(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】
(54)【発明の名称】BAW共振器ベースの発振器
(51)【国際特許分類】
【FI】
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】
(86)(22)【出願日】
(85)【翻訳文提出日】
(86)【国際出願番号】
(87)【国際公開番号】
(87)【国際公開日】
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】アジャイ クマール レディ
(72)【発明者】
【氏名】アルパン サッカール
(72)【発明者】
【氏名】ピーヨーシュ ミラジュカール
(72)【発明者】
【氏名】ビチョイ バール
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
5J079AA04
5J079BA23
5J079BA39
5J079FA05
5J079FA15
5J079FA22
5J079FA26
5J079FB12
5J079JA02
(57)【要約】
回路(100)が、共振器(104)と、トランジスタ対(102)と、同相フィードバック回路(106)とを含む。トランジスタ対(102)は、共振器(104)の両端に交差結合される。同相フィードバック回路(106)は、トランジスタ対(102)に結合される。同相フィードバック回路(106)は、第1及び第2のディジェネレーションセル(132、134)を含む。第2のディジェネレーションセル(134)は、第1のディジェネレーションセル(132)に並列に接続される。第2のディジェネレーションセル(134)は、トランジスタ対(102)を介して流れる電流を切り替え可能に変化させるように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項】
回路であって、
第1の端子と第2の端子とを有する共振器と、
前記共振器の前記第1の端子に結合される第1の端子と、第2の端子と、前記共振器の前記第2の端子に結合される制御端子と、を有する第1のトランジスタと、
前記共振器の前記第2の端子に結合される第1の端子と、第2の端子と、前記共振器の前記第1の端子に結合される制御端子と、を有する第2のトランジスタと、
前記第1のトランジスタの前記第2の端子に結合される第1の端子と、第2の端子と、前記共振器の前記第1の端子に結合される制御端子と、を有する第3のトランジスタと、
前記第3のトランジスタの前記第2の端子と基準電圧端子との間に結合される、第1の抵抗器と、
前記第1のトランジスタの前記第2の端子に結合される第1の端子と、第2の端子と、前記共振器の前記第1の端子に結合される制御端子と、を有する第4のトランジスタと、
前記第4のトランジスタの前記第2の端子と前記基準電圧端子との間に直列に結合される、第2の抵抗器及び第1のスイッチと、
前記第2のトランジスタの前記第2の端子に結合される第1の端子と、第2の端子と、前記共振器の前記第2の端子に結合される制御端子と、を有する第5のトランジスタと、
前記第5のトランジスタの前記第2の端子と前記基準電圧端子との間に結合される、第3の抵抗器と、
前記第2のトランジスタの前記第2の端子に結合される第1の端子と、第2の端子と、前記共振器の前記第2の端子に結合される制御端子と、を有する第6のトランジスタと、
前記第6のトランジスタの前記第2の端子と前記基準電圧端子との間に直列に結合される、第4の抵抗器及び第2のスイッチと、
を含む、回路。
【請求項】
請求項1に記載の回路であって、
前記共振器の前記第1の端子に結合される第1の端子と、第2の端子と、前記共振器の前記第2の端子に結合される制御端子と、を有する第7のトランジスタと、
前記共振器の前記第2の端子に結合される第1の端子と、前記第7のトランジスタの前記第2の端子に結合される第2の端子と、前記共振器の前記第1の端子に結合される制御端子と、を有する第8のトランジスタと、
を更に含む、回路。
【請求項】
請求項2に記載の回路であって、
前記第1のトランジスタの前記制御端子と前記共振器の前記第2の端子との間に結合される、第5の抵抗器と、
前記第2のトランジスタの前記制御端子と前記共振器の前記第1の端子との間に結合される、第6の抵抗器と、
前記第7のトランジスタの前記制御端子と前記共振器の前記第2の端子との間に結合される、第7の抵抗器と、
前記第8のトランジスタの前記制御端子と前記共振器の前記第1の端子との間に結合される、第8の抵抗器と、
を更に含む、回路。
【請求項】
請求項3に記載の回路であって、
前記第1のトランジスタの前記制御端子と前記共振器の前記第2の端子との間に結合される、第1のコンデンサと、
前記第2のトランジスタの前記制御端子と前記共振器の前記第1の端子との間に結合される、第2のコンデンサと、
を更に含む、回路。
【請求項】
請求項2に記載の回路であって、
第1の端子と、前記第7のトランジスタの前記第2の端子に結合される第2の端子と、バイアス電圧回路に結合される制御端子と、を有する第9のトランジスタと、
第1の端子と、前記第7のトランジスタの前記第2の端子に結合される第2の端子と、前記第9のトランジスタの前記制御端子に結合される制御端子と、を有する第10のトランジスタと、
前記第10のトランジスタの前記第1の端子に結合される第1の端子と、前記第9のトランジスタの前記第1の端子に結合される第2の端子と、制御端子と、を有する第3のスイッチと、
を更に含む、回路。
【請求項】
請求項5に記載の回路であって、前記第3のスイッチの前記制御端子に結合される出力を有する制御回路を更に含み、前記制御回路が、所定のスタートアップタイミング機能に基づいて前記第3のスイッチを閉じるように構成される、回路。
【請求項】
請求項6に記載の回路であって、
前記第9のトランジスタの前記第1の端子に結合される第1の端子と、前記第7のトランジスタの前記第2の端子に結合される第2の端子と、前記第9のトランジスタの前記制御端子に結合される制御端子と、を有する第11のトランジスタと、
前記第9のトランジスタの前記第1の端子に結合される第1の端子と、前記第7のトランジスタの前記第2の端子に結合される第2の端子と、前記第9のトランジスタの前記制御端子に結合される制御端子と、を有する第12のトランジスタと、
前記第12のトランジスタの前記第1の端子に結合される第1の端子と、前記第9のトランジスタの前記第1の端子に結合される第2の端子と、前記制御回路の第2の出力に結合される制御端子と、を有する第4のスイッチと、
を更に含む、回路。
【請求項】
請求項7に記載の回路であって、前記制御回路が、前記制御回路が前記第3のスイッチを閉じてから所定の時間後に前記第4のスイッチを閉じるように構成される、回路。
【請求項】
回路であって、
共振器と、
前記共振器の両端に交差結合されるトランジスタ対と、
前記トランジスタ対に結合される同相フィードバック回路と、
を含み、
前記同相フィードバック回路が、第1のディジェネレーションセルと、前記第1のディジェネレーションセルに並列に接続される第2のディジェネレーションセルと、を含み、前記第2のディジェネレーションセルが、前記トランジスタ対を介して流れる電流を切り替え可能に変化させるように構成される、回路。
【請求項】
請求項9に記載の回路であって、
前記第1のディジェネレーションセルが、前記トランジスタ対と基準電圧端子との間に直列に結合される、第1のトランジスタ及び第1の抵抗器を含み、
前記第2のディジェネレーションセルが、前記トランジスタ対と前記基準電圧端子との間に直列に結合される、第2のトランジスタ、第2の抵抗器、及びスイッチを含む、
回路。
【請求項】
請求項9に記載の回路であって、
前記トランジスタ対が第1のトランジスタ対であり、
前記回路が、
前記共振器の両端に交差結合される第2のトランジスタ対と、
前記第2のトランジスタ対に結合される電流ランプ回路と、
を含み、
前記電流ランプ回路が、前記第2のトランジスタ対における電流の流れを時間の関数として増加させるように構成される、回路。
【請求項】
請求項11に記載の回路であって、前記電流ランプ回路が、
前記第2のトランジスタ対と電力端子との間に結合される第1のトランジスタと、
前記第2のトランジスタ対と電力端子との間で前記第1のトランジスタに並列に結合される第1のランプセルであって、前記第2のトランジスタ対と前記電力端子との間に直列に結合される第2のトランジスタ及び第1のスイッチを含む、前記第1のランプセルと、
前記第2のトランジスタ対と前記電力端子との間で前記第1のランプセルに並列に結合される第2のランプセルであって、前記第2のトランジスタ対と前記電力端子との間に直列に結合される第3のトランジスタ及び第2のスイッチを含む、前記第2のランプセルと、
を含む、回路。
【請求項】
請求項12に記載の回路であって、前記電流ランプ回路が、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとに結合されるランプ制御回路を含み、前記ランプ制御回路が、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを順次閉じるように構成される、回路。
【請求項】
請求項11に記載の回路であって、
前記第1のトランジスタ対が、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、
前記第2のトランジスタ対が、第3のトランジスタ及び第4のトランジスタを含み、
前記回路が、
前記第1のトランジスタの制御端子と前記共振器の第1の端子との間に結合される、第1の抵抗器と、
前記第2のトランジスタの制御端子と前記共振器の第2の端子との間に結合される、第2の抵抗器と、
前記第3のトランジスタの制御端子と前記共振器の第1の端子との間に結合される、第3の抵抗器と、
前記第4のトランジスタの制御端子と前記共振器の第2の端子との間に結合される、第4の抵抗器と、
を含む、回路。
【請求項】
請求項14に記載の回路であって、前記第1、第2、第3、及び第4の抵抗器の抵抗が、前記共振器の基本周波数を上回る周波数を減衰させるローパスフィルタを提供するように選択される、回路。
【請求項】
クロック生成器回路であって、
発振器回路と、
前記発振器回路に結合される分周器回路と、
前記分周器回路に結合されるドライバ回路と、
を含み、
前記発振器回路が、
共振器と、
前記共振器の両端に交差結合されるトランジスタ対と、
前記トランジスタ対に結合される同相フィードバック回路と、
を含み、
前記同相フィードバック回路が、第1のディジェネレーションセルと、前記第1のディジェネレーションセルに並列に接続される第2のディジェネレーションセルとを含み、前記第2のディジェネレーションセルが、前記トランジスタ対を介して流れる電流を切り替え可能に変化させるように構成される、
クロック生成器回路。
【請求項】
請求項16に記載のクロック生成器回路であって、
前記第1のディジェネレーションセルが、前記トランジスタ対と基準電圧端子との間に直列に結合される、第1のトランジスタ及び第1の抵抗器を含み、
前記第2のディジェネレーションセルが、前記トランジスタ対と基準電圧端子との間に直列に結合される、第2のトランジスタ、第2の抵抗器、及びスイッチを含む、
クロック生成器回路。
【請求項】
請求項16に記載のクロック生成器回路であって、
前記トランジスタ対が第1のトランジスタ対であり、
前記発振器回路が、
前記共振器の両端に交差結合される第2のトランジスタ対と、
前記第2のトランジスタ対に結合される電流ランプ回路と、
を含み、
前記電流ランプ回路が、前記第2のトランジスタ対における電流の流れを時間の関数として増加させるように構成される、
クロック生成器回路。
【請求項】
請求項16に記載のクロック生成器回路であって、前記電流ランプ回路が、
前記第2のトランジスタ対と電力端子との間に結合される第1のトランジスタと、
前記第2のトランジスタ対と電力端子との間で前記第1のトランジスタに並列に結合される第1のランプセルであって、前記第2のトランジスタ対と電力端子との間に直列に結合される、第2のトランジスタ及び第1のスイッチを含む、前記第1のランプセルと、
前記第2のトランジスタ対と前記電力端子との間で前記第1のランプセルに並列に結合される第2のランプセルであって、前記第2のトランジスタ対と前記電力端子との間に直列に結合される、第3のトランジスタ及び第2のスイッチを含む、前記第2のランプセルと、
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチに結合されるランプ制御回路であって、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを順次閉じるように構成される、前記ランプ制御回路と、
を含む、クロック生成器回路。
【請求項】
請求項18に記載のクロック生成器回路であって、
前記第1のトランジスタ対が第1のトランジスタと第2のトランジスタとを含み、
前記第2のトランジスタ対が第3のトランジスタと第4のトランジスタとを含み、
前記発振器回路が、
前記第1のトランジスタの制御端子と前記共振器の第1の端子との間に結合される、第1の抵抗器と、
前記第2のトランジスタの制御端子と前記共振器の第2の端子との間に結合される、第2の抵抗器と、
前記第3のトランジスタの制御端子と前記共振器の第1の端子との間に結合される、第3の抵抗器と、
前記第4のトランジスタの制御端子と前記共振器の第2の端子との間に結合される、第4の抵抗器と、
を含み、
前記第1、第2、第3、及び第4の抵抗器の抵抗が、前記共振器の基本周波数を上回る周波数を減衰させるローパスフィルタを提供するように選択される、クロック生成器回路。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【】
共振器は、共振周波数と呼ばれる周波数で自然に発振するデバイス又はシステムである。共振器は、例えば、水晶共振器(石英共振器としても知られる)、インダクタンス-キャパシタンス(LC)共振器、又はマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)共振器であり得る。共振器は概して、発振器をつくるために能動回路要素と組み合わされた受動デバイスである。発振器は、共振周波数で周期的信号を生成する。例えば、水晶発振器は、振動する水晶の機械的共振を用いて、非常に精密な周波数を備える電気信号を生成する電子回路である。水晶発振器は、時間を追跡し続けるための周波数を生成するため、又はデジタル集積回路のためのクロック信号を生成するために用いられ得る。MEMS共振器は、時間を追跡し続けるため、並びに、アナログ及びデジタル集積回路のための安定したクロック信号を生成するために、水晶共振器の代わりに用いられ得る。
【発明の概要】
【】
一例において、回路が、共振器と、第1、第2、第3、第4、第5、及び第6のトランジスタと、第1、第2、第3、及び第4の抵抗器と、第1及び第2のスイッチとを含む。共振器は、第1及び第2の端子を有する。第1のトランジスタは、第1の端子と第2の端子と制御端子とを有する。第1のトランジスタの第1の端子は、共振器の第1の端子に結合される。制御端子は、共振器の第2の端子に結合される。第2のトランジスタは、第1の端子と第2の端子と制御端子とを有する。第2のトランジスタの第1の端子は、共振器の第2の端子に結合される。第2のトランジスタの制御端子は、共振器の第1の端子に結合される。第3のトランジスタは、第1の端子と第2の端子と制御端子とを有する。第3のトランジスタの第1の端子は、第1のトランジスタの第2の端子に結合される。第3のトランジスタの制御端子は、共振器の第1の端子に結合される。第1の抵抗器は、第3のトランジスタの第2の端子と基準電圧端子との間に結合される。第4のトランジスタは、第1の端子と第2の端子と制御端子とを有する。第4のトランジスタの第1の端子は、第1のトランジスタの第2の端子に結合される。第4のトランジスタの制御端子は、共振器の第1の端子に結合される。第2の抵抗器及び第1のスイッチは、第4のトランジスタの第2の端子と基準電圧端子との間に直列に結合される。第5のトランジスタは、第1の端子と第2の端子と制御端子とを有する。第5のトランジスタの第1の端子は、第2のトランジスタの第2の端子に結合される。第5のトランジスタの制御端子は、共振器の第2の端子に結合される。第3の抵抗器は、第5のトランジスタの第2の端子と基準電圧端子との間に結合される。第6のトランジスタは、第1の端子と第2の端子と制御端子とを含む。第6のトランジスタの第1の端子は、第2のトランジスタの第2の端子に結合される。第6のトランジスタの制御端子は、共振器の第2の端子に結合される。第4の抵抗器及び第2のスイッチは、第6のトランジスタの第2の端子と基準電圧端子との間に直列に結合される。
【】
別の例において、回路が、共振器とトランジスタ対と同相フィードバック回路とを含む。トランジスタ対は、共振器の両端に交差結合される。同相フィードバック回路はトランジスタ対に結合される。同相フィードバック回路は、第1及び第2のディジェネレーションセルを含む。第2のディジェネレーションセルは、第1のディジェネレーションセルに並列に接続される。第2のディジェネレーションセルは、トランジスタ対を介する電流の流れを切り替え可能に変化させるように構成される。
【】
更なる例において、クロック生成器回路が、発振器回路と、分周器回路と、ドライバ回路とを含む。分周器回路は発振器回路に結合される。ドライバ回路は、分周器回路に結合される。発振器回路は、共振器と、トランジスタ対と、同相フィードバック回路とを含む。トランジスタ対は、共振器の両端に交差結合される。同相フィードバック回路は、トランジスタ対に結合される。同相フィードバック回路は、第1及び第2のディジェネレーションセルを含む。第2のディジェネレーションセルは、第1のディジェネレーションセルに並列に接続される。第2のディジェネレーションセルは、トランジスタ対を介する電流の流れを切り替え可能に変化させるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】バルク音響波(BAW)共振器と可変同相フィードバックとを含む、例示の発振器回路の概略図である。
【】
【図】図1の発振器回路における例示の小信号ループ利得と大信号ループ利得を示すグラフである。
【】
【図】BAW共振器と電流ランピングとを含む、例示の発振器回路の概略図である。
【】
【図】図3の発振器回路の異なる電流に対する小信号利得の例を示すグラフである。
【】
【】
【図】図3の発振器回路の例示の小信号利得と対応する大信号利得とを示すグラフである。
【】
【図】BAW共振器と高周波数利得を低減するためのローパスフィルタリングとを含む、例示の発振器回路の概略図である。
【】
【図】図7の発振器回路のより高い周波数における小信号利得の低減の例を示すグラフである。
【】
【図】BAW共振器、可変同相フィードバック、電流ランピング、及びローパスフィルタリングを含む、例示の発振器回路の概略図である。
【】
【図】本明細書で説明されるような発振器回路を含む、例示のクロック生成器回路のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【】
バルク音響波(BAW)共振器などの共振器を含む発振器回路は、共振器の所望の基本周波数以外の周波数で発振することができる。いくつかの場合において、発振器回路は、共振器の基本周波数よりも高い又は低い寄生周波数で発振し得る。いくつかの発振器回路は、寄生発振を防止するためにインダクタ-コンデンサフィルタを含み得るが、これは相当な回路面積を消費し得る。或いは、寄生発振を呈するデバイスは廃棄される場合があるが、これは歩留まりを低下させる。
【】
寄生周波数での利得を低減するために大きなインダクタ及びコンデンサを含む受動フィルタを使用する代わりに、本明細書で説明されるような発振器回路は、寄生発振を除去するために、線形化された同相フィードバックループ及び/又は発振器回路における電流のランピングを含み得る。いくつかの例は、基本周波数より高い周波数での寄生発振を除去するために、共振器の基本周波数を上回る周波数での利得を低減するために発振器のトランジスタの制御端子に直列の抵抗器を含み得る。
【】
図1は、例示の発振器回路100の概略図である。発振器回路100は、トランジスタ対102と、共振器104と、同相フィードバック回路106と、トランジスタ対108と、コンデンサ118、120、126、及び128と、抵抗器122及び124と、トランジスタ162及び164とを含む。共振器104は、BAW共振器又は別のタイプの共振器とし得る。インダクタ130及び/又はインダクタ131が、トランジスタ対102の端子とトランジスタ対108の端子との間で共振器104に直列に結合され得る。インダクタ130及び131は、構成要素又は寄生とし得る。コンデンサ120は、トランジスタ対102の端子とトランジスタ対108の端子との間で共振器104に並列に結合される。コンデンサ120のキャパシタンスは、発振器回路100の発振周波数の調整を提供するために可変とし得る。
【】
トランジスタ対102は、トランジスタ110及び112を含む。トランジスタ110及び112は、図示のように、n型電界効果トランジスタ(NFET)とし得る。トランジスタ110及び112は、共振器104の両端に交差結合される。そのため、トランジスタ110の第1の電流端子、又は単に端子(例えば、ドレイン)が、共振器104の第1の端子に結合され、トランジスタ110の制御端子(例えば、ゲート)が、共振器104の第2の端子に結合される。また、交差結合構成において、トランジスタ112の第1の電流端子(例えば、ドレイン)が、共振器104の第2の端子に結合され、トランジスタ112の制御端子(例えば、ゲート)が、共振器104の第1の端子に結合される。トランジスタ110の第2の電流端子(例えば、ソース)が、同相フィードバック回路106とコンデンサ118の第1の導体(端子とも呼ばれる)とに結合される。トランジスタ112の第2の電流端子(例えば、ソース)が、同相フィードバック回路106とコンデンサ118の第2の導体(端子とも呼ばれる)とに結合される。コンデンサ118は、低周波数でのトランジスタ対102の利得寄与の制御を提供する。コンデンサ118は、キャパシタンスのプロセス変動に対する調整を可能にするために可変とし得る。
【】
トランジスタ対108は、トランジスタ114及び116を含む。トランジスタ114及び116は、図示のように、p型電界効果トランジスタ(PFET)とし得る。トランジスタ114及び116は、共振器104の両端に交差結合される。そのため、トランジスタ114の第1の電流端子(例えば、ドレイン)が、共振器104の第1の端子に結合され、トランジスタ114の制御端子(例えば、ゲート)が、コンデンサ128を介して共振器104の第2の端子に結合される。また、交差結合構成において、トランジスタ116の第1の電流端子(例えば、ドレイン)が、共振器104の第2の端子に結合され、トランジスタ116の制御端子(例えば、ゲート)が、コンデンサ126を介して共振器104の第1の端子に結合される。トランジスタ114の第2の電流端子(例えば、ソース)が、この例ではトランジスタ162である電流源に結合される。トランジスタ116の第2の電流端子(例えば、ソース)が、この例ではトランジスタ164である電流源に結合される。抵抗器122は、トランジスタ114の制御端子とバイアス電圧回路(図示せず)との間で、バイアス電圧端子VBIASにおいて結合される。VBIASにおいて提供されるバイアス電圧は、発振器回路100のいくつかの例において0.5~0.7ボルトの範囲であり得る。抵抗器124は、トランジスタ116の制御端子とバイアス電圧回路との間で、バイアス電圧端子VBIASにおいて結合される。抵抗器122及びコンデンサ128は、第1のハイパスフィルタを形成し、抵抗器124及びコンデンサ126は、低周波数でのトランジスタ対108の利得を制御するための第2のハイパスフィルタを形成する。抵抗器122及び124の抵抗は、プロセス変動に伴うフィルタカットオフ周波数の制御を提供するために可変とし得る。
【】
トランジスタ162及び164は、発振器回路100に電流を提供する。トランジスタ162の第1の電流端子(例えば、ソース)が、電力端子Vddに結合され、トランジスタ162の第2の電流端子(例えば、ドレイン)が、トランジスタ114の第2の電流端子に結合される。トランジスタ162の制御端子(例えば、ゲート)が、バイアス回路166に結合される。バイアス回路166は、トランジスタ162及び164にバイアス電圧168を提供する。トランジスタ164は、トランジスタ162に並列に結合される。より具体的には、トランジスタ164の第1の電流端子(例えば、ソース)が、トランジスタ162の第1の電流端子と電力端子Vddとに結合される。トランジスタ164の第2の電流端子(例えば、ドレイン)が、トランジスタ116の第2の電流端子に結合される。トランジスタ164の制御端子(例えば、ゲート)が、バイアス電圧168を受け取るためにバイアス回路166に結合される。バイアス電圧168は、バイアス回路166のいくつかの例において0.5~0.7ボルトの範囲とし得る。トランジスタ162及び164は、図示のように、PFETとし得る。
【】
同相フィードバック回路106は、ディジェネレーションセル132、134、136、及び138を含む。ディジェネレーションセル132及びディジェネレーションセル134は、トランジスタ110に結合される。ディジェネレーションセル136及びディジェネレーションセル138は、トランジスタ112に結合される。ディジェネレーションセル132及びディジェネレーションセル138は、固定導体によって基準電圧端子160(例えば、接地)に結合される。ディジェネレーションセル134及びディジェネレーションセル136は、スイッチによって基準電圧端子160に切り替え可能に結合される。同相フィードバック回路106の例には、ディジェネレーションセル134の複数のインスタンスと、ディジェネレーションセル136の複数のインスタンスとが含まれ得る。ディジェネレーションセル134及びディジェネレーションセル136の各インスタンスは、独立して制御され得る。従って、トランジスタ対102と基準電圧端子160との間の経路の抵抗は、基準電圧端子160に電流を導通させるディジェネレーションセルの数を制御することによって変化させることができる。
【】
ディジェネレーションセル132は、トランジスタ140及び抵抗器142を含む。トランジスタ140の第1の電流端子(例えば、ドレイン)が、トランジスタ110の第2の電流端子に結合される。抵抗器142は、トランジスタ140の第2の電流端子(例えば、ソース)と基準電圧端子160との間に結合される。トランジスタ140の制御端子(例えば、ゲート)が、共振器104の第1の端子に結合される。
【】
ディジェネレーションセル134は、トランジスタ144、抵抗器146、及びスイッチ148を含む。スイッチ148は、電界効果トランジスタ又は他のスイッチングデバイスを含んでいてもよい。トランジスタ144の第1の電流端子(例えば、ドレイン)が、トランジスタ140の第1の電流端子に結合される。トランジスタ144の制御端子(例えば、ゲート)が、トランジスタ140の制御端子に結合される。抵抗器146及びスイッチ148は、トランジスタ144の第2の電流端子(例えば、ソース)と基準電圧端子160との間に直列に結合される。
【】
ディジェネレーションセル138は、トランジスタ156及び抵抗器158を含む。トランジスタ156の第1の電流端子(例えば、ドレイン)が、トランジスタ112の第2の電流端子に結合される。抵抗器158は、トランジスタ156の第2の電流端子(例えば、ソース)と基準電圧端子160との間に結合される。トランジスタ156の制御端子(例えば、ゲート)が、共振器104の第2の端子に結合される。
【】
ディジェネレーションセル136は、トランジスタ150、抵抗器152、及びスイッチ154を含む。スイッチ154は、電界効果トランジスタ又は他のスイッチングデバイスを含んでいてもよい。トランジスタ150の第1の電流端子(例えば、ドレイン)が、トランジスタ156の第1の電流端子に結合される。トランジスタ150の制御端子(例えば、ゲート)が、トランジスタ156の制御端子に結合される。抵抗器152及びスイッチ154は、トランジスタ150の第2の電流端子(例えば、ソース)と基準電圧端子160との間に直列に結合される。
【】
図2は、発振器回路100における小信号ループ利得と大信号ループ利得の例を示すグラフである。図2において、曲線204は、発振器回路100の小信号ループ利得を表す。図2において、曲線202は、同相フィードバック回路106の可変ディジェネレーションを備えない発振器回路における大信号ループ利得を表す。そのような回路では、同相フィードバックトランジスタ内の電流が変調され得、これによりフィードバックループ内に非線形相互コンダクタンス(gm)成分が生成され、低周波数での大信号インピーダンスの増加を引き起こし、その結果、曲線202に示すように0dBを超える低周波数ピークが生じる。低周波数利得ピークは、共振器の基本周波数での発振に加えて、又はその代わりに、低周波数発振を引き起こす可能性がある。
【】
同相フィードバック回路106は、同相フィードバック回路106のトランジスタの非線形g
m成分の影響を低減することによって、曲線202の低周波数ピークが生じることを防止する抵抗性ディジェネレーションを提供する。
ここで、g
m,effは、同相フィードバック回路106の実効相互コンダクタンスであり、g
mは、同相フィードバック回路106のトランジスタの相互コンダクタンスであり、R
Eは、同相フィードバック回路106の並列ディジェネレーション抵抗器の抵抗である。
【】
式(1)は、gmREが1より大きい場合、同相フィードバック回路106の実効相互コンダクタンス(gm,eff)が同相フィードバック回路106のディジェネレーション抵抗器(抵抗器142、146、152、及び158)の抵抗(RE)の関数であることを示している。従って、同相フィードバック回路106のgmは、ディジェネレーションによって制御することができ、曲線202によって有効化される低周波数発振を防止することができる。しかしながら、プロセス及び電圧にわたって一定の振幅を維持するためには、発振器電流を変化させる必要があり、これによりgmが大幅に変化する。これはgmREも同様に変化させる。電流の値が低い場合、gmRE<<1及びgm,eff=gmであり、この場合、所望のディジェネレーションが固定ディジェネレーションでは得られない可能性がある。発振器回路100は、発振器回路100によって引き出される電流に基づいて同相フィードバック回路106において有効化されるディジェネレーションセル134及び136の数を(スイッチ148及びスイッチ154を閉じることによって)調整することによってgmREを一定(又はほぼ一定)に保つことで、この問題に対処する。例えば、活性化されるディジェネレーションセルの数は100の製造/試験時に選択され得、ディジェネレーションセルのスイッチを製造、試験、又は動作時に閉じて、所望のディジェネレーションを設定することができる。
【】
図2において、曲線206は発振器回路100の大信号ループ利得を表す。同相フィードバック回路106は、曲線202によって有効化される低周波数発振を防止するために、低周波数で大信号ループ利得を0dB未満に保持する。
【】
図3は、例示の発振器回路300の概略図である。発振器回路300は発振器回路100と類似している。発振器回路300は、トランジスタ対102、共振器104、トランジスタ対108、コンデンサ118、120、126、及び128、並びに、抵抗器122及び124を含む。発振器回路300は同相フィードバック回路314を含み、同相フィードバック回路314は、図示のように、トランジスタ140及び156のみを含み、それらの第2の端子は基準電圧端子160に直接結合される。発振器回路300のいくつかの例において、同相フィードバック回路106を同相フィードバック回路314として使用してもよい。
【】
発振器回路300はまた電流ランプ回路316を組み込んでおり、電流ランプ回路316は、トランジスタ162、164、ランプセル318及び320、並びに、制御回路318を含む。ランプセル318は、トランジスタ304及びスイッチ306を含む。ランプセル320は、トランジスタ308及びスイッチ310を含む。トランジスタ304及び308は、図示のようにPFETとし得る。図3は2つのランプセルを示しているが、電流ランプ回路316は2つより多くのランプセルを含んでいてもよい。
【】
ランプセル318において、トランジスタ304及びスイッチ306は、トランジスタ304の第1の電流端子(例えば、ソース)が、スイッチ306を介してトランジスタ162及び164の第1の電流端子に結合されるように、直列に結合される。また、トランジスタ304の第2の電流端子(例えば、ドレイン)が、トランジスタ162及び164の第2の電流端子に結合される。トランジスタ304の制御端子(例えば、ゲート)が、バイアス電圧168を受け取るためにバイアス回路166に結合される。ランプセル320において、トランジスタ308及びスイッチ310は、トランジスタ308の第1の電流端子(例えば、ソース)が、スイッチ310を介してトランジスタ162及び164の第1の電流端子に結合されるように、直列に結合される。また、トランジスタ308の第2の電流端子(例えば、ドレイン)が、トランジスタ162の第2の電流端子に結合される。トランジスタ308の制御端子(例えば、ゲート)が、バイアス電圧168を受け取るためにバイアス回路166に結合される。
【】
スイッチ306及びスイッチ310は、スイッチ306及びスイッチ310の開閉を制御する制御信号(C1及びCN)を受信するために制御回路318(ランプ制御回路とも呼ばれる)に結合される。電流ランプ回路316の例には、Vddとトランジスタ対108との間でトランジスタ162及び164に並列に結合された2つより多くのランプセルが含まれ得る。発振器回路300のスタートアップ時に、制御回路318は、発振器回路300内の電流の流れを徐々に増加させるために、スイッチ306及びスイッチ310(並びに、所定のスタートアップタイミング機能に従った任意の数の付加的なスイッチ)を閉じるタイミングを決めるることができる。発振器回路300において、発振は、ループ利得が1より大きい周波数で生じ得る。ループ利得は相互コンダクタンスの関数であり、相互コンダクタンスは、電流の流れに依存する。電流ランプ回路316は、スタートアップ時に発振器回路300内を流れる電流を徐々に増加させることにより、所望の周波数(例えば、共振器104の基本周波数)での信頼性の高いスタートアップ発振を提供する。共振器104は、基本周波数で高インピーダンスを有し、これにより発振器回路300の利得は、基本周波数において、より高い又はより低いピークよりも高くなる。従って、電流ランプ回路316が発振器回路300内を流れる電流を増加させるにつれて、基本周波数での利得が最初に0dBを超え、これにより発振は基本周波数でのみ開始する。
【】
図4及び図5は、スタートアップ時に電流が増加するにつれて(例えば、スイッチ306の後、所定の時間後にスイッチ310が閉じられる際)発振器回路300において小信号利得が増加する例を示すグラフである。図5は、図4の間隔408における、曲線402、404、及び406の拡大図である。曲線402は、第1の電流における発振器回路300の利得を表す。曲線404は、第1の電流よりも高い第2の電流における発振器回路300の利得を表す。曲線406は、第2の電流よりも高い第3の電流における発振器回路300の利得を表す。図5は、発振器回路300の小信号利得が共振器104の基本周波数でのみ0dBを超えることを示している。
【】
図6は、発振器回路300における大信号ループ利得604及び小信号ループ利得602の例を示すグラフである。大信号利得は基本周波数より低いすべての周波数で0dB未満に留まり、そのため、発振は共振器104の基本周波数で安定する。
【】
図7は、例示の発振器回路700の概略図である。発振器回路700は発振器回路100及び/又は発振器回路300と類似している。発振器回路700は、トランジスタ対102、共振器104、トランジスタ対108、コンデンサ118、120、126、及び128、並びに、抵抗器122及び124を含む。発振器回路700は同相フィードバック回路314を含む。発振器回路700のいくつかの例において、同相フィードバック回路106を同相フィードバック回路314として使用してもよい。発振器回路700のいくつかの例には、電流ランプ回路316も含まれ得る。
【】
発振器回路700は、高周波数での小信号ループ利得を低減することにより、発振器回路100及び発振器回路300と比較して、共振器104の基本周波数を上回る周波数で付加的なマージンを提供する。付加的なマージンは、経年変化、ボンドワイヤインダクタンスの変化などに関連する、高周波数での発振に対する発振器回路700の耐性を高めることができる。増加したマージンは、トランジスタ114、116、110、及び112の制御端子において抵抗器702、704、706、及び708を追加することによって提供される。抵抗器702、704、706、及び708の抵抗は、共振器104の基本周波数を上回る周波数を減衰させる所望のローパスフィルタを提供するために、トランジスタ114、116、110、及び112の制御端子のキャパシタンスに基づいて選択され得る。抵抗器702は、トランジスタ114の制御端子と共振器104の第2の端子との間に結合される。抵抗器704は、トランジスタ116の制御端子と共振器104の第1の端子との間に結合される。抵抗器706は、トランジスタ110の制御端子と共振器104の第2の端子との間に結合される。抵抗器708は、トランジスタ112の制御端子と共振器104の第1の端子との間に結合される。抵抗器702、704、706、及び708は、抵抗器が結合されるトランジスタの制御端子キャパシタンス(例えば、ゲートキャパシタンス)と共に、高周波数発振を防止するために高周波数利得を低減するローパスフィルタを提供する。
【】
図8は、発振器回路700における例示の小信号ループ利得を示すグラフである。図8は、曲線802及び804を示す。曲線802は、抵抗器702、704、706、及び708を備えない発振器の小信号ループ利得を表し、曲線804は、発振器回路700の小信号ループ利得を表す。曲線802と804とを比較すると、発振器回路700は、抵抗器702、704、706、及び708がない発振器回路に対して、高周波数における利得を約2dB低減し、これは、共振器104の基本周波数を上回る周波数での発振を防止するのに役立つ。
【】
図9は、例示の発振器回路900の概略図である。発振器回路900は、発振器回路100、発振器回路300、及び発振器回路700に類似する。発振器回路900は、トランジスタ対102、共振器104、トランジスタ対108、コンデンサ118、120、126、及び128、並びに、抵抗器122及び124を含む。発振器回路900はまた、発振器回路100、発振器回路300、及び発振器回路700に関して記載した、同相フィードバック回路106、電流ランプ回路316、並びに、抵抗器702、704、706、及び708を含む。従って、発振器回路900は、発振器回路100、300、及び700の利点全てを提供する。
【】
図10は、例示のクロック生成器回路1000のブロック図である。クロック生成器回路1000は、発振器回路1002、分周器回路1004、出力ドライバ回路1006、温度センサ1008、制御論理1010、デジタルアナログコンバータ(DAC)1012、及びフィルタ1014を含む。発振器回路1002は、発振器回路100、発振器回路300、発振器回路700、又は発振器回路900の実装とし得る。発振器回路1002の出力が、分周器回路1004の入力に結合される。分周器回路1004は、所望のクロック周波数を生成するために、発振器回路1002から受信される出力信号の周波数を整数又は非整数の除数で除算する回路要素を含む。分周器回路1004の出力が、出力ドライバ回路1006の入力に結合される。出力ドライバ回路1006は、分周器回路1004の出力をバッファして、外部回路(図示せず)に提供される出力クロック信号(CLKOUT)を生成する。
【】
温度センサ1008は、発振器回路1002の動作環境の温度を測定する。温度センサ1008は、制御論理1010に結合され、制御論理1010に温度測定値を提供する。制御論理1010は、温度センサ1008から受け取った温度測定値に基づいて調節値を生成する。例えば、制御論理1010は、温度値又は温度範囲に対する調節値を格納するルックアップテーブルを含み得る。制御論理1010の出力が、DAC1012に結合される。制御論理1010は、調節値をDAC1012に提供し、DAC1012は、調節値をアナログ信号に変換する。DAC1012の出力が、フィルタ1014に結合される。フィルタ1014は、DAC1012から受信したアナログ信号をフィルタリング(例えば、ローパスフィルタリング)し、フィルタリングされた信号を発振器回路1002に提供する。発振器回路1002は、温度に対して発振器回路1002の周波数を調節するために、フィルタリングされた信号を適用する。例えば、アナログ信号は、コンデンサ120(図9)のキャパシタンスを調節するために適用され得、これにより、発振器回路1002によって生成される周波数を調節することができる。
【】
本記載において、「結合する」という用語は、本記載と一貫する機能的関係を可能にする、接続、通信、又は信号経路を包含し得る。例えば、デバイスAが、或る行為を行うためにデバイスBを制御する信号を生成する場合、(a)第1の例において、デバイスAは直接接続によってデバイスBに結合され、又は(b)第2の例において、介在構成要素CがデバイスAとデバイスBとの間の機能的関係を変更しない場合に、デバイスBがデバイスAによって生成された制御信号を介してデバイスAによって制御されるように、デバイスAは介在構成要素Cを介してデバイスBに結合される。
【】
また、本明細書において、「~に基づく」という記載は、「少なくとも部分的に~に基づく」ことを意味する。従って、XがYに基づく場合、Xは、Yに及び任意の数の他の要因に基づき得る。
【】
或るタスク又は機能を行う「ように構成される」デバイスは、その機能を行うように製造業者によって製造時に構成され(例えば、プログラム及び/又は配線接続され)得、及び/又は、その機能及び/又はその他の付加的な又は代替の機能を行うように製造後にユーザーによって構成可能(又は再構成可能)であり得る。こういった構成は、デバイスのファームウェア及び/又はソフトウェアプログラミングを介してもよく、ハードウェア構成要素の構成及び/又はレイアウトを介してもよく、デバイスの相互接続を介してもよく、又はそれらの組み合わせを介してもよい。
【】
本明細書で用いるように、「端子」、「ノード」、「相互接続」、「ピン」、及び「リード」という用語は、互換的に用いられる。特に断りのない限り、これらの用語は概して、デバイス要素、回路要素、集積回路、デバイス、又は他の電子機器若しくは半導体構成要素の間の相互接続、又はそれらの終端を意味するために用いられる。
【】
或る構成要素を含むものとして本明細書に記載される回路又はデバイスが代わりに、それらの構成要素に結合されて、記載される回路要素又はデバイスを形成するように適合されてもよい。例えば、1つ又は複数の半導体要素(例えば、トランジスタ)、1つ又は複数の受動要素(例えば、抵抗器、コンデンサ、及び/又はインダクタ)、及び/又は、1つ又は複数の供給源(例えば、電圧及び/又は電流源)を含むものとして記載される構造が代わりに、単一の物理的デバイス(例えば、半導体ダイ及び/又は集積回路(IC)パッケージ)内の半導体要素のみを含んでもよく、製造時に又は製造後に、例えば、エンドユーザー及び/又は第三者によって、記載される構造を形成するために、受動要素及び/又は供給源の少なくとも一部に結合されるように適合されてもよい。
【】
本明細書において特定のトランジスタの使用について説明しているが、残りの回路要素にほとんど又は全く変更を加えることなく、他のトランジスタ(又は同等のデバイス)を代わりに用いることもできる。例えば、電界効果トランジスタ(「FET」)(例えば、nチャネルFET(NFET)又はpチャネルFET(PFET))、バイポーラ接合トランジスタ(BJT、例えば、NPNトランジスタ又はPNPトランジスタ)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、及び/又は接合電界効果トランジスタ(JFET)を、本明細書に記載されるデバイスの代わりに、又はそれと併せて用いてもよい。トランジスタは、空乏モードデバイス、ドレイン拡張デバイス、エンハンスメントモードデバイス、ナチュラルトランジスタ、又は、その他のタイプのデバイス構造トランジスタとし得る。また、デバイスは、シリコン基板(Si)、炭化シリコン基板(SiC)、窒化ガリウム基板(GaN)、又はヒ化ガリウム基板(GaAs)の中/又はその上に実装され得る。
【】
特許請求の範囲において、トランジスタの制御入力及びその電流端子について言及され得る。FETの文脈において、制御入力はゲートであり、電流端子はドレイン及びソースである。BJTの文脈において、制御入力はベースであり、電流端子はコレクタ及びエミッタである。
【】
本明細書において、FETが「オンである」又は「有効化される」とは、FETの導通チャネルが存在し、FETを介してドレイン電流が流れ得ることを意味する。本明細書において、FETが「オフである」又は「無効化される」とは、導通チャネルが存在せず、それゆえ、FETを介してドレイン電流が流れないことを意味する。しかしながら、「オフである」FETが、トランジスタのボディダイオードを介して流れる電流を有することもある。
【】
本明細書に記載される回路は、構成要素交換前に利用可能な機能性と少なくとも部分的に同様の機能性を提供するように、付加的な又は異なる構成要素を含むように再構成可能である。抵抗器として示される構成要素は、別途記載がない限り、概して、示される抵抗器によって表されるインピーダンスの量を提供するために直列及び/又は並列に結合される、任意の1つ又は複数の要素を表す。例えば、単一構成要素として本明細書に示され記載される抵抗器又はコンデンサを代わりに、それぞれ、同じノード間で並列に結合される複数の抵抗器又はコンデンサとしてもよい。例えば、単一の構成要素として本明細書に示され記載される抵抗器又はコンデンサを代わりに、単一の抵抗器又はコンデンサと同じ2つのノード間に直列に結合される、それぞれ、複数の抵抗器又はコンデンサとしてもよい。
【】
記載される例の或る要素が集積回路に含まれ、他の要素が集積回路の外部にあるが、他の例において、付加的な又はより少ない特徴が集積回路に組み込まれてもよい。また、集積回路の外部にあるものとして図示された特徴の一部又は全部が集積回路に含まれてもよく、及び/又は、集積回路の内部にあるものとして図示されたいくつかの特徴が集積回路の外部に組み込まれてもよい。本明細書において用いられるように、「集積回路」という用語は、(1)半導体基板内/上に組み込まれる、(2)単一の半導体パッケージ内に組み込まれる、(3)同じモジュール内に組み込まれる、及び/又は(4)同じ印刷回路基盤内/上に組み込まれる、1つ又は複数の回路を意味する。
【】
前述の記載における「接地」という語句の使用は、シャーシ接地、アース接地、浮遊接地、仮想接地、デジタル接地、共通接地、及び/又は、本記載の教示に適用可能であるか又は本記載の教示に適した、任意の他の形態の接地接続を含む。本明細書では別段の記載がない限り、或るパラメータに先行する「約」、「およそ」、又は「実質的に」は、そのパラメータの+/-10%内であるか、又はパラメータがゼロである場合、ゼロ付近の妥当な範囲の値であることを意味する。
【】
本発明の特許請求の範囲内で、説明した例示の実施例に改変が成され得、他の実施例が可能である。
【図】
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【国際調査報告】