(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-10-29
(54)【発明の名称】充電制御方法、装置、ソーラー充電コントローラ及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20251022BHJP
【FI】
H02J7/00 303Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2025525850
(86)(22)【出願日】2023-07-27
(85)【翻訳文提出日】2025-05-02
(86)【国際出願番号】 CN2023109625
(87)【国際公開番号】W WO2024093395
(87)【国際公開日】2024-05-10
(31)【優先権主張番号】202211365325.0
(32)【優先日】2022-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520282568
【氏名又は名称】深▲セン▼市華宝新能源股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shenzhen Hello Tech Energy Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】F2-3,Bldg.7,Jiaanda Science and technology industrial park factory,the east side of Huafan Road,Tongsheng Community,Dalang Street,Longhua District,Shenzhen,Guangdong 518109,China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王継平
(72)【発明者】
【氏名】沈高松
(72)【発明者】
【氏名】▲キョウ▼子俊
(72)【発明者】
【氏名】謝耿輝
(72)【発明者】
【氏名】孫中偉
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA06
5G503BA01
5G503BB02
5G503CA01
5G503CA11
5G503CB05
5G503GD06
(57)【要約】
充電制御方法、装置、ソーラー充電コントローラ及び記憶媒体である。該充電制御方法は、少なくとも1つの電源入力源の初期開路電圧を検出するとともに、各電源入力源に対応する初期開路電圧に応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定するステップと、前記電源入力源が前記初期充電計画を実行した後、前記電源入力源の入力源電流情報を検出し、前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断するステップと、前記初期充電計画を調整すると判断した後、前記電源入力源の現在開路電圧を検出し、前記現在開路電圧に基づきそれに対応する現在充電計画を生成して、前記現在充電計画を実行するように前記電源入力源を制御するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電制御方法であって、
少なくとも1つの電源入力源の初期開路電圧を検出するとともに、各電源入力源に対応する初期開路電圧に応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定するステップと、
前記電源入力源が前記初期充電計画を実行した後、前記電源入力源の入力源電流情報を検出し、前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断するステップと、
前記初期充電計画の調整を判断した後、前記電源入力源の現在開路電圧を検出するとともに、前記現在開路電圧に基づき前記現在開路電圧に対応する現在充電計画を生成し、前記現在充電計画を実行するように前記電源入力源を制御するステップと、を含む、充電制御方法。
【請求項2】
各電源入力源に対応する初期開路電圧に応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定するステップは、
電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲に基づいて、各電源入力源に対応する初期開路電圧の開路電圧範囲をそれぞれ判断し、前記電源入力源に対応する電源入力源タイプを決定するステップと、
前記電源入力源タイプに応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定するステップと、を含む、請求項1に記載の充電制御方法。
【請求項3】
前記入力源電流情報は、第1充電入力電流と第2充電入力電流を含み、
前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断するステップは、
前記第1充電入力電流が入力電流閾値より大きいことに応答して、前記初期充電計画を調整しないと決定するステップと、
前記第1充電入力電流が前記入力電流閾値より小さいことに応答して、前記第2充電入力電流に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断するステップと、を含む、請求項1に記載の充電制御方法。
【請求項4】
前記第2充電入力電流に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断するステップは、
前記第2充電入力電流が入力電流閾値より大きいことに応答して、前記初期充電計画を調整すると決定するとともに、前記電源入力源を無負荷状態に制御するステップと、
前記第2充電入力電流が前記入力電流閾値より小さいことに応答して、前記初期充電計画を調整しないと決定するステップと、を含む、請求項3に記載の充電制御方法。
【請求項5】
前記第2充電入力電流に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断する前に、前記充電制御方法は、
予め設定された時間範囲内で、前記電源入力源が前記初期充電計画を実行するように制御するステップをさらに含む、請求項3に記載の充電制御方法。
【請求項6】
前記現在開路電圧に基づき前記現在開路電圧に対応する現在充電計画を生成するステップは、
前記現在開路電圧の開路電圧範囲に基づき、前記現在開路電圧に対応する電源入力源タイプを決定し、前記現在開路電圧に対応する電源入力源タイプに応じて前記現在開路電圧に対応する現在充電計画を生成するステップを含む、請求項1に記載の充電制御方法。
【請求項7】
前記電源入力源の現在開路電圧を検出した後、前記方法は、
前記現在開路電圧がいずれかの電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲ではないことに応答して、前記電源入力源の更新開路電圧を再検出するステップをさらに含む、請求項6に記載の充電制御方法。
【請求項8】
充電制御装置であって、
少なくとも1つの電源入力源の初期開路電圧を検出するとともに、各電源入力源に対応する初期開路電圧に応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定することを実行するように構成される初期充電計画決定モジュールと、
前記電源入力源が前記初期充電計画を実行した後、前記電源入力源の入力源電流情報を検出し、前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断することを実行するように構成される初期充電計画調整モジュールと、
前記初期充電計画の調整を判断した後、前記電源入力源の現在開路電圧を検出するとともに、前記現在開路電圧に基づき前記現在開路電圧に対応する現在充電計画を生成し、前記現在充電計画を実行するように前記電源入力源を制御することを実行するように構成される現在充電計画実行モジュールと、を備える、充電制御装置。
【請求項9】
ソーラー充電コントローラであって、前記ソーラー充電コントローラは、
少なくとも1つのプロセッサ、及び
前記少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリを備え、
前記メモリに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることができるコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、前記少なくとも1つのプロセッサは請求項1~7のいずれか1項に記載の充電制御方法を実行するようにする、ソーラー充電コントローラ。
【請求項10】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータ命令が記憶され、前記コンピュータ命令は、プロセッサが実行する際に請求項1~7のいずれか1項に記載の充電制御方法を実現するために使用される、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はソーラー充電制御技術の分野に関し、例えば充電制御方法、装置、ソーラー充電コントローラ及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光電池は、光エネルギーを電力に変換する装置であり、一定の照度条件を満たす照度であれば電圧及び電流を出力することができる。太陽光電池は、電力を生成することができ、電力を蓄えることができないが、太陽光電池が発生する電力は蓄電池を充電して蓄電池に蓄えることができる。
【0003】
ソーラー充電システムの充電効率を向上させるために、一部のソーラー充電システムは電源入力源の電圧に応じて電源入力源タイプ(例えば1ストリングの太陽光電池、複数ストリングの太陽光電池)を区別するとともに、電源入力源タイプに応じて、ソーラー充電システムの入力電圧を電源入力源の最大電力点の付近に設定し、これにより、太陽光電池の利用率を向上させる。しかし、
図1と
図2を参照し、低照度時の場合、異なる電源入力源タイプのある1ストリングの太陽光電池、2ストリングの太陽光電池の出力電圧はいずれも低く、このとき、出力電圧が近い場合(即ち
図1と
図2におけるある1ストリングの太陽光電池、2ストリングの太陽光電池の開路電圧はいずれも16ボルト(V))であり、入力電圧のみで電源入力源タイプを検出して判断すると、電源入力源タイプの判断が不正確であるという問題があり、さらに太陽光電池板の充電効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、低照度時の電源入力源タイプの誤判断による照度が強いなった後の電源入力源の充電効率の低下という問題を解決するように、充電制御方法、装置、ソーラー充電コントローラ及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の一態様によれば、充電制御方法を提供し、前記充電制御方法は、
少なくとも1つの電源入力源の初期開路電圧を検出するとともに、各電源入力源に対応する初期開路電圧に応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定するステップと、
前記電源入力源が前記初期充電計画を実行した後、前記電源入力源の入力源電流情報を検出し、前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断するステップと、
前記初期充電計画の調整を判断した後、前記電源入力源の現在開路電圧を検出するとともに、前記現在開路電圧に基づき前記現在開路電圧に対応する現在充電計画を生成し、前記現在充電計画を実行するように前記電源入力源を制御するステップと、を含む。
【0006】
本願の他の態様によれば、充電制御装置を提供し、前記充電制御装置は、
少なくとも1つの電源入力源の初期開路電圧を検出するとともに、各電源入力源に対応する初期開路電圧に応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定することを実行するように構成される初期充電計画決定モジュールと、
前記電源入力源が前記初期充電計画を実行した後、前記電源入力源の入力源電流情報を検出し、前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断することを実行するように構成される初期充電計画調整モジュールと、
前記初期充電計画の調整を判断した後、前記電源入力源の現在開路電圧を検出するとともに、前記現在開路電圧に基づき前記現在開路電圧に対応する現在充電計画を生成し、前記現在充電計画を実行するように前記電源入力源を制御することを実行するように構成される現在充電計画実行モジュールと、を備える。
【0007】
本願の他の態様によれば、ソーラー充電コントローラを提供し、前記ソーラー充電コントローラは、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリと、を備え、
前記メモリに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることができるコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、前記少なくとも1つのプロセッサが本願のいずれかの実施例に記載の充電制御方法を実行するようにする。
【0008】
本願の他の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータ命令が記憶され、前記コンピュータ命令は、プロセッサによって実行されると、本願のいずれかの実施例に記載の充電制御方法を実現するために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
以下、実施例の説明に使用する必要がある図面を紹介し、以下の説明における図面は本願のいくつかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的な作業なしに更にこれらの図面に基づいてその他の図面を取得することができる。
【
図1】本願の背景技術に提供されたある1ストリングの太陽光電池70W/M
2照度下でのPV曲線(開路電圧が16V)の模式図である。
【
図2】本願の背景技術に提供されたある2ストリングの太陽光電池8W/M
2照度下でのPV曲線(開路電圧が16V)の模式図である。
【
図3】本願の実施例1による充電制御方法のフローチャートである。
【
図4】本願の実施例2による充電制御方法のフローチャートである。
【
図5】本願の実施例によるある1ストリングの太陽光電池150W/M
2照度下(Imp=2.1A)でのPV曲線(開路電圧が19.3V)の模式図である。
【
図6】本願の実施例によるある2ストリングの太陽光電池150W/M
2照度下(Imp=2.1A)でのPV曲線(開路電圧が38.6V)の模式図である。
【
図7】本願の実施例3による充電制御方法のフローチャートである。
【
図8】本願の実施例4による充電制御装置の構造模式図である。
【
図9】本願の実施例による充電制御方法を実現するソーラー充電コントローラの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本願の実施例における図面を参照して、本願の実施例における技術的解決手段を説明し、説明された実施例は全部の実施例ではなく、本願の一部の実施例だけである。本願における実施例に基づいて、当業者は創造的な労働なしに得られたすべての他の実施例は、いずれも本願が保護する範囲に属する。
【0011】
なお、本願の明細書、請求の範囲、及び上記の図面における「第1」、「第2」などという用語は、類似の物体を区別するために使用され、必ずしも特定の順序または優先順位を説明するために使用されるわけではない。このように使用されるデータは適切な状況下で交換できるため、ここで説明する本願の実施例がここで示すまたは説明されるもの以外の順序で実施されることを可能にする。なお、「含む」と「有する」という用語及びそれらのいずれかの変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップまたはユニットを含む過程、方法、システム、製品または装置は、必ずしも明確にリスクされたものに限定されなく、明確にリストされていない、またはこれらの過程、方法、製品または装置に固有の他のステップまたはユニットを含んでもよい。
【0012】
実施例1
【0013】
図3は本願の実施例1による充電制御方法のフローチャートであり、本実施例は、ソーラー充電制御に対して電源入力源タイプを自動的に判断する場合に適用でき、該充電制御方法は充電制御装置により実行することができ、該充電制御装置は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの形式で実現され、該充電制御装置はソーラー充電コントローラに配置することができる。
図3に示すように、該充電制御方法は、以下のステップを含む。
S110では、少なくとも1つの電源入力源の初期開路電圧を検出するとともに、各電源入力源に対応する初期開路電圧に応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定する。
【0014】
電源入力源は、1ストリングの太陽光電池板または複数ストリングの太陽光電池板システムなどの異なるタイプであってもよい。
【0015】
本実施例において、ソーラー充電コントローラは少なくとも1つの電源入力源を同時に検出することができ、各電源入力源の電源入力源タイプをリアルタイムに検出し、即ち各電源入力源がそれぞれ1ストリングの太陽光電池板システムであるか複数ストリングの太陽光電池板システムであるかを決定する。
【0016】
例示的に、電源入力源に対応する蓄電装置を接続して、蓄電装置を充電する場合、ソーラー充電コントローラは各電源入力源の初期開路電圧を取得する。蓄電装置は電力を蓄えることができる装置であり、選択的に、蓄電装置は、鉛蓄電池、リチウムイオン電池などの電池システムまたは他の装置であってもよい。
【0017】
各電源入力源タイプの電源入力源はいずれもそれぞれの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲に対応することが知られる。
【0018】
例示的に、V1、V2、…、Vn、Vn+1がソーラー充電システムの特定の電圧値である例をとって、第1電源入力源、第2電源入力源……第N電源入力源は異なる電源入力源タイプに対応する電源入力源であり、各電源入力源タイプの電源入力源の所定の照度温度条件下での開路電圧範囲は、V1-V2電圧範囲を第1電源入力源の所定の照度温度条件下での開路電圧範囲として設定し、V2-V3電圧範囲を第2電源入力源の所定の照度温度条件下での開路電圧範囲……として設定し、このように類推し、Vn-Vn+1電圧範囲を第N電源入力源の所定の照度温度条件下での開路電圧範囲として設定する。
【0019】
なお、本願は各ストリングの太陽光電池が同様な仕様であることに基づいて、且つソーラー充電システムの各開路電圧範囲の間に重なり部分がないように設定される。
【0020】
上記に基づいて、ソーラー充電コントローラは1つの電源入力源の初期開路電圧を検出した場合、該電源入力源の初期開路電圧の開路電圧範囲を判断し、さらに該電源入力源に対応する電源入力源タイプを決定する。
【0021】
各電源入力源のそれぞれに対応する電源入力源タイプを決定した後、対応する電源入力源タイプに応じて対応する初期充電計画を決定し、ソーラー充電コントローラは、ソーラー充電システムの充電が終了するまで、初期充電計画を実行するとともに充電し始めるようにソーラー充電システムを制御する。
【0022】
初期充電計画は、各電源入力源の初期開路電圧に応じて、電源入力源タイプを対応して決定した後、電源入力源タイプに応じて該電源入力源のこのときの最小入力電圧を決定し、該電源入力源は最小入力電圧で充電動作の充電計画を実行する。
【0023】
上記実施例に基づいて、該電源入力源の初期開路電圧がいずれかの電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲ではないと、該電源入力源の開路電圧を再検出し、即ち前記電源入力源の更新開路電圧を再検出し、さらに更新開路電圧に基づき1つの電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲にあるか否かを再判断する。理解できるように、このとき、ソーラー充電システムはこの過程では任意の充電ロジックを実行しない。
【0024】
S120では、前記電源入力源が前記初期充電計画を実行した後、前記電源入力源の入力源電流情報を検出し、前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断する。
【0025】
例示的に、各電源入力源はそれぞれ対応する初期充電計画を実行した後、ソーラー充電コントローラは初期充電計画を継続的に予め設定された時間実行するようにソーラー充電システムを制御し、初期充電計画を継続的に予め設定された時間実行することは、当業者により実際の状況に応じて選択して設定することができる。選択的に、初期充電計画を継続的に実行する予め設定された時間は数秒、または数十秒であってもよく、短い充電計画時間を設定することで、現在充電計画が適切かどうかを迅速に再判断することができ、タイムリに電源入力源タイプに応じて充電計画を調整するのに有利である。
【0026】
ソーラー充電コントローラは、初期充電計画を継続的に予め設定された時間実行するようにソーラー充電システムを制御した後、電源入力源の入力源電流情報を検出し、即ちソーラー充電システムの入力電流情報を検出し、さらに前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断する。
【0027】
上記に基づいて、最初に検出された電源入力源の入力源電流情報の入力電流が、入力電流閾値より大きいと、電源入力源の初期開路電圧により、電源入力源に対応する電源入力源タイプを区別するのに十分であり、即ちステップS110で決定された電源入力源に対応する電源入力源タイプ、及び対応する電源入力源タイプに応じて決定された対応する初期充電計画は、いずれも正しい結果であり、このとき、ソーラー充電コントローラは、ソーラー充電システムの充電が終了するまで電源入力源に対応する初期充電計画を継続的に実行するようにソーラー充電システムを制御する。
【0028】
それに対応して、最初に検出された電源入力源の入力源電流情報の入力電流は、入力電流閾値以下であると、電源入力源の初期開路電圧に基づき、電源入力源に対応する電源入力源タイプに対する判断結果は信頼できなく、このとき、予め設定された時間範囲内で、前記初期充電計画を継続的に実行するように前記電源入力源を制御し、その後、検出された電源入力源の入力源電流情報の入力電流が入力電流閾値より大きいかどうかを再判断する。
【0029】
上記に基づいて、電源入力源の入力源電流情報の入力電流を継続的に検出し、電源入力源の入力源電流情報の入力電流が入力電流閾値より大きいと検出すると、初期充電計画を調整すると決定し、前記電源入力源を無負荷状態に制御する。
【0030】
理解できるように、継続的に検出された電源入力源の入力源電流情報の入力電流が、入力電流閾値以下であると、初期充電計画を調整しないと決定する。
【0031】
S130では、前記初期充電計画を調整すると判断した後、前記電源入力源の現在開路電圧を検出し、前記現在開路電圧に基づきそれに対応する現在充電計画を生成して、前記現在充電計画を実行するように前記電源入力源を制御する。
【0032】
例示的に、前記初期充電計画を調整すると判断した後、ソーラー充電システムは、まず、蓄電システムの充電を停止することで、電源入力源が無負荷状態にあり、即ちソーラー充電システムが無負荷状態にあり、電源入力源の開路電圧を再検出する。
【0033】
上記に基づいて、前記電源入力源の現在開路電圧を検出し、前記現在開路電圧の開路電圧範囲に基づき、前記現在開路電圧に対応する電源入力源タイプを決定するとともに、前記現在開路電圧に対応する電源入力源タイプに応じてそれに対応する現在充電計画を生成し、ソーラー充電コントローラは、ソーラー充電システムの充電が終了するまで、現在充電計画を実行して充電し始めるようにソーラー充電システムを制御する。
【0034】
上記実施例に基づいて、前記電源入力源の現在開路電圧を検出した後、前記現在開路電圧がいずれかの電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲ではないと、前記電源入力源の更新開路電圧を再検出し、即ちステップS110に戻し、電源入力源の開路電圧を再検出する。
【0035】
本願の実施例は、少なくとも1つの電源入力源の初期開路電圧を検出するとともに、各電源入力源に対応する初期開路電圧に応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定し、前記電源入力源が前記初期充電計画を実行した後、前記電源入力源の入力源電流情報を検出し、前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断し、前記初期充電計画を調整すると判断した後、前記電源入力源の現在開路電圧を検出し、前記現在開路電圧に基づきそれに対応する現在充電計画を生成して、前記現在充電計画を実行するように前記電源入力源を制御することにより、低照度時の電源入力源タイプの誤判断による照度が強いなった後の電源入力源の充電効率の低下という問題を解決し、充電制御計画の自動判断を実現すると同時に、電源入力源の充電効率と利用率を向上させる。
【0036】
実施例2
【0037】
図4は本願の実施例2による充電制御方法のフローチャートであり、本実施例は「各電源入力源に対応する初期開路電圧に応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定する」というステップを解釈して説明する。例えば、電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲に基づいて、各電源入力源に対応する初期開路電圧の開路電圧範囲をそれぞれ判断し、前記電源入力源に対応する電源入力源タイプを決定し、前記電源入力源タイプに応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定する。
【0038】
図5と
図6を参照し、低照度時の電源入力源タイプの誤判断による照度が強いなった後の電源入力源の充電効率の低下という問題を解決するために、本願は、ソーラー充電システムにおける太陽光電池の以下の特点を利用し、1、照度が強いほど、出力電流が大きくなり、2、太陽照度が一定の値に達した後に異なるストリング数の太陽光電池が出力した開路電圧の違いは明らかであり、即ち
図5と
図6による1ストリングの太陽光電池(開路電圧が19.3V)、ある2ストリングの太陽光電池(開路電圧が38.6V)がそれぞれ150ワット/平方メートル(W/M
2)照度下(Imp=2.1アンペア(A))での電力電圧(PV)曲線の模式図を参照する。充電電流が一定の値より大きいと、電源入力源開路電圧Vinを検出し、さらに電源入力源開路電圧Vinで電源入力源タイプを区別し、さらに対応する充電電圧でソーラー充電効率を高めるようにソーラー充電システムを制御する。
【0039】
図4に示すように、該充電制御方法は、以下のステップを含む。
【0040】
S210では、少なくとも1つの電源入力源の初期開路電圧を検出する。
【0041】
S220では、電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲に基づいて、各電源入力源に対応する初期開路電圧の開路電圧範囲をそれぞれ判断し、前記電源入力源に対応する電源入力源タイプを決定する。
【0042】
S230では、前記電源入力源タイプに応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定する。
【0043】
例示的に、以下のソーラー充電システムにマッチする太陽光電池バラメータを例として、最大電力(Pmp)は200ワット(W)、開路電圧(V0)は24.2V、最大電力動作電圧(Vmp)は19V、最大電力動作電流(Imp)は10.53A、短絡電流(Isc)は10.8Aであり、2ストリングの太陽光電池は直列接続して400Wの太陽光電池を構成することができる。上記に基づいて、仮にソーラー充電システムがサポートする最大入力電圧は60V、最大許可入力電力は400W、最大入力電流は10.53Aであると、同時に1ストリングの太陽光電池(200W)と2ストリングの太陽光電池(400W)の充電をサポートすることができる。なお、ソーラー充電システムは、電源入力源の電圧11V-35V範囲内で1ストリングの太陽光電池と判断し、17V電圧を1ストリングの太陽光電池の最小入力電圧として使用し、電源入力源の電圧35V-60V範囲内で2ストリングの太陽光電池と判断し、34V電圧を2ストリングの太陽光電池の最小入力電圧として使用するように設定される。
【0044】
上記に基づいて、ソーラー充電システムが低照度にあるとき、1ストリングの太陽光電池でも2ストリングの太陽光電池でも、入力電圧はいずれも35Vより小さいと、このとき、実際の1ストリングの太陽光電池と2ストリングの太陽光電池が決定した対応する電源入力源タイプは1ストリングの太陽光電池として判断され、且つソーラー充電システムは、17Vを最小充電電圧としてデフォルト使用し、即ち最小充電電圧17Vをこのとき判断した電源入力源に対応する初期充電計画として、太陽光電池が出力した電圧は17Vで動作し、且つ電源入力源の入力電流は2.1Aより小さく、即ちこのとき電源入力源に対応する電源入力源タイプを正確に決定することができない。
【0045】
S240では、前記電源入力源が前記初期充電計画を実行した後、前記電源入力源の入力源電流情報を検出し、前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断する。
【0046】
上記実施例に基づいて、前記入力源電流情報は、第1充電入力電流と第2充電入力電流を含み、前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断する前記ステップは、前記第1充電入力電流が入力電流閾値より大きいと、初期充電計画を調整しないと決定するステップと、前記第1充電入力電流が入力電流閾値より小さいと、前記第2充電入力電流に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断するステップと、を含む。
【0047】
上記に基づいて、予め設定された時間範囲内で、前記電源入力源が前記初期充電計画を実行するように制御する。その後、前記第2充電入力電流に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断するステップは、前記第2充電入力電流が入力電流閾値より大きいと、初期充電計画の調整を決定し、前記電源入力源を無負荷状態に制御するステップと、前記第2充電入力電流が入力電流閾値より小さいと、初期充電計画を調整しないと決定するステップと、を含む。
【0048】
S250では、前記初期充電計画を調整すると判断した後、前記電源入力源の現在開路電圧を検出する。
【0049】
S260では、前記現在開路電圧の開路電圧範囲に基づき、前記現在開路電圧に対応する電源入力源タイプを決定し、前記現在開路電圧に対応する電源入力源タイプに基づきそれに対応する現在充電計画を生成し、前記現在充電計画を実行するように前記電源入力源を制御する。
【0050】
上記例に基づいて、その後、光照度が次第に上昇し、電源入力源の充電電流が2.1Aを超えた場合、即ち前記初期充電計画を調整することと判断する。ソーラー充電システムは充電を停止し、各電源入力源の開路電圧を再判断する。
【0051】
理解できるように、このとき、十分な照度強度により、太陽光電池の開路電圧が1ストリングの太陽光電池と2ストリングの太陽光電池を区別するのに十分であるため、ソーラー充電システムは太陽光電池板のストリング数を正確に判断することができ、即ち電源入力源タイプが1ストリングの太陽光電池である開路電圧は電源入力源電圧11V-35V範囲内にあると、判断された1ストリングの太陽光電池の電源入力源を17Vで動作して充電することができ、即ち実行した現在充電計画として、17V電圧を1ストリングの太陽光電池の最小入力電圧として使用し、電源入力源タイプが2ストリングの太陽光電池である開路電圧は電源入力源電圧35V-60V範囲内にあると、判断された2ストリングの太陽光電池の電源入力源を34Vで動作して充電することができ、即ち実行した現在充電計画として、34V電圧を2ストリングの太陽光電池の最小入力電圧として使用し、このように類推し、各電源入力源タイプに対して現在判断された対応する現在充電計画をそれぞれ実行する。これに基づいて、ソーラー充電システムにおけるすべての電源入力源をそれぞれ電源入力源タイプに応じて充電計画の調整を行うことで、ソーラー充電システムにおける各電源入力源が最小入力電圧で充電して動作し、即ちいずれも電源入力源の最大電力点付近で充電して動作し、太陽光電池の利用率を向上させ、太陽光電池の利用率>98%にすることができ、即ちソーラー充電パネルの充電効率の向上を実現する。
【0052】
なお、本願は、低照度時に、電源入力源タイプの誤判断により、後続の電源入力源の充電計画を不正確に実行し、ソーラー充電システムの充電効率が低くなるという問題を避けるために、本願においてソーラー充電システムにおける電源入力源をそれぞれ開路電圧に基づいてそれに対応する電源入力源タイプを判断し、電源入力源タイプに応じて電源入力源に対応する充電計画を生成する。つまり、最初に電源入力源タイプを正確に判断した場合、対応して実行した初期充電計画は後続に決定された現在充電計画と同様であり、このとき最初に電源入力源タイプを誤判断した可能性がある電源入力源も初期充電計画に従って充電して動作すると、2つの電源入力源を区別してから充電計画を再決定する必要があり、即ち充電計画を調整しており、最初に初期開路電圧に基づき電源入力源タイプを誤判断した場合、対応して実行された初期充電計画は後続に決定された現在充電計画と異なり、このとき、電源入力源の充電計画を調整する必要があり、現在充電計画を得る。
【0053】
例示的に、上記例に基づいて、実際の1ストリングの太陽光電池と2ストリングの太陽光電池が決定した対応する電源入力源タイプをいずれも1ストリングの太陽光電池と判断し、最小充電電圧17Vをこのとき判断した電源入力源に対応する初期充電計画、即ち1ストリングの太陽光電池と2ストリングの太陽光電池が決定した初期充電計画として、いずれも最小充電電圧17Vで充電して動作し、次に、電源入力源タイプを判断して、電源入力源は実際にそれぞれ1ストリングの太陽光電池と2ストリングの太陽光電池の2つであると区別し、このとき、区別した電源入力源タイプは1ストリングの太陽光電池の電源入力源であると、現在充電計画として、最小充電電圧17Vで充電動作を実行し、即ち充電計画を調整したが、現在充電計画は初期充電計画と実際に同様であり、区別した電源入力源タイプが2ストリングの太陽光電池の電源入力源であると、現在充電計画として、最小充電電圧34Vで充電動作を実行し、即ち充電計画を調整した後、現在充電計画は初期充電計画と異なる。
【0054】
上記実施例に基づいて、前記電源入力源の現在開路電圧を検出した後、該方法は、前記現在開路電圧がいずれかの電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲ではないと、前記電源入力源の更新開路電圧を再検出するステップをさらに含む。
【0055】
太陽光電池電流と電圧の関係は従来の蓄電池と全く異なることがわかり、その出力電圧と提供できる電流は照度または温度に追従して変化し、低照度時に出力電圧が著しく低下し、提供できる電流も極めて小さくなり、照度強度が一定の条件に達した後出力電圧が相対的に高いレベルまで上昇し、電流は照度強度に伴って徐々に増加している。本願の実施例による技術的手段では、ソーラー充電システムは低照度時の電源入力源タイプの誤判断という問題を解決し、照度が強くなった後、ソーラー充電パネルの充電効率の向上を実現し、資源の無駄を避け、同時に、電源入力源タイプの自動判断機能を持ち、ハードウェア変更を一切行わずに、ソーラー充電システムに対するより良い充電制御能力を実現し、ユーザのエクスペリエンスを改善し、コスト要求を低下させる。
【0056】
実施例3
【0057】
図7は本願の実施例3による充電制御方法のフローチャートであり、本実施例は、上記実施例に基づいて、選択的な実施形態を提供する。
図7に示すように、該充電制御方法は、以下のステップを含む。
【0058】
S310では、ソーラー充電システムは充電し始める。
【0059】
S311では、少なくとも1つの電源入力源の初期開路電圧を検出する。
【0060】
S312では、各電源入力源に対応する初期開路電圧が電源入力源タイプの照度温度条件下での開路電圧範囲にあるかどうかを判断し、そうであると、ステップS313を実行し、そうでないと、ステップS311を実行する。
【0061】
S313では、前記電源入力源に対応する電源入力源タイプを決定し、前記電源入力源タイプに応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定する。
【0062】
例示的に、V1、V2、…、Vn、Vn+1がソーラー充電システムの特定の電圧値である例をとって、第1電源入力源、第2電源入力源……第N電源入力源は異なる電源入力源タイプの電源入力源であり、各電源入力源タイプの電源入力源の所定の照度温度条件下での開路電圧範囲は、V1-V2電圧範囲を第1電源入力源の所定の照度温度条件下での開路電圧範囲として設定し、V2-V3電圧範囲を第2電源入力源の所定の照度温度条件下での開路電圧範囲……として設定し、このように類推し、Vn-Vn+1電圧範囲を第N電源入力源の所定の照度温度条件下での開路電圧範囲として設定する。
【0063】
上記に基づいて、仮に電源入力源の初期開路電圧がVinであり、初期開路電圧VinがV1-V2電圧範囲にあると、電源入力源に対応する電源入力源タイプは第1電源入力源であり、即ち電源入力源は第1電圧入力源に対応する初期充電計画を実行し、初期開路電圧VinがV2-V3電圧範囲にあると、電源入力源に対応する電源入力源タイプは第2電源入力源であり、即ち電源入力源は第2電圧入力源に対応する初期充電計画を実行し、このように類推し、初期開路電圧VinがVn-Vn+1電圧範囲にあると、電源入力源に対応する電源入力源タイプは第N電源入力源であり、即ち電源入力源は第N電圧入力源に対応する初期充電計画を実行する。
【0064】
S314では、予め設定された時間範囲内で、前記電源入力源が前記初期充電計画を実行するように制御する。
【0065】
S315では、前記電源入力源の第1充電入力電流を検出するとともに、第1充電入力電流が入力電流閾値より大きいかどうかを判断し、そうであると、ステップS322を実行し、そうでないと、ステップS316を実行する。
【0066】
S316では、予め設定された時間範囲内で、前記電源入力源が前記初期充電計画を実行するように制御する。
【0067】
S317では、前記電源入力源の第2充電入力電流を検出するとともに、第2充電入力電流が入力電流閾値より大きいかどうかを判断し、そうであると、ステップS318を実行し、そうでないと、ステップS316を実行する。
【0068】
S318では、初期充電計画の調整を決定するとともに、前記電源入力源を無負荷状態に制御する。
【0069】
S319では、前記電源入力源の現在開路電圧を検出する。
【0070】
S320では、現在開路電圧が電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲にあるかどうかを判断し、そうであると、ステップS321を実行し、そうでないと、ステップS311を実行する。
【0071】
例示的に、前記現在開路電圧がいずれかの電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲ではないと、前記電源入力源の更新開路電圧を再検出する。
【0072】
S321では、前記現在開路電圧に基づきそれに対応する現在充電計画を生成し、前記現在充電計画を実行するように前記電源入力源を制御する。
【0073】
上記例に基づいて、同様に、現在開路電圧の現在充電計画を判断し、仮に電源入力源の現在開路電圧がVin1であり、初期開路電圧Vin1がV1-V2電圧範囲にあると、電源入力源に対応する電源入力源タイプは第1電源入力源であり、即ち電源入力源は第1電圧入力源に対応する現在充電計画を実行し、現在開路電圧がVin1であり、V2-V3電圧範囲にあると、電源入力源に対応する電源入力源タイプは第2電源入力源であり、即ち電源入力源は第2電圧入力源に対応する現在充電計画を実行し、このように類推し、現在開路電圧がVin1であり、Vn-Vn+1電圧範囲にあると、電源入力源に対応する電源入力源タイプは第N電源入力源であり、即ち電源入力源は第N電圧入力源に対応する現在充電計画を実行する。
【0074】
S322では、ソーラー充電コントローラは、電源入力源に対応する初期充電計画を継続的に実行するようにソーラー充電システムを制御する。
【0075】
実施例4
【0076】
図8は本願の実施例4による充電制御装置の構造模式図である。
図8に示すように、該充電制御装置は、
少なくとも1つの電源入力源の初期開路電圧を検出するとともに、各電源入力源に対応する初期開路電圧に応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定することを実行するように構成される初期充電計画決定モジュール410と、
前記電源入力源が前記初期充電計画を実行した後、前記電源入力源の入力源電流情報を検出し、前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断することを実行するように構成される初期充電計画調整モジュール420と、
前記初期充電計画を調整すると判断した後、前記電源入力源の現在開路電圧を検出し、前記現在開路電圧に基づきそれに対応する現在充電計画を生成して、前記現在充電計画を実行するように前記電源入力源を制御することを実行するように構成される現在充電計画実行モジュール430と、を備える。
【0077】
選択的に、各電源入力源に対応する初期開路電圧に応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定する前記ステップは、
電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲に基づいて、各電源入力源に対応する初期開路電圧の開路電圧範囲をそれぞれ判断し、前記電源入力源に対応する電源入力源タイプを決定するステップと、
前記電源入力源タイプに応じて前記電源入力源に対応する初期充電計画を決定するステップと、を含む。
【0078】
選択的に、前記入力源電流情報は、第1充電入力電流と第2充電入力電流を含み、
前記入力源電流情報に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断するステップは、
前記第1充電入力電流が入力電流閾値より大きいと、初期充電計画を調整しないと決定するステップと、
前記第1充電入力電流が入力電流閾値より小さいと、前記第2充電入力電流に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断するステップと、を含む。
【0079】
選択的に、前記第2充電入力電流に従って前記初期充電計画を調整するかどうかを判断するステップは、
前記第2充電入力電流が入力電流閾値より大きいと、初期充電計画の調整を決定し、前記電源入力源を無負荷状態に制御するステップと、
前記第2充電入力電流が入力電流閾値より小さいと、初期充電計画を調整しないと決定するステップと、を含む。
【0080】
選択的に、前記充電制御装置は、
予め設定された時間範囲内で、前記電源入力源が前記初期充電計画を実行するように制御することを実行するように構成される初期充電計画実行モジュールをさらに備える。
【0081】
選択的に、前記現在開路電圧に基づきそれに対応する現在充電計画を生成する前記ステップは、
前記現在開路電圧の開路電圧範囲に基づき、前記現在開路電圧に対応する電源入力源タイプを決定し、前記現在開路電圧に対応する電源入力源タイプに基づきそれに対応する現在充電計画を生成するステップを含む。
【0082】
選択的に、前記充電制御装置は、
前記現在開路電圧がいずれかの電源入力源タイプの所定の照度温度条件下での開路電圧範囲ではないと、前記電源入力源の更新開路電圧を再検出することを実行するように構成される更新開路電圧決定モジュールをさらに備える。
【0083】
本願実施例による充電制御装置は本願のいずれかの実施例によって提供される充電制御方法を実行することができ、充電制御方法に対応する機能モジュールと有益な効果を備える。
【0084】
実施例5
【0085】
図9は本願の実施例を実施するために使用できるソーラー充電コントローラ510の構造模式図である。
図9に示すように、ソーラー充電コントローラ510は、少なくとも1つのプロセッサ511、及び少なくとも1つのプロセッサ511に通信接続される、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)512、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)513などのメモリを備え、メモリに少なくとも1つのプロセッサによって実行されることができるコンピュータプログラムが記憶され、プロセッサ511は読み取り専用メモリ(ROM)512に記憶されたコンピュータプログラムまたは記憶ユニット518からランダムアクセスメモリ(RAM)513にロードするコンピュータプログラムに基づき、様々な適切な動作と処理を実行することができる。RAM513には、ソーラー充電コントローラ510の操作に必要な様々なプログラムとデータがさらに記憶されることができる。プロセッサ511、ROM512及びRAM513はバス514を介して互いに接続される。入力/出力(Input/Output、I/O)インターフェース515もバス514に接続される。
【0086】
ソーラー充電コントローラ510における複数の部材はI/Oインターフェース515に接続され、例えばキーボードやマウスなどの入力ユニット516、例えば様々なタイプのディスプレイ、スピーカなどの出力ユニット517、例えば磁気ディスク、光ディスクなどの記憶ユニット518、及び、例えばネットワークカード、モデム、無線通信送受信機などの通信ユニット519を含む。通信ユニット519は、ソーラー充電コントローラ510がインターネットなどのコンピュータネットワーク及び/又は各種の電信ネットワークを介して他の設備と情報/データを交換するのを許可する。
【0087】
プロセッサ511は、処理と計算能力を有する汎用及び/又は専用の処理アセンブリであってもよい。プロセッサ511の例として、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)、グラフィック処理ユニット(Graphic Processing Unit、GPU)、各種の専用の人工知能(Artificial Intelligence、AI)計算チップ、機械学習モデルアルゴリズムを実行する各種のプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、及び任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどを含むことができる。プロセッサ511は以上に説明される各方法と処理、例えば充電制御方法を実行する。
【0088】
いくつかの実施例では、充電制御方法はコンピュータプログラムとして実現されることができ、コンピュータ可読記憶媒体、例えば記憶ユニット518に有形的に含まれる。いくつかの実施例では、コンピュータプログラムの一部または全部はROM 512及び/又は通信ユニット519を介してソーラー充電コントローラ510にロード及び/又はインストールされることができる。コンピュータプログラムがRAM 513にロードされてプロセッサ511により実行されると、以上に説明される充電制御方法の1つまたは複数のステップを実行することができる。代わりに、他の実施例では、プロセッサ511は他の適切な方式(例えば、ファームウェアを介して)で充電制御方法を実行するように配置される。
【0089】
本明細書では以上に説明されたシステムと技術の各種の実施形態はデジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、専用標準製品(Application Specific Standard Parts、ASSP)、システムオンチップ(System on Chip、SOC)、複合型プログラマブル論理装置(Complex Programmable Logic Device、CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせで実現することができる。これらの実施形態は以下を含み、1つまたは複数のコンピュータプログラムに実施され、この1つまたは複数のコンピュータプログラムは少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムに実行及び/又は解釈することができ、該プログラマブルプロセッサは専用または汎用のプログラマブルプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータと命令を受信し、且つデータと命令を該記憶システム、該少なくとも1つの入力装置、及び該少なくとも1つの出力装置に伝送することができる。
【0090】
本願の方法を実施するためのコンピュータプログラムは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせを採用してプログラミングすることができる。これらのコンピュータプログラムは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されることができ、これにより、コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に示される機能/操作が実施される。コンピュータプログラムは、完全に機械で実行され、部分的に機械で実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして部分的に機械で実行され、且つ、部分的にリモートマシンで実行されるか、又は完全にリモートマシン又はサーバで実行されることができる。
【0091】
本願のコンテキストにおいて、コンピュータ可読記憶媒体とは、命令実行システム、装置または設備で使用するか、命令実行システム、装置または設備と結合して使用するコンピュータプログラムを含むか記憶することができる有形媒体を指す。コンピュータ可読記憶媒体は、電子式、磁気式、光学式、電磁式、赤外線式、または半導体式システム、装置または設備、または上記内容の適切な組み合わせを含むことができる。代わりに、コンピュータ可読記憶媒体は、機器可読信号媒体であってもよい。機器可読信号媒体の例として、1つまたは複数本の配線に基づく電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスクドライブ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electronic Programable Read Only Memory、EPROM)またはフラッシュメモリ、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc-Read Only Memory、CD-ROM)、光学記憶設備、磁気記憶設備、または上記内容の適切な組み合わせを含むことができる。
【0092】
ユーザとのインタラクションを提供するために、ソーラー充電コントローラにここで説明されたシステムと技術を実施することができ、該ソーラー充電コントローラは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、陰極線管(Cathode Ray Tube、CRT)または液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)またはモニタ)、及びキーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスによって入力をソーラー充電コントローラに提供することができる。他の種類の装置も、ユーザとのインタラクションを提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形態(音響入力と、音声入力と、触覚入力とを含む)でユーザからの入力を受信することができる。
【0093】
本明細書で説明されているシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含む計算システム(例えば、データサーバとする)、或いは、ミドルウェアコンポーネントを含む計算システム(例えば、アプリケーションサーバ)、或いは、フロントエンドコンポーネントを含む計算システム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータであり、ユーザは、当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該ウェブブラウザによってここで説明されるシステム及び技術の実施形態とインタラクションする)、或いは、当該バックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含む計算システムで実施することができる。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によってシステムのコンポーネントを相互に接続することができる。通信ネットワークの実例は、ローカルネットワーク(Local Area Network、LAN)と、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WAN)と、ブロックチェーンネットワークと、インターネットとを含む。
【0094】
コンピュータシステムは、クライアント端末とサーバとを含むことができる。クライアント端末とサーバは、一般に、互いに離れており、通常に通信ネットワークを介してインタラクションする。対応するコンピュータ上で実行され、かつ互いにクライアント端末-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって、クライアント端末とサーバとの関係が生成される。サーバは、クラウドサーバであってもよく、クラウドコンピューティングサーバ又はクラウドホストとも呼ばれ、クラウドコンピューティングサービスシステムにおけるホスト製品であり、伝統的な物理ホスト及びVPSサービスに存在する管理が難しく、ビジネスのスケーラビリティが弱い欠点を解決する。
【0095】
上記に示される様々な形態のフローを使用して、ステップを並べ替え、追加、又は削除することができることを理解すべきである。例えば、本願に記載されている各ステップは、並列に実行されてもよいし、順次的に実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよいが、本願の技術案が所望の結果を実現することができればよい。
【0096】
〔関連出願の相互参照〕
本開示は、2022年11月3日に中国特許局に提出された、出願番号が202211365325.0の中国特許の優先権を主張し、以上の出願の全部内容を援用により本願内に組み込まれる。
【国際調査報告】