(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-07-30
(54)【発明の名称】スパッタリングターゲットとシールドとの間の位置合わせずれを低減するためのデバイス
(51)【国際特許分類】
C23C 14/34 20060101AFI20250723BHJP
C23C 14/35 20060101ALI20250723BHJP
【FI】
C23C14/34 Z
C23C14/35 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2025501338
(86)(22)【出願日】2023-07-13
(85)【翻訳文提出日】2025-01-17
(86)【国際出願番号】 US2023027618
(87)【国際公開番号】W WO2024019920
(87)【国際公開日】2024-01-25
(32)【優先日】2022-07-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2023-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】500575824
【氏名又は名称】ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Honeywell International Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【氏名又は名称】小野 達己
(72)【発明者】
【氏名】リュー、ボー
【テーマコード(参考)】
4K029
【Fターム(参考)】
4K029CA05
4K029DA10
4K029DC20
4K029DC39
(57)【要約】
スパッタリングチャンバーの暗部シールド上で使用するためのスペーシングガイドは、第1の端部、第1の端部の反対側の第2の端部、及び厚さを有し、暗部シールドの端部上に載置されるように構成されている、水平な本体と、水平な本体の第1の端部から横方向に延在し、暗部シールドの外面に当接するように構成されている第1の脚部と、水平な本体の第2の端部から横方向に延在し、シールドの内面に当接するように構成されている第2の脚部と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スパッタリングチャンバーの暗部シールド上で使用するためのスペーシングガイドであって、前記スペーシングガイドが、
第1の端部、前記第1の端部の反対側の第2の端部、及び厚さを有する水平な本体であって、前記水平な本体が、前記暗部シールドの端部上に載置されるように構成されている、水平な本体と、
前記水平な本体の前記第1の端部から横方向に延在し、前記暗部シールドの外面に当接するように構成されている、第1の脚部と、
前記水平な本体の前記第2の端部から横方向に延在し、前記シールドの内面に当接するように構成されている、第2の脚部と、を備え、前記水平な本体、前記第1の脚部、及び前記第2の脚部が、絶縁材料から形成されている、スパッタリングチャンバーの暗部シールド上で使用するためのスペーシングガイド。
【請求項2】
前記水平な本体が、約1ミリメートル~約30ミリメートルの厚さである、請求項1に記載のスペーシングガイド。
【請求項3】
前記第2の脚部が、約30ミリメートル以下の厚さを有する、請求項1に記載のスペーシングガイド。
【請求項4】
前記第1の脚部及び前記第2の脚部が、異なる幅、長さ、及び厚さを有する、請求項1に記載のスペーシングガイド。
【請求項5】
前記水平な本体、前記第1の脚部、及び前記第2の脚部が、一体的に形成されている、請求項1に記載のスペーシングガイド。
【請求項6】
スパッタリングチャンバー内で使用するための暗部シールドアセンブリであって、前記暗部シールドアセンブリが、
基板支持台に近接するように構成されている第1の端部、及びスパッタリングターゲットに近接するように構成されている第2の端部、を有する環状の暗部シールドと、
前記環状の暗部シールドの前記第2の端部上に配置された複数のスペーシングガイドであって、各スペーシングガイドが、
第1の端部、前記第1の端部の反対側の第2の端部、及び厚さを有する水平な本体であって、前記水平な本体が、前記環状の暗部シールドの前記第2の端部上に載置されるように構成されている、水平な本体と、
前記水平な本体の前記第1の端部から横方向に延在し、前記環状の暗部シールドの外面に当接するように構成されている、第1の脚部と、
前記水平な本体の前記第2の端部から横方向に延在し、前記シールドの内面に当接するように構成されている、第2の脚部と、を備え、前記水平な本体、前記第1の脚部、及び前記第2の脚部が、絶縁材料から形成されている、暗部シールドアセンブリ。
【請求項7】
前記複数のスペーシングガイドが、摩擦力のみによって、前記環状の暗部シールドに取り付けられている、請求項6に記載の暗部シールドアセンブリ。
【請求項8】
前記複数のスペーシングガイドが、締結具によって、前記環状の暗部シールドに取り付けられている、請求項6に記載の暗部シールドアセンブリ。
【請求項9】
前記スペーシングガイドが、前記スパッタリングターゲットと前記環状の暗部シールドの位置合わせずれを、水平軸に沿って約5ミリメートル以内に維持する、請求項6に記載の暗部シールドアセンブリ。
【請求項10】
前記スペーシングガイドが、前記スパッタリングターゲットと前記環状の暗部シールドの前記位置合わせずれを、水平軸に沿って約1ミリメートル以内に維持する、請求項9に記載の暗部シールドアセンブリ。
【請求項11】
前記水平な本体が、約30ミリメートル以下の厚さである、請求項9に記載の暗部シールドアセンブリ。
【請求項12】
前記第2の脚部が、約30ミリメートル以下の厚さを有する、請求項9に記載の暗部シールドアセンブリ。
【請求項13】
スパッタリングチャンバーアセンブリであって、前記スパッタリングチャンバーアセンブリが、
スパッタリングターゲットと、
基板支持台に近接するように構成されている第1の端部、及び前記スパッタリングターゲットに近接するように構成されている第2の端部、を有する環状の暗部シールドと、
前記環状の暗部シールドの前記第2の端部上に配置された複数のスペーシングガイドと、を備え、各スペーシングガイドが、
第1の端部、前記第1の端部の反対側の第2の端部、及び厚さを有する水平な本体であって、前記水平な本体が、前記環状の暗部シールドの前記第2の端部上に載置されるように構成されている、水平な本体と、
前記水平な本体の前記第1の端部から横方向に延在し、前記環状の暗部シールドの外面に当接するように構成されている、第1の脚部と、
前記水平な本体の前記第2の端部から横方向に延在し、前記シールドの内面に当接するように構成されている、第2の脚部と、を備え、前記水平な本体、前記第1の脚部、及び前記第2の脚部が、絶縁材料から形成されている、スパッタリングチャンバーアセンブリ。
【請求項14】
前記スペーシングガイドが、前記スパッタリングターゲットと前記環状の暗部シールドの位置合わせずれを、水平軸に沿って約1ミリメートル以内に維持する、請求項13に記載のスパッタリングチャンバーアセンブリ。
【請求項15】
前記スペーシングガイドが、前記スパッタリングターゲットと前記環状の暗部シールドの前記位置合わせずれを、垂直軸に沿って1ミリメートル以内に維持する、請求項14に記載のスパッタリングチャンバーアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2023年5月11日に出願された米国特許出願第18/195,985号、及び2022年7月18日に出願された米国特許仮出願第63/390,052号の優先権を主張するものであり、これらの両方は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本開示は、スパッタリングターゲットとシールドとの間の位置合わせずれを低減するためのデバイス及び使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
物理蒸着(physical vapor deposition、「PVD」)法は、様々な基板上に材料の薄い膜又は層を形成するために使用されている。PVD方法は、例えば、集積回路構造及びデバイスの製造において金属化層を形成するための半導体製造プロセスにおいて使用され得る。スパッタリングとして知られているPVDプロセスの一種では、アルゴンなどのガスイオンの照射によって、スパッタリングターゲットの表面から原子が放出される。そのため、スパッタリングターゲットは、基板上に堆積される材料の供給源である。
【0004】
現在のPVDチャンバーの一部では、プロセスキット又は暗部シールドがPVDチャンバーの本体に装着されている。スパッタリングターゲットは、シールドから分離して、PVDチャンバーの取り外し可能な蓋に装着される。使用時、蓋が閉じられるときに、スパッタリングターゲットはチャンバー本体内に降ろされる。
【0005】
暗部シールドとスパッタリングターゲットとの間の位置合わせずれは、アーク放電、粒子形成、及び膜不均一性などの様々な性能問題を引き起こす可能性があることが分かっている。暗部シールドとスパッタリングターゲットの改善された位置合わせのためのデバイス及び方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
これら及び他の必要性は、本開示の様々な態様及び構成によって対処される。
【0007】
実施例1では、スパッタリングチャンバーの暗部シールド上で使用するためのスペーシングガイドであって、スペーシングガイドは、第1の端部、第1の端部の反対側の第2の端部、及び厚さを有する水平な本体であって、暗部シールドの端部上に載置されるように構成されている、水平な本体と、水平な本体の第1の端部から横方向に延在し、暗部シールドの外面に当接するように構成されている第1の脚部と、水平な本体の第2の端部から横方向に延在し、シールドの内面に当接するように構成されている第2の脚部と、を含む、スペーシングガイド。水平な本体、第1の脚部、及び第2の脚部は、絶縁材料から形成されている。
【0008】
実施例2では、水平な本体は約1ミリメートル~約30ミリメートルの厚さである、実施例1のスペーシングガイド。
【0009】
実施例3では、第2の脚部は、約30ミリメートル以下の厚さを有する、実施例1のスペーシングガイド。
【0010】
実施例4では、第1の脚部及び第2の脚部は、異なる幅、長さ、及び厚さを有する、実施例1のスペーシングガイド。
【0011】
実施例5では、水平な本体、第1の脚部、及び第2の脚部は、一体的に形成されている、実施例1のスペーシングガイド。
【0012】
実施例6では、スパッタリングチャンバー内で使用するための暗部シールドアセンブリであって、暗部シールドアセンブリは、基板支持台に近接するように構成されている第1の端部、及びスパッタリングターゲットに近接するように構成されている第2の端部、を有する環状の暗部シールドと、環状の暗部シールドの第2の端部上に配置された複数のスペーシングガイドと、を含む、暗部シールドアセンブリ。各スペーシングガイドは、第1の端部、第1の端部の反対側の第2の端部、及び厚さを有する水平な本体であって、環状の暗部シールドの第2の端部上に載置されるように構成されている、水平な本体と、水平な本体の第1の端部から横方向に延在し、環状の暗部シールドの外面に当接するように構成されている第1の脚部と、水平な本体の第2の端部から横方向に延在し、シールドの内面に当接するように構成されている第2の脚部と、を含み、水平な本体、第1の脚部、及び第2の脚部は、絶縁材料から形成されている。
【0013】
実施例7では、複数のスペーシングガイドは、摩擦力のみによって、環状の暗部シールドに取り付けられている、実施例6の暗部シールドアセンブリ。
【0014】
実施例8では、複数のスペーシングガイドは、締結具によって、環状の暗部シールドに取り付けられている、実施例6の暗部シールドアセンブリ。
【0015】
実施例9では、スペーシングガイドは、スパッタリングターゲットと環状の暗部シールドの位置合わせずれを、水平軸に沿って約5ミリメートル以内に維持する、実施例6の暗部シールドアセンブリ。
【0016】
実施例10では、スペーシングガイドは、スパッタリングターゲットと環状の暗部シールドの位置合わせずれを、水平軸に沿って約1ミリメートル以内に維持する、実施例9の暗部シールドアセンブリ。
【0017】
実施例11では、水平な本体は、約30ミリメートル以下の厚さである、実施例9の暗部シールドアセンブリ。
【0018】
実施例12では、第2の脚部は、約30ミリメートル以下の厚さを有する、実施例9の暗部シールドアセンブリ。
【0019】
実施例13において、スパッタリングチャンバーアセンブリは、スパッタリングターゲットと、基板支持台に近接するように構成されている第1の端部、及びスパッタリングターゲットに近接するように構成されている第2の端部、を有する環状の暗部シールドと、環状の暗部シールドの第2の端部上に配置された複数のスペーシングガイドと、を含む。各スペーシングガイドは、第1の端部、第1の端部の反対側の第2の端部、及び厚さを有する水平な本体であって、環状の暗部シールドの第2の端部上に載置されるように構成されている、水平な本体と、水平な本体の第1の端部から横方向に延在し、環状の暗部シールドの外面に当接するように構成されている第1の脚部と、水平な本体の第2の端部から横方向に延在し、シールドの内面に当接するように構成されている第2の脚部と、を含み、水平な本体、第1の脚部、及び第2の脚部は、絶縁材料から形成されている。
【0020】
実施例14では、複数のスペーシングガイドは、摩擦力のみによって、環状の暗部シールドに取り付けられている、実施例13のスパッタリングチャンバーアセンブリ。
【0021】
実施例15では、複数のスペーシングガイドは、締結具によって、環状の暗部シールドに取り付けられている、実施例13のスパッタリングチャンバーアセンブリ。
【0022】
実施例16では、スペーシングガイドは、スパッタリングターゲットと環状の暗部シールドの位置合わせずれを、水平軸に沿って約1ミリメートル以内に維持する、実施例13のスパッタリングチャンバーアセンブリ。
【0023】
実施例17では、スペーシングガイドは、スパッタリングターゲットと環状の暗部シールドの位置合わせずれを、垂直軸に沿って1ミリメートル以内に維持する、実施例16のスパッタリングチャンバーアセンブリ。
【0024】
実施例18では、水平な本体は、約1ミリメートル~約30ミリメートルの厚さである、実施例13のスパッタリングチャンバーアセンブリ。
【0025】
実施例19では、第2の脚部は、約30ミリメートル以下の厚さを有する、実施例13のスパッタリングチャンバーアセンブリ。
【0026】
複数の実施形態が開示されるが、当業者には、本発明の例示的実施形態を図示及び説明する以下の発明を実施するための形態から、本発明の更に他の実施形態が明らかになるであろう。したがって、図面及び発明を実施するための形態は、制限的なものではなく、本質的に例示とみなされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】物理蒸着チャンバー100の簡略化された断面図である。
【
図2】スパッタリングチャンバーの一部の概略断面図である。
【0028】
本発明の範囲から逸脱することなく、考察された例示的な実施形態に対して様々な変更及び追加を行うことができる。例えば、上記の実施形態は、特定の特徴に言及するものであるが、これらの発明の範囲はまた、特徴の様々な組み合わせを有する実施形態、及び上記の特徴の全てを含むわけではない実施形態も含む。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本明細書では、スパッタリングターゲットと暗部シールドの位置合わせを改善するためにスパッタリングチャンバー内で使用するためのスパッタリングチャンバーの構成要素、及びその使用方法が開示される。本発明の実施形態は、スパッタリングターゲットとシールドとの間の位置合わせを改善することによって、スパッタリングターゲットとシールドとの間のアーク放電を低減又は防止することができる。本明細書で使用されるように、整列又は位置合わせは、スパッタリングターゲットの外縁と暗部シールドの内面との間の第1の距離の隙間がスパッタリングターゲットの周囲に沿って一定又は実質的に一定になるような、スパッタリングターゲットと暗部シールドの同心配置を指す。スパッタリングプロセスの間、スパッタリングターゲットのフランジ上に膜が堆積される。スパッタリングターゲットと暗部シールドとの間の位置合わせは、スパッタリングターゲットをスパッタリングチャンバーから取り除いて、堆積された膜の半径方向の外縁からターゲットの側壁までの距離を、スパッタリングターゲットのパラメータの周りのいくつかの位置で、測ることによって測定される。一実施形態では、この距離は、フランジ内のOリング溝からスパッタリングターゲット側壁までの距離をノギスで測定し、フランジ内のOリング溝から堆積された膜の半径方向の外縁までの距離をノギスで測定し、それら2つの値の差を計算することによって決定される。決定された最大距離が、位置合わせずれである。
【0030】
本発明の実施形態は、加えて又は代わりに、アーク放電現象を低減することによって粒子形成を低減することができる。アーク放電現象は粒子を発生する。基板上への粒子の堆積によって基板上に作製される小さな機能サイズのデバイスを損傷する可能性があるので、粒子の堆積は望ましくない。したがって、チャンバー内での粒子の形成を回避することが望ましい。本発明の実施形態は、更に又は加えて、堆積される膜の均一性を改善することができる。スパッタリングターゲットと暗部シールドとの間の位置合わせずれが大きいと、暗部シールドとスパッタターゲットとの間に不均一な電界を生成する不均一な隙間をもたらす可能性がある。不均一な電界は、不均一なプラズマ分布をもたらし、したがって基板上への不均一な膜の堆積をもたらす可能性がある。
【0031】
図1は、チャンバー蓋134及びチャンバー本体136を含む物理蒸着チャンバー100の断面図である。チャンバー蓋134は、チャンバー本体136から取り外し可能であり、
図1には閉位置で示されている。
【0032】
バッキングプレート146及びスパッタリングターゲット106を含むスパッタリングターゲットのアセンブリ138は、例えば、ピン又はねじ(図示せず)によって、チャンバー蓋134に装着又は取り外し可能に取り付けることができる。チャンバー蓋134が閉じられると、スパッタリングターゲット106のスパッタリング表面が基板支持台102に面する。スパッタリングターゲットのアセンブリ138は、1つの部品のみで構成されていてもよい。
【0033】
給電構造110及びソース分配プレート122を使用して、スパッタリングターゲット106に電力を分配することができる。給電構造110は、RFエネルギーと、任意選択的にDCエネルギーとをスパッタリングターゲット106に加える。供給構造110は、第1の端部114と、第2の端部116と、中央開口部115と、を有する本体112を含む。第1の端部114は、RF電源118に結合され、任意選択でDC電源120に結合され、これらは、スパッタリングターゲット106にRF電力及びDC電力を供給するために使用することができる。第2の端部116は、チャンバー蓋134に結合される。中央開口部115は、本体112を通って第1の端部114から第2の端部116まで延在する。給電構造110は、RF電源118及びDC電源120からのRF及びDCエネルギーを伝導するのに好適な導電性材料で製造され得る。当業者は、他の構成を有する給電構造が使用されてもよいことを認識するであろう。
【0034】
ソース分配プレート122は、本体112の第2の端部116に結合することができ、導電性部材125によって、給電構造110を介してスパッタリングターゲット106の周縁部に印加されるエネルギーを分配するために使用することができる。ソース分配プレート122は、本体112の中央開口部115と整列する孔124を含むことができる。ソース分配プレート122は、給電構造110からRF及びDCエネルギーを伝導するのに好適な導電性材料で製造され得る。
【0035】
導電性部材125は、ソース分配プレート122に結合された第1の端部126と、スパッタリングターゲットのアセンブリのバッキングプレート146に結合された第2の端部130と、を有する管状の部材であってもよい。接地シールド140は、チャンバー蓋134の外面を覆うことができる。接地シールド140は、好適な導電性材料で製造され得る。絶縁ギャップ139は、接地シールド140と、ソース分配プレート122、導電性部材125、及びスパッタリングターゲット106(及び/又はバッキングプレート146)の外面との間に設けられる。絶縁ギャップは、RF及びDC電流が直接、接地に送られてしまうことを防ぐ。絶縁ギャップ139は、空気又はセラミックなどの好適な誘電材料で充填されていてもよい。
【0036】
チャンバー蓋134は、チャンバー本体136の上から回転して開くことができる。場合によっては、スパッタリングターゲットを設置若しくは交換するため、又は物理蒸着チャンバー100のメンテナンスを行うために、チャンバー蓋134を開くことがある。いくつかの実施形態では、チャンバー蓋134は、水平回転軸を中心に閉位置から開位置に移動可能であってもよい。例えば、チャンバー蓋134は、閉位置と開位置との間で回転軸を中心に円弧状に移動してもよい。
【0037】
チャンバー本体136は、接地された容器壁108及び上部チャンバー壁142から形成されてもよく、基板支持台102、内部容積144、及び暗部シールド又はプロセスシールド150を含み得る。基板支持台102は、基板104を受容する。
【0038】
暗部シールド150は、中央開口部158を画定する内面152及び外面154を有する環状本体を備える。暗部シールド150は、上部チャンバー壁142及び接地された容器壁108の壁に沿って、基板支持台102の上面の下まで下方に延び、基板支持台102の上面に達するまで上方に戻る。暗部シールド150の反対側の端部は、スパッタリングターゲット106に近接している。暗部シールド150は、半径方向の隙間170によってスパッタリングターゲット106から離間されている。
【0039】
使用時には、負に帯電したスパッタリングターゲット106から電子が放出される。これらの電子は、アルゴン原子と衝突してイオン化した原子又はプラズマを形成し、次いで、負に帯電したスパッタリングターゲット106に向かって加速する。アルゴン原子がスパッタリングターゲット106に衝突し、多くの衝突の連鎖反応を生じ、スパッタリングターゲット106から原子が飛び出し、それによって基板104上に薄膜が形成される。いくつかの実施形態では、好適な基板104には、半導体製造で使用されるウエハが含まれる。例えば、スパッタリングターゲット106は、表面からの原子が周辺大気中に放出され、続いて基板104上に堆積するまで、エネルギーの照射を受ける。いくつかの実施形態では、プラズマスパッタリングを使用して、電子機器で使用するウエハ上に金属薄膜を堆積させる。
【0040】
図2は、スパッタリングチャンバー200の一部の概略断面図である。スパッタリングチャンバー200において、暗部シールド250は、スパッタリングターゲットのアセンブリ238のスパッタリングターゲット206を半径方向に取り囲む。半径方向に(又は
図2の水平軸に沿って)、暗部シールド250の内面252は、スパッタリングターゲット206の外側又は半径方向の表面288から距離277a及び277b(一般に距離277と呼ばれる)だけ離間される。いくつかの実施形態では、距離277は、約3ミリメートル(mm)~約6mm、又は約2mm~約4mmであってもよい。スパッタリングターゲット106と暗部シールド250の間の位置合わせずれは、スパッタリングターゲット206のパラメータの周りで不均一な距離277をもたらす。例えば、277aと277bが等しくないという結果になり得る。例えば、
図2に示すように、暗部シールド250は、左側でスパッタリングターゲット206により近く、その結果、距離277bが距離277aよりも大きくなる。いくつかの実施形態では、半径方向の隙間277は、スパッタリングターゲット206の周囲で約5mm又は約2mm又は約1mmを超えて変化しない。すなわち、例えば、距離277a及び277bは、互いから約1mmを超えて変化しない。本明細書で説明するように、スパッタリングターゲット206と暗部シールド250との位置合わせずれは、性能問題を引き起こす可能性がある。距離277がスパッタリングターゲット206の周囲で約1mm以下で変化するとき、又はスパッタリングターゲット206と暗部シールド250との間の半径方向の位置合わせずれが約1mm以下であるときに、スパッタリングターゲットの性能が、典型的には、より許容可能であるか又は改善することが分かっている。
【0041】
垂直方向には、暗部シールド250の端部はまた、スパッタリングターゲットのアセンブリ238から離間され、
図2に示されるように、バッキングプレート146から距離279及び279b(概して、距離279と称される)だけ離間される。暗部シールド250とスパッタリングターゲット206の位置合わせずれは、279aと279bとが等しくないことをもたらし得る。いくつかの実施形態では、距離279は、スパッタリングターゲット206の周囲で約1mmを超えて変化しない。すなわち、例えば、距離279a及び279bは、互いから約1mmを超えて変化しない。本明細書で説明するように、スパッタリングターゲット206と暗部シールド250との位置合わせずれは、性能問題を引き起こす可能性がある。スパッタリングターゲット206の周囲で距離279が約1mm以下で変化するとき、又は換言すれば、スパッタリングターゲット206と暗部シールド250の垂直方向の位置合わせずれが約1mm以下であるときに、スパッタリングターゲットの性能が、許容可能であるか又は改善することが分かっている。
【0042】
スペーシングガイド290は、暗部シールド250の端部に嵌合又は配置される。スペーシングガイド290の一部は、暗部シールド250の端部とバッキングプレート246との間に配置される。スペーシングガイド290の別の部分は、スパッタリングターゲット206の半径方向の表面288と暗部シールド250との間に配置される。スペーシングガイド290は、スパッタリングターゲットのアセンブリ238と暗部シールド250との間の最小間隔を維持する。半径方向には(又は
図2の水平軸に沿って)、暗部シールド250の内面は、スパッタリングターゲット206の外側又は半径方向の表面288から距離277だけ離間される。垂直方向には、シールド250の端部は、スパッタリングターゲットのアセンブリ238から離間され、
図2に示されるように、バッキングプレート146から距離279だけ離間される。
図2において、スペーシングガイド290は、水平軸及び垂直軸において、この最小間隔を維持する。しかしながら、スペーシングガイド290は、水平軸及び垂直軸の一方のみに沿って最小値を維持するように設計してもよい。いくつかの実施形態では、スペーシングガイド290は、スパッタリングターゲット206とシールド250の位置合わせずれが約1mmより大きくならないように設計される。
【0043】
好適な個数のスペーシングガイド290を使用して、暗部シールド250とスパッタリングターゲット206の間隔を空ける、位置合わせをする、又は距離を置くことができる。いくつかの実施形態では、3つのスペーシングガイド290が、暗部シールド250の端部及びその周囲に、例えば等間隔に、配置される。いくつかの実施形態では、暗部シールド250上で、3つよりも多いスペーシングガイド290を使用してもよい。
【0044】
図3は、スペーシングガイド290(
図3では3つ示されている)が暗部シールド250aの端部251上に位置している又は載置されている一実施形態の斜視図である。図示されているように、スペーシングガイド290は、暗部シールド250aの端部251から延びている。このようにして、スペーシングガイド290は、暗部シールド250aとスパッタリングターゲット206との間に、垂直軸に沿った最小距離を作り出すことができる。いくつかの実施形態では、スペーシングガイド290は、暗部シールド250aの周りに等間隔に配置される。他の実施形態では、スペーシングガイド290は、等間隔には離間していない。
【0045】
図4A及び
図4Bは、暗部シールド250bの端部251に沿った部分が、スペーシングガイド290を収容する(
図4Bの拡大図に示される)ためにノッチ253で除去されている別の実施形態の斜視図である。
図4Bは、スペーシングガイド290がノッチ253内に配置されている、暗部シールド250bの拡大図である。
図4Bに示されているように、いくつかの実施形態では、スペーシングガイド290の上部は、暗部シールド250bの端部から突出又は延在している。他の実施形態では、スペーシングガイド290の上部は、暗部シールド250bの端部と位置合わせされるか、又は実質的に位置合わせされる。いくつかの実施形態では、スペーシングガイド290は、暗部シールド250Bの内面から半径方向に突出する。いくつかの実施形態では、スペーシングガイド290は、暗部シールド250bの周りに等間隔に配置される。他の実施形態では、スペーシングガイド290は、等間隔には離間していない。
【0046】
図5は、一実施形態による、スペーシングガイド290の斜視図である。スペーシングガイド290は、水平な本体291と、第1の脚部293と、第2の脚部295と、を含む。第1の脚部293は、水平な本体291の第1の端部297から垂直又は横方向に延在する。第2の脚部295は、水平な本体291の第2の端部299から垂直又は横方向に延在する。水平な本体291、第1の脚部293、及び第2の脚部295は、スペーシングガイド290を形成するように接続される別個の個々の部品であってもよい。代わりに、水平な本体291、第1の脚部293、及び第2の脚部295は、1つの一体型の部品として形成されてもよい。スペーシングガイド290は、テフロン又はセラミックなどの、任意の好適な絶縁材料から形成され得る。
【0047】
水平な本体291は、幅W1、長さL1、及び厚さT1を有する。長さL1は、スペーシングガイド290が暗部シールド250上に位置しているときに、第1の脚部293及び第2の脚部295がそれぞれ、暗部シールド250の内面252及び外面254に当接するように選択される。いくつかの実施形態では、長さL1は、スペーシングガイド290が暗部シールド250の上に、重力及び/又は摩擦力によって保持され、ねじ又はピンなどの他のコネクタ又は締結具が必要ないように選択される。いくつかの実施形態では、スペーシングガイド290は、締結具によって暗部シールド250に接続されてもよい。例えば、ねじ又はピンなどの締結具が、水平な本体291及び暗部シールド250の端部を貫通して配置されてもよい。長さL1は、スペーシングガイド290が暗部シールド250上に位置することができるように選択される。長さL1が短すぎると、スペーシングガイド290は暗部シールド250上に留まらない。加えて、長さL1は、暗部シールド250のシールド及びターゲット側壁によって画定される空間内に収容されるように選択される。長さL1が長すぎると、スペーシングガイド290は、暗部シールド250とスパッタリングターゲット206との間のスペースに嵌合しない。いくつかの実施形態では、長さL1は約10mm~約100mmであり、例えば約15mm~約30mmである。スペーシングガイド290を設置した後、暗部シールド250とスパッタリングターゲット206の側壁によって画定される空間は、スペーシングガイド290によって部分的に占められ、残りの空間は依然として空のままである。
【0048】
幅W1は、水平な本体291が好適に安定し、所望の取り扱い易さを有するように選択される。幅W1が小さすぎると、スペーシングガイド290は、不十分、不安定、又は脆弱であり得る。幅W1が大きすぎると、スペーシングガイド290は、暗部シールド250の曲率に適合しない可能性があり、設置が困難になる可能性がある。いくつかの実施形態では、幅W1は、約1mm~約100mmであってもよく、例えば約5mm~約50mm又は約10mm~約30mmである。
【0049】
厚さT1は、安定した水平な本体291を生成するように選択される。厚さT1が小さすぎると、水平な本体291は、簡単に裂けたり壊れたりする可能性がある。厚さT1が大きすぎると、水平な本体291は、硬すぎる可能性があり、暗部シールド250の形状に適合することが困難である可能性がある。加えて、厚さT1が大きすぎると、スペーシングガイド290を、暗部シールド250とスパッタリングターゲット206との間の狭い空間内に収容することが困難になり得る。いくつかの実施形態では、厚さT1は、暗部シールド250とスパッタリングターゲット206の半径方向の表面288との間の最小距離を提供するように選択することができる。いくつかの実施形態では、厚さT1は少なくとも約2mmであり得る。これは、スペーシングガイドの厚さT1が暗部シールドとスパッタリングターゲットのアセンブリの表面206bとの間での直接接触を防ぐことができるので、暗部シールド250とスパッタリングターゲットのアセンブリ238の表面206bとの間の垂直方向の位置合わせずれによるアーク放電を低減又は排除するのに役立つことができる。いくつかの実施形態では、厚さT1は、約1mm~約30mm、又は約2mm~約20mm、又は約3mm~約10mmであってもよい。スペーシングガイド290が暗部シールド250のノッチ253内に嵌合する実施形態では、厚さT1は、約30mmより大きくてもよい。
【0050】
第1の脚部293及び第2の脚部295は、水平な本体291から横方向に延在し、水平な本体291に対して垂直である。第1の脚部293は、内面293a及び外面293bを有する。内面293aは、暗部シールド250の外面254に隣接するように、又は外面254に当接するように構成される。第2の脚部295は、内面295a及び外面295bを有する。内面295aは、暗部シールド250の内面252に隣接するように、又は内面252に当接するように構成される。
【0051】
第1の脚部293は、幅W2、長さL2、及び厚さT2を有する。厚さT2は、第1の脚部293が、強度を保つのに十分な厚さであり、暗部シールド150と上部チャンバー壁142との間の狭い空間内に設置するのに十分な薄さであるように選択される。
【0052】
第2の脚部295は厚さT3を有する。いくつかの実施形態では、厚さT3は、暗部シールド250の内面252とスパッタリングターゲットのアセンブリ238との間で最小の隙間を維持するように選択される。いくつかの実施形態では、厚さT3は少なくとも1mmであってもよい。これによって、暗部シールド250とスパッタリングターゲット206の半径方向の表面288との間の、半径方向の位置合わせずれが制限される。いくつかの実施形態では、厚さT3は、約1mm~約20mm、又は約2mm~約15mm、又は約3mm~約10mmであってもよい。
【0053】
当業者であれば、第2の脚部295もまた、幅及び長さを有することを認識するであろう。いくつかの実施形態では、第1の脚部293と第2の脚部295は、同一の形状である。他の実施形態では、第1の脚部293と第2の脚部295は、異なる形状を有してもよい。例えば、第1の脚部293と第2の脚部295は、異なる厚さを有してもよい。
【0054】
暗部シールドとターゲットアセンブリとの間の位置合わせずれは、スパッタリングチャンバーにおける、スパッタリングターゲット関連の全ての性能問題のうちの50%以上を占め得る。データは、約1mm未満のような小さな量の位置合わせずれが、スパッタリングターゲットの性能を、改善し得るか又は少なくとも悪影響を及ぼさないことを示唆している。しかしながら、約1mmを超える位置合わせずれは、スパッタリングターゲットの性能に悪影響を与え得る。例えば、スパッタリングターゲットと暗部シールドとの間の位置合わせずれは、スパッタリングターゲットの外側の半径方向の周囲に沿った欠損につながる可能性がある。更に、位置合わせずれはまた、アーク放電、粒子問題、及び/又は膜均一性問題をもたらす可能性がある。
【0055】
スペーシングガイド290は、スパッタリングターゲット206と暗部シールド250を、物理的かつ電気的に分離する。スペーシングガイド290は、スパッタリングターゲット206を暗部シールド250から、半径方向又は水平方向に測定してスパッタリングターゲット206の周囲又は円周の周りに、約3mm超で約10mm以下の距離だけ離間させることができる。同様に、スペーシングガイド290は、スパッタリングターゲットを暗部シールド250から、垂直方向に、スパッタリングターゲット206の周囲又は円周の周りに、約3mm超で約10mm以下の距離だけ離間させることができる。間隔が小さすぎると、不規則なターゲット表面又は蓄積した薄片が電気的短絡及びアーク放電を引き起こす可能性があり、間隔が大きすぎると、暗部シールドとスパッタリングターゲットのアセンブリ表面206b又は288との間でプラズマ漏出が起こり、これもまた電気的短絡を引き起こす可能性があるため、間隔をこの範囲内に保つことが重要である。半径方向及び/又は垂直方向の間隔を維持することにより、スパッタリングターゲット206と暗部シールド250の位置合わせが改善される。いくつかの実施形態では、スペーシングガイド290は、スパッタリングプロセスの間のアーク放電現象を低減する。
【0056】
スペーシングガイド290の使用方法も提供される。いくつかの実施形態では、スペーシングガイド290は、スペーシングガイド290の一方の脚部295が暗部シールド250の内面252に沿って載置され、スペーシングガイド290の他方の脚部293が暗部シールドの外面254に沿って載置されるように、市販の暗部シールド250上に配置される。スペーシングガイド290の水平な本体の内面は、暗部シールド250の端部上に載置されるか、又はその端部に直接隣接する。いくつかの実施形態では、3つのスペーシングガイド290が、暗部シールド250の周囲に等間隔に配置される。他の実施形態では、3つのスペーシングガイド290は、暗部シールド250の周囲に等間隔には配置されていない。例えばスパッタリングチャンバーが使用中の時のように、スパッタリングチャンバーが閉じているとき、スペーシングガイド290は、暗部シールド250とスパッタリングターゲット206との間で水平及び/又は垂直方向に最小距離を維持する。
【0057】
いくつかの実施形態では、暗部シールド250は、スペーシングガイド290を受け入れるように変更される。例えば、
図4に示すように、暗部シールド250bの一部を除去して、スペーシングガイド290が配置される溝又はノッチを形成することができる。いくつかの実施形態では、3つのスペーシングガイド290が、暗部シールド250bの周囲に等間隔に配置される。他の実施形態では、3つより多いスペーシングガイドが使用される。例えばスパッタリングチャンバーが使用中の時のように、スパッタリングチャンバーが閉じているとき、スペーシングガイド290は、暗部シールド250がスパッタリングターゲット206に近づきすぎることを防ぎ、したがって暗部シールド250とスパッタリングターゲット206との間の水平方向の最小距離を維持することができる。
【0058】
本発明の範囲から逸脱することなく、考察された例示的な実施形態に対して様々な修正及び付加を行うことができる。例えば、上に記載される実施形態は、特徴に言及しているが、本発明の範囲はまた、特徴の異なる組み合わせを有する実施形態及び上に記載される特徴の全てが含まれるものではない実施形態を含む。
【手続補正書】
【提出日】2025-03-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スパッタリングチャンバーアセンブリであって、前記スパッタリングチャンバーアセンブリが、
スパッタリングターゲットと、
基板支持台に近接するように構成されている第1の端部、及び前記スパッタリングターゲットに近接するように構成されている第2の端部、を有する環状の暗部シールドと、
前記環状の暗部シールドの前記第2の端部上に配置された複数のスペーシングガイドと、を備え、各スペーシングガイドが、
第1の端部、前記第1の端部の反対側の第2の端部、及び厚さを有する水平な本体であって、前記水平な本体が、前記環状の暗部シールドの前記第2の端部上に載置されるように構成されている、水平な本体と、
前記水平な本体の前記第1の端部から横方向に延在し、前記環状の暗部シールドの外面に当接するように構成されている、第1の脚部と、
前記水平な本体の前記第2の端部から横方向に延在し、前記シールドの内面に当接するように構成されている、第2の脚部と、を備え、前記水平な本体、前記第1の脚部、及び前記第2の脚部が、絶縁材料から形成されている、スパッタリングチャンバーアセンブリ。
【請求項2】
前記スペーシングガイドが、前記スパッタリングターゲットと前記環状の暗部シールドの位置合わせずれを、水平軸に沿って約1ミリメートル以内に維持する、請求項1に記載のスパッタリングチャンバーアセンブリ。
【請求項3】
前記スペーシングガイドが、前記スパッタリングターゲットと前記環状の暗部シールドの前記位置合わせずれを、垂直軸に沿って1ミリメートル以内に維持する、請求項2に記載のスパッタリングチャンバーアセンブリ。
【国際調査報告】