特表2026-533728IP Force 特許公報全文掲載

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】
(54)【発明の名称】樹脂組成物およびこれを含む生分解性樹脂成形品
(51)【国際特許分類】
   
   
   
   
【FI】
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】
(86)(22)【出願日】
(85)【翻訳文提出日】
(86)【国際出願番号】
(87)【国際公開番号】
(87)【国際公開日】
(31)【優先権主張番号】10-2023-0129095
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(31)【優先権主張番号】10-2024-0130452
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】セ・ヨン・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ビョン・ジュン・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・ヒュン・チェ
(72)【発明者】
【氏名】キドン・ナム
(72)【発明者】
【氏名】ドンウク・ジュン
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
4J002BN053
4J002CF031
4J002CF051
4J002CF182
4J002GA01
4J002GB01
4J002GG00
4J002GN00
4J200AA04
4J200AA06
4J200BA09
4J200BA14
4J200CA01
4J200DA17
4J200DA22
4J200EA07
4J200EA11
4J200EA21
(57)【要約】
本発明は、樹脂組成物およびこれを含む生分解性樹脂成形品
【特許請求の範囲】
【請求項】
ポリブチレンアジペート-コ-テレフタレート、
メソポリ乳酸、および
マレイン酸無水物-グラフト-ポリオレフィンエラストマーを含み、
前記ポリブチレンアジペート-コ-テレフタレートとメソポリ乳酸とを9.0:1.0ないし6.0:4.0の重量比で含む、
樹脂組成物。
【請求項】
前記メソポリ乳酸が、下記の化学式1で表される繰り返し構造を含む非晶質高分子である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【化】
前記の化学式1で、nは、2以上の整数である。
【請求項】
前記メソポリ乳酸は、下記(a1)および(a2)の条件を満足する、請求項1に記載の樹脂組成物。
(a1)密度(ISO 1183):1.15ないし1.35g/ml
(a2)メルトフローインデックス(MFI)(ISO 1133-11,190℃、2.16kg):3ないし15g/10分。
【請求項】
前記ポリブチレンアジペート-コ-テレフタレートは、下記(b1)および(b2)の条件を満足する、請求項1に記載の樹脂組成物。
(b1)溶融温度:100ないし140℃
(b2)溶融指数(MI)(ASTM D 1238、190℃、2.16kg):2.0ないし5.5g/10分。
【請求項】
前記マレイン酸無水物-グラフト-ポリオレフィンエラストマーは、前記ポリブチレンアジペート-コ-テレフタレートとメソポリ乳酸との総合計重量100重量部に対して、0.1ないし1.5重量部で含まれる、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項】
前記マレイン酸無水物-グラフト-ポリオレフィンエラストマーは、重量平均分子量が100,000g/molないし130,000g/molである、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項】
請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む、生分解性樹脂成形品。
【請求項】
ISO 527基準によって測定したMD方向の引張強度が300kgf/cm2以上である、請求項7に記載の生分解性樹脂成形品。
【請求項】
ISO 527基準によって測定したMD方向の伸び率値が500%以上である、請求項7に記載の生分解性樹脂成形品。
【請求項】
ISO 527基準によって測定したMD方向の引張弾性率が1600kgf/cm2以上である、請求項7に記載の生分解性樹脂成形品。
【請求項】
50ないし60℃の蒸留水に192時間露出後、下記の数式1によって算出した加水分解粘度減少率が70%以上である、請求項7に記載の生分解性樹脂成形品。
[数式1]
加水分解粘度減少率(%)=[(Vo-Vf)/Vo]×100
前記の式で、Voは、加水分解実験前の成形品のゼロせん断粘度(zero shear viscosity)であり、
Vfは、50ないし60℃の蒸留水で192時間露出させる加水分解実験後の成形品のゼロせん断粘度(zero shear viscosity)である。
【請求項】
標準生分解試験規格ISO 14855によって測定した生分解度が45%以上である、請求項7に記載の生分解性樹脂成形品。
【請求項】
生分解性フィルムである、請求項7に記載の生分解性樹脂成形品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2023年9月26日付の韓国特許出願第10-2023-0129095号および2024年9月26日付の韓国特許出願第10-2024-0130452号に基づいた優先権の利益を主張して、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれる。
【】
本発明は、樹脂組成物およびこれを含む生分解性樹脂成形品
【背景技術】
【】
熱可塑性高分子樹脂は、機械的特性および化学的特性に優れ、飲用水容器、医療用、食品包装紙、食品容器、自動車成形品、農業用ビニルなど多様な分野で使用されている。
【】
熱可塑性高分子樹脂は、その中でもポリエチレンフィルムなどは機械的物性に優れ、人体に無害で、かつ熱を加えると持続的に変形が可能であるため、食品包装用ホットシーリングバックや、農業用マルチングフィルムなどに多く用いられる。
【】
食品包装用ホットシーリングバックは、食品などを真空包装するが多く用いられるが、低いシーリング温度でも、優れた接合強度を達成できるポリエチレンフィルムなどが多く使用されている。
【】
前記の農業用フィルムは、マルチング農法に多く使用される。マルチングとは、農作物を栽培する時、土壌の表面を覆う資材をいう。多様な種類の資材で土壌の上面を被覆すると、雑草の生育を防止することができ、病虫害を予防することができ、これにより農薬使用を節減することができる。また、土壌の温度を容易に調節することができ、土壌内の有益なバクテリアを増殖させることもでき、土壌浸食を防止して、土壌水分、を維持することができる。
【】
このようなマルチング資材としては、例えば、わら、牧草など作物の葉や、ポリオレフィン系フィルムなどが挙げられ、一般にはポリエチレンフィルムなどの合成樹脂が多く使用される。
【】
しかし、前記のように食品包装用ホットシーリングバックやマルチング材料に多く使用されるポリエチレンフィルムは、自然環境で分解されず、再利用にも限界がある。特に最近は捨てられたポリエチレンフィルムなどのプラスチックなどが海に流入し、海で還流および太陽光によって大きさが過度に小さい微細プラスチックに破砕される現象が知られている。
【】
現在、このような微細プラスチックは、数十億~数百億以上の数え切れない量が海に浮遊しているものと知られており、これは海生物の体内に流入して、生態系内で蓄積され、食物連鎖の全体に影響を及ぼすことになる。
【】
したがって、既存に用いられていた熱可塑性プラスチックの代替材に対する研究が必要である。
【】
これを解決するために、最近、光分解性または生分解性高分子からなるマルチングフィルムの開発が活発に試みられているが、まだ生分解度が充分でないため、機械的物性が既存のポリエチレンフィルムに及ばない問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【】
本明細書は、機械的物性に優れ、高い生分解性を示す樹脂組成物を提供しようとする。
また、本明細書は、前記樹脂組成物を含む生分解性樹脂成形品を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【】
本明細書は、
ポリブチレンアジペート-コ-テレフタレート(poly[(butylene adipate)-co-terephthalate];PBAT)、
メソポリ乳酸(Meso Poly(lactic acid);Meso PLA)、および
マレイン酸無水物-グラフト-ポリオレフィンエラストマーを含み、
前記ポリブチレンアジペート-コ-テレフタレートとメソポリ乳酸とを9.0:1.0ないし6.0:4.0の重量比で含む、樹脂組成物を提供する。
【】
また、本明細書は、前記樹脂組成物を含む生分解性樹脂成形品を提供する。
本明細書で使用される用語は、単に例示的な実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。
【】
単数の表現は、文脈上明白に異なる意味を有しない限り、複数の表現を含む。
【】
本明細書で、「含む」、「備える」または「有する」等の用語は、実施された特徴、数字、ステップ、構成要素またはこれらの組み合わせを説明するためのものであって、異なる説明がない限り、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、構成要素、これらの組み合わせまたは付加可能性を排除するものではない。
【】
また、本明細書、特に定義されない限り、常温は、25±5℃を、常圧は760±20torrである。
【】
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるので、特定の実施例を例示し、下記で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定するものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるあらゆる変更、均等物または代替物を含むものと理解されなければならない。
【】
以下、本発明を詳細に説明する。
【】
本発明の発明者等は、ポリブチレンアジペート-コ-テレフタレート(PBAT)およびメソポリ乳酸を用いた樹脂組成物の製造時、前記ポリブチレンアジペート-コ-テレフタレートに対して、メソポリ乳酸を最適の重量比で混合して用い、また、マレイン酸無水物-グラフト-ポリオレフィンエラストマーを用いる場合、引張強度、伸び率、引張弾性率など優れた機械的物性とともに、高い生分解性を実現できることを見出し、本発明を完成することになった。
【】
PBATは、生分解性ポリマーであって、高い破断伸び率と延性特性を示す。しかし、低い引張強度、引張弾性率などの機械的特性は低いので、適用に制限がある。このような限界を克服するために、PBATを他の生分解性ポリマーと混合して用いることによって、適用範囲を拡張して特性を改善することができる。
【】
一方、ポリ乳酸(Poly(lactic acid);PLA)またはポリラクチド(polylactide)は、高い引張強度および引張弾性率を有する生分解性ポリマーである。しかし、PLAは、特定の生分解条件、具体的には産業堆肥化(Industrial Compostable)条件だけで生分解性を示し、その他条件では、生分解性が制限的である。このようなPLA特性は、PBAT/PLAブレンドの生分解性にも影響を及ぼすことができる。
【】
そこで、本発明の一態様に係る樹脂組成物は、PBATに対して、従来のPLAの代わりに、メソポリ乳酸を最適の重量比で含むことで、優れた機械的特性とともに顕著に改善された生分解性を示すことができる。
具体的には、本発明の一態様に係る樹脂組成物は、ポリブチレンアジペート-コ-テレフタレート(PBAT)およびメソポリ乳酸を9.0:1.0ないし6.0:4.0の重量比で含む。
【】
より具体的には、前記樹脂組成物におけるPBAT:メソポリ乳酸の重量比は、9.0:1.0以下、または8.7:1.3以下であり、6.0:4.0以上、または7.0:3.0以上、または8.0:2.0以上であってもよい。この時、前記「以上」および「以下」は、PBATの含有量を基準とする。
【】
前記PBAT:メソポリ乳酸の重量比が9.0:1.0を超え、PBATに対するメソポリ乳酸の含有量が過度に低い場合、樹脂組成物が十分な生分解性を示すことができない。また、前記PBAT:メソポリ乳酸の重量比が6.0:4.0未満で、PBATに対するメソポリ乳酸の含有量が過度に高い場合、剛性が高まって樹脂組成物の伸び率が低下する可能性がある。特に、前記樹脂組成物を生分解性フィルムなどに加工する場合に加工性などが低下する可能性があり、マルチングフィルムなどの用途に用いる時、要求される物性を実現し難い問題点が発生し得る。この時、前記「超過」および「未満」は、PBATの含有量を基準とする。
【】
また、前記PBATとメソポリ乳酸との重量比範囲を満足する条件下で、前記メソポリ乳酸は、PBAT100重量部を基準に、7.0ないし75.0重量部で含まれてもよい。より具体的には、PBAT100重量部を基準に、7.0重量部以上、または10.0重量部以上、または14.0重量部以上、または14.5重量部以上で、75.0重量部以下、または70.0重量部以下、または68.0重量部以下で含まれてもよい。
【】
本明細書で、「ポリ乳酸」はラクチドの重合体を示し、「ポリラクチド」および「PLA」と同一の意味で使用される。
【】
ラクチドまたはラクチド単量体は、2個のL-乳酸分子から誘導されたL-ラクチド;2個のD-乳酸分子から誘導されたD-ラクチド;L-乳酸分子およびD-乳酸分子から誘導されたメソラクチド;またはこれらの中2種以上の混合物であってもよい。またL-ラクチドおよびD-ラクチドの50:50混合物であるラセミラクチド(rac-Lactide)であってもよい。したがって、本明細書でのPLAは、L-ラクチド、D-ラクチド、メソラクチド、ラセミラクチドおよびこれらの2種以上の任意の混合物を含む群より選択されるラクチド重合体であってもよい。
【】
ラクチドは、立体調節に係る開環重合法によって多様な構造を有するPLAを合成することができる。
【】
L-ラクチドの重合体であるポリ(L-乳酸)とD-ラクチドとの重合体であるポリ(D-乳酸)は構造的に同一である。PLAのうち、最も結晶性が高く、準結晶性(Semi-Crystalline)を示す。PLA構造で、D-ラクチドの比率が高まるほど非晶質(amorphous)の特性を示すが、PLA構造内のD-ラクチドの含有量が10%を超えると加工性が低下する。そのために、PLAは、一般にL-ラクチドの比率が高く、市販製品は、通常L-ラクチド含有量が95%以上であり、D-ラクチド含有量が5%以下である。
【】
一方、PLAの固体状モフォロジー(Solid-State Morphology)、結晶化度(Degree of Crystallinity)および1次化学構造(Primary Chemical Structure)は、PLAの分解特性に影響を及ぼす。
【】
固体状モフォロジーは、PLAの形状、厚さ、表面積などを意味し、この中でも効率的分解を誘導するためには形状が非常に重要である。
【】
PLAの結晶化度もまた、PLAの分解特性に影響を及ぼす重要な因子である。
【】
一般に、PLA分解は、水(H2O)がPLA内部に拡散すると非晶質領域から分解し始め、以降、無作為加水分解が起こり、その結果、PLAがポリマーからオリゴマー形態に分解され、以降、フラグメンテーション(Fragmentation)となり、さらに広範囲な加水分解を経て、 ディフュージョン(Diffusion)、メタボリズム(Metabolism)を通じてCO2およびH2Oに切り替えられる。そのために、結晶性PLAより、非晶質PLAがより優れた分解特性を示すことができる。
【】
PLAの一次化学構造(Primary Chemical Structure)、具体的には、官能基(Functional Group)の存在、親水性と疎水性のバランス(Hydrophilicity-Hydrophobicity Balance)また、PLAの分解特性に影響を及ぼす。
【】
本発明でのメソポリ乳酸は、メソラクチド(meso-lactide)の重合によって製造された重合体であって、具体的には、下記の化学式1で表される繰り返し単位を含む、非晶質(Amorphous)高分子であってもよい。
【】
【化】
前記の化学式1で、nは、2以上の整数である。
【】
また、メソポリ乳酸は、下記(a1)および(a2)の条件を満足するものであってもよい。
(a1)密度(ISO 1183):1.15ないし1.35g/ml
(a2)メルトフローインデックス(MFI)(ISO 1133-11,190℃、2.16kg):3ないし15g/10分
【】
より具体的には、前記メソポリ乳酸の密度(ISO 1183)が1.15g/ml以上、または1.20g/ml以上、または1.22g/ml以上、または1.24g/ml以上で、1.35g/ml以下、または1.30g/ml以下、または1.25g/ml以下であってもよい。
【】
また、前記メソポリ乳酸は、メルトフローインデックス(MFI)(ISO 1133-11,190℃、2.16kg)が3g/10分、または5g/10分以上、または7g/10分以上で、15g/10分以下、または10g/10分以下、または9g/10分以下であってもよい。
【】
メソポリ乳酸が前記密度およびメルトフローインデックス条件をさらに満足する場合、より優れた引張強度および引張弾性率などの機械的特性を示し、また、樹脂組成物の生分解性の改善の面でより有利であり得る。
【】
本発明に係る樹脂組成物において、メソポリ乳酸は、前記の化学式1で表される繰り返し単位のみからなるものであってもよい。つまり、前記の化学式1で表される繰り返し単位以外に他の単量体由来の繰り返し単位を含まないメソラクチド単独重合体であってもよい。
【】
また、本発明に係る樹脂組成物において、前記ポリブチレンアジペート-コ-テレフタレート(PBAT)は、下記(b1)および(b2)の条件を満足するものであってもよい。
(b1)溶融温度(Tm):100ないし140℃
(b2)溶融指数(MI)(ASTM D 1238、190℃、2.16kg):2.0ないし5.5g/10分
【】
より具体的には、前記PBAT銀の溶融温度が100℃以上、または105℃以上、または110℃以上であり、140℃以下、または135℃以下、または130℃以下、または125℃以下、または120℃以下のものであってもよい。
【】
一方、本発明において、PBAT銀の溶融温度は、時差走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter、DSC)を用いて測定することができる。具体的には、TAインストゥルメント(TA Instruments)(アメリカテルラウェイ州、ニューキャッスル)社の時差走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter、DSC、TA2000)で温度を-100℃から200℃まで10℃/分の速度で昇温させ、200℃で1分間維持した後、200℃でから-100℃まで10℃/分の速度で温度を下げ、1分間維持した。再び-100℃から200℃まで10℃/分の速度で昇温させながら(2nd cycle)溶融温度を測定した。溶融温度は、得られたDSC時差温度曲線で、二回目の温度が上昇する区間での変曲点地点とした。
【】
また、前記PBATは、溶融指数(MI)(ASTM D 1238、190℃、2.16kg)が2.0g/10分以上、または、2.2g/10分以上、または、2.5g/10分以上で、5.5g/10分以下、または5.0g/10分以下、または4.9g/10分以下のものであってもよい。
【】
PBATが前記の溶融温度および溶融指数条件をさらに満足する場合、生分解性の面でより有利であり得る。
【】
また、本発明に係る樹脂組成物において、マレイン酸無水物-グラフト-ポリオレフィンエラストマー(maleic anhydride-grafted polyolefin elastomer;MAH-g-POE)は、ポリオレフィンエラストマー(POE)にマレイン酸無水物(MAH)がグラフト共重合された化合物であって、樹脂組成物の相溶性および衝撃強度を向上させることができる。
【】
前記POEは、具体的には、ポリプロピレンエラストマー、ポリエチレンエラストマー、ポルリエチレンプロピレンエラストマー、エチレン-プロピレン-ジエン単量体エラストマー、ポリエチレン-1-ペンテンエラストマー、ポリエチレン-1-ヘキセンエラストマー、ポリエチレン-1-ヘプテンエラストマー、または、ポリエチレン-1-オクテンエラストマーなどであってもよい。より具体的には、前記MAH-g-POEは、マレイン酸無水物-グラフト-ポリプロピレンエラストマー(MAH-g-PP)、マレイン酸無水物-グラフト-ポリエチレンエラストマー(MAH-g-PE)、または、マレイン酸無水物-グラフト-エチレン-プロピレン-ジエン単量体エラストマー(MAH-g-EPDM)であってもよく、これらのいずれか一つまたは二つ以上の混合物が用いられてもよい。
【】
また、前記MAH-g-POEは、前記PBATとメソポリ乳酸との総合計重量100重量部に対して、0.1ないし1.5重量部で含まれてもよい。より具体的には、前記PBATとメソポリ乳酸との合計100重量部に対して、0.1重量部以上、または0.3重量部以上、または0.5重量部以上で、1.5重量部以下、または1.0重量部以下、または0.8重量部以下の量で含まれてもよい。
【】
また、前記MAH-g-POEは、重量平均分子量(Mw)が100,000g/mol以上、または110,000g/mol以上、または115,000g/mol以上、または116,000g/mol以上で、130,000g/mol以下、または125,000g/mol以下、または120,000g/mol以下であってもよい。
【】
前記MAH-g-POEが前記範囲のMw条件をさらに満足する場合、樹脂組成物の相溶性、および衝撃強度と機械的特性の改善の面でより有利であり得る。
【】
一方、本発明において、MAH-g-POEの重量平均分子量(Mw)は、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC、gel permeation chromatography)分析を通じて測定することができる。
【】
具体的には、本発明では、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)装置としては、Waters PL-GPC220機器を用いて、Polymer Laboratories PLgel MIX-Bの300mm長さのカラムを用いた。この時、測定温度は160℃であり、1,2,4-トリクロロベンゼン(1,2,4-Trichlorobenzene)を溶媒として用い、流速は1mL/分にした。MAH-g-POE試料はそれぞれ、GPC分析機器(PL-GP220)を用いて、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT、2,6-bis(1,1-dimethylethyl)-4-methylphenol)0.0125%含まれているトリクロロベンゼン(1,2,4-Trichlorobenzene)で、160℃、10時間溶かして前処理し、10mg/10mLの濃度に調製した後、200μLの量で供給した。ポリスチレン標準試片を用いて形成された検定曲線を用いてMw値を誘導した。ポリスチレン標準試片の重量平均分子量は、2000g/mol、10000g/mol、30000g/mol、70000g/mol、200000g/mol、700000g/mol、2000000g/mol、4000000g/mol、10000000g/molの9種を用いた。
【】
また、本発明に係る樹脂組成物は、樹脂成分または高分子成分であり、前記PBAT、メソポリ乳酸、およびMAH-g-POEからなるものであってもよい。
【】
その他、本発明に係る樹脂組成物は、その他添加剤をさらに含んでもよい。添加剤は、本発明の属する技術分野で、つまり、熱可塑性高分子分野で樹脂組成物の成形時に用いる一般的な添加剤を特別な制限なしに用いることができる。
【】
前記添加剤は、熱安定剤、UV安定剤、無機フィラーまたは滑剤などを含むことができる。
そして、前記添加剤は、前記PBATとメソポリ乳酸との総合計重量100重量部に対して、1ないし30重量部で含まれてもよい。
【】
また、本明細書は、前述した樹脂組成物を含む生分解性樹脂成形品を提供する。
【】
そして、前記生分解性樹脂成形品は、生分解性フィルムであってもよい。
【】
前記生分解性樹脂成形品は、ISO 527基準によって測定した成形品のMD方向(Machine DirectionまたはMold direction)引張強度が300kgf/cm2以上であってもよい。より具体的には、前記生分解性樹脂成形品は、MD方向引張強度が300kgf/cm2以上、または310kgf/cm2以上、または330kgf/cm2以上、または350kgf/cm2以上であり、500kgf/cm2以下、または400kgf/cm2以下、または380kgf/cm2以下であってもよい。
【】
そして、前記生分解性樹脂成形品は、ISO 527基準によって測定したMD方向破断伸び率が500%以上であってもよい。具体的には、前記生分解性樹脂成形品のMD方向破断伸び率が500%以上、または530%以上、または540%以上、または600%以上であり、1000%以下、または800%以下、または700%以下であってもよい。
【】
そして、前記生分解性樹脂成形品は、ISO 527基準によって測定したMD方向引張弾性率(tensile modulus)が1600kgf/cm2以上であってもよい。具体的には、1600kgf/cm2以上、または1700kgf/cm2以上、または3000kgf/cm2以上であり、15,000kgf/cm2以下、または12,000kgf/cm2以下であってもよい。
【】
また、前記生分解性樹脂成形品は、50ないし60℃の蒸留水に192時間露出後、下記の数式1によって算出した加水分解粘度減少率が70%以上であってもよい。より具体的には、70%以上、または80%以上であり、100%以下、または90%以下である。
[数式1]
加水分解粘度減少率(%)=[(Vo-Vf)/Vo]×100
【】
前記の式で、Voは、加水分解実験前の成形品のゼロせん断粘度(zero shear viscosity)であり、
Vfは、50ないし60℃の蒸留水で192時間露出させる加水分解実験後の成形品のゼロせん断粘度(zero shear viscosity)である。
【】
また、前記生分解性樹脂成形品は、標準生分解試験規格ISO 14855によって測定した生分解度が45%以上、または49%以上である。
このような優れた機械的物性および生分解性により、農業用マルチングフィルムや、包装材などの用途に用いることができる。
【発明の効果】
【】
本発明の樹脂組成物は、機械的物性に優れ、高い生分解度を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】図1aは、実施例1で製造したフィルムに対する生分解度の評価実験前、フィルムを観察した写真である。
【図】図1bは、生分解度の評価実験12週後、フィルムの分解度を観察した写真である。
【図】図2aは、比較例1で製造したフィルムに対する生分解度の評価実験前、フィルムを観察した写真である。
【図】図2bは、生分解度の評価実験12週後、フィルムの分解度を観察した写真である。
【図】図3aは、比較例2で製造したフィルムに対する生分解度の評価実験前、フィルムを観察した写真である。
【図】図3bは、生分解度の評価実験12週後、フィルムの分解度を観察した写真である。
【図】図4は、実施例1、2、および比較例1、2のフィルムに対して浸漬法を用いた酵素スクリーニング実験時、フィルムの生分解度を観察した写真である。
【図】図5は、実施例3ないし6、および比較例3、4のフィルムに対して噴射法を用いた酵素スクリーニング実験時、フィルムの生分解度を観察した写真である。
【発明を実施するための形態】
【】
以下、本発明の理解のために好ましい実施例を提示する。しかし、下記の実施例は、本発明をより簡単に理解するために提供させるものであるだけで、これによって本発明の内容が限定されるものではない。
【】
以下、実施例および比較例で用いた化合物は、下記の通りである。
PBAT-1:BASF社のECOFLEXTM(溶融温度:110~120℃;MI(ASTM D 1238、190℃、2.16kg):2.7~4.9g/10分)
PBAT-2:LG chem社のSF1000TM(溶融温度:110~130℃;MI(ASTM D 1238、190℃、2.16kg):2.0~5.0g/10分)
ポリ乳酸(PLLA):Total Corbion社のLX-175TM(密度(ISO 1183):1.24g/cm3、MFI(ISO 1133-11,190℃、2.16kg):3.00g/10分)
メソポリ乳酸(Meso PLA):Bio valore社のEXT403MTM(密度(ISO 1183):1.24g/ml、MFI(ISO 1133-11,190℃、2.16kg):9g/10分)
マレイン酸無水物-グラフト-ポリオレフィンエラストマー:DOW社製のFUSABOND N493TM(重量平均分子量(Mw):116,000g/mol)
【】
実施例1
二軸押出機(ダイ直径=32mm)にPBAT-1、メソポリ乳酸、およびPOE-g-MAHを、下記の表1に記載された組成で投入し、バレル温度140℃、フィードレート30ないし50kg/hr、および300rpmの条件で押出し、樹脂組成物をペレット形態に製造した。
【】
実施例2
二軸押出機(ダイ直径=32mm)にPBAT-1、メソポリ乳酸、およびPOE-g-MAHを、下記の表1に記載された組成で投入し、バレル温度200℃、フィードレート30ないし50kg/hr、および300rpmの条件で押出し、樹脂組成物をペレット形態に製造した。
【】
実施例3ないし6
下記の表1に記載されているように、構成成分の投入量および種類を変更することを除いては、前記実施例1と同様の方法で行って樹脂組成物を製造した。
【】
比較例1
メソポリ乳酸の代わりに、前記PLLAを用いることを除いては、前記実施例1と同様の方法で行って、樹脂組成物を製造した。
【】
比較例2
商業的に入手したBASF社のecovio(登録商標)製品を用いた。
【】
比較例3および4
下記の表1に記載されているように、構成成分の投入量および種類を変更することを除いては、前記実施例1と同様の方法で行って樹脂組成物を製造した。
【表】
【】
前記表1で、aの重量%は、樹脂Aと樹脂Bとの総合計重量を基準として、bの重量部は、樹脂Aと樹脂Bとの総合計重量を100重量部とした時を基準とする。
【】
実験例1
前記実施例および比較例で製造した樹脂組成物に対して、下記のような方法でフィルムを製造した後、下記の方法によって物性を評価した。その結果を、下記の表2に示した。
【】
(1)フィルムの製造
前記実施例および比較例で製造したペレット状樹脂組成物に対して、単軸押出機(Single Screw Extruder、Blown Film M/C、19パイ、L/D=25)を用いて、押出温度160℃~170℃で、0.05mmの厚さとなるように成形してブローンフィルムを製造した。この時、膨張比(Blown-Up Ratio)は、1.8、線束は5m/分で行った。
【】
(2)引張強度、伸び率および引張弾性率
前記で製造した実施例および比較例のフィルムに対して、万能試験器(QUASUR(商標)50、GALDABINI社製)を用いて、ISO 527基準によってフィルムMD方向の引張強度、伸び率および引張弾性率をそれぞれ測定した。この時、試片はバー形態(横×縦=10mm×150mm)に製造した。
【】
【表】
【】
実験例2
前記実験例1で製造した実施例および比較例のフィルムに対して加水分解粘度減少率を測定した。
【】
【】
詳細には、前記実施例1、2および比較例1のフィルムをそれぞれプレスして、厚さ2mmの試片を製造し、製造した試片を58℃の蒸留水で192hrの間浸漬して露出させた。
【】
露出試片に対して、Anton paar社のECT wist 502modelのレオメーター(rheometers)を用いて、190℃および0.1~100rad/secの条件でせん断粘度(shear viscosity)を測定してそれぞれのゼロせん断粘度(zero shear viscosity)値を求め、下記の数式1により加水分解(生分解物理的挙動)粘度減少率を算出した。
[数式1]
加水分解粘度減少率(%)=[(Vo-Vf)/Vo]×100
【】
前記数式1で、Voは、加水分解実験前の成形品、つまり、露出時間0時間であるフィルムのゼロせん断粘度(zero shear viscosity)であり、
Vfは、50ないし60℃の蒸留水で192時間露出させる加水分解実験後の成形品、つまり、露出時間192hrであるフィルムのゼロせん断粘度(zero shear viscosity)である。
【】
具体的に、本実験例でのVfは、58℃および蒸留水で192hr時間露出後のフィルムのゼロせん断粘度(zero shear viscosity)である。
【表】
【】
実験例3
標準生分解試験規格ISO 14855によって生分解度試験を行った。
【】
具体的には、前記実験例1で製造した実施例1、および比較例1、2のフィルムを横×縦=2.5cm×2.5cmおよび厚さ0.02mmの大きさに切って試片を準備した。試片での表面積変化観察のために、非生分解性プラスチック枠に試片を固定した。試片は3回の試験ができるように3個を準備した。
【】
呼気性生分解度試験に用いられる堆肥は、標準で提示した下記の表4のような組成によって作った堆肥であり、30cm×20cm×10cm(l×w×h)の容器を用いた。
【表】
【】
乾燥固形分含有量および揮発性固形分含有量は、下記の数式によって求めた。この時、湿潤固形分重量(matw)は、常温で測定しており、乾燥固形分重量(matd)は、ドライオーブンで110℃の温度で、30分以上処理後に得られた固形分の量から求めた。
【】
非揮発性固形分重量(matnv)は、ドライオーブンで550℃の温度で50分以上処理後に得られた残留物の量から求めた。
【】
乾燥固形分含有量(%)=matd/matw×100
揮発性固形分含有量(湿潤対比)(%)=[(matd-matnv)/matw]×100
揮発性固形分含有量(乾燥対比)(%)=[(matd-matnv)/matd]×100
【】
生分解度は、「KS T ISO 20200:2004プラスチック-試験室規模試験による規定した堆肥化条件でプラスチック分解度の測定」によって、呼気条件を維持することができる反応槽(25±2℃)の条件で、12週間堆肥による生分解度試験を行った。
【】
試験完了後、標準網大きさ10mm、5mmおよび2mmを用いて、試料をろ過させた後、洗浄して40±2℃で乾燥した。
【】
ろ過手続で網にろ過されたプラスチック素材は、分解された素材でない物質とみなし、網を通過した物質は分解されたものとみなす。生分解度Dは、下記の数式によって計算した。その結果を表5に示した。
[数式2]
生分解度D(%)=[(mi-mf)/mi]×100
【】
前記の式で、miは、試料の初期乾燥固形分質量(g)であり、
mfは、網にろ過された残存試料(非分解物質)の乾燥固形分質量(g)である。
また、実施例1および比較例1、2で製造したフィルムに対する生分解度の評価実験時、実験前および実験12週後のフィルムの分解度を観察し、その結果を、図1aないし図3bに示した。
【表】

【】
それぞれの反応槽で初期合成廃棄物と試験の最後が得られた堆肥物間の総揮発性-固形内容物の減少量は30%以上であり、3回の繰り返し試験を行った時、生分解度差が10%以下である時、試験が有効なものとみなす。これを考慮すると、実施例の樹脂組成物で製造されたフィルムの場合、49.9%の生分解度を示し、これに基づいて実施例の樹脂組成物に優れた生分解性を有することを確認した。
【】
実験例4
前記実験例1で製造した実施例および比較例のフィルムに対して、下記のように浸漬法を用いた酵素スクリーニングを行い、その結果から生分解度を評価した。
【】
(1)試片の製造
詳細には、前記実験例1で製造した実施例1、2、および比較例1、2の厚さ0.05mmフィルムをそれぞれ、横×縦=1cm×1cm大きさに切断して試片を製造し、エタノールに消毒した。
【】
(2)加水分解酵素溶液の製造
1X リン酸緩衝生理食塩水(PBS)1mlに、下記のリパーゼの2種およびクチナーゼ2種とα-アミラーゼ1種とを混合して、加水分解酵素溶液を製造した。
Lipase Rhizopus Oryzae 1000 unit
Lipase Pseudomonas Cepacia 3000 unit
Cutinase Aspergillus Oryzae 2000 unit
Cutinase Humicola Insolens 1500 unit
α-amylase Bacillus Licheniformis 1500 unit
【】
(3)生分解度の評価
生分解度の評価は、37℃および760mmHg条件下で、次の方法で行われた。
【】
24-ウェルプレートの1個のウェルに前記2の加水分解酵素溶液0.5mlを投入し、前記1の試片2枚を7日間浸漬させた。浸漬直後(0day)、浸漬5日後(5day)および浸漬7日後(7day)に、目視により試片が崩壊して切れが落ちる様相をそれぞれ観察した。その結果を図4に示した。
【】
実験結果、実施例1および2のフィルムは、比較例2に比べて急速に生分解された。比較例2が家庭堆肥化認証製品であることを考慮すると、本発明に係る樹脂組成物で製造されたフィルムもまた、家庭および土壌堆肥化条件で高い生分解性を示すことが予想できる。
【】
実験例5
前記実験例1で製造した実施例および比較例のフィルムに対して、下記のように噴射法を用いた酵素スクリーニングを行い、その結果から生分解度を評価した。
【】
(1)培地の製造
ペトリディッシュ培地を製造する方法で、直径90mmの円形の1%寒天培地(agar plate)を製造した。
【】
2000ml大きさの三角フラスコに寒天(製造社:BD Difco、製品名:Bacto Agar、製品番号:214010)10gと、蒸留水1000mlとを入れて溶液を製造した。前記溶液をオートクレーブに入れ、121℃の温度および0.1MPaの圧力で15分間滅菌した。前記滅菌された溶液を直径90mmの円形の滅菌ペトリディッシュに10mlずつ分周して培地を製造した。
【】
(2)樹脂溶液の製造
前記実験例1で製造した実施例3ないし6、および比較例3および4のフィルムをそれぞれ、クロロホルム20mlに1重量%に溶かして樹脂溶液を製造した。
【】
(3)加水分解酵素溶液の製造
1X リン酸緩衝生理食塩水(PBS)1mlに下記のリパーゼ2種およびクチナーゼ2種を混合して加水分解酵素溶液(原液)を製造した。また、前記原液の1/10希釈液を製造した。
Lipase Rhizopus Oryzae 1000 unit
Lipase Pseudomonas Cepacia 3000 unit
Cutinase Aspergillus Oryzae 2000 unit
Cutinase Humicola Insolens 1500 unit
【】
(4)生分解度の評価
前記1の寒天培地の上に、前記2で製造した樹脂溶液6mlを均等に噴射し、溶媒が揮発するように10分程度常温(25℃)で乾燥して、平均厚さが0.7μmである試片を準備した。前記試片の平均厚さは、光学プロファイラ (モデル名:NewView(商標)8300、Zygo corp.)を用いて、噴射前後の試片の粗度(roughness)を測定し、これから求めた。
【】
次に、前記それぞれの試片の上に、前記(3)の加水分解酵素溶液原液と、1/10希釈液とをそれぞれ、4地点に5μlずつ落とした。この後、培地に噴射された樹脂が加水分解酵素溶液によって分解されて発生するクリアゾーン(clear zone)の面積と、クリアゾーンの明確さの程度を時間変化によって目視により観察した。実験結果を図5に示した。
【】
一方、前記生分解度評価の全過程は、28℃および常圧(760±20torr)下で行われた。
【】
実験結果、酵素処理1時間後に、実施例6および比較例4でクリアゾーンが発生し始め、1.5時間以降に実施例4および実施例5でクリアゾーンが発生し始め、2.5時間後に実施例3で、8時間後に比較例3でクリアゾーンが発生した。
【図】
【図】
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【図】
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【図】
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【国際調査報告】

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