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特表2025-524328中継器再選択中に初期接続解放の協調を使用するプライバシー保護のための方法
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  • 特表-中継器再選択中に初期接続解放の協調を使用するプライバシー保護のための方法 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-07-30
(54)【発明の名称】中継器再選択中に初期接続解放の協調を使用するプライバシー保護のための方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 12/041 20210101AFI20250723BHJP
   H04W 12/0471 20210101ALI20250723BHJP
   H04W 76/14 20180101ALI20250723BHJP
   H04W 76/23 20180101ALI20250723BHJP
   H04W 76/11 20180101ALI20250723BHJP
【FI】
H04W12/041
H04W12/0471
H04W76/14
H04W76/23
H04W76/11
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024565972
(86)(22)【出願日】2024-04-04
(85)【翻訳文提出日】2024-11-07
(86)【国際出願番号】 US2024023079
(87)【国際公開番号】W WO2024211574
(87)【国際公開日】2024-10-10
(31)【優先権主張番号】63/457,073
(32)【優先日】2023-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フェルディ、サミール
(72)【発明者】
【氏名】ペラス、ミシェル
(72)【発明者】
【氏名】オルベラ-ヘルナンデス、ウリセス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
システム、方法、及び/又はデバイスにおいて、2つ以上の接続を利用し、接続を選択し、セキュリティ及びプライバシーを保証し、1つ以上の中継器を使用する、無線送受信ユニット(WTRU)からWTRUへの接続のための手法が存在し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2の無線送受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、
第1の中継器を使用して第1のWTRUからリンク修正要求(LMR)メッセージであって、前記LMRメッセージが、現在のキーの新しいキーNR ProSe識別子(KNRP ID)のために使用される新しい最上位バイト(MSB)を含む、LMRメッセージを受信することと、
前記第1の中継器を使用して前記第1のWTRUにリンク修正受諾(LMA)メッセージであって、前記LMAメッセージが、前記現在のキーの前記新しいKNRP IDのために使用される新しい最下位バイト(LSB)を含む、LMAメッセージを送ることと、
前記新しいMSBを前記新しいLSBと組み合わせることによって、前記新しいKNRP IDを形成することと、
第2の中継器を使用して前記第1のWTRUから直接接続要求(DCR)メッセージであって、前記DCRメッセージが、前記新しいKNRP IDを含む、DCRメッセージを受信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記LMRメッセージを受信する前に、第1の接続を介して前記第1の中継器を使用して前記第1のWTRUからメッセージを受信すること、前記第1の接続が、前記現在のキーの初期KNRP IDに基づいて確立され、前記初期KNRP IDが、前記新しいKNRP IDとは異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記現在のキーが、前記第1のWTRU及び前記第2のWTRUにおいて同じである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記現在のキーの初期KNRP IDは、前記現在のキーの前記新しいKNRP IDが生成されると破棄される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記LMRメッセージによる初期接続維持指示に基づいて前記LSBを割り当てることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第2の無線送受信ユニット(WTRU)であって、
第1の中継器を使用して第1のWTRUからリンク修正要求(LMR)メッセージであって、前記LMRメッセージが、現在のキーの新しいキーNR ProSe識別子(KNRP ID)のために使用される新しい最上位バイト(MSB)を含む、LMRメッセージを受信するための手段と、
前記第1の中継器を使用して前記第1のWTRUにリンク修正受諾(LMA)メッセージであって、前記LMAメッセージが、前記現在のキーの前記新しいKNRP IDのために使用される新しい最下位バイト(LSB)を含む、LMAメッセージを送るための手段と、
前記新しいMSBを前記新しいLSBと組み合わせることによって、前記新しいKNRP IDを形成するための手段と、
第2の中継器を使用して前記第1のWTRUから直接接続要求(DCR)メッセージであって、前記DCRメッセージが、前記新しいKNRP IDを含む、DCRメッセージを受信するための手段と、を備える、第2の無線送受信ユニット(WTRU)。
【請求項7】
前記LMRメッセージを受信する前に、第1の接続を介して前記第1の中継器を使用して前記第1のWTRUからメッセージを受信するための手段を更に備え、前記第1の接続が、前記現在のキーの初期KNRP IDに基づいて確立され、前記初期KNRP IDが、前記新しいKNRP IDとは異なる、請求項6に記載のWTRU。
【請求項8】
前記現在のキーが、前記第1のWTRU及び前記第2のWTRUにおいて同じである、請求項6に記載のWTRU。
【請求項9】
前記現在のキーの初期KNRP IDは、前記現在のキーの前記新しいKNRP IDが生成されると破棄される、請求項6に記載のWTRU。
【請求項10】
前記LMRメッセージによる初期接続維持指示に基づいて前記LSBを割り当てるための手段を更に備える、請求項6に記載のWTRU。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2023年4月4日に出願された米国特許仮出願第63/457,073号の利益を主張するものであり、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムでは、第1のデバイス及び第2のデバイスが、中継器として機能する第3のデバイスを介して情報をセキュアに送信し得る方法に対処する必要がある。
【発明の概要】
【0003】
システム、方法、及び/又はデバイスにおいて、2つ以上の接続を利用し、接続を選択し、セキュリティ及びプライバシーを保証し、1つ以上の中継器を使用する、無線送受信ユニット(wireless transmit receive unit、WTRU)からWTRUへの接続のための手法が存在し得る。WTRUは、中継器再選択中にリンク修正動作を使用するプライバシー保護のための方法を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
より詳細な理解は、添付の図面と併せて例として与えられる以下の説明から得ることができ、図中の同様の参照番号は、同様の要素を示す。
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実行され得る、例示的な通信システムを例解する、システム図である。
図1B】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)を例解する、システム図である。
図1C】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を例解する、システム図である。
図1D】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを例解する、システム図である。
図2】5G ProSeレイヤ2 UE-to-UE中継器再選択の一例を例解する。
図3】LMR/LMAを使用して確立された新しいKNRP IDを有する5G ProSe UE-to-UE中継器再選択の一例を例解する。
図4】LMR/LMA/LMAckを使用する新しいKNRP IDを有する5G ProSe UE-to-UE中継器再選択の一例を例解する。
図5】新しいKNRP ID確立のための協調された初期接続解放を伴う5G ProSe UE-to-UE中継器再選択の一例を例解する。
図6】「リフレッシュを保留」に設定されたKNRP ID状態を有する5G ProSe UE-to-UE中継器再選択の一例を例解する。
図7】拡張事前キー生成手順を使用する5G ProSe UE-to-UE Relay再選択セキュリティの一例を例解する。
図8】方法の一例を例解する。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実行され得る、例示的な通信システム100を例解する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、このようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワード離散フーリエ変換拡散OFDM(zero-tail unique-word discrete Fourier transform Spread OFDM、ZT-UW-DFT-S-OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ型OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの1つ以上のチャネルアクセス方法を用い得る。
【0006】
図1Aに示すように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク(CN)106、公衆交換電話ネットワーク(public switched telephone network、PSTN)108、インターネット110、及び他のネットワーク112を含み得るが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図することが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、それらのいずれも局(station、STA)と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局、固定電話若しくは携帯電話加入者ユニット、加入ベースのユニット、ポケットベル、携帯電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット若しくはMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、腕時計若しくは他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術)、産業デバイス及びアプリケーション(例えば、産業及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電子デバイス、商業及び/又は産業無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0007】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(base transceiver station、BTS)、ノードB、eノードB(eNode B、eNB)、ホームノードB、ホームeノードB、次世代ノードB(gノードB(gNode B、gNB)など)、新しい無線(new radio、NR)ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは、各々単一の要素として描示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されよう。
【0008】
基地局114aは、RAN104の一部であり得、これはまた、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、中継ノードなどの他の基地局、及び/又はネットワーク要素(図示せず)を含み得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可スペクトルと未認可スペクトルとの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか、又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタに更に分けられ得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分けられ得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を採用し得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビーム形成を使用して、所望の空間方向に信号を送信及び/又は受信し得る。
【0009】
基地局114a、114bは、エアーインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得、このエアーインターフェースは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。エアーインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
【0010】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得るが、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN104の基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアーインターフェース116を確立し得る、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実行し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンク(UL)パケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0011】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実行し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用してエアーインターフェース116を確立し得る。
【0012】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実行し得、これは、NRを使用してエアーインターフェース116を確立し得る。
【0013】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実行し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実行し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアーインターフェースは、複数のタイプの無線アクセス技術、及び/又は複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)との間で送られる送信によって特徴付けられ得る。
【0014】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(Interim Standard、IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実行し得る。
【0015】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、又はアクセスポイントであり得、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などのような局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実行して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実行して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0016】
RAN104は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであり得る、CN106と通信し得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、誤り許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106は、通話制御、ビリングサービス、移動体位置ベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、映像配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実施し得る。図1Aには示されていないが、RAN104及び/又はCN106は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用いる他のRANと直接的に又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104に接続されることに加えて、CN106はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を採用して、別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0017】
CN106はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのゲートウェイとして機能し得る。PSTN108は、従来型電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得、これらのネットワーク及びデバイスは、送信制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている、有線通信ネットワーク及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用い得る1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0018】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード機能を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示すWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用し得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0019】
図1Bは、例示的なWTRU102を例解するシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0020】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実施し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして描示するが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一体に統合され得るということが理解されよう。
【0021】
送信/受信要素122は、エアーインターフェース116を介して、基地局(例えば、基地局114a)との間で信号を送信するか、又は受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、又は可視光信号を送信、かつ/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信かつ/又は受信するように構成され得ることが理解されよう。
【0022】
送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに描示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用し得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアーインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0023】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード機能を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0024】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)ディスプレイユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)ディスプレイユニット)に結合され得、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意の種類の好適なメモリから情報にアクセスし、当該メモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他の種類のメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリから情報にアクセスして、当該メモリにデータを記憶し得る。
【0025】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し得、WTRU102における他の構成要素に電力を分配し、かつ/又は制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0026】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得るが、これは、WTRU102の現在のロケーションに関するロケーション情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、又はその代わりに、WTRU102は、エアーインターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a、114b)からロケーション情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近接基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、そのロケーションを決定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適なロケーション決定方法によってロケーション情報を取得し得ることが理解されよう。
【0027】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得るが、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレイヤ、メディアプレイヤ、ビデオゲームプレイヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得る。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、配向センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、湿度センサなどのうちの1つ以上であり得る。
【0028】
WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL及び(例えば、受信のための)DLの両方の特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送受信が、同時及び/又は一緒であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介して)を介した信号処理のいずれかを介して自己干渉を低減し、かつ又は実質的に排除するための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL又は(例えば、受信のための)DLのいずれかの特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送受信の半二重無線機を含み得る。
【0029】
図1Cは、一実施形態による、RAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、エアーインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するために、E-UTRA無線技術を採用し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0030】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の数のeノードBを含み得るということが理解されよう。eノードB160a、160b、160cは各々、エアーインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実行し得る。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0031】
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、かつ無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Cに示すように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0032】
図1Cに示すCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)ゲートウェイ(PDN gateway、PGW)166を含み得る。前述の要素は、CN106の一部として描示されているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運用され得ることが理解されよう。
【0033】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeノードB162a、162b、162cの各々に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0034】
SGW164は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeノードB160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットを、WTRU102a、102b、102cとの間でルーティングして、転送し得る。SGW164は、eノードB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶する機能などの、他の機能を実施し得る。
【0035】
SGW164は、PGW166に接続され得るが、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0036】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るか、又はこれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに、他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0037】
WTRUは、無線端末として図1A図1Dに説明されているが、ある特定の代表的な実施形態では、このような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的又は永久的に)使用し得ることが企図される。
【0038】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0039】
インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(AP)及びAPと関連付けられた1つ以上の局(STA)を有し得る。APは、BSS内に、かつ/又はBSS外にトラフィックを搬送する配信システム(Distribution System、DS)又は別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外を起点とする、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに届けられ得る。STAを起点としてBSS外の宛先へと向かうトラフィックは、それぞれの宛先に届けられるように、APに送られ得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを通して送られ得、ソースSTAは、APにトラフィックを送り得、APは、トラフィックを宛先STAに届け得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとしてみなされ得る、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、これらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)を使用して送られ得る。ある特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はこれを使用するSTA(例えば、STAの全て)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0040】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用する際、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又は動的に設定された幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得るが、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。ある特定の代表的な実施形態では、衝突回避を用いるキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance、CSMA/CA)は、例えば、802.11システムにおいて、実行されてもよい。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを検知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると検知/検出、かつ/又は決定された場合、特定のSTAは、バックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つの局のみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信され得る。
【0041】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0042】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHz及び/又は80MHzチャネルは、隣接する複数の20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの隣接していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分け得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理、及び時間領域処理は、各ストリームで別個に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータは媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送られ得る。
【0043】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及び搬送波は、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルで5MHz、10MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリアにおけるMTCデバイスなどのメータタイプの制御/マシンタイプ通信(Machine-Type Communications、MTC)をサポートし得る。MTCデバイスは、ある特定の性能、例えば、ある特定の及び/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、これらのみをサポートする)を含む、限定された性能を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0044】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP、及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、これのみをサポートする)STA(例えば、MTC型デバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク割り当てベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAにより、プライマリチャネルがビジーである場合、利用可能な周波数帯域の大部分がアイドル状態になったとしても、利用可能な周波数帯域の全てがビジーであるとみなされ得る。
【0045】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0046】
図1Dは、一実施形態による、RAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、エアーインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するために、NR無線技術を採用し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0047】
RAN104は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、エアーインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実行し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信し得る、かつ/又はgNB180a、180b、180cから信号を受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aとの間で無線信号を送信、かつ/又は受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実行し得る。例えば、gNB180aは、複数の要素搬送波をWTRU102a(図示せず)に送信し得る。こうした要素搬送波のサブセットは、未認可スペクトル上にあり得るが、残りの要素搬送波は、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実行し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0048】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなニューメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、様々な若しくはスケーラブルな長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して(例えば、様々な数のOFDMシンボル及び/又は様々な長さの絶対時間の持続し変化する時間を含む)、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0049】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノードB160a、160b、160cなど)にアクセスすることもなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可帯域における信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eノードB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeノードB160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実行し得る。非スタンドアロン構成では、eノードB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0050】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライスのサポート、DC、NRとE-UTRAとの間のインタラクション、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bに対するユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bに対する制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0051】
図1Dに示すCN106は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素は、CN106の一部として描示されているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運用され得ることが理解されよう。
【0052】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN104におけるgNB180a、180b、180cの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザ認証、ネットワークスライスのためのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、非アクセス層(non-access stratum、NAS)信号伝達の終了、モビリティ管理などの役割を果たし得る。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、超高信頼低レイテンシ(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、MTCアクセスのためのサービスなどのような、異なる使用事例に対して確立され得る。AMF182a、182bは、RAN104と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、及び/又はWiFiなどの非-3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0053】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN106内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN106内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理及び割り当てる機能、PDUセッションを管理する機能、ポリシー実施及びQoSを制御する機能、DLデータ通知を提供する機能などのような、他の機能を実施し得る。PDUセッション種類は、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0054】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN104内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットのルーティング及び転送、ユーザプレーンポリシーの実施、マルチホームPDUセッションのサポート、ユーザプレーンQoSの処理、DLパケットのバッファリング、モビリティアンカリングの提供などの他の機能を実施し得る。
【0055】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るか、又はこれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに、他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じて、ローカルDN185a、185bに接続され得る。
【0056】
図1A図1D及び図1A図1Dの対応する説明を考慮して、WTRU102a~102d、基地局114a~114b、eノードB160a~160c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~180c、AMF182a~182b、UPF184a~184b、SMF183a~183b、DN185a~185b、及び/又は本明細書に記載される任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関して本明細書に記載される機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実施され得る(図示せず)。エミュレーションデバイスは、本明細書に説明される機能のうちの1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、かつ/又は、ネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートし得る。
【0057】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又は事業者ネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実行するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実行及び/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実行/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。エミュレーションデバイスは、オーバザエアの無線通信を使用して、試験するかつ/又は試験を実施する目的で、別のデバイスに直接結合され得る。
【0058】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実行/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実施し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上の構成要素の試験を実行するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信及び/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0059】
本明細書で説明されるように、以下の頭字語が使用され得る。ブレークビフォアメーク(Break Before Make、BBM);メークビフォアブレーク(Make Before Break、MBB);直接接続要求/受諾(Direct Connection Request/Accept、DCR/DCA);(ルート)キーNR ProSe(Key NR ProSe、KNRP);セッションキーNR PRoSe(Session Key NR PRoSe、KNRP-Sess);リンク修正要求/受諾(Link Modification Request/Accept、LMR/LMA);最下位/最上位バイト(Least/Most Significant Byte、LSB/MSB);NR ProSe暗号化キー(NR ProSe Encryption Key、NRPEK);NR ProSe整合性キー(NR ProSe Integrity Key、NRPIK);中継器サービスコード(Relay Service Code、RSC);及び/又は、UE-to-UE中継器(U2U Relay)。
【0060】
一般に、中継器は、WTRU、UE、基地局、別のハードウェア上に存在する仮想化デバイスなど、任意のデバイスとすることができる。更に、本明細書で説明されるように、「エンド」WTRUへの言及は、WTRUが、少なくとも1つの中継デバイス(例えば、中継WTRU)によって使用可能にされる通信リンクの1つのエンド(例えば、単純な中継シナリオにおいては第1又は第2のエンド)にあることを示すことができる。L2 U2U中継器(再)選択手順は、第1の中継器を介して通信する2つのエンドWTRUを含むことができ、これらのエンドWTRUは、次いで、第2の中継器を介して再接続する前に、(例えば、リンク修正手順中に)第1の中継器を介して第2の中継器の選択をネゴシエートする。エンドWTRUは、例えば、(例えば、より良い信号品質/性能を提供する)より良い中継器を求めるために、中継器再選択をトリガすることを決定することができる。
【0061】
図2は、例示的な5G ProSeレイヤ2(L2)UE-to-UE(U2U)(例えば、WTRU-to-WTRU)中継器再選択の一例を例解する。
【0062】
図2の例から分かるように、再選択手順では、エンドWTRU1 251(例えば、5G ProSe対応である、若しくはその他)、中継器1 252、中継器2 253、及び/又はエンドWTRU2 254(例えば、5G ProSe対応である、若しくはその他)など、関与するいくつかのデバイスが存在し得る。最初に201において、中継器1を介したエンドWTRU1とエンドWTRU2との間の接続セットアップが存在し得る。202において、エンドWTRUは、中継器1を介して通信することができる(例えば、トラフィック転送など)。エンドWTRUのうちの少なくとも1つ(例えば、エンドWTRU1)は、中継器を再選択することを決定することができる(例えば、203において)。次いで、エンドWTRUは、中継器1を介して別の中継器(例えば、中継器2)の選択をネゴシエートすることができる。例えば、204において、エンドWTRU1は、リンク修正要求メッセージを、中継器1を介して第2のエンドWTRUに送ることができる。205において、エンドWTRU2は、切り替えるべき中継WTRU(例えば、中継器2)を指示され、支援し、かつ/又は自身で決定することができる。206において、エンドWTRU2は、リンク修正受諾メッセージを、中継器1を介してエンドWTRU2に送ることができる。このリンク修正手順(例えば、204~206)は、207において新しい中継器(例えば、中継器2)を介して2つのエンドWTRUを再接続する前に実施され得る。
【0063】
場合によっては、L2 U2U中継器(再)選択手順に関係する/関連付けられた1つ以上のセキュリティ手法が存在し得る。そのような場合、リンク修正手順(例えば、図2)の一部として確立された新しいセキュリティキーが存在し得る。新しいキーを使用して、第2の中継器を介したエンドWTRU間の接続をセキュアにすることができる。
【0064】
キーNR ProSe(KNRP)IDは、直接通信に関与する2つのWTRU間で共有されたルートキーKNRPの一意の識別子である。KNRP及びそれに付随するKNRP ID値は、ユニキャストリンク解放後に削除されない。直接通信に関与する2つのWTRU間で同じKNRP IDを使用して2つの後続の接続をリンクする盗聴者のプライバシー脅威を防止するために、リンク解放手順中にKNRP IDの変更を実施することができる。KNRP IDの変更は、エンドWTRUが再び再接続する前に、リンク解放手順の一部として2つのWTRUの間で無条件に実施することができる。
【0065】
新しいセッションキーKNRP-SESS並びにセキュリティキーNR ProSe暗号化キー(NRPEK)及びNR ProSe整合性キー(NRPIK)が使用されることを保証するために、進行中の接続のために再キー生成手順が使用され得る。この手順はまた、KNRPをリフレッシュするために任意に使用されてもよい。
【0066】
元のL2 U2U中継器を介したエンドWTRU間の接続は、新しいL2 U2U中継器を介した新しい接続のセットアップの前に解放されなくてよい。これは、元の中継器再選択を伴う初期リンクの解放が、PC5ユニキャストリンクが依然として必要とされるかどうか、及びWTRU実行に依存するという事実、並びに中継器再選択手順の基礎となるメークビフォアブレーク(MBB)原理のために生じる。MBB原理は、元のL2 U2U中継器を介したエンドWTRU間の現在の接続が、新しいL2 U2U中継器を介した新しい接続を介した通信のシームレスな移行を可能にするために維持されるべきであることを規定している。
【0067】
一般に、エンドWTRUは、MBB方式で第2のU2U中継器を介して新しい接続を確立しながら、第1のU2U中継器を介して初期接続を維持すると仮定することができる。これは、U2U再選択手順中に進行中の通信に対する任意の潜在的な中断を最小限に抑えるために必要とされ得る。初期接続が維持されることは、本明細書で説明するようなリンク解放を使用する機構がMBBシナリオにおいて適用され得ないことを意味する。
【0068】
エンドWTRUが(例えば、リソース制約のために)初期接続を時期尚早に解放する必要がある場合、エンドWTRUは、新しいL2 U2U中継器を介した再接続する前に、第1のL2 U2U中継器を介して元の接続のためのリンク解放手順を実施しない可能性があり、かつ/又はエンドWTRUは、新しいE2E接続を介して同じKNRP IDを再使用する可能性がある。したがって、新しい接続セットアップの開始前に初期接続のリンク解放のための適切なタイミングが、潜在的なブレークビフォアメーク(BBM)シナリオにおいて指定されないことを保証する方法に対処する必要がある。
【0069】
両方の場合(例えば、MBBシナリオ及びBBMシナリオ)において、盗聴者は、同じKNRP IDを再使用するエンドWTRUを追跡することができる可能性がある。したがって、本明細書で説明されるように、L2 U2U再選択中にKNRP IDプライバシー保護をどのように保証するかなど、生じ得る問題に対処する必要がある。
【0070】
本明細書で説明されるように、リンク修正手順中に第1の中継器を介した接続を使用する新しいセキュリティキーの準備は、新しい中継器を介したより高速なリンクセットアップのための早期セキュリティ確立の利益と、初期メッセージ(例えば、直接接続要求(Direct Connection Request、DCR))を保護するセキュリティキーの利用可能性とを提供する。
【0071】
しかしながら、既存のセキュリティ手順を改善すること、及び/又はリンク修正手順におけるセキュリティ関連論理を低減することは、既存の実装形態への影響を低減するために望ましい場合がある。
【0072】
新しいキーの確立は、新しいセキュリティキーの準備のために考慮される必要があるプロビジョニングされたセキュリティポリシーにも依存し得る。したがって、プロビジョニングされたセキュリティポリシー及び既存の手順への潜在的な影響(例えば、最小化)を考慮しながら、中継器再選択手順中に(例えば、第2の中継器を介した新しい接続のための)新しいセキュリティキーをどのように確立するかに対処する必要がある。
【0073】
本明細書で説明される1つ以上の例では(例えば、KNRP IDプライバシーのために)、第1のエンドWTRU(エンドWTRU1)が、第1の中継器(中継器1)を介した初期接続のリンク修正手順又は協調されたリンク解放を使用して、第2のエンドWTRU(エンドWTRU2)との新しいKNRP IDを確立する、L2 U2U再選択手順が存在し得る。エンドWTRU1は、新しいKNRP IDを使用して第2の中継器(中継器2)を介してエンドWTRU2との新しい接続を確立する。この手法は、エンドWTRUが中継器2を介して新しい接続を確立する間、KNRP IDのプライバシー保護を可能にする(例えば、攻撃者による新しいKNRP IDと古いKNRP IDとのリンク可能性のリスクを軽減する)。別の言い方をすれば、これは、新しいキーIDのプライバシーを可能にし、それが(例えば、本明細書で説明されるように)リンク手順中に保護されることを保証する。本明細書で説明する手法は、新しい接続のセットアップの前に初期接続の維持(MBB)又は解放(BBM)をネゴシエートするために、L2 U2U再選択のために必須であるリンク修正手順を活用し、拡張することを提案する。エンドWTRUは、MBBが選択された場合、リンク修正手順の一部として新しいKNRP IDを確立する。エンドWTRUは、BBMが選択された場合、新しい接続セットアップの開始に先立って新しいKNRP IDを確立するために、初期接続のためのリンク解放手順を協調させる。このようにして、回避され得る1つの問題は、攻撃者が、WTRUを追跡するために、古いキーIDを新しいキーIDにリンクしようと試みる可能性がある場合である。
【0074】
本明細書で説明される1つ以上の例では(例えば、通信セキュリティのために)、第1のエンドWTRU(エンドWTRU1)が、第1の中継器(中継器1)を介するリンク修正手順を使用して、かつ/又は拡張された再キー生成手順を実施して、第2のWTRU(エンドWTRU2)とネゴシエートする、L2 U2U再選択セキュリティ手順が存在し得る。エンドWTRU1は、エンドWTRU2と拡張された再キー生成手順を実施して、新しい相関IDを確立し、第2の中継器(中継器2)を介して新しい接続を保護するために使用される新しいキーを生成する。この手法は、キー再設定手順を改善しながら、初期メッセージ(例えば、DCR)を含む新しい接続セットアップを保護するためのセキュリティキーの準備を可能にする。
【0075】
図3は、KNRP IDのプライバシー保護を伴う5G ProSe U2U中継器再選択の一例を例解する。図示のように、エンドWTRU1 351、中継器1 352、中継器2 353、及び/又はエンドWTRU2 354など、再選択手順に関与するいくつかのデバイスが存在し得る。図3は、順序付けられた一連のアクション/イベントを提示しているが、これらのアクション/イベントのうちの1つ以上は任意選択であってもよく、かつ/又はこれらのアクション/イベントのうちの1つ以上は、提示されたものとは異なる順序で発生してもよい/実施されてもよいことが意図されている。
【0076】
301において、エンドWTRU間のユニキャスト通信のための接続が、中継器1を介して確立され得る。エンドWTRU2は、セキュリティパラメータ(例えば、セッションキー識別子の部分、ノンス、セキュリティアルゴリズム/ポリシー)を含む保護されたダイレクトセキュリティモード(DSM)コマンドをエンドWTRU2に送ることができる。エンドWTRU1は、応答として、セキュリティパラメータ(例えば、セッションキー識別子の他の部分、セキュリティポリシーなど)を含む保護された直接セキュリティモード(DSM)完了をエンドWTRU2に送ることができる。
【0077】
302において、中継器1を介してエンドWTRU間で送られる/受信される1つ以上のメッセージ(例えば、データトラフィックなど)が存在し得る。
【0078】
303において、エンドWTRU1は、リソース使用条件、同じサービスのための同時接続を制限する構成、及び/又は本明細書で説明される他のものなど、本明細書で説明されるもう1つの条件に基づいて、エンドWTRU2とのU2U中継器再選択を実施することを決定することができる。エンドWTRU1は、中継器1を介して現在の接続を維持するという決定に基づいて、エンドWTRU2との新しいKNRP IDを生成することを決定する。例えば、エンドWTRU1は、新しい接続のためのリソースの利用可能性に基づいて、初期接続を維持することを決定することができる。別の例では、エンドWTRU1は、同時接続の使用を制御する構成パラメータ(例えば、ProSeサービス又はRSCに対して許容される同時接続の最大数)に基づいて、初期接続を維持することを決定することができる。別の言い方をすれば、接続を維持する決定に関して、エンドWTRU1は、再選択を実施する決定の後に、現在の接続が維持されていることを前提として、新しいキーIDを生成することを決定することができる。
【0079】
304において、エンドWTRU1は、中継器2を介した接続のセットアップの前の初期接続の維持のための指示、KNRP IDの新たに割り当てられたMSB、及び/又は他のパラメータ(例えば、再選択指示、中継器2を含む中継器候補の識別子)を含み得るリンク修正要求(LMR)メッセージをエンドWTRU2に送ることができる。エンドWTRU2と関連付けられたKNRP IDの新たに割り当てられたMSBは、エンドWTRU1におけるKNRPを一意に識別する。エンドWTRU1は、新しい接続セットアップの後に初期接続を解放するかどうか/いつ解放するか(例えば、タイマを解放する、接続を維持する、新しい接続を介したデータ通信時に解放する)のパラメータを含むことができる。別の言い方をすれば、新しく割り当てられたMSBは、現在のキーの新しいKNRP IDを作成するためのものである。このプロセスにおいて後でLSBがエンドWTRU2から受信されると、エンドWTRU1は、本明細書で更に説明されるように、MSBとLSBとを組み合わせることによって、(例えば、現在のキーの)新しいKNRP IDを作成することができる。
【0080】
305において、エンドWTRU2は、中継器候補のリストから中継器2を選択することができる。エンドWTRU2は、エンドWTRU2内のKNRPを一意に識別する、エンドWTRU1と関連付けられたKNRP IDのLSBを割り当てることができる。次いで、エンドWTRU2は、エンドWTRU1から受信されたKNRP IDのMSBとKNRP IDのLSBとを組み合わせて、エンドWTRU1と再接続するときに使用される新しいKNRP IDを形成することができる。エンドWTRU2は、古いKNRP IDを新しいKNRP IDで置き換える。エンドWTRU2は、KNRP ID及び/又は他のパラメータ(例えば、選択された中継器2の識別子)のLSBを含むリンク修正受諾(LMA)メッセージをエンドWTRU1に送ることができる。LMRが解放/維持指示を含まない場合、初期接続の維持は、デフォルトで想定されてもよく、又は選択するためにエンドWTRUに残されてもよい(例えば、図4に例解される例を参照)。エンドWTRU2は、初期接続維持指示及び/又はKNRP IDのMSBを受信することに基づいてKNRP IDのLSBを割り当てることができる。
【0081】
306において、エンドWTRU1は、304において送られたKNRP IDのMSBと、エンドWTRU2から受信されたKNRP IDのLSBとを組み合わせて、エンドWTRU2と再接続するときに使用される新しいKNRP IDを形成することができる。エンドWTRU1は、古いKNRP IDを新しいKNRP IDで置き換えることができる。エンドWTRU1は、新しいKNRP IDを含むDCRメッセージを、中継器2を介してエンドWTRU2に送ることができる(例えば、中継器2との直接のPC5リンクが、事前にセットアップ又は修正され得る)。
【0082】
307において、エンドWTRU1及びエンドWTRU2は、中継器2を介したエンドWTRU間の接続のためのセキュリティを確立することができる。KNRP IDは、接続を保護するためのセッションキー及びセキュリティキーを導出するために使用される対応するKNRPを見つけるために使用される。別の言い方をすれば、KNRPは変化しないが、KNRP IDは変化する(例えば、したがって、新しいMSB及びLSBの必要性)。
【0083】
308において、エンドWTRU1は、エンドWTRU2から、接続確立を完了するDCAを受信することができる。エンドWTRU(例えば、エンドWTRU1又はエンドWTRU2)は、上記で説明したパラメータ(例えば、タイマ、新しい接続を介して交換されるデータパケット)に基づいて、中継器1を介して初期接続を維持し続けるか、又は初期接続の解放を実施することを決定する。
【0084】
図4は、選択された中継器を介したPC5接続セットアップの前の初期PC5接続解放又は維持のネゴシエーションに基づく、KNRP IDのプライバシー保護を伴う5G ProSe U2U中継器再選択の一例を例解する。図示のように、エンドWTRU1 451、中継器1 452、中継器2 453、及び/又はエンドWTRU2 454など、再選択手順に関与するいくつかのデバイスが存在し得る。図4は、順序付けられた一連のアクション/イベントを提示しているが、これらのアクション/イベントのうちの1つ以上は任意選択であってもよく、及び/又はこれらのアクション/イベントのうちの1つ以上は、提示されたものとは異なる順序で発生してもよい/実施されてもよいことが意図されている。
【0085】
401において、エンドWTRU間のユニキャスト通信のための接続が、中継器1を介して確立される。
【0086】
402において、中継器1を介してエンドWTRU間で送られる/受信される1つ以上のメッセージ(例えば、データトラフィックなど)が存在し得る。
【0087】
403において、エンドWTRU1は、エンドWTRU2とのU2U中継器再選択を実施することを決定する。
【0088】
404において、エンドWTRU1は、リンク修正要求(Link Modification Request、LMR)メッセージをエンドWTRU2に送り、リンク修正要求メッセージは、解放指示若しくは維持(例えば、プリファレンス)指示及び/又は他のパラメータ(例えば、再選択指示、中継器2を含む中継器候補の識別子)を含むことができる。いくつかの事例では、解放指示は、選択された中継器を介した接続のセットアップに先立って、初期PC5接続の解放を要求するために使用される。いくつかの事例では、維持指示は、選択された中継器を介した接続のセットアップ中に、初期PC5接続の維持を要求するために使用される。
【0089】
405において、エンドWTRU2は、中継器候補のリストから中継器2を選択する。エンドWTRU2は、(例えば、エンドWTRU1維持プリファレンス、ProSe/RSCサービス構成、及び/又はエンドWTRU2リソース使用に基づいて)初期接続を維持することを決定し、エンドWTRU1と関連付けられたKNRP IDの新しいLSBを割り当てる。エンドWTRU2は、維持指示、KNRP IDのLSB、及び他のパラメータ(例えば、選択された中継器2の識別子)を含むリンク修正受諾(LMA)メッセージをエンドWTRU1に送る。エンドWTRU2は、本明細書で説明されるように、新しい接続がセットアップされると、維持された初期接続をどのように扱うか(例えば、タイマに基づく解放など)のパラメータを含むことができる。
【0090】
406において、エンドWTRU1は、初期PC5接続の維持を受諾する。エンドWTRU1は、KNRP IDの新しいMSBを割り当て、KNRP IDの新しいMSB及び新しいLSBを組み合わせて、エンドWTRU2と再接続するときに使用される新しいKNRP IDを形成する。エンドWTRU1は、古いKNRP IDを新しいKNRP IDで置き換える。エンドWTRU1は、KNRP IDのMSBを含むリンク修正AckメッセージをエンドWTRU2に送る。エンドWTRU2は、KNRP IDの新しいMSB及び新しいLSBを組み合わせて、新しいKNRP ID(例えば、エンドWTRU1によって形成されたものと同じ)を形成し、これは、エンドWTRU1と再接続するときに使用される。エンドWTRU2は、古いKNRP IDを新しいKNRP IDで置き換える。
【0091】
407において、エンドWTRU1は、中継器2を介して、新しいKNRP IDを含むDCRメッセージをエンドWTRU2に送る。
【0092】
408において、エンドWTRU1及びエンドWTRU2は、中継器2を介したエンドWTRU間の接続のためのセキュリティを確立する。新しいKNRP IDは、接続を保護するためのセッションキー及びセキュリティキーを導出するために使用される対応するKRNPを見つけるために使用される。
【0093】
409において、エンドWTRU1は、エンドWTRU2から、接続確立を完了するDCAを受信する。初期接続は、本明細書で説明するパラメータ(例えば、405又は他の場所)のうちの1つ以上に基づいて維持又は解放される。
【0094】
図5は、KNRP IDのプライバシー保護を伴う5G ProSe U2U中継器再選択の一例を例解する。図示のように、エンドWTRU1 551、中継器1 552、中継器2 553、及び/又はエンドWTRU2 554など、再選択手順に関与するいくつかのデバイスが存在し得る。図5は、順序付けられた一連のアクション/イベントを提示しているが、これらのアクション/イベントのうちの1つ以上は任意選択であってもよく、及び/又はこれらのアクション/イベントのうちの1つ以上は、提示されたものとは異なる順序で発生してもよい/実施されてもよいことが意図されている。
【0095】
501において、エンドWTRU間のユニキャスト通信のための接続が、中継器1を介して確立される。
【0096】
502において、中継器1を介してエンドWTRU間で送られる/受信される1つ以上のメッセージ(例えば、データトラフィックなど)が存在し得る。
【0097】
503において、エンドWTRU1は、(例えば、新しい接続セットアップの前に)初期接続の協調された解放を用いてエンドWTRU2とのU2U中継器再選択を実施することを決定する。例えば、エンドWTRU1は、初期接続によって使い切られたリソースを解放することを決定することができる。別の例では、WTRU1は、同時接続の使用を制御する構成パラメータ(例えば、ProSeサービス又はRSCに対して許容される同時接続の最大数)に基づいて、初期接続を解放することを決定することができる。
【0098】
504において、エンドWTRU1は、中継器1及び/又は他のパラメータ(例えば、再選択指示、中継器2を含む中継器候補の識別子)を介した初期接続の協調された解放を要求する指示を含むリンク修正要求(LMR)メッセージをエンドWTRU2に送る。解放指示に基づいて、エンドWTRU2は、初期接続を使用してデータパケット及び他のリンク維持メッセージ(例えば、キープアライブ、リンク識別子更新)を送信することを停止し、エンドWTRU1からのリンク解放要求の予想される受信のためにタイマを開始する。
【0099】
505において、エンドWTRU2は、中継器1及び他のパラメータ(例えば、選択された中継器2の識別子)を介した初期接続の協調された解放の受諾を含むリンク修正受諾(LMA)メッセージをエンドWTRU1に送る。エンドWTRU1は、必要に応じて、データパケット及び/又は他のリンク維持メッセージ(例えば、キープアライブ、リンク識別子更新)の送信を停止する。エンドWTRU2がリンク解放を開始することが予想される場合、エンドWTRU1は、エンドWTRU2からのリンク解放要求の予想される受信のためにタイマを開始する。
【0100】
506において、エンドWTRU1は、KNRP IDの新しいMSBを含むリンク解放要求メッセージをエンドWTRU2に送る。あるいは、エンドWTRU2は、LMAの後に、エンドWTRU1の代わりにリンク解放要求メッセージを送ることができる。
【0101】
507において、エンドWTRU2は、KNRP IDのLSBを含むリンク解放応答メッセージをエンドWTRU1に送る。エンドWTRU2は、受信されたMSBをKNRP IDのLSBと組み合わせる新しいKNRP IDを確立する。
【0102】
図6は、KNRP IDと関連付けられた新しい状態に基づくKNRP IDのプライバシー保護を伴う5G ProSe U2U中継器再選択の一例を例解する。図示のように、エンドWTRU1 651、中継器1 652、中継器2 653、及び/又はエンドWTRU2 654など、再選択手順に関与するいくつかのデバイスが存在し得る。図6は、順序付けられた一連のアクション/イベントを提示しているが、これらのアクション/イベントのうちの1つ以上は任意選択であってもよく、及び/又はこれらのアクション/イベントのうちの1つ以上は、提示されたものとは異なる順序で発生してもよい/実施されてもよいことが意図されている。
【0103】
601において、エンドWTRU間のユニキャスト通信のための接続が、中継器1を介して確立される。
【0104】
602において、中継器1を介してエンドWTRU間で送られる/受信される1つ以上のメッセージ(例えば、データトラフィックなど)が存在し得る。
【0105】
603において、エンドWTRU1は、エンドWTRU2とのU2U中継器再選択を実施することを決定する。
【0106】
604において、エンドWTRU1は、リンク修正要求(Link Modification Request、LMR)メッセージをエンドWTRU2に送り、リンク修正要求メッセージは、解放指示若しくは維持(例えば、プリファレンス)指示及び/又は他のパラメータ(例えば、再選択指示、中継器2を含む中継器候補の識別子)を含むことができる。いくつかの事例では、解放指示は、選択された中継器を介した接続のセットアップに先立って、初期PC5接続の解放を要求するために使用される。いくつかの事例では、維持指示は、選択された中継器を介した接続のセットアップ中/後に、初期PC5接続の維持を要求するために使用される。
【0107】
605において、エンドWTRU2は、中継器候補のリストから中継器2を選択する。エンドWTRU2は、選択された中継器を介した接続のセットアップが完了した後、最初のPC5接続を維持することを決定する。エンドWTRU2は、エンドWTRU1/エンドWTRU2のペアと関連付けられたKNRP IDに状態を関連付け、それを「リフレッシュを保留」に設定する。いくつかの事例では、「リフレッシュを保留」状態は、KNRP IDが(例えば、DCRメッセージ上で)新しいPC5リンク確立中に再使用され得ず、新しいKNRP IDが生成される必要があることを意味する。
【0108】
606において、エンドWTRU2は、維持指示及び/又は他のパラメータ(例えば、選択された中継器2の識別子)を含むことができるリンク修正受諾(LMA)メッセージをエンドWTRU1に送る。いくつかの事例では、維持の選択は、解放よりも優先される(例えば、ブレークビフォアメーク)。例えば、エンドWTRUのうちの一方がPC5接続を維持することを好むが、他方がそれを解放することを好む場合、PC5接続が維持される。いくつかの事例では、デフォルトで(例えば、LMRに指示が指定されていない場合)維持が想定される。
【0109】
607において、エンドWTRU1は、受信された維持指示に基づいて、KNRP ID状態を「リフレッシュを保留」に設定する。エンドWTRU1は、KNRP ID状態が「リフレッシュを保留」に設定されているので、既存のKNRP IDを使用せずに、中継器2を介して新しいPC5接続をセットアップすることを決定する。
【0110】
608において、エンドWTRU1は、中継器2を介してエンドWTRU2にDCRメッセージを送り、KNRP/KNRP IDが存在する場合であっても、エンドWTRU1/エンドWTRU2のペアと関連付けられたKNRP IDを含まない。一般に、DCRメッセージは、ターゲットユーザ情報、セキュリティポリシー情報など、他のパラメータを含み得る。
【0111】
609において、エンドWTRU1及びエンドWTRU2は、中継器2を介して互いを認証する。新しいKNRP/KNRP IDが導出される。既存のKNRP IDは、新たに導出された値に置き換えられ、その状態は「有効」に設定され、これは、KNRP/KNRP IDがセッションキー導出のために使用され得、KNRP IDが他のPC5接続確立のために使用され得ることを意味する。(例えば、このステップによって例示されるような)図6の例は、完全な認証手順(例えば、新しいキー及び新しいキーID)を必要とするシナリオに関することに留意されたい。
【0112】
610において、エンドWTRU1及びエンドWTRU2は、中継器2を介したエンドWTRU間の接続のためのセキュリティを確立する。KNRP IDは、接続を保護するためのセッションキー及びセキュリティキーを導出するために使用される対応するKRNPを見つけるために使用される。
【0113】
611において、エンドWTRU1は、エンドWTRU2から、接続確立を完了するDCAを受信する。
【0114】
図7は、第2の中継器との新しい接続の事前キー生成を用いた5G ProSe U2U中継器再選択セキュリティの一例を例解する。図示のように、エンドWTRU1 751、中継器1 752、中継器2 753、及び/又はエンドWTRU2 754など、再選択手順に関与するいくつかのデバイスが存在し得る。図7は、順序付けられた一連のアクション/イベントを提示しているが、これらのアクション/イベントのうちの1つ以上は任意選択であってもよく、及び/又はこれらのアクション/イベントのうちの1つ以上は、提示されたものとは異なる順序で発生してもよい/実施されてもよいことが意図されている。
【0115】
701において、エンドWTRU間のユニキャスト通信のための接続が、中継器1を介して確立される。
【0116】
702において、中継器1を介してエンドWTRU間で送られる/受信される1つ以上のメッセージ(例えば、データトラフィックなど)が存在し得る。
【0117】
703において、エンドWTRU1は、エンドWTRU2とのU2U中継器再選択を実施することを決定する。エンドWTRU1は、現在の接続セキュリティポリシー/構成(例えば、シグナリング整合性がオンにされる)に基づいて、現在の接続を介して新しい接続の事前キー生成を実施することを決定する。エンドWTRU1は、相関IDの新しいMSBを割り当てる。
【0118】
704において、エンドWTRU1は、相関IDのMSB、新しい接続事前キー生成指示、及び/又は他のパラメータ(例えば、再選択指示、中継器2を含む中継器候補の識別子)を含むリンク修正要求(LMR)メッセージをエンドWTRU2に送る。
【0119】
705(例えば、705a及び705b)において、エンドWTRU2は、相関IDのLSBを割り当て、相関IDのMSB及びLSBを組み合わせて新しい相関IDを形成し、エンドWTRU1情報(例えば、ユーザ情報ID、KNRP/KNRP ID)及び/又は中継器2情報(例えば、中継器ユーザ情報ID、L2 ID)とともに、中継器2と関連付けられた新しい接続コンテキストに相関IDを記憶する。エンドWTRU2は、新しい接続事前キー生成のack、相関ID、及び/又は他のパラメータ(例えば、選択された中継器2の識別子)を含むリンク修正受諾(LMA)メッセージをエンドWTRU1に送ることができる。
【0120】
706(例えば、706a及び706b)において、エンドWTRU1は、MSB及びLSBを組み合わせて、新しい相関IDを形成し、エンドWTRU2情報及び/又は中継器2情報とともに、中継器2と関連付けられた新しい接続コンテキスト内に新しい相関IDを記憶する。エンドWTRU1は、第1の中継器を介して、新しい接続のための新しいキーを生成するための指示を含む事前キー生成要求メッセージ又は再キー生成要求メッセージをエンドWTRU2に送る。エンドWTRU1は、相関ID及び/又は他の再キー生成セキュリティパラメータ(例えば、セキュリティ能力、ノンス、新しいKNRP-SESS IDのMSB)をメッセージに含める。
【0121】
707(例えば、707a及び707b)において、エンドWTRU2は、新しいセッション(KNRP-SESS)及びセキュリティキー(NRPEK及びNRPIK)を生成し、キーを新しい接続コンテキストに記憶する。エンドWTRU2は、中継器1を介して、相関ID及び従来の再キー生成セキュリティパラメータを含むDSMコマンドメッセージをエンドWTRU1に送る。メッセージは、現在の接続のために既に確立されたセキュリティコンテキストを使用して保護される(例えば、新しいキーを使用して新しいセキュリティをアクティブ化するための指示が下位層に送られない)。
【0122】
708において、エンドWTRU1は、エンドWTRU2から、相関ID及び従来の再キー生成セキュリティパラメータを含むDSMコマンドメッセージを受信する。エンドWTRU1は、新しいセキュリティキーを生成し、新しい接続コンテキストに記憶する。エンドWTRU1は、第1の中継器を介して、DSM完了メッセージをエンドWTRU2に送る。
【0123】
709において、エンドWTRU2は、エンドWTRU2が第2の中継器を介して接続において新しいキーを使用する準備ができていることを確認する再キー生成応答メッセージをエンドWTRU1に送る。
【0124】
710において、エンドWTRU1は、中継器2を介して、相関IDを含む整合性保護されたDCRメッセージをエンドWTRU2に送る。メッセージは、新しい接続コンテキストから関連付けられた新しいキーを使用して保護される。認証及びセキュリティ確立手順は、新しい接続を介してスキップされ得る。エンドWTRU2は、相関IDに基づいて新しい接続セキュリティキーを見つける。エンドWTRU2は、新しい接続の記憶されたセキュリティキーを使用して、新しい接続のためのセキュリティコンテキストをアクティブ化する。エンドWTRU2は、セキュリティコンテキストを使用して完全に保護されたDCAをエンドWTRU1に送る。エンドWTRU1は、相関IDとともに配置された新しい接続の記憶されたセキュリティキーを使用して、新しい接続のためのセキュリティコンテキストをアクティブ化する。
【0125】
一例では、L2 U2U中継器再選択手順中にリンク修正要求/受諾/Ack(LMR/LMA/LMAck)を使用する(ルート)キーNR ProSe(KNRP)プライバシー保護が存在し得る。この手順は、リンク修正手順中に新しいKNRP IDを確立することができ、ピアWTRUは、初期接続維持プリファレンスを受諾する。エンドWTRU1は、第1の中継器を介したU2U中継器再選択手順中にエンドWTRU2との新しいKNRP IDを確立し、第2の中継器を介した接続セットアップ中に新しいKNRP IDを使用する。
【0126】
この例では最初に、エンドWTRU1は、第1の中継器を介して現在の接続を維持するという決定に基づいて(例えば、ProSeサービス/RSC構成、現在のリソース使用に基づいて)、再選択中に新しい接続のための新しいKNRP IDを確立することを決定することができる。
【0127】
エンドWTRU1は、エンドWTRU1と共有された現在のKNRP IDを更新するようにエンドWTRU2に通知するために、第2の中継器を介した接続のセットアップの前の初期接続の維持のための指示、KNRP IDの新たに割り当てられたMSBを含むLMRメッセージを、第1の中継器を介してエンドWTRU2に送ることができる。
【0128】
エンドWTRU1は、エンドWTRU2から、KNRP IDの新しいLSBを含むLMAメッセージを受信することができる。
【0129】
エンドWTRU1は、KNRP IDの新しいMSBとKNRP IDの新しいLSBとを組み合わせることができる。
【0130】
エンドWTRU1は、現在のKNRP IDを置き換えることによって新しいKNRP IDを記憶することができる。
【0131】
エンドWTRU1は、第2の中継器を介して、新しいKNRP IDを含むDCRメッセージをエンドWTRU2に送ることができる。
【0132】
エンドWTRU1は、第2の中継器を介してエンドWTRU2からDCAメッセージを受信することができる。
【0133】
エンドWTRU1は、初期接続の解放を開始すること、又はそれを維持することを決定することができる。
【0134】
一例では、リンク修正手順中に新しいKNRP IDを確立する手法が存在し得、ここで、ピアWTRU接続解放はピアWTRUによって受諾されない。
【0135】
この例では最初に、エンドWTRU1は、第1の中継器を介して現在の接続を維持するという決定に基づいて(例えば、ProSeサービス/RSC構成、現在のリソース使用に基づいて)、再選択中に新しい接続のための新しいKNRP IDを確立することを決定する。
【0136】
エンドWTRU1は、第1の中継器を介して、第2の中継器を介した接続のセットアップの前に、初期接続のプリファレンス解放のための指示を含むLMRメッセージをエンドWTRU2に送ることができる。
【0137】
エンドWTRU1は、エンドWTRU2から、KNRP IDの新しいLSBを含むLMAメッセージを受信することができる。
【0138】
エンドWTRU1は、第1の中継器を介して、KNRP IDの新しいMSBを含むLMAckをエンドWTRU2に送ることができる。
【0139】
エンドWTRU1は、KNRP IDの新しいMSBとKNRP IDの新しいLSBとを組み合わせる。
【0140】
エンドWTRU1は、第2の中継器を介した新しい接続のセットアップ中に新しいKNRP IDを使用する。
【0141】
一例では(本明細書で更に説明されるように)、L2 U2U中継器再選択手順中に初期接続解放の協調を使用するKNRP IDプライバシー保護のための手法が存在し得る。新しいKNRP IDは、リンク修正手順を使用して第1の中継器を介して初期接続のリンク解放を協調させることによって確立され得る。
【0142】
最初に、この例では、エンドWTRU1は、第2の中継器を介した新しい接続のセットアップにおいてそれを使用する前に新しいKNRP IDを確立するために、第1の中継器を介した現在の接続の解放をエンドWTRU2と協調させることができる。
【0143】
エンドWTRU1は、(例えば、ProSeサービス/RSC構成、現在のリソース使用に基づいて)現在の接続の解放を協調させ、新しい接続のための新しいKNRP IDを確立することを決定することができる。
【0144】
エンドWTRU1は、第1の中継器を介して、第2の中継器を介した新しい接続のセットアップの前に、初期接続の解放のための指示を含むLMRメッセージをエンドWTRU2に送ることができる。
【0145】
エンドWTRU1は、エンドWTRU2から、初期リンクの解放に対する肯定応答を含むLMAメッセージを受信することができる。LMR/LMAは解放をネゴシエートするが、実際には解放をトリガしないことに留意されたい。
【0146】
エンドWTRU1は、第1の中継器を介して、KNRP IDの新たに割り当てられたMSBを含むリンク解放要求を、第1の中継器を介してエンドWTRU2に送ることができる。リンク解放要求は、実際に接続の解放をトリガすることに留意されたい。
【0147】
エンドWTRU1は、エンドWTRU2から、KNRP ID 1の新しいLSBを含むリンク解放応答を受信することができる。
【0148】
エンドWTRU1は、KNRP IDの新しいMSBとKNRP IDの新しいLSBとを組み合わせることができ、現在のKNRP IDを置き換えることによって新しいKNRP IDを記憶する。
【0149】
エンドWTRU1は、(エンドWTRU2からリンク解放応答メッセージを受信すると)新しいKNRP IDを含むDCRメッセージを、第2の中継器を介して、エンドWTRU2に送る。
【0150】
一例では(本明細書で更に説明されるように)、L2 U2U中継器再選択手順中に新しい接続手順を事前キー生成するための手法が存在し得る。新しいセキュリティキーは、第1の中継器を介した、初期接続を介した中継器再選択手順中に生成され得る。新しいキーは、第2の中継器を介した新しい接続のセキュリティのために使用され得る。
【0151】
この例では最初に、エンドWTRU1は、第1の中継器を介したU2U中継器再選択手順中に、第2の中継器を介した接続をセキュアにするために使用されるセキュリティキーの事前キー生成の実施をネゴシエートすることができる。
【0152】
エンドWTRU1は、第1の中継器を介した初期接続のためのセキュリティポリシー/構成(例えば、非NULL整合性アルゴリズムが使用中である)に基づいて、U2U中継器再選択手順の一部として拡張された再キー生成を実施することを決定することができる。
【0153】
エンドWTRU1は、第1の中継器を介してエンドWTRU2に、第2の中継器を介した新しい接続のセットアップの前に新しいセッションキーを生成するために拡張された再キー生成を実施するための指示、新たに割り当てられた相関IDのMSB、及び中継器識別子のリストを含むLMRメッセージを送ることができる。
【0154】
エンドWTRU1は、エンドWTRU2から、拡張された再キー生成を実施するための肯定応答、選択された第2の中継器の識別子、新しい相関IDのLSBを含むLMAメッセージを受信することができる。エンドWTRU1は、相関IDのMSB及びLSBを組み合わせて、初期接続と(確立される)新しい接続とを関連付けるために使用される相関IDを形成する。
【0155】
エンドWTRU1は、第1の中継器を介して、新しい接続のための新しいキーを生成するための指示、第2の中継器と関連付けられた識別子(例えば、ユーザ情報ID、L2 ID、相関IDのうちのいずれか)、及び他の再キー生成セキュリティパラメータ(例えば、セキュリティ能力、ノンス、新しいKNRP-SESS IDのMSB)を含む再キー生成要求メッセージをエンドWTRU2に送ることができる。
【0156】
エンドWTRU1は、エンドWTRU2から、相関ID及び従来の再キーセキュリティパラメータを含むDSMコマンドメッセージを受信することができる。
【0157】
エンドWTRU1は、新しい接続とともに使用される識別子(KNRP-SESS及びID)及び新しいセキュリティキー(NRPEK及びNRPIK)を有する新しいセッションキーを生成することができる。
【0158】
エンドWTRU1は、既存のKNRP IDとともに、新しい接続のための新しいキー、及び第2の中継器と関連付けられた識別子を記憶することができる。
【0159】
エンドWTRU1は、第1の中継器を介して、エンドWTRU2にDSM完了メッセージを送ることができる。
【0160】
エンドWTRU1は、エンドWTRU2が第2の中継器を介して接続において新しいキーを使用する準備ができていることを確認する再キー生成応答メッセージをエンドWTRU2から受信することができる。エンドWTRU1(及びエンドWTRU2は、中継器1を介した初期接続のためのセキュリティコンテキストを保存する)。
【0161】
エンドWTRU1は、エンドWTRU2が新しいセキュリティキーを見つけ、それらのキーを使用して新しい接続セキュリティを確立するために、整合性保護されたDCRメッセージ内で相関IDを送信することができる。
【0162】
図8は、再選択プロセスの一例を例解する。第2のWTRUは、第1の中継器を使用して第1のWTRUからリンク修正要求(LMR)メッセージを受信してもよく、LMRメッセージは、現在のキーの新しいキーNR ProSe識別子(KNRP ID)のために使用される新しい最上位バイト(MSB)を含んでもよい。第2のWTRUは、第1の中継器を使用して第1のWTRUにリンク修正受諾(LMA)メッセージを送ってもよく、LMAメッセージは、現在のキーの新しいKNRP IDのために使用される新しい最下位バイト(LSB)を含んでもよい。第2のWTRUは、新しいMSBを新しいLSBと組み合わせることによって、新しいKNRP IDを形成してもよい。第2のWTRUは、第2の中継器を使用して第1のWTRUから直接接続要求(DCR)メッセージを受信してもよく、DCRメッセージは、新しいKNRP IDを含む(例えば、第1のWTRUによって形成され、第2のWTRUによって形成された新しいKNRP IDと一致するが、その理由は、両方が同じ新しいLSB及び新しいMSBを使用して新しいKNRP IDを作成しているからである)。1つの事例では、第2のWTRUは、LMRメッセージを受信する前に、第1の接続を介して第1の中継器を使用して第1のWTRUからメッセージを受信してもよく、第1の接続は、現在のキーの初期KNRP IDに基づいて確立され、初期KNRP IDは、新しいKNRP IDとは異なる。1つの事例では、現在のキーは、第1のWTRU及び第2のWTRUにおいて同じである。1つの事例では、現在のキーの初期KNRP IDは、現在のキーの新しいKNRP IDが生成されると破棄される。1つの事例では、第2のWTRUは、LMRメッセージによる初期接続維持指示に基づいてLSBを割り当ててもよい。
【0163】
一例では、WTRU(例えば、1つ以上の中継器にわたって別のWTRUと通信する)は、(例えば、中継器に関する)(再)選択プロセスのための方法を実行することができる。WTRUは、要求メッセージを送ることができ、要求メッセージは、現在のキーNR ProSE(KNRP)のための新しい最上位バイト(MSB)を含めるための指示を含むことができる。WTRUは、受諾メッセージを受信することができ、受諾メッセージは、現在のKNRPの新しい最下位バイト(LSB)を含む。WTRUは、新しいKNRP IDを有する直接接続要求を送ることができ、新しいKNRP IDは、現在のKNRPの新しいMSBと現在のKNRPの新しいLSBとを組み合わせることから生成される。WTRUは、直接接続受諾メッセージを受信することができる。要求メッセージはリンク修正要求(LMR)メッセージであってもよく、受諾メッセージはリンク修正受諾(LMA)メッセージであってもよい。要求メッセージは、第1の中継器を介して現在の接続を維持するための指示を含み得る。直接接続要求メッセージが受信された後、現在の接続は解放され得る。
【0164】
本明細書で説明されるように、以下の頭字語が使用され得る。ブレークビフォアメーク(Break Before Make、BBM);メークビフォアブレーク(MBB);直接接続要求/受諾(DCR/DCA);(ルート)キーNR ProSe(KNRP);セッションキーNR PRoSe(Session Key NR PRoSe、KNRP-Sess);リンク修正要求/受諾(Link Modification Request/Accept、LMR/LMA);最下位/最上位バイト(Least/Most Significant Byte、LSB/MSB);NR ProSe暗号化キー(NR ProSe Encryption Key、NRPEK);NR ProSe整合性キー(NR ProSe Integrity Key、NRPIK);中継器サービスコード(中継器Service Code、RSC);及び/又は、UE-to-UE中継器(U2U Relay)。
【0165】
本明細書に記載されているように、上位レイヤとは、プロトコルスタックにおける1つ以上のレイヤ、又はプロトコルスタック内の特定のサブレイヤを指す場合がある。このプロトコルスタックは、WTRU又はネットワークノード(例えば、eNB、gNB、他の機能的なエンティティなど)内の1つ以上のレイヤで構成され得、そこでは、各レイヤは、1つ以上のサブレイヤを有し得る。各レイヤ/サブレイヤは、1つ以上の機能を担い得る。各レイヤ/サブレイヤは、他のレイヤ/サブレイヤのうちの1つ以上と、直接的又は間接的に通信することができる。場合によっては、これらのレイヤは、レイヤ1、レイヤ2、及びレイヤ3のように、番号付けされる場合がある。例えば、レイヤ3は、以下のうちの1つ以上で構成し得る。すなわち、それらは、非アクセス層(NAS)、インターネットプロトコル(IP)、及び/又は無線リソース制御(RRC)である。例えば、レイヤ2は、以下のうちの1つ以上で構成し得る。すなわち、それらは、パケットデータコンバージェンス制御(Packet Data Convergence Control、PDCP)、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)、及び/又は媒体アクセス制御(MAC)である。例えば、レイヤ3は、物理(physical、PHY)レイヤタイプの動作で構成し得る。レイヤの番号が大きいほど、そのレイヤは、他のレイヤに対して相対的に上位である(例えば、レイヤ3は、レイヤ1よりも上位である)。場合によっては、前述の例は、レイヤ数に関係なく、レイヤ/サブレイヤ自体と呼ばれることがあり、本明細書に記載されているように、上位レイヤと称されることがある。例えば、上位レイヤは、最上位から最下位まで、以下のレイヤ/サブレイヤ、すなわち、NASレイヤ、RRCレイヤ、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、及び/又はPHYレイヤのうちの1つ以上を指すことがある。プロセス、デバイス、又はシステムと関連する、本明細書における上位レイヤへのいずれの言及も、プロセス、デバイス、又はシステムのレイヤよりも上位であるレイヤを指すであろう。場合によっては、本明細書における上位レイヤへの言及は、本明細書に説明されている1つ以上のレイヤによって実施される機能又は動作を指すことがある。場合によっては、本明細書における上位レイヤへの言及は、本明細書に説明されている1つ以上のレイヤによって送られる又は受信される情報を指すことがある。場合によっては、本明細書における上位レイヤへの言及は、本明細書に説明されている1つ以上のレイヤによって送られる及び/又は受信される構成を指すことがある。
【0166】
特徴及び要素は、特定の組み合わせ(例えば、実施形態、方法、例など)において上述されているが、当業者であれば、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることが理解されよう。例えば、本明細書に開示されるように、例示目的のために図に関連して説明される方法が存在し得、当業者であれば、この方法からの1つ以上の特徴又は要素が、単独で、又は他の場所に説明される別の方法からの1つ以上の特徴と組み合わせて使用され得ることが理解されよう。記号「/」(例えば、フォワードスラッシュ)は、本明細書では、「及び/又は」を表すために使用される場合があり、例えば、「A/B」は、「A及び/又はB」を暗示する場合がある。本明細書で使用される場合、「a」及び「an」並びに類似の語句は、「1つ以上」及び「少なくとも1つ」として解釈されるべきである。同様に、接尾辞「(s)」で終わる任意の用語は、「1つ以上」及び「少なくとも1つ」として解釈されるべきである。「し得る」という用語は、「し得る、例えば」と解釈されるか、又は何かが「起こる」若しくは「起こり得る」ことを示すものと解釈される。加えて、本明細書に記載される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアにおいて実行され得る。コンピュータ可読媒体の例としては、電子信号(有線又は無線接続を介して送信される)及びコンピュータ可読記憶媒体が挙げられる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2025-01-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2の無線送受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、
第1の中継器を介して第1のWTRUからリンク修正要求(LMR)メッセージを受信することであって、前記LMRメッセージは、新しいキーNR ProSe識別子(KNRP ID)の1つまたは複数の新しい最上位バイト(MSB)を含む、ことと、
前記第1の中継器を介して前記第1のWTRUにリンク修正受諾(LMA)メッセージを送信することであって、前記LMAメッセージは、前記新しいKNRP IDの1つまたは複数の新しい最下位バイト(LSB)を含む、ことと、
前記1つまたは複数の新しいMSBを前記1つまたは複数の新しいLSBと組み合わせることによって、前記新しいKNRP IDを形成して、既存のKNRP IDを前記新しいKNRP IDで置き換えることと、
第2の中継器を介して前記第1のWTRUから直接接続要求(DCR)メッセージを受信することであって、前記DCRメッセージは、前記新しいKNRP IDを含む、ことと、
を含む方法。
【請求項2】
前記LMRメッセージを受信する前に、第1の接続上で前記第1の中継器を介して前記第1のWTRUからメッセージを受信することであって、前記第1の接続は、前記既存のKNRP IDに基づいて確立され、前記既存のKNRP IDは、前記新しいKNRP IDとは異なる、ことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記既存のKNRP IDは、前記第1のWTRUおよび前記第2のWTRUにおいて同じである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記既存のKNRP IDは、前記新しいKNRP IDが形成されると破棄される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
同時接続の使用を制御する構成パラメータに基づいて前記第1の中継器の初期接続を維持することを決定することであって、前記構成パラメータは、ProSeサービスに対して許可される同時接続の最大数を含む、ことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第2の無線送受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに動作可能なように接続されるトランシーバと、
を備え、前記プロセッサおよび前記トランシーバは、
第1の中継器を介して第1のWTRUからリンク修正要求(LMR)メッセージを受信することであって、前記LMRメッセージは、新しいキーNR ProSe識別子(KNRP ID)の1つまたは複数の新しい最上位バイト(MSB)を含む、ことと、
前記第1の中継器を介して前記第1のWTRUにリンク修正受諾(LMA)メッセージを送信することであって、前記LMAメッセージは、前記新しいKNRP IDの1つまたは複数の新しい最下位バイト(LSB)を含む、ことと、
前記1つまたは複数の新しいMSBを前記1つまたは複数の新しいLSBと組み合わせることによって、前記新しいKNRP IDを形成して、既存のKNRP IDを前記新しいKNRP IDで置き換えることと、
第2の中継器を介して前記第1のWTRUから直接接続要求(DCR)メッセージを受信することであって、前記DCRメッセージは、前記新しいKNRP IDを含む、ことと、
を実行するように構成される、第2のWTRU。
【請求項7】
前記プロセッサおよび前記トランシーバは、前記LMRメッセージを受信する前に、第1の接続上で前記第1の中継器を介して前記第1のWTRUからメッセージを受信するように構成されており、前記第1の接続は、前記既存のKNRP IDに基づいて確立され、前記既存のKNRP IDは、前記新しいKNRP IDとは異なる、請求項6に記載の第2のWTRU。
【請求項8】
前記既存のKNRP IDは、前記第1のWTRUおよび前記第2のWTRUにおいて同じである、請求項6に記載の第2のWTRU。
【請求項9】
前記既存のKNRP IDは、前記新しいKNRP IDが形成されると破棄される、請求項6に記載の第2のWTRU。
【請求項10】
前記プロセッサおよび前記トランシーバは、同時接続を制御する構成パラメータに基づいて前記第1の中継器の初期接続を維持するように構成され、前記構成パラメータは、ProSeサービスに対して許可される同時接続の最大数を含む、請求項6に記載の第2のWTRU。
【国際調査報告】