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再表2013-146537ストレージシステム及びこれの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2013年10月3日
【発行日】2015年12月14日
(54)【発明の名称】ストレージシステム及びこれの制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/06 20060101AFI20151117BHJP
   G06F 13/10 20060101ALI20151117BHJP
   G06F 9/46 20060101ALI20151117BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20151117BHJP
【FI】
   G06F3/06 302A
   G06F13/10 330C
   G06F9/46 350
   G06F12/00 501B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
【出願番号】特願2014-507797(P2014-507797)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2013年3月21日
(31)【優先権主張番号】特願2012-69405(P2012-69405)
(32)【優先日】2012年3月26日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)<グリーンIT クラウド>平成23年度、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「グリーンネットワーク・システム技術研究開発プロジェクト(グリーンITプロジェクト)/エネルギー利用最適化データセンタ基盤技術の研究開発/サーバの最適構成とクラウド・コンピューティング環境における進化するアーキテクチャーの開発/クラウド・コンピューティング技術の開発」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109586
【弁理士】
【氏名又は名称】土屋 徹雄
(72)【発明者】
【氏名】鳥居 隆史
(57)【要約】
仮想マシンと階層ストレージとを含むストレージシステムは、仮想マシンのインスタンスと階層ストレージとの関連付けを管理する管理部と、仮想マシンの動作制御と階層ストレージ間のステージング制御とを管理部で管理される関連付けに基づいて連動して制御する制御部と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想マシンと階層ストレージとを含むストレージシステムであって、
前記仮想マシンのインスタンスと前記階層ストレージとの関連付けを管理する管理部と、
前記管理部で管理される関連付けに基づいて前記仮想マシンの動作制御と前記階層ストレージ間のステージング制御とを連動して制御する制御部と、
を備えることを特徴とするストレージシステム。
【請求項2】
前記仮想マシンの起動及び再起動に関するスケジュールを管理する管理部を備え、
前記制御部は、起動時及び再起動時より前に前記ステージング制御を終了することを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
【請求項3】
前記仮想マシンの停止に関するスケジュールを管理する管理部を備え、
前記制御部は、停止時より前に前記ステージング制御の前処理を行ない、停止後に、前記ステージング制御の後処理を行なうことを特徴とする請求項1又は2に記載のストレージシステム。
【請求項4】
仮想マシンと階層ストレージとを含むストレージシステムの制御方法であって、
前記仮想マシンのインスタンスと前記階層ストレージとの関連付けを管理するステップと、
前記管理される関連付けに基づいて前記仮想マシンの動作制御と前記階層ストレージ間のステージング制御とを連動して制御するステップと、
を備えることを特徴とするストレージシステムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想マシンからアクセスされるデータを格納するストレージシステム及びこれの制御方法関する。
【背景技術】
【0002】
仮想化技術の進化により、仮想マシン(VM:Virtual Machineともいう。)だけでなく、ストレージ、ネットワークなどのストレージシステム内の全てのコンポーネントが仮想化されるようになってきている。これに伴い、これらの装置を統合して制御することが可能になっている。
【0003】
また、ストレージシステムにおいては、階層ストレージという技術も知られている。階層ストレージとは、例えば高速だが容量の大きくない1次ストレージと、低速だが大容量の2次ストレージとを階層的に組み合わせて制御する方式である。このように階層的にストレージシステムを構成する以下の理由による。つまり、高速ストレージは多くの場合、低速ストレージよりも高価であり、データ全てを1次ストレージに置くように構成するためには高いコストを払う必要がある。このため、アクセス頻度の高いデータだけを1次ストレージに格納し、アクセス頻度が少ないデータを2次ストレージに格納するという階層的な構成を実現している。このような構成にすることにより、ストレージシステムにコストをかけずにその性能を維持することができる。
【0004】
上記の階層ストレージにおいて、データを階層ストレージ間で移動する処理(以下、「ステージング」という。)を行なう判断は、原則的にはデータのアクセスパターンに起因して行なわれる。例えば最も簡単な制御の例としては最終アクセス時刻を用いてステージングを行なうことが挙げられる。より詳細には、最終アクセス時刻が古い順にデータを並べ、古いデータから順に1次ストレージから2次ストレージへ移動する。別の制御の例としてはアクセス頻度を用いることが挙げられる。この場合、先に挙げた例と比較すると制御は複雑になるが、最終アクセス時刻が新しくても使用頻度の少ないデータを1次ストレージに格納する優先度を下げることができる。
【0005】
また、仮想計算機システムにおいて、メモリ構成を変更する技術も知られている(例えば、特許文献1参照。)。この技術によると、メモリ構成を変更する処理の速度を高速化することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−026117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の仮想化技術において、例えば仮想マシンインスタンスが停止している場合、その仮想マシンインスタンスのデータが1次ストレージに格納されているため、他のデータを1次ストレージに格納することができない。このため、高速なデータ処理が可能な1次ストレージに真に必要なデータを格納することができない状況となり、1次ストレージを効率的に使用することができかった。
【0008】
また、仮想マシンインスタンスが起動したときに、上記の階層ストレージを管理する技術においては、最近アクセスされていないデータは2次ストレージに配置されている可能性がある。これは、仮想マシンインスタンスに必要なデータであっても、古いデータであると認識されるためである。このように必要なデータが高速データ処理を可能な1次ストレージに格納することができない場合、ストレージシステムの性能が劣化してしまう。
【0009】
以上のように、仮想マシン及び階層ストレージを含むストレージシステムにおいて、階層ストレージの制御が効率的に行なわれていない状況がある。
【0010】
ここで、上記特許文献1に記載の技術は、メモリ構成の変更処理を高速化することに関する技術である。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、仮想マシン及び階層ストレージを有するストレージシステムにおいて、階層ストレージの制御を効率的に行なうことができるトレージシステム及びこれの制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために本発明は、仮想マシンと階層ストレージとを含むストレージシステムであって、前記仮想マシンのインスタンスと前記階層ストレージとの関連付けを管理する管理部と、前記管理部で管理される関連付けに基づいて前記仮想マシンの動作制御と前記階層ストレージ間のステージング制御とを連動して制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、他の本発明は、仮想マシンと階層ストレージとを含むストレージシステムの制御方法であって、前記仮想マシンのインスタンスと前記階層ストレージとの関連付けを管理するステップと、前記管理される関連付けに基づいて前記仮想マシンの動作制御と前記階層ストレージ間のステージング制御とを連動して制御するステップと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、仮想マシン及び階層ストレージを有するストレージシステムにおいて、階層ストレージの制御を効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態に係るストレージシステムの構成を示す図である。
図2】同実施の形態に係るVM状態管理テーブルを示す図である。
図3】同実施の形態に係るVM論理ストレージ関連管理テーブルを示す図である。
図4】同実施の形態に係る論理ストレージ状態管理テーブルを示す図である。
図5】同実施の形態に係るVMスケジュール管理テーブルを示す図である。
図6】同実施の形態に係る仮想マシンインスタンスにストレージを割り当てる処理を示すフローチャートである。
図7】同実施の形態に係る仮想マシンの起動又は再開の処理を示すフローチャートである。
図8図7におけるステージングを示すサブフローチャートである。
図9】同実施の形態に係る仮想マシンの再開にスケジュール設定がされている場合の処理を示すフローチャートである。
図10】同実施の形態に係る仮想マシンを停止または一時的に停止する場合の処理を示すフローチャートである。
図11図10におけるステージングを示すサブフローチャートである。
図12】同実施の形態に係る仮想マシンの停止にスケジュール設定がされている場合の処理を示すフローチャートである。
図13図12における前処理を示すサブフローチャートである。
図14図12における後処理を示すサブフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態に係るストレージシステム100の構成を示す図である。図1に示すように、ストレージシステム100は、リソース制御部1と、仮想マシン群2と、階層ストレージ3と、システム管理部4とを有している。
【0018】
リソース制御部1は仮想マシン群2と階層ストレージ3の両方を統合して制御を行う。より詳細には、リソース制御部1はシステム管理部4からの指示により、仮想マシン21の起動制御や停止制御を行う。リソース制御部1は仮想マシン群2に対する制御を司る部分と階層ストレージ3の制御をつかさどる部分の大きく2つに分けられる。
【0019】
仮想マシン群2の制御は、仮想マシン状態管理部11と、仮想マシンスケジュール管理部12と、仮想マシン制御部14で行なわれる。以下では、仮想マシン状態管理部11、仮想マシンスケジュール管理部12、仮想マシン制御部14をそれぞれ、VM状態管理部11、VMスケジュール管理部12、VM制御部14と称する。
【0020】
VM制御部14は仮想マシン群2を制御する。具体的には、VM制御部14は、仮想マシン21の起動・再開(再起動)・停止(一時停止)、仮想マシン21の配置を制御する。
【0021】
VM状態管理部11が管理するのは図2に示すVM(仮想マシン)状態管理テーブル40である。図2に示すように、VM状態管理テーブル40には、VM(仮想マシン)インスタンスと状態(起動、停止、起動中)とが対応づけられる。
【0022】
階層ストレージ3の制御は、仮想マシン論理ストレージ関連管理部(以下、「VM論理ストレージ関連管理部」という。)13、階層ストレージ制御部15、論理ストレージ状態管理部16で行なわれる。
【0023】
階層ストレージ制御部15は、階層ストレージ管理部31を介して階層ストレージ3の制御を行う。階層ストレージ3は、1次ストレージ32と2次ストレージ33とを有する。階層ストレージ管理部31は1次ストレージ32及び2次ストレージ間のデータのステージングを管理する。
【0024】
以下、具体的なケースを挙げ、ストレージシステム100で実行される処理について説明する。
【0025】
(1)仮想マシンと論理ストレージとの関連付け
仮想マシンインスタンスに論理ストレージを割り当てる処理を図6に示す。
まずシステム管理部4からコマンドが投入される(S101)。当該コマンドの内容は、例えばある仮想マシンにある論理ストレージを割り当てるという内容である。ここで、仮想マシンの確保及び配置、論理ストレージの確保及び配置は、すでに別の経路(処理)で行われていることとする。
【0026】
ステップS101におけるコマンドの投入を受けて、リソース制御部1は、VM論理ストレージ関連管理部13に割り当ての内容を通知する。VM論理ストレージ関連管理部13は、図3に示すVM論理ストレージ関連管理テーブル50に割り当ての内容(関連付け)を格納する(S102)。図3に示すように、VM論理ストレージ関連管理テーブル50には、VM(仮想マシン)インスタンスと割当論理ストレージとが対応付けられる。例えば、インスタンスAと、論理ストレージPとが対応づけられる。
【0027】
(2)仮想マシンの起動・再開
仮想マシンの起動又は再開の処理を図7及び図8に示す。
まずシステム管理部4から化仮想マシン起動のコマンドがリソース制御部1に投入される(S201)。これを受けて、VM制御部14が起動を指定された仮想マシン21の起動を行う(S202)。VM制御部14からVM状態管理部11に仮想マシン21の状態が通知され、当該仮想マシン21が「起動中」の状態になる(図2参照。)。
【0028】
次に階層ストレージ3の制御が行われる。まず、階層ストレージ制御部15からVM論理ストレージ関連管理部13に問い合わせが行われ、起動する仮想マシン21に関連付けられている論理ストレージが検索される(S203:図3参照)。次に当該検索された論理ストレージの状態について、論理ストレージ状態管理部16に問い合わせが行われる。ここで、論理ストレージ状態管理部16は、図4に示す論理ストレージ状態管理テーブル60を管理している。図4に示すように、論理ストレージ状態管理テーブル60には、論理ストレージとその状態(1次ストレージ、2次ストレージ、2次→1次ストレージへ移動中)とが対応付けられている。
【0029】
当該問い合わせの結果、論理ストレージが1次ストレージの状態にある場合は(S301:YES)、処理は終了する。一方、論理ストレージが1次ストレージの状態にない場合(S301:NO)、言い換えれば、2次ストレージの状態にあった場合は、当該論理ストレージを1次ストレージにステージングするため、階層ストレージ管理部31にステージングの処理依頼を通知し、論理ストレージを1次ストレージにステージングする(S302)。なお、このステージングは、対象となる論理ストレージが複数ある場合、それら全ての論理ストレージに対して行なわれる。
【0030】
階層ストレージ管理部31は、実際の1次ストレージと2次ストレージの空き容量や状態を管理しており、通知を受けた論理ストレージの1次ストレージへのステージングを実行し、実行結果を階層ストレージ制御部15に返す。ここで、階層ストレージ管理部31の処理の一例について説明する。
【0031】
階層ストレージ管理部31は、例えばまず1次ストレージ32の空き容量をチェックする。空き容量が論理ストレージを格納できるだけの十分な空き容量があると判定した場合は、即座に1次ストレージへのデータコピーを開始する。一方、空き容量が十分にない場合には、まずは可能な量をデータコピーし、従来の階層ストレージ管理のようにアクセス時刻が古いものから2次ストレージにステージングして空き容量を増やすなどの対応を行う。また、これに代えて1次ストレージ32へのステージングを実施できないと判断するようにしても良い。更に、何らかの優先度がかかっている場合も考えられる。それらの理由によりステージングが行われない場合は、階層ストレージ制御部15は階層ストレージ管理部31からステージングが失敗したと通知を受けるようにしても良い。論理ストレージ状態管理部16は階層ストレージ制御部15から当該通知を受け取り、論理ストレージ状態管理テーブル60を更新する。ステージングが失敗した場合には当該論理ストレージは2次ストレージ33の状態が継続され、成功すれば2次ストレージ33から1次ストレージ32の状態に変更される。
【0032】
(3)仮想マシンスケジュール起動・再開(再起動)
仮想マシンの起動・再開にスケジュール設定がされている場合の処理を図9に示す。
スケジュール起動の場合、予め起動時間が設定されているため、起動前に予めステージングを終了させておくことができる。このため、VMスケジュール管理部12のVM(仮想マシン)起動スケジュール登録(S401)、論理ストレージステージングスケジュール登録(S402)に基づくステージングのスケジュール設定に備えて、論理ストレージの容量からある程度のステージング時間を見積もっておき、スケジュール起動の時点で1次ストレージ32へのステージングが終了するようにすることが望ましい。VMスケジュール管理部12のスケジュール管理は、例えば、図5に示すVMスケジュール管理テーブル70によって行なわれる。図5に示すように、VMスケジュール管理テーブル70には、VM(仮想マシン)インスタンスと、次の起動時刻及び次の停止時刻とが対応付けられている。
【0033】
図9に示すように、仮想マシンインスタンス起動する時刻(S405)よりも前の時刻で当該仮想マシン21に対応する論理ストレージの状態を検索し(S403)、当該論理ストレージのステージングを行なう(S404)。ステージングにおいては、当該論理ストレージが2次ストレージ33の状態にある場合には(S501:NO)、1次ストレージ32へのステージングを行なう(S502)。なお、ステップS405のステージングについては、上記のステップS204の処理と同様であるため図示及び詳細な説明は省略する。
【0034】
(4)仮想マシンの停止(一時停止)
仮想マシンを停止(一時的に停止する場合を含む)する場合の処理を図10に示す。
まずシステム管理部4から仮想マシン21の停止のコマンドがリソース制御部1に投入される(S501)。VM制御部14は当該コマンドで指定されたVM(仮想)マシンインスタンスを停止する(S502)。
【0035】
次に階層ストレージ3の制御が行われる。まず階層ストレージ制御部15は、停止する仮想マシン21に関連付けられている論理ストレージをVM論理ストレージ関連管理部13に検索するよう問い合わせを行ない、当該問い合わせ結果が示す論理ストレージの状態を論理ストレージ状態管理部16に検索するよう問い合わせる(S503)。
【0036】
当該検索の結果を受けて、階層ストレージ管理部31は、当該論理ストレージのステージングを行なう(S504)。
【0037】
図11に示すように、当該ステージングは、上記の問い合わせの結果、論理ストレージが1次ストレージ32の状態にない場合(S601:NO)、ステージングは不要であるため、処理は終了する。一方、論理ストレージが1次ストレージ32の状態にある場合(S601:YES)、2次ストレージ33へのステージングを行うよう、階層ストレージ管理部31に通知し、階層ストレージ管理部31は1次ストレージ32上の指定された論理ストレージを2次ストレージ33に移動するか、すでに2次ストレージに以前移動されている場合には、データの差分を同期する処理を行う(S602)。
【0038】
その後、2次ストレージ33に移動された1次ストレージ32上の領域は解放され、他の論理ストレージが当該1次ストレージ32の領域として使用可能になる。なお、このステージングは、対象となる論理ストレージが複数ある場合、それら全ての論理ストレージに対して行なわれる。
【0039】
(5)仮想マシンのスケジュール停止(一時停止)
仮想マシン21の停止がスケジュール設定されている場合の処理を図12乃至図14に示す。
上記(3)の仮想マシンスケジュール起動・再開の場合における仮想マシン起動がスケジュールされている場合と違い、仮想マシンのスケジュール停止においては、事前のステージングは行わない。これは停止される時間までは仮想マシン21が稼動しているため、予めステージングしてしまうとストレージシステム100の性能劣化を引き起こす可能性があるためである。しかしながら、ステージングに備えての前処理をすることは可能である。以下では、この前処理を中心に説明する。
【0040】
VMスケジュール管理部12のVM(仮想マシン)停止スケジュール登録(S701)、論理ストレージステージングスケジュール登録(S702)に基づくステージングのスケジュール設定に備えて、階層ストレージ制御部15は、予め対応する論理ストレージを検索する(S703)。
【0041】
当該通知を受けて、階層ストレージ制御部15は、ステージングの前処理を行なう(S704)。図13に示すように、階層ストレージ制御部15は、論理ストレージが1次ストレージ32の状態にない場合(S801:NO)、ステージングは不要であるため、当該処理を終了する。一方、論理ストレージが1次ストレージ32の状態にある場合(S801:YES)、階層ストレージ制御部15は、2次ストレージ33へのステージングの前処理を行うよう、階層ストレージ管理部31に指示を出し、論理ストレージを2次ストレージ33の状態にする前処理を行なう(S802)。
【0042】
ここで、ステージングの前処理としては、例えば1次ストレージ32から2次ストレージ33へのデータコピーや差分同期が挙げられる。ここで差分同期とは1次ストレージ32上で更新され、2次ストレージ33に同期していないデータを2次ストレージに同期することである。この動作をバックグラウンドで行っておくことにより、仮想マシン21の停止時に1次ストレージ32の領域をより早く解放することができ、他の仮想マシン21の論理ストレージが当該1次ストレージ32にデータを置くことが可能になる。
【0043】
次に、スケジューリングされた時間になった場合、仮想マシンインスタンスが停止される(S705)。
【0044】
続いて、論理ストレージのステージングの後処理が行なわれる(S706)。階層ストレージ制御部15は、論理ストレージが1次ストレージ32の状態にない場合(S901:NO)、ステージングは不要であるため、当該処理を終了する。一方、論理ストレージが1次ストレージ32の状態にある場合(S901:YES)、階層ストレージ制御部15は、2次ストレージ33へのステージングの後処理を行うよう、階層ストレージ管理部31に指示を出し、論理ストレージを2次ストレージの状態にステージングの後処理を実行する(S902)。
【0045】
ここで、ステージングの後処理としては、例えば前処理として上記の差分同期を行なっている場合、同期していない残りのデータを同期し、同期完了後に、同期したデータが格納されていた1次ストレージ32の領域を開放し、ステージングを終了する処理が挙げられる。
【0046】
以上のように構成されたストレージシステム100によると、仮想マシン21のインスタンスと階層ストレージ3との関連付けをVM状態管理部11、VM論理ストレージ関連管理部13及び論理ストレージ状態管理部16で管理し、仮想マシンインスタンスと階層ストレージ3のステージングとの連動制御をVM制御部14、階層ストレージ制御部15及び階層ストレージ管理部31により行なうことにより、効率のよい階層ストレージ3の制御を実現できる。また、仮想マシン21がアクセスするデータが1次ストレージ32にある確率を高め、ストレージシステム100と物理的構成が同じストレージシステムと比較して、同じコストでより高い性能を引き出すことができ、ストレージシステム100に求められる目標性能を達成するためのコストを下げることができる。
【0047】
また、ストレージシステム100によると、VMスケジュール管理部12で管理されるスケジュールに基づいて、仮想マシン21の起動・再開(再起動)時には予めステージングを実行することができるため、1次ストレージ32を有効に利用することができる。
【0048】
更に、ストレージシステム100によると、VMスケジュール管理部12で管理されるスケジュールに基づいて、仮想マシン21の停止時に予めステージングの前処理を実行できるため、停止後に迅速にステージングを完了することができ、1次ストレージ32を有効に活用することができる。
【0049】
なお、上記実施の形態では、VMスケジュール管理部12が、仮想マシン21の起動及び再起動に関するスケジュール、並びに停止及び一時停止のスケジュールを管理する場合で説明したが、これに限られず、それぞれ別の管理部により管理するように構成しても良い。
【0050】
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、その実施に際して様々な変形が可能である。
【0051】
上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0052】
(付記1)
仮想マシンと階層ストレージとを含むストレージシステムであって、
前記仮想マシンのインスタンスと前記階層ストレージとの関連付けを管理する管理部と、
前記管理部で管理される関連付けに基づいて前記仮想マシンの動作制御と前記階層ストレージ間のステージング制御とを連動して制御する制御部と、
を備えることを特徴とするストレージシステム。
【0053】
(付記2)
前記仮想マシンの起動及び再起動に関するスケジュールを管理する管理部を備え、
前記制御部は、起動時及び再起動時より前に前記ステージング制御を終了することを特徴とする付記1に記載のストレージシステム。
【0054】
(付記3)
前記仮想マシンの停止に関するスケジュールを管理する管理部を備え、
前記制御部は、停止時より前に前記ステージング制御の前処理を行ない、停止後に、前記ステージング制御の後処理を行なうことを特徴とする付記1又は2に記載のストレージシステム。
【0055】
(付記4)
仮想マシンと階層ストレージとを含むストレージシステムの制御方法であって、
前記仮想マシンのインスタンスと前記階層ストレージとの関連付けを管理するステップと、
前記管理される関連付けに基づいて前記仮想マシンの動作制御と前記階層ストレージ間のステージング制御とを連動して制御するステップと、
を備えることを特徴とするストレージシステムの制御方法。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、仮想マシンからアクセスされるデータを格納するストレージシステムについて広く適用可能である。
【符号の説明】
【0057】
1・・・リソース制御部
2・・・仮想マシン群
3・・・階層ストレージ
4・・・システム管理部
11・・・VM状態管理部
12・・・VMスケジュール管理部
13・・・VM論理ストレージ関連管理部
14・・・VM制御部
15・・・階層ストレージ制御部
16・・・論理ストレージ状態管理部
21・・・仮想マシン
31・・・階層ストレージ管理部
32・・・1次ストレージ
33・・・2次ストレージ
40・・・VM状態管理テーブル
50・・・VM論理ストレージ関連管理テーブル
60・・・論理ストレージ状態管理テーブル
70・・・VMスケジュール管理テーブル
100・・・ストレージシステム
図1
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【国際調査報告】