特表-15097817IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サンノプコ株式会社の特許一覧

<>
  • 再表WO2015097817-販売促進システム 図000003
  • 再表WO2015097817-販売促進システム 図000004
  • 再表WO2015097817-販売促進システム 図000005
  • 再表WO2015097817-販売促進システム 図000006
  • 再表WO2015097817-販売促進システム 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2015年7月2日
【発行日】2017年3月23日
(54)【発明の名称】販売促進システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20170303BHJP
【FI】
   G06Q30/02 130
   G06Q30/02 150
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】29
【出願番号】特願2014-521761(P2014-521761)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2013年12月26日
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】000106438
【氏名又は名称】サンノプコ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112438
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻井 健一
(72)【発明者】
【氏名】樋口章憲
(72)【発明者】
【氏名】大塩知子
(72)【発明者】
【氏名】今枝佑太
(72)【発明者】
【氏名】前原亘
(72)【発明者】
【氏名】堀田和寛
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB05
5L049BB08
(57)【要約】
目的は特定多数の顧客に機能商品情報を簡便、短時間かつ正確に伝え、特定顧客の要望をタイムリーに聴取できる販売促進システムを提供すること。
本発明は機能商品を販売するサプライヤーのホストコンピューターHCと、特定多数の顧客の端末TCと、サプライヤーの端末TSとがインターネット等を介して接続されたシステムであって、
HCが、TCと送受信できる送受信部、TSと送受信できる送受信部及び特定多数の顧客に関する情報データ等を格納できるデータ格納部を備え;
TCに機能商品情報を送信する手段a、TCから受信する手段b、TCに機能商品に関する追加情報を送信する手段c、機能商品に関する追加情報、試供品又は質問に対する回答を要求する要求情報をTCから受信する手段d、TSに受信手段dにより受信した要求情報等を送信する手段e、手段a〜eにより送受信した情報等をデータ格納部に格納する格納手段を備える販売促進システムである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能商品を販売するサプライヤーが所有・管理するホストコンピューター(HC)と、特定多数の顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)とがインターネット又はイントラネットを介して接続されたシステムであって、
ホストコンピューター(HC)が、顧客が所有・管理する端末装置(TC)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(1)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)との間でインターネット又はイントラネットを介して送受信できる送受信部(3)と、特定多数の顧客に関する情報データ及び送受信日時データを格納できるデータ格納部(4)とを備え;

ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する情報を送信する送信手段(a)と、
機能商品に関する追加情報を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(b)と、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(c)とを備え;

ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(d)と、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(e)とを備え;

送信手段(a)により送信した機能商品に関する情報及び送信日時、受信手段(b)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(c)により送信した機能商品に関する追加情報及び送信日時、並びに受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(e)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(s)を備えることを特徴とする販売促進システム。
【請求項2】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(g);
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品の試供品の発送を指示する指示情報を送信する送信手段(h);又は、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品に関する質問に対して回答を指示する指示情報を送信する送信手段(i)を備え、

送信手段(g)により送信した追加情報及び送信日時、送信手段(h)により送信した指示情報及び送信日時、又は送信手段(i)により送信した指示情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(t)を備える請求項1に記載の販売促進システム。
【請求項3】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)から、機能商品の試供品を発送した旨の報告情報を受信する受信手段(j)、並びに顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品の試供品を発送したことを知らせる報告情報を送信する送信手段(k);又は
受信手段(d)により機能商品に関する質問に対する回答を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する質問に対する回答情報を送信する送信手段(m)を備え、
受信手段(j)により受信した報告情報及び受信日時及び送信手段(k)により送信した報告情報及び送信日時、又は送信手段(m)により送信した回答情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(u)を備える請求項1又は2に記載の販売促進システム。
【請求項4】
送信手段(k)に、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して機能商品の試供品を発送したことを知らせる報告情報を送信することを含み、
送信手段(m)に、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品に関する質問に対する回答情報を送信することを含む請求項3に記載の販売促進システム。
【請求項5】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、この要求情報に含まれた顧客による試供品の評価完了時期に基づいて、顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、評価状況の返信を要求する要求情報を送信する送信手段(n)と、
評価状況の返信情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(o)と、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(o)により受信した評価状況の返信情報及び受信日時を送信する送信手段(p)とを備え、
送信手段(n)により送信した要求情報及び送信日時、受信手段(o)により受信した返信情報及び受信日時、並びに送信手段(p)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(v)を備える請求項1〜4のいずれかに記載の販売促進システム。
【請求項6】
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)が、機能商品の試供品の発送を担当する部署が所有・管理する端末装置(TSS)、機能商品に関する質問に対して回答する部署が所有・管理する端末装置(TSQ)及び販売促進を担当する部署(TSP)からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜5のいずれかに記載の販売促進システム。
【請求項7】
機能商品を販売するサプライヤーが所有・管理するホストコンピューター(HC)と、サプライヤーを代理する代理店が所有・管理する端末装置(TA)と、特定多数の顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)とがインターネット又はイントラネットを介して接続されたシステムであって、
ホストコンピューター(HC)が、顧客が所有・管理する端末装置(TC)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(1)と、代理店が所有・管理する端末装置(TA)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(2)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)との間でインターネット又はイントラネットを介して送受信できる送受信部(3)と、特定多数の顧客に関する情報データ、代理店に関する情報データ、特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ及び送受信日時データを格納できるデータ格納部(4)とを備え;

ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する情報を送信する送信手段(a)と、
機能商品に関する追加情報を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(b)と、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(c)とを備え;

ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(d)と、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(e)と、
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する端末装置(TA)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(f)とを備え;

送信手段(a)により送信した機能商品に関する情報及び送信日時、受信手段(b)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(c)により送信した機能商品に関する追加情報及び送信日時、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(e)により送信した送信情報及び送信日時、並びに送信手段(f)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(s)を備えることを特徴とする販売促進システム。
【請求項8】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(g);
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する末端装置(TA)若しくはサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品の試供品の発送を指示する指示情報を送信する送信手段(h);又は、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品に関する質問に対して回答を指示する指示情報を送信する送信手段(i)を備え、
送信手段(g)により送信した追加情報及び送信日時、送信手段(h)により送信した指示情報及び送信日時、又は送信手段(i)により送信した指示情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(t)を備える請求項7に記載の販売促進システム。
【請求項9】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、代理店が所有・管理する末端装置(TA)若しくはサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)から、機能商品の試供品を発送した旨の報告情報を受信する受信手段(j)、並びに顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品の試供品を発送したことを知らせる報告情報を送信する送信手段(k);又は
受信手段(d)により機能商品に関する質問に対する回答を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する末端装置(TA)とに対して、機能商品に関する質問に対する回答情報を送信する送信手段(m)を備え、
受信手段(j)により受信した報告情報及び受信日時及び送信手段(k)により送信した報告情報及び送信日時、又は送信手段(m)により送信した回答情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(u)を備える請求項7又は8に記載の販売促進システム。
【請求項10】
送信手段(k)に、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する末端装置(TA)及び/又はサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して機能商品の試供品を発送したことを知らせる報告情報を送信することを含み、
送信手段(m)に、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品に関する質問に対する回答情報を送信することを含む請求項9に記載の販売促進システム。
【請求項11】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、この要求情報に含まれた顧客による試供品の評価完了時期に基づいて、顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、評価状況の返信を要求する要求情報を送信する送信手段(n)と、
評価状況の返信情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(o)と、
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する端末装置(TA)及びサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(o)により受信した評価状況の返信情報及び受信日時を送信する送信手段(p)とを備え、
送信手段(n)により送信した要求情報及び送信日時、受信手段(o)により受信した返信情報及び受信日時、並びに送信手段(p)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(v)を備える請求項7〜10のいずれかに記載の販売促進システム。
【請求項12】
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)が、機能商品の試供品の発送を担当する部署が所有・管理する端末装置(TSS)、機能商品に関する質問に対して回答する部署が所有・管理する端末装置(TSQ)及び販売促進を担当する部署(TSP)からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項7〜11のいずれかに記載の販売促進システム。
【請求項13】
機能商品の試供品の発送を担当する部署が所有・管理する端末装置(TSS)が、試供品の自動発送システムと接続されている請求項6又は12に記載の販売促進システム。
【請求項14】
試供品の自動発送システムに、試供品の自動充填手段、発送ラベルの印字手段、試供品容器の梱包手段及び梱包資材へ発送ラベルの貼付手段を含む請求項13に記載の販売促進システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は販売促進システムに関する。さらに詳しくは数多くの特定の顧客に対して機能商品に関する情報をいち早くかつ正確に伝え、売上及び利益を加速度的に向上させる販売促進手段として好適な販売促進システムに関する。
【背景技術】
【0002】
機能商品は、商品説明書を読んだだけで購入できような大衆消費財とは異なり、商品説明を熟読しても、実際に試してみなければ本当に購入すべき商品であるかどうか判断できないものである。このような機能商品としては、化粧品、工業化学薬剤、健康食品が含まれる。本発明において、このような商品を機能商品という。
【0003】
そして、従来、このような機能商品を顧客に紹介するには、営業担当者等が特定顧客と面談して機能商品の説明し、試供品を試してもらうために試供品を提供した後、営業担当者等が再び顧客と面談等により試供品の評価結果を聴取する必要がある。そして、この顧客とは別の顧客への紹介にはさらに、同様の労力及び時間を必要とし、顧客の数が増えると共に、これらの労力及び時間が倍増する。
【0004】
一方、インターネット等を利用した商品の受発注システムとして、「ユーザからファクシミリ,電話,電子メールのいずれかにて送信された、ユーザ情報と、商品発注情報及び/又はサポート依頼情報とを含む購入依頼情報を受け付けるための受注システムと、ユーザと販売業者とで決定した商品の対価又は該商品及びサポートの対価をユーザの個人情報と共に登録した業務管理システムと、前記受注システムで受け付けられた購入依頼情報を集約し、且つ前記購入依頼情報に基づいて受注処理を行うO/Eシステム(0/Eシステム=オーダーエントリーシステム)と、該O/Eシステムにおける受注処理に基づいて前記業務管理システムに登録した情報を参照し商品の配送及び/又はサポートを行う商品配送システムと、を有する商品受注及び配送システムにおける商品受注及び配送方法であって、前記受注システムは、前記O/Eシステムを介して、受け付けた購入依頼情報を前記商品配送システムに送り、該購入依頼情報に含まれる商品の配送及びサポートの提供を指示し、前記購入依頼情報に含まれる商品及びサポートの納品を確認した後に、前記業務管理システムの前記商品の対価又は該商品及びサポートの対価と前記ユーザの個人情報とに基づいて、前記購入依頼情報に含まれる商品の代金又は該商品及びサポートの代金を前記ユーザ及び/又は販売業者に請求し、前記商品配送システムは、前記購入依頼情報に基づいて配送の手配を行い、前記購入依頼情報に前記サポート依頼情報が含まれていた際には、該サポート依頼情報に含まれるサポートを商品の配送時に実行するよう納品業者に指示することを特徴とする商品受注及び配送方法。」(特許文献1)が知られている。
【0005】
また、同様に従来の受発注システムとして、「ホストと携帯端末がネットワーク上で接続され、ホストは、在庫商品データおよび見積データを受発注情報データベースで管理し、携帯端末からの照会要求に応じて在庫商品データあるいは関連する商流の見積データを携帯端末へ送って画面表示し、携帯端末では照会した在庫商品データの画面から発注を行うことを特徴とする簡易受発注処理方法。」(特許文献2)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−175453号公報(対応米国特許出願:US2002/72994A1)
【特許文献2】特開2002−279244号公報(対欧米国特許出願:US2002/133411A1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の営業担当者等が個別に特定顧客と面談していく方法であると、機能商品に関する情報を数多くの特定の顧客に対してごく短時間に、かつ正確に伝え、特定顧客の要望をタイムリーに聴取することは、営業担当者の数を著しく増員すれば可能であるが、人件費(固定費)や変動費が膨大になり、現実的に著しく困難であるという問題がある。
【0008】
一方、従来のインターネット等を利用した商品の受発注システムは、大衆消費財のように、商品説明書を読んだだけで購入できような商品を対象としており、実際に試してみなければ本当に購入すべき商品であるかどうか判断できない機能商品を対象とするものではないため、従来の受発注システムでは、数多くの特定の顧客に対して、機能商品に関する情報をいち早くかつ正確に伝え、特定顧客の要望をタイムリーに聴取することはできないという問題がある。
【0009】
本発明は、数多くの特定の顧客に対して、機能商品に関する情報を、簡便にごく短時間に、かつ正確に伝え、特定顧客の要望をタイムリーに聴取できる販売促進システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様である販売促進システムの特徴は、機能商品を販売するサプライヤーが所有・管理するホストコンピューター(HC)と、特定多数の顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)とがインターネット又はイントラネットを介して接続されたシステムであって、
ホストコンピューター(HC)が、顧客が所有・管理する端末装置(TC)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(1)と、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)との間でインターネット又はイントラネットを介して送受信できる送受信部(3)と、
特定多数の顧客に関する情報データ及び送受信日時データを格納できるデータ格納部(4)とを備え;
【0011】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する情報を送信する送信手段(a)と、
機能商品に関する追加情報を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(b)と、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(c)とを備え;
【0012】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(d)と、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(e)とを備え;
【0013】
送信手段(a)により送信した機能商品に関する情報及び送信日時、受信手段(b)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(c)により送信した機能商品に関する追加情報及び送信日時、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時、並びに送信手段(e)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(s)を備える点を要旨とする。
【0014】
本発明の第2の態様である販売促進システムの特徴は、ホストコンピューター(HC)と、サプライヤーを代理する代理店が所有・管理する端末装置(TA)と、端末装置(TC)と、端末装置(TS)とがインターネット又はイントラネットを介して接続されたシステムであって、
ホストコンピューター(HC)が、送受信部(1)と、
代理店が所有・管理する端末装置(TA)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(2)と、
送受信部(3)と、
特定多数の顧客に関する情報データ、代理店に関する情報データ、特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ及び送受信日時データを格納できるデータ格納部(4)とを備え;
【0015】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)を介して送受信する手段であって、送信手段(a)と、受信手段(b)と、送信手段(c)とを備え;
【0016】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、受信手段(d)と、送信手段(e)と、
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する端末装置(TA)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(f)とを備え;
【0017】
送信手段(a)により送信した機能商品に関する情報及び送信日時、受信手段(b)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(c)により送信した機能商品に関する追加情報及び送信日時、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(e)により送信した送信情報及び送信日時、並びに送信手段(f)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(s)を備える点を要旨とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の販売促進システムは、数多くの特定の顧客に対して、機能商品に関する情報を簡便にごく短時間かつ正確に伝えることができると共に、特定顧客の要望をタイムリーに聴取できる。
したがって、本発明の販売促進システムは、数多くの特定の顧客に対して機能商品に関する情報をいち早くかつ正確に伝え、売上及び利益を加速度的に向上させる販売促進手段として好適である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】ホストコンピューター(HC)が備えるデータ格納部(4)に格納される「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」について、顧客と代理店又はサプライヤーとの関係の一態様を示した関連図である。
図2】顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する情報を送信する送信手段(a)において、機能商品に関する情報の一態様を例示する情報図である。
図3】機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(d)において、顧客が要求情報を送信するための選択情報の一態様を例示する情報図である。
図4】機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(d)において、機能商品の試供品を要求する要求情報に含まれる情報の一態様を例示する情報図である。
図5】受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、この要求情報に含まれた顧客による試供品の評価完了時期に基づいて、顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、評価状況の返信を要求する要求情報の一態様を例示する情報図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明において、特定多数の顧客とは、多数の特定の顧客、すなわち、素性{住所、氏名、所属(会社名、研究機関名等)等}の知れた顧客の多数人を意味し、不特定多数の顧客に対する用語として用いる。
また、特定の顧客とは、多数の特定の顧客のうち、ある特定の一顧客を意味する。
また、本発明において、送信手段及び受信手段には、電子メールやハイパーリンクによる送受信手段が含まれる。
【0021】
本発明の第1の態様である販売促進システムは、機能商品を販売するサプライヤーが所有・管理するホストコンピューター(HC)と、特定多数の顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)とがインターネット又はイントラネットを介して接続されたシステムである。
【0022】
本発明の第2の態様である販売促進システムは、機能商品を販売するサプライヤーが所有・管理するホストコンピューター(HC)と、サプライヤーを代理する代理店が所有・管理する端末装置(TA)と、特定多数の顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)とがインターネット又はイントラネットを介して接続されたシステムである。
【0023】
これらのホストコンピューター(HC)と各端末装置とがインターネット又はイントラネットを介して接続されていれば接続方式は何ら制限されず、有線接続(電力線、電話線、光ケーブル、同軸ケーブルによる接続等)や無線接続(無線LAN、携帯電話用無線、衛星無線、その他の移動体通信用無線による接続等)でもよく、ブロードバンド接続(ADSL、FTTH、xDSL、CATVモデムによる接続等)でもよいし、ナローバンド接続(ダイヤルアップ接続、PHS等)でもよく、これらの組合わせであってもよい。
【0024】
機能商品を販売するサプライヤーが所有・管理するホストコンピューター(HC)は、サプライヤーが所有・管理でき、インターネット又はイントラネットを介して通信でき、大容量をもち主演算・制御を受け持つ上位コンピューターであれば、制限がなく使用できる。
【0025】
本発明の第1の態様である販売促進システムにおいて、ホストコンピューター(HC)は、顧客が所有・管理する端末装置(TC)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(1)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)との間でインターネット又はイントラネットを介して送受信できる送受信部(3)と、特定多数の顧客に関する情報データ及び送受信日時データを格納できるデータ格納部(4)とを備えている。
【0026】
本発明の第2の態様である販売促進システムにおいて、代理店が所有・管理する端末装置(TA)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(2)を備えており、データ格納部(4)には、代理店に関する情報データ及び特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データが格納できる。
【0027】
ホストコンピューター(HC)は、送受信部(1)及び送受信部(3)<第1の態様>、又は送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)<第2の態様>をそれぞれ個別に備えていてもよいし、1つの送受信部がそれぞれの送受信を兼ねてもよい。
【0028】
データ格納部(4)は、特定多数の顧客に関する情報データ及び送受信日時データ<第1の態様>、又は特定多数の顧客に関する情報データ、代理店に関する情報データ、特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ及び送受信日時データ<第2の態様>を格納できれば、その形態や容量に制限はない。
【0029】
特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データは、予め、一定の取り決めにより、特定の顧客と特定の代理店とを関連付けたデータである。一定の取り決めとしては、地域(国、地方を含む)、分野(技術分野を含む)等により、特定の顧客を特定の代理店に割り振ること等が含まれる。たとえば、図1に示すように、特定の顧客a〜a、b、c〜cは代理店A〜Cに割り振られ、また、特定の顧客dは関連付けられる代理店がなく、サプライヤー(Z)に関連付けられている。
【0030】
サプライヤーを代理する代理店が所有・管理する端末装置(TA)、特定多数の顧客が所有・管理する端末装置(TC)及びサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)は、代理店、顧客又はサプライヤーのそれぞれが所有・管理でき、インターネット又はイントラネットを介して通信できれば制限なく、たとえば、パソコン以外に、携帯電話、メディアプレーヤー、タブレット端末及びスマートフォン等の携帯デバイスも含まれる。そして、各端末装置は、1社に1端末ではなくてもよく、たとえば、サプライヤー、代理店又は顧客に所属する複数の営業部署及び研究開発部署やこれらの各担当者が管理する複数個の端末装置が含まれる。
【0031】
本発明(第1及び2の態様)の販売促進システムは、ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する情報を送信する送信手段(a)と、
機能商品に関する追加情報を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(b)と、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(c)とを備えている。
【0032】
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する情報を送信する送信手段(a)において、機能商品に関する情報としては、機能商品に関する情報であれば制限がないが、機能商品の簡単な概要を含む第1情報であることが好ましい。このような第1情報としては、たとえば、図2に例示したように、消泡剤という機能商品であること(機能商品の種別)、従来品と大きく何が相違する点(機能商品の特徴点)が含まれる。なお、図2は日本語で表されているが、外国語(英語、中国語、韓国語等)で表してもよく、日本語と外国語との両方で表されていてもよい。
【0033】
機能商品に関する情報を送信する送信手段(a)において、1回に送信する情報としては、1〜10種類の機能商品に関する情報であることが好ましく、さらに好ましくは1〜5種類の機能商品に関する情報、特に好ましくは1〜3種類の機能商品に関する情報、最も好ましくは1種類の機能商品に関する情報である。たくさんの情報を送信しても顧客にその全ての情報の確認を期待できない場合が多く、少数精鋭の情報を送信することによって、確実に顧客の目に触れて貰うことが狙いである。したがって、送信手段(a)によって送信される機能商品に関する情報(特に第1情報)は、顧客が所有・管理する端末装置(TC)の情報表示装置(液晶ディスプレー等)に画面を大きくスクロースしなくても全体が表示できる程度の情報量であることが好ましい。また、送信手段(a)によって送信する頻度は、1〜3月に1〜3回程度が好ましく、さらに好ましくは1月に1回程度である。また、送信手段(a)によって送信される機能商品に関する情報(特に第1情報)には、機能商品の売価を含まないことが好ましい。送信手段(a)において、送信は、サプライヤーの指示により送信してもよいし(手動送信)、あらかじめ、サプライヤーにより送信日時及び送信内容を予約しておいて、その送信日時に自動的に送信するようにしてもよい(自動送信)。
【0034】
機能商品に関する追加情報を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(b)において、機能商品に関する追加情報を要求する要求情報としては、送信手段(a)により、機能商品に関する情報(第1情報)を受信した顧客が、さらに機能商品に関する追加の情報(第2情報)を要求する情報が含まれる。たとえば、図2に例示した情報のうち、「詳細はこちら」の箇所をクリック等により選択することによって、自動的に要求情報が顧客が所有・管理する端末装置(TC)から送信され、ホストコンピューター(HC)がこの情報を受信するものである。
【0035】
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(c)において、機能商品に関する追加情報は、受信手段(b)によって受信した要求情報に基づいて、顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して送信する機能商品に関する追加の情報が含まれる。このような追加情報としては、たとえば、図2において、「詳細はこちら」に関連付けて「動画にリンク」と例示されているように、動画情報(消泡性能やハジキを評価している例を録画した動画情報等)であってもよいし、機能商品に関する物性(固体・液体等の状態、粘度、色相、ph、比重、融点、沸点、引火点)、含有概略組成や安全性(MSDS情報(Material Safety Data Sheet)等)を含む文字情報であってもよい。
【0036】
本発明の第1の態様である販売促進システムは、ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(d)と、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(e)とを備えている。
【0037】
本発明の第2の態様である販売促進システムは、ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、受信手段(d)と、送信手段(e)と、
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する端末装置(TA)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(f)とを備えている。
【0038】
機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(d)において、機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報としては、送信手段(c)によって送信された追加情報を受信した顧客が選択できる要求情報が含まれる。
【0039】
この要求情報のうち、機能商品に関する追加情報としては、送信手段(c)によって送信された機能商品に関する追加情報(第2情報)とは別の情報であって、機能商品に関する詳細な情報(第3情報)が含まれ、機能商品に関する物性(固体・液体等の状態、粘度、色相、ph、比重、融点、沸点、引火点)、含有概略組成や安全性(MSDS情報(Material Safety Data Sheet)等)を含む文字情報や、各種評価データ情報が含まれる。
【0040】
要求情報のうち、機能商品の試供品は、機能商品を実際に試してみるためのサンプルが含まれる。顧客は、この試供品を実際に試してみて購入の検討をするかどうかについて判断できる。試供品の内容量は、予めサプライヤーが設定した選択肢の中から顧客が選択して要求できることが好ましい。顧客が自由に試供品の内容量を決定できるとすれば、その都度、その内容量の試供品を用意する必要があるのに対して、決められた選択肢の中から内容量を選択すれば、事前にその内容量の試供品を用意しておくことができ、タイムリーに試供品を提供することができる。
試供品を要求する要求情報には、評価完了時期や試供品の送付先住所(実際に評価する部署が異なる場合等)が含まれていることが好ましい。
【0041】
要求情報のうち、機能商品に関する質問は、顧客がサプライヤーにする質問が含まれる。
【0042】
この要求情報は、送信手段(c)によって送信された追加情報(第2情報)と共に送信される選択情報を受信した顧客が選択して送信する情報が含まれる。選択情報としては、たとえば、図3に示したように、「製品詳細」、「サンプル請求」、「お問い合わせ」の各アイコンのうちいずれかをクリックすることにより、自動的に各要求情報が送信されるようにしてもよい。この場合、「サンプル請求」のアイコンをクリックした後、試供品を要求する要求情報として、たとえば図4に示したように、試供品の内容量、評価完了時期、試供品の送付先住所を選択又は入力し、「サンプルを依頼する」のアイコンをクリックすることにより要求情報が送信されるようにしてもよい。なお、図4において、▼はプルダウンによって選択できることを示している(以下、同様である。たとえば、数量の欄はプルダウンを展開した状態を示している。)。また、「変更」をクリックすることにより、お客様情報を変更することができるようになっている。また、「サンプルを依頼する」をクリックすることにより、この情報が送信され、ホストコンピュター(HC)が受信手段(d)により受信する。なお、図3、4は日本語で表されているが、外国語(英語、中国語、韓国語等)で表してもよく、日本語と外国語との両方で表されていてもよい。
【0043】
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(e)において、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)は、サプライヤーに所属し、その顧客を担当する担当部署又は担当者が管理する末端装置であることが好ましい(他の送受信手段においても、以下、同じである。)。そして、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を担当部署又は担当者に送信することにより、担当部署又は担当者はいち早く、顧客の動向を把握できる。
【0044】
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する端末装置(TA)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(f)において、この代理店に、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信することにより、代理店はいち早く、顧客の動向を把握できる。なお、特定顧客に関連付けられた代理店が「顧客・代理店データ」にない場合、どの代理店にもこの要求情報は送信されない(この場合、サプライヤーに直接関連付けられる。)。
また、送信手段(e)及び送信手段(f)により、サプライヤー及び代理店が顧客の動向に関する情報を共通して把握できる。
【0045】
本発明の第1の態様である販売促進システムは、送信手段(a)により送信した機能商品に関する情報及び送信日時、受信手段(b)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(c)により送信した機能商品に関する追加情報及び送信日時、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時、並びに送信手段(e)により送信した送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(s)を備えている。
【0046】
本発明の第2の態様である販売促進システムにおいて、格納部(4)に格納する格納手段(s)には、さらに、送信手段(f)により送信した送信日時を格納する手段が備えられている。
【0047】
格納手段(s)は、送信手段(a)により送信した機能商品に関する情報及び送信日時、受信手段(b)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(c)により送信した機能商品に関する追加情報及び送信日時、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時、並びに送信手段(e)により送信した送信情報及び送信日時<第1の態様>;又はこれらの情報及び日時並びに送信手段(f)により送信した送信情報及び送信日時<第2の態様>をデータ格納部(4)に格納できれば何ら制限ないが、これらの情報を各特定顧客と関連つけてデータ格納部(4)に格納することが好ましい。
【0048】
本発明の第1の態様における販売促進システムは、ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(g);
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品の試供品の発送を指示する指示情報を送信する送信手段(h);又は、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品に関する質問に対して回答を指示する指示情報を送信する送信手段(i)を備え、
送信手段(g)により送信した追加情報及び送信日時、送信手段(h)により送信した指示情報及び送信日時、又は送信手段(i)により送信した指示情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(t)を備えることが好ましい。
【0049】
本発明の第2の態様における販売促進システムは、ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、送信手段(g);
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する末端装置(TA)若しくはサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品の試供品の発送を指示する指示情報を送信する送信手段(h);又は、送信手段(i)を備えることが好ましい。
【0050】
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(g)において、機能商品に関する追加情報は、受信手段(d)により受信した要求情報に基づいて提供される機能商品に関する詳細な情報(第3情報)が含まれる。
【0051】
送信手段(h)は、機能商品の試供品の発送を指示する指示情報を送信する送信手段であり、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して<第1の態様>;又はデータ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する末端装置(TA)若しくは端末装置(TS)に対して<第2の態様>、指示情報を送信するものである。すなわち、第2の態様において、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)にも送信され得るのは、顧客の中には代理店がまだ決定されていない場合や、代理店がなく直接取引を希望する顧客が存在するためである。そして、試供品の発送の指示情報を代理店に送信するのは、顧客の住所に近い代理店からタイムリーに試供品を発送できるからである。たとえば、サプライヤーの試供品のストックポイントが東京都及び大阪府にしかない場合において、北海道や沖縄県、フィリピン、インドの代理店に試供品の発送の指示情報を送信することが時間短縮につながる。
【0052】
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品に関する質問に対して回答を指示する指示情報を送信する送信手段(i)において、指示情報を受信した端末装置(TS)を所有・管理するサプライヤー(担当部署又は担当者)は、本発明の販売促進システムを介して回答してもよいし、別の伝達手段(電話、郵便、ファクシミリ、電子メール、面談、伝言等)によって回答してもよい。
【0053】
格納手段(t)は、送信手段(g)により送信した追加情報及び送信日時、送信手段(h)により送信した指示情報及び送信日時、又は送信手段(i)により送信した指示情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納できれば何ら制限ないが、これらの情報を各特定顧客と関連つけてデータ格納部(4)に格納することが好ましい。
【0054】
本発明の第1の態様における販売促進システムは、ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)から、機能商品の試供品を発送した旨の報告情報を受信する受信手段(j)、並びに顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品の試供品を発送したことを知らせる報告情報を送信する送信手段(k);又は
受信手段(d)により機能商品に関する質問に対する回答を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する質問に対する回答情報を送信する送信手段(m)を備え、
受信手段(j)により受信した報告情報及び受信日時及び送信手段(m)により送信した報告情報及び送信日時;又は送信手段(k)により送信した回答情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(u)を備えることが好ましい。
【0055】
本発明の第1の態様における販売促進システムの上記の好ましい態様において、送信手段(k)に、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して機能商品の試供品を発送したことを知らせる報告情報を送信することを含み、送信手段(m)に、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品に関する質問に対する回答情報を送信することを含むことが好ましい。
【0056】
本発明の第2の態様における販売促進システムは、ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、代理店が所有・管理する末端装置(TA)若しくはサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)から、機能商品の試供品を発送した旨の報告情報を受信する受信手段(j)、並びに顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品の試供品を発送したことを知らせる報告情報を送信する送信手段(k);又は
受信手段(d)により機能商品に関する質問に対する回答を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する末端装置(TA)とに対して、機能商品に関する質問に対する回答情報を送信する送信手段(m)を備え、
受信手段(j)により受信した報告情報及び受信日時及び送信手段(m)により送信した報告情報及び送信日時;又は送信手段(k)により送信した回答情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(u)を備えることが好ましい。
【0057】
本発明の第2の態様における販売促進システムの上記の好ましい態様において、送信手段(k)に、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する末端装置(TA)及び/又はサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して機能商品の試供品を発送したことを知らせる報告情報を送信することを含み、送信手段(m)に、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品に関する質問に対する回答情報を送信することを含むことが好ましい。
【0058】
代理店が所有・管理する末端装置(TA)又はサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)から、機能商品の試供品を発送した旨の報告情報を受信する受信手段(j)は、機能商品の試供品の発送を指示する指示情報を送信する送信手段(h)により試供品を発送した代理店又はサプライヤーのそれぞれが所有・管理する端末装置(TA又はTS)から試供品を発送した事実及び発送日時に関する報告情報を送信し、これらの情報をホストコンピューター(HC)が受信するものである。
【0059】
機能商品の試供品を発送したことを知らせる報告情報を送信する送信手段(k)は、ホストコンピューター(HC)が、顧客が所有・管理する端末装置(TC)とサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)とに対して<第1の態様>、又は端末装置(TC)と、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する末端装置(TA)及び/若しくは端末装置(TS)に対して<第2の態様>、この報告情報を送信するものである。なお、サプライヤーが試供品を送付した場合であっても、サプライヤーは複数の端末装置(TS)を所有している場合、試供品の発送を担当しなかった部署又は担当者の端末装置(TS)へこの報告情報が送信される(サプライヤーではなく、代理店が試供品を送付した場合も同様である。)。一方、端末装置(TA)が一つしかない代理店が試供品を発送した場合、この報告情報はこの端末装置(TA)へ必ずしも送信する必要はない。この報告情報の送信により、顧客は試供品のおおよその到着日時を予測でき、代理店及びサプライヤーは試供品が発送されたことを確認できるからである。
【0060】
回答情報を送信する送信手段(m)は、機能商品に関する質問に対して回答を指示する指示情報を送信する送信手段(i)により質問に対する回答をしたサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)から質問に対する回答をした事実及びその日時に関する回答情報をホストコンピューター(HC)に送信し、ホストコンピューター(HC)が、顧客が所有・管理する端末装置(TC)及びサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して<第1の態様>、又は端末装置(TC)、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する末端装置(TA)及び端末装置(TS)に対して<第2の態様>、この回答情報を送信するものである。この回答情報の送信により、顧客は回答の再確認ができ、代理店及びサプライヤーは回答されたことを確認できる。なお、この送信手段(i)によって、回答した事実だけではなく、質問に対する回答を行ってもよい。
【0061】
格納手段(u)は、受信手段(j)により受信した報告情報及び受信日時及び送信手段(k)により送信した報告情報及び送信日時、又は送信手段(m)により送信した回答情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納できれば何ら制限ないが、これらの情報を各特定顧客と関連つけてデータ格納部(4)に格納することが好ましい。
【0062】
本発明の第1の態様である販売促進システムは、ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、この要求情報に含まれた顧客による試供品の評価完了時期に基づいて、顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、評価状況の返信を要求する要求情報を送信する送信手段(n)と、
評価状況の返信情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(o)と、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(o)により受信した評価状況の返信情報及び受信日時を送信する送信手段(p)とを備え、
送信手段(n)により送信した要求情報及び送信日時、受信手段(o)により受信した返信情報及び受信日時、並びに送信手段(p)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(v)を備えることが好ましい。
【0063】
本発明の第2の態様である販売促進システムは、ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、この要求情報に含まれた顧客による試供品の評価完了時期に基づいて、顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、評価状況の返信を要求する要求情報を送信する送信手段(n)と、
評価状況の返信情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(o)と、
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する端末装置(TA)及びサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(o)により受信した評価状況の返信情報及び受信日時を送信する送信手段(p)とを備え、
送信手段(n)により送信した要求情報及び送信日時、受信手段(o)により受信した返信情報及び受信日時、並びに送信手段(p)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(v)を備えることが好ましい。
【0064】
送信手段(n)は、受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、この要求情報に含まれた顧客による試供品の評価完了時期に基づいて、顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、評価状況の返信を要求する要求情報を送信するものである。この要求情報には、評価が完了したかどうかを問う質問情報、まだ評価が完了していない場合、評価完了時期を問う質問情報、サプライヤーの担当者からの連絡又は面談を希望するかどうかを問う質問情報、その他の要望を問う質問情報が含まれる。この要求情報として、たとえば、図5に示したような要求情報が挙げられる。この送信手段(n)は、評価完了時期に基づいて、サプライヤーが予め設定した日時に送信されるが、顧客からの評価状況の返信情報を受領するまで繰り返し送信される。この繰り返し期間はサプライヤーが自由に設定できる。
【0065】
受信手段(o)は、送信手段(n)に基づいて、評価状況の返信情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信するものである。
【0066】
送信手段(p)は、受信手段(o)により受信した評価状況の返信情報及び受信日時を、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して<第1の態様>、又は特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する端末装置(TA)及び端末装置(TS)に対して<第2の態様>送信するものである。この情報に基づいて、代理店又はサプライヤー(担当部署又は担当者)が顧客の試供品の評価状況を知ることができ、代理店及び/又は担当者が連絡又は面談して、商談(さらに評価を要するかどうか、購入する場合、購入数量、購入頻度、売価等)を進めることができる。
【0067】
格納手段(v)は、送信手段(n)により送信した要求情報及び送信日時、受信手段(o)により受信した返信情報及び受信日時、並びに送信手段(p)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納できれば何ら制限ないが、これらの情報を各特定顧客と関連つけてデータ格納部(4)に格納することが好ましい。
【0068】
本発明の販売促進システムは、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)が、機能商品の試供品の発送を担当する部署が所有・管理する端末装置(TSS)、機能商品に関する質問に対して回答する部署が所有・管理する端末装置(TSQ)及び販売促進を担当する部署(TSP)からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
【0069】
本発明の販売促進システムは、機能商品の試供品の発送を担当する部署が所有・管理する端末装置(TSS)が、試供品の自動発送システムと接続されていることが好ましい。
試供品の自動発送システムには、試供品の自動充填手段、発送ラベルの印字手段、試供品容器の梱包手段及び梱包資材へ発送ラベルの貼付手段を含むことが好ましい。
試供品の自動充填手段は、機能商品の試供品の発送を担当する部署が所有・管理する端末装置(TSS)からの情報(機能商品の種類、内容量、個数等)によって、機能商品が専用容器に自動的に充填されるものであり、公知の自動充填機等が適用できる。この自動充填手段には、機能商品の名称をラベルに印字し、専用容器に貼付ることを含むことが好ましい。また、発送ラベルの印字手段は、端末装置(TSS)からの情報(発送先の住所、電話番号、受取人名等)によって、発送ラベルが自動的に印字されるものであり、公知の発送ラベル印字機等が適用できる。また、試供品容器の梱包手段及び梱包資材へ発送ラベルの貼付手段は、端末装置(TSS)からの情報によって、自動的に試供品が充填された専用容器を梱包資材に入れ、必要により緩衝材を挿入し、密封した後、発送ラベルを貼付るものであり、公知の梱包・貼付機等が適用できる。
図1
図2
図3
図4
図5

【手続補正書】
【提出日】2015年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
機能商品を販売するサプライヤーが所有・管理するホストコンピューター(HC)と、特定多数の顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)とがインターネット又はイントラネットを介して接続されたシステムであって、
ホストコンピューター(HC)が、顧客が所有・管理する端末装置(TC)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(1)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)との間でインターネット又はイントラネットを介して送受信できる送受信部(3)と、特定多数の顧客に関する情報データ及び送受信日時データを格納できるデータ格納部(4)とを備え;

ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する情報を送信する送信手段(a)と、
機能商品に関する追加情報を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(b)と、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(c)とを備え;

ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(d)と、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(e)とを備え;

送信手段(a)により送信した機能商品に関する情報及び送信日時、受信手段(b)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(c)により送信した機能商品に関する追加情報及び送信日時、並びに受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(e)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(s)を備え
機能商品が実際に試してみなければ本当に購入すべき商品であるかどうか判断できない工業化学薬剤であることを特徴とする販売促進システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項7】
機能商品を販売するサプライヤーが所有・管理するホストコンピューター(HC)と、サプライヤーを代理する代理店が所有・管理する端末装置(TA)と、特定多数の顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)とがインターネット又はイントラネットを介して接続されたシステムであって、
ホストコンピューター(HC)が、顧客が所有・管理する端末装置(TC)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(1)と、代理店が所有・管理する端末装置(TA)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(2)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)との間でインターネット又はイントラネットを介して送受信できる送受信部(3)と、特定多数の顧客に関する情報データ、代理店に関する情報データ、特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ及び送受信日時データを格納できるデータ格納部(4)とを備え;

ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する情報を送信する送信手段(a)と、
機能商品に関する追加情報を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(b)と、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(c)とを備え;

ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(d)と、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(e)と、
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた代理店が所有・管理する端末装置(TA)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(f)とを備え;

送信手段(a)により送信した機能商品に関する情報及び送信日時、受信手段(b)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(c)により送信した機能商品に関する追加情報及び送信日時、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(e)により送信した送信情報及び送信日時、並びに送信手段(f)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(s)を備え
機能商品が実際に試してみなければ本当に購入すべき商品であるかどうか判断できない工業化学薬剤であることを特徴とする販売促進システム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
送信手段(a)により送信した機能商品に関する情報及び送信日時、受信手段(b)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(c)により送信した機能商品に関する追加情報及び送信日時、並びに受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(e)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(s)を備え
機能商品が実際に試してみなければ本当に購入すべき商品であるかどうか判断できない工業化学薬剤である点を要旨とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
送信手段(a)により送信した機能商品に関する情報及び送信日時、受信手段(b)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(c)により送信した機能商品に関する追加情報及び送信日時、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(e)により送信した送信情報及び送信日時、並びに送信手段(f)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(s)を備え
機能商品が実際に試してみなければ本当に購入すべき商品であるかどうか判断できない工業化学薬剤である点を要旨とする。

【手続補正書】
【提出日】2016年7月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能商品を販売するサプライヤーが所有・管理するホストコンピューター(HC)と、サプライヤーを代理する特定の代理店が所有・管理する端末装置(TA)と、特定多数の顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)とがインターネット又はイントラネットを介して接続されたシステムであって、
ホストコンピューター(HC)が、顧客が所有・管理する端末装置(TC)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(1)と、特定の代理店が所有・管理する端末装置(TA)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(2)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)との間でインターネット又はイントラネットを介して送受信できる送受信部(3)と、特定多数の顧客に関する情報データ、特定の代理店に関する情報データ、特定の顧客と特定の代理店とを関連付けた顧客・代理店データ及び送受信日時データを格納できるデータ格納部(4)とを備え;

ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する情報を送信する送信手段(a)と、
機能商品に関する追加情報を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(b)と、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(c)とを備え;

ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(d)と、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(e)と、
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と特定の代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた特定の代理店が所有・管理する端末装置(TA)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(f)とを備え;

送信手段(a)により送信した機能商品に関する情報及び送信日時、受信手段(b)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(c)により送信した機能商品に関する追加情報及び送信日時、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時、送信手段(e)により送信した送信情報及び送信日時、並びに送信手段(f)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(s)を備え;
機能商品が実際に試してみなければ本当に購入すべき商品であるかどうか判断できない工業化学薬剤であることを特徴とする販売促進システム。
【請求項2】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(g);
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と特定の代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた特定の代理店が所有・管理する端末装置(TA)若しくはサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品の試供品の発送を指示する指示情報を送信する送信手段(h);又は、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品に関する質問に対して回答を指示する指示情報を送信する送信手段(i)を備え、
送信手段(g)により送信した追加情報及び送信日時、送信手段(h)により送信した指示情報及び送信日時、又は送信手段(i)により送信した指示情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(t)を備える請求項に記載の販売促進システム。
【請求項3】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、特定の代理店が所有・管理する端末装置(TA)若しくはサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)から、機能商品の試供品を発送した旨の報告情報を受信する受信手段(j)、並びに顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品の試供品を発送したことを知らせる報告情報を送信する送信手段(k);又は
受信手段(d)により機能商品に関する質問に対する回答を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と特定の代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた特定の代理店が所有・管理する端末装置(TA)とに対して、機能商品に関する質問に対する回答情報を送信する送信手段(m)を備え、
受信手段(j)により受信した報告情報及び受信日時及び送信手段(k)により送信した報告情報及び送信日時、又は送信手段(m)により送信した回答情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(u)を備える請求項1又は2に記載の販売促進システム。
【請求項4】
送信手段(k)に、特定の顧客に関連付けられた特定の代理店が所有・管理する端末装置(TA)及び/又はサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して機能商品の試供品を発送したことを知らせる報告情報を送信することを含み、
送信手段(m)に、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、機能商品に関する質問に対する回答情報を送信することを含む請求項に記載の販売促進システム。
【請求項5】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
受信手段(d)により機能商品の試供品を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信した場合、この要求情報に含まれた顧客による試供品の評価完了時期に基づいて、顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、評価状況の返信を要求する要求情報を送信する送信手段(n)と、
評価状況の返信情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(o)と、
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と特定の代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた特定の代理店が所有・管理する端末装置(TA)及びサプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(o)により受信した評価状況の返信情報及び受信日時を送信する送信手段(p)とを備え、
送信手段(n)により送信した要求情報及び送信日時、受信手段(o)により受信した返信情報及び受信日時、並びに送信手段(p)により送信した送信情報及び送信日時をデータ格納部(4)に格納する格納手段(v)を備える請求項1〜4のいずれかに記載の販売促進システム。
【請求項6】
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)が、機能商品の試供品の発送を担当する部署が所有・管理する端末装置(TSS)、機能商品に関する質問に対して回答する部署が所有・管理する端末装置(TSQ)及び販売促進を担当する部署(TSP)からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜5のいずれかに記載の販売促進システム。
【請求項7】
機能商品の試供品の発送を担当する部署が所有・管理する端末装置(TSS)が、試供品の自動発送システムと接続されている請求項に記載の販売促進システム。
【請求項8】
試供品の自動発送システムに、試供品の自動充填手段、発送ラベルの印字手段、試供品容器の梱包手段及び梱包資材へ発送ラベルの貼付手段を含む請求項に記載の販売促進システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
本発明販売促進システムの特徴は、機能商品を販売するサプライヤーが所有・管理するホストコンピューター(HC)と、サプライヤーを代理する特定の代理店が所有・管理する端末装置(TA)と、特定多数の顧客が所有・管理する端末装置(TC)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)とがインターネット又はイントラネットを介して接続されたシステムであって、
ホストコンピューター(HC)が、顧客が所有・管理する端末装置(TC)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(1)と、特定の代理店が所有・管理する端末装置(TA)との間でインターネットを介して送受信できる送受信部(2)と、サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)との間でインターネット又はイントラネットを介して送受信できる送受信部(3)と、特定多数の顧客に関する情報データ、特定の代理店に関する情報データ、特定の顧客と特定の代理店とを関連付けた顧客・代理店データ及び送受信日時データを格納できるデータ格納部(4)とを備え;
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)を介して送受信する手段であって、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する情報を送信する送信手段(a)と、
機能商品に関する追加情報を要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(b)と、
顧客が所有・管理する端末装置(TC)に対して、機能商品に関する追加情報を送信する送信手段(c)とを備え;
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
ホストコンピューター(HC)が送受信部(1)、送受信部(2)及び送受信部(3)を介して送受信する手段であって、
機能商品に関する追加情報、機能商品の試供品又は機能商品に関する質問に対する回答のいずれかを要求する要求情報を顧客が所有・管理する端末装置(TC)から受信する受信手段(d)と、
サプライヤーが所有・管理する端末装置(TS)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(e)と、
データ格納部(4)に格納された「特定の顧客と特定の代理店とを関連付けた顧客・代理店データ」に基づいて、特定の顧客に関連付けられた特定の代理店が所有・管理する端末装置(TA)に対して、受信手段(d)により受信した要求情報及び受信日時を送信する送信手段(f)とを備え;
【国際調査報告】