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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-09-29
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/02 20060101AFI20250919BHJP
   E05F 15/63 20150101ALI20250919BHJP
【FI】
F25D23/02 306Z
E05F15/63
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2025517193
(86)(22)【出願日】2023-06-28
(85)【翻訳文提出日】2025-04-01
(86)【国際出願番号】 CN2023103237
(87)【国際公開番号】W WO2024060751
(87)【国際公開日】2024-03-28
(31)【優先権主張番号】202211145486.9
(32)【優先日】2022-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517215032
【氏名又は名称】合肥美的電冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA REFRIGERATOR CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.669,West Changjiang Road,Hefei,Anhui 230601,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】516320344
【氏名又は名称】合肥華凌股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI HUALING CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.176 JinXiu Road,Hefei Economic And Technological Development Area Hefei,Anhui, 230601,China
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】石 兵
(72)【発明者】
【氏名】彭 博
(72)【発明者】
【氏名】戚 ▲聖▼好
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲栄▼▲海▼
(72)【発明者】
【氏名】▲蒋▼ 卓▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】符 秀▲亮▼
(72)【発明者】
【氏名】朱 ▲亜▼▲飛▼
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼ ▲業▼瑞
(72)【発明者】
【氏名】袁 ▲進▼国
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲伝▼▲東▼
【テーマコード(参考)】
2E052
3L102
【Fターム(参考)】
2E052AA01
2E052DA06
2E052DB06
2E052EA02
2E052EB01
2E052EC01
3L102JA01
3L102KA01
3L102KB05
(57)【要約】

本開示は、開口を有した収納空間を設ける本体(12)と、開口を閉め又は開けるように、回転軸を介して本体(12)に回転可能に設置される扉体(13)と、前方リンク(410)を含む扉開閉装置(11)と、接続手段(520)と摺動手段(510)を含む摺動部品(500)と、を含み、接続手段(520)を前方リンク(410)と扉体(13)との一方に固定し、摺動手段(510)を前方リンク(410)と扉体(13)との他方に設置し、前方リンク(410)が扉体(13)に対して回転軸の軸方向に移動可能であるように、摺動手段(510)を接続手段(520)に摺動可能に接続する、冷蔵庫を開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有した収納空間を設ける本体と、
前記開口を閉め又は開けるように、回転軸を介して前記本体に回転可能に設置される扉体と、
前記本体に設置されると共に、前記扉体に接続された扉開閉装置であって、前記扉開閉装置が起動すると、前記扉体を閉め又は開けるように、前記扉体が前記本体に対して回転するように連動し、前記扉開閉装置は前方リンクを含む、扉開閉装置と、
接続手段と摺動手段とを含み、前記接続手段を前記前方リンクと前記扉体との一方に固定し、前記摺動手段を前記前方リンクと前記扉体との他方に設置する摺動部品であって、前記前方リンクが前記扉体に対して前記回転軸の軸方向に移動可能であるように、前記摺動手段を接続手段に可動接続する摺動部品と、を含む、ことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】
前記扉体に固定穴が設置され、前記接続手段は、前記前方リンクに設置され、前記摺動手段は、前記接続手段に周設されると共に前記固定穴に取り付けられ、
前記扉開閉装置が扉体を開け又は閉めることを条件に、前記摺動手段が前記固定穴において前記回転軸の軸方向に沿って移動可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記固定穴は、固定面を有し、前記摺動手段は、止め面を設け、前記固定面と前記止め面とが組み合わせになり、
そのうち、前記固定面の形状が前記固定穴の形状と異なり、前記止め面の形状が前記摺動手段の形状と異なる、ことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記固定穴は、互いに接続されている固定部分と接続部分を含み、前記摺動手段は、互いに接続されている止め部分と取り付け部分を含み、前記取り付け部分は、前記前方リンクと近づくように設置され、前記固定部分と前記止め部分とが組み合わせになり、前記接続部分と前記取り付け部分とが組み合わせになり、前記固定面は、前記固定部分に設置され、前記止め面は、前記止め部分に設置される、ことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記止め面の形状と前記固定面の形状とが合致する、ことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記扉体は、固定手段を設置し、
前記接続手段は、前記固定手段に接続され、前記摺動手段は、前記前方リンクと固定して接続されると共に前記接続手段に周設されることにより、前記前方リンクが前記接続手段の摺動に対して前記回転軸の延在方向に移動可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記前方リンクは、位置制限穴を設け、前記摺動手段を前記位置制限穴に設置する、ことを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記摺動手段は、外周面に固定溝を設置し、前記位置制限穴を前記固定溝に係合する、ことを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記固定手段は、互いに接続される固定部と接続部とを含み、前記接続部を前記扉体に接続し、
前記接続手段は、接続軸と端蓋を含み、前記端蓋を前記接続軸の一方端に設置し、前記接続軸における前記端蓋から離れた一方端を前記固定部に接続し、
前記摺動手段は、前記接続軸に周設されることにより、前記前方リンクが前記固定部と前記端蓋との間を摺動可能である、ことを特徴とする請求項6~8のうちのいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項10】
前記扉体は、取り付け溝を有し、前記固定手段と前記接続手段を前記取り付け溝に設置し、
前記端蓋は、前記取り付け溝における底壁と接触し、前記接続部は、前記取り付け溝における側壁と固定して接続される、ことを特徴とする請求項9に記載の冷蔵庫。
【請求項11】
前記固定手段は、対向して設置されている第一位置制限部と第二位置制限部を含み、
前記接続手段は、一方端が前記第一位置制限部に接続され、他方端が前記第二位置制限部に接続される、ことを特徴とする請求項6~8のうちのいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項12】
前記固定手段は、過渡部をさらに含み、
前記第一位置制限部と前記第二位置制限部とは、前記過渡部を介して接続され、前記第一位置制限部は、前記扉体に接続される、ことを特徴とする請求項11に記載の冷蔵庫。
【請求項13】
前記扉体は、取り付け溝を有し、前記固定手段を前記取り付け溝に設置し、前記第一位置制限部を前記取り付け溝における底壁に固定して接続する、ことを特徴とする請求項11に記載の冷蔵庫。
【請求項14】
前記固定手段は、過渡部と取り付け部をさらに含み、
前記過渡部は、前記第一位置制限部と前記第二位置制限部を接続し、前記取り付け部は、前記過渡部に接続されると共に前記扉体に接続される、ことを特徴とする請求項11に記載の冷蔵庫。
【請求項15】
前記扉体は、取り付け溝を有し、
そのうち、前記過渡部、第一位置制限部及び第二位置制限部は、前記取り付け溝に設置され、前記取り付け部は、前記取り付け溝の外に設置される、ことを特徴とする請求項12に記載の冷蔵庫。
【請求項16】
前記扉開閉装置は、駆動機構、転動機構及び扉回転機構をさらに含み、前記駆動機構と前記転動機構とは、共に前記本体に取り付けられ、
扉回転機構は、後方リンクをさらに含み、前記後方リンクにおける一方端が前記転動機構に接続され、前記後方リンクにおける他方端が前記前方リンクにおける一方端に接続され、前記前方リンクにおける前記後方リンクから離れた一方端が前記摺動手段に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2022年09月20日に出願され、出願番号が202211145486.9である中国特許出願に基づいて優先権を主張するものであって、その内容のすべてを援用により本明細書に取り込んだものである。
【0002】
本開示は、電気機器の技術分野に関し、特に、冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0003】
生活のレベルが高まるにつれて、冷蔵庫、食器洗い機及び消毒キャビネットなどの電気機器は、人々の生活に普及されつつある。特に、冷蔵庫は、冷蔵庫の密封性能を保持するために、扉体を安定して本体に固定するようにその本体と扉体との間に吸着構成を設置したり、内外に負圧を保持したりすることが一般的である。それにより、冷蔵庫における関連性能を高めることができるものの、ある程度で扉体を開けることが難しくなる。一般的に、比較的大きな力がなければ、冷蔵庫の扉体を引くことができず、使用にいろいろな不便が生じてしまう。関連技術には、上記問題を解決するために、扉開閉装置により扉体を開けたり閉めたりするが、扉開閉装置は、扉体を開けたり閉めたりする際に、扉体が上下で動き回りやすく、扉開閉装置が破壊になってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、扉体の動作により扉開閉装置が影響されてしまうという技術問題を少なくともある程度で解决することを目的とする。そして、本開示が冷蔵庫を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示におけるいくつかの実施形態は、冷蔵庫を提供する。前記冷蔵庫は、開口を有した収納空間を設ける本体と、前記開口を閉め又は開けるように、回転軸を介して回転可能に前記本体に設置される扉体と、前記本体に設置されると共に前記扉体に接続され、前記扉開閉装置が起動すると、前記扉体を閉め又は開けるように、前記扉体が前記本体に対して回転するように連動するものであって、前方リンクを含む扉開閉装置と、接続手段と摺動手段とを含み、前記接続手段が前記前方リンクと前記扉体との一方に固定され、前記摺動手段が前記前方リンクと前記扉体との他方に設置され、前記前方リンクが前記扉体に対して前記回転軸の軸方向に移動可能であるように、前記摺動手段が接続手段に可動接続される摺動部品を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示における実施形態に係る技術案をより明確に説明するためには、以下、実施例を説明することに使用を必要とする図面を簡単に説明する。明らかに、以下に説明する図面が、本開示におけるいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、進歩性を有する労働がない限り、これらの図面に基づいて他の図面を取得することが可能である。
【0007】
図1】本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫の扉体が開いた構成を示す模式図である。
図2】本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫の扉体が閉まった構成を示す模式図である。
図3】本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫において前方リンクと扉体についての一接続形態の構成を示す模式図である。
図4図3における冷蔵庫において前方リンクと扉体を示す分解図である。
図5】本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫において前方リンクと扉体についての一接続形態の構成を示す模式図である。
図6図5における冷蔵庫において前方リンクと扉体を示す分解図である。
図7】本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫において前方リンクと扉体についての一接続形態の構成を示す模式図である。
図8図7における冷蔵庫において前方リンクと扉体を示す分解図である。
図9】本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫において前方リンクと扉体についての一接続形態の構成を示す模式図である。
図10図9における冷蔵庫において前方リンクと扉体を示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明における実施例の図面を参照しながら、本開示における実施形態に係る技術案を明確かつ完全に説明するが、説明する実施形態は、本開示の実施形態の一部に過ぎず、実施形態のすべてでないということは、明らかである。本開示における実施形態に基づいて、当業者は、進歩性を有する労働がないことを前提に得た他の実施形態のすべてが、いずれも、本開示に保護される範囲に属されるべきである。
【0009】
説明するべきところは、本開示における実施形態の方向を示すあらゆる指示が、ある特定の姿勢に各部件間の相対位置関係、運動状況などを解釈するためのものに過ぎず、例えば、同特定の姿勢が変わった場合に、方向を示す同指示も併せて変わるわけである。
【0010】
本開示では、特段の明確な規定や規定がない限り、「接続」、「固定」などの表現につき、広義に理解されるべきである。例えば、特段の明確な限定がない限り、「固定」につき、固定して接続されてもよいし、取り外し可能に接続されてもよいし、一体化にしてもよいし、机械接続でもよいし、電気接続でもよいし、直接的な繋がりでもよいし、中間媒体を介して間接的な繋がりでもよいし、二つの素子の内部を連通してもよいし、二つの素子に作用や関係を互いに掛けてもよい。当業者にとっては、具体的な場合に合わせて、上記表現の具体的な意味を本開示に理解することが可能である。
【0011】
また、本開示では、「第一」や「第二」などに係る説明が、説明の目的にしか用いられず、比較的重要性を指示又は示唆し、或いは、指示される技術特徴の数を暗示的に示すものとして理解されるわけではない。故に、「第一」や「第二」を限定した特徴は、少なくとも一つの同特徴を明示や暗示に含んでよい。また、各実施形態間における技術案は、互いに結合されるが、当業者が実現可能であるということを前提としてしなければならない。技術方案を結合するにあたっては、互いに矛盾が生じたり、実現できないことになったりする場合に、このような技術方案の結合が存在せず、本開示に請求される保護の範囲に含まれないとして理解するべきである。
【0012】
生活のレベルが高まるにつれて、冷蔵庫、食器洗い機及び消毒キャビネットなどの電気機器は、人々の生活に普及されつつある。特に、冷蔵庫は、冷蔵庫の密封性能を保持するために、扉体を安定に本体に固定するように、その本体と扉体との間に吸着構成を設置したり内外に負圧を保持したりすることが一般的である。それにより、冷蔵庫における関連性能を高めることができるものの、ある程度で扉体を開けることが難しくなる。一般的に、比較的大きな力がなければ扉体を引くことができず、使用にいろいろな不便が生じてしまう。関連技術には、扉体を開閉することが難しいという技術問題を解決するために、扉開閉装置を用いて扉体を開けたり閉めたりする。しかしながら、従来の扉開閉装置は、扉が対向して開く冷蔵庫に適用されず、「十字形」などの複数の扉を有する冷蔵庫に適用される際にも、運送や物流を行うと付加的保護を増やさなければならない。冷蔵庫は、運送や物流をしている過程に、扉体が上下に動きやすいからである。扉が対向して開く冷蔵庫は、扉体にセルフロック機構という特殊構成があることから、扉体の開閉の際に上下で運動が必ず生じる。つまり、扉体は、開閉の際に上下で動き回りになり、扉開閉装置も、扉体が上下で動き回ることにより、運動に引っ掛り、又は、部品の損壊になりやすい。本開示におけるいくつかの実施形態が提供する扉開閉装置は、上記問題を解決することができる。本開示におけるいくつかの実施形態が提供する冷蔵庫は、扉体が上下に動作することにより扉開閉装置に影響を与えてしまうことをできるだけ減少し、扉開閉装置の使用期間を延ばして、扉体に適応性、確実性及び使用の気持ちを高めることができる。
【0013】
以下、図面を参照しながら、具体的な実施形態に基づいて、本開示におけるいくつかの実施形態を説明する。
【0014】
図1は、本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫の扉体が開いた構成を示す模式図である。図2は、本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫の扉体が閉まった構成を示す模式図である。図1図2に示すように、本開示におけるいくつかの実施形態が冷蔵庫10を提供する。冷蔵庫10は、扉体13の動作により扉開閉装置11に与える影響をできるだけ削減して、扉開閉装置11の使用期間を延ばすことができる。
【0015】
本開示におけるいくつかの実施形態では、冷蔵庫10が本体12、扉体13及び扉開閉装置11を含む。本体12は、開口を有した収納空間を設ける。扉体13は、開口を閉め又は開けるように、回転軸16を介して回転可能に本体12に設置される。扉開閉装置11は、本体12に設置されると共に、扉体13に接続される。扉開閉装置11が起動する場合には、扉体13を閉め又は開けるように、扉体13が本体12に対して回転するように扉開閉装置11が連動する。扉開閉装置11は、前方リンク410を含む。
【0016】
扉開閉装置11は、駆動機構100、転動機構300及び扉回転機構400をさらに含んでもよい。駆動機構100と転動機構300とは、共に、本体12に取り付けられる。扉回転機構400は、前方リンク410と後方リンク420を含んでもよい。後方リンク420は、一方端が転動機構300に接続され、他方端が前方リンク410の一方端に接続される。前方リンク410は、後方リンク420から離れた一方端が摺動手段510に接続される。
【0017】
本開示におけるいくつかの実施形態では、転動機構300は、連動歯車とされてもよい。連動歯車は、駆動機構100に転動可能に接続される。扉回転機構400は、連動歯車に接続される。駆動機構100は、扉が開閉するという機能を図るように、連動歯車を介して扉回転機構400が回転するように連動する。いくつかの実施形態では、連動歯車は、扉突き上げ部と空中浮揚機構と接続されてもよい。一つの連動歯車により、扉の突き上げ、扉の回転及び空中浮揚の機能を図ることができ、扉開閉装置11における部品の数を削減することができ、扉開閉装置11全体としての集積度合が高まる。
【0018】
容易に理解されるのは、転動機構300が連動歯車である以外に、いくつかの実施形態では、一般の転動歯車であってもよい。転動歯車は、扉回転機構400が運動するように連動することにより、同様に、扉を開閉する機能が図れる。
【0019】
いくつかの実施形態では、転動機構300はリンク転動或いはベルト転動による形態により、扉回転機構400が回転するように連動し、扉回転機構400により扉を開閉する機能を図ってもよい。
【0020】
説明を必要とするのは、本開示におけるいくつかの実施形態では、転動機構300を実現する複数の形態を挙げたが、転動機構300を実現する形態がそれらに限らないことである。駆動機構100に接続されると共に扉回転機構400が回転するように連動することができる転動機構300は、いずれも、本開示の保護範囲に含まれる。
【0021】
図3は、本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫において前方リンクと扉体について一接続形態の構成を示す模式図である。図4は、図3の冷蔵庫における前方リンクと扉体とを示す分解図である。図3図4に示すように、いくつかの実施形態では、冷蔵庫10が、接続手段520と摺動手段510とを含んだ摺動部品500をさらに含んでもよい。接続手段520は、前方リンク410と扉体13との一方に固定され、摺動手段510は、前方リンク410と扉体13との他方に設置される。摺動手段510は、前方リンク410が扉体13に対して回転軸16の軸方向に移動可能であるように、接続手段520に可動接続される。駆動機構100が扉を開ける信号を受信した場合には、駆動機構100が正方向に回転し、転動機構300が回転するように駆動する。転動機構300は、扉回転機構400が回転するように連動して、扉体13を開ける。駆動機構100が扉を閉める信号を受信した場合には、駆動機構100が起動して反対方向に回転し、転動機構300が反対方向に回転するように連動することにより、扉回転機構400が反対方向に回転して扉体13を閉めるように転動機構300が連動する。
【0022】
本開示におけるいくつかの実施形態では、接続手段520と摺動手段510とは、その一方が前方リンク410に接続され、他方が扉体13に接続される。また、摺動手段510と接続手段520とは、可動接続される。扉体13が上下で動き回る場合に、扉体13が摺動手段510に対して上下で摺動することができる。それにより、冷蔵庫10を運送している際に発生する動作により発生する騒音を削減し、扉開閉装置11が運動する際に現れる運動の引っ掛かりにより扉を正常に開閉できないリスクを避けることができる。従って、扉開閉装置11が正常に稼働するように保証することができ、また、扉開閉装置11における部品に対する損壊を抑制して、扉開閉装置11全体としての使用期間を延ばすことができる。
【0023】
前方リンク410は、扉体13と共に、上下で移動することがないことから、扉体13が上下に移動することにより、前方リンク410が変形してしまうリスクを削減することができる。従って、前方リンク410の使用期間を延ばし、ひいては、扉開閉装置11全体としての使用期間を延ばすことができる。
【0024】
いくつかの実施形態では、扉体13に固定手段530を設置する。接続手段520は、固定手段530に接続され、摺動手段510は、前方リンク410が接続手段520に対して回転軸16の軸方向に移動可能であるように、前方リンク410に接続されると共に、摺動可能に接続手段520に周設される。
【0025】
本開示におけるいくつかの実施形態では、摺動手段510は、摺動可能に接続手段520に周設され、接続手段520は、固定手段530に接続される。扉体13が上下に移動する場合には、摺動手段510が接続手段520に対して摺動することができる。つまり、扉体13が上下に移動する場合には、扉体13が摺動手段510に対して上下で摺動することができる。故に、前方リンク410は、扉体13と伴い上下で移動することがない。そして、冷蔵庫10は、運送をしている際に生じる移動により現れる騒音を削減し、扉開閉装置11の運動に運動の引っ掛かりが生じてしまい、扉を正常に開閉できないリスクを避けることができる。従って、扉開閉装置11が正常に稼働するように保証することができ、扉体13が上下で動き回ることにより前方リンク410が変形になってしまうリスクを削減することができ、前方リンク410の使用期間を延ばすことができ、ひいては、扉開閉装置11全体としての使用期間を延ばすことができる。説明を必要にするのは、扉体13が上下で動き回るということは、回転軸16の延在方向に沿って移動することを意味する。
【0026】
本開示におけるいくつかの実施形態では、固定手段530を扉体13に固定設置し、接続手段520を固定手段530に固定接続し、つまり、扉体13、固定手段530及び接続手段520を全体として接続する。扉体13が上下に移動する場合には、固定手段530和接続手段520が扉体13と伴い上下に移動するように連動する。摺動手段510は、接続手段520に対して摺動可能であることから、扉体13が上下に移動することを前方リンク410まで伝達できず、扉開閉装置11が正常に稼働することに影響を与えず、ひいては、扉開閉装置11全体としての使用期間を延ばすことができる。
【0027】
換言すると、扉体13が上下に移動する場合には、固定手段530と接続手段520とが扉体13と伴い上下に移動することにより、接続手段520が摺動手段510に対して摺動し、接続手段520と摺動手段510との両者において、摺動手段510が静止になり、接続手段520が運動になることから、接続手段520が摺動手段510に対して摺動するのを実現する。
【0028】
いくつかの実施形態では、接続手段520の延在方向と回転軸16の延在方向が同じである。扉体13が移動する場合には、摺動手段510と接続手段520とが相対的に摺動する。摺動手段510は、直接に、回転軸16の延在方向に摺動する。従って、摺動手段510は、回転軸16の延在方向と夾角を呈している方向における移動を削減し、接続手段520と摺動手段510とが摺動際に干渉されてしまうのを削減し、前方リンク410の揺れにより扉開閉装置11による扉の開閉効果に影響を与えてしまうのを削減することができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、前方リンク410に位置制限穴412を設け、摺動手段510を位置制限穴412に設置してもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、前方リンク410を摺動手段510の外に周設してもよい。つまり、摺動手段510は、接続手段520に周設され、前方リンク410は、摺動手段510に周設され、内から外までの順番は、接続手段520、摺動手段510、前方リンク410になる。摺動手段510を位置制限穴412に設置することにより、摺動手段510と前方リンク410とを組み立てることが便宜になる。
【0031】
換言すると、摺動手段510は、接続手段520に周設される。前方リンク410は、摺動手段510に周設される。摺動手段510は、接続手段520に対して摺動したり、接続手段520に対して回転したりする。前方リンク410は、摺動手段510に固定接続される。前方リンク410は、摺動手段510により、接続手段520に対する摺動と回転を実現することができ、そして、扉体13に対する摺動と回転を実現することができる。扉体13が上下で動き回る場合には、扉体13が前方リンク410に対して摺動可能であり、前方リンク410が動けないように保持される。そして、冷蔵庫10は、運送をしている場合に生じる移動により生じる騒音を削減することができ、扉開閉装置11に運動が引っ掛かりになってしまい、扉を正常に開閉できないリスクを避けることができる。従って、扉開閉装置11が正常に稼働するように保証することができ、扉体13の動き回りにより前方リンク410が変形になってしまうのを削減し、前方リンク410に対する損壊を削減し、前方リンク410の使用期間を延ばすことができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、摺動手段510は、外周面に、固定溝515を設置し、位置制限穴412を固定溝515に係合してもよい。
【0033】
摺動手段510と前方リンク410とを組み立てる場合には、位置制限穴412を固定溝515に係合することにより、前方リンク410が摺動手段510から抜けてしまうリスクを削減することができ、摺動手段510と前方リンク410との間に固定効果を高めることができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、位置制限穴412を固定溝515に係合する。前方リンク410の厚さが固定溝515の長さよりも小さい可能性があることから、前方リンク410は、小さい範囲にわたって移動が現れる可能性がある。前方リンク410の固定効果を高めるためには、固定溝515に係合ばねを係合することにより、前方リンク410を固定溝515に固定することができ、前方リンク410と摺動手段510とが互いに摺動してしまうのを避け、前方リンク410と摺動手段510との間に固定効果を高めることができる。
【0035】
容易に理解されるのは、それ以外に、摺動手段510に突起するように位置制限部を設け、位置制限穴412に係合穴を設置し、位置制限部を係合穴に係合してもよい。同様に、摺動手段510と前方リンク410とを固定接続することも実現可能である。固定手段530は、対向して設置される第一位置制限部534と第二位置制限部535を含み、接続手段520は、一方端が第一位置制限部534に接続され、他方端が第二位置制限部535に接続される。
【0036】
いくつかの実施形態では、接続手段520が、長条状とされてもよく、一方端が第一位置制限部534に接続され、他方端が第二位置制限部535に接続されることにより、摺動手段510が第一位置制限部534と第二位置制限部535との間を摺動することができ、摺動手段510が接続手段520から滑り出してしまうのを避けることができ、摺動手段510と接続手段520とが抜けになってしまうリスクを削減することができる。
【0037】
いくつかの実施形態には、第一位置制限部534と第二位置制限部535とは、いずれも、接続穴533を設置し、接続手段520は、両端をそれぞれ二つの接続穴533に取り付ける。
【0038】
扉体13は、取り付け溝15を有する。第一位置制限部534は、取り付け溝15の底壁に接続される。第二位置制限部535は、取り付け溝15の開口に設置される。接続手段520は、両端をそれぞれ二つの接続穴533に取り付けると共に、接続穴533に固定接続される。簡単な構成により接続手段520を固定することができ、操作が簡単かつ便宜である。
【0039】
いくつかの実施形態では、二つの接続穴533は、同軸として設置される。二つの接続穴533は、同軸として設置される。それにより、接続手段520が鉛直方向に沿って設置可能であり、つまり、回転軸16の延在方向と同じである方向に設置可能である。扉体13が動き回るということを条件に、前方リンク410が扉体13に対して移動可能であり、前方リンク410が扉体13と伴って移動することがない。冷蔵庫10は、運送をしている際に生じる移動により生じる騒音を削減することができ、扉開閉装置11の運動が動き回りになってしまい、扉を正常に開閉できないリスクを避けることができる。従って、扉開閉装置11が正常に稼働するように保証することができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、固定手段530は、過渡部537をさらに含んでもよい。第一位置制限部534と第二位置制限部535とは、過渡部537に接続される。第一位置制限部534は、扉体13に接続される。
【0041】
過渡部537は、一方端が第一位置制限部534に接続され、他方端が第二接続部532に接続され、第一位置制限部534は、扉体13に固定接続されることから、固定手段530を全体として扉体13に固定することができる。
【0042】
容易に理解されるのは、固定手段530は、過渡部537を含まなくてもよい。第一位置制限部534と第二位置制限部535は、直接に扉体13に接続される。第一位置制限部534と第二位置制限部535は、過渡部537を介して接続されてから、扉体13に接続されることから、固定手段530と扉体13とを接続する数を削減して扉体13に対する破壊を抑制することができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、固定手段530を取り付け溝15に設置する。第一位置制限部534は、取り付け溝15の底壁に固定接続される。第一位置制限部534は、取り付け溝15の底壁に貼り合わせられ、ネジを介して、取り付け溝15の底壁に固定接続される。固定位置を取り付け溝15の底壁に設置することは、構成全体として外観が調和になり、電気機器の美観性を高めることができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、第一位置制限部534は、取り付け溝15の底壁に固定接続され、扉体13の厚さが比較的大きい構成に適用可能であり、扉体13がネジにより通り抜けられてしまい、扉体13が破壊されてしまうのを避けることができる。
【0045】
以上より、以上が固定手段530、接続手段520についての一実現形態である。それ以外に、固定手段530、接続手段520は、他の実現形態及び扉体13との固定形態も存在している。
【0046】
図5は、本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫において前方リンクと扉体とについて一接続形態の構成を示す模式図である。図6は、図5における冷蔵庫の前方リンクと扉体とを示す分解図である。図5図6に示すように、他のいくつかの実施形態に、固定手段530は、取り付け部538をさらに含んでもよい。過渡部537は、第一位置制限部534と第二位置制限部535に接続される。取り付け部538は、過渡部537に接続されると共に扉体13に接続される。
【0047】
取り付け部538を扉体13に接続することは、全体として、固定手段530と扉体13とを接続する接続位置を削減し、第一位置制限部534と第二位置制限部535とが位置を制限する役割しかを果たさないようになる。
【0048】
他のいくつかの実施形態では、過渡部537、第一位置制限部534及び第二位置制限部535を取り付け溝15に設置する。
【0049】
いくつかの実施形態では、取り付け部538を取り付け溝15の外に設置する。第一位置制限部534は、取り付け溝15の底壁と接触する。過渡部537は、取り付け溝15の側壁と接触する。取り付け部538と過渡部537とは、第二位置制限部535の一方端に接続されると共に、第二位置制限部535の延在方向と反対する。それにより、取り付け部538が取り付け溝15の開口より取り付け溝15の外まで伸びだして扉体13と固定接続することができることになる。
【0050】
いくつかの実施形態では、取り付け部538と扉体13とをネジにより固定接続することは、扉体13の厚さが比較的小さい構成に適用され、扉体13がネジにより通り抜けられてしまい、扉体13が破壊されてしまうのを避けることができる。
【0051】
図7は、本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫において前方リンクと扉体とについて一接続形態の構成を示す模式図である。図8は、図7における冷蔵庫の前方リンクと扉体を示す分解図である。図7図8は、固定手段530と接続手段520について、他の一実現形態を示す。図7図8に示すように、いくつかの実施形態に、固定手段530は、互いに接続される固定部531と接続部532を含む。接続部532は、扉体13に接続される。接続手段520は、接続軸521と端蓋523を含む。端蓋523は、接続軸521の一方端に設置される。接続軸521は、端蓋523から離れた一方端が固定部531に接続される。摺動手段510は、接続軸521に周設されることにより、前方リンク410が固定部531と端蓋523との間を摺動することができる。
【0052】
固定部531と接続部532とは、互いに接続される。接続軸521は、一方端が固定部531に接続され、他方端が端蓋523に接続される。従って、摺動手段510は、固定部531と端蓋523との間を摺動することができ、固定部531と端蓋523とが位置を制限する役割を果たして、摺動手段510が接続軸521から抜けてしまうのを避けることができる。
【0053】
接続軸521の延在方向と回転軸16の延在方向が同じである。扉体13が上下に移動する場合には、前方リンク410が直接に回転軸16の延在方向に扉体13に対して摺動するように摺動手段510が連動することができ、扉体13の移動により前方リンク410が変形してしまい、扉体13を正常に開けたり閉めたりすることができなくなることを避けることができる。
【0054】
いくつかの実施形態には、接続軸521と端蓋523とが一体にしたものである。接続手段520は、全体としておおむねT字形とされると共に、固定部531を接続軸521の他方端に設置することにより、接続手段520と固定部531とがおおむね工字形状を呈することになる。
【0055】
いくつかの実施形態では、固定部531に接続穴533を設置する。接続軸521は、端蓋523から離れた一方端を接続穴533に取り付ける。同様に、接続軸521と接続穴533とを便宜に組み合わせるためには、接続穴533と接続軸521との間に摺動手段510を設置し、接続穴533を摺動手段510の固定溝515に係合し、摺動手段510を接続軸521における端蓋523から離れた一方端に周設する。接続軸521が固定部531に対して回転軸16の延在方向に沿って移動する場合には、接続軸521が接続穴533に対して移動可能であり、前方リンク410が移動するのを避け、前方リンク410が変形してしまうのをも削減することができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、固定手段530と接続手段520を取り付け溝15に設置する。端蓋523は、取り付け溝15の底壁と接触する。接続部532は、取り付け溝15の側壁と固定接続される。
【0057】
端蓋523を取り付け溝15の底壁に取り付けることは、接続軸521が接続穴533から抜けてしまうのを避けることができる。接続部532を取り付け溝15の側壁に固定接続し、つまり、接続手段520と固定手段530とを共に取り付け溝15に設置する。接続部532は、扉体13の厚さ方向に扉体13に接続される。
【0058】
いくつかの実施形態では、固定部531と接続部532とが、夾角を呈して接続される。端蓋523は、取り付け溝15の底壁に設置される。端蓋523と固定部531とは、それぞれ、接続軸521の両端に設置され、つまり、端蓋523と固定部531とが対向して設置される。固定部531は、取り付け溝15の開口と近づくように設置される。接続部532は、取り付け溝15の側壁に接続される。固定部531と接続軸521との接続を削減するためには、接続部532を取り付け溝15の側壁に接続する。従って、固定部531と接続部532とには、夾角を呈して設置されることが必要になる。
【0059】
いくつかの実施形態では、固定部531と接続部532とは、互いに垂直することにより、接続部532が取り付け溝15の側壁と貼り合わせられ、接続部532と取り付け溝15との間に固定効果を高めることができ、接続部532の変形を削減することができる。
【0060】
接続部532と取り付け溝15の側壁とは、ネジにより接続される。ネジにより接続をすることは、簡便かつ簡単になり、操作を便宜にすることができる。
【0061】
図9は、本開示におけるいくつかの実施形態に係る冷蔵庫において、前方リンクと扉体とについて一接続形態の構成を示す模式図である。また、図10は、図9に示される冷蔵庫における前方リンクと扉体を示す分解図である。図9図10に示すように、いくつかの実施形態では、摺動手段510に取り付け穴514を有する。接続手段520は、前方リンク410に設置される。接続手段520は、取り付け穴514に取り付けられる。
【0062】
前方リンク410に接続手段520を設置し、接続手段520を取り付け穴514に設置することにより、接続手段520は、取り付け穴514に対して回転可能である。扉開閉装置11が起動することを条件に、扉回転機構400が回転するように転動機構300が連動し、前方リンク410が接続手段520を介して扉体13が回転するように連動することにより、扉体13を開ける。
【0063】
いくつかの実施形態では、接続手段520、取り付け穴514及び固定穴14は、同軸として設置される。固定穴14、接続手段520及び取り付け穴514は、同軸として設置される。前方リンク410により扉体13が回転するように連動する場合には、扉を開ける安定性を高めることができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、摺動手段510の形状と固定穴14の形状とが合致する。両者の形状が合致になることは、摺動手段510が固定穴14の延在方向に沿って移動可能になり、扉体13が上下で動き回るにより前方リンク410を影響してしまうのを削減することができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、固定穴14の長さが摺動手段510の長さよりも大きい。扉体13が移動する場合には、固定穴14の穴の深さが比較的大きいことから、摺動手段510に比較的大きな摺動空間を提供することができ、扉体13が上下に移動する度合が大きすぎることにより、摺動手段510の底部が固定穴14の底壁と当接して前方リンク410が合わせて運動してしまうのを避けることができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、扉体13に固定穴14を設置する。摺動手段510は、前方リンク410に周設されると共に、固定穴14に取り付けられる。扉開閉装置11が扉体13を開けたり閉めたりする条件では、扉体13が上下に移動すると、摺動手段510が固定穴14に対して回転軸16の軸方向に移動可能であり、つまり、扉体13が上下に移動すると、扉体13が摺動手段510に対して上下で摺動可能であり、前方リンク410が扉体13と伴い上下で移動することがない。従って、扉体13に適応性、確実性及び使用の気持ちを高めることができる。同時には、扉体13が上下に移動することにより扉開閉装置11に与える影響を削減することができ、扉開閉装置11に、扉体13が上下に移動することにより運動が引っ掛かってしまうことを削減することができ、扉開閉装置11の部品に対する損壊を削減することができ、扉開閉装置11につき、全体としての使用期間を延ばすことができる。
【0067】
好ましくは、前方リンク410を直接に扉体13に接続することから、扉体13が上下に移動することにより前方リンク410が変形してしまうリスクを削減することができ、前方リンク410の使用期間を延ばすことができ、ひいては、扉開閉装置11全体としての使用期間を延ばすことができる。
【0068】
扉体13を開閉する際には、扉体13が上下に移動すると、摺動手段510が固定穴14に対して回転軸16の軸方向に移動することにより、前方リンク410が動けないように保持することができる。従って、扉体13が上下移動は、前方リンク410まで伝達されてしまうことなく、扉体13が上下に移動することにより扉開閉装置11に与える影響を削減することができ、扉開閉装置11は、扉体13が上下に移動することにより運動に引っ掛かりが発生してしまうことを削減することができる。また、扉開閉装置11における部品に対する損壊を削減して、扉開閉装置11につき全体としての使用期間を延ばすことができる。
【0069】
説明するべきところは、扉体13が上下に移動するのは、回転軸16の延在方向に沿って移動するということを意味する。
【0070】
いくつかの実施形態では、固定穴14を扉体13の上方に設置し、つまり、扉体13の上面に設置する。前方リンク410は、摺動手段510に接続される。摺動手段510は、固定穴14に設置される。従って、前方リンク410は、扉体13の上方に設置されると共に、扉体13の上方から扉体13が回転するように駆動する。
【0071】
いくつかの実施形態では、固定穴14は、固定面14dを有する。摺動手段510は、止め面511を設ける。固定面14dと止め面511とは、組み合わせになる。いくつかの実施形態には、固定面14dの形状と固定穴14の形状が異なり、止め面511の形状と摺動手段510の形状とが異なる。
【0072】
固定面14dの形状と固定穴14の形状とが異なることは、固定面14dの形状と固定穴14の穴壁の形状とが異なることを意味する。同様に、止め面511の形状と摺動手段510の形状とが異なることは、止め面511の形状と摺動手段510の外形とが異なることを意味する。
【0073】
固定面14dの形状と固定穴14の形状とが異なり、止め面511の形状と摺動手段510の形状とが異なる。摺動手段510を固定穴14に取り付けた場合には、摺動手段510が固定穴14に対して回転できない。それにより、扉体13が回転するように前方リンク410が駆動する場合に、摺動手段510が扉体13に対して回転することから、扉体13が開閉するように前方リンク410が駆動できないことを避けることができる。
【0074】
いくつかの実施形態では、止め面511の形状と固定面14dの形状が合致する。両者の形状が合致するのは、両者の形状が同じである意味である。好ましくは、固定面14dが平面であると、止め面511も平面である。固定面14dが円弧面である場合には、止め面511も円弧面である。両者が組み合わせになるように保証することができればよい。
【0075】
説明を必要とするのは、固定面14dが固定穴14に設置されることである。固定面14dの形状と固定穴14の形状とが異なるのは、固定面14dの形状と固定穴14における他の部分の形状とが異なることを意味する。同様に、止め面511は、摺動手段510に設置される。止め面511の形状と摺動手段510の形状が異なることは、止め面511の形状と摺動手段510における他の部分の形状が異なることを意味する。
【0076】
いくつかの実施形態では、摺動手段510が円柱形である。止め面511は、摺動手段510の周壁に設置され、つまり、摺動手段510は、完全な円柱形でなく、欠けを有した円柱形である。同様には、固定穴14が円形であり、止め面511が固定穴14の穴壁に設置され、固定穴14が欠けを有した円形である。
【0077】
いくつかの実施形態では、固定穴14は、互いに接続される固定部分14bと接続部分14cを含む。摺動手段510は、互いに接続される止め部分512と取り付け部分513を含む。取り付け部分513は、前方リンク410に近づくように設置される。固定部分14bと止め部分512は、組み合わせになる。接続部分14cと取り付け部分513は、組み合わせになる。固定面14dは、固定部分14bに設置される。止め面511は、止め部分に設置される。
【0078】
いくつかの実施形態では、取り付け部分513は、前方リンク410に近づくように設置される。固定部分14bは、固定穴14の穴底に近づくように設置されると共に、止め面511は、摺動手段510の下部に設置される。故に、摺動手段510を容易に取り付けることができ、摺動手段510を固定穴14に取り付ける難しさを削減することができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、固定部分14bを接続部分14cの下方に設置する。接続部分14cと取り付け部分513を組み合わせ、固定部分14bと止め部分512を組み合わせるためには、固定部分14bを接続部分14cの下方に設置することが必要になる。
【0080】
いくつかの実施形態では、固定穴14が円形である。固定部分14bは、その直径が接続部分14cの直径よりも小さい。摺動手段510は、円柱形である。止め部分512は、その直径が取り付け部分513の直径よりも小さい。
【0081】
固定部分14bは、その直径が接続部分14cの直径よりも小さく、止め部分512は、その直径が取り付け部分513の直径よりも小さい。固定面14dを固定部分14bに設置することから、固定部分14bが完全の円柱形にならない。固定部分14bと接続部分14cは、同軸として設置される。固定部分14bは、その直径が固定部分14bにおける円弧状部分の半径の二倍である。
【0082】
同様に、止め面511は、止め部分512に設置されると、止め部分512止めも、完全の円柱形ではない。止め部分512と取り付け部分513とは、同軸として設置される。止め部分512は、その直径が止め部分512における円弧状部分の半径の二倍である。
【0083】
要するに、接続手段520と摺動手段510とは、その一方が前方リンク410に接続され、他方が扉体13に接続される。摺動手段510は、接続手段520との間に摺動可能に接続される。扉体13に上下で動き回りが発生すると、扉体13が摺動手段510に対して上下で摺動することができる。故に、前方リンク410は、扉体13と一緒に上下で移動することがない。そして、扉体13が上下に移動することにより、前方リンク410が変形してしまうリスクを削減することができる。また、扉開閉装置11は、扉体13が上下に移動することにより、運動に引っ掛かってしまい、または、部品が損壊してしまうのをある程度で避けて、前方リンク410に使用期間を延ばし、そして、扉開閉装置11につき全体として使用期間を延ばすことができる。
【0084】
本明細書を説明するにあたって参照用表現である「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示」、「具体的な例示」、又は「いくつかの例示」などの説明は、同実施形態又は例示により説明される具体的な特徴、構成、材料或いは特色が本開示における少なくとも一つの実施形態又は例示に含まれていることを意味する。本明細書では、上記用語に対する例示表現が、同じの実施形態又は例示に対するものでなければならないわけがない。しかも、説明する具体的な特徴、構成、材料或いは特色は、いずれもの一つ又は複数の実施形態又は例示において適当な形態により組み合わせが可能である。なお、当業者は、本明細書に説明された異なる実施形態又は例示を結合したり組み合わせたりすることが可能である。
【符号の説明】
【0085】
10 冷蔵庫
11 扉開閉装置
12 本体
13 扉体
14 固定穴
14b 固定部分
14c 接続部分
14d 固定面
15 取り付け溝
16 回転軸
100 駆動機構
300 転動機構
400 扉回転機構
410 前方リンク
412 位置制限穴
420 後方リンク
500 摺動部品
510 摺動手段
511 止め面
512 止め部分
513 取り付け部分
514 取り付け穴
515 固定溝
520 接続手段
521 接続軸
523 端蓋
530 固定手段
531 固定部
532 接続部
533 接続穴
534 第一位置制限部
535 第二位置制限部
537 過渡部
538 取り付け部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】