、留め具190、192の第2の端部を一緒に付勢する。結果として、留め具190、192は、ビンボディ110の第1の端部181の周囲を締め付ける。
【0043】
各留め具190、192の幅は、留め具190、192がビンボディ110の第1の端部181を超えて延びるような長さである。各留め具190、192は、留め具190、192の弓形部の内面に設けられる1対の突起194、195を備える。
図21に見られるように、留め具190、192は、突起またはトラック198、199により、ビンボディ110のそれぞれのチャネル178、179内に保持される。そして、留め具190、192の軸方向(すなわち、ビンアセンブリ100の長手方向軸に平行な方向)の動きは、ビンボディ110のトラック198、199により対抗される。特に、各留め具190、192の(
図21の左側への)第1の方向の軸方向運動は、留め具190、192の第1の突起194を、ビンボディ110の第2のトラック199に対して当接させ、各留め具190、192の(
図21の右側への)第2の反対の方向の軸方向運動は、留め具190、192の端部を、ビンボディ110の第1のトラック198に対して当接させる。
【0044】
各留め具190、192の第2の突起195は、ビンボディ110の第1の端部181を超えて延びる、留め具190、192のその部分に設けられている。そして、留め具190、192の第2の突起195は、ビンベース102が閉位置にあるとき、ビンベース102の1対の突起128と係合する。
図20は、第2の留め具192と係合する、1対の突起128の1つのみを示す。対応する突起128は、ビンベース102の反対側に設けられ、
図21に見られる。
【0045】
ビンベース102は、1対の突起128を備え、その各々は、ビンベース102のベースプレート116の一部の周囲のみ、円周方向に延びる。同様に、各留め具190、192の第2の突起195は、留め具190、192の一部の周囲のみ、円周方向に延びる。ビンベース102が閉位置にあるとき、
図21に示すように、第1の留め具190の第2の突起195は、ビンベース102の1対の突起128の一方と係合し、第2の留め具192の第2の突起195は、1対の突起128の他方と係合する。結果として、ビンベース102の閉位置から開位置への動きが阻止される。
【0046】
ビン閉鎖留め具112は、収縮形態と拡張形態とを有する。ビン閉鎖留め具112は、
図18、
図19、および
図21においては、収縮形態で示されている。ビンベース102が閉位置にあり、ビン閉鎖留め具112が収縮形態にあるとき、ビン閉鎖留め具112は、ビンベース102を閉位置で保持する。閉位置からビンベース102を解放するためには、ビン閉鎖留め具112は、拡張形態へと動く。
【0047】
ビン閉鎖留め具112を拡張形態へと動かすため、ランナアセンブリ350の一部を形成し、以下でより詳細に説明されるビンプッシュロッド356は、ビンベース102の方向に押される。ビンプッシュロッド356の端部は、2つの留め具190、192間の間隙196内へと突出する。ビンプッシュロッド256の端部は、くさび形である。結果的に、ビンプッシュロッド356がビンベース102に向かって押されると、ビンプッシュロッド356は、2つの留め具190、192と係合し、引っ張りばね193の付勢力に対抗して、2つの留め具190、192を押して離す。留め具190、192が押し広げられると、各留め具190、192は、ビンボディ110に取り付けられている第1の端部を中心にして外側に、曲がる、または、枢動する。留め具190、192が枢動すると、留め具190、192の第2の突起195は、ビンベース102の突起128から離れる、または、突起128を解放する。結果として、ビンベース102は、もはやビン閉鎖留め具112により保持されず、開位置へと自由に動く。
【0048】
留め具190、192の第1の突起194、およびビンボディ110のトラック198、199は、円周方向に、より延長している。結果的に、留め具190、192の第2の突起195がビンベース110の突起128から離れる一方で、第1の突起194は、ビンボディ110の突起199と係合し続ける。結果として、各留め具190、192は、ビンボディ110のチャネル178、179内に保持され続ける。
【0049】
ビン閉鎖留め具112の留め具190、192は、拡張形態においては離れ離れに動く。より具体的には、留め具190、192の第2の端部は離れ離れに動く一方で、留め具190、192の第1の端部は、位置固定されたままである。離れて動く際、留め具190、192は、ビンボディ110およびビンベース102から離れた方向に、外側に効果的に拡張する。留め具190、192は、恐らく、まとめて、ビンボディ110の端部およびビンベース102を取り囲むバンドまたはCクリップと考えられうる。このバンドまたはCクリップの直径は、そのため、拡張形態においては拡張し、収縮形態においては収縮する。留め具190、192は、そのため、収縮形態においては第1の相当直径を有し、第2の形態においては第2のより大きな相当直径を有するといえる。
【0050】
ビンベース110の突起128は傾斜しており、このことは
図21に見られる。ビン閉鎖留め具112が収縮形態にあり、ビンベース102が開位置から閉位置へと動くとき、突起128の傾斜面は、留め具190、192の第2の突起195に接触する。ビンベース110が閉位置へと動き続けると、留め具190、192の第2の突起195は、ビンベース110の突起128の傾斜面に乗り上がる。これにより、留め具190、192は、ビンボディ110に取り付けられている第1の端部を中心として、外側に枢動する。2つの留め具190、192は、そのため、引っ張りばね193の付勢力と反対に動く、ビンベース110を動かすのに使用される押す力により、押し広げられる。最後に、ビンベース110が閉位置への動きを完了させると、留め具190、192の第2の突起195は、ビンベース110の突起128の最上部に乗り上がる。そして、引っ張りばね193の付勢力により、2つの留め具190、192は、ビンベース110の突起128上でスナップダウンする。結果として、ビンベース110は、ビン閉鎖留め具112により閉位置で再び保持される。ビンベース102の突起128の傾斜面は、そのため、ビンベース102の閉鎖中、ビン閉鎖留め具112を収縮形態から拡張形態へと動かすことができる。
【0051】
いくつかの例においては、留め具190、192の各々は、ローラ、軸受、または低摩擦ブッシングを備えてよく、これに対して、ビンプッシュロッド356の端部が係合する。この結果、摩擦、ひいては、留め具190、192および/またはビンプッシュロッド356の損耗が減少しうる。
【0052】
ビンベース102およびビンボディ110は、ビンアセンブリ100の内部チャンバ105を共に画定する。以下でより詳細に説明されるように、使用時、空気流は、空気流入口134を介してチャンバ105に進入する。そして、空気流に取り込まれた粉塵は、一次分離システム200により分離され、ビンアセンブリ100のチャンバ105内に保持される。そして、チャンバ105は、ビンベース102を開位置へと動かすことにより、空になる。
【0053】
一次分離システム200は、
図22~
図33に示され、コア202と、一次フィルタ204と、第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208と、粉塵検出アセンブリ210と、電気コネクタ238と、電気ハーネス239と、ビンボディシール250と、ビン解放キャッチ252とを備える。一次分離システム200は、以下でより詳細に説明するように、非サイクロン分離システムである。
【0054】
コア202は、第1のコア部212と第2のコア部214とを備える。第1のコア部212は、ビンアセンブリ100のチャンバ105内に位置し、第2のコア部214は、ビンアセンブリ100の開放端を閉鎖する。
【0055】
第1のコア部212は、その長さに沿ってほぼU字形である。第1のコア部212の断面形状は、実質的に、その長さに沿って均一である。第1のコア部212の外側プロファイルは、凹部と凸部とを備えるといえる。凹部は、第1のコア部211の長さに沿って延びる、トラフまたは空気流チャネル220を画定する。第1のコア部212は、第1のアーム217と第2のアーム218とを備えると考えられ、その各々は、弓形であり、U字形コア212の半分を形成する。
【0056】
第1のコア部212は、ビンアセンブリ100内に位置付けられ、ビンボディ110の第1の端部181から第2の端部182へと延びる。第1のコア部212は、ビンアセンブリ100のチャンバ105が第1のコア部212を完全に取り囲むように、ビンアセンブリ100内に位置付けられる。第1のコア部212は、ベースノズル118の長手方向軸119に平行な方向に延びる。第1のコア部212は、そのため、長手方向軸119に垂直な平面における断面がほぼU字形である。第1のコア部212は、部分的にベースノズル118の長手方向軸119を中心として延び、このことは、長手方向軸119の位置を示す
図30に示されている。第1のアーム217および第2のアーム218は、長手方向軸119の両側で上方に延びるといえる。そして、第1のコア部212の空気流チャネル220は、長手方向軸119に平行に延びる。また、長手方向軸119は、空気流チャネル220を通って延びる。
【0057】
第1のコア部212は、ビンベース102の近位に、ひいてはベースノズル118により画定される空気流入口134の近位に第1の端部222を有し、ビンベース102の遠位に、ひいては空気流入口134の遠位に第2の端部224を有する。第1のコア部212は、ほぼ中空形状であり、第1のコア部212の内部を区切る内壁225または仕切りを備える。より具体的には、内壁225は、一次出口通路226と、第1の粉塵収集チャンバ228と、第2の粉塵収集チャンバ230と、ルーミング通路232と、第1の補助出口通路234と、第2の補助出口通路236とを画定する。
【0058】
一次出口通路226は、第1のコア部212の第1のアーム217および第2のアーム218の両方に広がる。一次出口通路226は、第1のコア部212の第1のアーム217および第2のアーム218の半径方向内側領域に位置し、一次フィルタ204の下に広がるように位置付けられている。一次出口通路226は、第1のコア部212の第1の端部222から測定されるとき、第1のコア部212の軸長に沿って途中から始まり、第1のコア部212の第2の端部224へと延びる。
【0059】
第1の粉塵収集チャンバ228は、第1のコア部212の第1のアーム217内に位置する。第1の粉塵収集チャンバ228は、第1のコア部212の全長に沿って延び、一次出口通路226の一部を取り囲む。第1の粉塵収集チャンバ228は、第1の粉塵収集チャンバ228の長さに沿ったさまざまなポイントで、一次出口通路226、第1の補助出口通路、およびルーミング通路232と共通壁を共有する。第1のコア部212の第2の端部224における第1の粉塵収集チャンバ228の端部は、以下でより詳細に説明するような、二次分離段階400のサイクロンボディ464の第1のサブセット474の粉塵出口と流体連結している。第1のコア部212の第1の端部222における第1の粉塵収集チャンバ228の反対端は、開いている。ビンベース102が閉位置にあるとき、ベースプレート116および粉塵収集チャンバシール108(より具体的には、第1のシール131)は、第1の粉塵収集チャンバ228の端部を閉鎖し、密閉する。
【0060】
第2の粉塵収集チャンバ230は、第1のコア部212の第2のアーム218内に位置する。第2の粉塵収集チャンバ230は、第1のコア部212の全長に沿って延び、一次出口通路226の一部を取り囲む。第2の粉塵収集チャンバ230は、第2の粉塵収集チャンバ230の長さに沿ったさまざまなポイントで、一次出口通路226、第2の補助出口通路236、およびルーミング通路232と共通壁を共有する。第1のコア部212の第2の端部224における第2の粉塵収集チャンバ230の端部は、以下でより詳細に説明するような、二次分離段階400のサイクロンボディ464の第2のサブセット476の粉塵出口と流体連結している。第1のコア部212の第1の端部222における第2の粉塵収集チャンバ230の反対端は、開いている。ビンベース102が閉位置にあるとき、ベースプレート116および粉塵収集チャンバシール108(より具体的には、第2のシール132)は、第2の粉塵収集チャンバ230の端部を閉鎖し、密閉する。
【0061】
ルーミング通路232は、中空形状であり、電気ハーネス239および粉塵検出アセンブリ210を収容する。ルーミング通路をより良く示すため、電気ハーネス239と、粉塵検出アセンブリ210の部品とは、
図26~
図30では省略されている。ルーミング通路232は、第1のコア部212のほぼU字形の断面内で、第1の粉塵収集チャンバ228と第2の粉塵収集チャンバ230との間、かつ、一次出口通路226の下に位置する。ルーミング通路232は、第1のコア部212の全長に沿って延びる。第1のコア部212の第1の端部222におけるルーミング通路232の端部は、電気コネクタ238により閉鎖されている。電気コネクタ238は、ワンド1000の対応する電気コネクタ1026と連結し、メインユニット10からのパワーおよび通信信号の両方を、ワンド1000および掃除機ヘッド1100に提供する。電気ハーネス239は、電気コネクタ238と粉塵検出アセンブリ210の回路基板290との間を延びる第1の部分と、回路基板290からハウジングおよびハンドルアセンブリ600へと延びる第2の部分とを備える。
【0062】
第1の補助出口通路234は、第1のコア部212の第1のアーム217内に位置する。第1の補助出口通路234は、第1の粉塵収集チャンバ228の下に位置し、第1のコア部212の一部に沿って、第1のコア部212の第1の端部222から延びる。第1の補助出口通路234は、両端が閉鎖されている。つまり、通路234は、第1のコア部212の第1の端部22で閉鎖され、反対端でも閉鎖されている。第1の補助出口通路234は、第1のコア部212の半径方向外側領域に位置する。第1の補助出口通路234は、第1の粉塵収集チャンバ228を通って延びる第1の連結通路240を介して、一次出口通路226と流体連結している。
【0063】
第2の補助出口通路236は、第1のコア部212の第2のアーム218内に位置する。第2の補助出口通路236は、第2の粉塵収集チャンバ230の下に位置し、第1のコア部212の一部に沿って、第1のコア部212の第1の端部222から延びる。第2の補助出口通路236は、両端が閉鎖されている。つまり、通路236は、第1のコア部212の第1の端部222で閉鎖され、反対端でも閉鎖されている。第2の補助出口通路236は、第1のコア部212の半径方向外側領域に位置する。第2の補助出口通路236は、第2の粉塵収集230を通って延びる第2の連結通路242を介して、一次出口通路226と流体連結している。第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236は、ルーミング通路232の両側に位置する。
【0064】
第2のコア部214は、ほぼ円筒形であり、側壁243と端壁244とを備える。第2のコア部214は、第1のコア部212の第2の端部224に位置し、端壁244は、第2の端部224に当接している。本例においては、第2のコア部214は、第1のコア部212と一体的に形成されている。第2のコア部214の外径は、第1のコア部212の外径より大きい。結果的に、端壁244は、第1のコア部212の第2の端部224を超えて、半径方向外側に延びる。
【0065】
端壁244は、第1のコア部212の空気流チャネル220の端部を閉鎖する。空気流チャネル220は、そのため、第1のコア部212の第1の端部222においては開いており、第1のコア部212の第2の端部224においては、端壁244により閉鎖されている。
【0066】
第2のコア部214は、側壁243の外側に形成される、環状チャネルとキャッチくぼみとを備える。ビンボディシール250は、環状チャネル246内に据え付けられ、ビン解放キャッチ252は、キャッチくぼみ内に据え付けられている。第2のコア部214は、第2のコア部214の内部を区切る内壁255または仕切りを更に備える。より具体的には、内壁255は、出口通路256、第1の粉塵移送通路258、第2の粉塵移送通路260、およびルーミング通路262を画定する。
【0067】
出口通路256は、ほぼ円筒形であり、第2のコア部214の内部の中心に位置する。出口通路256は、第1のコア部212の一次出口通路226と流体連結している。出口通路256は、そのため、一次出口通路226の延長と見なされてよい。出口通路256の端部は、一次分離システム200の空気出口を画定する。
【0068】
第1の粉塵移送通路258および第2の粉塵移送通路260は、ほぼC字形であり、出口通路256の両側に位置し、出口通路256の主要部の周囲に延びる。第1の粉塵移送通路258の一端は、第1の粉塵収集チャンバ228と流体連結しており、反対端は、二次分離段階400のサイクロンボディ464の第1のサブセット474の粉塵出口と流体連結している。第1の粉塵移送通路258は、導管としての機能を果たし、導管を通って、サイクロンボディ464の第1のサブセット474からの粉塵が、第1の粉塵収集チャンバ228に運ばれる。同様に、第2の粉塵移送通路260の一端は、第2の粉塵収集チャンバ230と流体連結し、反対端は、二次分離段階400のサイクロンボディ464の第2のサブセット476の粉塵出口と流体連結している。そして、第2の粉塵移送通路260は、サイクロンボディ464の第2のサブセット476から第2の粉塵収集チャンバ230へと粉塵を運ぶ。
【0069】
ルーミング通路262は、メインユニット10が水平配向に位置付けられたとき、出口通路256の下に位置する。ルーミング通路262および粉塵移送通路258、260は、出口通路256を集合的に取り囲む。ルーミング通路262は、第1のコア部212のルーミング通路232とつながっており、第1のコア部212のルーミング通路232の延長と見なされてよい。よって、ルーミング通路262は、電気ハーネス239を収容する。
【0070】
一次フィルタ204は、
図31および
図32に単独で示されている。一次フィルタ204は、断面がほぼU字形であり、その形状は、第1のコア部212の凹部のプロファイルに対応している。一次フィルタ204は、コア202に、より具体的には、第1のコア部212の凹部に、取り付けられている。本例においては、コア202は、一次フィルタ204に覆いかぶさり、一次フィルタ204は、コア202と一次フィルタ204との間の良好な固定を支援する機構(例えば、フランジ266およびオーバーサイズの穴268)を備える。一次フィルタ204は、第1のコア部212の凹部のプロファイルの連続をもたらす。第1のコア部212および一次フィルタ204は、そのため、空気流チャネル220を画定する凹形の外面を集合的に画定する。
【0071】
一次フィルタ204は、金属から成る。一次フィルタ204は、複数の穴を有する穴あき領域またはメッシュ270を備える。メッシュ270の穴は、0.2mm~0.5mmの穴寸法(すなわち、直径または相当直径)を有し、メッシュは、20%~35%の開放面積を有する。さらに、メッシュの全開放面積に対する空気流入口134の断面積の比率は、0.4~0.6である。すなわち、空気流入口134の断面積は、一次フィルタ204の全開放面積の2/5~3/5である。
【0072】
明確にするため、メッシュ270は、
図31および
図32において、網掛け領域として示されている。メッシュ270は、断面がU字形である。メッシュ270の幅は、メッシュ270の長さに沿って先細になる。すなわち、メッシュ270の幅は、一次フィルタ204の長さの一部に沿って減少する。メッシュ270は断面がU字形であるため、メッシュ270の幅は、メッシュ270のアーク長を意味し、例えば、一次フィルタ204の長さに沿って一定である空気流チャネル220の幅を意味するのではないことが理解されるべきである。メッシュ270は一次フィルタ204の長さに沿って先細になるため、一次フィルタ204の開放面積は、その長さに沿って減少する。一次フィルタ204は、粉塵検出アセンブリ210を収容するノッチ272を、一端に備える。
【0073】
一次フィルタ204は、第1のコア部212のように、ベースノズル118の長手方向軸119に平行な方向に延びる長さを有する。一次フィルタ204は、そのため、長手方向軸119に垂直な平面における断面がほぼU字形である。一次フィルタ204は、部分的に、ベースノズル118の長手方向軸119を中心にして延びる。一次フィルタ204は、一次フィルタの長さに沿って、長手方向軸119から半径方向に間隔を置く。本例においては、長手方向軸119と、一次フィルタ204の外側の上流表面との間の半径方向距離は、空気流入口134の半径の0.7~1.2倍である。すなわち、空気流入口124がR1の有効半径を有し、長手方向軸119と一次フィルタ204との間の半径方向距離がR2であれば、比率R2/R1は、0.7~1.2である。
【0074】
既に述べたように、一次フィルタ204の開放面積は、一次フィルタ204の長さの一部に沿って減少する。より具体的には、一次フィルタ204の開放面積は、空気流チャネル220の開放端から離れ、空気流チャネル220の閉鎖端へと向かう方向に減少する。一次フィルタ204の開放面積は、そのため、空気流入口134から離れる方向に減少する。
【0075】
一次フィルタ204は、一次出口通路226の開口または入口を覆う。以下でより詳細に説明されるように、チャンバ105に進入する空気流は、空気流チャネル220に沿って、一次フィルタ204を超えて流れる。そして、空気流の第1の部分は、一次フィルタ204を通り、一次出口通路226に沿って流れる。
【0076】
インサート274は、一次出口通路226内に位置する。インサート274は、一次フィルタ204のメッシュ270の一部の周辺端部に形状が対応し、その下に広がる。本例においては、インサート274は、第1のコア部212の第2の端部224に向かって位置するメッシュ270の周辺端部、すなわち、空気流入口134から最も離れたメッシュ270の縁部の形を成し、その下に広がる。インサート274は、周辺端部の下に位置し、周辺端部を通る空気流を制限するように作用する。そうしなければ、一次フィルタ204を通る流量は、比較的多くなる。
【0077】
第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208は、
図33に単独で示されている。補助フィルタ206、208の各々は、周辺フレーム277に取り付けられたメッシュ276を備える。補助フィルタ206、208の各々は、断面がほぼ弓形であり、第1のコア部212の凸部のプロファイルに形状が対応している。補助フィルタ206、208は、コア202に、より具体的には、第1のコア部212の凸部216に、取り付けられる。本例においては、第1のコア部212と、各補助フィルタ206、208のフレーム277とは、インターロック機構を備え、補助フィルタ206、208を第1のコア部212に取り付ける。第1の補助フィルタ206は、第1の補助出口通路234の開口または入口を覆い、第2の補助フィルタ208は、第2の補助出口通路236の開口または入口を覆う。
【0078】
補助フィルタ206、208のメッシュは、金属から成る。メッシュの穴は、0.2mm~0.5mmの穴寸法を有し、メッシュは、20%~35%の開放面積を有する。補助フィルタ206、208を合わせた全開放面積は、一次フィルタ204の全開放面積未満である。
【0079】
使用時、チャンバ105に進入する空気流は、空気流チャネル220に沿って、一次フィルタ204を超えて流れる。そして、空気流の第1の部分は、一次フィルタ204を通る。空気流の第2の部分は、空気流チャネル220の閉鎖端に達すると、空気流チャネル220から離れ、ビンアセンブリ100のチャンバ105に沿って戻る。そして、空気流の第2の部分は、補助フィルタ206、208を通り、補助出口通路234、236に沿って流れる。第1の部分は、空気流の65%~85%であるため、第2の部分は、空気流の15%~35%である。この特定の例においては、第1の部分は、空気流の約75%である。
【0080】
粉塵検出アセンブリ210は、
図34に単独で分解図で示され、コア202の一部を形成するインパクトエリア280と、圧電音響センサ282と、圧力プレート284と、ばね286と、キャップ288と、粉塵検出アセンブリ回路基板290とを備える。
【0081】
インパクトエリア280は、第1のコア部212の表面の一部として形成されている。インパクトプレートエリア280は、一次フィルタ204のノッチ272内にフィットするように形作られ、寸法設定されている一方、空気流入口134に向かってノッチ272の外にも延びる。よって、一次フィルタ204は、部分的に、インパクトエリア280の側面に沿って延びる。圧電音響センサ282、圧力プレート284、ばね286、およびキャップ288は、インパクトエリア280の下に位置し、粉塵検出アセンブリ回路基板290と共に、第1のコア部212のルーミング通路232内に位置する。粉塵検出アセンブリ210の部品は、インパクトエリア280にインパクトを与える粉塵の検出を可能にし、いくつかの例においては、真空掃除機1は、検出される粉塵に応じて、自動的に制御されうる。代替的な実施形態においては、別個のインパクトプレートが、インパクトエリアを形成してもよい。インパクトプレートは、防振部品により第1のコア部の上面に設置されてよい。
【0082】
圧縮アセンブリ300は、
図35~
図37に単独で示されている。圧縮アセンブリ300は、圧縮機構と見なされてよい。圧縮アセンブリ300は、圧縮プレートサブアセンブリ302と、(フィルタワイピング部材と見なされうる)コアワイピング部材304と、ビンワイピング部材306と、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310と、圧縮ハンドルアセンブリ312とを備える。圧縮アセンブリ300、またはそのさまざまな部品は、ワイピング機構を形成すると見なされてよく、この場合、ワイピング機構の単一の作動に応じて、ビンボディ110の内面、一次メッシュ204、ならびに第1の補助メッシュ206および第2の補助メッシュ208を拭くように構成されている。しかしながら、他の例においては、別個の圧縮アセンブリ300とワイピング機構とが存在しうることが理解されよう。
【0083】
圧縮プレートサブアセンブリ302は、フロントプレート314と、ミドルプレート316と、リアプレート318とを備える。圧縮プレートサブアセンブリ302のプレートの少なくとも1つは、ワイピング機構のプレート、および/または、圧縮アセンブリ300の圧縮プレートと見なされてよく、これらのプレートの各々は、(この場合、ベースノズル118の中心長手方向軸119と同軸である)チャンバ105の長手方向軸に実質的に垂直に、スライド可能に設置されている。フロントプレート314は、圧縮ボディ320と、フロントプレート貫通孔322と、フロントフランジ324とを備える。圧縮ボディ320は、ほぼ円形であり、ほぼ平らな圧縮表面を画定する。圧縮ボディ320は、ビンボディ110の内径よりわずかに小さい直径を有する。フロントプレート貫通孔322は、ほぼU字形であり、一次分離システム200の第1のコア部212をスライド可能に受け入れるように形作られ、寸法設定されている。フロントプレート貫通孔322は、圧縮プレート320に形成されている。フロントフランジ324は、ほぼU字形であり、ほぼU字形のフロントプレート貫通孔322のベースの周りで曲線を描く。フロントフランジ324は、ほぼU字形のフロントプレート貫通孔322のアームに沿って途中までのみ延びる。フロントフランジ324は、フロントフランジ324が第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310に対して圧縮プレートサブアセンブリ302の反対側に位置するように、圧縮ボディ320から延びる。フロントフランジ324は、圧縮ボディ320と一体的に形成され、圧縮ボディから延びる。代替的な実施形態においては、フロントフランジ324は、省略されてもよい。
【0084】
ミドルプレート316は、圧縮ボディ320と実質的に同一の形態を有し、フロントフランジ324に対して圧縮ボディ320の反対側に位置する。
【0085】
リアプレート318は、ミドルプレート316と実質的に同一の形態を有し、ロッド受け入れ開口部326を更に備える。リアプレート318は、フロントプレート314に対してミドルプレート316の反対側に位置し、ロッド受け入れ開口部326は、フロントプレート314から離れる方向に面する。各ロッド受け入れ開口部326は、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310の対応する一方を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。
【0086】
リアプレート318、ミドルプレート316、およびフロントプレート314の各々は、ロッド受け入れ開口部を備える。ロッド受け入れ開口部は、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310の対応する一方を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。
【0087】
コアワイピング部材304は、ほぼU字形であり、フロントプレート貫通孔322の外縁に対応するように、かつ、一次分離システム200の第1のコア部212の外縁に対応するように、形作られ、寸法設定されている。コアワイピング部材304は、ゴムなど、弾性的に変形可能な材料から成り、コアワイピング部材304の外縁がフロントプレート貫通孔に向かって角度をなすように、ミドルプレート316の貫通孔の外縁の周囲で、ミドルプレート316に設置されている。言い換えれば、コアワイピング部材304は、外縁から空気流入口134に向かって斜角に、チャンバ105の中心長手方向軸に向かって延びる。本例においては、コアワイピング部材304は、フロントプレート貫通孔322の外縁全体に沿って設置されているが、他のケースでは、コアワイピング部材304は、代わりに、この外縁の全体ではなく一部に沿って設置されてもよい。代替的な実施形態においては、コアワイピング部材は、コアワイピング部材304の外縁がフロントプレート貫通孔322に向かって角度をなすように、フロントプレート貫通孔322の外縁の周囲で、フロントプレート314に設置されている。
【0088】
ビンワイピング部材306は、ほぼ環状であり、フロントプレート314の外縁に対応するように形作られ、寸法設定されている。ビンワイピング部材306は、ゴムなど、弾性的に変形可能な材料から成り、ビンワイピング部材306の外縁がフロントプレート314から離れて角度をなすように、フロントプレート314の外縁の周囲で、フロントプレート314に設置されている。言い換えれば、ビンワイピング部材306は、外縁から空気流入口134に向かって斜角に、チャンバ105の中心長手方向軸から離れて延びる。本例においては、ビンワイピング部材306は、フロントプレート314の外縁全体に沿って設置されているが、他のケースでは、ビンワイピング部材306は、代わりに、この外縁の全体ではなく一部に沿って設置されてもよい。
【0089】
コアワイピング部材304およびビンワイピング部材306は、コアワイピング部材304およびビンワイピング部材306が同程度にフロントプレート314の前方に延びるように、実質的に同様の幅を有する。
【0090】
第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310は、各々、第1の端部と第2の端部との間で、ほぼ円筒形であり、細長い。第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310は、リアプレート318のロッド受け入れ開口部326内に、ミドルプレート316およびフロントプレート314の対応する開口部を通って、受け入れられうる。いくつかの例においては、ロッド受け入れ開口部326は、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310が締り嵌めまたは摩擦嵌めによりロッド受け入れ開口部326内に確実に受け入れられように、外側被覆を備えうる。当接機構331は、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310の各々の第2の端部の領域に位置する。当接機構331は、それぞれの第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310を中心にして環状に延び、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310の残りの部分と比較して、直径が増加した領域を構成する。
【0091】
圧縮ハンドルアセンブリ312は、圧縮ハンドル332と、第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336と、圧縮磁石354とを備える。磁石354は、圧縮センサアセンブリの一部を形成する。圧縮ハンドル332は、ほぼ半円形であり、第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336に枢動可能に設置されている。第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336は、連携しており、第1の圧縮ハンドル334が第1の圧縮レールに沿ってスライドし、第2の圧縮ハンドルが第2の圧縮レールに沿ってスライドするように、ランナアセンブリ350の圧縮レール364にスライド可能に設置されている。ランナアセンブリ350については、以下で更に詳細に説明される。
【0092】
圧縮センサアセンブリは、磁石354とホールセンサとを備える。ホールセンサは、ビンアセンブリ100内に設置されている。代替的な実施形態においては、ホールセンサは、ビンアセンブリ100の下側に設置されてもよい。磁石354は、第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336に対する圧縮ハンドル334の枢動により、磁石354がホールセンサに対して動くように、圧縮ハンドル332に連結されている。ホールセンサは、以下でより詳細に説明するような、吸引モータ500のコントローラ526とつながっている。
【0093】
圧縮ハンドルアセンブリ312は、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310の軸長未満の軸長を有する。第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310に対して適切な位置に位置する圧縮ハンドルアセンブリ312と、圧縮プレートサブアセンブリ302のリアプレート318のロッド受け入れ開口部326内に受け入れられた第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310とにより、圧縮ハンドル332は、圧縮プレートサブアセンブリ302から後方に間隔を空けている。
【0094】
ランナアセンブリ350は、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600に取り付けられ、
図38~
図40に単独で示されている。ランナアセンブリ350は、ランナボディ352と、ランナボディカバー354と、ビンプッシュロッド356と、圧縮ばね358とを備える。
【0095】
ランナボディ352は、プッシュロッドチャネル360と、一連のランナ362と、1対の圧縮レール364とを備える。ビンプッシュロッド356は、プッシュロッドチャネル360内に受け入れられている。一連のランナ362は、2対のランナを備え、各々の対は、プッシュロッドチャネル360の両側に位置する。ランナ362は、ビンアセンブリ100のビンレール176内に受け入れられる。より具体的には、ランナ362は、メインユニット10からのビンアセンブリ100の取り付けおよび取り外し中、ビンレール176に沿ってスライドする。圧縮レール364は、圧縮レール364内にスライド可能に設置されている圧縮ハンドルアセンブリ312を受け入れる。より具体的には、圧縮ハンドルコネクタ334、336は、それぞれの圧縮レール364内に受け入れられ、それぞれの圧縮レール364に沿ってスライドする。
【0096】
ビンプッシュロッド356は、ボディ部370とハンドル部372とを備える。ボディ部370は、細長い形状で、一端においてハンドル部372に取り付けられている。本例においては、ボディ部370およびハンドル部372は、一体的に形成されている。ボディ部370の反対端は、くさび形であり、ビンアセンブリ100を開くとき、ビン閉鎖留め具112と係合する。ハンドル部372は、ボディ部370の端部から下方に突出し、ほぼ半円形である。ビンプッシュロッド356は、ランナボディ352のプッシュロッドチャネル360内にスライド可能に設置されている。ランナボディ352は、ボディ部370の細長いスロット374を通って突出する突起366を備える。そして、ビンプッシュロッド356は、細長いスロット374の方向において、ランナボディ352に対して自由に動く。ビンプッシュロッド356は、後退位置と延長位置との間で移動可能である。圧縮ばね358は、ビンプッシュロッド356およびランナボディ352の両方に取り付けられ、ビンプッシュロッド356を後退位置へと付勢するように作用する。ビンプッシュロッド356は、ハンドル部372を握り、ビンベース102の方向にビンプッシュロッド356を押すことにより、延長位置へと動く。それに応じて、ビンプッシュロッド356のくさび形の端部は、ビン閉鎖留め具112と係合し、ビン閉鎖留め具を拡張形態へと動かすことにより、ビンベース102を閉位置から解放する。そして、ビンプッシュロッド356の更なる動きにより、ビンプッシュロッド356の端部は、ビンベース102をビンボディ110から離れる方向に押し、それにより、ビンベース102を閉位置から開位置へと動かす。ビンプッシュロッド356は、そのため、作動したときに、ビン閉鎖留め具112にビンベース102を解放させ、ビンベース102を閉位置から押し出すビン開放機構と見なされてよい。
【0097】
ランナボディカバー354は、ランナボディ352の下側に取り付けられ、ランナボディ352の下側を覆う。
【0098】
二次分離システム400は、
図41~
図46に示され、空力インサート402と、分流器404と、バルブアセンブリ406と、コーンアセンブリ408と、ボルテックスプレート410と、粉塵コレクタシール409とを備える。二次分離システム400は、以下でより詳細に説明するように、サイクロン分離システムである。
【0099】
空力インサート402は、ほぼ半円形であり、下端412と上端414とを有する。上部414は、分流器404のエッジ部417と対応するように形作られ、寸法設定されているダクトリップ416を備える。
【0100】
分流器404は、
図42に更に詳細に示され、セパレータボディ418と、中心ボア420と、バルブシート422と、拡張部材シート424と、出口開口部428とを備える。セパレータボディ418は、第1の端部と第2の端部とを有する。中心ボア420は、第1の端部と第2の端部との間を延びる。
【0101】
バルブシート422は、環状であり、中心ボア420を画定する壁の内側面に位置する。バルブシート422は、中心ボア420の壁の内側面の直径が減少した領域により画定され、以下でより詳細に説明するような、バルブアセンブリ406のバルブ部材438と選択的に係合するように形作られ、寸法設定されている。
【0102】
拡張部材シート424も、環状であり、中心ボア420の壁の内側面の上面により画定されている。拡張部材シート424は、以下でより詳細に説明するような、バルブアセンブリ406の拡張部材440を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。
【0103】
出口開口部428は、セパレータボディを通って延び、中心ボア420と流体連結し、バルブシート422と拡張部材シート424との間に位置する。出口開口部428は、コーンアセンブリ408のサイクロンボディ464の第2のサブセット476のサイクロン入口472に対応するように形作られ、寸法設定され、位置付けられている。集合的に、中心ボア420および出口開口部428は、分流器404を通る内部流路を画定する。
【0104】
バルブアセンブリ406は、バルブ部材438と、拡張部材440と、密閉ユニット442と、ばね446と、バルブアクチュエータアセンブリ448とを備える。
【0105】
バルブ部材438は、ほぼ円すい形であり、バルブ部材438の頂点から後方に延びるロッド受け入れチャネル450を備える。ロッド受け入れチャネル450は、ボルテックスプレート410の一部として形成された連結ロッドの端部を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。バルブ部材438は、全体として、分流器404のバルブシート422と選択的に係合するように形作られ、寸法設定されている。バルブ部材438は、ゴムなど、弾性的に変形可能な材料から成る。
【0106】
拡張部材440は、中空であり、ゴムなど、弾性的に変形可能な材料から成る。拡張部材440は、座屈、ローリング、折り畳み、または他の類似の効力によって線形拡張および収縮を可能にするように形作られている。拡張部材440は、バルブ部材438および密閉ユニット442に連結される第1の端部と、拡張部材シート424に連結されている第2の端部とを有する。
【0107】
密閉ユニット442は、中心開口部456を備え、中心開口部456を通って、連結ロッド444が延びる。密閉ユニット442は、拡張部材440の第1の端部において、拡張部材440の内部に位置する。
【0108】
連結ロッド444は、ボルテックスプレート410の一部として形成され、ほぼT字の断面形状を有し、ボディ部458とヘッド部460とを備える。ボディ部458は、細長い形状で、バルブ部材438のロッド受け入れチャネル450および密閉ユニット442の中心開口部456の直径にほぼ対応する直径を有する。いくつかの例においては、ボディ部548は、バルブ部材438および密閉ユニット442の何れかの対応するキー溝と係合するため、キー溝など、1つまたは複数の係合機構を備えることができる。ヘッド部460は、ボディ部458の直径より大きい直径を有する。
【0109】
ばね446は、コイルばねであり、一端で連結ロッド444のヘッド部460に連結され、反対端でボルテックスプレート410に連結されている。ばね446は、力が付与されない場合、延長形態に付勢される。
【0110】
図44に示すようなバルブアクチュエータアセンブリ448は、ハウジング482と、ハウジング482内で移動可能な遮断部材484と、遮断部材484を選択的に動かすためのコイル486と、ハウジング482と流体連結している第1の空気流路488、第2の空気流路490、および第3の空気流路492とを備える。
【0111】
遮断部材484は、ソレノイドコアの形態を取る。遮断部材484は、遮断部材484が第1の空気流路488を通る空気流を遮断する位置へとばね494により弾性的に付勢され、第2の空気流路490および第3の空気流路492を通る空気流を実現する。遮断部材484は、適切な密閉表面を備えてよい。コイル486は、ユーザ入力の操作に応じて電圧が加えられることで、遮断部材484を動かすように構成されている。代替的に、コイル486は、自動的に、かつ、デバイスのセンサに応じて、電圧が加えられるように構成されている。例えば、コイル486は、以下でより詳細に説明する圧電センサ282の出力に従って、電圧が加えられるように構成されている。第1の空気流路488は、吸引モータ500の電気モータ502の上流の位置と流体連結している。第2の空気流路490は、電気モータ502の下流の位置と流体連結している。下流および上流という用語は、使用時、真空掃除機を通る流量の方向との関連で利用されていることが理解されるであろう。第3の空気流路492は、拡張部材440と流体連結している。バルブアクチュエータアセンブリ448の操作については、以下でより詳細に説明される。
【0112】
バルブアセンブリ406の、バルブ部材438、拡張部材440、密閉ユニット442、およびばね446は、基本的に、分流器404の中心ボア420内に位置し、バルブ部材438は、以下でより詳細に説明するように、内部流路および出口開口部428を通る空気流が阻止される延長位置と、内部流路および出口開口部428を通る空気流がバルブ部材438により実現される後退位置との間で移動可能である。
【0113】
バルブアクチュエータアセンブリ448は、コーンアセンブリ408のチャネル477内に、ハウジング482、遮断部材484、およびコイル486を有して位置付けられ、関連する、第1の空気流路488、第2の空気流路490、および第3の空気流路492は、上述したそれぞれの位置と流体連結している。バルブアクチュエータアセンブリ448の位置は、他にも想定される。
【0114】
コーンアセンブリ408は、中心チャネル462を画定する単一の成形体と、中心チャネル462を中心にして配置される11個のサイクロンボディ464とを備える。中心チャネル462は、円錐台状の壁により画定されている。中心チャネル462は、円錐台状の壁により画定されたチャネル入口を有し、円錐台状の壁のベースは、空力インサート402のダクトリップ416を受け入れるためのダクト受け入れチャネルを画定する。中心チャネル462は、分流器404も受け入れる。
【0115】
サイクロンボディ464は、各々、中空であり、ほぼ円すい形であり、サイクロンボディがコーンアセンブリ408の中心軸Cに向かって傾斜するように、中心チャネル462を中心にして配置されている。サイクロンボディ464の各々は、中心サイクロンボディ軸を有しているといえる。そして、サイクロンボディ464は、サイクロンボディ軸がコーンアセンブリ408の中心軸Cに向かって収束するように、傾斜している。サイクロンボディ464の各々は、実質的に同一の形態を有し、コーンアセンブリ408を単独で見たとき、中心チャネル462と流体連結しているサイクロン入口472を有する。サイクロンボディ464の各々は、コーンアセンブリ408の中心軸Cに面しているサイクロン粉塵出口473を有する。サイクロン粉塵出口473は、ほぼU字形で配置されている。
【0116】
サイクロンボディ464は、6つのサイクロンボディ464から成る第1のサブセット474と、5つのサイクロンボディ464から成る第2のサブセット476とに分けられる。サイクロンボディ464の第1のサブセット474および第2のサブセット476は、コーンアセンブリ408の周縁で互いに連続しており、第1のサブセット474のサイクロンボディ464が順々に存在し、続いて、第2のサブセット476のサイクロンボディ464が順々に存在する。チャネル477は、サイクロンボディ464の第1のサブセット474の端部と第2のサブセット476の端部との間に位置する。サイクロンボディ464の第1のサブセット474および第2のサブセット476は、それらのサイクロン入口472がコーンアセンブリ408の中心軸Cに沿って共通の距離を取るように配置されている。
【0117】
当業者であれば、全サイクロンボディ464の数、ならびに第1のサブセット474および第2のサブセット476を構成するサイクロンボディ464の数が、真空掃除機1の要求に応じて変更されうることを理解するであろう。さらに、サイクロンボディ464の各々は、真空掃除機1の要求に応じて、異なる寸法およびサイズを有しうる。
【0118】
第1のサブセット474のサイクロンボディ464は、互いに並行に流体連結して配置されており、第2のサブセット476のサイクロンボディ464は、互いに並行に流体連結して配置されている。以下でより詳細に説明するように、真空掃除機1の異なる動作モードにおいては、サイクロンボディ464の第1のサブセット474、または、サイクロンボディ464の第1のサブセット474および第2のサブセット476の両方、の何れかが利用されうる。後者の構成においては、サイクロンボディ464の第1のサブセット474および第2のサブセット476は、互いに並行に流体連結して配置される。
【0119】
ボルテックスプレート410は、プレートボディ478と、連結ロッド444と、11個のボルテックスファインダ480とを備える。プレートボディ478は、コーンアセンブリ408の最上部に対応するように形作られている。ボルテックスファインダ480は、プレートボディ478の下側によって定められ、プレートボディ478を通って延びる中心ボアを有する中空の管状部材を備える。ボルテックスプレート478は、各ボルテックスファインダ480がコーンアセンブリ408のサイクロンボディ464の対応する1つ内へ延びるように、コーンアセンブリ408の最上部に置かれる。ボルテックスファインダ480は、二次分離システム400の空気出口を画定する。いくつかの例においては、ボルテックスプレートシール481は、ボルテックスプレート410とコーンアセンブリ408との間に位置し、ボルテックスプレート410とコーンアセンブリ408との間における空気流の漏出を阻止する。
【0120】
吸引モータ500は、
図47に単独で模式的に示され、電気モータ502と、インペラ504と、モータ缶505と、ディフューザ506とを備える。電気モータ502は、固定子アセンブリ508と、回転子アセンブリ510とを備える。モータの1例としては、本願の出願日においては、Dyson Technology Limitedにより製造および販売されているDyson V10デジタルモータが挙げられる。別のモータの例は、英国特許公報GB2608832Aに記載されている。どちらの場合にも、このような固定子アセンブリは、単相固定子アセンブリを備えてよいが、3相固定子アセンブリも想定される。
【0121】
固定子アセンブリ508は、固定子コア512と、固定子コア512の周囲に巻かれる巻き線514とを備える。多数の異なる固定子アセンブリ配置が想定されることが理解されるであろう。回転子アセンブリ510は、シャフト516と、シャフト516に設置される永久磁石518とを備える。シャフト516は、電気モータ502の回転軸Rを画定する。
【0122】
インペラ504は、電気モータ502が入口冷却モータとなるように、永久磁石518の下流でシャフト516に設置される。インペラ504は、混流インペラである。
【0123】
モータ缶505は、電気モータ502用のケーシングを画定し、固定子アセンブリ508および回転子アセンブリ510を収容する。モータ缶505は、電気モータ502用の入口通路および電気モータ502用の出口通路の両方を少なくとも部分的に画定し、いくつかの例においては、インペラ504用の覆いとしての機能を少なくとも部分的に果たす。
【0124】
ディフューザ506は、インペラ504の下流に位置し、放射状部520と軸部522とを備える。放射状部520は、インペラ504の出口と流体連結し、シャフト516に対して実質的に直角の、従って、電気モータ502の回転軸Rに対して実質的に直角の方向に延びる。軸部522は、放射状部520の下流にあり、放射状部520と流体連結している。軸部522は、シャフト516に実質的に平行な、従って、電気モータ502の回転軸Rに対して実質的に直角の方向に延びる。軸部522は、インペラ504から離れる方向において、シャフト516の反対端に向かって、インペラ504が設置されているシャフト516の端部へと延びる。放射状部520と軸部522との間の移行部は、滑らかで、湾曲した形状をしている。放射状部520および軸部522は、一体的に形成され、インペラ504の下流で空気流出口チャネルを集合的に画定する。
【0125】
本例においては、ディフューザ506は、放射状部520内へと延びる羽根を備えないが、軸部522内へと延びる羽根を有する。ただし、異なる構成の羽根が存在する他の例も想定される。吸引モータ500のコントローラ526は、真空掃除機1の制御プリント回路基板(printed circuit board:PCB)628に設置されている。
【0126】
ハウジングおよびハンドルアセンブリは、
図48から
図54に示されている。ハウジングおよびハンドルアセンブリ600は、メインハウジングボディ602とハンドル部700とを備える。
【0127】
メインハウジングボディ602は、11個のサイクロン部606と、外壁608と、内壁610と、モータ入口通路または第1の通路612と、内部ハウジング部614と、モータ出口通路または第2の通路616と、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620とを備える。
【0128】
サイクロン部606は、各々が、管状で、湾曲し、中空であり、モータ入口通路610と流体連結している。サイクロン部606は、それにより、二次分離システム400の出口を少なくとも部分的に画定する。各サイクロン出口606は、実質的に同じ形状および寸法を有している。
【0129】
外壁608は、湾曲し、ほぼ円筒形である。外壁608は、メインハウジングボディ602の外面を画定する。
【0130】
内壁610も、湾曲し、ほぼ円筒形であり、曲率が、外壁608の曲率とほぼ一致している。内壁610は、外壁608が内壁610の下流端で内壁610に覆いかぶさるように、外壁608よりも短く延びる軸を有する。
【0131】
モータ入口通路612は、上流端622と下流端624とを備えるほぼ環状のチャネルである。上流端622は、外壁608と内壁610とにより画定される一方、下流端624は、外壁608の張り出しと、以下で詳細に説明するフィルタアセンブリ604のプレフィルタサブアセンブリ648とにより画定されている。モータ入口通路612は、メインハウジングボディ602の半径方向外側に位置する。
【0132】
内部ハウジング部614は、ほぼ円筒形で、中空であり、内部ハウジング部の曲面は、複数の入口開口部626を備えている。内部ハウジング部は、モータ缶505とモータ入口通路612との間で、モータ缶505の上流端に位置付けられている。内部ハウジング部614には、制御プリント回路基板(PCB)628、ユーザインターフェースPCB630、ユーザインターフェース632、および端部キャップ634が設置されている。制御プリント回路基板(PCB)628およびユーザインターフェースPCB630は、PCBアセンブリ627を形成する。
【0133】
制御PCB628は、内部ハウジング部614の内部に設置され、制御PCB628がほぼT字形状となるように、第1の直角部と第2の直角部とを備える。制御PCB628は、入口開口部626の領域内に位置する。真空掃除機1を制御するための1つまたは複数のプロセッサなど、さまざまな電子部品が、制御PCBに設置されている。
【0134】
ユーザインターフェースPCB630は、内部ハウジング部614の内部に設置され、ほぼ円形である。ユーザインターフェースPCB630は、制御PCB628よりも、吸引モータ500の電気モータ502から離れて位置する。ユーザインターフェースPCB630は、入口開口部626を含まない内部ハウジング部の領域内に設置されている。ユーザインターフェースPCB630は、制御PCB628と電気通信している。
【0135】
ユーザインターフェース632は、表示画面636と、第1のボタン638および第2のボタン640とを備える。表示画面は、使用時、真空掃除機1のユーザに情報を提示するように構成されている。第1のボタン638および第2のボタン640は、ユーザにより押下可能であり、以下でより詳細に説明するように、真空掃除機1をオンにするため、および/または、真空掃除機1の操作の異なるモード間で切り替えるために利用されうる。
【0136】
端部キャップ634は、ほぼ円形であり、電気モータ502の遠位にある内部ハウジング部614の端部に設置されている。端部キャップ634は、貫通孔を有する。第1のボタン638および第2のボタン640は、貫通孔を通って延び、表示画面636の電気的接続部は、貫通孔を通って延びることができる。表示画面636は、表示画面636が貫通孔の上に広がるように、端部キャップ634に設置されている。
【0137】
モータ出口通路616は、ほぼ環状であり、吸引モータ500のディフューザ506の軸部522の下流に位置する。モータ出口通路616は、内壁610の放射状延長部611と、モータ缶505と、フィルタアセンブリ604のポストフィルタサブアセンブリ650とにより画定されている。モータ出口通路616は、モータ入口通路612の半径方向内側に位置する。
【0138】
第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620は、メインハウジングボディ602の両側に位置し、各々、一連の別々の、間隔を空けたチャネル644により画定されている。チャネルは、ポストフィルタ650の下流の環状通路645から、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620へと延びる管により画定されている。管は、必ずしも円形の断面を有する必要はなく、実際、それらの長さに沿って均一な断面を有する必要はないことが理解されるであろう。チャネル644は、モータ出口通路616と流体連結し、真空掃除機1の周辺外部環境への通気の前に、モータ入口通路612を通って延びる。そのようにして、モータ入口通路612は、チャネル644の周囲を包むことができる。特に、チャネル644を画定する管は、モータ入口通路612が管を取り囲むように、モータ入口通路612を通って延びることができる。これは、
図50の断面図に見られる。
【0139】
第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620は、メインハウジングボディ602の軸長に沿ったほぼ中間に位置する。
【0140】
ハンドル部700は、メインハンドルボディ702と、ガードボディ704と、バッテリ連結ボディ706とを備える。
【0141】
メインハンドルボディ702は、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のメインハウジングボディ602の外壁608と一体的に形成され、外壁608から外側に突出する。メインハンドルボディ702は、外壁608の近位にある第1の端部710から、外壁608の遠位にある第2の端部712へ延びる。メインハンドルボディ702の第1の端部710は、メインハウジングボディ602の、サイクロン出口608と、第1のハウジング出口614および第2のハウジング出口616との間の軸方向の領域において、外壁608から延びる。
【0142】
メインハンドルボディ702は、中空形状であり、以下で更に詳細に説明するような、バッテリアセンブリ800のバッテリコネクタ812に連結するためのバッテリ端子連結部714と一緒に、電気的接続部を収容する。メインハンドルボディ702は、メインハンドルボディ702内にバッテリコネクタを受け入れるように形作られ、寸法設定されている。
【0143】
メインハンドルボディ702は、使用時、ユーザが片手で握れるように形作られ、寸法設定されている。メインハンドルボディ702は、メインハンドルボディ702の長手方向軸Mに対して直角な平面において見たとき、ほぼ長円形(obround)の断面を有する。メインハンドルボディ702の断面形状の最大幅は、吸引モータ500の回転子アセンブリ510のシャフト516にほぼ平行な方向に延びる。メインハンドルボディ702は、メインハウジングボディ602の外壁608に対して斜めに角度をなす。
【0144】
ガードボディ704は、ほぼ長円形の断面を有し、ガードボディ704の長円形の断面の長軸は、メインハンドルボディ702の長円形状の長軸に対してほぼ直角に配置されている。ガードボディ704は、メインハウジングボディ602の外壁608の近位にある第1の端部716と、メインハウジングボディ602の外壁608の遠位にある第2の端部718とを有する。
【0145】
ガードボディ704は、メインハンドルボディ702から間隔を置いて配置されている。メインハンドルボディ702とガードボディ704との間の間隔は、メインハンドルボディ702の長さに沿って実質的に一定である。ガードボディ704は、メインハンドルボディ702の前方に位置付けられ、ガードボディ704は、メインハンドルボディ702よりも、一次分離システム200および二次分離システム400の近くに位置付けられている。
【0146】
バッテリ連結ボディ706は、メインハンドルボディ702とガードボディ704との間に延び、バッテリパック解放機構806の対応するキャッチ部材814と係合するためのフック720を備える。
【0147】
バッテリアセンブリ800は、バッテリパックハウジング802と、7つのバッテリセル804と、バッテリパック解放機構806とを備える。バッテリパックハウジング802は、セルハウジング部808と、端子ハウジング部810とを備える。セルハウジング部808は、バッテリセル804を収容するように形作られ、寸法設定されている。セルハウジング部808の下面は、実質的に平面的な形状である。セルハウジング部808の前端は、電気コネクタを受け入れ、バッテリセル804を再充電するための充電ポート809を備える。端子ハウジング部810は、セルハウジング部808から外側に突出し、メインハンドルボディ702のバッテリ端子連結部714に連結するためのバッテリコネクタ812を収容する。端子ハウジング部810は、メインハンドルボディ702の第2の端部712内に受け入れられるように形作られている。
【0148】
バッテリセル804は、円筒形のリチウムイオン電池である。
【0149】
バッテリパック解放機構806は、キャッチ部材814と、プッシュボタン816とを備える。キャッチ部材814は、ユーザによるプッシュボタン816の動きでキャッチ部材814が動くように、ばね付きである。
【0150】
フィルタアセンブリ604は、
図55~
図61に単独で示されている。フィルタアセンブリ604は、キャップサブアセンブリ646と、プレフィルタサブアセンブリ648と、ポストフィルタサブアセンブリ650とを備える。
【0151】
キャップサブアセンブリ646は、キャップボディ652と、キャップシール654と、第1の磁石656および第2の磁石658とを備える。キャップボディ652は、側壁660と端壁662とを備える。側壁660は、ほぼ環状であり、メインハウジングボディ602の外壁608の直径に実質的に対応する直径を有する。端壁662から遠位にある側壁660の端部は、外側にわずかに先細になる。端壁662は、ほぼ円形であり、貫通孔664を備える。貫通孔664は、フィルタアセンブリ604がメインハウジングボディ602に設置されたとき、表示画面が貫通孔662を通して見えるように、表示画面の形状および寸法に実質的に対応するように形作られ、寸法設定されている。
【0152】
集合的に、側壁660および端壁662は、プレフィルタサブアセンブリ648の一部を受け入れるためのチャンバ666を画定する。位置決め壁668は、端壁662からチャンバ666内へと延びる。位置決め壁668は、環状であり、内部ハウジング部614の端部に実質的に対応するように寸法設定されている。位置決め壁668は、第1の磁石656および第2の磁石658を受け入れるためのノッチ670を備える。キャップシール654は、環状であり、位置決め壁668を囲んで位置し、フィルタアセンブリ604がメインハウジングボディ602に設置されたとき、内部ハウジング部614の端部と係合する。
【0153】
側壁660は、内部ハウジング部614の端部の対応する機構と連結し、フィルタアセンブリ604をメインハウジングボディ602に解放可能に取り付ける第1および第2の位置決めタブ674を備える。いくつかの例においては、対応する機構は、先細形状のサイクロン出口608から遠位にある外壁608の端部に位置する。キャップサブアセンブリ646と外壁608との間の相対的回転は、フィルタアセンブリ604とメインハウジングボディ602との間を連結させうる、および/または、その連結を解放しうる。
【0154】
プレフィルタサブアセンブリ648は、プレフィルタフレーム678と、プレフィルタメディア680と、第1の外側シール682と、第2の外側シール684と、内側シール686とを備える。
【0155】
プレフィルタフレーム678は、ほぼ円筒形であり、フレーム側壁688と、第1の開放端690と、第2の開放端692とを有する。連結突起694は、第2の開放端692から離れて軸方向に延びる。第2の開放端692は、環状チャネル683を備え、環状チャネル683の内周は、連結突起694により画定されている。環状チャネル683は、フレーム側壁688の外径から半径方向内側に延びる。フレーム側壁688は、複数のプレフィルタ入口開口部696を備え、その各々は、ほぼ長方形である。フレーム側壁688は、キャップサブアセンブリ646のキャップボディ650の側壁660の直径未満の直径を有する。
【0156】
プレフィルタメディア680は、スクリムまたはウェブ材料の層と、フリースなどの不織布フィルタメディアと、続いて、スクリムまたはウェブ材料の更なる層とを含む、フィルタメディアの層から成る。静電フィルタメディアも、必要に応じて含まれうる。プレフィルタメディア680は、プレフィルタメディア680がプレフィルタ入口開口部696上に広がるように、フレーム側壁688の外面の周囲に、環状に配置されている。プレフィルタメディア680は、ひだのない形状である。
【0157】
第1の外側シール682は、ほぼ環状であり、プレフィルタフレーム678の第1の開放端690の周囲にフィットするように形作られ、寸法設定されている。第1の外側シール682は、フィルタアセンブリ604がメインハウジングボディ602に取り付けられたとき、メインボディハウジング602の外壁608の内面を密閉するように構成されている。
【0158】
第2の外側シール684は、ほぼ環状であり、プレフィルタフレーム678の第2の開放端692の外面の周囲にフィットするように形作られ、寸法設定されている。第2の外側シール684は、フィルタアセンブリ604がメインハウジングボディ602に取り付けられたとき、メインボディハウジング602の内壁610の内面を密閉するように構成されている。
【0159】
ポストフィルタサブアセンブリ650は、ポストフィルタフレーム698と、ポストフィルタメディア699と、フェイスシール697とを備える。ポストフィルタフレーム698は、フレーム側壁695と、フレームリップ693と、第1の開放端691と、第2の開放端689とを備える。連結ノッチ687は、ポストフィルタフレーム698の第1の開放端691に形成され、プレフィルタフレーム678の連結突起を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。
【0160】
ポストフィルタフレーム698のフレーム側壁695は、複数のポストフィルタ出口開口部685を備え、その各々は、ほぼ長方形である。ポストフィルタフレーム698のフレーム側壁695は、プレフィルタフレーム678のフレーム側壁688の直径未満の直径を有する。
【0161】
フレームリップ693は、ポストフィルタフレーム698の第2の開放端689においてポストフィルタメディア受け入れチャネル681を画定する。ポストフィルタメディア受け入れチャネル681は、ポストフィルタメディア699の端部を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。ポストフィルタメディア受け入れチャネル681の外径は、プレフィルタフレーム678のフレーム側壁688の外径に実質的に対応する。ポストフィルタメディア699は、典型的にポストモータフィルタで見られる、任意の適切なフィルタ材料、または、材料の組み合わせから成る。本実施形態においては、ポストモータフィルタメディア699は、ひだのあるHEPA標準フィルタメディアから成る。ポストフィルタメディア699は、ポストフィルタメディア699がポストフィルタ出口開口部685上に広がるように、ポストフィルタフレーム698のフレーム側壁695の外面の周囲に、環状に配置されている。ポストフィルタメディア699は、ひだのある形状である。ポストフィルタメディア699は、ポストフィルタフレーム698のフレームリップ693内と、プレフィルタフレーム678の環状チャネル683内とに受け入れられる。
【0162】
フェイスシール697は、ほぼ環状である。フェイスシール697は、ポストフィルタフレーム698の第2の開放端689の周囲にフィットするように形作られ、寸法設定されている。フェイスシール697は、フィルタアセンブリ604がメインハウジングボディ602に取り付けられたとき、メインボディハウジング602の内壁610の放射状延長部611を密閉するように構成されている。
【0163】
図56の断面図に示すように、フィルタアセンブリ604が組み立てられると、プレフィルタメディア680は、ポストフィルタメディア699とキャップサブアセンブリ464との間で軸方向に位置し、プレフィルタメディア680は、また、ポストフィルタメディア699に対して半径方向外側に位置する。
【0164】
ワンド1000は、
図62~
図67に単独で示されている。ワンド1000は、内壁1002と、外壁1004と、第1の連結カフ1006と、第2の連結カフ1008と、連結解放機構1010と、掃除ノズル1012と、ワンド電気的接続部1013とを備える。
【0165】
内壁1002は、ほぼ円筒形である。内壁1002は、ビンベース102のベースノズル118をその中に受け入れるように形作られ、寸法設定されている。内壁1002は、第1の連結カフ1006と第2の連結カフ1008との間を延びる。内壁1002の内面は、ワンド流路を画定し、その内面は、実質的に滑らかで、途切れのない形状である。
【0166】
外壁1004は、ほぼ円筒形であり、第1の連結カフ1006と第2の連結カフ1008との間を延びる。外壁1004の外面は、ワンド100の外面を画定する。外壁1004の内面は、内壁1002の外面と共に、中空チャンバ1016を画定する。
【0167】
第1の連結カフ1006は、ワンド1000の第1の端部1018に位置し、第2の連結カフ1008は、ワンド1000の第1の端部1018とは反対の、ワンド1000の第2の端部1020に位置する。
【0168】
第1の連結カフ1006は、ワンドキャッチ1022と、接触部材1024と、第1の連結カフ電気コネクタ1026とを備える。ワンドキャッチ1022は、ビンアセンブリ100のベースノズル118のロッキング突起135と解放可能に係合するための付勢フック1027を備える。第1の連結カフ1006は、ワンド1000がメインユニット10に連結されたとき、円筒形カバー部168の周囲を延びるように形作られ、寸法設定されている。接触部材1024は、第1の連結カフ1006のほぼ平面的な端面により画定されている。接触部材1024は、以下でより詳細に説明するような、ビンアセンブリのワンド当接部152と係合するように形作られている。第1の連結カフ電気コネクタ1026は、ワンド1000がメインユニット10に連結されたとき、一次分離システム200の電気的接続部238と係合するように構成されている。第1の連結カフ電気コネクタ1026は、ワンドキャッチ1022と正反対に位置する。
【0169】
第2の連結カフ1008は、掃除機ヘッド連結部1028と、第2の連結カフ電気コネクタ1030とを備える。掃除機ヘッド連結部1028は、以下でより詳細に説明するような、掃除機ヘッド1100の掃除機ヘッドキャッチ1124の一部をその中に受け入れるように形作られ、寸法設定されている。掃除機ヘッド連結部1028は、第1の連結カフ1006のワンドキャッチ1022と、ワンド1000の同じ側に位置する。第2の連結カフ電気コネクタ1030は、掃除機ヘッド1100の電気的接続部材と係合するように構成されている。第2の連結カフ電気的接続部は、掃除機ヘッド連結部1028とは、第2の連結カフ1008の反対側に、かつ、第1の連結カフ電気コネクタ1026と、ワンド1000の同じ側に位置付けられている。
【0170】
連結解放機構1010は、ユーザ作動可能カラーまたはユーザ作動可能部1032と、連結ケーブル1034と、プーリ1036と、第1のロッカー1038と、第2のロッカー1039と、ブレイクくさびまたは連結ブレイク部材1040と、第1のプッシュ部材1042と、第2のプッシュ部材1045とを備える。ユーザ作動可能カラー1032は、ワンド1000の第1の端部1018において、第1の連結カフ1006および外壁1004の周囲に位置する。ユーザ作動可能カラー1032は、ユーザ作動可能カラー1032が第1の連結カフ1006に対する第1の位置から、第1の連結カフ1006に対する第2の位置へと移動可能なように、スライド可能に設置されている。第1の位置は、ワンド1000の第1の端部1018の自由端に近く、ワンド1000の第2の端部1020に向かう方向のユーザ作動可能カラー1032の動きにより、ユーザ作動可能カラーは第1の位置から第2の位置へ、およびその逆に動く。いくつかの例においては、ユーザ作動可能カラー1032は、ばねなどにより第1の位置に向かって付勢される。
【0171】
連結ケーブル1034は、鋼から成る。代替的に、連結ケーブルは、任意の他の適切な金属ワイヤ、織り糸、プラスチックワイヤ、または任意の他の適切な材料から成る可能性もある。連結ケーブル1034の第1の端部は、ユーザ作動可能カラー1032に連結され、連結ケーブル1034の第1の端部1044とは反対の、連結ケーブル1034の第2の端部1046は、ブレイクくさび1040に連結されている。連結ケーブル1034は、ワンド1000の内壁1002と外壁1004との間の中空チャンバ内に収容されている。
【0172】
プーリ1036は、ワンド1000の第1の連結カフハウジング1035内に回転可能に設置され、第1の連結カフハウジング1035は、作動可能カラー1032の一部を収容する。プーリ1036は、連結ケーブル1034が第1の端部と第2の端部との間でループ状になる表面を画定する。プーリ1036の回転プーリ軸Pは、中心長手方向ワンド軸Wに対して、実質的に直角に延びる。
【0173】
第1のロッカー1038は、第2の連結カフ1008の近位にある領域において、内壁1002と第2の連結カフハウジング1037との間に枢動可能に設置され、第1のロッカーアーム1048と第2のロッカーアーム1050とを備える。第1のロッカー1038の枢動取り付けは、第1のロッカー1038が、回転プーリ軸Pに平行であり、かつ、中心長手方向ワンド軸Wに対して直角なロッカー軸を中心にして回転可能であるようにする。第1のロッカー1038の枢動取り付け部は、連結ケーブル1034からワンド1000の周縁周りで約90度に位置する。
【0174】
第1のロッカー1038の第1のロッカーアーム1048は、第1のロッカー1038の第1のロッカーアーム1048の自由端が、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向においてブレイクくさび1040と揃うように、ブレイクくさび1040に向かってロッカー軸の第1の側面において延びる。第1のロッカー1038の第2のロッカーアーム1050は、第1のロッカー1038の第2のロッカーアーム1050の自由端が、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において第1のプッシュ部材1042と揃うように、第1のプッシュ部材1042に向かって、ロッカー軸の第1の側面とは反対の、ロッカー軸の第2の側面において延びる。
【0175】
第2のロッカー1039は、第2の連結カフ1008の近位にある領域において、内壁1002と第2の連結カフハウジング1037との間に枢動可能に設置され、第1のロッカーアーム1041と第2のロッカーアーム1043とを備える。第2のロッカー1039の枢動取り付けは、第2のロッカー1039が、回転プーリ軸Pに平行であり、かつ、中心長手方向ワンド軸Wに対して直角なロッカー軸を中心にして回転可能であるようにする。第2のロッカー1039の枢動取り付け部は、連結ケーブル1034からワンド1000の周縁周りで約90度に位置し、第2のロッカー1039が、第1のロッカー1038に対して、ワンド1000において正反対に位置するようにする。
【0176】
第2のロッカー1039の第1のロッカーアーム1041は、第2のロッカー1041の第1のロッカーアーム1041の自由端が、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向においてブレイクくさび1040と揃うように、ブレイクくさび1040に向かってロッカー軸の第1の側面において延びる。第2のロッカー1039の第2のロッカーアーム1043は、第2のロッカー1039の第2のロッカーアーム1043の自由端が、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において第2のプッシュ部材1045と揃うように、第2のプッシュ部材1045に向かって、ロッカー軸の第1の側面とは反対の、ロッカー軸の第2の側面において延びる。
【0177】
ブレイクくさび1040は、ボディ部1052と突出くさび1054とを備える。ボディ部1052は、第2の連結カフ1008の掃除機ヘッド連結部1028の下に位置するように形作られ、寸法設定されている。ボディ部1052は、第1の端部と、第1の端部とは反対の第2の端部とを有する。ボディ部1052の第1の端部は、連結ケーブル1034の第2の端部に連結されている。いくつかの例においては、ボディ部1056は、連結ケーブル1034の第2の端部に覆いかぶさっている。第1の端部は、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において、第1のロッカー1038の第1のロッカーアーム1048の自由端および第2のロッカー1039の第1のロッカーアーム1041の自由端と揃っている。
【0178】
突出くさび1054は、ボディ部1052から外側に突出し、ボディ部の中心領域から、ボディ部1052の第2の端部に向かって延びる。突出くさび1054は、ボディ部1052の中心領域からボディ部1052の第2の端部1058への方向において、ボディ部1052と比較して、突出くさび1054の高さが高くなるように、角度をなす。
【0179】
第1のプッシュ部材1042は、ほぼ円筒形であり、第1のプッシュ部材1042が中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向においてスライド可能であるように、第1のスライドチャネル1060により、ワンド1000の内壁1002と第2の連結カフハウジング1037との間に設置される。第1のプッシュ部材1042は、第1のプッシュ部材1042の第1の端部1062が、第2の連結カフ1008の端部を超えて移動できるように、第1のスライドチャネル1060内でスライド可能である。第1のプッシュ部材1042は、第1の当接部1064を備える。第1の当接部1064は、第1のスライドチャネル1060の壁に当接し、第1のプッシュ部材1042の第1の端部1062とは反対の、第1のプッシュ部材1042の第2の端部1066が、第2の連結カフ1008の端部を介してワンド1000から離れることを阻止することができる。第1のプッシュ部材1042は、掃除機ヘッド連結部1028よりも、第2の連結カフ電気コネクタ1030に対応するワンド1000の側面の近くに位置する。
【0180】
第2のプッシュ部材1045は、ほぼ円筒形であり、第2のプッシュ部材1045が中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向においてスライド可能であるように、第2のスライドチャネル1068により、ワンド1000の内壁1002と第2の連結カフハウジング1037との間に設置される。第2のプッシュ部材1045は、第1のプッシュ部材1042に対して、ワンド1000の反対側に位置する。第2のプッシュ部材1045は、第2のプッシュ部材1045の第1の端部1070が、第2の連結カフ1008の端部を超えて移動できるように、第2のスライドチャネル1068内でスライド可能である。第2のプッシュ部材1045は、第2の当接部1072を備える。第2の当接部1072は、第2のスライドチャネル1068の壁に当接し、第2のプッシュ部材1045の第1の端部1070とは反対の、第2のプッシュ部材1045の第2の端部1074が、第2の連結カフ1008の端部を介してワンド1000から離れることを阻止することができる。第2のプッシュ部材1045は、掃除機ヘッド連結部1028よりも、第2の連結カフ電気コネクタ1030に対応するワンド1000の側面の近くに位置する。いくつかの例においては、第1のプッシュ部材1042および第2のプッシュ部材1045の各々は、掃除機ヘッド1100がワンド1000の第2の端部1020に連結されたとき、掃除機ヘッド1100から離れて付勢される。
【0181】
掃除ノズル1012は、中心長手方向ワンド軸Wに沿って、第2の連結カフ1008から、第1の連結カフ1006から離れる方向に延びる。掃除ノズル1012は、ビンアセンブリ100のベースノズル118と実質的に同じ形状および寸法を有する。
【0182】
掃除ノズル1012は、掃除ノズル1012がワンド1000内へのワンド空気流入口1076を画定するように、中空形状である。掃除ノズル1012は、中心長手方向ワンド軸Wに対して直角な平面において、または、ノズル1012の中心長手方向軸に対して直角な平面において見たとき、ほぼ円形の、または、実質的に円形の断面プロファイルを有する。掃除ノズル1012の寸法は、掃除ノズル1012が、以下でより詳細に説明するような、掃除機ヘッド1100のネック部1104内に受け入れられるようなものである。いくつかの例においては、掃除ノズル1012は、長円形であってよい。
【0183】
第2の連結カフ1008の遠位にある、掃除ノズル1012の自由端は、掃除ノズル1012の自由端が平坦部1080と角部1082とを備えるような輪郭を描く。平坦部1080は、ワンド1000の半径方向に対応する方向に延び、角部1082は、平坦部1080に対して斜めに延びる。掃除ノズル1012の自由端1078のプロファイルにより、掃除ノズル1012はさまざまな軸長を有し、軸長は、ワンド1000の中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において測定される。掃除ノズル1012の自由端1078は、掃除ノズル1012の自由端1078の壁を通って延びる複数のブリード穴1079を備える。
【0184】
掃除ノズル1012は、掃除機ヘッド1100に連結するように構成されている。掃除ノズル1012の外面は、4つの先細リブ1084を備える。4つの先細リブ1084は、各々、以下でより詳細に説明するような、掃除機ヘッド1100のネック部1104の移動可能ダクト1118の内側面に形成された、対応するリブ受け入れチャネル1128内に受け入れられるように形作られ、寸法設定されている。他の例においては、掃除ノズル1012の外面は、少なくとも1つなど、4つより多い、または4つより少ない先細リブ1084を備えてもよい。リブ1084は、リブ1084の幅がビン110から離れる方向において減少するように、先細である。リブ1084およびリブ受け入れチャネル1128は、それぞれ、協働して、ワンド1000に対する掃除機ヘッド1100の動き、特に、ワンド1000から掃除機ヘッド1100を外す際の、ワンド1000から離れる掃除機ヘッド1100の動きをガイドする協働可能機構である。
【0185】
ワンド電気的接続部1013は、第1の連結カフ1006の第1の連結カフ電気コネクタ1026と、第2の連結カフ1008の第2の連結カフ電気コネクタ1030との間を延びる3つの電気ケーブル1086を備える。電気ケーブル1086は、ワンド1000の内壁1002と外壁1004との間の中空チャンバ1016内に設けられている。電気ケーブル1086は、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において、第1の連結カフ電気コネクタ1026および第2の連結カフ電気コネクタ1030と揃って始まって、終わるが、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において第2のロッカー1039とほぼ揃う円周方向に間隔を置いた位置において、中空チャンバ1016内を延びる。そのようにして、電気ケーブル1086は、約90度ずつ、連結ケーブル1034から、ワンド1000の周囲の円周方向に間隔を置いて配置されている。
【0186】
掃除機ヘッド1100は、
図68および
図69に示されている。掃除機ヘッドは、メイン掃除機ヘッドハウジング1102と、ネック部1104とを備える。
【0187】
メイン掃除機ヘッドハウジング1102は、ほぼ中空であり、内部チャンバ1106を備える。メイン掃除機ヘッドハウジング1102のベースは、空気流入口を備える。ブラシバーおよび駆動モータが、チャンバ内に位置し、駆動モータは、チャンバ内でブラシバーの回転を駆動するように構成されている。
【0188】
ネック部1104は、メイン掃除機ヘッドハウジング1102から外側に延び、固定ダクト1116と、移動可能ダクト1118と、第1のホイール1120および第2のホイール1122と、掃除機ヘッドキャッチ1124と、掃除機ヘッド電気的接続部1125とを備える。
【0189】
固定ダクト1116は、メイン掃除機ヘッドハウジング1102から外側に延び、ほぼ中空であり、円筒形である。固定ダクト1116は、メイン掃除機ヘッドハウジング1102に対して固定され、メイン掃除機ヘッドハウジング1102の空気流出口を画定する。移動可能ダクト1118は、ほぼ中空形状であり、固定ダクト1116に対して移動可能に設置されている。移動可能ダクト1118は、固定ダクト1116から離れた自由端1126を有し、4つのリブ受け入れチャネル1128は、自由端1126の内面に位置する。リブ受け入れチャネル1128は、各々、ワンド1000の掃除ノズル1012の外面の4つの先細リブ1084のそれぞれ1つを受け入れるように形作られ、寸法設定されている。移動可能ダクト1118の自由端1126は、掃除機ヘッド1100がワンド1000に連結されたとき、ワンド1000の掃除ノズル1012を覆うように形作られ、寸法設定されている。移動可能ダクト1118の自由端1126の内側面は、掃除機ヘッド1100がワンド1000に連結されたとき、ブリード穴1079を通る空気流が阻止されるように、ブリード穴1079を覆うように構成されている。
【0190】
第1のホイール1120および第2のホイール1222は、移動可能ダクト1118に回転可能に設置され、使用時、表面上での掃除機ヘッド1100の動きを促進する。
【0191】
掃除機ヘッドキャッチ1124は、移動可能ダクト1118の自由端1126に位置し、弾性的付勢フック部と、傾斜面とを備える。弾性的付勢フック部は、ワンド1000の第2の連結カフ1008の掃除機ヘッド連結部1028と係合し、掃除機ヘッド1100およびワンド1000を互いに適所に保持するように形作られ、寸法設定されている。傾斜面は、ブレイクくさび1040の突出くさび1054と選択的に係合し、弾性的付勢フック部の位置を動かすように形作られ、寸法設定されている。
【0192】
掃除機ヘッド電気的接続部1125は、移動可能ダクト1118の自由端1126に位置し、掃除機ヘッドキャッチ1124と正反対に位置する。掃除機ヘッド電気的接続部1125は、第2の連結カフ電気コネクタ1030に解放可能に連結可能であり、電力および制御コマンドが駆動モータ1114に届けられるようにする。
【0193】
メインユニット10は、
図70および
図71に垂直配向で示されている。
【0194】
メインユニット10が垂直に配置されたとき、メインユニット10の中心長手方向軸19は、垂直に延びる。メインユニット10の中心長手方向軸19は、ベースノズル118の中心長手方向軸119と同軸である。ビンアセンブリ100は、メインユニット10の中心長手方向軸19を中心にして環状に延び、本例においては、メインユニット10の中心長手方向軸19と同軸の中心長手方向軸を有する。
【0195】
ビンプッシュロッド356は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向にスライド可能である。ビンベース102のヒンジ軸123は、中心長手方向軸19に実質的に直角な、従って、ベースノズル118の中心長手方向軸119に実質的に直角な方向に延びる。ヒンジ軸123は、ビンベース102がランナアセンブリ350から離れて枢動する方向に開放可能であるように、ランナアセンブリ350に対して、ビンアセンブリ100の反対側に位置付けられている。
【0196】
布ヒンジ148は、入口バルブ部材146がその開位置と閉位置との間で枢動する枢動軸を画定する。布ヒンジ148の枢動軸は、ビンベース102のヒンジ軸123に実質的に平行である。この垂直配向において、入口バルブ部材146は、閉位置へと枢動し、ひいては、ビンアセンブリ100のチャンバ105に収集された粉塵が、ベースノズル118を通って出るのを阻止する。
【0197】
一次分離システム200は、第1のコア部212がビンアセンブリ100のビンケース174内に位置するように、位置付けられている。第1のコア部212は、メインユニット10の中心長手方向軸19からオフセットしており、従って、ビンノズル118の中心軸19からオフセットしている。メインユニット10の中心長手方向軸19は、ビンノズル118の中心軸と同様、第1のコア部212および一次フィルタ204がメインユニット10の中心長手方向軸19の周囲を部分的に包むように、第1のコア部212および一次フィルタ204により画定された空気流チャネル220を通って延びる。
【0198】
この垂直配向において、第1のコア部212のU字形のトラフは、ビンヒンジ部175が形成されているビンアセンブリ100の前方に向かう方向に面している。
【0199】
一次フィルタ204は、一次出口通路226の上に広がり、インサート274は、一次フィルタ204のメッシュ270の周辺端部の後方に位置している。一次フィルタ204の上流表面は、メインユニット10の中心長手方向軸19に、従って、ビンノズル118の中心軸119に面している。さらに、この垂直配向において、一次フィルタ204のトラフは、ビンヒンジ部175が形成されているビンアセンブリ100の前方に向かう方向に面している。一次フィルタ204は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な、従って、ベースノズル118の中心長手方向軸119に平行な方向において、空気流入口134から離れて延びる。
【0200】
粉塵検出アセンブリ210のインパクトエリア280は、空気流入口134と一次フィルタ204との間に位置付けられ、入口バルブ部材146は、入口バルブ部材146が開放形態にあるとき、インパクトエリア280の上に部分的に広がる。
【0201】
第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208は、この垂直配向において、第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208がビンアセンブリ100の底端に向かって位置するように、位置付けられている。第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208の外側の上流表面は、一次フィルタ204の外側の上流表面とほぼ反対の方向に面しており、第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208の上流表面は、ビンアセンブリの後方に向かう方向に、ひいてはランナアセンブリ350に向かう方向に面している。第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208は、第1のコア部212の凸面の周囲で互いに間隔を空けており、従って、ビンアセンブリ100のチャンバ105内でも間隔を空けている。
【0202】
一次出口通路226は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な、従って、ビンノズル118の中心軸119に平行な方向に延びるが、中心長手方向軸19、119から半径方向に、間隔を空けている。一次出口通路226は、一次フィルタ204を介して、ビンアセンブリ100のチャンバ105と流体連結している。
【0203】
第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236は、メインユニット10が垂直に保持されたとき、第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236が、一次出口通路226よりも、ビンアセンブリ100の後方に向かって遠くに位置するように、第1のコア部212内に位置する。第1の連結通路240および第2の連結通路242は、それぞれの第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236と、一次出口通路226との間を延び、第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236と、一次出口通路226とを流体連結する。
【0204】
第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230は、第1のコア部212の全長に沿って、従って、ビンアセンブリ100の全長に沿って、長手方向に延びる。第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230は、一次出口通路206よりも、半径方向において、メインユニット10の中心長手方向軸19から遠くに位置する。
【0205】
ルーミング通路232は、第1のコア部212の全長に沿って、従って、ビンアセンブリ100の全長に沿って、長手方向に延びる。ルーミング通路232は、一次出口通路206よりも、半径方向において、メインユニット10の中心長手方向軸19から遠くに位置する。ルーミング通路232は、一次出口通路226よりも、ビンアセンブリ100の後方の近くに位置する。
【0206】
一次分離システム200の電気コネクタ238は、空気流入口134の近位にあるルーミング通路232の端部に位置し、プレート開口部122を通って延びる。
【0207】
第2のコア部214は、空気流入口134の遠位にある第1のコア部212の端部に位置する。第2のコア部214の端壁244は、ビンボディ110の内径の実質的に全体にわたって延び、環状のビンボディシール250は、ビンボディ110の内側面に対する流体シールを形成している。ビン解放キャッチ252は、ビン解放キャッチが、ビンベース102とビンボディ110との間のヒンジ連結と、ビンボディ110の同じ側に位置するように、キャッチくぼみ内に据え付けられている。
【0208】
圧縮アセンブリ300の圧縮プレートサブアセンブリ302は、第1のコア部212がフロントプレート貫通孔322内に受け入れられるように、ビンケース174内に位置する。圧縮プレートサブアセンブリ302は、第2のコア部214のビンプレート244に隣接して位置付けられ、圧縮プレートサブアセンブリ302は、ビンプレート244よりも空気流入口134の近くに位置している。圧縮プレートサブアセンブリ302のフロントプレート314のフロントフランジ324は、フロントプレート314から、空気流入口134に向かう方向に延びる。フロントフランジ324は、フロントフランジ324が、ランナアセンブリ350に最も近いビンケース174の側面に向かって位置するように、第1のコア部212のルッキングチャネル232の下に位置する。
【0209】
コアワイピング部材304は、コアワイピング部材304が一次フィルタ204を覆わないように、空気入口から遠位にある第1のコア部212の外縁の周囲を延びる。ビンワイピング部材306は、ビンケース174の内面の周囲を、その内面と接触して延びる。
【0210】
第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336は、揃っており、第1の圧縮ハンドル334が第1の圧縮レールに沿ってスライドし、第2の圧縮ハンドルが第2の圧縮レールに沿ってスライドするように、ハンドルアセンブリ312の圧縮レール364にスライド可能に設置されている。第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336は、メインユニットの中心長手方向軸19と、従って、ビンケース174の中心軸Bと、実質的に平行である。第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310は、二次分離システム400のコーンアセンブリ408のチャネル477を通って延びる。
【0211】
圧縮ハンドルアセンブリ312の圧縮ハンドル332は、圧縮ハンドル332がランナアセンブリ350から下方に突出するように、ランナアセンブリ350内にスライド可能に受け入れられる。圧縮ハンドル332は、ビンプッシュロッド356のハンドル部372よりも多く、ランナアセンブリ350から外側に延びる。
【0212】
圧縮ハンドル332と、ビンプッシュロッド356のハンドル部356のハンドル部372と、ハンドル部700のメインハンドルボディ702およびガードボディ704との間の相対配置は、
図51に示されている。ガードボディ704は、メインハンドルボディ702よりも、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行に測定された方向において、空気流入口134の近くに位置する。ビンプッシュロッド356のハンドル部372は、ガードボディ704よりも、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行に測定された方向において、空気流入口134の近くに位置する。圧縮ハンドル332は、ビンプッシュロッド356のハンドル部372よりも、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行に測定された方向において、空気流入口134の近くに位置する。フロントプレート314は、圧縮ハンドルよりも、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行に測定された方向において、空気流入口134の近くに位置する。
【0213】
二次分離システム400は、一次分離システム200の下流に位置し、二次分離システム400の空力インサート402は、一次分離システム200の第2のコア部214の出口通路256と流体連結している。分流器404は、空力インサート402の下流に位置し、バルブ部材438および拡張部材440は、分流器404の中心ボア420内に位置している。ボルテックスプレート410の連結ロッド444は、連結ロッド444がメインユニット10の中心長手方向軸19に沿って軸方向に延びるように、かつ、拡張部材440およびバルブ部材438がメインユニット10の中心長手方向軸19を中心にして延び、中心長手方向軸19に沿って軸方向に移動可能なように、位置している。
【0214】
図46に示すように、サイクロンボディ464の第1のサブセット474のサイクロン入口472への空気流は、
図46(a)の中心チャネル462を通る矢印により示されるように、バルブアセンブリ406により抑制されない。サイクロンボディ464の第2のサブセット476のサイクロン入口472への空気流は、バルブアセンブリ406が作動したとき、分流器404の出口開口部428を通って移動する。
【0215】
サイクロンボディ464の第1のサブセット474のサイクロン粉塵出口473は、一次分離システム200の第2のコア部214の第1の粉塵移送通路258と流体連結しており、従って、一次分離システム200の第1のコア部212の第1の粉塵収集チャンバ228とも流体連結している。
【0216】
サイクロンボディ464の第2のサブセット476のサイクロン粉塵出口473は、一次分離システム200の第2のコア部214の第2の粉塵移送通路260と流体連結しており、従って、一次分離システム200の第1のコア部212の第2の粉塵収集チャンバ230とも流体連結している。
【0217】
ボルテックスプレート410のボルテックスファインダ480は、コーンアセンブリ408のサイクロンボディ464内へと延び、二次分離システム400の空気出口を画定し、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のサイクロン部606と流体連結している。モータ入口通路612は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な空気流入口134から離れる方向において、サイクロン出口の下流に延びる。
【0218】
吸引モータ500は、吸引モータ500がモータ入口通路612の下流に位置するように、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のメインハウジングボディ602の内部ハウジング部614内に位置付けられている。吸引モータ500の電気モータ502は、シャフト516がメインユニット10の中心長手方向軸19に沿って延びるように、かつ、電気モータ502の回転軸Rがメインユニット10の中心長手方向軸19と同軸であるように、位置付けられている。そのため、シャフト516も、電気モータ502の回転軸Rのように、空気流入口134を通るバルク空気流の方向と平行に延びる。
【0219】
電気モータ502は、モータ入口通路612およびモータ出口通路616の両方の半径方向内側に位置付けられている。吸引モータ500の電気モータ502は、電気モータ502の入口が、モータ缶505の入口を介して、電気モータ502の出口よりも、メインユニット10の中心長手方向軸に平行な方向に、空気流入口134から更に離れて位置するように、位置付けられている。
【0220】
インペラ504は、電気モータ502の下流に位置し、インペラ504が、電気モータ502よりも、メインユニット10の中心長手方向軸に平行な方向に、空気流入口134の近くに位置するように、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のメインハウジングボディ602の内部ハウジング部614内に位置付けられている。
【0221】
ディフューザ506は、電気モータ502の下流に位置し、ディフューザ506の放射状部520がメインユニット10の中心長手方向軸19に対して半径方向に延びるように、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のメインハウジングボディ602の内部ハウジング部614内に位置付けられている。ディフューザ506の軸部522は、空気入口134から離れる方向に、かつ、メインユニット10の中心長手方向軸19にほぼ平行に、放射状部520から離れて延びる。
【0222】
モータ出口通路616は、ディフューザ506の下流に位置し、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向で、ディフューザ506の軸部522から離れる方向に延びる。
【0223】
フィルタアセンブリ604は、空気流入口134の遠位にあるメインボディハウジング602の端部において、メインボディハウジング602に設置されている。第1および第2の位置決めタブ674は、内部ハウジング部614と係合し、メインハウジングボディ602にフィルタアセンブリ604を解放可能に取り付ける。表示画面636ならびに第1のボタン638および第2のボタン640は、フィルタアセンブリ604のキャップボディ652の貫通孔662を通して露出している。キャップシール654は、内部ハウジング部614の端部と係合している。
【0224】
プレフィルタフレーム678は、プレフィルタメディア680がモータ入口通路612と複数の入口開口部626との間に位置するように、モータ入口通路612と、複数の入口開口部626を備える内部ハウジング部614の曲面との間に設けられている。プレフィルタメディア680は、メインユニット10の中心長手方向軸19を中心にして環状に位置する。
【0225】
第1の外側シール682は、メインボディハウジング602の外壁608の内面を密閉する。第2の外側シール684は、メインボディハウジング602の内壁610の内面を密閉する。
【0226】
ポストフィルタフレーム698は、メインユニット10の中心長手方向軸19に沿った方向に、プレフィルタフレーム678よりも空気流入口134の近くに位置する。ポストフィルタフレーム698は、ポストフィルタフレーム698がモータ出口通路616を部分的に画定するように、モータ缶505を中心にして環状に位置し、モータ缶505から間隔を置いて配置されている。
【0227】
ポストフィルタメディア699は、モータ出口通路616と、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620との間に位置する。ポストフィルタメディア699は、メインユニット10の中心長手方向軸19を中心にして環状に位置する。ポストフィルタメディア699は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向に、プレフィルタメディア680よりも空気流入口134の近くに位置する。ポストフィルタメディア699は、プレフィルタメディア680よりも、メインユニット10の中心長手方向軸19の半径方向で近くに位置する。フェイスシール697は、メインボディハウジング602の内壁610の放射状延長部611を密閉する。
【0228】
メインハンドルボディ702は、メインハンドルボディ702の中心ハンドル軸703が、90~120度、本例においては、約105度である、中心ハンドル軸703と、メインユニット10の中心長手方向軸19との間の角度を有して、メインユニット10の中心長手方向軸19に対して斜めになるように、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のメインハウジングボディ602の外壁608から延びる。従って、空気流がその中を通ってチャンバ105に進入するベースノズル118の軸119と、ハンドル部700の中心ハンドル軸703との間の角度は、同様に、90~120度、本例においては、約105度である。
【0229】
メインハンドルボディ702は、一次分離システム200および二次分離システム200の各々よりも、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行に測定された方向において、空気流入口134から更に離れて位置する。
【0230】
バッテリアセンブリ800は、メインハンドルボディ702の第2の端部712に位置し、バッテリアセンブリ800の端子ハウジング部810は、メインハンドルボディ702の第2の端部712内に位置し、バッテリアセンブリ800のバッテリコネクタ812は、メインハンドルボディ702のバッテリ端子連結部714に連結されている。バッテリアセンブリ800は、バッテリセル804がメインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向に沿って一列に揃うように位置付けられている。バッテリパック解放機構806のキャッチ部材814は、バッテリ連結ボディ706のフック720と係合し、ハンドル部700に対して、バッテリアセンブリ800を保持する。
【0231】
図71からわかるように、一次分離システム200、二次分離システム400、吸引モータ500、およびフィルタアセンブリ604は、メインユニット10の中心長手方向軸19に沿って整列している。また、コーンアセンブリ408の中心軸Cは、メインユニット10の長手方向軸19と同軸であるため、サイクロンボディ464の個々のサイクロンボディ軸は、メインユニット10の長手方向軸19に向かって収束する。メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向における、一次分離システム200と空気流入口134との間の最小距離は、二次分離システム400と空気流入口134との間の最小距離未満である。メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向における、二次分離システム400と空気流入口134との間の最小距離は、吸引モータ500と空気流入口134との間の最小距離未満である。メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向における、吸引モータ500と空気流入口134との間の最小距離は、フィルタアセンブリ604と空気流入口134との間の最小距離未満である。
【0232】
メインユニット10の中心長手方向軸19が垂直に配置され、ベースノズル118が下方に方向付けられたとき、一次分離システム100は、ベースノズル118の上に垂直に位置する。そして、二次分離システム400は、一次分離システム200の上に垂直に位置する。吸引モータ500は、二次分離システム400の上に垂直に位置する。また、吸引モータ500は、電気モータ502がインペラ504の上に垂直に位置するように、配置または配向される。そして、PCBアセンブリ627は、吸引モータ500の上に位置する。フィルタアセンブリ604は、同様に、二次分離システム400の上に垂直に位置する。フィルタアセンブリ604のプレフィルタサブアセンブリ648は、フィルタアセンブリ604のポストフィルタサブアセンブリ650の上に垂直に位置する。また、プレフィルタサブアセンブリ648は、吸引モータよりも高い位置に位置する。そして、フィルタアセンブリ604は、メインユニット10から、上方向に取り外し可能である。
【0233】
ハンドル部700は、一次分離システム200および二次分離システム400よりも高い位置において、吸引モータ500の後方に位置する。そして、バッテリアセンブリ800は、ハンドル部700の後方に位置し、また、一次分離システム200および二次分離システム400よりも高い位置に位置する。結果的に、メインユニット10が水平に配向された(すなわち、メインユニット10の中心長手方向軸19が水平に延びている)とき、吸引モータ500は、ハンドル部700の上に垂直に位置し、ハンドル部700は、バッテリアセンブリ800の上に垂直に位置する。
【0234】
メインユニット10が水平に配置された(すなわち、メインユニット10の中心長手方向軸19が水平に延びている)とき、ハンドル部700は、メインユニットの中心長手方向軸19の下、ひいてはベースノズル118の長手方向軸199の下に位置し、一次分離システム200の一次フィルタ204は、長手方向軸19の下に位置し、上方に延びて長手方向軸19を部分的に取り囲む。
【0235】
使用時、空気流は、第1の方向において、二次分離システム400からプレフィルタサブアセンブリ648へ流れる。そして、空気流は、第1の方向とは反対の第2の方向において吸引モータ500を通り、第1の方向において吸引モータ500からポストフィルタサブアセンブリへ流れる。空気流は、そのため、第2の方向においてインペラ504の入口に引き寄せられ、第1の方向においてディフューザ506の出口から排出される。
図71に示すように、メインユニット10が垂直に配置され、ベースノズル118が下方に方向付けられるとき、第1の方向は上方向であり、第2の方向は下方向である。そして、空気流は、ほぼ水平方向で(すなわち、中心長手方向軸19に垂直な半径方向で)プレフィルタサブアセンブリ648およびポストフィルタサブアセンブリ650を通って流れる。
【0236】
真空掃除機1の使用中、メインユニット10は、典型的に、
図1および
図2に示す向きで保持され、ベースノズル118は、水平に対して約45度の角度で下に方向付けられる。この向きにおいて、コア202および一次フィルタ204のU字形断面により形成されるトラフは、ほぼ上を向く。コア202の凹部は、そのため、ほぼ上を向く一方で、補助フィルタ206、208が取り付けられる凸部は、ほぼ下を向く。
【0237】
ワンド1000がメインユニット10に連結されたとき、中心長手方向ワンド軸Wは、メインユニット10の中心長手方向軸19と実質的に同軸となる。ワンドキャッチ1022は、付勢フック1027の、ビンアセンブリ100のベースノズル118上のロッキング突起135との係合を介して、ワンド1000をメインユニット10に連結させる。第1の連結カフ電気コネクタ1026は、一次分離システム200の電気的接続部238と係合している。
【0238】
ワンド1000の第1の連結カフ1006の接触部材1024は、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154が、それらの第3の位置にあるように、ワンドインターロックアクチュエータ152のワンド当接部156と係合している。ワンドインターロックスライダ154のフック168は、ビンボディ110のフック188と係合し、ビンボディ110に対するビンベース102の開口を阻止する。ビンアセンブリ100のベースノズル118は、ワンド1000の内壁1002内に収容される。
【0239】
ユーザ作動可能カラー1032は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向にスライド可能であり、連結ケーブル1034は、通常、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向に延びている。
【0240】
掃除機ヘッド1100は、ワンド1000の第2の端部1020に連結され、掃除機ヘッドキャッチ1124は、掃除機ヘッド連結部1028と係合している。掃除ノズル1012は、掃除機ヘッド1100のネック部1104の移動可能ダクト1118の自由端1126内に収容される。
【0241】
使用時、ユーザは、第1のボタン638および第2のボタン640の1つを利用し、真空掃除機1をオンにすることができ、電力は、バッテリアセンブリ800から電気モータ502へともたらされる。真空掃除機1は、低電力モード、中電力モード、または高電力モードの1つで動作可能である。真空掃除機1を初めにオンにしたとき、真空掃除機は中電力モードで動作するが、ユーザは、第1のボタン638および第2のボタン640の1つをトグルスイッチで切り替え、動作モードを切り替えることができる。以下の説明においては、真空掃除機1は、最初は中電力モードであると仮定する。電気モータ502がインペラ504を回転させることにより、メインユニット10、ワンド1000、および掃除機ヘッド1100を通る空気流が生じる。
【0242】
ユーザは、メインハンドルボディ702を握り、腕を動かすことにより、掃除される面上で掃除機ヘッド1100を操作することができる。電力は、電気的接続部238、第1の連結カフ電気コネクタ1026、ワンド電気的接続部1013、第2の連結カフ電気コネクタ1030、および掃除機ヘッド電気的接続部1125を介して、バッテリアセンブリ800から掃除機ヘッド1100へともたらされる。駆動モータ1114は、内部チャンバ1106内のブラシバー1112の回転を駆動させ、ブラシバー1112は、掃除される面をかき乱すように作用する。
【0243】
真空掃除機1を通る空気流の道筋は、
図70および
図71に模式的に示されている。空気流は、ちりなどの取り込まれた粉塵と共に、空気流入口1110を介して掃除機ヘッド1100に進入する。空気流は、内部チャンバ1106を通り、固定ダクト1116および移動可能ダクト1118を介して掃除機ヘッド1100から出る。
【0244】
空気流は、ワンド1000内を通り、ビンベース102のベースノズル118に向かって、ワンド流路内を流れる。空気流は、ベースノズル118を通り、空気流入口134を介してビンアセンブリ100のチャンバ105に入る。チャンバ105内で吸引モータ500により生じた吸引により、入口バルブ部材146は、その閉位置からその開位置へと枢動し、空気流を、空気流入口134を介してチャンバ105内へと入れる。真空掃除機1の電力モード、および、真空掃除機1が使用される面の種類によって、空気流入口134における空気流は、5l/s~25l/sの流量を有する。空気流入口134における空気流の方向は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行である。空気流入口134における空気流の方向は、ベースノズル118が下方に方向付けられたとき、ビンアセンブリ100の底部から、ビンアセンブリの最上部への方向であると考えられうる。
【0245】
入口バルブ部材146は、空気流入口134から出た空気流を、粉塵検出アセンブリ210のインパクトエリア280に向かって、かつ、一次フィルタ204に向かって導く。入口バルブ部材146は、空気流入口134から出た空気流を、メインユニット10の中心長手方向軸19に垂直な平面で見たとき、ほぼU字形に形作る。より具体的には、入口バルブ部材146により形作られる空気流は、メインユニット10の長手方向軸19に垂直な、ひいてはベースノズル118の長手方向軸119に垂直な平面において断面形状を有し、その断面形状の中心線は、ほぼU字形である。
【0246】
インパクトエリア280に当たる、空気流入口134からの粉塵を含んだ空気流により、圧電音響センサ282は、空気流内に取り込まれた粒子状物質の数および/またはサイズを感知することができ、いくつかの例においては、表示画面636を介してユーザに表示される、粒子状物質の数および/またはサイズの対応する可視化が可能になる。
【0247】
空気流入口134からの空気流は、メインユニット10の中心長手方向軸19にほぼ平行な方向に、一次フィルタ204を超えて流れる。空気流が一次フィルタ204を超えて流れるとき、空気流の第1の部分は、一次フィルタ204のメッシュ270を通り、一次フィルタ204は、空気流から比較的大きな粉塵をフィルタリングするように作用する。このようにフィルタリングされた粉塵は、ビンアセンブリ100のチャンバ105内に収集される。一次フィルタ204を通った空気流は、第1のコア部212の一次出口通路226内へと流れる。
【0248】
空気流の第2の部分(すなわち、一次フィルタ204を通らなかった部分)は、ビンアセンブリ100のチャンバ105内に留まり、第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208の位置付けの結果として、通常、空気流入口134に向かって再循環する。このような再循環は、いくつかの例においては、ビンボディ110の下端181からビンボディ110の上端182への方向において、チャンバ105に粉塵がたまるように、空気流入口134に隣接するチャンバ105の下側領域に向かって粉塵を引き寄せることができる。
【0249】
空気流は、第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208を通り、それぞれ、第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236へと入る。第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208は、一次フィルタ204と同様、空気流から比較的大きな粉塵をフィルタリングするように作用する。このようにフィルタリングされた粉塵は、ビンアセンブリ100により画定されたチャンバ105内に収集される。
【0250】
空気流は、第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236から、それぞれ、第1の連結通路240および第2の連結通路242を通って、一次出口通路226へと至る。そして、空気流は、第1のコア部212の一次出口通路226から、第2のコア部214の出口通路256へと進む。
【0251】
出口通路256から、空気流は、二次分離システム400の空力インサート402内へと入る。上述したように、真空掃除機1は、中電力モードである。中電力モードにおいて、バルブアセンブリ406は、
図46(a)に見られるように、二次分離システム400のサイクロンボディ464の第2のサブセット476を通る空気流を阻止するように作用する。
【0252】
特に、バルブアクチュエータアセンブリ448のコイル486には、電圧が加えられず、遮断部材484は、遮断部材484が第1の空気流路488を通る空気流を遮断し、第2の空気流路490および第3の空気流路492を通る空気流を許可する位置へと、ばね494により弾性的に付勢される。第2の空気流路490が電気モータ502の下流の位置と流体連結し、空気流が第2の空気流路490および第3の空気流路492を通るのが許可されると、拡張部材440の内部に圧力がかけられ、拡張部材440が拡張状態に保持される。このような拡張状態において、拡張部材440は、バルブ部材438が分流器404のバルブシート422と係合するように促す。
【0253】
バルブ部材438が分流器404のバルブシート422と係合すると、空気流は、分流器404の中心ボア420を通過しないように阻止され、分流器404の出口開口部428を通過しないように阻止される。サイクロンボディ464の第2のサブセット476のサイクロン入口472が分流器404の出口開口部428と流体連結すると、空気流は、サイクロンボディの第2のサブセット476に入らないように阻止される。対照的に、空気流は、空気流がバルブアセンブリ406を迂回するため、サイクロンボディ464の第1のサブセット474のサイクロン入口472を通過することは許可される。従って、空気流は、それぞれのサイクロン入口472を介して、サイクロンボディ464の第1のサブセット474に入る。サイクロン入口472の位置は、空気流がサイクロンボディ464の第1のサブセット474内へと接線方向に導入されるような位置である。サイクロンボディ464の第1のサブセット474は、空気流から粉塵をサイクロンのように分離するように作用する。
【0254】
サイクロンボディ464の第1のサブセット474により空気流から分離された粉塵は、それぞれのサイクロン粉塵出口473を自由に通り抜け、一次分離システム200の第2のコア部214の第1の粉塵移送通路258を通り、第1のコア部212の第1の粉塵収集チャンバ228に入る。
【0255】
空気流は、それぞれのボルテックスファインダ480を介してサイクロンボディの第1のサブセット474から離れ、メインハウジングボディ602のそれぞれのサイクロン部606を通ってモータ入口通路612に入る。空気流は、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な方向において、空気流入口134から離れて、従って、二次分離システム400から離れて、モータ入口通路を通って流れる。空気流は、半径方向内側に向きを変え、プレフィルタメディア680を通り、内部ハウジング部614の複数の入口開口部626を介して内部ハウジング部614に入る。
【0256】
そして、インペラ504は、空気流入口134に向かう方向において、モータ缶505を通り、電気モータ502を超え、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な方向において、二次分離システム400へと向かうように、空気流を引き寄せる。空気流は、向きを変えてディフューザ506の軸部522を通る前に、インペラ504を通り、半径方向外側で、ディフューザ506の放射状部520内に入る。空気流は、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な方向において、空気流入口134から離れて、かつ、二次分離システム400から離れて、ディフューザ506の軸部522を通過する。
【0257】
空気流は、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な方向において、ディフューザ506の軸部522からモータ出口通路616へと入り、通常、空気流入口134から離れて、かつ、二次分離システム400から離れて、モータ出口通路616を流れる。空気流は、半径方向外側に向きを変え、ポストフィルタメディア699を通過した後、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620のチャネル644を介して、真空掃除機1の周辺外部環境に放出される。空気流は、メインユニット10の中心長手方向軸19に対して実質的に直角な方向において、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620を通って放出される。二次サイクロン400と、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620との間でメインユニット110を通る空気流は、
図70に示されている。真空掃除機1を通る空気流は、
図71に完全に示されている。
【0258】
真空掃除機10の使用時、ビンアセンブリ100のチャンバ105は、比較的粗い粉塵で満たされる。ユーザがビンアセンブリ100を空にする必要なく掃除ができる期間を延ばすため、ユーザは、圧縮アセンブリ300を利用し、チャンバ105内に含まれる粉塵を圧縮することができる。
【0259】
圧縮アセンブリを利用するため、ユーザは、圧縮ハンドル332のハンドルボディ340を握り、第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336に対して圧縮ハンドル332を枢動させる。圧縮ハンドル332の枢動により、磁石354がホールセンサから離れ、結果として、吸引モータ500のコントローラ526に制御信号が送信される。制御信号により、吸引モータ500のコントローラ526は、空気流がもはや真空掃除機1を通って生成されないように、モータ500の動作を止める。
【0260】
一旦、第1の連結部342および第2の連結部344がランナアセンブリ350から外れるように枢動されると、ユーザは、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な、ビンベース102に向かう方向において、ランナアセンブリ350に対して圧縮ハンドル332をスライドさせる。ユーザが圧縮ハンドル332をスライドさせると、圧縮プレートサブアセンブリ302は、ビンボディ110内でスライドし、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310は、ランナアセンブリ350のレール364内でスライドする。
【0261】
圧縮プレートサブアセンブリ302がビンボディ110内でスライドすると、圧縮アセンブリ300のフロントプレート314は、ビンアセンブリ100のチャンバ105内に含まれる粉塵を圧縮するように作用する。さらに、圧縮プレートサブアセンブリ302がビンボディ110内でスライドすると、コアワイピング部材304は、第1のコア部212の外縁と接触し、ビンワイピング部材306は、ビンケース174の内面と接触する。コアワイピング部材304は、一次フィルタ204ならびに第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208の上流面からを含む、第1のコア部212から、粉塵を拭き取る。ビンワイピング部材306は、ビンケース174の内面から粉塵を拭き取る。従って、圧縮ハンドル332の単一の作動により、第1のコア部212およびビンボディ110の両方が拭われる。圧縮ハンドル332は、ワイピング機構を作動させるための、ワイピング機構のハンドルと見なされてよい。コアワイピング部材304およびビンワイピング部材306により拭き取られた粉塵は、圧縮アセンブリ300のフロントプレート314により圧縮される。ビンベース102が開放形態にあるとき、ワイピング機構の少なくとも一部(コアワイピング部材304、ビンワイピング部材306の少なくとも一部など)、および/または、圧縮アセンブリ300(圧縮ハンドル332など)は、ビンボディ110内の位置から、ビンボディ110の端部を超えた位置まで、移動可能であり、ビン110から粉塵を拭き取る助けをしてよい。本例においては、ビンボディ110内に収集された粉塵を圧縮するための圧縮アセンブリ300の作動により、ワイピング機構が作動する。とはいえ、他の例においては、圧縮アセンブリ300およびワイピング機構は、独立して作動可能であってもよい。
【0262】
一旦、ユーザにより圧縮動作が成されると、ユーザは、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な、空気流入口134から離れる方向において、圧縮ハンドル332をスライドさせることにより、圧縮プレートサブアセンブリ302を、その最初の位置へと縮めることができる。いくつかの例においては、第1の連結部342および第2の連結部344は、ユーザが、いつ圧縮ハンドル332がその正しい位置に再配置されたかがわかるように、触覚フィードバックをもたらすラッチを備えることができる。圧縮ハンドル332がその最初の位置に戻ると、ユーザは、第1のボタン638および第2のボタン640の1つを押下し、電気モータ502を再スタートさせることができる。
【0263】
所望のとき、ユーザは、チャンバ105、ならびに第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230から粉塵を出すこともできる。そのためには、ユーザは、初めに、メインユニット10からワンド1000を取り外さなければならない。上述したように、ワンド1000がメインユニット10に連結されたとき、ワンド1000の第1の連結カフ1006の接触部材1024は、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154がそれらの第3の位置にあるように、ワンドインターロックアクチュエータ152のワンド当接部156と係合している。このような位置においては、スライド可能なインターロック部材154のフック168は、ビンボディ110のフック188と係合し、ビンボディ110に対するビンベース102の開口を阻止する。
【0264】
メインユニット10からワンド1000を取り外すため、ビンベース102をビンケース174に対して開放できるように、ユーザは、ワンドキャッチ1022を押すことにより、ワンド1000の第1の連結カフ1006のワンドキャッチ1022を手動で解放し、弾性的付勢フック1027を動かし、ビンアセンブリ100のベースノズル118上のロッキング突起135との接触を解除する。そして、ユーザは、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な方向において、メインユニット10から離して、ワンド1000をスライドさせることができる。
【0265】
ワンド1000がメインユニット10から取り外されると、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154は、それらの第2の位置へと動く。このような位置においては、ワンドインターロックスライダ154のフック168は、メインユニット10の中心長手方向軸19にほぼ垂直な方向において、ビンボディ110のフック188から間隔を置いて配置されている。従って、ワンドインターロックスライダ154のフック168は、もはやビンベース110のフック188と係合しておらず、もはやビンボディ110に対するビンベース102の開口を阻止しない。
【0266】
ビンベース102を開位置へ動かすため、ユーザは、ビンプッシュロッド356のハンドル部372を握り、ビンベース102に向かう方向に、ハンドル部372に力を加える。これにより、ビンプッシュロッド356は、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な、ビンベース102に向かう方向において、プッシュロッドチャネル360内でスライドする。ビンプッシュロッド356がプッシュロッドチャネル360内でスライドすると、ビンプッシュロッド356は、圧縮ハンドル332に接触し、先に記載した方法で、圧縮ハンドル332を枢動させる。従って、ビンプッシュロッド356をスライドさせることにより、吸引モータ500をオフにすることができる。
【0267】
ユーザがビンプッシュロッド356のハンドル部372を押し続けると、ビンプッシュロッド356のくさび形の端部が、ビン閉鎖留め具112に、より具体的には、第1の留め具190および第2の留め具192に接触する。ビンプッシュロッド356の端部により、第1の留め具190および第2の留め具192が離れる。従って、第1の留め具190および第2の留め具192は、もはや、ビンボディ110に対するビンベース102の動きを阻止しない。
【0268】
ユーザがビンプッシュロッド356のハンドル部372を更に押し続けると、ビンプッシュロッド356の端部は、ビンベース102のビンプッシュロッド係合突起125に接触する。ビンプッシュロッド356は、それにより、ビンボディ110から離れるようにビンベース102を押すことができる。ビンアセンブリ100はビンベース102を開位置に付勢するばね115を備えるが、ビンベースシール107のビンケース174との係合および粉塵収集チャンバシール108の第1のコア部212との係合は、ビン閉鎖留め具112が拡張形態へと動くとき、ビンベース102は開位置に自動的に動かないことを意味しうる。この理由のため、ビンベース102は、係合突起125を備え、係合突起125に対して、ビンプッシュロッド356が接触し、係合突起125を押すことができる。ビンベース102が開位置へと動くとき、ビンアセンブリ100のチャンバ105、ならびに、コア202の第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230は、もはやビンベース102により閉鎖されず、そこに含まれる粉塵も同時に取り出されうる。
【0269】
ユーザがビンプッシュロッド356をスライドすることにより、圧縮ハンドル332のスライディング、従って、ビンボディ110内での圧縮プレートサブアセンブリ302のスライディングも生じることが理解されるであろう。従って、圧縮プレートサブアセンブリ302のフロントプレート314は、粗い粉塵の収集チャンバ171からの粉塵の取り出しを、同時に生じる第1のコア部212およびビンケース174の拭き取りと共に、補助することができる。
【0270】
一旦、ビンチャンバ105ならびに第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230から粉塵が取り出されると、ユーザは、ビンボディ110に対してビンベース102を閉位置に手動で戻し、圧縮ハンドル332およびビンプッシュロッド356のハンドル部372をそれらの最初の位置に戻すことができる。ビンプッシュロッド356が縮められると、ビン閉鎖留め具112の引っ張りばね193は、第1の留め具190および第2の留め具192を収縮形態へと戻し、ビンボディ110に対してビンベース102をその閉位置に保持する。
【0271】
ユーザがワンド1000をメインユニット10に再連結させたい場合、ワンド1000の第1の連結カフ1000は、ビンベース102がビンケース174に対して閉鎖しているとき、ワンドキャッチ1022の弾性的付勢フック1027がビンアセンブリ100のベースノズル118上のロッキング突起135と係合するように、ベースノズル118を超えてスライドする。
【0272】
ワンド1000の第1の連結カフ1006の接触部材1024は、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154がそれらの第2の位置へと動くように、ワンドインターロックアクチュエータ152のワンド当接部156と係合する。このような位置においては、ワンドインターロックスライダ154のフック168は、ビンボディ110のフック188と係合し、ビンボディ110に対するビンベース102の開口を阻止する。
【0273】
いくつかの例においては、ユーザは、メインユニット10からワンド1000を取り外す前に、ワンド1000から掃除機ヘッド1100を取り外したいと願うかもしれないし、ワンド1000に対して掃除機ヘッド1100を取り外し、ワンド1000への代替的な掃除機ヘッドの取り付けを可能にしたいと願うかもしれないし、ワンド1000から掃除機ヘッド1100を取り外し、ワンド1000の第2の端部1020における掃除ノズル1012の使用を可能にしたいと願うかもしれない。ワンド1000から掃除機ヘッド1100を取り外すため、ユーザは、ワンド1000の第2の端部1020において、弾性的付勢フック部を押して、掃除機ヘッド連結部1028から離すことにより、掃除機ヘッドキャッチ1224を使用して掃除機ヘッド連結部1028から弾性的付勢フック部を手動で解放することができる。代替的に、ユーザは、ワンド1000の第1の端部1018に位置するユーザ作動可能カラー1032を使用することにより、連結解放機構1010を用いることができる。ユーザが、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において、ワンド1000の第2の端部1020に向かう方向にユーザ作動可能カラー1032をスライドさせたとき、ユーザ作動可能カラー1032により、連結ケーブル1034がプーリ1036を超えて引っ張られる。これにより、ブレイクくさび1040は、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において、ワンド1000の第1の端部1018に向かう方向に引っ張られる。
【0274】
ブレイクくさび1040がワンド1000の第1の端部1018に向かって動くと、突出くさび1054は、掃除機ヘッドキャッチ1124と係合し、掃除機ヘッドキャッチ部材1124の弾性的付勢フック部を動かして、ワンド1000の第2の連結カフ1008の掃除機ヘッド連結部1028との係合を解除させる。これにより、掃除機ヘッド1100は、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において、ワンド1000から離れてスライドすることができる。
【0275】
ブレイクくさび1040がワンド1000の第1の端部1018に向かって動くと、ボディ部1052の第1の端部1056は、第1のロッカー1038の第1のロッカーアーム1048の自由端および第2のロッカー1039の第1のロッカーアーム1041の自由端に接触し、ワンド1000の第1の端部1018に向かう方向に、第1のロッカー1038と、第2のロッカー1039の第1のロッカーアーム1041とを動かす。これにより、第1のロッカー1038の第2のロッカーアーム1050および第2のロッカー1039の第2のロッカーアーム1043は、ワンド1000の第2の端部1020に向かう方向に動く。
【0276】
第1のロッカー1038の第2のロッカーアーム1050の自由端および第2のロッカー1039の第2のロッカーアーム1043の自由端は、それぞれ、第1のプッシュ部材1042および第2のプッシュ部材1045に接触し、第1のプッシュ部材1042および第2のプッシュ部材1045を、それぞれ、第1のスライドチャネル1060および第2のスライドチャネル1068内にスライドさせる。第1のプッシュ部材1042の第1の端部1062および第2のプッシュ部材1045の第1の端部1070は、それぞれ、掃除機ヘッド1100の移動可能ダクト1118に接触し、掃除機ヘッド1100を、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向に押して、ワンド1000から離す。
【0277】
従って、掃除機ヘッド1100は、ワンドの第1の端部1018に位置するユーザ作動可能カラー1032を使用して、掃除機ヘッド1100から離れて、ユーザによりワンドとの連結から解放されうる。当業者には、ワンド1000がメインユニット10に連結されていないときでも、このようにワンド1000から掃除機ヘッド1100が解放されうることが理解されるであろう。
【0278】
ユーザが掃除機ヘッド1100をワンド1000に再連結させたいと望むとき、移動可能ダクト1118が、第1のプッシュ部材1042および第2のプッシュ部材1045を押して、それらの最初の位置に戻すことができる。
【0279】
当業者には、掃除機ヘッド1100がワンド1000に連結されずにワンド1000がメインユニット10に連結されたとき、または、実際、ワンド1000または掃除機ヘッド1100のどちらもメインユニット10に連結されないときも、真空掃除機1は使用可能であることが理解されるであろう。前者の状況では、ワンド1000の掃除ノズル1012が、掃除される面に接触するように使用されうる。後者の状況では、ベースノズル118が、掃除される面に接触するように使用されうる。掃除機ヘッド1100は、中間部品としてのワンド1000なしでメインユニット10に連結されうることも更に理解されるであろう。
【0280】
上述したように、真空掃除機1は、高電力モードでも利用できる。真空掃除機1を高電力モードにするため、ユーザは、第1のボタン638および第2のボタン640の内、適切な1つをトグルスイッチで切り替えることができる。高電力モードにおいては、バルブアセンブリ406は、
図46(b)に示すように、空気流が二次分離システム400のサイクロンボディ464の第2のサブセット476を通過することを許可する。
【0281】
バルブアクチュエータアセンブリ448のコイル486には、バルブ遮断部材484が、ばね494の作用に対して、遮断部材484が第2の空気流路490を通る空気流を遮断し、第1の空気流路488および第3の空気流路392を通る空気流を許可する位置まで動くように、電圧が加えられる。第1の空気流路488は電気モータ502の上流の位置と流体連結し、空気流は第1の空気流路488および第3の空気流路492を通ることが許可されているため、拡張部材440の内部に圧力がかけられ、拡張部材440が縮められた状態に保持される。このような縮められた状態では、バルブ部材438は、分流器404のバルブシート422から外されている。
【0282】
バルブ部材438が分流器404のバルブシート422から外されていると、空気流は、分流器404の中心ボア420を通過することを許可され、分流器404の出口開口部428を通過することを許可される。サイクロンボディ464の第2のサブセット476のサイクロン入口472が分流器404の出口開口部428と流体連結すると、空気流は、
図46(b)に示すように、サイクロンボディの第2のサブセット476を通過することが許可される。
【0283】
同様に、空気流は、
図46(a)に見られるように、分流器404がサイクロンボディ464の第1のセットのサイクロン入口472への流れを阻止しないため、サイクロンボディ464の第1のサブセット474のサイクロン入口472を通過することが許可される。
【0284】
従って、高電力モードにおいては、空気流は、サイクロンボディ464の第1のサブセット474およびサイクロンボディ464の第2のサブセット476の各々を通って、並行に流れる。サイクロンボディ464の第1のサブセット474およびサイクロンボディ464の第2のサブセット476の各々は、空気流から粉塵を分離するように作用する。
【0285】
サイクロンボディ464の第1のサブセット474により空気流から分離された粉塵は、それぞれのサイクロン粉塵出口473を自由に通り抜け、一次分離システム200の第2のコア部214の第1の粉塵移送通路258を通り、第1のコア部212の第1の粉塵収集チャンバ228に入る。サイクロンボディ464の第2のサブセット476により空気流から分離された粉塵は、それぞれのサイクロン粉塵出口473を自由に通り抜け、一次分離システム200の第2のコア部214の第2の粉塵移送通路260を通り、第1のコア部212の第2の粉塵収集チャンバ223に入る。
【0286】
任意の1例との関連で記載された任意の機構は、単独で使用されてもよいし、記載された他の機構と組み合わせて使用されてもよく、その他の例もしくはその他の例の任意の組み合わせの1つまたは複数の機構と組み合わせて使用されてもよいことが理解されるべきである。さらに、上に記載されていない同等物および修正物も、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく採用されてよい。
【手続補正書】
【提出日】2025-02-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非サイクロン分離システムとサイクロン分離システムとを備えるハンドヘルド真空掃除機であって、前記サイクロン分離システムは、前記非サイクロン分離システムの下流に位置する、ハンドヘルド真空掃除機。
【請求項2】
前記サイクロン分離システムは、複数のサイクロンボディを備える、請求項1に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項3】
前記サイクロンボディは、前記非サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、または、前記サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、配置され、任意選択的に、前記サイクロンボディの各々は、前記中心軸に対して傾斜しているサイクロンボディ軸を有し、前記サイクロンボディ軸は、前記中心軸に向かって収束する、請求項2に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項4】
前記非サイクロン分離システムは、チャンバ内に位置するフィルタを備え、使用時、空気流は、第1の方向において前記チャンバに進入し、前記第1の方向において前記フィルタを超えて流れる、請求項
1に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項5】
前記フィルタは、メッシュを備え、任意選択的に、前記メッシュは、金属から成る、請求項4に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項6】
前記非サイクロン分離システムは、前記フィルタが取り付けられるコアを備え、前記コアは、前記第1の方向において延びる出口通路を備え、使用時、空気流は、前記フィルタを通過し、前記出口通路に沿って流れる、請求項
4に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項7】
前記第1の方向に垂直な平面において、前記コアおよび/または前記フィルタは、断面が実質的にU字形である、請求項6に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項8】
前記コアは、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバを備える、請求項
6に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項9】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、ビンを備え、前記非サイクロン分離システムは、チャンバ内の空気流から粉塵を分離し、前記ビンのベースは、空気流入口を備え、前記空気流入口を通って、前記空気流は、前記チャンバに進入する、請求項
1に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項10】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバとを備え、前記粉塵収集チャンバは、前記更なる粉塵収集チャンバを取り囲む、請求項
1に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項11】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、前記サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバと、前記粉塵収集チャンバおよび前記更なる粉塵収集チャンバの端部を閉鎖するベースとを備え、前記ベースは、前記粉塵収集チャンバおよび前記更なる粉塵収集チャンバを同時に開放するように移動可能である、請求項
1に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項12】
前記ベースは、ノズルを備える、請求項11に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項13】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、ノズルを備え、前記ノズルが垂直に延び、前記非サイクロン分離システムが前記ノズルの上に位置するように前記ハンドヘルド真空掃除機が配置されたとき、前記サイクロン分離システムは、前記非サイクロン分離システムの上に位置する、請求項
1に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項14】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムを通り、かつ、前記サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、前記サイクロン分離システムは、前記非サイクロン分離システムの上に位置し、前記吸引モータは、前記サイクロン分離システムの上に位置する、請求項
1に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項15】
前記吸引モータは、電気モータとインペラとを備え、前記電気モータは、前記インペラの上に位置する、請求項14に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項16】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記ハンドヘルド真空掃除機を制御するためのプリント回路基板アセンブリを備え、前記プリント回路基板アセンブリは、前記吸引モータの上に位置する、請求項
14に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項17】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記サイクロン分離システムの下流に位置するフィルタアセンブリを備える、請求項
1に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項18】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムを通り、かつ、前記サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、前記フィルタアセンブリは、前記吸引モータの上流に位置するプレフィルタと、前記吸引モータの下流に位置するポストフィルタとを備える、請求項17に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項19】
前記フィルタアセンブリは、前記サイクロン分離システムの上に位置し、前記プレフィルタは、ポストフィルタの上に位置する、請求項18に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項20】
空気流は、第1の方向において、前記サイクロン分離システムから前記プレフィルタへと移動し、空気流は、前記第1の方向とは反対の第2の方向において、前記吸引モータを通って移動し、任意選択的に、空気流は、前記第1の方向において、前記吸引モータから前記ポストフィルタへと移動する、請求項
18に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項21】
前記吸引モータの回転軸が垂直に延び、前記吸引モータが前記非サイクロン分離システムの上に位置するように前記ハンドヘルド真空掃除機が配置されたとき、前記第1の方向は、上方向であり、前記第2の方向は、下方向である、請求項20に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項22】
前記吸引モータの回転軸が垂直に延びるように前記ハンドヘルド真空掃除機が配置されたとき、空気流は、水平方向に前記プレフィルタおよび/または前記ポストフィルタを通って移動する、請求項
20に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項23】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムを通り、かつ、前記サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、前記フィルタアセンブリは、前記吸引モータの少なくとも一部を取り囲み、任意選択的に、前記フィルタアセンブリは、前記吸引モータの少なくとも一部を取り囲むポストフィルタを備える、請求項
17に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項24】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、ノズルとハンドルとを備え、前記ノズルが前記ノズルの上に位置する前記非サイクロン分離システムと垂直に配置されたとき、前記ハンドルは、前記非サイクロン分離システムおよび前記サイクロン分離システムよりも高い位置にある、請求項1~23の何れか一項に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項25】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記非サイクロン分離システムを通り、かつ、前記サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、前記吸引モータは、前記非サイクロン分離システムおよび前記サイクロン分離システムの両方の上に位置し、前記ハンドル部は、前記吸引モータの後方に位置する、請求項24に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項26】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記吸引モータを収容するハウジング部と、前記吸引モータに電力を供給するためのバッテリアセンブリとを備え、前記ハンドル部は、前記ハウジング部に取り付けられる第1の端部と、前記バッテリアセンブリに取り付けられる第2の端部とを有する、請求項25に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【請求項27】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、前記吸引モータの電源をオン/オフするためにユーザにより動作可能なユーザインターフェースを備え、前記ユーザインターフェースは、前記ハウジング部に位置し、任意選択的に、前記ユーザインターフェースは、前記ハウジング部の長手方向端に位置する、請求項26に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
真空掃除機は、1つまたは複数の分離システムを備え、真空掃除機を通って引き寄せられた空気流から粉塵を分離してよい。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【
図2】真空掃除機のメインユニットの斜視図である。
【
図4】メインユニットのビンアセンブリの分解図である。
【
図6】ビンアセンブリの一部を通る側断面図である。
【
図7】ビンアセンブリの一部を形成する入口バルブアセンブリの斜視図である。
【
図8】(a)は、ビンアセンブリの一部の斜視図であり、入口バルブアセンブリの入口バルブ部材が閉位置にある。(b)は、ビンアセンブリの一部の斜視図であり、入口バルブアセンブリの入口バルブ部材が開位置にある。
【
図9】ビンアセンブリのワンドインターロック機構の分解図である。
【
図11】
図10の正面斜視図と同一の正面斜視図であるが、ビンアセンブリの一部を形成するビンカバーが省略され、ワンドインターロック機構が第1の形態にある。
【
図12】
図11の正面斜視図と同一の正面斜視図であるが、ワンドインターロック機構が第2の形態にある。
【
図13】
図11および
図12の正面斜視図と同一の正面斜視図であるが、ワンドインターロック機構が第3の形態にある。
【
図14】ビンアセンブリの一部を通る断面の斜視図であり、ワンドインターロックアセンブリの一部を形成するワンドインターロックスライダが第2の位置にある。
【
図15】
図14の斜視図と同一の斜視図であるが、ワンドインターロックスライダが第3の位置にある。
【
図16】ビンアセンブリのビンボディの斜視図である。
【
図18】ビンアセンブリの正面斜視図であり、ビンアセンブリのベースが開位置にある。
【
図19】ビンアセンブリの一部を形成するビン閉鎖機構の斜視図である。
【
図21】ビンアセンブリの一部を通る上面断面図である。
【
図22】メインユニットの一次分離システムの正面斜視図である。
【
図26】一次分離システムの上面図であり、電気ハーネスと、粉塵検出アセンブリの部品とが省略されている。
【
図27】
図26の一次分離システムの平面A--Aにおける断面切片である。
【
図28】
図26の一次分離システムの平面B--Bにおける断面切片である。
【
図29】
図26の一次分離システムの平面C--Cにおける断面切片である。
【
図30】
図26の一次分離システムの平面D--Dにおける断面切片である。
【
図31】一次分離システムの一部を形成する一次フィルタの斜視図である。
【
図33】一次分離システムの一部を形成する補助フィルタの斜視図である。
【
図34】一次分離システムの粉塵検出アセンブリの分解図である。
【
図35】圧縮アセンブリの第1の斜視組立図である。
【
図36】圧縮アセンブリの第2の斜視組立図である。
【
図37】メインユニットの圧縮アセンブリの分解図である。
【
図38】メインユニットのランナアセンブリの正面斜視図である。
【
図41】メインユニットの二次分離システムの分解図である。
【
図42】二次分離システムのサブコンポーネントの分解図である。
【
図44】二次分離システムのバルブアクチュエータアセンブリの概略図である。
【
図45】二次分離システムのコーンの束の斜視図である。
【
図46】(a)は、
図27の断面図と同一の断面図であるが、二次分離システムのバルブアセンブリが第1の位置にある。(b)は、
図27の断面図と同一の断面図であるが、二次分離システムのバルブアセンブリが第2の位置にある。
【
図47】メインユニットのモータアセンブリの概略断面図である。
【
図48】メインユニットのハウジングおよびハンドルアセンブリの正面斜視図である。
【
図49】ハウジングおよびハンドルアセンブリの中心長手方向軸に沿った、ハウジングおよびハンドルアセンブルを通る第1の断面図である。
【
図50】ハウジングおよびハンドルアセンブルの中心長手方向軸に対して直角の、ハウジングおよびハンドルアセンブルを通る第2の断面図である。
【
図51】ハウジングおよびハンドルアセンブルのハンドル部の側面図である。
【
図52】ハウジングおよびハンドルアセンブルの断面側面図である。
【
図53】メインユニットのバッテリアセンブリの側面図である。
【
図55】ハウジング部のフィルタアセンブリの分解図である。
【
図57】フィルタアセンブリの第1の断面図である。
【
図58】フィルタアセンブリのキャップサブアセンブリの分解図である。
【
図59】フィルタアセンブリのプレフィルタサブアセンブリの分解図である。
【
図60】フィルタアセンブリのポストフィルタサブアセンブリの分解図である。
【
図61】フィルタアセンブリの第2の断面図である。
【
図64】ワンドの第1の連結カフを通る断面図である。
【
図65】ワンドの第2の連結カフを通る断面図である。
【
図66】第2の連結カフおよびノズルの第1の部分斜視平面図であり、外壁および第2の連結カフハウジングが取り除かれている。
【
図67】第2の連結カフおよびノズルの第2の部分斜視平面図であり、外壁および第2の連結カフハウジングが取り除かれている。
【
図68】真空掃除機の掃除機ヘッドの斜視図である。
【
図70】メインユニットの中心長手方向軸に対して直角な第1の平面の、メインユニットの一部を通る断面図であり、メインユニットを通る空気流路を示す。
【
図71】メインユニットの中心長手方向軸に沿った、メインユニットを通る断面図であり、メインユニットを通る空気流路を示す。
【発明を実施するための形態】
【0003】
真空掃除機1は、
図1に示されている。真空掃除機1は、メインユニット10と、ワンド1000と、掃除機ヘッド1100とを備える。真空掃除機1は、典型的に、スティック型真空掃除機と呼ばれる。ワンド1000および掃除機ヘッド1100は、メインユニット10から取り外し可能である。メインユニット10は、
図2に示すように、独立型のハンドヘルド真空掃除機として使用されうる。
【0004】
メインユニット10は、
図2および
図3に単独で示され、ビンアセンブリ100と、一次分離システム200と、圧縮アセンブリ300と、ランナアセンブリ350と、二次分離システム400と、吸引モータ500と、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600と、PCBアセンブリ627と、ユーザインターフェース632と、フィルタアセンブリ604と、バッテリアセンブリ800とを備える。
【0005】
ビンアセンブリ100は、
図4~
図21に示されている。ビンアセンブリ100は、ビンベース102と、ビンベースカバー104と、カフシール106と、ビンベースシール107と、粉塵収集チャンバシール108と、ビンボディ110と、ビン閉鎖留め具112と、ワンドインターロック機構120と、入口バルブアセンブリ144とを備える。
【0006】
ビンベース102は、ベースプレート116とベースノズル118とを備える。
【0007】
ベースプレート116は、ほぼ円形であり、ベースプレート開口部122とベースヒンジ部124とを備える。ベースプレート開口部122は、その中を通る一次分離システム200の電気コネクタ238を受け入れるように、形作られ、寸法設定されている。ベースヒンジ部124は、ビンベース102とビンボディ110との間のヒンジ連結の第1の半分を画定する。ベースヒンジ部124は、メインユニット10が水平配向に位置付けられたとき、ベースプレート116の上側に位置する。ベースヒンジ部124は、ヒンジ軸123を画定する。
【0008】
ベースプレート116の下側領域は、ビンプッシュロッド係合突起125を備える。ビンプッシュロッド係合突起125は、ビンベース102が閉位置にあるとき、ビンプッシュロッド係合突起125がビンボディ110の下を延びるように、ベースプレート116から延びる。ビンプッシュロッド係合突起125は、ビンフック開口部126を備える。ビンフック開口部126を通って、ビンボディ110のフック188は、以下でより詳細に説明されるように、ビンベース102が閉位置にあるとき、突出する。
【0009】
ベースノズル118は、ベースプレート116を通って延びる。ベースノズル118は、ベースプレート116の第1の側面から、ビンボディ110から離れる方向に延びる主要部を備える。ベースノズル118は、中空形状であり、一端に空気流入口134を備える。空気流入口134を通って、空気流は、使用中、ビンベース102が閉位置にあるとき、ビンアセンブリ100の内部に進入する。いくつかの例においては、ベースノズル118は、省略されてよく、空気流入口134は、ビンベース102に形成される開口部により画定されてよい。ベースノズル118は、ベースノズル118の長手方向軸119に対して直角な平面において見たとき、ほぼ円形の断面プロファイルを有する。ベースノズル118の長手方向軸119は、中心軸を画定する。中心軸に沿って、空気流は、使用中、ビンアセンブリ100に進入する。このことは、以下で更に説明される。
【0010】
ベースプレート116の遠位にある、ベースノズル118の遠位端136は、面取りされた形状であり、平坦部138と角部140とを備える。平坦部138は、ベースノズル118の長手方向軸119に垂直な平面において延びるため、ベースプレート116にほぼ平行である。角部140は、平坦部138より長く、ベースノズル118の長手方向軸119に対して角度のある平面において平坦部138から後方に延びる。本例においては、角部140は、ベースノズル118の長手方向軸119に対して約45度の鋭角を形成する平面において延びる。
【0011】
ベースノズル118は、ベースノズル118の壁を通って延びる複数のブリード穴141を備える。ブリード穴141は、ベースノズル118の遠位端136に向かって位置し、本例においては、3セットにグループ分けされている。第1のセットは、ベースノズル118の上部に位置し、他の2つのセットは、ベースノズル118の両側に位置する。ブリード穴は、ベースノズル118の底部には位置しない。
【0012】
ベースノズル118の外面は、4つの先細リブ142を備える。4つの先細リブ142は、各々、メインユニット10に取り付けられたとき、ワンド1000のカフ1006の内側面に形成された対応チャネル内に受け入れられるように形作られ、寸法設定されている。このことは、以下で更に説明される。
【0013】
ベースノズル118は、ベースプレート116の近位にある端部に、ベースノズル118の内部に位置する入口バルブ止め具143を備える。入口バルブ止め具143は、ベースノズル118の内面の底部から上に突出する突起の形態を取る。本例においては、入口バルブ止め具143は、くさび形であり、断面は直角三角形のようである。入口バルブ止め具143は、そのため、傾斜しており、ベースノズル118の近位端に向かう方向において、高さが次第に増加する。以下で更に説明されるように、入口バルブ止め具143は、入口バルブ部材146の動きを止める、または、制限する、ように作用する。入口バルブ止め具143の傾斜したプロファイルは、入口バルブ止め具143により生じる、ベースノズル118内を移動する空気流への乱れを減少させるのに役立つ。
【0014】
入口バルブアセンブリ144は、ベースプレート116に取り付けられている。より具体的には、入口バルブアセンブリ144は、ベースノズル118より上の位置において、ベースプレート116の第2の側面に取り付けられている。
【0015】
入口バルブアセンブリ144は、入口バルブ部材146と、布ヒンジ148と、入口バルブガード150とを備える。
【0016】
入口バルブ部材146は、入口バルブ部材146が入口バルブガード150に対して移動可能であるように、布ヒンジ148により入口バルブガード150に取り付けられている。より具体的には、入口バルブ部材は、
図8(a)に示す、空気流入口134が入口バルブ部材146により閉鎖されている閉位置と、
図8(b)に示す、空気流入口134が入口バルブ部材146により閉鎖されていない開位置との間で、布ヒンジ148を介して、枢動する。
【0017】
入口バルブ部材146は、開位置にあるとき、入口バルブ部材146が空気流入口134を通ってビンボディ110に進入する空気流を形作るように、形成されている。より具体的には、入口バルブ部材146は、以下でより詳細に説明されるように、空気流のプロファイルが、一次分離システム200の一次フィルタ204および第1のコア部212の表面により上手く対応するように、空気流を形作る。このため、入口バルブ部材146は、下方に凸の形状である。入口バルブ部材146の凸面の深さは、布ヒンジ148に取り付けられた入口バルブ部材146の第1の上流端から、第2の下流端へと増加する。開位置にあるとき、入口バルブ部材146は、ベースノズル118の長手方向軸119から半径方向に間隔を空けている。入口バルブ部材146の凸面は、軸119に向かって突出し、凸面の深さは、上流端から下流端へと増加する。このことは、恐らく、
図6に最もよく見られる。結果的に、入口バルブ部材146の上流端とベースノズル118の長手方向軸119との間の半径方向距離は、下流端と長手方向軸119との間の半径方向距離より大きい。入口バルブ部材146が開位置にあるとき、入口バルブ部材146は、空気流110の上層部分を下方向に偏向させるため、ビンチャンバ105に進入する空気流は、ほぼU字形の空気柱として進入する。
【0018】
布ヒンジ148は、入口バルブ部材146および入口バルブガード150の両方に取り付けられている。布ヒンジ148は、閉位置から開位置への、入口バルブガード150に対する入口バルブ部材146の動きを可能にする。布ヒンジ148を採用することにより、入口バルブ部材146を開位置へと動かすのに必要な力は、比較的小さくなる。結果として、入口バルブ部材146は、ベースノズル118内を移動する比較的低い流量に応じて、開位置へと動く。より正確には、入口バルブ部材146は、吸引モータ500により生じる吸引力に応じて動く。この吸引力は、入口バルブ部材146にわたって圧力差を生み出し、これにより、入口バルブ部材146の上流側の空気が、入口バルブ部材146を開位置へと押して移動させる。入口バルブ部材146は、水平軸を中心として枢動する。入口バルブ部材146は、そのため、上方向に開位置へと動く。吸引力が取り除かれると、入口バルブ部材146は、重力下で閉位置に戻る。入口バルブ部材146は、そのため、閉位置に付勢されるといえ、吸引モータ500により生じる吸引力に応じて、開位置へと動く。本例においては、布ヒンジ148は、ナイロンから成るが、低ヒンジトルクをもたらすことができる他の布地または材料が使用されてもよい。
【0019】
入口バルブガード150は、入口バルブ部材146上に広がる凹形のフードとして形作られている。入口バルブガード150は、当接部151を備える。入口バルブ部材146が開位置にあるとき、当接部151は、入口バルブ部材146の対応する当接部147と係合する。これにより、ひいては、入口バルブ部材146の過回転が阻止される。さもなければ、過回転により、入口バルブ部材146が入口バルブガード150内で詰まる可能性がある。
【0020】
図8(a)に示すように、入口バルブ部材146が閉位置にあるとき、入口バルブ部材146は、入口バルブ止め具143に当接する。これにより、ひいては、入口バルブ部材146が、閉位置に戻るとき、ベースノズル118内で詰まる可能性が阻止される。
【0021】
ワンドインターロック機構120は、
図9~
図11に示されている。ワンドインターロック機構120は、ワンドインターロックアクチュエータ152と、ワンドインターロックスライダ154と、ワンドインターロックばね155とを備える。
【0022】
ワンドインターロックアクチュエータ152は、ワンド当接部156と、枢動ピン157と、1対のプッシュアーム158とを備える。ワンドインターロックアクチュエータ152は、ベースプレート116のノッチ内に受け入れられる枢動ピン157によって、ベースプレート116に枢動可能に設置されており、このことは、
図11に最もよく見られる。ワンド当接部156は、ビンベースカバー104の開口1701を通って突出し、このことは、
図10に見られる。ワンドインターロックアクチュエータ152は、ヒンジ軸123に平行な軸を中心に、ベースプレート116に対して枢動する。
【0023】
プッシュアーム158は、ワンドインターロックスライダ154の対応するノッチ180内に受け入れられる。ワンドインターロックアクチュエータ152の枢動に応じて、プッシュアーム158は、ワンドインターロックスライダ154と係合し、ワンドインターロックアクチュエータ152の枢動軸に垂直な方向に、ワンドインターロックスライダ154を動かす、または、移動させる。ワンドインターロックスライダ154の動きの方向は、
図11に矢印で示されている。ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154の動きは、そのため、連動している。つまり、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154の一方が動くことにより、他方も動く。
【0024】
ワンドインターロックスライダ154は、ベース部166に取り付けられる1対のアーム164を備える。アーム164は、形状がほぼ細長く、ベース部166の両端から上方に延びる。各アーム164の自由端(すなわち、ベース部166の遠位側の端部)は、ワンドインターロックアクチュエータ152のそれぞれのプッシュアーム158を受け入れるためのノッチ180を備える。アーム164は、ベースノズル118の両側で上方に延びる。
【0025】
ベース部166は、ビンボディ110と選択的に係合するためのフック168を備える。ベース部166は、ワンドインターロックばね155の一端を受け入れるくぼみまたはポケット187を更に備える。ベースプレート116は、ワンドインターロックばね155の反対端を受け入れる類似のくぼみまたはポケット127を備える。結果として、ワンドインターロックばね155は、ベースプレート116とワンドインターロックスライダ154との間で保持される。
【0026】
ワンドインターロック機構120は、3つの形態を有する。第1の形態においては、ワンドインターロック機構120は、ビンベース102が開位置にあるとき、ベースノズル118へのワンド1000または他の取り付け具の取り付けを阻止する。第2の形態においては、ワンドインターロック機構120は、ビンベース102が閉位置にあるとき、ベースノズル118へのワンド1000または他の取り付け具の取り付けを許可する。そして、第3の形態においては、ワンドインターロック機構120は、ワンド1000または他の取り付け具がベースノズル118に取り付けられたとき、閉位置から開位置へのビンベース102の動きを阻止する。
【0027】
ワンドインターロック機構120の第1の形態は、
図11に示されている。ワンドインターロック機構120は、ビンベース102が開位置にあるとき、第1の形態を取る。ワンドインターロックばね155は、ベースプレート116とワンドインターロックスライダ154との間で保持される。ビンベース102が開位置にあるとき、ワンドインターロックばね155は、ワンドインターロックスライダ154を第1の位置に付勢する。これにより、ワンドインターロックアクチュエータ152が第1の位置に付勢される。本例においては、ワンドインターロックばね155は、ワンドインターロックスライダ154を下方向に付勢する。ワンドインターロックスライダ154の第1の位置は、そのため、最下位置と見なされてよい。ワンドインターロックアクチュエータ152は、一方で、その第1の位置において、最上位置へと枢動する。上述したように、ワンドインターロックアクチュエータ152は、ビンベースカバー104の開口1701を通って突出する。ワンド1000または他の取り付け具が、取り付けのため、ベースノズル118を超えて挿入されると、ワンドインターロックアクチュエータ152は、ワンド1000または取り付け具に当接し、ベースノズル118に沿ったワンド1000または取り付け具の更なる移動を阻止し、それにより、ワンド1000または取り付け具がベースノズル118に取り付けられるのを阻止する。
【0028】
ワンドインターロック機構120の第2の形態は、
図12および
図14に示されている。閉位置へのビンベース102の動きに応じて、ワンドインターロック機構120は、第1の形態から第2の形態へと移る。より具体的には、ビンベース102が閉位置へと動くと、ビンボディ110は、ワンドインターロックスライダ154のベース部166と係合し、ワンドインターロックばね155の付勢力に対抗して、ワンドインターロックスライダ154を、その第1の位置から第2の位置へと動かす。それに応じて、ワンドインターロックアクチュエータ152は、その第1の位置から第2の位置へと枢動する。この特定の例においては、ワンドインターロックスライダ154は、その第1の位置からその第2の位置へと、上に移動し、ワンドインターロックアクチュエータ152は、その第1の位置からその第2の位置へと、下に枢動する。ワンド1000または他の取り付け具が、取り付けのため、ベースノズル118を超えて挿入されると、ワンド1000または取り付け具は、ワンドインターロックアクチュエータ152と係合する。ワンドインターロックアクチュエータ152は、その下側の第2の位置のせいで、ワンド1000または取り付け具がベースノズル118に取り付けられるのをもはや阻止しない。代わりに、ワンドインターロックアクチュエータ152と係合すると、ベースノズル118に沿ってワンド1000または取り付け具が更に移動し、ワンドインターロックアクチュエータ152は、ワンドインターロックばね155の付勢力に対抗して、その第2の位置から第3の位置へと、下に枢動する。それに応じて、ワンドインターロックスライダ154は、その第2の位置から第3の位置へと移動する。この特定の例においては、ワンドインターロックアクチュエータ152は、その第2の位置からその第3の位置へと、下に枢動し、ワンドインターロックスライダ154は、その第2の位置からその第3の位置へと、上に移動する。
図14は、第2の部分におけるワンドインターロックスライダ154の位置を示し、
図15は、第3の位置におけるワンドインターロックスライダ154の位置を示す。
【0029】
ワンドインターロック機構120の第3の形態は、
図13および
図15に示されている。第3の形態においては、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154は、それらの第3の位置にある。ワンドインターロックスライダ154がその第3の位置にあるとき、ワンドインターロックスライダ154のベース部166は、ビンボディ110と係合し、閉位置からのビンベース102の動きを阻止する。より具体的には、ワンドインターロックスライダ154のフック168が、ビンボディ110のフック188と係合し、閉位置からのビンベース102の動きを阻止する。結果として、ワンド1000または他の取り付け具がベースノズル118に取り付けられているとき、ビンアセンブリ100を開放することができない。
【0030】
ワンド1000または取り付け具が、続いて、ベースノズル118から取り外されるとき、ワンドインターロック機構120は、第3の形態から第2の形態へと動く。特に、ワンドインターロックアクチュエータ152は、ワンドインターロックばね155の付勢力の下、その第3の位置からその第2の位置へと動く。それに応じて、ワンドインターロックスライダ154は、その第3の位置からその第2の位置へと動く。ワンドインターロックスライダ154のフック168は、そのため、ビンボディ110のフック188から取り外され、それにより、ビンベース102は、閉位置から開位置へと自由に動く。
【0031】
ビンベース102が、続いて、閉位置から開位置へと動くとき、ワンドインターロック機構120は、第2の形態から第1の形態へと動く。特に、ワンドインターロックスライダ154は、もはやビンボディ110と係合しないため、ワンドインターロックスライダ154は、ワンドインターロックばね155の付勢力の下、その第2の位置からその第1の位置へと動く。それに応じて、ワンドインターロックアクチュエータ152は、その第2の位置からその第1の位置へと動き、ひいては、ワンド1000または他の取り付け具がベースノズル118に取り付けられるのを阻止する。
【0032】
ビンベースカバー104は、ベースプレート116およびワンドインターロック機構120の上に広がって覆う第1の部分170と、ベースノズル118の一部の上に広がって覆う第2の部分172とを備える。第1の部分170は、
図10に見られるように、ワンドインターロックアクチュエータ152が中を通って突出する第1の開口1701と、電気コネクタ238が中を通って突出する第2の開口1702とを備える。第2の部分172は、開口1721を備える。開口1721を通って、ワンド1000のワンドキャッチ1022は、以下でより詳細に説明されるような、ベースノズル118のロッキング突起135と係合するように延びてよい。
【0033】
カフシール106は、環状であり、ベースノズル118を取り囲み、ベースノズル118とビンベースカバー104の第2の部分172との間に位置する。結果として、ビンベースカバー104の第2の部分172は、カフシール106上に広がり、カフシール106を保護する。
【0034】
ビンベースシール107は、環状であり、ベースプレート116の第2の側面に固定される。ビンベース102が(以下でより詳細に説明する)閉位置にあるとき、ビンベースシール107は、ビンボディ110に対する気密シールを形成する。この特定の例においては、ビンベースシール107は、ビンボディ110の内面を密閉する1対のリップシールを備える。
【0035】
粉塵収集チャンバシール108は、第1のシール131と、第2のシール132と、第3のシール133とを備える。第1のシール131および第2のシール132は、以下で説明する、第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230の壁に対する気密シールを形成する。本例においては、第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230の端部は、弓形に形作られているため、第1のシール131および第2のシール132も、同様に弓形に形作られている。第3のシール133は、ビンベース102を通って延びる電気コネクタ238に対する気密シールを形成する。電気コネクタ238は、略長方形であるため、第3のシール133も、同様に長方形である。本例においては、第1のシール131および第2のシール132は、それぞれ、それぞれの粉塵収集チャンバ228、230の内面を密閉するリップシールを備え、第3のシール133は、電気コネクタ238の外面を密閉するリップシールを備える。
【0036】
次に
図16および
図17を参照すると、ビンボディ110は、ビンケース174と、ビンヒンジ部175と、1対のレール176と、第1チャネル178および第2のチャネル179と、ビンベースフック188とを備える。本例においては、ビンケース174、ビンヒンジ部175、レール176、チャネル178、179、およびビンベースフック188は、全て一体的に形成されている。
【0037】
ビンケース174は、ほぼ円筒形であり、ビンケース174の第2の端部182に向かって位置する開口184を備える。本例においては、開口184は、ビンケース174の上側に位置する。ビンアセンブリ100が一次分離システム200に取り付けられるとき、ビンケース174の開口が、ビン解放キャッチ252を受け入れる。ユーザは、その後、ビン解放キャッチ252を押下することにより、ビンアセンブリ100を解放し、取り外すことができる。
【0038】
ビンヒンジ部175は、ビンケース174の第1の端部181に位置し、ビンベース102とビンボディ110との間のヒンジ連結の第2の半分を画定する。より具体的には、ビンヒンジ部175およびベースヒンジ部124は、ヒンジピン114により共に保持され、ヒンジ連結を画定する。ビンヒンジ部175は、真空掃除機1が水平配向で位置付けられたとき、ビンケース174の上側に位置する。ビンベース102は、ヒンジ軸123を中心としてビンボディ110に対して移動可能である。ビンベース102は、
図10に示す閉位置と、
図18に示す開位置との間で移動可能である。本例においては、ビンアセンブリ100は、ヒンジピン114を取り囲み、ビンベース102を開位置へ付勢するねじりばね115を備える。
【0039】
レール176は、ビンケース174の外面に位置する。本例においては、レール176は、ビンケース174の下側に位置し、ビンケース174の主たる長さに沿って延びる。レール176は、ランナアセンブリ350にビンアセンブリ100を取り付けるのに使用されるが、このことは、以下でより詳細に説明される。
【0040】
チャネル178、179は、ビンヒンジ部175の両側の、ビンケース174の第1の端部181に位置する。チャネル178、179の各々は、ビンケース174の周囲を部分的に延びる1対の平行な突起またはトラック198、199により形成されている。以下で説明するように、チャネル178、179は、ビン閉鎖留め具112を受け入れ、保持する。
【0041】
ビンベースフック188は、ビンケース174の第1の端部181から延びる。ビンベース102が閉位置にあるとき、ビンベースフック188は、ベースプレート116のビンフック開口部126を通って延びる。上述したように、ワンドインターロックスライダ154は、ビンベースフック188と選択的に係合し、閉位置からのビン102の動きを阻止し、許可する。
【0042】
次に
図19~
図21を参照すると、ビン閉鎖留め具112は、第1の留め具190および第2の留め具192と、引っ張りばね193とを備える。留め具190、192の各々は、ほぼ弓形またはC字形であり、ビンボディ110のそれぞれのチャネル178、179内に据え付けられる。各留め具190、192は、第1の端部において、ビンボディ110に取り付けられる。本例においては、各留め具190、192の第1の端部は、ビンボディ110のベースヒンジ部175に取り付けられる。各留め具ボディ190、192は、続いて、第2の反対の端部において、引っ張りばね193に取り付けられる。引っ張りばね193は、そのため、2つの留め具190、192間を延びる。引っ張りばねは、留め具190、192の第2の端部を一緒に付勢する。結果として、留め具190、192は、ビンボディ110の第1の端部181の周囲を締め付ける。
【0043】
各留め具190、192の幅は、留め具190、192がビンボディ110の第1の端部181を超えて延びるような長さである。各留め具190、192は、留め具190、192の弓形部の内面に設けられる1対の突起194、195を備える。
図21に見られるように、留め具190、192は、突起またはトラック198、199により、ビンボディ110のそれぞれのチャネル178、179内に保持される。そして、留め具190、192の軸方向(すなわち、ビンアセンブリ100の長手方向軸に平行な方向)の動きは、ビンボディ110のトラック198、199により対抗される。特に、各留め具190、192の(
図21の左側への)第1の方向の軸方向運動は、留め具190、192の第1の突起194を、ビンボディ110の第2のトラック199に対して当接させ、各留め具190、192の(
図21の右側への)第2の反対の方向の軸方向運動は、留め具190、192の端部を、ビンボディ110の第1のトラック198に対して当接させる。
【0044】
各留め具190、192の第2の突起195は、ビンボディ110の第1の端部181を超えて延びる、留め具190、192のその部分に設けられている。そして、留め具190、192の第2の突起195は、ビンベース102が閉位置にあるとき、ビンベース102の1対の突起128と係合する。
図20は、第2の留め具192と係合する、1対の突起128の1つのみを示す。対応する突起128は、ビンベース102の反対側に設けられ、
図21に見られる。
【0045】
ビンベース102は、1対の突起128を備え、その各々は、ビンベース102のベースプレート116の一部の周囲のみ、円周方向に延びる。同様に、各留め具190、192の第2の突起195は、留め具190、192の一部の周囲のみ、円周方向に延びる。ビンベース102が閉位置にあるとき、
図21に示すように、第1の留め具190の第2の突起195は、ビンベース102の1対の突起128の一方と係合し、第2の留め具192の第2の突起195は、1対の突起128の他方と係合する。結果として、ビンベース102の閉位置から開位置への動きが阻止される。
【0046】
ビン閉鎖留め具112は、収縮形態と拡張形態とを有する。ビン閉鎖留め具112は、
図18、
図19、および
図21においては、収縮形態で示されている。ビンベース102が閉位置にあり、ビン閉鎖留め具112が収縮形態にあるとき、ビン閉鎖留め具112は、ビンベース102を閉位置で保持する。閉位置からビンベース102を解放するためには、ビン閉鎖留め具112は、拡張形態へと動く。
【0047】
ビン閉鎖留め具112を拡張形態へと動かすため、ランナアセンブリ350の一部を形成し、以下でより詳細に説明されるビンプッシュロッド356は、ビンベース102の方向に押される。ビンプッシュロッド356の端部は、2つの留め具190、192間の間隙196内へと突出する。ビンプッシュロッド256の端部は、くさび形である。結果的に、ビンプッシュロッド356がビンベース102に向かって押されると、ビンプッシュロッド356は、2つの留め具190、192と係合し、引っ張りばね193の付勢力に対抗して、2つの留め具190、192を押して離す。留め具190、192が押し広げられると、各留め具190、192は、ビンボディ110に取り付けられている第1の端部を中心にして外側に、曲がる、または、枢動する。留め具190、192が枢動すると、留め具190、192の第2の突起195は、ビンベース102の突起128から離れる、または、突起128を解放する。結果として、ビンベース102は、もはやビン閉鎖留め具112により保持されず、開位置へと自由に動く。
【0048】
留め具190、192の第1の突起194、およびビンボディ110のトラック198、199は、円周方向に、より延長している。結果的に、留め具190、192の第2の突起195がビンベース110の突起128から離れる一方で、第1の突起194は、ビンボディ110の突起199と係合し続ける。結果として、各留め具190、192は、ビンボディ110のチャネル178、179内に保持され続ける。
【0049】
ビン閉鎖留め具112の留め具190、192は、拡張形態においては離れ離れに動く。より具体的には、留め具190、192の第2の端部は離れ離れに動く一方で、留め具190、192の第1の端部は、位置固定されたままである。離れて動く際、留め具190、192は、ビンボディ110およびビンベース102から離れた方向に、外側に効果的に拡張する。留め具190、192は、恐らく、まとめて、ビンボディ110の端部およびビンベース102を取り囲むバンドまたはCクリップと考えられうる。このバンドまたはCクリップの直径は、そのため、拡張形態においては拡張し、収縮形態においては収縮する。留め具190、192は、そのため、収縮形態においては第1の相当直径を有し、第2の形態においては第2のより大きな相当直径を有するといえる。
【0050】
ビンベース110の突起128は傾斜しており、このことは
図21に見られる。ビン閉鎖留め具112が収縮形態にあり、ビンベース102が開位置から閉位置へと動くとき、突起128の傾斜面は、留め具190、192の第2の突起195に接触する。ビンベース110が閉位置へと動き続けると、留め具190、192の第2の突起195は、ビンベース110の突起128の傾斜面に乗り上がる。これにより、留め具190、192は、ビンボディ110に取り付けられている第1の端部を中心として、外側に枢動する。2つの留め具190、192は、そのため、引っ張りばね193の付勢力と反対に動く、ビンベース110を動かすのに使用される押す力により、押し広げられる。最後に、ビンベース110が閉位置への動きを完了させると、留め具190、192の第2の突起195は、ビンベース110の突起128の最上部に乗り上がる。そして、引っ張りばね193の付勢力により、2つの留め具190、192は、ビンベース110の突起128上でスナップダウンする。結果として、ビンベース110は、ビン閉鎖留め具112により閉位置で再び保持される。ビンベース102の突起128の傾斜面は、そのため、ビンベース102の閉鎖中、ビン閉鎖留め具112を収縮形態から拡張形態へと動かすことができる。
【0051】
いくつかの例においては、留め具190、192の各々は、ローラ、軸受、または低摩擦ブッシングを備えてよく、これに対して、ビンプッシュロッド356の端部が係合する。この結果、摩擦、ひいては、留め具190、192および/またはビンプッシュロッド356の損耗が減少しうる。
【0052】
ビンベース102およびビンボディ110は、ビンアセンブリ100の内部チャンバ105を共に画定する。以下でより詳細に説明されるように、使用時、空気流は、空気流入口134を介してチャンバ105に進入する。そして、空気流に取り込まれた粉塵は、一次分離システム200により分離され、ビンアセンブリ100のチャンバ105内に保持される。そして、チャンバ105は、ビンベース102を開位置へと動かすことにより、空になる。
【0053】
一次分離システム200は、
図22~
図33に示され、コア202と、一次フィルタ204と、第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208と、粉塵検出アセンブリ210と、電気コネクタ238と、電気ハーネス239と、ビンボディシール250と、ビン解放キャッチ252とを備える。一次分離システム200は、以下でより詳細に説明するように、非サイクロン分離システムである。
【0054】
コア202は、第1のコア部212と第2のコア部214とを備える。第1のコア部212は、ビンアセンブリ100のチャンバ105内に位置し、第2のコア部214は、ビンアセンブリ100の開放端を閉鎖する。
【0055】
第1のコア部212は、その長さに沿ってほぼU字形である。第1のコア部212の断面形状は、実質的に、その長さに沿って均一である。第1のコア部212の外側プロファイルは、凹部と凸部とを備えるといえる。凹部は、第1のコア部211の長さに沿って延びる、トラフまたは空気流チャネル220を画定する。第1のコア部212は、第1のアーム217と第2のアーム218とを備えると考えられ、その各々は、弓形であり、U字形コア212の半分を形成する。
【0056】
第1のコア部212は、ビンアセンブリ100内に位置付けられ、ビンボディ110の第1の端部181から第2の端部182へと延びる。第1のコア部212は、ビンアセンブリ100のチャンバ105が第1のコア部212を完全に取り囲むように、ビンアセンブリ100内に位置付けられる。第1のコア部212は、ベースノズル118の長手方向軸119に平行な方向に延びる。第1のコア部212は、そのため、長手方向軸119に垂直な平面における断面がほぼU字形である。第1のコア部212は、部分的にベースノズル118の長手方向軸119を中心として延び、このことは、長手方向軸119の位置を示す
図30に示されている。第1のアーム217および第2のアーム218は、長手方向軸119の両側で上方に延びるといえる。そして、第1のコア部212の空気流チャネル220は、長手方向軸119に平行に延びる。また、長手方向軸119は、空気流チャネル220を通って延びる。
【0057】
第1のコア部212は、ビンベース102の近位に、ひいてはベースノズル118により画定される空気流入口134の近位に第1の端部222を有し、ビンベース102の遠位に、ひいては空気流入口134の遠位に第2の端部224を有する。第1のコア部212は、ほぼ中空形状であり、第1のコア部212の内部を区切る内壁225または仕切りを備える。より具体的には、内壁225は、一次出口通路226と、第1の粉塵収集チャンバ228と、第2の粉塵収集チャンバ230と、ルーミング通路232と、第1の補助出口通路234と、第2の補助出口通路236とを画定する。
【0058】
一次出口通路226は、第1のコア部212の第1のアーム217および第2のアーム218の両方に広がる。一次出口通路226は、第1のコア部212の第1のアーム217および第2のアーム218の半径方向内側領域に位置し、一次フィルタ204の下に広がるように位置付けられている。一次出口通路226は、第1のコア部212の第1の端部222から測定されるとき、第1のコア部212の軸長に沿って途中から始まり、第1のコア部212の第2の端部224へと延びる。
【0059】
第1の粉塵収集チャンバ228は、第1のコア部212の第1のアーム217内に位置する。第1の粉塵収集チャンバ228は、第1のコア部212の全長に沿って延び、一次出口通路226の一部を取り囲む。第1の粉塵収集チャンバ228は、第1の粉塵収集チャンバ228の長さに沿ったさまざまなポイントで、一次出口通路226、第1の補助出口通路、およびルーミング通路232と共通壁を共有する。第1のコア部212の第2の端部224における第1の粉塵収集チャンバ228の端部は、以下でより詳細に説明するような、二次分離段階400のサイクロンボディ464の第1のサブセット474の粉塵出口と流体連結している。第1のコア部212の第1の端部222における第1の粉塵収集チャンバ228の反対端は、開いている。ビンベース102が閉位置にあるとき、ベースプレート116および粉塵収集チャンバシール108(より具体的には、第1のシール131)は、第1の粉塵収集チャンバ228の端部を閉鎖し、密閉する。
【0060】
第2の粉塵収集チャンバ230は、第1のコア部212の第2のアーム218内に位置する。第2の粉塵収集チャンバ230は、第1のコア部212の全長に沿って延び、一次出口通路226の一部を取り囲む。第2の粉塵収集チャンバ230は、第2の粉塵収集チャンバ230の長さに沿ったさまざまなポイントで、一次出口通路226、第2の補助出口通路236、およびルーミング通路232と共通壁を共有する。第1のコア部212の第2の端部224における第2の粉塵収集チャンバ230の端部は、以下でより詳細に説明するような、二次分離段階400のサイクロンボディ464の第2のサブセット476の粉塵出口と流体連結している。第1のコア部212の第1の端部222における第2の粉塵収集チャンバ230の反対端は、開いている。ビンベース102が閉位置にあるとき、ベースプレート116および粉塵収集チャンバシール108(より具体的には、第2のシール132)は、第2の粉塵収集チャンバ230の端部を閉鎖し、密閉する。
【0061】
ルーミング通路232は、中空形状であり、電気ハーネス239および粉塵検出アセンブリ210を収容する。ルーミング通路をより良く示すため、電気ハーネス239と、粉塵検出アセンブリ210の部品とは、
図26~
図30では省略されている。ルーミング通路232は、第1のコア部212のほぼU字形の断面内で、第1の粉塵収集チャンバ228と第2の粉塵収集チャンバ230との間、かつ、一次出口通路226の下に位置する。ルーミング通路232は、第1のコア部212の全長に沿って延びる。第1のコア部212の第1の端部222におけるルーミング通路232の端部は、電気コネクタ238により閉鎖されている。電気コネクタ238は、ワンド1000の対応する電気コネクタ1026と連結し、メインユニット10からのパワーおよび通信信号の両方を、ワンド1000および掃除機ヘッド1100に提供する。電気ハーネス239は、電気コネクタ238と粉塵検出アセンブリ210の回路基板290との間を延びる第1の部分と、回路基板290からハウジングおよびハンドルアセンブリ600へと延びる第2の部分とを備える。
【0062】
第1の補助出口通路234は、第1のコア部212の第1のアーム217内に位置する。第1の補助出口通路234は、第1の粉塵収集チャンバ228の下に位置し、第1のコア部212の一部に沿って、第1のコア部212の第1の端部222から延びる。第1の補助出口通路234は、両端が閉鎖されている。つまり、通路234は、第1のコア部212の第1の端部22で閉鎖され、反対端でも閉鎖されている。第1の補助出口通路234は、第1のコア部212の半径方向外側領域に位置する。第1の補助出口通路234は、第1の粉塵収集チャンバ228を通って延びる第1の連結通路240を介して、一次出口通路226と流体連結している。
【0063】
第2の補助出口通路236は、第1のコア部212の第2のアーム218内に位置する。第2の補助出口通路236は、第2の粉塵収集チャンバ230の下に位置し、第1のコア部212の一部に沿って、第1のコア部212の第1の端部222から延びる。第2の補助出口通路236は、両端が閉鎖されている。つまり、通路236は、第1のコア部212の第1の端部222で閉鎖され、反対端でも閉鎖されている。第2の補助出口通路236は、第1のコア部212の半径方向外側領域に位置する。第2の補助出口通路236は、第2の粉塵収集230を通って延びる第2の連結通路242を介して、一次出口通路226と流体連結している。第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236は、ルーミング通路232の両側に位置する。
【0064】
第2のコア部214は、ほぼ円筒形であり、側壁243と端壁244とを備える。第2のコア部214は、第1のコア部212の第2の端部224に位置し、端壁244は、第2の端部224に当接している。本例においては、第2のコア部214は、第1のコア部212と一体的に形成されている。第2のコア部214の外径は、第1のコア部212の外径より大きい。結果的に、端壁244は、第1のコア部212の第2の端部224を超えて、半径方向外側に延びる。
【0065】
端壁244は、第1のコア部212の空気流チャネル220の端部を閉鎖する。空気流チャネル220は、そのため、第1のコア部212の第1の端部222においては開いており、第1のコア部212の第2の端部224においては、端壁244により閉鎖されている。
【0066】
第2のコア部214は、側壁243の外側に形成される、環状チャネルとキャッチくぼみとを備える。ビンボディシール250は、環状チャネル246内に据え付けられ、ビン解放キャッチ252は、キャッチくぼみ内に据え付けられている。第2のコア部214は、第2のコア部214の内部を区切る内壁255または仕切りを更に備える。より具体的には、内壁255は、出口通路256、第1の粉塵移送通路258、第2の粉塵移送通路260、およびルーミング通路262を画定する。
【0067】
出口通路256は、ほぼ円筒形であり、第2のコア部214の内部の中心に位置する。出口通路256は、第1のコア部212の一次出口通路226と流体連結している。出口通路256は、そのため、一次出口通路226の延長と見なされてよい。出口通路256の端部は、一次分離システム200の空気出口を画定する。
【0068】
第1の粉塵移送通路258および第2の粉塵移送通路260は、ほぼC字形であり、出口通路256の両側に位置し、出口通路256の主要部の周囲に延びる。第1の粉塵移送通路258の一端は、第1の粉塵収集チャンバ228と流体連結しており、反対端は、二次分離段階400のサイクロンボディ464の第1のサブセット474の粉塵出口と流体連結している。第1の粉塵移送通路258は、導管としての機能を果たし、導管を通って、サイクロンボディ464の第1のサブセット474からの粉塵が、第1の粉塵収集チャンバ228に運ばれる。同様に、第2の粉塵移送通路260の一端は、第2の粉塵収集チャンバ230と流体連結し、反対端は、二次分離段階400のサイクロンボディ464の第2のサブセット476の粉塵出口と流体連結している。そして、第2の粉塵移送通路260は、サイクロンボディ464の第2のサブセット476から第2の粉塵収集チャンバ230へと粉塵を運ぶ。
【0069】
ルーミング通路262は、メインユニット10が水平配向に位置付けられたとき、出口通路256の下に位置する。ルーミング通路262および粉塵移送通路258、260は、出口通路256を集合的に取り囲む。ルーミング通路262は、第1のコア部212のルーミング通路232とつながっており、第1のコア部212のルーミング通路232の延長と見なされてよい。よって、ルーミング通路262は、電気ハーネス239を収容する。
【0070】
一次フィルタ204は、
図31および
図32に単独で示されている。一次フィルタ204は、断面がほぼU字形であり、その形状は、第1のコア部212の凹部のプロファイルに対応している。一次フィルタ204は、コア202に、より具体的には、第1のコア部212の凹部に、取り付けられている。本例においては、コア202は、一次フィルタ204に覆いかぶさり、一次フィルタ204は、コア202と一次フィルタ204との間の良好な固定を支援する機構(例えば、フランジ266およびオーバーサイズの穴268)を備える。一次フィルタ204は、第1のコア部212の凹部のプロファイルの連続をもたらす。第1のコア部212および一次フィルタ204は、そのため、空気流チャネル220を画定する凹形の外面を集合的に画定する。
【0071】
一次フィルタ204は、金属から成る。一次フィルタ204は、複数の穴を有する穴あき領域またはメッシュ270を備える。メッシュ270の穴は、0.2mm~0.5mmの穴寸法(すなわち、直径または相当直径)を有し、メッシュは、20%~35%の開放面積を有する。さらに、メッシュの全開放面積に対する空気流入口134の断面積の比率は、0.4~0.6である。すなわち、空気流入口134の断面積は、一次フィルタ204の全開放面積の2/5~3/5である。
【0072】
明確にするため、メッシュ270は、
図31および
図32において、網掛け領域として示されている。メッシュ270は、断面がU字形である。メッシュ270の幅は、メッシュ270の長さに沿って先細になる。すなわち、メッシュ270の幅は、一次フィルタ204の長さの一部に沿って減少する。メッシュ270は断面がU字形であるため、メッシュ270の幅は、メッシュ270のアーク長を意味し、例えば、一次フィルタ204の長さに沿って一定である空気流チャネル220の幅を意味するのではないことが理解されるべきである。メッシュ270は一次フィルタ204の長さに沿って先細になるため、一次フィルタ204の開放面積は、その長さに沿って減少する。一次フィルタ204は、粉塵検出アセンブリ210を収容するノッチ272を、一端に備える。
【0073】
一次フィルタ204は、第1のコア部212のように、ベースノズル118の長手方向軸119に平行な方向に延びる長さを有する。一次フィルタ204は、そのため、長手方向軸119に垂直な平面における断面がほぼU字形である。一次フィルタ204は、部分的に、ベースノズル118の長手方向軸119を中心にして延びる。一次フィルタ204は、一次フィルタの長さに沿って、長手方向軸119から半径方向に間隔を置く。本例においては、長手方向軸119と、一次フィルタ204の外側の上流表面との間の半径方向距離は、空気流入口134の半径の0.7~1.2倍である。すなわち、空気流入口124がR1の有効半径を有し、長手方向軸119と一次フィルタ204との間の半径方向距離がR2であれば、比率R2/R1は、0.7~1.2である。
【0074】
既に述べたように、一次フィルタ204の開放面積は、一次フィルタ204の長さの一部に沿って減少する。より具体的には、一次フィルタ204の開放面積は、空気流チャネル220の開放端から離れ、空気流チャネル220の閉鎖端へと向かう方向に減少する。一次フィルタ204の開放面積は、そのため、空気流入口134から離れる方向に減少する。
【0075】
一次フィルタ204は、一次出口通路226の開口または入口を覆う。以下でより詳細に説明されるように、チャンバ105に進入する空気流は、空気流チャネル220に沿って、一次フィルタ204を超えて流れる。そして、空気流の第1の部分は、一次フィルタ204を通り、一次出口通路226に沿って流れる。
【0076】
インサート274は、一次出口通路226内に位置する。インサート274は、一次フィルタ204のメッシュ270の一部の周辺端部に形状が対応し、その下に広がる。本例においては、インサート274は、第1のコア部212の第2の端部224に向かって位置するメッシュ270の周辺端部、すなわち、空気流入口134から最も離れたメッシュ270の縁部の形を成し、その下に広がる。インサート274は、周辺端部の下に位置し、周辺端部を通る空気流を制限するように作用する。そうしなければ、一次フィルタ204を通る流量は、比較的多くなる。
【0077】
第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208は、
図33に単独で示されている。補助フィルタ206、208の各々は、周辺フレーム277に取り付けられたメッシュ276を備える。補助フィルタ206、208の各々は、断面がほぼ弓形であり、第1のコア部212の凸部のプロファイルに形状が対応している。補助フィルタ206、208は、コア202に、より具体的には、第1のコア部212の凸部216に、取り付けられる。本例においては、第1のコア部212と、各補助フィルタ206、208のフレーム277とは、インターロック機構を備え、補助フィルタ206、208を第1のコア部212に取り付ける。第1の補助フィルタ206は、第1の補助出口通路234の開口または入口を覆い、第2の補助フィルタ208は、第2の補助出口通路236の開口または入口を覆う。
【0078】
補助フィルタ206、208のメッシュは、金属から成る。メッシュの穴は、0.2mm~0.5mmの穴寸法を有し、メッシュは、20%~35%の開放面積を有する。補助フィルタ206、208を合わせた全開放面積は、一次フィルタ204の全開放面積未満である。
【0079】
使用時、チャンバ105に進入する空気流は、空気流チャネル220に沿って、一次フィルタ204を超えて流れる。そして、空気流の第1の部分は、一次フィルタ204を通る。空気流の第2の部分は、空気流チャネル220の閉鎖端に達すると、空気流チャネル220から離れ、ビンアセンブリ100のチャンバ105に沿って戻る。そして、空気流の第2の部分は、補助フィルタ206、208を通り、補助出口通路234、236に沿って流れる。第1の部分は、空気流の65%~85%であるため、第2の部分は、空気流の15%~35%である。この特定の例においては、第1の部分は、空気流の約75%である。
【0080】
粉塵検出アセンブリ210は、
図34に単独で分解図で示され、コア202の一部を形成するインパクトエリア280と、圧電音響センサ282と、圧力プレート284と、ばね286と、キャップ288と、粉塵検出アセンブリ回路基板290とを備える。
【0081】
インパクトエリア280は、第1のコア部212の表面の一部として形成されている。インパクトプレートエリア280は、一次フィルタ204のノッチ272内にフィットするように形作られ、寸法設定されている一方、空気流入口134に向かってノッチ272の外にも延びる。よって、一次フィルタ204は、部分的に、インパクトエリア280の側面に沿って延びる。圧電音響センサ282、圧力プレート284、ばね286、およびキャップ288は、インパクトエリア280の下に位置し、粉塵検出アセンブリ回路基板290と共に、第1のコア部212のルーミング通路232内に位置する。粉塵検出アセンブリ210の部品は、インパクトエリア280にインパクトを与える粉塵の検出を可能にし、いくつかの例においては、真空掃除機1は、検出される粉塵に応じて、自動的に制御されうる。代替的な実施形態においては、別個のインパクトプレートが、インパクトエリアを形成してもよい。インパクトプレートは、防振部品により第1のコア部の上面に設置されてよい。
【0082】
圧縮アセンブリ300は、
図35~
図37に単独で示されている。圧縮アセンブリ300は、圧縮機構と見なされてよい。圧縮アセンブリ300は、圧縮プレートサブアセンブリ302と、(フィルタワイピング部材と見なされうる)コアワイピング部材304と、ビンワイピング部材306と、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310と、圧縮ハンドルアセンブリ312とを備える。圧縮アセンブリ300、またはそのさまざまな部品は、ワイピング機構を形成すると見なされてよく、この場合、ワイピング機構の単一の作動に応じて、ビンボディ110の内面、一次メッシュ204、ならびに第1の補助メッシュ206および第2の補助メッシュ208を拭くように構成されている。しかしながら、他の例においては、別個の圧縮アセンブリ300とワイピング機構とが存在しうることが理解されよう。
【0083】
圧縮プレートサブアセンブリ302は、フロントプレート314と、ミドルプレート316と、リアプレート318とを備える。圧縮プレートサブアセンブリ302のプレートの少なくとも1つは、ワイピング機構のプレート、および/または、圧縮アセンブリ300の圧縮プレートと見なされてよく、これらのプレートの各々は、(この場合、ベースノズル118の中心長手方向軸119と同軸である)チャンバ105の長手方向軸に実質的に垂直に、スライド可能に設置されている。フロントプレート314は、圧縮ボディ320と、フロントプレート貫通孔322と、フロントフランジ324とを備える。圧縮ボディ320は、ほぼ円形であり、ほぼ平らな圧縮表面を画定する。圧縮ボディ320は、ビンボディ110の内径よりわずかに小さい直径を有する。フロントプレート貫通孔322は、ほぼU字形であり、一次分離システム200の第1のコア部212をスライド可能に受け入れるように形作られ、寸法設定されている。フロントプレート貫通孔322は、圧縮プレート320に形成されている。フロントフランジ324は、ほぼU字形であり、ほぼU字形のフロントプレート貫通孔322のベースの周りで曲線を描く。フロントフランジ324は、ほぼU字形のフロントプレート貫通孔322のアームに沿って途中までのみ延びる。フロントフランジ324は、フロントフランジ324が第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310に対して圧縮プレートサブアセンブリ302の反対側に位置するように、圧縮ボディ320から延びる。フロントフランジ324は、圧縮ボディ320と一体的に形成され、圧縮ボディから延びる。代替的な実施形態においては、フロントフランジ324は、省略されてもよい。
【0084】
ミドルプレート316は、圧縮ボディ320と実質的に同一の形態を有し、フロントフランジ324に対して圧縮ボディ320の反対側に位置する。
【0085】
リアプレート318は、ミドルプレート316と実質的に同一の形態を有し、ロッド受け入れ開口部326を更に備える。リアプレート318は、フロントプレート314に対してミドルプレート316の反対側に位置し、ロッド受け入れ開口部326は、フロントプレート314から離れる方向に面する。各ロッド受け入れ開口部326は、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310の対応する一方を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。
【0086】
リアプレート318、ミドルプレート316、およびフロントプレート314の各々は、ロッド受け入れ開口部を備える。ロッド受け入れ開口部は、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310の対応する一方を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。
【0087】
コアワイピング部材304は、ほぼU字形であり、フロントプレート貫通孔322の外縁に対応するように、かつ、一次分離システム200の第1のコア部212の外縁に対応するように、形作られ、寸法設定されている。コアワイピング部材304は、ゴムなど、弾性的に変形可能な材料から成り、コアワイピング部材304の外縁がフロントプレート貫通孔に向かって角度をなすように、ミドルプレート316の貫通孔の外縁の周囲で、ミドルプレート316に設置されている。言い換えれば、コアワイピング部材304は、外縁から空気流入口134に向かって斜角に、チャンバ105の中心長手方向軸に向かって延びる。本例においては、コアワイピング部材304は、フロントプレート貫通孔322の外縁全体に沿って設置されているが、他のケースでは、コアワイピング部材304は、代わりに、この外縁の全体ではなく一部に沿って設置されてもよい。代替的な実施形態においては、コアワイピング部材は、コアワイピング部材304の外縁がフロントプレート貫通孔322に向かって角度をなすように、フロントプレート貫通孔322の外縁の周囲で、フロントプレート314に設置されている。
【0088】
ビンワイピング部材306は、ほぼ環状であり、フロントプレート314の外縁に対応するように形作られ、寸法設定されている。ビンワイピング部材306は、ゴムなど、弾性的に変形可能な材料から成り、ビンワイピング部材306の外縁がフロントプレート314から離れて角度をなすように、フロントプレート314の外縁の周囲で、フロントプレート314に設置されている。言い換えれば、ビンワイピング部材306は、外縁から空気流入口134に向かって斜角に、チャンバ105の中心長手方向軸から離れて延びる。本例においては、ビンワイピング部材306は、フロントプレート314の外縁全体に沿って設置されているが、他のケースでは、ビンワイピング部材306は、代わりに、この外縁の全体ではなく一部に沿って設置されてもよい。
【0089】
コアワイピング部材304およびビンワイピング部材306は、コアワイピング部材304およびビンワイピング部材306が同程度にフロントプレート314の前方に延びるように、実質的に同様の幅を有する。
【0090】
第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310は、各々、第1の端部と第2の端部との間で、ほぼ円筒形であり、細長い。第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310は、リアプレート318のロッド受け入れ開口部326内に、ミドルプレート316およびフロントプレート314の対応する開口部を通って、受け入れられうる。いくつかの例においては、ロッド受け入れ開口部326は、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310が締り嵌めまたは摩擦嵌めによりロッド受け入れ開口部326内に確実に受け入れられように、外側被覆を備えうる。当接機構331は、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310の各々の第2の端部の領域に位置する。当接機構331は、それぞれの第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310を中心にして環状に延び、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310の残りの部分と比較して、直径が増加した領域を構成する。
【0091】
圧縮ハンドルアセンブリ312は、圧縮ハンドル332と、第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336と、圧縮磁石354とを備える。磁石354は、圧縮センサアセンブリの一部を形成する。圧縮ハンドル332は、ほぼ半円形であり、第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336に枢動可能に設置されている。第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336は、連携しており、第1の圧縮ハンドル334が第1の圧縮レールに沿ってスライドし、第2の圧縮ハンドルが第2の圧縮レールに沿ってスライドするように、ランナアセンブリ350の圧縮レール364にスライド可能に設置されている。ランナアセンブリ350については、以下で更に詳細に説明される。
【0092】
圧縮センサアセンブリは、磁石354とホールセンサとを備える。ホールセンサは、ビンアセンブリ100内に設置されている。代替的な実施形態においては、ホールセンサは、ビンアセンブリ100の下側に設置されてもよい。磁石354は、第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336に対する圧縮ハンドル334の枢動により、磁石354がホールセンサに対して動くように、圧縮ハンドル332に連結されている。ホールセンサは、以下でより詳細に説明するような、吸引モータ500のコントローラ526とつながっている。
【0093】
圧縮ハンドルアセンブリ312は、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310の軸長未満の軸長を有する。第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310に対して適切な位置に位置する圧縮ハンドルアセンブリ312と、圧縮プレートサブアセンブリ302のリアプレート318のロッド受け入れ開口部326内に受け入れられた第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310とにより、圧縮ハンドル332は、圧縮プレートサブアセンブリ302から後方に間隔を空けている。
【0094】
ランナアセンブリ350は、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600に取り付けられ、
図38~
図40に単独で示されている。ランナアセンブリ350は、ランナボディ352と、ランナボディカバー354と、ビンプッシュロッド356と、圧縮ばね358とを備える。
【0095】
ランナボディ352は、プッシュロッドチャネル360と、一連のランナ362と、1対の圧縮レール364とを備える。ビンプッシュロッド356は、プッシュロッドチャネル360内に受け入れられている。一連のランナ362は、2対のランナを備え、各々の対は、プッシュロッドチャネル360の両側に位置する。ランナ362は、ビンアセンブリ100のビンレール176内に受け入れられる。より具体的には、ランナ362は、メインユニット10からのビンアセンブリ100の取り付けおよび取り外し中、ビンレール176に沿ってスライドする。圧縮レール364は、圧縮レール364内にスライド可能に設置されている圧縮ハンドルアセンブリ312を受け入れる。より具体的には、圧縮ハンドルコネクタ334、336は、それぞれの圧縮レール364内に受け入れられ、それぞれの圧縮レール364に沿ってスライドする。
【0096】
ビンプッシュロッド356は、ボディ部370とハンドル部372とを備える。ボディ部370は、細長い形状で、一端においてハンドル部372に取り付けられている。本例においては、ボディ部370およびハンドル部372は、一体的に形成されている。ボディ部370の反対端は、くさび形であり、ビンアセンブリ100を開くとき、ビン閉鎖留め具112と係合する。ハンドル部372は、ボディ部370の端部から下方に突出し、ほぼ半円形である。ビンプッシュロッド356は、ランナボディ352のプッシュロッドチャネル360内にスライド可能に設置されている。ランナボディ352は、ボディ部370の細長いスロット374を通って突出する突起366を備える。そして、ビンプッシュロッド356は、細長いスロット374の方向において、ランナボディ352に対して自由に動く。ビンプッシュロッド356は、後退位置と延長位置との間で移動可能である。圧縮ばね358は、ビンプッシュロッド356およびランナボディ352の両方に取り付けられ、ビンプッシュロッド356を後退位置へと付勢するように作用する。ビンプッシュロッド356は、ハンドル部372を握り、ビンベース102の方向にビンプッシュロッド356を押すことにより、延長位置へと動く。それに応じて、ビンプッシュロッド356のくさび形の端部は、ビン閉鎖留め具112と係合し、ビン閉鎖留め具を拡張形態へと動かすことにより、ビンベース102を閉位置から解放する。そして、ビンプッシュロッド356の更なる動きにより、ビンプッシュロッド356の端部は、ビンベース102をビンボディ110から離れる方向に押し、それにより、ビンベース102を閉位置から開位置へと動かす。ビンプッシュロッド356は、そのため、作動したときに、ビン閉鎖留め具112にビンベース102を解放させ、ビンベース102を閉位置から押し出すビン開放機構と見なされてよい。
【0097】
ランナボディカバー354は、ランナボディ352の下側に取り付けられ、ランナボディ352の下側を覆う。
【0098】
二次分離システム400は、
図41~
図46に示され、空力インサート402と、分流器404と、バルブアセンブリ406と、コーンアセンブリ408と、ボルテックスプレート410と、粉塵コレクタシール409とを備える。二次分離システム400は、以下でより詳細に説明するように、サイクロン分離システムである。
【0099】
空力インサート402は、ほぼ半円形であり、下端412と上端414とを有する。上部414は、分流器404のエッジ部417と対応するように形作られ、寸法設定されているダクトリップ416を備える。
【0100】
分流器404は、
図42に更に詳細に示され、セパレータボディ418と、中心ボア420と、バルブシート422と、拡張部材シート424と、出口開口部428とを備える。セパレータボディ418は、第1の端部と第2の端部とを有する。中心ボア420は、第1の端部と第2の端部との間を延びる。
【0101】
バルブシート422は、環状であり、中心ボア420を画定する壁の内側面に位置する。バルブシート422は、中心ボア420の壁の内側面の直径が減少した領域により画定され、以下でより詳細に説明するような、バルブアセンブリ406のバルブ部材438と選択的に係合するように形作られ、寸法設定されている。
【0102】
拡張部材シート424も、環状であり、中心ボア420の壁の内側面の上面により画定されている。拡張部材シート424は、以下でより詳細に説明するような、バルブアセンブリ406の拡張部材440を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。
【0103】
出口開口部428は、セパレータボディを通って延び、中心ボア420と流体連結し、バルブシート422と拡張部材シート424との間に位置する。出口開口部428は、コーンアセンブリ408のサイクロンボディ464の第2のサブセット476のサイクロン入口472に対応するように形作られ、寸法設定され、位置付けられている。集合的に、中心ボア420および出口開口部428は、分流器404を通る内部流路を画定する。
【0104】
バルブアセンブリ406は、バルブ部材438と、拡張部材440と、密閉ユニット442と、ばね446と、バルブアクチュエータアセンブリ448とを備える。
【0105】
バルブ部材438は、ほぼ円すい形であり、バルブ部材438の頂点から後方に延びるロッド受け入れチャネル450を備える。ロッド受け入れチャネル450は、ボルテックスプレート410の一部として形成された連結ロッドの端部を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。バルブ部材438は、全体として、分流器404のバルブシート422と選択的に係合するように形作られ、寸法設定されている。バルブ部材438は、ゴムなど、弾性的に変形可能な材料から成る。
【0106】
拡張部材440は、中空であり、ゴムなど、弾性的に変形可能な材料から成る。拡張部材440は、座屈、ローリング、折り畳み、または他の類似の効力によって線形拡張および収縮を可能にするように形作られている。拡張部材440は、バルブ部材438および密閉ユニット442に連結される第1の端部と、拡張部材シート424に連結されている第2の端部とを有する。
【0107】
密閉ユニット442は、中心開口部456を備え、中心開口部456を通って、連結ロッド444が延びる。密閉ユニット442は、拡張部材440の第1の端部において、拡張部材440の内部に位置する。
【0108】
連結ロッド444は、ボルテックスプレート410の一部として形成され、ほぼT字の断面形状を有し、ボディ部458とヘッド部460とを備える。ボディ部458は、細長い形状で、バルブ部材438のロッド受け入れチャネル450および密閉ユニット442の中心開口部456の直径にほぼ対応する直径を有する。いくつかの例においては、ボディ部548は、バルブ部材438および密閉ユニット442の何れかの対応するキー溝と係合するため、キー溝など、1つまたは複数の係合機構を備えることができる。ヘッド部460は、ボディ部458の直径より大きい直径を有する。
【0109】
ばね446は、コイルばねであり、一端で連結ロッド444のヘッド部460に連結され、反対端でボルテックスプレート410に連結されている。ばね446は、力が付与されない場合、延長形態に付勢される。
【0110】
図44に示すようなバルブアクチュエータアセンブリ448は、ハウジング482と、ハウジング482内で移動可能な遮断部材484と、遮断部材484を選択的に動かすためのコイル486と、ハウジング482と流体連結している第1の空気流路488、第2の空気流路490、および第3の空気流路492とを備える。
【0111】
遮断部材484は、ソレノイドコアの形態を取る。遮断部材484は、遮断部材484が第1の空気流路488を通る空気流を遮断する位置へとばね494により弾性的に付勢され、第2の空気流路490および第3の空気流路492を通る空気流を実現する。遮断部材484は、適切な密閉表面を備えてよい。コイル486は、ユーザ入力の操作に応じて電圧が加えられることで、遮断部材484を動かすように構成されている。代替的に、コイル486は、自動的に、かつ、デバイスのセンサに応じて、電圧が加えられるように構成されている。例えば、コイル486は、以下でより詳細に説明する圧電センサ282の出力に従って、電圧が加えられるように構成されている。第1の空気流路488は、吸引モータ500の電気モータ502の上流の位置と流体連結している。第2の空気流路490は、電気モータ502の下流の位置と流体連結している。下流および上流という用語は、使用時、真空掃除機を通る流量の方向との関連で利用されていることが理解されるであろう。第3の空気流路492は、拡張部材440と流体連結している。バルブアクチュエータアセンブリ448の操作については、以下でより詳細に説明される。
【0112】
バルブアセンブリ406の、バルブ部材438、拡張部材440、密閉ユニット442、およびばね446は、基本的に、分流器404の中心ボア420内に位置し、バルブ部材438は、以下でより詳細に説明するように、内部流路および出口開口部428を通る空気流が阻止される延長位置と、内部流路および出口開口部428を通る空気流がバルブ部材438により実現される後退位置との間で移動可能である。
【0113】
バルブアクチュエータアセンブリ448は、コーンアセンブリ408のチャネル477内に、ハウジング482、遮断部材484、およびコイル486を有して位置付けられ、関連する、第1の空気流路488、第2の空気流路490、および第3の空気流路492は、上述したそれぞれの位置と流体連結している。バルブアクチュエータアセンブリ448の位置は、他にも想定される。
【0114】
コーンアセンブリ408は、中心チャネル462を画定する単一の成形体と、中心チャネル462を中心にして配置される11個のサイクロンボディ464とを備える。中心チャネル462は、円錐台状の壁により画定されている。中心チャネル462は、円錐台状の壁により画定されたチャネル入口を有し、円錐台状の壁のベースは、空力インサート402のダクトリップ416を受け入れるためのダクト受け入れチャネルを画定する。中心チャネル462は、分流器404も受け入れる。
【0115】
サイクロンボディ464は、各々、中空であり、ほぼ円すい形であり、サイクロンボディがコーンアセンブリ408の中心軸Cに向かって傾斜するように、中心チャネル462を中心にして配置されている。サイクロンボディ464の各々は、中心サイクロンボディ軸を有しているといえる。そして、サイクロンボディ464は、サイクロンボディ軸がコーンアセンブリ408の中心軸Cに向かって収束するように、傾斜している。サイクロンボディ464の各々は、実質的に同一の形態を有し、コーンアセンブリ408を単独で見たとき、中心チャネル462と流体連結しているサイクロン入口472を有する。サイクロンボディ464の各々は、コーンアセンブリ408の中心軸Cに面しているサイクロン粉塵出口473を有する。サイクロン粉塵出口473は、ほぼU字形で配置されている。
【0116】
サイクロンボディ464は、6つのサイクロンボディ464から成る第1のサブセット474と、5つのサイクロンボディ464から成る第2のサブセット476とに分けられる。サイクロンボディ464の第1のサブセット474および第2のサブセット476は、コーンアセンブリ408の周縁で互いに連続しており、第1のサブセット474のサイクロンボディ464が順々に存在し、続いて、第2のサブセット476のサイクロンボディ464が順々に存在する。チャネル477は、サイクロンボディ464の第1のサブセット474の端部と第2のサブセット476の端部との間に位置する。サイクロンボディ464の第1のサブセット474および第2のサブセット476は、それらのサイクロン入口472がコーンアセンブリ408の中心軸Cに沿って共通の距離を取るように配置されている。
【0117】
当業者であれば、全サイクロンボディ464の数、ならびに第1のサブセット474および第2のサブセット476を構成するサイクロンボディ464の数が、真空掃除機1の要求に応じて変更されうることを理解するであろう。さらに、サイクロンボディ464の各々は、真空掃除機1の要求に応じて、異なる寸法およびサイズを有しうる。
【0118】
第1のサブセット474のサイクロンボディ464は、互いに並行に流体連結して配置されており、第2のサブセット476のサイクロンボディ464は、互いに並行に流体連結して配置されている。以下でより詳細に説明するように、真空掃除機1の異なる動作モードにおいては、サイクロンボディ464の第1のサブセット474、または、サイクロンボディ464の第1のサブセット474および第2のサブセット476の両方、の何れかが利用されうる。後者の構成においては、サイクロンボディ464の第1のサブセット474および第2のサブセット476は、互いに並行に流体連結して配置される。
【0119】
ボルテックスプレート410は、プレートボディ478と、連結ロッド444と、11個のボルテックスファインダ480とを備える。プレートボディ478は、コーンアセンブリ408の最上部に対応するように形作られている。ボルテックスファインダ480は、プレートボディ478の下側によって定められ、プレートボディ478を通って延びる中心ボアを有する中空の管状部材を備える。ボルテックスプレート478は、各ボルテックスファインダ480がコーンアセンブリ408のサイクロンボディ464の対応する1つ内へ延びるように、コーンアセンブリ408の最上部に置かれる。ボルテックスファインダ480は、二次分離システム400の空気出口を画定する。いくつかの例においては、ボルテックスプレートシール481は、ボルテックスプレート410とコーンアセンブリ408との間に位置し、ボルテックスプレート410とコーンアセンブリ408との間における空気流の漏出を阻止する。
【0120】
吸引モータ500は、
図47に単独で模式的に示され、電気モータ502と、インペラ504と、モータ缶505と、ディフューザ506とを備える。電気モータ502は、固定子アセンブリ508と、回転子アセンブリ510とを備える。モータの1例としては、本願の出願日においては、Dyson Technology Limitedにより製造および販売されているDyson V10デジタルモータが挙げられる。別のモータの例は、英国特許公報GB2608832Aに記載されている。どちらの場合にも、このような固定子アセンブリは、単相固定子アセンブリを備えてよいが、3相固定子アセンブリも想定される。
【0121】
固定子アセンブリ508は、固定子コア512と、固定子コア512の周囲に巻かれる巻き線514とを備える。多数の異なる固定子アセンブリ配置が想定されることが理解されるであろう。回転子アセンブリ510は、シャフト516と、シャフト516に設置される永久磁石518とを備える。シャフト516は、電気モータ502の回転軸Rを画定する。
【0122】
インペラ504は、電気モータ502が入口冷却モータとなるように、永久磁石518の下流でシャフト516に設置される。インペラ504は、混流インペラである。
【0123】
モータ缶505は、電気モータ502用のケーシングを画定し、固定子アセンブリ508および回転子アセンブリ510を収容する。モータ缶505は、電気モータ502用の入口通路および電気モータ502用の出口通路の両方を少なくとも部分的に画定し、いくつかの例においては、インペラ504用の覆いとしての機能を少なくとも部分的に果たす。
【0124】
ディフューザ506は、インペラ504の下流に位置し、放射状部520と軸部522とを備える。放射状部520は、インペラ504の出口と流体連結し、シャフト516に対して実質的に直角の、従って、電気モータ502の回転軸Rに対して実質的に直角の方向に延びる。軸部522は、放射状部520の下流にあり、放射状部520と流体連結している。軸部522は、シャフト516に実質的に平行な、従って、電気モータ502の回転軸Rに対して実質的に直角の方向に延びる。軸部522は、インペラ504から離れる方向において、シャフト516の反対端に向かって、インペラ504が設置されているシャフト516の端部へと延びる。放射状部520と軸部522との間の移行部は、滑らかで、湾曲した形状をしている。放射状部520および軸部522は、一体的に形成され、インペラ504の下流で空気流出口チャネルを集合的に画定する。
【0125】
本例においては、ディフューザ506は、放射状部520内へと延びる羽根を備えないが、軸部522内へと延びる羽根を有する。ただし、異なる構成の羽根が存在する他の例も想定される。吸引モータ500のコントローラ526は、真空掃除機1の制御プリント回路基板(printed circuit board:PCB)628に設置されている。
【0126】
ハウジングおよびハンドルアセンブリは、
図48から
図54に示されている。ハウジングおよびハンドルアセンブリ600は、メインハウジングボディ602とハンドル部700とを備える。
【0127】
メインハウジングボディ602は、11個のサイクロン部606と、外壁608と、内壁610と、モータ入口通路または第1の通路612と、内部ハウジング部614と、モータ出口通路または第2の通路616と、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620とを備える。
【0128】
サイクロン部606は、各々が、管状で、湾曲し、中空であり、モータ入口通路610と流体連結している。サイクロン部606は、それにより、二次分離システム400の出口を少なくとも部分的に画定する。各サイクロン出口606は、実質的に同じ形状および寸法を有している。
【0129】
外壁608は、湾曲し、ほぼ円筒形である。外壁608は、メインハウジングボディ602の外面を画定する。
【0130】
内壁610も、湾曲し、ほぼ円筒形であり、曲率が、外壁608の曲率とほぼ一致している。内壁610は、外壁608が内壁610の下流端で内壁610に覆いかぶさるように、外壁608よりも短く延びる軸を有する。
【0131】
モータ入口通路612は、上流端622と下流端624とを備えるほぼ環状のチャネルである。上流端622は、外壁608と内壁610とにより画定される一方、下流端624は、外壁608の張り出しと、以下で詳細に説明するフィルタアセンブリ604のプレフィルタサブアセンブリ648とにより画定されている。モータ入口通路612は、メインハウジングボディ602の半径方向外側に位置する。
【0132】
内部ハウジング部614は、ほぼ円筒形で、中空であり、内部ハウジング部の曲面は、複数の入口開口部626を備えている。内部ハウジング部は、モータ缶505とモータ入口通路612との間で、モータ缶505の上流端に位置付けられている。内部ハウジング部614には、制御プリント回路基板(PCB)628、ユーザインターフェースPCB630、ユーザインターフェース632、および端部キャップ634が設置されている。制御プリント回路基板(PCB)628およびユーザインターフェースPCB630は、PCBアセンブリ627を形成する。
【0133】
制御PCB628は、内部ハウジング部614の内部に設置され、制御PCB628がほぼT字形状となるように、第1の直角部と第2の直角部とを備える。制御PCB628は、入口開口部626の領域内に位置する。真空掃除機1を制御するための1つまたは複数のプロセッサなど、さまざまな電子部品が、制御PCBに設置されている。
【0134】
ユーザインターフェースPCB630は、内部ハウジング部614の内部に設置され、ほぼ円形である。ユーザインターフェースPCB630は、制御PCB628よりも、吸引モータ500の電気モータ502から離れて位置する。ユーザインターフェースPCB630は、入口開口部626を含まない内部ハウジング部の領域内に設置されている。ユーザインターフェースPCB630は、制御PCB628と電気通信している。
【0135】
ユーザインターフェース632は、表示画面636と、第1のボタン638および第2のボタン640とを備える。表示画面は、使用時、真空掃除機1のユーザに情報を提示するように構成されている。第1のボタン638および第2のボタン640は、ユーザにより押下可能であり、以下でより詳細に説明するように、真空掃除機1をオンにするため、および/または、真空掃除機1の操作の異なるモード間で切り替えるために利用されうる。
【0136】
端部キャップ634は、ほぼ円形であり、電気モータ502の遠位にある内部ハウジング部614の端部に設置されている。端部キャップ634は、貫通孔を有する。第1のボタン638および第2のボタン640は、貫通孔を通って延び、表示画面636の電気的接続部は、貫通孔を通って延びることができる。表示画面636は、表示画面636が貫通孔の上に広がるように、端部キャップ634に設置されている。
【0137】
モータ出口通路616は、ほぼ環状であり、吸引モータ500のディフューザ506の軸部522の下流に位置する。モータ出口通路616は、内壁610の放射状延長部611と、モータ缶505と、フィルタアセンブリ604のポストフィルタサブアセンブリ650とにより画定されている。モータ出口通路616は、モータ入口通路612の半径方向内側に位置する。
【0138】
第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620は、メインハウジングボディ602の両側に位置し、各々、一連の別々の、間隔を空けたチャネル644により画定されている。チャネルは、ポストフィルタ650の下流の環状通路645から、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620へと延びる管により画定されている。管は、必ずしも円形の断面を有する必要はなく、実際、それらの長さに沿って均一な断面を有する必要はないことが理解されるであろう。チャネル644は、モータ出口通路616と流体連結し、真空掃除機1の周辺外部環境への通気の前に、モータ入口通路612を通って延びる。そのようにして、モータ入口通路612は、チャネル644の周囲を包むことができる。特に、チャネル644を画定する管は、モータ入口通路612が管を取り囲むように、モータ入口通路612を通って延びることができる。これは、
図50の断面図に見られる。
【0139】
第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620は、メインハウジングボディ602の軸長に沿ったほぼ中間に位置する。
【0140】
ハンドル部700は、メインハンドルボディ702と、ガードボディ704と、バッテリ連結ボディ706とを備える。
【0141】
メインハンドルボディ702は、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のメインハウジングボディ602の外壁608と一体的に形成され、外壁608から外側に突出する。メインハンドルボディ702は、外壁608の近位にある第1の端部710から、外壁608の遠位にある第2の端部712へ延びる。メインハンドルボディ702の第1の端部710は、メインハウジングボディ602の、サイクロン出口608と、第1のハウジング出口614および第2のハウジング出口616との間の軸方向の領域において、外壁608から延びる。
【0142】
メインハンドルボディ702は、中空形状であり、以下で更に詳細に説明するような、バッテリアセンブリ800のバッテリコネクタ812に連結するためのバッテリ端子連結部714と一緒に、電気的接続部を収容する。メインハンドルボディ702は、メインハンドルボディ702内にバッテリコネクタを受け入れるように形作られ、寸法設定されている。
【0143】
メインハンドルボディ702は、使用時、ユーザが片手で握れるように形作られ、寸法設定されている。メインハンドルボディ702は、メインハンドルボディ702の長手方向軸Mに対して直角な平面において見たとき、ほぼ長円形(obround)の断面を有する。メインハンドルボディ702の断面形状の最大幅は、吸引モータ500の回転子アセンブリ510のシャフト516にほぼ平行な方向に延びる。メインハンドルボディ702は、メインハウジングボディ602の外壁608に対して斜めに角度をなす。
【0144】
ガードボディ704は、ほぼ長円形の断面を有し、ガードボディ704の長円形の断面の長軸は、メインハンドルボディ702の長円形状の長軸に対してほぼ直角に配置されている。ガードボディ704は、メインハウジングボディ602の外壁608の近位にある第1の端部716と、メインハウジングボディ602の外壁608の遠位にある第2の端部718とを有する。
【0145】
ガードボディ704は、メインハンドルボディ702から間隔を置いて配置されている。メインハンドルボディ702とガードボディ704との間の間隔は、メインハンドルボディ702の長さに沿って実質的に一定である。ガードボディ704は、メインハンドルボディ702の前方に位置付けられ、ガードボディ704は、メインハンドルボディ702よりも、一次分離システム200および二次分離システム400の近くに位置付けられている。
【0146】
バッテリ連結ボディ706は、メインハンドルボディ702とガードボディ704との間に延び、バッテリパック解放機構806の対応するキャッチ部材814と係合するためのフック720を備える。
【0147】
バッテリアセンブリ800は、バッテリパックハウジング802と、7つのバッテリセル804と、バッテリパック解放機構806とを備える。バッテリパックハウジング802は、セルハウジング部808と、端子ハウジング部810とを備える。セルハウジング部808は、バッテリセル804を収容するように形作られ、寸法設定されている。セルハウジング部808の下面は、実質的に平面的な形状である。セルハウジング部808の前端は、電気コネクタを受け入れ、バッテリセル804を再充電するための充電ポート809を備える。端子ハウジング部810は、セルハウジング部808から外側に突出し、メインハンドルボディ702のバッテリ端子連結部714に連結するためのバッテリコネクタ812を収容する。端子ハウジング部810は、メインハンドルボディ702の第2の端部712内に受け入れられるように形作られている。
【0148】
バッテリセル804は、円筒形のリチウムイオン電池である。
【0149】
バッテリパック解放機構806は、キャッチ部材814と、プッシュボタン816とを備える。キャッチ部材814は、ユーザによるプッシュボタン816の動きでキャッチ部材814が動くように、ばね付きである。
【0150】
フィルタアセンブリ604は、
図55~
図61に単独で示されている。フィルタアセンブリ604は、キャップサブアセンブリ646と、プレフィルタサブアセンブリ648と、ポストフィルタサブアセンブリ650とを備える。
【0151】
キャップサブアセンブリ646は、キャップボディ652と、キャップシール654と、第1の磁石656および第2の磁石658とを備える。キャップボディ652は、側壁660と端壁662とを備える。側壁660は、ほぼ環状であり、メインハウジングボディ602の外壁608の直径に実質的に対応する直径を有する。端壁662から遠位にある側壁660の端部は、外側にわずかに先細になる。端壁662は、ほぼ円形であり、貫通孔664を備える。貫通孔664は、フィルタアセンブリ604がメインハウジングボディ602に設置されたとき、表示画面が貫通孔662を通して見えるように、表示画面の形状および寸法に実質的に対応するように形作られ、寸法設定されている。
【0152】
集合的に、側壁660および端壁662は、プレフィルタサブアセンブリ648の一部を受け入れるためのチャンバ666を画定する。位置決め壁668は、端壁662からチャンバ666内へと延びる。位置決め壁668は、環状であり、内部ハウジング部614の端部に実質的に対応するように寸法設定されている。位置決め壁668は、第1の磁石656および第2の磁石658を受け入れるためのノッチ670を備える。キャップシール654は、環状であり、位置決め壁668を囲んで位置し、フィルタアセンブリ604がメインハウジングボディ602に設置されたとき、内部ハウジング部614の端部と係合する。
【0153】
側壁660は、内部ハウジング部614の端部の対応する機構と連結し、フィルタアセンブリ604をメインハウジングボディ602に解放可能に取り付ける第1および第2の位置決めタブ674を備える。いくつかの例においては、対応する機構は、先細形状のサイクロン出口608から遠位にある外壁608の端部に位置する。キャップサブアセンブリ646と外壁608との間の相対的回転は、フィルタアセンブリ604とメインハウジングボディ602との間を連結させうる、および/または、その連結を解放しうる。
【0154】
プレフィルタサブアセンブリ648は、プレフィルタフレーム678と、プレフィルタメディア680と、第1の外側シール682と、第2の外側シール684と、内側シール686とを備える。
【0155】
プレフィルタフレーム678は、ほぼ円筒形であり、フレーム側壁688と、第1の開放端690と、第2の開放端692とを有する。連結突起694は、第2の開放端692から離れて軸方向に延びる。第2の開放端692は、環状チャネル683を備え、環状チャネル683の内周は、連結突起694により画定されている。環状チャネル683は、フレーム側壁688の外径から半径方向内側に延びる。フレーム側壁688は、複数のプレフィルタ入口開口部696を備え、その各々は、ほぼ長方形である。フレーム側壁688は、キャップサブアセンブリ646のキャップボディ650の側壁660の直径未満の直径を有する。
【0156】
プレフィルタメディア680は、スクリムまたはウェブ材料の層と、フリースなどの不織布フィルタメディアと、続いて、スクリムまたはウェブ材料の更なる層とを含む、フィルタメディアの層から成る。静電フィルタメディアも、必要に応じて含まれうる。プレフィルタメディア680は、プレフィルタメディア680がプレフィルタ入口開口部696上に広がるように、フレーム側壁688の外面の周囲に、環状に配置されている。プレフィルタメディア680は、ひだのない形状である。
【0157】
第1の外側シール682は、ほぼ環状であり、プレフィルタフレーム678の第1の開放端690の周囲にフィットするように形作られ、寸法設定されている。第1の外側シール682は、フィルタアセンブリ604がメインハウジングボディ602に取り付けられたとき、メインボディハウジング602の外壁608の内面を密閉するように構成されている。
【0158】
第2の外側シール684は、ほぼ環状であり、プレフィルタフレーム678の第2の開放端692の外面の周囲にフィットするように形作られ、寸法設定されている。第2の外側シール684は、フィルタアセンブリ604がメインハウジングボディ602に取り付けられたとき、メインボディハウジング602の内壁610の内面を密閉するように構成されている。
【0159】
ポストフィルタサブアセンブリ650は、ポストフィルタフレーム698と、ポストフィルタメディア699と、フェイスシール697とを備える。ポストフィルタフレーム698は、フレーム側壁695と、フレームリップ693と、第1の開放端691と、第2の開放端689とを備える。連結ノッチ687は、ポストフィルタフレーム698の第1の開放端691に形成され、プレフィルタフレーム678の連結突起を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。
【0160】
ポストフィルタフレーム698のフレーム側壁695は、複数のポストフィルタ出口開口部685を備え、その各々は、ほぼ長方形である。ポストフィルタフレーム698のフレーム側壁695は、プレフィルタフレーム678のフレーム側壁688の直径未満の直径を有する。
【0161】
フレームリップ693は、ポストフィルタフレーム698の第2の開放端689においてポストフィルタメディア受け入れチャネル681を画定する。ポストフィルタメディア受け入れチャネル681は、ポストフィルタメディア699の端部を受け入れるように形作られ、寸法設定されている。ポストフィルタメディア受け入れチャネル681の外径は、プレフィルタフレーム678のフレーム側壁688の外径に実質的に対応する。ポストフィルタメディア699は、典型的にポストモータフィルタで見られる、任意の適切なフィルタ材料、または、材料の組み合わせから成る。本実施形態においては、ポストモータフィルタメディア699は、ひだのあるHEPA標準フィルタメディアから成る。ポストフィルタメディア699は、ポストフィルタメディア699がポストフィルタ出口開口部685上に広がるように、ポストフィルタフレーム698のフレーム側壁695の外面の周囲に、環状に配置されている。ポストフィルタメディア699は、ひだのある形状である。ポストフィルタメディア699は、ポストフィルタフレーム698のフレームリップ693内と、プレフィルタフレーム678の環状チャネル683内とに受け入れられる。
【0162】
フェイスシール697は、ほぼ環状である。フェイスシール697は、ポストフィルタフレーム698の第2の開放端689の周囲にフィットするように形作られ、寸法設定されている。フェイスシール697は、フィルタアセンブリ604がメインハウジングボディ602に取り付けられたとき、メインボディハウジング602の内壁610の放射状延長部611を密閉するように構成されている。
【0163】
図56の断面図に示すように、フィルタアセンブリ604が組み立てられると、プレフィルタメディア680は、ポストフィルタメディア699とキャップサブアセンブリ464との間で軸方向に位置し、プレフィルタメディア680は、また、ポストフィルタメディア699に対して半径方向外側に位置する。
【0164】
ワンド1000は、
図62~
図67に単独で示されている。ワンド1000は、内壁1002と、外壁1004と、第1の連結カフ1006と、第2の連結カフ1008と、連結解放機構1010と、掃除ノズル1012と、ワンド電気的接続部1013とを備える。
【0165】
内壁1002は、ほぼ円筒形である。内壁1002は、ビンベース102のベースノズル118をその中に受け入れるように形作られ、寸法設定されている。内壁1002は、第1の連結カフ1006と第2の連結カフ1008との間を延びる。内壁1002の内面は、ワンド流路を画定し、その内面は、実質的に滑らかで、途切れのない形状である。
【0166】
外壁1004は、ほぼ円筒形であり、第1の連結カフ1006と第2の連結カフ1008との間を延びる。外壁1004の外面は、ワンド100の外面を画定する。外壁1004の内面は、内壁1002の外面と共に、中空チャンバ1016を画定する。
【0167】
第1の連結カフ1006は、ワンド1000の第1の端部1018に位置し、第2の連結カフ1008は、ワンド1000の第1の端部1018とは反対の、ワンド1000の第2の端部1020に位置する。
【0168】
第1の連結カフ1006は、ワンドキャッチ1022と、接触部材1024と、第1の連結カフ電気コネクタ1026とを備える。ワンドキャッチ1022は、ビンアセンブリ100のベースノズル118のロッキング突起135と解放可能に係合するための付勢フック1027を備える。第1の連結カフ1006は、ワンド1000がメインユニット10に連結されたとき、円筒形カバー部168の周囲を延びるように形作られ、寸法設定されている。接触部材1024は、第1の連結カフ1006のほぼ平面的な端面により画定されている。接触部材1024は、以下でより詳細に説明するような、ビンアセンブリのワンド当接部152と係合するように形作られている。第1の連結カフ電気コネクタ1026は、ワンド1000がメインユニット10に連結されたとき、一次分離システム200の電気的接続部238と係合するように構成されている。第1の連結カフ電気コネクタ1026は、ワンドキャッチ1022と正反対に位置する。
【0169】
第2の連結カフ1008は、掃除機ヘッド連結部1028と、第2の連結カフ電気コネクタ1030とを備える。掃除機ヘッド連結部1028は、以下でより詳細に説明するような、掃除機ヘッド1100の掃除機ヘッドキャッチ1124の一部をその中に受け入れるように形作られ、寸法設定されている。掃除機ヘッド連結部1028は、第1の連結カフ1006のワンドキャッチ1022と、ワンド1000の同じ側に位置する。第2の連結カフ電気コネクタ1030は、掃除機ヘッド1100の電気的接続部材と係合するように構成されている。第2の連結カフ電気的接続部は、掃除機ヘッド連結部1028とは、第2の連結カフ1008の反対側に、かつ、第1の連結カフ電気コネクタ1026と、ワンド1000の同じ側に位置付けられている。
【0170】
連結解放機構1010は、ユーザ作動可能カラーまたはユーザ作動可能部1032と、連結ケーブル1034と、プーリ1036と、第1のロッカー1038と、第2のロッカー1039と、ブレイクくさびまたは連結ブレイク部材1040と、第1のプッシュ部材1042と、第2のプッシュ部材1045とを備える。ユーザ作動可能カラー1032は、ワンド1000の第1の端部1018において、第1の連結カフ1006および外壁1004の周囲に位置する。ユーザ作動可能カラー1032は、ユーザ作動可能カラー1032が第1の連結カフ1006に対する第1の位置から、第1の連結カフ1006に対する第2の位置へと移動可能なように、スライド可能に設置されている。第1の位置は、ワンド1000の第1の端部1018の自由端に近く、ワンド1000の第2の端部1020に向かう方向のユーザ作動可能カラー1032の動きにより、ユーザ作動可能カラーは第1の位置から第2の位置へ、およびその逆に動く。いくつかの例においては、ユーザ作動可能カラー1032は、ばねなどにより第1の位置に向かって付勢される。
【0171】
連結ケーブル1034は、鋼から成る。代替的に、連結ケーブルは、任意の他の適切な金属ワイヤ、織り糸、プラスチックワイヤ、または任意の他の適切な材料から成る可能性もある。連結ケーブル1034の第1の端部は、ユーザ作動可能カラー1032に連結され、連結ケーブル1034の第1の端部1044とは反対の、連結ケーブル1034の第2の端部1046は、ブレイクくさび1040に連結されている。連結ケーブル1034は、ワンド1000の内壁1002と外壁1004との間の中空チャンバ内に収容されている。
【0172】
プーリ1036は、ワンド1000の第1の連結カフハウジング1035内に回転可能に設置され、第1の連結カフハウジング1035は、作動可能カラー1032の一部を収容する。プーリ1036は、連結ケーブル1034が第1の端部と第2の端部との間でループ状になる表面を画定する。プーリ1036の回転プーリ軸Pは、中心長手方向ワンド軸Wに対して、実質的に直角に延びる。
【0173】
第1のロッカー1038は、第2の連結カフ1008の近位にある領域において、内壁1002と第2の連結カフハウジング1037との間に枢動可能に設置され、第1のロッカーアーム1048と第2のロッカーアーム1050とを備える。第1のロッカー1038の枢動取り付けは、第1のロッカー1038が、回転プーリ軸Pに平行であり、かつ、中心長手方向ワンド軸Wに対して直角なロッカー軸を中心にして回転可能であるようにする。第1のロッカー1038の枢動取り付け部は、連結ケーブル1034からワンド1000の周縁周りで約90度に位置する。
【0174】
第1のロッカー1038の第1のロッカーアーム1048は、第1のロッカー1038の第1のロッカーアーム1048の自由端が、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向においてブレイクくさび1040と揃うように、ブレイクくさび1040に向かってロッカー軸の第1の側面において延びる。第1のロッカー1038の第2のロッカーアーム1050は、第1のロッカー1038の第2のロッカーアーム1050の自由端が、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において第1のプッシュ部材1042と揃うように、第1のプッシュ部材1042に向かって、ロッカー軸の第1の側面とは反対の、ロッカー軸の第2の側面において延びる。
【0175】
第2のロッカー1039は、第2の連結カフ1008の近位にある領域において、内壁1002と第2の連結カフハウジング1037との間に枢動可能に設置され、第1のロッカーアーム1041と第2のロッカーアーム1043とを備える。第2のロッカー1039の枢動取り付けは、第2のロッカー1039が、回転プーリ軸Pに平行であり、かつ、中心長手方向ワンド軸Wに対して直角なロッカー軸を中心にして回転可能であるようにする。第2のロッカー1039の枢動取り付け部は、連結ケーブル1034からワンド1000の周縁周りで約90度に位置し、第2のロッカー1039が、第1のロッカー1038に対して、ワンド1000において正反対に位置するようにする。
【0176】
第2のロッカー1039の第1のロッカーアーム1041は、第2のロッカー1041の第1のロッカーアーム1041の自由端が、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向においてブレイクくさび1040と揃うように、ブレイクくさび1040に向かってロッカー軸の第1の側面において延びる。第2のロッカー1039の第2のロッカーアーム1043は、第2のロッカー1039の第2のロッカーアーム1043の自由端が、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において第2のプッシュ部材1045と揃うように、第2のプッシュ部材1045に向かって、ロッカー軸の第1の側面とは反対の、ロッカー軸の第2の側面において延びる。
【0177】
ブレイクくさび1040は、ボディ部1052と突出くさび1054とを備える。ボディ部1052は、第2の連結カフ1008の掃除機ヘッド連結部1028の下に位置するように形作られ、寸法設定されている。ボディ部1052は、第1の端部と、第1の端部とは反対の第2の端部とを有する。ボディ部1052の第1の端部は、連結ケーブル1034の第2の端部に連結されている。いくつかの例においては、ボディ部1056は、連結ケーブル1034の第2の端部に覆いかぶさっている。第1の端部は、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において、第1のロッカー1038の第1のロッカーアーム1048の自由端および第2のロッカー1039の第1のロッカーアーム1041の自由端と揃っている。
【0178】
突出くさび1054は、ボディ部1052から外側に突出し、ボディ部の中心領域から、ボディ部1052の第2の端部に向かって延びる。突出くさび1054は、ボディ部1052の中心領域からボディ部1052の第2の端部1058への方向において、ボディ部1052と比較して、突出くさび1054の高さが高くなるように、角度をなす。
【0179】
第1のプッシュ部材1042は、ほぼ円筒形であり、第1のプッシュ部材1042が中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向においてスライド可能であるように、第1のスライドチャネル1060により、ワンド1000の内壁1002と第2の連結カフハウジング1037との間に設置される。第1のプッシュ部材1042は、第1のプッシュ部材1042の第1の端部1062が、第2の連結カフ1008の端部を超えて移動できるように、第1のスライドチャネル1060内でスライド可能である。第1のプッシュ部材1042は、第1の当接部1064を備える。第1の当接部1064は、第1のスライドチャネル1060の壁に当接し、第1のプッシュ部材1042の第1の端部1062とは反対の、第1のプッシュ部材1042の第2の端部1066が、第2の連結カフ1008の端部を介してワンド1000から離れることを阻止することができる。第1のプッシュ部材1042は、掃除機ヘッド連結部1028よりも、第2の連結カフ電気コネクタ1030に対応するワンド1000の側面の近くに位置する。
【0180】
第2のプッシュ部材1045は、ほぼ円筒形であり、第2のプッシュ部材1045が中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向においてスライド可能であるように、第2のスライドチャネル1068により、ワンド1000の内壁1002と第2の連結カフハウジング1037との間に設置される。第2のプッシュ部材1045は、第1のプッシュ部材1042に対して、ワンド1000の反対側に位置する。第2のプッシュ部材1045は、第2のプッシュ部材1045の第1の端部1070が、第2の連結カフ1008の端部を超えて移動できるように、第2のスライドチャネル1068内でスライド可能である。第2のプッシュ部材1045は、第2の当接部1072を備える。第2の当接部1072は、第2のスライドチャネル1068の壁に当接し、第2のプッシュ部材1045の第1の端部1070とは反対の、第2のプッシュ部材1045の第2の端部1074が、第2の連結カフ1008の端部を介してワンド1000から離れることを阻止することができる。第2のプッシュ部材1045は、掃除機ヘッド連結部1028よりも、第2の連結カフ電気コネクタ1030に対応するワンド1000の側面の近くに位置する。いくつかの例においては、第1のプッシュ部材1042および第2のプッシュ部材1045の各々は、掃除機ヘッド1100がワンド1000の第2の端部1020に連結されたとき、掃除機ヘッド1100から離れて付勢される。
【0181】
掃除ノズル1012は、中心長手方向ワンド軸Wに沿って、第2の連結カフ1008から、第1の連結カフ1006から離れる方向に延びる。掃除ノズル1012は、ビンアセンブリ100のベースノズル118と実質的に同じ形状および寸法を有する。
【0182】
掃除ノズル1012は、掃除ノズル1012がワンド1000内へのワンド空気流入口1076を画定するように、中空形状である。掃除ノズル1012は、中心長手方向ワンド軸Wに対して直角な平面において、または、ノズル1012の中心長手方向軸に対して直角な平面において見たとき、ほぼ円形の、または、実質的に円形の断面プロファイルを有する。掃除ノズル1012の寸法は、掃除ノズル1012が、以下でより詳細に説明するような、掃除機ヘッド1100のネック部1104内に受け入れられるようなものである。いくつかの例においては、掃除ノズル1012は、長円形であってよい。
【0183】
第2の連結カフ1008の遠位にある、掃除ノズル1012の自由端は、掃除ノズル1012の自由端が平坦部1080と角部1082とを備えるような輪郭を描く。平坦部1080は、ワンド1000の半径方向に対応する方向に延び、角部1082は、平坦部1080に対して斜めに延びる。掃除ノズル1012の自由端1078のプロファイルにより、掃除ノズル1012はさまざまな軸長を有し、軸長は、ワンド1000の中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において測定される。掃除ノズル1012の自由端1078は、掃除ノズル1012の自由端1078の壁を通って延びる複数のブリード穴1079を備える。
【0184】
掃除ノズル1012は、掃除機ヘッド1100に連結するように構成されている。掃除ノズル1012の外面は、4つの先細リブ1084を備える。4つの先細リブ1084は、各々、以下でより詳細に説明するような、掃除機ヘッド1100のネック部1104の移動可能ダクト1118の内側面に形成された、対応するリブ受け入れチャネル1128内に受け入れられるように形作られ、寸法設定されている。他の例においては、掃除ノズル1012の外面は、少なくとも1つなど、4つより多い、または4つより少ない先細リブ1084を備えてもよい。リブ1084は、リブ1084の幅がビン110から離れる方向において減少するように、先細である。リブ1084およびリブ受け入れチャネル1128は、それぞれ、協働して、ワンド1000に対する掃除機ヘッド1100の動き、特に、ワンド1000から掃除機ヘッド1100を外す際の、ワンド1000から離れる掃除機ヘッド1100の動きをガイドする協働可能機構である。
【0185】
ワンド電気的接続部1013は、第1の連結カフ1006の第1の連結カフ電気コネクタ1026と、第2の連結カフ1008の第2の連結カフ電気コネクタ1030との間を延びる3つの電気ケーブル1086を備える。電気ケーブル1086は、ワンド1000の内壁1002と外壁1004との間の中空チャンバ1016内に設けられている。電気ケーブル1086は、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において、第1の連結カフ電気コネクタ1026および第2の連結カフ電気コネクタ1030と揃って始まって、終わるが、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において第2のロッカー1039とほぼ揃う円周方向に間隔を置いた位置において、中空チャンバ1016内を延びる。そのようにして、電気ケーブル1086は、約90度ずつ、連結ケーブル1034から、ワンド1000の周囲の円周方向に間隔を置いて配置されている。
【0186】
掃除機ヘッド1100は、
図68および
図69に示されている。掃除機ヘッドは、メイン掃除機ヘッドハウジング1102と、ネック部1104とを備える。
【0187】
メイン掃除機ヘッドハウジング1102は、ほぼ中空であり、内部チャンバ1106を備える。メイン掃除機ヘッドハウジング1102のベースは、空気流入口を備える。ブラシバーおよび駆動モータが、チャンバ内に位置し、駆動モータは、チャンバ内でブラシバーの回転を駆動するように構成されている。
【0188】
ネック部1104は、メイン掃除機ヘッドハウジング1102から外側に延び、固定ダクト1116と、移動可能ダクト1118と、第1のホイール1120および第2のホイール1122と、掃除機ヘッドキャッチ1124と、掃除機ヘッド電気的接続部1125とを備える。
【0189】
固定ダクト1116は、メイン掃除機ヘッドハウジング1102から外側に延び、ほぼ中空であり、円筒形である。固定ダクト1116は、メイン掃除機ヘッドハウジング1102に対して固定され、メイン掃除機ヘッドハウジング1102の空気流出口を画定する。移動可能ダクト1118は、ほぼ中空形状であり、固定ダクト1116に対して移動可能に設置されている。移動可能ダクト1118は、固定ダクト1116から離れた自由端1126を有し、4つのリブ受け入れチャネル1128は、自由端1126の内面に位置する。リブ受け入れチャネル1128は、各々、ワンド1000の掃除ノズル1012の外面の4つの先細リブ1084のそれぞれ1つを受け入れるように形作られ、寸法設定されている。移動可能ダクト1118の自由端1126は、掃除機ヘッド1100がワンド1000に連結されたとき、ワンド1000の掃除ノズル1012を覆うように形作られ、寸法設定されている。移動可能ダクト1118の自由端1126の内側面は、掃除機ヘッド1100がワンド1000に連結されたとき、ブリード穴1079を通る空気流が阻止されるように、ブリード穴1079を覆うように構成されている。
【0190】
第1のホイール1120および第2のホイール1222は、移動可能ダクト1118に回転可能に設置され、使用時、表面上での掃除機ヘッド1100の動きを促進する。
【0191】
掃除機ヘッドキャッチ1124は、移動可能ダクト1118の自由端1126に位置し、弾性的付勢フック部と、傾斜面とを備える。弾性的付勢フック部は、ワンド1000の第2の連結カフ1008の掃除機ヘッド連結部1028と係合し、掃除機ヘッド1100およびワンド1000を互いに適所に保持するように形作られ、寸法設定されている。傾斜面は、ブレイクくさび1040の突出くさび1054と選択的に係合し、弾性的付勢フック部の位置を動かすように形作られ、寸法設定されている。
【0192】
掃除機ヘッド電気的接続部1125は、移動可能ダクト1118の自由端1126に位置し、掃除機ヘッドキャッチ1124と正反対に位置する。掃除機ヘッド電気的接続部1125は、第2の連結カフ電気コネクタ1030に解放可能に連結可能であり、電力および制御コマンドが駆動モータ1114に届けられるようにする。
【0193】
メインユニット10は、
図70および
図71に垂直配向で示されている。
【0194】
メインユニット10が垂直に配置されたとき、メインユニット10の中心長手方向軸19は、垂直に延びる。メインユニット10の中心長手方向軸19は、ベースノズル118の中心長手方向軸119と同軸である。ビンアセンブリ100は、メインユニット10の中心長手方向軸19を中心にして環状に延び、本例においては、メインユニット10の中心長手方向軸19と同軸の中心長手方向軸を有する。
【0195】
ビンプッシュロッド356は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向にスライド可能である。ビンベース102のヒンジ軸123は、中心長手方向軸19に実質的に直角な、従って、ベースノズル118の中心長手方向軸119に実質的に直角な方向に延びる。ヒンジ軸123は、ビンベース102がランナアセンブリ350から離れて枢動する方向に開放可能であるように、ランナアセンブリ350に対して、ビンアセンブリ100の反対側に位置付けられている。
【0196】
布ヒンジ148は、入口バルブ部材146がその開位置と閉位置との間で枢動する枢動軸を画定する。布ヒンジ148の枢動軸は、ビンベース102のヒンジ軸123に実質的に平行である。この垂直配向において、入口バルブ部材146は、閉位置へと枢動し、ひいては、ビンアセンブリ100のチャンバ105に収集された粉塵が、ベースノズル118を通って出るのを阻止する。
【0197】
一次分離システム200は、第1のコア部212がビンアセンブリ100のビンケース174内に位置するように、位置付けられている。第1のコア部212は、メインユニット10の中心長手方向軸19からオフセットしており、従って、ビンノズル118の中心軸19からオフセットしている。メインユニット10の中心長手方向軸19は、ビンノズル118の中心軸と同様、第1のコア部212および一次フィルタ204がメインユニット10の中心長手方向軸19の周囲を部分的に包むように、第1のコア部212および一次フィルタ204により画定された空気流チャネル220を通って延びる。
【0198】
この垂直配向において、第1のコア部212のU字形のトラフは、ビンヒンジ部175が形成されているビンアセンブリ100の前方に向かう方向に面している。
【0199】
一次フィルタ204は、一次出口通路226の上に広がり、インサート274は、一次フィルタ204のメッシュ270の周辺端部の後方に位置している。一次フィルタ204の上流表面は、メインユニット10の中心長手方向軸19に、従って、ビンノズル118の中心軸119に面している。さらに、この垂直配向において、一次フィルタ204のトラフは、ビンヒンジ部175が形成されているビンアセンブリ100の前方に向かう方向に面している。一次フィルタ204は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な、従って、ベースノズル118の中心長手方向軸119に平行な方向において、空気流入口134から離れて延びる。
【0200】
粉塵検出アセンブリ210のインパクトエリア280は、空気流入口134と一次フィルタ204との間に位置付けられ、入口バルブ部材146は、入口バルブ部材146が開放形態にあるとき、インパクトエリア280の上に部分的に広がる。
【0201】
第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208は、この垂直配向において、第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208がビンアセンブリ100の底端に向かって位置するように、位置付けられている。第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208の外側の上流表面は、一次フィルタ204の外側の上流表面とほぼ反対の方向に面しており、第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208の上流表面は、ビンアセンブリの後方に向かう方向に、ひいてはランナアセンブリ350に向かう方向に面している。第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208は、第1のコア部212の凸面の周囲で互いに間隔を空けており、従って、ビンアセンブリ100のチャンバ105内でも間隔を空けている。
【0202】
一次出口通路226は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な、従って、ビンノズル118の中心軸119に平行な方向に延びるが、中心長手方向軸19、119から半径方向に、間隔を空けている。一次出口通路226は、一次フィルタ204を介して、ビンアセンブリ100のチャンバ105と流体連結している。
【0203】
第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236は、メインユニット10が垂直に保持されたとき、第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236が、一次出口通路226よりも、ビンアセンブリ100の後方に向かって遠くに位置するように、第1のコア部212内に位置する。第1の連結通路240および第2の連結通路242は、それぞれの第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236と、一次出口通路226との間を延び、第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236と、一次出口通路226とを流体連結する。
【0204】
第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230は、第1のコア部212の全長に沿って、従って、ビンアセンブリ100の全長に沿って、長手方向に延びる。第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230は、一次出口通路206よりも、半径方向において、メインユニット10の中心長手方向軸19から遠くに位置する。
【0205】
ルーミング通路232は、第1のコア部212の全長に沿って、従って、ビンアセンブリ100の全長に沿って、長手方向に延びる。ルーミング通路232は、一次出口通路206よりも、半径方向において、メインユニット10の中心長手方向軸19から遠くに位置する。ルーミング通路232は、一次出口通路226よりも、ビンアセンブリ100の後方の近くに位置する。
【0206】
一次分離システム200の電気コネクタ238は、空気流入口134の近位にあるルーミング通路232の端部に位置し、プレート開口部122を通って延びる。
【0207】
第2のコア部214は、空気流入口134の遠位にある第1のコア部212の端部に位置する。第2のコア部214の端壁244は、ビンボディ110の内径の実質的に全体にわたって延び、環状のビンボディシール250は、ビンボディ110の内側面に対する流体シールを形成している。ビン解放キャッチ252は、ビン解放キャッチが、ビンベース102とビンボディ110との間のヒンジ連結と、ビンボディ110の同じ側に位置するように、キャッチくぼみ内に据え付けられている。
【0208】
圧縮アセンブリ300の圧縮プレートサブアセンブリ302は、第1のコア部212がフロントプレート貫通孔322内に受け入れられるように、ビンケース174内に位置する。圧縮プレートサブアセンブリ302は、第2のコア部214のビンプレート244に隣接して位置付けられ、圧縮プレートサブアセンブリ302は、ビンプレート244よりも空気流入口134の近くに位置している。圧縮プレートサブアセンブリ302のフロントプレート314のフロントフランジ324は、フロントプレート314から、空気流入口134に向かう方向に延びる。フロントフランジ324は、フロントフランジ324が、ランナアセンブリ350に最も近いビンケース174の側面に向かって位置するように、第1のコア部212のルッキングチャネル232の下に位置する。
【0209】
コアワイピング部材304は、コアワイピング部材304が一次フィルタ204を覆わないように、空気入口から遠位にある第1のコア部212の外縁の周囲を延びる。ビンワイピング部材306は、ビンケース174の内面の周囲を、その内面と接触して延びる。
【0210】
第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336は、揃っており、第1の圧縮ハンドル334が第1の圧縮レールに沿ってスライドし、第2の圧縮ハンドルが第2の圧縮レールに沿ってスライドするように、ハンドルアセンブリ312の圧縮レール364にスライド可能に設置されている。第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336は、メインユニットの中心長手方向軸19と、従って、ビンケース174の中心軸Bと、実質的に平行である。第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310は、二次分離システム400のコーンアセンブリ408のチャネル477を通って延びる。
【0211】
圧縮ハンドルアセンブリ312の圧縮ハンドル332は、圧縮ハンドル332がランナアセンブリ350から下方に突出するように、ランナアセンブリ350内にスライド可能に受け入れられる。圧縮ハンドル332は、ビンプッシュロッド356のハンドル部372よりも多く、ランナアセンブリ350から外側に延びる。
【0212】
圧縮ハンドル332と、ビンプッシュロッド356のハンドル部356のハンドル部372と、ハンドル部700のメインハンドルボディ702およびガードボディ704との間の相対配置は、
図51に示されている。ガードボディ704は、メインハンドルボディ702よりも、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行に測定された方向において、空気流入口134の近くに位置する。ビンプッシュロッド356のハンドル部372は、ガードボディ704よりも、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行に測定された方向において、空気流入口134の近くに位置する。圧縮ハンドル332は、ビンプッシュロッド356のハンドル部372よりも、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行に測定された方向において、空気流入口134の近くに位置する。フロントプレート314は、圧縮ハンドルよりも、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行に測定された方向において、空気流入口134の近くに位置する。
【0213】
二次分離システム400は、一次分離システム200の下流に位置し、二次分離システム400の空力インサート402は、一次分離システム200の第2のコア部214の出口通路256と流体連結している。分流器404は、空力インサート402の下流に位置し、バルブ部材438および拡張部材440は、分流器404の中心ボア420内に位置している。ボルテックスプレート410の連結ロッド444は、連結ロッド444がメインユニット10の中心長手方向軸19に沿って軸方向に延びるように、かつ、拡張部材440およびバルブ部材438がメインユニット10の中心長手方向軸19を中心にして延び、中心長手方向軸19に沿って軸方向に移動可能なように、位置している。
【0214】
図46に示すように、サイクロンボディ464の第1のサブセット474のサイクロン入口472への空気流は、
図46(a)の中心チャネル462を通る矢印により示されるように、バルブアセンブリ406により抑制されない。サイクロンボディ464の第2のサブセット476のサイクロン入口472への空気流は、バルブアセンブリ406が作動したとき、分流器404の出口開口部428を通って移動する。
【0215】
サイクロンボディ464の第1のサブセット474のサイクロン粉塵出口473は、一次分離システム200の第2のコア部214の第1の粉塵移送通路258と流体連結しており、従って、一次分離システム200の第1のコア部212の第1の粉塵収集チャンバ228とも流体連結している。
【0216】
サイクロンボディ464の第2のサブセット476のサイクロン粉塵出口473は、一次分離システム200の第2のコア部214の第2の粉塵移送通路260と流体連結しており、従って、一次分離システム200の第1のコア部212の第2の粉塵収集チャンバ230とも流体連結している。
【0217】
ボルテックスプレート410のボルテックスファインダ480は、コーンアセンブリ408のサイクロンボディ464内へと延び、二次分離システム400の空気出口を画定し、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のサイクロン部606と流体連結している。モータ入口通路612は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な空気流入口134から離れる方向において、サイクロン出口の下流に延びる。
【0218】
吸引モータ500は、吸引モータ500がモータ入口通路612の下流に位置するように、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のメインハウジングボディ602の内部ハウジング部614内に位置付けられている。吸引モータ500の電気モータ502は、シャフト516がメインユニット10の中心長手方向軸19に沿って延びるように、かつ、電気モータ502の回転軸Rがメインユニット10の中心長手方向軸19と同軸であるように、位置付けられている。そのため、シャフト516も、電気モータ502の回転軸Rのように、空気流入口134を通るバルク空気流の方向と平行に延びる。
【0219】
電気モータ502は、モータ入口通路612およびモータ出口通路616の両方の半径方向内側に位置付けられている。吸引モータ500の電気モータ502は、電気モータ502の入口が、モータ缶505の入口を介して、電気モータ502の出口よりも、メインユニット10の中心長手方向軸に平行な方向に、空気流入口134から更に離れて位置するように、位置付けられている。
【0220】
インペラ504は、電気モータ502の下流に位置し、インペラ504が、電気モータ502よりも、メインユニット10の中心長手方向軸に平行な方向に、空気流入口134の近くに位置するように、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のメインハウジングボディ602の内部ハウジング部614内に位置付けられている。
【0221】
ディフューザ506は、電気モータ502の下流に位置し、ディフューザ506の放射状部520がメインユニット10の中心長手方向軸19に対して半径方向に延びるように、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のメインハウジングボディ602の内部ハウジング部614内に位置付けられている。ディフューザ506の軸部522は、空気入口134から離れる方向に、かつ、メインユニット10の中心長手方向軸19にほぼ平行に、放射状部520から離れて延びる。
【0222】
モータ出口通路616は、ディフューザ506の下流に位置し、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向で、ディフューザ506の軸部522から離れる方向に延びる。
【0223】
フィルタアセンブリ604は、空気流入口134の遠位にあるメインボディハウジング602の端部において、メインボディハウジング602に設置されている。第1および第2の位置決めタブ674は、内部ハウジング部614と係合し、メインハウジングボディ602にフィルタアセンブリ604を解放可能に取り付ける。表示画面636ならびに第1のボタン638および第2のボタン640は、フィルタアセンブリ604のキャップボディ652の貫通孔662を通して露出している。キャップシール654は、内部ハウジング部614の端部と係合している。
【0224】
プレフィルタフレーム678は、プレフィルタメディア680がモータ入口通路612と複数の入口開口部626との間に位置するように、モータ入口通路612と、複数の入口開口部626を備える内部ハウジング部614の曲面との間に設けられている。プレフィルタメディア680は、メインユニット10の中心長手方向軸19を中心にして環状に位置する。
【0225】
第1の外側シール682は、メインボディハウジング602の外壁608の内面を密閉する。第2の外側シール684は、メインボディハウジング602の内壁610の内面を密閉する。
【0226】
ポストフィルタフレーム698は、メインユニット10の中心長手方向軸19に沿った方向に、プレフィルタフレーム678よりも空気流入口134の近くに位置する。ポストフィルタフレーム698は、ポストフィルタフレーム698がモータ出口通路616を部分的に画定するように、モータ缶505を中心にして環状に位置し、モータ缶505から間隔を置いて配置されている。
【0227】
ポストフィルタメディア699は、モータ出口通路616と、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620との間に位置する。ポストフィルタメディア699は、メインユニット10の中心長手方向軸19を中心にして環状に位置する。ポストフィルタメディア699は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向に、プレフィルタメディア680よりも空気流入口134の近くに位置する。ポストフィルタメディア699は、プレフィルタメディア680よりも、メインユニット10の中心長手方向軸19の半径方向で近くに位置する。フェイスシール697は、メインボディハウジング602の内壁610の放射状延長部611を密閉する。
【0228】
メインハンドルボディ702は、メインハンドルボディ702の中心ハンドル軸703が、90~120度、本例においては、約105度である、中心ハンドル軸703と、メインユニット10の中心長手方向軸19との間の角度を有して、メインユニット10の中心長手方向軸19に対して斜めになるように、ハウジングおよびハンドルアセンブリ600のメインハウジングボディ602の外壁608から延びる。従って、空気流がその中を通ってチャンバ105に進入するベースノズル118の軸119と、ハンドル部700の中心ハンドル軸703との間の角度は、同様に、90~120度、本例においては、約105度である。
【0229】
メインハンドルボディ702は、一次分離システム200および二次分離システム200の各々よりも、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行に測定された方向において、空気流入口134から更に離れて位置する。
【0230】
バッテリアセンブリ800は、メインハンドルボディ702の第2の端部712に位置し、バッテリアセンブリ800の端子ハウジング部810は、メインハンドルボディ702の第2の端部712内に位置し、バッテリアセンブリ800のバッテリコネクタ812は、メインハンドルボディ702のバッテリ端子連結部714に連結されている。バッテリアセンブリ800は、バッテリセル804がメインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向に沿って一列に揃うように位置付けられている。バッテリパック解放機構806のキャッチ部材814は、バッテリ連結ボディ706のフック720と係合し、ハンドル部700に対して、バッテリアセンブリ800を保持する。
【0231】
図71からわかるように、一次分離システム200、二次分離システム400、吸引モータ500、およびフィルタアセンブリ604は、メインユニット10の中心長手方向軸19に沿って整列している。また、コーンアセンブリ408の中心軸Cは、メインユニット10の長手方向軸19と同軸であるため、サイクロンボディ464の個々のサイクロンボディ軸は、メインユニット10の長手方向軸19に向かって収束する。メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向における、一次分離システム200と空気流入口134との間の最小距離は、二次分離システム400と空気流入口134との間の最小距離未満である。メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向における、二次分離システム400と空気流入口134との間の最小距離は、吸引モータ500と空気流入口134との間の最小距離未満である。メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向における、吸引モータ500と空気流入口134との間の最小距離は、フィルタアセンブリ604と空気流入口134との間の最小距離未満である。
【0232】
メインユニット10の中心長手方向軸19が垂直に配置され、ベースノズル118が下方に方向付けられたとき、一次分離システム100は、ベースノズル118の上に垂直に位置する。そして、二次分離システム400は、一次分離システム200の上に垂直に位置する。吸引モータ500は、二次分離システム400の上に垂直に位置する。また、吸引モータ500は、電気モータ502がインペラ504の上に垂直に位置するように、配置または配向される。そして、PCBアセンブリ627は、吸引モータ500の上に位置する。フィルタアセンブリ604は、同様に、二次分離システム400の上に垂直に位置する。フィルタアセンブリ604のプレフィルタサブアセンブリ648は、フィルタアセンブリ604のポストフィルタサブアセンブリ650の上に垂直に位置する。また、プレフィルタサブアセンブリ648は、吸引モータよりも高い位置に位置する。そして、フィルタアセンブリ604は、メインユニット10から、上方向に取り外し可能である。
【0233】
ハンドル部700は、一次分離システム200および二次分離システム400よりも高い位置において、吸引モータ500の後方に位置する。そして、バッテリアセンブリ800は、ハンドル部700の後方に位置し、また、一次分離システム200および二次分離システム400よりも高い位置に位置する。結果的に、メインユニット10が水平に配向された(すなわち、メインユニット10の中心長手方向軸19が水平に延びている)とき、吸引モータ500は、ハンドル部700の上に垂直に位置し、ハンドル部700は、バッテリアセンブリ800の上に垂直に位置する。
【0234】
メインユニット10が水平に配置された(すなわち、メインユニット10の中心長手方向軸19が水平に延びている)とき、ハンドル部700は、メインユニットの中心長手方向軸19の下、ひいてはベースノズル118の長手方向軸199の下に位置し、一次分離システム200の一次フィルタ204は、長手方向軸19の下に位置し、上方に延びて長手方向軸19を部分的に取り囲む。
【0235】
使用時、空気流は、第1の方向において、二次分離システム400からプレフィルタサブアセンブリ648へ流れる。そして、空気流は、第1の方向とは反対の第2の方向において吸引モータ500を通り、第1の方向において吸引モータ500からポストフィルタサブアセンブリへ流れる。空気流は、そのため、第2の方向においてインペラ504の入口に引き寄せられ、第1の方向においてディフューザ506の出口から排出される。
図71に示すように、メインユニット10が垂直に配置され、ベースノズル118が下方に方向付けられるとき、第1の方向は上方向であり、第2の方向は下方向である。そして、空気流は、ほぼ水平方向で(すなわち、中心長手方向軸19に垂直な半径方向で)プレフィルタサブアセンブリ648およびポストフィルタサブアセンブリ650を通って流れる。
【0236】
真空掃除機1の使用中、メインユニット10は、典型的に、
図1および
図2に示す向きで保持され、ベースノズル118は、水平に対して約45度の角度で下に方向付けられる。この向きにおいて、コア202および一次フィルタ204のU字形断面により形成されるトラフは、ほぼ上を向く。コア202の凹部は、そのため、ほぼ上を向く一方で、補助フィルタ206、208が取り付けられる凸部は、ほぼ下を向く。
【0237】
ワンド1000がメインユニット10に連結されたとき、中心長手方向ワンド軸Wは、メインユニット10の中心長手方向軸19と実質的に同軸となる。ワンドキャッチ1022は、付勢フック1027の、ビンアセンブリ100のベースノズル118上のロッキング突起135との係合を介して、ワンド1000をメインユニット10に連結させる。第1の連結カフ電気コネクタ1026は、一次分離システム200の電気的接続部238と係合している。
【0238】
ワンド1000の第1の連結カフ1006の接触部材1024は、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154が、それらの第3の位置にあるように、ワンドインターロックアクチュエータ152のワンド当接部156と係合している。ワンドインターロックスライダ154のフック168は、ビンボディ110のフック188と係合し、ビンボディ110に対するビンベース102の開口を阻止する。ビンアセンブリ100のベースノズル118は、ワンド1000の内壁1002内に収容される。
【0239】
ユーザ作動可能カラー1032は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向にスライド可能であり、連結ケーブル1034は、通常、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行な方向に延びている。
【0240】
掃除機ヘッド1100は、ワンド1000の第2の端部1020に連結され、掃除機ヘッドキャッチ1124は、掃除機ヘッド連結部1028と係合している。掃除ノズル1012は、掃除機ヘッド1100のネック部1104の移動可能ダクト1118の自由端1126内に収容される。
【0241】
使用時、ユーザは、第1のボタン638および第2のボタン640の1つを利用し、真空掃除機1をオンにすることができ、電力は、バッテリアセンブリ800から電気モータ502へともたらされる。真空掃除機1は、低電力モード、中電力モード、または高電力モードの1つで動作可能である。真空掃除機1を初めにオンにしたとき、真空掃除機は中電力モードで動作するが、ユーザは、第1のボタン638および第2のボタン640の1つをトグルスイッチで切り替え、動作モードを切り替えることができる。以下の説明においては、真空掃除機1は、最初は中電力モードであると仮定する。電気モータ502がインペラ504を回転させることにより、メインユニット10、ワンド1000、および掃除機ヘッド1100を通る空気流が生じる。
【0242】
ユーザは、メインハンドルボディ702を握り、腕を動かすことにより、掃除される面上で掃除機ヘッド1100を操作することができる。電力は、電気的接続部238、第1の連結カフ電気コネクタ1026、ワンド電気的接続部1013、第2の連結カフ電気コネクタ1030、および掃除機ヘッド電気的接続部1125を介して、バッテリアセンブリ800から掃除機ヘッド1100へともたらされる。駆動モータ1114は、内部チャンバ1106内のブラシバー1112の回転を駆動させ、ブラシバー1112は、掃除される面をかき乱すように作用する。
【0243】
真空掃除機1を通る空気流の道筋は、
図70および
図71に模式的に示されている。空気流は、ちりなどの取り込まれた粉塵と共に、空気流入口1110を介して掃除機ヘッド1100に進入する。空気流は、内部チャンバ1106を通り、固定ダクト1116および移動可能ダクト1118を介して掃除機ヘッド1100から出る。
【0244】
空気流は、ワンド1000内を通り、ビンベース102のベースノズル118に向かって、ワンド流路内を流れる。空気流は、ベースノズル118を通り、空気流入口134を介してビンアセンブリ100のチャンバ105に入る。チャンバ105内で吸引モータ500により生じた吸引により、入口バルブ部材146は、その閉位置からその開位置へと枢動し、空気流を、空気流入口134を介してチャンバ105内へと入れる。真空掃除機1の電力モード、および、真空掃除機1が使用される面の種類によって、空気流入口134における空気流は、5l/s~25l/sの流量を有する。空気流入口134における空気流の方向は、メインユニット10の中心長手方向軸19に平行である。空気流入口134における空気流の方向は、ベースノズル118が下方に方向付けられたとき、ビンアセンブリ100の底部から、ビンアセンブリの最上部への方向であると考えられうる。
【0245】
入口バルブ部材146は、空気流入口134から出た空気流を、粉塵検出アセンブリ210のインパクトエリア280に向かって、かつ、一次フィルタ204に向かって導く。入口バルブ部材146は、空気流入口134から出た空気流を、メインユニット10の中心長手方向軸19に垂直な平面で見たとき、ほぼU字形に形作る。より具体的には、入口バルブ部材146により形作られる空気流は、メインユニット10の長手方向軸19に垂直な、ひいてはベースノズル118の長手方向軸119に垂直な平面において断面形状を有し、その断面形状の中心線は、ほぼU字形である。
【0246】
インパクトエリア280に当たる、空気流入口134からの粉塵を含んだ空気流により、圧電音響センサ282は、空気流内に取り込まれた粒子状物質の数および/またはサイズを感知することができ、いくつかの例においては、表示画面636を介してユーザに表示される、粒子状物質の数および/またはサイズの対応する可視化が可能になる。
【0247】
空気流入口134からの空気流は、メインユニット10の中心長手方向軸19にほぼ平行な方向に、一次フィルタ204を超えて流れる。空気流が一次フィルタ204を超えて流れるとき、空気流の第1の部分は、一次フィルタ204のメッシュ270を通り、一次フィルタ204は、空気流から比較的大きな粉塵をフィルタリングするように作用する。このようにフィルタリングされた粉塵は、ビンアセンブリ100のチャンバ105内に収集される。一次フィルタ204を通った空気流は、第1のコア部212の一次出口通路226内へと流れる。
【0248】
空気流の第2の部分(すなわち、一次フィルタ204を通らなかった部分)は、ビンアセンブリ100のチャンバ105内に留まり、第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208の位置付けの結果として、通常、空気流入口134に向かって再循環する。このような再循環は、いくつかの例においては、ビンボディ110の下端181からビンボディ110の上端182への方向において、チャンバ105に粉塵がたまるように、空気流入口134に隣接するチャンバ105の下側領域に向かって粉塵を引き寄せることができる。
【0249】
空気流は、第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208を通り、それぞれ、第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236へと入る。第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208は、一次フィルタ204と同様、空気流から比較的大きな粉塵をフィルタリングするように作用する。このようにフィルタリングされた粉塵は、ビンアセンブリ100により画定されたチャンバ105内に収集される。
【0250】
空気流は、第1の補助出口通路234および第2の補助出口通路236から、それぞれ、第1の連結通路240および第2の連結通路242を通って、一次出口通路226へと至る。そして、空気流は、第1のコア部212の一次出口通路226から、第2のコア部214の出口通路256へと進む。
【0251】
出口通路256から、空気流は、二次分離システム400の空力インサート402内へと入る。上述したように、真空掃除機1は、中電力モードである。中電力モードにおいて、バルブアセンブリ406は、
図46(a)に見られるように、二次分離システム400のサイクロンボディ464の第2のサブセット476を通る空気流を阻止するように作用する。
【0252】
特に、バルブアクチュエータアセンブリ448のコイル486には、電圧が加えられず、遮断部材484は、遮断部材484が第1の空気流路488を通る空気流を遮断し、第2の空気流路490および第3の空気流路492を通る空気流を許可する位置へと、ばね494により弾性的に付勢される。第2の空気流路490が電気モータ502の下流の位置と流体連結し、空気流が第2の空気流路490および第3の空気流路492を通るのが許可されると、拡張部材440の内部に圧力がかけられ、拡張部材440が拡張状態に保持される。このような拡張状態において、拡張部材440は、バルブ部材438が分流器404のバルブシート422と係合するように促す。
【0253】
バルブ部材438が分流器404のバルブシート422と係合すると、空気流は、分流器404の中心ボア420を通過しないように阻止され、分流器404の出口開口部428を通過しないように阻止される。サイクロンボディ464の第2のサブセット476のサイクロン入口472が分流器404の出口開口部428と流体連結すると、空気流は、サイクロンボディの第2のサブセット476に入らないように阻止される。対照的に、空気流は、空気流がバルブアセンブリ406を迂回するため、サイクロンボディ464の第1のサブセット474のサイクロン入口472を通過することは許可される。従って、空気流は、それぞれのサイクロン入口472を介して、サイクロンボディ464の第1のサブセット474に入る。サイクロン入口472の位置は、空気流がサイクロンボディ464の第1のサブセット474内へと接線方向に導入されるような位置である。サイクロンボディ464の第1のサブセット474は、空気流から粉塵をサイクロンのように分離するように作用する。
【0254】
サイクロンボディ464の第1のサブセット474により空気流から分離された粉塵は、それぞれのサイクロン粉塵出口473を自由に通り抜け、一次分離システム200の第2のコア部214の第1の粉塵移送通路258を通り、第1のコア部212の第1の粉塵収集チャンバ228に入る。
【0255】
空気流は、それぞれのボルテックスファインダ480を介してサイクロンボディの第1のサブセット474から離れ、メインハウジングボディ602のそれぞれのサイクロン部606を通ってモータ入口通路612に入る。空気流は、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な方向において、空気流入口134から離れて、従って、二次分離システム400から離れて、モータ入口通路を通って流れる。空気流は、半径方向内側に向きを変え、プレフィルタメディア680を通り、内部ハウジング部614の複数の入口開口部626を介して内部ハウジング部614に入る。
【0256】
そして、インペラ504は、空気流入口134に向かう方向において、モータ缶505を通り、電気モータ502を超え、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な方向において、二次分離システム400へと向かうように、空気流を引き寄せる。空気流は、向きを変えてディフューザ506の軸部522を通る前に、インペラ504を通り、半径方向外側で、ディフューザ506の放射状部520内に入る。空気流は、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な方向において、空気流入口134から離れて、かつ、二次分離システム400から離れて、ディフューザ506の軸部522を通過する。
【0257】
空気流は、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な方向において、ディフューザ506の軸部522からモータ出口通路616へと入り、通常、空気流入口134から離れて、かつ、二次分離システム400から離れて、モータ出口通路616を流れる。空気流は、半径方向外側に向きを変え、ポストフィルタメディア699を通過した後、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620のチャネル644を介して、真空掃除機1の周辺外部環境に放出される。空気流は、メインユニット10の中心長手方向軸19に対して実質的に直角な方向において、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620を通って放出される。二次サイクロン400と、第1のハウジング出口618および第2のハウジング出口620との間でメインユニット110を通る空気流は、
図70に示されている。真空掃除機1を通る空気流は、
図71に完全に示されている。
【0258】
真空掃除機10の使用時、ビンアセンブリ100のチャンバ105は、比較的粗い粉塵で満たされる。ユーザがビンアセンブリ100を空にする必要なく掃除ができる期間を延ばすため、ユーザは、圧縮アセンブリ300を利用し、チャンバ105内に含まれる粉塵を圧縮することができる。
【0259】
圧縮アセンブリを利用するため、ユーザは、圧縮ハンドル332のハンドルボディ340を握り、第1の圧縮ハンドルコネクタ334および第2の圧縮ハンドルコネクタ336に対して圧縮ハンドル332を枢動させる。圧縮ハンドル332の枢動により、磁石354がホールセンサから離れ、結果として、吸引モータ500のコントローラ526に制御信号が送信される。制御信号により、吸引モータ500のコントローラ526は、空気流がもはや真空掃除機1を通って生成されないように、モータ500の動作を止める。
【0260】
一旦、第1の連結部342および第2の連結部344がランナアセンブリ350から外れるように枢動されると、ユーザは、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な、ビンベース102に向かう方向において、ランナアセンブリ350に対して圧縮ハンドル332をスライドさせる。ユーザが圧縮ハンドル332をスライドさせると、圧縮プレートサブアセンブリ302は、ビンボディ110内でスライドし、第1の圧縮ロッド308および第2の圧縮ロッド310は、ランナアセンブリ350のレール364内でスライドする。
【0261】
圧縮プレートサブアセンブリ302がビンボディ110内でスライドすると、圧縮アセンブリ300のフロントプレート314は、ビンアセンブリ100のチャンバ105内に含まれる粉塵を圧縮するように作用する。さらに、圧縮プレートサブアセンブリ302がビンボディ110内でスライドすると、コアワイピング部材304は、第1のコア部212の外縁と接触し、ビンワイピング部材306は、ビンケース174の内面と接触する。コアワイピング部材304は、一次フィルタ204ならびに第1の補助フィルタ206および第2の補助フィルタ208の上流面からを含む、第1のコア部212から、粉塵を拭き取る。ビンワイピング部材306は、ビンケース174の内面から粉塵を拭き取る。従って、圧縮ハンドル332の単一の作動により、第1のコア部212およびビンボディ110の両方が拭われる。圧縮ハンドル332は、ワイピング機構を作動させるための、ワイピング機構のハンドルと見なされてよい。コアワイピング部材304およびビンワイピング部材306により拭き取られた粉塵は、圧縮アセンブリ300のフロントプレート314により圧縮される。ビンベース102が開放形態にあるとき、ワイピング機構の少なくとも一部(コアワイピング部材304、ビンワイピング部材306の少なくとも一部など)、および/または、圧縮アセンブリ300(圧縮ハンドル332など)は、ビンボディ110内の位置から、ビンボディ110の端部を超えた位置まで、移動可能であり、ビン110から粉塵を拭き取る助けをしてよい。本例においては、ビンボディ110内に収集された粉塵を圧縮するための圧縮アセンブリ300の作動により、ワイピング機構が作動する。とはいえ、他の例においては、圧縮アセンブリ300およびワイピング機構は、独立して作動可能であってもよい。
【0262】
一旦、ユーザにより圧縮動作が成されると、ユーザは、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な、空気流入口134から離れる方向において、圧縮ハンドル332をスライドさせることにより、圧縮プレートサブアセンブリ302を、その最初の位置へと縮めることができる。いくつかの例においては、第1の連結部342および第2の連結部344は、ユーザが、いつ圧縮ハンドル332がその正しい位置に再配置されたかがわかるように、触覚フィードバックをもたらすラッチを備えることができる。圧縮ハンドル332がその最初の位置に戻ると、ユーザは、第1のボタン638および第2のボタン640の1つを押下し、電気モータ502を再スタートさせることができる。
【0263】
所望のとき、ユーザは、チャンバ105、ならびに第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230から粉塵を出すこともできる。そのためには、ユーザは、初めに、メインユニット10からワンド1000を取り外さなければならない。上述したように、ワンド1000がメインユニット10に連結されたとき、ワンド1000の第1の連結カフ1006の接触部材1024は、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154がそれらの第3の位置にあるように、ワンドインターロックアクチュエータ152のワンド当接部156と係合している。このような位置においては、スライド可能なインターロック部材154のフック168は、ビンボディ110のフック188と係合し、ビンボディ110に対するビンベース102の開口を阻止する。
【0264】
メインユニット10からワンド1000を取り外すため、ビンベース102をビンケース174に対して開放できるように、ユーザは、ワンドキャッチ1022を押すことにより、ワンド1000の第1の連結カフ1006のワンドキャッチ1022を手動で解放し、弾性的付勢フック1027を動かし、ビンアセンブリ100のベースノズル118上のロッキング突起135との接触を解除する。そして、ユーザは、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な方向において、メインユニット10から離して、ワンド1000をスライドさせることができる。
【0265】
ワンド1000がメインユニット10から取り外されると、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154は、それらの第2の位置へと動く。このような位置においては、ワンドインターロックスライダ154のフック168は、メインユニット10の中心長手方向軸19にほぼ垂直な方向において、ビンボディ110のフック188から間隔を置いて配置されている。従って、ワンドインターロックスライダ154のフック168は、もはやビンベース110のフック188と係合しておらず、もはやビンボディ110に対するビンベース102の開口を阻止しない。
【0266】
ビンベース102を開位置へ動かすため、ユーザは、ビンプッシュロッド356のハンドル部372を握り、ビンベース102に向かう方向に、ハンドル部372に力を加える。これにより、ビンプッシュロッド356は、メインユニット10の中心長手方向軸19に実質的に平行な、ビンベース102に向かう方向において、プッシュロッドチャネル360内でスライドする。ビンプッシュロッド356がプッシュロッドチャネル360内でスライドすると、ビンプッシュロッド356は、圧縮ハンドル332に接触し、先に記載した方法で、圧縮ハンドル332を枢動させる。従って、ビンプッシュロッド356をスライドさせることにより、吸引モータ500をオフにすることができる。
【0267】
ユーザがビンプッシュロッド356のハンドル部372を押し続けると、ビンプッシュロッド356のくさび形の端部が、ビン閉鎖留め具112に、より具体的には、第1の留め具190および第2の留め具192に接触する。ビンプッシュロッド356の端部により、第1の留め具190および第2の留め具192が離れる。従って、第1の留め具190および第2の留め具192は、もはや、ビンボディ110に対するビンベース102の動きを阻止しない。
【0268】
ユーザがビンプッシュロッド356のハンドル部372を更に押し続けると、ビンプッシュロッド356の端部は、ビンベース102のビンプッシュロッド係合突起125に接触する。ビンプッシュロッド356は、それにより、ビンボディ110から離れるようにビンベース102を押すことができる。ビンアセンブリ100はビンベース102を開位置に付勢するばね115を備えるが、ビンベースシール107のビンケース174との係合および粉塵収集チャンバシール108の第1のコア部212との係合は、ビン閉鎖留め具112が拡張形態へと動くとき、ビンベース102は開位置に自動的に動かないことを意味しうる。この理由のため、ビンベース102は、係合突起125を備え、係合突起125に対して、ビンプッシュロッド356が接触し、係合突起125を押すことができる。ビンベース102が開位置へと動くとき、ビンアセンブリ100のチャンバ105、ならびに、コア202の第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230は、もはやビンベース102により閉鎖されず、そこに含まれる粉塵も同時に取り出されうる。
【0269】
ユーザがビンプッシュロッド356をスライドすることにより、圧縮ハンドル332のスライディング、従って、ビンボディ110内での圧縮プレートサブアセンブリ302のスライディングも生じることが理解されるであろう。従って、圧縮プレートサブアセンブリ302のフロントプレート314は、粗い粉塵の収集チャンバ171からの粉塵の取り出しを、同時に生じる第1のコア部212およびビンケース174の拭き取りと共に、補助することができる。
【0270】
一旦、ビンチャンバ105ならびに第1の粉塵収集チャンバ228および第2の粉塵収集チャンバ230から粉塵が取り出されると、ユーザは、ビンボディ110に対してビンベース102を閉位置に手動で戻し、圧縮ハンドル332およびビンプッシュロッド356のハンドル部372をそれらの最初の位置に戻すことができる。ビンプッシュロッド356が縮められると、ビン閉鎖留め具112の引っ張りばね193は、第1の留め具190および第2の留め具192を収縮形態へと戻し、ビンボディ110に対してビンベース102をその閉位置に保持する。
【0271】
ユーザがワンド1000をメインユニット10に再連結させたい場合、ワンド1000の第1の連結カフ1000は、ビンベース102がビンケース174に対して閉鎖しているとき、ワンドキャッチ1022の弾性的付勢フック1027がビンアセンブリ100のベースノズル118上のロッキング突起135と係合するように、ベースノズル118を超えてスライドする。
【0272】
ワンド1000の第1の連結カフ1006の接触部材1024は、ワンドインターロックアクチュエータ152およびワンドインターロックスライダ154がそれらの第2の位置へと動くように、ワンドインターロックアクチュエータ152のワンド当接部156と係合する。このような位置においては、ワンドインターロックスライダ154のフック168は、ビンボディ110のフック188と係合し、ビンボディ110に対するビンベース102の開口を阻止する。
【0273】
いくつかの例においては、ユーザは、メインユニット10からワンド1000を取り外す前に、ワンド1000から掃除機ヘッド1100を取り外したいと願うかもしれないし、ワンド1000に対して掃除機ヘッド1100を取り外し、ワンド1000への代替的な掃除機ヘッドの取り付けを可能にしたいと願うかもしれないし、ワンド1000から掃除機ヘッド1100を取り外し、ワンド1000の第2の端部1020における掃除ノズル1012の使用を可能にしたいと願うかもしれない。ワンド1000から掃除機ヘッド1100を取り外すため、ユーザは、ワンド1000の第2の端部1020において、弾性的付勢フック部を押して、掃除機ヘッド連結部1028から離すことにより、掃除機ヘッドキャッチ1224を使用して掃除機ヘッド連結部1028から弾性的付勢フック部を手動で解放することができる。代替的に、ユーザは、ワンド1000の第1の端部1018に位置するユーザ作動可能カラー1032を使用することにより、連結解放機構1010を用いることができる。ユーザが、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において、ワンド1000の第2の端部1020に向かう方向にユーザ作動可能カラー1032をスライドさせたとき、ユーザ作動可能カラー1032により、連結ケーブル1034がプーリ1036を超えて引っ張られる。これにより、ブレイクくさび1040は、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において、ワンド1000の第1の端部1018に向かう方向に引っ張られる。
【0274】
ブレイクくさび1040がワンド1000の第1の端部1018に向かって動くと、突出くさび1054は、掃除機ヘッドキャッチ1124と係合し、掃除機ヘッドキャッチ部材1124の弾性的付勢フック部を動かして、ワンド1000の第2の連結カフ1008の掃除機ヘッド連結部1028との係合を解除させる。これにより、掃除機ヘッド1100は、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向において、ワンド1000から離れてスライドすることができる。
【0275】
ブレイクくさび1040がワンド1000の第1の端部1018に向かって動くと、ボディ部1052の第1の端部1056は、第1のロッカー1038の第1のロッカーアーム1048の自由端および第2のロッカー1039の第1のロッカーアーム1041の自由端に接触し、ワンド1000の第1の端部1018に向かう方向に、第1のロッカー1038と、第2のロッカー1039の第1のロッカーアーム1041とを動かす。これにより、第1のロッカー1038の第2のロッカーアーム1050および第2のロッカー1039の第2のロッカーアーム1043は、ワンド1000の第2の端部1020に向かう方向に動く。
【0276】
第1のロッカー1038の第2のロッカーアーム1050の自由端および第2のロッカー1039の第2のロッカーアーム1043の自由端は、それぞれ、第1のプッシュ部材1042および第2のプッシュ部材1045に接触し、第1のプッシュ部材1042および第2のプッシュ部材1045を、それぞれ、第1のスライドチャネル1060および第2のスライドチャネル1068内にスライドさせる。第1のプッシュ部材1042の第1の端部1062および第2のプッシュ部材1045の第1の端部1070は、それぞれ、掃除機ヘッド1100の移動可能ダクト1118に接触し、掃除機ヘッド1100を、中心長手方向ワンド軸Wに平行な方向に押して、ワンド1000から離す。
【0277】
従って、掃除機ヘッド1100は、ワンドの第1の端部1018に位置するユーザ作動可能カラー1032を使用して、掃除機ヘッド1100から離れて、ユーザによりワンドとの連結から解放されうる。当業者には、ワンド1000がメインユニット10に連結されていないときでも、このようにワンド1000から掃除機ヘッド1100が解放されうることが理解されるであろう。
【0278】
ユーザが掃除機ヘッド1100をワンド1000に再連結させたいと望むとき、移動可能ダクト1118が、第1のプッシュ部材1042および第2のプッシュ部材1045を押して、それらの最初の位置に戻すことができる。
【0279】
当業者には、掃除機ヘッド1100がワンド1000に連結されずにワンド1000がメインユニット10に連結されたとき、または、実際、ワンド1000または掃除機ヘッド1100のどちらもメインユニット10に連結されないときも、真空掃除機1は使用可能であることが理解されるであろう。前者の状況では、ワンド1000の掃除ノズル1012が、掃除される面に接触するように使用されうる。後者の状況では、ベースノズル118が、掃除される面に接触するように使用されうる。掃除機ヘッド1100は、中間部品としてのワンド1000なしでメインユニット10に連結されうることも更に理解されるであろう。
【0280】
上述したように、真空掃除機1は、高電力モードでも利用できる。真空掃除機1を高電力モードにするため、ユーザは、第1のボタン638および第2のボタン640の内、適切な1つをトグルスイッチで切り替えることができる。高電力モードにおいては、バルブアセンブリ406は、
図46(b)に示すように、空気流が二次分離システム400のサイクロンボディ464の第2のサブセット476を通過することを許可する。
【0281】
バルブアクチュエータアセンブリ448のコイル486には、バルブ遮断部材484が、ばね494の作用に対して、遮断部材484が第2の空気流路490を通る空気流を遮断し、第1の空気流路488および第3の空気流路392を通る空気流を許可する位置まで動くように、電圧が加えられる。第1の空気流路488は電気モータ502の上流の位置と流体連結し、空気流は第1の空気流路488および第3の空気流路492を通ることが許可されているため、拡張部材440の内部に圧力がかけられ、拡張部材440が縮められた状態に保持される。このような縮められた状態では、バルブ部材438は、分流器404のバルブシート422から外されている。
【0282】
バルブ部材438が分流器404のバルブシート422から外されていると、空気流は、分流器404の中心ボア420を通過することを許可され、分流器404の出口開口部428を通過することを許可される。サイクロンボディ464の第2のサブセット476のサイクロン入口472が分流器404の出口開口部428と流体連結すると、空気流は、
図46(b)に示すように、サイクロンボディの第2のサブセット476を通過することが許可される。
【0283】
同様に、空気流は、
図46(a)に見られるように、分流器404がサイクロンボディ464の第1のセットのサイクロン入口472への流れを阻止しないため、サイクロンボディ464の第1のサブセット474のサイクロン入口472を通過することが許可される。
【0284】
従って、高電力モードにおいては、空気流は、サイクロンボディ464の第1のサブセット474およびサイクロンボディ464の第2のサブセット476の各々を通って、並行に流れる。サイクロンボディ464の第1のサブセット474およびサイクロンボディ464の第2のサブセット476の各々は、空気流から粉塵を分離するように作用する。
【0285】
サイクロンボディ464の第1のサブセット474により空気流から分離された粉塵は、それぞれのサイクロン粉塵出口473を自由に通り抜け、一次分離システム200の第2のコア部214の第1の粉塵移送通路258を通り、第1のコア部212の第1の粉塵収集チャンバ228に入る。サイクロンボディ464の第2のサブセット476により空気流から分離された粉塵は、それぞれのサイクロン粉塵出口473を自由に通り抜け、一次分離システム200の第2のコア部214の第2の粉塵移送通路260を通り、第1のコア部212の第2の粉塵収集チャンバ223に入る。
【0286】
本開示の実施形態においては、ハンドヘルド真空掃除機は、以下の節により提供されてよい。
【0287】
1.非サイクロン分離システムとサイクロン分離システムとを備えるハンドヘルド真空掃除機であって、サイクロン分離システムは、非サイクロン分離システムの下流に位置する、ハンドヘルド真空掃除機。
【0288】
2.サイクロン分離システムは、複数のサイクロンボディを備える、節1に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0289】
3.サイクロンボディは、非サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、または、サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、配置され、任意選択的に、サイクロンボディの各々は、中心軸に対して傾斜しているサイクロンボディ軸を有し、サイクロンボディ軸は、中心軸に向かって収束する、節2に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0290】
4.非サイクロン分離システムは、チャンバ内に位置するフィルタを備え、使用時、空気流は、第1の方向においてチャンバに進入し、第1の方向においてフィルタを超えて流れる、節1~3の何れか1つに記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0291】
5.フィルタは、メッシュを備え、任意選択的に、メッシュは、金属から成る、節4に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0292】
6.非サイクロン分離システムは、フィルタが取り付けられるコアを備え、コアは、第1の方向において延びる出口通路を備え、使用時、空気流は、フィルタを通過し、出口通路に沿って流れる、節4または5に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0293】
7.第1の方向に垂直な平面において、コアおよび/またはフィルタは、断面が実質的にU字形である、節6に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0294】
8.コアは、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバを備える、節6または7に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0295】
9.ハンドヘルド真空掃除機は、ビンを備え、非サイクロン分離システムは、チャンバ内の空気流から粉塵を分離し、ビンのベースは、空気流入口を備え、空気流入口を通って、空気流は、チャンバに進入する、節1~8の何れか1つに記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0296】
10.ハンドヘルド真空掃除機は、非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバとを備え、粉塵収集チャンバは、更なる粉塵収集チャンバを取り囲む、節1~9の何れか1つに記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0297】
11.ハンドヘルド真空掃除機は、非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバと、粉塵収集チャンバおよび更なる粉塵収集チャンバの端部を閉鎖するベースとを備え、ベースは、粉塵収集チャンバおよび更なる粉塵収集チャンバを同時に開放するように移動可能である、節1~10の何れか1つに記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0298】
12.ベースは、ノズルを備える、節11に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0299】
13.ハンドヘルド真空掃除機は、ノズルを備え、ノズルが垂直に延び、非サイクロン分離システムがノズルの上に位置するようにハンドヘルド真空掃除機が配置されたとき、サイクロン分離システムは、非サイクロン分離システムの上に位置する、節1~12の何れか1つに記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0300】
14.ハンドヘルド真空掃除機は、非サイクロン分離システムを通り、かつ、サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、サイクロン分離システムは、非サイクロン分離システムの上に位置し、吸引モータは、サイクロン分離システムの上に位置する、節1~13の何れか1つに記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0301】
15.吸引モータは、電気モータとインペラとを備え、電気モータは、インペラの上に位置する、節14に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0302】
16.ハンドヘルド真空掃除機は、ハンドヘルド真空掃除機を制御するためのプリント回路基板アセンブリを備え、プリント回路基板アセンブリは、吸引モータの上に位置する、節14または15に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0303】
17.ハンドヘルド真空掃除機は、サイクロン分離システムの下流に位置するフィルタアセンブリを備える、節1~16の何れか1つに記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0304】
18.ハンドヘルド真空掃除機は、非サイクロン分離システムを通り、かつ、サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、フィルタアセンブリは、吸引モータの上流に位置するプレフィルタと、吸引モータの下流に位置するポストフィルタとを備える、節17に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0305】
19.フィルタアセンブリは、サイクロン分離システムの上に位置し、プレフィルタは、ポストフィルタの上に位置する、節18に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0306】
20.空気流は、第1の方向において、サイクロン分離システムからプレフィルタへと移動し、空気流は、第1の方向とは反対の第2の方向において、吸引モータを通って移動し、任意選択的に、空気流は、第1の方向において、吸引モータからポストフィルタへと移動する、節18または19に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0307】
21.吸引モータの回転軸が垂直に延び、吸引モータが非サイクロン分離システムの上に位置するようにハンドヘルド真空掃除機が配置されたとき、第1の方向は、上方向であり、第2の方向は、下方向である、節20に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0308】
22.吸引モータの回転軸が垂直に延びるようにハンドヘルド真空掃除機が配置されたとき、空気流は、水平方向にプレフィルタおよび/またはポストフィルタを通って移動する、節20または21に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0309】
23.ハンドヘルド真空掃除機は、非サイクロン分離システムを通り、かつ、サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、フィルタアセンブリは、吸引モータの少なくとも一部を取り囲み、任意選択的に、フィルタアセンブリは、吸引モータの少なくとも一部を取り囲むポストフィルタを備える、節17~22の何れか1つに記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0310】
24.ハンドヘルド真空掃除機は、ノズルとハンドルとを備え、ノズルがノズルの上に位置する非サイクロン分離システムと垂直に配置されたとき、ハンドルは、非サイクロン分離システムおよびサイクロン分離システムよりも高い位置にある、節1~23の何れか1つに記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0311】
25.ハンドヘルド真空掃除機は、非サイクロン分離システムを通り、かつ、サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータを備え、吸引モータは、非サイクロン分離システムおよびサイクロン分離システムの両方の上に位置し、ハンドル部は、吸引モータの後方に位置する、節24に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0312】
26.ハンドヘルド真空掃除機は、吸引モータを収容するハウジング部と、吸引モータに電力を供給するためのバッテリアセンブリとを備え、ハンドル部は、ハウジング部に取り付けられる第1の端部と、バッテリアセンブリに取り付けられる第2の端部とを有する、節25に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0313】
27.ハンドヘルド真空掃除機は、吸引モータの電源をオン/オフするためにユーザにより動作可能なユーザインターフェースを備え、ユーザインターフェースは、ハウジング部に位置し、任意選択的に、ユーザインターフェースは、ハウジング部の長手方向端に位置する、節26に記載のハンドヘルド真空掃除機。
【0314】
28.非サイクロン分離システムと、サイクロン分離システムと、非サイクロン分離システムを通り、かつ、サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータとを備える真空掃除機であって、サイクロン分離システムが非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように真空掃除機が配置されたとき、吸引モータは、サイクロン分離システムの上に垂直に位置する、真空掃除機。
【0315】
29.サイクロン分離システムは、非サイクロン分離システムの下流に位置する、節28に記載の真空掃除機。
【0316】
30.サイクロン分離システムは、複数のサイクロンボディを備える、節28または節29に記載の真空掃除機。
【0317】
31.サイクロンボディは、非サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、または、サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、配置され、任意選択的に、サイクロンボディの各々は、中心軸に対して傾斜しているサイクロンボディ軸を有し、サイクロンボディ軸は、中心軸に向かって収束する、節30に記載の真空掃除機。
【0318】
32.真空掃除機は、非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバとを備え、粉塵収集チャンバは、更なる粉塵収集チャンバを取り囲む、節28~31の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0319】
33.真空掃除機は、非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバと、粉塵収集チャンバおよび更なる粉塵収集チャンバの端部を閉鎖するビンベースとを備え、ビンベースは、粉塵収集チャンバおよび更なる粉塵収集チャンバを同時に開放するように移動可能である、節28~32の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0320】
34.ビンベースは、ノズルを備える、節33に記載の真空掃除機。
【0321】
35.吸引モータは、電気モータとインペラとを備え、サイクロン分離システムが非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように真空掃除機が配置されたとき、電気モータは、インペラの上に垂直に位置する、節28~34の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0322】
36.サイクロン分離システムの下流に位置するフィルタアセンブリを備える、節28~34の何れか1つに記載の真空掃除機であって、任意選択的に、サイクロン分離システムが非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように真空掃除機が配置されたとき、フィルタアセンブリは、サイクロン分離システムの上に垂直に位置する、真空掃除機。
【0323】
37.フィルタアセンブリは、吸引モータの上流に位置するプレフィルタを備え、サイクロン分離システムが非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように真空掃除機が配置されたとき、プレフィルタは、吸引モータよりも高い位置にある、節36に記載の真空掃除機。
【0324】
38.フィルタアセンブリは、吸引モータの上流に位置するプレフィルタと、吸引モータの下流に位置するポストフィルタとを備え、サイクロン分離システムが非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように真空掃除機が配置されたとき、プレフィルタは、ポストフィルタの上に垂直に位置する、節35または37に記載の真空掃除機。
【0325】
39.サイクロン分離システムが非サイクロン分離システムの上に垂直に位置するように真空掃除機が配置されたとき、フィルタアセンブリは、上方向に真空掃除機の残りの部分から取り外し可能である、節35~38の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0326】
40.非サイクロン分離システムと、サイクロン分離システムと、非サイクロン分離システムを通り、かつ、サイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータとを備える真空掃除機であって、非サイクロン分離システムは、チャンバ内の空気流から粉塵を分離し、空気流は、中心長手方向軸に平行な方向において、チャンバに進入し、サイクロン分離システムは、中心長手方向軸を中心にして配置される複数のサイクロンボディを備え、吸引モータは、中心長手方向軸に平行に延びる回転軸を有する、真空掃除機。
【0327】
41.非サイクロン分離システムは、チャンバ内に位置するフィルタを備え、空気流は、チャンバに進入し、中心長手方向軸に平行な方向において、フィルタを超えて流れ、任意選択的に、フィルタは、メッシュを備え、任意選択的に、メッシュは、金属から成る、節40に記載の真空掃除機。
【0328】
42.非サイクロン分離システムは、フィルタが取り付けられるコアを備え、コアは、中心長手方向軸に平行な方向に延びる出口通路を備え、使用時、空気流は、フィルタを通過し、出口通路に沿って流れる、節41に記載の真空掃除機。
【0329】
43.回転軸は、中心長手方向軸と同軸である、節40~42の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0330】
44.サイクロン分離システムは、非サイクロン分離システムの下流に位置する、節40~43の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0331】
45.真空掃除機は、サイクロン分離システムの下流に位置するフィルタアセンブリを備え、任意選択的に、フィルタアセンブリは、中心長手方向軸を中心にして環状に位置する、節40~44の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0332】
46.フィルタアセンブリは、吸引モータの上流に位置するプレフィルタと、吸引モータの下流に位置するポストフィルタとを備え、任意選択的に、プレフィルタおよび/またはポストフィルタは、中心長手方向軸を中心にして環状に位置する、節45に記載の真空掃除機。
【0333】
47.フィルタアセンブリは、中心長手方向軸に平行な方向において、真空掃除機の残りの部分から取り外し可能であり、任意選択的に、フィルタアセンブリは、中心長手方向軸を中心にしてフィルタアセンブリを回転させることにより、真空掃除機の残りの部分にロックされ、アンロックされる、節45または46に記載の真空掃除機。
【0334】
48.非サイクロン分離システム、サイクロン分離システム、および吸引モータは、中心長手方向軸に沿って連続して配置される、節40~47の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0335】
49.中心長手方向軸が垂直に延びるように真空掃除機が配置されたとき、サイクロン分離システムは、非サイクロン分離システムの上に位置し、吸引モータは、サイクロン分離システムの上に位置する、節40~48の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0336】
50.真空掃除機は、フィルタアセンブリを備え、フィルタアセンブリは、吸引モータの上流に位置するプレフィルタと、吸引モータの下流に位置するポストフィルタとを備え、中心長手方向軸が垂直に延び、吸引モータが非サイクロン分離システムの上に位置するように真空掃除機が配置されたとき、プレフィルタは、ポストフィルタの上に位置する、節40~49の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0337】
51.真空掃除機は、中心長手方向軸に沿って延びるノズルを備える、節40~50の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0338】
52.真空掃除機は、掃除機ヘッドへの取り付けのためのワンドを備え、ワンドは、中心長手方向軸に沿って延びる、節40~51の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0339】
53.非サイクロン分離システムと、サイクロン分離システムと、非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第1の粉塵収集チャンバと、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第2の粉塵収集チャンバとを備える真空掃除機であって、第1の粉塵収集チャンバおよび第2の粉塵収集チャンバの一方は、第1の粉塵収集チャンバおよび第2の粉塵収集チャンバの他方を取り囲む、真空掃除機。
【0340】
54.第1の粉塵収集チャンバは、第2の収集チャンバを取り囲む、節53に記載の真空掃除機。
【0341】
55.真空掃除機は、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第3の粉塵収集チャンバを備え、第3の粉塵収集チャンバは、第2の粉塵収集チャンバから分離されている、節53または54に記載の真空掃除機。
【0342】
56.サイクロン分離システムは、第1のサブセットおよび第2のサブセットとして配置される複数のサイクロンボディを備え、第1のサブセットのサイクロンボディにより分離された粉塵は、第2の粉塵収集チャンバ内に集まり、第2のサブセットのサイクロンボディにより分離された粉塵は、第3の粉塵収集チャンバ内に集まる、節55に記載の真空掃除機。
【0343】
57.真空掃除機は、第1の粉塵収集チャンバ内に位置するコアを備え、コアは、第2の粉塵収集チャンバを備える、節53~56の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0344】
58.非サイクロン分離システムは、コアに取り付けられるフィルタを備え、コアは、出口通路を備え、使用時、空気流は、フィルタを通過し、出口通路に沿って流れる、節57に記載の真空掃除機。
【0345】
59.コアおよび/またはフィルタは、断面が実質的にU字形である、節57または58に記載の真空掃除機。
【0346】
60.真空掃除機は、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第3の粉塵収集チャンバを備え、コアは、第3の粉塵収集チャンバを備える、節57~59の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0347】
61.真空掃除機は、ビンを備え、ビンは、第1の粉塵収集チャンバを画定し、ビンのベースは、空気流入口を備え、空気流入口を通って、使用時、空気流は、第1の粉塵収集チャンバに進入する、節53~60の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0348】
62.真空掃除機は、第1の粉塵収集チャンバおよび第2の粉塵収集チャンバの端部を閉鎖するベースを備え、ベースは、第1の粉塵収集チャンバおよび第2の粉塵収集チャンバを同時に開放するように移動可能である、節53~61の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0349】
63.ベースは、ノズルを備える、節62に記載の真空掃除機。
【0350】
64.サイクロン分離システムは、非サイクロン分離システムの下流に位置し、任意選択的に、サイクロン分離システムが非サイクロン分離システムの上に位置するように真空掃除機が配置されたとき、サイクロン分離システムは、第1の粉塵収集チャンバおよび第2の粉塵収集チャンバの上に位置する、節53~63の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0351】
65.非サイクロン分離システムと、サイクロン分離システムと、非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第1の粉塵収集チャンバと、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第2の粉塵収集チャンバとを備える真空掃除機であって、サイクロン分離システムは、1つまたは複数のサイクロンボディを備え、サイクロンボディが非サイクロン分離器の上に垂直に位置するように真空掃除機が配置されたとき、第2の粉塵収集チャンバは、第1の粉塵収集チャンバ内に、または、第1の粉塵収集チャンバと水平に並行して、位置する、真空掃除機。
【0352】
66.真空掃除機は、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第3の粉塵収集チャンバを備え、第3の粉塵収集チャンバは、第2の粉塵収集チャンバから分離されており、サイクロンボディが非サイクロン分離器の上に垂直に位置するように真空掃除機が配置されたとき、第3の粉塵収集チャンバは、第1の粉塵収集チャンバ内に、または、第1の粉塵収集チャンバと水平に並行して、位置し、任意選択的に、第3の粉塵収集チャンバは、第2の粉塵収集チャンバと水平に並行して位置する、節65に記載の真空掃除機。
【0353】
67.サイクロンボディは、第1のサブセットおよび第2のサブセットとして配置され、第1のサブセットのサイクロンボディにより分離された粉塵は、第2の粉塵収集チャンバ内に集まり、第2のサブセットのサイクロンボディにより分離された粉塵は、第3の粉塵収集チャンバ内に集まる、節66に記載の真空掃除機。
【0354】
68.真空掃除機は、第1の粉塵収集チャンバ内に位置するコアを備え、コアは、第2の粉塵収集チャンバを備える、節66または67に記載の真空掃除機。
【0355】
69.非サイクロン分離システムは、コアに取り付けられるフィルタを備え、コアは、出口通路を備え、使用時、空気流は、フィルタを通過し、出口通路に沿って流れる、節68に記載の真空掃除機。
【0356】
70.フィルタは、メッシュを備え、任意選択的に、メッシュは、金属から成る、節69に記載の真空掃除機。
【0357】
71.コアおよび/またはフィルタは、断面が実質的にU字形である、節68~70の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0358】
72.真空掃除機は、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための第3の粉塵収集チャンバを備え、コアは、第3の粉塵収集チャンバを備える、節68~71の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0359】
73.真空掃除機は、ビンを備え、ビンは、第1の粉塵収集チャンバを画定し、ビンのベースは、空気流入口を備え、空気流入口を通って、使用時、空気流は、第1の粉塵収集チャンバに進入する、節65~72の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0360】
74.真空掃除機は、第1の粉塵収集チャンバおよび第2の粉塵収集チャンバの端部を閉鎖するベースを備え、ベースは、第1の粉塵収集チャンバおよび第2の粉塵収集チャンバを同時に開放するように移動可能である、節65~73の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0361】
75.ベースは、ノズルを備える、節74に記載の真空掃除機。
【0362】
76.第1の粉塵収集チャンバは、第2の粉塵収集チャンバを取り囲む、節65~75の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0363】
77.非サイクロン分離システムと、非サイクロン分離システムの下流に位置するサイクロン分離システムと、非サイクロン分離システムおよびサイクロン分離システムを通る空気流を生成するための吸引モータと、サイクロン分離システムの下流に、かつ、吸引モータの上流に、位置するプレフィルタとを備える真空掃除機。
【0364】
78.真空掃除機は、ノズルを備え、ノズルが垂直に延び、非サイクロン分離システムがノズルの上に位置するように真空掃除機が配置されたとき、サイクロン分離システムは、非サイクロン分離システムの上に位置する、節77に記載の真空掃除機。
【0365】
79.サイクロン分離システムが非サイクロン分離システムの上に位置するように真空掃除機が配置されたとき、吸引モータは、サイクロン分離システムの上に位置する、節77または節78に記載の真空掃除機。
【0366】
80.吸引モータは、電気モータとインペラとを備え、インペラは、サイクロン分離システムに隣接して位置し、および/または、インペラは、電気モータとサイクロン分離システムとの間に位置し、任意選択的に、サイクロン分離システムが非サイクロン分離システムの上に位置するように真空掃除機が配置されたとき、電気モータは、インペラの上に位置する、節77~79の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0367】
81.吸引モータは、電気モータと、インペラと、ディフューザとを備え、使用時、空気は、第1の方向においてインペラの入口に引き寄せられ、空気は、第2の方向においてディフューザの出口から排出され、第2の方向は、第1の方向の反対である、節77~80の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0368】
82.第1の方向および第2の方向は、吸引モータの回転軸に平行である、節81に記載の真空掃除機。
【0369】
83.吸引モータは、混流インペラを備える、節77~82の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0370】
84.サイクロン分離システムが非サイクロン分離システムの上に位置するように真空掃除機が配置されたとき、プレフィルタは、サイクロン分離システムの上に位置する、節77~83の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0371】
85.サイクロン分離システムが非サイクロン分離システムの上に位置するように真空掃除機が配置されたとき、プレフィルタは、吸引モータよりも高い位置にある、節77~84の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0372】
86.空気流は、第1の方向において、サイクロン分離システムからプレフィルタへと流れ、空気流は、第1の方向とは反対の第2の方向において、吸引モータを通って流れ、任意選択的に、プレフィルタがサイクロン分離システムの上に位置するように真空掃除機が配置されたとき、第1の方向は、上方向であり、第2の方向は、下方向である、節77~85の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0373】
87.真空掃除機は、吸引モータの下流に位置するポストフィルタを備える、節77~86の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0374】
88.プレフィルタおよび/またはポストフィルタは、吸引モータの少なくとも一部を取り囲む、節87に記載の真空掃除機。
【0375】
89.プレフィルタおよびポストフィルタは、フィルタアセンブリの一部を形成し、フィルタアセンブリは、真空掃除機の残りの部分に取り外し可能に取り付けられ、任意選択的に、フィルタアセンブリは、フィルタアセンブリがサイクロン分離システムの上に位置するように真空掃除機が配置されたとき、上方向に真空掃除機の残りの部分から取り外し可能である、節87または88に記載の真空掃除機。
【0376】
90.ポストフィルタがサイクロン分離システムの上に位置するように真空掃除機が配置されたとき、プレフィルタは、ポストフィルタの上に位置する、節87~89の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0377】
91.空気流は、第1の方向において、サイクロン分離システムからプレフィルタへと流れ、空気流は、第1の方向において、吸引モータからポストフィルタへと流れ、任意選択的に、プレフィルタがサイクロン分離システムの上に位置するように真空掃除機が配置されたとき、第1の方向は、上方向である、節87~90の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0378】
92.空気流は、吸引モータの回転軸が垂直に延びるように真空掃除機が配置されたとき、水平方向にプレフィルタおよび/またはポストフィルタを通って流れる、節87~91の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0379】
93.吸引モータは、電気モータと、インペラと、ディフューザとを備え、ポストフィルタは、電気モータの少なくとも一部を取り囲み、ディフューザは、ポストフィルタの内径より大きい外径を有する、節87~92の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0380】
94.サイクロン分離システムは、複数のサイクロンボディを備える、節77~93の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0381】
95.サイクロンボディは、非サイクロン分離システムの中心軸を中心にして、および/または、吸引モータの回転軸を中心にして、配置され、任意選択的に、サイクロンボディの各々は、中心軸または回転軸に対して傾斜しているサイクロンボディ軸を有し、サイクロンボディ軸は、中心軸または回転軸に向かって収束する、節94に記載の真空掃除機。
【0382】
96.非サイクロン分離システムは、チャンバ内に位置するフィルタを備え、使用時、空気流は、第1の方向において、チャンバに進入し、第1の方向において、フィルタを超えて流れ、任意選択的に、フィルタは、メッシュを備え、任意選択的に、メッシュは、金属から成る、節77~95の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0383】
97.非サイクロン分離システムは、フィルタが取り付けられるコアを備え、コアは、第1の方向に延びる出口通路を備え、使用時、空気流は、フィルタを通過し、出口通路に沿って流れる、節96に記載の真空掃除機。
【0384】
98.第1の方向に垂直な平面において、コアおよび/またはフィルタは、断面が実質的にU字形である、節97に記載の真空掃除機。
【0385】
99.コアは、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバを備える、節97または98に記載の真空掃除機。
【0386】
100.真空掃除機は、非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバとを備え、粉塵収集チャンバは、更なる粉塵収集チャンバを取り囲む、節77~99の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0387】
101.真空掃除機は、非サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための粉塵収集チャンバと、サイクロン分離システムにより分離された粉塵を収集するための更なる粉塵収集チャンバと、粉塵収集チャンバおよび更なる粉塵収集チャンバの端部を閉鎖するベースとを備え、ベースは、粉塵収集チャンバおよび更なる粉塵収集チャンバを同時に開放するように移動可能であり、任意選択的に、ベースは、ノズルを備える、節77~100の何れか1つに記載の真空掃除機。
【0388】
任意の1例との関連で記載された任意の機構は、単独で使用されてもよいし、記載された他の機構と組み合わせて使用されてもよく、その他の例もしくはその他の例の任意の組み合わせの1つまたは複数の機構と組み合わせて使用されてもよいことが理解されるべきである。さらに、上に記載されていない同等物および修正物も、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく採用されてよい。
【国際調査報告】