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特表2025-532409リトスペルミン酸の糖尿病性潰瘍治療薬物の製造における使用
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  • 特表-リトスペルミン酸の糖尿病性潰瘍治療薬物の製造における使用 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-09-29
(54)【発明の名称】リトスペルミン酸の糖尿病性潰瘍治療薬物の製造における使用
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/343 20060101AFI20250919BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20250919BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20250919BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20250919BHJP
【FI】
A61K31/343
A61P3/10
A61P17/00
A61P43/00 105
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2025520103
(86)(22)【出願日】2023-06-05
(85)【翻訳文提出日】2025-04-08
(86)【国際出願番号】 CN2023098309
(87)【国際公開番号】W WO2024077977
(87)【国際公開日】2024-04-18
(31)【優先権主張番号】202211238574.3
(32)【優先日】2022-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520318856
【氏名又は名称】上海市皮膚病医院
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】李斌
(72)【発明者】
【氏名】羅成
(72)【発明者】
【氏名】▲カイ▼仂
(72)【発明者】
【氏名】張元元
(72)【発明者】
【氏名】張豪
(72)【発明者】
【氏名】李永勇
(72)【発明者】
【氏名】呉徳群
(72)【発明者】
【氏名】陳啓龍
(72)【発明者】
【氏名】王瑞平
(72)【発明者】
【氏名】張展
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086BA05
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA63
4C086NA14
4C086ZA89
4C086ZC01
4C086ZC35
(57)【要約】
本発明はリトスペルミン酸の糖尿病性潰瘍治療薬物の製造における使用を提供し、糖尿病性潰瘍薬物の技術分野に属する。本発明は、漢方薬の単体であるリトスペルミン酸が糖尿病性潰瘍の治療作用を有することを初めて提案し、マウス糖尿病性潰瘍モデル及び人の角質形成細胞株HaCaTを用いて、リトスペルミン酸がマウス及び体外細胞における糖尿病性潰瘍治癒指標及び炎症指標に対する作用効果を研究し、今後の臨床における糖尿病性潰瘍の効率的な治療方案の開発及び糖尿病性潰瘍治療薬物の製造に重要な根拠を提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リトスペルミン酸の糖尿病性潰瘍治療薬物の製造における使用。
【請求項2】
前記リトスペルミン酸が糖尿病性潰瘍創面の治癒及び再上皮化を促進することによって作用を発揮することを特徴とする請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記リトスペルミン酸は人の角質形成細胞の増殖及び移動を促進することによって作用を発揮することを特徴とする請求項1に記載の使用。
【請求項4】
前記リトスペルミン酸は糖尿病性潰瘍創面における炎症因子の発現を抑制することによって作用を発揮することを特徴とする請求項1に記載の使用。
【請求項5】
前記炎症因子はIl-6及びIl-1βを含むことを特徴とする請求項4に記載の使用。
【請求項6】
糖尿病性潰瘍治療薬物であって、前記薬物はリトスペルミン酸を唯一の活性成分とすることを特徴とする薬物。
【請求項7】
前記薬物は外用製剤であることを特徴とする請求項6に記載の薬物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は糖尿病性潰瘍薬物の技術分野に属し、特にリトスペルミン酸の糖尿病性潰瘍治療薬物の製造における使用に関する。
【背景技術】
【0002】
糖尿病性潰瘍は糖尿病の深刻な合併症の一つであり、多くの場合、患者の足に発生するため、糖尿病性足とも呼ばれる。糖尿病性足は糖尿病における一般的且つ治療が難しい慢性合併症の一つで、発生率は25%と高く、そのうち15%以上の患者はいかなる時でも切断や死亡のリスクに直面している。糖尿病性潰瘍の治療には多学科的な協力が必要であり、血糖、血中脂質、血圧を調整した上で、抗感染、適時の血行再建、潰瘍部位の創傷を減少させるための減圧、創面の処置による治癒促進といった原則に従って治療を行う必要がある。しかしながら、創傷清掃、ドレッシング、減圧、抗感染及び血糖調整といった標準的な治療手段を講じた場合でも、20週間の治療後に糖尿病性潰瘍の治癒率はわずか31%にとどまる。したがって、効率的且つ簡便な糖尿病性潰瘍の治療方法の確立は、臨床現場において待望される重要な課題となっている。
【0003】
ダンシェンはシソ科植物ダンシェンの乾燥根及び根茎であり、活血化お、涼血消腫、清心除煩などの効能を有する。リトスペルミン酸はダンシェンの主要な有効成分であり、近年の研究により、痛風ラットモデルにおいて抗炎症作用及び尿酸形成抑制作用が示されている。リトスペルミン酸はセンキュウ、当帰、サフランなどの漢方薬材にも広く存在し、抽出が容易で価格も比較的安価である。現時点で、本技術分野においてリトスペルミン酸と糖尿病性潰瘍治療との関連性に関する報告はなく、また、糖尿病性潰瘍治療の新薬開発には重要な意義が認められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上の背景を踏まえ、本発明は、リトスペルミン酸の糖尿病性潰瘍治療薬物の製造における使用を提供することを目的とし、リトスペルミン酸は糖尿病性潰瘍の治療において顕著な効果を有する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記発明目的を達成するため、本発明は以下の技術方案を提供する。
本発明は、リトスペルミン酸の糖尿病性潰瘍治療薬物の製造における使用を提供する。
【0006】
好ましくは、前記リトスペルミン酸は糖尿病性潰瘍創面の治癒及び再上皮化を促進することによって作用を発揮する。
【0007】
好ましくは、前記リトスペルミン酸は人の角質形成細胞の増殖及び移動を促進することによって作用を発揮する。
【0008】
好ましくは、前記リトスペルミン酸は糖尿病性潰瘍創面における炎症因子の発現を抑制することによって作用を発揮する。
【0009】
好ましくは、前記炎症因子はIl-6及びIl-1βを含む。
【0010】
本発明はさらに糖尿病性潰瘍治療薬物を提供し、前記薬物はリトスペルミン酸を唯一の活性成分とする。
【0011】
好ましくは、前記薬物は外用製剤である。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、漢方薬の単体であるリトスペルミン酸が糖尿病性潰瘍の治療作用を有することを初めて提案し、顕著な治療効果を得た。これにより、今後の臨床における糖尿病性潰瘍の効率的な治療方案の開発に根拠を提供する。
【0013】
本発明は、マウス糖尿病性潰瘍モデル及び人の角質形成細胞株HaCaTを用いて、リトスペルミン酸がマウス及び体外細胞における糖尿病性潰瘍治癒指標及び炎症指標に対する作用効果を研究し、糖尿病性潰瘍治療薬物の製造に重要な実験的根拠を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】リトスペルミン酸が糖尿病性潰瘍マウスの創傷治癒状況に及ぼす影響を示す図であり、ここで、図Aは創傷治癒の写真結果及び創傷治癒率の計算結果であり、図BはHE染色結果である。
図2】リトスペルミン酸がHaCaT細胞の増殖及び移動に及ぼす影響を示す図であり、ここで、図AはCCK-8実験結果であり、図Bは、スクラッチ実験結果である。
図3】リトスペルミン酸がHaCaT細胞中の炎症因子Il-6、Il-1β mRNAの発現に及ぼす影響を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、リトスペルミン酸の糖尿病性潰瘍治療薬物の製造における使用を提供する。
【0016】
本発明において、前記リトスペルミン酸の化学構造式は以下の通りである。
【0017】
【化1】
【0018】
分子式はC272212である。
【0019】
本発明におけるリトスペルミン酸の具体的な入手元については特に限定せず、自ら抽出・調製して取得することも、市販品を購入して取得することもできる。本発明において、前記リトスペルミン酸は好ましくは糖尿病性潰瘍創面の治癒及び再上皮化を促進することによって作用し、さらに、好ましくは、人の角質形成細胞の増殖及び移動を促進することによって作用を発揮する。本発明において、前記リトスペルミン酸は糖尿病性潰瘍創面における炎症因子の発現を抑制することにより作用し、前記炎症因子として好ましくは、Il-6及びIl-1βを含む。
【0020】
本発明はさらに、糖尿病性潰瘍治療薬物を提供し、前記薬物はリトスペルミン酸を唯一の活性成分とする。
【0021】
本発明において、前記薬物は好ましくは外用製剤であり、前記薬物は好ましくは外用製剤に通常用いられる補助材料をさらに含む。本発明は外用製剤に通常用いられる補助材料の種類及び具体的な入手元については特に限定せず、当該技術分野における外用製剤の一般的な補助材料を用いればよい。
【0022】
以下、実施例を参照して本発明によって提供される技術方案を詳細に説明するが、これらは本発明の保護範囲の限定と解するものではない。
【0023】
以下の実施例では、特に断りのない限り、いずれも通常的な方法である。
【0024】
以下の実施例に使用する材料や試薬は、特に断りのない限り、全て市販のソースから入手できる。
【実施例1】
【0025】
リトスペルミン酸が糖尿病性潰瘍マウスの創傷治癒状況に及ぼす影響
1.動物:C57/BL雄マウス(6~7週齢)、体重22~24g。
動物モデル:糖尿病群のマウスには高脂肪食を与え、4週間継続する。正常対照群(4匹のマウス)を除き、全てのマウスに対して隔日でストレプトゾトシン(STZ)を注射し、注射した4時間後に5%のブドウ糖溶液を摂取させた。7日後に血糖値を測定し、血糖濃度が300.6mg/dl-1を超え、糖尿病マウスの多尿、多食、多飲の症状がモニタリングされる場合、糖尿病モデルの構築が成功したと判断する。体重軽減が20%超えるマウスや、運動能力が低下したマウスは除外する。構築された12匹の糖尿病マウスを糖尿病群、糖尿病リトスペルミン酸治療群、糖尿病陽性治療群にランダムに分ける。潰瘍モデル作製前にマウスをイソフルランで麻酔し、背部から4cm×4cmの毛を除去し、パンチを用いて直径6mm、深さ2mmの円形創傷を4箇所作製し、無菌条件下で実験を行う。
【0026】
2.グループ化及び治療
(1)正常群(Control):潰瘍モデルを作製するが、いずれの薬物治療は行わない。(2)糖尿病群(STZ):潰瘍モデルを作製するが、いずれの薬物治療は行わない。(3)糖尿病リトスペルミン酸治療群(STZ+LA):リトスペルミン酸モノマーをエタノール溶液に溶解し、濃度を50μg/mlとし、50μl/匹/日の用量でマウスの潰瘍部位に湿布し、9日間連続して施用する。(4)糖尿病陽性治療群(STZ+rb-bFGF):濃度200ng/mlのベフジー(rb-bFGF)を50μl/匹/日の用量でマウスの潰瘍部位に局所外用し、9日間連続して施用する。
【0027】
3.実験方法
(1)創傷治癒分析
全体観察:投与治療後の1、3、5、7、9日目に撮影を行い、Image-Jソフトウェアを用いて撮影画像を処理し、創面の潰瘍面積を計算し、以下の公式を用いて創傷閉鎖状況を算出した。
【0028】
創傷治癒率(%)=(1-治療創傷幅/対照創傷幅)×100、ここで、対照創傷幅はDay0に作製した創傷幅である。
【0029】
(2)組織学的ヘマトキシリン-エオシン染色(HE染色)
誘導後の5日及び9日目にマウスを殺し、皮膚標本を4%中性ホルマリン緩衝液に24時間固定する。その後、通常の組織学的検査、パラフィン包埋、切片作製、HE染色を行う。デジタル切片スキャナーにて観察した。
【0030】
4.実験結果
リトスペルミン酸は、糖尿病性潰瘍マウスの創傷治癒を改善できる。
創傷治癒分析及びHE染色により、リトスペルミン酸が体内で糖尿病性潰瘍創傷の治癒に及ぼす影響を観察し、結果は図1に示す通りであり、図1Aから、糖尿病陽性治療群と比較して、糖尿病リトスペルミン酸治療群は創傷後5、7、9日目においてより顕著な創傷治癒効果があることがわかる。HE染色結果(図1B)において、糖尿病リトスペルミン酸治療群の創傷が5及び9日目に著しく縮小しており、その効果は糖尿病陽性治療群よりも優れていることが示された。当該結果は、STZにより誘導された糖尿病マウスにおいて創面治癒が遅延するが、リトスペルミン酸の介入により糖尿病性創傷の治癒及び再上皮化が効果的に促進され、陽性対照であるベフジーよりも顕著な治療効果が得られることが示された。
【実施例2】
【0031】
体外でのリトスペルミン酸を使用することがHaCaT細胞の増殖、移動に対する影響
1.細胞モデル:人の角質形成細胞株HaCaT。細胞は、10%の胎牛血清と1%のストレプトマイシン‐ペニシリン溶液を含むDMEM‐高糖培地において、37℃にて恒温培養した。
【0032】
2.グループ化:
(1)正常群(NC)、(2)リトスペルミン酸治療群(LA):濃度5μg/mlのリトスペルミン酸(LA)を用いてHaCaT細胞に介入する。(3)陽性対照群(bFGF):濃度20ng/mlの陽性対照薬物である塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)を用いてHaCaT細胞に介入する。
【0033】
3.実験方法:
(1)細胞計数キット‐8(CCK‐8)検出
CCK‐8はメーカーの説明書に従い、HaCaT細胞の増殖評価に使用した。簡単に説明すると、細胞を2000個/100μLの密度で96ウェルプレートに播種し、3回に分けて播種後、指定時点でCCK‐8溶液を添加し450nmにて吸光度を検出した。吸光度値は正規化し、対照細胞の吸光度値と一致させた。3つの独立した実験からのデータは、平均標準偏差とする。
【0034】
(2)スクラッチ実験
解離して回収した対数増殖期にある細胞を、希釈後、細胞密度を5×10個/ウェルとして6ウェルプレートに播種し、各群について3ウェルを用意し、細胞が顕微鏡下において単層で付着増殖していることを観察した後、事前に滅菌した200μLのピペットチップと定規を用い、6ウェルプレート上方にて垂直にスクラッチを入れ、その後PBSで何度も洗浄し、浮遊している細胞を可能な限り除去した。その後、リトスペルミン酸または塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)をそれぞれ添加して処理し、5%CO(37℃、相対湿度95%)の培養箱にて培養し、それぞれ0h、6h、12h、24h後に顕微鏡下で撮影した。Image‐Jソフトウェアを用いて細胞移動面積を計算し、各群のスクラッチ面積修復率を分析した。公式は以下の通りである。
【0035】
スクラッチ面積修復率=(0hスクラッチ面積-スクラッチ面積)/0hスクラッチ面積×100%
【0036】
4.実験結果:
リトスペルミン酸はHaCaT細胞の増殖、移動を促進する
CCK‐8の結果には、リトスペルミン酸群において細胞の増殖能力が48h、72hで正常群及び陽性対照群よりも著しく高いことが示された(図2A)。スクラッチ実験では、リトスペルミン酸治療後12h、24hでHaCaT細胞の移動能力が著しく増強された(図2B)。以上の結果より、リトスペルミン酸はHaCaT細胞の増殖及び移動能力を効果的に促進し、その効果はbFGFよりも優れていることが示された。
【実施例3】
【0037】
体外でのリトスペルミン酸の使用がHaCaT細胞中の炎症因子Il‐6、Il‐1βmRNA発現に対する影響
1.細胞モデル:人の角質形成細胞株HaCaT。
【0038】
2.グループ化:
(1)正常群(NC)、(2)疾病群(MGO):メチルグリオキサール(MGO)を用いてHaCaT細胞に介入し、糖尿病性潰瘍体外炎症モデルを誘導する。(3)リトスペルミン酸治療群(MGO+LA):疾病群の上で、5μg/mlのLAを用いて治療する。(4)陽性対照群(MGO+bFGF):疾病群の上で、20ng/mlの陽性対照薬物bFGFを用いて治療する。
【0039】
3.実験方法:
実時定量ポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)
標準的なTRIzol方案を用いてHaCaT細胞から総RNAを抽出した。次いで、逆転写試薬(TAKARA PrimeScript RT Master Mix (Perfect Real Time) RR036A)を用いてRNAをcDNAに逆転写した。続いて、TB Green Premix Ex Taq II(Tli RNaseH Plus)(Code No.RR820A)を選択してReal Time PCR反応を行い、反応終了後にデータを収集、2-ΔΔCT法を用いて、関係する定量データを分析し、差異倍数及び空白対照に対してRNA発現レベルで表した。
プライマーの詳細な情報は以下の表1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】
4.実験結果:
リトスペルミン酸はHaCaT細胞中の炎症因子Il‐6、Il‐1β mRNA発現を抑制する
本実施例では、MGOを用いてHaCaT細胞に介入し、糖尿病性潰瘍体外炎症モデルを誘導した。結果は、炎症因子Il‐6、Il‐1β mRNAの発現が上昇したが、リトスペルミン酸はMGOにより誘導された炎症浸潤を著しく低下させ、その効果はbFGFよりも顕著であることが示された(図3)。
【0042】
上記は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、当業者であれば、本発明の原理から逸脱することなく、いくつかの改良や変更を行うことができ、これらの改良や変更も本発明の保護範囲とみなされるべきである。
図1
図2
図3
【国際調査報告】