特表-16140271IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 京セラ株式会社の特許一覧

再表2016-140271基地局、プロセッサ、通信方法、ユーザ端末
<>
  • 再表WO2016140271-基地局、プロセッサ、通信方法、ユーザ端末 図000006
  • 再表WO2016140271-基地局、プロセッサ、通信方法、ユーザ端末 図000007
  • 再表WO2016140271-基地局、プロセッサ、通信方法、ユーザ端末 図000008
  • 再表WO2016140271-基地局、プロセッサ、通信方法、ユーザ端末 図000009
  • 再表WO2016140271-基地局、プロセッサ、通信方法、ユーザ端末 図000010
  • 再表WO2016140271-基地局、プロセッサ、通信方法、ユーザ端末 図000011
  • 再表WO2016140271-基地局、プロセッサ、通信方法、ユーザ端末 図000012
  • 再表WO2016140271-基地局、プロセッサ、通信方法、ユーザ端末 図000013
  • 再表WO2016140271-基地局、プロセッサ、通信方法、ユーザ端末 図000014
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2016年9月9日
【発行日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】基地局、プロセッサ、通信方法、ユーザ端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20171201BHJP
   H04W 68/00 20090101ALI20171201BHJP
【FI】
   H04W52/02 111
   H04W68/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】24
【出願番号】特願2017-503688(P2017-503688)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2016年3月2日
(31)【優先権主張番号】特願2015-41865(P2015-41865)
(32)【優先日】2015年3月3日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】キュリーズ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】長坂 優志
(72)【発明者】
【氏名】藤代 真人
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067AA43
5K067DD13
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG11
(57)【要約】
基地局は、システムフレーム番号(SFN)が最大値に達した後に最初の値に戻った時に1をインクリメントする拡張システムフレーム番号を含むシステム情報ブロック(SIB)をユーザ端末にブロードキャストする処理を実行する制御部を備える。前記拡張システムフレーム番号は、前記システム情報ブロックを受信したユーザ端末が、アイドル状態において、拡張DRX(eDRX)によりページングを監視するタイミングを含むページングフレームを特定するために用いられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムフレーム番号(SFN)が最大値に達した後に最初の値に戻った時に1をインクリメントする拡張システムフレーム番号を含むシステム情報ブロック(SIB)をユーザ端末にブロードキャストする処理を実行する制御部を備え、
前記拡張システムフレーム番号は、前記システム情報ブロックを受信したユーザ端末が、アイドル状態において、拡張DRX(eDRX)によりページングを監視するタイミングを含むページングフレームを特定するために用いられることを特徴とする基地局。
【請求項2】
ページングを基地局に対して送信する処理を実行する制御部を備え、
前記ページングは、拡張DRXが設定されたユーザ端末が前記基地局から送信されたページングを監視するタイミング を示す拡張DRXページングサイクルを含み、
前記拡張DRXページングサイクルは、前記ユーザ端末にも通知されることを特徴とするノード。
【請求項3】
上位ノードからページングを受信する処理を実行する制御部を備え、
前記ページングは、拡張DRXが設定されたユーザ端末が基地局から送信されたページングを監視するタイミングを示す拡張DRXページングサイクルを含み、
前記拡張DRXページングサイクルは、前記ユーザ端末にも通知され、
前記制御部は、前記拡張DRXページングサイクルに基づいて、前記ユーザ端末に対してページングを送信することを特徴とする基地局。
【請求項4】
基地局であって、
システムフレーム番号とDRXサイクルとに基づいて、無線端末宛てのページングメッセージを通知するためのページングフレームを決定する制御部を備え、
前記システムフレーム番号は、無線フレームが経過する度にカウントアップされ、かつ所定値でゼロにリセットされており、
前記制御部は、前記システムフレーム番号が前記所定値に達した回数を示す値を管理し、
前記制御部は、前記回数を示す値にさらに基づいて、前記ページングフレームを決定する基地局。
【請求項5】
前記制御部は、前記回数を示す値と前記システムフレーム番号とによって規定される拡張システムフレーム番号と前記DRXサイクルとに基づいて、前記ページングフレームを決定する請求項4に記載の基地局。
【請求項6】
前記回数を示す値をブロードキャストで無線端末に送信する送信部をさらに備える請求項4に記載の基地局。
【請求項7】
上位ノードから無線端末に通知された前記DRXサイクルの設定に関する設定情報と、前記無線端末を示す識別子とを前記上位ノードから受信する受信部をさらに備え、
前記設定情報は、前記回数を示す値を含み、
前記制御部は、前記上位ノードから受信した前記回数を示す値に基づいて、前記無線端末宛てのページングメッセージを通知するためのページングフレームを決定する請求項4に記載の基地局。
【請求項8】
無線端末が管理する前記回数を示す値を確認するためのチェック要求を前記無線端末から受信する受信部と、
前記無線端末が前記回数を示す値を確認するための応答を前記無線端末に送信する送信部と、をさらに備える請求項4に記載の基地局。
【請求項9】
無線端末であって、
システムフレーム番号とDRXサイクルとに基づいて、ページングフレームを決定する制御部を備え、
前記システムフレーム番号は、無線フレームが経過する度にカウントアップされ、かつ所定値でゼロにリセットされており、
前記制御部は、前記システムフレーム番号が前記所定値に達した回数を示す値を管理し、
前記制御部は、前記回数を示す値にさらに基づいて、前記ページングフレームを決定する無線端末。
【請求項10】
前記制御部は、前記回数を示す値と前記システムフレーム番号とによって規定される拡張システムフレーム番号と前記DRXサイクルとに基づいて、前記ページングフレームを決定する請求項9に記載の無線端末。
【請求項11】
前記回数を示す値をブロードキャストで基地局から受信する受信部をさらに備える請求項9に記載の無線端末。
【請求項12】
前記DRXサイクルの設定に関する設定情報をNASメッセージによって上位ノードから受信する受信部をさらに備え、
前記設定情報は、前記回数を示す値を含む請求項9に記載の無線端末。
【請求項13】
前記無線端末が管理する前記回数を示す値を確認するためのチェック要求を基地局に送信する送信部と、
前記無線端末が前記回数を示す値を確認するための応答を前記基地局から受信する受信部と、をさらに備える請求項9に記載の無線端末。
【請求項14】
所定トラッキングエリアに属するセルを管理する基地局よりも上位ノードであるネットワーク装置であって、
システムフレーム番号とDRXサイクルとに基づいてページングフレームを決定する制御部を備え、
前記システムフレーム番号は、無線フレームが経過する度にカウントアップされ、かつ所定値でゼロにリセットされており、
前記制御部は、前記DRXサイクルの設定に関する設定情報を、前記セルに在圏する無線端末に通知し、
前記設定情報は、前記システムフレーム番号が前記所定値に達した回数を示す値を含み、
前記制御部は、前記設定情報と前記無線端末を示す識別子とを、前記基地局に通知するネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムにおける基地局、無線端末、及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、無線端末の消費電力を削減するための間欠受信技術として、非連続受信(DRX)が規定されている。DRX動作を実行している無線端末は、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する。下りリンク制御チャネルを監視する周期は「DRXサイクル」と称される。
【0003】
無線端末及び基地局は、監視される下りリンク制御チャネルを含み得るページングフレーム(PF)をシステムフレーム番号(SFN)とDRXサイクルとに基づいて決定する。基地局は、決定されたページングフレームにおいて、無線端末宛てのページングメッセージを通知するための下りリンク制御チャネルを送信し、無線端末は、ページングフレームにおいて下りリンク制御チャネルを監視する。
【0004】
近年、移動通信システムにおいて人が介在することなく無線端末が通信を行うマシンタイプコミュニケーション(MTC)が注目されている。このような背景から、既存のDRXサイクルよりも長い拡張DRX(extended DRX)サイクルを新たに導入し、更なる消費電力の削減を図ることが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。拡張DRXサイクルを使用するDRXは拡張DRXと称される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】3GPP寄書「RP−141994」
【発明の概要】
【0006】
第1の特徴に係る基地局は、システムフレーム番号とDRXサイクルとに基づいて、無線端末宛てのページングメッセージを通知するためのページングフレームを決定する制御部を備える。前記システムフレーム番号は、無線フレームが経過する度にカウントアップされ、かつ所定値でゼロにリセットされている。前記制御部は、前記システムフレーム番号が前記所定値に達した回数を示す値を管理する。前記制御部は、前記回数を示す値にさらに基づいて、前記ページングフレームを決定する。
【0007】
第2の特徴に係る無線端末は、システムフレーム番号とDRXサイクルとに基づいて、ページングフレームを決定する制御部を備える。前記システムフレーム番号は、無線フレームが経過する度にカウントアップされ、かつ所定値でゼロにリセットされている。前記制御部は、前記システムフレーム番号が前記所定値に達した回数を示す値を管理する。前記制御部は、前記回数を示す値にさらに基づいて、前記ページングフレームを決定する。
【0008】
第3の特徴に係るネットワーク装置は、所定トラッキングエリアに属するセルを管理する基地局よりも上位ノードである。前記ネットワーク装置は、システムフレーム番号とDRXサイクルとに基づいてページングフレームを決定する制御部を備える。前記システムフレーム番号は、無線フレームが経過する度にカウントアップされ、かつ所定値でゼロにリセットされている。前記制御部は、前記DRXサイクルの設定に関する設定情報を、前記セルに在圏する無線端末に通知する制御部を備える。前記設定情報は、前記システムフレーム番号が前記所定値に達した回数を示す値を含む。前記制御部は、前記設定情報と前記無線端末を示す識別子とを、前記基地局に通知する。
【0009】
第4の特徴に係る基地局は、システムフレーム番号(SFN)が最大値に達した後に最初の値に戻った時に1をインクリメントする拡張システムフレーム番号を含むシステム情報ブロック(SIB)をユーザ端末にブロードキャストする処理を実行する制御部を備える。前記拡張システムフレーム番号は、前記システム情報ブロックを受信したユーザ端末が、アイドル状態において、拡張DRX(eDRX)によりページングを監視するタイミングを含むページングフレームを特定するために用いられる。
【0010】
第5の特徴に係るノードは、ページングを基地局に対して送信する処理を実行する制御部を備える。前記ページングは、拡張DRXが設定されたユーザ端末が前記基地局から送信されたページングを監視するタイミングを示す拡張DRXページングサイクルを含む。前記拡張DRXページングサイクルは、前記ユーザ端末にも通知される。
【0011】
第6の特徴に係る基地局は、上位ノードからページングを受信する処理を実行する制御部を備える。前記ページングは、拡張DRXが設定されたユーザ端末が基地局から送信されたページングを監視するタイミングを示す拡張DRXページングサイクルを含む。前記拡張DRXページングサイクルは、前記ユーザ端末にも通知される。前記制御部は、前記拡張DRXページングサイクルに基づいて、前記ユーザ端末に対してページングを送信する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、LTEシステムの構成図である。
図2図2は、UEのブロック図である。
図3図3は、eNBのブロック図である。
図4図4は、MMEのブロック図である。
図5図5は、プロトコルスタック図である。
図6図6は、無線フレームの構成図である。
図7図7は、第1実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。
図8図8は、拡張DRX設定に関する設定情報の一例を説明するための図である。
図9図9は、第2実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[実施形態の概要]
現状の仕様では、システムフレーム番号の最大値が規定されている。従って、システムフレーム番号の最大値を越えた拡張DRXサイクルが導入された場合、当該拡張DRXサイクルに基づいてページングフレームを適切に決定できない虞がある。
【0014】
そこで、実施形態は、既存のシステムフレーム番号の最大値を超えた拡張DRXサイクルが規定された場合に、ページングフレームを適切に決定可能な基地局、無線端末、及びネットワーク装置を提供する。
【0015】
第1及び第2実施形態に係る基地局は、システムフレーム番号とDRXサイクルとに基づいて、無線端末宛てのページングメッセージを通知するためのページングフレームを決定する制御部を備える。前記システムフレーム番号は、無線フレームが経過する度にカウントアップされ、かつ所定値でゼロにリセットされている。前記制御部は、前記システムフレーム番号が前記所定値に達した回数を示す値を管理する。前記制御部は、前記回数を示す値にさらに基づいて、前記ページングフレームを決定する。
【0016】
第1及び第2実施形態において、前記制御部は、前記回数を示す値と前記システムフレーム番号とによって規定される拡張システムフレーム番号と前記DRXサイクルとに基づいて、前記ページングフレームを決定する。
【0017】
第1実施形態に係る基地局は、前記回数を示す値をブロードキャストで無線端末に送信する送信部をさらに備えることを特徴とする。
【0018】
第2実施形態に係る基地局は、上位ノードから無線端末に通知された前記DRXサイクルの設定に関する設定情報と、前記無線端末を示す識別子とを前記上位ノードから受信する受信部をさらに備える。前記設定情報は、前記回数を示す値を含む。前記制御部は、前記上位ノードから受信した前記回数を示す値に基づいて、前記無線端末宛てのページングメッセージを通知するためのページングフレームを決定する。
【0019】
その他実施形態に係る基地局は、無線端末が管理する前記回数を示す値を確認するためのチェック要求を前記無線端末から受信する受信部と、前記無線端末が前記回数を示す値を確認するための応答を前記無線端末に送信する送信部と、をさらに備える。
【0020】
第1及び第2実施形態に係る無線端末は、システムフレーム番号とDRXサイクルとに基づいて、ページングフレームを決定する制御部を備える。前記システムフレーム番号は、無線フレームが経過する度にカウントアップされ、かつ所定値でゼロにリセットされている。前記制御部は、前記システムフレーム番号が前記所定値に達した回数を示す値を管理する。前記制御部は、前記回数を示す値にさらに基づいて、前記ページングフレームを決定する。
【0021】
第1及び第2実施形態において、前記制御部は、前記回数を示す値と前記システムフレーム番号とによって規定される拡張システムフレーム番号と前記DRXサイクルとに基づいて、前記ページングフレームを決定する。
【0022】
第1実施形態に係る無線端末は、前記回数を示す値をブロードキャストで基地局から受信する受信部をさらに備える。
【0023】
第2実施形態に係る無線端末は、前記DRXサイクルの設定に関する設定情報をNASメッセージによって上位ノードから受信する受信部をさらに備える。前記設定情報は、前記回数を示す値を含む。
【0024】
その他実施形態に係る無線端末は、前記無線端末が管理する前記回数を示す値を確認するためのチェック要求を基地局に送信する送信部と、前記無線端末が前記回数を示す値を確認するための応答を前記基地局から受信する受信部と、をさらに備える。
【0025】
第2実施形態に係るネットワーク装置は、所定トラッキングエリアに属するセルを管理する基地局よりも上位ノードである。前記ネットワーク装置は、システムフレーム番号とDRXサイクルとに基づいてページングフレームを決定する制御部を備える。前記システムフレーム番号は、無線フレームが経過する度にカウントアップされ、かつ所定値でゼロにリセットされている。前記制御部は、前記DRXサイクルの設定に関する設定情報を、前記セルに在圏する無線端末に通知する。前記設定情報は、前記システムフレーム番号が前記所定値に達した回数を示す値を含む。前記制御部は、前記設定情報と前記無線端末を示す識別子とを、前記基地局に通知する。
【0026】
[第1実施形態]
以下において、本発明をLTEシステムに適用する場合の実施形態を説明する。
【0027】
(システム構成)
図1は、LTEシステムの構成図である。図1に示すように、実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
【0028】
UE100は、無線端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、接続先のセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
【0029】
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
【0030】
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
【0031】
EPC20は、コアネットワークに相当する。E−UTRAN10及びEPC20によりLTEシステムのネットワーク(LTEネットワーク)が構成される。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300と、OAM(Operation and Maintenance)400とを含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
【0032】
OAM400は、オペレータによって管理されるサーバ装置であり、E−UTRAN10の保守及び監視を行う。
【0033】
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、アンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150は記憶部に相当し、プロセッサ160は制御部に相当する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
【0034】
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
【0035】
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
【0036】
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
【0037】
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、アンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。なお、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ240’としてもよい。
【0038】
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
【0039】
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
【0040】
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
【0041】
図4は、MME300のブロック図である。図4に示すように、MME300は、ネットワークインターフェイス320、メモリ330、及びプロセッサ340を備える。なお、メモリ330をプロセッサ340と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
【0042】
ネットワークインターフェイス320は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。ネットワークインターフェイス320は、S1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
【0043】
メモリ330は、プロセッサ340により実行されるプログラム、及びプロセッサ340による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ340は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ330に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ340は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
【0044】
図5は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図5に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
【0045】
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
【0046】
MAC層は、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)、UE100への割当リソースブロックを決定(スケジューリング)するケジューラを含む。
【0047】
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
【0048】
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
【0049】
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッドモード(コネクティッドモード)であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドルモード(アイドルモード)である。
【0050】
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
【0051】
図6は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンク(DL)にはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンク(UL)にはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
【0052】
図6に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルによりリソースエレメントが構成される。UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより構成され、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により構成される。
【0053】
(アイドルモードにおけるDRX動作の概要)
以下において、RRCアイドルモードにおけるDRX(DRX: Discontinuous Reception)動作について説明する。
【0054】
UE100は、バッテリを節約するために、DRX動作を行うことが可能である。DRX動作を行うUE100は、PDCCHを間欠的に監視する。通常、サブフレーム中のPDCCHは、当該サブフレーム中のPDSCHのスケジューリング情報(無線リソース及びトランスポートフォーマットの情報)を運搬する。
【0055】
RRCアイドルモードであるUE100は、着信があることを通知するページングメッセージを受信するためにPDCCHを間欠的に監視するDRX動作を行う。UE100は、ページング用のグループ識別子(P−RNTI)を用いて、PDCCH(CCE)をデコードして、ページングチャネルの割り当て情報(PI)を取得する。UE100は、当該割当情報に基づいて、ページングメッセージを取得する。UE100におけるPDCCH監視タイミングは、UE100の識別子(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)に基づいて定められる。PDCCH監視タイミングの算出について具体的に説明する。
【0056】
RRCアイドルモードのDRX動作におけるPDCCH監視タイミング(PDCCH監視サブフレーム)は、Paging Occasion(PO)と称される。
【0057】
UE100(及びeNB200)は、Paging Occasion(PO)、及び、Paging Occasionを含みうる無線フレームであるPaging Frame(PF)を下記のように計算する。
【0058】
PFのシステムフレーム番号(SFN)は、下記の式(1)から求められる。
【0059】
SFN mod T= (T div N) * (UE_ID mod N) …(1)
【0060】
ここで、Tは、ページングメッセージを受信するためのUE100のDRXサイクルであり、無線フレームの数で表される。Nは、TとnBのうち最小値である。nBは、4T, 2T, T, T/2, T/4, T/8, T/16, T/32から選択される値である。UE_IDは、「IMSI mod 1024」により求められる値である。
【0061】
このようにして求められたPFのうち、POのサブフレーム番号は、下記のように求められる。まず、下記の式(2)により、インデックスi_sを求める。
【0062】
i_s = floor(UE_ID/N) mod Ns …(2)
【0063】
ここで、Nsは、1とnB/Tのうち最大値である。
【0064】
次に、表1または表2からNs及びインデックスi_sに対応するPOを求める。表1はLTE FDDシステムに適用され、表2はLTE TDDシステムに適用される。表1および表2において、N/Aは非適用を表す。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
このように、UE100は、SFNとDRXサイクルとに基づいてページングフレームを決定する。なお、eNB200も同様にページングフレームを決定し、決定されたページングフレームにおいて、ページングメッセージを通知するためのPDCCHを送信する。
【0068】
(拡張システムフレーム番号の概要)
次に、拡張システムフレーム番号の概要について説明する。
【0069】
ページングフレーム(PF)のシステムフレーム番号(SFN)は、上述の式(1)の通り、「SFN mod T= (T div N) * (UE_ID mod N)」によって決定される。少なくとも3GPPのリリース12以前において、SFNの範囲は、0、1、2、…、1023である。このため、SFNの最大値は、1023であり、無線フレームの最大値(最大時間)は、1024(10.24秒)である。また、既存のDRXサイクル(T)では、「SFN > T」を満たす。従って、式(1)の左辺は、「SFN mod T」であるため、全てのSFNは、0、1、2、…、T−1のいずれかの値にマッピングされる。
【0070】
一方、既存のDRXサイクルよりも長く、既存のSFNの最大値を越えた拡張DRXサイクル(T)が導入された場合、「SFN < T」となり得る。「SFN < T」の場合、式(1)の左辺は、「SFNの最大値」にしかならない。例えば、拡張DRXサイクル(T)が3000[SFN]である場合、「1023 mod (3000) = 1023」となる。従って、「SFN < T」の場合、SFNが適切にマッピングされず、UE100及びeNB200は、拡張DRXサイクルに基づいてページングフレームを適切に決定できない虞がある。
【0071】
そこで、以下に示すように、無線フレームヘッダ(radioFrameHeader)を導入し、既存のSFNよりも大きい値を取り得る拡張システムフレーム番号(拡張SFN)を規定する。
【0072】
SFNは、無線フレームが経過する度にカウントアップされ、且つ所定値(最大値を越えた値)でゼロにリセットされる。新たに導入する無線フレームヘッダは、システムフレーム番号が所定値に達した回数を示す値である。従って、SFNが最大値に達した後に最初に戻った(いわゆる、「ラップアラウンド(Wrap around)」が実行された)場合、無線フレームヘッダは、「1」増加する(「1」インクリメントされる)。
【0073】
以下に示すように、無線フレームヘッダとSFNとを組み合わせが、拡張システムフレーム番号(enhanced SFN)として解釈される。
【0074】
【表3】

【0075】
無線フレームヘッダは、「0、1、2、・・・」の値をとり、所定値(最大値を越えた値)でゼロにリセットされる。無線フレームヘッダの最大値は、例えば、8437である。この場合の拡張SFNの最大値は、8438(radioFrameHeader)×1024(SFN)=8640512であり、約24時間(8640000)に相当する。
【0076】
(第1実施形態に係る動作)
次に、第1実施形態に係る動作について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、第1実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。図8は、拡張DRX設定に関する設定情報の一例を説明するための図である。
【0077】
UE100は、eNB200が管理するセルに在圏している。UE100は、アイドルモードである。或いは、UE100は、コネクティッドモードであってもよい。
【0078】
図7に示すように、ステップS110において、eNB200は、無線フレームヘッダ(radioFrameHeader)をUE100に送信する。具体的には、eNB200は、自局において管理している無線フレームヘッダをUE100に送信する。eNB200は、自局のUE100に共通の無線フレームヘッダを管理している。或いは、eNB200は、UE100毎に無線フレームヘッダを管理していてもよい。UE100に送信される無線フレームヘッダの値は、eNB200が管理している現在の値を示す。
【0079】
eNB200は、無線フレームヘッダをUE100に送信する。具体的には、eNB200は、RRCメッセージ(例えば、RRCConnectionReconfiguration)によってユニキャストで送信する。或いは、eNB200は、マスタ情報ブロック(MIB)又はシステム情報ブロック(SIB)によってブロードキャストで送信してもよい。これにより、UE100は、無線フレームヘッダを周期的に受信し得るので、eNB200との間で無線フレームヘッダの値がずれたままになることを低減できる。なお、eNB200は、UE100からの要求に応じて、無線フレームヘッダをUE100に個別に送信してもよい。例えば、UE100は、UE Assistance Informationメッセージによって当該要求をeNB200に通知してもよい。
【0080】
UE100は、受信した無線フレームヘッダをメモリ150に記憶し、管理する。具体的には、UE100は、eNB200から受信した無線フレームヘッダの値を記憶し、その値から無線フレームヘッダのカウントを開始する。これにより、UE100とeNB200との無線フレームヘッダが同一の値となる。
【0081】
ステップS120において、eNB200は、アイドルモードにおける拡張DRXサイクルの設定に関する設定情報(Configuration)をUE100に送信する。具体的には、eNB200は、ページング制御チャネル(PCCH)を拡張したPCCHの設定情報(ePCCH設定情報:ePCCH−Config)をUE100に送信する。ePCCH設定情報は、既存のPCCH設定情報(PCCH−Config)とは異なる情報要素である。
【0082】
図8に示すように、ePCCH設定情報は、eNB200において、ページングメッセージを通知するためのPDCCHを送信する周期を示すページングサイクル(PagingCycle)を含む。ePCCH設定情報に含まれるページングサイクルは、既存の範囲よりも大きい値であってもよい。例えば、図8に示すように、ページングサイクルの最大値は、8640512[無線フレーム]である。なお、ePCCH設定情報は、無線フレームヘッダを含んでもよい(図8の下図参照)。
【0083】
なお、eNB200は、アイドルモードにおける拡張DRXサイクルの設定に関する設定情報として、PCCH設定情報をブロードキャスト(SIB2)で送信してもよい。この場合、ページングサイクルの値域が拡張されており、既存のページングサイクルよりも大きい値を設定できる。
【0084】
UE100は、ePCCH設定情報をeNB200から受信する。UE100は、ePCCH設定情報に基づいて、ページングサイクルをDRXサイクル(又は既存のDRXサイクルよりも長い拡張DRXサイクル)として設定する。また、UE100は、SFNとDRXサイクルに加えて、無線フレームヘッダに基づいて、ページングフレームを決定する。具体的には、UE100は、無線フレームヘッダとSFNとによって規定される拡張SFNと、DRXサイクルとに基づいて、ページングフレームを決定する。UE100は、上述した式(1)と関連するパラメータとを用いて、ページングフレームを決定する。なお、UE100は、関連するパラメータをeNB200から取得している。その後、アイドルモードにおいて、UE100は、拡張DRX動作を実行する。UE100は、決定したページングフレームにおいてPDCCHを監視する。
【0085】
なお、UE100は、ePCCH設定情報に基づいて設定を行った場合、既存のPCCH設定情報を受信しても無視する。UE100は、PCCH設定情報を破棄してもよい。
【0086】
ステップS130において、eNB200は、UE100と同様に、ページングサイクルをDRXサイクルとして、ページングフレームを決定する。eNB200及びUE100のそれぞれは、無線フレームヘッダをカウントして管理しているため、拡張SFNの値が同じになる。従って、eNB200とUE100とが決定したページングフレームは同じである。
【0087】
eNB200は、上位ノード(MME300)からページングを受けた場合、決定されたページングフレームにおいてページングメッセージを通知するためのPDCCHを送信する。UE100は、決定されたページングフレームにおいてPDCCHを監視しているため、eNB200からのページングメッセージを受信できる。
【0088】
以上のように、既存のDRXサイクルよりも長い拡張DRXサイクル導入された場合であっても、拡張SFNを用いることによって、ページングフレームを適切に決定することができる。
【0089】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図9を用いて説明する。図9は、第2実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。なお、第1実施形態と同様の部分は、適宜説明を省略する。
【0090】
第2実施形態では、MME300が、アイドルモードにおける拡張DRXサイクルの設定に関する設定情報(Configuration)をUE100に通知する。
【0091】
図9に示すように、ステップS210において、UE100は、MME300にNASメッセージによって自身の識別子(UEID)を通知する。ここで、UE100は、MTC専用UEである。或いは、UE100は、固定されていたり、局所移動しか行わない低モビリティ性(Low Mobility)を有する装置であってもよい。
【0092】
ステップS220において、MME300は、アイドルモードにおける拡張DRXサイクルの設定に関する設定情報(Configuration)をUE100に通知する。MME300は、NASメッセージによって設定情報を通知する。
【0093】
設定情報は、拡張DRXサイクルを示す情報を含む。また、設定情報は、当該拡張DRXサイクルに基づくページングフレームを決定するための無線フレームヘッダの値を含む。
【0094】
UE100は、設定情報に従って拡張DRXの設定を行う。また、UE100は、無線フレームヘッダの値からカウントを開始し、無線フレームヘッダを管理する。UE100は、第1実施形態と同様に、ページングフレームを決定する。また、UE100は、アイドルモードにおいて拡張DRX動作を実行する。
【0095】
ステップS230において、MME300は、UE100に通知された設定情報と、当該UE100を示すUEIDとを、eNB200に通知する。MME300は、UE100が在圏するセルを管理するeNB200が分かる場合には、当該eNB200に設定情報とUEIDとを通知する。或いは、MME300は、UE100が在圏するセルが属するトラッキングエリアに属する各セルを管理する各eNB200に、設定情報とUEIDとを通知してもよい。
【0096】
ここで、設定情報に含まれる無線フレームヘッダは、カウントされ続けている値であり、SFNがリセットされていた場合は、その回数に応じてカウントされた値である。従って、eNB200に通知した時点での無線フレームヘッダの値とUE100に通知した時点での無線フレームヘッダの値とが異なる可能性がある。
【0097】
eNB200は、設定情報とUEIDとをMME300から受信する。eNB200は、UEIDが示すUE100は、設定情報に含まれる拡張DRXサイクルが設定され得ると判断する。従って、eNB200は、設定情報に含まれる無線フレームヘッダを用いて、当該UE100宛てのページングメッセージを通知するためのページングフレームを決定する。
【0098】
ステップS240において、上位ノードからページングを受けたMME300は、ページングをeNB200に通知する。MME300は、ページングメッセージの宛先のUE100が在圏するセルを管理するeNB200が分かる場合には、当該eNB200にページングを通知する。或いは、MME300は、トラッキングエリアに属する各セルを管理する各eNB200にページングを通知してもよい。
【0099】
なお、MME300は、ステップS230における設定情報及び/又はUEIDをページングを通知するためのメッセージに含めてもよい。
【0100】
ステップS250において、上位ノードであるMME300からページングを受けたeNB200は、ページングメッセージの宛先がMME300から受信したUEIDが示すUE100と一致するか否かを判定する。eNB200は、ページングメッセージの宛先がMME300から受信したUEIDが示すUE100と一致した場合、設定情報に含まれる無線フレームヘッダを用いて決定したページングフレームにおいてページングメッセージを通知する。そうでない場合、eNB200は、通常通りに、ページングメッセージを通知する。
【0101】
UE100は、eNB200にMME300から通知された無線フレームヘッダを用いて、ページングフレームを決定しているため、同じページングフレームを監視している。従って、UE100は、eNB200からのページングメッセージを受信することができる。
【0102】
以上のように、MME300が、アイドルモードにおける拡張DRXサイクルの設定に関する設定情報をUE100に通知する場合に、既存のDRXサイクルよりも長い拡張DRXサイクル導入された場合であっても、ページングフレームを適切に決定することができる。
【0103】
[その他の実施形態]
上述した実施形態において、拡張DRXサイクルが設定された場合、UE100は、PDCCHを長期間モニタしないため、UE100とeNB200とが管理している無線フレームヘッダのずれが発生する可能性がある。
【0104】
そこで、無線フレームヘッダのずれの発生を抑制するために、以下の方法を実行することができる。
【0105】
第1の方法では、UE100は、eNB200がブロードキャストによって送信する無線フレームヘッダの値を受信する。UE100は、自身が管理する無線フレームヘッダの値をeNB200から受信した無線フレームヘッダの値に更新する。或いは、UE100は、自身が管理する無線フレームヘッダの値と、eNB200から受信した無線フレームヘッダの値とが一致していない場合に、自身が管理する無線フレームヘッダの値をeNB200から受信した無線フレームヘッダの値に更新してもよい。
【0106】
これにより、UE100は、アイドルモードである場合であっても、eNB200が送信する無線フレームヘッダの値を受信できるため、電力を大きく消費することなく、無線フレームヘッダを確認することができる。
【0107】
第2の方法では、UE100は、自身が管理する無線フレームヘッダの値を確認するためのチェック要求をeNB200に送信する。チェック要求には、UE100が管理している無線フレームヘッダの値を含んでもよい。
【0108】
UE100は、例えば、無線フレームヘッダが所定値(最大値を越えた値)でゼロにリセットされたことをトリガとして、チェック要求を送ってもよい。UE100は、アイドルモードである場合、コネクティッドモードへ移行した後に、RRCメッセージによってユニキャストでチェック要求を送信する。
【0109】
eNB200は、チェック要求の受信に応じて、チェック要求の送信元のUE100の無線フレームヘッダの値をチェックするための動作を開始する。
【0110】
具体的には、eNB200は、チェック要求に含まれる無線フレームヘッダと自身が管理している無線フレームヘッダとが一致しているか否かを確認する。eNB200は、無線フレームヘッダが一致していない場合、チェック要求に対する応答として、自身が管理する無線フレームヘッダの値を含むメッセージをUE100に送信する。eNB200は、無線フレームヘッダが一致している場合、無線フレームヘッダが正常である旨の応答をUE100に送信する。或いは、eNB200は、無線フレームヘッダが一致している場合であっても、応答として、自身が管理する無線フレームヘッダの値を含むメッセージをUE100に送信してもよい。また、チェック要求がUE100が管理している無線フレームヘッダの値を含まない場合も、eNB200は、自身が管理する無線フレームヘッダの値を含むメッセージをUE100に送信してもよい。
【0111】
UE100は、チェック要求に対する応答に、eNB200が管理する無線フレームヘッダの値が含まれる場合、自身が管理する無線フレームヘッダの値を応答に含まれる無線フレームヘッダの値に更新する。或いは、UE100は、自身が管理する無線フレームヘッダの値と、応答に含まれる無線フレームヘッダの値とが一致していない場合に、自身が管理する無線フレームヘッダの値を応答に含まれる無線フレームヘッダの値に更新してもよい。また、UE100は、無線フレームヘッダが正常である旨の応答をeNB200から受信した場合、無線フレームヘッダの管理を引き続き実行する。
【0112】
これにより、eNB200がブロードキャストによって無線フレームヘッダの値を送信していない場合であっても、UE100は、無線フレームヘッダを確認することができる。
【0113】
上述した実施形態では、セルラ通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
【0114】
[相互参照]
日本国特許出願第2015−041865号(2015年3月3日)の全内容が参照により本願明細書に組み込まれている。
【産業上の利用可能性】
【0115】
本発明は、通信分野において有用である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9

【手続補正書】
【提出日】2017年9月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
基地局が、システムフレーム番号(SFN)が最大値に達した後に最初の値に戻った時に1をインクリメントする拡張システムフレーム番号を特定するための情報を含むシステム情報ブロック(SIB)をユーザ端末にブロードキャストするステップと、
前記ユーザ端末が、前記システム情報ブロックを前記基地局から受信するステップと、
前記ユーザ端末が、アイドル状態において、拡張DRX(eDRX)によりページングを監視するタイミングを含むページングフレームを決定するために、前記情報により特定された前記拡張システムフレーム番号を用いるステップと、を備える通信方法。
【請求項2】
システムフレーム番号(SFN)が最大値に達した後に最初の値に戻った時に1をインクリメントする拡張システムフレーム番号を特定するための情報を含むシステム情報ブロック(SIB)をユーザ端末にブロードキャストする処理を実行する制御部を備え、
前記情報により特定される前記拡張システムフレーム番号は、前記システム情報ブロックを受信したユーザ端末が、アイドル状態において、拡張DRX(eDRX)によりページングを監視するタイミングを含むページングフレームを決定するために用いられることを特徴とする基地局。
【請求項3】
基地局を制御するためのプロセッサであって、
システムフレーム番号(SFN)が最大値に達した後に最初の値に戻った時に1をインクリメントする拡張システムフレーム番号を特定するための情報を含むシステム情報ブロック(SIB)をユーザ端末にブロードキャストする処理を実行する処理を実行し、
前記情報により特定される前記拡張システムフレーム番号は、前記システム情報ブロックを受信したユーザ端末が、アイドル状態において、拡張DRX(eDRX)によりページングを監視するタイミングを含むページングフレームを決定するために用いられることを特徴とするプロセッサ。
【請求項4】
ユーザ端末であって、
システムフレーム番号(SFN)が最大値に達した後に最初の値に戻った時に1をインクリメントする拡張システムフレーム番号を特定するための情報を含むシステム情報ブロック(SIB)を基地局から受信する受信部と、
アイドル状態において、拡張DRX(eDRX)によりページングを監視するタイミングを含むページングフレームを決定するために、前記情報により特定された前記拡張システムフレーム番号を用いる制御部と、を備えるユーザ端末。
【請求項5】
ユーザ端末を制御するためのプロセッサであって、
システムフレーム番号(SFN)が最大値に達した後に最初の値に戻った時に1をインクリメントする拡張システムフレーム番号を特定するための情報を含むシステム情報ブロック(SIB)を基地局から受信する処理と、
アイドル状態において、拡張DRX(eDRX)によりページングを監視するタイミングを含むページングフレームを決定するために、前記情報により特定された前記拡張システムフレーム番号を用いる処理と、を実行するプロセッサ。
【国際調査報告】