(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-07-25
(54)【発明の名称】車両
(51)【国際特許分類】
B62D 21/00 20060101AFI20250717BHJP
B60K 1/04 20190101ALI20250717BHJP
B62D 25/20 20060101ALI20250717BHJP
B62D 25/08 20060101ALI20250717BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20250717BHJP
H01M 50/242 20210101ALI20250717BHJP
【FI】
B62D21/00 B
B60K1/04 Z
B62D25/20 C
B62D25/08 E
H01M50/249
H01M50/242
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2025505358
(86)(22)【出願日】2023-07-28
(85)【翻訳文提出日】2025-03-05
(86)【国際出願番号】 CN2023109870
(87)【国際公開番号】W WO2024022497
(87)【国際公開日】2024-02-01
(31)【優先権主張番号】202210908506.7
(32)【優先日】2022-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD Company Limited
【住所又は居所原語表記】No. 3009, BYD Road, Pingshan, Shenzhen, Guangdong 518118, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(74)【代理人】
【識別番号】100210099
【氏名又は名称】遠藤 太介
(72)【発明者】
【氏名】シューチェン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】テンヨン リウ
(72)【発明者】
【氏名】ヤンリー ヂャオ
(72)【発明者】
【氏名】ヤンビン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ダーロン リャン
【テーマコード(参考)】
3D203
3D235
5H040
【Fターム(参考)】
3D203AA02
3D203AA31
3D203BA13
3D203BB06
3D203BB16
3D203BB34
3D203BB35
3D203BB54
3D203BC14
3D203CA24
3D203DB05
3D235AA01
3D235BB06
3D235BB25
3D235CC15
3D235DD35
3D235EE63
3D235FF03
3D235FF06
3D235FF07
3D235FF09
3D235FF10
3D235HH22
5H040AA07
5H040AS04
5H040AT06
5H040AY04
(57)【要約】
車両は、フロント縦ビームと、サブフレームと、サブフレーム前部取付点とを備え、サブフレーム前部取付点は、フロント縦ビームに接続され、かつ車両の幅方向においてフロント縦ビームの外側に配置され、サブフレームは、サブフレーム前部取付点によってフロント縦ビームに接続される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両であって、
フロント縦ビーム(11)と、
サブフレーム(13)と、
サブフレーム前部取付点(131)であって、サブフレーム前部取付点(131)が前記フロント縦ビーム(11)に接続され、かつ前記車両の幅方向において、サブフレーム前部取付点(131)が前記フロント縦ビーム(11)の外側に設けられる、サブフレーム前部取付点(131)と、
を備え、前記サブフレーム(13)が前記サブフレーム前部取付点(131)を介してフロント縦ビーム(11)に接続される、
車両。
【請求項2】
前記車両の幅方向において、フロント区画サイドビーム(12)をさらに備え、前記フロント区画サイドビーム(12)が前記フロント縦ビーム(11)の外側面に接続され、前記フロント区画サイドビーム(12)の第1の端部(12a)が前記サブフレーム前部取付点(131)に設けられる、
請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記サブフレーム前部取付点(131)の上下方向の高さが、前記フロント区画サイドビーム(12)と前記フロント縦ビーム(11)との接合部の下方に位置し、
前記フロント縦ビーム(11)がサブフレーム中間取付点(132)およびサブフレーム後部取付点(133)を備え、
前記サブフレーム(13)が前記サブフレーム中間取付点(132)および前記サブフレーム後部取付点(133)を介して前記フロント縦ビーム(11)に接続され、
前記フロント縦ビーム(11)、前記フロント区画サイドビーム(12)、および前記サブフレーム(13)との間に環状の力伝達構造が形成される、
請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記サブフレーム(13)が前記フロント縦ビーム(11)の下方に接続され、前記サブフレーム(13)の前端および後端が水平方向に沿って力を伝達するために一定の高さを有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の車両。
【請求項5】
Aピラーアセンブリ(19)をさらに備え、前記フロント縦ビーム(11)が互いに接続されたフロント縦ビーム前部(117)およびフロント縦ビーム後部(111)を備え、前記フロント区画サイドビーム(12)の第2の端部(12b)が前記Aピラーアセンブリ(19)に接続され、前記フロント縦ビーム前部(117)が前記フロント区画サイドビーム(12)に接続され、前記フロント縦ビーム後部(111)が前記Aピラーアセンブリ(19)に接続され、前記フロント縦ビーム(11)、前記フロント区画サイドビーム(12)、および前記Aピラーアセンブリ(19)が環状の力伝達構造を形成する、請求項3に記載の車両。
【請求項6】
前記フロント区画サイドビーム(12)が下部サイドビーム(122)を備え、前記下部サイドビーム(122)の下部が前記フロント縦ビーム前部(117)に接続され、前記サブフレーム前部取付点(131)が前記下部サイドビーム(122)の下端に設けられ、
前記サブフレーム後部取付点(133)が前記フロント縦ビーム後部(111)に設けられ、前記フロント縦ビーム(11)、前記下部サイドビーム(122)、および前記サブフレーム(13)が環状の力伝達構造を形成する、
請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記フロント区画サイドビーム(12)が上部サイドビーム(121)をさらに含み、前記上部サイドビーム(121)の後端が前記Aピラーアセンブリ(19)に接続され、前記上部サイドビーム(121)の前端が前記下部サイドビーム(122)の上端に接続され、
前記上部サイドビーム(121)、前記下部サイドビーム(122)、前記サブフレーム(13)、および前記Aピラーアセンブリ(19)が環状の力伝達構造を形成する、
請求項6に記載の車両。
【請求項8】
ホイールハウジング取付板(14)であって、前記上部サイドビーム(121)に接続される、ホイールハウジング取付板(14)と、
ホイールハウジング前部ピラー(15)であって、前記ホイールハウジング前部ピラー(15)の上端が前記ホイールハウジング取付板(14)に接続され、前記ホイールハウジング前部ピラー(15)の下端が前記フロント縦ビーム(11)に接続される、ホイールハウジング前部ピラー(15)と、
ホイールハウジング後部ピラー(16)であって、前記ホイールハウジング後部ピラー(16)が前記ホイールハウジング前部ピラー(15)の後側に配置され、前記ホイールハウジング後部ピラー(16)の上端が前記ホイールハウジング取付板(14)に接続され、前記ホイールハウジング後部ピラー(16)の下端が前記フロント縦ビーム(11)に接続される、ホイールハウジング後部ピラー(16)と、
をさらに備え、
前記下部サイドビーム(122)が、
下部サイドビーム本体(1221)と、
下部サイドビーム上側接続板(1222)であって、前記下部サイドビーム本体(1221)の上端に配置され、かつ前記上部サイドビーム(121)の前端に接続される、下部サイドビーム上側接続板(1222)と、
下部サイドビーム下側接続板(1223)であって、前記下部サイドビーム本体(1221)の下端に配置され、かつ前記サブフレーム前部取付点(131)が設けられる、下部サイドビーム下側接続板(1223)と、
下部サイドビーム補強板(1224)であって、前記下部サイドビーム補強板(1224)および前記下部サイドビーム本体(1221)が前記フロント縦ビーム(11)に接続される、下部サイドビーム補強板(1224)と、
を備える、請求項7に記載の車両。
【請求項9】
カンチレバー(17)をさらに備え、前記サブフレーム(13)が前記カンチレバー(17)を介して前記サブフレーム中間取付点(132)に接続される、請求項5~8のいずれか一項に記載の車両。
【請求項10】
前記フロント縦ビーム後部(111)の底面が平面構造であり、前記平面構造が前記車両の上下方向において同じ高さにある、請求項5~9のいずれか一項に記載の車両。
【請求項11】
電池パック取付点(1111)が前記フロント縦ビーム後部(111)の底面にさらに設けられ、前記電池パック取付点(1111)が電池パック(200)に接続するように構成される、請求項5~10のいずれか一項に記載の車両。
【請求項12】
前記電池パック(200)の前端面と前記サブフレーム(13)の後端面とは離間して配置され、前記車両がシルビームをさらに備え、2つのシルビームが配置され、前記2つのシルビームが前記車両(100)の両側にそれぞれ配置され、前記シルビームの各々が前記車両(100)の前後方向に沿って延び、
前記車両(100)の両側に面する前記電池パック(200)のサイドエッジが前記2つのシルビームにそれぞれ接続される、
請求項11に記載の車両。
【請求項13】
前記電池パック(200)の上蓋板の少なくとも一部が車両床面として形成される、請求項11または12に記載の車両。
【請求項14】
電池パック縦ビームが前記電池パック(200)に配置され、前記電池パック縦ビームが前記車両(100)の前後方向に沿って延びるように配置され、前記電池パック縦ビームの少なくとも1つが前記サブフレーム後部取付点(133)に対応して配置される、請求項11~13のいずれか一項に記載の車両。
【請求項15】
前記車両(100)の上下方向において、前記サブフレーム(13)の下端面の高さが前記電池パック(200)の高さよりも高い、請求項11~14のいずれかに記載の車両。
【請求項16】
前記フロント縦ビーム後部(111)が、
縦ビーム後部外側接続板(111a)であって、前記Aピラーアセンブリ(19)に重なり合うように接続される、縦ビーム後部外側接続板(111a)と、
縦ビーム後部内側接続板(111b)であって、前記縦ビーム後部内側接続板(111b)が前記縦ビーム後部外側接続板(111a)に接続され、前記縦ビーム後部内側接続板(111b)が前記Aピラーアセンブリ(19)に接続される、縦ビーム後部内側接続板と、
縦ビーム後部外側接続封止板(111c)であって、前記Aピラーアセンブリ(19)に接続される、縦ビーム後部外側接続封止板(111c)と、を備え、
縦ビーム後部外側接続板(111a)、縦ビーム後部内側接続板(111b)、および縦ビーム後部外側接続封止板(111c)を接続して第1の補強空洞(110)を形成する、
請求項5~15のいずれか一項に記載の車両。
【請求項17】
第1のクロスビーム(18)をさらに備え、前記第1のクロスビーム(18)の両端が対向して配置された2つのAピラーアセンブリ(19)にそれぞれ接続され、前記第1のクロスビーム(18)が中央チャネルアセンブリ(20)にさらに接続される、請求項5~16のいずれか一項に記載の車両。
【請求項18】
前記フロント縦ビーム後部(111)が前記第1のクロスビーム(18)に接続され、前記フロント縦ビーム後部(111)が、
前記第1のクロスビーム(18)に接続される縦ビーム後部接続板(113)と、
前記第1のクロスビーム(18)に接続される縦ビーム封止板後部(114)と、
を備え、
前記縦ビーム後部接続板(113)および前記縦ビーム封止板後部(114)がヘリンボーン状に配置され、前記縦ビーム後部接続板(113)が衝撃力を前記第1のクロスビーム(18)を介して前記中央チャネルアセンブリ(20)の側方に伝達するように構成され、前記縦ビーム封止板後部(114)が前記衝撃力を前記第1のクロスビーム(18)を介して前記Aピラーアセンブリ(19)の側部に伝達するように構成される、
請求項17に記載の車両。
【請求項19】
第2のクロスビーム(21)をさらに備え、前記第2のクロスビーム(21)の端部が前記フロント縦ビーム後部(111)に接続され、前記第2のクロスビーム(21)の中間部が前記中央チャネルアセンブリ(20)に接続され、前記第2のクロスビーム(21)の底面が前記フロント縦ビーム後部(111)の底面と同一平面にあり、前記第2のクロスビーム(21)が前記第1のクロスビーム(18)の下方に配置される、請求項17または18に記載の車両。
【請求項20】
前記フロント縦ビーム後部(111)が、前記中央チャネルアセンブリ(20)に接続され、前記フロント縦ビーム後部(111)が、サブフレーム後部支持板(115)を備え、前記サブフレーム後部支持板(115)が、前記中央チャネルアセンブリ(20)に接続され、前記サブフレーム後部取付点(133)が、前記サブフレーム後部支持板(115)に対応して設けられ、
第2の補強空洞(116)が、中央チャネルアセンブリ(20)と第2のクロスビーム(21)との間に形成される、請求項19に記載の車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2022年7月29日に出願された「車両」という名称の中国特許出願第202210908506.7号の優先権を主張する。上記出願の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本開示は、車両製造技術の分野に関し、より具体的には、車両に関する。
【背景技術】
【0003】
新エネルギー開発中、車両の衝突安全性が特に重要になる。スモールオーバーラップ前面衝突は、車両区画構造の合理性の重要な評価基準の1つになる。
【0004】
関連技術では、車両は、衝突の場合、フロント縦ビームの変形によってエネルギーを吸収し、客室に伝達される衝撃力を低減し、構造変形の結果として客室内へのフロント区画の侵入を低減する。しかしながら、車両のスモールオーバーラップ前面衝突では、車両と障壁との間の重なり面積が小さいため、客室は依然として比較的大きな衝撃力を支えることになる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、従来技術に存在する技術的問題の少なくとも1つを解決することを意図している。本開示は、車両を提供する。車両は、スモールオーバーラップ前面衝突で客室をより良好に保護することができる。
【0006】
本開示の一実施形態による車両は、フロント縦ビームと、サブフレームと、サブフレーム前部取付点とを含む。サブフレーム前部取付点は、フロント縦ビームに接続される。車両の幅方向において、サブフレーム前部取付点は、フロント縦ビームの外側に設けられる。サブフレームは、サブフレーム前部取付点を介してフロント縦ビームに接続される。
【0007】
本開示の実施形態における車両によれば、サブフレーム前部取付点は、車両の幅方向においてフロント縦ビームの外側に設けられるので、サブフレームは、前面衝突またはオーバーラップ前面衝突の力を受け止めることができ、車両の幅方向における耐力面積が拡大され、それによって車両と障壁との間の重なり面積が大きくなり、結果として、力をより効果的に伝達することができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、車両はフロント区画サイドビームをさらに含む。車両の幅方向において、フロント区画サイドビームは、フロント縦ビームの外側面に接続される。フロント区画サイドビームの第1の端部には、サブフレーム前部取付点が設けられる。
【0009】
いくつかの実施形態では、サブフレーム前部取付点の垂直方向の高さは、フロント区画サイドビームとフロント縦ビームとの接合部の下方に位置する。
【0010】
いくつかの実施形態では、フロント縦ビームは、サブフレーム中間取付点およびサブフレーム後部取付点を含む。サブフレームは、サブフレーム中間取付点およびサブフレーム後部取付点を介してフロント縦ビームに接続される。フロント縦ビームとフロント区画サイドビームとサブフレームとの間には環状の力伝達構造が形成される。
【0011】
いくつかの実施形態では、サブフレームの縦方向アームは円弧状の構造である。
【0012】
いくつかの実施形態では、サブフレームは、フロント縦ビームの下方に接続される。サブフレームの前端および後端は、水平方向に沿って力を伝達するために一定の高さを有する。
【0013】
いくつかの実施形態では、車両はAピラーアセンブリをさらに含む。フロント縦ビームは、互いに接続されたフロント縦ビーム前部およびフロント縦ビーム後部を含む。フロント区画サイドビームの第2の端部は、Aピラーアセンブリに接続される。フロント縦ビーム前部は、フロント区画サイドビームに接続される。フロント縦ビーム後部は、Aピラーアセンブリに接続される。フロント縦ビーム、フロント区画サイドビーム、およびAピラーアセンブリは、環状の力伝達構造を形成する。
【0014】
いくつかの実施形態では、フロント区画サイドビームは、下部サイドビームを含む。下部サイドビームの下部は、フロント縦ビーム前部に接続される。サブフレーム前部取付点は、下部サイドビームの下端に設けられる。サブフレーム後部取付点は、フロント縦ビーム後部に設けられる。フロント縦ビーム、下部サイドビーム、およびサブフレームは、環状の力伝達構造を形成する。
【0015】
いくつかの実施形態では、フロント区画サイドビームは、上部サイドビームをさらに含む。上部サイドビームの後端は、Aピラーアセンブリに接続される。上部サイドビームの前端は、下部サイドビームの上端に接続される。上部サイドビーム、下部サイドビーム、サブフレーム、およびAピラーアセンブリは、環状の力伝達構造を形成する。
【0016】
いくつかの実施形態では、車両は、ホイールハウジング取付板と、ホイールハウジング前部ピラーと、ホイールハウジング後部ピラーとをさらに含む。ホイールハウジング取付板は、上部サイドビームに接続される。ホイールハウジング前部ピラーの上端は、ホイールハウジング取付板に接続される。ホイールハウジングの前部ピラーの下端は、フロント縦ビームに接続される。ホイールハウジング後部ピラーは、ホイールハウジング前部ピラーの後側に配置される。ホイールハウジング後部ピラーの上端は、ホイールハウジング取付板に接続される。ホイールハウジング後部ピラーの下端は、フロント縦ビームに接続される。
【0017】
いくつかの実施形態では、下部サイドビームは、下部サイドビーム本体、下部サイドビーム上側接続板、下部サイドビーム下側接続板、および下部サイドビーム補強板を含む。下部サイドビーム上側接続板は、下部サイドビーム本体の上端に配置され、上部サイドビームの前端に接続される。下部サイドビーム下側接続板は、下部サイドビーム本体の下端に配置される。下部サイドビーム下側接続板には、サブフレーム前部取付点が設けられる。下部サイドビーム補強板および下部サイドビーム本体は、フロント縦ビームに接続される。
【0018】
いくつかの実施形態では、車両はカンチレバーをさらに含む。サブフレームは、カンチレバーを介してサブフレーム中間取付点に接続される。
【0019】
いくつかの実施形態では、フロント縦ビーム後部の底面は平面構造である。平面構造は、車両の上下方向において同じ高さにある。
【0020】
いくつかの実施形態では、フロント縦ビーム後部の底面に電池パック取付点がさらに設けられる。電池パック取付点は、電池パックに接続するように構成される。
【0021】
いくつかの実施形態では、電池パックの前端面とサブフレームの後端面とは、離間して配置される。
【0022】
具体的には、車両はシルビームをさらに含む。2つのシルビームが配置される。2つのシルビームは、車両の両側にそれぞれ配置される。各シルビームは、車両の前後方向に沿って延びる。車両の両側に面する電池パックのサイドエッジは、2つのシルビームにそれぞれ接続される。
【0023】
いくつかの実施形態では、電池パックの上蓋板の少なくとも一部は、車両床として形成される。
【0024】
いくつかの実施形態では、電池パック縦ビームは、電池パック内に配置される。各電池パック縦ビームは、車両の前後方向に沿って延びるように配置される。電池パック縦ビームの少なくとも1つは、サブフレーム後部取付点に対応して配置される。
【0025】
いくつかの特定の実施形態では、車両の上下方向において、サブフレームの下端面の高さは、電池パックの高さよりも高い。
【0026】
いくつかの実施形態では、フロント縦ビーム後部は、縦ビーム後部外側接続板と、縦ビーム後部内側接続板と、縦ビーム後部外側接続封止板とを含む。縦ビーム後部外側接続板は、Aピラーアセンブリに重なり合うように接続される。縦ビーム後部内側接続板は、縦ビーム後部外側接続板に接続される。縦ビーム後部内側接続板は、Aピラーアセンブリに接続される。縦ビーム後部外側接続封止板は、Aピラーアセンブリに接続される。縦ビーム後部外側接続板、縦ビーム後部内側接続板、および縦ビーム後部外側接続封止板は接続されて、第1の補強空洞を形成する。
【0027】
いくつかの実施形態では、車両は第1のクロスビームをさらに含む。第1のクロスビームの2つの端部は、対向して配置された2つのAピラーアセンブリにそれぞれ接続される。第1のクロスビームは、中央チャネルアセンブリにさらに接続される。
【0028】
いくつかの実施形態では、フロント縦ビーム後部は、第1のクロスビームに接続される。
【0029】
具体的には、フロント縦ビーム後部は、縦ビーム後部接続板と、縦ビーム封止板後部とを含む。縦ビーム後部接続板は、第1のクロスビームに接続される。縦ビーム封止板後部は、第1のクロスビームに接続される。縦ビーム後部接続板および縦ビーム封止板後部は、ヘリンボーン状に配置される。縦ビーム後部接続板は、第1のクロスビームを介して中央チャネルアセンブリの側方に衝撃力を伝達するように構成される。縦ビーム封止板後部は、第1のクロスビームを介してAピラーアセンブリの側面に衝撃力を伝達するように構成される。
【0030】
いくつかの実施形態では、車両は第2のクロスビームをさらに含む。第2のクロスビームの端部は、フロント縦ビーム後部に接続される。第2のクロスビームの中間部は、中央チャネルアセンブリに接続される。第2のクロスビームの底面は、フロント縦ビーム後部の底面と同一平面上にある。
【0031】
いくつかの実施形態では、第2のクロスビームは、第1のクロスビームの下方に配置される。
【0032】
いくつかの実施形態では、フロント縦ビーム後部は、中央チャネルアセンブリに接続される。フロント縦ビーム後部は、サブフレーム後部支持板を含む。サブフレーム後部支持板は、中央チャネルアセンブリに接続される。サブフレーム後部取付点は、サブフレーム後部支持板に対応して設けられる。中央チャネルアセンブリと第2のクロスビームとの間に第2の補強空洞が形成される。
【0033】
本開示の追加の態様および利点の一部は、以下の説明で提供される。その部分は、以下の説明から明らかになるか、または本開示の実施を通して理解される。
【0034】
本開示の上記および/または追加の態様および利点は、以下の図面を参照して行われる実施形態の説明から明らかになり、理解できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本開示の一実施形態による車両の概略構造図である。
【
図4】
図1の実施形態による車両のフロント区画サイドビームの概略構造図である。
【
図5】
図4の実施形態による車両の下部サイドビームの概略構造図である。
【
図6】
図1の実施形態による車両のフロント縦ビームとエネルギー吸収ボックスとの間の接続構造の概略図である。
【
図7】
図1の実施形態による車両の第1のクロスビームおよび第2のクロスビームの概略構造図である。
【
図8】
図1の実施形態による車両のフロント縦ビームとAピラーアセンブリとの間の部分接続構造の概略図である。
【
図9】
図1の実施形態による車両のフロント縦ビームと中央チャネルアセンブリとの間の部分接続構造の概略図である。
【
図10】
図1の実施形態による車両の電池パック取付部の部分概略構造図である。
【符号の説明】
【0036】
車両100、エネルギー吸収ボックス101、フロント縦ビーム11、第1の補強空洞110、フロント縦ビーム後部111、電池パック取付点1111、縦ビーム後部外側接続板111a、縦ビーム後部内側接続板111b、縦ビーム後部外側接続封止板111c、拡大部112、縦ビーム後部接続板113、縦ビーム封止板後部114、サブフレーム後部支持板115、第2の補強空洞116、フロント縦ビーム前部117、フロント区画サイドビーム12、第1の端部12a、第2の端部12b、上部サイドビーム121、下部サイドビーム122、下部サイドビーム本体1221、下部サイドビーム上側接続板1222、下部サイドビーム下側接続板1223、下部サイドビーム補強板1224、補強板本体1224a、補強板フランジ1224b、サブフレーム13、サブフレーム前部取付点131、サブフレーム中間取付点132、サブフレーム後部取付点133、縦方向アーム134、ホイールハウジング取付板14、ホイールハウジング前部ピラー15、ホイールハウジング後部ピラー16、カンチレバー17、第1のクロスビーム18、Aピラーアセンブリ19、中央チャネルアセンブリ20、第2のクロスビーム21、電池パック200。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本開示の実施形態について詳細に説明し、実施形態の例を図面に示す。同じもしくは類似の要素、または同じもしくは類似の機能を有する要素は、説明全体を通して同じまたは類似の参照番号で示される。図面を参照して以下に説明される実施形態は例示であり、本開示を説明するためにのみ使用され、本開示に対する限定として解釈することはできない。
【0038】
本開示の説明では、「上」、「下」、「前」、「後」、「垂直」、「水平」、「底」、「内側」、および「外側」などの用語によって示される向きまたは位置関係は、図面に示される向きまたは位置関係に基づいており、言及された装置または要素は、特定の向きを有する必要があるか、または特定の向きで構築され動作される必要があることを示すまたは暗示するのではなく、例示および説明を容易かつ簡潔にするためにのみ使用されることを理解されたい。したがって、これらの用語は、本開示に対する限定として解釈されることはできない。さらに、「第1」および「第2」によって定義される特徴は、明示的または暗黙的に1つまたは複数の特徴を含むことができる。本開示の説明において、特に明記しない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
【0039】
本開示の説明において、特に明示的に指定または定義されない限り、「取付」、「接続」、および「接続部」という用語は広義に理解されるべきであることに留意されたい。例えば、接続は、固定接続、取り外し可能な接続、もしくは一体的な接続であってもよいし、または、接続は、機械的接続もしくは電気的接続であってもよいし、または、接続は、直接接続、仲介手段を介した間接接続、もしくは2つの要素間の内部通信であってもよい。当業者は、特定の状況に基づいて、本開示における上記の用語の特定の意味を理解することができる。
【0040】
以下、本開示の実施形態による車両100について図面を参照しながら説明する。
【0041】
図1および
図2に示すように、本開示の実施形態による車両100は、フロント縦ビーム11と、サブフレーム13と、サブフレーム前部取付点131とを含む。サブフレーム前部取付点131は、フロント縦ビーム11に接続される。車両の幅方向において、サブフレーム前部取付点131は、フロント縦ビーム11の外側に設けられる。サブフレーム13は、サブフレーム前部取付点131を介してフロント縦ビーム11に接続される。
【0042】
車両100が前面衝突またはオーバーラップ前面衝突した場合、フロント縦ビーム11と障壁との間の重なり面積は、衝撃力に対するフロント縦ビームの吸収効果に直接影響を及ぼすことが理解されよう。フロント縦ビーム11と障壁との間の重なり面積がより大きくなると、フロント縦ビームの衝撃力に対する分散効果および吸収効果がより良好になる。
【0043】
本開示の車両100によれば、サブフレーム前部取付点131は、フロント縦ビーム11の車両の幅方向外側に設けられるので、サブフレーム13は、前面衝突またはオーバーラップ前面衝突の力を受け止めることができ、車両の幅方向における耐力面積が拡大され、車両と障壁との間の重なり面積が拡大されるので、力をより効果的に伝達することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、
図1から
図2および
図4に示すように、車両100はフロント区画サイドビーム12をさらに含む。フロント区画サイドビーム12は、フロント縦ビーム11の車両幅方向の外側面に接続される。フロント区画サイドビーム12の第1の端部12aには、サブフレーム前部取付点131が設けられる。
【0045】
このようにして、車両の幅方向において、フロント区画サイドビーム12がフロント縦ビーム11の外側面に接続されるため、フロント縦ビーム11の構造が車両100の2つの側面に向かって延び、フロント区画サイドビーム12およびフロント縦ビーム11の構造強度が高められる。したがって、車両100のスモールオーバーラップ前面衝突では、フロント区画サイドビーム12と障壁との間、およびフロント縦ビーム11と障壁との間の重なり面積を大きくすることができる。このようにして、衝突によって発生した衝撃力は、フロント区画サイドビーム12およびフロント縦ビーム11に直接伝達される。フロント縦ビーム11およびフロント区画サイドビーム12は、衝撃吸収とエネルギー吸収に共同で関与し、客室を保護する。代替的に、フロント縦ビームおよびフロント区画サイドビームは、より良い方法で車両本体に力を伝達するための複数の力伝達経路を形成する。
【0046】
いくつかの実施形態では、
図2を参照すると、サブフレーム前部取付点131の垂直方向の高さは、フロント区画サイドビーム12とフロント縦ビーム11との接合部の下方に位置する。このような構造では、サブフレーム13がフロント区画サイドビーム12とフロント縦ビーム11との間の接続に干渉することがなく、フロント区画サイドビーム12とフロント縦ビーム11との間の空洞が大きくなるため、フロント区画サイドビーム12と障壁との間、およびフロント縦ビーム11と障壁との間の重なり面積を大きくすることができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、
図2を参照すると、フロント縦ビーム11は、サブフレーム中間取付点132とサブフレーム後部取付点133とを含む。サブフレーム13は、サブフレーム中間取付点132およびサブフレーム後部取付点133を介してフロント縦ビーム11に接続される。したがって、3つの取付点により、車両100におけるサブフレーム13の接続が比較的安定する。加えて、衝撃力は、サブフレーム中間取付点132およびサブフレーム後部取付点133を介してフロント縦ビーム11とサブフレーム13との間で伝達されるので、フロント縦ビーム11とサブフレーム13が支える衝撃力は比較的均一であり、フロント縦ビーム11またはサブフレーム13が集中衝撃力を支える事態を回避することができる。
【0048】
具体的には、
図3を参照すると、サブフレーム13の縦方向アーム134は、円弧状構造である。したがって、円弧状構造は、応力集中を防止するために比較的良好な力伝達機能を有しているので、衝撃力を縦方向アーム134に沿ってより効果的に伝達することができる。
【0049】
図2および
図3の実施形態では、サブフレーム前部取付点131、サブフレーム中間取付点132、およびサブフレーム後部取付点133は、縦方向アーム134に接続されることに留意されたい。サブフレーム前部取付点131、サブフレーム中間取付点132、およびサブフレーム後部取付点133は、円弧状に配置され、その配置方向は、縦方向アーム134の円弧の延長方向と一致する。したがって、3つの取付点によって伝達される衝撃力は比較的均一であり、サブフレーム13の全体的な接続強度を高めることができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、
図1に示すように、サブフレーム13は、フロント縦ビーム11の下方に接続される。サブフレーム13の前端および後端は、水平方向に沿って力を伝達するために一定の高さを有する。
【0051】
車両100が前面衝突する場合、車両100は水平方向の衝撃力を受けることが理解されよう。
【0052】
したがって、サブフレーム13は、サブフレーム13の延びる方向と車両100が受ける衝撃力の方向とが一致するような構造に配置されるので、サブフレーム13は衝撃力をより効果的に伝達することができ、サブフレーム13のねじり変形を低減することができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、
図1、
図4、および
図8に示すように、車両100は、Aピラーアセンブリ19をさらに含む。フロント縦ビーム11は、互いに接続されたフロント縦ビーム前部117およびフロント縦ビーム後部111を含む。フロント区画サイドビーム12の第2の端部12bは、Aピラーアセンブリ19に接続される。フロント縦ビーム前部117は、フロント区画サイドビーム12に接続される。フロント縦ビーム後部111は、Aピラーアセンブリ19に接続される。フロント縦ビーム11、フロント区画サイドビーム12、およびAピラーアセンブリ19は、環状の力伝達構造を形成する。
【0054】
したがって、環状構造は、比較的良好な耐力機能を有するので、フロント縦ビーム11およびフロント区画サイドビーム12は、比較的大きな衝撃力を支えることができる。しかしながら、環状構造の内部には比較的大きな空洞が設けられる。したがって、フロント縦ビーム11およびフロント区画サイドビーム12が過度に大きな衝撃力を支える場合、環状構造は、衝撃力を吸収するように空洞に向かってくしゃくしゃに潰れ、これによってフロント縦ビーム11およびフロント区画サイドビーム12の衝撃力に対する吸収効果が高まる。
【0055】
いくつかの実施形態では、
図1、
図2および
図4に示すように、フロント区画サイドビーム12は、下部サイドビーム122を含む。下部サイドビーム122の下部は、フロント縦ビーム前部117に接続される。サブフレーム前部取付点131は、下部サイドビーム122の下端に設けられる。さらに、サブフレーム後部取付点133は、フロント縦ビーム後部111に設けられる。フロント縦ビーム11、下部サイドビーム122、およびサブフレーム13は、環状の力伝達構造を形成する。
【0056】
したがって、環状構造は、比較的良好な耐力機能を有するので、フロント縦ビーム11、下部サイドビーム122、およびサブフレーム13は、より大きな衝撃力を支えることができる。しかしながら、環状構造の内部には比較的大きな空洞が設けられる。したがって、フロント縦ビーム11、下部サイドビーム122、およびサブフレーム13が過度に大きな衝撃力を支える場合、環状構造は、衝撃力を吸収するように空洞に向かってくしゃくしゃに潰れ、これによってフロント縦ビーム11、下部サイドビーム122、およびサブフレーム13の衝撃力に対する吸収効果が高まる。
【0057】
いくつかの実施形態では、フロント区画サイドビーム12は、上部サイドビーム121をさらに含む。上部サイドビーム121の後端は、Aピラーアセンブリ19に接続される。上部サイドビーム121の前端は、下部サイドビーム122の上端に接続される。上部サイドビーム121、下部サイドビーム122、サブフレーム13、およびAピラーアセンブリ19は、環状の力伝達構造を形成する。
【0058】
したがって、環状構造は、比較的良好な耐力機能を有するので、フロント区画サイドビーム12およびサブフレーム13はより大きな衝撃力を支えることができる。しかしながら、環状構造の内部には比較的大きな空洞が設けられる。したがって、フロント区画サイドビーム12およびサブフレーム13が過度に大きな衝撃力を支える場合、環状構造は、衝撃力を吸収するように空洞に向かってくしゃくしゃに潰れ、これによってフロント区画サイドビーム12およびサブフレーム13の衝撃力に対する吸収効果が高まる。
【0059】
したがって、上記の3つの環状構造のジョイント嵌合により、フロント縦ビーム11、フロント区画サイドビーム12、およびサブフレーム13の耐力機能が高まり、車両100の前端部の衝撃力に対する吸収効果が高まり、車両100のねじり剛性およびモダリティが高まり、客室をより効果的に保護することができる。
【0060】
具体的には、
図1~
図2を参照すると、車両100は、ホイールハウジング取付板14と、ホイールハウジング前部ピラー15と、ホイールハウジング後部ピラー16とをさらに含む。
【0061】
ホイールハウジング取付板14は、上部サイドビーム121に接続される。ホイールハウジング前部ピラー15の上端は、ホイールハウジング取付板14に接続される。ホイールハウジング前部ピラー15の下端は、フロント縦ビーム11に接続される。ホイールハウジング後部ピラー16は、ホイールハウジング前部ピラー15の後側に配置される。ホイールハウジング後部ピラー16の上端は、ホイールハウジング取付板14に接続される。ホイールハウジング後部ピラー16の下端は、フロント縦ビーム11に接続される。
【0062】
このような構造では、ホイールハウジング前部ピラー15とホイールハウジング後部ピラー16は、両方ともフロント縦ビーム11とホイールハウジング取付板14との間に接続され、ホイールハウジング取付板14はさらに上部サイドビーム121に接続される。したがって、ホイールハウジング取付板14、ホイールハウジング前部ピラー15、ホイールハウジング後部ピラー16の配置により、フロント縦ビーム11とフロント区画サイドビーム12とで形成される力伝達経路に対する補強支持を行うことができ、フロント縦ビーム11とフロント区画サイドビーム12の構造強度を高めることができる。このようにして、フロント縦ビーム11、フロント区画サイドビーム12、およびAピラーアセンブリ19によって形成される環状力伝達構造は、より大きな衝撃力を支えることができる。
【0063】
いくつかの実施形態では、
図1~
図2および
図4~
図5を参照すると、下部サイドビーム122は、下部サイドビーム本体1221と、下部サイドビーム上側接続板1222と、下部サイドビーム下側接続板1223とを含む。
【0064】
下部サイドビーム上側接続板1222は、下部サイドビーム本体1221の上端に配置され、上部サイドビーム121の前端に接続される。下部サイドビーム下側接続板1223は、下部サイドビーム本体1221の下端に配置される。下部サイドビーム下側接続板1223は、サブフレーム前部取付点131に設けられる。下部サイドビームは、下部サイドビーム補強板1224を備える。下部サイドビーム補強板1224および下部サイドビーム本体1221は、フロント縦ビーム11に接続される。
【0065】
したがって、下部サイドビーム上側接続板1222が上部サイドビーム121に接続されるので、サブフレーム13がサブフレーム前部取付点131を介して下部サイドビーム下側接続板1223に接続され、下部サイドビーム上側接続板1222および下部サイドビーム下側接続板1223が両方とも下部サイドビーム本体1221に接続され、これによってフロント区画サイドビーム12とサブフレーム13との接続を実現することができる。
【0066】
また、下部サイドビーム補強板1224と下部サイドビーム本体1221とは、フロント縦ビーム11に接続される。したがって、下部サイドビーム本体1221は、サイドビーム封止板111に接続されるので、フロント区画サイドビーム12とフロント縦ビーム11との接続が実現される。また、下部サイドビーム補強板1224をフロント縦ビーム11に接続するように配置することで、下部サイドビーム122とフロント縦ビーム11との接合部の構造強度を高めることができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、下部サイドビーム補強板1224は、補強板本体1224aおよび補強板フランジ1224bを含む。補強板本体1224aを開溝構造として構築することで、補強板本体1224aの構造強度を高めることができる。しかしながら、補強板フランジ1224bは、補強板本体1224aの溝構造内に配置され、下部サイドビーム補強板1224の構造強度を高め、下部サイドビーム122の全体的な構造強度を高めることができる。このようにして、下部サイドビーム122は、より大きな衝撃力を支えることができる。
【0068】
いくつかの実施形態では、
図1に示すように、車両100はカンチレバー17をさらに含む。サブフレーム13は、カンチレバー17を介してサブフレーム中間取付点132に接続される。
【0069】
このような構造では、カンチレバー17は、フロント縦ビーム11とサブフレーム13との間に接続され、フロント縦ビーム11、下部サイドビーム122、およびサブフレーム13によって形成された環状の力伝達構造に対して補強支持を行うことができ、フロント縦ビーム11、下部サイドビーム122、およびサブフレーム13の構造強度を高めることができる。このようにして、フロント縦ビーム11、下部サイドビーム122、およびサブフレーム13によって形成された環状の力伝達構造は、より大きな衝撃力を支えることができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、フロント縦ビーム後部111の底面は平面構造である。平面構造は、車両の上下方向において同じ高さにある。このような構造では、フロント縦ビーム後部111の底面の延びる方向が、車両100が受ける衝撃力の方向と一致するので、フロント縦ビーム11は、衝撃力をより効果的に支えることができ、フロント縦ビーム11によって生じるねじり変形が低減される。
【0071】
いくつかの実施形態では、
図10を参照すると、電池パック取付点1111が、フロント縦ビーム後部111の底面にさらに配置される。電池パック取付点1111は、電池パック200に接続するように構成される。このような構造では、サブフレーム13のフロント側の衝撃力は、サブフレーム後部取付点133を介して電池パック取付点1111に伝達することができ、電池パック200に効果的に伝達される。このように、サブフレーム13と電池パック200とで新たな力伝達経路を形成し、サブフレーム13が受ける衝撃力を分散させることができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、電池パック200の前端面とサブフレーム13の後端面とは、離間して配置される。したがって、電池パック200とサブフレーム13とが水平方向に特定の隙間を形成することにより、衝撃力がサブフレーム13を介して電池パック200の前端面に直接伝達されるのを防止することができ、衝撃力がサブフレーム後部取付点133および電池パック取付点1111を通過して、電池パック200に確実に伝達される。このようにして、電池パック200が過度に大きな衝撃力を直接に支えることによる電池パック200の変形に起因する発火などの別のリスクが回避される。
【0073】
いくつかの実施形態では、電池パック200の前端面とサブフレーム13の後端面との間の距離は、10mm~100mmの範囲である。この場合、サブフレーム13が受ける衝撃力は、電池パック200の前端面には直接伝達されない。加えて、衝撃力は、サブフレーム後部取付点133と電池パック取付点1111との間で比較的良好な伝達効果を有する。
【0074】
具体的には、車両100は、シルビームをさらに含む。2つのシルビームが配置される。2つのシルビームは、車両100の両側にそれぞれ配置される。各シルビームは、車両100の前後方向に沿って延びる。車両100の両側に面する電池パック200のサイドエッジは、2つのシルビームにそれぞれ接続される。
【0075】
車両100が受ける衝撃力は、車両100の前後方向に沿って伝達されることが理解されよう。電池パック200がシルビームに接続されることにより、電池パック200が受ける衝撃力をシルビームに伝達することができる。しかしながら、シルビームの延びる方向は、車両100が受ける衝撃力の方向と一致しているので、シルビームは、衝撃力を支える場合ねじり変形を起こしにくい。このように、電池パック200が受ける衝撃力が低減され、電池パック200の変形に起因する発火等の別のリスクが回避される。
【0076】
いくつかの実施形態では、電池パック200の上蓋板の少なくとも一部は、車両床として形成される。したがって、電池パック200の効果的な保護を確保しながら客室内の空間を広くし、車両100の乗り心地を向上させることができる。また、電池パック200の設定容積をさらに大きくし、電池パック200の容量を向上させることができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、電池パックの縦ビームは、電池パック200内に配置される。電池パックの各縦ビームは、車両100の前後方向に沿って延びるように配置される。電池パックの縦ビームの少なくとも1つは、サブフレーム後部取付点133に対応して配置される。したがって、電池パック200が衝撃力を支える場合、その衝撃力を電池パックの縦ビームを介して車両100の前後方向に伝達することができる。電池パックの縦ビームの延びる方向は、車両100が支える衝撃力の方向と一致しているので、衝撃力を支える場合、電池パックの縦ビームはねじり変形しにくく、電池パック200が受ける衝撃力が小さくなり、電池パック200が保護される。
【0078】
いくつかの特定の実施形態では、
図10を参照すると、車両の上下方向において、サブフレーム13の下端面の高さは、電池パック200の高さよりも高い。このような構造において、サブフレーム13は、力を電池パック200に直接伝達するのに役立つ。
【0079】
いくつかの実施形態では、
図7~
図8に示すように、フロント縦ビーム後部111は、縦ビーム後部外側接続板111aと、縦ビーム後部内側接続板111bと、縦ビーム後部外側接続封止板111cとを含む。縦ビーム後部外側接続板111aは、Aピラーアセンブリ19に重なり合うように接続される。縦ビーム後部内側接続板111bは、縦ビーム後部外側接続板111aに接続される。縦ビーム後部内側接続板111bは、Aピラーアセンブリ19に接続される。縦ビーム後部外側接続封止板111cは、Aピラーアセンブリ19に接続される。
【0080】
縦ビーム後部外側接続板111a、縦ビーム後部内側接続板111b、および縦ビーム後部外側接続封止板111cは、接続されて第1の補強空洞110を形成する。
【0081】
このような構造では、フロント縦ビーム11は、複数の位置で重なり合うようにAピラーアセンブリ19に接続され、フロント縦ビーム11とAピラーアセンブリ19との間の接続の信頼性を高めることができる。フロント縦ビーム11とAピラーアセンブリ19との間の接合部の構造強度を第1の補強空洞110の配置によって高めることができる。接合部が過度に大きな衝撃力を支える場合、第1の補強空洞110も、潰れやエネルギー吸収に関与することができる。
【0082】
いくつかの実施形態では、
図7に示すように、車両100は、第1のクロスビーム18をさらに含む。第1のクロスビーム18の両端は、対向配置された2つのAピラーアセンブリ19にそれぞれ接続される。第1のクロスビーム18は、中央チャネルアセンブリ20にさらに接続される。したがって、第1のクロスビーム18は、Aピラーアセンブリ19を支持することができ、Aピラーアセンブリ19の構造強度を高めることができる。さらに、第1のクロスビーム18に対する衝撃力を中央チャネルアセンブリ20に伝達して、Aピラーアセンブリ19が受ける衝撃力を分散させることができる。
【0083】
いくつかの実施形態では、フロント縦ビーム後部111は、第1のクロスビーム18に接続される。したがって、フロント縦ビーム11が受ける衝撃力は、フロント縦ビーム後部111を介して第1のクロスビーム18に伝達することができる。このようにして、衝撃力は、第1のクロスビーム18を介してAピラーアセンブリ19および中央チャネルアセンブリ20に分散的に伝達され、フロント縦ビーム11が受ける過度に大きな衝撃力によって引き起こされる変形を低減するように、フロント縦ビーム11が受ける衝撃力を分散させる。
【0084】
具体的には、フロント縦ビーム後部111は、縦ビーム後部接続板113と、縦ビーム封止板後部114とを含む。縦ビーム後部接続板113は、第1のクロスビーム18に接続される。縦ビーム封止板後部114は、第1のクロスビーム18に接続される。
【0085】
縦ビーム後部接続板113および縦ビーム封止板後部114は、ヘリンボーン状に配置される。縦ビーム後部接続板113は、衝撃力を第1のクロスビーム18を介して中央チャネルアセンブリ20の側部に伝達するように構成される。縦ビーム封止板後部114は、衝撃力を第1のクロスビーム18を介してAピラーアセンブリ19の側部に伝達するように構成される。したがって、フロント縦ビーム11が支える衝撃力を中央チャネルアセンブリ20およびAピラーアセンブリ19に分散して伝達することができ、中央チャネルアセンブリ20またはAピラーアセンブリ19が集中衝撃力を支えることを防止し、客室の一部が過度に大きな衝撃力を支える結果として客室への衝突や侵入を防止することができる。
【0086】
いくつかの実施形態では、
図7に示すように、車両100は、第2のクロスビーム21をさらに含む。第2のクロスビーム21の端部は、フロント縦ビーム後部111に接続される。第2のクロスビーム21の中間部は、中央チャネルアセンブリ20に接続される。したがって、フロント縦ビーム11が受ける衝撃力は、第2のクロスビーム21を介して中央チャネルアセンブリ20に分散的に伝達されるため、客室の別の位置が受ける衝撃力が低減され、これによって客室がより効果的に保護される。しかしながら、第2のクロスビーム21の底面は、フロント縦ビーム後部111の底面と同一平面上にあるため、フロント縦ビーム後部111と第2のクロスビーム21との接合部における衝撃力の伝達を比較的均一にすることができ、第2のクロスビーム21の衝撃力に対する伝達効果を確保することができる。
【0087】
いくつかの実施形態では、第2のクロスビーム21は、第1のクロスビーム18の下方に配置される。このような構造では、第1のクロスビーム18および第2のクロスビーム21は、フロント縦ビーム11が受ける衝撃力を分散して支えることができ、第1のクロスビーム18および第2のクロスビーム21は異なる高さにあるので、第1のクロスビーム18および第2のクロスビーム21への衝撃力の伝達は比較的独立しており、それによって第1のクロスビーム18および第2のクロスビーム21の衝撃力に対する伝達効果が高まる。
【0088】
いくつかの実施形態では、
図6に示すように、フロント縦ビーム11の前端は、拡大部112である。拡大部112には、エネルギー吸収ボックス101が接続される。
【0089】
いくつかの実施形態では、
図8および
図9に示すように、フロント縦ビーム後部111は、中央チャネルアセンブリ20に接続される。フロント縦ビーム後部111は、サブフレーム後部支持板115を含む。サブフレーム後部支持板115は、中央チャネルアセンブリ20に接続される。サブフレーム後部取付点133は、サブフレーム後部支持板115に対応して配置される。したがって、サブフレーム13は、サブフレーム後部支持板115に接続される。
【0090】
さらに、中央チャネルアセンブリ20と第2のクロスビーム21との間に第2の補強空洞116が形成されるので、フロント縦ビーム11とトンネルとの間の接合部の構造強度を高めることができる。接合部が過度に大きな衝撃力を支える場合、第2の補強空洞116も、潰れやエネルギー吸収に関与することができる。
【0091】
本開示の実施形態における車両100の他の構成および動作は、当業者に公知であるため、本明細書では詳細に説明されない。
【0092】
本明細書の説明において、「実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態」、「例」、「具体例」、または「いくつかの例」などの用語を参照して提供される説明は、実施形態または例を参照して説明される特定の特徴、構造、材料、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態または例に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語の例示的な説明は、必ずしも同じ実施形態または例を指すとは限らない。さらに、説明された特定の特徴、構造、材料、または特性は、実施形態または例のいずれか1つまたは複数において適切な方法で組み合わせることができる。
【0093】
本開示の実施形態を図示および説明されているが、当業者は、本開示の原理および精神から逸脱することなく実施形態に対してさまざまな変更、修正、置換、および変形を行うことができ、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって定義されるものであることを理解することができる。
【手続補正書】
【提出日】2025-03-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両であって、
フロント縦ビーム(11)と、
サブフレーム(13)と、
サブフレーム前部取付点(131)であって、サブフレーム前部取付点(131)が前記フロント縦ビーム(11)に接続され、かつ前記車両の幅方向において、サブフレーム前部取付点(131)が前記フロント縦ビーム(11)の外側に設けられる、サブフレーム前部取付点(131)と、
を備え、前記サブフレーム(13)が前記サブフレーム前部取付点(131)を介してフロント縦ビーム(11)に接続される、
車両。
【請求項2】
前記車両の幅方向において、フロント区画サイドビーム(12)をさらに備え、前記フロント区画サイドビーム(12)が前記フロント縦ビーム(11)の外側面に接続され、前記フロント区画サイドビーム(12)の第1の端部(12a)が前記サブフレーム前部取付点(131)に設けられる、
請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記サブフレーム前部取付点(131)の上下方向の高さが、前記フロント区画サイドビーム(12)と前記フロント縦ビーム(11)との接合部の下方に位置し、
前記フロント縦ビーム(11)がサブフレーム中間取付点(132)およびサブフレーム後部取付点(133)を備え、
前記サブフレーム(13)が前記サブフレーム中間取付点(132)および前記サブフレーム後部取付点(133)を介して前記フロント縦ビーム(11)に接続され、
前記フロント縦ビーム(11)、前記フロント区画サイドビーム(12)、および前記サブフレーム(13)との間に環状の力伝達構造が形成される、
請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記サブフレーム(13)が前記フロント縦ビーム(11)の下方に接続され、前記サブフレーム(13)の前端および後端が水平方向に沿って力を伝達するために一定の高さを有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の車両。
【請求項5】
Aピラーアセンブリ(19)をさらに備え、前記フロント縦ビーム(11)が互いに接続されたフロント縦ビーム前部(117)およびフロント縦ビーム後部(111)を備え、前記フロント区画サイドビーム(12)の第2の端部(12b)が前記Aピラーアセンブリ(19)に接続され、前記フロント縦ビーム前部(117)が前記フロント区画サイドビーム(12)に接続され、前記フロント縦ビーム後部(111)が前記Aピラーアセンブリ(19)に接続され、前記フロント縦ビーム(11)、前記フロント区画サイドビーム(12)、および前記Aピラーアセンブリ(19)が環状の力伝達構造を形成する、請求項3に記載の車両。
【請求項6】
前記フロント区画サイドビーム(12)が下部サイドビーム(122)を備え、前記下部サイドビーム(122)の下部が前記フロント縦ビーム前部(117)に接続され、前記サブフレーム前部取付点(131)が前記下部サイドビーム(122)の下端に設けられ、
前記サブフレーム後部取付点(133)が前記フロント縦ビーム後部(111)に設けられ、前記フロント縦ビーム(11)、前記下部サイドビーム(122)、および前記サブフレーム(13)が環状の力伝達構造を形成する、
請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記フロント区画サイドビーム(12)が上部サイドビーム(121)をさらに含み、前記上部サイドビーム(121)の後端が前記Aピラーアセンブリ(19)に接続され、前記上部サイドビーム(121)の前端が前記下部サイドビーム(122)の上端に接続され、
前記上部サイドビーム(121)、前記下部サイドビーム(122)、前記サブフレーム(13)、および前記Aピラーアセンブリ(19)が環状の力伝達構造を形成する、
請求項6に記載の車両。
【請求項8】
ホイールハウジング取付板(14)であって、前記上部サイドビーム(121)に接続される、ホイールハウジング取付板(14)と、
ホイールハウジング前部ピラー(15)であって、前記ホイールハウジング前部ピラー(15)の上端が前記ホイールハウジング取付板(14)に接続され、前記ホイールハウジング前部ピラー(15)の下端が前記フロント縦ビーム(11)に接続される、ホイールハウジング前部ピラー(15)と、
ホイールハウジング後部ピラー(16)であって、前記ホイールハウジング後部ピラー(16)が前記ホイールハウジング前部ピラー(15)の後側に配置され、前記ホイールハウジング後部ピラー(16)の上端が前記ホイールハウジング取付板(14)に接続され、前記ホイールハウジング後部ピラー(16)の下端が前記フロント縦ビーム(11)に接続される、ホイールハウジング後部ピラー(16)と、
をさらに備え、
前記下部サイドビーム(122)が、
下部サイドビーム本体(1221)と、
下部サイドビーム上側接続板(1222)であって、前記下部サイドビーム本体(1221)の上端に配置され、かつ前記上部サイドビーム(121)の前端に接続される、下部サイドビーム上側接続板(1222)と、
下部サイドビーム下側接続板(1223)であって、前記下部サイドビーム本体(1221)の下端に配置され、かつ前記サブフレーム前部取付点(131)が設けられる、下部サイドビーム下側接続板(1223)と、
下部サイドビーム補強板(1224)であって、前記下部サイドビーム補強板(1224)および前記下部サイドビーム本体(1221)が前記フロント縦ビーム(11)に接続される、下部サイドビーム補強板(1224)と、
を備える、請求項7に記載の車両。
【請求項9】
カンチレバー(17)をさらに備え、前記サブフレーム(13)が前記カンチレバー(17)を介して前記サブフレーム中間取付点(132)に接続される、請求項5~8のいずれか一項に記載の車両。
【請求項10】
前記フロント縦ビーム後部(111)の底面が平面構造であり、前記平面構造が前記車両の上下方向において同じ高さにある、請求項
5に記載の車両。
【請求項11】
電池パック取付点(1111)が前記フロント縦ビーム後部(111)の底面にさらに設けられ、前記電池パック取付点(1111)が電池パック(200)に接続するように構成される、請求項
5に記載の車両。
【請求項12】
前記電池パック(200)の前端面と前記サブフレーム(13)の後端面とは離間して配置され、前記車両がシルビームをさらに備え、2つのシルビームが配置され、前記2つのシルビームが前記車両(100)の両側にそれぞれ配置され、前記シルビームの各々が前記車両(100)の前後方向に沿って延び、
前記車両(100)の両側に面する前記電池パック(200)のサイドエッジが前記2つのシルビームにそれぞれ接続される、
請求項11に記載の車両。
【請求項13】
前記電池パック(200)の上蓋板の少なくとも一部が車両床面として形成される、請求項11または12に記載の車両。
【請求項14】
電池パック縦ビームが前記電池パック(200)に配置され、前記電池パック縦ビームが前記車両(100)の前後方向に沿って延びるように配置され、前記電池パック縦ビームの少なくとも1つが前記サブフレーム後部取付点(133)に対応して配置される、請求項1
1に記載の車両。
【請求項15】
前記車両(100)の上下方向において、前記サブフレーム(13)の下端面の高さが前記電池パック(200)の高さよりも高い、請求項1
1に記載の車両。
【請求項16】
前記フロント縦ビーム後部(111)が、
縦ビーム後部外側接続板(111a)であって、前記Aピラーアセンブリ(19)に重なり合うように接続される、縦ビーム後部外側接続板(111a)と、
縦ビーム後部内側接続板(111b)であって、前記縦ビーム後部内側接続板(111b)が前記縦ビーム後部外側接続板(111a)に接続され、前記縦ビーム後部内側接続板(111b)が前記Aピラーアセンブリ(19)に接続される、縦ビーム後部内側接続板と、
縦ビーム後部外側接続封止板(111c)であって、前記Aピラーアセンブリ(19)に接続される、縦ビーム後部外側接続封止板(111c)と、を備え、
縦ビーム後部外側接続板(111a)、縦ビーム後部内側接続板(111b)、および縦ビーム後部外側接続封止板(111c)を接続して第1の補強空洞(110)を形成する、
請求項
5に記載の車両。
【請求項17】
第1のクロスビーム(18)をさらに備え、前記第1のクロスビーム(18)の両端が対向して配置された2つのAピラーアセンブリ(19)にそれぞれ接続され、前記第1のクロスビーム(18)が中央チャネルアセンブリ(20)にさらに接続される、請求項
5に記載の車両。
【請求項18】
前記フロント縦ビーム後部(111)が前記第1のクロスビーム(18)に接続され、前記フロント縦ビーム後部(111)が、
前記第1のクロスビーム(18)に接続される縦ビーム後部接続板(113)と、
前記第1のクロスビーム(18)に接続される縦ビーム封止板後部(114)と、
を備え、
前記縦ビーム後部接続板(113)および前記縦ビーム封止板後部(114)がヘリンボーン状に配置され、前記縦ビーム後部接続板(113)が衝撃力を前記第1のクロスビーム(18)を介して前記中央チャネルアセンブリ(20)の側方に伝達するように構成され、前記縦ビーム封止板後部(114)が前記衝撃力を前記第1のクロスビーム(18)を介して前記Aピラーアセンブリ(19)の側部に伝達するように構成される、
請求項17に記載の車両。
【請求項19】
第2のクロスビーム(21)をさらに備え、前記第2のクロスビーム(21)の端部が前記フロント縦ビーム後部(111)に接続され、前記第2のクロスビーム(21)の中間部が前記中央チャネルアセンブリ(20)に接続され、前記第2のクロスビーム(21)の底面が前記フロント縦ビーム後部(111)の底面と同一平面にあり、前記第2のクロスビーム(21)が前記第1のクロスビーム(18)の下方に配置される、請求項17または18に記載の車両。
【請求項20】
前記フロント縦ビーム後部(111)が、前記中央チャネルアセンブリ(20)に接続され、前記フロント縦ビーム後部(111)が、サブフレーム後部支持板(115)を備え、前記サブフレーム後部支持板(115)が、前記中央チャネルアセンブリ(20)に接続され、前記サブフレーム後部取付点(133)が、前記サブフレーム後部支持板(115)に対応して設けられ、
第2の補強空洞(116)が、中央チャネルアセンブリ(20)と第2のクロスビーム(21)との間に形成される、請求項19に記載の車両。
【国際調査報告】