特表-17138371IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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再表2017-138371通信装置および方法、アンテナ装置、並びに、通信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2017年8月17日
【発行日】2018年11月29日
(54)【発明の名称】通信装置および方法、アンテナ装置、並びに、通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/3827 20150101AFI20181102BHJP
   H01Q 1/50 20060101ALI20181102BHJP
   H01Q 1/24 20060101ALI20181102BHJP
   H01Q 9/16 20060101ALI20181102BHJP
【FI】
   H04B1/3827
   H01Q1/50
   H01Q1/24 Z
   H01Q9/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】34
【出願番号】特願2017-566577(P2017-566577)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2017年1月27日
(31)【優先権主張番号】特願2016-23581(P2016-23581)
(32)【優先日】2016年2月10日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082131
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(72)【発明者】
【氏名】小堺 修
(72)【発明者】
【氏名】橋口 宜明
(72)【発明者】
【氏名】三田 宏幸
(72)【発明者】
【氏名】米山 悠介
(72)【発明者】
【氏名】小林 誠司
【テーマコード(参考)】
5J046
5J047
5K011
【Fターム(参考)】
5J046AA03
5J046AB07
5J046TA01
5J046TA03
5J046TA04
5J047AA03
5J047AB07
5J047FD00
5K011DA02
5K011EA06
5K011JA01
(57)【要約】
本技術は、通信特性の低減を抑制することができるようにする通信装置および方法、アンテナ装置、並びに、通信システムに関する。
アンテナ素子を介して無線通信を行う通信装置において、その通信装置の近傍に位置する結合アンテナ素子を検出し、その結合アンテナ素子の検出結果に基づいて、インピーダンスの整合を制御し、その制御に基づいて、インピーダンスの整合を行い、そのインピーダンスの整合が行われたアンテナ素子を介して無線通信を行うようにする。また、アンテナ装置においては、その近傍に位置する通信装置の無線信号によりアンテナ素子が励振され、そのアンテナ素子の近傍に位置することをその通信装置に通知するようにする。本開示は、例えば、送信装置、受信装置、送受信装置、通信装置、電子機器、コンピュータ、プログラム、記憶媒体、システム等に適用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナ素子を介して無線通信を行う通信装置であって、
前記通信装置の近傍に位置する結合アンテナ素子を検出する検出部と、
前記検出部による前記結合アンテナ素子の検出結果に基づいて、インピーダンスの整合を制御する制御部と、
前記制御部の制御に基づいて、前記インピーダンスの整合を行う整合部と、
前記整合部により前記インピーダンスの整合が行われたアンテナ素子を介して無線通信を行う通信部と
を備える通信装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記検出部により前記通信装置の近傍に位置する前記結合アンテナ素子が検出されない場合、前記通信装置のアンテナ素子のインピーダンスと前記通信部のインピーダンスとをマッチングさせるように、前記インピーダンスの整合を制御し、
前記検出部により前記通信装置の近傍に位置する前記結合アンテナ素子が検出された場合、前記通信装置のアンテナ素子および前記結合アンテナ素子のインピーダンスと、前記通信部のインピーダンスとをマッチングさせるように、前記インピーダンスの整合を制御する
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記整合部は、インダクタ若しくはキャパシタ、またはその両方を調整することにより前記インピーダンスの整合を行う
請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記通信装置周辺の環境に関する所定のパラメータの変化を検出する周辺環境センサを有し、前記周辺環境センサにより前記パラメータの変化が検出された場合、前記通信装置の近傍に位置する前記結合アンテナ素子を検出したものとする
請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記周辺環境センサは、前記通信装置周辺の磁界の変化を検出するホール素子を含む
請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記検出部は、前記通信装置の近傍に前記結合アンテナ素子が位置することにより電気的変化を起こすスイッチ若しくはコネクタ、またはその両方を有する
請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記通信装置を、前記結合アンテナ素子の近傍の所定の位置に固定する位置固定部をさらに備える
請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
前記位置固定部は、磁性材を有する
請求項7に記載の通信装置。
【請求項9】
前記位置固定部は、前記通信装置のアンテナ素子と前記結合アンテナ素子の端部とを近接させるように固定する
請求項7に記載の通信装置。
【請求項10】
アンテナ素子を介して無線通信を行う通信装置による通信方法であって、
前記通信装置の近傍に位置する結合アンテナ素子を検出し、
前記結合アンテナ素子の検出結果に基づいて、インピーダンスの整合を制御し、
その制御に基づいて、前記インピーダンスの整合を行い、
前記インピーダンスの整合が行われたアンテナ素子を介して無線通信を行う
通信方法。
【請求項11】
近傍に位置する通信装置の無線信号により励振される結合アンテナ素子と、
前記結合アンテナ素子の近傍に位置することを前記通信装置に通知する通知部と
を備えるアンテナ装置。
【請求項12】
前記結合アンテナ素子は、前記通信装置と非接触の状態で励振される
請求項11に記載のアンテナ装置。
【請求項13】
前記結合アンテナ素子の電気長は、前記無線信号の波長の略2分の1である
請求項11に記載のアンテナ装置。
【請求項14】
前記通知部は、磁石を有し、前記結合アンテナ素子の近傍に位置することを磁界の変化によって通知するように構成される
請求項11に記載のアンテナ装置。
【請求項15】
前記通知部は、前記通信装置に接触することにより前記結合アンテナ素子の近傍に位置することを前記通信装置に通知する物理形状を有する
請求項11に記載のアンテナ装置。
【請求項16】
前記結合アンテナ素子および前記通信装置と人体との間に配置される電気伝導体をさらに備える
請求項11に記載のアンテナ装置。
【請求項17】
前記通信装置を、前記結合アンテナ素子の近傍の所定の位置に固定する位置固定部をさらに備える
請求項11に記載のアンテナ装置。
【請求項18】
前記位置固定部は、磁石を有する
請求項17に記載のアンテナ装置。
【請求項19】
前記位置固定部は、前記通信装置のアンテナ素子と前記結合アンテナ素子の端部とを近接させるように固定する
請求項17に記載のアンテナ装置。
【請求項20】
通信装置とアンテナ装置とを備え、
前記アンテナ装置が、
近傍に位置する前記通信装置の無線信号により励振される結合アンテナ素子と、
前記結合アンテナ素子の近傍に位置する前記通信装置に対して、前記結合アンテナ素子の近傍に位置する旨を通知する通知部と
を備え、
前記通信装置が、
前記アンテナ装置の前記通知部からの通知に基づいて、前記通信装置の近傍に位置する前記結合アンテナ素子を検出する検出部と、
前記検出部による前記結合アンテナ素子の検出結果に基づいて、インピーダンスの整合を制御する制御部と、
前記制御部の制御に基づいて、前記インピーダンスの整合を行う整合部と、
前記整合部により前記インピーダンスの整合が行われた、前記通信装置のアンテナ素子、または、前記通信装置のアンテナ素子および前記結合アンテナ素子を介して無線通信を行う通信部と
を備える通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、通信装置および方法、アンテナ装置、並びに、通信システムに関し、特に、通信特性の低減を抑制することができるようにした通信装置および方法、アンテナ装置、並びに、通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信装置において、インピーダンス不整合による通信特性の低減を抑制するために、信号送受信時の電力を計測し、その計測結果に基づいてアンテナ素子と通信回路との間でのインピーダンス整合を制御することにより、人体近接時のインピーダンス不整合の発生を抑制する方法が考えられた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、通信の人体への影響を抑制するために、人体の近接状態に応じて使用するアンテナを切り替える方法も考えられた(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−354502号公報
【特許文献2】特開2015−162733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、人体近傍では、通信装置による無線信号の放射特性が変動するため、その通信装置の通信特性が低減するおそれがあった。特許文献1に記載の方法では、人体近傍における通信特性の低減を抑制することが困難であった。また、特許文献2に記載の方法は、複数のアンテナを設けなければならず、コストが増大するだけでなく、全アンテナが人体近傍に位置するような小型の通信装置の場合、通信特性の低減を抑制することが困難であった。
【0006】
本技術は、このような状況に鑑みて提案されたものであり、通信特性の低減を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本技術の一側面の通信装置は、アンテナ素子を介して無線通信を行う通信装置であって、前記通信装置の近傍に位置する結合アンテナ素子を検出する検出部と、前記検出部による前記結合アンテナ素子の検出結果に基づいて、インピーダンスの整合を制御する制御部と、前記制御部の制御に基づいて、前記インピーダンスの整合を行う整合部と、前記整合部により前記インピーダンスの整合が行われたアンテナ素子を介して無線通信を行う通信部とを備える通信装置である。
【0008】
前記制御部は、前記検出部により前記通信装置の近傍に位置する前記結合アンテナ素子が検出されない場合、前記通信装置のアンテナ素子のインピーダンスと前記通信部のインピーダンスとをマッチングさせるように、前記インピーダンスの整合を制御し、前記検出部により前記通信装置の近傍に位置する前記結合アンテナ素子が検出された場合、前記通信装置のアンテナ素子および前記結合アンテナ素子のインピーダンスと、前記通信部のインピーダンスとをマッチングさせるように、前記インピーダンスの整合を制御することができる。
【0009】
前記整合部は、インダクタ若しくはキャパシタ、またはその両方を調整することにより前記インピーダンスの整合を行うことができる。
【0010】
前記検出部は、前記通信装置周辺の環境に関する所定のパラメータの変化を検出する周辺環境センサを有し、前記周辺環境センサにより前記パラメータの変化が検出された場合、前記通信装置の近傍に位置する前記結合アンテナ素子を検出したものとすることができる。
【0011】
前記周辺環境センサが、前記通信装置の近傍の磁界の変化を検出するホール素子を含むようにすることができる。
【0012】
前記検出部が、前記通信装置の近傍に前記結合アンテナ素子が位置することにより電気的変化を起こすスイッチ若しくはコネクタ、またはその両方を有するようにすることができる。
【0013】
前記通信装置を、前記結合アンテナ素子の近傍の所定の位置に固定する位置固定部をさらに備えることができる。
【0014】
前記位置固定部が、磁性材を有するようにすることができる。
【0015】
前記位置固定部は、前記通信装置のアンテナ素子と前記結合アンテナ素子の端部とを近接させるように固定することができる。
【0016】
本技術の一側面の通信方法は、アンテナ素子を介して無線通信を行う通信装置による通信方法であって、前記通信装置の近傍に位置する結合アンテナ素子を検出し、前記結合アンテナ素子の検出結果に基づいて、インピーダンスの整合を制御し、その制御に基づいて、前記インピーダンスの整合を行い、前記インピーダンスの整合が行われたアンテナ素子を介して無線通信を行う通信方法である。
【0017】
本技術の他の側面のアンテナ装置は、近傍に位置する通信装置の無線信号により励振される結合アンテナ素子と、前記結合アンテナ素子の近傍に位置することを前記通信装置に通知する通知部とを備えるアンテナ装置である。
【0018】
前記結合アンテナ素子が、前記通信装置と非接触の状態で励振されるようにすることができる。
【0019】
前記結合アンテナ素子の電気長が前記無線信号の波長の略2分の1であるようにすることができる。
【0020】
前記通知部が磁石を有し、前記結合アンテナ素子の近傍に位置することを磁界の変化によって通知するように構成されるようにすることができる。
【0021】
前記通知部が、前記通信装置に接触することにより前記結合アンテナ素子の近傍に位置することを前記通信装置に通知する物理形状を有するようにすることができる。
【0022】
前記結合アンテナ素子および前記通信装置と人体との間に配置される電気伝導体をさらに備えるようにすることができる。
【0023】
前記通信装置を、前記結合アンテナ素子の近傍の所定の位置に固定する位置固定部をさらに備えるようにすることができる。
【0024】
前記位置固定部が磁石を有するようにすることができる。
【0025】
前記位置固定部は、前記通信装置のアンテナ素子と前記結合アンテナ素子の端部とを近接させるように固定することができる。
【0026】
本技術のさらに他の側面の通信システムは、通信装置とアンテナ装置とを備え、前記アンテナ装置が、近傍に位置する前記通信装置の無線信号により励振される結合アンテナ素子と、前記結合アンテナ素子の近傍に位置する前記通信装置に対して、前記結合アンテナ素子の近傍に位置する旨を通知する通知部とを備え、前記通信装置が、前記アンテナ装置の前記通知部からの通知に基づいて、前記通信装置の近傍に位置する前記結合アンテナ素子を検出する検出部と、前記検出部による前記結合アンテナ素子の検出結果に基づいて、インピーダンスの整合を制御する制御部と、前記制御部の制御に基づいて、前記インピーダンスの整合を行う整合部と、前記整合部により前記インピーダンスの整合が行われた、前記通信装置のアンテナ素子、または、前記通信装置のアンテナ素子および前記結合アンテナ素子を介して無線通信を行う通信部とを備える通信システムである。
【0027】
本技術の一側面の通信装置および方法においては、アンテナ素子を介して無線通信を行う通信装置の近傍に位置する結合アンテナ素子が検出され、その結合アンテナ素子の検出結果に基づいて、インピーダンスの整合が制御され、その制御に基づいてインピーダンスの整合が行われ、そのインピーダンスの整合が行われたアンテナ素子を介して無線通信が行われる。
【0028】
本技術の他の側面のアンテナ装置においては、結合アンテナ素子が、その近傍に位置する通信装置の無線信号により励振され、その結合アンテナ素子の近傍に位置することが通信装置に通知される。
【0029】
本技術のさらに他の側面の通信システムのアンテナ装置においては、結合アンテナ素子が、その近傍に位置する通信装置の無線信号により励振され、その結合アンテナ素子の近傍に位置する通信装置に対して、前記結合アンテナ素子の近傍に位置する旨が通知され、その通信システムの通信装置においては、アンテナ装置の通知部からの通知に基づいて、その通信装置の近傍に位置する結合アンテナ素子が検出され、その検出結果に基づいて、インピーダンスの整合が制御され、その制御に基づいて、インピーダンスの整合が行われ、そのインピーダンスの整合が行われた、通信装置のアンテナ素子、または、通信装置のアンテナ素子および結合アンテナ素子を介して無線通信が行われる。
【発明の効果】
【0030】
本技術によれば、通信を行うことが出来る。また本技術によれば、通信特性の低減を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】位置通知システムの主な構成例を示す図である。
図2】位置通知の様子の例を説明する図である。
図3】送信装置の使用形態の例を示す図である。
図4】ジャケットの主な構成例を示す図である。
図5】送信装置の主な構成例を示す図である。
図6】アンテナ装置の主な構成例を示す図である。
図7】位置固定の様子の例を説明する図である。
図8】送信装置とアンテナ装置とが近接する様子の例を示す図である。
図9】放射特性の例を示す図である。
図10】杖の例を示す図である。
図11】送信装置の主な構成例を示すブロック図である。
図12】インピーダンス整合部の主な構成例を示す図である。
図13】放送信号の周波数帯域の例を説明する図である。
図14】制御処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図15】インピーダンス整合の制御の様子の例を説明するである。
図16】放射効率の例を示す図である。
図17】盗難防止システムの主な構成例を示す図である。
図18】制御部の主な構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本開示を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(位置通知システム)
2.第2の実施の形態(盗難防止システム)
【0033】
<1.第1の実施の形態>
<位置通知システム>
図1は、本技術を適用した信号送受信システムの一実施の形態である位置通知システムの主な構成例を示す図である。図1に示される位置通知システム100は、送信装置101が自身の位置を通知するシステムである。
【0034】
送信装置101は、自身の位置を示す位置情報を、無線信号として送信する。高感度受信装置102は、その無線信号を受信して送信装置101の位置情報を取得し、その位置情報を、ネットワーク103を介してサーバ104に供給する。つまり、高感度受信装置102は、送信装置101から送信された情報を中継してサーバ104に伝送する中継局として機能する。サーバ104は、各送信装置101の位置情報を管理する。送信装置101の位置を知りたいユーザに操作される端末装置105は、ネットワーク103を介してサーバ104にアクセスし、サーバ104から送信装置101の位置情報を取得し、例えば地図データ等とともに表示する等して、ユーザに送信装置101の位置を通知する。
【0035】
送信装置101は、例えば、ユーザが位置を把握したい対象者に携帯させる。図1の例では、高齢者111に送信装置101を携帯させている。送信装置101は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からGNSS信号を受信する等して、適宜、自身の位置情報(例えば、緯度および経度)を求めることができる。送信装置101は、適宜、その位置情報を無線信号として送信する。したがって、ユーザは、上述したように端末装置105を操作して、位置監視対象である高齢者111の位置を把握することができる。
【0036】
なお、位置監視の対象者は、任意である。例えば、子供であってもよいし、犬や猫等の動物であってもよいし、企業の社員等であってもよい。送信装置101は、専用の装置として構成されるようにしてもよいが、例えば、携帯電話機やスマートフォンのような携帯型の情報処理装置に組み込むようにしてもよい。
【0037】
高感度受信装置102の設置位置は任意である。例えば、ビル、マンション、家屋等の建造物112の屋根や屋上等でもよい。建造物112は、送信装置101を携帯する位置監視対象者(例えば高齢者111)が活動する可能性が高い都市部に数も多く、また、設置も容易であるので、好適である。特に、位置監視対象者の自宅は、その周辺に位置監視対象者が位置する可能性がより高く、好適である。また、設置場所の確保という面についても、この位置通知サービス提供事業者が独自に場所を確保して高感度受信装置102を設置する場合よりも、同意を得やすく容易である。
【0038】
さらに、例えば、位置監視対象者(若しくはユーザ)が、高感度受信装置102を購入若しくは借用して設置することにより、この位置通知サービス提供事業者が独自に高感度受信装置102を設置する場合よりも、位置通知サービス提供事業者の負荷(コスト)を低減することができる。つまり、このようにすることにより、より低コストに、より多くの高感度受信装置102を設置することができる。
【0039】
送信装置101が、いずれかの高感度受信装置102の通信可能範囲内に位置する状態において、サーバ104は、その送信装置101の位置を管理することができる。換言するに、送信装置101の位置が、いずれの高感度受信装置102の通信可能範囲からも外れると、サーバ104は、その位置を管理することができなくなる。したがって、高感度受信装置102の送信装置101との通信可能範囲網がより広範囲になる程、サーバ104は、送信装置101の位置をより正確に管理することができる。ここで、より正確な管理とは、より広範囲において送信装置101の位置を管理することを意味する。つまり、送信装置101の位置を管理可能な範囲をより広範囲とするためには、送信装置101と高感度受信装置102とがより遠くまで無線信号を送受信することができる程(各高感度受信装置102の通信可能範囲がより広い程)好ましい。また、各高感度受信装置102は、互いに異なる位置に設置されるので、高感度受信装置102の数が多い程好ましい。さらに、有用性を考慮すれば、送信装置101が位置する可能性がより高い領域を高感度受信装置102の通信可能範囲とすることが好ましい。
【0040】
したがって、位置通知システム100としては、高感度受信装置102の数が多い程、提供可能なサービスの質が向上することになり、好ましい。つまり、より有用なシステムをより低コストに実現することができる。
【0041】
なお、高感度受信装置102の設置場所は、この他にも例えば、自動車、バイク、自転車等の移動可能な物体(移動体とも称する)に設置するようにしてもよい。つまり、高感度受信装置102の位置が可変であってもよい。
【0042】
ネットワーク103は、任意の通信網であり、有線通信の通信網であってもよいし、無線通信の通信網であってもよいし、それらの両方により構成されるようにしてもよい。また、ネットワーク103が、1の通信網により構成されるようにしてもよいし、複数の通信網により構成されるようにしてもよい。例えば、インターネット、公衆電話回線網、所謂3G回線や4G回線等の無線移動体用の広域通信網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)規格に準拠した通信を行う無線通信網、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信の通信路、赤外線通信の通信路、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)やUSB(Universal Serial Bus)等の規格に準拠した有線通信の通信網等、任意の通信規格の通信網や通信路がネットワーク103に含まれるようにしてもよい。
【0043】
サーバ104や端末装置105は、情報を処理する情報処理装置である。サーバ104や端末装置105は、ネットワーク103に通信可能に接続されており、このネットワーク103を介してネットワーク103に接続される他の通信装置と通信を行い、情報を授受することができる。
【0044】
このような位置通知システム100において、送信装置101、高感度受信装置102、サーバ104、および端末装置105の数は任意であり、それぞれ、複数であってもよい。例えば、図2に示されるように、位置通知システム100が、互いに異なる位置に設置されている高感度受信装置102をN台(Nは任意の自然数)有するものとする(高感度受信装置102−1乃至高感度受信装置102−N)。
【0045】
送信装置101が無線信号(位置情報)を送信するタイミングは任意である。例えば、送信装置101が、無線信号を、定期的に送信するようにしてもよいし、所定のイベント発生時(例えば、所定の距離移動した場合や、所定の時刻になった場合等)に送信するようにしてもよい。
【0046】
この場合、送信装置101から送信された無線信号は、送信装置101の近くに位置する高感度受信装置102により受信される。送信装置101が高感度受信装置102−K(Kは、1≦K≦Nの整数)の通信可能範囲121内から無線信号を送信すると、高感度受信装置102−Kは、その無線信号を受信して、送信装置101の位置情報を取得し、その位置情報を、ネットワーク103を介してサーバ104に供給する(位置情報を中継する)。
【0047】
例えば、高齢者111(送信装置101)が他の高感度受信装置102の通信可能範囲内に移動して、送信装置101が無線信号を送信すると、その高感度受信装置102が同様に位置情報を中継する。したがって、高齢者111(送信装置101)が、いずれかの高感度受信装置102の通信可能範囲内に位置する限り、ユーザは、高齢者111の位置を把握することができる。
【0048】
サーバ104は、送信装置101の位置情報を管理する。送信装置101が複数存在する場合、サーバ104は、送信装置101毎にその位置情報を管理する。例えば、送信装置101は、位置情報とともに自身の識別情報(ID)を送信する。サーバ104は、その位置情報を送信装置101のIDと紐づけて記憶し、管理する。したがって、サーバ104は、ユーザ(端末装置105)から要求された送信装置101の位置情報のみを提供することができる。なお、サーバ104は、位置情報の提供を許可するユーザも送信装置101毎に管理することができる。つまり、サーバ104は、各送信装置101の位置情報を、その送信装置101の位置情報の取得が許可されたユーザに対してのみ提供することができる。
【0049】
なお、サーバ104が、送信装置101の位置情報を、送信装置101のID以外の他の情報と紐づけて管理するようにしてもよい。例えば、サーバ104が、送信装置101の位置情報を時刻情報等と紐づけて記憶し、管理するようにしてもよい。このようにすることにより、サーバ104は、送信装置101の位置情報の履歴を管理し、提供することができる。
【0050】
なお、その時刻情報は、送信装置101から送信されるようにしてもよい。例えば、送信装置101が、位置情報とともにGNSS信号に含まれる時刻情報を無線信号として送信するようにしてもよい。
【0051】
また、送信装置101が送信する位置情報は、サーバ104において、送信装置101の位置を示す情報として管理することができる情報であればよく、その内容は任意である。例えば、送信装置101がGNSS信号から位置情報を求めずに、GNSS信号(若しくはGNSS信号に含まれる時刻情報)を送信するようにしてもよい。その場合、高感度受信装置102若しくはサーバ104等が、そのGNSS信号若しくは時刻情報を用いて、送信装置101の位置情報を求めるようにしてもよい。また、そのGNSS信号若しくは時刻情報を用いて、送信装置101の位置情報を求める情報処理装置(サーバ等)を別途設けるようにしてもよい。
【0052】
また、例えば、送信装置101からの無線信号を受信する高感度受信装置102の設置位置に基づいて、送信装置101の位置が求められるようにしてもよい。例えば図2の場合、送信装置101は、高感度受信装置102の通信可能範囲121内に位置する。このような場合に、サーバ104が、高感度受信装置102−Kが中継したことをもって、送信装置101が高感度受信装置102−Kの通信可能範囲121内に位置すると推定し、その旨を位置情報として管理するようにしてもよい。つまり、この場合、送信装置101の位置は、高感度受信装置102の数(各高感度受信装置102の通信可能範囲の広さ)の粒度で管理される。この場合、送信装置101は、少なくとも、自身のIDを無線信号として送信すればよい。
【0053】
また、例えば、高感度受信装置102が受信する無線信号の電波強度等から高感度受信装置102と送信装置101との距離を推定し、サーバ104が、その距離も位置情報として管理するようにしてもよい。つまり、サーバ104が、送信装置101がどの高感度受信装置102の通信可能範囲内に位置し、かつ、その高感度受信装置102と送信装置101との距離がいくつであるかを管理するようにしてもよい。この距離の推定は、高感度受信装置102において行われるようにしてもよいし、サーバ104において行われるようにしてもよいし、別途設けられた専用の情報処理装置(サーバ等)により行われるようにしてもよい。
【0054】
また、例えば、送信装置101が、複数の高感度受信装置102の通信可能範囲が重畳する部分に位置する場合、すなわち、送信装置101が送信した無線信号が複数の高感度受信装置102により中継される場合、三角法等を用いて送信装置101の位置が推定されるようにしてもよい。この位置の推定は、例えば、サーバ104において行われるようにしてもよいし、別途設けられた専用の情報処理装置(サーバ等)により行われるようにしてもよい。
【0055】
各高感度受信装置102は、任意の送信装置101の情報を中継することができるようにしてもよいし、自身に対応する送信装置101の情報のみを中継することができるようにしてもよい。例えば、ある送信装置101から送信される情報は、その送信装置101の所有者(若しくは管理者)が所有若しくは管理する高感度受信装置102のみが中継することができるようにしてもよい。この所有者(若しくは管理者)には、個人だけでなく事業者も含まれるようにしてもよい。このようにすることにより、高感度受信装置102を複数のユーザで共有することを避けることができ、例えば情報漏洩等の、通信の安全性の低減を抑制することができる。また、ユーザが支払う料金の金額に応じて、利用可能な高感度受信装置102の数が設定されるようにしてもよい。これにより、対価に応じて提供するサービスの質の差別化を図ることができる。
【0056】
<送信装置の使用形態>
以上のような位置通知システム100において、高齢者111は、例えば図3のAに示されるように、送信装置101をかばん131に入れて携帯する。この場合、送信装置101は、高齢者111の人体から離れており、無線信号の放射特性は人体の影響を受けにくい。
【0057】
ただし、この送信装置101は小型であり、例えば図3のBに示されるように、高齢者111が送信装置101をポケットに入れて携帯することもできる。このような場合、送信装置101は、人体近傍に位置するため、無線信号の放射特性がその影響を大きく受けて変動する。そのため、送信装置101の通信特性が低減するおそれがあった。
【0058】
<ジャケット型の通信システム>
そこで、人体近傍においても無線信号の放射特性を改善して通信特性の低減を抑制するために、補助用のアンテナを送信装置101に近接させるようにする。
【0059】
例えば、図4のジャケット140は、送信装置101を格納することができるポケット141と、そのポケット141内に入れられた送信装置101の近傍となる位置に設けられた、上述のような補助用のアンテナとして機能するアンテナ装置142とを有する。このポケット141に入れられた送信装置101は、アンテナ装置142を利用して無線信号を送信する。つまり、ジャケット140は、ポケット141に入れられた送信装置101とアンテナ装置142とからなる、無線信号を送信する通信システムを有する。
【0060】
なお、アンテナ装置142が、図4の例のように、ジャケット140に記載された絵柄(ロゴ、メッセージ、文字、図柄等)の一部となるように形成されるようにし、アンテナ装置142が視認されるのを抑制する(つまり、目立たなくする)ようにしてもよい。図4の例の場合、ジャケット140の背中部分に記載された文字列「IoT(アイオーティー)」の「I」の縦線の部分に、アンテナ装置142が装着されている(図4の左上右下の斜線部分)。そして、ポケット141は、ジャケット140の、そのポケット141内に収納された状態の送信装置101(後述するアンテナ151)が、そのアンテナ装置142(後述する結合アンテナ素子161)の端部の近傍に位置するような場所(例えば文字「I」の下側)に設けられている。
【0061】
また、このアンテナ装置142は、ジャケット140の表側に(すなわち露出するように)形成されるようにしてもよいし、ジャケット140の裏側に形成されるようにしてもよいし、積層された複数の生地の間(例えば、表地と裏地の間)に形成されるようにしてもよい。
【0062】
さらに、ポケット141およびアンテナ装置142は、互いの位置関係が上述したような位置関係である限り、ジャケット140の任意の位置に形成されるようにしてもよい。
【0063】
<送信装置>
図5は、送信装置101の主な構成例を示す図である。図5に示されるように、送信装置101は、端部に小型のアンテナ素子151を有する。例えば、送信装置101が単体で無線信号を送信する場合、アンテナ素子151は、無線信号を送信する放射素子として機能する。また、例えば、送信装置101がアンテナ装置142を利用して無線信号を送信する場合、アンテナ素子151は、補助用のアンテナとして機能するアンテナ装置142を励振させる励振器として機能する。
【0064】
送信装置101が、どのような通信規格に準拠した無線信号を送信することができるようにしてもよい。例えば、送信装置101が、925MHzを含む周波数帯(920MHz帯とも称する)を用いて、長距離の通信が可能な方法で無線信号を送信するようにしてもよい。この920MHz帯(例えば、920MHz乃至930MHzの周波数帯域)は、総務省により2011年7月から解禁された周波数帯であり、免許不要で誰でも使うことができる。但し、規定(ARIB(Association of Radio Industries and Businesses) STD T-108)により、最大連続送信時間が4秒間に制限されている。さらに連続送信時間を短くして、例えば0.2秒にすれば、より多くのチャネルが割り当てられ、混信が少ない状態で送受信を行うことができる。
【0065】
そこで、送信装置101がこのような920Mhz帯を利用する場合、1回のデータ送信を、所定時間のスーパーフレーム(Super Frame)の単位で行うようにしてもよい。この所定時間の長さは任意である。例えば、30秒若しくは5分等としてもよい。この所定時間内に、0.192秒のフレームが最大で100回繰り返される。すなわち、連続送信時間0.2秒を下回っているので、この送信に多くの送信チャネルを割り当てることができる。この結果、比較的空いているチャネルを選択して送信することが可能となり、より混信に強いシステムを構築することができる。
【0066】
なお、フレーム間のギャップxは、少なくとも2ms以上の時間である。日本国内で920MHz帯を利用する場合、信号送信の前にその帯域において通信が行われているかを確認するキャリアセンスを行わなければならない。そして、帯域が空いている場合のみ、信号を送信することができる。したがって、いつでも920MHzを利用することができるわけではない。したがって、ギャップxは、キャリアセンスの結果(即ちチャネルの混み具合)により毎回異なる可能性がある。30秒間を平均すると、およそ0.3秒に1回の割合でフレームが送信されるように構成されている。この結果、スーパーフレームの所定時間内に100フレームが送信される。送信できるフレーム数は、チャネルの混雑度合いにより若干変動する。100回のフレームで送信される信号は、任意であるが、同一フレームを繰り返し送信することにより、高感度受信装置102において、それらを積算することによりS/N比を向上させることができるため、より高感度な受信を可能にする。つまり、より長距離の通信が可能になる。
【0067】
また、送信装置101は、磁性材152を有する。この磁性材152は、送信装置101をアンテナ装置142の近傍に固定するために用いられる。この磁性材152は、送信装置101の筐体内部に設けられるようにしてもよいし、一部若しくは全部が露出するようにしてもよい。磁性体152を送信装置101の筐体内部に設けることにより、経年劣化や損傷等の発生を抑制することができる。
【0068】
<アンテナ装置>
図6は、アンテナ装置142の主な構成例を示す図である。図6に示されるように、アンテナ装置142は、結合アンテナ素子161および磁石162を有する。
【0069】
結合アンテナ素子161は、送信装置101の補助用のアンテナとして機能する無給電のアンテナ素子である。結合アンテナ素子161は、その端部が、ジャケット140の、ポケット141内に格納される送信装置101の近傍となるような位置に設けられる。なお、本明細書において「近傍」には、接触した状態(接する位置)と非接触の状態(僅かに離れた位置)との両方を含む。つまり、結合アンテナ素子161が、送信装置101(のアンテナ素子151)と接触するようにしてもよいし、非接触であってもよい、非接触とすることにより、結合アンテナ素子161や送信装置101の経年劣化や損傷等の発生を抑制することができる。
【0070】
結合アンテナ素子161は、送信装置101のアンテナ素子151により励振される。この結合アンテナ素子161は、その長手方向の電気長が、送信装置101のアンテナ素子151の長手方向の電気長よりも長くなるように形成される。例えば、結合アンテナ素子161の長手方向の電気長が、送信装置101が送信する無線信号の略2分の1波長であるようにしてもよい。このようにすることにより、送信される無線信号の出力を増大させ、通信特性の低減を抑制することができる。
【0071】
結合アンテナ素子161は、例えば金属等の導体により形成される。アンテナ素子として機能するものであれば、結合アンテナ素子161の素材や形状は任意である。結合アンテナ素子161が複数の要素により構成されるようにしてもよい。例えば、結合アンテナ素子161は、導電性の繊維(導電糸)導電性の繊維(導電糸)が網状に織り込まれたものであってもよい。また、結合アンテナ素子161が複数種類の素材により構成されるようにしてもよい。なお、結合アンテナ素子161に電力が供給されるようにしてもよい。
【0072】
磁石162は、アンテナ装置142のポケット141に位置する部分に設けられている。この磁石162は、例えば図7に示されるように、ポケット141内に格納されている送信装置101の位置を固定するために用いられる。つまり、アンテナ装置142の磁石162と、送信装置101の磁性材152とが互いに引き付けあうことにより、送信装置101の位置が、ポケット141内(アンテナ装置142の近傍)の所定の位置に固定される。
【0073】
図8はその様子の例を示す図である。この例の場合、送信装置101は、ポケット141内部においてそのアンテナ素子151が結合アンテナ素子161の端部の近傍に位置するように固定される。これにより、アンテナ素子151が結合アンテナ素子161を励振することができる。そしてこのような励振により、図9に示されるように、結合アンテナ素子161において良好な放射特性が得られる。これにより、送信装置101の通信特性の低減を抑制することができる。
【0074】
このような位置固定の際、磁石162が送信装置101に接触するようにしてもよいし、図8の例のように非接触であってもよい。非接触とすることにより、経年劣化や損傷等の発生を抑制することができる。
【0075】
図6に戻り、さらに、送信装置101および結合アンテナ素子161と人体との間に、送信装置101および結合アンテナ素子161を人体から覆い隠す反射板163が形成されるようにしてもよい。このようにすることにより、送信装置101や結合アンテナ素子161による無線通信への人体の影響を抑制することができる。反射板163は、例えば金属などの導体(電気伝導体)により形成されるようにしてもよい。反射板163の素材や形状は任意である。例えば反射板163が複数の要素により構成されるようにしてもよい。例えば、反射板163は、導電性の繊維(導電糸)が網状に織り込まれたものであってもよい。また、反射板163が複数の素材により構成されるようにしてもよい。
【0076】
以上のように、ジャケット140に装着して(ポケット141に収納して)用いることにより、送信装置101は、近接されたアンテナ装置142(結合アンテナ素子161)を利用して信号を送信することができるので、人体近傍においても、通信特性の低減を抑制することができる。換言するに、送信装置101が装着された(ポケット141に収納された)ジャケット140は、送信装置101がその近傍に配置されたアンテナ装置142を利用して信号を送信する通信システムを有する。すなわち、ジャケット140は、人体の影響を抑制して通信特性の低減を抑制することができる。
【0077】
また、送信装置101は、図3の例のように送信装置101単体で駆動する(信号を送信する)こともできるし、図4乃至図9を参照して説明したように、アンテナ装置142と組み合わせて駆動する(信号を送信する)こともできる。したがって、送信装置101は、人体の近傍で使用される場合も、人体の近傍でない位置で使用される場合も、人体の影響を抑制して通信特性の低減を抑制することができる。つまり、送信装置101は、より多様な環境下で通信特性の低減を抑制することができる。
【0078】
<その他の実施例>
以上においては、ジャケット140として、送信装置101とアンテナ装置142とからなる通信システムを実現するように説明したが、このような通信システムを実現するデバイスは、どのようなものであってもよい。例えば、図10に示されるように、杖170として、通信システムを実現するようにしてもよい。例えば、杖170の高齢者111が握るグリップに送信装置101を装着できるようにし、シャフトの、そのグリップ近傍の部分にアンテナ装置142が形成されるようにしてもよい。その他、例えば、かばんや帽子など、高齢者111(位置を観測する対象)が携帯しやすいデバイスとして、上述のような通信システムを実現することにより、高齢者111の位置観測をより容易に行うことができる。
【0079】
<各デバイスの構成>
図11は、送信装置101およびアンテナ装置142の内部の主な構成例を示すブロック図である。図11に示されるように、送信装置101は、送信部181、インピーダンス整合部182、位置固定部183、アンテナ素子検出部184、および制御部185を有する。また、アンテナ装置142は、上述の結合アンテナ素子161および反射板163の他に、位置固定部191および近接通知部192を有する。
【0080】
送信部181は、無線信号の送信に関する処理を行う。例えば送信部181は、送信信号を生成し、生成した送信信号を、インピーダンス整合部182を介してアンテナ素子151に供給し、そのアンテナ素子151から放射させる(すなわち、無線信号として送信させる)。なお、この送信信号の内容や仕様は任意である。例えば、送信部181が、GNSS信号を受信し、そのGNSS信号を用いて送信装置101の現在の位置情報を求め、その位置情報を含む送信信号を生成するようにしてもよい。
【0081】
インピーダンス整合部182は、制御部185の制御に基づいて、インピーダンス整合を行う。例えば、インピーダンス整合部182は、アンテナ素子151のインピーダンスと送信部181のインピーダンスとを合わせる。また、例えば、インピーダンス整合部182は、アンテナ素子151およびアンテナ装置142の結合アンテナ素子161のインピーダンスと送信部181のインピーダンスとを合わせる。
【0082】
位置固定部183および位置固定部191は、互いに連携して機能し、互いに固定し合うことにより、アンテナ装置142と送信装置101との相対位置を固定する。位置固定部183および位置固定部191は、どのようなもので構成されるようにしてもよい。例えば図5の場合、位置固定部183は磁性材152により形成される。また、例えば図6の場合、位置固定部191は磁石162により構成される。つまりこの場合、位置固定部183および位置固定部191は、磁力を利用してアンテナ装置142と送信装置101との相対位置を固定する。その他にも、例えば、位置固定部183および位置固定部191が凹凸等の物理形状によりアンテナ装置142と送信装置101との相対位置を固定するようにしてもよい。例えば、位置固定部183と位置固定部191とが互いに対応する物理形状(凹凸)を有し、その物理形状を利用して嵌合や螺合等により、アンテナ装置142と送信装置101との相対位置を固定するようにしてもよい。つまり、位置固定部183が送信装置101の筐体の一部若しくは全部として構成されるようにしてもよいし、位置固定部191がアンテナ装置142の筐体の一部若しくは全部として構成されるようにしてもよい。
【0083】
なお、この位置固定部183および位置固定部191が、送信装置101やアンテナ装置142とは別体として構成されるようにしてもよい。そして、位置固定部183と位置固定部191とが一体的に構成されるようにしてもよい。例えば、位置固定部183および位置固定部191が、送信装置101およびアンテナ装置142の筐体を、それぞれの位置を固定するように格納するケース等としてもよい。
【0084】
なお、位置固定部183および位置固定部191が、アンテナ装置142と送信装置101との相対位置を完全に固定しなくてもよく、実用上、アンテナ装置142と送信装置101との相対位置が「固定されている」とみなすことができる程度に安定させることができればよい。例えば、位置固定部183および位置固定部191を、送信装置101やアンテナ装置142を収納するポケットや棚等として実現するようにしてもよい。
【0085】
また、位置固定部183もしくは位置固定部191、またはその両方が、複数の要素により構成されるようにしてもよい。その場合、位置固定部183および位置固定部191の要素数は、互いに同一であってもよいし、互いに異なるようにしてもよい。
【0086】
さらに、位置固定部183および位置固定部191が、複数の方法で、アンテナ装置142と送信装置101との相対位置を固定する(安定させる)ようにしてもよい。例えば上述したように、位置固定部183および位置固定部191が、ポケット141と、磁性材152および磁石162とにより構成されるようにしてもよい。また、例えば、位置固定部183および位置固定部191が、物理形状(嵌合や螺合等)と磁力によりアンテナ装置142と送信装置101との相対位置を固定する(安定させる)ようにしてもよい。
【0087】
以上のような位置固定部183および位置固定部191により、送信装置101とアンテナ装置142との相対位置を安定化することができ、送信装置101とアンテナ装置142との相対位置が変化することによる無線信号の放射特性の変動を抑制することができ、通信特性の低減を抑制することができる。なお、このような送信装置101とアンテナ装置142との相対位置が変化することによる無線信号の放射特性の変動を考慮しない場合、位置固定部183および位置固定部191は、省略するようにしてもよい。
【0088】
近接通知部192は、アンテナ装置142の近傍に位置された(アンテナ装置142に近接された)送信装置101に対して、その旨を通知する。例えば図6の場合、近接通知部192は、磁石162により構成される。つまりこの場合、磁石162は、磁界を利用して、送信装置101に対してアンテナ装置142に近接された旨を通知する。なお、磁石162は、上述のように、位置固定部191としても機能することができる。このように、位置固定部191および近接通知部192を1つのデバイスで兼ねる(1つのデバイスでこれらの2つの機能を実現する)ようにしてもよい。
【0089】
アンテナ素子検出部184は、近接されたアンテナ装置142(結合アンテナ素子161)を検出する。例えば、アンテナ素子検出部184は、近接通知部192からの通知を受け取ることにより、近接されたアンテナ装置142(結合アンテナ素子161)を検出するようにしてもよい。例えば、アンテナ素子検出部184が、送信装置101の周辺の環境の変化等を検出するセンサを有し、そのセンサが、近接通知部192の通知により生じた周辺の環境の変化を検出することにより、近傍のアンテナ装置142を検出するようにしてもよい。例えば、アンテナ素子検出部184が、ホール素子等の磁気センサを有し、アンテナ装置142の磁石162が近接されることにより発生する磁界の変化をその磁気センサによって検出するようにしてもよい。
【0090】
また、アンテナ素子検出部184が、送信装置101の周辺の環境の変化等に基づいて、送信装置101の内部の回路において電気的変化を起こすスイッチ、若しくは、コネクタまたはその両方を有するようにしてもよい。例えば、そのスイッチが近接通知部192の通知により生じた周辺の環境の変化に応じて接続を切り替えることにより、近傍のアンテナ装置142を検出するようにしてもよい。例えば、アンテナ素子検出部184が、マグネットスイッチや磁化スイッチ(リードスイッチ)を有し、それらが、アンテナ装置142の磁石162が近接されることにより発生する磁界の変化に応じて接続を切り替えるようにしてもよい。
【0091】
つまり、近接通知部192が、何らかのパラメータについて、送信装置101の周辺の環境を変化させ、アンテナ素子検出部184が、その周辺の環境の変化を検出する(若しくは環境の変化に基づいて回路の接続を切り替える)ことにより、近接通知部192からの通知(すなわち、アンテナ装置142が送信装置101の近傍に位置する旨)を受け取るようにしてもよい。このような通知の授受に利用されるパラメータは任意であり、上述の磁気(磁界)の例に限定されない。例えば、光、明るさ、音、静電容量(電界)、電圧、電流、振動、力、圧力、温度、湿度、化学物質、または匂い等であってもよい。
【0092】
例えば、アンテナ素子検出部184が静電容量センサを有し、その静電容量センサが、アンテナ装置142が近接することにより発生する静電容量の変化を検出するようにしてもよい。また例えば、アンテナ素子検出部184が超音波センサを有し、その超音波センサが、超音波を発信し、アンテナ装置142が近接することにより発生するその反射波の変化を検出するようにしてもよい。さらに例えば、アンテナ素子検出部184が赤外線センサを有し、その赤外線センサが、アンテナ装置142が近接することにより発生する赤外光の変化を検出するようにしてもよい。また例えば、アンテナ素子検出部184が周辺の撮像画像を得るイメージセンサを有し、そのイメージセンサが、アンテナ装置142が近接することにより発生する撮像画像の変化を検出するようにしてもよい。
【0093】
なお、近接通知部192の通知、並びに、アンテナ素子検出部184の検出は、互いに対応する方法であればどのような方法であってもよい。例えば、近接通知部192が、光、音声、電流、振動等、何らかのエネルギーを出力し、アンテナ素子検出部184がそのエネルギーを検出するようにしてもよい。例えば、近接通知部192の発光部が赤外光、可視光、レーザ光等を発光し、アンテナ素子検出部184の受光部がその光を受光するようにしてもよい。また、例えば、近接通知部192のスピーカが音声を出力し、アンテナ素子検出部184のマイクロホンがその音声を集音するようにしてもよい。さらに、例えば、近接通知部192を、アンテナ装置142の筐体の一部若しくは全部とし(すなわち、近接通知部192を物理形状により構成するようにし)、アンテナ素子検出部184を、その近接通知部192(アンテナ装置142の筐体)により押下されるメカスイッチとしてもよい。その場合、その近接通知部192の構成が位置固定部191を兼ねるようにし、位置固定部183と位置固定部191とにより送信装置101とアンテナ装置142との相対位置が固定された状態において、アンテナ素子検出部184のメカスイッチが近接通知部192により押下されるようにしてもよい。
【0094】
もちろん、近接通知部192が複数の方法で通知を行い、アンテナ素子検出部184が複数の方法でその通知を検出するようにしてもよい。
【0095】
以上のように、アンテナ素子検出部184は、アンテナ装置142(結合アンテナ素子161)が近接されたことを把握することができる。そして、アンテナ素子検出部184は、近接通知部192からの通知を受け取ることによって、近接されたアンテナ装置142(結合アンテナ素子161)をより容易に検出することができる。換言するに、近接通知部192は、通知を行うことにより、アンテナ素子検出部184に対して、アンテナ装置142(結合アンテナ素子161)が近接されたことをより容易に把握させることができる。
【0096】
アンテナ素子検出部184は、その検出結果を制御部185に通知する。
【0097】
制御部185は、インピーダンス整合部182によるインピーダンスの整合を制御する。例えば、制御部185が、アンテナ素子検出部184から供給される検出結果に基づいて、インピーダンス整合部182によるインピーダンスの整合を制御するようにしてもよい。
【0098】
上述したように、送信装置101は、単体で使用することもできるし、アンテナ装置142と組み合わせて用いることもできる。送信装置101を単体で用いる場合、信号はアンテナ素子151を介して送信される。これに対して、送信装置101を結合アンテナ装置142と組み合わせて用いる場合、信号はアンテナ素子151および結合アンテナ素子161を介して送信される。そして、図9等に示されるように、結合アンテナ素子161の電気長は、アンテナ素子151よりも長くインピーダンスも大きい。つまり、送信装置101を単体で使用する場合と、アンテナ装置142と組み合わせて用いる場合とでアンテナ側のインピーダンスが変化する。そのため、インピーダンス整合の際のアンテナ側のインピーダンスを固定値とすると、インピーダンスの不整合が生じ、通信特性が低減するおそれがあった。
【0099】
そこで、インピーダンス整合におけるアンテナ側のインピーダンスを可変とする。
【0100】
<インピーダンス整合部>
インピーダンス整合部182の主な構成例を図12に示す。この場合、インピーダンス整合部182は、インダクタ201乃至インダクタ203、並びに、スイッチ211およびスイッチ212を有する。図12に示されるように、インダクタ201およびインダクタ202は、アンテナ素子151と送信部181との間に直列に配置されている。また、インダクタ202に並列にスイッチ211が配置されている。さらに、送信部181とインダクタ202とを接続する配線とグランド(基準電位)との間にインダクタ203とスイッチ212が直列に配置されている。
【0101】
スイッチ211がオン状態になると、インダクタ202の両端が短絡される。また、スイッチ212がオン状態になると、インダクタ203の、インダクタ202に接続される側でない端子が接地される。つまり、これらのスイッチ211およびスイッチ212の駆動(オン・オフ)により、送信装置101内部の回路のインピーダンスを変化させることができる。そして、各インダクタの値は、これらのスイッチ211およびスイッチ212の駆動(オン・オフ)により、アンテナ素子151のインピーダンスと送信部181のインピーダンスとを整合させたり、アンテナ素子151および結合アンテナ素子161のインピーダンスと送信部181のインピーダンスとを整合させたりすることができるような値に設定されている。
【0102】
これらのスイッチ211およびスイッチ212の駆動(オン・オフ)は、制御部185により制御される。つまり、制御部185は、これらのスイッチ211およびスイッチ212を駆動(オン・オフ)させることにより、アンテナ素子151のインピーダンスと送信部181のインピーダンスとを整合させたり、アンテナ素子151および結合アンテナ素子161のインピーダンスと送信部181のインピーダンスとを整合させたりすることができる。
【0103】
なお、インピーダンス整合部182の構成は、図12の例に限定されない。例えば、インピーダンス整合部182がキャパシタを有し、このようなマッチングさせるインピーダンスの切り替えが、キャパシタの構成の切り替えによって行われるようにしてもよい。もちろん、インピーダンス整合部182がインダクタとキャパシタの両方を有し、このようなマッチングさせるインピーダンスの切り替えが、インダクタとキャパシタの構成の切り替えによって行われるようにしてもよい。
【0104】
また、インピーダンス整合部182の回路構成を切り替えるスイッチの構成も任意であり、図12の例に限定されない。例えば、このようなスイッチの数や位置は任意である。
【0105】
<制御処理の流れ>
このようなインピーダンス整合を制御するために実行される制御処理の流れの例を、図13のフローチャートを参照して説明する。
【0106】
制御処理が開始されると、制御部185は、ステップS101において、アンテナ素子検出部184から供給される検出結果に基づいて、アンテナ装置142(結合アンテナ素子161)を検出したか否かを判定する。検出したと判定された場合、処理はステップS102に進む。
【0107】
ステップS102において、制御部185は、インピーダンス整合部182(スイッチ211およびスイッチ212)を制御し、インピーダンスを連結動作モードに整合させる。連結動作モードとは、送信装置101をアンテナ装置142と組み合わせて使用するモードである。つまり、この連結動作モードにおいては、送信装置101が、そのアンテナ素子151が送信装置101に近接されたアンテナ装置142の結合アンテナ素子161を励振させることにより、結合アンテナ素子161を介して無線信号を送信する。したがって、このモードの場合、制御部185は、アンテナ素子151および結合アンテナ素子161のインピーダンスと送信部181のインピーダンスとをマッチングさせるように、スイッチ211およびスイッチ212の駆動(オン・オフ)を制御する。ステップS102の処理が終了すると、制御処理が終了する。
【0108】
また、ステップS101において、アンテナ装置142を検出していないと判定された場合、処理はステップS103に進む。
【0109】
ステップS103において、制御部185は、インピーダンス整合部182(スイッチ211およびスイッチ212)を制御し、インピーダンスを単体動作モードに整合させる。単体動作モードとは、送信装置101が単体で使用される(アンテナ装置142が用いられない)モードである。つまり、この単体動作モードにおいては、送信装置101が、そのアンテナ素子151から無線信号を送信する。したがって、このモードの場合、制御部185は、アンテナ素子151のインピーダンスと送信部181のインピーダンスとをマッチングさせるように、スイッチ211およびスイッチ212の駆動(オン・オフ)を制御する。ステップS103の処理が終了すると、制御処理が終了する。
【0110】
例えば、送信装置101をアンテナ装置142と組み合わせて用いる場合に、インピーダンス整合部182が、アンテナ素子151のインピーダンスと送信部181のインピーダンスを整合するようにすると、アンテナ側(アンテナ素子151)のインピーダンスは、図14のAのスミスチャートにおいて三角形で示されるように、中央から外れた場所に位置する。
【0111】
これに対して、上述のようにインピーダンス整合部182が、アンテナ素子151および結合アンテナ素子161のインピーダンスと送信部181のインピーダンスを整合するようにすると、アンテナ側(アンテナ素子151および結合アンテナ素子161)のインピーダンスは、図14のBのスミスチャートにおいて三角形で示されるように、図14のAの場合よりも中央に近づく。このように、インピーダンス整合部182は、制御部185の制御の下、アンテナ側のインピーダンスと送信部181のインピーダンスとをより整合させることができる。したがって、通信特性の低減をより抑制することができる。
【0112】
このように、制御部185がアンテナ装置142の検出結果に応じてインピーダンスの整合を制御する(マッチングさせるインピーダンスを切り替える)ことにより、インピーダンス整合部182は、送信装置101を単体で使用する場合も、アンテナ装置142と組み合わせて用いる場合も、より適切にインピーダンスの整合を行うことができる。
【0113】
つまり、送信装置101は、より多様な環境下において、より適切にインピーダンスの整合を行うことができる。したがって、より多様な環境下において通信特性の低減を抑制することができる。
【0114】
なお、上述のようなアンテナ素子検出部184によるアンテナ装置142の検出結果の代わりに、方向性結合器によるインピーダンス不整合の検出結果に基づいて、インピーダンス整合部182のスイッチ211およびスイッチ212を切り替えるようにしてもよい。例えば、インピーダンス整合部182と送信部181との間に方向性結合器を設け、その方向性結合器でインピーダンス不整合の検出を行い、インピーダンス不整合が検出された場合、制御部185がスイッチ211およびスイッチ212を切り替えるようにしてもよい。また、この方向性結合器によるインピーダンス不整合の検出結果と、上述のようなアンテナ素子検出部184によるアンテナ装置142の検出結果の両方に基づいて、制御部185がスイッチ211およびスイッチ212を切り替えるようにしてもよい。
【0115】
<通信装置とアンテナ装置との位置関係>
なお、送信装置101は、そのアンテナ素子151がアンテナ装置142の結合アンテナ素子161の、端部以外の部分の近傍に位置するようにしてもよい。例えば、図15に示されるように、送信装置101が、そのアンテナ素子151が結合アンテナ素子161の中央部近傍に位置するようにしてもよい。つまり、送信装置101とアンテナ装置142とを、互いの近傍に並行に並ぶように配置するようにしてもよい。
【0116】
ただし、その場合の放射効率は図16のAのようになる。これに対して、図8の例のように、アンテナ素子151が結合アンテナ素子161の端部の近傍に位置するように送信装置101とアンテナ装置142を配置した場合、図16のBのような、図16のAの場合(すなわち、送信装置101とアンテナ装置142とを並行に配置する場合)よりも高効率な放射効率を得ることができる。
【0117】
<2.第2の実施の形態>
<盗難防止システム>
以上においては、位置通知システム100を例に説明したが、本技術は、任意の通信システムに適用することができる。例えば、送信装置101は、人物だけでなく、移動体等に設置するようにしてもよい。
【0118】
例えば、本技術は、図17に示されるような自動車やバイク等の盗難を防ぐための盗難防止システム800に適用することもできる。この盗難防止システム800の場合、送信装置101は、ユーザが位置を監視する対象物、例えばユーザが所有する自動車801やバイク802に設置される。送信装置101は、位置通知システム100の場合と同様に、自身の位置情報(すなわち、自動車801やバイク802の位置情報)を、適宜、高感度受信装置102に通知する。つまり、ユーザは、位置通知システム100の場合と同様に、端末装置105からサーバ104にアクセスして、自動車801やバイク802の位置を把握することができる。したがって、ユーザは、盗難に合った場合であっても、自動車801やバイク802の位置を把握することができるので、その自動車801やバイク802を容易に取り戻すことができる。
【0119】
このような盗難防止システム800の場合も、位置通知システム100の場合と同様に、送信装置101に対して本技術を適用することができる。そして、本技術を適用することにより、通信特性の低減を抑制することができる。
【0120】
<その他の通信システム>
なお、送受信される情報は任意である。例えば送信装置101の送信部181が、画像、音声、測定データ、機器等の識別情報、パラメータの設定情報、または指令等の制御情報等を含む送信情報を生成するようにしてもよい。また、この送信情報には、例えば、画像と音声、識別情報と設定情報と制御情報等のように、複数種類の情報が含まれるようにしてもよい。
【0121】
また、送信部181が、例えば、他の装置から供給される情報を含む送信情報を生成することができるようにしてもよい。例えば、送信部181が、画像、光、明度、彩度、電気、音、振動、加速度、速度、角速度、力、温度(温度分布ではない)、湿度、距離、面積、体積、形状、流量、時刻、時間、磁気、化学物質、または匂い等、任意の変数について、またはその変化量について、検出若しくは計測等を行う各種センサから出力される情報(センサ出力)を含む送信情報を生成するようにしてもよい。
【0122】
つまり、本技術は、例えば、立体形状計測、空間計測、物体観測、移動変形観測、生体観測、認証処理、監視、オートフォーカス、撮像制御、照明制御、追尾処理、入出力制御、電子機器制御、アクチュエータ制御等、任意の用途に用いられるシステムに適用することができる。
【0123】
また、本技術は、例えば、交通、医療、防犯、農業、畜産業、鉱業、美容、工場、家電、気象、自然監視等、任意の分野のシステムに適用することができる。例えば、本技術は、ディジタルカメラや、カメラ機能付きの携帯機器等を用いる、鑑賞の用に供される画像を撮影するシステムにも適用することができる。また、例えば、本技術は、自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用システム、走行車両や道路を監視する監視カメラシステム、車両間等の測距を行う測距システム等の、交通の用に供されるシステムにも適用することができる。さらに、例えば、本技術は、防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等を用いる、セキュリティの用に供されるシステムにも適用することができる。また、例えば、本技術は、ウェアラブルカメラ等のようなスポーツ用途等向けに利用可能な各種センサ等を用いる、スポーツの用に供されるシステムにも適用することができる。さらに、例えば、本技術は、畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の各種センサを用いる、農業の用に供されるシステムにも適用することができる。また、例えば、本技術は、豚や牛等の家畜の状態を監視するための各種センサを用いる、畜産業の用に供されるシステムにも適用することができる。さらに、本技術は、例えば火山、森林、海洋等の自然の状態を監視するシステムや、例えば天気、気温、湿度、風速、日照時間等を観測する気象観測システムや、例えば鳥類、魚類、ハ虫類、両生類、哺乳類、昆虫、植物等の野生生物の生態を観測するシステム等にも適用することができる。
【0124】
<通信装置>
さらに、送受信される無線信号や情報の仕様は任意である。また、以上においては、本技術を、送信装置やアンテナ装置に適用する例を説明したが、この送信装置の代わりに、信号を受信する受信装置、若しくは信号を送受信する送受信装置を用いるようにしてもよい。つまり、本技術は、任意の通信装置に適用することもできるし、その任意の通信装置の近傍に位置し、その通信装置が送信若しくは受信する無線信号により励振されるアンテナ装置にも適用することができる。
【0125】
<コンピュータ>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合、例えば送信装置101の制御部185が、そのソフトウエアを実行することができるコンピュータとしての構成を有するようにすればよい。このコンピュータには、例えば、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、任意の機能を実行することが可能な汎用のコンピュータ等が含まれる。
【0126】
図18は、その場合の制御部185の構成例を示すブロック図である。
【0127】
図18に示される制御部185は、上述のようにコンピュータとしての構成を有しており、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903、およびバス904を有する。CPU901、ROM902、およびRAM903は、バス904を介して相互に接続されている。
【0128】
バス904にはまた、入出力インタフェース910も接続されている。入出力インタフェース910には、入力部911、出力部912、記憶部913、通信部914、およびドライブ915が接続されている。
【0129】
入力部911は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、イメージセンサ、マイクロホン、スイッチ、入力端子等の任意の入力デバイスを有する。出力部912は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、出力端子等の任意の出力デバイスを有する。記憶部913は、例えば、ハードディスク、RAMディスク、SSD(Solid State Drive)やUSB(Universal Serial Bus)メモリ等のような不揮発性のメモリ等、任意の記憶媒体を有する。通信部914は、例えば、イーサネット(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、USB、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)、IrDA等の、有線若しくは無線、または両方の、任意の通信規格の通信インタフェースを有する。ドライブ915は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等の任意の記憶媒体を有するリムーバブルメディア921を駆動する。
【0130】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU901が、例えば、記憶部913に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース910およびバス904を介して、RAM903にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。RAM903にはまた、CPU901が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0131】
コンピュータ(CPU901)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア921に記録して適用することができる。その場合、プログラムは、リムーバブルメディア921をドライブ915に装着することにより、入出力インタフェース910を介して、記憶部913にインストールすることができる。
【0132】
また、このプログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することもできる。その場合、プログラムは、通信部914で受信し、記憶部913にインストールすることができる。
【0133】
その他、このプログラムは、ROM902や記憶部913に、あらかじめインストールしておくこともできる。
【0134】
なお、上述した一連の処理は、一部をハードウエアにより実行させ、他をソフトウエアにより実行させることもできる。
【0135】
<その他>
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0136】
また、例えば、本技術は、装置またはシステムを構成するあらゆる構成、例えば、システムLSI(Large Scale Integration)等としてのプロセッサ、複数のプロセッサ等を用いるモジュール、複数のモジュール等を用いるユニット、ユニットにさらにその他の機能を付加したセット等(すなわち、装置の一部の構成)として実施することもできる。
【0137】
なお、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、全ての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
【0138】
また、例えば、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。
【0139】
また、例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
【0140】
また、例えば、上述したプログラムは、任意の装置において実行することができる。その場合、その装置が、必要な機能(機能ブロック等)を有し、必要な情報を得ることができるようにすればよい。
【0141】
また、例えば、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0142】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、プログラムを記述するステップの処理が、本明細書で説明する順序に沿って時系列に実行されるようにしても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで個別に実行されるようにしても良い。つまり、矛盾が生じない限り、各ステップの処理が上述した順序と異なる順序で実行されるようにしてもよい。さらに、このプログラムを記述するステップの処理が、他のプログラムの処理と並列に実行されるようにしても良いし、他のプログラムの処理と組み合わせて実行されるようにしても良い。
【0143】
なお、本明細書において複数説明した本技術は、矛盾が生じない限り、それぞれ独立に単体で実施することができる。もちろん、任意の複数の本技術を併用して実施することもできる。例えば、いずれかの実施の形態において説明した本技術を、他の実施の形態において説明した本技術と組み合わせて実施することもできる。また、上述した任意の本技術を、上述していない他の技術と併用して実施することもできる。
【0144】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1) アンテナ素子を介して無線通信を行う通信装置であって、
前記通信装置の近傍に位置する結合アンテナ素子を検出する検出部と、
前記検出部による前記結合アンテナ素子の検出結果に基づいて、インピーダンスの整合を制御する制御部と、
前記制御部の制御に基づいて、前記インピーダンスの整合を行う整合部と、
前記整合部により前記インピーダンスの整合が行われたアンテナ素子を介して無線通信を行う通信部と
を備える通信装置。
(2) 前記制御部は、
前記検出部により前記通信装置の近傍に位置する前記結合アンテナ素子が検出されない場合、前記通信装置のアンテナ素子のインピーダンスと前記通信部のインピーダンスとをマッチングさせるように、前記インピーダンスの整合を制御し、
前記検出部により前記通信装置の近傍に位置する前記結合アンテナ素子が検出された場合、前記通信装置のアンテナ素子および前記結合アンテナ素子のインピーダンスと、前記通信部のインピーダンスとをマッチングさせるように、前記インピーダンスの整合を制御する
(1)に記載の通信装置。
(3) 前記整合部は、インダクタ若しくはキャパシタ、またはその両方を調整することにより前記インピーダンスの整合を行う
(1)または(2)に記載の通信装置。
(4) 前記検出部は、前記通信装置周辺の環境に関する所定のパラメータの変化を検出する周辺環境センサを有し、前記周辺環境センサにより前記パラメータの変化が検出された場合、前記通信装置の近傍に位置する前記結合アンテナ素子を検出したものとする
(1)乃至(3)のいずれかに記載の通信装置。
(5) 前記周辺環境センサは、前記通信装置周辺の磁界の変化を検出するホール素子を含む
(1)乃至(4)のいずれかに記載の通信装置。
(6) 前記検出部は、前記通信装置の近傍に前記結合アンテナ素子が位置することにより電気的変化を起こすスイッチ若しくはコネクタ、またはその両方を有する
(1)乃至(5)のいずれかに記載の通信装置。
(7) 前記通信装置を、前記結合アンテナ素子の近傍の所定の位置に固定する位置固定部をさらに備える
(1)乃至(6)のいずれかに記載の通信装置。
(8) 前記位置固定部は、磁性材を有する
(1)乃至(7)のいずれかに記載の通信装置。
(9) 前記位置固定部は、前記通信装置のアンテナ素子と前記結合アンテナ素子の端部とを近接させるように固定する
(1)乃至(8)のいずれかに記載の通信装置。
(10) アンテナ素子を介して無線通信を行う通信装置による通信方法であって、
前記通信装置の近傍に位置する結合アンテナ素子を検出し、
前記結合アンテナ素子の検出結果に基づいて、インピーダンスの整合を制御し、
その制御に基づいて、前記インピーダンスの整合を行い、
前記インピーダンスの整合が行われたアンテナ素子を介して無線通信を行う
通信方法。
(11) 近傍に位置する通信装置の無線信号により励振される結合アンテナ素子と、
前記アンテナ素子の近傍に位置することを前記通信装置に通知する通知部と
を備えるアンテナ装置。
(12) 前記結合アンテナ素子は、前記通信装置と非接触の状態で励振される
(11)に記載のアンテナ装置。
(13) 前記結合アンテナ素子の電気長は、前記無線信号の波長の略2分の1である
(11)または(12)に記載のアンテナ装置。
(14) 前記通知部は、磁石を有し、前記結合アンテナ素子の近傍に位置することを磁界の変化によって通知するように構成される
(11)乃至(13)のいずれかに記載のアンテナ装置。
(15) 前記通知部は、前記通信装置に接触することにより前記結合アンテナ素子の近傍に位置することを前記通信装置に通知する物理形状を有する
(11)乃至(14)のいずれかに記載のアンテナ装置。
(16) 前記結合アンテナ素子および前記通信装置と人体との間に配置される電気伝導体をさらに備える
(11)乃至(15)のいずれかに記載のアンテナ装置。
(17) 前記通信装置を、前記結合アンテナ素子の近傍の所定の位置に固定する位置固定部をさらに備える
(11)乃至(16)のいずれかに記載のアンテナ装置。
(18) 前記位置固定部は、磁石を有する
(11)乃至(17)のいずれかに記載のアンテナ装置。
(19) 前記位置固定部は、前記通信装置のアンテナ素子と前記アンテナ素子の端部とを近接させるように固定する
(11)乃至(18)のいずれかに記載のアンテナ装置。
(20) 通信装置とアンテナ装置とを備え、
前記アンテナ装置が、
近傍に位置する前記通信装置の無線信号により励振される結合アンテナ素子と、
前記結合アンテナ素子の近傍に位置する前記通信装置に対して、前記結合アンテナ素子の近傍に位置する旨を通知する通知部と
を備え、
前記通信装置が、
前記アンテナ装置の前記通知部からの通知に基づいて、前記通信装置近傍に位置する前記結合アンテナ素子を検出する検出部と、
前記検出部による前記結合アンテナ素子の検出結果に基づいて、インピーダンスの整合を制御する制御部と、
前記制御部の制御に基づいて、前記インピーダンスの整合を行う整合部と、
前記整合部により前記インピーダンスの整合が行われた、前記通信装置のアンテナ素子、または、前記通信装置のアンテナ素子および前記結合アンテナ素子を介して無線通信を行う通信部と
を備える通信システム。
【符号の説明】
【0145】
100 位置通知システム, 101 送信装置, 102 高感度受信装置, 103 ネットワーク, 104 サーバ, 140 ジャケット, 141 ポケット, 142 アンテナ装置, 151 アンテナ素子, 152 磁性材, 161 結合アンテナ素子, 162 磁石, 163 反射板, 170 杖, 181 送信部, 182 インピーダンス整合部, 183 位置固定部, 184 アンテナ素子検出部, 185 制御部, 191 位置固定部, 192 近接通知部, 201乃至203 インダクタ, 211および212 スイッチ, 800 盗難防止システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】