(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-07-10
(54)【発明の名称】方法及び通信装置
(51)【国際特許分類】
H04W 40/12 20090101AFI20250703BHJP
H04W 40/22 20090101ALI20250703BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20250703BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20250703BHJP
H04W 24/08 20090101ALI20250703BHJP
【FI】
H04W40/12
H04W40/22
H04W76/15
H04W92/18
H04W24/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2025500082
(86)(22)【出願日】2023-07-06
(85)【翻訳文提出日】2025-03-05
(86)【国際出願番号】 EP2023068702
(87)【国際公開番号】W WO2024012976
(87)【国際公開日】2024-01-18
(32)【優先日】2022-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シャーマ ヴィベック
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ ユーシン
(72)【発明者】
【氏名】アワッド ヤシン アデン
(72)【発明者】
【氏名】若林 秀治
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067LL11
(57)【要約】
本方法は、間接通信リンクのリンク品質がデータユニットの通信をもはやサポートできないと判断し、直接通信リンクを介して、間接通信リンクがデータユニットの通信をもはやサポートできないという表示と、失われたデータユニットのいずれかを回復するためのデータユニットの送信又は受信のステータス報告とを、送信することを含む、又は、直接通信リンクのリンク品質がデータユニットの通信をもはやサポートできないと判断し、間接通信リンクを介して、直接通信リンクがデータユニットの通信をサポートできないことの表示と、失われたデータユニットのいずれかを回復するためのデータユニットの送信又は受信のステータス報告を送信することを含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
前記無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、前記マルチ経路通信は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む前記中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む、ステップと、
前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップとを含み、前記方法は、 前記間接通信リンクのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記サイドリンク通信リンクを介した前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
前記直接通信リンクを介して、前記間接通信リンクが、前記データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を、前記間接通信経路が解放されたことの表示と、失われた前記データユニットのいずれかの回復に使用される、前記データユニットの前記送信又は前記受信のステータス報告とともに送信するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記間接通信リンクの前記リンク品質が、前記データユニットの前記通信をもはやサポートしないと判断された場合、前記直接通信リンクを介して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に送信される前記ステータス報告は、前記間接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、前記間接通信リンクを介して送信された前記データユニット、又は前記間接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、前記間接通信リンクから受信された前記データユニットの表示を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記間接通信リンクの前記リンク品質が、前記データユニットの前記通信をもはやサポートしなくないと判断された場合、前記ステータス報告は、前記間接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断された結果として、前記間接通信リンクを介して送信されなかったデータユニット、又は前記間接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、前記間接通信リンクから受信された前記データユニットの最後の表示を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記間接通信リンクがデータユニットの通信をもはやサポートできないことの前記表示が、前記間接通信経路が解放されたことの前記表示と、前記データユニットの前記送信又は前記受信のステータス報告とともに、Uuメッセージを使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に送信される、請求項1、2又は3に記載の方法。
【請求項5】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
前記無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、前記マルチ経路通信は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、複数のサイドリンク通信リンクを含む複数の中継通信装置を介した複数の間接通信リンクとを含み、前記複数の中継通信装置の各々は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に他の直接通信リンクを提供することのできる、ステップと、
前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップとを含み、前記方法は、
前記複数の中継装置の少なくとも1つとの前記間接通信リンクの少なくとも1つのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記サイドリンク通信リンクの少なくとも1つを介した前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
失われた前記データユニットのいずれかの回復に使用される、失われた前記データユニットのいずれかの回復に使用される、前記データユニットの前記送信又は前記受信のステータス報告とともに解放される、前記データユニットの通信をもはやサポートできない、前記判断された1つ以上の前記複数の間接通信リンクの前記直接通信リンクを介して表示を送信するステップとを含む、方法。
【請求項6】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
前記無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、前記マルチ経路通信は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、サイドリンク通信リンクを含む中継通信装置を介した間接通信リンクとを含み、前記中継通信装置は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供する、ステップと、
前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップとを含み、前記方法は、
前記間接通信リンクのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
前記間接通信リンクを介して、前記直接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信するステップとを含む、方法。
【請求項7】
失われた前記データユニットのいずれかの回復に使用される、前記データユニットの前記送信又は前記受信のステータス報告を備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記直接通信リンクの前記リンク品質が、前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断された場合、前記ステータス報告は、前記直接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、前記直接通信リンクを介して送信された前記データユニット、又は前記直接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、前記直接通信リンクから受信された前記データユニットの表示を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記直接通信リンクの前記リンク品質が、前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断された場合、前記ステータス報告は、前記直接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断された結果として前記直接通信リンクを介して送信されていない前記データユニット、又は前記直接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に前記直接通信リンクから受信された前記データユニットの最後の表示を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記データユニットは、パケットデータコンバージェンスプロトコル、PDCP、パケットデータユニット、PDUであり、前記PDUの送受信は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器内のPDCPレイヤとのPDCPレイヤ接続によって制御される、請求項1から9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記間接通信リンク及び前記直接通信リンクの一方又は両方の前記リンク品質を監視するステップ、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器から、前記間接通信リンク及び前記直接通信リンクの一方又は両方の前記リンク品質の表示を受信するステップを含み、前記間接通信リンクの前記リンク品質が前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、前記リンク品質が第1の所定の閾値を下回ったと判断することを含み、前記直接通信リンクの前記リンク品質が前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、前記リンク品質が第2の所定の閾値を下回ったと判断することを含む、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記第1の所定の閾値は、前記第2の所定の閾値と同じである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記間接通信リンクの前記リンク品質を監視することは、前記中継通信装置との前記サイドリンク通信リンクの前記リンク品質を監視すること、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器から前記中継通信装置との前記サイドリンク通信リンクの前記リンク品質の表示を受信することを含み、前記間接通信リンクの前記リンク品質が前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、前記中継通信装置との前記サイドリンク通信リンクの前記リンク品質が前記第2の所定の閾値を下回ったと判断することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記間接通信リンクの前記リンク品質が、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、前記間接通信リンクに無線リンク障害が発生したことを検出することを含み、前記直接通信リンクの前記リンク品質が、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することが、前記直接通信リンクに無線リンク障害が発生したことを検出することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記マルチ経路通信は、前記直接通信リンクと前記間接通信リンクとの間で前記データユニットを切り替えて前記データユニットを送信すること、又は前記データユニットを複製して前記直接及び前記間接通信リンクとの両方に前記データユニットを送信すること、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器切り換えによって前記直接通信リンクと前記間接通信リンクとの間で送信された、又は前記直接通信リンクと前記間接通信リンクとの両方で複製されて送信された前記データユニットを受信することを含む、請求項1から14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
前記無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、前記マルチ経路通信は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、サイドリンク通信リンクを含む第1の中継通信装置を介した間接通信リンクとを含み、前記第1の中継通信装置は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接リンクを提供する、ステップと、
前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップと、
前記間接通信リンクのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
前記直接通信リンクのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
中継通信装置として動作し得る別の通信装置を発見するステップと、
前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は別の無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第3の直接通信リンクを提供する前記発見された中継通信装置との新たなサイドリンク通信リンクを確立するステップと、
前記新たなサイドリンク通信リンクを介して、前記直接通信リンク及び前記間接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信するステップと、
失われた前記データユニットのいずれかを回復するために前記無線通信ネットワークにより使用することができる、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子及び前記第1の中継通信装置の識別子を送信するステップとを含む、方法。
【請求項17】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
前記無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、前記マルチ経路通信は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との複数の直接通信リンクと、前記通信装置とのサイドリンク通信リンクをそれぞれが含む複数の中継通信装置を介した複数の間接通信リンクとを含み、前記複数の中継通信装置は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に直接通信リンクを提供することのできる、ステップと、
前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップと、
前記複数の間接通信リンクの1つ以上のリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップ、又は
前記複数の直接通信リンクの1つ以上のリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
前記複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は前記複数の直接通信リンクのうちの1つの少なくとも1つの生き残りを識別するステップと、及び
前記複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は前記複数の直接通信リンクのうちの1つの前記少なくとも1つの生き残りを介して、前記データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信するステップと、
前記少なくとも1つの生き残りの通信リンクが間接通信リンクの場合、失われた前記データユニットのいずれかを回復するために前記無線通信ネットワークにより使用することができる、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子及び前記間接通信リンクを形成する中継通信装置の識別子を送信するステップ、又は前記少なくとも1つの生き残りの通信リンクが直接通信リンクの場合、失われた前記データユニットのいずれかを回復するために前記無線通信ネットワークにより使用することができる、前記直接通信リンクを形成する前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子を送信するステップとを含む、方法。
【請求項18】
新たなサイドリンク通信リンクを介して、ステータス報告を送信するステップを含み、前記ステータス報告は、前記直接及び間接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートできない結果として失われた前記データユニットのいずれかを回復するのに使用される、前記データユニットの前記送信又は前記受信のステータスを示す、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記間接通信リンク及び前記直接通信リンクの前記リンク品質が、前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断された場合、前記ステータス報告は、前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、前記間接及び直接通信リンクを介して送信された前記データユニット、又は前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、前記間接及び前記直接通信リンクから受信された前記データユニットの表示を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記間接通信リンク及び前記直接通信リンクの前記リンク品質が、前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断された場合、前記ステータス報告は、
前記間接及び直接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断された結果として送信されていない前記データユニット、又は前記データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に前記間接及び直接通信リンクから受信された前記データユニットの最後の表示を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記データユニットは、パケットデータコンバージェンスプロトコル、PDCP、パケットデータユニット、PDUであり、前記PDUの送受信は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器内のPDCPレイヤとのPDCPレイヤ接続によって制御される、請求項18、19又は20のいずれかに記載の方法。
【請求項22】
前記間接通信リンク及び前記直接通信リンクの前記リンク品質を監視するステップ、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器から、前記間接通信リンク及び前記直接通信リンクの前記リンク品質の表示を受信するステップを含み、前記間接通信リンクの前記リンク品質が前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、前記リンク品質が第1の所定の閾値を下回ったと判断することを含み、前記直接通信リンクの前記リンク品質が前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、前記リンク品質が第2の所定の閾値を下回ったと判断することを含む、請求項17から21のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
前記第1の所定の閾値は、前記第2の所定の閾値と同じである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記マルチ経路通信は、前記直接通信リンクと前記間接通信リンクとの間で前記データユニットを分割して送信すること、又は前記データユニットを複製して前記直接及び前記間接通信リンクとの両方に前記データユニットを送信すること、又は前記直接通信リンクと前記間接通信リンクとの間で切り換えられた前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器によって送信された、又は前記直接及び前記間接通信リンクとの両方で複製されて送信された前記データユニットを受信することを含む、請求項16から23のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
前記無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、前記マルチ経路通信は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との複数の直接通信リンクと、前記通信装置とのサイドリンク通信リンクをそれぞれが含む複数の中継通信装置を介した複数の間接通信リンクとを含み、前記複数の中継通信装置は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に直接通信リンクを提供することのできる、ステップと、
前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップと、
前記複数の間接通信リンクの1つ以上のリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップ、又は
前記複数の直接通信リンクの1つ以上のリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
前記複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は前記複数の直接通信リンクのうちの1つの少なくとも1つの生き残りを識別するステップと、及び
前記複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は前記複数の直接通信リンクのうちの1つの前記少なくとも1つの生き残りを介して、前記データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信するステップと、及び
前記少なくとも1つの生き残りの通信リンクが間接通信リンクの場合、失われた前記データユニットのいずれかを回復するために前記無線通信ネットワークにより使用することができる、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子及び前記間接通信リンクを形成する中継通信装置の識別子を送信するステップと、
前記少なくとも1つの生き残りの通信リンクが直接通信リンクの場合、失われた前記データユニットのいずれかを回復するために前記無線通信ネットワークにより使用することができる、前記直接通信リンクを形成する前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子を送信するステップとを含む、方法。
【請求項26】
生き残った通信リンクを介して、ステータス報告を送信するステップを含み、前記ステータス報告は、前記直接及び前記間接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートできない結果として失われた前記データユニットのいずれかを回復するのに使用される、前記データユニットの前記送信又は前記受信のステータスを示す、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記データユニットは、パケットデータコンバージェンスプロトコル、PDCP、パケットデータユニット、PDUであり、前記PDUの送受信は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器内のPDCPレイヤとのPDCPレイヤ接続によって制御される、請求項25又は26のいずれかに記載の方法。
【請求項28】
前記間接通信リンク及び前記直接通信リンクの前記リンク品質を監視するステップ、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器から、前記間接通信リンク及び前記直接通信リンクの前記リンク品質の表示を受信するステップを含み、前記複数の間接通信リンクの1つ以上の前記リンク品質が前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、前記リンク品質が第1の所定の閾値を下回ったと判断することを含み、前記複数の直接通信リンクの1つ以上の前記リンク品質が前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、前記リンク品質が第2の所定の閾値を下回ったと判断することを含む、請求項25から27のいずれかに記載の方法。
【請求項29】
前記第1の所定の閾値は、前記第2の所定の閾値と同じである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記マルチ経路通信は、前記複数の直接通信リンクと前記複数の間接通信リンクとの間で前記データユニットを分割して前記データユニットを送信すること、又は前記データユニットを複製して前記複数の直接通信リンク及び前記複数の間接通信リンクに前記データユニットを送信すること、又は前記複数の直接通信リンクと前記複数の間接通信リンクとの間で切り換えられた前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器によって送信された、又は前記直接及び前記間接通信リンクとの両方で複製されて送信された前記データユニットを受信することを含む、請求項25から29のいずれかに記載の方法。
【請求項31】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
前記無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、前記マルチ経路通信は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む前記中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む、ステップと、
前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップであって、前記中継通信装置との前記サイドリンク通信リンクは、サイドリンク無線インタフェースの設定されたグラントリソースから形成されており、前記方法は、
前記直接通信リンクのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との前記直接通信リンクを再確立するために再確立手順を実行するステップと、
マルチ経路通信に従って、前記再確立された直接通信リンクを使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ前記データユニットを送信する、又は前記再確立された直接通信リンクを使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器から前記データユニットを受信する、及び前記サイドリンク通信リンクについて既に確立された、設定されたグラントリソースを使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ前記データユニットを送信する、又は前記サイドリンク通信リンクについて既に確立された、設定されたグラントリソースを使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器から前記データユニットを受信するステップとを含む、方法。
【請求項32】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
前記無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、前記マルチ経路通信は、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む前記中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む、ステップと、
前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は受信するステップとを含み、前記マルチ経路通信を使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップは、
前記間接通信リンク及び前記直接通信リンクを使用して、アップリンクの前記データユニットは、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に同時に送信できないことを判断するステップと、
前記サイドリンク通信リンクを介した前記間接通信リンクか、前記直接通信リンクかを選択することにより、アップリンクデータユニットの送信を優先するステップと、
前記選択されたサイドリンク通信リンクか、前記選択された直接通信リンクかを使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ前記データユニットを送信するステップとを含む、方法。
【請求項33】
前記サイドリンク通信リンクを介した前記間接通信リンク又は前記直接通信リンクのうちの選択された1つの表示を、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に送信するステップを含み、前記マルチ経路通信はアップリンクに対して無効化される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
前記無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
前記トランシーバ回路を制御して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む前記中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む前記無線通信ネットワークの前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、前記コントローラ回路は、
前記間接通信リンクのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、及び
前記送信機回路を制御して、前記直接通信リンクを介して、前記間接通信リンクが、前記データユニットの通信をもはやサポートできないという表示を、前記間接通信経路が解放されたことの表示と、失われた前記データユニットのいずれかの回復に使用される前記データユニットの前記送信又は前記受信のステータス報告とともに、送信するように構成される、通信装置。
【請求項35】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
前記無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
前記トランシーバ回路を制御して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に他の直接通信リンクをそれぞれが提供する複数の中継通信装置との複数のサイドリンク通信リンクを含む前記複数の中継通信装置を介した複数の間接通信リンクとを含む前記無線通信ネットワークの前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、前記コントローラ回路は、
前記複数の中継装置の少なくとも1つとの前記間接通信リンクの少なくとも1つのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記サイドリンク通信リンクの少なくとも1つをそれぞれ介した前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、及び
失われた前記データユニットのいずれかの回復に使用される、失われた前記データユニットのいずれかの回復に使用される、前記データユニットの前記送信又は前記受信のステータス報告とともに解放される、前記データユニットの通信をもはやサポートできない、前記判断された1つ以上の前記複数の間接通信リンクの前記直接通信リンクを介して表示を送信するように構成される、通信装置。
【請求項36】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
前記無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
前記トランシーバ回路を制御して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む前記中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む前記無線通信ネットワークの前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、前記コントローラ回路は、
前記直接通信リンクのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、及び
前記送信機回路を制御して、失われた前記データユニットのいずれかの回復に使用される前記データユニットの前記送信又は前記受信のステータス報告とともに、前記直接通信リンクが、前記データユニットの通信をもはやサポートできないという表示を、前記間接通信リンクを介して、送信するように構成される、通信装置。
【請求項37】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
前記無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
前記トランシーバ回路を制御して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供する第1の中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む前記第1の中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む前記無線通信ネットワークの前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、前記コントローラ回路は、
前記間接通信リンクのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、及び
前記直接通信リンクのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、
中継通信装置として動作し得る他の通信装置を発見する、
前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は別の無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第3の直接通信リンクを提供する前記発見された中継通信装置との新たなサイドリンク通信リンクを確立する、
前記送信機回路を制御して、前記新たなサイドリンク通信リンクを介して、前記直接通信リンク及び前記間接通信リンクが前記データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信する、及び
前記送信機回路を制御して、失われた前記データユニットのいずれかを回復するために前記無線通信ネットワークにより使用することができる、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子及び前記第1の中継通信装置の識別子の表示を送信するように構成される、通信装置。
【請求項38】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
前記無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
前記トランシーバ回路を制御して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との複数の直接通信リンクと、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に直接通信リンクを提供し、それぞれが前記通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む複数の中継通信装置を介した複数の間接通信リンクとを含む前記無線通信ネットワークの前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、前記コントローラ回路は、
前記複数の間接通信リンクの少なくとも1つのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、又は
前記複数の直接通信リンクの少なくとも1つのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、
前記複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は前記複数の直接通信リンクのうちの1つの少なくとも1つの生き残りを識別する、及び
前記トランシーバ回路を制御して、前記複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は前記複数の直接通信リンクのうちの1つの前記少なくとも1つの生き残りを介して、前記データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信する、及び
前記少なくとも1つの生き残りの通信リンクが間接通信リンクの場合、前記トランシーバ回路を制御して、失われた前記データユニットのいずれかを回復するために前記無線通信ネットワークにより使用することができる、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子及び前記間接通信リンクを形成する中継通信装置の識別子を送信する、又は
前記少なくとも1つの生き残りの通信リンクが直接通信リンクの場合、前記トランシーバ回路を制御して、失われた前記データユニットのいずれかを回復するために前記無線通信ネットワークにより使用することができる、前記直接通信リンクを形成する前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子を送信するように構成される、通信装置。
【請求項39】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
前記無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
前記トランシーバ回路を制御して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供し、前記中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む前記無線通信ネットワークの前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信し、前記中継通信装置との前記サイドリンク通信リンクは、サイドリンク無線インタフェースの設定されたグラントリソースから形成されているように構成されたコントローラ回路とを含み、前記コントローラ回路は、
前記直接通信リンクのリンク品質が、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器への前記データユニットの送信により、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの前記データユニットの受信により、前記データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、
前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との前記直接通信リンクを再確立するために再確立手順を実行する、
前記トランシーバ回路を制御して、マルチ経路通信に従って、前記再確立された直接通信リンクを使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ前記データユニットを送信する、又は前記再確立された直接通信リンクを使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器から前記データユニットを受信する、及び前記サイドリンク通信リンクについて既に確立された、設定されたグラントリソースを使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ前記データユニットを送信する、又は前記サイドリンク通信リンクについて既に確立された、設定されたグラントリソースを使用して前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器から前記データユニットを受信するように構成される、通信装置。
【請求項40】
無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
前記無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
前記トランシーバ回路を制御して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供し、前記中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む前記無線通信ネットワークの前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
前記トランシーバユニットを制御して、前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、前記コントローラ回路は、
前記間接通信リンク及び前記直接通信リンクを使用して、アップリンクの前記データユニットは、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器に同時に送信できないことを判断し、
前記サイドリンク通信リンクを介した前記間接通信リンクか、前記直接通信リンクかを選択することにより、アップリンクデータユニットの送信を優先し、及び
前記選択されたサイドリンク通信リンクか、前記選択された直接通信リンクかを使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ前記データユニットを送信することにより、前記マルチ経路通信を使用して、前記無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するように、前記トランシーバ回路を制御するように構成される、通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、インフラストラクチャ機器との直接通信リンクと、サイドリンク通信リンクを介した中継装置との間接通信リンクとを含むマルチ経路通信を使用して送信又は受信するように構成された方法及び通信装置(ユーザ機器又は無線トランシーバユニット)に関する。本開示は、2022年7月13日出願の欧州特許出願EP22184827.8のパリ条約優先権を主張するものであり、その内容は参照によりその全体が援用される。
【背景技術】
【0002】
本明細書において提供される「背景」の説明は、本開示の文脈を一般的に示すことを目的とする。この背景のセクションに記載されている範囲における現在氏名の記載された発明者らの業績、及び出願時に先行技術として適格でない可能性のある本明細書の態様は、本発明に対して先行技術として明示的にも黙示的にも認められない。
【0003】
無線通信ネットワークは、現在、様々なアプリケーション及びデータトラフィックのプロファイル及びタイプのために、より広範な通信装置及びユーザ機器との通信をサポートしている。例えば、通信は、現在、複雑さを低減した装置、機械型通信(MTC)装置、高解像度ビデオディスプレイ、仮想現実ヘッドセット等を含む装置でサポートされている。これらの異なるタイプの装置の中には、例えば、「モノのインターネット」をサポートするための複雑さを低減した装置のように、非常に大量に配備されるものもあり、典型的に、比較的高レイテンシ耐性で比較的少量のデータの送信に関連する可能性がある。他のタイプの装置、例えば、高解像度ビデオストリーミングをサポートする装置は、比較的低レイテンシ耐性で比較的大量のデータ送信に関連する可能性がある。
【0004】
loT等の増加する装置のカバレッジを提供するために、新無線(NR)システムとも呼ばれる5G無線アクセス技術(RAT)には、広範な環境での接続をサポートするように考案された態様や機能が含まれる。例えば、通信装置(ユーザー機器等)のカバレッジを向上させるために、他の通信装置によって形成されるアドホック中継装置を利用する技術が採用されてもよい。中継装置への無線アクセスインタフェースは、サイドリンクと呼ばれる。3GPP(登録商標)の例では、サイドリンクインタフェースは、PC5インタフェースと呼ばれ、無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器との直接通信インタフェースは、Uuインタフェースと呼ばれる。直接通信リンクと間接通信リンクの両方を利用すると、技術的な課題が生じる可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、上述した問題の少なくともいくつかに対処又は軽減するのに役立ち得る。
【0006】
本技術の実施形態は、無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、マルチ経路通信は、無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む、ステップと、マルチ経路通信を使用して無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、マルチ経路通信を使用して無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップとを含む方法を提供することができる。インフラストラクチャ機器との直接通信リンクはUuインタフェースであってよく、中継とのサイドリンク通信リンクはPC5インタフェースを使用してもよい。本方法は、間接通信リンクのリンク品質がデータユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、直接通信リンクを介して、間接通信リンクがデータユニットの通信をサポートできないことの表示と、失われたデータユニットのいずれかを回復するためのデータユニットの送信又は受信のステータス報告とを送信するステップとを含むか、又は、直接通信リンクのリンク品質がデータユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、間接通信リンクを介して、直接通信リンクがデータユニットの通信をもはやサポートできないことの表示と、失われたデータユニットのいずれかを回復するためのデータユニットの送信又は受信のステータス報告とを送信するステップとを含む。
【0007】
例示的な実施形態は、通信装置とインフラストラクチャ機器との間のマルチ経路通信の効率的な回復を提供することができるものであり、これは、インフラストラクチャ機器(gNB)へのUuインタフェースを介した直接通信リンク又はサイドリンク又はPC5インタフェースを介した中継を使用する間接通信リンクの一方がデータユニットの通信をサポートしなくなったときを検出し、障害が発生していない直接又は間接通信リンクの他方を介して表示を送信し、正常に通信されたデータユニットか通信すべき最後のデータユニットの表示を送信することによってなされ、直接又は間接通信リンクの障害の結果、失われたデータユニットをネットワークが識別できるようにするようにする。一例において、データユニットはパケットデータ収束プロトコル(PDCP)のパケットデータユニット(PDU)である。
【0008】
例示的な実施形態の他の態様は、マルチ経路通信の間接及び直接通信リンクの1つ以上が故障した場合に、データユニットを回復する技術にも関し、この場合、直接通信リンクを提供するインフラストラクチャ機器によって形成されるセルと、中継のIDのセルIDが、再確立手順の一部として通信される。
【0009】
本開示の各態様及び特徴は、添付の特許請求の範囲において定義され、通信装置(UE)、及びインフラストラクチャ機器、ならびにこれらを動作させるための方法を含む。
【0010】
前述の一般的な説明と以下の詳細な説明の両方は、本技術を例示するものであって、限定するものではないことを理解されたい。記載された実施形態は、更なる利点と共に、添付の図面と併せてなされる以下の詳細な説明を参照することによって最も良く理解されるであろう。
【0011】
本開示及びそれに付随する利点の多くのより完全な理解は、同様の参照番号が複数の図を通して同一又は対応する部分を指定している添付の図面との関連において考慮されるとき、以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解されるようになるにつれて、容易に得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の実施形態に従って動作するように構成され得る5G/新無線アクセス技術(RAT)無線通信システムのいくつかの態様を概略的に表す。
【
図2】本開示の例示的な実施形態による、無線訴訟ネットワークのインフラストラクチャ機器との直接通信経路リンク及び中継通信装置を介した間接通信経路を使用して、リモート通信装置がPDC Pパケットデータユニットとしてデータを送信又は受信するように構成される例示的なシナリオの概略ブロック図である。
【
図3】
図3Aは、中継通信装置と間接通信リンクの一部を形成するインフラストラクチャ機器との間の通信リンクの一方が故障しているか、又はPDUの通信をサポートしていないと考えられる
図2に示す配置を示す例であり、
図3Bは、サイドリンクを介したリモート通信装置と中継通信装置との間の間接通信リンクが故障したか、又はPDUの通信をサポートしないと考えられる
図2に示す配置を示す例である。
図3Cは、リモート通信装置とインフラストラクチャ機器との間の直接通信リンクが故障したか、又はPDUの通信をサポートしないと考えられる
図2の配置を示す例である。
【
図4】リモート通信装置、中継通信装置、及び無線ネットワークインフラストラクチャ機器のより詳細な実装を示す
図2の配置例を示す概略ブロック図である。
【
図5】リモート通信装置とインフラストラクチャ機器との間の直接通信経路が故障したか、又はPDUの通信をサポートしないと考えられる場合の例示的な実施形態を示すメッセージフロー図である。
【
図6】中継通信装置を介したリモートUEとインフラストラクチャ機器との間の間接通信経路が、サイドリンクを介したPDUの通信をサポートできない場合の、本技術の例示的な実施形態を示すメッセージフロー図である。
【
図7】リモートUEとインフラストラクチャ機器との間の直接通信リンク及び間接通信リンクの両方が故障したか、又はPDUの通信をサポートしないと考えられる場合の例示的な実施形態を示すメッセージフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
新しい無線アクセス技術(5G)
NR及び5Gで提案され使用される用語の一部を使用する無線通信ネットワークの構成例を
図1に示す。
図1では、複数の送受信ポイント(TRP)10が、ライン16として表される接続インタフェースによって分散制御ユニット(DU)41、42に接続されている。TRP10の各々は、無線通信ネットワークで利用可能な無線周波数帯域幅内で無線アクセスインタフェースを介して信号を送受信するように配置されている。従って、無線アクセスインタフェースを介して無線通信を実行するための範囲内で、TRP10の各々は、円12で表されるように、無線通信ネットワークのセルを形成する。このように、セル12によって提供される無線通信範囲内にある無線通信装置14は、無線アクセスインタフェースを介してTRP10との間で信号を送受信することができる。分散ユニット41、42の各々は、インタフェース46を介して中央ユニット(CU)40(制御ノードと呼ばれることもある)に接続されている。そして、中央ユニット40は、無線通信装置との間で通信するためのデータ送信に必要な他の全ての機能を含んでいてよいコアネットワーク20に接続され、コアネットワーク20は他のネットワーク30に接続されていてもよい。
【0014】
図1に示されるような5G規格に従った無線通信ネットワークに精通している者には理解されるように、CU40、DU42、及びTRP10は、ネットワーク基地局、又は5G用語に従って、gNodeB(gNB)によって従来実行される機能を集合的に指す。広範なトップレベルの機能性の点で、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードという用語は、これらの要素及び無線通信システムの従来の基地局タイプの要素を包含するために使用されることがある。手元のアプリケーションに応じて、それぞれのDUと通信装置間の無線インタフェース上でスケジューリングされる送信のスケジューリング責任は、制御ノード/中央ユニット、及び/又は分散ユニット/TRPにある場合がある。
【0015】
図1には、第1の通信セル12のカバーエリア内に通信装置14が表されている。この通信装置14は、従って、第1の通信セル12に関連付けられた分散ユニット/TRP10のうちの1つを介して、第1の通信セル12内の第1のCU40と信号を交換してよい。通信装置14は、チップセットを包含し、無線通信ネットワークでの動作について知られているUE装置に対応する機能を有する、移動端末、端末、又はユーザ装置(UE)と呼ばれることがある。
【0016】
上記に示したように、例示的な実施形態は、リモートUEが無線通信ネットワークと直接データを送信又は受信している例、すなわち、例えば、gNodeBが
図1のTRPであるような無線インフラストラクチャ機器との間でデータを送信及び/又は受信している例、及び中継UEを介して間接的にデータを送信及び/又は受信している例について、信頼性及び通信品質を向上させるための配置を提供することができる。中継UEは、リモートUEからデータを受信し、リモートUEにデータを送信し、無線通信ネットワーク内のgNBにそのデータを送信し、又はgNBからデータを受信するように動作する。従って、例示的な実施形態は、リモートUEが無線通信ネットワークとの通信経路を直接使用し、中継UEを介して無線通信ネットワークとの通信経路を間接的に使用するマルチ経路シナリオに関する。
【0017】
直接通信と間接通信を切り替えることによって、シングルホップレイヤからUEへのネットワーク中継についてサービス継続性を高めることができることは、すでに考慮されている。例えば、以下のシナリオが想定される。
【0018】
A.Inter-gNB間接-直接経路切り替え、すなわち、UE1<->中継UEA<->gNBXからUE1<->gNBYへの切り替え;
B.Inter-gNB直接-間接経路切り替え、すなわち、UE1<->gNBXからUE1<->中継UEA<->gNBYへの切り替え;
C.Intra-gNB間接-間接経路切り替え、すなわち、UE1<->中継UEA<->gNBXからUE1<->中継UEB<->gNBXへの切り替え;
D.Inter-gNB間接-間接経路切り替え、すなわち、UE1<->中継UEA<->gNBXからUE1<->中継UEB<->gNBYへの切り替え;
【0019】
また、異なるシナリオにおいて信頼性を高め、全体を通して信頼性を高めるために、直接及び間接経路の両方を介してレイヤ2及びレイヤ3通信が提供されるマルチ経路通信が存在することも考えられる。すなわち、マルチ経路シナリオでは、リモートUEは、直接リンク及び間接リンクを介してgNBに接続され、間接リンクは、中継UEを介して無線通信ネットワークに接続される。マルチ経路通信によれば、UEは、UuリンクとPC5リンクの両方を同時にアクティブにし、gNBとUEのPDCPレイヤ(Uu PDCP)でユーザトラフィックを分割/統合し得る。このアプローチの利点は、UEからネットワーク中継を経由するトラフィックであっても、gNBとUE間のUu PDCPセキュリティを使用できることである。そのため、gNB-CU内のPDCPエンティティでダウンリンク通信用のユーザデータを暗号化し、Uuリンクと中継UEを介した別のリンクとの間でトラフィックを切り替え得る。リモートUEと中継UEのリンクは両方ともUuリンクであり、無線リンク制御、RLCチャネルで送信される。すなわち、データは直接通信と間接通信に分割される。マルチ経路通信の一例を
図2に示す。
【0020】
図2に示すように、リモートUE200は、gNB100が無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器の一部を形成し、コアネットワーク400に接続されている無線通信ネットワークを介してデータを送受信している。
図2に示すように、リモートUE200は、gNB100とのデータリンクを介して、PDCPプロトコル層201a、201bを使用してデータを通信している。PDCPレイヤ201a、201bは、直接通信リンク102a及び間接通信リンク102b用の2つのプロトコルスタック102a、102bとして、リモートUE200及びgNB100上のテーブルとして表されるプロトコルスタック202の一部を形成する。リモートUE200は、gNB100との直接通信リンク250、及び中継UE300を介した間接通信リンク350、450を介して、gNB100とPDCPレイヤ201a、201bでデータ通信を行うことができる。中継UE300との通信リンク350は、PC5インタフェースから形成される。従って、プロトコルスタック202は、リモートUE200内にあり、無線リンク制御レイヤSL-RLC、メディアアクセスレイヤSL-MAC、及びサイドリンク用の物理レイヤSL-PHYを含み、これらを介して、PDCPからのデータがサイドリンク350を介して中継UEに通信され、中継UE300から第2の直接通信リンク450を介してgNB100に通信される。リモートUE200内のプロトコルスタック202について示されるように、PDCPデータは、gNB100のプロトコルスタック102a内の無線リンク制御レイヤRLC、メディアアクセスレイヤMAC、物理レイヤPHY、及び対応するレイヤも使用して、Uuインタフェースから形成される直接通信リンク250を介して通信される。従って、
図2に示す配置によれば、PDCPデータは、現在提案されている技術に従って、プロトコルスタック202、102a、102bを使用してgNB100との間で送信又は受信されるプロトコルデータユニット(PDU)として通信される。すなわち、
図2に示す配置に従って、中継UE300は、gNBから受信したリモートUEトラフィックをサイドリンク350にマッピングする。リモートUE200は、Uu及びSLインタフェースの両方から受信されたPDCP PDUを有する。UEのPDCPエンティティは、PDCPレイヤ201aでトラフィックを結合する。さらに、中継UEとリモートUEとの間には、SL-SDAP及びSL-PDCPエンティティが存在するが、ここでは簡略化のため図示しない。同様に、アップリンク方向では、リモートUEPDCPエンティティがトラフィックを分割し、これをPDCP PDUとして直接250及び間接通信経路350、450を介して送信し、直接又は中継UE300を介してgNBで受信する。トラフィックの分割は一例であり、冗長トラフィックは別の例である。ダウンリンクでのトラフィックの分割は、ネットワークの決定であり得る。アップリンクのトラフィック分割については、ネットワークは、UEがデータを分割するためのルール、例えば、トラフィック量及び/又は無線条件に基づいて分割比率50:50又は60:40を設定しなければならない。しかしながら、本技術の実施形態は、間接通信経路350、450上で繰り返されるか、間接通信経路350、450と直接通信経路250との間で切り替えられるPDCPデータのマルチ経路通信が、無線リンク障害が発生する問題に対処するのに役立つ。これについては、以下の段落で説明する。
【0021】
無線リンク障害
リモートUEがマルチ経路通信リンクによってサポートされるサービスを提供している場合、マルチ経路通信の直接(Uu)及び間接(PC5)通信リンクの一方又は両方に障害が発生する状況に対処するのに技術的な問題がある。マルチ経路通信のシナリオでは、リンクUuとSLの両方に障害が発生した場合、UEは無線リンク障害(RLF)を宣言することができる。リンクの1つに障害が発生した場合、生き残ったもう1つのリンクからRLFを報告できるようにする必要があり、これは原則として、デュアル接続で構成された場合のRLF報告と同じ挙動になる。いくつかの可能なシナリオを
図3A、3B、3Cに示すが、
図2に示した部分と同じ数字が付されている。
図3Aに示すように、リモートUE200は、直接通信リンク250と、
図2に示す配置に対応する通信リンク350、450を使用する中継UE経由の間接通信経路とを含むマルチ経路通信によってサービスされている。
図3Aに示すように、黒バツ印460は、中継UE300とgNB100との間のUu通信リンクに障害が発生したことを示し、
図3Bに示すように、黒バツ印360は、リモートUE200と中継300との間のサイドリンク通信リンク350に障害が発生したことを示す。最後に、
図3Cでは、リモートUE200とgNB100間の直接通信リンク250に障害が発生したことが、黒バツ印260で示されている。
【0022】
UEが直接通信経路と間接通信経路を切り替えることができるシナリオにおける無線リンク障害(RLF)は、Uuインタフェース上の直接通信経路に障害が発生した場合のサイドリンク及び動作におけるRLFを考慮したTS38.300で考慮されている。本開示は、TS38.331とともに、無線ビーム障害又は物理層障害に対して、PC5インタフェースを介した間接通信リンク及びUuインタフェースを介した直接通信リンク、及び無線リソース制御動作の再確立手順の開始を提供する。UEがハンドオーバを許可する設定されたサイドリンクを提供することができるハンドオーバ中の動作も考慮される。本開示のシナリオは、UEがRRC接続モードでサイドリンク通信を実行し、Uuリンクを使用してサイドリンク上の障害を報告し得るという仮定に基づく処理を規定する。この手順は、Uuがマルチ経路通信で構成されている場合に使用することができる。しかしながら、マルチ経路通信における無線リンク障害(RLF)の一般的な処理、より詳細には、Uuインタフェースを介した無線ネットワークインフラストラクチャ機器との直接通信リンクにおけるRLFを、PC5インタフェースを介した中継ノードを使用するインフラストラクチャ機器との間接通信経路を使用して管理及び報告することによって処理することに関して、技術的な問題が残る。他の実施形態では、技術的な問題は、サイドリンク(SL)RLF、すなわち、中継装置を介した無線ネットワークインフラストラクチャ機器との間接的な通信経路上のPC5インタフェースを介したSL上の障害の処理に関する。いくつかの例示的な実施形態では、UEは、無線ネットワークインフラストラクチャ機器への間接的な通信経路で通信するために、2つ以上の中継装置に対して2つ以上のSLを有していてもよく、RLFは、それらの中継装置のうちの1つに対するそれらのSLのうちの1つで発生し得る。これに応答して、UEは、どの中継装置とどのSL通信リンクでRLFが発生したかを識別するメッセージを、Uuインタフェースを介してマルチ経路通信リンクの直接通信リンクを介して送信し得る。これには、どのSLが生き残ったかの表示も含み得るが、残りのリンクが生き残ったため、暗黙的なものとなる可能性もある。
【0023】
他の例示的な実施形態では、UEは、マルチ経路通信リンクを確立してもよく、複数のキャリア、すなわち、キャリアアグリゲーション又はデュアル接続を備えたUuインタフェースを使用して直接通信経路が確立されるため、1つのキャリアでの通信に障害が発生した場合でも、通信を継続することができ、生き残ったキャリアのいずれか、又は生き残ったSLを介してRLFを報告することができる。
【0024】
本技術の実施形態は、無線通信ネットワークにデータを送信するか、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法を提供することができ、この方法は、無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む、無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立すること、及びマルチ経路通信を使用して無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信すること、又はマルチ経路通信を使用して無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信することを含む。本方法は、直接通信リンクのリンク品質がデータユニットの通信をサポートできないと判断するステップと、直接通信リンクがデータユニットの通信をサポートできないステップと、間接通信リンクを介して、失われたデータユニットを回復するためのデータユニットの送信又は受信のステータス報告とを送信するステップとを含む。
【0025】
他の例示的な実施形態によれば、マルチ経路通信リンクを確立した後、通信装置は、間接通信リンクのリンク品質が、無線ネットワークインフラストラクチャ機器へのデータユニットの送信により、又はサイドリンク通信リンクを介した無線ネットワークインフラストラクチャ機器からのデータユニットの受信により、データユニットの通信をもはやサポートできないと判断し、直接通信リンクを介して、間接通信リンクがデータユニットの通信をもはやサポートできないことを示す表示を、間接通信経路が解放されたことを示す表示と、失われたデータユニットのいずれかを回復するために使用するデータユニットの送信又は受信のステータス報告とともに送信することによって動作するように構成される。この表示は、例えば、Uuメッセージとして送信される。
【0026】
実施形態は、以下の例に対処する技術を提供する。
1.直接通信リンクと間接通信リンクの両方でRLFが発生し、UEがRRCの再確立を実行しようとすると、再確立に長い時間がかかることがある。このため、UEは、再確立手順が成功する前に、サイドリンク中継UEを発見できる場合がある。サイドリンクの発見が成功し、PC5インタフェースを確立できた場合、新しい中継又は古い中継を含むSLを介してRLFを報告することができる。
2.RLFがSL/PC-5インタフェース上で発生すると、PC-5RRC接続は解放され、Uuメッセージを介してSL情報を使用してgNBに報告され、例えば、SL情報Uuメッセージに含まれる新しいPDCPステータス報告又は最後に成功した受信PDCPシリアル番号SNを含むデータ損失を管理する手順を伴う。
【0027】
図1及び
図2に示された構成要素のより詳細な図は、
図4に提供される。
図4において、
図1のTRP10に凡そ対応するTRP120は、単純化された表現として、送信機126と、受信機124と、送信機126及び受信機124を制御して、TRP120によって提供されるセル(明瞭化のために
図3には示されていない)内の1つ以上のUEに無線信号を送信及び受信するように動作し得るコントローラ又は制御プロセッサ122とを含む。
【0028】
図4に示されるように、TRP120は、例えば、光ファイバケーブルであってよい物理インタフェース130を介してDU140に接続される。従って、物理インタフェース130は、TRP210からDU140及びCU160を介してコアネットワーク400へのデータ及びシグナリングトラフィックのための通信リンクを提供する。DU140とCU160との間のインタフェース150は、物理又は論理インタフェースとすることのできるF1インタフェースとして知られている。DU140とCU160との間のF1インタフェース150は、仕様3GPP TS 38.470及び3GPP TS 38.473に従って動作し、光ファイバ又は他の有線又は無線の高帯域幅接続から形成されてもよい。TRP210とコアネットワーク400との間の接続は、一般に、バックホールと呼ぶことができ、TRP120からDU140への物理インタフェース130と、DU140からCU160へのF1インタフェース150とを含む。
【0029】
図2に示されるように、TRP120は、ダウンリンク無線信号を送信し、アップリンク無線信号をリモートUE200からリモートUE200への直接無線通信リンク250を介して受信するように構成されてもよい。直接無線通信リンク250は、一例ではUuインタフェースであってよい。リモートUE200は、送信機226、受信機224、及び送信機226及び受信機224を制御して、リモートUE200とTRP120との間に形成された無線通信リンク250を介してTRP120にアップリンク信号を送信し、TRP120からダウンリンク信号を受信するように構成されたコントローラ222を含むように示されている。リモートUE200とTRP120/gNB100との間の直接無線通信リンク250を介してリモートUE200が、TRP120/gNB100と通信する場合、リモートUE200は「直接経路」を介してTRP120/gNB100と通信していると言うことができる。通信装置(UE等)の直接無線通信リンクは、中間無線通信リンク(サイドリンク無線通信リンク等)を介さない、無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器(gNB等)への無線通信リンクと解釈される。
【0030】
図4に示すように、TRP120は、直接無線通信リンク450を介してダウンリンク無線信号を送信し、中継UE200からアップリンク無線信号を受信するように構成されてもよい。直接無線通信リンク450は、一例ではUuインタフェースであることがある。中継UE300は、送信機326と、受信機324と、送信機326及び受信機324を制御して、中継UE300とTRP120との間に形成された直接無線通信リンク450を介してTRP120にアップリンク信号を送信し、TRP120からダウンリンク信号を受信するように構成されたコントローラ322とを含むように示されている。
【0031】
図4に示されるように、中継UE300のコントローラ322は、サイドリンク無線通信リンク350を介してリモートUE200にダウンリンク信号を送信するように送信機326を制御し、サイドリンク無線通信リンク350を介してリモートUE200からアップリンク信号を受信するように受信機324を制御するように構成してもよい。同様に、リモートUE200のコントローラは、受信機224を制御して中継UE300からダウンリンク信号を受信し、送信機226を制御して中継UE300にアップリンク信号を送信するように構成されてもよい。中継UE300とリモートUE200との間のサイドリンク無線通信リンク350は、PC-5インタフェース等のサイドリンク無線通信リンクである。従って、中継UE300は、リモートUE200とTRP120との間で信号を中継するように構成されてもよい。リモートUE200が中継UE300を介して(すなわち、リモートUE200と中継UE300との間のサイドリンク無線通信リンク350及び中継UE300とTRP120/gNB100との間の直接無線通信リンク450を介して)、TRP120/gNB100と通信している場合、リモートUE200は「間接経路」を介してgNB100と通信していると言うことができる。
図4には示されていないが、間接経路はさらに、1つ以上のさらなる中継UEを含んでいてもよい。
【0032】
図4に示す例では、中継UE300は、リモートUE200と無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器(すなわち、gNB100)との間の信号を中継するので、中継UE300は、「UE-ネットワーク(U2N)」中継と呼ばれることがある。当業者には理解されるように、1つ以上の他の中継UEは、gNB100への間接経路に沿って、リモートUE200と中継UE300との間で信号を中継してもよく、それによって「UE-UE(U2U)」中継として機能する。
【0033】
送信機126、226、326及び受信機124、224、324(ならびに本開示の例及び実施形態に関連して記載された他の送信機、受信機及びトランシーバ)は、例えば、5G/NR規格に従って無線信号を送信及び受信するために、無線周波数フィルタ及び増幅器ならびに信号処理構成要素及び装置を含んでいてもよい。コントローラ122、222、322(ならびに本開示の例及び実施形態に関連して記載された他のコントローラ)は、例えば、マイクロプロセッサ、CPU、又は専用チップセット等であってよく、不揮発性メモリ等のコンピュータ可読媒体に記憶される命令を実行するように構成される。本明細書に記載される処理ステップは、例えば、ランダムアクセスメモリと連動したマイクロプロセッサが、コンピュータ可読媒体に格納された命令に従って動作することにより実行することができる。送信機、受信機、及びコントローラは、表現を容易にするために、
図3に別個の要素として概略的に示されている。しかしながら、これらの要素の機能は、例えば、1つ以上の適切にプログラムされたプログラム可能なコンピュータや、1つ以上の適切に構成された特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを使用する等、様々な異なる方法で提供できることが理解されよう。
【0034】
図4に示されるように、TRP120、DU140、及びCU160は、無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器の一例であるgNB100を集合的に形成してもよい。従って、TRP120と通信するリモートUE200又は中継UE300への言及は、代替的に、gNB100と通信するリモートUE200又は中継UE300への言及と見なされ得る。さらに、リモートUE200及び中継UE300は通信装置の一例であることが理解されよう。理解されるように、インフラストラクチャ機器/TRP/基地局/gNBは、UE/通信装置と同様に、一般に、その動作機能に関連する様々な他の要素から構成される。
【0035】
従って、上記で説明したように、リモートUE200は、直接経路を介して(すなわち、リモートUE200とgNB100との間の直接無線通信リンク250を介して)、又は間接経路を介して(すなわち、リモートUE200と中継UE300との間のサイドリンク無線通信リンク350及び中継UE300とgNB100との間の直接無線通信リンク450を介して)、gNB100と通信することができる。従来、リモートUE200は、任意の時点で、直接経路又は間接経路のいずれかを介して通信するように構成されるが、両方を同時に通信することはできない。例えば、リモートUE200がgNB100によって提供されるセル内にある場合、リモートUE200は直接経路を介して通信するように構成されてもよい。あるいは、リモートUE200がTRP120によって提供されるセルの外側にあるが、中継UE300がTRP120によって提供されるセルの内側にある場合に、リモートUE200は、間接経路を介して通信するように構成されてもよい。このように、中継UE300は、リモートUE200のカバレージを提供することができる。
【0036】
Uuリンク障害と、中継UEを介したgNBへの報告
例示的な実施形態例によれば、UEが、Uuリンクに障害が発生したか、又はUuリンク品質が閾値を下回ったことを検出すると、UEは、Uuリンクが直接通信リンクを介した通信をもはやサポートできないことを中継UEに通知する。この例を
図5に示す。
図5の最初の段階中に示されているように、リモートUE200は、gNB100とのUuインタフェースを介した直接通信リンクと、中継UE300とUuインタフェースを介してgNB100との通信リンクを確立した中継UEとのサイドリンク(SL)PC5インタフェースを使用するリモートUE300を介した間接通信経路とを使用するマルチ経路通信によってサポートされる。示されるように、初期段階500において、リモートUEは、gNB100からPDUの形式でダウンリンクデータを受信し、(Uuインタフェースを介した)直接リンクを介したマルチ経路通信及び(PC5インタフェースを介した)中継UE300を介した間接通信リンクを介して、PDUとしてアップリンクデータをgNB100に送信する。しかしながら、ある時点502において、gNB100とのUuインタフェースのリンク品質が所定の閾値を下回ったため、gNB100との直接通信リンクではUuインタフェースがもはや利用できなくなる。
【0037】
Uuインタフェースを介したgNB100との通信リンクが、PDCP PDUの通信をサポートするレベルを下回っていると判断するために、確立されたハンドオーバ手順の既存のイベントA2を再利用し得るネットワークによって、閾値が構成されてもよい。無線通信ネットワークは、イベントA2に対する複数の閾値、すなわち、トラフィックが分割される場合の1つの閾値と、同じトラフィックが直接及び間接通信経路(Uu及びSL)の両方を介して送信される場合の、又はネットワーク又はUEの実装に基づくより低い閾値を設定できる。従って、例示的な実施形態によれば、リモートUE200が、Uuインタフェースを介したgNB100との直接通信リンクに障害が発生したか、又は所定の閾値を下回ったと判断すると、リモートUE200は、直接通信経路が、間接通信経路を介して、すなわち、中継UE504a、504bを介して、gNB100との間のPDUの通信をもはやサポートできないという表示を送信する。例示的な実施形態によれば、無線通信ネットワークは、この表示に基づいて、別の通信リンクを介して、トラフィック(PDU)を確立して通信するようにリモートUE200に表示することができる。他の通信リンクは、ハンドオーバの一部として、又は、別の中継UE(サイドリンク)を介して、別のgNBと確立する、又はしばらくの間、単一リンクを維持してもよい。さらに、リモートUE200は、正常に送受信されなかったPDUを識別するために、正常に送受信されたPDCP PDUのステータスを報告し得る。なぜなら、gNB-CU内のPDCPはデータ損失を調整することができ、PDCPステータス報告を行うフレームワークを既に持っているので、PDCP PDUを報告するのが良い(RLF及びハンドオーバで行われ、UEは失ったPDCP SNを報告する。既知のことであり、38.300/38.323で実施され、RRC38.331により設定されている)。しかしながら、RLCレイヤで行うこともできる。
【0038】
従って、例示的な実施形態によれば、リモートUE200が、Uuリンクに障害が発生したか、又はUuリンク品質が閾値を下回ったことを検出すると、Uuインタフェースを介した直接通信リンクが、データ通信をサポートするためにもはや利用できないことを中継UEに通知できる。Uuリンク品質が閾値を下回ったというイベントは、イベントA2とすることができる。Uuリンクに障害が発生した場合、この障害の表示は、間接通信リンクであるスライドリンク(PC5)及び中継UE300を介してgNB100に送信される。例示的な実施形態によれば、リモートUE200は、次に、正常に受信又は送信されたPDCP PDUのステータスを報告するため、gNB100内の対応するエンティティは、正常に送信又は受信されなかったPDUを識別することができる。
【0039】
SLリンク障害とgNBへの報告 他の例示的な実施形態が
図6に示されており、この実施形態は、
図5の例示的な実施形態に対応し、中継UE300への間接通信リンクに障害が発生するか、又はリンク品質が、許容可能な効率的な通信インテグリティのために確立された所定の閾値を下回る例について示されている。
図6に示す例では、
図5の例と同様に、初期段階500の間、リモートUE200は、gNB100からPDUの形式でダウンリンクデータを受信し、直接リンクを介した(Uuインタフェースを介した)、及び中継UE300を介した間接通信リンクを介した(PC5インタフェースを用いた)、マルチ経路通信を使用して、PDUとしてアップリンクデータをgNB100に送信する。しかしながら、ポイント602において、中継UE300とのPC5インタフェースのリンク品質が所定の閾値を下回る、又は障害が発生したと見なされるため、中継UE300を介した通信経路は、gNB100との間接通信リンクではもはや利用できなくなる。この例では、リモートUE200が、直接通信リンクを介して、すなわち、gNB100へのUuインタフェースを介して、無線通信ネットワークにサイドリンク障害(SL-RLF)を報告するための手順がすでに存在している。サイドリンク障害604の報告は、サイドリンク障害又は所定の閾値を下回るリンク品質の低下を検出した後に示される。現在、サービングL2 U2N中継UEが絶対閾値より悪くなる既存のイベントX2(ハンドオーバをトリガするために従来から使用されている)を使用して、SLのリンク品質が所定の閾値より低下したか、又は故障した旨のメッセージを送信することができる。次に、リモートUE200は、矢印606で表されるように、直接通信リンクUuインタフェースを介して、PDCPステータスをgNB100に報告する。
【0040】
この例示的な実施形態によれば、リモートUEによってイベントX2が報告され、これにより、Uuインタフェースを介した直接通信リンクに障害が発生した場合に、PDCPステータス報告をリモートUEが報告したのと対応する方法で、PDCPステータス報告手順がトリガされる。いくつかの例示的な実施形態によれば、障害又はリンク品質が効率的な通信をサポートするのに十分でないことの識別をトリガするために使用するイベントX2は、マルチ経路通信が直接通信経路と間接通信経路との間の冗長性又は分割のいずれかに使用される場合に、リンク品質を異なるしきい値と比較することによって決定されてもよい。
【0041】
いくつかの例示的な実施形態では、イベントX2の後にトリガされるPDCPステータス報告の形式及び手順は、無線通信ネットワークによって構成されてもよい。
【0042】
図6によって表される別の例示的な実施形態によれば、UEは、無線ネットワークインフラストラクチャ機器への間接通信経路で通信するために、2つ以上の中継UE300に対して2つ以上のSLを有し得る。ステップ602のような、それらの中継装置のうちの1つ以上に対するそれらのSLのうちの1つ以上で発生したRLFは、これに応答して、ステップ604において、UEに、マルチ経路通信リンクの直接通信リンクを介して、Uuインタフェースを介してUuメッセージを送信させてもよく、これが、中継装置が被RLFであるSL通信リンクを識別し、また、暗黙的であってもよいが、SLのうちのどれが生き残ったかの表示を含む。例えば、2つの中継装置に対して2つのSLしかなく、一方が被RLFである場合、他方が生き残ったことは暗黙の了解である。しかしながら、一般的には、L個の中継装置との間にN個の間接又はSLが存在し、それらのSLのうちM個にRLFが発生した場合、N-M個が生き残ったことになる。N-M個の生き残ったリンクは、RLFが発生したM個を無線通信ネットワークに示すことによって暗黙的に示してもよいし、N-M個の生き残ったリンクをUuメッセージで明示的に示してもよい。
【0043】
他の例示的な実施形態によれば、マルチ経路通信リンクを確立した後、UEは、間接通信リンクのリンク品質が、無線ネットワークインフラストラクチャ機器へのデータユニットの送信により、又はサイドリンク通信リンクを介した無線ネットワークインフラストラクチャ機器からのデータユニットの受信により、データユニットの通信をもはやサポートできないと判断し、直接通信リンクを介して、間接通信リンクがデータユニットの通信をもはやサポートできないことを示す表示を、間接通信経路が解放されたことを示す表示とともに、失われたデータユニットのいずれかを回復するために使用するデータユニットの送信又は受信のステータス報告とともに送信することによって動作するように構成される。この表示は、例えば、Uuメッセージとして送信される。
【0044】
別の中継UEを介したリンク障害と復旧の両方
例示的な実施形態は、マルチ経路通信の両方の通信リンクに障害が発生した場合の改善も提供することができる。直接通信リンクと間接通信リンクの両方に障害が発生した場合に通信を回復するための手順を示す例示的な実施形態を
図7に示す。
図7に示され、
図5及び
図6の他の実施形態に対応するように、初期段階500において、リモートUE200は、gNB100からPDUの形態でダウンリンクデータを受信し、直接通信リンクを介する(Uuインタフェースを介する)、及びサイドリンク(PC5)インタフェースを使用する、中継UE300を介する間接通信リンクを介するマルチ経路通信を使用して、gNB100にPDUとしてアップリンクデータを送信する。)しかしながら、ポイント700において、gNB100とのPC5インタフェースの両方のリンク品質が、所定の閾値を下回り、PDUの通信をサポートできないか、又は障害が発生したと見なされ、Uuインタフェースの直接通信リンクを介した通信のリンク品質もPDUの通信をサポートできないか、又は障害が発生したと見なされるため、リモートUE300を介し、gNB100を直接介した通信経路はもはや利用できなくなる。この例では、リモートUE200は、RRC再確立手順を実施する前に、発見プロセス704で別の中継UE702を発見して、gNB100又は別のgNBのいずれかとの通信リンクを再確立するか、別のgNBにハンドオーバするように表示してもよい。リモートUE200が新しい中継UE702を発見すると、リモートUE200は他のリモートUE702との新しいサイドリンク接続707を確立する。その後、リモートUE200は、Uuインタフェース及びサイドリンクインタフェースの無線リンク障害を示すレポート708を送信する。Uuインタフェースが無線リンク障害を経験したgNB100によって形成されるセルのセルIDと、同じく無線リンク障害が発生したサイドリンク中継UE300を識別するための中継UE300の識別子(中継UE ID)とが、他の中継UE702に送信される情報に含まれる。この情報は、ランダムアクセス手順の一部として、セキュリティのアクティブ化前、又はPDCPセキュリティがサイドリンク上でアクティブ化された後に、他方のリモートUE702に送信されるメッセージ1、メッセージ3、又はメッセージ5のいずれかに含めることができる。すなわち、Uu PDCPセキュリティとSL PDCPセキュリティが確立される。SLセキュリティはピアツーピアであり、この情報はgNBに送られるため、PDCPセキュリティは理にかなっている。
【0045】
従って、例示的な実施形態によれば、無線リンク障害が発生したリモートUE200にサービスを提供していたgNBによって形成されたセルのセルIDと、サイドリンク中継UEを識別するための同じく無線リンク障害が発生した中継UEの識別子とが、リモートUEから新しい中継UEに送信されるメッセージに含まれる。マルチ経路通信を提供するために使用されていたセルIDと中継UEの識別子を受け取ったため、無線通信ネットワークはUEコンテキストを識別でき、その結果、より高速に接続を再確立できる。
【0046】
他の例示的な実施形態によれば、マルチ経路通信の一部を形成するサイドリンク通信リンクは、設定されたグラントリソース、例えば、サイドリンク設定グラントタイプ1(SL CGタイプ1リソース)を使用してもよい。直接通信リンク(Uuインタフェース)で無線リンク障害が発生し、再確立がトリガされた場合、リモートUEがマスターセルグループ(MCG)又はセルへの接続を失っても、サイドリンク中継の設定されたグラントリソースは依然として有効であり得る。このように、リモートUEはサイドリンク中継を介してサイドリンクの設定されたグラントタイプ1リソースの使用を継続できるため、MCG無線リンク障害が発生したときに、このタイプ1リソースの使用を停止し、サイドリンク通信のためにRRCの再確立を実行する必要はない。この例示的な実施形態によれば、Uuインタフェースを介した直接通信リンクに無線リンク障害が発生しても、間接通信リンクのサイドリンク中継の設定されたグラントリソースは維持される。
【0047】
他の例示的な実施形態によれば、リモートUEがマルチ経路通信によってサポートされる場合、リモートUEは、サイドリンク又はgNBへのアップリンク(直接通信リンク)のいずれかを介したアップリンクデータの送信を優先するように構成され得る。これは、いくつかの例では、リモートUEが、例えば、時間領域において、アップリンクUuインタフェース及びサイドリンクPC5インタフェースを介した同時送信を実行できないためである。この例示的な実施形態によれば、アップリンク又はサイドリンクを介したデータの送信は、無線通信ネットワーク、すなわち、無線アクセスネットワークによって設定された優先順位及び閾値に基づいて行われるか、又は事前に設定される。UEがV2Xサイドリンク送信とアップリンク送信の両方を時間領域で同時に実行できない場合、両方の送信間の優先順位付けは、優先順位に基づいて行われる。この例示的な実施形態例によれば、マルチ経路通信において、リモートUEは、Uuインタフェースのユニキャスト送信とPC5のサイドリンクとの間で選択された優先順位をgNBに通知する。従って、リモートUEは、UUインタフェースのユニキャストと、選択されたリンクを使用するPC-5との間の選択された優先順位をgNBに通知するため、ネットワークはマルチ経路構成を無効化又は非活性化することができる。
【0048】
UEによる複数の直接及び/又は間接通信リンクの確立
他の例示的な実施形態では、UEは、マルチ経路通信リンクを確立し得、複数のキャリア、すなわち、キャリアアグリゲーション又はデュアル接続を備えたUuインタフェースを使用して直接通信経路が確立されるため、1つのキャリアでの通信に障害が発生した場合でも、通信を継続することができ、RLFを生き残ったキャリアのいずれかで、又は生き残ったSLを介して報告することができる。
【0049】
他の例示的な実施形態によれば、UEは、無線ネットワークインフラストラクチャ機器との複数の直接通信リンクと、各々が中継装置とのSL通信リンクを含む複数の中継通信装置を介した複数の間接通信リンクとを含む無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立してもよく、複数の中継通信装置は、無線ネットワークインフラストラクチャ機器との直接通信リンクを提供する。UEは、マルチ経路通信を使用して無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信し、又はマルチ経路通信を使用して無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されてもよい。そして、UEは、複数の間接通信リンクのうちの1つ以上のリンク品質が、無線ネットワークインフラストラクチャ機器へのデータユニットの送信又は無線ネットワークインフラストラクチャ機器からのデータユニットの受信によるデータユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、又は複数の直接通信リンクのうちの1つ以上のリンク品質が、無線ネットワークインフラストラクチャ機器へのデータユニットの送信又は無線ネットワークインフラストラクチャ機器からのデータユニットの受信によるデータユニットの通信をもはやサポートできないと判断するように構成される。UEはまた、複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ、又は複数の直接通信リンクのうちの少なくとも1つの生き残りを識別し、複数の直接通信リンクのうちの1つ以上、又は複数の間接通信リンクのうちの1つ以上がデータユニットの通信をもはやサポートできないことを示す表示を、少なくとも1つの生き残った通信リンクを介して送信するように構成される。少なくとも1つの生き残った通信リンクが間接通信リンクである場合、UEは、無線ネットワークインフラストラクチャ機器によって形成されるセルのセル識別子と、間接通信リンクを形成する中継通信装置の識別子との表示を送信するように構成され、これは、無線通信ネットワークによって、失われたデータユニットのいずれかを回復するために使用され得る。少なくとも1つの生き残った通信リンクが、直接通信リンクを形成する無線ネットワークインフラストラクチャ機器によって形成されたセルのセル識別子の表示を送信する直接通信リンクである場合、これは、無線通信ネットワークによって、失われたデータユニットのいずれかを回復するために使用することができる。
【0050】
以下の番号のついた段落は、本技術のさらなる例示的側面及び特徴を提供する。
段落1 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
該無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、該マルチ経路通信は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む該中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む、ステップと、
該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップとを含み、該方法は、
該間接通信リンクのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該サイドリンク通信リンクを介した該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
該直接通信リンクを介して、該間接通信リンクが、該データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を、該間接通信経路が解放されたことの表示と、失われた該データユニットのいずれかの回復に使用される、該データユニットの該送信又は該受信のステータス報告とともに送信するステップとを含む、方法。
段落2 該間接通信リンクの該リンク品質が、該データユニットの該通信をもはやサポートしないと判断された場合、該直接通信リンクを介して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に送信される該ステータス報告は、該間接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、該間接通信リンクを介して送信された該データユニット、又は該間接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、該間接通信リンクから受信された該データユニットの表示を含む、段落1に記載の方法。
段落3 該間接通信リンクの該リンク品質が、該データユニットの該通信をもはやサポートしなくないと判断された場合、該ステータス報告は、該間接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断された結果として、該間接通信リンクを介して送信されなかったデータユニット、又は該間接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、該間接通信リンクから受信された該データユニットの最後の表示を含む、段落1に記載の方法。
段落4 該間接通信リンクがデータユニットの通信をもはやサポートできないことの該表示が、該間接通信経路が解放されたことの該表示と、該データユニットの該送信又は該受信のステータス報告とともに、Uuメッセージを使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に送信される、段落1、2又は3に記載の方法。
段落5 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
該無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、該マルチ経路通信は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、複数のサイドリンク通信リンクを含む複数の中継通信装置を介した複数の間接通信リンクとを含み、該複数の中継通信装置の各々は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に他の直接通信リンクを提供することのできる、ステップと、
該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップとを含み、該方法は、
該複数の中継装置の少なくとも1つとの該間接通信リンクの少なくとも1つのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該サイドリンク通信リンクの少なくとも1つを介した該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
失われた該データユニットのいずれかの回復に使用される、失われた該データユニットのいずれかの回復に使用される、該データユニットの該送信又は該受信のステータス報告とともに解放される、該データユニットの通信をもはやサポートできない、該判断された1つ以上の該複数の間接通信リンクの該直接通信リンクを介して表示を送信するステップとを含む、方法。
段落6 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
該無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、該マルチ経路通信は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、サイドリンク通信リンクを含む中継通信装置を介した間接通信リンクとを含み、該中継通信装置は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供する、ステップと、
該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップとを含み、該方法は、
該間接通信リンクのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
該間接通信リンクを介して、該直接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信するステップとを含む、方法。
段落7 失われた該データユニットのいずれかの回復に使用される、該データユニットの該送信又は該受信のステータス報告を備える、段落6に記載の方法。
段落8 該直接通信リンクの該リンク品質が、該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断された場合、該ステータス報告は、該直接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、該直接通信リンクを介して送信された該データユニット、又は該直接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、該直接通信リンクから受信された該データユニットの表示を含む、段落6に記載の方法。
段落9 該直接通信リンクの該リンク品質が、該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断された場合、該ステータス報告は、該直接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断された結果として該直接通信リンクを介して送信されていない該データユニット、又は該直接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に該直接通信リンクから受信された該データユニットの最後の表示を含む、段落6に記載の方法。
段落10 該データユニットは、パケットデータコンバージェンスプロトコル、PDCP、パケットデータユニット、PDUであり、該PDUの送受信は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器内のPDCPレイヤとのPDCPレイヤ接続によって制御される、段落1から9のいずれかに記載の方法。
段落11 該間接通信リンク及び該直接通信リンクの一方又は両方の該リンク品質を監視するステップ、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器から、該間接通信リンク及び該直接通信リンクの一方又は両方の該リンク品質の表示を受信するステップを含み、該間接通信リンクの該リンク品質が該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、該リンク品質が第1の所定の閾値を下回ったと判断することを含み、該直接通信リンクの該リンク品質が該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、該リンク品質が第2の所定の閾値を下回ったと判断することを含む、段落1から10のいずれかに記載の方法。
段落12 該第1の所定の閾値は、該第2の所定の閾値と同じである、段落11に記載の方法。
段落13 該間接通信リンクの該リンク品質を監視することは、該中継通信装置との該サイドリンク通信リンクの該リンク品質を監視すること、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器から該中継通信装置との該サイドリンク通信リンクの該リンク品質の表示を受信することを含み、該間接通信リンクの該リンク品質が該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、該中継通信装置との該サイドリンク通信リンクの該リンク品質が該第2の所定の閾値を下回ったと判断することを含む、段落11に記載の方法。
段落14 該間接通信リンクの該リンク品質が、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、該間接通信リンクに無線リンク障害が発生したことを検出することを含み、該直接通信リンクの該リンク品質が、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することが、該直接通信リンクに無線リンク障害が発生したことを検出することを含む、段落11に記載の方法。
段落15 該マルチ経路通信は、該直接通信リンクと該間接通信リンクとの間で該データユニットを切り替えて該データユニットを送信すること、又は該データユニットを複製して該直接及び該間接通信リンクとの両方に該データユニットを送信すること、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器切り換えによって該直接通信リンクと該間接通信リンクとの間で送信された、又は該直接通信リンクと該間接通信リンクとの両方で複製されて送信された該データユニットを受信することを含む、段落1から14のいずれかに記載の方法。
段落16 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
該無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、該マルチ経路通信は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、サイドリンク通信リンクを含む第1の中継通信装置を介した間接通信リンクとを含み、該第1の中継通信装置は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接リンクを提供する、ステップと、
該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップと、
該間接通信リンクのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
該直接通信リンクのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
中継通信装置として動作し得る別の通信装置を発見するステップと、
該無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は別の無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第3の直接通信リンクを提供する該発見された中継通信装置との新たなサイドリンク通信リンクを確立するステップと、
該新たなサイドリンク通信リンクを介して、該直接通信リンク及び該間接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信するステップと、
失われた該データユニットのいずれかを回復するために該無線通信ネットワークにより使用することができる、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子及び該第1の中継通信装置の識別子を送信するステップとを含む、方法。
段落17 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
該無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、該マルチ経路通信は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との複数の直接通信リンクと、該通信装置とのサイドリンク通信リンクをそれぞれが含む複数の中継通信装置を介した複数の間接通信リンクとを含み、該複数の中継通信装置は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に直接通信リンクを提供することのできる、ステップと、
該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップと、
該複数の間接通信リンクの1つ以上のリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップ、又は
該複数の直接通信リンクの1つ以上のリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
該複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は該複数の直接通信リンクのうちの1つの少なくとも1つの生き残りを識別するステップと、及び
該複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は該複数の直接通信リンクのうちの1つの該少なくとも1つの生き残りを介して、該データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信するステップと、
該少なくとも1つの生き残りの通信リンクが間接通信リンクの場合、失われた該データユニットのいずれかを回復するために該無線通信ネットワークにより使用することができる、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子及び該間接通信リンクを形成する中継通信装置の識別子を送信するステップ、又は
該少なくとも1つの生き残りの通信リンクが直接通信リンクの場合、失われた該データユニットのいずれかを回復するために該無線通信ネットワークにより使用することができる、該直接通信リンクを形成する該無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子を送信するステップとを含む、方法。
段落18 新たなサイドリンク通信リンクを介して、ステータス報告を送信するステップを含み、該ステータス報告は、該直接及び間接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートできない結果として失われた該データユニットのいずれかを回復するのに使用される、該データユニットの該送信又は該受信のステータスを示す、段落17に記載の方法。
段落19 該間接通信リンク及び該直接通信リンクの該リンク品質が、該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断された場合、該ステータス報告は、該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、該間接及び直接通信リンクを介して送信された該データユニット、又は該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に、該間接及び該直接通信リンクから受信された該データユニットの表示を含む、段落18に記載の方法。
段落20 該間接通信リンク及び該直接通信リンクの該リンク品質が、該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断された場合、該ステータス報告は、
該間接及び直接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断された結果として送信されていない該データユニット、又は該データユニットの通信をもはやサポートしないと判断される前に該間接及び直接通信リンクから受信された該データユニットの最後の表示を含む、段落18に記載の方法。
段落21 該データユニットは、パケットデータコンバージェンスプロトコル、PDCP、パケットデータユニット、PDUであり、該PDUの送受信は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器内のPDCPレイヤとのPDCPレイヤ接続によって制御される、段落18、19又は20のいずれかに記載の方法。
段落22 該間接通信リンク及び該直接通信リンクの該リンク品質を監視するステップ、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器から、該間接通信リンク及び該直接通信リンクの該リンク品質の表示を受信するステップを含み、該間接通信リンクの該リンク品質が該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、該リンク品質が第1の所定の閾値を下回ったと判断することを含み、該直接通信リンクの該リンク品質が該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、該リンク品質が第2の所定の閾値を下回ったと判断することを含む、段落17から21のいずれかに記載の方法。
段落23 該第1の所定の閾値は、該第2の所定の閾値と同じである、段落22に記載の方法。
段落24 該マルチ経路通信は、該直接通信リンクと該間接通信リンクとの間で該データユニットを分割して送信すること、又は該データユニットを複製して該直接及び該間接通信リンクとの両方に該データユニットを送信すること、又は該直接通信リンクと該間接通信リンクとの間で切り換えられた該無線ネットワークインフラストラクチャ機器によって送信された、又は該直接及び該間接通信リンクとの両方で複製されて送信された該データユニットを受信することを含む、段落16から23のいずれかに記載の方法。
段落25 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
該無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、該マルチ経路通信は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との複数の直接通信リンクと、該通信装置とのサイドリンク通信リンクをそれぞれが含む複数の中継通信装置を介した複数の間接通信リンクとを含み、該複数の中継通信装置は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に直接通信リンクを提供することのできる、ステップと、
該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップと、
該複数の間接通信リンクの1つ以上のリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップ、又は
該複数の直接通信リンクの1つ以上のリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
該複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は該複数の直接通信リンクのうちの1つの少なくとも1つの生き残りを識別するステップと、及び
該複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は該複数の直接通信リンクのうちの1つの該少なくとも1つの生き残りを介して、該データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信するステップと、及び
該少なくとも1つの生き残りの通信リンクが間接通信リンクの場合、失われた該データユニットのいずれかを回復するために該無線通信ネットワークにより使用することができる、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子及び該間接通信リンクを形成する中継通信装置の識別子を送信するステップと、
該少なくとも1つの生き残りの通信リンクが直接通信リンクの場合、失われた該データユニットのいずれかを回復するために該無線通信ネットワークにより使用することができる、該直接通信リンクを形成する該無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子を送信するステップとを含む、方法。
段落26 生き残った通信リンクを介して、ステータス報告を送信するステップを含み、該ステータス報告は、該直接及び該間接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートできない結果として失われた該データユニットのいずれかを回復するのに使用される、該データユニットの該送信又は該受信のステータスを示す、段落25に記載の方法。
段落27 該データユニットは、パケットデータコンバージェンスプロトコル、PDCP、パケットデータユニット、PDUであり、該PDUの送受信は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器内のPDCPレイヤとのPDCPレイヤ接続によって制御される、段落25又は26のいずれかに記載の方法。
段落28 該間接通信リンク及び該直接通信リンクの該リンク品質を監視するステップ、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器から、該間接通信リンク及び該直接通信リンクの該リンク品質の表示を受信するステップを含み、該複数の間接通信リンクの1つ以上の該リンク品質が該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、該リンク品質が第1の所定の閾値を下回ったと判断することを含み、該複数の直接通信リンクの1つ以上の該リンク品質が該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断することは、該リンク品質が第2の所定の閾値を下回ったと判断することを含む、段落25から27のいずれかに記載の方法。
段落29 該第1の所定の閾値は、該第2の所定の閾値と同じである、段落28に記載の方法。
段落30 該マルチ経路通信は、該複数の直接通信リンクと該複数の間接通信リンクとの間で該データユニットを分割して該データユニットを送信すること、又は該データユニットを複製して該複数の直接通信リンク及び該複数の間接通信リンクに該データユニットを送信すること、又は該複数の直接通信リンクと該複数の間接通信リンクとの間で切り換えられた該無線ネットワークインフラストラクチャ機器によって送信された、又は該直接及び該間接通信リンクとの両方で複製されて送信された該データユニットを受信することを含む、段落25から29のいずれかに記載の方法。
段落31 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
該無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、該マルチ経路通信は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む該中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む、ステップと、
該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップ、又は、該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するステップであって、該中継通信装置との該サイドリンク通信リンクは、サイドリンク無線インタフェースの設定されたグラントリソースから形成されており、該方法は、
該直接通信リンクのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断するステップと、
該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との該直接通信リンクを再確立するために再確立手順を実行するステップと、
マルチ経路通信に従って、該再確立された直接通信リンクを使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ該データユニットを送信する、又は該再確立された直接通信リンクを使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器から該データユニットを受信する、及び該サイドリンク通信リンクについて既に確立された、設定されたグラントリソースを使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ該データユニットを送信する、又は該サイドリンク通信リンクについて既に確立された、設定されたグラントリソースを使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器から該データユニットを受信するステップとを含む、方法。
段落32 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するために通信装置によって実行される方法であって、
該無線通信ネットワークの無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立するステップであって、該マルチ経路通信は、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む該中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む、ステップと、
該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は受信するステップとを含み、該マルチ経路通信を使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するステップは、
該間接通信リンク及び該直接通信リンクを使用して、アップリンクの該データユニットは、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に同時に送信できないことを判断するステップと、
該サイドリンク通信リンクを介した該間接通信リンクか、該直接通信リンクかを選択することにより、アップリンクデータユニットの送信を優先するステップと、
該選択されたサイドリンク通信リンクか、該選択された直接通信リンクかを使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ該データユニットを送信するステップとを含む、方法。
段落33 該サイドリンク通信リンクを介した該間接通信リンク又は該直接通信リンクのうちの選択された1つの表示を、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に送信するステップを含み、該マルチ経路通信はアップリンクに対して無効化される、段落32に記載の方法。
段落34 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
該無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
該トランシーバ回路を制御して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む該中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む該無線通信ネットワークの該無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、該コントローラ回路は、
該間接通信リンクのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、及び
該送信機回路を制御して、該直接通信リンクを介して、該間接通信リンクが、該データユニットの通信をもはやサポートできないという表示を、該間接通信経路が解放されたことの表示と、失われた該データユニットのいずれかの回復に使用される該データユニットの該送信又は該受信のステータス報告とともに、送信するように構成される、通信装置。
段落35 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
該無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
該トランシーバ回路を制御して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に他の直接通信リンクをそれぞれが提供する複数の中継通信装置との複数のサイドリンク通信リンクを含む該複数の中継通信装置を介した複数の間接通信リンクとを含む該無線通信ネットワークの該無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、該コントローラ回路は、
該複数の中継装置の少なくとも1つとの該間接通信リンクの少なくとも1つのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該サイドリンク通信リンクの少なくとも1つをそれぞれ介した該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、及び
失われた該データユニットのいずれかの回復に使用される、失われた該データユニットのいずれかの回復に使用される、該データユニットの該送信又は該受信のステータス報告とともに解放される、該データユニットの通信をもはやサポートできない、該判断された1つ以上の該複数の間接通信リンクの該直接通信リンクを介して表示を送信するように構成される、通信装置。
段落36 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
該無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
該トランシーバ回路を制御して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供する中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む該中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む該無線通信ネットワークの該無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、該コントローラ回路は、
該直接通信リンクのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、及び
該送信機回路を制御して、失われた該データユニットのいずれかの回復に使用される該データユニットの該送信又は該受信のステータス報告とともに、該直接通信リンクが、該データユニットの通信をもはやサポートできないという表示を、該間接通信リンクを介して、送信するように構成される、通信装置。
段落37 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
該無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
該トランシーバ回路を制御して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供する第1の中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む該第1の中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む該無線通信ネットワークの該無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、該コントローラ回路は、
該間接通信リンクのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、及び
該直接通信リンクのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、
中継通信装置として動作し得る他の通信装置を発見する、
該無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は別の無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第3の直接通信リンクを提供する該発見された中継通信装置との新たなサイドリンク通信リンクを確立する、
該送信機回路を制御して、該新たなサイドリンク通信リンクを介して、該直接通信リンク及び該間接通信リンクが該データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信する、及び
該送信機回路を制御して、失われた該データユニットのいずれかを回復するために該無線通信ネットワークにより使用することができる、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子及び該第1の中継通信装置の識別子の表示を送信するように構成される、通信装置。
段落38 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
該無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
該トランシーバ回路を制御して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との複数の直接通信リンクと、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に直接通信リンクを提供し、それぞれが該通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む複数の中継通信装置を介した複数の間接通信リンクとを含む該無線通信ネットワークの該無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、該コントローラ回路は、
該複数の間接通信リンクの少なくとも1つのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、又は
該複数の直接通信リンクの少なくとも1つのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、
該複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は該複数の直接通信リンクのうちの1つの少なくとも1つの生き残りを識別する、及び
該トランシーバ回路を制御して、該複数の間接通信リンクのうちの少なくとも1つ又は該複数の直接通信リンクのうちの1つの該少なくとも1つの生き残りを介して、該データユニットの通信をもはやサポートできないことの表示を送信する、及び
該少なくとも1つの生き残りの通信リンクが間接通信リンクの場合、該トランシーバ回路を制御して、失われた該データユニットのいずれかを回復するために該無線通信ネットワークにより使用することができる、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子及び該間接通信リンクを形成する中継通信装置の識別子を送信する、又は
該少なくとも1つの生き残りの通信リンクが直接通信リンクの場合、該トランシーバ回路を制御して、失われた該データユニットのいずれかを回復するために該無線通信ネットワークにより使用することができる、該直接通信リンクを形成する該無線ネットワークインフラストラクチャ機器により形成されたセルのセル識別子を送信するように構成される、通信装置。
段落39 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
該無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
該トランシーバ回路を制御して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供し、該中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む該無線通信ネットワークの該無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信し、該中継通信装置との該サイドリンク通信リンクは、サイドリンク無線インタフェースの設定されたグラントリソースから形成されているように構成されたコントローラ回路とを含み、該コントローラ回路は、
該直接通信リンクのリンク品質が、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器への該データユニットの送信により、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からの該データユニットの受信により、該データユニットの通信をもはやサポートできないと判断する、
該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との該直接通信リンクを再確立するために再確立手順を実行する、
該トランシーバ回路を制御して、マルチ経路通信に従って、該再確立された直接通信リンクを使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ該データユニットを送信する、又は該再確立された直接通信リンクを使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器から該データユニットを受信する、及び該サイドリンク通信リンクについて既に確立された、設定されたグラントリソースを使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ該データユニットを送信する、又は該サイドリンク通信リンクについて既に確立された、設定されたグラントリソースを使用して該無線ネットワークインフラストラクチャ機器から該データユニットを受信するように構成される、通信装置。
段落40 無線通信ネットワークにデータを送信し、又は無線通信ネットワークからデータを受信するための通信装置であって、
該無線通信ネットワークの1つ以上の無線ネットワークインフラストラクチャ機器又は中継通信装置として機能する別の通信装置に信号を送信し、又は信号を受信するように構成されたトランシーバ回路と、
該トランシーバ回路を制御して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器との第1の直接通信リンクと、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に第2の直接通信リンクを提供し、該中継通信装置とのサイドリンク通信リンクを含む中継通信装置を介した間接通信リンクとを含む該無線通信ネットワークの該無線ネットワークインフラストラクチャ機器とのマルチ経路通信を確立し、
該トランシーバユニットを制御して、該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信する、又は該無線ネットワークインフラストラクチャ機器からデータユニットを受信するように構成されたコントローラ回路とを含み、該コントローラ回路は、
該間接通信リンク及び該直接通信リンクを使用して、アップリンクの該データユニットは、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器に同時に送信できないことを判断し、
該サイドリンク通信リンクを介した該間接通信リンクか、該直接通信リンクかを選択することにより、アップリンクデータユニットの送信を優先し、及び
該選択されたサイドリンク通信リンクか、該選択された直接通信リンクかを使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器へ該データユニットを送信することにより、該マルチ経路通信を使用して、該無線ネットワークインフラストラクチャ機器にデータユニットを送信するように、該トランシーバ回路を制御するように構成される、通信装置。
【0051】
本開示をいくつかの実施形態に関連して説明してきたが、本明細書で規定される特定の形態に限定されることを意図するものではない。さらに、ある特徴が特定の実施形態に関連して記載されているように見えるかもしれないが、当業者であれば、記載された実施形態の様々な特徴を、技術を実施するのに適した任意の方法で組み合わせることができることが認識されるであろう。
【0052】
参考文献[1] TS 38.470
[2] TS 38.423
[3] TS 38.300
[4] TS 38.323[5] TS 38.331
【国際調査報告】