(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
一つのユーザ端末は、異なる周波数で運用される複数のセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する制御部を備える。前記制御部は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、前記現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。
前記制御部は、前記ユーザ端末に固有の値及び前記対象セルの再選択が行われる確率を定義する値に基づいて、前記対象セルの再選択を行うことを特徴とする請求項7に記載のユーザ端末。
前記ユーザ端末に固有の値は、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)であることを特徴とする請求項7に記載のユーザ端末。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下において、移動通信システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0010】
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0011】
[開示の概要]
背景技術で触れた移動通信システムでは、サービングセルとして用いる対象セルの選択は、隣接セルの品質に基づいて行われる。従って、地理的に近い位置に存在するユーザ端末が同一セルを対象セルとして選択する蓋然性が高い。また、ユーザ端末の地理的な分布には偏りがあることが多い。すなわち、ユーザ端末がサービングセルとして用いるセルが同一セルに偏る可能性があり、各セルの負荷分散を適切に行えない可能性がある。
【0012】
開示の概要に係るユーザ端末は、異なる周波数で運用される複数のセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する制御部を備える。前記制御部は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、前記現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。
【0013】
開示の概要に係るユーザ端末は、異なる周波数で運用される複数のセルのうち、所定品質基準を満たす品質を有するセルの中から、サービングセルとして用いる対象セルを選択する制御部を備える。前記制御部は、自ユーザ端末に割り当てられる識別子を用いて、前記対象セルを選択する。
【0014】
開示の概要に係るユーザ端末は、異なる周波数で運用される複数のセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する制御部を備える。前記制御部は、自ユーザ端末に固有の値を用いて、前記対象セルの再選択を行うか否かを判定する。
【0015】
開示の概要に係るユーザ端末によれば、各セルの負荷分散を適切に行うことができる。言い換えると、RRCアイドル状態のユーザ端末を各セルに適切に配分することができる。
【0016】
[実施形態]
以下において、移動通信システムとして、3GPP規格に基づいたLTEシステムを例に挙げて、実施形態を説明する。
【0017】
(システム構成)
LTEシステムのシステム構成について説明する。図1は、LTEシステムの構成図である。
【0018】
図1に示すように、LTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
【0019】
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、eNB200によって形成されるセル(UE100がRRCコネクティッド状態である場合には、サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
【0020】
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、無線基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
【0021】
eNB200は、1又は複数のセルを形成しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
【0022】
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。なお、E−UTRAN10及びEPC20は、LTEシステムのネットワークを構成する。
【0023】
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。無線送受信機110及びプロセッサ160は、送信部及び受信部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
【0024】
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
【0025】
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るためにGNSS信号を受信するとともに、受信されたGNSS信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
【0026】
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)とを含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
【0027】
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。無線送受信機210(及び/又はネットワークインターフェイス220)及びプロセッサ240は、送信部及び受信部を構成する。また、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
【0028】
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
【0029】
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
【0030】
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUとを含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
【0031】
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
【0032】
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
【0033】
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
【0034】
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
【0035】
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。また、PDCP層には、データユニット(PDCP PDU)を送信するための送信エンティティ又はデータユニット(PDCP PDU)を受信するための受信エンティティが形成されることに留意すべきである。
【0036】
RRC層は、制御情報を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御情報(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合に、UE100はRRCコネクティッド状態であり、UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がない場合に、UE100はRRCアイドル状態である。
【0037】
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
【0038】
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
【0039】
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。また、UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
【0040】
(適用シーン)
以下において、適用シーンについて説明する。図6は、適用シーンを説明するための図である。
【0041】
図6に示すように、複数のeNB200(例えば、eNB200#1、eNB200#2、eNB200#3、eNB200#4)を有する。eNB200#1は、無線通信エリアとしてセル#1を有しており、eNB200#2は、無線通信エリアとしてセル#2を有しており、eNB200#3は、無線通信エリアとしてセル#3−1及びセル#3−2を有しており、eNB200#4は、無線通信エリアとしてセル#4−1及びセル#4−2を有している。
【0042】
なお、セル#2、セル#3−1、セル#3−2、セル#4−1及びセル#4−2は、セル#1と重複している。また、各セルは、互いに異なる周波数で運用されている。各セルが運用されている周波数には、優先度が定められている。周波数と優先度との対応関係は、eNB200から報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)に含まれる。
【0043】
このような前提下において、UE100は、異なる周波数で運用される複数のセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する。具体的には、UE100は、開始条件が満たされた場合に、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定し、選択条件を満たすセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する。
【0044】
第1に、開始条件は、以下に示す通りである。
【0045】
(A1)現在のサービングセルの周波数の優先度よりも高い優先度を有する周波数
−UE100は、高い優先度を有する周波数の品質を常に測定する。
【0046】
(A2)現在のサービングセルの周波数の優先度と等しい優先度又は低い優先度を有する周波数
−UE100は、現在のサービングセルの品質が所定閾値を下回った場合に、等しい優先度又は低い優先度を有する周波数の品質を測定する。
【0047】
第2に、選択条件は、以下に示す通りである。
【0048】
(B1)隣接セルの周波数の優先度が現在のサービングセルの優先度よりも高い
−UE100は、所定期間(Treselection
RAT)に亘ってSqual>Thresh
X,HighQの関係を満たすセル、若しくは、所定期間(Treselection
RAT)に亘ってSrxlev>Thresh
X,HighPの関係を満たすセルを対象セルとして選択する。このようなケースにおいて、隣接セルが満たすべき基準を“S−criteria”と称することもある。
【0049】
但し、Squalは、セル選択品質レベルを表しており、Squal=Q
qualmeas-(Q
qualmin+Q
qualminoffset)−Qoffset
tempによって算出される。Q
qualmeasは、隣接セルの品質レベル(RSRQ)であり、Q
qualminは、最小要求品質レベルであり、Q
qualminoffsetは、隣接セルに定常的に適用される所定オフセットであり、Qoffset
tempは、隣接セルに一時的に適用されるオフセットである。Thresh
X,HighQは、所定閾値である。
【0050】
また、Srxlevは、セル選択受信レベルを表しており、Srxlev=Q
rxlevmeas-(Q
rxlevmin+Q
rxlevminoffset)-Pcompensation−Qoffset
tempによって算出される。Q
rxlevmeasは、隣接セルの受信レベル(RSRP)であり、Q
rxlevminは、最小要求受信レベルであり、Q
rxlevminoffsetは、隣接セルに定常的に適用される所定オフセットであり、Pcompensationは、アップリンクの能力に関するパラメータであり、Qoffset
tempは、隣接セルに一時的に適用されるオフセットである。Thresh
X,HighPは、所定閾値である。
【0051】
(B2)隣接セルの周波数の優先度が現在のサービングセルの優先度と同じである
−UE100は、現在のサービングセルのランキングR
s及び隣接セルのランキングR
nを算出するとともに、所定期間(Treselection
RAT)に亘ってR
sよりも高いランキングR
nを有するセルを対象セルとして選択する。このようなケースにおいて、隣接セルが満たすべき基準を“R−criteria”と称することもある。
【0052】
但し、R
sは、R
s=Q
meas,
s+Q
Hyst−Qoffset
tempによって算出される。R
nは、R
n=Q
meas,
n−Qoffset−Qoffset
tempによって算出される。Q
meas,
sは、現在のサービングセルの受信レベル(RSRP)であり、Q
meas,
nは、隣接セルの受信レベル(RSRP)である。Q
Hystは、現在のサービングセルが対象セルとして再選択されやすくするためのヒステリシス値である。Qoffset
tempは、現在のサービングセル及び隣接セルに一時的に適用されるオフセットである。
【0053】
(B3)隣接セルの周波数の優先度が現在のサービングセルの優先度よりも低い
−UE100は、所定期間(Treselection
RAT)に亘ってSqual<Thresh
Serving,LowQが満たされる、若しくは、所定期間(Treselection
RAT)に亘ってSrxlev<Thresh
Serving,LowPが満たされるという前提下において、上述した(B1)と同様の手法によって隣接セルの中から対象セルを選択する。
【0054】
但し、Thresh
Serving,LowQ及びThresh
Serving,LowPは、Thresh
X,HighQ及びThresh
X,HighPと同様に、所定閾値である。
【0055】
なお、対象セルの選択で用いる各種パラメータは、eNB200から報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)に含まれる。各種パラメータは、周波数の優先度(cellReselectionPriority)、所定期間(Treselection
RAT)、各種オフセット(Q
qualminoffset、Q
rxlevminoffset、Qoffset
temp、Q
Hyst、Qoffset)、各種閾値(Thresh
X,HighQ、Thresh
X,HighP、Thresh
Serving,LowQ、Thresh
Serving,LowP)を含む。
【0056】
実施形態において、UE100(制御部)は、異なる周波数で運用される複数のセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する。具体的には、UE100(制御部)は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。ここで、「所定品質基準を満たしている」とは、上述した開始条件が満たされていないことである。詳細には、所定品質基準とは、上述した(A2)に示したように、現在のサービングセルの品質が所定閾値を下回っていない条件である。
【0057】
言い換えると、UE100(制御部)は、原則として、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合に、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質測定を開始しないように構成されている。しかしながら、UE100(制御部)は、後述するように、現在のサービングセルから受信するシステム情報に基づいて、例外的に隣接セルの品質測定を開始することに留意すべきである。
【0058】
ここで、UE100(制御部)は、現在のサービングセルから受信するシステム情報(SIB;System Information Block)に基づいて、所定タイミングを特定する。なお、所定タイミングは、対象セルの選択に伴って隣接セルの品質測定を開始するタイミングを意味する。
【0059】
システム情報は、隣接セルの品質測定を直ちに開始することを意味していてもよい。このようなケースにおいて、UE100(制御部)は、システム情報を受信するタイミングを所定タイミングとして特定し、システム情報の受信に応じて隣接セルの品質測定を開始する。
【0060】
或いは、システム情報は、隣接セルの品質測定を開始すべきサブフレーム番号を含んでもよい。UE100(制御部)は、システム情報に含まれるサブフレーム番号を所定タイミングとして特定し、特定されたサブフレーム番号で隣接セルの品質測定を開始する。
【0061】
或いは、システム情報は、所定タイミングの周期を示す情報を含んでもよい。例えば、システム情報は、隣接セルの品質測定を終了したタイミングで起動されるタイマに設定すべきタイマ値を含む。UE100(制御部)は、タイマ値がセットされたタイマが満了したタイミングを所定タイミングとして特定し、特定されたタイミングで隣接セルの品質測定を開始する。
【0062】
ここで、システム情報が所定タイミングの周期を示す情報を含む場合において、UE100(制御部)は、UE100に固有の値に基づいて、所定タイミングの周期を補正してもよい。UE100に固有の値は、例えば、システム情報を受信するサブフレーム番号であってもよく、UE100の識別子(UE−ID)であってもよい。UE100(制御部)は、“タイマ値×UE−ID”によって得られる値をタイマにセットし、タイマが満了したタイミングで隣接セルの品質測定を開始する。
【0063】
或いは、システム情報は、UE100(制御部)が発生する乱数と対比すべき閾値を含んでもよい。UE100(制御部)は、所定タイミングにおける乱数と閾値との比較結果に基づいて、隣接セルの品質を測定する。例えば、UE100(制御部)は、所定タイミングにおいて、乱数が閾値よりも大きい若しくは乱数が閾値よりも小さいといった条件が満たされる場合に、隣接セルの品質測定を開始する。
【0064】
(移動通信方法)
以下において、移動通信方法について説明する。図7は、移動通信方法を示すシーケンス図である。
【0065】
図7に示すように、ステップS10において、UE100は、RRCアイドル状態である。
【0066】
ステップS11において、UE100は、eNB200(現在のサービングセル)から報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)を受信する。
【0067】
ステップS12において、UE100は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。UE100は、システム情報(SIB;System Information Block)に基づいて、所定タイミングを特定する。
【0068】
(作用及び効果)
UE100(制御部)は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。すなわち、地理的に近い位置に存在するUE100であっても、対象セルの選択に伴う隣接セルの品質測定を開始するタイミングが時間的に離散する。従って、各セルの負荷分散を適切に行うことができる。言い換えると、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができる。
【0069】
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0070】
具体的には、実施形態では、UE100は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。これに対して、変更例1では、UE100(制御部)は、実施形態で説明した(B1)〜(B3)に示すように、所定品質基準(S−criteriaやR−criteria)を満たす品質を有するセルの中から、サービングセルとして用いる対象セルを選択する。UE100(制御部)は、対象セルの選択において、ランダム化するための値を用いて、対象セルを選択する。
【0071】
ランダム化するための値とは、現在のサービングセルに在圏する全てのUE100に共通する値でなければよい。例えば、ランダム化するための値とは、UE100に割り当てられる識別子(UE−ID)、UE100(制御部)が発生する乱数及びUE100のアクセス規制に関するアクセスクラス(AC)の中から選択された1以上の値である。
【0072】
ここで、UE100(制御部)は、ランダム化するための値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて、品質(例えば、Squal、Srxlev、Q
meas,
s、Q
meas,
n)を補正してもよい。例えば、品質の補正方法としては、各種オフセット(Q
qualminoffset、Q
rxlevminoffset、Qoffset
temp、Q
Hyst、Qoffset)として新たな値を定義してもよく、新たなオフセットを導入してもよい。各種オフセットは、例えば、offset=(default offset)×(UE−ID÷n)によって算出される。但し、nは予め定められた値又はサービングセルから報知された値である。
【0073】
或いは、UE100(制御部)は、ランダム化するための値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて、複数のセルのそれぞれが運用されている周波数の優先度(cellReselectionPriority)を補正してもよい。
【0074】
或いは、UE100(制御部)は、所定品質基準(S−criteriaやR−criteria)を満たす品質を有するセルの中から、ランダム化するための値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて、対象セルを選択してもよい。言い換えると、UE100(制御部)は、所定品質基準(S−criteriaやR−criteria)を満たす品質を有するセルを特定し、特定されたセル(選択候補セル)の中から、ランダム化するための値に基づいて、対象セルを選択する。例えば、UE100(制御部)は、ランダム化するための値に基づいて、選択候補セルのランキングを補正する。
【0075】
或いは、UE100(制御部)は、現在のサービングセルの周波数と同じ優先度を有する周波数で運用されているセルの中から、ランダム化するための値に基づいて、対象セルを選択してもよい。ここで、現在のサービングセルの周波数と同じ優先度を有する周波数とは、現在のサービングセルの周波数と同じ周波数であってもよく、現在のサービングセルの周波数と異なる周波数であってもよい。言い換えると、UE100(制御部)は、上述した条件を満たすセルを特定し、特定されたセル(選択候補セル)の中から、ランダム化するための値に基づいて、対象セルを選択する。例えば、UE100(制御部)は、ランダム化するための値に基づいて、選択候補セルのランキングを補正する。
【0076】
或いは、UE100(制御部)は、所定範囲の品質を有するセルの中から、ランダム化するための値に基づいて、対象セルを選択してもよい。ここで、所定範囲は、現在のサービングセルから報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)に含まれることが好ましい。言い換えると、UE100(制御部)は、所定範囲の品質を有するセルを特定し、特定されたセル(選択候補セル)の中から、ランダム化するための値に基づいて、対象セルを選択してもよい。所定範囲の品質とは、最もよい品質に対する差異が所定範囲(例えば、5dB以内など)に含まれる品質であってもよく、ランキングの上位から数えて所定範囲(例えば、上位3つ)のランキングを有するセルの品質であってもよい。例えば、UE100(制御部)は、ランダム化するための値に基づいて、選択候補セルのランキングを補正する。
【0077】
なお、セルのランキングは、例えば、以下のように補正することが可能である。ランダム化するための値として乱数を用いる場合には、セルのランキングは、Roundup{RAND×(選択候補セル数)}の関数を用いて変更される。或いは、ランダム化するための値としてUE−IDを用いる場合には、(UE ID)mod(Cell ID)≦nの関係を満たす選択候補セルの中から、最もランキングの高いセルが対象セルを選択される。但し、nは予め定められた値又はサービングセルから報知された値である。
【0078】
(移動通信方法)
以下において、変更例1に係る移動通信方法について説明する。図8は、変更例1に係る移動通信方法を示すフロー図である。図8に示すフローは、UE100によって行われることに留意すべきである。
【0079】
図8に示すように、ステップS20において、UE100は、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質の測定を開始する開始条件が満たされたか否かを判定する。UE100は、判定結果がYESである場合には、ステップS21の処理を行う。一方で、UE100は、判定結果がNOである場合には、一連の処理を終了する。
【0080】
なお、開始条件は、上述したように、以下に示す通りである。
【0081】
(A1)現在のサービングセルの周波数の優先度よりも高い優先度を有する周波数
−UE100は、高い優先度を有する周波数の品質を常に測定する。
【0082】
(A2)現在のサービングセルの周波数の優先度と等しい優先度又は低い優先度を有する周波数
−UE100は、現在のサービングセルの品質が所定閾値を下回った場合に、等しい優先度又は低い優先度を有する周波数の品質を測定する。
【0083】
ここで、ステップS20においては、上述したように、周波数の優先度(cellReselectionPriority)は、ランダム化するための値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて補正されてもよい。
【0084】
ステップS21において、UE100は、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。
【0085】
ここで、ステップS21においては、上述したように、品質(例えば、Squal、Srxlev、Q
meas,
s、Q
meas,
n)は、ランダム化するための値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて補正されてもよい。
【0086】
ステップS22において、UE100は、所定品質基準(S−criteriaやR−criteria)を満たす品質を有するセル(選択候補セル)の中から、サービングセルとして用いる対象セルを選択する。
【0087】
ここで、ステップS22においては、上述したように、選択候補セルのランキングは、ランダム化するための値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて補正されてよい。
【0088】
なお、図8に係る説明では、変更例1の一部のみを例示しているが、UE100は、上述したように、ランダム化するための値を用いて対象セルを選択していればよいことに留意すべきえある。
【0089】
(作用及び効果)
変更例1に係るUE100(制御部)は、ランダム化するための値を用いて、対象セルを選択する。すなわち、地理的に近い位置に存在するUE100であっても、対象セルとして選択するセルにバラツキが生じる。従って、各セルの負荷分散を適切に行うことができる。言い換えると、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができる。
【0090】
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0091】
具体的には、実施形態では、UE100は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。これに対して、変更例2では、UE100(制御部)は、実施形態で説明した(B1)〜(B3)に示すように、UE100(制御部)は、所定品質基準(S−criteriaやR−criteria)を満たす品質を有するセルの中から、サービングセルとして用いる対象セルを選択する。UE100(制御部)は、1以上のUE100を含むグループ毎に異なる再選択パラメータに基づいて、対象セルを選択する。
【0092】
ここで、UE100が属するグループは、コネクティッド状態からアイドル状態への遷移手順で用いるメッセージ(例えば、RRC Connection Release)によって指定される。メッセージ(例えば、RRC Connection Release)は、UE100が属するグループを識別するグループ識別情報を含んでもよい。
【0093】
また、再選択パラメータは、周波数の優先度(cellReselectionPriority)、所定期間(Treselection
RAT)、各種オフセット(Q
qualminoffset、Q
rxlevminoffset、Qoffset
temp、Q
Hyst、Qoffset)、各種閾値(Thresh
X,HighQ、Thresh
X,HighP、Thresh
Serving,LowQ、Thresh
Serving,LowP)を含む。
【0094】
変更例2において、再選択パラメータは、現在のサービングセルから報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)に含まれることが好ましい。すなわち、再選択パラメータを報知するセルは、メッセージ(例えば、RRC Connection Release)を送信するセルと異なっていてもよい。但し、再選択パラメータは、メッセージ(例えば、RRC Connection Release)に含まれていてもよい。
【0095】
ここで、UE100(制御部)は、RRCアイドル状態からRRCコネクティッド状態に再び遷移するまで、UE100が属するグループを維持してもよい。すなわち、UE100が属するグループは、RRCアイドル状態からRRCコネクティッド状態への遷移によって解除される。或いは、UE100(制御部)は、メッセージ(例えば、RRC Connection Release)の受信によって起動するタイマが満了するまで、UE100が属するグループを維持してもよい。すなわち、UE100が属するグループは、グループの指定によって起動するタイマが満了した際に解除されてもよい。
【0096】
1以上のUE100を含むグループは、UE100のカテゴリ(スループットの大きさ)、UE100の能力(MIMOのストリーム数等)、UE100のトラフィックに係る統計(S1 Initial UE Context Setup)、UE100の移動性に係る統計(S1 Initial UE Context Setup)及びUE100の位置情報(measurement report含む)の中から選択される1以上の情報に基づいて形成されてもよい。
【0097】
或いは、1以上のUE100を含むグループは、UE100のアクセス規制に関するアクセスクラス(AC)によって形成されてもよい。すなわち、再選択パラメータは、UE100のアクセス規制に関するアクセスクラス毎に異なる。
【0098】
(移動通信方法)
以下において、変更例2に係る移動通信方法について説明する。図9は、変更例2に係る移動通信方法を示すシーケンス図である。
【0099】
図9に示すように、ステップS30において、UE100は、RRCコネクティッド状態である。
【0100】
ステップS31において、UE100は、コネクティッド状態からアイドル状態への遷移手順で用いるメッセージ(RRC Connection Release)を受信する。メッセージ(RRC Connection Release)は、UE100が属するグループを指定する。
【0101】
ステップS32において、UE100は、RRCアイドル状態である。
【0102】
ステップS33において、UE100は、eNB200(現在のサービングセル)から報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)を受信する。システム情報は、1以上のUE100を含むグループ毎に異なる再選択パラメータを含む。
【0103】
なお、再選択パラメータを報知するセルは、メッセージ(例えば、RRC Connection Release)を送信するセルと異なっていてもよい。
【0104】
ステップS34において、UE100は、UE100が属するグループに割り当てられた再選択パラメータに基づいて、対象セルを選択する。
【0105】
(作用及び効果)
変更例2に係るUE100(制御部)は、1以上のUE100を含むグループ毎に異なる再選択パラメータに基づいて、対象セルを選択する。すなわち、地理的に近い位置に存在するUE100であっても、グループ毎に対象セルとして選択するセルにバラツキが生じる。従って、各セルの負荷分散を適切に行うことができる。言い換えると、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができる。
【0106】
[変更例3]
以下において、実施形態の変更例3について説明する。以下においては、変更例1に対する相違点について主として説明する。
【0107】
変更例1では、UE100(制御部)は、ランダム化するための値に基づいて、選択候補セルのランキングを補正するケースを例示した。これに対して、変更例3では、ランダム化するための値に基づいた対象セルの選択方法として他の選択方法を説明する。
【0108】
具体的には、UE100(受信部)は、制御部が発生する乱数と対比すべき閾値を含むシステム情報を受信する。UE100(制御部)は、乱数と閾値との比較結果に基づいて、対象セルを選択する。
【0109】
さらに詳細には、UE100(制御部)は、上述したように、複数のセルのそれぞれの品質の測定結果に基づいて、複数のセルのそれぞれのランキングを算出する。ランキングは、上述したように、現在のサービングセルのランキングR
s及び隣接セルのランキングR
nである。UE100(制御部)は、乱数と閾値との比較結果に基づいて、対象セルを選択する。
【0110】
このようなケースにおいて、システム情報は、ランキング毎に異なる閾値を含む。UE100(制御部)は、ランキング毎に乱数を発生するとともに、ランキング毎の乱数と閾値との比較結果に基づいて、対象セルを選択する。UE100(制御部)は、ランキングが高い順に乱数と閾値とを比較するとともに、乱数と閾値との比較結果が選択条件を満たすセルを対象セルとして選択してもよい。
【0111】
例えば、システム情報は、ランキングと閾値とを対応付ける情報(Ranking_No,Probability)を含む。このような情報(Ranking_No,Probability)は、{Rank1,0.6},{Rank2,0.8},{Rank3,1.0}といった情報である。なお、{Rank1,0.6}は、Rank1に対応付けられた閾値が0.6であることを意味する。同様に、{Rank2,0.8}は、Rank2に対応付けられた閾値が0.8であることを意味し、{Rank3,1.0}は、Rank3に対応付けられた閾値が1.0であることを意味する。また、UE100(制御部)が発生する乱数が取り得る範囲は0〜1である。ここで、乱数と閾値との比較結果が満たすべき選択条件は、例えば、乱数が閾値以下であるという条件である。
【0112】
第1に、UE100(制御部)は、ランキング1のセルを対象セルとして選択として選択するか否かを判定する。すなわち、UE100(制御部)は、ランキング1のセル用の乱数を発生するとともに、乱数と0.6との比較結果が選択条件を満たすか否かを判定する。例えば、UE100(制御部)は、乱数が0.8である場合には、選択条件が満たされないと判定する。従って、UE100(制御部)は、対象セルの選択を継続する。
【0113】
第2に、UE100(制御部)は、ランキング2のセルを対象セルとして選択として選択するか否かを判定する。すなわち、UE100(制御部)は、ランキング2のセル用の乱数を発生するとともに、乱数と0.8との比較結果が選択条件を満たすか否かを判定する。例えば、UE100(制御部)は、乱数が0.7である場合には、選択条件が満たされたと判定する。従って、UE100(制御部)は、ランキング2のセルを対象セルとして選択するとともに、対象セルの選択を終了する。
【0114】
上述した対象セルの選択方法によれば、ランキング1のセルが対象セルとして選択される確率は60%である。ランキング2のセルが対象セルとして選択される確率は32%({1−0.6}×0.8)である。ランキング3のセルが対象セルとして選択される確率は8%(1−0.6−0.32)である。このように、システム情報に含まれる閾値は、高いランキングを有するセルが対象セルとして選択されやすいように定められていてもよい。但し、変更例3はこれに限定されるものではなく、システム情報に含まれる閾値は、セルの負荷や能力によって定められてもよい。
【0115】
変更例3においては、システム情報がランキングと閾値とを対応付ける情報(Ranking_No,Probability)を含むケースについて例示した。しかしながら、変更例3はこれに限定されるものではない。例えば、システム情報は、優先度と閾値とを対応付ける情報(Priority,Probability)を含む。
【0116】
このようなケースにおいて、UE100(制御部)は、優先度毎に乱数を発生するとともに、優先度毎の乱数と閾値との比較結果に基づいて、対象セルを選択する。UE100(制御部)は、優先度が高い順に乱数と閾値とを比較するとともに、乱数と閾値との比較結果が選択条件を満たすセルを対象セルとして選択してもよい。
【0117】
優先度とは、セルが運用されている周波数の優先度であってもよく、セルに固有の優先度であってもよい。
【0118】
[変更例4]
以下において、実施形態の変更例4について説明する。以下においては、実施形態及び変更例3に対する相違点について主として説明する。
【0119】
変更例4において、UE100(制御部)は、現在のサービングセルから報知される複数のトリガー通知のいずれかである参照トリガー通知に応じて、対象セルを選択する(又は再選択する、以下同様)動作(又は手順、以下同様)をトリガーする(又は実行する若しくは開始する、以下同様)。参照トリガー通知は、複数のトリガー通知のいずれか1つのトリガー通知であることが好ましい。但し、参照トリガー通知は、複数のトリガー通知の中の一部のトリガー通知であればよく、2以上のトリガー通知であってもよい。
【0120】
ここで、トリガー通知とは、ネットワーク(ここでは、現在のサービングセル)の主導で、対象セルをUE100が選択する動作を直接的又は間接的にトリガーするための通知であり、一定期間内において複数回に亘って報知される通知であればよい。言い換えれば、トリガー通知とは、対象セルを選択する動作を実行するようUE100に指示する通知であってもよい。
【0121】
例えば、トリガー通知は、実施形態で説明したシステム情報(SIB;System Information Block)であってもよい。実施形態で説明したシステム情報は、UE100が隣接セルの品質測定を開始する所定タイミングを特定するための情報を含む。従って、実施形態で説明したシステム情報は、対象セルをUE100が選択する動作を直接的にトリガーすることに留意すべきである。
【0122】
或いは、トリガー通知は、変更例3で説明したシステム情報(SIB;System Information Block)であってもよい。上述したように、変更例3で説明したシステム情報は、乱数と対比すべき閾値を含む。或いは、変更例3で説明したシステム情報は、ランキングと閾値とを対応付ける情報(Ranking_No,Probability)を含んでもよい。或いは、変更例3で説明したシステム情報は、優先度と閾値とを対応付ける情報(Priority,Probability)を含んでもよい。なお、UE100(制御部)は、変更例3で説明したシステム情報の受信に応じて、乱数と閾値との比較結果が選択条件を満たすセルを対象セルとして選択する。従って、変更例3で説明したシステム情報は、対象セルをUE100が選択する動作を間接的にトリガーすることに留意すべきである。
【0123】
このようなケースにおいて、複数のトリガー通知のそれぞれは、カウンタ値を含む。UE100(制御部)は、対象セルを選択する動作のトリガー(又は実行、以下同様)に応じて、参照トリガー通知に含まれるカウンタ値をカウンタに格納する。例えば、UE100は、メモリ150にカウンタを保持する。UE100は、参照トリガー通知に応じて対象セルを選択する動作をトリガーする毎に、カウンタにカウンタ値を蓄積してもよい。UE100(制御部)は、現在のサービングセルから報知されるトリガー通知に含まれるカウンタ値がカウンタに格納されるカウンタ値と一致する場合に、当該トリガー通知に応じて対象セルを選択する動作をトリガーしない(又は実行を禁止する)。一方で、UE100(制御部)は、現在のサービングセルから報知されるトリガー通知に含まれるカウンタ値がカウンタに格納されるカウンタ値と一致しない場合に、対象セルを選択する動作をトリガーする。これによって、一定期間内にいて複数回に亘って報知されるトリガー通知のいずれかのトリガー通知(すなわち、参照トリガー通知)に応じて、UE100によって対象セルを選択する動作が1回だけトリガーされる。言い換えると、一定期間内における複数のトリガー通知のそれぞれに応じて、対象セルを選択する動作が複数回に亘ってトリガーされる事態が抑制される。言い換えれば、UE100は、一種類のトリガー通知に応じて、対象セルを選択する動作を最大1回トリガーする。なお、カウンタ値は、所定の数値(0〜9等)であってもよい。
【0124】
なお、複数のトリガー通知のそれぞれに含まれるカウンタ値は、対象セルを選択する動作をUE100にトリガーさせようとするタイミングにおいて現在のサービングセルによって更新される。すなわち、現在のサービングセルは、RRCアイドル状態のUE100を各セルに再配分しようとするタイミングにおいて、更新されたカウンタ値を含むトリガー通知を一定期間内において複数回に亘って報知する。
【0125】
(作用及び効果)
ここで、複数のトリガー通知のそれぞれに応じて、対象セルを選択する動作がUE100によって複数回に亘ってトリガーされると、現在のサービングセルに在圏する殆どのUE100が対象セルの選択を行ってしまう。言い換えると、殆どのUE100が同様のセルをサービングセルとして選択してしまい、結果として、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができない。
【0126】
これに対して、変更例4では、UE100(制御部)は、現在のサービングセルから報知される複数のトリガー通知のいずれかである参照トリガー通知に応じて、対象セルを選択する動作をトリガーする。従って、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができる。
【0127】
[変更例5]
以下において、実施形態の変更例5について説明する。以下においては、変更例4に対する相違点について主として説明する。
【0128】
変更例4では、トリガー通知は、実施形態又は変更例3で説明したシステム情報(SIB;System Information Block)である。これに対して、変更例5では、トリガー通知は、対象セルの再選択を要求する再選択要求信号である。
【0129】
変更例5において、UE100(受信部)は、対象セルの再選択を要求する再選択要求信号を現在のサービングセルから受信する。UE100(制御部)は、再選択要求信号の受信に応じて、対象セルの再選択を行う。ここで、UE100(制御部)は、上述した(A1)及び(A2)に示す開始条件が満たされなくても、対象セルの再選択に伴う隣接セルの品質測定を開始することに留意すべきである。
【0130】
ここで、現在のサービングセルは、現在のサービングセルの負荷が所定負荷以上である場合に、再選択要求信号を報知する。現在のサービングセルは、現在のサービングセルの負荷が所定負荷以上である期間において、再選択要求信号を繰り返し報知することが好ましい。言い換えると、UE100(受信部)は、現在のサービングセルの負荷が所定負荷以上である場合に、再選択要求信号を現在のサービングセルから受信する。UE100(受信部)は、現在のサービングセルの負荷が所定負荷以上である期間において、再選択要求信号を繰り返し受信することが好ましい。
【0131】
変更例5において、再選択要求信号は、現在のサービングセルが対象セルとして選択されにくくするための再選択パラメータを含む。UE100(制御部)は、再選択パラメータに基づいて、対象セルを選択する。詳細には、再選択パラメータは、現在のサービングセルの周波数の優先度(cellReselectionPriority)を最低の優先度(lowest priority)に変更するように指定するパラメータであってもよく、現在のサービングセルの周波数の優先度(cellReselectionPriority)を下げる段階数を示すオフセットであってもよい。或いは、再選択パラメータは、各種オフセット(Q
qualminoffset、Q
rxlevminoffset、Qoffset
temp、Q
Hyst、Qoffset)、各種閾値(Thresh
X,HighQ、Thresh
X,HighP、Thresh
Serving,LowQ、Thresh
Serving,LowP)であってもよい。
【0132】
変更例5において、再選択要求信号の受信に応じて適用される再選択パラメータは、再選択要求信号に含まれておらず、現在のサービングセルから再選択要求信号とは別に報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)に含まれてもよい。或いは、再選択要求信号の受信に応じて適用される再選択パラメータは、予め定められていてもよい。このようなケースにおいて、UE100(制御部)は、再選択要求信号の受信に応じて、現在のサービングセルから報知された再選択パラメータ又は予め定められた再選択パラメータに基づいて対象セルの再選択を行う。
【0133】
変更例5において、UE100(制御部)は、再選択要求信号を受信しても、所定条件が満たされている場合に、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持してもよい。所定条件とは、UE100の種別(UE class)、現在のサービングセルの周波数の優先度、UE100の消費電力設定、前回の再選択要求信号を受信してから経過した時間及びランダム性を有する値の少なくともいずれか1つ情報に関する条件である。
【0134】
例えば、UE100の種別(UE class)がMTC(Machine Type Communication)やデータ専用端末である場合には、通信データ量が少ないため、UE100(制御部)は、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持することが好ましい。
【0135】
或いは、現在のサービングセルの周波数の優先度が最も高い優先度(highest priority)である場合には、MBMSデータを受信している可能性やD2D近傍サービス(D2D ProSe)を提供している可能性が高いため、UE100(制御部)は、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持することが好ましい。
【0136】
或いは、UE100の消費電力設定が低消費電力設定である場合には、消費電力を抑制するために、UE100(制御部)は、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持することが好ましい。
【0137】
或いは、前回の再選択要求信号を受信してから経過した時間が所定時間を経過していない場合には、ピンポン現象を抑制するために、UE100(制御部)は、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持することが好ましい。例えば、UE100(制御部)は、前回の再選択要求信号を受信したタイミングでタイマを起動し、タイマが満了するまでの間において、対象セルの再選択を行わないことが好ましい。
【0138】
或いは、UE100(制御部)は、複数のUE100が一斉に対象セルの再選択を行う事態を抑制するとともに、UE100を各セルにランダムに配分するために、ランダム性を有する値が所定値以外である場合に、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持することが好ましい。ランダム性を有する値とは、現在のサービングセルに在圏する全てのUE100に共通する値でなければよい。例えば、ランダム性を有する値とは、再選択要求信号をUE100が受信するサブフレーム番号(SFN)であってもよく、再選択要求信号を受信するUE100の識別子(UE−ID)であってもよく、UE100が発生する乱数であってもよい。例えば、UE100(制御部)は、SFNmodUE−ID(÷n)=0が満たされた場合に、対象セルの再選択を行い、SFNmodUE−ID(÷n)=0が満たされない場合に、対象セルの再選択を行わない。但し、nは予め定められた値又はサービングセルから報知された値である。
【0139】
[変更例6]
以下において、実施形態の変更例5について説明する。以下においては、実施形態、変更例1乃至変更例5のいずれかに対する相違点について主として説明する。
【0140】
具体的には、実施形態、変更例1乃至変更例5では、システム情報(SIB;System Information Block)などの信号は、現在のサービングセルからUE100に対して報知される。
【0141】
これに対して、変更例6では、現在のサービングセルから報知されるシステム情報などの信号は、UE100に対して報知されるとともに、現在のサービングセル(eNB200)に隣接する隣接セル(eNB200)に対しても通知される。或いは、現在のサービングセル(eNB200)の負荷状態は、現在のサービングセル(eNB200)に隣接する隣接セル(eNB200)に対しても通知される。システム情報などの信号や負荷状態は、2以上のeNB200を接続するX2インターフェイスを介して各セル間で交換される。これによって、各セルで報知されているシステム情報などの信号(対象セルの再選択を促すパラメータ)や各セルの負荷状態が各セルで共有されるため、複数のセルの協調制御を行うことが可能である。
【0142】
例えば、互いに隣接する複数のセルの負荷がいずれも高いケースにおいて、複数のセルの間において対象セルの再選択が頻繁に生じる現象(ピンポン現象)を抑制することができる。詳細には、現在のサービングセルは、隣接セルでシステム情報などの信号(対象セルの再選択を促すパラメータ)が報知されているケース又は隣接セルの負荷が閾値よりも高いケースにおいて、UE100に対するシステム情報などの信号(対象セルの再選択を促すパラメータ)の報知をペンディングする。
【0143】
ここで、システム情報などの信号は、実施形態で説明したように、隣接セルの品質測定を開始するタイミング(特定タイミング)を特定するためのパラメータを含んでもよい。或いは、システム情報などの信号は、変更例1で説明したように、ランダム性を有する値に基づいた対象セルの選択で参照される所定範囲を含んでもよい。或いは、システム情報などの信号は、変更例2で説明したように、1以上のUE100を含むグループ毎に異なる再選択パラメータを含んでもよい。或いは、システム情報などの信号は、変更例3で説明したように、制御部が発生する乱数と対比すべき閾値を含んでもよい。或いは、システム情報などの信号は、変更例4で説明したように、対象セルの再選択を促すためのトリガー通知を含んでもよい。或いは、システム情報などの信号は、変更例5で説明したように、対象セルの再選択を促す再選択要求信号を含んでもよく、再選択要求信号の受信に応じて適用される再選択パラメータを含んでもよい。
【0144】
[変更例7]
以下において、実施形態の変更例7について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0145】
実施形態では、ランダム化するための値は、UE100(制御部)が発生する乱数を含む。これに対して、変更例7では、ランダム性をする値は、UE100(制御部)が発生する乱数を含まない。また、UE100は、ランダム性をする値を用いて対象セルの再選択を行うか否かを判定する。
【0146】
例えば、ランダム性をする値は、UE100に固有の値(UE−ID)である。UE100に固有の値(UE−ID)は、現在のサービングセルによって割り当てられる識別子(RNTI;Radio Network Temporary Identifier)であってもよく、予めUE100に一意に割り当てられる識別子(IMSI;International Mobile Subscriber Identity)であってもよく、UE100の位置登録に応じて割り当てられる識別子(S−TMSI;SAE−Temporary Mobile Subscriber Identity)であってもよい。
【0147】
変更例7において、UE100は、UE100に固有の値及び現在のサービングセルから受信する値に基づいて、対象セルの再選択を行うか否かを判定する。具体的には、現在のサービングセルから受信する値は、対象セルの再選択が行われる確率を定義する値(Np)及びUE100間の公平性を担保するための値(Nr)を含む。Np及びNrは、現在のサービングセルから報知される報知情報に含まれてもよい。UE100間の公平性を担保するために、Nrは所定周期で変更されることが好ましい。
【0148】
例えば、UE100は、(UE−IDmodNp)=Nrの条件が満たされた場合に、対象セルの再選択を行ってもよい。このようなケースにおいて、UE100は、(UE−IDmodNp)=Nrの条件が満たされない場合に、対象セルの再選択を行わない。上述したように、UE−IDとしては、RNTI、IMSI及びS−TMSIを用いることが可能である。従って、上述した式において、UE−IDは、RNTI、IMSI及びS−TMSIのいずれかと読み替えてもよい。
【0149】
ここで、ランダム性をする値を用いて対象セルの再選択を行うか否かを判定するタイミングは、実施形態で説明した「所定タイミング」であってもよい。所定タイミングは、例えば、現在のサービングセルから受信するシステム情報(SIB;System Information Block)に基づいて特定される。なお、所定タイミングは、対象セルの選択に伴って隣接セルの品質測定を開始するタイミングを意味する。
【0150】
実施形態で説明したように、システム情報は、隣接セルの品質測定を直ちに開始することを意味していてもよい。このようなケースにおいて、UE100は、システム情報を受信するタイミングを所定タイミングとして特定し、システム情報の受信に応じて隣接セルの品質測定を開始する。
【0151】
或いは、システム情報は、隣接セルの品質測定を開始すべきサブフレーム番号を含んでもよい。UE100は、システム情報に含まれるサブフレーム番号を所定タイミングとして特定し、特定されたサブフレーム番号で隣接セルの品質測定を開始する。
【0152】
或いは、システム情報は、所定タイミングの周期を示す情報を含んでもよい。例えば、システム情報は、隣接セルの品質測定を終了したタイミングで起動されるタイマに設定すべきタイマ値を含む。UE100は、タイマ値がセットされたタイマが満了したタイミングを所定タイミングとして特定し、特定されたタイミングで隣接セルの品質測定を開始する。
【0153】
変更例7においては、UE100間の公平性を担保するための値(Nr)が現在のサービングセルから報知される報知情報に含まれるケースについて例示した。しかしながら、変更例7はこれに限定されるものではない。例えば、所定タイミングを含むフレーム番号又はサブフレーム番号がNrとして用いられてもよい。例えば、システム情報が隣接セルの品質測定を直ちに開始することを意味する場合には、システム情報を受信するフレーム番号又はサブフレーム番号がNrとして用いられる。或いは、システム情報が隣接セルの品質測定を開始すべきサブフレーム番号を含む場合には、隣接セルの品質測定を開始すべきフレーム番号又はサブフレーム番号がNrとして用いられる。
【0154】
或いは、UE100間の公平性を担保するための値(Nr)として、システム情報(SIB)の内容の更新に応じてインクリメントされる値(systemInfoValueTag)が用いられてもよい。systemInfoValueTagは、現在のサービングセルから報知される報知情報(SIB1)に含まれる。
【0155】
なお、Nr<Npの関係が満たされるようにNrの値が選択されることが好ましい。或いは、UE100は、(UE−IDmodNp)=(NrmodNp)の条件が満たされた場合に、対象セルの再選択を行ってもよい。このようなケースにおいて、UE100は、(UE−IDmodNp)=(NrmodNp)の条件が満たされない場合に、対象セルの再選択を行わない。
【0156】
ここで、UE100は、(UE−IDmodNp)>(NrmodNp)、(UE−IDmodNp)<(NrmodNp)、(UE−IDmodNp)=(NrmodNp)の3種類の条件の中から選択された1以上の条件が満たされた場合に、対象セルの再選択を行ってもよい。3種類の条件の中から選択される1以上の条件(すなわち、上述した式の等号又は不等号)は、現在のサービングセルから報知される報知情報に含まれてもよい。
【0157】
或いは、UE100間の公平性を担保するための値(Nr)として、複数のNr(例えば、Nr1及びNr2)が設定されてもよい。このようなケースにおいて、UE100は、(UE−IDmodNp)=(Nr1modNp)の条件又は(UE−IDmodNp)=(Nr2modNp)の条件が満たされた場合に、対象セルの再選択を行ってもよい。
【0158】
或いは、対象セルの再選択が行われる確率を定義する値(Np)として、複数のNp(例えば、Np1及びNp2)が設定されてもよい。このようなケースにおいて、UE100は、(UE−IDmodNp1)=(NrmodNp1)の条件又は(UE−IDmodNp2)=(NrmodNp2)の条件が満たされた場合に、対象セルの再選択を行ってもよい。
【0159】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0160】
実施形態では特に触れていないが、対象セルの選択に伴う隣接セルの品質測定は、所定タイミング(実施形態)において所定条件が満たされた場合に開始してもよい。或いは、ランダム化するための値を用いた対象セルの選択(変更例1)は、所定条件が満たされたときに行われてもよい。例えば、所定条件は、UE100のアクセスクラスが現在のサービングセルから通知されているアクセスクラスであることであってもよい。或いは、所定条件は、周波数の優先度modAC=0が満たされること、若しくは、セル−IDmodAC=0が満たされることであってもよい。
【0161】
実施形態で説明したように、対象セルの選択手順全体としては、(A)開始条件が満たされた場合に、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する手順(測定手順)と、(B)選択条件を満たすセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する手順(選択手順)とを含む。実施形態は測定手順に関するものであり、変更例1〜変更例3は選択手順に関するものである。このようなケースにおいて、測定手順と変更例1〜変更例3のいずれかに係る選択手順とを組み合わせてもよい。また、変更例1〜変更例3の中から選択された2以上の変更例に係る選択手順を組み合わせてもよい。
【0162】
変更例4では、現在のサービングセルが、複数のトリガー通知のいずれかである参照トリガー通知に応じて対象セルを選択する動作をUE100にトリガーさせるために、UE100が有するカウンタ及びトリガー通知に含まれるカウンタ値を用いるケースを例示した。しかしながら、変更例4は、これに限定されるものではない。具体的には、現在のサービングセルから一定期間内において複数回に亘って報知されるトリガー通知のいずれかのトリガー通知(参照トリガー通知)に応じてUE100が対象セルを選択する動作をトリガーすればよい。従って、UE100は、対象セルを選択する動作のトリガー(又は実行若しくは開始、以下同様)に応じてタイマを起動するとともに、タイマが満了するまでの間にトリガー通知を受信しても、対象セルを選択する動作をトリガーしないように構成されていてもよい。タイマが起動されてからタイマが満了するまでの時間は、トリガー通知が複数回に亘って報知される期間(上述した一定期間)と同程度であることが好ましい。或いは、複数のトリガー通知のそれぞれは、2以上の値を取り得るトグル情報を含んでおり、UE100(制御部)は、参照トリガー通知に応じて対象セルを選択する動作をトリガーした場合に、参照トリガーに含まれるトグル情報を記憶領域に格納してもよい。このようなケースにおいて、UE100(制御部)は、現在のサービングセルから報知されるトリガー通知に含まれるトグル情報が記憶領域に格納されるトグル情報と一致する場合に、対象セルを選択する動作をトリガーしない。一方で、UE100(制御部)は、現在のサービングセルから報知されるトリガー通知に含まれるトグル情報が記憶領域に格納されるトグル情報と一致しない場合に、対象セルを選択する動作をトリガーする。
【0163】
実施形態では特に触れていないが、対象セルの再選択を促すパラメータ或いは対象セルの再選択を要求する再選択要求信号などのトリガー通知を送信するセル(以下、過負荷セル)については、以下のように取り扱ってもよい。具体的には、UE100は、測定対象のセルから過負荷セルを除外してもよい。或いは、UE100は、隣接セルが満たすべき基準(“S−criteria”)を過負荷セルが満たしていても、サービングセルとして用いる対象セルから過負荷セルを除外してもよい。或いは、UE100は、ランキングを付与するセルから過負荷セルを除外してもよい。これによって、複数の隣接セルがトリガー通知を送信している状態(例えば、複数の隣接セルのいずれも負荷が高い状態)において、UE100がこれらの隣接セルを交互に対象セルとして選択するピンポン現象が抑制される。
【0164】
実施形態では特に触れていないが、UE100は、現在のサービングセルに在圏してから経過した時間が時間閾値(例えば、1秒)を超えるという条件が満たされた場合に、対象セルの再選択を行ってもよい。このような前提下において、UE100が、上述したトリガー通知に応じて対象セルの再選択を行う場合には、上述した開始条件(A1やA2)に応じて対象セルの再選択を行うケースで用いる時間閾値よりも長い時間閾値を用いることが好ましい。これによって、複数の隣接セルがトリガー通知を送信している状態(例えば、複数の隣接セルのいずれも負荷が高い状態)において、UE100が、これらの隣接セルを交互に対象セルとして選択するピンポン現象が抑制される。同様の観点から、UE100が、上述したトリガー通知に応じて対象セルの再選択を行う場合には、上述した開始条件(A1やA2)に応じて対象セルの再選択を行うケースで用いる所定期間(Treselection
RAT)よりも長い所定期間(Treselection
RAT)を用いることが好ましい。
【0165】
実施形態では特に触れていないが、UE100及びeNB200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
【0166】
或いは、UE100及びeNB200が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
【0167】
実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。移動通信システムは、LTEシステム以外のシステムであってもよい。
【0168】
[付記1]
(はじめに)
LTEのUEのマルチキャリア負荷分散の新しい作業項目が承認され、この作業項目(WI)の目的は、最新のマルチキャリアオペレーションの下で、アイドルでのセル再選択メカニズムを強化することである。
【0169】
WIは、まず下記を調べるための研究段階を持つべきである。
【0170】
−複数のLTEキャリアの中でUEの再配分のための現在のメカニズムと測定量の制限。
【0171】
研究段階の分析に基づいて、WIは以下の解決策を提供すべきである。
【0172】
−コネクティッドモード時のHO又はUEのリダイレクトをトリガする負荷の必要性を最小限に抑えるLTEキャリア間でのRRCアイドルUEを再配分する。
【0173】
−別のセル負荷、帯域幅及び能力を考慮すべきである。
【0174】
−均一及び不均一の両方の配備シナリオを考慮すべきである。
【0175】
−必要に応じて、新しい測定量、例えば、ユーザスループットのより良い推定のためのSINRは、評価され、導入されるべきである。
【0176】
この付記は、マルチキャリア負荷分散のためのセル再選択メカニズムにおける潜在的な問題を研究段階の裏付けとして特定する。
【0177】
(配備シナリオ)
図10は、配備シナリオを示す図である。WID及びモチベーション文書は、複数のキャリア間のホモジニアスカバレッジ(周波数間HomoNet)、複数のキャリア間のヘテロジニアスカバレッジ(周波数間HetNet)、及びこれら2つのシナリオの組み合わせなどのマルチキャリア配備シナリオの例を指摘している。すべての3つのシナリオに適用可能な統合解決策が望ましいが、大きな利益を実現することができる場合は、シナリオ固有の解決策も考慮すべきである。したがって、提案される解決策は、特定の配備シナリオへの適用性及びそれが意図しない配備シナリオで劣化(例えば、再選択のピンポン)の原因となるかどうかに基づいて評価されるべきである。
【0178】
解決策は、周波数間HomoNet、周波数間HetNet又は2つのシナリオの組み合わせのうち少なくとも1つの配備に適用可能であるべきであり、解決策は、意図しないシナリオに負の影響を持つべきではない。
【0179】
(既存のセル再選択メカニズムの制限)
セル(再)選択パラメータは、SIB又は個別シグナリング(RRC接続拒否又はRRC接続解放メッセージ)によって提供され、セル再選択プロシージャは、パラメータを使用してUEで実行される。通常のセル再選択(すなわち、個別パラメータなし)に着目すると、SIB3は一般的なパラメータを提供し、SIB4は周波数内の固有のパラメータを提供し、SIB5は周波数間の固有のパラメータを提供する。これらのパラメータを使用して、UEは、セル再選択優先度に応じて周波数の優先度付け及びRSRP/RSRQの測定を行い、S−基準(S-criterion)の評価、及びR−基準(R-criterion)でセルをランキングし、最適なセルを見つけ出して再選択し、キャンプする。
【0180】
優先度付け及び測定フェーズにおいて、サービングセルのS−基準が満たされたときにUEは周波数内測定を実行しなくてもよい。隣接周波数の再選択優先度がサービング周波数よりも高い又はサービングセルのS−基準が満たされていない場合を除き、UEは、周波数間測定を実行しなくてもよい。より適切なセルが実際に利用可能であっても、測定が実行されない限り、セル再選択プロシージャがトリガされないことは明らかである。それは現在のセル再選択プロシージャの制限の1つであり、いくつかのケースで偏ったUEの分布を引き起こす。(例えば、図11に示すように、アイドルモードモビリティでの「ロックオン」。図11は、優先度の高い周波数での「ロックオン」を示す図である。)。
【0181】
また、優先度付けフェーズで例外がある。UEは、選択ルールのための通常の周波数の優先度付けから逸脱し、興味のあるMBMSサービスを提供する別の周波数を選択することができる。また、リリース12のProSe直接通信は、「ProSeの直接通信が可能なUEがProSe直接通信を行うように設定されており、周波数にキャンプしながら唯一のProSe直接通信を行うことができる場合、UEはその周波数を最高の優先度とみなすことができる」というような同様のルールを導入した。そのため、この種のサービスに興味がある多くのUEが存在する場合、MBMS及び/又はProSeを提供する周波数のセルは、そうでないものよりも輻輳が生じる可能性がある。
【0182】
なお、RAT間(inter−RAT)及びCSGセル用のセル再選択は、この作業項目の範囲外であると想定される。
【0183】
RAN2は、UEがMBMS及び/又はProSeでその興味に基づいて周波数を優先する許可されていることを理解した上で、優先度の低い周波数と高い優先度の周波数との間でロードバランスをどのように達成することができるか検討すべきである。
【0184】
評価及びランキングフェーズにおいて、S−基準及びR−基準は、UEによって測定されたRSRP及びRSRQを使用する。しかしながら、RSRQが狭い動的レンジを有しており、それは5dB上にSINRの非線形関数となり10dB程度で飽和するので、RSRQはSINRを決定するための十分な測定基準ではない。しかし、スループットが0dBと30dBとの間にほぼ直線的に維持される。これは達成可能なユーザスループットを低下させる可能性があるため、RSRQの測定と制限が高いカテゴリのUE(例えば、スマートフォン)のために特に厄介である。したがって、RRCコネクティッドへの遷移後に達成可能なユーザスループットを最大にするために、RSRQを使用した少なくともランキングプロセスはもはや適切ではなく、SINRのより良い推定値と新しい測定メトリックが望まれる。
【0185】
少なくとも高いカテゴリのUEのためのランキングプロセスは、RSRQよりも正確な測定指標に基づくべきである。
【0186】
スマートフォンとは異なり、低いUEカテゴリを持つMTCデバイスは、スループットがTTI内で受信するDL−SCHトランスポートブロックのビット数の最大値で上限に達するので、あまりにも高いSINRを必要としない。特に、より低いカテゴリのUEのためのWIDで述べられたように、新たなメトリックを使用した増加の測定が原因の不要な電力消費を回避することを考慮するべきである。
【0187】
RAN2は、低いカテゴリのUEのための追加の電力消費を避けるべきである。
【0188】
(潜在的な問題や課題)
このセクションでは、セクションで識別された制限以外の潜在的な問題が議論される。
【0189】
(潜在能力(静的)/セル負荷(動的)を意識した分布)
セルは、eNBの送信電力及び動作周波数に応じて、帯域幅、CP長、オールモストブランクサブフレーム(ABS)、MBSFNサブフレーム、ProSeリソースプール、アンテナ数、及び/又は、セルサイズなどのパラメータの独立した設定を有しているので、周波数/セルの潜在的な能力が異なっている。これらは、周波数ドメイン、時間ドメイン及び空間ドメインに分類することができる(図12に図示)。図12は、潜在能力及び(半)静的設定を示す図である。セルの潜在能力は、のパラメータの関数として決定することができ、これらの設定は、典型的には(準)静的であり、既にSIBに設けられているの。それらはUEの実装又はサービングからの支援を通じて、アイドルUEによって取得されてもよい。セルの容量は、ユーザスループットに潜在的に関連しているので、UEは、セル再選択の一部としてこのようなセル容量を考慮すべきである。
【0190】
セル再選択プロシージャは、隣接セルの設定を考慮するべきである。
【0191】
現在のセル負荷などの動的な情報は、より適切なセル再選択を円滑化する。しかし、負荷情報の直接ブロードキャストは、以前の議論(例えば、のリリース12のWLANインターワーキング)に基づいていくつかのオペレータにより受け入れられない。WLANインターワーキングのためのケースのように、セルの負荷が、暗黙的にRAN支援パラメータ、すなわち、RSRP/RSRQの閾値の設定を介して提供されている。セルの負荷は、アイドルモードのUEの分布の不可欠な部分であるので、セルの負荷の暗黙的又は直接的な設定は、セル再選択を最適化するために考慮されるべきであるかどうかを検討すべきである。
【0192】
RAN2は、直接又は暗黙的に、現在のセル負荷などの動的な情報をアイドルUEに提供することが許容されることができるかどうかを議論すべきである。
【0193】
(クラスタ化されたUEの分布)
一般的には、ユーザの密度が領域内で均一ではなく、ユーザは、例えば建物の中、メインストリート、スタジアムなど、特定のスポット内でクラスタ化する傾向があることはよく知られている。したがって、eNBのカバレッジエリア内の複数のキャリア間でUEのクラスタの分布は、成功した負荷分散のキーとなり得る。
【0194】
コネクティッドモードのUEでは、負荷分散は、リダイレクトやハンドオーバなどの既存のメカニズムを使用して解決することができる。一方、アイドルモードのUEは、基本的にはSIBが提供する共通の設定を適用する。すなわち、クラスタ化されたUEが同様の無線条件(すなわち、RSRP及びRSRQ)を経験すると仮定すると、現在のセル再選択メカニズムは、クラスタを分割することはできない。すなわち、これらのUEが同じS−基準/R−基準に基づき再選択する。セル再選択パラメータがeNBによって調整されても、それは単に(図13に示されるように)「団塊的再選択(mass reselection)」を引き起こし、複数のキャリア間で負荷分散を達成することができない。図13は、クラスタ化されたUEの団塊的再選択を示す図である。団塊的再選択を回避し、より優れた負荷分散を実現するためには、クラスタ内のUEのグループが、クラスタ内の他のUEのグループによって選択されたセルとは異なるセルを選択することが可能であるべきである。さらに、UEごとのUEランダム化方式のいくつかの種類を使用して再選択することがセルにとって有益であるかどうかを検討すべきである。このようなランダム化スキームは、eNBの制御下にある許容可能な測定範囲(例えば、セル再選択優先度及び/又はR−基準測定範囲)に基づくことができる。したがって、RAN2は、クラスタ化されたUEの負荷バランスを達成する方法を検討すべきである。
【0195】
RAN2は、複数のキャリア間でクラスタ化されたUEのロードバランシングを実現する方法を検討すべきである。
【0196】
[付記2]
(はじめに)
マルチキャリア負荷分散(multi−carrier load distribution)WIに関する議論が開始され、次のような要件を承認した。
【0197】
このWIで目標とする要件
1)ネットワーク制御の下で、異なるキャリア間で現在これらのキャリアにキャンプのユーザの割合を再配分することを可能とする。
【0198】
2)ネットワーク制御の下で、異なるキャリア間で他のキャリアに移動するユーザの割合を再配分することを可能とする。
【0199】
3)さまざまな配備シナリオがサポートされるべきである。マクロのみのネットワーク、同一チャネル及び別周波数の小セル配備。
【0200】
4)キャリアレベルのみではなく、個々のセル間で個々のセル間で負荷分散を制御可能とする。(例えば、同一チャネルのHet−Net配備におけるマクロセル、及び/又は他のキャリアの特定の小セルのオーバーロード)
5)解決策は、他の要因を考慮してネットワーク内の別の(再)配分の決定に応じるべきである。
【0201】
a)マクロ又は小セルレイヤ上のeMBMS配備
b)特定の帯域をサポートするデバイスの数(他の能力を考慮することができる)
c)異なるキャリアの帯域幅が異なっていてもよい
【0202】
6)解決策は、キャリア間のユーザのピンポンを避けるべきである。
【0203】
7)ユーザスループット、ネットワーク容量(コネクティッドUEのためのシステムスループット、接続確立、RA、(周波数間の点で)モビリティ関連のシグナリング)を最大化する。
【0204】
この付記では、セル当たりの優先度及び/又は再選択確率と可能な解決策で利点と欠点が考慮される。
【0205】
(評価シナリオ)
クラスタ化されたUEに対して「団塊的再選択(mass reselection)」のシナリオを解決することは大きな課題の1つである。シナリオはシナリオ2と同じである。現在のセル再選択メカニズムでは、同じ地理的エリアに位置しているUE(すなわち、同様のRSRP/RSRQを経験する)は、ネットワーク制御の下で、異なるキャリア間で分散することはできない。解決策は、この問題を解決することが期待されるべきである。
【0206】
(可能な解決策)
キャリアレベルだけではなく個々のセル間の負荷分散を制御することが可能でなければならないため、セル固有優先度(CSP:cell specific priority)及びセル固有優先度確率(CSPP:cell specific priority probability)の2つの有望な解決方法がある。
【0207】
CSPは、各周波数用の既存cellReselectionPriorityに加えて、特定のセルの新しいセル再選択優先度を提供し、特定のセルが周波数上で最も高くランキングされている場合、セル固有の優先度が適用される。cellReselectionPriorityが提供される間は、UEは、周波数間測定を行うように義務付けられる。
【0208】
CSPPは、異なる周波数にセル再選択を実行するか、又は現在の周波数にとどまるべきかを決定するためのUEのための新たな確率(Prs)を提供する。確率の結果、UEが異なる周波数を選択すべきである場合、セル選択の優先度についてはCSPと同じメカニズムに基づいている。CSPPは、確率により、現在キャリアにキャンプのユーザの割合を異なるキャリア間で再配分することができるであろう。
【0209】
合意事項は、サービングセルが、確率に基づいて、特定のセルのための周波数間優先度リストを提供することを暗示する。
【0210】
(再選択優先度を扱う側面)
CSP及びCSPPは、他の周波数/セルにアイドルUEをオフロードするために働く。
【0211】
しかし、CSP及びCSPPの両方が、現在の周波数よりも高い再選択優先度を設定する必要があり、連続的な周波数間測定を強制する場合、UEの追加の電力消費につながる。UEの電力消費を最小化するために、負荷の再配分メカニズムが等しい優先度の周波数内で行われることが期待される。また、CSPでは、セルにキャンプする全てのUEが他のセルに移動する必要があり、団塊的再選択を解決することはできない。
【0212】
提案:解決策は、不必要なUEの電力消費を回避するために、同じ優先度の周波数内で動作すべきである。
【0213】
(セル再選択のための測定ルールの側面)
同じ優先度の周波数を仮定すると、現在の仕様では、サービングセルがSrxlev > S
nonIntraSearchP及びSqual > S
nonIntraSearchQを満たした場合、UEは、等しい又は低い優先度のE−UTRAN周波数間又はRAT間周波数のセルの測定を行わないことを選択でき、これはUEの電力消費を低減するための重要なルールである。一方、UEの負荷の再配分のために、セル固有の優先度リストでより高い優先度のセルが提供されるときはいつでもCSP又はCSPPによって提案されるようにUEに周波数間測定及びセル再選択を強制することが必要であり、追加のUEの電力消費をもたらす。よって、周波数間測定及びセル再選択は、負荷の再配分のために一度だけ実行されるべきであることが望ましい。CSPPの例では、Prs=0.2の確率が再配分イベントのワンショットの再選択のために適用される。すなわち、図14に示すように、セル再選択が2回以上実行された場合、Prsはもはや0.2ではない。図14は、他の周波数に移動したUEの数とセル再選択の数との対比を示す図である。
【0214】
提案:UEは、与えられた負荷再配分イベントで一度だけ周波数間測定及びセル再選択を実行すべきである。
【0215】
複数の周波数間測定及びセル再選択を回避するために、UEの再配分は、SIB又は個別シグナリングで提供される「再選択インディケーション」などによってトリガーされるべきである。再選択インディケーションは、UEが周波数間測定及びセル再選択を実行されるかを「再選択インディケーション」によって識別するために、SIBの既存のバリュータグと同様にカウンタ値を含む。カウンタ値は、セル再選択がトリガーされたときに増加することが想定される。UEは、現在のカウンタ値を、前回セル再選択をトリガーした最新のカウンタ値と比較し、新たにセル再選択を実行するかどうかを決定する。
【0216】
提案:周波数間測定及びセル再選択はSIB又は個別シグナリングに設けられたインディケーションによってトリガーされるべきであり、それは当該インディケーションの有効性を確認するためのカウンタ値を含み得る。
【0217】
(セル再選択の基準の側面)
現在の仕様によれば、周波数内セル及び等しい優先度の周波数間セルは、R−基準によってランキングされ、ランキングでベストなセルが新しいセルとして選択される。このルールは、RSRQ/SINR及びセル負荷の側面を考慮することはできないが、RSRPの観点ではUEがコネクティッドに遷移した際のUEスループットで最高のパフォーマンスを保証する。これは、ユーザスループット、ネットワーク容量(コネクティッドUEのためのシステムスループット、接続確立、RA、(周波数間の点で)モビリティ関連のシグナリング)を最大化するという合意された要件を満たすことができない。
【0218】
提案:ユーザスループット及びネットワーク容量を最大化するために、ランキングメカニズムに機能強化を検討すべきである。
【0219】
CSPはルールを再利用するものの、UEはランダムに同じ優先度セルの中からセルを選択するのでCSPPはルールを使用していない。このルールは過去に有益であるが、大量の再選択を回避するために、すなわち、現在のマルチキャリア動作のために強化されるべきである。以下のように4つのオプションがあると考えられる。
【0220】
オプション1:CSPPのようにランキングランダム化(RR:Ranking randomization)。
【0221】
現在のランキングのメカニズムとは対照的に、セルは、S−基準を満たすすべてのセル、すなわち、最高ランクのセルだけでなく、第2、第3、…ランクのセルからもランダムに再選択される。このオプションでは、無線状態の点から予想よりも悪いセルを再選択し得るが、団塊的再選択の問題を解決することができる。UEが接続に移行したとき、スループットを最適化するためにハンドオーバの増加を引き起こす。
【0222】
オプション2:範囲を有するランキングランダム化(RRR:Ranking randomization with range)
このオプションは、オプション1(RR)を超える拡張機能である。オプション1と同じように、再選択されるセルはランキングに関係なくランダム化されるが、範囲内に制限されている。範囲は、例えば3ランクが設定され、その後、セルは、ランキングのトップ3のセル(最高セル、第2セル、第3セル)から再選択される。ランクはXdBの値を持つよう強化することができ、最高セルのRSRP−XdBを超えるRSRPを満たすセルから選択される。オプション1(RR)を超えるこのオプションの利点は、UEがコネクティッドに遷移するときのユーザスループットを最適化するためのハンドオーバを減少させるために寄与する範囲内の適度な信号強度を確保することである。
【0223】
オプション3:ランキング固有の確率(RSP:Ranking specific probability)
このオプションでは、各ランクの確率はサービングセルによって提供される。3ランクの例では、確率は最高ランクに対して50%、第2ランクに対して30%、及び第3ランクに対して20%に設定される。UEは、ランキングメカニズムに乱数を使用して、UEの50%は、最高ランクのセルを再選択する。同様に、UEの30%は、2番目に良好なセルを再選択し、20%が第3ランクのセルを再選択する。このオプションでのメリットは、既存のランキングメカニズム上に構築できるだけでなく、悪いランクのセル、例えば第4ランクのセルの再選択を避けることであり、UEがコネクティッドに遷移したときにユーザスループットの最適化のためのハンドオーバを減らす。
【0224】
オプション4:グループ化及びグループ固有の再配分(GSR:Grouping and group specific re−distribution)
このオプションは、個別シグナリング、例えばRRCConnectionReleaseには、特定のグループのIDが含まれていることを前提としている。グループ化した後、サービングセルは、SIBにおいて、セル再選択パラメータ及び/又は各グループのセル再選択のトリガーの異なるセットを提供することができる。全てのUEが例えば最初のアタッチの間にコネクティッドに遷移することを考慮すると、全てのUEに各グループを設定することが可能であり得る。これは、UEがセル再選択を実行するときにグループを処理する方法については更なる検討が必要である。
【0225】
オプション1は、UEがコネクティッドに遷移したときにユーザスループットを最適化するためのハンドオーバを回避することはできないが、他のオプションはそれを解決することができる。オプション2及びオプション3は、ネットワーク制御の下でセル間の「ソフト」再配分を行うことができる。オプション4は、「完全なネットワーク制御再配分」として動作することができる。制御の複雑さを考慮すると、オプション2又はオプション3が、わずかに望ましい解決策である。
【0226】
提案:RAN2は、同じ優先度の周波数間セル再選択のための範囲(RRR)又はランキング固有の確率(RSP)を有するランキングランダム化を検討すべきである。
【0227】
[付記3]
(はじめに)
本付記は、ワンショット再配分メカニズムのための再選択確率及び/又はセル毎パラメータを用いた解決策を考慮する。
【0228】
(ワンショット再配分メカニズム)
ワンショット再配分は、特別なセル再選択プロシージャの開始のためのトリガーを明らかに必要とする。UEのフラクションによるセル再選択のための以下の解決策は、トリガー後に考慮される。
【0229】
(UEのフラクションによるセル再選択)
解決策は、1つのセルから別のセルへのUEのフラクションの移動を可能にすべきであることが、このWIにおける大きなチャレンジのうちの1つである。可能な解決策が、以下のように議論された。
【0230】
セル固有の優先度リストが前もって提供され、優先度は、サービングセルの優先度よりも高くならねばならないと仮定されたい。
【0231】
オプション1−a:ランダムしきい値オフセットを用いたセル固有の優先度
ワンショット再配分に適用可能であれば、トリガーが生じた場合、UEは、より高い優先度の周波数のセルのために、ランダム値を生成し、Squal>Thresh’
X、HighQ又はSrxlev>Thresh’
X、HighPが満たされるのであれば、UEは、セルを再選択する。ここでは、Thresh’
X、HighQ又はThresh’
X、HighPが、ランダム化されたオフセット(すなわち、Thresh’
X、HighQ=Thresh
X、HighQ+offset
x/cell*random)とともに適用される。
【0232】
このアプローチの1つの欠点は、Thresh’
Xは、ランダム化されたオフセットのより広い/負の範囲では、良好なユーザスループットを保証しないことがあり得ることと、セルエッジ内のUEは、ランダム化されたオフセットからなる、より狭い範囲の他のセルへしか移動できないことである。
【0233】
オプション1−b:確率を用いたセル固有の優先度(CSPP)
ワンショット再配分に適用可能であれば、トリガーが生じた場合、UEは、優先度付けられたセルのためのランダム値を生成し、ランダム値が、提供された確率を上回るのであれば、このセルを再選択する。
【0234】
1つの欠点は、再選択されたセルは、S基準しか保証することができず、Thresh
XもR基準も保証できないことである。それは、UEがRRCコネクティッドへ移行した場合、ユーザスループットの低下に帰着し得る。
【0235】
オプション1−c:セル再選択の数を用いたカウンタベースのスキーム
ワンショット再配分に適用可能であれば、これによって、UEは、再選択の数の追跡を続け、トリガーが生じた場合、UEは、カウンタ値に基づいて、セル再選択優先度が、適用されるべきか、無視されるべきかを決定する。
【0236】
優先度の取り扱いとの独立。すなわち、より高い優先度のセルのためのみではない。
【0237】
オプション2−a:指定された範囲内のランダム化のランキング
このオプションは、(ランダム化の観点から)オプション1−bにおける拡張の一種であり、(範囲概念の観点から)オプション1−aと実質的に類似したアプローチであるが、オプション2−aは、ランキングプロセスにおける改良に注目する。指定された範囲を用いて、ユーザスループットの低下は、限定され、ネットワーク制御下にある。範囲の詳細はFFSであり、たとえば、単位は、[dB]であり得る。
【0238】
オプション2−b:ランキング固有の確率
このオプションは、基本的には、オプション2−aを用いたものに類似したアプローチであるが、オプション2−bは、オプション1−bに類似して、確率を用いたランキングプロセスにおける改良に注目している。確率は、各ランクに対応しているので、UEは、より良いランク順位及び確率を持つセルを再選択することを許可される。
【0239】
すべてのオプションが、1つのセルから別のセルへと、UEのフラクションを移動させ得る。オプション1−xとオプション2−xとの最も顕著な違いは、セル固有の優先度リスト(CSP)が必要とされているか否かである。オプション1−xは、再選択考慮においてのみ優先度取り扱いをするであろうから、再選択されたセルは、無線品質の観点から、各UEのために(準)最適ではないかもしれない。すなわち、新たなセルは、たとえ、より良好な無線品質を提供しているいくつかのセルが、UEの周囲で利用可能であっても、S基準しか満たさないことがあり得る。さらに、これらオプションは、より高い優先度の周波数/セルを持つ構成に依存するので、オプション1−xは、等しい優先度の周波数/セルを考慮することができない。
【0240】
オプション2−xは、UEが検出したセルに対する比較の結果として、より良好なセルへのセル再選択を保証した既存のランキングプロセスに基づき得る。したがって、オプション2−xは、潜在的に、コネクティッドにあるUEのために、(システムスループット、接続確立、RA、(周波数間)移動関連シグナリングの観点から)ユーザスループット及びネットワーク容量を最大化し得る。したがって、ワンショット再配分は、ランキングプロセスを適合させねばならない。
【0241】
提案1:ランキングプロセスは、ワンショット再配分のために改良されるべきである。
【0242】
(改良されたランキングプロセスのためのターゲットセル/周波数)
提案1が合意可能であれば、問題は、どのセル/周波数が、改良されたランキングプロセスにおいて考慮されるべきであるかである。現在の仕様では、R基準を用いた評価は、周波数内及び等しい優先度の周波数間セルのために適合する。したがって、仕様における変更を最小化するために、改良されたランキングプロセスのためのターゲットセル/周波数はまた、等しい優先度のセル/周波数の下で考慮されるべきである。
【0243】
提案2:ワンショット再配分におけるターゲットセル/周波数は、等しい優先度の下でのみ適用可能でなければならない。
【0244】
提案2が許容可能であれば、ワンショット再配分のために、等しい優先度のターゲットセル/周波数がどのようにしてUEへ提供されるのかを決定する必要がある。以下の代替案が考慮され得る。
【0245】
代替案1:サービングセルが、セル/周波数リストを明示的に提供する。
【0246】
UEは単に、改良されたランキングプロセスにおいてリストに提供されたセル/周波数を考慮する。
【0247】
代替案2:サービングセルが、セル/周波数を暗黙的に提供する。
【0248】
それは、同意された拡張セル再選択優先度を使用し得る。拡張セル再選択優先度を用いて構成された各セル/周波数の場合、UEは、改良されたランキングプロセスのためにこれらセル/周波数を決定する。いくつかの例が表1において議論されているが、UEが、レガシーセル再選択優先度をも考慮すべきか否かに関わらず、それはFFSである。
【0249】
シグナリングオーバヘッドの観点から、代替案2は、代替案1よりも良好である。しかしながら、代替案2は、たとえば、レガシーセル再選択優先度において優先度付けられたセル/周波数が、未だに優先度付けられるべきであるか否かのように、ターゲットセル/周波数を決定するために、少なくとも1つよりも多くのルールを必要とするであろう。両代替案には長所と短所が見られ得るが、代替案2が、若干好ましい解決策である。
【0250】
提案3:RAN2は、拡張セル再選択優先度を用いて設定されたセル/周波数が、ワンショット再配分において等しい優先度として考慮されるべきであるか否かを決定するべきである。
【0251】
表1は、代替案2を用いた暗黙的なターゲットセル/周波数の提供の例を示す。
【0253】
注記:サービングセルは、レガシー優先度5であり、ターゲットセル/周波数が設定される。
【0254】
Alt.2−1:(たとえば、より高い)レガシー優先度及び任意の拡張された優先度を用いる。
【0255】
Alt.2−2:(たとえば、より高い)レガシー優先度及び(たとえば、より高い)拡張された優先度を用いる。
【0256】
Alt.2−3:レガシー優先度に関わらず、任意の拡張された優先度を用いる。
【0257】
Alt.2−4:レガシー優先度に関わらず、(たとえば、より高い)拡張された優先度を用いる。
【0258】
(追加の検討)
ランダム化のためのさらなる検討
確率ベースのスキームは、ネットワークによる再選択の制御可能性及び/又は試験可能性についての関心を有することが指摘された。したがって、カウンタベースのスキームが、確率ベースのスキームに対する代案として議論された。しかしながら、確率ベースのスキームが、本当に問題があるのであれば、ランダム化が、既存のページングフレーム/機会判定に類似したUE_ID(又はIMSI)に基づき得るか否かも考慮され得る。たとえば、IMSIでは、(IMSI mod Np)=Nrが満たされるのであれば、UEは、(特別な)セル再選択プロシージャを実行し得る。ここで、Np及びNrは、UE間で期待される確率及び公平さに基づいて設定される。Np及びNrが、10及び0でそれぞれ設定されるのであれば、この式を満たす確率は10%である。セル内のUE間でIMSIが適切にランダム化されていると仮定されると、ネットワークは、確率を制御する一方、UE試験可能性は、はるかに単純になるであろう。
【0259】
提案4:確率ベースのスキームが好適ではないのであれば、IMSIベースのランダム化は、代わりに、潜在的な方法のうちの1つとなるべきである。
【0260】
RSRQ/SINRベースのランキングプロセスの可能性
現在のR基準は、RSRPしか考慮していないので、いずれの無線品質も考慮されない。ただ受信電力さえ評価されれば、それは、マクロセルを伴う均質なネットワークにおける最適なスループットを保証し得る。しかしながら、今日、HetNet配備の場合、それは正しくはない。たとえば、マクロセル近傍に位置する小さなセルは、良好なRSRPを提供するが、小さなセルのみの周波数レイヤ上のセルよりもよりも劣悪なRSRQを提供し得る。UEがコネクティッドに移行した場合に、ユーザスループット及びネットワーク容量を最大化するために、RSRQ又はSINRを持つR基準を再考する価値がある。IDLE UEが、今日使用されているものよりもより正確な信号品質のインディケーションを用いているのであれば、コネクティッドにあるUEのための(システムスループット、接続確立、RA、(周波数間)移動関連シグナリングの観点から)ユーザスループット及びネットワーク容量を最大化するための要件を潜在的に満たすであろう。
【0261】
提案5:RAN2は、HetNet配備を考慮した異なる信号品質基準を用いて、R基準が再考されるべきか否かを考慮すべきである。
【0262】
[付記4]
(はじめに)
本付記では、2つのメカニズム、すなわち、連続配分と、ワンショット再配分とが、マルチキャリア負荷分散のために特定され、セル毎のパラメータ及び/又は再選択確率を用いた解決策が考慮される。
【0263】
(事前条件及び事後条件)
解決策を検討する前に、アイドルUEが、複数のキャリア間でなぜ非一様に配分され得るのかを再考する価値がある。図15は、カバレッジ及び容量のための4つの周波数レイヤを仮定して、3つの可能な事前条件、すなわち(a)乃至(c)と、1つの事後条件、すなわち(d)を例示している。F1は、最低周波数(たとえば、800MHz、したがって、これはより大きなカバレッジを有する)であり、F4は、最高周波数(たとえば、3.5GHz、すなわち、それはより小さなカバレッジを有する)である。ここで、図15では、条件(b)は、他の条件と比較して逆の順序を有していることが注目される。条件(a)及び(b)では、各周波数レイヤは、異なるcellReselectionPriorityを有する一方、条件(c)は、すべての周波数間において等しい優先度を意図している。
【0264】
条件(a)は、典型的な優先度設定として考慮され得る。これによって、容量改善を達成するために、より高い周波数における小さなセルレイヤが、再選択のために優先されるようになる。UEは、セルのS基準が満たされている限り、F2又はF4にキャンプオンされる。なぜなら、現在の仕様は、サービングセルのSqual/Srxlevに関わらず、UEに対して、サービングセルの周波数よりもより高い優先度の周波数で設定されたセルへのセル再選択及び周波数間測定を実行することを強要するからである。
【0265】
条件(b)は、たとえばデュアル接続可能ネットワークにおけるカバレッジ−優先度設定のために考慮され得る。これは、条件(a)よりも劣悪な条件になる。なぜなら、すべてのUEがF1にキャンプオンされるからである。
【0266】
cellReselectionPriorityは、ちょうど2つの周波数レイヤを超えたアイドルUEの負荷不均衡、すなわち、図15におけるF1とF2との間、又はF3とF4との間の不均衡、を引き起こし得ることが注目されるべきである。現在のメカニズムは、各周波数優先度のために異なるThresh
X、HighQ/Thresh
X、HighPを設定することを可能にするが、これらパラメータの変化は、団塊的再選択をもたらし、した合意「解決策は、1つのセルから別のセルへのUEのフラクションの移動を可能にすべきである」が満たされないので、配分問題を解決することができない。セル固有の優先度がたとえRel−13で提供されていても、セルが同じ容量(たとえば、同じ帯域幅)を提供すると仮定すると、優先付けられたセルは、(「UEのサージ」又は「近傍配置UE問題」としても知られている)団塊的再選択によるより高い負荷を経験し得るが、解決策は、たとえば、同一チャネルHetNetレイヤ上の小さなセルへの再選択のような固有のシナリオにおいて良好に機能し得る。
【0267】
セル再選択優先度はそれ自身、周波数レイヤ又はセルレイヤにあるかに関わらず、複数の周波数間の負荷不均衡をもたらし得る。
【0268】
条件(c)は、すべての周波数レイヤを、同じ優先度で、すなわち、等しい優先度の周波数間の場合で設定する。等しい優先度の周波数間では、R基準によってセルランキングが実行され、UEは、別の周波数による別の経路損失を補償するために、Qoffsetを考慮して、最良のRSRPを持つセルを選択すべきである。条件(a)及び(b)のケースにおけるように、現在のメカニズムはまた、解決策は、UEのフラクションを1つのセルから別のセルへ移動させることができなくてはならないという合意を満たすことができない。しかしながら、現在のセルランキングメカニズムは、「コネクティッドにあるUEのための(システムスループット、接続確立、RA、(周波数間)移動関連シグナリングの観点から)ユーザスループット及びネットワーク容量を最大化する」という問題を解決する際に役立つ。なぜなら、UEは、RSRPのみにしか依存しないものの、最良の無線条件を提供するセルを再選択でき得るからである。
【0269】
セルランキングを用いた等周波数優先度は、ユーザスループット及びネットワーク容量を最大化するための可能性を有する。
【0270】
条件(d)は、望ましい事後条件の例である。ここでは、UEは、各周波数/セルに一様にキャンプオンされ、すべてのセルが重く負荷をかけられている訳ではない。(d)における事後条件は、解決策は、UEのフラクションを1つのセルから別のセルへ移動させることができなくてはならないという前述した合意と整合しており、これは、たとえばセル毎のパラメータ及び/又は再選択確率を用いる。
【0271】
CSPのような改良された連続配分メカニズムの最も顕著な利点は、セルを、軽い負荷状態に維持できること、すなわち、図15における事前条件(a)〜(c)が生じることを阻止するために、ネットワークのUE配分が維持及び使用され得ることである。一方、改良された連続配分を用いる主な欠点のうちの1つは、議論されたように、たとえネットワークが過負荷条件を被っていなくても、アイドルUEの電力消費に対するインパクトであることである。確率を用いた、及び/又は、ランダムしきい値オフセットを用いたセル固有の優先度のようなさらなる解決策が導入されるのであれば、UE電力消費は、実質的に増加され得る。さらに、たとえオペレータが、アイドルUEを再配分する必要性を被っていなくても、オペレータは、既存のネットワーク再選択メカニズムを修正するチャレンジに直面し得る。
【0272】
改良された連続配分メカニズムは、既存のネットワーク配備の構成及びUE電力消費についてより多くのインパクトを有することが予想されている。
【0273】
改善された連続配分が、4)キャリアレベルにおいてのみではなく、個々のセル間の負荷分散を制御することが可能でなければならないという合意(たとえば、別のキャリアにおけるある小さなセル、及び/又は、同一チャネルHet−Net配備におけるマクロセルが、過負荷であり得るというシナリオ)を満たすために導入されているのであれば、ネットワーク配備に対する劇的な変更を必要とすべきではなく、単に、既存のメカニズムに基づいて、より柔軟性を提供することを目的とするべきである。
【0274】
提案1:既存の再選択メカニズム又は小さな改良が、いくつか負荷の重いネットワーク配備シナリオよりも良好に機能し得る。
【0275】
改良された連続配分が、軽い負荷の下でネットワークを統計的に維持することができたとしても、エリア内のアイドルUEの密度と相関付けられたトラフィック需要は、たとえば、スポーツイベント時、通勤時間中、週末におけるショッピングモール内、又は緊急条件下において、著しく変動し得る。そのような負荷の重い条件では、ワンショット再配分メカニズムによって、可能な限り早く、より平準化された負荷条件へネットワークを戻すための手段があるべきである。ワンショット再配分メカニズムが、ネットワークを、通常の負荷条件に戻すことを可能にすると、改良された連続配分は、平準化された負荷条件の下でネットワークを維持するために再び活性化され得る。
【0276】
ワンショット再配分メカニズムは、トラフィック需要における突然の急増によって、負荷の重いネットワークの下で有用であり得る。
【0277】
ワンショット再配分メカニズムは、トラフィック需要における突然の急増によって、負荷の重いネットワークのケースのために主に使用されるので、既存のメカニズムと独立して適用され、したがって、現在のネットワーク戦略と矛盾しないであろう。さらに、電力消費イベントは一度しか実行されないので、UE電力消費に対するインパクトが低減され得るであろう。ネットワークは、複数のセル/周波数においてより高い負荷を経験する、すなわち、図15における事前条件(a)〜(c)の場合に、ワンショット再配分メカニズムを開始し得る。さらに、前述した合意1)内の「再配分」という用語は、ワンショット再配分メカニズムを求めるニーズと整合している。なぜなら、連続配分又は改良された連続配分は、UEを「再配分する」ための手段として図示されるべきではないからである。
【0278】
提案2:RAN2は、ワンショット再配分メカニズムを、連続配分メカニズム又は改良された連続配分メカニズムとは独立したメカニズムとして考慮すべきである。
【0279】
(改良された連続配分メカニズム)
ネットワークの負荷が軽く、マクロセルにキャンプオンされたUEが唯一しか存在しない極端なケースの場合、小さなセルがUEのためのしきい値を満たす場合、UEがマクロセルに留まる理由はない。このケースでは、優先度メカニズム、又は既存の周波数優先度、又は追加のセル特有優先度(CSP)のいずれかは、未だに良好に動作する。既にベースラインであったCSPを用いて、ネットワークは、優先度取り扱いのために、既存のルールにおける最小のインパクトを持つ構成において、さらなる柔軟性を提供される。これは、設定柔軟性の観点から、等しい優先度キャリア間の再選択数を低減するためのセル再選択優先度の数を拡大するための合意を用いる類似のアプローチである。したがって、既存の再選択メカニズムに基づく改良された連続配分は、CSPを用いてセルベースでの優先度を設定するための追加の手段のみを有するべきであるが、UEの数が増加した場合、負荷不均衡に至り得る欠点を潜在的に有することが注目されるべきである。このケースでは、別の解決策、すなわち、ワンショット再配分メカニズム、が必要とされ得る。
【0280】
提案3:セル固有の優先度及び既に合意された拡張された再選択優先度のオプションのプロビジョニングを除いて、RAN2は、既存のセル再選択メカニズムにおいて、負荷の軽い/中位のネットワークのために、追加のメカニズムが必要とされないと結論付けるべきである。
【0281】
(ワンショット再配分メカニズムの利点)
再配分のためのトリガー
すなわち、UEが、(特別な)セル再選択プロシージャを開始/継続する場合、再配分のためのトリガーは、以下のオプションのうちの1つに基づき得る。
【0282】
オプション1:ネットワークが、再配分のためのパラメータをブロードキャストした場合;
オプション1−a:ネットワークが、セル固有の優先度のリストを提供した場合;
それは、CSP自身のみならず、ランダム化を備えたセル固有の優先度のトリガーとして仮定される。UEは、今日あるように、提供されたセル固有の優先度が、サービングセルの優先度よりも高い限り、周波数間測定を含むセル再選択プロシージャを継続すべきである。
【0283】
オプション1−b:ネットワークが、セル固有の確率のリストを提供する場合;
このオプションは、再選択のためのトリガーが、確率を用いたセル固有の優先度(CSPP)に基づいていると仮定する。UEは、ランダム値を生成し、ランダム値が、提供されたセル固有の優先度を上回る場合、セル再選択プロシージャを実行すべきである。
【0284】
オプション1−c:ネットワークが、再選択の最大値を提供する場合;
このオプションは、議論されたカウンタベースのスキームを仮定する。UEは、実行されたセル再選択の数をカウントし、カウントが、サービングセルによってブロードキャストされた最大値を上回る場合、より高い優先度のセルを無視すべきである。
【0285】
オプション1−d:ネットワークがパラメータを更新した場合;
トリガーが、ページング又はSIBにおける更新されたパラメータによって示唆されると仮定される。UEは、更新されたパラメータを適用し、セル再選択プロシージャを実行すべきである。
【0286】
オプション2:ネットワークが、明示的な要求を提供する場合;
このオプションは、再配分のための純粋なトリガーを仮定する。UEは、(特別な)パラメータを適用し、要求を受け取ると、一度だけ、セル再選択プロシージャを実行する。この要求は、アプリケーションとして、ページングメッセージで、又は、SIBのいずれかで、1ビットシグナリングを必要とし得る。(特別な)セル再選択のためのパラメータが先行してブロードキャストされ得るので、UEは、この要求を単にモニタするだけである。
【0287】
オプション3:サービングセルが、RRC接続解放によって、専用パラメータを設定する場合;
それは、RRCコネクティッドからアイドルへとUEが移行する具体的なケースのためであり、RRC接続解放が、追加のセル固有のオフセット、追加のグルーピング、及び/又は、既存の専用の優先度を有し得る。
【0288】
オプション1−xは、再選択制御のための典型的なメカニズムに基づくが、これらは、いくつかの欠点を有する。オプション1−xで、UEは、パラメータが提供されている間、たとえば、オプション1−aによって優先度付けられたセルが、既存のcellReselectionPriorityによって優先度付けられた周波数にないのであれば、追加の連続的な周波数間測定を適用するように強いられる。それは、付加的なUE電力消費に帰着し、回避されるべきである。また、UEが、確率を再計算しなければならない時点において、それは極めて鮮明という訳ではない。
【0289】
さらに、オプション1−xは、パラメータが更新されたか否か、又は、ネットワークが(特別な)セル再選択プロシージャを開始することを決定したか否か、をチェックするために連続的にモニタすることをUEに対して要求し得る。オプション2は、ワンショット再配分メカニズムのための単純な解決策であるが、それは、UEに対して、このプロシージャの活性化を通知するために、1ビットのシグナリングを必要とする。解決策が専用シグナリングのみに依存しているのであれば、オプション3もまた快適な手法であるが、(システムスループット、接続確立、RA、(周波数間)移動関連シグナリングの観点から)コネクティッドにあるUEのためにユーザスループット及びネットワーク容量を最大化するための要求を満たすことができない。したがって、オプション2は、再配分のためのトリガーのための好適な解決策である。
【0290】
提案4:ワンショット再配分は、サービングセルによってブロードキャストされた明示的な要求インディケーションによってトリガーされるべきである。
【0291】
提案5:提案4が合意可能であれば、RAN2は、このインディケーションがページング又はSIBで提供されるのかを議論すべきである。
【0292】
[相互参照]
米国仮出願62/145882号(2015年4月10日出願)、米国仮出願62/148967号(2015年4月17日出願)、米国仮出願62/162204号(2015年5月15日出願)、及び米国仮出願62/188867号(2015年7月6日出願)の全内容が参照により本願明細書に組み込まれている。