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再表2018-134989鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2018年7月26日
【発行日】2019年11月7日
(54)【発明の名称】鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置
(51)【国際特許分類】
   B62K 23/02 20060101AFI20191011BHJP
【FI】
   B62K23/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】35
【出願番号】特願2018-562843(P2018-562843)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2017年1月23日
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002192
【氏名又は名称】特許業務法人落合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小山内 拓也
(72)【発明者】
【氏名】菊池 裕
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 勝
(57)【要約】
操向ハンドルの一部を構成するハンドルバーに、ハンドルスイッチケースと、そのハンドルスイッチケースの車幅方向外側に配置されるハンドルグリップとが取付けられる鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置において、ハンドルスイッチケース(20A)にその車幅方向内側から隣接しつつハンドルスイッチケース(20A)に対する相対位置を一定に定めてハンドルバー(17L)に取付け可能な複数種類のステーのうち選択されたステー(56A)に、サブスイッチケース(70)が支持される。これにより、ハンドルスイッチケースのスイッチの操作性を損なうことなく、サブスイッチケースを追加で配設可能とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操向ハンドル(15)の一部を構成するハンドルバー(17L)に、ハンドルスイッチケース(20A,20B,20C)と、そのハンドルスイッチケース(20A〜20C)の車幅方向外側に配置されるハンドルグリップ(18L)とが取付けられる鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置において、前記ハンドルスイッチケース(20A〜20C)にその車幅方向内側から隣接しつつ前記ハンドルスイッチケース(20A〜20C)に対する相対位置を一定に定めて前記ハンドルバー(17L)に取付け可能な複数種類のステー(56A,56B,56C,56D)のうち選択されたステー(56A,56B)に、サブスイッチケース(70)が支持されることを特徴とする鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項2】
前記ステー(56A〜56D)が、前側ステー(57A,57B,57C)と、前記サブスイッチケース(70)を支持することを可能とした特定の後側ステー(58A)を含む複数種類の後側ステー(58A,58B,58C)のうち選択されるとともに車両前後方向で前記ハンドルバー(17L)を前記前側ステー(57A〜57C)との間に挟んで当該前側ステー(57A〜57C)に分離可能に結合される後側ステー(58A〜58C)とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項3】
前記サブスイッチケース(70)が、前記ハンドルスイッチケース(20A,20B)に、車幅方向内側から隣接して配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項4】
前記サブスイッチケース(70)が、車両前後方向後方から見て前記ハンドルバー(17L)を含む前記操向ハンドル(15)の一部に重なって配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項5】
前記特定の後側ステー(58A)は、当該特定の後側ステー(58A)に当接、係合する拡径頭部(66a)を車両前後方向に沿う後端に有するボルト(66)で前記前側ステー(57A,57B)に締結され、前記サブスイッチケース(70)が前記拡径頭部(66a)を覆って前記特定の後側ステー(58A)に取付けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項6】
前記サブスイッチケース(70)に複数のサブスイッチ(75,76,77)が配設され、それらのサブスイッチ(75〜77)のうち使用頻度の高いサブスイッチ(76)が、前記ハンドルバー(17L)の長手方向での前記サブスイッチケース(70)の中央部から前記ハンドルグリップ(18L)側に偏った位置に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項7】
乗員が手動操作するクラッチレバー(63)が支持される特定の前側ステー(57A)を含む複数種類の前側ステー(57A,57B,57C)のうち選択された1つが前記後側ステー(58A,58B,58C)に結合されることを特徴とする請求項2または5に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項8】
前記ハンドルスイッチケース(20A,20B)の車両前後方向前面には、前記サブスイッチケース(70)とは異なる第2のサブスイッチケース(80)を後付け可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操向ハンドルの一部を構成するハンドルバーに、ハンドルスイッチケースと、そのハンドルスイッチケースの車幅方向外側に配置されるハンドルグリップとが取付けられる鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動二輪車のハンドルバーに、ハンドルスイッチケースに加えて追加のサブスイッチケースを取付ける場合に、延長手段でハンドルバーを延長してハンドルスイッチケースの車幅方向外側に取付けスペースを確保し、追加のサブスイッチケースを前記取付けスペースに固定配置するようにしたものが、特許文献1で知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本特許第4762122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記特許文献1で開示されるものでは、ハンドルバーを延長する際にハンドルグリップを取り外す必要があって手間がかかってしまう。またハンドルスイッチケースの外側にサブスイッチケースが配設されると、ハンドルスイッチケースに配設されて操作頻度が比較的高いスイッチと、ハンドルグリップとの相対的な位置が変化してしまい、操作がし難くなってしまう。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、サブスイッチケースを追加で配設する場合に、ハンドルスイッチケースに配設されるスイッチの操作性を損なうことがないようにした鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、操向ハンドルの一部を構成するハンドルバーに、ハンドルスイッチケースと、そのハンドルスイッチケースの車幅方向外側に配置されるハンドルグリップとが取付けられる鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置において、前記ハンドルスイッチケースにその車幅方向内側から隣接しつつ前記ハンドルスイッチケースに対する相対位置を一定に定めて前記ハンドルバーに取付け可能な複数種類のステーのうち選択されたステーに、サブスイッチケースが支持されることを第1の特徴とする。
【0007】
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記ステーが、前側ステーと、前記サブスイッチケースを支持することを可能とした特定の後側ステーを含む複数種類の後側ステーのうち選択されるとともに車両前後方向で前記ハンドルバーを前記前側ステーとの間に挟んで当該前側ステーに分離可能に結合される後側ステーとで構成されることを第2の特徴とする。
【0008】
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記サブスイッチケースが、前記ハンドルスイッチケースに、車幅方向内側から隣接して配置されることを第3の特徴とする。
【0009】
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記サブスイッチケースが、車両前後方向後方から見て前記ハンドルバーを含む前記操向ハンドルの一部に重なって配置されることを第4の特徴とする。
【0010】
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記特定の後側ステーは、当該特定の後側ステーに当接、係合する拡径頭部を車両前後方向に沿う後端に有するボルトで前記前側ステーに締結され、前記サブスイッチケースが前記拡径頭部を覆って前記特定の後側ステーに取付けられることを第5の特徴とする。
【0011】
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記サブスイッチケースに複数のサブスイッチが配設され、それらのサブスイッチのうち使用頻度の高いサブスイッチが、前記ハンドルバーの長手方向での前記サブスイッチケースの中央部から前記ハンドルグリップ側に偏った位置に配置されることを第6の特徴とする。
【0012】
本発明は、第2または第5の特徴の構成に加えて、乗員が手動操作するクラッチレバーが支持される特定の前側ステーを含む複数種類の前側ステーのうち選択された1つが前記後側ステーに結合されることを第7の特徴とする。
【0013】
さらに本発明は、第1〜第7の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ハンドルスイッチケースの車両前後方向前面には、前記サブスイッチケースとは異なる第2のサブスイッチケースを後付け可能であることを第8の特徴とする。
【0014】
なお実施の形態の左側ハンドルバー17Lが本発明のハンドルバーに対応し、実施の形態の左側ハンドルグリップ18Lが本発明のハンドルグリップに対応し、実施の形態の左側ハンドルスイッチケース20A,20Bが本発明のハンドルスイッチケースに対応し、実施の形態の第1の前側ステー57Aが本発明の特定の前側ステーに対応し、実施の形態の第1の後側ステー58Aが本発明の特定の後側ステーに対応し、実施の形態の無線スケルチスイッチ75、無線チャンネルスイッチ76およびCBスイッチ77が本発明のサブスイッチに対応する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の第1の特徴によれば、ハンドルスイッチケースにその車幅方向内側から隣接しつつハンドルスイッチケースに対する相対位置を一定に定めてハンドルバーに取付けられる複数種類のステーのうち選択されたステーにサブスイッチケースを支持することができるので、ハンドルスイッチケースに加えてサブスイッチケースを追加して配設した場合でも、ハンドルグリップに対するハンドルスイッチケースの位置ならびにサブスイッチケースの位置を精度よく一定に維持することができ、操作性を高めることができる。
【0016】
また本発明の第2の特徴によれば、ステーが前側ステーおよび後側ステーで構成されるので、ステーを、安価かつ使い勝手のよい構造でハンドルバーに取付けることができ、またサブスイッチケースを支持することを可能とした特定の後側ステーを含む複数種類の後側ステーのうち選択される後側ステーが前側ステーに分離可能に結合されるので、サブスイッチケースを設ける場合ならびにそうでない場合に、前側ステーを共用することが可能であり、前側ステーの汎用性を高め、コストの低減を図ることができる。
【0017】
本発明の第3の特徴によれば、ハンドルスイッチケースに車幅方向内側から隣接した位置にサブスイッチケースが配置されるので、ハンドルスイッチケースに配設されるスイッチの操作性がサブスイッチケースで阻害されることはなく、操作性を維持することができる。
【0018】
本発明の第4の特徴によれば、追加したサブスイッチケースが車両前後方向後方から見て操向ハンドルの一部に重なるので、サブスイッチケースがハンドルバーとほぼ同じ高さに配置されることになり、乗員がサブスイッチケースに配設されるサブスイッチを親指で操作し易くすることができ、操作性を高めることができるとともに、サブスイッチケースの追加によって乗員の視界が狭くなることもない。
【0019】
本発明の第5の特徴によれば、サブスイッチケースが取付けられる特定の後側ステーが、車両前後方向に沿う後端に拡径頭部を有するボルトで前側ステーに締結され、サブスイッチケースで拡径頭部が覆われるので、外観性が向上する。
【0020】
本発明の第6の特徴によれば、使用頻度の高いサブスイッチがハンドルバーの長手方向に沿うサブスイッチケースの中央部からハンドルグリップ側に偏ってサブスイッチケースに配設されるので、使用頻度の高いサブスイッチを乗員が操作し易くなる。
【0021】
本発明の第7の特徴によれば、複数種類の前側ステーの1つである特定の前側ステーにクラッチレバーが支持され、その特定の前側ステーが、ハンドルグリップおよびハンドルスイッチケースに対する位置が精度よく一定に定められるステーの一部を構成するので、クラッチレバーのハンドルグリップおよびハンドルスイッチケースに対する相対位置を精度よく定めることで、クラッチレバーの操作性を高めることができる。またクラッチレバーが支持される特定の前側ステーと、クラッチレバーが支持されていない前側ステーとで後側ステーを共用化してコスト低減を図ることもできる。
【0022】
さらに本発明の第8の特徴によれば、サブスイッチケースとは異なる第2のサブスイッチケースをハンドルスイッチケースの車両前後方向前面に後付け可能であるので、第2のサブスイッチケースが設けられる場合とそうでない場合とでハンドルスイッチケースを共用化することも可能であり、そうすればコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は自動二輪車の前部左側面図である。(第1の実施の形態)
図2図2図1の2矢視図である。(第1の実施の形態)
図3図3は左側ハンドルバーの一部を示す正面図である。(第1の実施の形態)
図4図4は左側ハンドルスイッチケースの内部収容物を省略した状態での図3の4−4線に沿う断面図である。(第1の実施の形態)
図5図5は第1のサブスイッチおよび第1のステーの分解状態(a)および組付状態(b)を対比させて左側ハンドルバー付近を車幅方向内側後方から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
図6図6は左側ハンドルスイッチケースを省略した状態で左側ハンドルバー付近を車幅方向外側後方から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
図7図7図6の7−7線に沿う第1のステーの要部断面図である。(第1の実施の形態)
図8図8は第2のサブスイッチケースを分離した状態での左側ハンドルバード付近を車幅方向外側前方から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
図9図9図3の9矢視方向から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
図10図10はクラッチマスタシリンダが取付けられていない状態での図5に対応した斜視図である。(第1の実施の形態)
図11図11はクラッチマスタシリンダが取付けられていない状態での図8に対応した斜視図である。(第1の実施の形態)
図12図12は第1のサブスイッチが取付けられていない左側ハンドルバー付近を車幅方向内側後方から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
図13図13は第2のサブスイッチケースが取付けられないときの図4に対応した断面図である。(第1の実施の形態)
図14図14はクラッチンマスタシリンダおよび第2のサブスイッチケースが取付けられないときの左側ハンドルバー付近を車幅方向内側後方から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
【符号の説明】
【0024】
15・・・操向ハンドル
17L・・・ハンドルバーである左側ハンドルバー
18L・・・ハンドルグリップである左側ハンドルグリップ
20A,20B,20C・・・ハンドルスイッチケースである左側ハンドルスイッチケース
56A,56B,56C,56D・・・ステー
57A・・・特定の前側ステーである第1の前側ステー
57B,57C・・・前側ステー
58A・・・特定の後側ステーである第1の後側ステー
58B,58C・・・後側ステー
63・・・クラッチレバー
66・・・ボルト
66a・・・拡径頭部
70・・・サブスイッチケース
75・・・サブスイッチである無線スケルチスイッチ
76・・・サブスイッチである無線チャンネルスイッチ
77・・・サブスイッチであるCBスイッチ
80・・・第2のサブスイッチケース
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の実施の形態について添付の図1図14を参照しながら説明する。なお以下の説明で、前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
【第1の実施の形態】
【0026】
先ず図1および図2において、鞍乗り型車両である自動二輪車は、その前部に前輪Wを操向する操向ハンドル15を備えており、前記操向ハンドル15は、前記前輪Wを下端部で軸支するフロントフォーク(図示せず)の上端部に連結されて上方に開いたU字状に形成される連結部16と、その連結部16の左右上端部にそれぞれ連結される左側ハンドルバー17Lおよび右側ハンドルバー17Rとで構成される。
【0027】
右側ハンドルバー17Rの先端部には右側ハンドルグリップ18Rが設けられ、その右側ハンドルグリップ18Rの車幅方向内側に隣接する右側ハンドルスイッチケース19が前記右側ハンドルバー17Rに取付けられ、前記右側ハンドルスイッチケース19には、エンジンストップスイッチ等が配設される。
【0028】
また前記操向ハンドル15の前記連結部16には、メインスイッチ21と、そのメインスイッチ21の後方に配置されるオーディオユニット22とが配設されており、前記オーディオユニット22は、FMチューナー、デジタルオーディオプレーヤーユニット、MDデッキ、カセットデッキおよびアンプ等の機能を備える。
【0029】
また前記連結部16の前方には、昇降可能な防風スクリーン23で前方から覆われるようにしたメータ装置24が配設されており、このメータ装置24の中央部には、ナビゲーション表示装置25が配置される。
【0030】
図3および図4を併せて参照して、左側ハンドルバー17Lには、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aと、その左側ハンドルスイッチケース20Aの車幅方向外側で前記左側ハンドルバー17Lの先端部に配置される左側ハンドルグリップ18Lとが取付けられる。
【0031】
前記第1の左側ハンドルスイッチケース20Aは、前記左側ハンドルバー17Lを相互間に挟む合成樹脂製の前部ケース半体26Aおよび後部ケース半体27Aが相互に結合されて成るものであり、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aを前記左側ハンドルバー17Lに取付けるために、第1および第2金具28,29が前記左側ハンドルバー17Lを相互間に挟むようにして前記左側ハンドルバー17Lに取付けられる。
【0032】
第1金具28は、前記左側ハンドルバー17Lの前部半周に装着される前側円弧部28aと、その前側円弧部28aの上端から上方に延びる上フランジ部28bとを有し、第2金具29は、前記左側ハンドルバー17Lの後部半周に装着される後側円弧部29aと、その後側円弧部29aの両端から上下に延びる上および下フランジ部29b,29cとを有する。第2金具29における前記後側円弧部29aおよび前記下フランジ部29cの連設部には第1の係止孔30が形成されており、第1金具28の前記前側円弧部28aの下端部には、第1の係止孔30に係合される係合突起28cが突設される。
【0033】
ところで前記左側ハンドルバー17Lには、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aを位置決めする位置決め孔31が形成されるものであり、この実施の形態では、前記左側ハンドルバー17Lの後壁に位置決め孔31が形成され、第2金具29の前記後側円弧部29aを貫通するピン32が位置決め孔31に挿通されることで、第2金具29ひいては第1および第2金具28,29の前記左側ハンドルバー17Lに対する位置が一定に保持される。
【0034】
前記前部ケース半体26Aの上部および下部には前記後部ケース半体27A側に突出する前側上部ボス33および前側下部ボス34が一体に突設され、前記後部ケース半体27Aの上部および下部には前記前部ケース半体26A側に突出する後側上部ボス35および後側下部ボス36が一体に突設される。前記前側上部ボス33および前記後側上部ボス35間には、第1および第2金具28,29の前記上フランジ部28b,29bが挟まれ、前記前側下部ボス34および前記後側下部ボス36間には、第2金具29の前記下フランジ部29cが挟まれる。
【0035】
前記前側上部ボス33には、前記前部ケース半体26Aの上部前面に開放した上大径孔部37aと、その上大径孔部37aに同軸に連なる上小径孔部37bとから成る上部挿通孔37が形成され、前記前側下部ボス34には、前記前部ケース半体26Aの下部前面に開放した下大径孔部38aと、その下大径孔部38aに同軸に連なる下小径孔部38bとから成る下部挿通孔38が形成される。一方、前記後側上部ボスに35は、前記上部挿通孔37に対応した第1のナット39がモールド結合され、前記後側下部ボス36には、前記下部挿通孔38に対応した第2のナット40がモールド結合される。そして前記上部挿通孔37に挿通されて第1および第2金具28,29の前記上フランジ部28b,29bを貫通する第1のねじ部材41が第1のナット39に螺合されるとともに、前記下部挿通孔38に挿通されて第2金具29の前記下フランジ部29cを貫通する第2のねじ部材42が第2のナット40に螺合されることで、前記前部ケース半体26Aおよび前記後部ケース半体27Aが相互に結合されて第1の左側ハンドルスイッチケース20Aが構成されるとともにその第1の左側ハンドルスイッチケース20Aが前記左側ハンドルバー17Lに相対位置を一定として取付けられることになる。
【0036】
第1の左側ハンドルスイッチケース20Aの後部ケース半体27Aには、リバーススイッチ43、ウインカスイッチ44、ホーンスイッチ45、通話スイッチ46、スクリーン昇降スイッチ47、音声ボリュームスイッチ48や、前記ナビゲーション表示装置25を操作するための複合スイッチ49等が配設され、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aの前部ケース半体26Aには、ディマースイッチ50が配設される。
【0037】
図5図7を併せて参照して、前記左側ハンドルバー17Lには、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aにその車幅方向内側から隣接しつつ第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに対する相対位置を一定に定めて第1のステー56Aが取付けられる。
【0038】
この第1のステー56Aは、第1の前側ステー57Aと、車両前後方向で前記左側ハンドルバー17Lを第1の前側ステー57Aとの間に挟んで第1の前側ステー57Aに分離可能に結合される第1の後側ステー58Aとで構成される。この第1のステー56Aを前記第1のハンドルスイッチケース20Aおよび前記左側ハンドルバー17Lに対して位置決めするための位置決め凹部59が前記左側ハンドルバー17Lに形成されており、この実施の形態では、図7で明示するように、左側ハンドルバー17Lの上壁に前記位置決め凹部59が形成される。この位置決め凹部59は、前記左側ハンドルバー17Lの中心Cの真上かつ前記第1のハンドルスイッチケース20Aの車幅方向内端に対応した位置に配置されており、第1の前側ステー57Aの車幅方向外端部のうち前記左側ハンドルバー17Lの上壁に当接する角部60の位置が、前記位置決め凹部59に合わせて定められる。
【0039】
第1の前側ステー57Aは、自動二輪車の発進クラッチ(図示せず)を断・接するクラッチマスタシリンダ61のシリンダボディ62に一体に連なって形成されるものであり、前記左側ハンドルバー17Lを前方から覆うようにして横断面略円弧状に形成される。また乗員が手動操作するクラッチレバー63が第1の前側ステー57Aに回動可能に支持されており、このクラッチレバー63は前記左側ハンドルグリップ18Lの前方に延出される。
【0040】
第1の後側ステー58Aは、前記左側ハンドルバー17Lを第1の前側ステー57Aとの間に挟むようにして前記左側ハンドルバー17Lを後方から覆う円弧部64と、前記左側ハンドルバー17Lの後方で左側ハンドルスイッチケース20Aとは反対側に延びるようにして前記円弧部64に一体に連設される矩形板状の支持板部65とから成る。
【0041】
第1の前側ステー57Aおよび第1の後側ステー58Aは、前記左側ハンドルバー17Lを上下方向で挟む位置に配置される一対のボルト66で締結されるものであり、第1の後側ステー58Aにおける前記円弧部65の上部および下部には、後方に向けて開口する挿通孔67が形成され、第1の前側ステー57Aの上部および下部には、前記挿通孔67に個別に対応したねじ孔68が形成される。前記ボルト66は、前記第1の後側ステー58Aに当接、係合する拡径頭部66aを車両前後方向に沿う後端に有して前記挿通孔67に挿通され、前記ねじ孔68に螺合される。
【0042】
一対の前記ボルト66で結合される第1の前側ステー57Aおよび第1の後側ステー59の結合面は、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aにおける前記前部ケース半体26Aおよび前記後部ケース半体27Aの結合面に一直線状に連なる位置に配置されるものであり、そうなるように、前記位置決め凹部59に第1の前側ステー57Aが合わせられる。
【0043】
前記第1の後側ステー58Aは、第1のサブスイッチケース70を支持することが可能であり、この実施の形態で第1のサブスイッチケース70は第1の左側ハンドルスイッチケース20Aよりも小型である。前記第1の後側ステー58Aにおける前記円弧部64の車幅方向外側寄りの部分の上部および下部には後方に向けて突出した嵌合突部71がそれぞれ突設されており、それらの嵌合突部71をそれぞれ嵌合させる嵌合凹部72が前記第1のサブスイッチケース70に形成される。また前記第1の後側ステー58Aにおける前記支持板部65の車幅方向内側寄りの部分にはボス73が突設されており、前記第1のサブスイッチケース70の下部に挿通される第3のねじ部材74が前記ボス73にねじ込まれることで、前記第1のサブスイッチケース70が前記第1の後側ステー58Aに取付けられることになる。
【0044】
しかも前記第1のサブスイッチケース70は、前記第1の後側ステー58Aに取付けられた状態で、当該第1の後側ステー58Aを前記第1の前側ステー57Aに締結する一対の前記ボルト66の前記拡径頭部66aを覆うことになる。また前記第1のサブスイッチケース70は、図3で明示するように、車両前後方向後方から見て前記左側ハンドルバー17Lを含む前記操向ハンドル15の一部に重なって配置されることになる。
【0045】
ところで前記クラッチマスタシリンダ61の前記シリンダボディ62はリザーブタンク62aを一体に有しており、そのリザーブタンク62aの車両前後方向に沿う後壁には点検窓69が設けられる。一方、前記第1のサブスイッチケース70は前記リザーブタンク62aの車両前後方向後方に配置されるのであるが、前記第1のサブスイッチケース70は、前記第1のステー56Aの前記第1の前側ステー57Aに取付けられた状態で、前記点検窓69を視認し易くなるように、前記点検窓69および前記第1のサブスイッチケース70の相対位置が定められる。
【0046】
前記第1のサブスイッチケース70には、CB無線関連の複数のサブスイッチが配設されており、この実施の形態では、サブスイッチとしての無線スケルチスイッチ75と、無線チャンネルスイッチ76と、CB無線のオン・オフを切替えるCBスイッチ77とが車幅方向外側から順に並んで配設される。しかも第1のサブスイッチケース70のうち前記無線スケルチスイッチ75、前記無線チャンネルスイッチ76および前記CBスイッチ77が配設される面78は、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aの後部ケース半体27Aのうち前記リバーススイッチ43、前記ウインカスイッチ44、前記ホーンスイッチ45、前記通話スイッチ46および前記複合スイッチ49が配設される面51と車両前後方向でほぼ同一となる位置に配置される。
【0047】
ところで前記第1のサブスイッチケース70に配設される無線スケルチスイッチ75、無線チャンネルスイッチ76およびCBスイッチ77のうち使用頻度の最も高いのは無線スケルチスイッチ75であり、その次に使用頻度が高いのは無線チャンネルスイッチ76である。そして使用頻度が高い前記無線スケルチスイッチ75は、前記左側ハンドルバー17Lの長手方向で第1のサブスイッチケース70の中央部から前記左側ハンドルグリップ18L側に偏った位置に配置され、この実施の形態では、図3で明示するように、前記左側ハンドルバー17Lの長手方向に沿う第1のサブスイッチケース70の両端から前記左側ハンドルバー17Lの長手方向での距離Lを等しくした位置で前記左側ハンドルバー17Lと直交する仮想平面PLよりも前記左側ハンドルグリップ18L側に偏った位置に前記無線スケルチスイッチ75が配置され、前記無線チャンネルスイッチ76は、当該無線チャンネルスイッチ76の前記CBスイッチ77寄りの部分を前記仮想平面PLが通るように前記無線スケルチスイッチ75および前記無線チャンネルスイッチ76の位置が設定される。
【0048】
図8および図9を併せて参照して、左側ハンドルスイッチケース20Aの車両前後方向前面には、前記第1のサブスイッチケース70とは異なる第2のサブスイッチケース80を後付け可能である。
【0049】
第2のサブスイッチケース80には、左側ハンドルスイッチケース20Aへの取付け状態で当該左側ハンドルスイッチケース20Aの車幅方向外側に配置される音声送信スイッチ81が配設される。
【0050】
第2のサブスイッチケース80を左側ハンドルスイッチケース20Aに取付けるにあたっては、図4で明示するように、左側ハンドルスイッチケース20Aにおける前部ケース半体26Aの前記前側下部ボス34に形成される下部挿通孔38の下大径孔部38aに、円筒状の金属製のカラー82が挿入される。一方、第2のサブスイッチケース80内には前記カラー82に上端部が当接される金属製の支持板83が収容、固定されており、第1のねじ部材42は、第2のサブスイッチケース80、前記支持板83および前記下部挿通孔38の前記下小径孔部38bに挿通され、第2のナット40に螺合される。
【0051】
また第1の左側ハンドルスイッチケース20Aにおける前記前部ケース半体26Aの下部前端には、車幅方向に間隔をあけた一対の係止孔84を前記後部ケース半体27Aの下部後端との間に形成する一対の凹部85が形成されており、前記支持板83の下端に設けられる一対の係合爪83aが前記係止孔84に係合される。
【0052】
図10および図11で示すように、自動二輪車によってはクラッチマスタシリンダ61を不要とする場合があり、この場合、左側ハンドルグリップ18Lの車幅方向内側に隣接する第2の左側ハンドルスイッチケース20Bが、位置決め孔31で位置決めされるようにして前記左側ハンドルバー17Lに取付けられる。この第2の左側ハンドルスイッチケース20Bは、前記左側ハンドルバー17Lを相互間に挟む合成樹脂製の前部ケース半体26Bおよび後部ケース半体27Bが相互に結合されて成るものであり、第2の左側ハンドルスイッチケース20Bの前部ケース半体26Bには、ディマースイッチ50と、クラッチレバー63が不要となったことで生じるスペースに配置されるようにしてシフトスイッチ86が配設され、第2のサブスイッチケース80を前記前部ケース半体26Bに後付け可能である。
【0053】
また前記左側ハンドルバー17Lには、第2の左側ハンドルスイッチケース20Bに車幅方向内側から隣接しつつ第2の左側ハンドルスイッチケース20Bに対する相対位置を一定に定めて第2のステー56Bが取付けられる。この第2のステー56Bは、第2の前側ステー57Bと、車両前後方向で前記左側ハンドルバー17Lを第2の前側ステー57Bとの間に挟んで第2の前側ステー57Bに分離可能に結合される第1の後側ステー58Aとで構成される。
【0054】
第2の前側ステー57Bには、第1の後側ステー58Aに形成された一対の挿通孔67に挿通されるボルト66を螺合させる一対のねじ孔87が形成されており、前記ボルト66を締め付けることで、第2のステー56Bも第2位置決め孔59で位置決めされつつ前記左側ハンドルバー17Lに取付けられる。
【0055】
またクラッチマスタシリンダ61が装備されるもののCB無線を不要とした自動二輪車では、図12で示すように、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに車幅方向内側から隣接しつつ第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに対する相対位置を一定に定めて第3のステー56Cが取付けられる。この第3のステー56Cは、第1の前側ステー57Aと、車両前後方向で前記左側ハンドルバー17Lを第1の前側ステー57Aとの間に挟んで第1の前側ステー57Aに分離可能に結合される第2の後側ステー58Bとで構成される。
【0056】
第2の後側ステー58Bは、第1のサブスイッチケース70の支持を不要とするものであり、第1の後側ステー58Aにおける前記円弧部64にほぼ対応した形状を有するように形成されており、第1の前側ステー57Aのねじ孔68に螺合されるボルト66を挿通させる一対の挿通孔88が第2の後側ステー58Bに形成され、一対の前記ボルト66の拡径頭部66aに差し込んで着脱可能に取付けられる合成樹脂たとえばポリプロピレン製のキャップ91で前記拡径頭部66aが覆われる。
【0057】
この場合、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに、第2のサブスイッチケース80を後付けで取り付けることも不要であり、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aにおける前部ケース半体26Aの前記前側下部ボス34に形成される下部挿通孔38の下大径孔部38aには、図4で示したカラー82は挿入されず、図13で明示するように、前記下部挿通孔38の前記下大径孔部38aに拡径頭部89aが収容される第3のねじ部材89が前記下部挿通孔38の前記小径孔部38bに挿通され、第2のナット40に螺合される。
【0058】
図14で示すように、自動二輪車によってはクラッチマスタシリンダ61およびCB無線をともに不要とする場合があり、この場合、左側ハンドルグリップ18Lの車幅方向内側に隣接する第3の左側ハンドルスイッチケース20Cが、位置決め孔31で位置決めされるようにして前記左側ハンドルバー17Lに取付けられ、この第3の左側ハンドルスイッチケース20Cに前記左側ハンドルグリップ18Lと反対側から隣接する第4のステー56Dが前記左側ハンドルバー17Lに取付けられる。
【0059】
前記第3の左側ハンドルスイッチケース20Cは、前記左側ハンドルバー17Lを相互間に挟む合成樹脂製の前部ケース半体26Cおよび後部ケース半体27Bが相互に結合されて成るものであり、第3の左側ハンドルスイッチケース20Cの前部ケース半体26Cには、ディマースイッチ50と、クラッチレバー63が不要となったことで生じるスペースに配置されるようにしてシフトスイッチ86が配設される。
【0060】
また第4のステー56Dは、第3の前側ステー57Cと、車両前後方向で前記左側ハンドルバー17Lを第3の前側ステー57Cとの間に挟んで第3の前側ステー57Cに分離可能に結合される第3の後側ステー58Cとで構成される。
【0061】
第3の左側ハンドルスイッチケース20Cの前部ケース半体26Cにおける車幅方向内端の上部には第4のステー56D側に突出する位置決め突起93が突設され、第3の前側ステー57Cにおける車幅方向内端の上部には前記位置決め突起93を嵌合させる位置決め凹部94が形成され、位置決め突起93を位置決め凹部94に嵌合させることで第3の左側ハンドルスイッチケース20Cに対する第4のステー56Dの位置が定まる。
【0062】
第3の前側ステー57Cおよび第3の後側ステー58Cの下部にそれぞれ一体に突設される突部95,96は相互に係合されるものであり、前記左側ハンドルバー17Lの上方で第3の前側ステー57Cにはボルト97を挿通させる挿通孔90が形成され、挿通孔90に挿通される前記ボルト97が第3の後側ステー58Cに螺合される。
【0063】
上述のように、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aにその車幅方向内側から隣接しつつ前記第1のハンドルスイッチケース20Aに対する相対位置を一定に定めて前記左側ハンドルバー17Lには、第1の前側ステー57Aと、第1もしくは第2の後側ステー58A,58Bとの組み合わせで構成される第1もしくは第3のステー56A,56Cが取付けられ、第2もしくは第3の左側ハンドルスイッチケース20B,20Cにその車幅方向内側から隣接しつつ前記第1のハンドルスイッチケース20Aに対する相対位置を一定に定めて前記左側ハンドルバー17Lには、第2の前側ステー57Bおよび第2の後側ステー58Bから成る第2のステー56Bもしくは第3の前側ステー57Cおよび第3の後側ステー57Cから成る第4のステー56Dが取付けられることになり、第1のサブスイッチケース70を支持することを可能とした特定の後側ステーである第1の後側ステー58Aを含む複数種類(この実施の形態では3種類)の後側ステー58A,58B,58Cのうち選択された後側ステーが、車両前後方向で前記左側ハンドルバー17Lを挟む前記前側ステー57A〜57Cに分離可能に結合されることになる。
【0064】
次にこの実施の形態の作用について説明すると、第1の左側ハンドルスイッチケース20A、第2の左側ハンドルスイッチケース20Bもしくは第3の左側ハンドルスイッチケース20Cにその車幅方向内側から隣接しつつ第1、第2もしくは第3の左側ハンドルスイッチケース20A〜20Cに対する相対位置を一定に定めて左側ハンドルバー17Lに取付け可能な複数種類(この実施の形態では4種類)の第1〜第4のステー56A〜56Dのうち選択された第1のステー56Aもしくは第2のステー56Bに、第1のサブスイッチケース70が支持されるものであり、この実施の形態では、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aもしくは第2の左側ハンドルスイッチケース20Bに加えて第1のサブスイッチケース70を追加して配設した場合でも、左側ハンドルグリップ18Lに対する第1の左側ハンドルスイッチケース20Aもしくは第2の左側ハンドルスイッチケース20Bの位置ならびに第1のサブスイッチケース70の位置を精度よく一定に維持することができ、操作性を高めることができる。
【0065】
また第1〜第4のステー56A〜56Dが、第1〜第3の前側ステー57A〜57Cと、前記第1のサブスイッチケース70を支持することを可能とした特定の後側ステーである第1の後側ステー58Aを含む複数種類のうち選択されるとともに車両前後方向で左側ハンドルバー17Lを第1〜第3の前側ステー57A〜57Cとの間に挟んでそれらの前側ステー57A〜57Cの1つに分離可能に結合される第1〜第3の後側ステー58A〜58Cとで構成され、第1〜第3の前側ステー57A〜57Cおよび第1〜第3の後側ステー58A〜58Cのいずれか一方(この実施の形態では第1〜第3の前側ステー57A〜57C)が、第1の左側ハンドルスイッチケース20A、第2の左側ハンドルスイッチケース20Bもしくは第3の左側ハンドルスイッチケース20Cに対する相対位置を一定に定めて前記左側ハンドルバー17Lに固定されるので、第1〜第4のステー56A〜56Dを、安価かつ使い勝手のよい構造で第1、第2もしくは第3の左側ハンドルスイッチケース20A,20B,20Cに対する相対位置を一定に定めて左側ハンドルバー17Lに取付けることができ、また第1のサブスイッチケース70を設ける場合ならびにそうでない場合に、第1の前側ステー57Aを共用することが可能であり、第1の前側ステー57Aの汎用性を高め、コストの低減を図ることができる。
【0066】
また第1のサブスイッチケース70が、第1もしくは第2の左側ハンドルスイッチケース20A,20Bに、車幅方向内側から隣接して配置されるので、第1もしくは第2の左側ハンドルスイッチケース20A,20Bに配設されるスイッチ、この実施の形態ではリバーススイッチ43、ウインカスイッチ44、ホーンスイッチ45、通話スイッチ46、スクリーン昇降スイッチ47、音声ボリュームスイッチ48、複合スイッチ49や、ディマースイッチ50もしくはシフトスイッチ81等の操作性が第1のサブスイッチケース70で阻害されることはなく、操作性を維持することができる。
【0067】
また第1のサブスイッチケース70が、車両前後方向後方から見て前記左側ハンドルバー17Lを含む操向ハンドル15の一部に重なって配置されるので、第1のサブスイッチケース70が左側ハンドルバー17Lとほぼ同じ高さに配置されることになり、乗員が第1のサブスイッチケース70に配設されるサブスイッチ、この実施の形態では無線スケルチスイッチ75、無線チャンネルスイッチ76およびCBスイッチ77を親指で操作し易くすることができ、操作性を高めることができるとともに、第1のサブスイッチケース70の追加によって乗員の視界が狭くなることもない。
【0068】
また第1の後側ステー58Aは、第1の後側ステー58Aに当接、係合する拡径頭部66aを車両前後方向に沿う後端に有するボルト66で第1もしくは第2の前側ステー57A,57Bに締結され、第1のサブスイッチケース70が前記拡径頭部66aを覆って前記第1の後側ステー58Aに取付けられるので、外観性が向上する。
【0069】
また第1のサブスイッチケース70に配設される複数のサブスイッチである無線スケルチスイッチ75、無線チャンネルスイッチ76およびCBスイッチ77のうち使用頻度の高いサブスイッチ(この実施の形態では前記無線スケルチスイッチ75)が、前記左側ハンドルバー17Lの長手方向での第1のサブスイッチケース70の中央部から前記左側ハンドルグリップ18L側に偏った位置に配置されるので、使用頻度の高い前記無線チャンネルスイッチ76を乗員が操作し易くなる。
【0070】
また乗員が手動操作するクラッチレバー63が支持される特定の前側ステーである第1の前側ステー57Aを含む複数種類(この実施の形態では3種類)の前側ステー57A〜57Cのうち選択された1つが第1〜第3の後側ステー58A〜58Cの1つに結合されるので、その第1の前側ステー57Aが、左側ハンドルグリップ18Lや、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに対する位置が精度よく一定に定めれる第1のステー56Aの一部を構成することになり、前記クラッチレバー63の前記左側ハンドルグリップ18Lおよび第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに対する相対位置を精度よく定めることで、クラッチレバー63の操作性を高めることができる。またクラッチレバー63が支持される第1の前側ステー57Aと、クラッチレバー63が支持されていない前側ステーである第2の前側ステー57Bとで第1の後側ステー58Aを共用化してコスト低減を図ることもできる。
【0071】
さらに第1の左側ハンドルスイッチケース20Aもしくは第2の左側ハンドルスイッチケース20Bの車両前後方向前面には、第1のサブスイッチケース70とは異なる第2のサブスイッチケース80を後付け可能であるので、第2のサブスイッチケース80が設けられる場合とそうでない場合とで第1の左側ハンドルスイッチケース20Aもしくは第2のハンドルスイッチケース20Bを共用化することが可能であり、そうすることでコスト低減を図ることができる。
【0072】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14

【手続補正書】
【提出日】2018年5月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操向ハンドル(15)の一部を構成するハンドルバー(17L)に、ハンドルスイッチケース(20A,20B,20C)と、そのハンドルスイッチケース(20A〜20C)の車幅方向外側に配置されるハンドルグリップ(18L)とが取付けられる鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置において、前記ハンドルスイッチケース(20A〜20C)にその車幅方向内側から隣接しつつ前記ハンドルスイッチケース(20A〜20C)に対する相対位置を一定に定めて前記ハンドルバー(17L)に取付け可能な複数種類のステー(56A,56B,56C,56D)のうち選択されたステー(56A,56B)に、サブスイッチケース(70)が支持され、
前記ステー(56A〜56D)が、前側ステー(57A,57B,57C)と、前記サブスイッチケース(70)を支持することを可能とした特定の後側ステー(58A)を含む複数種類の後側ステー(58A,58B,58C)のうち選択されるとともに車両前後方向で前記ハンドルバー(17L)を前記前側ステー(57A〜57C)との間に挟んで当該前側ステー(57A〜57C)に分離可能に結合される後側ステー(58A〜58C)とで構成され、
前記特定の後側ステー(58A)は、当該特定の後側ステー(58A)に当接、係合する拡径頭部(66a)を車両前後方向に沿う後端に有するボルト(66)で前記前側ステー(57A,57B)に締結され、前記サブスイッチケース(70)が前記拡径頭部(66a)を覆って前記特定の後側ステー(58A)に取付けられることを特徴とする鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項2】
(削除)
【請求項3】
前記サブスイッチケース(70)が、前記ハンドルスイッチケース(20A,20B)に、車幅方向内側から隣接して配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項4】
前記サブスイッチケース(70)が、車両前後方向後方から見て前記ハンドルバー(17L)を含む前記操向ハンドル(15)の一部に重なって配置されることを特徴とする請求項1または3に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項5】
(削除)
【請求項6】
前記サブスイッチケース(70)に複数のサブスイッチ(75,76,77)が配設され、それらのサブスイッチ(75〜77)のうち使用頻度の高いサブスイッチ(76)が、前記ハンドルバー(17L)の長手方向での前記サブスイッチケース(70)の中央部から前記ハンドルグリップ(18L)側に偏った位置に配置されることを特徴とする請求項1、3、4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項7】
乗員が手動操作するクラッチレバー(63)が支持される特定の前側ステー(57A)を含む複数種類の前側ステー(57A,57B,57C)のうち選択された1つが前記後側ステー(58A,58B,58C)に結合されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項8】
前記ハンドルスイッチケース(20A,20B)の車両前後方向前面には、前記サブスイッチケース(70)とは異なる第2のサブスイッチケース(80)を後付け可能であることを特徴とする請求項1、3、4、6、7のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。

【手続補正書】
【提出日】2019年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操向ハンドル(15)の一部を構成するハンドルバー(17L)に、ハンドルスイッチケース(20A,20B,20C)と、そのハンドルスイッチケース(20A〜20C)の車幅方向外側に配置されるハンドルグリップ(18L)とが取付けられる鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置において、
前記ハンドルスイッチケース(20A〜20C)にその車幅方向内側から隣接しつつ前記ハンドルスイッチケース(20A〜20C)に対する相対位置を一定に定めて前記ハンドルバー(17L)に取付け可能な複数種類のステー(56A,56B,56C,56D)のうち選択されたステー(56A,56B)に、サブスイッチケース(70)が支持され、
前記ステー(56A〜56D)が、前側ステー(57A,57B,57C)と、前記サブスイッチケース(70)を支持することを可能とした特定の後側ステー(58A)を含む複数種類の後側ステー(58A,58B,58C)のうち選択されるとともに車両前後方向で前記ハンドルバー(17L)を前記前側ステー(57A〜57C)との間に挟んで当該前側ステー(57A〜57C)に分離可能に結合される後側ステー(58A〜58C)とで構成され、
前記特定の後側ステー(58A)は、当該特定の後側ステー(58A)に当接、係合する拡径頭部(66a)を車両前後方向に沿う後端に有するボルト(66)で前記前側ステー(57A,57B)に締結され、前記サブスイッチケース(70)が前記拡径頭部(66a)を覆って前記特定の後側ステー(58A)に取付けられることを特徴とする鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項2】
前記サブスイッチケース(70)が、前記ハンドルスイッチケース(20A,20B)に、車幅方向内側から隣接して配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項3】
前記サブスイッチケース(70)が、車両前後方向後方から見て前記ハンドルバー(17L)を含む前記操向ハンドル(15)の一部に重なって配置されることを特徴とする請求項1またはに記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項4】
前記サブスイッチケース(70)に複数のサブスイッチ(75,76,77)が配設され、それらのサブスイッチ(75〜77)のうち使用頻度の高いサブスイッチ(76)が、前記ハンドルバー(17L)の長手方向での前記サブスイッチケース(70)の中央部から前記ハンドルグリップ(18L)側に偏った位置に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項5】
乗員が手動操作するクラッチレバー(63)が支持される特定の前側ステー(57A)を含む複数種類の前側ステー(57A,57B,57C)のうち選択された1つが前記後側ステー(58A,58B,58C)に結合されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【請求項6】
前記ハンドルスイッチケース(20A,20B)の車両前後方向前面には、前記サブスイッチケース(70)とは異なる第2のサブスイッチケース(80)を後付け可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操向ハンドルの一部を構成するハンドルバーに、ハンドルスイッチケースと、そのハンドルスイッチケースの車幅方向外側に配置されるハンドルグリップとが取付けられる鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動二輪車のハンドルバーに、ハンドルスイッチケースに加えて追加のサブスイッチケースを取付ける場合に、延長手段でハンドルバーを延長してハンドルスイッチケースの車幅方向外側に取付けスペースを確保し、追加のサブスイッチケースを前記取付けスペースに固定配置するようにしたものが、特許文献1で知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本特許第4762122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記特許文献1で開示されるものでは、ハンドルバーを延長する際にハンドルグリップを取り外す必要があって手間がかかってしまう。またハンドルスイッチケースの外側にサブスイッチケースが配設されると、ハンドルスイッチケースに配設されて操作頻度が比較的高いスイッチと、ハンドルグリップとの相対的な位置が変化してしまい、操作がし難くなってしまう。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、サブスイッチケースを追加で配設する場合に、ハンドルスイッチケースに配設されるスイッチの操作性を損なうことがないようにした鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、操向ハンドルの一部を構成するハンドルバーに、ハンドルスイッチケースと、そのハンドルスイッチケースの車幅方向外側に配置されるハンドルグリップとが取付けられる鞍乗り型車両のハンドルスイッチ装置において、前記ハンドルスイッチケースにその車幅方向内側から隣接しつつ前記ハンドルスイッチケースに対する相対位置を一定に定めて前記ハンドルバーに取付け可能な複数種類のステーのうち選択されたステーに、サブスイッチケースが支持され、前記ステーが、前側ステーと、前記サブスイッチケースを支持することを可能とした特定の後側ステーを含む複数種類の後側ステーのうち選択されるとともに車両前後方向で前記ハンドルバーを前記前側ステーとの間に挟んで当該前側ステーに分離可能に結合される後側ステーとで構成され、前記特定の後側ステーは、当該特定の後側ステーに当接、係合する拡径頭部を車両前後方向に沿う後端に有するボルトで前記前側ステーに締結され、前記サブスイッチケースが前記拡径頭部を覆って前記特定の後側ステーに取付けられることを第の特徴とする。
【0007】
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記サブスイッチケースが、前記ハンドルスイッチケースに、車幅方向内側から隣接して配置されることを第の特徴とする。
【0008】
本発明は、第1またはの特徴の構成に加えて、前記サブスイッチケースが、車両前後方向後方から見て前記ハンドルバーを含む前記操向ハンドルの一部に重なって配置されることを第の特徴とする
【0009】
発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、前記サブスイッチケースに複数のサブスイッチが配設され、それらのサブスイッチのうち使用頻度の高いサブスイッチが、前記ハンドルバーの長手方向での前記サブスイッチケースの中央部から前記ハンドルグリップ側に偏った位置に配置されることを第の特徴とする。
【0010】
本発明は、第の特徴の構成に加えて、乗員が手動操作するクラッチレバーが支持される特定の前側ステーを含む複数種類の前側ステーのうち選択された1つが前記後側ステーに結合されることを第の特徴とする。
【0011】
さらに本発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ハンドルスイッチケースの車両前後方向前面には、前記サブスイッチケースとは異なる第2のサブスイッチケースを後付け可能であることを第の特徴とする。
【0012】
なお実施の形態の左側ハンドルバー17Lが本発明のハンドルバーに対応し、実施の形態の左側ハンドルグリップ18Lが本発明のハンドルグリップに対応し、実施の形態の左側ハンドルスイッチケース20A,20Bが本発明のハンドルスイッチケースに対応し、実施の形態の第1の前側ステー57Aが本発明の特定の前側ステーに対応し、実施の形態の第1の後側ステー58Aが本発明の特定の後側ステーに対応し、実施の形態の無線スケルチスイッチ75、無線チャンネルスイッチ76およびCBスイッチ77が本発明のサブスイッチに対応する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1の特徴によれば、ハンドルスイッチケースにその車幅方向内側から隣接しつつハンドルスイッチケースに対する相対位置を一定に定めてハンドルバーに取付けられる複数種類のステーのうち選択されたステーにサブスイッチケースを支持することができるので、ハンドルスイッチケースに加えてサブスイッチケースを追加して配設した場合でも、ハンドルグリップに対するハンドルスイッチケースの位置ならびにサブスイッチケースの位置を精度よく一定に維持することができ、操作性を高めることができる。
【0014】
た、ステーが前側ステーおよび後側ステーで構成されるので、ステーを、安価かつ使い勝手のよい構造でハンドルバーに取付けることができ、またサブスイッチケースを支持することを可能とした特定の後側ステーを含む複数種類の後側ステーのうち選択される後側ステーが前側ステーに分離可能に結合されるので、サブスイッチケースを設ける場合ならびにそうでない場合に、前側ステーを共用することが可能であり、前側ステーの汎用性を高め、コストの低減を図ることができる。
【0015】
また更に、サブスイッチケースが取付けられる特定の後側ステーが、車両前後方向に沿う後端に拡径頭部を有するボルトで前側ステーに締結され、サブスイッチケースで拡径頭部が覆われるので、外観性が向上する。
【0016】
本発明の第の特徴によれば、ハンドルスイッチケースに車幅方向内側から隣接した位置にサブスイッチケースが配置されるので、ハンドルスイッチケースに配設されるスイッチの操作性がサブスイッチケースで阻害されることはなく、操作性を維持することができる。
【0017】
本発明の第の特徴によれば、追加したサブスイッチケースが車両前後方向後方から見て操向ハンドルの一部に重なるので、サブスイッチケースがハンドルバーとほぼ同じ高さに配置されることになり、乗員がサブスイッチケースに配設されるサブスイッチを親指で操作し易くすることができ、操作性を高めることができるとともに、サブスイッチケースの追加によって乗員の視界が狭くなることもない
【0018】
発明の第の特徴によれば、使用頻度の高いサブスイッチがハンドルバーの長手方向に沿うサブスイッチケースの中央部からハンドルグリップ側に偏ってサブスイッチケースに配設されるので、使用頻度の高いサブスイッチを乗員が操作し易くなる。
【0019】
本発明の第の特徴によれば、複数種類の前側ステーの1つである特定の前側ステーにクラッチレバーが支持され、その特定の前側ステーが、ハンドルグリップおよびハンドルスイッチケースに対する位置が精度よく一定に定められるステーの一部を構成するので、クラッチレバーのハンドルグリップおよびハンドルスイッチケースに対する相対位置を精度よく定めることで、クラッチレバーの操作性を高めることができる。またクラッチレバーが支持される特定の前側ステーと、クラッチレバーが支持されていない前側ステーとで後側ステーを共用化してコスト低減を図ることもできる。
【0020】
さらに本発明の第の特徴によれば、サブスイッチケースとは異なる第2のサブスイッチケースをハンドルスイッチケースの車両前後方向前面に後付け可能であるので、第2のサブスイッチケースが設けられる場合とそうでない場合とでハンドルスイッチケースを共用化することも可能であり、そうすればコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は自動二輪車の前部左側面図である。(第1の実施の形態)
図2図2図1の2矢視図である。(第1の実施の形態)
図3図3は左側ハンドルバーの一部を示す正面図である。(第1の実施の形態)
図4図4は左側ハンドルスイッチケースの内部収容物を省略した状態での図3の4−4線に沿う断面図である。(第1の実施の形態)
図5図5は第1のサブスイッチおよび第1のステーの分解状態(a)および組付状態(b)を対比させて左側ハンドルバー付近を車幅方向内側後方から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
図6図6は左側ハンドルスイッチケースを省略した状態で左側ハンドルバー付近を車幅方向外側後方から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
図7図7図6の7−7線に沿う第1のステーの要部断面図である。(第1の実施の形態)
図8図8は第2のサブスイッチケースを分離した状態での左側ハンドルバード付近を車幅方向外側前方から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
図9図9図3の9矢視方向から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
図10図10はクラッチマスタシリンダが取付けられていない状態での図5に対応した斜視図である。(第1の実施の形態)
図11図11はクラッチマスタシリンダが取付けられていない状態での図8に対応した斜視図である。(第1の実施の形態)
図12図12は第1のサブスイッチが取付けられていない左側ハンドルバー付近を車幅方向内側後方から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
図13図13は第2のサブスイッチケースが取付けられないときの図4に対応した断面図である。(第1の実施の形態)
図14図14はクラッチンマスタシリンダおよび第2のサブスイッチケースが取付けられないときの左側ハンドルバー付近を車幅方向内側後方から見た斜視図である。(第1の実施の形態)
【符号の説明】
【0022】
15・・・操向ハンドル
17L・・・ハンドルバーである左側ハンドルバー
18L・・・ハンドルグリップである左側ハンドルグリップ
20A,20B,20C・・・ハンドルスイッチケースである左側ハンドルスイッチケース
56A,56B,56C,56D・・・ステー
57A・・・特定の前側ステーである第1の前側ステー
57B,57C・・・前側ステー
58A・・・特定の後側ステーである第1の後側ステー
58B,58C・・・後側ステー
63・・・クラッチレバー
66・・・ボルト
66a・・・拡径頭部
70・・・サブスイッチケース
75・・・サブスイッチである無線スケルチスイッチ
76・・・サブスイッチである無線チャンネルスイッチ
77・・・サブスイッチであるCBスイッチ
80・・・第2のサブスイッチケース
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の実施の形態について添付の図1図14を参照しながら説明する。なお以下の説明で、前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
【第1の実施の形態】
【0024】
先ず図1および図2において、鞍乗り型車両である自動二輪車は、その前部に前輪Wを操向する操向ハンドル15を備えており、前記操向ハンドル15は、前記前輪Wを下端部で軸支するフロントフォーク(図示せず)の上端部に連結されて上方に開いたU字状に形成される連結部16と、その連結部16の左右上端部にそれぞれ連結される左側ハンドルバー17Lおよび右側ハンドルバー17Rとで構成される。
【0025】
右側ハンドルバー17Rの先端部には右側ハンドルグリップ18Rが設けられ、その右側ハンドルグリップ18Rの車幅方向内側に隣接する右側ハンドルスイッチケース19が前記右側ハンドルバー17Rに取付けられ、前記右側ハンドルスイッチケース19には、エンジンストップスイッチ等が配設される。
【0026】
また前記操向ハンドル15の前記連結部16には、メインスイッチ21と、そのメインスイッチ21の後方に配置されるオーディオユニット22とが配設されており、前記オーディオユニット22は、FMチューナー、デジタルオーディオプレーヤーユニット、MDデッキ、カセットデッキおよびアンプ等の機能を備える。
【0027】
また前記連結部16の前方には、昇降可能な防風スクリーン23で前方から覆われるようにしたメータ装置24が配設されており、このメータ装置24の中央部には、ナビゲーション表示装置25が配置される。
【0028】
図3および図4を併せて参照して、左側ハンドルバー17Lには、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aと、その左側ハンドルスイッチケース20Aの車幅方向外側で前記左側ハンドルバー17Lの先端部に配置される左側ハンドルグリップ18Lとが取付けられる。
【0029】
前記第1の左側ハンドルスイッチケース20Aは、前記左側ハンドルバー17Lを相互間に挟む合成樹脂製の前部ケース半体26Aおよび後部ケース半体27Aが相互に結合されて成るものであり、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aを前記左側ハンドルバー17Lに取付けるために、第1および第2金具28,29が前記左側ハンドルバー17Lを相互間に挟むようにして前記左側ハンドルバー17Lに取付けられる。
【0030】
第1金具28は、前記左側ハンドルバー17Lの前部半周に装着される前側円弧部28aと、その前側円弧部28aの上端から上方に延びる上フランジ部28bとを有し、第2金具29は、前記左側ハンドルバー17Lの後部半周に装着される後側円弧部29aと、その後側円弧部29aの両端から上下に延びる上および下フランジ部29b,29cとを有する。第2金具29における前記後側円弧部29aおよび前記下フランジ部29cの連設部には第1の係止孔30が形成されており、第1金具28の前記前側円弧部28aの下端部には、第1の係止孔30に係合される係合突起28cが突設される。
【0031】
ところで前記左側ハンドルバー17Lには、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aを位置決めする位置決め孔31が形成されるものであり、この実施の形態では、前記左側ハンドルバー17Lの後壁に位置決め孔31が形成され、第2金具29の前記後側円弧部29aを貫通するピン32が位置決め孔31に挿通されることで、第2金具29ひいては第1および第2金具28,29の前記左側ハンドルバー17Lに対する位置が一定に保持される。
【0032】
前記前部ケース半体26Aの上部および下部には前記後部ケース半体27A側に突出する前側上部ボス33および前側下部ボス34が一体に突設され、前記後部ケース半体27Aの上部および下部には前記前部ケース半体26A側に突出する後側上部ボス35および後側下部ボス36が一体に突設される。前記前側上部ボス33および前記後側上部ボス35間には、第1および第2金具28,29の前記上フランジ部28b,29bが挟まれ、前記前側下部ボス34および前記後側下部ボス36間には、第2金具29の前記下フランジ部29cが挟まれる。
【0033】
前記前側上部ボス33には、前記前部ケース半体26Aの上部前面に開放した上大径孔部37aと、その上大径孔部37aに同軸に連なる上小径孔部37bとから成る上部挿通孔37が形成され、前記前側下部ボス34には、前記前部ケース半体26Aの下部前面に開放した下大径孔部38aと、その下大径孔部38aに同軸に連なる下小径孔部38bとから成る下部挿通孔38が形成される。一方、前記後側上部ボスに35は、前記上部挿通孔37に対応した第1のナット39がモールド結合され、前記後側下部ボス36には、前記下部挿通孔38に対応した第2のナット40がモールド結合される。そして前記上部挿通孔37に挿通されて第1および第2金具28,29の前記上フランジ部28b,29bを貫通する第1のねじ部材41が第1のナット39に螺合されるとともに、前記下部挿通孔38に挿通されて第2金具29の前記下フランジ部29cを貫通する第2のねじ部材42が第2のナット40に螺合されることで、前記前部ケース半体26Aおよび前記後部ケース半体27Aが相互に結合されて第1の左側ハンドルスイッチケース20Aが構成されるとともにその第1の左側ハンドルスイッチケース20Aが前記左側ハンドルバー17Lに相対位置を一定として取付けられることになる。
【0034】
第1の左側ハンドルスイッチケース20Aの後部ケース半体27Aには、リバーススイッチ43、ウインカスイッチ44、ホーンスイッチ45、通話スイッチ46、スクリーン昇降スイッチ47、音声ボリュームスイッチ48や、前記ナビゲーション表示装置25を操作するための複合スイッチ49等が配設され、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aの前部ケース半体26Aには、ディマースイッチ50が配設される。
【0035】
図5図7を併せて参照して、前記左側ハンドルバー17Lには、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aにその車幅方向内側から隣接しつつ第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに対する相対位置を一定に定めて第1のステー56Aが取付けられる。
【0036】
この第1のステー56Aは、第1の前側ステー57Aと、車両前後方向で前記左側ハンドルバー17Lを第1の前側ステー57Aとの間に挟んで第1の前側ステー57Aに分離可能に結合される第1の後側ステー58Aとで構成される。この第1のステー56Aを前記第1のハンドルスイッチケース20Aおよび前記左側ハンドルバー17Lに対して位置決めするための位置決め凹部59が前記左側ハンドルバー17Lに形成されており、この実施の形態では、図7で明示するように、左側ハンドルバー17Lの上壁に前記位置決め凹部59が形成される。この位置決め凹部59は、前記左側ハンドルバー17Lの中心Cの真上かつ前記第1のハンドルスイッチケース20Aの車幅方向内端に対応した位置に配置されており、第1の前側ステー57Aの車幅方向外端部のうち前記左側ハンドルバー17Lの上壁に当接する角部60の位置が、前記位置決め凹部59に合わせて定められる。
【0037】
第1の前側ステー57Aは、自動二輪車の発進クラッチ(図示せず)を断・接するクラッチマスタシリンダ61のシリンダボディ62に一体に連なって形成されるものであり、前記左側ハンドルバー17Lを前方から覆うようにして横断面略円弧状に形成される。また乗員が手動操作するクラッチレバー63が第1の前側ステー57Aに回動可能に支持されており、このクラッチレバー63は前記左側ハンドルグリップ18Lの前方に延出される。
【0038】
第1の後側ステー58Aは、前記左側ハンドルバー17Lを第1の前側ステー57Aとの間に挟むようにして前記左側ハンドルバー17Lを後方から覆う円弧部64と、前記左側ハンドルバー17Lの後方で左側ハンドルスイッチケース20Aとは反対側に延びるようにして前記円弧部64に一体に連設される矩形板状の支持板部65とから成る。
【0039】
第1の前側ステー57Aおよび第1の後側ステー58Aは、前記左側ハンドルバー17Lを上下方向で挟む位置に配置される一対のボルト66で締結されるものであり、第1の後側ステー58Aにおける前記円弧部65の上部および下部には、後方に向けて開口する挿通孔67が形成され、第1の前側ステー57Aの上部および下部には、前記挿通孔67に個別に対応したねじ孔68が形成される。前記ボルト66は、前記第1の後側ステー58Aに当接、係合する拡径頭部66aを車両前後方向に沿う後端に有して前記挿通孔67に挿通され、前記ねじ孔68に螺合される。
【0040】
一対の前記ボルト66で結合される第1の前側ステー57Aおよび第1の後側ステー59の結合面は、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aにおける前記前部ケース半体26Aおよび前記後部ケース半体27Aの結合面に一直線状に連なる位置に配置されるものであり、そうなるように、前記位置決め凹部59に第1の前側ステー57Aが合わせられる。
【0041】
前記第1の後側ステー58Aは、第1のサブスイッチケース70を支持することが可能であり、この実施の形態で第1のサブスイッチケース70は第1の左側ハンドルスイッチケース20Aよりも小型である。前記第1の後側ステー58Aにおける前記円弧部64の車幅方向外側寄りの部分の上部および下部には後方に向けて突出した嵌合突部71がそれぞれ突設されており、それらの嵌合突部71をそれぞれ嵌合させる嵌合凹部72が前記第1のサブスイッチケース70に形成される。また前記第1の後側ステー58Aにおける前記支持板部65の車幅方向内側寄りの部分にはボス73が突設されており、前記第1のサブスイッチケース70の下部に挿通される第3のねじ部材74が前記ボス73にねじ込まれることで、前記第1のサブスイッチケース70が前記第1の後側ステー58Aに取付けられることになる。
【0042】
しかも前記第1のサブスイッチケース70は、前記第1の後側ステー58Aに取付けられた状態で、当該第1の後側ステー58Aを前記第1の前側ステー57Aに締結する一対の前記ボルト66の前記拡径頭部66aを覆うことになる。また前記第1のサブスイッチケース70は、図3で明示するように、車両前後方向後方から見て前記左側ハンドルバー17Lを含む前記操向ハンドル15の一部に重なって配置されることになる。
【0043】
ところで前記クラッチマスタシリンダ61の前記シリンダボディ62はリザーブタンク62aを一体に有しており、そのリザーブタンク62aの車両前後方向に沿う後壁には点検窓69が設けられる。一方、前記第1のサブスイッチケース70は前記リザーブタンク62aの車両前後方向後方に配置されるのであるが、前記第1のサブスイッチケース70は、前記第1のステー56Aの前記第1の前側ステー57Aに取付けられた状態で、前記点検窓69を視認し易くなるように、前記点検窓69および前記第1のサブスイッチケース70の相対位置が定められる。
【0044】
前記第1のサブスイッチケース70には、CB無線関連の複数のサブスイッチが配設されており、この実施の形態では、サブスイッチとしての無線スケルチスイッチ75と、無線チャンネルスイッチ76と、CB無線のオン・オフを切替えるCBスイッチ77とが車幅方向外側から順に並んで配設される。しかも第1のサブスイッチケース70のうち前記無線スケルチスイッチ75、前記無線チャンネルスイッチ76および前記CBスイッチ77が配設される面78は、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aの後部ケース半体27Aのうち前記リバーススイッチ43、前記ウインカスイッチ44、前記ホーンスイッチ45、前記通話スイッチ46および前記複合スイッチ49が配設される面51と車両前後方向でほぼ同一となる位置に配置される。
【0045】
ところで前記第1のサブスイッチケース70に配設される無線スケルチスイッチ75、無線チャンネルスイッチ76およびCBスイッチ77のうち使用頻度の最も高いのは無線スケルチスイッチ75であり、その次に使用頻度が高いのは無線チャンネルスイッチ76である。そして使用頻度が高い前記無線スケルチスイッチ75は、前記左側ハンドルバー17Lの長手方向で第1のサブスイッチケース70の中央部から前記左側ハンドルグリップ18L側に偏った位置に配置され、この実施の形態では、図3で明示するように、前記左側ハンドルバー17Lの長手方向に沿う第1のサブスイッチケース70の両端から前記左側ハンドルバー17Lの長手方向での距離Lを等しくした位置で前記左側ハンドルバー17Lと直交する仮想平面PLよりも前記左側ハンドルグリップ18L側に偏った位置に前記無線スケルチスイッチ75が配置され、前記無線チャンネルスイッチ76は、当該無線チャンネルスイッチ76の前記CBスイッチ77寄りの部分を前記仮想平面PLが通るように前記無線スケルチスイッチ75および前記無線チャンネルスイッチ76の位置が設定される。
【0046】
図8および図9を併せて参照して、左側ハンドルスイッチケース20Aの車両前後方向前面には、前記第1のサブスイッチケース70とは異なる第2のサブスイッチケース80を後付け可能である。
【0047】
第2のサブスイッチケース80には、左側ハンドルスイッチケース20Aへの取付け状態で当該左側ハンドルスイッチケース20Aの車幅方向外側に配置される音声送信スイッチ81が配設される。
【0048】
第2のサブスイッチケース80を左側ハンドルスイッチケース20Aに取付けるにあたっては、図4で明示するように、左側ハンドルスイッチケース20Aにおける前部ケース半体26Aの前記前側下部ボス34に形成される下部挿通孔38の下大径孔部38aに、円筒状の金属製のカラー82が挿入される。一方、第2のサブスイッチケース80内には前記カラー82に上端部が当接される金属製の支持板83が収容、固定されており、第1のねじ部材42は、第2のサブスイッチケース80、前記支持板83および前記下部挿通孔38の前記下小径孔部38bに挿通され、第2のナット40に螺合される。
【0049】
また第1の左側ハンドルスイッチケース20Aにおける前記前部ケース半体26Aの下部前端には、車幅方向に間隔をあけた一対の係止孔84を前記後部ケース半体27Aの下部後端との間に形成する一対の凹部85が形成されており、前記支持板83の下端に設けられる一対の係合爪83aが前記係止孔84に係合される。
【0050】
図10および図11で示すように、自動二輪車によってはクラッチマスタシリンダ61を不要とする場合があり、この場合、左側ハンドルグリップ18Lの車幅方向内側に隣接する第2の左側ハンドルスイッチケース20Bが、位置決め孔31で位置決めされるようにして前記左側ハンドルバー17Lに取付けられる。この第2の左側ハンドルスイッチケース20Bは、前記左側ハンドルバー17Lを相互間に挟む合成樹脂製の前部ケース半体26Bおよび後部ケース半体27Bが相互に結合されて成るものであり、第2の左側ハンドルスイッチケース20Bの前部ケース半体26Bには、ディマースイッチ50と、クラッチレバー63が不要となったことで生じるスペースに配置されるようにしてシフトスイッチ86が配設され、第2のサブスイッチケース80を前記前部ケース半体26Bに後付け可能である。
【0051】
また前記左側ハンドルバー17Lには、第2の左側ハンドルスイッチケース20Bに車幅方向内側から隣接しつつ第2の左側ハンドルスイッチケース20Bに対する相対位置を一定に定めて第2のステー56Bが取付けられる。この第2のステー56Bは、第2の前側ステー57Bと、車両前後方向で前記左側ハンドルバー17Lを第2の前側ステー57Bとの間に挟んで第2の前側ステー57Bに分離可能に結合される第1の後側ステー58Aとで構成される。
【0052】
第2の前側ステー57Bには、第1の後側ステー58Aに形成された一対の挿通孔67に挿通されるボルト66を螺合させる一対のねじ孔87が形成されており、前記ボルト66を締め付けることで、第2のステー56Bも第2位置決め孔59で位置決めされつつ前記左側ハンドルバー17Lに取付けられる。
【0053】
またクラッチマスタシリンダ61が装備されるもののCB無線を不要とした自動二輪車では、図12で示すように、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに車幅方向内側から隣接しつつ第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに対する相対位置を一定に定めて第3のステー56Cが取付けられる。この第3のステー56Cは、第1の前側ステー57Aと、車両前後方向で前記左側ハンドルバー17Lを第1の前側ステー57Aとの間に挟んで第1の前側ステー57Aに分離可能に結合される第2の後側ステー58Bとで構成される。
【0054】
第2の後側ステー58Bは、第1のサブスイッチケース70の支持を不要とするものであり、第1の後側ステー58Aにおける前記円弧部64にほぼ対応した形状を有するように形成されており、第1の前側ステー57Aのねじ孔68に螺合されるボルト66を挿通させる一対の挿通孔88が第2の後側ステー58Bに形成され、一対の前記ボルト66の拡径頭部66aに差し込んで着脱可能に取付けられる合成樹脂たとえばポリプロピレン製のキャップ91で前記拡径頭部66aが覆われる。
【0055】
この場合、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに、第2のサブスイッチケース80を後付けで取り付けることも不要であり、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aにおける前部ケース半体26Aの前記前側下部ボス34に形成される下部挿通孔38の下大径孔部38aには、図4で示したカラー82は挿入されず、図13で明示するように、前記下部挿通孔38の前記下大径孔部38aに拡径頭部89aが収容される第3のねじ部材89が前記下部挿通孔38の前記小径孔部38bに挿通され、第2のナット40に螺合される。
【0056】
図14で示すように、自動二輪車によってはクラッチマスタシリンダ61およびCB無線をともに不要とする場合があり、この場合、左側ハンドルグリップ18Lの車幅方向内側に隣接する第3の左側ハンドルスイッチケース20Cが、位置決め孔31で位置決めされるようにして前記左側ハンドルバー17Lに取付けられ、この第3の左側ハンドルスイッチケース20Cに前記左側ハンドルグリップ18Lと反対側から隣接する第4のステー56Dが前記左側ハンドルバー17Lに取付けられる。
【0057】
前記第3の左側ハンドルスイッチケース20Cは、前記左側ハンドルバー17Lを相互間に挟む合成樹脂製の前部ケース半体26Cおよび後部ケース半体27Bが相互に結合されて成るものであり、第3の左側ハンドルスイッチケース20Cの前部ケース半体26Cには、ディマースイッチ50と、クラッチレバー63が不要となったことで生じるスペースに配置されるようにしてシフトスイッチ86が配設される。
【0058】
また第4のステー56Dは、第3の前側ステー57Cと、車両前後方向で前記左側ハンドルバー17Lを第3の前側ステー57Cとの間に挟んで第3の前側ステー57Cに分離可能に結合される第3の後側ステー58Cとで構成される。
【0059】
第3の左側ハンドルスイッチケース20Cの前部ケース半体26Cにおける車幅方向内端の上部には第4のステー56D側に突出する位置決め突起93が突設され、第3の前側ステー57Cにおける車幅方向内端の上部には前記位置決め突起93を嵌合させる位置決め凹部94が形成され、位置決め突起93を位置決め凹部94に嵌合させることで第3の左側ハンドルスイッチケース20Cに対する第4のステー56Dの位置が定まる。
【0060】
第3の前側ステー57Cおよび第3の後側ステー58Cの下部にそれぞれ一体に突設される突部95,96は相互に係合されるものであり、前記左側ハンドルバー17Lの上方で第3の前側ステー57Cにはボルト97を挿通させる挿通孔90が形成され、挿通孔90に挿通される前記ボルト97が第3の後側ステー58Cに螺合される。
【0061】
上述のように、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aにその車幅方向内側から隣接しつつ前記第1のハンドルスイッチケース20Aに対する相対位置を一定に定めて前記左側ハンドルバー17Lには、第1の前側ステー57Aと、第1もしくは第2の後側ステー58A,58Bとの組み合わせで構成される第1もしくは第3のステー56A,56Cが取付けられ、第2もしくは第3の左側ハンドルスイッチケース20B,20Cにその車幅方向内側から隣接しつつ前記第1のハンドルスイッチケース20Aに対する相対位置を一定に定めて前記左側ハンドルバー17Lには、第2の前側ステー57Bおよび第2の後側ステー58Bから成る第2のステー56Bもしくは第3の前側ステー57Cおよび第3の後側ステー57Cから成る第4のステー56Dが取付けられることになり、第1のサブスイッチケース70を支持することを可能とした特定の後側ステーである第1の後側ステー58Aを含む複数種類(この実施の形態では3種類)の後側ステー58A,58B,58Cのうち選択された後側ステーが、車両前後方向で前記左側ハンドルバー17Lを挟む前記前側ステー57A〜57Cに分離可能に結合されることになる。
【0062】
次にこの実施の形態の作用について説明すると、第1の左側ハンドルスイッチケース20A、第2の左側ハンドルスイッチケース20Bもしくは第3の左側ハンドルスイッチケース20Cにその車幅方向内側から隣接しつつ第1、第2もしくは第3の左側ハンドルスイッチケース20A〜20Cに対する相対位置を一定に定めて左側ハンドルバー17Lに取付け可能な複数種類(この実施の形態では4種類)の第1〜第4のステー56A〜56Dのうち選択された第1のステー56Aもしくは第2のステー56Bに、第1のサブスイッチケース70が支持されるものであり、この実施の形態では、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aもしくは第2の左側ハンドルスイッチケース20Bに加えて第1のサブスイッチケース70を追加して配設した場合でも、左側ハンドルグリップ18Lに対する第1の左側ハンドルスイッチケース20Aもしくは第2の左側ハンドルスイッチケース20Bの位置ならびに第1のサブスイッチケース70の位置を精度よく一定に維持することができ、操作性を高めることができる。
【0063】
また第1〜第4のステー56A〜56Dが、第1〜第3の前側ステー57A〜57Cと、前記第1のサブスイッチケース70を支持することを可能とした特定の後側ステーである第1の後側ステー58Aを含む複数種類のうち選択されるとともに車両前後方向で左側ハンドルバー17Lを第1〜第3の前側ステー57A〜57Cとの間に挟んでそれらの前側ステー57A〜57Cの1つに分離可能に結合される第1〜第3の後側ステー58A〜58Cとで構成され、第1〜第3の前側ステー57A〜57Cおよび第1〜第3の後側ステー58A〜58Cのいずれか一方(この実施の形態では第1〜第3の前側ステー57A〜57C)が、第1の左側ハンドルスイッチケース20A、第2の左側ハンドルスイッチケース20Bもしくは第3の左側ハンドルスイッチケース20Cに対する相対位置を一定に定めて前記左側ハンドルバー17Lに固定されるので、第1〜第4のステー56A〜56Dを、安価かつ使い勝手のよい構造で第1、第2もしくは第3の左側ハンドルスイッチケース20A,20B,20Cに対する相対位置を一定に定めて左側ハンドルバー17Lに取付けることができ、また第1のサブスイッチケース70を設ける場合ならびにそうでない場合に、第1の前側ステー57Aを共用することが可能であり、第1の前側ステー57Aの汎用性を高め、コストの低減を図ることができる。
【0064】
また第1のサブスイッチケース70が、第1もしくは第2の左側ハンドルスイッチケース20A,20Bに、車幅方向内側から隣接して配置されるので、第1もしくは第2の左側ハンドルスイッチケース20A,20Bに配設されるスイッチ、この実施の形態ではリバーススイッチ43、ウインカスイッチ44、ホーンスイッチ45、通話スイッチ46、スクリーン昇降スイッチ47、音声ボリュームスイッチ48、複合スイッチ49や、ディマースイッチ50もしくはシフトスイッチ81等の操作性が第1のサブスイッチケース70で阻害されることはなく、操作性を維持することができる。
【0065】
また第1のサブスイッチケース70が、車両前後方向後方から見て前記左側ハンドルバー17Lを含む操向ハンドル15の一部に重なって配置されるので、第1のサブスイッチケース70が左側ハンドルバー17Lとほぼ同じ高さに配置されることになり、乗員が第1のサブスイッチケース70に配設されるサブスイッチ、この実施の形態では無線スケルチスイッチ75、無線チャンネルスイッチ76およびCBスイッチ77を親指で操作し易くすることができ、操作性を高めることができるとともに、第1のサブスイッチケース70の追加によって乗員の視界が狭くなることもない。
【0066】
また第1の後側ステー58Aは、第1の後側ステー58Aに当接、係合する拡径頭部66aを車両前後方向に沿う後端に有するボルト66で第1もしくは第2の前側ステー57A,57Bに締結され、第1のサブスイッチケース70が前記拡径頭部66aを覆って前記第1の後側ステー58Aに取付けられるので、外観性が向上する。
【0067】
また第1のサブスイッチケース70に配設される複数のサブスイッチである無線スケルチスイッチ75、無線チャンネルスイッチ76およびCBスイッチ77のうち使用頻度の高いサブスイッチ(この実施の形態では前記無線スケルチスイッチ75)が、前記左側ハンドルバー17Lの長手方向での第1のサブスイッチケース70の中央部から前記左側ハンドルグリップ18L側に偏った位置に配置されるので、使用頻度の高い前記無線チャンネルスイッチ76を乗員が操作し易くなる。
【0068】
また乗員が手動操作するクラッチレバー63が支持される特定の前側ステーである第1の前側ステー57Aを含む複数種類(この実施の形態では3種類)の前側ステー57A〜57Cのうち選択された1つが第1〜第3の後側ステー58A〜58Cの1つに結合されるので、その第1の前側ステー57Aが、左側ハンドルグリップ18Lや、第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに対する位置が精度よく一定に定めれる第1のステー56Aの一部を構成することになり、前記クラッチレバー63の前記左側ハンドルグリップ18Lおよび第1の左側ハンドルスイッチケース20Aに対する相対位置を精度よく定めることで、クラッチレバー63の操作性を高めることができる。またクラッチレバー63が支持される第1の前側ステー57Aと、クラッチレバー63が支持されていない前側ステーである第2の前側ステー57Bとで第1の後側ステー58Aを共用化してコスト低減を図ることもできる。
【0069】
さらに第1の左側ハンドルスイッチケース20Aもしくは第2の左側ハンドルスイッチケース20Bの車両前後方向前面には、第1のサブスイッチケース70とは異なる第2のサブスイッチケース80を後付け可能であるので、第2のサブスイッチケース80が設けられる場合とそうでない場合とで第1の左側ハンドルスイッチケース20Aもしくは第2のハンドルスイッチケース20Bを共用化することが可能であり、そうすることでコスト低減を図ることができる。
【0070】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。

【国際調査報告】