(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-09-25
(54)【発明の名称】カメラモジュール及び光学機器
(51)【国際特許分類】
G03B 17/02 20210101AFI20250917BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20250917BHJP
G02B 7/02 20210101ALI20250917BHJP
G02B 7/04 20210101ALI20250917BHJP
H04N 23/57 20230101ALI20250917BHJP
H04N 23/50 20230101ALI20250917BHJP
G03B 5/00 20210101ALN20250917BHJP
【FI】
G03B17/02
G03B30/00
G02B7/02 Z
G02B7/04 E
G02B7/02 E
H04N23/57
H04N23/50
G03B5/00 J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2025517043
(86)(22)【出願日】2023-09-20
(85)【翻訳文提出日】2025-03-19
(86)【国際出願番号】 KR2023014215
(87)【国際公開番号】W WO2024063522
(87)【国際公開日】2024-03-28
(31)【優先権主張番号】10-2022-0120341
(32)【優先日】2022-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100203208
【氏名又は名称】小笠原 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100216839
【氏名又は名称】大石 敏幸
(74)【代理人】
【識別番号】100228980
【氏名又は名称】副島 由加里
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100158551
【氏名又は名称】山崎 貴明
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】チョ,チュルネ
【テーマコード(参考)】
2H044
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2H044AE06
2H044AJ01
2H044BE02
2H044BE10
2K005CA23
2K005CA34
2K005CA53
5C122EA37
5C122EA41
5C122EA54
5C122GE05
5C122GE11
5C122GE18
(57)【要約】
カメラモジュールは、内部にレンズが配置されるレンズホルダーと、前記レンズホルダーの下側に配置されるブラケットと、前記ブラケットの下部に配置される印刷回路基板と、前記印刷回路基板の下部に配置されるスティフナ(stiffener)とを含み、前記ブラケットの下面には、他の領域よりも下方に突出し、前記スティフナの上面に結合される脚部が形成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部にレンズが配置されるレンズホルダーと、
前記レンズホルダーの下側に配置されるブラケットと、
前記ブラケットの下部に配置される印刷回路基板と、
前記印刷回路基板の下部に配置されるスティフナ(stiffener)とを含み、
前記ブラケットの下面には、他の領域よりも下方に突出し、前記スティフナの上面に結合される脚部が形成される、カメラモジュール。
【請求項2】
前記印刷回路基板の上面には金属パッドが配置され、
前記ブラケットの下面の一部は、前記金属パッド上に半田付け(soldering)される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記脚部の下面は、前記スティフナの上面に半田付け(soldering)される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記印刷回路基板はキャビティ(cavity)を含み、
前記キャビティには、前記レンズと対向するイメージセンサが配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記ブラケットには、前記レンズと結合されるボビン、前記ボビンに配置される第1コイル、及び前記第1コイルの外側に配置される第1マグネットが備えられ、
前記第1コイルは、前記金属パッドを介して前記印刷回路基板に電気的に接続される、請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記金属パッドは、複数備えられ、互いに対向して配置される、請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記脚部の側面は、前記印刷回路基板の側面と離隔する、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記スティフナは、前記印刷回路基板と上下方向に対向する第1領域と、前記第1領域の外側に配置され、前記脚部と結合される第2領域とを含む、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記第2領域の幅は0.2mm~0.3mmである、請求項8に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
本体と、前記本体に配置され、被写体の映像を撮影するカメラモジュールと、前記本体に配置され、前記カメラモジュールによって撮影された映像を出力するディスプレイ部とを含み、
前記カメラモジュールは、
内部にレンズが配置されるレンズホルダーと、
前記レンズホルダーの下側に配置されるブラケットと、
前記ブラケットの下部に配置される印刷回路基板と、
前記印刷回路基板の下部に配置されるスティフナ(stiffener)とを含み、
前記ブラケットの下面には、他の領域よりも下方に突出し、前記スティフナの上面に結合される脚部が形成される、光学機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、カメラモジュール及び光学機器に関する。
【背景技術】
【0002】
以下で記述される内容は、本実施例に対する背景情報を提供するだけで、従来技術を記載したものではない。
【0003】
各種携帯端末の普及が広く一般化され、無線インターネットサービスが商用化されるにつれ、携帯端末に関連する消費者のニーズも多様化されており、様々な種類の付加装置が携帯端末に装着されている。
【0004】
その中で代表的なものとして、被写体を写真や動画で撮影するカメラモジュールがある。一方、最近のカメラモジュールには、被写体の距離に応じて焦点を自動で調節するオートフォーカス機能が適用されている。また、撮影者の手振れによって映像が揺れる現象を防止する手振れ補正機能が適用されている。
【0005】
一方、オートフォーカス機能や手振れ補正機能のためにカメラモジュールに適用される装置の大きさを減少させるための様々な試みがなされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本実施例は、製品の大きさを減少させることができるカメラモジュール及び光学機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施例に係るカメラモジュールは、内部にレンズが配置されるレンズホルダーと、前記レンズホルダーの下側に配置されるブラケットと、前記ブラケットの下部に配置される印刷回路基板と、前記印刷回路基板の下部に配置されるスティフナ(stiffener)とを含み、前記ブラケットの下面には、他の領域よりも下方に突出し、前記スティフナの上面に結合される脚部が形成される。
【0008】
前記印刷回路基板の上面には金属パッドが配置され、前記ブラケットの下面の一部は、前記金属パッド上に半田付け(soldering)され得る。
【0009】
前記脚部の下面は、前記スティフナの上面に半田付け(soldering)され得る。
【0010】
前記印刷回路基板はキャビティ(cavity)を含み、前記キャビティには、前記レンズと対向するイメージセンサが配置され得る。
【0011】
前記ブラケットには、前記レンズと結合されるボビン、前記ボビンに配置される第1コイル、及び前記第1コイルの外側に配置される第1マグネットが備えられ、前記第1コイルは、前記金属パッドを介して前記印刷回路基板に電気的に接続され得る。
【0012】
前記金属パッドは、複数備えられ、互いに対向して配置され得る。
【0013】
前記脚部の側面は、前記印刷回路基板の側面と離隔することができる。
【0014】
前記スティフナは、前記印刷回路基板と上下方向に対向する第1領域と、前記第1領域の外側に配置され、前記脚部と結合される第2領域とを含むことができる。
【0015】
前記第2領域の幅は0.2mm~0.3mmであり得る。
【0016】
本実施例に係る光学機器は、本体と、前記本体に配置され、被写体の映像を撮影するカメラモジュールと、前記本体に配置され、前記カメラモジュールによって撮影された映像を出力するディスプレイ部とを含み、前記カメラモジュールは、内部にレンズが配置されるレンズホルダーと、前記レンズホルダーの下側に配置されるブラケットと、前記ブラケットの下部に配置される印刷回路基板と、前記印刷回路基板の下部に配置されるスティフナ(stiffener)とを含み、前記ブラケットの下面には、他の領域よりも下方に突出し、前記スティフナの上面に結合される脚部が形成される。
【発明の効果】
【0017】
本実施例を通じて、第2領域の形成領域の分だけ印刷回路基板の大きさが縮小されるので、製造単価を低減することができる利点がある。
【0018】
また、スティフナ上にブラケットが半田付けされる構造により、ブラケットの平坦度の維持が容易であり、ブラケット、印刷回路基板及びスティフナの間の結合力が強固に維持され得る利点がある。
【0019】
また、印刷回路基板の厚さだけカメラモジュールの光軸方向の長さが短くなることができるので、カメラモジュールをより小型化することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施例に係るカメラモジュールの断面図である。
【0021】
【
図2】本発明の実施例に係る印刷回路基板の上面を示した平面図である。
【0022】
【
図3】本発明の実施例に係るカメラモジュールの変形例である。
【0023】
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0025】
但し、本発明の技術思想は、説明される一部の実施例に限定されるものではなく、異なる様々な形態で実現することができ、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間のその構成要素のうちの一つ以上を選択的に結合又は置換して使用することができる。
【0026】
また、本発明の実施例で使用される用語(技術的及び科学的用語を含む)は、明らかに特別に定義されて記述されていない限り、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に一般的に理解される意味に解釈することができ、辞書で定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈することができる。
【0027】
また、本発明の実施例で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、文句で特に言及しない限り、複数形も含むことができ、「A及び(と)B、Cのうちの少なくとも1つ(又は1つ以上)」と記載されている場合、A、B、Cで組み合わせ可能なすべての組み合わせのうちの1つ以上を含むことができる。
【0028】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。
【0029】
これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番又は順序などが限定されない。
【0030】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に「連結」、「結合」又は「接続」される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素との間にある別の構成要素により「連結」、「結合」又は「接続」される場合も含むことができる。
【0031】
また、各構成要素の「上(の上)」又は「下(の下)」に形成又は配置されるものとして記載される場合、「上(の上)」又は「下(の下)」は、二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上の別の構成要素が二つの構成要素の間に形成又は配置される場合も含む。また、「上(の上)」又は「下(の下)」と表現される場合、一つの構成要素を基準として上方向だけでなく、下方向の意味も含むことができる。
【0032】
以下で使用される「光軸方向」は、カメラモジュールに結合されたレンズの光軸方向として定義する。一方、「光軸方向」は、「上下方向」、「z軸方向」などと対応することができる。
【0033】
以下で使用される「オートフォーカス機能」は、イメージセンサに被写体の鮮明な映像が得られるように、被写体の距離に応じてレンズモジュールを光軸方向に移動させてイメージセンサとの距離を調節することによって、被写体に対する焦点を自動で合わせる機能と定義する。一方、「オートフォーカス」は、「AF(Auto Focus)」と混用することができる。
【0034】
以下で使用される「手振れ補正機能」は、外力によってイメージセンサに発生する振動(動き)を相殺するように、レンズモジュールを光軸方向と垂直な方向に移動またはチルトさせる機能と定義する。一方、「手振れ補正」は、「OIS(Optical Image Stabilization)」と混用することができる。
【0035】
以下、本発明について、添付の図面に基づいてより詳細に説明する。
【0036】
【0037】
光学機器は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、携帯用スマート機器、デジタルカメラ、ノートパソコン(laptop computer)、デジタル放送用端末機、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)及びナビゲーションのいずれか1つであり得る。但し、光学機器の種類がこれに制限されるものではなく、映像または写真を撮影するためのあらゆる装置を光学機器と称することができる。
【0038】
光学機器は、本体1、ディスプレイ部2、及びカメラモジュール10を含むことができる。但し、光学機器において、本体1、ディスプレイ部2及びカメラモジュール10のいずれか1つ以上が省略または変更されてもよい。
【0039】
本体1は、光学機器の外観を形成することができる。一例として、本体1は、直方体形状を含むことができる。他の例として、本体1は、少なくとも一部でラウンド状に形成されてもよい。本体1は、カメラモジュール10を収容することができる。本体1の一面にはディスプレイ部2が配置され得る。一例として、本体1の一面にディスプレイ部2及びカメラモジュール10が配置され、本体1の他面(一面の反対側に位置する面)にカメラモジュール10が追加で配置されてもよい。
【0040】
ディスプレイ部2は、本体1に配置され得る。ディスプレイ部2は、本体1の一面に配置され得る。すなわち、ディスプレイ部2は、カメラモジュール10と同じ面に配置され得る。または、ディスプレイ部2は、本体1の他面に配置されてもよい。ディスプレイ部2は、本体1においてカメラモジュール10が配置された面の反対側に位置する面に配置され得る。ディスプレイ部2は、カメラモジュール10で撮影された映像を出力することができる。
【0041】
カメラモジュール10は、本体1に配置され得る。カメラモジュール10は、本体1の一面に配置され得る。カメラモジュール10は、少なくとも一部が本体1の内部に収容され得る。カメラモジュール10は、複数備えることができる。複数のカメラモジュール10は、本体1の一面及び本体1の他面のそれぞれに配置され得る。カメラモジュール10は、被写体の映像を撮影することができる。
【0042】
以下では、本実施例に係るカメラモジュールの構成について図面を参照して説明する。
【0043】
図1は、本発明の実施例に係るカメラモジュールの断面図であり、
図2は、本発明の実施例に係る印刷回路基板の上面を示した平面図である。
【0044】
図1及び
図2を参照すると、本発明の実施例に係るカメラモジュール10は、レンズホルダー100、ブラケット200、印刷回路基板300及びスティフナ(stiffener)400を含むことができる。但し、カメラモジュール10において、レンズホルダー100、ブラケット200、印刷回路基板300及びスティフナ(stiffener)400のいずれか1つ以上が省略または変更されてもよい。
【0045】
前記レンズホルダー100は、内部に少なくとも1つ以上のレンズ110を収容することができる。前記レンズホルダー100の内部には、前記レンズ110を収容する空間が形成され得る。前記レンズホルダー100の上、下面には、前記空間を開口させる孔102が形成され、前記孔を介して、前記レンズ110が光軸方向に露出することができる。
【0046】
前記レンズホルダー100は、内部に前記レンズ110を収容するという点で、レンズバレルと命名することができる。
【0047】
前記レンズ110は、前記レンズホルダー100内の空間に配置することができる。前記レンズ110は、前記空間内に螺合することができる。前記レンズ110は、少なくとも1枚以上であり得る。一例として、前記レンズ110は、複数備えられ、前記空間内で光軸方向に互いに離隔して配置されてもよい。複数のレンズの間にはスペーサー(図示せず)が配置され得る。
【0048】
前記レンズ110は、後述するイメージセンサ330とアラインメント(alignment)され得る。前記レンズ110は、前記イメージセンサ330と光軸整列され得る。前記レンズ110の光軸は、前記イメージセンサ330の光軸と一致することができる。
【0049】
前記ブラケット200は、前記レンズホルダー100の下部に配置することができる。前記ブラケット200の上面は、前記レンズホルダー100の下面に結合され得る。前記ブラケット200は、長方形の断面形状を有することができる。前記レンズ110と光軸方向に重なる前記ブラケット200の上面には、孔212が形成され得る。前記孔212を介して、前記レンズ110と前記イメージセンサ330が光軸整列され得る。
【0050】
前記ブラケット200は、上板210及び側板220を含むことができる。前記上板210は、前記ブラケット200の上面を形成することができる。前記上板210の上面は、前記レンズホルダー100の下面に結合され得る。前記上板210の中央には前記孔212が形成され得る。
【0051】
前記側板220は、前記ブラケット200の側面を形成することができる。前記側板220は、前記上板210の縁領域から折り曲げられて下方に延びるように形成され得る。前記側板220は、前記上板210と垂直に配置され得る。前記側板220の下端には、高さが異なる2つ以上の段差領域が形成され得る。
【0052】
前記レンズ110と前記イメージセンサ330との間には赤外線フィルター(IR filter、Infrared Ray filiter)230が配置され得る。前記赤外線フィルター230は、前記ブラケット200内の空間に配置することができる。前記赤外線フィルター230は、前記上板210の下面に結合され得る。
【0053】
前記ブラケット200には、前記レンズ110を移動させて光学的機能を行うためのアクチュエータ(図示せず)が備えられ得る。前記アクチュエータを介して、前記カメラモジュール10は、オートフォーカシング(Auto-Focusing;AF)機能、手振れ補正または映像振れ防止(Optical Image Stabilizer、OIS)機能などを行うことができる。
【0054】
前記アクチュエータは、ハウジングと、前記ハウジング内に配置され、前記レンズ110が結合されるボビンと、前記ボビンの外周面に配置されるコイルと、前記ハウジングに配置され、前記コイルと対向する第1マグネットとを含むことができる。これに加えて、前記アクチュエータは、前記ハウジング及び前記ボビンと結合される弾性部材を含むことができる。これによって、前記コイルと前記マグネットの電磁的相互作用によって、前記ボビンが前記レンズ110と共に回転することができる。
【0055】
一方、前記コイルは、オートフォーカシング機能のための第1コイルと、手振れ補正機能のための第2コイルとを含むことができる。この場合、前記第2コイルの外側には、前記第2コイルと対向する第2マグネットがさらに備えられ得る。これによって、前記第1コイルと前記第1マグネットの電磁的相互作用によって、前記ボビンが光軸方向に移動し、前記第2コイルと前記第2マグネットの電磁的相互作用によって、前記ボビンが光軸方向に垂直な方向に移動することができる。
【0056】
前記第1コイル及び前記第2コイルは、前記印刷回路基板300と電気的に接続可能である。
【0057】
前記印刷回路基板300は、前記ブラケット200の下部に配置され得る。前記印刷回路基板300は、プレート状に形成され、上面に、前記カメラモジュール10の駆動のための少なくとも1つ以上の電子部品が配置され得る。一例として、前記電子部品はキャパシター340を含むことができる。
【0058】
前記印刷回路基板300は、長方形の断面形状を有することができる。前記印刷回路基板300は、第1辺、前記第1辺と対向して配置される第2辺、前記第1辺及び前記第2辺と隣り合って配置される第3辺、前記第3辺と対向し、前記第1辺及び前記第2辺と隣り合って配置される第4辺を含むことができる。前記第1辺及び前記第2辺の長さは、前記第3辺及び前記第4辺の長さよりも小さく形成され得る。
【0059】
前記印刷回路基板300は、キャビティ(cavity)310を含むことができる。前記キャビティ310は、前記印刷回路基板300の上面から下面を貫通する孔状であってもよい。前記キャビティ310は、前記印刷回路基板300の上面から他の領域よりも下方に窪んで形成される溝状であってもよい。前記キャビティ310は、前記印刷回路基板300の中央に配置され得る。前記キャビティ310の断面形状は、前記イメージセンサ330の断面形状に対応するように形成され得る。
【0060】
前記キャビティ310にはイメージセンサ330が配置され得る。前記イメージセンサ330は、前記レンズ110と光軸方向に対向するように配置され得る。前記イメージセンサ330の上面は、前記印刷回路基板300の上面と同一平面を形成するように配置され得る。
【0061】
前記イメージセンサ330は、前記印刷回路基板300とワイヤ320を介して電気的に結合され得る。前記ワイヤ320は、一端が前記イメージセンサ330上に結合され、他端が前記印刷回路基板300上に結合され得る。前記ワイヤ320は、複数備えられ、互いに離隔して配置され得る。
【0062】
前記印刷回路基板300の上面には金属パッド350が配置され得る。前記金属パッド350は、前記印刷回路基板300内の回路パターンが上方に露出した領域であり得る。前記金属パッド350は、金属材質で形成され得る。前記金属パッド350は、前記第2辺に隣接して配置され得る。前記金属パッド350には前記ブラケット200の下端が結合され得る。前記ブラケット200の下端の一部は、前記金属パッド350上に溶接によって結合され得る。
【0063】
前記ブラケット200と前記金属パッド350との結合によって、前記ブラケット200内の前記第1コイルが前記印刷回路基板300と電気的に接続され得る。
【0064】
前記カメラモジュール10はサブ基板500を含むことができる。前記サブ基板500は、前記印刷回路基板300とFPCB510を介して電気的に接続され得る。前記サブ基板500は、前記印刷回路基板300の外側に配置することができる。前記サブ基板500には、外部の電源又はその他の装置と電気的に接続される外部コネクタが配置され得る。前記サブ基板500との接続のための前記FPCB510は、一端が、前記金属パッド350が配置される前記印刷回路基板300の第2辺に結合され得る。前記FPCB510の一端は、前記金属パッド350に前記ブラケット200と共に半田付け(soldering)され得る。
【0065】
前記スティフナ400は、前記印刷回路基板300の下面に配置することができる。前記スティフナ400は、プレート状に形成され得る。前記スティフナ400は、金属材質で形成され得る。前記スティフナ400の上面は、前記印刷回路基板300の下面及び前記イメージセンサ330の下面を支持することができる。前記スティフナ400を介して、前記イメージセンサ330が結合された前記印刷回路基板300の剛性を補強することができる。
【0066】
前記スティフナ400は、長方形の断面形状を有することができる。前記スティフナ400の断面積は、前記印刷回路基板300の断面積よりも大きく形成することができる。
【0067】
前記スティフナ400は、前記印刷回路基板300と上下方向に重なるように配置される第1領域と、前記第1領域の外側に配置される第2領域とを含むことができる。前記第2領域は、前記印刷回路基板330と重ならないように配置され得る。
図2に示されたように、前記第2領域は、略逆「コ」字状の断面を有することができる。前記第2領域は、前記印刷回路基板300の第1辺、第3辺及び第4辺の外側に配置され得る。
【0068】
前記第2領域の幅Aは0.2mm~0.3mmであり得る。
【0069】
前記ブラケット200は脚部250を含むことができる。前記脚部250は、前記ブラケット200の下面から他の領域よりも下方に突出する形状を有することができる。すなわち、前記脚部250は、前記側板220よりも下側に延びた形状を有することができる。前記脚部250は、前記印刷回路基板300と光軸方向に垂直な方向に重なるように配置され得る。前記脚部250は、前記スティフナ400の第2領域と光軸方向に重なるように配置され得る。前記脚部250の下面は、前記スティフナ400の上面に結合され得る。前記脚部250の下面は、前記スティフナ400の上面に半田付け(Soldering)され得る。前記脚部250の断面形状は、前記第2領域の断面形状に対応するように形成され得る。
【0070】
前記脚部250は、前記印刷回路基板300の第1辺、第3辺及び第4辺の外側に配置され得る。具体的には、前記ブラケット200の断面が長方形に形成される場合、前記ブラケット200は、前記脚部250が形成される第5辺と、前記第5辺に隣り合い、同様に前記脚部250が形成される第6辺及び第7辺と、前記第5辺に対向して配置され、前記金属パッド350上に半田付けされる第8辺とを含むことができる。前記脚部250が下端に形成される前記第5辺、前記第6辺及び前記第7辺の下面は、前記第8辺の下面よりも下側に配置され得る。
【0071】
前記脚部250の側面は、前記印刷回路基板300の側面と離隔することができる。これとは異なって、前記脚部250の側面は、前記印刷回路基板300の側面に接触することができる。
【0072】
前記のような構造によれば、第2領域の形成領域の分だけ印刷回路基板の大きさが縮小されるので、製造単価を低減することができる利点がある。
【0073】
また、スティフナ上にブラケットが半田付けされる構造により、ブラケットの平坦度の維持が容易であり、ブラケット、印刷回路基板及びスティフナの間の結合力が強固に維持され得る利点がある。
【0074】
また、印刷回路基板の厚さだけカメラモジュールの光軸方向の長さが短くなることができるので、カメラモジュールをより小型化することができる利点がある。
【0075】
図3は、本発明の実施例に係るカメラモジュールの変形例である。
【0076】
図3を参照すると、本変形例では、印刷回路基板300上に金属パッド350を複数備えるために、印刷回路基板300の形状及びスティフナ400との配置構造による差がある。
【0077】
具体的には、本変形例では、前記金属パッド350が前記印刷回路基板300の第1辺及び第2辺に隣接して複数備えられ、スティフナ400の第2領域は、前記印刷回路基板300の第3辺の外側と、第4辺の外側に配置され得る。
【0078】
これによって、前記ブラケット200も、脚部250が第6辺及び第7辺にのみ形成され、第5辺及び第8辺の場合、下面が前記複数の金属パッド350上にそれぞれ半田付けされ得る。
【0079】
本変形例では、前記ブラケット300と前記印刷回路基板300との間の複数の結合領域によって、前記複数の金属パッド350のいずれか一方は、前記AF機能のための第1コイルと電気的に接続され、他方は、前記OIS機能のための第2コイルと電気的に接続され得る。
【0080】
以上で、本発明の実施例を構成するすべての構成要素が一つに結合するか、または結合して動作するものと説明されたとして、本発明が必ずしもこのような実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の目的の範囲内であれば、そのすべての構成要素が一つ以上に選択的に結合して動作することもできる。また、以上で記載された「含む」、「構成する」又は「有する」などの用語は、特に反対の記載がない限り、当該構成要素が内在し得ることを意味するものであるので、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができるものと解釈されなければならない。技術的又は科学的な用語を含むすべての用語は、他に定義されない限り、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。辞書に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本発明で明らかに定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されない。
【0081】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【国際調査報告】