(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-10-09
(54)【発明の名称】通信方法および通信装置
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20251002BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20251002BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20251002BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W84/12
H04W76/15
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2025521374
(86)(22)【出願日】2023-10-12
(85)【翻訳文提出日】2025-05-14
(86)【国際出願番号】 CN2023124329
(87)【国際公開番号】W WO2024078594
(87)【国際公開日】2024-04-18
(31)【優先権主張番号】202211262326.2
(32)【優先日】2022-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202211330156.7
(32)【優先日】2022-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】林 游思
(72)【発明者】
【氏名】淦 明
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本出願の実施形態は、例えば、IEEE 802.11axの次世代Wi-Fiプロトコル、例えば、802.11be、Wi-Fi7、またはEHTをサポートする無線ローカルエリアネットワークシステムに適用される。本出願の実施形態は、別の例としては、802.11beの次世代プロトコル、Wi-Fi8、UHR、およびWi-Fi AIなどの802.11シリーズプロトコルをサポートする無線ローカルエリアネットワークシステムに適用される。本出願の実施形態は、代替的に、UWBベースの無線パーソナルエリアネットワークシステム、送信システムなどに適用されてもよい。本出願の実施形態は、通信方法および装置を提供する。方法において、送信MLDはリンクを使用することによって受信MLDに第1の要素を送信し、第1の要素は、第1の情報および第2の情報を含む。第2の情報は、第1の情報によって指示される参照リンク上の個別TWT SPと整列されたTWT SPがそこにセットアップされる必要があるリンクをより明確に指示し、それによって、1つのリンクを使用することによって複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップするための方法が指定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のリンク上で第1のフレームを受信するステップであって、前記第1のフレームが第1の要素を含み、前記第1の要素が、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、前記第1の要素が第2の情報を含み、前記第2の情報が、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、前記N個の第2のリンク上にセットアップされた前記N個の第2の個別TWT SPが、整列される必要があり、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記N個の第2のリンクと1対1で対応し;前記N個の第2のリンクが異なるリンクであり、Nが、正の整数であり、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクである、ステップと、
前記第1のリンクを参照リンクとして使用することによって、前記N個の第2のリンク上に前記整列されたN個の第2の個別TWT SPをセットアップするステップと、
前記N個の第2の個別TWT SPに基づいて前記対応するリンク上で通信を行うステップと
を含む、通信方法。
【請求項2】
前記第1の要素は第3の情報を含み、前記第3の情報は、前記第1のリンク上の第1の個別TWT SPに関する情報を指示し、前記第1の個別TWT SPに関する情報は、前記第1の個別TWT SPの開始時刻を含み、
前記第1のリンクを参照リンクとして使用することによって、前記N個の第2のリンク上に前記整列されたN個の第2の個別TWT SPをセットアップする前記ステップは、
前記N個の第2の個別TWT SPに関する情報を決定するステップであって、前記第2の個別TWT SPに関する前記情報が、前記第2の個別TWT SPの開始時刻を含み、前記第2の個別TWT SPの前記開始時刻が、前記第1の個別TWT SPの前記開始時刻に基づいて決定される、ステップと、
前記N個の第2の個別TWT SPに関する前記情報に基づいて前記N個の第2のリンク上に前記N個の第2の個別TWT SPをセットアップするステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の個別TWT SPは、前記第2の個別TWT SPの前記開始時刻が前記第1の個別TWT SPの前記開始時刻に基づいて決定された後に前記第1の個別TWT SPと整列される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の個別TWT SPの前記開始時刻TWT
jは、以下の式:
TWT
j=TWT
i+TWT
offset
を満たし、式中、
TWT
iは、前記第1の個別TWT SPの前記開始時刻であり、TWT
offsetの値は、前記第1のリンクの時刻同期関数TSFタイマと前記第2のリンクのTSFタイマとの差に等しい、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の要素は第4の情報をさらに含み、前記第4の情報は、前記第1の要素が前記第2の情報を含むことを指示する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の要素がTWT要素である場合、前記第4の情報は、前記TWT要素の制御フィールド内の整列されたTWTフィールドである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の要素が前記TWT要素である場合、前記第2の情報は、前記TWTパラメータ情報フィールド内の整列されたTWTビットマップフィールドである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
第2のフレームを送信するステップであって、前記第2のフレームが第2の要素を含み、前記第2の要素が第5の情報を含み、前記第5の情報が、前記受信デバイスが前記N個の第2のリンク上の前記個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する、ステップ
をさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
第1のフレームを生成するステップであって、前記第1のフレームが第1の要素を含み、前記第1の要素が、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、前記第1の要素が第2の情報を含み、前記第2の情報が、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、前記N個の第2のリンク上にセットアップされた前記N個の第2の個別TWT SPが、整列される必要があり、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記N個の第2のリンクと1対1で対応し;前記N個の第2のリンクが異なるリンクであり、Nが、正の整数である、ステップと、
第1のリンク上で前記第1のフレームを送信するステップであって、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記第1のリンクを参照リンクとして使用することによって整列され、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクである、ステップと
を含む、通信方法。
【請求項10】
前記第1の要素は第3の情報を含み、前記第3の情報は、前記第1のリンク上の前記第1の個別TWT SPに関する情報を指示し、前記第1の個別TWT SPに関する前記情報は、前記第1の個別TWT SPの開始時刻を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の個別TWT SPが前記第1の個別TWT SPと整列されることは、前記第1の個別TWT SPの開始時刻を前記第1の個別TWT SPの前記開始時刻と整列させることを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の要素は第4の情報をさらに含み、前記第4の情報は、前記第1の要素が前記第2の情報を含むことを指示する、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の要素がTWT要素である場合、前記第4の情報は、前記TWT要素の制御フィールド内の整列されたTWTサブフィールドである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の要素が前記TWT要素である場合、前記第2の情報は、前記TWTパラメータ情報フィールド内の整列されたTWTビットマップサブフィールドである、請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、
第2のフレームを受信するステップであって、前記第2のフレームが第2の要素を含み、前記第2の要素が第5の情報を含み、前記第5の情報が、前記受信デバイスが前記N個の第2のリンク上の前記個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する、ステップ
をさらに含む、請求項9から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
第1のリンク上で第1のフレームを受信するように構成された通信ユニットであって、前記第1のフレームが第1の要素を含み、前記第1の要素が、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、前記第1の要素が第2の情報を含み、前記第2の情報が、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、前記N個の第2のリンク上にセットアップされた前記N個の第2の個別TWT SPが、整列される必要があり、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記N個の第2のリンクと1対1で対応し;前記N個の第2のリンクが異なるリンクであり、Nが、正の整数であり、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクである、通信ユニットと、
前記第1のリンクを参照リンクとして使用することによって、前記N個の第2のリンク上に前記整列されたN個の第2の個別TWT SPをセットアップするように構成された、処理ユニットであって、
前記処理ユニットが、前記N個の第2の個別TWT SPに基づいて前記対応するリンク上で通信を行うようにさらに構成される、処理ユニットと
を含む、通信装置。
【請求項17】
第1のフレームを生成するように構成された処理ユニットであって、前記第1のフレームが第1の要素を含み、前記第1の要素が、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、前記第1の要素が第2の情報を含み、前記第2の情報が、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、前記N個の第2のリンク上にセットアップされた前記N個の第2の個別TWT SPが、整列される必要があり、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記N個の第2のリンクと1対1で対応し;前記N個の第2のリンクが異なるリンクであり、Nが、正の整数である、処理ユニットと、
第1のリンク上で前記第1のフレームを送信するように構成された通信ユニットであって、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記第1のリンクを参照リンクとして使用することによって整列され、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクである、通信ユニットと
を含む、通信装置。
【請求項18】
プロセッサを含む通信装置であって、前記プロセッサは、前記装置が請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を行うか、または前記装置が請求項9から15のいずれか一項に記載の方法を行うように、メモリに記憶されたコンピュータ命令を実行するように構成される、通信装置。
【請求項19】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ命令を記憶し、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されると、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法が行われるか、または請求項9から15のいずれか一項に記載の方法が行われる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
チップであって、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記プロセッサは、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を行うか、または請求項9から15のいずれか一項に記載の方法を行うために、前記通信インターフェースを介して、メモリに記憶された命令を読み出す、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年10月14日に中国国家知識産権局に出願された、「通信方法および通信装置」と題する中国特許出願第202211262326.2号、および2022年10月27日に中国国家知識産権局に出願された、「通信方法および通信装置」と題する中国特許出願第202211330156.7号の優先権を主張するものであり、両出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は通信分野に関し、より具体的には、通信方法および通信装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ターゲットウェイクタイム(target wake time、TWT)は、省エネルギー技術である。核となる考え方は、いくつかの周期的な期間を設定することにより、いくつかのデバイスがこれらの期間にのみアクティブ状態にありさえすればよく、他の期間には休眠し得るようにすることであり、それによって省エネルギーを実現する。これらのアクティブ期間は、TWTサービス周期(service period、SP)と呼ばれる。マルチリンク通信をサポートする2つのマルチリンクデバイス(multi-link device、MLD)の各々は、複数のリンクの各々に個別TWT SPをセットアップしてもよく、各個別TWT SPは、周期的に発生する複数のTWTサービス周期を含み得る。
【0004】
いくつかのMLDデバイスは、一度に1つのリンクのみで動作することができる。MLDデバイスがリンク切替えを行うときに、前のリンク上にセットアップされたTWT周期は中断されるとは予想されない。したがって、複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップすることは合理的な解決策である。しかしながら、現在は、2つのMLDと関連付けられた1つのリンクを使用することによって2つのMLDと関連付けられた複数のリンク上に個別TWT SPをセットアップするための方法が提供されており、1つのリンクを使用することによって複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップするための方法は明確に提供されていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願は、1つのリンクを使用することによって複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップするための方法を指定するための、通信方法および通信装置を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、受信デバイスによって行われてもよいし、または受信デバイス内に構成されたチップもしくは回路によって行われてもよい。これは本出願では限定されない。説明を容易にするために、方法が受信デバイスによって行われる例が以下で説明に使用される。
【0007】
方法は、以下を含み得る:受信デバイスは第1のフレームを受信し、第1のフレームは第1の要素を含み、第1の要素は、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、第1の要素は、第1の情報および第2の情報を含み;第1の情報は、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求される第1のリンクを指示し、第2の情報は、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、N個の第2のリンク上にセットアップされたN個の第2の個別TWT SPは、第1のリンク上の第1の個別TWT SPと整列される必要があり、N個の第2の個別TWT SPは、N個の第2のリンクに1対1で対応し;第1のリンクおよび第2のリンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクであり、N個の第2のリンクは異なるリンクであり、Nは正の整数である。受信デバイスは、第1の要素に基づいて、第1のリンク上に第1の個別TWT SPをセットアップし、N個の第2のリンク上にN個の第2の個別TWT SPをセットアップする。受信デバイスは、第1の個別TWT SPおよびN個の第2の個別TWT SPに基づいて対応するリンク上で通信を行う。
【0008】
第1の個別TWT SPが第2の個別TWT SPと整列されることとは、2つの個別TWP SPにおいてデバイスがウェイクアップする時刻(すなわち、データが送信および受信される時刻)が整列されることを意味することを理解されたい。
【0009】
送信デバイスは、送信デバイスおよび受信デバイスと関連付けられた任意のリンク上で第1のフレームを送信し得ることをさらに理解されたい。これに対応して、受信デバイスは、任意のリンク上で第1のフレームを受信し得る。
【0010】
前述の技術的解決策では、第2の情報は、そこに整列された個別TWT SPがセットアップされる必要があるリンクを指示し、第1の情報は、第1のリンクを参照リンクとして使用することによって複数のリンク上に複数の個別TWT SPが整列されることを指示する。したがって、1つのリンクを使用することによって複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップするための方法が指定される。
【0011】
第1の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素は第3の情報を含み、第3の情報は、第1の個別TWT SPに関する情報を指示し、第1の個別TWT SPに関する情報は、第1の個別TWT SPの開始時刻を含む。第1の要素に基づいて、第1のリンク上に第1の個別TWT SPをセットアップし、N個の第2のリンク上にN個の第2の個別TWT SPをセットアップすることは、以下を含む:受信デバイスは、第1の個別TWT SPに関する情報に基づいて第1のリンク上に第1の個別TWT SPをセットアップする。受信デバイスは、N個の第2の個別TWT SPに関する情報を決定し、第2の個別TWT SPに関する情報は、第2の個別TWT SPの開始時刻を含み、第2の個別TWT SPの開始時刻は、第1の個別TWT SPの開始時刻に基づいて決定される。受信デバイスは、N個の第2の個別TWT SPに関する情報に基づいてN個の第2のリンク上にN個の第2の個別TWT SPをセットアップする。
【0012】
任意選択で、第1の個別TWT SPに関する情報は、第1の個別TWT SPのウェイク間隔および各ウェイク間隔におけるウェイク持続時間をさらに含む。
【0013】
第1の個別TWT SPと第2の個別TWT SPとが整列されたときに、2つの個別TWT SPのウェイク間隔は同じであり、ウェイク間隔におけるSPの持続時間は同じであることを理解されたい。この場合、受信デバイスは、第1の個別TWT SPのウェイク間隔およびウェイク間隔におけるSPの持続時間に基づいて、第1の個別TWT SPのウェイク間隔およびウェイク間隔におけるSPの持続時間を決定し得る。
【0014】
前述の技術的解決策では、第1の要素は、参照リンク上の個別TWT SPに関する情報を含む。受信デバイスは、参照リンクの開始時刻を整列基準として使用することによって、参照リンクの開始時刻のものであり、N個の第2のリンクの時間軸にある対応する時点を別々に決定し得る。
【0015】
第1の態様のいくつかの実施態様では、第1の個別TWT SPの開始時刻に基づいて第2の個別TWT SPの開始時刻が決定された後に、第2の個別TWT SPは第1の個別TWT SPと整列される。
【0016】
第1の態様のいくつかの実施態様では、第2の個別TWT SPの開始時刻TWTjは、以下の式:TWTj=TWTi+TWToffsetを満たし、式中、TWTiは、第1の個別TWT SPの開始時刻であり、TWToffsetの値は、第1のリンクの時刻同期関数TSFタイマと第2のリンクのTSFタイマとの差に等しい。
【0017】
第1の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素は第4の情報をさらに含み、第4の情報は、第1の要素が第2の情報を含むことを指示する。
【0018】
前述の技術的解決策では、受信デバイスは、第4の情報を使用することによって、第1の要素が整列されたTWT SPをセットアップするために使用されるかどうかを明確に通知されることができる。これは、整列されたTWT SPがセットアップされる必要があるかどうかを受信デバイスが迅速に決定するのに役立つ。
【0019】
第1の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第4の情報は、TWT要素の制御フィールド内の整列されたTWTフィールドである。
【0020】
第1の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第1の情報は、TWT要素のTWTパラメータ情報フィールド内のリンクIDビットマップフィールドまたはリンクIDフィールドであり、第2の情報は、TWTパラメータ情報フィールド内の整列されたTWTビットマップフィールドである。
【0021】
第1の態様のいくつかの実施態様では、方法は、以下をさらに含む:受信デバイスは第2のフレームを送信し、第2のフレームは第2の要素を含み、第2の要素は第5の情報を含み、第5の情報は、受信デバイスが、第1のリンク上およびN個の第2のリンク上の個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する。
【0022】
第2の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、送信デバイスによって行われてもよいし、または送信デバイス内に構成されたチップもしくは回路によって行われてもよい。これは本出願では限定されない。説明を容易にするために、方法が送信デバイスによって行われる例が以下で説明に使用される。
【0023】
方法は、以下を含み得る:送信デバイスは第1のフレームを生成し、第1のフレームは第1の要素を含み、第1の要素は、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、第1の要素は、第1の情報および第2の情報を含み;第1の情報は、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求される第1のリンクを指示し、第2の情報は、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、N個の第2のリンク上にセットアップされたN個の第2の個別TWT SPは、第1のリンク上の第1の個別TWT SPと整列される必要があり、N個の第2の個別TWT SPは、N個の第2のリンクと1対1で対応し;第1のリンクおよび第2のリンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクであり、N個の第2のリンクは異なるリンクであり、Nは正の整数である。送信デバイスは第1のフレームを送信する。
【0024】
第2の態様の有益な効果については、第1の態様の説明を参照されたい。本明細書では詳細は再度説明されない。
【0025】
第2の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素は第3の情報を含み、第3の情報は、第1の個別TWT SPに関する情報を指示し、第1の個別TWT SPに関する情報は、第1の個別TWT SPの開始時刻を含む。
【0026】
第2の態様のいくつかの実施態様では、第2の個別TWT SPが第1の個別TWT SPと整列されることは、第1の個別TWT SPの開始時刻を第1の個別TWT SPの開始時刻と整列させることを含む。
【0027】
第2の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素は第4の情報をさらに含み、第4の情報は、第1の要素が第2の情報を含むことを指示する。
【0028】
第2の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第4の情報は、TWT要素の制御フィールド内の整列されたTWTサブフィールドである。
【0029】
第2の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第1の情報は、TWT要素のTWTパラメータ情報フィールド内のリンクIDビットマップフィールドまたはリンクIDフィールドであり、第2の情報は、TWTパラメータ情報フィールド内の整列されたTWTビットマップサブフィールドである。
【0030】
第2の態様のいくつかの実施態様では、方法は、以下をさらに含む:送信デバイスは第2のフレームを受信し、第2のフレームは第2の要素を含み、第2の要素は第5の情報を含み、第5の情報は、受信デバイスが、第1のリンク上およびN個の第2のリンク上の個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する。
【0031】
第3の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、受信デバイスによって行われてもよいし、または受信デバイス内に構成されたチップもしくは回路によって行われてもよい。これは本出願では限定されない。説明を容易にするために、方法が受信デバイスによって行われる例が以下で説明に使用される。
【0032】
方法は、以下を含み得る:受信デバイスは第1のフレームを受信し、第1のフレームはM個の第1の要素を含み、第1の要素は、個別TWT SPをセットアップするように要求するために使用され、第1の要素は、第1の情報および第2の情報を含み;第1の情報は、そこに個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPがセットアップされるように要求されるターゲットリンクを指示し、第2の情報は、ターゲットリンク上のターゲット個別TWT SPに関する情報を指示し、M個の第1の要素に対応するM個のターゲット個別TWT SPが整列され;ターゲットリンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクであり、Mは1より大きい整数である。受信デバイスは、M個の第1の要素に含まれるM個のターゲット個別TWT SPに関する情報に基づいてM個のターゲットリンク上にM個のターゲット個別TWT SPをセットアップし、M個のターゲットリンクは異なるリンクである。受信デバイスは、M個のターゲット個別TWT SPに基づいて対応するリンク上で通信を行う。
【0033】
M個のターゲット個別TWT SPが整列されることとは、デバイスがM個の個別TWP SPにおいて起動する時刻(すなわち、データが送信および受信される時刻)が整列されることを意味することを理解されたい。
【0034】
送信デバイスは、送信デバイスおよび受信デバイスと関連付けられた任意のリンク上で第1のフレームを送信し得ることをさらに理解されたい。これに対応して、受信デバイスは、任意のリンク上で第1のフレームを受信し得る。
【0035】
前述の技術的解決策では、第2の情報は、対応するターゲットリンク(すなわち、その個別TWT SPが整列される必要があるリンク)上のターゲット個別TWT SPに関する情報を既に直接含んでいる。したがって、受信デバイスは、1つのリンクのみを使用して第2の情報に含まれるパラメータのみを読み取ることによって、M個のターゲットリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップしさえすればよく、追加の較正を行う必要はなく、それによって、受信デバイスのエネルギー消費を削減する。
【0036】
第3の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素は第3の情報をさらに含み、第3の情報は、第1の情報がターゲットリンクを指示することを指示する。
【0037】
前述の技術的解決策では、受信デバイスは、第3の情報を使用することによって、各第1の要素が整列されたTWT SPをセットアップするためのターゲットリンクを指示するかどうかを明確に通知されることができる。これは、受信デバイスが、第1の情報によって指示されるリンクが、そこに整列されたTWT SPがセットアップされる必要があるリンクであるかどうかを迅速に決定するのに役立つ。
【0038】
第3の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第3の情報は、TWT要素の制御フィールド内の整列されたTWTフィールドである。
【0039】
第3の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第1の情報は、TWT要素のTWTパラメータ情報フィールド内のリンクIDビットマップフィールドであり、第2の情報は、TWTパラメータ情報フィールドである。
【0040】
第3の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第1の情報は、TWT要素のTWTパラメータ情報フィールド内の整列されたTWTビットマップフィールドであり、第2の情報は、TWTパラメータ情報フィールドである。
【0041】
第3の態様のいくつかの実施態様では、方法は、以下をさらに含む:受信デバイスは第2のフレームを送信し、第2のフレームは第2の要素を含み、第2の要素は第4の情報を含み、第4の情報は、受信デバイスが、M個の第1の要素に対応するM個のターゲットリンク上の個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する。
【0042】
第4の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、送信デバイスによって行われてもよいし、または送信デバイス内に構成されたチップもしくは回路によって行われてもよい。これは本出願では限定されない。説明を容易にするために、方法が送信デバイスによって行われる例が以下で説明に使用される。
【0043】
方法は、以下を含み得る:送信デバイスは第1のフレームを生成し、第1のフレームはM個の第1の要素を含み、第1の要素は、個別TWT SPをセットアップするように要求するために使用され、第1の要素は、第1の情報および第2の情報を含み;第1の情報は、そこに個別ウェイクタイムTWTサービス周期SPがセットアップされるように要求されるターゲットリンクを指示し、第2の情報は、ターゲットリンク上のターゲット個別TWT SPに関する情報を指示し、M個の第1の要素に対応するM個のターゲット個別TWT SPが整列され;ターゲットリンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクであり、Mは1より大きい整数である。送信デバイスは第1のフレームを送信する。
【0044】
第4の態様の有益な効果については、第3の態様の説明を参照されたい。本明細書では詳細は再度説明されない。
【0045】
第4の態様のいくつかの実施態様では、ターゲット個別TWT SPに関する情報は、ターゲット個別TWT SPの開始時刻を含み、ターゲット個別TWT SPの開始時刻TWTjは、以下の式:TWTj=TWTi+TWToffsetを満たし、式中、TWTiは、ターゲット個別TWT SPの開始時刻が参照リンクの時間軸にマッピングされる時点であり、TWToffsetの値は、参照リンクのTSFタイマとターゲットリンクのTSFタイマとの間の差に等しく、参照リンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンク内の任意のリンクである。
【0046】
前述の技術的解決策では、送信デバイスは、参照リンクの時間軸を、前述の式による参照基準として使用することによって、M個のターゲットリンクの時間軸上のTWTiの対応する時点を別々に決定する。送信端は、リンクごとに、較正を1回のみ行う。したがって、各リンク上の整列された個別TWT SPの開始時刻を計算する複雑さが低減されることができる。
【0047】
第4の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素は第3の情報をさらに含み、第3の情報は、第1の情報がターゲットリンクを指示することを指示する。
【0048】
第4の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第3の情報は、TWT要素の制御フィールド内の整列されたTWTフィールドである。
【0049】
第4の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第1の情報は、TWT要素のTWTパラメータ情報フィールド内のリンクIDビットマップフィールドであり、第2の情報は、TWTパラメータ情報フィールドである。
【0050】
第4の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第1の情報は、TWT要素のTWTパラメータ情報フィールド内の整列されたTWTビットマップフィールドであり、第2の情報は、TWTパラメータ情報フィールドである。
【0051】
第4の態様のいくつかの実施態様では、方法は、以下をさらに含む:送信デバイスは第2のフレームを受信し、第2のフレームは第2の要素を含み、第2の要素は第4の情報を含み、第4の情報は、受信デバイスが、M個の第1の要素に対応するM個のターゲットリンク上の個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する。
【0052】
第5の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、受信デバイスによって行われてもよいし、または受信デバイス内に構成されたチップもしくは回路によって行われてもよい。これは本出願では限定されない。説明を容易にするために、方法が受信デバイスによって行われる例が以下で説明に使用される。
【0053】
方法は、以下を含み得る:受信デバイスは第1のリンク上で第1のフレームを受信し、第1のフレームは第1の要素を含み、第1の要素は、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、第1の要素は第2の情報を含み;第2の情報は、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、N個の第2のリンク上にセットアップされたN個の第2の個別TWT SPは、整列される必要があり、N個の第2の個別TWT SPは、N個の第2のリンクと1対1で対応し;N個の第2のリンクは異なるリンクであり、Nは、正の整数であり、第1のリンクおよび第2のリンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクである。受信デバイスは、第1のリンクを参照リンクとして使用することによって、N個の第2のリンク上にN個の整列された第2の個別TWT SPをセットアップする。受信デバイスは、N個の第2の個別TWT SPに基づいて対応するリンク上で通信を行う。
【0054】
前述の技術的解決策では、第2の情報は、そこに整列された個別TWT SPがセットアップされる必要があるリンクを指示し、第1のフレームが送信される第1のリンクを参照リンクとして使用することによって複数のリンク上に複数の個別TWT SPが整列される。したがって、送信デバイスが、1つのリンクを使用することによって受信デバイスと共に、複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップする方法が指定される。
【0055】
第5の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素は第3の情報を含み、第3の情報は、第1のリンク上の第1の個別TWT SPに関する情報を指示し、第1の個別TWT SPに関する情報は、第1の個別TWT SPの開始時刻を含む。第1のリンクを参照リンクとして使用することによって、N個の第2のリンク上にN個の整列された第2の個別TWT SPをセットアップすることは、以下を含む:受信デバイスは、N個の第2の個別TWT SPに関する情報を決定し、第2の個別TWT SPに関する情報は、第2の個別TWT SPの開始時刻を含み、第2の個別TWT SPの開始時刻は、第1の個別TWT SPの開始時刻に基づいて決定される。受信デバイスは、N個の第2の個別TWT SPに関する情報に基づいてN個の第2のリンク上にN個の第2の個別TWT SPをセットアップする。
【0056】
方法では、第1の個別TWT SPに関する情報が構成されていても、第1の個別TWT SPは、第1のリンク上に実際にはセットアップされていない可能性もあることに留意されたい。第1のリンク上の第1の個別TWT SPに関する情報は、第2の情報によって指示される第2のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップするために、参照情報としてのみ使用される。第2の情報によって指示されるN個の第2のリンクが第1のリンクを含む場合、第1の個別TWT SPは、第1のリンク上に実際にセットアップされている。第2の情報によって指示されるN個の第2のリンクが第1のリンクを含まない場合、第1の個別TWT SPは、第1のリンク上にセットアップされていない。この場合、第1の個別TWT SPは、仮想の個別TWT SPとみなされ、整列された個別TWT SPをセットアップするための参照TWT SPにすぎない。
【0057】
第5の態様のいくつかの実施態様では、第2の個別TWT SPは、第2の個別TWT SPの開始時刻が第1の個別TWT SPの開始時刻に基づいて決定された後に第1の個別TWT SPと整列される。
【0058】
第5の態様のいくつかの実施態様では、第2の個別TWT SPの開始時刻TWTjは、以下の式:
TWTj=TWTi+TWToffset
を満たし、式中、
TWTiは、第1の個別TWT SPの開始時刻であり、TWToffsetの値は、第1のリンクの時刻同期関数TSFタイマと第2のリンクのTSFタイマとの差に等しい。
【0059】
第5の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素は第4の情報をさらに含み、第4の情報は、第1の要素が第2の情報を含むことを指示する。
【0060】
第5の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第4の情報は、TWT要素の制御フィールド内の整列されたTWTフィールドである。
【0061】
第5の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第2の情報は、TWTパラメータ情報フィールド内の整列されたTWTビットマップフィールドである。
【0062】
第5の態様のいくつかの実施態様では、方法は、以下をさらに含む:受信デバイスは第2のフレームを送信し、第2のフレームは第2の要素を含み、第2の要素は第5の情報を含み、第5の情報は、受信デバイスが、N個の第2のリンク上の個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する。
【0063】
第6の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、送信デバイスによって行われてもよいし、または送信デバイス内に構成されたチップもしくは回路によって行われてもよい。これは本出願では限定されない。説明を容易にするために、方法が送信デバイスによって行われる例が以下で説明に使用される。
【0064】
方法は、以下を含み得る:送信デバイスは第1のフレームを生成し、第1のフレームは第1の要素を含み、第1の要素は、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、第1の要素は第2の情報を含み;第2の情報は、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、N個の第2のリンク上にセットアップされたN個の第2の個別TWT SPは、整列される必要があり、N個の第2の個別TWT SPは、N個の第2のリンクと1対1で対応し;N個の第2のリンクは異なるリンクであり、Nは、正の整数である。送信デバイスは、第1のリンク上で第1のフレームを送信し、N個の第2の個別TWT SPは、第1のリンクを参照リンクとして使用することによって整列され、第1のリンクおよび第2のリンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクである。
【0065】
第6の態様の有益な効果については、第5の態様の説明を参照されたい。本明細書では詳細は再度説明されない。
【0066】
第6の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素は第3の情報を含み、第3の情報は、第1のリンク上の第1の個別TWT SPに関する情報を指示し、第1の個別TWT SPに関する情報は、第1の個別TWT SPの開始時刻を含む。
【0067】
第5の態様のいくつかの実施態様では、第2の個別TWT SPが第1の個別TWT SPと整列されることは、第1の個別TWT SPの開始時刻を第1の個別TWT SPの開始時刻と整列させることを含む。
【0068】
第6の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素は第4の情報をさらに含み、第4の情報は、第1の要素が第2の情報を含むことを指示する。
【0069】
第6の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第4の情報は、TWT要素の制御フィールド内の整列されたTWTサブフィールドである。
【0070】
第6の態様のいくつかの実施態様では、第1の要素がTWT要素である場合、第2の情報は、TWTパラメータ情報フィールド内の整列されたTWTビットマップサブフィールドである。
【0071】
第6の態様のいくつかの実施態様では、方法は、以下をさらに含む:送信デバイスは第2のフレームを受信し、第2のフレームは第2の要素を含み、第2の要素は第5の情報を含み、第5の情報は、受信デバイスが、N個の第2のリンク上の個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する。
【0072】
第7の態様によれば、通信装置が提供される。装置は、第1の態様または第3の態様で提供される方法を行うように構成される。具体的には、装置は、第1の態様および第1の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つ、第3の態様および第3の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つ、または第5の態様および第5の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つを行うように構成されたモジュールを含み得る。
【0073】
第8の態様によれば、通信装置が提供される。装置は、第2の態様または第4の態様で提供される方法を行うように構成される。具体的には、装置は、第2の態様および第2の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つ、第4の態様および第4の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つ、または第6の態様および第6の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つを行うように構成されたモジュールを含み得る。
【0074】
第9の態様によれば、プロセッサを含む通信装置が提供される。プロセッサはメモリに結合され、第1の態様およびは第1の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つの方法を実施するか、または第3の態様および第3の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つの方法を実施するか、または第5の態様および第5の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つの方法を実施するために、メモリ内の命令を実行するように構成され得る。任意選択で、装置はメモリをさらに含む。任意選択で、装置は通信インターフェースをさらに含み、プロセッサは通信インターフェースに結合される。
【0075】
一実施態様では、装置は受信デバイスである。装置が送信デバイスである場合、通信インターフェースは、トランシーバまたは入力/出力インターフェースであってもよい。
【0076】
別の実施態様では、装置は、受信デバイスに構成されたチップである。装置が送信デバイスに構成されたチップである場合、通信インターフェースは入力/出力インターフェースであってもよい。
【0077】
別の実施態様では、装置はチップまたはチップシステムである。
【0078】
任意選択で、トランシーバはトランシーバ回路であってもよい。任意選択で、入力/出力インターフェースは入力/出力回路であってもよい。
【0079】
第10の態様によれば、プロセッサを含む通信装置が提供される。プロセッサは、第2の態様およびは第2の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つの方法を実施するか、または第4の態様および第4の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つの方法を実施するか、または第6の態様および第6の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つの方法を実施するために、メモリ内の命令を実行するように構成され得る。任意選択で、装置はメモリをさらに含む。任意選択で、装置は通信インターフェースをさらに含み、プロセッサは通信インターフェースに結合される。
【0080】
一実施態様では、装置は送信デバイスである。装置が受信デバイスである場合、通信インターフェースは、トランシーバまたは入力/出力インターフェースであってもよい。
【0081】
別の実施態様では、装置は、送信デバイスに構成されたチップである。装置が受信デバイスに構成されたチップである場合、通信インターフェースは入力/出力インターフェースであってもよい。
【0082】
別の実施態様では、装置はチップまたはチップシステムである。
【0083】
任意選択で、トランシーバはトランシーバ回路であってもよい。任意選択で、入力/出力インターフェースは入力/出力回路であってもよい。
【0084】
第11の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。コンピュータ命令が装置によって実行されると、装置は、第1の態様およびは第1の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つの方法を実施することを可能とされるか、第3の態様および第3の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つの方法を実施することを可能とされるか、または第5の態様および第5の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つの方法を実施することを可能とされる。
【0085】
第12の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。コンピュータ命令が装置によって実行されると、装置は、第2の態様および第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つの方法を実施することを可能とされるか、装置は、第4の態様および第4の態様の可能な実施態様のいずれか1つの方法を実施することを可能とされるか、または装置は、第6の態様および第6の態様の可能な実施態様のいずれか1つの方法を実施することを可能とされる。
【0086】
第13の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムが装置によって実行されると、装置は、第1の態様およびは第1の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つで提供される方法を実施することを可能とされるか、第3の態様および第3の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つの方法を実施することを可能とされるか、または第5の態様および第5の態様の可能な実施態様のうちのいずれか1つの方法を実施することを可能とされる。
【0087】
第14の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムが装置によって実行されると、装置は、第2の態様および第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つで提供される方法を実施することを可能とされるか、装置は、第4の態様および第4の態様の可能な実施態様のいずれか1つの方法を実施することを可能とされるか、または装置は、第6の態様および第6の態様の可能な実施態様のいずれか1つの方法を実施することを可能とされる。
【0088】
第15の態様によれば、前述の送信デバイスと前述の受信デバイス戸を含む通信システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【
図1】本出願の一実施形態が適用可能な適用シナリオの図である。
【
図4】ネゴシエーションを介して2つのMLD間でTWT合意のセットアップの図である。
【
図6】個別TWTパラメータ情報フィールドの図である。
【
図7】ブロードキャストTWTパラメータ情報フィールドの図である。
【
図8】本出願の一実施形態による通信方法のブロック図である。
【
図9】複数のリンク上の個別TWT SPを整列させる図である。
【
図10】本出願によるTWT要素における第1の情報および第2の情報のフィールド設計の図である。
【
図11】本出願によるTWT要素における第1の情報および第2の情報の他のフィールド設計の図である。
【
図12】本出願によるTWT要素における第4の情報のフィールド設計の図である。
【
図13】本出願によるTWT要素における第4の情報の別のフィールド設計の図である。
【
図14】本出願によるTWT要素における第4の情報のさらに別のフィールド設計の図である。
【
図15】本出願によるTWT要素における第4の情報のさらに別のフィールド設計の図である。
【
図16】本出願の一実施形態による別の通信方法のブロック図である。
【
図17】本出願の一実施形態によるさらに別の通信方法のブロック図である。
【
図18】本出願の一実施形態による通信装置200のブロック図である。
【
図19】本出願の一実施形態による通信装置300のブロック図である。
【
図20】本出願の一実施形態によるチップシステム1300の図である。
【発明を実施するための形態】
【0090】
以下では、添付の図面を参照して本出願の技術的解決策を説明する。
【0091】
本出願の実施形態で提供されている技術的解決策は無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)シナリオに適用可能である。例えば、802.11a/b/g規格、802.11n規格、802.11ac規格、802.11ax規格、802.11beなどのIEEE 802.11axの次世代Wi-Fiプロトコル、Wi-Fi7、極めて高いスループット(extremely high throughput、EHT)、802.11ad、802.11ay、または802.11bfなどのIEEE 802.11関連規格がサポートされる。別の例としては、802.11beの次世代プロトコルまたはWi-Fi8がサポートされる。本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、超広帯域(ultra wide band、UWB)ベースの無線パーソナルエリアネットワークシステム、例えば、802.15シリーズ規格にさらに適用されてもよいし、または感知(sensing)システム、例えば、802.11bfシリーズ規格にさらに適用されてもよい。802.11n規格は高スループット(high throughput、HT)と呼ばれ、802.11ac規格は超高スループット(very high throughput、VHT)と呼ばれ、802.11ax規格は高効率(high efficient、HE)と呼ばれ、802.11be規格は極めて高いスループット(extremely high throughput、EHT)と呼ばれる。802.11bfは、低周波数(7GHz未満)および高周波数(60GHz)という2つの主要なカテゴリの規格を含む。例えば、7GHz未満は、主に、802.11ac、802.11ax、802.11be、および802.11beの次世代規格などの規格に基づいて実施される。60GHzは、主に、802.11ad、802.11ay、および802.11ayの次世代規格などの規格に基づいて実施される。802.11adは、指向性マルチギガビット(directional multi-gigabit、DMG)規格と呼ばれることもあり、802.11ayは、拡張指向性マルチギガビット(enhanced directional multi-gigabit、EDMG)規格と呼ばれることもある。
【0092】
本出願の実施形態は、WLANネットワーク、特に、IEEE 802.11システム規格が適用されるネットワークが配備される例を使用することによって主に説明されているが、本出願の実施形態の様々な態様は、様々な規格やプロトコル、例えば、高性能無線ローカルエリアネットワーク(high performance radio local area network,HIPERLAN)や、無線ワイドエリアネットワーク(wireless wide area network、WWAN)や、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network,WPAN)や、将来的に知られるかまたは開発される他のネットワークを使用する他のネットワークに拡張され得ることを当業者は容易に理解する。したがって、使用されるカバレッジエリアおよび使用される無線アクセスプロトコルに関係なく、本出願の実施形態で提供される様々な態様は任意の適切な無線ネットワークに適用可能である。
【0093】
本出願の実施形態の技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、WLAN通信システム、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、世界規模相互運用マイクロ波アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、第5世代(5th generation、5G)システムもしくは新無線(new radio、NR)システム、将来の第6世代(6th generation、6G)システム、モノのインターネット(internet of things、IoT)ネットワーク、または車車間・路車間(vehicle to x、V2X)にさらに適用され得る。
【0094】
本出願に適用可能な前述の通信システムは説明のための単なる例であり、本出願に適用可能な通信システムはこれらに限定されない。このことが本明細書で述べられるのは今回限りであり、以下では繰り返されない。
【0095】
図1は、本出願の一実施形態が適用可能な適用シナリオの図である。
図1に示されるように、本出願で提供されるリソース構成方法は、ステーション(station、STA)間のデータ通信に適用可能である。ステーションは、アクセスポイント(access point、AP)であってもよいし、または非アクセスポイントステーション(non-access point station、non-AP STA)であってもよい。アクセスポイントステーションおよび非アクセスポイントステーションは、それぞれ、APおよび非APステーションと簡単に呼ばれる。具体的には、本出願の解決策は、APと1つまたは複数の非APステーションとの間のデータ通信(例えば、AP1とnon-AP STA1およびnon-AP STA2との間のデータ通信)に適用可能であり、また、AP間のデータ通信(例えば、AP1とAP2との間のデータ通信)およびnon-AP STA間のデータ通信(例えば、non-AP STA2とnon-AP STA3との間のデータ通信)にも適用可能である。
【0096】
アクセスポイントは有線(または無線)ネットワークにアクセスするのに端末(例えば、携帯電話)によって使用されるアクセスポイントであってもよく、住宅、建物、およびキャンパスに主に配備される。典型的なカバレッジ半径は数十メートルまたは100メートル超である。当然ながら、アクセスポイントは、代替的に屋外に配備されてもよい。アクセスポイントは、有線ネットワークと無線ネットワークとを接続するブリッジに相当する。アクセスポイントの主な機能は、様々な無線ネットワーククライアントを互いに接続し、次いで、無線ネットワークをイーサネットに接続することである。
【0097】
具体的には、アクセスポイントは、Wi-Fiチップを有する端末またはネットワークデバイスであってもよい。ネットワークデバイスは、サーバ、ルータ、スイッチ、ブリッジ、コンピュータ、携帯電話、中継局、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおけるネットワークデバイス、将来の6Gネットワークにおけるネットワークデバイス、公衆陸上移動網(public land mobile network、PLMN)におけるネットワークデバイスなどであってもよい。これは本出願の実施形態では限定されない。アクセスポイントは、Wi-Fi規格をサポートするデバイスであってもよい。例えば、アクセスポイントは、代替的に、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、802.11ax、802.11be、802.11ad、および802.11ayなどの米国電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers、IEEE)802.11ファミリのうちの1つまたは複数の規格をサポートしてもよい。
【0098】
非APステーションは、無線通信チップ、無線センサ、無線通信端末などであってもよく、ユーザ、ユーザ機器(user equipment、UE)、アクセス端末、加入者ユニット、サブスクライバステーション、移動局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置とも呼ばれ得る。非APステーションは、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された処理デバイス、車載デバイス、モノのインターネットデバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末デバイス、将来の6Gネットワークにおける端末デバイス、PLMNにおける端末デバイスなどであってもよい。これは本出願の実施形態では限定されない。非APステーションは、WLAN規格をサポートするデバイスであってもよい。例えば、非APステーションは、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、802.11ax、802.11be、802.11ad、および802.11ayなどのIEEE 802.11ファミリのうちの1つまたは複数の規格をサポートしてもよい。
【0099】
例えば、非APステーションは、携帯電話、タブレットコンピュータ、セットトップボックス、スマートテレビ、スマートウェアラブルデバイス、車載通信デバイス、コンピュータ、モノのインターネット(internet of things、IoT)ノード、センサ、スマートカメラ、スマートリモコン、またはスマートホーム内のスマート水道/電気メータ、およびスマートシティ内のセンサであってもおい。
【0100】
APまたは非APステーションは、送信機、受信機、メモリ、プロセッサなどを含み得る。送信機および受信機は、それぞれ、パケット構造を送信および受信するように構成される。メモリは、シグナリング情報を記憶したり、事前に合意されたプリセット値などを記憶したりするように構成される。プロセッサは、シグナリング情報をパースしたり、関連データを処理したりするように構成される。
【0101】
本出願に適用可能な前述の通信システムは説明のための単なる例であり、本出願に適用可能な通信システムはこれらに限定されない。このことが本明細書で述べられるのは今回限りであり、以下では繰り返されない。
【0102】
本出願の実施形態の理解を容易にするために、以下では、本出願におけるいくつかの名詞または用語を最初に簡単に説明する。
【0103】
1.マルチリンク通信:次世代WLAN規格は、スループットを絶え間なく改善する方向に発展および進化している。IEEE 802.11規格作業グループではWLANシステム規格が主に研究および議論されている。以前の標準プロトコル802.11a/b/g/n/ac/axに基づいて、次世代規格802.11beは、EHTを技術目標として使用する。既存の主要な技術の1つは、マルチリンク(multi-link)通信である。マルチリンク通信の核となる考え方は、次世代IEEE 802.11規格をサポートするWLANデバイス、すなわちEHTデバイスが、複数の帯域で送信および受信する能力を有し、これにより、より大きな帯域幅が送信に使用されることができることである。これは、スループットをさらに改善する。マルチバンドは、これらに限定されないが、2.4GHzのWi-Fi帯域、5GHzのWi-Fi帯域、および6GHzのWi-Fi帯域を主に含む。各帯域で行われるアクセスおよび送信は、1つのリンクと呼ばれる。したがって、複数の帯域で行われるアクセスおよび送信は、マルチリンクと呼ばれる。802.11beは、マルチリンクデバイスMLD、すなわち、マルチリンク通信をサポートするデバイスの定義を提供している。
【0104】
図2は、マルチリンク通信シナリオの図である。
図2は、1つのAP MLDと1つのSTA MLDとを含む。1つのAP MLDは、複数のアクセスポイント(access point、AP)、例えば、AP1およびAP2を含んでもよく、1つのSTA MLDは、複数のステーション(station、STA)、例えばSTA1およびSTA1を含んでもよい。例えば、
図2のリンク1およびリンク2は2つのリンクを形成し、リンク1およびリンク2上のAP MLDデバイスとSTA MLDデバイスとの間の通信は、マルチリンク通信と呼ばれ得る。
【0105】
2.TWT:TWTは、Wi-Fi6によって定義された省エネルギー技術である。核となる考え方は、いくつかの周期的な期間を設定することにより、いくつかのデバイスがこれらの期間にのみアクティブ状態にありさえすればよく、他の期間には休眠し得るようにすることであり、それによって省エネルギーを実現する。TWTは、個別TWT(individual TWT)と、ブロードキャストTWT(broadcast TWT)とに分類される。個別TWTでは、各STAがAPとのTWT合意を独立してセットアップし得る。したがって、各STAは、それ自体のアクティブ期間およびスリープ期間を有し得る。ブロードキャストTWTでは、APは、STAのグループに対して共通のTWT合意をセットアップしてもよく、複数のSTAは、同じアクティブ期間に動作し、他の期間には休眠する。
【0106】
3.個別(individual)TWT:個別TWTとは、TWT要求側ステーション(以下、略して要求側ステーション)がTWT応答側ステーション(以下、略して応答側ステーション)にTWT要求メッセージを送信して、ウェイクタイムを設定するように要求することを意味する。TWT要求メッセージを受信した後、応答側ステーションは、要求側ステーションにTWT応答メッセージを送信する。やり取りが成功した後、要求側ステーションと応答側ステーションとの間にTWT合意(TWT agreement)がセットアップされる。TWT合意が達せられた後、データを送信および受信するために、要求側ステーションと応答側ステーションとの両方が合意された期間にアクティブ状態にある必要がある。アクティブ期間外には、ステーションは、省エネルギーを実施するためにハイバネーションを行い得る。例えば、
図3に示されるように、STAは、TWT要求フレームをAPに送信してもよく、TWT要求フレームは、TWT合意をセットアップするように要求するために使用される。すなわち、STAは要求側ステーションであり、APは応答側ステーションであり、その逆も同様である。これに対応して、APは、TWT応答フレームをSTAに送信し、TWT応答フレームは、APがTWT合意のセットアップを受諾することを指示する。TWT合意がセットアップされた後、合意されたアクティブ期間は、TWT SPと呼ばれる。各TWT合意は、周期的に発生する複数の等しい長さのTWTサービス周期を含み得る。
【0107】
4.ブロードキャストTWT:個別TWTとは異なり、ブロードキャストTWTは「バッチ管理」メカニズムを提供する。APは、複数のSTAと共に周期的に発生する一連のTWTサービス周期をセットアップし得る。サービス周期には、複数のSTAは、APと通信するためにアクティブ状態にある必要がある。APは、Beacon(ビーコン)フレームで1つまたは複数のブロードキャストTWTに関する情報を搬送してもよく、各ブロードキャストTWTは、ブロードキャストTWT識別子およびAPのMACアドレスによって表される。Beaconフレームを受信した後、STAがブロードキャストTWTに参加しようとする場合、STAは、ブロードキャストTWTに参加するために、ブロードキャストTWTセットアップ要求メッセージをAPに送信し得る。ブロードキャストTWTのセットアップ中に、STAは、特定のブロードキャストTWTに参加することを要求するためにブロードキャストTWT識別子を指定する必要がある。ブロードキャストTWTに参加した後、STAは、APと通信するために、TWTパラメータセットによって指示されたサービス周期に基づいて起動し得る。STAがブロードキャストTWTをサポートするが、ブロードキャストTWT IDに明示的に参加しない場合、STAは、デフォルトでそのブロードキャストTWT ID=0であるブロードキャストTWTに参加することに留意されたい。個別TWTと同様に、ブロードキャストTWTのパラメータセットもまた、TWTサービス周期のウェイク間隔および各TWTサービス周期の持続時間を指定する。また、ブロードキャストTWTのパラメータは、ブロードキャストTWTのライフサイクルをさらに含み、ブロードキャストTWTのライフサイクルは、Beacon間隔の単位であり、セットアップブロードキャストTWTの持続時間を指示する。
【0108】
802.11be Draft 2.0では、個別TWTの機能が、マルチリンク通信シナリオに適応するように拡張されている。MLDは、別のMLDとの複数のリンク上の個別TWT agreementを以下の方式でセットアップし得る。方式1:802.11axプロトコルに従い、MLDは、各リンク上の個別TWT agreementおよび対応する個別TWT SPをセットアップし得る。方式2:802.11be Draft 2.0に従い、MLDは、複数のリンク上のTWT agreementおよび複数のリンクの各々に対応する個別TWT SPをセットアップするために、1つのリンク上でTWT要求メッセージを送信し得る。
【0109】
図4は、前述の方法2を使用したネゴシエーションによる2つのMLD間のTWT agreementのセットアップの図である。
図4には2つのMLD、すなわち1つのAP MLDおよび1つのNon-AP MLDがある。ネゴシエーションを介して2つのMLD間でTWT agreement(s)がセットアップされる必要がある。
図3に示されるように、AP MLDは、2.4 GHz、5 GHz、および6 GHzでそれぞれ動作する3つの関連APステーション:AP1、AP2、およびAP3を有する。Non-AP MLDは、STA1、STA2、およびSTA3の3つの関連Non-APステーションを有する。AP MLDとNon-AP MLDとの間には、AP1とSTA1との間のリンク1、AP2とSTA2との間のリンク2、およびAP3とSTA3との間のリンク3の3つのリンクがセットアップされている。TWT要素(element)を送信することによって、2つのMLDのステーション間にTWT agreementsがセットアップされる。以下ではまず、
図5から
図7を参照して、TWT要素およびTWT要素のパラメータ情報を説明する。
【0110】
図5は、TWT要素の構造の図である。
図5に示されるように、TWT要素は、要素IDフィールドと、長さフィールドと、制御フィールドと、TWTパラメータ情報フィールドとを含む。制御フィールドは、ヌル・データ・パケット(null data packet、NDP)・ページング(paging)・インジケータ・フィールド、レスポンダ電力管理モードサブフィールド、ネゴシエーションタイプサブフィールド、およびTWT情報フレーム無効化フィールドなどのフィールドを含む。ネゴシエーションタイプサブフィールドは、2つの個別TWTタイプおよび他の2つのブロードキャストTWTタイプのうちの1つを指示する。例えば、ネゴシエーションタイプサブフィールドが個別TWTタイプを指示する場合、
図6に示されるように、
図5のTWTパラメータ情報フィールドは、要求タイプフィールド、ターゲットウェイクタイムフィールド、TWTグループ割当てフィールド、公称最小TWTウェイク持続時間フィールド、TWTウェイク持続時間仮数フィールド、TWTチャネルフィールド、NDPページングフィールド、およびリンクIDビットマップサブフィールドを含む。例えば、ネゴシエーションタイプサブフィールドがブロードキャストTWTタイプを指示する場合、
図7に示されるように、
図5のTWTパラメータ情報フィールドは、要求タイプフィールド、ターゲットウェイクタイムフィールド、公称最小TWTウェイク持続時間フィールド、TWTウェイク持続時間仮数フィールド、ブロードキャストTWTチャネルサブフィールド、および制限付きTWTトラフィック情報フィールドを含む。各フィールドによって占有されるビット数またはオクテット数については、対応する添付の図面の説明を参照されたく、これらは本明細書では再度1つずつ説明されない。
【0111】
区別を容易にするために、
図7のターゲットウェイクタイムは、本出願の実施形態において個別TWT SPの開始時刻と呼ばれる場合があることを理解されたい。さらに、開始時刻は、第1のSPウェイク間隔における個別TWT SPの開始時刻であることが理解される。
【0112】
図4のAP MLDが、1つのリンク(例えば、リンク1)を使用することによって複数のリンク(例えば、リンク1、リンク2、およびリンク3)上でNon-AP MLDとのTWT agreementをセットアップしようとする場合、以下の2つの方法が使用され得る。
【0113】
方法1:
図4に示されるように、AP MLDは、複数のリンク上の2つのMLD間のTWT agreementをセットアップするように要求するために、リンク1上でTWT要求フレーム(TWT request frame)を送信してもよく、要求フレームはTWT要素を搬送する。また、TWT要素内の制御フィールドのリンクIDビットマップ存在フィールドの値が1に設定される。この場合、TWT要素の個別TWTパラメータ情報フィールドが、リンクIDビットマップサブフィールドを搬送する。リンクIDビットマップサブフィールドのビット数は、2つのMLD間のリンクの数と同じである。ビットマップサブフィールド内の各ビットは、2つのMLD間のリンクに対応する。リンクIDビットマップサブフィールド内のビットが1に設定されている場合、それは、そのビット値が1であるビットに対応するリンク上でTWT agreementがセットアップされるように要求されていることを意味する。複数のビットが1に設定されている場合、2つのMLDは、そのビット値が1である複数のビットに対応する複数のリンク上でTWT agreementを同時にセットアップし得る。この場合、TWT要素内のTWTパラメータ情報は、要素のリンクIDビットマップサブフィールド内のその値が1であるビットに対応するリンクに適用される。
【0114】
方法2:
図4に示されるように、AP MLDはリンク1上でTWT要求フレームを依然として送信するが、要求フレームは複数のTWT要素を搬送する。また、1つまたは複数のTWT要素の制御フィールドのリンクIDビットマップ存在フィールドの値はがに設定され得る。この場合、これらのTWT要素の個別TWTパラメータ情報フィールドが、リンクIDビットマップサブフィールドを搬送する。同様に、TWT要素内のTWTパラメータ情報は、要素のリンクIDビットマップサブフィールド内のその値が1であるビットに対応するリンクに適用され、すべてのTWT要素情報は互いに独立している。
【0115】
拡張マルチリンク単一無線(enhanced multi-link single radio、EMLSR)/拡張マルチリンクマルチ無線(enhanced multi-link multi-radio、EMLMR)/非同時送受信(non-simultaneously transmit and receive、NSTR)モードのデバイスなどのいくつかのMLDデバイスの場合、複数のリンク上の整列された個別TWT SPは、これらのデバイスが一度に1つのリンクでしか動作することができないため、デバイスの省エネルギーのために重要である。MLDデバイスがリンク切替えを行うときに、前のリンク上にセットアップされたTWT周期は中断されるとは予想されない。したがって、複数のリンク上に整列されたTWT SPをセットアップすることは合理的な解決策である。しかしながら、前述の2つの方法から、TWT agreementsを設定するための既存の方法は、1つのリンクを使用することによって複数のリンク上に整列された個別TWT SPをどのようにセットアップするかを明確に説明していないことが分かる。1つのTWTパラメータ情報フィールドが複数のリンクに適用され、各リンクの時刻同期関数(time synchronization function、TSF)タイマ(timer)は異なる。したがって、TWTパラメータ情報フィールド内の同じパラメータ(例えば、TWTパラメータ情報フィールド内のターゲットウェイクタイムフィールドの値)は、実際には異なるリンク上にオフセット(offset)を有する、言い換えれば、複数の個別TWT SPの開始点は整列されない。その結果、異なるリンク上の個別TWT SPは整列されていない状態になる。
【0116】
現在、前述の方法1に基づいて、提案802.11-22/0552r4は、1つのTWT elementを使用することによって複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップする方法を提案している。具体的には、各リンク上のターゲットウェイクタイムを計算する方法は以下の通りである。
TWTi=TWTti+TWToffset、
式中、TWTiは、リンクIDビットマップサブフィールドに指示されたi番目のリンクに対応するターゲットウェイクタイムであり、TWTtiは、搬送されたTWT elementに指示されたターゲットウェイクタイムがi番目のリンクの時間軸にマッピングされる時点であり、TWToffsetの値は、以下の式:TWToffset=TSF0-TSFiを満たし、式中、TSF0は、2つのMLDと関連付けられたリンク内の最小リンクIDを有するリンクのTSF timeであり、TWTiは、i番目のリンクのTSF timeである。
【0117】
前述の方法では、TSF0を基準として使用することによって、リンクごとに対応するTWToffsetが計算される。これは、各リンクに対応するターゲットウェイクタイムもまた、最小リンクIDを有するリンクのターゲットウェイクタイムを使用することによって整列されることと等価である。したがって、整列された個別TWT SPが、1つのTWT elementを使用することによって複数のリンク上にセットアップされることができる。しかしながら、この方法では、受信MLDが各リンクのターゲットウェイクタイムを計算するときに、TSF較正が2回行われる必要があり、複雑さが高い。また、2つのMLDのネゴシエーションプロセスは、整列された個別TWT SPがセットアップされるように要求されるかどうかを指定しない。
【0118】
これを考慮して、本出願は、前述の技術的問題を効果的に解決するための通信方法を提供する。以下では、本出願で提供される方法を詳細に説明する。
【0119】
図8は、本出願の一実施形態による通信方法のブロック図である。この実施形態の送信デバイスおよび受信デバイスはMLDであることを理解されたい。例えば、
図8の送信デバイスはAP MLDであってもよく、受信デバイスはSTA MLDであってもよく、その逆であってもよい。
【0120】
S810:送信デバイスは、第1のフレームを生成する。第1のフレームは第1の要素を含み、第1の要素は、個別TWT SPをセットアップするように要求するために使用され、第1の要素は、第1の情報および第2の情報を含む。第1の情報は、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求される第1のリンクを指示し、第2の情報は、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、N個の第2のリンク上にセットアップされたN個の第2の個別TWT SPは、第1のリンク上の第1の個別TWT SPと整列される必要がある。N個の第2の個別TWT SPは、N個の第2のリンクと1対1で対応し第1のリンクおよび第2のリンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクであり、N個の第2のリンクは異なるリンクであり、Nは正の整数である。
【0121】
本出願における個別TWT SPは、個別TWT合意と呼ばれてもよく、各個別TWT SPは、
図3に示されるように周期的に現れる複数の等しい長さのTWT SPを含むことを理解されたい。
【0122】
2つの個別TWT SPが整列されることは、2つの個別TWP SP内のデバイスが起動する時刻(すなわち、データが送信および受信されることができる時刻)が整列されることを指示することをさらに理解されたい。例えば、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクが、リンク1、リンク2、リンク3、およびリンク4を含む。第1の情報がリンク1を指示し、第2の情報がリンク2およびリンク3を指示する場合、
図9に示されるように、リンク1上の個別TWT SP 1と、リンク2上の個別TWT SP 2と、リンク3上の個別TWT SP 3とが整列される。位置点T1は、第1のウェイク間隔における各個別TWT SPのウェイク開始時点であり、Tは、ウェイク間隔における個別TWT SPのウェイク持続時間である。しかしながら、3つのリンクのTSF timerが異なるため、リンク1、リンク2、およびリンク3の時間軸における位置T1に対応する時点は異なることに留意されたい。例えば、リンク1上の位置Tは、リンク1の時間軸における時点1に対応し、リンク2上の位置Tは、リンク1の時間軸における時点2に対応し、リンク3上の位置Tは、リンク3の時間軸における時点3に対応する。
【0123】
任意選択で、第1のリンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の複数の通信リンクのうちのいずれか1つであってもよい。例えば、第1のリンクは、第1のフレームが送信される通信リンクである。
【0124】
この方法では、第2の情報は、整列された個別TWT SPがセットアップされる必要があるリンクを指示し、第1の情報は、第1のリンクを参照リンクとして使用することによって複数の個別TWT SPが複数のリンク上に整列されることを明示的に指示することが分かる。したがって、送信デバイスが、1つのリンクを使用することによって受信デバイスと共に、複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップする方法が指定される。したがって、本出願では、第1の情報によって指示される第1のリンクは、参照リンクとも呼ばれ得る。これら2つの記述は、以下で相互に置き換えられる場合がある。
【0125】
S820:送信デバイスは第1のフレームを送信する。これに対応して、受信デバイスは第1のフレームを受信する。
【0126】
送信デバイスは、送信デバイスおよび受信デバイスと関連付けられた任意のリンク上で第1のフレームを送信することを理解されたい。これに対応して、受信デバイスはそのリンク上で第1のフレームを受信する。
【0127】
S830:受信デバイスは、第1の要素に基づいて、第1のリンク上に第1の個別TWT SPをセットアップし、N個の第2のリンク上にN個の第2の個別TWT SPをセットアップする。
【0128】
任意選択で、第1の要素は第3の情報をさらに含み、第3の情報は、第1の個別TWT SPに関する情報を指示する。第1の個別TWT SPに関する情報は、第1の個別TWT SPの開始時刻、第1の個別TWT SPのウェイク間隔、およびウェイク間隔における第1の個別TWT SPの持続時間を含む。
【0129】
本出願のこの実施形態では、第1の要素がTWT elementである場合、第1の個別TWT SPの開始時刻は、個別TWTパラメータ情報フィールドのTWTフィールドの値に関連し、第1の個別TWT SPのウェイク間隔は、個別TWTパラメータ情報フィールドのTWTウェイク間隔仮数フィールドの値であり、第1の個別TWT SPの持続時間は、個別TWTパラメータ情報フィールドの公称最小TWTウェイク持続時間フィールドの値であることが理解されよう。
【0130】
複数のリンク上に整列された複数の個別TWT SPについて、複数の個別TWT SPのウェイク間隔および持続時間が第3の情報に基づいて取得されてもよく、これらのパラメータは一定であり、リンクのTSF timerに基づいて異なるものではないことを理解されたい。複数の個別TWT SPの開始時刻のみが、TSF timerに起因してオフセットされる。したがって、複数の整列されたTWT SPを決定する鍵は、複数のTWT SPの開始時刻を決定することである。
【0131】
具体的には、このステップにおいて、受信デバイスは、第3の情報内の第1の個別TWT SPに関する情報に基づいて、第1のリンク上に第1の個別TWT SPをセットアップし得る。また、受信デバイスは、第1の個別TWT SPに関する情報に含まれる第1の個別TWT SPの開始時刻に基づいて、第2の個別TWT SPの開始時刻を決定する。第2の個別TWT SPの開始時刻TWTjは、以下の式:
TWTj=TWTi+TWToffset (1)
を満たし、式中、
TWTiは、第1の個別TWT SPの開始時刻であり、TWToffsetの値は、以下の式:TWToffset=TSFj-TSFiを満たし、式中、TSFiは、第1のリンクに対応するTSF timeであり、TSFjは、第2のリンクに対応するTSF timeである。言い換えれば、送信デバイスは、参照リンクの時間軸を参照基準として使用することによって、前述の式に従って第2のリンクの時間軸上のTWTiの対応する時点を決定する。次いで、受信デバイスは、第1の個別TWT SPのウェイク間隔および第1の個別TWT SPの持続時間に基づいて第2の個別TWT SPのウェイク間隔および持続時間を決定し、情報に基づいて第2のリンク上に第2の個別TWT SPをセットアップする。
【0132】
具体的には、第1の要素がTWT elementである場合、TWTiの値は、第1の要素のTWTパラメータ情報フィールド内のターゲットウェイクタイムサブフィールドの値を第1のリンクのTSF timerにマッピングすることによって取得され得る。ターゲットウェイクタイムサブフィールドは合計16ビットを有し、この16ビットはTSF timerのビット10から25の値に対応する。TWTiの値は、第1のリンクのTSF timerのビット10から25を第1の要素のターゲットウェイクタイムサブフィールドの値に置き換えることによって取得されることができる。第1の要素のTWTパラメータ情報フィールド内のターゲットウェイクタイムサブフィールドの値は絶対値であることが理解されよう。したがって、ターゲットウェイクタイムサブフィールドの値を第1のリンクのTSF timerにマッピングすることによって取得された値は、ターゲットウェイクタイムサブフィールドの値を別の第2のリンクのTSF timerにマッピングすることによって取得された値と一致する。
【0133】
TWTiおよびTWTjは、同じ時間位置のものであり、第1のリンクの時間軸および第2のリンクの時間軸にそれぞれ対応する時点とみなされ得ることが理解されよう。
【0134】
第3の情報は、参照リンク上のTWT SPの開始時刻を直接指示し、第2の個別TWT SPの開始時刻は、参照リンクと第2のリンクとの間の同期時間差に基づいて較正され得ることが分かる。提案802.11-22/0552r4で提案された整列されたTWT SPをセットアップする解決策と比較して、リンクの場合、受信端は較正を1回だけ行い、それによってリンク上の整列された個別TWT SPの開始時刻を計算する複雑さを低減する。
【0135】
例えば、第1の要素がTWT elementである場合、第3の情報に対応するフィールドは、TWT elementのTWTパラメータ情報フィールドである。第1の情報および第2の情報の意味は、TWT element内の現在のフィールドによって指示される情報の意味とは異なるため、以下では、TWT element内の第1の情報および第2の情報の可能なフィールド設計方式を提供する。
【0136】
方式1:
図10に示されるように、第2の情報に対応するフィールドとして、TWT elementの個別TWTパラメータ情報フィールドのリンクIDビットマップサブフィールドの後に新しいフィールドが追加される。フィールドの名称は、本出願では限定されない。説明を容易にするために、新たに追加されたフィールドは、本出願では整列されたTWTビットマップ(Aligned TWT Bitmap)フィールドと呼ばれる。例えば、新たに追加された整列されたTWTビットマップフィールドの長さは2オクテットである。
【0137】
方式1では、リンクIDビットマップサブフィールドは、第1の情報に対応するフィールドとみなされ、第1のリンク(すなわち、参照リンク)を指示し得る。言い換えれば、新たに追加された整列されたTWTビットマップサブフィールドによって指示されるリンク上のTWT SPに関する情報は、参照リンク上のTWT SPに関する情報に基づいて計算される。整列されたTWTビットマップサブフィールドは、第1のリンクと整列されたTWT SPがセットアップされる送信デバイスと受信デバイスとの間のリンクを指示する。例えば、リンク指示方法は、整列されたTWTビットマップサブフィールド内のリンクに対応するビットを1に設定することである。
【0138】
方式2:
図11に示されるように、第2の情報に対応するフィールドとして、TWT elementの個別TWTパラメータ情報フィールドのリンクIDビットマップサブフィールドの後に新しいフィールド(すなわち、整列されたTWTビットマップサブフィールド)が追加され、既存のリンクIDビットマップフィールドは、第1の情報に対応するフィールドとしてのリンクIDフィールドに修正される。例えば、新たに追加された整列されたTWTビットマップフィールドの長さは2オクテットである。
【0139】
具体的には、このようにして、元のリンクビットマップサブフィールドの2オクテットが1オクテットに修正される。1オクテットの最初の4bitは第1のリンク(第1のリンクのIDは0から15までに及ぶ)を指示してもよく、1オクテットの最後の4bitは予約フィールドとして使用される。方式2を方式1と比較することによって、1オクテットが節約されるが、フィールド設計ロジックは同じであることが分かる。
【0140】
任意選択で、第1の要素は第4の情報をさらに含み、第4の情報は、第1の要素が第2の情報を含むことを指示する。例えば、第4の情報は、1bitの情報である。1bitの値が1である場合、それは、第1の情報が第2の情報を含むことを指示し、または1bitの値が0である場合、それは第1の情報が第2の情報を含まないことを指示する。
【0141】
例えば、第1の要素はTWT elementである。以下では、TWT elementの第4の情報の可能な要素設計方法を提供する。
【0142】
方式1:
図12に示されるように、TWT elementの制御フィールド内の1つの予約ビットが、第4の情報に対応するフィールドとして使用される。フィールドの名称は、本出願では限定されない。説明を容易にするために、このフィールドは、本出願では整列されたTWTフィールドと呼ばれる。
【0143】
例えば、整列されたTWTフィールドの値が1である場合、それは、TWT elementで搬送されたTWTパラメータ情報フィールドが複数の整列されたTWT SPを決定するために使用される必要があるパラメータであることを指示し、または、整列されたTWTフィールドの値が0である場合、それは、TWT elementで搬送されたTWTパラメータ情報フィールドが複数の整列されたTWT SPを決定するために使用される必要があるパラメータではないこと、もしくは、TWT elementで搬送されたTWTパラメータ情報フィールドがTWT SPを整列させるために使用される必要があるパラメータであるかどうかが指定されていない(not specified)ことを指示する。逆もまた同様であり、特定の設定方式は、この実施形態では限定されない。
【0144】
方式2:
図13に示されるように、2bitのフィールド指示が、第4の情報に対応するフィールドとしてTWT elementの制御フィールドに追加される。フィールドの名称は、本出願では限定されない。説明を容易にするために、このフィールドは、本出願では整列されたTWTフィールドと呼ばれる。この場合、既存の制御フィールドでは1bitのみが使用されず、ビット数が不十分であるため、1オクテット(8bit)を追加する必要があり、7個の未使用ビットが予約フィールドとして使用される。
【0145】
例えば、整列されたTWTフィールドの値が00である場合、それは、TWT elementで搬送されたTWTパラメータ情報フィールドが複数の整列されたTWT SPを決定するために使用される必要があるパラメータであることを指示し、または、整列されたTWTフィールドの値が01である場合、それは、TWT elementで搬送されたTWTパラメータ情報フィールドが複数の整列されたTWT SPを決定するために使用される必要があるパラメータではないことを指示し、または、整列されたTWTフィールドの値が10である場合、それは、TWT elementで搬送されたTWTパラメータ情報フィールドがTWT SPを整列させるために使用される必要があるパラメータであるかどうかが指定されていないことを指示する。特定の設定方式は、この実施形態では限定されない。
【0146】
例えば、本出願では、整列されたTWTフィールドの値が、TWT elementで搬送されたTWTパラメータ情報フィールドが複数の整列されたTWT SPを決定するために使用される必要があるパラメータであることを指示する場合、整列されたTWTビットマップフィールドが存在する。そうでない場合、整列されたTWTビットマップフィールドは存在しない。したがって、本出願における整列されたTWTフィールドは、整列されたTWTビットマップ存在(Aligned TWT Bitmap Present)フィールドとも呼ばれ得る。
【0147】
方式3:
図14に示されるように、
図10に基づいて、TWT elementの個別TWTパラメータ情報フィールドのリンクIDビットマップサブフィールドの後に1オクテットのフィールドが追加され、新たに追加されたフィールド内の2bitのサブフィールド指示が、第4の情報に対応するフィールドとして使用される。フィールドの名称は、本出願では限定されない。説明を容易にするために、このフィールドは、本出願では整列されたTWTフィールドと呼ばれる。この場合、リンクIDビットマップサブフィールドが存在する場合、リンクIDビットマップサブフィールドの後に1オクテット(8bit)が追加され、6個の未使用ビットが予約フィールドとして使用される。
【0148】
方式4:
図15に示されるように、
図11に基づいて、
図11のリンクIDサブフィールド内の4つの予約ビットのうちの2ビットが、第4の情報に対応するフィールドとして使用される。フィールドの名称は、本出願では限定されない。説明を容易にするために、このフィールドは、本出願では整列されたTWTフィールドと呼ばれる。
【0149】
例えば、方式3および方法4では、整列されたTWTフィールドの値が00である場合、それは、TWT elementで搬送されたTWTパラメータ情報フィールドが複数の整列されたTWT SPを決定するために使用される必要があるパラメータであることを指示し、または、整列されたTWTフィールドの値が01である場合、それは、TWT elementで搬送されたTWTパラメータ情報フィールドが複数の整列されたTWT SPを決定するために使用される必要があるパラメータではないことを指示し、または、整列されたTWTフィールドの値が10である場合、それは、TWT elementで搬送されたTWTパラメータ情報フィールドがTWT SPを整列させるために使用される必要があるパラメータであるかどうかが指定されていないことを指示する。特定の設定方式は、この実施形態では限定されない。
【0150】
例えば、本出願では、整列されたTWTフィールドの値が、TWT elementで搬送されたTWTパラメータ情報フィールドが複数の整列されたTWT SPを決定するために使用される必要があるパラメータであることを指示する場合、整列されたTWTビットマップフィールドが存在する。そうでない場合、整列されたTWTビットマップフィールドは存在しない。したがって、本出願における整列されたTWTフィールドは、整列されたTWTビットマップ存在(Aligned TWT Bitmap Present)フィールドとも呼ばれ得る。
【0151】
任意選択で、整列されたTWTフィールドは、TWT elementの制御フィールドに追加されなくてもよく(言い換えれば、第4の情報は含まれていない)、整列されたTWTビットマップサブフィールド(すなわち、第2の情報)は常に存在する。具体的には、個別TWT SPをセットアップするように要求するとき、送信デバイスは、複数のリンク上に整列されたSPをセットアップするかどうかを明示的に指示せず、受信端は、整列されたTWTビットマップサブフィールドの指示を使用することによって、整列されたTWT SPをセットアップするかどうかを決定する。受信デバイスおよび送信デバイスの他の挙動は不変のままである。例えば、整列されたTWTビットマップサブフィールド内のいくつかのビットの値が0である場合、参照リンクと整列されたTWT SPは、ビット値が0であるこれらのリンク上にセットアップされる必要はなく、または、TWTビットマップサブフィールド内のいくつかのビットの値が1である場合、参照リンクと整列されたTWT SPは、ビット値が1であるこれらのリンク上にセットアップされる。
【0152】
S840:送信デバイスと受信デバイスとは、第1の個別TWT SPおよびN個の第2の個別TWT SPに基づいて、対応するリンク上で互いに通信する。
【0153】
任意選択で、受信デバイスが第1の要素を求める送信デバイスの要求を受諾すると決定する前に、方法は、以下をさらに含む:
S850:受信デバイスは第2のフレームを送信し、第2のフレームは第2の要素を含み、第2の要素は第5の情報を含み、第5の情報は、受信デバイスが、第1のリンク上およびN個の第2のリンク上の個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する。これに対応して、送信デバイスは、第2のフレームを受信する。
【0154】
前述の内容は、受信デバイスが、TWT SPをセットアップするための送信デバイスの要求を受諾した後に、第1の要素に基づいて複数のリンク上に複数の個別TWT SPをセットアップするプロセスを説明していることを理解されたい。実際には、受信デバイスは代替的に要求を拒否してもよい。特定のシグナリングに基づいて、以下では、MLD1(送信デバイス)およびMLD2(受信デバイス)の各々が、前述の解決策を使用することによって、複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップする可能な完全な実施手順を提供する。
【0155】
MLD1は、TWT setup frame(すなわち、第1のフレームの一例)を、MLD1およびMLD2と関連付けられたリンク上でMLD2に送信する。MLD1は、TWT setup frameでTWT element(すなわち、第1の要素の一例)を搬送し、TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Setup CommandフィールドでSuggest TWTまたはDemand TWTを指示する値を搬送する。Suggest TWTまたはDemand TWTは、TWT setup frameがTWT SPセットアップを開始するための要求であることを指示する。Suggest TWTまたはDemand TWTは、MLD1がTWT SPセットアップ要求を開始し、一連のTWTパラメータ情報(すなわち、第3の情報の一例)を搬送することを可能にする。MLD1は、TWT elementもまた整列されたTWTビットマップフィールド(第2の情報の一例)を搬送することを指示するために、TWT制御フィールドの整列されたTWTフィールド(第4の情報の一例)を1(または00)にさらに設定する必要がある。また、整列されたTWTビットマップフィールドは、そこに参照リンクと整列された個別TWT SPがセットアップされると予想されるリンクを指示し、参照リンクは、リンクIDビットマップサブフィールドまたはリンクIDフィールド(すなわち、第1の情報の一例)によって指示される。
【0156】
これに対応して、MLD1によって送信されたTWT setup frameを受信した後、MLD2は、TWT setup frame内のTWT elementに基づいて、TWT setup frameが個別TWT SPセットアップ要求であると決定し、TWT element内のリンクIDビットマップ(またはリンクID)フィールドおよび整列されたTWTビットマップフィールドを使用することによって、MLD1が整列されたTWT SPをセットアップしようとしているリンクを決定し、参照リンクであるリンクを決定し得る。個別TWTパラメータ情報フィールドのTWTフィールドに基づいて、いくつかの要求されたリンク上に整列される必要がある個別TWT SPの開始時刻が、式(1)に従って計算され得る。最後に、公称最小TWTウェイク持続時間フィールドやTWTウェイク間隔仮数フィールドなどの個別TWTパラメータ情報フィールドの他の情報に基づいて、セットアップされるように要求された整列された個別TWT SPの持続時間やウェイク間隔などの情報が計算され得る。このようにして、すべての必要な情報を取得した後、MLD2は、取得された情報に基づいて、MLD1によって開始されたTWT SPセットアップ要求を受諾するかどうかを決定する。以下では、MLD2がMLD1の要求を受け入れるかどうかを具体的に説明する。
【0157】
可能なシナリオでは、MLD2は要求を受諾する。この場合、MLD2は、TWT elementを含むTWT Setupフレーム(すなわち、第2のフレームの一例)をMLD1に送信する。TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Requestサブフィールドの値が0に等しい場合、それは、TWT Setupフレームが応答フレームであることを指示する。TWT elementは、要求タイプフィールドのTWT Setup Commandフィールドで、Accept TWT(すなわち、第5の情報の一例)を指示する値を搬送する。Accept TWTは、MLD1の要求の受諾を確認することを指示する。任意選択で、TWT elementの制御フィールドは整列されたTWTサブフィールドを搬送してもよく、このフィールドは1(または00)に設定される。サブフィールドの意味は上述されたものと同じであり、本明細書では詳細は再度説明されない。任意選択で、TWT elementは、受信されたTWT element内のものと同じである個別TWTパラメータ情報フィールドを搬送してもよいし、個別TWTパラメータ情報フィールドを搬送しなくてもよい。
【0158】
別の可能なシナリオでは、MLD2は要求を受諾しない。この場合、MLD2は、TWT elementを含むTWT Setupフレーム(すなわち、第2のフレームの一例)をMLD1に送信する。TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Requestサブフィールドの値が0に等しい場合、それは、TWT Setupフレームが応答フレームであることを指示する。TWT elementは、要求タイプフィールドのTWT Setup Commandフィールドで、Reject TWTを指示する値を搬送する。Reject TWTは、MLD1の要求が受諾されないことを指示する。任意選択で、TWT elementの制御フィールドは整列されたTWTサブフィールドを搬送してもよく、このフィールドは任意の値に設定されてもよい。任意選択で、TWT elementは、受信されたTWT element内のものと同じである個別TWTパラメータ情報フィールドを搬送してもよいし、個別TWTパラメータ情報フィールドを搬送しなくてもよい。
【0159】
さらに別の可能なシナリオでは、MLD2は要求を受諾しないが、提案のパラメータをMLD1に提供し得る。この場合、MLD2は、TWT elementを含むTWT Setupフレーム(すなわち、第2のフレームの一例)をMLD1に送信する。TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Requestサブフィールドの値が0に等しい場合、それは、TWT Setupフレームが応答フレームであることを指示する。TWT elementは、要求タイプフィールド内のTWT Setup Commandフィールドで、Alternate TWTまたはDictate TWTを指示する値を搬送する。Alternate TWTまたはDictate TWTは、MLD1の要求が受諾されないことを指示するが、提案のTWT SPパラメータがMLD1に提供され得る。提案のパラメータは、TWT elementの個別TWTパラメータ情報フィールドで搬送され、TWT elementの制御フィールド内の整列されたTWTサブフィールドが、提案のTWT SPパラメータが整列されたTWT SPであるかどうかを指示する。例えば、TWT elementの制御フィールドの整列されたTWTサブフィールドが1に設定されている場合、それは、提案のTWT SPが整列されたTWT SPであることを指示する。整列されたTWTサブフィールドが0に設定されている場合、それは、提案のTWT SPが整列された、または整列されていないTWT SPであり得ることを指示する。
【0160】
図16は、本出願の一実施形態による別の通信方法のブロック図である。この実施形態の送信デバイスおよび受信デバイスはMLDであることを理解されたい。例えば、
図16の送信デバイスはAP MLDであってもよく、受信デバイスはSTA MLDであってもよく、その逆であってもよい。
【0161】
S1610:送信デバイスは、第1のフレームを生成する。第1のフレームは第1の要素を含み、第1の要素は、個別TWT SPをセットアップするように要求するために使用され、第1の要素は、第2の情報を含む。第2の情報は、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、N個の第2のリンク上にセットアップされたN個の第2の個別TWT SPは、整列される必要があり、N個の第2の個別TWT SPは、N個の第2のリンクと1対1で対応する。N個の第2のリンクは異なるリンクであり、Nは正の整数であり、第2のリンクは送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクである。
【0162】
S1620:送信デバイスは、第1のリンク上で第1のフレームを送信する。N個の第2の個別TWT SPは、第1のリンクを参照リンクとして使用することによって整列される。これに対応して、受信デバイスは第1のリンク上で第1のフレームを受信する。
【0163】
第1のリンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクであることを理解されたい。
【0164】
図8に示される方法と比較して、この方法の第1の要素は第1の情報を指示しなくてもよいことが分かる。第1の要素が第1の情報を指示しない場合、
図8の第1の情報によって指示される第1のリンクは、第1の要素が送信されるリンクであり得る。このようにして、第2の情報は、そこに整列された個別TWT SPがセットアップされる必要があるリンクを指示し、第1のリンクを参照リンクとして使用することによって複数の個別TWT SPが複数のリンク上に整列される。したがって、送信デバイスが、1つのリンクを使用することによって受信デバイスと共に、複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップする方法が指定される。
【0165】
方法は、以下のようにさらに理解され得る:第1の要素が第2の情報を含む場合、第1の情報は決して存在しない。このようにして、第2の情報は、そこに整列された個別TWT SPがセットアップされる必要があるリンクを指示し、第1のフレームが送信される第1のリンクを参照リンクとして使用することによって複数のリンク上に複数の個別TWT SPが整列される。したがって、送信デバイスが、1つのリンクを使用することによって受信デバイスと共に、複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップする方法が指定される。
【0166】
S1630:受信デバイスは、第1のリンクを参照リンクとして使用することによって、N個の第2のリンク上にN個の整列された第2の個別TWT SPをセットアップする。
【0167】
任意選択で、第1の要素は第3の情報をさらに含み、第3の情報は、第1のリンク上の第1の個別TWT SPに関する情報を指示する。第1の個別TWT SPに関する情報は、第1の個別TWT SPの開始時刻、第1の個別TWT SPのウェイク間隔、およびウェイク間隔における第1の個別TWT SPの持続時間を含む。
【0168】
方法では、第1の個別TWT SPに関する情報が構成されていても、第1の個別TWT SPは、第1のリンク上に実際にはセットアップされていない可能性もあることに留意されたい。第1のリンク上の第1の個別TWT SPに関する情報は、第2の情報によって指示される第2のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップするために、参照情報としてのみ使用される。第2の情報によって指示されるN個の第2のリンクが第1のリンクを含む場合、第1の個別TWT SPは、第1のリンク上に実際にセットアップされている。第2の情報によって指示されるN個の第2のリンクが第1のリンクを含まない場合、第1の個別TWT SPは、第1のリンク上にセットアップされていない。この場合、第1の個別TWT SPは、仮想の個別TWT SPとみなされ、整列された個別TWT SPをセットアップするための参照TWT SPにすぎない。
【0169】
本出願のこの実施形態では、第1の要素がTWT elementである場合、第1の個別TWT SPの開始時刻は、個別TWTパラメータ情報フィールドのTWTフィールドの値に関連し、第1の個別TWT SPのウェイク間隔は、個別TWTパラメータ情報フィールドのTWTウェイク間隔仮数フィールドの値であり、第1の個別TWT SPの持続時間は、個別TWTパラメータ情報フィールドの公称最小TWTウェイク持続時間フィールドの値であることが理解されよう。
【0170】
複数のリンク上に整列された複数の個別TWT SPについて、複数の個別TWT SPのウェイク間隔および持続時間が第3の情報に基づいて取得されてもよく、これらのパラメータは一定であり、リンクのTSF timerに基づいて異なるものではないことを理解されたい。複数の個別TWT SPの開始時刻のみが、TSF timerに起因してオフセットされる。したがって、複数の整列されたTWT SPを決定する鍵は、複数のTWT SPの開始時刻を決定することである。
【0171】
具体的には、このステップでは、受信デバイスは、第1の個別TWT SPに関する情報に含まれる第1の個別TWT SPの開始時刻に基づいて、第2の個別TWT SPの開始時刻を決定し得る。第2の個別TWT SPの開始時刻TWTjは、以下の式:
TWTj=TWTi+TWToffset (2)
を満たし、式中、
TWTiは、第1の個別TWT SPの開始時刻であり、TWToffsetの値は、以下の式:TWToffset=TSFj-TSFiを満たし、式中、TSFiは、第1のリンクに対応するTSF timeであり、TSFjは、第2のリンクに対応するTSF timeである。言い換えれば、送信デバイスは、参照リンクの時間軸を参照基準として使用することによって、前述の式に従って第2のリンクの時間軸上のTWTiの対応する時点を決定する。次いで、受信デバイスは、第1の個別TWT SPのウェイク間隔および第1の個別TWT SPの持続時間に基づいて第2の個別TWT SPのウェイク間隔および持続時間を決定し、情報に基づいて第2のリンク上に第2の個別TWT SPをセットアップする。
【0172】
具体的には、第1の要素がTWT elementである場合、TWTiの値は、第1の要素のTWTパラメータ情報フィールド内のターゲットウェイクタイムサブフィールドの値を第1のリンクのTSF timerにマッピングすることによって取得され得る。ターゲットウェイクタイムサブフィールドは合計16ビットを有し、この16ビットはTSF timerのビット10から25の値に対応する。TWTiの値は、第1のリンクのTSF timerのビット10から25を第1の要素のターゲットウェイクタイムサブフィールドの値に置き換えることによって取得されることができる。第1の要素のTWTパラメータ情報フィールド内のターゲットウェイクタイムサブフィールドの値は絶対値であることが理解されよう。したがって、ターゲットウェイクタイムサブフィールドの値を第1のリンクのTSF timerにマッピングすることによって取得された値は、ターゲットウェイクタイムサブフィールドの値を別の第2のリンクのTSF timerにマッピングすることによって取得された値と一致する。
【0173】
TWTiおよびTWTjは、同じ時間位置のものであり、第1のリンクの時間軸および第2のリンクの時間軸にそれぞれ対応する時点とみなされ得ることが理解されよう。
【0174】
第3の情報は、参照リンク上のTWT SPの開始時刻を直接指示し、第2の個別TWT SPの開始時刻は、参照リンクと第2のリンクとの間の同期時間差に基づいて較正され得ることが分かる。提案802.11-22/0552r4で提案された整列されたTWT SPをセットアップする解決策と比較して、リンクの場合、受信端は較正を1回だけ行い、それによってリンク上の整列された個別TWT SPの開始時刻を計算する複雑さを低減する。
【0175】
例えば、第1の要素がTWT elementである場合、第3の情報に対応するフィールドは、TWT elementのTWTパラメータ情報フィールドである。TWT element内の第2の情報の可能なフィールド設計方式については、
図8に対応する実施形態の説明を参照されたい。本明細書では詳細は再度説明されない。
【0176】
S1640:送信デバイスと受信デバイスとは、N個の第2の個別TWT SPに基づいて対応するリンク上で互いに通信する。
【0177】
任意選択で、受信デバイスが第1の要素を求める送信デバイスの要求を受諾すると決定する前に、方法は、以下をさらに含む:
S1650:受信デバイスは第2のフレームを送信し、第2のフレームは第2の要素を含み、第2の要素は第5の情報を含み、第5の情報は、受信デバイスが、N個の第2のリンク上の個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する。これに対応して、送信デバイスは、第2のフレームを受信する。
【0178】
前述の内容は、受信デバイスが、TWT SPをセットアップするための送信デバイスの要求を受諾した後に、第1の要素に基づいて複数のリンク上に複数の個別TWT SPをセットアップするプロセスを説明していることを理解されたい。実際には、受信デバイスは代替的に要求を拒否してもよい。特定のシグナリングに基づいて、以下では、MLD1(送信デバイス)およびMLD2(受信デバイス)の各々が、前述の解決策を使用することによって、複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップする可能な完全な実施手順を提供する。
【0179】
MLD1は、TWT setup frame(すなわち、第1のフレームの一例)を、MLD1およびMLD2と関連付けられたリンク上でMLD2に送信する。MLD1は、TWT setup frameでTWT element(すなわち、第1の要素の一例)を搬送し、TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Setup CommandフィールドでSuggest TWTまたはDemand TWTを指示する値を搬送する。Suggest TWTまたはDemand TWTは、TWT setup frameがTWT SPセットアップを開始するための要求であることを指示する。Suggest TWTまたはDemand TWTは、MLD1がTWT SPセットアップ要求を開始し、一連のTWTパラメータ情報(すなわち、第3の情報の一例)を搬送することを可能にする。MLD1は、TWT elementもまた整列されたTWTビットマップフィールド(第2の情報の一例)を搬送することを指示するために、TWT制御フィールドの整列されたTWTフィールド(第4の情報の一例)を1(または00)にさらに設定する必要がある。また、整列されたTWTビットマップフィールドは、そこに参照リンクと整列された個別TWT SPがセットアップされると予想されるリンクを指示し、参照リンクは、TWT setup frameが送信されるリンクである。
【0180】
これに対応して、MLD1によって送信されたTWT setup frameを受信した後、MLD2は、TWT setup frame内のTWT elementに基づいて、TWT setup frameが個別TWT SPセットアップ要求であると決定し、TWT element内の整列されたTWTビットマップフィールドを使用することによって、MLD1が整列されたTWT SPをセットアップしようとしているリンクを決定し、TWT setup frameが受信されるリンクが参照リンクであると決定し得る。個別TWTパラメータ情報フィールドのTWTフィールドに基づいて、いくつかの要求されたリンク上に整列される必要がある個別TWT SPの開始時刻が、式(2)に従って計算され得る。最後に、公称最小TWTウェイク持続時間フィールドやTWTウェイク間隔仮数フィールドなどの個別TWTパラメータ情報フィールドの他の情報に基づいて、セットアップされるように要求された整列された個別TWT SPの持続時間やウェイク間隔などの情報が計算され得る。このようにして、すべての必要な情報を取得した後、MLD2は、取得された情報に基づいて、MLD1によって開始されたTWT SPセットアップ要求を受諾するかどうかを決定する。以下では、MLD2がMLD1の要求を受け入れるかどうかを具体的に説明する。
【0181】
可能なシナリオでは、MLD2は要求を受諾する。この場合、MLD2は、TWT elementを含むTWT Setupフレーム(すなわち、第2のフレームの一例)をMLD1に送信する。TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Requestサブフィールドの値が0に等しい場合、それは、TWT Setupフレームが応答フレームであることを指示する。TWT elementは、要求タイプフィールドのTWT Setup Commandフィールドで、Accept TWT(すなわち、第5の情報の一例)を指示する値を搬送する。Accept TWTは、MLD1の要求の受諾を確認することを指示する。任意選択で、TWT elementの制御フィールドは整列されたTWTサブフィールドを搬送してもよく、このフィールドは1(または00)に設定される。サブフィールドの意味は上述されたものと同じであり、本明細書では詳細は再度説明されない。任意選択で、TWT elementは、受信されたTWT element内のものと同じである個別TWTパラメータ情報フィールドを搬送してもよいし、個別TWTパラメータ情報フィールドを搬送しなくてもよい。
【0182】
別の可能なシナリオでは、MLD2は要求を受諾しない。この場合、MLD2は、TWT elementを含むTWT Setupフレーム(すなわち、第2のフレームの一例)をMLD1に送信する。TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Requestサブフィールドの値が0に等しい場合、それは、TWT Setupフレームが応答フレームであることを指示する。TWT elementは、要求タイプフィールドのTWT Setup Commandフィールドで、Reject TWTを指示する値を搬送する。Reject TWTは、MLD1の要求が受諾されないことを指示する。任意選択で、TWT elementの制御フィールドは整列されたTWTサブフィールドを搬送してもよく、このフィールドは任意の値に設定されてもよい。任意選択で、TWT elementは、受信されたTWT element内のものと同じである個別TWTパラメータ情報フィールドを搬送してもよいし、個別TWTパラメータ情報フィールドを搬送しなくてもよい。
【0183】
さらに別の可能なシナリオでは、MLD2は要求を受諾しないが、提案のパラメータをMLD1に提供し得る。この場合、MLD2は、TWT elementを含むTWT Setupフレーム(すなわち、第2のフレームの一例)をMLD1に送信する。TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Requestサブフィールドの値が0に等しい場合、それは、TWT Setupフレームが応答フレームであることを指示する。TWT elementは、要求タイプフィールド内のTWT Setup Commandフィールドで、Alternate TWTまたはDictate TWTを指示する値を搬送する。Alternate TWTまたはDictate TWTは、MLD1の要求が受諾されないことを指示するが、提案のTWT SPパラメータがMLD1に提供され得る。提案のパラメータは、TWT elementの個別TWTパラメータ情報フィールドで搬送され、TWT elementの制御フィールド内の整列されたTWTサブフィールドが、提案のTWT SPパラメータが整列されたTWT SPであるかどうかを指示する。例えば、TWT elementの制御フィールドの整列されたTWTサブフィールドが1に設定されている場合、それは、提案のTWT SPが整列されたTWT SPであることを指示する。整列されたTWTサブフィールドが0に設定されている場合、それは、提案のTWT SPが整列された、または整列されていないTWT SPであり得ることを指示する。
【0184】
以下では、本出願は、前述の技術的問題を効果的に解決するための別の通信方法を提供する。方法は、以下で詳細に説明される。
【0185】
図17は、本出願の一実施形態によるさらに別の通信方法のブロック図である。この実施形態の送信デバイスおよび受信デバイスはMLDであることを理解されたい。例えば、
図17の送信デバイスはAP MLDであってもよく、受信デバイスはSTA MLDであってもよく、その逆であってもよい。
【0186】
S1710:送信デバイスは、第1のフレームを生成する。第1のフレームはM個の第1の要素を含み、第1の要素は、個別TWT SPをセットアップするように要求するために使用され、第1の要素は、第1の情報および第2の情報を含む。第1の情報は、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるターゲットリンクを指示し、第2の情報は、ターゲットリンク上のターゲット個別TWT SPに関する情報を指示し、M個の第1の要素に対応するM個のターゲット個別TWT SPが整列される。ターゲットリンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクであり、Mは1より大きい整数である。
【0187】
M個の第1の要素に対応するM個のターゲットリンクは異なるリンクであることを理解されたい。
【0188】
任意選択で、ターゲット個別TWT SPに関する情報は、ターゲット個別TWT SPの開始時刻、ターゲット個別TWT SPのウェイク間隔、およびターゲット個別TWT SPの持続時間を含む。
【0189】
この方法と
図8の方法との違いは、第2の情報が対応するターゲットリンク(すなわち、個別TWT SPが整列される必要があるリンク)上のターゲット個別TWT SPに関する情報を既に直接含んでいることにあることをさらに理解されたい。
【0190】
送信デバイスは、M個のターゲットリンク上にセットアップされたすべての個別TWT SPが整列されることを確実にするために、M個のターゲットリンク上のターゲット個別TWT SPのウェイク間隔が一貫していること、およびウェイク間隔におけるターゲット個別TWT SPの持続時間が一貫していることをさらに確実にする必要があることに留意されたい。
【0191】
前述の説明から、複数のリンク上に整列された複数の個別TWT SPについて、これらのパラメータ、すなわち複数の個別TWT SPのウェイク間隔および持続時間は一定であり、リンクのTSF timerに基づいて異なるものではないことが分かる。複数の個別TWT SPの開始時刻のみが、TSF timerに起因してオフセットされる。したがって、送信デバイスによって複数の整列されたTWT SPを決定する鍵は、複数のリンク上のTWT SPの開始時刻を決定することである。したがって、送信デバイスは、同じリンク(すなわち、1つの参照リンク)に基づいて、M個のターゲットリンクにそれぞれ対応するターゲット個別TWT SPの開始時刻を決定し得る。
【0192】
ターゲット個別TWT SPの開始時刻TWTjは、以下の式:
TWTj=TWTi+TWToffset (3)
を満たし、式中、
TWTiは、ターゲット個別TWT SPの開始時刻が参照リンクの時間軸にマッピングされる対応する時点である。例えば、TWToffsetの値は、以下の式:TWToffset=TSFj-TSFiを満たし、TSFiは、参照リンクに対応するTSF timeであり、TSFjは、ターゲットリンクに対応するTSF timeである。言い換えれば、送信デバイスは、参照リンクの時間軸を参照基準として使用することによって、前述の式に従ってM個のターゲットリンクの時間軸上のTWTiの対応する時点を別々に決定する。任意選択で、参照リンクは、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンク内の任意のリンクである。
【0193】
任意選択で、参照リンクは事前設定または事前構成される。例えば、参照リンクは、第1のフレームが送信されるリンクであってもよいし、M個の第1の要素のうちの1番目の要素に対応するターゲットリンク、または指定されたリンク、例えば最小リンクIDを有するリンクとして指定されてもよい。
【0194】
S1720:送信デバイスは第1のフレームを送信する。これに対応して、受信デバイスは第1のフレームを受信する。
【0195】
送信デバイスは、送信デバイスおよび受信デバイスと関連付けられた任意のリンク上で第1のフレームを送信することをさらに理解されたい。これに対応して、受信デバイスはそのリンク上で第1のフレームを受信する。
【0196】
S1730:受信デバイスは、M個の第1の要素に含まれるM個のターゲット個別TWT SPに関する情報に基づいてM個のターゲットリンク上にM個のターゲット個別TWT SPをセットアップする。
【0197】
1つの可能な実施態様では、第1の情報が1つのリンクのみを指示し、リンクがターゲットリンクである場合、受信デバイスは、M個の第1の要素に含まれるM個のターゲット個別TWT SPに関する情報に基づいて、M個のターゲットリンク上にM個のターゲット個別TWT SPをセットアップする。M個のターゲット個別TWT SPに関するものである、送信デバイスによって送信される情報は、整列および較正を行うことによって取得された情報であるため、受信デバイスによってセットアップされたM個のターゲット個別TWT SPは整列される。
【0198】
別の可能な実施態様では、第1の情報が複数のリンクを指示し、複数のリンクがターゲットリンクを含む場合、複数の第1の要素を受信した後に、受信デバイスは、第1の情報に基づいて、複数のリンクのうちのどのリンクがターゲットリンクであるかを決定することができない。受信デバイスは、まず、第2の情報によって指示されるTWT SPに関する情報に基づいて、複数のリンク上のTWT SPの情報を決定する。すべてのリンクのTSF timerが異なるため、第2の情報によって指示されるターゲット個別TWT SPの開始時刻は、実際には異なるリンクの時間軸においてオフセットされている、言い換えれば、ターゲット個別TWT SPの開始時刻は整列されていない。このようにして、M個の第1の要素のうちのM個の第1の情報によって指示される複数のリンク上のTWT SPに関する情報が決定され得、すべての第1の情報内の複数のリンクのうちのどのリンクがターゲットリンクであるかを知るために、M個の第1の情報によって指示される複数のリンク上のTWT SPに関する情報が比較され得る。
【0199】
任意選択で、第1の要素は第3の情報をさらに含み、第3の情報は、第1の情報によって指示される1つまたは複数のリンクにターゲットリンクが存在することを指示する。例えば、第3の情報は、1bitの情報である。1bitの値が1である場合、それは、第1の情報によって指示される1つまたは複数のリンクにターゲットリンクが存在することを指示し、または、1bitの値が0である場合、それは、第1の情報によって指示される1つまたは複数のリンクにターゲットリンクが存在しないことを指示する。第3の情報が2bitの情報である場合、指示方式は1bitの指示方式と同様であり、本明細書では詳細は再度説明されない。
【0200】
可能な特定の実施態様では、第1の要素がTWT elementである場合、第1の情報に対応するフィールドは、TWT elementのTWTパラメータ情報フィールド内のリンクIDビットマップフィールド、またはTWT elementフィールドのTWTパラメータ情報フィールド内の整列されたTWTビットマップサブフィールドであり、第2の情報に対応するフィールドは、TWT elementのTWTパラメータ情報フィールド内の、TWT SPに関する情報に関連するフィールドであり、第3の情報に対応するフィールドは、
図8に示される実施形態の整列されたTWTフィールドの設計を再利用し得る。本明細書では詳細は再度説明されない。
【0201】
任意選択で、前述の実施態様では、整列されたTWTフィールドが、TWT elementの制御フィールド(すなわち、第1の要素)に追加されなくてもよい(言い換えれば、第3の情報は含まれない)。具体的には、送信デバイスは、個別TWT SPをセットアップするように要求するときに、リンクIDビットマップサブフィールドによって指示される複数のリンクがターゲットリンクを含むかどうかを明示的に指示せず、受信端は、上述された方法に従って、リンクIDビットマップサブフィールドによって指示される複数のリンクがターゲットリンクを含むかどうかを決定する。受信デバイスおよび送信デバイスの他の挙動は不変のままである。
【0202】
S1740:送信デバイスと受信デバイスとは、M個のターゲット個別TWT SPに基づいて対応するリンク上で互いに通信する。
【0203】
任意選択で、受信デバイスが第1の要素を求める送信デバイスの要求を受諾すると決定する前に、方法は、以下をさらに含む:
S1750:受信デバイスは第2のフレームを送信し、第2のフレームは第2の要素を含み、第2の要素は第4の情報を含み、第4の情報は、受信デバイスが、M個の第1の要素に対応するM個のターゲットリンク上の個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する。これに対応して、送信デバイスは、第2のフレームを受信する。
【0204】
前述の内容は、受信デバイスが、TWT SPをセットアップするための送信デバイスの要求を受諾した後に、M個の第1の要素に基づいて複数のリンク上に複数の個別TWT SPをセットアップするプロセスを説明していることを理解されたい。実際には、受信デバイスは代替的に要求を拒否してもよい。特定のシグナリングに基づいて、以下では、MLD1(送信デバイス)およびMLD2(受信デバイス)の各々が、前述の解決策を使用することによって、複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップする可能な完全な実施手順を提供する。
【0205】
MLD1は、関連付けられたリンク上でTWT setup frame(すなわち、第1のフレームの一例)をMLD2に送信する。MLD1は、TWT setup frameで複数のTWT element(すなわち、M個の第1の要素の一例)を搬送し、各TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Setup Commandフィールドで、Suggest TWTまたはDemand TWTを指示する値を搬送する。Suggest TWTまたはDemand TWTは、TWT setup frameがTWT SPセットアップを開始するための要求であることを指示する。Suggest TWTまたはDemand TWTは、MLDが要求を開始し、一連のTWTパラメータ情報を搬送することを可能にする。各TWT elementは、セットアップされるように要求されている1つまたは複数のリンクを指示するために、リンクIDビットマップサブフィールド(すなわち、第1の情報の一例)を搬送する。整列されたTWTサブフィールド(第3の情報の一例)が1(または00)に設定されている場合、それは、TWT elementで搬送されるリンクIDビットマップサブフィールドによって指示される1つまたは複数のリンクがターゲットリンクを含むことを指示する。MLD1は、式(3)に記載された計算方法を使用することによって、各TWT element(すなわち、第2の情報に含まれる第1の個別TWTの開始ユニット間の位置)に対応するターゲットリンクの個別TWTパラメータ情報フィールドのTWTサブフィールドの値を決定して、受信端によって計算されたすべてのターゲットリンク上のTWT SPが整列され、受信端が追加の較正を行う必要がないことを確実にする。
【0206】
これに対応して、MLD1によって送信されたTWT setup frameを受信した後、MLD2は、TWT setup frame内のTWT elementに基づいて、TWT setup frameが個別TWT SPセットアップ要求であると決定し得、各TWT element内のリンクIDビットマップサブフィールドを使用することによって、そこにMLD1がTWT SPをセットアップしようとするリンクを決定し得る。リンクIDビットマップサブフィールドによって指示される1つまたは複数のリンク上のTWT SPの開始時刻は、各TWT element内の個別TWTパラメータ情報フィールドのTWTサブフィールドを使用して取得され得る。すべてのTWT element内のリンクIDビットマップサブフィールドによって指示されるすべてのリンク上のTWT SPの開始時刻に基づいて、どのリンク上のTWT SPが整列されるかが決定され得る(言い換えれば、どのリンクがターゲットリンクであるかが決定される。)。最後に、公称最小TWTウェイク持続時間フィールドやTWTウェイク間隔仮数サブフィールドなどの個別TWTパラメータ情報フィールドの他の情報に基づいて、セットアップされるように要求されたTWT SPの持続時間およびウェイク間隔などの情報が計算され得る。すべての必要な情報を取得した後、MLD2は、MLD1の適用を受諾するかどうかを決定する。以下では、MLD2がMLD1の要求を受け入れるかどうかを具体的に説明する。
【0207】
可能なシナリオでは、MLD2は要求を受諾する。この場合、MLD2は、TWT elementを含むTWT Setupフレーム(すなわち、第2のフレームの一例)をMLD1に送信する。TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Requestサブフィールドの値が0に等しい場合、それは、TWT Setupフレームが応答フレームであることを指示する。TWT elementは、要求タイプフィールドのTWT Setup Commandフィールドで、Accept TWT(すなわち、第4の情報の一例)を指示する値を搬送する。Accept TWTは、MLD1の要求の受諾を確認することを指示する。任意選択で、TWT elementの制御フィールドは整列されたTWTサブフィールドを搬送してもよく、このフィールドは1(または00)に設定される。サブフィールドの意味は上述されたものと同じであり、本明細書では詳細は再度説明されない。また、TWT elementは、個別TWTパラメータ情報フィールドを搬送しなくてもよい。
【0208】
別の可能なシナリオでは、MLD2は要求を受諾しない。この場合、MLD2は、TWT elementを含むTWT Setupフレーム(すなわち、第2のフレームの一例)をMLD1に送信する。TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Requestサブフィールドの値が0に等しい場合、それは、TWT Setupフレームが応答フレームであることを指示する。TWT elementは、要求タイプフィールドのTWT Setup Commandフィールドで、Reject TWTを指示する値を搬送する。Reject TWTは、MLD1の要求が受諾されないことを指示する。任意選択で、TWT elementの制御フィールドは整列されたTWTサブフィールドを搬送してもよく、このフィールドは任意の値に設定されてもよい。任意選択で、TWT elementは、受信されたTWT element内のものと同じである個別TWTパラメータ情報フィールドを搬送してもよく、個別TWTパラメータ情報フィールドを搬送しなくてもよい。
【0209】
さらに別の可能なシナリオでは、MLD2は要求を受諾しないが、提案のパラメータをMLD1に提供し得る。この場合、MLD2は、TWT elementを含むTWT Setupフレーム(すなわち、第2のフレームの一例)をMLD1に送信する。TWT elementの要求タイプフィールドのTWT Requestサブフィールドの値が0に等しい場合、それは、TWT Setupフレームが応答フレームであることを指示する。TWT elementは、要求タイプフィールド内のTWT Setup Commandフィールドで、Alternate TWTまたはDictate TWTを指示する値を搬送する。Alternate TWTまたはDictate TWTは、MLD1の要求が受諾されないことを指示するが、提案のTWT SPパラメータがMLD1に提供され得る。提案のパラメータは、TWT elementの個別TWTパラメータ情報フィールドで搬送され、TWT elementの制御フィールド内の整列されたTWTサブフィールドが、提案のTWT SPパラメータが整列されたTWT SPであるかどうかを指示する。例えば、TWT elementの制御フィールドの整列されたTWTサブフィールドが1に設定されている場合、それは、提案のTWT SPが整列されたTWT SPであることを指示する。整列されたTWTサブフィールドが0に設定されている場合、それは、提案のTWT SPが整列された、または整列されていないTWT SPであり得ることを指示する。
【0210】
本明細書は、1つのリンクを使用することによって複数のリンク上に整列された個別TWT SPをセットアップすることに焦点を当てているが、本出願は、1つのリンクを使用することによって複数のリンク上に整列されたブロードキャストTWT SPをセットアップすることにも適用可能であることに留意されたい。違いは、AP MLDが複数のリンク上で整列されたブロードキャストTWT SPをブロードキャストし、セットアップする場合、AP MLDは、まず、対応するTWT SPパラメータをブロードキャストするためにbeaconで1つまたは複数のTWT elementを搬送する必要があることにある。beaconを受信した後、non-AP MLDは、TWT setup frameをAP MLDに送信するかどうかを選択する。non-AP MLDがTWT setup frameをAP MLDに送信することを選択した場合、後続のプロセスは、整列された個別TWT SPセットアッププロセスと一致する。また、整列されたブロードキャストTWT SPをセットアップするためには、搬送されるTWT elementはブロードキャストTWT elementである必要がある。non-AP MLDがAP MLDへの複数のリンク上に整列されたブロードキャストTWT SPをセットアップするよう求める要求を開始すると、non-AP MLDは、1つまたは複数のブロードキャストTWT elementを搬送するTWT setup frameを送信する。TWT setup frameを受信した後、AP MLDは、要求を受諾するかどうかを決定する。AP MLDが要求を受諾する場合、同じTWT elementがパラメータブロードキャスト用のbeaconで搬送され、後続のプロセスは前の方法のものと同じである。
【0211】
フィールドおよびサブフィールドの意味は、本出願の実施形態では具体的に定義されていないことを理解されたい。
【0212】
前述のプロセスの各々の連続番号の値は、実行順序を意味しないことをさらに理解されたい。各プロセスの実行順序は、各プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
【0213】
本出願の実施形態においては、特に明記しない限り、または論理矛盾がない限り、異なる実施形態における用語および/または説明は一貫しており、相互参照されてもよく、異なる実施形態における技術的特徴は、新しい実施形態を形成するために、その内部論理関係に基づいて組み合わされ得ることをさらに理解されたい。
【0214】
前述の実施形態のいくつかでは、既存のネットワークアーキテクチャ内のデバイスが説明のための例として主に使用されていることをさらに理解されたい。デバイスの特定の形態は本出願の実施形態において限定されないことを理解されたい。例えば、将来同じ機能を実施することができるすべてのデバイスが、本出願の実施形態に適用可能である。
【0215】
前述の方法実施形態において、デバイス(送信デバイスや受信デバイスなど)によって実施される方法および動作はまた、デバイスの構成要素(例えば、チップや回路)によっても実施され得ることが理解されよう。
【0216】
以上は、
図1から
図17を参照して本出願の実施形態で提供される方法を詳細に説明している。前述の方法は、送信デバイスと受信デバイスとの間のやり取りの観点から主に説明されている。前述の機能を実施するためには、送信デバイスおよび受信デバイスは、機能を行うための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。
【0217】
本明細書に開示されている実施形態に記載されている例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、本出願においてハードウェアによって、またはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組合せによって実施されることができることを当業者は認識することができるはずである。機能がハードウェアによって行われるか、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって行われるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに様々な方法を使用して記載の機能を実施し得るが、その実施態様は本出願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0218】
以下では、
図18から
図20を参照して、本出願の実施形態で提供される通信装置を詳細に説明する。装置実施形態の説明は方法実施形態の説明に対応していることを理解されたい。したがって、詳細に説明されていない内容については、前述の方法実施形態を参照されたい。簡潔にするために、一部の内容は再度説明されない。本出願の実施形態では、送信デバイスまたは受信デバイスの機能モジュールが、前述の方法例に基づく分割によって取得されてもよい。例えば、機能モジュールは、機能に基づく分割によって取得されてもよいし、または2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実施されてもよいし、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実施されてもよい。本出願の実施形態において、モジュールへの分割は一例であり、単なる論理的機能分割であることに留意されたい。実際に実施する際には、別の分割方式が使用されてもよい。各機能モジュールが対応する各機能に基づく分割によって取得される例が、以下で説明のために使用される。
【0219】
以上は、本出願で提供されるデータ送信方法を詳細に説明しており、以下は、本出願で提供される通信装置を説明する。1つの可能な実施態様では、装置は、前述の方法実施形態における受信デバイスに対応するステップまたは手順を実施するように構成される。別の可能な実施態様では、装置は、前述の方法実施形態における送信デバイスに対応するステップまたは手順を実施するように構成される。
【0220】
図18は、本出願の一実施形態による通信装置200のブロック図である。
図18に示されているように、装置200は、通信ユニット210と処理ユニット220とを含み得る。通信ユニット210は外部と通信し得、処理ユニット220はデータ処理を行うように構成される。通信ユニット210は、通信インターフェースまたはトランシーバユニットとも呼ばれ得る。
【0221】
1つの可能な設計では、装置200は、前述の方法実施形態において送信デバイスによって行われるステップまたは手順を実施し得る。処理ユニット220は、前述の方法実施形態における送信デバイスの処理関連動作を行うように構成され、通信ユニット210は、前述の方法実施形態における送信デバイスの送信関連動作を行うように構成される。
【0222】
さらに別の可能な設計では、装置200は、前述の方法実施形態において受信デバイスによって行われるステップまたは手順を実施し得る。通信ユニット210は、前述の方法実施形態における受信デバイスの受信関連動作を行うように構成され、処理ユニット220は、前述の方法実施形態における受信デバイスの処理関連動作を行うように構成される。
【0223】
本明細書の装置200は機能ユニットの形態で提示されていることを理解されたい。本明細書における「ユニット」という用語は、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、電子回路、1つもしくは複数のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行するように構成されたプロセッサ(例えば、共有プロセッサ、専用プロセッサ、もしくはグループプロセッサ)、メモリ、併合化論理回路、および/または記載の機能をサポートする別の適切な構成要素を指し得る。任意選択の例において、装置200は、特に前述の実施形態における送信デバイスであってもよく、前述の方法実施形態における送信デバイスに対応する手順および/もしくはステップを行うように構成され得ること、または装置200は、特に前述の実施形態における受信デバイスであってもよく、前述の方法実施形態における受信デバイスに対応する手順および/もしくはステップを行うように構成され得ること、を当業者は理解し得る。繰返しを回避するために、本明細書では詳細は再度説明されない。
【0224】
前述の解決策における装置200は、前述の方法において送信デバイスによって行われる対応するステップを実施する機能を有するか、または前述の解決策における装置200は、前述の方法において受信デバイスによって行われる対応するステップを実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実施されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。例えば、方法実施形態における送信/受信動作および処理関連動作を別々に行うために、通信ユニットはトランシーバに置き換えられてもよく(例えば、通信ユニットの送信ユニットが送信機に置き換えられてもよく、通信ユニットの受信ユニットが受信機に置き換えられてもよく)、処理ユニットなどの別のユニットがプロセッサに置き換えられてもよい。
【0225】
また、通信ユニットは、代替的に(例えば、受信回路および送信回路を含み得る)トランシーバ回路であってもよく、処理ユニットは処理回路であってもよい。本出願のこの実施形態では、
図18の装置は、前述の実施形態におけるAPもしくはSTAであってもよいし、またはチップもしくはチップシステム、例えば、システムオンチップ(system on chip、SoC)であってもよい。通信ユニットは、入力/出力回路または通信インターフェースであってもよい。処理ユニットは、プロセッサ、マイクロプロセッサ、またはチップ上に集積された集積回路である。これは本明細書では限定されない。
【0226】
図19は、本出願の一実施形態による通信装置300のブロック図である。装置300は、プロセッサ310とトランシーバ320を含む。プロセッサ310とトランシーバ320とは、内部接続経路を介して互いに通信する。プロセッサ310は、命令を実行して、信号を送信するように、かつ/または信号を受信するようにトランシーバ320を制御するように構成される。
【0227】
任意選択で、装置300は、メモリ330をさらに含んでもよく、メモリ330は、内部接続経路を介してプロセッサ310およびトランシーバ320と通信する。メモリ330は、命令を記憶するように構成され、プロセッサ310は、メモリ330に記憶された命令を実行し得る。1つの可能な実施態様では、装置300は、前述の方法実施形態における送信デバイスに対応する手順およびステップを実施するように構成される。別の可能な実施態様では、装置300は、前述の方法実施形態における受信デバイスに対応する手順およびステップを実施するように構成される。
【0228】
装置300は、具体的には、前述の実施形態における送信デバイスもしくは受信デバイスであってもよいし、またはチップもしくはチップシステムであってもよいことを理解されたい。これに対応して、トランシーバ320は、チップのトランシーバ回路であってもよい。これは本明細書では限定されない。具体的には、装置300は、前述の方法実施形態における送信デバイスまたは受信デバイスに対応するステップおよび/または手順を行うように構成され得る。任意選択で、メモリ330は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、プロセッサに命令およびデータを提供し得る。メモリの一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含んでもよい。例えば、メモリは、デバイスタイプに関する情報をさらに記憶してもよい。プロセッサ310は、メモリに記憶された命令を実行するように構成され得る。また、プロセッサ310がメモリに記憶された命令を実行すると、プロセッサ310は、送信デバイスまたは受信デバイスに対応する前述の方法実施形態におけるステップおよび/または手順を行うように構成される。
【0229】
実施プロセスにおいて、前述の方法におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって実施されてもよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサを使用することによって直接実行され、達成されてもよいし、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せを使用することによって実行され、達成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、当技術分野における成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタ内に位置してもよい。記憶媒体はメモリ内に位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法におけるステップを完了する。繰返しを回避するために、本明細書では詳細は再度説明されない。
【0230】
本出願の実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有することに留意されたい。実施プロセスにおいて、前述の方法実施形態におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって実施されてもよい。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本出願の実施形態におけるプロセッサは、本出願の実施形態に開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実施するか、または行い得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、またはプロセッサは従来のいずれかのプロセッサなどであってもよい。本出願の実施形態を参照して開示されている方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用することによって直接的に実行および達成されてよいし、または復号プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せを使用することによって実行および達成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、当技術分野における成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタ内に位置してもよい。記憶媒体はメモリ内に位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法におけるステップを完了する。
【0231】
本出願のこの実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってもよいし、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでもよいことが理解されよう。不揮発メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。限定的な説明ではなく例として、多くの形態のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データ・レート・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンク・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用され得る。本明細書に記載されるシステムおよび方法のメモリは、これらのメモリおよび別の適切なタイプの任意のメモリを含むがこれらに限定されないことに留意されたい。
【0232】
プロセッサが汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは別のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントである場合、メモリ(記憶モジュール)は、プロセッサに統合され得ることに留意されたい。本明細書に記載されるメモリは、これらに限定されないが、これらのメモリおよび別の適切なタイプの任意のメモリを含むことを目指すものであることにさらに留意されたい。
【0233】
図20は、本出願の一実施形態によるチップシステム1300の図である。チップシステム1300(または処理システムとも呼ばれ得る)は、論理回路1310と入力/出力インターフェース(input/output interface)1320とを含む。
【0234】
論理回路1310は、チップシステム1300内の処理回路であってもよい。論理回路1310は、記憶ユニットに結合および接続され、記憶ユニット内の命令を呼び出し得るので、これによりチップシステム1300は、本出願の実施形態における方法および機能を実施することができる。入力/出力インターフェース1320は、チップシステム1300内の入力/出力回路であってもよく、チップシステム1300によって処理された情報を出力するか、または処理されるべきデータもしくはシグナリングを処理のためにチップシステム1300に入力する。
【0235】
具体的には、例えば、チップシステム1300が送信デバイスに設置されている場合、論理回路1310は入力/出力インターフェース1320に結合され、論理回路1310は入力/出力インターフェース1320を介して第1のフレームを送信し得る。第1のフレームは、論理回路1310によって生成され得る。別の例としては、チップシステム1300が受信デバイスに設置されている場合、論理回路1310は入力/出力インターフェース1320に結合され、論理回路1310は入力/出力インターフェース1320を介して第1のフレームを受信し得、論理回路1320は第1のフレームに基づいてリンク上のTWT SPに関する情報を決定する。
【0236】
1つの解決策において、チップシステム1300は、前述の方法実施形態において送信デバイスによって行われる動作を実施するように構成される。
【0237】
例えば、論理回路1310は、前述の方法実施形態において送信デバイスによって行われる処理関連動作、例えば、
図8、
図16、または
図17に示される実施形態において送信デバイスによって行われる処理関連動作を実施するように構成され、入力/出力インターフェース1320は、前述の方法実施形態において送信デバイスによって行われる送信および/または受信関連動作、例えば、
図8、
図16、または
図17に示される実施形態において送信デバイスによって行われる処理関連動作を実施するように構成される。
【0238】
別の解決策において、チップシステム1300は、前述の方法実施形態において受信デバイスによって行われる動作を実施するように構成される。
【0239】
例えば、論理回路1310は、前述の方法実施形態において受信デバイスによって行われる処理関連動作、例えば、
図8、
図16、または
図17に示される実施形態において受信デバイスによって行われる処理関連動作を実施するように構成され、入力/出力インターフェース1320は、前述の方法実施形態において受信デバイスによって行われる送信および/または受信関連動作、例えば、
図8、
図16、または
図17に示される実施形態において受信デバイスによって行われる処理関連動作を実施するように構成される。
【0240】
また、本出願はコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されると、本出願の方法実施形態において送信デバイスまたは受信デバイスによって行われる動作および/または手順が行われる。
【0241】
本出願は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードまたは命令を含む。コンピュータプログラムコードまたは命令がコンピュータ上で実行されると、本出願の方法実施形態において送信デバイスまたは受信デバイスによって行われる動作および/または手順が行われる。
【0242】
また、本出願は、本出願の実施形態における送信デバイスおよび受信デバイスを含む、通信システムをさらに提供する。
【0243】
本明細書に記載されるメモリは、これらに限定されないが、これらのメモリおよび別の適切なタイプの任意のメモリを含むことを目指すものであることにさらに留意されたい。
【0244】
本明細書に開示されている実施形態に記載されている例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せによって実施されることができることを当業者は認識し得る。機能がハードウェアによって行われるかソフトウェアによって行われるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに様々な方法を使用して記載の機能を実施し得るが、その実施態様は本出願の範囲を超えるとみなされるべきではない。説明を簡便にするために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作動プロセスについては、前述の方法実施形態の対応するプロセスを参照することが、当業者によって明確に理解されよう。本明細書では詳細は再度説明されない。本出願で提供されているいくつかの実施形態では、開示のシステム、装置および方法は、他の方式で実施され得ることを理解されたい。例えば、記載の装置実施形態は単なる一例である。例えば、ユニットへの分割は単なる論理的機能分割であり、実際に実施する際には他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素が組み合わされるか、もしくは別のシステムに統合されてもよいし、またはいくつかの特徴が無視されるか、行われなくてもよい。また、表示または説明された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実施されてもよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態で実施されてもよい。別々の部分として説明されているユニットは、物理的に別々であってもなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置してもよいし、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいてユニットの一部または全部が選択されてもよい。また、本出願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々は物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0245】
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売または使用される場合、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策が本質的に、または従来の技術に寄与する部分が、または技術的解決策の一部が、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。そのコンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであり得る)に、本出願の実施形態に記載されている方法のステップの全部または一部を行うように命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体、例えば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクを含む。
【0246】
本明細書を通して言及されている「実施形態」とは、この実施形態に関連する特定の特徴、構造、または特性が本出願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することを理解されたい。本明細書を通して言及されている「実施形態」とは、この実施形態に関連する特定の特徴、構造、または特性が本出願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することを理解されたい。したがって、本明細書全体の実施形態は必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。また、これらの特定の特徴、構造、または特性は、任意の適切な方式で1つまたは複数の実施形態において組み合わされてもよい。
【0247】
本出願の実施形態で言及されている「第1」および「第2」などの序数は、複数の対象を区別することを意図されており、複数の対象のサイズ、内容、順序、時系列、優先度、または重要度などを限定することを意図されていないことをさらに理解されたい。例えば、第1の情報と第2の情報とは、情報量、内容、優先度、重要度などの違いを指示するものではない。
【0248】
本出願において、「とき」と「場合」は両方とも、目的の場合にネットワーク要素によって行われる対応する処理を指し、時間を制限することを意図されたものではなく、決定するアクションがネットワーク要素の実施中に行われることを必要とするものではなく、任意の他の制限があることを示唆するものではないことをさらに理解されたい。
【0249】
本出願において、「少なくとも1つの」とは、1つまたは複数を意味し、「複数の」とは、2つ以上を意味することをさらに理解されたい。「以下のうちの少なくとも1つの項目(部分)」またはこれの類似表現とは、単数の項目(部分)または複数の項目(部分)の任意の組合せを含む、これらの項目の任意の組合せを意味する。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを表し得る。
【0250】
特に明記しない限り、「項目は、A、B、およびC、のうちの1つまたは複数を含む」という表現と同様の本出願で使用されている表現は通常、その項目が、A;B;C;AおよびB;AおよびC;BおよびC;A、B、およびC;AおよびA;A、A、およびA;A、A、およびB;A、A、およびC;A、B、およびB;A、C、およびC;BおよびB;B、B、およびB;B、B、およびC;CおよびC;C、C、およびC;ならびにA、B、およびCの別の組合せ、のうちのいずれか1つであり得ることを意味することをさらに理解されたい。前述の説明では、項目の任意選択の場合を説明するための一例として3つの要素A、B、およびCが使用されている。表現が「項目は、A、B、…、およびXのうちの少なくとも1つを含む」である場合、言い換えれば、表現により多くの要素が含まれる場合、その項目が適用可能である場合もまた、前述の規則に従って取得され得る。
【0251】
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられた対象間の関連関係のみを記載し、3つの関係が存在し得ることを表すことを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表し得る。AおよびBは単数であっても複数であってもよい。文字「/」は一般に、関連付けられた対象間の「または」関係を指示する。例えば、A/Bは、AまたはBを指示する。
【0252】
本出願の実施形態において、「Aに対応するB」は、BがAと関連付けられていることを表し、BはAに基づいて決定され得ることをさらに理解されたい。しかしながら、Bに基づいてAを決定することは、BがAのみに基づいて決定されることを意味しない、すなわち、Bは、代替的に、Aおよび/または他の情報に基づいて決定され得ることをさらに理解されたい。
【0253】
前述の説明は、本出願の単なる具体的な実施態様であり、本出願の保護範囲を限定することを意図されたものではない。本出願で開示されている技術的範囲内で当業者によって容易に案出されるいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0254】
200 通信装置
210 通信ユニット
220 処理ユニット
300 通信装置
310 プロセッサ
320 トランシーバ
330 メモリ
1300 チップシステム
1310 論理回路
1320 入力/出力インターフェース、論理回路
【手続補正書】
【提出日】2025-05-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のリンク上で第1のフレームを受信するステップであって、前記第1のフレームが第1の要素を含み、前記第1の要素が、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、前記第1の要素が第2の情報を含み、前記第2の情報が、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、前記N個の第2のリンク上にセットアップされた前記N個の第2の個別TWT SPが、整列される必要があり、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記N個の第2のリンクと1対1で対応し;前記N個の第2のリンクが異なるリンクであり、Nが、正の整数であり、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクである、ステップと、
前記第1のリンクを参照リンクとして使用することによって、前記N個の第2のリンク上に前記整列されたN個の第2の個別TWT SPをセットアップするステップと、
前記N個の第2の個別TWT SPに基づいて前記対応するリンク上で通信を行うステップと
を含む、通信方法。
【請求項2】
前記第1の要素は第3の情報を含み、前記第3の情報は、前記第1のリンク上の第1の個別TWT SPに関する情報を指示し、前記第1の個別TWT SPに関する情報は、前記第1の個別TWT SPの開始時刻を含み、
前記第1のリンクを参照リンクとして使用することによって、前記N個の第2のリンク上に前記整列されたN個の第2の個別TWT SPをセットアップする前記ステップは、
前記N個の第2の個別TWT SPに関する情報を決定するステップであって、前記第2の個別TWT SPに関する前記情報が、前記第2の個別TWT SPの開始時刻を含み、前記第2の個別TWT SPの前記開始時刻が、前記第1の個別TWT SPの前記開始時刻に基づいて決定される、ステップと、
前記N個の第2の個別TWT SPに関する前記情報に基づいて前記N個の第2のリンク上に前記N個の第2の個別TWT SPをセットアップするステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の個別TWT SPは、前記第2の個別TWT SPの前記開始時刻が前記第1の個別TWT SPの前記開始時刻に基づいて決定された後に前記第1の個別TWT SPと整列される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の個別TWT SPの前記開始時刻TWT
jは、以下の式:
TWT
j=TWT
i+TWT
offset
を満たし、式中、
TWT
iは、前記第1の個別TWT SPの前記開始時刻であり、TWT
offsetの値は、前記第1のリンクの時刻同期関数TSFタイマと前記第2のリンクのTSFタイマとの差に等しい、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の要素は第4の情報をさらに含み、前記第4の情報は、前記第1の要素が前記第2の情報を含むことを指示する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の要素がTWT要素である場合、前記第4の情報は、前記TWT要素の制御フィールド内の整列されたTWTフィールドである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の要素が前記TWT要素である場合、前記第2の情報は、前記TWTパラメータ情報フィールド内の整列されたTWTビットマップフィールドである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
第2のフレームを送信するステップであって、前記第2のフレームが第2の要素を含み、前記第2の要素が第5の情報を含み、前記第5の情報が、前記受信デバイスが前記N個の第2のリンク上の前記個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する、ステップ
をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
第1のフレームを生成するステップであって、前記第1のフレームが第1の要素を含み、前記第1の要素が、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、前記第1の要素が第2の情報を含み、前記第2の情報が、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、前記N個の第2のリンク上にセットアップされた前記N個の第2の個別TWT SPが、整列される必要があり、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記N個の第2のリンクと1対1で対応し;前記N個の第2のリンクが異なるリンクであり、Nが、正の整数である、ステップと、
第1のリンク上で前記第1のフレームを送信するステップであって、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記第1のリンクを参照リンクとして使用することによって整列され、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクである、ステップと
を含む、通信方法。
【請求項10】
前記第1の要素は第3の情報を含み、前記第3の情報は、前記第1のリンク上の前記第1の個別TWT SPに関する情報を指示し、前記第1の個別TWT SPに関する前記情報は、前記第1の個別TWT SPの開始時刻を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の個別TWT SPが前記第1の個別TWT SPと整列されることは、前記第2の個別TWT SPの開始時刻を前記第1の個別TWT SPの前記開始時刻と整列させることを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の要素は第4の情報をさらに含み、前記第4の情報は、前記第1の要素が前記第2の情報を含むことを指示する、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の要素がTWT要素である場合、前記第4の情報は、前記TWT要素の制御フィールド内の整列されたTWTサブフィールドである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の要素が前記TWT要素である場合、前記第2の情報は、前記TWTパラメータ情報フィールド内の整列されたTWTビットマップサブフィールドである、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、
第2のフレームを受信するステップであって、前記第2のフレームが第2の要素を含み、前記第2の要素が第5の情報を含み、前記第5の情報が、前記受信デバイスが前記N個の第2のリンク上の前記個別TWT SPのセットアップの受諾を確認することを指示する、ステップ
をさらに含む、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
第1のリンク上で第1のフレームを受信するように構成された通信ユニットであって、前記第1のフレームが第1の要素を含み、前記第1の要素が、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、前記第1の要素が第2の情報を含み、前記第2の情報が、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、前記N個の第2のリンク上にセットアップされた前記N個の第2の個別TWT SPが、整列される必要があり、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記N個の第2のリンクと1対1で対応し;前記N個の第2のリンクが異なるリンクであり、Nが、正の整数であり、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクである、通信ユニットと、
前記第1のリンクを参照リンクとして使用することによって、前記N個の第2のリンク上に前記整列されたN個の第2の個別TWT SPをセットアップするように構成された、処理ユニットであって、
前記処理ユニットが、前記N個の第2の個別TWT SPに基づいて前記対応するリンク上で通信を行うようにさらに構成される、処理ユニットと
を含む、通信装置。
【請求項17】
第1のフレームを生成するように構成された処理ユニットであって、前記第1のフレームが第1の要素を含み、前記第1の要素が、個別ターゲットウェイクタイムTWTサービス周期SPをセットアップするように要求するために使用され、前記第1の要素が第2の情報を含み、前記第2の情報が、そこに個別TWT SPがセットアップされるように要求されるN個の第2のリンクを指示し、前記N個の第2のリンク上にセットアップされた前記N個の第2の個別TWT SPが、整列される必要があり、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記N個の第2のリンクと1対1で対応し;前記N個の第2のリンクが異なるリンクであり、Nが、正の整数である、処理ユニットと、
第1のリンク上で前記第1のフレームを送信するように構成された通信ユニットであって、前記N個の第2の個別TWT SPが、前記第1のリンクを参照リンクとして使用することによって整列され、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信リンクである、通信ユニットと
を含む、通信装置。
【請求項18】
プロセッサを含む通信装置であって、前記プロセッサは、前記装置が請求項1から3のいずれか一項に記載の方法を行うか、または前記装置が請求項9から11のいずれか一項に記載の方法を行うように、メモリに記憶されたコンピュータ命令を実行するように構成される、通信装置。
【請求項19】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ命令を記憶し、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されると、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法が行われるか、または請求項9から11のいずれか一項に記載の方法が行われる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
チップであって、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記プロセッサは、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法を行うか、または請求項9から11のいずれか一項に記載の方法を行うために、前記通信インターフェースを介して、メモリに記憶された命令を読み出す、チップ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】削除
【補正の内容】
【国際調査報告】