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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2017年8月17日
【発行日】2018年12月13日
(54)【発明の名称】撮像レンズおよび撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 13/00 20060101AFI20181116BHJP
   G02B 13/18 20060101ALI20181116BHJP
【FI】
   G02B13/00
   G02B13/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】38
【出願番号】特願2017-566539(P2017-566539)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2016年12月15日
(31)【優先権主張番号】特願2016-24597(P2016-24597)
(32)【優先日】2016年2月12日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】特許業務法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】細井 正晴
【テーマコード(参考)】
2H087
【Fターム(参考)】
2H087KA01
2H087LA01
2H087MA07
2H087PA09
2H087PA20
2H087PB12
2H087QA02
2H087QA07
2H087QA12
2H087QA14
2H087QA21
2H087QA26
2H087QA37
2H087QA42
2H087QA45
2H087RA04
2H087RA05
2H087RA12
2H087RA13
2H087RA32
2H087RA42
2H087RA43
2H087RA44
(57)【要約】
本開示の撮像レンズは、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とから構成され、合焦時に前記第2レンズ群のみが光軸方向に移動し、前記第2レンズ群は、空気間隔を挟んで、物体側から像面側に向かって順に、負レンズと、正レンズとで構成され、以下の条件式を満足する。
1.75<nn<2.20 ……(1)
ただし、
nn:前記第2レンズ群内の前記負レンズのd線における屈折率
とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から像面側に向かって順に、
正の屈折力を有する第1レンズ群と、
負の屈折力を有する第2レンズ群と、
正の屈折力を有する第3レンズ群と
から構成され、
合焦時に前記第2レンズ群のみが光軸方向に移動し、
前記第2レンズ群は、空気間隔を挟んで、物体側から像面側に向かって順に、負レンズと、正レンズとで構成され、以下の条件式を満足する
撮像レンズ。
1.75<nn<2.20 ……(1)
ただし、
nn:前記第2レンズ群内の前記負レンズのd線における屈折率
とする。
【請求項2】
以下の条件式を満足する
請求項1に記載の撮像レンズ。
1.70<np<2.20 ……(2)
ただし、
np:前記第2レンズ群内の前記正レンズのd線における屈折率
とする。
【請求項3】
以下の条件式を満足する
請求項1に記載の撮像レンズ。
0<D2a/f<0.40 ……(3)
ただし、
D2a:前記第2レンズ群内の前記負レンズと前記正レンズとの空気間隔
f:無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離
とする。
【請求項4】
前記第1レンズ群は、像面側に凹面を向けた面と物体側に凹面を向けた面とを有し、
前記第1レンズ群における最も長い空気間隔は、前記像面側に凹面を向けた面と前記物体側に凹面を向けた面との間の空気間隔であり、
以下の条件式を満足する
請求項1に記載の撮像レンズ。
0.05<D1a/D1<0.50 ……(4)
ただし、
D1a:前記第1レンズ群における最も長い空気間隔
D1:前記第1レンズ群における最も物体側の面から前記第1レンズ群における最も像面側の面までの距離
とする。
【請求項5】
以下の条件式を満足する
請求項1に記載の撮像レンズ。
−1.2<(Rp1+Rp2)/(Rp1−Rp2)<0.2 ……(5)
ただし、
Rp1:前記第2レンズ群内の前記正レンズの物体側の面の曲率半径
Rp2:前記第2レンズ群内の前記正レンズの像面側の面の曲率半径
とする。
【請求項6】
以下の条件式を満足する
請求項1に記載の撮像レンズ。
−3.0<f2/f<−1.50 ……(6)
ただし、
f:無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
とする。
【請求項7】
前記第1レンズ群は、
最も物体側に配置された正レンズと、
前記最も物体側に配置された正レンズよりも像面側に配置された、少なくとも2枚の負レンズと1枚の正レンズと
を有する
請求項1に記載の撮像レンズ。
【請求項8】
前記第1レンズ群は、正の屈折力を有する部分レンズ群を有し、
前記部分レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、第1の正レンズと、第1の負レンズと、第2の負レンズと、第2の正レンズと、第3の正レンズとから構成される
請求項1に記載の撮像レンズ。
【請求項9】
前記部分レンズ群内において、
前記第1の正レンズと前記第1の負レンズとが互いに接合された第1の接合レンズを構成し、
前記第2の負レンズと前記第2の正レンズとが互いに接合された第2の接合レンズを構成している
請求項8に記載の撮像レンズ。
【請求項10】
撮像レンズと、前記撮像レンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを含み、
前記撮像レンズは、
物体側から像面側に向かって順に、
正の屈折力を有する第1レンズ群と、
負の屈折力を有する第2レンズ群と、
正の屈折力を有する第3レンズ群と
から構成され、
合焦時に前記第2レンズ群のみが光軸方向に移動し、
前記第2レンズ群は、空気間隔を挟んで、物体側から像面側に向かって順に、負レンズと、正レンズとで構成され、以下の条件式を満足する
撮像装置。
1.75<nn<2.20 ……(1)
ただし、
nn:前記第2レンズ群内の前記負レンズのd線における屈折率
とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、特にレンズ交換式デジタルカメラシステムの大口径撮像レンズ系に適した撮像レンズ、およびそのような撮像レンズを備えた撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、レンズ交換式デジタルカメラシステムに使用される撮像素子の高画素化が急速に進んでいる。より高精細な画像を記録するためには、撮像素子の高画素化だけでなく、撮像レンズにもより高い描写性能が求められる。そのため、従来よりも収差発生を抑えた撮像レンズが求められてきている。
【0003】
また、レンズ交換式デジタルカメラシステムを使用して、静止画を撮影するだけでなく、動画を撮影するユーザが増加している。動画撮影においては、被写体にピントを合わせ続けるために、高速にフォーカスレンズを動かす必要がある。そのため、撮像レンズには、高速に合焦できることも重要な要素として求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−257395号公報
【特許文献2】特開2002−55275号公報
【発明の概要】
【0005】
特許文献1,2では、物体側より順に正の第1レンズ群と、負の第2レンズ群と、正の第3レンズ群とにより構成され、第2レンズ群が光軸方向に移動することで合焦を行う撮像レンズが提案されている。第2レンズ群は、正の屈折力を有する第1レンズ群より像面側に配置され、第1レンズ群から収斂する光線が入ってくるため、レンズの径が小さくなり、重量が軽い。軽量の第2レンズ群を合焦に用いることで、高速に合焦できるため、動画撮影にも適している。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の撮像レンズは、第2レンズ群が物体側より順に負レンズと正レンズとを貼りあわせた接合レンズによって構成されている。この構成では、第2レンズ群で発生する収差、特に球面収差、およびコマ収差を十分に補正できておらず、高画素化したデジタルカメラシステムの撮像レンズには適していない。
【0007】
また、特許文献2に記載の撮像レンズでは、第2レンズ群を構成する負レンズの屈折力が低く、第2レンズ群で発生する収差、特に球面収差を十分に補正できておらず、高画素化したデジタルカメラシステムの撮像レンズには適していない。
【0008】
高い結像性能を保ちながら、動画撮影にも適した撮像レンズ、およびそのような撮像レンズを搭載した撮像装置を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一実施の形態に係る撮像レンズは、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とから構成され、合焦時に第2レンズ群のみが光軸方向に移動し、第2レンズ群は、空気間隔を挟んで、物体側から像面側に向かって順に、負レンズと、正レンズとで構成され、以下の条件式を満足するものである。
1.75<nn<2.20 ……(1)
ただし、
nn:第2レンズ群内の負レンズのd線における屈折率
とする。
【0010】
本開示の一実施の形態に係る撮像装置は、撮像レンズと、撮像レンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを含み、撮像レンズを、上記本開示による撮像レンズによって構成したものである。
【0011】
本開示の一実施の形態に係る撮像レンズまたは撮像装置では、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とから構成され、合焦時に第2レンズ群のみが光軸方向に移動する。第2レンズ群は、空気間隔を挟んで、物体側から像面側に向かって順に、負レンズと、正レンズとで構成され、第2レンズ群内の負レンズのd線における屈折率が所定の条件を満たす。
【0012】
本開示の一実施の形態に係る撮像レンズまたは撮像装置によれば、全体として3群構成のレンズ系において各群の構成の最適化を図るようにしたので、高い結像性能を保ちながら、動画撮影にも適した性能を実現することができる。
【0013】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の一実施の形態に係る撮像レンズの第1の構成例を示すレンズ断面図である。
図2】撮像レンズの第2の構成例を示すレンズ断面図である。
図3】撮像レンズの第3の構成例を示すレンズ断面図である。
図4】撮像レンズの第4の構成例を示すレンズ断面図である。
図5】撮像レンズの第5の構成例を示すレンズ断面図である。
図6】撮像レンズの第6の構成例を示すレンズ断面図である。
図7図1に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例1における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態での縦収差(下段)とを示す収差図である。
図8図2に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例2における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態での縦収差(下段)とを示す収差図である。
図9図3に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例3における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態での縦収差(下段)とを示す収差図である。
図10図4に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例4における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態での縦収差(下段)とを示す収差図である。
図11図5に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例5における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態での縦収差(下段)とを示す収差図である。
図12図6に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例6における無限遠合焦状態での縦収差(上段)と、至近距離合焦状態での縦収差(下段)とを示す収差図である。
図13】撮像装置の一構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.レンズの基本構成
2.作用・効果
3.撮像装置への適用例
4.レンズの数値実施例
5.その他の実施の形態
【0016】
<1.レンズの基本構成>
図1は、本開示の一実施の形態に係る撮像レンズの第1の構成例を示している。図2は、撮像レンズの第2の構成例を示している。図3は、撮像レンズの第3の構成例を示している。図4は、撮像レンズの第4の構成例を示している。図5は、撮像レンズの第5の構成例を示している。図6は、撮像レンズの第6の構成例を示している。これらの構成例に具体的な数値を適用した数値実施例は後述する。図1等において、Z1は光軸を示す。撮像レンズと像面IMGとの間には、撮像素子保護用のシールガラスや各種の光学フィルタ等の光学部材が配置されていてもよい。
以下、本実施の形態に係る撮像レンズの構成を、適宜図1等に示した構成例に対応付けて説明するが、本開示による技術は、図示した構成例に限定されるものではない。
【0017】
本実施の形態に係る撮像レンズは、光軸Z1に沿って物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3とが配置された、実質的に3つのレンズ群で構成されている。
【0018】
第2レンズ群GR2は、空気間隔を挟んで、物体側から像面側に向かって順に、負レンズL21と、正レンズL22とで構成されている。
【0019】
ここで、図1図6は、無限遠合焦状態でのレンズ断面を示している。実線の矢印は、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、光軸上で、第2レンズ群GR2が矢印方向にフォーカスレンズ群として移動することを示す。第1レンズ群GR1と第3レンズ群GR3は、合焦の際に固定されている。
【0020】
その他、本実施の形態に係る撮像レンズは、後述する所定の条件式等を満足することが望ましい。
【0021】
<2.作用・効果>
次に、本実施の形態に係る撮像レンズの作用および効果を説明する。併せて、本実施の形態に係る撮像レンズにおける望ましい構成を説明する。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
【0022】
本実施の形態に係る撮像レンズによれば、全体として3群構成のレンズ系において各群の構成の最適化を図るようにしたので、高い結像性能を保ちながら、動画撮影にも適した性能を実現することができる。
【0023】
物体側から像面側に向かって順に、正、負、正の3群構成をとると、負の屈折力を持つ第2レンズ群GR2は、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1よりも像面側に配置されることになり、第1レンズ群GR1から収斂する光線が入ってくる。このため、第2レンズ群GR2は、レンズの径が小さくなり、重量も軽くなる。重量が軽いため、第2レンズ群GR2をフォーカスレンズ群として用いることで、フォーカスレンズ群をアクチュエータで高速に移動させることが可能となる。
【0024】
本実施の形態に係る撮像レンズは、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
1.75<nn<2.20 ……(1)
ただし、
nn:第2レンズ群GR2内の負レンズL21のd線における屈折率
とする。
【0025】
第2レンズ群GR2を、空気間隔を挟んで、物体側から像面側に向かって順に、負レンズL21と、正レンズL21とで構成し、かつ、条件式(1)を満足することで、第2レンズ群GR2内で発生する収差、特に球面収差、およびコマ収差を良好に補正することができる。条件式(1)を下回ると、負レンズL21の曲率半径が小さくなり、負レンズL21で発生する収差、特に球面収差、コマ収差が悪化する。条件式(1)を上回ると、ガラス材料の比重が大きくなりすぎるため、レンズ重量が重くなり、第2レンズ群GR2をフォーカスレンズ群として高速に移動させることが困難となる。
【0026】
なお、上記した条件式(1)の効果をより良好に実現するためには、条件式(1)の数値範囲を下記条件式(1)’のように設定することがより望ましい。
1.78<nn<2.05 ……(1)’
【0027】
また、本実施の形態に係る撮像レンズは、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
1.70<np<2.20 ……(2)
ただし、
np:第2レンズ群GR2内の正レンズL22のd線における屈折率
とする。
【0028】
条件式(2)を下回ると、第2レンズ群GR2内の正レンズL22の曲率半径が小さくなり、正レンズL22で発生する収差、特に球面収差、およびコマ収差が悪化する。条件式(2)を上回ると、ガラス材料の比重が大きくなりすぎるため、レンズ重量が重くなり、第2レンズ群GR2をフォーカスレンズ群として高速に移動させることが困難となる。
【0029】
なお、上記した条件式(2)の効果をより良好に実現するためには、条件式(2)の数値範囲を下記条件式(2)’のように設定することがより望ましい。
1.80<np<2.15 ……(2)’
【0030】
また、本実施の形態に係る撮像レンズは、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
0<D2a/f<0.40 ……(3)
ただし、
D2a:第2レンズ群GR2内の負レンズL21と正レンズL22との空気間隔
f:無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離
とする。
【0031】
条件式(3)は、無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離に対する、第2レンズ群GR2内の空気間隔を規定した式である。条件式(3)を下回ると、負レンズL21と正レンズL22との間の空気間隔が短くなりすぎるため、負レンズL21から射出される光線高さと、正レンズL22に入射する光線高さとの差が小さくなりすぎるため、正レンズL22での収差補正効果、特にコマ収差、および像面湾曲が悪化する。条件式(3)を上回ると、負レンズL21と正レンズL22との間の空気間隔が長くなりすぎるため、負レンズL21から発散され正レンズL22に入射する光線の径が大きくなるため、レンズ重量も重くなり高速な合焦には不向きである。
【0032】
なお、上記した条件式(3)の効果をより良好に実現するためには、条件式(3)の数値範囲を下記条件式(3)’のように設定することがより望ましい。
0.05<D2a/f<0.30 ……(3)’
【0033】
また、本実施の形態に係る撮像レンズにおいて、第1レンズ群GR1は、像面側に凹面を向けた面と物体側に凹面を向けた面とを有し、第1レンズ群GR1における最も長い空気間隔は、像面側に凹面を向けた面と物体側に凹面を向けた面との間の空気間隔であることが望ましい、この場合、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
0.05<D1a/D1<0.50 ……(4)
ただし、
D1a:第1レンズ群GR1における最も長い空気間隔
D1:第1レンズ群GR1における最も物体側の面から第1レンズ群GR1における最も像面側の面までの距離
とする。
【0034】
条件式(4)は、第1レンズ群GR1における最も物体側の面から第1レンズ群GR1における最も像面側の面までの距離に対する、第1レンズ群GR1における最も長い空気間隔を規定した式である。条件式(4)を下回ると、像面側に凹面を向けた面と、物体側に凹面を向けた面との間の空気間隔が狭くなりすぎるため、向かい合う面の対称性が悪くなり、各収差、特にコマ収差、および歪曲収差の補正が不十分となる。条件式(4)を上回ると、像面側に凹面を向けた面と、物体側に凹面を向けた面との間の空気間隔が長くなりすぎるため、物体側に凹面を向けた面に入射する光線の光軸からの高さが高くなり、この面で発生する収差、特にコマ収差、および像面湾曲が悪化する。
【0035】
なお、上記した条件式(4)の効果をより良好に実現するためには、条件式(4)の数値範囲を下記条件式(4)’のように設定することがより望ましい。
0.1<D1a/D1<0.35 ……(4)’
【0036】
また、本実施の形態に係る撮像レンズは、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
−1.2<(Rp1+Rp2)/(Rp1−Rp2)<0.2 ……(5)
ただし、
Rp1:第2レンズ群GR2内の正レンズL22の物体側の面の曲率半径
Rp2:第2レンズ群GR2内の正レンズL22の像面側の面の曲率半径
とする。
【0037】
条件式(5)は、第2レンズ群GR2内の正レンズL22のシェイプファクターを規定した式である。条件式(5)を下回ると、物体側の面がきつい凸面になり、第2レンズ群GR2内の負レンズL21から発散された光線の入射角が大きくなり、球面収差が悪化する。条件式(5)を上回ると、正レンズL22の像面側の面がきつい凸面になり、正レンズL22の像面側の面における光線の偏角が大きくなりすぎるため、球面収差が悪化する。
【0038】
なお、上記した条件式(5)の効果をより良好に実現するためには、条件式(5)の数値範囲を下記条件式(5)’のように設定することがより望ましい。
−1.0<(Rp1+Rp2)/(Rp1−Rp2)<0.0 ……(5)’
【0039】
また、本実施の形態に係る撮像レンズは、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
−3.0<f2/f<−1.50 ……(6)
ただし、
f:無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離
f2:第2レンズ群GR2の焦点距離
とする。
【0040】
条件式(6)は、無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離に対する、第2レンズ群GR2の焦点距離を規定した式である。条件式(6)を下回ると、第2レンズ群GR2のパワーが強くなりすぎるため、第2レンズ群GR2を構成するレンズの曲率半径が小さくなり、第2レンズ群GR2で発生する収差、特に球面収差、およびコマ収差が悪化する。条件式(6)を上回ると、第2レンズ群GR2のパワーが弱くなりすぎるため、第2レンズ群GR2のピント敏感度が小さくなり、合焦の際に移動する距離が長くなる。合焦時の移動距離が長くなることで、合焦にかかる時間が長くなってしまい、動画撮影に適さなくなる。
【0041】
なお、上記した条件式(6)の効果をより良好に実現するためには、条件式(6)の数値範囲を下記条件式(6)’のように設定することがより望ましい。
−2.6<f2/f<−1.8 ……(6)’
【0042】
また、本実施の形態に係る撮像レンズにおいて、第1レンズ群GR1は、最も物体側に配置された正レンズL11と、最も物体側に配置された正レンズL11よりも像面側に配置された、少なくとも2枚の負レンズと1枚の正レンズとを有することが望ましい。第1レンズ群GR1の最も物体側に正レンズL11を配置することで、正レンズL11よりも像面側に配置されたレンズへの光線入射高さが低くなり、像面側に配置されたレンズでの球面収差の発生を抑制することができる。また、正レンズL11の像面側に少なくとも2枚の負レンズと1枚の正レンズとを有することで、第1レンズ群GR1内で発生する収差、特に軸上色収差を良好に補正することができる。
【0043】
また、本実施の形態に係る撮像レンズにおいて、第1レンズ群GR1は、正の屈折力を有する部分レンズ群G1aを有し、部分レンズ群G1aが、物体側から像面側に向かって順に、第1の正レンズLp1と、第1の負レンズLn1と、第2の負レンズLn2と、第2の正レンズLp2と、第3の正レンズLp3とから構成されることが望ましい。このような構成をとることで、第1レンズ群GR1において、負レンズ2枚を正レンズで挟んだ対称性の高い構成をとることができ、第1レンズ群GR1内で発生する収差、特に歪曲収差を良好に補正することができる。
【0044】
また、本実施の形態に係る撮像レンズは、部分レンズ群G1a内において、第1の正レンズLp1と第1の負レンズLn1とが互いに接合された第1の接合レンズを構成し、第2の負レンズLn2と第2の正レンズLp2とが互いに接合された第2の接合レンズを構成していることが望ましい。このような構成をとることで、第1の正レンズLp1と第1の負レンズLn1との偏芯敏感度、第2の負レンズLn2と第2の正レンズLp2との偏芯敏感度を低減することができ、高い解像性能の鏡筒を安定して製造することが可能となる。
【0045】
<3.撮像装置への適用例>
次に、本実施の形態に係る撮像レンズの撮像装置への適用例を説明する。
【0046】
図13は、本実施の形態に係る撮像レンズを適用した撮像装置100の一構成例を示している。この撮像装置100は、例えばデジタルスチルカメラであり、カメラブロック10と、カメラ信号処理部20と、画像処理部30と、LCD(Liquid Crystal Display)40と、R/W(リーダ/ライタ)50と、CPU(Central Processing Unit)60と、入力部70と、レンズ駆動制御部80とを備えている。
【0047】
カメラブロック10は、撮像機能を担うものであり、撮像レンズ11を含む光学系と、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子12とを有している。撮像素子12は、撮像レンズ11によって形成された光学像を電気信号へ変換することで、光学像に応じた撮像信号(画像信号)を出力するようになっている。撮像レンズ11として、図1ないし図6に示した各構成例の撮像レンズ1〜6を適用可能である。
【0048】
カメラ信号処理部20は、撮像素子12から出力された画像信号に対してアナログ−デジタル変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行うものである。
【0049】
画像処理部30は、画像信号の記録再生処理を行うものであり、所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理等を行うようになっている。
【0050】
LCD40は、ユーザの入力部70に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデータを表示する機能を有している。R/W50は、画像処理部30によって符号化された画像データのメモリカード1000への書き込み、およびメモリーカード1000に記録された画像データの読み出しを行うものである。メモリカード1000は、例えば、R/W50に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
【0051】
CPU60は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能するものであり、入力部70からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御するようになっている。入力部70は、ユーザによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等からなる。入力部70は例えば、シャッタ操作を行うためのシャッタレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザによる操作に応じた指示入力信号をCPU60に対して出力するようになっている。レンズ駆動制御部80は、カメラブロック10に配置されたレンズの駆動を制御するものであり、CPU60からの制御信号に基づいて撮像レンズ11の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御するようになっている。
【0052】
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部20を介してLCD40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、例えば入力部70からのフォーカシングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいて撮像レンズ11の所定のレンズが移動する。
【0053】
入力部70からの指示入力信号によりカメラブロック10の図示しないシャッタが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部20から画像処理部30に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデータフォーマットのデジタルデータに変換される。変換されたデータはR/W50に出力され、メモリカード1000に書き込まれる。
【0054】
なお、フォーカシングは、例えば、入力部70のシャッタレリーズボタンが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU60からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部80が撮像レンズ11の所定のレンズを移動させることにより行われる。
【0055】
メモリカード1000に記録された画像データを再生する場合には、入力部70に対する操作に応じて、R/W50によってメモリカード1000から所定の画像データが読み出され、画像処理部30によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号がLCD40に出力されて再生画像が表示される。
【0056】
なお、上記した実施の形態においては、撮像装置をデジタルスチルカメラ等に適用した例を示したが、撮像装置の適用範囲はデジタルスチルカメラに限られることはなく、他の種々の撮像装置に適用可能である。例えば、デジタル一眼レフカメラ、デジタルノンレフレックスカメラ、デジタルビデオカメラ、および監視カメラ等に適用することができる。また、カメラが組み込まれた携帯電話や、カメラが組み込まれた情報端末等のデジタル入出力機器のカメラ部等として広く適用することができる。また、レンズ交換式のカメラにも適用することができる。
【実施例】
【0057】
<4.レンズの数値実施例>
次に、本実施の形態に係る撮像レンズの具体的な数値実施例について説明する。ここでは、図1ないし図6に示した各構成例の撮像レンズ1〜6に、具体的な数値を適用した数値実施例を説明する。
【0058】
なお、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。「面No」は、物体側から像面側へ数えたi番目の面の番号を示している。「Ri」は、i番目の面の近軸の曲率半径の値(mm)を示す。「Di」はi番目の面とi+1番目の面との間の光軸上の間隔の値(mm)を示す。「ndi」はi番目の面を有する光学要素の材質のd線(波長587.6nm)における屈折率の値を示す。「νdi」はi番目の面を有する光学要素の材質のd線におけるアッベ数の値を示す。「Ri」の値が「∞」となっている部分は平面、または絞り面(開口絞りSt)を示す。「ASP」と記した面は非球面であることを示す。「STO」と記した面は開口絞りStであることを示す。「f」は無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離、「Fno」はFナンバー、「ω」は半画角を示す。「β」は合焦時の倍率を示す。
【0059】
各数値実施例において、非球面形状は以下の非球面の式によって定義される。なお、後述する非球面係数を示す各表では、10のべき乗数をEを用いて表す。例えば、「1.2×10-02」であれば、「1.2E−02」と表す。
【0060】
(非球面の式)
x=c22/[1+{1−(1+K)c221/2]+ΣAi・yi
【0061】
ここで、
x:レンズ面頂点からの光軸方向の距離
y:光軸と垂直な方向の高さ
c:レンズ頂点での近軸曲率(近軸曲率半径の逆数)
K:コーニック定数
Ai:第i次の非球面係数
である。
【0062】
(各数値実施例に共通の構成)
以下の各数値実施例が適用される撮像レンズ1〜6はいずれも、上記したレンズの基本構成、および望ましい構成を満足した構成となっている。すなわち、撮像レンズ1〜6はいずれも、物体側から像面側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3とが配置された構成とされている。
【0063】
第2レンズ群GR2は、空気間隔を挟んで、物体側から像面側に向かって順に、負レンズL21と、正レンズL22とで構成されている。第2レンズ群GR2は合焦の際に、フォーカスレンズ群として移動する。
【0064】
第1レンズ群GR1は、最も物体側に配置された正レンズL11と、正レンズL11よりも像面側に配置され、正の屈折力を有する部分レンズ群G1aとで構成されている。部分レンズ群G1aは、物体側から像面側に向かって順に、第1の正レンズLp1と、第1の負レンズLn1と、第2の負レンズLn2と、第2の正レンズLp2と、第3の正レンズLp3とから構成されている。第1の正レンズLp1と第1の負レンズLn1とが互いに接合された第1の接合レンズを構成し、第2の負レンズLn2と第2の正レンズLp2とが互いに接合された第2の接合レンズを構成している。
【0065】
開口絞りStは、部分レンズ群G1a内における第2の正レンズLp2と第3の正レンズLp3との間に配置されている。
【0066】
[数値実施例1]
[表1]に、図1に示した撮像レンズ1に具体的な数値を適用した数値実施例1の基本的なレンズデータを示す。また、[表2]には、非球面における係数の値を示す。また、[表3]には、無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離f、Fナンバー(Fno)、および半画角ωの値を示す。
【0067】
また、[表4]には、可変の面間隔の値を示す。数値実施例1では、合焦に際して、面間隔D11、D15の値が変化する。また、[表4]には、参考として、バックフォーカスの値をD22として示す。
【0068】
また、[表5]には、各群のレンズ面の開始面と、各群の焦点距離の値を示す。
【0069】
数値実施例1に係る撮像レンズ1において、第1レンズ群GR1は、物体側から像面側に向かって順に、両凸レンズ(正レンズL11)と、物体側に非球面を用いた両凸レンズ(第1の正レンズLp1)と両凹レンズ(第1の負レンズLn1)とを貼りあわせた接合レンズと、両凹レンズ(第2の負レンズLn2)と両凸レンズ(第2の正レンズLp2)とを貼りあわせた接合レンズと、両凸レンズ(第3の正レンズLp3)とから構成されている。
【0070】
第2レンズ群GR2は、物体側から像面側に向かって順に、両凹レンズ(負レンズL21)と、両凸レンズ(正レンズL22)とから構成されている。
【0071】
第3レンズ群GR3は、物体側から像面側に向かって順に、両凸レンズL31、両凸レンズL32と両凹レンズL33とを貼りあわせた接合レンズと、像面側に非球面を用い、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL34とから構成されている。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】
【表3】
【0075】
【表4】
【0076】
【表5】
【0077】
図7の上段には、数値実施例1における無限遠合焦状態での縦収差を示す。図7の下段には、数値実施例1における至近距離合焦状態での縦収差を示す。図7には、縦収差として、球面収差、非点収差(像面湾曲)、および歪曲収差を示す。非点収差図において実線(S)はサジタル像面、破線(M)はメリディオナル像面における値を示す。各収差図には、d線における値を示す。球面収差図では、C線(波長656.3nm)と、g線(波長435.8nm)の値も示す。以降の他の数値実施例における収差図についても同様である。
【0078】
各収差図から分かるように、数値実施例1に係る撮像レンズ1は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0079】
[数値実施例2]
[表6]に、図2に示した撮像レンズ2に具体的な数値を適用した数値実施例2の基本的なレンズデータを示す。また、[表7]には、非球面における係数の値を示す。また、[表8]には、無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離f、Fナンバー(Fno)、および半画角ωの値を示す。
【0080】
また、[表9]には、可変の面間隔の値を示す。数値実施例2では、合焦に際して、面間隔D11、D15の値が変化する。また、[表9]には、参考として、バックフォーカスの値をD22として示す。
【0081】
また、[表10]には、各群のレンズ面の開始面と、各群の焦点距離の値を示す。
【0082】
数値実施例2に係る撮像レンズ2において、第1レンズ群GR1は、物体側から像面側に向かって順に、両凸レンズ(正レンズL11)と、物体側に非球面を用いた両凸レンズ(第1の正レンズLp1)と両凹レンズ(第1の負レンズLn1)とを貼りあわせた接合レンズと、両凹レンズ(第2の負レンズLn2)と両凸レンズ(第2の正レンズLp2)とを貼りあわせた接合レンズと、両凸レンズ(第3の正レンズLp3)とから構成されている。
【0083】
第2レンズ群GR2は、物体側から像面側に向かって順に、両凹レンズ(負レンズL21)と、両凸レンズ(正レンズL22)とから構成されている。
【0084】
第3レンズ群GR3は、物体側から像面側に向かって順に、両凸レンズL31、両凸レンズL32と両凹レンズL33とを貼りあわせた接合レンズと、像面側に非球面を用い、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL34とから構成されている。
【0085】
【表6】
【0086】
【表7】
【0087】
【表8】
【0088】
【表9】
【0089】
【表10】
【0090】
図8の上段には、数値実施例2における無限遠合焦状態での縦収差を示す。図8の下段には、数値実施例2における至近距離合焦状態での縦収差を示す。
【0091】
各収差図から分かるように、数値実施例2に係る撮像レンズ2は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0092】
[数値実施例3]
[表11]に、図3に示した撮像レンズ3に具体的な数値を適用した数値実施例3の基本的なレンズデータを示す。また、[表12]には、非球面における係数の値を示す。また、[表13]には、無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離f、Fナンバー(Fno)、および半画角ωの値を示す。
【0093】
また、[表14]には、可変の面間隔の値を示す。数値実施例3では、合焦に際して、面間隔D11、D15の値が変化する。また、[表14]には、参考として、バックフォーカスの値をD22として示す。
【0094】
また、[表15]には、各群のレンズ面の開始面と、各群の焦点距離の値を示す。
【0095】
数値実施例3に係る撮像レンズ3において、第1レンズ群GR1は、物体側から像面側に向かって順に、両凸レンズ(正レンズL11)と、物体側に非球面を用いた両凸レンズ(第1の正レンズLp1)と両凹レンズ(第1の負レンズLn1)とを貼りあわせた接合レンズと、両凹レンズ(第2の負レンズLn2)と両凸レンズ(第2の正レンズLp2)とを貼りあわせた接合レンズと、両凸レンズ(第3の正レンズLp3)とから構成されている。
【0096】
第2レンズ群GR2は、物体側から像面側に向かって順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ(負レンズL21)と、両凸レンズ(正レンズL22)とから構成されている。
【0097】
第3レンズ群GR3は、物体側から像面側に向かって順に、両凸レンズL31、両凸レンズL32と両凹レンズL33とを貼りあわせた接合レンズと、像面側に非球面を用い、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL34とから構成されている。
【0098】
【表11】
【0099】
【表12】
【0100】
【表13】
【0101】
【表14】
【0102】
【表15】
【0103】
図9の上段には、数値実施例3における無限遠合焦状態での縦収差を示す。図9の下段には、数値実施例3における至近距離合焦状態での縦収差を示す。
【0104】
各収差図から分かるように、数値実施例3に係る撮像レンズ3は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例4]
[表16]に、図4に示した撮像レンズ4に具体的な数値を適用した数値実施例4の基本的なレンズデータを示す。また、[表17]には、非球面における係数の値を示す。また、[表18]には、無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離f、Fナンバー(Fno)、および半画角ωの値を示す。
【0105】
また、[表19]には、可変の面間隔の値を示す。数値実施例4では、合焦に際して、面間隔D11、D15の値が変化する。また、[表19]には、参考として、バックフォーカスの値をD22として示す。
【0106】
また、[表20]には、各群のレンズ面の開始面と、各群の焦点距離の値を示す。
【0107】
数値実施例4に係る撮像レンズ4において、第1レンズ群GR1は、物体側から像面側に向かって順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ(正レンズL11)と、物体側に非球面を用いた両凸レンズ(第1の正レンズLp1)と両凹レンズ(第1の負レンズLn1)とを貼りあわせた接合レンズと、両凹レンズ(第2の負レンズLn2)と両凸レンズ(第2の正レンズLp2)とを貼りあわせた接合レンズと、両凸レンズ(第3の正レンズLp3)とから構成されている。
【0108】
第2レンズ群GR2は、物体側から像面側に向かって順に、両凹レンズ(負レンズL21)と、両凸レンズ(正レンズL22)とから構成されている。
【0109】
第3レンズ群GR3は、物体側から像面側に向かって順に、両凸レンズL31、両凸レンズL32と両凹レンズL33とを貼りあわせた接合レンズと、像面側に非球面を用い、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL34とから構成されている。
【0110】
【表16】
【0111】
【表17】
【0112】
【表18】
【0113】
【表19】
【0114】
【表20】
【0115】
図10の上段には、数値実施例4における無限遠合焦状態での縦収差を示す。図10の下段には、数値実施例4における至近距離合焦状態での縦収差を示す。
【0116】
各収差図から分かるように、数値実施例4に係る撮像レンズ4は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例5]
[表21]に、図5に示した撮像レンズ5に具体的な数値を適用した数値実施例5の基本的なレンズデータを示す。また、[表22]には、非球面における係数の値を示す。また、[表23]には、無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離f、Fナンバー(Fno)、および半画角ωの値を示す。
【0117】
また、[表24]には、可変の面間隔の値を示す。数値実施例5では、合焦に際して、面間隔D11、D15の値が変化する。また、[表24]には、参考として、バックフォーカスの値をD22として示す。
【0118】
また、[表25]には、各群のレンズ面の開始面と、各群の焦点距離の値を示す。
【0119】
数値実施例5に係る撮像レンズ5において、第1レンズ群GR1は、物体側から像面側に向かって順に、両凸レンズ(正レンズL11)と、物体側に非球面を用いた両凸レンズ(第1の正レンズLp1)と両凹レンズ(第1の負レンズLn1)とを貼りあわせた接合レンズと、両凹レンズ(第2の負レンズLn2)と両凸レンズ(第2の正レンズLp2)とを貼りあわせた接合レンズと、両凸レンズ(第3の正レンズLp3)とから構成されている。
【0120】
第2レンズ群GR2は、物体側から像面側に向かって順に、両凹レンズ(負レンズL21)と、両凸レンズ(正レンズL22)とから構成されている。
【0121】
第3レンズ群GR3は、物体側から像面側に向かって順に、両凸レンズL31、両凸レンズL32と両凹レンズL33とを貼りあわせた接合レンズと、像面側に非球面を用い、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL34とから構成されている。
【0122】
【表21】
【0123】
【表22】
【0124】
【表23】
【0125】
【表24】
【0126】
【表25】
【0127】
図11の上段には、数値実施例5における無限遠合焦状態での縦収差を示す。図11の下段には、数値実施例5における至近距離合焦状態での縦収差を示す。
【0128】
各収差図から分かるように、数値実施例5に係る撮像レンズ5は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例6]
[表26]に、図6に示した撮像レンズ6に具体的な数値を適用した数値実施例6の基本的なレンズデータを示す。また、[表27]には、非球面における係数の値を示す。また、[表28]には、無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離f、Fナンバー(Fno)、および半画角ωの値を示す。
【0129】
また、[表29]には、可変の面間隔の値を示す。数値実施例6では、合焦に際して、面間隔D11、D15の値が変化する。また、[表29]には、参考として、バックフォーカスの値をD22として示す。
【0130】
また、[表30]には、各群のレンズ面の開始面と、各群の焦点距離の値を示す。
【0131】
数値実施例6に係る撮像レンズ6において、第1レンズ群GR1は、物体側から像面側に向かって順に、両凸レンズ(正レンズL11)と、物体側に非球面を用いた両凸レンズ(第1の正レンズLp1)と両凹レンズ(第1の負レンズLn1)とを貼りあわせた接合レンズと、両凹レンズ(第2の負レンズLn2)と両凸レンズ(第2の正レンズLp2)とを貼りあわせた接合レンズと、両凸レンズ(第3の正レンズLp3)とから構成されている。
【0132】
第2レンズ群GR2は、物体側から像面側に向かって順に、両凹レンズ(負レンズL21)と、両凸レンズ(正レンズL22)とから構成されている。
【0133】
第3レンズ群GR3は、物体側から像面側に向かって順に、両凸レンズL31、両凸レンズL32と両凹レンズL33とを貼りあわせた接合レンズと、像面側に非球面を用い、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL34とから構成されている。
【0134】
【表26】
【0135】
【表27】
【0136】
【表28】
【0137】
【表29】
【0138】
【表30】
【0139】
図12の上段には、数値実施例6における無限遠合焦状態での縦収差を示す。図10の下段には、数値実施例6における至近距離合焦状態での縦収差を示す。
【0140】
各収差図から分かるように、数値実施例6に係る撮像レンズ6は、無限遠合焦状態、および至近距離合焦状態において、各収差が良好に補正され、合焦による性能変動が小さく、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0141】
[各実施例のその他の数値データ]
[表31]には、上述の各条件式に関する値を、各数値実施例についてまとめたものを示す。[表31]から分かるように、各条件式について、各数値実施例の値がその数値範囲内となっている。
【0142】
【表31】
【0143】
<5.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記実施の形態および実施例の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、上記各数値実施例において示した各部の形状および数値は、いずれも本技術を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0144】
また、上記実施の形態および実施例では、実質的に3つのレンズ群からなる構成について説明したが、実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備えた構成であってもよい。
【0145】
また例えば、本技術は以下のような構成を取ることができる。
[1]
物体側から像面側に向かって順に、
正の屈折力を有する第1レンズ群と、
負の屈折力を有する第2レンズ群と、
正の屈折力を有する第3レンズ群と
から構成され、
合焦時に前記第2レンズ群のみが光軸方向に移動し、
前記第2レンズ群は、空気間隔を挟んで、物体側から像面側に向かって順に、負レンズと、正レンズとで構成され、以下の条件式を満足する
撮像レンズ。
1.75<nn<2.20 ……(1)
ただし、
nn:前記第2レンズ群内の前記負レンズのd線における屈折率
とする。
[2]
以下の条件式を満足する
上記[1]に記載の撮像レンズ。
1.70<np<2.20 ……(2)
ただし、
np:前記第2レンズ群内の前記正レンズのd線における屈折率
とする。
[3]
以下の条件式を満足する
上記[1]または[2]に記載の撮像レンズ。
0<D2a/f<0.40 ……(3)
ただし、
D2a:前記第2レンズ群内の前記負レンズと前記正レンズとの空気間隔
f:無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離
とする。
[4]
前記第1レンズ群は、像面側に凹面を向けた面と物体側に凹面を向けた面とを有し、
前記第1レンズ群における最も長い空気間隔は、前記像面側に凹面を向けた面と前記物体側に凹面を向けた面との間の空気間隔であり、
以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[3]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
0.05<D1a/D1<0.50 ……(4)
ただし、
D1a:前記第1レンズ群における最も長い空気間隔
D1:前記第1レンズ群における最も物体側の面から前記第1レンズ群における最も像面側の面までの距離
とする。
[5]
以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[4]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
−1.2<(Rp1+Rp2)/(Rp1−Rp2)<0.2 ……(5)
ただし、
Rp1:前記第2レンズ群内の前記正レンズの物体側の面の曲率半径
Rp2:前記第2レンズ群内の前記正レンズの像面側の面の曲率半径
とする。
[6]
以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[5]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
−3.0<f2/f<−1.50 ……(6)
ただし、
f:無限遠合焦時における光学系全体の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
とする。
[7]
前記第1レンズ群は、
最も物体側に配置された正レンズと、
前記最も物体側に配置された正レンズよりも像面側に配置された、少なくとも2枚の負レンズと1枚の正レンズと
を有する
上記[1]ないし[6]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
[8]
前記第1レンズ群は、正の屈折力を有する部分レンズ群を有し、
前記部分レンズ群は、物体側から像面側に向かって順に、第1の正レンズと、第1の負レンズと、第2の負レンズと、第2の正レンズと、第3の正レンズとから構成される
上記[1]ないし[7]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
[9]
前記部分レンズ群内において、
前記第1の正レンズと前記第1の負レンズとが互いに接合された第1の接合レンズを構成し、
前記第2の負レンズと前記第2の正レンズとが互いに接合された第2の接合レンズを構成している
上記[8]に記載の撮像レンズ。
[10]
実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備えた
上記[1]ないし[9]のいずれか1つに記載の撮像レンズ。
[11]
撮像レンズと、前記撮像レンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを含み、
前記撮像レンズは、
物体側から像面側に向かって順に、
正の屈折力を有する第1レンズ群と、
負の屈折力を有する第2レンズ群と、
正の屈折力を有する第3レンズ群と
から構成され、
合焦時に前記第2レンズ群のみが光軸方向に移動し、
前記第2レンズ群は、空気間隔を挟んで、物体側から像面側に向かって順に、負レンズと、正レンズとで構成され、以下の条件式を満足する
撮像装置。
1.75<nn<2.20 ……(1)
ただし、
nn:前記第2レンズ群内の前記負レンズのd線における屈折率
とする。
[12]
前記撮像レンズは、実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備える
上記[11]に記載の撮像装置。
【0146】
本出願は、日本国特許庁において2016年2月12日に出願された日本特許出願番号第2016−024597号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
【0147】
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】