特表-13160998IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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再表2013-160998車両用コンビネーションスイッチアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2013年10月31日
【発行日】2015年12月21日
(54)【発明の名称】車両用コンビネーションスイッチアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/58 20060101AFI20151124BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20151124BHJP
【FI】
   H01R13/58
   B60R16/02 630K
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】20
【出願番号】特願2014-512054(P2014-512054)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2012年4月24日
(11)【特許番号】特許第5755368号(P5755368)
(45)【特許公報発行日】2015年7月29日
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100160004
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 憲雅
(74)【代理人】
【識別番号】100120558
【弁理士】
【氏名又は名称】住吉 勝彦
(74)【代理人】
【識別番号】100148909
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧澤 匡則
(74)【代理人】
【識別番号】100161355
【弁理士】
【氏名又は名称】野崎 俊剛
(72)【発明者】
【氏名】藤本 竹祥
(72)【発明者】
【氏名】室 晋太郎
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FB09
5E021FB20
5E021FC02
5E021GB06
(57)【要約】
【解決手段】
ステアリングコラム(11)に取り付けられるコンビネーションスイッチ(21)と、該コンビネーションスイッチに接続されるワイヤハーネス(50,60)と、を含む車両用コンビネーションスイッチアセンブリ(20)である。該ワイヤハーネスには、ハーネス保持部材(56,66)が取り付けられている。該ハーネス保持部材は、該ワイヤハーネスに設けられているハーネス側コネクタ(53,63)の近傍に位置する。該コンビネーションスイッチには、スイッチ側コネクタ(33,43)と、該ハーネス保持部材を掛け止める掛け止め部(34,44)と、が設けられている。該掛け止め部は、該スイッチ側コネクタに対して該ハーネス側コネクタが接続された状態において、該ハーネス保持部材を掛け止められる位置に配置されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリングシャフトを覆うためのステアリングコラムに対して取り付けることが可能なコンビネーションスイッチと、該コンビネーションスイッチに接続するためのワイヤハーネスと、を含み、前記コンビネーションスイッチは、前記ステアリングシャフトに取り付けられているステアリングホイールに向かってスイング操作をすることが可能な操作レバーを有し、前記ワイヤハーネスに設けられているハーネス側コネクタは、前記コンビネーションスイッチに設けられているスイッチ側コネクタに対して接続することが可能である、車両用コンビネーションスイッチアセンブリにおいて、
前記ワイヤハーネスには、前記ハーネス側コネクタとは別体であって且つ該ハーネス側コネクタの近傍に位置したハーネス保持部材が取り付けられ、
前記コンビネーションスイッチには、前記ハーネス保持部材を掛け止めるための掛け止め部が設けられ、
該掛け止め部は、前記スイッチ側コネクタに対し前記ハーネス側コネクタが接続された状態において、前記ハーネス保持部材を掛け止めることが可能な位置に配置されている、ことを特徴とする車両用コンビネーションスイッチアセンブリ。
【請求項2】
前記ハーネス保持部材は、
前記ワイヤハーネスのなかの、複数の被覆電線から成る電線群に直接に取り付けられるバンドと、
該バンドに一体に形成されて、前記掛け止め部に掛け止められるクリップと、から成る、請求項1記載の車両用コンビネーションスイッチアセンブリ。
【請求項3】
前記クリップは、弾性を有して前記掛け止め部を挟み込むための2つの脚部を有した、二股状に形成され、
該2つの脚部の先端部には、前記2つの脚部によって前記掛け止め部を挟み込んだ場合に、該掛け止め部に掛け止まるための、互いに向かい合う2つの係止用凸部が設けられている、請求項2記載の車両用コンビネーションスイッチアセンブリ。
【請求項4】
前記掛け止め部は、前記ステアリングシャフトに対し、前記スイッチ側コネクタの位置よりも、前記ステアリングシャフトの径方向の外側に位置している、請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用コンビネーションスイッチアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のステアリングコラムに取り付けられるコンビネーションスイッチに対して、ワイヤハーネスを接続する部分が改良された、車両用コンビネーションスイッチアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な車両の操舵装置は、概ね管状のステアリングコラムと、該ステアリングコラムの中に回転可能に支持されたステアリングシャフトと、該ステアリングシャフトの先端部に取り付けられたステアリングホイールと、を含む。該ステアリングコラムには、コンビネーションスイッチが取り付けられている。該コンビネーションスイッチは操作レバーを有する。該操作レバーは、ステアリングホイールを操舵している操縦者によって、手動操作される。該コンビネーションスイッチは、1つの操作レバーを上下左右に操作することによって、複数のスイッチユニットを操作することが可能である。
【0003】
該操作レバーは、ステアリングホイールに向かって、つまりステアリングシャフトの先端側へ向かって、スイング操作をすることが可能である。例えば、該操作レバーを一時的なスイング操作をすることによって、ヘッドランプを点滅させることが可能であり、または、ワイパ装置のウォッシャ液を一時的に噴射させることが可能である。このようなコンビネーションスイッチは、特許文献1によって知られている。
【0004】
特許文献1で知られているコンビネーションスイッチは、ステアリングコラムに取り付けられたベースと、該ベースに取り付けられた複数のレバースイッチと、から成る。該各レバースイッチは、ステアリングホイールに向かってスイング操作をすることが可能な操作レバーを、それぞれ有する。
【0005】
該レバースイッチのケースには、ステアリングホイールに対して反対側の面に、スイッチ側コネクタが形成されている。該スイッチ側コネクタは、ステアリングシャフトに対して、シャフトの径方向の外側へ一定の距離以上、離れて位置せざるを得ない。一般に、該スイッチ側コネクタには、ワイヤハーネスに設けられているハーネス側コネクタが、差し込みによって接続される。該スイッチ側コネクタの周囲のスペースは狭い。スイッチ側コネクタの周囲には、ハーネス側コネクタの接続及びワイヤハーネスの配線のための、十分なスペースを確保できない場合が、あり得る。配線時における、ワイヤハーネスの引き回し方によっては、該ワイヤハーネスに十分な弛みをもたせることができない。特に、太いワイヤハーネスは屈曲しにくいので、弛みを持たせにくい。
【0006】
コンビネーションスイッチは、ステアリングシャフトに沿う方向の大きさ(奥行き寸法、厚さ)が小さい。つまり、コンビネーションスイッチの奥行き寸法は、ステアリングシャフトに沿っていない方の大きさ、つまり幅よりも小さい。しかも、該各レバースイッチのケースとベースとは、樹脂成形品である。このため、操作レバーをステアリングホイールに向かってスイング操作をした際に、コンビネーションスイッチは、ステアリングシャフトに沿って若干の弾性変形をすることが、考えられる。この結果、スイッチ側コネクタにハーネス側コネクタを接続している部分には、外力が作用し得る。このような外力は、該コネクタ同士の接続性を高める上で、不利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−141972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、スイッチ側コネクタに対するハーネス側コネクタの接続性を高めることができる技術を、提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明によれば、ステアリングシャフトを覆うためのステアリングコラムに対して取り付けることが可能なコンビネーションスイッチと、該コンビネーションスイッチに接続するためのワイヤハーネスと、を含み、前記コンビネーションスイッチは、前記ステアリングシャフトに取り付けられているステアリングホイールに向かってスイング操作をすることが可能な操作レバーを有し、前記ワイヤハーネスに設けられているハーネス側コネクタは、前記コンビネーションスイッチに設けられているスイッチ側コネクタに対して接続することが可能である、車両用コンビネーションスイッチアセンブリにおいて、前記ワイヤハーネスには、前記ハーネス側コネクタとは別体であって且つ該ハーネス側コネクタの近傍に位置したハーネス保持部材が取り付けられ、前記コンビネーションスイッチには、前記ハーネス保持部材を掛け止めるための掛け止め部が設けられ、該掛け止め部は、前記スイッチ側コネクタに対し前記ハーネス側コネクタが接続された状態において、前記ハーネス保持部材を掛け止めることが可能な位置に配置されている、ことを特徴とする車両用コンビネーションスイッチアセンブリが提供される。
【0010】
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記ハーネス保持部材は、前記ワイヤハーネスのなかの、複数の被覆電線から成る電線群に直接に取り付けられるバンドと、該バンドに一体に形成されて、前記掛け止め部に掛け止められるクリップと、から成る。
【0011】
請求項3に記載のごとく、より好ましくは、前記クリップは、弾性を有して前記掛け止め部を挟み込むための2つの脚部を有した、二股状に形成され、該2つの脚部の先端部には、前記2つの脚部によって前記掛け止め部を挟み込んだ場合に、該掛け止め部に掛け止まるための、互いに向かい合う2つの係止用凸部が設けられている。
【0012】
請求項4に記載のごとく、より好ましくは、前記掛け止め部は、前記ステアリングシャフトに対し、前記スイッチ側コネクタの位置よりも、前記ステアリングシャフトの径方向の外側に位置している。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、ワイヤハーネスには、ハーネス側コネクタとは別体であって且つ該ハーネス側コネクタの近傍に位置したハーネス保持部材が取り付けられている。一方、コンビネーションスイッチには、スイッチ側コネクタの他に、掛け止め部が設けられている。このため、該掛け止め部にハーネス保持部材を掛け止めることにより、スイッチ側コネクタに対するハーネス側コネクタの接続状態を維持することができる。つまり、スイッチ側コネクタにハーネス側コネクタを接続している部分には、該ハーネス側コネクタが外れる方向の外力は作用しない。従って、スイッチ側コネクタに対するハーネス側コネクタの接続性を高めることができる。例えば、コンビネーションスイッチのケースが樹脂成形品であり、しかも、該コンビネーションスイッチの奥行き寸法が他の寸法より小さい場合であっても、該コネクタ同士の接続性を良好に維持することができる。
【0014】
請求項2に係る発明では、ハーネス保持部材のバンドは、ワイヤハーネスのなかの、複数の被覆電線から成る電線群に直接に取り付けられている。このため、該ワイヤハーネスからハーネス側コネクタに働く外力を、より確実に規制することができる。従って、該コネクタ同士の接続性を、より一層に良好に維持することができる。例えば、該ワイヤハーネスを覆っているコルゲートチューブに、ハーネス保持部材を取り付ける場合に比べて、該ワイヤハーネスからハーネス側コネクタに働く外力を、十分に規制することができる。また、該ハーネス保持部材のクリップを、掛け止め部に掛け止めることができるので、該掛け止め部に対する該ハーネス保持部材の掛け止め作業が容易である。
【0015】
請求項3に係る発明では、二股状のクリップにおける2つの脚部は、2つの係止用凸部を有する。掛け止め部を2つの脚部によって挟み込んだときには、掛け止め部に2つの係止用凸部が掛け止まる。このため、スイッチ側コネクタにハーネス側コネクタを接続する工程において、掛け止め部にクリップを差し込んで掛け止める作業を、行うことができる。つまり、コネクタの接続作業とクリップ掛け止め作業との、一連の作業を簡単に且つ容易に行うことができるので、コンビネーションスイッチに対するワイヤハーネスの組み付け工数の増加を、極力抑制することができる。従って、車両の生産性を維持することができる。
【0016】
請求項4に係る発明では、掛け止め部は、ステアリングシャフトに対し、スイッチ側コネクタの位置よりも、ステアリングシャフトの径方向の外側に位置している。ここで、例えば、操作レバーをステアリングホイールに向かってスイング操作をした際に、コンビネーションスイッチがステアリングシャフトに沿って、若干の弾性変形をしたことを想定する。この場合には、該弾性変形による外力を、掛け止め部とハーネス保持部材との掛け止め部分によって受け止めることができる。このため、スイッチ側コネクタにハーネス側コネクタを接続している部分に作用する該外力を、掛け止め部によって十分に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例1に係るコンビネーションスイッチアセンブリを備えた車両用操舵装置の分解図である。
図2図1に示されたコンビネーションスイッチアセンブリを背面から見た斜視図である。
図3図2に示されたコンビネーションスイッチアセンブリにおけるワイヤハーネスの接続構成の斜視図である。
図4図3に示されたスイッチ側コネクタとハーネス側コネクタと掛け止め部とハーネス保持部材との分解図である。
図5図4に示された掛け止め部とハーネス保持部材との分解状態の断面図である。
図6図5に示された掛け止め部とハーネス保持部材との係止状態の断面図である。
図7】本発明の実施例2に係るコンビネーションスイッチアセンブリにおけるワイヤハーネスの接続構成の斜視図である。
図8図7に示されたスイッチ側コネクタとハーネス側コネクタと掛け止め部とハーネス保持部材との分解図である。
図9図7に示された掛け止め部とハーネス保持部材との係止状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
【実施例1】
【0019】
実施例1に係る車両用コンビネーションスイッチアセンブリを備えた車両用操舵装置について、図1乃至図6に基づき説明する。図1に示されるように、車両用操舵装置10は、概ね管状のステアリングコラム11と、該ステアリングコラム11の中に回転可能に支持されたステアリングシャフト12と、該ステアリングシャフト12の先端部に取り付けられたステアリングホイール13と、を含む。該ステアリングシャフト12は、ステアリングコラム11によって覆われている。
【0020】
該ステアリングコラム11には、コンビネーションスイッチ21が取り付けられている。該コンビネーションスイッチ21は、例えば、中央に位置するコモンベース22と、該コモンベース22の右側に位置する第1スイッチユニット30と、該コモンベース22の左側に位置する第2スイッチユニット40と、から成る。
【0021】
該コモンベース22は、ステアリングコラム11の上部フランジ11aに複数のボルト14によって取り付けられている。該第1及び第2スイッチユニット30,40は、コモンベース22に対して車幅方向から嵌合され且つビス止めされている。コモンベース22と第1及び第2スイッチユニット30,40とが、組み合わされることによって、一体化されたコンビネーションスイッチ21が構成されている。
【0022】
該第1スイッチユニット30は、例えばワイパスイッチユニットとして用いられる。該第1スイッチユニット30(ワイパスイッチユニット30)は、ケース31と、該ケース31に内蔵されているワイパ系スイッチ(図示せず)と、該ワイパ系スイッチを操作する第1操作レバー32と、から成る。該第1操作レバー32は、ケース31の車幅方向右側の側部にスイング動作可能に取り付けられており、ステアリングコラム11に組み付けられた状態において、上下方向(矢印R1方向)にスイング操作可能である。該ワイパ系スイッチは、ワイパスイッチ部とウォッシャスイッチ部とを含む。
【0023】
中立位置にある第1操作レバー32が、上下方向にスイング操作された場合にワイパスイッチ部が切り替わる。該ワイパスイッチ部の切り替わり動作に従って、ワイパモータ(図示せず)がワイパブレード(図示せず)を駆動する。
【0024】
さらに、該第1操作レバー32は、ステアリングシャフト12に取り付けられているステアリングホイール13に向かって(矢印R2方向へ)スイング操作をすることが可能である。中立位置にある第1操作レバー32が、ステアリングホイール13に向かってスイング操作を反復されることによって、ウォッシャスイッチ部はオン、オフ動作する。該オン、オフ動作に従って、ウォッシャポンプ(図示せず)が作動し、ウォッシャ液をウインドスクリーンに噴射する。
【0025】
該第2スイッチユニット40は、例えばターンシグナルスイッチユニットとして用いられる。該第2スイッチユニット40(ターンシグナルスイッチユニット40)は、ケース41と、該ケース41に内蔵されているランプ系スイッチ(図示せず)と、該ランプ系スイッチを操作する第2操作レバー42と、から成る。該第2操作レバー42は、ケース41の車幅方向左側の側部にスイング動作可能に取り付けられており、ステアリングコラム11に組み付けられた状態において、上下方向(矢印R3方向)にスイング操作可能である。該ランプ系スイッチは、右折点灯スイッチ部と左折点灯スイッチ部とパッシングスイッチ部とを含む。
【0026】
中立位置にある第2操作レバー42が、持ち上げ方向にスイング操作された場合に、右折点灯スイッチ部がオンになる。該右折点灯スイッチ部のオン動作に従って、右のウインカ(図示せず)が点滅する。第2操作レバー42が押し下げ方向にスイング操作された場合に、左折点灯スイッチ部はオンになる。該左折点灯スイッチ部のオン動作に従って、左のウインカ(図示せず)が点滅する。
【0027】
さらに、該第2操作レバー42は、ステアリングシャフト12に取り付けられているステアリングホイール13に向かって(矢印R4方向へ)スイング操作をすることが可能である。中立位置にある該第2操作レバー42が、ステアリングホイール13に向かってスイング操作を反復されることによって、パッシングスイッチ部はオン、オフ動作する。該オン、オフ動作に従って、左右のヘッドランプ(図示せず)が点滅する。
【0028】
このように、コンビネーションスイッチ21は、ステアリングシャフト12に取り付けられているステアリングホイール13に向かってスイング操作をすることが可能な2つの操作レバー32,42を有する。該2つの操作レバー32,42は、ステアリングシャフト12に対して車幅方向両側に位置し、且つ、2つのケース31,41から車幅方向の外方へ向かって延びている。なお、各操作レバー32,42と負荷との関係については、一例を説明したものであり、任意に設定することが可能である。
【0029】
コモンベース22及び左右のケース31,41は、樹脂成型品である。図2に示されるように、コンビネーションスイッチ21は、ステアリングシャフト12に沿う方向(ステアリングシャフト12の中心線CLに沿う方向)の大きさTh、つまり奥行き寸法Th(厚さTh)が小さい。つまり、コンビネーションスイッチ21の奥行き寸法Thは、ステアリングシャフト12に沿っていない方の大きさHi,Wi、つまり高さHi及び幅Wiよりも小さい。
【0030】
図2に示されるように、第1及び第2スイッチユニット30,40のケース31,41の背面31a,41a、つまりステアリングホイール13(図1参照)に対して反対側の面31a,41aには、それぞれスイッチ側コネクタ33,43が一体に形成されている。
【0031】
第1スイッチユニット30に設けられている第1スイッチ側コネクタ33は、該第1スイッチユニット30のケース31の背面31a側から、第1ハーネス側コネクタ53を差し込みによって接続することが可能である。該第1ハーネス側コネクタ53は、第1ワイヤハーネス50の一端に設けられている。
【0032】
第2スイッチユニット40に設けられている第2スイッチ側コネクタ43は、該第2スイッチユニット40のケース41の背面41a側から、第2ハーネス側コネクタ63を差し込みによって接続することが可能である。該第2ハーネス側コネクタ63は、第2ワイヤハーネス60の一端に設けられている。
【0033】
各スイッチ側コネクタ33,43は、ステアリングシャフト12に対し(ステアリングシャフト12の中心線CLに対し)、該シャフト12の径方向の外側へ、一定の距離L1,L2だけ離れて位置している。
【0034】
該第1ワイヤハーネス50は、複数の被覆電線51から成る電線群52を含む。該第2ワイヤハーネス60は、複数の被覆電線61から成る電線群62を含む。該複数の被覆電線51,61は、各々の導線の表面に電気絶縁性の被覆層が施された電線である。該導線は、例えば線材や撚り線によって構成されている。複数の被覆電線51,61の本数は、それぞれのスイッチ側コネクタ33,43の端子の数量に従う。電線群52,62は、それぞれ複数の被覆電線51,61の集合体である。このように、各ワイヤハーネス50,60に設けられている各ハーネス側コネクタ53,63は、コンビネーションスイッチ21に設けられているスイッチ側コネクタ33,43に対して接続することが可能である。
【0035】
さらに、該各ワイヤハーネス50,60は、それぞれ保護用チューブ54,64によって覆われることにより、外部から保護されている。該保護用チューブ54,64は、例えばコルゲートチューブ(corrugated tube)によって構成される。但し、該各ワイヤハーネス50,60のなかのハーネス側コネクタ53,63が接続されている端部の近傍の部分55,65、つまり非被覆部55,65は、複数の被覆電線51,61が保護用チューブ54,64によって覆われることなく、そのまま外部に露出している。
【0036】
コンビネーションスイッチ21と、該コンビネーションスイッチ21に接続するための2つのワイヤハーネス50,60と、によって「車両用コンビネーションスイッチアセンブリ20」が構成されている。
【0037】
コンビネーションスイッチ21、つまり第1及び第2スイッチユニット30,40に内蔵されている各スイッチは、比較的大容量の負荷(ランプ及びモータ)を直接にオン、オフするものであり、大電流が流れる。このようなスイッチは、一般に直切りタイプのスイッチと言われている。各ワイヤハーネス50,60は、大電流が流れるコンビネーションスイッチ21に接続されるので、比較的太い電線が採用される。太いワイヤハーネス50,60は屈曲しにくいので、弛みを持たせにくい。
【0038】
第1及び第2ワイヤハーネス50,60には、第1及び第2ハーネス側コネクタ53,63の近傍、つまり非被覆部55,65に位置した第1及び第2ハーネス保持部材56,66が、それぞれ取り付けられている。該第1及び第2ハーネス保持部材56,66は、第1及び第2ハーネス側コネクタ53,63とは別体の部材である。
【0039】
一方、コンビネーションスイッチ21には、第1及び第2ハーネス保持部材56,66を掛け止めるための、第1及び第2掛け止め部34,44が設けられている。該第1及び第2掛け止め部34,44は、第1及び第2スイッチ側コネクタ33,43に対し第1及び第2ハーネス側コネクタ53,63が接続された状態において、第1及び第2ハーネス保持部材56,66を掛け止めることが可能な位置に配置されている。
【0040】
詳しく述べると、第1掛け止め部34は、第1ハーネス側コネクタ53に取り付けられている第1ハーネス保持部材56を掛け止める部材であり、第1スイッチ側コネクタ33の近傍に位置している。該第1掛け止め部34は、ステアリングシャフト12に対し、第1スイッチ側コネクタ33の位置よりも、ステアリングシャフト12の径方向の「外側」に位置している。
【0041】
第2掛け止め部44は、第2ハーネス側コネクタ63に取り付けられている第2ハーネス保持部材66を掛け止める部材であり、第2スイッチ側コネクタ43の近傍に位置している。該第2掛け止め部44は、ステアリングシャフト12に対し、第2スイッチ側コネクタ43の位置よりも、ステアリングシャフト12の径方向の「内側」に位置している。なお、該第2掛け止め部44は、第1掛け止め部34と同様に「外側」に位置することが可能である。
【0042】
以下、第1掛け止め部34と第1ハーネス保持部材56とについて、図3乃至図6に基づき詳しく説明する。なお、第2掛け止め部44は、第1掛け止め部34と同じ構成なので、同一符号を付し、説明を省略する。第2ハーネス保持部材66は、第1ハーネス保持部材56と同じ構成なので、同一符号を付し、説明を省略する。
【0043】
図3及び図4に示されるように、該第1ハーネス保持部材56は、第1ワイヤハーネス50の非被覆部55において、複数の被覆電線51から成る電線群52に直接に取り付けられるバンド71と、該バンド71に一体に形成されたクリップ75と、から成る樹脂の一体成型品である。
【0044】
該バンド71は、柔軟性を有している細長い帯状のバンド本体72と、該バンド本体72の基端に一体に設けられたバンド留め部73と、から成る。該バンド本体72の先端部をバンド留め部73に差し込むことによって、該バンド本体72の長さを調整し且つロックすることが可能である。
【0045】
第1ハーネス保持部材56を第1ワイヤハーネス50に取り付ける手順は、次の通りである。先ず、第1ワイヤハーネス50の非被覆部55において、電線群52にバンド本体72を直接に巻き付ける。次に、巻き付けた後の該バンド本体72の先端部を、バンド留め部73に差し込んで締め付ける。これで、第1ワイヤハーネス50に対する第1ハーネス保持部材56の取り付け作業は、完了する。
【0046】
該クリップ75は、第1掛け止め部34に挟み込みによって掛け止められる部材である。詳しく述べると、図4及び図5に示されるように、該クリップ75は、2つの脚部76,76を有した二股状に形成されている。該クリップ75は、折り曲げ成型品に例えると、幅Hcの帯板を板厚方向に略U字状に折り曲げた形状に形成されている。該クリップ75において、折り曲げられた部分に相当する部位77は、閉鎖端77(2つの脚部76,76の基端77)である。該クリップ75において、閉鎖端77とは反対側の部位78は、開放端78である。
【0047】
該2つの脚部76,76は、基端77を基準として、互いに接近及び離反する方向に弾性変形が可能、つまりバネ性を有している。該2つの脚部76,76の先端部76a,76aには、互いに向かい合う2つのガイド用凸部79,79が形成されている。該2つのガイド用凸部79,79は、各脚部76,76から互いに向かい合う方向へ膨出し、且つ、該各脚部76,76の幅Hc全体に形成されている。該2つのガイド用凸部79,79は、クリップ75の開放端78側から閉鎖端77側へ向かって、互いの間隔が狭まる方向の傾斜状に形成されている。
【0048】
略U字状の該クリップ75の内面には、該内面に沿って形成された掛け止め補助部材81が設けられている。該クリップ75の各脚部76,76は、互いに接近及び離反する方向の弾性変形を、掛け止め補助部材81によって補助される。
【0049】
該掛け止め補助部材81は、バネ性を有した板材、例えば「ばね鋼板」によって構成され、例えば該クリップ75にインサート成型されることにより、該クリップ75に一体化されている。より詳しく述べると、該掛け止め補助部材81は、該クリップ75と同じ幅Hcの帯板を板厚方向に略U字状に折り曲げた形状、つまり2つの弾性脚部82,82を有した二股状に形成されている。
【0050】
該2つの弾性脚部82,82は、基端83(掛け止め補助部材81の閉鎖端83)を基準として、互いに接近及び離反する方向に弾性変形が可能、つまりバネ性を有している。該2つの弾性脚部82,82の先端部82a,82aには、互いに向かい合う2つの係止用凸部84,84が形成されている。該2つの係止用凸部84,84は、各弾性脚部82,82の先端82a,82aから互いに向かい合う方向へ折り返され、且つ、該各弾性脚部82,82の幅Hc全体に形成されている。
【0051】
さらに、該2つの係止用凸部84,84は、掛け止め補助部材81の開放端85側から閉鎖端83側へ向かって、互いの間隔が狭まる方向の傾斜状に形成されている、掛け止め爪の構成である。このため、該2つの係止用凸部84,84は、弾性を有して第1掛け止め部34を挟み込むことが可能である。さらに、該2つの係止用凸部84,84は、該2つの脚部76,76のガイド用凸部79,79の背面によって支えられている。
【0052】
このように、該2つの脚部76,76の先端部76a,76aには、該2つの脚部76,76によって掛け止め部34を挟み込んだ場合に、掛け止め部34に掛け止まるための、互いに向かい合う2つの係止用凸部84,84が設けられている。
【0053】
該第1掛け止め部34は、第1スイッチユニット30のケース31の背面31aから後方へ、つまりステアリングホイール13(図1参照)に対して反対側へ、直線状に延びた細長いバーであって、第1スイッチ側コネクタ33に対して平行である。このため、第1スイッチ側コネクタ33に第1ハーネス側コネクタ53を接続する方向(図4の矢印A1方向)に対して、第1掛け止め部34にクリップ75を挿入する方向(図4の矢印A2方向)は、同じである。
【0054】
さらに、該第1掛け止め部34は、断面I字状に形成されており、縦板状の芯材91と、該芯材91の上端及び下端に一体に形成された横板状の2つのフランジ92,92と、から成る。つまり、該2つのフランジ92,92は芯材91に対して直交するように位置している。該第1掛け止め部34はI字状断面なので、曲げ剛性及びねじり剛性が大きい。このため、第1ワイヤハーネス50からクリップ75を介して伝わる外力を十分に受け止めることができる。
【0055】
しかも、該フランジ92,92間の間隔Hfは、クリップ75の幅Hcよりも若干大きく設定されている。このため、第1掛け止め部34に対するクリップ75の挿入は容易である。また、第1掛け止め部34に挟み込まれた状態のクリップ75は、該フランジ92,92によって傾きが規制される。従って、第1掛け止め部34に対するクリップ75の挟み込み状態は、安定する。
【0056】
図5に示されるように、芯材91の厚さt1は、2つの脚部76,76のガイド用凸部79,79間の隙間S1よりも若干大きい。該2つの脚部76,76のガイド用凸部79,79間の隙間S1は、2つの係止用凸部84,84の先端84a,84a間の隙間S2よりも大きい(t1>S1>S2)。
【0057】
クリップ75を第1掛け止め部34に掛け止める手順は、次の通りである。先ず、図5に示されるように、第1掛け止め部34の先端に対して、クリップ75を開放端78側から挿入する、つまり矢印A2方向から挿入する。すると、2つのガイド用凸部79,79は芯材91によって押し広げられる。
【0058】
さらに、クリップ75を芯材91に挿入する。すると、2つの係止用凸部84,84は、該芯材91によって押し広げられる。そのときに、2つの係止用凸部84,84の先端84a,84aは、芯材91の板面に食い込みながら、進む。
【0059】
さらに、図6に示されるように、第1掛け止め部34に対して、クリップ75を所定の位置まで挿入、例えば掛け止め補助部材81の閉鎖端83まで挿入する。この状態において、2つの係止用凸部84,84の先端84a,84aは、クリップ75の脚部76,76の付勢力及び掛け止め補助部材81の付勢力によって、芯材91の板面に食い込んで掛け止まる。これで、第1掛け止め部34に対するクリップ75の掛け止め作業は、完了する。
【0060】
上述したことであるが、図4に示されるように、第1スイッチ側コネクタ33に第1ハーネス側コネクタ53を接続する方向に対して、第1掛け止め部34にクリップ75を挿入する方向は、同じである。このようにするために、該クリップ75におけるU字状断面の向きは、帯状のバンド本体72の帯面に対して直交する方向、つまりバンド幅方向に設定されている。
【0061】
次に、図3及び図4に基づいて、ステアリングコラム11(図1参照)に取り付けられた状態のコンビネーションスイッチ21に対する、第1ワイヤハーネス50の接続手順の一例を説明する。先ず、第1ハーネス保持部材56が取り付けられた第1ワイヤハーネス50を準備する。次に、第1スイッチ側コネクタ33に第1ハーネス側コネクタ53を接続する。次に、第1掛け止め部34にクリップ75を挿入して、接続作業を完了する。
【0062】
この結果、スイッチ側コネクタ33に対しハーネス側コネクタ53が接続された状態において、掛け止め部34にハーネス保持部材56を掛け止めることができる。つまり、2つの脚部76,76は、掛け止め補助部材81を介して、第1掛け止め部34の芯材91の両面を弾性を有して挟み込む。しかも、図6に示されるように、2つの係止用凸部84,84の先端84a,84aが、芯材91の両面に食い込んで掛け止まる。
【0063】
このため、第1掛け止め部34に対するクリップ75の引き抜き方向(図6の矢印A3方向)への脱落が十分に規制される。従って、第1掛け止め部34に対するハーネス側コネクタ53の掛け止め状態は、極めて堅固である。第1スイッチ側コネクタ33に第1ハーネス側コネクタ53を接続している部分には、外れる方向の外力が作用しない。
【0064】
実施例1の説明をまとめると、次の通りである。図2に示されるように、第1及び第2ワイヤハーネス50,60には、第1及び第2ハーネス側コネクタ53,63とは別体であって且つ該第1及び第2ハーネス側コネクタ53,63の近傍に位置した第1及び第2ハーネス保持部材56,66が取り付けられている。一方、コンビネーションスイッチ21には、第1及び第2スイッチ側コネクタ33,43の他に、第1及び第2掛け止め部34,44が設けられている。このため、該第1及び第2掛け止め部34,44に第1及び第2ハーネス保持部材56,66を掛け止めることにより、第1及び第2スイッチ側コネクタ33,43に対する第1及び第2ハーネス側コネクタ53,63の接続状態を維持することができる。
【0065】
つまり、第1及び第2スイッチ側コネクタ33,43に第1及び第2ハーネス側コネクタ53,63を接続している部分には、該第1及び第2ハーネス側コネクタ53,63が外れる方向の外力は作用しない。従って、第1及び第2スイッチ側コネクタ33,43に対する第1及び第2ハーネス側コネクタ53,63の接続性を高めることができる。
【0066】
例えば、コンビネーションスイッチ21のケース31,41が樹脂成形品であり、しかも、該コンビネーションスイッチ21の奥行き寸法Thが他の寸法Wi,Hiより小さい場合であっても、該コネクタ33,53同士及び該コネクタ43,63同士の接続性を良好に維持することができる。
【0067】
さらには、図2乃至図4に示されるように、第1及び第2ハーネス保持部材56,66のバンド71,71は、第1及び第2ワイヤハーネス50,60のなかの、複数の被覆電線51,61から成る電線群52,62に直接に取り付けられている。このため、該第1及び第2ワイヤハーネス50,60から第1及び第2ハーネス側コネクタ53,63に働く外力を、より確実に規制することができる。従って、該コネクタ33,53同士及び該コネクタ43,63同士の接続性を、より一層に良好に維持することができる。
【0068】
例えば、該第1及び第2ワイヤハーネス50,60を覆っている保護用チューブ54,64に、第1及び第2ハーネス保持部材56,66を取り付ける場合に比べて、該第1及び第2ワイヤハーネス50,60から第1及び第2ハーネス側コネクタ53,63に働く外力を、十分に規制することができる。また、該第1及び第2ハーネス保持部材56,66のクリップ75,75を、第1及び第2掛け止め部34,44に挟み込みによって掛け止めることができるので、該第1及び第2掛け止め部34,44に対する該第1及び第2ハーネス保持部材56,66の掛け止め作業が容易である。
【0069】
さらには、図5及び図6に示されるように、第1ハーネス保持部材56の二股状のクリップ75における2つの脚部76,76は、2つの係止用凸部84,84を有する。第1掛け止め部34を2つの脚部76,76によって挟み込んだときには、該第1掛け止め部34に対して、2つの係止用凸部84,84が掛け止まる。
【0070】
このため、第1スイッチ側コネクタ33に第1ハーネス側コネクタ53を接続する工程において、第1掛け止め部34にクリップ75を差し込んで掛け止める作業を、行うことができる。つまり、第1コネクタ33,53同士の接続作業とクリップ掛け止め作業との、一連の作業を簡単に且つ容易に行うことができるので、コンビネーションスイッチ21に対する第1ワイヤハーネス50の組み付け工数の増加を、極力抑制することができる。従って、車両の生産性を維持することができる。このことは、図2に示されている第2掛け止め部44と第2ハーネス保持部材66との関係でも同じであり、説明を省略する。
【0071】
さらには、図2に示されるように、第1掛け止め部34は、ステアリングシャフト12に対し、第1スイッチ側コネクタ33の位置よりも、ステアリングシャフト12の径方向の外側に位置している。ここで、例えば、第1操作レバー32をステアリングホイール13に向かってスイング操作をした際に、コンビネーションスイッチ21がステアリングシャフト12(図1参照)に沿って、若干の弾性変形をしたことを想定する。この場合には、該弾性変形による外力を、第1掛け止め部34と第1ハーネス保持部材56との掛け止め部分によって受け止めることができる。このため、第1スイッチ側コネクタ33に第1ハーネス側コネクタ53を接続している部分に作用する該外力を、第1掛け止め部34によって十分に抑制することができる。
【実施例2】
【0072】
実施例2に係る車両用コンビネーションスイッチアセンブリについて、図7乃至図9に基づき説明する。図7は上記図3に対応させて表している。図8は上記図4に対応させて表している。実施例2に係る車両用コンビネーションスイッチアセンブリ120は、上記図2乃至図6に示されている実施例1の各クリップ75,75を、図7乃至図9に示されるクリップ175に変更したことを特徴とし、他の構成については上記図1乃至図6に示される実施例1と同じなので、説明を省略する。
【0073】
より具体的に述べると、図7及び図8に示されるように、該クリップ175は、第1掛け止め部34に挟み込みによって掛け止められる部材であり、前記バンド71に一体に形成されている。該クリップ175は、2つの脚部176,176を有した二股状に形成されている。該クリップ175は、折り曲げ成型品に例えると、幅Hcの帯板を板厚方向に略U字状に折り曲げた形状に形成されている。該クリップ175において、折り曲げられた部分に相当する部位177は、閉鎖端177(2つの脚部176,176の基端177)である。該クリップ175において、閉鎖端177とは反対側の部位178は、開放端178である。該クリップ175におけるU字状断面の向きは、帯状のバンド本体72の帯面に対して直交する方向、つまりバンド幅方向に設定されている。
【0074】
該2つの脚部176,176は、基端177を基準として、互いに接近及び離反する方向に弾性変形が可能、つまりバネ性を有している。このため、該2つの脚部176,176は、弾性を有して第1掛け止め部34を挟み込むことが可能である。該2つの脚部176,176の先端部176a,176aには、互いに向かい合う2つの係止用凸部179,179が形成されている。該2つの係止用凸部179,179は、各脚部176,176から互いに向かい合う方向へ膨出し、且つ、該各脚部176,176の幅Hc全体に形成されている。
【0075】
該2つの係止用凸部179,179は、クリップ175の開放端178側から閉鎖端177側へ向かって、互いの間隔が狭まる方向の傾斜状、つまり脚部176,176の内面に対して略直角三角形状に形成されている。このため、該2つの係止用凸部179,179のなかの、閉鎖端177寄りの端面179a,179aは、脚部176,176の内面に対して直角な鈎状に形成されている。
【0076】
図9に示されるように、芯材91の厚さt1は、2つの脚部176,176間の間隔t2に対して略同一に設定されている。第1掛け止め部34は、2つの脚部176,176によって挟み込まれた場合に、2つの係止用凸部179,179が掛け止まる2つの係止用凹部93,93を有している。つまり、該縦板状の芯材81の両面には、それぞれ係止用凹部93,93が形成されている。図8及び図9に示されるように、該2つの係止用凹部93,93は、フランジ92,92間の間隔Hf全体に形成されている。該2つの係止用凹部93,93は、2つの係止用凸部179,179の形状及び大きさに略合致した略直角三角形状に形成されている。このため、該2つの係止用凹部93,93のなかの、芯材91の先端寄りの端面93a,93aは、該芯材91の板面に対して直角な鈎状に形成されている。
【0077】
次に、図7及び図8に基づいて、ステアリングコラム11(図1参照)に取り付けられた状態のコンビネーションスイッチ21に対する、第1ワイヤハーネス50の接続手順の一例を説明する。先ず、第1ハーネス保持部材56が取り付けられた第1ワイヤハーネス50を準備する。次に、第1スイッチ側コネクタ33に第1ハーネス側コネクタ53を接続する。次に、第1掛け止め部34にクリップ175を挿入して、接続作業を完了する。
【0078】
この結果、スイッチ側コネクタ33に対しハーネス側コネクタ53が接続された状態において、掛け止め部34にハーネス保持部材56を掛け止めることができる。つまり、2つの脚部176,176は、第1掛け止め部34の芯材91の両面を弾性を有して挟み込む。同時に、2つの係止用凸部179,179は2つの係止用凹部93,93に掛け止まる。しかも、図9に示されるように、鈎状に形成されている係止用凸部179,179の端面179a,179aが、鈎状に形成されている係止用凹部93,93の端面93a,93aに引っ掛かる。
【0079】
このため、第1掛け止め部34に対するクリップ175の引き抜き方向(図9の矢印A3方向)への脱落が十分に規制される。従って、第1掛け止め部34に対するハーネス側コネクタ53の掛け止め状態は、極めて堅固である。第1スイッチ側コネクタ33に第1ハーネス側コネクタ53を接続している部分には、外れる方向の外力が作用しない。
【0080】
実施例2によれば、上記実施例1の作用、効果と同様の作用、効果を発揮する。
【0081】
本発明では、コンビネーションスイッチ21は、1つのケースに第1及び第2スイッチユニット30,40の構成部品を組み込んだ、いわゆる一体型スイッチの構成であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明に係る車両用コンビネーションスイッチアセンブリ20,120は、乗用車やトラック等の自動車に採用するのに好適である。
【符号の説明】
【0083】
11…ステアリングコラム、12…ステアリングシャフト、13…ステアリングホイール、20,120…車両用コンビネーションスイッチアセンブリ、21…コンビネーションスイッチ、32,42…操作レバー、33,43…スイッチ側コネクタ、34,44…掛け止め部、50,60…ワイヤハーネス、51,61…被覆電線、52,62…電線群、53,63…ハーネス側コネクタ、56,66…ハーネス保持部材、71…バンド、75,175…クリップ、76,176…脚部、79,179…係止用凸部、83…係止用凹部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9

【手続補正書】
【提出日】2012年8月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用コンビネーションスイッチアセンブリであって、
ステアリングシャフトを覆うためのステアリングコラムに対して取り付けることが可能なコンビネーションスイッチと、該コンビネーションョンスイッチに接続するためのワイヤハーネスと、を含み、前記コンビネーションスイッチは、前記ステアリングシャフトに取り付けられているステアリングホイールに向かってスイング操作をすることが可能能な操作レバーを有し、前記ワイヤハーネスに設けられているハーネス側コネクタは、前記コンビネーションスイッチに設けられているスイッチ側コネクタに対して接続することが可能であり、
前記ワイヤハーネスには、前記ハーネス側コネクタとは別体であって且つ該ハーネス側コネクタの近傍に位置したハーネス保持部材が取り付けられ、
前記コンビネーションスイッチには、前記ハーネス保持部材を掛け止めるための掛け止め部が設けられ、
該掛け止め部は、前記スイッチ側コネクタに対し前記ハーネス側コネクタが接続された状態において、前記ハーネス保持部材を掛け止めることが可能な位置に配置されている、車両用コンビネーションスイッチアセンブリにおいて、
前記ハーネス保持部材は、
前記ワイヤハーネスに取り付けられるバンドと、
該バンドに一体に形成されて、前記掛け止め部に掛け止められるクリップと、
から成る、ことを特徴とする車両用コンビネーションスイッチアセンブリ。
【請求項2】
(削除)
【請求項3】
前記クリップは、弾性を有して前記掛け止め部を挟み込むための2つの脚部を有した、二股状に形成され、
該2つの脚部の先端部には、前記2つの脚部によって前記掛け止め部を挟み込んだ場合に、該掛け止め部に掛け止まるための、互いに向かい合う2つの係止用凸部が設けられている、請求項1記載の車両用コンビネーションスイッチアセンブリ。
【請求項4】
前記掛け止め部は、前記ステアリングシャフトに対し、前記スイッチ側コネクタの位置よりも、前記ステアリングシャフトの径方向の外側に位置している、請求項1又は3記載の車両用コンビネーションスイッチアセンブリ。
【国際調査報告】