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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2017年9月8日
【発行日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】ドラム式洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/02 20060101AFI20181130BHJP
【FI】
   D06F33/02 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】23
【出願番号】特願2018-503411(P2018-503411)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2017年3月3日
(31)【優先権主張番号】特願2016-41675(P2016-41675)
(32)【優先日】2016年3月4日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2016-41676(P2016-41676)
(32)【優先日】2016年3月4日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100170494
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 浩夫
(72)【発明者】
【氏名】中間 啓人
(72)【発明者】
【氏名】尾関 祐仁
(72)【発明者】
【氏名】縄田 英樹
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA01
3B167AA05
3B167AB06
3B167AE05
3B167AE07
3B167AE12
3B167AE13
3B167BA43
3B167BA48
3B167BA62
3B167HA11
3B167HA31
3B167HA53
3B167JA02
3B167JA03
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3B167JA32
3B167JA36
3B167JA53
3B167JB02
3B167JB03
3B167JB15
3B167JC03
3B167JC22
3B167KA02
3B167KA18
3B167KA52
3B167KA71
3B167KA84
3B167KA90
3B167KB02
3B167LA08
3B167LC02
3B167LC05
3B167LC08
3B167LC09
3B167LD12
3B167LD13
3B167LE07
3B167LF30
3B167LG08
(57)【要約】
ドラム式洗濯機は、洗濯物を収納し回転する回転ドラムと、洗濯物が投入される投入口と、回転ドラムを駆動するモータと、モータの動作を制御し、洗濯、すすぎ及び脱水を含む複数の工程の中から選択された、一又は二以上の工程を有する洗濯運転を実行する制御部と、を備える。制御部は、洗濯運転の完了後、第1の布ほぐし工程を実行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物を収納し回転する回転ドラムと、
前記洗濯物が投入される投入口と、
前記回転ドラムを駆動するモータと、
前記モータの動作を制御し、洗い、すすぎ及び脱水を含む複数の工程の中から選択された、一又は二以上の工程を有する洗濯運転を実行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記洗濯運転の完了後、第1の布ほぐし工程を実行するよう構成された、
ドラム式洗濯機。
【請求項2】
前記制御部は、
前記洗濯運転の最終工程として、第2の布ほぐし工程を実行するように構成された、
請求項1に記載のドラム式洗濯機。
【請求項3】
前記第1の布ほぐし工程及び前記第2の布ほぐし工程は、前記洗い工程と比較して、前記回転ドラムの回転数が小さく、かつ、前記回転ドラムの単位時間当たりの駆動割合が高く設定された工程である、
請求項1又は2に記載のドラム式洗濯機。
【請求項4】
前記第1の布ほぐし工程の期間は、前記第2の布ほぐし工程の期間よりも長い期間に設定されている、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
【請求項5】
前記制御部は、
所定の信号が入力された場合に、前記第1の布ほぐし工程を実行しないように構成された、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
【請求項6】
前記投入口の開閉を検知する開閉検知部をさらに有し、
前記所定の信号は、前記開閉検知部から入力され、前記投入口が開口されたことを示す信号である、
請求項5に記載のドラム式洗濯機。
【請求項7】
人体を検知する人体検知部をさらに有し、
前記所定の信号は、前記人体検知部から入力され、人体が検知されたことを示す信号である、
請求項5に記載のドラム式洗濯機。
【請求項8】
使用者が操作可能な第1のスイッチをさらに有し、
前記所定の信号は、前記第1のスイッチによって入力された停止信号である、
請求項5に記載のドラム式洗濯機。
【請求項9】
前記制御部は、
前記所定の信号が入力されるまで、前記第1の布ほぐし工程を継続して実行するよう構成された、
請求項7又は請求項8に記載のドラム式洗濯機。
【請求項10】
前記制御部に前記第1の布ほぐし工程を実行させる又は実行させないことを、使用者が選択可能に構成された第2のスイッチをさらに有する、
請求項1〜9に記載のドラム式洗濯機。
【請求項11】
前記制御部に前記第1の布ほぐし工程を実行させる又は実行させないことを、使用者が選択可能に構成された第2のスイッチをさらに有し、前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチを兼ねるよう構成された、
請求項8に記載のドラム式洗濯機。
【請求項12】
前記制御部は、
前記所定の信号が入力されたとき、又は前記第1の布ほぐし工程の終了時、のいずれか早い方のときに、前記第1の布ほぐし工程の実行を停止するよう構成された、
請求項5〜11のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
【請求項13】
前記制御部は、
前記第1の布ほぐし工程の実行を停止する場合に、前記ドラム式洗濯機の電源も切るよう構成された、
請求項5〜12のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
【請求項14】
前記制御部は、
前記洗濯運転の完了後、所定期間が経過後に前記第1の布ほぐし工程を実行するよう構成された、
請求項1〜13のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、回転ドラム内に洗濯物が投入され、洗い、すすぎなどの各工程が実行されることで、洗濯を行うドラム式洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のドラム式洗濯機では、洗浄性能を向上させるために、洗濯液を高濃度状態にして洗いを行う制御方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図8は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の断面図である。
【0004】
図8に示す洗濯機においては、回転ドラム101内に洗濯物が投入され、電源が投入されることで、洗濯機の運転がスタートする。そして、回転ドラム101内の水位が、所定の水位になるように給水されるとともに、回転ドラム101が回転数N1(53r/min)で駆動される。洗濯機の洗い工程においては、洗濯物に水が吸収されるため、水を補給しながら、回転ドラム101が駆動される。回転ドラム101内の洗濯物は、回転ドラム101が回転することで、持ち上げられて水面上に落下する。洗い工程が終了すると、水受け槽103内の洗濯水が排水される。また、すすぎ工程においても、洗い工程と同様の動作が行われる。脱水工程では、回転ドラム101は高速で回転駆動され、洗濯物は回転ドラム101の内側の外周部に張り付き、遠心力によって脱水される。
【0005】
脱水工程の終了後、回転ドラム101は、洗い工程の回転数N1(53r/min)より低い回転数N3(例えば、48r/min)で、洗い工程の回転ドラムの単位時間当たりの駆動割合、すなわち稼働率(例えば、20秒正転駆動、3秒停止、20秒反転駆動、3秒停止という動作が行われる場合、稼働率は40秒/46秒=87%)と同等もしくは高い稼働率(例えば、43秒回転駆動、3秒停止の場合、稼働率は43秒/46秒=93%)で、所定時間(例えば、2分間)の間、回転駆動される。
【0006】
回転ドラム101は、脱水工程の終了後、前述のように洗い工程より低い回転数での回転、及び停止を繰り返す。これにより、回転ドラム101の内側の外周上部に張り付いている洗濯物は、回転ドラム101の停止中に外周上部から剥離されて落下する。
【0007】
また、回転ドラム101の回転中は、絡まった洗濯物が互いにもみほぐされる。また、回転ドラム101が回転することで、回転ドラム101の内側の外周部に張り付いている洗濯物は、徐々に外周部から剥離されて落下し、ほぐされる。
【0008】
さらに、回転ドラム101が、洗い工程とほぼ同等もしくは高い稼働率で回転することで、洗濯物がもみほぐされる時間が増える。従って、回転ドラム101の内側の外周部に張り付いている洗濯物が外周部から剥離されて落下しやすくなり、洗濯物のほぐし効果が高まる。
【0009】
上記の工程が実行されることにより、脱水工程終了後に回転ドラム101に張り付いている洗濯物を下に落とし、布の絡みを少なくすることができる。これによって、洗濯物を回転ドラム101から取り出しやすくすることができる。また、洗濯物のしわも少なくなるため、脱水終了後の洗濯物の取扱いが簡単になる。さらに、洗濯物の毛倒れを少なくし、風合いを柔らかくして仕上がりをよくすることができる。
【0010】
しかしながら、上記従来の洗濯機では、洗濯物をほぐす工程において、回転ドラム101の回転数が小さいことから、洗濯物のタオルの毛倒れを少なくし、風合いを柔らかくして仕上がりをよくすることが十分にはできない。
【0011】
また、脱水工程の終了後に行われるほぐし工程は、長く実施すればするほど、洗濯物、特にタオルの風合いが良好になる。しかし、脱水工程が終了後のほぐし運転を含めた、全体としての洗濯運転時間には、制約がある。従って、従来の洗濯機におけるほぐし工程の時間としては、洗濯物の仕上がりを考慮した場合に十分な時間が設定されていない。
【0012】
また、洗濯を行う使用者は、洗濯運転が完了するまで洗濯機の前で待機していることはほとんどない。一般的には、使用者は、洗濯機に洗剤を投入後は、洗濯機の前から立ち去ることが多い。また、急いでいる場合を除き、使用者は、洗濯運転の終了直後に洗濯機から洗濯物を取り出すことは少ない。すなわち、洗濯物は、洗濯運転の終了後、洗濯機の中で一定時間放置されていることが多い。
【0013】
そして、ほぐし工程により洗濯物の風合いが向上したにもかかわらず、洗濯運転の終了後に放置されることで、衣類が重なった状態が長い間継続すると、ほぐし工程による効果は著しく低下する。すなわち、一度ほぐされた洗濯物の毛倒れが再び発生し、定着する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開平11−156081号公報
【発明の概要】
【0015】
本開示は、上記のような問題を解決するもので、洗濯物の仕上がりを良くすることができるドラム式洗濯機を提供する。
【0016】
具体的には、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、洗濯物を収納し回転する回転ドラムと、洗濯物が投入される投入口と、回転ドラムを駆動するモータと、モータの動作を制御し、洗濯、すすぎ及び脱水を含む複数の工程の中から選択された、一又は二以上の工程を有する洗濯運転を実行する制御部と、を備える。制御部は、洗濯運転の完了後、第1の布ほぐし工程を実行するよう構成されている。
【0017】
このような構成により、洗濯運転時間の短縮化及び洗濯物の仕上がりの両立を図ることができる。
【0018】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、制御部は、洗濯運転の最終工程として、第2の布ほぐし工程を実行するよう構成されていてもよい。
【0019】
このような構成により、洗濯運転として布ほぐし工程が実行される場合であっても、追加で布ほぐし工程が実行されるため、洗濯物がよくほぐされ、洗濯物の仕上がりがさらに向上する。
【0020】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、第1の布ほぐし工程及び第2の布ほぐし工程は、洗い工程と比較して、回転ドラムの回転数が小さく、かつ、回転ドラムの単位時間当たりの駆動割合が高く設定された工程として構成されていてもよい。
【0021】
このような構成によって、洗濯物が効率よくもみほぐされ、洗濯物の仕上がりを向上することができる。
【0022】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、第1の布ほぐし工程の期間は、第2の布ほぐし工程の期間よりも長い期間に設定されていてもよい。
【0023】
このような構成により、洗濯運転の運転時間を短くしつつ、場合に応じて布ほぐし工程の時間を十分長く確保できる。従って、短い洗濯運転時間と洗濯物の仕上がりの風合いとを両立させることが可能である。
【0024】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、制御部は、所定の信号が入力された場合に、第1の布ほぐし工程を実行しないよう構成されていてもよい。
【0025】
このような構成によって、洗濯運転が終了後は、その後に布ほぐし工程が追加で実行されても影響のない場合にのみ第1の布ほぐし工程が実行されるため、使用者が不便を感じることがない。
【0026】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、投入口の開閉を検知する開閉検知部をさらに有し、所定の信号は、開閉検知部から入力され、投入口が開口されたことを示す信号として構成されていてもよい。
【0027】
このような構成により、使用者によってドアが開けられた場合には、第1の布ほぐし工程は実行されないため、使用者が不便を感じることがない。
【0028】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、人体を検知する人体検知部をさらに有し、所定の信号は、人体検知部から入力され、人体が検知されたことを示す信号として構成されていてもよい。
【0029】
このような構成によって、使用者がドラム式洗濯機の周囲にいる場合には、第1の布ほぐし工程は実行されないため、使用者が不便を感じることがない。
【0030】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、使用者が操作可能な第1のスイッチをさらに有し、所定の信号は、第1のスイッチによって入力された停止信号として構成されていてもよい。
【0031】
このような構成によって、第1の布ほぐし工程が実行された場合であっても、使用者によって第1の布ほぐし工程を停止させることができるため、ドラム式洗濯機の使い勝手が向上する。
【0032】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、制御部は、所定の信号が入力されるまで、第1の布ほぐし工程を継続して実行するよう構成されていてもよい。
【0033】
このような構成によって、使用者が洗濯物を取り出す可能性が低い場合に、第1の布ほぐし工程が継続して実行されるため、洗濯物の仕上がりが向上する。
【0034】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、制御部に第1の布ほぐし工程を実行させる又は実行させないことを、使用者が選択可能に構成された第2のスイッチをさらに有していてもよい。
【0035】
このような構成によって、使用者が、第1の布ほぐし工程を実行させる又は実行させないことを選択できるため、ドラム式洗濯機の使い勝手が向上する。
【0036】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、第2のスイッチは、第1のスイッチを兼ねるよう構成されていてもよい。
【0037】
このような構成により、使用者が操作するスイッチの数が増えないため、ドラム式洗濯機の使い勝手が向上する。
【0038】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、制御部は、所定の信号が入力されたとき、又は第1の布ほぐし工程の終了時、のいずれか早い方のときに、第1の布ほぐし工程の実行を停止するよう構成されていてもよい。
【0039】
このような構成によって、第1の布ほぐし工程が不要に長時間実行されることがない。
【0040】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、制御部は、第1の布ほぐし工程の実行を停止する場合に、ドラム式洗濯機の電源も切るように構成されていてもよい。
【0041】
このような構成によって、ドラム式洗濯機が電力を不要に消費することがない。
【0042】
また、本開示の実施の形態の一例によるドラム式洗濯機は、制御部は、洗濯運転の完了後、所定期間が経過後に第1の布ほぐし工程を実行するよう構成されていてもよい。
【0043】
このような構成によって、洗濯運転が完了した後の所定期間は第1の布ほぐし工程が実行されない。従って、使用者が所定期間内に洗濯物を取り出しに戻ってきた場合には、ドラム式洗濯機は停止しているので、洗濯運転が完了していないと勘違いすることがない。また、使用者が第1の布ほぐし工程を強制終了する必要もないため、ドラム式洗濯機の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1図1は、本開示の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の断面構成を示す図である。
図2図2は、本開示の実施の形態1におけるドラム式洗濯機のブロック図である。
図3図3は、本開示の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の布ほぐし工程の動作を示すタイムチャートである。
図4図4は、本開示の実施の形態2におけるドラム式洗濯機の布ほぐし工程の動作を示すタイムチャートである。
図5図5は、本開示の実施の形態3におけるドラム式洗濯機の断面構成を示す図である。
図6図6は、本開示の実施の形態3におけるドラム式洗濯機のブロック図である。
図7図7は、本開示の実施の形態3におけるドラム式洗濯機の布ほぐし工程の動作を示すタイムチャートである。
図8図8は、従来の洗濯機の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本開示が限定されるものではない。
【0046】
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の断面構成を示す図、図2は、本開示の実施の形態1におけるドラム式洗濯機のブロック図、図3は、本開示の実施の形態1におけるドラム式洗濯機のほぐし工程の動作を示すタイムチャートである。
【0047】
[ドラム式洗濯機の構成]
図1に示すように、ドラム式洗濯機1の前面には、使用者が洗濯物を投入するための投入口23と、投入口23を覆うドア24が設けられている。さらに、ドラム式洗濯機1には、ドア24の開閉を検知する開閉検知部30が設けられている。
【0048】
また、ドラム式洗濯機1の内部には、水受け槽2が配設されている。水受け槽2の内側には、洗濯槽として、回転ドラム3が水平な回転軸によって回転可能な状態で配設されている。
【0049】
回転ドラム3は、回転ドラム3の背面に接続されたモータ4により駆動される。回転ドラム3の外周面には、複数の通孔が設けられている。回転ドラム3の内壁面には、複数個の突起板が設けられている。回転ドラム3は、洗い工程、脱水工程及び乾燥工程において、それぞれ洗濯槽、脱水槽及び乾燥槽として機能する。
【0050】
水受け槽2の後部側の下部には、取水口5が接続されている。取水口5は、排水弁6によって開閉される排水管7に接続される。取水口5と排水弁6との間には、循環経路9が連通している。循環経路9は、取水口5から取り込まれた洗濯水を回転ドラム3に吐出する吐出口8に接続されている。
【0051】
循環ポンプ10が駆動されることにより、水受け槽2内の洗濯水は、循環経路9を通って回転ドラム3内に循環シャワーとして吐出される。これにより、回転ドラム3内の洗濯物に循環水をかけることができる。
【0052】
また、水受け槽2の上方には、給水弁11が設けられている。水位検知部12(図2参照)は、水受け槽2内の水位を検知するものである。
【0053】
図2に示すように、制御部13は、マイクロコンピュータで構成された制御手段14、パワースイッチング部15、入力設定部16、表示部17、及び記憶部18を有する。制御部13は、パワースイッチング部15を介して、モータ(M)4、排水弁(P1)6、循環ポンプ(P2)10及び給水弁(FV)11等の動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、及び脱水後の布ほぐし等の一連の工程を実行する。
【0054】
なお、図2では、制御部13は、入力設定部16及び表示部17を含むように構成された例を示しているが、これらを含まないように構成されていてもよい。
【0055】
入力設定部16は、使用者がドラム式洗濯機1の洗濯運転のコース等を設定するためのものである。制御部13は、入力設定部16から情報が入力されると、その情報に基づいて、表示部17を制御して表示を行い、表示された内容を使用者に知らせる。
【0056】
記憶部18は、制御手段(マイクロコンピュータ)14がプログラムの演算処理をするのに必要なデータを記憶している。
【0057】
なお、ドラム式洗濯機1は、商用電源19に接続されており、使用者は、電源スイッチ20によって、電源をオン(ON)又はオフ(OFF)することができる。
【0058】
また、制御部13には、回転ドラム3の回転数を検知する回転数検知部21、及び、回転ドラム3内の水位を検知する水位検知部12からそれぞれ信号が入力される。制御部13は、回転数検知部21からの情報に基づいて、パワースイッチング部15を介して回転ドラム3の回転数を制御する。
【0059】
また、ドラム式洗濯機1には、使用者が、制御部13に後述の第1の布ほぐし工程を実行させる又はさせないことを選択可能な、ON/OFFスイッチ22が設けられている。
【0060】
ON/OFFスイッチ22は、ON/OFFスイッチ22がONの場合には、例えば、ON/OFFスイッチ22が点灯し、OFFの場合には消灯するよう構成されている。これによって、現在、第1の布ほぐし工程による運転が有効又は無効のいずれの状態であるのか、使用者が一目で分かるようになっている。
【0061】
また、ON/OFFスイッチ22は、第1の布ほぐし工程による運転の実行中には点灯している。そして、その状態において、使用者がON/OFFスイッチ22を押すことにより、現在運転中の第1の布ほぐし工程の運転を停止させることができる。
【0062】
[ドラム式洗濯機の動作]
以上のように構成されたドラム式洗濯機1の動作について、以下に説明する。
【0063】
まず、使用者がドラム式洗濯機1のドア24を開け、投入口23から洗濯物を投入する。そして、使用者が電源スイッチ20によりドラム式洗濯機1の電源をONにすると、入力設定部16において使用者が洗濯運転のコース等を入力できるようになる。制御部13は、入力設定部16からの情報に基づいて表示部17に表示をさせ、表示内容を使用者に知らせる。
【0064】
また、使用者が、ON/OFFスイッチ22を押すと、ON/OFFスイッチ22が点灯する。これにより、例えば、洗濯運転の終了後に所定時間の間、投入口23が開口されない場合に、後述の第1の布ほぐし工程が実施される。
【0065】
以下では、使用者が洗濯運転のコースとして、例えば、「おまかせコース(ほぐしあり)」を選択して決定し、洗濯運転のスタートボタンを押した場合について説明する。なお、「おまかせコース(ほぐしあり)」は、洗濯運転の最終工程として、後述の第2の布ほぐし工程を含むものである。
【0066】
洗濯運転が開始すると、まず、洗い工程における、洗濯物の重量検知が開始される。
【0067】
洗濯物の重量は、制御部13がモータ4を制御して、洗濯物とともに回転ドラム3を回転させた時の、モータ4の電流信号の大きさを検出することによって検知される。
【0068】
また、制御部13は、洗濯物の重量の判定結果に基づいて、洗い時間、洗剤量及び柔軟剤量を決定する。制御部13は、これらを表示部17に表示させて使用者に知らせる。制御部13は、使用者が洗剤及び柔軟剤を投入するのに要する時間を考慮し、所定時間(例えば1分)経過した後に、給水の準備を開始する。
【0069】
制御部13からの信号によって給水弁11が開けられると、給水が開始される。給水弁11を通過した水は、洗剤収納部を通って水受け槽2内に溜められていく。給水弁から給水された水が洗剤収納部を通ることで、洗剤収納部に収納された洗剤は、給水された水と一緒に水受け槽2に流し込まれる。
【0070】
制御部13は、回転ドラム3及び循環ポンプ10を駆動させる。これにより、水受け槽2内の洗濯水は、循環経路9を通って回転ドラム3内に循環シャワーとして吐出される。
【0071】
制御部13は、水位検知部12による検知結果に基づいて、給水弁11を開閉することで、給水量をコントロールする。また、制御部13は、回転ドラム3を回転させることでタンブリングを行う。これにより、洗濯物の洗い工程が行われる。さらに、制御部13は、洗い工程の時間をカウントする。
【0072】
制御部13は、洗い工程における洗い時間が所定時間を経過したと判断すると、排水弁6を制御して排水弁6を開く。水受け槽2内の洗濯水は、排水管7を通して排水され、洗い工程が終了する。
【0073】
使用者によって、すすぎ工程が2回行われるように設定されている場合、洗い工程の最後で排水が完了すると、1回目のすすぎが開始される。すすぎの開始に際しては、まず、中間脱水が行われる。
【0074】
制御部13は、回転ドラム3を回転させ、バランスコントロールを経て所定回転数である900r/minまで回転ドラム3の回転数を上昇させる。そして、回転ドラム3が、900r/minにおいて所定時間の間回転されることで、中間脱水が行われる。
【0075】
このような中間脱水が行われることで、洗濯物に残存している洗濯水はドラム式洗濯機1の外に排出され、洗濯物に含まれる洗濯水は少なくなる。
【0076】
制御部13は、回転ドラム3を900r/minで所定時間の間回転させた後、モータ4を制御して、回転ドラム3の回転を停止させる。
【0077】
回転ドラム3が停止して中間脱水が終了した後、制御部13は、給水弁11を制御して給水弁11を開く。給水弁11を通過した水は、洗剤収納部を通って水受け槽2内に溜められていく。
【0078】
制御部13は、回転ドラム3を制御して、例えば、30r/minで回転ドラム3の回転を開始させる。
【0079】
また、制御部13は、循環ポンプ10を駆動させる。これにより、水受け槽2の洗濯水は、循環経路9を通って回転ドラム3内に循環シャワーとして吐出される。
【0080】
制御部13は、水位検知部12の検知結果に基づいて、回転ドラム3内の水位が所定水位に到達したと判断すると、給水弁11を閉じる。これにより、水受け槽2への給水が停止される。このとき、回転ドラム3は、正逆回転を繰り返しながら回転を継続する。
【0081】
制御部13は、1回目のすすぎを開始してから所定時間が経過したと判断すると、1回目のすすぎが終了したと判断する。そして、制御部13が排水弁6を制御して排水弁6を開くことで、水受け槽2に溜まっているすすぎ水が排水される。
【0082】
すすぎ水の排水が完了すると、2回目のすすぎのための中間脱水が開始される。制御部13は、1回目のすすぎのための中間脱水と同様に、回転ドラム3を回転させ、バランスコントロールを経て所定回転数である900r/minまで回転ドラム3の回転数を上昇させる。そして、回転ドラム3が、900r/minにおいて所定時間の間、回転されることで、中間脱水が行われる。
【0083】
このような中間脱水が行われることで、洗濯物に残存している洗濯水はドラム式洗濯機1の外に排出され、洗濯物に含まれる洗濯水は少なくなる。
【0084】
制御部13は、回転ドラム3を900r/minで所定時間の間、回転させた後、モータ4を制御して、回転ドラム3の回転を停止させる。
【0085】
回転ドラム3が停止して中間脱水が終了した後、制御部13は、給水弁11を制御して給水弁11を開き、給水を開始する。給水された水は、洗剤収納部を通って水受け槽2に溜められていく。
【0086】
制御部13は、回転ドラム3を制御して、例えば、30r/minで回転ドラム3の回転を開始させる。
【0087】
また、制御部13は、循環ポンプ10を駆動させる。これにより、水受け槽2の洗濯水は、循環経路9を通って回転ドラム3内に循環シャワーとして吐出される。
【0088】
制御部13は、水位検知部12の検知結果に基づいて、回転ドラム3内の水位が所定水位に到達したと判断すると、給水弁11を閉じる。これにより、水受け槽2への給水が停止される。このとき、回転ドラム3は、正逆回転を繰り返しながら回転を継続する。
【0089】
制御部13は、所定時間が経過したと判断すると、2回目のすすぎが終了したと判断する。そして、制御部13が排水弁6を制御して排水弁6を開くことで、水受け槽2に溜まっているすすぎ水が排水される。
【0090】
すすぎ水の排水が完了すると、次は、最終脱水が開始される。制御部13は、回転ドラム3を回転させ、バランスコントロールを経て回転ドラム3の回転数を上昇させる。制御部13は、共振回転数を考慮しながら、回転ドラム3の回転数を約400r/minまでゆっくり上昇させる。そして、その後、制御部13は、回転ドラム3の回転数を、780r/minまで一気に上昇させる。そして、制御部13は、回転ドラム3の回転数を、所定時間の間、780r/minで保持した後、900r/minまで上昇させる。制御部13は、回転ドラム3を所定時間の間、900r/minで回転させた後、モータ4を制御して回転ドラム3の回転を停止させ、次の第2の布ほぐし工程に移行する。
【0091】
[布ほぐし工程]
以下、第1の布ほぐし工程及び第2の布ほぐし工程について、図3を参照しながら説明する。図3は、本開示の実施の形態1における第2の布ほぐし工程、及びその後実行される第1の布ほぐし工程の動作を示すタイムチャートである。なお、図3の縦軸は回転ドラム3の回転数を表している。また、図3の横軸は、洗濯運転の完了時を基準とした経過時間を表しており、t=0の時点が、洗濯運転の完了時を示す。
【0092】
第1の布ほぐし工程は、洗濯運転の完了後に行われる工程である。また、第2の布ほぐし工程は、洗濯運転の最終工程として行われる工程である。
【0093】
第2の布ほぐし工程は、第1の布ほぐし工程に先立って行われるため、まず、第2の布ほぐし工程について説明する。実施の形態1で説明する「おまかせコース(ほぐしあり)」においては、洗濯運転の最終工程として、第2の布ほぐし工程が含まれている。
【0094】
また、第2の布ほぐし工程が洗濯運転に含まれるため、第2の布ほぐし工程を含む時間が、当該コースの洗濯運転の運転時間となる。従って、洗濯運転全体の運転時間が長くなるのを回避するために、第2の布ほぐし工程は、短い時間(例えば、2分間)の間で行われる(図3のt=t11〜0)。
【0095】
一例として、第2の布ほぐし工程の時間が2分、最終脱水時の回転ドラム3の回転方向が右回転、洗濯物が濡れていない時の洗濯物量が3kgの場合において、第2の布ほぐし工程の動作は、以下の通りである。
【0096】
制御部13は、回転ドラム3の回転を、左回転(60r/min、10秒)→停止(1秒未満)→右回転(60r/min、10秒)→停止(1秒未満)→左回転(60r/min、10秒)→・・・・・→2分経過に伴う停止、のように制御して、第2の布ほぐし工程を実行する。
【0097】
第2の布ほぐし工程の2分間が経過すると、回転ドラム3が停止し、洗濯運転が完了する。そして、制御部13は、ドラム式洗濯機1の電源を切る(t=0)。
【0098】
次に、第1の布ほぐし工程について説明する。
【0099】
上述のように、「おまかせコース(ほぐしあり)」の洗濯運転が完了すると、制御部13は、ドラム式洗濯機1の電源が切れてからの時間を計測する(t=0〜t12)。そして、待機時間として設定された所定時間(例えば、2分間)の間に所定の信号が入力されない場合、電源を入れる。そして、所定時間(例えば、8分間)の間、第1の布ほぐし工程を実行する(t=t12〜t14)。なお、待機時間として設定された上記所定時間の間に所定の信号が入力された場合には、制御部13は、第1の布ほぐし工程は実行しない。
【0100】
実施の形態1では、所定の信号として、開閉検知部30から制御部13に入力され、投入口23が開かれたことを示す信号が用いられる。
【0101】
なお、第1の布ほぐし工程が実行中のときは、ON/OFFスイッチ22は点灯した状態である。
【0102】
第1の布ほぐし工程の動作は、上述の第2の布ほぐし工程の動作と同じである。制御部13は、第1の布ほぐし工程を8分間実行する。制御部13は、8分間が経過した後、第1の布ほぐし工程を終了するとともに、ON/OFFスイッチ22を消灯させる。そして、制御部13は、ドラム式洗濯機1の電源を切る(t=t14)。
【0103】
なお、使用者が、第1の布ほぐし工程の実行中にドラム式洗濯機1の前に戻り、ON/OFFスイッチ22を押すと(t=t13)、制御部13は、ON/OFFスイッチ22を消灯させるとともに回転ドラム3を停止させる。すなわち、制御部13は、第1の布ほぐし工程を強制的に終了させる。また、同時に、制御部13は、ドラム式洗濯機1の電源を切る。この場合、ON/OFFスイッチ22によって制御部13に入力された停止信号が、上述の所定の信号に該当する。
【0104】
また、制御部13は、上述のように、所定の信号である、ON/OFFスイッチ22からの停止信号が入力されるまで、第1の布ほぐし工程を継続して実行する。そして、停止信号が入力されたとき、又は第1の布ほぐし工程の終了時である8分間の経過時、のいずれか早い方のときに、第1の布ほぐし工程の実行を停止する。
【0105】
上述のように、実施の形態1では、所定の信号の入力として使用者が停止信号を入力するためのスイッチ(第1のスイッチ)、及び、第1の布ほぐし工程の実行を有効にする又は無効にするスイッチ(第2のスイッチ)を有している。そして、実施の形態1では、第2のスイッチは、第1のスイッチを兼ねており、ON/OFFスイッチ22として構成されている。
【0106】
なお、第1の布ほぐし工程及び第2の布ほぐし工程は、洗い工程と比較して、回転ドラム3の回転数が小さく、かつ、回転ドラム3の単位時間当たりの駆動割合が高く設定されている。これにより、洗濯物が効率よくほぐされるとともに、洗濯物の仕上がりが向上する。
【0107】
また、上述のように、第1の布ほぐし工程の期間は、第2の布ほぐし工程の期間よりも長い期間に設定されている。
【0108】
[作用効果]
上記のようにドラム式洗濯機1が制御されることにより、洗濯運転が完了した後で、使用者の状況によって第1の布ほぐし工程が実行されるため、洗濯運転時間の短縮化と、洗濯物の仕上がりの向上とを両立することができる。
【0109】
また、洗濯運転の最終工程として第2の布ほぐし工程を含む場合であっても、第1の布ほぐし工程が追加で実行されることで、第1の布ほぐし工程及び第2のほぐし工程を合せた布ほぐし工程の実行時間は、選択された洗濯運転のコースに含まれる第2の布ほぐし工程の時間よりも長く確保される。
【0110】
布ほぐし工程の時間が長い場合、洗濯物がほぐされる時間が長くなる。そして、布ほぐし工程の時間が長くなると、タオル等の毛が寝ていたり、又は、タオル等のパイルが絡んだりしていた場合でも、回転ドラム3の正逆回転によって、又は、他の衣類等との接触によって、タオル等の毛が立ったり、タオル等のパイルの絡みがほぐされたりして、洗濯物の風合いは大きく改善される。
【0111】
また、布ほぐし工程によって、脱水工程時に回転ドラム3の内側に貼り付いたタオル等の洗濯物が、回転ドラム3から剥がされ、洗濯物がほぐされる。さらに、布ほぐし工程によって、脱水工程等で変形した洗濯物の変形を元に戻しつつ、洗濯物がほぐされる。従って、タオル等の洗濯物の風合いが大幅に向上されるので、洗濯物の仕上がりがよくなる。
【0112】
また、第1の布ほぐし工程の期間は、第2の布ほぐし工程の期間よりも長い期間に設定されることから、洗濯運転の運転時間を短くしつつ、場合に応じて布ほぐし工程の時間を十分長く確保できる。従って、短い洗濯運転時間と洗濯物の仕上がりの風合いとを両立させることが可能である。
【0113】
また、ドラム式洗濯機1がON/OFFスイッチ22を有することにより、使用者が、第1の布ほぐし工程の実行を有効にしたり、無効にしたり、又は、第1の布ほぐし工を中断したりすることができる。従って、使用者によるドラム式洗濯機1の利便性が大幅に向上する。
【0114】
また、制御部13は、洗濯運転の完了後、所定期間(待機時間)が経過後に第1の布ほぐし工程を実行するよう構成されている。従って、洗濯運転が完了した後の所定期間は第1の布ほぐし工程が実行されない。このため、使用者が所定期間内に洗濯物を取り出しに戻ってきた場合には、ドラム式洗濯機1は停止しているので、洗濯運転が完了していないと勘違いすることがない。また、使用者が第1の布ほぐし工程を強制終了する必要もないため、ドラム式洗濯機1の使い勝手が向上する。
【0115】
(実施の形態2)
図4は、本開示の実施の形態2におけるドラム式洗濯機の布ほぐし工程の動作を示すタイムチャートである。
【0116】
実施の形態2では、使用者によって選択された洗濯運転コースの洗濯運転に、布ほぐし工程が含まれない場合の例について説明する。
【0117】
なお、実施の形態2において、前述の実施の形態1と同様の構成及び機能については、同じ符号を使い、詳細な説明を省略する。また、ドラム式洗濯機1の全体構成及びブロック図は、図1及び図2に示すものと同じである。
【0118】
制御部13は、すすぎ工程において、すすぎが終了したと判断すると、排水弁6を制御して排水弁6を開く。これにより、水受け槽2に溜まっているすすぎ水が排水される。
【0119】
すすぎ水の排水が完了すると、次は、最終脱水が開始される。制御部13は、回転ドラム3を回転させ、バランスコントロールを経て回転ドラム3の回転数を上昇させる。制御部13は、共振回転数を考慮しながら、回転ドラム3の回転数を約400r/minまでゆっくり上昇させる。そして、その後、制御部13は、回転ドラム3の回転数を、780r/minまで一気に上昇させる。そして、制御部13は、回転ドラム3の回転数を、所定時間の間、780r/minで保持した後、900r/minまで上昇させる。制御部13は、回転ドラム3を所定時間の間、900r/minで回転させた後、モータ4を制御して回転ドラム3の回転を停止させる。これによって、洗濯運転は完了し、制御部13はドラム式洗濯機1の電源を切る。
【0120】
その後、図4に示すように、制御部13は、ドラム式洗濯機1の電源が切れてからの時間を計測する(t=0〜t21)。そして、待機時間として設定された所定時間(例えば1分間)の間、投入口23が開かれていないと判断すると、電源を入れる。そして、所定時間(例えば、10分間)の間、第1の布ほぐし工程が実行される(t=t21〜t23)。
【0121】
なお、第1の布ほぐし工程が実行中のときは、ON/OFFスイッチ22は点灯した状態である。
【0122】
そして、第1の布ほぐし工程の動作は、上述の実施の形態1で説明した動作と同じである。制御部13は、第1の布ほぐし工程を10分間実行する。制御部13は、10分間が経過した後、第1の布ほぐし工程を終了するとともに、ON/OFFスイッチ22を消灯させる。そして、制御部13は、ドラム式洗濯機1の電源を切る。
【0123】
なお、使用者が、第1の布ほぐし工程の実行中にドラム式洗濯機1の前に戻り、ON/OFFスイッチ22を押すと(t=t22)、制御部13は、ON/OFFスイッチ22を消灯させるとともに回転ドラム3を停止させる。すなわち、制御部13は、第1の布ほぐし工程を強制的に終了させる。また、同時に、制御部13は、ドラム式洗濯機1の電源を切る。
【0124】
上述のように、使用者によって選択された洗濯運転コースの洗濯運転に布ほぐし工程が含まれない場合であっても、使用者がすぐに洗濯物を取り出しに来ないときは、第1の布ほぐし工程が実行される。従って、タオル等の洗濯物の風合いが、大幅に向上される。
【0125】
すなわち、脱水が終了した後、洗濯運転においてはほぐしが行われていなかった洗濯物に対して、第1の布ほぐし工程が実行されることで、洗濯物がほぐされることになる。従って、洗濯物の仕上がりを向上させることができる。
【0126】
(実施の形態3)
図5は、実施の形態3におけるドラム式洗濯機の断面構成を示す図、図6は、実施の形態3におけるドラム式洗濯機のブロック図、図7は、実施の形態3におけるドラム式洗濯機の布ほぐし工程の動作を示すタイムチャートである。
【0127】
実施の形態3では、所定の信号入力として、人体検知部からの信号入力を用いる点で実施の形態1又は2と相違する。
【0128】
なお、実施の形態3において、前述の実施の形態1又は実施の形態2と同様の構成及び機能については、同じ符号を使い、詳細な説明を省略する。
【0129】
図5に示すように、ドラム式洗濯機1には、ドラム式洗濯機1の周囲に人がいるかどうかを検知する人体検知部31が設けられている。また、図6に示すように、人体検知部31からの信号は、制御部13に入力される。
【0130】
また、図7では、洗濯運転コースとして、洗濯運転の最終工程に第2のほぐし工程を含むコースが選択されている例を示している。
【0131】
図7に示すように、第2の布ほぐし工程が洗濯運転に含まれるため、第2の布ほぐし工程を含む時間が、当該コースの洗濯運転の運転時間となる。従って、洗濯運転全体の運転時間が長くなるのを回避するために、第2の布ほぐし工程は、短い時間(例えば、2分間)の間で行われる(図7のt=t31〜0)。
【0132】
一例として、第2の布ほぐし工程の時間が2分、最終脱水時の回転ドラム3の回転方向が右回転、洗濯物が濡れていない時の洗濯物量が3kgの場合において、第1の布ほぐし工程及び第2の布ほぐし工程の動作は、以下の通りである。
【0133】
図7に示すように、制御部13は、所定の信号として、2分間の第2の布ほぐし工程が終了する直前で、人体検知部31からドラム式洗濯機1の周囲に人がいることを示す信号が入力されない場合、第1の布ほぐし工程を実行する。
【0134】
すなわち、制御部13は、ドラム式洗濯機1の周囲に使用者がいないと判断した場合、2分間の第2の布ほぐし工程が終了して洗濯運転が完了した後も、継続して回転ドラム3を運転して第1の布ほぐし工程を実行する。制御部13は、所定時間(例えば、8分間)の間、第1の布ほぐし工程を実行する(t=0〜t33)。そして、制御部13は、8分間が経過した後、回転ドラム3の回転を停止して第1の布ほぐし工程を終了するとともに、ドラム式洗濯機1の電源を切る(t=t33)。
【0135】
一方、制御部13は、ドラム式洗濯機1の周囲に使用者がいると判断した場合は、第2の布ほぐし工程が終了した後、回転ドラム3の運転を停止し、ドラム式洗濯機1の電源を切る(t=0)。
【0136】
なお、制御部13は、第1の布ほぐし工程を実行中、すなわち8分間が経過する前に、人体検知部31からの信号に基づいて、ドラム式洗濯機1の前に使用者が存在すると確認すると、回転ドラム3の回転を停止する。すなわち、第1の布ほぐし工程を強制的に終了する。そして、制御部13は、ドラム式洗濯機1の電源を切る(t=t32)。
【0137】
また、制御部13は、回転ドラム3の回転を、左回転(60r/min、10秒)→停止(1秒未満)→右回転(60r/min、10秒)→停止(1秒未満)→左回転(60r/min、10秒)→・・・・・→2分経過直前で、人体検知部31の信号により布ほぐし運転の継続か停止を判断し、停止の場合停止、のように制御して第2の布ほぐし工程を実行する。また、制御部13は、洗濯運転の完了後も布ほぐし運転を継続すると判断した場合は、上述の動作を継続して実行し、第1の布ほぐし運転を行う。
【0138】
実施の形態3では、人体検知部31からの信号に基づき、使用者がドラム式洗濯機1の周囲にいない場合には、第1の布ほぐし工程が実行されることで、洗濯運転時間の短縮化と、洗濯物の仕上がりの向上とを両立することができる。
【0139】
また、第1の布ほぐし工程の実行を有効にするか無効にするかは、使用者がON/OFFスイッチ22を押すことにより選択し、決定することができる。すなわち、使用者の意思に反して、人体検知部31からの信号入力に基づいて、制御部13が第1の布ほぐし工程を実施しないように制御できる。従って、使用者によるドラム式洗濯機1の使い勝手が向上する。また、第1の布ほぐし工程の終了後は、ドラム式洗濯機1の電源も切れるため、ドラム式洗濯機1が電力を不要に消費することがないとともに、使用者によるドラム式洗濯機1の使い勝手が向上する。
【0140】
なお、使用者が単にドラム式洗濯機1の前を通っただけで、洗濯物を取り出す意思がない場合には、第1の布ほぐし工程が実行されない、又は第1の布ほぐし工程が途中で強制終了されることを回避する必要がある。このため、制御部13は、例えば所定時間の間、人体検知部31が人体を検知した場合にのみ、ドラム式洗濯機1の周囲に人がいると判断するよう構成されていてもよい。また、人体検知部31が入力設定部16の近傍に設置されることで、使用者がドラム式洗濯機1に対して操作をする、又は、洗濯物を取り出す意思があるということを、制御部13が確実に判断できるよう構成されていてもよい。
【0141】
なお、実施の形態3では、第2の布ほぐし工程が洗濯運転の最終工程として含まれる例について示したが、実施の形態2のように、第2の布ほぐし工程が洗濯運転に含まれず、第1の布ほぐし工程のみが実行される構成であってもよい。この場合も、制御部13は、洗濯運転の完了前に、人体検知部31からの信号に基づき、ドラム式洗濯機1の前に人がいるかを判断する。そして、制御部13は、判断結果に基づいて、第1の布ほぐし工程を実施するかどうかを判断し、第1の布ほぐし工程を実行する、又は実行しないようにする。
【0142】
なお、上記各実施の形態における、脱水工程における回転ドラム3の回転数、例えば、最高回転数及び途中で維持される回転数などは、例示に過ぎず、ドラム式洗濯機に応じて適宜設定することができる。また、第1の布ほぐし工程及び第2の布ほぐし工程における回転ドラム3の回転数、連続回転時間及び布ほぐし工程の時間等も、各実施の形態で説明したものに限定されない。
【0143】
また、上記実施の形態においては、所定の信号として、開閉検知部30から入力され、投入口が開口されたことを示す信号、人体検知部31から入力され、人体が検知されたことを示す信号、及び、第1のスイッチによって入力された停止信号を例として説明した。しかし、所定の信号は、これらに限られるものではなく、例えば、使用者が携帯する情報端末からの信号などであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0144】
以上述べたように、本開示にかかるドラム式洗濯機は、洗濯運転の完了後に、使用者がすぐに洗濯物を取り出さない場合に、布ほぐし工程が実行されるよう構成されるため、洗濯運転時間の短縮化と洗濯物の仕上がりの向上との両立が可能となる。従って、家庭用又は業務用の洗濯機について広く利用することができる。
【符号の説明】
【0145】
1 ドラム式洗濯機
2 水受け槽
3 回転ドラム
4 モータ(駆動手段)
5 取水口
6 排水弁
7 排水管
8 吐出口
9 循環経路
10 循環ポンプ
11 給水弁
12 水位検知部
13 制御部
14 制御手段(マイクロコンピュータ)
15 パワースイッチング部
16 入力設定部
17 表示部
18 記憶部
19 商用電源
20 電源スイッチ
21 回転数検知部
22 ON/OFFスイッチ
23 投入口
24 ドア
30 開閉検知部
31 人体検知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】