特表-17150461IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ オリンパス株式会社の特許一覧

再表2017-150461超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法
<>
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000003
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000004
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000005
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000006
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000007
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000008
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000009
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000010
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000011
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000012
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000013
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000014
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000015
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000016
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000017
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000018
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000019
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000020
  • 再表WO2017150461-超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法 図000021
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2017年9月8日
【発行日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】超音波内視鏡および超音波内視鏡の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/14 20060101AFI20181130BHJP
   A61B 8/12 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
   A61B8/14
   A61B8/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】28
【出願番号】特願2018-503302(P2018-503302)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2017年2月27日
(31)【優先権主張番号】特願2016-41442(P2016-41442)
(32)【優先日】2016年3月3日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤村 毅直
【テーマコード(参考)】
4C601
【Fターム(参考)】
4C601BB22
4C601EE10
4C601FE02
4C601GB04
4C601GB41
4C601GD12
(57)【要約】
本発明に係る超音波プローブユニットは、被検体内に挿入される挿入部の先端に設けられ、超音波を送受信する超音波振動子(7)と、超音波振動子(7)から延びる複数のケーブル(216a)と、導電部および絶縁部が交互に配置されてなる筒状のコネクタであって、複数のケーブル(216a)を内部に挿通するとともに、該複数のケーブルを互いに異なる導電部と電気的に接続してなるコネクタ(217、218)と、を備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体内に挿入される挿入部の先端に設けられ、超音波を送受信する超音波振動子と、
前記超音波振動子から延びる複数のケーブルと、
導電部および絶縁部が交互に配置されてなる筒状のコネクタであって、前記複数のケーブルを内部に挿通するとともに、該複数のケーブルを互いに異なる導電部と電気的に接続してなるコネクタと、
を備えたことを特徴とする超音波プローブユニット。
【請求項2】
前記複数のケーブルが延びる方向に沿って複数の前記コネクタが配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブユニット。
【請求項3】
複数の前記コネクタの間には、間隔が設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の超音波プローブユニット。
【請求項4】
複数の前記コネクタの間に設けられ、隣り合うコネクタ間で露出する前記ケーブルを被覆する被覆部材、
をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の超音波プローブユニット。
【請求項5】
前記被覆部材は、防水性を有する材料を用いて形成されており、前記コネクタに密着している
ことを特徴とする請求項4に記載の超音波プローブユニット。
【請求項6】
前記ケーブルは、芯線およびシールドを有し、
前記コネクタは、複数の前記導電部のうち、端部に設けられた導電部が前記シールドと電気的に接続し、残りの導電部が、互いに異なる前記芯線と接続している
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブユニット。
【請求項7】
被検体内に挿入される挿入部の先端に設けられており、超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子から延びる複数のケーブルと、導電部および絶縁部が交互に配置されてなる筒状のコネクタであって、前記複数のケーブルを内部に挿通するとともに、該複数のケーブルを互いに異なる導電部と電気的に接続してなるコネクタとを有する超音波プローブユニットと、
複数の前記導電部と電気的に接続可能な複数のレセプタを有する接続基板と、
を備えたことを特徴とする超音波内視鏡。
【請求項8】
前記複数のレセプタは、前記複数の導電部と同数設けられている
ことを特徴とする請求項7に記載の超音波内視鏡。
【請求項9】
前記複数のレセプタは、前記接続基板の表面上に二次元的または三次元的に配置されている
ことを特徴とする請求項7に記載の超音波内視鏡。
【請求項10】
被検体内に挿入される挿入部の先端に設けられ、超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子から延びる複数のケーブルと、前記複数のケーブルを電気的に接続するコネクタとを備えた超音波プローブユニットの製造方法であって、
筒状をなす導電部に前記複数のケーブルを挿通するとともに、前記複数のケーブルのうちのいずれかのケーブルと前記導電部とを電気的に接続する接続ステップと、
筒状をなす絶縁部に前記複数のケーブルを挿通するとともに、該絶縁部を前記導電部に取り付ける絶縁部取付ステップと、
前記接続ステップおよび前記絶縁部取付ステップを交互に繰り返すことによって、前記コネクタを形成するコネクタ形成ステップと、
を含むことを特徴とする超音波プローブユニットの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波を観測対象へ送信するとともに、観測対象で反射された超音波エコーを受信して電気信号に変換する超音波振動子を備えた超音波プローブユニット、この超音波プローブユニットを備えた超音波内視鏡、および超音波プローブユニットの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
観測対象である生体組織または材料の特性を観測するために、超音波を適用することがある。具体的には、超音波観測装置が、超音波を送受信する超音波振動子から受信した超音波エコーに対して所定の信号処理を施すことにより、観測対象の特性に関する情報を取得することができる。このうち、超音波を適用した体内の生体組織などの診断には、挿入部の先端に超音波振動子が設けられた超音波内視鏡が用いられる(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
超音波内視鏡において、挿入部の先端に設けられた超音波振動子と、超音波観測装置とは、超音波振動子から延出する複数のケーブルと、各ケーブルの超音波振動子側と反対側に設けられ、コネクタを介して複数のケーブルに接続される基板とを介して電気的に接続される。すなわち、超音波内視鏡の内部には、超音波振動子と基板とを電気的に接続するコネクタを有するケーブルが挿通されている。
【0004】
超音波振動子を挿入部に配設して超音波内視鏡を製造する際、コネクタを有する複数のケーブルを挿入部の先端から挿入して、基板との接続側に送り込む。特許文献1では、複数のケーブルおよびコネクタを挿入部に挿入する際に、挿入部の内部を損傷しないように、コネクタにはフレキシブル基板が採用され、かつ、フレキシブル基板が分離可能な構造にして、容易に挿入できるようにしている。特許文献1では、小型化したコネクタ(フレキシブル基板)を挿入部に挿入するため、製造時におけるケーブルおよび/または挿入部の内部の損傷を抑制して品質の劣化を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−139927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1が開示する技術では、複数のケーブル、およびフレキシブル基板を挿入部に挿入する際に、まずフレキシブル基板を分離する。その後、分離後のフレキシブル基板の一方であり、ケーブルに接続しているフレキシブル基板を挿入部に挿入した後、分離したフレキシブル基板同士を接続する必要がある。このため、超音波内視鏡の製造において、複数のケーブルおよびコネクタ(フレキシブル基板)を挿入部に挿入する際に手間がかかっていた。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、品質劣化を抑制し、かつ容易に製造を行うことができる超音波プローブユニット、超音波内視鏡および超音波プローブユニットの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る超音波プローブユニットは、被検体内に挿入される挿入部の先端に設けられ、超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子から延びる複数のケーブルと、導電部および絶縁部が交互に配置されてなる筒状のコネクタであって、前記複数のケーブルを内部に挿通するとともに、該複数のケーブルを互いに異なる導電部と電気的に接続してなるコネクタと、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る超音波プローブユニットは、上記発明において、前記複数のケーブルが延びる方向に沿って複数の前記コネクタが配置されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る超音波プローブユニットは、上記発明において、複数の前記コネクタの間には、間隔が設けられていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る超音波プローブユニットは、上記発明において、複数の前記コネクタの間に設けられ、隣り合うコネクタ間で露出する前記ケーブルを被覆する被覆部材、をさらに備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る超音波プローブユニットは、上記発明において、前記被覆部材は、防水性を有する材料を用いて形成されており、前記コネクタに密着していることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る超音波プローブユニットは、上記発明において、前記ケーブルは、芯線およびシールドを有し、前記コネクタは、複数の前記導電部のうち、端部に設けられた導電部が前記シールドと電気的に接続し、残りの導電部が、互いに異なる前記芯線と接続していることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る超音波内視鏡は、被検体内に挿入される挿入部の先端に設けられており、超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子から延びる複数のケーブルと、導電部および絶縁部が交互に配置されてなる筒状のコネクタであって、前記複数のケーブルを内部に挿通するとともに、該複数のケーブルを互いに異なる導電部と電気的に接続してなるコネクタとを有する超音波プローブユニットと、複数の前記導電部と電気的に接続可能な複数のレセプタを有する接続基板と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る超音波内視鏡は、上記発明において、前記複数のレセプタは、前記複数の導電部と同数設けられていることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る超音波内視鏡は、上記発明において、前記複数のレセプタは、前記接続基板の表面上に二次元的または三次元的に配置されていることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る超音波プローブユニットの製造方法は、被検体内に挿入される挿入部の先端に設けられ、超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子から延びる複数のケーブルと、前記複数のケーブルを電気的に接続するコネクタとを備えた超音波プローブユニットの製造方法であって、筒状をなす導電部に前記複数のケーブルを挿通するとともに、前記複数のケーブルのうちのいずれかのケーブルと前記導電部とを電気的に接続する接続ステップと、筒状をなす絶縁部に前記複数のケーブルを挿通するとともに、該絶縁部を前記導電部に取り付ける絶縁部取付ステップと、前記接続ステップおよび前記絶縁部取付ステップを交互に繰り返すことによって、前記コネクタを形成するコネクタ形成ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、品質劣化を抑制し、かつ容易に製造を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムを模式的に示す図である。
図2図2は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の挿入部の先端構成を模式的に示す斜視図である。
図3図3は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の挿入部の先端構成を模式的に示す分解斜視図である。
図4図4は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。
図5図5は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を模式的に示す部分断面図である。
図6図6は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を模式的に示す部分断面図である。
図7図7は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図であって、超音波内視鏡の製造方法を説明する図である。
図8図8は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図であって、超音波内視鏡の製造方法を説明する図である。
図9図9は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図であって、超音波内視鏡の製造方法を説明する図である。
図10図10は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図であって、超音波内視鏡の製造方法を説明する図である。
図11図11は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図であって、超音波内視鏡の製造方法を説明する図である。
図12図12は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図であって、超音波内視鏡の製造方法を説明する図である。
図13図13は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図であって、超音波内視鏡の製造方法を説明する図である。
図14図14は、本発明の実施の形態2に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。
図15図15は、本発明の実施の形態2に係る超音波内視鏡の製造方法を説明する図である。
図16図16は、本発明の実施の形態2の変形例1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。
図17図17は、本発明の実施の形態2の変形例2に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。
図18図18は、本発明の実施の形態3に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。
図19図19は、本発明の実施の形態4に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
【0021】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムを模式的に示す図である。内視鏡システム1は、超音波内視鏡を用いて人等の被検体内の超音波診断を行うシステムである。この内視鏡システム1は、図1に示すように、超音波内視鏡2と、超音波観測装置3と、内視鏡観察装置4と、表示装置5と、光源装置6とを備える。
【0022】
超音波内視鏡2は、その先端部に設けられた超音波振動子によって、超音波観測装置3から受信した電気的なパルス信号を超音波パルス(音響パルス)に変換して被検体へ照射するとともに、被検体で反射された超音波エコーを電圧変化で表現する電気的なエコー信号に変換して出力する。
【0023】
超音波内視鏡2は、通常は撮像光学系および撮像素子を有しており、被検体の消化管(食道、胃、十二指腸、大腸)、または呼吸器(気管、気管支)へ挿入され、消化管や呼吸器の撮像を行うことが可能である。また、その周囲臓器(膵臓、胆嚢、胆管、胆道、リンパ節、縦隔臓器、血管等)を、超音波を用いて撮像することが可能である。また、超音波内視鏡2は、光学撮像時に被検体へ照射する照明光を導くライトガイドを有する。このライトガイドは、先端部が超音波内視鏡2の被検体への挿入部の先端まで達している一方、基端部が照明光を発生する光源装置6に接続されている。
【0024】
超音波内視鏡2は、図1に示すように、挿入部21と、操作部22と、ユニバーサルコード23と、連結部24とを備える。挿入部21は、被検体内に挿入される部分である。この挿入部21は、図1に示すように、先端側に設けられ、超音波振動子7を保持する硬性の先端部211と、先端部211の基端側に連結され湾曲可能とする湾曲部212と、湾曲部212の基端側に連結され可撓性を有する可撓管部213とを備える。ここで、挿入部21の内部には、具体的な図示は省略したが、光源装置6から供給された照明光を伝送するライトガイド、各種信号を伝送する複数の信号ケーブルが引き回されているとともに、処置具を挿通するための処置具用挿通路などが形成されている。
【0025】
超音波振動子7は、コンベックス振動子、ラジアル振動子およびリニア振動子のいずれでも構わない。本実施の形態1では、超音波内視鏡2が、超音波振動子7として複数の圧電素子をアレイ状に設け、送受信にかかわる圧電素子を電子的に切り替えたり、各圧電素子の送受信に遅延をかけたりすることで、電子的に走査させるコンベックス型の超音波振動子であるものとして説明する。超音波振動子7の構成については、後述する。
【0026】
図2は、本実施の形態1に係る超音波内視鏡の挿入部の先端構成を模式的に示す斜視図である。図2に示すように、先端部211は、超音波振動子7を保持する超音波振動子モジュール214と、照明光を集光して外部に出射する照明レンズ215a、および、撮像光学系の一部をなし、外部からの光を取り込む対物レンズ215bを有する内視鏡モジュール215と、を備える。内視鏡モジュール215には、挿入部21内に形成された処置具用挿通路に連通し、挿入部21の先端から処置具を突出させる処置具突出口215cが形成されている。処置具用挿通路は、処置具突出口215cに連なる端部近傍が、挿入部21の長手軸に対して傾斜し、処置具が処置具突出口215cから長手軸に対して傾斜した方向に突出するように設けられている。ここでいう長手軸とは、挿入部21の長手方向に沿った軸である。湾曲部212や可撓管部213では各位置によって軸方向が変化するが、硬性の先端部211では、長手軸は、一定した直線をなす軸である。
【0027】
操作部22は、挿入部21の基端側に連結され、医師等からの各種操作を受け付ける部分である。この操作部22は、図1に示すように、湾曲部212を湾曲操作するための湾曲ノブ221と、各種操作を行うための複数の操作部材222とを備える。また、操作部22には、処置具用挿通路に連通し、当該処置具用挿通路に処置具を挿通するための処置具挿入口223が形成されている。
【0028】
ユニバーサルコード23は、操作部22から延在し、各種信号を伝送する複数の信号ケーブル、および光源装置6から供給された照明光を伝送する光ファイバ等が配設されたケーブルである。
【0029】
連結部24は、ユニバーサルコード23の先端に設けられている。そして、連結部24は、超音波ケーブル31、ビデオケーブル41、および光ファイバケーブル61がそれぞれ接続される第1〜第3連結部241〜243を備える。
【0030】
超音波観測装置3は、超音波ケーブル31(図1)を介して超音波内視鏡2に電気的に接続し、超音波ケーブル31を介して超音波内視鏡2にパルス信号を出力するとともに超音波内視鏡2からエコー信号を入力する。そして、超音波観測装置3は、当該エコー信号に所定の処理を施して超音波画像を生成する。
【0031】
内視鏡観察装置4は、ビデオケーブル41(図1)を介して超音波内視鏡2に電気的に接続し、ビデオケーブル41を介して超音波内視鏡2からの画像信号を入力する。そして、内視鏡観察装置4は、当該画像信号に所定の処理を施して内視鏡画像を生成する。
【0032】
表示装置5は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)、プロジェクタ、CRT(Cathode Ray Tube)などを用いて構成され、超音波観測装置3にて生成された超音波画像や、内視鏡観察装置4にて生成された内視鏡画像等を表示する。
【0033】
光源装置6は、光ファイバケーブル61(図1)を介して超音波内視鏡2に接続し、光ファイバケーブル61を介して被検体内を照明する照明光を超音波内視鏡2に供給する。
【0034】
続いて、超音波振動子7と操作部22との間の電気的な接続について図3図8を参照して説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の挿入部の先端構成を模式的に示す分解斜視図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。図5は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を模式的に示す部分断面図である。
【0035】
超音波振動子モジュール214は、図3に示すように、内視鏡モジュール215に形成され、湾曲部212や可撓管部213に連なる孔部215dに嵌入可能な嵌入部214aと、超音波振動子7を保持する保持部214bとを有する。超音波振動子モジュール214は、孔部215dに嵌入部214aを嵌入することによって内視鏡モジュール215に取り付けられ、先端部211を構成する。
【0036】
超音波振動子モジュール214は、図4に示すように、超音波振動子7の一つまたは複数の圧電素子と接続する複数の同軸ケーブル216aを有する多芯同軸ケーブル216を介して操作部22に設けられた接続ユニット(後述する接続ユニット100)に接続されている。これにより、超音波振動子7と操作部22との間が電気的に接続される。
【0037】
各同軸ケーブル216aは、超音波振動子7と接続する側と反対側において、接続ユニット100に接続する第1接続部217および第2接続部218のうちのいずれかに接続されている(図4参照)。第1接続部217は、多芯同軸ケーブル216に対して複数(本実施の形態1では二つ)設けられる。一方、第2接続部218は、多芯同軸ケーブル216における超音波振動子7と接続する側と反対側の端部に設けられている。第1接続部217および第2接続部218は、接続ユニットと電気的に接続するコネクタとして機能し、多芯同軸ケーブル216(同軸ケーブル216a)が延びる方向に沿って設けられている。また、隣り合う第1接続部217の間、および第1接続部217および第2接続部218の間には、間隔が設けられている。本実施の形態1では、超音波振動子7、多芯同軸ケーブル216、第1接続部217および第2接続部218により、超音波プローブユニットを構成している。
【0038】
同軸ケーブル216aは、図5に示すように、最も外周側に設けられる芯線ジャケット300と、芯線ジャケット300によって被覆され、導電性の編組チューブからなるシールド301と、シールド301に被覆され、絶縁性を有する内皮302と、信号を伝送する信号線である芯線303とを有する。
【0039】
第1接続部217は、図5に示すように、複数の同軸ケーブル216aのうち、所定数(例えば、本実施の形態1では6本)の同軸ケーブル216aのシールド301を保持する中空円柱状のシールド保持部2170と、シールド保持部2170が保持する同軸ケーブル216aの芯線303をそれぞれ保持する中空円柱状の複数の芯線保持部2171と、シールド保持部2170および芯線保持部2171の間、および隣り合う芯線保持部2171の間に設けられ、絶縁性を有する中空円柱状をなす複数の絶縁部2172とを有する。
【0040】
シールド保持部2170は、導電性を有する筒状の導電部である。シールド保持部2170は、絶縁部2172と接続する本体部2173と、本体部2173の内部に設けられる外側リング2174および内側リング2175とを有している。本体部2173は、例えば、樹脂を用いて形成され、外表面が金属メッキで被覆されている中空円柱状の部材の外周に金属リングを嵌めこむことによって形成されてなる。
【0041】
具体的に、外側リング2174は、金属等の導電性材料を用いて形成され、中空円柱状をなしている。外側リング2174は、内周側が内側リング2175を嵌合可能な中空空間を形成する内部壁面2174aを有するとともに、外周が、本体部2173の内部壁面2173aに圧入した際に変形可能な複数の突起を有する凹凸形状をなしている。
【0042】
内側リング2175は、金属等の導電性材料を用いて形成され、中空円柱状をなしている。内側リング2175は、内周側が同軸ケーブル216aを挿通可能な中空空間を形成する内部壁面2175aを有するとともに、外周において、シールド301を収容可能な溝部2175bが設けられている。シールド301は、外側リング2174および内側リング2175によって挟持されるか、または半田などの固定部材によって保持されている。
【0043】
芯線保持部2171は、導電性の材料を用いて形成されている筒状の導電部である。芯線保持部2171は、中空円柱状をなしており、シールド保持部2170が挿通する複数の同軸ケーブル216aのうちのいずれかの同軸ケーブル216aを保持する。具体的に、芯線保持部2171は、複数の同軸ケーブル216aを挿通可能な中空空間を形成する内部壁面2171aと、芯線303を挿通可能な径を有する孔を形成する芯線挿通部2171bと、芯線挿通部2171bの芯線挿入側と反対側に設けられて芯線挿通部2171bに連通し、芯線挿通部2171bの径より大きい径を有する中空空間を形成する大径部2171cとを有する。芯線303は、芯線挿通部2171bに挿入された後、先端が大径部2171cに延出した状態で、半田S1によって固定される。
【0044】
複数の芯線保持部2171は、互いに異なる同軸ケーブル216aの芯線303を保持している。シールド保持部2170が6本の同軸ケーブル216aのシールド301を保持しているため、本実施の形態1では、第1接続部217が6個設けられる。
【0045】
絶縁部2172は、絶縁性の材料を用いて形成され、中空円柱状をなす絶縁部である。絶縁部2172は、複数の同軸ケーブル216aを挿通可能な中空空間を形成する内部壁面2172aを有する。絶縁部2172は、導電性材料からなる本体部の外表面を絶縁性の材料によって被覆してなるものであってもよい。
【0046】
シールド保持部2170、芯線保持部2171および絶縁部2172は、少なくとも一端側において、互いに嵌入可能な段付き形状をなしている。シールド保持部2170、芯線保持部2171および絶縁部2172は、嵌合によって接続されるものであってもよいし、接着剤などの固定部材によって固定されるものであってもよい。接着剤によって、接続部分を覆うように固定すれば、防水効果が得られるため好ましい。本実施の形態1では、図4図5に示すように、シールド保持部2170、芯線保持部2171および絶縁部2172が、互いに接続した状態において、それぞれの径が揃った連続的な表面を形成する円柱状をなすものとして説明する。
【0047】
図6は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を模式的に示す部分断面図である。第2接続部218は、図6に示すように、複数の同軸ケーブル216aのうち、複数の第1接続部217を通過した残りの同軸ケーブル216a(本実施の形態1では三本)のシールド301を保持する円柱状のシールド保持部2180と、シールド保持部2180が保持する同軸ケーブル216aの芯線303をそれぞれ保持する中空円柱状の複数の芯線保持部(芯線保持部2181〜2183)と、シールド保持部2180および芯線保持部2181の間、芯線保持部2181,2182の間、および芯線保持部2182,2183の間に設けられ、絶縁性を有する中空円柱状をなす三つの絶縁部2184とを有する。
【0048】
シールド保持部2180は、導電性を有する筒状の導電部である。シールド保持部2180には、シールド301を挿通可能な三つの挿通孔2180aが形成されている。
【0049】
芯線保持部2181は、導電性の材料を用いて形成されている筒状の導電部である。芯線保持部2181は、中空円柱状をなしており、シールド保持部2180が挿通する複数の同軸ケーブル216aのうちのいずれかの同軸ケーブル216aを保持する。具体的に、芯線保持部2181は、複数の同軸ケーブル216aを挿通可能な中空空間を形成する内部壁面2181aと、芯線303を挿通可能な径を有する孔を形成する芯線挿通部2181bと、芯線挿通部2181bの芯線挿入側と反対側に設けられて芯線挿通部2181bに連通し、芯線挿通部2181bの径より大きい径を有する中空空間を形成する大径部2181cとを有する。芯線303は、芯線挿通部2181bに挿入された後、先端が大径部2181cに延出した状態で、半田S2によって固定される。
【0050】
芯線保持部2182は、導電性の材料を用いて形成されている筒状の導電部である。芯線保持部2182は、中空円柱状をなしており、シールド保持部2180が挿通する複数の同軸ケーブル216aのうちのいずれかの同軸ケーブル216aであって、芯線保持部2181が保持する同軸ケーブル216aと異なる同軸ケーブル216aを保持する。具体的に、芯線保持部2182は、芯線保持部2181と同様、複数の同軸ケーブル216aを挿通可能な中空空間を形成する内部壁面2182aと、芯線303を挿通可能な径を有する孔を形成する芯線挿通部2182bと、芯線挿通部2182bの芯線挿入側と反対側に設けられて芯線挿通部2182bに連通し、芯線挿通部2182bの径より大きい径を有する中空空間を形成する大径部2182cとを有する。
【0051】
芯線保持部2183は、導電性の材料を用いて形成されている筒状の導電部である。芯線保持部2183は、円柱状をなしており、シールド保持部2180が挿通する複数の同軸ケーブル216aのうちのいずれかの同軸ケーブル216aであって、芯線保持部2181,2182が保持する同軸ケーブル216aと異なる同軸ケーブル216aを保持する。具体的に、芯線保持部2183は、芯線303を挿通可能な径を有する孔を形成する芯線挿通部2183aと、芯線挿通部2183aの芯線挿入側と反対側に設けられて芯線挿通部2183aに連通し、芯線挿通部2183aの径より大きい径を有する中空空間を形成する大径部2183bとを有する。芯線303は、芯線挿通部2183aに挿入された後、先端が大径部2183bに延出した状態で、半田S3によって固定される。
【0052】
絶縁部2184は、絶縁性の材料を用いて形成され、中空円柱状をなしている絶縁部である。絶縁部2184は、複数の同軸ケーブル216aを挿通可能な中空空間を形成する内部壁面2184aを有する。絶縁部2184は、導電性材料からなる本体部の外表面を絶縁性の材料によって被覆してなるものであってもよい。
【0053】
シールド保持部2180、芯線保持部2181〜2183および絶縁部2184は、互いに嵌入可能な段付き形状をなしている。シールド保持部2180、芯線保持部2181〜2183および絶縁部2184は、嵌合によって接続されるものであってもよいし、接着剤などの固定部材によって固定されるものであってもよい。接着剤によって、接続部分を覆うように固定すれば、防水効果が得られるため好ましい。本実施の形態1では、図4図6に示すように、シールド保持部2180、芯線保持部2181〜2183および絶縁部2184が、互いに接続した状態において、それぞれの径が揃った連続的な表面を形成する円柱状をなすものとして説明する。
【0054】
次に、多芯同軸ケーブル216と第1接続部217とを接続する接続方法について説明する。図7および図8は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図であって、超音波内視鏡の製造方法を説明する図であって、多芯同軸ケーブル216とシールド保持部2170とを接続する方法を説明する図である。
【0055】
多芯同軸ケーブル216とシールド保持部2170とを接続する際には、まず、図7に示すように、内側リング2175の溝部2175bにシールド301を収容する。同様に、各溝部2175bにシールド301を収容後、内側リング2175に外側リング2174を被せて、固定する(図7参照)。この際の内側リング2175と外側リング2174との間の固定は、嵌合によるものであってもよいし、接着剤等の固定部材によるものであってもよい。シールド301と、内側リング2175および外側リング2174とは、上述した嵌合や接着によらず接触しており、電気的に接続されている。
【0056】
続いて、図8に示すように、内側リング2175および6本の同軸ケーブル216aを保持した外側リング2174を、本体部2173の内部壁面2173aが形成する中空空間に圧入する。この際、外側リング2174の外周に設けられた突起が弾性変形して、外側リング2174が本体部2173の内部に圧入する。
【0057】
このようにして、多芯同軸ケーブル216の一部の同軸ケーブル216aを接続するとともに、残りの同軸ケーブル216aを挿通したシールド保持部2170が形成される。なお、図7および図8には図示していないが、内側リング2175の内部壁面2175aが形成する中空空間には、当該第1接続部217と接続しない複数の同軸ケーブル216aが挿通している。
【0058】
その後は、シールド保持部2170に絶縁部2172を取り付け、さらに、絶縁部2172に芯線保持部2171を取り付ける。シールド保持部2170に絶縁部2172を取り付けた際には、シールド保持部2170を通過した複数の同軸ケーブル216aが、絶縁部2172の内部壁面2172aが形成する中空空間を挿通する。絶縁部2172に第1接続部217を取り付けた際には、絶縁部2172を通過した複数の同軸ケーブル216aのうちのいずれかの同軸ケーブル216aの芯線303を芯線挿通部2171bに挿入する。芯線挿通部2171bに挿入された芯線303は、先端が大径部2171cに延出され、半田S1によって固定される。その後は、シールド保持部2170が保持する同軸ケーブル216aの数に応じて、絶縁部2172および芯線保持部2171が設けられる。なお、第1接続部217の多芯同軸ケーブル216の挿入側と反対側の端部は、絶縁部2172であってもよいし、芯線保持部2171であってもよい。
【0059】
続いて、多芯同軸ケーブル216と第2接続部218とを接続する接続方法について説明する。図9図12は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図であって、超音波内視鏡の製造方法を説明する図であって、多芯同軸ケーブル216と第2接続部218とを接続する方法を説明する図である。
【0060】
まず、多芯同軸ケーブル216とシールド保持部2180とを接続する。図9に示すように、シールド保持部2180の挿通孔2180aにシールド301を収容する。同様に、各挿通孔2180aにシールド301を収容後、半田S4または導電性の接着剤等の固定部材によってシールド301をシールド保持部2180に固定する(図10参照)。
【0061】
続いて、シールド保持部2180に絶縁部2184を取り付け(図11参照)、さらに、絶縁部2184に芯線保持部2181を取り付ける。シールド保持部2180に絶縁部2184を取り付けた際には、シールド保持部2180を通過した複数の同軸ケーブル216aが、絶縁部2184の内部壁面2184aが形成する中空空間を挿通する。絶縁部2184に芯線保持部2181を取り付けた際には、絶縁部2184を通過した複数の同軸ケーブル216aのうちのいずれかの同軸ケーブル216aの芯線303を芯線挿通部2181bに挿入する。芯線挿通部2181bに挿入された芯線303は、先端が大径部2181cに延出され、半田S2によって固定される(図12参照)。その後は、芯線保持部2181に絶縁部2184を取り付け、芯線保持部2182、絶縁部2184および芯線保持部2183を順に取り付けて、芯線保持部2182,2183に芯線303をそれぞれ接続する。
【0062】
このように多芯同軸ケーブル216に複数の第1接続部217および第2接続部218を取り付けて、複数の同軸ケーブル216aの芯線303を第1接続部217および第2接続部218の内部で接続することで、芯線303が外部に露出することなく、挿入部21の内部に挿通させることができる。また、第1接続部217および第2接続部218は、各々円柱状をなしているため、矩形の基板等と比して角部を少なくすることができる。これにより、挿入部21の内部や、同軸ケーブル216aを損傷することなく超音波内視鏡2内に挿入することができる。また、複数の同軸ケーブル216が、第1接続部217および第2接続部218により束ねられる構造をとるため、同軸ケーブル216がばらけることを防止することができるとともに、同軸ケーブル216を、内視鏡2(挿入部21)の内部に円滑に挿入することができる。
【0063】
本実施の形態1では、上述したように、第1接続部217および第2接続部218を作製する際、導電部である芯線保持部2171,2181〜2183に複数の同軸ケーブル216aを挿通するとともに、複数の同軸ケーブル216aのうちのいずれかの同軸ケーブル216aと芯線保持部2171,2181〜2183とをそれぞれ電気的に接続する(接続ステップ)。その後、筒状をなす絶縁部2172,2184に、芯線保持部2171,2181〜2183を通過した複数の同軸ケーブル216aを挿通するとともに、絶縁部2172,2184を芯線保持部2171,2181〜2183に取り付ける(絶縁部取付ステップ)。これらの接続ステップおよび絶縁部取付ステップを交互に繰り返すことによって、コネクタである第1接続部217および第2接続部218が形成される(コネクタ形成ステップ)。なお、シールド保持部2170,2180は、接続ステップおよび絶縁部取付ステップの前に形成するようにしてもよいし、接続ステップおよび絶縁部取付ステップの後に形成するようにしてもよい。
【0064】
図13は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図であって、超音波内視鏡の製造方法を説明する図であって、第1接続部217および第2接続部218を介して複数の同軸ケーブル216aを操作部22に設けられた接続ユニット100に接続する接続方法を説明する図である。なお、図13では、説明のため第1接続部217および第2接続部218を簡略化して図示している。
【0065】
図13に示すように、接続ユニット100は、円板状をなしており、一方の面に第1接続部217および第2接続部218とそれぞれ接続する接続基板101〜103を有している。接続ユニット100は、例えば、接続基板101〜103が設けられている面と反対側の面において、ユニバーサルコード23と接続する部分と電気的に接続している。
【0066】
接続基板101は、弾性変形可能であるとともに、第1接続部217を保持可能な導電性を有する複数のレセプタ101aを備えている。レセプタ101aは、帯状の部材を屈曲してなるU字状をなし、重力以外の荷重が加わっていない状態(自然状態)では、第1接続部217の外周のなす径よりも小さい幅の中空空間を形成している。レセプタ101aは、図13に示すように、第1接続部217の挿入性を向上するうえで、挿入側の先端部が、U字の湾曲態様とは逆の態様で湾曲していることが好ましい。接続基板101は、レセプタ101aに接続する配線やスルーホール(図示せず)を介して、接続ユニット100の裏面に形成された配線と電気的に接続する。レセプタ101aは、接続対象の第1接続部217の導電部と同数設けられている。
【0067】
接続基板102は、接続基板101と同様に、弾性変形可能であるとともに、第1接続部217を保持可能な導電性を有する複数のレセプタ102aを備えている。レセプタ102aは、帯状の部材を屈曲してなるU字状をなし、重力以外の荷重が加わっていない状態(自然状態)では、第1接続部217の外周のなす径よりも小さい幅の中空空間を形成している。レセプタ102aも同様に、第1接続部217の挿入性を向上するうえで、挿入側の先端部が、U字の湾曲態様とは逆の態様で湾曲していることが好ましい。接続基板102は、レセプタ102aに接続する配線やスルーホール(図示せず)を介して、接続ユニット100の裏面に形成された配線と電気的に接続する。レセプタ102aは、接続対象の第1接続部217の導電部と同数設けられている。
【0068】
接続基板103は、弾性変形可能であるとともに、第2接続部218を保持可能な導電性を有する複数のレセプタ103aを備えている。レセプタ103aは、帯状の部材を屈曲してなるU字状をなし、重力以外の荷重が加わっていない状態(自然状態)では、第2接続部218の外周のなす径よりも小さい幅の中空空間を形成している。レセプタ103aは、図13に示すように、第2接続部218の挿入性を向上するうえで、挿入側の先端部が、U字の湾曲態様とは逆の態様で湾曲していることが好ましい。接続基板103は、レセプタ103aに接続する配線やスルーホール(図示せず)を介して、接続ユニット100の裏面に形成された配線と電気的に接続する。レセプタ103aは、接続対象である第2接続部218の導電部と同数設けられている。
【0069】
先端部211側から挿入部21に挿入され、操作部22から外部に延出した複数の第1接続部217、および第2接続部218を含む多芯同軸ケーブル216は接続ユニット100に接続される。具体的に、図13に示す二つの第1接続部217は、レセプタ101a,102aに圧入して保持されることにより接続基板101,102に取り付けられる。この際、レセプタ101a,102aは、第1接続部217のシールド保持部2170および芯線保持部2171の外周に接触して保持する。これにより、複数の芯線303と、接続基板101,102とがそれぞれ電気的に接続される。また、図13に示す第2接続部218は、レセプタ103aに圧入して保持されることにより接続基板103に取り付けられる。この際、各レセプタ103aは、第2接続部218の芯線保持部2181〜2183の外周にそれぞれ接触して保持する。これにより、複数の芯線303と、接続基板103とがそれぞれ電気的に接続される。なお、シールド保持部2170,2180を保持するレセプタ101a〜103aを保持する回路は、グランドに接続されている。
【0070】
以上説明した本実施の形態1によれば、超音波振動子7、超音波振動子モジュール214、多芯同軸ケーブル216、第1接続部217および第2接続部218からなる超音波プローブユニットが、超音波振動子7と、操作部22のユニバーサルコード23との接続部分と、の間に延びる多芯同軸ケーブル216であって、複数の同軸ケーブル216aを有する多芯同軸ケーブル216に対して、所定数の同軸ケーブル216aの芯線303と内部で接続するとともに、残りの同軸ケーブル216aを通過させる複数の第1接続部217と、複数の第1接続部217を通過した同軸ケーブル216aの芯線303と内部で接続する第2接続部218とを備えるようにした。これにより、多芯同軸ケーブル216を挿入部21に挿入した際の挿入部21および多芯同軸ケーブル216の損傷を抑制し、品質劣化を抑制するとともに、超音波内視鏡の製造を容易に行うことができる。
【0071】
また、本実施の形態1によれば、第1接続部217同士の間、第1接続部217および第2接続部218との間に間隔が設けられるようにしたので、第1接続部217および第2接続部218の配設によらず多芯同軸ケーブル216の自由度が維持され、多芯同軸ケーブル216を容易に挿入部21へ挿入することができる。
【0072】
また、本実施の形態1によれば、第1接続部217同士の間、第1接続部217および第2接続部218との間に間隔を設けることにより、第1接続部217および第2接続部218が隙間なく配置される場合と比して、第1接続部217および第2接続部218の配置の自由度を向上することができるとともに、接続ユニット100における接続基板101〜103の配置や、レセプタ101a〜103aの配置の自由度を向上することができる。本実施の形態1によれば、例えば、レセプタ101a〜103aを接続基板の形状や接続ユニット100のスペースに応じて二次元的または三次元的に配置することができ、接続ユニット100を含む操作部22の小型化をはかることができる。
【0073】
なお、上述した実施の形態1では、接続ユニット100の接続基板101〜103が、第1接続部217および第2接続部218に応じて複数設けられているものとして説明したが、接続基板101〜103に代えて一つの接続基板とし、この接続基板にレセプタ101a〜103aを設けるようにしてもよい。
【0074】
また、上述した実施の形態1では、第1接続部217および第2接続部218の外周のなす径が同一のものとして説明したが、挿通する同軸ケーブル216aの本数等に応じて外周のなす径を段階的に小さくしてもよい。
【0075】
また、上述した実施の形態1では、第1接続部217および第2接続部218の外表面のなす形状が円筒状であるものとして説明したが、これに限らず、断面の外縁のなす形状が多角形状をなす中空角柱状や、断面が楕円をなす筒状をなすものであってもよい。
【0076】
(実施の形態2)
上述した実施の形態1の第1接続部217は、シールド保持部2170、芯線保持部2171および絶縁部2172の外周のなす径が同一であり、第1接続部217が中空円柱状をなすものとして説明したが、第1接続部217の形状はこれに限らない。本実施の形態2に係る第1接続部217Aのように、外周のなす径が部分的に異なっていてもよい。図14は、本発明の実施の形態2に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。
【0077】
第1接続部217Aは、図14に示すように、上述したシールド保持部2170および複数の芯線保持部2171と、シールド保持部2170および芯線保持部2171の間、および隣り合う芯線保持部2171の間に設けられ、絶縁性を有する中空円柱状をなす複数の絶縁部2176とを有する。
【0078】
絶縁部2176は、絶縁性の材料を用いて形成され、中空円柱状をなしている。絶縁部2176は、外周のなす径が、シールド保持部2170および芯線保持部2171の外周のなす径よりも大きい。絶縁部2176は、複数の同軸ケーブル216aを挿通可能な中空空間を形成する内部壁面を有する。絶縁部2176は、導電性材料からなる本体部の外表面を絶縁性の材料によって被覆してなるものであってもよい。
【0079】
シールド保持部2170、芯線保持部2171および絶縁部2176は、少なくとも一端側において、互いに嵌入可能な段付き形状をなしている。シールド保持部2170、芯線保持部2171および絶縁部2176は、嵌合によって接続されるものであってもよいし、接着剤などの固定部材によって固定されるものであってもよい。接着剤によって、接続部分を覆うように固定すれば、防水効果が得られるため好ましい。本実施の形態2では、図14に示すように、シールド保持部2170、芯線保持部2171および絶縁部2176が、互いに接続した状態において、シールド保持部2170、芯線保持部2171の外表面に対して、絶縁部2176が突出した形状をなしている。
【0080】
図15は、本発明の実施の形態2に係る超音波内視鏡の製造方法を説明する図であって、図14に示す第1接続部217Aを接続基板101Aに接続した構成を説明する図である。接続基板101Aは、弾性変形可能であるとともに、第1接続部217Aを保持可能な導電性を有する複数のレセプタ104を備えている。レセプタ104は、上述したレセプタ101aと同様、帯状の部材を屈曲してなるU字状をなし、重力以外の荷重が加わっていない状態(自然状態)では、第1接続部217Aのシールド保持部2170および芯線保持部2171の外周のなす径よりも小さい幅の中空空間を形成している。
【0081】
第1接続部217Aは、シールド保持部2170および芯線保持部2171がレセプタ104に圧入して保持されることにより接続基板101Aに取り付けられる。これにより、複数の芯線303と、接続基板101Aとがそれぞれ電気的に接続される。この際、絶縁部2176の外周の径が大きく、第1接続部217Aが段付き形状をなしているため、製造時、作業者は、第1接続部217Aのレセプタ104に配設する位置を視覚的に確認可能であり、誤って絶縁部2176をレセプタ104に取り付けることを抑制することができる。すなわち、接続基板101Aに対する第1接続部217Aの配置を一層確実に位置決めすることができる。するなお、シールド保持部2170を保持するレセプタ104を保持する回路は、グランドに接続されている。
【0082】
以上説明した本実施の形態2によれば、上述した実施の形態1により得られる効果を奏するとともに、絶縁部2176の外周の径が、シールド保持部2170および芯線保持部2171の外周の径より大きく、第1接続部217Aの外表面が凹凸形状をなすようにしたので、第1接続部217Aをレセプタ104に取り付ける際の付け間違いを抑制することができる。
【0083】
また、本実施の形態2によれば、絶縁部2176の外周の径が、シールド保持部2170および芯線保持部2171の外周の径より大きく、第1接続部217Aの外表面が凹凸形状をなすようにしたので、第1接続部217Aが、レセプタ104の配列方向(図15の矢印Y)にずれた場合であっても、絶縁部2176がレセプタ104に係止されるため、第1接続部217Aがレセプタ104から離脱することを抑制できる。
【0084】
(実施の形態2の変形例1)
図16は、本発明の実施の形態2の変形例1に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。上述した実施の形態2では、同一形状をなす絶縁部2176が設けられているものとして説明したが、同一形状に限らない。本変形例1に係る第1接続部217Bは、複数の絶縁部(絶縁部2176a〜2176c)における第1接続部217Bの長手方向の長さ(幅)が互いに異なる。
【0085】
絶縁部2176a〜2176cは、絶縁性の材料を用いて形成され、中空円柱状をなしている。絶縁部2176a〜2176cは、外周のなす径が、シールド保持部2170および芯線保持部2171の外周のなす径よりも大きく、かつ絶縁部2176a、絶縁部2176b、絶縁部2176cの順で幅が大きくなっている(d1<d2<d3)。絶縁部2176a〜2176cは、複数の同軸ケーブル216aを挿通可能な中空空間を形成する内部壁面を有する。絶縁部2176a〜2176cは、導電性材料からなる本体部の外表面を絶縁性の材料によって被覆してなるものであってもよい。
【0086】
第1接続部217Bと接続する接続基板101Bは、弾性変形可能であるとともに、第1接続部217Bを保持可能な導電性を有する複数のレセプタ104を備えている。レセプタ104は、上述したレセプタ101aと同様、帯状の部材を屈曲してなるU字状をなし、重力以外の荷重が加わっていない状態(自然状態)では、第1接続部217Bのシールド保持部2170および芯線保持部2171の外周のなす径よりも小さい幅の中空空間を形成している。接続基板101Bは、図16に示すように、絶縁部2176a〜2176cの幅に応じたピッチでレセプタ104が配置されている。
【0087】
以上説明した本変形例1によれば、上述した実施の形態2により得られる効果を奏するとともに、絶縁部2176a〜2176cの幅が互いに異なるようにしたので、接続基板101Bに対する第1接続部217Bの配置を逆にして接続しようとすると、絶縁部2176a〜2176cとレセプタ104とが干渉するため、逆差しを防止して、接続基板101Bに対する第1接続部217Bの長手方向の位置と向きとを一層確実に位置決めすることができる。
【0088】
(実施の形態2の変形例2)
図17は、本発明の実施の形態2の変形例2に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。上述した実施の形態2では、中空円柱状をなす絶縁部2176が設けられているものとして説明したが、この形状に限らない。本変形例2に係る第1接続部217Cは、複数の絶縁部2176dにおける中心軸方向の端部が面取りされてなる。
【0089】
絶縁部2176dは、絶縁性の材料を用いて形成され、中空円柱状をなしている。絶縁部2176dは、複数の同軸ケーブル216aを挿通可能な中空空間を形成する内部壁面を有する。絶縁部2176dは、外周のなす径が、シールド保持部2170および芯線保持部2171の外周のなす径よりも大きく、かつ中空円柱の中心軸方向の端部(外縁)が面取りされている。絶縁部2176dは、導電性材料からなる本体部の外表面を絶縁性の材料によって被覆してなるものであってもよい。
【0090】
以上説明した本変形例2によれば、上述した実施の形態2により得られる効果を奏するとともに、絶縁部2176dの端部が面取りされているため、第1接続部217Cを含む多芯同軸ケーブル216を挿入部21に挿入した際の挿入部21および多芯同軸ケーブル216の損傷を一層確実に抑制することができる。
【0091】
なお、本変形例2では、多芯同軸ケーブル216を挿入部21に挿入した際の挿入部21および多芯同軸ケーブル216の損傷を一層確実に抑制する構成として、絶縁部2176dの端部が面取りされている構成を説明したが、このほか、実施の形態2の絶縁部2176を、軟性樹脂を用いて形成することによって、挿入部21の内部との干渉を抑制するものであってもよい。
【0092】
上述した実施の形態2および変形例1,2では、第1接続部217を例に挙げて説明したが、第2接続部218に対しても適用可能である。第1および第2接続部の絶縁部の外周の径を、シールド保持部2170および芯線保持部2171の外周のなす径よりも大きくしてもよいし、第1および第2接続部のうちのいずれか一方の絶縁部の外周のなす径を大きくするものであってもよい。第1および第2接続部のうちのいずれか一方の絶縁部の外周のなす径を大きくすれば、第1および第2接続部を区別する際の視認性を向上することができる。
【0093】
(実施の形態3)
上述した実施の形態1の多芯同軸ケーブル216では、隣り合う第1接続部217同士の間、および第1接続部217と第2接続部218との間において、複数の同軸ケーブル216aが露出するものとして説明したが、同軸ケーブル216aの断線を抑制するための部材を設けるようにしてもよい。本実施の形態3では、同軸ケーブル216aが露出している部分に、チューブ部材を設ける。図18は、本発明の実施の形態3に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。
【0094】
図18に示すように、隣り合う第1接続部217の間の同軸ケーブル216aが露出している部分には、チューブ部材400が設けられている。チューブ部材400は、例えば熱収縮チューブにより構成される被覆部材である。なお、本実施の形態3では、第1接続部217の長手方向(同軸ケーブル216aが延びる方向)の端部において、チューブ部材400を取り付けるための中空円柱状をなして突出する凸部401が設けられているものとして説明する。第1接続部217同士を接続する場合は、例えばこの凸部401の外周を覆うように熱収縮前のチューブ部材400を設けることによって、隣り合う第1接続部217の間で露出する複数の同軸ケーブル216aの外周を被覆する。その後、チューブ部材400を熱収縮させて凸部401に圧着させることによって二つの凸部401の間にチューブ部材400を配設する。第1接続部217と第2接続部218との間も同様にして、この間で露出する複数の同軸ケーブル216aの外周を被覆する。
【0095】
また、図18に示すように、チューブ部材400は、多芯同軸ケーブル216の外皮304と第1接続部217との間で露出している同軸ケーブル216aを被覆してもよい。このようにして、多芯同軸ケーブル216において露出しているすべての同軸ケーブル216aをチューブ部材400で被覆することが可能である。
【0096】
以上説明した本実施の形態3によれば、上述した実施の形態1により得られる効果を奏するとともに、チューブ部材400が、隣り合う第1接続部217の間や、第1接続部217と第2接続部218との間、および/または多芯同軸ケーブル216の外皮304と第1接続部217との間で露出している同軸ケーブル216aを被覆するようにしたので、外部からの荷重などによる同軸ケーブル216aの断線を抑制することができる。
【0097】
(実施の形態4)
上述した実施の形態3では、同軸ケーブル216aが露出している部分に、チューブ部材400を設けることによって同軸ケーブル216aの断線を抑制するものとして説明したが、さらに防水機能を付与するようにしてもよい。本実施の形態4では、同軸ケーブル216aが露出している部分に、防水性を有するチューブ部材を設ける。図19は、本発明の実施の形態4に係る超音波内視鏡の要部の構成を示す模式図である。なお、本実施の形態4においても、第1接続部217の長手方向の端部において、チューブ部材500を取り付けるための中空円柱状をなして突出する凸部401が設けられているものとして説明する。
【0098】
図19に示すように、隣り合う第1接続部217の間の同軸ケーブル216aが露出している部分には、チューブ部材500が設けられている。チューブ部材500は、防水性を有するチューブ、例えばポリイミドからなるチューブにより構成される被覆部材である。第1接続部217同士を接続する場合は、例えばこの凸部401の外周を覆うようにチューブ部材500を設けることによって、隣り合う第1接続部217の間で露出する複数の同軸ケーブル216aの外周を被覆する。その後、カシメ部材501によって、チューブ部材500をカシメて凸部401に密着させることによって、凸部401にチューブ部材500を配設する。これにより、第1接続部217とチューブ部材500の内部とがなす空間が密閉され、外部に露出した同軸ケーブル216aに対して防塵性および防水性を付与することができる。第1接続部217と第2接続部218との間も同様にして、この間で露出する複数の同軸ケーブル216aの外周を被覆する。また、多芯同軸ケーブル216の外皮304(図18参照)と第1接続部217との間で露出している同軸ケーブル216aをチューブ部材500により被覆してもよい。このようにして、多芯同軸ケーブル216において露出しているすべての同軸ケーブル216aをチューブ部材500で被覆することが可能である。
【0099】
以上説明した本実施の形態4によれば、上述した実施の形態1により得られる効果を奏するとともに、防水性を有するチューブ部材500が、隣り合う第1接続部217の間や、第1接続部217と第2接続部218との間、および/または多芯同軸ケーブル216の外皮304と第1接続部217との間で露出している同軸ケーブル216aを被覆するようにしたので、外部からの荷重などによる同軸ケーブル216aの断線を抑制するとともに、防水性および防塵性を付与することができる。
【0100】
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態および変形例によってのみ限定されるべきものではない。本発明は、以上説明した実施の形態および変形例には限定されず、特許請求の範囲に記載した技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な実施の形態を含みうるものである。また、実施の形態および変形例の構成を適宜組み合わせてもよい。
【0101】
また、上述した実施の形態1〜4では、第1接続部および第2接続部からなる複数のコネクタを有するものとして説明したが、例えば、第2接続部218のみの一つのコネクタとし、複数の同軸ケーブル216aを、複数の芯線保持部によって保持する構成であってもよい。この場合、コネクタは、導電部と絶縁部とが連続して配列されてなる筒状をなす。また、シールド保持部のみを独立させて、芯線保持部のみのコネクタとしてもよい。
【0102】
また、上述した実施の形態1〜4では、シールド保持部2170,2180が、接続対象の複数の同軸ケーブル216aのシールド301を一括して保持するものとして説明したが、接続対象の同軸ケーブル216aの本数に応じてシールド保持部2170,2180を設けて、それぞれが異なる同軸ケーブル216aのシールド301を保持するものであってもよいし、接続対象の複数の同軸ケーブル216aを複数組に分けて、この組数に応じたシールド保持部2170,2180を設けて、各シールド保持部が組ごとにそれぞれシールド301を保持するものであってもよい。この場合、導電部としての複数のシールド保持部は、一つ、または組をなす複数のシールド301と電気的に接続することになり、シールド保持部の数に応じてレセプタも設けられることになる。
【0103】
また、上述した実施の形態1〜4では、超音波を出射するとともに、外部から入射した超音波をエコー信号に変換するものとして圧電素子を例に挙げて説明したが、これに限らず、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)的に製造した素子、例えばC−MUT(Capacitive Micromachined Ultrasonic Transducers)であってもよい。
【0104】
また、超音波内視鏡として、光学系のない細径の超音波ミニチュアプローブを適用してもよい。超音波ミニチュアプローブは、通常、胆道、胆管、膵管、気管、気管支、尿道、尿管へ挿入され、その周囲臓器(膵臓、肺、前立腺、膀胱、リンパ節等)を観察する際に用いられる。
【0105】
また、超音波内視鏡として、被検体の体表から超音波を照射する体外式超音波プローブを適用してもよい。体外式超音波プローブは、通常、腹部臓器(肝臓、胆嚢、膀胱)、乳房(特に乳腺)、甲状腺を観察する際に用いられる。
【産業上の利用可能性】
【0106】
以上のように、本発明にかかる超音波プローブユニット、超音波内視鏡および超音波プローブユニットの製造方法は、品質劣化を抑制し、かつ容易に製造を行うのに有用である。
【符号の説明】
【0107】
1 内視鏡システム
2 超音波内視鏡
3 超音波観測装置
4 内視鏡観察装置
5 表示装置
6 光源装置
7 超音波振動子
21 挿入部
22 操作部
23 ユニバーサルコード
24 連結部
31 超音波ケーブル
41 ビデオケーブル
61 光ファイバケーブル
211 先端部
212 湾曲部
213 可撓管部
214 超音波振動子モジュール
215 内視鏡モジュール
216 多芯同軸ケーブル
216a 同軸ケーブル
217,217A,217B,217C 第1接続部
218 第2接続部
221 湾曲ノブ
222 操作部材
223 処置具挿入口
300 芯線ジャケット
301 シールド
302 内皮
303 芯線
304 外皮
2170,2180 シールド保持部
2171,2181〜2183 芯線保持部
2172,2176,2176a〜2176d,2184 絶縁部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19

【手続補正書】
【提出日】2018年8月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体内に挿入される挿入部の先端に設けられ、超音波を送受信する超音波振動子と、
前記超音波振動子から延びる複数のケーブルと、
導電部および絶縁部が交互に配置されてなる筒状のコネクタであって、前記複数のケーブルを内部に挿通するとともに、該複数のケーブルを互いに異なる導電部と電気的に接続してなる複数のコネクタと、
前記ケーブルの一部および前記コネクタの一部を被覆する被覆部材と、
を備え
複数の前記コネクタは、前記複数のケーブルが延びる方向に沿って配置されるとともに、隣り合うコネクタ間に間隔が設けられており、
前記被覆部材は、複数の前記コネクタの間に設けられ、前記ケーブルにおける、隣り合うコネクタ間で露出する部分を被覆するとともに、前記コネクタにおける、前記複数のケーブルが延びる方向の端部を被覆する
ことを特徴とする超音波内視鏡
【請求項2】
前記被覆部材は、防水性を有する材料を用いて形成されており、前記コネクタに密着している
ことを特徴とする請求項に記載の超音波内視鏡
【請求項3】
前記ケーブルは、芯線およびシールドを有し、
前記コネクタは、複数の前記導電部のうち、端部に設けられた導電部が前記シールドと電気的に接続し、残りの導電部が、互いに異なる前記芯線と接続している
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波内視鏡
【請求項4】
前記被覆部材は、前記超音波振動子と前記コネクタとの間で露出する前記ケーブルを被覆して防水する第2の被覆部材、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の超音波内視鏡。
【請求項5】
被検体内に挿入される挿入部の先端に設けられ、超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子から延びる複数のケーブルと、前記複数のケーブルを電気的に接続する複数のコネクタと、前記ケーブルの一部および前記コネクタの一部を被覆する被覆部材と、を備えた超音波内視鏡の製造方法であって、
筒状をなす導電部に前記複数のケーブルを挿通するとともに、前記複数のケーブルのうちのいずれかのケーブルと前記導電部とを電気的に接続する接続ステップと、
筒状をなす絶縁部に前記複数のケーブルを挿通するとともに、該絶縁部を前記導電部に取り付ける絶縁部取付ステップと、
前記接続ステップおよび前記絶縁部取付ステップを交互に繰り返すことによってそれぞれ作成される前記複数のコネクタであって、前記複数のケーブルが延びる方向に沿って配置するとともに、隣り合うコネクタ間で間隔を設けて複数配置した複数のコネクタを形成するコネクタ形成ステップと、
前記ケーブルにおける、隣り合うコネクタ間で露出する部分、および、前記コネクタにおける、前記複数のケーブルが延びる方向の端部を被覆部材によって被覆する被覆ステップと、
を含むことを特徴とする超音波内視鏡の製造方法。
【国際調査報告】