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再表2017-149943画像表示制御装置、および画像表示制御方法、並びにプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2017年9月8日
【発行日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】画像表示制御装置、および画像表示制御方法、並びにプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/74 20060101AFI20181130BHJP
   G03B 21/14 20060101ALI20181130BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
   H04N5/74 D
   G03B21/14 Z
   G09G5/00 550H
   G09G5/00 510B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】45
【出願番号】特願2018-502555(P2018-502555)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2017年1月12日
(31)【優先権主張番号】特願2016-39831(P2016-39831)
(32)【優先日】2016年3月2日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093241
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 正昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101801
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 英治
(74)【代理人】
【識別番号】100086531
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100095496
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 榮二
(74)【代理人】
【識別番号】110000763
【氏名又は名称】特許業務法人大同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】温 仕豪
【テーマコード(参考)】
2K203
5C058
5C182
【Fターム(参考)】
2K203FA62
2K203FA83
2K203FA97
2K203FB03
2K203GC22
2K203KA42
2K203KA44
2K203MA16
5C058BA29
5C058EA01
5C058EA32
5C182AA04
5C182AA22
5C182AC03
5C182AC43
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA14
5C182BA29
5C182CA11
5C182DA53
5C182DA65
(57)【要約】
透過型スクリーン上の表示画像を快適に観察可能とする制御を行う構成を実現する。透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有する。制御パラメータ算出部は、透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して制御部に出力し、制御部が、制御パラメータに基づいて、光源やスクリーンの制御を実行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、
前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、
前記光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、
前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有し、
前記制御パラメータ算出部は、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記制御パラメータに基づく制御を実行する画像表示制御装置。
【請求項2】
前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記光源の位置、光照射方向、光照射強度の少なくともいずれかを含む光源設定情報を入力し、
入力情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、前記光源の位置、光照射方向、光照射強度の少なくともいずれかを含む制御パラメータを算出して前記制御部に出力する請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項3】
前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記透過型スクリーンの位置、設定方向、光散乱物質の密度の少なくともいずれかを含むスクリーン設定情報を入力し、
入力情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、前記透過型スクリーンの位置、設定方向、光散乱物質の密度の少なくともいずれかを含む制御パラメータを算出して前記制御部に出力する請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項4】
前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記透過型スクリーンに出力する画像の画素値情報を入力し、
前記画素値情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出する請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項5】
前記画像表示制御装置は、
さらに、前記透過型スクリーンに出力する画像の画素値を制御する画像制御部を有し、
前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記透過型スクリーンに出力する画像の画素値情報を入力し、
入力情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、前記画像の画素値制御パラメータを算出して前記画像制御部に出力し、
前記画像制御部は、前記制御パラメータに基づく画素値制御を実行する請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項6】
前記不快感指標値算出関数は、
前記視聴ユーザが、前記光源の照射光を直接、視界に入れることなく、前記透過型スクリーン上の画像を観察可能な画像観察最適領域において最小値となる関数である請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項7】
前記不快感指標値算出関数は、
前記視聴ユーザが、前記透過型スクリーン上の画像を観察する際に、前記光源の照射光が直接、視界に入る画像観察不適領域において極大値を持つ関数である請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項8】
前記制御パラメータ算出部は、
(1)視聴ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
これらの入力情報に基づく以下の関数、
関数C=C(Pu,Pp,θp)
上記関数Cを、前記不快感指標値算出関数として利用する請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項9】
前記制御パラメータ算出部は、
前記不快感指標値算出関数として利用した関数C=C(Pu,Pp,θp)を最小値とする光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)を算出し、算出値を制御パラメータとして前記制御部に出力する請求項8に記載の画像表示制御装置。
【請求項10】
前記制御パラメータ算出部は、
(1)視聴ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
(4)光源の照射光強度(Ip)
これらの入力情報に基づく以下の関数、
関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip)
上記関数Cを、前記不快感指標値算出関数として利用する請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項11】
前記制御パラメータ算出部は、
前記不快感指標値算出関数として利用した関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip)を最小値とする光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)と、光源の照射光強度(Ip)を算出し、算出値を制御パラメータとして前記制御部に出力する請求項10に記載の画像表示制御装置。
【請求項12】
前記制御パラメータ算出部は、
(1)視聴ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
(4)光源の照射光強度(Ip)
(5)スクリーン位置(Ps)、
(6)スクリーンの設定角度(θs)、
(7)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
これらの入力情報に基づく以下の関数、
関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds)
上記関数Cを、前記不快感指標値算出関数として利用する請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項13】
前記制御パラメータ算出部は、
前記不快感指標値算出関数として利用した関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds)を最小値とする光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)と、光源の照射光強度(Ip)と、スクリーン位置(Ps)と、スクリーンの設定角度(θs)と、スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)を算出し、算出値を制御パラメータとして前記制御部に出力する請求項12に記載の画像表示制御装置。
【請求項14】
画像表示制御を画像表示制御装置において実行する画像表示制御方法であり、
前記画像表示制御装置は、
透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、
前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、
前記光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、
前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有し、
前記制御パラメータ算出部が、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記制御パラメータに基づく制御を実行する画像表示制御方法。
【請求項15】
画像表示制御装置において画像表示制御を実行させるプログラムであり、
前記画像表示制御装置は、
透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、
前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、
前記光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、
前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有し、
前記プログラムは、
前記制御パラメータ算出部に、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して前記制御部に出力する処理を実行させ、
前記制御部に、前記制御パラメータに基づく制御を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像表示制御装置、および画像表示制御方法、並びにプログラムに関する。さらに詳細には、透過型スクリーンに対する画像表示を実行する画像表示制御装置、および画像表示制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、店舗のショーウィンドウのガラスや透明フィルム、あるいは霧、水蒸気、水滴、等、光を透過する物質によって構成される透過型スクリーンに、プロジェクタ等の光源からの照射光を照射し、スクリーンに映る映像をスクリーンを挟んで光源と反対側にいる視聴ユーザが鑑賞可能とした表示システムがある。
【0003】
透過型スクリーンは、プロジェクタから照射される光を散乱する構成を有する。プロジェクタが出力する画像を構成する照射光は、ガラスや水滴等からなる透過型スクリーンにおいて散乱する。
スクリーンを挟んでプロジェクタと反対側に入るユーザは、プロジェクタの出力画像をスクリーン上の散乱光によって形成される画像として観察することができる。
【0004】
このような、透過型スクリーンを利用した表示システムについて開示した文献として、例えば以下の文献がある。
非特許文献1(Diego Martinez Plasencia, Edward Joyce, and Sriram Subramanian. MisTable: Reach-through Personal Screens for Tabletops. Proceeding of ACM CHI, ACM, 2014.)、
非特許文献2(DiVerdi, Stephen, Ismo Rakkolainen, Tobias Hollerer, and Alex Olwal. A novel Walk-through 3D Display. Proc. SPIE Electronic Imaging, SPIE, 2006.)
特許文献1(USP5,270,752)
これらの文献は、水滴や水蒸気を利用したスクリーン(FogScreen)に画像を投影するシステムを開示している。
【0005】
しかし、この透過型スクリーンを適用した画像表示システムでは、プロジェクタ等の光源前方にスクリーンが配置され、さらに、そのスクリーンの前方に視聴ユーザが位置することになる。
このような配置において、視聴ユーザが透過型スクリーンを見ると、視聴ユーザは、スクリーンの先にある光源の照射光を直接、見てしまうことがある。
このような状況になると、視聴ユーザは光源(プロジェクタ)の照射光が眩しく、スクリーン上の画像を正常に観察できなくなる。
上記の非特許文献や特許文献にも透過型スクリーンを利用した画像表示システムにおいて、「眩しさ」が問題点であるとの指摘はあるが、「眩しさ」を解決するための具体的な手段については十分に説明されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】USP5,270,752
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Diego Martinez Plasencia, Edward Joyce, and Sriram Subramanian. MisTable: Reach-through Personal Screens for Tabletops. Proceeding of ACM CHI, ACM, 2014.
【非特許文献2】DiVerdi, Stephen, Ismo Rakkolainen, Tobias Hollerer, and Alex Olwal. A novel Walk-through 3D Display. Proc. SPIE Electronic Imaging, SPIE, 2006.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、例えば、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、透過型スクリーンを適用した画像表示システムにおいて、透過型スクリーン上の画像を観察するユーザが、プロジェクタ等の光源の照射光を、直接、見ることなく、最適な環境で画像を観察可能とする画像表示制御装置、および画像表示制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の側面は、
透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、
前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、
前記光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、
前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有し、
前記制御パラメータ算出部は、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記制御パラメータに基づく制御を実行する画像表示制御装置にある。
【0010】
さらに、本開示の第2の側面は、
画像表示制御を画像表示制御装置において実行する画像表示制御方法であり、
前記画像表示制御装置は、
透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、
前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、
前記光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、
前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有し、
前記制御パラメータ算出部が、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記制御パラメータに基づく制御を実行する画像表示制御方法にある。
【0011】
さらに、本開示の第3の側面は、
画像表示制御装置において画像表示制御を実行させるプログラムであり、
前記画像表示制御装置は、
透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、
前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、
前記光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、
前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有し、
前記プログラムは、
前記制御パラメータ算出部に、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して前記制御部に出力する処理を実行させ、
前記制御部に、前記制御パラメータに基づく制御を実行させるプログラムにある。
【0012】
なお、本開示のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な情報処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0013】
本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【発明の効果】
【0014】
本開示の一実施例の構成によれば、透過型スクリーン上の表示画像を快適に観察可能とする制御を行う構成が実現される。
具体的には、透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有する。制御パラメータ算出部は、透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して制御部に出力し、制御部が、制御パラメータに基づいて、光源やスクリーンの制御を実行する。
本構成により、透過型スクリーン上の表示画像を快適に観察可能とする制御を行う構成が実現される。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】透過型スクリーンを用いた画像表示システムの一例を示す図である。
図2】透過型スクリーンを用いた画像表示システムの問題点について説明する図である。
図3】透過型スクリーンを用いた画像表示システムにおいて、視聴ユーザが快適に画像観察できる領域とできない領域について説明する図である。
図4】透過型スクリーンを用いた画像表示システムにおいて、視聴ユーザが快適に画像観察できる領域とできない領域について説明する図である。
図5】本開示の画像表示制御装置の構成例について説明する図である。
図6】本開示の画像表示制御装置の取得する情報の具体例について説明する図である。
図7】不快感指標値算出関数(=コスト関数C)について説明する図である。
図8】不快感指標値算出関数(=コスト関数C)について説明する図である。
図9】不快感指標値算出関数(=コスト関数C)について説明する図である。
図10】光源(プロジェクタ)の制御構成例について説明する図である。
図11】本光源(プロジェクタ)の制御構成例について説明する図である。
図12】本開示の画像表示制御装置の実行する処理のシーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
図13】本開示の画像表示制御装置の構成例について説明する図である。
図14】本開示の画像表示制御装置の実行する処理のシーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
図15】本開示の画像表示制御装置の構成例について説明する図である。
図16】複数の光源を持つ表示システムの例について説明する図である。
図17】情報処理装置のハードウェアの構成例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本開示の画像表示制御装置、および画像表示制御方法、並びにプログラムの詳細について説明する。なお、説明は以下の項目に従って行なう。
1.透過型スクリーンを用いた画像表示システムの概要と問題点について
2.透過型スクリーンの表示画像を快適に鑑賞可能とした画像表示制御装置について
3.(実施例1)透過型スクリーンの画像を快適に観察可能とする制御を実行する画像表示制御装置の構成と処理について
4.光源制御部の構成例について
5.スクリーン制御部の構成例について
6.画像表示制御装置の実行する処理のシーケンスについて
7.(実施例2)スクリーン上の出力画像の画素値情報を考慮した実施例について
8.(実施例3)出力画像の画素値を制御対象とした実施例について
9.その他の実施例について
10.情報処理装置のハードウェア構成例について
11.本開示の構成のまとめ
【0017】
[1.透過型スクリーンを用いた画像表示システムの概要と問題点について]
まず、透過型スクリーンを用いた画像表示システムの概要と問題点について説明する。
図1は、透過型スクリーンを用いた画像表示システムの一例を示す図である。
【0018】
図1には、プロジェクタ(画像投影装置)11、透過型スクリーン12、視聴ユーザ20を示している。
プロジェクタ(画像投影装置)11は、透過型スクリーン12に、例えば映画等の画像を投影するプロジェクタである。
透過型スクリーン12は、光を透過する部材、具体的には、例えばガラス、透明プラスチック、透明フィルム、あるいは水滴、水蒸気、霧等によって構成される。
プロジェクタ11から照射される光をスクリーン素材が散乱し、この散乱光を視聴ユーザ20が観察する。
【0019】
視聴ユーザ20は、プロジェクタ11の出射光が照射される透過型スクリーン12を観察する。
透過型スクリーン12は、プロジェクタ11の照射光を散乱する反射物質によって構成され、視聴ユーザ20は、透過型スクリーン12の散乱光により、プロジェクタ11による照射画像を観察することができる。
【0020】
しかし、この透過型スクリーンを用いた画像表示システムでは、図1に示すように、プロジェクタ11と、視聴ユーザ20は、透過型スクリーン12を間に挟んで、対向した位置にある。
すなわち、プロジェクタ11の発する光の照射方向に視聴ユーザ20が位置し、視聴ユーザ20は、透過型スクリーン12を介して、プロジェクタ11を直接、見てしまう場合がある。
【0021】
このような配置における問題点について、図2を参照して説明する。
図2に示すように、視聴ユーザ20が透過型スクリーン12を見ると、ユーザの視界に、スクリーンの先にあるプロジェクタ11の照射光が入る場合がある。
特に、図2に示す中央のユーザU2は、ユーザU2の正面にプロシェクタ11が設置されており、正面の透過型スクリーン12を見ると、その後方のプロジェクタ11が直接、視界に入ることになる。
このような状況になると、ユーザはプロジェクタの照射光が眩しく、スクリーン上の画像を正常に観察できなくなる。
【0022】
一方、図2に示すユーザU1,U3は、正面方向にはプロジェクタ11が存在しない。従って、これらのユーザU1,U3は、正面方向を見れば、プロジェクタ11を視界に入れずに透過型スクリーン12上の画像を快適に観察することができる。
ただし、ユーザU1,U3も、視線方向をプロジェクタ11方向に向ければ、プロジェクタの照射光が眩しく、スクリーン上の画像を正常に観察できなくなる。
このように、ユーザの位置や視線方向によって、透過型スクリーン12上の画像を快適に観察できる場合と、観察できなくなる場合がある。
【0023】
[2.透過型スクリーンの表示画像を快適に鑑賞可能とした画像表示制御装置について]
次に、上述のような問題点を解決し、透過型スクリーンの表示画像を快適に鑑賞可能とするための制御を行う画像表示制御装置について説明する。
なお、以下に説明する画像表示制御装置の実行する具体的な制御は、例えば、視聴ユーザが、プロジェクタの発する光を直接、視界に入れることなく透過型スクリーン上の画像を観察可能とする制御である。
【0024】
図3(1)は、図1図2と同様の図であり、透過型スクリーンを用いた画像表示処理の実行状態の上面図である。
図3(2)は、ユーザの観察位置における垂直面を切り出した垂直平面図である。
【0025】
図3(1)に示すユーザU2は、ユーザU2の正面方向にプロジェクタ11が位置する。従って、ユーザU2は、プロジェクタ11の照射光が視界に直接入ってしまい、透過型スクリーン12上の画像を快適に観察することができない。
一方、図3(1)に示すユーザU1,U3は、ユーザU1,U3の正面方向にプロジェクタ11が位置しない、従って、ユーザU1,U3は、プロジェクタ11の照射光が視界に直接入ることなく、透過型スクリーン12上の画像を快適に観察することができる。
なお、図に示すP〜Q区間は、プロジェクタ11の照射光が直接、観察者の視界に入る領域であり、A〜B区間は、透過型スクリーン12上の画像の観察可能領域である。
【0026】
図3(1)のラインAB中、A〜PとQ〜Bの区間は、プロジェクタ11の照射光が視界に直接入ることなく、透過型スクリーン12上の画像を快適に観察することができる領域、すなわち、画像観察に適した「画像観察最適領域」である。
一方、図3(1)のラインAB中、P〜Q区間は、プロジェクタ11の照射光が視界に直接入り、透過型スクリーン12上の画像を快適に観察することができない領域、すなわち、画像観察に適さない「画像観察不適領域」である。
【0027】
この「画像観察最適領域」と、「画像観察不適領域」は、例えば、1つの垂直面において円形状になる。
ただし、これらの各領域の形状は、プロジェクタ11の光照射方向に対する透過型スクリーン12の配置位置や配置方向等に応じて様々な形状に変化する。
図3(2)は、ユーザの視点の並ぶ位置(ABライン)における垂直面を切り出した垂直平面図である。
図に示す「画像観察不適領域52」は、プロジェクタ11の発光方向位置を中心とし、ラインPQを直径とした円形状の領域となる。
また、「画像観察最適領域51」は、やはり、プロジェクタ11の発光方向位置を中心とし、ラインABを直径とする円から、ラインPQを直径とする「画像観察不適領域52」を除くドーナツ状の領域となる。
【0028】
なお、ドーナツ状の「画像観察最適領域51」より外側の領域は、プロジェクタ11の照射光の輝度レベルが落ちるため、透過型スクリーン12の画像が暗くなり、「画像観察不適領域」となる。
【0029】
図4は、プロジェクタ11の近くから遠方までの「画像観察最適領域51」と、「画像観察不適領域52」、「画像観察不適領域53」を示した図である。
図4に示すように、「画像観察最適領域51」は、プロジェクタ11を頂点とする中空の円錐型コーン形状となる。
【0030】
本開示の画像表示制御装置は、視聴ユーザが、この画像観察最適領域51から透過型スクリーン12の画像を観察できるように、プロジェクタや透過型スクリーンの制御を実行する。
【0031】
[3.(実施例1)透過型スクリーンの画像を快適に観察可能とする制御を実行する画像表示制御装置の構成と処理について]
次に、本開示の画像表示制御装置多の実施例1として透過型スクリーンの画像を快適に観察可能とする制御を実行する画像表示制御装置の構成と処理について説明する。
【0032】
図5に本開示の実施例1の画像表示制御装置100の構成例を示す。
図5に示すように、本開示の実施例1の画像表示制御装置100は、光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103、制御パラメータ算出部104、光源制御部105、光源(プロジェクタ)106、スクリーン制御部107、スクリーン108を有する。
【0033】
光源(プロジェクタ)106は、例えば映画等の画像をスクリーン108に投影するプロジェクタ等の光源である。
図示しない映画等のコンテンツソースから入力するコンテンツを構成する画像データを透過型のスクリーン108に投影する。
【0034】
スクリーン108は透過型スクリーンであり、ガラス、プラスチック、フィルム、水滴等、光の一部を透過し、一部を散乱する物質によって構成される。
なお、スクリーン108の構成物質である散乱部材を制御して、散乱率や透過率を制御可能な構成を持つスクリーンを利用してもよい。
例えば噴霧器によって生成される水滴から構成される透過型スクリーンでは水滴の粒度や密度を制御することで、光の散乱率や透過率を制御することができる。
また、ガラス状の板部材内部に光散乱剤としての液体、または気体を充填したスクリーンを利用する場合も、充填剤の密度を制御することで、光の散乱率や透過率を制御することができる。
【0035】
光源情報取得部101は、光源(プロジェクタ)106の位置(Pp)、光源の光照射方向(θp)、光源の出力強度(Ip)を取得する。
視聴者情報取得部102は、視聴ユーザの位置(Pu)を取得する。
スクリーン情報取得部103は、スクリーン108の位置(Ps)、スクリーンの設定角度(θs)、その他のスクリーン設定情報、例えば、スクリーン充填部材(散乱物質)の密度(ds)を取得する。
【0036】
これらの各情報の具体例について、図6を参照して説明する。
図6には、光源(プロジェクタ)106、スクリーン108、視聴ユーザ120を示している。
図6は、水平面をxy平面とし、高さ方向をz方向として、画像表示環境を上から見たxy平面を示す図である。
図6に示す3次元空間は、所定の基準点Oを原点としたxyz空間として定義される。
【0037】
光源情報取得部101の取得する光源情報は、以下の各情報である。
1.光源(プロジェクタ)106の位置(Pp):この位置情報(Pp)は、例えば、3次元空間の座標情報(x,y,z)である。
2.光源の光照射方向(θp):この方向情報は、例えば、水平面に相当するxy平面の基準方向(例えばy方向)からの水平方向の角度θhと、垂直面に相当するyz平面の基準方向(例えばy方向)からの垂直方向の角度θvによって構成される。
3.光源の出力強度(Ip):光源の出力強度(Ip)は、例えば光源の輝度情報である。
【0038】
視聴者情報取得部102の取得する光源情報は、以下の各情報である。
1.視聴ユーザ120の位置(Pu):この位置情報(Pu)は、例えば、3次元空間の座標情報(x,y,z)である。
【0039】
スクリーン情報取得部103の取得するスクリーン情報は、以下の各情報である。
1.スクリーン108の位置(Ps):この位置情報(Ps)は、例えば、スクリーン中心部の3次元空間の座標情報(x,y,z)である。
2.スクリーンの設定角度(θs):この設定角度情報は、例えば、水平面に相当するxy平面の基準方向(例えばy方向)からの水平方向の角度θhと、垂直面に相当するyz平面の基準方向(例えばy方向)からの垂直方向の角度θvによって構成される。
3.その他のスクリーン設定情報、例えば、スクリーン充填部材(散乱物質)の密度(ds)である。
【0040】
なお、光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103における上記各情報の取得構成は、様々な構成が可能である。
例えば位置センサ、距離センサ(デプスセンサ)、角度センサ等の各種センサを用いることが可能である。また、カメラによって撮影される画像データを解析して必要な情報を取得する構成としてもよい。
【0041】
また、光源情報取得部101の取得する光源情報は、光源制御部105の制御情報を記憶部(メモリ)に蓄積し、蓄積した情報を利用する構成とすることが可能である。
また、スクリーン情報取得部103の取得するスクリーン情報についても、スクリーン制御部107の制御情報を記憶部(メモリ)に蓄積し、蓄積した情報を利用する構成とすることが可能である。
【0042】
図5に示すように、光源情報取得部101は、光源(プロジェクタ)106の位置(Pp)、光源の光照射方向(θp)、光源の出力強度(Ip)を取得する。
視聴者情報取得部102は、視聴ユーザの位置(Pu)を取得する。
スクリーン情報取得部103は、スクリーン108の位置(Ps)、スクリーンの設定角度(θs)、その他のスクリーン設定情報、例えば、スクリーン充填部材(散乱物質)の密度(ds)を取得する。
【0043】
これら各情報取得部の取得情報は、制御パラメータ算出部104に入力される。
制御パラメータ算出部104は、光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103から入力する取得情報に基づいて、光源106に対する制御態様を規定する制御パラメータと、スクリーン108に対する制御態様を規定する制御パラメータを算出する。
【0044】
先に、図3図4を参照して説明したように、視聴ユーザが快適に透過型スクリーン上の画像を観察できるのは、図3図4に示す画像観察最適領域51に位置しているときである。
すなわち、視聴ユーザが図4に示す中空コーン内の画像観察最適領域51に位置していることが必要となる。
【0045】
この画像観察最適領域51は、光源(プロジェクタ)106や、スクリーン108の位置や設定を変更することで、移動、変形等の制御が可能な領域である。
制御パラメータ算出部104は、視聴ユーザの現在位置に応じて、その視聴ユーザの現在位置が、画像観察最適領域51内に設定されるように、光源106、およびスクリーン108を制御するための制御パラメータを算出する。
【0046】
制御パラメータ算出部104の実行する具体的な処理例について説明する。
制御パラメータ算出部104は、光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103から入力する取得情報に基づいて、ユーザの不快感の度合いを示す不快感指標値を算出する。
【0047】
不快感指標値は、例えば、不快感指標値算出関数の一例である以下の(式1)に示すコスト関数(C:cost function)に従って算出される。
コスト関数C=C(Pu,Pp,θp)・・・(式1)
【0048】
上記(式1)は、
(1)ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
これらの入力情報に基づいて、ユーザの不快感指標値を算出するコスト関数の一例である。
【0049】
例えば、光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)を固定値としたときの、ユーザ位置(Pu)と、不快感指標値の対応関係を示す不快感指標値算出関数(=コスト関数C)は、図7に示す曲線として表すことができる。
【0050】
図7に示すグラフは、横軸(X軸)が視聴ユーザのユーザ位置(Pu)、縦軸(Y軸)がユーザの不快感の度合いを示す不快感指標値である。
縦軸の不快感指標値は、高いほど不快であり、低いほど快適、すなわち良好な状態で画像を観察できる状態であることを示す。
【0051】
グラフの下部に、先に図3を参照して説明した画像観察最適領域51と、画像観察不適領域52を示す。
これらの各領域は、グラフの(X軸)に対応して示している。
【0052】
視聴ユーザのユーザ位置が、グラフのX1〜X2、およびX3〜X4の区間が、グラフの下部に示す画像観察最適領域51、すなわちA〜P区間と、Q〜B区間に対応する。
グラフのX1〜X2、およびX3〜X4の区間は、不快感指標値が低く、快適にスクリーンの画像を観察できる位置であることを示している。
【0053】
一方、例えば、グラフのX2〜X3の区間は、グラフの下部に示す画像観察不適領域52、すなわちP〜Q区間に対応する。この区間は、視聴ユーザの正面位置に光源(プロジェクタ)が位置し、眩しくてスクリーン上の画像を快適に観察できない領域である。
グラフのX2〜X3の区間は、不快感指標値が高く、快適にスクリーンの画像を観察できない位置であることを示している。
【0054】
このように、不快感指標値算出関数は、視聴ユーザが、光源の照射光を直接、視界に入れることなく、透過型スクリーン上の画像を観察可能な画像観察最適領域において最小値となる関数である。また、視聴ユーザが、透過型スクリーン上の画像を観察する際に、光源の照射光が直接、視界に入る画像観察不適領域において極大値を持つ関数である。
【0055】
制御パラメータ算出部104は、光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103から入力する取得情報に基づいて、不快感指標値算出関数を適用してユーザの不快感の度合いを示す不快感指標値を算出する。
【0056】
しかし、実際には、ユーザ位置(Pu)は制御可能ではなく、光源位置(Pp)や、光源の光照射方向(θp)の調整を行うことになる。
ユーザ位置(Pu)と光源位置(Pp)を固定値とし、光源照射方向(θp)を可変とした場合の光源照射方向(θp)と、不快感指標値の対応関係を示す不快感指標値算出関数(=コスト関数C)の例を図8図9に示す。
【0057】
図8図9に示すグラフは、横軸(X軸)が光源(プロジェクタ)106の光源照射方向(θp)、縦軸(Y軸)がユーザの不快感の度合いを示す不快感指標値である。縦軸の不快感指標値は、高いほど不快であり、低いほど快適、すなわち良好な状態で画像を観察できる状態であることを示す。
【0058】
グラフの下部に、先に図3を参照して説明した画像観察最適領域51と、画像観察不適領域52を示す。
これらの各領域は、グラフの(X軸)に対応して示している。
図8に示す例では、視聴ユーザ120は、光源(プロジェクタ)106の正面に入る。
この状態では、視聴ユーザ120は、光源(プロジェクタ)106の照射光が視界に入り、眩しくてスクリーン108の画像を快適に観察することができない。
この状態は、光源(プロジェクタ)106の光源照射方向(θp)が0°である状態であり、グラフに示す不快感指標値が高い値となっていることに対応する。
【0059】
ここで、光源(プロジェクタ)106の光源照射方向(θp)を変化させる。図9は、光源(プロジェクタ)106の光源照射方向(θp)を変化させた場合の例を説明する図である。
図9は、光源(プロジェクタ)106の光源照射方向(θp)を0°からθ1に変化させた例を示している。
この光源照射方向(θp)の変更制御により、図9下部の図に示すように、プロジェクタの投影領域は投影領域Aから投影領域Bに移動することになる。
この移動により、視聴ユーザ120は、画像観察最適領域51でスクリーン108上の画像を観察することができる。
【0060】
すなわち、光源(プロジェクタ)106の照射光を直接、視界に入れることなく、快適な状態でスクリーン108上の画像を観察することが可能となる。
この状態に対応するグラフの不快感指標値は、光源照射方向(θp)=θ1のポイントである。
光源照射方向(θp)=θ1において、不快感指標値は、ほぼ最小値であり、視聴ユーザ120が快適に画像を観察できる状態であることを示す指標値となっている。
【0061】
図9では、説明を理解しやすくするため、制御値を光源照射方向(θp)のみとしているが、その他の様々な制御可能な値を組み合わせて最適な視聴環境が構築される。
上述した(式1)は、以下のコスト関数である。
コスト関数C=C(Pu,Pp,θp)・・・(式1)
【0062】
このコスト関数では、
(1)ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
これらの入力情報を用いてユーザの不快感指標値を算出するコスト関数である。
【0063】
ユーザ位置(Pu)を制御不可能とした場合、実際に制御可能なのは、光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)となる。
制御パラメータ算出部104は、(1)ユーザ位置(Pu)、(2)光源位置(Pp)、(3)光源の光照射方向(θp)、これらの入力情報を用いてユーザの不快感指標値を算出するコスト関数、すなわち、図7〜9に示すと同様の不快感指標値算出関数を設定して、この不快感指標値算出関数が最小値となる光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)を算出する。
この算出値を用いて、光源位置と、光源の光照射方向を制御することで、視聴ユーザがスクリーン上の画像を快適に観察することが可能となる。
【0064】
なお、複数のパラメータを用いたコスト関数(不快感指標値算出関数)は、図7図9に示すと同様、視聴ユーザ120が、画像観察最適領域に設定される状態で、最小値を持つ関数とする。
【0065】
上記の(式1)は、不快感指標値を算出するための1つのコスト関数の例であり、
(1)ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
これらの入力情報のみを用いてユーザの不快感指標値を算出するコスト関数である。
【0066】
さらに、他の入力情報を用いたコスト関数の例について説明する。
以下の(式2)で示す不快感指標値算出関数(=コスト関数C)は、上記の(式1)で用いた入力情報の他、光源106の光強度(Ip)を加えて、視聴ユーザの不快感指標値を算出するコスト関数Cである。
コスト関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip)・・・(式2)
【0067】
上記(式2)は、以下の入力情報に基づいて、ユーザの不快感指標値を算出するコスト関数である。
(1)ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
(4)光源の照射光強度(Ip)
【0068】
さらに、以下の(式3)で示す不快感指標値算出関数(=コスト関数C)は、上記の(式2)で用いた入力情報の他、スクリーン情報を加えて、視聴ユーザの不快感指標値を算出するコスト関数Cである。
コスト関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds)・・・(式3)
【0069】
上記(式3)は、以下の入力情報に基づいて、ユーザの不快感指標値を算出するコスト関数である。
(1)ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
(4)光源の照射光強度(Ip)
(5)スクリーン位置(Ps)、
(6)スクリーンの設定角度(θs)、
(7)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
【0070】
制御パラメータ算出部104は、上記(式1)〜(式3)で示すいずれかの不快感指標値算出関数(=コスト関数C)を適用して、適用関数の算出値(=不快感指標値)を最小値とするパラメータの値を求める。
なお、これら複数のパラメータを用いたコスト関数(不快感指標値算出関数)は、いずれも図7図9に示して説明した不快感指標値算出関数と同様、視聴ユーザ120が、画像観察最適領域に設定される状態で最小値を持つ関数となる。
【0071】
以下、一例として、制御パラメータ算出部104が、上記の(式3)に示すコスト関数(不快感指標値算出関数)を適用して制御パラメータを算出する場合の処理例について説明する。
制御パラメータ算出部104は、以下の(式4)に従って、上記(式3)によって算出されるユーザの不快感指標値を最小値にするパラメータを求める。
argminPp,θp,Ip,Ps,θs,dsC(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds)・・・(式4)
【0072】
なお、上記(式4)に示す演算式は、先に説明した(式3)、すなわち、
コスト関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds)
上記コスト関数Cの値を最小値とするパラメータPu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,dsを算出する演算式である。
【0073】
なお、上記(式4)に従って算出する制御パラメータは、
光源の制御パラメータと、スクリーンの制御パラメータであり、以下の各パラメータとなる。
(1)光源位置(Pp)、
(2)光源の光照射方向(θp)、
(3)光源の照射光強度(Ip)
(4)スクリーン位置(Ps)、
(5)スクリーンの設定角度(θs)、
(6)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
【0074】
制御パラメータ算出部104は、上記(式4)に従って算出した制御パラメータを、光源制御部105、スクリーン制御部107に出力する。
制御パラメータ算出部104は、光源制御部105に対して、以下の制御パラメータを出力する
(1)光源位置(Pp)、
(2)光源の光照射方向(θp)、
(3)光源の照射光強度(Ip)
【0075】
さらに、制御パラメータ算出部104は、スクリーン制御部107に以下の制御パラメータを出力する
(4)スクリーン位置(Ps)、
(5)スクリーンの設定角度(θs)、
(6)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
【0076】
光源制御部105は、入力した制御パラメータ(光源位置(Pp)、光源の光照射方向、光源の照射光強度(Ip))に従って、光源106を制御する。
また、スクリーン制御部107も入力した制御パラメータ(スクリーン位置(Ps)、スクリーンの設定角度(θs)、スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds))に従って、スクリーン108を制御する。
【0077】
なお、ここでは、以下のすべての制御パラメータ、すなわち、
(1)光源位置(Pp)、
(2)光源の光照射方向(θp)、
(3)光源の照射光強度(Ip)
(4)スクリーン位置(Ps)、
(5)スクリーンの設定角度(θs)、
(6)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
これらの6種類の制御パラメータを利用して制御を行う例について説明したが、これらの一部のみを利用して制御を行う構成としてもよい、
【0078】
例えば、先に説明した(式1)、(式2)等、少ない制御パラメータを用いたコスト関数を適用して、各コスト関数が最小値となる制御パラメータを算出して、算出した制御パラメータを用いて制御を実行する構成としてもよい。
【0079】
いずれの場合も、各コスト関数Cを最小値とするパラメータを求めて、その制御パラメータに従って、光源(プロジェクタ)106、またはスクリーン108の少なくともいずれかを制御する。
この制御によりコスト関数が最小、すなわち、図7図9を参照して説明した不快感指標値算出関数が最小値となるような制御が実現される。この結果、視聴ユーザは、図7図9他を参照して説明した画像観察最適領域51においてスクリーン108上の画像を快適に観察することが可能となる。
【0080】
[4.光源制御部の構成例について]
次に、光源制御部105の構成例について説明する。
光源制御部106は、制御パラメータ算出部104から入力した制御パラメータ(光源位置(Pp)、光源の光照射方向、光源の照射光強度(Ip))に従って、光源106を制御する。
【0081】
光源制御部105は、例えば、光源106を水平、垂直方向に移動、さらに回動させるための機構を有し、さらに、照射光強度を制御する制御部を有する。
具体的には、例えば、光源106を固定した光源固定部をモータによって水平、垂直方向に移動させ、また回転駆動させる。
【0082】
光源方向の制御構成例について、図10を参照して説明する。
図10には、光源方向を制御するための一構成例を示している。
光源106は、光源駆動機構121に固定されている。光源駆動機構121は、図10(1),(2)に示すように回動可能な構成であり、光源106の光照射方向を変更することができる。
【0083】
さらに、図11に、もう一つの光源方向制御構成例を示す。図11に示す例は、光源106からの照射光を回動ミラーによって構成される光照射方向制御機構122を用いた例である。
回動ミラーによって構成される光照射方向制御機構122は、図11(1),(2)に示すように回動可能な構成であり、光源106の光照射方向を変更することができる。
なお、図10図11に示す光源駆動機構は代表的な構成例を説明するものであり、その他、様々な構成が可能である。
【0084】
[5.スクリーン制御部の構成例について]
次に、スクリーン制御部106の構成例について説明する。
スクリーン制御部107は、制御パラメータ算出部104から入力した制御パラメータ(スクリーン位置(Ps)、スクリーンの設定角度(θs)、スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)、これらの制御パラメータに従って、スクリーン108を制御する。
【0085】
スクリーン制御部107は、例えば、スクリーン108を水平、垂直方向に移動、さらに回動させるための機構を有し、さらに、スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)を制御する制御部を有する。
具体的には、例えば、スクリーン108を固定したスクリーン固定部をモータによって水平、垂直方向に移動させ、また回転駆動させる。
【0086】
また、スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)の制御は、例えば、以下のような制御を行う。
例えば噴霧器によって生成される水滴から構成される透過型スクリーンでは水滴の噴出量や、粒度、密度等の制御が可能であり、これらの制御によって光の散乱率や透過率を制御することができる。
スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)の制御は、水滴の噴出量や、粒度、密度の制御によって実行される。
また、ガラス状の板部材内部に光散乱剤としての液体、または気体を充填したスクリーンを利用する場合は、直接、充填剤の密度を制御する。
これらの処理により、スクリーン108の光の散乱率や透過率を制御することができる。
【0087】
[6.画像表示制御装置の実行する処理のシーケンスについて]
次に、図5に示す実施例1の画像表示制御装置100の実行する処理のシーケンスについて、図12に示すフローチャートを参照して説明する。
【0088】
図12に示すフローチャートに従った処理は、例えば、図5には示していないが、画像表示制御装置の記憶部に格納されたプログラムに従って、プログラム実行機能を有するCPU等によって構成される制御部(データ処理部)の制御の下で実行することが可能である。
以下、図12に示すフローチャートの各ステップの処理について、順次、説明する。
【0089】
(ステップS101、S102)
まず、ステップS101において、現時点の視聴者情報(位置)を取得する。
次に、ステップS102において、現時点の光源情報(位置、方向、輝度)と、スクリーン情報(位置、方向、密度)を取得する。
【0090】
これらの処理は、図5に示す光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103において実行される処理である。
光源情報取得部101は、光源(プロジェクタ)106の位置(Pp)、光源の光照射方向(θp)、光源の出力強度(Ip)を取得する。
視聴者情報取得部102は、視聴ユーザの位置(Pu)を取得する。
スクリーン情報取得部103は、スクリーン108の位置(Ps)、スクリーンの設定角度(θs)、その他のスクリーン設定情報、例えば、スクリーン充填部材(散乱物質)の密度(ds)を取得する。
これらの各情報の具体例については、先に図6を参照して説明した通りである。
【0091】
すなわち、光源情報取得部101の取得する光源情報は、以下の各情報である。
1.光源(プロジェクタ)106の位置(Pp):この位置情報(Pp)は、例えば、3次元空間の座標情報(x,y,z)である。
2.光源の光照射方向(θp):この方向情報は、例えば、水平面に相当するxy平面の基準方向(例えばy方向)からの水平方向の角度θhと、垂直面に相当するyz平面の基準方向(例えばy方向)からの垂直方向の角度θvによって構成される。
3.光源の出力強度(Ip):光源の出力強度(Ip)は、例えば光源の輝度情報である。
【0092】
視聴者情報取得部102の取得する光源情報は、以下の各情報である。
1.視聴ユーザ120の位置(Pu):この位置情報(Pu)は、例えば、3次元空間の座標情報(x,y,z)である。
【0093】
スクリーン情報取得部103の取得するスクリーン情報は、以下の各情報である。
1.スクリーン108の位置(Ps):この位置情報(Ps)は、例えば、3次元空間の座標情報(x,y,z)である。
2.スクリーンの設定角度(θs):この設定角度情報は、例えば、水平面に相当するxy平面の基準方向(例えばy方向)からの水平方向の角度θhと、垂直面に相当するyz平面の基準方向(例えばy方向)からの垂直方向の角度θvによって構成される。
3.その他のスクリーン設定情報、例えば、スクリーン充填部材(散乱物質)の密度(ds)である。
【0094】
なお、ステップS101、ステップS102において取得される各情報、すなわち、視聴者情報(位置)、光源情報(位置、方向、輝度)、スクリーン情報(位置、方向、密度)、これらの情報は、メモリに格納される。
【0095】
(ステップS103)
次に、ステップS103において、取得した視聴者情報、光源情報、スクリーン情報、に基づいて、視聴者にスクリーン上の画像を適視領域で最適に鑑賞させるための制御パラメータ(光源制御パラメータ、スクリーン制御パラメータ)を算出する。
【0096】
この処理は、図5に示す制御パラメータ算出部104の実行する処理である。
制御パラメータ算出部104は、光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103から入力する取得情報に基づいて、光源106に対する制御態様を規定する制御パラメータと、スクリーン108に対する制御態様を規定する制御パラメータを算出する。
【0097】
先に図7図9等を参照して説明したように、例えば、前述した(式3)に示すコスト関数C(不快感指標値算出関数)、すなわち、
コスト関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds)・・・(式3)
上記のコスト関数Cを適用して制御パラメータを算出する。
制御パラメータ算出部104は、先に説明したように、以下の(式4)により、上記の(式3)によって算出されるユーザの不快感指標値を最小値にするパラメータを求める。
argminPp,θp,Ip,Ps,θs,dsC(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds)・・・(式4)
【0098】
上記(式4)に従って算出する制御パラメータは、
光源の制御パラメータと、スクリーンの制御パラメータであり、以下の各パラメータとなる。
(1)光源位置(Pp)、
(2)光源の光照射方向(θp)、
(3)光源の照射光強度(Ip)
(4)スクリーン位置(Ps)、
(5)スクリーンの設定角度(θs)、
(6)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
【0099】
(ステップS104)
次に、ステップS104において、ステップS103で算出した制御パラメータに従って、光源、およびスクリーンを制御する。
【0100】
この処理は、図5に示す光源制御部105、スクリーン制御部107の実行する処理である。
光源制御部105は、制御パラメータ算出部104から入力した制御パラメータ(光源位置(Pp)、光源の光照射方向、光源の照射光強度(Ip))に従って、光源106を制御する。
また、スクリーン制御部107も、制御パラメータ算出部104から入力した制御パラメータ(スクリーン位置(Ps)、スクリーンの設定角度(θs)、スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds))に従って、スクリーン108を制御する。
【0101】
この制御により、コスト関数が最小、すなわち、図7図9を参照して説明した不快感指標値算出関数が最小値となるような制御が実現される。この結果、視聴ユーザは、図7図9他を参照して説明した画像観察最適領域51においてスクリーン108上の画像を快適に観察することが可能となる。
【0102】
(ステップS105)
ステップS105において、制御後の光源、およびスクリーンの設定に従い、光源情報、スクリーン情報を更新する。
この処理は、図5には示されていない制御部(データ処理部)の制御によって実行される。
【0103】
先に、ステップS101〜S102の処理において説明したように、
ステップS101、ステップS102において取得された各情報、すなわち、視聴者情報(位置)、光源情報(位置、方向、輝度)、スクリーン情報(位置、方向、密度)、これらの情報は、メモリに格納される。
【0104】
しかし、ステップS104における光源106と、スクリーン108に対する制御によって、光源情報(位置、方向、輝度)、スクリーン情報(位置、方向、密度)は、変更されることになる。
ステップS105では、この変更後の新たな値、すなわち、変更後の光源情報(位置、方向、輝度)、スクリーン情報(位置、方向、密度)を、メモリに格納されている変更前の値に置き換えるデータ更新処理を実行する。
【0105】
(ステップS106)
次に、ステップS106において、視聴者位置の変化の有無を検出する。
このステップS106の処理も、図5には示されていない制御部(データ処理部)の制御によって実行される。
図5に示す視聴者情報取得部102は、例えばセンサやカメラ撮影情報に基づいて、視聴者位置を常に監視し、その位置情報を制御部(データ処理部)に入力し、位置情報に変化があった場合、制御部は、その新たな値をメモリに格納する。
【0106】
さらに、新たな視聴者位置が検出された場合、ステップS102に戻り、ユーザの新たな位置情報に基づいて、ステップS102以下の処理を実行する。
この処理により、新たな視聴者ユーザ位置に応じた、最適な視聴環境が構築される、
【0107】
すなわち、新たな視聴ユーザの位置が、図7図9他を参照して説明した画像観察最適領域51に設定されるように、光源106とスクリーン108の新たな制御が行われる。
この新たな制御の結果、視聴ユーザは、新たな視聴者位置においても、継続してスクリーン108上の画像を快適に観察することが可能となる。
【0108】
[7.(実施例2)スクリーン上の出力画像の画素値情報を考慮した実施例について]
次に、スクリーン上の出力画像の画素値情報を考慮した実施例について、実施例2として説明する。
透過型スクリーン上に表示される画像には様々な画像があることが想定される。
例えば全体的に明るい画像、具体的には、例えば明るい昼間の屋外の画像や、あるいは全体的に暗い画像、例えば夜間の屋外の画像等、様々な画像がある。
【0109】
透過型スクリーン上に表示される画像が全体的に明るい画像であれば、視聴ユーザが眩しく感じる範囲は広くなるが、全体的に暗い画像であれば、視聴ユーザが眩しいと感じる範囲は狭くなる。
すなわち、先に図3図4を参照して説明した画像観察最適領域51や、画像観察不適領域52,53の領域が異なることになる。
以下に説明する実施例2は、この画像自体の情報、具体的には、画素値情報を制御パラメータの算出処理に適用した実施例である。
【0110】
図13は、本実施例2の画像表示制御装置200の構成例を示す図である。
図13に示すように、本実施例の画像表示制御装置200は、光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103、画像情報取得部201、制御パラメータ算出部104、光源制御部105、光源(プロジェクタ)106、スクリーン制御部107、スクリーン108を有する。
この図13に示す画像表示制御装置200の構成は、先に図5を参照して説明した画像表示制御装置100の構成に画像情報取得部201を追加した構成に相当する。
【0111】
画像情報取得部201は、光源106によってスクリーン108に出力される画像の画素値情報(Io)を取得して、制御パラメータ算出部104に出力する。
画素値情報(Io)は、具体的には、例えばスクリーン108に出力される映画等を構成する画像フレームの構成画素の画素値データによって構成されるマトリクスデータである。
あるいは、例えばスクリーン108に出力される映画等を構成する画像フレームの構成画素のフレーム単位の画素値の積算値(総和)を用いてもよい。
【0112】
例えば画素値の積算値(総和)を用いた場合の画素値情報(Io)は、以下の算出式によって算出される。
Io=ΣR+σG+ΣB
ΣR、σG、ΣBは、それぞれ1つの画像フレームを構成する全画素のR,G,B各々の画素値の積算値となる。
【0113】
なお、出力画像が静止画の場合、画像情報取得部201は、その静止画の1つの画像フレームについての画素値情報(Io)を取得して制御パラメータ算出部104に出力する。
また、出力画像が映画等の動画の場合、画像情報取得部201は、各画像フレーム毎、あるいは予め規定した時間間隔ごとの画像フレームについて、画素値情報(Io)を取得して制御パラメータ算出部104に出力する。
【0114】
画像全体のRGB各画素値が高い画像は明るい画像であり、このような明るい画像の画素値情報(Io)は大きな値となる。一方、画像全体のRGB各画素値が低い画像は暗い画像であり、このような暗い画像の画素値情報(Io)は小さな値となる。
【0115】
制御パラメータ算出部104は、光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103、さらに画像情報取得部201から入力する取得情報に基づいて、ユーザの不快感の度合いを示す不快感指標値を算出する。
【0116】
具体的には、以下の(式5)で示す不快感指標値算出関数(=コスト関数C)を適用して、コスト、すなわち、不快感指標値を算出する。
コスト関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds,Io)・・・(式5)
【0117】
上記(式5)は、以下の入力情報に基づいて、ユーザの不快感指標値を算出するコスト関数である。
(1)ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
(4)光源の照射光強度(Ip)
(5)スクリーン位置(Ps)、
(6)スクリーンの設定角度(θs)、
(7)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
(8)出力画像の画素値情報(Io)
【0118】
制御パラメータ算出部104は、上記(式5)に示すコスト関数(不快感指標値算出関数)を適用して制御パラメータを算出する場合の処理例について説明する。
制御パラメータ算出部104は、以下の(式6)に従って、上記(式5)によって算出されるユーザの不快感指標値を最小値にするパラメータを求める。
argminPp,θp,Ip,Ps,θs,dsC(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds,Io)・・・(式6)
【0119】
なお、上記(式6)に示す演算式は、先に示した(式5)、すなわち、
コスト関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds,Io)
上記コスト関数Cの値を最小値とするパラメータPu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,dsを算出する演算式である。
【0120】
なお、上記(式6)に従って算出する制御パラメータは、
光源の制御パラメータと、スクリーンの制御パラメータであり、以下の各パラメータとなる。
(1)光源位置(Pp)、
(2)光源の光照射方向(θp)、
(3)光源の照射光強度(Ip)
(4)スクリーン位置(Ps)、
(5)スクリーンの設定角度(θs)、
(6)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
【0121】
なお、本実施例では、出力画像の画素値は、制御対象としていない。ただし、出力画像の画素値も制御対象とする構成も可能である。出力画像の画素値も制御対象とする構成については後段で説明する。
【0122】
制御パラメータ算出部104は、上記(式6)に従って算出した制御パラメータを、光源制御部105、スクリーン制御部107に出力する。
制御パラメータ算出部104は、光源制御部105に対して、以下の制御パラメータを出力する
(1)光源位置(Pp)、
(2)光源の光照射方向(θp)、
(3)光源の照射光強度(Ip)
【0123】
さらに、制御パラメータ算出部104は、スクリーン制御部107に以下の制御パラメータを出力する
(4)スクリーン位置(Ps)、
(5)スクリーンの設定角度(θs)、
(6)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
【0124】
光源制御部105は、入力した制御パラメータ(光源位置(Pp)、光源の光照射方向、光源の照射光強度(Ip))に従って、光源106を制御する。
また、スクリーン制御部107も入力した制御パラメータ(スクリーン位置(Ps)、スクリーンの設定角度(θs)、スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds))に従って、スクリーン108を制御する。
【0125】
この制御によりコスト関数が最小、すなわち、図7図9を参照して説明した不快感指標値算出関数が最小値となるような制御が実現される。この結果、視聴ユーザは、図7図9他を参照して説明した画像観察最適領域51においてスクリーン108上の画像を快適に観察することが可能となる。
【0126】
図13に示す本実施例2の画像表示制御装置の実行する処理シーケンスについて、図14に示すフローチャートを参照して説明する。
図14に示すフローは、先に図12を参照して説明した実施例1の画像表示制御装置のフローチャートのステップS102とステップS103の間にステップS201の処理を追加したフローとなる。
ステップS201の処理以外の処理は、先に図12を参照して説明した実施例1の画像表示制御装置のフローの各ステップの処理とほぼ同様の処理となる。
【0127】
図14に示すフローチャートに従った処理は、例えば、図13には示していないが、画像表示制御装置の記憶部に格納されたプログラムに従って、プログラム実行機能を有するCPU等によって構成される制御部(データ処理部)の制御の下で実行することが可能である。
以下、図14に示すフローチャートの各ステップの処理について、順次、説明する。
【0128】
(ステップS101、S102)
まず、ステップS101において、現時点の視聴者情報(位置)を取得する。
次に、ステップS102において、現時点の光源情報(位置、方向、輝度)と、スクリーン情報(位置、方向、密度)を取得する。
これらの処理は、図13に示す光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103において実行される処理であり、先に図12のフローを参照して説明した実施例1の処理と同様の処理である。
【0129】
(ステップS201)
ステップS201において、現時点の画像情報を取得する。
この処理は、図13に示す画像情報取得部201において実行される。
画像情報取得部201は、出力画像が静止画の場合、その静止画の1つの画像フレームについての画素値情報(Io)を取得して制御パラメータ算出部104に出力する。
また、出力画像が映画等の動画の場合、画像情報取得部201は、各画像フレーム毎、あるいは予め規定した時間間隔ごとの画像フレームについて、画素値情報(Io)を取得して制御パラメータ算出部104に出力する。
【0130】
なお、ステップS101、ステップS102、ステップS201において取得される各情報、すなわち、視聴者情報(位置)、光源情報(位置、方向、輝度)、スクリーン情報(位置、方向、密度)、画素値情報(Io)、これらの情報は、メモリに格納される。
【0131】
(ステップS103)
次に、ステップS103において、取得した視聴者情報、光源情報、スクリーン情報、に基づいて、視聴者にスクリーン上の画像を適視領域で最適に鑑賞させるための制御パラメータ(光源制御パラメータ、スクリーン制御パラメータ)を算出する。
【0132】
この処理は、図13に示す制御パラメータ算出部104の実行する処理である。
制御パラメータ算出部104は、光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103、画像情報取得部201から入力する取得情報に基づいて、光源106に対する制御態様を規定する制御パラメータと、スクリーン108に対する制御態様を規定する制御パラメータを算出する。
【0133】
先に説明したように、例えば、前述した(式5)に示すコスト関数(不快感指標値算出関数)、すなわち、
コスト関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds,Io)・・・(式5)
上記のコスト関数Cを適用して制御パラメータを算出する。
制御パラメータ算出部104は、先に説明したように、以下の(式6)により、上記の(式5)によって算出されるユーザの不快感指標値を最小値にするパラメータを求める。
argminPp,θp,Ip,Ps,θs,dsC(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds,Io)・・・(式6)
【0134】
上記(式6)に従って算出する制御パラメータは、
光源の制御パラメータと、スクリーンの制御パラメータであり、以下の各パラメータとなる。
(1)光源位置(Pp)、
(2)光源の光照射方向(θp)、
(3)光源の照射光強度(Ip)
(4)スクリーン位置(Ps)、
(5)スクリーンの設定角度(θs)、
(6)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
【0135】
(ステップS104)
次に、ステップS104において、ステップS103で算出した制御パラメータに従って、光源、およびスクリーンを制御する。
【0136】
この処理は、図5に示す光源制御部105、スクリーン制御部107の実行する処理である。
光源制御部105は、制御パラメータ算出部104から入力した制御パラメータ(光源位置(Pp)、光源の光照射方向、光源の照射光強度(Ip))に従って、光源106を制御する。
また、スクリーン制御部107も、制御パラメータ算出部104から入力した制御パラメータ(スクリーン位置(Ps)、スクリーンの設定角度(θs)、スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds))に従って、スクリーン108を制御する。
【0137】
この制御により、コスト関数が最小、すなわち、図7図9を参照して説明した不快感指標値算出関数が最小値となるような制御が実現される。この結果、視聴ユーザは、図7図9他を参照して説明した画像観察最適領域51においてスクリーン108上の画像を快適に観察することが可能となる。
【0138】
(ステップS105)
ステップS105において、制御後の光源、およびスクリーンの設定に従い、光源情報、スクリーン情報を更新する。
この処理は、図13には示されていない制御部(データ処理部)の制御によって実行される。
【0139】
先に、ステップS101〜S102、ステップS201の処理において説明したように、
ステップS101、ステップS102、ステップS201において取得された各情報、すなわち、視聴者情報(位置)、光源情報(位置、方向、輝度)、スクリーン情報(位置、方向、密度)、画像情報(画素値情報)、これらの情報は、メモリに格納される。
【0140】
しかし、ステップS104における光源106と、スクリーン108に対する制御によって、光源情報(位置、方向、輝度)、スクリーン情報(位置、方向、密度)は、変更されることになる。
ステップS105では、この変更後の新たな値、すなわち、変更後の光源情報(位置、方向、輝度)、スクリーン情報(位置、方向、密度)を、メモリに格納されている変更前の値に置き換えるデータ更新処理を実行する。
【0141】
(ステップS106)
次に、ステップS106において、視聴者位置の変化の有無を検出する。
このステップS106の処理も、図13には示されていない制御部(データ処理部)の制御によって実行される。
図13に示す視聴者情報取得部102は、例えばセンサやカメラ撮影情報に基づいて、視聴者位置を常に監視し、その位置情報を制御部(データ処理部)に入力し、位置情報に変化があった場合、制御部は、その新たな値をメモリに格納する。
【0142】
さらに、新たな視聴者位置が検出された場合、ステップS102に戻り、ユーザの新たな位置情報に基づいて、ステップS102以下の処理を実行する。
この処理により、新たな視聴者ユーザ位置に応じた、最適な視聴環境が構築される、
【0143】
すなわち、新たな視聴ユーザの位置が、図7図9他を参照して説明した画像観察最適領域51に設定されるように、光源106とスクリーン108の新たな制御が行われる。
この新たな制御の結果、視聴ユーザは、新たな視聴者位置においても、継続してスクリーン108上の画像を快適に観察することが可能となる。
また、本実施例では、ステップS201において、画像情報を用いた制御を行う構成であり、画像特性に応じた最適制御が実現される。前述したように、画像情報取得部201は、出力画像が静止画の場合、その静止画の1つの画像フレームについての画素値情報(Io)を取得して制御パラメータ算出部104に出力する。また、出力画像が映画等の動画の場合、画像情報取得部201は、各画像フレーム毎、あるいは予め規定した時間間隔ごとの画像フレームについて、画素値情報(Io)を取得して制御パラメータ算出部104に出力する。
制御パラメータ算出部104は、画像フレーム対応の画素値情報(Io)に基づいて、制御パラメータの更新処理を実行し、更新パラメータに基づく制御が行われることになる。
この画像特性に応じた制御により、画像特性に応じた最適な視聴環境の構築が実現される。例えば、動画の場合には、動画を構成する各フレームの画像特性に応じた最適制御が可能となる。
【0144】
[8.(実施例3)出力画像の画素値を制御対象とした実施例について]
上述した実施例2では、出力画像の画素値は、制御対象としていない。
以下、実施例3として、出力画像の画素値も制御対象として制御する実施例について説明する。
【0145】
前述したように、透過型スクリーン上に表示される画像が全体的に明るい画像であれば、視聴ユーザが眩しく感じる範囲は広くなるが、全体的に暗い画像であれば、視聴ユーザが眩しいと感じる範囲は狭くなる。
すなわち、先に図3図4を参照して説明した画像観察最適領域51や、画像観察不適領域52,53の領域が異なることになる。
以下に説明する実施例3は、この画像自体の情報、具体的には、画素値情報を制御パラメータの算出処理に適用するとともに、出力画像の画素値も制御する設定とした実施例である。
【0146】
図15は、本実施例3の画像表示制御装置250の構成例を示す図である。
図15に示すように、本実施例の画像表示制御装置250は、光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103、画像情報取得部201、制御パラメータ算出部104、光源制御部105、光源(プロジェクタ)106、スクリーン制御部107、スクリーン108、さらに、画像制御部251を有する。
この図15に示す画像表示制御装置250の構成は、先に図13を参照して説明した実施例2の画像表示制御装置200の構成に画像制御部251を追加した構成に相当する。
【0147】
画像制御部251は、光源106によってスクリーン108に出力される画像270の画素値の制御を実行する。
制御パラメータは、制御パラメータ算出部104が生成する。
制御パラメータ算出部104は、画像情報取得部201から入力する画素値情報(Io)を利用して、画素値制御パラメータを算出する。
【0148】
制御パラメータ算出部104の実行するパラメータ算出処理について説明する。
前述したように、画像全体のRGB各画素値が高い画像は明るい画像であり、このような明るい画像の画素値情報(Io)は大きな値となる。一方、画像全体のRGB各画素値が低い画像は暗い画像であり、このような暗い画像の画素値情報(Io)は小さな値となる。
【0149】
制御パラメータ算出部104は、光源情報取得部101、視聴者情報取得部102、スクリーン情報取得部103、さらに画像情報取得部201から入力する取得情報に基づいて、ユーザの不快感の度合いを示す不快感指標値を算出する。
本実施例3において用いる不快感指標値算出関数(=コスト関数C)は、先に説明した実施例2と同様の関数である。
【0150】
すなわち、以下の(式5)で示す不快感指標値算出関数(=コスト関数C)を適用して、コスト、すなわち、不快感指標値を算出する。
コスト関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds,Io)・・・(式5)
【0151】
上記(式5)は、以下の入力情報に基づいて、ユーザの不快感指標値を算出するコスト関数である。
(1)ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
(4)光源の照射光強度(Ip)
(5)スクリーン位置(Ps)、
(6)スクリーンの設定角度(θs)、
(7)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
(8)出力画像の画素値情報(Io)
【0152】
制御パラメータ算出部104は、上記(式5)に示すコスト関数(不快感指標値算出関数)を適用して制御パラメータを算出する。
本実施例では、制御パラメータ算出部104は、以下の(式7)に従って、上記(式5)によって算出されるユーザの不快感指標値を最小値にするパラメータを求める。
argminPp,θp,Ip,Ps,θs,ds,IoC(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds,Io)・・・(式7)
【0153】
上記(式7)に示す演算式は、先に示した(式5)、すなわち、
コスト関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds,Io)
上記コスト関数Cの値を最小値とするパラメータPu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds,Ioを算出する演算式である。
【0154】
上記(式7)に従って算出する制御パラメータは、
光源の制御パラメータと、スクリーンの制御パラメータ、さらにスクリーン108に出力される画像270の画素値の制御用のパラメータを含む。すなわち、以下のパラメータとなる。
(1)光源位置(Pp)、
(2)光源の光照射方向(θp)、
(3)光源の照射光強度(Ip)
(4)スクリーン位置(Ps)、
(5)スクリーンの設定角度(θs)、
(6)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
(7)画素値制御パラメータ(Io)
【0155】
本実施例では、実施例2と異なり、出力画像の画素値も制御対象としている。
制御パラメータ算出部104は、上記(式7)に従って算出した制御パラメータを、光源制御部105、スクリーン制御部107、画像制御部251に出力する。
制御パラメータ算出部104は、光源制御部105に対して、以下の制御パラメータを出力する
(1)光源位置(Pp)、
(2)光源の光照射方向(θp)、
(3)光源の照射光強度(Ip)
【0156】
さらに、制御パラメータ算出部104は、スクリーン制御部107に以下の制御パラメータを出力する
(4)スクリーン位置(Ps)、
(5)スクリーンの設定角度(θs)、
(6)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
【0157】
さらに、制御パラメータ算出部104は、画像制御部251に以下の制御パラメータを出力する
(7)画素値制御パラメータ(Io)
【0158】
光源制御部105は、入力した制御パラメータ(光源位置(Pp)、光源の光照射方向、光源の照射光強度(Ip))に従って、光源106を制御する。
また、スクリーン制御部107も入力した制御パラメータ(スクリーン位置(Ps)、スクリーンの設定角度(θs)、スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds))に従って、スクリーン108を制御する。
また、画像制御部251は、入力した画素値制御パラメータ(Io)に従って、画像270の画素値を制御(変更)する。
【0159】
この制御によりコスト関数が最小、すなわち、図7図9を参照して説明した不快感指標値算出関数が最小値となるような制御が実現される。この結果、視聴ユーザは、図7図9他を参照して説明した画像観察最適領域51においてスクリーン108上の画像を快適に観察することが可能となる。
【0160】
[9.その他の実施例について]
上述した実施例1〜3は、制御対象の光源(プロジェクタ)が1つである場合の例について説明した。
しかし、例えば、図16に示すように、複数台の光源(第1プロジェクタ11a,11b)を用いて1つの透過型スクリーン12に画像を投影する場合もある。
このような設定の場合、先に図3図4図7図9を参照して説明した画像観察最適領域51や画像観察不適領域52が、各光源(プロジェクタ)単位で設定されることになる。
このような場合、各光源対応の制御を行うことが必要
である。
【0161】
具体的には、各光源対応の個別のコスト関数C(不快感指標値算出関数)を算出し、さらに、それぞれのコスト関数C(不快感指標値算出関数)が最小値となるパラメータを算出する。
各光源については、それぞれのコスト関数Cに基づいて算出された制御パラメータに基づく制御を実行する。
【0162】
ただし、スクリーンに対する制御パラメータについては、光源数に応じた複数の制御パラメータが算出されるので、これらの複数の制御パラメータから1つの制御パラメータを算出して制御することが必要となる。
具体的には、例えば、複数の制御パラメータの平均値を採用するなどの設定が可能である。
【0163】
このような制御を行うことで、光源が複数の場合でも、視聴ユーザは、図7図9他を参照して説明した画像観察最適領域51においてスクリーン108上の画像を快適に観察することが可能となる。
【0164】
また、透過型スクリーンとしては、様々なタイプのスクリーンが利用可能である。
水滴や水蒸気、実際の霧や雨なども利用できる。さらに、透明フィルム、ガラス、窓、車のフロントガラス、ウィンドウ等、様々なものがスクリーンとして利用可能である。
光源としては、プロジェクタに限らず、例えば車のヘッドライト、室内等、その他太陽光等も利用可能である。
ただし、太陽光等の制御不可能な光源を用いる場合は、これらの光源は制御対象とせず、光源情報をコスト関数の算出とスクリーン等、制御可能な制御対象の制御パラメータの算出に利用する。
【0165】
[10.情報処理装置のハードウェア構成例について]
次に、図17を参照して画像表示制御装置のハードウェア構成例について説明する。
図17は、本開示の処理を実行する画像表示制御装置のハードウェア構成例を示す図である。
【0166】
CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302、または記憶部308に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する制御部やデータ処理部として機能する。例えば、上述した実施例において説明したシーケンスに従った処理を実行する。RAM(Random Access Memory)303には、CPU301が実行するプログラムやデータなどが記憶される。これらのCPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304により相互に接続されている。
【0167】
CPU301はバス304を介して入出力インタフェース305に接続され、入出力インタフェース305には、ユーザ入力可能な各種スイッチ、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部306、表示部やスピーカなどに対するデータ出力を実行する出力部307が接続されている。CPU301は、入力部306から入力される指令に対応して各種の処理を実行し、処理結果を例えば出力部307に出力する。
【0168】
入出力インタフェース305に接続されている記憶部308は、例えばハードディスク等からなり、CPU301が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部309は、Wi−Fi通信、ブルートゥース(登録商標)(BT)通信、その他インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介したデータ通信の送受信部として機能し、外部の装置と通信する。
【0169】
入出力インタフェース305に接続されているドライブ310は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいはメモリカード等の半導体メモリなどのリムーバブルメディア311を駆動し、データの記録あるいは読み取りを実行する。
【0170】
[11.本開示の構成のまとめ]
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0171】
なお、本明細書において開示した技術は、以下のような構成をとることができる。
(1) 透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、
前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、
前記光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、
前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有し、
前記制御パラメータ算出部は、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記制御パラメータに基づく制御を実行する画像表示制御装置。
【0172】
(2) 前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記光源の位置、光照射方向、光照射強度の少なくともいずれかを含む光源設定情報を入力し、
入力情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、前記光源の位置、光照射方向、光照射強度の少なくともいずれかを含む制御パラメータを算出して前記制御部に出力する(1)に記載の画像表示制御装置。
【0173】
(3) 前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記透過型スクリーンの位置、設定方向、光散乱物質の密度の少なくともいずれかを含むスクリーン設定情報を入力し、
入力情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、前記透過型スクリーンの位置、設定方向、光散乱物質の密度の少なくともいずれかを含む制御パラメータを算出して前記制御部に出力する(1)または(2)に記載の画像表示制御装置。
【0174】
(4) 前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記透過型スクリーンに出力する画像の画素値情報を入力し、
前記画素値情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出する(1)〜(3)いずれかに記載の画像表示制御装置。
【0175】
(5) 前記画像表示制御装置は、
さらに、前記透過型スクリーンに出力する画像の画素値を制御する画像制御部を有し、
前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記透過型スクリーンに出力する画像の画素値情報を入力し、
入力情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、前記画像の画素値制御パラメータを算出して前記画像制御部に出力し、
前記画像制御部は、前記制御パラメータに基づく画素値制御を実行する(1)〜(4)いずれかに記載の画像表示制御装置。
【0176】
(6) 前記不快感指標値算出関数は、
前記視聴ユーザが、前記光源の照射光を直接、視界に入れることなく、前記透過型スクリーン上の画像を観察可能な画像観察最適領域において最小値となる関数である(1)〜(5)いずれかに記載の画像表示制御装置。
【0177】
(7) 前記不快感指標値算出関数は、
前記視聴ユーザが、前記透過型スクリーン上の画像を観察する際に、前記光源の照射光が直接、視界に入る画像観察不適領域において極大値を持つ関数である(1)〜(6)いずれかに記載の画像表示制御装置。
【0178】
(8) 前記制御パラメータ算出部は、
(1)視聴ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
これらの入力情報に基づく以下の関数、
関数C=C(Pu,Pp,θp)
上記関数Cを、前記不快感指標値算出関数として利用する(1)〜(7)いずれかに記載の画像表示制御装置。
【0179】
(9) 前記制御パラメータ算出部は、
前記不快感指標値算出関数として利用した関数C=C(Pu,Pp,θp)を最小値とする光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)を算出し、算出値を制御パラメータとして前記制御部に出力する(8)に記載の画像表示制御装置。
【0180】
(10) 前記制御パラメータ算出部は、
(1)視聴ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
(4)光源の照射光強度(Ip)
これらの入力情報に基づく以下の関数、
関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip)
上記関数Cを、前記不快感指標値算出関数として利用する(1)〜(7)いずれかに記載の画像表示制御装置。
【0181】
(11) 前記制御パラメータ算出部は、
前記不快感指標値算出関数として利用した関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip)を最小値とする光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)と、光源の照射光強度(Ip)を算出し、算出値を制御パラメータとして前記制御部に出力する(10)に記載の画像表示制御装置。
【0182】
(12) 前記制御パラメータ算出部は、
(1)視聴ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
(4)光源の照射光強度(Ip)
(5)スクリーン位置(Ps)、
(6)スクリーンの設定角度(θs)、
(7)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
これらの入力情報に基づく以下の関数、
関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds)
上記関数Cを、前記不快感指標値算出関数として利用する(1)〜(7)いずれかに記載の画像表示制御装置。
【0183】
(13) 前記制御パラメータ算出部は、
前記不快感指標値算出関数として利用した関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds)を最小値とする光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)と、光源の照射光強度(Ip)と、スクリーン位置(Ps)と、スクリーンの設定角度(θs)と、スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)を算出し、算出値を制御パラメータとして前記制御部に出力する(12)に記載の画像表示制御装置。
【0184】
(14) 画像表示制御を画像表示制御装置において実行する画像表示制御方法であり、
前記画像表示制御装置は、
透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、
前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、
前記光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、
前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有し、
前記制御パラメータ算出部が、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記制御パラメータに基づく制御を実行する画像表示制御方法。
【0185】
(15) 画像表示制御装置において画像表示制御を実行させるプログラムであり、
前記画像表示制御装置は、
透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、
前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、
前記光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、
前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有し、
前記プログラムは、
前記制御パラメータ算出部に、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して前記制御部に出力する処理を実行させ、
前記制御部に、前記制御パラメータに基づく制御を実行させるプログラム。
【0186】
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
【0187】
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【産業上の利用可能性】
【0188】
以上、説明したように、本開示の一実施例の構成によれば、透過型スクリーン上の表示画像を快適に観察可能とする制御を行う構成が実現される。
具体的には、透過型スクリーンに対する画像出力を実行する光源と、光源からの照射光を受光する透過型スクリーンと、光源、または透過型スクリーンの少なくともいずれかを制御する制御部と、制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有する。制御パラメータ算出部は、透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して制御部に出力し、制御部が、制御パラメータに基づいて、光源やスクリーンの制御を実行する。
本構成により、透過型スクリーン上の表示画像を快適に観察可能とする制御を行う構成が実現される。
【符号の説明】
【0189】
11 プロジェクタ
12 透過型スクリーン
20 視聴ユーザ
51 画像観察最適領域
52,53 画像観察不適領域
100 画像表示制御装置
101 光源情報取得部
102 視聴者情報取得部
103 スクリーン情報取得部
104 制御パラメータ算出部
105 光源制御部
106 光源(プロジェクタ)
107 スクリーン制御部
108 スクリーン
120 視聴ユーザ
121,122 光源駆動機構
200 画像表示制御装置
201 画像情報取得部
250 画像表示制御装置
251 画像制御部
270 画像
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 バス
305 入出力インタフェース
306 入力部
307 出力部
308 記憶部
309 通信部
310 ドライブ
311 リムーバブルメディア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17

【手続補正書】
【提出日】2017年5月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像出力を実行する光源と、前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンの少なくともいずれかを、前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報に基づいて制御する制御部を有する画像表示制御装置。
【請求項2】
前記画像表示制御装置は、さらに、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、該入力情報に基づいて前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部を有する請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項3】
前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記制御パラメータに基づく制御を実行する請求項2に記載の画像表示制御装置。
【請求項4】
前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記光源の位置、光照射方向、光照射強度の少なくともいずれかを含む光源設定情報を入力し、
入力情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、前記光源の位置、光照射方向、光照射強度の少なくともいずれかを含む制御パラメータを算出して前記制御部に出力する請求項3に記載の画像表示制御装置。
【請求項5】
前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記透過型スクリーンの位置、設定方向、光散乱物質の密度の少なくともいずれかを含むスクリーン設定情報を入力し、
入力情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、前記透過型スクリーンの位置、設定方向、光散乱物質の密度の少なくともいずれかを含む制御パラメータを算出して前記制御部に出力する請求項3に記載の画像表示制御装置。
【請求項6】
前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記透過型スクリーンに出力する画像の画素値情報を入力し、
前記画素値情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出する請求項3に記載の画像表示制御装置。
【請求項7】
前記画像表示制御装置は、
さらに、前記透過型スクリーンに出力する画像の画素値を制御する画像制御部を有し、
前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報として、前記透過型スクリーンに出力する画像の画素値情報を入力し、
入力情報を利用した不快感指標値算出関数を適用して、前記画像の画素値制御パラメータを算出して前記画像制御部に出力し、
前記画像制御部は、前記制御パラメータに基づく画素値制御を実行する請求項3に記載の画像表示制御装置。
【請求項8】
前記不快感指標値算出関数は、
前記視聴ユーザが、前記光源の照射光を直接、視界に入れることなく、前記透過型スクリーン上の画像を観察可能な画像観察最適領域において最小値となる関数である請求項3に記載の画像表示制御装置。
【請求項9】
前記不快感指標値算出関数は、
前記視聴ユーザが、前記透過型スクリーン上の画像を観察する際に、前記光源の照射光が直接、視界に入る画像観察不適領域において極大値を持つ関数である請求項3に記載の画像表示制御装置。
【請求項10】
前記制御パラメータ算出部は、
(1)視聴ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
これらの入力情報に基づく以下の関数、
関数C=C(Pu,Pp,θp)
上記関数Cを、前記不快感指標値算出関数として利用する請求項3に記載の画像表示制御装置。
【請求項11】
前記制御パラメータ算出部は、
前記不快感指標値算出関数として利用した関数C=C(Pu,Pp,θp)を最小値とする光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)を算出し、算出値を制御パラメータとして前記制御部に出力する請求項10に記載の画像表示制御装置。
【請求項12】
前記制御パラメータ算出部は、
(1)視聴ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
(4)光源の照射光強度(Ip)
これらの入力情報に基づく以下の関数、
関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip)
上記関数Cを、前記不快感指標値算出関数として利用する請求項3に記載の画像表示制御装置。
【請求項13】
前記制御パラメータ算出部は、
前記不快感指標値算出関数として利用した関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip)を最小値とする光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)と、光源の照射光強度(Ip)を算出し、算出値を制御パラメータとして前記制御部に出力する請求項12に記載の画像表示制御装置。
【請求項14】
前記制御パラメータ算出部は、
(1)視聴ユーザ位置(Pu)、
(2)光源位置(Pp)、
(3)光源の光照射方向(θp)、
(4)光源の照射光強度(Ip)
(5)スクリーン位置(Ps)、
(6)スクリーンの設定角度(θs)、
(7)スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)
これらの入力情報に基づく以下の関数、
関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds)
上記関数Cを、前記不快感指標値算出関数として利用する請求項3に記載の画像表示制御装置。
【請求項15】
前記制御パラメータ算出部は、
前記不快感指標値算出関数として利用した関数C=C(Pu,Pp,θp,Ip,Ps,θs,ds)を最小値とする光源位置(Pp)と、光源の光照射方向(θp)と、光源の照射光強度(Ip)と、スクリーン位置(Ps)と、スクリーンの設定角度(θs)と、スクリーンの光散乱物質の充填密度(ds)を算出し、算出値を制御パラメータとして前記制御部に出力する請求項14に記載の画像表示制御装置。
【請求項16】
画像表示制御を画像表示制御装置において実行する画像表示制御方法であり、
前記画像表示制御装置の制御部が、
画像出力を実行する光源と、前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンの少なくともいずれかを、前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報に基づいて制御する画像表示制御方法。
【請求項17】
前記画像表示制御方法は、さらに、
制御パラメータ算出部が、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、該入力情報に基づいて前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出する請求項16に記載の画像表示制御方法。
【請求項18】
前記制御パラメータ算出部は、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出して前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記制御パラメータに基づく制御を実行する請求項17に記載の画像表示制御方法。
【請求項19】
画像表示制御装置において画像表示制御を実行させるプログラムであり、
前記画像表示制御装置の制御部に、
画像出力を実行する光源と、前記光源からの照射光を受光する透過型スクリーンの少なくともいずれかを、前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報に基づいて制御する処理を実行させるプログラム。
【請求項20】
前記プログラムは、さらに、
制御パラメータ算出部に、
前記透過型スクリーン上の画像を観察する視聴ユーザの位置情報と、前記光源または透過型スクリーンの少なくともいずれかの設定情報を入力情報とし、該入力情報に基づいて前記制御部の制御態様を規定する制御パラメータを算出させる請求項19に記載のプログラム。
【請求項21】
前記プログラムは、前記制御パラメータ算出部に、
前記入力情報に基づいて、視聴ユーザによる画像観察の不快感指標値を算出する不快感指標値算出関数を適用して、不快感指標値算出関数が最小値となる制御パラメータを算出させて前記制御部に出力させ、
前記制御部に、前記制御パラメータに基づく制御を実行させる請求項20に記載のプログラム。
【国際調査報告】