特表-17069141IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2017年4月27日
【発行日】2017年10月19日
(54)【発明の名称】感熱記録体
(51)【国際特許分類】
   B41M 5/333 20060101AFI20170922BHJP
【FI】
   B41M5/333 220
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
【出願番号】特願2017-513258(P2017-513258)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2016年10月19日
(11)【特許番号】特許第6142103号(P6142103)
(45)【特許公報発行日】2017年6月7日
(31)【優先権主張番号】特願2015-208590(P2015-208590)
(32)【優先日】2015年10月23日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA
(71)【出願人】
【識別番号】000183484
【氏名又は名称】日本製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110249
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 昭
(74)【代理人】
【識別番号】100113022
【弁理士】
【氏名又は名称】赤尾 謙一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116090
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 和彦
(72)【発明者】
【氏名】松森 泰明
(72)【発明者】
【氏名】荻野 明人
(72)【発明者】
【氏名】平井 健二
【テーマコード(参考)】
2H026
【Fターム(参考)】
2H026AA07
2H026BB15
2H026BB24
2H026BB39
2H026EE03
(57)【要約】
【課題】 感熱記録体は、電子供与性ロイコ染料と電子受容性顕色剤との発色反応を利用するものであるが、環境に優しい電子受容性顕色剤を用いた感熱記録体を提供する。
【解決手段】 支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該電子受容性顕色剤としてグルコノラクトンを含有する感熱記録体である。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該電子受容性顕色剤としてグルコノラクトンを含有する感熱記録体。
【請求項2】
前記感熱記録層中のグルコノラクトンの含有量(固形分)が1〜18重量%である請求項1に記載の感熱記録体。
【請求項3】
電子供与性ロイコ染料に対する電子受容性顕色剤の重量比が、0.05〜4.0である請求項1又は2に記載の感熱記録体。
【請求項4】
前記感熱記録層中に、更に、電子受容性顕色剤として、ウレア構造(−NHCONH−)を有する顕色剤を含有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の感熱記録体。
【請求項5】
前記電子受容性顕色剤中のウレア構造を有する顕色剤に対するグルコノラクトンの重量比が40/60以上である請求項4に記載の感熱記録体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料(以下、「ロイコ染料」ともいう。)と電子受容性顕色剤(以下、「顕色剤」ともいう。)との発色反応を利用した感熱記録体であって、顕色剤としてグルコノラクトンを使用する感熱記録体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、感熱記録体は通常無色ないし淡色のロイコ染料と顕色剤とを含有する塗工液を、紙、合成紙、フィルム、プラスチック等の支持体に塗工したものであり、サーマルヘッド、ホットスタンプ、熱ペン、レーザー光等の加熱による瞬時の化学反応により発色し、記録画像が得られる。感熱記録体は、ファクシミリ、コンピューターの端末プリンタ、自動券売機、計測用レコーダー、スーパーマーケットやコンビニなどのレシート等の記録媒体として広範囲に使用されている。
この顕色剤として、一般に、ビスフェノール類、アルキルフェノール類、ノボラック型フェノール樹脂、芳香族カルボン酸の誘導体やその金属塩、ヒドロキシ安息香酸エステル、スルホニル尿素系化合物、活性白土などが用いられている。
感熱記録体の使用者からはこのような従来のフェノール系材料等より環境に優しい顕色剤の要求があり、顕色剤としてアスコルビン酸(特許文献1、2等)、サッカリン(特許文献3等)等を使用した感熱記録体が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭60−101171
【特許文献2】国際公開WO2014/143174
【特許文献3】特開昭59−33189
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、環境に優しい顕色剤を用いた感熱記録体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記の課題を解決するために、広範囲の環境に優しい化合物を検討した結果、驚くべきことに、グルコノラクトンが顕色剤として機能することを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該電子受容性顕色剤としてグルコノラクトンを含有する感熱記録体である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明で顕色剤として使用するグルコノラクトン(グルコノ−1,5−ラクトン又はグルコノ−δ−ラクトンともいう。)は下式
【化1】
で表され、グルコースを酸化して得られるグルコン酸のラクトンであり、生体内ではグルコース−1−デヒドロゲナーゼの作用によりグルコースから変換される。グコノラクトンは天然の食品添加物として使用されており、人体に対して安全である。
なお、グルコノラクトンは、塗工液などの溶液中では、グルコン酸との平衡状態にあり、塗工液(乾燥状態)では上式のグルコノラクトンの状態にある、と考えられる。本発明においては、これらの状態にある化合物を総称してグルコノラクトンと呼ぶ。
【0007】
本発明においては、顕色剤として環境に優しいグルコノラクトンを使用するが、発色性能(印字濃度)等の性能面でより優れた効果をもたらす、グルコノラクトン以外の顕色剤を併用してもよい。但し、グルコノラクトン以外の顕色剤を併用する場合、環境に優しいという利点はその割合に従って減少する。
このような顕色剤としては、例えば、活性白土、アタパルジャイト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウムなどの無機酸性物質、4,4'−イソプロピリデンジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、ヒドロキノンモノベンジルエーテル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4'−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4'−n−プロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4'−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシフェニル−4'−ベンジルオキシフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4'−メチルフェニルスルホン、1−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]−4−[4−(4−イソプロポキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ブタン、特開2003−154760号公報記載のフェノール縮合組成物、特開平8−59603号公報記載のアミノベンゼンスルホンアミド誘導体、ビス(4−ヒドロキシフェニルチオエトキシ)メタン、1,5−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,4−ビス[α−メチル−α−(4'−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、1,3−ビス[α−メチル−α−(4'−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、ジ(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、2,2'−チオビス(3−tert−オクチルフェノール)、2,2'−チオビス(4−tert−オクチルフェノール)、WO97/16420号に記載のジフェニルスルホン架橋型化合物等のフェノール性化合物、WO02/081229号あるいは特開2002−301873号公報記載の化合物、またN,N'−ジ−m−クロロフェニルチオウレア等のチオ尿素化合物、p−クロロ安息香酸、没食子酸ステアリル、ビス[4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸亜鉛]2水和物、4−[2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ]サリチル酸、4−[3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ]サリチル酸、5−[p−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル]サリチル酸の芳香族カルボン酸、及びこれらの芳香族カルボン酸の亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属塩との塩、さらにはチオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テレフタルアルデヒド酸と他の芳香族カルボン酸との複合亜鉛塩等が挙げられる。これらの顕色剤は、単独で又は2種以上混合して使用することもできる。1−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]−4−[4−(4−イソプロポキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ブタンは、例えば、株式会社エーピーアイコーポレーション製商品名JKY−214として入手可能であり、特開2003−154760号公報記載のフェノール縮合組成物は、例えば、株式会社エーピーアイコーポレーション製商品名JKY−224として入手可能であり、国際公開WO97/16420号に記載のジフェニルスルホン架橋型化合物は、日本曹達株式会社製商品名D−90として入手可能である。また、WO02/081229号等に記載の化合物は、日本曹達株式会社製商品名NKK−395、D−100として入手可能である。この他、特開平10−258577号公報記載の高級脂肪酸金属複塩や多価ヒドロキシ芳香族化合物などの金属キレート型発色成分を含有することもできる。
【0008】
このような顕色剤の中で、本発明においてグルコノラクトンと併用する顕色剤として、発色性能等の全般的性能が良いため、ウレア構造(−NHCONH−)を有する顕色剤が好ましい。
このような顕色剤として、例えば、次のような顕色剤が挙げられる。
N−(2−(3−フェニルウレイド)フェニル)ベンゼンスルホンアミド(下式、例えば、日本曹達株式会社製NKK1304)
【化2】
3−(3−トシルウレイド)フェニル−p−トルエンスルホナート(下式、例えば、BASF社製DP201)
【化3】
ウレアウレタン化合物(下式、例えば、ケミプロ化成株式会社製UU)
【化4】
3−{[(フェニルアミノ)カルボニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド(下式、例えば、株式会社エーピーアイコーポレーション製SU727)
【化5】
【0009】
本発明において、感熱記録層中のグルコノラクトンの含有量(固形分)は、好ましくは1〜18重量%、より好ましくは3〜14重量%、更に好ましくは5〜10重量%である。
また、環境に優しいという観点から、顕色剤は全量グルコノラクトンであることが好ましいが、環境への影響と発色性能(印字濃度)等の性能とのバランスを考慮して、グルコノラクトンと他の顕色剤を併用する場合、顕色剤中の他の顕色剤に対するグルコノラクトンの重量比(グルコノラクトン/他の顕色剤)は、好ましくは40/60以上、より好ましくは50/50〜80/20、更に好ましくは50/50〜70/30である。
【0010】
本発明の感熱記録体は、顕色剤としてグルコノラクトンを使用する以外の点については、従来の構成を利用できる。
即ち、本発明の感熱記録体は、支持体上に感熱記録層を必須に有し、任意に、感熱記録層上に保護層を有してもよく、支持体と感熱記録層との間に下塗り層を有してもよく、また、支持体の感熱記録層とは反対面にバックコート層を設けてもよい。その他これらの層間に使用目的に応じて適宜構成した塗工層を設けてもよい。
この支持体は、所望する感熱記録体の品質に合わせて、紙、再生紙、合成紙、フィルム、プラスチックフィルム、発泡プラスチックフィルム、不織布など、従来公知の支持体から適宜選択可能であり、特に限定されるものではない。また、これらを組み合わせた複合シートを支持体として使用してもよい。
【0011】
本発明の感熱記録層は、上記顕色剤以外に、ロイコ染料を必須に含有し、更に任意に、増感剤、バインダー、顔料、架橋剤、画像安定剤、その他の成分を含有してもよい。
【0012】
本発明で使用するロイコ染料としては、従来の感圧あるいは感熱記録紙分野で公知のものは全て使用可能であり、特に制限されるものではないが、トリフェニルメタン系化合物、フルオラン系化合物、フルオレン系、ジビニル系化合物等が好ましい。以下に代表的な無色ないし淡色のロイコ染料(染料前駆体)の具体例を示す。また、これらのロイコ染料は単独で又は2種以上混合して使用してもよい。
【0013】
<トリフェニルメタン系ロイコ染料>
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド〔別名クリスタルバイオレットラクトン〕; 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド〔別名マラカイトグリーンラクトン〕
【0014】
<フルオラン系ロイコ染料>
3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアミノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ベンジルアミノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン;3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−p−メチルアニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン; 3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔c〕フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−クロロフルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリノフルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−p−メチルアニリノフルオラン; 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン; 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン; 3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−キシルアミノ)−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−(N−エチル−p−トルイディノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−クロロ−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン; 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジプロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 2−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−メトキシ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−クロロ−3−メチル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−クロロ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−ニトロ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−アミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−フェニル−6−メチル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−ベンジル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−ヒドロキシ−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 3−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジブチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2,4−ジメチル−6−〔(4−ジメチルアミノ)アニリノ〕−フルオラン
【0015】
<フルオレン系ロイコ染料>
3,6,6'−トリス(ジメチルアミノ)スピロ〔フルオレン−9,3'−フタリド〕; 3,6,6'−トリス(ジエチルアミノ)スピロ〔フルオレン−9,3'−フタリド〕
<ジビニル系ロイコ染料>
3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド; 3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド; 3,3−ビス−〔1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド; 3,3−ビス−〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド
【0016】
<その他>
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド; 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド; 3−(4−シクロヘキシルエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド; 3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド; 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(3'−ニトロ)アニリノラクタム; 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4'−ニトロ)アニリノラクタム; 1,1−ビス−〔2',2',2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,2−ジニトリルエタン; 1,1−ビス−〔2',2',2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2−β−ナフトイルエタン; 1,1−ビス−〔2',2',2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,2−ジアセチルエタン; ビス−〔2,2,2',2'−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−メチルマロン酸ジメチルエステル
【0017】
本発明で使用可能な増感剤としては、ジフェニルスルホン、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド等の脂肪酸アマイド、ベンジルオキシナフタレン、1,2−ジ−(3−メチルフェノキシ)エタン、シュウ酸ジ(p−メチルベンジル)剤などを例示することができる。これらの増感剤は、単独で又は2種以上混合して使用してもよい。
【0018】
本発明で使用可能なバインダーとしては、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、ジアセトン変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、アマイド変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、ブチラール変性ポリビニルアルコール、オレフィン変性ポリビニルアルコール、ニトリル変性ポリビニルアルコール、ピロリドン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、末端アルキル変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アセチルセルロースなどのセルロースエーテル及びその誘導体、澱粉、酵素変性澱粉、熱化学変性澱粉、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉(例えば、ヒドロキシエチル化澱粉など)、カチオン化澱粉などの澱粉類、ポリアクリルアミド、カチオン性ポリアクリルアミド、アニオン性ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミドなどのポリアクリルアミド類、ポリエステルポリウレタン系樹脂、ポリエーテルポリウレタン系樹脂、ポリウレタン系アイオノマー樹脂などのウレタン系樹脂、(メタ)アクリル酸及び、(メタ)アクリル酸と共重合可能な単量体成分(オレフィンを除く)からなるアクリル系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル共重合体などのスチレン−ブタジエン系樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル酸エステル、アラビヤゴム、ポリビニルブチラール、ポリスチロース及びそれらの共重合体、シリコーン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂、クマロン樹脂などを例示することができる。これらは単独で又は2種以上混合して使用してもよい。
【0019】
本発明で使用可能な顔料としては、シリカ、炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、ケイソウ土、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニウムなどの無機又は有機充填剤などを例示することができる。これらは単独で又は2種以上混合して使用してもよい。
【0020】
本発明で使用可能な架橋剤としては、グリオキザール、メチロールメラミン、メラミンホルムアルデヒド樹脂、メラミン尿素樹脂、ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ソーダ、塩化第二鉄、塩化マグネシウム、ホウ砂、ホウ酸、ミョウバン、塩化アンモニウム剤などを例示することができる。
【0021】
また、本発明においては、前記課題に対する所望の効果を阻害しない範囲で、記録画像の耐油性効果などを示す画像安定剤として、4,4'−ブチリデン(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2'−ジ−t−ブチル−5,5'−ジメチル−4,4'−スルホニルジフェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、4−ベンジルオキシ−4'−(2,3−エポキシ−2−メチルプロポキシ)ジフェニルスルホン等を使用することもできる。
このほかにベンゾフェノン系やトリアゾール系の紫外線吸収剤、分散剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光染料等を使用することができる。
【0022】
本発明では、顕色剤を、ロイコ染料1重量部に対して、好ましくは0.05〜4.0重量部、より好ましくは0.1〜2.0重量部の割合で使用する。また、増感剤、バインダー、顔料、架橋剤、画像安定剤、その他の任意成分の種類及び量は、要求される性能及び記録適性に従って決定され、特に限定されるものではないが、通常、増感剤0.1〜10重量部、顔料0.5〜50重量部、画像安定剤0.01〜10重量部、その他の成分0.01〜10重量部程度が使用され、バインダーは感熱記録層(固形分)100重量部に対し固形分で5〜50重量部程度が適当である。滑剤の含有量は感熱記録層(固形分)100重量部に対し固形分で5〜10重量部程度が適当である。
【0023】
ロイコ染料、顕色剤並びに必要に応じて添加する材料は、ボールミル、アトライター、サンドグライダーなどの粉砕機あるいは適当な乳化装置によって数ミクロン以下の粒子径になるまで微粒化し、バインダー及び目的に応じて各種の添加材料を加えて塗液とする。この塗液に用いる溶媒としては水あるいはアルコール等を用いることができ、その固形分は20〜40重量%程度である。
【0024】
保護層は、上記の感熱記録層に使用可能なバインダー、顔料、架橋剤、その他の成分を所望の効果を阻害しない範囲で使用することができるが、バインダーと顔料を含むことが好ましく、必要に応じて界面活性剤や粘度調整剤等のその他の成分を含んでもよい。
【0025】
保護層に使用するバインダーとしては、上記の感熱記録層に使用可能なバインダーの中で、ポリビニルアルコール類及びアクリル系樹脂が好ましい。
ポリビニルアルコール類としては、完全ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、ジアセトン変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性ポリビニルアルコールが好ましい。
アクリル系樹脂の(メタ)アクリル酸と共重合可能な成分(オレフィンを除く)としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸−2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸オクチルなどのアクリル酸アルキル樹脂及びエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、スチレン又はその誘導体によって変性されたアクリル酸アルキル樹脂などの変性アクリル酸アルキル樹脂、(メタ)アクリロニトリル、アクリル酸エステル、ヒドロキシアルキルアクリル酸エステル等が挙げられ、好ましくは(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸−2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸オクチルなどのアクリル酸アルキル樹脂及びエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、スチレン又はその誘導体によって変性されたアクリル酸アルキル樹脂などの変性アクリル酸アルキル樹脂、(メタ)アクリロニトリル、アクリル酸エステル、ヒドロキシアルキルアクリル酸エステルである。特に(メタ)アクリロニトリル及び/又はメタクリル酸メチルが好ましい。アクリル系樹脂は、好ましくは非コアシェル型アクリル系樹脂である。
【0026】
また、保護層は、耐水性等を改善するために、バインダーとしてカルボキシル基含有樹脂を含有してもよく、更にポリアミン/ポリアミド系樹脂を含有してもよい。
このカルボキシル基含有樹脂としては、上記のカルボキシ変性ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、酸化澱粉、カルボキシメチルセルロースなどが挙げられる。
このポリアミン/ポリアミド系樹脂としては、ポリアミド尿素樹脂、ポリアルキレンポリアミン樹脂、ポリアルキレンポリアミド樹脂、ポリアミンポリ尿素樹脂、変性ポリアミン樹脂、変性ポリアミド樹脂、ポリアルキレンポリアミン尿素ホルマリン樹脂、ポリアルキレンポリアミンポリアミドポリ尿素樹脂などが挙げられる。
【0027】
本発明において、保護層が顔料を含有する場合、感熱記録体の耐水性及び印字走行性が良好となるため、この顔料としては、シリカ、カオリン、焼成カオリン、水酸化アルミニウムが好ましく、カオリン、水酸化アルミニウムがより好ましい。
本発明の保護層が顔料を含まない場合、保護層中のバインダーの配合量は、固形分で、通常70〜100重量%、好ましくは85〜100重量%である。
一方、保護層が顔料を含む場合、保護層中のバインダーと顔料の総量は、固形分で、通常80〜100重量%、好ましくは90〜100重量%であり、顔料100重量部に対してバインダーは30〜300重量部程度であることが好ましい。
バインダー、架橋剤及び顔料以外の成分は、それぞれ保護層中15重量%、好ましくは10重量%を超えない。
【0028】
感熱記録層や保護層以外の任意に設けられる各塗工層は、上記のバインダー、顔料、架橋剤、その他の成分を所望の効果を阻害しない範囲で使用することができる。
【0029】
感熱記録層、保護層その他の塗工層の塗工方法は特に限定されるものではなく、カーテン塗工法、エアーナイフ塗工法、バーブレード塗工法、ロッドブレード塗工法、ベントブレード塗工法、ベベルブレード塗工法、ロール塗工法、スプレー塗工法など、従来公知の方法を採用することができる。
【0030】
感熱記録層、保護層、その他の塗工層の塗工量は、要求される性能及び記録適性に従って決定され、特に限定されるものではないが、例えば、感熱記録層の一般的な塗工量は固形分で2〜12g/m程度であり、保護層の一般的な塗工量は固形分で1〜5g/m程度である。
また、各層の塗工後にスーパーカレンダー掛けなどの平滑化処理を施すなど、感熱記録体分野における各種公知の技術を必要適宜付加することができる。
【実施例】
【0031】
以下、実施例にて本発明を例証するが、本発明を限定することを意図するものではない。なお、各実施例及び比較例中、特にことわらない限り「部」は「重量部」、「%」は「重量%」を示す。各分散液と塗工液を以下のように調製した。
【0032】
下記配合からなる配合物を攪拌分散して、下塗り層用塗工液を調製した。
<下塗り層用塗工液>
焼成カオリン(BASF社製、商品名:アンシレックス90)
100.0部
スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(日本ゼオン株式会社製、
商品名:ST5526、固形分48%) 10.0部
水 50.0部
【0033】
下記配合の顕色剤分散液(A1液〜A3液)、ロイコ染料分散液1〜3(B1液〜B3液)を、それぞれ別々にサンドグラインダーで平均粒子径0.5ミクロンになるまで湿式磨砕を行った。
【0034】
顕色剤分散液(A1液)
N−(2−(3−フェニルウレイド)フェニル)ベンゼンスルホンアミド
(日本曹達株式会社製、商品名:NKK1304) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(株式会社クラレ製、
商品名:PVA117、固形分10%) 5.0部
水 1.5部
【0035】
顕色剤分散液(A2液)
3−(3−トシルウレイド)フェニル−p−トルエンスルホナート
(BASF社製、商品名:DP201) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(株式会社クラレ製、
商品名:PVA117、固形分10%) 5.0部
水 1.5部
【0036】
顕色剤分散液(A3液)
4−ヒドロキシ−4'−イソプロポキシジフェニルスルホン
(三菱化学株式会社製、商品名:NYDS) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(株式会社クラレ製、
商品名:PVA117、固形分10%) 5.0部
水 1.5部
【0037】
ロイコ染料分散液(B1液)
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
(山本化成株式会社製、商品名:ODB−2) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(株式会社クラレ製、
商品名:PVA117、固形分10%) 5.0部
水 1.5部
ロイコ染料分散液(B2液)
3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン(山田化学工業株式会社製、商品名:S−205) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(株式会社クラレ製、
商品名:PVA117、固形分10%) 5.0部
水 1.5部
ロイコ染料分散液(B3液)
3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
(山田化学工業株式会社製、商品名:BLACK305) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(株式会社クラレ製、
商品名:PVA117、固形分10%) 5.0部
水 1.5部
【0038】
次いで、下記の割合で各分散液を混合したのち、グルコノラクトンが完全に溶解するまで十分に撹拌して感熱記録層用塗工液1〜2を調製した。
<感熱記録層用塗工液1>
グルコノラクトン(以下「GDL」ともいう。)(関東化学株式会社製、
鹿特級) 1.0部
ロイコ染料分散液(B1液) 10.0部
シリカ分散液(水澤化学工業株式会社製、商品名:ミズカシルP−537
、固形分25%) 20.0部
ステアリン酸亜鉛(中京油脂株式会社製、商品名:ハイドリンL536、
固形分40%) 5.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(株式会社クラレ製、
商品名:PVA117、固形分10%) 20.0部
【0039】
<感熱記録層用塗工液2>
グルコノラクトン(関東化学株式会社製、鹿特級) 0.44部
顕色剤分散液(A1液) 0.92部
ロイコ染料分散液(B1液) 1.05部
シリカ分散液(水澤化学工業株式会社製、商品名:ミズカシルP−537
、固形分25%) 5.0部
ステアリン酸亜鉛(中京油脂株式会社製、商品名:ハイドリンL536、
固形分40%) 5.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(株式会社クラレ製、
商品名:PVA117、固形分10%) 20.0部
【0040】
次いで、下記割合からなる配合物を混合して保護層塗工液1を調製した。
<保護層塗工液1>
水酸化アルミニウム分散液(マーティンスベルグ社製、
商品名:マーティフィンOL、固形分50%) 9.0部
アセトアセチル変性ポリビニルアルコール水溶液(日本合成社製、
商品名:ゴーセネックスZ−220、固形分10%) 30.0部
ステアリン酸亜鉛(中京油脂社製、商品名:ハイドリンZ−7−30、
固形分30%) 2.0部
水 13.0部
【0041】
[実施例1]
支持体(坪量47g/mの上質紙)の片面に、下塗り層用塗工液を、固形分で塗工量10.0g/mとなるようにベントブレード法で塗工した後、乾燥を行ない、下塗り層塗工紙を得た。
この下塗り層塗工紙の下塗り層上に、感熱記録層用塗工液1(全顕色剤中のGDL=100%、感熱記録層中のGDL=6.6%、顕色剤/ロイコ染料=0.21)を、固形分で塗工量6.0g/mとなるようにロッドブレード法で塗工した後、乾燥を行い、スーパーカレンダーで平滑度が500〜1000秒になるように処理して感熱記録体を作製した。
[実施例2]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL0.79部及び顕色剤分散液(A1液)0.41部に代えた(全顕色剤中のGDL=80%、感熱記録層中のGDL=5.2%、顕色剤/ロイコ染料=0.20)以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
【0042】
[実施例3]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL0.59部及び顕色剤分散液(A1液)0.82部に代えた(全顕色剤中のGDL=60%、感熱記録層中のGDL=3.9%、顕色剤/ロイコ染料=0.20)以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例4]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL0.5部及び顕色剤分散液(A1液)1.04部に代えた(全顕色剤中のGDL=50%、感熱記録層中のGDL=3.3%、顕色剤/ロイコ染料=0.21)以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例5]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL0.4部及び顕色剤分散液(A1液)1.24部に代えた(全顕色剤中のGDL=40%、感熱記録層中のGDL=2.6%、顕色剤/ロイコ染料=0.21)以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
【0043】
[実施例6]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL0.2部及び顕色剤分散液(A1液)1.66部に代えた(全顕色剤中のGDL=20%、感熱記録層中のGDL=1.3%、顕色剤/ロイコ染料=0.21)以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例7]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL1.04部及び顕色剤分散液(A1液)1.09部に代え(全顕色剤中のGDL=67%、感熱記録層中のGDL=6.6%、顕色剤/ロイコ染料=0.33)、水1.4部を加えた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
【0044】
[実施例8]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL1.09部及び顕色剤分散液(A1液)2.27部に代え(全顕色剤中のGDL=50%、感熱記録層中のGDL=6.6%、顕色剤/ロイコ染料=0.45)、水2.7部を加えた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例9]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL0.76部及び顕色剤分散液(A1液)1.58部に代え(全顕色剤中のGDL=50%、感熱記録層中のGDL=6.6%)、ロイコ染料分散液(B1液)10.0部を1.8部(顕色剤/ロイコ染料=1.76)に代えた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
【0045】
[実施例10]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL0.59部及び顕色剤分散液(A2液)0.82部に代えた(全顕色剤中のGDL=60%、感熱記録層中のGDL=3.9%、顕色剤/ロイコ染料=0.20)以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例11]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL0.76部及び顕色剤分散液(A2液)1.58部に代え(全顕色剤中のGDL=50%、感熱記録層中のGDL=6.6%)、ロイコ染料分散液(B1液)10.0部を1.8部(顕色剤/ロイコ染料=1.76)に代えた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例12]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL0.4部及び顕色剤分散液(A2液)1.24部に代えた(全顕色剤中のGDL=40%、感熱記録層中のGDL=2.6%、顕色剤/ロイコ染料=0.21)以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
【0046】
[実施例13]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL0.59部及び顕色剤分散液(A3液)0.82部に代えた(全顕色剤中のGDL=60%、感熱記録層中のGDL=3.9%、顕色剤/ロイコ染料=0.20)以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例14]
感熱記録層塗工液1において、ロイコ染料分散液(B1液)をロイコ染料分散液(B2液、顕色剤/ロイコ染料=0.21)に代えた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
【0047】
[実施例15]
感熱記録層塗工液1において、ロイコ染料分散液(B1液)をロイコ染料分散液(B3液、顕色剤/ロイコ染料=0.21)に代えた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例16]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL2.16部に代え(全顕色剤中のGDL=100%、感熱記録層中のGDL=13.2%、顕色剤/ロイコ染料=0.45)、水3.5部を加えた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例17]
感熱記録層塗工液1において、GDL1.0部をGDL3.53部に代え(全顕色剤中のGDL=100%、感熱記録層中のGDL=19.9%、顕色剤/ロイコ染料=0.74)、水7.1部を加えた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
【0048】
[実施例18]
支持体(坪量47g/mの上質紙)の片面に、下塗り層用塗工液を、固形分で塗工量10.0g/mとなるようにベントブレード法で塗工した後、乾燥を行ない、下塗り層塗工紙を得た。
この下塗り層塗工紙の下塗り層上に、感熱記録層用塗工液2(全顕色剤中のGDL=50%、感熱記録層中のGDL=6.6%、顕色剤/ロイコ染料=1.75)を、固形分で塗工量6.0g/mとなるようにロッドブレード法で塗工した後、乾燥を行い、スーパーカレンダーで平滑度が500〜1000秒になるように処理して感熱記録層塗工紙を得た。
次いで、この感熱記録層塗工紙の感熱記録層上に、保護層塗工液1を塗工量が固形分で3.0g/mとなるように、ロッドブレード法で塗工した後、乾燥を行ない、スーパーカレンダーで平滑度が1500〜2000秒になるように処理して感熱記録体を作製した。
【0049】
[比較例1]
感熱記録層塗工液1のグルコノラクトン1.0部に代えて、L−アスコルビン酸(和光純薬工業株式会社製、試薬特級)1.0部を用いた(顕色剤/ロイコ染料=0.21)以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[比較例2]
感熱記録層塗工液1のグルコノラクトン1.0部に代えて、クエン酸(和光純薬工業株式会社製、試薬特級)1.0部を用いた(顕色剤/ロイコ染料=0.21)以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
【0050】
作製した感熱記録体について、下記評価を行った。
<白色度>
作製した感熱記録体について、感熱記録体の作製直後と、作製後23℃50%の条件下で2週間静置した後において、それぞれ感熱記録面の白色度を、JIS P 8148に基づいて、高速分光光度計(株式会社村上色彩技術研究所製、商品名:CMS−35SPX)を用いて測定した。
【0051】
<発色性能(印字濃度)>
作製した感熱記録体について、感熱ラベルプリンタ(Zebra社製、商品名:Zebra 140XiIIIplus)を用いて、相対明度+15、印刷速度50.8mm/秒(2インチ/秒)の条件で印字を行い、印字部の印字濃度をマクベス濃度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で測定した。
【0052】
<耐熱性>
作製した感熱記録体について、感熱ラベルプリンタ(Zebra社製、商品名:Zebra 140XiIIIplus)を用いて、相対明度+15、印刷速度50.8mm/秒(2インチ/秒)の条件で印字を行った。印字した感熱記録体を、60℃の環境下で8時間処理した後、23℃、50%RH環境下に3時間静置した。
印字部の濃度をマクベス濃度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で測定し、処理前後の値の差から残存率を算出し、耐熱性を下記の基準で評価した。残存率が60%以上であれば実用上問題はない。
残存率=(処理後の印字部の濃度)/(処理前の印字部の濃度)×100(%)
【0053】
<耐湿熱性>
作製した感熱記録体について、感熱ラベルプリンタ(Zebra社製、商品名:Zebra 140XiIIIplus)を用いて、相対明度+15、印刷速度50.8mm/秒(2インチ/秒)の条件で印字を行った。印字した感熱記録体を、40℃、90%RH環境下で8時間処理した後、23℃、50%RH環境下に3時間静置した。
印字部の濃度をマクベス濃度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で測定し、処理前後の値の差から残存率を算出し、耐湿熱性を下記の基準で評価した。残存率が60%以上であれば実用上問題はない。
残存率=(処理後の印字部の濃度)/(処理前の印字部の濃度)×100(%)
【0054】
<耐水性>
作製した感熱記録体について、感熱ラベルプリンタ(Zebra社製、商品名:Zebra 140XiIIIplus)を用いて、相対明度+15、印刷速度50.8mm/秒(2インチ/秒)の条件で印字を行った。印字した感熱記録体を23℃の水に24時間浸漬処理した後、風乾した。
風乾後の印字部の濃度をマクベス濃度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で測定し、処理前後の値の差から残存率を算出し、耐水性を下記の基準で評価した。残存率が60%以上であれば実用上問題はない。
残存率=(処理後の印字部の濃度)/(処理前の印字部の濃度)×100(%)
【0055】
評価結果を下表に示す。
【表1】
【0056】
表1より、グルコノラクトン単体は、顕色剤として、アスコルビン酸単体とほぼ同様の性能を示し、経時での白色度の低下はアスコルビン酸単体より優れる(実施例1、比較例1)。また、クエン酸単体は、発色性能(印字濃度)はグルコノラクトン単体と同等であるが、耐熱性や耐水性等が劣る(実施例1、比較例2)。
また、グルコノラクトンは、他の顕色剤と併用すると、環境に優しいという利点は減少するが、性能面のみから見ると、グルコノラクトン単体の場合よりも優れることができる(実施例1に対する実施例2〜13)。特にウレア構造を有する顕色剤と併用した場合に、優れた性能(特に、発色性能)を示す(実施例13に対する実施例3及び10)。
【国際調査報告】