(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】
(54)【発明の名称】単一入力複数出力低雑音増幅器を用いる帯域幅同調
(51)【国際特許分類】
【FI】
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】
(86)(22)【出願日】
(85)【翻訳文提出日】
(86)【国際出願番号】
(87)【国際公開番号】
(87)【国際公開日】
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】デバプリヤ サフ
(72)【発明者】
【氏名】ラドゥヒカ ジュルリ
(72)【発明者】
【氏名】メグフナ アグラワル
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
5J500AA01
5J500AA28
5J500AA41
5J500AC75
5J500AH10
5J500AH29
5J500AH33
5J500AH38
5J500AK12
5J500AK14
5J500AK68
5K060JJ01
5K060LL07
(57)【要約】
本明細書に開示される実施例は、無線周波数応用例において広帯域信号を出力するためのインピーダンス整合に関連する。一例において、低雑音増幅器(LNA)サブ回路(115)と同調サブ回路(130)とを含む回路が提供される。LNAサブ回路(115)は、アンテナ(101)に結合するように構成され、ゲートとソースとドレインとを含むトランジスタ(118)と、アンテナ(101)に結合するように構成される第1の端子を含み、第2の端子を含む、第1のインダクタ(116)と、第1のインダクタ(116)の第1の端子に結合される第1の端子を含み、トランジスタ(118)のゲートに結合される第2の端子を含む、第2のインダクタ(117)と、トランジスタ(118)のソースに結合される第1の端子を含む、第2の端子を含む、第3のインダクタ(119)と、を含む。同調サブ回路(130)はトランジスタ(118)のソースに結合される。
【特許請求の範囲】
【請求項】
回路であって、
アンテナに結合するように構成される低雑音増幅器サブ回路と、
同調サブ回路と、
を含み、
前記低雑音増幅器サブ回路が、
ゲートとソースとドレインとを含むトランジスタと、
前記アンテナに結合するように構成される第1の端子を含み、第2の端子を含む、第1のインダクタと、
前記第1のインダクタの前記第1の端子に結合される第1の端子を含み、前記トランジスタの前記ゲートに結合される第2の端子を含む、第2のインダクタと、
前記トランジスタの前記ソースに結合される第1の端子を含み、第2の端子を含む、第3のインダクタと、
を含み、
前記同調サブ回路が、前記トランジスタの前記ドレインに結合される、回路。
【請求項】
請求項1に記載の回路であって、前記低雑音増幅器サブ回路が、前記アンテナに結合するように構成される第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサと前記低雑音増幅器サブ回路とに結合される第2のコンデンサと、を介して前記アンテナに結合するように構成される、回路。
【請求項】
請求項2に記載の回路であって、前記低雑音増幅器サブ回路がさらに、前記第1のコンデンサに結合される送信機サブ回路を介して前記アンテナに結合するように構成され、前記送信機サブ回路が、前記第2のコンデンサに並列に結合されており、電力増幅器及びバランを含む、回路。
【請求項】
請求項3に記載の回路であって、前記送信機サブ回路がスイッチをさらに含み、前記低雑音増幅器サブ回路がさらに、前記スイッチの状態に基づいて前記送信機サブ回路を介して前記アンテナに結合するように構成され、前記スイッチが、前記スイッチの前記状態に基づいてポート結合(port-combining)を可能にする、回路。
【請求項】
請求項1に記載の回路であって、前記同調サブ回路が、
トランジスタの第1のカスコードアレイと、
前記第1のカスコードアレイと電源とに結合される第1のLC回路と、
前記第1のカスコードアレイと前記第1のLC回路と前記電源とに結合される第1のスイッチと、
前記第1のカスコードアレイと前記第1のLC回路と前記電源とに結合される第2のスイッチと、
トランジスタの第2のカスコードアレイと、
前記第2のカスコードアレイと前記電源とに結合される第2のLC回路と、
前記第2のカスコードアレイと前記第2のLC回路と前記電源とに結合される第3のスイッチと、
前記第2のカスコードアレイと前記第2のLC回路と前記電源とに結合される第4のスイッチと、
を含む、回路。
【請求項】
請求項5に記載の回路であって、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第3のスイッチと前記第4のスイッチと前記第1のカスコードアレイと前記第2のカスコードアレイとに結合される制御サブ回路をさらに含む、回路。
【請求項】
請求項6に記載の回路であって、
前記第1のLC回路が、前記第1のスイッチが開状態にあり、前記第2のスイッチが前記開状態にあり、前記第3のスイッチが閉状態にあり、前記第4のスイッチが前記閉状態にあることに基づいて、第1の出力を生成するように構成され、
前記第2のLC回路が、前記第1のスイッチが前記閉状態にあり、前記第2のスイッチが前記閉状態にあり、前記第3のスイッチが前記開状態にあり、前記第4のスイッチが前記開状態にあることに基づいて、第2の出力を生成するように構成され、
前記制御サブ回路が、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第3のスイッチと前記第4のスイッチとの前記開状態及び前記閉状態を制御するように構成される、回路。
【請求項】
請求項7に記載の回路であって、前記第1の利得が5~6GHzの帯域幅を含み、前記第2の利得が6~7GHzの帯域幅を含む、回路。
【請求項】
請求項7に記載の回路であって、前記制御サブ回路がさらに、前記第2のカスコードアレイの状態に基づいて前記第1の出力の利得を制御し、前記第1のカスコードアレイの状態に基づいて前記第2の出力の利得を制御するように構成される、回路。
【請求項】
回路であって、
アンテナに結合するように構成される第1のコンデンサと、
前記第1のコンデンサと低雑音増幅器サブ回路とに結合される第2のコンデンサと、
前記第1のコンデンサと前記低雑音増幅器サブ回路とに結合される送信機サブ回路であって、前記送信機サブ回路が、前記第2のコンデンサに並列に結合され、前記送信機サブ回路が電力増幅器及びバランを含む、前記送信機サブ回路と、
同調サブ回路と、
を含み、
前記低雑音増幅器サブ回路が、
ゲートとソースとドレインとを含むトランジスタと、
前記第1のコンデンサ及び前記第2のコンデンサを介して前記アンテナに結合するように構成される第1の端子を含み、第2の端子を含む、第1のインダクタと、
前記第1のインダクタの前記第1の端子に結合される第1の端子を含み、前記トランジスタの前記ゲートに結合される第2の端子を含む、第2のインダクタと、
前記トランジスタの前記ソースに結合される第1の端子を含み、第2の端子を含む、第3のインダクタと、
を含み、
前記同調サブ回路が前記トランジスタの前記ドレインに結合される、
回路。
【請求項】
請求項10に記載の回路であって、
前記送信機サブ回路がスイッチをさらに含み、
前記低雑音増幅器サブ回路がさらに、前記スイッチの状態に基づいて前記送信機サブ回路を介して前記アンテナに結合するように構成され、
前記スイッチが、前記スイッチの前記状態に基づいてポート結合を可能にする、回路。
【請求項】
請求項10に記載の回路であって、前記同調サブ回路が、
トランジスタの第1のカスコードアレイと、
前記第1のカスコードアレイと電源とに結合される第1のLC回路と、
前記第1のカスコードアレイと前記第1のLC回路と前記電源とに結合される第1のスイッチと、
前記第1のカスコードアレイと前記第1のLC回路と前記電源とに結合される第2のスイッチと、
トランジスタの第2のカスコードアレイと、
前記第2のカスコードアレイと前記電源とに結合される第2のLC回路と、
前記第2のカスコードアレイと前記第2のLC回路と前記電源とに結合される第3のスイッチと、
前記第2のカスコードアレイと前記第2のLC回路と前記電源とに結合される第4のスイッチと、
を含む、回路。
【請求項】
請求項12に記載の回路であって、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第3のスイッチと前記第4のスイッチと前記第1のカスコードアレイと前記第2のカスコードアレイとに結合される制御サブ回路をさらに含む、回路。
【請求項】
請求項13に記載の回路であって、
前記第1のLC回路が、前記第1のスイッチが開状態にあり、前記第2のスイッチが前記開状態にあり、前記第3のスイッチが閉状態にあり、前記第4のスイッチが前記閉状態にあることに基づいて、第1の出力を生成するように構成され、
前記第2のLC回路が、前記第1のスイッチが前記閉状態にあり、前記第2のスイッチが前記閉状態にあり、前記第3のスイッチが前記開状態にあり、前記第4のスイッチが前記開状態にあることに基づいて、第2の出力を生成するように構成され、
前記制御サブ回路が、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第3のスイッチと前記第4のスイッチとの前記開状態及び前記閉状態を制御するように構成される、回路。
【請求項】
請求項14に記載の回路であって、前記第1の利得が5~6GHzの帯域幅を含み、前記第2の利得が6~7GHzの帯域幅を含む、回路。
【請求項】
低雑音増幅器回路であって、
リング状に配置される導電性特徴の第1のセットを含む、第1のインダクタと、
前記導電性特徴の第1のセットを囲むリング状に配置される導電性特徴の第2のセットを含む、第2のインダクタと、
前記導電性特徴の第2のセットに近接しており、前記導電性特徴の第2のセットが前記導電性特徴の第1のセットと導電性特徴の第3のセットとの間にあるように配置される、前記導電性特徴の第3のセットを含む、第3のインダクタと、
を含み、
前記導電性特徴の第2のセットが、アンテナに結合するように構成される第1の端子と、トランジスタのゲートに結合される第2の端子と、を含み、
前記導電性特徴の第1のセットが、前記アンテナに結合するように構成され、前記導電性特徴の第2のセットの前記第1の端子に結合される、第1の端子と、バイアス電圧を受け取るように結合され、第1の接地ノードに結合される、第2の端子とを含み、
前記導電性特徴の第3のセットが、前記トランジスタのソースに結合される第1の端子と、第2の接地ノードに結合される第2の端子とを含む、
低雑音増幅器回路。
【請求項】
請求項16に記載の低雑音増幅器回路であって、
前記導電性特徴の第1のセットと前記導電性特徴の第2のセットが、単一結合インダクタコイルを形成し、
前記導電性特徴の第3のセットが、1つ又は複数のインダクタコイルを含む、
低雑音増幅器回路。
【請求項】
請求項16に記載の低雑音増幅器回路であって、前記ゲートと前記ソースとドレインとを含む前記トランジスタをさらに含む、低雑音増幅器回路。
【請求項】
請求項18に記載の低雑音増幅器回路であって、
前記トランジスタの前記ドレインが同調サブ回路に結合され、
前記同調サブ回路が、
トランジスタの第1のカスコードアレイと、
前記第1のカスコードアレイに結合される第1のLC回路と、
前記第1のカスコードアレイと前記第1のLC回路と電源とに結合される第1のスイッチと、
前記第1のカスコードアレイと前記第1のLC回路と前記電源とに結合される第2のスイッチと、
トランジスタの第2のカスコードアレイと、
前記第2のカスコードアレイに結合される第2のLC回路と、
前記第2のカスコードアレイと前記第2のLC回路と電源とに結合される第3のスイッチと、
前記第2のカスコードアレイと前記第2のLC回路と前記電源とに結合される第4のスイッチと、
前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第3のスイッチと前記第4のスイッチと前記第1のカスコードアレイと前記第2のカスコードアレイとに結合される制御サブ回路と、
を含む、低雑音増幅器回路。
【請求項】
請求項19に記載の低雑音増幅器回路であって、
前記第1のLC回路が、前記第1のスイッチが開状態にあり、前記第2のスイッチが前記開状態にあり、前記第3のスイッチが閉状態にあり、前記第4のスイッチが前記閉状態にあることに基づいて、第1の出力を生成するように構成され、
前記第2のLC回路が、前記第1のスイッチが前記閉状態にあり、前記第2のスイッチが前記閉状態にあり、前記第3のスイッチが前記開状態にあり、前記第4のスイッチが前記開状態にあることに基づいて、第2の出力を生成するように構成され、
前記制御サブ回路が、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第3のスイッチと前記第4のスイッチとの前記開状態及び前記閉状態を制御するように構成される、
低雑音増幅器回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
本願は、概して無線周波数回路に関し、より詳細には、広帯域出力のインピーダンス整合のために単一入力複数出力低雑音増幅器を用いること
【背景技術】
【】
無線周波数(RF)回路は、通信応用例のために電子システムにおいてしばしば用いられる。RF回路は、設計に基づいて、種々の周波数及び種々の利得で、無線信号を受信及び送信することができる。種々の例において、RF回路は、アンテナから信号を受信し、異なる帯域幅などで、異なる信号をダウンストリームに送信することができる。
【】
RF信号を受信及び送信するために、RF回路はしばしば、インピーダンス変換及び整合を行うための1つの又は複数段のインダクタを含む。例えば、RF回路が、異なる帯域幅の信号を出力するために直列に結合されるインダクタ対を含み得る。別の例において、RF回路が、異なる帯域幅のそのような信号を出力するために並列に結合される導体対を含む場合もある。しかしながら、シャント又は直列の動きを有する複数のインダクタを用いるこれらの解決策は、しばしばチップ上の大量の面積を必要とし、これによりコストが増大し、設計の柔軟性が低下する。また、インピーダンス整合を提供するためにチップ上の大きな面積を用いることは、大きな挿入損失を導入し得、これはRF回路内のノイズに影響を及ぼす。
【】
また、一部のRF回路は、単一のピンからの信号送受信を行うように構成され得る。これはポート結合(port combining)と呼ばれることもある。そのような解決策は、印刷回路基盤上の設計面積要件を低減し得るが、これらの実装は狭帯域周波数でのみ用いられる。
【】
他のRF回路が、広帯域信号を出力するために切り替え可能インダクタ構造を導入する場合がある。切り替え可能インダクタは、或るシステムが、1つのインダクタンスを有するインダクタと異なるインダクタンスを有する別のインダクタとの間で変更することを可能にする、2つのインダクタ間のスイッチを含み得、これにより、そのシステムが、異なる周波数帯域で信号を出力することが可能になる。問題なのは、そのような解決策は、出力され得る周波数帯域の1つ又は全てにおいて利得を犠牲にすることによって機能する点である。
【発明の概要】
【】
本明細書に開示される種々の例は、無線周波数(RF)回路に関連し、より詳細には、インピーダンス変換、インピーダンス整合、及び広帯域整合を提供するために、ポート結合されたRFシステム使用することに関連する。RFシステムは、低雑音増幅器(LNA)サブ回路と広帯域整合サブ回路の両方を含み得、これらが組み合わさって、アンテナ信号を受信し、アンテナ信号のインピーダンスを増幅及び整合し、アップストリーム及び/又はダウンストリーム要件に基づいて2つ又はそれ以上の異なる広帯域周波数で信号を出力することができる。
【】
一例において回路が提供される。この回路は、低雑音増幅器(LNA)サブ回路と同調サブ回路とを含む。LNAサブ回路は、アンテナに結合するように構成されており、ゲートとソースとドレインとを含むトランジスタと、アンテナに結合するように構成される第1の端子を含み、第2の端子とを含む、第1のインダクタと、第1のインダクタの第1の端子に結合される第1の端子を含み、トランジスタのゲートに結合される第2の端子を含む、第2のインダクタと、トランジスタのソースに結合される第1の端子を含み、第2の端子を含む、第3のインダクタとを含む。同調サブ回路は、トランジスタのドレインに結合される。
【】
本概要は、発明を実施するための形態においてこれ以降にさらに記載される概念の抜粋を簡略化された形態で紹介するために提供されている。本概要は、特許請求される主題の主要な特徴又は本質的な特徴を特定するものではなく、特許請求される主題の範囲を限定するものでもない。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】一実施例において用いられ得る、インピーダンス及び帯域幅整合システムを図示する。
【図】一実施例において用いられ得る、インピーダンス及び帯域幅整合システムを図示する。
【】
【図】一実施例におけるインピーダンス及び帯域幅整合システムにおいて用いられる導電性特徴の態様を図示する。
【】
【図】一実施例におけるインピーダンスに対する共役整合に関連する例示のグラフ表現を図示する。
【】
【図】一実施例におけるインピーダンス整合サブ回路によって生成される利得に関連する例示のグラフ表現を図示する。
【】
図面は必ずしも一定の縮尺で描いてはいない。図面において、同様の参照番号は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。いくつかの実施例において、構成要素又は動作は、異なるブロックに分離されてもよく又は単一のブロックに組み合わされてもよい。
【発明を実施するための形態】
【】
本明細書に記載されているのは、無線周波数(RF)回路に関連する、拡張された構成要素、技法、及びシステムであり、より詳細には、ポート結合された低雑音増幅器(LNA)サブ回路及び広帯域整合サブ回路を用いて複数の広帯域出力を生成することに関する。しばしば、RF回路は、異なる周波数で可変利得で無線信号を受信及び送信するように設計される。例えば、RF回路は、アンテナ信号を入力として使用し、電子構成要素を用いて、異なる帯域幅などで、異なる信号をダウンストリームシステムに出力する。
【】
既存のRF回路設計は、シャントインダクタとして結合されているか、直列インダクタとして結合されているか、又はスイッチングインダクタとして結合されているかに関わらず、異なるインダクタ対を使用し得るが、これらの解決策は、チップ上で大量の面積を必要とし、依然として、大きな挿入損失、ノイズ、又は他の問題なしにインピーダンス整合を提供することができない。既存のRF回路の広帯域整合サブシステムは、そのような損失を改善せず、実際には、依然として狭帯域応用例においてのみ用いられ得る。それゆえ、システム内のノイズ感度低下する(de-sense)のに充分な利得を提供し、アンテナ信号のインピーダンスを整合し、2つ又はそれ以上の広帯域周波数で信号を出力することができるRF回路が必要とされている。
【】
本明細書に開示されているのは、LNAサブ回路と広帯域整合サブ回路の両方を含むRF回路である。LNAサブ回路は、インピーダンス変換及び整合を提供するシャント及び直列インダクタと、広帯域出力を生成するのに充分な利得を提供するトランジスタとを含む。広帯域整合サブ回路は、複数の広帯域信号のうちの1つを出力するように選択的に選ばれ得る、複数のインダクタ・コンデンサ(LC)回路を含む。有利にも、開示されるRF回路は、単一結合インダクタコイルを用いてインピーダンス整合を行って、ノイズ、必要な設計面積、及び挿入損失を低減することができ、一方で、磁気的に隔離されたLC回路を用いて利得及び広帯域整合を改善して、広帯域応用例のための範囲同調を改善することができる。
【】
例示の一実施例において、或る回路が提供される。この回路は、低雑音増幅器(LNA)サブ回路と同調サブ回路とを含む。LNAサブ回路は、アンテナに結合するように構成されており、ゲートとソースとドレインとを含むトランジスタと、アンテナに結合するように構成される第1の端子を含み、第2の端子を含む、第1のインダクタと、第1のインダクタの第1の端子に結合される第1の端子を含み、トランジスタのゲートに結合される第2の端子を含む、第2のインダクタと、トランジスタのソースに結合される第1の端子を含み、第2の端子を含む、第3のインダクタとを含む。同調サブ回路は、トランジスタのドレインに結合される。
【】
別の例示の実施例において、或る回路が提供される。この回路は、第1のコンデンサと、第2のコンデンサと、トランスミッタサブ回路と、低雑音増幅器(LNA)サブ回路と、同調サブ回路とを含む。第1のコンデンサは、アンテナに結合するように構成される。第2のコンデンサは、第1のコンデンサとLNAサブ回路とに結合される。トランスミッタサブ回路は、第1のコンデンサとLNAサブ回路とに結合される。トランスミッタサブ回路は、第2のコンデンサに並列に結合されており、電力増幅器とバランとを含む。LNAサブ回路は、ゲートとソースとドレインとを含むトランジスタと、第1のコンデンサ及び第2のコンデンサを介してアンテナに結合するように構成される第1の端子を含み、第2の端子を含む、第1のインダクタと、第1のインダクタの第1の端子に結合される第1の端子を含み、トランジスタのゲートに結合される第2の端子を含む、第2のインダクタと、トランジスタのソースに結合される第1の端子を含み、第2の端子を含む、第3のインダクタと、を含む。同調サブ回路は、トランジスタのドレインに結合される。
【】
さらに別の例示の実施例において、低雑音増幅器(LNA)回路が提供される。LNA回路は、リング状に配置される導電性特徴の第1のセットを含む第1のインダクタと、導電性特徴の第1のセットを囲むリング状に配置される導電性特徴の第2のセットを含む第2のインダクタと、導電性特徴の第2のセットに近接しており、導電性特徴の第2のセットが導電性特徴の第1のセットと導電性特徴の第3のセットとの間にあるように配置される、導電性特徴の第3のセットを含む第3のインダクタと、を含む。導電性特徴の第2のセットは、アンテナに結合するように構成される第1の端子と、トランジスタのゲートに結合される第2の端子とを含む。導電性特徴の第1のセットは、アンテナに結合するように構成され導電性特徴の第2のセットの第1の端子に結合される第1の端子と、バイアス電圧を受けるように結合され第1の接地ノードに結合される第2の端子とを含む。導電性特徴の第3のセットは、トランジスタのソースに結合される第1の端子と、第2の接地ノードに結合される第2の端子とを含む。
【】
図1A及び図1Bは、一実施例において用いられ得る、インピーダンス及び帯域幅整合システムを図示する。図1Aはシステム100を含み、システム100は、アンテナ101と、電力増幅器107と、低雑音増幅器(LNA)サブ回路115と、広帯域同調サブ回路130とを含む。また、LNAサブ回路115は、シャントインダクタ116と、コンデンサ120と、バイアス122と、ゲートインダクタ117と、トランジスタ118と、ソースインダクタ119とを含む。図1Bもシステム100を含み、より詳細には、広帯域同調サブ回路130の詳細を含み、制御サブ回路141とダウンストリームサブ回路145とを含む。また、広帯域同調サブ回路130は、カスコードアレイ132及び133、インダクタ・コンデンサ(LC)回路129及び132、スイッチ130、131、133、及び134、及び電源140を含む。広帯域同調サブ回路130は、LNAサブ回路115からインピーダンス整合された信号を供給され、制御サブ回路141によって広帯域同調サブ回路130の構成要素に提供される信号に基づいて、出力131をダウンストリームサブ回路145に提供する。
【】
システム100は、アンテナ101から信号を受信し、信号を増幅し、信号のインピーダンスを整合し、種々の広帯域幅で信号を出力することができる回路を表す。例えば、システム100は、5~6GHzの帯域幅を有する出力信号、又は6~7GHzの帯域幅を有する出力信号を生成することができる。システム100は、アンテナ101から信号を受信しそのような機能性を提供するために共に結合される、種々の電気構成要素を含むことができる。そのような構成要素には、いくつかのインダクタ、コンデンサ、トランジスタ、増幅器、スイッチなどが含まれる。
【】
まず図1Aを参照すると、アンテナ101は、無線又は他のデバイスから信号を受信し、システム100の構成要素に提供される電流に信号を変換することができるアンテナを表す。アンテナ101は、狭帯域及び/又は広帯域など、種々の帯域幅及び無線周波数で動作し得る。
【】
システム100において、インダクタ102は、アンテナ101から信号を受信するように結合される。インダクタ102は、ピン103においてコンデンサ104に直列に結合される。ピン103は、チップの入出力ポート(例えば、印刷回路基盤に結合するチップの外部導体)を示し得る。従って、インダクタ102及びアンテナ101はオフチップであり得る。コンデンサ104はさらに、2つの別個の分岐、すなわち、コンデンサ105を含む1つとバラン110を含む別の1つ、を介して信号を提供するように結合される。
【】
種々の例において、アンテナ101は、トランスミッタとレシーバによって共有され得る。第1の例において、電力増幅器107及びバラン110は、アンテナを介する送信のために信号を増幅するためのトランスミッタサブ回路として含まれ得る。バラン110は、電力増幅器107とLNAサブ回路115との間のインタフェースを提供することができる電気デバイスを表す。例えば、バラン110は、電力増幅器107からのノイズをフィルタ除去するか又は電力増幅器107をアンテナに整合させることができる同相モードチョーク(CMC)などのチョークを形成する、複数のインダクタを含み得る。バラン110は、電力増幅器107によって供給され、他の構成要素の中でも、増幅された信号をダウンストリームのLNAサブ回路115に提供することができる。電力増幅器107には入力106が供給され、電力増幅器107は、入力106に利得を適用し、コンデンサ108及び109並びにバラン110の間に形成されるLC回路に増幅信号のセットを提供する。電力増幅器107によって提供される増幅によって、バラン110は、スイッチ114が閉じているときコンデンサ104を介してアンテナ101を経由する送信のために送信デバイスから受け取った信号を増幅することができる。しかし、スイッチ114が開いているとき、信号はオフチップ構成要素に渡される。代替的に、第2の例において、電力増幅器107は用いられないことがある。そのような場合、バラン110は、直列に結合され、アンテナ信号を受信してその信号を提供するように結合される、2つのインダクタを含み得る。このようにして、スイッチ114は、システム100にポート結合能力を提供することができる。しかし、そのようなポート結合配置において、バラン110及び電力増幅器107は、受信機に対して負荷として機能し得る。
【】
LNAサブ回路115は、信号の信号対雑音比の劣化を最小限に抑えながらアンテナ101からの信号を増幅し、広帯域にわたる電力伝送を改善するために信号のインピーダンスを整合させることができる、低雑音増幅器を表す。LNAサブ回路115は、種々のインダクタ(シャントインダクタ116、ゲートインダクタ117、及びソースインダクタ119)並びにトランジスタ118を含む。
【】
シャントインダクタ116、ゲートインダクタ117、及びソースインダクタ119は共に、LNAサブ回路115のトポロジに基づいて、アンテナ101からの信号のインピーダンスを整合させることができる。より具体的には、シャントインダクタ116及びゲートインダクタ117は各々、コンデンサ105及びバラン110によって供給されるノードに結合される端子を有する。シャントインダクタ116は、バイアス122から電圧を受け取るように結合される、別の端子を有する。シャントインダクタ116のこの端子は、接地ノード121に結合されるコンデンサ120と直列に結合される。ゲートインダクタ117は、トランジスタ118のゲートと直列に結合される別の端子を有する。ゲートインダクタ117は、アンテナ信号を受信し、その信号をトランジスタ118のゲートに供給する。信号は、ソースインダクタ119に結合され得るトランジスタ118のソースを介して流れることができる。ソースインダクタ119はまた、接地ノード125に結合されるインダクタ124と直列に結合される。幾つかの例において、インダクタ124は、LNAサブ回路115の外に配置されるパッケージインダクタである。図1Aで示されるものなどのそのような例において、インダクタ124は、ピン123においてソースインダクタ119に結合される。しかし、インダクタ124は、オンチップの単一のインダクタとしてソースインダクタ119と組み合わされてもよく、又はLNAサブ回路115内に配置されてもよい。
【】
このトポロジにおいて、シャントインダクタ116は、アンテナ信号のインピーダンスの第1の共役シフトを提供することができる。ゲートインダクタ117は、アンテナ信号のインピーダンスの第2の共役シフトを提供することができる。その後、ソースインダクタ119は、アンテナ信号のインピーダンスの第3の共役シフトを提供する、及び/又は、信号の受信のための実数部を提供することができる。ソースインダクタ119による第3の共役シフトに続いて、LNAサブ回路115は、トランジスタ118を介して流れる信号の電力が、アンテナ101から取得されLNAサブ回路115で受け取った信号の電力に等しいか又はそれとほぼ等しくなるように、アンテナ101からの信号の最大電力伝達を達成している可能性がある。
【】
トランジスタ118は、トランジスタ118のドレインにおいて広帯域同調サブシステム125にインピーダンス整合信号を提供するように結合され得る。種々の例において、トランジスタ118は、ゲートとソースとドレインとを含む金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)とし得る。しかし、他の例において、トランジスタ118は別のタイプのトランジスタであってもよい。
【】
次に図1Bを参照しての説明から続けると、LNAサブ回路115、より具体的には、LNAサブ回路115のトランジスタ118は、広帯域同調サブ回路130の2つのカスコードトランジスタアレイ、カスコードアレイ132及びカスコードアレイ133に、インピーダンス整合信号を提供するように結合される。図1Bに示されるように、カスコードアレイ132及びカスコードアレイ133は各々、並列に配置される3つのトランジスタを含む。しかし、カスコードアレイ132及び/又はカスコードアレイ133には、付加的な又はより少ない数のトランジスタが含まれていてもよい。カスコードアレイ132は、LC回路134にインピーダンス整合信号を提供するように結合され得る。カスコードアレイ133は、LC回路137にインピーダンス整合信号を提供するように結合され得る。
【】
LC回路134及び137は各々、互いに並列に結合される可変コンデンサ及びインダクタを含み得る。しかしながら、他の例において、LC回路134及び132のインダクタ及びコンデンサは、異なるトポロジで配置されてもよい。コンデンサ及びインダクタの値は、それぞれの回路の所望の出力利得及び帯域幅に基づいて選択され得る。種々の例において、LC回路134は、アンテナ101からのインピーダンス整合信号を、約5~6GHzの帯域幅(すなわち、出力131-1)に同調するように構成され得、LC回路137は、インピーダンス整合信号を、約6~7GHzの帯域幅(すなわち、出力131-2)に同調するように構成され得る。LC回路134及び137は、電源140にさらに結合され得る。幾つかの例において、電源140は、インダクタのセンタータップ又は中間端子などにおいて、LC回路134及び137のインダクタに結合され得る。他の例において、電源140は、LC回路134及び137の他のノードの中でも、インダクタの端子に結合され得る。
【】
電源140は、広帯域同調サブ回路130の他の要素の中でも、LC回路134及び137に電流を提供するために広帯域同調サブ回路130に含まれる。種々の例において、電源140は、システム100に対して内部又は外部電圧(例えば、Vdd)を提供し得る。LC回路134は、電源140及びカスコードアレイ132に結合される。LC回路137は、電源140及びカスコードアレイ133に結合される。従って、LC回路134及び137は、互いに並列に結合されている。
【】
種々の例において、所与の時間にLC回路134及び137のうちの一方のみが「アクティブ」とされ得、言い換えれば、それぞれ、出力131-1又は131-2を生成する。より具体的には、LC回路134が出力131-1を提供するように構成されるとき、LC回路137は、インダクタの両端の端子及びコンデンサの両端の端子を電源140に結合することによって、出力131-2を提供しないように構成され得る。逆に、LC回路137が出力131-2を提供するように構成されるとき、LC回路134は、インダクタの両端の端子及びコンデンサの両端の端子を電源140に結合することによって、出力131-1を提供しないように構成され得る。
【】
どのLC回路がアクティブであるかを制御するために、広帯域同調サブ回路130は制御サブ回路141を含み得、制御サブ回路141は、スイッチ135、136、138、及び139、並びにカスコードアレイ132及び133に結合される。より具体的には、制御サブ回路141は、各スイッチ135、136、138、及び139のゲート、並びに、カスコードアレイ132及び133の各トランジスタのゲートに結合され得る。制御サブ回路141は、広帯域同調サブ回路130の構成要素に信号を提供してその動作を制御することが可能な、1つ又は複数のプロセッサ、処理ユニット(例えば、CPU)などを表す。
【】
スイッチ135、136、138、及び139は各々、トランジスタ(例えば、n型トランジスタ、p型トランジスタ)を含む。スイッチ135及び136は、電源140及びカスコードアレイ132に、並びにLC回路134に並列に、結合され得る。スイッチ138及び139は、電源140及びカスコードアレイ133に、並びにLC回路137に並列に、結合され得る。
【】
スイッチ130、131、133、及び134は、制御サブ回路141によってスイッチのゲートに提供される信号に基づいて「開」又は「閉」にされ得る。使用時に、スイッチ135及び136は、LC回路134の動作を制御し得、スイッチ138及び139は、LC回路137の動作を制御し得る。
【】
第1の例において、制御サブ回路141は、LC回路134を介して、5~6GHz帯の出力信号である出力131-1を提供するように広帯域同調サブ回路130を制御し得る。より具体的には、制御サブ回路141は、スイッチ135及び136が開状態で又は開スイッチとして動作するように制御するためにスイッチ135及び136に信号を提供し得、制御サブ回路141は、スイッチ138及び139が閉状態で又は閉スイッチとして動作するように制御するためにスイッチ138及び139に信号を提供し得る。また、制御サブ回路141は、インピーダンス整合信号がカスコードアレイ133を介してLC回路137に流れることを防止するために、カスコードアレイ133のトランジスタに信号を提供し得る。スイッチの状態、及びカスコードアレイ132を介して流れる電流に基づいて、制御サブ回路141は、LC回路134が出力131-1を生成することを可能にし、LC回路137が6~7GHz帯の信号(すなわち、出力131-2)を出力することを防止し得る。
【】
第2の例において、制御サブ回路141は、LC回路137を介して、6~7GHz帯の出力信号である出力131-2を提供するように広帯域同調サブ回路130を制御し得る。より具体的には、制御サブ回路141は、スイッチ135及び136が閉状態で動作するように制御するためにスイッチ135及び136に信号を提供し得、制御サブ回路141は、スイッチ138及び139が開状態で動作するように制御するためにスイッチ138及び139に信号を提供し得る。また、制御サブ回路141は、インピーダンス整合信号がカスコードアレイ132を介してLC回路134に流れることを防止するために、カスコードアレイ132のトランジスタに信号を提供し得る。スイッチの状態、及びカスコードアレイ133を介して流れる電流に基づいて、制御サブ回路141は、LC回路137が出力131‐2を生成することを可能にし、LC回路134が出力131‐2を出力することを防止し得る。
【】
各出力131‐1及び131‐2の利得は、それぞれ、カスコードアレイ132及び133によって制御され得る。例えば、制御サブ回路141が、電流の流れを遮断するためにカスコードアレイ133のトランジスタに信号を提供することなどにより、電流(すなわち、LNAサブ回路115からの信号)がカスコードアレイ133を介して流れることを防止するとき、最大利得が出力131‐1に適用され得る。従って、電流の全てがカスコードアレイ132を介してLC回路134に流れ得る。しかしながら、制御サブ回路141が、或る量の電流がカスコードアレイ133を介して流れることを許可する場合、電流がカスコードアレイ132及びカスコードアレイ133の間で分割され得ることになり、出力131‐1の利得は低減され得る。同様に、制御サブ回路141が、カスコードアレイ132を介して電流が流れることを防止する場合、最大利得が出力131‐2に適用され得る。しかしながら、カスコードアレイ132及びカスコードアレイ133の間で分割される電流の量に基づいて、異なる利得が出力131‐2に適用され得、これは制御サブ回路141によって同様に制御され得る。
【】
LC回路134及び137はさらに、それぞれ、出力131‐1及び131‐2をダウンストリームサブ回路145に提供するように結合され得る。ダウンストリームサブ回路145は、それぞれ、LC回路134及び137から出力131‐1及び/又は131‐2を受け取るように結合され得るトランスコンダクタンス増幅器(TA)などの、種々の電気構成要素を含み得る。ダウンストリームサブ回路145は、他のサブ回路、システムなど(図示せず)とさらに結合され得る。
【】
図2は、一実施例におけるインピーダンス及び帯域幅整合システムにおいて用いられる導電性特徴の態様を示す。図2は、図1の要素を参照するシステムオンチップ(SoC)アーキテクチャ200を図示する。SoCアーキテクチャ200は、コンデンサ120、シャントインダクタ116、ノード201、ゲートインダクタ117、トランジスタ118、ソースインダクタ119、及びピン接続202を含む。SoCアーキテクチャ200は、他の要素の中でも、図1Aのシステム100のLNAサブ回路115など、インピーダンス及び帯域幅整合システムの要素の物理的実装を表し得る。
【】
SoCアーキテクチャ200は、チップ(例えば、シリコンダイ)内部の導電性特徴のレイアウトの例を示す。SoCアーキテクチャ200に含まれる特徴には、チップにエッチングされるか又は埋め込まれた導電性材料のトレースが含まれ得る。そのような特徴は、共に結合されてアンテナ(例えば、図1Aのアンテナ101)からの信号が提供されると、LNAサブ回路115の機能を実施し得る。
【】
SoCアーキテクチャ200は、図2の図の左上隅に示されるようなコンデンサ120を含む。コンデンサ120は、2つの端子を含む導電性特徴のセットを含み得る。第1の端子において、コンデンサ120は、接地ノード(図1Aの接地ノード121)に結合され得る。第2の端子において、コンデンサ120は、シャントインダクタ116に結合され得る。
【】
シャントインダクタ116は、リング状(例えば、同心リング、中心がずれたリング)に配置される導電性特徴のセットを含み得る。シャントインダクタ116も2つの端子を含み得る。第1の端子がコンデンサ120と結合され得、第2の端子が、ノード201及びゲートインダクタ117の両方と結合され得る。ノード201は、ゲートインダクタ117及びシャントインダクタ116の端子が合流するノードを表す。幾つかの実施例において、シャントインダクタ116及びゲートインダクタ117は、導電性特徴の単一のセット(すなわち、単一結合コイル)とし得る。しかしながら、他の実施例において、シャントインダクタ116及びゲートインダクタ117は、(図2の破線で示されるように)別個の導電性特徴のセット、例えば、チップの1つの層上に配置される導電性特徴の第1のセットと、チップの別の層上に配置される導電性特徴の第2のセットなど、としてもよい。
【】
ゲートインダクタ117は、シャントインダクタ116によって囲まれた別のリング状に配置される、導電性特徴のセットを含み得る。ゲートインダクタ117は2つの端子を含む。ゲートインダクタ117の第1の端子が、コンデンサ120及びシャントインダクタ116に結合され、ゲートインダクタ117の第2の端子がトランジスタ118に結合される。
【】
トランジスタ118は、ゲート端子とソース端子とドレイン端子とを含む、導電性特徴のセットを含み得る。トランジスタ118のゲート端子はゲートインダクタ117に結合され得、トランジスタ118のソース端子はソースインダクタ119に結合され得、トランジスタ118のドレイン端子は、図1A及び1Bの広帯域同調サブ回路130などの広帯域整合サブ回路に結合され得る。
【】
ソースインダクタ119は、システムアーキテクチャ200においてシャントインダクタ116がソースインダクタ119とゲートインダクタ117との間にあるような方式でシャントインダクタ116及びゲートインダクタ117に近接して配置される、導電性特徴のさらなるセットを含み得る。ソースインダクタ119は、トランジスタ118のソースに結合される第1の端子と、ピン接続202を介して(図1Aの)ピン123に結合される第2の端子とを含み得る。図1Aに示すインダクタ124などの付加的な構成要素は、オフチップであり得、ピン接続202を介してピン123に結合され得る。
【】
この配置において、シャントインダクタ116及びゲートインダクタ117は、インピーダンス整合システム(例えば、LNAサブ回路115)においてインダクタとして作用する単一結合コイルを形成し得る。シャントインダクタ116及びゲートインダクタ117は相互に結合され得、2つのインダクタは、距離的にソースインダクタ119に近接して結合され得る。有利なことに、3つのインダクタは共役整合を提供することができ、そのため、広帯域整合サブ回路に供給されるとき、アンテナからノード201を介してシャントインダクタ116へ、ゲートインダクタ117へ、トランジスタ118へ、及びソースインダクタ119へ提供されるアンテナ信号の電力が、等しいか又はほぼ等しくなり得る。これにより広帯域整合サブ回路への最大電力伝送が可能になるだけでなく、この配置は広帯域整合サブ回路が広帯域周波数を受け取ることを可能にし得る。
【】
他の例において、システムアーキテクチャ200は、付加的な又はより少ない構成要素を含み得、これらは異なるレイアウトで配置され得る。例えば、種々の導電性特徴の配置は異なり得る。それにも関わらず、シャントインダクタ116、ゲートインダクタ117、及びソースインダクタ119が、共役シフトを提供及びインピーダンス整合を行うために含まれ得る。
【】
図3は、一実施例におけるインピーダンスに対する共役整合に関連する例示のグラフ表現を図示する。図3はグラフ表現300を示し、これは、例えば、スイッチ114、シャントインダクタ116、ゲートインダクタ117、及びソースインダクタ119など、図1Aのシステム100の異なるノードにおいて測定されたアンテナ信号の複素インピーダンスに関するサンプル結果を含む。
【】
出力310‐1、310‐2、311‐1、311‐2、312‐1、312‐2、313‐1、及び313‐2は、例えば、システム100のLNAサブ回路115の異なるポイントにおいてなど、インピーダンス及び帯域幅整合システムにおいて測定されたインピーダンス値の対を表す。出力310‐1及び310‐2(集合的に出力310と呼ばれる)は、シャントインダクタ116の第1の端子、言い換えると、スイッチ114及びコンデンサ105がシャントインダクタ116と合流するところ、において測定された複素インピーダンス値を表し得る。出力310は、システム100のアンテナ101によって提供される信号のインピーダンスを反映し得る。出力311‐1及び311‐2(集合的に出力311と呼ばれる)は、シャントインダクタ116による第1の共役シフトに続いてゲートインダクタ117の第1の端子において測定された複素インピーダンス値を表し得る。出力312‐1及び312‐2(集合的に出力312と呼ばれる)は、ゲートインダクタ117の第2の端子において、又はゲートインダクタ117による第2の共役シフトに続いて、トランジスタ118のゲートにおいて、測定された複素インピーダンス値を表し得る。出力313‐1及び313‐2(集合的に出力313と呼ばれる)は、ソースインダクタ119による第3の共役シフトに続いて、ソースインダクタ119において測定された複素インピーダンス値を表し得る。
【】
図示されるように、シャントインダクタ116による第1の共役シフトに続いて、出力311‐1及び311‐2は、それぞれ、出力310‐1及び310‐2とほぼ等しい抵抗301を有する値を含み得るが、正のリアクタンス302に反映される。ゲートインダクタ117による第2の共役シフトに続いて、出力312‐1及び312‐2は、それぞれ、出力311‐1及び311‐2とほぼ等しいリアクタンス302を有する値を含み得るが、異なる抵抗301に反映される。ソースインダクタ119による第3の共役シフトに続いて、出力313‐1及び313‐2は、それぞれ、出力312‐1及び312‐2とほぼ等しい抵抗301を有する値を含み得るが、異なる負のリアクタンス302に反映される。従って、シャントインダクタ116、ゲートインダクタ117、及びソースインダクタ119の組み合わせが、入力、アンテナ信号のインピーダンスを整合させるための共役シフトを提供することができる。
【】
図4は、一実施例におけるインピーダンス整合サブ回路によって生成される周波数402に対する利得401に関連する例示のグラフ表現を図示する。図4はグラフ表現400を示し、これは利得401及び周波数402に関するサンプル結果を含む。グラフ表現400に示されている出力403、404、405、406、407、408、及び409は、図1A及び1Bのシステム100の広帯域同調サブ回路130のLC回路129及び/又は132などの、インピーダンス及び帯域幅整合システムの構成要素によって生成され得る。
【】
出力403、404、405、及び407は、LC回路134(例えば、出力131‐1)によって生成される周波数402に対する利得401のサンプル結果を反映し得る。図示されるように、出力403、404、405、及び407は、変動する周波数で4.5GHz~6.3GHzの利得401を含む。種々の例において、出力403、404、405、及び407の各々の利得401は、制御サブ回路141を介してカスコードアレイ132及び133を介して流れる電流フローを調整することによって実現され得る。例えば、出力131‐1のより小さい利得は、カスコードアレイ133及びカスコードアレイ132を介して電流が流れることを可能にする、カスコードアレイ133のトランジスタに制御サブ回路141によって提供される信号(すなわち、LNAサブ回路115によって提供されるインピーダンス整合信号)に基づいて達成され得る。しかしながら、出力131‐1の利得は、カスコードアレイ133を介して電流が流れることを防止する、カスコードアレイ133のトランジスタに制御サブ回路141によって提供される異なる信号に基づいて、増加又は最大化され得る。従って、そのような場合、すべての電流がカスコードアレイ132を介してLC回路134に流れ得、これにより出力131‐1の利得が増大し得る。また、これらの値は、LC回路134のために選ばれたインダクタ値に基づいて、互いに対して異なる周波数402を各々有し得る。しかしながら、周波数402の変化に関わらず、出力131‐1は所望に応じて約5~6GHzの範囲とすることができる。
【】
出力406、408、及び409は、LC回路137(例えば、出力131‐2)によって生成される周波数402に対する利得401のサンプル結果を反映し得る。図示されるように、出力406、408、及び409は、変動する周波数で5.5GHz~7.4GHzの利得401を含む。種々の例において、出力406、408、及び409の各々の利得401は、制御サブ回路141を介してカスコードアレイ132及び133を介する電流フローを調整することによって実現され得る。例えば、出力131‐2のより小さい利得は、カスコードアレイ132及びカスコードアレイ133を介して電流が流れることを可能にする、カスコードアレイ132のトランジスタに制御サブ回路141によって提供される信号(すなわち、LNAサブ回路115によって提供されるインピーダンス整合信号)に基づいて達成され得る。しかしながら、出力131‐2の利得は、カスコードアレイ132を介して電流が流れることを防止する、カスコードアレイ132のトランジスタに制御サブ回路141によって提供される異なる信号に基づいて、増加又は最大化され得る。従って、そのような場合、すべての電流がカスコードアレイ133を介してLC回路137に流れ得、これにより出力131‐2の利得が増加され得る。また、これらの値は、LC回路137のために選ばれたインダクタ値に基づいて、互いに対して異なる周波数402を各々有し得る。周波数402の変化に関わらず、出力131‐2は所望に応じて約6~7GHzの範囲とすることができる。
【】
本明細書において提供される幾つかの例は、インピーダンス及び広帯域整合システム、回路、サブ回路、構成要素、デバイス、素子、アーキテクチャ、又は環境の文脈で説明されているが、本明細書に記載されるシステム、回路、及び方法は、そのような実施例に限定されず、種々の他のプロセス、システム、応用例、デバイスなどに適用され得る。
【】
文脈上明らかに別のことが要求されない限り、本記載及び特許請求の範囲を通して、「含む」、「備える」などの用語は、排他的又は網羅的な意味とは対照的に、すなわち、「~を含むが、それに限定されない」という意味で、包括的な意味に解釈されるべきである。本明細書で用いられる場合、「接続される」、「結合される」という用語、又はそれらの変形は、2つ又はそれ以上の素子間の、直接的又は間接的な任意の接続又は結合を意味し、素子間の結合又は接続は、物理的、論理的、又はそれらの組み合わせであり得る。また、「ここで」、「」、「下記」という用語、及び同様の意味の言葉は、本願において用いられる場合、本願全体を指し、本願の如何なる特定の部分を指すものではない。文脈が許す場合、の詳細な説明において単数又は複数で用いられる語は、それぞれに複数又は単数も含み得る。「又は」という用語は、2つ又はそれ以上の項目のリストを参照する場合、その語の解釈の、リスト内の項目の任意のもの、リスト内の項目のすべて、及びリスト内の項目の任意の組み合わせ、のすべてを網羅する。
【】
「幾つかの実施例において」、「幾つかの実施例に従って」、「示される実施例において」、「他の実施例において」などの語句は、概して、その語句に続く特定の特徴、構造、又は特性が、本技術の少なくとも1つの実装に含まれ、また、複数の実装に含まれ得ることを意味する。また、そのような語句は、必ずしも同じ実施例又は異なる実施例を指すものではない。
【】
当該技術の例のの詳細な説明は、網羅的ではなく、その技術をで開示された正確な形態に限定するものではない。技術の具体的な例が説明の目的で上述されているが、関連技術の当業者であれば認識し得るように、種々の等価な変更が当該技術の範囲内で可能である。例えば、プロセス又は要素が所与の順で提示されているが、代替の実装が、異なる順序で、いくつかの工程を有するルーチンを実施し得、又は要素若しくは構成要素を有するシステムを採用し得、幾つかのプロセス又は要素が、代替又はサブコンビネーションを提供するために削除、移動、追加、細分化、組み合わせ、及び/又は変更されてもよい。これらのプロセス又は要素の各々は、種々の異なる方式で実装され得る。また、本明細書に記載された如何なる特定の数値も例にすぎず、代替の実装が、異なる値又は範囲を採用し得る。
【】
本明細書において提供される技術の教示は、必ずしも上述のシステムである必要はなく、他のシステムに適用することもできる。上述の種々の例の要素及び動作を組み合わせて、当該技術のさらなる実装を提供することもできる。当該技術の幾つかの代替の実装が、上述の実装に対する付加的な要素だけでなく、より少ない要素を含むこともある。
【】
これら及び他の変更を、上述の詳細な説明に照らして当該技術に対して行うことができる。の説明は、技術の特定の例を説明し、企図される最良の形態を説明しているが、が本明細書においてどれほど詳細に見えても、当該技術は多くの方式で実施することができる。システムの詳細は、その具体的な実装においてかなり異なる場合があるが、依然として本明細書に開示される技術に包含される。上述のように、技術の特定の特徴又は態様を説明する際に用いられる特定の用語は、その用語が関連付けられる技術の任意の特定の特性、特徴、又は態様に限定されるように本明細書で再定義されていることを含意するものではない。概して、以下の特許請求の範囲で用いられる用語は、の詳細な説明のセクションがそのような用語を明示的に定義しない限り、当該技術を本明細書に開示される特定の例に限定することはない。従って、技術の実際の範囲は、開示された例だけでなく、特許請求の範囲の下で技術を実施又は実装するすべての等価な方式も包含する。
【】
請求項の数を減らすために、当該技術の特定の態様は、以下の特定の請求項の形態で提示されているが、出願人は任意の数の請求項の形態における当該技術の種々の態様を企図している。例えば、技術の一態様のみがコンピュータ読み取り可能媒体クレームとして記載されているが、他の態様も、コンピュータ読み取り可能媒体クレームとして同様に具現化され、或いは、ミーンズ・プラス・ファンクション・クレームとしてなど、他の形態で具現化されてもよい。米国特許法第112条(f)の下で扱われるべき請求項は「~のための手段」という語で始まるが、他のいかなる文脈における「~のための」という用語の使用も、米国特許法第112条(f)の下での扱いを援用すべきではない。従って、出願人は、本願又は継続出願のいずれかにおいて、そのような付加的な請求項の形態を追求するために、本願を出願した後に付加的な請求項を追求する権利を留保する。
【図】
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【国際調査報告】