特表-17149953IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2017年9月8日
【発行日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】羽根開閉装置及び撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 9/08 20060101AFI20181130BHJP
   G03B 9/10 20060101ALI20181130BHJP
   G03B 9/06 20060101ALI20181130BHJP
   G03B 9/07 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
   G03B9/08 E
   G03B9/10 A
   G03B9/06
   G03B9/07 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】36
【出願番号】特願2018-502559(P2018-502559)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2017年1月13日
(31)【優先権主張番号】特願2016-39252(P2016-39252)
(32)【優先日】2016年3月1日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116942
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 雅信
(74)【代理人】
【識別番号】100167704
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 裕人
(72)【発明者】
【氏名】西島 拓弥
(72)【発明者】
【氏名】大熊 英生
【テーマコード(参考)】
2H080
2H081
【Fターム(参考)】
2H080AA21
2H080AA38
2H080CC09
2H080CC11
2H081AA45
2H081AA49
2H081BB27
2H081BB38
2H081BB39
(57)【要約】
開閉羽根のバウンドを抑制して機能性の向上を確保した上で構造の簡素化による小型化を図る。
開口を有するベース体と、ベース体に移動可能に支持され駆動源の駆動力によって動作される駆動体と、駆動体の動作により移動されて開口を開閉する開閉羽根と、駆動体を介して開閉羽根の移動速度を制御する制動体とを備え、駆動体の一方の面に開閉羽根と係合され開閉羽根に駆動力を伝達する係合部が設けられ、駆動体の他方の面に制動体の制動力が付与される被制動部が設けられた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有するベース体と、
前記ベース体に移動可能に支持され駆動源の駆動力によって動作される駆動体と、
前記駆動体の動作により移動されて前記開口を開閉する開閉羽根と、
前記駆動体を介して前記開閉羽根の移動速度を制御する制動体とを備え、
前記駆動体の一方の面に前記開閉羽根と係合され前記開閉羽根に駆動力を伝達する係合部が設けられ、
前記駆動体の他方の面に前記制動体の制動力が付与される被制動部が設けられた
羽根開閉装置。
【請求項2】
前記開閉羽根は前記開口を開放する開放位置と前記開口を閉塞する閉塞位置との間で移動され、
前記開放位置と前記閉塞位置の間の一部の区間において前記制動体から前記被制動部に制動力が付与される
請求項1に記載の羽根開閉装置。
【請求項3】
前記閉塞位置側の端部の区間において前記制動体から前記被制動部に制動力が付与される
請求項2に記載の羽根開閉装置。
【請求項4】
前記開放位置側の端部の区間において前記制動体から前記被制動部に制動力が付与される
請求項2に記載の羽根開閉装置。
【請求項5】
前記係合部としてカムピンが設けられ、
前記被制動部として前記カムピンと反対方向へ突出された被制動ピンが設けられた
請求項1に記載の羽根開閉装置。
【請求項6】
前記係合部と前記被制動部が前記駆動体に一体に設けられた
請求項1に記載の羽根開閉装置。
【請求項7】
前記駆動体が環状に形成され、
前記駆動体が前記開口の外周側において前記ベース体に回転可能に支持された
請求項1に記載の羽根開閉装置。
【請求項8】
前記開閉羽根が複数設けられ、
前記複数の開閉羽根の少なくとも各一部が前記開口の外周側において前記ベース体に対して移動可能にされ、
前記複数の開閉羽根が前記開口の中心に離接する方向へ移動されることにより前記開口が開閉される
請求項1に記載の羽根開閉装置。
【請求項9】
前記ベース体に前記複数の開閉羽根の移動をそれぞれ規制する複数のストッパー部が設けられ、
前記複数の開閉羽根は前記複数のストッパー部にそれぞれ同時に接して移動が規制される
請求項8に記載の羽根開閉装置。
【請求項10】
前記開閉羽根は前記開口を開放する開放位置と前記開口を閉塞する閉塞位置との間で移動され、
前記複数のストッパー部として前記開放位置に前記開閉羽根を停止させる第1のストッパー部と前記閉塞位置に前記開閉羽根を停止させる第2のストッパー部とが設けられ、
前記第1のストッパー部と前記第2のストッパー部が前記ベース体の外周部に周方向において交互に設けられた
請求項9に記載の羽根開閉装置。
【請求項11】
前記制動体が前記ベース体に移動可能に支持された制御部材と前記制御部材を付勢する付勢バネとによって構成され、
前記被制動部が前記制御部材に接することにより前記制御部材を介して前記被制動部に前記付勢バネの付勢力が制動力として付与される
請求項1に記載の羽根開閉装置。
【請求項12】
前記制御部材が前記ベース体にスライド可能に支持された
請求項11に記載の羽根開閉装置。
【請求項13】
前記駆動体が前記ベース体に回転可能に支持され、
前記制御部材のスライド方向が前記駆動体の回転方向に対する接線方向にされた
請求項12に記載の羽根開閉装置。
【請求項14】
前記制御部材が移動方向における両端に近付くに従って前記付勢バネから付与される付勢力が大きくされた
請求項11に記載の羽根開閉装置。
【請求項15】
前記付勢バネとして対向して位置された一対の板バネが用いられ、
前記一対の板バネの長手方向における両端部が前記ベース体に結合され、
前記制御部材に前記一対の板バネが反対側から押し当てられる被押当部が設けられ、
前記制御部材に前記一対の板バネが互いに近付く方向への付勢力が付与される
請求項11に記載の羽根開閉装置。
【請求項16】
前記制御部材が前記ベース体に回動可能に支持された
請求項11に記載の羽根開閉装置。
【請求項17】
前記制動体が前記ベース体に移動可能に支持された制御部材と前記制御部材に粘性抵抗を付与する粘性材とによって構成され、
前記被制動部が前記制御部材に接することにより前記制御部材を介して前記被制動部に前記粘性材の粘性抵抗が制動力として付与される
請求項1に記載の羽根開閉装置。
【請求項18】
前記制御部材が前記ベース体にスライド可能に支持された
請求項17に記載の羽根開閉装置。
【請求項19】
前記制御部材が前記ベース体に回動可能に支持された
請求項17に記載の羽根開閉装置。
【請求項20】
内部に光学系を介して取り込まれる光の制御を行う羽根開閉装置と前記光学系を介して取り込まれる光を光電変換する撮像素子とを備え、
前記羽根開閉装置は、
開口を有するベース体と、
前記ベース体に移動可能に支持され駆動源の駆動力によって動作される駆動体と、
前記駆動体の動作により移動されて前記開口を開閉する開閉羽根と、
前記駆動体を介して前記開閉羽根の移動速度を制御する制動体とを備え、
前記駆動体の一方の面に前記開閉羽根と係合され前記開閉羽根に駆動力を伝達する係合部が設けられ、
前記駆動体の他方の面に前記制動体の制動力が付与される被制動部が設けられた
撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、開閉羽根の移動速度を制御する構造を有する羽根開閉装置及びこれを備えた撮像装置についての技術分野に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】特開昭55−159419号公報
【特許文献2】実開昭56−126629号公報
【背景技術】
【0003】
ビデオカメラやスチルカメラ等の各種の撮像装置には、内部にレンズ群や光学素子等を有する光学系と光学系によって取り込まれた光を光電変換する撮像素子とが配置されている。このような撮像装置には、被写体の撮影時に、羽根開閉装置として機能するシャッター装置等を介して撮像素子に光が入射されるものがある。
【0004】
羽根開閉装置には開口が形成されたベース体とベース体に対して移動される開閉羽根と開閉羽根を移動させる駆動体とが設けられ、駆動源の駆動力によって駆動体が動作されることにより開閉羽根が開口を開閉するように開放位置と閉塞位置の間で移動されるものがある。
【0005】
このような羽根開閉装置には、開閉羽根の移動速度を制御する制動機構が設けられたものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0006】
特許文献1に記載された羽根開閉装置にあっては、駆動体として機能する回転可能な連結環に突出部が設けられ、突出部が付勢バネに接触され、連結環の回転位置に応じた大きさの付勢力が付勢バネから付与されて連結環の回転速度が低下されるように構成されている。
【0007】
特許文献2に記載された羽根開閉装置にあっては、駆動体として機能する回転可能なセクタリングにブレーキピンとバネワッシャによって回転力の大きさが制御された二股状のブレーキレバーとが設けられ、駆動体が回転されたときにブレーキピンがブレーキレバーに接してセクタリングの回転速度が低下されるように構成されている。
【0008】
このように特許文献1及び特許文献2に記載された羽根開閉装置には、駆動体の回転速度を低下させる制動機構が設けられており、開閉羽根が開放位置から閉塞位置に達する直前と閉塞位置から開放位置に達する直前とにおいて駆動体を介して開閉羽根に制動力が付与される。開閉羽根に制動力が付与されることにより、開閉羽根が閉塞位置又は開放位置まで移動された後の反動によるバウンドが生じ難く、開閉羽根を安定した状態で閉塞位置と開放位置に保持することが可能にされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のように、撮像装置においては、開閉羽根のバウンドを抑制して再露光を防止し撮影された画像の品質の向上が図られている一方で、近年、携帯性に優れた小型化されたタイプの普及が目覚ましく、今後も一層の小型化が望まれている。従って、羽根開閉装置を含む撮像装置の内部構造にあっても内部空間におけるスペースの有効活用等による構造の簡素化を図り、撮像装置の一層の小型化が確保されることが望ましい。
【0010】
そこで、本技術羽根開閉装置及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、開閉羽根のバウンドを抑制して機能性の向上を確保した上で構造の簡素化による小型化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1に、本技術に係る羽根開閉装置は、開口を有するベース体と、前記ベース体に移動可能に支持され駆動源の駆動力によって動作される駆動体と、前記駆動体の動作により移動されて前記開口を開閉する開閉羽根と、前記駆動体を介して前記開閉羽根の移動速度を制御する制動体とを備え、前記駆動体の一方の面に前記開閉羽根と係合され前記開閉羽根に駆動力を伝達する係合部が設けられ、前記駆動体の他方の面に前記制動体の制動力が付与される被制動部が設けられたものである。
【0012】
これにより、駆動体の一方の面に開閉羽根に駆動力を伝達する係合部が設けられると共に駆動体の他方の面に制動体の制動力が付与される被制動部が設けられる。
【0013】
第2に、上記した羽根開閉装置においては、前記開閉羽根は前記開口を開放する開放位置と前記開口を閉塞する閉塞位置との間で移動され、前記開放位置と前記閉塞位置の間の一部の区間において前記制動体から前記被制動部に制動力が付与されることが望ましい。 これにより、開放位置と閉塞位置の間の区間において開閉羽根に制動力が付与されない無制動区間が存在するため、無制動区間において開閉羽根の移動速度が低下されない。
【0014】
第3に、上記した羽根開閉装置においては、前記閉塞位置側の端部の区間において前記制動体から前記被制動部に制動力が付与されることが望ましい。
【0015】
これにより、閉塞位置に近付くに従って制動体から被制動部に制動力が付与されて開閉羽根の移動速度が低下されるため、開閉羽根が低速で閉塞位置に移動され閉塞位置に移動された後に反動によって開放位置へ向けて移動され難い。
【0016】
第4に、上記した羽根開閉装置においては、前記開放位置側の端部の区間において前記制動体から前記被制動部に制動力が付与されることが望ましい。
【0017】
これにより、開放位置に近付くに従って制動体から被制動部に制動力が付与されて開閉羽根の移動速度が低下されるため、開閉羽根が低速で開放位置に移動され開放位置に移動された後に反動によって閉塞位置へ向けて移動され難い。
【0018】
第5に、上記した羽根開閉装置においては、前記係合部としてカムピンが設けられ、前記被制動部として前記カムピンと反対方向へ突出された被制動ピンが設けられることが望ましい。
【0019】
これにより、係合部と被制動部が何れもピン形状に形成される。
【0020】
第6に、上記した羽根開閉装置においては、前記係合部と前記被制動部が前記駆動体に一体に設けられることが望ましい。
【0021】
これにより、カムピンと被制動ピンが駆動体の一部として一体に設けられる。
【0022】
第7に、上記した羽根開閉装置においては、前記駆動体が環状に形成され、前記駆動体が前記開口の外周側において前記ベース体に回転可能に支持されることが望ましい。
【0023】
これにより、環状の駆動体が開口の外周側に位置されて回転されるため、駆動体の移動スペースとして駆動体のベース体に対する配置スペースより大きいスペースを形成する必要がない。
【0024】
第8に、上記した羽根開閉装置においては、前記開閉羽根が複数設けられ、前記複数の開閉羽根の少なくとも各一部が前記開口の外周側において前記ベース体に対して移動可能にされ、前記複数の開閉羽根が前記開口の中心に離接する方向へ移動されることにより前記開口が開閉されることが望ましい。
【0025】
これにより、複数の開閉羽根の少なくとも各一部が開口の外周側に位置されて移動される。
【0026】
第9に、上記した羽根開閉装置においては、前記ベース体に前記複数の開閉羽根の移動をそれぞれ規制する複数のストッパー部が設けられ、前記複数の開閉羽根は前記複数のストッパー部にそれぞれ同時に接して移動が規制されることが望ましい。
【0027】
これにより、停止時に開閉羽根に対してストッパー部から付与される負荷が複数の開閉羽根に分散される。
【0028】
第10に、上記した羽根開閉装置においては、前記開閉羽根は前記開口を開放する開放位置と前記開口を閉塞する閉塞位置との間で移動され、前記複数のストッパー部として前記開放位置に前記開閉羽根を停止させる第1のストッパー部と前記閉塞位置に前記開閉羽根を停止させる第2のストッパー部とが設けられ、前記第1のストッパー部と前記第2のストッパー部が前記ベース体の外周部に周方向において交互に設けられることが望ましい。
【0029】
これにより、全てのストッパー部がベース体の外周部に位置される。
【0030】
第11に、上記した羽根開閉装置においては、前記制動体が前記ベース体に移動可能に支持された制御部材と前記制御部材を付勢する付勢バネとによって構成され、前記被制動部が前記制御部材に接することにより前記制御部材を介して前記被制動部に前記付勢バネの付勢力が制動力として付与されることが望ましい。
【0031】
これにより、制御部材に接触される被制動部に制御部材を介して付勢バネから制動力が付与され駆動体から開閉羽根に制動力が伝達される。
【0032】
第12に、上記した羽根開閉装置においては、前記制御部材が前記ベース体にスライド可能に支持されることが望ましい。
【0033】
これにより、制御部材がスライドされて駆動体を介して開閉羽根に制動力が付与される。
【0034】
第13に、上記した羽根開閉装置においては、前記駆動体が前記ベース体に回転可能に支持され、前記制御部材のスライド方向が前記駆動体の回転方向に対する接線方向にされることが望ましい。
【0035】
これにより、制御部材が接線方向にスライドされて駆動体を介して開閉羽根に制動力が付与される。
【0036】
第14に、上記した羽根開閉装置においては、前記制御部材が移動方向における両端に近付くに従って前記付勢バネから付与される付勢力が大きくされることが望ましい。
【0037】
これにより、開閉羽根の移動量が大きくなるに従って制動力が大きくなる。
【0038】
第15に、上記した羽根開閉装置においては、前記付勢バネとして対向して位置された一対の板バネが用いられ、前記一対の板バネの長手方向における両端部が前記ベース体に結合され、前記制御部材に前記一対の板バネが反対側から押し当てられる被押当部が設けられ、前記制御部材に前記一対の板バネが互いに近付く方向への付勢力が付与されることが望ましい。
【0039】
これにより、制御部材が移動方向における両端に近付くに従って付勢バネから制御部材に付与される付勢力が大きくなる。
【0040】
第16に、上記した羽根開閉装置においては、前記制御部材が前記ベース体に回動可能に支持されることが望ましい。
【0041】
これにより、制御部材の動作スペースが小さくて済む。
【0042】
第17に、上記した羽根開閉装置においては、前記制動体が前記ベース体に移動可能に支持された制御部材と前記制御部材に粘性抵抗を付与する粘性材とによって構成され、前記被制動部が前記制御部材に接することにより前記制御部材を介して前記被制動部に前記粘性材の粘性抵抗が制動力として付与されることが望ましい。
【0043】
これにより、制御部材に接触される被制動部に制御部材を介して粘性材から制動力が付与され駆動体から開閉羽根に制動力が伝達される。
【0044】
第18に、上記した羽根開閉装置においては、前記制御部材が前記ベース体にスライド可能に支持されることが望ましい。
【0045】
これにより、制御部材がスライドされて駆動体を介して開閉羽根に制動力が付与される。
【0046】
第19に、上記した羽根開閉装置においては、前記制御部材が前記ベース体に回動可能に支持されることが望ましい。
【0047】
これにより、制御部材の動作スペースが小さくて済む。
【0048】
第20に、本技術に係る撮像装置は、内部に光学系を介して取り込まれる光の制御を行う羽根開閉装置と前記光学系を介して取り込まれる光を光電変換する撮像素子とを備え、前記羽根開閉装置は、開口を有するベース体と、前記ベース体に移動可能に支持され駆動源の駆動力によって動作される駆動体と、前記駆動体の動作により移動されて前記開口を開閉する開閉羽根と、前記駆動体を介して前記開閉羽根の移動速度を制御する制動体とを備え、前記駆動体の一方の面に前記開閉羽根と係合され前記開閉羽根に駆動力を伝達する係合部が設けられ、前記駆動体の他方の面に前記制動体の制動力が付与される被制動部が設けられたものである。
【0049】
これにより、羽根開閉装置において、駆動体の一方の面に開閉羽根に駆動力を伝達する係合部が設けられると共に駆動体の他方の面に制動体の制動力が付与される被制動部が設けられる。
【発明の効果】
【0050】
本技術によれば、駆動体の一方の面に開閉羽根に駆動力を伝達する係合部が設けられると共に駆動体の他方の面に制動体の制動力が付与される被制動部が設けられるため、内部空間におけるスペースの有効活用による構造の簡素化が図られ、開閉羽根のバウンドを抑制して機能性の向上を確保した上で構造の簡素化による小型化を図ることができる。
【0051】
尚、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1図2乃至図25と共に本技術羽根開閉装置及び撮像装置の実施の形態を示すものであり、本図は、撮像装置の斜視図である。
図2】撮像装置を図1とは異なる方向から見た状態で示す斜視図である。
図3】撮像装置の概略側面図である。
図4】光学ユニットの斜視図である。
図5】羽根開閉装置の分解斜視図である。
図6】駆動体とベース体と駆動モーターを示す分解斜視図である。
図7】羽根開閉装置の背面図である。
図8】制動体等を示す分解斜視図である。
図9】制動体等を示す斜視図である。
図10】制御部材の斜視図である。
図11図10とは異なる方向から見た状態で示す制御部材の斜視図である。
図12】制御部材が付勢バネを介してベース体に支持された状態を示す概略背面図である。
図13】制動体が配置されたケース部にカバーが取り付けられた状態を示す断面図である。
図14】ベース体に駆動体が支持された状態を示す正面図である。
図15】開閉羽根の正面図である。
図16】開閉羽根が開放位置に保持されている状態を示す概略正面図である。
図17】開閉羽根が閉塞位置に保持されている状態を示す概略正面図である。
図18】開閉羽根が開放位置にあるときの制御部材等の状態を示す概略背面図である。
図19】開閉羽根が開放位置と閉塞位置の間を回動されている途中の状態を示す概略正面図である。
図20】開閉羽根が開放位置と閉塞位置の間にあるときの制御部材等の状態を示す概略背面図である。
図21】開閉羽根が閉塞位置にあるときの制御部材等の状態を示す概略背面図である。
図22】第1の変形例に係る制動体等を示す概略背面図である。
図23】第2の変形例に係る制動体等を示す概略背面図である。
図24】第3の変形例に係る制動体等を示す概略斜視図である。
図25】撮像装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下に、本技術を実施するための形態を添付図面を参照して説明する。
【0054】
以下に示す実施の形態は、本技術撮像装置をスチルカメラに適用し、本技術羽根開閉装置をこのスチルカメラに設けられたシャッター装置に適用したものである。
【0055】
尚、本技術の適用範囲はスチルカメラ及びスチルカメラに設けられたシャッター装置に限られることはなく、例えば、ビデオカメラや他の機器に組み込まれる各種の撮像装置及びこれらの撮像装置に設けられるアイリス等の各種の羽根開閉装置に広く適用することができる。
【0056】
以下の説明にあっては、スチルカメラの撮影時において撮影者から見た方向で前後上下左右の方向を示すものとする。従って、被写体側が前方となり、撮影者側が後方となる。
【0057】
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
【0058】
また、以下に示すレンズ群は、単数又は複数のレンズにより構成されたものの他、これらの単数又は複数のレンズとアイリス等の他の光学素子を含んでもよい。
【0059】
<撮像装置の概略構成>
先ず、撮像装置の概略構成について説明する(図1乃至図3参照)。
【0060】
撮像装置1は、図1及び図2に示すように、例えば、横長の扁平な筐体2の内外に所要の各部が配置されて成る。撮像装置1は図示しない交換レンズの着脱が可能な装置であってもよく、また、交換レンズの着脱が行われない装置であってもよい。
【0061】
筐体2の前面にはフラッシュ3が設けられている。筐体2の上面にはシャッター釦4、ズームスイッチ5及び電源釦6が設けられている(図1及び図2参照)。筐体2の後面にはディスプレイ7と各種の操作部8、8、・・・とファインダー9が設けられている。
【0062】
筐体2の内部には、図3に示すように、レンズ群や光学素子等を有する光学系10と光学系10によって取り込まれた光の量を制御する羽根開閉装置11と羽根開閉装置11を介して取り込まれた光を光電変換する撮像素子12とが前側から順に配置されている。
【0063】
尚、交換レンズの着脱が可能な撮像装置1である場合には、羽根開閉装置11が筐体2の内部又は交換レンズの内部の何れに設けられていてもよい。また、交換レンズが撮像装置として用いられてもよく、筐体2に交換レンズが取り付けられることにより撮像装置が構成されていてもよい。
【0064】
<羽根開閉装置の構成>
以下に、羽根開閉装置11の構成について説明する(図4乃至図17参照)。
【0065】
羽根開閉装置11は、例えば、光学ユニット13の一部として構成されている(図4参照)。但し、羽根開閉装置11は光学ユニット13の一部として構成されていなくてもよく、羽根開閉装置11の全体が一つのユニットとして構成されていてもよい。
【0066】
光学ユニット13は羽根開閉装置11と羽根開閉装置11の前側に位置された絞り装置14とによって構成されている。光学ユニット13は全体として略円環状に形成され、内側の空間が光透過孔13aとして形成されている。
【0067】
絞り装置14は環状の絞り地板15と絞り地板15に回転可能に支持された環状の絞りリング16と絞りリング16の回転動作に連動して移動される図示しない複数の絞り羽根とを有し、絞り地板15と絞りリング16と複数の絞り羽根とが前側から順に配置されている。絞り地板15の前面には絞り用モーター17が取り付けられており、絞り用モーター17の駆動力によって絞りリング16が回転される。
【0068】
羽根開閉装置11は前側から順に配置された押さえ板18と第1のシート19と第2のシート20とベース体21を有している(図4及び図5参照)。
【0069】
押さえ板18は略円環状に形成された環状面部22と環状面部22の外周部から後方に突出された係止片部23、23、23とを有し、係止片部23、23、23が周方向に離隔して設けられている。環状面部22の外周面には前後及び外方に開口された係合凹溝22a、22a、22aが周方向に離隔して形成されている。
【0070】
第1のシート19は環状に形成され、それぞれ周方向に離隔して形成された挿通部19a、19a、・・・とピン挿通孔19b、19b、・・・を有している。挿通部19aとピン挿通孔19bは近傍に位置され、挿通部19a、19a、・・・は切欠又は孔であり、ピン挿通孔19bは緩やかな円弧状に形成されている。
【0071】
第2のシート20は環状に形成され、それぞれ周方向に離隔して形成された軸挿通部20a、20a、・・・とピン挿通部20b、20b、・・・を有している。軸挿通部20aとピン挿通部20bは近傍に位置され、軸挿通部20aは切欠又は孔であり、ピン挿通部20bは緩やかな円弧状の孔である。
【0072】
ベース体21は環状に形成されたベース面部24とベース面部24の外周部から前方に突出された係合片部25、25、25とを有し、係合片部25、25、25が周方向に離隔して設けられている(図5及び図6参照)。
【0073】
ベース面部24の内側の空間は円形状の開口24aとして形成されている。ベース面部24の前面には開口24aの外周側に環状の支持溝26が形成されている。支持溝26は円環状のベース支持部26aとベース支持部26aの外周側に連続された移動用部26b、26b、・・・とベース支持部26aを半径方向において跨ぐ位置に形成された連結用部26cとを有している。移動用部26b、26b、・・・は円弧状に形成され周方向に離隔して位置されている。
【0074】
ベース面部24には前後に貫通された挿通孔24bが形成され、挿通孔24bは支持溝26の連結用部26cに形成されている。ベース面部24には前後に貫通された貫通孔24cが形成され、貫通孔24cは支持溝26のベース支持部26aに形成されている。貫通孔24cはベース支持部26aの曲率と同じ曲率の円弧状に形成されている。
【0075】
ベース面部24の前面におけるベース支持部26aの外周側には、それぞれ前方に突出された支持軸24d、24d、・・・と第1のストッパー部24e、24e、・・・と第2のストッパー部24f、24f、・・・が周方向に離隔して設けられている。第1のストッパー部24e、24e、・・・と第2のストッパー部24f、24f、・・・はベース面部24の外周部に周方向において交互に設けられている。
【0076】
ベース面部24の外周面には前後及び外方に開口された係止凹溝24g、24g、24gが周方向に離隔して形成されている。
【0077】
ベース面部24の後面側にはケース部27が一体に形成されている(図6乃至図9参照)。ケース部27はベース面部24から後方に突出された略矩形の枠状部28を有し、内部空間が配置空間27aとして形成されている。
【0078】
枠状部28の内面側には結合用凹部28a、28aがベース面部24の周方向に離隔して形成されている。結合用凹部28、28は後方及び互いに向き合う方向に開口されている。枠状部28の内面側には規制用突部29、29がベース面部24の周方向に離隔して形成されている。規制用突部29、29は互いに向き合う方向へ突出されている。
【0079】
ケース部27の配置空間27aには制動体30が配置されている。制動体30は付勢バネ31、31と制御部材32によって構成されている。
【0080】
付勢バネ31、31は、例えば、板バネであり、ベース面部24の半径方向において対向した状態で配置空間27aに配置され、長手方向における両端部がそれぞれ結合用凹部28a、28aに挿入されてケース部27に結合されている。
【0081】
制御部材32は、例えば、スライダーであり、制動体30、30の長手方向へ移動可能な状態でベース体21に支持されている。制御部材32は、図10及び図11に示すように、略矩形の板状に形成された基部33と基部33から開口24a側の反対側に突出された被規制突部34、34と被規制突部34、34からそれぞれ前方に突出された制動突部35、35と基部33の前面における外周部を除く部分から前方に突出された作用突部36とを有している。
【0082】
制御部材32の後面における四隅にはそれぞれ後方に突出された突部が設けられ、突部の先端面が後方に凸の曲面状の摺動面32a、32a、・・・として形成されている。
【0083】
制動突部35、35には前方に突出された突部が設けられ、突部の先端面が前方に凸の曲面状の摺動面35a、35aとして形成されている。制動突部35、35は、対向する面が作用面35b、35bとして形成されている。
【0084】
作用突部36は付勢バネ31の長手方向における両端部が丸軸状の被押当部37、37として設けられている。作用突部36における被押当部37、37間の部分は中間部38として設けられ、中間部38における付勢バネ31、31が並ぶ方向の幅が被押当部37、37の外径より小さくされている。被押当部37、37には前方に突出された突部が設けられ、突部の先端面が前方に凸の球面状の摺動面37a、37aとして形成されている。
【0085】
制御部材32は作用突部36が付勢バネ31、31間に後方から挿入された状態でベース体21に移動自在に支持されている(図9及び図12参照)。制御部材32がベース体21に支持された状態においては、作用突部36の被押当部37、37によって付勢バネ31、31が互いに離隔する方向へ撓んで弾性変形される。従って、制御部材32には付勢バネ31、31から付勢力が付与される。
【0086】
制御部材32は付勢バネ31、31の長手方向へ移動可能にされているが、付勢バネ31、31の長手方向における両端部がケース部27に結合されているため、制御部材32に付与される付勢力は付勢バネ31、31の長手方向における中央部において最も小さくされ、長手方向における中央部から離隔する程大きくなる。従って、制御部材32においては付勢バネ31、31の長手方向における両端部に近付くに従って移動力に対する制動力が大きくなっていく。
【0087】
付勢バネ31、31と制御部材32がケース部27の配置空間27aに配置された状態において、ケース部27に配置空間27aを閉塞するカバー39が取り付けられる(図8及び図13参照)。
【0088】
カバー39は矩形の平板状の閉塞面部39aと閉塞面部39aから前方に突出された押さえ突部39b、39bとを有し、押さえ突部39b、39bが付勢バネ31、31の長手方向に離隔して設けられている。
【0089】
カバー39がケース部27に取り付けられた状態においては、押さえ突部39b、39bによって付勢バネ31、31が後方から押さえられ、付勢バネ31、31のケース部27からの脱落が防止される(図13参照)。
【0090】
制御部材32は、摺動面35a、35aと摺動面37a、37aがケース部27の底面27bに点接触され、摺動面32a、32a、・・・がカバー39における閉塞面部39aの前面に点接触される。従って、制御部材32がケース部27とカバー39によって上下方向から押さえられ、制御部材32の上下方向におけるガタツキが防止される。また、制御部材32は摺動面35a、35a、37a、37a、32a、32a、・・・がケース部27とカバー39に点接触された状態で付勢バネ31、31の長手方向へ移動されるため、ガタツキがない状態で円滑な移動状態を確保することができる。
【0091】
ベース面部24に形成された貫通孔24cはケース部27の底面27bに開口されている。
【0092】
ベース体21におけるベース面部24の後面には駆動モーター40が取り付けられている(図4乃至図7参照)。駆動モーター40は駆動源として機能し、出力軸40aにアーム部材41が固定されている。アーム部材41は一端部が出力軸40aに固定されている。アーム部材41の他端部には前方に突出された連結ピン41aが設けられている。アーム部材41はベース面部24に形成された挿通孔24bに位置されている。
【0093】
ベース体21のベース面部24には環状に形成された駆動体42が支持溝26に挿入された状態で回転可能に支持されている(図6及び図14参照)。駆動体42はバヨネット構造によってベース面部24に対する脱落が防止されている。駆動体42はリング状に形成された被支持部43と被支持部43からそれぞれ外方に突出されたピン形成部44、44、・・・と被支持部43から内方に突出された突状部45とを有している。
【0094】
上記のように、駆動体42は環状に形成され開口24aの外周側においてベース体21に回転可能に支持されている。
【0095】
従って、環状の駆動体42が開口24aの外周側に位置されて回転されるため、駆動体42の移動スペースとして駆動体42のベース体21に対する配置スペースより大きいスペースを形成する必要がなく、スペースの有効活用による羽根開閉装置11の小型化を図ることができる。
【0096】
被支持部43には後方に突出された被制動ピン43aが一体に設けられている。被制動ピン43aは制動体30の制動力が付与される被制動部として設けられている。被制動ピン43aはベース面部24に形成された貫通孔24cを挿通されて先端部がケース部27の配置空間27aにおいて制御部材32の制動突部35、35間に位置されている(図12参照)。
【0097】
ピン形成部44、44、・・・にはそれぞれ前方に突出されたカムピン44a、44a、・・・が一体に設けられている(図6及び図14参照)。カムピン44a、44a、・・・は後述する開閉羽根と係合され開閉羽根に駆動力を伝達する係合部として設けられている。
【0098】
突状部45には長穴状の連結孔45aが形成され、連結孔45aには挿通孔24bに位置されたアーム部材41の連結ピン41aが摺動可能な状態で挿入されている。従って、駆動体42は連結孔45aと連結ピン41aによってアーム部材41に連結されている。
【0099】
ベース体21におけるベース面部24の前面には、駆動体42が支持された状態において第2のシート20が配置される(図5参照)。第2のシート20が配置された状態において、ベース体21の支持軸24d、24d、・・・がそれぞれ軸挿通部20a、20a、・・・から前側に突出され、駆動体42のカムピン44a、44a、・・・がそれぞれピン挿通部20b、20b、・・・から前側に突出される。また、ベース体21の第1のストッパー部24e、24e、・・・と第2のストッパー部24f、24f、・・・がそれぞれ第2のシート20の外側から前側に突出される。
【0100】
ベース面部24に第2のシート20が配置された状態において、第2のシート20の前面には開閉羽根46、46、46が配置される。開閉羽根46は一端部に円形状の被支持孔46aと長穴状のカム孔46bとを有している(図15参照)。開閉羽根46には外方に凸の略三角形状の部分が設けられ、この三角形状の部分におけるカム孔46b側の側縁が第1の規制縁46cとして形成されている。開閉羽根46の一端部は二股状に形成され、V字状の一方の側縁が第2の規制縁46dとして形成されている。
【0101】
開閉羽根46、46、46は一部が厚み方向(前後方向)において重ねられた状態で配置されている(図16及び図17参照)。
【0102】
開閉羽根46は第1の規制縁46cがベース体21の第1のストッパー部24eによって移動が規制された開放位置(図16参照)と第2の規制縁46dがベース体21の第2のストッパー部24fによって移動が規制された閉塞位置(図17参照)との間で回動される。
【0103】
開閉羽根46は被支持孔46aにベース体21の支持軸24dが挿通されカム孔46bに駆動体42のカムピン44aが挿通され、駆動体42の回転に伴ってカム孔46bの位置がカムピン44aに対して相対的に変化されることにより支持軸24dを支点として回動される。
【0104】
第2のシート20の前面に開閉羽根46、46、46が配置された状態において、開閉羽根46、46、46の前面側に第1のシート19が配置され、第1のシート19の前面にも開閉羽根46、46、46が配置される(図5参照)。
【0105】
開閉羽根46、46、46の前面側に第2のシート20が配置された状態において、ベース体21の支持軸24d、24d、・・・がそれぞれ挿通部19a、19a、・・・から前側に突出され、駆動体42のカムピン44a、44a、・・・がそれぞれピン挿通孔19b、19b、・・・から前側に突出される。また、ベース体21の第1のストッパー部24e、24e、・・・と第2のストッパー部24f、24f、・・・がそれぞれ第1のシート19の外側から前側に突出される。
【0106】
第1のシート19の前面に配置された開閉羽根46、46、46も一部が厚み方向(前後方向)において重ねられた状態で配置される(図16及び図17参照)。第1のシート19の前面に配置された開閉羽根46、46、46は第2のシート20の前面に配置された開閉羽根46、46、46に対して、ベース面部24の開口24aの中心を基準として対称な位置に配置される。
【0107】
第1のシート19の前面に配置された開閉羽根46も第2のシート20の前面に配置された開閉羽根46と同様に、被支持孔46aに支持軸24dが挿通されカム孔46bにカムピン44aが挿通され、駆動体42の回転に伴って開放位置と閉塞位置の間で回動される。
【0108】
第1のシート19の前面に配置された開閉羽根46、46、46の前面側には押さえ板18が配置され、押さえ板18によって開閉羽根46、46、46が前側から押さえられる(図5参照)。
【0109】
押さえ板18とベース体21はそれぞれ係止片部23、23、23が係止凹溝24g、24g、24gに係止されると共にそれぞれ係合片部25、25、25が係合凹溝22a、22a、22aに係合されることにより結合される(図4参照)。押さえ板18とベース体21が結合されることにより、押さえ板18とベース体21の間に第1のシート19と第2のシート20が保持されると共に開閉羽根46、46、・・・が回動可能な状態で保持される。
【0110】
上記のように、押さえ板18とベース体21が結合されて羽根開閉装置11が構成された状態において、光学ユニット13と羽根開閉装置11が前後方向においてネジ止め等によって結合される。
【0111】
<羽根開閉装置の動作>
以下に、羽根開閉装置11における開閉羽根46、46、・・・の動作とこの動作に伴う制動体30の動作について説明する(図16乃至図21参照)。
【0112】
先ず、開閉羽根46、46、・・・が開放位置にあるときの各部の状態について説明する(図16及び図18参照)。
【0113】
開放位置においては、駆動体42が一方の回転端に位置され、開閉羽根46、46、・・・はそれぞれ全体がベース面部24の開口24aより外側に位置され、開口24aの全体が開放されている(図16参照)。このとき開閉羽根46は第1の規制縁46cがベース体21の第1のストッパー部24eに接して閉塞位置と反対方向への回転が規制されている。
【0114】
開閉羽根46が開放位置にある状態においては、駆動体42の被制動ピン43aが制御部材32の一方の作用面35bに押し付けられている(図18参照)。被制動ピン43aが一方の作用面35bに押し付けられているため、制御部材32は一方の被規制突部34がケース部27の一方の規制用突部29に接して移動が規制され一方の移動端に保持されている。
【0115】
駆動モーター40の駆動によりアーム部材41の回動が開始されると、連結ピン41aに係合されている駆動体42がベース体21に対して回転される。駆動体42の回転によりカムピン44a、44a、・・・が周方向へ移動され、開閉羽根46、46、・・・のカム孔46b、46b、・・・の位置がカムピン44a、44a、・・・に対して相対的に変化され、開閉羽根46、46、・・・が開放位置から閉塞位置へ向けて回動されていく(図19参照)。
【0116】
開閉羽根46、46、・・・が開放位置から閉塞位置へ向けて回動されていくときには、駆動体42の被制動ピン43aも周方向へ移動されていくため、被制動ピン43aが一方の作用面35bから一旦離隔された後に他方の作用面35bに接して制御部材32が被制動ピン43aによって押圧され、制御部材32が移動(スライド)されていく(図20参照)。このとき制御部材32は駆動体42の回転方向に対する接線方向へ移動される。
【0117】
駆動体42は引き続きベース体21に対して回転され、開閉羽根46、46、・・・が閉塞位置まで回動される(図17参照)。開閉羽根46は第2の規制縁46dがベース体21の第2のストッパー部24fに接して開放位置と反対方向への回転が規制され閉塞位置に保持される。
【0118】
駆動体42が引き続きベース体21に対して回転されて開閉羽根46、46、・・・が閉塞位置まで回動されるときには、被制動ピン43aによって他方の作用面35bが押圧されていくため、制御部材32がさらに移動されていく(図21参照)。このとき付勢バネ31、31間に挿入されている制御部材32の作用突部36が付勢バネ31、31の長手方向における一端部に近付く方向へ移動されるため、制御部材32に対する付勢バネ31、31からの付勢力が次第に大きくされていく。
【0119】
制御部材32に対する付勢バネ31、31からの付勢力が次第に大きくされていくため、制御部材32には移動に伴って大きくなる制動力が付与されていく。制動力は制御部材32から駆動体42を介して開閉羽根46、46、・・・に伝達され、開閉羽根46、46、・・・の回動速度が閉塞位置に近付くに従って低下されていく。
【0120】
このように開閉羽根46、46、・・・の回動速度が閉塞位置に近付くに従って低下されていくため、閉塞位置における開閉羽根46、46、・・・のバウンドが抑制される。
【0121】
制御部材32は他方の被規制突部34がケース部27の他方の規制用突部29に接して移動が規制され他方の移動端に保持される。
【0122】
逆に、閉塞位置において、駆動モーター40の駆動によりアーム部材41の反対方向への回動が開始されると、駆動体42がベース体21に対して上記とは逆方向へ回転される。駆動体42の回転によりカムピン44a、44a、・・・が周方向へ移動され、開閉羽根46、46、・・・のカム孔46b、46b、・・・の位置がカムピン44a、44a、・・・に対して相対的に変化され、開閉羽根46、46、・・・が閉塞位置から開放位置へ向けて回動されていく。
【0123】
開閉羽根46、46、・・・が閉塞位置から開放位置へ向けて回動されていくときには、駆動体42の被制動ピン43aも周方向へ移動されていくため、被制動ピン43aが他方の作用面35bから一旦離隔された後に一方の作用面35bに接して制御部材32が被制動ピン43aによって押圧され、制御部材32が移動(スライド)されていく。このとき制御部材32は駆動体42の回転方向に対する接線方向に移動される。
【0124】
駆動体42は引き続きベース体21に対して逆方向へ回転され、開閉羽根46、46、・・・が開放位置まで回動される(図16参照)。開閉羽根46は第1の規制縁46cがベース体21の第1のストッパー部24eに接して閉塞位置と反対方向への回転が規制され開放位置に保持される(図18参照)。
【0125】
駆動体42が引き続き回転されて開閉羽根46、46、・・・が開放位置まで回動されるときには、被制動ピン43aによって一方の作用面35bが押圧され、作用突部36が付勢バネ31、31の長手方向における他端部に近付く方向へ移動されるため、制御部材32に対する付勢バネ31、31からの付勢力が次第に大きくされていく。
【0126】
制御部材32に対する付勢バネ31、31からの付勢力が次第に大きくされていくため、制御部材32には移動に伴って大きくなる制動力が付与されていく。制動力は制御部材32から駆動体42を介して開閉羽根46、46、・・・に伝達され、開閉羽根46、46、・・・の回動速度が開放位置に近付くに従って低下されていく。
【0127】
このように開閉羽根46、46、・・・の回動速度が開放位置に近付くに従って低下されていくため、開放位置における開閉羽根46、46、・・・のバウンドが抑制される。
【0128】
制御部材32は一方の被規制突部34がケース部27の一方の規制用突部29に接して移動が規制され一方の移動端に保持される。
【0129】
上記したように、羽根開閉装置11にあっては、複数の開閉羽根46、46、・・・の少なくとも各一部が開口24aの外周側においてベース体21に移動可能(回動可能)に支持され、開閉羽根46、46、・・・が開口24aの中心に離接する方向へ移動されることにより開口24aが開閉される。
【0130】
従って、複数の開閉羽根46、46、・・・の少なくとも各一部が開口24aの外周側に位置されて移動されるため、開閉羽根46、46、・・・の移動量が小さくて済み、羽根開閉装置11の小型化を図ることができる。
【0131】
また、開閉羽根46、46、・・・が開放位置から閉塞位置まで回動されたときには、開閉羽根46、46、・・・がそれぞれ第2のストッパー部24f、24f、・・・に同時に接して移動が規制され、開閉羽根46、46、・・・が閉塞位置から開放位置まで回動されたときには、開閉羽根46、46、・・・が第1のストッパー部24e、24e、・・・に同時に接して移動が規制される。
【0132】
従って、複数の開閉羽根46、46、・・・がそれぞれ第1のストッパー部24e、24e、・・・又は第2のストッパー部24f、24f、・・・に同時に接して停止されるため、停止時に開閉羽根46、46、・・・に対して第1のストッパー部24e、24e、・・・又は第2のストッパー部24f、24f、・・・から付与される負荷が複数の開閉羽根46、46、・・・に分散され、開閉羽根46、46、・・・の損傷や傷付きを防止することができる。
【0133】
さらに、羽根開閉装置11にあっては、開放位置に開閉羽根46、46、・・・を停止させる第1のストッパー部24e、24e、・・・と閉塞位置に開閉羽根46、46、・・・を停止させる第2のストッパー部24f、24f、・・・とが設けられ、第1のストッパー部24e、24e、・・・と第2のストッパー部24f、24f、・・・がベース体21の外周部において周方向において交互に設けられている。
【0134】
従って、全てのストッパー部がベース体21の外周部に位置されるため、構造の簡素化を図った上で開閉羽根46、46、・・・の円滑な動作を確保することができる。
【0135】
さらにまた、制動体30がベース体21に移動可能に支持された制御部材32と制御部材32を付勢する付勢バネ31、31とによって構成され、被制動ピン43aが制御部材32に接することにより制御部材32を介して被制動ピン43aに付勢バネ31、31の付勢力が制動力として付与される。
【0136】
従って、制御部材32に接触される被制動ピン43aに制御部材32を介して付勢バネ31、31から制動力が付与され駆動体42から開閉羽根46、46、・・・に制動力が伝達されるため、簡素な構造により開閉羽根46、46、・・・の移動速度を確実に制御することができる。
【0137】
また、制御部材32がベース体21にスライド可能に支持され、制御部材32がスライドされて駆動体42を介して開閉羽根46、46、・・・に制動力が付与されるため、制御部材32の動作が単純な動作であり、構造の簡素化を確保した上で開閉羽根46、46、・・・の移動速度を確実に制御することができる。
【0138】
さらに、駆動体42がベース体21に回転可能に支持され、制御部材32のスライド方向が駆動体42の回転方向に対する接線方向にされている。
【0139】
従って、制御部材32が接線方向にスライドされて駆動体42を介して開閉羽根46、46、・・・に制動力が付与されるため、制御部材32の動作が単純な動作であると共に制御部材32の動作スペースが小さくて済み、構造の簡素化及び小型化を確保した上で開閉羽根46、46、・・・の移動速度を確実に制御することができる。
【0140】
さらにまた、制御部材32が移動方向における両端に近付くに従って付勢バネ31、31から被制動ピン43aに付与される付勢力が大きくされているため、開閉羽根46、46、・・・の移動量が大きくなるに従って制動力が大きくなり、開閉羽根46、46、・・・を閉塞位置と開放位置に確実に停止させて位置精度の向上を図ることができる。
【0141】
加えて、付勢バネ31、31として板バネが用いられ、制御部材32には付勢バネ31、31に反対側から押し当てられる被押当部37、37が設けられ、制御部材32に付勢バネ31、31が互いに近付く方向への付勢力が付与される。
【0142】
従って、制御部材32が移動方向における両端に近付くに従って付勢バネ31、31から制御部材32に付与される付勢力が大きくなり、開閉羽根46、46、・・・の移動量が大きくなるに従って制動力を大きくすることができ、開閉羽根46、46、・・・を確実に停止させて位置精度の向上を図ることができる。
【0143】
また、板バネである一対の付勢バネ31、31によって被押当部37、37が挟持される構成にされているため、例えば、一枚の板バネの場合に比し被制動ピン43aに対して付与される付勢力が2倍になり、板バネの配置スペースを大きくすることなく被制動ピン43aに対して付与される付勢力を大きくすることができる。
【0144】
<まとめ>
以上に記載した通り、羽根開閉装置11にあっては、駆動体42の一方の面に開閉羽根46、46、・・・と係合され開閉羽根46、46、・・・に駆動力を伝達する係合部(カムピン44a)が設けられ、駆動体42の他方の面に制動体30の制動力が付与される被制動部(被制動ピン43a)が設けられている。
【0145】
従って、駆動体42の一方の面に開閉羽根46、46、・・・に駆動力を伝達する係合部が設けられると共に駆動体42の他方の面に制動体30の制動力が付与される被制動部が設けられるため、羽根開閉装置11の内部空間におけるスペースの有効活用による構造の簡素化が図られ、開閉羽根46、46、・・・のバウンドを抑制して機能性の向上を確保した上で構造の簡素化による小型化を図ることができる。
【0146】
また、開閉羽根46、46、・・・のバウンドが抑制されるため、開閉羽根46、46、・・・の大きさを、予めバウンドを想定した重なり量に応じた大きさにする必要がなく、その分、開閉羽根46、46、・・・を小さくすることが可能になり、羽根開閉装置11の小型化を図ることができる。
【0147】
さらに、開閉羽根46が開放位置と閉塞位置まで移動されるときに回動速度が低下されるため、開閉羽根46に対して第1のストッパー部24e、第2のストッパー部24f及びカムピン44aから付与される衝撃が小さくなり、開閉羽根46の損傷を低減することができ耐久性の向上を図ることができる。
【0148】
さらにまた、複数の開閉羽根46、46、・・・によって開口24aが開閉されるため、開閉羽根46、46、・・・が小型かつ軽量であり、開閉羽根46、46、・・・の動作速度(シャッタースピード)の向上を図ることができると共に剛性の向上を図ることができる。
【0149】
また、開閉羽根46、46、・・・は開口24aを開放する開放位置と開口24aを閉塞する閉塞位置との間で移動され、移動中には被制動ピン43aが作用面35b、35bから離隔され開閉羽根46、46、・・・に制動力が付与されず、開放位置と閉塞位置の間の一部の区間において制動体30から被制動ピン43aを介して開閉羽根46、46、・・・に制動力が付与される。
【0150】
従って、開放位置と閉塞位置の間の区間において開閉羽根46、46、・・・に制動力が付与されない無制動区間が存在するため、無制動区間において開閉羽根46、46、・・・の移動速度が低下されず、開閉羽根46、46、・・・の移動速度の高速化を確保した上で必要に応じて開閉羽根46、46、・・・の移動速度を低下させることができる。
【0151】
さらに、閉塞位置側の端部の区間において制動体30から被制動ピン43aに制動力が付与される。
【0152】
従って、閉塞位置に近付くに従って制動体30から被制動ピン43aに制動力が付与されて開閉羽根46、46、・・・の移動速度が低下されるため、開閉羽根46、46、・・・が低速で閉塞位置に移動され閉塞位置に移動された後に反動(バウンド)によって開放位置へ向けて移動され難く、開閉羽根46、46、・・・を安定した状態で閉塞位置に保持することができる。
【0153】
さらにまた、開放位置側の端部の区間において制動体30から被制動ピン43aに制動力が付与される。
【0154】
従って、開放位置に近付くに従って制動体30から被制動ピン43aに制動力が付与されて開閉羽根46、46、・・・の移動速度が低下されるため、開閉羽根46、46、・・・が低速で開放位置に移動され開放位置に移動された後に反動によって閉塞位置へ向けて移動され難く、開閉羽根46、46、・・・を安定した状態で開放位置に保持することができる。
【0155】
また、係合部としてカムピン44aが設けられ、被制動部としてカムピン44aと反対方向へ突出された被制動ピン43aが設けられているため、係合部と被制動部が何れもピン形状に形成され、駆動体42の構造が簡素であり、一層の構造の簡素化を確保した上で開閉羽根46、46、・・・の移動位置に関する位置精度の向上を図ることができる。
【0156】
さらに、駆動体42にはカムピン44aと被制動ピン43a、43a、・・・が一体に設けられているため、カムピン44aと被制動ピン43a、43a、・・・が駆動体42の一部として一体に設けられ、部品点数の削減を図った上で開閉羽根46、46、・・・の移動位置に関する位置精度の向上を図ることができる。
【0157】
<制動体の変形例>
以下に、制動体の第1の変形例、第2の変形例及び第3の変形例について説明する(図22乃至図24参照)。
【0158】
第1の変形例に係る制動体30Aは付勢バネ31と制御部材32Aによって構成されている(図22参照)。
【0159】
付勢バネ31は、例えば、板バネであり、長手方向における両端部がケース部27Aに結合されている。ケース部27Aには後方に突出された支持軸部27cが設けられている。
【0160】
制御部材32Aは回動部材であり、支持軸部27cに支持された基部47と基部47の両端部から同じ方向へ突出された制動突部48、48とを有している。
【0161】
制御部材32Aは支持軸部27cを支点としてベース体21に回動自在に支持されている。制御部材32Aは基部47の周面47aが付勢バネ31に押し付けられ付勢バネ31が撓んだ状態でベース体21に支持され、付勢バネ31から付勢力が付与される。制動突部48、48は対向する面が作用面48a、48aとして形成されている。
【0162】
駆動体42がベース体21に対して回転されると、被制動ピン43aによって作用面48aが押圧されていくため制御部材32Aが回動され、付勢バネ31から制御部材32Aを介して駆動体42に付勢力が制動力として付与され、駆動体42から開閉羽根46、46、・・・に制動力が伝達される。
【0163】
このように第1の変形例に係る制動体30Aにあっては、制御部材32Aがベース体21に回動可能に支持され、制御部材32Aが回動されて駆動体42を介して開閉羽根46、46、・・・に制動力が付与される。
【0164】
従って、制御部材32Aの動作スペースが小さくて済み、羽根開閉装置11の小型化を確保した上で開閉羽根46、46、・・・の移動速度を確実に制御することができる。
【0165】
尚、制動体30Aにあっても、制御部材32Aの形状や付勢バネ31の形状や両者の位置関係等によって、制御部材32Aが両側の回動端に近付くに従って制御部材32Aに対する付勢バネ31からの付勢力が大きくなるように構成することが可能である。
【0166】
第2の変形例に係る制動体30Bは制御部材32Bを有している(図23参照)。
【0167】
制御部材32Bはガイド軸49に案内されて移動される。ガイド軸49は長手方向における両端部がケース部27Bに結合されている。
【0168】
制御部材32Bはスライダーであり、ガイド軸49に支持された基部50と基部50の両端部から同じ方向へ突出された制動突部51、51とを有している。制動突部51、51は対向する面が作用面51a、51aとして形成されている。
【0169】
制御部材32Bはガイド軸49を介してベース体21に移動自在に支持されている。ガイド軸49の外周面にはグリス等の粘性材が塗布されており、制御部材32Bは粘性材の粘性抵抗が付与された状態でガイド軸49に案内されて移動される。
【0170】
駆動体42がベース体21に対して回転されると、被制動ピン43aによって作用面51aが押圧されていくため制御部材32Bが移動され、粘性材の粘性抵抗が制御部材32Bを介して駆動体42に制動力として付与され、駆動体42から開閉羽根46、46、・・・に制動力が伝達される。
【0171】
このように第2の変形例に係る制動体30Bにあっては、制動体30Bがベース体21に移動可能に支持された制御部材32Bと制御部材32Bに粘性抵抗を付与する粘性材とによって構成され、被制動ピン43aが制御部材32Bに接することにより制御部材32Bを介して被制動ピン43aに粘性材の粘性抵抗が制動力として付与される。
【0172】
従って、制御部材32Bに接触される被制動ピン43aに制御部材32Bを介して粘性材から制動力が付与され駆動体42から開閉羽根46、46、・・・に制動力が伝達されるため、簡素な構造により開閉羽根46、46、・・・の移動速度を確実に制御することができる。
【0173】
また、制御部材32Bがベース体21にスライド可能に支持されているため、制御部材32Bがスライドされて駆動体42を介して開閉羽根46、46、・・・に制動力が付与され、制御部材32Bの動作が単純な動作であり、構造の簡素化を確保した上で開閉羽根46、46、・・・の移動速度を確実に制御することができる。
【0174】
さらに、粘性抵抗による制動力は速度に比例して大きくなるため、開閉羽根46、46、・・・の回動速度が高い場合においても、制動体30Bを大型化することなく十分な制動力を確保することができる。
【0175】
第3の変形例に係る制動体30Cは制御部材32Cを有している(図24参照)。
【0176】
制御部材32Cはケース部27Cに回動自在に支持されている。ケース部27Cには後方に突出された支持軸部27dが設けられている。ケース部27Cには支持軸部27dを挟んだ反対側の位置にそれぞれ後方に開口された充填凹部27e、27eが形成されている。
【0177】
制御部材32Cは回動部材であり、支持軸部27dに支持された基部52と基部52の両端部から同じ方向へ突出された制動突部53、53と基部52の両端部からそれぞれ前方に突出された挿入突部54、54とを有している。
【0178】
制御部材32Cは支持軸部27dを支点としてベース体21に回動自在に支持されている。制御部材32Cは挿入突部54、54がそれぞれケース部27Cの充填凹部27e、27eに挿入されている。
【0179】
挿入突部54、54が挿入された充填凹部27e、27eにはそれぞれグリス等の粘性材が充填されており、制御部材32Cは粘性材の粘性抵抗が付与された状態で回動される。
【0180】
駆動体42がベース体21に対して回転されると、被制動ピン43aによって作用面53aが押圧されていくため制御部材32Cが回動され、粘性材の粘性抵抗が制御部材32Cを介して駆動体42に制動力として付与され、駆動体42から開閉羽根46、46、・・・に制動力が伝達される。
【0181】
このように第3の変形例に係る制動体30Cにあっては、制動体30Cがベース体21に回動可能に支持された制御部材32Cと制御部材32Cに粘性抵抗を付与する粘性材とによって構成され、被制動ピン43aが制御部材32Cに接することにより制御部材32Cを介して被制動ピン43aに粘性材の粘性抵抗が制動力として付与される。
【0182】
従って、制御部材32Cに接触される被制動ピン43aに制御部材32Cを介して粘性材から制動力が付与され駆動体42から開閉羽根46、46、・・・に制動力が伝達されるため、簡素な構造により開閉羽根46、46、・・・の移動速度を確実に制御することができる。
【0183】
また、制御部材32Cがベース体21に回動可能に支持され、制御部材32Cが回動されて駆動体42を介して開閉羽根46、46、・・・に制動力が付与されるため、制御部材32Cの動作スペースが小さくて済み、羽根開閉装置11の小型化を確保した上で開閉羽根46、46、・・・の移動速度を確実に制御することができる。
【0184】
さらに、粘性抵抗による制動力は速度に比例して大きくなるため、開閉羽根46、46、・・・の回動速度が高い場合においても、制動体30Cを大型化することなく十分な制動力を確保することができる。
【0185】
<その他>
上記には、6枚の開閉羽根46、46、・・・が設けられた羽根開閉装置11の例を示したが、羽根開閉装置11に設けられる開閉羽根46の数は任意であり、1枚でもよく、また、6枚以外の複数枚であってもよい。
【0186】
<撮像装置の一実施形態>
図23に、本技術撮像装置の一実施形態によるスチルカメラ(デジタルスチルカメラ)のブロック図を示す。
【0187】
撮像装置(デジタルスチルカメラ)100(撮像装置1)は、撮像機能を担うカメラブロック80と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部81と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部82とを有している。また、撮像装置100は、撮影された画像等を表示する表示部83(ディスプレイ7)と、メモリー90への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)84と、撮像装置100の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)85と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等の入力部86(シャッター釦4、ズームスイッチ5、電源釦6及び操作部8、8、・・・)と、カメラブロック80に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部87とを備えている。
【0188】
カメラブロック80は、レンズ群88を含む光学系(光学系10)や、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子89(撮像素子12)等とによって構成されている。
【0189】
カメラ信号処理部81は、撮像素子89からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
【0190】
画像処理部82は、所定の画像データーフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデーター仕様の変換処理等を行う。
【0191】
表示部83はユーザーの入力部86に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデーターを表示する機能を有している。
【0192】
R/W84は、画像処理部82によって符号化された画像データーのメモリー90への書込及びメモリー90に記録された画像データーの読出を行う。
【0193】
CPU85は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部86からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
【0194】
入力部86はユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU85に対して出力する。
【0195】
レンズ駆動制御部87は、CPU85からの制御信号に基づいてレンズ群88の各レンズを駆動する図示しないモーター等を制御する。
【0196】
メモリー90は、例えば、R/W84に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
【0197】
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
【0198】
撮影の待機状態では、CPU85による制御の下で、カメラブロック80において撮影された画像信号がカメラ信号処理部81を介して表示部83に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部86からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU85がレンズ駆動制御部87に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部87の制御に基づいてレンズ群88の所定のレンズが移動される。
【0199】
入力部86からの指示入力信号によりカメラブロック80のシャッター(羽根開閉装置11)が動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部81から画像処理部82に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデーターフォーマットのデジタルデーターに変換される。変換されたデーターはR/W84に出力され、メモリー90に書き込まれる。
【0200】
フォーカシングはCPU85からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部87がレンズ群88の所定のレンズを移動させることにより行われる。
【0201】
メモリー90に記録された画像データーを再生する場合には、入力部86に対する操作に応じてR/W84によってメモリー90から所定の画像データーが読み出され、画像処理部82によって伸張復号化処理が行われた後に、再生画像信号が表示部83に出力されて再生画像が表示される。
【0202】
<本技術>
本技術は、以下のような構成にすることもできる。
【0203】
(1)
開口を有するベース体と、
前記ベース体に移動可能に支持され駆動源の駆動力によって動作される駆動体と、
前記駆動体の動作により移動されて前記開口を開閉する開閉羽根と、
前記駆動体を介して前記開閉羽根の移動速度を制御する制動体とを備え、
前記駆動体の一方の面に前記開閉羽根と係合され前記開閉羽根に駆動力を伝達する係合部が設けられ、
前記駆動体の他方の面に前記制動体の制動力が付与される被制動部が設けられた
羽根開閉装置。
【0204】
(2)
前記開閉羽根は前記開口を開放する開放位置と前記開口を閉塞する閉塞位置との間で移動され、
前記開放位置と前記閉塞位置の間の一部の区間において前記制動体から前記被制動部に制動力が付与される
前記(1)に記載の羽根開閉装置。
【0205】
(3)
前記閉塞位置側の端部の区間において前記制動体から前記被制動部に制動力が付与される
前記(2)に記載の羽根開閉装置。
【0206】
(4)
前記開放位置側の端部の区間において前記制動体から前記被制動部に制動力が付与される
前記(2)に記載の羽根開閉装置。
【0207】
(5)
前記係合部としてカムピンが設けられ、
前記被制動部として前記カムピンと反対方向へ突出された被制動ピンが設けられた
前記(1)から前記(4)の何れかに記載の羽根開閉装置。
【0208】
(6)
前記係合部と前記被制動部が前記駆動体に一体に設けられた
前記(1)から前記(5)の何れかに記載の羽根開閉装置。
【0209】
(7)
前記駆動体が環状に形成され、
前記駆動体が前記開口の外周側において前記ベース体に回転可能に支持された
前記(1)から前記(6)の何れかに記載の羽根開閉装置。
【0210】
(8)
前記開閉羽根が複数設けられ、
前記複数の開閉羽根の少なくとも各一部が前記開口の外周側において前記ベース体に対して移動可能にされ、
前記複数の開閉羽根が前記開口の中心に離接する方向へ移動されることにより前記開口が開閉される
前記(1)から前記(7)の何れかに記載の羽根開閉装置。
【0211】
(9)
前記ベース体に前記複数の開閉羽根の移動をそれぞれ規制する複数のストッパー部が設けられ、
前記複数の開閉羽根は前記複数のストッパー部にそれぞれ同時に接して移動が規制される
前記(8)に記載の羽根開閉装置。
【0212】
(10)
前記開閉羽根は前記開口を開放する開放位置と前記開口を閉塞する閉塞位置との間で移動され、
前記複数のストッパー部として前記開放位置に前記開閉羽根を停止させる第1のストッパー部と前記閉塞位置に前記開閉羽根を停止させる第2のストッパー部とが設けられ、
前記第1のストッパー部と前記第2のストッパー部が前記ベース体の外周部に周方向において交互に設けられた
前記(9)に記載の羽根開閉装置。
【0213】
(11)
前記制動体が前記ベース体に移動可能に支持された制御部材と前記制御部材を付勢する付勢バネとによって構成され、
前記被制動部が前記制御部材に接することにより前記制御部材を介して前記被制動部に前記付勢バネの付勢力が制動力として付与される
前記(1)から前記(10)の何れかに記載の羽根開閉装置。
【0214】
(12)
前記制御部材が前記ベース体にスライド可能に支持された
前記(11)に記載の羽根開閉装置。
【0215】
(13)
前記駆動体が前記ベース体に回転可能に支持され、
前記制御部材のスライド方向が前記駆動体の回転方向に対する接線方向にされた
前記(12)に記載の羽根開閉装置。
【0216】
(14)
前記制御部材が移動方向における両端に近付くに従って前記付勢バネから付与される付勢力が大きくされた
前記(1)から前記(13)の何れかに記載の羽根開閉装置。
【0217】
(15)
前記付勢バネとして対向して位置された一対の板バネが用いられ、
前記一対の板バネの長手方向における両端部が前記ベース体に結合され、
前記制御部材に前記一対の板バネが反対側から押し当てられる被押当部が設けられ、
前記制御部材に前記一対の板バネが互いに近付く方向への付勢力が付与される
前記(11)から前記(14)の何れかに記載の羽根開閉装置。
【0218】
(16)
前記制御部材が前記ベース体に回動可能に支持された
前記(11)に記載の羽根開閉装置。
【0219】
(17)
前記制動体が前記ベース体に移動可能に支持された制御部材と前記制御部材に粘性抵抗を付与する粘性材とによって構成され、
前記被制動部が前記制御部材に接することにより前記制御部材を介して前記被制動部に前記粘性材の粘性抵抗が制動力として付与される
前記(1)から前記(10)の何れかに記載の羽根開閉装置。
【0220】
(18)
前記制御部材が前記ベース体にスライド可能に支持された
前記(17)に記載の羽根開閉装置。
【0221】
(19)
前記制御部材が前記ベース体に回動可能に支持された
前記(17)に記載の羽根開閉装置。
【0222】
(20)
内部に光学系を介して取り込まれる光の制御を行う羽根開閉装置と前記光学系を介して取り込まれる光を光電変換する撮像素子とを備え、
前記羽根開閉装置は、
開口を有するベース体と、
前記ベース体に移動可能に支持され駆動源の駆動力によって動作される駆動体と、
前記駆動体の動作により移動されて前記開口を開閉する開閉羽根と、
前記駆動体を介して前記開閉羽根の移動速度を制御する制動体とを備え、
前記駆動体の一方の面に前記開閉羽根と係合され前記開閉羽根に駆動力を伝達する係合部が設けられ、
前記駆動体の他方の面に前記制動体の制動力が付与される被制動部が設けられた
撮像装置。
【符号の説明】
【0223】
1…撮像装置、10…光学系、11…羽根開閉装置、12…撮像素子、21…ベース体、24a…開口、24e…第1のストッパー部、24f…第2のストッパー部、30…制動体、31…付勢バネ、32…制御部材、37…被押当部、40…駆動モーター、42…駆動体、43a…被制動ピン(被制動部)、44a…カムピン(係合部)、46…開閉羽根、30A…制動体、32A…制御部材、30B…制動体、32B…制御部材、30C…制動体、32C…制御部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【国際調査報告】