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再表2017-110995配線体、配線基板、及びタッチセンサ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2017年6月29日
【発行日】2017年12月21日
(54)【発明の名称】配線体、配線基板、及びタッチセンサ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20171124BHJP
【FI】
   G06F3/041 430
   G06F3/041 450
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】37
【出願番号】特願2017-513273(P2017-513273)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2016年12月22日
(31)【優先権主張番号】特願2015-253194(P2015-253194)
(32)【優先日】2015年12月25日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】000005186
【氏名又は名称】株式会社フジクラ
(74)【代理人】
【識別番号】110000486
【氏名又は名称】とこしえ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】塩尻 健史
(72)【発明者】
【氏名】小椋 真悟
(57)【要約】
第1の配線体(3)は、第1の電極(411)に接続された第1の引出配線(42)と、第2の電極(412)に接続された第2の引出配線(43)と、を備え、第1の引出配線は、第1の電極に接続された第1の接続部(421)と、第1の接続部が接続された第1の端部(422a)を有し、第1の接続部から屈曲して第1の方向に延在する第1の直線部(422)と、を含み、第2の引出配線は、第2の電極412に接続された第2の接続部(431)と、第2の接続部が接続された第2の端部(432a)を有し、第2の接続部から屈曲して第1の直線部と並列に延在する第2の直線部(432)と、を含み、第1の直線部は、第1の方向において第2の端部に対して第1の端部側に位置する第1の部分(422b)と、第1の方向において第2の端部に対して第1の端部とは反対側に位置する第2の部分(422c)と、を含み、下記(1)式及び(2)式を満たす。
>W … (1)
>A … (2)
但し、上記(1)式において、Wは、第1の部分における第1の直線部の幅であり、Wは、第2の部分における第1の直線部の幅であり、上記(2)式において、Aは、第1の部分における第1の直線部の開口率であり、Aは、第2の部分における第1の直線部の開口率である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電極に接続された第1の引出配線と、
第2の電極に接続された第2の引出配線と、を備え、
前記第1の引出配線は、
前記第1の電極に接続された第1の接続部と、
前記第1の接続部が接続された第1の端部を有し、前記第1の接続部から屈曲して第1の方向に延在する第1の直線部と、を含み、
前記第2の引出配線は、
前記第2の電極に接続された第2の接続部と、
前記第2の接続部が接続された第2の端部を有し、前記第2の接続部から屈曲して前記第1の直線部と並列に延在する第2の直線部と、を含む配線体であって、
前記第1の直線部は、
前記第1の方向において前記第2の端部に対して前記第1の端部側に位置する第1の部分と、
前記第1の方向において前記第2の端部に対して前記第1の端部とは反対側に位置する第2の部分と、を含み、
下記(1)式及び(2)式を満たす配線体。
>W … (1)
>A … (2)
但し、上記(1)式において、Wは、前記第1の部分における前記第1の直線部の幅であり、Wは、前記第2の部分における前記第1の直線部の幅であり、上記(2)式において、Aは、前記第1の部分における前記第1の直線部の開口率であり、Aは、前記第2の部分における前記第1の直線部の開口率である。
【請求項2】
請求項1に記載の配線体であって、
下記(3)式を満たす配線体。
1.1≦A/A≦1.8 … (3)
【請求項3】
請求項1又は2に記載の配線体であって、
前記第1の直線部の開口率は、40%以下である配線体。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の配線体であって、
前記第1の直線部は、
主線部と、
前記主線部と接続された少なくとも2つの枝線部と、
隣り合う前記枝線部同士の間に介在するスリット部と、
前記主線部から複数の前記枝線部に分岐する分岐部と、を含み、
前記分岐部は、前記第2の端部に対応して配されており、
前記第2の部分は、少なくとも2つの前記枝線部と前記スリット部とにより構成されている配線体。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の配線体であって、
下記(4)式を満たす配線体。
>A … (4)
但し、上記(4)式において、Aは、前記第1の方向に直交する第2の方向において、前記第2の部分と隣り合う部分における前記第2の直線部の開口率である。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の配線体であって、
前記第1の引出配線は、部分的に隙間が設けられるように構成されており、
前記第2の引出配線も、部分的に隙間が設けられるように構成されている配線体。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の配線体であって、
下記(5)式を満たす配線体。
>D … (5)
但し、上記(5)式において、Dは、前記第1の部分における前記第1の直線部の密度であり、Dは、前記第2の部分における前記第1の直線部の密度である。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の配線体であって、
前記配線体は、第3の電極に接続された第3の引出配線をさらに備え、
前記第3の引出配線は、
前記第3の電極に接続された第3の接続部と、
前記第3の接続部に接続された第3の端部を有し、前記第3の接続部から屈曲して前記第1の直線部と並列に延在する第3の直線部と、を含み、
前記第1の直線部は、前記第1の方向において前記第3の端部に対して前記第1の電極とは反対側に位置する第3の部分をさらに含み、
下記(6)式及び(7)式を満たす配線体。
>W … (6)
>A … (7)
但し、上記(6)式において、Wは、前記第3の部分における前記第1の直線部の幅であり、上記(7)式において、Aは、前記第3の部分における前記第1の直線部の開口率である。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の配線体であって、
前記配線体は、第3の電極に接続された第3の引出配線をさらに備え、
前記第3の引出配線は、
前記第3の電極に接続された第3の接続部と、
前記第3の接続部に接続された第3の端部を有し、前記第3の接続部から屈曲して前記第1の直線部と並列に延在する第3の直線部と、を含み、
前記第2の直線部は、
前記第1の方向において前記第3の端部に対して前記第2の電極側に位置する第4の部分と、
前記第1の方向において前記第3の端部に対して前記第2の電極とは反対側に位置する第5の部分と、を含み、
下記(8)式及び(9)式を満たす配線体。
>W … (8)
>A … (9)
但し、上記(8)式において、Wは、前記第4の部分における前記第2の直線部の幅であり、Wは、前記第5の部分における前記第2の直線部の幅であり、上記(9)式において、Aは、前記第4の部分における前記第2の直線部の開口率であり、Aは、前記第5の部分における前記第2の直線部の開口率である。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の配線体であって、
下記(10)式及び(11)式を満たす配線体。
>W … (10)
>A … (11)
但し、上記(10)式において、Wは、前記第1の接続部の直線部の幅であり、Wは、前記第2の接続部の幅であり、上記(11)式において、Aは、前記第1の接続部の開口率であり、Aは、前記第2の接続部の開口率である。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の配線体と、
前記配線体を支持する支持体と、を備える配線基板。
【請求項12】
請求項11に記載の配線基板を備えるタッチセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線体、配線基板、及びタッチセンサに関するものである。
文献の参照による組み込みが認められる指定国については、2015年12月25日に日本国に出願された特願2015−253194号に記載された内容を参照により本明細書に組み込み、本明細書の記載の一部とする。
【背景技術】
【0002】
透明電極と電極リード線とを有する金属メッシュ導電層として、透明電極と電極リード線とが共に微細な金属メッシュで構成されたものが知られている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
また、入力領域の外側に位置する非入力領域に複数の配線層が延出して形成されてなる入力装置として、配線層の配線延出部の配線幅を、並設される配線層の本数が少ない領域ほど大きく形成したものが知られている(たとえば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2014−519129号公報
【特許文献2】特開2014−110060号公報
【特許文献3】登録実用新案第3191884号公報
【特許文献4】特開2012−053924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1〜3に記載の従来技術では、複数の上記金属メッシュ導電層を有するタッチセンサ等において、複数の電極リード線は、接続される透明電極の配置に応じて相互に異なる長さを有する場合がある。このため、当該複数の電極リード線間において、電気的抵抗が不揃いとなり、複数の透明電極間の応答性にばらつきが生じてしまう、という問題がある。
【0006】
また、当該タッチセンサ等を外部と接続する際に、複数の電極リード線を相互に集合させている場合、当該電極リード線が滲んで隣り合う電極リード線同士が短絡してしまうおそれがある、という問題がある。
【0007】
また、上記特許文献4に記載の従来技術では、配線層の配線延出部の配線幅を、並設される配線層の本数が少ない領域ほど大きく形成しているため、配線層の配線延出部の配線幅が大きく形成されている領域において、屈曲に対する耐久性が低下し、配線層の屈曲性が低下してしまう、という問題がある。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、複数の電極間の応答性のばらつきを抑えつつ、引出配線の屈曲性の低下の抑制を図ると共に、相互に隣り合う引出配線同士が短絡するのを抑制できる配線体、配線基板、及びタッチセンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]本発明に係る配線体は、第1の電極に接続された第1の引出配線と、第2の電極に接続された第2の引出配線と、を備え、前記第1の引出配線は、前記第1の電極に接続された第1の接続部と、前記第1の接続部が接続された第1の端部を有し、前記第1の接続部から屈曲して第1の方向に延在する第1の直線部と、を含み、前記第2の引出配線は、前記第2の電極に接続された第2の接続部と、前記第2の接続部が接続された第2の端部を有し、前記第2の接続部から屈曲して前記第1の直線部と並列に延在する第2の直線部と、を含み、前記第1の直線部は、前記第1の方向において前記第2の端部に対して前記第1の端部側に位置する第1の部分と、前記第1の方向において前記第2の端部に対して前記第1の端部とは反対側に位置する第2の部分と、を含み、下記(1)式及び(2)式を満たす配線体である。
>W … (1)
>A … (2)
但し、上記(1)式において、Wは、前記第1の部分における前記第1の直線部の幅であり、Wは、前記第2の部分における前記第1の直線部の幅であり、上記(2)式において、Aは、前記第1の部分における前記第1の直線部の開口率であり、Aは、前記第2の部分における前記第1の直線部の開口率である。
【0010】
[2]上記発明において、下記(3)式を満たしていてもよい。
1.1≦A/A≦1.8 … (3)
【0011】
[3]上記発明において、前記第1の直線部は、主線部と、前記主線部と接続された少なくとも2つの枝線部と、隣り合う前記枝線部同士の間に介在するスリット部と、前記主線部から複数の前記枝線部に分岐する分岐部と、を含み、前記分岐部は、前記第2の端部に対応して配されており、前記第2の部分は、少なくとも2つの前記枝線部と前記スリット部とにより構成されていてもよい。
【0012】
[4]上記発明において、下記(4)式を満たしてもよい。
>A … (4)
但し、上記(4)式において、Aは、前記第1の方向に直交する第2の方向において、前記第2の部分と隣り合う部分における前記第2の直線部の開口率である。
【0013】
[5]上記発明において、前記第1の引出配線は、部分的に隙間が設けられるように構成されており、前記第2の引出配線も、部分的に隙間が設けられるように構成されていてもよい。
【0014】
[6]上記発明において、下記(5)式を満たしてもよい。
>D … (5)
但し、上記(5)式において、Dは、前記第1の部分における前記第1の直線部の密度であり、Dは、前記第2の部分における前記第1の直線部の密度である。
【0015】
[7]上記発明において、前記配線体は、第3の電極に接続された第3の引出配線をさらに備え、前記第3の引出配線は、前記第3の電極に接続された第3の接続部と、前記第3の接続部に接続された第3の端部を有し、前記第3の接続部から屈曲して前記第1の直線部と並列に延在する第3の直線部と、を含み、前記第1の直線部は、前記第1の方向において前記第3の端部に対して前記第1の電極とは反対側に位置する第3の部分をさらに含み、下記(6)式及び(7)式を満たしてもよい。
>W … (6)
>A … (7)
但し、上記(6)式において、Wは、前記第3の部分における前記第1の直線部の幅であり、上記(7)式において、Aは、前記第3の部分における前記第1の直線部の開口率である。
【0016】
[8]上記発明において、前記配線体は、第3の電極に接続された第3の引出配線をさらに備え、前記第3の引出配線は、前記第3の電極に接続された第3の接続部と、前記第3の接続部に接続された第3の端部を有し、前記第3の接続部から屈曲して前記第1の直線部と並列に延在する第3の直線部と、を含み、前記第2の直線部は、前記第1の方向において前記第3の端部に対して前記第2の電極側に位置する第4の部分と、前記第1の方向において前記第3の端部に対して前記第2の電極とは反対側に位置する第5の部分と、を含み、下記(8)式及び(9)式を満たしてもよい。
>W … (8)
>A … (9)
但し、上記(8)式において、Wは、前記第4の部分における前記第2の直線部の幅であり、Wは、前記第5の部分における前記第2の直線部の幅であり、上記(9)式において、Aは、前記第4の部分における前記第2の直線部の開口率であり、Aは、前記第5の部分における前記第2の直線部の開口率である。
【0017】
[9]上記発明において、下記(10)式及び(11)式を満たしてもよい。
>W … (10)
>A … (11)
但し、上記(10)式において、Wは、前記第1の接続部の直線部の幅であり、Wは、前記第2の接続部の幅であり、上記(11)式において、Aは、前記第1の接続部の開口率であり、Aは、前記第2の接続部の開口率である。
【0018】
[10]本発明に係る配線基板は、上記配線体と、前記配線体を支持する支持体と、を備える配線基板である。
【0019】
[11]本発明に係るタッチセンサは、上記配線基板を備えるタッチセンサである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の配線体では、上記(1)式及び(2)式が成立していることで、相互に異なる長さを有する引出配線間において、電気的抵抗の差が抑えられ、複数の電極間の応答性のばらつきを抑制することができると共に、引出配線の屈曲性の低下の抑制を図ることができる。
【0021】
また、本発明では、上記(1)式及び(2)式が成立していることで、第2の直線部と隣り合う第1の直線部の第2の部分において、当該隣り合う引出配線同士が短絡するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係るタッチセンサを示す平面図である。
図2図2は、本発明の第1実施形態に係るタッチセンサを示す分解斜視図である。
図3図3は、図1のIII部の部分拡大図である。
図4図4(a)は、図3のIVa-IVa線に沿った断面図であり、図4(b)は、図3のIVb-Vb線に沿った断面図である。
図5図5は、直線部の開口率を説明するための図である。
図6図6は、本発明の第1実施形態に係る第1の直線部の変形例を示す平面図である。
図7図7(a)〜図7(e)は、本発明の第1実施形態に係る第1の配線体の製造方法を説明するための断面図である。
図8図8は、本発明の第2実施形態に係る第1の配線体を示す平面図である。
図9図9は、図8のIX部の部分拡大図である。
図10図10(a)は、図8のXa-Xa線に沿った断面図であり、図10(b)は、図9のXb-Xb線に沿った断面図であり、図10(c)は、図9のXc-Xc線に沿った断面図である。
図11図11は、本発明の第3実施形態に係る第1の配線体を示す平面図であり、図1のIII部に相当する部分拡大図である。
図12図12は、本発明の第4実施形態に係る第1の配線体を示す平面図であり、図1のIII部に相当する部分拡大図である。
図13図13は、直線部の密度を説明するための図である。
図14図14(a)〜図14(c)は、本発明の一実施の形態に係る直線部における各部分同士の接続部分の変形例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係るタッチセンサを示す平面図、図2は本発明の第1実施形態に係るタッチセンサを示す分解斜視図である。
【0025】
本実施形態の第1の配線体3を備えるタッチセンサ1は、投影型の静電容量方式のタッチパネルセンサであり、たとえば、表示装置(不図示)等と組み合わせて、タッチ位置を検出する機能を有する入力装置として用いられる。表示装置としては、特に限定されず、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパー等を用いることができる。このタッチセンサ1は、相互に対向して配置された検出電極と駆動電極(後述する電極411,412と電極71)を有しており、この2つの電極の間には、外部回路(不図示)から所定電圧が周期的に印加されている。
【0026】
このようなタッチセンサ1では、たとえば、操作者の指(外部導体)がタッチセンサ1に接近すると、この外部導体とタッチセンサ1との間でコンデンサ(静電容量)が形成され、2つの電極間の電気的な状態が変化する。タッチセンサ1は、2つの電極間の電気的な変化に基づいて、操作者の操作位置を検出することができる。
【0027】
図1及び図2に示すように、タッチセンサ1は、基材2と、第1の配線体3と、第2の配線体6と、を備えた配線基板から構成されている。このタッチセンサ1は、上記表示装置の視認性を確保するために、全体的に透明性(透光性)を有するように構成されている。本実施形態における「タッチセンサ1」が本発明における「タッチセンサ」、「配線基板」の一例に相当する。また、本実施形態における「第1の配線体3」、「第2の配線体6」が本発明における「配線体」の一例に相当する。
【0028】
基材2は、可視光線が透過可能であると共に第1の配線体3を支持する透明な基材である。こうした基材2を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、シクロオレフィンポリマー(COP)、シリコーン樹脂(SI)、アクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、グリーンシート、ガラス等を例示できる。この基材2に、易接着層や光学調整層が形成されていてもよい。本実施形態における「基材2」が本発明における「支持体」の一例に相当する。
【0029】
第1の配線体3は、導体部4と、樹脂部5と、を備えている。導体部4は、検出用の第1及び第2の電極411,412と、第1及び第2の引出配線42,43と、第1及び第2の端子451,452と、から構成されている。本実施形態における「第1の電極411」が本発明における「第1の電極」の一例に相当し、本実施形態における「第2の電極412」が本発明における「第2の電極」の一例に相当し、本実施形態における「第1の引出配線42」が本発明における「第1の引出配線」の一例に相当し、本実施形態における「第2の引出配線43」が本発明における「第2の引出配線」の一例に相当する。
【0030】
第1及び第2の電極411,412は、それぞれ直線状に延在する細線を相互に交差させてなる網目形状を有している。本実施形態では、電極が網目状とされていることで、透光性が付与されている。この複数の電極411,412は、図中X方向に延在しており、複数の電極411,412は、図中の+Y側から−Y側に向けて順に並べられている。
【0031】
第1及び第2の電極411,412のそれぞれの長手方向一端には引出配線42,43が接続されている。また、各引出配線42,43において、第1及び第2の電極411,412と反対側の端部には第1及び第2の端子451,452が接続されている。複数の端子451,452は、タッチパネル1の−Y側端部の略中央に集合して配置されている。この第1及び第2の端子451,452が外部回路に電気的に接続される。
【0032】
本実施形態のタッチセンサ1では、平面視において、外部から視認できるセンサ領域(不図示)に複数の電極が配置されている。また、センサ領域の外周部分に対応すると共に、外部から視認できない額縁領域(不図示)に複数の引出配線と複数の端子が配置されている。
【0033】
このような導体部4は、導電性ペーストを塗布して硬化させることで形成されている。この導体部4を構成する導電性ペーストの具体例としては、導電性粉末もしくは金属塩が、バインダ樹脂、水もしくは溶剤、および各種添加剤を混合して構成される導電性ペーストを例示することができる。
【0034】
導電性粉末としては、銀、銅、ニッケル、スズ、ビスマス、亜鉛、インジウム、パラジウム等の金属や、グラファイト、カーボンブラック(ファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック)、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ等のカーボン系材料を挙げることができる。金属塩としては、これら金属の塩を挙げることができる。
【0035】
また、導電性粉末としては、形成する導体部(例えば、後述する第1の細線423a,423b)の幅に応じて、例えば、0.5μm〜2μm以下の平均粒径φ(0.5μm≦φ≦2μm)とされた導電性粉末を用いることができる。なお、第1の細線423a,423bにおける電気抵抗を安定させる観点から、第1の細線423a,423bの幅の半分以下の平均粒径φとされた導電性粉末を用いることが好ましい。また、導電性粉末としては、BET法により測定した比表面積が20m/g以上の粒子を用いることが好ましい。
【0036】
第1の細線423a,423bとして、一定以下の比較的小さい電気抵抗が求められる場合、導電性粉末としては上記の金属材料を主成分とする材料を用いることが好ましい。一方、第1の細線423a,423bとして、一定以上の比較的大きい電気抵抗が許容される場合には、導電性粉末として上記のカーボン系材料を主成分とした材料を用いることができる。なお、導電性粉末としてカーボン系材料を用いると、メッシュフィルムのヘイズや全光線反射率を改善させる観点から好ましい。
【0037】
また、本実施形態のように、光透過性を付与するために電極411,412を網目状としている場合、電極411,412を構成する導電性材料として、銀、銅、ニッケルの金属材料や、上述のカーボン系材料といった導電性は優れるが不透明な導電性材料(不透明な金属材料及び不透明なカーボン系材料)を用いることができる。
【0038】
また、導電性ペーストに含まれるバインダ樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等を例示することができる。
【0039】
導電性ペーストに含まれる溶剤としては、α-テルピネオール、ブチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトール、1−デカノール、ブチルセルソルブ、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、テトラデカン等を例示することができる。なお、導体部4を構成する材料からバインダ樹脂を省略してもよい。
【0040】
次に、本実施形態における第1及び第2の引出配線42,43について、図3,4(a)、及び図4(b)を参照しながら、詳細に説明する。図3図1のIII部の部分拡大図、図4(a)は図3のIVa-Va線に沿った断面図、図4(b)は図3のIVb-Vb線に沿った断面図、図5は直線部の開口率を説明するための図、図6は本発明の第1実施形態に係る第1の直線部の変形例を示す平面図である。
【0041】
第1の引出配線42は、図3に示すように、部分的に隙間427が設けられるように構成されている。具体的には、第1の引出配線42は、複数の第1の細線423a,423bを相互に交差させてなる複数の隙間427を網目状に配列することで構成されている。このような第1の細線423a,423bは、導体部4を構成する導電性ペーストからなる第1の引出配線42における導体部分である。隙間427は、第1の引出配線42において導体部分が形成されていない領域である。
【0042】
本実施形態では、第1の細線423aは、X方向に対して+45°傾斜した方向(以下、単に「第3の方向」とも称する。)に沿って直線状に延びている。当該複数の第1の細線423aは、この第3の方向に対して直交する方向(以下、単に「第4の方向」とも称する。)に等ピッチP11で並べられている。これに対し、第1の細線423bは、第4の方向に沿って直線状に延びており、当該複数の第1の細線423bは、第3の方向に等ピッチP12で並べられている。これら第1の細線423a,423bが互いに直交することで、四角形状の隙間427が網目状に配列されている。
【0043】
なお、第1の引出配線42の構成は、特に上述に限定されない。たとえば、本実施形態では、第1の細線423aのピッチP11と第1の細線423bのピッチP12とを同一として、正方形状の隙間427となっているが(P11=P12)、特にこれに限定されず、第1の細線423aのピッチP11と第1の細線423bのピッチP12とを異ならせてもよい(P11≠P12)。
【0044】
また、本実施形態では、第1の細線423aの延在方向をX方向に対して+45°傾斜した方向とし、第1の細線423bの延在方向を第1の細線423aの延在方向に対して直交する方向としているが、特にこれに限定されず、第1の細線423a,423bの延在方向を任意に設定することができる。
【0045】
また、第1の引出配線42の隙間427の形状は、次のような幾何学模様であってもよい。すなわち、上記隙間427の形状が、正三角形、二等辺三角形、直角三角形等の三角形でもよいし、平行四辺形、台形等の四角形でもよい。また、隙間427の形状が、六角形、八角形、十二角形、二十角形等のn角形や、円、楕円、星型等でもよい。このように、第1の引出配線42として、種々の図形単位を繰り返して得られる幾何学模様を、当該第1の引出配線42の隙間427の形状として用いることができる。
【0046】
また、本実施形態では、第1の細線423a,423bは、直線状とされているが、線状に延在しているのであれば、特にこれに限定されず、たとえば、曲線状、馬蹄状、ジグザグ線状等にしてもよい。
【0047】
また、本実施形態では、後述する第1の直線部422の第1の部分422bを構成する第1の細線423a,423bの幅は、第1の直線部422の第2の部分422cを構成する第2の細線433a,433bの幅に対して相対的に小さくなっている。
【0048】
本実施形態では、これら第1の細線423a、423bは、第1の部分422bを構成する細線であるか第2の部分422cを構成する細線であるかに応じて、その幅が相違するものであるが、図4(a)に示すように、実質的に同一の断面形状を有している。以下に、第1の細線423aを参照しながら、この第1の細線の断面形状について説明する。
【0049】
第1の細線423aは、第3の方向に直交する断面において、接触面424と、頂面425と、側面426と、を有している。接触面424は、樹脂部5の突出部52(後述)を構成する接触面521(後述)と密接している。頂面425は、第1の細線423aにおいて接触面424の反対側に位置する面であり、本実施形態のタッチパネル1では、頂面425が操作者の操作する側に位置している。側面426は、樹脂部5から離れるに従い、相互に接近するように傾斜している。この側面426は、それぞれに対応する樹脂部5の突出部52を構成する側面522(後述)と連続している。
【0050】
接触面424の幅は、500nm〜1000μmであることが好ましく、1μm〜150μmであることがより好ましく、5μm〜10μmであることがさらに好ましい。また、頂面425の幅は、500nm〜1000μmであることが好ましく、1μm〜150μmであることがより好ましく、5μm〜10μmであることがさらに好ましい。
【0051】
第1の細線423aの高さは、50nm〜3000μmであることが好ましく、500nm〜450μmであることがより好ましく、500nm〜10μmであることがさらに好ましい。
【0052】
頂面425は、略平坦に形成されており、その平面度は0.5μm以下となっている。なお、平面度は、JIS(JIS B0621(1984))により定義することができる。
【0053】
この頂面425の平面度は、レーザ光を用いた非接触式の測定方法により求める。具体的には、帯状のレーザ光を測定対象に照射し、その反射光を撮像素子(例えば、2次元CMOS)上に結像させて平面度を測定する。平面度の算出方法は、対象の平面において、できるだけ離れた3点を通過する平面をそれぞれ設定し、それらの偏差の最大値を平面度として算出する方法(最大ふれ式平面度)を用いる。なお、平面度の測定方法や算出方法は、特に上述に限定されない。たとえば、平面度の測定方法は、ダイヤルゲージ等を用いた接触式の測定方法であってもよい。また、平面度の算出方法は、対象となる平面を、平行な平面で挟んだときにできる隙間の値を平面度として算出する方法(最大傾斜式平面度)を用いてもよい。
【0054】
本実施形態では、接触面424は、微細な凹凸からなる凹凸形状を有している。一方、頂面425や側面426は、略平坦な形状を有している。このように、引出配線42(導体部4)と樹脂部5とを強固に固定する観点から、接触面424が比較的粗い面に形成されている。具体的には、接触面424の面粗さRaが0.1〜3.0μm程度であるのに対し、頂面425の面粗さRaは0.001〜1.0μm程度となっていることが好ましく、当該頂面425の面粗さRaが0.001〜0.3μmであることがさらにより好ましい。なお、このような面粗さは、JIS法(JIS B0601(2013年3月21日改正))により測定することができる。
【0055】
なお、本実施形態の第1の引出配線42は、第1の細線423a,423bを交差させてなる複数の隙間427を網目状に配列することで構成されているが、特にこれに限定されない。たとえば、図6に示すように、線状とされた第1の引出配線42の一部を部分的に取り除いて隙間427Bを形成してもよい。この場合、隙間は、規則的に並べられていてもよいし、不規則に並べられていてもよい。つまり「部分的に隙間が設けられる」とは、第1の引出配線42の延在方向において、当該第1の引出配線42の導通が確保された状態で隙間が設けられていれば、隙間の数量、形状、及び並べ方については、特に限定しない。引出配線が細線を有さない場合、当該引出配線の導体部分が上述の「接触面424」、「頂面425」、及び「側面426」を有する。
【0056】
本実施形態では、第2の引出配線43も、図3に示すように、第1の引出配線42と同様、複数の第2の細線433a、433bを相互に交差させてなる複数の隙間437を網目状に配列することで構成されている。この場合、第2の引出配線43の態様(たとえば、第2の細線433a,433bのピッチや隙間437の形状など)は、第1の引出配線42と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第2の細線433a,433bの形状(たとえば、断面形状、高さ、及び幅など)は、第1の細線423a,423bと同じであってもよいし、異なっていてもよい。なお、第1の引出配線42と同様、第2の引出配線43における隙間437の数量、形状、並べ方は特に限定しない。
【0057】
本実施形態における「隙間427」が本発明の第1の引出配線における「隙間」の一例に相当し、本実施形態における「隙間437」が本発明の第2の引出配線における「隙間」の一例に相当する。
【0058】
このような本実施形態の第1の引出配線42は、第1の接続部421と、第1の直線部422と、を含んでいる。本実施形態における「第1の接続部421」が本発明における「第1の接続部」の一例に相当し、本実施形態における「第1の直線部422」が本発明における「第1の直線部」の一例に相当する。
【0059】
第1の接続部421は、第1の引出配線42において第1の電極411と接続する部分である。この第1の接続部421は、第1の直線部422の延在方向(以下、「第1の方向」とも称する。)とは異なる方向に延在しており、本実施形態では、第1の方向に対して直交する方向(以下、「第2の方向」とも称する。)に延びている。なお、第1の接続部421の延在方向は、第1の方向と異なれば、第2の方向に限定されず、任意に設定することができる。
【0060】
第1の直線部422は、第1の接続部421が接続された第1の端部422aを有しており、当該第1の端部422aにおいて、第1の接続部421から屈曲して第1の方向に延在している。本実施形態における「第1の端部422a」が本発明における「第1の端部」の一例に相当する。
【0061】
本実施形態のタッチセンサ1では、図1に示すように、−Y側の端部に設けられる複数の端子に対して、第1の電極411が第2の電極412よりも遠くに設けられている。このため、当該第1の電極411に対応する第1の引出配線42では、第1の直線部422の長さが第2の引出配線43の第2の直線部432(後述)の長さに対して相対的に長くなっている。
【0062】
このような第1の直線部422は、図3に示すように、第1の部分422bと、第2の部分422cとを含んでいる。なお、第1及び第2の部分422b,422cについては、後に詳細に説明する。本実施形態における「第1の部分422b」が本発明における「第1の部分」の一例に相当し、本実施形態における「第2の部分422c」が本発明における「第2の部分」の一例に相当する。
【0063】
第2の引出配線43は、第2の接続部431と、第2の直線部432と、を含んでいる。本実施形態における「第2の接続部431」が本発明における「第2の接続部」の一例に相当し、本実施形態における「第2の直線部432」が本発明における「第2の直線部」の一例に相当する。
【0064】
第2の接続部431は、第2の引出配線43において第2の電極412と接続する部分である。本実施形態の第2の接続部431は、第1の接続部421と実質的に同じ方向に延在している。
【0065】
第2の直線部432は、第2の接続部431が接続された第2の端部432aを有しており、当該第2の端部432aにおいて、第2の接続部431から屈曲して第1の方向に延在している。
【0066】
この第2の直線部432は、第1の直線部422と並列に設けられている。タッチセンサ1においては、額縁領域を小さくするため、相互に隣り合う第1及び第2の直線部422,432同士を集合して形成している。この場合、相互に隣り合う第1及び第2の直線部422,432の中心間距離は、対応する第1及び第2の電極411,412の中心間距離に対して相対的に小さくなっている。
【0067】
本実施形態の第1の配線体3では、図1に示すように、−Y側の端部に設けられる複数の端子に対して、第2の電極412は、第1の電極411よりも近くに設けられている。このため、当該第2の電極412に対応する第2の引出配線43では、第2の直線部432の長さが第1の直線部422の長さに対して相対的に短くなっている。
【0068】
第2の直線部432は、その延在方向に亘って実質的に一定の幅W14を維持したまま形成されている。また、第2の端部432aにおいて電気的抵抗が高くなるのを抑制する観点から、第2の接続部431の幅W17を第2の直線部432の幅W14と実質的に同一としている。
【0069】
次に、第1の直線部422の第1及び第2の部分422b、422cについて詳細に説明する。
【0070】
本実施形態では、第1の直線部422における第1及び第2の部分422b、422cは、図3に示すように、第1の方向に沿って第1の端部422a側から順に並べられている。この第1及び第2の部分422b,422cは、第1の直線部422と、当該第1の直線部422よりも短い第2の直線部432と、の相対的な位置関係に基づいて区分けされている。
【0071】
具体的には、第1の部分422bは、第1の方向において第2の端部432aに対して第1の端部422a側に位置している。一方、第2の部分422cは、第1の方向において第2の端部432aに対して第1の端部422aとは反対側に位置している。
【0072】
なお、第1の直線部422において「第1の方向において第2の端部432aに対して第1の端部422a側」や「第1の方向において第2の端部432aに対して第1の端部422aとは反対側」とは、第2の方向に沿って第2の端部432aを第1の直線部422上に投影した点を基準とするものである。
【0073】
第1の直線部422の第2の部分422cは、第2の方向に沿って第2の直線部432と並んで配置されている。本実施形態では、この第2の部分422cにおける第1の直線部422の幅W12と、第2の直線部432の幅W14とが実質的に同一となっている。
【0074】
本実施形態では、図3図4(a)及び図4(b)に示すように、第1の部分422bにおける第1の直線部422の幅W11と、第2の部分422cにおける第1の直線部422の幅W12との関係が、下記(12)式を満たすように設定されている。
11>W12 … (12)
【0075】
上記(12)式が成立していることで、第1の部分422bにおいて導通経路が大きく確保されるので、比較的長い第1の引出配線42の電気的抵抗が低減されている。
【0076】
また、本実施形態では、上述のように、第1の直線部422の第1の部分422bを構成する第1の細線423a,423bの幅は、第1の直線部422の第2の部分422cを構成する第2の細線433a,433bの幅に対して相対的に小さい。このため、第1の部分422bにおける第1の直線部422の開口率A11と、第2の部分422cにおける第1の直線部422の開口率A12との関係が、下記(13)式を満たすように設定されている。
11>A12 … (13)
【0077】
なお、「開口率」とは、平面視における所定の長さ当たりの開口率のことをいい、本実施形態の導体部分と非導体部分を含む引出配線の直線部を例にして説明すると、図5に示すように、所定の長さ当たりの直線部の全体の面積(導体部分20の面積と非導体部分30の面積との総和)に対して、非導体部分30の面積が占める割合のことをいう。なお、非導体部分30とは、第2の方向に沿って直線部を切断した断面を視た場合に、当該直線部の両端間において導体部分が形成されていない部分のことをいう。
【0078】
このように、本実施形態では、比較的に幅の大きい第1の部分422bの開口率A11を、比較的に幅の小さい第2の部分422cの開口率A12に対して大きくしている。このため、第1の部分422bにおいて、第1の直線部422の幅を大きくしても、第1の引出配線42の屈曲に対する耐久性が低下し難くなっている。
【0079】
なお、上記(13)式を満たす場合であっても、第1の部分422bにおける電気的抵抗は、第2の部分422cにおける電気的抵抗に対して小さくなるようにしている。
【0080】
また、より確実に第1の直線部422における電気的抵抗の低減を図りつつ、第1の引出配線42の屈曲に対する耐久性の低下を抑える観点から、開口率A11と開口率A12との比(A11/A12)は、下記(14)式を満たすように設定されていることが好ましい。
1.1≦A11/A12≦1.8 … (14)
【0081】
本実施形態では、上記(14)式の関係を成立させるため、第1の部分422bを構成する第1の細線423a(423b)の幅を、第2の部分422cを構成する第1の細線423a(423b)の幅に対して相対的に小さくしているが、特に上述に限定されず、第1の部分422bを構成する第1の細線423a(423b)のピッチを、第2の部分422cを構成する第1の細線423a(423b)のピッチに対して相対的に大きくしてもよい。また、上記(14)式の関係を成立させるため、第1の細線423a(423b)の幅の相対的関係と第1の細線423a(423b)のピッチの相対的関係とを組み合わせてもよい。
【0082】
この第1の直線部422の幅と第1の直線部422の開口率との関係は、特に限定されないが、第1の直線部422の幅が50μm未満の場合、第1の直線部422の開口率は12〜20%であることが好ましい。また、第1の直線部422の幅が50μm以上100μm未満の場合、第1の直線部422の開口率は15〜22%であることが好ましい。また、第1の直線部の幅が100μm以上200μm未満の場合、第1の直線部422の開口率は16〜24%であることが好ましい。また、第1の直線部422の幅が200μm以上300μm未満の場合、第1の直線部422の開口率は20〜32%であることが好ましい。また、第1の直線部422の開口率は、第1の直線部422の幅に因らず、40%以下であることが好ましい。また、第2の直線部432及び後述する第3の直線部442についても、その幅と開口率の関係は、特に限定されないが、上述の第1の直線部422の幅と第1の直線部422の開口率との関係と同様の関係を満たしていることが好ましい。
【0083】
本実施形態では、第1の引出配線42の電気的抵抗を低減させる観点から、第1の部分422bは、実質的に一定の幅W11を維持したまま、当該第1の端部422aまで延びている。また、第1の接続部421と第1の直線部422とが繋がる第1の端部422aにおいて、第1の引出配線42の電気的抵抗が高くなるのを抑制する観点から、当該第1の接続部421の幅W16を第1の端部422aにおける第1の直線部422の幅W11と実質的に同一としている。
【0084】
この場合、第1の接続部421の幅W16と第2の接続部431の幅W17との関係、及び、第1の接続部421の開口率A17と第2の接続部431の開口率A18との関係が、下記(15)式及び(16)式を満たすように設定されている。
16>W17 … (15)
17>A18 … (16)
【0085】
これにより、比較的長い第1の引出配線42の電気的抵抗が比較的小さくなり、当該第1及び第2の引出配線42,43間の電気的抵抗の差が低減されると共に、比較的に幅の大きい第1の接続部421において第1の引出配線42の屈曲に対する耐久性が低下し難くなっている。なお、第1の接続部421の幅W16は、特に上述に限定されない。第1の引出配線42における電気的抵抗をさらに小さくする観点から、第1の接続部421の幅W16を第1の端部422aにおける第1の直線部422の幅W11よりも大きくしてもよい。
【0086】
第1の直線部422が上記(12)式を満たしている場合、第1及び第2の部分422b,422cの接続部分では、平面視において、第1の直線部422の−X側の側部を実質的に連続させている一方、当該第1の直線部422の+X側の側部に当該第1及び第2の部分422b、422cの幅の差に起因した段差が形成されている。
【0087】
この場合、第1の引出配線42では、第2の直線部432と隣り合う第2の部分422cにおいて、第1の直線部422の幅を比較的小さくすることで、導体部4を形成する際に、第2の部分422cにおける第1の引出配線42の滲みを抑え、相互に隣接する第1及び第2の引出配線42,43の短絡を抑制することができる。
【0088】
樹脂部5は、たとえば、基材2上に導体部4を保持する接着層として機能する。この樹脂部5は、図4(a)に示すように、平坦部51と、当該平坦部51よりも突出する突出部52と、を有している。平坦部51は、略平坦な上面511を有し、略一定の厚さで、基材2の主面を覆うように一様に設けられている。平坦部51の厚さは、特に限定しないが、5μm〜100μmの範囲で設定されている。
【0089】
突出部52は、平坦部51に比べて、導体部4側(図中の+Z方向)に向かって突出しており、当該導体部4に対応して設けられている。この突出部52は、たとえば第1の細線423aの延在方向に直交する断面において、接触面521と、側面522と、を有している。
【0090】
接触面521は、導体部4と接触する面(たとえば、接触面424)であり、凹凸形状を有している。本実施形態では、突出部52が平坦部51よりも突出していることから、接触面521は当該平坦部51の上面511の同一平面状には存在しない。側面522は、略平坦に形成されており、導体部4から離れるに従い、相互に離間するように傾斜している。この側面522は、側面426と連続している。
【0091】
このような樹脂部5を構成する材料としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等のUV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂等を例示することができる。
【0092】
第2の配線体6は、図1及び図2に示すように、導体部7と、樹脂部8と、を備えている。
【0093】
導体部7は、複数の電極71と、複数の引出配線72と、複数の端子73と、から構成されている。なお、この第2の配線体6を構成する電極71の数は、特に限定されず、任意に設定することができる。また、第2の配線体6を構成する引出配線72や端子73の数は、電極71の数に応じて設定される。
【0094】
それぞれの電極71は、第1の配線体3のそれぞれの電極411,412に対して直交する方向(図中Y方向)に延在しており、複数の電極71は、図中X方向に並列されている。それぞれの電極71の長手方向一端には引出配線72の一端が接続されている。また、それぞれの引出配線72の他端には端子73が接続されている。この端子73が外部回路に電気的に接続される。
【0095】
本実施形態において、第2の配線体6を構成する導体部7は、第1の配線体3を構成する導体部4との基本的な構造は同じものである。したがって、導体部7の各構成の詳細な説明は省略する。
【0096】
樹脂部8は、第1の配線体3を覆うように基材2上に形成されている。本実施形態において、この樹脂部8は、第1の配線体3の導体部4と第2の配線体6の導体部7との間の絶縁を確保する絶縁部としても機能する。この樹脂部8は、その下面が第1の配線体3の導体部4に対応した凹凸形状を有しているが、その他の基本的な構造は第1の配線体3の樹脂部5と同じである。したがって、樹脂部5の各構成の詳細な説明は省略する。
【0097】
次に、本実施形態における第1の配線体3の製造方法について説明する。図7(a)〜図7(e)は、本発明の第1実施形態に係る第1の配線体の製造方法を説明するための断面図である。
【0098】
本実施形態の第1の配線体3の製造方法は、凹版11の凹部111に導電性材料12を充填する充填工程S10と、導電性材料12に対して乾燥、加熱及びエネルギ線の照射のうち少なくとも1つを行う焼成工程S20と、凹版11及び導電性材料12上に樹脂材料13を塗布する塗布工程S30と、凹版11上に基材2を載置する載置工程S40と、導電性材料12及び樹脂材料13を凹版11から剥離する剥離工程S50と、を備える。
【0099】
まず、図7(a)に示すように、充填工程S10として、導体部4の形状に対応する形状の凹部111が形成された凹版11に導電性材料12を充填する。凹版11の凹部111に充填される導電性材料12としては、上述したような導電性ペーストを用いる。凹版11を構成する材料としては、シリコン、ニッケル、二酸化珪素等のガラス類、セラミック類,有機シリカ類、グラッシーカーボン、熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂等を例示することができる。凹部111の断面形状は、底部に向かうに従って幅が狭くなるテーパ形状になっている。なお、凹部111の表面には、離型性を向上させるために、黒鉛系材料、シリコーン系材料、フッ素系材料、セラミック系材料、アルミニウム系材料等からなる離型層(図示省略)を予め形成することが好ましい。
【0100】
導電性材料12を凹版11の凹部111に充填する方法としては、例えばディスペンス法、インクジェット法、スクリーン印刷法を挙げることができる。もしくはスリットコート法、バーコート法、ブレードコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スピンコート法での塗工の後に凹部111以外に塗工された導電性材料12をふき取るもしくは掻き取る、吸い取る、貼り取る、洗い流す、吹き飛ばす方法を挙げることができる。導電性材料12の組成等、凹版11の形状等に応じて適宜使い分けることができる。
【0101】
次に、焼成工程S20において、図7(b)に示すように、凹部111に充填した導電性材料12を乾燥もしくは加熱する。導電性材料12の乾燥もしくは加熱の条件は、導電性材料12の組成等に応じて適宜設定することができる。
【0102】
ここで、乾燥もしくは加熱の処理により、導電性材料12に体積収縮が生じる。この際、導電性材料12の底面や側面は、凹部111の内璧面の形状に沿って平坦になる。また、導電性材料12の頂面の形状は、凹部111の形状に影響されない。ここで、導電性材料12の頂面には微細な凹凸形状が形成される。
【0103】
次に、塗布工程S30において、図7(c)に示すように、樹脂部5を形成するための樹脂材料13を凹版11上に塗布する。このような樹脂材料13としては、上述した樹脂材料を用いる。また、樹脂材料13を凹版11上に塗布する方法としては、スクリーン印刷法、スプレーコート法、バーコート法、ディップ法、インクジェット法を例示することができる。この塗布により、凹部111内に樹脂材料13が入り込む。
【0104】
次に、載置工程S40において、図7(d)に示すように、凹版11上に塗布された樹脂材料13の層の上に基材2を配置する。本工程は、樹脂材料13と基材2との間に気泡が入り込むことを抑制するために、真空下で行うことが好ましい。基材2の材料は上述したものを例示できる。
【0105】
次に、剥離工程S50において、樹脂材料13を硬化させる。樹脂材料13を硬化させる方法としては、紫外線、赤外線レーザ光等のエネルギ線照射、加熱、加熱冷却、乾燥等を例示することができる。その後、図7(e)に示すように、基材2、樹脂材料13及び導電性材料12を凹版11から離型することにより、樹脂材料13及び導電性材料12を基材2に追従させて凹版11から剥離させる(この場合、樹脂材料13と導電性材料12は、一体的に凹版11から剥離される)。
【0106】
なお、本実施形態では、樹脂材料13を凹版11上に塗布した後に基材2を凹版11に積層しているが、特にこれに限定されない。例えば、基材2の主面(凹版に対向する面)に予め樹脂材料13を塗布したものを凹版11上に配置することにより、樹脂材料13を介して基材2を凹版11に積層してもよい。
【0107】
なお、特に図示しないが、上記工程を実行して第1の配線体3を得た後、樹脂部8を構成する透明な樹脂材料を、第1の配線体3を覆うように塗布する。このような樹脂材料としては、上述したような透明な樹脂材料を用いる。
【0108】
なお、樹脂部8を構成する透明な樹脂材料の粘度は、塗布時の十分な流動性を確保する観点から、1mPa・s〜10,000mPa・sであることが好ましい。また、硬化後の樹脂の貯蔵弾性率は、導体部7の耐久性の観点から、10Pa以上、10Pa以下であることが好ましい。樹脂部8の樹脂材料を塗布する方法としては、スクリーン印刷法、スプレーコート法、バーコート法、ディップ法、インクジェット法等を例示することができる。
【0109】
また、特に図示しないが、樹脂部8上に、導体部7を形成することにより、本実施形態のタッチセンサ1を得ることができる。導体部7は、導体部4の形成方法と同様の方法により形成することができる。
【0110】
本実施形態の第1の配線体3、配線基板、タッチセンサ1は、以下の効果を奏する。
【0111】
従来の配線体として、特許文献1〜3に記載の配線体では、複数の電極に対応して形成された引出配線の長さが、各電極の配置に応じて異なる長さに形成されている。このため、複数の引出配線間において、電気的抵抗が不揃いとなり、各電極間の応答性にばらつきが生じてしまうおそれがある。
【0112】
また、このような従来の配線体は、当該配線体を外部と接続し易くするため、複数の引出配線を相互に集合させた場合、各引出配線が滲み広がり、隣接する引出配線同士が短絡してしまうおそれがある。
【0113】
また、従来の配線体として、特許文献4に記載の配線体では、各電極に対応して形成された引出配線の直線部の幅は、直線部の長さ寸法が長くなるほど大きくなっている。この場合、直線部の幅が大きく形成されている領域において、引出配線の屈曲性が低下してしまうおそれがある。このため、特許文献4に記載の配線体では、各電極間の応答性のばらつきの抑制と、引出配線の屈曲性の低下の抑制との両立を図ることができない。
【0114】
これに対し、本実施形態では、上記(12)式及び上記(13)式を満たすように設定することで、第1の部分422bにおいて導通経路が大きく確保され、比較的長い第1の引出配線42の電気的抵抗が低減されると共に、第1の部分422bにおいて、第1の直線部422の幅を大きくしても、第1の引出配線42の屈曲に対する耐久性が低下し難くなっている。これにより、複数の電極411,412間の応答性のばらつきの抑制と、第1の引出配線42の屈曲性の低下の抑制との両立を図ることができる。
【0115】
また、本実施形態では、第1の部分422bにおける第1の直線部422の開口率A11と、第2の部分422cにおける第1の直線部422の開口率A12との比(A11/A12)が、上記(14)式を満たすように設定されている。これにより、より確実に第1の引出配線42の電気的抵抗を低減しつつ、屈曲性の低下を抑制することができる。
【0116】
また、本実施形態では、上記(12)式を満たすように設定することで、タッチセンサ1における額縁領域の空いたスペースを活用するだけで、比較的容易に複数の電極411,412間の応答性のばらつきを抑制することができる。
【0117】
また、本実施形態では、上記(12)式を満たすように設定することで、第2の直線部432と隣り合う第1の直線部422の第2の部分422cにおいて、当該隣り合う第1及び第2の引出配線42,43同士が短絡するのを抑制することができる。
【0118】
また、本実施形態では、第1の引出配線42は、部分的に隙間427が設けられるように構成されており、第2の引出配線43も、部分的に隙間437が設けられるように構成されている。これにより、電極411,412と第1及び第2の引出配線42,43を一括して形成しても、これらの間で断線等が生じ難くなる。また、電極411,412と第1及び第2の引出配線42,43を一括して形成することで、第1の配線体3の製造プロセスを簡略化することができると共に、当該第1の配線体3の製造コストを低減できる。なお、第1及び第2の引出配線42,43に対して、部分的に隙間427,437を設けると、引出配線がベタパターンで形成されている場合に比べ、当該引出配線における電気的抵抗が高くなる傾向があるため、相互に異なる長さを有するこれらの引出配線間において電気的抵抗のばらつきが生じ易い。これに対して、本発明を適用することで、相互に異なる長さを有する第1及び第2の引出配線42,43間において、電気的抵抗の差をより確実に抑えることができる。
【0119】
また、本実施形態では、第1の接続部421の断面積が第2の接続部431の断面積に対して相対的に大きくなっているので、第2の引出配線43に対して相対的に長い第1の引出配線42の電気的抵抗を比較的小さくして、当該第1及び第2の引出配線42,43間の電気的抵抗の差を低減させることができる。
【0120】
なお、上記実施形態では、第1及び第2の引出配線42,43を備えた第1の配線体3について説明しているが、第1の配線体3はさらに第3の引出配線44を備えていてもよい。以下に、第1の配線体3Bが第1〜第3の引出配線42B,43B,44を備える実施形態について説明する。
【0121】
<第2実施形態>
図8は本発明の第2実施形態に係る第1の配線体を示す平面図、図9図8のIX部の部分拡大図、図10(a)は図9のXa-Xa線に沿った断面図、図10(b)は図9のXb-Xb線に沿った断面図、図10(c)は図9のXc-Xc線に沿った断面図である。
【0122】
本実施形態では、導体部4Bの構成が第1実施形態の導体部4と相違するが、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に、第2実施形態における導体部4Bについて第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0123】
導体部4Bは、図8に示すように、第1〜第3の電極411,412,413と、第1〜第3の引出配線42B,43B,44と、第1〜第3の端子451,452,453と、から構成されている。複数の電極411,412,413は、図中+Y側から−Y側に向けて順に、相互に等間隔に並べられている。
【0124】
第1〜第3の電極411,412,413のそれぞれの長手方向一端には第1〜第3の引出配線42B,43B、44が接続されている。また、各引出配線42B,43B、44において、第1〜第3の電極411,412,413と反対側の端部には第1〜第3の端子451,452,453が接続されている。複数の端子451,452,453は、タッチパネル1の−Y側端部の略中央に集合して配置されている。
【0125】
本実施形態における「第3の電極413」が本発明における「第3の電極」の一例に相当し、本実施形態における「第1の引出配線42B」が本発明における「第1の引出配線」の一例に相当し、本実施形態における「第2の引出配線43B」が本発明における「第2の引出配線」の一例に相当し、本実施形態における「第3の引出配線44」が本発明における「第3の引出配線」の一例に相当する。
【0126】
次に、本実施形態における第1〜第3の引出配線42B,43B,44について、図9及び図10(a)〜図10(c)を参照しながら説明する。
【0127】
第1及び第2の引出配線42B,43Bは、第1実施形態と同じように、複数の細線を相互に交差させてなる複数の隙間を網目状に配列することで構成されている。また、第3の引出配線44も、第1及び第2の引出配線42B,43Bと同様、複数の第3の細線443a,443bを相互に交差させてなる複数の隙間447を網目状に配列することで構成されている。この場合、第3の引出配線44の態様(たとえば、細線443a,443bのピッチや隙間447の形状など)は、他の引出配線と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第3の細線443a,443bの形状は、他の細線の形状と同じであってもよいし、異なってもよい。
【0128】
なお、本実施形態の第1の直線部422Bでは、第1〜第3の部分422b、422c、422dを構成する第1の細線423a,423bの幅は、第1〜第3の部分42b,422c,422dのそれぞれにおいて異なっており、第1の端部422aに近い部分ほど第1の細線423a,423bの幅が小さくなっている。
【0129】
本実施形態の第1の引出配線42Bにおける第1の直線部422Bは、第1の部分422bと、第2の部分422cと、第3の部分422dと、を含んでいる。また、本実施形態の第2の引出配線43Bにおける第2の直線部432Bは、第4の部分432bと、第5の部分432cと、を含んでいる。なお、第1及び第2の直線部422B,432Bにおける各部分については、後に詳細に説明する。
【0130】
本実施形態における「第3の部分422d」が本発明における「第3の部分」の一例に相当し、本実施形態における「第4の部分432b」が本発明における「第4の部分」の一例に相当し、本実施形態における「第5の部分432c」が本発明における「第5の部分」の一例に相当する。
【0131】
第3の引出配線44は、第3の接続部441と、第3の直線部442と、を含んでいる。本実施形態における「第3の接続部441」が本発明における「第3の接続部」の一例に相当し、本実施形態における「第3の直線部442」が本発明における「第3の直線部」の一例に相当する。
【0132】
第3の接続部441は、第3の引出配線44において、第3の電極413と接続する部分である。この第3の接続部441は、第1及び第2の接続部421,431と実質的に同じ方向に延在している。
【0133】
第3の直線部442は、第3の接続部441が接続された第3の端部442aを有しており、当該第3の端部442aにおいて、第3の接続部441から屈曲して第1の方向に延在しており、第1及び第2の直線部422B,432Bと並列に設けられている。本実施形態における「第3の端部442a」が本発明における「第3の端部」の一例に相当する。
【0134】
本実施形態のタッチセンサ1Bでは、図8に示すように、−Y側の端部に設けられる複数の端子に対して、第3の電極413は、第1及び第2の電極411,412よりも近くに設けられている。このため、当該第3の電極413に対応する第3の引出配線44における第3の直線部442の長さは、他の引出配線の直線部(具体的には、第1及び第2の直線部422B,432B)の長さに対して相対的に短くなっている。
【0135】
第3の直線部442は、図9に示すように、その延在方向に亘って実質的に一定の幅W28を維持したまま形成されている。また、第3の直線部442と第3の接続部441とが繋がる第3の端部442aにおいて電気的抵抗が高くなるのを抑制する観点から、第3の接続部441の幅W29を第3の直線部442の幅W28と実質的に同一以上としている。
【0136】
次に、第1の直線部422Bの第1〜第3の部分422b,422c,422dと、第2の直線部432Bの第4及び第5の部分432b,432cとについて、より詳細に説明する。
【0137】
本実施形態では、第1の直線部422Bにおける第1〜第3の部分422b、422c,422dは、図9に示すように、第1の方向に沿って第1の端部422a側から順に並べられている。この第1〜第3の部分422b,422c,422dは、第1の直線部422Bと、当該第1の直線部422Bよりも短い第2及び第3の直線部432B,442との相対的な位置関係に基づいて区分けされている。
【0138】
具体的には、第1の部分422bは、第1実施形態と同様に位置している。第2の部分422cは、第1の方向において第2の端部432aに対して第1の端部422aとは反対側に位置すると共に、第1の方向において第3の端部442aに対して第1の端部422a側に位置している。また、第3の部分422dは、第1の方向において第3の端部442aに対して第1の端部422aと反対側に位置している。
【0139】
なお、第1の直線部422Bにおいて「第1の方向において第3の端部442aに対して第1の端部422a側」や「第1の方向において第3の端部442aに対して第1の端部422aとは反対側」とは、第2の方向に沿って第3の端部442aを第1の直線部422B上に投影した点を基準とするものである。
【0140】
また、第2の直線部432Bにおける第4及び第5の部分432b,432cは、第1の方向に沿って第2の端部432a側から順に並べられている。この第4及び第5の部分432b,432cは、第2の直線部432Bと、当該第2の直線部432Bよりも短い第3の直線部442との相対的な位置関係に基づいて区分けされている。
【0141】
具体的には、第4の部分432bは、第1の方向において第3の端部442aに対して第2の端部432a側に位置している。一方、第5の部分432cは、第1の方向において第3の端部442aに対した第2の端部432aとは反対側に位置している。
【0142】
なお、第2の直線部432Bにおいて「第1の方向において第3の端部442aに対して第2の端部432a側」や「第1の方向において第3の端部442aに対して第2の端部432aとは反対側」とは、第2の方向に沿って第3の端部442aを第2の直線部432B上に投影した点を基準とするものである。
【0143】
本実施形態の第1の配線体3Bでは、第1の直線部422Bの第2の部分422cと、第2の直線部432Bにおける第4の部分432bとが第2の方向に並んで配置されている。また、第1の直線部422Bの第3の部分422dと、第2の直線部432Bにおける第5の部分432cと、第3の直線部442とが、第2の方向に並んで配置されている。
【0144】
本実施形態の複数の引出配線42B,43B、44では、相互に隣り合う部分において、各直線部の幅が実質的に同一の幅となるように設定されている。具体的には、第2の部分422cにおける第1の直線部422Bの幅W22と、第4の部分432bにおける第2の直線部432Bの幅W24とが実質的に同一となっている。また、第3の部分422dにおける第1の直線部422Bの幅W23と、第5の部分432cにおける第2の直線部432Bの幅W25と、第3の直線部442の幅W28とが実質的に同一となっている。
【0145】
本実施形態の第1の直線部422Bでは、第1及び第2の部分422b,422cにおける第1の直線部422Bの幅W21,W22の関係が上記(12)式と同様の関係を満たすように設定されていると共に、図9図10(a)、及び図10(b)に示すように、第2の部分422cにおける第1の直線部422Bの幅W22と、第3の部分422dにおける第1の直線部422Bの幅W23との関係が、下記(17)式を満たすように設定されている。
22>W23 … (17)
【0146】
このように、本実施形態の第1の直線部422Bは、各第1〜第3の部分422b,422c,422dのそれぞれにおいて、その幅が異なっており、第1の端部422aに近い部分ほど第1の直線部422Bの幅が大きくなっている。このため、第1及び第2の部分422b、422cにおいて導通経路が大きく確保されるので、比較的長い第1の引出配線42Bの電気的抵抗が低減されている。
【0147】
また、本実施形態では、上述のように、第1の直線部422Bにおいて、第1〜第3の部分422b、422c、422dを構成する第1の細線423a,423bの幅は、第1〜第3の部分422b,422c,422dのそれぞれにおいて異なっており、第1の端部422aに近い部分ほど第1の細線423a,423bの幅が小さくなっている。このため、第1の部分422bにおける第1の直線部422Bの開口率A21と第2の部分422cにおける第1の直線部422Bの開口率A22との関係が、上記(13)式と同様の関係を満たし、第2の部分422cにおける第1の直線部422Bの開口率A22と第3の部分422dにおける第1の直線部422Bの開口率A24との関係が、下記(18)式を満たすように設定されている。
22>A24 … (18)
【0148】
上記(13)式及び(18)式が成立していることで、第1及び第2の部分422b、422cにおいて、第1の直線部422Bの幅が大きくとも、第1の直線部422Bの屈曲に対する屈曲性が低下し難くなっている。
【0149】
なお、上記(13)式及び(18)式が成立している場合でも、第1の直線部422Bの第1〜第3の部分422b、422c、422dでは、第1の端部422aに近い部分ほど電気的抵抗が小さくなっている。
【0150】
また、より確実に第1の直線部422Bにおける電気的抵抗の低減を図りつつ、屈曲性の低下を抑える観点から、開口率A21と開口率A24との比(A21/A24)は、下記(19)式を満たすように設定されていることが好ましい。
1.1≦A21/A24≦1.8 … (19)
【0151】
この場合、第1〜第3の部分422b,422c,422dにおける第1の直線部422Bの開口率うち、最も大きい開口率A21と最も小さい開口率A24との比(A21/A24)が上記(19)式を満たしていることから、開口率A21と第2の部分422cにおける第1の直線部422Bの開口率A22との比(A21/A22)も上記(19)式の範囲と同様の範囲内に設定されている。また、開口率A22と開口率A24との比(A22/A24)も上記(19)式の範囲と同様の範囲内に設定されている。
【0152】
なお、上述の実施形態と同様、第2及び第3の部分422c,422dを構成する第1の細線423a,423bの幅を変化させて、上記(18)式を成立させてもよいし、第2及び第3の部分422c,422dを構成する第1の細線423a,423bのピッチを変化させて、上記(18)式を成立させてもよい。
【0153】
第1の直線部422Bが上記(17)式を満たしている場合、第2及び第3の部分422c,422dの接続部分では、第1及び第2の部分422b,422cの接続部分と同様、平面視において、第1の直線部422Bの−X側の側部が実質的に連続している一方、当該第1の直線部422Bの+X側の側部に当該第2及び第3の部分422c,422dの幅の差に起因した段差が形成されている。
【0154】
この場合、第1の直線部422Bでは、第1及び第2の部分422b,422cの接続部分において当該第1の直線部422Bの幅が変化し、第2及び第3の部分422c,422dの接続部分において当該第1の直線部422Bの幅がさらに変化している。結果として、本実施形態の第1の直線部422Bでは、第1の方向に沿って、第1の端部422aに近づくに従い当該第1の直線部422Bの幅が段階的に大きくなっている。
【0155】
本実施形態の第2の直線部432Bでは、図9図10(b)、及び図10(c)に示すように、第4の部分432bにおける第2の直線部432Bの幅W24と、第5の部分432cにおける第2の直線部432Bの幅W25との関係が、下記(20)式を満たすように設定されている。
24>W25 … (20)
【0156】
また、第2の直線部432Bでは、第4の部分432bにおける第2の直線部432Bの開口率A25と、第5の部分432cにおける第2の直線部432Bの開口率A26との関係が、下記(21)式を満たすように設定されている。
25>A26 … (21)
【0157】
上記(20)式及び(21)式が成立していることで、第4の部分432bにおいて導通経路が大きく確保されるので、第2の直線部432Bの電気的抵抗が低減されると共に、第4の部分432bにおいて、第2の直線部432Bの幅を大きくしても、第2の引出配線43Bの屈曲に対する耐久性が低下し難くなっている。
【0158】
本実施形態における第1の配線体3Bは、以下の効果を奏する。
【0159】
本実施形態における第1の配線体3Bも、第1実施形態で説明した第1の配線体3と同様の作用効果を得ることができる。
【0160】
また、本実施形態では、上記(20)式を満たすことで、相互に異なる長さを有する第2及び第3の引出配線43B,44B間において、電気的抵抗の差が抑えられ、第2及び第3の電極412,413間の応答性のばらつきを抑制することができる。結果として、第1〜第3の電極411,412,413間の応答性のばらつきを抑制することができる。
【0161】
また、上記(13)式及び(18)式を満たすことで、第1及び第2の部分422b,422cにおいて、第1の直線部422Bの幅を大きくしても、第1の引出配線42Bの屈曲に対する耐久性が低下し難くなっている。これにより、第1の引出配線42Bの屈曲性の低下の抑制を図ることができる。
【0162】
また、本実施形態では、第1の引出配線42Bについて、第3の部分422dにおける第1の直線部422Bの幅W23を第2の部分422cにおける第1の直線部422Bの幅W22に対して相対的に小さくしている(すなわち、上記(17)式が成立している。)。これにより、導体部4Bを形成する際に、当該第3の部分422dにおける第1の引出配線42Bの滲みをさらに抑え、当該第1の引出配線42Bが隣接する第2の引出配線43Bと短絡するのをより確実に抑制している。
【0163】
また、本実施形態では、第2の引出配線43Bについて、第5の部分432cにおける第2の直線部432Bの幅W25を第4の部分432bにおける第2の直線部432Bの幅W24に対して相対的に小さくしている(すなわち、上記(20)式が成立している。)。これにより、導体部4Bを形成する際に、当該第4の部分432bにおける第2の引出配線43Bの滲みを抑え、当該第2の引出配線43Bが隣接する第1及び第3の引出配線42B,44Bと短絡するのを抑制している。
【0164】
また、本実施形態では、上記(19)式を満たすことで、より確実に第1の引出配線42Bの電気的抵抗を低減しつつ、屈曲性の低下の抑制を図ることができる。
【0165】
<第3実施形態>
図11は本発明の第3実施形態に係る第1の配線体を示す平面図であり、図1のIII部に相当する部分拡大図である。
【0166】
本実施形態では、第1の配線体3Cの構成が第1実施形態の第1の配線体3と相違するが、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に、第3実施形態における第1の引出配線42Cについて第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0167】
本実施形態の第1の引出配線42Cの第1の直線部422Cは、図11に示すように、主線部4221と、複数の枝線部4222と、スリット部4223と、分岐部4224とを含んでいる。本実施形態における「主線部4221」が本発明における「主線部」の一例に相当し、本実施形態における「枝線部4222」が本発明における「枝線部」の一例に相当し、本実施形態における「スリット部4223」が本発明における「スリット部」の一例に相当し、本実施形態における「分岐部4224」が本発明における「分岐部」の一例に相当する。
【0168】
主線部4221は、第1の端子451から分岐部4224までの間に形成されている。分岐部4224では、主線部4221から複数の枝線部4222が分岐されている。隣り合う枝線部4222同士の間には、これら隣り合う枝線部4222同士の間に介在し、これら隣り合う枝線部4222を絶縁するスリット部4223が形成されている。
【0169】
なお、第1の接続部421Cは、枝線部4222の数に応じて複数に分かれている。複数の第1の接続部421Cは、複数の枝線部4222のそれぞれに接続されている。スリット部4223は、隣り合う第1の接続部421C同士の間まで延びている。
【0170】
本実施形態では、主線部4221を構成する複数の第1の細線423a,423bの幅及びピッチと、枝線部4222を構成する複数の第1の細線423a,423bの幅及びピッチとは、実質的に同一とされている。なお、上述の実施形態と同様、主線部4221を構成する複数の第1の細線423a,423bの幅及びピッチと、枝線部4222を構成する複数の第1の細線423a,423bの幅及びピッチとが相互に異なっていてもよい。
【0171】
第1の配線体3Cの製造過程において、第1の引出配線42Cの形状を安定させる観点から、主線部4221の幅と枝線部4222の幅とは、実質的に同一であることが好ましいが、これら主線部4221の幅と枝線部4222の幅との相対的関係は、特に上述に限定されない。例えば、主線部4221の幅が、枝線部4222の幅に対して相対的に大きくてもよいし、主線部4221の幅が、枝線部4222の幅に対して相対的に小さくてもよい。
【0172】
分岐部4224は、第2の端部432aを第2の方向に沿って投影した場合に、当該第2の端部432aが第1の直線部422C上に投影される部分に対応して配されている。この場合、第1の直線部422Cの第2の部分422cは、主線部4221により構成され、第1の直線部422Cの第1の部分422bは、複数の枝線部4222と複数のスリット部4223とにより構成されている。
【0173】
本実施形態では、第1の部分422bが、複数の枝線部4222と複数のスリット部4223とにより構成されていることで、第1の部分422bにおける第1の直線部422Cの幅W31と、第2の部分422cにおける第1の直線部422Cの幅W32との関係が、下記(22)式を満たすように設定されている。
31>W32 … (22)
【0174】
また、第1の部分422bが、複数の枝線部4222と複数のスリット部4223とにより構成されていることで、第1の部分422bにおける第1の直線部422Cの開口率Aと、第2の部分における第1の直線部422Cの開口率Aとの関係が、下記(23)式を満たすように設定されている。
31>A32 … (23)
【0175】
なお、上記(23)式が成立している場合でも、第1の直線部422Bの第1の部分422bの電気的抵抗は、第2の部分422cの電気的抵抗に対して小さくなっている。
【0176】
本実施形態の第1の配線体3Cは、以下の効果を奏する。
【0177】
本実施形態では、第1の部分422bにおいて、枝線部4222部同士の間にスリット部が形成されていることで、第1の引出配線42Cを構成する第1の細線423a,423bの形状を変化させることなく、第1の部分422bの幅を第2の部分422cの幅に対して大きくできると共に、第1の部分422bにおける第1の直線部422Cの開口率A1を開口率A2に対して大きくすることができる。これにより、上述の実施形態と同様、複数の電極411,412間の応答性のばらつきの抑制と、第1の引出配線42Cの屈曲性の低下の抑制との両立を図ることができる。
【0178】
また、本実施形態では、第1の部分422bが複数の枝線部4222を含むことで、仮に、一の枝線部4222が断線した場合でも、第1の引出配線42Cが断線状態となるのを防ぐことができる。
【0179】
また、本実施形態では、第1及び第2の部分422b,422cの間で、第1の引出配線42Cを構成する第1の細線423a,423bの形状を変化させないので、第1の配線体3Cの製造過程において、第1の引出配線42Cの形状を安定させることができる。
【0180】
<第4実施形態>
図12は本発明の第4実施形態に係る第1の配線体を示す平面図であり、図1のIII部に相当する部分拡大図である。
【0181】
本実施形態の第1の配線体3Dでは、第2の引出配線43Dの構成が第1実施形態の第2の引出配線43と相違するが、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に、第4実施形態における第2の引出配線43Dについて第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0182】
本実施形態では、図12に示すように、第2の方向において、第2の部分422cと隣り合う部分における第2の直線部432Dを構成する第2の細線433a,433bの幅は、第2の部分422cを構成する第1の細線423a,423bの幅に対して小さくなっている。なお、第2の方向において、第2の部分422cと隣り合う部分における第2の直線部432Dとは、当該第2の直線部432Dのうち、第2の部分422cを第2の方向に沿って投影した場合に、投影された第2の部分422cと重なる部分のことをいう。
【0183】
本実施形態では、第2の部分422cにおける第1の直線部422の開口率A42と、第2の方向において、第2の部分422cと隣り合う部分における第2の直線部432Dの開口率A43との関係が、下記(24)式を満たすように設定されている。
42>A43 … (24)
【0184】
なお、上記(24)式を成立させるために、上述の実施形態と同様、第2の直線部432Dを構成する第2の細線433a,433bのピッチを、第2の部分422cにおける第1の直線部422を構成する第1の細線423a,423bのピッチに対して大きくしてもよい。
【0185】
本実施形態の第1の配線体3Dは、以下の効果を奏する。
【0186】
本実施形態における第1の配線体3Dも、第1実施形態で説明した第1の配線体3と同様の作用効果を得ることができる。
【0187】
また、本実施形態では、上記(24)式を満たすように設定していることで、第1の引出配線42と第2の引出配線43Dとの間で、電気的抵抗の差がさらに低減されるので、複数の電極411,412間の応答性のばらつきをより一層抑制することができる。
【0188】
なお、第1の配線体が複数の引出配線を有する場合、これら複数の引出配線の開口率はそれぞれ異なり、直線部が長い引出配線ほど開口率が低下するように形成する。これにより、複数の電極間の応答性のばらつきをより一層抑制することができる。
【0189】
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0190】
たとえば、第1の引出配線42における電気的抵抗を低減させる観点から、第1の部分422bを構成する第1の細線423a,423bの高さと、第2の部分422cを構成する第1の細線423a,423bの高さとを異ならせて、第1の部分422bにおける第1の直線部422Cの密度Dと、第2の部分422cにおける第1の直線部422Cの密度Dとの関係が、下記(25)式を満たすように設定してもよい。
>D … (25)
【0191】
なお、「直線部の密度」とは、下記(26)式で表される値をいう(図13参照)。
(密度)=S/(h×w) … (26)
但し、上記(26)式において、hは第2の方向に沿った断面における直線部の高さであり、wは第2の方向に沿った断面における直線部の幅であり、Sは第2の方向に沿った断面における直線部の断面積である。
【0192】
また、「直線部の断面積」とは、第2の方向における当該直線部の断面の面積をいう。この場合、直線部の断面積は、導体部分の断面の面積を含み、非導体部分の断面の面積は含まない。なお、直線部の断面積の大小関係を判断する場合、一の直線部の断面積が他の直線部の断面積に対して相対的に大きいとは、一の直線部が、当該一の直線部の任意の断面において、他の直線部の断面積の最大値よりも大きい断面積を有する部分を含むことをいう。
【0193】
また、たとえば、第1及び第2実施形態で説明した直線部における幅の相対的関係と、第3実施形態で説明した直線部における密度の相対的関係とを組み合わせて、引出配線を構成してもよい。
【0194】
また、上述の各実施形態では、引出配線は、部分的に隙間が設けられるように構成されていたが、特にこれに限定されず、引出配線をベタパターンで形成してもよい。このような場合でも、本発明を適用することができる。
【0195】
また、第2実施形態では、第1の直線部422Bにおいて、第1及び第2の部分422b、422cの接続部分で当該第1の直線部422Bの幅を変化させているが、特にこれに限定されず、第1の部分422bにおける第1の直線部422Bの幅を維持したまま、当該第1の部分422bを第3の部分422dに繋げてもよい。つまり、第1の直線部では、各部分同士の接続部分の全てにおいて、当該第1の直線部の幅を変化させる必要はない。
【0196】
また、配線体が有する電極の数は、特に限定されず、任意に設定することができる。この場合、配線体が有する引出配線の数や端子の数は、電極の数に応じて設定される。複数の引出配線においては、任意の2つの引出配線、又は、任意の3つの引出配線の関係において、本発明を適用することができる。
【0197】
また、複数の引出配線において、相互に隣り合う直線部のそれぞれの幅が実質的に同一となるように設定する場合、各部分における直線部の幅は、下記(27)式に基づいて設定することができる。
W=(N/N)×Wmin … (27)
但し、上記(27)式において、Wは求める部分における直線部の幅であり、Nは配線体における電極の数であり、Nは求める部分に対応する領域において第2の方向に並列する直線部の数であり、Wminは電極の数に対応した数の引出配線の直線部同士が相互に隣り合う領域における当該直線部の幅である。なお、Wminは、相互に隣り合う直線部同士が最も短絡し易い領域において、これらが短絡しない程度の幅となるように任意に設定されるものであり、たとえば30μmである。
【0198】
また、直線部において、異なる幅とされた部分同士の接続部分の形状は、特に第1実施形態で説明したものに限定されない。以下に、第1実施形態における第1の部分422bと第2の部分422cを例にして、これらの接続部分の形状を図14(a)〜図14(c)を参照しながら説明する。図14(a)〜図14(c)は本発明の一実施の形態に係る直線部における各部分同士の接続部分の変形例を示す平面図である。
【0199】
たとえば、図14(a)に示すように、平面視において、第1の部分422bの中心と、第2の部分422cの中心とを揃えて、これらを繋げてもよい。この場合、第1の直線部422における第1及び第2の部分422b,422cの接続部分では、平面視において、当該第1の直線部422の両側の側部に段差が形成されている。
【0200】
また、平面視において、第1の部分422bにおける第1の直線部422の幅を、第1及び第2の部分422b,422cの接続部分に向けて漸次的に小さくするように形成してもよい。たとえば、図14(b)に示すように、平面視において、第1及び第2の部分422b,422cを、第1の直線部422の−X側に側部において実質的に連続するように繋げる一方、第1の直線部422の+X側に側部において、当該第1の部分422bにおける第1の直線部422の幅を漸次的に変化させてもよい。
【0201】
また、図14(c)に示すように、平面視において、第1の部分422bの中心と、第2の部分422cの中心とを揃えて、これらを繋げ、第1の直線部422の両側の側部において、当該第1の部分422bにおける第1の直線部422の幅を漸次的に変化させてもよい。
【0202】
また、たとえば、タッチセンサ1から基材2を省略してもよい。この場合において、たとえば、樹脂部5の下面に剥離シートを設け、実装時に当該剥離シートを剥がして実装対象(フィルム、表面ガラス、偏光板、ディスプレイ等)に接着して実装する形態として配線体又は配線基板を構成してもよい。なお、この形態では、「樹脂部5」が本発明の「樹脂部」の一例に相当し、「実装対象」が本発明の「支持体」の一例に相当する。また、第1の配線体3を覆う樹脂部を設け、当該樹脂部を介して、上述の実装対象に接着して実装する形態として配線体又は配線基板を構成してもよい。
【0203】
また、上述の実施形態のタッチセンサは、2層の導体部からなる投影型の静電容量方式のタッチパネルセンサであるが、特にこれに限定されず、1層の導体層からなる表面型(容量結合型)静電容量方式のタッチパネルセンサにも、本発明を適用することができる。
【0204】
また、導体部4の導電性粉末として、金属材料とカーボン系材料を混合したものを用いてもよい。この場合、たとえば、導体部4の頂面側にカーボン系材料を配置し、接触面側に金属系材料を配置してもよい。また、その逆で、導体部4の頂面側に金属系材料を配置し、接触面側にカーボン系材料を配置してもよい。
【0205】
さらに、上述の実施形態では、配線体又は配線基板は、タッチパネルセンサに用いられるとして説明したが、特にこれに限定されない。たとえば、配線体に通電して抵抗加熱等で発熱させることにより当該配線体をヒーターとして用いてもよい。この場合、導体部4の導電性粉末としては、比較的電気抵抗の大きいカーボン系材料を用いることが好ましい。また、配線体の導体部の一部を接地することにより当該配線体を電磁遮蔽シールドとして用いてもよい。また、配線体をアンテナとして用いてもよい。この場合、配線体を実装する実装対象が本発明の「支持体」の一例に相当する。
【符号の説明】
【0206】
1,1B … タッチセンサ
2 … 基材
3,3B,3C,3D … 第1の配線体
4,4B … 導体部
411〜413 … 第1〜第3の電極
42,42B,42C … 第1の引出配線
421,421C … 第1の接続部
422,422B,422C … 第1の直線部
4221 … 主線部
4222 … 枝線部
4223 … スリット部
4224 … 分岐部
422a … 第1の端部
422b、422b … 第1の部分
422c … 第2の部分
422d … 第3の部分
423a,423b … 第1の細線
424 … 接触面
425 … 頂面
426 … 側面
427,427B … 隙間
43,43B,43D … 第2の引出配線
431,431D … 第2の接続部
432,432B,432D … 第2の直線部
432a … 第2の端部
432b … 第4の部分
432c … 第5の部分
433a、433b … 第2の細線
437 … 隙間
44 … 第3の引出配線
441 … 第3の接続部
442 … 第3の直線部
442a … 第3の端部
443a,443b … 第3の細線
447 … 隙間
451〜453 … 第1〜第3の端子
5 … 樹脂部
51 … 平坦部
511 … 上面
52 … 突出部
521 … 接触面
522 … 側面
6 … 第2の配線体
7 … 導体部
71 … 電極
72 … 引出配線
73 … 端子
8 … 樹脂部
11 … 凹版
111 … 凹部
12 … 導電性材料
13 … 樹脂材料
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】